SS姐さんいつも投下ありがとうございます。
ごちになってます。
とある集会で貰ったチラシの呼び掛け人・賛同者のところに
夜須田先生、末井先生、蔓実先生の名前があって悶えました(;´Д`)
蔓実先生は左的集会とかもう名前出さないと思ってたので意外。
トゴタンは元気にはしてる模様です。
オジーと起業したら凄そうですが有り得んですね('A`)
きっかけは、些細なことだった。今となっては思い出せもしない。
だが、その些細なことで言い争いになり揉み合った挙句に、蔓実は尾島の右手を捻り上げて体を固めていた。
「いってぇなぁ!放せよ!」
何時もの蔓実なら、そこで笑って『冗談ですよ』と手を放すはずだった。
そもそも言い争いくらいで手を出すことなど有り得なかった。蔓実の職業を考えれば。
だが今日の蔓実は、何時もとは違っていたのだ。
「………嫌ですね。放しませんよ」
捻り上げた右手首の関節を極めて目の前の机に後ろから尾島を押し付け、
暴れようとする尾島の動きを蔓実はあっという間に封じてしまった。
「や、止めろって…っ、放せよっ!口ばっか達者なくせに、手も早ぇえのかよっ!」
今は衰えたりとはいえ、尾島にもプライドがある。
現場から叩き上げてきた土建屋が、口だけの弁護士風情に力で抑え込まれるなどもっての外だ。
何とか蔓実の手から逃れようと、机や机の脚に肘、膝をつきもがいてみせる。
その尾島の腰のベルトをガチャリ、スルリと外しだした蔓実。
流れるような手際の良さで、パンツはすとんと床に落ちていた。
「……にしてんだよ、いってぇなぁ…放せって…!」
「嫌ですね。放しませんよ」
抵抗しているうちに尾島の身体は机の上に前のめりに倒れ込んで行き、
右手はそのまま関節を極められたまま動かせず、
左手と足は動かせるものの、無様にじたばたと机や机の脚を引っ掻くことしか出来なかった。
「くそっ、こんなやり方ってあるかよっ!酷ぇじゃねぇか!」
悔しげに喚く尾島を余所に、蔓実はするすると自分の服を脱ぎ棄てると
自らを尾島の下半身に押し当てた。
既に熱く、固くなっているそれを感じ尾島は息を呑む。
すぐにでも押し入ってくるか、と身構える尾島を茶化すように、
蔓実の指遣いは軽快に、そして執拗に尾島を襲った。
シャツの胸元だけをはだけ、首筋をつ、となぞり、狭い襟足から指一本を入れて乳首の周りを引っ掻く。
その間、蔓実の舌は尾島の左耳たぶを舐っていた。
何度も何度も、時折緩く噛みつき、穴をこそぐように舐め、耳裏に息を吹きかける。
およそもどかしい刺激ばかりが繰り返され、尾島は顔を歪めて身を捩った。
「…?何ですか。言いたいことでもあるんですか?」
押し付けてくる股間の熱さとは似ても似つかない、蔓実の冷たい声。
「…な、んでも、ねぇ…」
苦しげに絞り出された尾島の言葉を、蔓実は笑って流した。
「じゃ、このまま続けますね」
それからの十数分間…尾島にはその何倍にも感じられたが…
蔓実は鼻歌を歌いながら愛撫を続け、尾島は、核心を弄ってもらえないもどかしさに身を震わせていた。
もっと…奥へ、中へ、強く、激しく、もっと…いつものように。
だが、それは言えない。意地でも言えない。
こんな風に無理やりにされるのは嫌なのだ。
そんな意地を張ってもどうもなりはしないのだが、蔓実が一言『嘘ですよ』『冗談ですよ』と
言ってくれさえすれば、尾島は喜んで身体を開いただろう。
しかし今の蔓実の様子からは、嗜虐的な雰囲気しか感じられない。
(このどSめ……!にやにやしやがって、ど変態野郎が……ぁあっ!)
憎んでいるわけではない、だが、この扱いは納得出来ない。
素直に本心を言うことも出来ない。
そうは思っていても身体は益々敏感になっていて、ブリーフの前はすっかり膨らみ切っていた。
「……これだけで、こんなになるんだ。尾島さん、感じやすくなった?」
からかうように言われて悪態をついた尾島の口元に、蔓実は左手をあてがった。
「舐めて。どうしてかは………わかるでしょ?」
(な、舐めて、だと?!くそっ、何だよ偉そうに!)
唇を強張らせた尾島の歯と歯の間から、蔓実はするすると指を滑り込ませ、
無遠慮に中を掻き回した。
(先生じゃなきゃ、噛みついてやるのによ……蹴った糞悪りぃ)
「…なーんだ。尾島さん、口の中乾いてんじゃん。どうしようかなぁ…」
二人がここ蔓実の事務所で会い、言い争いを始めてからこっち、ストレスからか何からか口の中はカラカラになっていた。
「じゃあ…こっちで濡らすしかないね」
尾島の反応など無視し、蔓実はつまらなさそうに呟いていた。
いきなり、尾島の竿を握り締めて高速で扱き出す。
身体だけを弄られている状態が続き、尾島は怒りと不安で耳まで赤くしていた。
だが悲しいかな、いくら蔓実がつまらなさそうだとしても、尾島が怒りと不安でいっぱいになったとしても、
鈴口からは精液が吐き出され、蔓実はそれを片手でこそげ取っていた。
「………これで、足りるでしょ。では」
ペロン、と剥かれたブリーフは足元に落とされ、露わになった後孔に粘つく白濁液が塗りつけられる。
(くそっ、勝手なことを!ふざけやがって、ふざけやがってっ!)
そのまま尾島の同意のないままに、蔓実のものが後孔にぶちこまれる…と思ったのだが。
蔓実は尾島を後ろ手に捻り上げたまま、事務所の窓ガラス前に移動させていった。
ガラッ、窓を開けると、雑然とした商店街が眼下に広がり、そうは階数も高くない事務所からは、
歩いている人物が容易に判るほど地面との距離は近かった。
誰かがひょいと見上げれば、『あいつ、窓開けて何してんだ?』と言われるほどに。
蔓実は尾島を俯せにしゃがませて顔を窓枠に載せた。
自身はカーテンの裏に隠れ、そのまま尾島を後ろから貫いた。
「うっううぅ………っ、ばっかやろ…っ」
自らの汁を塗りたくられた中に、熱い楔がみっちりと埋めつけられる。
尾島は声も漏らせずひたすらに窓枠にしがみつくしかなかった。
視線のすぐ下には、夜の街を徘徊する酔っ払いや、如何わしい客引きらがたむろしている。
そんな奴らの目に晒されたくはない。
目立たぬように窓サッシを握り締め、蔓実の突き上げを受け流そうとする。
蔓実は、それを後ろから眺めて薄ら笑いを浮かべた。
慣れた手つきで尾島の竿を扱き、再び胸の突起をきつく摘まんで転がし出した。
(ぅわ、やめ、やめろぉ、この野郎………!)
