機動戦士ガンダム第801小隊

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852昆布(・・・
ネオジオンへ(2)
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それまで無言だったカミーユが、突然つぶやいた。
「大尉・・・すみません。大尉まで濡れてしまって・・・」
「構わんよ、そのうち乾くさ。それより、その・・・強引に連れて来てしまった様だが・・・」
「大丈夫だと思います。俺、意識が戻ってからファとよく話していたんです。クワトロ大尉の事。
行方不明だっていうから絶対死んでない、そのうち迎えに来るんじゃないかって」
カミーユが振り向き、真顔で見つめる。
「冗談話じゃないんです・・・。ファはそんな時、
『そうね、そんな時はカミーユ、行って力になってあげて』って言ってまし・・た」
そう言って、カミーユは言葉を、急に、切った・・・。
無理もない。残されたファの気持ちは推し量りようもない。