*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart23
1 :
風と木の名無しさん:
☆★☆★☆ 初 め て の人は まず 熟 読 してね ☆★☆★☆
*9が萌えてほしい内容を指定し、*0が萌える思いを書き綴るスレッドです。
*0はSS、萌え語りなど、どんな内容でも構わないので萌える思いを語ってください。
まとめwiki
ttp://www19.atwiki.jp/910moe/ 別館
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/13789/ ※ 絡み・談義・テンプレ審議などは絡みスレか別館へ。
ルール
■*9から24時間経過でお流れです。
■*0を踏んだ人物が*9より12時間無反応の場合は権利消滅となります。*0以外の萌えたい人どうぞ。
■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
注意事項
■*9リクはわかりやすいもの推奨。無機物、非生物不問。
■*9*0とも、あからさまに二次創作とわかるような固有名詞は避けましょう。
■テンプレ違反の*9はお流れです。
■テンプレ違反の投下はまとめwikiに収録されません。
■*0以外の萌えた方、*9より24時間経過後に萌えた方、投下者による続編は
別館の「0さん以外の人が萌えを投下するスレ」に投下して下さい。
■投下者本人以外が続編を書くことは原則禁止です。
・投下、リクの前にはリロードしましょう。
・感想を書き込みたい人のために、*0投下後24時間以内の「まわし」は御遠慮下さい。
・979でリク終了、980の萌え以降フリーです。次スレは宣言してから建てて下さい。
*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレPart22
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1312363613/ >>2 もよく読んで下さいね。
2 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 09:37:18.39 ID:xosTaibM0
3 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 09:55:43.80 ID:QqxLRuSqP
4 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 10:19:04.14 ID:7/F9uQdh0
*、 *、 。*゚ *-+。・+。-*。+。*
/ ゚+、 ゚+、 *゚ ・゚ \ 。*゚
∩ *。 *。 +゚ ∩ *
(´・ω・`) +。 +。 ゚* (´・ω・`)
と ノ *゚ *゚ ・ 。ヽ、 つ
と、ノ ・゚ ・゚ +゚ * ヽ、 ⊃
~∪ *゚ *゚ * +゚ ∪~ ☆
+′ +′ +゚ ゚+。*。・+。-*。+。*゚
5 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 12:05:00.96 ID:+Gp++FT00
6 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 12:45:09.27 ID:QR5FUHYE0
7 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 16:31:47.49 ID:M8xMpGVE0
8 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 16:43:59.17 ID:hFvafXcmO
まわし
9 :
風と木の名無しさん:2011/12/11(日) 16:45:08.85 ID:HRftXeIZ0
原始人×サラリーマン
「ただいま帰りました」
「おう」
「違いますよ。この前教えたでしょう、『ただいま』には?」
「オカエリナサイ」
「はい。ただいま」
「お前、笑ってる」
「あなたにお帰りと言って貰えると、今日も一日頑張ったなって、ホッとするんです」
「よくわからないけど、お前が笑うならオレ嬉しい。腹減った」
「え?まだ食べてなかったんですか?」
「おう」
「今日は残業で遅くなるから先に食べて良いですよと、伝書鳩を飛ばしたんですが」
「ハト。来なかったぞ」
「え?ああ、それは……また途中で誰かに射落とされたのかな。それか獣に襲われたのか」
「!? オレじゃないぞ!」
「わかってますよ。あなたは目がいいから、ウチの鳩ならわかるでしょう」
「わかる!」
「困ったな。これで三羽目だ……やっぱり、電話を使う方に切り替えませんか」
「ケータイ、オレは壊すからだめ。お前が言った」
「それはあなたがストラップを槍に括りつける所為なので。もっと大事に扱ってくれればいいんですよ」
「大事にしてたらお前怒ったぞ」
「家に置いて狩りに出かけたら、携帯電話の意味がありません」
「よくわからない。腹減った」
「うーん、連絡手段については要検討ですね。何か考えておきます」
「おう」
「さて、今日のご飯はなんですか?」
「肉!」
「おお、これはもしや照り焼きですか。いつもは塩なのに。勉強したんですか?」
「した!隣のアイツに教えてもらった!!どうだ!?」
「これは驚きました。本当、お隣さんにはお世話になってばかりですね。この間はお米を頂いたし」
「む」
「お歳暮をお送りした方がいいか。ああ、余った肉をお裾分けする方がいいかもな」
「むむ」
11 :
2/2:2011/12/11(日) 22:46:23.51 ID:y0e6c5Ky0
「とりあえず、明日の朝に寄ってお礼を言っておきます。バス停へ行く途中ですしね、お隣さん」
「…………」
「あれ、どうしたんです。そんな顔して」
「いやだ」
「はい?」
「オレ、お前が喜ぶと思ってアイツに習ったのに。アイツもお前が喜ぶと言ってた」
「え。嬉しいですよ。僕、照り焼き好きですし。なにを怒って、」
「だけどお前、アイツのことばっかり。だからいやだ。お前はオレとツガイだろう。アイツじゃない」
「……ああ。なるほど」
「なんで笑う!オレはイヤなのに!」
「いえ、少し嬉しかったので。……すいません。僕は仕事柄、つい先方との付き合いをまず考えてしまう」
「よくわからない!」
「すいません。でも僕はあなたのパートナーなので、あなたに代わってお返しなどはちゃんとしたいんです」
「パートナーってなんだ」
「番ということです。僕はあなたで、あなたは僕なので」
「?? オレとお前は違うぞ」
「ええそうですね。要するに、女房面がしたいんです。僕の自己満足ですよ」
「お前の言うことはいつも難しい」
「でもまずはあなたにお礼を言うべきでした。……改めて、夕飯ありがとうございます。それからごめんなさい」
「……お前、テリヤキ嬉しいか?怒ってないか?」
「照り焼きも嬉しいですし、僕が喜ぶと思って頑張ってくれたあなたの心遣いが何より嬉しいです」
「たくさん嬉しい?」
「はい」
「そうか!!オレ、頑張ったからな!テリヤキ、覚えたから明日も作れるぞ!」
「いや、毎日だとちょっと」
「なあなあ、腹減った!もう食べよう!」
「そうですね。それじゃ、いただきます」
「イタダキマス!!」
鳩撃ち落とされるのかw
この世界の状況が気になる
GJでした
なんか幸せな気分になった
GJ
原始人可愛いなw
GJ!
世界観気になるw GJ!
同じく世界観が気になる
タイムスリップかもしくは比喩しかないと思ってたから
仲良くてほのぼのした。原始人可愛い
かわいいw
狩りがあるって事は、銀魂みたいにベースは原始時代で急に現代文化が入ってきた感じじゃないかね
笑いながら萌えたの初めてだww GJでした!
さあ踏んで
攻め×攻めでリバ
流れてるよね?
残念おまわし
書こうとしたらむしろ受け×受けみたいになっちゃったまわし
それも良いではないかまわし
シチュずれはもう勘弁
別館に期待しつつまわし
まわし
まわし
踏んでいいよ
熱々あんかけ対決
30 :
1/3:2011/12/15(木) 03:48:47.14 ID:FmGLItql0
A「第一回チキチキ!攻めVS受け・熱々あんかけ対決〜!!」
B「イエ〜〜」
A「中華鍋に入ったあつあつの中華あんかけをお玉で掛け合うという対決ですけども」
B「おいしそうですね〜」
A「さあ!ということで早速対決していただきましょう」
B「はじめ!(ゴングを鳴らす)」
A「おお!早速受けがにじり寄っていきますね〜さすが強気受け」
B「攻めは余裕ですね」
A「身長差で攻めが有利でしょうか?」
B「でも受けはすばやさがありますからね」
A「ああ〜!受けがあんかけをぶちまけましたよ!」
B「ウヒャヒャヒャ」
A「攻めはギリギリでかわしました!」
B「さすがやね〜」
A「ああ〜!受けが怒涛の攻撃!ぶっかけまくってんでオイ!」
B「攻めテンパってるやん!めっちゃ逃げてるやん!」
A「いい男があんかけまみれや(笑)」
B「おいしそうやね(笑)」
31 :
2/3:2011/12/15(木) 03:49:19.63 ID:FmGLItql0
A「受け君すごいね〜!攻めももっと攻めんと!」
B「攻めのくせに受身やん」
A「あ〜っとここで情報が入りました。攻めは受けにあつあつあんかけをかけるかんて出来ない!と本番前に言っていたそうです」
B「対決やっちゅうねん!ヘタレか!」
A「なら最初から受けんなや」
B「惚れた弱みというわけやね」
A「ああ〜!この情報を聞いた受けが堂々と近づき中華鍋ごとぶっかけました!」
B「ウヒャヒャヒャ 熱い熱い!」
A「攻めめっちゃ熱がってるやん!」
B「受け君いいね〜!」
A「これは受けの勝ちか? …あ!攻めが受けの腕を掴みました!」
B「ついに攻め切れよった」
A「これは反撃開始かあ?」
B「まあ攻めですからね〜 ちゃんと攻めてくれんと」
A「攻めあんかけまみれやけどね」
B「頭にウズラ卵乗ってるしね」
32 :
3/3:2011/12/15(木) 03:50:28.00 ID:FmGLItql0
A「おっと〜 攻めそのまま受けを押し倒したあ〜!寝技か?」
B「受けもあんかけまみれになってしまいましたねー」
A「なんか心なしか攻めがエロい顔してる」
B「(笑) まあ一応カップルやしね」
A「おお?何やらごそごそやってますねえ」
B「ええ〜もうやめてぇ」
A「オイめっちゃまさぐってんで」
B「受けもっと抵抗せい!」
A「これは… やりはじめてますねえ」
B「ウヒャヒャヒャ も〜!」
A「生ホモやん!」
B「乳首見えてるやん!」
A「ぬるぬるちゅうかベッタベタやで」
B「も〜中華あんかけローション代わりにすんのやめて!」
A「受けめっちゃ喘いでるし」
B「2人ともズボンの上からでも分かるくらいビンビンやな」
A「あ!ちょ、脱がしたらアカン!下はアカン!」
B「オイこれ生放送やで!」
A「ちょ、見える見える!カメラ止めて!!」
B「あ〜放送事故や」
〜〜しばらくお待ちください〜〜
こーくるかwww GJ!
思いっきり、元ネタコンビの音声で再生されましたわww
Bのウヒャヒャヒャで不覚にもw
難しそうなお題にGJ!
こうきたかwwすごいw
受け・攻め呼びなのに
「生ホモやん!」
ってツッコみにwwwGJGJ
ゴボウしばきあいにも期待したくなるな
逆にまさかのド直球に噴いたw GJ!
笑い過ぎて苦しいww GJでした!!
さあ、踏んで
一卵性双生児
お流れまわし
廻し
舞わし
おはようございまわし
まわし
まわし
ぐるぐる
まわすよ
お題には萌えたけど文章にする力が無かったよ踏み台
付箋を貼る
付箋を貼る
51 :
1/2:2011/12/18(日) 03:24:15.17 ID:5ypDdxIH0
師走も半ばを過ぎたある日。度重なる休日出勤の末ようやく24日の休みをもぎ取った僕は、恋人のアパートを訪れた。
イブを一緒に過ごせることは到着する前にメールで伝えたが、その返信の文章からも、今実際に部屋のドアを開けて
出迎えてくれた彼の表情からも、嬉しいという感情が滲み出ているようだった。
コーヒー淹れるんで座っててください、という彼の言葉に甘え、ローテーブルの前に腰を下ろす。
「ごめんね。予定が決まるの遅くなって」
キッチンに居る彼の背中に声をかけると、慌てたように顔だけ振り向かせる。
「いや、気にしないでください! 暇な学生の俺と違ってナオさん忙しいんだし! あの、もうちょっとかかるんで、
テレビでも漫画でも見ててください」
「うん、ありがとう」
久しぶりに来た彼の部屋は、前よりも雑然としていた。ラグの上にうず高く積み上げられた漫画誌やファッション雑誌。
その中ほどからピンクの付箋が大量に飛び出ている。気になってその雑誌を引っ張り出してみると、週刊の情報誌だった。
表紙には『聖なる夜のデートに最適! クリスマス特集』。貼ってある付箋の多さに少し呆然としながらも頁をめくる。
よく見るとそれぞれの付箋に『ナオさんが好きそう?』『金額×』などと彼の筆圧の強い字で書きこまれている。
それを辿るうちに、僕の中に何とも言い難い温かい感情が込み上げてきた。
「ナオさんお待たせ……ってああっ! それっ!」
キッチンから出てきた彼は、僕が手に持つ雑誌に気づくと物凄い勢いでテーブルにコーヒーを置き、僕から雑誌を奪った。
「イブのプラン……そんなに考えててくれたんだ?」
綻んでしまう顔をそのままに問うと、彼はしばらく真っ赤な顔であーともうーともつかない呻き声をあげた後、がっくりと項垂れた。
「……もしかしたら予定駄目になるかもしれなかったけど、付き合って最初のクリスマスだし、ナオさん大人だから
いろんなとこ知ってそうだし、下手なとこ連れてけねーと思って……。俺そういうのわかんないからこれで調べて、
バイトも増やして金貯めたけど、やっぱりいいホテルとかレストランとかは厳しくて、そしたら全然決まんなくって……」
悄気たようにとつとつと語る彼の言葉を聞くうちに、僕はどうにもたまらなくなって彼を抱きしめた。
52 :
2/2:2011/12/18(日) 03:26:28.94 ID:5ypDdxIH0
「な、ナオさんっ?」
驚き体をもがかせる彼を逃がさないように腕に閉じ込める。彼の方が随分と大きいから、縋りつくような形になってしまったけれど。
「馬鹿だ。ほんと君は馬鹿」
少し体を離して恋人の顔を見上げると、突然の罵倒に彼はその男らしい眉をへにょりと下げた。
「あのね、君は学生で僕は社会人だ。それに男同士でもある。君が僕をエスコートする必要はないし、
君に高額な支払いを任せる気もないよ」
「でもっ、ナオさん滅多に奢られてくんねーし、クリスマスくらい俺がっ! それに、もうバレちゃったからあれだけど、
かっこわりーぐるぐるしてるとこ見せないで、当日までにコース完璧に決めてデキる男みたいにナオさんを案内したかったんだ」
僕の恋人は、自分が年下の学生であるということを非常に気にしているようで、こんなやりとりは過去に何度もあった。
その度に僕は嬉しいような怒りたいような複雑な気分になって、彼のことを抱きしめたいような頬をつねりたいような気持になる。
前者は先程やったので、今度は後者だ。彼のスッキリとしたラインの両頬を軽くつまんで顔を覗き込む。
「ジン君。僕は君とイブを一緒に過ごせるだけで嬉しい。君が僕とのイブを楽しみにしていてくれたことが嬉しい。
僕のことを考えて、こんなにもたくさん付箋を貼ってくれた君の気持ちが嬉しいんだ」
「ナオさん……」
目の前の男前な顔が泣きそうに歪む。それに笑いかけてから、僕は彼の頬から手を離していまだ彼の手に握られたままの雑誌を取った。
「僕は君の気持ちを少しも取りこぼしたくはない。でも流石に全てスケジュールに組み込むのは無理だから、暖かい格好をして、
君が選んでくれたイルミネーションを回れるだけ回るのはどうかな? それで駅前のケーキ屋で君が僕にケーキを買ってくれて、
その後は一緒に僕の部屋に帰ろうよ」
愛すべき付箋を一つひとつ撫でながらそう提案すると、愛しい恋人が感極まったように抱きついてきた。
いろいろ可愛いなw
別館も良かったGJ
まわしてもいいかな
まわそうか
歳の差恋愛GJ!!!
背伸びする年下萌え!!!
まわし
まわし
なんか受けの全身に付箋を貼ってみたくなった
付箋貼りプレイだなw
踏んでいいよ
行き止まりでの出会い
行き止まった。
戻れない。戻りたくない。
ここで終わりか。
つまらない旅によく似合う、つまらない終わりだ。
ガタ
「あれ?こんにちわー」
…目の前の壁が開いた…なんだ?家なのか?
「うちにご用、なわけないですよねー。もしかして道に迷われてます?」
「あ、は、はあ、まあそんなもんで
「そうですかー。この辺分かりづらいんですよね。良かったら、道教えましょうか。」
「あ、いえ、特に行くところがあるわけではないの
「へえ?散歩ですか?」
「は、はあ、まあそんなもんで
「じゃあ、ちょっと上がってお茶でも飲んでいきませんか?今日は特に冷えますし」
えらく食い気味の男だ。
「いえ、そんな悪いですから」
「そう言わずに!誰も訪ねて来ないし、暇なんですよ!話相手になると思って!」
そりゃ、こんな入り口じゃ誰も来ないだろ…「え、えーっt
「美味しいお菓子もありますよ?」
「…」
「意外とあったかいし…」
「…」
「…」
「わかりました、お邪魔しま
「そうこなくちゃ!さっそくお茶いれますね!すごく美味しいお茶が…」
ガタ
ぼくの旅はまだ続くらしい。
ただ、つまらない旅は終わりそうだ。
はじまりはじまり
GJ!
何か絵本みたいな、不思議なふいんき(何故かry)が良かった
必死に家に誘おうとするのがかわいい!GJ!
ぼく がそこでずっと幸せになるといいなあ
GJ
まわす
まわしましょう
まわしてやんよ
まわまわし
どうぞ
病弱な弟の治療費を稼ぐために裏の仕事をする兄
ぶさいくだった(笑)
71 :
1/2:2011/12/23(金) 10:39:07.65 ID:l6uBqze40
少年は男が嫌いだった。
まるで少年の、否、世界の全てを見抜いているとでもいうような、泰然とした、それでいて酷薄な笑みは、不快感しか与えない。
「泣かせる話だねぇ」
一ミリの感慨も含まない、芝居じみたその台詞はただ少年の神経を逆撫でする。
テーブル越しに向かい合った男はゆったりとした動作で頬杖を突いて少年を覗き込んでくる。
その何気ない仕草でさえ、男の洗練された容姿故か、酷く優雅に思えた。
壁も調度品も白で塗り潰したかのようなこの部屋は、どうにも落ち着かない。尤も、白ばかりなのは室内に限ったことではなく、建物全体が白で埋め尽くされている。
漂白されたかのような空間の中、男の衣服はひときわ白さが目につく気がした。
少年が持て余す、不安にも似た焦燥が男への苛立ちに変わるのはいたって容易なことだった。
少年は苛々とした様子で男を睨みつける。男はそれを気に留めた風もなく、薄い笑みを唇に乗せたままだ。
男がそのすらりとした指でテーブルを叩く。コツン、という無機質な音は沈黙の続く室内に、大袈裟なほどに響いた。
さらりとした手触りの白い机の上には写真が数枚、無造作に並べられていた。
「でも、君の大事な弟がこんなことで生き永らえてるって知ったらどう思うかな」
諭すような口ぶりには隠しきれない愉悦が滲み出ている。残忍なまでの笑みを浮かべた男は少年を窺うように目を細める。
少年ははじめて勝気な瞳を揺らがせた。
心臓がギクリと、「君の秘密を知ってるよ」と男に耳打ちされたときよりも、遥かに厭な音を立てる。
握り締めた掌に汗が滲み、拳がブルブルと震える。
口を開いても、結局言葉は何も出てこなくて少年は悔しさに唇を噛み締めた。
72 :
2/2:2011/12/23(金) 10:50:11.01 ID:l6uBqze40
「君に選ばせてあげるよ」と男は言った。
けれども、少年に選択肢はない。
早く大人になることを渇望し、背伸びをしすぎた少年には、これが忠告ではなく脅迫なのだということがはっきりとわかっていた。
男の回りくどい遣り口に少年が苛立ちを覚えるのは、少年が幼さ故の真っ直ぐさを損なっていないが為だということに、少年自身は気づいていない。
泣き出しそうな気持ちになりながら、心の中で弟の名前を呼んだ。
少年が唯一恐れるのは弟を失うことだ。そう、それ以外は何も怖くない。
後ろ暗い光を揺らしながらも、少年の瞳が応えを決めたのを男は感じ取ったのか、椅子を離れると少年の横に立った。
少年は静かに自分を見下ろしてくる男を見上げた。
男の指が少年の頬に触れる。
鼻を突く薬品臭さが増して、先刻から微かに鼻を掠めていたのは男に染みついたこの匂いであったことを、少年は悟った。
こういう雰囲気好きだなあ
GJ
良い、これは良いものを見た
GJ!
ああ、いいなぁ……
なんだか知らぬが薬品臭い攻が潔癖で異常でよからぬ感じでいい
文章もうまくて好みです。GJ!
そのまま何処までも堕ちていくといい。
GJです!
仄暗い雰囲気がいいよねえ…
GJ!
踏むがいい
鬼畜受け
■同一人物による投下以外の連続書き込みは禁止です。
■テンプレ違反の*9はお流れです。
判断に困る*9なら一応は24時間待つことがルールだけど
これは完璧に正規の*9ではないので24時間待つ必要ないですよね?
残念お流れ
いいお題なのに馬鹿だな 冬休みに入った新人か
テンプレ読んで半年ロムってくれ
世間はクリスマスイブですよ
サンタ×赤鼻のトナカイは鉄板ですよね 切な萌え
ケーキかってこよ
テンプレ違反のお流れだな、ということでまわしー
*9取れそうで焦る気持ちはわかるけど
>>1はしっかりと読もう
でもID変更で取ろうとしての失敗なら爆発せよ
全然気がつかなかった
ありがとう
まわし
まわしー
うおお気付かずに投下するとこだったありがとう
まわすよー
まわしんしん
クリスマスなのに回し
踏んでいいよ
たとえ会えずとも
Re:ヤバイ逆鱗触れてデスマっぽい
Re:Re:ケーキ安くなるまでには帰れそう?
Re:Re:Re:年内には帰りたい…
Re:Re:Re:Re:夜中にこっそりアカシヤサンタに電話しろwww
Re:Re:Re:Re:Re:「恋人いるのに帰れない」じゃ無理だろ正直w
Re:Re:Re:Re:Re:Re:そこは一発逆転の「俺ホモだから」池!
Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:なにがかなしてくてイブの夜に全国公開カムアウトだよ!
Re:俺アカシヤサンタ見てるからカムアウト待ってる
Re:Re:・・・オウマカセトケ…orz
Re:Re:Re:その後俺も電話して「アレ俺の恋人」って自爆してやるから安心しろ
Re:Re:Re:Re:ヤッタネ俺達変態ダネHAHAHAHA!
嵐かと思ったらちゃんとしたネタだったw
よっぽど会いたかったんだろうなあw
正月は一緒に過ごしてくれよ
GJ!!!
仲いいな萌え
93 :
風と木の名無しさん:2011/12/24(土) 22:09:01.05 ID:L+Flqh900
┏━━━━━━━━━━━━━┓
┃6┃三鷹・新宿・東京方面 ┃
┃ ┃
┃快速 東 京 13:46┃
┃中央線は新宿駅での人身事故.┃
┗━━━━━━━━━━━━━┛
同い年かな?微笑ましいなあ
採用されるといいね!
GJ!!
メールタイトルに用件入れるタイプならRe:がつくのがちょっと?だったけど
(普通は消すような気が)面白かった。発想したもん勝ちだねGJ
うわ、やばいなんか凄いキュンと来た・・・!!GJ!!
テンポのいいやりとりでニヤリとしつつ萌えた
GJ!
メリークリスマス!でさあ どうぞ
無口×無口
100 :
1/2:2011/12/25(日) 13:03:12.03 ID:OJAEzbsD0
会話が無い。
男二人で入ったファミレスで、席に着いてから料理を注文し、届いて食べ始めた今の今まで交わした言葉は
「この席にすっか」「ん」
「ほい、メニュー」「サンキュ」
「決まったか?呼ぶぞ」「よろしく」
「チキングリルのセット、ご飯大盛りで」「あ、俺も同じの。ご飯は普通で」
「じゃ、いただきます」「いただきます」
これだけだ。
人見知りで口数が少ない俺ですら、もうちょっと会話の一つがあってもいいんじゃないかと思ったが、かといって気のきいた話題は全く思い浮かばず、あれこれ考えながら結局一言も話さないままご飯(俺は普通盛り)を頬張るしかなかった。
そもそも、なんでこいつと二人でファミレスなんかに入ってしまったのか。
俺はクラスで開いた『クリスマス・カラオケパーティー』に参加し席の端っこで縮こまっていた。
好きで参加したわけじゃない。
「この日用事ある?ないよね?じゃあ来れるよね?」
「いや、あ、うん…」
と曖昧だがイエスの返事をしてしまったのだ。
直後、適当な用事をでっちあげて断ればいいと思い立ったが、
「吉野君は出席〜!」と名簿にマルをつけた女子達に話しかける勇気は、人見知りなうえ女に耐性のない俺には到底無理な話だった。
俺にも気兼ねなく話せる友達はいるがパーティーには全員不参加だ。
変に話を振られたりマイクを渡されても対応に困る、このまま席の端で空気キャラを保ち続けて時が過ぎるのを待とう、そう思っていた。
が、俺にとっては最悪のイベント『王様ゲーム』が始まろうとしていた。
これはまずい。昔からクジ運最悪の俺だ。絶対に何やら当てられて、場をしらけさせるに決まっている。
「か、帰りてぇ…」
そう無意識に零れてしまった独り言、独り言のはずなのに返事が聞こえた。
「じゃあ、帰るか」
「えっ?うわっ」
先に立ちあがったこいつに腕を引っ張られて、俺も拍子で席を立ってしまった。
「こいつ、気分悪くしたみてーだから連れて帰るわ」
「えーーっ高坂君!帰っちゃうの!?」
「高坂ぁー!てめー逃げんのかよっ!」
退場を惜しむ女子達の黄色い声、男子達の挑発にも全く動じず、高坂は二人分の金を机に置き退席した。
彼に腕を引っ張られたままの俺もそのまま一緒にボックスを後にする形になった。
101 :
2/3:2011/12/25(日) 13:05:42.07 ID:OJAEzbsD0
「ごめん、助かった。金払うから…」
「いらん。俺も帰りたかったんだ。お前をダシに使った詫びだ。」
「いや、でも、」
助けられたのは俺なんだからお詫びなんていらない。そう言おうと思った矢先、
空腹を訴えて俺の腹の虫が鳴いた。
「……。」
「……。」
「どっか、食いにいくか」
「うん…」
――で、今に至るというわけだ。
会話が無くて気まずいと思っているのは俺だけなようで、向かいに座っている高坂はチキンをがつがつ食べていた。
早々に食べ終わり、メニューを広げて二品目に悩んでいた。
話しかけるなら今じゃないか、そう思って口を開けても何も言葉は出なくて、結局俺もチキンにがっつくだけになる。
……情けない。
腹が鳴ってファミレスに来たのは恥ずかしかったが高坂と友達になれるチャンスだと思った。
高坂は無口だけど良いやつだ。俺なんかほっとけばいいのに、気にかけてくれた。
他人に話しかけられても「え」とか「いや」とかしか言えない俺と違って、少ない口数でもコミュニケーションが上手だった。
絵に描いたようなクールキャラで、男にも女にも人気があって彼の周りにはいつも人がいた。
始業式からなんとなく目で追っていて、憧れのような存在になっていた。
それに比べて俺は、せっかく一緒にいるのに高坂にお礼すら言えないでいる。
「…悪いな」
突然、メニューを閉じて高坂が話しかけてきた。
「え、何が」
「食ってばっかで。なんか、緊張すると食いたくなるんだ」
「いや、俺も食ってばっか、だし」
高坂の言葉の意味が分からない。緊張、してるのか?どうして?
「吉野さ、田村いじってた女子怒鳴った時あったろ。」
「…そんなことあったな」
田村ってのは俺の数少ない友達の一人だ。
ちょっと太っててオタク入ってて、でも優しくていい奴なんだけど、クラスでは嫌われてて。
犯罪起こした人がオタクだったみたいな事件が報道された次の日、クラスで女子が下らないこと言いまくって田村を馬鹿にして笑ってたから。
田村は何もしてないのに、だから俺がキレて、その場は静まった。そんな事件が春にあった。
「すげーなって思ったんだよ。お前やたら人見知りなのに、クラスのど真ん中で怒鳴りまくって」
「当然だろ、あんなん…」
「当然って思えるのもすごい。そっからお前のこと気になって、」
「そ、そなんだ…」
「気付けば好きになってた。」
「……いや、え……?ええーっ!?」
冗談なのか、はたまたlikeという意味でか。確かめるために顔を見たら
クールで仏頂面の高坂が耳まで顔赤くして、照れくさそうに目を反らしていた。
ちょっと可愛いなと思ってしまった。
「あ、ありがとう…」
「…おう」
そこからはまたお互い無言になって、窓の外を見ると雪が降っていた。
行きたくないカラオケに行って、腹へって、男に告白された、そんなホワイトクリスマス。
それもまあ、悪くないんじゃないかな、そう思った。
***
すみません2つに収まりきりませんでした
→田村くんじゃないのかー!
ホワイトクリスマス!二人とも幸せになれよー!!
泣きながらGJ・・・!
いいなー
きゅんと来た!GJ!
田村君の立ち位置で切なくもなるんだな
田村→吉野←高坂
だといいな
まわすね
まわし
睡眠不足の原因
「愛してる」
「うん」
「愛してるんだ」
「そっかよく分かった。だからそろそろ眠らせr」
「大好き。兄さん超大好き愛してる」
「……」
「兄さん? 寝ちゃったの? 酷いよ兄さん僕を置いて先に寝ちゃうなんて」
「寝てねえしうるせえし分かったから眠らせてくれよ! 寝てんじゃなくて呆れてんだよ!」
「いきなり大きな声出さないでよ兄さん」
「お前が原因だろうが!」
「僕に愛してるって言われて眠れないなんて、兄さん興奮しちゃったの?」
「ああもうそれでいいから寝ろよもう」
「それって照れ隠し?」
「そういう事でいいから」
「ねえ兄さん、僕の事愛してる?」
「お前それ何回聞くつもりだよ。言わなきゃ分かんねえのかよ」
「言わなきゃ伝わらない事ってあると思うんだ」
「……」
「僕はたくさん兄さんに愛してるって言ってるけど、兄さんは全然言ってくれないよね」
「連発すると重みがなくなるだろ」
「僕は質より量派なんだけど」
「俺は量より質だ」
「……」
「……」
「兄さん」
「なんだよ」
「あいしてる」
(以下延々朝までループ)
ヤンデレ弟から逃げようとして兄が刺されるところまで妄想した
GJでした
なるほど、これは素晴らしい兄弟愛だ!
弟のうざさが好き
GJ
苦労性っぽい兄を応援しつつまわし
いちゃいちゃラブラブ√ヤンデレ√ツンデレ兄萌え√
どれもおいしいです
GJでした!
