チラシの裏@801板 二百四十二枚目

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307風と木の名無しさん
まさにチラシの裏すいません三枚借ります
こんな映画かドラマが見たい こてこて
44年前位に大学生だった、いま64歳前後の男達のお話

雪深い村から出てきた同級生斉藤と小笠原
小中高と一緒だったが、地元ではそんなに仲良くなかった
ロックアウトでバイトと自学勉強にいそしむ斉藤とゲバ棒を振るって学生運動に励む小笠原

お互い同郷として名前だけ知っている状態だったが
斉藤が大学近くのタバコ屋の軒先で十円玉を積んで実家に電話をしているときに、
小笠原が無言で十円を足してくれたことが切欠で仲良くなった。
「久しぶりに里の言葉を聞いて何か懐かしくなっちまってよう」
「すまね、十円返すけぇアパートまで来てくんねかな。花崎?権藤?小笠原?」
「おれは小笠原だぁ、花崎でも権藤でもねぇならおめは斉藤だぁな」
こんな感じ。
まあその後ノンポリと闘士だから表立ってではないけど、安アパートで酒盛りしたり
小笠原の女性問題に奔走したり貧乏旅行したりと大学生活を楽しむ。

小笠原は一流メーカーに就職し、順調に昇進
斉藤は小さな法律事務所に勤める事になった
小笠原
良く働き、上司の箱入り娘と結婚し多少の浮気もしながら
定年退職したのちも多くの人に慕われながら指南役として新進企業に勤めている
都心に近い一軒家を持ち、苦難を乗り越え妥協と許容し合える仲になった奥さんと
長男長女次男と孫に囲まれる生活
斉藤
法律事務所に勤める弁護士 独立はしない
兄が酒乱で、兄嫁と子供を一時預かっていたが、兄が親権を取り兄嫁は失踪
しかし酒毒から兄は死亡
幼い頃のなじみだからと一時子供を世話することになる 後兄嫁が帰ってくる
その後ずっと三人で暮らすも、斉藤は決して兄嫁に手を出すことはなかった