611 :
610:
『 美 雪 』
いつの頃からだろうか、彼女がこのコンビニに来る様になったのは。
彼女は毎日同じ時間にやって来て、毎日同じ物を買って行く。
220円のサンドイッチと120円のフルーツジュース。
二つ合わせて、税込みで357円
無論、毎日同じ物を買って行く客は他にも沢山いる。
ただ、俺が彼女の事を覚えたのは、彼女がとても綺麗だったからだ。
357エンニ ナリマス
_ ハイ !
_□ __//| ,,,,,,,
( 'A`) // ̄|_ (‘ー‘ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
俺は何度も彼女に話し掛けようとした。
でも、それは出来なかった。
俺はどう見てもさえないコンビニの店員で、彼女は誰もが振り返る様な
とびっきりの美人。
相手にしてもらえるはずが無い。
そんなある日・・・・。
336エンニ ナリマス
_ アレ ?!
_□ __//| ,,,,,,, , _ 357エン ジャナイデスカ ?
( 'A`) // ̄|_ (‘ー‘ヾ丶
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
ジュースメーカーのキャンペーンで、いつも120円のフルーツジュースは
その日から100円になっていたのである。
コノ ジュース
イマ 100エン ナンデスヨ
_ ソウナンダ…
_□ __//| ,,,,,,, ラッキー
( 'A`) // ̄|_ (^ー^ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