『 戦 場 の ギ コ 』
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| ̄ ̄ ̄ ̄|
| | ピンポーン♪〜 , _・・・ン?
| | / ∧∧ 丶
| | ギコさーん ⊂(゚Д゚,,)つ--、
| o.| 書留ですよー //./ .//_/:::::|
| | \ |:::| / ノ .|:::| /
| | / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
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| | ピンポーン♪〜 ハイハイ
| | ・・・・・・ __
| | ∧∧ まさか、もう _/:::::::::ヽ_
| o.| (゚Д゚,,) 俺の番か?・・・ // |::::::::/ /:::::|
| | ⊂ つ |:::| / ̄ |:::| /
| | ⊂ |〜 / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
|____| ,,`U /______/ | |
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| | | ぃょぅ 御苦労様です __
| | __ 書留だ∧∧ _/:::::::::ヽ_
| | |==|_ [] (゚Д゚,,) // |::::::::/ /:::::|
| / (=゚ω゚)ノ ⊂⊂ .| |:::| / ̄ |:::| /
| /〜( x) | |〜 / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
|/ U U し`J /______/ | |
 ̄ ̄ | |-----------| |
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やっぱり・・・・。
遂に俺の所にもやって来た。
召集令状だ・・・・。
差出人は・・・・・・
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
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..::::::::::.... |
,;;::"" "::::: |
,;;:: "::::::: モラ国 |
,,;;:: "::::: 陸軍総司令部 |
;;::: ::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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このモラ国は現在、隣国のネオ麦茶王国と戦争の真っ最中である。
開戦当時、圧倒的に強大な国力を有するモラ国による一方的な展開が予想されたが、
開戦から2年が経った現在でも、泥沼化した戦争は続いている。
このモラ国では徴兵制を用いており、21歳からの2年間は男子国民は兵役に就く事が
義務付けられている。
当然、俺も例外ではない。
と、言っても、その兵役は3年前に済ませたのだが・・・。
しかし、今回の戦争の長期化に伴い、戦線に於ける戦力が不足し始め、遂には兵役を
退いた者を再度、召集する事になってしまったのである。
俺の友人もつい先日、戦線に復帰した。
そして、今度は俺の番である。
何が書いてあるんだ?__
∧∧ _/:::::::::ヽ_
(,,゚Д゚) | ̄ ̄| // |::::::::/ /:::::|
| つつ|__| |:::| / ̄ |:::| /
〜| | / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
し`J /______/ | |
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そう言ってみたものの、俺は令状の内容はすでに知っている。
先に出兵した友人から内容は教えてもらっていたからだ。
問題は召集免除の
対象項目だが・・・ __
∧∧ _/:::::::::ヽ_
(;゚Д゚) | ̄ ̄| // |::::::::/ /:::::|
| つつ|__| |:::| / ̄ |:::| /
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し`J /______/ | |
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令状に書かれた内容を要約すると・・・・。
@ 現在の戦況
A 召集理由
B 召集対象者の選定内容
C 召集免除の対象
D その他の事務的内容(出頭日時等)
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細かな内容であるが
B 召集対象者の選定内容
1.法により定められた規定兵役を何らかの理由で終了していない者。
2.法により定められた規定兵役を退役して5年以内の者。
C 召集免除の対象
1.Bの対象者の内、令状を受理した時点で戸籍上
配偶者を有する者
扶養家族を有する者
2.現在婚約中である場合、利害関係を持たない第三者によってそれが証明出来る者。
3.健康上の理由により、兵役従事が不可能と判断された者。
4.その他、司令部が判断を行い、正等な理由を有するとされた者。
うーん、微妙だな
| ̄ ̄| ∧∧ どうにか出来ないか・・・・
|__|⊂(゚Д゚;)つ--、
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/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
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俺には出兵出来ない理由が有った。
俺は今、大きな問題を抱えているのである。
免除項目には明記されてはいないが、司令部の掛け合えば何とかなるかも知れない。
・・・・・・・・・・・・・
取りあえず、今はアイツに電話しよう。
・・・・・・・・・・・
モシモシ、俺だけど
今晩、会えないかな?
`─────y─────'
∧∧ i
⊂(゚Д゚,,)[])--、
//./ ./ノ_/:::::|
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/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
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大切な話しなんだ。
・・・OK! じゃ、いつもの所で
`─────y────────'
∧∧ i
⊂(゚Д゚,,)[])--、
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/ ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
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夕方、俺はいつも待ち合わせに使っている喫茶店に向った。
気が重い・・・・。
何て言えば良いのだろうか。
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ハア… || | //||;;;;r─ー .:;|| / || ||
∧∧ || | / .|| | │ : ;||// .|| ||
(,, ゚Д) || | || └─┘ || .|| ||
| つ || |.____.||__Π__||___...|Π_.....||
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, , (/`J ^ `工 __ノヽ__ 工´ ^
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喫茶店に入るとアイツは先に来て待っていた。
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| ∧∧ アッ・・・ (ー゚*)∬
| (,,゚Д゚) |つ( ̄)
| | つ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 〜(__^)) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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| し`J └─────── ━┻━ ━┻━ ━┻━
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スマン、待たせたか? ううん、今来たところ .:::|
`───y──────' アッ、コーヒー先に・・・ = .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `─y────────'  ̄ いらっしゃいませ
∧∧ ∧_∧ _∫__
∧∧ (゚ー゚*) ∬ (・∀・ ) ゝ__ ノ
(,,゚Д゚) | Uc( ̄) ( l:l ) c【=】
| ̄ | つつ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ((^ _ノ〜  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
\〜| |  ̄ ̄ ̄ UJ┳ ┳ ┳  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
└ し`J ──── .━┻━ ━┻━ ━┻━ ───────────┘
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イヤ、それはいいんだ とかろで、ギコ、 .::: |
`───y──────' 大切な話しって何に? = .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `─y────────'  ̄
∧∧ ∧_∧ _∫__
∧∧ (゚ー゚*) ∬ ( ・∀・) ゝ__ ノ
(,,゚Д゚) ヽ)(/|c( ̄) ( l:l ) c【=】
| ̄ ⊂ つ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ((^ _ノ〜  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
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└ し`J ──── .━┻━ ━┻━ ━┻━ ───────────┘
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ここじゃマズいんで わかったわ .:::: |
外に出ないか ? ちょっと待って .= |
`───y──────' `───y──────'  ̄
∧∧ ∧_∧ _∫__
∧∧ (゚ー゚*) ∬ ( ・∀・) ゝ__ ノ
(,,゚Д゚) | Uc( ̄) ( l:l ) c【=】
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; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ すまない、急に呼び出して
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 実は・・・・・・
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ どうしたの、急に改まって?
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " ギコもやっと覚悟が決まったとか?
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `─y──────────────'
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ "
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二llil|l l!|二二二二二二二二二二.`┳しし. ━ UJ━┳ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
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; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ そうならいいんだけど・・・
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 実は、今日、召集令状が届いたんだ。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y─────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ エッ ?!・・・・・
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " どうしてギコが・・・・
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `─y────────'
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ "
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二llil|l l!|二二二二二二二二二二.`┳しし. ━ UJ━┳ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
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; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ. 退役兵への再要請の話しは知ってるだろ?
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ 戦争が長引けば何時かは俺もと思ってはいたけど
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ まさか、こんなに早く呼ばれるとは思わなかったんだ。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y───────────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ でも・・・、どうして、どうしてギコが・・・・
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " ・・・・あなたはパパになるのよ !
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `─y───────────────'
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そう・・・、これこそが俺が抱えてている大きな問題である。
コイツの名前は「しぃ」
俺の彼女であり、聞いてのとおり彼女のお腹の中には、俺の子供がいる。
決していい加減な気持ちで付き合っている訳でもなく、当然、結婚もするつもりだ。
しかし、何故か今まで踏ん切りが付かないまま、ズルズルを引き摺って来ていたのである。
その俺の思い切りに悪さが、ここに来て大きなツケとなってしまった。
さっさと結婚していれば、こんな事には成らずに済んだものを・・・
; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ スマン・・・、俺がもっと前に決心していれば
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 召集される事も無かったんだ。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y───────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ ギコのバカ !!
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " もうどうにも成らないの ?
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `─y──────────'
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ "
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.,.,,.、.,.,,.、 ∧,,∧ ココデ ∧,,∧ ナニヲスルデチ?
(・∀・,,) アソブデチ ミ・∀・,,ミ
(uu__)〜))) ミuu__ミ@ )))
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; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ. 無論、この事は司令部に掛け合ってみるつもりだけど、
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ でも、ヘタをすると兵役逃れの虚言に捕られかねない。
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ そうなると、10年の禁固刑か最前線への配属だ。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y────────────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ ・・・そんなの許せない。 どうして・・・・。
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " ねえ・・・、この戦争はいつまで続くの?
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " 最初はすぐ終わるって言ってたのに・・・。
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ " `──y───────────────'
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.,.,,.、.,.,,.、 ∧,,∧ センソウゴッコ ∧,,∧ スルデチ
(,,・∀・) スルデチ ミ・∀・,,ミ
〜(__uuノ ミuu__ミ@
15/109
; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ. 国力や兵力は圧倒的にこっちが上なんだ。
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ しかし、ネオムギ茶の連中が使って来る
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 「便衣兵」ってのが厄介なんだ。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y───────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ その「便衣兵」ってテレビでも言ってたけど
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " 良くわからないの。
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " そんなに厄介な物なの?
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ " `──y────────────────'
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l;l!ll |l| . ∧∧ ∧∧
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.,.,,.、.,.,,.、 ∧,,∧ ボクハ ∧,,∧ ボクハ
(,,・∀・) モラグンデチ ミ・∀・,,ミ ナンデチ?
〜(__uuノ ミuu__ミ@
16/109
; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ.
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ まあ、判り易く言えば・・・・、
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 民間人の格好をした兵士だな。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y──────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " それがいるだけで、こんなにも
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " 戦争が長引いているの?
