次スレも立たないうちに500KB行くときもあるからな・・。
埋め
まだだいぶ余裕ない?
もう向こう使われちゃってるけども、こっち使い切っちゃわない?
それとも、ここから感想&交流スレにするか?
使い切ったほうがいいと思うけど、誘導貼るタイミングがむずかしい…
使い切るに一票
と思って投下したいんだけど
ネタが今出て来ないんだ……
できればこっちのほうに投下したいのが一本あるんだけど、なかなか仕上がらない…
恐ろしく亀だけど
>>21 萌えた! くーの見る目が変わったよ
亀でも何でもいいからどんどん語っちゃえ
558 :
助っ人団・0:2007/10/09(火) 01:45:06 ID:VZSfL9tB0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 飛翔で大絶壁連載中の助っ人団ス
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 眼鏡の人×ゴーグルの人です
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
559 :
助っ人団・1:2007/10/09(火) 01:48:53 ID:VZSfL9tB0
男二人の部屋は、何となく居心地がよくない。と、佑助は部室隅に設けられた一畳畳の上で寝そべりながら考えた。
珍しく平穏で、恐ろしく暇な放課後だった。
紅一点をつとめるはずの一愛は、自称舎弟に引っ張られてとっくに帰ってしまっていた。女の子がいると場が華やぐ、
というが、なるほど確かに鬼姫などというふざけた異名を持つ元ヤンキー、そのお付きの元暴力女(ファッションセンスは
少し古め)がいないだけで、良くも悪くも室内はこんなに静まり返ってしまうものだった。
おまけに依頼と名のつく騒動もない。
一応の活動時間中ともなれば仮にも部活動の仮にも部長がサボって部室を空けるわけにもいかず、結局のところ
和義とともに暇な時間をだらだらと殺していく以外、佑助にできることは何も無かった。
ぐだぐだとだらしない佑助はさておいて、和義は佑助ほどには退屈を感じていないようだった。パソコン一台さえあれば
これ以上何かを望む必要はない、といったところか。
かれが何をしているかなんて他の人間にはおおよそ見当もつかないが、まあそれはどうでもいいことにすることにしよう。
そんなこんなで、いつもは賑やかなはずの助っ人団部室内には、何ともいえない妙な沈黙が漂っていた。
以下が、佑助と和義のやりとりである。……誰がなんと言おうと、やりとりなのである。
「……」「……」
「……」「……」
とうとう痺れを切らしたのは、当然と言うか何と言うか、やはり佑助のほうだった。面倒くさそうに上半身だけを起こし、
井草の編み後がくっきりついてしまった腕を伸ばして、犬猫のようにだらしなく伸びをして、そして、
「……だああぁぁ! いつまで『……』続けるつもりだ! 無駄に行数稼いでも何の得にもなんねーんだよ!」
ようやく叫んだ。
が、動かざること山の如し、スルーすること風の如しの和義の前では、そんな叫びひとつでは何の力も発揮されない。
『……』
「お前それいい加減やめろって! せめてなんとか言えよ、なんとか!」
『ナントカ』
「そーいうことを言ってるんじゃねー……っていうか、それは古すぎてやべーって」
ダメだこりゃ。である。
560 :
助っ人団・2:2007/10/09(火) 01:50:20 ID:VZSfL9tB0
『……さっきからうるさいが、何か用でもあるのか?』
しばらく黙り込んでいた後、唐突に和義は口を開いた。目線は相変わらずディスプレイに向けられている。
「用って……別にそういうわけでもねーけど」
でも暇なんだよーっと言って、佑助は畳の上で寝返りをうとうとして背中を窓際の壁にぶつけた。
和義は視界の端に移るそ光景を見て、馬鹿な奴めという気持ちを、悪意はなくそして表情にも出さずに思う。
『じゃあ邪魔しないでくれないか。今いいところなんだ』
「何がだよ」
『いやぁ、祭りスレが炎上中で。これがなかなか面白い』
「……まさかそれお前じゃねーだろうな」
心外なことを言われたのがちょっと癪で、和義は寝そべる佑助をからかい半分に睨みつけてやった。
『冗談がきついぞ。俺はそんな面倒くさいことはしない』
和義は、再び秒単位で動き続ける文字の羅列へと視線を移す。
そしてまた、しばらく沈黙が続いた。
和義もいよいよ掲示板を眺めるのに飽きが来て、パソコンの画面から目を離し、カバンの中に潜ませていた文庫本を
読みふけっている。そしてますますだらしのない格好に磨きのかかった佑助は、またもや和義を退屈しのぎの相手に選んだ。
「……ねーお前さ、……たまには喋ったら?」
『だが断る』
即答。
「パソコンでカタカタやってる方がぜってー面倒くせえと思うけど」
『俺のタイピング力は53万です』
即答その2。
「……カラオケでも行かね?」
『くどい』
止めにもう一度、即答。
こんな調子である。
561 :
助っ人団・2:2007/10/09(火) 01:53:16 ID:VZSfL9tB0
「スイッチお前喋れ」はもはや定番と化した会話に困ったときのお約束だったが、やはりというか何と言うか、にべも無い
返事が即答で返されるだけで、結局会話を成り立たせる火種にはなりそうもなかった。
こうして会話にもならない言葉のやりとりは、これ異常ないほどにだらけていく。
「あー……暇」
『……』
「だからもうそれやめろって、KB食うばっかでいいこと一つもねえんだから」
『・・・・・・』
「もっとタチわりぃよ! やめろっつってんの俺は!」
『・・・・・・・・・・・・』
「だあーもういい加減にしろってだからそれ! そもそも俺『……』ってなんて発音してんの俺!?」
『てんてんてんてんてんてん、じゃないのか?』
