>>949が949
ゲトキタ--------(゚∀゚)-------------!!!
>>945に追加
>しかし、開けた部屋にはすでに二人の宿泊客がいたのだ。
この後に、↓
そいつは美樹本と名乗った。どうやら田中と名乗ってチェックインしたらしい。
ついでにトリップも追加。
B 「確かにあれはぼくがやりました」
本当のことを言った。
しまった!とっさのこととはいえ、こんな間単に口が滑ってしまうとは。
…いやな空気がその場に流れた。
ぼくは表情を読み取られないよう顔を伏せた。
やっと真理が口を開く。
「本当に?本当に透がやったの?」
まさか!冗談だよ。と言ったつもりだった。
焦りのせいか、ぼくの口はパクパクするだけで言葉が出てこない。
“あいつ”のことを考えると脂汗が出てきた。
ぼくは“あいつ”に殺されるかもしれない。
ぼくのせいで誰か殺されるかもしれない。
ぼくのせいで真理が……殺されるかもしれない。
ぼくが余計なことをしゃべったせいで。
“あいつ”は「また会おう」と言った。
それは金の受け渡しのときのことだろう。
問題は“あいつ”がぼくを監視しているかどうかだ。
今の発言を聞いていたのだろうか?
そもそも、“あいつ”は今どこにいるのだろうか?
さまざまな考えが脳裏をよぎった。
……大丈夫だ。
……要は、“あいつ”が犯人だとばれなければいいのだ。
余計なことはしゃべらなければいい。
ぼくは、冷静になるよう自分に言い聞かせた。
「ごめん、ごめんよ。真理。小林さん、すみませんでした。
まさか、みんな、あんなに驚くなんて……」
「透君、ああいう趣味の悪い冗談は控えてほしいな」
小林さんは苦笑して言った。
真理の顔も怒りに満ちている。
……そろそろかな。
∩ .___ ∩__
ミ ミ| / |ミ ミ / ||
ミ ミ| ∧,,∧ |ミ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ミ ミ,,>∀<,,ミ<なんちって!!
∧∧ ミ 彡\_____
Σ(,, *゚) ,r'⌒ ミ ・ ・ ミ キャッ'⌒'''⌒'''⌒'''⌒'''⌒'''⌒'
/ ヽ ミ ミ
,r'⌒| l 丿 .ミ ミ ___
⌒ | ly─,,,r'  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∩ ∩ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
(,,,_,r' Σ( 小 ,,) //|
/ / 林 \ //|| .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /../| 後 |ヽヽ  ̄/
| ||─────── ( く | |丿/ | |
| || ∪| |∪ .| | |
ぼくは、とっておきの、ちびフサのまねをした。
「やだ、透ったら!その毛皮、どこから取り出したの?」
「ハハハ、それは秘密さ」
「透君、冗談もほどほどにな」
小林さんの表情も、元に戻ったようだ。
「それにしても迫真の演技だったわね」
それはそうだ。本当のことを言ったのだから。
ぼくはそんな思いをおくびにも出さず言った。
「ほんとに?俳優、目指そうかな?」
「はいはい、調子に乗らないの」
「それはそうと」
小林さんだ。
「……他のお客さんには、言わないでくれよ。いい気持ちはしないに決まってるんだから」
やはりこういった客商売にとっては、こんないたずらも冗談ごとでは済まないのかもしれない。
いたずらで済むといいのだが……。
その時、フロントの電話が鳴り始めた。
「はい、『シュプール』です」
小林さんの大きな声は、ぼく達の座ったところまで良く聞こえてくる。
「ああ、美樹本さまでしたか。夕食は、あいにく終わりましたが、お部屋は取ってございます。
……はい……はい……駅のあたりですか。そこからですと、車で3、40分はかかると思いますが……
しかも今雪のほうが相当ひどくなってますから……」
「今頃来る人がいるみたいね。雪で遅れたのかしら」
真理がささやく。
美樹本……!