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ " `──y───────────'
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.,.,,.、.,.,,.、 ∧,,∧ フサハ ∧,,∧ ムギチャハ
(,,・∀・) ムギチャデチ ミ・д・,,ミ イヤデチ
〜(__u,,っ ミuu__ミ@
17/109
∧∧ 戦時の国際法が有ってな、どんな戦闘時でも民間人を攻撃してはいけない
(,,゚Д゚) 事になってるんだ。
⊂ つ ネオムギ茶の連中はそれを逆手に採って、兵士に民間人の格好をさせて
一般市民の中に紛れ込ませているんだ。
これは同時に、国民を監視する役目も有るんだが、戦闘時になると・・・、
例えば八百屋のオヤジがイキナリ鉄砲をぶっぱなして来るんだ。
こんな連中とは、とてもじゃないが戦えない。
民間人は攻撃出来ないのに、その民間人と思ってたヤツは実は兵士で、
こっちが油断した隙に突然攻撃して来るんだな。
; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ そんな戦い方をされると
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ こっちも迂闊には手出し出来なくなってしまうんだ。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y──────────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ でも、それって
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " スゴク卑怯じゃない。
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `──y───────'
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ "
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二llil|l l!|二二二二二二二二二二.`┳しし. ━ UJ━┳ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
、.,.|::l|| !!|、.,., ,.、.,┻ ,.、.,.,,.、.,.. ┻.、.,.,
.,.,,.、.,.,,.、 ∧,,∧ ヤルデチ ∧,,∧ オマエガムギチャ
(,,・∀・) ミ・д・,,ミ ヤルデチ
〜(__uuノ ミuu__ミ@
18/109
∧∧ そうだろう。
(,,゚Д゚) 当然、モラ国も他の国もネオムギ茶王国のやり方を批難しているんだけれども
⊂ つ ヤツ等は国際世論なんか、気にもしやしない。
まあ、正攻法で戦ったら負けるのが目に見えているってのも有るんだが、
やり方が汚なすぎる。
それで、国際世論はモラ国に同情的なんだが、だからと言って、民間人の
犠牲者を出す事にはとても敏感に反発して来るんだ。
どんな最前線でも他の国のジャーナリストが付いて来て、民間人に被害が
及ぶと、アッと言う間に全世界に報道してしまうって寸法さ。
; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ 戦場で戦っている連中にしてみれば
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 八方塞がりだろうな。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ そんな汚い相手なら、大きな爆弾を使って
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " 片付けちゃえばいいじゃない !
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `──y────────────────'
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ "
""|l!|| ll|ソ ""
l;l!ll |l| . ∧∧ ,, ∧∧
|:l||l |l| ,,iiiii;;;::..゙ ,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙,,iiiii;;;:(,,゚Д゚):;:('(゚O ゚*);:: ゙,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙,,iiiii;;;::. ゙ ,,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙ ,
|;l!l| ||l iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iii二 |つ つ二.| ∪二:iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii
|ill|| lll⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒|≡./ / ノ〜 ( ( _ノ〜|⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒
二llil|l l!|二二二二二二二二二二.`┳しし. ━ UJ━┳ 二二二二二二二二二二二二二二二二二二二
、.,.|::l|| !!|、.,., ,.、.,┻ ,.、.,.,,.、.,.. ┻.、.,.,
.,.,,.、.,.,,.、 ∧,,∧ ボクハ ∧,,∧ モウカエルデチ
(,,・∀・) モラグンデチ ミ,,・д・ミ
〜(__uuノ ((( @ミ__uuミ
19/109
∧∧ それが出来るのなら、戦争はとっくの昔に終わってるよ。
(,,゚Д゚) それをやって戦争に勝っても、戦後の国際社会の中でモラ国は孤立してしまう。
⊂ つ モラ国もそんなに大きな国じゃないから、国際社会の中で孤立しては生きて
行けないんだ。
; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ 結局、戦場で敵を確認しながら
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 一人一人を倒して行くしかないんだ。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ そんな所にギコは行くの?
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " もしギコが死んだら・・・・
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " 私、一人じゃ生きていけない。
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ " `──y──────────'
""|l!|| ll|ソ ""
l;l!ll |l| . ∧∧ ∧∧
|:l||l |l| ,,iiiii;;;::..゙ ,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙,,iiiii;;;:(,,゚Д゚)ii;:;:∩ヽ*);:: ゙,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙,,iiiii;;;::. ゙ ,,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙ ,,iiiii;;;::. ゙ ,
|;l!l| ||l iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::ii二⊂ つ二(ノ ヽ )二:iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii
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.,.,,.、.,.,,.、 ∧,,∧ ゴメンデチー
(,,>∀<) マツデチー
(((( 〜(__uuノ
20/109
; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ. イヤ、俺が死ぬ様な事には成らないだろう。
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ 先に復帰したヤツの話しだと、俺達復帰組は
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ 後方支援に回されるって話しだから・・・・。
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y────────────────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " それ、本当なの ?
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `──y──────'
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ "
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l;l!ll |l| . ∧∧ ∧∧
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|;l!l| ||l iiiiii;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iii二⊂ つ二ヽ)(/|二:iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii;;;;;:::::::iiiii
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; ; ゞ; " " ; ; ゞ ; ;ヾ ;ゞ
; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ゞ ; ; ; ゞ; ヾ ;ゞ
ソ" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; " ; ; ヾ ・・・・たぶんな・・・・
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ソ ヾ ;ゞ `───y──────'
" ; ;ヾ ; " " ヾ ; " ; ソ ; ; ヾ,
; ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ ; ; ヾ ;ゞ
" ;ヾ ; ;";ヾ; ;"/" ; ;ヾ ;ヾ " ギコのバカ !!
ヾ ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; ;メヾ " `──y─────'
゛ ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ "
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.,.,,.、.,.,,.、
22/109
それからの数日間がアッと言う間に過ぎて、俺が総司令部へ出頭する日となった。
出発の時は俺の家族,友人,近所の人と、沢山の人が集まってくれた。
その中にはしぃの姿も有った。
実はあれ以来、気まずくて会えずにいたのだ。
| | | ‖ | |‖
| | | ||// | || ‖ | |‖
| | | || | //|| ‖ | |‖
| | | [二二二二二二二] __ .‖ | |‖ __
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┬┴┬ | | ┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴|__| ‖ | |‖ |__|┬┴┬┴┬┴
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┬┴┬ | l"| ┬ ┴┬┴┬┴|__| ‖ |_|‖ |__|┬┴┬┴┬┴
┴┬┴ | |_.| . ∧∧ 行ってきます ┬┴┬┴┬|__| ‖ ‖ |__|┴┬┴┬┴┬
┬┴┬ | | . /つ゚Д゚) .┴┬┴┬┴|__| [二二二二二二二] |__|┬┴┬┴┬┴
┴─┴ | | . ヽ` | ─┴─┴─┴─┴─┴─|__| ∩ ∩ .|__|┴─┴─┴─
~""~ 〜| | γ⌒) ギコ… ∧_∧ l l l l ノノノノ /■\
し`J (|| ̄||) ∧∧ (` ,,) ∧彡∧ ( ) ミ ∈゚ ) (` ) ((( )))
 ̄ ̄ (゚* ,) .( ○ ) (` ,,)((ノ /))ヽ\/⌒ ⌒) ( ) (` )
U | .| | | .( ○ ) (__ | \/ヽ ヽ .| | | ( )
| `〜.(__)___) | | | U .U (⌒ヽ )(__)___) .| | |
( ) U U (__)___) \ 〜〜 (__)___)
23/109
出発の直前になって俺はやっとしぃと話す事が出来た。
もう一度謝っておきたかった。
どうしても伝えておきたい事が有った。
| | | ‖ | |‖
| | | ||// | || ‖ | |‖
| | | || | //|| ‖ | |‖
| | | [二二二二二二二] __ .‖ | |‖ __
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┬┴┬ | | ┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴|__| ‖ | |‖ |__|┬┴┬┴┬┴
┴┬┴ | | ┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬|__| ‖ | |‖ |__|┴┬┴┬┴┬
┬┴┬ | l"| ┬ ┴┬┴┬┴|__| ‖ |_|‖ |__|┬┴┬┴┬┴
┴┬┴ | |_.| . ∧∧ しぃ・・・・ ┴┬|__| ‖ ‖ |__|┴┬┴┬┴┬
┬┴┬ | | . (,,゚Д゚) ∧∧ ギコ・・・ .┴|__| [二二二二二二二] |__|┬┴┬┴┬┴
┴─┴ | | U | (゚* ,) ─|__| |__|┴─┴─┴─
~""~ 〜| | γ⌒) U |
し`J (|| ̄||) | `〜
 ̄ ̄ U U
24/109
| | すまない、しぃ
| | こんな事になって・・・・。
| | もう一度お前に謝りたかったんだ。
| | `───y───────────'
| | その事は・・・、もういいの。
| | それよりも、お願いを聞いて。
| | `──y──────────'
| l"|
| |_.| ∧∧ ∧∧
| | (,,゚Д゚) (゚ー゚*)
| | | つつ | U
~""~ 〜| | γ⌒) | )〜
し`J (|| ̄||) .U U アノオジチャン
 ̄ ̄ ∧,,∧ センソウニ ∧,,∧ カッコイイデチ
(・∀・,,) イクデチ ミ・∀・,,ミ
(uu__)〜))) ミuu__ミ@ )))
25/109
お願い、ギコ・・・、絶対に帰って来てね。
私、待ってるから。
どんな事が有ってもこの街を離れないで、
ギコが帰って来るのを待ってるからね。
\_______ _________/
V
∧∧
(゚ー゚*)
| U
| |
| | わかってるよ、しぃ。
| | 俺は絶対帰って来る !
| | `───y───────'
| |
| | ウン !・・・、約束ダヨ。
| | `──y────────'
| l"|
| |_.| ∧∧ ∧∧
| | (,,゚Д゚) (゚ー゚*)
| | | つつ ヽ)(/|
~""~ 〜| | γ⌒) | )〜
し`J (|| ̄||) .U U オオキクナッタラ
 ̄ ̄ ∧,,∧ ボクモ ∧,,∧ ボクモ
(・∀・,,) イクデチ ミ・∀・,,ミ イクデチ
(uu__)〜 ミuu__ミ@
26/109
| |
| | ああ、約束だ。
| | 今度は俺のお願いを聞いてくれ。
| | `───y───────────'
| |
| | 何?
