ちんこ日記 2冊目

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189風と木の名無しさん
○月○日

ご主人さまたちは、まいにちのように天使さまのぎしきをしている。
おわるといつもあせだくだ。でも、天使さまはあらわれない。

なにがいけないんだろう。ぎしきがおわってから、ぼくはお友だちちんことはなした。
ぎしきのさいちゅうは、ぼくたちもいそがしくって、はなしをするよゆうがないもの。
━━天使さま、なかなか出てこないね
━━ほんとうに、天使さまのぎしきなのかな? 男の子と女の子でするのににてるけど
━━ん、あ、ああ、にてるねえ。でも、にてるけど、ちょっとちがうよね
━━うん、そりゃあちがうけどさ
しったかぶりしました。ごめんなさい。心のなかであやまった。
そういえば、天使さまのまほうのカード、しばらくみていない。どこにいったんだろう。


○月○日

「こんなの、ひせいさんてきだ」きょう、ご主人さまはいった。
「子もちになってどうすんの。せいさんは、こまるだろ」お友だちが言った。
「そういういみじゃないっ」
「わかってるよ。せいさんてきなところ、あるとおもうけどな」お友だちは、
かおをご主人さまに近づけながらいった。「きす、うまくなったよ」
「そういうことを、みみもとでこえをひくくして、いうなあっ」
「れんしゅうできてよかったろ。さいしょのうち、ずっといきとめてたもんな」
「わらうなっ」
「わらってない。はいかつりょう、はんぱじゃないってかんしんしてた」
そういえば、ご主人さまたちは、けんかしなくなった。いいことだ。
190風と木の名無しさん:2008/06/10(火) 20:28:46 ID:Ml6UNpxj0
○月○日

「おまえはゆめをみすぎだし、にぶいし、せっきょくせいにかけるとこがある。男でも女でもそんなのはろくなことにならん」
「なんだよ、それ」
「おまえはへんなゆめみてるくせに、おれがいなきゃ、
ごういんにすりよってきて、このへやに上がりこんで、
いきなりふくぬいで、むしゃぶりついてくるような女に、
ま、ここまでされたらしかたないか、とかおもって、とっつかまるにきまってる。
でも、あんしんしろ、そんなやつ、おれがけちらしてやる。
さいしょくけんびで、じんかくこうけつで、ひんこうほうせいで、
イチゴとメロンしか食わなくて、からだから出るのは、いきとなみだだけで、
みたいな女とうんめいてきな出あいをして、
えいがみてこうちゃをのんで、ゆうえんちでじぇっとこーすたーにのってあいすくりーむ食べて、
きせつはずれのかいすいよくじょうで、すなの上にL・O・V・Eって書いて、
なみがあらってけしてくのを二人でながめて、はじめて手をつなぐ、そういうのがいいんだろ。
そのへんにいる女は目の中にはいってこない、でも、じぶんでさがしにはいかない、
ときどき、このままどうていこじらせてしなないかとふあんになる。……ま、おれにまかせとけ」
━━あ、うまいこというなあ
━━ほんと、きみのご主人さま、そういうかんじだよね
「す、す少なくとも、少なくとも、すなの上にL・O・V・Eは書かないっ、たぶん書かないっ。
だいたい、なんで、おまえはそうやって、上からものをいうんだ。なにさまだっ」
「いずれおまえの天使はおれがちゃんとしたのをみつけてきてやるよ。だから、れんしゅうしようぜ。
もっといろいろじょうずになっといたほうがいいだろ」
「み、みみもとでささやくなよお」

ようやく、ぼくにもわかってきた。もっともなはなしだ。
天使さまにあうには、いろんなことをれんしゅうしておかなくちゃいけないんだ。