モララーのビデオ棚 in AA長編板その35

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768フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI


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 | |                | |        │途切れ途切れでごめんね
 | |  |> PLAY.      | |        └─v───────────
 | |                | |           ∧_∧
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 | |                | |       ◇⊂    ) __
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 |  °°   ∞   ≡ ≡   |       || (_(__)  ||   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
769フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:40:14 ID:+Bdqy3B5



         lニl  + 日  車
        ノ至  小以  衣   の


                 昔ノ-  止   土,
                 l ,l乂  少   /日

                          江戸川乱歩
770フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:40:39 ID:+Bdqy3B5
三郎は今までは殺人を考えてはいましたが、発覚を恐れて
一度も実行をしたことはありませんでした。

しかし、遠藤の場合は発覚の恐れがありません。ともすれば、
見ず知らずの人間であろうとも顧慮しません。


            ∧,,∧
           :ミ。。il|彡:
            :∪ ∪ミ:
            :ミ   ミ:
             :し`J:    *
771フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:41:04 ID:+Bdqy3B5



なぜ発覚しないかというと──少なくとも三郎は少なくとも三郎はそう考えていた──

     次のような事情があったからでした。




772フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:41:42 ID:+Bdqy3B5
三郎は東栄館に来てから4,5日のときのことを思い出しました。

────────────────、
 僕は一度女と心中しようと        |
   おもったことがあるんですよ。    |
                            |
 僕は医学校だから死ねるだけの   |
    モルヒネが楽に手に入るんです。|
                            |
___  ___r―――――――――― '
    ∨‖  | へぇー。そうなんだ。
//  ‖  |___ _______
/    ‖ /     ∨  ヾ:::::ソ;/
      ‖    //    |三|
 /   ‖           ノ::i::i:;;
/   ∧ ∧   ∧,,∧......:::::i;;;;/
二二( ^Д^) 二ミ゚Д゚,,彡~~~~~
 _ ( つつ  ミ   ミ
 |\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 \ \                \

遠藤には自殺する動機も、毒もそろっているのでした。
773フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:42:05 ID:+Bdqy3B5
   r〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒''⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
  ( 天井の節穴から毒薬をたらして殺害する、            )
    )  まあ何と奇想天外な、すばらしい犯罪だろう!         (
  (                                       )
   丶〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〇'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
                     O
                     o
                     ゚
                   ∧,,∧
                  :ミ゚Д゚*彡:


彼はもうすっかり有頂天になってしまいました。
774フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:42:33 ID:+Bdqy3B5
三郎が遠藤の部屋を訪問したのはそれから4,5日たった時分でした。

  彼はうまく遠藤を殺せたならこの部屋に薬瓶を落とすつもりでした。
   そうすれば彼が失恋のショックで自殺したに違いないと
   みなが思うと、そう彼は考えたのです。


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             ________,,      \||i   0) ||
            `∧ ∧          \ ∧,,∧   \.    ||
             (,,^Д)         ミД゚,,彡    \  ||
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775フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:42:56 ID:+Bdqy3B5

   三郎は耐えに耐え、遠藤がトイレに行った隙にまんまと
  薬を手に入れました。



                        / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             ∧ ∧   < (・∀・)ニヤニヤ
            ミ,,゚Д゚彡    \_______
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776フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:43:26 ID:+Bdqy3B5

   「屋根裏の散歩」をはじめてちょうど10日たったころ、
    三郎にチャンスがきました。


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777フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 07:43:53 ID:+Bdqy3B5
   それはいつかみたときとおなじ風景でした。

     遠藤の大口が穴の真下にあるではありませんか!


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778( ´∀)・∀),,゚Д)さん:04/09/11 07:57:29 ID:9JbM1pox
つくりながら貼ってる?
779フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 08:00:18 ID:+Bdqy3B5

  三郎は毒瓶を取り出して数滴、

   ポトリポトリとたらしました。



               、、、、
            @ミ  ∧゙∧  ∩
             ミ、、、、つ;゚Д゚ミつ。
780フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 08:00:47 ID:+Bdqy3B5
   一時あかくなった顔がさめていき、
       ぐったりとしたあと、遠藤は動かなくなりました。
     


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781フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 08:01:13 ID:+Bdqy3B5

  「ナァンダ、人殺しなんてこんなもんか。」

    彼は最初の計画どうり薬瓶を部屋に投げ入れ、穴をふさぎました。
     そして悠々と自分の部屋へ帰っていきました。


               、、、、
            @ミ  ∧゙∧
             ミ、、、、つ;゚Д゚ミつ*
782フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 08:01:43 ID:+Bdqy3B5
     それから朝飯までの時間、三郎はどれだけびくびくしていたことでしょう。

   朝飯を済ましたあとは外出をし、町から町へと時間を過ごしました。



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   /         l二二二二二二二二l/ ~  ミ_@彡
  /          |_|,!         |_|,!

783フォントサイズ最小 ◆ccqXAQxUxI :04/09/11 08:02:27 ID:+Bdqy3B5



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 | __________  |        |やっとこさ殺人が起きました。
 | |                | |        │次最終回です。
 | |  □ STOP         | |        └─v───────────
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