*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart24
1 :
風と木の名無しさん:
☆★☆★☆ 初 め て の人は まず 熟 読 してね ☆★☆★☆
*9が萌えてほしい内容を指定し、*0が萌える思いを書き綴るスレッドです。
*0はSS、萌え語りなど、どんな内容でも構わないので萌える思いを語ってください。
まとめwiki
ttp://www19.atwiki.jp/910moe/ 別館
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13789/ ※ 絡み・談義・テンプレ審議などは絡みスレか別館へ。
ルール
■*9から24時間経過でお流れです。
■*0を踏んだ人物が*9より12時間無反応の場合は権利消滅となります。*0以外の萌えたい人どうぞ。
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
注意事項
■*9リクはわかりやすいもの推奨。無機物、非生物不問。
■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
■テンプレ違反の*9はお流れです。
■テンプレ違反の投下はまとめwikiに収録されません。
■*0以外の萌えた方、*9より24時間経過後に萌えた方、投下者による続編は
別館の「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に投下して下さい。
■投下者本人以外が続編を書くことは原則禁止です。
・投下、リクの前にはリロードしましょう。
・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
・979でリク終了、980の萌え以降フリーです。次スレは宣言してから建てて下さい。
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart23
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1323563816/l50 >>2 もよく読んで下さいね。
2 :
風と木の名無しさん:2012/05/03(木) 20:59:35.78 ID:P+2PIDcm0
●こういう場合はどうするの?
Q1 リロミス・誤爆で*0をとりました。
A1 *9より12時間以内に*9のリクで投下して下さい。踏み逃げ禁止。頑張れ!
Q2 荒らしらしき人が*0をとりました。
A2 *9より12時間経過以降に*0以外の人の投下の可能性があります。
それまで書き込みはせずに投下を待ちましょう。
*1以降に書き込みがあっても書き込みはしないで下さい。
*9より24時間経過後にまわしてください。
Q3 別館に投下された作品にGJしたい。
A3 別館のグッジョブスレにお願いします。
本スレへのグッジョブとあわせて行う場合は、本スレへの投下OKです。
Q4 続編書きたいです。二次創作してもいいですか?
A4 本人による続編投下は、別館の*0以外の人が投下するスレへ。
本人以外の続編・二次創作は原則禁止です。
Q5 判断の難しい投下や書き込みがありましたが、どうしたらよいでしょうか。
A5 数字板の絡みスレや、別館のチラシの裏もしくはテンプレ審議委員会で。
他の人の意見を聞いてみましょう。
チラシURL
ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1335846193/l50 テンプレ??
3 :
風と木の名無しさん:2012/05/04(金) 21:40:06.71 ID:SwnKj+dK0
前スレ埋まったので早速まわし
4 :
風と木の名無しさん:2012/05/04(金) 21:48:21.67 ID:AkINmqHG0
回し
5 :
風と木の名無しさん:2012/05/04(金) 21:53:21.93 ID:2GVZRJgt0
まわし
6 :
風と木の名無しさん:2012/05/04(金) 21:58:40.79 ID:1toVRtUU0
まわし
7 :
風と木の名無しさん:2012/05/04(金) 23:36:03.40 ID:8NBo2l7t0
まわし
8 :
風と木の名無しさん:2012/05/04(金) 23:51:49.29 ID:ud0Es8rQ0
俺の屍をこえてゆけ
9 :
風と木の名無しさん:2012/05/04(金) 23:57:51.75 ID:db/Oalxx0
皆既日食
アナ「さあいよいよ、25年ぶり、金環日食のスタートです!」
月「久しぶりだね。ずいぶん待ったよ。」
太陽「前会ったのは3年前か。悪かった。」
月「久しぶりに一つになれるんだね・・・。」
太陽「あいつから見れば、な。」
月「長かった。長かったよ、ねえ。」
太陽「俺はずっと、お前を見てたよ。」
月「・・・うん。あったかかった。」
地球「何で?何であんな奴と・・・!」
地球「ずっと照らしてくれてたじゃないか。こっち向いてくれてたじゃないか!」
地球「向けよ!こっち向けってんだよ!」
アナ「太陽の中央が隠れました。金環日食です!さながら金の指輪のような、・・・。」
月「指輪だって。」
太陽「ああ。」
月「僕たちはそれをはめられないね。僕たちだから。」
太陽「そうだな。」
月「でもいいや。僕たちが指輪なら。」
太陽「俺とお前が一つなら?」
月「うん。」
太陽「俺もだ。」
月「・・・うん。」
アナ「今からゆっくりと、太陽が現れます。」
月「そろそろお別れだね。」
太陽「・・・ああ。」
月「地球から見れば一瞬なんだよね。僕はこんなにも待ってたのに。」
太陽「ああ。」
月「・・・ねえ。」
太陽「ん?」
月「次はいつ、会えるかな。」
太陽「そうだな・・・半年後ぐらいか?ちょっとだけだけど、来るよ。」
月「そっか、結構すぐだね。」
太陽「ああ。」
月「なんか安心した。」
太陽「・・・ああ。」
月「・・・じゃあね。」
太陽「じゃあな。」
アナ「今、月が太陽から離れます・・・!」
太陽「俺さ、もっとでっかくなって、本当にもっとでっかくなって、迎えに行くから。」
月「・・・うん・・・。」
太陽「本当にでっかくなるよ。惑星の一個二個飲めちゃうくらい。」
月「・・・うん。」
太陽「じゃあ・・・また。」
地球「やっと帰ってきた。どこ行ってたんだよ。」
太陽「・・・。」
地球「どうせ月だろ。お前がいなきゃ俺が困るの知ってるくせして。」
太陽「・・・少しの間だったろ。」
地球「その少しの間に何したよ。」
太陽「・・・それは。」
地球「俺に背中向けときゃ全部隠れてるなんて思ったら大間違いだからな。」
地球「どこがいいんだよ。あんな、俺についてくるだけの、俺のおまけみたいな奴。」
地球「もうすぐあいつなんて大したもんじゃなくなる。見とけよ。超えていってやる。」
アナ「さあ、金環日食が終わりました。次の日食は11月14日、今度は皆既日食です。」
アナ「さあ、それではその瞬間を月の裏で見ていた宇宙ステーションから中継です。どうぞ、・・・。」
今度ある日食をもうそういう目でしか見れなくなったどうしてくれる
本当にGJです!
当て馬臭全開の地球萌える GJ
だめ、人工衛星が見てるっ…ですね分かります
今月楽しみです、ごちそうさまでした
なんというか、ここは801板なんだなあと感じたw
おつおつ
ダメ、人工衛星が見てるw
色々アレンジききそう
GJでした!
日食で萌える日が来るとは思わなかった
GJ!
オラオラ踏めよオラァ!
攻め大好きな不良受け
残念お流れ
別館に一つ来てたよー
不良がバカかわいくて実に良い
まわすよー
MAWASHI
まわすー
まわしー
まわまわー
まわし
さあ、踏んで!
ボディーガード
30 :
1/1:2012/05/08(火) 09:53:54.04 ID:LTxTAJmW0
「危ないからこっち来て!信号、ホラ赤だから」
「なんだよ渡ろうよ、全然車来ないじゃん」
「ダメだって、もし万が一とか億が一とか、来たらどうするの!車に勝てるの!?ショウタくん勝てないでしょ!」
「あーもーわかった、わかったよ」
「そこ!ホラ蛙死んでるからこっち!すべって転ぶから!危ないから!」
「ひっぱんなよ、わかったよー」
「あーストップストップ!」
「なに、行こうって」
「ちょっと待ってって…ホラ来たー!バイク!ピザのバイク!危ないじゃん絶対気付いてなかったじゃん!」
「今の間で渡れたじゃんか」
「あれ?翔太?」
「あ、山井」
「翔太の家ってこっちだっけ?」
「や、違うけど」
「ショウタくんこの人誰?誰?友達?ショウタくん耳赤いけどなんで?」
「ああ、こんちはー。名前は?」
「ロッキーですけど!」
「俺と妹はロッキーって呼んでる。けどホントは禄郎」
「禄郎かぁ、カッコイイな。なぁ翔太、俺もちょっと一緒していい?」
「え、あ、いいよ。超良い。ぜひ」
「マジで?やった。じゃ、北公園まで行くか。な、ロッキー」
「ちょっとヤマイくんやめて、なれなれしいぞ君!っていうかちょっと!ちょっとショウタくんと近付きすぎじゃないの!ねえ!」
「ショウタぁ」
「なに?」
「…俺も一緒に、リード持っていいすかね」
「あ、…お願いします」
「ん、うん」
「ねえってちょっと!なんで手つないでるのってねえ!知ってるよこれ僕のことダシにしてるでしょねえ!犬だからわからないとか言うと思った?わかるから!ちょっと!近いから!」
「ロッキー元気だな」
「…嬉しいのかも、山井と歩けて」
「そんなことないから!ちょっと!離れて!…あ、ホラ信号!信号赤だから!そうそう止まって、あと手も離して!離してってばもう!ヤマイこらヤマイ!…もう!」
随分騒がしいボディガードだと思ったらww可愛かったですGJGJ
山井君と翔太君も良いけど何よりロッキーに萌えてしまって困るw
「ロッキーですけど!」がかわいい
かわいい!
本名禄郎がツボったw
頑張れ、ロッキーwww
かわいかった、gj
ロッキーあほかわいいwwwGJ!
そして最後何したんだ山井
ロッキーくそかわいいwwww
読みながらニヤニヤしたGJ!
まわし
おっとりとした攻めへの逆襲
もーー!!今日という今日は我慢出来ねぇ、お前は俺の苦しみをちょっとはわかれ!
良いか!?
まず、そのでかい図体でのしかかって来るのはやめろ!いい加減に俺が潰れる!
それと、力一杯抱き締めて来るのも禁止!やっぱり俺が潰れるから!
あと、あんまり恥ずかしい事をにこにこしながら言うんじゃねえ!
…なんでかってそりゃお前な…!
………あー…ええと、対応に困る、から…
んんっ。
あっ、それとな、他人の前で俺を可愛い可愛い言うの何とかしろよ!
そりゃお前よりは背とか低いけども、平均的な体型の男に向かって可愛いってお前なぁ…
周りが目を丸くしている事に気付け。あと俺が恥ずかしい。
あと、人前でやたら触ってくんのも……っ!!!
あーたーまーをーなーでーるーな!!!!
言ってる側から!
わがままじゃねぇ!!当たり前の事言ってるだけだぞ!?今は人前じゃないとかそういう問題じゃないっ!今、説教中!わかる?
どーしてもわかんねえっつーなら、これから3日間いつも俺がお前にやられてんのと同じ様な行動とってやるから、ちっとは俺の辛さや恥ずかしさを味わいやがれ!!
・三日後
…なんで心なしか肌がツヤツヤしてやがんだよ…おまえの面の皮はどうなってんだ…
…あ?この3日間俺のこと可愛がれなくて辛かったって、だからぁあっ!おまえのそーいうのは恥ずかしいからやめろって!
…じゃあどう愛情表現すりゃ良いか?
………んなもん、た、ただふつーに、…す、好きだよって言ったりすりゃあ…いいんじゃねーの?しらねーけど…………あ?おい何だよ顔が近………
「えっえっユウ、顔真っ赤だよ?どうしたの?なんでそんなふにゃっとしてるの?僕ユウの言った通りに…」
「……………う、るせぇ…」
ほーいGJー!
まわしますよう
受けツンデレ可愛すぎGJ!
まわしまーす
なんだこのバカップル
そういうの大好きです乙
まわし
まわし
おっとりした攻めもいいなぁ…GJ!!
まわしますよー
ナチュラルに羞恥プレイいいよいいよwww
GJでした!
踏んでいけ
まわし
「…………」
「……………」
「………なんか言えよ」
「……どうしろっつーんだよ」
「大丈夫、お前ならこのやっちゃった感漂う空気を打破した挙げ句GJの嵐を巻き起こせる出来るはずだ!いけ!」
「何その無茶振り!?」
「あたしぃ、キミの事信じて待ってるから!!きっと生きて帰って来てね!」
「不自然に高い声を出すな気色悪ぃ!つーかサラッと死出の旅発言!」
「………ゑー?」
「ゑーっじゃねぇよぶん殴るぞ」
「じゃあお前、どうすんだよこの空気」
「いや知らねーし俺ら通りかかっただけだし」
「困ってる姐さん達を見捨てるの!?この人でなしっ!」
「知るかぁ!!たかがリロミスだろうがァ!」
「ちょうど出くわしちゃった以上なんとかしたいだろ…でも本当どーすっかなぁ」
「いきなり冷静になったな」
「うーーん」
「…………」
「うーーーーーん」
「………………」
「うーーーーーーーー」
「長ェよ!!」
「はっ!!!!思い付いた!!!」
「いきなりか!で、何思い付いたんだ?」
「いや俺気付いちまったんだよ……!」
「言ってみろ」
51 :
つづき:2012/05/11(金) 00:28:09.04 ID:4rZbMpLvO
「あのさ、ここって801板じゃん?」
「そうだな」
「801って、つまり男と男がキャッキャイヒヒでムニムニウフフな訳だろ?」
「よくわかんねぇがまあそうなんじゃないか」
「なら、俺たちで「却ァァアアアアアアッ下!!!!!!」
「えー!まだ何も言ってないじゃん!なんでぇ!?」
「なんでもクソもあるかぁあ!!」
「あ、もしかしてお前…自分がツッコミだからってちゃっかりそっちの方でも…」
「お下品!!!」
「だがそうはいかない!!」
「やっかっまっしいわ!!!」
「いいじゃん〜、二人でぬちゅぬちゅぬぽぬぽしようぜ〜」
「擬音が気持ち悪い!!!お前自分が何言ってっかわかってんのかドアホ!!」
「わかってるよ」
「だーかーら……あ?」
「わかってるよ」
「…………あー、え?なんだって?」
「だからわかってるっつってんじゃん」
「………………」
「俺、お前とキャッキャイヒヒでムニムニウフフしたいよ?」
「…………意味わかんねぇよ…」
「わかってるから赤くなってんじゃないの?」
この事態を回収した上最後にきちんと萌えさせてくれるとかなんという仕事人
GJ!!
ちくしょうまんまと萌えちまったぜい…
GJっす!!
キャッキャイヒヒでムニムニウフフ
↑この語感の良さが異常
最後にしっかり萌えてしまった!GJ!
さすが801板にたまたま通りかかっただけあるな…しっかり萌えさせてもらった
GJ!!
これはGJすぎる!!リロミスした人にもGJしたいほどだwww
まじ可愛かったですGJ!
ありがたやありがたや
踏めばいいのに
わんこ攻め×天然受け
攻め「好きなの!?受け、好きなの!?ねぇ!俺!俺のこと好き!?」
受け「うん、好きだよ」
攻め「本当!?大丈夫なの!?気持ち悪くない!?」
受け「うん、攻めは気持ち悪くなんかないよ」
攻め「そうかぁ!俺バカだから!バカだから自分の気持ち抑えらんないから!」
受け「そうだね。攻めらしいね」
攻め「うん!でも好きなんだ!そうなんだぁ!じゃぁ付き合ってくれるんだよね!」
受け「そうだよ。付き合うよ」
攻め「よかったぁ!じゃぁ付きあおうね!俺と付きあおう!」
受け「うん、付き合おうね」
攻め「あぁ!俺たち好き合ってるから付き合えるね!ね、受け!」
受け「うん。ところで付き合うってどこに?」
攻め「あぁー受けと俺は今壮絶にすれ違っているよー!気をつけようねぇー!」
乙ヲチ笑ったw攻め頑張れw
ワロタww
GJっすwwww
笑えるけど和んだwww
がんばれ攻めwww
わんこって、こういうものなの?
捻ったお題の捉え方で0投下はよくある
ただこれが正しい「わんこ攻め」とは思わないでほしい
あくまで「確かに『わんこ』攻めて間違いないな!」レベルだからw
犬コピペの知識が必要かもだけど知らなくても可愛いから許す
アホすぎてクソワロタwwww
受けさんテラバカスwwwGJ
これはいいわんこ
GJでござる
嫌よ嫌よも好きの内
お流れ
げっほんとだ、ざんねんー
まわすぜ超まわすぜ〜
残念、まわしまーす
まわせまわせー
まわれメリーゴーランドー
まわし!
まわーし
まわしますよ
踏んでけ!
皆の人気者×一匹狼
○○の暴走と抑制
こっち書き込めなかったので避難所に置きました
遅くなってごめんなさいー
24時間たったのでまわす
>>81 向こうに「流れそうな雰囲気だから」と書いて投下した人は
0踏まれて2時間足らずでそんな書き方してるゲスパーなので
「流れそうな雰囲気醸して申し訳ない」と謝らなくていいと思う
12時間は経ってるけど>80は0以外にきちんと投下されたわけだし
別館見たよーヤンデレヒーローすごく萌えた
続きがすんごい気になるwGJ!!
別館に先に投下してた人は12時間待つか、
>>80が投下するかもしれないけど萌えたからこっちに
っていう書き方だったら良かったかもしれないね
まわし
寝る前にまわし
まわし
おはようまわし
おやすみ、踏んでいいよ……
あなたと見る朝日
暗い中、どこからかすずめの鳴き声が聞こえた。
「もう朝か…」
時間はわからない。腕時計は昨夜殴られたときに顔を庇って壊れたし、携帯の電源は切っていた。
誰とも、違う、ただ中根と繋がりたくなかった。
昨夜のことが思い出される。
「ああなんで俺…あんなこと」
キスをした。
酔っていたからではなく好きだったから。
二軒目三軒目と酔いを重ねる毎に中根と高橋の距離は近くなった。
普段あれだけしかめっ面をしている男が、綺麗な歯を見せて笑い、あれだけ近寄りがたい男が、自ずから肩を組んできた。
惚れ惚れするような眉間の皺は消え、代わりに細い睫が笑うたび揺れた。
「だってさぁ、あれはだって…」
中根のせいにしようと頑張ってみても、上手く結論付けられない。
高橋は無機質さを増した携帯電話を握りしめた。
「会社行きたくねえ…」
同居の妹と顔を合わせるのも嫌で、夜中の内にメールを入れて一晩を公園のベンチで過ごした。
財布も鞄も、飲み屋へ置いてきたまま。
「最悪だ…」
「こっちのセリフだよ」
「あっ!?えっ…」
起き上がり振り向くと、中根が不機嫌そうに立っていた。眉間の皺は一層深い。
「中根さんあの、俺」
「寝惚けてんだろ。飲めば」
差し出された缶コーヒーを手に取ると、中根が横に腰掛けてきた。
91 :
90-2/2:2012/05/15(火) 09:43:33.44 ID:3DCz1Xqn0
「中根さん」
「許してねえぞ」
「っで、すよね…」
肩をすぼめ、一晩で冷え切った体にコーヒーをちびちびと流しこむ。
何を話していいのか、中根のほうを向いてもいいのか、何もわからずただじっと黙り込む。
「高橋お前」
「…はい」
「謝ろうと思ってるのか知んねえけど、謝ったら右頬も張るぞ」
見透かされたようで、どきり、と言うよりはぎくりとした。既に殴られた左頬にじわじわと痛みが押し寄せてくる。
「……はい。…あの、俺はじゃあ、どうすれば」
「あぁ?知るかよそんなの自分で決めろよ。俺のこと落とすんじゃねえの?」
「え、いやそんな…え?」
思わず中根の横顔を見つめる。
「諦めてくれんならそれも楽でいいんだけど」
「えっ、いやいや落とします、絶対!」
「張り切んな、きめえ」
「なにがなんでも!」
「うぜえ」
高橋が中根を見つめたままでいると、中根はいつまでも空になった缶を口元へ寄せていた。
ビルからの反射光が二人を差す。
「あっ、馬鹿ほらもう朝じゃねーか!」
「わ、マジだ。すいません」
「しょうがねえな、ネカフェでシャワーだけ浴びてくぞ」
中根が放るように鞄を寄越す。
「あ、はい。あの、中根さん」
「なによ」
「ありがとうございます、探してくれて」
「酔っぱらってんの?」
二人は朝日に追われるように、小さなベンチをあとにした。
おおうGJ!
どうにかなりそうで、でもまだまだな感じが美味しいです
頑張れ高橋!ヘタレ頑張れ!
GJ!!
もどかしい感じがタマランヌ
口元に寄せるべきなのは空になった缶じゃないよな?
ってことでGJ!!
ヘタレ高橋がんばれ超がんばれ
まわし
まわすぜ〜
まわし
どうぞ?
新婚さんごっこ
「あ・な・た、おかえりっ!ご飯にする?お風呂にする?それとも、ア・タ・シ?」
最近の辺りのいい言葉だと「シェアハウス」、ぶっちゃけ家賃を安く上げるために同居を始めて3日目。
仕事の関係で先に帰ってくる藤井は、毎日のようにこう言って迎えてくれる。
言っておくが、藤井はオネェじゃない。普通の友人だったはずだ…多分。
1日目はネタとして笑えた。そのままエプロンをつけた藤井にお酌を命じてアホっぽく晩御飯を食った。
2日目は汗だくだったのでそのままお風呂に直行した。ちゃんとお風呂は沸いていた。有難いと思ったが、なぜ沸いてるのか疑問だった。
そして今日だ。飯、風呂、ときたら次は…それはない。断じてない。
「玄関で難しい顔してなあに突っ立ってるのよ?入ってから決めてもいいのよ?」
「…わかった」
玄関で黙って立ってても話が進まない。とりあえず家に入ろう。それから考えよう。
「なあ、メシもフロもなぜか出来ていたのは置いといて、もし…もしな、藤井を頂こうかとか俺が言った場合はどう答えるんだよ?」
あんまりくいたくねーけどなー、と、茶化した口調で恐る恐る聞いてみる。
『え、アタシをご希望?準備できてるわよ…っていうかと思ったか!』
そう、答えると思った。そう思いたかった。
「え、アタシをご希望?準備できてるわよ…っていうかと思ったか?すまん、俺が頂く側なんだけど」
ですよねー。いくらなんでもそれはないよなあ…って
「おいちょっと待て、なんか不穏な言葉が混ざってなかったか?」
「だから、俺、食うか食われるかだったら食う側。できればご飯を頂いた後にお前を頂きたい所存」
「…ちょっと待て、なぜそう話が飛躍する?にじり寄るな、ちょっと待て、落ち着こう、ゆっくり話をしよう?な、チョと…!」
こういうのすごく好きー!!
早い投下GJ!
GJ!!
テンポ良くて読みやすかったよ!!
続きの気になる二人だなぁ。
続き読みたい〜!GJ!
さてさてまわしますよ〜
>>103 >*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい
その一行目だけでいいのになぜまわすと書くのか
時間見ない人が釣られてまわすかもしれないからやめれ
GJ!!
テンポよくて面白くて萌えた
あと自分は攻だと思い込んでる人が実は受なのが個人的にすごい好き
>>104 まわし一言だけじゃないんだしそんなカリカリしなさんな〜まだ釣られた人がいるわけでもあるまいて
GJなしに注意だけなんもまわしだけ並に悲しいよ
まわし
まわし
何度読んでも105がきもい
踏み台
背中から抱き締める
風が強く吹いて、飛ばされた木の葉がはらはらと舞い落ちる。
その向こうに見えるのは広い背中だった。対して僕の、なんて小さい事だろう。
だというのに、消えてしまいそうだ、そう思った瞬間身体が動いて、彼を背中から抱きしめる形になった。
わ、と驚いたように声を上げ、びっくりしたじゃないですかと、笑いながら彼は言う。
ごめんなさい。僕は謝罪の言葉を口にして、それでも離れる事ができずにいた。
僕を守るために彼は戦って、その度に傷だらけになって帰ってくる。
本当は戦いなど好きではない事は、彼よりももはや僕の方が良く知っている。
優しい彼は、それを僕に悟らせまいと平気な振りをして、そしてとうとう自分自身を騙してしまった。
痛みはないのだという。怖くはないのだという。
けれど最初は違っていた。
彼が痛みに隠れて泣き、殺めた命に魘されては眠れない夜を過ごしていた事を、僕は知っている。
どうして僕には彼を守るための力がないのだろう。
僕にもっと力があれば、彼を傷つけることなく共にいられただろうに。
非力な僕にできるのは、ただ彼を背中から抱きしめる事だけだ。
GJ?
噛み付くお前も中々だよ
明らか香ばしいんだからほっとけよ
9はすんごい萌えた
ドラマチックでGJ!
9じゃなくて0じゃね
ドラマチックだー乙でしたー
二人の関係性もあれこれ想像が膨らみますな
GJでした
シチュよくわからんかったけど
なんとなく萌えたGJ
状況がよくわからなかった
まわし
まわし
さあ踏め
ツンデレ×ヤンデレ
流れ
残念まわし
まわしまわし
まわすわー
おいしいけど難しそうだった…
残念まわし
まわすんだぜ
馬鹿ヤンデレとお目付け役ツンデレの凸凹コンビとか楽しそうまわし
mws
まわし
女顔コンプレックスの美少年×強面コンプレックスの体育会系
「お前みたいな顔に生まれてたら俺の人生ももっと楽しかったろうな」
公園の芝生で二人寝そべっているとふいにイアンが口走った。
「あ゛?なんでよ。どこが良いんだよこんな顔」
ジャックは美しい顔を歪ませて吐き捨てるように言った。
「こんな顔って……贅沢な奴だなぁ。そんな綺麗な顔だったら
お……女だってよりどりみどりだろ」
「女なんかどうでも良いよ。寄ってくんのなんか
へらへらしたおっさんか、虐めてやろうって上級生ぐらいだよ。
おかげで腕っ節は強くなったけどな」
へへっと白い歯を見せて笑うジャックをイアンは眩しそうに見る。
「でもやっぱり羨ましいよ。俺なんかなまじガタイが良くて
岩みたいな顔してるからケンカの助っ人頼まれたりさ……。
人殴るのなんか嫌いなんだよ」
「俺、イアンの顔好きだけどな」
「え?」イアンは身体を起こしてジャックの顔を覗き込んだ。
ジャックは頭の後ろで腕を組み空を見上げたまま目だけを動かし
「今度ケンカに巻き込まれたら俺に言えよ。
一緒に付いてって俺が代わりに殴ってやるから。俺がお前を守ってやる」
黙りこんでジャックを見つ続けるイアンの横を
初夏の風がさわさわと新緑を揺らして通り過ぎた。
うおおこれは全力でGJ!
初夏って辺りが何か始まりを匂わせる感じでとても良い!
9も0もありがとう!
おおおおGJ!
今の季節にぴったりな爽やかな話だー
きゅんとした
GJ
まわします
回れー
まわそうか
回りなさい
踏んで!
ライバル同士
140 :
1/2:2012/05/23(水) 09:20:37.40 ID:rShk64UA0
あーイライラする。なんなんだお前。
今日は俺が一人で所長から褒められるはずだったんだ。
半年前からずっと頑張って売上一位を独占して来て
ようやくご褒美にって所長が飲みに誘ってくれたんだぞ。
それをお前……。ずっと最下位うろうろしてて
報奨が出るって分かったら同率一位とか。
あぁ知ってたさ。絶対お前の方が実力は上だって知ってた。
『目立ちたくないし』とかスカしたこと言って手を抜いてただろ。
昼行燈とか言って侮ってる奴らも居るが、お前がすげぇのは俺、知ってるんだ。
セールストークも上手いし服装は洗練されてるし
第一笑顔が爽やかすぎるじゃねーか。どこの映画俳優だよ。
ニヤニヤしてんじゃねーよ。
そうだよ。俺が営業成績上げるのは金の為じゃねぇよ。
所長を喜ばせたいからだよ。
俺は幼稚園の時に親父を亡くしたから、想い出ってそんな無いんだよ。
面接の時あんまり似てるからびっくりしたんだよ。
絶対この人と働きたいって思ったんだよ。そんで褒められたいんだよ。悪いかよ。
なんだよファザコンって。昔はこういうの親孝行って言ったんだよ。あ?違う?何?
古臭くって悪かったな。爺ちゃん子だから仕方ねーだろ。
141 :
2/2:2012/05/23(水) 09:25:20.58 ID:rShk64UA0
あ、所長、今日はありがとうございます。
いや、俺こんな一流ホテルのバーで飲んだ事ないんで緊張します。
は……?いや、俺とこいつは良きライバルって言うか……。
俺はこいつの足元にも及びませんよ。
俺は必死のパッチでようやくノルマ達成出来るんですけど
こいつはいつも手を抜いて、本気出せば毎月この成績あげられるんですよ。
もっとハッパかけて良いですよ。実力隠して楽してんですから。
ちょ、お前何喜んでんだよ。それに近い近い顔を寄せるな。
お前、前から言おうと思ってたけど、距離感おかしくね?
近寄り過ぎなんだよ。適度なパーソナルスペースってもんがあんだろうよ。
は?なんですか所長。お似合いってなんなんですか?
へ?報奨はホテル一泊?
いや、ちょっと、俺はあなたに褒められたくてですね……。
ちょ……やめろよ。そんな目で俺を見るな。
おい、寄るな!触るな!
おかしいと思ったんだよ。男ばっかの会社で社訓に社内恋愛は程々にって。
程々にってなんだよ。いや、いや、いや、男ばっかの会社で恋愛っておかしいだろ。
いや、なんで俺、黙って部屋に連れ込まれてんの?
いやいやいやいや、ネクタイ触んな。触んなって言うのに。
ちょっと待て整理する。お前は、今、俺を誘ってる?誘ってんだな?
で、所長もここに居てニヤニヤ笑ってるのはどういう事?ね?どういうことぉ?
何?何なのこの状況……。
いや、近いって。顔を寄せるなって。ちょ
あ
あ゙っはぁああああ!!すんげー萌えた!!!超ツボだ!!
午後からも頑張れるぜありがとう!!
GJっした!
所長いるのかよw GJ!
うおー!GJ!GJ!
必死のパッチw
所長ぐるみの犯行ワロタ
GJ!
さんぴーか!さんぴーになるのか!
面白かったし萌えたよGJ!!
なんという萌える展開…!所長悪いやつだなw
続きが気になる!GJJJJJJ
お好きにどーぞ
草食獣×肉食獣
あぁ腹減ったなぁ
どっかに旨そうな肉おちてねぇかなぁ
群れるのは嫌いだからおこぼれもねぇしなぁ
おっ?岩の上に旨そうなうさぎ発見!
後ろから忍び足で…
「なにか用です?」
「へっ?」
いでえええええええええええ!
落ちた!岩から落ちたあああ!
くそぉあのうさぎ!
何がなにか用です?だよ!
狐の俺がうさぎに用なんて『食う』以外ねぇだろーが!
足挫いたし、まじついてねぇ
あ?何見てんだよ、食うぞ
「足、大丈夫ですか?」
「うるせぇ食うぞ」
「あぁあちこち傷だらけですね」
「触るな食うぞ」
「お仲間は近くにいないのですか?」
「俺は一匹狼なんだよ」
「狐ですよね?」
「うるせぇ」
つか近ぇよ、しかも体中ベタベタ触るな!
「てめっ何してやがる!」
「手当てですが?」
「はぁ?!食われてぇのか!」
「そうですねぇ…出来れば食べられるより喰べちゃいたいですね」
「は?うさぎって肉食だっけ?」
おいおい、驚いて固まってる俺を見て微笑むな!
え?つかどこさわって…
「前に貴方を見かけたことあるんですよ」
は?そーなの?いや、それはどうでもいいけどなにしてんの?え?
