すいません、AAはまだ初心者なんですけど
イキナリ長編を作ってしまいました。
作っちゃったものは仕方無いので、ここに
貼らしてもらいます。
よろしく。
611 :
610:03/05/30 23:12 ID:Csxel7qo
『 美 雪 』
いつの頃からだろうか、彼女がこのコンビニに来る様になったのは。
彼女は毎日同じ時間にやって来て、毎日同じ物を買って行く。
220円のサンドイッチと120円のフルーツジュース。
二つ合わせて、税込みで357円
無論、毎日同じ物を買って行く客は他にも沢山いる。
ただ、俺が彼女の事を覚えたのは、彼女がとても綺麗だったからだ。
357エンニ ナリマス
_ ハイ !
_□ __//| ,,,,,,,
( 'A`) // ̄|_ (‘ー‘ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
俺は何度も彼女に話し掛けようとした。
でも、それは出来なかった。
俺はどう見てもさえないコンビニの店員で、彼女は誰もが振り返る様な
とびっきりの美人。
相手にしてもらえるはずが無い。
そんなある日・・・・。
336エンニ ナリマス
_ アレ ?!
_□ __//| ,,,,,,, , _ 357エン ジャナイデスカ ?
( 'A`) // ̄|_ (‘ー‘ヾ丶
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
ジュースメーカーのキャンペーンで、いつも120円のフルーツジュースは
その日から100円になっていたのである。
コノ ジュース
イマ 100エン ナンデスヨ
_ ソウナンダ…
_□ __//| ,,,,,,, ラッキー
( 'A`) // ̄|_ (^ー^ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
612 :
610:03/05/30 23:13 ID:Csxel7qo
そんな些細な事でニッコリ笑った彼女は一段と綺麗だった。
それから俺と彼女は毎日話しをする様になった。
ガクセイサン ナノ ? ンートネ…
_ イマハ「プー」カナ…
_□ __//| ,,,,,,, テヘヘ…
( 'A) // ̄|_ (‘ー‘ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
ナマエハ? オレハ ドクオ ミユキ ッテ
_ ユウンダヨ
_□ __//| ,,,,,,,
( 'A) // ̄|_ (‘ー‘ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
ミユキチャン カァー  ̄ ̄ ̄
613 :
610:03/05/30 23:14 ID:Csxel7qo
ある日、俺は街中でみゆきを見掛けた。
彼女はその時、とある病院に入って行くところだった。
┌──────────┐
│ 茂名原 循環器病院 │
└──────────┘
____________
| | | |
| | | |
| | | | アレッ ? アノコハ
| | | ,,,,,, ミユキチャン カナ〜?
| | | (ー‘;ヾ (A` )
| | | ノ( )ゝ ノ( )ヽ
| | | (( 、、、、、 ( (
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
その時はたいして気にも留めてなかったが、後日、俺はその事を
みゆきに訊いてみた。
コノマエ ビョウインデ
ミカケタケド
オミマイニ イッタノ ? _ ウンン、チョット
_□ __//| ,,,,,, ビョウキ シチャッテ…
( 'A) // ̄|_ (ー‘;ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
ソッカ…
ソレハ オダイジニ
_ ウン !!
_□ __//| ,,,,,,, アリガトウ
( 'A) // ̄|_ (‘ー‘ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
614 :
610:03/05/30 23:15 ID:Csxel7qo
元気そうなみゆきを見て、俺は安心した。
たいした病気ではなかったのだろう。
ところが、それからしばらくした日、彼女は俺の目の前で
急にうずくまってしまったのだ。
ミッ…、ミユキチャン ?!
_
_□ .__//|_ ウッ……
Σ(; ゚A゚) // ̄|__/| lll|,,,,, ………
(ヽ)ヽ/  ̄ // (ー‘;ヾ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ ノ(ノ)
 ̄ ̄ ̄ ⊂⊂
ミユキチャン
_ダイジョウブ ?!