焦らされ続けて火のついた身体は、ちょっとしたことで容易に燃え上がる。
声を出さずに、反応せずに、と尾島が思えば思うほど、その意に反して感覚が暴走する。
蔓実の触れる場所、接した皮膚が熱く、爛れた喜びが背中から脳内へと突き抜けていく。
思わずその歯で噛み締めた窓枠は既に涎に塗れていた。
さっきは枯れ果てていた口内には、口に出せない言葉や嗚咽が渦を巻き、
垂れ流される涎とともに漏れ出て行かないよう尾島は必死で枠に喰らい付いていた。
だが、それも限界だった。
尾島は二度目の射精の時を迎え、短い叫び声とともに意識を失った。
「…ん?何だぁ?」
通りを歩く人々が辺りを見回す頃、事務所の窓から尾島の姿は消えていた。
手早くカーテンを引いた蔓実は、尾島の後孔がきゅうっと引き締まりひくひくと震える様を
心ゆくまで楽しんでいた。
…火照った頬に、冷たいリノリウムの床材が吸い付き、心地よく感じた。
だがそれよりも、身体中の痛みが…固いサッシを噛み締め過ぎて欠けてしまった歯、
長時間捻り上げられ続けて痺れ切った右腕、無理な体勢で突き上げられた腰、
何もかもが痛んで、酸素不足でぼーっとした尾島の脳味噌を更に責め抜いていた。
「痛ってぇ………、んでだよ畜生!何で俺だけ痛ぇ目に合わなきゃなんねぇんだ…」
俯せで顔から床に突っ込み、腰だけ掲げて肩口で身体を支えている今の姿勢が、
何故か崩せない。
どうもそれは、自分の後ろに未だ肉棒を打ち込んだまま腰を抑え付けている人物のせいだと
尾島はじんわりと理解した。
「おい、いい加減にしやがれ!人のこと何だと思って……」
「痛いのは嫌いですか?尾島さん」
楽しそうに言い返してくる蔓実に、今まで堪えていた感情が爆発する。
「ったり前だ!さっきから言ってんだろ、痛ぇから止めろって!このサド弁護士!」
掘られながら怒鳴っても些か説得力には欠けるが、
尾島は脳内に残っていたありったけの罵詈雑言を手当たり次第にぶちまけ続けた。
「じゃあ、痛くないんなら、いいんですね?」
「いっ………?」
ずるり、と後孔から己を引きずり出し、蔓実は尾島を軽々と抱え上げた。
「お姫様プレイがお望みだったとは、ね。気づきませんでしたよ」
ふわっ、自らの体重が存在しないかのように身体が持ち上げられたかと思うと、
目の前には蔓実のニヤついた顔があった。
「ひ、姫ってどういうこったよ…わかんねえよ」
長時間受けた手酷い扱いに、無意識に怯えた声を出してしまった尾島のその口が柔らかく塞がれ、
この上もなく甘く吸い上げられる。
図らずも尾島がついうっとりとしてしまうほどに。
そして、二つの長椅子を一つに繋げた上に優しく横たえられると、
尾島はとまどいながらも再び頬を熱く火照らせてしまっていた。
「結局、あんたの思い通りにされてただけじゃねえか、全く……
どんなプレイだか知らねえけどよ、もう……痛くされねぇんだろうな?」
「あなたが、そうお望みなら」
耳元で甘く囁かれ、軽く耳朶を噛まれると、全身に痺れるような快感が走った。
(本当に訳わかんねえ…俺、どうなっちまったんだ…?)
さっきまで自分を痛めつけて勝手に犯してきた相手に、
ころりと手のひらを返したように優しくされて、初心な女のように顔を紅くしている。
蔓実の指に、熱い舌に、絡みつく腕に、成す術もなく翻弄されている。
いい年をした親父が情けない、とは思うが、もう今夜の蔓実には自分では勝てないだろう。
(結局これからヤるこたぁ一緒なんだろうがよ……仕様がねえなあ…)
尾島は観念したように目を閉じ、はぁっと溜め息をついた。
「ヤんなよ。やりてえんだろ。もういいぜ」
「…じゃ、いただきますよ。尾島さん」
くいっと尾島の顎を引き、紳士的に口づける。
まだ肩口に引っかけたままのシャツをそっと外し、
肩を優しく押し倒しながら、口内で舌を絡める。
その唇と指は、徐々に首筋へ、胸元へ、腰へ、と移っていく。ゆっくりと。
されるがままの尾島は、感に堪えたように目を閉じたままだ。
「さっきは僕だけが一方的に楽しんじゃいましたからね。今度は、あなたを労わってあげます」
蔓実の舌が胸の突起を捉えて柔らかく転がし出した。左手は雁首を握り、ゆっくりと扱き出す。
右手はするりと後孔に入り、中を行きつ戻りつしている。
「う…ん、労わるって…そもそも、さっきは何で俺、先生にあんなことされなきゃいけなかったんだよ…」
蔓実の手管が気に入ったのか、目を閉じて声を震わせる尾島に、
蔓実はにやつきながら言い放った。
「そうしたかったんだからしょうがないでしょ。今は、あなたをメロメロにしてあげたくなった」
「勝手なことばかり言いやがって……」
やっと痺れが消えて血の通ってきた指を噛みながら、尾島は僅かに顔を反らせた。
うっすらと汗を刷いた首筋が露わになる。
ちゅ、と柔らかな水音を立ててその首筋に吸い付く。何度も、何度も。
その唇の動きに、指の滑らかさに、尾島ははあっと息を漏らすとともに呟いた。
「俺はな、先生よ、ただ人間らしく扱ってもらいてぇだけなんだ…我儘な売女みてえな扱いをされたくねぇんだよ…」
「尾島さん…でも僕は、仕事以外では勝手な人間なのでね。あなたのことも、抱きたい時に抱きたい。
そうしないと、不安で堪らなくなるんですよ…あなたを愛してるけど、あなたがいきなり何処かへ行ってしまうんじゃないかって」
急に真面目な顔になって、蔓実が尾島と向き合う。
その目を覗き込もうとするのを、尾島はふっ…と視線を外した。
「もういいだろ。入れてくれよ」
言われるが早いか、蔓実は尾島の脚を抱え上げると肩で担ぎ、再び自らを尾島の中へと打ち込んだ。
「あっ、んんんっ、ふっ………あ、ああああっ、」
蔓実の背中に手を回し、尾島は切ない声を上げる。
「あ、いしてる、俺だって、俺……も…」
いい年した二人の、いい加減な愛のお話。 以上
良く晴れたある日の昼下がり。
仕事先で昼飯をかき込みながら、尾島はふと空を見上げていた。
(久しぶりに晴れるのはいいが、結構蒸し暑くなってきやがったな)
梅雨の中空を縫うように飛び回る燕も数が増えてきた。
忙しなく空を舞い、賑やかしく鳴き交わす。
愛らしいとも見えるが、今の尾島には暑苦しいとしか感じられない。
(…はー、風でも吹いてこねぇかな。暑くて堪らん…)
じんわりと浮き出てきた額の汗を拭った時、着信音が軽快に鳴り響いた。
慌ててポケットから探った携帯の画面に見つけた文字を見て、
尾島は一気に脱力してしまった。
「探さないで下さい。 冨士田」
(おいおい、探さないで、とはご挨拶だな。
それをわざわざメールしてくるってことは、探してくれってことだろう要するに。
だが、幾ら何でもあいつの居場所なんて俺には分からんぞ。
大体俺がどうやってあいつを探しゃいいんだ?足も無ぇのに。
しょっちゅうフラフラいなくなってばかりで…阿呆が…)
そこまで考えてから、尾島は『このメールは無視しよう』と思った。
とにかく理由がわからない。
自分にメールしてきた訳も、いなくなった訳も、そして本当にいなくなったのかも。
何もかも、謎だ。
(あー、暑っ苦しい)
尾島は流れる汗をタオルで拭いながら、どっこらしょと立ち上がった。
さあ、仕事だ、仕事。
と、その前に…携帯をマナーモードにするのを忘れずに。
その日の夕飯時。
尾島はアパートに戻り、コンビニの惣菜をつつきながらテレビを眺めていた。
労働の後のささやかな夕餉。一庶民の至福のひと時である。
ワンカップの方へと手を伸ばそうとした時、尾島は玄関からガタつく音がするのを聞いた気がした。
(………?回覧板でも来たか?)