「あああああやめてやめて、ゲシュタルトが崩壊するから!」
「……なーおい暇だよ構えよ」
しかし佑助も懲りない奴だ、と和義は考える。あれだけ騒ぎ立てていればもうそれで十分暇つぶしになっていだろうに、
それに気づかないとはまったく見上げたものだ。
『面倒くさい』
「スーイーッチー」
このまま無視し続けたところで余計面倒なことになるのはおおよそ予想がつくので、和義はこのうるさく吠え立てる
犬もどきを黙らせてしまうことにした。
『いい加減にしないと、』
「しないと何だっつーのー」
和義はおもむろにパソコン前の指定席を立って、へにゃりと寝そべる佑助の脇に腰掛けて、
「うぎゃっ」
そのからだに覆いかぶさった。
「え、あれ。あの、もしもし、スイッ、チ、くん?」
あれよあれよという間に帽子とゴーグルが外されてぼさぼさの猫っ毛に指が触れて、その時点でようやく佑助は我に帰る。
「あの、ちょ、大人しくするからやめません?」
無言の瞳がまっすぐに自分だけに向けられていて、佑助は少しだけ焦った。
「あれ……もしかして、スイッチ入っちゃった? あだ名がスイッチだけに?」
その眼には、先程までのお調子者の雰囲気はどこにもない。
「分かった、分かりましたよ。お手上げ」
いつも帽子を被っているおかげで触れられるのに慣れていない髪の毛は、ひと房ふた房と指に絡められるだけで
くすぐったさを訴えてきて、その感触に佑助は思わず首をすくめた。
それを合図にして、和義は自分のちょうど眼下にある唇を舌で、つつとなぞる。
シャツのボタンを一つ一つ外していく間も、黒のアンダーをたくし上げる間も、佑助はされるまま和義に身をまかせた。
だらしなく穿いたズボンに手をかけても、佑助は少しからだをひねるばかりで大した抵抗を見せない。
こういう風に組み敷いたとき、佑助はいつも最初こそ騒いでみせるが、決して暴れようとはしなかった。
――自分はこんなにもかれに受け入れられている。
そんな気がして、和義はそれがとても嬉しい。けれど、もちろん本人にその旨を伝える気などはさらさらない。
「あ。あ、ちょっと、ちょっとタンマ」
シャツのボタンは全て外され、アンダーはめくれたまま、ズボンもほとんど脱げかかっている、と、そんな状態で佑助は
突然「待った」をかけた。
何がどうしたという目線を受けて、佑助はドアを指差す。「鍵、かけないとまずいんじゃね?」
佑助の指示に従い部室のドアに鍵をかけ、和義はさっさと次の行動に移ることにした。
再び畳台の上に腰掛ける。まだ寝そべったままの佑助に、改めて覆いかぶさる。もう一度唇を軽くなめあげて、そしてすぐに
顔を離した。何度やっても恥ずかしいものは恥ずかしいから、と、佑助は表情を見られないよう、和義に抱きつくようにして
肩の向こうにさっさと顔を預けてしまう。
これだけくっついているのではもっと恥ずかしいんじゃないかと和義としては思うのだが、本人にそれを伝える気は絶対に無い。
和義としては密着度の高いこの体勢の方がありがたいからだ。
はじめは指を入れるだけであんなに嫌がっていたくせに、と和義は思う。
すでにほぐされたそこにはすでに熱く昂ぶったものが割り入っていて、ゆるゆると腰を動かすたびにびくびくと肩が揺れる。
「っふ、ぅ」
慣れてきたとはいえ、やはり完全に息を殺すのは難しい。佑助は与えられる強い刺激から逃げ出そうとでもするように肩を
ひねって吐息をもらした。
寄せては返す衝動に、足指の先が引き連れたように動く。もう限界が近い。
「あ、あ、う、あ――……っ」
ああもう駄目だ、と思った途端、眼前が急にチカチカとまぶしくなって、何かが爆ぜるような錯覚を覚えて、そこで佑助の意識は
ぷつんと途切れた。
開け放たれた窓から吹き込む風が冷たくて、佑助は目を覚ました。
とんだ暇つぶしになってしまったが、まあそういうこともあるだろうと思っておくことにする。そうにでもしないと、色々な
割り切れなくなって、とても面倒だからだ。
着乱されたり脱ぎ散らかされたりした衣服類はちゃんと着付けられていて、下半身は違和感こそあれきれいに
始末されていて、そういうところばかり無駄に律儀な和義が何だかおかしかった。おかしくて、誰もいない部屋の中で、
一人笑ってしまった。
そう。部室内にいるのは、佑助ただ一人だった。
やけに静かで、花壇で鳴いている虫たちの声ばかりが響いていた。
和義の姿はどこにもない。普段こういう場合、かれは佑助が目を覚ますまで必ずすぐ横で待ってくれていたので、
そうでないことに佑助は軽い違和感を覚えた。
だるい足腰を無理やり立たせて、机の上の携帯電話を手にとって見る。かれのことだからメールの一通でも入れて
いるのではないかと思ったが、こちらも予想に反して着信はゼロ。
代わりに、机の上にメモが残されていた。
手書きの伝言。
佑助には、それが何故かすごく嬉しいものに思えた。
喋らなかろうが笑わなかろうが、ちょっとした目線だとか、癖の強い文字だとか、そういう「声」以外のところで、笛吹
和義という男はこんなにも表情豊かで生き生きとしている。
例えば、達する直前にだけこらえきれないで一瞬だけ喉を鳴らすこととか、そしてそのときに悪い夢から覚めたばかりの
子が親にしがみつくように強く抱きしめてくる腕の力とか。
そして、佑助はそういうすべてを持った和義という男をとても好ましく思っている。
ノートの切れ端を丁寧に畳んでズボンのポケットに突っ込み、かれは思い切り赤面した後、こらえきれず笑みをこぼした。
565 :
助っ人団:2007/10/09(火) 02:04:10 ID:VZSfL9tB0
____________
| __________ |
| | | |
| | □打ち切りSTOP!!. | |
| | | | ∧_∧ 間違い多くてすみませんです。
| | | | ピッ (・∀・ ) 腐女子の皆、オラにちょっとだけ
| | | | ◇⊂ ) __ アンケを分けてくれ!