| | `──y──'
| l"|
| |_.| ∧∧ ∧∧
| | (,,゚Д゚) (゚- ゚*)
| | ⊂ つ .ヽ)(/|
~""~ 〜| | γ⌒) | )〜
し`J (|| ̄||) .U U デモ、センソウイクト
 ̄ ̄ ∧,,∧ ケガヲ ∧,,∧ ケガハ
(,,・∀・) スルデチ ミ・д・,,ミ イヤデチ
〜(__uuノ ミuu__ミ@
27/109
俺の事は心配するな。
俺は這ってでも帰って来る。
お前は元気な赤ん坊を生む事だけを考えろ。
\_______ ___________/
V
∧∧
(,,゚Д゚)
⊂ つ
| |
| | 心配事はお前の体にも
| | 赤ん坊にも良くないぞ。
| | `───y───────'
| | ウン !、わかった。
| | ギコも私の事は心配しないでね。
| | `──y────────────'
| l"|
| |_.| ∧∧ ∧∧
| | (,,゚Д゚) (゚-∩,)・゚ ゚・。
| | | つつ | ソ
~""~ 〜| | γ⌒) | )〜
し`J (|| ̄||) .U U ヤッパセンソウ
 ̄ ̄ ∧,,∧ イカナイデチ ∧,,∧ ソレハ
(,,・∀・) ミ・д・,,ミ ヒコクミンデチ
〜(__uuノ ミuu__ミ@
28/109
| |
| | オイ・・・、頼むから泣かないでくれ。
| | 余計行きづらくなっちまう。
| | `───y────────────'
| | 泣いてなんかないよ・・・。
| | 今日は絶対泣かないって決めて来たんだから。
| | `──y──────────────────'
| l"|
| |_.| ∧∧ ∧∧
| | (,,゚Д゚) (゚-∩,)・゚ ゚・。
| | ⊂ つ .| ソ
~""~ 〜| | γ⌒) | )〜
し`J (|| ̄||) .U U ナラ、オマエガ
 ̄ ̄ ∧,,∧ イクデチ ∧,,∧ ケガハ
(,,・∀・) ミ・д・,,ミ イタイデチ
〜(__uuノ ミuu__ミ@
29/109
| |
| | 残りの涙は俺が帰って来るまで
| | とっておいてくれよ。
| | `───y───────────'
| |
| | ギコー・・・、あのね・・・・
| | `──y────────'
| l"|
| |_.| ∧∧ ∧∧
| | (,,゚Д゚) (゚-∩,)・゚ ゚・。
| | | つつ | ソ
~""~ 〜| | γ⌒) | )〜
し`J (|| ̄||) .U U オマエモ
 ̄ ̄ ∧,,∧ ヒコクミンデチ ∧,,∧ モウカエルデチ
(,,・∀・) ミ,,・д・ミ
〜(__uuノ ((( @ミ__uuミ
/\ /\
/ ヽ,,,__,,/ ヽ
/ `ヽ 死ぬ時は
/ ヽ
i' ○ ○ :;i 二人一緒だよ・・・・
!, 。 。 * ;;!
ヽ o  ̄ o ノ
/`ー-,,, ,,,_,.-ー";;;::;
/ i ::;;;;ノ
31/109
| | ・・・・・、ああ、それも約束だ。
| | こりゃあ、死ぬまでお前の尻の下に
| | 轢かれちまいそうだな。
| | `───y────────────'
| |
| | ・・アラ、今頃気が付いたの?
| | `──y──────────'
| l"|
| |_.| ∧∧ ∧∧
| | (,,゚Д゚) (゚ー゚*)
| | | つつ | U
~""~ 〜| | γ⌒) | )〜
し`J (|| ̄||) .U U
 ̄ ̄ ∧,,∧ ゴメンデチー
(,,>∀<) マツデチー
(((( 〜(__uuノ
32/109
| | | ‖ | |‖
| | | ||// | || ‖ | |‖
| | | || | //|| ‖ | |‖
| | | [二二二二二二二] __ .‖ | |‖ __
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┬┴┬ | | ┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴|__| ‖ | |‖ |__|┬┴┬┴┬┴
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┬┴┬ | l"| ┬ じゃあ、 ┴┬┴┬┴|__| ‖ |_|‖ |__|┬┴┬┴┬┴
┴┬┴ | |_.| . ∧∧ 行ってくるぞ! .| ‖ ‖ |__|┴┬┴┬┴┬
┬┴┬ | | . /つ゚Д゚) ,,∧∧ 行ってらっしゃい . | [二二二二二二二] |__|┬┴┬┴┬┴
┴─┴ | | . ヽ` | /(゚* ,) _| |__|┴─┴─┴─
~""~ 〜| | γ⌒)ヽ` |
し`J (|| ̄||) | `〜
 ̄ ̄ U U
33/109
幾つかの交通機関を乗り継いで、俺は指定された時間の少し前には
司令部に着く事が出来た。
ここに来るのも3年ぶりである。
さて・・・・、どうなる事やら。
____ ____
|. : . : . : |: \. . |. : . : . : |: | \
|. : . : . : |: | ̄: ̄ ̄|. : . : . : |: | | .\ :
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. : . : . : . : . : . :|モ.| | '' ̄ ̄ ̄ ̄~'''''''''''''''''''':: :::|総|i: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : .:
. : . : . : . : . : . :|ラ.| |"""'''''''''' - ,, : : . : : ..|司|i: : . : . . : . : . : . : . : . : . : . :
. : . : . : . : . : . :|国| |,,,,,,,,,- - -'''". . . . |令|i: . : . : ∧∧ 遂に : . : . : . : . : . : .
. : . : . : . : . : . :|陸| |. . . . . . . . .. |部|i: . : . : (Д゚ ;) 来てしまった . : . : . : . : . : .
. : . : . : . : . : . :|軍|,, - . . . . . . . . . |:_:_|i: . : . : U | : . : . : . : . : . : .
γ⌒) | `〜
(|| ̄||) し`J
 ̄ ̄
34/109
____________
| | | | 再召集のギコです。 ギコさんは・・・、時間通りですね。
| | | | お願いします。 上官がお待ちです。
| | | | `──y──────' 2階の202号室にまわって下さい。
| | | | `──y────────────'
| | | | ,∧_∧
| | | | ∧∧ X ノ ハヘ X
| | | | (,, ゚Д) __ (^∀^ヾ||
| | | | U | |受付| ( l:l ,§
| | | | γ⌒)〜| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| | | | (|| ̄||) し`J |_______|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
31/109
202
ここか・・・ | ̄ ̄ ̄ ̄|
緊張するな・・・ | |
| |
∧∧ | |
(,, ゚Д) |o. |
U | | |
〜| | | |
し`J |____|
| ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
| | / 入りたまえ
| | コンコン ∧_∧ _
| o.| \ (´∀` ):::/| _____
| | /( 「:: ”):/_ノ/ FMV /
| | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/___/ |
|____| [[] _________/ .|
| | ‖ ‖ ‖ ‖ | | /
| | ‖ ‖ ‖ ‖ | |/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
36/109
ギコ、入ります。 久しぶりだな、ギコ君。
| ̄ ̄ ̄ ̄| アッ・・・、モナー大佐・・・ 我が部隊へようこそ !
| | `──y─────────' `───y───────'
| |
| | ∧∧ ∧_∧ _
| o.| /つ゚Д゚) (´∀` ):::/| ____
| | ヽ` | /( 「:: ”):/_ノ/ FMV /
| | 〜| | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/___/ |
|____| し`J [[] _________/ |
| | ‖ ‖ ‖ ‖ | | /
| | ‖ ‖ ‖ ‖ | |/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彼はモナー大佐。
俺の前回の兵役時にも上官だった人物だ。
温厚そうに見えるが、一旦戦場に出れば自ら最前線に立ち指揮を執り、多くの戦果を
揚げて来た、モラ国陸軍きっての「猛者」である。
37/109
私は再びモナー大佐の部隊に
配属されるのですか? まあ、まずは私の話しを聞きたまえ。
ならば、お願いが有ります。 君の話しはその後だ。
`─────y────────' `───y───────────'
∧∧ ∧_∧ _
(,, ゚Д゚) (´∀` ):::/| ____
U | /( 「:: ”):/_ノ/ FMV /
.〜| | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/___/ |
し`J [[] _________/ |
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハッ !! 大体の事は知っていると思うが、
失礼致しました ! 現在の戦況について話そう。
`─────y───' `───y──────────'
∧∧ ∧_∧ _
(,, ゚Д゚) (´∀` ):::/| ____
U | /( 「:: ”):/_ノ/ FMV /
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
39/109
∧_∧ ネオムギ茶王国との戦いが、依然、我が軍有利に展開している事には
(´∀` ) 変わりない。
( 「:: ”) しかし、戦線の進行具合は当初想定されていた物から遥かに遅れている。
又、我が軍の受けた被害も当初の想定の2倍以上になってしまった。
これらの原因は君も知っていると思うが、ネオムギ茶の姑息な手段である
「便衣兵」に寄る所が大きい。
ヤツ等の存在を
そこまで大きな影響が・・・ 甘く見てはいかん。
`─────y──────' `───y──────'
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(,, ゚Д゚) (´∀` ):::/| ____
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∧_∧ 先日、一師団がある農村に進行したのだが、その村は村ごと便衣兵の集団で
(´∀` ) 作られていた。
( 「:: ”) 翌朝には一師団ごと消えていたそうだ。
娼婦に扮した女兵士一人に8人もの若い兵士が一晩で殺された事も有る。
一番タチが悪いのは、ネオムギ茶の反政府ゲリラと偽って近づいて来る連中だ。
ヤツ等は武器を手にしたまま、平然と近づいて来る。
無論、我が軍もいい様に手玉に取られている訳ではない。
多くの場合は的確に処理をしている。
しかし、兵士個々の対応が必要となった場合、彼等の経験不足が今、問題と
なっているのだよ。
それはどういう事ですか? 兵士としてではなく、実社会での
`─────y──────' 人生経験が足りないのだ。
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∧_∧ 我が軍の兵士の多くは学生の身分から、徴兵制により直接兵士になった者達だ。
(´∀` ) 彼等は実社会での複雑な対人関係を経験していない。
( 「:: ”) こればかりは如何に軍隊で鍛えようとも、身に付く物ではない。
これまで何度もシュミレーションプログラムも取り入れて来たが、これも所詮、
バーチャルな物でしかなかった。
ネオムギ茶の便衣兵どもはここを突いて来るのだよ。
やり様が無いですね。 そこで上層部は一つの案を出した。
`─────y─────' 社会人からの徴兵だ。
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そして、その新しい部隊の立ち上げ
の為に任命されたのがこの私だ。
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アッ・・・・
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∧_∧ そこで私は過去の私の部下の中から優秀な者を選出し、私のその場の判断で
(´∀` ) 動かす事が出来る精鋭部隊を造る事にした。
( 「:: ”) 当然、君にもこの部隊に入ってもらうつもりだ。
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ちょっと待って下さい。 確かに今までは兵不足の補充として
私達復帰組は後方支援が その様に扱っては来ているが、では・・・
任務ではないのですか? 軍がそれを正式発表しているかね?
`─────y──────' `───y──────────────'
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いいえ・・・、していません。 私の指揮下では不満かね?
