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│■│ 第六回物語AA選手権 参加作品 │■│
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│■│ 『新説・ももたろう』 │■│
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│■│ ┌───────────────┴─┴──
│■│ │ この作品はフィクションであり、
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│■│ │ 実在する国家・団体・個人とは
│■│ └───────────────┬─┬──
│■│ ┌───────────────┴─┴──
│■│ │ 何の関係もございません。
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│■│ │■│
昔々、あるところに、
お爺さんとお婆さんが住んでいました。
∧_∧ ∩_∩
( ´m`) (´m` )
( V )つ と y )
) ) ) | ( ( (
(__)_) ! (_(__)
ある日、お婆さんがいつもの様に
川で洗濯をしていると……
∩_∩ _
( ´m`) / !
( Y つ,, / | ゴウン
) ) ) | | ゴウン
(__)_) |___|
ヽ 、
""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""""""""""
〜〜〜 ~'
.......:.::..:::.:.:.:.::.:.::.:....
〜〜〜 ~ ~
〜〜〜〜〜
∩_∩ _
( ´m`) / !
( Y つ,, / | ゴウン
) ) ) | | ゴウン
(__)_) |___|
ヽ 、
""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""""""""""
〜〜〜 ~'
.......:.::..:::.:.:.:.::.:.::.:....
〜〜〜 ~ ~
〜〜〜〜〜
∩_∩ _
(´m` ) / !
( Y つ,, / | ゴウン
) ) ) | | ゴウン
(__)_) |___|
ヽ 、
""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""""""""""
,、 〜〜〜 ~'
( ,i )
~~~~ .......:.::..:::.:.:.:.::.:.::.:....
ドンブラコッコ
ドンブラコッコ 〜〜〜〜〜
∩_∩ _
( ´m`) / !
( Y つ,, / | ゴウン
) ) ) | | ゴウン
(__)_) |___|
ヽ 、
""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""""""""""
,、 ~'
( ,i )
~~~~ .......:.::..:::.:.:.:.::.:.::.:....
〜〜〜 ~ ~ ドンブラコッコ
ドンブラコッコ
∩_∩ _
(, ´m) / !
( Y つ,, / | ゴウン
) ) ) | | ゴウン
(__)_) |___|
ヽ 、
""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""""""""""
〜〜〜 ~' ,、
( ,i )
~~~~
〜〜〜 ~ ~ ドンブ
ド
〜〜〜〜〜
∩_∩ _
(, ´m) / !
( Y つ,, / | ゴウン
) ) ) | | ゴウン
(__)_) |___|
ヽ 、
""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""""""""""
〜〜〜 ~'
.......:.::..:::.:.:.:.::.:.::.:....
〜〜〜 ~ ~
〜〜〜〜〜
|_∧ ∩_∩ _
・∀・) (, ´m) / !
《》 ) ( Y つ,, / | ゴウン
、 Y ) ) ) | | ゴウン
)_) (__)_) |___|
ヽ 、
""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""""""""""
〜〜〜 ~'
.......:.::..:::.:.:.:.::.:.::.:....
〜〜〜 ~ ~
〜〜〜〜〜
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 洗剤タレ流してんじゃねーよババァ。 |
\__ _____________/
∨
|正|
|義|
∧!__∧ ∩_∩ _
( ・∀・) (m` ,) / !
( 《》 ) ( Y つ,, / |
| l | ) ) ) | |
(__)_) (__)_) |___|
ヽ 、
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""l l"""""""
〜〜〜 ~'
.......:.::..:::.:.:.:.::.:.::.:....
〜〜〜 ~ ~
〜〜〜〜〜
ももたろうと名乗るちょっとアレな青年と出会いました。
ももたろうは正義感が人一倍強い若者でした。
でも態度の方も負けず劣らずの大きさでした。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| なんか悪い香具師の噂キボンヌ |
\__ ____________/
∨
|正|
|義|
∧!__∧ ∩ バ───ソ
( ・∀・)ノ______
(入 ⌒ 、つ /| ∧_∧ ∩_∩
ヾヽ /\⌒)/ | (´m` ) (´m` )
|| ⌒| ̄ ̄ ̄| ∪ ∪ ) ∪ ∪ )
´ | | (__(__つ (__(__つ
なんだか悪者を探しているようだったので、
お爺さんとお婆さんは、
「鬼が島の鬼が悪さをしてるってvipで祭りになってるよ」
と教えてあげました。
|正|
|義|
∧_∧ ∩_∩ ∧__|∧
( ´m`) (, ´m`) (・∀・* )
( V )つ ( y ) ( 《》 )
) ) ) | ) ) ) 人 Y
(__)_) ! (__)_) (_(__)
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄\
| それはいい事を聞いた。 |
| ちょっと行ってあぼーんしてくるわ。 |
| お宝持って帰ってきてやるから。 |
\________________/
しかし、ももたろうがいくら強いと言えど、
一人で乗り込むのは無謀です。
そこで、三匹の仲間を集めることにしました。
γ''"""ヽ、 M
/ / ゚ ▼) γニ三ヽ (Θ∋
し' (,,゚Д゚) Cゝ ・、,・)う ,,,,,;(( ゚Д゚))
ノ|(ノ |) / ( ゚Д゚) ,.;゙; (ノ."""';)
∠,,人,,_,,ノ (_ノ U ノ) `'ヾ;, ,. , .;'
U"U ゝJー--J '∪''∪
一匹目の仲間はイヌです。
このイヌは、小さい頃からももたろうに育てられたので、
ももたろうの言うことを忠実に実行します。
|正|
|義| γ''"""ヽ
∧!__∧ (▼ ゚ ヽ.丶
( ・∀・) (゚Д゚,,) J
( 《》 ) (| ヽ)|ヽ
| l | l、,,_,,人,,ゝ
(__)_) U"U
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ももたろう様のためとあらば、 |
| どんな危険も厭いませんとも! |
\∧_______________/
/ ̄ ̄ \
| おー、頼もしいね。頑張ってよ。 |
\_______________/
二匹目の仲間はサルです。
サルは三匹の中では一番のひねくれものですが、
一番の利口者でもあります。
|正|
|義|
∧!__∧ γ三ニヽ
( ・∀・) C(・、,・ くう
( 《》 ) (゚Д゚ ) 丶
| l | (丶 U ヽ_)
(__)_) し--ーし~
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ダリぃけど、まぁアンタに付いてけば |
| きびだんご貰えるし。 |
\∧_________________/
/ ̄ ̄ \
| それは君の働きによるけどね |
\_______________/
三匹目の仲間はキジです。
キジは空を飛ぶことができるので、
当たりの様子を見るのに向いています。
|正|
|義| M
∧!__∧ ∈Θ)
( ・∀・) ((゚Д゚ ));,,,,,
( 《》 ) (;'""".ヽ) ;";.,
| l | ';. , ., ,;丿`'
(__)_) ∪''∪'
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| あのですね、自分には家族があるんで、 |
| できれば危険なことは…… |
\∧___________________/
/ ̄ ̄ \
| きびだんごやらないよ? |
\___________∧_/
/ \
| ……行きます。 |
\__________/
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| んじゃま、レッツゴー! |
\________ ___/
∨
|正|
γ''"""ヽ M |義|
/ / ゚ ▼) γニ三ヽ (Θ∋ ∧!__∧
し' (,,゚Д゚) Cゝ ・、,・)う ,,,,,;(( ゚Д゚)) ( *・∀・)~)
ノ|(ノ |) / ( ゚Д゚) ,.;゙; (ノ."""';) ..( .《》 )'
∠,,人,,_,,ノ (_ノ U ノ) `'ヾ;, ,. , .;' 人 Y
U"U ゝJー--J '∪''∪ (_(__)
頼もしい三匹の仲間とともに、
ももたろうは旅立ちました。
久々の大仕事に、心なしかテンションも高めです。
そして幾多の野を越え山を越え、
遂にももたろう達は目指す鬼が島に辿り着きました。
悪の根城を目の前にして、ももたろうも決意を新たにします。
|正|
|義|
∧__l∧
( ・)
( "" .)
| l |
_,,..-一 '''"~´(_(__) `丶、
ヽ
人 /■\
_.ィ´ 丶 (´∀` ,) - giri
( l ̄ ̄ ̄ ̄ "" "  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`! i 〜〜 , ,,,
∧ l 、 ~~~
/ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| あれ去年の節分のネタじゃねぇか。 |
\_________________/
海を渡る手段がなかったので、
その辺にあった誰かの船を拝借することにしました。
持ち主らしきモナーが困っていますが、
正義のための犠牲です。仕方ありません。
、ー‐ソ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ガーン
Σ( ;´)
(.:.:.:.:.:.:.:.つ ,,;;;,,-〜、,,, .::.:.:.:.:.:... ., 〜ー,;,,"゚'' ..:.:.. .- .,,..。.
川川川 ゚ ー""'" ~"
(_(__)
さて、島へと着いたももたろう達は、 .::...、\
::::::.:.:..\ \○,・∴,,'
有無を言わさず鬼達に飛びかかりました。 二二ニニ −`) ー )、
.:::::.:.:./ / )
相手は悪の権化なので、手加減は無用です。 :.:/l,/
鬼達は、ボロぞうきんのようにやられていきました。
|正|
|義|
,,,, ∧ ∧!__∧
(,, ヽ"""ヽ、 /■\ (・∀・#)
lヽ "フ" ゚ ▼) ( #)Д`) .∧rー, 《》 つ
丶"γ と (#゚Д゚) ノ つつ /■\_).i |
ヽl /ヽ)彡 と _ノ) ) (^(´Д`; ).(__)
ヽ,,_,,ノ γニ三ヽ ヽ と )
U"U Cゝ ・、,・)う ( ( ヽ ヽ
/ (#゚Д゚)^, (_) (_)
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| どうだ、思い知ったか、悪党共め。 |
| さっさと奪った宝物を出しなさい。 |
\____ _____________/
∨
|正|
|義|
∧!__∧ W ∧
( ・∀・) /■\ /■\ /
( 《》 ) (´Д`; ) (#)Д`;) (´д
| l | ∪ ∪ ) ∪ ∪ ) ∪
(__)_) (__(__つ (__(__つ (__(
鬼達を完膚なきまでに叩きのめしたももたろう達は、
鬼達に奪った宝物を出すように言いました。
ところが……
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| あなた方は何か勘違いをなされている。 |
| 我々は何も悪事など働いてはおりません。 |
\_________ __________/
∨
|正|
|義|
∧!__∧ W ∧
Σ( ;・∀・) /■\ /■\ /
( 《》 ) (´Д`; ) (#)Д`;) (´д
| l | と ∪ ) ∪ ∪ ) ∪
(__)_) (__(__つ (__(__つ (__(
鬼達は、自分たちは無実だと言い張りました。
何と言うことでしょう。もしこれが真実だとしたら、
ももたろう達は正義の味方ではなく、
ただのリンチ集団となってしまいます。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| おい! 島のどこ探しても |
| 宝物なんて何にもないぜ!? |
\_____ _________/
∨ |正|
|義|
γニ三ヽ ∧!__∧
Cゝ ・、,・)う ( ;・∀・)
/ (;゚Д゚) ( 《,(ヽ)
(_ノ U ノつ | l |
ゝJー--J (__)_)
さらにサルの報告がももたろうを焦らせます。
ももたろうは、脳ミソをフル動員して考えます。
|└──┤|
∧. || ∧
/ ヽ:..|| / ヽ
/ `、|| / `、やっべえなぁコレ。何にもない香具師をボコっ
/  ̄ ̄ ̄ \ たなんてコレ絶対訴えられたりしちゃうって
l::::::::: ! 。っていうかあのジジイとババアはガセネ
|:::::::::: -=・=- -=・=- iタ掴ませやがったワケか。あのモーロク共
.|::::::::::::::::. \___/ l には帰ったらパイルドライバーかけてやら
ヽ::::::::::::::::::::. \ / J / ねーと気が済まん。そんでもってvipも荒ら
ヽ:::::::::::::::::::. `' J ノ してハッピーターン食っておっぱい揉みたい
そして、一つの結論に辿り着きました。
|正|
|義|
∧__l∧
( ;)
( "" ,)
| l |
(_(__)
∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| あぁは言っているものの、奴等は鬼なんだ… |
\____________________/
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| いつか悪さをしたに違いないんだからな! |
\__________ _________/
∨
|正|
|義|
∧!__∧ バ――――ソ
( ・∀・;)
( 《》 9m て
人 Y Y"
(__)__)
少々強引な理屈ですが、
正義の面目を保つためには仕方ありません。
鬼が島から帰ってきたももたろう達は、
何食わぬ顔で人々に愛想を振りまきます。
正義の味方は外面も重要なのです。
.;,.:.
, ,;,;,,
∬ ∫,;..
■\
:.::.:.:.:.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
............:.:..:...:.:.:........ . ...:...:.... . |正|
γ''"""ヽ M |義|
/ / ゚ ▼) γニ三ヽ (Θ∋ ∧!__∧
し' (,,゚Д゚) Cゝ ・、,・)う ,,,,,;(( ゚Д゚)) ( *・∀・)~)
ノ|(ノ |) / ( ゚Д゚) ,.;゙; (ノ."""';) ( .《》 )'
∠,,人,,_,,ノ (_ノ U ノ) `'ヾ;, ,. , .;' | l |
U"U ゝJー--J '∪''∪ (__)_)
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| も も た ろ う |
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| │ ( ・∀・) |:..|
| │ ( 《》 ) |::.|
| │ .| l | .! .|
| │ (__)_) .! :|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
こうして、ももたろう達の活躍は、
永遠に語り継がれることになりました。
子供達は、ももたろうの知恵と勇気に胸を躍らせ、
「いつかは僕もこんな英雄になりたいなぁ」と
大きく夢を膨らませるのです。
∧
/■\
(/つДT)
( )
人 Y
(_(__)
一方、誰に訴えても無実を信じてもらえなかった鬼達は、
結局泣き寝入りしたとかなんとか……
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│■│ 糸冬 │■│
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│■│ │ 作:◆g2iR8D7bR.
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│■│ │ 重ね重ね言いますが、
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│■│ │ この作品はフィクションであり、
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│■│ │ 実在する国家・団体・個人とは
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│■│ │ 本当に何の関係もございません。
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