「いつも一匹で、金色の瞳を輝かせて凛と立っているのにどこかさみしげで」
いや、別に寂しくねぇし!ってちょっちょっまっ…!
「ねぇ僕に喰べられてみませんか?」
まじさっきから何言ってんの、こいつ?つか俺も何で黙って色々されてんだ?
あぁ!!待て待て待て待て!!
それは駄目だって!
おいおいおいおいおい!
待ってって!
いや、待ってくださっ…!
あっ…
狐バカワイイw
GJ!
うさぎの絶倫ぶりは半端ないそうなので狐さん頑張ってくださいw
うさぎも狐も可愛くて萌えましたGJ!
きつねのバカワイさに100点満点とついでにはなまるをあげたい
大変GJでした
まわし
まわし
まわしー
ほーら踏み台だよー
宇宙人
160 :
1/2:2012/05/25(金) 16:18:51.80 ID:TQtJlJfV0
明るくて口数の多いあなたなのに愛してるとは言わないね
だから僕も言わないよ。あなたの負担になったら生きていけないから。
過酷な運命のあなただから、辛い事ばかりの中で
いつしか人を愛するのが怖くなったんだよね?
僕と居て少しは気が休まった?
この星を異星人から守るために戦う僕たちのためにあなたはやって来た。
誰ひとり知り合いも居ない星で、非情な決断もしなくちゃならないし
誰にも分かってもらえない孤独を抱えて眠る事も忘れていたあなた……。
あぁでも最近は眠る事も増えてきたね。
真夜中に目を覚ましてあなたの寝顔を見るのが
今の僕の楽しみなんだって、あなたは知ってる?
いつ命を落としてもおかしくない戦場で、僕は長生きできないと思う。
でも、そんな事に関係なくあなたはいつか生まれた星へ帰ってしまう。
あなたが去るのが先か、僕が死ぬのが先か……。
答えが出ないものを考えこんでいても仕方が無いね。
一度くらいは言われてみたかったな……。
あなたは愛してると言ってくれない。僕も言わない。
愛してるのかわりに僕はあなたの名前を呼ぶよ
ジョン……
161 :
2/2:2012/05/25(金) 16:20:15.80 ID:TQtJlJfV0
誠実で口数の少ない君。俺に何も求めない君。
『俺の居場所はここだ』何度言っても信じない君。
『いつかあなたは去ってしまう』そう涙ぐむ君。
生まれた星に帰る事より、このままここで君と居る事が唯一の望みだと
どう言えば君は信じてくれる?
君は俺をいつも崇めてくれるね。まるで完全無欠のヒーローのように。
そのヒーローが、君が居なきゃとっくに逃げ出しているだろうって事、気付いているかい?
戦いの前夜は怖くて震えているって知ってるかい?
悪夢にうなされるのが怖くて眠れなくなった俺が
こうして健やかな寝息をたてて、穏やかな寝顔を見せる君が横に居れば
眠れるようになったって知っているかい?
君が側で支えてくれないと一歩だって前に進めないのを君は……。
殺伐とした戦いの毎日で、いつしか愛の意味を忘れてしまった俺に
人を愛する事を思い出させてくれた君。
君の名を口にする時に籠める俺の想い……
君は気付いているだろうか?
デヴィッド……
……宇宙人?え?え?
せつな萌えGJ
「生まれた星へ帰ってしまう」かもしれないんだから宇宙人で良いんじゃないの?
何がえ?なの?
違う星から来たんだから宇宙人でしょ!
とても切なくて萌えました!
GJGJ
某星雲から来てる巨人になるヒーローで想像したw
ロマンティック萌えた
GJ
>>165なにそれ萌える
ジョン……で爆笑した
>>165 それ萌える。二次だから書いたらアウトだけど
読んで妄想する分にはいいね!
へぇー可哀想な感性だね
切なくて優しい良い萌えをありがとう!GJ!
さぁ漏れの屍を越えていけ
「ほらね」
放課後の教室から、下校していく女子テニス部の白井さんを見送っていたときのこと。
センチに浸っている僕の元へ、さして仲良くもない中高とクラスメイトの上原が来た。
いやなタイミングだ。
「ほらな。須田、やっぱりフラれたろ」
ニヤニヤと笑って、どこか嬉しそうにも見える。
上原の勘はよく当たった。
天気や席替えやどこの野球チームが勝つかとか、僕がフラれるとかフラれるとか。
その度自信満々な顔をしては、強気な態度で僕をからかう。
「懲りないなぁ須田も」
「上原が"絶対フラれる"とか言うからだろ、暗示じゃないかあんなの」
勘だかまぐれだかに責任を求めるつもりもなかったけれど、さすがに中学から3人連続で当てられるとへこむし腹がたつ。
今日も今日とて、僕が白井さんに放課後の約束を取り付けたのを上原曰く"偶然にも"目撃し、「隠したって無駄だよ、告白すんだろ?」とちゃかしてきた。
あのときの表情がフラッシュバックし、なんだか胃もたれのような感覚がする。
気付かぬ間に僕は舌打ちをしていた。
「上原こそ、いつかフラれりゃいいんだ、玉砕して」
「えっ」
はじめて言い返されたことに驚いたのか、怯えるような声を上げて、上原が動きを止めた。
西日に満たされた教室の中で、心なしか顔色が悪い。
「上原?なんだ、好きな奴いるんだ?」
「え、いや、俺は…」
黙ってしまった。
それは気付いたというより気付いていたことだったので、僕は少しの澱みもなく上原の手を取った。
「須田?なにすんだよ、おい」
普段の自信満々な顔はどこへ行ったのか、不安げに僕を見る。
「…当ててやろうか。上原さ、僕のこと好きなんでしょ」
言うが早いか上原は僕から目を逸らし、点いてもいない蛍光灯か何かを見ているようだった。
睨むように見つめても、上原はちらりともこちらを見ない。
「上原ぁ」
「な、なんだよ」
「隠したって無駄だよ、僕のこと好きなんだろ?」
西日の中でもわかるくらいに上原の顔が赤くなる。握ったままの手も汗ばんできた。
じれったいので手を引き寄せて抱きしめ、そのまま上原の胸へ耳を付ける。
「ほらね」
その心臓は高々と跳ねていた。
フラれたのに乗り換え早いなオイw
GJGJおもしろかった
うおお形勢逆転萌えた!
須田の今後の出方が気になるな
GJでした
切な甘酸っぱ系かと思ったらまさかのたらしオチ
まわす
まわし
まわし
まわし
さあ踏んで!
真面目×ちゃらいの
「なーなー、本当に行くわけ?」
「行くも何も、この道しか残っていないだろう」
「そうだけどさあ。本当にいいの?」
「さっきからそう言っている」
「だってこの道、街灯はあるにはあるけど」
「ああ、一つも点いてないな」
「俺たちの暗ーい未来を暗示してるみたい。お先まっくらーってカンジ」
「暗示?明示の間違いだろう?」
「頷くどころかそういう訂正までしないでよ。余計へこむんだけど」
「すまない」
「どうせ行くなら道の先までずっと明るい道がいいよなぁ」
「そうだな」
「あ、この道も明かりが点れば、俺たちの未来も明るくなるんじゃね?」
「かもな」
「でしょー?名案めーあん。お、明暗を分ける名案、なんちゃって」
「面白いな」
「へっへー。さてさて、街灯のスイッチはどこにあるのかなーっと」
「俺の左手とお前の右手の隙間」
「え?」
「スイッチは、俺の左手とお前の右手の隙間だ」
「それ、手を離さなきゃいけないじゃん」
「そうだな」
「……ふーん。だったらいいや」
「いいのか」
「うん。そんじゃ、行きますか。立ち止まってごめんね」
「ああ」
「あーあ。にしてもマジで真っ暗だなあ。笑える」
「お前はいつも笑っているだろう」
「まあね。アンタが隣にいるからねー」
ぐっときた…暗喩って言えばいいのかなこういうのって
なぜかじわっときてしまった
二人の行く先に光あれ!GJでした!
おおおお凄く素敵な作品だ!!
GJ!!!!
あ、やばいすんっごい萌えた……
ドラマチックでたまらん
二人の未来に幸あれ!
激しくGJ!!!
萌えた!!!
うまく言葉にできないけどとにかく萌えた!!!!!!
二人に明るい未来が訪れますようにGJ!
まわしまっせ
うわー悪質
嫉妬こわ>185-187
>>180 不思議なやりとりでよかった。投下乙
芸術学部生×体育学部生
これは恋じゃない
191 :
風と木の名無しさん:2012/05/29(火) 00:32:02.07 ID:TwTxTW1FO
人も疎らな午後の食堂。
トレーを持った斎藤に話しかけられたとき、俺は戸惑いを隠せなかった。
何故ならば一貫校である中学入学から、大学に進学した今までの約七年。会話なんて数えるほどで、はっきり言って接点もない。
そんな彼は、ごく当たり前のように俺の前に座り、笑顔で言った。
「一緒に食っても良い?」
「いいけど…。」
「なにその怪訝そうな顔。」
何故か気分を害してしまったらしい彼は、よく見ると凄く整った顔をしている。なんてことも今気付いた。
しゃっ、と鉛筆が紙の上を滑っていく音が聞こえる。その音が、何を描いているのか俺には見えない。だからただ、鉛筆をころころ変えていく先輩をぼーっと見つめていた。
どうせすぐ汚れるから、なんて安物のシャツばかり着ているくせに、どこか洗練された雰囲気と。
大変機嫌良さそうに和んだ、端麗な顔。
その顔が俺の方を見て、手を止めて、笑う。自分が軽くときめくのが分かって、なんか悔しい。
「……やー、本当にナオ君っていい体してるよね」
「んな、そういう言い方やめてくださいってば」
音声がつくだけで雰囲気が台無しだから。
「え、褒めてるんだよ、ナオ君の筋肉凄いって。好みだよ」
「いや、俺のことじゃなくて」
「そういえば、そろそろ寒いでしょ。もう上着ていいよ、モデルありがとう」
俺の言葉をさらっと流して、先輩はまた鉛筆を握る。マイペースな様に脱力しつつ、俺は椅子の背にかけていたタンクトップへ手を伸ばした。
ぎゃあ被りました申し訳ないです、191の方続きをお願いします!
別館に投下していきます
「俺らさ、中学から実はずっと同じクラスだったんだよね。」
知ってた?とテンション高めに言われて、思わずへぇーと漏らしてしまった。
「まさか本当に知らなかったとは思わなかった…。」
しゅん、と肩を落とす彼が何だか居たたまれなくなって、慌てて付け足した。
「いや!でもお前のことは知ってるよ?何かまた代表選ばれたらしいじゃん。新聞見たし、こないだ雑誌でも特集されてたろ。」
「マジで!俺の記事とか見てくれてたんだ!?」
その嬉しそうな笑顔は先日スポーツ誌の裏一面を飾ったものと同じで、こんな有名人と同じ教室で6年も過ごしていたことに改めて驚いた。
「俺さ、実は溝口のピアノ超好きなの。」
キラキラした笑顔のサッカー少年は、急に話題を変えた。
「だからやめるとか言うなよ。」
「何だそれ。」
「別にふつーに治るんでしょ?それ」
目線で指されたのは、包帯の巻かれた左手親指。
「お前にゃ関係ねーよ。」
「あるよ。」
「は?」
「言ったじゃん。俺、溝口のピアノ超好きなの。」
治ったら俺の為に弾いてよー
とかいうサッカー少年を、この時の俺はうるさいとしか思っていなかった。
こちらこそ小分けの上に間が開いてしまって申し訳ない
日付変わってID違うけど実は190踏んだのも私だもんで無理やり頑張ってみた
素晴らしかったのは素晴らしかったし踏み逃げしなかったし
そこは全力でgjしたいんだけど
実は190も私って、そりゃリロミスで0取ったら12時間以内に頑張って萌える
ルールなんだからこの時間に投下するのは190でしかありえないわけで
ID変わってるけどそこは同じ末尾だからでいいと思うんだけど
192はかぶってごめんじゃなくてこっちに投下できるのは12時間後だよ
二人してルールをちゃんと読まずにやってるようなのがなんとも…
0以外スレの存在はわかってるみたいなのになぜ?
二人ともいろいろと乙
>>197 たとえ同じ末尾でも本人宣言しとかないと逆にめんどくさくなると思う
猛獣使い
猛獣使い……人には懐かないとされる猛獣をいとも容易く手懐け、
それを連れてあてどない旅を続ける孤高の存在……
人々はそんな猛獣使いに、ある一種の憧れと畏れを抱いていた……
「よぉ、"蛇使い”のエルじゃねぇか!相変わらず辛気臭ぇ顔だな!」
「"獅子使い”レオンか……」
馴れ馴れしく話しかけてきたこの男、馬鹿みたいに陽気で話していると疲れる……
−−こいつと会わないように、反対方向に旅してきたのに……
何故出会ってしまったのか……エルはふっと、溜息をついた。
「どうした?また今日はいつにもまして元気が無ぇじゃねぇか」
「いや……この暑さでチャッピーの元気がなくてな」
「ちゃ、チャッピー……?」
「……あぁ、あいつのことだ」
エルが指さした先に居るのは、大きな白蛇……エルの相棒だ。
「……あいつチャッピーって顔か!!?ネーミングセンス無いにも程が有るぞお前!」
エルの不機嫌そうな顔が更に曇る。……しかし、レオンは何ら気にする様子はない。
「俺の『アーダルベルト=マックイーン・流星金霞号』を見習え!猛獣使いたるもの、
相方には格好良い名前を付けるべしだ!」
「呼びにくい、長い、覚えきれん、ダサい。
……猛獣使いたるもの、愛情を込めて簡潔で呼びやすい名を付けるべしだ」
「だっ、ダサいとは何だダサいとは!もうお前許さ……「おい、あれ……」
「何だよ全く……あ……」
エルの目線の先にあったのは、仲良くじゃれあう二人の相棒の姿。
……傍目から見ると、食うか食われるかの死闘にしか見えないが。
「いいな、あいつらは……俺らと違ってさ、素直で、純粋だ」
「『俺ら』とは何だ……一緒にしないでもらいたいのだが。まぁ同意するが……」
レオンが二匹を見つめる眼差しはいつになく優しげだ。
――こんな顔もできるんだな、こいつ
いつしかレオンの顔をじっと見つめていた自分に気づき、エルは頭を振る。
「……よし!俺も素直になってみるかな!」
「それがいい。お前みたいな馬鹿は素直すぎるくらいで丁度いい」
……いつもなら突っかかってくるはずのレオンが何も言わない。
真面目な顔をして、何処か遠くを見ている……
「……何か言え、お前が静かだと気持ちが悪い」
「いや、その、俺さ……お前のことが、好きなんだ……」
――何を言ってるのだこいつは!……あぁ、とうとう気でも狂ったか
「……本気だぞ」
「も、もう少しまともな冗談を言え……つまらん!」
流石のエルもこれには驚く。……レオンの発言にではない、自分にだ。
心臓の高鳴りが止まらない、馬鹿面だと思っていたレオンの顔がいやに格好良く見える……
「あいつらを見てて思ったんだ……俺も、あんなふうにお前と二人で……」
「か、顔が近い!そ、その馬鹿面をどけろ!」
「お前と二人で、旅がしたいんだ……ダメか?」
――ダメに決まっている!
「それもいい、かもな……」
言った後でしまった、と思った。心の声と本音が逆になっている。
レオンはどう思ったのだろうか、きっと阿呆面全開で喜んでいるに違いない……
「……良かった、断られたらどうしようかと思った……っ」
――泣いている、レオンが……それほど嬉しかったのか……?
「お、お、お前みたいな馬鹿が一人で旅をするなんてあ、危なすぎるだろう!俺は保護者としてついていくんだ!」
「うん、それでもいい!お前、しっかり者だし……」
顔をぐしゃぐしゃにしながら笑っているレオンが、すごく愛おしく感じた。
――これからのことはわからないけど、取り敢えず、今は幸せだ。……俺も素直になってみようか
「レオン、俺も……お前のことが……」
――fin――
前置きと内容の差が気になる
エルの気持ちの変化が急すぎる
でも蛇と獅子萌Gj
まわし
まわし
まわす
まわし
まわし
踏み台
ツンデレ同士
「いい加減にしろよ!オマエ」
「な…テメェの方こそ!」
「あ〜あまたやってるよあの二人」
「なあ、おい。お前、幼馴染みだろ?止めて来いよ。先生、来らマジヤバいって」
「ん?あー、ん。もう少ししたらな」
いっそ先生に怒られちまえ。俺は密かにそう願っている。お前ら相手に馬に蹴られ続けるのはもう御免だからな。馬鹿馬鹿しい。
学園物会話形式飽きたからもういいよ…
まわし
直後に先生が来てふたりとも廊下に出されてなおぼそぼそと小声で言い合いつつも
結局そっと手を繋いだりしてるのを幼馴染みが見てて呆れ顔で溜め息を吐くところまで受信した
むしろ幼馴染みがどちらかに矢印向いててもおいしいけど、馬に蹴られ‥‥だからそれはないかな
何にせよどこまでも妄想が羽ばたいてゆきます、GJでした
ふたりして廊下にいた間の授業ノートを幼馴染みに貸してもらいに来ればいいよ
>>211 とりあえず
>>1嫁
>・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
なんでケンカしてるんだろう
ツンデレ同士は難しいお題なのかなー
>>212 感想も書いてるからまあいいんじゃないの
難しいっていうか特にツンデレ同士が萌えでもないのに
適当にそれをテーマに短文書いてみました臭がぷんぷんするから
無理に萌えなくてもいいですよとしか思えなかった
萌えが伝われば短かろうが会話だけだろうが拙かろうがそれが連続しようが
別にいいよ。飽きた人はクールにスルーすればいい。
他のだれか0萌えた人が反応するし、それで進まなかったら24時間後にまわせばいい
長くてがっちりきっちりSS形式でもどこにも萌えないと思われたらGJつかないんだから
あーあーついに爆発したかーw
爆笑したとか変な感想つくへんから妙にぎすぎすで
自分の気に入らない*0には何かやらずにおれない人いるっぽかったからな
>>210 巻き込まれ災難乙。もうちょっとどういう関係性か知りたかった
まわし
まわし
俺の屍を超えて行け
インテリ×インテリ
>・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
>■テンプレ違反の*9はお流れです。
>>210から24時間経過してないから今回はお流れだねまわし
黙々とまわし
まわすかー
まわしますー
回してる人は別館一読
24時間たったので改めてまわし
ちなみにツンデレ同士が好物過ぎるのでこっそり別館に投下しております
226 :
1/2:2012/06/01(金) 02:46:41.22 ID:N9M1htdP0
高畑は試薬の調合中なので逃げられない。いかにもうんざりといった顔で肩をすくめてみせた。
「君は変わり者だな」
お前に言われたくない、と俺は思う。
「どうしてそういう結論に至ったのか、過程を聞こうか」
その固い言い方に吹き出しそうになる。おそらくこいつは他の言語を知らない。
実験の毎日、読むのは論文ばかり、真理の探究に捧げる人生。
こいつにわかる言葉で、俺は相手をしてやる。
「検証するつもりか? 瑕疵を見つけたい?」
「錯誤があるだろう、まず前提条件がおかしい」
「前提条件はポテンシャルの範囲内です」
「……この場合、対象における適合事例ではない」
「そこは実験してみないとわからなかった、そうだろ?」
高畑の苦い顔に、俺は思わず笑い出す。
「結果はなかなか良い成績だったと思ったけど」
「それは客観的な考察じゃない!」
高畑は真っ赤になって、机をばんばん叩く。
いつの間にかピペットは転がり、スターラーばかりがカラカラと鳴る。
227 :
2/2:2012/06/01(金) 02:49:22.95 ID:N9M1htdP0
「実を言えば最初に結論ありき、だったと言ったら?」
「仮説に誘導された考察は往々にして誤りだ」
「そうかな」
赤くなった耳を撫でると、産毛がさっと逆立つ。
「仮説に応じたメソッドを組み立ててこその試験だろ……不適当だった?」
首筋に手をまわしてうなじをつかむと、背筋がびくんと伸びて固まる。
「追試験もいっぱいしたでしょ」
顔を近づけるとぎゅっと目をつぶって。
ほら、何度も繰り返した手順にいつも同じ敏感な反応をみせる彼は、再現性の高い優秀なマテリアルだ。
「……君はあれを試験と呼ぶのか、実験なのか」
「不満なのかな、試験じゃなきゃ、実証でもいいよ」
「いやな奴だ」
唇をはむと息を止めるのも。
舌を差し出すと歯を閉じるのも。
「もうお互い、同じ結論に辿り着いたと思うけど」
時間の経過とともに軟化する知見を既に得てるから。
「異論……ありだ」
苦しそうな眉間の皺が甘い泣き顔に変わるまで、俺としては何度も反復せざるを得ないのだ。
「つまり要旨は、同性間における性的行動による相互作用がおよぼす恋愛感情、とでも」
「メチャクチャだ、馬鹿な──」
かっこいー!
知的な会話が良かったです!GJ
掃除係
230 :
1/2:2012/06/01(金) 16:18:53.43 ID:jTzVBUSy0
深夜の高層ビルの一室。
向こうから守衛が足音を響かせやってくる。
「やぁ。遅くまで大変だね。あれ?いつもの人と違うんだね」
人の良さそうな小父さんは僕の顔に光を当てて聞く。
掃除道具を入れたサイドネット付きの台車を押しながら
僕はにっこり笑って八重歯を見せる。
小父さんは全く怪しむでもなくそのまま行き過ぎる。
こんな時は童顔の自分で良かったと思う。
目的の部屋のドアを開け、クライアントの指示通りのファイルを運び出した。
僕の仕事は『なんでも屋』担当はクリーンアップ。
普通に部屋の掃除から、夜逃げをした人の旧居の最終チェックを兼ねた掃除
勤め先に残したまずい書類の回収、過去の清算など
結構犯罪すれすれの事もやる。
クライアントの詳しい事情は知らされない。
万が一の時に僕を巻き込まないようにとの社長の配慮のようだ。
ま、そんな事はどうでも良い。ただ社長の命じるまま黙々と任務をこなすのみだ。
「社長、任務完了しました」事務所に戻って社長に報告する。
「お疲れ」
社長の笑顔で僕は緊張から来る疲れも吹っ飛ぶ。
「俺の顔に見とれている所を悪いが今夜はまだ仕事があるんだ。先に車で待っててくれ」
社長が車のキーを投げてよこすのを両手で受け止める。
231 :
2/2:2012/06/01(金) 16:25:14.12 ID:jTzVBUSy0
駐車場に行き助手席のドアを開け社長を待つ。
社長はいつも自分で運転をしたがるのだ。
待っている間にこの前の事をつらつらと思い出す。
「社長が好きです」酒の勢いを借りてそう告白した僕に
「悪いが社員には手を出さない事にしているんだ」
折角社長が逃げ場を用意してくれたと言うのに僕は重ねて聞いてしまった。
「じゃ辞めれば相手をしてくれるんですか?」
「……いや、君の気持には応えられない。もっと君にふさわしい誠実な奴を探せ」
手当たりしだい誰でも口説く社長に拒否されるとは思っていなかっただけにショックだった。
そんな僕に社長は一切態度を変えず今まで通りに優しく接してくれている。
僕はと言えば、すぐ側に居ても振り向いてもらえず
さりとて辞めてしまえば二度と会ってもらえないかもしれず悶々とした日を過ごしている……。
「お待たせ」社長が乗り込んできた。ふんわりと社長の良い匂いが車内にひろがる。
「社長」
「なんだ?」
「今度、社長に仕事の依頼をしたいのですが……」
「俺に?俺直々にとは大仕事って事だな?高くつくぞ」
社長が白い歯を見せて声を上げて笑った。
僕は眩しくて目を細める。
「ま、今回は特別に無料で引き受けてやるよ。で、何をする?」
「僕の心の中の社長をクリーンアップして下さい」
おおおおおおおおおおおお
GJGJGJ!!!!
続き気になる!社長の返事!態度!!
確かに社長の返事知りたいね
GJでした
GJ以外の言葉いらない…まじ…まじ…ほんと萌えたGJ
こういう雰囲気の文章大好きGJ!!
これは素晴らしい
GJ!
まわーし
いいよ
マスコット
240 :
1/2:2012/06/03(日) 18:12:50.38 ID:ML6HBhmn0
ぼくはチームの顔なので、いつも笑っているのです。
勝てば全身で喜んで飛び跳ねます。嬉しくて嬉しくて仕方ないのでバク宙もやっちゃいます。
それを見たお客さんが喜んでくれると、ぼくはもっともっと嬉しくなります。
選手のみなさんが「お前はいつも明るくていいな」とほめてくれると、ぼくはその日うちょうてんです。
あれ?うちょうてんで良かったかな。とにかく、大はしゃぎです。
でもはしゃぎすぎてると、カントクに怒られます。ごめんなさい。
練習のじゃまにならないように、ぼくはそっと控え室へ帰ります。
負ければ全身でがっくりします。悔しいし悲しいけれど、勝負の世界はひじょうなのです。
でもぼくはチームの顔なので、どんなにがっくりしても顔だけは笑っています。
目をこすっても指が涙で濡れることはありません。だってぼくは涙が流せないのです。
心の中では本当に泣いているけど、心の中は見せることができません。
涙が流せないなんて、ぼくは実はとても薄情なやつなのではと悩んでいました。
ある負けた試合の日。ぼくはやっぱりがっくりして、通路の隅でしゃがんでいました。
そこへカントクがやってきました。
241 :
2/2:2012/06/03(日) 18:14:23.88 ID:ML6HBhmn0
また怒られる!と思って、ぼくが立ち上がろうとすると、
カントクがぼくの頭を(本当は帽子をかぶってるので帽子を)優しくぽんぽん叩きました。
「そんなに落ち込むな。明日は必ず勝ってやる。だから泣き止め」って。
そのときのぼくはびっくりして、心の涙が本当に止まってしまいました。
カントクはエスパーなのか、それともレーカンがあるに違いありません。
ぼく自身にも見えない涙が見えているのですから。あれ?レーカン?ぼくゆーれい?
びっくりのまま顔をあげると、カントクはいつものしぶい顔よりもっとしぶい顔をしてました。
笑おうとして失敗した顔に見えました。この顔、きっと子供のお客さんが見たら怖くて泣きます。
でも僕は子供じゃないので、怖くありませんでした。
「なんだその顔は。どうせ、らしくないとか思ってるんだろ」
ぼくの顔を見てカントクが言います。
すごい。カントクすごい。ぼくの顔はずっと変わらないのになんでわかる。
それからはよく覚えてないけど、ぼくはそのときぶんぶんと何度も首を振った気がします。
(なんでそこは覚えてるかというと、それから三日間くらい首がずっと痛かったからです)
カントクはぼくを見てふっと笑って、ぼくの肩を拳でぐいと押しました。
「そうそう。お前はそうやっていつも元気に笑ってろ。そしたら俺たちも元気が出る」
この上ないお言葉でした。ぼくはさらになんども頷きました。首がぐきっとなりました。
ぼくはチームの顔なので、いつも笑っているのです。いつもいつも笑っています。
でも心から笑っていられるのは、皆が大好きだからです。
カントクのことはそれよりもっともっと大好きですけど、それは内緒です。
だってチームの顔ですから。
ひいいいいいすっごく萌えた!!!
マスコットもカントクもかわえええGJ!
かっわいいなw
某チームのきぐるみ思い出した。GJ
何だこの可愛い二人は!
GJ!心からGJ!
マスコット健気だよマスコット
萌えましたGJ!
かわいい!!GJ!!!
かわいい!
まわします!
踏み台(裏声)
「君は本当に馬鹿だなあ」
250 :
1/:2012/06/05(火) 07:14:43.47 ID:CeLK697PO
それは、と彼は間を置いて、随分無駄なことをしたね…と言った。
私はその時、彼の物言いに感動していて言葉がすぐには入ってこなかった。
「やっぱり君は…!君は!完璧なんだ、そんな風に言い淀んでみたり…」
聞いている?と彼は私を見上げ顔をしかめた。
私は目の前のレンズの汚れにふと気がついてそれを拭き取る。
「えっ?ああ、無駄…?」
彼はそれまで取り組んでいたプログラムの読み込み作業をやめて、私のレンズ画面の位置を直してくれた。
「無駄なんかではないさ。こんなにもハイテク社会になったというのに、どんなガジェットでもやはりまだ足らない。はるかに便利なマシンが開発され続けているのに、事故も、トラブルも、ゼロにならない!」
251 :
2/:2012/06/05(火) 07:16:24.87 ID:7W20LQ/60
しかめていた彼の顔は今や、呆れるような憐れむような表情になった。あまりに良く出来すぎているその「表情」に私は半ば見とれた。
「昔の物語にそういうのがあるのさ。夢のような道具を持ってさ、しかし必ずうまくいかないんだな。欠陥があるんだよ。しかしその道具の欠陥や条件を人間に知らせてくれる、そのマシンは、なぜか完璧なんだ」
彼は私の顔が汚れていることに気づいてか、レンズをのけようとした。確かに私は二日ほど洗顔していないのだ。
「まあ聞けよ、このレンズにしたってそうさ…折角眼鏡を掛けなくてもいいようになったというのにメンテナンスを怠ったり、汚れすぎてもそのままにして前がみえなかったりさ…つまり人間なんだよ!夢の道具を適正に使用できないのは…」
彼が顔を拭いてくれたのでそれだけで私はかなりさっぱりとした。
252 :
3/3:2012/06/05(火) 07:24:41.24 ID:3qYpGOts0
「だから私は考えたんだ。完璧な装置が一つあればいいって。
人間の、雑多な思考のノイズ、機微を全て演算して、マシンの誤用によるエラーを防ぐ為の…!
君は完璧なんだ。君さえ居ればいいんだ。
もう誰も工場でコンベヤに巻き込まれたり、
朝食マシンで火傷をしそうになったり、
移動マシンに潰されそうになったりしないし…」
食事をした方がいいよと彼が急に話題を変えたので、私は本題に戻した。「無駄だって…?何が無駄なんだ」
あのねえ、と彼はまた間を置いた、私の彼は本当に完璧だ。
それは人間がすることだよ…、と彼。
「解らないな、人間は駄目なんだ。人間だから、駄目なんだよ!どうしても」
彼はコーヒーと食事を私の前に用意し、こう言った。
どうやら人間はどんどん馬鹿になっているんだね…
そして、君は差し詰め馬鹿の急先鋒だよ…君は本当に…。
「解らないな。するとやはり君は私以上の頭脳になったんだ。つまり…」
彼が私を遮る。
ねえ、君が駄目だと断じる駄目な人間が僕は愛しいよ。
…君は本当に馬鹿だなあ。ああ、コーヒーが熱いから気を付けて。
星新一のショートショートみたいで面白かったGJ!!
ロボットと人間なんだな
なんだか面白かったが、結局何が無駄だったんだろう
どっちが彼でどっちが私?
もしかして彼と私が文中で何度か入れ替わってる?
