新生 ・ ログスト島興亡史 第二巻

このエントリーをはてなブックマークに追加
1BLACK ◆LOa51m/X6I
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..   ::::::::::::::::::::::::::::::::::);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ⌒ヽ;;;;;ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ:....    :.:.:::.:::.:::.::.::(;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;,:.:-‐:::':::::::::::::....       :::.:::.::.::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐、;;;;;;;;;;;;;;):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(   ::::::::::::::::::::::::::....      :::::::::`'''‐‐--''''つ;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:. ̄´:.:.:.(;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.)    :::::::::.:.:.:.:.:.:.:.:.:....      ::::.:::.:::.::(´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/⌒''''´: :.:.:.:.   :.:.:.`'''''´ :.:.:.:.r'⌒ー-:.':..     :.:.:.:.:.::::::::::::::::::::....         :::::::ヽ、;;;;;;:::::-‐
.  : : : :.:.:.:.   :.:.:.      :ノ.:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:..      ::::::::::::::::::::::::::::::::....        :::.:::.::.:::.:::.:::.
 . .  : : :,:,:.   :,:,:.       :..:.:.:.:.:.:.. :.:.:::::::::..      ::::::::::::::::::::::::::::::::::....           ::.::.::.:(
    : : :: :::: :::  :::   :.:.:.// ̄ ̄`、                      /☆\
 .  . . : : :. :.:.∧_∧.   .///|/|  `、  ∧∧  从             (・∀・ ,,)
  :  . : : : (,, ・∀・)   //,,,、,,,,、,,,,、‐′ (゚ー゚*)  ..∨ /■\〇    .( ̄ ̄ ̄\
         /:.:.:.:.::;;::;二つ//        と):.:.:;;;|   || (´∀` ,,)/    (____>
         し// ´__ ̄)//,,,...:-‐‐=-..,,,_  .||ノゝヽ\  ||/:.:::.::.;;:;;;;/
          `/ /(_)":: ::      ::\||~|~|~~|~  と//:.::.:::;;:'|
             (__)'":: :: :...     ::: . ::; :::. ̄~`'::._|| /:.:.:.::;:::::'|
            ,:r'::: :: .::: ::       ::    :; ::: .::    '(__)`':. )_,

                                      ノ
             ,,__ ロ ロ (^ー―---、   l´)      |二二l
     (`ー---‐、  / ,‐--、ヽ     ´ ̄ " 、 /     | |         |____l
     l ,-‐‐-、 l (_ノ  / /       / /     | ヽ 、     ト---‐
     | ヽ__ノ |    / /      / ,、ヽ、   | `ヽ_l    └――--、
     `ー―--´   /,,_/       /,/ \_ヽ   | |         l    l
                      ̄        ヽ)      l_|_l 、|
                    新生興亡史


         第一巻:http://love6.2ch.net/test/read.cgi/aastory/1214218192/

    感想雑談スレッド:http://love6.2ch.net/test/read.cgi/aastory/1209563355/
2エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 19:58:29 ID:dnHG/lyQ0

         ,.;:""'"`""'""``´''"""`"`´""'"""''""`'"""`"";:.,
        ,.;:                            ':;.,
      ,.;:'                               ':;.,
     ,.;:'                                 ':;.,
     ;:.,,.,.______________________,.,;:
     ;:  ______[ ローカルルール ]________  :;
     |∫|                                |∫|
     |  | 1、話の流れを 無にするようなことは 起こさない   |  |
     |∫|                                |∫|
     |  | 2、種族を追加するときは 既存の ある程度有名な |  |
     |∫|   キャラで、能力、場所は空気を読んで       |∫|
     |  |                                |  |
     |∫| 3、時を一度に5年以上進めないこと           |∫|
     |  |                                |  |
     |∫| 4、一方的過ぎる展開及び時間逆流.は禁止     |∫|
     |  |                                |  |
     |∫| 5、他国からの移民、技術協力は許可。        |∫|
     |  |   但し、現在の島の文化水準+α程度に収める |  |
     |∫|                                |∫|
     |  | 6、リレー物なので、設定はなるべく簡素に       |  |
     |∫|_______________________|∫|
     ;:__________________________:;
3エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 19:59:00 ID:dnHG/lyQ0

種族情報ボード

 種族の情報を記入してください。

  旗  :その種族の地図上での表記です。

種族名:種族の名前を入れてください。

集団名:部族、民族、国家の名称です。統治者、支持率と共に記入してください。

英  雄:現在、その種族に属している英雄の人数です。

能力地:その種族の能力値です。各能力最大10まで、合計30までで設定してください。
    身:生命力や、戦いの強さ、身体能力。
    統:組織的行動のうまさ、団結力。
    知:臨機応変さ、狡猾さ、頭の回転力。
    政:物を生み出す力、育てる力や、外交力。
    繁:子孫を増やしていく能力、繁殖力。

総人口:現在の総人口です。兵士数、移民割合と共に記入してください。
     初期総人口はその種族の繁殖力×10以下でお願いします。

物  資:現在備蓄している物資を記入してください。

技  術:現在所持している先端技術を記入し、陳腐化(誰でも持っている)した技術を削除してください。

状  況:現在の状況をかる〜く記入してください。主観、偏見の混入OK。

目  標:現在、種族が目指している目標を記入してください

同  盟:同盟種族や、参加している同盟軍を記入してください。

仇  敵:こいつだけは絶対にブチ殺す!という不倶戴天の種族を記入してください。

┌─┬──────────────────────┐
|旗|種族名                英雄:☆☆☆☆☆☆☆|
├─┴──────────────────────┘
│集団名:なし  統治者:なし  支持率:−−%
├───┬───┬───┬───┬───┬────┐
│身 00 │統 00 │知 00 │政 00 │繁 00 │合計 00 |
├───┴───┴───┴───┴───┴────┘
│総人口:00匹  兵士:00匹  移民割合:−−%
├────────────────────────
│物  資:
│      :
│      :
├────────────────────────
│技  術:
│      :
│      :
├───┬────────────────────
│状  況│目標:
├───┘



├────────────────────────
│同盟:なし  仇敵:なし
└────────────────────────
4エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 19:59:31 ID:dnHG/lyQ0
英雄情報ボード

 その種族名と、その種族に所属する英雄の情報を記入して下さい。
能力は0から100まで設定してください。但し、100の能力を持つ
英雄は一種族に同時に一人までとします。また、100の能力を
複数所持することも禁止です。

 英雄とは、つまるところ名前キャラです。その種族の能力傾向を無視
した能力を持たせる事が出来ますが、数に限りがあります。また、英雄
だからといって必ずしも有能でなくてはいけない、とは限りません。単なる
無能な名前キャラでも、名前を持つ以上は『英雄』の人数制限に入ります。

 一種族に同時に所属できる英雄は7人までです。家系の欄には、当主を
記入して下さい。

┌─┬──────────────────────┐
|旗|種族名                                |
├─┴─┬────────────────────┘
│家  系|−−家 −−−−−  −−才
├───┴───┐統:   武:   知:   政:   魅:   
├───┬───┴────────────────
│家  系|−−家 −−−−−  −−才
├───┴───┐統:   武:   知:   政:   魅:   
├───┬───┴────────────────
│家  系|−−家 −−−−−  −−才
├───┴───┐統:   武:   知:   政:   魅:   
├───┬───┴────────────────
│家  系|−−家 −−−−−  −−才
├───┴───┐統:   武:   知:   政:   魅:   
├───┬───┴────────────────
│家  系|−−家 −−−−−  −−才
├───┴───┐統:   武:   知:   政:   魅:   
├───┬───┴────────────────
│一  代|−−−−−  −−才
├───┴───┐統:   武:   知:   政:   魅:   
├───┬───┴────────────────
│一  代|−−−−−  −−才
├───┴───┐統:   武:   知:   政:   魅:   
└───────┴────────────────
5エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 20:00:02 ID:dnHG/lyQ0
拡大マップテンプレート

┏━┳━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃旗┃ α−16 ┃場所名                    ┃総人口:   総収穫:
┣━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━┫総兵力:   総生産:
┃−α−β−γ−δ−ε−ζ−η−θ−ι−κ−/  ┣━━━┯━━┳━━━━━━━━━━━━┫
┃┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐−  ┃元地形|地形┃統治者:
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  1 ┣━━━┷━━┻━━━━━━━━━━━━┫
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┃旗:α−1:施設名:駐留
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  2 ┣━┓データ:
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  3 ┃旗:α−1:施設名:駐留
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┓データ:
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  4 ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┃旗:α−1:施設名:駐留
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  5 ┣━┓データ:
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  6 ┃旗:α−1:施設名:駐留
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┓データ:
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  7 ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┃旗:α−1:施設名:駐留
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  8 ┣━┓データ:
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │  9 ┃旗:α−1:施設名:駐留
┃├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┓データ:
┃│  │  │  │  │  │  │  │  │  │  │ 10 ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘−  ┃旗:α−1:施設名:駐留
┃├─┤10km                   000年00月 現在┣━┓データ:
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃特性:
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総生産:
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総備蓄:
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
6エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 20:00:23 ID:dnHG/lyQ0
 ログスト島初期地形

−α−β−γ−δ−ε−ζ−η−θ−ι−κ−λ−μ−ν−ξ−ο−π−ρ−σ−τ−υ−φ−χ−ψ−ω−/
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐−
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│1
├─┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓─┼─┼─┏━━━━━━━━━━━━━┓─┼─┼─┤−
│〜┃山│山│山│山│山│凍│凍│凍│凍│凍┃〜│〜│〜┃山│山│山│山│山│山│山┃〜│〜│〜│2
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┏━┛─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┗━┓─┼─┤− 冷帯
│〜┃火│  │  │  │  │林│凍│凍│凍│凍┃〜│〜┃山│山│  │  │林│林│林│森│森┃〜│〜│3
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┤−
│〜┃山│  │  │  │  │林│林│林│林│  ┃〜│〜┃山│山│山│山│  │  │  │林│山┃〜│〜│4
├─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┗━━━━━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┗━┓─┤━━━
│〜│〜┃山│  │林│  │  │  │林│山│山┃〜│〜│〜│〜│〜┃山│荒│荒│山│山│山│山┃〜│5
├─┼─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┏━┛─┼─┏━━━┓─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┤−
│〜│〜┃山│林│林│林│  │  │林│山┃〜│〜│〜┃  │  ┃  ┃火│山│荒│  │林│林│山┃〜│6
├─┼─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┗━┓─┼─┃─┼─┃─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┤−
│〜│〜│〜┃森│林│森│林│  │  │  │山┃〜│〜┃山│  ┃〜│〜┃山│山│  │  │山│山┃〜│7
├─┏━┓─┃─┼─┏━━━━━━━┓─┼─┃─┏━┛─┼─┗━━━┛─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┤−
│〜┃森┃  ┃森│森┃〜│〜│〜│〜┃  │  ┃〜┃  │  │  │砂│砂│砂│砂│山│山│山│  ┃〜│8
├─┗━┛─┗━━━┛─┼─┼─┼─┗━┓─┗━┛─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┤− 温帯
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜┃  │  │  │  │  │  │砂│砂│  │山│  │  │  ┃〜│9 
├─┼─┏━━━━━━━┓─┼─┼─┼─┗━━━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┏━┛─┤−
│〜│〜┃山│山│山│火┃〜│〜│〜│〜│〜│〜┃  │  │  │  │  │  │  │  │林│林┃〜│〜│10
├─┼─┃─┼─┼─┼─┗━━━┓─┼─┼─┼─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┤−
│〜│〜┃林│  │山│山│山│山┃〜│〜│〜│〜│〜┃林│林│林│林│林│林│林│林│森┃〜│〜│11
├─┏━┛─┼─┼─┼─┼─┼─┗━━━┓─┼─┼─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┤−
│〜┃森│林│林│  │  │  │  │  │  ┃〜│〜│〜│〜┃林│森│森│森│森│林│林│林┃〜│〜│12
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┏━━━┓─┗━━━━━┓─┼─┼─┼─┼─┗━┓─┤━━━
│〜┃森│森│林│  │  │  │  │  │  ┃〜┃  │  ┃〜│〜│〜│〜┃森│森│森│林│林│山┃〜│13
├─┃─┼─┼─┏━━━┓─┼─┼─┼─┃─┃─│─┗━━━┓─┼─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┃─┤−
│〜┃森│森│林┃〜│〜┃林│林│林│林┃〜┃  │  │  │  ┃〜│〜│〜┃森│森│林│林│山┃〜│14
├─┃─┼─┼─┗━┓─┗━━━━━┓─┃─┗━┓─┼─┼─┗━━━┓─┃─┼─┼─┼─┼─┃─┤− 熱帯
│〜┃森│森│森│林┃〜│〜│〜│〜┃林┃〜│〜┃山│山│森│森│森┃〜┃森│森│森│山│山┃〜│15
├─┗━━━━━━━┛─┼─┼─┼─┗━┛─┼─┗━━━━━━━━━┛─┗━━━━━━━━━┛─┤−
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│16
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘−
7エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 20:01:57 ID:dnHG/lyQ0
 ログスト島 現在の地形

−α−β−γ−δ−ε−ζ−η−θ−ι−κ−λ−μ−ν−ξ−ο−π−ρ−σ−τ−υ−φ−χ−ψ−ω−/
┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐−
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│1
├─┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓─┼─┼─┏━━━━━━━━━━━━━┓─┼─┼─┤−
│〜┃山│山│山│山│山│凍│凍│凍│村│凍┃〜│〜│〜┃山│山│山│村│山│山│山┃〜│〜│〜│2
├─┃─┌───────┘─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┏━┛─┌───────────┗━┓─┼─┤− 冷帯
│〜┃火│  │  │  │  │村│凍│凍│凍│凍┃〜│〜┃山│山│  │  │林│村│林│森|村┃〜│〜│3
├─┃─│─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┃─┼─└───┐─┼─┼─┼─┌─┃─┼─┤−
│〜┃山│  │  │  │  │林│林│林│林│  ┃〜│〜┃山│山│山│山│  │  │  │林│山┃〜│〜│4
├─┗━┓─┐─┼─┼─┼─┼─┼─┼───┃─┼─┗━━━━━┓─│─┼─┌───┘─┗━┓─┤━━━
│〜│〜┃山│村│林│  │  │  │林│山│山┃〜│〜│〜│〜│〜┃山│; ; │村│山│山│山│山┃〜│5
├─┼─┃─│─┼─┼─┼─┼─┼─│─┏━┛─┼─┏━━━┓─┃─└─┐─└─────┐─┃─┤−
│〜│〜┃山│林│林│林│  │  │林│山┃〜│〜│〜┃  │  ┃〜┃火│山│; ; │  │林│林│山┃〜│6
├─┼─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─└─┗━┓─┼─┃─┐─┃─┗━┓─└─┐─┼─┌─┘─┃─┤−
│〜│〜│〜┃森│林│森│林│村│  │  │山┃〜│〜┃鉱│村┃〜│〜┃山│山│  │村│山│山┃〜│7
├─┏━┓─┃─┼─┏━━━━━━━┓─└─┃─┏━┛─┘─┗━━━┛───´_,───┘─┌─┃─┤−
│〜┃森┃  ┃森│森┃〜│〜│〜│〜┃  │  ┃〜┃  │  │  │: : │: : │: : │: : │山│山│山│  ┃〜│8
├─┗━┛─┗━━━┛─┼─┼─┼─┗━┓─┗━┛─┼─┼─┼─┼─┼─┼─│─┌───┘─┃─┤− 温帯
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜┃  │  │  │  │  │  │: : │: : │  │山│  │  │村┃〜│9
├─┼─┏━━━━━━━┓─┼─┼─┼─┗━━━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─└─┘─┼─┏━┛─┤−
│〜│〜┃山│山│山│火┃〜│〜│〜│〜│〜│〜┃  │  │  │  │  │  │  │  │林│林┃〜│〜│10
├─┼─┃───┐─┼─┗━━━┓─┼─┼─┼─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┤−
│〜│〜┃林│  │山│山│山│山┃〜│〜│〜│〜│〜┃林│林│林│林│村│林│林│林│森┃〜│〜│11
├─┏━┛─┼─└───────┗━━━┓─┼─┼─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┤−
│〜┃森│林│林│  │  │  │  │  │  ┃〜│〜│〜│〜┃林│森│森│森│森│林│林│林┃〜│〜│12
├─┃─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┏━━━┓─┗━━━━━┓─┼─┼─┼─┼─┗━┓─┤━━━
│〜┃森│森│林│  │村│  │  │  │  ┃〜┃  │  ┃〜│〜│〜│〜┃森│森│森│林│林│山┃〜│13
├─┃─┼─┼─┏━━━┓─┼─┼─┼─┃─┃─│─┗━━━┓─┼─┗━┓─┼─┼─┼─│─┃─┤−
│〜┃森│森│林┃〜│〜┃林│林│林│林┃〜┃  │  │  │  ┃〜│〜│〜┃森│森│林│林│山┃〜│14
├─┃─┼─┼─┗━┓─┗━━━━━┓─┃─┗━┓───┐─┗━━━┓─┃─┼─┼─┌─┘─┃─┤− 熱帯
│〜┃森│森│森│林┃〜│〜│〜│〜┃林┃〜│〜┃山│山│森│森│森┃〜┃森│森│森│山│山┃〜│15
├─┗━━━━━━━┛─┼─┼─┼─┗━┛─┼─┗━━━━━━━━━┛─┗━━━━━━━━━┛─┤−
│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│16
└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘−
8エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:42:35 ID:W1ZC0pa60

                   ,--――--、
                   | ぴ〜♪ |
                   `ー―-v-‐´

                        ト、ト、     ,、
                       <w゚,,≦   /lヽ\
                        ヽ=ヽ /⌒^⌒
                         ヽ=(__,,´^,>
                           ヽmヽm

  |i|ー──────────────────────────────────'|i|
  |l|   それは、おひさまが さんさんとふりそそぎ、いちばでは たくさんのひとが     |l|
  |i|                                                        |i|
  |l|        たのしそうにあるいている、そんなひるさがりの ことでした。         |l|
  |i|                                                        |i|
  |l|    いっぴきのひりゅうのこどもが おおぞらを おさんぽしていると、なんだか     |l|
  |i|                                                        |i|
  |l|      おいしそうなにおいが どこからともなく ただよってきたのでした。       |l|
  `ー──────────────────────────────────‐'
9エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:43:07 ID:W1ZC0pa60



         −..ニ:'' ⌒:)`,
                                       -ー ''"  ̄..⌒゙ ヽ
                                    -=ニ´ -‐_,,.. -‐ = ニ ')


                           ___   ワラワラ
                         /li∧il\   ワラワラ
        r‐,,..,-.,-,,.,.___,.,.。。。。。。。。i-i-i__|il,二n二,li|..i-i-i,。。。。。。.-.,.,,.,__,.-., ,.._.-.,.,,.,__,.-.,
        /:/':/:::::丿:::::丿:/::::::丿:: :ヾ::::::/ 。゚。`、::: ハ:::ヾ:::`:::ヽ:::、_::/:::,ソ  >::ノ、::ハ:丿::`、
      /:/ :ノ:: :: :/: :/: . {: :: :.''゙ヾ:::::::\:: ^ノ。゚ ノ::ヽ::::::::、ヽ、::: ....丿:::;ヾノヽ,_/:-/::ト;:、:::ヽ. :;}
   . ..::.:/:/::::::丿:: :ヾ::/: ::/: . {: ヾ:::::::\/::ト;(。゚(ヾ:::`:::ヽ:::ハ:丿::、::ハ:丿::、:::: :: : :{: : :: : ::ヽ:: :\:.::.:::.. ..
、 :: :: :. :. .゙:. : ..`⌒::ー ‐ ‐- - -=ニ´ -‐_,,.. -‐ = ニ '':: ー- 、... __ ⌒‐_、_::- −..ニ ⌒゙''::ー =、::'' ⌒:)`::.::.::.:..
: `.:  :.‐=、 .....ニ..⌒ ‐.:  :.‐゙''::ー =、::'' ⌒:)`ヽ -ー)::)''"  ̄..⌒゙ ヽ、_ _‐_,,.. -‐ = ニ '':: ー- 、... __ ::' .... )::.::.::.:..
: `::ー =ニ..⌒ ‐、_::- −..ニ ⌒゙'':`ヽγ  ,. ':  '`ヽ'´:. :`ヽ   :  ';  ̄..⌒゙ ヽ、_ __゙'':`ヽγ  ,. ': ヽ_,,. - ‐‐::‐-
  |i|ー──────────────────────────────────'|i|
  |l|          みると、 したになにやらおおぜいの   ニンゲンがいました。           |l|
  `ー──────────────────────────────────‐'
10エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:43:39 ID:W1ZC0pa60



       ;;""""""""""""""""";;              ;;"∧∧"""""""""""";;
      ;;             ;;      ∧∧     ;; (゚д゚*)  ) ) )フエヌ  ;;
      ;; (;;;:;;;:)=3 (;;;:;;;:)=3  ;;    r ´(*゚O゚)    ;; o o ) ( ( ( ワカメ  ;;
     ;;               ;; 〜(,,  つ つ   ;;  (_(_´)  ) ) )     ;;
     """""""""""""""""""""    し'`J      """"""""""""""""""""" 
                                 
    ;;""""""""""""""""""";;    ∧∧           ∧∧
    ;;  -l-l-l 。> -l-l-l 。>  ;;   (*゚ヮ゚)        (゚ー゚*)
   ;;  l>l-l-l ゚> l>l-l-l ゚>   ;; @(,,_つl>l-l-l ゚>   (|  |)
  |i|ー──────────────────────────────────'|i|
  |l|  しかも、そのニンゲンたちは なにやらひろばいっぱいに おいしそうなものを   .|l|
  |i|                                                        |i|
  |l|               たくさんならべて いるではありませんか!           |l|
  `ー──────────────────────────────────‐'
11エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:44:10 ID:W1ZC0pa60



                   ,---―――---、
                   | ぴりゅ〜♪ |
                   `ー―-v--‐―´ /
                            /      /
                        ト、ト、     ,、  /
                       <w^*≦  /lヽ\
                        ヽ=ヽ /⌒^⌒
                         ヽ=(__,,´^,>
                           ヽmヽm

  |i|ー──────────────────────────────────'|i|
  |l|      ちょうどはらぺこだった ひりゅうのこどもは、とてもがまんできずに     |l|
  |i|                                                        |i|
  |l|      たべものの たくさんある ひろばのまんなかへ おりていったのでした。     |l|
  `ー──────────────────────────────────‐'
12エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:44:42 ID:W1ZC0pa60
.




' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`

        ,、   ト、ト、    'l` 〜 Afosyria Story 〜
      //l\≧,,゚ w>,m   |
      ⌒^⌒/E⌒lー―――――――――――――――――
          (^l:::::::|      ぴりゅう来襲!(前編)
          ヽ`ー'ー―――――――――――――――――‐
            ̄ソ┌──┘    Episode - 11


              ―― 17年11月 アフォシリア高原

、_________________________________,




.
13エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:45:13 ID:W1ZC0pa60





                                  
       ;;""""""""""""""""" ト、ト、    ,、        ;;"∧∧"""""""""""";;
      ;;            <〜^,,≦. /lヽ\      ;; ( д ili)  ) ) )フエヌ  ;;
      ;; (;;;:;;;:)=3        ヽ=ヽ /⌒^⌒      ;; o o ) ( ( ( ワカメ  ;;
     ;;               ;;ヽ=(__,,´^,>      ;;  (_(_´)  ) ) )     ;;
     """""""""""""""""""""    m/m/     """"""""""""""""""""" 
                                 
                                              ∧∧ 
                                          r´⌒ー(;゚ -゚) 
                                        (,,_@(,,_O 
  |i|ー─────────────────────────────────'|i|
  |l|    11月も終わりに近いある日、商人で溢れかえるアフォシリアの広場に、    .|l|
  |i|                                                      |i|
  |l|       突如として飛竜の子供が降り立ち、周囲は大パニックに陥った。    |l|
  `ー─────────────────────────────────‐'
14エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:45:44 ID:W1ZC0pa60



                   ∧∧
                ┌(゚0 ゚;)─────────────────
                | 陛下!大変です!市場に飛竜が現れました!
     ∧∧             └─────────v──────────
  ┌(;゚−゚)────────
  | ま   じ   か   !
  └───v───────
           从   
         ∧∧ て          从
        (;゚−゚)            ∧∧ て
   ミ""ミ  /  つ          (;゚O゚)
   ミ   ミ (,,   l          UU |       ∧∧
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜    (゚0 ゚;)`ヽ
""l""""""""""""""""l       し'`J      U`U   ,,)〜
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|      この報せは、即座に館の中にいたハナンへ伝わり……        .|l|
  `ー──────────────────────────────‐'
15エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:46:14 ID:W1ZC0pa60



            ∧∧                ∧∧                ∧∧                ∧∧
          (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)
        ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<>
          ∧∧                ∧∧                ∧∧                ∧∧
        (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)
      ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<>
        ∧∧                ∧∧                ∧∧                ∧∧
      (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)
    ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<>
       ∧∧                ∧∧                ∧∧                ∧∧
     (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)
   ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<>
      ∧∧                ∧∧                ∧∧                ∧∧
    (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)           (;゚ -゚)
  ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<> ━( つ━O━━(((<>
  〜(,, つ          〜(,, つ          〜(,, つ          〜(,, つ
    (,/                  (,/                  (,/                  (,/
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|               王軍200が総出動する事態となった。            |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
16エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:46:44 ID:W1ZC0pa60




  < 放せーッ!





  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|              勿論、ハナン王も出撃したが……            |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
17エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/21(月) 21:47:15 ID:W1ZC0pa60

          ∧∧
       ┌(;`へ)───────────────────
       | ええーい!時間が無い!鎧など着てられるかーッ!
       └─────v────────────────
     ∧∧
  ┌(;゚O゚)─────────────
  | 相手は飛竜ですぞ!無茶ですーッ!
  └──────v─────────

            ∧∧∧∧
           (;゚O(;`へ)
          ━━O∩ O━━━ミ,,゚`<ニ二>
         〜(,, 〜ノ  ノ
           し `Jし `J

  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|           鎧を着込むのに時間が掛かってしまっていた。           |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘17年11月:状況:パニック全開

┃ 高原の市場のド真ん中に、突如飛竜が降り立った!王軍200が迎撃の為に出撃したが、肝心の
┃ ハナンは出遅れ気味……。はたして、アフォシリアは守られるのであろうかッ〜!?
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
18BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:11:56 ID:8wL75XoA0
            __________
          |          Ф      |
          |                 |
         / ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄○ ̄\   ________
          〈;;;;;;         ├─┤     〉  |クェシアル内乱編|
         \,,,,,       \/     /    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         /~~~~~~~~~~~~~~|╋|~~~~~~~〉      「閃光のキルヴァス」
       /            |┃|     〉
      /                 ̄      〉   ── 18年2月 戦場
    /                    〉
19BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:12:56 ID:8wL75XoA0
              →   ├├├├├ ┫┫┫┫┫  →
                 ├├├├├ ┫┫┫┫┫
               →  ├├├├├ ┫┫┫┫┫   →
                 ├├├├├ ┫┫┫┫┫
              →   ├├├├├ ┫┫┫┫┫  →

  |i|`ー───────────────────────────────´|i|
  |i|  不利という訳ではなかったが、ネオアトラン軍は後退せざるを得なかった。  |i|
  |i|                                                 |i|
  |i|   接近戦に持ち込むため、ライトキース軍が猛進行して来たからである。   |i|
  |i|                                                 |i|
  |i|       このため、戦いと呼べるような行いにはならなかった          |i|
    `────────────────────────────────´
20BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:15:07 ID:8wL75XoA0
┌──────────────────────────────
│戦いになっておらんではないか!我が直々に手を下す!!
└v─────────────────────────────‐
           ┌──────────────────────────
           │しかしクェシアル様の暗黒魔法は味方も巻き添えにs
           └──v───────────────────────‐
┌──────────────────────────────────
│うるさい!この際何でも良いわ!
│お前達のような私の直属の部下はさっさと逃げろ!どうなってもしらんぞ!
└v─────────────────────────────────‐
          ┌──────────────────────────────────
          │クェシアル様…。では、我々は帰還いたします。…では。
  ___  └───v──────────────────────────────‐
  | Ф   |         /*\       /*\
 (゚∀゚ #,,)        (;∀; ,,)     (゚∀゚; ,,)
 〈~|†|~~~~\      ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
 〈_____>      (____>   (____>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|   この状況に激怒したクェシアルは、恐ろしい魔法を使おうとしていた。  .|i|
  |i|                                             |i|
  |i|  そして、配下は大切にし、慕われる一面を持つクェシアルであった。   |i|
    `──────────────────────────────´
21BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:16:01 ID:8wL75XoA0
             ┌───────────────────────────
             │                        ダーク・レイニー
             │生ける者全てを葬り去ってくれん!漆黒の雨!!
             └────v──────────────────────‐
                      ____
                          | Ф   |
                      \(゚∀゚ #,,)ノ
                     〈~|†|~~~~\
                     〈_____>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|         しかし、やはり元は冷血漢にして野心家。           |i|
  |i|                                             |i|
  |i|    敵どころか味方を物ともしない大魔法を平気で繰り出した。      |i|
    `──────────────────────────────´
22BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:17:04 ID:8wL75XoA0
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..‐:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.ノ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..‐´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐′.;.;.;.;.;.;|.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..r‐'´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐'´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..-―‐''''ゝ、、:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.__,,,,......--'".;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
`゙''‐--............-‐'''´ ...:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.: ̄ ゙̄^''''''|−――‐''"``''‐‐---......,,___.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
: : : : : : : : : : : : : : : : ''‐......__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_....----'` ̄''ー 、,,i_.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_..
- 、,,_: : : : : : : : : : : : : : i: : .. `"''''ー-|-......,,_|_____,,.i.|..-‐'' ̄" i        |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   `iー-i---―――‐''"                    |       i
                |    l   |       |                     i
                                            l
   i        |    i                    i
        l                 |   l                       l
                     |            l            |
        、、     l       i                    |
  |  ┼┼   ──┐  ─┐          ─┐      l               |
        │      │    │    ─┐    │      ─┐
            │          │             │      l
    i             l            i                      i
                                   |
         |           i            |              |
             i                       i           i
                          i      |          l
                                                |
           l      |           l|      |                   i
                     i         i

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|           一瞬の内に空に黒雲が垂れ込め、               |i|
  |i|                                             |i|
  |i|               「黒い」光が差し込み、                  |i|
  |i|                                             |i|
  |i|           「黒い」雨のようなものが降った。                  |i|
    `──────────────────────────────´
23BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:17:50 ID:8wL75XoA0
                |    l   |       |                     i
                                            l
   i        |    i                    i
        l                 |   l                       l
                     |            l            |
   /┼\     /┼\               /*\           /*\
   (,,;;;;;;;゚A゚)     (,,;;;;;;;゚A゚)           (゚A゚;;;;;;;,,)       (。A。;;;;)
  / ̄ ̄ ̄)    / ̄ ̄ ̄)           ( ̄ ̄ ̄\      ( ̄ ̄ ̄\
<____)  <____)           (____>    (____>

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|    この光と雨を受けた途端、兵達の生気は一瞬にして奪われた。    |i|
  |i|                                             |i|
  |i|             …戦場が、完全に静止した。                    |i|
    `──────────────────────────────´
24BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:18:58 ID:8wL75XoA0


  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|                                             |i|
  |i|                かに思われた。が、                 |i|
  |i|                                             |i|
    `──────────────────────────────´

25BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:19:37 ID:8wL75XoA0
                       │                 ___
   /┼\                    │                 | Ф  |
   (,, `∀´)                   │                (゚∀゚  ,,)
  / ̄ ̄ ̄|                 │                〈~|†|~~~~\
<____|                 │                〈_____>

  |i|`ー────────────────────────────´|i|
  |i|           この死の戦場で、生ける者もいた。             |i|
  |i|                                                 |i|
  |i|     強力な魔力をもつクェシアルと、…1人の若者である。        |i|
    `─────────────────────────────´
26BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:20:35 ID:8wL75XoA0
┌──────────────────────────────────
│貴公がクェシアル殿か。私の名はキルヴァス。キルヴァス・イェーガーである。
│是非、一戦交えようではないか!!
└────v─────────────────────────────‐
                    ┌─────────────────────────
                    │(生き残りがいた…だと?)…よかろう。お相手する!
                    └────────v────────────────‐
                                    ____
   /┼\                              | Ф   |
   (,, `∀´)                                (゚∀゚  ,,)
  / ̄ ̄ ̄|                           〈~|†|~~~~\
<____|                           〈_____>
27BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/21(月) 22:22:22 ID:8wL75XoA0
┌───────────────────────────┐
│              いざ!勝負!!                 │
└────v──────────────────v────┘
                                    ____
   /┼\                              | Ф   |
   (,#`∀´)                                (゚∀゚ #,,)
  / ̄ ̄ ̄|                           〈~|†|~~~~\
<____|                           〈_____>

┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年2月:世紀の一戦

┃なんと、クェシアルはたった一発の魔法で敵、味方双方を皆殺しにしてしまった。
┃…だが、希望はまだあった。
┃唯一の生き残りであるキルヴァスとクェシアルの、最後の決戦が始まる。

┃(余談ではあるが、完全に文官のジェスリエルとアヒャエルは死亡した)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
28( ´∀)・∀),,゚Д)さん:2008/07/22(火) 14:36:45 ID:YHvu2toCP
29エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:27:36 ID:dBPj2+gT0
.




' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`

        ,、   ト、ト、    'l` 〜 Afosyria Story 〜
      //l\≧,,゚ w>,m   |
      ⌒^⌒/E⌒lー―――――――――――――――――
          (^l:::::::|      ぴりゅう来襲!(後編)
          ヽ`ー'ー―――――――――――――――――‐
            ̄ソ┌──┘    Episode - 12


              ―― 17年11月 アフォシリア高原

、_________________________________,




.
30エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:28:09 ID:dBPj2+gT0

                             ∧∧
                          ┌(゚0 ゚ili)──────────────
                          | しっし!帰れ!さっさと帰っちまえ!!
                          └─────────v───────
                ,---―――---、
                | ぴりゅ〜♪ |
                `ー―-v--‐―´
       ;;""""""""""""""""" ト、ト、    ,、        ;;""""""∧∧""""""";;
      ;;            ≧,,゚w゚>. /lヽ\      ;;     (゚0 ゚ili)  エヌ  ;;
      ;;              ヽ=ヽ /⌒^⌒   <>)))━━O━と )━カメ  ;;
     ;;               ;;ヽ=(__,,´^,>      ;;      ∪(_´)     ;;
     """""""""""""""""""""  m/m/       """""""""""""""""""""

                                        ∧∧
                                      (゚- ゚;)
                             <>)))━━O━と )━
  |i|ー─────────────────────────────────'|i|
  |l|   仔竜とアフォシリア正規軍との間での戦闘は、 戦いと呼べぬものであった。   |l|
  `ー─────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             ∧∧
                          ┌(゚0 ゚ili)────────────
                          | く、来るな!来るんじゃねーぞ!
                          └─────────v─────
                          ,---―――---、
                          | ぴりゅ〜♪ |
                          `ー―-v--‐―´
                         ,、     ト、ト、
                       //l\ ≧,,^w>       ∧∧
                       ⌒^⌒ヽ /=/         (゚o ゚ili)
                        <,^`),,(=ノ <>)))━━O━と )━
                          ヽm m         ∪(_´)
  |i|ー─────────────────────────────────'|i|
  |l|           兵士達は人外の化け物との戦いに逃げ腰であったし、        |l|
  `ー─────────────────────────────────‐'
31エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:28:40 ID:dBPj2+gT0
                          ,---―――――――――---、
                          |  ぴりゅりゅりゅりゅ〜♪  .|
                          | (遊ぼ、ニンゲン、遊ぼ♪) |
                     ∧∧  `ー―--v-------------‐―´
                   ┌(;T0゚)────────────
                   | シィィィ〜!食べないでェェェ〜!
                   └────────v──────

                         ,、        ペロペロ
                       //l\   ト、 ト、
                       ⌒^⌒ヽr≧,,^┰>
                        <,^`),, (=∧∧
                          ヽmと(;T0゚)つ
  |i|ー─────────────────────────────────'|i|
  |l|       仔竜の方に至っては、これを戦いと認識すらしていなかった。        |l|
  |i|                                                      |i|
  |l| ……ぶっちゃれば、アフォシリアの精兵200は飛竜のおもちゃ扱いだった。     |l|
  `ー─────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(#:゚:;;;:)─────────
  | なんなのだこの狂態は?
  └───v────────
    /ヽ        /ヽ  ピキピキ
    /  ヽ    /  ヽ
   /   `ー-‐´    l
   | _l_l_ ::O:;;;;;;;;::::   l
    | _i i_::::::::;;;;;;;;;;;;;;::::   |
   l l l ::::::;;;;;;;;;;;;;::::  l
   ヽ   ::::;;;;;;;;;;;:::  ノ
   / lOl:[i:i][][][][i:i]ヽ
  /  |_|[i:i][][][][i:i] l
  ヽ  [][][i:i][][][][i:i]  |        -―-、-、
   ヽ ヽ~~~~ノ ノ`ヽ ̄  ヽ          三三 ̄ ̄ o  ̄ ̄/´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
二二(_  )二二二二(_  )二二二二二三三     < ̄V                /
     `ー'         `ー´         三三,,___ヽ________/
  |i|ー────────────────────────────'|i|
  |l|     そんな状態は、ハナン王が駆けつけて来るまで続いていた。   .|l|
  `ー────────────────────────────‐'
32エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:29:11 ID:dBPj2+gT0
     ∧∧
  ┌(#゚∀゚)──────────────────────────────
  | おらッ!勝手に人の国に踏み込んで来んなヴォケナス!こそ泥ドラゴンめ!
  | 勝手に人の兵士を舐め回しやがってシゴウしちゃるけん待っとれ!
  | ……いや、いい、待たなくていいや、逝け。あの世へ今すぐ逝けこの糞餓鬼
  | のーたりんド変態包茎インポ※☆+▲×……(以下、聞くに堪えぬ悪口雑語)
  └─────────v───────────────────────
                             ,-----―――――――――--、
                             |   ぴー―――――--ィ!!  |
                             | (怖いニンゲン、嫌いぃぃ!) |
                             `ー―----------------v-‐―´
                                       ,、     ト、ト、
                                     //l\ ≧;Tw>
                                     ⌒^⌒ヽ /=/
                                      <,^`),,(=ノ
              彡                  ミ     ヽm m
                                    ミ
        <二ニ>´゚,,ミ━━━( ( (∩ ∩)))━━━ミ,,゚`<ニ二>
              ミ        /∧∧ヽ
                 ミ    ((#゚∀゚) )        彡
                       ヽi゚i:i:i:iノ  ブンブン
                     〜ノ,,,ノ __つ
                       (,/
  |i|ー─────────────────────────────────'|i|
  |l| 兵士達の不甲斐ない姿にブチ切れたハナン王は、殆ど勢いだけで仔竜を      |l|
  |i|                                                      |i|
  |l|              アフォシリアの外に追い出すと……               |l|
  `ー─────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                     ∧∧
                   ┌(。 。 ili)────────────────────
                   | こ、此度の戦では、みっともない姿を王にお見せして
                   | しまい、誠に申し訳御座いません。次こそは必ずや
                   └─v──────v──────v────────
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)─────────────────
  | ああ、弁解はいらんよ。何、罰したりはしない。
  └──v─────────────────


