機動戦士ガンダム第801小隊

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744風と木の名無しさん
駄文(1)

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カタン。

手馴れた手つきでガラスを丸く削り、そこから腕を差し入れ、中から鍵をあける。
こういった作業は手馴れたもの。
しかしさすがに深夜の病院に忍びこんだことはないので多少不安を覚える。


音を立てず扉をあける。
部屋の中は真っ暗だ。
非常灯のぼんやりとしたオレンジ色の光を便りにベットの近くまで歩み寄る。
部屋の中にはベットは二つ。
しかしもうひとつのベットには誰も寝ていない。
プルは別室に移動したからだ。

「よく寝てる。」
カミーユの安らかな寝顔を見て、少し口元が緩むジュドー。

でも、起こしちゃうよ。

「カミーユ、カミーユ・・・」
小さな声で名前を呼び、軽く頬を叩く。
それを何度か繰り返すと、カミーユの意識のない瞳がゆっくりと開く。
寝ぼけているのか、ただたんに意識がないだけなのか、ひどくゆっくりとした動作でこちらを向く。
もちろん表情はない。
「オハヨ。ごめんな、起こしちゃって。ちょっとアンタに用があったんだ。」