かまわんよ踏みたまえ
マイクテスト
「あーあー、マイクテストマイクテスト。体育館聞こえてるー?」
テストだと名言しているにも関わらず、体育館の中で文化祭の準備をしている生徒からイェーイ!と歓声が上がった。
文化祭ももう明日、ってこともあって振り切れてるヤツが多いんだろうと思ったけれどそう騒ぐ性格でもない俺は驚くだけ。
隣で暗幕の準備をしていた高橋も、呆れた顔だった。
マイクテストをしていたのはステージの内側にある放送室からだろうから姿は見えない。
けど、その声が知り合いのものだからって事もあるんだと思う。
「…あの声って」
「桜田だろ?あいつ放送担当だったし」
だよな、と高橋が相槌を打って、溜息混じりに視線を手元に置いていた暗幕へ戻した。
その間も桜田は放送室から適当な事を喋り続けている。テストにしては長いだろ、これ。
「マイクテストー、体育館音量大丈夫?愛してるよー!」
「ばっ…!」
俺としてはまた桜田は適当な事を、としか思わなかったけれど、隣の高橋は違ったらしい。
勢い良く顔を上げて、見えない放送室の方へ何か言いたげに口をぱくぱくさせた。慌てて何も言えてないけど。
「……えーと、高橋?」
何。何で、『愛してる』で真っ赤になるの?
「落ち着いてどうしてこうなったのか考えてみよう」
「まず俺が全校集会の準備でマイクテストをして
『俺はおっぱいが好きだーっ!!』って叫んだんだよな?そのくらい男子校のノリじゃ日常茶飯事だろ?」
「確かに」
「だろ?」
「で、相撲部で練習してた俺が『え?それってもしかして僕のこと?///』とネタ拾って」
「デブネタは鉄板だしなぁ」
「デブじゃなくて『ぽっちゃり』な」
「そう来たら俺は『お前の生意気おちんぽみるくをペロペロしたい!』と返すしか無い訳で」
「なんでだよwそもそも『生意気おちんぽみるく』って何だよ」
「それ言ったらお前だって胸寄せて『保健室へいらっしゃい…坊やのマイクテストしてあ・げ・る(はぁーと』ってなんだよキャラブレブレじゃねーか」
「そこで終わってればいいだろ?お前来たじゃん、胸揉んだじゃん」
「売られた喧嘩は買う主義なんだよ」
「俺だってそう来たら『お兄ちゃんのおにんにん硬いよぅ』ってチンコ揉むしか無いだろ?」
「やりすぎなんだよ」
「だってあんなすぐ出ちゃうなんて思わないだろ?」
「ちげーしすぐ出してねーし」
「早漏」
「あーあーきこえなーい」
「大体なんで男のおっぱい揉んで勃っちゃうんだよ」
「は?俺のせい?お前だってキスとかしてきたじゃん」
「あれは気まずかったからさ…なのにキスくらいで襲ってきやがって」
「お前は気まずいと男相手でもキスすんのか?意味わかんねー」
「じゃあお前はキスされたら男相手でもやっちゃうのかよ」
「だってあんな風にされたら…」
「出したばっかなのにお前には賢者タイムってもんが無いのか?」
「そこは若さだし俺悪く無いし」
「じゃあ何でこうなったんだよ」
「やっぱマイクテストかなぁ」
「うーん確かに何かネタしなきゃって気分になるしなぁ」
「あれ禁止した方がいいかもな」
「だなマイクテストは危険だ」
二人はまだ気付いていない。
こうなった原因は二人がバカだからという事に。
そしてバカな二人が相手を好きという気持ちに気付くのは
もう少し先のお話。
121はリロミスだったのか
通りでキャラ変わるなあと思ったw
120かわいくて良かったです
GJGJ!どっちも可愛くて好きだw
120は高橋かわゆす。語り手は第三者視点だったのね。
121は下品なおバカ二人が文字通り乳まさぐり合う姿が容易に浮かんだw
そろそろまわすね
来年もよろしくまわし
今年最後のまわし
丁度0時に9取れたりしたら面白いかもねまわし
あっという間の一年だったなまわし
もう今日で年が変わるだなんてまたまたご冗談を回し
持ってあげる
130 :
1/2:2012/01/01(日) 09:02:21.00 ID:FX6qqp3/0
失敗した、と思ったのは、地元の駅についてからだ。
正月位しか帰らないし、親の好きな物でも買って帰ろう、なんて張り切って、土産を買いすぎた。
ノリとか勢いもあり、もう何年も会ってない幼なじみとかの分まで買った。
それを一つにまとめた結果、土産物の詰まった紙袋の底が抜けた。
助かったのは、それが混雑したホーム内ではなかった事と、割れ物が無かったこと。
最悪だったのは、落ちて荷物がバラけた瞬間を、例の幼なじみにバッチリ見られた事。
「久しぶり。相変わらず面白いな、お前」
昔は可愛かった彼がイケメンに育った姿を見ると、時の流れは残酷だとため息が出る。
「笑ってないで手伝ってくれ」
ケラケラと笑う幼なじみを見上げながら、落ちたものを拾っていると、彼は肩をすくめて人混みの中に消えた。
薄情な幼なじみに憤慨しながら、どうやってこれを持ち帰ろうと考えていると、再び彼がやって来た。
その手には、どこかで買ったのか、新しい手提げ袋をいくつか持っていた。
「これ、使えよ」
「いいのか?」
「もちろん」
笑顔の彼に礼を言うと、今度は三つに分けて土産を詰めた。
すると直ぐに、幼なじみはその一つを手に、歩き出した。
131 :
2/2:2012/01/01(日) 09:05:02.50 ID:FX6qqp3/0
「おい、何で」
戸惑っていると、不思議そうに首を傾げて彼は言った。
「だってこれ、俺用だろ。お前、まだ覚えてたんだな、俺好きなもの」
言われて慌てて他の二つをのぞき込むと、確かに手元にあるのは家族用のだ。
どこかニヤニヤしている幼なじみの顔に苛立ち、そいつが手に持っていた袋を、強引にひったくる。
そして、驚いている幼なじみに向かって、こう言った。
「これは後で、俺がお前ん所に持って行くんだ、勝手に持ってくな!」
言ってて、耳が燃えるように熱い。
幼なじみも、燃えるような赤い頬で笑っていた。
「だったら、お前の家族用を一つ持ってやるから、お前はそのままそれ持って、俺の所に来いよ」
言うなり、幼なじみは家族への土産を人質に取り、自分の荷物を放って行ってしまった。
仕方なく、彼の荷物を持ってやり、幼なじみの車に向かったのだが、そこでの一悶着は、また後ほど。
…………
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
新年早々、ニヤニヤしちゃうものがきましたね。
今年初GJ!
そういや今年、勃つ年ですね。
萌えた!
年の初めにふさわしいGJでした!
うおーすっごい萌えた!
二人のその後が気になる!GJ!!
丸一日止まってたのか
まわし
あけおめまわし
今年も良い萌えが沢山投下されます様に
そして踏みたまえ
童貞ではありますが一人で鍛え続けた結果持続力だけは自信があります
また10年後に
新年早々踏み逃げかー
残念
一日経ったので回し
まわしますー
まわしこしこ四股名
今年もいい萌えを拝見できますようにまわし
早く萌えを堪能したいですよろしくですまわし
あけましておめでとうございます
今年もこのスレから離れられないようだまわし
踏めばいいじゃん
腐れ縁の憎まれ口
まっわーし↓
うわー 人いないのかなまわし
まわし
まわすぜ
まわし
mws
新年早々だからかねまわし
まわし
踏むといいさ
とんでもない宴席
(とんでもない接待)
炭鉱が閉山してから寂れる一方の町並みの果てにその大学はあった
外壁が煤で汚れた校舎は老朽化が著しかったが体育館だけは異様に立派で最新の設備を整えていた
ガイドに案内されるがままに体育館に入ると大学の男子バスケ部が練習をしていた
「どれがいいですか?」と下卑た声でささやかれた
ふと見ると背番号6のパワーフォワードくんがとても素敵な美丈夫だった
聞くと部員の中で唯一人の日本語専攻で名前は易くんという
ベッドが用意されていたロッカールームで待っていると易くんがやってきた
何年ぶりかという脳髄まで快感で感覚が混淆するような素敵な行為ができた
易くんは「自分はあなたと一つになります」と言い残して出て行った
その夜に町のお偉いさん主催の宴席に出席した
牛でも豚でも羊でも山羊でも狗でもない肉を全品に使ったフルコースを食べた
料理の美味しさは尋常ではなかった
それから二度と易くんに会うことはできなかった
まさかのカニバ…だと!?
おかしな一途のヤンデル受にも見えてきた。とにかく、まさかの作品GJ!!
なんというか、すごいな
短いのになんかこう…うまく言えないが
面白かった
リョナ好きにはたまらん作品をありがとう
怖い話と801の相性の良さは異常
注意書がほしかった…
私は大丈夫だったけど、
注意書きあった方が良かったかもね。
でも素敵だった!GJ!
文体と内容のマッチングが素晴らしい
GJ
注意書き必要なほどのグロかなあ?
踏んでいいよ
連結3P
オランダかどこかで9人の男性が連結したというニュースがあったが
あれって先頭の入れられてるだけの人と、最後尾の入れてるだけの人がちょっと切ないよね
だから連結は3人ぐらいが丁度いい。
先頭の入れられるだけの人は3番目の人が頑張って先っぽ弄ってくれると幸せだし
3番目の人の後孔を、2番目の人が弄ってあげるとこれも幸せだよね
2番目の人は1番目と3番目に挟まれて暖かいし幸せだよね。
一歩間違ったら「どう濡れ物件」じゃないかとか言うな。
オランダw
斬新な語りでしたw
輪になれば全員が連結可能じゃないかな?
やや角度が斜めになるから入らないかw
キャンプファイアー連結回し
ずっと前にどこかの国の人たちが実践してたよね
輪になって連結するには何人必要かって
記憶違いでなければ確か15人で完成だったような
実践とかwしかし15人も必要なのか
岡本賢一の「12人のいかれた男」で連結やってたなww
一瞬だけサッカーチーム全員で・・・とか考えてしまった
確かJリーグって最高で44人まで1チームに選手登録可能だったはず
10年くらい前に1度だけアビスパ福岡が枠満杯の44人登録して話題になったことがあったはず
まわし
踏んでいいよ
勇気を下さい!
180 :
1/2:2012/01/10(火) 09:40:57.94 ID:ObyKhtFV0
「でも、やっぱり、俺、自信無い……」
小さい身体をさらに小さく縮こまらせて、狭山はモゴモゴと口ごもった。
「だーかーら、大丈夫だって!絶対成功する!」
事の発端は数時間前。
もうすぐ試験期間という事もあり、最近は午後の授業の終わりが早い。各自家や塾で勉強しろという事なのだろう。いつもはゲーセンに寄ったり中々家に直帰しない俺も、そろそろ勉強しないとまずいな、今日は早く帰ろうと思った矢先の出来事だった。
「俺、好きな人がいるんだ。でも、告白する勇気がなくて……」
きっと鈍器で殴られたらこんな感じになるんだと思う。まさか自分の想い人からこんな事を言われるなんて夢にも思わなかった。
一瞬にして真っ白になった頭をなんとか持ち直して、なんだよ!お前好きなやつなんていたのか!?なんて茶化しながら心で号泣しながら狭山の相談にのってはや数時間。告っちまえ!いや、でも……の押し問答で拉致があかないのだ。
181 :
2/2:2012/01/10(火) 09:43:03.66 ID:ObyKhtFV0
「本当にOKしてもらえるかな……もし断られたら俺立ち直れる自信無い……」
「絶対大丈夫だって!ガキの頃から一緒の俺が言うんだ、間違いない!お前だったら誰だってOKするに決まってるさ!」
「そうかな?」
「そうだって!」
「じゃあ、告る」
「よし!いけ狭山!男を見せるんだ!」
「俺とつき合ってください!」
「…………は?」
放課後の教室、居るのは俺と狭山の二人だけ。
「水野、好きです。俺と、つき合ってください」
机越し、まっすぐな俺を見つめてくる狭山の視線から、目が離せなかった。
おぉ!!GJ!!
ウジウジしてたのに意外と男前な告白いいよー
水野に勇気をもらって水野に告るなんてww
183 :
風と木の名無しさん:2012/01/10(火) 13:44:41.25 ID:2FFpq74x0
くぁー!ベタな気がするけどそれがいい!
萌えましたGJ
かわいーなぁw
狭山くん側verも読みたくなるな
どうして本人に相談しちゃったのかとか
お前なら絶対大丈夫って言われてるときの気持ちとかw
まわします
まわしましょう
踏んでください
春を待つ
むかつくぐらい底冷えのする日が続いていた。
辺りは一面雪に覆われて、今までのことが嘘のように全てが白く塗りかえられている。だが、俺の腕の中にある銃は幻でもなんでもない。
昨日の激しい銃撃戦も、壕の中に並ぶシートを被ったかつての友人たちも、決して無かったことにはなってくれない。
こんな日はどうしても故郷のことを思い出す。一面に広がる麦畑とリンゴの木、暢気な牛ども、そしてあいつの栗色の髪の毛。
少しばかり頭の回転が遅い奴で、それが原因で糞餓鬼どもにからかわれてたところを、よく追っ払ってやったりしてたっけ。
あいつは元気にしているだろうか。ここには来ていないはずだ。礼状はあいつの家にだけは届いていなかった。だが、今となっては分からない。戦況も厳しくなってきた、体には問題のないあいつも呼ばれたかもしれない。
事情を知らない上官にのろまだの、グズだのとどやしつけられながら、必死で毎日を過ごしているかもしれない。はっきりしたことは、しがない一兵隊の俺には分からない。
冬なんか、さっさと終わってしまえばいい。この雪が溶ける頃には、きっとこのクソッタレな戦争も終わる。そうすりゃまたあそこに戻れる。麦とリンゴと牛と、あいつがいる、あの景色の中に。
オハイヨ州って感じだな
GJ
バッドエンドフラグが立ってしまった気がするが、それも又吉。
GJです!
ふたりが五体満足で再開でしますように
GJ
早く春になってほしいな…ふたりのために
GJ
自分にはヨーロッパだった
淡々とした語りがいいな
GJでした
まわすよ〜
>>196 まだ24時間たってないよ
バッドエンドフラグはたっていると思うけど
そこがいい
その後がすごく気になるなー
GJ
そして心置きなく踏みたまえ
騎士
「……来た、か」
暗闇の中、低い声が静謐な室内に凛と響く。玉座に在りし王は謁見の間の大扉が開くのを目にし鋭い視線をそちらにやった。
喧騒はもうすぐそこまで迫っている。血の香を纏う空気がどろりと流れ込んで来る。
窓から見下ろした庭はかつて神の苑と謳われた面影はなく、ただ薔薇より赤く染まっていた。
「……」
越権の間に入り込んだ男が持つは赤い雫を滴らせた斧、ゆらりゆらりと歩く様子は既に正気を失っている様子である。
「……王、おうは……どこに」
まるで精神を病んだかのように絶えず身体が揺れ無表情のくせに瞳は血走り、尋常でない雰囲気を放っている。目の前の男こそ王であるとは気づいていないようで、焦点のあわぬ瞳を向けて尋ねた。
王はその口元に笑みすら浮かべて、応えた。
「喜べ、暴徒よ……貴様の前にいる男こそ、この国を統べる王、クライスト=フォン=ルーデルだ」
その口上が終わるか終わらぬかの内に男の揺らぎがピタリと止まる。斧を振りかぶり雄叫びを上げて一足飛びに距離を詰めて王に襲いかかる。
その様を見る王は見世物でも見るかのように悠然と佇み除けるなど考えもしていないようだ。
「ーー王っ!?」
悲鳴が上がったのは王の首が木のように刈られる寸前で、斧は王の首の皮を僅かに切り裂くのみ。
斧を持った男の胸からは白刃のきっさきが顔を出している。斧が大きな音を立てて床に落ち、絶命した男もその上に重なった。男が倒れたことで視界が開け、男の後ろにもう一人男がいたことを知る。
普段床でしか表情を変えぬ騎士が、血相を変えて王の前に迫っていた。その尋常ならざる様子を愉快に思いながらもその無礼を注意しようと王が口を開いた。
「おいーー」
「馬鹿か? 何故逃げていないんだ!?」
王の言うことなど聞こえていないと言うように詰めより低く唸る。そのくせ、その瞳には安堵の色を浮かべていて、縋るように騎士に抱きつかれたら悪い気はしない。王は防具をほとんどつけぬ返り血塗れの己が騎士を優しく抱き締めた。
「お前がいねぇんなら、俺が逃げる意味はねぇよ」
耳元で低く甘く囁き、そして深く息を吐いた。生きてて、よかった。そっけないその言葉に騎士は思わず王の顔を見た。
王はその顔に笑みを浮かべながら、騎士の手を引いた。玉座を動かせばそこには外に逃れるための隠し通路があって、そこに身を滑り込ませる。
騎士は困り果てたような表情を浮かべるもこの王は一度言ったら他の者の言うことなど聞かないことはもうわかっているのだから、渋々とついていった。
狭く暗い地下道の出口が見えた頃、王は騎士の耳元でそっと囁く。
「さっきの無礼と、俺の服を血塗れにしてくれた礼は、たっぷりとしてやるから忘れんなよ?ーーケツの穴が俺の形になるまで嬲り倒してやっから」
主従物大好きなので萌え禿げた
GJ
たまらなく萌えた
GJ!!
騎士の感じがどストライクで萌え死んだGJ!
王様との関係イイヨイイヨー
わかってるけど、「おいーー」で不覚にも吹いたw
おいいいいいww
ダッシュの方がいいですよ 「―」←これ
まわし
24時間経過していたのでまわします
まわすよー
花束をもった人造人間
かたちは有機物を模している
しかし一からヒトが造ったモノだから、内面はいたって無機質である
多少複雑な思考は処理できても、繊細な心の機微までは理解しがたい
心とはある意味最も有機的なパーツといえる
とても曖昧で、共通の体験や暗黙の約束や、規則化しにくい要素で出来ている
具体的にどんなものかといえば、たとえば花だ
特別な日に、大切な相手へ花束を贈る。受け取った相手が喜ぶ
このやりとりを、人造人間は不可解だと考える
生花は金銭的にさほど高価なものではないし、すぐに朽ちてゴミになる
半永久的な使用に耐えないモノは無価値に等しい。歓迎する要素はない
なのになぜと問われば、哲学の類に素養のない博士は対応に困る
しかしそこは生みの親の責任として、苦手なりに真剣に考え、答えを出した
確かに花の盛りは短いが、それゆえに尊い
だから我々は散る花を喜ぶし、美しいと感じる
短くて尊い特別な期間を、大切な相手に捧げたいと思うんだ
「ほら、こんなふうにね」
首をかしげる我が子に、博士はレポート用紙に包まれた紫色の束を差し出す
研究所の敷地に自生しているヘザーの花だ
博士は"嬉しい"と"寂しい"の中間のような表情をしている
人造人間はそのどちらに対応していいのか判じかねて黙っていた
博士の話は記憶としてインプットされ、アウトプットされる機会のないまま時間が過ぎた
人造人間は朝、駅前の生花店で花束を買う
"ヒトは花を喜ぶ"ことを知っているからだ
そのままいつものルートで墓地へ行き、いつもの石碑の前に花束を置く
磨かれた石の表面には、半世紀も生きることなく土に還った博士の名前が刻まれている
そこで長い間ぼんやりとしている。まるで人間のように
多くのことを考える。考える。考える
曖昧なまま積ってゆく言葉の数々、いつか見た博士の複雑な表情、
何かに躓いたように思考が行き詰まる理由、朝露に濡れたヘザーの鮮やかな紫
やがてそれらがひとつの意味に繋がり、最も不可解な"愛"という概念を理解したとき、
博士が遺した生涯の傑作は、ヒトと変わらぬ心を手に入れるだろう
しみいるなあ〜GJ!!
グッと来た〜!
GJでした!!
そういう花束なのね〜
空気感が良かった
GJでした〜
すごく萌えた
こういうの好きだ
おおおおう!いいねぇ
GJ!!
216 :
風と木の名無しさん:2012/01/15(日) 23:51:53.43 ID:LxzB+trwO
こういうのいいな〜
ぐっときたわ
あえてあげ
手塚先生の短編にありそうですね
ただ手塚先生だとドラム缶みたいなロボットになるかな
まわし
オイラはバカだからこんな理数系哲学な話は逆立ちしても無理よ
とてもGJ!!!
踏んでいいお
どっちも攻めの大阪人と福岡人
220 :
風と木の名無しさん:2012/01/16(月) 17:25:56.93 ID:DKh7bHNs0
待ちに待った満願成就の日がとうとう来たんや! マジでウキウキウォッチじゃ!
オレは大阪のFラン大学のサッカー部でDFなんかしているピチピチの20歳のアホ大学生や
約半年前に練習試合をした福岡の同じくFラン大学のFWに・・・その一目ぼれや
それからあらゆるツテを頼って遠距離アタックを繰り返してこの日に至ったというわけや
明日は生粋の大阪人のオレがサポをしているガンバ大阪と
生粋の博多人のあの人がサポをしているアビスパ福岡とがナビスコカップの決勝を戦う
場所はもちろんサッカーの聖地の国立競技場や。明日の観戦はもちろん別々。こればっかはお互いに絶対に譲れへんからな
今は二人で横浜のホテルに泊まっている。決戦前夜やけどこっちはまさに決戦当日じゃ
あ、シャワーから出てきたわ。さあキックオフや!
昨夜はマジで悪夢としか言えんかったわ。ポジション争いでごっつモメてなあ
あの人は見た目は凄くかわええのに中身は完全に九州男児っつーヤツだわな
お互いにギンギンなのに突っ込み先がなくてセルフでしごくことになったわ
何が悲しゅうてわざわざ横浜のホテルでオナニーせんとあかんのや!
結局、朝に話し合って決めたことは初体験は勝った方がポジを獲るということじゃ
小学生の頃からガンバサポ歴は10年ちょい。こんなに真剣に応援したのは始めてかもしれん
難波の青い稲妻で福岡の熊ん蜂なぞボコボコにいてまえ!
・・・ぬおーっ! ぐあああああーっ! ・・・はあはあはあはあ・・・
遠藤のドアホがー! ちんたらちんたらビチクソみたいなパス回ししおってからにいぃぃぃー!
あっ! くっ! くおおおおーっ! ・・・はあはあはあはあ・・・
加地のボケがー! ザルなディフェンスしおってからにいぃぃぃーっ! あんなん小学生にだって点を獲られるわあぁぁぁー!
うっ! ・・・こっちもええかもしれんわ・・・ガンバサポでほんまによかったわ!
サッカー良く分からんけどワロタwww
大阪人の方アホ可愛いし、見た目が可愛い九州男児も地味に気になるw
流れるかと思ったけど良かった、GJ!
福岡と大阪だから野球来るかと思ったがサッカーか。(阪神は正しくは兵庫のチームだけどw)
アホカワイイな大阪サポw
アホな私に最後の1行の意味を
どうなるかと思ったけどすごく面白かったww
こういうの書ける人って凄いや
>>224 一つ目の段落=泊まった夜
二つ目の段落=翌日、観戦
最後の段落=その晩、閨事の最中
最後の一行はガンバが負けて受けに回った大阪人が
やっそん中に目覚めたって解釈した
これであってるかな?
目覚めた大阪wwwワロタ
まわし
こういうのすげえ好きだ!!
ばかばかしくて笑えるけど萌えもあってすばらしい
GJ!!!!
色気無く叫ぶ大阪に萌えちゃったよGJ!
そして踏み台
自転車通学の君
230 :
1/2:2012/01/18(水) 14:02:10.54 ID:nx6PQnGO0
時刻は午前6時50分。朝陽に水面がゆらりきらめく河原道。
ランニングシューズのひもをきゅっと締めて、屈めた膝をぐっと伸ばす。
光を背負ってやってくるあの人に向かって、走り出した。
「おはようございます!今日もいい朝ですね!」
「おまえのおかげで俺は今日もいやな朝だ」
こちらには目もくれず、機械的にペダルを漕ぐその横顔を、見逃してしまわないように必死で走る。
体力をつけようと始めた毎朝の日課も今日でもう3カ月。あなたを初めて見つけてからは1カ月。名前も知らない、年も知らないあなた。
唯一わかっているのは、その制服が県内有数の進学校のものであること。その高校は、ここから電車で1時間かかる先にあるというのに、あなたは毎朝1分と遅れることなく自転車に乗ってこの道を行く。
頭がいいのに運動も怠らないなんて、きっと勤勉な人なのだろう。部活もなにかやっているのかな。年はいくつだろう。名前は、なんていうんだろう。
ささいな好奇心と興味が、いつのまにか毎朝の日課の目的を変えていた。
「いいかげん名前教えてくださいよ!それからどこ住んでるんですか?近所ですよね?俺、遊びにいきますよ」
「うるせぇうるせぇ。毎朝毎朝、よく飽きねぇな。ストーカーかよ」「飽きませんよ!ストーカーでもいいっす。俺、あなたと仲よくなりたいんです」
231 :
2/2:2012/01/18(水) 14:08:00.07 ID:nx6PQnGO0
笑って言えば、ちらりと一瞥くれて、ペダルを漕ぐスピードをあげられてしまった。それでも負けないと、またも必死に追いつこうとする。
しかし振りあげようとした左足がなにかに遮られて、視界にひろがった土の色。気づいた時には体が地面に叩きつけられていた。転んだのだ。
やってしまった。あの人は俺のことなんてかまうことなくもう走り去ってしまっただろう。
ため息をついて顔をあげると、あの人が自転車を置いて目の前に立っていた。
「バカ。靴ひもぐらいちゃんと結んどけよ」
そう言って、ほどけた俺の左足の靴ひもを器用に結び直す。嘘だ。あの人が、俺の前にひざまついている。あの人が、自転車を降りているところなど初めて見た。
「おまえさ、ずっと敬語使ってるけど、いくつなの」
「あ、17歳。高校2年生、です」
「なんだよ、同い年じゃんか。タメ語使えよ。きもちわりぃ」
靴ひもを結び終わると、制服の砂を払ってさっさと自転車に乗りこんでしまう。
自転車はすぐに走り出した。
「え、待って!名前!名前は?」
「……また、あした。な」
自転車に乗る背中はどんどん小さくなって、橋を渡って街中へと消えてしまった。
靴ひも。同い年。タメ語。……またあした!
ああ!自転車通学の君よ!
ほんの数百メートルの道のりをあなたと並んで走る朝の時間。
それでも至福の時間を、また明日も。
キュンキュン系だと思うんだけど、主人公がバカで愛おしいw
GJでした
主人公の舞い上がってる感がいい
自転車通学の君は絆されてくうちに逆にのめり込んでしまえばいいと思う
GJ!
可愛いwGJ
爽やかストーカーこええww
GJ
爽やかわんこっぽいけどストーカーだなwGJ
自転車通学の君の溜めてからの「また明日」にやられた
GJ!
愛おしいお馬鹿なワンコだなwwGJ!!
そして、優しく踏んでいってね。
愛は痛み
240 :
1/2:2012/01/19(木) 14:44:06.11 ID:usK2VCQr0
ここは北関東の田舎町。東京まで電車で2時間の距離だけどちょっとありえないくらい農村だ
オレの家は養蜂をやっていた。都内の一等地のビルの中にあるオサレな蜂蜜専門店にも卸したりしている高級品だ
そんな田舎の呑気な男子高校生のオレがどうしようもない劣情にまみれている・・・
オレには前から好きな人がいる。同じ高校に通う一年先輩だ。家は確かゴボウ農家だ
音楽室でピアノを弾いているのを見かけてその気品あふれる姿に心臓が口から飛び出しそうになった
ピアノは中学校入学までで止めてしまったそうだが一時は本気でピアニストを目指していたらしい
アニソンからジャニーズの曲まで大して練習しなくても簡単に弾いて再現してしまうくらいの腕は今でもあるそうだ
その一方でバレー部のキャプテンだったりもして、練習時や試合時の姿は凛々しくて素敵だ
オレはバスケ部なんで体育館の隣のスペースでよくお姿を拝見して欲情している
そんなときにようつべで悪いものを見ちゃったんだよな・・・某お笑い番組のDVDが勝手に上げられた中国のサイトをね
見たのは5年前くらいまでシリーズでやっていた某スベリ芸人と某デブ女性芸人とのプロレスごっこ企画
見事に蜂蜜を顔面からたっぷりかぶらさせられるスベリ芸人を見てて思ったんだ・・・先輩を蜂蜜まみれにして汚したい!
ピアノを弾いている先輩に向かってバケツ入りの蜂蜜を思いっ切りぶちまけたり
バレーの試合中の先輩に襲い掛かって白いユニフォームをハニーゴールドに染めてやりたいとか
そういう様子を想像しながら自分で自分を慰めて放った後にどうしようもない自己嫌悪に覆われていた
そんな悶々とした日々を過ごしていたある日。部活を終えて下校前に部室前でまったりと過ごしていた
飲みかけのローソン100の1Lのジャスミン茶を飲み干したら帰ろうと思っていたら隣室のバレー部の扉が開いた
先輩だった。目が合った。先輩はこちらを睨み付けると意を決したかのように言った
「・・・オレの家に来ないか・・・今夜、両親は農協の慰安旅行で留守なんだ」
241 :
2/2:2012/01/19(木) 14:46:10.04 ID:usK2VCQr0
どういう意味か理解するまで時間がかかった・・・もしかして・・・両想い?!?!?!?!?!
うわーっ! うひょーっ! マジ? マジ? マジ? 本気と書いてマジ? こんなんありかよマジで!
オレは気も狂わんばかりの喜びと石化してしまわんばかりの緊張と猛り狂う全身の血流由来の興奮とを必死で抑えながら
先輩に連れられて一緒に先輩宅の作業小屋に入った。そこには売り物にならない痛んだゴボウが山積みになっていた。あれっ?
「ハアハアハア・・・奇遇だな! オレも同じ番組のファンでな」
「ぐわーっ! イタいっす! マジでイタいっす!」
鞭のようにしなるコボウがオレの体に叩きつけられる
「お前がハチミツ対決に興奮していたようにオレもゴボウしばき合い対決に興奮していたんだよ」
「あうーっ! ああーっ!」
ゴボウは野菜じゃないわ。本当にタダの木だわ!
「体育館の隣のスペースから自分を見つめるかわいい子をゴボウをしばければどんだけいいかななんてな」
ヤバイわ。先輩ドSだわ。先輩を愛するには痛みが伴うわ。蜂蜜まみれにされるのはおそらくオレの方だわ
って、イテぇ! 小指に当たった! 絶対に折れた! 指の骨が逝った! マジやばい! 全身骨折できっと死ぬ!
それでも超幸せっす! 不束者ですが末永くお願いします! 先輩!
