機動戦士ガンダム第801小隊

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822愛情の形
●異変●

ジャブロー攻略のために地球に下りてから、半月がたった。
あれ以来、俺の心に、体に少しずつ変化が起こっている。
こんなこと……誰にも言えない……
だからずっと黙ってきた。

でも、もう限界。

俺は部屋を出るとそのまま、あの人の部屋へ向かった。
823愛情の形2:2001/08/05(日) 04:10 ID:Uc1ZlGp6
●訪問● (クワトロ・バジーナ)

 呼び鈴が鳴るので、扉を開けたらカミーユが立っていた。
「クワトロ大尉。……あの……っ」
 何か言いかけて、すぐにうつむいてしまった。
 ひどく思いつめているようだ……両手がぶるぶると震えている。
「どうした?何があった?」
 勤めて平静に問い掛ける。
「こんなこと……話していいのか…………」
 うつむいたまま、カミーユが言う。かわいいぞカミーユたん。
 本当にどうしたのだ。こんなに殊勝なカミーユたは初めてだ。
 私は彼の方に手を置いた。
「どうしたのだ。言わなきゃ何もわからんぞ?」
824愛情の形3:2001/08/05(日) 04:22 ID:Uc1ZlGp6
●告白● (クワトロ・バジーナ)

 不意にカミーユが顔を上げた。頬は赤く上気していて、目は熱に浮かされたようにぼんやりしている。
 しかし、それもすぐ思いつめた表情に取って代わられた。
「クワトロ大尉……あの……」
「どうした?」
「修正……させてくださーいっ!!」
 目の前に火花が散った。
 と同時に私は部屋の置くまで吹っ飛ばされた。左頬が熱く疼いている。
「い、いきなりなにをする……?」
 しかしカミーユは私の言葉など聞こえていないようだった。
 右の握りこぶしをじっと見つめ、
「やっぱり……やっぱりこれだったんだ……」
 と繰り返し呟いている。
「これなんだ……うわぁぁぁっ!!」
「!!」
 逃げる暇もなく二発目が右から飛んできた。
 カミーユは顔を真っ赤にして、呼吸が荒くなるほど興奮していた。
「クワトロ大尉!クワトロ大尉!僕は、僕は……!」


 その後、主導権もあそこも握られっぱなしで、7回やった。

 カミーユは危険な果実の味を覚えてしまったようだ(涙)