何回も読み返したけどわからなかった…
ちょっと混乱したけど面白かったよGJ
ロボもの好きだGJ
自分も分からなかったので読み返してみた
「」内のセリフは全部『私』が一人で興奮してしゃべっていて、
『彼』のセリフは全部地の文に(私視点で)書かれているのかな? って思った
なので普通の音声や人間型ではない可能性もあるのかもしれない
『私』は、ロボット?である彼に心酔していて、
失敗する人間より、ミスしない機械を賛美している。
彼は、「人間」(ひいては『私』)が素晴らしいと言っている
違ったら作者さんごめんね
あとドラは完璧なマシンだったんだね…と今更
ほのぼのと読んだけど、五回目くらい読んだところで
もしかして彼がマッドサイエンティストで人類をすべて滅ぼしてきた後だったりしたら
怖いなと思った
わかった人すごいね
まわし
存分に踏みたまえ
受けに乳首責めされて喘ぐ攻め
『おいちょっと待てよ、お前…っ』
『普段の仕返しだよ』
『仕返しってそんな、っ』
『ふふ、もうガチガチだね…タチなのに、俺にこんなことされて気持ちいいんだ?』
『あっ、やめ…』
『出そう?イッちゃう?乳首でイッちゃうの?』
『ぁ、んんっ』
「…なにこれ」
「≪コスプレBOYに責められて〜悶絶!ヒミツのガチムチ乳首開発・文化祭メイド編〜≫」
「じゃなくて、なにこれ!」
「これやりたい」
「アホか!なんで俺がメイド服なんか!」
「逆、逆」
「は?」
「これネコがメイド服だから。開発されんのはお前。僕がメイド服」
「はぁ!?」
「あーでもそんなにメイド服着たかったかぁ、しょうがないなぁ」
「ちょ、」
「一応用意してあるから、着てみよっか、二人でおそろ。あっくんガタイいいから気持ち悪いぞ〜、萌え!」
「理解不能…」
「あっくんにメイド服着せて、えっちいパンツ履かせて、乳首開発してあげて、かわいいあっくんに僕がつっこまれちゃう、と…やっだもう最高じゃん!」
「理解不能!」
「とか言って、目つきがやらしくなってるよ」
「最悪だ、休みなのに朝っぱらからメイド服着てアホとセックス…」
「やっぱり着たいんじゃんメイド服」
「着たいわけないだろ!」
「ハメ撮りしようね♪」
「胸を揉むな!」
「2時間後には俺のやらしいおっぱい触ってくださいって泣いて懇願するようになるよ」
「なるか!お前ホント…ネコなんだからもうちょっとかわいらしくしてろ!」
「アーアーキコエナーイ、さぁお着替えだ!もうプレイは始まってるよ〜」
「いやあああ!…………ぁっ」
時間みたら、本当にギリギリ!
すごい!GJ!
めちゃくちゃ好みだw
変態受けと押されてる攻めかわいい!GJ
かわいいwwww 理想だ
おしみなくGJ!!
男前な変態受けいいな!
GJです
やりとりが笑えた
滑り込みGJでした
んーまわすよ
まわし
俺の屍をry
敬語攻め×方言受け
「なぁなぁ。なんであかんのん?」
「しつこいですよ。だめったらだめです。必要ありません」
「なんでぇや。このまま東京と大阪やったらずっと週末しか会われへんやん。
だから俺がこっちに越してくる言うてんのに、なんで必要ないん?何があかんのん?」
「生まれも育ちも大阪で、他所では住めないって言ってたのは誰ですか?」
「そんなん、あんたとこんな仲になる前やん。東京の人怖いし。大阪馬鹿にしてる気ぃするし。
言葉使いもなんや冷たいし、気取ってるし」
「冷たくて気取った言い方で悪かったですね。
馬鹿にされるかもって一人で買い物も出来ないくせに生活出来る訳無いでしょう?」
「そんなん、こっちに住むようになったら、ちゃんとするやん。
なんでそんな意地悪言うん?もっと会いたくないん?俺の事飽きたん?
だからホテルに泊らせたん?なんで服着んのん?もう帰ってまうのん?」
「さっき説明したのを聞いてなかったんですか?
今手掛けているプロジェクトの仕上げで今日も明日も仕事です」
「……」
「僅かな時間を作って途中で抜けてきた恋人にそんなふくれっ面を見せるんですか?」
「……そんな忙しかったら、今週はあかん言うてくれたら良かったやん」
「会いたかったからですよ。東京で二人で過ごすのは最後かもしれませんからね」
「最後ってなんでやねん!?俺……俺、捨てられんのん?なんで笑ってんのん?」
「君の恋人が今手掛けているのは大阪支社の立ち上げなんです。
明後日から大阪で営業開始です」
「……え?」
「そんな泣きべそをかいてないで、笑顔を見せて下さい。
少し寂しいでしょうが良い子にして待っていてくれれば、明日一緒に大阪に帰って
会おうと思えば毎日会えますよ。すぐ近くのマンションを借りましたからね」
「そんなん……そんなん今まで黙っとくて……なんでそんないけずやねん……」
「さぁ笑っていってらっしゃいのキスをしてくれませんか?」
ほおおお萌えた!
早い投下もGJ!
かわいい!これはかわいい!
GJ
かわいいかわいい
こうして見ると大阪弁は『ん』が多いとわかるなあ
GJGJ!かわいいー
攻め萌えた…!
かわええー GJGJ
敬語攻め大好きだからめっちゃくちゃもえた!
9も0もGJGJ
何かがちらつくと思ったら節子だ!
どーぞ踏んじゃってー
二人がかりでもかなわない
闇の中、所々に炎が上がっている。
その炎に照らされて仲間の兵士の倒れている姿が浮かび上がる。
岩陰に二人の男が身をひそめていた。
「大尉、もうまともに動けるのはあなたと私の二人きりです」
「くそっ!後一発あいつの口の中にこいつをお見舞い出来たら倒せるのに」
「大尉、私が囮となって引きつけますから」
「馬鹿な事を言うな!君にそんな危険な真似はさせられない」
「あの怪物が私を襲う為に口を開けた所を狙うしかありません!」
「よせ!やめろ!少尉!」
少尉は大尉の腕を振り払い岩陰から飛び出した。少尉は動き回り挑発したが
怪物は中々口を開けなかった。
怪物が少尉を薙ぎ払い、地面にしたたかに打ちつけられて少尉は動きを止めた。
「少尉!」銃を構えたまま大尉は飛び出し少尉に駆け寄った。
怪物が二人を見すえ、炎を噴き出すためにその醜い大きな口を開けた。
銃声が鳴り響き怪物が大きな地響きを立てて倒れた。
二人の身体は紅蓮の炎に包まれた。
「あ゛ーもう!また相打ちかぁ。やっぱ二人がかりでもかなわないかぁ。このラスボス強すぎ!」
「何言ってんだよ。ここは少尉を犠牲にして倒すんだって何回言えば良いんだよ」
「だってさぁ、そんな見殺しになんか出来ないじゃん」
「たかがゲームに何言ってんだよ。馬鹿じゃねーの」
「だってさぁ怪物倒したって恋人死なせたら生き残る意味ねぇじゃん」
「お前やっぱ馬鹿だよ!勝手に恋人設定してんじゃねーよ。ただの戦友だろ」
「まぁ良いじゃん。次は昨日買ってきたこのゲームしよっか?」
「しねぇよ」
「何怒ってんだよぉ」
「怒ってねぇよ。……もっと良い事しようって言ってんの」
四つん這いになり、じりじりと近づきまるで獅子が獲物を威嚇するように大きく口を開け
噛みつく真似をした彼の唇は、怪物よりもずっと愛らしくそしてずっと恐ろしかった。
リア充爆発…………せずに末長く幸せに暮らせコノヤロウ
GJでした!
まわします
まわすよー
よー
まよー
よよー
良いことしたいぜGJ
おまわりなさい
踏んでいいわよ
アニヲタ攻め
290 :
1/2:2012/06/11(月) 00:17:28.75 ID:LZe1/qD4i
おい、今日はこの俺がわざわざ時間作って会いにきてやってるんだぞ。何でアニメ見てんだよ、なあ。
…無視すんなよ。…このシーンが今後の鍵になるから黙れ?
って、録画じゃねーか!ビデオマークだろうが!いつでも見れるだろう、なあ!
…何度も見るから意味がある?リリちゃんの勇姿が?はあ?
リリちゃんグッズなら、部屋のいたるところに、携帯の待ち受けに、キーホルダーで鞄にも付いてるよな!今見なくてもいいよな!
こっちは、部屋にあるのはお前がくれたプレゼントだけだし、携帯の待ち受けはお前との写真だし、キーホルダーはお前とお揃いで買ったやつなんだよ!
…なのに、何だよ。
あー、分かってるよ。お前がリリちゃん一筋だってことぐらい。
俺が不良に絡まれてやばかった時、リリちゃんの決め台詞吐きながら震えて現れたもんな。
初対面がそれだもんな。
…アニメの邪魔して悪かったな。帰るわ。
……離せよ。何だよ、何でお前が苛ついてんの?まじで意味分かんない。
291 :
2/2:2012/06/11(月) 00:20:13.63 ID:LZe1/qD4i
「い、今迄は、リリちゃんに萌えてたし、リリちゃんグッズさえあれば、一日、楽しいし、…夜だってリリちゃんにお世話になってたのに」
ああ、そうだな。何?オカズ教えて、苛つかせたいわけ?まあな、ミニスカポリスなリリちゃんはいいオカズだろうよ。
「最近は、真くんじゃなきゃ駄目なんです!」
…は?
「昼も夜も、真くんなしじゃ…だから、元に戻ろうって、真くんに迷惑かけたくないから、って、ぐちゃぐちゃなんて、駄目だって…」
何だよ、それ。待てよ。だって優也の1番は、リリちゃんだろ?どういうことだよ、これじゃ、まるで…。
「なのに、真くん…」
っ、いてーよ!どこ連れてくんだよ!?
「抵抗なんて無駄ですよ。真くんが悪いんです…」
「優也、意味分かんねーよ!つか、手錠外せ!どけろ!」
…可愛さ自覚してくださいよ。…嫌って言ってる割に、リリちゃんの何倍も可愛い声を出すんですね。嘘ばっかり。
『悪い子ちゃんにはお仕置き』ですね。
GJ!アニオタに萌えるなんて初めてだ
アニヲタかわいいwGJでした!
アニオタも真くんも可愛いGJ!!
じわじわくるGJ!
悪い子ちゃんにはお仕置き、決め台詞なんだねwww
萌えた!GJー!
アニオタ攻めSUGEEEEEEE萌えた!!GJ!!
かかってきなさい
何考えてるのか分からない受け
その1
憂い顔で物思いにふける受。
攻はそれを、「儚げで美しい」と思う。
だが、実際の受は「帰ったら洗濯しなきゃな」とか、日常的なことで憂いている。
気づかない攻は、「彼の憂いの元凶は俺が断ち切る!」とか、「俺が守ってやらねば」と決意する。
その2
たおやかでのんびり屋な受は、常日頃周りから
「なに考えてるかわからない」と言われる。
攻もその内の一人で、受が困るような事をワザと振り、反応を見ていた。
そんな受が、あるきっかけで攻に心の内を零す。
攻は、ここで初めて受への感情に気づき、その内側に秘めたものに触れた事でカッコいいとかおもったりする。
その3
受はいつも笑顔なのだが、秘密主義でミステリアスな空気を持っている。
攻はそんな受が好きなのだが、やがて秘密が多すぎる事に疑念をいだく。
ある日受は攻に呼び出され、秘密の一つについて問いただされる。
受の秘密の一つを知った攻は、もう受から離れる事が出来ない事を知る
.
.
.
まだまだありますが、そろそろお時間です。
え、私の好きなのはどんな話かって?
当てて見てください。
それでは。ご機嫌よう
その1が好きだw GJ
自分も1が好き
GJでした
3が好みだ
GJでした!
2が理想の受けすぎる!GJ!!
1が大好きです
GJでしたー
うおー3が好きだ!
パッと見は陽気キャラなんだろうなぁ
GJ!
mawasi
踏みな
余命半年
こんちわーっす。あ、初めまして。唐突ですがキミ、あと半年の命でーす。…はん?俺?
あー俺ね、死神。
………ダウトってなに!
うっわぁ、んな無表情で俺の存在完全否定したのはキミが初めてだよ。部屋にいきなり現れたんだからちょっとはさ……ちょ、おいどこ行くの。えっ……………
…………ああはいこりゃわざわざどーも……じゃねーよ。死神っつったらリンゴだと思ったら大間違いだからな。やれやれみたいな顔すんな腹立つ。
つかお前、あと半年だよ?なんかリアクション無いの?
………んえ、知ってた?
えー…最近の医者は有能だねぇ………
まあ逝く時はサクっとヤッたげるから安心してよ。
え?何言ってんの?人間は一人じゃ勝手に死ねないよ?
だから俺らがいるんじゃん、さくっと介錯するためにさ。だいじょーぶ痛くない事に定評あるから、俺。
そんじゃま、どーでも良いけどこれから半年間ヨロシクねー。
「………!!!あ゙っ…っあ゙……」
「…………」
「なあっ……すっ、げー痛いし…苦しいん、だけど…?」
「…あっそー」
「痛くないっ、て」
「キミが勝手に死にそうになってるだけだよ。それこそ死ぬ程苦しいかもしんないけど、俺がヤらなきゃキミは死なないんだ」
「じゃ、サクっと…ヤッて、よ」
「嫌だよ、ヤッたらもう二度と会えねーもん」
「…はや、く、おさらばしたいって、言ってたじゃ…散々ころすころす言って…あ」
「嫌だってば」
「な、んで…」
「……キミは早く俺とサヨナラしたいみたいだけどさぁ。絶対やってやらないよ。半年じゃ全然足りない。足りなかった。ね、生きようよ。死神が助けてやるっつってんの。………まあ、でもずっとこのまんまの状態だから、これからはちょっと苦しいかもしんないけどさぁ」
「…………ウソ、だっ…ろ……」
「ホントだよ。本気だもん。」
「……あ゙、あ…っは…」
「………なぁ、苦しい?」
「し、ぬほど」
「んー模範回答。じゃあさ、可哀想なキミに救済措置……」
死ぬ程気持ち良い事、しよっか。
このままずっと、二人だけで。苦しいんだか気持ち良いんだかわけわかんなくなるまでさあ。
だいじょーぶ。
だって俺、死"神"様々だぜ?神隠し位お手の物だって。
だから、柵なんか忘れなよ。
死なんか無視していーよ。
お前は俺だけ見てろよ。
………じゃ、行こっかぁ。
あー、こういう発想があったのかぁ
死神のキャラが良かった
GJでした
すごく萌えました…!
二人で過ごしてきた半年間が気になる
GJ!
うわー萌えたー!
こうくるとはおもわなかった!!
ありがとう!!GJ!!
死神の発想もなけりゃ、微ヤンデレの発想もなかった。すごいぜ、萌えたぜ、GJ!!
死神萌えた!こういう発想出来る人ってすごいなー
GJでした!
よーしパパ踏み台やっちゃうぞー
フェラにまつわるエトセトラ
エトセトラですねー。
まあ、先ずはごっくん。
無理矢理飲ませるのは、鬼畜攻めは勿論、ピュアなヤンデレにも任せてみましょう。「僕の命たちが君の全身に廻ってるって考えるだけで嬉しい…」受けはこの辺から攻めの異常に気付いてる、けど離れたくない…ヤンデレ×ヤンデルいいよね。
次は、顔射。
エロばか×ツンデレ。
「やべーエロい!一度したかったんだよね!」「ふざけんな!」こんなやり取りは素敵だ。あと、この時の受けは色黒であってほしい。何でかって?分かるだろ。
最後に、受けが無理矢理。小悪魔→←真面目。
「ヤっていいんだよ?ほら、おっきくなった。だから、体だけでいいから…」って泣きそうに迫りなよ。幸せになれよ、すれ違いハッピーエンド万歳。
あと番外編では、バカップルのいちゃつきで読みたいな。ないんだよね、抜きっこはあっても、ふぇらっこは。
広がれ萌えの輪!
褐色の肌に白い精液が映えるのは否定しない!むしろ大好物だ!
ただ顔射といえば眼鏡も忘れないでいただこうか!
すれ違いハッピーエンドおいしいいいい!
GJGJ!
飲みきれなくて口の端からちょっと垂れちゃうのも萌えだと思います!
GJ!確かに褐色の肌は萌えるわ、今更気が付いて滾ったよ!
ふぇらっこww新種のラッコかwww
GJでした!
フェラーリいいよな!
体だけでも展開は萌えだ
GJでした
まわし
まわし
踏んでもいいのだよ
低身長×高身長
俺の彼氏は可愛くてかっこいい。
しかも頭もよくて女の子にも評判がいいんだ。
反対に俺は無駄に高い身長と赤っぽくなってる地毛のせいで怖がられる上に頭も悪い。
なんで俺なんかと付き合ってくれてるのかいつも不思議に思う。
「俺なんかアキトに釣り合わないよな」
溜め息と共に何となく出た言葉にアキトはほっぺたをプクッと膨らませた。
「何言ってんの?こーちゃんは可愛いよ!」
こんなでかぶつのどこが可愛いんだ。アキトの方が数倍も数十倍も可愛いのに。
そう言うとアキトは俺の腕を引っ張り少し背伸びをした。
「こーちゃんの可愛いとこは僕だけが知ってるんだよ、誰にも見せたくないよ」
背伸びをしているため少しだけアキトの顔が近く見えて鼓動が高鳴った。
なんか恥ずかしくなり顔が熱い。
たぶん耳まで赤くなってるだろう。
アキトはちょっとだけ笑うと俺の頬を撫でた。
「こんな可愛い顔、誰にも見せられないよ」
アキトはクイクイと俺の腕を引っ張っり首をかしげた。
「ねぇこーちゃん屈んでよ。キスしたい」
あぁやっぱりアキトは可愛くてかっこいい。
「アキトずるい」
そんな事を呟いて、俺は愛しの恋人にキスをもらうため少しだけ屈んだ。
アキトもこーちゃんも可愛い!
GJでした!!
きゃんわええええええええ
癒されましたありがとうGJ
まわします
まわし
まわす
赤毛長身受けに萌えた!
まわせ
2人の時だけ、外可愛い内男前×外男前内可愛いとか萌えるしかない。GJ!
お踏みなさいな
ぱっと見A×Bと見せ掛けて実はB×Aなのかと思ったらやっぱりA×B
340 :
1/2:2012/06/19(火) 20:28:20.47 ID:NhO0Ixfki
おい、明日遊びに行くぞ。空いてるだろ。
うん!俊と遊びにいくの久々だよね!すっごく嬉しい!
「うわあ、相変わらず俊は自由だな…」
「対して、信也くんは健気だよね」
「俊の友達…つうより寧ろ忠犬?」
「確かに…あ、でも」
じゃ、あの服屋な。
俺が行きたいって言ったこと覚えててくれたの!?
くっつくな。
嬉しい!
離れろ阿呆が!
「何だかんだで、俊くんは信也くんの行きたいところとか把握してるよね」
「まあな。そういや今日の信也の弁当、俊が作ったんだろ?俊は信也の彼女かっつうの」
「本当に!?……僕も啓介くんのお弁当欲しいな」
「あ?龍太何か言った?」
「な、何でもないよ!」
341 :
2/2:2012/06/19(火) 20:29:48.87 ID:NhO0Ixfki
久々のデート。信也は常に笑顔だった。そりゃ、俺は信也の行きたいところも好きな食べ物も、信也の全てを知り尽くしてる。
周りではそんな俺のことを、世話焼き女房とか自由気まま彼女とか言う奴もいる。
は?
いやいや、寧ろ信也がベタ惚れなだけだ。それに応えるために俺は頑張ってんの。努力してる彼氏だろ。旦那の鏡だろ。
ほら、今だって。
せっかくの笑顔は泣き顔に早変わり。可愛いには違いないけど。
昼と夜じゃ全く違う可愛さ。ほら、俺って信也のイイところも全部知ってるし。
いつも従順なのにね。いやいや、なんて。すげー、可愛い。
まあ、信也の否定なんて俺だけの特権。
「、しゅんの、ばか」
「はいはい」
涙目の可愛い可愛いお姫様に、そっと俺は口付けた。
めろめろなのねw
可愛いGJ
まわし
まわしますー
まわし
まわすのです
まわし
踏め
墓まで持ってくつもりでしたが
手をつなぎながら喧嘩
お前に話しておきたいことがある。
今しか言えない事だから、そんな嫌そうな顔すんなよ。
お前はただの友達だと思ってただろうけど、お前が俺に気付くずっと前から俺はお前の事が好きだった。
初めてお前と話をした時、緊張でうまく息が出来なかった。
お前が初めて俺を名前で呼んでくれたとき、その日は嬉しくて眠れなかった。
友達になれた日はこのまま死んでもいいと思ったし、
初めて手を繋いだ時も、それから好きだって言ってくれた瞬間は…っうわっ!!ちょ、やめろ!こっちは病人だぞ!
…うん。何が言いたいかって言うと、お前が思ってる以上に俺はお前が好きなんだ。
お前の隠し撮り写真も持ってるし、食べ終わったアイスの棒も…っだから殴りかかるな!
告白したら、絶対お前嫌がるから、俺だってこの溢れんばかりの愛は、墓まで隠して持っていくつもりだったんだよ。
「何で今、そんな事言うのか」…って?
だって後悔してるんだ。
こんな事になるんなら、全力でお前に愛を伝えておくんだった。
俺が死んだら、お前には俺以外の誰か、恋人と幸せになって欲しい。
でも、世界で一番お前を愛してるのは俺だって、お前を一番幸せに出来る俺はもうお前の傍に居ないって、覚えてて欲しいから。
「…っぐすっ だから…死ぬ前に告白したくて…俺がどれだけお前を好きなのか…思い知って欲しくて…っ!」
「うるせえ黙れ鼻をかめ」
「お…俺が死ぬかも知れないのに冷たいぞ!」
「病室で騒ぐんじゃねえストーカー。ただの食中毒で死ぬかよ」
「だって固形物が喉を通らなくて昨日から点滴オンリーなんだぞ!」
「そんだけ元気なら直ぐに飯食えるようになるわ」
「冷たい…」
「うるせえ、こっちは好きな相手が死ぬかもしれないと言われて、パニくって病院に駆け込んだらただの食中毒で、
実は10年以上前からストーカーでしたとカミングアウトされて両思いで戸惑ってんだよ」
「泣きながら、好きだ!死ぬなーって言ってくれたあの顔だけで、一ヶ月はおかずに困らない」
「うっせえ死ね」
「もう一回好きって言ってくれ」
「墓まで持っていくから嫌だ。
…墓の中でなら、もう一回言ってやるよ」
なんという萌えだ
ありがとうGJ!
可愛い!萌えましたGJ!
面白かったです!GJ!
これまでどう接してきたのか気になる二人だなw
GJ!
末永くお幸せに!GJ!
すごいかわいくて萌えたー!
お題の取り入れ方もひとひねりあってすばらしい
結婚おめでとうw GJ!
踏んでもいいんだぜ〜?
オラネコ
僭越ながら萌え語らせてください。
行為に及ぶ時に積極的な受けということで。
いわゆるオラオラ系のオラネコではないかもしれないけど、見た目に反して性に貪欲な受けに萌える。
普段は無口でおとなしめ、周りからは自慰すらしないんじゃないかと思われてるけど、実は快楽に従順で
「好きな人には気持ちよくなって欲しいし気持ちよくして欲しい。そう思うことのどこがおかしい?」
みたいな考えの持ち主だといい。ある種の素直クールというべきか。
昔男娼みたいなことやってた影響で、という設定もありかもしれないが、素の状態でそれというのも捨てがたい。
できるだけ優しく紳士的にリードしようと思ってた攻めは、いきなり噛んだり舐めたり咥えたりをしてくる受けに驚くんだけど、
上記のようなことを言われて「なるほどある意味受けらしいや」と納得して、好きにさせてしまえばいい。
責め立てられて理性飛びそうになって、それでもあくまでも受けを気遣う攻めなんだけど、受けが
「……ずっとお前とこうなりたかった」
なんて言いながら自分から騎乗位で仕掛けてきたあたりで限界になって、
そこから先は二人して快感に身を任せてしまえばいい。
攻めは翌朝我に返って自己嫌悪に陥りかけるんだけど、
受けはただただ満足して幸せで、言葉少なながら攻めにそう伝えて安心させてあげて欲しい。
おおお!
オラネコってなんだと思っていたらまさしくオラネコ
GJでしたー!
362 :
風と木の名無しさん:2012/06/23(土) 13:29:17.08 ID:MeyAVouC0
「オッス、オラ猫!よろしくな!」
みたいなのしか思い浮かばなかった私って……
とにかく乙です!
これはいい萌え語り
GJ
まわす
まわし
まわします
まわし
踏んで行けよほら!
背中合わせ
背中合わせの何があれって、「命預けた」感と、「俺はお前を信頼してるぜ」感だよね。
ライバルや親友、特に、クールな受と熱血漢な攻が背中合わせで戦うとか、まじでご褒美です。
ツンデレ上司が、わんこ部下に「俺の背中は、お前にしか預けられないな」とか言われたら、見てるこっちも、一生その上司について行きたくなる。
背中合わせは燃えるし萌える。
あと、別れとか背徳的な関係もいい。
背中合わせになった瞬間、互いの気持ちを吐き出すんだ。
それも結婚前夜にだぜ。
もしくは、身分違いで両片想いの二人が、襖や扉越しに背中合わせになって告白。
これは、王様逃がしたい家臣でも、恋人逃がしたい王様でもいい。
つまり、背中合わせの可能性は無限だってこと。
最後の言葉で、一気に海外モノの通販番組に見えてしまったw
しかし萌えることには変わりないGJ!
扉越しの背中合わせっていいシチュだよね!
GJ
>>371 日本語で吹き替えされているナイスガイの絵しか
思い浮かばなくなったじゃないかw
GJ
深夜の通販番組クソワロタwwwwwもうそうとしかwww
内容には萌えたよ!GJでした!!
共闘の背中合わせとか大好きだ
熱血とクールとか更に倍率ドンだ
なんだよもう GJGJ
よい語りでしたGJ
別館も乙ーみんな背あわせ好きなんだなw
いい9だった
まわします
さあ!さあ!
キャリアとノンキャリア
「近田の絵はいいな」
そう言った森村の言葉を素直に受け取れないのは、僕が美大も専門も出ておらず、彼の磨かれた技術と深い知識とついでにいうなら生い立ちや家柄に憧れているからに過ぎなかった。強烈に。
幼い頃から美しく価値の高いものに囲まれてきたであろう森村の作品は、感情をぶつけるだけの僕の抽象画もどきとは一線を画すものだった。
彼のような絵が描けたら、そんなことばかりを考えていた。
「森村。君には、この絵が何に見える」
そう問いかけてきた近田に対し口を噤んでしまったのは、僕がその溢れ出る芸術性を上辺でしか理解できないからに過ぎなかった。どうしても。
近田の描く絵には禍々しさと清々しさとが同居して、それは見るものの心によってその時々に姿を変えた。
箱庭や温室の中で育ってきた自分には持ち得ない、壮絶な個性と魅力だった。
今も目の前で描きあげられていく絵には、泣きたくなるようなローズマダーとフレンチバーミリオンとが、互いを求め合うように複雑に絡み合っていた。傍らには夜より暗い、艶めくアイボリーブラック。
森村を見ずに、キャンバスに赤と橙の混じったのをぶつけながら呟いてみた。
「森村、僕は君の整頓された筆遣いが好きだ。ひいては君が好きだ」
まるではなからそこが色付いていたかのように、淀みなく筆を動かす近田の手を見つめながら、僕は少しでもその潔さに近づけるよう淀みなく答えた。
「僕もだ近田。君と、それから全てを断ち切るような君の筆遣いが好きだ」
少しの沈黙の後でおかしな気配に気付き振り向くと、森村は立ち尽くしたまま声も上げずに泣いていた。
見てはいけないものを見てしまったような気がして、筆を取り落としそうになる。
僕がみっともなく涙を垂れ流していると、近田がこれでもかとうろたえていた。
森村は僕を安心させるためか、鼻をズビズビ啜りながら笑って、「君の絵が美しいからだ」と笑えない冗談を言った。
上流階級の言うことが僕にはやはり全く理解できなかったが、不思議といやな感じはしなかった。
近田はどこから出してきたのか、金利0%などとうそぶくポケットティッシュを僕に差し出し、「こんなの、ただの夕陽とカラスだぞ?」と訝しげな顔をしていた。
一度でいい、僕は君の世界が見たい。
繊細な感じがたまらんGJ!
うわ、これ好きだ
美しいですGJ
ふつくしい…
近田の絵が見てみたい
激しくGJでした
お互いにコンプレックス抱きながら認め合ってる感じがいいなあ
GJ!
お題とはなんか違う気がしたけど
中身自体はすごく萌えた
ぐえおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
めっちゃ萌えた!!!!美術がすごいリアルだ
こんなん書けるのがうらやましい
たまに大ヒットする掘り出し物があるからここはやめられん!!
色々ぐっと来るところは沢山あるんだけど
何と言ってもラストのモノローグが被る感じが堪らなくツボに刺さった‥‥
全力でGJ!!
レスがつく速度と感想の濃度が真実
踏み台
モブキャラ×当て馬
「こんにちは」
「誰だっけ、あんた。……ってああ、思い出した。ごめんごめん」
「慣れてます。俺、誰だっけってよく言われますから」
「だからごめんって」
「名前、あるんですけどね。呼ばれないから。あなたが羨ましいです、名乗り呼ばれる名前があって」
「そうかあ?登場しただけで邪魔者扱いで嫌われ者なんて、うんざりするけどな」
「俺はそういう感情すら向けられませんから。あなたが羨ましい」
「僕からしたら、あんたの方が羨ましいよ」
「なぜ」
「そういう感情を向けられないから。憎まれるとか目の敵にされるとか拒絶されるのってしんどいよ?
片方は、一応でも好きになった相手なんだからさ。振られるとわかってても」
「あなたはそれでも、あの人を好きなのをやめなかった」
「そりゃあね。僕は最初からアイツに振られるために、アイツとあの野郎の絆を深めるために、
アイツを好きになって手に入れようとして足掻いて失敗する、そういう立場だったってわけだから」
「それでもやっぱり、俺にはあなたが眩しいです」
「えー。まだ言うか」
「全てわかっていても誰かを想い続けられた、感情を出し続けていられた、あなたは強く美しい。だから眩しい」
「……。あんた、何言っちゃってんの?」
「俺、心は殆どありません。顔も無いも同然です。名前もあるけど呼ばれない。でも、あなたの名前は呼べます」
「それが何」
「いまとても傷ついてるあなたを慰めることくらいは、出来ます」
「…………」
「物語の、ほんの隙間でくらいなら」
「……ふーん。隙間、ね。だったら名前教えてよ。あるんだろ? このままじゃフェアじゃないと思うけど」
「そうですか」
「そうだよ」
「わかりました。あなたには名乗ります。俺の名前は、」
ラストの区切り方がめちゃくちゃ好みだ
ページとページの間で交わされてる会話っぽいのがいいね
GJ
うわぁドラマティック・・・!!
そして何故か「えー。まだ言うか。」にえらい萌えてしまったwww
難しいお題だなぁと思っていたのでお見事GJです!!
なんかこうきゅんとというかぎゅっときた…!
先の展開が気になる二人だ…。GJでした!
モブいいな!
当て馬をどうか救ってやってくれ…
依頼者も*0もとてもGJでした!
こんなスピンオフがあったらいくらでも読みたいわ
GJ!
まわし
まわし
べっ、別に踏んで欲しいなんて思ってないんだからねっ!