その後耳を澄ましてみたが、何も聞こえない。
取りあえず確認を、とドアミラーから外を覗くと、だれかがこちらに背を向けて蹲っているのが見えた。
(何だ?何のつもりだよ)
押し売りかストーカーか俺おれ詐欺か、こんなところに来たって払う銭一つねえぜと思いながら
下駄箱に置いた道具箱から金床を出して握り締めてみる。
いざとなったらこいつで、と腹が据わった所で尾島はドアをゆっくり開けてみた。
「……何だよ、冨士田かよ…すっかり忘れてたぜ…」
膝を抱えた後姿からちらりとのぞく眼鏡。
肩を震わせているのは、泣いているからだろう。
また厄介なものが来た、とは思ったがまさか追い返すわけにもいかず、
尾島は金床で軽く冨士田の肩を叩いた。
「おい、どうせ腹減ってるんだろ。上がれや」
冨士田の足取りは重い。
何度もこの部屋には来たことがあるから、勝手は分かっているはずだ。
なのに玄関で立ち止まり、敷居でもたつき、ドアにへばりつき、
(とっても付き合いきれねぇ)とちゃぶ台に戻った尾島が残り飯を平らげた頃にも
まだ部屋の入り口で立ちつ座りつしていた。
「…はぁ…今日はもうラーメンぐれぇしか無えぞ。それでもいいか?
それとなあ…ちったぁ落ち着けや!今夜はここに置いてやるから、そこに座りやがれ!」
流石にイラついた尾島が怒鳴ると、冨士田は素直にその場に胡坐をかいた。
(……手のかかるガキだな…)
尾島は溜め息をついて袋麺を作り出した。
自炊はお手の物である。
ただし、むさ苦しい男相手に作るとなれば制作意欲は減退する。
それでも、(どうせ飲まず食わずで来たんだろう、足りないだ何だ言われるぐれぇなら
最初っから山ほど作ってやらぁ)と3袋を同時に作り始めるのは、
扱いに慣れた尾島ならではのものだ。
ちゃぶ台に鍋敷きを置き、そのまま鍋をどかっと放り『食え』と促すと、
鍋肌の熱さも無視して冨士田は麺を啜り始め、最後の一すじを啜り終わるまで顔も上げなかった。
(ほんっとにガキのまんま、だな)
勧めた尾島も顔を新聞に隠して苦笑せざるを得なかった。
「………で?…どうしたってんだ?お前ぇの言う通り探さねえでやったが、訳ぐれえ話せや。
俺んとこに来たのは、何か話してえからだろ?このままじゃあ俺にもどうしていいかわからんぞ」
冨士田は、食べ終えたはずの鍋と箸を握り締めたまま、まだ俯いている。
ここに来てから一度も顔を上げない。俺の方を見ようともしない。
時折鼻を啜り上げているが、鼻水だかなんだかわからないものが鍋の中にぽたりぽたりと滴っている。
俺はそこでわざと席を立ち、台所で熱い茶を入れてきた。
「…おい、もうラーメンはいいだろ。茶でも飲め」
ずい、と湯呑を勧めると、俺も自分のを飲んで見せた。
奴は相変わらず俯いたまま鍋と箸を下ろし、おずおずと湯呑に手を伸ばす。
それでいい。
後は待つだけだ、俺はそう思うと少し気が楽になって、ちゃぶ台の向こうのテレビに目を向けていた。
前回の書き込みで、三人称を一人称にしてしまいました。すいません
冨士田は、既に尾島の入れた熱い茶の二杯目に手を出していた。
尾島は特に急ぐでもなく、にやにやとしてテレビを眺めている。
冨士田に興味が無いわけではない。それは全くない。
最初は腹の立つ『目の上のたんこぶ』みたいなものだったが、
己の下に組み敷いてからは『楽しい大人のおもちゃ』、
お互いが裁判結果に打ちのめされてからは『認めたくないが、同士』、
今となっては『腐れ縁』というようなもので、それなりに『何時も何かしら気になる男』ではある。
それが、生気もなくふらふらと俯いたまま黙っているのは、どうにも面白くない。
『探すな』と言うほどの何があったのかを、未だに言い出せないでいるのを吐き出させてやらなければ、と思う。
だから、熱い茶に焼酎をすこーし仕込んでみたのだが。
(入れすぎると、奴は忽ち酒乱に走るからな)
その辺の匙加減を見極めたつもりだったが、それが吉と出るか凶と出るか。
見ると、冨士田の顔はいい具合にほんのりと紅く染まっているようだ。
「もういいか……冨士田よ、飯も食ったしもういいだろ。何かがあったんだろ?俺に話せ。悪いようにはせんから」
「一宿一飯の恩義だぜ。話してくれなきゃ義理を欠くだろ」
「無理やり聞き出す手も、無いわきゃないんだがな」
少し目の座ってきたような冨士田は、やたらうんうんと頷いてる。
……失敗したか。勧めたアルコール度数が僅かに高かったか…
ま、夜は長い。気楽に攻めるか。尾島は冨士田の柔らかい身体をぎゅっと抱きしめてみた。
202 :
風と木の名無しさん:2012/07/09(月) 02:53:58.65 ID:d/xqva1a0
>>200 どんまいっす(`・ω・´)ノ
いつも乙です!!