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
>>565 助っ人団男子、何気に二人とも男前設定なんだなぁと
思っていたところでしたw
GJ!!!
助っ人団の5パートとおしまいパートの間に、これを入れるのを忘れてしまってました。
ほんとーに申し訳ない(;D)rz
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「どうしても欠かせない用ができたから先に帰る、目が覚めるまで傍にいてやれなくてすまない」というようなことが
そこには書かれていた。他にも乱暴にしたことを詫びる言葉や体を気遣う言葉がいくつか書き連ねられていて、
ボールペンで書かれたその文字は乱雑でとても読みづらかった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
元ネタがなくはないけどほぼオリジナル。元いじめられっ子×元いじめっ子。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
スノージーウィンクルの嫌うもの。
無能な者、終業より早く帰ろうとする者、情けが深い者。
『あああ、それ、それボクの本だよ! 返して!』
『あー? トムがなんか言ってんぞー?』
『うっせぇな、返してほしけりゃ取ってこいよ、そらっ』
『ナイッシュー。見事なウォーターハザード』
『お、もう飯の時間だ。じゃーなぁ、貧乏人のスノージーウィンクル!』
頭を強く叩かれた。一瞬のことでぐらりとする。
「就業中に居眠りかい? ノックス・ロジャー君。さすがに週末だからお疲れのようだね」
どうやら俺は寝ていたらしい。声の方を見上げるとそこには件の男が居た。
スノージーウィンクル・トーマス。貧しい家の出だったが一生懸命勉強し、ウォール街最大手の銀行で、若くして人事部長に就いている。
顔の造形も立ち居振る舞いも一流の中の一流、不必要と判断したものは残酷にも切り捨てる、ウォール街に敵なしと言われている男。
俺はこの男の秘書だ。
「私はいつも言っているね。就業規則は守りなさい、と」
「はい…」
「時間は守らなければいけない。それは子供の頃、君が私に教えてくれたことだよ?」
ああ、教えた。確かに教えた。
こいつが学校に遅れてくるように、こいつの家の前に数々の罠を仕掛け、少しでも遅刻しようものなら罰と称して散々いじめた。
ちっぽけなこいつを川に投げ込んだり、足を踏んづけたり、ボールをぶつけたり。
それがどうして。
「あぁ、そうか。君はもう忘れているのかもしれないね。何しろ私のことも覚えていなかったのだから」
ハイスクールに行く為に街を離れてから、こいつのことなんてすっかり忘れていた。
風の噂でトーマスというやり手の男がウォール街を牛耳ろうとしていると聞いてから、在学中から何度も足しげく通った。
そして卒業と同時にトーマスは俺を秘書に採用したのだ。
あの時は嬉しかった。俺の人生はもう安泰だと思った。あわよくばトーマスを陥れてしまおうかとすら思っていた。
「驚いたよ。君が私に頭を下げて、秘書にしてくれと頼むのだから」
俺だって驚いた。こいつがあのグズでチビなスノージーウィンクルだと知っていたら、頭なんて下げるつもりはなかったんだ。
「それどころか、ねぇ」
笑いを含んだ声に肩を震わせる。
「あんなことまでしてくれるなんて」
あの頃、俺は必死だった。在学中からここ一筋で、ここを落としてから就職先を探すなんてことはできなかった。
俺はどうしても金持ちになりたかった。そんなに珍しい願望じゃない。金が欲しいと思うのはそんなにおかしい欲望じゃないはずだ。
だから、トーマスがゲイではないかという話を耳にして、いてもたってもいられなくなったんだ。
「君は今、黙って聞いているけれど、心の中じゃ私を憎らしいと思っているだろう?」
俺は何も言わない。否定も肯定も必要ない。こいつが白と言えばなんでも白なのだ。
「いいぜ、もっと憎め。ずっとそうされてきたんだ、昔からな」
こいつはヒートアップすると口調が変わる。そうなると俺はもう俺ではなくなる。
ただ、こいつを憎んでいる、昔のいじめっ子が馬鹿になって帰ってきただけという、チンケな存在としてしか扱われない。
髪の毛を強く掴まれた。一応セットしてきたのに、グシャグシャに荒らされる。
「ロジャー! テメェが一番許せねぇ! いずれ人生ブチ壊して社会的に抹殺してやるよ!」
耳元で怒鳴られると耳が痛い。目も開けていられない。恐ろしい形相で俺に迫るスノージーウィンクルを見たくないからだ。
運良く、いや運悪く、終業の鐘がなった。グレムリンのような甲高い声で笑って俺を床に押し倒す。
犯される。これがスノージーウィンクルが行う、俺への復讐なのだ。抵抗が無駄なことは分かっている。
目を開けて手を伸ばした。目尻に指先が触れると、引き寄せられてキスをされる。吸ってるんだか吸われてるんだか分からない。
スノージーウィンクルが嫌うもの。
無能な者。
俺だ。
終業より早く帰ろうとする者。
やれ結婚記念日だ子供の誕生日だって帰ろうとする、俺だ。
情けが深い者。
散々ひどい目に遭わされ、罵られ、それでもなぜか離れようとしない、俺だ。
スノージーウィンクルの嫌うものは、
嫌いすぎて手放せないもの。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
実はウォール街のこととかあんまり詳しく知りません
>>565 萌え死んだ
ほんと打ち切りだけはなってほしくないよね
>>565 スイッチの手書きメモ萌える
頑張ってアンケ出すぞー
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 主人公と旧パートナー(受け攻め不明)
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 尺が足りるかな…尺だけに