名前を聞いてぼくは戦慄した。
同時に、わけがわからなかった。
ただの同姓なのか?
“あいつ”なのか?
もし、そうだとしたら、なぜ?
なぜわざわざペンションに戻ってくるんだ?
また疑問がわいてくる。
とにかく、ぼくは余計なことをしゃべらなければいい。
「きっとそうだよ。迷って遭難、てなことにならなきゃいいけどね」
「……そうですか。では、おまちしております」
小林さんが電話を終えたところへ、二階から中年の夫婦の男性の方が降りて来た。
「テレビつけても構わへんか?」
気さくに聞いてくる。
「ええ。どうぞ」
ぼくが黙っていると、代わりに真理が答えた。
今は誰とも、話をしたくない。
ぼくは、一人で考え事をすることにした。
まず“あいつ”は誰なのか?
田中と名乗りチェックインし、美樹本と名乗った。
とりあえず、美樹本と呼ぶことにしよう。
殺された人は誰なのか?
……わからない。
殺されたのは本物の田中さんなのか?それとも別の誰かなのか?
そして、いったいどこから2千万円という金額が出たのか?
……銀行強盗でもしたのだろうか。
二人で組んで銀行強盗をし、相方を殺し、金を独り占めにする。
そして、検問に引っかからないように金を宅配便で人里の少ないここへ送れば……。
だめだ。わけがわからない。
___ ___
|| / |||| / ||
||∧__∧ |||| // || ∩ ∩
( ,,)  ̄ ̄ ̄ (д゚ ,,)
∧∧ / \ / \
(,, ) ,r'⌒ | l ・ ・l |⌒'''⌒'''⌒' | 香山 |'⌒'''⌒'''
/ ヽ .| l l | . | (手抜) |
,r'⌒| l 丿 | l l | | |
⌒ | ly─,,,r'  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄∩ ∩ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
(,,,_,r' ( 小 ,,) //|
/ / 林 \ //|| .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /../| 後 |ヽヽ  ̄/
| ||─────── ( く | |丿/ | |
| || ∪| |∪ .| | |
「ところで君」
「え?」
「就職はもう決まったか」
さっきの中年男性だ。
「いえ、まだぼくは……」
「まだか。まだやったらうち来んか。うちはええでー。……」
何か大声でまくし立てているが、ぼくは聞き流すことにした。
とてもまじめに聞く気になれない。
「その代わり力のない奴は、いつまでたっても給料あがらへん。どや。うち来んか」
まだ話している。
ぼくは言った。
A 「まだ先の話なんで……」
B 「金なら、しばらく困らないんで……」
959 :
( ´∀)・∀),,゚Д)さん:03/07/30 23:09 ID:cGe4mYnv
┌" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"┐ ∧_∧
┌" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄"┐ ピュ.ー ( 。。 ) < 次は山崎〜っ!!
|/ ̄ ̄ ̄ ゙̄||新快速||゙ ̄ ̄ ̄ ̄\| =〔~∪ ̄ ̄〕
|| 0123 |=======| 山崎 渉 || = ◎――◎
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ―━―━―━―[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━
|| || || ∧_∧ ||
|| || || ( ^^ ) || < これからも僕を応援してくださいね。(^^)
|| || ||─────||
|\_______||___||_______/| ☆ ↓こんな娘があんなことっ! ☆
|-_____|━━━|_____-|
http://www.v135.com/idol/girls/img2/208_2_b.jpg . |_二二二二二|二二二|二二二二二_|
| [lニlニl] | | [lニlニl] | ∧_∧
. |_二口二二ニ|───|ニ二二口二_| ピュ.ー ( ^^ ) < 田代まさし まんせー!
