有料エロURLを貼りにくる業者の方へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
553小林にやられた帰りの続き
「松田・・・・・・」
「先生、どっちの松田か分かってる?」
 松田が笑った。そういえば、松田は双子だ。同じ学年にもう一人いるのだ。
だが二人はずいぶんと雰囲気が違うので一目で分かる。奥瀬は即答した。
「弟・・・・・・泰治」
「はずれ」
 面白そうに微笑み、松田は何度も奥瀬の頭を撫でた。容赦ない小林との
情事で縺れ絡まった髪の毛を指先で優しく梳かされる。
 何事かを考える前に先ほど出てきたばかりのホテル街へ戻っていた。
小林と使った場所よりもずいぶんと軽い雰囲気の部屋だ。狭く、小さく、
やわらかい色のソファがあるだけ。気取らない雰囲気が物事を考えることを
放棄した奥瀬の警戒心をさらに殺いでいた。
 松田が迷いのない手つきで奥瀬のシャツのボタンを次々と外していく。
あまりにもあっさりしすぎていて欲望らしきものが感じられない。しかし松田の
目許には明らかに緩やかな情欲が浮かんでいるのが分かった。

 男の欲望の匂いは嗅ぎ慣れていた。