__//|_ _□ ダイジョウブ ダヨ…
// ̄|__/|(; ゚A゚). ,,,,, スコシヤスメバ モドルカラ…
/  ̄ /./ (ヽ)ヽ(ー‘;ヾ
| ̄ ̄ ̄|/ ) ) ノ(ノ)
 ̄ ̄ ̄ ⊂⊂
オレノヘヤニ イコウ
_コノ スグウラ ダカラ
__//|_ _□
// ̄|__/|(; ゚A゚). ,,,,, デモ…、ソレハ
/  ̄ /./ (ヽ)ヽ(ー‘;ヾ ドクオサンニ ワルイワ
| ̄ ̄ ̄|/ ) ) ノ(ノ)
 ̄ ̄ ̄ ⊂⊂
ソンナコト キニスルナヨ !
_ サア…
__//|_ _□. ,,,,,, …ウン
// ̄|__/|(; ゚A゚) (ー‘;ヾ
/  ̄ /./ (ヽ)ヽノ(ノ)
| ̄ ̄ ̄|/ ) ) .((
 ̄ ̄ ̄
615 :
610:03/05/30 23:16 ID:Csxel7qo
俺はみゆきをアパートの部屋の連れて帰り、布団に寝かし付けた。
30分程するとみゆきは元気になり、いつもの様に話し始めた。
|
ゴメンナサイネ |
ドウシチャッタンダロウ ______|
キョウノ ワタシ ,,,,,,, キニスルナッテ !! \
ソ‘ー‘) ソレニ、タダノ タチクラミ ダト \
/⌒ソ( )ゝソ⌒) ('A` ) オモウヨ、キット \
//⌒⌒⌒) / ノ(ノ )
/ (___ノ / ⊂⊂
(______ノ
|
ドクオサン ッテ |
ヤサシイノネ ______| \
,,,,,,, \ ................
ソ^ー^) イヤ…、ソウユウ ワケジャ… \
/⌒ソ( )ゝソ⌒) ('A`;) テレチャウナ… \ /
//⌒⌒⌒) / ノ(ノ )
/ (___ノ / ⊂⊂
(______ノ
|
トコロデ… |
ナンナノ コレハ ? ______| \
,,,,,, コレハ… \ ギシギシ
ソ;‘ー) 「オヤクソク」 \ アンアン
/⌒ソ( )ヽソ⌒) (; 'A) ッテ ヤツデス \ /
//⌒⌒⌒) / ノ(ノ )
/ (___ノ / ⊂⊂
(______ノ
616 :
610:03/05/30 23:17 ID:Csxel7qo
この時から、みゆきはよく俺の部屋を訪れる様になった。
彼女が俺の部屋に来た何度目かの時、俺は意を決し、
心の内を彼女に打ち明けた。
ミユキチャン
| オレハ キミガ スキダ
| ,,,,,,, エッ !…
| ( 'A`) (‘ー‘ヾ
/ ̄ (ヽ)ヽ ̄ ̄ ノ(ノ )
/ ⊃⊃ ⊂⊂
オレト コイビト トシテ
| ツキアッテ クレナイカ ? アオリガトウ ドクオサン
| ,,,,,,, デモネ……、
| ( 'A`) (‘ー‘ヾ
/ ̄ (ヽ)ヽ ̄ ̄ ノ(ノ )
/ ⊃⊃ ⊂⊂
617 :
610:03/05/30 23:19 ID:Csxel7qo
みゆきは話しを続けた。
私の「みゆき」は「美雪」って書くの。
雪は触れるととっても冷たくて、すぐ溶けて無くなって
しまうの。
だから、雪には触れちゃダメなの。
\_________ _____________/
V
,,,,,,,
(‘ー‘ヾ
ノ(ノ )
意味が判らない・・・・・・。('A`;) ?
ソレハ「オレジャ ウンン !
| ダメ」ッテ コトナノ ? ソウジャ ナイノ !!
| ,,,,,,, デモ…、
| (; 'A) (‘ー‘ヾ スコシ カンガエ サセテ
/ ̄ (ヽ)ヽ ̄ ̄ ノ(ノ )
/ ⊃⊃ ⊂⊂
そう言って美雪は帰って行った。
残された俺は、一人、考え込んでしまった。
オレ…
| カラカワレテルノ カナァ〜 ?