愛とは何か、壇上に立つ教師がそれを問うたとき、生徒の口からは次々と答えが出た。
これは正解のある質問ではない、その前置き通り、生徒達は自分の答えを次々と口にする。
彼は安らぎと答え、彼は幸せと答え、ませた彼女は快楽と答え、その友達は情熱と答えた。
喜び悲しみ怒り憎しみ生涯家族抱擁、火のようであるという答えの後には水のようであると答える者もいた。
一人、少年は教師を見つめたまま立ち上がり、愛は痛みであると答えた。
真意を問う教師に、少年は震える手をぎゅっと握り、薄い唇を懸命に動かして答えた。
「あなたを思うと、こんなにも胸が痛いのだ」と。
周囲がざわつく暇さえなく、教師は少年の手を握り、弾かれるように教室を飛び出した。
聞こえるのは、背後で鳴り止まぬ拍手と喚声、痛いほどに鳴る鼓動が二つ。
シリアス来るかと思ったら小指痛ぇ!!!
あれか、まさか先輩がピアノを止めたのは、
過去に誰かとしばき合いして指折ったか、
いつか指を気にせず思う存分しばき合うためか…?
244 :
242:2012/01/19(木) 15:07:42.50 ID:t81IDIIO0
うわリロミスだ!すんません
公開告白いいなあ!
クッソワロタwww
これ好きだわー
まさかコメディでくるとは思わなんだ
どっちが受けでも想像できるね
GJでした!
どっちもgjまわし
次いくよー
かえりたい
250 :
1/2:2012/01/21(土) 00:55:59.03 ID:KkpAhIyF0
「なぁ」
「……」
「聞いてる?」
「……聞いてる、よ」
「ほんとかよ」
はーっとため息をつかれる。
学校が終わってそのまま圭介の家に転がりこんで。
明日提出の課題を一緒にやろうとのことだったのに結局ゲームばかりして。
日も暮れてゲームにも疲れてきたところで、
「俺が、お前を、好きだって言ってんの」
俺は友達に告白されていた。
「で、どう」
「え?」
「お前はどうなんだよ」
「どうって …そりゃあ」
「やっぱ男は駄目か」
そりゃそうだろ。俺は男でお前も男。
俺は女の子が好きだ。
黙っていると、圭介ががっくりと肩を落とした。
「そりゃそうだよな。当たり前だよ。でもさ、もしかしたらお前も、ってちょっと思ったんだよ」
「はぁ」
「いや、だってさ」
「お前、俺のこと好きだろ?」
「はぁ!?」
「嫌いなのかよ」
「いや別に嫌いじゃねーけど…」
「お前さ、俺と話してるとき、すっげー嬉しそうな顔してるじゃん。遊びに誘ってもそりゃもう嬉しそうだし・・」
「待て待て待て!」
251 :
2/2:2012/01/21(土) 01:03:11.50 ID:KkpAhIyF0
「何だよ」
「そんなことねーだろう!」
「そんなことあるよ。目えキラキラさせてさあ・・」
「はああああ!?」
何いってんだこいつ!
「お前の目にフィルターかかってんじゃねえの?都合のいいやつ」
「まあそれもあるかもしれないけどさ、まだあるぞ」
「何?」
「俺が女の子に告白されたーって言ったらすげえ寂しそうな顔したじゃん」
「してねーよ!」
「いや、これは間違いない。断言できるし。そうだろ?」
そういってこっちを見てにやっと笑う。やめろよそれ・・
「あーーーー、まあ、ちょっとは、な。遊ぶやつ一人減るとかさ」
「女子かよ」
「うっせ!・・でも、俺がお前を好きでも、それはお前のとは違うよ」
確かに、圭介のことは他の友達とはちょっと違うと思ってる。
お前といると楽しいよ。だから圭介に彼女ができて遊べなくなったら嫌だと思った。
でもそれは、友達だろ?
252 :
3/2:2012/01/21(土) 01:04:40.36 ID:KkpAhIyF0
「そうかな?」
「・・へ?・・・おおおお前なにすんだよ」
圭介が俺の両手首をつかんで、押しかかってきた。
「こうされて、どう思う?」
「どうって、気持ち悪いに決まってんだろ!」
「じゃあ逃げろよ」
「抑えられててどう逃げんだよ」
「そんな力入れてない。・・なあ」
そんな目で俺のこと見ないでくれ!
「逃げねえの?」
あーーーーー、もう、俺はお前に弱いんだよ、分かってるんだろ?
よくわかんねえけどお前と目が合うと、逆らえないんだよ!
「一樹・・」
だから、俺をホモにしないでくれ!
・・・かえりたい!
おれはまわすぜ!おれはまわすぜ!
まわし
まわし
たわし
まわし
まわし
喧嘩ップル
「ふざけんなよお前マジで」
「はあ?ふざけてませんけど全然マジですけど?なに恥ずかしがってんの?ww」
「誰が恥ずかしいとか言ったよ、恥ずかしいのはテメーだよクソが」
「お前だってウジウジしてただろうがよ!なんだよ嫌なら言えよ、いいよ別にお前なんか!」
「だから嫌とか言ってねえだろって!昔っからそうやって人の意見決め付けんのやめろよな!すっげえ気分悪ぃんだけど!」
「お前の気分とか知るかよじゃあ帰れよ!」
「帰れってなんだよテメーが呼んだんだろが!」
「だからどうすんだって聞いてんだろ!結婚すんのかよしねえのかよ!」
「するよ!けど話が飛びすぎだっつってんだよ結婚とかお前アタマおかしいんじゃねえの!?」
「おかしくねえよ馬鹿!びびってんなって!」
「馬鹿って言うな馬鹿!びびってねえよ!」
261 :
260-2:2012/01/23(月) 10:26:44.91 ID:k7ibfeUB0
「結婚すんのかって!!」
「するっつってんだろしつけえな!」
「じゃあとっととこれ着けろよ!」
「なんっで指輪まで用意してあんだよ気持ちわりい!!」
「はあ!?おまっ…そういうこと言うなよ傷付くだろうが!!」
「馬鹿じゃねーの指輪買うんなら俺だって一緒に選びたかったっつーのクソが!」
「じゃあそれ婚約指輪にしてもう一回結婚指輪買いに行けばいいじゃねえかよ!!」
「男二人で指輪買うとかサムイこと言ってんじゃねえよ!」
「どっちなんだよ!!」
「行くよ!日曜10時だぞお前遅れたらマジで殴っからな!!」
「うるせえな!せいぜいときめいてろや隠れ乙女!」
「誰がだこの水虫!!」
「俺は水虫じゃねえ馬鹿!!」
お二人さんお幸せにw
GJ!
くそwかわいいなw
末永く幸せに暮らしてね!
夜も同じノリなんだろうなw
ニヤニヤしたGJ
お互い怒鳴り合いながらも超ドキドキしてそうw
お幸せにー!
かわい〜!萌えた〜!
踏んでください!
冬の海
270 :
1/3:2012/01/24(火) 05:53:48.59 ID:GNmXqmK0O
月のない夜のことだった。
砂浜と海と空の間にある境界は、星達が届かないところへ行ってしまっていた。
空は穏やかなのに、俺の部屋のすぐ下に広がる海は何故か荒れていた。
爺ちゃんはそんな波の様子を見ると、読みかけだった俺の漫画を仕舞い、黒電話の前から離れなくなった。
しばらくして、夕飯に呼んだ春樹が来れなくなったことを告げられた。
がなる黒い飛沫は、どろどろとして生臭そうだった。
271 :
2/3:2012/01/24(火) 05:56:15.44 ID:GNmXqmK0O
いよいよ轟々と打ち寄せる波に集中力をさらわれた俺は、宿題の手を休め、ついでにココアを取りに行こうと席を立った。
その腰を浮かせた一瞬、結露で濡れた窓の向こうに、荒波の中を沖に向かって進む人の姿が見えた。
「……春樹?」
嫌な確信がよぎって、俺は混乱した。
闇の中に春樹だけが見えたことは、全く不思議に思わなかった。
どうしてあんな危ない海に!春樹が死んじゃう!!
気が付いたら、足が爺ちゃんの部屋に向かっていた。
「爺ちゃん!海に春樹が……っ」
俺は言葉を失った。
勢いよく左右に開けた襖の奥から、幾つもの目がぐるりと向けられたからだ。
大して広くない座敷は、村の大人達でいっぱいだった。
その中心に爺ちゃんはいた。
爺ちゃんは、俺を見すえたまま何も言わなかった。
ほかの村人達も、それに従っていた。
じっとりとした沈黙を破ったのは、爺ちゃんの隣に座る父さんだった。
「和哉、部屋に戻りなさい」
「でも春樹が」
「戻るんだ」
俺に足掻く余地はなかった。
春樹の父さんと母さんの目は、真っ赤に腫れていた。
272 :
3/3:2012/01/24(火) 05:58:39.72 ID:GNmXqmK0O
次の日の朝、馬鹿みたいに海は澄んでいた。
空っぽの胃が無性にむかついた。
あの夜から、春樹は姿を消した。
右隣の違和感が気にならなくなった頃、通学路に地蔵が一つ増えた。
あれから七年経った今日、春樹の葬式が取り仕切られた。
春樹はとうとう見つからなかった。
大人達も、捜そうとしていなかった。
爺ちゃんは二年前に死んだ。
「あの子は、魅入られてもうた。海に気をつけろ」
そう呟いて目を閉じると、二度と起きてこなかった。
父さんと母さんは相変わらず何も教えてくれない。
春樹を取り込んだ海はすっかり穏やかになった。
いつしか俺は、家をたびたび抜け出して夜の海に身を浸すことを覚えた。
海水の冷たさが馴染むと、春樹と手を繋いだ時の温かさを思い出して、全身に痺れが巡る。
俺はいま春樹のなかにいる。
この錯覚が唯一、親友を失った感傷を慰めてくれるのだった。
丘板にありそうな怖切ない話だ…(´;ω;`)
GJ!!
なんかいいね
ちょっと怖いし切ないけど
GJ
これは予想外、でも凄く良い
短編集の中に入ってそう、GJ
せつないなぁ
続きが無いのがとてもせつない
七年経って葬式ってことは失踪宣告審判を確定させてからの葬式だったんですね
無理だと分かっていても諦められないという感じが七年という期間に出てますね
GJですた!
278 :
風と木の名無しさん:2012/01/25(水) 08:58:35.92 ID:ZubQucHK0
「砂浜と海と空の間にある境界は、星達が届かないところへ行ってしまっていた」
という書き出しがとても素敵
主人公くんも新しい恋ができるといいね
きっと山に恋人を奪われた人とくっつくといいさ
GJ!!!
踏んでいいお
旧正月
280 :
1/2:2012/01/25(水) 14:15:11.41 ID:YAA0GucrP
オレの実家は西日本の田舎の旧家で、とりあえず家の敷地だけはやたらと広い
両親はオレが大学生のときに相次いで他界して、今では長男のオレが当主なんかしている
でも愛する恋人がそばに居るから、両親が旅立ってしまったのは悲しいけど、孤独は全くなかった
また遺産をたっぷり相続してしまったので極端な贅沢をしなければ働かなくても余裕で生活できた
でも無職じゃなくて町立図書館なんかでまったりと働いて生活している
オレの恋人は今では数少ない旧正月を祝う風習が残る沖縄の離島の出身者だ
だから新暦の正月には全く思い入れがないらしい
ということでオレたち二人は新暦の正月とは別に旧正月にもご馳走を食べるのがお約束になった
ぶっちゃけると恋人とイチャつけるイベントなら何でもいいんだけどさw
一つ下の弟は東京で貿易会社に就職して、その後に北京に赴任した
二つ下の弟はJリーグのサッカー選手だったが一年で解雇され、その後になぜか玄界灘を渡ってKリーグの選手になった
三つ下の弟は高校卒業後バックパーカーになり、なぜかベトナムに居ついてしまった
四つ下の弟は東京の大学でなぜかモンゴル語を専攻し、挙句の果てにモンゴルの大学に留学してしまった
田舎の実家には普段は全く寄り付きもしない弟たちがなぜか急に帰省すると言ってきた。しかも四人同時。
考えると弟たちが居る国はみんな旧正月採用国なんだよな。向こうの休みに合わせて帰省するわな
ということで旧正月は久々に五人兄弟揃っての大宴会の開催決定だ
オレは数日前から公務員特権をフル活用して有給を取り大量の料理を作った
恋人は本土に住む親戚のおばさんに頼んで沖縄式の正月料理を作って貰い持ち込んで来た
日本酒も泡盛もばっちり用意済みだ。さあ弟たちよ。いつ帰って来てもいいんだぞ
どうせだから向こうで作った彼女くらい連れて来いよ! オレは跡取りを作れないからさ!
281 :
2/3:2012/01/25(水) 14:17:09.81 ID:YAA0GucrP
お、二番目の弟がやって来たぞ。よう久しぶり。息災か?
??? すいませんが、弟と一緒にやって来られたあなたはどちらさまですか?
はっ? 弟の恋人? えええええ? お前もホモだったのか! 北京でちゃっかり素敵な北方の美丈夫を捕まえおって!
何? 宴会するだろうから大量のあとは茹でるだけの水餃子と温めるだけの豚の丸焼きを持ってきた? よし、並べろ! 並べろ!
あ、三番目の弟が到着したぞ。アスリートだけに相変わらずいい筋肉してるなあ? 案の定ジャージ姿だわ。調子はどうだ?
??? あのー、弟と一緒にやって来られたジャージ姿のあなたはどちらさまですかニダ?
はあ、同じチームの選手さんですか。で、えええええ? 弟とデキたあ? 何だよ、ホモが二連荘かよ。これは衝撃!
何? お前らも茹で肉とおこわとあとは焼くだけの肉を持ってきた? よしすぐにホットプレートを用意しよう
そんなこんなしていたら四番目の弟のご帰還だ。すっかり肌が浅黒くて現地人じゃないか。日本人にはあんま見えないな
??? 失礼ですが、弟と一緒にやって来られた弟より見た目が日本人に近いあなたはどちらさまですか?
え、向こうで同じ高級レストランのボーイをしている弟の同僚さん。で、えええええ? 弟と生涯を誓った関係だとおぉぉぉ?
あばばばばばば。ホモ三連発。ヤバイ。なんか三度あることは四度あるような予感がしてきた・・・
それはそうと何? 生・揚・蒸の三種の春巻きと正月用粽を大量に持ってきている? そうか。それなら二人の仲を認めよう
282 :
3/3:2012/01/25(水) 14:18:07.83 ID:YAA0GucrP
さてと。末の弟がやって来たぞ・・・一緒に居るのはどうも男性のようだ。ああやっぱりか。やっぱりそうか。そういうことか
やあ元気だったか。モンゴルの寒さは半端ないだろう。でも空気と夜空の綺麗さは何事にも代え難いけどな
薄々分かっていますがお尋ねします。弟と一緒にやって来られたあなたはどちらさまですか?
大学で一緒になった学生さんですか。で・・・ああ、そうですか。やっぱり。やっぱりくっついておられるんですね
でもなんか今風のイケメンですね。ドルジみたいのがやって来なかっただけでも良しとするしかありませんなあ・・・
そしてお土産は・・・うわっ! でかっ! 何だこれは? 羊の丸焼きだと? こりゃちょっとしたイベント並だなあ
こうして五組十人のホモカップルの国籍不明の旧正月大宴会は盛り上がった
しこたま飲んで食ったオレは二日酔いの頭痛に苦しみながらネットで養子縁組について調べていた
疾走感がはんぱないすね
こんなおバカなノリ嫌いじゃないですww
GJしたー!
なにこの勢いのよさw長男の懐の広さがたまらんGJ
無駄に壮大で笑ったww
似たもの兄弟にもほどがあるwGJ!
国籍不明のホモの大宴会ww
ノリが良くて凄く読みやすかった!!GJ!!
しかし、みんなよく食うなw
性的な意味でもww
長男さん大変だな
養子縁組まで考えるとは、
なんだかんだで仲良いんだな
ドSの懇願
息苦しい。なんとか酸素を取り込もうと息を吸うたびに、傷口に激痛が走る。
浅い呼吸を繰り返して、思わず上がりそうになる声を噛み殺した。
平静を繕おうとする自分の姿は、きっと無様なことだろう。
瞬間、夜ごと繰り広げられる己の痴態が脳裏を掠め、こんな状況なのに無性に笑い出したくなった。
もっとも、抱かれたときに噛み殺すのは苦痛の声だけではないのだけれど。
それに、お前ももっと余裕のある表情をしているだろう?
俺を支えるようにして止血を行っている男の顔は、今やそちらの方が死んでしまいそうなほど蒼白だ。
ピンチになった俺の下に駆け付けたのが、散々俺をいたぶってきたこの男だとはなんという皮肉だろう。
「……いかないでください」
唐突に、男の唇からひどく似つかわしくない言葉が漏れた。
驚いて顔を見上げると、男自身も途方に暮れたような表情を浮かべていた。
男が再度口を開く。絞り出した言葉は、懇願によく似ていた。
「もう、私のものにならなくてもいいですから」
「まるで、好きだって、言われてるみたいだなあ……」
思わずあはは、と力の抜けた笑いを返すと、男の秀麗な顔が歪んだ。
そんな顔をするな。
薄れていく意識の中で、男が何かを必死で叫んでいる。
玩具の一つが壊れてしまったくらいで、お前はやっぱり馬鹿な子どもみたいだ。
本当はお前のこと、どうにかしてやりたいと思っていたんだけど。
ごめんな。
シリアスブレイクな後日譚
生還した男と改心したドS
ドS「お願いです。服を脱がせ四つん這いにし首輪を着けた上であなたのありとあらゆる場所を弄り回し罵り踏みつけ鞭で叩き
苦痛と快楽を同時に与え屈辱に満ちた表情を楽しみながらその一連の行動をあなたが泣くまで行わせてください(土下座)」
男「……それは懇願と見せかけた別の何かだ」
最 後 で 台 無 し w
台無しだけど生きててよかったwww
台無しすぎるw
でもめっちゃ萌えたGJ!
台無しにワロタ 最近爆笑もの続きだね
生還オメ!GJ!
改心してこれかwwww
畜生萌えた!GJ!!
マジで台無しw
緊迫感と台無し感と笑いと萌えにGJ!
298 :
3/3:2012/01/26(木) 23:41:33.16 ID:2pucY7xoP
自分は文を書くときにgdgdと設定を説明する癖があるんだけど
そういうのがなくて緊張感だけがダイレクトに伝わって来ていいです
もちろん後日談もGJ!!!
踏んでいいよ
ツンデレ×クーデレ
「誕生日、おめでとう」
「あ?」
きれいに包装された酒を睨み、恋人は若干不機嫌そうに俺を見た。
「だから、誕生日おめでとう。これは俺からの選別」
「お前、一昨日自分が言ったこと覚えてないのか?」
「何だっけ」
しばらく考えたが、さっぱり思い出せず、首を傾げた。
すると恋人は、苛立たしげに一度、テーブルを殴りつけた。
「俺の誕生日なんか、覚えてねーって言っただろ 」
「あ、うん。だって今日思い出したから」
「今日かよ!また今年もサプライズかと期待した俺のドキドキ返せ!」
確かに去年は、無駄に派手に祝ってみた。
でも、彼は結局不満しか言わなかったから、サプライズ嫌いかと思ったんだけど。
「猫耳メイドはそんなに良かったか?」
「あれは確かによ、か…ねーよ!にゃんとか語尾につけたってな、本物の猫にはかなわんからな!」
「だから、今年はシンプルに酒にしたんだよ」
俺が酒を押し出すと、恋人は若干残念そうにそれに手を伸ばした。
その時、俺はぐっと身を乗り出し、彼の耳元でこう囁いた。
「それに有給取ってきたから、今日明日はゆっくり、色々できるんだけど?」
キョトンと目を瞬かせた恋人へ、小さく笑いながら、付き合って初めて俺から口付けた。
ツンとクールどうするんだろうって思ってたんだけど
キャラがたってていいね
GJ
○○デレの意味が今ひとつつかみ切れない自分からすると書けるだけで凄いお
痴話げんか漫才GJ!!! ですた
いやー、これは萌えるね!
ツンデレ×クーデレってこんなに萌えるもんなのね!
新たな萌えを開眼したわぁ〜。GJ!
GJ!クーデレは実に良いものだな回し
短いのにお題通り、そして萌える!
GJ!
回すよー
踏め
先生
310 :
1/2:2012/01/28(土) 20:33:24.16 ID:VQmktKh90
先生萌えって何よ?
教師萌えだよ派 ┬── 生徒とのカップリングがいいよ派
│ │
│ ├─ 先生が攻めだよ派
│ │ │
│ │ ├─ 性的な意味でも生徒指導しちゃうよ派(性職者派)
│ │ ├─ こっそり付き合ってるよ派(多重禁断愛派)
│ │ └─ 卒業まで待つよ派(倫理重視派)
│ │
│ ├─ 先生は受けだよ派
│ │ │
│ │ ├─ 夜の保健体育は俺が教えてやんよ派(下克上万歳派)
│ │ └─ 先生は恋する気持ちも教えてくれました派(年下健気攻め派)
│ │
│ ├─ 生徒の片思いこそ至高だよ派(初恋は実らない派)
│ │
│ └─ むしろ恋愛感情なくていいよ派(師弟愛推奨派)
│
├── 教職員同士カプがいいよ派
│ │
│ ├─ 担当教科から妄想が膨らむよ派(属性萌え・凸凹カプ派?)
│ └─ 理事長を頂点に爛れたハーレムが形成されてるよ派(801学園過激派)
│
└── 脇役でこそ輝くよ派
|
└── 生徒の恋を生暖かく見守ってるよ派
│
└─ ちょいエロ達観保険医最強派(スピンオフ熱望派)
教師とは限らないよ派 ─┬─ 学校教諭ではないけど指導者だよ派(準教師萌え派?)
│ │ │
│ │ ├─ 勉強教えてるよ派
│ │ │
│ │ └─ 学生塾講師&家庭教師・教育実習生派(半熟先生萌え派)
│ │
│ └─ 勉強以外教えてるよ派(師匠派)
│
├─ いっぱい勉強した人は先生だよ派
│ │
│ ├─ 士業やってるよ派
│ ├─ お医者様だよ派 ─┐
│ │ ├─→権力闘争萌え派とのつながり?
│ └─ 政治家だよ派 ──┘
│
│
├─ 先生と言えば作家だよ派(芸術家派)
│
├─ 凄腕の用心棒だよ派(時代劇派)
│
└─ 人間は何かを教えあって生きてるんだから「実質的には」人類みな先生だよ派(ラジカル派)
どれも良い萌えでした
素晴らしい
別館の人もありがとう
GJ
先生萌えって一言で片付けられないな…
アレとアレが好みだ!って語りたいのを抑えてGJ!
良く作ったねww
大作乙w
別館読みやすかったGJ
これ受け攻めも入れるとすごい細分化されるよね
夢が広がりんぐ
俺様チャラ男×チビ真面目メガネ
世間知らずの天然美人×面倒見のいいガテン系
320 :
1/2:2012/01/30(月) 01:33:56.95 ID:O1y7yFKO0
お高いピアノでも弾いてそうな指が俺の頭に伸ばされる。
「アキラさん」
小奇麗な顔に似合いの澄んだ声が――今日は少し掠れて、俺の名前を呼ぶ。
「こっち、向いて」
俺は顔を俯かせたまま横に首を振った。細い指が俺の髪を優しく梳く。
掌に覆われた左耳が熱い。
床に転がったDVDのパッケージに目を走らせて、話題を逸らせないかと思考を回転させようとするけれども
混乱した頭は考えを纏めてはくれなかった。
「こういう時は相手の目を見ろ、って、アキラさんが教えてくれた」
「……そりゃ女相手の話だろ。俺は男だ」
口説き方を知らないと言われた時、こんだけ綺麗な顔してりゃ目ェ見るだけで一発だとは確かに言った。
その時は女に不自由しないとは嫌味な奴だとムカついたりしたもんだったが、抱き方も知らねェとかほざくから、
俺はいろんなもんを貸してやって、教えてやった。
漫画やら映画のDVDやら、AVやら――その結果がコレだ。
「関係ない。アキラさんだから、言うんだ」
俺の髪から首筋へ、そして唇へとエロくせェ触り方で指が辿る。
「勘違いじゃ、ねえの」
女みてえに震えそうになる体を必死で抑えて逃げの一言を口にする。
「絶対違う」
「なんでだよ」
「勘違いでこうなったりしないでしょ?」
片手を引かれ、掌でケイゴの腰に触らせられる。そこは確かに、制服のズボンの下でかたくなっていた。
321 :
2/2:2012/01/30(月) 01:34:28.77 ID:O1y7yFKO0
喉がきゅっと締まる心地がする。
「ねえ、アキラさん。俺、アキラさんの事が欲しいんだ。アキラさんを気持ちよくさせたい。
チンポ扱いて、いっぱいザーメンで濡らして、俺のを突っ込んで喘がせたい」
「お…ッまえ、どこで、そんな……!」
殴られた事もねえってツラしてすげえ言葉吐くから、思わず顔を上げてしまった。
しまった、と思ったが遅く。
「アキラさん、だよ」
男の俺でも見惚れるような笑顔浮かべて。
「…愛してるんだ」
――ホラ、一発だ。
視線を逸らせない俺に顔を近づけて、唇が触れそうな距離で首を傾げる。
「ねえ、アキラさんの…気持ちいいところ、教えて?」
綺麗な顔でねだられると俺はもう、こう言うしかねえんだ。
「……――しかたねえな」
昔っから、コイツは何も知らない癖に俺をほだすのだけは上手かったんだった――――
おおう…アキラさんとっくの昔にケイゴにメロメロだったんだな…!
しぬほど萌えた!GJ!
こういうの大好き!!!出会いも今後も気になる…!
…天然?
と思ったけどいいや。エロかったから
上手いなぁ!お題ぴったし萌えがあふれてるよ!
エロくて、この先を想像してwktkできる感じがたまらん
GJ!GJ!すげえ萌えました
>>324 下品な言葉を普通に真似ちゃうところとか天然ぽい
エロかったです
327 :
風と木の名無しさん:2012/01/31(火) 01:13:09.31 ID:8WBr02VmO
こういうのたまらんわーすごく萌えたGJ!
この前後が激しく気になる
あえてあげ
天然言葉責めとかもできそうだな
踏み台、どぞー
下戸×酒乱
330 :
1/2:2012/01/31(火) 22:55:13.37 ID:yf4aU+FM0
お互いに酔った勢いで言うつもりだった。ついでにあわよくばと淡い期待もあった。
甘かった。奴が飲まない男だというのを失念していた。
「つきあい悪いって言われね? いっつもいっつもウーロン茶じゃさー」
悪い絡み方だ、と自覚しつつ、わざと嫌がられそうなことを言ってしまう。
ついでに大野の肩を叩いて、スキンシップでその気になってくれないものかと馬鹿なことまで考えた。
当然、大野は嫌な顔で、
「お前ぐらいだ、しつこく飲まそうとするのなんか」
と携帯の時計を見た。帰りたいとでもいうのか? 冗談じゃない、まったく進展してないうちに。
「んじゃ食えよ、ほら、焼き鳥、、まだ食ってないだろ」
「悪いけどとり皮とレバー苦手。お前食え」
「好き嫌いするな、酒は飲まない、レバー食べられない、子供かっての」
じろりと横目で睨まれた。そりゃそうだ、これだけつっかかってればあきれられて当然だ。
……なんか、ダメだ。作戦失敗。
このままじゃただの酒癖の悪い男で終わる可能性が高い。
俺、必死こいてるだけなんだけどな。
いったいどうしたらこの男のガードが崩せるんだろう。
俺はあと何杯のめば、こいつに好きという勇気が出せるのか。
「お前なぁ……飲み過ぎ。無理するな」
酎ハイが残っていたのを飲み干そうとして、取り上げられた。
「お、お……もっらいないよ」
「何言ってるかわからん、お前、もうやめとけ」
そろそろ限界、と自分でも思うし、酒も全然美味くなくて、惰性で飲んでる。
でも、飲まずにはいられない。だって、どうしても言えない。
今夜こそ、とあんなに絶対に決意したのに、やっぱり言えない。
自分が歯がゆくて情けなくて、とうに自棄酒になってるので飲むしかない。
331 :
2/2:2012/01/31(火) 22:58:05.19 ID:yf4aU+FM0
「もーいーよ、おま……先に帰れよ。おれ、もうひょっと飲んでっから」
「店もいい迷惑だ、帰るならつれて帰るから」
ほら立て、と腕をとられ、その手の力に泣きたくなった。
なんでそんな優しい手なんだ。
そうじゃない、俺がほしいのはそういうんじゃない。
「いーってら、置いてってよ……お前らんかに、飲みらい気持っが……わかってたまっか」
「わからんこともない」
「うんにゃ、わからん! おまー……飲めないじゃん」
「お前の気持ちは、何となくわからんこともない」
酒漬けでふやけた頭に何かがひっかかった。大野、今、変じゃなかったか?
大野の顔を見ようとした。見たいけど、焦点が合わなくて部屋がぐるぐるする。
体が揺れて、テーブルに手をついた。
水、水。何か飲んで、頭をはっきりさせねば。と、ジョッキが手に当たったので持ち上げようとしたら。
「馬鹿、やめろって」
大野が先にかっさらって、そのままぐいっと飲んでしまった。大きな口にほんのひとくちでジョッキが空になる。
「大野……お前、飲めんじゃん……?」
確認したいのはそこじゃない。けど、大野が酒を飲んだところは……初めて見た。
「飲めないよ」
これ以上なく苦い顔で大野は言った。
え? と俺があっけにとられていたら、「ほら立って」ともう一度促され、俺はすっかり毒気を抜かれて言うなりに立ち上がった。
「……やめときゃよかった」
店を出たところでみるみる赤くなった大野は、俺を支えながら自分もふらついた。
「にゃ、にゃ、にゃんか……俺、ごめんな」
「いいんだ、好きで飲んだんだ。それより早く帰るぞ、明日は二日酔いだ、お前も俺も」
俺を支えて歩き出した方向は、俺のうちの方、大野とは真逆の。
「送ってやるけど……先に謝っておく。俺の方こそ、ひょっとしたら、ごめんな」
「にゃに?」
「ちょっと、待ちすぎたから」
──大野の言葉の謎が解けたのは、俺の部屋についたあとだった。
きゅんとした
ありがとうGJ!
ひゃーーーーかわいい!!!
ごちでした!!!!!
酒乱かわいいよ酒乱
すっごく萌えたーGJ!!
全部読み終わって淫乱じゃなく酒乱だと気づいた
萌えたGJ!
なにこれかわいいよー!!
めちゃめちゃGJ!GJGJ!!
あはは素敵
やっそんまで書かないところが素敵
とてもGJ!!!