     ∧∧
    (*゚−゚)
 ━━(|i゚i:i:i:iO━━━ミ,,゚`<ニ二>      )         )          )
   〜ノ,,,ノヽヽ             ∧∧⌒ヽ     ∧∧⌒ヽ     ∧∧⌒ヽ
      し `J             (。 。 ili)U(,,_つ  (。 。 ili)U(,,_つ  (。 。 ili)U(,,_つ
33エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:29:42 ID:dBPj2+gT0

     ∧∧
  ┌(# − )────────────────────────────
  | 代わりと言っては何だが……今日から私直々に貴様らをシゴいてやる。
  | 「真面目に訓練に励んでいれば死なない」程度には手加減してやるさ。
  └──v────────────────────────────


     ∧∧                人生オワタ…        殺ル気ダ…
    (# − )
 ━━(|i゚i:i:i:iO━━━ミ,,゚`<ニ二>      )         )          )
   〜ノ,,,ノヽヽ             ∧∧⌒ヽ     ∧∧⌒ヽ     ∧∧⌒ヽ
      し `J             (_ _ ili)U(,,_つ   (_ _ ili)U(,,_つ   (_ _ ili)U(,,_つ
  |i|ー────────────────────────────'|i|
  |l|             とんでもない事を言い出した。             |l|
  `ー────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

         −..ニ:'' ⌒:)`,
                                       -ー ''"  ̄..⌒゙ ヽ
                                    -=ニ´ -‐_,,.. -‐ = ニ ')


                           ___   ホームランダッ!!    ⌒ 。 シィィ!!
                         /li∧il\        ,  ´
        r‐,,..,-.,-,,.,.___,.,.,.-、__,.-.,_i-i-i__|il,二n二,li|..i-i-i,____,。 ,.._.-.,.,,.,__,.-., ,.._.-.,.,,.,__,.-.,
        /:/':/:::::丿:::::丿:/::::::丿:: :ヾ::::::/   `、::: ハ:::ヾ:::`:::ヽ:::、_::/:::,ソ  >::ノ、::ハ:丿::`、
      /:/ :ノ:: :: :/: :/: . {: :: :.''゙ヾ:::::::\:: ^ノ  ノ::ヽ::::::::、ヽ、::: ....丿:::;ヾノヽ,_/:-/::ト;:、:::ヽ. :;}
   . ..::.:/:/::::::丿:: :ヾ::/: ::/: . {: ヾ:::::::\/::ト;(  (ヾ:::`:::ヽ:::ハ:丿::、::ハ:丿::、:::: :: : :{: : :: : ::ヽ:: :\:.::.:::.. ..
、 :: :: :. :. .゙:. : ..`⌒::ー ‐ ‐- - -=ニ´ -‐_,,.. -‐ = ニ '':: ー- 、... __ ⌒‐_、_::- −..ニ ⌒゙''::ー =、::'' ⌒:)`::.::.::.:..
: `.:  :.‐=、 .....ニ..⌒ ‐.:  :.‐゙''::ー =、::'' ⌒:)`ヽ -ー) )''"  ̄..⌒゙ ヽ、_ _‐_,,.. -‐ = ニ '':: ー- 、... __ ::' .... )::.::.::.:..
: `::ー =ニ..⌒ ‐、_::- −..ニ ⌒゙'':`ヽγ  ,. ':  '`ヽ'´:. :`ヽ   :  ';  ̄..⌒゙ ヽ、_ __゙'':`ヽγ  ,. ': ヽ_,,. - ‐‐::‐-
::.::.::.:.. :: : ヽ ‐:、 )...,. -=、':⌒ー:、く(´ ::.  '  .... )::ニ ⌒ヽ_,,. - ‐‐::‐-.:''⌒丶、 ::_ ,,...、ー 、' .:  :.‐=、 .....`ヾ、..
.:''⌒丶、 ::_ ,,...、ー 、' .:  :.‐=、 .....`ヾ、.... .: .:`⌒((.:ー 、´      _ ..... __'`ヽ'´:. :`ヽ   : '`ヽ'´:. :`ヽ::.:.:..::.::.:.:
::.:.:.:. : : ',_ :.:. ` 、 `ヽ   ,. ':´ '`ヽ'´:. : `ヽ .   :)  '; .._´`:⌒´__....... _ `ヽ_,,. - ‐‐::‐-'`ヽ'´:. :`ヽ. :.:.: ..:.: :..::
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l| その日、7つの尊い命が消えた。……彼らにしては、 奮戦した方だろう。 .|l|
  `ー──────────────────────────────‐'
34エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:30:13 ID:dBPj2+gT0

     ∧∧
  ┌(*゚ー゚)───────────────────────
  | うむ、今日は良い日だった。久しぶりにたっぷり運動したわ。
  └───v──────────────────────
                  ∧∧
               ┌(゚0 ゚;) ───────────────
               | 運動で兵士を7人も殺さないで下さいッ!
               └────v─────────────
      ∧∧
     (*゚ー゚)            ∧∧
   ミ""と  つ           (゚0 ゚;)
   ミ   ミ,,   ヽ          UU |
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜
""l""""""""""""""""l       し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|                  その日の夜……。                    |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)───────────────────────
  | しかし、不安の残る日でもあった。もしも私が王都を留守に
  | していたら、被害は何処まで拡大したのであろうか。
  └───v──────────────────────
                  ∧∧
               ┌(゚- ゚;) ─────────────
               | 考えるだけでも恐ろしいですね……。
               └────v───────────
       ∧∧
      (*゚−゚)            ∧∧
   ミ""ミ/  ∞)           (゚- ゚;)
   ミ   ミ,,   ヽ          UU |
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜
""l""""""""""""""""l       し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|          ハナン王は、ある事を考えていた。                  |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
35エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:30:44 ID:dBPj2+gT0

     ∧∧
  ┌(゚−゚*)───────────────────────
  | さらに不安なのは、私の死後だ。私は今でこそ若くて美しく、
  | 覇気もあるが、所詮人の身、いずれ老いて死に逝く定め。
  |
  | ……その時に、我が子孫、我が王国を託す配下がアレでは、
  | 行く末が不安で不安で死ぬに死ねんぞ。
  └───v──────────────────────
                  ∧∧
               ┌(゚- ゚;) ──────────────────
               | 気が早い……。死なんてまだまだ先の話ですよ。
               └────v────────────────
       ∧∧
      (゚−゚*)            ∧∧
   ミ""ミ/  ∞)           (゚- ゚;)
   ミ   ミ,,   ヽ          UU |
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜
""l""""""""""""""""l       し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)───────────────────────
  | その考えがいかんのだ。できるうちにできることはできるだけ
  | 成し遂げておくに限る。そこで……私は考えた。敵から民を
  | 護るために、アフォシリアの町を囲む石壁を作ろうと。
  └───v──────────────────────
                  ∧∧
               ┌(゚- ゚;) ─────────────
               | ……工人達がなんと言うか……。
               └────v───────────
       ∧∧
      (*゚−゚)            ∧∧
   ミ""ミ/  ∞)           (゚- ゚;)
   ミ   ミ,,   ヽ          UU |
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜
""l""""""""""""""""l       し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|        アフォシリアを丸ごと囲む大城塞の建設計画である。      |l|
  |i|                                                |i|
  |l|     ……まぁ、当然今のアフォシリアの工業力では無理であるので、    |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
36エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:31:36 ID:dBPj2+gT0

     ∧∧
  ┌(* −)───────
  | うむ、そこでだが……
  └───v──────

       ∧∧
      (* −)            ∧∧
   ミ""ミ/  ∞)           (゚- ゚;)
   ミ   ミ,,   ヽ          UU |
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜
""l""""""""""""""""l       し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|   ……ハナンは、ついにのるかそるかの大勝負を決意したのであった。  |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
37エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:32:07 ID:dBPj2+gT0
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━┓
┃呆┃アフォシリア王国                      ┃☆☆☆☆☆★★┃同盟:−    仇敵:−
┣━┻━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━╋━━━━┳━━┻━━━━━━━━━━━┫
┃能  力┃身 04 ┃統 07 ┃知 03 ┃政 05 ┃繁 09 ┃合計 28 ┃建国王ハナン 支持率:19%
┣━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総人口:18800人 総兵力:193人
┣━━━━━━━─国土─┓4コマ12村 総収穫:小麦22600石/年
┣━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━━┯━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━┫総人口:7900人
┃林野│ τ−3  │山頂の王都 アフォシリア           ┃総兵力:193人
┣━━┷━━━━┷━┳━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─街─┓ η−7  ┃アフォシリア:建国王ハナン|人口:4200 兵力:193 収穫:小麦3700石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ δ−3  ┃ネコムシア|人口:1300 収穫:小麦2000石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ β−8  ┃エクスタシア|1200 収穫:小麦1000石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ ι−10 ┃スカティロシア|人口:1200 収穫:小麦1500石/年
┣━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃風踊る飛竜の高原:風属性を強化、炎、水、地属性を弱化。進軍にかなりの時間がかかる。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総生産:小麦8200石/年 青銅/武装作れる程度 金/それなり
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━━┯━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━┫総人口:9700人
┃森林│ χ−3  │東の都 イストアルカード           ┃総兵力: −
┣━━┷━━━━┷━┳━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─街─┓ ζ−3  ┃イストアルカード:大臣ダッテ|人口:3700 収穫:小麦4000石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ ε−8  ┃東の村 ミミモギード|人口:2400 収穫:小麦3500石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ β−5  ┃西の村 オテュテンサ|人口:1300 収穫:小麦2200石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ ι−8  ┃南の村 アンヨーク|人口:1200 収穫:小麦2100石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ ι−2  ┃北の村 ポンポート|人口:1100 収穫:小麦1700石/年
┣━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃水の都:造船、貿易、商業が発達しやすい。同緯度の地域より比較的温暖。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総生産:小麦13500石/年 魚200食/日 青銅/武装作れる程度 金/ちょっぴり
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
38エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/23(水) 21:32:39 ID:dBPj2+gT0
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┣━━┯━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━┫総人口:1000人
┃荒地│ τ−5  │荒野の町 カクメートン          ┃総兵力: −
┣━━┷━━━━┷━┳━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ ε−2  ┃カクメートン|人口:800 収穫:小麦600石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ γ−7  ┃シータイン|人口:200 収穫:小麦200石/年
┣━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃不毛の荒野:農業が発展しにくい。進軍に時間がかかる。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総生産:小麦800石/年
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━━┯━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━┫総人口:200人
┃山岳│ σ−2  │寒村 ヒギャクード                ┃総兵力: −
┣━━┷━━━━┷━┳━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ δ−3  ┃ヒギャクード|人口:200 収穫:小麦100石/年
┣━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃フィヨルド地帯:農業が発展しにくい。進軍に時間がかかる。山岳地帯に船で上陸できない。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総生産:小麦100石/年 魚100食/日
┣━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┠───┘17年11月:状況:だめだこいつら……早く何とかしないと……

┃不甲斐ない兵士、荒地の耕作を放棄する民、怠け続ける工人……。ついにハナンの中で何かが
┃切れかけていた。どうするハナン、どうなるアフォシリア!?
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
39BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:16:04 ID:SSs6nzQb0
        __________
      |          Ф      |
      |                 |
     / ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄○ ̄\   ___________
      〈;;;;;;         ├─┤     〉  |クェシアル内乱編 最終回|
     \,,,,,       \/     /    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     /~~~~~~~~~~~~~~|╋|~~~~~~~〉      「最終血戦」
   /            |┃|     〉
  /                 ̄      〉   ── 18年2月 戦場
/                    〉
40BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:16:46 ID:SSs6nzQb0


  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|                                             |i|
  |i|          勝負は、何時間にも亘り繰り広げられた              |i|
  |i|                                             |i|
    `──────────────────────────────´
41BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:17:34 ID:SSs6nzQb0
   i             l            i                      i
                                   |
         |           i            |              |
             i                       i           i
                          i      |          l
                                          ____
      /┼\  《 バ           从,.,.,.                | Ф   |
      (,,;`∀´)ノ》 リ        ((●;;);;;;;≫        \(゚∀゚  ,,)ダークボール!!
     / ̄ ̄ ̄| 《 バ         W゛''             〈~|†|~~~~\
   <____|  》 リ                          〈_____>

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|     そのころには、完全にクェシアルのペースになっていた。        .|i|
  |i|                                             |i|
  |i|        しかし、キルヴァスが屈した訳ではなかった。          |i|
    `──────────────────────────────´
42BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:18:25 ID:SSs6nzQb0
             i                       i           i
                          i      |          l
                                                |
           l      |           l|      |                   i
                     i         i
                      ┌───────────────────────────
                      │馬鹿な!ダークボールが電気の壁に吸収されている!?
                      └─────────v─────────────────‐
┌───────────────────────────────
│ダークレイニーもこれで防いだのですよ。
│…ふむ。どうやら吸収した力が溜まってきたようだ。
│そろそろ、反撃といかせて貰いますよ。クェシアル殿。
└──────v────────────────────────‐
                                            ____
      /┼\ 《 从,.,.,.                            | Ф   |
      (,, `∀´)ノ》●;;);;;;;≫                       \(゚∀゚ ;,,)
     / ̄ ̄ ̄| 《 W゛'' シュウウ…                    〈~|†|~~~~\
   <____|  》                            〈_____>
43BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:19:19 ID:SSs6nzQb0
            》           ┌───────────────────────────
           《            │な、何をするつもりだ…まさか!や、やめろ!!
            》 シュビビビビ   └─────────v─────────────────‐
           《                             ____
      /┼\ 》                              | Ф   |
      (,, `∀´)ノ                               (゚∀゚ ;,,)
     / ̄ ̄ ̄|                           〈~|†|~~~~\
   <____|                           〈_____>

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|       そう、クェシアルは1つ忘れていた事があった。            |i|
  |i|                                             |i|
  |i|      疾風系の雷魔法の特徴が、「吸収」と「放射」であることを。       |i|
    `──────────────────────────────´
44BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:20:09 ID:SSs6nzQb0
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..‐:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.ノ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..‐´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐′.;.;.;.;.;.;|.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..r‐'´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐'´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..-―‐''''ゝ、、:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.__,,,,......--'".;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
`゙''‐--............-‐'''´ ...:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.: ̄ ゙̄^''''''|−――‐''"``''‐‐---......,,___.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
: : : : : : : : : : : : : : : : ''‐......__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_....----'` ̄''ー 、,,i_.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_..
- 、,,_: : : : : : : : : : : : : : i: : .. `"''''ー-|-......,,_|_____,,.i.|..-‐'' ̄" i        |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   《ー-i---―――‐''"                    |       i
    》             |    l   |       |                     i
   《                                         l
   .》        |    i                    i
   《     l                 |   l                       l
    》                  |            l            |
   《     、、      l     、、                       |
    》 /  \   │ │  /  \    │ │          l               |
    》 /    \     │  /    \     │    │     
   《            /             /          │      l
    》 i             l            i                      i
   《                                |
    》      |           i            |              |
   《          i                       i           i
    》                       i      |          l
   《                                             |
    》        l      |           l|      |                   i
   《                  i         i

   |i|`ー─────────────────────────────´|i|
   |i|                                             |i|
   |i|      キルヴァスの発した電気は黒雲に一直線に向かい…       |i|
   |i|                                             |i|
     `──────────────────────────────´
45BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:21:11 ID:SSs6nzQb0
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..‐:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.ノ.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..‐´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐′.;.;.;.;.;.;|.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..r‐'´:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;...‐'´.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:_..-―‐''''ゝ、、:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.:;.__,,,,......--'".;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;
`゙''‐--............-‐'''´ ...:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.: ̄ ゙̄^''''''|−――‐''"``''‐‐---......,,___.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
: : : : : : : : : : : : : : : : ''‐......__.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_....-:/    / ̄''ー 、,,i_.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_..
- 、,,_: : : : : : : : : : : : : : i: : .. `"''''ー-|-......,,_|_____,,.i.|..-‐'' ̄" /    /     |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   `iー-i---―――‐''"                       |/    /   i
                |    l   |       |    /    /              i
                                       /      ̄ ̄ ̄/      l
   i        |    i                  /         /
        l                 |   l      ̄ ̄ ̄ ̄/   /               l
                     |            l     /   /    |
             l       i                  /   /       〇           /
  |                       l                /   /     ├──   ─┼─┐   /
                                         /   /    │          ./  │  ./
                                     /   /     .└──     /   .┘   ・
    i             l            i       /   /              
                                   /   /
         |           i               | /   /           |
             i                       /   / i           i
                              i      |/   /        l
                                     /   /              |
           l      |           l|  /   /  |                   i
                     i         i

    |i|`ー─────────────────────────────´|i|
    |i|                                             |i|
    |i|            大きな雷となって地上に降った。              |i|
    |i|                                             |i|
      `──────────────────────────────´
46BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:22:00 ID:SSs6nzQb0
                        ┌───────────────────────────
                        │あああアアアアアアア嗚呼ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!
                        └─────────v─────────────────‐
                                        从从从从从
      /┼\                            》| /  ζ《
      (,, `∀´)ノ                               《(~Д゚;;;;,,) 》
     / ̄ ̄ ̄|                            》{~;†|~~;;;;\《
   <____|                           《〈____ζ 》
                                      WWWWWWW

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|                                             |i|
  |i|          それは、クェシアルであっても防ぎ様は無かった。          |i|
  |i|                                             |i|
    `──────────────────────────────´
47BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:22:48 ID:SSs6nzQb0
                        ・

                        ・

                        ・

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|                                             |i|
  |i|          こうして、戦いは終わった。両村に、平和が戻った。         |i|
  |i|                                             |i|
    `──────────────────────────────´
48BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:23:24 ID:SSs6nzQb0
     ┌─────────────────────────────────
     │ライトキースとネオアトランが戦ってジェスリエル、アヒャエル、クェシアルが
     │死亡したようだな。……なんで?
     └────────v────────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_./  /  ♀(・∀・ ,,)                    __|__|__|__|__
_|__|__|_./  /    |と ̄ ̄ ̄\         .//     //|__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    //|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                               .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/☆\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (   ,, ・)┌────────────────────────
            / ̄ ̄ ̄)< いや、…分かりかねます…。
          <____)└────────────────────────

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|      だが、関係者が殆ど死んだため、真相は明かされなかった。     .|i|
  |i|        そのため、クェシアルは名誉の殉教者と呼ばれ、        |i|
  |i|        クレパール家はその名を広げることとなった。          |i|
    `──────────────────────────────´
49BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:23:59 ID:SSs6nzQb0
┌────────────────────────
│我の弟が戦死してしまったので、
│枢機卿は兄である、このライが勤める。よいな?
└───────v────────────────‐
          ___
   | |   |  Ф |
   | |   (,,  ゚∀゚)
   | |  /~~~~|†|~〉
   | |<____.〉           /*\       /*\
   lニニニニニニニl             (゚∀゚  ,,).     (゚∀゚  ,,)
     | |   | |               ( ̄ ̄ ̄\      ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (_____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|         クェシアルが死んだため、新たなる枢機卿は              |i|
  |i|                                             |i|
  |i|       若干能力が劣る、兄のライ・クレパールとなった。          |i|
    `──────────────────────────────´
50BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:24:33 ID:SSs6nzQb0
┌──────────────────────────
│今日から私が枢機卿を勤める。よろしく頼むぞ。
└──────v───────────────────‐
   | |    /╋\
   | |   (,, `∀´)
   | |  / ̄ ̄ ̄|
   | |<____|            /┼\         /┼\
   lニニニニニニニl             (・∀・ ,,)       (・∀・ ,,)
     | |   | |               ( ̄ ̄ ̄\    ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|        そして、数少ない生還者であるキルヴァスも、             |i|
  |i|      戦いを終わらせた「閃光のキルヴァス」として名を広めた。        |i|
  |i|      イェーガー家は名家となり、キルヴァスは枢機卿となった。      .|i|
    `──────────────────────────────´
51BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:25:20 ID:SSs6nzQb0
                           ___
                             < ★  /
                        (・∀・ ,,)
                        ( ̄ ̄ ̄\
                        (____>
            ──────────┬──────────
                                |          ____
                 /┼\         │        | Ф   |
                (`∀´ ,,)         |       (゚∀゚  ,,)
              | ̄ ̄ ̄\        |        〈~|†|~~~~\
              |____>      │        〈_____>

    |i|`ー─────────────────────────────´|i|
    |i|           種族を統治するのが得意のジェルサーガ家。            |i|
    |i|         野心家ではあるが高い魔力を持つクレパール家。        |i|
    |i|        プライドが高く計略を得意とするイェーガー家。         |i|
    |i|                                             |i|
    |i|     数百年ジェルティスを支える事となる御三家が今ここに揃った。     .|i|
      `──────────────────────────────´
52BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:25:50 ID:SSs6nzQb0
   /ж \               /╋\
  (゚∀゚  ,,)            (,, ・∀・)
  ( ̄ ̄ ̄\         / ̄ ̄ ̄)
  (____>     <____)

墓誌: アヒャエル&ジェスリエル
享年32&35
ネオエクスデス教とソードエクスデス教の教祖。
惜しくも地形上の問題でエクスデス教に屈するが、枢機卿の地位を与えられる。
移民により村の長を務めていたが、まだ何も開拓をしないうちに
クェシアルの策略にあっさり騙され、戦いを始める。
魔力をあまり持っていなかったため、漆黒の雨を防げず失意のうちにこの世を去った。
53BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:26:48 ID:SSs6nzQb0
  ___,,,,,,,......
  | Ф   |;;;;;;;;;:::::
 (゚∀゚  ,,);;;;;;;;;:::::
 〈~|†|~~~~\;;;;;;;;:::
 〈_____>;;;;:::

墓誌: クェシアル・クレパール
享年25
内乱を起こした張本人。アヒャエル、ジェスリエルを騙し、戦いを起こした。
当初の彼の計画ではジェスリエル軍を壊滅させ、自分の地位を上げようとしていた。
だが、あまりにもみっともない戦いとなったため、激怒し、最大の暗黒魔法を使用し
敵、味方共に皆殺しにした。
その後キルヴァスと一対一の戦闘になるが、魔法の性質を忘れるほどに
怒り狂っていたため、そのスキを衝かれ雷撃に直撃、即死した。
完全に大悪党だが、人々の勘違いにより数百年の間、名誉の殉教者と呼ばれる。
54BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/23(水) 23:27:30 ID:SSs6nzQb0
┌─┬──────────────────────┐
|璽|ジサクジエン                           |
├─┴─┬────────────────────┘
│家  系|ジェルサーガ家 教皇ジェラエル・ジェルサーガ  40才
├───┴───┐統:82 武:00 知:97 政:40 魅:78
├───┬───┴────────────────
│家  系|クレパール家 枢機卿ライ・クレパール  35才
├───┴───┐統:74 武:00 知:85 政:20 魅:75
├───┬───┴────────────────
│家  系|イェーガー家 枢機卿キルヴァス・イェーガー  20才
├───┴───┐統:68 武:87 知:76 政:70 魅:61
├───┬───┴────────────────
│一  代|ジェルサーガ家 皇子ジェスター・ジェルサーガ  13才
├───┴───┐統:60 武:00 知:60 政:30 魅:70
└───────┴────────────────

┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年3月:御三家参上!

┃戦いは終わりを告げ、平和が戻った。不安の種が無いため、暫くは大丈夫だろう。
┃ジェルティスを引っ張る御三家が確立された。政治は完全に御三家の思うままとなった。
┃…え?やっぱり戦乱の種あるんじゃね?という質問は置いておいて。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
55エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:33:26 ID:eyeRn4nT0
.




' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`

        ,、   ト、ト、    'l` 〜 Afosyria Story 〜
      //l\≧,,゚ w>,m   |
      ⌒^⌒/E⌒lー―――――――――――――――――
          (^l:::::::|    じゅーさんにちの☆KIN☆曜日
          ヽ`ー'ー―――――――――――――――――‐
            ̄ソ┌──┘    Episode - 13


              ―― 17年12月 アフォシリア高原

、_________________________________,




.
56エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:34:00 ID:eyeRn4nT0

                  ∧∧
               ┌(゚- ゚;) ────────────
               | お召しと聞いて、只今参りました。
               └────v──────────
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)──────────────
  | おっ、来たか東の村の。近う寄れぃ。
  └───v─────────────

       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          (゚- ゚;)`ヽ
  ミ,,_____ """ミJJ         (つと,,) ,,)〜
""l""""""""""""""""l         し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー─────────────────────────────────'|i|
|l|  それは、13日の(まだ曜日は存在しないが)金曜日、ついでに13話目の事。   |l|
`ー─────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ∧∧
  ┌(*゚−゚)────────────────────
  | お主等に命ずる。我が配下の者らに青銅の作り方を
  | 残らず伝授せよ。
  └───v───────────────────

       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ         (゚- ゚;)
  ミ,,_____ """ミJJ         o o )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|   ハナンは、 東の村の工人集団を 王都に呼び寄せて、 ハナンの部下に   |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|            青銅の作り方を教えるよう「命令」を下した。           |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
57エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:34:31 ID:eyeRn4nT0

                  ∧∧
               ┌(゚o ゚;) ──────────────────
               | 如何に陛下の命令といえど、そればかりは……
               └────v────────────────
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)─────────────────
  | ほう?……我が命令を拒否するというのか。
  └───v────────────────

       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ         (゚o ゚;)
  ミ,,_____ """ミJJ         ∩ ∩ )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|  当然、東村の工人達は、この命令を拒否した。……彼らは物づくりで    |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|  代々生計を立てて来た一族であり、青銅などの製造方法は秘中の秘    .|l|
  |i|                                                  |i|
  |l|  とされていたからである。他人に秘密を漏らせば、飯を喰えなくなる。    |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(*゚::;;:゚)─────────────
  | 命令拒否は重罪である。……死ね
  └───v────────────
    /ヽ        /ヽ  /\
    /  ヽ    /  ヽl  l |
   /   `ー-‐´    l  l |
   |    ::O:;;;;;;;;:::O   l  l |
    |    ::::::;;;;;;;;;;;;;;::::  |  l |       ∧∧
   l     ::::::;;;;;;;;;;;:::  |  l |       ┌(゚o ゚ili) ──────────────────
   ヽ   ::::;;;;;;;;;;;:::  |  l |      | え、ええぇぇぇぇぇぇぇ!?
   /          |  l |     └────v────────────────
  /             〈二二二二〉
                /ヽ        /ヽ
                /  ヽ    /  ヽ
               /   `ー-‐´    l
               |           i|i l
                |          l|  |
               l          i|l l
             ,-‐‐ヽ          ノ
             l   /          \
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|   いつもならハナンの側も工人集団に嫌われたくないので、「まぁ、いい」   . |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|  の一言で済ませてきたが……             本日は、いつもと違った。 |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
58エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:35:01 ID:eyeRn4nT0



                              ? アレ? シィノ
                                 ドウタイサンハ ドコ?
    ∧∧   ∧∧     ∧∧   /l  ∧   ∧∧
    (゚'O゚'li)  (゚'p ゚'li)   (゙- ゙;)  (゚i:,.:;i゚ili)   (*゚ー゚)           。 ⌒Y⌒ 。 シィィィ!! シィノ
  l二二二二二二二二ll二二二二二二二二ll二二二二二二二二l      ,..il,.,    ナマクビサン ドコー?
     ||      ||     ||      ||     ||      ||        (つと )
     ||      ||     ||      ||     ||      ||       と,,_,,O〜
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|   東村の工人一族は直ちに王軍に捕縛され、1人残らず斬首された。    |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                ∧∧
             ┌(゚っ ゚;)────────────
             | じ、爺上様!東村の方々が……
             └──────────v────
           ∧∧
        ┌(;゚д゚)──────────────
        | ま、まだ慌てるような状況じゃあない!
        └─────v───────────
                ∧∧         ∧∧
              O´(;゚д゚)         (゚っ ゚;)
            〜(,,    つ        と  と )
               し'`J ┃        (,,(,,_つ
      """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|   今までほぼ特権階級扱いだった工人集団の大量殺戮に、西村の   |l|
  |i|                                                |i|
  |l|                  工人達は、動揺した。                   |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
59エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:35:35 ID:eyeRn4nT0

     ∧∧
  ┌(*゚−゚)────────────────────
  | 来たか、我が故郷の。貴様らに我が配下の者に
  | 青銅を作る技術を伝授することを命ずる。
  └───v───────────────────

       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ         (゚д゚;)
  ミ,,_____ """ミJJ         o o )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|   次に呼ばれたのはイストアルカードの工人集団。技術力では西村の    |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|  工人集団には敵わないが、先代勇者ゴラルドの時代からハナンの家と  .|l|
  |i|                                                  |i|
  |l|             取引のあった、いわば譜代の家臣団である。            |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(゚д゚;)────────────────────
  | 如何にハナン様のお言葉でも、工人の伝統は伝統。
  | 我が一族でない者を工場に入れるわけには……。
  └────────────v──────────
       ∧∧
      (# − )
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ         (゚д゚;)
  ミ,,_____ """ミJJ         と と )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|  ……そのための驕りもあったのであろう。東村の工人集団が皆殺しに   .|l|
  |i|                                                  |i|
  |l|       なったのを見ても尚、彼らは技術を教えることを渋った。      |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
60エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:36:44 ID:eyeRn4nT0


    ハナンサマノ メイレイヨ。
    ワルク オモワナイデネ…。

          ∧∧                    イキウメ♪
         (;゚ -゚)                 ∧∧ イキウメ♪
    ,.;:;:;,.   ( つl>―<三〕          r ´(゚ー゚*)    ,.;:;:;,.
  ,.;:;:::;:;:;:;,.〜(,,   /    "''ヾ  シィィ!   〜( ( つl>―<三:::;:;:;:;,.
 ,.;:;:;::;:;;::;:;:;:;,.  し'`J        ,.;:;::,.     し'`J     ,.;:;:;::;:;;::;:;:;:;,.
"""""""""""""""""""l ウメナイデー!::;:;:;:   l"""""""""""""""""""""""""""""""""
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|             その結末は、今更語るまでも無いだろう。            |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                ∧∧
             ┌(゚っ ゚;)────────────
             | じじじじじz、じさまままままm
             └──────────v────
           ∧∧
        ┌(;゚д゚)──────────────
        | まままま、まだ慌てるようなななななな
        └─────v───────────

                /∧∧ヽ         ∧∧
              O(;(;゚д゚)゚)        ((゚っ ゚;))
            〜(,,    つ         と  と ))
               し'`J ┃        ((,,(,,_つ
      """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
    |i|ー──────────────────────────────'|i|
    |l|   東村とイストアルカードの工人合わせて100人近くが残らず殺され、   |l|
    |i|                                                |i|
    |l|         西の村の工人達は、パニックに陥った。                |l|
    `ー──────────────────────────────‐'
61エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:37:16 ID:eyeRn4nT0

     ∧∧
  ┌(*゚−゚)─────────────────
  | 来たか、北村の。貴様らに我が配下の者に
  | 青銅を作る技術を伝授することを命ずる。
  └───v────────────────

       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ         (゚- ゚;)
  ミ,,_____ """ミJJ         o o )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l| 三番目呼ばれたのは北の村の工人集団。かつて、北村が南村の軍勢に  |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|  襲撃された際に多くの一族と秘伝を失い、技術力、生産力共に最低の   |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|      水準にあった集団である。……それだけに、震え上がった。        |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
       ∧∧
    ┌(。 。 ;)──────────────────────
    | はっ、命に代えましてもご命令を遂行してご覧に入れます。
    | だからなにとぞ、なにとぞ命だけはお助けを……
    └───v─────────────────────
     ∧∧
  ┌(*゚ー゚)────────────
  | ならばよし!褒美を取らせようぞ。
  └───v───────────

       ∧∧
      (*゚ー゚)
   ミ""ミ/  ∞)
   ミ   ミ,,   ヽ              )
  ミ,,_____ """ミJJ         ∧∧⌒ヽ
""l""""""""""""""""l     (。 。 ;)U(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l| 『代々親密にしてきたイストアルカードの工人すら皆殺しにしたハナン王。   |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|   技術も生産力も碌に持たぬ我らなど、虫けらのように殺すだろう……』   .|l|
  |i|                                                  |i|
  |l|    北の村の者達はそう考え、生き延びる為に王命に従うことにした。   |l|
  `ー───────────────────────────────‐'
62エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:38:25 ID:eyeRn4nT0

  r―、___________________________________
  | . . |_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/\
  |:.  |._/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   \
  |;;,..._|/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/      \
.[二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二]二二二二二]
 |;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.|,.l;,_,.l;,_,.l;,__|
 |__,.l;,_,.l;___|二l二|__,.l;,_,.l;___|二l二|__,.l;,_,.l;___|二l二|__,.l;,_,.l;___|二l二|,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l,..|,_,.l;,_,.l;,_,.|
 |;,_,.l;,_,.l;,|二l二|;,_,.l;,_,.l;,|二l二|;,_,.l;,_,.l;,|二l二|;,_,.l;,_,.l;,|二l二|_,l;_,_l;,_,.l;,_,.|,.l;,_,.l;,_,.l;,__|
 |__,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l,..|,_,.l;,_,.l;,_,.|
.  ,..、  .,..、  .,..、  .,..、.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,..、.  ,..、.  ,..、.  ,..、.  ,..、
-‐|i.l|‐-‐|i.l|‐-‐|i.l|‐-‐|i.l|_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l___|i.l|‐-‐|i.l|‐-‐|i.l|‐-‐|i.l|‐-‐|i.l|
-‐|.l.|‐-‐|.l.|‐-‐|.l.|‐-‐|.l.|.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l__| ̄ ̄ ̄|,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l__|.l.|‐-‐|.l.|‐-‐|.l.|‐-‐|.l.|‐-‐|.l.|
-‐|i::|‐-‐|i::|‐-‐|i::|‐-‐|i::|_,.l;,_,.l;,_,.l;,_|      |_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l_|i::|‐-‐|i::|‐-‐|i::|‐-‐|i::|‐-‐|i::|
 ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄|.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l__|      |,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l__| ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄i ̄ ̄li ̄
i ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄l|_,.l;,_,.l;,_,.l;,_|___|_,.l;,_,.l;,_,.l;,_,.l;,_;:l_|i ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄
 ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄|                             | ̄li ̄ ̄li ̄ ̄li ̄ ̄i ̄ ̄li ̄
""""""""""""""""""""                             """""""""""""""""""""""""
      ,w、,   i:                                    :i       ,w、,
         i:                                      :i
        i:                                        :i
       i:             ∧∧                           :i  ,w、,
  ,w、,   i:             (*゚ー)   ハ,,ハ                       :i
     i:               (|  つ('(ー゚*)                        :i
  |i|ー───────────────────────────────'|i|
  |l|      そんな北村の工人達に与えられた褒美は、莫大なものだった。     |l|
  |i|                                                  |i|
  |l|  当座の資金として麦100石、さらに年毎に麦30石を下賜することを約し、  .|l|
  |i|                                                  |i|
  |l|     王館の近くに、庭付き二階建ての大きな屋敷まで与えられた。    .|l|
  `ー───────────────────────────────‐'
63エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:38:55 ID:eyeRn4nT0


                                 ∧∧  王ガ オ呼ビダ。
                ∧∧       ∧∧    (゚O ゚*)  至急参内セヨ。
              O´(;゚д゚)       (;゚ -゚)  .O|勅|と)
            〜(,,    つ      ( o o     |命| ,,)〜
               し'`J ┃      と_,,),,)    し'`J
      """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
    |i|ー──────────────────────────────'|i|
    |l|    そして、ハナン王は最後に満を持して西村の工人を呼び寄せた。    .|l|
    |i|                                                |i|
    |l|     ……北の村が降った以上、西の村にもう選択肢は無い。           |l|
    |i|                                                |i|
    |l|   強いて逆らえば、今の立場を北村に奪われた後皆殺しにされるだけ。  |l|
    `ー──────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                ∧∧
             ┌(゚- ゚;)────────────────────
             | 最早、我が一族の工業独占もここまでですね……。
             └──────────v────────────
           ∧∧
        ┌(;゙д゙)──────────────
        | ご先祖様に申し訳が立たんぞぃ……。
        └─────v───────────

                ∧∧         ∧∧
              O´(;゙д゙)         (゚- ゚;)
            〜(,,    つ         o o )
               し'`J ┃        (,,(,,_つ
      """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
    |i|ー──────────────────────────────'|i|
    |l| 『最早、我が一族の繁栄もここまで』と西村の工人達は肩を落としたが、 . |l|
    `ー──────────────────────────────‐'
64エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:39:26 ID:eyeRn4nT0
                ∧∧
             ┌(゚ヮ ゚*)───────────────────────
             | 爺上、母上、ここは私にお任せ下さい。これはチャンスです。
             | 北村の穀潰しどもにあれだけの褒美を与えるのですから、
             | 喉から手が出るほど青銅の生産を増やしたいのでしょう。
             |
             | ……私が口説けば、北村に数倍する褒美を貰えましょう!
             └──────────────────v───────


                ∧∧         ∧∧        ∧∧
              O´(;゚д゙)         (;゚ -゚)       (゚ヮ ゚*)`ヽ
            〜(,,    つ         o o )       (つと ) ,,)〜
               し'`J ┃        (,,(,,_つ         し'`J
      """"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
    |i|ー──────────────────────────────'|i|
    |l|   たった一人だけ、喜び勇んで王館に向かおうとする者がいた……。  |l|
    `ー──────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                  ∧∧
               ┌(゚ヮ ゚*)──────────────────────
               | 母の体調が思わしくない為、名代として参上いたしました。
               | 西村工人団の長が娘、ナツコ ・ ベビーシアで御座います。
               └────v────────────────────
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)──────────────────────
  | おう、来たか。早速だが、お前達にも北村の工人と共に
  | 我が配下に青銅作りを教えて欲しいのだが……。
  └───v─────────────────────

       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          (゚ヮ ゚*)`ヽ
  ミ,,_____ """ミJJ         (つと,,) ,,)〜
""l""""""""""""""""l         し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|             その者は、ハナン王に謁見すると……           .|l|
  `ー──────────────────────────────‐'
65エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:40:26 ID:eyeRn4nT0

                  ∧∧
               ┌(゚ε゚*)─────────────
               | ダメダメです。下策です。却下です。
               └────v───────────
     ∧∧
  ┌(# − )─────
  | なん…だと…?
  └───v────

       ∧∧
      (# − )               ブー
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          (゚ε゚*)`ヽ
  ミ,,_____ """ミJJ         (つと,,) ,,)〜
""l""""""""""""""""l         し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|             いきなり、ハナン王の命令を拒否した。            |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(# −)─────────────────────────────
  | 貴様も我が命に逆ろうた愚か者が如何な末路を辿ったか、知っておろう?
  └─────────v──────────────────────
                  ∧∧
               ┌(゚ヮ^*)───────────────────
               | はい、東村と寒村の馬鹿の末路は知っております。
               └────v─────────────────

               ∧∧
   ミ""ミ         (# −)        ∧∧
   ミ   ミ         (|   つ==|ニ二> (゚ヮ^*)
  ミ,,_____ """ミ    (二二l|==        o o )
""l""""""""""""""""l  し'`J        (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|          当然、ハナン王は烈火の如くに怒り、               |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
66エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:40:57 ID:eyeRn4nT0
     ∧∧
  ┌(# −)───────────────────────
  | 知っててなお逆らうとは……。それは、死にたいという事か?
  └─────────v────────────────
                  ∧∧
               ┌(゚ヮ ゚*)─────────────────────
               | いえ。かの二村の者どもは私欲にて逆らいました故
               | 処刑されましたが、私が今逆らっているのは国を思う為。
               |
               | 賢明な王ならば、私の真意が分かると思うのですが。
               └───────v────────────────
               ∧
              l  l
               |_|∧∧
   ミ""ミ         ||(# −)        ∧∧
   ミ   ミ        Oと  )        (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミ    (二二l|==        o o )
""l""""""""""""""""l  し'`J        (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (#゚−゚)                                  (゚ヮ ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
             ,--―――――---------、
            |貴様の舌、抜いてやる!|
             `ー---v--- ――――――´

