最近の801情勢に不満を感じる人が色々と語るスレ 2

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1風と木の名無しさん
不満の他にも、不安、危機感、違和感でも良し。
今の801情勢について語りましょう。



【前スレ】
■最近の腐女子が嫌いな古株腐女子
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1176478688/
2風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 14:00:01 ID:8N1UTKYM0
>>1
スレ立て乙です。
3風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 14:08:33 ID:iIY9r9KO0
【参考リンク】

対談 「JUNE」の誕生と発達、そして終焉 〜「やおい」30年の歴史を紐解く〜
ttp://wagamamakorin.client.jp/yaoi-taidan01.html

いわゆる「古株腐女子」が多く集まるスレですので、一度は目を通してみるといいかもしれません。
4風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 14:24:07 ID:fIwSWRcM0
>>1
乙華麗
5風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 14:55:00 ID:SOxFQm2g0
>>1乙ー
前スレは最後までみんな熱かったねえ…
6風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 15:04:02 ID:R0sZUS4W0
前スレ998
分かりますしつこい考察の結果、この相手との関係性なら、
受けのこんな面が強調されるはず、みたいに細かく細かく考えるのが楽しいから総受けをやってます。
攻めに萌えることがないので総攻めでシミュレーションはやったことがないけど。
なぜ801では自分のように攻めに萌えない人が多く、総攻めも少ないのかは不思議です。


7風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 15:34:29 ID:/lPZf0/N0
>>6
前スレ998だがあなとは意見が全く違うようだ
自分は総受け派でもないし攻めにも萌えるが、
受けが一番好きだと表明しただけで、攻めキャラは単に受けを引き立てるための
棒扱いだと怒り出し、
「棒要員に攻めを使うな!」とわめく人が多いので辟易しているという話。
更には「受けに自己投影して誰からも愛されている自分を描きたいだけなんでしょ?」
という自分じゃ想像も付かないようなエグい妄想を勝手にされて困る。
掘り下げているキャラが受キャラだと、必ずこういうことを言って
因縁つけてくる人がいるので困る。
8風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 15:34:30 ID:3iO9eJtO0
>>1乙です
>>6
確かに総攻めはあまり見かけない・・・。
でも私は攻めと受けの視点両方楽しめるのが801の醍醐味だと思ってるから、
両方に萌えてますよ。
9風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 15:40:11 ID:R0sZUS4W0
>>7
すいません、受けに萌えてる=総受け、単一の人=攻めも受けも同じように萌えてるイメージがあったので
10風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 15:41:03 ID:7iGqFiqk0
むしろ攻めにしか萌えない自分
それでも総攻めは苦情来そうで、大っぴらには書いたり萌え語りしたりできないんだよね
やっぱり総攻め=男の浮気と見なして許さない層がかなりいるから
11風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 15:54:46 ID:8N1UTKYM0
>>10
そのあたりはユリイカの三浦しをんインタビューで話題になっていた。
総受けは、新たな関係性を生み出す受けの魅力がすごい、ということでなんとかなるが、
攻めでそれをやると、浮気=2人の関係性の絶対性の喪失、ということになる、と。

攻めがひとりで受け2人の三角関係を描くことの困難さというお話でもある。
12風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 16:06:37 ID:NeM9Evyv0
「自己投影」と言う言葉が罵倒台詞として定着したのはいつ頃からだろう。
昔から総受けや受けしか好きじゃない人は居て、それが気に食わない攻めファンや他カプファンがそういう人を攻撃する事はあったけど
>「受けに自己投影して誰からも愛されている自分を描きたいだけなんでしょ?」
こういう事を言う人はあまり居なかったと思うんだよね。

男女カプに対しても、前々から叩く人は居たけれど
「男女好きは女に自己投影していてキモイ」というのはあまり聞かなかった。
「男女好きはお子ちゃま」とか「オタクとしてレベルが低い・オタク初心者」と言うのはよく聞いたけど。
13風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 16:36:14 ID:m6QPWkQ90
前スレ997
>虹作品だけ比較すれば翼の健小次も、今はやりのジャンルのメジャーカプ作品も
>質や内容はまったく変わらない気がする
>個人でみれば創作して表現するはレベルは劣化してるわけでもないし変わらない