| | ‖H |×l]| H‖ | | =〔~∪ ̄ ̄〕
. | |__l|_l三三口三三l_l|__| | = ◎――◎ __∧_∧_
\___________/ |( ^^ )|
―//――――\\― |\⌒⌒⌒\
―//――――――\\― \ |⌒⌒⌒~|
. ~ ̄ ̄ ̄ ̄
Bでお願いします
面白くなってきたなw
Bで。
B 「金なら、しばらく困らないんで……」
しかし、香山さんは人の話を聞いていないようだった。
「今、不況や不況やいうて騒いでおるやろ。うちはな、そんなもん関係あらへん。
実力のあるもんしか雇てへんからや。うちは実力主義やさかいな。どや、うち来んか」
このままでは話が終わらない。
仕方がないのでぼくは声を張り上げた。
「あの!」
「急に大声出して、たまげたわ。何や」
「就職なら自分で何とかします」
さすがに、近いうちに2千万円が手に入るとは言えない。
ぼくは、この話を早く打ち切るため、はっきりと断った。
「ちょっと透。せっかく香山さんが誘ってくださってるのに何よその態度」
真理が横槍を出してくる。
「いや、いいんや。真理ちゃん。」
真理を無視し、ぼくは改めて言った。
「とにかく、せっかくですけどお断りします。すみません」
「そ、そうか。そりゃ悪かったな。まあ、気が向いたらうち来(き)いや」
……やっと話が終わった。
「うちの主人がご迷惑をおかけして申し訳ありません」
振り向くと、香山さんの奥さんらしい、あのきれいな女の人が階段の下に立っている。
近くで見ると思った以上に若いことがわかった。三十五、六といったところだろう。
「女房の春子や。……こっちは小林君の姪御さんとそのフィアンセやそうや」
着々と既成事実が築かれつつある。真理は文句を言う気もなくしたようだった。
「どうも」
「こんにちは」
春子さんはにっこり笑いながら、香山さんとなりに腰掛ける。
「おいしいお食事でしたわ」
「あ、あの、体調の方はいかがですか」
小林さんは申し訳なさそうな、泣きそうな表情をしている。
.小林
(´Д`;)ヾ <スンマセンスンマセンホントニスンマセン
∨)
((
「体調はなんともありません。……なんというか変わった味付けでしたわね」
「香山さん。本日は手違いであのような料理をお出しすることになってしまい大変申し訳ありません。
明日もお泊りの予定ですよね。本日のお詫びとして明日は特別な追加メニューを用意いたします。
透君に真理、君達もすまなかったな。明日は期待してくれていいよ」
ひどく気まずい空気が流れた。
. ____________
/なんか喉が乾いたんやけど、\
| ビールかなんか、 |
\ もらえるかな! /
___ ___ ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|| / |||| / || ∨
||∧__∧ ||||. ∧_∧ ∩ ∩
( ,,) Σ(* ゚д) (,, ゚Д゚#)イライラ
∧∧ / \ / ヽ / \
(,, ) ,r'⌒ | l ・ ・l | |(春子 )|'⌒'''| 香山 |'⌒'''⌒
/ ヽ .| l l | | l l | | |
,r'⌒| l 丿 | l l | | l . l | | |
⌒ | ly─,,,r'  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄∩ ∩ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
(,,,_,r' ( 小 ,,) //|
/ / 林 \ //|| .|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /../| 後 |ヽヽ  ̄/
| ||─────── ( く |. |丿/ .| |
| || ∪| |∪ .| | |
その空気をいらだたしげ似破ったは、香山さんだった。
「ええ。じゃあ、君達も飲むか?」
小林さんが、その場をとりつくろうように聞いて来る。
「もちろん、私のおごりだよ。あんな料理を出してしまったからな。」
「じゃあ、ちょっとだけ」
彼女が親指と人差し指で量を示した。
