「やめろよ、猿野!悪趣味だぞ。本当に痛がってたらどうすんだよ?辛いんだぞ。下痢ってさ」
「ああ、ああ。わかってるよ!冗談だって!冗談!」
その沢松の台詞に犬飼の身体から安心で力が抜ける。
なのに、それを見越したように司馬が腰を突き上げてきた。
『あうっっっ!!!』
悲鳴は司馬の手の中に押し殺される。
『うっ!うっ!うっ!やめてぇ!もうやめてえ!!!ああっ!ああ!』
声すら満足に上げさせてもらえずに、犬飼は突き上げられる。
カクカクと震える足に力が入らなくなってきた‥‥‥
司馬の右手が前に与えている快楽も激しさを増してきて‥‥‥
助けて、誰か助けて‥‥‥助けて‥‥‥‥‥‥
犬飼のきつく閉じた目尻に涙が浮かんで、こぼれる‥‥‥
「次は数学か。かったり〜〜〜〜」
「猿野、予習はちゃんとやってきてるか?今日は当たるぞ、お前!」
「げ!やってねえ!ノート写させてくれ!沢松!」
「しかたないな〜〜〜かりは返してもらうからな!」
「もちろん!学食のチケットでいいか?」
ぎゃあぎゃあと騒ぎながら二人は出ていく。
トイレのドアがバタン、と閉まる。
それとほとんど同時だった。