踏んでいいよ
ネトウヨ×<丶`∀´>
340 :
1/4:2012/02/01(水) 22:12:10.96 ID:zN9cC+fMP
俺はネット上での愛国保守情報戦に身を投じた真の日本人だ
法的にはニートと呼ばれる身分だがパソコンの前で護国の激務に勤しむ19歳だ
16歳のときから滅多に学校に行かずにニュー即+板や東亜+板での活動に奉職して来た
高校を卒業させて貰えたのは本当に奇跡だった。きっと靖国の英霊のご加護があったのだろう
先日はコンビニとマンガ・アニメ・ゲーム関係以外の用事で久しぶりに外出した
有明ビックサイトに行くためによく利用する臨海線に乗って向かった先はお台場
日本人なら誰もが支持する反フジテレビデモに参加するためだ
「韓流ドラマばかり流すなー! 放送局は公共性を考えろー!」
「韓国人タレントのゴリ押しは止めろー! 整形まみれのブサイクとブス揃いじゃねーか!」
晩秋の好天の下で大声を上げて、お手製のプラカードを掲げていい運動になった
お手製のプラカードは某男性チョンドルグループの写真に赤い線で×を付けたものだ
そのグループの何がムカツクかというとそのグループのメンバーの一人が
俺が猛烈に萌えている某サッカーマンガの俺の一押しキャラにとてもそっくりなのだ
一部で「もし実写化するならキャストは決まり」などというファンを装った工作員の声もある
何しろパクリが国技なのだ。きっとソイツはそのキャラに合わせて整形したに違いない
俺は腐男子だ。そしてオナニーは二次キャラでする。今は前述のサッカーマンガの一押しキャラが脳内彼氏だ
昔からサカユニを来たキャラが大好きなのだ。特にユニから出た太腿なんか特に……なんつーか……
(;'Д`)ハァハァハァハァ/lァ/lァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ \アノ \アノ \ア / \ ア/ \ ア/ \ ア/ \ ア
客観的に見るときっと俺は変態マスタークラスなのだろう。 それは認めざる得ないwwww
でも日本を救えるのはコンテンツ産業しかないのであり、それを享受するのは何よりも愛国的行為なのだ
ぶっちゃけガチホモかどうかは自分でもよく分からない。三次に今まで(;'Д`)ハアハアしたことはないからだ
341 :
2/4:2012/02/01(水) 22:14:34.86 ID:zN9cC+fMP
デモは大成功に終わった。凄い一体感だった。まさに日本版ジャスミン革命の萌芽となる偉大な出来事だった
デモを終えて高揚感に包まれたままブラブラしていたらあっという間に夕方の六時を回っていた
俺は帰路に久々に行きつけの女性向けマンガ専門店に寄り道して、やおい同人誌コーナーを見に行くことにした
電車を乗り継いで最寄り駅に降り店に到着したときにはすっかり夜になっていた。そして店に入った瞬間のことだ
おっ! おおおおおっ! 俺のナニは勃起していた。どうやら自分は三次でも行けるガチホモだったようだ
コスプレだ。いやコスプレなんてもんじゃない! 完全に生き写しだ! 俺の一押しキャラに生き写しだ!
水色のシャツに白いパンツに上に黒いウインドブレーカーを羽織っている姿はまさに単行本の5巻の表紙そのまんまだ
そして何より顔がまったくもって生写しだ。凄い。ぶっちゃけイケメンだ。こんなのコミケでも見たことない……(;'Д`)ハアハア
どうしよう。どうすればこの人とヤレるんだろう。とにかくヤリたい。何としてもヤリたい……ブツブツブツ
俺は不審者丸出しで童貞丸出しでノープランのまま素敵なコスプレイヤーに近付いたのだが……! まさか……そんなことが……!
俺はそのコスプレイヤーの話す言葉を聞いて絶望した。こんなことありえない。これは反日工作員の謀略だ!
よし決めた。犯す。犯す。それしかない! 反日民族を犯すことは愛国的行為として正当化されるのだ!
コスプレイヤーもとい反日工作員は数冊のマンガ単行本を万引きせずに買うと外へ出た。俺は尾行することにした
つけて行くと繁華街から離れて住宅地に入った。時計を見ると夜の八時だった。人通りはほとんどない
さらにつけて行くと反日工作員はグラウンドに入った。確か有名な私立大学のグラウンドのはずだ
反日工作員め! 大学で窃盗を働く気だな! 許せん! 窃盗防止の愛国的行為だあぁぁぁ! 俺は工作員に背後から飛びかかった!
342 :
3/4:2012/02/01(水) 22:17:20.91 ID:zN9cC+fMP
よく考えれば俺は子供の頃からロクに運動をしたことがないのだ。ガリガリで筋肉ゼロ。腕力も女子高生並みだ
俺は襲ったつもりが逆に取り押さえられてしまった。あーあ。オワタ。人生オワタ\(^o^)/
でもなあ。畜生。ニダーなんだが顔を見ると本当にイケメンだしマジでいい太腿しているのだ
なんか突然ガチホモに目覚めてしまった。これもきっと聖戦士たる自分を堕落させるための謀略なのだ
近くで反日工作員の姿を見ていて改めてあそこが硬くなってきた。このまま通報されてしまうのか?
警察は反日民族には優しいが日本人のオタクには厳しい。きっと捕まったら長期間のお勤めだ
ああそうなる前にオナニーしてえ。このニダーをオカズにオナニーしてえぇぇぇ!
俺が履いていたズボンはおかんが買って来た薄い生地のチノパンだった。だから股間がテントを張ったのがどうも見えたようだ
「ひょっとして僕のこと好きでつか? だからこんなことしたんでつか?」
反日工作員は指で弾いた。うっ!
「うふふふふ。ならやりまつか」
反日工作員に無理やりにグラウンド隅の用具室に連れて行かれた。このまま拷問されて殺されるかと思っていたが……
それからは夢のような時間……もといハニートラップにまんまとやられてしまった
どうやらその工作員は受けたがりだったようだ。何度も俺は挿れ、俺は逝った。童貞喪失バンザーイ\(^o^)/
343 :
4/4:2012/02/01(水) 22:17:55.23 ID:zN9cC+fMP
そのニダーさんは向こうの大学生で大学間のサッカー部の親善試合のために来日したとのことだった
専攻は日本語だそうだ。少しばかり「す」と「つ」の発音の区別が怪しいくらいで実にきれいな日本語だ
今日は明日の試合に備えてグラウンドで練習後にちょっと抜け出してマンガを買いに行ってたとのことだった
俺が襲ったのは大学内の来賓用宿泊施設に戻るところだったとのことだった
コスプレは全く偶然にユニフォームやウインドブレーカーの色使いが同じだっただけだとのことだった
ウインドブレーカーのズボンを履いていなかったのは練習で派手に泥で汚した上に暑かったから脱いだだけとのことだった
ゲイの受けだが儒教的抑圧の強い社会でなかなか相手も探せず苦労していて、今回の体験が童貞喪失だったとのことだった
そして驚愕の事実。あの俺の一押しキャラにクリソツのアイドルグループのメンバーとは従兄弟とのことだった
「親族中から双子のようにそっくりと言われ続けてましたw」とのことだった
フジデモの主催者が彼女ができてデモを卒業したように俺も生身の韓国人の恋人ができてネトウヨを卒業することになった
今は東京外大を第一志望に猛勉強中だ。とにかくジュンホ(アイツの名前(///∇//)テレテレ)に釣り合う男にならんといかん
なんか来月にまた来日するらしいからそのときも(///∇//)テレテレ
とにかく晴れてリア充の仲間入りだ! デモに参加してよかった! 大規模off板のみんなありがとうぅぅぅ!
なんかウザくてワラタwお幸せに!
GJでした
すげえきめえwwwwwそしてリア充爆発しろwww
GJでしたw
お幸せにw ハッピーエンドで良かった良かった
難しいお題に真っ正面からよくやりきった!あんた漢や……GJ!GJ!
自分で問題作って言うなw
感想よろぴくじゃねーよwww
お前最高!!GJGJ!!!
もう一周
高校生
350 :
1/2:2012/02/02(木) 18:38:30.88 ID:8YzEycaf0
握った手は冷たかった。
もし見つかったら言い訳にしようと思った。どれだけ冷たいか確かめていたのだと。
幹隆はもう学校に来る必要がない。でも俺が来るから当然来る。
俺は最後の試験に向けての勉強と称して、幹隆が来る学校に毎日来る。
教室に暖房はなく、他に生徒はいない。みんな自習室か図書室、または暖かい自宅で猛勉強しているのだ。
ここにいるのは俺達だけ。物好きを先生もほっておいてくれる。
「センターの生物は楽勝だったのに……何、このえぐい過去問」
「今初めて見たんじゃなかろうな、今月末だろ? 余裕? っつーか無謀」
コートにマフラーぐるぐる巻きで、俺より真剣な顔で幹隆が問題を見てる。
俺の方も似たような格好で、問題なんか今さら興味ない。
「受かった奴はいーよな、寒いしマジで死にそう」
「受かる気はなかったんだけどね、いーかげん図書室行こうぜ」
「……人がいるから、いや」
鉛筆をにぎる手も凍えているから、俺はあっさりそれを投げて幹隆の手を握った。
「……ばか、やめとけって」
「いーじゃん、寒いんだよ」
「なんのために学校に来てんだよ」
幹隆が半笑いなので、俺も鼻で笑った。
わかりきってる。
351 :
2/2:2012/02/02(木) 18:39:40.51 ID:8YzEycaf0
「全然あったまらない」
「だって俺の手も冷たいし」
「あったまるようなことしたい」「馬鹿か、お前」
本当はキスしかしたことなかった。今は、手よりも唇のほうが暖かい気がした。
でも、これ以上距離をつめることは、怖くてできなかった。
「……早く大学生なりてー」
俺が言えばすかさず「今のままじゃ予備校生だろ」と幹隆が混ぜっ返す。
「一人暮らししたら遊びに来いよな」
「俺のとこにもな」
「あ、そーか……俺がダメでも幹隆のとこに行けばいいのか」
言外の意味を悟って、幹隆が困った顔をした。
幹隆は迷ってる。
卒業と同時に消えてしまいそうな、一時の気の迷いのような俺達の距離だった。
「……卒業すればもっと簡単になる」
言う俺にも、それが本当かどうかよくわからない。
「やめろよ」
抵抗されながら無理矢理キスした。
幹隆は頬まで冷たくて、触れるだけじゃ暖まりそうもなくて、それでも俺は短いキスしかできないのだ。
教室は短い日が陰って薄暗く、その暗さだけが俺達を守ってくれていた。
誰かが来たら終わり。
人を好きになるのは悪いことだった。同性なら、なおさら。
切ないなあ…
ぐっと来たよ すごく好みでした
GJ
GJ!
最後の3文に俺の幹隆との関係の葛藤(じゃないけど)に近い何かを感じました!
世間の普通とは普通と違うのハザマの世界で生きているからこその、諦めに近い感傷が終わりそうな青春を印象づけていてすごく萌えました!!
大学生の二人も気になる。
共に歩む事ができると良いですね。
GJ!!
355 :
風と木の名無しさん:2012/02/03(金) 00:26:45.17 ID:it102OjH0
高校生っていいなあって思ったよ、乙
オイラもこんな高校生活を送りたかったおGJ
まわし
まわし
踏んでいいよ
日本刀
たとえ叶わぬ思いであろうとも、貴方が僕から離れようとも、生涯この思いを貫くつもりでおりました。
それなのにこの状況はどうしたことでありましょう。
まさか貴方の御身を貫くことになろうとは!
この思いを貫こうと思わなければこんなことにはならなかったのでしょうか。
こんな気持ちを抱いてしまった僕をどうかお許しください。
お慕いしております。心の底から貴方のことをお慕いしているのです。
貴方が僕に微笑みをくださった時から僕は貴方のことだけを考えてまいりました。
貴方のお傍にいることができてしあわせでございました。
貴方の温もりは忘れません。
願わくば貴方の横で眠りたい。
ああ、さようなら。
一人の男が切腹を命じられた。
男は「切れ味が良いから自分の刀を使ってくれ」と言った。
馴染みであった介錯人は男の最期の頼みを引き受けた。
切腹は滞りなく済んだ。
介錯人が懐紙で血糊を拭き取ったが、一か所だけどうしても拭き取ることができなかった。
美しい刀身にやや滲んだ形で染み込んだその一滴は涙の跡に思えた。
愛撫するかのように指を滑らせた介錯人はそこがほんのりと温かいことに気が付いた。
切ない…
刀の一人称素敵でした。GJ
日本刀視点とは…!
いいなあ、切なくて素敵でした、乙
おおう、切ない…GJ
別館にもきてたよー
妖刀萌えまわし
まわしー
まわし
まわし
来ていいよー
記憶喪失な攻め
370 :
1/3:2012/02/05(日) 23:34:22.20 ID:bH/EO1Eq0
「さて、良く聞いて」
目の前の白衣を着た男が優しげに微笑んだ。
「まず僕の家族構成。両親に兄が一人、姉が一人。ゴールデンレトリバーが一匹、オス。
実家は出て一人暮らしをしている。趣味は読書、というより活字中毒。なんでも読むよ。
本の読みすぎで、このとおり学生の頃から眼鏡を愛用している。コンタクトはどうも苦手でね」
そう言う男の顔には黒縁の眼鏡がかかっている。
俺がそれをじっと見つめると、男は少し眉尻を下げてこちらに笑いかけた。
「やっぱりおかしい?」
「いや。似合っていると思う」
感じたままを伝えると、彼は二、三度まばたきをしてから、嬉しそうな表情になった。
その表情のまま、彼は訥々と語る。
「僕は夜型なんだ。寝る前に本を読み始めると止まらなくてついつい、ね。だから朝は苦手で。
よく遅刻しそうになって飛び起きてバタバタして、寝癖をつけたままここにやってきてしまう」
彼の髪は猫っ毛のようで、今も少し妙な癖がついていた。
自分の髪質はどんなだったか。ふとそう思って、俺は自分の髪を触った。
すると男も腕を伸ばしてきて俺の髪を一緒に撫でようとする。
反射的に身を引いた。背中が椅子の背もたれにぶつかる。
「嫌?ごめんね」
苦笑して、彼は俺の髪に触れないまま手を引っ込めた。笑っているが悲しそうにも見える。
「……すまない」
詫びたが、男は気にしないでと首を振った。
「いいんだよ。こんな風に、僕は行動に前触れが無いとよく言われるんだ。それでよく失敗する。
それで、ええと……そう、朝が苦手だってところまで話したね。他に苦手なものはアルコールかな。
ビール一杯で真っ赤になってふらふら。だから酒の席は極力避けてる。けどこう見えて料理は得意でさ。
だから呑みに出かけるよりも家で料理を振舞ったりする方が好きだな。君も美味しいと褒めてくれた」
371 :
2/3:2012/02/05(日) 23:35:56.19 ID:bH/EO1Eq0
それがとても誇らしいことのように、彼は胸を張る。
「俺が、褒めた」
「そう。君は僕の恋人で、付き合いだしてもうすぐ二ヶ月になるからね」
俺は一度目を閉じて、今まで受けた説明を頭の中で繰り返す。
説明を統合して人物像をまとめあげてからまた目を開ける。白衣の男は変わらずそこに居る。
俺は左後頭部がざわつくのを無視して、彼に問う。
「俺は誰だ」
「君は僕の恋人だ」
淀みなくはっきりと、男はそう言った。
意識して呼吸を整えて、再度男の口にした言葉を反芻する。
「付き合いだして、二ヶ月」
「そう。二ヶ月だ。いわゆる蜜月ってやつ……なーんてね」
自分で言った言葉に照れたように頭をかいてから、彼は俺の目を覗き込む。
覗き込んで、ひどく魅力的に微笑む。
「どうかな?」
「……なにが」
「今度の設定、嫌じゃない?」
その問いに無言で首を振ると、男はホッとしたように胸に手を当てああよかった、と呟いた。
それを見ながら、俺は思ったことを正直に伝えてみる。
「毎回コロコロ変わるのに、俺が恋人ってところだけは変わらないんだな」
すると男はわざとらしく眉を寄せて、重々しく身を乗り出してきた。
「微妙に違うんだけどな。前回は、お互い片思い期間が凄く長かった。正式に恋人だったのは実質一週間だ」
「そうだったか」
「そうだよ。いやだな、もう忘れちゃった?」
俺はもう一度目を閉じる。しかし、何も浮かんでこない。
頭の中にはもう白衣の男しか居なかった。閉ざした視界の中で男の声だけが響く。
372 :
3/3:2012/02/05(日) 23:37:15.09 ID:bH/EO1Eq0
「ずっと葛藤して一度は諦めて、でも諦められなくて、迷って揺れて苦しくて。でもやっぱり好きでさ」
「……前回のお前はどんなだったっけ?」
「会社員だよ。スーツ着て、口調はもっと堅い感じだったよ。一人称は『俺』。
君の事は『アンタ』なんて、ぞんざいな呼び方してたけど。ああ、そっちの方が好み?変える?」
「いや。……で、それが最後には恋人関係になったのか」
「そうだよ。本当に覚えてないかな?君、あのときネクタイを解くの上手かったよ」
うっとりするような声が、頭の片隅を引っ掻いて、俺ははっとして顔をあげる。
だが、そこには白衣で寝癖をつけた眼鏡の男が変わらず座っているだけ。
「覚えてない?君が僕をどんな風に扱ったのか」
お人好しそうな容貌の男が、気遣わしげに俺を見つめているだけだ。
他には誰も存在しない。
「記憶が定かじゃない。覚えていない。すまない」
感情の篭もらない声が、喉の奥から吐き出された。まるで予め用意されたセリフのように。
「あ、いいんだよ。ごめん、仕方ないよね。ずっと続けているんだもんね。そんな顔しないで。
前回のことをあまり持ち出すべきじゃなかった。僕は君さえいればいいのに。ごめん」
自分は今どんな表情をしているのか。確かめたかったが、この部屋に鏡は存在しない。
俺の姿が映るものは、彼の瞳だけだ。だからこの男を見つめるしかない。
「……なあ、俺の設定も変えてくれ。あまりにも俺が俺でありすぎて、気が遠くなる」
「それは駄目。僕が愛しているのは君だけだから。君はずっと君でいて」
息を吐いた。
果たして俺は落胆したのか安堵したのか。
俺は三度、目を閉じる。
「さあ。それじゃあ、始めようか」
ああ、なんかこの息が詰まるような雰囲気と
潔癖な空気なのに淫靡なかんじがたまらんなあ…!
GJ!
苦しくなった、だがそれが良い!
乙でした
途中で、ん?となって最後まで読んでもう一回読んだ
不思議な話だな。怖いようなそうでもないような
こういうの好きだよ
まわし
空気感がたまらんGJ
まわし
どうぞ踏んで
ホモじゃないけど、まぁいいか…
?
380 :
?:2012/02/07(火) 23:35:59.25 ID:x/EV9KAvO
!?
俺はいつもいつも!の後ろだ
気にくわない。何かはわからないが気にくわない
なんで俺はいつもあいつの後ろなんだ…?
このことを!に相談という名の苦情をふっかけたら
「?! ……あ、く、?君? ……どうしたの?」
とか返された
!は気弱だ。毎度毎度色んな場面で自分を使われるからだろう
381 :
風と木の名無しさん:2012/02/08(水) 18:29:10.39 ID:A1QVcRmS0
>>380 GJしたー
擬人化ですよね?
?が!の後ろなのは猫背だからだと思うww
本文には無いけど学校の身長順を思い出したwww
382 :
風と木の名無しさん:2012/02/08(水) 23:24:00.25 ID:U5bkApK30
お題との関連性はどこへ…
とりあえず乙
お題の最後に?があって
自分はホモじゃないぞって思ってるからでは?
全方位に中途半端
まわし
!?は長めの!が短めの!に後ろから覆いかぶさってバックで突っ込んでる姿だと思えば
萌えないこともないんじゃないでしょうかまわし
お題が「!?」ならうまいと思ったかもだが
379からは無理矢理すぎね
ひねってる系も本当は好きなんだけどね
でも一人でもgjついてたら良いということでいいんじゃない
踏んで踏んで
ビターエンド
390 :
1/2:2012/02/09(木) 11:52:25.52 ID:Zygx525E0
理想というのはいつだって、その通りにならないから理想なのだと、いつぞや博識ぶった外国人が言ってたかもしれない。
「俺はね、恋だの愛だの言ってる糞ガキとは関わらないことにしてるんだよ自らの平穏のために。わかったら帰ってオナニーでもしてろ」
という言葉を普段のようにはっきりとした発声で爽やかに柔らかに僕が憧れた声そのままで言い放たれたとき、僕の心は折れた。むしろ砕けた。
「小津先生…?」
あなたは小津先生ですか、そんな気持ちを込めてやっと呟いた。
先生は白衣のポケットから見たこともないタバコを取り出すと、真っ黒で細いそれに慣れた手つきで火をつけた。
風下にいる僕に、遠慮なく纏わりついてくる煙。
いつもの柔軟材とは違う、苦々しい独特の香りに涙が出た。
「煙が染みたか?それとも一丁前に本気だったか?」
嘲るようにそう言い放たれた、またしても憧れの声で。
391 :
2/2:2012/02/09(木) 11:53:07.79 ID:Zygx525E0
恥ずかしさと憤りととにかく逃げ出したい気持ちでじっと俯いていると、風にはためく白衣の裾が視界に入った。
先生、いつも綺麗な白衣を着ていた先生、あなたの笑顔と白衣の眩しささえ、重ね合わせてときめいていたのに。
違うんだ、先生は、このタバコみたいに真っ黒なんだ。
僕にはそれが良いことなのか悪いことなのかさえ判別できず、ただ苦い香りに痺れる鼻を外してブン投げかった。
「タバコは嫌いか」
「…吸ったことありません、ただそのタバコは嫌いです、鼻が痛いから」
「そうか、じゃあやるよ」
先生はそう言うと、僕の学生服のポケットへ残りのタバコを箱ごと押し込んだ。
「いりませんよ、先生、先生ってば」
「俺の部屋その匂いなんだ」
思わぬ言葉に顔を上げたが、左手にタバコを持ったままで口元が隠れていた。
「先生、どういう意味ですか。俺の反応見てからかうとかそういう」
「ばーか。いいから早く慣れろよ。キスもその匂いだから」
苦い煙を吐きながらいたずらっぽく笑った先生に、僕が憧れた面影は微塵もなかった。
だけどもう、僕は肺いっぱいその煙を吸い込みたいとかそんなことばかり。
うわあー萌えた!
こういう雰囲気大好きだGJ!
大人だなー
いけない大人にだまされて、でもその中にほんの少しの本気があるといい
GJ!
394 :
風と木の名無しさん:2012/02/09(木) 17:47:14.09 ID:Ta7iCFPt0
いい具合にほろ苦くて、そして何だか若干のエロスを感じるというか…
いい話でした、乙
sage忘れてた…ごめん
生徒>>><先生だったのが
先生がどんどん生徒にほだされていくのかなぁ
いい話でしたGJ!
ビターというとチョコしか浮かばなかったわwwww
GJ!!!
そう言えば教師って喫煙者率が一般より高いよね
踏んでいいよ
中東情勢
お流れまわし
大変そうだもんね…
ありゃまわし
さすがにシチュが浮かばなかったよまわし
昨日、書こうとしたけど途中で投げ出しちゃった
大学生(受)がアラブ人留学生(攻)と付き合ってたけど
故国で民主化運動が起こってアラブ人が故郷が心配だと帰国したら
政権側の弾圧に巻き込まれて死んじゃって
情勢が落ち着いた後に受が向こうに渡航して
攻めの足跡をたどるという悲恋ものだった
もし書けたら別館に投下するね
まわし
自分で書くのは難しいが人の書くものは読みたいお題の好例ですね
次に期待
405 :
風と木の名無しさん:2012/02/10(金) 23:29:42.10 ID:omjNwLHqO
国際情勢スレの方ならネタたくさん持ってそうだけど。
輪姦(マワ)し。
個人的には「何だよ、その無茶ぶりはwwww」ってくらいのお題の方が
頑張っちゃおうかなという気になるお
まわしこしこしこりんぐ
407 :
風と木の名無しさん:2012/02/10(金) 23:34:23.36 ID:+1czi5eGO
楽しみまわし
踏んでいいよ
オレがどんな無茶振りにも応えてみせる!
ぜひとんでもお題を出してみそ!
殺したくないけど殺す
410 :
1/3:2012/02/11(土) 03:13:41.84 ID:RvmhpnRjP
俺は愛人を囲っている。その愛人は元天子様だ。倉庫だった黴臭い建物が元天子様の趙成民の檻だ
この国の王朝ってのは創始当初を乗り切れば二百五十年から三百年くらいは続くのが大体の相場だ
ところが創始から百年で成民の曽祖父・祖父・父と三連荘でとんでもない暗愚馬鹿皇帝が続いてしまった
一切の政を放置しての贅沢三昧。とうとう北狄や西戎と組んだ都護が反乱を起こした
成民の父は報せを聞いても何の措置も取らなかった。そして膨れ上がった賊軍が都まであと三日という日に崩御した
後宮の奥で腹上死を遂げたのだという。情勢は如何ともし難い時分に帝位だけ成民に投げられ……こうして賊軍の捕虜となった
新帝陛下はなぜか成民を処刑もせず、また毒を賜って自害を促すこともせず、成民の身柄を恩賞として側近に下賜した
偶然だが新帝陛下の側近には誰も男色趣味を持つ者が居なかった。巡り巡って成民は下っ端の俺のところへとやって来た
成民はとんでもない美丈夫だ。美しさは牡丹のようで丈夫ぶりは白虎のようだ。齢は十六
新帝陛下が戦利品として扱ったのも頷ける素晴らしい美貌だ。殺すのは余りにも惜しい
しかし成民は不運だった。話してみると実に聡明な人物だ。きっと名君になっていたに違いない
残念ながら成民への諡号は哀帝や廃帝になるのだろう……俺はすっかり成民の虜になってしまっていた
状況はいつ変わるか分からない。突然に処刑命令が届くかもしれない……俺は全てを捨てて成民と旅に出ようかと悩んだ
それとなく成民に伝えたが成民は悲しそうな微笑を浮かべつつはっきりと逃げないと拒絶の意思を示した
もし新しい王朝が正統性を確保するために自分を吊るすことが必要なら喜んで吊るされるつもりだと……
そしてそれが自分がこの国の民草のために役に立てる唯一の方法だと言った
411 :
2/3:2012/02/11(土) 03:14:44.48 ID:RvmhpnRjP
俺は報せを聞いて呆然とした。頑健な新帝陛下が突然に原因不明の病で崩御された
それだけではない。新帝陛下の長年連れ添った妃も跡継ぎ候補の三人の皇子もここ数日間の間に立て続けに薨去された
そして後継として即位することになったのは新帝陛下の側室の兄だという。これはおかしい……
新王朝の求心力は一瞬にして消滅した。瓦解するのも時間の問題だ。俺も側室の兄貴だとかには全く義理は感じなかった
俺は成民を故郷に連れて故郷に帰ることに決めた。何と言おうと首に縄をつけてでも引っ張って行くことに決めた
俺が身辺整理を済ませてこっそりと成民の元へ向かった。既に日は落ちていた。軟禁先の倉庫は静まり返っている
説得したが成民は頑固として逃走を拒否した。頑固なヤツだ……俺は成民の白皙の胸に舌を這わせた
と、周囲が大勢の兵に取り囲まれる気配を感じた……しまった! 遅かったか!
隊長らしき兵は数人のお連れと共にズカズカと入って来ると懐から紙を取り出した
「新帝陛下の勅命だ。趙成民を斬首に処する。刑はこの場で執行するものとする」
「俺はあんな簒奪者なんぞ認めんぞ! そんな偽勅令糞喰らえだ!」
「何をっ!」
俺は思わず携えていた刀に手をかけた。ここで成民と一緒に死ぬのも悪くないかもな……
「待て! 朕は天命を悟っておる。いつでもこんな命はくれてやる」
突然に皇帝が持つ威厳に満ちた口調で一喝され、俺も兵士も沈黙するよりなかった
「ただ最後の我侭を言わせてくれ。自裁するのも許されぬのなら、せめて手にかけられる者を選ばせて欲しい」
成民は何とも満足げな表情で俺を見た。俺は叫び出しそうになった
それから奥の部屋で二人きりになった。俺はできるだけ早く後を追うことを伝え、そして……
412 :
3/3:2012/02/11(土) 03:16:23.69 ID:RvmhpnRjP
俺は成民を殺めた後に遺髪と形見の首飾りを持って帰郷した。失意のどん底で暮らしていた
偶然だったが故郷の領主は成民の従兄弟だった。しかも同い年だった。縁があってお仕えすることになった
側室の兄の二代皇帝には人望もなく国の体制を固める前に贅沢三昧に走った。新王朝は創始直後が一番危ない
あっという間に方々で反乱が起きた。混乱の中で二代皇帝一派は近衛兵の反乱により皆殺しにされた
しばらく群雄割拠の乱世が続いた後、俺の新しい主人が天下を統一して旧王朝を再興することとなった
新帝陛下より高い地位での処遇を持ちかけられたが、それらは全てお断りした
逆にこちらからお願いしたのは、成民の法要を新王朝主催で正式に執り行うことと稜を建造することだった
新帝陛下は実によく分かっていらっしゃる方だ。俺に成民の稜の守護人という役職を拝命された
さらに成民の稜のほど近くに小さな屋敷を拝領された。俺はそれから三十年間、成民へ祈りを捧げて過ごした
新帝陛下は二年前に流行り病でお隠れになり、今は長男の二代皇帝が即位された
そろそろ俺も成民のところへ行こうと思っていた。最近はとにかく動悸が異常だ。心の臓は休みたがっている
と、そこには成民が立っていた。皇帝の正装だ
「すぐに朕のところに来ると言ったではないか。さすがに待ちきれないので迎えに来たぞ」
「成民……いや陛下」
「今度は朕の側近として仕えてくれ。ついでに閨事の方もな」
俺は成民と手を繋いで成民の住まう宮殿へ続く道を歩き始めた
国の興亡記の裏側で起こってる物語って感じだな
読みごたえがあって面白かったですgj!
大作GJ
大河のあらすじみたい
殺された人かわいそすぎ
面白かったです。
GJ
すごかったー
踏み台
まとも×電波
「仲哀天皇からの電波を受信しました。あなたは自分と結ばれるべきなのです」
「はあ?」
部活を終えて体育館脇の水道で手足を洗っていたら学年随一の変人がやってきた
確か歴史研究部だったよな。こないだ同級生の同じ部のヤツから話を聞いた
なんか馬鹿なオレにもすぐ分かるようなマジキチな仮説を大マジで唱えたらしい
「モーゼもキリストも仏陀も孔子もムハンマドも全て日本人なのです」
「漢字も楔形文字もひらがなとカタカナを参考に発明されたものです」
「古事記と日本書紀を参考にしてヘロドトスは『歴史』を司馬遷は『史記』を書いたのです」
「アレクサンダー大王は神武天皇、始皇帝は応神天皇なのです」
…………なんか似たようなことを言っている新興宗教があったような気がするな
無視に限る。無視。無視……オレはそそくさとその場を後にしようとした
…………ついて来やがる。うぜーんだよ! 来んなよ! このオカルト野郎がよ!