これに同感。
オリジナルにしても現役で光るもの書く人多いと思う。
BLは殆ど読まないので虹から商業に移行した人メインで読んでるけど。
前スレでの「最近はレベル低い、昔はよかった」って愚痴に全く共感できなかった三十代。

単純に耽美系が801の中で廃れただけじゃないのかな。
最近でもゴシック系は一定の人気があるけど昔の耽美とは違うし、その差はわかる。
14風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 16:42:02 ID:ban04hNT0
>1乙

前スレにも書いたけど、自己投影上等だこらwwwwと思うんだけどな。
少女漫画を好きで読んでいる非同人漫画好きはそう罵倒されることがないのに
801好きや同人者はよく言われるというイメージがある。

まぁ中には心底自己投影臭がキツ過ぎる人もいるから、
そういうのを見ちゃうとみんなそう見えてしまうのかもしれないけど。

ちなみに自分は創作同人で総攻めを書いているけど、
好きな人は「なかなかない」って探し求めてきてくれる。
あと、書き手は攻め好き傾向が強く、
読み手は受好き傾向が強いってどこかで読んだことがある。
15風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 16:44:24 ID:m6QPWkQ90
>>12
その流れを受けての事だろうけど、私は逆に「自己投影じゃないです!」って
過剰反応する層が気になる。
自己投影あっての読み書きの楽しみだろうになと。
全員自己投影は多かれ少なかれ含まれてる筈だろうから、ことさらに
あげつらう事でもないのにと思う。
16風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 16:49:23 ID:ban04hNT0
連投すまん

>13
>「最近はレベル低い、昔はよかった」って愚痴
これはなかったと思う。
個人的には、今は絶対数が多いから、玉も石も入り混じってるのかなと。
前スレで言われてたのは、消費者がどうこうって話じゃないかな。
17風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:00:26 ID:unwo9M/s0
そうだね、レベルはむしろあがってるかもしれない
とくに絵はみんなうまくなってるし、同人誌もパソコンできれいにつくるから
でも、昔のような、なんだこれでもおもしれー、みたいな
はっちゃけた作品が減ったなとは思うよ
イタいとか、古くさいとか、ダサいとかバカにされるのをおそれて
こぢんまりしちゃったっていうのかなー
801なんか発狂してなんぼだろと思うんだけど
18風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:01:06 ID:R0sZUS4W0
>>14
じゃあ潜在的受け好き人口は見た目よりもっと多いということですかね
19風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:02:50 ID:YMB3IAt40
>>15
「自己投影キモイ」と罵倒されたら「自己投影じゃないです!」と
言いたくなる気持ちも分かるけどな。
「自己投影キモイ」と言ってる側の方が勝手に作者のセックスライフを
想像して気持ち悪がったり、嗜好にケチをつける意味で使っているので、
むしろそういう想像をする側の方が過剰反応していると言わざるを得ない。
創作物には作者の見識が入り込むのは当たり前のことで、それを否定しながら
そこに自分の主観が入り込んでいることに気付かない層がこういうことを
主張するのだと思う。
他人の創作物を見て、まずキャラクターよりもそれを通り越して作者に
想像を逞しくしている層がいるもの不思議だ。
結局はそれが単なる罵倒の手段として使われていることに問題があるのだと思う。
罵倒している側は作品の善し悪しよりも、まず作者の人格攻撃最初にありきだからな。
20風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:17:15 ID:ban04hNT0
>18
ごめん、書き方が悪かった……
受好き、ではないな。
「受視点の話が好き」だった。
解釈が正反対の意味になる。申し訳ない。
21風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:21:11 ID:8N1UTKYM0
>>17
そこんとこは三浦インタビューで尾崎南が挙がってたところに通じる話なのかな。
関係性の絶対性が試される、ってとこに関わる。しかし、南条のあれはなあ。
しかも作家本人が「現実にあったことしか描いてない」と言うんだから、
事実はマンガよりも奇なり、なのか。

>>19
小説は私小説しかない、と思っているのと似てるね。作家本人のことを
書いていると思っている。あるいはシンガーソングライターが恋愛の歌を
つくると実体験にもとづいている、とか。作家から切り離して作品を
論じることができないというのは、昔からあるね。
22風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:23:48 ID:Zlmfq3kk0
>>17
昔に比べてこじんまりしたのは感じるね
無難にラブラブしてるのが多いというか
エロがあっても単純にプレイの凄さの話だけじゃなくてそこにリビドーに訴えるものが無い

ただ、同人創作の部分では百花繚乱で裾野が広がっている面白さがあるし
虹にしても物語に向き合ってキャラのリアルを極限まで追求した力作は増えているとは思う
息の長いジャンルで新旧比較した感覚だから虹全体に言えるのかはわからんけど

商業の金太郎飴ぶり、虹の受けタン可愛いテンプレエロ本の乱舞ぶりには不満なんだけど
たまに出会える作品に鳥肌を感じるのもまた最近だなとは思う
23風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:25:39 ID:unwo9M/s0
>>19
他人が嫌いなんだと思うよ
前スレで諦めてる話したけど、
基本的に自分らが主役になれないことを悟って諦めているから、
他人も同じように諦めるべきと思っている
だから、作品の向こうに見える作者の自意識=主役意識みたいのが見えると
過剰反応するんじゃないか
年齢的にそういう時期ってあるけど、時代と、ネットとかあるおかげで
それに目覚めるのは早く、落ち着くのは遅い感じがする

本当は、若い人たちも、そういう自意識の駆け引きをぶち壊すような
力強い物語を求めてると思いたいんだけどね。気持ちとしては。
24風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:31:40 ID:R0sZUS4W0
>>20
攻め視点だと、受けの可愛さを描写して、受け視点だと、健気な攻めへの思いの描写や、
たくさんの攻めに思いを寄せられて困惑する受けの気持ちが多いようなイメージがあります
だから攻めには自分の受け萌えの気持ちをそのまま言わせる自己投影、
受けには幸せになって欲しいと感情移入する、という(受けが好きな攻めとひっついて幸せになって欲しいけど、
自分が攻めを好きだったりかっこいいと思っているわけではない)受けとは他人として、
攻めより少し離れた距離にいると感じます
25風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:44:24 ID:8N1UTKYM0
ただ、「自己投影」と「総受けの自己投影ぶり」というのは
また違うような気もするな。>>12と関連して思うのは、
「総受け」っていつごろできた言葉なのか、ということだ。

>>23
最近30代のオタ男フリーターが格差社会における「不幸の平等」を主張して
「戦争待望論」を唱えたりしているが、それに似てるのかな。
他人に対する怨恨と羨望があって、他者の幸福が許せないという狭量さが。

自己評価がきわめて低くて、たいしたことのない自分を
肯定することができないのが苦痛。。評価基準は
社会によって与えられているわけだけれど、
その基準を疑うことはない素直さをもちあわせており、
評価基準それ自体を問う、ってことがない。なので、「自業自得」というか
「因果応報」という感じで、現実に逆切れしているようにしか見えない。
26風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 17:58:55 ID:k6u4YQg90
>19
自己投影問題は
言葉を取り違えてるのから
(それは自己投影じゃなく感情移入では・・・?というパターン)
手軽な罵倒として使用している層まで
まざりあっててかなり難しいな。
27前スレ988:2007/06/17(日) 18:08:42 ID:iIY9r9KO0
スレ立てて出かけてる内に豪い事になってた。


>元も子もない、反発が大いに来そうな言い方をしてしまえば、
>最近の801は「女の都合のいい自己投影の手段」になってしまった感がある。
>自分が女の武器を行使して現実で「そう」なれば、当然男からも女からも反発がくる。
>自分はそんな浅ましい女になりたくない、でも反面憧れてしまう、
>だから男の皮をかぶった「受」に自分を投影してライトに楽しむんじゃないかと。
>コレは女の物語じゃなくて801なんだから無問題!と。

この部分と、前スレであった
「所詮801は消費文化、腐女子は腐女子、深く嵌るのカコワルイ」っていうのは
実は同じ層から出ている思考なんじゃないかと思う。

自己投影は皆が言ってる通りで、ぶっちゃけ誰でも通る道の筈なんだけど、
それがネットの普及によってメタ視点で語られる内に「格好悪い」行為になってしまった。
だからなんらかの「言い訳」や「自分を守る為に外を攻撃する手段」が必要になった。
801である事、男である事。二次元である事。作品の、ネットの向こうの人間。

ライトに楽しみつつも、自分と違う嗜好を攻撃しておけば「自分は違うモン!」となるんじゃないかと。
28風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 18:13:08 ID:vBshDmkrO
自己投影って罵倒で使われ始めたのって、同人サイトに夢が出てきたころじゃない?
そのころの夢小説の多くは稚拙だった。
(書いてる人が若かった)
さらに原作世界に作者が入り込んで、恋愛したり活躍するので嫌われることも多かった。
それから自己投影=気持ち悪いみたいに言われるようになったんだと思う。
29風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 18:20:56 ID:unwo9M/s0
>>25
>自己評価がきわめて低くて、たいしたことのない自分を
>肯定することができないのが苦痛。。評価基準は
>社会によって与えられているわけだけれど、
>その基準を疑うことはない素直さをもちあわせており、
>評価基準それ自体を問う、ってことがない

それ、ものすごくあると思う。
自己評価は低いがプライドは高い、だから異常に他人を気にして、
他人の基準を素直に受け入れ、他人に評価されることを熱望している

なんなのかな……
だけど、下の世代が信じるべき「自分主役の物語」を破壊したのは、
自分らの世代かもしれないとも思うよ。
80年代半ばごろ、ホイチョイとかとんねるずとかフジテレビとか絶好調で、
揚げ足とって物事なんでも相対化して、裏側見せるのがかっこいい、
みたいな流れあったでしょ。
あれをやってた当人(自分たち)は、表側の物語を素直に信じる一面を
持っていたからこそ、無邪気に裏で遊べたわけだが、下の世代が素直に見たのは
「表はかっこわるいもの、裏返して笑い飛ばすのがかっこいい」という
価値観だけだったんじゃないだろうか。
だから「表」の素地がないまま、裏を見る快楽ばかりを覚えてしまい、
上のような状況に陥ってしまった。
ひょっとして、801作品にも、そういう傾向ってあるんじゃないかな
30風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 18:51:37 ID:8N1UTKYM0
>>29
少し別の方から言うと、今、高校生〜大学生くらいの年齢の子に
たとえば「ニート」についてレポートを書かせると、おまえはどこの
オヤジだ、って文章になるわけね。「今の若者は〜が問題である」とか。
おいおい、おまえも今の若者だろ、と突っ込むと今度は「私、僕語り」で
素朴な体験談になり、何も論じられない。新聞の社説になるか、
作文になるかのどちらか。

自己を対象化して、社会のなかの自分について考える、ってことが
本当にできなくて、びっくりすることは多い。801がそういうことを
考えさせない装置と化しているってことはあるんだろうか。
31風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 19:13:21 ID:ban04hNT0
>30
801が装置になることはないんじゃないかな。
そういう層が801に入ってきているだけかと。
(それが大量になれば、商業はそこに好まれる作品を量産するというサイクル)

でも例えば、飛翔漫画が「努力(を謳いつつも)しなくても強力な力を持った主人公」
を王道にしているように、昔から「現実とかけ離れた自分に憧れ、自己投影して楽しむ」
のはあると思うんだよね。
要するに昔親が言ってた「漫画ばっかり読んでないで!」という叱責を聞いて
漫画(ファンタジー)を読みつつも社会との繋がりで現実を見てくれば良いけど、
娯楽作品の中で自分の幻想ばかりを見ているとイカンのじゃないかとか
何言いたいかよくわからなくなってきたw
32風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 19:26:14 ID:8N1UTKYM0
>>31
>「現実とかけ離れた自分に憧れ、自己投影して楽しむ」

JUNEの小説道場の作品はこれだけじゃなかったし、たとえば、同人でも
健小次で、その2人のあいだに入って自分の居場所をつくろうとする
女の子をたんなる「障害物」としてじゃなく執拗に描く、なんてのはあったわけね。
物語世界が「現実の自分」を排除しないと成り立たない苛酷さを
はらんだものである、という自覚があって、そう簡単に自己投影なんて
できなかったし、しなかったってことがある。
33風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 19:39:15 ID:zP+4GHvhO
ユリイカ増刊号買ってきてカフェで読んでる。
隣町まで行かなくても、近所の本屋に平積してたw