またオジー記事出てました。
オジー、目立ちたがり屋さんだなあw
ttp://www.news-postseven.com/archives/20120627_124026.html >赤坂のホテルで食事して、そのまま帰ればよかったんだけど、カラオケボックスに行ったところを撮られて、電車で帰るところも撮られてたんだね。
>あとで弁護士には思い切りどやしつけられました。
その弁護士は蔓実先生でたっぷりあれこれオシオキされたんですねw
>嫌いなものは女、酒、カネといって、札にウィスキーかけて燃やした。
>もっともあれ以降は、女性たちもいなくなってしまったけどね。
で、いま好きなのは男で、あれ以降は男性が…(゚∀゚)・∴
ども。そちらがほーしゃのー関係でなくなれば、メールを再開したいところです
「…っふふふふっ…」
自分の腕の中にいるむちむちとした中年男が唐突に笑い出したら、普通はびびるだろう。
あ、変なとこに触っちゃったかな、ヤバかったかな、などと。
それまでのむっつりだんまりが嘘のように、冨士田は朗らかに笑い出していたのだ。
どうも尾島が抱き締めたから笑い出した、とか言うようなものではなく、
冨士田には意外なほど邪気のない笑顔で、それならその流れでもっとすっと部屋に入ってこいよと突っ込みたくなるほどだった。
その爽やかな笑いが、数十秒経つとこれまた突然に止まった。
む、と尾島が見上げると、目からは滝のように涙が溢れてきていた。
「わーらったーとーおーもったーらー、いーつのまーにかなーいーた♪」
尾島が節をつけて歌うと、冨士田は身も世もなく泣き喚き始めた。
その合間に、何とか『ごめんなさい』と言おうとしているが、それは完全に裏目に出ていた。
酒で呂律が回ってない上に、自分の想いとやらで胸が押し潰されそうになっているんだろう、
はっきりしない発音のおかげで、しゃくり上げた雌猫のようにただ耳触りの悪い雑音を振りまくだけになってしまっている。
「…ちっ、しょうがねえな。おい、もういいだろ、顔貸せや」
尾島は無理やりに冨士田の口を塞ぎ、出力方法を誤まった感情表現をリセットしようとした。
冨士田はそれに乗った、ようで、尾島の身体の暖かさに包まれて漸く落ち着きを取り戻したようだった。
あは〜ん
とても甘いとは言えない乱暴なキス。傷心らしい冨士田は、これに不覚にもうっとりしてしまった。
それを、尾島は上から叩き壊す。
「そんで、どこに行ってたんだよ。面倒くせえけど全部聞いてやるから、話せや」
冨士田をとん、と突き飛ばして畳にしゃがませ、自分はもう隠そうともせず焼酎の湯割りを手にどかりと座り込んだ。
「……あ…の、僕は、一去年からまたイベントとか企画を立ち上げて頑張ろうと思って……でも中々思うように人もお金も
集まらなくて、そのうちに地震が…なんとかしなきゃと思って、取りあえず現地へ行って……
生きてる人も死んでる人も、皆建築物に苦しめられてる、俺がやらなきゃ、なんとかしなきゃって……
地方レベルじゃ駄目だ、中央に掛け合わないと、と思って色々やろうとしたんだけど、
なんか………昔のこと思い出して、何やっても無駄なんじゃないかって、そしたら虚しくなって、
家にいるのも辛くなって、そこらじゅうさ迷っててでも全然覚えてなくて…」
「事ここに至るってわけかい」
湯割りを飲み干した尾島が結論付けると、冨士田は力なく頷いた。
「ホントによぉ…お前ぇは中途半端に頭が良いからいけねえ。もう、世の中のことなんざ追いかけるのは止めろ。
特に政治なんざ、お前ぇには似合わねえだろ。荷が重すぎんだよ。
お前ぇにしか出来ねえことぐれえ、まだまだあるだろ。早くそいつを見つけやがれ。
お前ぇも何だかんだで年喰ってるんだから、分相応なことやってりゃいいんだよ。
大体あれだろ、奥さんと子供がいるんだから、お前ぇが養わなきゃどうすんだよ?
まともに働きゃ、それだけで似合いの家族ってもんだぜ、羨ましい……」
蹴った糞悪そうな顔で冨士田を睨みつける尾島。
気づいているのかいないのか、冨士田はまだ涙ぐみながらうんうんと頷くばかりだった。
トゴタンhappybirthday
「起業とかそんなややこしいこと止めてよ、勤め人になって働きゃいいんだよ。それじゃ駄目なのか?
どうしても事業立ち上げてえってんなら止めねえけど、それにしたって元手ってモンがいるだろ。
とにかく働いて稼げよ。お前ぇを見てるとな、ハラハラしてしょうがねえんだ。
綱渡りみてえな生き方してやがって、まるで地に足が着いちゃいねえ。もうちょっとな……」
少しアルコールの入った尾島のお説教を頷いて聞いていた冨士田が、突然、動いた。
泣き出しそうな目はそのままで、口からは詫びの言葉を述べながら、グラスを手にした尾島をその場に押し倒したのだ。
「おいっ!何しやがんだ手前!」
「ごめんなさい、尾島さん…俺、あちこちさ迷ってる間もずっと尾島さんに…抱いて欲しかったんだけど合わせる顔も無くて…
だから『探さないで』ってメールしちゃったんだけど、でも、それでもやっぱり抱いて欲しい、俺おかしくなりそうなんだ…」
「………ったく、また甘えん坊かよ…でかい餓鬼だなっ」
最近この手の感情のもつれに引っかかってばかりだ、と尾島は溜め息をつく。
おずおずと上目遣いで尾島を見上げてくる冨士田を、尾島は敢えてすかしてやった。
抱いて欲しいんなら、それなりの努力をして見せろ、というほどの意味だ。
床の上で首元を捩じって晒し、部屋着の前を割って毛脛を見せつけた。
さあ、どうする?どれだけサービスしてくれるんだ…このじーさん相手に。
冨士田が泣きそうな目をしてたのは、『会わせる顔がない恥ずかしさ』『何だかんだで家に入れてもらえた喜び』かららしい。
だから弛んだ首元もギャランドゥな毛脛も今の冨士田にはオーケーなようだ。
いやむしろ、年上が性に合うことを自覚していない冨士田のタイプが尾島、というくらいで。
だから顔で号泣・心は青空(無自覚なまま)で尾島の身体に覆いかぶさったものだ。
いつも豚切りごめんなさい
蔓実先生happy birthday!
オジーにサービスしてもらえー!