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
銃声が止み、最後の薬莢がカランと音を立てて落ちたのを合図に、パ一卜リッジは隊員達とともに制圧現場へと足を踏み入れた。
倒れ伏す違反者達の中心で息を乱すことなく佇むただ一人の人物。
リ/ブ/リ/ア最強のグ/ラ/マ/卜/ン・ク/ラ/リ/ッ/ク。
いつもなら任務は終わったとばかりに現場を立ち去るのだが、銃を手にしてじっと足元を見つめたまま動かない。
パ一卜リッジが近づいていくと、銃だと思っていた物は注射器だった。プレス卜ンは無造作にそれを首に押し当て、中の薬品を注入した。
まだ投薬の時間ではないのに。パ一卜リッジは時計を見て訝しんだ。
「どうかしたのか?」
「私には……欠陥があるのかもしれない……」
「欠陥? 病気という意味か?」
ほんの少し頬が赤くなっているが、それはここが寒いせいだろう。具合が悪いようには見えない。
プレス卜ンは視線を落としてコートの裾を開いた。
「ああ……」
そこは、服の上からでも形がわかる程に硬直していた。パ一卜リッジは思わず笑みを浮かべそうになって、頬を引き締めた。
「これは病気ではない。何も心配はいらない」
「ここが……こんなふうになるのは生殖行為の時だけではないのか? 私は性的興奮など感じていない。もしかしたらプ口ジウムが効かなくなっているのかもしれない。こんなことでは――」
「落ち着け、プレス卜ン――外へ行こう」
パ一卜リッジはコートを閉じさせ、動揺するパートナーと共に外に出た。
ネ一ダ一には闇が多い。その闇に潜むネズミ共を捜し出し、駆除するのがファ一ザ一に仕える者の仕事だ。
その闇のひとつに辿り着いた時には、薬の効果もあってプレス卜ンは平静さを取り戻していた。
しかし体に起こった変化には効き目はないようだった。
道すがら、パ一卜リッジは「何も心配はいらない」ということを説明した。プレス卜ンは生真面目な生徒のように真剣な表情で頷いていた。
彼は戦闘能力と同じぐらいに頭脳も優秀だ。しかし悲しいことに――「自分の意思」で「考える」ということができない。
「本当に……病気ではないのだな」
「そうだ。体に溜まった不要な物は排出すればいい。それだけのことだ」
プレス卜ンは頷いて瓦礫に腰掛け、コートの前を開いた。そしてベルトを外し、冷たい外気に火照った部分を晒した。剥き出しになったそそり立つ若い陰茎を目にして、パ一卜リッジの心に罪悪感がのしかかる。
自分は一体何をしようとしているのだろうか――何も知らない子どもに。
暫しの逡巡の後、パ一卜リッジは革手袋を外して性器に触れた。
ビクリと体が震える。他人に触れられたことのない部分に触れられて不快なのか、手の冷たさに反応しただけなのか。プレス卜ンの顔を見るが、何の感情も窺えない。
パ一卜リッジも感情を閉め出して「排出」させることに集中する。
感情を抑えた状態でここを擦られるのはどんな感覚なのだろう。薬を止めて久しいパ一卜リッジには非常に興味深い問題だった。時折プレス卜ンの表情を覗き見るが、ただ手の動きを追うだけで、むしろ観察しているようにも見える。その上、あまり変化が見られない。
パ一卜リッジはおもむろに膝をつき、そこに顔を寄せた。キレイに剥けた先端を口に含もうとすると、プレス卜ンは反射的に立ち上がった。
「何を……!?」
「時間を無駄にはできない。こうすると早く済む」
「そう、か……」
プレス卜ンは大人しく座りなおした。
処分されたEC-IOの中にはポルノも多くあり、こういった描写ももちろんある。
何も不審に思わないということは、それを彼は見ていなかったのだろうか。パ一卜リッジは同僚のモノを舐め上げながら思った。
風に乗って焦げた匂いが漂ってくる。炎での浄化が始まっているようだ。
車は置いてきたままだ。あまり長い間外しているとそれこそ不審に思われる。
あの時、自分はなぜ放っておけと言わなかったのだ。小便でもすれば自然に治まっただろうに。
それとも自分が「下手」だということなのか――
パ一卜リッジは焦れて目を上げた。同僚の行為を見下ろしていたプレス卜ンと目が合い、ハッと見開かれる。
感情を悟られたか――パ一卜リッジがそっと目を逸らした瞬間、その時がきた。
「ん、グ……ッ!」
パ一卜リッジは受け止めきれずに咽せて吐き出す。苦しさに何度も咳き込んでいると、目の前に清潔なハンカチが差し出された。顔を上げるといつの間にか服を整えたプレス卜ンが立っていた。さっきの行為を微塵も感じさせない、このハンカチ同様清潔な顔で。
いっそ憎らしいぐらいに。
パ一卜リッジは黙ってハンカチを受け取り、口元を拭った。
「……治まったか?」
現場に戻りながら訊くと、プレス卜ンは頷いた。そしてふと立ち止まり、首を傾げて尋ねた。
「パ一卜リッジ、君もあんなふうになるのか?」
パ一卜リッジは今、自分がどんな表情をしているか恐ろしくて振り返ることができなかった。
「さあ……どうかな……」
その時、運良く腕時計のアラームが鳴った。この時程プ口ジウムの存在をありがたく思ったことはなかった。
「何だって?」
「……そんな時もあった」
そう言った時には、もう何も感じなかった。
後に残ったのは口の中の苦みだけだった。
____________
| __________ |
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| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ スマン=カタ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
>>574 まさかこの二人の話が読めるとは思わなかった!パテさんにためらいなく咥えられちゃうとかタマラン
あああ、あの世界の雰囲気が伝わってくるよ。超GJ!