ぼくは……。
A 「ぼくも少しだけ」
控えめに言った。
B 「ぼくはお茶か何かでいいです。」
酒なんてとても飲む気になれなかった。
C 「すみません。部屋に戻ります」
部屋でひとりになりたかった。
【続き書きます保護期限 7月31日】
Cで
頑張ってるなぁw
Aで。
C
>>963 訂正
× その空気をいらだたしげ似破ったは、香山さんだった。
○ その空気をいらだたしげに破ったのは、香山さんだった。
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _
C 「すみません。部屋に戻ります」
部屋でひとりになりたかった。
ぼくはそう言い放ち、階段へ向かった。
「透!どうしたの?なんだかさっきから様子が変よ。体の具合でも悪いの?」
「……真理。ぼくはどこもおかしくないよ。ただ……今日は、たまたま独りになりたかっただけさ」
「……やっぱり変よ。いつもの透じゃない。さっきだって……!」
「真理ちゃん」
香山さんは真理の前に手を出し、「抑えろ」とジェスチャーをしながら言った。
「透君も、今日は1日中スキーしとったんやろ?そら、なれんことしたらつかれるわ。
今日はお疲れさんやったな。わしらのことは気にせんでいいから。
明日、気が向いたら、一緒に飲もうや。な?ほな、おやすみ」
「透君、何かあったら遠慮なく言ってくれよ」
「…………」
小林さんまで心配してくれているらしい。
「みなさん、すみません。……おやすみなさい」
ぼくはその場で軽く礼をして、階段を上った。
……誰とも話したくなかった。……真理とさえも。
ぼくは、自分の部屋の前に立つと、ふと“あいつ”らがいた部屋を見た。
田中と名乗ってチェックインした美樹本と、バラバラにされた誰か。
ぼくは、なぜあんな取引を承諾してしまったのだろうか。
考えながらぼくは自分の部屋に入った。
勢い良くベッドに倒れこむ。
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やわらかく、ひんやりとしたそのベッドは、ぼくを新雪のように包み込んだ。
そのまま永久に深い眠りに着きそうな、感覚を覚えた。
何について考えていたんだっけ?
……そうだ。なぜあんな取引をしたか、だ。
人が人をおもちゃのようにベッドの下に放り込むという、
異常な後継を目の当たりにしたせいもあるだろう。
……しかし、ぼくの思考回路を完全に狂わせたのは、
“あいつ”の殺気に満ちた、冷徹な目だ。
ぼくはとっさに思った。下手に動いたら殺されると。
助けを呼ぼうとしても、声が出なかった。
会話するだけでも必死だった。
それくらい、ぼくは恐怖に支配されていたのだ。
ガチャ、バタン!
ドアの開け閉めする音が聞こえた。
同時に話し声も聞こえる。
OL三人組だ。
大きい声で、こちらまで筒抜けだ。
「私、ケーキ食べたかったんだー!」
「あの雑誌に載ってたケーキでしょ?」
「ミシシッピ・マッドケーキね。夕食があんなのだったから楽しみね」
キャッキャと騒ぎながら階段を下りていった。
……ぼくは、もう寝ることにした。
真理……。
そこにいるのは真理か?
真理は壁にうつ伏せで寄りかかっていた。
「真理」
真理の肩に手を乗せる。
ぐらりと、添え木のないアサガオのように崩れ落ちる真理。
喉は真一文字に切り裂かれている。
後ろを振り返ると、そこに美樹本はいた。
「だめじゃないか。約束は守らなきゃ」
そう言って美樹本はぼくの喉にナイフを突き刺す。
ごぼごぼと、ぼくの喉から熱い血が流れ出した。
真理……ごめんよ……ぼくのせいで……
真理……
真理……
ぼくは勢い良くベッドから起き上がった。
体中から汗が吹き出ている。
「夢……か」
すごく、現実味のある夢だった気がする。
ぼくはこの夢が現実にならないよう、祈った。
手元の時計を見る。
9時過ぎか……まだ数十分しか寝ていないようだ。
もう一度、眠りにつこうとしたそのときだった。
ガシャーン!!!!
ペンション全体が静かになった気がした。
どこかでガラスの割れた音がしたからだ。
どうやら、ぼくの部屋ではないらしい。
ガラスの食器を落としたにしては音が大きい。
窓ガラスが割れたのだろうか?