と、オカルト野郎はオレの前にパッと立ちはだかりやがった。どけよ! バスケットボール投げつけんぞ!
「テルマテルマテルマテルマテルマ! ハッ!」
なんか呪文を唱えやがった……アレっ? 体が動かねえ? どういうことだ?
「これが宇宙の意思なのです。さあ一緒に行きましょう!」
うぎゃー! オレはそのまま無理矢理に社会科資料室に連れ込まれ……\(^o^)/
これ電波×まともじゃね
>>412 >122:名無しさん
>12/02/12(日) 10:12:21 ID:8tQ/Rh/E
>投稿して思った
>あれではまとも×電波ではなく
>電波×まともだ
>電波が強姦受けということにしておいて下さいw
おもろいなあw
強姦受けもおもろい
GJでした
よくかけるね
GJ
強姦受けか…いいよ、いいよー
GJでしたー
強姦受け……
電波君は好きな気持ちを行動で現したのかw
GJでした。
電波の方じゃなくて強姦受けばかりフューチャーされてて複雑
踏み台
なんちゃってSF
簡単ワープ装置が一家に一台。
気がつけば隣に居る友人は宇宙人だし、飼ってるペットは絶滅したはずの日本狼。
子供も、どちらかといえば優秀な人物のクローンを作る方に切り替わっている、そんな未来。
勿論アンドロイドは闊歩してるし、月まで行くのに、一日もかからない。
宇宙船も、頑張れば車と同じ値段で変えて、某ロボットアニメのような改造が出来る。
テレビや映画は、ホログラムでより立体的な映像で見れる。
そんな、昔俺がノートに書きなぐった黒歴史そのものな世界が、目の前にあった。
「何が、どうなって……?」
呆然とする俺の肩を、宇宙人(見た目はただのイケメン)が爽やかな表情で叩いてきた。
「よくわかったね、僕が宇宙人だって」
差し出された黒歴史ノートに驚いていると、更に宇宙人な友人は続けた。
「面白そうな設定だったから、ちょっとだけ世界をいじらせてもらったよ」
このあと、俺とあいつが宇宙をかけた戦いに巻き込まれていくんだけど、長くなるから割愛。
勝ったけどね、勿論。
おおーまさしくなんちゃってSFだーw
SF好きだからツボった!GJ!
なんちゃってSFの「なんちゃって」が分からなくて固まったんだけど
なるほどこれなら確かに「なんちゃって」だ
GJ!
こういうの大好きだw
ノリもいいし面白い!GJ!!
テンポよくて好きだなーGJ!
バレたって誤解しちゃう宇宙人可愛い
こういうの好きだ!短いのに可愛くてたまらない
最後の一行がいい味出してるなー
SFって壮大で難しそうなのにすごい良かった!GJ!
0以外もGJでした。電波で 初めて萌えた
面白かったGJ!
長編小説で読みたい!
ラスト一行が好きだ。GJです
踏んで…?
22歳の別れ、36歳の再開
440 :
1/2:2012/02/14(火) 11:32:38.71 ID:cfOdF9bA0
『今日掘ってきたぞ、タイムカプセル』
起き抜けに見た安藤からのメール。
タイムカプセル…はて日本の地下に無数に埋まっているであろうそれらに、俺が関係するものがあるだろうか。
俺には小中高とタイムにカプセルしたいような熱狂した思い出や、当時の俺を物語るなにかなど無い。いつだって無い。
その点安藤は、きらきらとした思い出とその時々の情熱をめいっぱい詰め込むのだろうが。
…そういえばそんな話を誰かとしたような気がするが…あれはいつだったか。
ああそうだ、埋めたときだ、タイムカプセルを。
ここでやっと俺は、大学の卒業式の日に安藤と友人数人でタイムカプセルを埋めたことを思い出した。
そうか。もう十四年も前のことか。
ただのノリだった。
居酒屋でいつものメンツで飲んで、むさ苦しく泣くやつもいたりして。
その場のノリで、店主のおやじさんからコーヒーの空き缶を貰って思い思いの物を入れて近くの公園に埋めた。
だがそれ以上の記憶が無い。ひどく酔っ払っていたせいだろう。
安藤からのメールには続けて、あの公園が近々取り壊されるらしいと書かれていた。
だからって掘りに行ったのか、律儀というか素直というか。
ボーっとメールを見ていたら、安藤から電話が来た。
反射で出てしまうと、耳元へ持っていかなくてもいいくらいのはしゃいだ声が聞こえた。
『久しぶり!なあメール見た!?』
「見たよ、お疲れさん」
『いやー俺もたまたま!すごい偶然だったんだけど、昨日仕事であの辺行ってね、見たら工事の看板立ってたから』
「昨日の今日で掘ってきたのか」
『そう、イヤじゃんなんか。捨てられたら』
「…そうだな」
441 :
2/2:2012/02/14(火) 11:35:38.39 ID:cfOdF9bA0
『尾上はミナちゃんにあげそびれたネックレス、小松はミュージシャンになったとき用のサイン入りピック、古川は家族の写真で、高田のやつ就職祝いの時計入れちゃっててさ。
みんなにもメールしたら、取りに来るって。明日土曜じゃん仕事休み?』
「休みだよ。集まるのか?」
『うん。あの居酒屋で』
「まだやってんのか」
『やってたよ、いま娘さんが切り盛りしてんだって。おやじさんもいたけど』
「あー、あのさ」
『ん?』
「悪いんだけど俺、なに埋めたか覚えてないんだよ、俺なに埋めてた?」
『あーやっぱり覚えてないのか。べろんべろんだったもんなー俺ら』
「うん、悪い」
『いやいいんだけど、そしたら処分しとく?お前の』
「なんで。なんかやばいもんだった?」
『うん。まあ俺が持っててもいいんだけどさ』
「なに」
『箸袋。居酒屋の』
言われた瞬間に記憶と汗がどっと押し寄せてきた。
ああそうだ、どうして忘れていたのか。
真っ先に掘りに行くべきは俺だったのに。
『読もうか?』
「……いやいい」
『安藤、お前が好きd』
「いいっつってんだろこらぁ!」
22歳の俺、頼む。一発殴らせろ。
442 :
440:2012/02/14(火) 11:40:11.78 ID:cfOdF9bA0
再会じゃなくて再開だったか、ごめん
その間違いは仕方ないかとw
ドンマイ
誤字だと思うからいいんじゃないの?
自分は忠実に「再開」で考えてみたけど何も浮かばなかったおw
それはそうとタイムカプセル告白GJ!
再会して再開すればいいじゃない
最後二行に萌えたwGJ!
ほんわかしたよー GJ! お幸せにw
調子のいい流れで嬉しい!
22歳の俺GJ
電話越しの俺の羞恥が手に取るようにわかるわwww
さあ来なさい
今日は何の日?
出汁のメインとなるのは明治創業の長崎の老舗からお取り寄せした煮干
頭とはらわたをひとつひとつ取って、鹿児島から取り寄せた霧島連山の天然水に半日ひたす
そこから煮干しを取り出していよいよ出汁を煮出す
灰汁が大量に沸いてくるので灰汁取り網で徹底的にすくい取る
別に用意した昆布と鶏ガラの出汁を旨みのサポートとして投入しスープは完成
タレは宮崎の老舗の本醸造の甘口醤油にすり下ろした香味野菜を大量投入して煮詰めて完成
麺は某行列のできるラーメン店の自家製麺の麺を店主に土下座して譲ってもらったもの
具はチャーシュー、メンマ、煮卵、のり、茹で野菜、みんなお取り寄せ材料から手作りしたものばかり
ちょいと味見してみるか……我ながら素晴らしい。特にスープが最高! この煮干しスープ凄すぎる
大食漢の恋人のために厳選素材使用の炒飯に餃子に春巻に棒々鶏に肉野菜炒めに杏仁豆腐も用意してある
時計を見ると夕方6時。そろそろこのラーメンをカカオアレルギーの恋人宅に配達する時間だ
かっぱ橋で買ったラーメンセット入りおかもちを抱えて、2月14日の夜を楽しむために家を出た
(煮干の日……2月14日。1994年に全国煮干協会が「に(2)ぼ(1=棒)し(4)」の語呂合わせから制定した)
愛情溢れた手の込みように萌えなくもないけど、
それ以上にラーメン食べたくなっちまったよ…GJでした
452 :
風と木の名無しさん:2012/02/15(水) 14:32:24.18 ID:fahbE2xv0
煮干しの日www
恋人の為にわざわざ…愛情あふれてるなあ、GJ
大食漢だと苦労の割りにペロリと平らげられてしまいそうwGJ
まわし
まわまわし
手早く回し
回すよ
私を踏めばいいじゃない
おしゃべりな神様
460 :
1/2:2012/02/16(木) 15:53:17.85 ID:s0U2YLTN0
『始めましてこんにちわ才人君
今日からオレが君のお父さんでお母さんで必要と有らば
兄弟、使用人、遊び相手、先生、医者、料理人等なんにでもなる男です
名前は神崎静司といいまして、君の父さんを含む友人達にはよく
『お前のどこが静なんだ騒司の間違いだろう』なんてからかわれました
つまりオレが超お喋りでありとてもうるさいという事です
こればっかりはどう努力しても直らなかった事なので
才人君もこれだけは我慢してくれ、…じゃなくて"下さい"か
ん?〔敬、語、止めて、も、いい〕?おお!ありがとな!
いやー敬語ってなれなくてなー!喋り難くて喋り難くて!
っと…才人君ちょっと顔色悪いな、もう少し寝るかい?
ああそっか!ごめんなオレがベラベラ喋ってたら眠れないよな
もう出てったほうがいいか?…〔眠る、まで、いて、欲しい〕?
そうか、じゃあ才人君が起きるまではここに居よう
そうすれば君が寝るまでちゃんとここに居たって分かるだろ?
はっはっはー!オレは以外と賢いのだよ才人君!』
461 :
2/2:2012/02/16(木) 15:54:48.68 ID:s0U2YLTN0
-----------
懐かしい夢を見ていた。
寝起きのぼんやりとした頭で夢の記憶をなぞる。
あれは確か数年前、僕が静司さんに引き取られる頃の夢だ
マシンガンの様に高速で喋る静司さんに慣れない筆談で
なんとか付いていった懐かしい記憶が蘇り僕は小さく笑った。
天涯孤独、事故のショックで声すら出ない体、オドオドした暗い性格
幾ら友人の息子とはいえこんなデメリットだらけな僕を静司さんが
嫌な顔一つ見せず引き取ってくれた理由は今でも分からない。
ただ、あの頃の僕にとって彼は神様であり希望だったし
今でも僕は彼を神のように想い愛している。
未だ夢の余韻から抜け出せずベットに座っていると部屋の扉がガチャリと開いた。
「おお!お前さんが一人で起きるなんて珍しい事もあるなあ」
寝起きの悪い僕を起こしに来たのであろう静司さんが驚いている。
「どうした?なんか嬉しそうだな、良い夢でも見たか?」
自分まで嬉しそうにニコニコ笑う静司さんはやっぱり神様級に可愛い。
「うん、おしゃべりな神様の夢を見てたんだ」
「はっはっはー!どんな夢だそれは」
「ふふ、朝ごはん食べながら話すよ」
いつもの少し変な笑い方で笑いながらリビングへ向かう静司さんを見送り着替えを始める
(たまには僕もお喋りになって見ようか)なんてヒッソリ考えながら。
462 :
風と木の名無しさん:2012/02/17(金) 00:32:04.57 ID:7aB3yXtN0
年の差萌え!
乙
話せるようになってよかったね…!
GJ
萌えた〜
GJ
才人×静司だったら非常に俺得だわwGJ
サルベージ?
復活おめまわし もう大丈夫かな?
さあいってくれ
妹が、お前のこと好きだって
「妹が、お前のこと好きだって」
「…………無理だろ」
突然の投げかけに真意を掴みあぐね、ようやっと言葉を返す。
「もし俺とお前が付き合ってます、付き合ってましたって知られてみろよ。
そしたら多分あいつまず泣くじゃん。それはめんどくせえよ」
そう言って様子を窺えば、顔はずっと手元の本に向けられている。
こいつら双子の兄妹は、二卵性だからそんなに似てないよと揃って言うけれど、
俺から見れば二人とも母親ゆずりの顔と、母親ゆずりの真面目さをそっくり持ち合わせていた。
「さすがに、親子丼ならぬ兄妹丼なんて勘弁したいし」
顔は、ずっと手元の本に向けられている。
何でもないように見えるけど、止まった手と対照的に目線がきょろきょろとせわしなく上下していた。
そのいかにも危うげな様を見て、ああまたかよとげんなりする。
自分の中の正道と現実がぶつかって、ときどきこいつは不安定になる。
こんな繊細なところも母親に似ている。繊細すぎて、俺達が高校の時に消えてしまった。
キスもセックスも仕掛けたのは俺からだけど、告白してきたのはこいつからだった。
――気が狂いそうなんだ。顔をそむけて、目に涙を浮かべて、そんな言葉で愛を告げた。
可哀そうな兄妹だとは思う。二人揃って、こんなろくでもない男が好きだなんて。
そんな俺の性格も、顔も、俺の父親に似ているらしい。おかげで小さい頃から祖父に嫌われていた。
血、って怖ぇなとなんとはなしに思う。
いよいよ奴は自分の内の罪悪感に耐え切れなくなったのらしい。
目が充血して、ぐっと涙が溜まる。ヤバい兆候だ。
だから俺は、あやすようにキスをして、忘れさせるように体をまさぐる。
「また……そんなくだらないことでごまかそうとして」
「ばーか。くだらなくて不毛で非生産的だからいいんじゃねえか」
だから笑え。そんな心の内が通じたのか、呆れるように微笑み返してくれたことに何よりも安堵する。
同じような顔をして、同じように真面目で、
同じようにめんどくさくて、同じようにろくでもない父親と繊細な母親の血を引いていても、
俺は何度だって、男であるこいつを選ぶだろう。
――気が狂いそうなんだ。
あの日刻みつけられた言葉が、俺の中でずっと繰り返されている。
うおおおおおそういうことか
GJ
「そういうことか」と言えない自分の読解力にがっかり
二人の繋がりが何かあるんだと思うんだけどさっぱりだ
だけどそんなのわかんなくても文は好みだし切なげでとても萌えたし俺カコイイ!
ちょっと悔しいけど超GJ!!
不安定萌えたああああ
GJ
お兄さんのちょっとずるい感じがいい!
どうしようもなさと切なさ上手いこと同居してて超好みな文章です
GJ
ようやっと…
どこ地方だろうと考えて地方の名家でじいさんは和装で立派なヒゲをたくわえていて
妹は黒髪ストレートていうところまで妄想した。ぐっじょぶ
GJです!
主観の人と兄も兄弟なんですよね!?
父親がろくでもなくて母親が自殺してる
祖父はきっと母親の父親なんだろうなー
親子丼ならともかくってことは
主観の人は母親ともヤってた→自殺?
三兄妹そろって不安定で世間が閉じてて雰囲気たまらないあ
妹も兄を好きとか切ない・・・妹も自殺するかも?
短い中に凝縮されててすごい上手い
静に狂気な世界観と雰囲気でめちゃめちゃ萌えた!!!
GJGJGJGJ
うわぁ近親相姦かよ
「妹が、お前の事好きだってさ」
ちょっと混乱した。
今までの理解のあらすじ
・コイツ(目の前の友人)は男ばっかの3人兄弟
・コイツ(目の前の友人)の妹は鏡の中の住人
・コイツ(目の前の友人)の妹は女装したコイツ
つまりはどういう事だ?
最近もっぱら受けばっかやってる元攻め
>>476 少なくとも、親子丼は台詞見る限り違う。
恋人のちひろと付き合い始めてもう三年。
生粋のゲイの俺はずっとタチだったけれど、女みたいなアイドル顏のちひろと会って口説いているうちに、
いつのまにかやられる側に回っていた。
そのままずるずると時間が過ぎているけど、俺はまだ夜の生活に納得しているわけではなかったりする。
「なー、俺ね、ちょっと不満あるんだけど」
今日は夕食を食べた後、2人でソファーベッドで格闘ゲームをすることにした。
二連続で勝ってちひろの機嫌がよくなったころを見計らって、お願いを伝えることにする。
「何ですか?」
ちひろが花が咲いたみたいなにこにこ顔のまま、話の続きを促した。
やっぱり、すごくかわいくて、やりたいなーって思うわけよ。
「えーっとね、夜の生活?ちょっとなんとかならないかなーって」
「ふーん、いつもあんなに気持ち良さそうにされてるのに?
最近はアナルだけでイケるようになったじゃないですか」
うわ、ちひろの機嫌が一気に下降した。何この急直下型。
でも、俺もここで折れちゃいけないと思うわけよ。
性向って大切だし。
「いやでもさ、ちーちゃん女の子みたいにかわいいじゃん。
だから、俺はね、なんかこう、今の役割分担はどうかと思うわけよ」
「へえ?でもあんなにアナル開発しちゃって、今更トップ取りたいってのは無理じゃないですか」
ちひろは女みたいなアイドル顏を近づけて、俺の唇を舐め上げた。
同時に右手の指先をケツ穴に突っ込んでくる。
俺の尻が与えられる快楽を期待してきゅうっとすぼまる。
ああ、ちひろと付き合うまでは男にここを突かれる気持ちよさなんて知らなかったのに。
俺は覆いかぶさってくるちひろの小さな体に手を回し、交渉失敗のため息をついた。
リロミス申し訳ありませんでした。
エロかわいい
リロミス投下GJでした
乙でした!そのポジションに決定した過程が気になるw
大規模規制中か何か?
まわし
ネタ思い付かないまわし
まわすよー
踏み台になってやろうではないか
受けがヤンデレ
大学3年生と言うのはこんなに忙しいものだったかと、なんだかこめかみが痛い深夜2時。
僕は大学生活どころか人生を左右するであろうレポートに取り組んでいた。
膨大な量だ、一日でも手を休める訳にはいかない。
同居している湯橋がコーヒーをいれてきてくれた。
「どう?門馬、進んでる?」
「あ゙〜なんとか…でもダメだちょっと目ぇ疲れた、休憩」
「はい、コーヒー」
「おー、ありがと」
俺は毎日レポートに追われているせいもあってバイトをすることが出来ず、家賃から光熱費から、全て湯橋に世話をして貰っている。同居というより居候だ。
湯橋は穏やかでよく気のつく性格で、たまにブチ切れることもなくはないけど、いいやつだ。
コーヒーカップを持ったまま、湯橋があくびをしていた。
「湯橋、俺に合わせて起きてなくてもいいぞ?」
「平気平気、明日授業ないし、レポート手伝うよ」
「悪いな」
こんな感じで、いつも俺は湯橋に助けられてばっかりだ。
「はい、じゃあ続き、どこまで書いたの?」
「ああ午後の、行政のとこまで」
「じゃあ次ね、15時からは?どこでなにしてたの?誰と一緒だった?」
「ん、タツオと牧田と一緒にお前のバイト先行って」
「隣の女に話しかけられてたでしょ?それも書いて。一言一句漏らさずね」
「ん、ちょっと待ってボイレコ…」
俺は今日着ていた上着のポケットから、湯橋に持たされているICレコーダーを取り出した。
今夜もまだ、湯橋への行動報告が終わらない。
491 :
490:2012/02/21(火) 11:47:12.98 ID:HbRshpqz0
一人称統一ミスった…
最初の「僕」は「俺」です、すみません
まさかの受けへのレポートだったw
おもしろかったGJ!
こういうのいいね
個人的に大好きGJ!
攻めがあっけらかんとしてるのがw
ヤンデレだからもっと重々しいのかなって思ってたら、
あっさりしてて読みやすかった。
でもちゃんと湯橋君の重い愛は伝わってきたよww
GJ!!
この攻めの軽い感じは癖になるなwGJ!
攻めもすでに病んでる気がするw
GJ!
俺を踏んでいけ。
童貞×童貞
剣に誓いを立てる
全く経験の無い者同士が事に及んだとして、はたしてうまくいくんだろうか?
――何故俺がこんな下世話極まりない心配をしているかといえば、目の前で惚気話を繰り広げる我が兄とその恋人の関係がまさにそれだからだ。
若くして聖騎士を勤める俺の兄は、清廉潔白を絵に描いたような人物である。
ガキの頃から教会の孤児院という、色事とは一切無縁の生活をしてきたたため、そっち方面における鈍さだけは随一であると断言しよう。
そもそもそういった事に興味があるのかすら疑わしい。
何しろ今小一時間も恋人の話しかしていないというのに、惚気ている自覚がさっぱり無いのだから。
そんな純粋培養な兄の恋人である副官は、傭兵団からうちに引き抜かれた異色の経歴を持つ。
一体兄はこいつのどこに惹かれたのかといつも思うが、そこは外野がとやかく言っても仕方のない事である。
で、だ。
荒くれ者揃いの傭兵団にいたのでてっきりそういった類いは経験済みかと思ったら、意外な事に一切ないときた。
知識だけは豊富らしいが、それを実際に活用できるかどうかは当然別な訳で。
知識はあるが実際やった経験は無い人間と、経験どころか知識すら全く無い人間。
そんな二人が今のまま事に及んだら色々まごつくんじゃなかろうかと不安になるのも当然だろう。
…ああ、何だって俺がこんな心配をしてやらなくちゃいけないのか…。
とはいえ、大切な俺の家族が幸せならそれが一番いいのは事実だ。
だから願わくば二人が機会に恵まれたその時は、どうか上手くいきますように。
GJ
弟良い奴だな
おお!まさかの第三者視点
にーちゃんと副官がうまくいくことを祈ってGJ
505 :
風と木の名無しさん:2012/02/23(木) 16:48:36.22 ID:Z/AHjdHL0
1番この状況にまごついているだろうに弟君いい子だなー
801世界観なのか同性ってことで反対することもないみたいだし
GJしたー
レスみて弟視点だっていうから、現代ものかと思っていたら
騎士とか孤児院とか傭兵団だとかの設定にビックリ
意外性があってよかったGJ
お題と自分の萌えもうまく混ぜたんだなGJ
次の萌えのため踏み台になります
就活生×人事
お流れか
人事担当として公正を図るため身辺を綺麗にしている受けまでは受信したんだが残念
まわし
801商社に就活に行って君、内定が欲しいんだったら分かっているよね…という展開になると
勝手に妄想した就活生がならば先手必勝よ!と生真面目な人事担当を押し倒して慌てさすネタならちょっと考えましたまわし
体育会系の就活生がインテリ人事に一目惚れして
「この会社に入るにはどうすればいいですか?」なんて馬鹿な質問をして人事には呆れられるも、
逆に役員に気に入られて入社。
人事君には「よく君が入社できたね」なんて嫌みを言われながら
仕事が出来るので人事評価は高く…までは思いついた
まわし
マワーシ
まわされてる内容に萌えがフルスロットルです
ありがとうありがとうまわし
まわすぜまわし
もいっちょまわし
面接で一目惚れするところは思い浮かんだなまわし
包容力のある兄ちゃん受け
流れちゃったね?
近親相姦ものはハードル高いよね
残念まわし
流石にリアル兄弟ものはちょっと苦手だけど、
義兄とか従兄弟とか近所のお兄ちゃんとかだったら美味しくいただける。
まわし
残念無念まわし
美味しくいただける=萌えられるなら
それ書けばいいのに
無理にストーリー性あるSSにしなくていいんだけど
とはいえ投下されると物足りないとかいう意見がでちゃうのさ
語りでも中途半端な投下はしづらいと思うよまわし
何様意見連発だってよwwまわし
もし*0踏んだらそうやって逃げるなよまわし
この殺伐とした状況に救世主が!
堅物×ちゃらい
「俺とお前は意見が合わないな」 「オレとアンタは話が合わないよね」
「朝食はきちんと食べる。和食だ」 「ぎりぎりまで寝てるから朝飯抜き」
「新聞は一面から。社説は必ず目を通す」 「とりあえずテレビ欄、あと四コマ」
「移動するときはさっさと歩く」 「テキトーに音楽再生。のんびり行こうよ」
「メールは用件が伝わればいい。簡潔に」 「字だけとかありえねー。基本デコメ」
「年上に敬語を使うのは当たり前の事だ」 「仲良くなっちゃえばタメ口余裕でしょ」
「男が装飾品でゴテゴテ飾るな」 「今時ピアスの一つや二つ、ふつーなんだけど」
「言い訳など見苦しい。潔く罰を受ける」 「うまくいけばお咎めナシかも」
「帰宅したらまずニュース番組」 「お笑い…あ、でもケータイいじってる方が多いか」
「休日だろうが、起床時間は同じだ」 「好きなだけ寝かせてよ。用があれば起きるけど」
「これで王手。詰みだな」 「かどっこイタダキ。これで黒の圧倒的大勝利〜」
「雨?では家で大人しく本でも読むか」 「長靴履いて、水溜りばしゃーってやりに行かない?」
「クラシック音楽は静かに聴くものだ」 「ぐー……」
「全員、同じ顔に見える」 「この子センター。こっちはドラマ出た子。全然違う」
「博物館に来たからには全解説を読む」 「電車運転シミュレータ?やっべえ超楽しそー!」
「ナビはこっちを指している。左だ」 「だーかーらー、右からまわった方が近いんだって」
「ことのごとく合わないな」 「全ッ然、合わないよね」
「それでも俺はお前のことを」 「だからアンタのこと好きだよ。好き好き。大好き」
「……。恥ずかしげもなく良く言う 「オレのこと何だって?ちゃんと最後まで言ってよ」
「こんな状況でニヤニヤ笑うな」 「こういうシチュエーションで眉間に皺寄せんなって」
「本当に合わない」 「ホント、合わないよねえ」
うわあ何これ自分でも引く位萌えてしまったw
形式も新鮮で面白かったですGJ!
ヒイィ可愛いニヤついてもうたGJ!
めっちゃ萌えた・・・ドストライクだわ
GJ
なんだこれめっちゃ萌えた…
たまらないなGJ
ちゃらい方可愛いなwつか途中で鉄博行ってるww
GJ
可愛いいいい!!GJ!!
ニヤニヤしたわww
こういう形式初めて見たけど、いいもんだねー
GJでした
正反対ってどうしてこう萌えるのだろう
GJでした
踏み台になります!
勇者×海賊
俺を買ったのが、たまたま奴だと言うだけの話だった。
彼が、たまたま海賊だっただけの話だった。
そして、奴が選んだパーティに彼が入っていたと言うだけの話だった。
冒険は順調だった。
奴は俺の扱いに数分で慣れ、実に的確に俺を操った。
進む冒険。最初は一人ぼっちだった俺にも仲間ができた。
ジャラジャラ鳴るアクセサリーをつけた踊り子の男、上から下まで真っ黒な格好の魔術師の男
そして、無精ひげの海賊の彼。
「ありがとう、ここまで送ってくれて。」
「また陸に戻るのか。」
「行かなくてはいけない場所があるから。」
「陸なんか面白いのか。」
「うん。」
「へえ・・・。」
彼と仲間になったときは今でも覚えている。
「一緒に行って・・・みようかな。」
入り江の凪いだ海がきれいだった。
体当たりの俺の戦法と罠を張る彼の戦法は決して相性がよくはなかったけれど、戦いは楽しかった。
追い詰められて、背中合わせで剣をふるったこともあったし
レベルアップしたばかりの彼の技に驚いたこともあった。
踊り子と魔術師はいつの間にか商人と僧侶に代わっていたが、俺たち二人はそのままだった。
町を抜け、モンスターを倒し、俺たちは進んだ。
楽しかった、本当に。
あの日、あの町の占い館で『攻撃特化型』と言われた。
俺たち二人が認められたようで嬉しかった。
実際、だんだん強くなっていくモンスターのほとんどを、彼と俺で倒していた。
が、奴は俺たちとは違う判断を下した。
『えー、攻撃多すぎんのか・・・。じゃあ海賊切るかww』
次の戦いでは、彼は回復を与えられなかった。
薬草を持つ商人は目もくれない。僧侶の祈りは俺や商人ばかりを癒す。
うめき声を上げ、毒に侵されて戦う彼を見ながら、俺の手は攻撃技を選びつづけた。
戦いが終わったとき、彼のいた位置には平然と、倒したばかりの竜人が収まっていた。
『あー、死んじゃった。控えできないってのは痛いよなー・・・
でもこいつスペック高いしいっかwwwどっかでまたいいの探そwww』
あきれたような笑い声がどこかでした。一瞬で奴だとわかった。
でも、どうしようもない。
俺は勇者だから。魔王を倒すまで奴の言いなりだ。
持って生まれた身を呪った。身をよじって泣き叫びたかった。
どこまでも行けると思っていた。どこまでだって行きたかった。
彼と、二人なら。
そう来たかって感じで面白かったGJ!
うおー切ないGJ!
なんというBADEND…
魔王倒したら死んだキャラが皆生き返る系のRPGだと信じてる
面白かったですGJ!
切なくてGJ!
と同時に途中で止まってるゲームたちをクリアしてやらないと、と思ったわwww
草生やしてるのが余計に腹立つな
パーティーメンバー変えるの躊躇ってしまいそうだわ
GJですー
どうぞ
天秤座×水瓶座
550 :
1/2:2012/02/29(水) 09:58:13.34 ID:/xvdD6wk0
「君って本当に鏡見てばっか」
「俺は美しいから見てて飽きない」
「それは僕も認めるよ?
だけどさ、限度ってもんがある。
そんなんだから恋人出来ないんだよ」
「そういうお前は彼女居んのかよ」
「……居ない、けど」
「じゃあ俺が立候補しても良いわけだ」
「えっ?」
551 :
2/2:2012/02/29(水) 11:17:24.00 ID:/xvdD6wk0
「お前の面食いは有名なんだよ。
んで、お前が時々ずーっとこっち見てるのも知ってる。
付き合っちゃえば良いじゃん、俺ら」
「な、何を……」
「こんなに美しい俺を独り占め出来るんだぜ?