死ぬまで愛してると、死ぬほど愛してる
お前は俺をなんだとおもってやがるんだ。
夕日に照らされて真っ白い壁がオレンジに染まる部屋で俺はお前に言った。
段々と暗くなる空は赤と青のグラデーションが綺麗すぎて泣きそうになった。
お前は少し困った顔で笑いながら俺の頭を撫でている。
「ヒロ、泣かないで?」
「泣いてねぇ」
俺を撫でる腕は細く青白かった。
「ちゃんと食ってんのかよ。また痩せたんじゃね?」
「大丈夫、最近は調子いいんだ」
そう言ってお前は笑ったけどそんな嘘すぐにわかるほどユキトは痩せこけていた。
「ねぇヒロ。さっきの話だけど…」
「うるせぇ、病人は早く寝ろ」
「ヒロ…」
止めろ。聞きたくない。
空はあっという間に青に染まりうっすらと月がみえる。
「今年の花火大会は諦めてやるから来年こそは行くぞ」
「ヒロちゃんと聞いて」
いやだ。聞きたくないんだ。
俺は諦めが悪いからずっとお前といたいから。
「来年も間に合わないならその次でもいい」
「ヒロ!」
いやだいやだいやだ!神様は意地悪だ。
なんで俺達を引きはなそうとするんだ。
「ユキトはそんなに俺と離れたいのかよ!」
そんなことが言いたいわけじゃなかった。
でもあまりにも聞き分けがいいお前に腹が立った。
静まり返った病室に俺の鼻をすする音が響いた。
他に音がしなくてあまりにも静かで世界に俺とお前しかいないみたいだった。俺はそれでもよかった。
「ごめん」
お前は静寂を破ると泣き出しそうな顔で笑う。
「愛してるよ、ヒロ」
「ユキト…」
「僕は死ぬまで君を愛すから、だから僕が死んだら僕なんか忘れて他の誰かと幸せになって」
涙を堪えながらバカな事を二度も言うお前を月明かりが照らした。
月に照らされて一層白くなるお前に俺は何も言わなかった。
「勝手でごめんね、ヒロ。君には幸せになって欲しいんだよ」
本当に勝手なやつだ。
だから俺も勝手にする。
お前を忘れてなんかやらない。
ユキト以外となんかの幸せなんかいらない。
だって俺はユキトを死ぬほど愛してるから。
うわあああああん!
切ないよう…切ないけどどうしてこんなにも萌えてしまうんだろう(´;ω;`)
2人まとめて幸せになってほしいいいいGJ!
まわし
mawasi
まわそうか
今更だけど良かったぜ、回し。
まわし
まわし
非の打ち所のない人間×底辺であがく男
「頼む!雇ってくれ…!」
目の前で土下座をしているのは、かつて僕を苛めていた元同級生だ。お洒落かどうか分からない派手だった服は、今やボロボロの布を纏うだけ。髪の質は傷みに傷みまくり、手も傷だらけで荒れまくっている。
…何だっけ。澄ました顔がムカつくだっけか。教師に媚び売ってる優等生ちゃんとも言われたか。女はべらかすな…あ、これは別の人に言われたのか。
「…なあ、同級生のよしみじゃねえか。昔は水に流そうぜ、な」
黙っている様子に、怒っているのかと思ったようだ。だが、僕は怒っていない。いや、寧ろいい機会だった。
父親の後を継ぐ為にはエグいことをされるだろうし、するであろう、そういう未来を確信していたから。まさに客観的に辛い苛めという機会は、いい機会だったのだ。
「……お前、何も変わってねえな」
「はい?」
「あー…感情無いロボットみたいな顔でさ。社長様なら、嫌がるだろ。やな目に合わせた男が、こんなナリできたらよ」
変わってないのは貴方のほう。思ったことを口にしてばかり。時と場合を考えやしない。だからこそ本能のまま。問題児のまま。不適合者のままで、足掻くばかり。
「…簡単な雑務ならば、任せましょうか?」
「ちょ、マジかよ!サンキューな!」
答えれば、想像と同じ反応。秘書には恐らく怒られるだろう。優しい社長とは、仕事ができなければ即刻クビになるのだ、と。…それで仕事をミス無くこなすから社長には腹が立つと。
仕方あるまい。それが僕だ。
「ちょーカンペキなお前のことはつまらねえ」「だから、オレがお前におもしれえこと教えてやるよ!」「わらわせてやる!」
「覚えてるはずない、か」
僕が何故、偏差値の低い高校をわざわざ選んだのか。僕が何故、父親を引き摺り下ろしてまで社長の椅子に拘ったのか。
僕自身の「非」を知る者は、僕自身だけだ。
時間ギリギリ萌えGJ
非の打ち所がないのにちょっと仄暗い感じが良かった!
新たな萌えのためにまわし。
改行を覚えてくれると見やすいよまわし
まわし
まわし
まっわれー
くるっとまわし
お踏みになって
いつもと違うお父さん
ぼくのおとうさん
いちねんさんくみ
さいとう りょうた
ぼくにはおかあさんがいません。
だけどおとうさんとおにいちゃんがいます。
おにいちゃんはほんとうのおにいちゃんじゃないけど、いつもおうちにいます。
ぼくは、おとうさんもおにいちゃんもだいすきです。
おとうさんがおしごとでおそいときも、おにいちゃんがあそんでくれます。
このまえおとうさんとおふろにはいったとき、おにいちゃんがはいってきました。
ぼくはたのしかったけど、おとうさんはおかおがまっかでした。
なんだかいつもとちがって、おもしろかったです。
おにいちゃんはぼくたちのかぞくです。
これからも、かぞくさんにんでなかよくしていきたいです。
矢追小学校、1年3組の教室
授業参観で保護者が見守る中
元気よく発表された作文に
スーツ姿の二人の男性が顔を真っ赤にして俯いていた。
おとうさんもおにいちゃんも可愛いGJ!
2人で参観日来てるのかw
可愛いGJ!
やおい小w
シンプルなのに萌えてほっこりしたGJ
んじゃまわすよ
まわし
まわしんしん
まっわーれ!
あなたのためなら
満月手前
1
同人とゲーム一斉に落ちてる・・・だと!?
どうゆうことだナカ
2
最新作のアレさ加減に過去作引っ張り出してきたらやっぱり面白い
努力の方向性が迷子だ。フルボイスも全身グラも必要なかったんや
AIまともにして都市増やしてストップリストラしてくれれば個人的にはもう及第点なのに
しかし魅力の値が統率武力とかに割り振られたと考えるとなんか凄いな
確かに良特技持ちの働く戦争屋は使う側からすると魅力的ではあるけど
431 :
1/2:2012/07/04(水) 18:26:13.36 ID:55C57kRn0
「足りないなぁ」
車窓の外を見上げて木原がぼやいた。
白けた宵闇に星と月。電信柱の切っ先に、千切れた薄雲が引っかかっている。
下には建造物と人工の光が群をなして、一通り揃ったいつもの夜だ。
「何が」
「月。満月にはまだ少し足りないでしょう。せっかく晴れてるのに」
信号が青に変わって、静かに車が走り出す。
横に首をひねって、ハンドルを握る部下をちらりと見遣った。
鋭角的に整った横顔は成程、いくらか不満げな色を帯びている。
何百年に一度の天体ショーではないのだ。
幾望だろうが満月だろうが、眺める分にはたいした違いもないだろうにと思う。
どうにも不可解な男だというのが、二年半組んできた部下に対する感想だ。
冷静なようで、どこかしらズレている。有能なことは認めるが、時々突飛だ。
この間など、酔っ払った勢いか何かでキスされた。
取り押さえられて口に噛みつかれたという方が実感に近い。
その上泣きそうな顔で謝り倒されて、一体何事かと一晩悶々としたものだったが、
翌朝顔を合わせた木原は何事もなかったようにけろりとしていた。
肩透かしをくらったようで、何とも複雑な心持ちがしたのを覚えている。
以来、木原の内心については、あまり深く考えないことにしていた。
小難しい顔をして、その実何も考えてはいないのだ。振り回されるだけ損だ。
432 :
2/2:2012/07/04(水) 18:29:41.33 ID:55C57kRn0
「別にいいじゃねえか、満月だったら何だっていうんだ。狼男にでも変身する気か」
「狼男は元から狼男ですよ。月が満ちると、男が狼になるんです。あと犯罪が増えます」
「満月が動物を狂わせるってか?」
「まあ、詩的にいえばそんなところですかね。抑制を司る部分の脳機能が多少落ちるんでしょう」
「へぇ。お前みたいな堅物にはなんら影響なさそうだけどな」
はは、と木原はほぼ真顔のままで笑った。器用なやつだ。
「明日もこのくらい綺麗な月が出てたら、僕も狂った犬みたいになるかも知れませんよ」
短くブレーキを踏み込む音がして、些か乱暴に車が角を折れる。
後輪の鳴く音が妙にどきりと胸にこたえて、運転の荒さを叱りつけることも忘れた。
「聞いてるんですか、望月さん」
呼ぶ声が意識の表面を滑って消える。耳慣れた声、見慣れた部下の横顔。
普段と変わらないはずなのに、何か違うような気がするのはなぜだろうか。
俄かに腹の底がざわつく感じがして、無意識のうちに煙草のパッケージを手で探った。
おお
誤爆なのになんて素晴らしい
GJ
描写はされてなくても木原視点の望月さんのエロさがよくわかる
GJ!
お題の取り入れ方も抑制の効いた文章もすごく好きだ!
めちゃくちゃ萌えた! GGGJ
誤爆ドジっこのくせにこんなに雰囲気ある文章書けちゃうなんてビクンビクン
萌えましたGJ
雰囲気が素敵でした
GJ!
いつもここの住人のスペックの高さには驚かされるよ
そんじゃ踏んでって!
いくら俺が鈍くても気づく
好きだと言われるまで、貴方が俺のことを好いているなんて思いもしなかった。
驚きのあまり固まってしまった俺を見て、貴方は言った。
「あんだけモーションかけてたのに気づかないとは、お前は鈍いなぁ」
そう笑いながら抱き締められた貴方の腕のなかで、
俺はようやく自分の中に恋心が芽生えているのを知った。
酷い夕立にあい、駅で立ち往生していると、
のっそりと此方へやってくる貴方の姿が見えた。
そんな筈はないと訝しげに顔を歪めた俺を見て、貴方は言った。
「居るはずがないって思っただろう?
俺がどれだけお前のこと考えているのか気づかないとは、お前は鈍いなぁ」
そう笑いながら俺を傘の中に迎え入れた貴方の体温を感じて、
俺はようやく貴方に思われることの喜びを知った。
熱にうなされ、苦しさのあまり寝るに寝れない状態に陥っていた。
ふと物音が聞こえたので目を開けてみたら、
貴方が心配そうに俺の様子を確認していた。
幻ではないかと不安げな表情を浮かべた俺を見て、貴方は言った。
「来るはずが無いと思っていただろう?
俺がどれだけお前を大事に思っているのか気づかないとは、お前は鈍いなぁ」
そう笑いながら優しく俺の髪をすく貴方を見て、
俺はようやく貴方を深く愛していることを知った。
眠りについた貴方は、毎回と言っていいほど俺とは違う名前を呼んでは、
悲しいくらいに優しく抱き締めてくる。
無意識が産み出す彼の姿は、
普段の柔らかな雰囲気とは異なる、悲壮で必死な様子で。
「いくら鈍い俺でも気がつきますよ」
そして俺は、貴方が一番大事に想っている人を、
そしてそれが俺ではないことを知ってしまった。
切ねー!!
泣きそうになってしまった
GJ!!
好きな雰囲気だけど切ない!
色々乗り越えて、ちゃんと上手くいって欲しいなあ
GJGJ
勘違いプラグでハピエンじゃないですかね?
GJでした
絶対二人ともいい人だと思うの・・・
心の底からハピエン希望(´._.`)
切な萌えでしたGJ!!
切ない…!
でも萌えた!GJ!
まわしますね
プラグじゃなくてフラグだと思った
踏み台
似た者同士
「ラブレター。健二宛だったぞ。」
俺は封の空いた手紙を健二に差し出した。
「中を見たんですか?」
健二は怪訝そうに手紙を受け取ると、俺を睨みつけた。
「仕方がないだろ。下駄箱に入ってたんだから。
ちゃんと宛名は佐藤君へって書いてあるし。」
同じ苗字なんだ。
俺は悪くない。
恨むなら、俺では無くうっかり者の差出人を恨むべきだ。
「どんな内容だったんですか?」
「それを俺に言わせるのかよ・・・。」
俺は溜息をつくと手紙の内容を羅列した。
いつもあなたの姿を見ていましたとか、
サッカーをしている姿が素敵!とか、
頭が良くてかっこいいとか
いつも優しい所が好きですとか
そんな内容だったと思う。
「それなら、浩二にも当てはまるじゃないですか。」
「俺は健二みたいに成績良くないけど。」
「買いかぶりすぎです。僕は浩二みたいに頭の回転が早い訳じゃない。」
そっちが聞いてきた癖に随分とそっけない。
確かに俺と健二とは部活も一緒な訳だが。
「例えそれが僕宛であったとしても、封を開けた手紙を渡すなんて、嫌がらせにしか思えないんですけど。」
そう言うと健二は受け取った手紙の中身を見る事も無く破り捨てた。
普段は物腰丁寧なのに、時折見せる容赦無く切り捨てる様は見た目に反して薄情な奴だと思う。
しかしながらそんな健二の本質を俺だけに見せてくれていると思うと、笑みがこみ上げてくる。
「何を笑っているんですか。気持ち悪い。」
「いいや、健二って性格悪いなって思って。」
「お互い様でしょう。」
まわしても?
まわすよー
一緒に回そうか
まわし
まわしちゃうよ!
まわされちゃうよ
まわしこしこ
すでにデキてる二人だととても良いと思います
次の*9さんどぞー
自分では気付いていないネガティブ
まわしますー
お流れまわし
まわし
ま、わ、し!
まわすぜー
まわし
まわし
ぐーるぐる
ここに台がある
女の子にモテまくってるけど隠れゲイな攻め
470 :
1/2:2012/07/11(水) 12:23:18.99 ID:6i1WHNLM0
「おー、おあよー佐藤に琴ヶ峰さーん。今日も夫婦揃ってご登校か、仲いいねえ」
「はよー田中」
「田中! 夫婦じゃないってば! 私はこいつが家がとなりだから仕方なくー!」
「夫婦じゃねーけど、こいつ、前に田中と先に学校行ったとき、めっちゃ機嫌悪くなって大変だったから」
「あーもうヤメテー佐藤夫妻の夫婦喧嘩に俺を巻き込まないでー」
「はー教室着いた。琴ヶ峰さん、佐藤のことになるとガチ切れすっからこええわー」
「あいつ、ムキになりやすいんだよ昔から。あ、そういやこの間田中が言ってたゲーム、クリアしたから貸すぞ」
「お、マジでマジで、さっすが佐藤さまステキー」
「ちょっと!!! 2-E佐藤!!! いる!!!?」
「びびった。なにあれ、3年の都大路さんじゃん。佐藤知り合い?」
「……? いや、あんな金髪縦ロールの知り合いは……あ、そうか昨日ゲーセンで」
「ってうわ佐藤、都大路さんが般若のごとき顔でこっちに」
「2-E佐藤……昨日のこと、誰かに言ったら殺すわよ!社会的に抹殺するから!!!」
「…佐藤、何やったのお前」
「いや、なんかあの人UFOキャッチャーにえっらい大金つぎ込んでたからとってあげて」
「イケメンか」
「必要経費の五倍で売ってあげた」
「鬼か」
「あ、あれ、あの携帯についてるアニメのキャラ」
「おお…あの都大路さんが慈しむような表情で…」
「よっぽどあのキャラ好きなんかなあ。隠れオタって奴だろうな」
「腹減ったー。佐藤ーメシ食おうぜー」
「田中。弁当忘れた。分けて」
「えー? しゃーねえな、いいけど今日の弁当、自分で適当に詰めた奴だから美味くねえぞ」
「……………さとうせんぱい」
「あ、このあいだ家庭科室にいた人」
「お、一年の露野沢さんじゃん」
「田中なんで知ってんの」
「なめんな、可愛い女子は大体覚えている」
「………あの、このあいだの、おれいに、おべんと…つくったので。よかったら」
「え。あ、あー…ありがとう、…ございます」
「佐藤、何したのこの間」
「………なんか、調理部に遊びに行ったんだけど。あの人あまりに下手なので見かねてちょっと手伝った」
「下手なの」
「壊滅的だった」
「そうか………骨は拾ってやるからがんばれよ、手作りおべんと」
471 :
2/2:2012/07/11(水) 12:27:11.51 ID:6i1WHNLM0
「今日も一日怒涛だったなあ佐藤…お前だけ」
「そうかなあ。普通だったよ、いいこともなく悪いこともなく」
「……佐藤ってなんでそんな女子に絡まれんの。羨ましすぎるんだけど」
「そうか? 羨ましがられること何もないぞ」
「うわむかつく。好きな子とかいねえの」
「いるよ」
「まじでか」
「朝一緒に学校に行こうとしたり、その子の趣味に合わせたゲームしたり、手作り弁当食わせてもらおうとしたり、
いろいろ頑張ってんだけど、どうもいまいち報われない」
「なにそれ、誰のこと。お前それ、今日だけで全部達成してなかった?」
「してないよ。田中多分違う人連想してんだよ」
「……? 佐藤って、たまに何考えてるかわかんねえな」
「そうかな。田中的にはもっと分かりやすいほうが好きか」
「そっちのほうが楽かもねー」
「わかった。んじゃもうちょい直球にする」
「ん?」
「え?」
どこのと愛るだと爆笑したのち萌えた!!
ちょうGJ!
本命にだけ通用しないモテスペックの無駄遣いが好きです!
田中くんこれから大変そうだw
2人とも可愛いですGJ!
シリアスかと思いきやノリが良くて素敵でしたwww
GJ!!
最後の「え?」がまた妄想を誘う!
そろそろ回すよ
回そうかぬ
回してやんよー
お踏みなっせ
嬉しい愛しい寂しい
「先輩好きっす!」
「先輩!!世界中の何よりも大好きっす!」
「えるおーぶいいーっす!先輩がラブっす!」
「先輩のホームラン痺れるっす!かっちょいいっす!!いつか、俺の為に打ってほしいっす!」
「先輩!他の奴らのことなんて気にすんなっす!先輩は先輩らしく堂々としてたらいいっす!そんな先輩が俺は大大大好きっす!」
「先輩と、先輩とデート…!」
「大丈夫っす!自惚れはしないっす!」
「先輩!私服もオシャレっす!惚れ直すっす!」
「うわあ、プラネタリウムって綺麗っすね…」
「せ、せ、先輩…て、手繋ぎたいなあ…なんちゃっ……!?あわわわ」
「…やばいっす。お試しって分かってるけど、嬉しくて、泣きそうっす」
「先輩ありがとうございました!今日は、一生の宝の日っす!」
先輩?もしかして泣いてるんすか?
「アホか、」
先輩には、ずっと笑っててほしいっす!だから、ほら、泣き止むっす!
「懐いてきやがって、土足で心ん中入りやがって、励ましやがって」
…先輩が笑う顔が大好きだったから。
「お試しなんてな、俺への言い訳だよ。好きになっちまってたんだよ」
先輩、
「アホか、何でだよ、」
俺、それだけで十分っす。先輩に好きって言ってもらった。それだけで十分っす。
「愛してる、だから、早くお前も、俺のこと、好きって、言えよ、なあ、なあ、」
先輩は先輩らしく幸せになるっす!
「1人、置いてくな…」
先輩、ごめんなさい。ありがとう。
後輩が可愛すぎて余計に切ない…
GJです
サルベージ
まわすよ
まわしまわし
まわすので?
mws
萌えは巡るよ何度でも
さあ踏んで!
コドモっぽい大人×オトナな子供
規制で書き込めなかったので別館に投下しましたまわし。
まわーし
まわし
回れ回れー
ぐるぐる
回れ回れメリーゴーランド
もうけしーて止まらないよーに
うごきだーしためろでーい
貴方の為の踏み台に
忙しい吹奏楽部×そうでもない帰宅部の夏休み前日
ワシは真っ青な空の下でトランペットを吹いてるアイツが好きや。
けどな、夏休みの間中、ずうっと部活でワシと遊べんってのはどういう事やがな。
確かにワシには夢も青春も無いでっせ?
お前はんの夢を応援したいちゅーのも本当でんがな。
そもそもワシが帰宅部なのはお前が夢に向かって全力で頑張ってる姿を見つめていたいからや。
でもな?夏休みに用も無いのに学校行ってお前見つめとったらストーカーやがな。
それは堪忍しておくれやす。
ワシにかてプライドはありまんがな。
じゃあ一緒に部活をやろうって?
無理や、ワシ暑いの苦手やもん。
ついでに言うと寒いのも苦手じゃ。
集団行動も嫌いやで。
そんなワシが好きなんてお前も変わりもんじゃの?
照れるがな、やめなはれ人が見とる…。
まあ、ごちゃごちゃ言うてもうたけどトランペットばっかり吹いてないで、
たまにはワシのアルトリコーダーも吹いてくれちゅーこっちゃ。
それが人情ってもんやろが。
ワシの言いたい事はそれだけでおます。
GJしたー
この口調昭和のアニメに出てくる感じというか
背が低くて「親分」とか言ってきそうな感じがする
関西弁なのか岡山弁なのか広島弁なのか、
あるいは任侠ものの映画かVシネの影響なのかわからないけどこの口調クセになる
中学生か高校生あたりがしゃべってるとこ想像すると萌えるね
まわしますよ
まわします
まわすんですよっと
まわすぜ
まわしまっせ
踏んでって〜
暑いから
「お前なんで毎日俺んち来んだよ」
言いながら内藤は麦茶の注がれたコップを差し出してきた。
「暑いから。俺の家クーラー壊れてんだもん」
「ああそう、つーか邪魔なんだけど」
少しウザったそうにしながらも、繋ぎっぱなしのゲーム機を立ち上げてコントローラーを寄越す。
「負けたら帰れよ」
「いいよ。俺景品かかると強いんだ」
「クーラーごときでよー、もーコンビニ行けよ」
「ははは」
今のとこ全勝、だって内藤がかかってんだもん。
「江田、電気代払え。つーかクーラー直せ」
「お前が勝ったらね。明日バイト休み?」
「休み。あっ、お前今のハメだろ!」
楽しい楽しい夏休み。
お前の隣で「せっかく涼しいんだし、もっと暑いことしちゃう?」なんてエロ漫画真っ青のサムいこと考えてるのは内緒。
「はー天国!」
「そのまま召されろよ」
押しかけてきた内藤が「まじクソあちぃ」とか文句を言って、「これならもっと暑くなることしても平気だろ」ってキスをしてくるのはまぁ、来週ぐらいの話。
うおおおおお
可愛いGJ!
いいねいいねー
こういう関係と雰囲気大好きだ
GJでした
時間たったよねまわすよー
まわし
ザ夏、ザ青春。GJ&まわし!
まわします
まわし
さあ踏んでくれ
女みたいな名前×DQNネーム
かわいいなぁGJまわし。
忍法帳なんで毎回リセットするんだよ。そんなに私が嫌いか?
リロせず書いて自爆した。
忍法帖のレベルが足りないので、別館に書かせてもらいました。
ごめんなさい。
乙
チラ裏じゃなくて0さん以外の人が萌えを投下するスレだったらもっとよかった
まわし
ドンマイまわし
まわし
まわし
527 :
風と木の名無しさん:2012/07/21(土) 11:44:51.98 ID:jHkjuMGR0
まわしますぜ
さあ踏んで
太平洋のイケメン
「太平洋と聞いてまず思い浮かべるものは海だろう。
しかし別に太・平・洋と分解してみてもいい。つまり太く平たい西洋人のイケメンでFA。
え? なにが太く平たいのかって? 言わせんな恥ずかしい」
「お前頭大丈夫?」
若干の哀れみの視線と多大な白い視線に山田は憤慨したように言った。
「別にいいじゃん!! まあ一番重要なのはイケメンってところだけど」
「そんなに重要?」
「重要だよ! 萌るにはすっごい重要だよ!!
見た目はもちろんのこと性格イケメンや行動イケメンも重要だよ!!」
「はぁ」
「で、シバケンの思う太平洋のイケメン って?」
「そのあだ名なんか柴犬みたいで嫌」
「うんうんで、シバケンはどういうの想像した?」
全く聞く耳をもっていないなコイツ。
「擬人化……もいいけど」
「いいけど?」
「おまえだな、やっぱ」
今海居るし。
そう付け足すと山田は顔を真っ赤にした後手で顔を覆って言った。
「……ここ、日本海だよ」
なんかクスッと笑えた
かわいかった
太い平たい言わせんなが個人的にはお気に入り
ほのぼのしたけど、なんかワロタwGJ。
まわすぜーっ!
回し
まわしー
まわし
まわしまするー
回れ回れ
踏み台!
鶴×亀
「許されないな」
「許されないねえ」
「いい加減結ばれたい、よな?」
「そうだなぁ、結ばれたいねぇ」
「…世界中にさ、俺とお前しかいなければよかったのに」
「それは、僕ら産まれてこれないでしょうよ」
「でも、世界中に俺と、お前だけだったら…俺たちは、」
「出たよネガティブww泣かないでよ、せっかく整ってんだから。ほら凛として」
「俺は…お前だけいれば…」
「うん、わかってる」
「……」グス
「……しょうがないなぁ、長生きでもしてみるかぁ」
「………?」
「世界で二人きりになれるその日まで、さ」
「す、する!」
「先は長いなぁ」
「千年ぐらい、かな」
「一万年ぐらいかもねぇ。浮気しないでよ?ww」
「しねえよ!お前こそ!」
「しないよ、お前が飛ぶのを見てる、ちゃんと。いつでも」
「絶対だぞ!」
「うん、絶対。じゃあまたな。明日か明後日か、千年後かわかんないけど」
「ああ、また」
おお!秀逸だ!鳥肌立ったw
GJ
GJしたー
こういうウジウジ系のめんどうな子好きやわー
根暗な子と明るい子が仲良くやおれますように
543 :
風と木の名無しさん:2012/07/24(火) 13:50:05.27 ID:oGhQAulJ0
まわしまーす
まわすよー
まわし
まーわるーまーわるーよ
やおいーはまわるー
台になろうじゃないか
行き過ぎた友情
俺と山田は親友で、赤ん坊の頃からずっと一緒だった。
家が向かい同士で、小学生の頃にゲームの通信プレイがお互いの部屋にいても繋がる事を発見してからは、夜に窓を開けて大声で話しながら徹夜でゲームした。(声が大き過ぎてお互いのかーちゃんに怒られた)
出席番号が男子の最初と最後で、クラスが一緒になると良い具合に隣の席になった。(授業中に話し過ぎて先生によく怒られた)
いつも一緒だった。ある日山田が「一緒にいすぎてお前に秘密なんか一つも無い。何でも話せるしな!」と言われた時はすごく嬉しかった。
けどな山田、俺にはお前に秘密がある。話せなかったことが一つだけある。
ただ一言、好きだと言うことだけが言えないんだ。
けれど俺は、今日もお前と一緒にいるために、この気持ちを封印する。
これはきっと、行きすぎた友情だと信じて。
王道だからこその切なさ…俺→←山田なすれ違いハピエンと信じてるぞ!GJ!
552 :
風と木の名無しさん:2012/07/25(水) 22:05:32.53 ID:c/K0atxL0
まわし
まわし
まわし
きゅんとしたよーまわし
まわし
まわし
秘密がないPRする山田が俺君より好きだといいなー
お互い後ろめたく思っててほしい
まわし
天然vs偽天然
560 :
1/2:2012/07/26(木) 23:23:16.59 ID:Eq4UgES30
男はかわいいなどと言うものじゃないと思っていた。
好きだとか欲しいとか言わないことを「わがままでない」と褒められる生い立ちだった気がする。
すぐ下の妹と違う、俺は大人なんだ、お兄ちゃんなんだと望まれるままに。
だから衝撃だった。
男のくせにかわいいネコだとか犬、花とかファンシーな雑貨に、何の抵抗もなく
「かわいい。これ俺好きだなー」
相好を崩せる高見が、とんでもなく偉い人物に見えた。
人は自分に無いものを求めるという。高見はただの空気読めない変人だったのに。
最初に「お前、馬鹿か? 男のくせに」と、そういう態度をとってもよかったのだ。
「かわいいな」
同意したときから俺は高見の同類と認識されたらしい。
高見はしきりにご推薦の『かわいい』アイテムを披露するようになり、なぜだか俺も相づちを打った。
ゼミやサークルの友人達は、俺達を天然コンビと評した。
「あ、ネコ」
道を歩けばふたりで、犬やらネコやら、ゲームセンターのかわいい景品やら小さなキャラクターに道草する。
特にネコは、見つけるのは俺の方が圧倒的に多く、視力のやや悪い高見はそのたびに
「尾方のネコセンサーはすごい」
などとよくわからない言葉で俺をほめた。
「すごいだろ」
「うん、すごいな」
他愛もない、気の置けない時間。
単位だ、バイトだ、合コンだとギラギラしている日常の隙間でぼんやりとネコを見つめているうちに、俺のどこかがほどけていく。
561 :
2/2:2012/07/26(木) 23:25:46.36 ID:Eq4UgES30
「あ、かわいいな」
今日も散歩中のむくむくした柴犬に見とれていると、高見が
「尾方くんに似てるよね」
と言いだした。
「むっちりした筋肉とか、真面目そうな顔が似てる」
またも随分飛ばしてきたものだ。さすがに首を傾げると、覗き込んできた目がニッと細くなった。
「柴犬に似てる尾方くんって、かわいいよね」
一瞬、何を言われたのかわからなかったくらい。
自覚しているが、こうしてかわいいものを高見のために探してはいるが、俺自身はかわいいとはまったく縁のない男だ。
ないないない。おかしいだろう。
俺はひどくうろたえた。
いったい何事に衝撃を受けているんだ、俺は? 急に襲ってきたこの感情自体が、正体不明だ。
「……俺はかわいくない」
狼狽は照れとは違って、罪悪感すら覚えるくらいいたたまれない。
なのにやっぱり高見は空気読めない奴で、俺の耳を触って
「すっごい赤い。熱くなってるよ? こんなに赤くなる人初めて見たかも」
子供のように感心しながら、
「尾方くん、かわいいって言われるの好き?」
「えっ」
問われて絶句、「好きじゃない」とつぶやいた声はもごもごと口の中で消える。
耳だけじゃなく顔が熱い。
こんなでかい男が絶対ひどいありさまだ。
なのに、高見は笑った。本気で大好きなかわいいものを見つけたときの顔で。
「かわいい。尾方くんかわいい」
ああ、やっぱり高見には敵わない。
やはり天然は最強
翻弄される尾方に萌えましたGJ!
禿げた萌えた
やっぱり照れ屋さんは最高だ
GJしたー
564 :
風と木の名無しさん:2012/07/27(金) 16:51:23.66 ID:R6HZaHgh0
まわすね
二人ともかわいいGJ!
>>564 >>1 ・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
可愛いは正義。
よかったよ、まわしー!
まわし
踏め
平和主義と戦闘狂
日本の囲碁の基本は石の形の美しさだ
たまに小競り合いも起こるが根本は石の形の美しさを競っているのだ
石の形がより美しい側により多くの地がつく
そうして平和的に決着がつく
それが歴代の本因坊たちが築き上げてきた日本囲碁の真髄だ
それなのにアイツの囲碁は全くおかしくて狂ってて下品だ
子供の頃から碁会所のおっさんが打つような喧嘩碁っぽいところがあった
アイツの棋風から決定的に品がなくなったのは離日後だ
ソウルと北京に1年ずつ武者修行の旅
大陸式の力戦派の殴り合い碁にすっかり染まりやがった
アイツの今の棋風は喧嘩碁どころか戦闘狂だ
石の形の美しさは「そんなカビの生えた古いものは捨てた」とばかりに完全無視
「こんにちは! 死ね!!! 」と言わんばかりに序盤から有無を言わさず相手の石に殴りかかる
あんなものは囲碁ではない
囲碁に似たバーリ・トゥード格闘技かも知れないが断じて囲碁ではない
アイツは上海で開催されていた国際棋戦に日本代表として出場して優勝した
日本棋士の国際棋戦でのタイトル獲得は本当に久しぶりだ
昨日の決勝戦で韓国の序列一位の棋士の大石を皆殺しにした打ち回しはマジキチものだった
オレは国際棋戦の日本代表にすらなったことがない元期待の若手だ
アイツを乗せた帰りの飛行機はもう成田にとっくに着いたはずだ
迎えになんて行ってたまるか!
アイツが真っ直ぐこっちに向かっているのは分かっているんだ!
畜生! 畜生!! 畜生!!!
と、玄関のチャイムが鳴った
悔しいからベッドの上ではオレが戦闘狂になってやる!!!
ベッドの上では棋風とは真逆の平和主義者のアイツを責め立ててやる!!!
オレは玄関のドアを開けた
GJ!
ベッドの上では普段と立場が逆転するんですねーいいですねー
打ち方と性格の違いに吹いた。
言葉の選びが気持ちいいね。
GJ!
良いもの読ませていただきました。
これは面白い!
私生活の二人の様子も見たくなった
gj!
回していいかね
まわし
まわし
577 :
285:2012/07/29(日) 20:55:43.85 ID:ic64HSHo0
まわし
踏めばいいんじゃない?
酒と煙草
「くせーな!お前、また人ん家で煙草吸ったろ!」
「自分、俺ん家の冷蔵庫を勝手にビールまみれにしたやろ!」
「俺、マジで無理なんだって。このタクシー臭いの。換気すっぞ、換気」
「あーもー!隣の人におすそ分けせなあかんやん…つか、ビールなんて苦いのん、よう飲めんな」
「……あんさ、確かに煙草吸ってたお前に一目惚れしたよ。でも、今はお前に惚れてんの。ガチで死なれたら困っから。それに臭いから。止めろよ、煙草」
「じゃあ2人で飲めるチューハイ?そういう問題ちゃうわボケ!酒ばっか飲むな、つか人ん家に置くな言うてんの!」
「…口寂しいから、行って来ますと行ってらっしゃいとおやすみのキスを義務付け?いやいや、お前と俺じゃ家離れてんじゃん」
「…ほな、晩酌の代わりに甘くて苦いのん毎晩飲む?………下ネタかい!?つか、自分と俺やったら家全然ちゃうやん」
「「…は?」」
「あー、遠山さんやん」
「田山さん!…まさか、引越し先同じで、また隣同士なんて」
「苦笑いしか、でえへんな」
「ルームシェアですか?」
「ま、まあな。遠山さんは?」
「あー、俺もまあ、はい」
「「これからも、宜しく」」
タバコ臭いをタクシー臭いと表現するのはどうなんだろうね。
現在タクシーの車内は完全禁煙で
運転手はタバコを吸うのにいちいち喫煙室などに行かないとタバコ吸えないのに。
別に喫煙者擁護をするつもりはさらさら無いが、タクシー=タバコ臭い という偏見は改めてほしい
>>580 GJ
方言萌えなんで禿げ上がった!
>>581 フィクションなんだし
そういうのはチラシの裏に書いた方が…
>>582 別に「タバコ臭いの苦手」という表現でも言いたい事は伝わるし、萌える事は萌えるが
どうして脈絡も無く「タクシー臭い」という表現を使ったのかが疑問です。
というか、書き手がタクシー乗った事無いのが透けて見えるのがもどかしいです。
タクシーはだいぶ前から全面禁煙で、タバコ臭いことはないんですけどね
>>583 チ ラ シ で や れ
わかる?チラシ。別館。見られるでしょ?探すまでもなく
>>1にあるんだから
585 :
風と木の名無しさん:2012/07/31(火) 14:11:56.50 ID:I0mgrkHI0
>>583 この暑さで
>>580の舞台が15年くらい前かもしれないという妄想力も働かんのか
とりあえず涼んで頭冷やしてこい
カップル二組の片方ずつの台詞なのか
読み始めた時は何かと思ったけど判ったら萌えた!
煙草の方がすごく好みです
これからの展開も色々想像できるし本当GJ
>>585 そんな欄外で細く説明しないと読めない作品に無理やり萌えろとかw
タクシーがタバコ臭いということはないって言ってるだけなのに
踏み台
餃子×焼売×春巻
590 :
1/2:2012/08/01(水) 04:14:36.53 ID:sdO0GfoE0
「うっわーなんだよ!なんで焼売なんて持って来んの?」
「そこまで言わなくたっていいだろう!美味しいだろ、焼売。
それに君の大好きな餃子と似たようなものじゃないか」
「どーこーがー?焼売なんかと一緒にすんなよ!なんだアレ。
プニっとしてて仄かに甘くっておまけに上に変なん乗っててさあ」
「君がグリンピース嫌いなだけだろ!」
「とーにーかーく!焼売持ってくるとかおかしいだろ!今日餃子パーティーだぞ!
餃子以外の点心とか要らないの!餃子がメインなの!」
「中華系で統一したほうがいいと思ったんだよ!
それに、他にも色々買ってきたんだしもういいだろ」
「えー、マジないわー。シュウに買い出し頼むんじゃなかった」
「なんだと?」
「あー?」
「こらこら。コウちゃんシュウちゃんも喧嘩しないの。台所まで聞こえてきたよ」
「…ハルちゃん!」
「違うんだよハルぅ、シュウの奴がね」
「僕のせいにするのか?先に突っ掛かってきたのは君だろ!」
「ハイハイ二人とも落ち着いて」
「…む」
「……へっ」
「あ、シュウちゃん買い出しありがとね。お酒冷蔵庫入れといたから要る人言って
あと、餃子今包み終わったから持ってくるね。ホットプレート温めといて」
「はぁい」
591 :
2/2:2012/08/01(水) 04:16:07.81 ID:cmKtn3wp0
「ありがとうハルちゃん。今包み終わったって、相当な量の餃子作ってくれたんだね
…今、包み終わった?っおいコウ、君、手伝ってないのか?」
「だって俺がやっても綺麗に出来ないんだもん」
「……自分は何もせずゴロゴロ待ってただけなのに、よく僕にあんなに言えたなぁ!」
「はあ?俺だってホットプレート箱から出したりしたもん」
「そんなことで…というか君が言い出したんだろ餃子パーティーしたいって!」
「……全くもう…二人ってさ、昔っから仲良いよね」
「「良くないよ!ハル」ちゃん」
「まあまあ、良いから食べよ」
「うわ、凄い量だね。これ一人でやってくれたんでしょ。ありがとう」
「あれー、でもこれで全部?肉とかもっとあったじゃん」
「ああ、皮足りなくなっちゃってね。残った材料で春巻も作ったんだ!
じゃあシュウちゃん餃子焼いといて。僕春巻揚げてくるから」
「う、うん」
「…は、春巻?春巻もあんの?」
「コウちゃん、好き嫌いダメだよ。春巻の筍も、焼売も、ちゃんと食べようね。
あ、グリンピースよけちゃだめだよ」
「……はぁい」
「大学生にもなって好き嫌いなんて」
「なんだよシュウ!お前だってピーマン食えなかったろ」
「っそれは、幼稚園の頃の話じゃないか!」
「……はぁ、やれやれ」
とても萌えた
お約束だかGPが嫌いなのもいい
GJ!!!
まわし
まわします
まわし
まわしますよー
まわしてやる!
踏んでいいよ
引退試合
600 :
1/2:2012/08/03(金) 13:36:59.25 ID:G9r4zQRX0
事実上、引退試合というやつなのだ。
「卓球なんて、なにも夏に試合組まなくてもな」
「それも郡大会は冷房無しとかマジ狂気っす」
自転車を押しながら帰る夕暮れの道は、これが最後かもしれない。
勝ち上がれば県大会にも行けるが、うちの学校の実力的には奇跡が起こらなくちゃ無理。
ましてや啓祐先輩なら、なおさらだ。
「明日、せめて曇るといいのに」
俺が言うと、先輩は嫌な顔をした。
「ずーっと一週間晴れが続くって言ってたぞ。明日は三十六度の予報だって」
「そーっすか」
自転車のハンドルが無駄に重い。
だいたい、俺は自転車通学なのに先輩は歩き組で、そもそも一緒に帰るのが不自然なのだ。
不自然だが、俺が一年の時からなんとなくこうやって、今ではひとりで自転車で帰る方がおかしい。
(……それも先輩が引退するまでか)
つまり、やっぱり今日で最後なのだ。
こんな田舎のコンビニもないような道、ひとりなら自転車でぶっ飛ばすだけのただの道だ。
601 :
2/2:2012/08/03(金) 13:38:14.99 ID:G9r4zQRX0
「負けたくないなー」
先輩が言うので、腹がたった。
「勝てばいいじゃないですか」
「勉強したくないなー」
心の底からしたくなさそうだった。
「だから勝ちたいのかよ! どっちにしろ受験生でしょ」
三年なんだから、卓球は終わり。さすがの俺も言えなかった。
ジリジリと片頬だけを夕日に焼きながら、黙って歩く。
先輩が言った。
「なんか俺、もう、死ぬみたいな気がする」
「はぁ!?」
「今日ってさ、明日の試合しかないんだよ、その先とか考えられないんだ。
それって、明日一度死ぬのと同じな気がする」
「死ぬ気でやりゃひょっとしたら勝ちますよ」
「最後の試合って感じよりももっと切実っていうか……お前も来年になったらわかるよ、たぶん。
いや、お前は県大会まで行くかな? ……まあ、それでも終わりは必ず来るわけだし」
ため息をひとつつくと、祐輔先輩は立ち止まった。
「じゃあさ、約束してやる。明日は絶対に一勝はする」
「絶対とか言って一勝っすか」
「実力相応ね……まあ、一勝だけはとにかくする。そしたら明後日お前に告白する」
「へ!?」
「お前の卓球が好きで、気づいたら好きだった。でも続きは明後日。今日は忘れろよ」
顔を見れば、日焼けよりも夕日よりも赤黒く、暑いだけでもなさそうな汗をボタボタ落として──泣きそうな顔でにらみつけられてた。
「これで俺、明後日までは生きられそう」
言うだけ言って部のかばんを揺らしながら全力疾走し始めた。
わけがわからない。っていうか何で俺?
……馬鹿だな、先輩、俺自転車なんだけど……これって追いついてもいいんだろうか。
17秒間に合わなかった……
おまけに先輩の名前が違ってる(啓祐で脳内変換お願いします)
お目汚し失礼しましたというところで、お流れまわしお願いします
まわし
どっちも可愛いな!試合後が楽しみだ!
よかったよ、GJ!
胸キュンですねえ
夏休みはやっぱり学生ものですよね!
17秒はおしかったわー
GJでした
学生の夏は眩しいなー
ぐっと来ましたGJ!
青春だなぁ……
こういう話めっちゃ好きだよ
GJ
踏み台
鬱な夏休み
ともだちに会えないから夏休みは嫌い。
高校生になってまでそんな思いをするなんて。
「なあ、お前いつ戻ってくんの?」
夏休みの間、寮から実家へ帰省するルームメイトにそう声をかけた。
荷造り真っ最中。でっかいボストンバックがみるみるうちに膨れ上がる。
「そりゃギリギリまであっちにいるっしょ」
「デスヨネー」
「なに、俺に会えなくて寂しい?」
「うっぜ。マジうっぜ。早く帰ってくるならそれだけ課題写す余裕ができるだろ」
「馬鹿かオメー、絶対写させねえからな!」
げらげら笑いながら悪態を付き合う、こんな他愛もないやり取りも、1カ月半はお預け。
会いに行くには近すぎる。遊びに行くには遠すぎる。そんな距離。
「でもさー、俺は寂しいよ」
「――は?」
「地元帰っても超アウェイだからなー、去年帰って身に沁みたわ。
あっちはあっちでコミュできてるから入りにくいの。
居心地微妙に悪いし、何より、お前がいねーとつまんね」
一瞬絶句する。顔が赤くなるのを気合いで抑え込んだ。首から下が熱い。
なんなんだこいつ、馬鹿か。馬鹿か。
「ちょ、引くなよ」
「……や、引いてないけど、何それ俺ってば愛されてるう」
精一杯茶化してみたのに、何この沈黙。黙るなよ!
目が合っているのに感情が読めない。見たこともないくらい真面目な顔だった。
「俺は、お前に会えないの、寂しいよ」
もう一度、ぽつんと小さく繰り返して、荷づくりに戻った横顔を見つめながら
なんだかこれ以上は踏み込めない気がして、黙ってしまった。
“俺だって寂しい” 、とは言えないまま。
長い、夏休みが始まる。
こういう雰囲気好きだ
やっぱ男子高校生は意地を張ってなんぼだ
GJでした!
おおおおおおおおおおおおお
男子学生同士で夏ってなんでこんな萌えるの
素晴らしくGJでした!!
うおおおおおおお
すっごい萌えた
男子高生萌える
GJでした!
まわしー
まわし
うおう
こういう距離感いいよね!
青臭い恋…たまらん
GJでした
まわします
踏め
自転車二人乗り
これはゲームです
621 :
620 1/2:2012/08/06(月) 03:54:52.28 ID:iXFVWG5X0
「……違う。確かに俺は自転車で二人乗りがしてみたいといったが、これは違う」
「何が違うんだ、立派に二人乗りしてるだろ」
そう、確かに今俺が乗っているこれは自転車に分類される乗り物で、そして二人乗りだ。
だから決して間違っているとは言えない。けれど、それでもこれは違うと叫んで許されると思う。
「普通、二人乗りがしたいってリクエストに対して『二人乗り用自転車』を持ちだしてくるか!?」
普通の自転車より長い全長。小さめの車輪。縦に2つ並んだサドルとペダル。
休日に突然呼び出された俺の前にこいつが嬉々として出してきたのがこの面白自転車だった。
こんな漫画でしか見たことのない自転車が普通に存在するということにまず驚いたが、
自分が発した「二人乗りをしてみたい」という発言に対する答えがこれだということに更に驚いた。
「自転車二人乗り」と「二人乗り自転車」。順番を入れ替えるだけで大違いだ。
「二人乗りって言ったら、あれだろ、帰り道に俺が自転車こいでる所にお前が後ろに乗ってさ、
こうぎゅって抱きついてきたりして、そんでもって長い長い下り坂をブレーキいっぱい握りしめて
ゆっくりゆっくり下ってく、みたいなアレを想像してたんだが」
「普通の自転車に二人乗りすると捕まるぞ。その点コレなら最初からこういうもんだから許可されてる。
抱きつくのは無理だけど、これはこれでけっこう楽しいだろ?」
「――ん。まあな」
622 :
620 2/2:2012/08/06(月) 03:57:26.32 ID:iXFVWG5X0
ペダルの回転速度を自分で調節できない違和感に最初こそ戸惑いはしたけれど、
そこは一応は深い仲と呼ばれる相手だ、すぐにこいつのリズムを体で掴む。
普通の自転車とは違う呼吸をあわせての運転はこいつと一つになったようで中々に面白い。
俺が後ろだし、そもそもサドル間の長さがけっこうあるから抱きついてもらうことはできないけれど
こいつの背中がいつも視界にあるというのは悪いものじゃなかった。
「ところでこれ、お前の私物? 初めて見たけど」
「いや、これはレンタルだ。欲しいとは思ってるんだがけっこう値段が張るし、大きいから場所も取る。
何よりタンデム用に一人で乗ることを考えてみろ、ちょっと物悲しいぞ」
「……なるほど」
バイクと違って人力で動かすわけだから、一人で乗るならせっかくの座席もただの重りになってしまう。
何より、せっかく誰かを乗せることができるのに空いたままのスペースは、きっと少し寂しい。
「でも、だったら俺を誘えばいいじゃん」
「マジで?」
「マジで。買うなら協力しようかって思うくらいには気に入った」
「実はそう言ってくれるのを期待して乗せたんだけどな」
「おいてめえ」
「いやあ、きっと乗ったらこの魅力にハマってくれると思って」
「まあ、ハマったんだけどな」
もとより男同士妙なカップルなんだ、乗り物だってちょっと妙なくらいでちょうどいい。
「これでどこに行くにも、ずっと一緒だな」
「……何かお前が言うと恥ずかしい!」
おおー すっごい好きだ
二人乗り自転車はどうかと思うが夫婦っぷりがいいよいいよー
GJした!
GJ!
ほのぼのコミカルでお題の消化も上手い!
面白自転車に乗る妙なカップルに出会える街はどこですか?
ドロン女様たちが乗ってるあれかwww
可愛いなこいつらwwwGJ!
まわします
まわし
よしこい
戻らない
高校時代の友人たちと、良い歳こいて祭りに来ている。
そしたら上野が、これまた良い歳こいて迷子になりやがったので、友人たちから花火までに見つけてこいとの指令を拝命した。
迷子て。子って歳じゃねぇぞ。
上野はマイペースな奴だ。いつもフラフラどっか行くあいつを、探してくるのもいつも俺で。
久々に地元に帰ってきたと思ったらすぐこれだ、と少し笑う。
案の定、上野は祭りをしている神社の真裏の、倒壊しかけた古い石段の途中に座っていた。昔からここが好きだな。
「上野、皆が待ってるぞ。ここからじゃ花火見えないだろ。戻ろうぜ」と、俺が後ろから話しかけると「やっぱりおれを探しにくるのはお前だな、金澤。おれは戻らないよ。いいじゃないか花火なんて。座れよ」
そう言って、隣に座るように促す。
「まあな。花火で喜ぶほど若くない」そういいながら隣に座る。
「お前はすぐ自分をおっさんだのもう若くないだの言うな。高校時代からそう変わってないくせに」上野は俺の方を見ずに言う。
そして、「それとも、高校時代のようなおれたちに、戻りたくないからか?」とも。
上野は俺を見ない。俺の顔を、俺の目を、見ない。
高校時代、俺たちは友人以上の、異常な関係を。俺は、逃げるように東京に就職を決めた。上野には言わずに。それ以来の再会だ。言われるのはわかっていた。
「…俺は、戻らないよ。もう行こう。あいつら待ってるぞ」
俺は立ち上がる。
「おれはあいつらの所に戻らないよ。…いくらお前が戻りたくなくても、それでもおれはお前の事を」
肝心の言葉は、花火の音で聞こえなかった。
1レスでこの破壊力…!互いの向かいたいところが真逆なのが切ないなぁ
GJでした
色んな意味の込められた「戻らない」
切なくてきゅんきゅん来た
GJGJ!
お題を上手く活かしてるなー
GJ!
GJ
お互い戻らないって別の方向を見ながらいっているのに胸にグッときたよ
二人とも戻ることは無いんだと思うと切ないなぁ。
もっと読みたくなった。GJ!!
切なくて萌えたGJ!
ものすごくツボだ
お題の使い方もいい!GJでした
うまいなー ギリギリ感がすごくいい
葛藤とか駆け引きとか美味しいです GJ!
と踏み台
自己完結
もう別れよう。
俺にはお前はもったいないよ。
お前は俺をこっぴどくフって、巨乳の可愛い女の子と結婚すればいい。
好きだよな巨乳。胸も可愛さも、俺には無いものだ。
結婚式の司会は任せろよ。でも、泣いたらごめん。
子どもを2人くらい産んで、大きなマイホームを建てて、明るい家庭を築けばいい。
庭にはひまわりが咲いてるんだ。お前の好きな花だ。俺は苦手なんだよな、ひまわり。眩しすぎると思わないか?
お前の子どもはきっと、お前にそっくりだ。
まっすぐで、笑顔が眩しい子どもだ。まるで、お前がもう一度成長するかのような様子を見られるんだろうな。
俺の所にあまり寄越すな、お前の代わりにしてしまうかもしれないからな。
な?俺なんかより、俺と一緒にいることなんかより、幸せそうじゃないか。
…好きになってごめんな。お前が幸せならそれでいいって、そう思っていたのに。欲が出た。
どうか俺を、出来るだけ酷くフってくれ。
「ばっっっっっかじゃねぇの?
オレはなぁ!お前が好きなの!
なんだよ巨乳がどうとか子どもがどうとか!そういうものが全部いらないくらい!そういうものなんかどうでもいいくらい!お前が好きなの?
家なんか今のこのボロいアパートでいいんだよ!狭い方がお前が常に視界に入るしな!
ひまわりは確かに好きだけど!お前が好きなコスモスだって好きだよ!ていうかお前が好きだよ!
もー?泣くな!なんでも一人で考えて終わらせやがって!…そういうとこもさ、好きだから。だからもう帰ろう?オレおまえの肉じゃがが食いたいよ」
訂正
下のセリフ、いくつか!マークが?マークになってます。
申し訳ありませんでした。
ネガティブがいつかポジティブになればいいよ。保護者攻め頑張れ!
GJまわし!
まわし
まわし
まわし
じゃあまわすか
ますわよ
まわまわまわ
義兄弟
650 :
1/2:2012/08/10(金) 14:53:27.24 ID:xV9d6Mat0
※2/2でほぼ裸の女性と暴力描写がありますので注意
「俺たちは運命共同体だ」
そう言った秋川の言葉に、僕は呪われた。
ヒーローだった。秋川は僕の。
小学校二年生の頃、母親譲りの青い目が生意気だと、一部のクラスメイトから毎日のようにいじめられた。
そうして小学校三年生には、父に貰った大きな伊達メガネが生意気だと、毎日のようにいじめられていた。
異質を排除するのは人間の本能なのだ、致し方ないのだと、彼らは白血球なのだと、図鑑を見ては自分に言い聞かせていた。
その日、僕は河川敷にいた。自らの意志ではなく。
それから偶然に秋川が通りかかった。他所のクラスの人間、という程度の認識だったので、もちろん何も期待はしていなかった。
けれど僕が河川敷で引きずり回されているのを見た秋川は、一目散に走ってきてまず僕を殴り、それからいじめっ子達をボコボコにした。
みな同い年とはいえ、体格の大きないじめっ子達を打ちのめす神がかった強さは、まさにヒーローだった。
僕は手足の痛みも血の味も忘れて、ただ秋川に見惚れていた。
僕の数十倍ボコボコになった彼等を尻目に、秋川はそのまま僕の手を引いて帰った。
その間も僕の耳には、秋川の拳が切り裂いた空気の音や、踏み込んだときの砂利の音が何度も何度も響いていた。
その音に混じって秋川が「明日あいつらが先生にチクっても、俺を庇えよ。俺たちは運命共同体だ」と呟くのが聞こえた。
それからというもの秋川は、崇拝から抜け出せずにいる僕を見抜いているのか、「運命共同体だろ」と僕を都合よく振り回した。
対外的な犯罪こそ強要されなかったが、塾へ行く前に煙草を吸わされたり、深夜だろうが呼び出されて所構わずセックスの相手をさせられたりと、それは大半が僕の理解の範疇を越えていた。
煙草は特に美味くも不味くもなかった。
セックスも何ひとつ、感動するようなことはなかった。
僕が欲求不満を感じるよりも、秋川が発情するサイクルの方が短かったので別段困りもしなかった。
651 :
650-2/2:2012/08/10(金) 14:55:00.37 ID:xV9d6Mat0
※ほぼ裸の女性と暴力描写がありますので注意
いつもと同じように、短いメールで呼び出された。
『18時、家』
前回から二日は開いたから、おそらくヤらせろと言うんだろう。上か下か、僕に決定権はない。
着いてから合鍵で部屋に入ると、奥から誰かの話し声がした。
「秋川?」
閉じかけた扉を押して中へ入る。
「……誰だ、それ」
女がいた。多分、僕らと同じ歳の。
上半身裸で下着一枚だけを身につけたその女は、躊躇いも恥じらいもなく「これ?けっこーイケてんじゃん。あってゆーかうっそガイジン!?」と僕に詰め寄ってきた。
秋川はまだ制服を着たままで、「穴兄弟ごっこしようぜ」とわざと馬鹿そうに言いながら、僕とその女が並んでいるのを楽しそうに写真に収めていた。
気付くと女を殴っていた。手の甲で一発、跡にはならないだろう程度に。
よろけた女は叫びながら僕を殴った。長い爪に引っ掻かれる。カラーコンタクトが飛んだらしい、瞳が大分小さくなった。
女には構わずに、僕は秋川の襟元を掴みベッドに引きずり、そのまま押し倒した。
「おい、なにすんだよ!つーかマミ、大丈夫かよ」
秋川は困惑しながらも女に声をかけた。一層腹が立つ。
刃物を探すが見当たらない。仕方ないので秋川の小指の腹を噛み千切った。鈍い悲鳴らしき声が聞こえる。
「ローション無しでブチ込まれてみたい」と言った直後の声に似ている。
あのとき秋川は泣いたんだっけ?中々思い出せずにいると、口中で血の味がした。
九歳のあの日とは違う味。自分のものではない鉄の味。ひどく不味い。
「秋川、噛めよ。義兄弟にならなってやるよ」
続けて「運命共同体だろ」と言おうとしたが、溢れてくる血が零れそうで言えなかった。
秋川は数秒迷ったが、大人しく僕の小指を咥えて間接のあたりに歯を立てた。当たり前だが痛い。女は半分泣きながら、服を抱えて飛び出していった。
「お前、…っぐ、ぇ゙ほ」
僕の血でむせたらしい秋川が、いい加減どけという目で睨んできた。
知ったことか、誕生日は僕の方が先なんだ。僕が兄貴なんだぜと思いながら、口に溜まった秋川の血を飲み込んだ。
うおお何かすごくぞくぞくした
*9ではないけどありがとう、GJ
こういう暴力的な話と関係って好きだ
萌えたよGJ
ふおおおおおめちゃくちゃ好みだ!!!
萌えた!滾った!GJ!!
すんごい好き
この続き読みたい書籍化まだですか
つか結婚してくれ
たった2レスなのに一冊の小説読んだみたいだ
GJです
もう文体が好きすぎる。
萌えたし滾ったしお題の使い方にも感動した!!
心の底からGJです!!!!
お次の方どうぞー
熱血に見えて中身冷めてる
アイスの天ぷらしか出てこなかった
まわし
まわし
アイスの天ぷらに萌えました
まわし
お流れ残念だけどアイス天ぷらワロタ
アイス天ぷら系男子の誕生ですね、残念まわし。
アイス天ぷら系男子の誕生ですね、残念まわし。
アイス天ぷら系男子w
自分は湯豆腐かとオモタ>熱血に見えて冷めてる
まわし
残念、まわし
別館投下期待してるよまわし
盲目愛が崩れる時
670 :
1/3:2012/08/13(月) 00:48:03.68 ID:+7KeyCA60
「なぜだ……?」
掠れた声で目の前の彼が僕に問うたので、僕は彼を真っ直ぐ見返す。
銃口も真っ直ぐ向けたまま、彼の疑問に答えた。
「お父さんが、あなたのことが邪魔だと。排除しなさいと」
言いながら、僕はあのとき頭を撫でてくれたお父さんの手の温もりを思い出していた。
この仕事が終わったら、また撫でてくれるだろうかと考える。
帰ったらまずシャワーを浴びて綺麗になってから、お父さんのところへ行こう。
そんなことを考えていると、
「……自分は孤児だと話していたのは、嘘か」
低い声が耳に入って、僕は意識を目の前の彼に戻した。
彼は泣き出しそうな怒ったような変な表情をしていて、それを見た僕は頭の片隅で首を傾げる。
「俺に話したお前の身の上は、全部、嘘だったのか」
ああ。
そういえば、彼があまりに親身な風にいろいろ聞いてくるから、僕もつい色々と話をしていたのだった。
仕事終わりの雨の中、迎えを待っていた僕を呼んでオンボロな部屋へ入れてくれたのが出会い。
その次の邂逅も、その次の次の邂逅も、確か全部雨の日だった。
僕を部屋に招くたび、彼は僕の頭にタオルを被せてガシガシと乱暴に拭いて、
何だか色々なことを言っていたけど、その言葉は今となってはよく思い出せない。
僕の記憶の殆どはお父さんに割かれていて、その他の人間の言葉は残らないように出来ている。
覚えたのは彼の顔と彼の声と、彼の職業が探偵ということくらいだ。
「いいえ。嘘じゃありません」
それは本当だった。僕は嘘をつけるような賢い人間ではない。
もし話したくないことがあればすぐバレる嘘をつくよりは沈黙を選ぶことにしている。
どうでもよい人間である僕のことなら、いくらでも喋って問題なかった。
「あなたに話したことは全部本当のことです」
喋れることなどいくらもなかったけれど。
「しかし今、君は父親と」
「父親じゃありません。お父さんです」
一人ぼっちだった僕を拾い上げてくれた人。僕を愛してくれる人。僕に愛されてくれる人。
僕はお父さんのことをだけを見ていればいい。考えていればいい。そう教えてくれた。
そして僕は教わったとおりに生きてきた。
671 :
2/3:2012/08/13(月) 00:49:41.02 ID:+7KeyCA60
彼は数秒の間沈黙し、僕のことを睨むように見返してきた。
「……。その『お父さん』とやらが、君に俺を殺せと命じたのか」
「はい」
「なぜ」
その声からいつの間にか怯えが消えていることに気付く。あれ?、と頭の片隅で思う。
「さあ」
僕は首を傾げて見せた。彼が眉を顰めるのに気付いて、嘘じゃないです、と僕は繰り返す。
とぼけている訳ではない。本当に知らない。僕は嘘をつけない。
すぐバレる嘘をつくくらいなら沈黙するし、もしも自白剤でお父さんの不利になることを
喋らされるくらいなら死を選ぶ。簡単な死に方も知っている。お父さんが教えてくれた。
目の前の彼が、なぜか怒ったような声色で僕に問う。
「君は理由もわからずに、命じられるまま人を殺すと?」
「はい。お父さんに言われたので」
とんだファザコンだ、と彼は吐き捨てた。
なぜ彼はいま怒っているのだろう。銃口を向けられていて、次の瞬間にも死ぬかもしれないのに。
そういえば、彼はこれまでも――何故かは理解できないけれど――よく怒っていた。
そもそも最初に出会ったときから既に怒っていた気がする。
頭をタオルで拭いてくれたときも、ホットミルクを出してくれたときも、頼んでもないのに傘を買ってくれたときも、
腕の怪我を手当てしてくれたときも、僕をベッドに放り込んで自分はソファで寝ていたときも。
「君は以前、今の自分は幸せなのだと言った。あれも本心なのか」
「そうですね」
「君はそれでいいのか?」
「はい」
幼い頃は一人ぼっちだった。でもお父さんに出会った。その瞬間に僕は独りではなくなった。
672 :
3/3:2012/08/13(月) 00:51:12.48 ID:+7KeyCA60
僕にはお父さんしか居ない。お父さんしか要らない。今までもこれからも。
お父さんのためなら僕はなんでも肯定するし、お父さんのためにならないなら僕はそれを否定する。
お父さんが喜んでくれるなら、お父さんに褒めてもらえるなら、お父さんを笑顔にできるなら。
「お父さんが、あなたは邪魔だと。排除しなさいと。だから」
目の前の彼の表情が歪んだ。
「だから、ごめんなさい」
そう言って、僕は、引き金にかけた指に力を込めようとして――ふいに、あれ?と思う。
「…………」
その『あれ?』は今度は頭の片隅ではなく、眉間のあたりに浮かんできて、僕を引っかいた。
どうして僕はいま、彼に「ごめんなさい」と謝ったのだろう。
そういえば。
ほんの短い間。お父さんと居た時間とは比べ物にならない些細な時間。
僕はお父さんのことしか覚えなくて良い筈なのに、どうしてか彼の挙動を記憶している。
彼と話したことは覚えていない。でも思い出せる。矛盾している。
僕は嘘をつけない。
そういえば、どうして、僕は彼と何度も会っている? 彼が僕を目聡く見つける、から?