`─────y──────' 最前線で戦う事は兵士としての誇りだ。
戦場での活躍が認められれば、
帰還后の保障も充分に与えられる。
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実は・・・・・・ なるほど、それが君の用件と言う訳だ。
私の子供が生まれるのです。 しかし、私の手元の資料では、
`─────y───────' 君は独身のはずだが。
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確かに籍は入れていません。 君の言わんとしている事は判る。
しかし、腹の中の子供の父親は それでは、ここにその子供の
私であり、結婚もします。 戸籍謄本を持って来たまえ。
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イエ、ですから、まだ生まれても そう、それが規則という物だ。
いない子供の戸籍もなにも・・・。 君は現在、書面上、夫でもなければ
`─────y─────────' 父でもない。
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しかし・・・、そこを何とか 君の言う事は信用しよう。
大佐の御力添えで・・・・。 しかし、それを証明出来る公の記録が
`─────y──────' 無い限り、私にもどうにも出来ないのだよ。
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そうですか・・・。 無論、君にも兵役拒否をする権利は有る。
`────y──' 我が国の法令に則り、10年間の
禁固刑との引き換えにだ。
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∧_∧ それが賢い選択ではない事は、君なら判るだろう。
(´∀` ) 私もみすみす優秀な部下を失いたくはない。
( 「:: ”) 私は君が思っている以上に君を評価し、期待をしているのだよ。
この私に力を貸してはくれないか?
そうする事が君の大切な女性や、生まれて来る子供を危険から守る為の
最善の手段なのだ。
47/109
・・・・・・・・・・ 君の理解に感謝する。
イエッサー・・・ 来週初めよりの2ケ月間の訓練を経て実戦任務だ。
`─────y──' 今日は宿舎に戻り、ゆっくり休みたまえ。
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48/109
2ケ月間の訓練期間を経て、俺は戦場に戻って来た。
重機の油の匂いと硝煙の匂いが立ち込めた戦場に。
ここは地獄の一丁目・・・・
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, 'ヽミ\ヽ 丿.;彡 ミミ;ヽヽヽノ从;//ソ;.)、:) 0, []|〜 .`J 、:)
^⌒⌒ ⌒^⌒ `J ,.;)
49/109
自ら掘ったタコ壺に上体を沈め、敵を狙う。
頭上をかすめて行く敵弾。
一瞬でも気を抜けば、タコ壺は墓穴に早や替わりだ。
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,-‐-、 もっと頭を下げろー !!
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从 ミД゚;彡} ;"'';;
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W ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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50/109
今日も戦友が一人散った。
遺体は後方部隊の駐屯地まで送り、そこから内地へと送り返される。
「内地に戻りたい」それは皆の共通の想い。
出来るだけ叶えてやりたいが・・・・
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..... ...: . : ...: .... :..:.. ...: : ....: : .. .... :. ::..::.. ..:..
...: : .. : ...: ...::.: ..:. ...::. . :::... . .::::. .. .:::....
,-‐-、 敬礼 .... : ..::: :.:.: :. ..::. .:: .:. : ...:: ::.. : ...: .::: :.....
,-‐-、 i___.:;i ...:.:. :. ..:: . : .:. : ... :::. : .... :: .:: ... :..: .:: .:....
i___.:;i /つ゚Д゚彡 ... : ::: ... :.:.::.. :. : .. .:: :... :::... :..: ..::::.....
/つ゚Д゚) ヽ`¶Y¶) ....: .::::. . .::. ::.. :. : .... ::.. . : ...:::.:... .....
ヽ`¶Y¶) 〜ミ [] /⌒⌒ソ .::. ... .::.:.::...: .:: :..:.: : .. ::::..... ..::: .:::: .......
. 〜| [] し`J ./⌒⌒ソ .::.
. し`J /⌒⌒ソ .::.
(⌒⌒ソ .:.:.::
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51/109
戦闘の最中では思うに成らず、腕のみを切り落とし、ズタ袋に放り込み
送る事もある。
骨さえ残さず散った戦友は、遺品と辺りの土を靴下に詰め込み送る。
せめて、骨を残して死にたいと思う自分に気が付き、ハッと我に帰る。
..... ...: . : ...: .... :..:.. ...: : ....: : .. .... :. ::..::.. ..:..
...: : .. : ...: ...::.: ..:. ...::. . :::... . .::::. .. .:::....
.... : ..::: :.:.: :. ..::. .:: .:. : ...:: ::.. : . 俺は生きて
...:.:. :. ..:: . : .:. : ... しぃの所へ帰るぞ
,-‐-、
i___.:;i
_ (゚Д゚;) __
|.|⊂⊂ヽ {‖‖}
;;'"';;;'"''"';'; ∪ (ヽノ⌒)〜 { × }
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コイツにも、内地で帰りを待つ人がいるだろうに・・・・
52/109
ある村の近くで野営を張る。
村人は友好的ではないが、敵意の目を向けられる事も、まず無い。
今までネオムギ茶国王の圧政に苦しめられて来たのだろう。
只、村人は何かに怯えている。
怯えの対象は俺達ではない。
彼等の村の中に潜り込んでいる「何物」かにである。
夕方、村人から差し入れが有った。
酒と暖かい料理だ。
その場はありがたく頂戴するが、それを俺たちが口にする事は無い。
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...: : ....: : .. .... :. ::..::.. ..:.....: . : ...: .... : .: : ....: : .. .... :. ::..::.. ..:.....: . : ...: ...
...::. . :::... . .::::. .. .:::.... ...::. . :::... . .::::. .. .:::.....::
...:.:. :. ..:: . .:. :. ..:: . ::.
...:.:. : 感謝します .:: . ::.
∧_∧ 差し入れニダ ,,∧∧ ,,,∧,,∧
<丶`∀´> /(゚ ,,) /ミ ,,ミ
( つつ ̄ ̄ ̄| ヽ`‖||) ヽ`‖|| ミ)
| | ||____| | `〜 ミ ミ〜
〈_フ__フ し`J し`J
53/109
一人も寝る事なく、待ち構える。
夜半になると、村人が二回目の差し入れにやって来る。
眠り薬入りの酒の次は、鉛玉の差し入れだ。
もらってばかりでは相手にも悪いので、きっちりとお返しをしておく。
...: : .. : ...: ...::.: ..:...: : .. : ...: ...::.: ..:...: : .. : ...: ...::.: ..:...: : .. : ...: ...::.: ..:...: : .. : ...:: .. : ..:
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...:.:. :. ..:: . .:. :. ..:: . ::. . :
...:.:. : アイゴー アイゴー :::.
ビシュ!!┃ ∧ ┃。_∧ ;ζ´ >;;*∴; ビシュシュシュシュシュシュ!!!!
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ズバン!!! 。 。lニl' <ヽ`Aζ ><`ζ; *> 从<ヽ`A;:,∴
, ノ从ゝ 。 ⊂ |l:i|∴ 。 * γ; ∴つ ⊂≠[]ヨ===┷ ∪
Σ 。 。。从从 ; 人。:*;:,∴ 从Yζ ;人 Y 人
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,-‐‐-、 从, ,-‐-、从, ,-‐-、 从,
i___:;i゛ _,;:' ズドドドドド i___.:;i._,ドドドドドドド i___.:;i _,: ドドドドド!!!
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(‖ ‖)[]/;:.,. ( || ||[]/ ;:., ミ|| ||ミ[]/ ;:.,
l ○ | l」'' 〜' |l」'' 〜ミ ミ l」''
(_ノヽ__)::::::. し`J::::::. し`J::::::.
54/109
隊員の数を減らしながらも、俺達の部隊は驚異的な速さで戦線を前進させて行く。
ネオムギ茶の便衣兵どもも、効果無しと判断したのか、最近は見掛けなくなった。
通常の戦闘に俺達が負ける要素は無い。
ひたすら前進、目指すは首都「ムギ茶City」。
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⊂,,ノ〜 ヽ、____,ノ ⊂,,ノミ~_ノ ;;.:)) ,,`.U
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55/109
多くの戦闘を乗り越え、遂に俺達はムギ茶Cityの手前までたどり着いた。
あの街を落とせば俺達の役目も終わる。
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||__| ̄|||||||||||||iii | ii iii |iiii|~~~~~~~~~~~i~~~~~~''''i-;==;;=iii|「「司 ii三.|; ; ;
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ii|||||||||||||||||||||||| iiiiiii| iiiiii;;---;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;|__iiiiii| 「「=i i~i三 ,|; ; ;
iiiii--「ii!!!!!!!!!!____;;;=;; ;;;;;;;;;;;;|.[[[[[[[[[[[[[[ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|三三三三三三三三
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: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : やっとここまで
: : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :: : :: :: :::: : : ::: :: : : ::: 来た・・・・
⌒;;⌒゙ゞ)ヾ:: ::: : :: : :: : : : : ::: : : :: : :: : :: :: :: : :: :::: ::: : :: : : :: : ::: : : ::: :: ::: ┃ ┃
,,;゙;;;゙゙メ;;;;゙゙ゞ))"^""''--= _,,,,...._ _ ...._,,,....-''''" """"  ̄ ``- -- = = ...,,, ,-‐-、‖ ,-‐-、‖
;,,,,;;::ソ;;;゙;;::゙::;)) .,,, ..,, wiiw i___.:;i≡ i___.:;i≡
;゙;;;;゙゙;;;;ゞ;;;゙,,;゙)) ,,.. (゚{‖‖} ミ,,{‖‖}
,::;;゙゙;゙゙;;;;;゙゙;))シ)) wiiw .,,, www ..,, U{ □ }ゝ U{ □ }ゝ
| `〜 ミ ミ〜
し`J し`J
56/109
諸君等の活躍により、我々は遂に敵国ネオムギ茶の首都目前までやって来た。
これより小休止の後、我が軍は最終目的地、ムギ茶Cityへの突入を決行する。
我々に課せられた使命は、ネオムギ茶宮殿,各行政機関,放送施設の制圧と、
市内の残存兵力の排除である。
尚、先行偵察隊の報告によると、市内の民間人は全て郊外へ避難しており、
市内に残っているのは兵士と王族の関係者のみだ。
敵国人を見た場合、民間人の格好であろうが迷わず攻撃しろ。
一瞬でも躊躇すれば、やられるのは自分自身である事を認識して欲しい。
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ヽ===@=/_
( ´∀`) ┃ ┃
rj=====n ゝ C). (”「:: ”) ||-‐-、 .||-‐-、
(| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄||/ヽ //. | | | ┃ ┃ ┃ i___.:;i i___.:;i
〃======ヽ__| 0:|| i===/ ̄二二二二 ̄ ̄|. ,-‐-、‖ ,-‐-、‖ ,-‐‐-、‖ (∀゚ ,)~} (∀゚ ,)~}.,-‐
[l=〆´⌒゙ヽ.\. .||――〃 /.〆´⌒゙ヽ. | |. i___.:;i≡ i___.:;i≡ i___:;i≡ (¶Y¶U } (¶Y¶U }i__
i (∴) i--i=====------|-i (∴) .i" ̄ ̄ (゚{‖‖} ミ,,{‖‖}. (,,{‖‖}] | []|~~ | []|~~(,,{‖
ヽ、____,ノ ヽ、____,ノ U{ □ }ゝ U{ □ }ゝ.( { □ })ゝ し`J し`J ( {
| `〜 ミ ミ〜 | | | | |
し`J し`J (__)___) (__)_
57/109
作戦開始前の小休止、兵士はそれぞれ色々な方法で高ぶる気持ちを
落ち着かせ様とする。
神に祈る者もいる。
日記や家族への手紙を書く者もいる。
そして俺はいつも・・・・。
しぃ・・・・
、、, ん ?