乗らない手は無いだろ」
「……美しい、美しいって」
「あ?」
「……僕はずっと君のこと『可愛い』って思ってたんだ」
僕=天秤座 俺=水瓶座
星座はハードル高いから星座801スレで勉強することをおすすめ
なら星座スレでやればいいじゃん
いつでも最後の最後に優位に立つ天秤と
優位になろうとむきになるけど結局なりきれない水瓶を受信した
このあと水瓶が耳まで真っ赤になって
ちょっとの間だけ素直になってくれたらご飯おかわりいける
GJ
書きながらの投下はルール違反
まわすね
まわし
さあ踏みたまえ
幼い日の約束
お流れ
まわし
まわします
まわしまわし
まわしまわし
まわしまわしまわし
まわっふるし
まわまわし
まわりたまへ
抜け忍
お流れ
残念まわし
まっわしー
まわしまわされ
まわし
まわすでござる
まわし
のこったのこった
まわし
バスケ選手×野球選手
580 :
1/2:2012/03/04(日) 15:50:10.94 ID:DSSXw2zd0
「好きだ!!」
「また君か」
「また俺だ!今日はとっておきの口説き文句を考えてきた」
「どんな」
「お前へのダンクシュートを、俺に決めさせてくれ!」
「うん。アウト」
「持久力には自信がある。お前が一点とる間に、俺は二点でも三点でも取ってみせる!」
「アウト」
「お前が憧れているビールかけ、してみないか?俺と一緒に!!」
「アウト。スリーアウトチェンジ」
「何故だ!?俺はゴール下でずっとお前を待っているのに、なぜ走りこんで来ないんだ!?」
「当たり前だろう。俺の帰る場所は一塁側ベンチだ」
「ずっと中腰で待ってるんだぞ!?けっこう脚にくるんだぞこれ!トレーニングになるからいいけど!」
「俺の知ったことか」
「リー、リー」
「阿呆。俺にその指示が出来るのはランナーコーチだけだ」
「!? まさかお前、そのコーチのことが好きなのか?」
「ほう。死球を投げ込んで欲しいのか」
「いっ、いや冗談だ!そんなわけないよな。お前のスポーツマン精神が、そんなこと許すわけないよな」
「……君は自分のやっていることと言っていることの矛盾を考えたことがあるか」
「寝ても覚めても、今の俺はお前のことしか考えていない!お前のことだけを!!
お前のその首元まであるアンダーシャツ……その下に隠された鎖骨を想像するだけで俺は……」
「それ以上俺に近寄るな。この短パンランニング野郎」
581 :
2/2:2012/03/04(日) 15:51:09.58 ID:DSSXw2zd0
「ハハハ!心配しなくてもこの左足はもうここから離すことが出来ない!三歩だからな!
そしてこれは短パンとランニングなどではない。ユニフォームだ!俺の誇りだッ!」
「左足を軸にしてその場でぐるぐる回りながら言うな」
「俺のボールを受けて欲しい相手はお前しかいない!受け取ってくれ、俺の想い!」
「秘技・復活の一本足打法」
「奇跡のヘッドスピード!?」
「安定の軸足。これでサヨナラだな」
「まだだ!試合はまだ終わっていないぞ!延長戦だ!」
「君は自分が一点でも得点して更に同点だと思っていたのか」
「うぬぬぬ……だったら表と裏だ!前半戦終了だ!」
「コールドゲーム」
「ん?寒いなら俺が温めるぞ」
「言っておくが、コールドゲームは『寒い』ゲームという意味じゃないからな」
「あれ、そうなのか」
「このバスケ馬鹿が。まあ、それでも最初に来た頃よりは少しはマシになったか」
「だろう!俺は日々、お前に近付くために己を磨き勉強しているからな!お前の隣に堂々と居られるように」
「……ファウル」
「ええ!!今のも駄目なのか!?レッドカードは勘弁してくれ!」
「違う」
「んん?」
「今のはファウルにしてやる」
(まともな球が投げられるなら最初からそうしろ)
バスケが阿呆でクソワロタのにめちゃくちゃ萌える!!
野球のツンデレっぽいとこもかわいい!
それぞれのルールや用語をうまく盛り込んでる上に勢いがあって読みやすい!天才か!
いい萌えをありがとう!GJ!
最後で思わずにやけたGJ
バスケ阿呆の子すぎるww萌えたしワロタ。GJ!
野球とバスケにおいてのファウルの違いにニヤニヤする日が来ようとはw
リーリーにワロタw GJ
これ面白いなあw
読んでて楽しい!GJ!!!
凄い萌えたwちゃんとルールの違いが出ててGJ
さあ踏んでください
一刀両断
お流れだね
萌えようと思ったがあまりに抽象的で無理だった
まわしまわし
まわれまーわれ
発言的な意味で一刀両断なのか、そのものズバリでスパッと斬るのか、考えている
うちに萌えから遠ざかったよ まわし
まわーしまわし
まわまわ
まわしー
まわそうー
やさしく踏んでよね
病弱な若主人×屈強な使用人
600 :
1/2:2012/03/07(水) 18:15:48.17 ID:kn1MyxKF0
お登勢は十六の若さで老舗の大店、矢尾井屋へ嫁いだ。
美しく愛情深い女だったが、生来体が弱かった。
やがて授かった嬰児を産み落とすと、命を使い果たしたかのように産褥で息を引き取った。
残された主人は、母を亡くした一粒種が愛おしいやら不憫やらで、いてもたってもいられない。
長寿を願って長久と名付け、上等な衣を誂え玩具を与え、屋敷の奥で風にも当てずに育てた。
長久は母親の血を濃く継いで、生まれながらに美しかった。そしてやはり病がちであった。
外にも出してもらえない長久の遊び相手は、専ら乳兄弟の弥助だった。
咳が出たとき背を擦ってもらうのも、手習いの出来を競うのも、外の話をねだるのもこの弥助だった。
弥助は長久よりもふたつ上である。
生真面目で頑固な性格から、我が儘な向きのある長久をよく諫めた。
父に甘やかされ、女中に傅かれて育った長久は苦言にしばしば癇癪を起こしたが、
弥助は意見を曲げず、長久が元の冷静さを取り戻すまで辛抱強く傍についていた。
うちの我が儘息子も弥助の言うことならば聞くようだと、主人も一目置いて恃みにしていた。
弥助が不在にしているとき、長久は決まって体調を崩すようになった。
自分が伏せっていると聞けば、弥助が万事を差し置いて駆けつけてくれることを知っていたのだ。
初めて身につけた狡知だった。
壁と襖で仕切られた十数畳の世間に、長久は不満を持たなかった。
些か窮屈ではあるが、孤独を感じたことはない。
窓の向こうに四季があり、無聊を慰める書物があり、傍らに弥助さえいれば全ては事足りた。
蔓草が支柱をとらえてきつく絡みつくように、どこか歪に結びついたまま揃って大人になった。
601 :
2/3:2012/03/07(水) 18:18:20.78 ID:kn1MyxKF0
壮健そのものだった主人が、冬場のはやり病で呆気なく身罷った。
長久は勉学半ばの若輩ながら、跡を継いで主人となった。支えたのはやはり弥助だった。
幼少より商家に入って学んだ経歴もさることながら、剛直な人柄で家人の信頼も厚かった。
「弥助もいい若者になりました。どうでしょう、ここらで嫁を取らせては」
ある日、番頭が言った。既に相手も見繕ってあるという。
品行方正、楚々として評判もめでたい良家の娘だ。弥助とはさぞかし似合いだろう。
長久にしてみれば青天の霹靂だった。番頭の話に何と返答したのか、確とは覚えていない。
気分がすぐれない、その話は後日にと言ったきり奥へ引っ込んでしまった。
弥助が、血相を変えて出先から舞い戻ってきた。
「坊ちゃ――いや、旦那様。お加減はいかがです」
「大したことはないよ、済まないね」
長久は壁に凭れて座ったまま、柔和な面差しに手本のような笑みをかたちづくった。
一瞥して弥助は顔をしかめた。どこか異様だ。いや、どこもかしこも異様だ。
長久は微笑んでいる。ひどく思い詰めた目をして、
口元だけを弓張り月の形につり上げて、上辺ばかり笑みの体裁を整えている。
寒いのだろうか、まるめた襦袢をしっかりと胸に抱え込んで震えている。
傍へ行こうとすると、長久は壁づたいに後ずさった。
「近寄らないでおくれ……後生だから……」
掠れた懇願を無視して、弥助はなおもにじり寄る。
そのまま間近に顔を覗き込もうとして、ふいに抱きすくめられた。
華奢な体つきからは想像もつかぬ、息が止まるような力強さだった。
602 :
3/3:2012/03/07(水) 18:20:15.86 ID:kn1MyxKF0
「……お前は私のものだ。神様仏様が、私だけのために与えてくだすったものだ。
これまでずっとずっとそうだったんだ。今更、どうして手離すことができる」
呪詛でも呟くように長久は囁いた。
平素の柔らかな物腰とはかけ離れた激しさに、弥助は思わず目を瞠った。
「おかしなことを仰る。弥助はいつまでもお傍におります」
「そんなことは世間が許さない。……だから、私は今ここで、お前を傷物にしてしまおうと思う」
強く唇を吸われ、弥助は瞬きも忘れて息をのんだ。
朴念仁といわれる弥助でも、ここまできて主人の意図が飲み込めぬほど野暮ではない。
あおのいて固く目を閉じた。狂気の沙汰だと思いながら、主人に抱かれた。
腕っ節には自信があるし、はねのけることは造作もないだろうが、
主の肌に傷のひとつもつけるくらいならば、死んでしまった方が余程ましだった。
「どうして、泣くんです」
事が済んで子供のように泣き続ける主人を宥めながら、弥助は昔のことを思い返していた。
先代が存命の時分から、己の主人は既にこの人だけだった。
頼られるとき、縋りつかれるとき、この人が自分のために小狡い嘘をつくとき、
背筋が震えるような歓喜を覚えずにはいられなかった。
珠のような彼の涙は、そんな後ろ暗い悦びを、いつでも密やかに呼び起こす。
>>600 こういう関係性大好き!
めちゃくちゃ萌えたGJ!!
すっごいいい雰囲気で萌えたけどヤオイ屋でワロタ
いいねいいね!萌えた〜
すごく素敵だった
GJGJ禿げ萌えました!
この0すごい好き!
ああ、もう、なんて書いて良いのかわからないくらい好き
読ませてくれてありがとう、幸せです
傷物で女かよwとちょっと笑ってしまったけど萌えたよ
踏み台
俺様×ヘタレメガネ
流れかな
ざんねんまわし
まわし
ま
わ
し
まわし
更にもう一回し
さー来いよ
大好きだからさようなら
「おい、石川のちっちゃいの。酒」
「小石川です教授。お酒はもうダメです」
「ダメってなんで。俺の家だ、腐るほどある筈だろ。持ってきて」
「ダメです」
「いいだろもう日本には帰ってこないんだ、最後をお前と飲もうっていうのに」
「友達がいないだけでしょう。大体アメリカ行きだって自分で勝手に決めたくせに。最後を一緒になんて都合が良すぎます」
「………石川(小)」
「小石川です」
「俺だって別に行きたかないよ」
「じゃあどうして、行っちゃうんですか」
「逃げるためさ」
「どうして、最後の夜なのに酔おうとするんですか」
「それも逃げるため」
「根性無し」
「なんとでも言え。…なぁヒロキ」
「小石川です」
「愛してるよ。でもお前を見てると頭が狂っちまう、ごめんな」
「……もう二度と、あなたの様な意気地の無い意固地な人を好きにはならない」
「そうしろ。プチ石川、酒くれないか」
「小石川です。どうぞ存分に飲んで明日の飛行機に遅れて下さい」
「泣くなよ小石川、愛してるぜ」
「ええ僕もですさようなら」
うおおお!GJ!
ああああああこれはたまらん!!
切ないけどすごく好きだ!GJ!!!
まわし
まわまわし
まわしまわし
後に続こう
あなたさえ居なければ
630 :
1/3:2012/03/11(日) 00:14:02.07 ID:t1mpP/OH0
女が絡む話でしかも長い注意
週末ぐずつくはずだった天気は、まるで彼女を祝福するように式の間だけおだやかな陽
光をサービスして、ささやかな結婚パーティはつつがなく幸福に終わった。
ごく親しい友人と身内だけの会に、二人にとって「学生時代の後輩」なだけの自分が招
待されたことは、きっと幸せに思うべきだった。
真っ白いドレスは彼女らしくシンプルで、腰から床へとなめらかなラインを描いていた。
おれはその流線をじっと見るだけだった。
新郎であるところの先輩はおれの祝福を本当に喜んでくれて、何の曇りもない笑顔で何
度もお礼を言ってくれた。
先輩と、彼女と、二人のご両親は笑いあいながら酒を注ぎあい、家族みたいに(家族な
のだ)笑い合っていた。とてもとても遠かった。
なんだかもう、どうしようもなかった。
あの幸福さの前には、おれなんかの淡い恋はひれ伏すしかないのだ。
「……だからお前はダメなんだよ相棒」
「うるさいな。いつから相棒だ初対面だろ」
せっかく美味しかったレストランのシャンパンもワインも、全部安居酒屋の焼酎で流れ
て味を忘れてしまった。
礼服のまま、水のように焼酎を飲み続ける隣のこいつは、同じ大学にいたというだけで
今日まで話したこともない。
でもおれはこいつを知っていた。こいつは学生のとき、彼女とほんの少しの間、付き合
っていたから。今日の式にくるだなんて思いもしなかったけれど。
そう言ったら、へんと鼻で笑うからすこしむっとした。
「あいつが俺招待したのなんか、絶対にわざと。あてつけ。確信犯。
お前がゆめみてるような女じゃねえぞ相棒、いい加減目を覚ませ」
「……やめろよ、ふられ男の僻みは。見苦しい。てか何で相棒だ」
「ふられ男仲間だろ」
「ふられてない。告白もしてない。よって相棒じゃない」
「あああ、アホだねえ。お前、あいつはさ、 そんなまわりぐるぐるして様子伺ってるよ
うな男きらいだよ。
式の邪魔してキスして奪っていくぐらいしないとさ、しろよ、今からしてこいよ」
「するかバカ。大体お前すぐ別れてたくせに、知った風なこというな」
631 :
2/3:2012/03/11(日) 00:15:02.59 ID:t1mpP/OH0
……彼女とこいつが付き合っている期間なんか把握している自分も大概気持ち悪かった
けれど、幸いそこは指摘されなかった。
同じ女に振られた男同士でなぐさめあうどころか、苦い記憶ばっかり掘り起こされる。
おれはこいつの飲みの誘いに応じたことを心底後悔しながらちびりとグラスの中を舐めた。
「『自分の気持ち伝えもしないで、まわりぐるぐる回って、ひとのことバカにしてんの。
そういうの臆病者とか卑怯者とか言うんじゃないの?』」
隣で酒が回って突っ伏した男が、急に裏声で言い始めたので、ああとうとうおかしくな
ったのかな、と思った。
視線を相手に向けると、こちらを見上げてにい、とチェシャ猫みたいな変な笑みを浮か
べた。
「あいつの真似ー」
「似てない」
「似てるよ、俺、あいつに実際に言われたんだから。一言残らず間違いない」
子供が言い募る口調で呟かれた言葉を、おれはうまく飲み込めず眉を顰めた。彼女が、
お前に、なんだって?
訝しむおれなんか視界に入っていないみたいに、組んだ腕に顎をうずめて、男はぼんや
りと机の一点を見ている。
「俺さあ。あいつと付き合ってたの、あれさ。あいつが好きだったからじゃねーんだ。
おれは、先輩が好きだったんだ」
「……は」
「あいつ先輩の好みなんだよなあ、見ればわかるよ超わかる、んなもんわかりたかねーけ
ど好きなんだもん分かるんだよ。
先輩が、俺の目の前であいつのこと好きになるのなんか耐えらんなかった、
だから先輩があいつ好きになるより先に、俺があいつに手ー出したの」
考えるより先に口だけでしゃべっているみたいに、ぽろぽろと隣の男はしゃべる。
おれの理解力はとうについていってなかった。
「ああ、お前ひいただろう、ひいてるね、わかるよ俺だってこんな俺超ひくよ。
でもどうしようもなかったんだ、先輩誰かにとられたくもなかったし、
だからって、好きだなんて伝えて玉砕も出来なかった、拒否されんのなんか耐えらんなかった。
気持ち伝えるって何だよ、あいつは女だからあんな綺麗事いえるんだ、
俺になにができたんだよ、わかんだろ。
でも正しいのはあいつだ、悪いのは俺だよ、あん時は超泣かせた、最悪だ、最悪だろ知ってるよ」
632 :
3/3:2012/03/11(日) 00:16:21.41 ID:t1mpP/OH0
早口で告げられる内容は理解の範疇を超えていて、おれはぽかんと聞くばかりだった。
声音は平板なくらい変わらなかったし、表情はほとんど見えなかった。
けれどもどうしてか不意に、ああ、こいつ泣くのかな、と思った。
でも、隣の男はへっ、と嘲るように笑った。
からりと傾けたグラスはもう溶けた氷しか入っていない。
男はしゃべり続ける。自分の言葉に自家中毒を起こしているみたいだった。
「俺ねえ、お前のこともずっと嫌いだったよ、知ってた?
先輩お前のことお気に入りだったじゃん。今日だってあんなににこにこされてさ畜生。
なあお前あの女奪ってきてよ。今からでもいいよ。
お前とあいつと二人でどっか逃げてよ、俺が先輩なぐさめに行くよ。
あいつさえ、あいつさえいなけりゃさあ」
「……いなくたって、お前が先輩に何も言わなかったら。また繰り返しだろ」
あんまり痛々しくて口を挟んだら、男が、ぱちと瞬いてこちらを見た。
丸い目だった。ああ、たぶんやっぱり、こいつは泣くのだ。
けれども男はもう一度笑った。くしゃりと、どうしようもないように崩れた。
「……よっくわかってんなあ相棒ー」
「相棒じゃない」
でも、気持ちは分かってしまった。
おれの記憶の中にも、同じ視線があった。
学生のころのこいつがいる。彼女と、二人で楽しそうに笑っている。 おれは見てるだ
けだった。
あいつさえいなきゃあ、と思ってた。
でも、こいつも、そうだった。
そして、たぶん。こいつは彼女がいなくても、おれはこいつがいなくても、きっと、何
も伝えられなかった。
ぐるぐると、一番好きな人の周りを回遊するだけの不毛な年月だ。
「冷てーなー。なぐさめてくれよ相棒」
「自分でがんばれよ。お前泣くなら便所に行けば」
言ってみたら、「うん」と存外素直に席を立つので少し笑えた。
おれはあいつの分まで次のグラスを頼んだ。
目をすこし赤くして帰ってきたあいつが、満たされたグラスを見て「相棒優しいなあ惚れそう」
とかいうから、そこは蹴飛ばしておいた。
>>630 うわああこれ好きだー!GJ!!
その後とか妄想するともうたまらない
いいもの読ませてくれてありがとう!
おおー!こういう視点で来るとは!
GJ
大作おつーすげえ
そう来るか!
本当にお題に沿って話が展開するし、
読み応えあるし面白いし萌えるしマジGJです
映画化希望。
大好きだGJ!
映ww画www
踏み台どうぞ
未熟だけど頑張る受けの姿を陰ながら応援している攻め
「なあ、まだ着かないの?地図貸せよ、見てやるから」
「いいって、今日は俺自力で行くんだから、アキヒロはだまってて」
「けどお前もう2時間もこの辺ぐるぐるして…ん?なぁユウスケ、あの看板そうじゃね?」
「えっ?あ、ホントだ!」
「うわー、こんなとこに道あったのか…これはわかんねえわ」
「っていうか今まで看板なんてあったかな?」
「お前は毎年来てたんじゃないのかよ」
「だっていつもはよっちゃん道案内してくれてて……」
「…泣くなよ、ホラ行こう。よっちゃん待ってるよ」
「ああ、うん…」
「淋しがることねえよ、案外ここ見つけられたのもよっちゃんのおかげかもよ?草葉の陰から見守ってくれてんじゃねーの?」
「…ダメだね俺、もっとしっかりしないと」
「まぁこれからは俺もついてるしな。安心して両親と眠っててもらえるように、ちゃんと報告しにいこう」
「うん、そうだね。あーいまもどっかで見ててくれるのかなぁ」
「見てるよ、お前は危なっかしいから」
「だといいなぁ…今までありがとうね、よっちゃん。俺がんばるからね」
よっちゃん…!!!(´;ω;`)
下から2番目のセリフはもしかして……
GJでした!
アキヒロが影ながら応援するのかなーと思ってたらよっちゃん…!
こういう意味での影ながら応援は想像つかなかったよぐっじょぶ!
しんみりした。草葉の陰ネタは王道だけどやっぱりいいね
>>641 直後に「だといいなぁ」と反応してるから霊の声じゃないと思う
聞こえてなくて「だといいなぁ」だと繋ぎが不自然……
>>643 アキヒロが言ったんだと思って返事したのかもしれないぞ
まわしますねー
まわし
まわす
踏んでください
大嫌いなんて絶対言わない
650 :
1/2:2012/03/13(火) 20:41:09.19 ID:Dz1RyGUS0
明かりも灯らない部屋のベッドの上で、一人の青年が小さなボイスレコーダーを握り締めていた。
二年前に戦争に行った恋人が帰って来た。彼は小さな白い箱に入っていた。中身はぼろぼろに焦げた帽子とこのボイスレコーダーのみ。
本来ならば両方遺族の物になるはずだったが、録音された宛名を聞いた時点でこちらだけ譲ってくれた。涙を見せまいと顔を真っ赤にして歯を食いしばる父親と、既に涙すら出ないらしい憔悴しきった母親の表情が、今も瞼の裏に焼きついている。
『まず最初に、帰れなくてごめん。約束したんだけどな、親父にもお袋にも、お前にも』
戦闘機の中なのだろうか、エンジン音が煩くて聞き取りづらい。だがそこに吹き込まれていたのは間違いなく死んだ恋人の声だった。少し甲高くて、馬鹿っぽくて、無駄に大きい声。
『お前、言ってたよな。徴兵制も無いこの国で、兵士になるなんて馬鹿だって。俺もそう思うよ。お袋は絶対泣くだろうし、お袋を泣かせた俺は馬鹿だ。でも、この国を少しでも守れたんなら、俺は後悔しない』
今までに聞いたことの無い真面目な声色だった。きっと迷いの無い真っ直ぐな瞳で正面を見つめたまま話しているのだろう。やたらと正義感の強い所は、死ぬまで治らなかったらしい。
『そうだ、この際だから言うが、ずっと思ってたことがあるんだ。聞いてくれ』
この言葉の後にに続いたのは、思いもよらない言葉たちだった。
『まず、俺はお前のその長ったらしい前髪が嫌いだった。ファッションだか知らないが鬱陶しいし、顔が良く見えねえし、話してるときも弄ってばっかりで聞いてるんだか分かりゃしねえ』
『それからその毒舌も。言葉がきついんだよ。俺じゃないと誤解するだろうが。人に馬鹿だなんだって言うけど、お前のコミュ障っぷりも酷えぞ』
『後好き嫌いも多かったよな。折角分からないように色々作ってやったのにすぐに見抜きやがって。ガキかお前は』
『そうそう、お前はちょっと神経質過ぎるんだよ。トイレットペーパー三角に折るし、本棚並べ替えるし、後で使おうと置いといた物すぐ片付けるし。何で俺より俺の家に詳しいんだよ』
声が少し震えていた。リズム良く振動を刻んでいたエンジンが嫌な音を立てている。もうすぐ墜落すると素人にも分かる。
651 :
2/2:2012/03/13(火) 20:43:01.14 ID:Dz1RyGUS0
『要するに、俺はお前のことが嫌いだったってことだ。だからお前も俺のことを嫌いになれ。大嫌いいだと言ってくれ。俺の最期の頼みだ。じゃあな』
録音はそこで終わっていた。
「……本当に馬鹿だな」
人が止めるのも聞かず兵士になって、母親を泣かせて、好き勝手人の悪口を言って。ここまでの馬鹿は見たことが無い。
「そんなこと言う訳無いだろ」
二人で寝るには狭すぎたベッドも、一人で座るにはあまりにも広い。
「絶対言うものか」
最期だなんて認めない。だから願いも聞いてやらない。
既に小さなノイズを吐き出すのみとなったボイスレコーダーを切り、青年は溢れる涙を拭った。
泣いた…!
最期のシーン、声の描写だけなのに目に浮かぶようでした
GGGJ!
お題目にしてから最長でも1時間半でこんなん思いついて書けるのかよ
はんぱねえええええーーーーー!!!!
みんなここに天才がいるぞ GJGJGJ
まわします
くるっと一回転
せつな萌えたーGJ!
まわまわし
まわし
踏まれることが我が人生
ちくびに、さわるな!
『好きだ』
『ありえねぇ』
『ありえなくない!好きなんだ』
『いやまじでねぇって』
男の俺に好きだと言うこいつは
学校でも遊び人だと噂のやつだ。
遊び人なのは構わない。
顔も綺麗だし料理なんかも上手いと聞く。
なにが気にくわないのか?
そんなの決まってる。
俺は男だし、目の前で真剣な眼差しで俺を見るこいつも「男」だからだ。
『俺はノーマルだ』
『わかってる!けど試しに!な?』
「なっ?」じゃねぇよ。
可愛く小首を傾げても無理なものは無理だ。
『何度も言わせるな』
冷たく言い放ってみたが今日はしつこく食い下がってくる。
『じゃあ!ちょっとだけバグらせろ!』
『はあ?』
両手を広げにじりよってくる様はマヌケすぎて、俺は飽きれ気味にため息を吐いた。
『無理だと言ってるだろ』
『じゃあじゃあ!ちょっとだけ触らせろ!』
こいつは頭が悪いのか?
男を触って何が楽しいのか。
そこまで考えてふと頭に疑問が沸いた。
そのまま疑問を口に出して俺は奴に手を伸ばした。
『ってか男でも乳首って気持ち良いのか?』
何も考えず手をやつのYシャツに伸ばしてみる。
指が乳首の先端に触れた瞬間
『ん‥』
やつは鼻から抜けるような甘い声をだした。
自分の声に驚いたのか、やつは顔を真っ赤にして目を見開いた。
『ちょっ!なっ!まっ‥!』
『あ?』
憎らしいほど生意気なやつの普段は見れない顔。
なんだか楽しくなってもう一度手を伸ばした。
だが、俺の手は乳首に触る事なく奴によってはじかれていた。
『おい‥』
『‥‥るな』
やつは真っ赤な顔で俺を睨み付けた。
迫力にかけていたのは目が涙で潤んでいたからだろうか。
『聞こえねぇよ』
俺がそう言うとやつは唇をキュッと噛んでから俯いた。
やばい。泣かせたか?
そう思って手を伸ばした瞬間、やつは顔をあげるとフルフルと震えながら俺を見つめた。
伸ばしていた俺の手を見てまた顔を真っ赤に染める。
『乳首‥』
『は?』
『乳首にさわるなああああ!!』
それだけ言い捨てやつは走り去ってしまった。
なんだそれ?
でもアイツの真っ赤になった顔も
潤んでた瞳も、凄く綺麗で。
鼻にかかった声は少しエロくて。
俺はもう一度必ず触ってやろうと密やかに心に誓った。
>>661 襲い受と見せかけてヘタレ受けワロタwww
GJ!
GJ!
ノンケ君はどんどん男の乳首フェチに目覚めていけばいい
まわし
まわしまわし
まわれい
まわすー
一発踏んでく?
そこにある悪意
ぼくには、お金がある。
お父さんがお金もちだから。
ひとよりも、お金があるから。
「好きだよ、愛してるよ」
それは、ぼくのことじゃなくて、
お金のことを愛してるんでしょう。
せめて平凡にうまれたかった。
だって、なんのとりえもないひとにいう
「愛してる」は
そのひとをあいしてくれてるんだもん。
あいしあう貧乏人になりたいよ。
悪意のある愛なんていらないよ。
いつになったら、愛してくれるの?
だれか愛してよ、ぼくを。
お金のないぼくでも。
ねえ、
「信じられないなら
ずっとぼくのそばにいてよ」
そばにいてもいいの?
ずっと、愛してくれるの?
じゃあまわすね
まわすよ
まわし
24時間たって待ち構えたように淡々とまわす
この状態が>669の体現なのか。なるほど
まわし
まわすよー
さあどうぞ
腐れ縁
保育園、それから中高と同級生だった塩谷一彦。
僕は彼をとてもとても好きだったが、彼と僕はとてもとてもよくケンカをした。理由は忘れた。
二人とも大人しい方だったので、僕たちが口をきくことさえ周囲は知らなかっただろうと思う。他者からはわからないような静かなケンカだった。
ぽつぽつと話していくうちにばかばかしくなりすぐに元に戻った。小さなケンカだった。
塩谷のほとんどが好きだったが、些細なところが気に入らなかった。
些細なことなのだから知らぬフリをすればいいのに、いつもそれを妥協できなかった。好きなのに。
塩谷は押すと書いてあるドアは押し、引くと書いてあるドアは引くような奴だった。
だからどうしたと言われればどうもしないけれど、ただ僕は全てのドアを押して開ける男だったので、つまりはそういうところの気が合わなかった。
悲しいことだったと思う。
彼の溶け込んだ日常はとても心地がよかった。
腐れ縁というにはあまりにも鮮やかで、透明で真新しく美しいと思える彼だった。
涼やかな目元が、細い前髪越しに人を避けて空を見つめるのが好きだった。
ある日塩谷に告白をした。
夏でも秋でもない日の帰り道で、前後の話などは忘れてしまった。
ただ夕焼けのきれいな日だったことを覚えている。蝉はもう鳴いてはいなかった。
塩谷の肌と真っ白なシャツに、まぶしいくらいのオレンジが映えて、どうしても言い表せないほどに強く美しかった。
塩谷は僕の言葉の途中で少し目を見開いて一歩身を引き、戸惑いもあらわに片手を力なく前へ出した。
そうして沢山の言葉を飲み込みながら、君とはそういうんじゃない、と普段と変わらぬ声で呟いた。
681 :
680-2/2:2012/03/19(月) 10:39:31.67 ID:CtH16iTZ0
僕は初めての恋があえなく終わりを告げたことを、さして悲しまなかった。
ただ塩谷がこれまでの塩谷でなくなってしまうことを恐れて、それから4日ほどはまともに寝られなかった。
この繋がりを腐らせてしまうことが怖かった。
塩谷のことは、会わなくなった今でも好きなんだろうと思う。なんとなく、ふとしたときによく彼を思い出す。
なんでもなく息を吐いたあとで浮かぶ、なんでもない彼の姿こそが、僕が恋した塩谷そのものなのだと感じる。
慣れない眼鏡を外したときコーヒーを買ったとき風呂へ入ろうと立ち上がったとき靴下を干しているとき小石を意図せず蹴ったとき。
なににも纏わらずぱっと現れる塩谷の影を、僕は今日も一目見て通り過ぎるだけ。
塩谷、君は、とてもよい人だった。
こういう攻め受け固定してないの好き
この空気感、すごい
しっとりしててじんわり切なくて好きだーGJ!!
わーすごくすごく好きだ!!
GGGGJ!!
