やかんとナナカマド

　　　第一部 - その願望に色があるとしたら
　　　　 ｜
　 　　　├━　第一話　-　帰郷
　　　　 ├━　第二話　-　幼馴染
　　　　 └━　第三話　-　繋ぐ手、絡む腕　３３コマ


　　　※アメンボ大家族は別の機会でよろしくお願いします

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:.... /:../　/: |＿∧＿r､ヽ＿___Y, _＿､i__...__,/___＿_l ヽ＿___Y__｜　やぁ…お帰り、悪いね迎えが出来なくて……｜
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二二二/し､二）二二二二vV二二二,,v二ヽ / /;/　r､
人/VヽC/、入从,jji从l人V;;,,jijkVvｗWv vl:」|,/,/入从,jji从l人V;;,,j

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　村の診療所で開業しているその人に、
　　 　 まだ��私�≠ﾌ背が胸まで届かない時分から随分と世話になった

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　 |　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 r――――――――――――――――――――‐､
　　 | 　 ,ｗ､イ　　　　　　　　 　　|　　　　祭も近いし、活発なのは良いんだが､ 　　　｜
　　 | 　ヾ;;：;"ｽ　　　 　 　 　 　　|　毎日これじゃあ絆創膏が足りなくなってしまうね　|
　　 | 　そ;;：;`”ﾚ 　|￣￣￣￣￣`ー―――7――――――――――――――――'
　　 | 　ム；::':ﾞ；>　 |　.お疲れ様です。それで…あの子は？.｜
　　 | 　,ｊ、,；::::;.i、　|＿＿_　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|
　 　| 　〉::;；":::７ 　　　　　∨
　 　| 　ﾒ,；:";:；ｙ' 　　　＿∧∧＿　　._∧＿∧＿_　　＿＿＿＿_
　　 | ＜_`'Ｙ'i＾_'＞　ｆﾞ 　(*ﾟーﾟ) 　ﾞY´（´ｰ､｀,, ）　 `Y´　　　　　　∧＿∧
　　 |_|　l　￣　 l　|__|＿_ﾉ,ヽ)J＿＿ｌ__,l, V,l　!l＿＿|＿＿_ ﾊ,,ﾊ （∀ﾟ*　）
　／.｜ l　　 　 l　ｌ /__,く,,＿：l＿＿,l_,,ﾉ_,, l!_,ﾉゝ＿_ﾞ､＿＿(*ﾟャﾟ)l!　　　 つ
''　 　 `''ｰ――ｰ''´.l_｣rﾍヽ_,),)　　l_｣| （_,,（_,,ノ　　 ｌl_｣l_｣　 (,,　っ(l　,y　〈
　　　　　　　　　　　　[三]　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 (_ﾉ,) （_,,ﾉヽ_,,,）

　　　　　　　　　　r――――――――へ―――――――――､
　　　　　　　　　　|　軽い捻挫だったよ。冷やして大人しく、ね .｜
　　　　　　　　　　|　 そうすれば二、三日で腫れは引くから　 . ｜
　　　　　　　　　　`ー―――――――――――――――――''

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　毎年風邪を引いてしまう��私�≠ﾆ、言葉を奏でてくれる彼
　　　　 その構図が、父を亡くした��私�≠ﾌ心を少なからず埋めてくれた

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=
　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　 |
　　 | 　 ,ｗ､イ 　 　 . r――――――――――――――――――､
　　 | 　ヾ;;：;"ｽ　 　 ｜ 行こうか。医務室の方が冷房が効いてる ｜
　　 | 　そ;;：;;”ﾚ　　 ｜ その服じゃ流石に暑いんじゃないかい？ . |
　　 | 　ム；::':ﾞ；>,　　 `ー――――――7――――――――――‐'
　　 | 　,ｊ、,；::::;.i、
　 　| 　〉::;；":::７'
　 　| 　ﾒ,；:";:；ｙ' 　　　_＿＿＿＿　　_＿＿＿__　　＿＿＿_
　　 | ＜_`'Ｙ'i＾_'＞　ｆﾞ 　　　　　.　ﾞY´　　 　 　 .`Y´
　　 |_|　l　￣　 l　|__|＿.∧∧＿＿_ｌ_,∧＿∧＿__|＿＿＿ﾊ,,ﾊ
　／.｜ l　　 　 l　ｌ /＿(。。*)､＿_,l_,（ｰ､｀；,,）＿_'ﾞ､＿＿(*^ャ)')
''　 　 `''ｰ――ｰ''´.l_｣.r(ｽ.,ヽ),,ゝ l_｣| ﾉ/　ry,〉 　ｌl_｣l_｣ 　 (　　 ´
　　　　　　　　　　　　[三](_,l!_」　　　ん､_l__,)ゝ　　　　　　<_(_ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （_,,ノ_」
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　|￣￣￣￣￣　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　|　……都会の夏に比べれば天国ですよ　|
　　　　　　　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　息が、漏れる……苦しい、胸が…

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

;::.. ... ..　　　　 　 　 　 　 　 　 rﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､
;::.. ..　..　　＿＿＿　　　　　　 lzl 　ﾊﾊ : lzl
;::.. ... .　　|　　　　 .|　 　　　 　lzl　(,ﾟ‐ﾟ,)::lzl
;;:.. ... .　　| 「￣,|　 |　　　　 　 lzl　/　 l　lzl
;:::.... .. .　 |｜//| o.|. 　 ∧___∧ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'
;;::...　　　 |｜/. |　 |.　 （,；´,ｰ｀）　　　　　　　　　∧∧
＿,,＿＿_|,､,￣,､,､,|＿,,ﾉ/. ry,{＿,,＿,,＿,,＿,,＿(_‐ li!)＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,＿,,
　　　　　ﾐ; ; ; ; ; ; ;ﾐ　 く、_l__,)ゝ　　　　　　　　 ｨし　 !
　　　　　 ~"~"~"~"　　（_,,ﾉ`Ｊ　　　 　 　 　 　 [ﾉ：_,,,>
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 (,,ヽ_〉
　　　　　r――――――ﾍ―――――――――――┐
　　　　　|　　 昨日になって容態も落ち着いてね　　　｜
　　　　　|　安臥は必要だけど、話すのに労はない 　 |
　　　　　`ー――――――――――――――――一'

　　　　　r――――――――‐､
　　　　 ｜　入りますよ……　 ｜
　　　　　`ー―――7―――一'

;::.. ... ..　　　　 　 　 　 　 　 　 rﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､
;::.. ..　..　　＿＿＿＿. 　 　 　 lzl 　ﾊﾊ : lzl
;::.. ... .　　||　　　　　 |　 　　 　lzl　(,ﾟ‐ﾟ,)::lzl
;;:.. ... .　　|| 　 ∧＿∧　　　　 lzl　/　 l　lzl
;:::.... .. .　 ||　 （　　　,,,）　　　　`ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'
;;::...　　　 ||oと〉　 T ,,l.　 　∧∧
＿,,＿＿_||,､,く,,＿入,,ゝ_､,(ﾟili　 )＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿,＿,,
　　　　　ﾐ; ; ;（_,,ノ､_,,）. 　 ﾉ∪,,i
　　　　　 ~"~"~"~"　　　く[三],l
　　　　　　　　　　 　 　 　 (_ﾉ,,)

　　　　　　li　　　　　　　　　　　|l　　　　　　　∧　　|l i
　　　　　　|　　　　　ll　　 　 　 　il　 　 　 　 /,ハ　　　　　　　 「｀l　　 __
　　　　　　|!　　　　　l　　<´￣￣｀ヽ＿＿／'　　|　　　　　　l二　二､「 |_〉
　　　　　l ||　　　 　 l|　　　＼､:..,　´　　　 ｀ヽ .::,'. l |　　　　　 /_/　//´
　　　　　 !l!i　 　l|!.　 　 　　　 Y:.　　　　　Tヽ Y　 i!l　　|li.　　　　〆/
　　　　　　| l　　li　　　　　　　 l:.　=＝ 　 └'|i |　　　　 i!l 　　 　 ￣　<ﾆﾆﾆ>
　　　　　 | l　　 |!　l!i　　　　　 ゝ、　　-‐　 |!i,ﾉ　ノし　　　　　　　　〈二二二´ ]
　　　　　 ｜!　　　　　　　　　　 r‐- ､,y―-<´　 ⌒)て　 　 　 |! 　 　 　 　 / ./
　　　　　　 　 　 i, 　 　 　 　 ,-┴ 　「 o　 ‐┴-､　 「´　　　　 il　　　　　／／
　　　　　　　　　|l　　　　　／　 　　〈　　　　　　 ',　　ビクッ　　　 　　　 ￣
　　　　　　　　　l!　 　 　 / ..::〈 　 　 〉o　　　.::〉::.l
　　　　　　..;;iill||llii;;....;;iill||llii;;....;;iill||llii;;....;; iill||llii;;....;;iill||llii;;....;;iill||llii;;....;;iill||llii;;..
　　　　..;;iill''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ''llii;;..
　　　　''llii;;.　　　　　　　　　　　　　　お母さん……　　　　　　　　　　　 　..;;iill''
　　　　''llii;;.,,　　　 ,,,..　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..;;iill''
　　　　　　ﾞ'':ill||l!:''"ﾞ'':ill||l!:''ﾞ''::ill||l!::''"''::ill||l!::''ﾞ''::!ll||ll;:''"ﾞ''::!ll||ll::''"ﾞ''::!ll||ll::''::

:::::......　　─━　ねぇ、夏のうちに一度くらい……　━─
::::::......　　
::::::::.........　　　　　　　　　　　　　　　─━　何処かに連れて行ってあげられないかしら？　━─
::::::::::...........　　　　　　　　　　　　　　
:::::::::::::............　　 　 　 　 　 　 　 ∧∧　　　　　 ∧∧
::::::::::...........　　　　　　　　　　　　(,,, ー)　∧∧　(д ,,,)
::::::::.........　　　　　　　　　　　　　(　　つn(ヮ^*oと　　 )
::::::......　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ. r l　ゝ、　y'　l　r i
:::::......　　　　　　 　　　　　　　 (_,,ノ､」 　 uﾞﾞu~　(_,ﾉ,」
　　　　　　　　　　　　　￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─━　そうだな……今朝、新聞で読んでたんだが……　━─

　　　─━　市の方へな、テレビを見に連れて行こうかと思ってる　━─

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　　　　　　　……もう少し贅沢させてあげられないかしら？
　　　　　　　　　　　来年から学校に行くんだし……

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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 r‐､
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |::.. ＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |;::.. 　 ヽ
　　　　　　　　　　 く´￣￣￣ ＞'し'てﾉ:..　　　 |
　　　　　　　　　　　 ＼､,　 ／　　　　　　　 ヽ　|
　　　　　　　　　　　　　＼/;::..　―一'　　　 ｰ∨
　　　　　　　　　　　　　　 |::..　 　 　 　＿　　　|
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　　　　　　　　　　　　　　　＼::... 　 　 ￣　 ,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞　　 　 　 <

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　　　　　　　　　　　　　何だ、知らなかったのか？
　　　　　　　　　　　新聞くらい、読んでおかないとな

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　 　 　 　 　　　　　　　　 ,へ　　 　 　 　　 ／^!
　　　 　 　 　 　 　 　　　 |:..　＼　　　　 ／　　|
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　　　　　　　　　　　　　　|／:.. 　 　 　　｀ヽ　 /
　　　　　　　　　　　　　　′-､　　　r―　　Ｙ
　　　　　　　　　　　　　　l;:..　 ､＿　　,xx、. |
　　　　　　　　　　　　　　ゝ、:. `ｰ'　　　　 ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　>:..　　　　＜

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　　　　　　　　　　　　　　　アポロ１１号さ

　　　　　　　　　　　　　　　　……え？

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　　　　　　　　　　　　 li==r==y=================il
　　　　　　　　 　 　 　 |　ヽ ﾙ';;　　//||　 // //　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 | 　 〉/.　　// :||. // //. 　 　 |
＿__　　　　　　　　　　 |　ノゞ、　//...::||//　/.　　　　.|
＿|_|:.. 　 ｶﾞﾁｬ….　 　 | ﾉﾉ､〈　//　..::||/　∧∧'､-　 | ＿
　 | |::...　　　　 　 　 　 |ﾙﾘﾙﾘ＿_＿_.:||＿(‐､ﾟ ,)＿＿||＼ﾄ-､
＿| |:::...　　　　　　　　　「|_,,-''''_'ﾞ""_¨"'ﾞ¨ﾞと ノつ..r―|0｡|,;lii|
￣|_|:::::....　　　　 　　　 ﾞ|　＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＼ ＼|,;lii|、
　 |_|:::::.......　　　　　　　 |_il´L!;;;;;;::::::::... .... ..... .. .. . |　 ＼_二__＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 |　 　..:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼|＿＿__|

　　　　　　　　　　　　 li==r===y================il
　　　　　　　　 　 　 　 |　 〉､　ゞ、; : . ||　 // // . 　 |
　 　 さあっ… 　 　 　 | ./ﾉﾙ'､　ヽ;;: ..||. // // 　 　 |
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＿|_|:.. 　 　　　　　　　ん'^ヽ入ノ`く_ゝ||/ ∧∧ 　 　 | ＿
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 |　 　..:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼|＿＿__|

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　　　　　　　それは小学校に入学する前だったんだ……

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　　　　　 (,,,ﾟ ,‐)　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 (‐ ﾟ*,)
　　　 |￣￣￣￣￣|　　　　　　　　　　　　　　 　 　 r(!：　ﾑ
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　　￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣　　　　　　　　　　　　　　　￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣

　　三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二

　　　　　　　　　　　　　……1969年7月20日 午後4時17分
　　　　　ニール・アームストロング船長とクルー達を乗せたアポロ十一号は、
　　　　　　　　　　世界で初めて人間に月の大地を踏みたらしめた

　　三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二

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　　　　　　　　　　《_,, 二ニ）　と[] []´〈 ヽ]　 　 　 　 ___　　　　　__
　　,, -―- ､ 　 　　　　　　　 　 lﾆﾆ申(ﾉ/　　 <γ≡￣`ｭ　　 （二ニ　》
　-　　　　　 -　　　　　　　　　 <_,,ﾉ､_」　　　　　l0√,,ﾟДﾟ)　　　　　￣

　　三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二

　　　　　" That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind. "
　　　　（これは一人の人間には小さな一歩だが、人類にとって大きな飛躍だ）

　　　　　　その言葉と映像を架け橋として未来に託した、青い星の六億人
　　　　　　　　　　キューバ危機が去り、共産圏の多極化が進行
　　　　　　　 東西冷戦の氷が澄んだ水と変わり始めた、その時代……

　　三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二三二

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　世界は宇宙と同じくらい広く見えた
　　　　　　　　　　　　都会は大洋と同じくらい深く思えた

　　　　　　だから、東京に行ったら、何かが変わると思っていた……

　　　　　　　　　 　 　……家族はいつまでも一緒だって

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=


.