581 :
風と木の名無しさん:2007/10/11(木) 00:35:14 ID:+63JQIip0
埋め立て支援age
「いらっしゃい」
開け放ったドアの向こうには、着慣れない服に憮然とする彼がいた。
「ふうん、けっこう似合うね」
頭の先から爪先まで視線を這わすと、居心地悪そうに肩をすくめる。
「落ちつかねえ。ここまで来るのも、死ぬほど恥ずかしかった」
なんでスーツなんだよ、とスンシンはお世辞にもきれいに締まってるとは言いがたいネクタイを引っ張った。
事件が起きたのは、その日の放課後の事だった。
ゾンビーズの部室に、突然聖和の制服が飛び込んできた。
「あれ、はるかちゃん?」
ヤマシタが息を切らせる少女を見て驚いたような声を上げる。
「こ、こんにちは、突然すみません、あの」
挨拶もそこそこに彼女は切り出した。
「お父さんを助けて下さい!」
その言葉にいち早く反応したのは、ドアから一番遠い、窓際に掛けていたスソシソだった。
「おっさんがどうした」
次の瞬間にはハルカの前に屈み込んでいる高速移動に、思わず皆ちょっとたじろぐ。あの件から
二ヶ月になるが、スンシンの中で「おっさん」は、まだずっとずっと特別のままらしい。
ハルカの話によると、鈴木が朝の電車の中で、痴漢に間違われて警察に連れて行かれたのだと言う。
「お父さんじゃないんです。お父さん、絶対そんなことしません。濡れ衣なんです」
「うんまあ、そうだろうね」
あの真面目が背広着て歩いている彼に限ってそんな事はありえないだろうとミナカタが頷いた。
「でも、相手の人は絶対お父さんだって言い張るし。でも、目撃した人も証明してくれる人もいないんです」
相互の言い分は平行線を辿り、頑として否定を続ける鈴木はまだ解放されないのだとハルカは目をうるませた。
「朝何時の電車?」
ミナカタの目が、きらりと目を光った。
「よかったね」
頭の上から降ってきた声に、ちらりとスンシンが視線を流した。彼の視線の先にある警察署の建物は、もう夕暮れの中に落ちている。
同じ時間帯にその電車に乗っていた聖和の女子数人の証言で、鈴木の無罪は証明された。もちろん、彼女達の説得に一役買ったのは国境なきプレイボーイのアギーだ。
「声、かければいいのに」
「…ヤボだろ」
ハルカと腕を組んで帰っていく後姿に、ぽつりと呟く。その後姿を見つめる目のいろは、今までスンシンが見せた事のないものだった。
「スンシンは、本当に鈴木さんが大事なんだね」
何気ない口調でそう言ったアギーを、はっとスンシンが振り返る。言い返そうとして開けかけた口を閉じて、スンシンはもう一度スズキの背中を見て、そして目を反らした。
二人に背を向けたスンシンに、アギーははい、と紙袋を押し付けた。
「じゃ、報酬の件よろしく。家で待ってるから」
今回アギーに依頼に行ったのはスンシンだが、彼は基本的に小銭しか持ち合わせていない。デートを一件潰すんだからとアギーが提示した条件を、僅かの迷いの後スンシンは呑んだ。
「なんだこれ」
「着て来て。これも、報酬のうち」
じゃあ家で待ってるね、と後ろ手に手を振る。なんだこれ、と呆れたような呟きが、背後に落ちたのにアギーはくすりと笑った。
「ママさんは」
「友達と旅行中」
慣れた家の中に上がりながら、スンシンが静かなダイニングを見て尋ねる。
「…ふうん。でさ、何でこんな服なんだよ」
別れ際、アギーがスンシンに渡したのはドレススーツだった。
「スンシンに着せてみたかったんだ。どっちかと言うと、脱がせたかったのが大きいんだけどね」
俗に言う下心というやつだね、とアギーが無邪気に微笑む。
「シュミわりぃな」
「そう?よく似合ってるけど」
このこは自分の容姿に、本当に頓着がないなあとアギーはつくづく思う。そのきれいな顔がどれだけの衆目を集めて、醸し出す雰囲気がどれだけのあらゆる感情を刺激するかまるでわかっていない。
「
「入って」
アギーの部屋のドアをくぐったスンシンが、かすかに肩を強張らせたのが、後ろから見て取れた。普段ゾンビーズはアギーの自室には上がらず、ダイニングで遊んでいる。だから、この部屋の面積に対
して大きすぎるベッドをスンシンが目の当たりにしたのは始めてだ。
この名簿の聖和の女子に裏を取ってきてくれと、やってきたのはスンシンだった。いつも依頼にやってくるのは参謀長官ミナカタなので珍しいなとは思ったが、渦中のの人の名前を聞いて納得した。
『いいよ、やったげても。でも、今日俺大事なデートだったんだよね。いつもみたいにパン一個とかキスじゃ、ちょっと割に合わないなあ』
『じゃあ、何ならいんだよ。金なら今はマジでねーぞ。待ってくれんなら何とかすっけど』
