†††プロレスは萌える!Round 2†††

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84佐野「遠慮がち」巧真
もうすぐタッグリーグ戦、なのに俺にはパートナーがいない。
密かに狙っていた小川さんとの「濃厚テクチーム」も叶わず、途方に暮れて。
ちょっとだけ目を付けていた大ちゃんに相談しようと電話を掛けると、
受話器の向こうから聞こえてきた声は、杉浦!
「佐野さん?池田さんすか、今シャワー浴びてて出られないっすよ」
「え、あ、そうか。いや、大した用事じゃないから。また、」
「そう言えば佐野さん、パートナー決まりました?」
「あ、ああ。大体…」
「俺達、相性バッチリっすよ。今夜ももう5回…」
俺は受話器を叩きつけるように電話を切った。
畜生、お前のノロケ話なんか誰が聞くか!
でも、あの二人、どっちがどっちなんだろう?
って、いかんいかん、パートナーだ!
とはいえ本当にどうしよう、このままじゃ出られない。
アイツに相談しようかな、いや、いつまでも頼ってばかりじゃ…
その時携帯の着メロが鳴った。SOS、まさにそんな気分だよ。
「もしもし」
「佐野さんですか。あの……ですけど、タッグの事で」
それは意外な人物からの相談だった。