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　あの��私�≠ﾍ、何だったんだろう……？

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

:　:　:　:　: 　 　 　ノ⌒`'"~"'ヾ､,,. __　　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:
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　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　あいつは��私�≠�見て、何て言うのかな……？

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=
＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 __　　　 　 　 .__
⊥＿⊥　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |:.|　　　　　　.|;:|
;;::.... ... /L__vwwY jij xv ili jj x iｨ　wY jij xv ili jj x ｨwY jij xv ili jj:.:._　|;:|＿＿＿＿_|;:|,､
;:... 　 /:.ﾚ　7__ ;::..>-‐ﾍl__￣/;;:.　l,￣￣i;;.　　ヽ_　　;;l, __￣/　ヽ ＿_.// !/　/　　/;::../"
::.. .. /:../　/|;;:::.Y::.. ..ヽl, ____i__...../___＿_l, _＿_,,i_＿___l, ____i__...../＿,/｀.　!　　/　 :/ /,〉
:.... /:../　/: |＿∧＿r､ヽ＿___Y, _＿､i__...__,/___＿_l ヽ＿___Y ＿_　//　;::/　 　 /i:../＿
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:/　/:.　| . /|ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆヽv m:..　|l;.|　;:..i　/　　|l;.|/-_ ^__-_=
:.. /::.. /| //|＿,,;＿＿:.../`ｰ',,＿＿;;:..＿＿＿＿;;::..._|入从,jj|l;.|i从l人V;;,,ji|l;.|ijW/、入从
:./| : //|ﾞ/ /.,,,,,,,,,,,,,,,,, :::... ... .∧_∧　　 　 　 　 　 　 /;|__　　,､_、,､
　.|: ﾞ/:..|:../;ﾐ; ; ; ; ; ; ;ﾐ ;;::... ..(；・∀∧_∧　 　 　 　 /;:/ /|　 ／Ｖ＼　'-　　　 　 ∧＿∧
:　|;/::....ﾚ: ﾐ; ; ; ; ; ; ; ﾐ::....Y　∧∧.(,,,´∀)')　　　　/::/ /./　（−・　,,） `.　　ﾊ,,ﾊ（ﾟ∀ﾟ* ,,）
;　|　　/　ﾐ; ; ; ; ; ; ; ﾐ::... 〈　(,,, 　ﾟ)(,,,　　r' 　 　　/::/ /:/ 　 （　　(_,>.　 　 (*ﾟャﾟ)')〉 　 ﾉ
:　|:　/　.ﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐﾐ:::......〜(,,っ, ) .し'"Ｊ　　　 ./;:/ /:/　　　ﾉ r　　）o　　 (っ　r　 r　〈
:　|:./;;;:::::...... ...... .. ... ... . .　 (,ﾉﾞ'Ｊ　　　　　　　/;:/ /;/　　　（_,,,ヽ、)　　 　 (ノﾞヽ)＿）,_ﾉ
:　ﾚ';;::::::... .....(O). ... ... ... .. ..　　　　　　 　 　 /;;/ /;/　　o､　　　＾"¨
二二二/し､二）二二二二vV二二二,,v二ヽ / /;/　r､　　　　　　　　”ﾞ"’''
人/VヽC/、入从,jji从l人V;;,,jijkVvｗWv vl:」|,/,/入从,jji从l人V;;,,j,,jijkVvｗW

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　 li==r===y===========|　あらあら！！　お帰り！！　｜
　　　　　　　　 　 　 　 |　 〉､　ゞ、; : . ||　 // /＼　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　 　 　 　 | ./ﾉﾙ'､　ヽ;;: ..||. // //　 |/
＿__　　　　　　　　　　 |ノ/"　　v) ヽ;:.||//　/.　 　 　|
＿|_|:.. 　 　　　　　　　ん'^ヽ入ノ`く_ゝ||/ ∧∧ 　　.｜＿
　 | |::...　　　　 　 　 　 |＿＿＿＿＿_,||__(,,ﾟ,ヮﾟ)＿＿||＼ﾄ-､
＿| |:::...　　　　　　　　　「|_,,-''''_'ﾞ""_¨"'ﾞ¨ﾞと ノつ..r―|0｡|,;lii|
￣|_|:::::....　　　　 　　　 ﾞ|　＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＼ ＼|,;lii|、
　 |_|:::::.......　　　　　　　 |_il´L!;;;;;;::::::::... .... ..... .. .. . |　 ＼_二__＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 |　 　..:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧ 　.　　∧∧ ＼|＿＿__|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　 ,,,´）　　　(ﾟ；　 )　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 / 　 ,,ヽ|.　　　と 　,,|　＜　た、ただいま…具合どう？.｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　ん､　　 ﾉ 　 　 く_　 ,,ゝ 　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　笑顔は確かに、最期に手を握った時と、
　　　　　　　　　　　　　　殆ど変わっていなかった

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　／￣￣￣￣￣￣＼　
　　　　　　|　はい、この通り　|　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　＼＿＿　　＿＿_,／　｜　ちょっと！　お母さん！　.｜
　　　　　　　　　　 |／　　　　　　　＼＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿／r―――――､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　　　　　　|　………… ｜
.　　　　　　　 　 ∧∧　ｽｸｯ　　　　　　　　　　　 。｡　　　　　　　　｀y――――‐'
　　　　　　　 　 ( ﾟ,ー)　　　　　　　　　　　　∧∧ ﾟ 　 　.　∧__∧
　　　　　　 　彡(,,　つ . 　 r――ｩ'､　　　　(っﾟ； )　　　　（‐､｀ ；,）
　 　　　　　|￣￣￣￣￣| |0o　.:;|｡|　　　　と[ノ l.　　　　 ﾉV i_,,li
　　　　 　　| r―――‐ｭ |￣￣￣￣|　　　 ﾉ：＿,>　）) 　く＿,[_ﾉゝ
　　　　 　　|_|l　 　 　 . l|_|　　　 　..:::|　　 　 (,ノゝ　　　　　(_,,ノ_>
　　　　　￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　ただ、顔も、手足も、蝋のように白かった

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=



　　　.　　　　 　 ∧∧
　　　　　　　 　 (　,ー)　　　　　　　 　 　 　 ∧∧　　　　　∧__∧
　　　　　　 　　 (,,　つ . 　 r――ｩ'､　　　　(っ 　).　　　　（− 　,,）
　　　　 　　|￣￣￣￣￣| |0o　.:;|｡|　　　　と[ノ l 　　　　 ﾉV i_,,li
　 　　　　　| r―――‐ｭ |￣￣￣￣|　　　 ﾉ：＿,>.　　 　く＿,[_ﾉゝ
　 　　　　　|_|l　 　 　 . l|_|　　　 　..:::|　　 　 (,ノゝ　　　　　(_,,ノ_>
　　　　　￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣

　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　 　 　 　 |　 ほんと、ありがとうねぇ、本当に……　 |
　　　　　　＼＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　 　 　 ∨

.　　　　　　　 　　∧∧　⌒))
　　　　　　　　　 ( ^,ー)')∧∧　　　　　　　　　　　　　　　∧__∧　……
　　　　　　　　　r',っ y´ (ーﾟ*,)―ｩ､　　　　　　　　　　　（,； ´, ‐）
　 　　　　　|￣￣￣￣｀(^[ノヽ　.:;|｡|　　　　　　　　　　　 |ﾞヽ],∽
　　　　 　　| r―――‐ｭﾉ：_,,人￣￣|　　　　　　　　　 　 !,､＿：ゝ
　　　　 　　|_|l　 　 　 . l|_(_(_ﾉ´ 　...:::|　　　　　　　　　　　（_,,ﾉ_〉
　　　　￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　��私�≠ﾍ……

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　　r――――――――――――――――――‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　――さん、毎日家を掃除していたよ　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　君が帰った時の為、ね…… 　 　　. |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　あの人のひたむきな強さには恐れ入るよ　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ー――――――7―――――――――――'

　　　　 　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　　 　 　 　 ∧__∧
　　　　　　　　　　(:｡::っ)　　　　　　　　 　 　 　 （ ,,, ´,ｰ）
　　　　　　　　　　ﾉ∪：l　　　　　　　　　　　　　 ﾉ i　lﾞVl
　　　　　　　　　 く[三],i　　　　　　　　　　　　　ん「_,ﾉ ,,!
　　　　　　　　　　 (ノ､)　　　　　　　　　　　　　　 し'ヽ,）
　　　　　￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣
　　　　　　　　　　　 |＼
　　　 ,〜'⌒〜'⌒〜'　 ⌒〜'⌒〜'⌒〜'⌒ヽ、
　　　 )　　　ぁ…あ、ほ、んとうの事……　 (
　　 (´　　　　　　言って下さい……　　　　　｀)
　　　｀)　　　　　　　先生ぇ……　　　　　　　(´
　　　　｀〜'⌒〜'⌒〜'⌒〜'⌒〜'⌒〜'⌒〜'

;::.. ... ..　　　　 　 　 　 　 　 　 rﾆﾆﾆﾆﾆﾆ､.　　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣＼
;::.. ..　..　　＿＿＿　　　　　　 lzl 　ﾊﾊ : lzl　　　 　 　 　 ｜ 　………… 　｜
;::.. ... .　　|　　　　 .|　 　　　 　lzl　(,ﾟ‐ﾟ,)::lzl　　　　　　　　 ＼＿＿＿＿＿／
;;:.. ... .　　| 「￣,|　 |　　　　 　 lzl　/　 l　lzl
;:::.... .. .　 |｜//| o.|　　　　 　 `ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ'∧∧　　　　　　 ∧__∧
;;::...　　　 |｜/. |　 |　　　　　　　　　　　　(:｡:::‐)　 　 　 　 （‐､ ｀,,,）　　　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿,,＿＿_|,､,￣,､,､,|＿,,＿,,＿,,＿,,＿,,＿ ﾉ∪：l＿,,＿,,＿,,._lVﾞ i　l.＿　＜　　　そうだ……悪かったね、
　　　　　ﾐ; ; ; ; ; ; ;ﾐ　　　　　　　　　　　 く[三],i　　　　 　 く,,__「_人　　　.|　家族の君には、話さないとな
　　　　　 ~"~"~"~"　　　　　　　　　　　　 L,l,i　　　　　　　（__ﾉ,,」´　..　　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　　　　　　本当ならこんな診療所じゃなくて、　　　　 　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　　　市の方のちゃんとした病院に入るべきなんだが…… 　.　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 重い。流麺祭まで保つかどうかも……全力は尽くすが……　 ｜

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::::::.......　 　 　 ﾚ'　　 '⌒:. 　 ／
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:::::::::::......... 　 　厂`ｰ"｀ﾉゝ　　 　 　 　 　 　 ||　　ようっ！　　||
::::::::::::.......... 　_,';,, 　 　「｡ i!　　 　 　 　 　 　 ||　　　　　　　 　 ||
:::::::::::::..........　「 　 　 　|　 |〉 　 　 　 　 　 　 `============"
::::::::::::::..........　〉 　 Y 　| ｡ﾞ､
::::::::::::::........... ′　 .|;:,.ﾉ 　 |
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:::::::::::::::::..........|;;::.__ﾉ;:..人,-､),〉
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::::::::::::::::::.......く;;:..._,「　o|:. 　|
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:::::::::::::::::::::::::::::: : |;;;;;::|;;::.| ::::::::::::::::::::::::::::::..............