「君は……」
彼が何か言いたそうに僕を呼ぶ。
僕は右腕を持ちあげたまま、僕のことを呼ぶ彼をただ見ている。
彼がゆっくりとこちらに近付いてくるのに、引き金を引こうともせずに。
ふおおこう言うのすごい好きだ!GJ!!!
続き…続きはどこにうpされますか…!
めちゃいい!GJ!!
GJです!!「僕」の感情の動きがうますぎる
萌えまくった、本当GJ
GJ
こういう雰囲気すごく好きだ
最近いいの続いてるね
まわし
まわし
純粋と純情
残念お流れ
残念まわし
まわし
まわまわ
まわーし
685 :
風と木の名無しさん:2012/08/15(水) 22:43:46.32 ID:4jy135vp0
まわし
まわーし
まわしまするー
踏み台
ギリギリアウト
どこからが駄目で、どこからまでが大丈夫なのか。その境界線はとうにわからなくなった。
伏せられた長い睫毛が作る影を見つめながら、息を漏らして彼の頬を撫でる。
びくりと震えるその様子がまた愛おしくて、指先でそのまま首筋に触れた。
僅かに濡れた瞳がじっとこちらを見つめてくる。何かを期待しているような、はたまた怯えているような。
そんな様子がまた加虐心を煽った。どうにかおさえようとするも、自然と微笑が浮かび上がる。
「ねえ、誘ってる?」
「……」
彼は答えず、唇を僅かにかみ締めたまま視線をそらす。
茶色い鮮やかな髪が揺れた。それが俺をさらに煽ることに、きっと彼は気付いていない。
ゆっくりと近づいて、真っ白な頬にくちづける。ちゅ、とはじけるような音がした。
そのまま舌を這わせてやると、躊躇いがちに彼の低くも高くもない変わった声が吐息混じりに漏れる。
ねえ、と甘い声で彼が呟く。耳元で、出来るだけ低い声でなあに、と返してやると、また身体が震えた。
「……俺らって、いったい、なんなの。どういう関係なの。俺、お前の気持ち、わかんない」
まるで駄々をこねる子供のように唇を尖らせたような声で。
俺はふっと微笑んだ後、黒い指先で彼の視界を塞いだ。そしてまた、彼の耳元に唇を近付ける。
「俺たちはただのオトモダチ。俺の気持ちなんて考えなくていい。何も、考えないでいいよ。全部、俺のせいにしていいから」
俺がトチ狂って、こんなことをしているだけ。貴方は優しいから全てを受け入れてくれているだけ。
それでいい。それがいい。
「(そう、ただのオトモダチなんだ)」
何も言わない彼をよそに、俺はまた自分に言い聞かせるように心のなかで繰り返して、そっと彼に口付けた。
萌えたよー
ギリギリ感がよかった GJ
こういうの大好きだー!
ありがとう GJ!
まわし
まわしんしん
まわし
まわしー
まわし|・д・)
どうぞおふみに
シナモンの効いたアップルパイ
700 :
1/2:2012/08/18(土) 11:35:52.67 ID:Vbrkwy1s0
夜8時。長丁場の打合せを終え社に戻る。まだ書類が残っているからと足早に受付カウンターを通り過ぎようとしたところで、高々と袋を掲げて呼び止められた。
「中条さん、差し入れですよ!佐治さんから!」
佐治。死ぬほど忙しい時に、あいつの相手なんてしていられないのに。
「湯本さんごめんね。あいつすぐ帰った?」
「ええ、これだけ預けて、すぐお帰りになりましたよ」
「そう」
渡された紙袋を見る。どこかで見た袋だが、一体どこだったか。
「そうそう伝言が」
「え?」
「『温かいからすぐ食え』だそうです」
「…すぐ、ね」
残りの仕事の時間もあったので、湯本さんへお礼を言ってからその場を離れ、エレベーターホールへ向かった。
既に数人が乗り込んでいたエレベーターにちょうど乗り込むと、誰かが押したのか、自分の行く階にも止まるようだった。
事務所に戻ったらまず今日の議事録と書類を整理して、と考えていたところで、ふと何かの香りが鼻をつく。
狭いエレベーター内に充満する余りに濃い香りに、一体誰の香水かと浅く吸い込んでみると、どうにもそれは自分の手元から出ていた。
佐治の差し入れか!
気付いた直後、柔らかな音と共に目の前の扉が開いた。目的階だ。「すみません」と言い残していち早く降りる。
自分のデスクへ向かう途中も、擦れ違う数人が振り向くほどふわふわと強烈な香りが辺りを舞っていた。
暖かいからと言っていた、そのせいもあるのだろう。
「ああもう!」
しばらくの間デスクで小さく憤っていると、「お疲れ」とカップの置かれる音がした。隣の席の同僚か。
「どうもな」
呟いて頭を上げると、想定外の色の液体が、カップに注がれていた。
「…なにこれ」
「お茶」
「紅茶じゃん」
「だってアップルパイだろ、それ。コーヒーより紅茶のほうがいいかと思って。淹れなおそうか?」
自身のタンブラーに口をつけたままで同僚が答えた。
こういう男はモテるんだろうなと意味もなく毒づきながら、「や、いい。ありがとう」とだけ返した。
置いたままでは香りが消えない。仕方ないので同僚の入れた紅茶と佐治の差し入れで一度休憩してしまうことにした。
701 :
700-2/2:2012/08/18(土) 11:37:18.71 ID:Vbrkwy1s0
休憩スペースのテーブルへ紅茶と差し入れを持ち込んだ。袋を開けると、一層シナモンの香りが強くなる。
金曜日の夜だ、殆どの社員は帰っているが、それでも人はいる。迷惑には違いない。
「ったくもう、なんだってこんなものを」
立ち込めるシナモンと林檎の香りを嗅ぎながら、横に置いた紙袋を見た。
そうだこれは、佐治の好きな店じゃないか。
わざわざ遠回りしてまで買って、届けに来たのか。
バイクに乗ってこれを届けたであろう佐治の姿を思い浮かべると、ほんのりとセンチメンタルな気持ちが湧き上がる。
そういえばここのところ、忙しさを理由に会っていない。どころか電話でさえまともに話していない。
「いやいや待て待て、だからってなんでわざわざこれなんだよ。シナモン好きなのは佐治だろ!」
ああ流されるところだった。
単純に佐治の好物じゃないか。きっと自分が買ったついでだ。
そう思いながらアップルパイを口へ運んだ。
シナモンの香りがふわりと鼻を抜ける。嗅いでいただけの先ほどまでとは全く違う感覚だ。
「うめー」
ふう、と一息ついたところで、また佐治を思い出す。
「あいつ馬鹿みてえに好きなんだよなー、シナモン。なんにでもかけてさー」
言いながら大き目の林檎にフォークを入れたところで、佐治にしてやられていることに気がついた。
「あ、あー…あーちくしょーそういうことかよー」
携帯を取り出し電話をかける。
相手は佐治だ。着信履歴の少し下の方。
きっと、いや絶対、「恋しくなっちゃった?」だの「俺のこと思い出しちゃった?」だのとふざけたことを言うに違いない。
きっと、いや絶対、電話の向こうにも、甘い香りを漂わせながら。
出たら最初になんと言ってやろうか。
「あー、佐治、早く出ろー」
アップルパイがなくなる前に、シナモンの香りが消える前に。
早く、早く出ろ。
すごくキュンキュンした、萌えた
心からGJ
文体すごく好きだ!
めっちゃかわいいですGJ
中条も佐治もかわいくて萌えました
同僚→中条も妄想しつつ全力でGJ
ふおおおおおおおおおおお
萌えた萌え滾ったたたたた
ニヤニヤが止まんないGJ!!!
このお題でこんな萌えSSがくるなんて!!
GJでした
まわし
踏めよ
堕ちたヒーロー
710 :
1/3:2012/08/19(日) 20:43:24.68 ID:Ir8pOapN0
あの人は今起きているだろうか。それとも潰れて寝たふりをしているだろうか。
アパートの階段の音を響かせながら、勝ちも負けも無い不毛な賭けをする。
合い鍵を使って部屋に入れば鼻に届くのは強い酒と煙草の匂い。煙が滞って視界が白く濁ったような錯覚を覚える。
その中で締め切ったカーテンからこぼれる唯一の光がとても眩しい。
この部屋に来ると、僕はいつも必ずどこかが痛くなる。
「……換気をしてください。片付けを、始めますから」
声に反応して床に転がる塊がもぞもぞと動いた。
ゆっくりと、まぶたが開かれる。目が合っても、その瞳は何の起伏も示さなかった。
「……ああ、おはよう。どうだ? 今日は勝ったか?」
「もう夕方になるところです。言われなくても、あなたの名前を背負って負けるわけにはいきません」
黄泉将軍との一戦で相棒を失ってから、この人は変わってしまった。
煙草を吸って、飲んで、寝て、ただそれだけの生き物に成り下がった。
あのとき三人に何があったかは聞いていない。聞かせない、雰囲気があった。
僕は何も知らないまま、彼の帰る場所を守り続けている。
「あぁー……。体がいてえ。もう年かなぁー……」
「痛いのは硬いところで寝るからです。床で寝ないでくださいって、何度も言ってるでしょう」
僕が最初の報酬で買ったソファーは、一度も使われるのを見ないままに、ヤニでくすんだ色をしている。
「もしくは運動不足じゃないんですか? もう一度ヒーローでもやって、体動かした方がいいですよ」
「まーたそれかあ……。お前も飽きないね」
「あなたにお世話になったって、お礼参りに来る人がとても多いんですよ。後輩はいい迷惑だ。
少しでも責任を感じるなら手伝ってください」
「もう、俺が手伝う必要も、お前がここに来る必要も、どこにもないだろう?」
「まったくなにを馬鹿な事言ってるんですか」
「まあ聞け」
いつもの冗談の延長かと思って、その一言に気圧された。酷く真剣な声だった。
711 :
2/3:2012/08/19(日) 20:44:30.46 ID:Ir8pOapN0
「この二年間、立派に戦ってきただろ。
お前はもう、一人前のヒーローで、男だ。」
少し照れたような表情。嫌な予感がする。
「俺の名前と精神はお前が継いでくれた。それだけで、俺はもう充分なんだよ」
「……勝手なことを言わないでください」
自分が今どんな酷い顔をしているのか、見なくても分かる。
何を、何を勝手に満足しているのだろうか。この男は。
「あなたに取って代わろうとしたことなんて、僕は一度もありません。僕が、
僕が本当になりたかったのは――!」
その名前を言おうとしたとき、彼の顔を見てしまった。
僕の急変にただただ呆気にとられている。
この人は、本当に本当に何もわかっちゃいないんだ。
「……とにかく、僕はあなたの復活を待ってます。また来ますから、それまでに生活習慣だけでも少しは改めてください」
「おい」
ドアノブにかけた手が止まる。帰り際に声をかけられるのはこれが初めてだ。
「お前、何かあったのか?」
「――今さら、何もありませんよ」
ばたんと扉を閉める音が、少しでも冷たく聞こえればいいと思った。
712 :
3/3:2012/08/19(日) 20:45:07.50 ID:Ir8pOapN0
最後の段を降りきったところで血の気が引いた。僕は何を言おうとしたんだ?
体が震え、恐ろしくなって走り出す。空き缶の入った袋が、がらがらとがなりたてる。
危なかった。
危なかった。
本当に最低になるところだった。
僕はあの人や彼の、誰かの精神を受け継げるような立派な人間じゃない。
こんなにも弱いから、簡単に捕まってしまう。
赤信号でようやく足を止める。じわりと足元の影が広がった。
(あいつはお前に甘えてる。甘えてるくせに、どれだけ大切な存在かわかっていない。そうだろう?)
(俺のもとに来い。二代目。そうすればあいつは――)
黙れ!と一喝してもどこにも届かない。耳を塞いでも声は心の底から滲むように湧いてくる。
助けてください、ヒーロー。
あなたさえ隣にいてくれれば、僕はこの呪縛を振り切れるんだ。
うおおおおおおせつねええええええええ
元ヒーローにも現ヒーローにも萌えた
GJGJ!!
いいねいいね
GJ!!
この話もっと読みたい‥‥!
GJです!
716 :
風と木の名無しさん:2012/08/20(月) 13:58:42.03 ID:MxjpAGjl0
せつない
GJ!!
切ないけど面白かったGJ!
踏み台
負けるわけにはいかない勝負
幼なじみのあいつと再会したのは、なんの変哲もない、家具もない、監視カメラが四方にあるだけの、のっぺらぼうみたいな部屋の中だった。
一瞬で息が止まる。そんな再会。
負けるわけにはいかない勝負だった。負けた方には死が、生き延びた方には生が与えられる。それもまた、次の勝負へと送り込まれるだけの
生なのだけれども。だがそこでまた勝利を得られれば、その命は生き延びる。果ての無い次の勝負の時へと。
俺はもう、その繰り返しに疲れていた。気が狂いそうだった。涙だけはどうしても流れなかったけれど。
監視カメラの向こうには、この勝負の行く末に金を賭け、上質の酒を飲みながら愉しんでいる奴らがいる。
反吐が出そうだ。
わざと負けたなんて、ばれるわけにはいかない勝負だった。俺はうまくこなしたと思う。
床に膝を折った俺を見降ろして、どうして、とでも言いたそうに、泣きたそうに唇を震わせるお前がいる。
いいんだ。これでいい。俺はずっと待っていたんだ、この時を。
お前がその相手で俺は心底嬉しい。
監視カメラにはこちらの音声を拾う機能は付いていない。それは、観客がこのショウをさざめくように会話しながら愉しむためだ。
だから俺は言った。再会した瞬間に、お前へと告げる言葉は決めていたから。
左胸を、血に塗れた拳で強く二度叩く。
「この胸を貫け」
真っ直ぐに。ひたすらに。
あの頃も、そして今も言えないこの想いはずっと、俺の胸の中に閉じ込めてある。
この胸を、心臓を、お前の剣で刺し貫かれた時、俺は本当の勝負に勝てる気がするんだ。
優しすぎるお前の、永遠の贖罪の中で生き続けるという勝負に。
うわああああ切ねえええええええ
激しくGJ!
なんという殺し愛
こういう殺伐とした雰囲気大好きだGJ!!!!
まわし
まわし
まわします
まわし
まわり
ふっ……踏んでも……良いんだからな……
ベタだけど
730 :
1/2:2012/08/22(水) 16:30:06.56 ID:Cn5odn+50
(……飽きた…)
見覚えのある爆発シーンを目にしながら、瀬戸はソファに深くもたれた。擦れた合皮が耳元で短く声を上げる。
(わかってるさ悪いのは俺だ。後ろ暗いゲイがマンネリで辟易としてるだなんて、贅沢すぎる悩みだ)
画面を見たまま手元で人差し指を立てる。中指、薬指と立てて五まで数えたところで、片手では足りないことに気付き、もう一度親指を折った。
六年だ。
鈴井と、二人で過ごすようになって六年。
三年目には粗方のイベント事はやりつくしてしまったし、丸四年経った頃には傍にいることが当たり前になっていた。
それからは、焼き直しのような日々。いわゆるベタな恋人同士。
これが居心地なのだと、信頼できるパートナーという関係なのだと、そう思っていた。
思い込ませていた。自分に。
(鈴井は悪くない、安定してるだけだ、日曜の十時からレンタルのDVD…二人の趣味だったじゃないか)
自分の中でそれが過去形になっていることに、寒々しい違和感を覚えた。
きっとこのあと鈴井は、二本目を観る前に遅い朝食を作るだろう。いや、早い昼食か。どちらでもいいが。
そうしてなにが出てくるか知らないがそれはきっと食べ慣れた雰囲気の味で、自分は美味しいと感じるだろう、いつものように。
(飽きた、飽きたよ鈴井…なんでまた家なの。わかってるよ昼間から外出て手なんかつなげないもんねわかってんだよ、わかってんだけどさぁ…)
鈴井と別れてまた別の誰かと付き合っても、休日の過ごし方なんてさして変わらない。
そんなことも勿論わかっているのに、瀬戸はもし鈴井と付き合わなかったら、大学に入って鈴井に出会わなかったら、そんなことばかりを考えていた。
(ああ映画が頭に入ってこねえよ……とかいってテレビで何回も観たやつだけどさ。
知ってるよこれ、二十年くらい前のだろ。次は警官隊が突入してきて、でも間に合わなくてエレベーターが爆発するんだ、それで)
「瀬戸」
「え?」
突然の呼びかけに一瞬ぎくりとする。
「なに、鈴井」
言いながら瀬戸の頭では、ああこんな鈴井の顔も、見たことがあった、どこでだっけ?と、かすかな記憶が揺れていた。
731 :
730-2/2:2012/08/22(水) 16:32:45.41 ID:Cn5odn+50
視界の隅で、画面いっぱいに火柱があがる。
「愛してるよ。なにがあっても、僕が君を守る」
重なるはずもない英語と鈴井の声が重なって聞こえた。画面を見る。同じ言葉が字幕に出ていた。
(あ、思い出した…最初に二人で出かけた、リバイバルの…)
人もまばらな映画館で耳打ちをしてきた、六年前の鈴井だ。座席の影でそっと手を繋いだあの日だ。
押し寄せる記憶に瀬戸が呆けていると、鈴井が照れながら笑った。
「いやー、俺恥ずかしいことしたよな、はは。すげーベタなセリフだし」
「え、いや……鈴井は、かっこいいよ」
「なんだよそれ。あ、でも本気だからな。言ってることは嘘じゃないよ」
微笑みながら、鈴井は瀬戸の手を握った。つい先ほどまで憂鬱に六年を数えていた右手。
(そういやあの時、二人して顔赤くなっちゃって…エンディング終わるまで、外出られなかったっけ)
次々と蘇る思い出に、胸の辺りがこそばゆくなる。
「腹減ったな、どっか飯でも食いにいく?」
そう言って席を立った鈴井の手を、今度は瀬戸から握る。
「なんか作って。お前の飯、食いたい」
「おう、いいよ。じゃあ次のDVDセットしといて」
「うん」
まだまだ好きだ、飽きただなんて、馬鹿げた勘違いだ。
湧き上がる笑みを堪えきれずにいたが、リモコンを手にしたところで堪える必要もないことに気付いた。
鈴井の鼻歌と水の音が聞こえてきた。相変わらず、どこかずれたリズムだ。
エンドロールの途中でDVDを止める。
「鈴井、今度これ買おうか」
「えー?なにー?」
「なんでもねー」
映画のために閉め切っていたカーテンを、瀬戸は思い切りよく開けた。
萌えた。萌えすぎてちょっと泣いた!!
鈴井くんイケメンすぎます!!
すっごい萌えた。瀬戸かわいいよ瀬戸…!
これからも幸せに暮らしてね!
まわーし
ものすごく萌えー!
「え?」からの展開がすんばらしい!
まわし
まわし
まわし
古傷
足首の付け根に巻かれた包帯から垣間見える、痛々しい傷跡にそっと触れる。
琢磨は身体を強張らせ、ぐっと目を細めた。徹はその様子を眺めながら、苦虫を噛み潰したような顔を見せる。
「痛い?」
「痛くは、ないけど。お前に触れられると、熱くなる」
「……そっか」
白い羽根のような微笑だと、徹は思った。
この傷をつけたのは自分なのに、咎めようとしない彼の優しさは、極稀に徹を締め付ける。
いとおしげに傷がある部分をゆっくりと撫で、くちづける。
「んっ」
普段聞かせないような甘い声。
ふと、傷跡は他の部分よりも敏感なのだと言われたことを徹は思い出していた。
「この傷がある限り、ずっと傍におるから」
そう言って睨みつけるように、じっと傷跡を眺める。
すると頭上から琢磨がなあ、と声をかけてきた。顔をあげる。
「うん?」
「この傷跡、消せるんだって。手術で」
「そうなん?」
「うん、でもさ」
また軽やかな優しげな微笑。けれどもそこには悲哀の色が差し込んでいる。
こくり、と徹の喉仏が上下した。
「消さないで、いいかな?」
萌えたGJGJ
>傷跡は他の部分よりも敏感
またひとつ801トリビアを仕入れてしまったw
まわし
まわし
まわーし
まわし
まわまわし
まわし
え、いま踏んだ?ねー、いま踏んだー?
妖怪と天使
750 :
1/2:2012/08/25(土) 22:37:27.86 ID:nQ3s3WFX0
「帰ったぞー」
「おかえりなさい」
「食い物あったから持って帰ったぞ。お前が食べれるやつ。食え」
「いえ、私はしばらく食べなくても大丈夫ですから、どうぞ貴方が…」
「いいから食えって。変な遠慮すんな。ほら」
「……すみません。それではお言葉に甘えて」
「にしても面倒だよなあ、『供物』じゃないと体が受け付けないなんて」
「普段はコンスタントに食物を摂る必要などないのですが」
「ま、ケガしてるから仕方ねえだろ。食わないと治るもんも治らない」
「ですが本来は貴方へのお供え物なのに、頂いてしまって」
「気にすんな。俺は畜生あがりだから供物じゃなくても食える」
「今は何を召し上がっているのですか?」
「んー、山で採れる木の実とかだよ。本当は村の畑でも荒ら……いやいや
畑から少し恵んでもらう手もあるんだけどよ、あいつら社の掃除きちんとやりやがるし
たまに供物も持ってくるしな。護りこそすれ、祟るのはふぇあーじゃねえだろ」
「本当にすみません」
「いいってことよ。恩返しの御心がねえ奴は、この界隈じゃやっていけねえからな」
「恩返し、ですか」
「おう。あ、そういや恩返し有名人の中に鳥の娘っこが居るぞ。知らないか?」
「いえあの、確かに翼はありますが、私は鳥の化身ではないので……」
751 :
2/2:2012/08/25(土) 22:39:02.54 ID:nQ3s3WFX0
「そうなのか?まあ、とにかく向こう山のジジイ天狗の鉄拳喰らわなくて済んだのはお前のお陰だ。
だから恩返しだ。そのケガが治って親父さんとこ帰れるまで、きっちり俺が面倒みてやるからな!」
「ありがとうございます」
「おう。さあさ、食え食え」
「はい。それでは、いただきま……」
「(じー)」
「…………」
「(じーーーーーー)」
「……。あの」
「ん?なんだよ、だから俺に遠慮しないで食っていいんだぞ」
「いえあの……。そうだ、貴方さえよければ、半分こにしませんか?」
「半分こぉ?」
「はい。一人だけ食べるのは何だか私が寂しいので、一緒に食べて頂けると嬉しいのですが」
「……しっ、仕方ねえなあ。お前がそう言うなら食ってやるよ。あっ、でかい方がお前の分だからな」
「ええ、ありがとうございます。それでは改めて、いただきます」
「おー。いただきますっと」
(父なる神よ、お許しください。すぐにでも天上へ戻らねばならないのに
私は此処に少しでも長く居たいと思ってしまっています。でもどうか、もう少しだけ――)
ktkr!妖怪いい奴だよかわいいよ妖怪
ほのぼのしました。ありがとう!
和んだよGJGJ!ふぇあーにワロタw
ずっと二人で暮らしていけばいいよ
別館も投下GJ。サツバツ萌えた
可愛いw GJ
gj!!妖怪可愛いよ
まわし
この二人ほんわかするよGJ!
お踏みになって
好きと言えなくて
メインで関わった大きな仕事が終わった記念の打ち上げをした帰り道、俺は変に興奮していた。
そのせいで普段は行かないバーなどに立ち寄り、カウンターに座ってマスターとの会話を楽しんでいた。
そこに声をかけてきたのがケンジだ。
「久しぶりだな。誰か来る?」
驚いて返事ができずにいた俺にケンジは「だめだったか?」と苦笑いした。
その表情にハッとし、俺はようやく「久しぶり。座りなよ」と言えた。
礼を述べて座ると、ケンジは慣れた様子で注文した。どうやらマスターと顔見知りのようだ。
ケンジとは高校2年のクラス替えをきっかけに仲良くなった。
性格から部活から趣味から、ほとんど共通点のない二人だったのになぜか馬が合い、休みには結構な頻度でお互いの家に泊まったりもした。
でかい喧嘩も何回かしたが、ぶつかる度に仲が深まった。
結局その付き合いは大学卒業まで続いた。しかし就職をきっかけにいつしか連絡は途切れがちになり、やがて途絶えた。
だから本当に久しぶりにケンジと会ったのだ。
約十年の空白をものともせず、会話は弾んだ。
仕事の話題が大半だったが、程よく場が温まった頃、不意にケンジから「お前、結婚は?」と聞かれた。
「まだまだ仕事が恋人だな」
「昔からそればっかだな。部活という名の恋人とはいつ別れたんだ?」
ケンジは笑い声をこぼし、手元のグラスを空けた。
確かに俺は高校時代も大学時代も「部活が恋人だ」などと言っていたが、まさかそれをこいつが覚えているとはおもわなかった。
懐かしさと共にピリッと走った痛みを誤魔化すように俺もケンジに同じ質問をした。
奴はすぐには答えなかった。空のグラスに目をやるとマスターに向かって「ブルームーンを」と頼んだ。
「で、どうなんだよ?」
頬杖をついてこちらを向いたケンジの顔に朱が差したように見えた。
こいつは酔っても顔に出ないタイプだからちょっと心配になったが、すぐに戻ったからきっと照明の色によるものだろう。
「俺も今のとこは仕事が恋人」
ケンジがにこりと笑うのと同時にマスターがカクテルを差し出した。
「…綺麗だな」
「ああ。ブルームーンの美しさはカクテルの中でも一、二を争うよ」
ケンジの手の中ですみれ色の水面が揺れている。
奴の声が少し震えていたのに気づかないふりをした。
本当は全部知っている。俺の胸に走った痛みの正体も、ケンジが頼んだカクテルの意味も。
好きって言えなくてごめん。
まわし
まわし
まわし
まわすぞー
ブルームーンをぐぐってせつなくなったよ、存分に踏んでくれ
片想いの連鎖
770 :
1/2:2012/08/28(火) 21:11:57.00 ID:AMQtS+e/0
【鉛筆】
これまで鉛筆削りしか知らなかったが、あるときカッターナイフにその身を削られてからというもの
その鋭さに心を奪われてしまった。削り終わったらさっさと離れていった冷たささえも鉛筆の心をかき乱す。
しかし一方で鉛筆削りへの後ろめたさもある。不安定な心を反映してか、最近は仕事中に芯がよく折れている。
「あんなにされたの初めてで……痛かったけど、でも……また彼に会えたら僕はどうなるんだろう」
【カッターナイフ】
最近はよく組んで仕事をしているプラスチック定規のことが気にかかってしかたない。
なぜなら、自分のミスで彼の身を僅かに削ってしまうことがあるのだが、
その自分のつけた傷を見ながら、定規が微かに笑っているところを目撃してしまったから。
上記の理由から他の仕事は若干上の空だが、刃のキレは衰えていない。
「あんな傷がついたのは俺の所為だ。怒ってもいい筈なのに、なぜあいつは笑っている?」
【プラスチック定規】
30cm。自分のサイズを誇りに思っている反面、ただ一人筆箱に入れないことに疎外感を感じていた。
その疎外感はいつしか筆箱そのものを求める気持ちと変化。
削られてサイズが小さくなればいつか筆箱に入れるのかも、と身体についた傷を見て病んだことを考えたり
もはや本人でもよくわからない感情にその身をしならせている(意外と曲がる)。
「あの人に包まれたい。あの人と一緒になりたい。あの人の中はどんな風なんだろう」
771 :
2/2:2012/08/28(火) 21:12:38.68 ID:AMQtS+e/0
【筆箱】
誰でも受け入れる度量の大きさを持っている。内側から鉛筆の芯でつつかれてもニコニコしている。
ただ少々過保護気質で、特によく行方不明になる消しゴムのことをとても心配している。
ずっと自分の中に居ればいいのに、と考えてしまい、ハッとすることが増えた。
「彼、最近は丸っこくなってね、すぐどこかへ転がっていくんだ。まったく、世話が焼けるよ」
【消しゴム】
ひたすら鉛筆の後を追いかけている。鉛筆の仕事がまっとうされるのが一番。
ミスをフォローするために自分の身が削れていつか消えてなくなる運命でも、構わないと思っている。
最近はなぜか鉛筆の芯がよく折れるため、特に仕事が増えている。
「あの人のためならヒトハダ脱ぎますよ〜…って、最初の頃に比べて脱げる肌も減っちゃいましたけどね〜」
※※番外※※
【鉛筆削り】
机に固定されて、ひたすら鉛筆の帰りを待っている。
「あーあ、ヒマだなー。ヒマヒマ。早く鉛筆たち帰ってこねーかなー」
定規の30pで笑いかけて(意外と曲がる)で完全にやられたwww
すごい面白かったよGJ!
私も同じとこ笑ったw
切なかわいい感じで良かった。
擬人化で妄想したけどそのままありのままで絡んでくれた方が良いという事に気付かされたGJ
切ないながらもみんな可愛くてにやにやした
GJ!
鉛筆削りに不憫な当て馬の臭いを感じてならないw
GJ!
すばらしい萌えをありがとう!!
GJ!!!
消えゆく運命の消しゴムからまたさらなる展開が…!
カッターに削られてどんなに小さくなっていっても多分長さはかわらないであろう
プラスチック定規の行く末を心配しながら今日もまた踏まれてやんよ
鉛筆削り萌え
最初で最期の恋
和幸へ
手紙を書くのは初めてだね。
君に言いたい事があってペンをとらせてもらった。
長くなるが聞いて欲しい。
君を好きになったのは中学1年の夏だった。
夢も希望も持てなかった僕に君は生きる意味を教えてくれたんだよ。
君が笑うから馬鹿げた冗談を言うようになった。
君が怒るから不良の真似事をして吸っていたタバコをやめた。
君が泣くから生きたくないと言わなくなった。
君が喜ぶから色々な場所に案内した。
僕のすべてが君だったんだよ。
初めて愛しいと思えたのが同性で正直戸惑ったよ。
悩んだ挙げ句、君に気持ちをつたえたけど君も驚いて困っていたね。
でも僕を愛してくれた。
本当に感謝してるんだよ。
15歳までしか生きれないと医者に言われていた僕が5年も延命出来たのは君がいたからなんだ。
だからどうか泣かないで欲しい。
僕は幸せだよ。
君に恋をするために僕は生まれてきたんだと思ってるんだ。
だって今でもこんなにも君が恋しいから。
そしてそれが嬉しいから。
こんな僕に愛を教えてくれてありがとう。
最初で最後の恋をさせてくれてありがとう。
最後に我儘を言わせてくれないかい?