A 何か異常があるかもしれない。
とりあえず、部屋を出ることにした。
B わざわざぼくが行かなくても何とかなるだろう。
そのまま眠りにつくことにした。
949さん、カコ(・∀・)イイ!!
971 :
山崎 渉:03/08/02 00:58 ID:3YqAd6gx
(^^)
949さん、ガンガレー(゚∀゚)
Aで。
A 何か異常があるかもしれない。
とりあえず、部屋を出ることにした。
部屋を出ると、真理、香山夫妻、OL三人組、小林さんがぞろぞろと階段を上ってきた。
「透!透は大丈夫?!部屋には異常は無い?」
真理だ。
「ああ、ぼくの部屋には異常はないよ」
「良かった。私、自分の部屋の様子、見てくる」
パタパタと足音を立てて、部屋に向かっていく真理。
香山夫妻も、OL三人組も部屋に戻り、異常が無いか調べている。
小林さんは空き部屋を調べるつもりらしい。
……ぼくは談話室に戻ることにした。
完全に目が覚めてしまったこともあるが、
なによりも気分転換をしたくなったからだ。
一歩、階段を下りる。
何者かが前にいる。
……“あいつ”がいた。
付け髭はしているが、この冷酷な目は美樹本だ。
やはり、さっきの電話はこいつだったのか。
いったいどうやって、別人として、もう一度ペンションに入ったのだろうか?
わからない。
ぼくは恐ろしくなり、自分の部屋まであとずさりした。
美樹本は子供に言い聞かせるような、優しい声で言う。
「そんなにびびるなよ……まだ何もしゃべっちゃいないんだろ?」
ぼくは、激しく頭を縦に振った。
「よし。その調子だ。くれぐれも怪しまれるんじゃないぞ」
そう言い残し、美樹本は自分の部屋を調べにいった。
入れ違いに、真理、香山夫妻、OL三人組がそれぞれの部屋から出て来る。
やがて空き部屋を調べ終わった小林さんと、美樹本が廊下に出てきた。
みんなの表情を見れば、何もなかったらしいことは読心術の心得がなくても分かる。
「みなさん、異常ありませんでしたか?透君も大丈夫か?」
小林さんの言葉に、ぼくは黙ってうなずく。
「……とすると、後は一部屋しかないな」
そういって、ある扉を見つめる。
あの、バラバラの死体がある部屋だ。
ぼくは、自然に息を呑んでいた。
「そういえば、あの脅迫状、もしかしたらあの人が書いたのかもね」
真理が、ぽつりともらす。
「ど…どういう意味?」
「誰かを、その部屋で殺したのかも……」
他の人達には聞こえないよう、小さな声でささやく。
……そういえば。
あのバラバラ死体には血の気がなかった。
だから、ぼくは最初、マネキンか何かだと思った。
少なくとも、あのバラバラ死体は殺されてから結構な時間が経ったものではないだろうか?
「まさか。それに、まだ9時過ぎだよ?あの脅迫状がいたずらじゃないとしても、
予告の時間は12時じゃないか」
「そうだけどさ。だいたい犯行予告なんてのは、捜査陣を惑わすために出すものでしょ。
透、江戸川乱歩とか読んだことあるでしょ?」
……まだ考えるべきことはあった。
そう、“あいつ”はなぜ、わざわざ脅迫状を作ったのか?
ガラスの割れる音は“あいつ”の、美樹本の仕業なのか?
そうだとしたら、なぜ、死体を発見させるような真似をするのか?
