アソパソマソスッドレ279〜都会は熱すぎるでございましゅる〜
349 :
名無しさん@├\├\廾□`/:
結果としては、見ていた人はお分かりの通り、小野はその戦術的な理解をしていなかったのか、あまりキープしている様には見えず、軽いタッチでボールを回して、周囲を余計に疲れさせていた様だった。
この時小野に求められていたのは、トルシェ時代に左サイドを小野のキープ力だけで持ち上げて攻撃していたあの時のパフォーマンスだったと思う。
結局、交代が殆ど意味を成さなかったジーコだが、対照的にヒディンクの用兵は流石であった。
ビドゥカがマークされてワークしないと見るや、前線に早くからポイントを増やして、放り込んだ時のマークを分散させる。加えて、ケーヒルやアロイーシの様な、1.5-2列目の選手を入れて、こぼれ球を狙わせる。
キューウェルは下げて、球を放り込ませる。日本のバックラインが後半途中まで集中していた事と、キューウェルが病み上がりで疲れてパフォーマンスが落ちているのを見て、流れからの得点を捨てて、一発に賭けて成功した。
『監督の差、体格の差(by 漂流する身体)』より引用
350 :
名無しさん@├\├\廾□`/:2013/07/05(金) 22:27:46.03 ID:sJUjATI6
結果的に日本に対する攻略法として、ロングボールの放り込みによるパワープレーほど効果的なものはなかった。徐々に日本守備陣はラインを下げざるを得なくなった。
福西一人ではこぼれ球を拾えなくなってきた時間帯に、新たな選手を投入するとすればいくつかの選択肢があった。
まずは、疲労した福西の交替。または稲本や中田浩二ら中盤の底をこなせる選手を福西と並べて配置する方策。
しかし、ジーコの考えは違った。
こぼれ球を拾って大きくクリアするだけの逃げ切り工作ではなく、もっと効果的にボールを繋いで支配率を高め、果てはそのゲームメイク作業の延長線上に得点を期待するという攻撃的なカードを選択した。
後半34分、小野の投入である。
『空漠の第1戦 (by 名将気取り)』より引用