「ど…うすれば…いいの?俺、このまま…」
冨士田は戸惑いのあまり尾島の乳首にすら指を伸ばせないでいた。
自分よりもでかい相手に圧し掛かられて、尾島の方は正直『ちょっとどいてくれ』と思っていた。
冨士田に対し身体を開こうとしてみたが、その上からどかっと乗られてお互いアルコールで火照った肌を重ねられ、
身体が暑い。汗ばんでじっとりと暑い。
(これじゃあ、勃たねえぞ…)
流れる汗の気持ち悪さに、セックスに集中できないことが前にもあった。
連日の猛暑で自分の体力も僅かに落ちているかもしれない。
「冨士田よ、悪ぃが俺ももう年だ。酒を飲んじまうと最近勃たなくなってな…最後まで相手してやれねえかも知れねえ。
それでもいいんなら、好きにしろぃ。ただ、今日はもうお前ぇを抱いてはやれねえぞ」
「そ…それは、酔いが醒めないと無理ってこと?今日は駄目で、明日ならいいって?」
(そんななぁ、クヨクヨウジウジ迷ったり人の意見に左右されたりってのが、お前ぇの最近の駄目なとこってわけだと思うぞ)
尾島は軽く面倒臭さを覚えたが、それでも、こんな自分を少しでも頼って来た冨士田を可愛いと思ってしまい
自分の上から隣の床にその身体をずり落とした。
「今はここに寝ていけや。明日だ、明日。丁度俺は休みだからな、気が向いたらちったぁ相手してやってもいいぜ」
冨士田から顔を隠すように言い、そのまま横を向いて寝てしまった。
「あ……りがと……尾島さん、ごめん」
尾島に背を向けて、体を丸める冨士田。
「昔、こんな風に背中向けて寝たことがあったよね」
「…ふん、忘れちまったよそんなこと。もう寝やがれ」
吐き捨てながらも、明日は朝一に腰が立たなくなるまでヤッてやろうか、と尾島はほくそ笑みながら考えていた。
これだけ付き合ってやったんだ、それ位の旨味があっても、良いよな? 終わり
ふと目が覚めた。
辺りが薄明るくなってるから、朝になってたんだろう。まあそれはいい。
ただ、せっかくの休みなのに、一週間続いた早出シフトのせいで早くに目覚めちまったてぇのが勿体ない。
俺は二度寝してやろうか、と思って寝返りを打った。
…視線の先に、丸まったタオルケットがあるのを見て、俺はそこに冨士田が寝ていることを思い出した。
せっかくだから、俺の早起きにつき合わしてやろうか?
にじり寄ってタオルケットに手を伸ばし、引っ張ってみたが…そこには誰もいなかった。
おい。ふざけんな。一宿一飯の礼もなしかよ。
俺に抱いて欲しいなんて言いやがったくせに、まーた口だけか。
あの恩知らず野郎!
俺は起き上がり、タオルケットを壁に向かって投げつけちまった。
「……………はぁ」
くそっ。結局またあいつに振り回されただけか。
何かを期待してたわけじゃねえが、それなりに気も使ってやったのに。
俺は妙にガックリ来ちまって、枕元に置いてあった水を飲み込んだっきり座り込んじまってたんだ。
ガチャ、と金属音が玄関の方から聞こえてきた時、何故か俺はダッシュで駆け出していた。
理由なんかわからねえ。
新聞屋か、それとも……あいつが、帰って来たのか。
ドアの隙間からあいつらしい影が忍ぶように入ってくるのを見て、
俺はその手を引っ掴み中へ引きずり込んだ。
「わ……っ、な…」
「いいから入れ!」
ぶりぶり肥った男を苦労して引き入れ、畳に押し倒してやる。
「ヤって欲しかったんだろ?今すぐヤってやるよ」
未だ戸惑ってそうな冨士田を無視し、腰を立たして尻孔に指を這わす。
いいさ、構わねえ。そのまま突っ込んでやるよ。
「あああああぁぁっ!!」
久しぶりに聞いた奴の艶っぽい声を聞きながら、慣らしもそこそこに奴の尻孔に入った。うん、悪くねえぞ。
ちぃときついが動けねえ訳じゃねえ。
昨日と同じ轍を踏まねえ様に、きちんとエアコンを作動させてから、俺は奴の中をぐりぐりと掻き回した。
おい、お前えの感じる所ってどこら辺だったかな。ここか?ここいらか。
忘れちまったなー。おい、冨士田よ、お前ぇが教えてくれよ。好い声で鳴いて、な。
「あっ、あっ、あっ、んんんんんっ、い………やだっ、やめ、ないで……ふ、うううぅうっ、んくぅっ」
ふん、どこもそこも関係なかったな。相変わらず良い声でよがりやがる。
バックからさんざ楽しんだ後は、体を返して俺は奴の脚を抱えて前から突っ込もうとしてたんだ。
そこで、冷たい手で尻を後ろからペロン、と撫でられた俺の驚き、分かってもらえるか?
思わず『ひゃああああっ!』なんて情けねえ声上げちまったよ。
「…あー、すいませんねえ。尾島さん、そっちをそのまま進めて下さい。僕は僕で勝手にやらせてもらいますから」
な、んだと?蔓実、先生?何でここに…?
どうしてそこで俺の尻を撫で回してんだよ。軟膏塗り捲った指を俺の中に突っ込んでくるのは何でだ。
そもそも何でここに…手前ぇ、冨士田、先生に電話しやがったな?!
「前でエレクトしてる尾島さんの後ろを頂くってのも、乙なもんですね」
野郎、この変態!いきなりしゃしゃり出てきやがって!
「…尾島さん、こういうの、嫌いだっけ?」
「…………好き、だよ。悪いか」
そう言うが早いか、先生は俺の後孔に怒涛のごとく突っ込み始めやがった。
…………っ、声が出ねえ、出せねえ。
頭ん中は真っ白だ。
ついさっきまでは、俺が全てを支配してた。
俺だけが、目の前に寝転がってる男を好きに出来てたんだ。
それが、今はもう違う。
俺にとっては尻穴だけが世の中で、もうそれしか感じ取ることが出来ねえ。
ズボリ、ズボリと抜き差しされるモノが俺の中を突き、抉り、程よい痛みとそれを掻き消す勢いの快感が俺を支配する。
何も見えねえ。
後から押されて前へ手を付いたが、それきり動けねえ。
くそっ。嵌められた。………嵌められた?悔しいのか俺は?
楽しく冨士田を手籠めにしていたのに、予告も無くいきなり犯されてることが?
先生にヤられてることが悔しいのか?
「……い、いいい、イ……くっ…!」
さんざ良い様に弄られまくった挙句に、昇天しちまった俺が漸く言えたのが、
『全然悔しくなんかねえよ寧ろ大歓迎だ』ってことだったよ。言わせんな恥ずかしい。
「……はー、はー、はー、はー……んっ、くぅ…」
荒くなる一方の息を抑えられねえ。胸が辛い。目の裏がちかちかする。
本当に久方ぶりにイっちまって、好過ぎて辛いほどだ。
俺は四つん這いのままで、顔を床に擦り付けてぜーはーぜーはー言ってた。
「…くそ、先生、何も不意打ち食らわさなくてもいいじゃねえかよ…」
「まぁ不意打ちは僕も悪かったと思いますけど…冨士田さんからの電話が切羽詰まってて、面白…気の毒になったのでね」
人が息も絶え絶えになってるのを、暢気そうに言いやがって…やっぱり冨士田の差し金か…
朝っぱらから先生を出かけさせるどんなことを冨士田は吹き込みやがったんだ…?
