埋めついでに。
むかしむかし、とある町に一匹のツバメが飛んできました。
その一角には、町全体を見渡せるような高い柱があり、その上には
色とりどりの宝石で飾られた王子様の像がたっていました。
ツバメがやってきたのを見て、王子様の像は話しかけました。
「ツバメくん、この町には困っている人たちがたくさんいるんだ。
その人たちに、ぼくの体についている宝石を持っていってくれないか。」
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もう冬も近づき、エジプトへ渡らなければならないツバメでしたが、
王子様のやさしさに心を打たれたのでしょう、他のツバメ達が
南へ飛んでいくなか、せっせと町の人たちに宝石を運んだのです。
ノ´⌒ヽ,, っ
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"'|γ゛ ´  ̄´ | ジッカガツブレt
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来る日も、来る日も…
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ウツダシノu ∠___〃|\( τ゛ °
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王子様のおつかいをくりかえすうちに、すっかり冬になってしまいました。
ツバメは高飛びするタイミングを逃し、せいじしきんきせいほういはんの罪で
御用となってしまったのです。
ノ´⌒ヽ,, ?
γ⌒´ ヽ,
// ""⌒⌒\ )
? i / ⌒ ⌒ ヽ ) あれ…?
!゙ (・ )` ´( ・) i/ おざわさんは?
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/ \_((_ミ_((ξ)
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王子様は一足速く、資産を安全な海外に移して
姿を消していたのでした。
おしまい