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝

　　　覚悟と実感は、どれだけ似せてもやっぱり、別物なんだ…

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　「もし母が亡くなったら」
　　　　　　 　��私�≠ﾍ心に決めていた事が一つ、あった

　　　　　父が生きていたら、何かが変わっていたのだろうか……

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　＼从从／
　　　　 　 　 　 　 ∧∧　　　　　　　　 　 　 　 ∧__∧　　　　　　 ／::.
　　　　　　　　　　(::｡ﾟ ‐)　　　　　　　 　 　 　 （ ,,, ´,ｰ）　　　　 ('（∀::.
　　　　　　　　　　ﾉ∪：l　　　　　　　　　　　　 ﾉ i　lﾞVl　　　　　 ヽ　 ::.
　　　　　　　　　 く[三],i　　　　　　　　　　　　ん「_,ﾉ ,,!　　　　　　 l　::.
　　　　　　　　　　 l_,l,ﾉ　　　　　　　　　　　　　 （_,ﾉ_」　　　　　　　し'::.
　　　　￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣　 ￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　「別れた時より痩せたな」 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　未来への砂時計……

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,-､　　　　｜　　 …………！　　｜
　 　 　 　 　 　 i´＼.　　　　　/:.. |.　　　 　＼＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　 　 　 　 |::..　＼　　　/::..　|
　　　　　　 　　 |;:...　-‐`ー".　 、|
　　　　　　　　　ﾚ´　　 　 __　　　ヽ
　　　　　　　 　 ′　　 il!<rﾞ〉　　 〈|
　　.　　　　　　 |::...　　ﾞﾞ i厂. ＿ 　 !
　　　　　　　　　､::... 　 　j　〈; Y.　/
　　　　　　　　　　ゝ　　 ﾟ　　￣／
　　　 　 　 　　　/;;::.. 　　　r' ´

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　涙が出るのは、変わらなかったからだと思ってた
　　　　でも今は、誰かが砂時計をひっくり返していた事に気付いたんだ

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　　父は……

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　∧_∧　　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(･∀･；)　(ﾟДﾟ；).　　∧_∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 o( つつ　. lﾞ 　J〜　(д｀；)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し'ﾞJ　　 ∪Ｊ. 　 　と　 ﾉo
　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧∧,／Ｖ＼　　　　　　　 　 　 　 　 　 (,,ﾉ_)
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ( 　 ili/)Д・；）
　　　　　　 　 　 　 　 　 　　/　　r'　と,, ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　く,,＿,ﾉ! 　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 (ノ`J し'´ヽ_ﾉ

　　　　　　　 　 ∧__∧
　　　　　　　　 （三三 ）
　　　　　　　　 ﾉ三三,|
　　　　　　　　ん三三i!
　　　　　 　 　 （__,ﾊ,,」

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　父は、自殺した。二十一年前の流麺祭で……
　　　　　　　大好きだったナナカマドの木で、首を吊って……

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=
:::::.........
::::::::..............
:::::::::::................
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　）　　ゎぁぁあぁあぁああぁあぁ……　ノ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　おい…――？　　／

　　　　　 　 r―――――――――――――――――――――､
　　　　　 　 |　びっくりしたぁ…あの人いきなり泣き出して……　　|
　　　　　　　`ー――――――v―／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　お兄ちゃんに抱きついちゃうんだからなぁ…… 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧_∧　 ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　(；　 ･)　(дﾟ；,)　∧_∧　 　┌―――――┐
:　ﾚ';;::::::... .....(O). ... ... ... .. ..　(,, 　 )　 (　 ,,l　 (,, ´ ‐)　　<　　………… ｜
二二二/し､二）二二二二vV二二二,,v二ヽ　(,,　 )　　. └―――――┘
人/VヽC/、入从,jji从l人V;;,,jijkVvｗWv vl:」|,/,/入从,jji从l人V;;,,j,,jijkVvｗW

　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |　　？　……どうした？　黙っちゃってさ…… 　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨

　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　　∧_∧　 　　　　　　　　　　　 |￣￣￣￣￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(；･д) 　 ∧∧　　∧_∧　　<　 い、や、別に　.|
:　ﾚ';;::::::... .....(O). ... ... ... .. ..　　　　　(,, 　 ) 　 (；ﾟд)　 (∀｀；彡　.|＿＿＿＿＿＿＿|
二二二/し､二）二二二二vV二二二,,v二ヽ　(　 ,,l　　 (,,　 )　
人/VヽC/、入从,jji从l人V;;,,jijkVvｗWv vl:」|,/,/入从,jji从l人V;;,,j,,jijkVvｗW

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　やっぱり観光客じゃ無かったんだ……. ）
　／　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ）
　　ｹﾝｹﾝ　　　　　　　　　　　　　 　〜〜〜○〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　０
　　　／　　　　　　　　　　　　　　∧_∧　 o
　　　　ｺﾞｳｺﾞｳ　　　　　　　　　　(,, ´ ‐)
　　　＼　　　　　　　　　　　　　　(,,,　 )
　　　WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjj
　　　::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::: |:::::::::::::＿::::::::

　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:

　　　　　　　　なんであんなに、哀しそうだったんだろ……

　:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　- = To be continued = -

あぁ、まただ…すいませんすいません；=∀=)

>>90と>>91の間


　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　違う……違うんだ……

　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　 li==r==y|　忙しいのに…すまないね…　 |
　　　　　　　　 　 　 　 |　ヽﾙ'　＼＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　 　 　 　 | .　i_i　 　 // :||.　 　 ∨
＿__　　　　　　　　　　 |　ノゞ、　//...::||//　/.　　　　.|
＿|_|:..　　　　　　 　 　 | ﾉﾉ､〈　//　..::||/∧∧∧∧ . | ＿
　 | |::...　　　　 　 　 　 |ﾙﾘﾙﾘ＿_＿_.:||_.(,,‐ｰ(ﾞ*　 )_ |.|＼ﾄ-､
＿| |:::...　　　　　　　　　「|_,,-''''_'ﾞ""_"'ﾞ '´つと[ノT,)_,,|.|0｡|,;lii|
￣|_|:::::....　　　　 　　　 ﾞ|　＿＿＿＿＿＿＿ﾉ＿,,ゝ ､ ＼|,;lii|
　 |_|:::::.......　　　　　　　 |_il´L!;;;;;;::::::::... .... ..... ∪ヽ)|　.＼_二__＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　 |　 　..:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼|＿＿__|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧＿∧　　 　 　 　 　 ..:::;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　´, ‐｀）　　　　　　　　 ... ..:::;＼

　　　　　 ハハ.　 ,へ
　　　　　(∀‐；) （　　`(〆)
　　　　　 S)ﾞﾞ )､ノ
　　　　　　|　|

　　　　　　∧
　γ´￣￣　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　｜　感想・保守などなど、作品にお付き合いして下さる皆さん、　｜
　｜　　　　　　　　本当にありがとうございます。　　　　　　 　 　 　 .｜
　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｜
　｜ 　……実を申しますと、この夏から再来年の受験に向けて　 . |
　｜　　本格的に対策を始める次第となりまして、スレの更新が　 ｜
　｜ 　どうしても滞りがちになるかと思います。申し訳ありません。 |
　 ゝ､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,,ノ

　　　 　 ハハ　r―-､
　　　　 (*=∀(〆) ）) 〉　　…図ﾗｽﾞﾓ、AAﾆ親ｼﾐ始ﾒﾃ ﾁｮｳﾄﾞ
　　　　 人_,ﾍ)へ 　 ノ　　　一年ﾃﾞｽ。感慨深ｲ…
　　　　　（＿_,ノし'´

　r―――へ―――――――――――――――――――‐､
　|　それと主人公の眼の形がころころ変わってすいません..｜
　|　前から悩み続けているんですが……決めかねていて… |
　|　今から寝ます。ではでは、第四話でお会いしましょう…　.|
　`―――――――――――――――――――――――‐'

おっつー！

お疲れー
>>103
自分のペースで投下すれば良いと思うよ

なんかこう、じんわりｷﾀ…　この空気感好きだなあ。
受験、頑張ってください。

なんかメッチャいい話になりそうな予感がする
遅くなってもいいから絶対に続き描いてね待ってるよ！

しんみりする感じでいい雰囲気だねぇ・・・

　　　　　　　　　 　 　 　 :::ハハ::　　　/Vﾞ＼∧∧
　　　　　　　　　　 　４､ ::(ili=д)::　　（∀‐,, ）*ﾟ ‐)∬
　　　　　　　　　 ＿,ノ｀Y´(,,っ了　 　 ヾ∽lノ!ヾlっ旦
　　　　　　　　 〈＿r(〆)　 / |亅　 　 （づと,ﾉ､__,,]つ
　　　　　　 ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣

　　　　 　 　 　 　 　　　　 ∧
　　　／￣￣￣￣￣￣￣　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　 　 |　 　夏季休暇が明けてからというもの、AAの創作力が芳しくなく、　　　　　　　　　　　 |
　 　 |　 　勉学との狭間で悶々と過す次第、一身上の都合で申し訳ないのですが､　 　 　　|
　 　 |　 　受験を終えるまでPCを封印する事にしました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　 　 |　 　続きは必ず描きます。それまで待っていて下されば幸いです。　　　　　　 　 　 　 |
　 　 |　 　たった三話でしたが、付き合って下さった方々、ありがとうございました。 　 　 　 |
　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　　　　　　　　　　　　 r ､
　　 　 　 　 　 　 　 　 |:. ＼　　　　　 　 　 　 　 　 , -―┐
　　　　　 　 　 　 　 　 |;:..　 ＼　　　　　　　　　 ／: . . 　 |_,,.. -―ｭ
　　　　　　　く´￣￣｀`|;::.. . 　_>、　　 　 　 　 /::..　　-‐〈;:: ...　 ／
　　　　　　　　＼ ..::;;／´　　　　.:ヽ 　 　　　 ,'´　　　　　 ｀ ､／
　　　　　　　　　 ＼,′　　＿ 　　.::', 　 　 　 l;:.　　-t::rｧ､　 |‐､
　　　　　　　　　　　l　　　「:r!｀､i,...::;|　　r;‐-=､　,､x､￣ 　､_j;:. ヽ
　　　　　　　　　　　 ､-‐　｀´　'j`..:;ﾉ　.〈;ｰ､ノ　｀ヽ_　　r一'´､:..　ﾍ　　　　　　　　 　 　 　 .....:::;;┃や
　　　 　 　 　 　 　 　 `ｰ‐､　　　〈;7　 <_弐､_≡_,,=>､ノ`ヽ　 ＼:.. ﾍ　　　　　　　　　　　　.....:::;;┃か
　　　　　　　　　　　　　<_厂￣工!_⌒ヽ `tｰ-´、:..　ﾉヽ､_ ||`ｰ‐<　 |　　　　 　 　 　 　 　 .....:::;;┃ん
　　　　　　　 　 　 　 /:;{ :| o 　　.:;y　　| /;.　 ,ﾉ!:.　ﾟ.　I　ﾟ |　＿_,,..ノ　　　　　　　　　　　　.....:::;;┃と
　　 　 　 　 　 　 　 〈 .:;| :|　 　　 .:i　　 |′　/ﾞ´ 　 　 I 　 !´　 　 　 　 　　　　　　　 　 　 .....:::;;┃ナ
　　　　　　　　　　　　ﾍ;| :| o　　.:;〈　　 i､ . /〉:.rｩ､　　I 　 〉　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .....:::;;┃ナ
　　　　　　　　　　　　 ﾉl .|.　　 　.:r＼　「.;/.ﾉ;:..|,;|:.ヽ、I,ﾍ/　 　 　　　　　　　　　　　 　 　 .....:::;;┃カ
　　　　　　　　　　　　「;ﾉ〈 o.　　.;ﾉ　　｀|/./;::.. l,:;〉 　ﾞ!′〉　　　　　　　 　　　　　　　　 　 .....:::;;┃マ
　　　　　　　　　　　 /く ,入_ 　.:〈＿＿,,l く;:＿_,ヽ＿ﾉLノ_,>　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .....:::;;┃ド
　　　　　　 　 　 　 〈r‐ﾞl｀ｰrヽ＿〉r:､r:､>　|.;..;..;..;|; ;.|.;|; ;|.;!　　　　　　　
　　　　　　　 　 　 r=厂|　.:| ｡ 　 ﾌ￣´〈　 i!.;..;..;/; ; |.;|; ;ﾚ、　　　　　　　　┌――――――――――――――‐┐
　　　 　 　 r──┴ ﾞｰ|　.:|　　　`T¨¨Tﾞ　 |_,／; ; ; ﾚ'; ; ; ;ヽ　 　　　　　　｜　　 再来年の春に、また……。　　 ｜
　　　 　 　 |;;::::.. .. ..　　|　.:| ｡　　　｀"「　　 l; ; ; ; ; ; |、; ; ; ; ;',　　　　　　　└―――v―――――――――――┘
　　　 　 　 |;;;:::: ::.. . . . |　.:|　 　 　 　 | 　　/"`;; ; ; ;' 〉; ; ; ; ;,|.
　　　 　 　 |;;;;:::::.... .. .. |　.:| ｡　　　 　 |.　 /; ; ; ; ; ; l/; ; ; ; ; /　　　　　　　　 　 　 ノ￣｀ヽ＿
　　　 　 　 |;;;;;::::::.... .. ﾉ　/　　　　 　 ,ﾍ /; ; ; ; ; ; ; |; ; ; ; ; /　　　　　　　　　　　　）ハハ　 　）
. 　 　　　　 ￣￣￣ くr‐^!ー┬-- ､＿ ,〉,; ; ; ; ; ; ;.|,; ; ; ; ;′.　　　　　　　 　 　 （ .(　 *ﾟ)　(〆)
.　　　　　　 　 　 　 　 `ｰ|　　|　　 l-､;;う; ; ; ; ; ; ;.;.|; ; ; ;/　　　　　　　　　　　　　 `ﾒ、ﾞﾞl
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　.　　　　 (＿,,ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ￣ﾞ

　

うそーん
再来年か‥

そうか…
じゃあな…あんたの事は忘れないぜ

いつまでも待ってるよ。受験勉強頑張りな
次回の作品に大いに期待してるから…

ほしゅ

　　　 完　全　勝　利
　 　　　*　　　　　　*
　　＊　　　　　＋
　 　 　 n ∧_∧　n
　＋　 (ﾖ(*´,_>`)E)
　　　 　 Y　　　Y　　　　＊

よっしゃっあ！
惨めだなぁｗｗｗｗｗｗ

もう戻ってこなくてもいいよ＾＾

おまけ　〜　『 アメンボ大家族　三日目 』

　 　 　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　|　　君、登米（ﾄﾒ）のおやっさんの顛末を聞いたかい？　　 |
　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿r―――――――――y′
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　いいや、何だ？　　|
　　　　　ﾊﾟﾁｯ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　 　`―――――――――'

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　ﾐｰﾝ ﾐｰﾝ　　　　　　　　|.　　とうとう大将に喰われちまったんでさぁ　　.|
　　　　　　　　　　 　 　 　　　　　　 　　　　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　r―――――――､　 ,yi、　　　ﾊﾟﾁｯ　　　　 　 　 　 　 ,yi、
　　　|. 　　ほぉ…… 　　|　ｷﾍゝ　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｷﾍゝ
　　　`ー――――――'　__,lil_,,_,,';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.__,lil_,,;i； ';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.;i；';.,,,.
::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::
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;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;:; ;
;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;


　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　……丁度、陽光も激す昼時であった
　　　　　　　食事を終えた小生達はこの炎天下の中で碁を打っておった

　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　小生が頭をうんうんと唸らせている時分、
　　　　　　　東鳴は気のない顔で今日の朝刊に目を通しながらの席であった

　　　　　仰々しくも��大将�≠ﾆ云う名を冠するは即ち、��黒の大将�≠ﾌ事を指す
　　　　　　　　　　　要を射るとすれば、この田のメダカの頭領である

　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　傍若無人が過ぎると思わないか？　 |
　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　おちおち枕も高くして寝られんよ　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　r――――――――――――――――､　　　　 　 　 　 　 ∨
　　　　　|　　……寝込みを襲われん限りは、　　 |
　　　　　|　　さして気にする事もあるまい　　　 　 |
　　　　　`ー――――――――――――――ﾘ‐'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾊﾟﾁｯ
　　　　　　　＿_,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿_
.　　　　　　　｀|li|　　＿rtt,､ 　へ　　 　　　　　_　　　,-―､。て　　　　　r‐､　　 _.　　　|il|´
.　　　　　　　c|li|　　|:: |田◎]　r(ﾟ*,,┐)､　 　 iLr,,‐д)┐┌──‐┐/_:7дﾟ,,ﾐ」!　　　|il|
　　　　　　　　|li|　　|:: | ﾟ |.ﾟ |　|￣￣￣| 　 　 ll￣￣ll 　 .└rt―rt┘ 厂ll￣￣ll 　 　 |il|
　~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ

　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　名の如く体表が黒ずんだ鱗に覆われ、
　　　　　　　　臨終の床に伏しているかのような虚ろな両眼をギョロつかせ、
　　　　　　　　　　稲を薙ぎ倒さんばかりの堂々たる巨躯を誇りながら
　　　　　　　　 　 田中を我が物顔でのし歩く、いや、のし泳ぐのである

　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　東鳴は嫌味を並べて頁を折り返す
　　　　　　　　　　書生時代から、この男にとって新聞は黄金である
　　　　　　　　　　　　 活字は飯である。書見は食事時である

　　　　　　　　　　……そして、人間は麻薬のようなものであった

　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　ム……桂か……　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿　　　　 ／
　　　　　ﾐｰﾝ ﾐｰﾝ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｻﾔｻﾔ…　　　　　　　　 |　　へぇそうかい。君はいつも泰然に構えるね　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　その癖、いざなる時は真っ先に　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　　茶を引っ繰り返しそうだ　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_／
　　ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　て　　 . 　 r―――――――――――――――――――､
　　　　_　　　⌒ヽヽ 　 　 　 　 　 　　　そ　　.　 |　　何とも言えんね。その場に居合わせんと　　|
　　　　iLr ,,ﾟд)>┌──‐┐ /_:7дﾟ,,ﾐ」!　　　　|　　分からん感覚もあるだろうよ.　　　　 　 　 　 |
　　　　ll￣￣l!..　└rt―rt┘　厂ll￣￣ll　　　　.|　　そう云う君はどうなんだい？　　　　　　 　 　 |
　ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ 　`ー――――――――――――――――――'

　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　 　 |　　いやさぁ、旅先でもっとでかい奴を拝ませてもらってるんでね　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　 　 |　　僕に言わせれば大将は井の中の蛙に過ぎんよ　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |
　　　　 　 |　　君にも見せたかったよ、あの黄金の鱗。水面下でも煌々と光っていたんだぜ？ 　　|
　　　　 　 |　　蝶々みたいな髭も生やしてたんでさぁ――　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿r――――――――――――――――┴､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　東鳴よ、それは鯉ではないのか？　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 `ー――――――――――――――――′

　　　　　　　　　_　　　　　　　　 　 　 　 　 _,､_　　　　…………。
　　　　　　　　　iLr.；ﾟд)>┌──‐┐ /_:7дﾟ,,ﾐ」!
　　　　　　　　　ll￣￣l!..　└rt―rt┘　厂ll￣￣ll
　　　　　　ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...糸売

　　　　　　　 　（し'⌒(〆)
.　　　　 /l／l　ノ
　　 　,f(д=*)⌒ヽ､　　鳥ﾉ ﾋﾊﾞﾘ ｦ ｲﾒｰｼﾞ！
　　 ﾐ :;:;(^) ,,);:;⌒ヽﾐ.
　　ﾙﾘﾚﾞ(,(,_)｀ﾙﾘﾉﾚミ

.　　　　 ∧
.　 ／￣　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　｜　親に嘆願、許可を頂いて今夜はPC三昧♪　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　｜　アメンボ大家族、前回の描きかけで半端になってしまった……。　　|
　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |
　｜>>112　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　｜　結構あっという間に来てしまうかも。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |
　｜　でも一年延びてしまわないようにしないとなぁ。　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　｜>>113　　　　　　　　　　　　　>>115　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　｜　ありがとうございます！　　　この保守が後何個になるのか……。　.|
　｜>>114　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　｜　立ててから、ワンマンスレの難しさを改めて知りました。　　 .　　　　 |
　｜　それでもこの物語だけはいつか完結させたいですね。　　　　　　 　 |
　｜　今は取り敢えず勉強、だなぁ……。　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |
　｜>>118　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　｜　,､'`(::´ヮ｀)'`,､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
.　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

　　　　　　　　　　 (〆)
.　　　　　 　 　 ∧　/
　　　 　 /l／l /　∨
　　 (⌒(д=；)ｰ'"´彡　ﾄﾘｯﾌﾟ ﾓ ｺﾁﾗﾆ 替ｴﾃ ｵｷﾏｽ
　　　〉;:;とと,,):;:;⌒ゞﾐ
　　 ﾙﾊﾘ(_(_,)`ﾚﾙﾘﾉ'

.　　　　 ∧
.　 ／￣　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　｜　おかげで何とか遅れは取り戻してきたんだけど、　　　　　　　　　　　　 |
　｜　三年生の先輩方の頑張りを見てると、やっぱり次元が違い過ぎる｡　. |
　｜　同級生もこの時期になると対策を始めてきて焦る焦る。　　 　 　 　 　 |
　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　｜　せっかく久々だというのに愚痴っぽくなってしまいましたが、　　　　　　.|
　｜　おかげで少し気分が晴れました。　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |
　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |
　｜　長編スレだというのにこんなので申し訳ない。　　　　　　　　　　　　　　 |
　｜　またいつかの機会に、では。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
.　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／

おおおおおお！！タカミネさん復活ｋｔｋｒ
すごい嬉しい！！

マンセー！！

またいつかの機会に！！がんばっ！！

どうせ戻って来ないだろうが保守しといてやるよ＾＾
ありがたく思えよ＾＾
あっ、どうせもう戻ってこねぇかwwwwwｻｰｾﾝw

もし本当に戻って来たら鼻でコーヒー飲んでやるよwwwwwwww

>>128-129

ツンボケ乙

ほしゅ

;;;;; ;;;;; ＊;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;;; ;;;; ＋ ;;; ;;; |　　　 　 　　 |＼ ;; ;; ;; ;; 　 _ | ;;;; ＋ ;;;;; ;;;;; ;;; ;;;; ;;;;; ＊;;;;; ;;;;; ;;;;; ・;;;;
o;;;; ;;;; ;;;; ;;;; * ;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;; ;; +|　　　　　 　　|:.　＞―- ､/ |..|* ;;; ;;;; ;;;; + ;/ヾ､、* ;;; ;;;; ;;;; +;;;; ;;;; ;;;;
;;;; ;;;; O;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; ;;;; +;;;; ;;; |　　　　　　 ..::ﾚ´::.　　　　 ヽl. |;;;; ;;;; ;;;; ;;;; /-‐-ヾj;;O;;;; ;;;; ;;;; ;;;;;; ;;;;;;;
;;: ;;: ;;: ;;:＋;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: ;;: o;;: ;;: ;;　|　 　 　 　..::::::;|:: 　'T::r;､ 　 f!. |;;: ;;: o;;: ; /ﾞ'`ー-/;;: ;;: o;;: ;;: ;;:: ;;:: ;;:;;:
;:: ｡;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: +;:: ;:: ;:: ;:: ;::　|　　　　 　 ...:::::;;､:.　 ￣　−ﾉ　|:: ;::+;::;:.:/￣`ｰ'/ ;:: ﾟ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;;:: ;::;:
;:: ;:: ﾟ;:: ;:: ;:: ;:: O ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: |　　　......::::::::;;;＿_〉: . 　r'ﾆ´＿_|＿＿rt'っ,ﾉ｀ﾞ/;:: O ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;:
;:: ;:: ;:: ;:: +;:: ;:: ;:: o ;:: ;:: ;:: ;:: ＋;:: ;::|　　.........:::::::::/　　 　　　 ´ ..:: 　　　　,,/ﾞ＿,,-/;:: ;:: ;:: ;:: +;:: ;:: ;:: ;:: ;:: ;::
:: ::＿＿_ ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: | . ........::::::::::;/　　　　 　 　 f'´￣ |￣'ﾞ/ー'´`/::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::: ::
:: l_;, ;, ;,, 〉:: ∧:: ＿:: :: :::＿＿:: :: :::| .......:::::::::::;;/　　/;:.. . 　 　 |. 　 　|::::/一''"ﾞ/＿:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::::
＿|;, ;, ;,[＿/;,;∨;, ;L＿/;, ;, ;└'￣|....::::::::::::::;;/　　/;:::..... 　 　 |.　　　|'/￣｀ｰ/_「;;..＼_/￣L、＿/￣＼／｀
lll lll lll lll lll lll lll lll lll lll lll lll lll lll llll|..::::::::::::::;;/　　 ﾘ〉::::..... /|‐┴─‐┴───────────‐ｭlll lll
, ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;;; ;|〈|l!ｴｴｴf7　　ﾑ'ｴｴｴｴ| |＿ _::＿＿..::;＿＿＿ __.._:::;＿｡ o .:::　 ／;;; ;;; ;
'"ヽ_,r''"゛゛゛`ヽ_,, -'''"￣`='"`ｰ'"|... ..:::::::::;;;`ー‐"　　　　ﾊ|‐┬─‐┬─────────一'´-=；;;=-
^ヽ　 -k''"`ヽ_r"　　,,;''"゛ヽ､,‐''"ﾞ|　　　　.......::::;;/　 ...:::;;/;.　　i!.　 　 |"ﾞﾞﾟ¨ゞ､__,,;;"¨¨ﾞ｀ヾ´￣ヾ､　　,,;;i"`;;､
　　r‐､|_〉o　 　 　 　 　 　 　 `"λ、_＿＿＿_/　 ...:.:::/_!;: .　 |＿＿_i,､　　　r‐t　　　　　　　　　　　..::;;
.　　￣　　　　「ヽ　　_,, -､, 　　 ト､＿＿＿_.::/　　....:;/__,|::... 　|＿＿_,ﾉ!　　　￣　　　「ヽ　　_.. -､,
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿| 　 　 　 ...::/　 　 ..:/ 　 |;:...　 |. 　 　　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　 ＞‐- . .,_ _　 　 　 ,入＿＿＿,/　　　..:/＿＿!;:. 　 |＿＿,ノ　　 〉　＼／..:: 　　　 |　　..:／ ..:::;
_,,,... -=;;'"~　..::.. ::... ....　＞‐-<　..:: ...:::.|:../　　　 ..:{＼＿_′　　{、 　 〉､＿∧＿_,厂￣＼,＿/￣￣|＿＿
　　　..:　`､ 　 _ ..,, -‐''"　::.. .. ﾄ､＿_／::.i'　　　　.::|／　 ゝ、＿,ﾉ|＼/　　 _..;-‐'´￣＞―┴､＿＿/ 　 ／
　::...::.. 　 /￣　`ｰ､＿＿　::..　ﾚ'　　`‐-､ゞ、＿,,ノﾞ＼＿＿〉､　/.:／￣￣＼＿＿/　　　　.:〉 　 ..;;〉-<
　　..::. ／　　　 _,, '　　　 〉一〈　＿＿_..⊥　.:＼＿_／　 　..::.:「￣￣＼　 ／　　　|　　＿／￣＼/　.::;;>--
Γ￣ ＼_,, -‐"　 厂＼ /..::.. ..∨　　　　 |＿ ／〉　.:＼_,, ; -‐'ヽ　 　.:/￣＼　.:／￣´＼＿＿／￣￣＼＿
"､　 　 /　`､　..:./　　　!　.:: ... ..＼　　　/　　｀>-―一'､ 　 ...::/￣￣＼　..:/￣`ｰ::､　.:/　　..::＼　　　 /

　　　　　　　　　　　　　　　　 (〆)
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （
　　　　　　　　　　　 　 /l／l　　）
　　　　　　　　　　　 ,f'(ﾟ‐ ﾟ*)⌒ヽ、　＜　改ﾒﾃ見ﾃﾓ、
　　　　　　　　　　 _ﾐ;:;φ_o,);:_;_:ヽﾐ 　　　ﾔｯﾊﾟﾘ 3話中断ﾊ 早ｽｷﾞﾀﾞ。
　 　 　 　 　 　 ／旦／三／ ／|
　　　　　　　　 |￣￣￣￣￣|　 |
　　　 　　　　　| 佐川急便　|／
　　　 　 　 　　 ￣￣￣￣￣
　┌───────ﾍ────────────────────
　｜　お久です。
　｜　本編と全く関係ないお蔵出しでこっそり。
　｜　あと七、八ヶ月の辛抱とペンを走らせております、タカミネです。
　｜　いつの間にやら自分が最終学年になってました。
　｜
　｜>>125　　　　　　　　　　　　　>>126
　｜　正直すまんかった。　　 　　えへへ。
　｜>>127
　｜　戻ってこれるようベストを尽くします。
　└────────────────────────────

ほしゅ
そろそろ…かな？

　　　　　　　　　　　　　　　第一部 - その願望に色があるとしたら
　　　　　　　　　　　　　 ━─┳──────────────━
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ├━　第一話　　帰郷
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ├━　第二話　　幼馴染
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ├━　第三話　　繋ぐ手、絡む腕　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ├━　第四話　　雲雀の飛びすさる先　　30ｺﾏ　　〃　ｶﾁｯ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ┃　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　lｽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 └━　アメンボ大家族　　四日目　　　　　10ｺﾏ


.

　　　　･・・━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫

　　　　　　　　　　　小学一年生のときに、アポロが月に行った。
　　　　　　　　　　　翌年には大阪で万博が開かれた。
　　　　　　　　　　　ぼくたちの――少なくともぼくの「未来」に対する希望は、
　　　　　　　　　　　その二つの出来事に象徴される。
　　　　　　　　　　　二十一世紀には月面ステーションが出来上がっていて、
　　　　　　　　　　　ロボットが街を歩いているはずだと
　　　　　　　　　　　信じている少年だったのだ、ぼくは。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―――　『トワイライト』 / 重松　清

　　　　┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・･

　

　　　『　鰊(ﾆｼﾝ)　来たかと　鴎(ｶﾓﾒ)に　問えば……　』


　　　　　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おい、――。

　　　　　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『　わたしゃ立つ鳥　波に聞け　チョイ……　』


　　　　　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　暑くなってきたなぁ……。

　　　　　　　　　―――――――――――――――――――――――――――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　＿人人人人人人人人人人人人人人人人人人人＿　
　　　　　　　　　　　　　　　　＞　　　　ストップ。もう一回、最初から――　　　　＜
　　　　　　　　　　　　　　　　￣^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Y^Y^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ^Ｙ￣


.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,､-
　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;'"
..,,,_　＼　ヤーレン　ソーラン　ソーラン　ソーラン！　／　 　 　 　 　 　 　 ､‐"｀
　: ﾞﾞ"'ｰ-､,,、　　 　 　 　ヽ ,;　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(
　: : : : : : : ｀ﾞ'''ｰ-､,,,、: 　　 .`.''''"｀､　　　　　　　　　　　 　 　 　　　 　　 ,"
: : : : : : : : 　　　　　 `ﾞ'-､、　　　　　`ｰ・--､..,,　　＼　ソーラン　ソーランッ！！　／
　: : : : : : : : 　　　　　　　`ｰ--,．　　　　　　　 ゛-‐-､　 　 　 　 　 　 ,､､｀丶
　　　　 : : : : : 、: .　　　　　　: : ﾞヽ、.　　　　　　　　 　;;　　　γ⌒､.'"
　　　　　　　 丶.−､: . 　　　　　　 `'､、　　　　　　　 ｀｀
　　　　　＼＼　ハイッ！！　ハイッ！！　／／ ,,,,,_
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:｀ﾞ''ｰ-　　　　　　　_,,.--ｰ''''''"ﾞ
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""￣ﾞﾞ"'''''―-
''"''''"""''"""'''''"""''""''""",,,,-‐'゛'''''"""''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""ﾞ''､,,"'''''―--'''""''"''''"
　　―――――――――――――――――――――――――――――――　ﾞ''､,,_,
　　　　　　　　　,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛
"''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""　もうすぐ、祭の季節だ。　　　''"""'''''　　　　　　　''"""'''''
"''"''''"""''"""'''''"""''""　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'"""'''''"""''""''''""''"''''""
　　―――――――――――――――――――――――――――――――
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''"''"""'''''"
:::....::::::........　.　.::::::... .... ..:::::::::::从 MwM 从 MwMmw M从 MwM 从 MwMmw MwM''"""'''''"
从 MwM 从 MwMmwMwM　从WＹWﾉM　MWＹMWﾉWＹWﾉMﾉMＹWWＹWﾉM　MWＹMWﾉ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 r,､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 |　＼
　　　┏───────────┓. 　 　　　 |　 _,｀ﾒ―-､＿＿＿＿_
　　　｜　 　 　≡ 第四話 ≡　　 　 ｜ . 　 　 　 ﾚ'´　　　　　｀　.....:::::;;／
　　　｜ 　 雲雀の飛びすさる先　 .｜　　　 　 ,'t:r､　　　　　　....:::;／
　　　┗───────────┛ 　 　 　 l ￣ 　　 rt::r､..:::;y'
　＿__ __＿　__＿___ _,､,,..,,...,,､,..,...,､　　　　　　 　 '､　`ー 　￣､x､,ﾉ
　　　　　　　　　　　.:: :.. : :.::'"ﾞ~;,ﾞ^ﾞヽ;;､:,:;､ 　 　 　 ｀> 　　..:::;;r<´
　　~"`　　　 　 　 　 　 　 　 　 : :..:; ;i..;: i; : . 　 , -'´`ー-､｡-┴'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .::::lf;; i;;:v..;:,／.:l　　　　 ﾑ　.:.:.:::iゝ
　　　　"''"""'''''""ﾞﾞ 　 　 　 　 　 　 . . jｖｗ/　.:::|　　　　 lil ..:. .:::;|::',
　　　　　 　 　 　 　 　 ﾞ"''"""'''''""' 　 　 く　 ..:::l　　　　.:lil:.. .:.,イ;: 〉
　　~"`　　　　　~"`　　　　　　　　 　 ~"` /｀ァ-′　　 　..:.:.::;_ノ::/
　　　　　　　　　　　　　,-､ . 　 ~"` 　 　 /　./ 〈　　　　.:. .::.: ..:;ヽ′
　.　　　　　　i^ヽ　　　/..:::|　 　 　 　 　 /　./ 　 ゝ　　　　　.:.::.:; _〉v
　　　　 　 　 |::..　>-‐'- 、|　　　　　　 /　./　　`t-､＿_＿_,..ノ´ !vwW
　　　　　　　 レ'´＿　 　__ヽ 　 　 .r‐/ 　〈.　 　 ,'　 　 　　 　...::::|iijwwiij
　　　　　　　 i､ﾚ´lr! 　 ´ir!:|　 ／｀ヽ勹 ,ノ 　　/　　 　　 r　　..:.:|jjwv,,.、,、
　　　　　　 　 ､!｀ ｀ r‐┐´/y'´　 け´￣´ 　　,'　　　　　/　 . ..::.:|wvjiiijwwiijij
　　　　　　　　 ｀>.　　 ´r'´⌒　 ノ　　　　　　,' 　 　 　 /l　..:..:. .::|jﾂi.;;:;:､ :;;viijw
　　　　　　 　 ,ｲ`ｰ-―｡'　　..::ｨ'　　　　　　 ,' 　 　 　 / .| 　 .:. ..:|;,www,;;, ,;;,www,;
　　　　　　 γ　　　　　.:.. .:::.::;「　　　　　　,' 　 　 　 /　 | 　 . :. :|wWw,;;, ,;;,wWw,w
　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=
　　　　　　　　　　　　　　　　や か ん　 と 　ナ ナ カ マ ド
　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=
　

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　思えば父の祭好きは相当なものだった。
　　　　　　　　　　　　　夏になると、母が手伝う綿菓子の屋台から、
　　　　　　　　　　　　　打ち上げ花火の最後の開花まで、
　　　　　　　　　　　　　ずっと笑顔を絶やさなかった。

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿ ,＿＿＿
;::.r‐ｭ..: |:...r‐ｭ..:: |::..r‐ｭ..:.|::.:.r‐ｭ:. .|;::.r‐ｭ..: |;::.r‐ｭ..: |::.:.r‐ｭ:. .|::.:.r‐ｭ:. .|::.:.r‐ｭ: .|::.:.r‐ｭ:. .|::.:.r‐ｭ:. .|
wY jij xv ili jj x iｨ　wY jij xv ili jj x iｨ　wY jij xv ili jj x iｨ　lili jj x iｨ xi jj x iｨ　lili jj x iｨv ili jj x i
　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 ∧∧　　　　　　　　　 　　　　／Ｖ＼
　　　　　　　　　　　　　　　∧∧　 (,,, ー)　　　 　 　　　　/Vヽ　（ハ　 ,,,）
　　　　　　　　　　　　　 　 (* ヮ)')と,　　l　 　　　　　 　 ('(∀ ,,,). ﾉv 　..;;l
.　　　　　　　　　　　　　 　 (ﾞﾞ　r'丶!,　y'　　　　　　　　　`y　　)く_.,,　,,::;ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　(ﾉﾞU　 (_,ﾝ,」　　　　　　　　　 (_,ﾉ、)　（,_,ﾉ_,）
､＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_,
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　　　　　　祭には隣の市の住民までがバスや自家用車で訪れた。
　　　　　　村が都会のように明るく照らされた一晩を与えてくれるのだ。

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　.,Ｙ、: へ,､'｀｀"　:": : 、,`'｀: : : : : : ｀ﾞ＾'--､､---"'ﾞ‐'"　　　: : : : 丶　　　　　`': :~ﾞ"'ｰ
､.ｰ'"′｀｀ﾞﾝ　、丶､.,,;": 、ヽ､、: : : : : : : .ﾞ: : : ::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.
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　　　　　　　　　　 (* ー) (∀　,,) 　 　 (　∽　　　ﾉ　 　 l
　　　　　　　　　　 (　 ,,っ (,,,　b　　　　ﾉ　l,〉　　く　　 _,,ﾉ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､ 7
　　　　　ﾘｭｳﾒﾝｻｲ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,o｡'　　ﾄﾞｰﾝ
　　―― 流 麺 祭 ―――　　　　　　　　　　　　　　　 （　ヽ
　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_　∧　　　　　　　）
　　　　 ／|厂「￣￣￣￣￣￣￣￣￣`||,：ｷ;､　　,,;ﾍ　,へ　　 　 ,ﾍ
　　　／ 　||___ﾉ＿わ＿た＿が＿し＿_ノゞｷ;;ゞ　､：ｷゞ,:ｷゞ　　 ,fｷゞ
　 ／　　　|| 　|;|　　　　　　　　 　 　 ||　|;|;:ｷ:;:ゞ　く;ｷ;ゞ;ｷ,ゞ　　ﾘﾚｷゝ
／ 　　　　||　 |;|　　　　　　　 ＿＿　||　|;| |;;l|　　　|;;l|　|;l|　　　　|;|
;:;""' ""'" || 　|;|　　 　 ∧∧.[二二] ||　|;|"';:;:;""';:;:;""';:;:;"";:'""'";:'""'";:'""'"
;:;:;;:;:;;:;:;;:;:; ||＿|;|＿＿_,(,,, ヮ)::l [||] l,,;||　|;|;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;;:;:;
:::::::::::::::::::: ||＼|;|　　 　 i っ l 「￣￣].||　|;|　lヽヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 |　 |「￣￣￣￣￣∧∧￣￣｀|　(,, ∀)□
　　　　 　 |　 ||　　　∧∧　 (ー ,,,)　　　.|ヽﾉ,,　つ　　　　　　　　　　　　/ﾞ/ﾞﾍ
　　　　　　＼,||＿＿(,, 　 )')と　　,)＿＿_| (,　y〈　　 　 　 　　　　 　 　 (ｰ　,,,)
　　　　　　　　￣￣' (　　r'　ﾉ　r l　 　 　　し'ヽ_>　　　∧__∧　　　　　 ∽lノ､
　　　　　　　 　 　 　 (ﾉヽ)　(__,ﾉ,_).　　　　　　　　 　　（д　 *）　　　　 くﾊ-､ﾉ