『ツケは許さない主義なんだよね、俺。じゃあさ、スンシンでいいよ』
『は?』
『スンシンの身体で払ってくれたらいーよ。今夜、スンシンを俺にちょうだい』
『…本気か』
『スンシンに関しては、俺はいつでも本気だよ?』
いくばくかの逡巡ののち、彼は無言で頷いた。意外に思いつつも、「スズキさん」の為なら何も厭わないんだなとアギーは感心した。
「スンシン」
手を置いた肩が、ぴくりと跳ねた。おそるおそる、という普段の彼には似つかわしくない仕草でスンシンがアギーを振り返る。
「約束通り、君を貰うよ」
返事を聞く前に、半開きの唇を塞ぐ。自分にしては、荒々しいキスだとスンシンの唇をむさぼりながらアギーは思う。俗に言う、ジェラシーってやつ?なんてね。
舌を何度も吸い上げたところで、かくりとスンシンの膝が砕けた。力の抜けた身体を、アギーが抱えあげてそのままベッドに背中から押し倒す。
「、ん、っ」
キスを解かれて、やっと息を継いだのも束の間、すぐにアギーの唇がまた息を奪う。苦しいと、胸元を叩いていた手がキスの濃さに力を失っていく。ぎゅっと握り締められていた指先は、キスの終わりには、ただアギーのシャツにすがりつくのみになっていた。
「…怖い?」
常の強気な彼とはまるで別人の、どこか怯えた目で自分を見上げてくるスンシンの頬を、アギーがやさしく撫でる。
「…怖い、っつうか」
目を伏せて、呟いた。長い睫が目元に濃く影を落として、ひどく艶っぽい。
「痛てえの?」
潤んだ目で、まるで注射を怖がる子供のように尋ねてくるスンシンに、たまらずアギーは吹き出した。む、とスンシンが口を尖らせるが、そんな仕草もかわいいだけだ。
「うん、そうだね、多分どうしても痛いと思う」
ここ使うからね、と服の上からその場所に指を這わす。びくり、とスンシンが身をすくませた。
「でも、それよりずっとずっと、気持ちよくしたげるよ」
耳元に囁きと共にキスを落とすと、またスンシンの身体がかすかに震えた。
アギーは、とても優しく、優しくスンシンを愛した。
時間をかけて、指と唇でスンシンを丁寧にほどいていく。しなやかな筋肉に覆われたスンシンの身体は、想像ていたよりもずっと敏感だった。身体中にキスの雨を降らされただけで、スンシンはもうぐずぐずとアギー
の腕の中で融けかけてしまっている。
女の子の身体は最高だ。優しくてあったかくて、幸せな気分にしてくれる。スンシンの身体は、抱き慣れたそれらとは全然違う。硬いし、勿論彼女たちほど抱き心地もよくない。傷
のたくさんつけられた肌は、抱きしめると幸福感というよりも切ない気持ちで満たされる。
でも、不思議に手を離し難い魔力のようなものがある。もっと強く抱き締めたい。もっと、その肌を吸って、傷が見えなくなるくらい跡をつけてやりたい。
ーーー全部自分のものに、したい。
「あっ、、そこっ」
腹の傷跡に舌を這わせた時、噛み締めていた唇をスンシンが解いた。
「痛いの?」
滑らかな腹部に、白く刻まれてる傷にアギーは優しく口付ける。びく、とスンシンの腰が跳ねた。
「いたく、ね、けど…っ」
「感じるんだ?」
「…ハッズカシーこというなっ、バカアギッ」
「気持ちいいくせに」
きつく吸い上げると、スンシンが反らした喉を鳴らした。アギーが唇を下へと伝い落としていく。細い腰にひっかかったままのズボンを引きずり下ろすと、スンシンが焦ったように上体を起こした。
「ちょっ、待っ」
「なんで?ここからが一番気持ちいいとこだよ?」
脚の間から見上げるスンシンの顔は、泣きそうに歪んでいる。
こんな表情をさせたのは自分が初めてな筈だ、とぞくぞくとアギーの背筋を快感にも似た感覚が駆け上る。
はだけたシャツの下で大きく上下する胸や、怯えを含んで潤んだ目のなんて色っぽいこと。
「気持ちよくしたげるって、約束したでしょ」
本能に抗えずに頭をもたげている彼を、柔らかく揉んでやる。ひく、と引きつった背がまたそのままベッドに沈んだ。
「え、っ」
ねっとりと熱いものに覆われて、スンシンが一瞬間の抜けた声を上げた。
「な、っ…!ばかっ、はなっ、」
咥えられた事に気付いて、驚いてアギーの頭を押し返そうとする。が、自慰も滅多にしないスンシンに、唇と舌の刺激はあまりに強烈すぎた。そこが脳天に直結したみたいに頭の芯がびりびりする。
「う、ば、も…出る、からッ…」
それでも、せめてもの抵抗とばかりにぐしゃぐしゃとアギーの癖毛を掻き回した。
「出していいよ、飲んであげるから」
「そな、や、だ、って、っ…ん、あ、ああッ!」
じゅっ、とアギーの厚い唇がスンシンをきつく吸い上げる。
腰を大きく震わせて、スンシンはアギーの口の中に吐精した。
長くなったんで一旦切ります。
>>586 このカプが読めるとは!
最高です!
