ホントはオマエが大嫌いだったんだよぉぉぉ〜!!211-ゴゴゴゴ-
& < 以下怪談話でございますがわさび抜きでございます☆誤字脱字なんて気にしませんよ?
第2次世界大戦中この場所で多くの人が亡くなられたそうだ。
聞けばここは爆心地の中心だったという。見上げれば錆びれた鉄骨
剥き出しの古びたコンクリートの建物が日々成長していく町に取り
残されて立っていた。その建物の階段には原子爆弾によって命を
失ったであろう人の影がくっきりと残っている。そうここはヒロシマ
と呼ばれる町だ。
この建物は当時公民館であったらしく廃墟であるがそれなりの広
さがある。付近の住民は今もここに花束を供え、死者の魂を慰めている。
そういえば父に聞いた話であるが昔この場所で不思議な体験をしたと言う。
当時、彼は警察官をしており町の見回りを行なっていた。夏場はと
くに治安が悪くなるため、このような施設や公園を見回る事が義務
付けられていた。
七夕からすこしたった星が綺麗な夜だった。彼はこの場所の見回りが
一番苦手だったらしく、わざとそのような日を選んだ。敷地面積は小さな
公園くらいな物の建物が入り組んでいるため見回りには十数分かかる。
誰もいるはずはないだろうと思いロビーだったであろう場所から見回り
を始めた。見回りが一通り終ったのでロビーに戻ると小柄な女性が立っ
ていた。彼は気さくに話し掛けた。「このような場所でどうしたのですか?」
「人を待っているのです。」と女性が答えた。
彼はしばらく女性と話してみる事にした。解かったのは年齢、名前、
待っている人の名前であった。それ以外は忘れてしまったのだそうだ。
彼は冷静に署の方まで女性をつれて行こうと声をかけた。「今日は遅い
ですし、このような場所で人を待つのは危険ですので署の方までご同行
願いますか?」そうすると女性は軽くうなづき彼の後ろに付いて廃墟を
出た。気が付くと彼の後ろにいたであろう女性はいない。しかし確かに
「ありがとう。」という声を聞いたそうだ。