　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　小さな村、地図のおこぼれに預かってるような、本当に小さな村。
　　　　　なのに、今も観光客の足が絶えないのは、
　　　　　この祭と紅葉したナナカマドの景色……それと――

　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　...::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::....
　　　　　　　　　　ある騒動がきっかけだった。　　　　　...:;''''　　　　　　　　'';;;:::::...
　　　　　　　　　　当時、私はまだ１歳で、１年間村全体に吹き荒れた　 　　 ''';;;:::::...
　　　　　　　　　　その嵐の事を、人づてにしか語れない。　　　　　　　　　　　　''';;::::....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ..........::::::::::::::::::::::::::::::;;'　　　　　　　　　　　　　　　　';;::::::....
　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=:::::
　　............................::::::::::::::::_,,,...:-‐‐=-..,,, _::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__,,.. - ‐‐ ''''"
　　............................::::::::::::::::_,,,...:-‐‐=-..,,, _::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;__,,.. - ‐‐ ''''"
.､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r'";;　;;　　　　　;;＼,,:::::,:::::::::::::::::::::::::::::::__,,.. - ‐‐ ''''"";;;;,,,,　,,;;;;;;;;;;,,,,,
;;;,`';;.､::::::::::::::::::::::,,r'";;　;;　;,,,　　　　　;;;　, ;;;　;;;,`';＿_-‐‐''""';;;　;;　,;;;　;;;;;　　,,,;;;　;,,,;;
;;　 ;;;,`';;.､:::::::::,:r';;;　;;　,;;;　;;　　　　　　　　 　 ;;; /断/ ;;;,`';;.､ ;;;;　　,,,;;;　;,,,;;;　;;;;;;　　,,,,;;;
,,;;　,,;;;,　　,r'";;;,,　,,;;　,,;;;,　;;==== 　　　　 ;　 ;; /固/　:;　;; ;;,　;;`';;､_ ,,,,　,,,,,,;;;;;　, ;;;　;;;
　;;;;　　,r'";;;;　　,,,;;;　;,,,;;; ;;: |:反:|　;,,, - '''' ''':‐/拒/,, ,,　　　　　　;;　;;`';;､_　　　　　　　　　 __,, - ''""
;;;;　,r'",,,;;;;,,　,,,,,,;;;;;　　　 　 |:対:| 　 　 　 　 /否/　 　" ''''‐- ,..,,,...　　__,, -‐- ,...　,-‐‐''''",,;;　,,;;;,　,;;
,r'";;;,,,,,,　;;;;;,,,,,,,,;;;;;;　,,,　　　|―┘　　　　　/￣´　　　_,, - ''" ""'''"" `'' -,..　,,;;　,,;;;,　,,,,　;;　;;

　　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　あの子たちが精一杯練習しているソーラン節も。
　　　　　　　　　　　夏が近づいて、白い花を息づかせてゆくナナカマドの木々も。
　　　　　　　　　　　有志が興した屋台の賑わいも。
　　　　　　　　　　　空を十人十色の夢に染め上げる花火の光も。

　　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　＼　　ヽ　　　　　｜i |　　　　l::　 /　／　　　　　　　　　　　　｡．　　o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 n　 丶　 〃
　　　　　　　　∧_∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ-　☆　- ￣_°
　　　　　　 　 (,,,･∀)')　　 　　　　∧_∧　　　　　　　　　　　　　　 　 ι'´ ）ヽ
　　　　　　　　o,　, y'　　　　　　　(∀｀*r､　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　o
　　　　　　　　(_,ノ,ﾉ　　　　 　　　 (っ　,r'
　　　　　　　　　　　　　∧∧　　　(,_ﾉﾞＪ　　　　　　　　　 　 　 　　　r''y-,／　> *: <　r''y-,　　　r-i^v-
　　　　　　　　 　 　 　 (,#ﾟд)　　　　　　　　　　　　　　　 r-i^v-､ｨﾆ ;*:''ｧ .　 ｰ'＾`'ｨﾆ ;*:''ｧﾍ,ｨ､ > *: <
　　　　　　　　　　　 ヽ(^),　っ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 > *: < ノ {_ﾊ_ﾝ　 　　 ,ﾍ,　{_ﾊ_ﾝ>:*:ﾍ ｰ'＾`
　　　　　　　　 　 　 　 (_/ｰ'　　　　　　　　　　　　　　 　　 ｰ'＾`' 　 　 　 _}^ｖ Z=>:* く (ヽ_,-､ｰ'／ (ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､＿＿＿_,　　　　　 　 　 　 　　　　 　> *: <　｀v'ｰ' ｨ｀:*: <'y-､ｨ｀:*:
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ハﾊノ　ハヽ　　　　　　　　　　　　　　 ~ﾚ'ヽ' -､._　//^ﾚ'^ｰ' *:< ﾚ'^ｰ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　 ﾍﾍ　｜〜♪　　 　 　 　 　 　　　　　　 > *: < } }､ﾍ,ｨ､ ｰ'＾`'　_}^ｖ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　(ﾟﾏﾟo　|　　　　 　 　 　 　 　 　 　　　　　ｰ'＾`'. //>:*:ﾍ　r''y-,. > *:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　[_士士士_]　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(ヽi!,.｀＾ " ｨﾆ ;*:''ｧ~ﾚ'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｨ｀:*: <　　 　{_ﾊ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　^ﾚ'^ｰ

.

　　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　何よりも、この祭の名物となっているものがある。

　　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=




.

─━　21年前（昭和45年）　6月　━─

ー-　､_　　　　,　-――――――-　､_　　　　,　-――――――
　　　 :: `ｴﾕ'´ ::　　　　ノ　　　　　　　:: `ｴﾕ'´
　 　 ::　l' 祭`l　::　 ∞　　　　　　　　＼从人从人从人／
　　　 :: ヽ≡ﾉ :: 　　　　　　　　　　　≫　 　あっ！　　≪
　　　　 :: :: :: ::　　　　　　　　　　　　／YY＾Ｙ＾YY＾Ｙ＾Y＼　　 O
　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　　ハハ　｡o
.　　　｜　ほんっと下手、へっただよなぁ。 ｜.　 ﾐ*ﾞДﾞﾐ　)(
　　　　＼＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿／　　 と 　,,,つ酒]
　　　　　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　〜ﾐ　 ,,,ﾐ `ｰ'
　　　(::: -lココ　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾊ_,ﾊ(_,ﾉ,)
　　　　　　　　　　　　 /Vヽ　　　∧∧　　　　　(,,･ｰ･)o
　　　　　　　　　　　　(*^∀)　　(； ﾟ o)　／|￣￣￣￣￣￣￣
　　　ﾊ,,ﾊ　 ◎ 　　　 (,, ∽.　　 (,,　っ-O／~~~~~~~~~~~~~~~~
　　 (*ﾟ ｬﾟ) /　　　　　 (_ﾉＪ 　　(ノ／ ／　　　<=<l　　　l>=>
　　o(,,_ ﾞﾞっ　　　　　;;::;;::;;:::　　 ／ ／　　〜　　　　　　　〜
　　;;::;;::;;::　　　　　　;;::;;::;;::　 ／ ／　　　　　　　　l>=>
　　;;::;;:: 　　　　　　 ;;::;;:　 ／ ／　<l=<　　　〜　　　〜

zー-　､_　　　　,　-――――――-　､_　　　　,　-――――――
　　　 :: `ｴﾕ'´ ::　　　　　　　　　　　　:: `ｴﾕ'´
　 　 ::　l' 祭`l　::　⊂∞　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　　　　　　　＼
　　　 :: ヽ≡ﾉ :: 　　　　　　　　|　 仕方ないじゃん、初めてなんだから。 .|　　ワーワー
　　　　 :: :: :: ::　　　 　 　 　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿／　　　　　　　　／
　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　　　∨
　 　 　 　 |　言い訳にもなんねぇぞそりゃ。　|　　　　　　 ／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿　 ＿＿＿／　　　　　　｜次のはあたし得意だもん！　｜
　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　　 |/　　　　　　　　　　　　｜勝ったら金魚５匹ちょーだい。| ﾊ_ﾊ
;;;;;;;;;::::::::::::::.........................　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／(,.:::::::)
;;;;;;;;;;;::::::::::::::............................　　　/Vヽ　ﾆﾔﾆﾔ　　　 . ∧∧ 　 ﾉ／　　　　　　　　　　　　　∧,,∧_ハi
;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::............................ 　(,,,・ ｰ)　　　　　　　　(# ﾟ ‐)　　　　　　　　　　　　　　　　（,,, ^ハ）∀）
;;;;;;;;;:::::::::::::::......................... . 　 　 (,,っ )　　　　　　　　 (,,っ )　　　　　　　　　　　　　　,∧__∧,,, Ｖ）_lヽ、
;;;;;::::::::.......................... 　　　　(（　 (△,>　　　　　　(（　 (<lヽ)　　　　　　　　　　　　　 （*´・∀）')(,,*^ヮ)>
　　　　　　∧,,,∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｡ o　　　 （つ　 ,r'　ﾉ　ｺ00
　　　　　 （∀｀　,,）　＜　準備ｵｰｹｰﾃﾞｽ !!　　　　　　　　　　　　 >ｪｪｪｪｪ<　o　ハ_,ハ.　∧＿∧..::{
　　　　　　ハ ,ムゝ　　　∧,,,∧　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(* `・ω)　　.（,, 　 　）<,, 　　∀>
　　　　　く/　ヽ_,,,ゝ　　（・　　 ,,）从 ＜　何時ﾃﾞﾓ流ｾﾏｽｾﾞ !!　　 ﾉ匚lっ:lっ　＜　ｻｧｻ本番本番 !!
　　　　　 （_,ﾉヽ_,）　　　ﾉ::::祭:<Ｇ 　　　　　　　　　　　　　　　　　く 　 ,,_ハ

　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
.　　　｜　っとと、もう始まるな。急ごうぜ。 ｜
　　　　＼＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
.　　　　　　　　　　　　｜　無視ですか、そうですか。　｜
　　　　　　　　　　　　　＼＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿／　
　 ∧∧　 ∧_∧　 　ハ_,ハ .∨.　 ∧∧Π_,Π.　>====<
　（::::::::,,）<::::::::::,,>(`（ :::::::::: ）')　　(::::::::::)::::::::::::) （｀д´,,,）')
　 l:::::::,l　（::::::::/'Vヽ､::::::::::::'∧∧　(:::::::l 〉:::::::::l.　ﾉ､_]つ;;「
　 |:::::::,|　ﾉ::::r( ::::::::).:::::::::::::( :::::: )　l::i:::l（:::::::::::l く::::::::::::::l
　 し'`J （_::ノ ( :::::::っ△」l_,,(::::::::)　(_i::」 L,i l_ﾉ　(_,ノl_,ﾉ >===<
　　　　　　　　(_ﾉヽ) 　　 　 (_/_l　　　　　　　　　　　　　(　　 ,)

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　「山の神から頂いた竹」と「川の神から頂いた水」
　　　　　　　　　　村が大いに沸き返る、祭りのフィナーレを飾る二つの文句。
　　　　　　　　　　男たちが肩肘寄せ合って組み立てた、神様からの贈り物。

　　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　ヽ_lヽ ∧＿∧∧＿∧ハ_ハ 　∧∧.　　　　 ／
　　　　:::::∀（*::::∀:ﾊ,ﾊ:::ﾊ,ﾊ::::/Vヽ:<:::;∀:>　　 ／
　　　　匚∽ﾉ;∩∩(:::ヮ)(*ﾟｰﾟ)(,,･ｰ･)ﾉ::::::::l　 ／
　　　　ハ,,_ハ(::::ｰ:)l:::vl;.(,,っ ) (,, ∽::::::::::::i／'ヾ
　　　　:*::::Ｏ::〉:::::::l(::::::i: (,ﾉＪ:::::(_,)_)ノヽ／
　　　　::::::::V:;l:::::::::l(ノl_)　　　　　　　／
　　　　:::::::ハ}∪∪　　　　　　　　／'ヾ
　　　　＿,）_,）.　　　　　　 　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　 ／
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　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　そう、流し素麺だ。
　　　　　　　　　　八内岳がもたらす水と、冬を生き抜いた春小麦。
　　　　　　　　　　冷たいものは出来れば口にしたくない“私”でも、
　　　　　　　　　　村の素麺となると少しでも多く椀に盛ろうとして、
　　　　　　　　　　父母から毎度毎度笑われたものだ。

　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　>ｪｪｪｪｪ<
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;;;;,：ｷ;､;;;;;;;;;,,;ﾍ;;;;,へ;;;;;;;;;;;;,ﾍ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;／.;;　,と匚ノ祭ヽつ□.>ｪｪｪｪ<
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;;く;:ｷ:;:ゞ;;;;く;ｷ;ゞ;ｷ,ゞ;;;;;;;;ﾘﾚｷゝ;;;;;;;;;;;;;;;／ ,;"~,;;　/.,'　 し「￣￣|　　yと匸:｢
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"';:;:;""';:;:;""';:;:;"";:'""'";:'""'";::;:;／ ,;'~　　 ,;;　/: ,'　　//　　　|| 　 (,ノヽ_）
￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣／ ,;"~　　　,;;　/　/|￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣"￣
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　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　「素麺を掴んだ分だけ幸せを掴める」
　　　　　　　　　父の言葉を信じて、脇目も振らず箸を動かし続けた
　　　　　　　　　幼い“私”は、流し素麺には誰にも負けない自信があった。

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼｜／　　　ｳｿﾀﾞﾛ…
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∧∧ 　 　 /V'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(,*^ヮ)')フ (∀ ili)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　( ,っ y'　　 (っフ　　　_,　-　　 , ∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　(_/ヽ)　　　 し'J -‐'´_,　-‐' ´　(*　　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,　-‐'´,　-- ‐'´　　　　　　 ﾉ　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,　-‐'´

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　流し素麺の段になると、父は決まって
　　　　　　　　「よく見てろよ、お父ちゃんの晴れ舞台だ」
　　　　　　　　と言って何処かへ行ってしまう。

　　　　　　　　祭囃子を掻き分け、
　　　　　　　　提灯の明かりに映える真っ赤なハッピを引っ掛け、
　　　　　　　　怒鳴り声を上げながら男たちを引き連れてくるのだ。

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　.　　　　　//　　　　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　 //　　　　　　 ／
　　　　　　　　　.　　　 //　　 　 　 .／/ . |＼　　　　　　　　, -―- ､
　　　　　　　　　　　　//.　　　　 ／　/.　 |　 ｀＞-―‐- <´　　　　　〉
　　　　　　　　　.　　 ｀'┐　　 ／/　/　　 |. ／　　　　　　 ｀ヽ、　　/
　　　　　　　　　　　　　 ＼／　/　/. 　　 i/　　＼　　／　　　 ', ／
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　/. 　 　 | ⌒ヽ ﾝ　´r'´￣　　 ,l´
　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　　 l ,,､　　　　　　　 ,､x　l!
　　　　　　　　　.　　　　　　/　/　,　-一'ハ　「￣￣￣ヽ　　 ,ノ
　　　　　　　　　　　　　 　/　/　/:::::::::::/;;/ `弋"⌒ヽ、├‐'´ヾ>､
　　　　　　　　　. 　　　　/　/ . ∧::::::::〈;;〈　-､　`ー一' ´／／:::::::＼
　　　　　　　　　　 　 　/　/　 /　ヽ::::::::ヽ;ヽ　　　　　 ／／:::::::::::::::::入
　　　　　　　　　. 　　 /　/　 /　　..;;〉:::::::::＼＼　　／／::::::::::::::::::/´　|〉
　　　　　　　　　　/￣￣`ｰ'ｰ―一'´――--`, ＼´∠::＿::＿:::／　　 |
　　　　　　　　　.｜ .::;;::...　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　',..:::;;::::..　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿ ,ノ
　　　　　　　　　　　＼＿＿,　　--――一'　´厂/:::::::::::〈
　　　　　　　　　　　　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;;;/:::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　 く::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/;;;/::::::::::::::::::::::'

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=

　　　　　　　　　　　　でも、その年、父は舞台に姿を見せなかった。
　　　　　　　　　　　　「一緒に踊ろう」と指切りした時の、
　　　　　　　　　　　　あの小指の冷たさは今も忘れられない。

　　　=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=＝=





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.>====< >====<　　　 >===<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(`（∀∩,,）. /Vヽ,,,> ∧∧Д#,,/)
ﾊ　∧_,,∧ 　 ∧,∧ﾊ　　　ハ,,ハ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ:::::冂::!('(ワ　,,)　(,*ﾟ oﾟ)::::::::フ
　）（,,/']∀）　(* ワ)o).　　(,, 　ハ) ∧,,_∧　　　　　　　　　　　　「ヾ:::::::::::ゝと「:::::〉　Oと[::ゞ:::::〈
.つ,ﾉ y' ﾊ,,ﾊ. ﾉ, っ0´ヽ∧（,,　 ∽ （,, 　∀）　 　 　 　 　 　 　 　 し'´`ヾ_）　 ヽヽ_)　 (_,ﾊ_,)ノ`J
〈 （,　　(*　ｬ)　〈〈　(* д)ﾉ　 r |　/ つ ,J　　　　　　　　　 　 |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　）し'`J(　つヽ_,),) (,,_　ﾉ（_,,ノ`J(_,､＿）_,） 　　　　　　　　　　|
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:::*:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｜　お前、隠れて練習してたのかよ……. ｜:::
:: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: :::: ::＼＿＿＿＿　　＿＿＿＿＿＿＿＿_＿_／:: ::
:: :: :: :: r―――――――――――――――､ |／:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::
: : : : : :|　踊るの、好きだからね。　　　　　　　|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : :|　お父さんに色々教えてもらったし｡ . |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　`ー―――――――v―――――‐一'

　　　　　　　　　　　　　　　 ∧∧.　　　 /Vヽ
　　　　　　　　　　　　　　　(*ﾟーﾟ)　　　(ｰ ･；)
　　　　　　　　　　　　　　　 っと )　　　 しし',)
　　　　　　　　　　　　　　　　(,ノJ　　　　し'ヽ)
゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"

　|il |　　　　　| jl|　l　　　　　　　...............::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　|il |　　　　　| jl|　O 　　　　............................:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　|il |　　　　　| jl|　lﾄ､　　　......................................::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
｀｀"''｀~"''''ｰ-,'""`ｰ-､,､.,,.　　....................................:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　 　　　　　　　 ｀⌒´"'^'ｰ-‐､,...........................::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´｀"'"''ｰ'ｰ-､,..........:::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;
　　""'"''　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　｀^´｀"''ｰ〜､.、..........:::::::::;;
　　　 　 　 　 　 ｜ 俺だって一生懸命――　 ｜　　　　　　　　　 ｀'〜､、;;;;;;;
　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿／,,.., ,,　　　　　　　　　　　''"''
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　'""'"''

　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼｜／　　　　　　　　　　ｱ、ﾎﾀﾙ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /Vヽ　　　　　　∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　( ::::::: ).　 　 　　(* ﾟヮ)　　　　　　　　+ 〜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　( ::::::J.　　　　　 (, 　っ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 し'ヽ)　　　　　　(,ﾉヽ)
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　　　　　 　　　　　　　 ｀⌒´"'^'ｰ-‐､,
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀^´｀"''ｰ〜､.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀'〜､、
　　　　　,,.., ,,　　　　　　　　　　　''"''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'""'"''

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /Vヽ　.∧∧　―
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(Д ,,,) (*ﾟ ‐ﾟ)
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /Vヽ　.∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(Д ,,,) (*　　)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 し　,).　( 　,,)
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　その夜以来

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /Vヽ　.∧∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(Д ,,,) (‐　*,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 し　,).　( 　,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　j;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､j;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､










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　　　　　　　　　　　　　　　　　　“私”は一度も素麺を口にしていない。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /Vヽ　　∧∧
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｀｀"''｀~"''''ｰ-,'""`'ｰ-､l,l,,,.
　　　　　 　　　　　　　 ｀⌒´"'^'ｰ-‐､,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´｀"'"''ｰ'ｰ-､
　　""'"''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀^´｀"''ｰ〜､.、
　　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀'〜､、
　　　　　　　　　.., ,,　　　　　　　　　　　　　　　　　'""'"''　　　　　　　　　　''"''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＿　　　　ﾎﾚﾎﾚ　　ｺﾉﾔﾛｳ !!
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／Ｖ＼　
　　　　　　　　　　　　　　　　　（　　　 .）二]　　∧_∧ O 　∧∧　　∧∧
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾉ　　 ,,]つ　　　(,*´∀)') (`(Дﾟ#,)　(∀・；)
　　　　　　　　　　　　　　　　 く_,,＿_,ﾉ　　　　 o(,,　 っ　 ｀i と 〈〜 (っ□
　　　　　　　　　　　　　　　　　（_,ﾉ_」　　　　　　(_ﾉ,」　　　.し'ヽ_)　　し'J
゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"゛"

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ザアッ…
　ij|::;:: :: ::;: ::::::,"
　ijﾄ､ｷ:::.:: ::;::,ﾘ
　ij|　"`´"`´
　ij|
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　ij|
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　ij|　　　　　　　　　　　　 　 ∧∧
　ij|.　　　 　 　 |￣￣|　　　 (‐ ﾟ*,)
　ij|.　　　 　 　 | 　 　|.　　　 l　 L>
　ijﾄ､_.　　　　　|　 　 |.　　　 l,,＿,ゝ
"ﾞ"ﾞ"ﾞ"`ｰ;;;､_,,|￣￣￣|.　　　LL,l
　　　　　　　　"ﾞ"ﾞ"ﾞﾞ"ﾞﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞﾞ"ﾞﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞﾞ"ﾞﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞﾞ"ﾞﾞ"ﾞ"ﾞ"ﾞﾞ"ﾞﾞ

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　　　　　　　　　　　　　　　おいおい……冗談はよしてくれ。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼从从／
　　|　　 　 |　　　o.::;;|.　　　　　　　 ／Ｖ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞﾝｯ
　　|　 (　　|　　　....::;;|　　　　　　　（･−･ ,,）　　　　　　ミ　.∧_∧ ∧∧　て
　　|　　)　 | 　 　 ...::;;|.　　 　 　 　 ﾉヽ,]つ二]　　　　　　　(；´∀｀(ﾟДﾟ#)　そ
　　|__+＿_,l_,,__,,＿,,::;」wji;从;,wji;,く_,,.　　lwji;从;wji;从;wji;と(っO) と　 ,,)从;wji;
　　|　| | 　 |　　|　　　　　　　　　　(_,,ﾉ_,,)　　　　　　　　　　｀`J　(_ノノ　　ミ
　　|　| | 　 |　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミ　　 ∩
￣￣￣￣|.|　　|,wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij;;,､wij　と´　ヽ、　！
　 　 　 　 |⌒ー'l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∪　　 ),)
｀｀"''｀~"''''ｰ-‐ｰ'-､,､.,,.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨∨　ミ□
　　　　　 　　　　　　　 ｀⌒´"'^'ｰ-‐､,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´｀"'"''ｰ'ｰ-､,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀^´｀"''ｰ〜､.、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀'〜､、
　　　　　,,.., ,,　　　　　　　　　　　''"''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'""'"''

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　　　　　　　　　　　　　　　　　何で、何で、重なるんだよ……。

　　　　　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝


　ij|　　　ll
　ij|　　　ll
　ij|　　　ll＿
　ij|.　　 ,ll::::::＞
　ij|　　/;;;;:::J
　ij| 　 l;;;;;;;::!
　ij|　　し'`J
　ij|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /'Vヽ
　ij|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧∧ (д･ili)
　ij|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (o ﾟili,)と　　ヽ
　ijﾄ､_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 し､_(__つ_ﾉ`J

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　- = To be continued = -

おまけ　〜　『 アメンボ大家族　四日目 』

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　ひぐらし啼き啼きて日暮れと相成った時分の出来事である。
　　　　　　久々に田中を散泳しようと脚を曲げた折の事。

　　　　　　灌漑用水管に面を上げて、似つかわしくもない哀愁を背負い、
　　　　　　橙色の夕日油を浴びている東鳴を目に留めたのだった。

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…
　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　 　 　 ｜　どうしたというのか？　｜
　　　　　＼＿＿＿　 ＿＿＿＿＿／
　　　　　　 　 　 　 ∨　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 xvﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 「'l￣Vv;;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　…….　　　　　　 　 　 　 ｡o　 ,r‐|_|__w;ﾙv
　　　- ≡ 三┌(┐ﾟд)┐　┌ﾐ┐ﾟдﾐ┐ 　　　 　　　　　　　　O oj川o｡lililil人;:v..
~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~

　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…
　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　 　 　 ｜　いやさね、西襄（ｾｲｼﾞｮｳ）の旦那が夕の三刻に、と
　　　 　 　 ｜　拝聴したもんだからさぁ、この不肖、東鳴が遥々と田の
　　　 　 　 ｜　端まで迎えに参上してやった訳よ。　　　　　　　ﾐ,,ﾟдﾟ,,ﾐ
　 　 r――┴――――――――――――――――――――――――‐　　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…
　 　 |　　また珍しい客の御参脚で然るな。
　 　 |　　「便あり」とは正にこの事、先達の借金返して貰わんと。　 (,,　ﾟд)
　　　`ー――――――――――――――――――――――――――‐

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｳｪｰｲ　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 xvﾊ
　　　　　　　　　　　ｿｯﾁ ﾐﾝﾅ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「'l￣Vv;;
　　　　　　　　　　　　 '- 　　　　　　　　　　　.　　　　　　 　 　 　 ｡o　 ,r‐|_|__w;ﾙv
　　　　　　　 ┌(┐ﾟд)┐　┌ﾐ,,ﾟдﾟ,,ﾐ┐ 　　　 　　　　　　　　O oj川o｡lililil人;:v..
~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~

.　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　 ｜　ところがどっこい、もう日没だというのに毛一本流れて来んときたもんだ。
　　　 ｜　まさか奴さん、メダカの腹の虫が目を覚まして本当の腹の虫にされたんじゃないかと。
　 　 r┴――――――――――――――――――――――――――――――――――――‐
　 　 |　　回りくどい言い草引っこ抜いて、素直に「喰われた」と植えればよかろうに。
　　　`ー――――――――――――――――――――――――――――――――――――‐