続きをわっくてかでお待ちしてます。
>>586 読めると思ってなかったからパソの前で禿マスタ。
続き超wktkしながら待ってますノシ
そんなに長くなかった、ゴメソ
「痛い?」
「…わかん、ねえ…、あ、」
身体の中で、アギーがまた大きくなったのに、スンシンが眉をひそめた。でも漏らされる吐息はひどく甘くて、感じているのが痛みだけではない事を証明してくれている。
「おま、ムスコでかすぎ…」
挿れるまでも一苦労だったのに、まだ中で育つつもりらしいそれにスンシンが毒づく。
「スンシンの身体がセクシーだからいけないんだよ」
項にキスを落とすと、バカ、人のせいにすんなとスンシンがくすぐったげに肩をすくめた。
「だって、キミの身体って本当にエロティックなんだもん。背中も、なんかすごくイイ」
肩甲骨の下を吸い上げて、うっとりとアギーは微笑った。
「羽根とか生えてそう」
「…頭大丈夫か、お前」
慣れてきたのか、軽口を叩く余裕がスンシンに出てきた。貫かれている背中ごしに、きろりとアギーを振り返る。
「全然オッケーでクリアだよ。たまにね、キミの背中に翼が見えるんだ、俺」
「目、大丈夫か」
天使のような子だなあと、初めて会った時に思った。この世のものじゃないみたいにきれいで、まっすぐできっぱりとしていて、不思議な潔癖さを持っていて。人と距離を置きながらもでも、どこか寂しげで。何に
も頓着も執着もなくて、知らないうちにどこか遠くへ行ってしまいそうだと。
でもスンシンは変わった。「彼」に出会ってから。
「最近はね、見えないけど」
「彼」を知ってから、スンシンは地上に足をつけるようになったと思う。前よりも自分たちに近くなったと感じる反面、「彼」を想うスンシンは、遠い。
「…そろそろいいよね?」
らしくなく、なんだか凶暴な思いが込み上げて来て、アギーはスンシンの腰を掴んだ。
「え、あ、待っ…あ!」
少し乱暴に注挿されて、スンシンが悲鳴を上げる。この想いのままに彼を攻め立てたい気持ちもあったが、最初の約束を違える訳には行かないとアギーは腰の動きを緩めた。怯えさせたくないし、第一ここで失敗したら次につ
なげないかもしれないではないか。
彼のペースに合わせて腰を動かし、時折前を愛撫してやるとスンシンの息にまた甘いものが混ざり始めた。背中に覆いかぶさって、アギーはスンシンの顔を覗き込んだ。
「ね、名前、呼んで」
ね、名前、呼んで」
「…ア、ギー…?」
シーツにうっとりと頬をすりつけながら、掠れた声でスンシンが呟く。見上げてくるとろりとした眼差しに、アギーの喉が鳴る。
「そっちじゃなくて、本名の方。たまには呼んでみてよ」
「…サトウ?」
「そっちじゃなくてえ」
苗字を呼ばれて、さしものアギーも脱力しそうになった。多分、自分の名前を忘れているのだろうけど。
「…お前、名前、なんだっけ」
「ケンだよ。ケ、ン」
案の定の答えを返してきたスンシンに、苦笑しながらアギーが答える。
「ケン…」
赤く染まって、戦慄く唇から落とされたその声に、アギーの中で何かが弾けた。
軽い気持ちで言っただけなのに、名前をこの顔にこの声に呼ばれることが、こんなにも自分を狂わせるなんて。
もう堪える事などは出来ず、暴走する欲望のままに彼を攻め立てる。喘ぐように何度も名前を呼ばれて、頭も身体もどうしようもなく熱くなっていく。自分も夢中になって彼を呼んだ。
「スンシン、愛してるよ、スンシン」
キミの心が、たとえ彼にしかなくても。たとえ、自分の名前を呼ぶくちびるが、心の中では違う名前を繰り返しているとしても。
「愛してる、愛してるよ…」
この身体は、今だけは自分のもの。
届かない想いを込めた言葉と共に、アギーはスンシンの中に熱をぶちまけた。
びくびくっと震えたしなやかな身体が、がくりとシーツの海に沈む。その背中の上に自分も倒れこみながら、アギーはぎゅっとスンシンを抱きしめた。
右眉の赤く染まった傷跡に、そっと口付ける。スンシンの指がゆっくりと上がって、自分を包み込むアギーの腕にすがった。
「…サンキュ」
家の近くでスンシンはアギーの車から降りた。一人で帰れると言われたが、アギーはほぼむりやりスンシンを車に乗せた。本人は無自覚だが、行為の余韻はスンシンの全身にべったりと張り付いており、とても一人歩きなどさせられる状態ではなかったのである。
「ここでいいの?」
「コンビニ寄ってく」
コンビニ好きだよねー、とアギーが呟く。じゃあ、と行きかけて、スンシンがアギーを振り返った。
「ありがとな」
「ん?」
「おっさん、助けてくれて」
改まって礼を言うスンシンに、その想いの深さを感じてアギーは内心で溜息をついた。
そんなに駄目押ししなくたって、いいじゃない。
「ギブアンドテイク。ちゃんと報酬貰ったしね?」
ちょいちょい、と唇をつつくと、スンシンの頬が紅く染まる。この反応を見ると、まだ自分にも見込みはあるかもしれないなとアギーは思う。めちゃくちゃ感じまくってたし乱れてたし、それなりによさそうだったし。
何せ、俺はスンシンの『はじめての男』だしね?
「じゃ、また明日」
「おう」
ちらりと返された流し目も、以前よりずっと色っぽいし。
そんな考えを柔和な笑顔の下に隠して、アギーはスンシンに手を振った。
ゴメン計算間違えた
いろいろ至らないですが初FDFなんでご容赦をorz
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| 某スレ
>>466執筆の間のお茶濁し…というか…
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| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| 寸止めでスマソと先に言いたい…
| | | | \
| | |> PLAY.. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ サキニイウナヨ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚;)
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
「へぇへぇ、ひへひへ」
さくらんぼを頬張っていたメフィストU世が、ふいに真/吾を呼んだ。
「なに?」
振り向いた先には、これでもかとばかりに舌を差し出したメフィストU世。いきなりあっかんべーなど見せられた真/吾はむっとしたが、その赤い舌の上に乗っているものに気付くと肩にこめた力を抜いた。
「器用なこと、するねぇ」