                    ∧∧     ∧∧   ,--―――--、
                   (#゚−゚)    (゚ヮ ゚*) < だが断る。|
                   (|   |)    |  U   `ー----――´
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    ( 2)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  ( 9)
 │├─────────────┼─────────────┤│( 4) ( 1) (_3)
 │                            △                            |  ( 6)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
|i|ー──────────────────────────────'|i|
|l|        やがて、二人の間で論戦が始まった……。            |l|
`ー──────────────────────────────‐'
67エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:41:28 ID:eyeRn4nT0
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (#゚ O゚)                                  (゚ヮ ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
          ┌───────────
          |臣下は黙って主に従え!
          └──────v────
            (道理1)
                    ∧∧     ∧∧
                   (#゚ O゚)    (゚ヮ ゚*)
                   (|   |)    |  U
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    ( 2)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  ( 9)
 │├─────────────┼─────────────┤│( 4) ( 1) (_3)
 │                            △                            |  ( 6)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (#゚ o゚)                                  (゚ヮ ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
    ┌────────────────────────‐
    |しかし、王の施策が誤っている時にわが身可愛さにそれを
    |指摘せず、後に害を招くのは忠臣とは言えますまい。
    └───────────────v─────────
                    ∧∧     ∧∧  (道理9)
                   (#゚ o゚)    (゚ヮ ゚*)
                   (|   |)    |  U
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    ( 2)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├─────────────┼─────────────┤│( 4) ( 1) (_3)
 │                            △                            |  ( 6)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
68エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:41:59 ID:eyeRn4nT0
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;゚ぺ)                                  (゚ー ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
        ┌────
        |むむむ。
        └─v──

            ∧∧     ∧∧
           (;゚ぺ)    (゚ー ゚*)
           ( つ つ   |  U
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    ( 2)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├───────┼───────────────────┤│( 4) ( ○) (_3)
 │                △                                        |  ( 6)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゴゴゴゴ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .|    ( 5)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;゚ o゚)                                  (゚ヮ ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
        ┌──────────
        | ほ、褒美はやるぞ!
        └─v────────
     (利害2)
            ∧∧     ∧∧
           (;゚ o゚)    (゚ヮ ゚*)
           ( つ つ   |  U
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    ( 2)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├───────┼───────────────────┤│( 4) ( ○) (_3)
 │                △                                        |  ( 6)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
69エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:42:30 ID:eyeRn4nT0
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;゚ o゚)                                  (゚ー ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
        ┌─────────────────────
        | 褒美で釣るだけでは、王の周囲は褒美目当ての
        | 佞臣だらけになります。それくらい分かれタコ。
        └───────v─────────────
            ∧∧     ∧∧  (道理9)
           (;゚ o゚)    (゚ー ゚*)
           ( つ つ   |  U
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    ( 2)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├───────┼───────────────────┤│( 4) (○) (_3)
 │                △                                        |  (○)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;゚ o゚)                                  (゚ー ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
 ┌───────
 | あれよあれよ
 └──v────

    ∧∧     ∧∧
   (;゚ o゚)    (゚ー ゚*)
   ( つ つ   |  U
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    (●)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├─┼─────────────────────────┤│( 4) (○) (_3)
 │    △                                                    |  (○)  ( 7)
 │ ̄ ̄ゴゴゴゴ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .|    ( 5)
70エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:43:10 ID:eyeRn4nT0
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;゚ o゚)                                  (゚ー ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
――――――――――――――========――――――――――――――
                     /    `ー-‐´     l
                    (☆     ☆ )      |
                     |           ヽl/ |  セイヤッ!
                    l    ー-―-´l   ノ|ヽl
                   ヽ  、__ノ     ノ
――――――――――――――========――――――――――――――
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    (●)  +
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)   キ
 │├─┼─────────────────────────┤│( 4) (○) (_3) ラ
 │    △                                                    |  (○)  ( 7)   l
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| × ( 5)    ン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;゚ o゚)                                  (ヮ´*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
 ┌─────────────────────────────
 | そもそも、古来より人の上に立つ者は、一人で全てを見て回る事など
 | 出来ないので、下の者から十分に話を聞き、助言を受け、判断し、
 | 村を治めてきました。今、王は幾多の村を束ねかつてない権力を
 | 持っておられます。なのに、人の話を聞こうともしないのは何故です?
 |
 | 貴方一人でアフォシリアの民全てを治める事など、出来ませんぞッ!
 └───────v──────────────────────
    ∧∧     ∧∧ ズビシッ!!
   (;゚ o゚)    (ヮ´*)
   ( つ つ   と   )
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    (●)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├─┼─────────────────────────┤│( 4) (○) (_3)
 │    △                                                    |  (○)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
71エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:43:40 ID:eyeRn4nT0
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;×0)                                  (ヮ´*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
 ┌──────
 | ギャフンッ!
 └─y────
∧∧     ∧∧
;×0)    (ヮ´*)
つ つ   と   )
ヽ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    (●)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├───────────────────────────┤│( 4) (○) (_3)
 │△                                                        |  (○)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ┏         ┓                     ┏         ┓
    ∧∧  ハナン                        ナツコ  ∧∧
   (;×0)                                  (゚ヮ ゚*)
 ┗         ┛                     ┗         ┛
 ┌───────────
 | 私の勝ちのようですな。
 └────v──────
     ∧∧
     (゚ヮ ゚*)
      (つと )
 ┏┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳┓    (●)
 ├┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸─┸┤  ( 8)  (○)
 │├───────────────────────────┤│( 4) (○) (_3)
 │△                                                        |  (○)  ( 7)
 │ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ( 5)
72エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/26(土) 14:44:15 ID:eyeRn4nT0


                  ∧∧
               ┌(゚ヮ^*)─────────────────
               | じゃあ、私の提案を『黙って』お聞き下さいね♪
               └────────v───────────

               ドヨーン
   ミ""ミ             三∧       ∧∧
   ミ   ミ           三ili -)      (゚ヮ^*)
  ミ,,_____ """ミ        三  U      o o )
""l""""""""""""""""l  三(,,_,,)      (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘17年12月:状況:これは奈津子(ナツコ)の罠だ!

┃ 東村とイストアルカードの工人は切らざるを得なかったが、北村の工人は傘下におさめる事に
┃ 成功し、意気揚々と西村の工人をも従属させようとしたハナン王。しかし、舌戦において西村の
┃ 工人にあっさりと敗れてしまった。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
73エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:40:17 ID:IptcCZ+10
.




' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`

        ,、   ト、ト、    'l` 〜 Afosyria Story 〜
      //l\≧,,゚ w>,m   |
      ⌒^⌒/E⌒lー―――――――――――――――――
          (^l:::::::|      なぜなにアフォシリア!
          ヽ`ー'ー―――――――――――――――――‐
            ̄ソ┌──┘    Episode - 14


              ―― 17年12月 アフォシリア高原

、_________________________________,




.
74エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:40:51 ID:IptcCZ+10
    ∧∧
  ┌( ゚ヮ゚*)────────────────────────
  | はーい、始まりましたなぜなにアフォシリア第一回!今回は
  | 『青銅』について生首トークで説明するよっ!画面の前の皆!
  | 準備はいいかな〜?
  └───────────────────────v───
     ∧∧
  ┌(;゚−゚)────────────────────────
  | ……どっちを向いて喋っているんだ、そっちには誰もいないぞ?
  └───v───────────────────────
       ∧∧                         ∧∧
      (;゚−゚)                        ( ゚ヮ゚*)')
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ∧∧
  ┌(゚ヮ ゚*)────────────────────────
  | 細かいことは気にしないで下さい。……ところで、ハナン王は
  | 青銅の作り方について知っておりますか?
  └───────────────────────v───
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)────────────────────────
  | ああ、北村の工人からどんな事をやるのかは聞いているぞ。
  └───v───────────────────────
       ∧∧                         ∧∧
      (*゚−゚)                        (゚ヮ ゚*)
75エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:41:22 ID:IptcCZ+10
         妙な石その1とその2を山から掘り出す

         薪を集める

         石で炉を作る

         砂で鋳型を作る

         妙な石その1とその2を溶かして『湯』を作る

         鋳型に湯を鋳込んで出来上がり!

     ∧∧
  ┌(*゚−゚)────────────────────────
  | 石を掘って炉を組み、溶けた青銅を鋳型に流し込むのだろう?
  └───v───────────────────────
     ∧∧
  ┌(゚*  )────────────────────────
  | ンまぁ、ざ〜っくり言ってしまえばそんなモンですね〜。
  └───────────────────────v───
       ∧∧  ホレ。                      ∧∧
      (*゚−゚)∩                        (゚*  )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ∧∧
  ┌(゚ヮ ゚*)────────────────────────
  |   ……で、その全工程を配下のお方々に教えようと……
  └───────────────────────v───
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)────────────────────────
  | ん、まぁそういう事だ。そのために北村の工人を動員している。
  └───v───────────────────────
       ∧∧                         ∧∧
      (*゚−゚)                        (゚ヮ ゚*)
76エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:41:53 ID:IptcCZ+10
    ∧∧
  ┌(゚∩゚*)────────────────────────
  |           いやぁ、非ィ効率的ですねー!
  └───────────────────────v───
     ∧∧
  ┌(# −)────────────────────────
  |           てめぇ……何を笑ってやがる?
  └───v───────────────────────

       ∧∧                         ∧∧  プー クスクス
      (# −)                         (゚∩゚*)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         妙な石その1とその2を山から掘り出す

         薪を集める

         石で炉を作る

         砂で鋳型を作る

         妙な石その1とその2を溶かして『湯』を作る

         鋳型に湯を鋳込んで出来上がり!

     ∧∧
  ┌(゚*  )────────────────────────
  |     じゃあ、この工程をちょーっと見て見ましょう。
  └───────────────────────v───
     ∧∧
  ┌(  *゚)────────────────────────
  |                うむ。
  └───v───────────────────────
       ∧∧                           ∧∧
      (  *゚)                          (゚*  )
77エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:42:24 ID:IptcCZ+10
         妙な石その1とその2を山から掘り出す     ← ココ

         薪を集める                         ← ココ

         石で炉を作る                     ← ココ

         砂で鋳型を作る

         妙な石その1とその2を溶かして『湯』を作る

         鋳型に湯を鋳込んで出来上がり!

     ∧∧
  ┌(゚*  )────────────────────────
  | まず、ここらへん。この辺りの作業は確かに人が多ければ
  | 多いほど作業が捗ります。
  └───────────────────────v───
     ∧∧
  ┌(  *゚)────────────────────────
  |                 だろう?
  └───v───────────────────────
       ∧∧                           ∧∧
      (  *゚)                          (゚*  )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ∧∧
  ┌(゚―゚*)────────────────────────
  | ……でも、ぶっちゃけここらなんかは一から十まで教えるまでも
  | 無く、数人の現場監督が労働者を指揮すれば済むのでは?
  └───────────────────────v───
     ∧∧
  ┌(;゚ -゚)────────────────────────
  |                    うっ!
  └───v───────────────────────
       ∧∧                            ∧∧ ウィー
      (;゚ -゚)                        (゚―゚*)
78エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:42:55 ID:IptcCZ+10

         妙な石その1とその2を山から掘り出す

         薪を集める

         石で炉を作る

         砂で鋳型を作る                    ← ココ

         妙な石その1とその2を溶かして『湯』を作る.   ← ココ

         鋳型に湯を鋳込んで出来上がり !           ← ココ

     ∧∧
  ┌(  ;゚)────────────────────────
  | だがしかし!ここら辺は専門の知識が無ければどうにも
  | なるまい?だからこの辺の技術を我が配下に教えて……
  └───v───────────────────────
     ∧∧
  ┌(゚*  )────────────────────────
  | ヴァカ言っちゃァいけません。ここら辺の技術は我々工人一族
  | でも、親や祖父祖母について十数年みっっっちり修行して、
  | ようやく完全に身に付けられるような技術です。
  |
  | ……二年や三年で完全マスター出きる様な物じゃ無いです!
  └───────────────────────v───
       ∧∧                           ∧∧
      (  ;゚)                          (゚*  )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



     ∧∧
  ┌(;゚ -゚)────────────────────────
  |               ……むむむ。
  └───v───────────────────────
       ∧∧                           ∧∧
      (;゚ -゚)                        (゚ヮ ゚*)
79エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:43:26 ID:IptcCZ+10
     ∧∧
  ┌(;゚−゚)─────────────
  | ……ならば、どうせよと言うのだ?
  └───v────────────
        ∧∧
      ┌(゚ヮ ゚*)────────────────────────
      | 平たく言えば、専門の部分は私どもにお任せをって事ですね。
      | 人手の要る作業は兵士さん方や労働者にお任せしますが、
      | 鋳込みなんかは素人に手出しして欲しくないです。
      └─────────v─────────────────
       ∧∧
      (;゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ         (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ         o o )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|   西の村のナツコは、ハナン王に王の考えが如何に効率が悪いかを    |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|             説いた後、具体的な進言に入った。                |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌( ;゚−)───────────────
  | それでは今までと変わらぬではないか!
  └───v──────────────
        ∧∧
      ┌(゚ヮ ^*)────────────────────────
      | いえいえ、薪集めや採掘などの手間が省ければ、我が一族は
      | 鋳造に専念出来るようになります。そうすれば生産量も上がる
      | でしょう。また、炉が大型化すれば効率も良くなります。
      └─────────v─────────────────
       ∧∧
      ( ;゚−)
   ミ""ミ/   つ            ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ         (゚ヮ ^*)
  ミ,,_____ """ミJJ         o d )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|     それは、殆どが心からの忠言。どうすれば効率がよくなるか、       |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|      それらを具体的に説いて受け入れられる下地を作り……        |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
80エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:43:57 ID:IptcCZ+10
     ∧∧
  ┌( ;゚−)──────────────────────────
  | ……後継者の育成は?お前の一族のみでの独占は無しだからな。
  └───v─────────────────────────
        ∧∧
      ┌(゚ヮ ゚*)────────────────────────
      | それは、配下の方々の中からおつむの有望な人を『見習い』
      | として作業場に入れる事にします。十数年後には立派な
      | 技術者になれるでしょう。
      └─────────v─────────────────
       ∧∧
      ( ;゚−)
   ミ""ミ/  U           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ         o o )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(;- o)──────────────────────
  | ……まぁ、いいだろう。その方式で暫くやってみるがいい。
  └───v─────────────────────
        ∧∧
      ┌(゚ヮ ゚*)─────────────
      | 分かりました〜。……あ、あと一つ。
      └─────────v──────
       ∧∧
      (;- o)
   ミ""ミ/  U           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ         o o )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|             しかる後に、一つの姦計を繰り出した。              |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
81エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:44:29 ID:IptcCZ+10
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)──
  |  何だ?
  └───v─
        ∧∧
      ┌(゚ヮ ゚*)──────────────────────────
      | ……北村の工人達ですけれど、彼らに採掘の現場監督を頼みたい
      | のですが宜しいですか?やはり、採掘の経験者は必要ですし。
      | それに、鋳込みなら我々の方が上手いですしね。
      |
      | ついでに職人見習いの選定をこちらでやらせて頂きたいのですが。
      └─────────v───────────────────
       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ         o o )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|   それは、北村の工人を、最もな理由をつけて鋳込み現場から外す事と .   |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|           職人見習いをナツコ自身の手で選ばせる事。           |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)───
  | 許可しよう。
  └───v──
        ∧∧
      ┌(゚ー ^*)─────────
      | ありがっとございマース!
      └─────────v──
       ∧∧
      (*゚−゚)
   ミ""ミ/  ∞)           ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          (゚ー ^*)
  ミ,,_____ """ミJJ         b d )
""l""""""""""""""""l     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|            ハナンは、それを簡単に許可してしまったが……        |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

            ∧∧    ∧∧   ∧∧
           /⌒ヽ)  /⌒ヽ)  /⌒ヽ)     ┌───────┐
           三 U  三 U  三 U     | 歴史の闇  ↑ |
           三   l  三   l   三   l       └───┬───┘
           (/~∪  (/~∪  (/~∪                │

           ∧∧
          /⌒ヽ)
          三 U   ハ,,ハ
          三   l   三 )
          (/~∪   三,,_u
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|   鋳込みの現場から外され、技術を継承する機会を奪われた北村の、    |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|       工人達は技術を失い落ちぶれていき、やがてハナン王の      .|l|
 |i|                                                  |i|
 |l|        他の家来と変わらぬ待遇とされ、歴史の闇に消えていった。       |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
82エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/30(水) 19:45:02 ID:IptcCZ+10

       ∧∧
      (゚д゚*)
     寒村の工人 → 命令違反の咎で誅滅。

       ∧∧
      (゚ー゚*)
     東村の工人 → 命令違反の咎で誅滅。

       ∧∧
      (゚- ゚;)
     北村の工人 → 左遷されて技術を失い、やがて平民に堕ちる。

       ∧∧
      (゚- ゚*)
     南村の工人 → 南村を占領した際、ドン ・ ボールに加担した罪で誅滅。

 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|  これによって、 アフォしぃ族の 5つの村それぞれに存在した 工人集団は  |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|      西の村の集団以外、全てが歴史の表舞台から消滅し……       .|l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
               ∧∧
              (。 。 *)
              U と ヽ
        <`ー----―´>  ヽ〜
        /       ヽし'`J  'ヽ 'ヽ
  (二二二二二(二二二二二二二二二) =||
  |__l;_;l;__;l;__|__l__;l;_;;l;_;;l;_;;l__|l=||
  |;_;;l;_;;l;_;;|;_;;l;_;;l;_;;l;_;;l;_;|l=||
  |__l;_;l;__;l;__|__l___l_/ ̄\_l___l;__|l=||
  |;_;;l;_;;l;_;;|;_;;l___/ ̄\___l;_;;|l=||      シュゴー        シュゴー
  |__l;_;l;__;l;__|__l,,_|__l      .l__|.;;l;__|l=||             ∧∧
  |;_;;l;_;;l;_;;|;_;;l__l 从,,.  l__l;_;;|三三l三三三三三三三|  (゚ー゚*)
  |__l;_;l;__;l;__|__l,,_|__l从从、、 l__|,..l;__|ニ)  |              |===Oと )
  |;_;;l;_;;l;_;;|;_;;l__l/|从, 从l__l;_;;|三三l三三三三三三三|  (,,(,,_つ

                               ドーデス!!
         スゴイゾ!!             ∧∧
                ∧∧        (`ヮ´*)
              O´(*゚д゚)         (|   |)      @三三)
            〜(,,    つ        |   ,,)〜    @三@三三)
               し'`J ┃           し'`J     @三@三@三三)
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|    新しく職人見習いになる者も全てナツコの息の掛かった者となり、     |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|   西村のナツコはアフォシリアの工業の実権を完全に掌握する事に     .|l|
 |i|                                                  |i|
 |l|          成功。その一族は段々と力を蓄えていくことになる。           |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘17年12月:状況:陰の実力者、誕生。

┃ 工業を完全に国の統制化に置こうとしたハナンだったが、工人の一人、ナツコに言い包められ
┃ 一時手中に収めかけていた工業権を完全に西村のナツコに奪われてしまう。

┃ 一方のナツコは、ハナン王の庇護を受けて一族の力を蓄えている模様。ハナン王あっての
┃ 工業独占なので王には逆らえないが、裏では隠然たる勢力を持ち始めている。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
83ナス坊 ◆LNNdqqyqLA :2008/07/31(木) 19:41:39 ID:B89StLtM0
┌────────────┐
|ログスト暦 2年6月 ε−11 |
└────────────┘


                            ,.-、∧_∧
                 ,-、γ'⌒゙ヽ   (@( ・∀・)
                (@( -ハ-)  | ̄〈:::::::y'::::〉
               | ̄/:::::::y':::::]ア |_ l:::_:/::_::l
               |_i::::_:/::_::l    (_ハ__)
                 (__)_)

               ,.-──lヽ─────-
                i エドよ、あれを見ろ。
               ゙'ー----------------‐
842/47:2008/07/31(木) 19:42:42 ID:B89StLtM0
                  ,
                、  ,  '
              。    ,. 、 ・   ゚
                 ,.:'": : ヾ
               ,.:'":: : : : ::;゙':、             ,、
           ,.:-、 ,.:'::"::::::::::::::: :::::;;;::::゙'ヽ、        ,.:':":::゙':、
     ,.:-::‐:::'"::::::;;゙':、 ::::::::::::::::::::::::::;;;;:::::::::::゙':ー:、 ,.::-::‐'"::::::::::::;;;;::゙':
   ,.::'":: :: :: : :::::::::;;;;;;;;;゙;:'::-::、 ::::::::::::;;;;;;;;:::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::::::::::::;;;;;;:::
,.:-::'"::::::::::::::::::::::::::::::::;;:::::::::::::::::::゙'::-::.、::;;::::::::::::::::::::::::::゙':::::::::::::::::::::::::;;;::::
            ,.-───────────-
             l 空を覆った犯人がいるぞ。
            ゙'ー----------------------‐
853/47:2008/07/31(木) 19:43:41 ID:B89StLtM0
                               ,.-─────────────-
                 __           l あの山から出ているのは何だ?
               ,. '"    ヽ、         ゙'y--------------------------‐
              /         ,  |\_ _/|   ホジ
          /三ニi          l |  .   .l    ホジ
         /V三:ニ l   --     -l l  ト l^im
         l:/ンヾ::ノ:l     ,.:-::- | ヽ  ゙ l  ノ
         ik:ゞ三三ヽ   j:::,::,:::::l j /::ヽ|:: ̄:i、
         ヾ三二三ニ >  ゙' ゙" '<   :::::: :゙|::::::::|::\
         | ̄ ̄ ̄/:::::::ヽ  /:::::\ ::::::/:ヾ:::::ヒ' ::::〉
         |    /:::::::::::::::::::゙/::::::::::::i ::/::::::::゙'ー::-:´
         |    i::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::l
                    ,.-lヽ────────────-
                      i おそらく火山弾じゃろう。
 ,.-────────-       l つまりまだ火山は活きておるな。
< おい、あれを見ろ。       ゙'ー-------------------------‐
 ゙'ー---------------‐
864/47:2008/07/31(木) 19:44:58 ID:B89StLtM0
                          ゴ ゴ ゴ ゴ
                                 ゴ
                  __, . ::-──:: ..,,_        :
_              ,.r''":: :: :,      :: : ゙ヽ、     :
:: :: ゙̄ヽ、       ,.r''" .::::: :: ::..,    .:: ::.. :::゙'::..、
: ::::::: :: :: ゙::...、   ,.r''"  ..:::: :::::.. :::.::::::::....  ::::  ::. ::: ::. ゙'::..、      ,.::- ─-、
 ::: ::::: ::: :: :,.r''"  ...:::::..  .:::::::::::.::::::::::::::::::.....  :::  : ::..   ゙'::..、 ,.r'" :::...  ..::::゙''::..,、
: :: ::: ::::,.r''"   ..:: :  :... ::  :::..: ...:::::  .:::.... ::  :. ::::...    ゙'::..、 :::::..
::: :,.r''" ..::  ::  :        ___                           __
''" ..:::  ::  .:      ,,..::'" ̄   :: :: ゙'::..、               __ ,,.. -一'  ''" .::
.'"""'''''"""''.:::"""''""''':`゙゙゙"゙"゚゙"゙゙゙'''''ー :、 、..,,.,゙'..,,.,.,'',:::yー:: ─- ─ ::'' '" ..::  .::: ::  ::.::
          .::.      ...::::        ,.r''" / ゙゙゙"゙"゚゙"゙゙゙'''''"'''::..""'''ー、、、,,,,,..:::..,.,.,.:
    ,,.      ..::    ...::,.::::::..    ,.::'" j ン:/  .::::::...   .::::::...  :::..     .:
    :::..,,    ...:::::::...,,,    ..:::  ,.::'" ンノ f /  :.::::...      ::      .::
                    ,,._,:w'リ゙W゛jリwj从リj゛jリwj,、,、,、从リj",:.:.,.、. ∧_,.,. __,.
    ,.r:'"::W゛jリwj,、,、,、从wj,、,,.r'"从リ                       ( ・∀・)
,.::'ヾ、,,'.、゛jリwj                                    と''゙~"ヾ::i
                                              |  i ヾ'
                                              (__)_)
                                   ,.-────'^ー──-
                                    i いい平野があるぞ。
                                   ゙'ー---------------‐
875/47:2008/07/31(木) 19:45:57 ID:B89StLtM0
  ┌─────────────────────────────┐
  | 調査団が来たところは、いわゆる盆地である。                 |
  |    ここには近くに火山があるのだが、地形的にここにはマグマが   |
  |..流れて来ないのが分かったので、ここに新たな村を築くことになった。|
  └─────────────────────────────┘


                                             ,、
        ,.-:、─∧_∧────────∧_∧─-、   ∧_∧ | >
        ( ◎ ) (・∀・ ;)三三三三三三三(・Д・ ;) 三i  (・∀・ *) |__>
        ゙'ー'"-と     )-------------- と     )一'  と    つ||
            ノ ヽ  ヽ           ノ ヽ  ヽ     ,.-、  i,
            (_ノ ヽ_)         (_ノ ヽ_)    `ー'ヽ_)
  '''""'"'''"''''"'''''"''''''''"''''''"''''"'''"'''"'''"'"'''''''"''''''"'''''''"'''''''"'''''''''''"'''''''''''''"''''''''"'"'''''
886/47:2008/07/31(木) 19:46:47 ID:B89StLtM0

         ┌────────────────────┐
         | もちろん初めての作業に怪我をする者ができ、 .|
         |混乱も生まれた。                   |
         └────────────────────┘


        チョw クンナww
      ∧_∧             ∧_∧
     ( ・∀・)             (・Д・ ili)
     (    つ            と   ,.;:*;
      |  、 ヽ              Y  ;:人
     (_ノ ヽ_)             (__) __)   ,.:;つ  =lニフ
    '''""'"'''"''''"'''''"''''''''"''''''"''''"'''"'''"'''"'"'''''''"''''''"'''''''"'''''''"'''''''''''"''''''''
897/47:2008/07/31(木) 19:48:02 ID:B89StLtM0

                                 _ _
                               ,. r ''": : : ゙'、
. i r=:====,              __     ,. '" : : : : : : ゙'− 、
,へ lir:ilr:ilr:il  ,、---、    _,.r ' " ´  :  :゙ヾ,. '": : : : : : : : : : : :゙'、
l:ロ:l/ ̄,へ::-、 i ゙i::i::i::l r==::、 :  :  :  :_,.r::''"´ : : : : : : : : : : : : : :゙''::ー::..,,_
:\i,、---、i:ロi / ̄,へ i:::rt:/ ̄ ̄,ヘ ,----、 : : : : : : : : : : : : : : : : : : ゙'': :ー: :
.r─::i v─、イ:ト:ii ii| ,---,、 in n n:i l l fl fl fl| /:: ̄ ̄,ヘ : : : : : : : : : : : : : : : : : :
---、l i   i ,---,、:kt :::i | r====v r──z_l:lil::lil::lil  | f´ ̄ ̄/ヽ ___ : : : : : : : :
:::: :: |,、----、  i l / ̄ ̄,ヘロ::ロ::| | fi fi fi fi | rt──、 iニニニニi ニ| / r r r r'ヽ .'"""'''''""""''"
:: : : |ロi:r::r::ri |: ̄:| |:ii ii ii | |] :ロ::| | fi fi fi fi | iロi :: :: ::i | ll ll ll l|:ll:| i ji:ji:ji:ji:| i ,:; ,:; ,:; ,:; ,:; ,:; ,
  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:; t,i;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;  ,:;
.;,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:j ヾ;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,:;:, ,
;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:゙i ヾ' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:' ,:;:,:'
:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;゙i,  ゙'i、:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:
:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,j    ゙'ヾ、:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,,:;:,:':;,
         ┌─────────────────────────┐
         | やがてログスト島暦7年6月、とうもろこしの実が出来たころ .|
         |傾斜に木と石を使った頑丈な住家を作り、            |
         └─────────────────────────┘
908/47:2008/07/31(木) 19:48:50 ID:B89StLtM0

          _ _____________________
        ,.::'":::::゙`'::、=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一
      ,.::'":::::::::::::::::::::゙`::、=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"
    ,.::'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙`::、=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=
  ,.::'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙`::、=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一
,.::'"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::゙`::、=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"=一'"
三三三三三三三三三三三三三三三三l]=========================
l:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;il:;i/ f二二二二二二二二二二二二
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|i
                        l|
                        l|
  ____________ ___   ,l|
 li ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |i|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄il  l|
 li             |i|             il  l|
 li             |i|             il  l|
 li             |i|             il  l|     、ー─, _∧           :
 li             |i|             il  l|    /   ヽд・;)         .:
 li             |i|             il  l|     |   と[:::::::i         ...::
 li             |i|             il  l|    ヽ_ノ ヾ:::::〉     ......::::::
 li             |i|             il  l|      `ーヽ_)   .......::::::::::::::
'""'"'''"''''"'''''"''''''''"''''''"''''"'''"'''"'''"'"'''''''"''''''"'''''''"'''''''"'''''''''''"''''''''''""'"'''"'
     ┌─────────┐
     |  貯蔵庫も作り 、   |
     └─────────┘
919/47:2008/07/31(木) 19:49:45 ID:B89StLtM0
                                       |
                        ___________|
                           |\__________\
                           |  | __________ .|
                           |  | |____oo____| |
                           |  | |____oo____| |
                   、ー─, 、ー─, |____oo____| |
                         /   ヽ/:::: :::ヽ| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
_______________ |     |:::: :::: ::||____oo____| |
       ヨッ...             ヽ_ノヾ:::::_ノi____ 、ー─, 、ー─, 、ー─,_|
   ∧_.、ー─,                          /   ヽ/   ヽ/   ヽ
   (;・д/   ヽ                    |  、ー─, 、ー─, 、ー─,
   i::::::]つ   |                     ヽ_,/   ヽ/   ヽ/   ヽ
   〈:::::/ ヽ_ノ                         |  、ー─, 、ー─, 、ー─,
    (_ノー'                         ヽ_/   ヽ/   ヽ/   ヽ
                                        |  、ー─, 、ー─, 、ー─,
                                   ヽ__/   ヽ/   ヽ/   ヽ
         ┌─────────────────┐
         |万が一の時に備えて食料を貯めていた。|
         └─────────────────┘
9210/47:2008/07/31(木) 19:50:23 ID:B89StLtM0
  ┌──────┐
  | 集会所廊下 |
  └──────┘
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
____| l l l l l l l |________| l l l l l l l |________| l l l l l l l |____
        | i i i i i i i |                | i i i i i i i |                | i i i i i i i | 
      '" ~ ~ ~ ゙' ∧_,.,.       '" ~ ~ ~ ゙'            '" ~ ~ ~ ゙'
              ( ・∀・)             /
             /:::::::])三lO       ∧_∧ --
             <::::_:ノ ,ヾi           (д・   )
             (_ノ _)        i:y':::::::::::〉
                          l/:::_::::::::l
                          `ーヽ__)
9311/47:2008/07/31(木) 19:51:17 ID:B89StLtM0
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
____| l l l l l l l |________| l l l l l l l |________| l l l l l l l |____
        | i i i i i i i |                | i i i i i i i |                | i i i i i i i | 
      '" ~ ~ ~ ゙'   ∧ _, ,.,.     '" ~ ~ ~ ゙'            '" ~ ~ ~ ゙'
                (   ・∀)             
             /:::::::])三lO       ∧_∧ 
             <::::_:ノ ,ヾi           (・    )
             (_ノ _)        i':::::::::::::::〉
                          l::::::_::::::::l
                               (__ハ_,)
                  ,.-───一'^ー──────────-、
                   i 大変そうですね。何をしてるんですか?
                  ゙'ー------------------------------
          ,.-─一/l──────────────────-
           i 調査資料の整理だ。暇なら木簡運ぶの手伝ってくれ。
          ゙ー-----------------------------------------一'
9412/47:2008/07/31(木) 19:52:17 ID:B89StLtM0
                   ・
                   ・
                   ・


        [bf]
      ______            / ̄`´ ̄`´ ̄`´ ̄ヽ
        |          |           (   ここだな・・・。   )
        |          |           ヽ_,O_,、_,、_,、_ノ
        |       o |             o
        |          |        ∧_∧
____|_____|_____ (・     ) _________
                     i三([::::::::::::::::〉
                      l:::::::_::::_l
                      (__ハ_)
9513/47:2008/07/31(木) 19:53:07 ID:B89StLtM0


                ________            ガチャ
                /_____ _:/|       ______
             ||三i:l]l]l]l]l]l]l]l]l]l]| .|        |      /|
            ,.,._∧ l]l]l]l]l]l]l]:i三| :|        | ∧_ /..::|
             (   ・) l]l]l]l]l]l]l]l]l]| :| ______ . | (・д・| ... : ::|
             /::::::::::::::::])三l l三i /i.:| /____/| | Ol三l | ::::: : |
______.  <::::::_:::::::i´  ̄oo ̄ ̄::| |     :| :|_| i:::/_:::|o:: ::: |_
           (_ハ__) _oo__::| |___」/::. `ーヽ_,|::::::/
                                     |/
9614/47:2008/07/31(木) 19:54:17 ID:B89StLtM0
 
                          ,.-────────-、
                            l 持って来ましたよ。
      ,.-────────────-、゙'ー---------y----
        l その箱の中に入れといてくれ。
      `ー--------v--------------

                ________           
                /_____ _:/|       ______
             ||三i:l]l]l]l]l]l]l]l]l]l]| .|        |          |\
             ,.,._∧ ] ]l]l]]l] ]i三| :|        |          |::::::\
             (   ・∀) l] ]]]l]l]l]l]l]| :|. ∧_∧ .|          |:::::::::::|
             /::::::::::::::::]ア l l三i /i.:| /..(д・   )|          |:::::::::::|
______.  <::::::_:::::::i´  ̄oo ̄ ̄::| i三([::: ::::::: ::〉|_____|: :: ::o|
           (_ハ__) _oo__::| |__.l::::::_::::::l.          \::::::|
                            (__ハ_)           \|
                      
                       ,.-──'^ー‐
                         l   はい。
                       `ー-------‐'"
9715/47:2008/07/31(木) 19:55:15 ID:B89StLtM0

      ヾーノ
    _ //_ヾ__________________
     | ,.| l、                               |\
     |. ヾ::ン                              |:|||||
     |                                     |:|||||   ,.-─(д・   )───────-、
     |        Volcano investigation        |:|||||    l ・・・ 火山に行ったんですか? l
     |                                     |:|||||   `ー-----------------------一'
     |            By Snipe             |:|||||
     |                                     |:|||||  ,.-──────────-、
     |                                     |:|||||   i__ ・・・いや、見ただけだ。 |
     |                                     |:|||||   '-------------------一'"
     |                                     |:|||||
     |                                     |:|||||
     |                                     |:|||||ヽ、
     |                                     |:|||||   ゙i,
     |                                   ,i⌒ヽ、   l
     |                                   ヽ   `ヽ、 |
     |                                    `゙'t    |
     |__________________________|:| ゙i    l
    \三三三三三三三三三三三三三三三三三三三` ン'    |
         ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ   ,       l,
                               ゙'i       ノ:i,
                                ゙i,      .::::l,
9816/47:2008/07/31(木) 19:56:14 ID:B89StLtM0
               ,.-───────────────────────-、
                l そうだ、俺は内政で忙しいからお前が代理に行ってくれ。
                | まして俺は民衆を統治するのが苦手だから、
         ∧_,.,.   | なおさらお前が行くのが正しい事だ!だから行け。
       ヽ ( ・∀・ )  `ーy-------------------------------------------一
       て m9ハ::::ヽ
         l::ノ 、 ヾ:::>
         (_ ヽ_)  |\           /|
                  |  \       /  |
                  |   \    /    |    ,.-───-
                  |    ´ ̄ ̄ ̄`     |     i  はぁ?
                 | /          ヽ|    ゙ーy------
                     |'                 |
                     | ●     u        |
                    |    u        |
                  \          /
                   `i       <´
                    |::::::::::::::::::::::::::::::\
                    |::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
9917/47:2008/07/31(木) 19:57:01 ID:B89StLtM0

                        
                       
              |\        /|
              |  \     /  |
              |  ´ ̄ ̄/.    |
             |/         u  |
            |     ●       |
            | __    u    |    ,.-─────────────‐・──-、
            \           /     i 無事帰ってきたら、お前が次の『長』だ。 i
              `>   ,. -'"::ヽ      ̄'------------------------------一'゙
              / ,.r::'" ::::::::::::::\
              //:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             レ':::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::i
             |:::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::|
             |:::::::::::::::::::::::::::::l:::::: 
             |:::::::::::::::::::::::: 
             |::::::::::::::                              
                 i:::::                       
                 |  
10018/47:2008/07/31(木) 19:58:08 ID:B89StLtM0


                          ,.-───-
                           i ・・・え? 
                          ゙'ー-v---一'
                ________       
                /_____ _:/|       ______
             ||三i:l]l]l]l]l]l]l]l]l]l]| .|        |:::::::::::::::::::::::::::|
             ||l]l]l]l]l]l]l]l]l]l]:i三| :|        |:::::::::::::::::::::::::::|
             ||三i: ll]l]l]l]l]l]l]l]l]| ∧_∧ _ .|:::::::::::::::::::::::::::|
             ||l]l]l] i三l l三i /i :| ( ; ・д) _| |::o:::::::::::::: ::::::|
________ _  || ̄ ̄ ̄oo ̄ ̄::| 〈:::::::::::::::::]) |_|:::::::::::::::::::::::::::|__
             ||___oo__::| |.l:::::::::::::::l/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                        (__ハ_)   
10119/47:2008/07/31(木) 19:58:45 ID:B89StLtM0


                ________       
                /_____ _:/|       ______
             ||三i:l]l]l]l]l]l]l]l]l]l]| .|        |:::::::::::::::::::::::::::|
             ||l]l]l]l]l]l]l]l]l]l]:i三| :|        |:::::::::::::::::::::::::::|
             ||三i: ll]l]l]l]l]l]l]l]l]| ∧_∧ _ .|:::::::::::::::::::::::::::|
             ||l]l]l] i三l l三i /i :| ( ; ・−) _| |::o:::::::::::::: ::::::|
________ _  || ̄ ̄ ̄oo ̄ ̄::| 〈::::::::::::::::〉 l_|:::::::::::::::::::::::::::|__
             ||___oo__::| |.l:::::::::::::::l/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                        (__ハ_)   
                      ,.-─'^ー─-
                       i   ・・・。
                      ゙ー------一'
    ┌────────────────────────────┐
    |彼の決断は見たからに単純そうであったが、彼には考えがあった。 .|
    | 今の統治者であるリアム家を滅ぼす為の。                |
    └────────────────────────────┘
10220/47:2008/07/31(木) 19:59:19 ID:B89StLtM0