　ﾐ,,ﾟдﾟ,,ﾐ　＜　言の葉の餅を搗(ﾂ)いてこね繰り回す。
　　　　　　　　　空っぽの土手頭を鍛えるにゃ丁度良いってばっちゃが――


　　ｻﾔｻﾔｻﾔ…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,＞
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜　今日も捕れなかったねー 　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 　 xvﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「'l￣Vv;;
　　　　　　　　　　　　　 て　　　　　　　　 て　　　 　　　 　 　 　 ｡o　 ,r‐|_|__w;ﾙv
　　　　　　　 ┌(┐ﾟд)┐そ　┌ﾐ┐ﾟдﾐ┐そ　　　　　　　　　O oj川o｡lililil人;:v..
~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~

　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　 　 　 　 　 ｜　あの黒いメダカ、鳥に食べられちゃったのかなぁ……。 . 　 　 ｜
　　 　 　 　 　 ｜　確かにさぁ、確かにあの田んぼに目印立てといたんだけど。　｜
　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　ｶﾅｶﾅｶﾅ… 　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　　　　　γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　.,−　｜ 雨の後で水も濁ってたしねー。また明日探そうよ。｜　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…
　　　　　　::;.:".:;.:' 　 ゝ､＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ"、ﾞﾞﾞﾞ'''''''‐- ､ ,,,,,_
::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.　　　　　　　　　　 ∨:;,`:;,':,:;.,:;.:::;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,'.:.:;,`:;,':,:;.,:;.:｀ﾞ''ｰ-_,,.--ｰ''''''"ﾞ
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""￣ﾞﾞ"'''''―-
''"''''"""''"""'''''"""''""''""",,,,-‐'゛'''''"""''""''''""''"''''""''"""'''''"""''""ﾞ''､,,"'''''―--'''""''"''''"""''"""''''
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　　　　　　　　　,,,,-‐'゛,,,,-‐'゛　　_/===ヽ_ __　　 ∧_∧　　　　　　　　　　　　　｀.
"''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''(,, ´∀),##l　　(,, '・д) =3　,, ,, ,, __,, ,, __,, ,,, _,,,人__,,,,, ,, ,, , , , ,,,
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 (ノl_,)　　　　　 ([三]　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''""''"""'''''"""''""''''""''"''''"""''"""'''''"""''"''"""'''''"""''""''''""''"''''
:::....::::::........　.　.::::::... .... ..:::::::::::从 MwM从,_,,_＿＿MwMmw M从 MwM 从 MwMmw M'"""'''''"""''""''''""''"'
从 MwM 从 MwMmwMwM　从WＹWﾉM/´;:;:;:;:;:;ヾMWＹMWﾉWＹWﾉMﾉMＹWWＹWﾉM　MWＹMWﾉWＹWﾉM
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |;:;:;::;:;:;:;:;:;|」　　　　　……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　~~~~~~~~~,(,,)､ ,ﾐ,,ﾐ､　

　　　　　　　　　　　　　　　　γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　｜ 　 でさぁ、どうすんのそのアメンボ。.　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ､＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　 　 ｜ 珍しいけどアメンボだしね、　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜ そこらに捨てちゃおうか。.　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 γ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣∨￣￣￣｀ヽ　　　ﾏｽﾞｿｳﾀﾞｼ…
　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　キャッチ＆ファブリーズの精神だね。 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ､＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿,,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　　　　　　　　　　　ｸｳﾉｶﾖ

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _/===ヽ_　　　 ∧_∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l##(,, ´∀)　　　 (･д･,,)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞﾞ`o､o ,,)　　　 っ[三0)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (ノ'ヽ)　　　 　 ('ﾝ､)
　　　　　　 　　　　て 　 __＿_从WＹ||~"~"~||”´“゛”´“゛”´“゛”´゛゛”´゛
　　　　　　　　　　　 そ .| |, rwﾊﾚﾙ'|| 　 　 ||wY jij xv ili jj x iｨ jj x iｨ
　　　　　　,(,,)､ ,ﾐ,,ﾐ､　　| | 从 Ｙ从 ヾ、__,ノ' xv ili jj x iｨwY jij iｨwY j
~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~￣´￣´￣´￣´￣´

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　！！

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それっ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ふぇーい
　　　　　　　　　　　　　　　 ∧_∧ 　 　 　 　 　 　 _/===ヽ_
　　　　　　　　　　　　　　と(∀・ ,,)　　　 　 　 　 　 (∀｀ ,),##l
　　　　バチャンッ　　　　[llloミ ,,)o　　　 　 　 　 　 (,, ％) ﾞﾞ´
　　　　　　　　　　　　　　　 (_ﾉ､,)　　　　　　　　　　 (_,ﾍ_)
　　　　o｡ 　 o。. 　 *__＿_从WＹ||~"~"~||”´“゛”´“゛”´“゛”´゛゛”´゛
　　　　　｡*　　｡ ｡o　| |, rwﾊﾚﾙ'|| 　 　 ||wY jij xv ili jj x iｨ jj x iｨ
　　　　　　ヽji　ij(　　| | 从 Ｙ从 ヾ、__,ノ' xv ili jj x iｨwY jij iｨwY j
~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~￣´￣´￣´￣´￣´

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　とんだ巻き添えを被ったものだ。

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…




　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜　いやぁ、一時はどうなる按配に晒されるのかと、　｜
　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜　年甲斐もなく脚の毛総立ちでしたよ。 　 (∀ﾛ" ) 　.|
　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｶﾅｶﾅｶﾅ…


.

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　ここら一帯のアメンボ族の中で、そのちんまい頭に詰め込んだ
　　　　　　　雑学力において西襄の右に脚を並べる者はおるまい。
　　　　　　　東鳴とは幼生以来の腐れ縁らしいが詳細はついぞ知らぬ。

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;☆;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;
:::::::::::::::::::::::::::::☆::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＊::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::* :: :: :: :: ::／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:＊　:　:　:　:　:　:　:　:　:　:☆ : : : |　しっかし、聴きやしたかい？
　　r――――――――――――――――――――――┤ 黒の大将が人間族に狙われているとか。
　　|　 あの怠け面から棒が生えて焚き火に捧げられると 　＼＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　|　 思うと笑いが止まらんよ、全くざまぁない事さ。　　　　　｜. ∨
　　`ー―――――――――――――――――――v――一'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜　私なら持ってけ泥棒でも大将の肉は願い下げですよ｡　　 |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜　常々確信を持っているのですがね、君、あの頓馬は　　 .｜
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜　水銀を飲んじまったから痴呆になったに違いないですよ｡｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　　＿_,　　　　　　　　ﾌｷﾌｷ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　＿_
.　　　　　　　｀|li|　　＿rtt,､ 　　　　　　　　・ ・ ・　　＼　ヽ　il　　　　l　l　　/　／　.|il|´
.　　　　　　　c|li|　　|:: |田◎] 　 　　　⌒ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |il|
　　　　　　　　|li|　　|:: | ﾟ |┌(ﾍ；ﾟ ‐)へ[r(ﾍ；‐д)┐┌ﾐﾍﾟ∀ﾟﾐ┐┌(∀ﾛ"r)┐　　 |il|
　~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ
　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　態々用水路を下って来て小生の屋敷に上がり込んでは、
　　　　　　日ノ本開闢からの約束事の如く細君に酌を求める言語道断ぶりである。
　　　　　　毎度毎度、夜明け方まで東鳴と空の杯を傾けて応酬し合うのだからたまらない。

　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　どうやら今宵もこの眼鏡野郎の講釈に拍手しなければならないようだ。
　　　　「追い出せば良かろう」との挙手は道理に適うも、この西襄には小生が倅二人を
　　　　亡くして呆然と青雲を眺めるばかりだった時分に大変な温情を頂いた借りがある。
　　　　であるからして、小生は彼のアメンボには頭が上がらないのである。

　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　...:::十x.::..::X*..;;＊..::☆..::x.:: :;+　o ｡..　
　　　　　　　　　　　　　　.:｡:*＊　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＋;:..
　　　　　　　　　　 　 o＊　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　::* +:..　
　　　　　　　　　　｡o::　　　　　　　　　　　　　　ｶﾝﾊﾟｲｯ　　　　　　　　　　　 '::☆
　　　　　　　　 *十　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＊:..
　　　　　　　米 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ЦЦへ　　　　　　　　米
　　　　　　　　　　　　　　┌(ﾍ；ﾟ 0)､r(ﾍ；ﾟд)┐┌ﾐﾍﾞ∀ﾞﾐ┐　　　r(∀ﾛ*r)┐
　　　　　　~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~ﾞ~~
　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　因みに、“人間族”とは東鳴と西襄の造語である。
　　　　　　　　　　　「大地に息づく以上立場は平等」と謳う馬鹿二匹が
　　　　　　　　　　　尾に余計な一語を付け加えた、その産物とでも言おうか。

　　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　小生から見れば、東西どちらも人間に興味津々の点で五十歩百歩である。
　　　　　どちらに軍配を挙げるも糞もあるまいと毎晩結論せざるを得ない。

　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::+:;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;☆;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;::;;
:::::::::::::::::::::::::::::☆::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＊:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::' 　　　　`:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:: :: :: :: :: :: :: :: ::: :: :: :: :: ::_,,,...:-‐‐=-..,,,_:: :: :: :: :: :: :: :: :*:: :: :: :: :: ::　　　　 　　:: :: :: :: ::+ :: :: :: ::
:: :: :: ::米:: :: :: :: :: :: :,r'"::　::　　 　　　::＼,,.....,:: :: :: :: :: :: :,:: :: :: :: :::　　　　　　::: :: :: :: :: :: :: :,:: :::
: : : : : : : : : +: : : ,,r'"::　::　:...　　　　　:::　. ::;　:::.`'::.､: : : : : : : : : : : : : 　　　 : : : : : : : : : : : : : :*
: : : : : : : : : : : ,:r':::　::　.:::　::　　　　　　::　 　 :;　::: .:: `':.､: : : : : : : : : : : : : : : : : : ☆: : : : : : : : :
::　::　::　::　,r'":::..　..::　..:::.　....　　　　　 :　 ::　　:;　:: ::.　::`'::､_::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　::　
::　::　:　,r'"::::　　...:::　:...:::　::　;,,, - '''' ''':‐-,, ,,　　　　　　::.　::`'::､_::　::　::　::　::　:: __,, - ''""
　　,r'"...::::..　......:::::　　　　　　　　　　　　　 　" ''''‐- ,..,,,...　　__,, -‐- ,...　.-‐‐''''"
,r'":::,,,,,,　:::::......::::::　...　　　　　　　　　　　　　　　_,, - ''" ""'''"" `'' -,..
　　:::.....　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　-‐"　　　　　　　　　　　　 "''　-
　　　　　::::,,,::;;;;:::::::: :::::;;;;;::::::: ;;:::::;::;;;;::＼　yahooooo !!　／;;; :::,,:::::::::::::;;,,,　　　　　糸売
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　::::;;; :::,,::::::: ::::; ;;;;:: :::::::::: //...::::.::::;;;;:;;;;;,:;;;;;::;;;;;;;;;;:::::::::: :::::::: ;;;;;;;;;;;; :::://:;::::::::::;;;::::::;;::::::::...,,,
WWWwwwjij,,.、,、,,,vWWwjjwvjiiijwwiijijyyywWwWWjjwv,,.、,、,,,jiiijwwiijijyyviiijwiijijywWw
',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　何はともあれ、月の美しい宵であった。
　　　　　　　　　　　　　　　　あはれ、おかしきかな。

　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

┌──────────────────
｜　お久しぶりです。
｜　何とか志望校に合格出来ました。
｜　今後とも宜しくです。
｜
｜　>>134
｜　待ち人皆無かと思ってました。
｜　ありがたいです。
└────────v─────────

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｵｾｰﾖ ｺﾉﾊﾞｶ !
　　　　　　　　　 　 _,ノ⌒し(〆)
　 　 　 　 　 　 　 /　 l＼lヽ　　　　　　　　　∧∧´Ｖ＼
　　　　　　　　　 〈 　 (*ﾟ ‐ﾟ)') ）)　　　　　　(дﾟ*,)；･ー）
　　　　 　 　 　 　 ｀ヽ(　 ,,r'´　　　　　　　　 し'　) _]つ旦
　　　　　　　　　　　　(_ﾉJ　　　　　　　　　と[,,_ノヾ＿/_,)

合格おめでとー！
今回も面白かった！

┌───────────────────────
｜　とんでもなく下がってるんで、一応……。
｜　連投規制心配だったけど、お変わりなくで良かった。
｜
｜　>>177
｜　　合格通知が来た瞬間が夢のようでした。
｜　　待っていて下さり、ありがとうございます。
└──v────────────────────
　　　　｡
　　　　　Y⌒　　　　　　　　∧∧
　　　 /l／l 　 　 　 　 　 　(ﾟдﾟ#)っ /ﾞＶ＼
　 　 (‐ ﾟ；,) 　　 ┌(〆)　lli し　 r'　（･Д･；）
.　　　とと,,)⌒ヽ.｜　　　　く＿,,ﾉ　 /､]つ旦)
　　　 (_ノ>　　〈,ノ　　　　　(_ﾉ､)　.ムつとﾉ

見たよ〜Ｗ
戻って来てくれて嬉しい！

切ないな…

合格おめでと〜！！
そろそろかなと思ったけどまさか>>134をレスしてから一週間もしない内に投下があるとはｗ
本当に戻って来てくれて嬉しいです

かきこ

戻ってキター！

ほしゅ

なんか尻切れトンボだな

もう二度と戻って来ないだろうな

やかんとナナカマド


完