君は幸せになってくれ。
どうか、どうか、心から願うよ。
愛を込めて春樹より
>>780GJ! 乙! 切ないなぁ、でもそれがいい!
来世で幸せに結ばれることを願うよこの二人には。
最期、というワードは悲しいな…。2人の思い出がしあわせであるように。GJ
まわすよ
父親と同名の先制くらって萌えられなかったよ残念まわし。
あーあるあるまわし
786 :
風と木の名無しさん:2012/08/30(木) 17:16:01.35 ID:p2dOI99k0
まわし
787 :
風と木の名無しさん:2012/08/30(木) 17:54:10.80 ID:EaczC40U0
乙まわし
踏み台デスヨー
さよならの歌を歌う
最近ハマってるんだ。
彼がそう言う曲は、ここ2,3年ずっと、切ない別れの歌。
指摘したらきっと「別に関係ねーし」なんて答えしか返ってこない。
だけど俺は知っている。
歌に思いを込める、君の性格。
ずっと一緒にいたいのに。って歌にハマった次に。
だけどサヨナラしなきゃって歌をエンドレスリピート。
そして今は、バイバイって切なく歌う。
頑張って、頑張って言い聞かせて、その日を受け入れる。
君の気持ちが分かるから、悲しくなる。
ねぇ。ちょっと遠くなったって、サヨナラじゃないよって。
堪らなくなってそう言ったら、寂しそうに笑った。
知ってるよ。でも離れなきゃ。
ずっと一緒にはいられないよ。
ああ、その言葉を、笑顔で言うために。
君はどれだけの思いを、どれだけの涙を、
別れの歌に込めてきたの。
791 :
2:2012/08/30(木) 21:25:01.28 ID:aEfcbsVBi
だけど俺は止まれない。
ここにいるわけにはいかない。
ずっと目指してきた場所に行く為に、避けられない別れ。
俺はもっと君の近くに行きたいんだ。
物理的な距離じゃなくって、存在として。
みんなに認められるくらい、君の近くに行きたい。
それで、もっと本当の意味で君を支えたい。
いつも先を進んでる君を、いつか追い越して、引っ張っていきたい。
だから今は、その為に。
サヨナラの歌を歌おう。
笑って、歌おう。
GJ…歌ってるほうが悟ってる感が切ないなあ
まわし
今日はブルームーンまわし。
まわし
まわしますよー
まわってまわってまわってまわーるー
はじめてなんだ
思いっきり踏んでくれ
逃げる
逃げてくれればいいのに。
切々とそう思っていることを、きっと彼は知らない。
最初は憧れだった。
見た目も良くて性格も良く、仕事に対して真摯で。
自分もこういう人間になれたな、と思っていた。
賢一郎、と呼べば、くすぐったそうになんだよ、と返してくれる。
なあ、と声をかければ、んん? と緩やかに微笑んで見つめてくれる。
そんな笑顔が、そんな声が、俺だけに向けられればいいのに。
いつのまにか。本当にいつのまにか、そう、思っていた。
お前に気軽に触れる人が憎くてたまらない。
お前に気軽に声をかける人が憎くてたまらない。
憎いほどに愛しい。
「智昭?」
「え? あ、何?」
「眉間に皺寄ってる」
はは、と優しい笑顔。
ああやっぱりお前が好きだ。でも、この好きという気持ちが大きすぎて、怖いよ。
「賢一郎」
「んー?」
「……なんでもない」
「意味わかんない」
なあ、逃げてくれよ。
俺の重い重い愛が、溢れてお前を壊す前に。
賢一郎くんの雰囲気がとても好きです
そら惚れてまうやろー!だ
賢一郎逃げ…いや逃げなくてよし!GJGJ!
まわし
まわし
>>802 一応わざとじゃないかもしれないから指摘しとくけど
24時間経ってからまわしだよ
800 2012/09/01(土) 03:24:09.98
802 2012/09/02(日) 02:38:10.31
少し前も何人かいたな。微妙に24時間前なのにまわすやつ
スレ動いてなくてもルールはまもれよ
802は絡みで謝ってたよ
まわし
ぐるぐるまわす
mws
バターになるまでまわす
踏みたまえ!
武家×軽業師
むずかしかったなあ、残念まわし。
お流れかー、残念まわし
軽業師っていうと、どうも地獄八景を思い出す
あれの軽業師は攻っぽいけど…いや受でもおいしいか
同じくじごくのそうべえだw こっちは受っぽい
あとなめくじ長屋
センセー×マメゾーか
まーわし
まわし
809がなぜ武家と軽業師をチョイスしたのか知りたいぜまわし
まわすよ
たまには踏まれてみるか
女みたいに可愛い攻め
「涼さんって、優しいよね」
俺の目を覗き込むようにして、ヒカルは言う。その距離があまりに近いせいで、さらりとした前髪の先が額に触れてくすぐったい。
瞳に映った俺の表情さえ見て取れそうな近距離で、彼はにんまり笑って見せた。
「こんなんしても怒んないし。優しいなー惚れ直しちゃうなー」
「お前が可愛いからな」
「え、それって顔の方のこと?」
形のいい大きな目が、ぱちくりと悪戯っぽく瞬く。
俺の視界の九割以上を占めるヒカルの顔は、ああ、可愛いよ。顔は小さいわ、睫なんて俺の倍はありそうだわ、色は白いわ。手足も華奢で、背も俺とは頭一つ分違う。
だから本当は四肢に乗る体重なんて軽いくらいで、押し退けるのも逆に押し倒すのも、俺次第じゃいくらでもできるんだと――俺もヒカルも解っている。はずだ。
だから俺は首を少し持ち上げて、やつの頬に口付けを乗せる。
「……お前が愛しいからな」
言葉だって、言い直してやる。
途端に笑み崩れるヒカルの顔が、天使のように見えるのは、何も惚れた欲目ってだけでもないはずだ。
「涼さん、大好き。世界で一番好き」
白い頬に朱色を乗せて、恥ずかしげもなくそんな言葉を口にする。
そういう表情が、言葉が、一々俺の胸を打ち抜いてくれるから――本当に困ったもんだと、俺も静かに頬を緩ませた。
まわし
まわし
まわし
まわしでどすこい
まわし
そいやそいや
まわまわし
ふ、ふんでもいいんだからね。
攻めにべた惚れな無表情受け
830 :
1/2:2012/09/06(木) 11:42:31.32 ID:v1Ei4GV/0
酒を飲むのは好きだった。
垣間見える水原の本音がたまらなく愛しくて。
常にむすっとしてつまらなそうな、堅物を絵に描いたような水原が、ひょろ長い図体を納めようとしてソファでもぞもぞと転げるのを見るのが好きだった。
「水原、寝るならベッドに行けよ、使っていいから」
「んー…」
いつもそう、きっと今日もそう。このままソファで寝付いて寝違えて、明日にはすっかり首を痛めて一日を過ごす。
それでもいつもと変わらぬ、少し不機嫌そうな無表情のまま。
「水原、起きないとチューするよ」
普段なら怒られるような幼い言葉遣いにも、「あー」と呻いて応えただけだった。
「水原ぁー?」
肩を引いて無理矢理に頬に口付けると、「…ふへ」と小さな声が聞こえる。
「…なんだよそれー、かわいすぎるでしょー」
少し頭を冷やそうとテーブルに向き直る。
「食器下げるか」
つまみの乗っていた皿を重ね、グラスに手を伸ばす。ついでにまだ形の残っていた溶けかけの氷を口に含んだところで、後ろから耳慣れない鈍い音がした。
「どうしたー?っておい!」
振り向くと水原は見事にソファから落ちていた。
別段異常はないようで安心する。
「お前なぁ」
近付くと、足首の辺りをそっと掴まれた。
「浅井くん、どこ行くの…?」
「え」
驚いた。
そんな呼び方をされるのは知り合ってすぐの頃だけだったし、なにより水原がこんなことを言うだなんて信じられなかった。
あんなに切なそうな顔で名前を呼んで。
「どこってお前、」
顔がにやける。むずむずと嬉しさがこみ上げてくる。
俺は手にしていた食器をすぐにテーブルへ戻して水原に覆いかぶさった。
「水原、チューしていい?」
「え、なに、浅井くん?」
言いながら水原は僕の頬を包み込み、そのまま首に手を添えた。
ああ可愛い。可愛い可愛い可愛い!
ああもう水原、僕はもう死んでもいい。
何度か唇を啄ばむと、合間に水原が「浅井くん」と俺を呼んだ。
知らなかった、こんなに愛されていただなんて。
贅沢を言えば問題の無い日々にどこか不安や不満さえ感じていた。
だから家に誘ったのだ。いつもより少し大目の酒を買い込んで。
少しばかり乱れて可愛い顔をしてくれてもいいじゃないか、バチは当たらないじゃないかと。
それがこうも素晴らしいものが見られるとは。
831 :
830-2/2:2012/09/06(木) 11:43:14.55 ID:v1Ei4GV/0
「浅井くん」
開いた口に齧り付く。口に含んでいた氷のせいか、水原の舌が恥ずかしいほどに熱く感じる。
まだ微かに残っていた氷の粒が、意図せずするりと水原の口へ移る。
気がつくと僕は、床に頭を打ち付けていた。
先ほどまで見ていたはずの景色は一変し、白い天井が目に飛び込んでくる。遅れて痛み。
「いっ…!?」
「なにしてくれてんだ、浅井」
顔を上げるのが躊躇われる程度の威圧感でもって、水原はソファにどっかりと腰を下ろした。
視界の端でこれでもかと口を拭っているのがわかる。
「いい度胸だなお前」
「水原…ごめん」
だってお前が。そんな情けない言葉で反論しようと起き上がると、抜群のタイミングで水原に顔を踏まれた。これは相当怒っている。
首を傾け、足の横から恐る恐る顔色を伺う。
「もうお前んちには来ないからな」
そう言って眠りを覚ました元凶であろう氷をガリガリと噛み砕いている。見慣れた無表情、だが耳が真っ赤になっている。
「水原ぁ!」
たまらず飛びつくと、今度は小さく「うるせーな」と答えるだけだった。抱きしめても嫌がる素振りはない。
「水原、好きだよ水原」
耳元へ囁くと、「ふ」と短く照れた笑いが聞こえた。「俺もだよ」と応える水原は、一体どんな顔をしているのか。
時計を見るとまだ23時。
僕はもう一度強く、水原を抱きしめた。
酔っぱらい万歳!
萌えたよちくしょう GJ!
乙です!
萌えたー!
乙でしたー
ベタ惚れかわいいな
まわし
まわし
ぐるっとまわす
酔っ払いながら踏んでください!
お前の方がかわいいよ
ぎゅう、と正面から抱きつかれ、俺はのけぞった。
「ゆーすけ君マジかわいい」
抱き潰すつもりかと思うほどにぎゅうぎゅうと締められる。痛い痛い。マジで痛い。
「あっ、ご、ごめんね」
抗議の声を上げればあっさりと腕は離れていった。
それでも顔は近いままで、その表情はといえばまるで飼い主に叱られた犬を連想させる、哀れっぽい感じのものだ。
「痛えよ」
「うん……ごめんね、ゆーすけ君」
幼馴染みのコイツは、同い年にも関わらず俺より20cmも背が高い。
どこで差がついたのか分からないが、多分、遺伝だろう。
そういう事にでもしておかないと理不尽な怒りがふつふつとこう、頭を擡げてくるので仕方ない。
なんで俺はこいつより背が高くならなかったんだ、と。
「分かってんならいい」
「……うん!」
ほら、と腕を広げてやると、迷うことなく飛び込んでくる。
こっちがチビだから可愛いとか言ってんだろうなとは思うが、俺からすればお前の方がよっぽどかわいいよ、幸介。
まわわわ
>>841 24時間まとうよ
デカワンコがチビに甘えている姿思い浮かべて萌えた
20cm差とか圧倒的じゃないですか
かわいい
844 :
809:2012/09/08(土) 06:13:55.44 ID:DhVIcQKn0
>>840 微笑ましい二人で可愛かったよーGJ!
>>816 自分809だけど、
>>812-813の言ってる話を日本/むか/しばなしみたいな番組で見たのでリクしました
お流れになっちゃったのは残念だったけど
可愛い可愛いGJ
>>844 このスレ二次は禁止だからそういうリクはよくない
内心で思ってやるのは止められないけど少なくともスレで公言するべきじゃないよね
というか0以外に投下があるのに無視して「お流れで残念」ェ…
こーすけゆーすけって漫才師みたいw
847 :
809:2012/09/08(土) 08:32:25.71 ID:DhVIcQKn0
>>845 スレのルールに背くこと言って不快にさせてしまってごめん
0以外の方はチェックしてなかった
名無しに戻りがてら見させてもらってくるよ
踏みます?
高額賞金首と賞金稼ぎ
850 :
1/3:2012/09/08(土) 23:57:26.92 ID:beLnaWtl0
その世界は全てにおいて貧しかった。
警備隊が腐敗、自警団が役立たずの代名詞として謗られる世で、
唯一発展を遂げたのがハンターギルドと呼ばれる組織だった。
どんな軽犯罪でも、どんな貧乏人でも、報酬らしきものを用意すれば誰でも憎い相手を賞金首として手配できる。
ギルドに登録されたハンターが、その報酬のために人を狩る。
依頼者とハンターの間に立つ、情報を統括する中継ぎ人として、それは存在していた。
「旦那ー」
「………………」
「腹減ったぁー。ひもじいよ、旦那ぁ」
「…………うるさい」
体を引きずるようにだらだらと歩いている男に力のこもらない苛立ちをぶつける。
もう数日、何も食べないまま歩き続けていた。
果てしない荒野の中、思い出したようにぽつぽつと点在する町までまだ距離がある。
「やばいよ旦那。今度こそ年貢の納め時かもしれねえ。もし俺が死んだらだな……」
これだけ騒ぎ立てられるなら、なんだかんだで余力がありそうだ。
最初に、仏心を出したのは失敗だったかもしれない。何度したかわからない後悔を繰り返す。
851 :
2/3:2012/09/08(土) 23:58:04.83 ID:beLnaWtl0
こいつと最初に出会ったのは、ここと同じような荒野の真っただ中だった。
骨と皮に、辛うじて肉がくっついてるような、そんな乾ききった風体で倒れ伏していた。
まだ死んで間もないかもしれないな――。一瞬の黙祷の後立ち去ろうとして、その足首を掴まれた。
あまりのことに驚いて振り向くと、ぎろりと見上げる目とかち合った。
俺を見据えたままなんの動きも見せないので、最後の力を振り絞って死んでしまったかと思った。
ただ、命の光は瞳の中でぎらぎらと燃えている。
当時を心の中で振り返っても何故そんな真似をしようと思ったのかは自分でもわからない。
これで生きるか死ぬかはこいつ次第だと、なけなしの水と食料を置いて、その場を立ち去った。
それから随分と後、徒党を組んだごろつきに一人立ち向かう男に助太刀をした。
これで借り3つになっちまったな、と言う男の顔は紛れもなくかつての行き倒れのものだった。
驚く俺を尻目に奴は、なあ、俺あんたのこと知ってるぜと心底楽しそうに笑いかけてきた。
奴は多くのことを俺に話した。
自分はちんけな賞金稼ぎであること。こいつらはギルドから手配のかかった賞金首だということ。
俺がどれだけ多くの奴らに首を狙われているかということ。
そうした愚にもつかないことを一方的にまくし立てるだけで、
俺の素性を知ってるにも関わらず一向にギルドに突き出す気配も無く戸惑った。
「旦那は俺の非常食よ。借りもあるし、本当に食うもんに困ったら遠慮なく金にさせてもらうわ」
そう言ってへらへら笑う奴の真意が見えず、どうにも距離感を掴みかねた。
以来、ずるずると付きまとわれる形で二人旅を続けている。
852 :
3/3:2012/09/08(土) 23:58:43.55 ID:beLnaWtl0
……今度こそ捨てていってやろうか。
頭の中で物騒な思いが渦巻くも、もうこいつを撒くだけの気力は湧いてこない。
同行者はまだスピーカーのように空腹を訴えている。ため息を一つついて、荷物袋から乾燥食を取り出した。
「食え」
差し出すと、虚を衝かれた顔をして固まった。
「これが本当の非常食だ。覚えておけ」
ぽかんとした間抜け面。その様を見て、少しだけ胸がすいた。
「へへへ……。やっぱ旦那は優しいなぁ。
もう借りを増やすわけにはいかねえから、これはいいや。
――なあ、一体あんたは何をしでかしたんだ?」
背中が冷える思いがした。
まさかこんなタイミングで聞かれるとは思わなかった。
「あんたみたいにとんでもない懸賞金がかかってる奴は、
デカい犯罪を繰り返して大勢に訴えられるか、――権力者に目をつけられるか。どっちかだ。
なあ教えろよ、何故だ? もし俺が――」
「……じゃあお前は、何で少額専門のバウンティハンターなんてしてるんだ、と聞かれて答えられるのか?」
不意打ちをくらった苛立ち紛れに、問い返す。
一緒に旅をして分かったがこいつは決して腕が悪いとか、頭の回転が遅いというわけではない。
獲物さえ選べば、日々の糧を得られるくらいの生活ができるだろう。
なのに、こいつが狙うのは少額、というどころか、はした金だ。
中には報酬に見合わないほどの危険な犯罪者もいて、ピンチに付き合わされることも少なくない。
割に合わない。実入りが少ない。誰も選ばないような仕事ばかりだった。
「旦那ぁ」
今までハイになって喋り倒していた笑い顔は、どこぞへと消え失せていた。
「腹減った」
「そうか」
それからは二人黙々と歩いた。
未だに俺は、隣に立つこいつとの距離を掴めないでいる。
旦那呼びって良いよね…萌えるよね…
続き気になるし凄い面白かったよGJ!
続きは…続きはどこだああ!過去今未来の彼等の、全てが気になる
GJ!
二人のことがもっと知りたい!
面白かったですGJ!
うおおお!!そこで切るか!!そこで切るのか!!
続きが気になって仕方ない!
面白かった
踏み台
軽薄な大阪弁受け
860 :
1/2:2012/09/10(月) 00:05:10.52 ID:55TD8kCb0
午後11時過ぎ。その男は路地裏のポリバケツの影に隠れるようにして座っていた。
座っていたというか、転がっていたというか。
「何をしてるんだ」
見下ろしながら問うと、男は顔を上げ眩しそうに目を細め、右手をひらひらと振った。
「あれ。新堂さんや。久しぶり。こんばんは」
呑気に挨拶を口にしながら、少しだけ身体を起こしている。動きが妙に緩慢だった。
奇遇やね、などと嘯くので「奇遇だな」と返してやる。
この場所は俺の家から50メートルも離れていないので奇遇も何も無いのだが、敢えて触れない。
「何をしている。散歩か」
もう一度問えば、男はにやりと笑った。
「かくれんぼや」
「へえ。鬼は」
「怖いおっさんが七、八人。いやマジでな、ほんま鬼やであれ」
冗談めかした口調だったが、嘘ではなさそうだ。
よく見れば唇の端が切れている。暗さの所為で一目では分からなかったが、目元に痣も出来ている。
どうせまたロクでもない連中に関わってトラブルに巻き込まれたか、
自身がトラブルを引き起こしたのだろう。察してため息をつく。
男は軽い調子でつらつらと喋り続けている。
「そのおっさんら、最初は二人やったのに追ってくるうちにだんだん増えていくんや。怖ない?」
「ふざけたことを言えるような状況なのか」
「ふざけてへんよ」
本当にどんどん増えるのだと、緊張感の欠片もない口調で笑う。
笑う。
本当にこの男は、いつでもどこでもへらへらと笑っている。
「まったくお前は……」
俺はもう一度ため息をついてから屈みこみ、彼の右腕を掴んで引き上げる。
「立てるか。怪我の手当てくらいならしてやる」
駅からこの場所に至るまでの道程を思い出してみるが、特別、目に付く人間はいなかった。
一体どこからかくれんぼをスタートしたのかは知らないが
恐らくまだこの辺りに『鬼』は来ていないのだろう。
861 :
2/2:2012/09/10(月) 00:07:16.67 ID:ApQtNSrw0
ならばこんなバケツの陰に隠れているよりは、今の内に移動した方がいくらか安全だ。
そう判断した上での提案だったのだが、
「……ええよ」
返って来たのは了解の意ではなく。男はへたり込んだまま立ち上がろうとしない。
「また新堂さんに迷惑かけるもん」
「ヒトの家の目と鼻先で座り込んでおいて今更迷惑もクソもあるか。お前そんな殊勝な人間じゃないだろ」
「えぇー。酷いなあ。傷つくわ」
そう言いながらも顔は薄く笑ったまま。
まるで笑顔以外を他人に見せる事は自分の弱みを見せることと同義で
笑顔以外を見せたら最後、即つけ込まれるとでも思っているかのようだ。
または単純に、自分は笑うのをやめたら死ぬとでも信じているか。
一度だけ共にしたベッドの中ですらこの男はずっと笑みを浮かべていて、寝顔の一つも俺に見せなかった。
「いいからさっさと立て」
このままここでグダグダと話していて連中に見つかって一緒に巻き込まれる方が迷惑だ、
そう言葉を投げると、ようやく男は立ち上がった……と思ったら
すぐ大きくよろけてビルの壁に背中をぶつけている。足元がおぼついていない。
眉を顰める俺に、彼は誤魔化すように笑う。
「へへへ、実は酔っ払いやねん」
「…………」
黙って右腕を引いて男の身体を引き寄せた。抵抗は無く、彼はそのまま自分の左隣に収まる。
しかしすぐまたふらつくので腰に手を回して支えてやった。
「行くぞ」
ただそれだけ言って歩き出す。
(酔っ払ってる、ね。それにしては……)
気になったが詳しく訊ねるのは今はやめておく。あとでいくらでも問いただせばいい。
素直に口を割るとも思えないが。
家にこの男をあげるのはいつ振りだったかと、俺は頭の隅で思い返していた。
>>860 うわー!凄い萌えたよGJGJGJ!!!本当に萌えた!この先を想像せずにはいられない感じ
関西弁って
>>270受みたいなかわいこちゃん系から
>>860受みたいな胡散臭い系まで幅広く表現出来て面白いね
とにかくGJ!
腐れ縁みたいな感じがすごい萌える
考えの読めない軽薄と大阪弁って相性いいなーGJ
考えてたけどしっくりこなくて自己ボツ
お流れかなーなんて思っていたら
素敵な*0が投下されていた
GJでしたー!
かっこいいし受が軽薄かつ可愛い
萌えましたひゃっほーッ!GJ!
これも前後が気になる系だなー!自由に妄想するけど!
おもしろいし萌えました!GJ!
まわし
踏まれますね
潔癖症だった攻め
「お前がはじめてなんだよ。家の中まで入った同業者って」
家に招かれて、リビングまでの少しの距離を移動している途中で、ぽつりとそうこぼされた。
何でも前野曰く、他人にトイレを使われたりするのが嫌なんだそうだ。
へえ、と相槌を打って、右手で座るよう促された場所に着席する。
「茶いれてくる」
「あ、いいのに別に」
「うっせー遠慮すんな! 緑茶でいい?」
「なんだよそれ、じゃあお願いします」
妙なツンデレらしき反応に苦笑で返すと、前野は満足げな表情を見せてキッチンに消えていく。
思わず部屋を探ってしまいそうな視線をどうにかおさえ込んで、彼の帰還を待った。
「そういや前野さー」
「なにー?」
「お前、潔癖症なの?」
「あー、ちょっとあるかもねー。ぶっちゃけ他人に自分のもの触られるのあんまり好きじゃない」
あらかじめ用意してあったのか、1分ほどで彼が戻ってくる。
俺の目の前に湯飲みを置いて、そのまま俺の正面に腰を落としつつ、飲め、と無言で促してきた。
彼の指示に従い、ずっ、と音を立ててお茶を飲む。いれたてだからだろう、熱い。
あっちーな、と思いつつ飲んでいると、じっと見つめてくる視線を感じ、顔をあげる。
すると前野は目をそらすこともせず、俺に穴があいてしまうんじゃないかというレベルで視線をよこしてきた。
「何だよ」
「だからかもしれない」
「何が?」
「だから、お前が他人に触れられるの見ると、すげー嫉妬しちゃうのかも。汚い手で触るなーっつって」
「俺はものじゃありませんー」
「茶化すなよ」
誤魔化しの一言であったのを容易に見抜かれ、彼のなまめかしい低音がずしん、とのしかかってくる。
連投規制?支援
ていうか考えながら打ってんだろ
細い、下手したら女性みたいに綺麗な指先はいつもより力強く思えた。
それが俺の頬に伸びてきて、ゆっくりと肌をなで上げる。
ぐっと目を細めると、呼応するように前野は微笑んだ。
「お前は俺のだから。簡単に他の奴に触られないでね」
もう終わり?
投下するなら
>>1読め
>全部書き上がってから投下が原則。
あと細切れに投下するなら通し番号つけて貰えないとどこで終わりかわからなくて皆困るから通し番号付けて欲しい
さて、ついでに踏まれていきますよ
ワンコ攻め×ヤンデレ受け
「ほげええええ!諏訪ちゃん!?どうしたのその包帯!」
「……階段から落ちた」
「今度は階段!?先週は原付と衝突で、その前は草野球のホームランボールが直撃だったよね!?」
「…………」
「諏訪ちゃん運なさ過ぎだよー!お払いとか行った方がいいよぉ…」
「…大丈夫だから…いつものおまじないして」
「あ、うん。じゃあペロペロするから包帯とって?」
「ん…」
「うわぁ!痣だらけだぁ…痛そう」
「ん…だから早くおまじない…」
「わかった!」
「……っ!…んっ…」
「あ!ゴメン!痛かった?」
「…平気。だからもっとして…」
「え?あ、うん」
「これで全部終わったかな?大丈夫?痛くない?痛くない?」
「ん…アキのおまじないのおかげで早く治りそう」
「よかったー!あ!あんね!来週の日曜に竜さんたちと一緒に残暑見舞いBBQやるんだけど来る?」
「……ん」
「じゃあ伝えとくね!15時に高木橋に集合で、そのまま河川敷でBBQだから!」
「ん」
「それまでに怪我治しといてねー!」
「…………」
(川…もし溺れたら…アキ、人工呼吸してくれるかな…)
なんとか症候群か
ヤンデレこわいよGJ
ワンコとヤンデレ、意外と相性良いなw
GJでした!
頑丈な受けだなwGJ
うわああめっちゃかわいい!
GJ!GJ!
ぺろぺろ!!
アキ的には「舐めときゃ治る」の延長のつもりなのかなw
意外な相性の良さにびっくりですwGJ!
ツッコミ不在のぼけコンビにも見えるw
ヤンデレでほのぼのとか初めてだwヤンが少しずつ取れて本当の温かいカップルになれたらいいな。gj!!
踏まれようか?
平凡攻×変人受
僕には変わった友人がいる。
彼は周囲の人が興味を持つことに一切関心を持たないで、周囲の人がどうでもいいと思っていることにのめりこんでいるんだ。
3年前には本と睨めっこしながら僕と自分のマフラーを編んでくれた。
ついでに手袋と耳あてと帽子も作ってくれた。
それは別にいいんだ。温かかったし嬉しかったし。
けれども彼はそれを全部犬で作ったんだ!
まあ、犬と言っても皮を剥いだわけじゃないんだけどね。
ブラッシングして溜まった犬の毛を集めていた彼はネットで偶然見つけた犬の毛でセーターを編んだ人を見てコレだ! と思ったらしい。
毛を洗って、梳いて、紡ぎ車をドイツから輸入し――この異様な熱意はなんなんだ!!――毛糸にしてから編んだらしい。
普通に買えばいいじゃん。
マフラーとか手袋とか耳あてとか帽子を合計した金額より紡ぎ車1台のほうが絶対高いよ?
2年前には絵本を読んで巨大カステラを作ろう! なんていきなり言い出すし。
そのためには大きなフライパンが必要だとか言い出してネットを隅々まで見て、一緒にいろんなスーパー巡らされて……結局見つからなかったけど。
次の日筋肉痛ヤバかったんだよ?
僕は君と違ってそう体力ないし……いや、君に劣ってるのは体力だけじゃないけどさ。
さすがの彼も諦めるだろうって僕は首をまわして足や腕の筋肉をもみながら思ってたんだ。
そしたら君巨大フライパンを手作りしようだって!? 狂ってるよ。
しかもそれを実現させるなんて……世界が狂ってるよ。おかしいよ。カステラおいしかったけど。
でもさ業務用スーパー使っても結構痛い出費だったよね。
僕等じゃ食べ切れなくてどうしようか途方にくれたよね。おかげで一週間朝昼晩たっぷりのカステラだったよ。
1年前には足つぼだよ。
彼の故郷に帰って、温泉浸かった後マッサージ受けて足の裏しかいじってないのに全身回復なんてすごい! とか言い始めたし。
本読んで独学で学んで僕の足の裏でよく試された。
その試し方が酷いもんで、僕が宿題やってようとゲームしてようと構わず足首つかんで逃げられないようにしたよね。
たしかに気持ちよかったけどもうちょっとTPO考えようよ。
止めろって言ったら拗ねるし、別にされるのが嫌だってわけじゃなくて時と場を考えろって言ってるの。
さすがに食事中にされたときは怒ったけどね。
で今年は僕とのキスに夢中。
どうして何度もそんなことしてくるのか理解できないし、僕にしてくるのに他の人にしようとしないのに理解できない。
しかも僕が他の友達にキスしようとするとすごく怒る。
あいさつするだけだよ? って言うと俺だけにしろ! って言ってくる。
わかったよって言ってキスすると赤くなって黙る。
彼は変人でシャイでやきもち焼きな僕の友人だ。
キスが恥ずかしいって感情は理解できないけどそれは文化の違いだから仕方ない。
僕は彼の編んだマフラーと手袋と耳あてと帽子を身につけてカステラケーキを片手に彼の家に向かう。
今日はクリスマスだ。
めっちゃかわいいw萌えました! GGJ
外国人×日本人なのかなあ
どっちも可愛いけど、攻めの鈍感さが可愛いww
GJ!
変な人可愛いw天然ぽいな
受けは攻めのペースに巻き込まれて
気がついたら押し倒されればいいよ
受け攻め逆じゃね
ゲイの自覚から超越しちゃってんだなー。こういうタイプ好きだわー
友人×僕で問題ないじゃないですかー!
これは可愛いw
たしかに受け攻め逆のような気がした
が、ほのぼの天然超萌えますたGJGJ!!!
踏まれようではないか
ドMな主に逆調教される従
900 :
1/2:2012/09/13(木) 17:07:15.19 ID:EjgYe1TE0
暴力描写注意。
ドMな主に逆調教される従
セックスが苦痛で仕方ない。そう思ったのは初めてだった。
割とあらゆることの敷居は低い方だった。
だから親の借金のカタに使用人にされようと、そこの同い年の坊ちゃんに無理難題言われてコキ使われようと、さして苦痛ではなかった。僕は器用だったから。
外の世界を知らないことにも不満はなかったし、今じゃ顔も忘れた両親のことなどもっとどうでもいい。
そんなことに思いを馳せるより、冬の暖炉に炭をくべたり、夏にクソ坊ちゃんを仰いでいることの方がよほど意味があると思えた。
一生ここで、自分のできる限りのことを果たして生きようと、そう思っていたのに。
先週金曜日、20時17分、旦那様と奥様は会食でお出掛けに。お嬢様は海を飛び越えラムBBQに。
そして借金のカタ系男子である僕の目の前には、どんぶらこどんぶらこと、それは見事な桃に似た、お尻が白く揺れていたのです。
「っあん、春川っ、もっとぶって!」
「うるっさいこのクソガキ!」
嗚呼お父さんお母さん。借金のカタとは、かくも性的なことが付きまとうのでしょうか。お金って高いんですね。
「春川っ、春川ぁ!ねえ背中も、背中もぶってよお!ムチでぶっ」
パァン!