そして先生が俺の腰に手をかけてきた時に、俺の身体に変化が起こった。
何気なく置かれたであろう手の指に対して、そこから電気が走ったようなショックが沸き起こった。
先生は単にかけた手で己の体重を分散して、俺の中から竿を抜こうとしたんだろう。
ずるり、と俺の中でモノが動き、生暖かい汁が孔から滴ってくる。
その動きの一つ一つに、俺の身体は過剰に反応してた。
要するにイきまくってたんだ。
先生の指が俺の腰の皮膚を軽く引っ掻く、そんなことにも快感が湧きあがり、
背筋を伝わって脳内を真っ白に弾けさせた。
尻穴の中は更に感度が上がってて、俺の異変に気付いたらしい先生が竿を突っ込み返してくれた日には
床に突っ伏したまま俺は雄叫びが漏れそうになるのを必死に耐えるしかなかった。
…手前ぇ、こんな時に横やり入れてくるんじゃねえ!馬鹿野郎、俺にも限界ってもんが…!
「俺も混ぜてよ、何のために先生を呼んだのかわからないじゃん」
冨士田が俺の身体の下に潜り込み、俺のモノを口で扱き始めた。
止めてくれ、マジで、俺このままだと死んじまう。
俺は必死になって、腕を振り回して何かタオルの類が無いかを探した。
何でもいい、何か口に入れる物を…噛み締めて声を抑えられるものを。
…あった、冨士田に貸したタオルケットのでかいやつ。
手繰り寄せて何とか自分の口に捩じ込む。
「んぐ、くっ、ふううぅううっ、ふ、んぁあああぁぁあああああああっ!」
駄目だ、止まらねえ、くそっ触るなお前ら、俺もう死んじまうぜ、息が、息が上がって…
「ん、ちょっと冨士田さん、尾島さんヤバそうでうしょ。ラブホならもっとイケるけど、アパートじゃ…クレームが来ちゃうなあ」
ち、違う先生、そんな暢気な場合じゃねえ、好過ぎるんだ、心臓が破裂しちまうっ!
そう言いたくても言えない俺は、絶叫する寸前に追い込まれていた。
まるで、感度の良すぎる売女が腹上死するようなもんか。縁起でもねえ。
「よいしょっと。暫く休ませてあげますか」
先生がそう言って俺の後から出て行った、それで俺は目を向いて倒れ込んだ。
それからのことはまるっきり覚えてねえ。
ブラックアウトだった。
215 :
風と木の名無しさん:2012/08/26(日) 17:27:01.42 ID:26LGeto/0
遠くに聞こえる激しい喘ぎ声…泣かされているのは…男か。
やれやれ、男同士でお盛んなことだ。
床に打ち付けられている音が速くなり、ゆっくりになり、再び加速される。
それにつれて声は泣きわめき、切なくよがり、相手を激しく求め出す。
待てよ、この声、どっかで…。
自分の心臓がどくん、と大きく鳴るのを感じるとともに、俺の脳味噌に今までの出来事が走馬灯のように沸き起こった。
冨士田っ!この声、冨士田じゃねえか!
俺は今まで気を失って…ここは、俺の家だよな?さっきのは、夢じゃなかったんだよな?
俺は何度も頭を振りながら身体を起こした。
もう辺りはすっかり明るくなってて、今何が行われているかがはっきり見えた。
冨士田が先生に掘られてた。
…冗談じゃねえ!人をコケにしやがって!
一体、俺を何だと思ってんだ!
流石に頭にきて、俺は盛りまくってた二人の髪の毛を引っ掴んでやった。
「あ…尾島さん、気が付きました?」
「…ぁ…ん…も、いい…もっと…」
いい加減にしろ!どうしてこんなことになったのか、少しは考えやがれ!
お前ぇが妙なメールよこしてここに転がり込んできたのがそもそもの始まりだろうが!
後ろに突っ込んでくれるんなら誰でも良かったのかよ!
怒鳴りまくる俺を見て、先生はニヤつきながらゆっくり手を振り払ってきた。
「尾島さん、冨士田さんを責めないで下さいよ…事情は彼から聞きましたけどね、
彼は悩みに悩んだ末に僕に電話してきたんですよ。
『尾島さんには感謝してる、行き詰まった僕の思いを受け止めてくれた、
その恩を返したいけどどうしたらいいのかわからない。
それなのに僕の身体はずっと疼きっ放しで、尾島さんに犯して欲しくて堪らない。
昨夜の尾島さんは疲れてた。無理はさせたくない。でも欲しい。
僕の心と身体はバラバラになって壊れそうなんです…』
彼の声は切羽詰まってて、僕は放っておけないと思った、だから来たんです。
あなたを驚かせるつもりはなかった。結果的にそうなっちゃいましたけど。
それは謝ります。申し訳ない。
あんなに感度が良かったとは思わなかったし。 あなたが気を失ってから、冨士田さん泣き出しちゃって。
『また尾島さんに迷惑かけた、もう合わす顔がない』って。
自分を責めて過呼吸みたいになってて、落ち着かせるにはああするしかなかった。
彼は、『誰でもいい』なんて思ってませんよ。あなただってそうでしょ。
そして僕も…誰でもいいなんて思いませんよ、絶対にね」
(*´Д`)ハァハァ
先生は相変わらずニヤついてたけど、強い口調でそう言いながら俺に手を伸ばしてきた。
何だよ、冨士田に同情しろってか?
のんびり平和に暮らしてた俺の日常はどうしてくれるんだよ。
俺の境遇だって酷ぇもんだぜ。下手すりゃ冨士田よりもっと…違う、んなこたぁどうでもいいんだ。
俺に冨士田のことが判らねえとでも思ってんのか?!
冗談じゃねえ、俺が何年このかたこいつと付き合わされてると思ってんだよ!
それをわかったうえで言ってるんだ、もっとしゃんとしろよって。
仕事探してるけど中々見つからねえとか、働いてるけど給料が…とか、
前向きな愚痴ならいつでも喜んで付き合ってやらあ、けどな、こいつはいつも
『自分だけは特別』でお偉いんだよ。
思いつきで動いて周りを振り回しといて、『俺はちゃんとやった、悪いのはお上だ』なんだって…
正義の味方気取りやがって、いつまでもそんな青臭ぇガキみたいに…。
「尾島さん」
がしっと肩を掴まれて、俺はふっと我に返った。
見ると、冨士田が泣いていた。小さくしゃくり上げながら。
「尾島さん、今のは…」
まずいですよ、そう言う先生の顔は、もう笑っていなかった。
まずかったらどうすんだよ。
開き直りじゃねえけど、さっきのは俺が今までずっと思ってきたことを言っただけだぜ。
俺と冨士田との繋がりの、一番最初からあった、奥の深ぇ所にあったもんだ。
今更言ってもどうしようもねえがな、こいつが周りの諸所の事情ってやつも考えずに
一人で盛り上がって騒ぎ出したのがそもそものあの裁判の発端じゃねえか。
もうやっちまったし終わっちまったし、立場も時間も会社だってあん時に戻るわきゃねえ、
だけどな、こいつが未だにグダグダと後ろ向きなことを繰り返してんのを見てるのは
流石にムカつくってもんだぜ。
ちったぁシャキッとしやがれ!