    オネガイシマス
                 γ'⌒゙ヽ 
      ∧_∧      (・ハ- ;)、      /
      ( ; _ _)     と[:::::y':::::::〉 |       /
      /:::、::ヽ ヽ      「':":::::r─‐' |    /
     と:::_::ヽ__)__)    (__j(__,j|| ̄`||    /
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄./             マタカヨ
                           / ∧_∧        ∧ 、_∧ .∧_∧
                           / ( .; ・д)       (・∀・ ,,)(・ー・ *)
                        /   /::::::::::y'::])      〈:::y'::::::::〉/:::::::y':::)
                         /   i:::::_:::/:::i         l:/:::::_:::l<::::::::/:::::i
                          /    (__ノ_)        (_(_) (_j_ノ
                      /   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     ┌────────────────────────┐
     |少年は火山への調査員を集めるため、呼びかけた。    |
     | 説得に応じたエドとサビラは再び山脈へ行くことになった。|
     └────────────────────────┘
10321/47:2008/07/31(木) 19:59:50 ID:B89StLtM0
     ┌──────────────────────┐
     | 翌年ログスト島暦8年4月、調査団は村を出発し、  |
     |   火山付近に近づいたのが出発から9日後。       |
     |    山道はとても異様な臭いに包まれていた 。   |
     └──────────────────────┘
                                ,.-─────────‐-
                                 l 火山まであともう少しだ。
           ,.__   ,.j'"~ ゙''ー-.、.,,__        ゙ー---y--------------一'
        ,._,.;:'"   ゙' y'"         ゙':;t.,,__,..,,
      ,,.f'"    ,.-'"                 ゙''ー;:t..,,__
 ,,.._.:r::''"                             ゙''ヾ 、
''"   ,.-===ー..,,_        クセー           __,,... ,. r :: :: ''' ""~´ ̄  ̄ ̄
  ー'''"    +  ゙'      ∧_, ∧ :: :: ''' ""~´ ̄  ̄γ'⌒゙ヽ 从jrjwjjwjjrj从jrjwjj
. r :: ::∧_∧' " /i ´ ̄  ̄ (::::・:::::・) / ,,..wjjiiy,ijwi (ヽ-:::::-:::;)|| yy,,,..;:'"
jrjw.(;::・:::::・) / | rjwjjw 〈::::::::y':::〉ゆ vvvjj'"    ヾ::::::::y'::::::])
   〈::o/:y'::::]) /       人::::/::Y/             l:::_:/:::::::l ||
   l::/::ン::::l//       (__ (__)          (__)_)||
   (/__ノー'                                      __,,..;:r;:'"jrjw
                    __,,..;:r;:'"jrjwjjr从jrjwjjrj从jwjjrj',.;:",.;:r'"''o"''''O"'o'"
jrjwwjjrj从jrjwjjwjjrj从jrjwjjr',.;:",.r;:,'"'''o"''"'"'O'"'oO"''""'O'"'"'o'' ̄oOooooOooooOo
''o'"o'''"'O''"'o''Oo"'''''o"'"O'''o ̄oOoooOooOOoooooOooooOoOoooOooooOoOooOoO
oOooooOooOoooOooooOoooOooooOoOooooOoooOoooOoooOooooOOoooOooooOoo
10422/47:2008/07/31(木) 20:00:21 ID:B89StLtM0
::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::
:::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;:::
;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;
;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;:
:;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;::;;;; _______ ;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;;;;;::;
;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;; _,.:r:'" ̄  (::・::::::・:;)    ゙̄''x:.,_ ;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:
;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;: ,/~          ∨ ̄∨        ~\, ;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;
:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;; /             ヒョコ        ヘ ;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;
;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;; f                          i ;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:
;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;; i'                           'i ;;;;;;:;;;;;;:;;;;:
;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;; l'                          'l ;;:;;;;;;:;;;;;;:;
;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;; |                           | ;;;;;;:;;;;;;:;;
;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:; i                              i ;;;;;;:;;;;;;:;;;
:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:; l                             l ;;;;;;:;;;;;;:;;;;
;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;; i                            i ;;;;;;:;;;;;;:;;;;;
;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;: ヘ                         ノ ;;:;;;;;;:;;;;;;:;;
;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;; ヽ、                     / ;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;
;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;; ~゙'':x:.,_               _,.:ィ'" ;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;
;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:;;;;;;:
;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;::;;;;:::;;;;::;;;;::;;;;:
:::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;::::;;;:::
::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::;;:::::
10523/47:2008/07/31(木) 20:01:36 ID:B89StLtM0
                          ヽ、_从_,人_,从_,从ノ
                           )  ・・・!!  (
                          /⌒Y⌒W⌒Y⌒ヽ
           ____         /
            ヽ      ̄f ̄: ̄::ヽ
             \      l:::::::::::::::::ヘ _,.::r::──:::ー:::-、
              /\   i:::::::u:::::::::::j:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~゙''::x.,_
             f      l:::::::::::::::::::: ::_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             |    ●i:::::::::::::::::ノ__ヾ::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
             /    、_ j::::::::::_;:r'    / ̄~j::::::::::::::lー、:::::::::::::::::::::::::\
             /   ,.r'"    ̄⌒     j::::::: i:::::::::::::::j  `':,:::::::::::::::::::::::::゙':,
             /,.ィ'"           ,.ィ'::::::  j:::::::::::::::l     ゙';::::::::::::::::::::::::::~:、
                       r‐ヾ::::::: ,イ:::::::::::::::ノ       i:::::::::::::::::::::::::::::::l
                       `'ー i::: /:::::::::::::::/      j:::::::::::::::::::::::::::::::i
                         ,.-、ム、:::::::::::::/         i::::::::::::::::::::::::::::
                         `y'  `ヾ:ノ          l:::::::::::::::::::
                         r' ノ j l ィ            |:::::::
                         `'(_/ j、_i
                           `
10624/47:2008/07/31(木) 20:02:13 ID:B89StLtM0

                        il             
        /  _/_/              :l           ・
        /          .     j| il | ! l: il:!  o  
           /              l il:| il! ::i. :il |     .
      / ̄ ̄        σ   . .|i l:! il: |i: li| :il   ・   /
      _/           ヾ:、    li: !i| : li: p :il l!          。
       _/ _/ l   ゚         i|l: il!: .il| i: l|i i.   ‘   ・
        _/    。    ・  l:i.oli :il :il! :l.| il!      .
                   从 li:。_il从:ン;人:l  .
    _____,,,...;;::r::;;'''" ̄f ̄j`'':,t─人r一ソf:~⌒ヽ ゙̄''';;::x:::;;;...,,,_____
'' ̄ ̄;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;o/⌒ヽ_i γ⌒ヽ:ソヽ__,::〉、,,;;ノ ̄ヽ;; ;;;;o ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ; ̄
; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;;。 ;;;;ヽ;;o_ノ ̄ヾ,Oノo:;;/⌒ヾ,:;;ヽo,,;ノO;; ;;;;。 ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;
;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;o;;;; ;;;;`''ー'";;;ヾ._::ノヾ.__::;j;;; ;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;;
:::::: ::::: ::::: ::::: ::::: :::::: ::;; ;; ;; ;; ;; ゚; ;; ;; ;O; ;; ;; ;; ;; ;; ;o; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
:::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ; ; ; ;o ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ・:: ::: ::: ::: ::: : \人_从ノ:
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ∧_∧ :: :: :: : )   ( ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::  (・. : ・::;)O :: :: : ) わ ( ::
:: :: :: :∧_∧:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::/..::つ:y':iノ: :: :  : ). っ ( ::
:: :: : (:::::: : : ・): :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::  :とi..:::::_::/::ノ :: :: :: : )   ( ::
:: :: : 〈::::::: : . 〉 :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::: ̄ \__) ::  :: :: :ノY⌒W'ヽ:
:: :: :: :l::::::::.. .. l :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
10725/47:2008/07/31(木) 20:02:58 ID:B89StLtM0
     ,.-───────-
      l お前、大丈夫か?
     `ー------y-------‐     ,.-─────────‐-、
                        l たまったもんじゃない!
     ∧ _,∧                l 腕は火傷するし・・・。
     (; ・∀)              `ー--------v---------‐
      〈::::::::::y':〉
      l:::::_:/:::l                      フー フー
     (_ハ_)                 ∧_∧       γ'⌒゙ヽ
                            (・ε・ il)         (-:::::-::::)
                           l:つ::::::::ヽ        〈:::y'::::::::〉
                           l⌒:ヾ:::(_ノ_       l/::_:::::::l
                          (_j~`ヾ:::j__)     (__(__)
                        
                        ,.-───────一'^──────-、
                         l ならもう帰るか?赤い液体に入れば
                         l イイ男になるらしいが。  
                        `ー-------------------- by.シギ --‐
10826/47:2008/07/31(木) 20:03:37 ID:B89StLtM0

      
      ∧_∧          ,.-───────‐-、
      (* ・∀)        <     マジ?     l
      〈::::::::::y':〉           `ー----------v----‐'        メソラシ
      l:::::_:/:::l                                 
     (_ハ_)                  ∧_∧        γ'⌒゙ヽ
                             (* ・д・)       (;::-:::::-)
                           l:つ::::::::ヽ        〈:::y'::::::::〉
                           l⌒:ヾ:::(_ノ_       l/::_:::::::l
                          (_j~`ヾ:::j__)     (__(__)
                             
                                  ,.-───'^──-、
                                   l  ん、うむ・・・。
                                  `ー--- o ------‐
                         /⌒`'⌒`'⌒`'⌒`'⌒O⌒`'⌒`'⌒`'⌒ヽ
                         ( ∧_,.,.   ,.-────────-、 )
                         ( (  ・∀) < そう言えばアイツら . l )
                         ( /::::::::ノ~つ l 興味津々に探るから。 l )
                         (         `ー----------------‐' .)
                         ヽ、_,、_,、_,、_,、_,、_,、_,、_,、_ノ
10927/47:2008/07/31(木) 20:04:17 ID:B89StLtM0

  (                    ) (  r'          i,     . )
  (     ハハハ               ) (   {   i'" ̄``リl}'" ̄i〈      )
  (   ∧_∧ ∧_∧ キャー ..) (   レ 、{ィ':==ァ  、-= <:  や .)
  (   (,, ・∀・)(ー^ *)  ...   ) (   i^_( '旬゙`   /'旬`f^l  ら  )
  (   〈:::::::y'::::と    i        ) (  ll。リ ` ̄'  f:` ̄ |:リ  な :)
  (   l::_:/:::::::l l  ,  l     .  ) (  ヾヽ    ^ r'    ,:'  い :)
  (.   (_ハ_) .`ーi,_)       ) (   }.iーヽ  ー==-  /   か .)
  (                    ) (   !|   \   ┬  ィ'   .   )
  (                    ) (  /}     `'ー'一'::|ヽ     )
   ヽ_,、_,、○_,、_,、_,、_,、_ノ   ヽ_,、_,、_,、○_,、_,、_,、_ノ
         O                     O
       +  o +*                * + o  *
       * ∧_∧ *    ワクワク       + ∧_∧ +
       + (* ・∀・) +     テカテカ     * (* ・д・) *
     +* /::O::y'O *             + /::O::y'O + *
11028/47:2008/07/31(木) 20:05:11 ID:B89StLtM0

           ,.-─────‐-、
            l   オイ!   l
           `ー--y--------‐'
                    ,.-─────‐-、
                     l   ハイ!   l
                    `ー--------v--‐'
       + * * +*                * + * + *
       * ∧_∧ *               + ∧_∧ +
       + (* ・∀) +               * (д・ *) *
     +* /::O::y'O *               + /::O::y'O + *
11129/47:2008/07/31(木) 20:06:38 ID:B89StLtM0
               ヽ人_从_人_从_人_从人_从_人_从ノ
                >                 <
                > 火山に、いざ参らん!! <
                >                 <
               ノY^W^Y^W^Y^W^Y^W^Y^Wヽ

                 ∧_∧
                (* ・∀)o
    _____,,,...;;::r::;;'''"/:::::::::つ:i ,t─人r一ソf:~⌒ヽ ゙̄''';;::x:::;;;...,,,_____
'' ̄ ̄;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;o;i:::::::::ン⌒l :⌒ヽ:ソヽ__,::〉、,, ∧_∧ ;;;o ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ; ̄
; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;;。 ;;;;(_ノ ゙ー' , Oノo:;;/⌒ヾ,: (д・ *) ;;;;。 ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;
;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;o;;;; ;;;;`''ー'";;;ヾ._::ノヾ.__::;j;;; と::::::::::ヽ ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;;
:::::: ::::: ::::: ::::: ::::: :::::: ::;; ;; ;; ;; ;; ゚; ;; ;; ;O; ;; ;; ;; ;; ;; ;o; ;; i⌒ヾ:::::::l ;; :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
:::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ; ; ; ;o ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `ー' ヽ_) : ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: :
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ; ; ; ; ; ; :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: チョw :: :: :: :: :: っ:: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: γ'⌒゙ヽ っ :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : (- ;  ) :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: と::::::::::::::ヽ : :: :: ::
11230/47:2008/07/31(木) 20:07:22 ID:B89StLtM0

                             /|
                           /  |
                ____   . /    |  ヽ人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从ノ
                \   / ̄ ̄`  .  |   >                      <
                  \ /          .|   >  いいか!?絶対押すなよ!!1 .<
                   V    __      |   >          押すなよ!!1? .<
                    |   i:::::j     .:|   ノY^W^Y^W^Y^W^Y^W^Y^W^Y^Wヽ
                   |--イ  ̄   *|
                  ヽノ       ノ
                   `'i  _,,..r::''""ヽ
                    l/:::::::::::::::::::::\
                    |::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                      /|::::::::::::::::::::::、::::::::::::\
                   /:::|:::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::ヽ,
                   /:::::|::::::::::::::::::::::::::::::゙i,::::::::::::::〉
11331/47:2008/07/31(木) 20:08:12 ID:B89StLtM0

             \   あい きゃん ふらぁい   /
                
                  ピュー           ∧_∧
                    il: ,li .li! ,    (д・* )
                   ヾ川il:!jil川   Oi::::::::::::::〉
    _____,,,...;;::r::;;'''" ̄f ̄j`'':,t─人r一ソf:~ l:::::_:::::::l ';;::x:::;;;...,,,_____
'' ̄ ̄;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;o/⌒ヽ_i γ⌒ヽ:ソヽ__,::〉 ‘ー'ヽ_) ;;;;;o ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ; ̄
; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;;。 ;;;;ヽ;;o_ノ ̄ヾ,Oノo:;;/⌒ヾ,:;;ヽo,,;ノO;; ;;;;。 ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;
;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;o;;;; ;;;;`''ー'";;;ヾ._::ノヾ.__::;j;;; ;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;;
:::::: ::::: ::::: ::::: ::::: :::::: ::;; ;; ;; ;; ;; ゚; ;; ;; ;O; ;; ;; ;; ;; ;; ;o; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ; ; ; ; ; ; :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: γ'⌒゙ヽ :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : (- ;  ) :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::i::::::::::::::ヽ : :: :: ::
11432/47:2008/07/31(木) 20:08:59 ID:B89StLtM0

                  ドポン
                \   ・ ・ ・ ・   /
                                  ワクワク
                             ∧_∧   テカテカ
                             ( . * )
                            Oi::::::::::::::〉
    _____,,,...;;::r::;;'''" ̄f ̄j`'':,t─人r一ソf:~ l:::::_:::::::l ';;::x:::;;;...,,,_____
'' ̄ ̄;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;o/⌒ヽ_i γ⌒ヽ:ソヽ__,::〉 ‘ー'ヽ_) ;;;;;o ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ; ̄
; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;;。 ;;;;ヽ;;o_ノ ̄ヾ,Oノo:;;/⌒ヾ,:;;ヽo,,;ノO;; ;;;;。 ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;
;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;o;;;; ;;;;`''ー'";;;ヾ._::ノヾ.__::;j;;; ;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;;
:::::: ::::: ::::: ::::: ::::: :::::: ::;; ;; ;; ;; ;; ゚; ;; ;; ;O; ;; ;; ;; ;; ;; ;o; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ; ; ; ; ; ; :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: γ'⌒゙ヽ :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : (-   ) :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::i::::::::::::::ヽ : :: :: ::
11533/47:2008/07/31(木) 20:09:33 ID:B89StLtM0

                \   なんじゃこりゃあ   /
                                   ノ
                             ∧_∧ て
                             ( . ; ) ヽ
                            Oi::::::::::::::〉
    _____,,,...;;::r::;;'''" ̄f ̄j`'':,t─人r一ソf:~ l:::::_:::::::l ';;::x:::;;;...,,,_____
'' ̄ ̄;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;o/⌒ヽ_i γ⌒ヽ:ソヽ__,::〉 ‘ー'ヽ_) ;;;;;o ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ; ̄
; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;;。 ;;;;ヽ;;o_ノ ̄ヾ,Oノo:;;/⌒ヾ,:;;ヽo,,;ノO;; ;;;;。 ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;
;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;o;;;; ;;;;`''ー'";;;ヾ._::ノヾ.__::;j;;; ;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;;
:::::: ::::: ::::: ::::: ::::: :::::: ::;; ;; ;; ;; ;; ゚; ;; ;; ;O; ;; ;; ;; ;; ;; ;o; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ; ; ; ; ; ; :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ノ : :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: γ'⌒゙ヽ て : :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : (- ;  ) :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::i::::::::::::::ヽ : :: :: ::
11634/47:2008/07/31(木) 20:10:26 ID:B89StLtM0

                                    バキ ゴキ
                             ∧_∧
                             (  ゚д゚ )
                            Oi::::::::::::::〉
    _____,,,...;;::r::;;'''" ̄f ̄j`'':,t─人r一ソf:~ l:::::_:::::::l ';;::x:::;;;...,,,_____
'' ̄ ̄;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;o/⌒ヽ_i γ⌒ヽ:ソヽ__,::〉 ‘ー'ヽ_) ;;;;;o ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ; ̄
; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;;。 ;;;;ヽ;;o_ノ ̄ヾ,Oノo:;;/⌒ヾ,:;;ヽo,,;ノO;; ;;;;。 ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;
;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;o;;;; ;;;;`''ー'";;;ヾ._::ノヾ.__::;j;;; ;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;;
:::::: ::::: ::::: ::::: ::::: :::::: ::;; ;; ;; ;; ;; ゚; ;; ;; ;O; ;; ;; ;; ;; ;; ;o; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; ;; :::: :::: :::: :::: :::: :::: :
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ; ; ; ; ; ; :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: \こっちみんなww/
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: γ'⌒゙ヽ :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : (- ;  ) :: :: :: :: :
: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: : :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::i::::::::::::::ヽ : :: :: ::
11735/47:2008/07/31(木) 20:11:31 ID:B89StLtM0

        ┌──────────────────┐
        |そして5月上旬、2人は火山から戻ったが . |
        |祝杯はあげられず、 沈黙の帰還となった。 |
        └──────────────────┘
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
____| l l l l l l l |________| l l l l l l l |________| l l l l l l l |____
        | i i i i i i i |                | i i i i i i i |                | i i i i i i i | 
      '" ~ ~ ~ ゙'            '" ~ ~ ~ ゙'            '" ~ ~ ~ ゙'
          ∧_,.,. ノ         ∧_∧
          (  ・∀) て        ( .  )
           /::::::::ハi           〈y':::::::::::〉 
         <::::::_:ノ  l             Y::::::::人
          (_ノ_)           (__ノ_)
11836/47:2008/07/31(木) 20:12:32 ID:B89StLtM0

        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
        | l l l l l l l |                | l l l l l l l |                | l l l l l l l | 
____| l l l l l l l |________| l l l l l l l |________| l l l l l l l |____
        | i i i i i i i |                | i i i i i i i |                | i i i i i i i | 
      '" ~ ~ ~ ゙'            '" ~ ~ ~ ゙'            '" ~ ~ ~ ゙'
          ∧_,.,.           ∧_∧
          (  -∀)           (; ・д)
           /::::::::ハi           〈::y':::::::::〉 
         <::::::_:ノ  l            l/::::_:::::l
          (_ノ_)          (_(__)

    ,.-────^ー─────-、
     l 火山でのことは聞いたぞ。   ,.-─^─────────────‐-
     l さぞ残念だったな。          l ・・・はぁ、そういえばヴィジ殿の姿が
    `ー---------------------‐   l 帰ってきたから見てないのですが・・・。
    ,.-───'^───         `ー------------------------------‐'
     l 彼も死んだよ。
    `'ー------------‐
11937/47:2008/07/31(木) 20:13:32 ID:B89StLtM0
                         死ぬ─
        ─また死んだ                   ─死ぬ
                     ,.-──────────────────────-、
               ∧_∧  l 病死だ。お前らが行った日の晩に倒れて          l
       死ぬ─     ( ・д・;)..l その翌日息を引き取ったよ。今は俺が村をまとめている.l
               〈:::::y'::::::〉 ゙'ー--------------------------------------------‐'
    ─死ぬ         l:_:/:::::::l      死ぬ──
                 (_(_)          ─死ぬ
 また誰か死ぬ─   ....:::::;;;;;;;;;;::::      殺される──
             ..:::::::;;;;;;;::::::          死んだ─
            .::::::::;;;;:::::::         ─‐死ぬ
   死ぬ─   .:::::::;;:::::                      死ぬ──
          :::  :::        ─死ぬ
12038/47:2008/07/31(木) 20:14:18 ID:B89StLtM0


                              ,.-────-
                               i ぐっ!!
                              ゙ー--y-----‐
                               _
                          < < ):::::::ヽ
              ,.,._∧            し し 'L:::]つ
              ( ;  ・)          ノY'ヾ
             /:::::::::::::i
             <::::::::_::::」   ,.-iヽ──‐-、
             (_ハ_)   l   ?   l
                     ゙ー-------‐’
12139/47:2008/07/31(木) 20:15:18 ID:B89StLtM0

                   ,.-──────────────‐-
                    l シギさん、一つ聞いてもいいですか?
            ,.-───-、゙ー---------------v-------------‐'"
             l ん、あぁ  
            `ー---v--‐             _
                          < < ):::::::ヽ
              ,.,._∧            し し 'L:::]つ
              ( ;  ・)
             /:::::::::::::i
             <::::::::_::::」
             (_ハ_)
12240/47:2008/07/31(木) 20:16:03 ID:B89StLtM0
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,.-───────────────‐-、:::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l 何であの時あんなこと言ったんですか?l::::::::
              |  ´ ̄ ̄/  ゙'ー------------------------------‐'"
             |/         u  |
            |     ●       |
            | __    u    |    ,.-─────────────‐・──-、
            \           /     i 無事帰ってきたら、お前が次の『長』だ。 i
              `>   ,. -'"::ヽ      ̄'------------------------------一'゙
     ,.-─────-、 ,.r::'" ::::::::::::::\
::::::::::::: l あぁ、あれか l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::゙'ー----------‐':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
12341/47:2008/07/31(木) 20:16:46 ID:B89StLtM0



                    ,.-────────‐-、
                     l お前を釣ったんだよ。 l
                    ゙'ー-------v---------‐'

                        ∧_,.,.
                        ( ・∀::::)
                        /::::ハ::::i
                        <:::ノ , ヾl
                        (_ハ_)


12442/47:2008/07/31(木) 20:17:48 ID:B89StLtM0


         /\__,.,.,.,..,
        / ⌒:三三 ⌒ \       \人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人_从_人ノ
         | ( ○) 三(○ ).::|        >                       <
          |::::: ⌒(__人__)⌒:::f⌒i       > 本気に考えすぎww!!1        <
          |::::    |r┬-|  .:::l  |        > お前が長になれる訳ねーだろww   <
        \   `'ー'" ...::::ノ ~'t‐:r-、、 .  > 大体、初対面で決めれるか?       <
        /::`'::ー::、 ,- 〈 ̄ ヾ i j | j  > その小せぇおつむでもっと考えろwwwwwwww
      /::::::::::::::::::::O::::::  ゙̄ー- 'ー' -''"  >                        <
                          ノY^W^Y^W^Y^W^Y^W^Y^W^Y^W^YWヽ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────_________________
 ̄ ̄ ̄─.  ∩___∩           |─────────────  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        | ノ\ 少年 ヽ        | 
       /  ●゛  ● |        |     とりますか?
       | ∪  ( _●_) ミ       _j__               ピッ
      彡、   |∪|   |       |  |     (ア はい
      /     ∩ノ ⊃  ヽ     |村|        いいえ
      (  \ / _ノ |  |  .    |長|
      .\ “  /__|  |  ..  |_|
 ̄ ̄ ̄__ \ /___ / ────────── ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
────────────_________ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄──
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━※ イメージ ━━━━
12543/47:2008/07/31(木) 20:18:29 ID:B89StLtM0
      ,.-─────────────────────────‐-、
       i もうお前用無し。お前の代わりもいるし、家に帰って畑耕しとけ。
       l とうもろこしはこれから1年おきに収穫の2割貰うから。
      ゙'ー--------v------------------------------------------‐


           ∧_, ,.,.                . ∧_∧:
           (  ・∀)              : :(_  _   ):
           /::::::::ノ~つ                  ; 〈:::y':::::::::〉.::
           <::::_::/ , l                  :: l:/:::::_::::l::.
           (__ノ _,)               :.(_(__):    
12644/47:2008/07/31(木) 20:19:13 ID:B89StLtM0
        ,.-────────────-、
         l 近衛兵!!             l
         l そいつを集会所から出しとけ! l          ヽ人_从_人_从_人_从/
         l 終わり次第、警備を続けろ。  l            >   ハッ!!  <
        `ー-----v------------------‐'          ノY^l /^W^Yヽ . |Wヽ
                                         |/      ヽ|
                                                ∧     ∧
           ∧ 、_,.,.                . ∧_∧:   [::::::::::∨ [:::::::::∨>
           (・∀・ )              : :(_  _。 ):    (・Д・|| (・∀・|| )
           i:::ハ:::::ヽ               ; 〈:::y':::::::::〉.:  〈_j:Y::iO:〈_j:Y::iO:〉
           lソ 、ヾ:::::>                  :: l:/:::::_::::l::.    l::::,:::::||:l l:::::,::::||::l
            (_(__)               :.(_(__):   (_ハ_||_(_ハ_||_,) ザッ
12745/47:2008/07/31(木) 20:22:07 ID:B89StLtM0

                             /⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'⌒゙'ヽ
                          ( まさか混乱するとは夢にも思わなかったが・・・。 )
               |ヽ         ( 手間が省けただけ良しとしよう。          )
               |  \ .        ( サビラの命も もうじき無くなるだろう。         )
               |   \      ヽ_,、_,、_,、_,、_O,、_,、_,、_,、_,、_,、_,、_,ノ
               |     `ー─-.:;:.:,.,、         o
                /         ヾ:;,.;:.i        。
                 |_           ヾ;:|      ゚
                  |::j    r:::::,     |        ,.-────‐-
                 |、__   ̄   .   |      < ・・・クククッ
               ヽ、             /        `'ー---------
                `'ー.,     、一'"
                 /::ヾ  /:::::\
                 /:::::::::::゙O'::::::::::::::\
                 i::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::\
12846/47:2008/07/31(木) 20:23:38 ID:B89StLtM0
┏━┳━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃模┃ δ−11 ┃山村 アルトピアニ              ┃総人口:1550人  総収穫:玉蜀黍 1900石/年
┣━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━┫総兵力:50人   総税収:380石
┃−α−β−γ−δ−ε−ζ−η−θ−ι−κ−/  ┣━━━┯━━┳━━━━━━━━━━━━┫
┃┌─┬─┬─┬─┬─┰─┰─┬─┬─┬─┐−  ┃元地形|平地┃統治者:村長シギ
┃│山│山│山│山│山┃  ┃山│山│駐│山│  1 ┣━━━┷━━┻━━━━━━━━━━━━┫
┃|─────────┃─┃─┐─┼─┼─┤−  ┃模:η−2:山村 アルトピアニ:村長シギ
┃│  │  │  │  │  ┃  ┃村│山│山│山│  2 ┣━┓人口:1500人 兵力:45人
┃├─┼─┼─┼─┼─┃─┃─└─────┤−  ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃│森│  │  │  │  ┃  ┃畑│畑│  │  │  3 ┃模:ι−1:山道整備所
┃├─┼─┼─┼─┼─┃─┃─┼─┼─┼─┤−  ┣━┓人口:20人 兵力:5人
┃│森│林│林│  │  ┃  ┃畑│畑│  │  │  4 ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃├─┼─┼─┼─┼─┃─┃─┼─┼─┼─┤−  ┃模:η−5:船置き場
┃│森│林│林│  │  ┃  ┃駐│  │  │  │  5 ┣━┓人口:30人
┃├─┼─┼─┼─┏━┛─┃─┼─┼─┼─┤−  ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃│森│森│林│  ┃  │  ┃  │  │  │  │  6 ┃
┃├─┼─┼─┏━┛─┏━┛─┼─┼─┼─┤−  ┣━┓
┃│森│森│林┃  │  ┃  │  │  │  │  │  7 ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃├─┼─┏━┛─┏━┛─┼─┼─┼─┼─┤−  ┃
┃│森│林┃  │  ┃  │  │  │  │  │  │  8 ┣━┓
┃├─┏━┛─┏━┛─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃│林┃  │  ┃  │林│林│  │  │  │  │  9 ┃
┃┏━┛─┏━┛─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤−  ┣━┓
┃┃  │  ┃林│森│森│森│林│  │  │  │ 10 ┣━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃└─┷━┛─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘−  ┃
┃├─┤10km                       008年05月 ┣━┓
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃特性:農業が発展しやすい。進軍しやすい。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総生産:トウモロコシ 1900石/年
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総備蓄:トウモロコシ 2400石 象50頭 青銅20kg 麻布10kg
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
12947/47:2008/07/31(木) 20:24:25 ID:B89StLtM0
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━┓
┃模┃モララー                               ┃☆☆☆☆★★★┃同盟:−    仇敵:−
┣━┻━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━╋━━━━┳━━┻━━━━━━━━━━━┫
┃能  力┃身 08 ┃統 06 ┃知 06 ┃政 05 ┃繁 03 ┃合計 28 ┃村長シギ      支持率:29%
┣━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総人口:1550人 総兵力:50人
┣━━━━━━━─国土─┓1コマ3村 総収穫:トウモロコシ 1900石/年
┣━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━━┯━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━┫総人口:1600人
┃林野│ δ−11 │山村 アルトピアニ              ┃総兵力:50人
┣━━┷━━━━┷━┳━━━━━━━━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─村─┓ δ−11 ┃アルトピアニ:村長シギ|人口:1530 兵力:45 収穫:小麦1900石/年
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─駐─┓ δ−3  ┃山道整備所|人口:20  兵力:5
┣━━━━┻━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┣━─駐─┓ η−5  ┃船置き場|人口:30
┣━━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃澄み渡りし高地:農業が発展しやすい。進軍しやすい。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総生産:小麦1800石/年
┣━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┠───┘8年5月:絶対王政の時代の幕開け

┃ 主導権を握る為、間接的殺害をしたシギ。さらに富国強兵も掲げ兵団の導入を進める。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

┌─┬──────────────────────
|模|近衛兵
├─┴──────────────────────
|                         ∧
|               <∧:::::::::]∨
|               ( ・∀・)||
|                〈_j::Y:i~O
|                l::::::::,:::::l ||
|                (__ハ_)|
├──┬───┬───┬───┬───┬─────
│能力│攻 03 |防 01 │移 10 │統 05 │合計:19
├──┼──┬┴─┬─┴┬──┼──┬┴─┬───
│適応│平◎│森○│荒−│山○│雪▲│街◎|水▲
├──┼──┴──┴──┴──┴──┴──┴───
│特性│敵を発見しやすい 追撃が得意 計略に弱い
├──┴┬────────────────────
│説  明│:アルトピアニの警備、治安維持の為に
├───┘:作られた兵士。殆どの地形に優れているが、
│        :その能力は多種族の兵士と比べ劣っている。
│        :装備は麻布を着ただけで動きやすく、逃走者等を
│        :追撃することが可能。しかし、今ある青銅と布は
|        :前の村で作った物しかない為、備蓄がとても
│        :少ないので量産するには多大のコストがかかる。
├────────────────────────
│開発年代:08年04月 必要技術:麻布、青銅
└────────────────────────
130BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:28:22 ID:5TulQ2kz0
          /       ╋  \
        /              \
     / ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄\     ┌───────┐
    .〈         ├─┤     〉     │ FILE No.6 本編 |
     \______\/____/    └┬──────┴──┐
     /                  |         │疾走スル騎士〈ナイト〉. |
   /                    |         └─────────┘
  /                     |        ── 18年3月 ライトキース
/                       |
131BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:29:21 ID:5TulQ2kz0
             /╋\
             (,, `∀´)
   ─ニ三  / ̄ ̄ ̄|
          <____|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|         その日、キルヴァスは何となく散歩していた。              |i|
  |i|             といっても、凄い速さで、                    |i|
  |i|           凄い距離を進んでいた訳だが…。              |i|
    `──────────────────────────────´
132BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:29:58 ID:5TulQ2kz0
         カクジツニ ダレカ キテルヨ コレ
                /╋\
                (,,;`∀´)
      ─ニ三  / ̄ ̄ ̄|
             <____|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|                  しばらくすると、                     |i|
  |i|            キルヴァスは後ろに気配を感じた。              |i|
    `──────────────────────────────´
133BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:30:44 ID:5TulQ2kz0
             /╋\
              (`∀´;,,) ミ
           | ̄ ̄ ̄\ ミ
           |____>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|          キルヴァスは思い切って振り返った。すると、…            |i|
    `──────────────────────────────´
134BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:31:24 ID:5TulQ2kz0
    ハハ__ ヒヒーン        /╋\
  _ミ ,,゚_')            Σ(`∀´ ,,)
彡(´  ゛ ,r'            | ̄ ̄ ̄\
  || ̄||^||              |____>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|        そこには可愛らしい馬がいた。よく見ると群れだったり。        |i|
    `──────────────────────────────´
135BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:31:59 ID:5TulQ2kz0
      ┌───────────────────────────
      │背に乗れ…ということか?まあいい。乗ってみるか
      └───v───────────────────────‐
     クルッ
  __ハハ        /╋\
 ('_゚,, ミ_     (`∀´ ,,)
   ヽ "  `)ミ  | ̄ ̄ ̄\
    ||^|| ̄||    |____>
136BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:32:50 ID:5TulQ2kz0

  __ハハ/╋\ヨイショ
 ('_゚,,:ミ`∀´,,)
   ヽ ゛゛⌒´)ミ | ̄ ̄ ̄\
     ||^|| ̄||   .|____>

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|         キルヴァスは、とりあえず騎乗してみた。                |i|
    `──────────────────────────────´
137BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:33:31 ID:5TulQ2kz0
                           ・

                           ・

                           ・


┌──────────────────────
│猊下、一体その生き物は何で御座いますか…。
└──────────v───────────‐
                   ┌───────────────
                   │馬と言って、乗り心地が良いぞ。
                   └────v──────────‐
   /┼\     /┼\           __ハハ/╋\   __ハハ       __ハハ
   (,,;・∀・)    .(,,;・∀・)       ('_゚,,:ミ`∀´,,)  ('_゚,, ミ_    ('_゚,, ミ_
  / ̄ ̄ ̄)    / ̄ ̄ ̄)         ヽ ゛゛⌒´)ミ   ヽ "  `)ミ  ヽ "  `)ミ
<____)  <____)          ||^|| ̄||      ||^|| ̄||     ||^|| ̄||

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|         村に帰った頃には、すっかり騎乗に慣れていた。           |i|
    `──────────────────────────────´
138BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:34:01 ID:5TulQ2kz0
┌───────────────────────────
│それで、馬を軍用に調教して騎馬隊を編成したいのだが。
└──────v────────────────────‐
   | |    /╋\        ┌───────────────────
   | |   (,, `∀´)        │難しい気がしますが、やってみます。
   | |  / ̄ ̄ ̄|      └──v────────────────‐
   | |<____|                /┼\      /┼\
   lニニニニニニニl             (・∀・;,,)     (・∀・ ,,)
     | |   | |               ( ̄ ̄ ̄\    ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""

┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年4月:騎馬隊を編成!