,-‐-、 ∧∧ ∧,,∧ ,-‐-、
i___.:;i (゚Д゚,,) ミ゚Д゚,,彡 i___.:;i
{‖‖} U[]⊂) Uミ¶Y¶ミ) {‖‖}
{ × } (ヽノ⌒)〜 ミヽノ⌒ミ〜{ × }
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__________
| ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ; ヾ ; ; ヾ|
| ;ヾ ; ;";ヾ; "/" ; ;ヾ ;ヾ "|
| ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; メヾ " | 待ってろよ
| ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ " |
|""|l!|| ll|ソ "" | もう少しで
| l;l!ll |l| |
| |:l||l |l|.,,,iii ∧∧ iiiii;;;| 帰るからな・・・
| |;l!l| ||l iiii (゚ー゚*) iii;;;;;|
| |ill|| lll.⌒ ヽ)(/| Y⌒ |
..::::::::::....il|l l!|二 | |〜二 |
,;;::"" "::::::| !!|、.,., U U |
,;;:: "::::::: |
,,;;:: ":::::. |
;;::: ::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
58/109
オイ、ギコ!
彼女の写真か?
俺にも見せろよ。
しぃ・・・・ `───y──────'
,-‐-、 ∧∧ ∧,,∧ ,-‐-、
i___.:;i (゚Д゚,,) ミ゚Д゚,,彡 i___.:;i
{‖‖} U[]⊂) Uミ¶Y¶ミ) {‖‖}
{ × } (ヽノ⌒)〜 ミヽノ⌒ミ〜{ × }
""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
しぃっていうんだ
もうじき子供も生まれる。 なかなかかわいいじゃねえか。
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,-‐-、 ∧∧ ∧,,∧ ,-‐-、
i___.:;i (,,゚Д゚) ミ゚Д゚,,彡 i___.:;i
{‖‖} .ノつ つ []⊂ミ¶Y¶ミ) {‖‖}
{ × }〜(⌒ヽ´) ミヽノ⌒ミ〜.{ × }
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59/109
ちゃかすなよ ! その娘の為にも無事に帰んないとな。
最後まで気を抜くなよ。
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,-‐-、 ∧∧ ∧,,∧ ,-‐-、
i___.:;i (,,゚Д゚) ミ゚Д゚,,彡 i___.:;i
{‖‖} ⊂¶Y¶つ[] ⊂ミ¶Y¶ミ) {‖‖}
{ × }〜(⌒ヽ´) ミヽノ⌒ミ〜{ × }
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お互いにな ! 俺には内地で待ってる様な
女はいねーぇよ。
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i___.:;i (,,゚Д゚) ミ゚Д゚,,彡 i___.:;i
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{ × }〜(⌒ヽ´) ミヽノ⌒ミ〜.{ × }
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抱きたい女ぐらい
いるだろう。 それなら山程いるぞ。
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i___.:;i (,,゚Д゚) ミ゚Д゚,,彡 i___.:;i
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{ × }〜(⌒ヽ´) ミヽノ⌒ミ〜.{ × }
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僅かな休憩の後、俺達の部隊はムギ茶Cityへの突入を開始した。
ところが、市内に入った俺達は驚いた。
人影が全く無い。
郊外に避難している民間人はともかく、俺達を迎え撃つはずの
兵士の姿さえ見当たらないのだ。
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 ̄――|・・・・・・ |-|二二|ニ| _______
l .ll .!i i ―┐ .| | | ┌┐-==!|: : : : : :
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|::: 連中、どういうつもりだ。
|:::: 抵抗を諦めたのか・・・。
|:::: `───y───────'
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\ |========= Eight Twenty ====
_____________\__|_______________
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_________________,|__ ::::::::::::::::::| | \ \ | わからん。
| ||――――|| ||――――|| ::::::::::::::::| | \ \| しかし、油断はするなよ。
| ||..[][][][][]. || ||...[][][][][] || ::::::::::::::::| | \ | `─y──────────'
| || ・・・・・・ || || ooooo.|| ::::::::::::::::| | ||
| ||..[][][][][]. || || ロ|| ::::::::::::::::| | ||
| || lニニl ロ,|| || lニニ| || ::::::::::::::::| .,-‐-、 .,-‐-、
| ||□□□□|| || || ::::::::::::::::| i___.:;i ___ i___.:;i ____
|≡||========||≡||========|| ̄ ̄ ̄ (゚Д゚;) ミ゚Д゚;彡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l⊃■∩llii=━ l⊃■∩llii=━
| []|〜 ミ []ミ〜
し`J し`J
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その時である。
前方から銃声が響いた。
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\ |========= Eight Twenty ====
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パーン ____________|__ ::::::::::::::::::| | \ \ || \ \
パーン .||――――|| ||――――|| ::::::::::::::::| | \ \|| \ \
| ||..[][][][][]. || ||...[][][][][] || ::::::::::::::::| | \ || \ \
| || ・・・・・・ || || ooooo.|| ::::::::::::::::| ||
| ||..[][][][][]. || || ロ|| ::::::::::::::::| 危ない !! 畜生・・・・、どこだ ?!
| || lニニl ロ,|| || lニニ| || ::::::::::::::::| ふせろ ! 建物に潜んでやがる。
| ||□□□□|| || || ::::::::::::::::|`──y────' `──y────────'
|≡||========||≡||========|| ̄ ̄ ̄ ヾ ヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,-‐-、 ,-‐-、
i___.:;i ∫ i___.:;i ∫
━=iill⊂(゚Д゚⊂⌒ヽつ ━=iill⊂ミ゚Д゚彡ミミヽつ
 ̄ ̄ """""
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このままでは膠着してしまう。
そう思った俺は一つの建物に目星を付け、
突入を決意した。
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\ |========= Eight Twenty ===
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_________________,|__ :::::::: || \ \
| ||――――|| ||――――|| :::::: 俺が行く ! || \ \
| ||..[][][][][]. || ||...[][][][][] || :::::: お前は援護してくれ。 \ \
| || ・・・・・・ || || ooooo.|| :::::::::`───y──────'
| ||..[][][][][]. || || ロ|| ::::::::::::::::| やめろ ギコ !
| || lニニl ロ,|| || lニニ| || ::::::::::::::::| ,-‐-、 単独で動くなー!!
| ||□□□□|| || || ::::::::::::::::| .i___.:;i `───y──────'
|≡||========||≡||========|| ̄ ̄ ̄ (゚Д゚;) ヽ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ l⊃■∩llii=━ ,-‐-、
0, []|〜ヽ i___.:;i ∫
`J ━=iill⊂ミ゚Д゚彡ミミヽつ
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|i―ii―i| .|i―ii―i| |i―ii―i| |
||_||_|| : ||_||_|| ||_||_|| |
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||_||_|| ,||_||_|| ||_||_|| |
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: , :::|
. . |
, ..,. ,. , ,. .,,..,. ,,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. ., ,..,. , ,. _|
_________________________,] ,
. ::::| | 確か、ここの窓
: , :::| | だったと思うが・・・・
______ .____ . ___ .:| `y─────────'
|| || , |i―ii―i| |i―ii―i| |
|| ||. ||_||_|| ||_||_|| |,-‐-、
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|| O || ' ||_||_|| ||_||_|| |゚Д゚;) \
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i´─――――`i ' . : \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ \
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____________________________________ノ,|
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: ' . ' : '
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||_||_|| : ||_||_|| ||_||_|| |
||―||―|| . ||―||―|| ||―||―|| |
||_||_|| ,||_||_|| ||_||_|| |
'―――' '―――' '―――' . |
: , :::|
. . |
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_____ イキナリ、蜂の巣だけは _________,]
勘弁してくれよ・・・・ ::::|
`───y───────' :::|
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|| || , |i―ii―i| |i―ii―i| |
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|| O || i___:;i . ||_||_|| ||_||_|| | \
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i´─――――`iし`J . : \
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ \
, ' ; \
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____________________________________ノ,|
───―――――――――――――――――――――――――――――――― '"
: ' . ' : '
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機関銃のトリガーに指を掛けたまま、俺は扉を開け、中を伺う。
部屋の隅に向い、隠れようとした背中が見えた。
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 ̄ ̄ ̄ ̄. と |..i、ー、.|_____|::::::::::::::::::::::::::. :
: . .:.:::::::::: | `〜ー、.|_____|::::::::::::::::::::::::::. :
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俺は中に入り、叫んだ。
| 動くな !!
| 撃つぞ !!
| `──y─────'
| _____
| /__ __/| ,-‐-、
| |_. ∧∧ ._|/| i___.:;i
|__|_. (゚; ,) _|/|_____ (Д゚;) _______
/ |_. と | _|/ ━=iill∩l■⊂|
/ | `〜 | []|〜
/ し'ヽ) し`J
銃口を向けたまま、俺はそいつを見た。
若い女の様だ。
民間人の格好をしているが、兵士に違いない。
「油断するな・・・」 俺は心の中で呟いていた。
変な動きをすると、ぶっ放すぞ !
| 手をこちらに見せたまま、
| ゆっくりと振り返れ !
| `───y───────────'
| _____
| /__ ,-‐-、
| |_. ∧∧ ・・・・・ i___.:;i
|__|_. (゚; ,) _|/|_____ (Д゚;) _______
/ |_. と | _|/ ━=iill∩l■⊂|
/ | `〜 | []|〜
/ し'ヽ) し`J
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女は俺の指示に従って、ゆっくりと振り返った。
その女の顔を見た時・・・・ 俺は驚いた。
お願い
撃たないで・・・ しぃ・・・・・?!
`──y─────'
| そんなバカな !