「お客さま!田中さま!」
小林さんは、意を決したように歩み寄ると、扉を強くノックした。
┏━━━━━━━┓
┃┌─────┐┃
┃│ │┃<…………
┃│ │┃
┃│ │┃
┃└─────┘┃
┃ ┃
┃ ◎ ┃
∩_∩. コンコン ┃
((=-_-)O. ┃ ┃
(O小林)丿 ┃ ┃
〜|_|_|. ┃ ┃
(__)_) ┃ ┃
┃ ┃
┗━━━━━━━┛
しばらく待つが、返事はない。
耳をすましていると、中から何かが風であおられているような音がする。
「お客さん!」
小林さんはどんどんと扉を叩いた。
が、やはり返事はなかった。
やはりこの部屋にいるのは、あのバラバラ死体だけなのか……
小林さんはドアノブに手をかける。
「駄目だ。鍵がかかってる」
小林さんは少しためらったが、やがて手にした鍵を鍵穴に差し込んだ。
かちりとロックの外れる音がする。
「失礼します」
小林さんは一応そう言った。
また、あのバラバラ死体を見ることになるのか……
「あの」
「どうしたんだい?」
A 「すみません、ぼく、談話室に行っててもいいでしょうか?
なんだか緊張しちゃって、気分が悪くて。お茶を飲みたいんです」
もう二度と死体を見たくなかった。
B 「いや、やっぱりなんでもないです」
やはり、もう一度、死体を見ておく必要があると思った。
【続き書きます保護期限 8月3日】
949 ◆VX88qEczPYさんすごいYO
Bでおながいします
949さんすごいっす。がんがれー!
漏れもBで
夏のサスペンス編って所ですか、(・∀・)イイ!
漏れもBでおながい。
979 :
( ´∀)・∀),,゚Д)さん:03/08/03 12:43 ID:pvA5vK7L
サザエさん
エ ネ ル ギ ー と エ レ ク ト ロ ニ ク ス の
┏━━┓┏━━━┓┏━━━┓┏┓ ┏┓┏┓┏━━┓ ┏━━━┓
┗┓┏┛┃┏━┓┃┃┏━━┛┃┃ ┃┃┃┃┃┏┓┃ ┃┏━┓┃
┃┃ ┃┃ ┃┃┃┗━━┓┃┗━┛┃┃┃┃┗┛┗┓┃┗━┛┃
┃┃ ┃┃ ┃┃┗━━┓┃┃┏━┓┃┃┃┃┏━┓┃┃┏━┓┃
┃┃ ┃┗━┛┃┏━━┛┃┃┃ ┃┃┃┃┃┗━┛┃┃┃ ┃┃
┗┛ ┗━━━┛┗━━━┛┗┛ ┗┛┗┛┗━━━┛┗┛ ┗┛
の 提 供 で お 送 り し ま し た。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / / \\∴∵|
/ / ̄ ̄ ̄ ̄ | | (・) (・) ヽ∵|
/ / ⌒ ⌒ | | ⊂ 6)
| / (・) (・)| | ___ /
(6 ⌒) | \ \_/ /
| ) ___ | ∫ \____/ ,〜((((((((〜〜、
\ \_/ / / ̄ ̄ ̄ ̄\ /⌒ - - ⌒ ( _(((((((((_ )
\____/ /\ / \ |/ 人 。 。 丿 |/ ~^^\)/^^~ヽ|
/⌒ ⌒\ | (゚) (゚) |\ \| 亠 | _ 《 _ |
/ 人 人 ノ゙\ \-----◯⌒つ| \⊇/干 \ ⊆ .(|-(_//_)-(_//_)-|)
\ \| l // / _||||||||| | | | 厶、 |
\⊇ ノ ⊆/ \ / \_// _/⌒v⌒\ ) \ |||||||||||| /
( Y ) \____∪⌒\ ノ ) /ヽ_ニ´_/`ヽ
B 「いや、やっぱりなんでもないです」
やはり、もう一度、死体を見ておく必要があると思った。
「そうかい?じゃあ開けるぞ」
空けた途端、その部屋がおかしいことはみんなに分かった。
ドアの隙間から、ひどい冷気とともに、一陣の風がぼく達の間を吹き抜けたのだ。
室内からは、ばたばたと揺れるカーテンの音と、ガタンガタンと何かが叩きつけられるような音。
「お客さん!」
小林さんが手を放すと、ドアは風に吹かれて勢いよく開き、壁にぶち当たった。
改めて見てみると、ぼくの部屋と同じツインの部屋だ。