┃散歩中に偶然馬を発見したキルヴァスは、なんとなく馬に乗ってみた。
┃すると、速い、乗り心地が良いということを知り、軍用転換を試みている。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
139BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:34:34 ID:5TulQ2kz0
     /          ★       \
      \                  /
     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     ┌───────┐
    .〈      ● ├─┤ ●  〉     │ FILE No.7 本編 |
     \______\/____/    └┬──────┴──┐
     /                 )        │魅惑のお酒と煌くお金.|
   /                   )        └─────────┘
  /                    )       ── 18年4月 アトランジェス
/                      )
140BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:35:12 ID:5TulQ2kz0
┌──────────────────────
│灌漑の方はどうなっている。完成しそうか。
└──────v───────────────‐
   | |  <  ★ >         ┌─────────────────────────────
   | | (,, ・∀・)          │はい。思いのほか早く作業が進みましたので、あと2月ほどかと。
   | | ./ ̄ ̄ ̄)            └─v───────────────────────────‐
   | |/____.)              /☆\      /☆\
   lニニニニニニl           (・∀・ ,,)      (・∀・ ,,)
    | |   | |                ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
141BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:35:45 ID:5TulQ2kz0
┌───────────────────────
│2月か。これで国がもっと富むことであろう。
└──────v────────────────‐
   | |  <  ★ >         ┌───────────────────────────
   | | (,, ・∀・)          │そのとうりでございます、猊下。良い事を思いつきましたな。
   | | ./ ̄ ̄ ̄)            └─v─────────────────────────‐
   | |/____.)              /☆\      /☆\
   lニニニニニニl           (・∀・ ,,)      (・∀・ ,,)
    | |   | |                ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
142BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:36:20 ID:5TulQ2kz0
┌───────────────────────
│……そういえば、ブドウの栽培の方はどうなった。
└──────v────────────────‐
   | |  <  ★ >         ┌───────────────────────────
   | | (,, ・∀・)          │その件ですが、苦労の末、何とか植えることができました。
   | | ./ ̄ ̄ ̄)            └─v─────────────────────────‐
   | |/____.)              /☆\      /☆\
   lニニニニニニl           (・∀・ ,,)      (・∀・ ,,)
    | |   | |                ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
143BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:36:57 ID:5TulQ2kz0
┌───────────────────────────
│それはよかった。アレは食べる以外にも使えそうだからな。
└──────v────────────────────‐
   | |  <  ★ >         ┌────────────────────
   | | (,, ・∀・)          │はい。そのことについてですが…。
   | | ./ ̄ ̄ ̄)            └─v──────────────────‐
   | |/____.)              /☆\      /☆\
   lニニニニニニl           (・∀・ ,,)      (・∀・ ,,)
    | |   | |                ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
144BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:37:51 ID:5TulQ2kz0
                 ┌──────────────────────
                 │ブドウをいろいろやったらこんなものができました。
                 └───v──────────────────‐
   | |  <  ★ >
   | | (,, ・∀・)
   | | ./ ̄ ̄ ̄)            ジャーン!!
   | |/____.)            凵 /☆\      /☆\
   lニニニニニニl            \(・∀・ ,,)     (・∀・ ,,)
    | |   | |                ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
145BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:38:58 ID:5TulQ2kz0
┌────────────────────────
│上品な味…良き香り…これは何というものか。
└──────v─────────────────‐
   | |  <  ★ >         ┌──────────────────────────────
   | | (,, ‐∀‐) 凵       │ワインという飲み物で御座います。猊下が仰るなら、生産しますが。
   | | ./ ̄ ̄ ̄)━┳━      └─v────────────────────────────‐
   | |/____.)  ┃             /☆\      /☆\
   lニニニニニニl ┃             (・∀・ ,,)     (・∀・ ,,)
    | |   | |  .┃         ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
146BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:39:32 ID:5TulQ2kz0
┌───────────────────────────
│もちろん。今年収穫したらすぐ作りはじめてくれ。
└──────v────────────────────‐
   | |  <  ★ >
   | | (,, ・∀・)
   | | ./ ̄ ̄ ̄)
   | |/____.)              /☆\      /☆\
   lニニニニニニl           (・∀・ ,,)      (・∀・ ,,)
    | |   | |                ( ̄ ̄ ̄\     ( ̄ ̄ ̄\
ミ""""""""""""""""""""""""""""ミ (____>   (____>
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|              偶然に出来たワインは、                    |i|
  |i|               やはりジェスターに気に入られ、               |i|
  |i|     今年の10月頃辺りから生産が開始されることとなった。         |i|
    `──────────────────────────────´
147BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:40:19 ID:5TulQ2kz0
                        ・

                        ・

                        ・

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|              そして舞台は皇都に移り…                   |i|
    `──────────────────────────────´

148BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:41:07 ID:5TulQ2kz0
     ┌──────────────────────────────
     │何?ジェルティス神殿広場と各都市で市を開きたいだと?
     └────────v─────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_./  /  ♀(・∀・ ,,)                    __|__|__|__|__
_|__|__|_./  /    |と ̄ ̄ ̄\         .//     //|__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    //|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                               .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/☆\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (   ,, ・)┌────────────────────────
            / ̄ ̄ ̄)< はい。商人達が申しております。いかが致しますか?
          <____)└────────────────────────

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|    ジェルティスでは、近頃このような事を言う商人が増えていた。     .|i|
    `──────────────────────────────´
149BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:42:12 ID:5TulQ2kz0
     ┌───────────────────────────────────
     │……ダメだ。そうなれば、我々に利益は出ないからな。
     │ここはともかくとして、他の都市のの農民達が商人になってしまう恐れがある。
     └────────v──────────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_./  /  ♀(・∀・ ,,)                    __|__|__|__|__
_|__|__|_./  /    |と ̄ ̄ ̄\         .//     //|__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    //|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                               .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/☆\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (   ,, -)┌──────────────────────────
            / ̄ ̄ ̄)< そうでございますか…。猊下がそう仰るなら諦めましょう。
          <____)└──────────────────────────

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|      本当のところ、喜んで手配したかったジェラエルだった。      |i|
  |i|    だが、農民達が挙って商人になり、麦の収穫量が減る事を恐れ、  .|i|
  |i|         ジェラエルはこの申し出を已むなく退けた。              |i|
    `──────────────────────────────´
150BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:42:55 ID:5TulQ2kz0
     ┌────────────────────────────────
     │…いや、待てよ?商いをする際、麦などを献上させるというのは…。
     │しかし商人だから、麦だけを取り扱っているとは限らないし…。
     └────────v───────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_./  /  ♀(‐∀‐ ,,)                    __|__|__|__|__
_|__|__|_./  /    |と ̄ ̄ ̄\         .//     //|__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    //|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                               .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/☆\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (   ,, ・)┌────────────────────────
            / ̄ ̄ ̄)< 何か絶対的な仲買い役の物が無いですかねぇ…。
          <____)└────────────────────────

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|        と、思われたが、ジェラエルは暫しの間考え、            |i|
    `──────────────────────────────´
151BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:43:34 ID:5TulQ2kz0
     ┌────────────────────────────────
     │絶対的な仲買い役…そうだ!作ればいいのではないか!それを!
     └────────v───────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_./  /  ♀(・∀・ ,,)                    __|__|__|__|__
_|__|__|_./  /    |と ̄ ̄ ̄\         .//     //|__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    //|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                               .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/☆\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (  ,,;・)┌───────────
              / ̄ ̄ ̄)< 作る、と申しますと?
            <____)└───────────
152BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:45:09 ID:5TulQ2kz0
     ┌────────────────────────────────
     │金、銀、銅を小さな円盤状にして細工をし、それを民たちへ配る。
     │今後、取り引きなどは全てこの貨幣を使い、行うことを原則とする。
     │恐らく今の鉱山だけでは足りないだろうから、新しい山を探索させろ。
     └────────v───────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_./  /  ♀(・∀・ ,,)                    __|__|__|__|__
_|__|__|_./  /    |と ̄ ̄ ̄\         .//     //|__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    //|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                               .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/☆\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (  ,,*・)┌─────────────────────────
              / ̄ ̄ ̄)< 見事な解決!さすが教皇猊下!すぐに取り掛かります!
            <____)└─────────────────────────
153BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:46:17 ID:5TulQ2kz0
  |i|`ー───────[貨幣の用途、入手方法の説明]────────‐.´|i|
  |i| 貨幣の基礎情報                                    |i|
  |i|   1、この貨幣を全て纏めてジェリルと呼ぶ                   |i|
  |i|   2、硬貨は金貨、銀貨、銅貨に分かれ、銅貨1枚を1ジェリルとする。  |i|
  |i|   3、とても大きな取り引きをする際や、各都市の枢機卿が           |i|
  |i|     皇都ジェルティスへ大量のジェリルを送る際には、            |i|
  |i|     硬貨ではなく金塊、銀塊、銅塊で送ることを許可する。        |i|
  |i|   4、毎年、年が明けたら、税として100ジェリル(金貨1枚)を       |i|
  |i|     その都市の枢機卿へ献上すること。しなかった者は死刑とする。 .|i|
  |i|                                             |i|
  |i| 貨幣の用途                                        |i|
  |i|   1、取り引きをする際、全ての物はジェリルと交換して手に入れる。  |i|
  |i|   2、物をジェリルと交換して手に入れることも出来る。            |i|
  |i|                                             |i|
  |i| 貨幣の入手方法                                    |i|
  |i|   1、商人は、商いをしてジェリルを手に入れる。              |i|
  |i|   2、農民は、自分の畑でとれた物を市場で売る。             |i|
  |i|   3、兵士、聖職者は、自動的に給料が毎年支払われる。         .|i|
  |i|   4、新しい鉱山を発見したり、美しい物を献上した者には、        .|i|
  |i|     高額の報酬が支払われる。                           |i|
  |i|                                             |i|
  |i| その他                                           |i|
  |i|   1、全ての民に、1年暮らせる量の貨幣(1000ジェリル)を配る。      |i|
  |i|   2、全ての都市に市場のスペースを設けるので、               |i|
  |i|     商いは全てその場所で行うこと。                       |i|
  |i|                                             |i|
  |i| 貨幣の両替え                                    |i|
  |i|   銅貨10枚=銀貨1枚 銀貨10枚=金貨1枚                   |i|
  |i|   金貨10枚=銅塊1個 銅魂10個=銀魂1個 銀魂10個=金魂1個    |i|
    `──────────────────────────────´

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|           こんな感じの事が、国民に知れ渡った。               |i|
    `──────────────────────────────´
154BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/07/31(木) 21:47:10 ID:5TulQ2kz0
         ┌──────────────────────────────────
         │同志よ、大変だ!生きていくには「ジェリル」とかいう物が必要だそうだぞ
         └─────v────────────────────────────‐
┌─────────────────────
│何だってー!神殿に行って張り紙見てくる!
└────v────────────────‐
   /☆\             /☆\
  Σ(,,;・∀・)          (・∀・;,,)
  / ̄ ̄ ̄)          ( ̄ ̄ ̄\
<____)          (____>

┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年5月:ワイン作って!貨幣発行して!鉱山見つけて!それから…ウッヒョーww

┃アトランジェスではワイン作りが今年中に始まることとなった。
┃それと同時に皇都では、「市を開きたい」という意見から、貨幣が発行されるまでに到った。
┃だが、流石に今の金、銀、銅の生産量だけでは足りないので、新しい鉱山が探される事となった。
┃更に、反対するものはいないものの、暫く国民の混乱は続きそうだ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
155エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:02:35 ID:5i5r2cK10
.




' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`

        ,、   ト、ト、    'l` 〜 Afosyria Story 〜
      //l\≧,,゚ w>,m   |
      ⌒^⌒/E⌒lー―――――――――――――――――
          (^l:::::::|       最終鬼畜全部同価値
          ヽ`ー'ー―――――――――――――――――‐
            ̄ソ┌──┘    Episode - 15


              ―― 18年1月 アフォシリア高原

、_________________________________,




.
156エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:03:09 ID:5i5r2cK10

           ジャババ      ∧∧
                     (゚- ゚;)
            ○━━━━O━と ヽ
            |l´    <`ー----―´>〜
            ll    /       ヽJ   'ヽ 'ヽ
          (二 |l.二二二(二二二二二二二二二) =||
          |__l;ll_l__;l;__|__l__;l;_;;l;_;;l;_;;l__|l=||
          |;.__ll;;l_;;l;_;;|;_;;l;_;;l;_;;l;_;;l;_;|l=||
          |__l;ll_l__;l;__|__l___l_/ ̄\_l___l;__|l=||
          |;.__ll;;l_;;l;_;;|;_;;l___/ ̄\___l;_;;|l=||        シュゴー
          |__l;ll_l__;l;__|__l,,_|__l      .l__|.;;l;__|l=||             ∧∧
          |;.__ll;;l_;;l;_;;|_.;;l__l 从,,.  l__l;_;;|三三l三三三三三三三|  (゚ー゚*)   シュゴー
          | ̄ ̄ ̄ ̄l__l;__|__l,,_|__l从从、、 l__|,..l;__|ニ)  |    ふ い ご.  |===Oと )
          |____|;_;;|;_;;l__l/|从, 从l__l;_;;|三三l三三三三三三三|  (,,(,,_つ

             □
            |ミ                      ∧∧
         ∧∧∩  ミ  バン!!               (*゚ー゚)
        (*゚ー゚)ミつ-□  バン!!              O@と)      @
         / つ| ̄ ̄ ̄l ̄|     | ̄/             |  ,,)〜   @@@
      〜(,,__つ|____/i___|      |_ノ ,、 o 凵@ /l  し'`J    @@@@@
                                 ̄        @@@@@@@
                                           @@@@@
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|   新型青銅炉の完成により、青銅の生産を大きく伸ばしたアフォシリア。.   |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|     そこへハナン王は、妙な命令を下した。文字の入った青銅製の       |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|       小さな円盤状の青銅片を、沢山作らせ始めたのである。        |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)───────────────────────
  | ほぅ、これが貴様の考えた物か。……これで、市場の
  | 混乱は収まるのだろうな?農具よりも優先させたのだぞ?
  └───v──────────────────────
                  ∧∧
               ┌(゚ー゚*)────────
               | はいッ!お任せ下さい!
               └────v──────

       ∧∧
      (*゚−゚)            ∧∧
   ミ""ミ/ つ@          (゚ー゚*)
   ミ   ミ,,   ヽ          @と )
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜
""l""""""""""""""""l       し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |i|ー──────────────────────────────'|i|
  |l|    市場の混乱を収める為、ダッテの進言を容れたのである。.        |l|
  `ー──────────────────────────────‐'
157エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:03:41 ID:5i5r2cK10

     ∧∧
  ┌(*゚ o゚)──────────────────
  | おぉ、そこの童、いつもの干物を20枚頼むぞ。
  └────────v────────────
         ∧             ∧
         ∨             ∨
     ∧ (≡)         ∧ (≡)
     (*゚ー┃         (*゚ー┃
    (|   O          (|   O     ∧∧
.    (,,  |┃.        (,,  |┃ ┌(゚ヮ ゚*)───────────────
      し'`J┃          し'`J┃ |へい、毎度あり!麦40食分になります!
              ∧∧         └─v────────────────
             (*゚ o゚)
             ( つ@         ∧∧
           〜(,,  |        (゚ヮ ゚*)
             し'`J         (っc_,,)@

       ;;""""""""""""""""";;      ;;""""""""""""""""";;
      ;; -l-l-l 。>  -l-l-l 。> ;;     ;; (;;;:;;;:)=3 (;;;:;;;:)=3  ;;
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|     その日、ダッテは王館で出される夕食のおかずを買う為、市場へと    .|l|
 |i|                                                  |i|
 |l|    出かけた。いつもなら商品の対価として麦を持って行く所だったが、     |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|              その日は例の金属片を手に……。               |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(*゚ o゚)────────────────────
  | おぅ、それなんだが、この銅銭40枚と交換してくれ。
  └────────v──────────────
    (|   O          (|   O     ∧∧
.    (,,  |┃.        (,,  |┃ ┌(゚−゚;)───────────────
      し'`J┃          し'`J┃ |お役人様、冷やかしは止めて下さい……
              ∧∧         └─v────────────────
             (*゚ o゚)
             ( つ@         ∧∧
           〜(,,  |        (゚−゚;)
             し'`J         (__,,)@

       ;;""""""""""""""""";;      ;;""""""""""""""""";;
      ;; -l-l-l 。>  -l-l-l 。> ;;     ;; (;;;:;;;:)=3 (;;;:;;;:)=3  ;;
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|   その金属片でもって支払いを行うと告げると、 どの商人も嫌な顔をした。 . |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|    この時代、アフォシリアでは食料は全てに優先する重要物資であり、   .|l|
 |i|                                                  |i|
 |l|   青銅の加工技術も持たない市民にとっては、その金属片はただの      |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|             ゴミにしか見えなかったのである。                 |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
158エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:04:13 ID:5i5r2cK10

     ∧∧
  ┌(*゚ー゚)───────────────────────
  | 冷やかし等ではない。この銅銭を王の館まで持って来れば、
  |    一枚につき麦一食分と交換すると約束しよう。
  |   なんなら、干物20枚と銅銭45枚の交換でもいいぞ?
  └────────v─────────────────
    (|   O          (|   O     ∧∧
.    (,,  |┃.        (,,  |┃ ┌(゚−゚;)───────────
      し'`J┃          し'`J┃ |……まぁ、そういう事なら……
              ∧∧         └─v────────────
             (*゚ー゚)
             ( つ@         ∧∧
           〜(,,  |        (゚−゚;)
             し'`J         (__,,)@

       ;;""""""""""""""""";;      ;;""""""""""""""""";;
      ;; -l-l-l 。>  -l-l-l 。> ;;     ;; (;;;:;;;:)=3 (;;;:;;;:)=3  ;;
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|   しかし、ダッテは力で銅銭を押し付けるような事はせず、 一人一人       |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|   丁寧に説き伏せてた。……やがて、何人か銭を受け取るものが現れる。 .|l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





             ∧∧               ∧∧      ∧∧
 ヽ^/ ヽ^/     (*゚ー゚)             (゚ー゚*)     (゚ー゚*)
 (,,_) (,,_)    (|  つヽ^/   ∧∧     @と )     ( 人 ^ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|(,,_)  (゚ヮ ゚*)       |  ,,)〜   , |  ヽ )
                    |      c__c_,,)@   し'`J     <,_し`Jノ
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|   そして、その者達により、銅銭をきちんと食料と交換してくれることが     |l|
 |i|                                                  |i|
 |l|        知れ渡ると、銅銭を使うものがだんだんと増えてきた。           |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
159エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:04:45 ID:5i5r2cK10



              ∧∧    ∧∧        ∧∧    ∧∧     @@@
 ヽ^/          (*゚ー゚)    (゚O゚*)     (;゚ -゚)   (゚д゚*)   @@@@@
 (,,_)         (|  つヽ^/ @と )     ( 人 ^ヽ   O===O==| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| (,,_) |  ,,)〜   , |  ヽ )  |  ,,)〜|______|
                    |     し'`J     <,_し`Jノ.   し'`J   ◎      ◎
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
 |i|ー───────────────────────────────'|i|
 |l|  それは、銅銭が今までの物々交換に比べ、ずっと便利だったからである。 |l|
 `ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今まで ←─────────────┼─────────────→ これから


 プーン
  ・〜                 ∧∧
         ∫         (゚-T*)                ∧∧@@@
∫              ∫   | U                (゙ー ゙*)@@@
   -l-l-l;:。>(;;;#;:)=3          |  ,,)〜              と  つ@@@@
 -l-l-l:;。>-l-l-l;:。>(;;;#;;:)=3    し'`J               と_,,O@@@@@@
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
|i|ー──────────────────────────────────'|i|
|l|       まず、銅銭は腐らない。麦や干物を何年も保管することは難しいが、    |l|
|i|                                                        |i|
|l|          銅銭なら多少錆びはしても朽ちてなくなる様なことは無く、これに       |l|
|i|                                                        |i|
|l|             よって富を蓄えておくことがずっと簡単になった。          |l|
`ー──────────────────────────────────‐'
160エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:05:36 ID:5i5r2cK10
           _                         _
           \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
           |:l        布   告          l:|
           |:l                         l:|
           |:l 明日以降王都で商いをする者は   .l:|
           |:l                         l:|
           |:l 規定の銅銭を 王に献上せよ。     l:|
           |:l                         l:|
           |:l                         l:|
           |:l 魚の類は今日を限りに         l:|
           |:l                         l:|
           |:l 受け付けないので注意すべし。   l:|
           |:l                         l:|
           |:l                         l:|
           |:l                     ダッテ   l:|
           ヾ_________________ノ
|i|ー───────────────────────────────'|i|
|l|    次に、銅銭は何とでも交換できた。最初の内こそ麦だけとの交換で   |l|
|i|                                                  |i|
|l|     あったが、広場に店を出す許可を銅銭でしかもらえぬ様になって   |l|
|i|                                                  |i|
|l|             からは一気に需要が高まっていった。            |l|
`ー───────────────────────────────‐'
161エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:06:07 ID:5i5r2cK10
                   │                        │
                   │          王  館        │
                   │                        │
                   └────────────┘



 ┌───┬───┬───────┐        ┌───────┬───┬───┐
 │並    │並    │    特  上    │        |    特  上    │並    │並    │
 │      │      │              │        |              │      │      │
 │銭五枚│銭五枚│              │        |              │銭五枚│銭五枚│
 ├───┼───┤銭  二  十  枚│        |銭  二  十  枚├───┼───┤
 │並    │下    │              │        |              │下    │並    │
 │      │      │              │        |              │      │      │
 │銭五枚│銭二枚│              │        |              │銭二枚│銭五枚│
 ├───┼───┼───────┤        ├───────┼───┼───┤
 │並    │下    │上            │        │上            │下    │並    │
 │      │      │              │        │              │      │      │
 │銭五枚│銭二枚│  銭  十  枚  │        │  銭  十  枚  │銭二枚│銭五枚│
 ├───┼───┼───────┤        ├───────┼───┼───┤
 │並    │下    │上            │        │上            │下    │並    │
 │      │      │              │        │              │      │      │
 │銭五枚│銭二枚│  銭  十  枚  │        │  銭  十  枚  │銭二枚│銭五枚│
 ├───┼───┼───────┤        ├───────┼───┼───┤
 │並    │下    │上            │        │上            │下    │並    │
 │      │      │              │        │              │      │      │
 │銭五枚│銭二枚│  銭  十  枚  │        │  銭  十  枚  │銭二枚│銭五枚│
 ├───┼───┼───────┤        ├───────┼───┼───┤
    |i|ー───────────────────────────────'|i|
    |l|    また、支払う銅銭の多寡によって出店場所の広さや位置を定め、    |l|
    |i|                                                  |i|
    |l|     一定の価値を持つ銅銭の導入によって不正を防いだダッテの     |l|
    |i|                                                  |i|
    |l|        施策は、大成功を収める……かに一時は思えた。          |l|
    `ー───────────────────────────────‐'
162エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:06:43 ID:5i5r2cK10


    馬イッピキ 100銭
                                花一輪 1銭
            ∧∧     ∧∧  ∧∧
     ハハ__    (*゚д゚)    (゚- ゚;三;゚ -゚)
     ミ ,,゚_')    と  |)       | U        ∧∧
彡(´⌒゛ ノ.    〜|  |        |  ,,)〜     (゚O゚*)
  || ̄||^||       し'`J         し'`J      薔ーと_,,)@
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
|i|ー───────────────────────────────'|i|
|l|     しかし、その内に新しい問題が噴出してきた。安いものを買う       .|l|
|i|                                                  |i|
|l|       には、麦一食の価値はあまりに高すぎ、逆に高いものを買う      .|l|
|i|                                                  |i|
|l|             には、あまりに価値が低すぎた。              |l|
`ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          ∧∧
       ┌(   #゚)───────────────────
       | うまい棒が10本100円?そんなにいらねーよ!!
       | 5円チョコ20枚で100円って、ヴァカじゃねーの?
       └──────────v───────────
           ┏━━━┓
           ┃\  100┃      ∧∧
           ┗┯┯━┛     (゚д゚;)
              | ̄ ̄ ̄|\     (|  |)
              |      |/ ̄ ̄ ∧∧  ̄ ̄/|
              | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (   #゚) ̄ ̄|  |
              |          (|   つ   |  |
              |______〜  |___|/
|i|ー───────────────────────────────'|i|
|l|     この状況を分かりやすく理解するなら、100円玉しか存在しない    |l|
|i|                                                  |i|
|l|                世界を考えてくれると良いだろう。           |l|
|i|                                                  |i|
|l|        安いものはある程度の数で抱き合わせて売るしかなく、       |l|
`ー───────────────────────────────‐'
163エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/07/31(木) 22:07:16 ID:5i5r2cK10
ゞ:;ヾソ    ゞ:; :;ヾ ゞゞ:; ゞゞ:; ::: ;;;;;ソ
ゞ:;ヾ  ゞゞ:;ヾ ソゞ   :::ゞ:;ヾ ゞソ
ヾ;;; ;;ゞゞ:;ヾソ  ゞゞ :;ヾ ソ/ゞゞ:;ソ
|:;ヾ ゞゞ:;  |li/ ゞゞ:;  |li/  ゞ:;                       /
 ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|;;::::
 ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|;;;:::
 ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|;;;;::
 ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|;;;;;;
 ̄| ̄ ̄|∧∧| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|/::::;;;;
 ̄ ̄┌ミ゚д゚iliミ───────────────────
 ̄ ̄|     おおお、重いってレベルじゃねーぞおい!
    └──v───────────────────
       ∧∧     @@@@@@@@@@@@@   ∧∧ アリエン
      ミ゚д゚iliミ   @@@@@@@@@@@@@@@(゚∀゚;)
      O===O==| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|と  )     ∧,,∧
        ミ   ,, ミ〜|________________|   ,,)〜  ミ゚∀゚*ミ
       し' ヽ,)  ◎                   ◎  し' ヽ,)    ミ__,,ミ@

 ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄ ̄/ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー───────────────────────────────'|i|
|l|       1000万円の家を買おうとしたら、10万枚もの100円玉が必要に    |l|
|i|                                                  |i|
|l|       なる。 100円玉の重量は4.8gなので、その総重量は480`cだ。     |l|
`ー───────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

     ∧∧
  ┌(ili p )──────────
  | もうこんな生活やだーッ!
  └───v─────────
   アババババ
           おら、馬さ売りに来ただが、銅銭が   銅銭OMEEEEEEE!>
         ∧∧ 足りなくて取引できないだ!       こんなんもてるかー!
        (ili p )    ∧∧  うわーんうわーん!!
   ミ""ミ  /  ∞)   (゚O ゚*) 銅銭を入れた重みで袋が破けちゃったー!
   ミ   ミ (,,   l    (|   つ  。・゚・。_。・゚・。これじゃあお母さんに麦を
  ミ,,_____ """ミJJ    |  ,,)〜   ( O *)>持って帰れないよぅぅぅぅぅ……。 責任者でてこーい! >
""l""""""""""""""""l し'`J     (_,,)@
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー───────────────────────────────'|i|
|l|       こうして、不満を訴えるものが王宮に押し寄せたため、       |l|
|i|                                                  |i|
|l|     ハナンとダッテとナツコは、新しい策を練る事になったのである。     .|l|
`ー───────────────────────────────‐'
┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年1月:状況:上手くいったと思ったのになぁ……。

┃ ダッテが市場の混乱を解消するために考え出した「貨幣」であったが、やがて不便な点が
┃ 次々と明らかになり、それらの解決に向けて王館では再び知恵を絞りつくす日々が続いた。

┃ ちなみに、この銅銭一枚の価値は日本円にして約100円である。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
164白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:20:37 ID:s4SYEPl+0


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | | ̄\ / ̄\ ゙/ ̄\  |     | . / ̄\ |     |  ̄ ̄| ̄ ̄ ./ ̄\
 | |_/ |    | |   _ |     | . └─┐:: |     |     |    |    |
 | |  \ \_/ ゙\_/  \_/. \_/ : \_/.     |    \_/
 |_______________________________________ _ _  _
                   /        /\    . / ̄\
                 /        /    \  . └─┐:┼┌┐|/ \/
               /        /       \ \_/ │└┘|  . /
             /        /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
           /        /      ┏━━━┓┏━━━┓  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
         /        /        ┃┏━┓┃┃┏━━┛/ ./■ヽ . . ∧_∧
       /        /          ┃┗━┛┃┃┗━┓  \ ( ゚∋゚)    (゚‐ ゚;)
     /        /|;;;;;;;;;;;;;;;;|\.   ┗━━━┛┃┏━┛    \____________ _ _  _
   /        /  |;;;;;;;;;;;;;;;;|  \.           ┃┃  ________________ _ _  _
 /        /    |;;;;;;;;;;;;;;;;|    \.         ┗┛/7:遭遇・前編
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | / ̄\ !|\    |  ̄| ̄ / ̄\   ̄| ̄ | ̄\  ̄| ̄
 | |    | |  \  |   |   |   _   |   |_/   |
 | \_/ !|    \| _|_ \_/  _|_ |  \ _|_
 |________________________________________ _ _  _

.
165白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:21:10 ID:s4SYEPl+0
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:│シータインを抜け、アフォシリア高原と外界とを別つ荒野。
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:└───┬───────────────────────
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. .. :.│薄く煙る灰色の空、疎らな草木、何処までも続く荒涼。
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. : ..:└───────────────────────
  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐、;;;;;;;;;;;;;;):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.(: : : : : : : : : : : ::: ::: : :: ::: : :: .. .. ::.: ,.: .:.: .. :.: .:. :.: .:.: .:. :.:: ::: :::: `'''‐‐--''''つ;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ:. ̄:;:.:.:.:.(;;;;;;;;;;;;ノ:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.): . : . :.: .:. : : : : : : : : : .:. :. : .:.: .: .: . : .:. .. .:. :. : .:. :. :. :.: . :. :.: :: :.:::.:::.::(´;;;;
/⌒''''´: :.:.:.:. :.:.:.:.:,.:.`'''''´:.::.:.:.:.r'⌒ー-:.': . .: . : . : . : .: . :.: . : .: . :. :. :.: .:. :.: :: :: : ::: :: ::: :: :: ::.. .. :.:. :.:.:. :.:.:.:.:. :::: :::ヽ、;
.  : : : :.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:ノ.:. : . :. :.: . : . : .:. : .: .: .:.. :.:. :.: .:. :.:.:. :.:.: :: :: :: : :: : : : :: : : ::: :: : :: : : : :: : :... :.: .:. : .:.:. :.
 . .  : : :,:,:. :,:,:. :.: .:. :.: .: .: .: .:. :. : ..:.: .:. :.: .:. . :.:. ::: : :: :: :. . :.: .: . :.:.:.:.:.:.:.: :: : ::: : :: :: : :: : :: : : :: : :: : :: : :: : :: . . .. : .
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.__,,__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,.::'~~`-‐'""~ヽ=[、: :: : :... :.: .:. : .:.:. :.: .:. :.: ::
ニ';-'"~:::..:.:.`''ー-、__,,,、-‐- ..,,__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,! ..:;:.,..  ;  '  ,.::.:. "'-、:: : :: : :: : :: . . .. : .:: :
 .... ~""'''ー- ...,,___::.:...  :::..:.:.:::...~""''""´`'t---─-─一´`''´..,::.:;;::::...  j   `ー- -  ゙':.,''ー ...,,__   ..,,_,,_
  .::.. .::. ..:.   ;;,,   ̄ ̄~~""'' - 、..::;.:..:...  `:,、 .:.:;;.::.:.:... ..:::,:,::,.  ,::...i,  .:;:,.... .::.:.:..:..  ゙':, 、,;;;, ~""''' :::.
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
  :::.:   .:::...   . :.:.   : :.:..      .:.:.: :::.:   .: ::::.  ... ..: .:::.. .:.  :: :  .:.  :: :    .:.. ..: :::.:
:::.: .:..:.:.::: ::.... :  .::: ::.... .:.:.: :::.:. ..... ..:.:  .:.: :::.:.:   ::::.  ... : : :.:. ..:  :.::.;;;. ..:  :.::.;;;;:. ;;;   ..:.::::..
  :::.:   .:::.... :.:..:.:.: :::.:. ....:   .:::.. .:.  :: :    .:.. ..:  :.:.:.: :::.:    .:...:.:.:::::... ...:...:.:.:::::... .. ..:  ..:  :.
  .:.:.: :::.:. .. ..: .:::.... :.  .   : :.:. ..:  :.::.;;;;:. ;;;    ::::... ..:.::::..  ... ..:  ::. ... ..:  ::.     :.:.:.: ::
.:.:.: :::.:.: ::::.  ... : :           .:...:.:.:::::... .. ..:  :.:.:.: . ..:  :.:.:.: . ::..:.  :: . ::.:.: . ..:  :.:.:.: .. . ..
166白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:21:42 ID:s4SYEPl+0
   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/       \::::::::::::::::::::::::::::
   :::::::::::::::::::::::::::::::::::/         :::::::::::::::::::::::::::::::::
   :::::::::::::::::...... ....::::::|            |::::::::::::.. ...: ::::::::
   :. .::::::::........ . .:::::::::::::::::::         | ........... ..:::::
   :: :::::::::... . .... .. . ヽ          / . . . ... ..::::: . .. .
              \      /
               ┌───────────────────────────────────
               │幾多の探検者たちが通ったであろうこの道の先には何があるのか。
               └────┐肥沃な大地?新たな富?無限の名声?行き倒れの骸?それとも──
     __,,__                └─────────────────────────────
ニ';-'"~:::..:.:.`''ー-、__,,,、-‐- ..,,__                 ,! ..:;:.,..  ;  '  ,.::.:. "'-、
 .... ~""'''ー- ...,,___::.:...  :::..:.:.:::...~""''""´`'t---─-─一´`''´..,::.:;;::::...  j   `ー- -  ゙':.,''ー ...,,__   ..,,_,,__
  .::.. .::. ..:.   ;;,,   ̄ ̄~~""'' - 、..::;.:..:...  `:,、 .:.:;;.::.:.:... ..:::,:,::,.  ,::...i,  .:;:,.... .::.:.:..:..  ゙':, 、,;;;, ~""''' :::...  ̄
. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
  :::.:   .:::...   . :.:.   : :.:..      .:.:.: :::.:   .: ::::.  ... ..: .:::.. .:.  :: :  .:.  :: :    .:.. ..: :::.:    .:
:::.: .:..:.:.::: ::.... :  .::: ::.... .:.:.: :::.:. ..... ..:.:  .:.: :::.:.:   ::::.  ... : : :.:. ..:  :.::.;;;. ..:  :.::.;;;;:. ;;;   ..:.::::..  ...
  :::.:   .:::.... :.:..:.:.: :::.:. ....:   .:::.. .:.  :: :    .:.. ..:  :.:.:.: :::.:    .:...:.:.:::::... ...:...:.:.:::::... .. ..:  ..:  :.:.:.: . ::
  .:.:.: :::.:. .. ..: .:::.... :.  .   : :.:. ..:  :.::.;;;;:. ;;;    ::::... ..:.::::..  ... ..:  ::. ... ..:  ::.     :.:.:.: ::::.:.:.:::..:
.:.:.: :::.:.: ::::.  ... : :           .:...:.:.:::::... .. ..:  :.:.:.: . ..:  :.:.:.: . ::..:.  :: . ::.:.: . ..:  :.:.:.: .. . ..:  :.:.
:  :::.:    :::... .. ..:  :.:.  :.::::..  ... ..:  ::.         :.:.:.: ::::.:.:.:::..:.:.. ..:  :..:.:.: :::.:.: :::: :.:.:.: :::.:.: ::::.   :.:
    . ::.:.: . ..:  :.:.:.:   ::.    . ::.:.: . ..:  :.:.:.:   ::.:::... . ..:  :.:.  .:...:.:.:::.:.  :: :   : ::.  ... ..:  ::.
.:.:.: :::.:.: :::: :.:.:.: :::.:.: ::::.   ..:  :.:.:.:::..:.:.: :::.:.: :::: :.:.:.: :::.:.: ::::.   :.:.  :.:::::.... ..:  ::.         :.:.:.: ::::.:.:.:::..:.:
  :: :   : ::.  ... ..:  ::. .. ..:  :.:.  :: :   : ::.  ... ..:  ::. .. ..:  . ::.:.: . ..:  :.:.:.:   ::.:::... . ..:  :.:.
:.:.: :::.:.:::::  :... .. ..:       :.:.  :.:::::.:.: :::.:.: ::::  :... .. ..:       :.:.:..:.:.: :::.:.: :::: :.:.:.: :::.:.: ::::.   :.:.  :.:::::
.:.:.:::: ... ..         .  :  :.:.:   ::.:::   ::.:.:.   :::::... .. .       :.:.  :: :   : ::.  ... ..:  ::. .. ..:
167白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:22:19 ID:s4SYEPl+0


──彼らは見つけてしまった。新たな土地、山間の盆地。:│  ...: :: ::: :::::;;;;;;;;;;;;;;
その地に生きる「奇妙な人々」を。┌─────────┘;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
──────────────┘- 、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::: :: : : :: :::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;_,..-'''゙::::::::::゙'- 、_,..-'''":::::::::::::::::::::::"'''- .._;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
"~´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::"'''- .._::::::::::::::::::::::::::::::::::::::~""''' ‐- ...,,__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i( (i;i;i;i;::::::::::::i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiilili;lili,i;lililili;lili,i;li:::::: ) .)        :::::;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii;lililili;lili,i;lililili;l::::::::: (  (    r┐∩  ::::::::;lili,i;lililili;lili,i;iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii,i;lililili;lili,i;lili::::::::    )_)  个〒Π∩  ...:::::::;lili,i;lililili;lili,i;liliiiiiiiiiiiiiii
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii;lililili;lili,i::::::::::     __    Τr┐个 .....:::::::::;lili,i;lililili;lili,i;liliiiiiiiiiiiiii
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiilili;lili,i;l::::..  _.ィ´ , -'"    ................::::::::::;lili,i;lililili;lili,i;lililiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
~""''' ‐- ...,,__;lili,i;lililili:::....,:'  /  .......::::::::::::;lili,i;lililili;lili,i;lililili;liliiiiiiiiiiiii_,..-ー''"´
   w     `゙''ー"`ーー、,,,,,,__,,,,,,、‐‐‐、,,,,__、,,,,____,,,,、‐、__,..-'''"   w
       w    w     w              w         w
 ヾiッソ          ヽiツ          ヾiッソ           v  v
        w   w                    w     w
   w   _,..-'''""'i"'" ヽ、~~''''''‐‐‐'''''~~'''''''‐‐‐‐‐''‐~~ヽ~""'''‐- ...,,_   ヾiッソ
 _,,.;:-−''"´   ヾ     ヾ`'、_             "'ヾ、 ヽ  ヾ ~""''' ‐- .
168白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:22:51 ID:s4SYEPl+0



 ,―――――――――――――、
│なぁ、何なんだ?、あいつら。  |
 '─────────────'
                    ,―――――――――――──────────――、
                   │この地に生きる、我々とは違った、生き物?だろうか… |
                    '───────────────────────'


             /|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|\
            /  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  \
          /    |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    \
         /      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     `、
         /   \        /      、
        l      \     /        |
        |      /     \        l
        |    /         \       l
        l       | ̄ ̄ ̄>        /  < ワチョーイ ワチョーイ
        \         /        /
          >                <
        /                   \
169白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:23:22 ID:s4SYEPl+0
  |:|::| |: :| |   / ::/
  |:|::| |: :{ |_/;;.ii!;;::,,、"",;;,゛:   |i!|il|!ll|                     |i||  .|l||
  |}  | | :: : :: _il|!ll| Y ;;/,""    |liiil|!i!|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,、"";;(;;;;;::::゛""    .|l||.  ||i|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,
  |.| ;n:| :: /  .|lii!|ノ )`~...,,,,,.....,,, |!!ilill|!l;; ゛ヾ;;::il|!ll| Y ;;/         ||i|;,゛ |il|;; ゛ヾ;;::il|!ll| Y
  |:|::. |.|: ::|   ,!((/(;;,,ヽ;;;...(_;;::,, |ll!i(!ll|  ̄"\)l.ii!!ノ )`~.⌒;:.  、"";;,,;;,゛|il|   |ill  ̄"\)l.ii!!ノ
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    Yii!   .|!i!|il|ll|    |,!((/(;;,,ヽノ ;;/,,""   .|ill   |!i|    |,!((/
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    |!,ii    |ill|il|!l)     |i|!ll|   `(~...,,,,,,.....,,,⌒) .|!i|   .|ill|     |i|!ll|
  |:::|: .:||:. l:|   .|lii!|    |ill|     |!!iill|!li    .|il|lil|    (;;,,ヽ;;;...(_;;::,, .|ill|  |ill|    .|il|lil|
  |::.,::r.||:. l:|   .|lii!|    |ill|    (il|!llli!i|     ||!li!i|       Yii!    .|ill|  |l|!|     .|!lli!i|
  |:|:|::.. . j:|   il|!ll|    |l|!|   |!!iill|!ll|    ||liii!| .∧∧ ∧∧ii    |l|!|  |l|!|    |!lli!i|
  |:|::. |.|: ::|   |!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ノ(    |il|!ll| (゚- ゚;) (゚ -゚;)    |ill|   :|M   , |!lli!i|..,,
  |:|::. l.|: ::|   |!!iil|,,, ,vv|Mv,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~' ′、   .,.
  |:i::|  |l |  .|!!iil||,,w,.vw,.v、  ;;'"゙~' ′  ゙^゙ヽ"""、  ;;'"゙~' ′  ゙^゙ヽ"""   ゙^゙ヽ"" ;ヾ  '"
  |:|::| |: ;| | .., ,vv|Mvv(/"'''',,''    """ :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,""" :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,~)      ''"
  |:|::| |: :| |v|Mvw,.vW "".,,、''. ;;'"゙~;,゙^゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:;; . ;;'"゙~;,゙^゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:;;  、:. ;,:; ;、:. ;,:;;、:.)
  |:|::| |: :{ |vw,.v wvM 、''
  |;}  | | :: |(/"Mw,,、''~.        \キャッキャ    ワチョーイ    /
  |.| ;n:| :: | vM、''                   /■ヽ
, . |:::| {リ:! :!:|,,、‐''                    (>∀< )     /■ヽ
; , |.::| r :| :i |             /■ヽ       (   )〜   (∀` )
;; /.::/:|i :. :;ハ._,          (’∀’ )               と   :)
ノ,;ノ: 八:ゝ::ヽ\_,,.        (   )〜               しし
;:´.:/.::::ヾ::\::\::ー、
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 彼らは困惑していた。「奇妙な人々」の頭には、耳が無かった。    |
||| 代わりに白黒の奇妙な形状をした頭が、あった。              |
|」_____________________________|
170白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:24:00 ID:s4SYEPl+0
               ,―――――――――――――─――
              │とりあえず話し掛けてみたらどうだ。
               'v───────────────
                                   ,――――――
                                  │お、おう。
                                   'v─────