抱いて欲しいんなら、抱きたくなるような顔になってみやがれ!
「……尾島さん、それ、今朝になって僕があなたを犯したから照れ隠しに言ってるんじゃないでしょうね?」
…せ、先生、馬鹿言うねぃ!昨夜の内からこいつには説教してたさ。
寧ろ、言ってる間に暑さに負けて、抱いてやるのを止めちまったぐらいだぜ…。
それと、勘違いすんなよ。俺がお前ぇに、冨士田に好き勝手なことほざいてんのは、もうお前ぇには恨みも何も感じてねえからなんだぜ。
それまでめそめそと俺たちの言うことを聞いていた冨士田が、ゆっくりと顔を上げた。
「…分かった、尾島さん。今から働くよ。沢山稼いで、必ずあなたに奢れるようにな…」
ばーか!それが間違ぇだってんだよ!稼いで稼ぎまくって、まず家族に良い思いさしてやるのが肝心ってもんだろ!
…それから、もう俺には何も期待すんなよ。お前ぇに言いたいことは全部言っちまった。
後ぁ、手前ぇで人生好きに行きやがれってんだ。
どうしてもって言ううんなら…たまーに抱いてやっても…いいぜ。
「………うん…俺に面と向かって、陰口じゃなく直言してくれる尾島さんのことは有難いと思ってる。
俺のことが嫌いだったら、そもそもこんなに相手したり飯作ってくれたりするわけないんだし。
…そうだね、俺がいつまでもフラフラしてたのが悪いんだから。
今から、職探して頑張って働くから。働いて金を稼いだら、まず家に帰るよ。
まだちょっと怖いけど。家って暖か過ぎて、こないだまで凄く怖かったんだ、俺。
でも何とか帰ってみるよ。
それと……先生、ごめんなさい。
俺、蔓実先生に来てもらったのって、尾島さんが俺のことに手を出してくれないんじゃないかって
心配だったんだ。だから、先生が尾島さんを襲ってっくれたら、そのまま尾島さんをサンドイッチにして…」
…わーーーーーっ!どさくさに紛れてなーに言ってやがんだお前ぇ!
それに先生…まーたニヤニヤしやがって…覚えてろよ畜生…。
まあ何だ、分かってくれたんならそれでいいや。
冨士田、とにかくふらふらすんのはもう止めろよ。
「頑張ります、今日から。これは昨夜のお礼です。また…会いに来ても…いい?」
そう言って奴は自分の手のひらを俺のに重ねてきた。
その中には、エコーとわかばの箱が、一つづつ。
そうかさっきは、これを買いに行ってたのか。
馬鹿野郎、よりによってこんなニコチンきっついのを……ああ、頂いとくぜ。
今度は邪魔なしの二人っきりで、思う存分ヤってやるからな、覚悟しとけよ。
「それで…どうしますかね、これから」
冨士田が去って行った玄関の方を黙って眺めていた俺に、先生はのんびりした声で呟いた。
暫く考えてから俺はこう言った。
なあ。俺にヤらしてくれよ、先生。
「………え?今、なんて…尾島さん」
先生は、心底驚いた顔をしていた。
そりゃ、そうだよな。
自分でも妙なことを言ったなって思うぜ、我ながら。
ただな、さっきは済し崩しにあんなことになっちまったけどよ、あんたに会うのって久しぶりだろ、先生?
このまま別れちまうには惜しい。またいつ会えるかなんて分からねえ。
未練っちゃあ未練だが、俺、あんたのこと欲しくなったんだ。
ヤらしてくれよ、あんたを。頼む。俺は今あんたのことを愛してえんだ。
駄目かい?
「は…っ、本気ですか」
先生は薄ら笑いを浮かべてその場に寝そべった。
伏せた目に影が集まり、髪が幾房かはらりと額に解ける。
いい年のおっさん相手に生唾を飲み込む日が来ようとは、今の今まで気が付かなかったぜ。
「なら、僕のこと、その気にさせて下さいよ…じゃなきゃお断りですからね」
俺のことをじろりと眺めて、それっきり黙って目をつぶっちまった。
その気にさせろ、か。やるよ、やってやる。
なんだかんだで、俺は今までにも何度か先生には手ぇ出してたんだよな。
そん時の記憶を引っ張り出して、弱そうなところを思いっきり責めてやるぜ。
例えばここはどうだ?脇腹をしこたまに舐め擦り、そのまま脇の下まで舐め上げる。
両乳首を揉みし抱き、舌で転がして吸い上げる。
まだ感じねえか?なら、後ろから玉袋の付け根を指でなぞり、袋を口の中で弄ぶ。
ちょっとは感じてくれたかよ、先生よ。どうだ?
「…………ふぅっ…」
かなり鼻息荒く呼吸をしていた先生の、固く結ばれていた唇が漸く開かれた。
だが、何も言わない。
うっすらと汗ばんだ顔を、床にへばりつくほどに捻じ曲げ、両手の指で床をカリ、カリと掻き、
言うまでもなく股間の物はおっ勃てて、時折身体を弓なりに反らせて震わせてる。
なのに、耳障りな息の音しか漏らさない。
何でだ?まだ足りねえのか?
俺も半ば意地になってそのまま責め続けようとしてた。
だが俺はその内気づいたんだ、先生の目がちらりちらりと俺の方へ向けられていることに。
先生の顔は俺がいるのと反対の方へ向いてるのにな。
…素直じゃねえな、何か言いたいのかよ。
俺は隣の床に寝転んで、先生の顔を真正面から覗き込んでみた。
反射的に逆方向を向きそうになるのを両の手で抑え込んで、俺は無理やり唇を奪った。
舌まで絡めて吸い上げてやったから、正直息が辛かったろう。
でもそこまでやりたかったんだからしょうがねえ。
なあ、先生、愛してるよ。愛してる。だから教えてくれよ、何が言いたいんだ?