| ('A`)
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄
618 :
610:03/05/30 23:20 ID:Csxel7qo
その次の日も、美雪はいつもと同じ時間にコンビニへやって来た。
気まずさを感じていた俺に、美雪は自分から話し掛けてくれた。
キョウモ ドクオサンノ
ヘヤニ イッテモ イイカナ ? アア、
,,,,,,, _□ ジャア マッテルヨ
ソ‘ー‘) ____ ('A`)
ノ( )ヽ/./\_/ノ( )ヽ
| | | ̄\/// .( (
| ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄
バイトを終え部屋に帰ると、美雪はすでに俺の部屋の前で待っていた。
その時の美雪の妙に思い詰めた様な顔が気になったのだが・・・・・。
キノウノ ヘンジヲ
| キカセテ クレルノ? ウン…
| ,,,,,,, ドクオサン
| ( 'A`) (ー‘;ヾ ワタシノハナシヲ ヨク キイテネ
/ ̄ (ヽ)ヽ ̄ ̄ ノ(ノ )
/ ⊃⊃ ⊂⊂
619 :
610:03/05/30 23:21 ID:Csxel7qo
昨日、毒男さんに「好きだ」って言われて、私、本当に嬉しかったの。
今まで男の人から「好き」って言われた事なんて一度も無かったから。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
(‘ー‘;ヾ
ノ(ノ )
そんな事は無いだろう ?
美雪ちゃんはとても綺麗で、肌だってホラ、こんなに真っ白で・・・・・。
俺なんかが見ると眩しいくらいで・・・・・。
\___________ _________________/
V
(; 'A`)
(ヽ)ヽ
私の肌が白いのはね・・・・、新鮮な血が体に行き渡らないからなの。
毒男さん、私の手を触ってみて・・・・。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
(‘ー‘;ヾ
,,ノ(ノ )
| ツメタイ !!
| ,,,,,,, デショウ…
| Σ(; 'A) (ー‘;ヾ
/ ̄ ̄ ̄ (ヽ)ヾ,,ノ(ノ )
/ 」」 ⊂⊂
620 :
610:03/05/30 23:22 ID:Csxel7qo
その時、俺は昨日の美雪の言葉を思い出した。
"""""""""""""""""""""""""""""""""
" 雪は触れるととっても冷たくて "
" すぐ溶けて無くなってしまうの。 "
" \_____ _______/ "
" V "
" ,,,,,,, "
" (‘ー‘ヾ "
" ノ(ノ ) "
" "
"""""""""""""""""""""""""""""""""
咄嗟に俺は美雪の手を離した。
俺の手には美雪の手の冷たい感触が残っていた。
| ハッ !! ダイジョウブ…
| ,,,,,,, ホントウニ トケタリハ
| (; ゚A)シ (ー‘;ヾ シナイカラ…
/ ̄ ̄ ̄ (ヽ) ,,ノ(ノ )
/ 」」 ⊂⊂
621 :
610:03/05/30 23:23 ID:Csxel7qo
私の手足はとても冷たいの。
これはね、「血の巡り方が普通じゃないから」って教えてもらってる。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
(‘ー‘;ヾ
ノ(ノ )
ソレハ…
| ドウユウ コトナノ? コレガ…
| ,,,,,,, ワタシナノ…
| (; ゚A) (ー‘;ヾ
/ ̄ (ヽ)ヽ ̄ ̄ ノ(ノ )
/ ⊃⊃ ⊂⊂
私は心臓に病気を持って生まれて来たの。
普通の薬や手術では治せない病気なんだって。
今まで何度も発作を起こして、何度も死んでしまいそうになって・・・・。
だから・・・・、今でも発作を抑える薬を毎日注射してもらってるの。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
(‘ー‘;ヾ
ノ(ノ )
…ソレデ アノ
| ビョウインニ…
| ,,,,,,, …ウン
| (; 'A) (ー‘;ヾ
/ ̄ (ヽ)ヽ ̄ ̄ ノ(ノ )
/ ⊃⊃ ⊂⊂
622 :
610:03/05/30 23:25 ID:Csxel7qo
発作が起きるたびに死にそうになって・・・・・・
それでも、今までなんとか生きて来て・・・・・・
でも、いつもお医者さんに「次の発作の時は命の保障は出来ない」
って言われ続けてて・・・・・・・。
こんな私だから、周りの男の子達はみんな私を避けていたの。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
(‘ー‘;ヾ
ノ(ノ )
私ね・・・・、子供の頃から一度も走った事が無いの。
ちょっとでも激しく動くと胸が苦しくなって、発作が起きそうになって。
だから・・・、私は女として毒男さんを受け入れる事が出来ない・・・・。
もし結婚しても、毒男さんの子供も生めない・・・・。
そして・・・・、いつ死んじゃうかわからないの。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
<ー‘。ヾ
( ノ)