              /|       /|              /|       /|
             / |      / |             / |      / |
            /  |     /  |            /  |     /  |
           /   |    /   |           /   |    /   |
          /    |   /    |          /    |   /    |
         /      ̄ ̄     \        /      ̄ ̄     \
        /      __/   __ `、     /      __/ \__ `、
        |      / ( )   ( )    l     |  ∧   /  0    0    l
        |  .∧              l     |  ( .)              :|
        l  ( .)      ( ̄|     |     l          ( ̄ ̄/   |
        \          ̄     /      \          ̄ ̄   /
        (三三三三三三三三三\/)      (三三三三三三三三\/三)
'''' .゙'゙゙゙ """ / ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~' ′、   .,.゙゙ """   ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~'
゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:;; . ;;'"゙~;,゙^゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:;;  、:. ;,:;゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:;; . ;''''''~~~,:;;、:. ;,:;;  、:. ;,:;゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:,:;;、:. ;,:;; . ;''''''~~~,:;;、:. ;,:;;
171白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:24:35 ID:s4SYEPl+0
  |:|::| |: :| |   / ::/
  |:|::| |: :{ |_/;;.ii!;;::,,、"",;;,゛:   |i!|il|!ll|                     |i||  .|l||
  |}  | | :: : :: _il|!ll| Y ;;/,""    |liiil|!i!|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,、"";;(;;;;;::::゛""    .|l||.  ||i|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,
  |.| ;n:| :: /  .|lii!|ノ )`~...,,,,,.....,,, |!!ilill|!l;; ゛ヾ;;::il|!ll| Y ;;/         ||i|;,゛ |il|;; ゛ヾ;;::il|!ll| Y
  |:|::. |.|: ::|   ,!((/(;;,,ヽ;;;...(_;;::,, |ll!i(!ll|  ̄"\)l.ii!!ノ )`~.⌒;:.  、"";;,,;;,゛|il|   |ill  ̄"\)l.ii!!ノ
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    Yii!   .|!i!|il|ll|    |,!((/(;;,,ヽノ ;;/,――――――――――――
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    |!,ii    |ill|il|!l)     |i|!ll|   `(~...,,│な、なぁ、きみたち……?
  |:::|: .:||:. l:|   .|lii!|    |ill|     |!!iill|!li    .|il|lil|    (;;,,ヽ;'v──────────―
  |::.,::r.||:. l:|   .|lii!|    |ill|    (il|!llli!i|     ||!li!i|       Yii!    .|ill|  |l|!|     .|!lli!i|
  |:|:|::.. . j:|   il|!ll|    |l|!|   |!!iill|!ll|    ||liii!| .∧∧    ii    :|l|!|  |l|!|    |!lli!i|
  |:|::. |.|: ::|   |!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ノ(    |il|!ll| (゚- ゚;)        |ill|   :|M   , |!lli!i|..,,
  |:|::. l.|: ::|   |!!iil|,,, ,vv|Mv,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙;;;;; ;∧ ∧ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~' ′、   .,.
  |:i::|  |l |  .|!!iil||,,w,.vw,.v、  ;;'"゙~' ′  ゙^゙ヽ"""、  ;;'"゙~';;; ;(゚ー゚;) ′  ゙^゙ヽ"""   ゙^゙ヽ"" ;ヾ  '"
  |:|::| |: ;| | .., ,vv|Mvv(/"'''',,''    """ :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;," と人 ^つ "" :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,~)      ''"
  |:|::| |: :| |v|Mvw,.vW "".,,、''. ;;'"゙~;,゙^゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:;; . ;;'"゙~;,゙^゙ヽ;; i `、 );;、:,:;;、:. ;,:;;  、:. ;,:; ;、:. ;,:;;、:.)
  |:|::| |: :{ |vw,.v wvM 、''                      (/ヽ) ガサガサ
  |;}  | | :: |(/"Mw,,、''~
  |.| ;n:| :: | vM、''                   /■ヽ
, . |:::| {リ:! :!:|,,、‐''                    (   )      /■ヽ
; , |.::| r :| :i |             /■ヽ       (   )〜   (   )
;; /.::/:|i :. :;ハ._,          (   )               と   :)
ノ,;ノ: 八:ゝ::ヽ\_,,.        (   )〜               しし
;:´.:/.::::ヾ::\::\::ー、
172白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:25:07 ID:s4SYEPl+0

       ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●   ●

  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    |!,ii    |ill|il|!l)     |i|!ll|   `(~...,,,,,,.....,,,⌒) .|!i|   .|ill|     |i|!ll|
  |:::|: .:||:. l:|   .|lii!|    |ill|     |!!iill|!li    .|il|lil|    (;;,,ヽ;;;...(_;;::,, .|ill|  |ill|    .|il|lil|
  |::.,::r.||:. l:|   .|lii!|    |ill|    (il|!llli!i|     ||!li!i|       Yii!    .|ill|  |l|!|     .|!lli!i|
  |:|:|::.. . j:|   il|!ll|    |l|!|   |!!iill|!ll|    ||liii!| .∧∧    ii    :|l|!|  |l|!|    |!lli!i|
  |:|::. |.|: ::|   |!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ノ(    |il|!ll| (゚- ゚;)        |ill|   :|M   , |!lli!i|..,,
  |:|::. l.|: ::|   |!!iil|,,, ,vv|Mv,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙;;;;; ;∧ ∧ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~' ′、   .,.
  |:i::|  |l |  .|!!iil||,,w,.vw,.v、  ;;'"゙~' ′  ゙^゙ヽ"""、  ;;'"゙~';;; ;(゚ー゚;) ′  ゙^゙ヽ"""   ゙^゙ヽ"" ;ヾ  '"
  |:|::| |: ;| | .., ,vv|Mvv(/"'''',,''    """ :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;," と人 ^つ "" :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,~)      ''"
  |:|::| |: :| |v|Mvw,.vW "".,,、''. ;;'"゙~;,゙^゙ヽ;;、:,:;;、:. ;,:;; . ;;'"゙~;,゙^゙ヽ;; i `、 );;、:,:;;、:. ;,:;;  、:. ;,:; ;、:. ;,:;;、:.)
  |:|::| |: :{ |vw,.v wvM 、''                      (/ヽ)
  |;}  | | :: |(/"Mw,,、''~
  |.| ;n:| :: | vM、''                   /■ヽ
, . |:::| {リ:! :!:|,,、‐''                    (   )      /■ヽ
; , |.::| r :| :i |             /■ヽ       (   )〜   (   )
;; /.::/:|i :. :;ハ._,          (   )               と   :)
ノ,;ノ: 八:ゝ::ヽ\_,,.        (   )〜               しし
;:´.:/.::::ヾ::\::\::ー、
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 固唾を飲んで見守るリスク、緊張の色を浮かべるアスター、交錯する視線、一瞬の沈黙。  :::|
||| そう、これが、歴史的な二つの民族の、最初の出会いだった。                   |
|」_______________________________________|
173白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:25:39 ID:s4SYEPl+0
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    |!,ii    |ill|il|!l)     |i|!ll|   `(~...,,,,,,.....,,,⌒) .|!i|   .|ill|     |i|!ll|
  |:::|: .:||:. l:|   .|lii!|    |ill|     |!!iill|!li    .|il|lil|    (;;,,ヽ;;;...(_;;::,, .|ill|  |ill|    .|il|lil|
  |::.,::r.||:. l:|   .|lii!|    |ill|    (il|!llli!i|     ||!li!i|       Yii!    .|ill|  |l|!|     .|!lli!i|
  |:|:|::.. . j:|   il|!ll|    |l|!|   |!!iill|!ll|    ||liii!| .∧∧    ii    :|l|!|  |l|!|    |!lli!i|
  |:|::. |.|: ::|   |!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ノ(    |il|!ll| (゚- ゚;)        |ill|   :|M   , |!lli!i|..,,
  |:|::. l.|: ::|   |!!iil|,,, ,vv|Mv,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙;;;;; ;∧ ∧ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~' ′、   .,.
  |:i::|  |l |  .|!!iil||,,w,.vw,.v、  ;;'"゙~' ′  ゙^゙ヽ"""、  ;;'"゙~';;; ;( ーii!) ′  ゙^゙ヽ"""   ゙^゙ヽ"" ;ヾ  '"
  |:|::| |: ;| | .., ,vv|Mvv(/"'''',,''    """ :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;," と人 ^つ "" :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,~)      ''"
  |:|::| |: :| |v|Mvw,.vW\_WWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWWW.WWWW/ 、:.)
  |:|::| |: :{ |vw,.v wv ≫                                       ≪
  |;}  | | :: |(/"Mw,,、'' ≫ うわあああ!あたまにつのがあるー!おにがきたーー!!! ≪
  |.| ;n:| :: | vM、''  ≫                    \_WWWWWW.WWWW/     ≪
, . |:::| {リ:! :!:|,,、‐''    /MMMMMMMMMMMMMMMMMM≫            ≪MMMM \
; , |.::| r :| :i |                           ≫ にげろーー!! ≪
;; /.::/:|i :. :;ハ._,                         ≫            ≪
ノ,;ノ: 八:ゝ::ヽ\_,,.                       /MMMMMMMMMMM\  /■ヽ
;:´.:/.::::ヾ::\::\::ー、                           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    (;´∀)
               /■ヽ ___              ______    (  つつ
              (д’;)  ̄ ̄ ̄.         |       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    @@
               (   )〜  ̄ ̄ ̄.     ||
                               ||
                               |

                              /■ヽ
                              (>д< )
                              (   )〜
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 彼らは蜘蛛の子を散らすが如く、思い思いの方向へ走り去っていってしまった。 :::::|
|」___________________________________|
174白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:26:17 ID:s4SYEPl+0
  |:|::| |: :| |   / ::/
  |:|::| |: :{ |_/;;.ii!;;::,,、"",;;,゛:   |i!|il|!ll|                     |i||  .|l||
  |}  | | :: : :: _il|!ll| Y ;;/,""    |liiil|!i!|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,、"";;(;;;;;::::゛""    .|l||.  ||i|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,
  |.| ;n:| :: /  .|lii!|ノ )`~...,,,,,.....,,, |!!ilill|!l;; ゛ヾ;;::il|!ll| Y ;;/         ||i|;,゛ |il|;; ゛ヾ;;::il|!ll| Y
  |:|::. |.|: ::|   ,!((/(;;,,ヽ;;;...(_;;::,, |ll!i(!ll|  ̄"\)l.ii!!ノ )`~.⌒;:.  、"";;,,;;,゛|il|   |ill  ̄"\)l.ii!!ノ
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    Yii!   .|!i!|il|ll|    |,!((/(;;,,ヽノ ;;/,――――――|!i|    |,!((
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    |!,ii    |ill|il|!l)     |i|!ll|   `(~...,,│……??   .|ill|     |i|!ll|
  |:::|: .:||:. l:|   .|lii!|    |ill|     |!!iill|!li    .|il|lil|    (;;,,ヽ;'v─────―ll|    .|il|lil|
  |::.,::r.||:. l:|   .|lii!|    |ill|    (il|!llli!i|     ||!li!i|       Yii!    .|ill|  |l|!|     .|!lli!i|
  |:|:|::.. . j:|   il|!ll|    |l|!|   |!!iill|!ll|    ||liii!|         ii    |l|!|  |l|!|  .  |!lli!i|
  |:|::. |.|: ::|   |!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ノ(    |il|!ll|             |ill|   :|M   ,. |!lli!i|..,,
  |:|::. l.|: ::|   |!!iil|,,, ,vv|Mv,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙;;;;; ;∧ ∧ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~' ′、   .,.
  |:i::|  |l |  .|!!iil||,,w,.vw,.v、  ;;'"゙~' ′  ゙^゙ヽ"""、  ;;'"゙~';;; ;(゚‐ ゚;) ′  ゙^゙ヽ"""   ゙^゙ヽ"" ;ヾ  '"
  |:|::| |: ;| | .., ,vv|Mvv(/"'''',,''    """ :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;," ( 人 `、 "" :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,~)      ''"
  |:|::| |: :| |v|Mvw,.vW "".,,、''. ;;'"゙~;,゙^゙ヽ、∧∧ ;,:;; . ;;'"゙~;,゙^゙ヽ; i `、 );;、:,:;;、:. ;,:;;  、:. ;,:; ;、:. ;,:;;、:.)
  |:|::| |: :{ |vw,.v wvM 、''         (*゚ー゚)         (/ヽ) ガサガサ
  |;}  | | :: |(/"Mw,,、''~           (|i゚i:i:i:i)
  |.| ;n:| :: | vM、''           〜ノ,,,ノヽヽ
, . |:::| {リ:! :!:|,,、‐''               し `J
; , |.::| r :| :i |
;; /.::/:|i :. :;ハ._,           ,―――^―──────────―――――――
ノ,;ノ: 八:ゝ::ヽ\_,,.        │どうやら向こうも我々と同じ事を思ったらしいな。
;:´.:/.::::ヾ::\::\::ー、         '────────────────────―
        「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
        ||| 状況が飲み込めないアスターの隣に、リスクが茂みから姿を現す。 |
        |」_____________________________|
175白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:26:52 ID:s4SYEPl+0
  |:|::| |: :| |   / ::/
  |:|::| |: :{ |_/;;.ii!;;::,,、"",;;,゛:   |i!|il|!ll|                     |i||  .|l||
  |}  | | :: : :: _il|!ll| Y ;;/,""    |liiil|!i!|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,、"";;(;;;;;::::゛""    .|l||.  ||i|";"゛ノ)|;;.;;;;;::,,
  |.| ;n:| :: /  .|lii!|ノ )`~...,,,,,.....,,, |!!ilill|!l ,―――─―─  .       ||i|;,゛ |il|;; ゛ヾ;;::il|!ll| Y
  |:|::. |.|: ::|   ,!((/(;;,,ヽ;;;...(_;;::,, |ll!i(!ll|│どうする?            |il|   |ill  ̄"\)l.ii!!ノ
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    Yii!   .|!i!|il|ll| 'v─────ヽノ ;;/,,""   .|ill   |!i|    |,!((/
  |:|::. l.|: ::|   il|!ll|    |!,ii    |ill|il|!l)     ,―――――――――――――────―――─―──
  |:::|: .:||:. l:|   .|lii!|    |ill|     |!!iill|!li   │どうするって……彼らの逃げた方向に進むしかないだろう。
  |::.,::r.||:. l:|   .|lii!|    |ill|    (il|!llli!i|     '───────v────────────────―
  |:|:|::.. . j:|   il|!ll|    |l|!|   |!!iill|!ll|    ||liii!|         ii    |l|!|  |l|!|  .  |!lli!i|
  |:|::. |.|: ::|   |!!iil|,,,,.., ,vv|Mvv(/"从ll|ノ(    |il|!ll|             |ill|   :|M   ,. |!lli!i|..,,
  |:|::. l.|: ::|   |!!iil|,,, ,vv|Mv,,r''''' .゙'゙゙゙ """   ゙^゙ヽ,,r''''' .゙'゙゙゙;;;;; ;∧ ∧ """   ゙^゙ヽ'"゙~' ′'"゙~' ′、   .,.
  |:i::|  |l |  .|!!iil||,,w,.vw,.v、  ;;'"゙~' ′  ゙^゙ヽ"""、  ;;'"゙~';;; ;(゚‐ ゚;) ′  ゙^゙ヽ"""   ゙^゙ヽ"" ;ヾ  '"
  |:|::| |: ;| | .., ,vv|Mvv(/"'''',,''    """ :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;," ( 人 `、 "" :;;、":. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,~)      ''"
  |:|::| |: :| |v|Mvw,.vW "".,,、''. ;;'"゙~;,゙^゙ヽ、∧∧ ;,:;; . ;;'"゙~;,゙^゙ヽ; i `、 );;、:,:;;、:. ;,:;;  、:. ;,:; ;、:. ;,:;;、:.)
  |:|::| |: :{ |vw,.v wvM 、''         (*゚ー゚)         (/ヽ)
  |;}  | | :: |(/"Mw,,、''~           (|i゚i:i:i:i)
  |.| ;n:| :: | vM、''           〜ノ,,,ノヽヽ
, . |:::| {リ:! :!:|,,、‐''               し `J
; , |.::| r :| :i |
;; /.::/:|i :. :;ハ._,
ノ,;ノ: 八:ゝ::ヽ\_,,.
;:´.:/.::::ヾ::\::\::ー、
176白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:27:29 ID:s4SYEPl+0
         _,,,,---,,-'''''~~~~~\_,,--,,,__,,,,--'''''-'~~'~/ ヽ,,_
       __ /;;;;;;;;::::::;;:;;;;;;;;;;::::::/;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ-,,_
   _,,,-(~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::;;;;;;:::::::::;;;;;;;:::::::::::::::::.....ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\~~~~''''ヽ
 _/;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(::::::::::;;;;;;::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::;;;;;;::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;:;:;:;:;:;:;:\
l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅 l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅
'"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|llllll|'"''"'''''"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|lllllll|'"''"'''
''"''''"""''"""'''''"""''""''""",,,,-‐'゛'''''"""''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""゙''、,,"'''''―--'''""''"''''"""''"""''''
..:ヾ:ヾ.ヽ.:ヾ:  ヾヾヽ.:ヾ ...ヾ.,. .ヽ.:,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛ヾ:.,..ヽ.:ヾ .. ヾヾヽヾ. ヾ .. ヾヾヾ``'‐.``'‐.、ヾヽ..ヽ.:ヾ .
  ヾヾ      ヽ.:     ,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛  ヾ ..    .,.ヾ.,.   .ヽ    .:ヾ:. ..ヽ``'‐.、``'‐.、    .:
  ヾヾヽ ヾ      ,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛ :.,..ヽ.:ヾ .. ヾ      ヾヾヽ ヾ       ヾ.,. .ヽ.:ヾ:
     ヾヾヽ ヾ,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛      ヾヾヽ ヾ         ヾ::.ヾヾ
''"" /■ヽ"''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""
;.:".(;´∀)、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:';';';::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:;';',: '::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,: /■\.:;.:
  (  つつ                                        (゚∀゚  ,)
   @@                               .  /■\     (    )     /■\
                                      (´∀` )     |  |  |     (・∀・ )
   ,―^―――――――                        (    )    (_(__)    (    )
  │鬼が来たゾー!!                         |  |  .|               .|  |  |
   '───────―                        (_(__)              (_(__)
                                    ,――――――――――――――─―──
                                   │ワクテカ!!ワクテカ!!ワクテカ!!
                                    '────────────────―
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| そのころ、盆地の村では騒ぎがラーラロの耳に入るほどまで大きくなっていた。                 |
||| 子供の噂に過ぎないことであったが、閉鎖的な社会に飽きていた住民は、これを歓迎したのだった。  |
|」___________________________________________|
177白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:28:01 ID:s4SYEPl+0
          ノソゝヾ ノ;;;;)ゝノソ;;;;(;;;)) (ゝゞ:;;;;;;;;);ヾ :::ソ;;;;(;;;ノ))ヾヽノノ;;;;;;;;;ノ;;))(;:::
         (;;;;;ヾ);;;(;;;;;ヾ();;;);;;;;ヾ;;;(ヾ);;;));;(:;ヾ::.....:ソ;);;;;;ノヾ;;;;;ノソノゝ;;;;(;ノ;;)(;:::::
        (;;;;;ヾ);;;)(;;;;;();;;);;;;;ヾ);;;;;;'(;ヾ;;;;;ゞ(ヾ.....:::ソヾ);;;)ノ;;;;(;;;));ノ;;;;;;;;;(ノ;;;)))(;;;))
         __,,...|:|--‐-|:|゙‐- .,,|:|   |:|    _|:|_,,.. -,|:|  |:|   |:|"~""'|:|'' ‐
__,,.. .-‐ '''""~ .   |:|   |:|   |:|~"''''''|:|''""~. |:|   |:|  |:|   |:|   |:|
''"'"' "":;'''.''''".;'":〜ф"`"'';;. :.. ":;'''.'';'"'":;'''.'''".;'":;":;'''.''. :.. ;'",.:;:`"`"'';;":;'''.'''":;' "'''.'
''"'"' "'. ;'":;. :.. ;'"' ":,.:;:`"`"'';;;'"' "' '''"'",.:;:`" `"'';; "'''.'''"''''.'ф〜'' .';;: :''@'''.':;
:.;'@@@@@::.;;''''"'"' "':;: :::''@::.;;'' ;;:;: :::''@@@::.;;'' :''@::.;;'' ;;:;: :::''@:;' "'''.:;'  "'''.:;' "'''.'''.':;'
:.;''@:!:.;!;;: !:'@::.;;'' ;;:;: :::''@@::!.;;'' '"(@)'"'!;!: !::''::. ;;'' ;;:!;: :::''@@@::.;!;''  ;;::::''@@::.;;'' ' ''.
(@(@)ヽ!ソヽ!ソヽ!ソ'@ヽ!ソヽ!ソ(@)ヽ!ソヽ!シヽ!シヽ!ソ@ヽ!ソヽ!ソ'@ヽ!ソヽ!ソ'(@)@)ヽ!シシ'''.':;'
ヽ!シヽ!ソヽ!ソヽ!シヽ!ソ(@)(@)(@!ソ(@)ヽ!ソ(@)ヽ!シヽ!ソ'''.'@)ヽ!ソ(@)ヽ!ソ(@)ヽ!シヽ!ソ'''.':;'
ヽ!ソ(@)(@)ヽ!ソヽ!ソヽ!(@)!ソ ソヽ!ソヽ!シヽ!ソヽ!ソ(@)ソヽ!@)ヽ!ソヽ!ソヽ!シヽ!ソヽ!ソ(@)ソヽ!
(@)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃(@ |〃:(@)ヽi〃(@)ヽ|〃ヽi@)ヽ|〃:(@)ヽi〃(@)ヽ|〃ヽi
ヽ|〃;(@)〃ヽ|〃::::(@)::ヽ|〃ヽi〃ヽ|〃(@),ヽ|〃(@)ヽi〃ヽ|〃:(@)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃
ヽ|〃ヽ|〃ヽi〃(@)ヽ|∧∧〃ヽ|〃ヽ|〃 ∧∧ @)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃:(@):(@)
`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;...,(*゚ ‐゚) ? ,"'`',:'':'`:(* ゚‐) 彡':'`::;:;..,"::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,
            (|i゚i:i:i:i)       /^ 人 )
           〜ノ,,,ノヽヽ      ( /  |、
             し `J       ヽし`J_,>

;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,

「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 一方、リスクとアスター。先程から視線を感じるが、何処から見られているのか分からない。     |
|」_________________________________________|
178白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:28:33 ID:s4SYEPl+0
: : : :       : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :           : : : : : : : : : : : : :
.: : : : : : :    : : : :ノソゝヾ;;人;;;) ノ;、: : : : : ;ノ;;;)): : : : : 人: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : ;(;;;));;;;ヽ(;;;)) ノソゞ:;ヾ (;;;)):::ソゝ;;(;;;));;;;;从ヾノ;、: : : : : ノ;、: : : ノヾ
.: : : : : : : : : : : : : :(;;;;;ヾ);;;(;;;;ヾ);(;);;;;;ヾ);;;);;;;;ヾ;;;;ヽ;(;;;));;;)ノ;;;;;;;(ノ;;;));ゞ:;ノヾ ;;;;ノ(;;::::::
: : : : : : : : : : : : : :.};;;;(;;;));;(;;;))ノソゝ;;;;;ヾ);;(;;;;;(;;;));;(;;;));;)ヾノヽノ;;;ノ;;;;;(;;;)ノ);;));;))ノノソノ::
          ノソゝヾ ノ;;;;)ゝノソ;;;;(;;;)) (ゝゞ:;;;;;;;;);ヾ :::ソ;;;;(;;;ノ))ヾヽノノ;;;;;;;;;ノ;;))(;:::
         (;;;;;ヾ);;;(;;;;;ヾ();;;);;;;;ヾ;;;(ヾ);;;));;(:;ヾ::.....:ソ;);;;;;ノヾ;;;;;ノソノゝ;;;;(;ノ;;)(;:::::
        (;;;;;ヾ);;;)(;;;;;();;;);;;;;ヾ);;;;;;'(;ヾ;;;;;ゞ(ヾ.....:::ソヾ);;;)ノ;;;;(;;;));ノ;;;;;;;;;(ノ;;;)))(;;;))
         __,,...|:|--‐-|:|゙‐- .,,|:|   |:|    _|:|_,,.. -,|:|  |:|   |:|"~""'|:|'' ‐
__,,.. .-‐ '''""~ .   |:|   |:|   |:|~"''''''|:|''""~. |:|   |:|  |:|   |:|   |:|
''"'"' "":;'''.''''".;'":〜ф"`"'';;. :.. ":;'''.'';'"'":;'''.'''".;'":;":;'''.''. :.. ;'",.:;:`"`"'';;":;'''.'''":;' "'''.'
''"'"' "'. ;'":;. :.. ;'"' ":,.:;:`"`"'';;;'"' "' '''"'",.:;:`" `"'';; "'''.'''"''''.'ф〜'' .';;: :''@'''.':;
:.;'@@@@@::.;;''''"'"' "':;: :::''@::.;;'' ;;:;: :::''@@@::.;;'' :''@::.;;'' ;;:;: :::''@:;' "'''.:;'  "'''.:;' "'''.'''.':;'
:.;''@:!:.;!;;: !:'@::.;;'' ;;:;: :::''@@::!.;;'' '"(@)'"'!;!: !::''::. ;;'' ;;:!;: :::''@@@::.;!;''  ;;::::''@@::.;;'' ' ''.
(@(@)ヽ!ソヽ!ソヽ!ソ'@ヽ!ソヽ!ソ(@)ヽ!ソヽ!シヽ!シヽ!ソ@ヽ!ソヽ!ソ'@ヽ!ソヽ!ソ'(@)@)ヽ!シシ'''.':;'
ヽ!シヽ!ソヽ!ソヽ!シヽ!ソ(@)(@)(@ /■\)ヽ!ソ, /■\ ;(@)ヽ!ソ(@)ヽ!ソ(@)ヽ!シヽ!ソ'''.':;'
ヽ!ソ(@)(@)ヽ!ソヽ!ソヽ!(@)!ソ ( ・∀・ )^) (^( ´∀` ) (@)ヽ!ソヽ!ソヽ!シヽ!ソヽ!ソ(@)ソヽ!
(@)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃(@ (ノ   / ヽ| ヽ、   `) @)ヽ|〃:(@)ヽi〃(@)ヽ|〃ヽi
ヽ|〃;(@)〃ヽ|〃::::(@)::ヽ|〃ヽi〃ヽ|〃(@),ヽ|〃(@)ヽi〃ヽ|〃:(@)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃
ヽ|〃ヽ|〃ヽi〃(@)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃(@)ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃ヽ|〃:(@):(@)
`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,




;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,"'`',:'':'`::;:;..,
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 好奇心旺盛な子供達は、草原に身を隠しながら彼らを観察していた。 :::::|
|」_______________________________|
179白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:29:04 ID:s4SYEPl+0
         _,,,,---,,-'''''~~~~~\_,,--,,,__,,,,--'''''-'~~'~/ ヽ,,_
       __ /;;;;;;;;::::::;;:;;;;;;;;;;::::::/;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ-,,_
   _,,,-(~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::;;;;;;:::::::::;;;;;;;:::::::::::::::::.....ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\~~~~''''ヽ
 _/;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(::::::::::;;;;;;::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::;;;;;;::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;:;:;:;:;:;:;:\
l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅 l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅
'"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|llllll|'"''"'''''"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|lllllll|'"''"'''
''"''''"""''"""'''''"""''""''""",,,,-‐'゛'''''"""''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""゙''、,,"'''''―--'''""''"''''"""''"""''''
..:ヾ:ヾ.ヽ.:ヾ:  ヾヾヽ.:ヾ ...ヾ.,. .ヽ.:,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛ヾ:.,..ヽ.:ヾ .. ヾヾヽヾ. ヾ .. ヾヾヾ``'‐.``'‐.、ヾヽ..ヽ.:ヾ .
  ヾヾ      ヽ.:     ,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛  ヾ ..    .,.ヾ.,.   .ヽ    .:ヾ:. ..ヽ``'‐.、``'‐.、    .:
  ヾヾヽ ヾ      ,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛ :.,..ヽ.:ヾ .. ヾ      ヾヾヽ ヾ       ヾ.,. .ヽ.:ヾ:
     ヾヾヽ ヾ,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛      ヾヾヽ ヾ         ヾ::.ヾヾ
''"" /■ヽ"''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""
;.:".(;´∀)、,"'.:.:;,./■ヽ"'';';';::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,:.:;,`:;,':,:;.,:;.:;';',: '::;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"'.:.:;,`:;,':,: /■\.:;.:
  (  つつ   (;゚∀)                                 (゚∀゚ ; )
   しひ     (   )                      .  /■\     (    )     /■\
     /■ヽ   しひ                        (´∀`;)     |  |  |     (・∀・; )
    (;・∀)      /■ヽ                    (    )    (_(__)    (    )
    (   )      (;’∀)                    |  |  .|               .|  |  |
     しひ       (  つ)                   (_(__)              (_(__)
                しひ
 ,―^――^―――^―――^―――─
│本当に、鬼が、いました!!!                        ,―――――─―――─
 '─────────────―                      │おいおい、マジかよ…
                                            '─────────―
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 村に数多居るであろう子供達から同一の報告が入ると、                                |
||| 流石に大人たちも之を単なる噂だと思えなくなり、その旨をラーラロに上奏するものが出始めた。    |
|」___________________________________________|
180白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:29:36 ID:s4SYEPl+0
 ,―――――――――――――─―――─―─────────────────
│うるさい連中だ…バウェツ。愚民どもを納得させるためにもお前が偵察に出てみろ。
 '─────v─────────────────────────────―
                         ,―――――――――――――─―――─―───────
                        │・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                         '─────────────────────────―
 ,―――――――――――――─―――─―────────────
│沿岸村を攻め損なったお前に不服を唱える余地はない…さっさと行け。
 '─────v────────────────────────―
                         ,―――――――――――――─―――─―───────
                        │・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                         '─────────────────────────―

        ( ̄00)
        |/* −)
       ∈∋ ヽ
      /:::::::::〉  _,\      ,-――'⌒i
     /::::::::::/(_/_)    /  ___ノ  旦
     /::::::::::/\    \/  / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    /::: : :/ | \     \ /    ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    /:::::::::/| |   \     ヽ、    :::::|  |
   /:::::::::/ | |     ヽ_   \、  :::::|  |
  ノ:::::::::/ 〔二二二二二二〕 .   \ :::::|  |
 〈:::::::::::ノ  | |       | | \   )、 |  |
        .| |       | | /   /   l  |
181白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:30:08 ID:s4SYEPl+0
 ,―――――――――――――─―――─―───────────────
│もしも…何者かが本当にそこに居るようならば……生け捕りにしてつれて来い。
 '───────────v─────────────────────―
                         ,―――――――――――――─―――─―───────
                        │・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
                         '─────────────────────────―

        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄\/ ̄\
        |             |    l    |
        l             \_/\_/|
        \_____________/、
           /     /   フ''┼- 、.|   / ,.l-'ァl´ 〉
        i     |  /   ⊥./ l  / `:|_./_」 ./
        l     | ./ __|/ .//  ´レ_ |/
        |    i .|/ \ i ;;;;;j`'´   ,イ ;;j /l
        |    |   | `゙'''              l
        |    |   |          /    /
        |    |  |         _    / |
        i  |  .|   .|       (_/   / |
        |  l  .|  .|  `゙''‐.、..__,/ | | l
        i  /| ./|   |       i l / ./ | /
        |/ .|/ .|  ./        ト∨ヽ/ .´
               ,.-|/.^\      .l lヽ
182白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:30:41 ID:s4SYEPl+0
: : : : : : : : : : ;;;;″     `;;: : : : : : : : : : : : : :_::,:,:,:,:,:,:,:,,:,:,:,::,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,:,::,,:,:,:,:,:_:_::_:_ : :
: : : : : : : : : : : `'ー-,,,,,,,,,,,,,,,,,,-″: : : : : : : : :,;;;;'"゛                      `;:
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,;;″                        _,,;;: :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;、                   ..,,_,,―''''"^: : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `'―-、,,,_____,,, ____,,,―ー'"^: : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
.  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .
.  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .  .



                     ドッカン
               ...........:.:.:.:.:.:::::::::::/\/(::::::::::::::.:.:.:......
               .........:.:.:.:.:::::::::::|\;:::;;;::::(::::::::::::::.:.:.:......
             ...........:.:.:.:.:.:::::::::::::::);::;;;:;;::;::;:::\::::::::::::::.:.......
            ...........:.:.:.:.:::::::::::─<::;;;:;;::;::;;:;;;;(⌒::::::::::::::.:.:.:.........
             ...........:.:.:.:.:.:::::::::::::::`、:;;::::::::;::;/:::::::::::::::.:.:.:.:.:.........
~^ "`~~^ "`~~^ "`~' "`~~^ "`~~^ "`~~^''"` ~~^''"`~~^ ''"~^"`~ `~~^''"^ "`~~^ "`~~^ "`~~^ "`~
            ,l,                     \_WWWWWWW/
    ;"',,     ;"',,        ;"',,            ≫        ≪
                              ;"   ≫ 伏せろ! .≪   ;"',,
                                  ≫        ≪
          ;"',,                ;"'     /MMMMMMM\
                  ∧∧ ;"',, ∧∧て
  ;"',,              (   )   (   )そ                 ;"',,
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| ……前方に土煙が巻き上がった。アスターが持ち前の勘で危険を察知する。   :|
|」__________________________________|
183白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:31:13 ID:s4SYEPl+0

               /■ヽ -__
               (゚∈゚ )  ─_____ ___
  ∧ 从ノ      (ミ_ (⌒\ヽ _ ___
 ( (≡ ̄ ̄ ̄ ̄三\⌒ノ ノ )
 (つWつ  ̄ ̄\  ⌒彡)   ノ  =_
  \つ__つ   \,___,ノノ             .   ∧ ∧.
     )        / / ≡=           (゚;  ,)')
            / ノ                // ,`、
            /ノ _─ (´⌒(´         l/と _ノ〜
          ミ/= (´⌒(´⌒;;            (/
                           、  //
                           )\

「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| アスターは見事な身のこなしで初撃を避けるが、                           |
||| リスクは一歩遅れたため、バウェツの強力な一撃をくらい、音も無く草に倒れた。     |
|」_____________________________________|

    /■ヽ
   ( ゚∋゚)
  /⌒∨⌒ヽ
 / ヘ    ト )
 \ヽ)   ノノ
 彡/\/ヽミ                       ∧_∧
   | /| .ノ                        (゚‐ ゚;)
   | ノ/ソ                         ( 人 `、
   |ノ ヽミ ∧∧    )                 i  `、 )
  彡ヽ ⊂( Д ⊂⌒つ                 (/ヽ)

「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 巨大な影。無言の睨み合い、瞬間訪れる沈黙。    :::|
|」_______________________|
184白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:31:51 ID:s4SYEPl+0
                                      ∧∧
                 /■ヽ             <ニi=と(‐ ゚;*)
                ( ゚∋゚)                   〉  `、\
               /⌒∨⌒ヽ                 〈__, 'し~~
              / ヘ    ト )                   \_)
              \ヽ)   ノノ
              彡/\/ヽミ                      \\\
                | /| .ノ                         \\\  バッ
                | ノ/ソ                            \\\
                |ノ ヽミ ∧∧    )                      \\\ 、
               彡ヽ ⊂( Д ⊂⌒つ                            )\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                        「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                        ||| 闘いが、始まった。  |
                        |」__________|
185白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:32:22 ID:s4SYEPl+0

                              _        /|   ./|
/|;;;;;;;;;;;;;;|\                    ,、‐''~/        / |   / :|
        \                 :/:::::::/         /  |_/  |
         \               /:::::::/         | 0   0  `l
 〇     〇  \              l::::::::l          l   _   :|
   __      `、             l::::::::l          \      /
   __\     |              l::::::::l       ,,、‐‐‐‐`      `、
   __/     l              l::::::::l      /    /        `、
           /              |::::::::l     /    /   /`、      ヽ
──────<,,、‐‐‐‐、,,          :l:::::::::l     /  .  /   :/  `、      `、
       /       . \         :l:::::::::l    l    /    /   ヽ      ヽ
 \    /          l        l::::::::::l    l   ./    /    /`、      \
   \  /           |        :|:::::::::::|    `、/|./    /    /   ヽ       \
    \/    l       l       :l::::::::::::l      /    /\/\/    |    l\  \
          /|      |        l::::::::::::l      /    /         |    |  \  \
         l l      l        |::::::::::::|    ,,、|    /         |    |   \  \
         l l      l        l:::::::::::::l  /\l\`l'' /          |    |
         l l      l        |:::::::::::::|  \ \ ~ /            l    l
         l l      l        l::::::::::::::l  /\ \
         l l      l        |::::::::::::::|/ ./\/
         l l     /        l:::::::::::::l  /
                         :|:::::::::::|/
                          \::/  ザザザ
186白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:32:53 ID:s4SYEPl+0

                            /■ヽ
                            ( ゚∋゚)
                          /⌒\/ヽ  \ \
                        //ヽ  /` ヽ  \ \
                       彡ノ  ノ  ノ  ヽミ   ∧∧て
                         /\/\      (゚‐ ゚;)そ
                        / / \ )      /^,  |\
                        | /   //      ∪'  ヾ~
                       彡/  彡/         し´\)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                             /■ヽて
                             ( ゚∋゚)そ
                           /⌒\/ヽ
                         //ヽ  /` ヽ
                        彡ノ  ノ  ノ  ヽミ     ∧∧  ____
                          /\/\        (゚‐ ゚;)    ̄ ̄ ̄ ̄
                         / / \ )   <ニi=と^,  `、\  ____
                         | /   //         〈__, し~     ̄ ̄ ̄ ̄
                        彡/  彡/            \_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
187白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:33:25 ID:s4SYEPl+0

        /■ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ
       ( ゚∋゚) ) ) ) ) )
      /⌒\/ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ   ザザザザ!
      | ノ   | | | | | .| .|
      ヽ二彡 人二彡 彡 彡                   ∧∧
       ( \/! ! ! ! ! !                    (゚‐ ゚;)
        \ヽ| ヽ| ヽ| ヽ| ヽ|               <ニi=と^,  |\
         /ノ| ノ| ノ| ノ| ノ|                    |   ヾ~
        ヽミヽミ ヽミ ヽミ ヽミ                    し´\)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


           /■ヽ
          ( ゚∋゚)
         /⌒∨⌒ヽ
        / ヘ    ト )
        \ヽ)   ノノ
        彡/\/ヽミ                       ∧∧
          | /| .ノ                   <ニi=と(‐ ゚;*)
          | ノ/ソ                         |  `、\
          |ノ ヽミ                      .  |'  ヾ~~
         彡ヽ                          し´\)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             ||| 互角。双方共に、天才的な武芸の持ち主である。   :|
             |」_______________________|
188白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:33:56 ID:s4SYEPl+0
                             ,,,,,,,,,
                             \ \
                               \ \
                             ,〜γ´ ̄`つ=iニ>
                              / 〉,.、д。*)
                              (/(/∪VV
                   ///                 \\\
                 ///                     \\\
               /// ノ彡       /彡             \\\
             ///   | |  /■ヽ  / /   彡___ __   \\\
           ///      \ \( ゚∋゚)/ノ  / =彡=≡彡 ̄≫    \\\
         ///         \ \/ / /   ≡=彡=彡_≫      \\\
                        ヽ   (,/   ̄ =彡=彡 _ ≫
      ∧∧                ヽ ⌒   ̄ ̄≡彡 ==彡  ≫            ∧∧
      (*;゚ ‐)                ヽノ\  ̄≡=彡 =≡彡 ̄≫       <ニi=と(‐ ゚;*)
 <ニi=と´  O                  ヽ | \  ̄=彡≡=彡 _≫             〉  `、\
    //, >                   /丿   \  ̄=彡=≡彡 ≫            〈__, 'し~~
     し'ー′                 彡/     彡 ̄ ̄  ̄  ̄                 \_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

             「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             ||| 死力を尽くした決闘、そして最終局面、双方の相打ち。   |
             |」_________________________|

                        /■ヽ
                       (;#;;;∋;)     |      ∧∧
                       //⌒)  彡)  /| <ニi=从(っ;;;;)
                       ( ヽ ヽ⌒ /三 ̄ ̄ ̄ ̄≡) `、\
                       `、  (ミ_⌒  /W ̄ ̄ ̄Wと _ノ〜
                        ヽ`、,___,/┃      (/
                         \ ..\  ‖
                           ヽ .ヽ  ||
                            ヽ `、 ||
                             ゙\彡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
   ||| バウェツの脚はアスターの肋骨を突き破り、アスターのダガーはバウェツの大動脈を裂いた。 :|
   |」________________________________________|
189白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:34:28 ID:s4SYEPl+0

                        ;;;;;::::;::.:::
                         ::::;;;;;:.                     =iニ>
                 /■ヽ      ;;;;;;:.                    //
                (;#;;;∋;)     |/                    //
                //⌒)  彡)  /|        \      ,.∧∧
                ( ヽ ヽ⌒ /三 ̄ ̄ ̄ ̄彡  \      ((っ;;;;∩
                `、  (ミ_⌒  / ̄ ̄ ̄     \      ヽ;;;;`、\
                 ヽ`、,___,/┃                 ,.と⌒ )⌒
                  \ ..\  ‖                (_/  ̄
                    ヽ .ヽ  ||
                     ヽ `、 ||
                      ゙\彡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             ||| 双方共に、動かなくなった。互いに、その場に倒れた──  :::|
             |」__________________________|


                  ヽ彡ヽ彡
                  /ノ /ノ
                  / ノ/ ノ
       /■ヽ       / ) )                       ∧∧    /       ‖
      (;∈;;;#;)⌒二二ミ⌒ ノ ノ                      と(っ;;;;ilと ̄ ⌒つ   ''l~l''
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
190白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/02(土) 03:34:59 ID:s4SYEPl+0




                                            ∧∧
                                       <ニi=と(‐ ゚;*)
                                             〉  `、\
                      /■ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ            〈__, 'し~~
                     ( ゚∋゚) ) ) ) ) )               \_)
                    /⌒\/ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ
__________      | ノ   | | | | | .| .|
       \      \    ヽ二彡 人二彡 彡 彡
         \      \    ( \/! ! ! ! ! !
           \      \   \ヽ| ヽ| ヽ| ヽ| ヽ|
             \      \  /ノ| ノ| ノ| ノ| ノ|
               \      \ ヽミヽミ ヽミ ヽミ ヽミ
               / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄    ̄   ̄    ̄
             /         To Be Continued ─────
           /    ______________ _ _  _   _  _   _
         /    /
       /    /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
191エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/02(土) 12:35:53 ID:ErH1YqL50
.




' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`

        ,、   ト、ト、    'l` 〜 Afosyria Story 〜
      //l\≧,,゚ w>,m   |
      ⌒^⌒/E⌒lー―――――――――――――――――
          (^l:::::::|         通貨の価値は
          ヽ`ー'ー―――――――――――――――――‐
            ̄ソ┌──┘    Episode - 16


              ―― 18年2月 アフォシリア高原

、_________________________________,




.
192エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/02(土) 12:36:41 ID:ErH1YqL50
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)─────────────────────
  | さぁて、要は貨幣の価値に差をつければいいのだろう?
  └───v──────∧∧────────────
               ┌ (゚- ゚;) ────────────
               | まぁ、そういう事になりますね……
               └────v─── ∧∧─────
                          ┌(゚ヮ ゚*)─────────
       ∧∧                     | そういう事なら、お任せを!
      (*゚−゚)             ∧∧   └──v─────────
   ミ""ミ/ つ@          (゚- ゚;)     ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          @と )     (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜   o o )
""l""""""""""""""""l       し'`J     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l| ハナンとダッテとナツコは、貨幣の改良について議論し、一つの結論を得た。 |l|
|i|                                                    |i|
|l|     通貨の価値に差をつける事により、柔軟性に富んだ運用をしようと     .|l|
|i|                                                    |i|
|l|             言うモノで、いくつかの方式が考案された。           .|l|
`ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(*゚−゚)──────────────────
  | ほう、自身ありげだな。何か考えでも有るのか?
  └───v────────∧∧───────
                  ┌(゚ヮ ゚*)──────────────────
                  | はっ。幾つか新しい通貨の試作品を作りました。
                  |今よりそれをお目にかけようと思います!
        ∧∧            └───────v─────────────
      (*゚−゚)             ∧∧
   ミ""ミ/ つ@          (;゚ -゚)     ∧∧
   ミ   ミ,,   ヽ          @と )     (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜   o  つ
""l""""""""""""""""l       し'`J     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
193エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/02(土) 12:37:12 ID:ErH1YqL50
           ∧∧
        ┌(゚ヮ^*)───────────────────────
        | ご覧下さい!新貨幣、100銭玉で御座います!今までの
        | 銅銭の100倍の価値と、100倍のサイズを持っております!
        └────────v─────────────────

     ∧∧    ∧∧       ∧∧
     (ili - )   (# - )     (゚ヮ^*)
     U |    U |     (|   つ    / ̄ ̄ヽ
   〜(,,   |  〜(,,   |      |   ,,)〜   l 1 0 0 l
     し'`J    し'`J      し'`J     ヽ__ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|    最初に考案されたものは、貨幣の大きさを変える事。価値に応じて    |l|
|i|                                                    |i|
|l|    貨幣の大きさを変えることで、視覚的、感覚的に分かりやすく貨幣の     .|l|
|i|                                                    |i|
|l|          価値を表現することが出来るというものである。               |l|
`ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           ∧∧
        ┌(# - )───────────────────────
        | ったく、こんなヴァカヴァカしぃモノにドンだけの薪と鉱石を
        | つぎ込んだんだ?え?言ってみろッ!このド低脳がッ!
        └──v───────────────────────

     ∧∧    ∧∧       ∫
     (ili - )   (# - )     (;;;)∧
     U |    G |     (゚ヮ。ili)     / ̄ ̄ヽ
   〜(,,   |  〜(,,   |      UU ヽ     l 1 0 0 l
     し'`J    し'`J      と_,,O〜   ヽ__ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|   しかし、これでは高額の買い物をする際に、払うべき銅銭が重過ぎる      |l|
|i|                                                    |i|
|l|        という問題は全く解決されておらず、即座に却下された。         |l|
`ー────────────────────────────────‐'
194エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/02(土) 12:37:46 ID:ErH1YqL50
           (;;;)∧
        ┌(゚ヮT*)───────────────────────
        | では、これはどうですか?木、石、錫、銅、銀、金と、6つの
        |        材料を使って仕上げた新貨幣です。
        └────────v─────────────────

     ∧∧    ∧∧       (;;;)∧
      (;゚ -゚)   (*゚−゚)     (゚ヮT*)
     U |    U |     (|   つ
   〜(,,   |  〜(,,   |      |   ,,)〜
     し'`J    し'`J      し'`J       @ A D I N S
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|    次に考案されたのは、貨幣の材質を変える事。だんだんと高級な      |l|
|i|                                                    |i|
|l|   材料を使用することで、視覚的、感覚的に分かりやすく貨幣の価値を     .|l|
|i|                                                    |i|
|l|          価値を表現することが出来るというものである。               |l|
`ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                        ∧∧
                     ┌(*゚−゚)──────
                     | まぁ、これなら……
                     └───v─────

     ∧∧                  ∧∧             (;;;)∧
      (;゚ -゚)                 (*゚−゚)            (゚ー゚*)
     U |                  (つ@                U U |
   〜(,,   |                〜(,,   |              |   ,,)〜
     し'`J                  し'`J    A D I N S し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|        だがこれも、最初こそ上手く行くかと思われたが……         |l|
`ー────────────────────────────────‐'
195エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/02(土) 12:38:17 ID:ErH1YqL50
      ∧∧
   ┌(;゚ o゚)──────────────────────
   | でも、木彫りのものなど簡単に偽造されてしまうのでは?
   └──v──────────────────────
                                  シーン
     ∧∧                  ∧∧             (;;;)∧
      (;゚ o゚)                 (゚−゚;)            (゚- ゚;)
     ( つ つ                 ( つ@                U U |
   〜(,,   |                〜(,,   |              |   ,,)〜
     し'`J                  し'`J    A D I N S し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|     木などの銭では、あまりにも簡単に偽造されてしまうという話になり、     |l|
|i|                                                    |i|
|l|                  結局お流れになった。                   |l|
`ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     ∧∧
  ┌(;゚−゚)────────────
  | 結局、どっちもダメだったが……
  └───v──────∧∧───
               ┌ (゚- ゚;) ───────
               | どうしましょうねぇ……
               └────v─── (;;;)∧
                          ┌(゚ヮ ゚*)──────────
       ∧∧                     | あ!いい事思いつきました!
      (;゚−゚)             ∧∧   └──v──────────
   ミ""ミ/ つ@          (゚- ゚;)     (;;;)∧
   ミ   ミ,,   ヽ          @と )     (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜   o o )
""l""""""""""""""""l       し'`J     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
196エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/02(土) 12:38:51 ID:ErH1YqL50

     ∧∧
  ┌(*゚−゚)───
  | 言ってみろ。                   (;;;)∧
  └───v──                    ┌(゚ヮ ゚*)──────────
                          | はい、一つでダメなら両方
                          | くっつけてはどうでしょうか?
       ∧∧                     └──v──────────
      (*゚−゚)             ∧∧
   ミ""ミ/ つ@          (;゚ -゚)     (;;;)∧  ゲッツ!!
   ミ   ミ,,   ヽ          @と )     (゚ヮ ゚*)
  ミ,,_____ """ミJJ          |  ,,)〜   b d )
""l""""""""""""""""l       し'`J     (,,(,,_つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|    しかし、大きさを変えるという考えと、材質を変えるという考え、それら     |l|
|i|                                                    |i|
|l|   ここの考え自体はそんなに悪いものではないのではないかということになり、 |l|
`ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            (;;;)∧
         ┌(゚ヮ ゚*)────────────────────────
         | 銅貨は銅90% 錫10%程の青銅で作りました。純銅より硬いです。
         | 銀貨は銀90% 銅10%、金貨が金90% 銀10%の合金となってます。
         | やはり、日常使うものですからね。柔らか過ぎてすぐ磨り減って
         | も困りますので、強度を重視して作りました。
         └─────────∧∧─────────────v──
                     ┌ (*゚ー゚)───‐
                     | うむ、採用ッ!
                     └───v───
                  ∧∧     ∧∧             (;;;)∧
                   (*゚ー゚)    (*゚ー゚)            (゚ヮ ゚*)
                  U |     (つ@                U  つ
                〜(,,   |   〜(,,   |              |   ,,)〜
                  し'`J     し'`J    A D I N S し'`J
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|  結局、偽造され難い金属素材を使い、価値ごとに少しずつ大きさを変え、  .|l|
|i|                                                    |i|
|l|       何種類もの貨幣を発行することと決められたのであった。         .|l|
`ー────────────────────────────────‐'
197エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/02(土) 12:39:33 ID:ErH1YqL50
              10マタリア金貨(約100万円)

              1マタリア金貨(約10万円) = 麦1石
           - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 金貨の壁
              25シィング銀貨(約2万5000円)

              10シィング銀貨(約1万円)

              2.5シィング銀貨(約2500円)

              1シィング銀貨(約1000円)
           - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 銀貨の壁
              25ビター銅貨(約250円)

              10ビター銅貨(約100円) = 麦1食

              5ビター銅貨(約50円)

              1ビター銅貨(約10円)
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|  そして、それらの貨幣にはそれぞれ材質に応じた名前と額面が鋳込まれ、  |l|
|i|                                                    |i|
|l|    アフォシリア王ハナンの名において額面どおりの価値が保障された。     |l|
`ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

       ;;""""""""""""""""";;              ;;"∧∧"""""""""""";;
      ;;  (;;;:;;;:)=3(;;;:;;;:)=3  ;;      ∧∧     ;; (゚д゚*)  ) ) )フエロ  ;;
      ;; (;;;:;;;:)=3 (;;;:;;;:)=3  ;;    r ´(*゚O゚)    ;; o o ) ( ( ( ワカメ  ;;
     ;;               ;; 〜(,,  つ@つ    ;;  (_(_´)  ) ) )     ;;
     """""""""""""""""""""    し'`J      """""""""""""""""""""

    ;;""""""""""""""""""";;    ∧∧        ∧∧   ∧∧  ∧∧  ∧∧
    ;;  -l-l-l 。> -l-l-l 。>  ;;   (*゚ヮ゚)つI  (゚ヮ ゚*)  (゚д゚*) (゚ー゚*) (゚O゚*)
   ;;  l>l-l-l ゚> l>l-l-l ゚>   ;; @(,,_つl>l-l-l ゚>と  |)  (|  |) O@と) U  U
|i|ー────────────────────────────────'|i|
|l|       こうして、市場の混乱は回避され、貨幣も少しずつではあるが     .|l|
|i|                                                    |i|
|l|   アフォシリア高原の他の村々でも利用されるようになり始めたのである。   |l|
`ー────────────────────────────────‐'
┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年2月:状況:貨幣の発明と流通の拡大

┃ ハナンやナツコらによる試行錯誤の末、ついに新しい貨幣制度が生み出された。これによって
┃ 貨幣の持ち運びが楽になり、王都だけではなくアフォシリア高原全域において、僅かずつでは
┃ あるが貨幣の流通が始まったようである。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
198白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/03(日) 02:07:53 ID:ykUGGhXk0


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | | ̄\ / ̄\ ゙/ ̄\  |     | . / ̄\ |     |  ̄ ̄| ̄ ̄ ./ ̄\
 | |_/ |    | |   _ |     | . └─┐:: |     |     |    |    |
 | |  \ \_/ ゙\_/  \_/. \_/ : \_/.     |    \_/
 |_______________________________________ _ _  _
                   /        /\    . / ̄\
                 /        /    \  . └─┐:┼┌┐|/ \/
               /        /       \ \_/ │└┘|  . /
             /        /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
           /        /      ┏━━━┓┏━━━┓  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
         /        /        ┃┏━┓┃┃┏━━┛/  ( ̄00)  ∧∧
       /        /          ┃┗━┛┃┃┗━┓  \  |/*;;;;ー)  (゚- ゚;)
     /        /|;;;;;;;;;;;;;;;;|\.   ┗━━━┛┃┏━┛    \____________ _ _  _
   /        /  |;;;;;;;;;;;;;;;;|  \.           ┃┃  ________________ _ _  _
 /        /    |;;;;;;;;;;;;;;;;|    \.         ┗┛/8:遭遇・中編
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | / ̄\ !|\    |  ̄| ̄ / ̄\   ̄| ̄ | ̄\  ̄| ̄
 | |    | |  \  |   |   |   _   |   |_/   |
 | \_/ !|    \| _|_ \_/  _|_ |  \ _|_
 |________________________________________ _ _  _

.
199白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/03(日) 02:08:24 ID:ykUGGhXk0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__よくもまあここまで戦ったものだな。;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 低く乾いた脅しの意思が、しかしどこか流れるような響きの声に乗って聞こえる。  :|
|」___________________________________|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
200白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/03(日) 02:08:57 ID:ykUGGhXk0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,―――――――――――――─―──、;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│あのバウェツと互角か。こんな小僧が。 |;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'─────────────────' ;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;╋ i! i! i! ii i! i!┼;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;‖   ザクッ   │;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;┼ ! i !i! !i! i! i! ╋;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,―――――――――――──、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│い、痛い、な…にを…している |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'─────────────' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|;;;;;;;;
||| 縛り付けられ、目隠しをされている。これ以外、何も分からない。  ::|;;;;;;;;
||| 痛覚だけが、これ以上無い身の危険を示す。                |;;;;;;;;
|」_____________________________|
201白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/03(日) 02:09:30 ID:ykUGGhXk0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;,―――――──────────────――――――─、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;│やっと目覚めたか。いや、目覚めなかった方が幸福だったか。 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;'────────────────────────╋ i! i! i! ii i! i!┼
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;‖   ザシュッ  .│
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;┼ ! i !i! !i! i! i! ╋
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,―――――──────────、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│うわあああああ!!、やめ…ろ…!|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'───────────────' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;,―――――────────────、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
│言ってみろ。お前達はどこから来たのだ。|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;'─────────────────' ;;;;,―――――───────────、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│ハァ、ハァ、だれが、おまえ、なんかに |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;╋ i! i! i! ii i! i!┼ ──────────────'
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;‖   ドカッ    │;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,―────、┼ ! i !i! !i! i! i! ╋;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│ ぐぼあっ! |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'─────' ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
202白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/03(日) 02:10:08 ID:ykUGGhXk0

                                                _
                       ./ヽ                      /`、、::::\
      /|| ̄:/\            /  、   ,,,、                /  ::::'、、::::l |\
    /:::::||:::://:: \         ./   `ー‐´;;;;`、‐''^`、          /    ::::| |:://:: \
  /   ::||:://:::::  \       /´      :::;;;;;;;;;;;::;;;:::`        /      ::l |//::
/     ::||//:::   .  \     .|`─────────´|      /        /  \
      /~~\    .    \    |`─────────´::|    ./       /     \
    /    .\        \   |`─────────´l   /       /
  /       .\        \ `、    `,三三)     / /       /
            .\       \,`,,、,,,,,,____,,,,、‐、´/       /
             \      |/l''~‐‐‐─、,,,,_、──~''~|/       /
               \    l/      /        l/    /
                \  |/       \        |/  /
                   Y         l        . | /
                   |          |         |
                  /         _|         `l
                   |         _/ \: ::: :: : ::: ::: ::.  l
                 /       _/   ;;;::l:: :: :: ::::: ::: ::::. |
                 /     _/    ::;;;;#:\: ::: :: :::: :: :: l
                /   _/|      :;;;;;:;:::;;|::::::: ::: :: ::  .|
                / _/  l      ;:#::;:;;;;:\:: :: ::: :: :: ::|
                |/    l       ;;;;::;;::;;:::l      |
                \    |       ;::;;;;:#:;;;\    |
                  \   l        :;;;;::;;;;:;;::;\   |
                   \ l         ;;:;::::#:;;:::;;\ l
                     .|          '';:;:::;;:::;:;:| \l
                     l            ''''''' l /

       「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
       ||| 凄惨な拷問。血の滲む負傷を蹴飛ばされ、片耳を千切りとられた。 :::::|
       |」______________________________|
203白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/03(日) 02:10:41 ID:ykUGGhXk0

_| |_| |_| |_| |_| |_| |_|


     ___
   /,l、| ̄|</\
―/、/_ ∧,,,、 ./ \
  |/_ . ( д )`‐、 |.
  | |ニ.と   つ二|; |.        ( ̄ ̄)
  |、/,, | :::::| |./、|.        (゚\|\|
  |ヽ_.(/ヽ) 、/ 、|.        |~~~ `、
  |\/ |_| \/ :|          |___l
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄       .\__ヽ
                      (_/`J

「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 彼は自らの素性、北の王国の存在を吐き、ラーラロを大いに驚愕させ、::::|
|」___「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|________________|
      ||| 再び気絶した──     |
      |」___________|
204白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/03(日) 02:11:12 ID:ykUGGhXk0






                            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄    ̄   ̄    ̄
                          /     To Be Continued ─────
                        /____________ _ _  _   _  _   _
                      //    \\
                    //        \\
                  //            \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄    ̄   ̄    ̄
                //                \   ┼ ! i ! i ! !  i   !   !   i
_______//                    \_______ _ _  _   _  _   _
              /                      /        /
            /                      /        /
_____/                      /        /
                                /        /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



.
205白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:36:34 ID:c6q3zXQF0


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | | ̄\ / ̄\ ゙/ ̄\  |     | . / ̄\ |     |  ̄ ̄| ̄ ̄ ./ ̄\
 | |_/ |    | |   _ |     | . └─┐:: |     |     |    |    |
 | |  \ \_/ ゙\_/  \_/. \_/ : \_/.     |    \_/
 |_______________________________________ _ _  _
                   /        /\    . / ̄\
                 /        /    \  . └─┐:┼┌┐|/ \/
               /        /       \ \_/ │└┘|  . /
             /        /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
           /        /      ┏━━━┓┏━━━┓  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
         /        /        ┃┏━┓┃┃┏━━┛/  ∧∧ ∧∧
       /        /          ┃┗━┛┃┃┗━┓  \ .( ゚ー゚)( ゚ー゚)
     /        /|;;;;;;;;;;;;;;;;|\.   ┗━━━┛┃┏━┛    \____________ _ _  _
   /        /  |;;;;;;;;;;;;;;;;|  \.           ┃┃  ________________ _ _  _
 /        /    |;;;;;;;;;;;;;;;;|    \.         ┗┛/9:遭遇・後編
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | / ̄\ !|\    |  ̄| ̄ / ̄\   ̄| ̄ | ̄\  ̄| ̄
 | |    | |  \  |   |   |   _   |   |_/   |
 | \_/ !|    \| _|_ \_/  _|_ |  \ _|_
 |________________________________________ _ _  _

.
206白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:37:08 ID:c6q3zXQF0
/ || || || ,/ .|| |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;";゙|; ; ::  : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: :  :; ; ;  :   ;:゙
| |l ||,/|| || || || | ;  :   ;:゙:# ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;   | :: ;: ;": :;  ; ;
| |l/.|| || || || || |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;"゙;| ;; ": :;  ;  :
/..|| || || || || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙|;; ; ゙ ;";: ;": :; :
| || || || || || || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: : ; ;:゙: : :;  ;  ;
| || || || || || || || |;  :   ;:゙: ;": :;: ;": :;  ; ;:: .:  " ;; ゙:::| :: ; ::; ;": :;
| || || || |レ|| || || | ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;  # |;;";;゙ ;; ;:゙: ;": :;
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙| :: ;: ; ; ::; .; ゙:
| || |レ|レ||_|| || || |;; :  " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  : ": :;  ゙; |:: :;:  :  ;; " ::
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,;   ;:゙: ;": :;  ;  :   ; ;": :;   | : :;: ;":;: ;  :  ;
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ;:゙: ;": :;: ;"
レ||_|| || || || ||                           \: :;: ; ;:   ;
|_|| || || || ||                            \: :;:: :;  ;;:
| || || || ||           ノ                    \  ゙: ;"
| || || ||       そ∧∧⌒つ                      \;:゙: :;
| || ||        煤i゚‐  )/                       \;
| ||           (ノ (ノ                         \ ;
|               ∧,,,、   )
             ⊂( Д ⊂⌒`つ
                  ̄ ̄
     「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     ||| ──暗く、寒い。目が覚める。牢だった。     :|
     |」____________________|
207白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:37:41 ID:c6q3zXQF0
/ || || || ,/ .|| |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;";゙|; ; ::  : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: :  :; ; ;  :   ;:゙
| |l ||,/|| || || || | ;  :   ;:゙:# ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;   | :: ;: ;": :;  ; ;
| |l/.|| || || || || |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;"゙;| ;; ": :;  ;  :
/..|| || || || || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙|;; ; ゙ ;";: ;": :; :
| || || || || || || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: : ; ;:゙: : :;  ;  ;
| || || || || || || || |;  :   ;:゙: ;": :;: ;": :;  ; ;:: .:  " ;; ゙:::| :: ; ::; ;": :;
| || || || |レ|| || || | ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;  # |;;";;゙ ;; ;:゙: ;": :;
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙| :: ;: ; ; ::; .; ゙:
| || |レ|レ||_|| || || |;; :  " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  : ": :;  ゙; |:: :;:  :  ;; " ::
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,;   ;:゙: ;": :;  ;  :   ; ;": :;   | : :;: ;":;: ;  :  ;
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ;:゙: ;": :;: ;"
レ||_|| || || || ||                           \: :;: ; ;:   ;
|_|| || || || ||                            \: :;:: :;  ;;:
| || || || ||           ノ                    \  ゙: ;"
| || || ||        .∧∧⌒つ                      \;:゙: :;
| || ||         ( ゚ ‐゚)/                       \;
| ||           (ノ l .l                         \ ;
|              し∧,,,、   )
             ⊂( Д ⊂⌒`つ
                  ̄ ̄
「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 微かな光の中で目を凝らし、隣に倒れているのがアスターだとわかる。::::::|
||| 幸いにも監守は居ない。リスクは片耳の無い彼の頭を小突いた。       |
|」_______________________________|
208白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:38:14 ID:c6q3zXQF0
/ || || || ,/ .|| |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;";゙|; ; ::  : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: :  :; ; ;  :   ;:゙
| |l ||,/|| || || || | ;  :   ;:゙:# ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;   | :: ;: ;": :;  ; ;
| |l/.|| || || || || |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;"゙;| ;; ": :;  ;  :
/..|| || || || || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙|;; ; ゙ ;";: ;": :; :
| || || || || || || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: : ; ;:゙: : :;  ;  ;
| || || || || || || || |;  :   ;:゙: ;": :;: ;": :;  ; ;:: .:  " ;; ゙:::| :: ; ::; ;": :;
| || || || |レ|| || || | ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;  # |;;";;゙ ;; ;:゙: ;": :;
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙| :: ;: ; ; ::; .; ゙:
| || |レ|レ||_|| || || |;; :  " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  : ": :;  ゙; |:: :;:  :  ;; " ::
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,;   ;:゙: ;": :;  ;  :   ; ;": :;   | : :;: ;":;: ;  :  ;
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ;:゙: ;": :;: ;"
レ||_|| || || || ||             \_WWWWWWWWW/ :;: ; ;:   ;
|_|| || || || ||              ≫          .≪ .\: :;:: :;  ;;:
| || || || ||           ノ    ≫ ぐぼはあっ! .≪  \  ゙: ;"
| || || ||       て∧∧⌒つ   ≫           ≪.   \;:゙: :;
| || ||        Σ( ゚ ‐゚)/     /MMMMMMMMM \     .\;
| ||           (ノ (ノ                         .\ ;
|               ∧,,,、   )
             ⊂( Д ⊂⌒`つ
              (;;;;;;;;;;;) ̄ ̄
209白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:38:51 ID:c6q3zXQF0
/ || || || ,/ .|| |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;";゙|; ; ::  : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: :  :; ; ;  :   ;:゙
| |l ||,/|| || || || | ;  :   ;:゙:# ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;   | :: ;: ;": :;  ; ;
| |l/.|| || || || || |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;"゙;| ;; ": :;  ;  :
/..|| || || || || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙|;; ; ゙ ;";: ;": :; :
| || || || || || || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: : ; ;:゙: : :;  ;  ;
| || || || || || || || |;  :   ;:゙: ;": :;: ;": :;  ; ;:: .:  " ;; ゙:::| :: ; ::; ;": :;
| || || || |レ|| || || | ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;  # |;;";;゙ ;; ;:゙: ;": :;
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ;  :,―――――――――――――─―――─―──
| || |レ|レ||_|| || || |;; :  "│こ、ここはどこだ。くそぉ、俺は死んだのか?
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,; 'v────────────────────―
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,―――――――――――――─―――─―──
レ||_|| || || || ||             │まただ。まだ死なない。今は何も喋るな。
|_|| || || || ||               'v────────────────────―
| || || || ||                            .   \  ゙: ;"
| || || ||                                  \;:゙: :;
| || ||                 .∧∧                \;
| ||                   (゚‐ ゚*)                  \ ;
|               ∧,,,、  (ノ (ノ ヽノ
             ⊂(;;っ゚'⊂⌒`つ(____つ
              (;;;;;;;;;;;) ̄ ̄
210白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:39:23 ID:c6q3zXQF0
/ || || || ,/ .|| |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;";゙|; ; ::  : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: :  :; ; ;  :   ;:゙
| |l ||,/|| || || || | ;  :   ;:゙:# ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;   | :: ;: ;": :;  ; ;
| |l/.|| || || || || |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;"゙;| ;; ": :;  ;  :
/..|| || || || || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙|;; ; ゙ ;";: ;": :; :
| || || || || || || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: : ; ;:゙: : :;  ;  ;
| || || || || || || || |;  :   ;:゙: ;": :;: ;": :;  ; ;:: .:  " ;; ゙:::| :: ; ::; ;": :;
| || || || |レ|| || || | ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;  # |;;";;゙ ;; ;:゙: ;": :;
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙| :: ;: ; ; ::; .; ゙:
| || |レ|レ||_|| || || |;; :  " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  : ": :;  ゙; |:: :;:  :  ;; " ::
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,;   ;:゙: ;": :;  ;  :   ; ;": :;   | : :;: ;":;: ;  :  ;
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  ;:゙: ;": :;: ;"
レ||_|| || || || ||                           \: :;: ; ;:   ;
|_|| || || || ||                            \: :;:: :;  ;;:
| || || || ||                            .   \  ゙: ;"
| || || ||                                  \;:゙: :;
| || ||                 .∧∧ ビリッ             \;
| ||                   (。 。 )  ガサガサ           \ ;
|               ∧,,,、  (ノ (ノ ヽノ
             ⊂(;;っ''⊂⌒`つ(____つ
              (;;;;;;;;;;;) ̄ ̄

     「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     ||| 自らの衣服を破り、丁寧に骨折を確かめ固定する。     :|
     ||| 訓練時習得した手当ての技術が役立った。             |
     |」_________________________|
211白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:39:56 ID:c6q3zXQF0
/ || || || ,/ .|| |; : " ;  : ,―――――――――─ ; ; ::  : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:;  :  │ゴメン。俺、負けた。゙;  |: :  :; ; ;  :   ;:゙
| |l ||,/|| || || || | ;  :   ;:゙:#'v────────― | :: ;: ;": :;  ; ;
| |l/.|| || || || || |; : " ;  :   ;:゙: ;":,―――――――――――――─――──
/..|| || || || || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": │何を言ってる。お前は負けたりしない
| || || || || || || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  'v────────────────―
| || || || || || || || |;  :   ;:゙: ",――――――――――――── ;": :;
| || || || |レ|| || || | ;  :   ;:゙│でも、俺、あの大男と戦って、;; ;:゙: ;": :;
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ;  :   'v─────────────  ::; .; ゙:
| || |レ|レ||_|| || || |;; :  " ;  :   ;:゙:  ;",―――――――─―――――──
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,;   ;:゙:  ;": │今、喋るな。お前の命に関わる。
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'v──────────────
レ||_|| || || || ||                           \: :;: ; ;:   ;
|_|| || || || ||                            \: :;:: :;  ;;:
| || || || ||                            .   \  ゙: ;"
| || || ||                                  \;:゙: :;
| || ||                 .∧∧                \;
| ||                   (。 。 )  ガサガサ           \ ;
|               ∧,,,、  (ノ (ノ ヽノ
             ⊂(;;っ''⊂⌒`つ(____つ
              (;;;;;;;;;;;) ̄ ̄
212白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:40:27 ID:c6q3zXQF0
/ || || || ,/ .|| |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;";゙|; ; ::  : :;: ;": :"#
| |l || ||,/|| || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: :  :; ; ;  :   ;:゙
| |l ||,/|| || || || | ;  :   ;:゙:# ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;   | :: ;: ;": :;  ; ;
| |l/.|| || || || || |; : " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;"゙;| ;; ": :;  ;  :
/..|| || || || || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙|;; ; ゙ ;";: ;": :; :
| || || || || || || || |; ::゙ .:;  :   ;:゙: :; ; ;  :   ;:゙: ;": :;  ゙;  |: : ; ;:゙: : :;  ;  ;
| || || || || || || || |;  :   ;:゙: ;": :;: ;": :;  ; ;:: .:  " ;; ゙:::| :: ; ::; ;": :;
| || || || |レ|| || || | ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :;  # |;;";;゙ ;; ;:゙: ;": :;
| || || |レ|レ|| || || | ;;: ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  :   ;:゙: ;": :; ゙| :: ;: ; ; ::; .; ゙:
| || |レ|レ||_|| || || |;; :  " ;  :   ;:゙: ;": :;  ;  : ": :;  ゙; |:: :;:  :  ;; " ::
| |レ|レ||_|| || || || | ;;: ; ,;   ;:゙: ;": :;  ;  :   ; ;": :;   | : :;: ;":;: ;  :  ;
レ|レ||_|| || || || ||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,――────────―――――─―――――──
レ||_|| || || || ||             │還ろう。故郷へ。それまで、お前も私も、死ねない。
|_|| || || || ||               'v──────────────────────
| || || || ||                            .   \  ゙: ;"
| || || ||                                  \;:゙: :;
| || ||                 .∧∧                \;
| ||                   (。 。 )  ガサガサ           \ ;
|               ∧,,,、  (ノ (ノ ヽノ
             ⊂(っ;⊂⌒`つ(____つ
              (;;;;;;;;;;;) ̄ ̄

「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 生きて帰る。故郷へ帰る。アスターの心を、一筋の条光が照らした。 :::|
|」______________________________|
213白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:40:59 ID:c6q3zXQF0

                            ●


                            ●


                            ●


                            ●


                            ●


                            ●
214白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:41:30 ID:c6q3zXQF0
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |______|  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |  / ̄\    |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |  |    :|  :::|  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |  \  /    |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |    | :|      |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |     ̄      |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      |  |
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      /ヽ
   |  |      |  |      |  |            |  |      |  |      /  `、
   |  |      |  |      |  |            |  |      ./`、,,,,,,,,,,   /    、
   |  |      |  |      |  |            |  |     /      ̄ ̄     `、
   |  |      |  |      |  |            |  |     /              .:`、
   |  |      |  |      |  |            |  |    l              : : ::l
   |  |      |  |      |  |            |  |    |              :: :: ::|
   |  |      |  |      |  |            |  |    |             :: :: :: |
   |  |      |  |      |  |            |  |    |             ::: ::: :: l
   |  |      |  |      |  |            |  |    \           .:;; ;; ;;/
   |  |      |  |      |  |            |  |      `,,────────<
   |  |      |  |      |  |            |  |     /

     「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     ||| …数刻暗闇で休んだ後、彼等は行動を開始した。             :::|
     ||| 牢の錠を素早く確認、ローグの道具の一つ、針金で弄くり開錠。  :::|
     |」_____________________________|
215白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:42:06 ID:c6q3zXQF0

    |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|
    |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|
    |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|
    |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|
    |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|
    |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|
    |┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃|   ∧∧ て
__|┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻|__(*゚ ‐゚) そ___________
                     (|i゚i:i:i:i|)
                    〜ノ,,,ノヽヽ
                      し `J

                                  ━━━━━━ll>

     「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     ||| 牢の中の囚人を突付いてでも居たのか、     |
     ||| 監守の武器らしき槍を見つける。          :::|
     |」____________________|
216白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:42:48 ID:c6q3zXQF0

       ・     .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;., ;,::;
   ;:;;: , .,.,                 .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *:,; ;.,;,::;;。,... .. ;:
;:;;: , .,., .,. ;:;:   :. :.  .: :  -‐-  :. .:.::. .:.: :. .:.:  ,.:;,;,:,★:,; ;.,;,:: .,...
    ;:;;: , .,., *., . : ,r'´.     `ヽ: .. : :. .:.::. .:. . . ;:;: ,.:  ;,;
        +  .: ..: :' ..:.      ゙; ::: :. :. .:.:. .::;:;;: , .,., .,. ;: ;  ,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
          : :. ::..       .: :. .:.::.  :. . :. ;:;;: , .,., .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *
;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,..: ..: :ヽ ::::... ..... ,.': :...  :. :. . :.::,; +;.,;,:: .,... .. ;:
    ;:;;: , .,., *.,::.. :..:. :` ー- ‐ ''"... .   .:::    . ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;* ,::;;,... .. ;:
           :: . ::. ::::.   ::..   ::..   ;:;;: , .,., .,. ;:;:
  ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;+  ,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
        ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:   ,.,.,

         _,,,,---,,-'''''~~~~~\_,,--,,,__,,,,--'''''-'~~'~/ ヽ,,_
       __ /;;;;;;;;::::::;;:;;;;;;;;;;::::::/;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ-,,_
   _,,,-(~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::;;;;;;:::::::::;;;;;;;:::::::::::::::::.....ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\~~~~''''ヽ
 _/;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(::::::::::;;;;;;::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::;;;;;;::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;:;:;:;:;:;:;:\
l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅 l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅
'"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|llllll|'"''"'''''"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|lllllll|'"''"'''
''"''''"""''"""'''''"""''""''"""~~-‐'゛'''''"""''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""゙''、,,"'''''―--'''""''"''''"""''"""''''
ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |
ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|
ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ|_;|ニニニニニニニニ|_;|ニニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|

        ∧,,,、                             . / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
        (* ゚‐∧∧                             |     |三三三|   . |
      // つ(;゚ ‐゚)                            |   /( ´∀`)    |
      〜l_,,つ|i゚i:i:i:iO━━━ll>                     |   〈〈|iiii□iii|〉    >
        〜ノ,,,ノヽヽ                                |    /|||||〉||||〉    .|
          (/`J                               |    :〈__〉_〉    |
                                        . \_______/
     「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     ||| アスターを背負い、槍を構え、地下牢から外のへ躍り出る。 ::::::|
     ||| 月が煌々と輝いている。深夜だった。監視の兵は一人。      :|
     |」___________________________|
217白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:43:21 ID:c6q3zXQF0
   ;:;;: , .,.,                 .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *:,; ;.,;,::;;。,... .. ;:
;:;;: , .,., .,. ;:;:   :. :.  .: :  -‐-  :. .:.::. .:.: :. .:.:  ,.:;,;,:,★:,; ;.,;,:: .,...
    ;:;;: , .,., *., . : ,r'´.     `ヽ: .. : :. .:.::. .:. . . ;:;: ,.:  ;,;
        +  .: ..: :' ..:.      ゙; ::: :. :. .:.:. .::;:;;: , .,., .,. ;: ;  ,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
          : :. ::..       .: :. .:.::.  :. . :. ;:;;: , .,., .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *
;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,..: ..: :ヽ ::::... ..... ,.': :...  :. :. . :.::,; +;.,;,:: .,... .. ;:
    ;:;;: , .,., *.,::.. :..:. :` ー- ‐ ''"... .   .:::    . ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;* ,::;;,... .. ;:
           :: . ::. ::::.   ::..   ::..   ;:;;: , .,., .,. ;:;:
  ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;+  ,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
        ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:   ,.,.,

         _,,,,---,,-'''''~~~~~\_,,--,,,__,,,,--'''''-'~~'~/ ヽ,,_
       __ /;;;;;;;;::::::;;:;;;;;;;;;;::::::/;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ-,,_
   _,,,-(~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/::::::::;;;;;;:::::::::;;;;;;;:::::::::::::::::.....ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\~~~~''''ヽ
 _/;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(::::::::::;;;;;;::::::::::::::::::;;;;;;;;;;::::::::::::::::;;;;;;::::::ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;:;:;:;:;:;:;:\
l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅 l^lニl^lニl^lニl  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅
'"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|llllll|'"''"'''''"''^^^^"''"''"''"''"''"''"'''''''''''"|lllllllllll|lllllll|'"''"'''
''"''''"""''"""'''''"""''""''"""~~-‐'゛'''''"""''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""゙''、,,"'''''―--'''""''"''''"""''"""''''
ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |
ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|
ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ|_;|ニニニニニニニニ|_;|ニニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|

        ∧,,,、  `、`、  シュッ
        (* ゚‐∧∧ `、`、
      // つ(;゚ ‐゚)
      〜l_,,つ|i゚i:i:i:iO━━━ll>                               うげ >
        〜ノ,,,ノヽヽ                                            ドサッ>
          (/`J
218白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:43:53 ID:c6q3zXQF0

       ・     .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;., ;,::;
   ;:;;: , .,.,                 .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *:,; ;.,;,::;;。,... .. ;:
;:;;: , .,., .,. ;:;:   :. :.  .: :  -‐-  :. .:.::. .:.: :. .:.:  ,.:;,;,:,★:,; ;.,;,:: .,...
    ;:;;: , .,., *., . : ,r'´.     `ヽ: .. : :. .:.::. .:. . . ;:;: ,.:  ;,;
        +  .: ..: :' ..:.      ゙; ::: :. :. .:.:. .::;:;;: , .,., .,. ;: ;  ,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
          : :. ::..       .: :. .:.::.  :. . :. ;:;;: , .,., .,. ;:;:。 ,.:;,;,:,  *
;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,..: ..: :ヽ ::::... ..... ,.': :...  :. :. . :.::,; +;.,;,:: .,... .. ;:
    ;:;;: , .,., *.,::.. :..:. :` ー- ‐ ''"... .   .:::    . ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;* ,::;;,... .. ;:
           :: . ::. ::::.   ::..   ::..   ;:;;: , .,., .,. ;:;:
  ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;+  ,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:
        ;:;;: , .,., .,. ;:;: ,.:;,;,:,:,; ;.,;,::;;,... .. ;:   ,.,.,

         _,,,,-,――──―――── --'''''-'~~'~/ ヽ,,_
       __ /;;;;;;;│何をしたんだ?   :::::::\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::ヽ-,,_
   _,,,-(~~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'v────────:::::::::::::.....ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::\~~~~''''ヽ
 _/;;;;;;;;;;::::::::::;;;;;;;;,――────────―――――── ;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;:;:;:;:;:;:;:\
l^lニl^lニl^lニl │牢獄で尖った石を拾い集めておいた。  十/i~i~i~i#:://////~ヽ个卅
'"''^^^^"''"''"''"''"'v──────────────── "''"''"'''''''''''"|lllllllllll|lllllll|'"''"'''
''"''''"""''"""'''''"""'',――――── """''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""゙''、,,"'''''―--'''""''"''''"""''"""''''
ニニニニニニニ| ;|ニニニ│なるほどな…:...ニニニ| ;|ニニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |ニニニニニニニ|; |
ニニニニニニニ| ;|ニニニニ'v───── ニニニニ| ;|ニニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニ| ;|
ニニニニニニニ| ;|ニニニニニニニニ|_;|ニニニニニニニニ|_;|ニニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|ニニニニニニニ| :|

         ∧,,,、
         (* ゚‐∧∧
       // つ(;゚ ‐゚)
       〜l_,,つ|i゚i:i:i:iO━━━ll>
         〜ノ,,,ノヽヽ
           (/`J
219白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:44:27 ID:c6q3zXQF0

  「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  ||| 寝静まった村を脱出し、北へと進行方向を定める。      :|
  |」________________「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                           ||| 帰るのだ。故郷へ。   |
                            |」___________|

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /.            ....:::.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;:;:;::;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;:;;;;:;;;;:;:;;;:;::;:;::;::;;:;:;: |.              |;;;;;;;;;;;;;;;:;:;;;;;:;;;;:;;;;:;:;;;:;::;
;;:;:::::;::;::;::::;::::;:::;::;::;:::;:::;::;:::;:::;::;::;:;::;::;::;:::;::;::;::;::;:::;:::;::;:;::::::..............       ...;::;::;:::;::;:;::;::;::;:::;::
                            ヽ            /
                             \        /
                               `   ー ─ '



~`゙゙''--、.__,,;;  ,,,,__.、--─--、_____  ,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__.、--─--,,,
~`y、___ ___ ̄______...,,-‐‐''~       ~` -、....__ ,,,,, ,..............................,,,,-‐‐''~       ~` -、.._
     ̄  ̄  ,――――────── .-‐‐~`‐‐‐-、__.....--‐‐""~ ̄ ゙̄w"" ,,,,,,:::::::::::::::::::::::
,,;;;;,,,,;;;;,;;;;,;;,,,,;;;;│悪い。世話になる。  ,,;;;;;::;;;:::,,,,,;;;;,,,;;,,,,,,;;;:::::::::;;;;,,,,r-、,.,..,,.,,::;;--゙゙
illlllllliiiiiillllllllllliiiiiiii'v──────── ii!!;;;,,,,,;;;!!!iillllll!!!iiiiiiiiiiii!!!lll;;;;;;;;;::::::: :::: ;;;;;;iiiiii!!!;;;;;;;;;iillllllliii
!;;;,,,,,;;;!!!iillllll!!!iiiiiiiiiiii!!!l,――――────────────────── !iillllll!!!iiiiiiiiiiii!!
            │気にするな。たまにはお前に恩返しがしたいのさ。
             'v─────────────────────

        ∧,,,、
        (; ゚‐∧∧
      // つ(*゚ー゚)
      〜l_,,つ|i゚i:i:i:iO━━━ll>
        〜ノ,,,ノヽヽ
          (/`J
220白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/04(月) 04:45:00 ID:c6q3zXQF0




___________________________ _ _  _   _  _   _
                    \
                      \    To Be Continued ─────
                        \______________ _ _  _   _  _   _
                            /      /
                          /      /\
                        /      /    \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      \
                                  \      \
                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄    ̄   ̄    ̄
              /    「 遭 遇 」 終 了          ! i ! i ! !  i   !   !
            /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄    ̄   ̄    ̄




.
221エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/07(木) 22:21:57 ID:bMAeogfS0
.




' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`
                      〜 Afosyria Story 〜
        ,、   ト、ト、    'l` 
      //l\≧,,゚ w>,m   |  アフォシリアの動乱編 Part.1
      ⌒^⌒/E⌒lー―――――――――――――――――
          (^l:::::::|         夏の日の休暇
          ヽ`ー'ー―――――――――――――――――‐
            ̄ソ┌──┘    Episode - 17


              ―― 17年11月 アフォシリア高原

、_________________________________,




.
222エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/07(木) 22:22:29 ID:bMAeogfS0

: :: : :: : : :: :: : ::: : :: : : :: :: : : :: :: : : :: :: :: :: : :: : 
:: : : :: :: : ::: : :: : : :: :: : :
:: :: : ::: : :: : : ::   田    l^n^l`l         l^n^ll^n^ll^n^ll^n^l`l
:: :: : ::: : :: :    田       l^n^l`l     l^n^l`ll^n^l`l
:: :: : ::: : :: : : ::   田田       l^n^l`l
:: : : :: :: : ::: : :: : : :: :: : : 田              田田          田田
: :: : :: : : :: :: : ::: : :: : : :: :: : : :: :: : : :: :: :: :: : :: :      田田田田田田田田
: :: :: : :::: :: : :: : : :: :: :: :: : :: : : :: :: : ::: : :: : : :: :: : : :: :: : : :: :: :: :: : :: : : :: :: : ::: : :: : : :: :: : : :
  |i|ー────────────────────────────────'|i|
  |l|           一週間ほどの旅の末、ついにアスターとリスクは          .|l|
  |i|                                                    |i|
  |l|           アフォシリア最南部の町、シータインへと帰り着いた。         |l|
  `ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            , ――‐、
          │200!│           , ――‐、
           `──v‐'           │ 50!│
            , ――‐、            `──v'
          │160!│           , ――‐、
           `──v‐'           │ 80!│
            , ――‐、            `──v'
          │120!│           , ――‐、
           `──v‐'           │ 85!│
            , ――‐、            `──v '
          │100!│           , ―――‐‐、
           `──v‐'           │買った!│
                            `──v―‐'
             ∧∧          ∧∧
             (*゚O゚)          (゚O゚*)
            ( つ O  i^i゚i:i:i:i   O .人 )
          〜(,,   < | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|./  |、
               し `ヽ,)|______|し`J_,>
  |i|ー────────────────────────────────'|i|
  |l|         そこでリスクは自らの着ている鱗札鎧を別の探検家に           |l|
  |i|                                                    |i|
  |l|             売り払い、100食分ほどの麦を手に入れ、            .|l|
  `ー────────────────────────────────‐'
223エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/07(木) 22:23:01 ID:bMAeogfS0


                   テラカビクサス

       ∧∧    ,,;;''"""""`∧,..,.   ∧∧      ∧∧
      (;゚ -゚)  ,,;;'',,,.,.,,..,,.,.,.,,,;;(;゚ -゚)   (;゚ー゚)     (*゚ -゚)
     /^ _]つ===================と^ 人 )   ━(つ━O━━━ll>
     / / |               / / |    〜(   <
    <,,_ノ `J              <,,_ノ `J      し'`ヽ,)
  |i|ー────────────────────────────────'|i|
  |l|        その麦で酒場にたむろしている荒くれどもを雇い入れて         |l|
  `ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
          │〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│〜│
          │─┏━━━━━━━━━━━━━┓─┼─┼─┤
          │〜┃山│山│山│村│山│山│山┃〜│〜│〜│
          ┏━┛─┌───────────┗━┓─┼─┤
          ┃山│山│  │  │林│村────→村┃〜│〜│
          ┃─┼─└───┐─┼│┼─┼─┌─┃─┼─┤
          ┃山│山│山│山│  │││  │林│山┃〜│〜│
          ┗━━━━━┓─│─┼│┌───┘─┗━┓─┤
          │〜│〜│〜┃山│; ; │村│山│山│山│山┃〜│
          ┏━━━┓─┃─└─┐─└─────┐─┃─┤
  |i|ー────────────────────────────────'|i|
  |l|        一路、アスターの故郷であるオテュテンサの村へと向かった。      |l|
  `ー────────────────────────────────‐'
224エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/07(木) 22:23:32 ID:bMAeogfS0


      ∫       
    ∫       ∧∧
   _____   (0 * )')
    >     <   と  ノ
  (从 从 从)   |  ,,)〜         )         )          )
   //;:l:l;;ヽヽ   し'`J      ∧∧⌒ヽ    ∧∧⌒ヽ     ∧∧⌒ヽ
  / ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ  (。 。 *)U(,,_つ  (。 。 *)U(,,_つ  (。 。 *)U(,,_つ
"~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"゙"~"゙"~"
  |i|ー────────────────────────────────'|i|
  |l|    ……オテュテンサは、ハニャライト一族が代々治めてきた村であり、    |l|
  `ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


                                  ∧∧
                                  (゚д゚*)
                  r ´(* >>         ( ∞ )
     ,,;;''"""""`∧,..,.   〜(,, ( つと)           |  ,,|
  ,,;;'',,,.,.,,..,,.,.,.,,,;;(*゚ー゚)     し'`J             し'`J
"~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"゙"~"゙"~"
  |i|ー────────────────────────────────'|i|
  |l|       ハニャライト家が戦に敗れて没落した後も、影ながら援助を      |l|
  |i|                                                    |i|
  |l|       してくれる旧家や、元アスター親衛隊の兵が少しばかり居て、     |l|
  `ー────────────────────────────────‐'
225エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/07(木) 22:24:03 ID:bMAeogfS0

     ∧∧
  ┌(*゚ー゚)────────────────
  | ふぅ、随分と具合も良くなった。ありがとう。
  └─────v──∧∧─────────
             ┌(゚- ゚;)────────────────
             | 何を言う、まだ骨は治っていない。あんまり
             | 無茶はしないでくれよ……。
             └───v───────────────
                 
                    ∧∧
                    (゚- ゚;)
     ,,;;''"""""`∧,..,.       |  ヽ
  ,,;;'',,,.,.,,..,,.,.,.,,,;;(*゚ー゚)    UU__,,)〜
"~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"゙"~"゙"~"
  |i|ー────────────────────────────────'|i|
  |l|            彼らの家で、アスター達は休養を取った。              |l|
  `ー────────────────────────────────‐'
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 そして、10ヶ月後の18年9月――

                        (^(^つlヽ 
                 シュル     (つと( _ ヽ     シュル
                        :;< *)- ´  
            r ´(* >;:                  ∧,..,.
            ヽ^ )つと)               r ´(* ー )      /■\
             レ'`JJ                ヽ^ )つと)     il∈ill|i|il
        /                        レ'`JJ     彡[l|i|l|i|l]ミ
                                             l|i|l|i|l
    从 /                                      ┃
"~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"゙"~"゙"~"
226エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/07(木) 22:24:36 ID:bMAeogfS0
                                    \  ,
                                     ×     ヾ
                        , - ―-、  ./l     ´  \
              /ヽ      , ―(   , ――|/' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
              /  ヽ      `―/   ,つ―‐lヽ二二二二二二二二二二二二/
               /   `ー-‐´"'"''ヾ. /'      ヽl
             |               l/                    ノ  ノ
              |ヽl/           |ー--、                 /
             l ノlヽ  ーv―-‐-  l    `ー--、
             ヽ          ノ         ノ  l^l ロロ        /
            (´ ̄ ̄` ー -、-]<,-―- 、   ノ  l ー-,
           /      −,' ー--∩  ノ  ノ    | ,-‐´ ロロ ノノ
           /          ヽ________/  ノ    Lノ    l二ノ
          /           ヽ      ノ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                              /■\
                                              il∈ill|i|il

                                               i|l
                                     ∧,..,.         l
                                    (* ー )つ|l二ニ>
                                    /^ lO ノ‐-,  彡[l|i|l|i|l]ミ
                                   ( /  |  ノ     l|i|l|i|l
                                    ヽし`J,,_ノ     ┃
"~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"゙"~"゙"~"
227エストック ◆XZKy/CKmxk :2008/08/07(木) 22:25:13 ID:bMAeogfS0

               ∧∧
            ┌(*゚ー゚)─────────────────
            | 朝から庭に出て特訓か……。どうだ調子は?
            └───∧,..,.───────v───────
                ┌(゚ー゚*)──────────────────
                | うむ、上々だ。新しい剣の切れ味も、悪くない。
                | 褒美を貰ったら、ここの主人には礼をしないとな。
                └───────────────v─────
                               ∧∧     ∧,..,.
                              (*゚ー゚)    (゚ー゚*)
                               ( ∞)    ( 人 ^ヽ  彡[l|i|l|i|l]ミ
                             〜(,,  |.   ━|l|  ヽ )>   l|i|l|i|l
                              し'`J     <,_し`Jノ     ┃
"~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"~""""~"゙"゙"゙~"゙"""゙"゙"~"゙"~"
 |i|ー────────────────────────────────'|i|
 |l|         そこには、元気に藁人形を切り刻むアスターの姿が!        .|l|
 `ー────────────────────────────────‐'
┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年9月:状況:アスタリスクの休養と回復

┃ 命からがら山間盆地のより逃げ帰ったアスターとリスク。二人は、オテュテンサ村
┃ の大アスターとゆかりの深い家に身を寄せ、暫くの間傷を癒すことに専念した。

┃ 傷が癒えた後は王都へ向かい、事の成り行きを報告し、新種族発見の褒美を
┃ 貰う心積もりのようである。
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃Go to next episode l> Episode - 18「アスタリスクは演算子」
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
228白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:28:49 ID:DIFqNZzW0


 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | | ̄\ / ̄\ ゙/ ̄\  |     | . / ̄\ |     |  ̄ ̄| ̄ ̄ ./ ̄\
 | |_/ |    | |   _ |     | . └─┐:: |     |     |    |    |
 | |  \ \_/ ゙\_/  \_/. \_/ : \_/.     |    \_/
 |_______________________________________ _ _  _
                   /        /\    . / ̄\
                 /        /    \  . └─┐:┼┌┐|/ \/
               /        /       \ \_/ │└┘|  . /
             /        /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
           /        /      ┏━━━┓┏━━━┓  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
         /        /        ┃┏━┓┃┃┏━━┛/    /■\
       /        /          ┃┗━┛┃┃┗━┓  \    ( ´・ω)───
     /        /|;;;;;;;;;;;;;;;;|\.   ┗━━━┛┃┏━┛    \____________ _ _  _
   /        /  |;;;;;;;;;;;;;;;;|  \.           ┃┃  ________________ _ _  _
 /        /    |;;;;;;;;;;;;;;;;|    \.         ┗┛/10:叢棘の城:第一話
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄
 | / ̄\ !|\    |  ̄| ̄ / ̄\   ̄| ̄ | ̄\  ̄| ̄
 | |    | |  \  |   |   |   _   |   |_/   |
 | \_/ !|    \| _|_ \_/  _|_ |  \ _|_
 |________________________________________ _ _  _

.
229白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:29:22 ID:DIFqNZzW0
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  :::::::::::::::::::::::::::::::
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ::::::::::::::::::::::::::::::
 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 ::::::::::::::::::::::::::::     .:::::::::::::.::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 :::::::::::::::::::::::::\               /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 :::::::::::::::::::::::::::::::: ..    |   ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 :::::::::::::::::::::::::::::::  \      /   ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 :::::::::::::::::::::_::::::::::    ◯      ―.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:::::::::::::::::::::::::: :::::::::
 ::::::::::::::::::::::::::::::....  .          ..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::::::::  ::::::::::::::::::::
 :::::::::::::::::::::::::::  : /      \ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,,,,,,,,,,,,,
 :::::::::::::::::::::::::. ::::  ../.....     ......::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.゛     .' ~~~'' 、
  ''-、::::::::.,::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.   ..            、     ,,
   .ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::: ::    ..           、,, ,, ´  `‐ 、
    ゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,"  ゙゛           .: .            ,,
    ,.、,,、:::::::::::::::::::::::::::::′:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,     .`        .  .             、
      . '、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                     ||| 無条件の平和など存在しなかった。                |
                     ||| それは幻想に過ぎないことを、誰も知らない時代。       :|
                     |」_________________________|
230白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:29:54 ID:DIFqNZzW0

         ∧        ∧       ∧        ∧        ∧        ∧        ∧        ∧
         二        二       二        二        二        二        二        二
          ┃        ┃       ┃        ┃        ┃        ┃        ┃        ┃
          ┃        ┃       ┃        ┃        ┃        ┃        ┃        ┃
   ||__||_ ..┃. ||__||_ .┃ .||__||_ ゙┃. ||__||_ .┃. ||__||_ .┃. ||__||_ .┃ ||__||_ ..┃. ||__||_ .┃
   /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃/;;;;;;;;;;;;;;)..┃/;;;;;;;;;;;;;;).゙┃/;;;;;;;;;;;;;;)..┃/;;;;;;;;;;;;;;)..┃/;;;;;;;;;;;;;;)..┃ /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃/;;;;;;;;;;;;;;)..┃
   |;;;/・∀・)゙┃|;;;/, ゚∀゚).┃|;;;/´∀`)゙┃|;;;/..'∀`).┃|;;;/’∀’).┃|;;;/・∀・).┃ |;;;/`∀´)゙┃|;;;/, ゚∀゚).┃
   /;;;;;;;;;;;;;;;)つ /;;;;;;;;;;;;;;;)つ./;;;;;;;;;;;;;;;)つ /;;;;;;;;;;;;;;;)づ/;;;;;;;;;;;;;;;)つ /;;;;;;;;;;;;;;;)づ /;;;;;;;;;;;;;;;)つ /;;;;;;;;;;;;;;;)つ
   |;;;;;;;>;;;;;>.┃ |;;;;;;;>;;;;;>.┃ |;;;;;;;>;;;;;>.┃ |;;;;;;;>;;;;;>.┃ |;;;;;;;>;;;;;>.┃ |;;;;;;;>;;;;;>.┃ |;;;;;;;>;;;;;>.┃ |;;;;;;;>;;;;;>.┃
   <__>_>゙┃<__>_>.┃<__>_>.┃<__>_>.┃<__>_>.┃<__>_>.┃ <__>_>゙┃<__>_>.┃

     /三三\ /三三\ /三三\ /三三\ /三三\ /三三\ /三三\ /三三\ /三三\
     |_/´∀`)゙|_/・∀・)゙|_/ '∀`)゙|_/・∀・)゙|_/, ゚∀゚)゙|_/ '∀')゙|_/`∀´)゙|_/・∀・)゙|_/’∀’)
     (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三|
      | |||| ||||| . | |||| ||||| . | |||| ||||| . | |||| ||||| . | |||| ||||| . | |||| ||||| . | |||| ||||| . | |||| ||||| . | |||| |||||
     (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三| (|三三三|


             「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
             ||| ログスト暦18年12月14日、進軍の足音は鳴りを始めた。 :::::|
             ||| 紅玉同盟の第一次北伐である。                :::::|
             |」__________________________|
231白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:30:26 ID:DIFqNZzW0

        ν−ξ−ο−π−ρ−σ−τ−υ−φ−χ−ψ−ω−/
        ─┏━━━┓─┃─└─┐─└─────┐─┃─┤−
        〜┃  │  ┃  ┃火│山│; ; │  │林│林│山┃〜│6
        ─┃─┐─┃─┗━┓─└─┐─┼─┌─┘─┃─┤−
        〜┃鉱│村┃〜│〜┃山│山│, ‐→村│山│山┃〜│7
        ━┛─┘│┗━━━┛───/───┘─┌─┃─┤−
          │  │└─┬─────‐´│山│山│山│  ┃〜│8
        ─┼─┼─┼│┼─┼─┼─│─┌───┘─┃─┤−
          │  │  │││: : │: : │  │山│  │  │村┃〜│9
        ─┼─┼─┼│┼─┼─┼─└─┘─┼─┏━┛─┤−
          │  │  │└───┐│  │  │林│林┃〜│〜│10
        ━┓─┼─┼─┼─┼│┼─┼─┼─┼─┃─┼─┤−
          ┃林│林│林│林│村│林│林│林│森┃〜│〜│11
        ─┗━┓─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┃─┼─┤−
        〜│〜┃林│森│森│森│森│林│林│林┃〜│〜│12
        ━┓─┗━━━━━┓─┼─┼─┼─┼─┗━┓─┤−
          ┃〜│〜│〜│〜┃森│森│森│林│林│山┃〜│13
        ─┗━━━┓─┼─┗━┓─┼─┼─┼─│─┃─┤−

「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| 総兵力1000、青銅重歩と木器軽歩からなる兵団の向かう先は、山間盆地。   :::|
|」__________________________________|
232白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:30:59 ID:DIFqNZzW0
        , -'""'- 、                    _,..-'''"~""~"""''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、             _,..、-''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;; ;;:;: :::''"'- 、
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、      _,,.-‐''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':::::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...:..::.:..:...::..:..::..:..:.
              ∧
              二          /■\
               ┃         ( ´・ω)
               ┃          | l/  \
        ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A
        /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\
        |;;;/・∀・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ '∀`)゙
        /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|
        |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .
        <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|

''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
 「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ||| 総大将には温厚堅実な性格のティ・ベルクが南方村から推された。    :::|
 |」_______________________________|
233白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:31:32 ID:DIFqNZzW0
        , -'""'- 、                    _,..-'''"~""~"""''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、             _,..、-''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;; ;;:;: :::''"'- 、
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、      _,,.-‐''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':::::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'',――――──────────────
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i│どうやら先頭で揉め事のようですね…
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..:'──────v───────────
         ∧
         二          /■\     ,――――───────────────────
          ┃         ( ´‐ω)   <慌てるな。とりあえず揉めてる連中を連れて来てくれ。
          ┃          | l/  \   '──────────────────────
   ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A
   /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\ て
   |;;;/・д・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ 'Д`)゙ そ    ゴルァ!>
   /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|     フザケンナワショーイ>
   |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .
   <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|

''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
234白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:32:04 ID:DIFqNZzW0

        , -'""'- 、                    _,..-'''"~""~"""''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、             _,..、-''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;; ;;:;: :::''"'- 、
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、      _,,.-‐''"::.;;'' ;;:;:,――――─────────────────────
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'│御大将殿!!コイツが俺の分の飯を食いやがった!!
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''│叩きのめしてくれよ!!
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';'────────────v────────────
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...:..::.:..:...::..:..::..:..:.
         ∧                       .,――――───────────────────────
         二          /■\        │そんなことした覚えは無いモナ。お前が勝手にこぼしたモナ。
          ┃         ( ´・ω)         '────────────────────v──────
          ┃          | l/  \                         ┃
   ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A                     ┃ ._||__||
   /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\    .      ┃(;;;;;;;;;;;;;;`     ./三三\
   |;;;/・д・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ 'Д`)゙         ┃(゚Д゚#、;;;|     (´∀`\_|
   /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|         と(;;;;;;;;;;;;;;;`l     |三三三|)
   |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .           ┃.<;;;;;<;;;;;;;|       ||||| |||| |
   <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|         ┃゙<_<__>     .|三三三|)

''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
235白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:32:36 ID:DIFqNZzW0


        , -'""'- 、                    _,..-'''"~""~"""''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、             _,..、-''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;; ;;:;: :::''"'- 、
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、      _,,.-‐''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':::::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...:..::.:..:...::..:..::..:..:.
         ∧                       .,――――───────────────────────
         二          /■\        │なんだとてめぇ!!ぶっころされてぇのか!この木彫り人形!
          ┃         ( ´‐ω)         '─────────────v─────────────
          ┃          | l/  \                         ┃
   ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A                     ┃ .||__||_ 
   /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\    .      ┃/;;;;;;;;;;;;;;)彡    /三三\
   |;;;/・д・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ 'Д`)゙         ┃|;;;/#゚Д゚)     (´∀`\_|
   /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|         と(;;;;;;;;;;;;;;;`l     |三三三|)
   |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .           ┃.<;;;;;<;;;;;;;|       ||||| |||| |
   <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|         ┃゙<_<__>     .|三三三|)

''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
236白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:33:14 ID:DIFqNZzW0

                        \  .  o 。| 。   /  。
                         .○  。 ゚  |゜ O / o
                        . 。 \   o ゚ O ゚ 。/゚  。   ザザザザザ
        , -'""'- 、          ゚  。  \    |   ゚ o /   ''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、        ゜  。   ノ~' ', , 。 ゚     ;:;: :::''"'- 、
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、   ___   l   ) 。゜  ―  '::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. o 。    o `' '~  ゚   。:;.;ドドドドドド
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' O /  。 |゜ 。゚ \゜    :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,/ 。 /  ○゚   O \ 。 ;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:O ゜ 。./ ゚ | 。゜  ゚ 。 o  ...:..::.:..:...::..:..::..:..:.
         ∧                 o  。゜:|   o ゜  ザザザザザ
         二        ○/■\    ,――――───────────────────
          ┃        | .( ´・ω)  <悪いが此処で喧嘩とかしてくれるなよ?面倒だから。
          ┃        \| l/  \  '──────────────────────
   ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A                     ┃ ._||__||
   /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\    .      ┃(;;;;;;;;;;;;;;`     ./三三\
   |;;;/・д・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ 'Д`)゙         ┃(゚Д゚;、;;;|     (´∀`\_|
   /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|         と(;;;;;;;;;;;;;;;`l     |三三三|)
   |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .           ┃.<;;;;;<;;;;;;;|       ||||| |||| |
   <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|         ┃゙<_<__>     .|三三三|)

''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
237白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:33:47 ID:DIFqNZzW0


        , -'""'- 、                    _,..-'''"~""~"""''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、             _,..、-''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;; ;;:;: :::''"'- 、
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- 、      _,,.-‐''"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::'':::::''::.;;'' ;;:;: :::''"'- ,―────
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'"│スイマセン
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;'v────
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...:..::.:..:...::..:..::..:..:.
         ∧                      
         二          /■\    ,――――──────────────────
          ┃         ( ´‐ω)  <さてさて、双方の言い分を聞かせてもらおうか……
          ┃          | l/  \   '─────────────────────
   ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A                     ┃._||__||_ 
   /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\    .      ┃(;;;;;;;;;;;;;;` .    /三三\
   |;;;/・д・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ 'Д`)゙         ┃(゚д゚;、;;;|     (´∀`\_|
   /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|         と(;;;;;;;;;;;;;;;`l     |三三三|)
   |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .           ┃.<;;;;;<;;;;;;;|       ||||| |||| |
   <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|         ┃゙<_<__>     .|三三三|)

''"""'''''"""''"「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
''"""'''''"""''"||| 彼は公平な判断の持ち主であったことから兵の人望も厚く、    :::|
          :||| 滞り無く進軍は進んでいった。                           |
          :|」____________________________|
238白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:34:53 ID:DIFqNZzW0


「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
||| しかし、当の彼自身は深い沈思の底にあると言って良い状態だった。        :|
||| リリ・ススを討伐して以来、彼は己の戦いに何の意味があるのかを疑っていた。  :::|
|」___________________________________|
        , -'""'- 、                    _,..-'''"~""~"""''''- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'-  ,――――────────────────────
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :│こんな、私のような者の戦に何の意味があるだろう…
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :..'───────────────────────
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''○;: :::,――――─────────────────────────
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,о;';.,│私はリリ・ススのような戦上手では無い…奴のような情熱も無い…
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..:。.:...::..:..::..'────────────────────────────
              ∧                ○
              二          /■\ о
               ┃         ( ´‐ω)
               ┃          | l/  \
        ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A
        /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\
        |;;;/・∀・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ '∀`)゙
        /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|
        |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .
        <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|

''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
239白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:35:24 ID:DIFqNZzW0



        , -'""'- 、
      , -'"::.;;'' ;;:;: :::''"'-  ,――――────────────
    , -'"::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :│私のような者が軍の指揮など…
.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :.. ;'"'":;.;'":;. :..'────────────────
::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;''○;: ''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :::''::.;;'' ;;:;: :
,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,о;';.,,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;';.,,,.;i;'
.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:...::..:..:..::::..:..:。.:...::..:..:.::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:..:..::::..:..::.:..:...::..:..::..:.
              ∧
              二          /■\
               ┃         ( ´‐ω)
               ┃          | l/  \
        ||__||_ ..┃         / |  /`〇A_A
        /;;;;;;;;;;;;;;).゙┃      /'´ |/|/|/|/" ⊂  ・・⊃   /三三\
        |;;;/・∀・)゙┃     //| (_(_) ▲ (_m)    |_/ '∀`)゙
        /;;;;;;;;;;;;;;;)つ      ,∨ |''''/|''''/~|''''/|''''/        (|三三三|
        |;;;;;;;>;;;;;>.┃       .| ::| | ::| |:: | | ::|         | |||| ||||| .
        <__>_>゙┃       ( _) __) ( _) __)        (|三三三|

''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
''"""'''''"""''""''''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''
      「| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
      ||| 無駄に命を散らすだけではないのか。                |
      ||| 進軍の将として有るまじき黙考を、彼は続けていた。     :::::|
      |」__________________________|
240白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:35:57 ID:DIFqNZzW0
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━━━━━┓
┃飯┃おにぎり                          ┃☆★★★★★★┃同盟:−    仇敵:−
┣━┻━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━┳━━━╋━━━━┳━━┻━━━━━━━━━━━┫
┃能  力┃身 04 ┃統 08 ┃知 05 ┃政 07 ┃繁 05 ┃合計 29 ┃ラデル他二名 支持率:86%
┣━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━┻━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━┫
┃総人口:18430人 総兵力:1820人
┣━━━━━━━─国土─┓4コマ3村 総収穫:小麦12500石/年 米6900石/年
┣━━━┯━━━━━━━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┠───┘18年12月:状況:同盟軍第一次北伐開始

┃ 紅玉同盟は遂に撃滅すべき敵の下へ軍を進発させた。
┃ 総大将たる魔術師の下、精強な攻撃軍が進軍を続ける。

┃ 平和という名の歴史の箍は、外れ落ちた。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
241白茶  ◆1gz0SP9xx2 :2008/08/08(金) 00:36:32 ID:DIFqNZzW0


                            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄    ̄   ̄    ̄
                          /     To Be Continued ─────
                        /____________ _ _  _   _  _   _
                      //    \\
                    //        \\
                  //            \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄  ̄   ̄    ̄   ̄    ̄
                //                \   ┼ ! i ! i ! !  i   !   !   i
_______//                    \_______ _ _  _   _  _   _
              /                      /        /
            /                      /        /
_____/                      /        /
                                /        /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

.
242BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:03:14 ID:W+TPKS4E0
     ___________
   /    ★          /
   \                   〈
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      ┌───────┐
○ 〈   ─ ├─┤  ─      〉      │ FILE No.8 本編 |
┼ \____\/______/     └┬──────┴───┐
│_/                  \       │ 統治は、もう疲れました |
(__                    \      └──────────┘
│ (                     \ ── 18年5月 ジェルティス神殿
│ (                      \
243BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:14:53 ID:W+TPKS4E0
     ┌───────────────────────────────────
     │ハァ…。いい加減もう物事決めるのとか飽きた。
     │我は教皇だぞ?聖職者のトップだぞ?一般人の統治の仕方など知らん!
     │でも代わりの奴いねーし。枢機卿の奴らも結局は同じなんだから…。
     │頼む誰か来い!今すぐ来い!次の報告が良い物でありますように。
     └───────────────────────────────────
                   〇
                    。

                     ゜
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(‐∀‐ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /         ___                      .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   Ф | ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄.|/
              (   ,, ・)┌────────────────────────
            / ̄ ̄ ̄)< 猊下。ライ様が謁見を求められておりますが。
          <____)└────────────────────────

  |i|`ー────────────────────────────────´|i|
  |i|  結構、今の仕事に不満を抱えている教皇猊下であった。              |i|
  |i|  それは、長年エクスデスのお告げを聞いて、民達を治めていたからである。 ....|i|
  |i|  神の言葉を伝えるだけなので、簡単であるが、民達の意見を聞き、       |i|
  |i|  自分でよく考えるて決める統治の仕方は慣れていなかったからだ。         .|i|
    `─────────────────────────────────´
244BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:16:05 ID:W+TPKS4E0
     ┌───────────────────────────────
     │宜しい。ライをここへ通せ。(来い来い来い来い来い来い来い来い)
     └─────────v─────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                             .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/☆\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (   ,, ・)┌────────
            / ̄ ̄ ̄)< 了解しました。
          <____)└────────

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|             その願いは届いたのか否か。               |i|
    `──────────────────────────────´
245BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:17:05 ID:W+TPKS4E0
    ┌──────────────────────────────────
    │それで?何のようだライ。伝令じゃないところを見ると、重大な事のようだが。
    └─────────v────────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /         ___                      .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   Ф | ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄.|/
              (   ,, ゚)┌────────────────────────
           /~~~~~~~〉< 流石、教皇猊下。では早速、話させて貰いますが…。
           .<____〉└────────────────────────
246BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:18:50 ID:W+TPKS4E0
  ┌──────────────────────────────────‐
  │率直に言いますと、宗教関係以外の統治は、全て私に任せて欲しいのです。
  └───────v───────────────────────────
        ┌────────────────────────────
        │い、いきなり何だ。理由を言ってみよ。(キタコレ、キタヨコレ)
        └───────v────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・* )                    __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /         ___                      .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   Ф | ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄.|/
              (   ,, ゚)
           /~~~~~~~〉
           .<____〉

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|                答えは、成であった。                    |i|
  |i|      神を味方に付けるとこうもあっさり願いが叶うのだろうか。     |i|
    `──────────────────────────────´
247BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:20:08 ID:W+TPKS4E0
  ┌────────────────────────────────‐
  │恐れながら、猊下の立場は聖職者の上に立つ身。
  │教徒はともかく、国の民達の全てを治めるようなお方ではありません。
  └───────v─────────────────────────
        ┌──────────────────────────────
        │確かに、我は一般人達の心は読めない。今まで苦労したものだ。
        │だが、貴公に全て任せては、私の立場が…。
        └───────v──────────────────────‐
  ┌───────────────────────────────────────
  │大丈夫です。皆の前で私を任命すれば良いのですから。
  │それに、私が提案したことは全て猊下に通達し、最終的な決定は猊下がすれば良いのです。
  │もちろん、猊下が提案なさっても宜しいですから。…これで、どうでしょうか?
  └───────v───────────────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /         ___                      .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   Ф | ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄.|/
              (   ,, ゚)
           /~~~~~~~〉
           .<____〉

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|             多少議論とはなったものの、                  |i|
    `──────────────────────────────´
248BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:21:29 ID:W+TPKS4E0
        ┌─────────────────────────────
        │…分かった。貴公に、宗教、それと軍務以外の仕事を任せる。
        │職名は、王…いや、皇帝としよう。貴公に、皇帝の職を任じる。
        └───────v─────────────────────‐
   ┌────────────────────────────
   │…お、お待ち下さい。何故、軍務の仕事を除かれるのですか!
   └───────v────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /         ___                      .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   Ф | ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄.|/
              (  ,,;゚)
           /~~~~~~~〉
           .<____〉

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|         教皇はすぐに、ライへ皇帝の職を任じた。            |i|
  |i|         だが、ライは軍務を除かれた事に焦った。               |i|
  |i|  今回の狙いがそもそも、全軍隊の掌握を図るものだったからである。  |i|
    `──────────────────────────────´
249BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:23:55 ID:W+TPKS4E0
        ┌────────────────────────
        │軍務は、キルヴァスに任せるつもりだ。
        │丁度、奴のところは騎馬隊を編成しているからな。
        └───────v────────────────‐
   ┌──────────────────────
   │…分かりました。軍務は諦めましょう。では…。
   └───────v──────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /         ___                      .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|   Ф | ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄.|/
              (   ,, ゚)
           /~~~~~~~〉
           .<____〉
250BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:25:41 ID:W+TPKS4E0
                          ・

                          ・

                          ・

     ┌───────────────────────────────
     │よく来たな、キルヴァス。早速だが、貴公に全ての軍務を任せたい。
     └────────v──────────────────────‐
  ┌─────────────────────────────
  │…また急ですね。もちろん猊下のお望みとならば引き受けますが。
  └────────v────────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                             .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/╋\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (   ,, `)
            / ̄ ̄ ̄|
          <____|

  |i|`ー─────────────────────────────´|i|
  |i|         そして、教皇は、キルヴァスを神殿に呼んだ。             |i|
    `──────────────────────────────´
251BLACK ◆LOa51m/X6I :2008/08/09(土) 10:27:48 ID:W+TPKS4E0
     ┌───────────────────────────────
     │だが、この神殿では馬は生きれない。ライトキースでは遠すぎる。
     │なので、貴公にはアトランジェスを治めてもらいたい。
     │ジェスターには神殿へ来てもらう。あいつには荷が重かったかもしれん。
     └────────v──────────────────────‐
  ┌───────────────────────────
  │…分かりました。ですが、とりあえず最初にジェルティスの
  │軍の再編を考えておきます。1000人もの兵士がいますから。
  │もちろん再編後にはアトランジェスにも兵士を置きますが。
  └────────v──────────────────‐
                        ___
                    < ★  /
__|__|__|_.        ♀(・∀・ ,,)                  __|__|__|__|__
_|__|__|_.    /    |と ̄ ̄ ̄\         ./|       |__|__|__|__|_
__|__|__/  /       .| (____>    //    /|__|__|__|__|__
       /  /                    //    //
      /    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/    //
     /                             .//
    | ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄/╋\ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|/
              (   ,, `)
            / ̄ ̄ ̄|
          <____|
252BLACK ◆LOa51m/X6I
┌───────────────────────────
│さて、ここでは馬は使えない。どうしたものか…。
└──────v────────────────────‐
   | |    /╋\
   | |   (,, `∀´)
   | |  / ̄ ̄ ̄|
   | |<____|
   lニニニニニニニl
     | |   | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

┏━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┠───┘18年5月:教皇と皇帝と皇軍総司令官

┃弟と同じく、頂点に立つことを目論んだが、軍務の担当は除かれてしまったライ。
┃だが、皇帝という立場はかなり大きいため上手くやれば教皇以上の権利を狙えるだろう。

┃そして一方、全ての軍隊を掌握することの出来たキルヴァスは、まず最初に、
┃ジェルティス神殿にいる1000人の軍隊を再編しようと考えていた。
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