∧∧ .i、----、
(;゚ー゚) i、ー、.__ー、 しぃがこんな所にいるハズが無い。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ⊂ ⊃、ー、.|_____|
〜| | ..ー、.|_____| まったくの別人だ。
U U ー、|_____|
\ しかし・・・、よく似ている。
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| 見ての通り 嘘をつくな !
| 私は民間人よ。 民間人は皆、避難したハズだ。
| `────y─────' `────y─────────'
| _____
| / .._/| ,-‐-、
| |_. ∧∧ ._|/| i___.:;i
|__|_. (;゚ー゚) _|/|_____ (Д゚;) _______
/ |_ ⊂ ⊃__|/ ━=iill∩l■⊂|
/ 〜| | | []|〜
/ U U し`J
70/109
みんなはそうしたけど、 こんな危険な所にか?!
| 私は自分の意志で バカバカしい。
| ここに残ったの。 そんな事、信用出来るかっ !
| `────y──────' `────y─────────'
| _____
| / .._/| ,-‐-、
| |_. ∧∧ ._|/| i___.:;i
|__|_. (;゚ー゚) _|/|_____ (Д゚;) _______
/ |_.. |⊃ ⊃_|/ ━=iill∩l■⊂|
/ 〜| | | []|〜
/ U U し`J
| だって、それが・・・ 彼との約束・・・?
| 彼との約束だから・・・ それはどういう事だ?
| `────y─────' `────y──────'
| _____
| / .._/| ,-‐-、
| |_. ∧∧ ._|/| i___.:;i
|__|_. (;゚ー゚) _|/|_____ (Д゚;) _______
/ |_ ⊂ ⊃__|/ ━=iill∩l■⊂|
/ 〜| | | []|〜
/ U U し`J
71/109
兵士になった彼が戦場に行く時、
絶対に帰って来ると約束してくれたの。
だから、私は彼をここで待ち続けるって
約束したの。
\_______ __________/
V
∧∧
(,,゚ー゚)
⊂ ⊃
彼が帰って来るまで
| 私はここを絶対に
| 離れない !
| `────y─────'
| _____ ・・・・・・
| / .._/| ,-‐-、
| |_. ∧∧ ._|/| i___.:;i
|__|_.. (,,゚ー゚) _|/|_____ (゚Д゚;) _______
/ |_.. |⊃ ⊃_|/ ━=iill∩l■⊂|
/ 〜| | | []|〜
/ U U し`J
72/109
彼は今もきっと、 国境付近のムギ茶軍は
| 国境で戦っているわ。 全滅したハズだ・・・・。
| 情報が閉ざされているのか・・・・。
| `────y─────' `- - - y - - - - - - - - - - - - - - -'
| _____ 。
| / .._/| ,-‐-、゚
| |_. ∧∧ ._|/| i___.:;i
|__|_.. (,,゚ー゚) _|/|_____ (゚Д゚,,) _______
/ |_ ⊂ ⊃__|/ ━=iill∩l■⊂|
/ 〜| | | []|〜
/ U U し`J
彼が帰って来た時、私が ここに残っていたら、お前が死んでしまうぞ。
| 居なかったら彼が悲しむ そうなれば、彼が帰ってきた時にどれだけ
| と思うから・・・・。 悲しむか考えてみろ。
| `────y───────' `────y───────────────'
| _____ カチャ…
| / .._/| γ┃,-‐-、
| |_. ∧∧ ._|/| ||i___.:;i
|__|_.. (,,゚ー゚) _|/|_____ ≡(゚Д゚,,) _______
/ |_ ⊂ ⊃__|/ ⊆¶Y¶U
/ 〜| | ■ | []|〜
/ U U し`J
73/109
| それは・・・・・ 彼にしたって、戦争が終わるまでは帰っては来ない。
| それまではお前もどこかに避難しておけばいい。
| `────y───────' `────y──────────────────'
| _____
| / .._/| ┃,-‐-、
| |_ ∧∧ .._|/| ||i___.:;i
|__|_. (;゚ー゚) _|/|_____ ≡(゚Д゚,,) _______
/ .|_... U | __|/ .⊆¶Y¶U
/ 〜| | ■ | []|〜
/ U U し`J
ただ・・・・・、
今ここを通過中の部隊は皆、殺気立っている。
もうしばらくは、ここに隠れていろ。
この建物は俺がチェックした事にしといてやる。
この中に隠れていれば安全だ。
\_______ ____________/
V
┃,-‐-、
||i___.:;i
≡(゚Д゚,,)
⊆¶Y¶U
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| その後 私は・・・・ 俺達の後方、2時間半遅れで
| どうすればいいの? 支援部隊がやって来る。
| `────y──────' `────y──────────'
| _____ サッ
| /____/| γ/| ┃,-‐-、
| |_____..|/| | | ∧∧ ||i___.:;i
|__|._.____|/|_ ||(;゚−゚) _________ ≡(,, ゚Д) _______
/ |._____.|/ ⊂ | []U¶Y¶)
/. 〜| | ■ | ,,つ
/ , , , , U U ( ( ( ( (/´
その人達に・・・・・ ああ。 そいつ等が来た時に
白旗を挙げて投降すれば・・・・
`────y─────' `────y──────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_||. ┃,-‐-、 || ||
∧∧ .||―||―|| ||i___.:;i .| ||
(;゚−゚) ミ .. ..||_||_|| ≡(,, ゚Д) | O ||
| つ=|二フ ..'―――.' .[]U¶Y¶つ ===.. ||
〜( | ■ | [] .| ...||
 ̄ ̄ ̄ ̄, , , , , U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ し`J  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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・・・・・・・・・・・・
____ ______
|i―ii―i| || ||
||_||_||.ブス ┃-‐-、
||―||―|| ∧∧_._.:;i ウグッ・・・ !
||_||_|| (;゚−゚);゚Д),O ||
'―――.' / つ=[ ¶Y¶つ === ||
〜' /;’ [] ...||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 三 (/`J し`J  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
オット・・・、 きっ・・・、貴様・・・・・
これは いただくわよ。 やっぱり兵士だったか !
`────y─────' `────y───────'
|i―ii―i| || ||
||_||_||. ,-‐-、 ||
∧∧ ||―||―|| i___.:;i ..||
(,,゚ー゚) ||_||_|| (゚Д゚;) ||
l⊃■∩llii=━ ―.' =[¶Y¶つ === .||
〜| | ;;’. []|〜 ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;し`J  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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モラの兵士は相変わらず 畜生、よくも騙して・・・・・。
甘ちゃんダネ ! 全部お前の造り話しか?!
`─────y──────' `────y────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_||. ,-‐-、 ||
∧∧ ||―||―|| i___.:;i ..||
(,,゚ー゚) ||_||_|| (゚Д゚;) ||
l⊃■∩llii=━ ―.' =[¶Y¶つ === .||
〜| | ;;’. []|〜 ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;し`J  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
彼との約束の話しは本当さ。
でも、彼は国境の戦いで死んじゃったよ。
`──────y───────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || ||
∧∧ ||―||―||. ,-‐-、 ・・・・・・・
(,,゚ー゚) ||_||_||. i___.:;i ハア…ハア…
l⊃■∩llii=━ ―.' (゚Д゚;) === ||
〜| | =[¶Y¶U ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;ヽノ⌒)〜 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ドサッ !!
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お前達が殺したんだ ! それで敵討ちのつもりか・・・?
だから私は兵士になったのよ。 ふざけるな !!
お前達を殺す為にね ! 戦争を仕掛けたのは、お前の国じゃないか !
`──────y───────' `──y─────────────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || ||
∧∧ ||―||―||. ,-‐-、 ||
(,, ゚O゚) ||_||_||. i___.:;i .||
l⊃■∩llii=━ ―.' (゚Д゚;) === ||
〜| | =[¶Y¶U ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;ヽノ⌒)〜 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
国なんて関係無い。 死んだ男の為だけに
これは私自身の戦争なんだ ! お前は戦っているのか?
`──────y───────' `──y─────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || ||
∧∧ ||―||―||. ,-‐-、 ||
(,, ゚O゚) ||_||_||. i___.:;i .||
l⊃■∩llii=━ ―.' (゚Д゚;) === ||
〜| | =[¶Y¶U ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;ヽノ⌒)〜 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
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そうよ・・・。 例え戦争が終わっても そんな事・・・・・・
私はお前達を殺し続けてやる ! そんな事を・・・・
`────────y───────' `──y─────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || ||
∧∧ ||―||―||. ,-‐-、 ||
(,, ゚O゚) ||_||_||. i___.:;i .||
l⊃■∩llii=━ ―.' (゚Д゚;) ガシッ !!
〜| | =[つ●⊂ .||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;ヽノ⌒)〜 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
オイ ! お前、何をしている。 させてたまるかっ !!
`───────y─────' `──y─────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || ||
∧∧ ||―||―||. ,-‐-、 ||
(; ゚O゚) ||_||_||. i___.:;i ミ
l⊃■∩llii=━ ―.' (゚Д゚;)ъ ピン !!
〜| | =[つ● つ ノ .||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;ヽノ⌒)〜 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
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そっ・・・、それは手榴弾・・・ お前はここで死ぬんだ。
`──────y────── ' `──y─────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || ||
∧∧lli| ||―||―||. ,-‐-、 ||
(; ゚O゚) ||_||_||. i___.:;i .||
U ⊃ '―――'. (゚Д゚;) === ||
/ / 〜| | =[つ●.U彡ヽ ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ━=iill[≡l■U U  ̄ ̄ ̄ ̄ ;;ヽノ⌒)〜ъ,, ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ガチャ !!  ̄ ̄ チャリーン
そこを どけろー !! これで終わりだ・・・
`────────y─' `─y────────'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || ||
||―||―|| ∧∧ ..,-‐-、 ||
||_||_|| (; ゚O゚)i___.:;i .||
'―――.' / つ つ(-Д-) === ..||
〜' / =[つ●U ||
 ̄ ̄ ̄━=iill[≡l■ ̄ ̄ ̄ ̄ 三 (/`J ;;ヽノ⌒)〜ъ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
80/109
しぃ・・・・・・・
このヤロー・・・
`───y───'
|i―ii―i| || ||
||_||_|| || || すまない・・・・
||―||―|| ∧∧ ..,-‐-、 ||
||_||_|| (; ゚O゚)i___.:;i .|| お前との約束・・・・・
'―――.' / つ つ(-Д-) === ..||
〜' / =[つ●U || 守れそうにねぇーや・・・・
 ̄ ̄ ̄━=iill[≡l■ ̄ ̄ ̄ ̄ 三 (/`J ;;ヽノ⌒)〜ъ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄
81/109
しぃ・・・・・・・
┌ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┐
│ /\ /\ │
/ ヽ,,,__,,/ ヽ
│ / `ヽ 死ぬ時は │
/ ヽ
│ i' ○ ○ :;i 二人一緒だよ・・・・ │
!, 。 。 * ;;!