文体が静かで、描写は平易なのに感情がじんわりとにじみ出るようで
とてもあこがれる!
腐れ縁が切れるのは切ないなあ
GJ
泣きそうになった・・・。
堪らなく好きです。GJ!
祝日まわし
はい次
枕返し
690 :
1/2:2012/03/20(火) 16:23:27.22 ID:96rZiMFm0
ドン、と決して軽くはない力が身体にぶつかる衝撃で目が覚めた。その次の瞬間にはベシャリ、と全身を強打していた。
鈍い痛みのおかげで寝ぼけていた頭が覚醒した今、はっきりと状況が理解できる。
有り体に言えば、寝ているところをベッドから落ちた。いや、落とされた、と言うのが正しい。
布団から放り出された身体は冬の余韻を大いに残す夜の寒さにぶるりと大きく震えた。
露出した肌と触れ合う、冷えきったフローリングの床は、容赦なく指先から爪先から体温を奪っていく。
冷たい床と頬を寄せ合いながら、どうしようもないほどの悲しい気持ちに苛まれた。次いで、どうしようもないほどの苛立ちが腹の底からこみ上げてくる。
この間、僅か数秒のこと。
苛立ちに突き動かされるまま、すくっと立ち上がると、枕に足を乗せて腑抜けた寝顔を晒す男を見下ろした。
もう何度目だろうか。そう、この男にベッドから蹴落とされるのは。
半開きの口の端に、微かに涎の痕をつけているこの男は壊滅的なほどに寝相が悪い。
こいつのせいで夜中に無機質な床へと放り出される度、ベッドを新調してはサイズアップを計り、ついにはクイーンサイズに到達したというのにこの有様。
スヤスヤと穏やかな寝息を立てて眠る姿を見ていると、腹立たしさはいよいよピークに達し、阿呆面で眠りこける男の頭を思い切り叩いた。
691 :
2/2:2012/03/20(火) 16:25:22.67 ID:96rZiMFm0
「幸せそうに寝てんじゃねェーッ!」
「ッ!!ッテェ!!」
渾身の平手に勢いよく飛び起きた男はそのまま頭を抱え、身体を折るようにしてベッドの中腹へと沈み込む。
「おい」
怒気を孕んだ声で呼び掛ければ、涙を薄らと浮かべた顔がこちらを向いた。
目が合った瞬間、男は「あ」とでも言うように、痛みに眉を顰めていたのを、イタズラが親に見つかった子供みたいな表情に変えた。男も状況を理解したらしい。
来るべく謝罪の言葉を待ち構えた。
この男に謝られるのに弱い。怒りは最高点に達してはいるものの、「ごめん」と一言言われるだけで、容易にこの怒りが収束するのも毎度のこと。
とんでもなく甘いとわかってはいるが、好きな人に甘いというのが男の性だ。それがたとえ寝ている人間をベッドから蹴落とすような野郎であったとしても許してしまう。
しかしながら、いくら待っていても今日は一向に男の口から「ごめん」が出てこない。
ようやく口を開いたかと思えば、神妙な顔つきで「出た」と突然わけのわからないことを口走った。
「出たんだよ、枕返しが」
「ハァ?」
「寝てる人間の頭と足を入れ替える妖怪。そいつのせいだ」
こ、い、つ、は。
謝るどころか、大真面目な顔してふざけたことを抜かすこの男をどうしてやろうかと、膨れ上がる苛立たしさを持て余す。
692 :
3/2:2012/03/20(火) 16:25:45.51 ID:96rZiMFm0
「テメェの寝相の悪さをわけわかんねェもんのせいにしてんじゃねェッ」
「なッ!これは至って真面目な話なんだぞッ!?枕返しは人の命を奪うこともあんだかんな!」
「あー!もうわかった!枕返しだか布団返しだか知らねェが好きにしろ!俺はひとりでソファで寝る」
「ままままま待てッ!!」
夜中にこれ以上不毛な言い争いをするくらいなら、多少は寝心地が悪い場所であろうとも我慢してさっさと寝てしまいたくて、毛布をかっさらって部屋を出ていこうとした。
そんな俺の服の裾を強く握り締めて、男は上擦った声まで上げて引き留める。
「枕返しが出るかもしれないのに、俺一人とか怖いだろォが」
「……こいつはまだ言うか!」と思いはしたのだが、半泣きになりながら見上げてくる様が余りにかわいくて、さっきまでの怒りはどこへやら、「……寝るか」とだけ小さく呟いた。
我ながらなんて愚かなんだと思わずには居られないが、何度も言うよう男の性だ。仕方ない。
寝相でも枕返でも何でもつきあってやるよと、乱れた布団を直して、向かい合って眠った。
最初の説明文は何事かと思ったが可愛いなw
「枕返し」をネットかなんかで見て「俺の寝相はこいつのせいだったのか!」と怯えていたら可愛いw
クイーンサイズって結構大きいよなーそして高いよなー愛だなぁ。
まわします
まわしますよ
まわします
どうぞ
お前に愛されたい
2歳で僕がこの町へ引っ越してきてからずっと、雨の日も風の日も顔を付き合わせてきた幼馴染の山縣。
彼にはこの度めでたく彼女が出来た。
色素が薄くてふわふわと清潔そうで虫も殺さぬような森ガール然とした2組の穂波、彼女が告白したらしい。断る理由も無いだろう、僕だって断らないと思う。
僕はといえば昨日の夜に山縣からのメールでそれを知らされて、初めて胸をえぐられるという感覚を知った。
一晩じっくりコトコトこれでもかと考えたけど穂波じゃない、僕は山縣が好きらしかった。
ここまで重苦しい朝も珍しい。ほとんど眠れなかったのになぜか目は冴えている。
学校なんて行ってる場合じゃなかったけれど、そのまま不登校になりそうだったので踏ん張った。
玄関を出ると門のところに山縣が立っていた。
「おす。昨日どうした?メール来なかったけど」
「ああ、うん、寝てた」
「寝てたってお前」
からからと笑う山縣がまぶしかった。
君を一人じめしたかったわけじゃない。そんなことできないのはわかってる。
…ただ僕も、余す所なく山縣の表情を見ていたいだけなんだよ。
「山縣ぁ…」
僕の声はもうほんのりと泣いていた。
俯いた視界の端に、たじろぐ君が見える。
そりゃそうだ、お前んちでハバネロ食ったときぐらいだもんな、俺が泣いたのなんて。
701 :
700-2/2:2012/03/22(木) 13:46:25.48 ID:3Kz9MmUY0
「岸…?」
君の声が心地良い。
こんなに悲しいのに、こんなに嬉しいなんておかしい。
君が好きだ君が好きだった昔からいつからか知らないけどいつも好きだったもう、君が僕を呼ぶそれだけで僕は。
「岸?なに泣いてんだよお前、なあ、どうしたの」
門を出て耐え切れずしゃがみ込んだ僕の肩に、山縣が手を置く。
漫画みたいだけど、君に触れられたところが熱くてたまらなかった。
「岸?おーい、岸ー?どうしたー?」
山縣は細長い手で、僕の背中をさすり始めた。
余計に涙が止まらない。
「やまがだぁ…」
そう言って僕が心も顔もぐっしゃぐしゃのままで顔を上げると、山縣は真剣な顔をして僕を見ていた。
真っすぐな真っすぐな瞳、きっと今は、穂波のことより僕のことを考えてくれている。
一生懸命な君が嬉しくて、ふいに口元が緩む。
「ぶふっ」
「あっ!?おい、なに笑ってんだよ人が心配してんのに!こら岸!」
「なんでもなかった。穂波のこと、おめでとう」
「え?うん。…うん?」
心臓はまだ痛いけれど、本当は一番に愛されたいけれど、僕だってもう充分に特別なんだと君を見て思い知った。
ありがとう山縣しあわせになれよ。
702 :
700:2012/03/22(木) 13:52:39.82 ID:3Kz9MmUY0
一人称統一ミスりました…
700ラストの「俺」は「僕」で読んで下さい、すみません
切ないなあ
GJでした
片思いはいいものだ
GJ
片思いのままは切ないなぁ
乙おつでした
ところで昨日から別館見れないけど落ちてますか
昨日はどうだったか知らないけど今は見えてるよまわし
まわし
準備はいい?
攻め争奪戦
710 :
1/2:2012/03/24(土) 11:08:36.18 ID:sWqtfO4k0
はじまりは小学校の四年生だった。
いかにもネコ科肉食、わがままで奔放、女子が遠巻きに見るタイプの美少年。
そんな転校生に気に入られて、四六時中べったりされた。
そしたら幼馴染、地味だが優しく何事も一生懸命で、内向的な文学少年。
こいつが対抗するかのように、やはり四六時中べったりするようになった。
中学になると、二人のケンカが始まった。
やれ、「引っ込めオタク」だの「あっち行けよ不良」だの、俺を挟んでの口げんかだ。
誕生日のプレゼント、クリスマス、修学旅行の行動班(四人一組だったので、一緒になった奴には非常に申し訳ないことになった)、卒業式。
イベントというイベントが、二人の言い争いやら手作り弁当競争やら椅子取りゲームやらの記憶になっている。
高校に入ると、実力行使が始まった。
俺は疲れてきたので、二人の視線に気付かず告白してきたKYな女子と付き合い始めた。
二人が俺にまとわりつかなくなって一週間後の放課後、河原の土手で身を寄せ合って座っている二人を見かけた。
取っ組み合いの喧嘩でもしたのか、二人とも草まみれだった。
711 :
2/2:2012/03/24(土) 11:31:33.85 ID:sWqtfO4k0
俺が彼女と別れた後、またも二人は俺にべったりするようになった。
ふと気付くと、幼馴染は髪型も服装もずいぶん垢抜けていた。
「あのヤンキー、最悪だ。出会い頭にヘアカタログ投げて来るし、人が選んでた服、横から奪ってこきおろしたあげく、この服渡してきた」
話しながら一緒に歩いていると、何人かが幼馴染を振り返った。
俺が受験する大学はそこそこの高ランクで、幼馴染には余裕だろうが、転校生には厳しかった。
これは腐れ縁も終わりかと思っていたが、放課後や休日にあの二人が真剣に勉強しているのを何度か見かけた。
桜咲く春、三人揃って同じ大学に合格した。
「あのメガネ、最悪だな。人が問題ちょっと間違えっとさ、『地元のバカ大学で指くわえてあいつの帰り待ってる?』とか言うんだぜ。
ムカつくからマジで勉強してやった、ザマァ」と、目を赤くした鼻声の転校生は言った。
幼馴染に転校生の合格を告げると、「あーあ、うっとうしいのがいなくなるチャンスだったのに。惜しい」とぼやいた。
俺に勉強会を見られていた事も、目が潤んでいる事も、気付いていないようだった。
大学に入った後、二人は一緒に暮らし始めた。お互いに抜け駆けしないように見張るためだそうだ。
俺はもうお前らに必要ないんじゃなかろうか……と言ったら、左右から優しく抱き締められた。
>■*0の先行ゲトは禁止です。全部書き上がってから投下が原則。
書きながらの投下禁止
勇気振り絞って告白してきたのかもしれないのに
内心KY呼ばわりながら付き合って別れるなんて女の子かわいそう
規制で時間がたたないと書き込めなかった。
ごめんなさい。
投下乙〜。なんだかんだで仲良し3人組w
最近は20分間?連投規制とかあるのか…恐ろしいな
凄い萌えたGJ!一夫多妻BLはもっと増えるべき
規制に負けず投下乙でした
>>712はKY告白女子高生wwww振られ乙wwwww
一夫多妻!なんか全員受けっぽい
女の子は確かにかわいそだけどモブだしBLなんだからいいよ
一夫多妻BLでいいの?いいのね!
二人ともかわいい(主人公の立ち位置がわからないけど)
規制にあったのに投下GJです
異端審問官
「違うんです!抵抗したのに彼が力ずくで唇を重ねて!」
「それで?」
「そしたら舌が入ってきて……」
「ディープキスをしたと」
「でも僕は『こんなの駄目だ』って逃げようとしたんです……そうしたら彼が僕の……その……」
「んん〜僕の何?言ってごらん」
「僕の、アソコをですね……」
「アソコってどこ?ちゃんと言わないとわからないなぁ」
「ですから僕のおちんちんを……」
「んんん〜君のおちんちん?それはどんなおちんちん?ハァハァ」
「それは関係あるんですか!」
「あるかどうかは私が決める事だ、さあ恥ずかしがらないで言ってごらん、君のどんなおちんちん?ハァハァ」
「普通のおちんちんを」
「普通?普通って何だろうね、こりゃもう実際に見ないとわからないね?」
「はあ?」
「さあ!おちんちんを見せて!」
「嫌です」
「君に断る権利なんて無いんだよ?さあ早く!」
「くっ……」
「いいねいいね、それで彼は君の蕾のようなおちんちんをどうしたんだい?筋肉質で引き締まった体には不釣合いなそのカワイイおちんちんを!どうしたんだい?」
「つぼみって……」
「ほら、言ってごらん?彼は君の蕾のようなおちんちんを大きな手で包み込み?」
「……」
「ゆっくりと先端の皮を向いて優しく愛撫したんだろ?そしてその馴れた手つきに君は思わず声をあげ?」
「勝手に勧めないでくださいよ」
「感じてしまったんだね?君はピクンと体をくねらせ甘い声を上げてしまったんだね?ハァハァハァハァ」
801X年、この国では同性愛者は異端として審議され、異端者は特別施設に収容される。
抑止の為に出版される異端審問官の調書や収容施設の記録はベストセラーとなり大きな税収の一つになっている。
異端者は後を絶たないが、この国はそこそこ平和だ。
GJ
少子化が進みそうだが、税収はまかなえる…のか
うはーwきもいww
設定の発想がすごいな。
この発想はなかった。新鮮でした
畜生笑ったw乙
くっそわろたwwwwしかし平和で何よりだw GJ!
まわしまする
0も0以外も投下乙
>>726 0から24時間経過してないのにまわしてはいけない
わざと?
こういう方向は予想外だったなーGJでした
そして踏んでください
竜と人間
すみません、規制されていたので別館に投稿しました。まわし
おおお最後まで読んでやっと気づいた!
別館GJ!
>>730 最後の最後まで騙されたw
素晴らしい透明感でしたGJ!!!
>>730 よかったよーGJ!!
ただ、他の人のレスで予想がついてしまったw
どうせなら何も知らないまま読みたかった!
ロマンと萌えがつまったいい話だったGJ
まわし
>>730 雰囲気が好みでしたGJ
そしてどうぞー
ツンデレ青年×デレデレ中年
まわしますねー
デレデレってどんなのかな?
ベタボレでのろけまくりみたいな?まわし
受け攻め逆かデレデレ青年×ツンデレ中年なら萌えれたんだかなぁ
まわし
版権物しか浮かばんかった残念まわし
まわし
まわしまわし
まわし
攻めがデレデレは思いついた
まわし
748 :
風と木の名無しさん:2012/03/29(木) 12:19:05.06 ID:qsvL5GA10
俺の屍を(ry
さあ、どうぞ
ツンデレの逆襲
750 :
1/2:2012/03/30(金) 01:44:28.48 ID:yDTsy6tB0
おかしい。
気のせいなんかじゃない。
もう2週間…?いや、明日で2週間か。
一緒に暮らし始めて2年近くになるが、こんなにヤってないのは初めてだ。
最近忙しいのは知ってる。
不動産業界でこの時期っつったら誰にでも想像つくよ。つくけどさ。
大学生の春休みの暇っぷりをなめてもらっちゃ困る。
いや、別に体にとっては優しいからいいんだけどさ。
この人の家に転がりこんでしばらくは、まじできつかったな。毎日毎日激しいのなんの。
講義にドーナツクッション持ち込むわけにもいかねーし。よく耐えたね、俺は。
だから、こんな平穏な日々も悪くないかなー、とは思う。
でも、でもだよ。
最近ひとりでするのも飽きてきたっていうか、
だってベッドでするとお前の匂いが鼻に入ってくるからどうしても考えちゃうっていうか、
それにあいつだってそんなにしないのはストレスになって体に悪いんじゃないかとか、
そう、つまりあいつのためだな。別に俺が寂しいとかそんなんじゃないんだ。
決めた。あいつを、襲う。
というわけで、さっそく今夜作戦を決行することにした。
全部脱いで準備万端、主戦場(ベッド)で待機だ。
帰るなり引きずりこめば、あいつもその気になるだろ。
今日は久しぶりに熱い夜になるな…いや、あくまであいつのためだが。
751 :
2/2:2012/03/30(金) 01:44:57.00 ID:yDTsy6tB0
ピンポーン。
よし!来たぞ来たぞそのままそのまま!
…って、俺が鍵開けるんじゃねえか!
これは痛恨のミスだ。
全裸で出迎えて頭の方を心配されても困るし、トランクスだけはいてドアを開けに行く。
「ただい…どしたのお前」
「あ、えっ、と…暑かったから」
「じゃあ空気入れ替えるか」
こいつ、背後のドア全開にしやがった。さみーーーんだよ何してくれんだこのドアホ!!
「もういい早く中入れよ」
俺はとっとと部屋に戻り、ベッドに潜った。
「夕飯食ったのに腹へったなーなんかある?」
「知るか」
なんかみじめになってきた。もういい。このまま寝る。
せっかくお前のためを思っての作戦だったのに。性欲たまりにたまって爆発しろ。
「お前は夜何食ったの?」
「知るか」
「お、この飲みかけのビール飲んでいい?」
「知るか」
「……寂しかった?」
いつの間に近くに来たのか、ベッドのすぐ横で声がした。
驚きと恥ずかしさが入り乱れて、急に顔が熱くなったのがわかった。
「………知るか」
急に視界が明るくなったと思った瞬間、こいつの顔が至近距離にあった。
唇を貪られている間に、全身にかかるもうひとつの体の重みが増していく。
なんか結局こいつのペースな気がするけど、まあいいか。
ただ、繰り返すが別に寂しかったわけじゃない。そこは後で絶対訂正するからな。
今気づきましたが別館の方のほうが先ですね。申し訳ないです
別館に書かせて頂きましたが、本館に時間内に書いた方がいれば勿論そちらが優先ですよ!
気を遣わせちゃってごめんなさい。
用意周到なつもりで詰めが甘い受けと、すっとぼけているようで実はちゃんと分かってる攻めの対比が絶妙GJ!
攻めが受けを扱い慣れているような雰囲気にニマニマさせられました。
受けアホ可愛いなwGJ
別館も本館もGJ!!!!
にやにやさせていただきました
アホ可愛いのは大好きだ
GJGJ
まわしますねー
踏み台
犬と猫
「飼うなら猫。ホラ見てあの、挑発的な顔が」
「犬いぬイヌ!ぜーったい犬がいい。大型犬がいい、この子大きくなりそう」
「なんでだよ、猫かわいいだろ?あの子とかあの子とか」
「どこがぁ、あんな気まぐれなの。亮ちゃんお人よしの振り回されたい系男子だからだよ。猫とかマジ性悪だから、小悪魔とかじゃないからあれ」
「そういうところがかわいいんだろ、たまーに甘えてきたりさ…あ、なにどこ行くの?もう見ないの?」
「ノドかわいた」
「俺お茶持ってるけど、はい」
「ん。大体さ、猫なんてあれだよ?毛とか抜けるんだよ?服とかすごいことになるんだよ?お前は家庭を壊したい愛人かっつーぐらい毛が付くんだよ?」
「猫っ毛ふわふわで気持ちいいのに。犬はまっしぐらすぎて、ちょっと重いよ、なんとなく」
「重くないよ、いいじゃないこっちがご主人様なんだから。猫なんて寝てばっかでさぁ、なんにもしないんだよ?ご飯用意しても食べないとか言うんだよ?あいつら」
「いるだけでかわいいんだし別に良くないか?なぁやっぱり俺猫飼いたいよ」
「やだ犬がいい。遊んで欲しそうにこっちを見てくる犬をしばらく放っておきたい」
「虐待かよ!なんかに目覚めたらどうすんだ」
「犬が?元々がしもべ体質じゃん、かわいいよほんとかわいい」
「……」
「……」
「………思った?」
「……思った」
「……。お前みたいで可愛いから猫が良いの!俺は!」
「いやだ。亮ちゃんぽくて萌えるから犬が良い。絶対絶対いぬ」
「猫かわいいよあしらわれたいよ」
「亮ちゃんをあしらうのはボクの特権だもの、譲れないよ。それより犬を飼いならしたいな」
「なんでだよ俺以外いじめんなよ」
「でも自分のほかにもペットがいるってところで新しい扉が開くかもよ。逆にイイ、みたいな」
「もう開いたからこの話終わり!」
「あー早く亮ちゃんの鳴き声聞きたいなぁ」
「往来でなんてこと言うんだお前…!」
「亮ちゃんお手」
「………わん!」
こんな、末永く爆発しろな2人好きだw
GJ!
2人とも可愛い
GJ!
バカップル可愛いですGJ!
可愛くて萌え禿げました
GJGJ
まわし
まわしまわし
まわしー
早く踏んでよ
特別扱い
残念まわし
あらら…残念お流れか(´・ω・`)
まわしましょう
まわし
まわしまわし
まわしー
まわし
もういっちょまわし
まわします
なんでわかってくれないんだ
入学式で松本くんに一目で惚れて、うっかり入ってしまったサッカー部。
身長活かしてなんとか一年頑張ったけどもう流石に辞めたいな、僕インドア派だしなんて思う日々。
でもやっぱ君が満面の笑みで「ナイスー!」なんて声をかけてくれる度、僕はどんどんと深く恋に落ちてしまったり。
そんなぐるぐるが2年目突入の折の春休み合宿。
男には、戦わなければならないときがある。
なんて汗臭いことを言う訳ではないけれど、人生には一度ぐらい、決死の瞬間ってのがある。
僕にとっては今日がその日、今がその時。君がその相手。
夜になってこっそり外に連れ出したけれど、なにを喋って良いかわからない。だってお風呂あがりとか破壊力高すぎんだもん。
夜風で涼む君に僕は熱くなるばかり。
「あー…ま、松本くん」
やっとかっと絞り出した声は今にも裏返りそうで超カッコ悪かった。
「んー?なに、塚くん」
ちくしょう風下になんていなきゃ良かった、洗い立てのTシャツってひどい武器。完全に白旗だ。
頭がぐるぐるするどうしよう、二人で、二人っきりでいるってもしかしてコレすごい恥ずかしいことなんじゃ、
ていうか松本くん松本くん髪切ったのすごい似合うさわやかすぎてどうしよう彼女とか出来たらもう生きていけな…あ、でも色々悩んで相談してくる松本くんとか超見たい絶対かわいい
それよかこの間をどうにかしないと今何秒黙ってんの僕5、6…6秒ぐらい黙ってんの?松本くんどうしよう松本くん松本くん松本くん、妹に言われて冬の間はリップクリーム使ってる松本くん
好きだ好きだああもうどうしよう君が好きなのに好きだから、せっかく二人きりなのに全然顔見れない松本くん君のその射るような猫みたいな目が見たいのに好きなのに松本くん松本くん。
松本くん。
781 :
780-2/2:2012/04/03(火) 12:03:09.92 ID:2x2qKWkx0
「あのさ…」
「ん?」
「つ、月が、綺麗だね」
……なんで?
ああこんな、恥ずかしいぐらい素敵なことを言うつもりじゃ無かったのに。
なんでこうなるの誰か助けて松本くん。
「月?あぁ、おー!ホントだ!」
「いやあの、ちがくて」
なんでわかってくれないんだ。って忘れてた、松本くん国語2だった。
恥ずかしいよ馬鹿かよ一人でぐるぐるしてせっかくの二人きりで松本くんの顔も見れないなんてそんな根性無しに育った覚えは無いよ!いや根性無しだけどそれぐらいできるよ!
ああもう決めた、あと3秒したら松本くんの方を向くんだ、それで横顔じっくり眺めるんだ。そうだ決めた、そうしよう。
3、2、
「塚くんすげぇなぁ、月キレーだね!」
……なんで。
なんでいきなり覗き込むの、やめてよ松本くん、僕がこっそり見るだけのはずが。
どうして目が合っちゃってるの松本くん、ごめん根性無しの僕は目を逸らします。
「えー?…で、でしょ?すごい綺麗で」
「…塚くん自分で言ったのに、わかってくんないの?」
顔を上げるとやっぱり目が合って、だけどさっきと違うのは段々と君が近付いてくること。
僕はといえば「松本くんは国語2なのに」、なんて下らないことをぐるぐるぐるぐる。
ねえ松本くん。
君のハミガキ粉がシトラスだなんてたった今、初めて知りました。
うおお萌えた!
必死の塚くん可愛いし全体的に爽やかで大変GJ
かわえええええ
キュンとしたGJ!!
最後一行の破壊力・・・!!
松本君&780さんGJです!!
これは爽やか萌え……!!
両方のわかってくれないもすごくよかった、GJ!
二人ともクン付けがまた可愛くていいね!
ごちそうさまでした
わっわっ かわいい!!
∧_∧_
(´Д` ) ヽ
l_,r‐l_,r'L.つ
【 踏み台 】
数日遅れの四月馬鹿
まわし
まわし
残念まわし
まわしー
まわし
まわすよ!
ぐるぐる回せ
まわしー
さあ、踏んで!
腰が痛い
『痛い』
『あははは佐伯アホすぎだろ』
『うっせー笑うな!』
『だって椅子ごと引っくり返るとか漫画かよ!』
『笑いすぎだ!それでも友達か!』
『帰るぞ、佐伯ってどうしたんだ?』
『おぉ!鈴木!』
『佐伯?何ひっくり返ってんだ?』 『あーもう!笑いたきゃわらえよ!』
『あはははははははは!』
『おまえは笑うな!』
『ほらっ手かしてやるから立てよ』
『鈴木ぃ!お前は優しいなぁ!笑い泣きしてるこいつとは大違いだぁ』
『あははは悪かったって!ひぃひぃ』
『まじ許さんっていってえええ!!』
『どうした?』
『腰が痛すぎて…』
『ぎゃはははははは!』
『わ〜ら〜う〜なぁ!!』
『ったくしょうがないなっよっと』
『おわっ…おい。鈴木』
『なんだ?佐伯』
『これって…』
『お姫さまだっこじゃんあはははははははは!』
『おまえはだまれよぉ!っつか鈴木はずいいいぃ!』
『帰るぞ。じゃあな』
『ぎゃはははっひぃひぃっまた明日な!』
『聞けよ鈴木ぃぃ!』
『あーっ…やっぱ鈴木優しくない』
『ん?家まで送ったのに酷いな』
『酷いのはどっちだ。俺は怪我人だぞアホ』
『優しくしたつもりだがな?』
『あーそうかよ』
『佐伯だって喜んでたじゃないか』
『うっせーばか』
『なんか飲むか?』
『飲むよばか』
『ばかばか言うな』
『あ"〜腰いてぇ…』
鈴木優しくないw
好い小品
まわしー
まわす
まわーし
まわまわ
まわすでごわす
私を越えてゆきなさい
関西弁眼鏡
810 :
1/2:2012/04/09(月) 00:09:28.75 ID:mTHHKanu0
そっと裏口のドアを閉めて振り返ると、そこには、腕を組んだ直人が立っていた。
「おかえり」
こっちの「おかえり」とは少し違うイントネーションで、ゆっくりと言われる。
まったくにこやかでない直人に向けて、俺は愛想笑いを浮かべた。
「たっ、ただいま。まだ起きてたんだな、直人」
「お陰さんで。どっかの誰かさんが黙って居なくなりよって、心配で心配でなあ」
心配だと言う割に、その声はやけにドスが利いている。
「で、どっかの作家先生さんは、こんな時間までどこをほっつき歩いとったんやろか」
「あー…いや、その。ちょっと気分転換の散歩に……」
眼鏡の奥の目がすっと細められる。それを見てとった俺は自然と早口になった。
「いやほら、俺が色々頼んだ所為で直人忙しそうだったから。邪魔しちゃ悪いなーって。
だってあのまま机に向かっててもきっと全然進まないし、それにずっと椅子に座りっぱなしで
背中も肩も首も痛かったし、身体も頭の中も一旦リセットさせないとこれは駄目だって思ってさ」
「へえ。締め切りまで二十四時間きった状況で、三時間近く気分転換。余裕やなあ」
冷たい目はそのままに、口元だけが笑みの形になる。
その表情に、俺は口からまだまだ出てきそうだった言い訳をごくりと飲み込んだ。
「な、直人……」
「今回は洒落ならん、原稿だけに集中したい言うて柄にも無く泣きよるから
これはよっぽどやと思って、こうして飯炊き風呂その他の用を引き受けたわけやけど、
そんだけ余裕あるならいらん世話やったな。そうかそうか」
「そ、そんなことない!すごく助かってるって!」
「へえ、さよか」
直人はこういうときでも決して怒鳴らない。ただこちらを見下ろして、淡々と言葉を紡ぐ。
こいつの他人より少しだけゆったりした喋り方が、この状況下においては非常に怖かった。
俺は割って入ることが出来ない。
「やかましい電話の線引っこ抜かんとちゃんと応対して担当さんいなして謝って、洗濯もん干して取り込んで、
どっかのアホの好物こしらえて、俺は嫁さんかいうくらい甲斐甲斐しく働いたっちゅーのに、
当のどアホは原稿も携帯電話もほったらかしでおらんようになって、しかも俺が寝た頃合を見計らってご帰宅や」
喋る速さは普段どおりだが、言葉数はいつもの二倍、三倍である。
811 :
2/2:2012/04/09(月) 00:11:33.27 ID:mTHHKanu0
「まあ俺はシロートやから、書くの書けないのの繊細な部分はわからんわ。気分転換も、
お前が要る言うんなら要るんやろ。けどそれにしたって礼儀いうもんがあるのと違うか」
その言葉はどうしようもない圧力となって俺にのしかかり、
それまで『スランプからの逃避』という名目で見ない振りをしてきた罪悪感を、今更ながらに刺激する。
「こっちは、お前が煮詰まったあまりに妙な事しでかすんやないかとか色々想像してしまうし
けど家を空けるわけにもいかへんし、電話は鳴るし、鍋は煮えるし、なんやもう三時間が三年間や」
そこまで言って、直人は組んでいた腕を解いた。
そして眼鏡を取って眉間を少し押さえて、また眼鏡をかけ直す。
「こういうのなんて言うんやったかな。言い回しあったやろ。一日、一年、……一日一週、ええと」
「……一日千秋の思い?」
恐る恐る言ってみると、直人はそうそれやと頷いてから一拍置いて
「アホくさ」
と呟き、俺から視線を外した。
俺の罪悪感はピークに達する。
要するに、俺を心配してくれていたということだ。
俺の情けない状況を知ったときも直人はぶつぶつと説教してきたが、最終的には助けに訪れてくれた。
「…………ごめん」
ようやく搾り出した俺の謝罪の言葉にも、直人の表情は変わらなかった。
ただレンズ越しに俺を一瞥してから小さくため息をついて「もうええわ」と呟く。
「疲れたから先に休ませてもらうな。締め切りは明日やろ。まあ頑張ってや。
飯は冷蔵庫、食べるならレンジで温めればええ。風呂入るなら追い炊きスイッチ。洗濯物はカゴ」
「直、」
「ほなおやすみ」
会話はそこで強制終了し、直人は一階の客間の方へと消えていった。
俺はスニーカーを履いたまま、勝手口で立ち尽くす。
カチコチと、時計の秒針がやけに響いて聞こえてくる。
うまくまわらなくなった頭で、俺は締め切りまであと何時間だろうとぼんやりと考えた。
怒る関西弁眼鏡萌えるよ
標準語とは違うニュアンスがたまらん
主人公は頑張って原稿を仕上げて関西弁眼鏡を笑顔にしてあげるといい
GJ!