ごめんね・・・、毒男さん。
本当は、もっと早く話さないといけないって私わかってた。
でもね・・・、でもね・・・私も他の子と同じ様に恋がしてみたくて・・・・。
それにね・・・、それにね・・・・
毒男さんが・・・、毒男さんが・・・優しかったから・・・・・。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
<ー‘。ヾ
( ノ)
623 :
610:03/05/30 23:26 ID:Csxel7qo
ごめんね・・・、ごめんね・・・・。
私、馬鹿だから・・・、本当に馬鹿だから・・・・
毒男さんの気持ちも考えられなくって・・・・。
毒男さんが「好き」って言ってくれた時、本当に嬉しくて・・・・。
でも、それで毒男さんにこんな私のわがままにつき合わさせちゃって。
私には「恋をする資格は無い」ってわかってたはずなのに・・・・・。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
<ー‘。ヾ
( ノ)
だからね・・・、だから毒男さんには・・・・
私の事は早く忘れて欲しいの。
\___________ _________________/
V
,,,,,,,
<ー‘。ヾ
( ノ)
┌────┐
│ │ │
│ │ │ ミッ…
│ │ ,,,,,,, ゴメンナサイ… ミユキチャン…
│ │ <ー‘ ヾ゚ ゚。 ヽ(A゚ ;)
│ / ( )ゞ ( )ヽ
│/ (( 、、、、、 ( (
└───
┌────┐
│ │ │
│ │ │ ……
│ │ | ミユキチャン…
│ │ | (A` ;)
│ / .| ノ( )ヽ
│/ .| ( (
└────┘
泣きながら美雪が出て行ったドアを、俺はボーゼンと見つめていた。
何も出来ずに・・・、何も言えずに・・・・。
624 :
610:03/05/30 23:27 ID:Csxel7qo
それから俺は悩み続けた。
男と女として交わる事が出来ない美雪。
コドモモ ウメナイノカ…
_
_□ __//|_
(; 'A) .// ̄|_./|
(ヽ)ヽ/  ̄ /./
) ) | ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄
一度発作が起きると、命を落としてしまうかも知れない美雪。
ホッサヲ カンゼンニ
| オセエラレナインダロウカ…
| ('A`;)
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄
三日間考え続け、俺は心を決めた。
俺は美雪の為にこれからの人生を生きて行こう。
俺は美雪のそばに居られるだけで幸せだ。
俺は力の限り美雪を守り続ける。
\_____ ____________/
V
ゼッタイニ!!
('A`)
ノ( )ヽ
625 :
610:03/05/30 23:28 ID:Csxel7qo
次の日、俺はバイトを休み、あの病院の前で美雪を待つ事にした。
あれから美雪はコンビニへは来なかったが、ここで待っていれば
美雪に会えるはずだ。
┌──────────┐
│ 茂名原 循環器病院 │
└──────────┘
____________
| | | |
| | | |
| | | |
| | | | オカシーナー
| | | | (; 'A)
| | | | ノ( )ヽ
| | | | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しかし、その日美雪は病院へ来なかった。
その次の日も俺は一日病院の前に立ち続けたが、美雪は来なかった。
三日目の夕方、一人の看護婦が俺に声を掛けて来た。
┌──────────┐
│ 茂名原 循環器病院 │
└──────────┘
____________
| | | |
| | | | ココニ ナニカ
| | | ゴヨウ デスカ ? ヒトヲ サガシテ
| | | ヽ⌒ノ イルノ デスガ…
| | | ソ´ー`) (A` ;)
| | | ノ( )ヽ ノ( )ゝ
| | | | | ( (
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┌──────────┐
│ 茂名原 循環器病院 │
└──────────┘
____________ ,,,,,,,
| | | | (‘ー‘ヾ
| | | | ソレハ ノ( )ヽ
| | | ドナタ デスカ ? \ ミユキ チャン…./
| | | ヽ⌒ノ  ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | ソ´ー`) (; 'A)ノ コノコヲ…
| | | ノ( )ヽ ノ( )
| | | | | | |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
626 :
610:03/05/30 23:29 ID:Csxel7qo
┌──────────┐
│ 茂名原 循環器病院 │
└──────────┘
____________
| | | |
| | | | アア…
| | | ソノヒト ナラ… ヨカッタ
| | | ヽ⌒ノ ワカリマスカ !!
