あのトマト、シャアだったのか。
何でも、カミーユに修正されたらしいが……一体何しでかしたのやら。
とりあえず、『クワトマト』と命名してやった。
いいザマだ。これで顔も赤い彗星だ。
………なんで俺はこんなにイライラしてるんだ。
くそ。それもこれもみんなシャアの奴がカミーユなんかに構っているからだ。
人の気も知らないで……
その時、自室のドアをノックする音が聞こえたので、開けてみた。
トマトだった。
「何の用です」
「少し、相談があってな。こんな事を話せるのは、君くらいしかいない」
トクン
…な、なんだ、何胸を鳴らしているんだ、俺は……
「…何の、相談です?」
「実はな……」
トマト…いや、シャアが俺に向き直る。
顔は赤く腫れあがっているが、奥に光る眼は、俺の知っているシャア・アズナブルのものだ…
そして彼はこう続けた。
「カミーユの愛が痛いんだ」
「帰れ!!」
部屋から蹴り出した。
許さん、糞トマト。(怒)