シングルはないので一人客もツインを使うことになっているのだ。
開け放たれた窓から吹き込む雪が、狂ったように乱舞していた。
重いカーテンが、カーテンレールから引きちぎられそうなほど、ばたついている。
窓際のベッドに少し雪とガラスの破片が散らばっているだけで、人の姿はなかった。
あるわけがない。殺されているのだから。そこにいるのは死人だけだ。
「お客さん!田中さん!」
小林さんは叫びながら、入り口脇にあるバスルームの扉を開けた。
ぼくは小林さんを尻目にベッドの付近へ近づいた。
窓のほうから音がした。
振り向くと、ほとんど枠だけになった窓が外側の壁に叩きつけられている。
後ろには真理と小林さんがいる。
意を決し、ぼくはベッドの下を見た。
……何もない。
「そんなばかな」
おもわず声にもらしてしまう。
「ばかなって何が?」
どうやら真理にだけ聞こえてしまったらしい。
「いや……」
真理の言葉を受け流し、窓に近づいた。
雪やカーテンが、ビシビシとぼくに当たる。
ふと足元を見ると、そこに“マネキン”はあった。
窓とベッドの間は、数十センチ開いている。
その床の上に、マネキン人形の部品のように落ちていた。
黒い布から突き出た手首。その上に無造作に置かれた土気色をした足首。
そして青黒い顔の近くにはサングラスが落ちている。
_____
∧_∧ |::| :|::::::::::::::::::|
(::::゚Д。:)|( :| .::| :::::::|
|:::::::( ::)::::::::|_ο__
■-■ |::::::::::::::::::::::::::|_ :::::::::ミ
.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ` ̄
「なんてこった……こりゃあ……こりゃあ……死体だ。人間の死体だ!」
小林さんはもはや全身に吹き付ける雪も気にならない様子で、叫んだ。
ぼくと真理は声も出さずに、雪の積もり始めたその死体の山を見ながら立ちすくんでいた。
……十分後。
ペンション『シュプール』の泊り客とスタッフは全員、一階の談話室に集まっていた。
あの死体を除いて……。
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ __
_ (.ミキモト,,).(アキ ,,) ( カナコ,,) ( ケイコ ,,) . | |
//|∩_∩ . ( ,,).( ,,)( ,,)( ,,)_| | ∧_∧
//∧_∧セイ) /l⌒l⌒ l l⌒l⌒ l l⌒l⌒ l l⌒l⌒l _/ | (トオ ∧_∧
// (, ハルコ)イチ)| (_(__)(__,(___,,)(__,(___,,)(__,(___,,) | (ル (マリ ,)
|. | (,, ) l⌒l ______ l⌒l ( ,,) | 階
|. |/ /l⌒l⌒l ),__) / /| (__,( l⌒l⌒l . |
|  ̄ ̄| (__)__) | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| (__(__) ̄ ̄ 段
∩_∩ |
(コバヤシ) ∧_∧ |
( ジロウ) ( ) ┌─┤
| | | .( キョウコ.) | |
(__)_) | | | あっちに | |
(__)_) ↓みどり&俊夫 . | |
死体を見たのはぼくと真理、それにコバヤシさんだけだった。
後の人は、小林さんが部屋から追い出してしまったからだ。
真理と小林さんは、見たものを説明できるほどの余裕はなさそうだ。
脅えながら熱い紅茶をすすっている。
美樹本は何食わぬ顔をしている。
あの冷徹な目からは考えられないほど、人がよさそうだ。
それもそうだ。詐欺師がうそつきと呼ばれては話にならない。
あいつは一般人の顔を持つ、いわばプロの犯罪者なのではないだろうか?
「ねえ、いい加減何があったか教えてくれてもいいんじゃないの?」
ぼくは小林さんをちらりと見たが、みどりさんの言葉が耳に入っている様子もなかった。
ぼくは……
A 犯人の名前を告白した。
B 混乱しているふりをした。
すっごいAをやりたいけど・・・
ここはBでおながいします。
漏れもB。ここが埋まったら作者さんどこで書くんだろ?
出来れば暫く続けてほしいなあ。
984 :
( ´∀)・∀),,゚Д)さん:03/08/04 21:01 ID:qpL8LVlH
一人のオナニーだったらもうやめてほしい。
いや、まじで。
パート一からの古参の助言です
確認のため次スレ張っておきます
http://aa.2ch.net/test/read.cgi/aastory/1059494094/ 15 名前:949 ◆VX88qEczPY [sage] 投稿日:03/08/01 12:09 ID:1WyV7aqV
>>14 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::=ヽ、::::::::::::::::::::::::::::,、::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞヾ:| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,,、,,:::::::::::::ミヽ:::::::::::::::::::::::::||:::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::彡≪ミ| |ヾ::::::::::::::::::::::::::::>彳::::||\.`<⊃ヽ:::::::::::::::::::::::||::::::::::::::::
↑
次スレより省略コピペ
>>983 次スレの存在知ってるし
ちゃんと次スレに行くと思われ
>>984 すみませんでした。
あまり人がいないようだったので、
こっそりとsage進行で書いてみたくなったんです。
「リレー形式」のスレであることを忘れていました。
>>他の職人さん、
>>984と同じ意見の方、
私一人のせいで書き込めなくなってしまい、お詫びします。
盛り上げるどころか、職人さんを遠ざける結果になってしまいました。
大変不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。
この話を期待している方には申し訳ありませんが、
私は保管などで、たまに書いていきたいと思います。
続きを書くかどうかは、住民と職人さんの意思にお任せしたいと思います。
Part4には絶対、この話は引きずりません。
B混乱している振りをした
僕も小林さん同様にみんなの声が、入っていない振りをした。
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「透もおじさんと一緒だったんでしょ何があったの?」
真理が僕に問いかける。
「それは・・・。」
A「小林さんお願いします。」
僕は、小林さんを促した。
B「バ、バ馬場」
部屋で何があったか自分で、話すつもりが噛んでしまった。
>>984,986
パート1からの古参って書き手の方なの?それともROMって選択肢選んでるだけ?
まぁどちらにしろ「自分で続きを書きたいなら後ろにその旨と期限を明記する」
ってルールが導入された以上949さんが書き続けても全然問題ないと思うんだが。
それが嫌なら自分で続き書いてくれYO。
そう言う意味で書いてるわけじゃないだろうけど古参が偉いってわけでもないんだし。
ってことでB
11
誰も書き手がいない、いても滅茶苦茶。
そこから住民によって作り上げたシステム(保守期限)。
それによってうまく運営されている以上、949さんが悪いところは一つもない。
それとも書きたかったの?
書けばいいじゃん、他の分岐点から。
二つ同時進行しちゃいけないって話はない。
書き方は悪かったが要するに984も書き手として降臨キボンってコトさ
949氏のはかなり面白かったんだけどなぁ・・・残念
ageo
994 :
ハゲ:03/08/05 21:04 ID:hQEhzL7+
カモソ
995 :
ハゲ:03/08/05 21:04 ID:hQEhzL7+
(・∀・)イィ!!!
996 :
ハゲ:03/08/05 21:05 ID:hQEhzL7+
ワッショイ
997 :
ハルシュ:03/08/05 21:11 ID:hQEhzL7+
こいやぁ
998 :
( ´∀)・∀),,゚Д)さん:03/08/05 21:12 ID:WGWbx9vf
ほれ
1000ゲットさせていただきます
いただきました
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。