│ ヽ o  ̄ o ノ │
/`ー-,,, ,,,_,.-ー";;;::;
│ / i ::;;;;ノ │
└ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ┘
他の女と 死んだからって・・・・・・・
82/109
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::::::::: ─ 妬くなよな・・・・・ / / /::::::::::::::::::::::::::::::::::
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(;; ;; 从:;;;(;(⌒ ;") ;;.. ⌒ ) ;;) ;; (;; ;;) |\
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(;; ` 从 ::⌒) 从 ⌒;; 从(;; ;; ) 从 : ) ⌒ ) | \
(;; ;; ;(⌒ ;") 从 . ;") (;; 从 ;;);;) (;; 从 ;;) 从 )|. .\
从 (::(从(;; ⌒ 从 ) ;;)从 ;;;;)(;; 从 :;) .| \
;;;;(⌒ (;;⌒ (:: ;(⌒从 ;") 从 ) ⌒从 ;;) .|
゙ (;;; ( _ ;") ;(⌒从 ;") ) ⌒ );;) :| ギコー ・・・・
;(⌒ ;") ―――`i ;(⌒ ;") ) ;;) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ どこだー !!
 ̄ ̄ ̄ゞ(),:::, ~ //<> ;: ::;;:;;; 返事をしろー !
ヾ/:::,:,/彡 ::::;;.. ≪巛ミ ,,,..;.丿/.:;: , `─y────────'
::, ∠| |<> ::,:,: (巛ミ ,,,:;:;;: ::;;;, , ..\
_______________________ .,-‐-、 ・・・・・・ ___ノ,|
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: ' . ' ミ ,,ミ : '
━=iillU‖|| ミ)
ミ ミ〜
し'ヽ) ) ) ) )
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||_||_|| ,||_||_|| ||_||_|| |
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(;; ;; ;(⌒ ;") );(⌒ ;") ) ⌒ ;;) .|
";; ' ゙ ⌒;; (;; ", " ゙ ) |
゙ ;*゚;' ´ ;;!"(;;⌒ ) ;; ); ;;)(;; :;;; ;;):::; ).,. ., ,._|
(;; ;; ;(⌒ ;") ) 从⌒从 ;;) "(;; ;;)) ;;);._____,]
(;;⌒ (:: 从 ;;!"(;;⌒ 从 ) ;;)(;; 从 ;;) ) ;;) ::::|
(;; ;; ;(⌒从 ;") , 从 ;"(;;⌒从 ) )( ;;). ;;). |
";; ' 从从 ⌒;; (;; ;: .) 从 ;). ;;) |
(;; ;; 从:;;;(;(⌒ ;") ;;.. ⌒ ) ;;) ;; (;; ;;) |\
(;; ;; .:. ..; ;") ; (⌒ 从 ") ) ⌒ 从;;) | \
(;; ` 从 ::⌒) 从 ⌒;; 从;; ;; ) 从 : ) ( ⌒ ) | \
(;; ;; ;(⌒ ;") 从 ..;;. ;") (; 从 ;;);) (;; 从 ;;)\从 )|. .\
从 (::(从(;; ⌒ 从 ) ;;)从 ;;;;)(;; 从 :;)ヽ | \
;;;;(⌒ (;;⌒ (:: ;(⌒从 ;") 从 ) ⌒从 ;;) ノ | \ . :
゙ (;;; ( _ ;") ;(⌒从 ;") ) ⌒ / :| . .\
;(⌒ ;") ―――`i ;(⌒ ;") ) ;;) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /  ̄ ̄ \
 ̄ ̄ ̄ゞ(),:::, ~ //<> ;: ::;; / ヒュー ::,.;:,,, \
ヾ/:::,:,/彡 ::::;;.. ≪巛ミ ,,,..;.丿/.:;: / ' .\
::, ∠| |<> ::,:,: (巛ミ ,,,:;:;;: ( コツン… ..\
___________________ ヽ 丶丶.,-‐-、 ・・・・・・・ ___ノ|
───―――――――――――――――― `ー ≡◇i___.:;i ―― '"
: ' . ' "ミ ,,ミ : '
━=iillU‖|| ミ)
ミ ミ〜
し`J
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_______
| ;ゞ ;" "ゞ ; ; ; ゞ ,"i!,,
| ;ヾ ; ;";ヾ; "/" ; ;ヾ "!l,,
| ;"; "i "; ;ヾ; ;ヾ; メヾ " "i!,,
| ヾ;i;;ii ;iiメソ ヾ; ;ゞ " li これは・・・・
|""|l!|| ll|ソ "" |
| l;l!ll |l| | ギコの・・・・・
| |:l||l |l|.,,,iii ∧∧ iiiii;;;|
| |;l!l| ||l iiii (゚ー゚*) iii;;;;;|
| |ill|| lll.⌒ ヽ)(/| Y⌒ |
..::::::::::....il|l l!|二 | |〜二 |
,;;::""彡"::::| !!|、.,., U U |
,;;:: 彡彡".:::::: |
,,;;::彡彡彡彡 "::: |
;;:::彡彡彡彡 ::::::: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
87/109
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ヾ/:::,:,/彡 ::::;;.. ≪巛ミ ,,,..;.丿/.:;: , ' \
::, ∠| |<> ::,:,: (巛ミ ,,,:;:;;: ::;;;, ,
_______________________. ,-‐-、 ギコ・・・・
───―――――――――――――――――――― ,,,i___.:;i
: ' . ' /ミ ,,ミ 迷わず
━=iヽ`‖|| ミ) 彼女の所へ帰れよ・・・
ミ ミ〜
し`J
88/109
その日の夜、モラ国にて
ここで臨時ニュースをお知らせします。
モラ国軍の発表に拠りますと、本日のネオムギ茶王国首都ムギ茶Cityに於ける
戦闘の結果、我がモラ国軍はムギ茶Cityの制圧を完了しました。
この事実上の戦争終了を受け、モラ国政府は今後・・・・・・・
\________ _________________________/
V
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|┌──────┐| | _________
|│ ∧_∧ | | |/ /|
|│ (-O-O-) .| | || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |
|│_( : )___| | || |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |
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| oo [[====]]◎≡ |/|| |||||‖‖‖‖||||||||| | |
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| || |=======| | |
|[][0=0][][][][][][]///|/゚| |[][0=0][][][][][][] .| |/゚
゚ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゚̄ ゚∧∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゚̄
______ (゚* ,,)/ ̄./ ・・・・・・・
/ /|| /U / /..|
/ / ..|| ∠二二/ ̄/ .|
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ::| /
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ::|/
 ̄ ̄ ̄ ̄
89/109
我が国主導による 終わったのね、戦争が。
民主的・・・・・ ギコもやっと帰れるわ !
`────y──────' `────y───────'
__ .⊂⊃
../ /.|――n| | __ ∧∧___
/ //||_.n/||.ー‐' /_/ (゚ー゚*) /:::/|
l'|  ̄| |、 /||. ||/||. //γ'⌒`U /_/.|
l.| | |/, '| ||レ!'|| |:::|. と と_)〜|:::| :|
,,l.|__|,,/ ,,l| ||/~ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|/
| | l,, "/~ /______/
| | |/ | |-----------| |
/  ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ヽ_
| | ヽ
90/109
あなた達が生まれるのと
パパが帰って来るの、
どっちが先かしら?
`────y───────'
__ .⊂⊃
../ /.|――n| | __ ∧∧____
/ //||_.n/||.ー‐' /_/ (゚ー゚*)
l'|  ̄| |、 /||. ||/||. //γ'⌒⊂゛ ポンポン
l.| | |/, '| ||レ!'|| |:::|. と と_)〜|:::| :|
,,l.|__|,,/ ,,l| ||/~ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|/
| | l,, "/~ /______/
| | |/ | |-----------| |
/  ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ヽ_
| | ヽ
91/109
さてと・・・・、
ギコがいつ帰って来ても良い様に
__ .⊂⊃ 準備しとかなくっちゃ。
../ /.|――n| | _______ `────y───────────'
/ //||_.n/||.ー‐' /_/ /:::/|
l'|  ̄| |、 /||. ||/||. / /|____ /_/.| ∧∧ ヨッコイショ…
l.| | |/, '| ||レ!'|| |:::|/ |:::| ::| (*゚ー゚)
,,l.|__|,,/ ,,l| ||/~ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|/ / U ヽ
| | l,, "/~ /______/ 〜( ,,)
| | |/ | |-----------| | ( ( ( ( ( (/ U
/  ̄ ̄ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|ヽ_
| | ヽ
92/109
尚、本日の戦闘に於きまして、モラ国陸軍隊員にも数名の
死傷者が出た模様ですが、詳しい情報はまだ・・・・・
\________ _________________/
V
__________
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|┌──────┐| | _________
|│ ∧_∧ | | |/ /|
|│ (-O-O-) .| | || | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |
|│_( : )___| | || |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | |
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| oo [[====]]◎≡ |/|| |||||‖‖‖‖||||||||| | |
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゚ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゚̄ ゚ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゚̄
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/ / ..|| ∠二二/ ̄/ .|
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ::| /
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| | ::|/
 ̄ ̄ ̄ ̄
93/109
それから数日後
| ̄ ̄ ̄ ̄|
| | ピンポーン♪〜
| |
| |
| o.| 、、, ギコ ?!
| | ∧∧
| | (゚ー゚*) 彡 /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| U ,'´⌒ヽ /______/ | |
〜(_つ つ | |-----------| |
| ̄ ̄ ̄ ̄| ギコー、おかえりー !!
| | ピンポーン♪〜 `──y─────────'
| |
| | ∧∧
| o.| (゚O゚ *)
| | / ⊂ ヽ
| | ( ,,)〜 /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| U ヽ) ) ) ) ) /______/ | |
| |-----------| |
94/109
| ̄ 失礼します。
| `──y────'
| | |
| | ∧,,∧ ∧∧ アッ・・・・
| ミ,,゚Д゚彡 (゚−゚*)
| / (ミ ミ) / U ヽ
| / 〜ミ ミ ( ,,)〜 / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄/|
|/ . し`J U U /______/ | |
 ̄ ̄ | |-----------| |
突然にすいません ハイ、そうですが・・・・、
| ̄ ̄ ̄ 貴女がしぃさんですね。 どちら様ですか?