あんたが弁の立つ人間だってことはよく知ってる。
滅多なことで本音を明かさないってこともな。
だから俺は急がねえぜ。じっくりと責めてやらぁ。
俺は先生の顔を挟んでいた手のひらを、ゆっくりと下にずらしていった。
うなじ、肩、背中、脇腹、腰骨、そして肉付きの良い両の尻たぶ。
俺の指が動くにつれ、先生は眉を顰め、眦をぴくつかせ、首を細かく左右に震わせ、
歯と歯のすき間から切れ切れに息を漏らした。
「………んっ……はぁっ…」
うーん。ぞくぞくするぜ。
色っぺえなぁ。
思わず見とれちまったじゃねえか。
「…お、じま、さん…」
掠れた声で先生が呟いた。
何だよ。言ってくれよ。
「もう…良いです、から…」
良いって?何が良いんだ?言わなきゃわからねえぜ。
「…もう、良いって…ぁっ、ん、良いから、も……入れて…っ」
…欲しいのかよ?俺のことが?言えよ、先生。
すると意外なことに、先生のぎゅっとつぶった目から光るものが一筋、落ちた。
そしてこくん、と頷く先生。
しょうがねえな。この辺で勘弁してやるか。
この口から色々と言わせてはみたかったけどな。
ま、それは次の機会に取っておくとして。
俺は先生の頬から下の方へと順繰りに手を伸ばし、そのおっ勃ったものに指を這わせた。
途端に俺から顔を背けようとする先生の顎を捉え、もう片方の指で俺は口の中に割入った。
……先生、分かるだろ?ちょっと湿気らせねえとよ、その、滑りが悪いだろあそこが。
協力してくれよな。
入れて…欲しいんだろ?俺のを。
「ん、むっ、ふ…んぐ…」
決して積極的ではない、おずおずとした調子で俺の指を舐めてくる先生。
耳まで真っ赤になってるぜ。恥ずかしいのか?それとも屈辱なのか?
あんまり慣れてなさそうだからな、こっちの方は。
まぁしょうがねえか。
俺は自分のものを先生のにあてがい、一緒に扱き出した。
「あああぁぁああっ!」
閉じていた目を見開いて叫ぶ先生の手が、俺の右腕を掴んだ。
……ふふん。やっと、俺の身体に自分から触ったな、先生。
で?俺にどうしろってんだ?
この腕ぇ掴んでおいて、俺に竿扱くのを止めろってか?
そう言うと、先生は途端に目を伏せてゆっくりと指から力を抜いていく。
「いや……違う…」
やれやれ、素直じゃねえな。
じゃあこのまま続けさせてもらうぜ。
先生の先っちょから垂れ落ちてきてた白いねばねばを二人の竿に塗りたくり、
緩急をつけて扱く。二本を一緒に擦り合わせるのが味噌ってやつだな。
色んなもんが我慢できなくなってきてるらしい先生は、武骨な俺の指の動きにも
反応しまくってて、がしっと俺の指を掴んでみたり、その指をゆっくりと扱くように動かしてみたり、
もう滅茶苦茶だ。
おい、その間に舌が疎かになってんぜ。
ちゃあんと舐めて湿気らしてくれよ、俺の指を。
何時まで経ってもあんたの尻孔、責められねえじゃねえか?
俺だっていきなり竿突込みたかぁねえぜ。痛そうだし。
あんただって痛えだろ。ちっとは解しとかねえとな。
先生は…目ぇ真っ赤にして俺の指をしゃぶりだした。
屈辱のあまり吹っ切れたか。
まあいいや、これ位でいいんだろ…俺は予告もなくその指を後孔に突っ込んだ。
ぐり、ぐり、周りの内壁を押し広げながら奥へと指を進める。
微かな息が漏れ、先生の手指が再び床をカリカリと引っ掻き出した。
…感じてんのか?ならいいんだが。
俺は仰向けに返した先生の身体を、膝を曲げてぐっと抱え上げた。
………入れてもらえると思ったか?甘ぇな。
俺だってもう年だぜ、そんなに残り玉に余裕があるわけじゃねえ。
後一発か二発、大事に使わねえとな。
おっと、それは直接先生の前では言わないとして。
俺はわざと音を立てて先生の袋やらその裏やらを舐り、頬張った。
その間も、指では孔の中を掻き回し続けている。
これをやると、小娘なんざは『止めて放して」と泣きわめいて大変なんだが、
その後はとろんとして、物欲しそうな目で見てきやがるんだよな。
さて先生は、と見てみると、女みてえに手で口を覆った、と思ったら
きりきりと歯ぎしり鳴らして、放した手を頭に持って行って髪を掻きむしり、
その内ぽろっと涙をながしやがった。
こりゃあ、小娘も小娘、手つかずの初心だぜ。
まあ、未通女じゃあねえことは確かだが、手練れに遊ばれたことはまだなかったんだろうな。
悦びを与えられても、それに声を上げるなんてはしたない、というか、そんなことは出来ない。
ヤられることはやぶさかではないが、延々と前戯され続けることに対しては未経験で、
いざされてみると恥ずかしくてもうどうしようもねえってところか。
可愛いじゃねえか。
緩む口元を抑え切れないまま、俺は今度は先生の一物を咥えてゆっくりと扱き出した。
とことんまで愛してやるぜ、そう思った俺の耳に、先生の震え声が届いちまった。
「…お願い…もう、入れて…っ、ぁぁっ」
やばい。ずきんと来た。
こんなこと、絶対言いそうにないのにな、先生。
あの先生が、この俺に向かって「お願い」なんて頼みごとを。
何時も余裕綽々で、俺を簡単に組み敷いてくれて、何回ヤれるんだって位絶倫で、
仕事もかっちりこなしてやがる、あの「蔓実としお弁護士」が、ねえ。
あんたとの仲でそういう立場に立てたってだけで、もう俺は、
昨日からのグダグダした流れやなんかどうでもよくなってきた。
あんたの初心なとこも拝めたし。
…充分だな。
俺は指で孔を拡げた中に、一物を捩じり入れた。
少しは潤ってたようだから痛みはないはずだが、
先生の顔は歪んでて泣いてるみたいだった。
それとも…まだ声を出さねえようにしてやがるのか?
我慢するねぃ。
先生よ、ここまできて我慢なんてするんじゃねえよ。
お望み通り、入れてやったのによ。
俺は胡坐をかいて先生を抱え上げ、中腰にさせて身体を上げ下げしてやった。
「…っぁ、ぁぁ、は……ぁ…」
掠れ声を漏らし、息を荒くした先生は自分から腰を振り始めた。
230 :
風と木の名無しさん:2012/12/06(木) 04:25:18.46 ID:GuesU2TT0
保守
231 :
風と木の名無しさん:2013/03/26(火) 20:45:10.54 ID:cYPkvnhD0
232 :
風と木の名無しさん:2013/07/21(日) NY:AN:NY.AN ID:v6HBncla0
トゴタン誕生日おめ(´・ω・`)
一応、元気にしてます
233 :
風と木の名無しさん:2013/07/23(火) NY:AN:NY.AN ID:WuFafWrh0
どんだけ不謹慎なスレだよ
234 :
風と木の名無しさん:
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