機動戦士ガンダム第801小隊

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845807昆布小隊
ネオジオンへ(1)
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狭いコクピットの中では、モニター音より2人の息遣いのほうが大きく感じられる。
補助シートもあったが、カミーユが私から離れなかった。
(痩せたな・・・)カミーユの海水に濡れた身体を時折抱きしめながらそう思う。
余りに唐突な自分の申し出を、躊躇することなく受け入れたカミーユ。
浜辺から波打ち際のMSの手へ駆け寄り、一度転んだ。その時だけだった、
ファが声を掛けたのは。「カミーユ!・・・大丈夫?」そして、私と目が合った。
彼女のうるんだ瞳には、あきらめと、満足感の入り混じった安堵の色が浮かんでいた。
(一応続く)