| | | ソ´-`) (A` ;)
| | | ノ( )ヽ ノ( )ゝ
| | | | | ( (
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
六日前の夕方に緊急入院をされ、
その日の内に お亡くなりになりましたよ。
\_____ ____________/
V
ヽ⌒ノ
ソ´-`)
ノ( )ヽ
・・・・・・・・・・・・・・・・
エッ ?!
美雪ちゃんが死んだ ?!
\_____ ____________/
V
ウソ ダロ…
(゚A゚ ;)
ノ( )ヽ
| |
627 :
610:03/05/30 23:31 ID:Csxel7qo
美雪は再び発作を起こし、医師の懸命の処置にも関わらず
帰らぬ人となってしまったそうだ。
ミユキ チャン…
(; 'A)
ノ( )ヽ
、、、、、 ノ )
"""""""""""""""""""""""""""""""""
" 雪は触れるととっても冷たくて "
" すぐ溶けて無くなってしまうの。 "
" ,,,,,,, "
" (‘ー‘ヾ "
" ノ(ノ ) "
オレハ テシカ " "
フレテイナイ """""""""""""""""""""""""""""""""
(; 'A) ジャナイカ…
ノ( )ヽ
| |
628 :
610:03/05/30 23:32 ID:Csxel7qo
俺が、答えの判りきっている事を悩んでいる間に、
美雪は死んでしまっていた。
六日も前に・・・・・。
ムイカ…?
| , _ ムイカマエ ッテ…
| (; ゚A)丶
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄
あの日じゃないか !!
┌────┐
│ │ │
│ │ │ ミッ…
│ │ ,,,,,,, ゴメンナサイ… ミユキチャン…
│ │ <ー‘ ヾ゚ ゚。 ヽ(A゚ ;)
│ / ( )ゞ ( )ヽ
│/ (( 、、、、、 ( (
└───
\________ _____________/
V
。
゚
(゚A゚ ;)
ノ( )ヽ
じゃあ・・・、あの後すぐに美雪は・・・・・・。
俺は美雪を泣きながら死なせてしまったのか・・・・・。
629 :
610:03/05/30 23:33 ID:Csxel7qo
馬鹿だ!!、大馬鹿野郎だ俺は!!
何故、何故あの時、美雪に・・・・・
┌────┐
│ │ │
│ │ │ ミユキチャンガ ドンナカラダデモ
│ │ ,,,,,,, オレハ カワラナイ !!
│ │ ソ‘ー>゚。 (A` ;)
│ / ノ( ) ノ( )ゝ
│/ | | ( (
└───
そう・・・言えなかったんだ・・・・・。
この馬鹿野郎・・・・・。
| バカ ヤロウ…
| (⌒ (; 'A)
/ ̄ ̄」」 | | ゚。。  ̄ ̄
・・・・馬鹿野郎・・・・・
630 :
610:03/05/30 23:34 ID:Csxel7qo
今も俺はこのコンビニで働いている。
そして、今でもあの時間になると、美雪がサンドイッチと
フルーツジュースを買いに来る様な気がしてならない。
イラッシャイ
_ コンニチハ
_□ __//| ,,,,,,,
( 'A`) // ̄|_ (‘ー‘ヾ
(ヽ)ヽ/叺 /ノ( )ゝ
) ) | ̄ ̄ ̄|/ | |
 ̄ ̄ ̄
そして・・・・、独りでそっと呟く。
ゴメン…
ジュース 120エンニ モドッチャッタ…
_
_□ __//|_
( 'A) // ̄|_./|
(ヽ)ヽ/  ̄ /./
) ) | ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄
_
_□ __//|_ ごめんね
( 'A) // ̄|_./|
(ヽ)ヽ/  ̄ /./ 美雪ちゃん・・・・・
) ) | ̄ ̄ ̄|/
 ̄ ̄ ̄
糸冬