「クソガキにはムチももったいない。平手で十分でしょう」
「春川ぁ!好き、超好きマジたまんないぃっ」
苦痛だ。
吊るされたコイツの体がギシギシと左右に揺れて、それはなんだかうざったい羽虫のようにも見えた。
なんてこった。分不相応にも、友情まがいなものを感じ始めていたのに。
お前とは兄弟みたいなものだからと、その言葉を宝物にしていたのに。
「…クソ、」
「?ねぇもう終わり?俺全然たんないよ、春川、ね……あっ!もしかして!」
「は?」
「放置プレイだぁ、ぁ〜、これが噂の放置プレイ…ぁあ…」
901 :
900-2/2:2012/09/13(木) 17:08:03.53 ID:EjgYe1TE0
暴力描写注意。
うっとりとした眼差しも、この場限りの馬鹿みたいな喋り方も、本当にイライラする。
出来れば今すぐにでも、こいつの右頬と僕の拳をちょっと過激にこんにちはさせたいぐらい。
「春川の放置プレイ……イイか、も゙っ!?っえ゙ほっ、え゙っ」
気付くと拳の代わりなのか、僕の右膝がぶら下がったこいつの体にめり込んでいた。割と酷い感じに。
僕の腿に胃液なのかよくわからないものが飛び散る。旦那様の仕立ててくださったスーツ。
「クソガキ」
自分の呟いたそれがスイッチになるように、僕は彼を痛めつけた。
教えられたとおり、すぐには見つからない胴体ばかりを。
息つく暇も、嬌声を上げる暇もなく。蹴って、殴って、蹴って蹴って殴って。
どうやって部屋に戻ったのか。昨夜のことは夢だったのか。
気付くと自分の部屋にいた。これといった装飾のない部屋。落ち着くつくりだ。
いつものように支度を終え、クソ坊ちゃんを起こし朝食の時間になった。
昨夜の会食は実りの多いものだったらしく、旦那様はいつにもまして上機嫌だった。
「昨日はおつかれさまでした、お父さん」
にこやかに言う坊ちゃんを見ると、珍しく自ら野菜を口にした。
そうして昔に教えたように、野菜、肉、野菜野菜肉。
僕の視線に気付いたのか、坊ちゃんが、ニヤリと笑って呟いた。
「今朝のボクは機嫌がいいからな、見てろ、野菜も平気なんだ」
野菜、野菜、野菜、肉野菜肉。
蹴って、蹴って、蹴って、殴って蹴って殴って。
「お父さん、今夜はご予定は?」
「今夜も母さんと出掛けるよ。春川に迷惑をかけるなよ」
「わかってますよ、お気をつけて」
「春川、よろしく頼むぞ」
「はい、もちろん…」
ギクリとしながら横目で見た。
肉、野菜野菜、肉肉肉肉。
肉、肉。
「坊ちゃん、野菜も召し上がってください」
「ん?食うよ、お前が言うならな」
おわり?
ちゃんとナンバリングしてあるし、話的にもおちついてるじゃん
暴力描写って苦手なので読まないでおこうと思ってたけど
そこまでの描写じゃなくて良かった
好み別れるかもしれないけどGJでした
乙
暴力表現そのものより
友達だって思ってたのに、兄弟みたいって言葉を大切にしまっておいたのにとか現状にショック受けている様子とか
主人には旦那様ってあたり、うざったい羽虫やクソ坊ちゃんみたいな心底相手を軽蔑している感じがして衝撃だった
これも調教の結果なんだろうなぁ
あと何気に坊ちゃんの名前が出てこないのね
905 :
風と木の名無しさん:2012/09/14(金) 14:25:32.08 ID:jPgy+CHV0
で
乙!萌えたよ
ほんのりじめっとしてて好きだ
*9も*0もGJでした
まわし
踏んでいいよ
本当にあった怖い話
910 :
1/3:2012/09/14(金) 20:42:06.58 ID:rw2HC5b20
鉄矢は、学生寮で俺の隣部屋に住んでいるクラスメートだ。
背がひょろりと高くて、その名の通り鉄のように冷徹で何事にも動じない、つまらない男。
暗くて友達もいないくせして無駄にイケメンなので、女子からは「クールでかっこいい」だとモテているところも気に食わない。
このむかつく野郎の鼻っ柱を折りたくて俺は何かとこいつにちょっかいを出しているのだが、俺が何を言っても何をしても、未だにこいつの鉄仮面を引っぺがすことは出来なかった。
だが、今夜こそは、奴の情けない悲鳴を聞けるに違いない。
今日もいつものように自分の部屋に鉄矢を呼び出した。
俺は、こいつの弱点になりそうな物を思いつくたびに、鉄矢を部屋に呼び立てるのだ。
ホラー映画とか、高難易度の格ゲーとか、学校で出た難しい宿題とか、変な味のするジュースとか…
だが、こいつは俺が何を用意してもそつなくこなしやがる。
この間一緒にホラー映画を見た時だって、逆に俺の方がびびってしまって「今日は一緒に寝てくれ!」と半泣きで懇願してしまった。あんな醜態は二度と晒すもんか。
「……今日は、何の用だ」
鉄矢は相変わらずのしかめっ面をしている。
どうせ、いつもの用に何されてもへっちゃらだと思っているのだろう。だが、今日の俺は一味違うぜ。なにせ…
「俺の身に実際に起きた、恐怖体験の話だ。」
いや、正確には『起きている』と言った方が正しい。現在進行形なのだ。恐怖なう。
それも今まさに、俺達がいるこの部屋で起きていることだ。
今この瞬間ここにいて、さらに、隣に住んでいるお前にとっては他人事で済ませられる話じゃない。
「前置きはいいから、とっとと聞かせろ」
「なっ…!」
何たる余裕な態度!
その気だるそうな様は、このくだらない茶番を終わらせて早く帰りたいとでも言いたげだ。
いいだろう。しかと聞きやがれ。ここ最近俺の身に起きている不可思議な出来事を―――
911 :
2/3:2012/09/14(金) 20:43:32.95 ID:rw2HC5b20
〜恐怖体験その1『閉まっている窓』〜
俺は正直言っておっちょこちょいだ。出掛ける時、ドアの施錠はしても窓を閉め忘れるなんてことしょっちゅうだ。
だがここ最近はバッチリ閉められているのだ。自分で「忘れた」と確信した日でさえも。
変に思った俺は、わざと部屋の窓を全開にして出掛けてみた。
だが、帰ってくる頃にはやはり窓はきちんと閉められているのだ。
〜恐怖体験その2『家政婦の霊?』〜
俺は正直言ってズボラで不衛生だ。片付けるのが面倒くさくて、ゴミをそのままにして部屋から異臭が…なんてことしょっちゅうだ。
だがここ最近は気付けばゴミが片付いている。部屋に脱ぎ散らかした服なんかも、きちんと洗濯までされていた。
ゴミはきちんと分別までされており、燃えるゴミの前日には玄関に燃えるゴミの入った袋が置かれている有様だ。
害はないどころか助かってるのだが、不気味でしょうがない。
〜恐怖体験その3『消える下着』〜
これが極めつけに怖い話だ。さっきも言った通り、服が勝手に洗濯されてきちんとたたんでしまってある事なんてしょっちゅうなのだが、
何故か下着…そう、俺の数あるパンツ達が度々消えるのだ!よりすぐりの勝負パンツから、母ちゃんが送ってきた謎のプリント入りパンツまで。
それも、ただ消えるだけじゃない、彼らは見事なローテーションによって再び俺の手に戻ってくるのだ。
一昨日はコレ、昨日はコレ、今日はコレ……といった具合に、バランスよく消えては戻るパンツ達。
ちなみに今日はお気に入りで長いこと使っている黒いボクサーがシフト担当らしい。
「どーだ!怖かろう!なんだったら今日は俺ん部屋に泊めてやってもいいんだぜ!?」
言いながら、鉄矢の顔を覗き見る。どうせいつもの鉄仮面なんだろうが―――
「て、鉄矢…サン…?」
「……ッ!」
驚くことに、鉄矢の顔は真っ青だった。冷や汗をダラダラかいていて、目頭には涙をためている。
待て待て。確かに怖がらせるために話したし、実体験ではあるのだが、ここまで効果があるだなんて思いもしなかった。
俺は鉄矢の仮面を剥がせたことを素直に喜べずにいた。だって、あからさまに怪しい。
「どうしたんだよ、お前……あっ!?」
鉄矢を問いただそうと彼の両肩に手を置いてがくがく揺さぶると、その拍子に彼のポケットからぽろりと鍵が落ちた。
俺のお気にのポケ○ンのキーホルダーが付けられていた鍵。ものすごく見覚えのある。
「か、返せっ……!」
俺がそれを手にした瞬間、鉄矢が素早く奪い返して、そのままうずくまっている。
二週間ほど前だったか。
鉄矢をいつもの様に部屋に呼び出したが、あまりの汚さに二人分座れる場所がなくて、結局一緒に掃除をすることになった。
その時に鉄矢が見つけたのがこれ、俺の可愛いポッ○ャマのキーホルダー付きの鍵。
「あーそれここの合鍵。使わないし、欲しいならやるよ」
「な、何言ってるんだお前…」
「そんで暇な時にでも片付けてくれたらこっちも万々歳!なーんてな」
「……馬鹿言うな」
と、そんな会話を交わしたのを思い出した。
冗談のつもりだったし、向こうもそれっきり鍵の話なんてしなかった。
だがよく考えたらあの日以来俺のポッ○ャマを見かけることはなかった。
俺の最近の恐怖体験談…家政婦ユーレイの正体って、もしかしなくても、鉄矢だったというわけか。
「っていうか、普通変だって思うだろ…毎日部屋キレイになってちゃ。俺が気付かないとでも思ったのか?」
「お前、バカだから……」
「あのなぁ!」
913 :
4/4:2012/09/14(金) 21:00:17.93 ID:rw2HC5b20
部屋がひとりでに片付いてて気付かないとかどんだけ俺をバカだと思ってたんだ、こいつは。
確かに、合鍵がなくなったことに気付かなかったことは事実なわけだが。
でも、だったら何でコソコソと俺のいない時を見計らって片付けなんかするんだ?何も悪いことしてる訳じゃ……って、
「ああっ!?お前、まさか!?」
「ちょっ……!や、やめっ…!」
俺は涙目で縮こまる鉄矢を押し倒して、ベルトを外してズボンを引きずり下ろす。
予想通り。
鉄矢の履いているパンツは、俺のお気にの黒ボクサーだった。
「……う…ッ、ぇえ…」
俺が鉄矢のパンツを見て絶句していると、ついに鉄矢はボロボロと泣き出してしまった。
倒れたままズボンを降ろされ泣いている男と、パンツを凝視する俺。なんだこれ。なんだこの状況。
「お前さ、なんでこんなことすんの?」
「…………でっ…き、ごころ、で…」
「出来心でクラスメートのパンツ履くか?ふつー」
「だっ、て………」
「お前、俺の事……好きなの?」
「…ッ!!」
その瞬間。鉄矢の泣き顔が一気に真っ赤に染まった。
それで、なんとなく理解した。
こいつは俺に片思いしていて?
合鍵を手に入れて?
好意で部屋を片づけはじめたけど、その時に俺のパンツが目に入って?
―――そして「出来心」で例のローテーションを始めてしまったという訳か。
なんてこった。
クラスメートの男にパンツ盗んで履かれていただなんて、霊よりよっぽど怖いぞ。
でも……それよりも怖いことは。
この、普段は冷静で無口なモテ男が、ぼろぼろ泣きながら頬を赤くしてうずくまってる姿を見て、
「かわいい、な…」
そう呟いてしまった、自分だった。
ムカつくモテ男に挑戦しつづける「俺」も
部屋を片付けてパンツのローテションをするモテ男も
どちらも可愛いです、GJ!!
2人とも可愛いなあ、おい!鉄仮面の変わってく表情を見たいぞ!
萌えたよ、GJ!!
おバカな主人公も
ナチュラルにストーカーな鉄矢もかわいい
めちゃくちゃ萌えた!GJでした!!
萌えた!鉄面皮かわいすぐる
GJGJ!
恐怖なうふいたw
残念なモテ男もおバカさんも可愛いなああ
萌え転がったよGJ!
顔以外は完璧な男と顔しかとりえのない男
「お前、いつでも主夫になれるな。炊事洗濯ゴミ出し気配り、いいね、羨ましい」
と、言われつづけてはや5年。
今の所、主夫になれそうな兆しは無い。
というのも、自堕落の見本のような友人の方が、圧倒的にモテるからだ。
身長やその他学歴、趣味や色々共通点も多いが、人並みの俺と、目の覚めるような男前美形の友人が並べば、
大体アイツに目がいく。
女性関係にだらしなく、自炊もしたことのない、
それでいてヒモのような生活をしている友人だが、何事にも不自由していないのが、若干、羨ましかった。
「そうか?俺はお前の方が羨ましいぞ。一人でも生きていけるし、なにより主夫になれる」
肉じゃがを摘みながら、友人は笑ってさらに付け加えた。
「好きな奴を胃袋から掴めるなんて、最高だろ」
笑顔で心を鷲掴みにする方が、凄いだろ。
なんて事、口にして言えないから。
俺はただ、友人の好物を黙々と作るだけだ。
お似合いカップルめ!!!!!もえましたGJ!!
付き合う直前かなー。ちょっとしたキッカケでお似合いラブラブ夫婦になっちゃいなよ!GJ!
まわし
まわし
mws
まわし
まわし
ふんでもいいのよ?
猫なで声
「ね〜ぇ、宗吾ちゃ〜ん」
わざとらしい声が上がったのはソファの上からだ。
足を投げ出して背もたれに寄りかかり、手にした文庫本から視線を外さずに秀二は続ける。
「冷た〜い牛乳とか飲みたくならん?」
「…ならん」
俺は濡れた頭をタオルで乱暴に拭きながら答える。
シャワーを浴び終わり自然と足が冷蔵庫に向かう瞬間だったから、少し悔しくて珍しく拒む回答をしてみた。
「そっか〜。そんなら、オランジーナ冷えとるよ」
相変わらず視線は文庫本に固定されたままだ。
なぜ読みながら会話が成り立つのか、不器用な俺には全く理解不能だが、秀二に言わせると俺のほうが理解不能だと。
冷蔵庫を開け、最近お気に入りのジュースを探すと、ドアの裏、牛乳の隣にそれはあった。
…反対側には、秀二の好きな銘柄のビールと、重ねられて冷やされているビール用のコップ。
「…………」
ほかには、ラップのかかった皿が数枚、それとこれまた俺の好きなツマミである裂けるチーズ。
きっと皿の上には俺の好物でありながら栄養バランスよく考えられて且つ腹にちょうどよい量のツマミが作られているに違いない。
(…素直じゃねぇなあ)
ソファでは先ほどと同じ姿勢で本を読み続ける秀二が見えるが、その目の前にあるローテーブルには何も乗っていない。
いつもは読書の友にコーヒーを欠かさないくせに、だ。
俺は黙って缶ビールとグラスをローテーブルに運び、ツマミの皿のラップを外し、これまた食器棚の中できれいにまとめられた二人分の皿と箸をトレイに載せた。
「なぁ、秀二」
「ん〜?」
相変わらず視線は文字を追っているが、よく見れば何となく機嫌が…よい?
「俺、冷たいビール飲むけえ、秀二も飲むか?」
「…飲むとも〜!」
あ、やっとこっち見た。
いつもそんなふうに笑ってりゃいいのにな。
「飲むとも〜!」に死ぬ程萌えた。
秀二くん可愛すぎる・・・。
まわしますね
まわし
まわって、まわって、まわって、まわーるー!
まわろうか
まわってみたよ
ふ、踏んだっていいんだからな!
デレが分かりやすいツンデレ×デレが分かり難いツンデレ
「あいつは俺の事何か言ってたか?」
人事異動で2課から4課に配属された僕が、挨拶もそこそこに訊かれたのはその質問だった。
4課の佐藤係長と、2課の山田課長が犬猿の仲なのは、社内の人間なら誰でも知っている。
正確に言うなら、年下の佐藤課長が一方的に山田課長を目の敵にしており、山田課長は大人の態度で無視しているという状況なのだが。
対立の理由は定かでないが、一番大きな要因は、二人のタイプが正反対な事だろう。人情家で上昇思考の強い佐藤課長と、有能だがマイペースで出世欲のない山田課長。
「いや、山田課長は特に何も…」
「何も?悪口もか?」
オレなんか眼中にないってか。ブツブツ言いながら、佐藤課長の機嫌が悪くなるのが分かった。
「あ、そう言えばこの前のプロジェクトを誉めてました。ああいうのは佐藤課長にしか出来ないな、流石だって」
空気を悪くしたくなくて、思わず適当なウソをついてしまった。僕の言葉が予想外だったようで、佐藤課長は黙って横を向いた。横顔の耳が少し赤いのは気のせいか。
挨拶を済ませて席についた僕に、隣りの席の女の子が出張みやげのお菓子を勧めてくれた。
名古屋名物の味噌キャラメル。思わず遠慮すると、誰も食べてくれないんですよと、彼女は口を尖らせた。
「僕も前にウケ狙いで買ったんですけど、超不評でしたよ。山田課長だけ気に入って食べてくれましたけど」
山田課長の名前を出すと、彼女は慌てたように唇に指を当てた。ちらりと佐藤課長の方を見ると、課長は一瞬目が合ったのを誤魔化すように咳払いをした。
「あ、久しぶりだね。佐藤さんに苛められてないですか?」
社員食堂で山田課長に声を掛けられた。
人事異動から数週間が過ぎて、僕は新しい環境にも馴染んできた。佐藤課長は何かにつけて山田課長の事を聞いてくるが、天敵の元部下だったからといって僕を苛めたりするような人ではなかった。むしろ部下思いで尊敬できる人だと話すと、山田課長は意外そうに首を傾げた。
背後で聞き慣れた声がして、僕は振り返った。噂をすれば影―出張から帰ってきた佐藤課長だった。隣りに座る山田課長を見てふんと鼻を鳴らした後、僕の方を見て言った。
「お前が作った資料、役に立ったぞよ。ありがとな。みやげを買ってきたぞ」
テーブルに置かれたのは、お好み焼きせんべいと…味噌キャラメルが2箱。
あれ?大阪出張なのに?
「…多いなら誰かに分けてやれ」
佐藤課長はちらっと山田課長を見たが、山田課長は目も合わせない。
佐藤課長が立ち去った後、当然の流れで味噌キャラメルを山田課長に渡すと、山田課長はありがとうと苦笑した。
「来週私も福岡に出張なんですよ。お礼におみやげ買ってくるけど、何がいいかな?…せっかくだから、4課の人たちにも分けられるものにしようか」
山田課長はそう言って少し気まずそうに目を逸らした。
あれ?
タイプの違う2人は、実は案外似ているのかもしれない。
デレが分かりやすいツンデレと、デレが分かり難いツンデレ。
…とりあえず、僕をダシに使うのは止めて欲しいと思った。
も、萌えた…!
羨ましい気もするが、とりあえずダシがんばれ僕w
|д゚) 佐藤課長が麿口調になってる…
|彡サッ
禿萌えたぜい、GJ!!
これはいいツンデレwww
>>942ホントだwwぞよwww
>>942のせいでもう麿にしか思えなくなったwww
誤字ごめんなさい
ぞ を消し忘れましたw
山田課長を意識しすぎてうっかり噛んで麿になっちゃったんだなー
自然に振舞おうとして右足と右手が一緒に出るタイプだなー可愛いなーと
勝手に納得してたwww
大変に萌えさせて頂きました、ダシ君もGJ!
誤字気付いて読むとわらけた
受け攻めどっちでも美味しいかわいい
政治家の息子と政治家を志すその親友
950 :
1/2:2012/09/21(金) 10:57:50.32 ID:sVmwwN2h0
いつだったか伊崎が、「梨原は政治家になりたいんだろ?なら俺のオヤジの秘書になりゃいいよ」と軽々しく言ってきた。
たしか大学受験の頃で、真に受けた僕は伊崎の言うまま彼の父へと挨拶を済ませ、彼はその後「オヤジがうるせーから」と僕と同じ国立を志望した。
ギリギリと締め付けられるような受験を終えて桜の下をくぐってみれば、そこにはなんでもないことのように代表挨拶をする伊崎の姿があった。
僕だって割りに危なげなく合格したはずだ、試験後に彼に自己採点を聞いたときには「わかんねえ、つけてねえから」と言っていた。
来賓席には誇らしげに、彼の父親が座っていた。裏口ではないだろう。伊崎は優秀だ。
だからこそ伊崎の父は、あんなにも誇らしげなのだ。
それからは、なにかと構いつけてくる伊崎をかわしながら、僕はやるべきことをやり、学ぶべきことを学んだ。
酷く不安定なものを妄信した僕の猛進を、伊崎は「高い目標があって良い」と誉めそやした。
「俺なんかなんにもねえよ」と笑う彼の肩には、見るたびにステッカーの増えていくギターケースが提げられていた。
顔を合わせると「梨原、お前は政治家になるんだろう?」と伊崎は聞いた。
それが段々と伊崎の代替品であるように思えてきて、振り切るように僕は伊崎の父と話をしに行った。時間の許す限り。
自分が必要とされているのだと、なりふり構わぬ猛進が少なからず評価されているのだと確かめるために。
「息子は政治に興味がないからね」と笑う仕草が、首の角度が、ひどく伊崎に似ていた。いや、伊崎が似ているのか。
951 :
950-2/2:2012/09/21(金) 10:58:35.69 ID:sVmwwN2h0
大学卒業を控えた頃、伊崎が休学するのだと聞いた。ギターから弦楽に目覚め、友人を頼って一人で渡欧するのだと。
卒業してからでも遅くはないという周囲に後ろ髪を引かれることもなく、彼はあっけなく海を越えていった。
伊崎先生は「息子の人生だ、僕には君がいる」と微笑んだ。喜ばしいはずのその言葉に、ぞわぞわと背骨が軋みをあげて震える。
押し込めて蓋をしたはずの不安が全身を駆け巡った。
伊崎はこんな顔はしない。
「彼の代わりですか」と力なく呟いた僕に、「君が私を代わりにしているんだろう」と伊崎先生は笑ってみせた。
伊崎、伊崎、君はこんな顔しない。
君に憧れていたのだと、てらいなく言えていたなら。
僕がもっと、素直で正直だったなら。
伊崎、君か僕が、僕か君を、いつかさらっていたのなら。
伊崎。なぜか惹かれあった僕の親友。
記憶から君の笑顔が消えそうだ、笑ってくれ伊崎。
うわああああああこれは…これは…もえる…!!!
梨原の思いに気付いてる伊崎父いい!こういうの好きだ!
GJ!!
ほあああああこれは確かに叫ばずにはおれまい!!!
お題になったふたりの関係性にも勿論萌えるけども!!
伊崎父と梨原の間にあったであろうあれやこれやを想像してももう‥‥!!
ああしかし私としては下から三行目と二行目、特に
>何故か惹かれあった僕の親友。
この“あった”が一番のGJポイントでした!!!
*9*0ありがとう!!!
ふおおおおおおおおおお神!!!!
これは切ない三角関係・・・続きはどこですか!!!!
個人的に伊崎父が受けだと禿げ萌える
どんな気持ちで色々といたしてたのかと思うともう
GJGJGJGJGJGJ!!
個人的にお父さんは最後まで父親としてあったら萌え
受けとか何かいかがわしいことしてたとかじゃなく潔癖であってほしい
息子かっこいいな。多分嫌味なくいい奴なんだろうなあ
代替品ネタ好きなんで萌えた
言葉をさらっと投げ返すのいいよね
親父萌え^
さすが政治家腹黒いのたまらん
踏み台になります
踏み台になる
960 :
1/2:2012/09/23(日) 00:04:16.84 ID:rOmaMImw0
「攻めさん攻めさん」
「なんだ、受け」
「踏み台になってください」
「ん?どうした」
「戸棚に置いてるマグカップ、棚の位置が高すぎて取れないのです」
「ああ、あれか。なら俺が取ってやるよ。ほら」
「あ。……ありがとうございます」
「せっかくだから一緒にココア飲むか」
「攻めせん攻めさん」
「なんだ、受け」
「踏み台になってください」
「ん?どうした」
「この壁を乗り越えて向こうへ行きたいのですが、まず上のところに手がかかりません」
「おお、これか。なら俺が通れるよう壊してやるよ。うおおおおお!」
「あ。……ありがとうございます」
「破片踏まないように気をつけろ。さ、行くか」
「攻めさん攻めさん」
「なんだ、受け」
「踏み台になってください」
「ん?どうした」
「身長180センチからの風景というものを見たいのですが、僕では少し足りなくて」
「ふうん。なら俺が肩車してやるよ。180センチなんか目じゃないぞ」
「あ。……ありがとうございます」
「しっかりつかまってろよ。せーの」
「攻めさん攻めさん」
「なんだ、受け」
「踏み台になってください」
「ん?どうした」
「出世したいのですが、あなたを利用するのが手っ取り早いかと思いまして」
「へえ、そうなのか。なら俺についてきた方がもっと早いし楽だぞ」
「あ。……ありがとうございます」
「今日のプレゼン、応援してくれな」
961 :
2/2:2012/09/23(日) 00:07:38.73 ID:rOmaMImw0
「攻めさん攻めさん」
「なんだ、受け」
「四つんばいになってください」
「うおっ、なんか言い方が直接的になったぞ!?」
「あなたを踏み台にしたかったのに、全部かわされてしまうので」
「かわしたつもりはねえけど。つーかお前、俺を踏みつけたかったのか?」
「踏みつけたいというか、たまには僕が優位になってみたいというか。
いつも僕が乗っかられているので、少しくらいはいいじゃないですか。ね?」
「なんだ、そういうことか。なら最初からそう言えよ」
「え。あ、ありがとうございます……?」
「じゃあ今日はお前が上な」
「なあ、受け受け」
「なんですか、攻めさん」
「まだ俺を踏み台にしたいか?」
「いえ……一緒に飲んだココアは美味しかったし、手にマメが出来ずに済んだし
景色は壮観だったし、副社長になれたし……あなたを上から見下ろせたし、もういいです」
「そりゃ良かった。まあでも、本当に必要なときが来たらいつでもなってやるよ」
「え?」
「踏み台。お前の為ならワケないさ。ま、他に方法がなかったらだけどなー」
「あ。……ありがとうございます」
(ああ、そうか)
(僕は彼を踏み台にしたかったんじゃなくて、僕の為なら踏み台になってくれる彼を確かめたかったんだ)
なにこれ、素敵すぎる!
攻めさんの男気に惚れた!!
GJ!
ほのぼのしてて可愛いー
GJです!
かあわいい
テンポもよくて良かったです
本スレも別館も可愛いよ!
GJでした!
萌えた…!攻めさんかっこよすぎるw
GJ!
攻め△
こういうらぶらぶ好きだなーもえたよGJ!
踏んでください、ご主人様
はんぶんこ
お流れまわし
お流れ結構久々な気がする回し
まわし
まわし
まわそう
まわすよ
まわしまわし
次が最後の9だな
最後か
最後通牒
女嫌いのクール美人×女好きのワイルド野郎
取引先の社長の娘と結婚しろ、でなければ家を出て行け。
親父にそう言われたと卓己が俺のところに泣きついてきた。
「家、出れば?一人暮らしすればいいんじゃねーの?」
「やだよ、一人で暮らすなんて心細いじゃないか。
それにご飯だって作れないし」
「外食もコンビニ弁当もあるだろ?
つか26にもなった男が心細いとか言うな」
「だって心細いものは心細いもの。
それに外食やコンビニ弁当ばかりじゃ栄養偏っちゃう」
何が心細いものは心細いだ。栄養偏っちゃうだ。
黙って立ってれば知的で上品なお坊ちゃまにしか見えない
(実際そうなのだが)卓己は、俺の前だとなぜかものすごく残念な男に
変身してしまう。
「だったら親父さんの言う通り結婚するしかないんじゃねーの?」
二者択一で一方がダメならもう一方を選ぶしかないと
ごく当たり前のことを言ったら、
「省ちゃん、ひどーい」と泣き声が上がった。
「俺が省ちゃんのこと、…あ、愛してるの知っててそんなこというの?
省ちゃんは俺のこと好きじゃないの?俺が結婚してもいいの?
それに、愛のない結婚なんて相手の人に悪いじゃないか」
「そりゃまあそうだけど…じゃあ、どうするんだよ?」
泣くほど俺のこと愛してるっつーなら
一人暮らしするくらいの根性見せてみろよ。
つか、なんで最後にさりげなくまともなことを言うんだよ。
心の中でぼやいてると、
「俺をここに住まわせて?」
「は?」
「この部屋で省ちゃんと一緒に住みたい」
「この部屋、一人暮らし用のワンルームなんだけど」
「省ちゃんと一緒なら狭くても平気。
それにいつも泊まらせてくれてるじゃない?」
「俺は、平気じゃねーよ。それに泊まるのと同居するのは全然別だろ?
つか、この部屋は単身用の契約だから」
「じゃあ、じゃあ、もっと広い部屋を一緒に借りようよ。
もちろん俺も家賃を出すし、掃除も洗濯もするし、
料理だって頑張って覚えるから」
お前の場合は掃除も洗濯もまず覚えるのが先だろ?と
心の中でツッコミながら、俺は卓己の縋るような瞳を見つめ返した。
ああ、俺は卓己のこういう顔に弱いんだ。
初めて抱かれたときもこんな顔で懇願されたんだよな…。
そんなことを思い出しながら、俺は心の片隅で、
確か隣のマンションに2LDKの空き部屋があったよな、
などと思案しはじめるのだった。
バカ坊ちゃんがアホかわいいな
リロミスなのにGJでした
坊ちゃん攻めに姐さんの拘りを見たw
早い投下GJです!
このお題でこんなかわいいお話がくるとは
しかもリロミスなのにGJです
すごい萌えた!
一緒に暮らしてもなんだかんだで甘やかす様子が想像できるw
GJまわし
まわし
まわしじゃなくて終了だよ
次スレ立てたいがレベル足りなかったので誰かお願いします
ちょっと挑戦に行ってみます
>>990乙です
対称的な性格の二人、というのが好きだと埋めのどさくさに呟いてみる
もう埋める
うめ
楳
1000なら次スレも大豊作
1001 :
1001:
::: ヾ ;;; ,;:"
;;; :::: .. ゞ.
;;;; ,,, 、、 ,i' ○
ヾヾ `
ゞゝ;;;ヾ :::,r' ` `
i;;;::::′~^ ` ` `
ii;;::i ` ` `
iii;::i ` `
iii;;::i ` ` `
iii.;;:i,
iii;;::::ヽ;;,,';;"'';;";;""~"`"`;.";;""'"~"`~"''::;;..,,,
ii;;::;';;" `;;
このスレッドは桜にさらわれました。
月が見てるので、新しいスレッドをたててくださいです。。。
カオスでマターリ
http://yomi.bbspink.com/801/