| `────y─────' `─y──────────'
| |
| | ∧,,∧ ∧∧
| o.| ミ,,゚Д゚彡 (゚ー゚*)
| | (ミ ミU / U ヽ
| | 〜ミ ミ□ ( ,,)〜 /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J U U /______/ | |
| |-----------| |
95/109
私は陸軍でギコ君と同じ部隊に所属
していたフッサールという者です。
今日は陸軍 事務官の代役として
| ̄ ̄ ̄ こちらに伺いました。
| `────y───────────'
| | /´ あのー、ギコはまだ
| | ∧,,∧ ∧∧ ∠、 ここには戻ってないんですけど。 ,
| o.| ミ,,゚Д゚彡 (゚ー゚*)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | (ミ ミU / U ヽ
| | 〜ミ ミ□ ( ,,)〜 /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J U U /______/ | |
| |-----------| |
大変申し上げ難い事ですが、ギコ君は
先日のムギ茶City攻防の戦闘の際に
戦死されました。
\_______ _________/
V
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡
(ミ ミU
/ ヽ / ヽ えっ・・・・・
/ │ / 丶
/ ヽヽ.,.,.../ ヽ. ギコが死んだ・・・・
.,:' .i
. :' ○ ○ u i そんなバカな・・・・
. i ..._ u i
. ' ( ゙! * i 何かの間違いじゃ・・・・・
`:、 ` " ..:::/
/ :、 _ _ ....:::;;ヽ
/ ...::::::::;;ヽ
97/109
だってギコは・・・
絶対生きて帰って来るって・・・・
| ̄ ̄ ̄ ̄| 這ってでも帰って来るって・・・・
| | `────y──────────'
| | ……
| | ∧,,∧ ∧∧
| o.| ミ-Д-彡(゚O゚ *)・゚ ゚・。
| | (ミ ミU⊂i ⊂ヽ
| | 〜ミ ミ□ ( ,,)〜 /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J U ヽ) /______/ | |
| |-----------| |
98/109
ギコ君が内部を調べる為に入った建物が
私の目の前で突然爆発したのです。
何故爆発したのかは解りません。
あの時・・・私が・・・ギコ君を止められていたら・・・・
\_______ ______________/
V
∧,,∧
ミ-Д-彡
(ミ ミU
| ̄ ̄ ̄ すいません・・・・・
| `────y────'
| |
| | ∧,,∧ /´ そっ、そんな・・・・・
| o.| ミ-Д-彡 ∧∧ ∠、 ,
| | (ミ ミU.・゚ ゚∩O∩)・゚ ゚・。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | 〜ミ ミ□ ソ ヾ /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J ( ,,)〜 /______/ | |
 ̄ ̄ | |-----------| |
99/109
| ̄ ̄ ̄ 今日はこれをお持ちしました。
| `────y─────────'
| |
| | ∧,,∧
| o.| ミ-Д-彡 ∧∧ ・・・・・・・・
| | (つ口⊂.・゚ ゚∩O∩)・゚ ゚・。
| | 〜ミ ミ ソ ヾ /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J ( ,,)〜 /______/ | |
 ̄ ̄ | |-----------| |
中身はギコ君の腕時計と階級プレートです。
それから、爆発地点で集めた砂が入っています。
彼の遺体は爆発と、その後の火災が酷かった為、
残念ながら確認出来ませんでした。
\_______ _____________/
V
∧,,∧
ミ-Д-彡
(ミ ミ)
100/109
| ̄ ̄ ̄ それから、これを・・・
| `────y─────'
| | 裏を見て下さい
| | ∧,,∧ /´ これは
| o.| ミ-Д-彡 ∧∧ ∠、 私の写真 ・・・・・ ,
| | (ミ ミつ [] (゚O∩)・゚ ゚・。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | 〜ミ ミ ⊂i ヾ /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J □ ( ,,)〜 /______/ | |
 ̄ ̄ | |-----------| |
,,_______
,,ii |
,,l!" |
.,,!何の為に俺は |
.il 戦っているのか? | ギコ・・・・・・・
|""国の為…民族の為….|
| そんな事、俺には .,,|
| わからないけど、 |
| しぃが笑って過ごせる.|
| 世の中の為 |
..::::::::::..俺は戦う。 |
,;;::"" ":::::: 戦場にて |
,;;:: "::::::: ギコ |
,,;;:: ":::::. .|
;;::: :::::::. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
101/109
その写真はあの時、爆風の中を私を目指す様に飛んで来ました。
ギコ君が私に何かを託した様に思えてなりません。
ムギ茶City突入の直前に私はその写真を見せてもらいましたが、
その時にはその文章は有りませんでした。
それはギコ君が書き残した、本当に最後の物だと思われます。
\_______ ____________________/
V
∧,,∧
ミ-Д-彡
(ミ ミ)
ギコ君の想いを・・・決して
| ̄ ̄ ̄ 無駄にはしないで下さい。
| `────y───────'
| |
| | ∧,,∧
| o.| ミ-Д-彡 ∧∧ ギコ・・・・・
| | (ミ ミ) .・゚ ゚(゚−゚*)・゚ ゚・。
| | 〜ミ ミ ⊃[]⊂) /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J □ ( ,,)〜 /______/ | |
 ̄ ̄ | |-----------| |
102/109
尚、私達が所属しておりました部隊の上官にあたります
モナー大佐の御尽力により、ギコ君の恩給及び報奨金、
それから、お子さんが成人になられますまでの養育費が
国より貴女宛てに支給される事となりました。
\_______ _________________/
V
∧,,∧
ミ,,゚Д゚彡
(ミ ミ)
それでは、私は
| ̄ ̄ ̄ これで失礼します。
| `────y────'
| |
| | ∧,,∧ /´ わざわざ
| o.| /つ゚Д゚彡 ∧∧ ∠、 ありがとうございました。 ,
| | ヽ` ミ) .・゚ ゚(゚−゚*)・゚ ゚・。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | 〜ミ ミ ⊃[]⊂) /旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|____| し`J □ ( ,,)〜 /______/ | |
 ̄ ̄ | |-----------| |
103/109
ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi),,;);;.:
_,.,_,__i.,_| |i.,,,___,_i.,,,___.,,,| |i__,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_||;,|/ ギコ・・・・
,,_,_i,,,___| |二二二二二| |i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.___||;,|/
i.,,,,,.._,_i.| |i--------- | |i__,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_||;,|/ これで俺の戦争も終わったよ。
_,.,_,__i.,_| |i ; ; | |l |゚ ゚̄|.,,_i.,,,___,| ̄ ̄ ̄|i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,___||;,|/
,,_,_i,,,___| |l |゚ ゚̄i ; | |l |ギコ|___,.__.,_,,|| / :|.__i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i_:||;,|/ バカ野郎が・・・・
i.,,,,,.._,_i.| |i |。__。l ; | |l iしぃ|,,__i.,,,__,,|| ,/ |i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.__,_||;,|/
_,.,_,__i.,_| |l ; ; | |l._.|。__。|,___,,.i.,_.:|L_____;|,__i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i_.||;,|/ 最後に一番つらい任務を
__,_i.,,,__,| |l○ニニニニニニ| |l_;;;_,i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,__;;.||;,|/
i.,,,,,.._,_i.| |l ; ; | |l.,.,.,__i.,,___,.,i.,.,_;;| ̄ __i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,_i._||;,|/ 押し付けやがって。
_,.,_,__i.,_| |l ; ; | |l.,,,i___,.,.,.__i.,____,|. ,,,∧,,∧ _i.,,,___,_i_,,,___,_i_,,___,;||;,|/
,,_,_i,,,___| |l ; ; | |l__i.,.,.,__i.,,,___,.,.i., /ミ ,,ミ _i.,,,___,_i.,___,_i.,,,__,.,_i;;|L(;/ でも・・・・
i.,,,,,.._,_i.|_;;|`ー───ー|_,;|L_.,.,i.,,,___,_i.,,,___,, ヽ` ミ) ,_i.,,,___,_i.,,,___,_i.,,,___,|/ ,.
ミ ミ〜 お前の方がつらいよな。
し`J
104/109
.:..。: :: :. :: : .゚ .:: .. ..: :: 。
...:: ::: . :: :. :: : . ギコ、覚えてる?
.:: .: :: 。: ∧∧ : : . 。
..:: :。: :.゚ : . (゚* ,,) ..:: ::: . 約束したじゃない
. : ..: : 。| ヽ :::..: :.:. .
. : :. : .: □ ( ,)〜 . :. 。:: : 死ぬ時は二人一緒って・・・・
:. :. 。:: : :  ̄ ̄ . : :. : .: . .
. : : .::゚ : : : :。 .:::. :::..: :.::゚ : . :. ギコの嘘つき。
105/109
.:..。: :: :. :: : .゚ .:: .. ..: :: 。
...:: ::: . :: :. :: : . お金なんかいらないよ。
.:: .: :: 。: ∧∧ : : . 。
..:: :。: :.゚ : . (゚* ,,) ..:: ::: . 私は ただ・・・・
. : ..: : | ヽ :::..: :.:. .
. : :. : .: □ ( ,)〜 . :. 。:: : ギコに・・・
:. :. 。:: : : ゚  ̄ ̄ . : :. : .: . .
. : : .::゚ : : : :。 .:::. :::..: :.::゚ : . :. ギコに・・・
106/109
、''"''''''丶ヽ、.,、
.、、: : : : : : : : :`'',,、
、 .,.,.,: : : ゙':、 : : : : : : : ゙'.、,,,
.゙″ `゙^''ー-,`‐ : : : : : : : : : : : `;;.、、 : ギコの バカー・・・・・
`、 : : : ::,,:'′ : : : : : : :: : : : : : `;;、
ヽ :,,:'´ : : : : : : :: : : : : `; :
` 、,:' : : : : : : : : : : : :: .'; :
: ," : : : : : : : : : : :;; :
: .; : : : : : : :: : : : ;; :
: ." , - -o : : : : : : : : : :′
: ;; o * : : : : : : :: :: ::`:、 、
: .ヽ、 : : : : : 丶 、
` .,,、(⌒ヽ, : : : : : : :゙;;
`"'‐-、.,,、、,、o‐'' : : : : :: ゙;、
:;; : :: ;;
:;;; o : :: ;;
107/109
それから二日後
ミイ…
ミイ…
ミイ…
見て・・・、ギコ・・・・
生まれたよ
ミイ…
,、,、 ,、,、 ,、,、
'(,(,,゙o) (o゙,,),)' '(,(,,゙д)
ミイ…
あなたと私の赤ちゃん・・・・
108/109
ほら・・・、この子なんて
ギコにそっくり
ミイ…
,、,、
(д゙,,),)'
228 :
(,,゚Д) ◆mw7LRcH9No :03/10/18 16:16 ID:7GGViU72
109/109
ギコに負けないくらい
強い子に育てるから・・・
ミイ…
,、,、 ,、,、 ,、,、
'(,(,,゙o) (д゙,,),)' '(,(,,゙o)
ミイ…
心配しないでね。
糸冬
泣
230 :
( ´∀)・∀),,゚Д)さん:03/10/18 21:09 ID:8puzVJCY
うぉぉおおおおぉおぉおぉん・。・゚・(ノ∀`)・゚・。
ん〜〜、ナイスですっ!こりゃ〜えぇわぁ〜〜!
良スレ鉄板!!