素晴らしかったよ乙!
静かに怒る関西弁いいな
漫才師かチンピラしか思い浮かばなかったんで新鮮だった
漫才師かチンピラってのもまた極端な……。
>>811 乙
関西弁眼鏡が主人公の作品の密かなファンだといいな
セリフ読みやすい
怒ってる口調にも萌えた
けどどうか仲直りしてほしい…。でもGJ
関西眼鏡が甲斐甲斐しく世話焼いちゃったけど怒ってて
凄い詰ってるけど、それでもご飯のこととかお風呂のこととか
気を使ってるのがいいなあ
どうか踏んで下さい
朴訥無口×わかりにくくデレる俺様
規制につき別館に失礼させていただきました。のみならず810さんの作家さん設定にかぶっています。
お恥ずかしい、すみません。
俺様のデレいいな!
こういう方向でくるとは…!
萌えたよGJ!
まわし
まわします
まわしまわし
こんな燃え展開あっていいのかよ!!
ありがとうありがとう!
ごめんなさい
誤爆しました
まわし
私のレスを踏んでいけ
彼なりの伝え方
まわし?
まわしだね残念
まわします
まわし
まわし
ぐるぐる
ぐーるぐる
まわし!
ぐるっと回ってサンバでホイ!
片思い中のライバル受
わかってる。
君があいつの事を好きだって事。
僕じゃ、あいつにはかなわないって事。
このまま君の事を諦めて、あいつとの仲を取り持ったら、きっと誰もが幸せになれる。
……僕以外は。
でも。
でも、ね。
どうしたら、諦められる?
君の目も、指も、足も、肩の線も、声も、髪の毛一筋すら好きで。
笑い顔も、怒った時の熱さも、困った仕草も、泣きそうなのに堪えてる時も、君の
足跡すら愛おしくて。
知り合って、段々好きになって、それが恋愛感情だと気付いた時には、もう諦める事
なんて無理だったんだ。
あいつが君の事を好きだって、最初に気付いたのは、きっと僕だと思う。
あいつに対する君の気持ちも。
本当はわかってる。
何をしたってもう無理だし、汚い事をして妨害すればするだけ、君は僕の事を嫌いに
なる。
だって今、この世で一番僕の事を嫌ってるのは、僕だもの。
でも、今は走れるだけ突っ走りたい。
君に嫌われても構わないんだ。
いや、むしろ、君に憎まれたい。
そうしたらきっと、君は僕の事を忘れられなくなるから。
……胸が千切れて壊れそうだ。
幾夜泣いたら、僕は君の事を諦められるのだろう。
まわし
切ないな
まわし
まわし
まわし
まわしったらまわし
まわし
まわしー
踏んでいいよ
アメリカ・インディアン
残念お流れ
詳しい人が萌えてくれるかと期待したんだけど残念まわし
こういうお題は知識がないと無理だもんな
まわし
くるくるまわす
MA・WA・RE
D•V•D!
V・H・S!
ブルーレイ!
ふ・ん・で!
お前が受けなの!?
お流れか
残念まわし
まわします
まわし
さくさくまわすよ
ぬるぬるまわすよ
ぐるぐるまわすよー
ぐるぐるにゃー
踏み台だにゃー
恋人ごっこ
「もし俺に彼女ができたらやってみたい事があるんだけど、やって怒られたら怖いからお前実験台になってくれよ」
どうしてそういうのを俺に振るんだよ?俺がお前のことどう思ってるのか知らないからだろ?!
「初めてのデートは海岸線を通る電車に乗って海に行くんだ。道中海を見ながらロマンティックになれそうだし」
そういって一緒に電車に乗ったはいいが、お前テツだから楽しいだろうが、彼女がテツとは限らんだろ?
ま、俺はお前の馬鹿話聞けるだけで楽しいけど。
「海に着いたら、二人で浜辺で小さいピンク色の貝を探すんだ、女の子ってこういうのに弱いだろ?」
どこの昭和時代の少女漫画だよそれ!?男二人でザクザク砂掘っても疑似体験にはならんだろうし
女の子に手を汚させるつもりか?ついでにデート服も砂まみれになるぞ、実際俺が砂まみれだ!
「貝を見つけたら、穴をあけてネックレスにしてあげるんだ」
どうでもいいが、お前が見つけたその貝は、多分シジミだ。ロマンティックなピンクの貝殻じゃねえ。
さらに突っ込むなら、どうやって穴をあけるんだよ?
「で、貝殻のネックレスを首にかけながら…その…えっと…あの…」
…ああわかった。ロマンティックにキスをしたいってんだろ?畜生、実験台になってやるからどんと来いってんだ!
乙!文句いいながら付き合ってあげる受けが切なかわいい
しじみw
乙!可愛いな〜
可愛くて笑ったけどちょっと切なくていいな
GJ!
笑いと萌えと切なさが1レスに凝縮されててすごい
GJです
まわしー
まわーし
まわし
まわしふめ
ずっと友達
「ずっと友達でいようね」
僕は君にそう言った。
僕は君が大好きだから。
でも僕と君は男同士だから結ばれることはきっとない。
友達ならずっとそばにいられるだろ?
だから僕は笑いながらそう言った。
君は少し間を置いてから俯き小さな声で「そうだね」と言った。
少し涙声なのは僕の気のせいだろうか?
だけど大丈夫だよ、悲しまないで。
ずっと君のそばにいるよ。
僕と君は友達だから。
友達はケンカすることがあっても決して別れることはないから。
だからずっと友達でいよう。
これからもそばにいられるように。
あらやだ切ない…
凄く繊細な文章で読みやすかった!
GJ!!
うああんこれってきっと両思いなんだよね・・・。
切ないですGJ!
じーんとした GJ!
まわしますね
まわすぜ〜超まわすぜ〜
ぐるぐる
ローリングローリング
優しく踏んでいってね!
葉桜はきらいだ
「身分違いの者が無理矢理寄り添っているようで、嫌いなんですよね。葉桜」
そんな洒落こいたことを呟きながら、八重樫は放課後ここへ来て二本目の煙草を消した。
三本目に手が伸びたので、我にかえってそれを止めた。
「八重樫、いつも言うけどここは禁煙だよ」
「それ以前に生徒の喫煙を嗜めるのが教師の役目では?」
…もっともだ。普段から見慣れていたせいで注意するのを忘れていた。
「そもそも葉が先で花は後でしょうに。順番がおかしい」
それだけ言うと八重樫はふぅ、と煙を吐いた。
髪の隙間まで燻されていく気がする。思わず眉間に力が入る。
「そんなイヤな顔しないで下さいよ、先生」
「生徒会長なんて名ばかりだな、お前みたいなのが一番危ない」
「だから、息抜き」
「お前の息抜きは私の息が詰まるんだよ」
八重樫は窓際の長椅子に腰掛けると、室内履きのサンダルを脱ぎ捨てて胡坐をかいた。
空気の濁ったこの部屋とは対照的に、外からは生徒の声が聞こえてくる。桜に一喜一憂する、健全な歓声。
その声に八重樫は一層不機嫌になる。
桜が、いや葉桜が嫌いだからか。
「八重樫」
「……」
返事はしないが、聞いているはずだ。
891 :
890-2:2012/04/21(土) 09:51:43.89 ID:y0edYYcM0
「八重樫、葉桜が嫌いなんて、身分違いとかって言うなよ。お前の中ではどっちが上なんだ?そんな、上とか下とか関係なく…」
八重樫は遮るように一際長く煙を吐いた。
圧されて黙る。
目に見えて曇った室内で、先に喋ったのは八重樫だった。
「先生、俺ね、ももが好きなんです」
「何言ってんのお前…」
「ももが好きなの」
「桃は関係ないだろ今」
「あるでしょう、俺と先生の二人しかいないんだから。今」
「っわ、私は"百瀬"だ、"桃瀬"じゃない!」
「そんな、字面でしかわかんないことを。口にだせば一緒じゃないですか」
「お前な」
「先生、ありがとうね」
「なにが」
八重樫はこれまでの私の反応からなにか察したらしく、一段と偉そうに笑って言った。
「灰皿、用意してくれてた」
「……名前書いとけよ、82代生徒会長八重樫って」
「先生に?」
「灰皿に!わかれよ俺の嫌味!」
「下手くそ」
そう笑った八重樫は、葉桜もいいですねぇ、と意味のわからないことを言って煙草を消した。
なんと言えばいいか分からんが萌えた!
空気が好きだ
ありがとう!
生徒会長で春、
となるとこれは八重樫くんの最後の一年なのか‥‥
すっごい萌えたGJ!
ウッヒョオ
9取った甲斐があるってもんだぜぇ…!
じんわり穏やかに萌えました
ごちそうさまでござんす
「身分違いの者が〜」って自分たちの関係に当てはめてるのか・・・
うううツボに入りすぎて感想書くと長くなりそうだとにかくGJ!!!!
息抜きで息がつまるとか、細かいとこまで上手いなあ。理想の文章だ
気だるさの中にちょっと甘酸っぱさがある2人の空気感も好きだ
全力でGJ!
愛煙家と嫌煙家の組み合わせ好きだ!
GJ!
まわしされないと気分いいね〜踏むかい?
素直な攻めと捻くれた受け
お流れか…まわし
残念まわし
まわすか‥‥
まわし
ああ残念まわし
まわし
まわまわ
まわし
踏め
嘘吐き
一緒に遅刻して怒られたこと、くだらない冗談、放課後に食べたアイスの味とか。沢山思い出すことはあるけれど、それも全ては5年前の記憶。
可能ならまたあの頃へ戻りたいなどと、不毛な考えばかりが巡る。あの時、全てを曝け出してしまえば良かったのか今としては分からないが…俺は、俺の素直になれない性格と下らない意地のせいで今もまだ5年前の後悔に縛られたままだった。
なあ、哲。お前は、あの日を覚えているか?
お前が俺に、可愛い子に告白されたんだって言った。茶色いサラサラの髪の、目が大きくて…ほんと、可愛い女の子だったな。
『大輔、どう思う?』
俺を見詰めながら聞くお前。なんだよ、なんで俺に聞くんだよふざけんな、そう思ったさ。何か、一気に訳わかんなくなって、笑いながら俺は良かったな、応援するわって。
そのまま顔も見らずに帰った。お前、その時どんな顔してた?お前の声、聞こえた気がしたんだけど何て言ってた?
なあ、あの時…。
今となっては聞けないけどさ。
なあ、哲…好きだったよ。
この………嘘吐きぃいい!!!!ばかぁああ!!!!うわああああん
萌えた!GJ!
べったべたな展開だがそれがいい!こういうの大好きだGJ!
素直に萌えたGJ
王道は王道だからこそってやつだな
GJ!
べ、べつにあんたの為に踏み台になったわけじゃないんだからねっ!
泣き上戸×笑い上戸
ぱたり、俺の頬に落ちてきたのは泣いているお前の涙。
ぽたぽた、次々に湧いたように出てくる涙。加えて赤くなった鼻の頭。
『はははっ、何泣いてんだよウケる!ぶ、ははっ!』
『っ、だって、お前のこと、すっげー好きだって思ったらっ…』
(恋人贔屓になるのかもしれないけど)格好良い顔がくしゃっと歪んでる。笑える。
『ふへ、酒くせぇ〜。ふふ、はははっ!』
ずびずびと鼻をすする音も、好きだと言いながら涙を落としぐしゃぐしゃの顔も、ぜんぶぜんぶ面白くて好きだなぁ〜、ふふ。
いいねこのふわっわふわした多幸感
下のほうがニコニコしてるシチュも超すきGJGJ
最後のふふ。がツボった
GJ
まわしー
まわします
まわし
廻す
輪る萌えスレ
まわりまわるよ
いっしょにごはんをたべよう
930 :
1/2:2012/04/26(木) 17:07:25.29 ID:pGTLbk0Z0
長いことひとりで生きてきたわりに、桝田は料理がまるで駄目だ。
不器用なのではなく、単に食という行為に対する関心が希薄なのだろう。
おかずが塩だろうが、100グラム7000円のブランド牛だろうがノーリアクションだ。
冷や飯は温めずに保存容器から直接食べる。
黙々と栄養を補給する姿はいかにも作業的だった。
だからというわけではないが、仕事帰りにやつの家に寄って夕飯を食わせることにした。
連載を抱えて多忙なせいか、桝田は近頃またすこし痩せ細ってきた。
たいそう好評らしい恋愛小説の進捗状況よりも、友人の健康状態の方が気に掛かる。
予想はしていたが、やつの冷蔵庫はほぼ空に近い状態だった。
結局あり合わせで作った献立が、白いご飯と豆腐の味噌汁。
こんなこともあろうかとスーパーで買ってきた納豆を出し、ほっけを焼いた。
「どうだ」
なんとなくそう尋ねてみたが、こいつが味を理解しているかどうかは甚だ疑問だ。
「……うまいよ」
ぽつりと桝田が答えた。思いがけない感想だった。
気を利かせて世辞を言えるほど、桝田は社会化された人間ではない。
「うん、うまい。不思議だな。どうしてだろう」
少し驚いたような顔をして、桝田はこちらと手元の茶碗を交互に見遣った。
そんなことは自分で考えろよと言うべきところなのだろうが、
澄んだ薄茶の双眸にまじまじと見つめられて、ついつい目を逸らした。
「理由なんかどうでもいいんじゃねえの? 飯がうまい。実に結構なことじゃないか」
「そうかな」
「そうそう」
飯がうまい。それは昨晩の白飯をレンジで温め直したからかも知れないし、
誰かといっしょに食卓についているせいかも知れない。
あるいは納豆をかき混ぜてからタレを入れたとか、そういう些細なことかも知れない。
理由は何だっていいのだ。
人並みの幸せにおよそ縁のなさそうなこの男が、人並みに"食事をしている"だけでいい。
931 :
2/2:2012/04/26(木) 17:09:00.86 ID:pGTLbk0Z0
いつかこいつが結婚したりしたら、嫁さんといっしょに飯を食うんだろう。
そのうち子供が生まれたら、親子で食卓を囲むようになるんだろう。
家庭的な喜びを知らずに育った人間には、人一倍温かな家庭に恵まれる権利がある。
今こうして野郎ふたりで飯を食っているのは、その時のための準備体操のようなものだ。
そう自分に言い聞かせて、ほっけの塊を飲み込んだ。
細かな骨が刺さったのか、のどがちくりと痛んだ。
「明日も、佐々木といっしょに夕飯たべたい」
感傷的な物思いに割って入るように、桝田が言った。
「え? ああ、うん。別にいいけど、何時に仕事上がれるか分かんないぞ」
「待ってる。何時になっても平気だし」
「作家センセーはさすがに自由だな。まあ、なるべく早く帰れるようにはするよ」
「うん」
待ってる、と繰り返して桝田はほんのりと頬を緩めた。
あえかな、息が苦しくなるような笑顔だった。
普通に面白かった
もっと読みたいよ
GJ!
萌えた。続きが読みたくなる。
GJでした!
まわし
じんときた
GJでした
こういうの好きだ
確かにもっと読みたくなる
GJ
踏んでくださいご主人様
人生初の
940 :
1/2:2012/04/27(金) 15:24:00.03 ID:PnT/b4Je0
ボクの人生初の恋は幼稚園
隣の席の綺麗な子"キョウちゃん"に一目惚れ
その"キョウちゃん"の名前が京一郎で
彼が立派な男だと知ったのは幼稚園の卒業式
そして多分それが人生初の絶望を知った日
ボクの人生初のキスは小学校卒業の日
なけなしの勇気を振り絞りクラス一の美少女雪子ちゃんに告白
そして玉砕、ショックでへこみにへこんだボクが
「きっとボクはこのままキスさえ出来ずに死ぬんだ…」
とめそめそ嘆くのを見かねたキョウちゃんにササッと奪われた
「お前はクラス一どころか学校一モテモテのキョウ様にチューされたんだぞ!
超絶豪華なファーストキスができたんだからいい加減泣き止め!」
とよく分からない理論をその後長々と演説されたのを今でも憶えている
ボクが人生初のラブレターを貰ったのは中学卒業の日
淡いブルーのシンプルな便箋には差出人の名前は無く
『ずっとあなたが好きでした
きっと一生あなたを好きです』
ただそれだけが書かれていた
それを見た時浮かんだ感情は嬉しいでも照れ臭いでもなく何故か懐かしいだった
ボクの人生初のプロポーズは昨日
ボクの恋のイベントにおける"初めて"を概ね掻っ攫っていった彼でも
さすがに男にプロポーズされるのは人生初の体験だったと思う
そして男にプロポーズされてうっかり嬉し泣きしてしまったのも人生初だったと思う
泣き止んだ彼はなんだか少し不満げな顔をしていたけど
ボクだって人生初の告白成功経験を奪われたんだからこの位は許して欲しい
941 :
2/2:2012/04/27(金) 15:25:59.06 ID:PnT/b4Je0
俺の人生初の失恋は幼稚園の卒業式
隣の席の優しいまークンに「男同士は結婚できない」と泣きながら教えられた日
そして人生初の記録的大泣きをした日もこの日
俺の人生初のチューは小学校卒業の日
クラスのアイドル雪子に振られたまークンが泣きながら
「きっとボクはこのままキスさえ出来ずに死ぬんだ…」
なんて言うから思わず(なら俺が)チューとしてしまった
その後照れ隠しに人生初の演説モドキをしたのもこの日
長い演説が終わった後のまークンの力無い拍手は今でも忘れられない
俺が人生初のラブレターを書いたのは中学卒業の日
何度も何度も名前は書こうか内容はどうしようかと悩み
結局地味なブルーの便箋に短い文を二行書いて下駄箱に入れた
内容に気を取られて筆跡を隠す事を忘れたあの日の俺は超絶阿呆だ
俺が人生初のプロポーズをされたのは昨日
うん年前のラブレターの話題を出された時は顔から火が出るかと思った
俺が彼の"始めて"を悉く欲しがってた事がばれてたと知った時は
顔どころか全身から火が出るかと思った
プロポーズを受けてる途中でとうとう涙が堪え切れなくなった時は
全身から吹いた火で焼け死ぬかと思った
そして(この火で焼け死ぬなら割と本望だ)と思った俺は
やっぱり超絶阿呆だと思ったのもこの日だった
萌っっ…えた!!
クオリティ高ぇーなオイ!
キョウちゃんまークンお幸せに!
こういうのいいね!大いに萌えさせていただいた!GJ!
お幸せに!
もう言葉に出来ないくらい萌えた、そして感動した
2人は今後もお互いの人生初を奪い続けるんだろうな
あれっなんか泣きそうなんですけど
これはたまらん!!超GJ!!
久々に悶えた
GJ!
これは調子乗ってる
やべえ
踏めよ
炎使い×風使い
火村のいつもの突発的思いつきで、サークルの皆で川原に焼肉をしにやってきた。
部長が「火村と風谷は炎使いと風使いにぴったりだな!よし!お前ら2人に火おこしは任せた!」などとほざきやがって女子たちを連れて川遊びに行ってしまったため、火村が炭を組んで火をつけ、俺がこうしてうちわであおいでいるところだ。
火村が隣で「ほら頑張れナウ○カ!風使いの本気を見せろ!」と騒いでいる。
誰がナウ○カじゃボケ。お前火をつけただけじゃねぇか、俺ばっかり疲れる事させやがって…。
こいつはいつもこうだ。火種だけつけてあとは俺に任せ、俺がその火種を大きくする。おかげでサークルの企画も人気が出て、今年は後輩も沢山増えた。
「でもさー、オレがこうしてフワフワしてるお前を連れ出してるおかげで、お前今結構楽しいだろ?」
ニシシ。と、火村が笑う。
そうさ、お前の隣は明るくてあったかいんだ。居心地がいい。
「…おぉ…なんかお前今日素直だな…」
「オレもお前の隣は…その…す、すきだし…」
「お前とずっと一緒にいられたらと、思うよ、だから」
ほらまただ。俺の心に火種をつける。こいつの火種を大きくするのは俺に任せてあいつは目を伏せる。
俺は何時の間にか止まっていた火をあおぐ手を緩く動かし始めながら、小さく息を吸った。
おお…こう来たか…!風谷のなかで火村の灯した火種が
どんどん大きくなるその過程もぜひ読んでみたい…GJでした!
君らもう燃え上がっちゃえYO!
GJー!
お題の使い方うまいなー
萌えたGJ!
アイヤー見事ねー!
文章うまいなー
萌えたよGJ!!
おおおこう来るとは!
だからこのスレは止められない
私の火種も萌えましたGJ!
素晴らしいの一言
GJ!
なんでだよwww爆笑した
さあ踏め
そして僕は逃げ出した
「おっしー」
学校帰りに寄ったマックで、加藤が急に口を開いた。いつもはシェイク飲んでるときだけは黙っているのに。あといつも言ってるけどその呼び方やめろ。
「なんだよ加藤。おとなしくシェイク飲んどけ」
「いやー、おっしーっていい奴だよなと思って。おれこんななのに長いこと一緒にいてくれてるし」
「はぁ?」
こいつは急に何を言い出すのか。シェイクに変なものでも入ってたのか?
幼馴染ゆえ付き合いは長いが、こんな事言われたのはじめてだ。キモイ。
「だってさ、おれ超おしゃべりじゃん?」
「もう慣れた」
「おれ超ドジじゃん?」
「小学生のころよりマシだ」
「おれってば自ら危険に首突っ込むところあるじゃん?」
「何かあるとすぐ逃げる僕よりマシだ」
「おれゲイじゃん?」
「面食いだから僕に実害ないだろ」
「でもおれおっしーの事好きになっちゃったよ?」
「…は?」
「…好きです。おっしー…押野…しんちゃん…」
近い近い近い。こいつは何を言っているんだ。近い近い近っ…!
そして僕は逃げ出した。マックの外に出たあとも、全力で走った。何かあるとすぐ逃げる自分が嫌になる。すぐに返事をすればよかった。ずっと言いたかった事なのに。
僕の初恋の相手の唇は、僕の嫌いなシェイクの甘ったるい味がした。
でも僕は、久しぶりに加藤が名前で呼んでくれたのが嬉しくて、スキップしながら明日は僕の大好きなブラックガムの味であいつの唇を奪ってやる事を考えていた。
しんちゃん可愛い萌えた!
ここ最近は豊作で目が離せないハスハス
か、かわいい〜…
素直に萌えてニヤニヤしてもうた
>>961 ね!最近お題も萌えも秀作揃いだと思う
豊作マンセー
可愛くて萌えた!GJ!
まわし
まわします
まわし
まわし
まわし
探偵と刑事
970 :
1/2:2012/05/01(火) 18:55:00.51 ID:pQFQFsBn0
○素人探偵とエリート刑事
・素人探偵とは、職業探偵じゃないが行く先で事件に遭遇してしまい探偵役をやるタイプの探偵。死神体質。
本人は進んで探偵役をやりたいわけではないが、なぜか行く先で事件が起こってしまう。
・容疑者扱いされたり殺されかけたり、いろいろ大変。本人もうんざりしている。
うんざりしてはいるが、持ち前の正義感+勘の良さ+お人好しな性格から事件の無視ができない。
・刑事は本庁の刑事。とある事件で素人探偵と知り合いになり、以来、彼の推理力を高く評価している。
行く先で容疑者扱いされたりなんだりで困ったことになる探偵を保護して、けしかける。
保護してくれることには感謝しているが、何かと自分を担ぎ出そうとすることには文句たらたらの探偵。
・エリートの刑事に向かってタメ口で話しているのが、他の刑事からすると「あいつは何者だ」状態。
「俺はもう一生家から出ない方がいいんだ……」
「現実逃避している場合ではない。私が身元引受人になったから一旦釈放はされたが、容疑が消えたわけじゃない」
「わかってるよ。はあ、俺は温泉つかりたかっただけなのに……早く犯人捕まえてくれよ」
「ああ。一緒に頑張ろう」
「そうだなー…っておい!なんで俺もやる前提なんだよ!」
「自分の容疑を晴らしたくはないのか?」
「あのさあ、普通は逆だろ。『素人が探偵気取りで事件に首突っ込むな』って言うのが警察じゃないの」
「私は君の能力を評価している。効率的に事件を解決できればそれに越したことはない」
「職権濫用だ。あんた、そのうちクビになるぞ」
「ならないさ。私の検挙率がどれほどか、知っているか」
「内、何パーセントが俺を巻き込んだ事件だよ。あーもー信じらんねぇ」
「さあ、まずは現場検証だ。所轄が調べた後だが、君なら何か気付くかもしれない。では行こう」
「………なあ」
「なんだい」
「俺が犯人っていう可能性もなくはないだろ。そこんとこどうなの。少しは疑えよ」
「それはないな。私は君を信用している。私の眼力を舐めるな」
「なにそれ。なんであんたみたいのがエリート刑事なんだろ。ほんと意味わかんねー」
971 :
2/2:2012/05/01(火) 18:55:58.44 ID:pQFQFsBn0
○飄々探偵と苦虫刑事
・テラマイペース(天才型)な探偵と、探偵に苦虫噛み潰している刑事の組み合わせ
・探偵は謎解きに関しては天才的だがその他がまるでダメな感じ。
刑事のことは(すごく一方的に)友好、親愛、愛情を示す。うざがられても通じてない。
・刑事は警察の威信が…!と思ってはいるものの、探偵の推理力は内心認めている。
しかし探偵の性格自体がアレなので、素直に褒めることが出来ない。寧ろ苛々している。
苦虫噛み潰しているのは、探偵に出し抜かれていることではなく、探偵の性格・生活態度に対してだったりする。
・刑事、最初の頃は助手に苦情を言っていたが、今では助手に同情的になっている。
「こんなところで何をしている」
「考え事です。どうして被害者はここにこうやって倒れていたんだろうなあって」
「だからと言って殺人現場に寝転がる奴があるか。現場の何かが崩れたらどうする」
「僕はもう全て覚えたので問題ありません」
「お前の頭の中は俺には見えんだろうが!立て!」
「はい」
「まったく、いつからここに転がっていたんだ。彼が探していたぞ」
「ちょっと出かけてくるって言いましたよ。いつからという質問には、えーと、おやつ前とお答えします」
「六時間以上もここにいたのか!?」
「死体の目線、死体への目線。どっちが重要なんでしょうか。砂糖と塩、どっちが先か」
「いつも言っているが、お前はもう少しわかりやすい言葉で話せ。……まあいい、車を用意している。
まずは戻るぞ。夜は冷えるし風邪をひく。助手の彼も心配していた。話は帰ってから聞かせてもらう」
「刑事さん」
「なんだ」
「刑事さんって、お母さんみたいですよねえ」
「はあ!?」
萌えたー、やっぱり探偵&刑事は最高の組み合わせだね!
1/2も2/2も萌えるし素人&苦虫、飄々&エリートもいいと思います!
いいね。名コンビと迷コンビって感じでどっちも好きだ
うわー、これは一粒で二度美味しい!
すごくツボだった、9も0もGJです!
苦労人好きにはどっちのパターンもたまらんかった
GJ!
名コンビと迷コンビ的確でワロタww
どっちもすごく好きだよすごく萌えたよ、9も0も本当にGJ
こんなに盛りだくさんの萌えをありがとう!
GJ!!!
いいもん読んだぜ…!
>>979 本スレ最後のリクだ、張り切って踏んでくれ
決して相容れない存在
葬式だった。
遺影は見慣れた顔だった。
夜中、昔馴染みの市外局番からの電話に出たら、どうやら岸田にただごとではないなにかがあったらしく、岸田んとこのおふくろさんが、声を殺して泣いていた。
いわゆる貧乏の端くれご立派なアルバイター様は、田舎への急な電車賃と、幼馴染への香典代ですっからかん。
喪服を買う金もなく、リクルート用の無地スーツを引っつかんで見飽きたクソ田舎へ帰った。
葬式だった。
遺影は見慣れた顔だった。
切り抜かれたお前の横には、俺が写っていたはずだ。
葬式だった。
どうやらそれが葬式だった、と思い知ったのは、帰りの電車の中だった。
泣いた。
財布に320円しか入ってないからではなくて。
岸田、お前が死んだから。
向かいの女に怪しまれるほど泣きながら、岸田の部屋でなくて良かったと思った。
一度だけ、夕陽にさされてキスをした、お前の部屋で泣いてたら、俺は戻れなかっただろうから。
葬式だった。
さよなら岸田、お前の煙は目に沁みた。
もう二度と、相容れない君。
二度とは相見えない君。
雨と相まって感傷的になってしまい、萌えながらちと泣いた…
GJ(;ω;)
あー駄目だ泣いた切なすぎる・・・
しかし良い萌えでしたありがとうGJ
>>980 GJです!!
切ないけど、この雰囲気すごく好きだなぁ。
>>980 ちょうど空いてる電車の中で読んだから涙流れないようにするの必死だった…GJ
次スレ立て試してみる
>>987 乙
ここの職人さんは言い表せない微妙なツボを
ついてくれていつももだえさせてもらってます
>>987 乙
うっかり989がお題だと思っていろいろ考えてしまったw
>>987 乙
次スレもたくさんの萌えに溢れますように
>>987 おつおつ
今スレでは素敵な*9がたくさん出たねー
おかげで普段全く文章書かないわたしもGJいただけたよ
次スレでも素敵な*9がたくさん出ますように!
>>992 どれだか知らんが素敵な萌えをありがとう
いやしかし今スレは本当に豊作だったねぇ
次スレも萌えで溢れろー
いい萌えをありがとう
次スレも萌えにあふれますように
スレ立て乙です
次スレでも萌えていきましょう
*9の方も*0の方も乙乙
次スレもまったり萌えれますように
>>987乙
次スレもいろんな萌えに出会えますように!
スレ立て乙です!
次スレも萌えお題萌え投稿でいっぱいになりますように・・・
1001 :
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このスレッドは桜にさらわれました。
月が見てるので、新しいスレッドをたててくださいです。。。
カオスでマターリ
http://yomi.bbspink.com/801/