「えへへー」
舌の上に張り付いたそれをつまみ上げ、U世はひらひら手を揺らす。さくらんぼのヘタを舌で結んだそれは、真/吾の視線を一身に受けていた。
「なんかさ、アレらしいぜ」
「どれ?」
「コレが出来るヤツは、キスが上手らしいぜ」
ずるん。
唐突な話の流れに、真/吾は文字通りずっこけた。つまりこの悪魔は、そんな事をわざわざ自慢する為にこのさくらんぼのヘタを結んで見せたのだ。
「……あ、タイム」
「あん?」
一通り自慢して満足した悪魔は、ヘタをぽい、と種が捨てられている器に投げ入れる。透明なガラス鉢の中に消えたそれを目で追って、真/吾は少々意地悪な質問を投げかけた。
「ホントに口の中で結んだ?」
「結んだって」
「じゃーやって見せて」
即座に返ってきた言葉に予定通りの言葉を投げ返し、真/吾はさくらんぼを摘みあげて実を口に含む。ぷちん、と小さな音を立ててヘタを切り離し、やや不機嫌な面持ちの悪魔の前へと差し出した。
「よーしいいぜ。見てろよ」
メフィストU世は真/吾の手から直接それを口に含んだ。驚いた真/吾が小さく声を上げるのに笑みを浮かべ、口をもごもごと動かす。
「……」
「……」
そして。
「ふえ」
ぺろん、と伸ばされた舌先には、やはりきっちり結ばれたヘタがちょんと乗っている。またも自慢げに笑う悪魔に、真/吾は何とも面白くない。
「むー」
さくらんぼを取り上げて、口に含む。実は美味しく頂いて、種だけを器に捨てた。
「おーおー、頑張れ頑張れ」
「むー!」
ヘタ結びに挑戦し始める真/吾を、悪魔は明らかに気の抜けた様子で応援する。これで出来なければとんでもなく笑われてしまうと、真/吾は必死に口を動かすが……思うようにいかない。
「コツ教えてやろうか?」
「む」
「あっそ」
差し伸べられた手を取る気にもなれず、ぶすっと膨れたまま口をもごもごさせ続ける。が、時間をかければ必ず出来るものでもないわけで。
「できたー?」
しかもこんな、わざわざ煽ってくる迷惑な悪魔を前に、冷静に作業を続けられるわけもなくて。
「あーもー!」
ぺ。
不恰好にしなびたヘタを吐き出し、真/吾はさくらんぼの器を悪魔の方へと押しやった。
「あら」
「ふんだ、どーせ僕はキスがへたっぴですよーだ」
結ぶどころか、ヘタをふにゃふにゃにしただけに終わってしまった真/吾はすっかりへそを曲げて、ぷいとそっぽを向いた。
「教えてやろうか?」
「いらないよっ!」
下手に出た言葉も、端々に混じる笑いが耳について素直に受け入れられない。このまま事が進めば、恐らく自分は引き下がるタイミングを完全に見失ってしまう。そうなれば、後はもう意地が砕けるまで延々と相手を突っぱねるという、何とも不毛な時間へと突入せざるを得ない。
何とかしたいのに、曲がったへそが言うことをきかない。そんな自分にさえ腹が立って、悪循環が始まりそうになった、その時。
「悪/魔くん、なあ悪/魔くん」
真/吾を呼ぶ声。嫌々ながらに目だけで振り向けば、さくらんぼを口に銜えたメフィストU世が顔をずいと近付けてきている。彼が口にしているさくらんぼはヘタで2つが繋がっていて、その一方を口に含み、もう一方を揺らしてそれを指差している。
「……」
食べろ、と言っているらしい。どうやら、ご機嫌取りのつもりでもあるらしい。
真っ先に頭に浮かんだのは、膨れっ面のまま文句を言って返すことだったが、そうしてしまってはもう大喧嘩は避けられない。第一、自分が勝手に駄々をこねているだけなのだという事を思い出し、真/吾は少し肩を落とした。
「んー」
ずずいと顔を突きつけ、悪魔はゆらゆらと赤い果実を揺らす。瑞々しいそれを手で取ろうとすると、ふいと顔を背けられた。
「……」
口で、と言いたいらしい。自ら自分の口を塞いだ、この悪魔は。
「んーんー」
またも顔が寄せられる。ずずいん、と近づいてきた顔と果実に、真/吾は諦めて口を開いた。
「あー……むゆ!?」
果実を、果実だけを口に含んだはずだった。のに。
「うー!!」
ご機嫌取りに見えたそれは、よりにもよって巧妙な罠だった。さくらんぼサイズに開かれた口を、二つの果実ごとぱくんと食べてしまった悪魔は、にたにたと笑いながら真/吾の体に両手を絡みつかせる。
しまった、と思った時には既に遅く、真/吾の体は悪魔にすっかり捕まってしまっていた。
「んん!」
放して、と言おうにも口は塞がれている。二つの果実はヘタごと互いの口を行き来し、やがて固いヘタだけがポロリと取れてどちらかの口からか解らぬまま床へと落ちた。
残された果実は甘い味を振りまきながら、逃げ惑う舌と捕らえようとする舌に弄ばれ潰れ、ひしゃげて芳醇な香りと瑞々しい果汁を口内にばら撒く。
「んゅー」
突き放そうと上げた手はそのまま捕らえられ、指が絡み合って逃げられない。蹴り飛ばしてやろうかと思った足には相手のそれが絡みついて微動だに出来ない。
顔を背けて逃げようにも、執拗に追ってくる舌と唇からは逃れられず、それは真/吾が白旗を上げるまで延々と続いた。
「んぅ……」
何がどうしてそうなったのか、真/吾はいつの間にやら悪魔に組み敷かれていた。角度を変え深さを変えて繰り返され続く口付けに、次第に脳が犯され始める。積もり積もった危機感が薄れ、朝霧が晴れていくように消え果れば、もう真/吾に勝ち目はない。
「ふぁ……っ」
散々弄んだ舌を開放し、悪魔はそっと貌を離すと悪戯な笑みを浮かべる。対する真/吾は、それに対し怒りをぶつける事も、文句を言うことももう叶わない。
唇と共に開放された四肢を床に投げ出したまま、悪魔が悠然とした動きで赤い蝶ネクタイを解くのを眺めているほか無かった。
「悪/魔くんがヘタ結べるようになるまで、いっくらでも練習に付き合ってやるよ♪」
当然、サービス付きで。と付け加えて笑い、汚れひとつ無い純白の手袋をするりと外す。何が始まるのかなどイヤという程に教え込まれた真/吾は、せめてそれくらいはとばかりに開け放たれたままのドアに視線を飛ばした。
「んー?ああ、ハイハイ」
「ハイは1回でいいの……」
いそいそとドアを閉めに行く悪魔の背中を眺めて、真/吾は気付かれないように舌を突き出してみた。
真/吾が上手にヘタを結べるようになったかどうかは、また別の話。
598 :
某スレ466:
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| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ お邪魔様ですた。
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |