今日買った本をいちいち報告するスレ 45冊目

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22風と木の名無しさん
place

全体を通して、美しい物語でした。ただ期待していた切なさはあまり感じられなかった。
攻めにも受けにも、イマイチ感情移入できなかった。どことなく尻切れな感が…
特別ここがダメ!な部分もないけれど、ぐっとくる部分もあまり…
だけど、最後まで一気に読めたし、印象が薄いというわけでもない。
わたしの中では曖昧な位置にある一冊になりました。木原さんにしては、パンチ力に欠けるのかな…

薔薇色の人生

前科者でロクデナシ(モモ)×警察官(ロン)という、現実にはこれ以上あり得ん!カップル。
BLに登場する犯罪者とかヤクザ者って、どこかしら(不謹慎ですが)カッコよく描かれていると思います。
が、本編のモモは、ショボい犯罪を重ねた末、絵に描いたような転落人生をたどり、惨めで汚らしくどうしようもない男。
そんなモモが「誰かに大切にされ愛されることの幸せ」を、身をもって感じてからの変わり様……
元々の性格は良かったんでしょう、健気で可愛いとさえ思えてきます。
36歳のむさ苦しい攻めなのに(笑)
ロクデナシ男の転落と再生、そして甘く幸せな結末。
BLにはやっぱ癒しを求めてるなー、自分!と、再認識させる作品でした。
不覚にも後半はじわっと目が潤んだりして。かなりのページ数とそれなりの値段がしましたが、損はないです。
書き下ろしショートあり。ヤマシタトモコさんの描く無精髭ロクデナシ男、最高(笑)

眠る兎

二人のキャラは好きになれません。
浩一にはお前何がしたいんだよ!とイライラしたし、先生は先生で悲劇のヒロインぶってないで話聞け!とまたイライラするしで…。
けど、不思議と読むのを止められませんでした。これが噂の木原マジックなのでしょうか?
「冬日」では浩一が精神的にすっごく大人で不覚にもカッコイイなんて思っちゃいました。
一応探りを入れとこうか、なんて嫉妬の塊だった浩一が嘘みたいです。
嫉妬は恋愛のスパイスだけど、やっぱり信頼するされる関係が一番いいと思うので、この変化は嬉しかったです。