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| | | | │そして最終幕開始。
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江戸川乱歩
結局、三郎の計画どうりに事が進みました。
遠藤の事件は自殺ということで片がついたのです。
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( (⌒(。_。 ,,) 、
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遠藤が死んでから3日目のことです。
ひょっこりと突然に明智小五郎が尋ねてきました。
折りが折りなので、三郎はこの素人探偵の出現を
気味悪く思わないで入られませんでした。
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明智が事件についてしつこく聞いてくるので最初はびくびくしながら
答えていましたが、答えてくるにしたがってだんだんと横着になり、
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│君、これは実は
│殺人ではないかね。
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ミ,,゚Д゚彡
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く_人_ゝ
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とまで言う始末です。
それから二人は遠藤の部屋へ行きました。
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( 犯人自身が探偵をその殺人の現場へ案内するなんて )
) 古今往来ないことだな。 (
( )
丶〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〇'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'
O
o
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ミ゚Д゚*彡
三郎は生涯でこのときほど得意を感じたことはなかったでしょう。
さて、明智はというと
机の上の目覚まし時計をじっと見つめていました。
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ミ,,゚Д゚彡 <どうしたんだい?
∧_∧
これは目覚ましですよね? > (Å・`ミ )
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 <それがなにか?
∧_∧
事件の日これがなりました? > (Å・`ミ )
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡 <なりましたけど?
それはおかしいですね、なぜ自殺する人が ∧_∧
目覚ましをかけておく必要があるんでしょう。 > (Å‐`ミ )
───三郎はハッと息のみをました。
三郎は当座、例の目覚し時計が気になり、夜も眠れぬふうだったのですが、
不思議と半月ばかりは何も起きずにすみました。
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ある日のこと、夜もふけて
三郎は布団を引いて寝ようとしたときでした。
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33 :
( ´∀)・∀),,゚Д)さん:04/09/12 17:20:27 ID:W9Ie+boH
支援
「ウワァッ!!」
なんと押入れの中に
死んだ遠藤の首が逆さにぶら下がっていたのです。
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「やぁ郷田君、僕だよ逃げなくていいよ。」
...................
「一寸君のまねをしてみたのだよ」
それは遠藤ではなくあの素人探偵、
明智小五郎でした。
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口 ■ [∩
,' yノ
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くロ_人ゝ ∧,,∧
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ミ 彡
ミ___@彡
「早速だがこれはきみのボタンだね?」
「ほかの下宿人のだれも違うというんだ。」
「あぁ、そのシャツだね?ホラ、第二ボタンが取れているよ。」
..............
「これをどこで拾ったと思う?天井裏だよ。遠藤君の。」
「きみが殺したのではないかい?遠藤君を・・・」
明智はにやにやしながら早口でいいました。
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口 ■ □。
,' y,つ
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ミ 彡
ミ___@彡
三郎はそれから二時間という長い時間をかけて
明智にすべてを話しました。
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口 ■ □
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くロ_人ゝ ∧,,∧
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ミ 彡
ミ___@彡
本当のことを言ってくれてありがとう。いや別に君を警察に突き出そうと
いうわけじゃないんだ。僕はただ真実を知りたかったんだ。
シャツのボタン?あれは僕のトリックさ、君のボタンが取れてることを
発見して同じボタンを仕入れてきたんだ。だから本当は証拠なんて何もないんだよ。
今の君は少し興奮状態にあるから全部話してくれると思ってね。
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ミ 彡
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ぼくが疑いだしたのはやはり目覚し時計のことがあってからだ。
遠藤君の死は疑わしいところが多数あってね、
警察の人に聞いたのだが、モルヒネのビンが倒れてたっていうじゃないか。
遠藤君ほどの几帳面がモルヒネのビンを倒したまま死ぬっていうのは
おかしいと思ってね。
そしていろいろ調べていたらあの「屋根裏の散歩」しかないと
こういうわけになったのさ。
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ミ ミ
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く_人_ゝ ∧,,∧
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ミ 彡
ミ___@彡
支援
三郎は明智の立ち去るのを知らず顔に、
「死刑にされるときの気持ちはどんな物だろう」と
ただそんなことをぼんやりと考えていました。
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:ミ_。; 彡:
:ミ 彡:
:ミ___@彡:
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| __________ | |この世の中に完全犯罪
| | | | │なんてあるのだろうか?
| | □ STOP | | └─v─────────
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| | | | ピッ (・∀・ )
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