タイムリーに某つくばでおかえりはやぶさ講演会があったんで行ってきたんだぜ。
JAXAの中の人とはやぶさ映画の監督の豪華二本立て。
とりあえずJAXAの人だけメモったんで自分でほうっと思ったところだけ出してみるの巻。
とっくに知ってるよこんなの、という人には申し訳ない。
・JAXAの中の人、気合い入れすぎて準備したファイルが147枚。もちろん全部は説明できず。
・「ひてん」はスイングバイの研究のためにひたすら地球を回っていた。
ものすごい勢いでスイングバイしていた。成果はむろん「はやぶさ」に。
・小惑星はけっこうアレな名前がいっぱい。「たこやき」だの「すだち」だのw
・「イトカワラッコ」はふざけていると思いきや、お腹の部分とか、脇腹の辺りだの
人に場所をすぐ示せるので、とても便利だった。
・管制室は全てのコマンドが終わった後拍手が起こって皆、喜んでた映像が流れてたけど
実際は結構しんみりしていた。画面を見ながら俯いて泣きだす人も。皆感無量だった。(だよね…)
・無事に回収したサンプルは中身が真空状態なので、外の空気がいつ流れ込むか分らない。
なので、P4施設のような厳重な場所で慎重に開けなければならない。
今も不眠不休でスタッフが作業に当たっている。どうか見守っていてほしい。
・サンプルを納めたカプセルはほとんど無傷だった。7年宇宙にいたとは思えないほど。
どのくらい無傷だったかというと、こっそり 『 紙 』 に書いて入れていた関係者の寄せ書きも
無傷だったくらい。上手くいった熱シールドも今後の研究に役立つ。
・ちなみに何故皆でカプセルに名前を書いていたのかというと「いや、落し物には名前書いとかない(ry」
ということだったらしい。オイ!
・重力が少ないイトカワでは車輪で移動できないので(前進できないらしい)ミネルバは容器の中に
モーター?が入ってて回転すると逆方向に力が働いてその方向に容器ごとびょーんとジャンプする
仕掛けだった。(この辺理解が曖昧ですまそ)
しかもミネルバはとても賢くてデータ量の多い写真だけを選んで送信するようになっていた。
この試みは成功していた。ミネルバが送った唯一の写真(ハヤブサの一部だけが映っていた写真)は
下部分の5分の2ほどがミネルバ自身の判断でカットされて送られていた。
データ量が少ない=何も映っていないと判断された為である。イトカワ着地失敗が残念だ。
・スイングバイで加速するのは、精密な計算が必要だった。今までの研究が生かされている。
「のぞみ」も無駄ではなかった。
・イオンエンジン自身は僅かな推力しかないけど、人の気持ちで動いているんだっ!(←ホントに言った)
おまけ
カプセルは落下予測地点から1キロしかずれなかった。
はやぶさ映画の中の人
「こんなことなら鳥取砂丘に落としても(ry」
JAXAの中の人
「これだったら別に相模原でもよか(ry」
さらに一番大事だと思ったこと
・我々を応援してほしい気持ちがあるのなら、ぜひ、JAXAはもっと冒険しろよ!と
周りに言ってほしい。
はやぶさで本当に大事だったことの一つは『枯れた技術』ではなかったこと。
新しい技術で、新しい挑戦をこれでもかというほど詰め込んでいたこと。
だから、JAXAはもっと挑戦しろ、冒険しろと言ってもらえると、我々はもっと
のびのびと研究できるようになるのです。
以上、はやぶさたん講演会報告でした。