・金田淳子というインタビュアーがダメ過ぎる
・全体的に現状肯定感強すぎ。批評性が欠落してる。現状に批判的な論者は意識的に外してる?
・長久保陽子て、ひょっとして考えるスレにいる?何か、すげー不愉快な記憶が色々蘇ったんだがw
34風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 19:43:43 ID:8N1UTKYM0
>>30
上2つは同感。というか、かなりやっつけ企画感が強い。
35風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 19:44:35 ID:8N1UTKYM0
あ、アンカー間違えた。>>34>>33へのレスです。
36風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 20:13:51 ID:PVOUU5cH0
>>33
考えるスレでなんかあったっけ?
37風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 20:33:34 ID:PVOUU5cH0
あ、もしかしてお人形遊びが…とか言ってた頃?
38風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 21:40:42 ID:iIY9r9KO0
考えるスレってやっぱり読まないと拙いのかな。
ここで散見されてきたキーワードを見る限り、あんまりよくない先入観があるけど、
ちょっと逝ってくる。


>>32
昔の男同士の物語において、女は絶対的な切り札ポジションにいる事も多かった。
逆に言えば、それこそ
「悩み苦しむ主人公達をさておいて、女であるというだけで彼らの関係を揺るがしてしまう」存在。
そういう女性達が出てくる度に、読んでいる最中は「女uzeeeeeeee!! 出てくんな!!」と思いつつ、
ふと我に返ると、「あーもし自分が彼女だったら、『なんで私じゃなくて男なワケ!?』と思うんだろうな」
とも思ったりしてたっけ。
39風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 22:23:12 ID:unwo9M/s0
ユリイカ読んでみようかなー
でも、あげられてる名前見ると、自分でも、そのへんに批判的なことは書けない気がする
好き嫌いはあるけどね

えみくりは昔からまったく共感できなかった
自分の印象では、えみくりは、ここで言われてるJUNEとか昔の作品群への
アンチテーゼ、「最近」の801の始まり、象徴って感じだ
40風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 22:33:08 ID:8N1UTKYM0
>>38
あー、そういうのもあったねー。なんかいろいろなことが
忘れられている気がする。
41風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 22:37:55 ID:dhdjHVZd0
>>39
前スレで上がってる作家については、各1ページで巻末にまとめられてるだけ。
あとは、金田淳子という社会学の人によるダメダメインタビュー(三浦しをん、野火ノビタ、九州男児)、
有名人(上野千鶴子、香山リカ)の論文雑文、社会学の若手による主に現状肯定の論文など。

何っつーか、このスレや前スレ、考えるスレなんかのほうが、ユリイカの内容より
余程真面目に議論してるのは、どーゆーこった。
42風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 22:47:19 ID:rdNYl9Q50
801アンチもレスしてるから。
43風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 22:50:42 ID:8N1UTKYM0
>>41
学者の身過ぎ世過ぎで考えてるわけじゃないし、断続的に考えてたのは
ほぼ 801 の歴史と同じ長さの時間だったりするからね。年季が違うってことなんじゃ。
44風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 23:07:29 ID:dhdjHVZd0
ユリイカなんぞに幻想抱いてた自分が非常に年老いた
ということを、とってもよく認識させられた1日
45風と木の名無しさん:2007/06/17(日) 23:36:36 ID:XPjBO44AO
あのさあ
      腐女子にとってやおいはオナネタだということだけはまぎれもない真実なんだよ。
46風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 00:03:24 ID:rhAb36+60
>45
そういう人もいるとは思うけどね
「萌え」でオナヌはできないと思うのが私見。
男性が四葉と!を読んで萌えてもみんながみんなオナヌするわけじゃないのと同じ
(する人はするだろうけどね)
47風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 00:05:51 ID:uwuLV6Da0
>>41>香山リカ

これが入ってるだけでなんとなく内容ないのかなと思った
48風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 00:18:17 ID:/2nreg/Y0
>>45 男性?

恋愛とSexは違うようなものでさ
女性はオナヌーだけでは満足できないんで
心の飢えを満たすために801があるんじゃないかと

オナネタってのも否定はしないけどw
それだけじゃないよ

心の飢えさえ満たされればeroイラネってこともままある
49風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 00:34:02 ID:orDxBLOT0
香山リカは、BLに限らず少女マンガについても語るのも一切やめてほしい。
50風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 00:42:54 ID:gN0D/7Vb0
というかあの人は治療だけしてればいいww
51風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 00:46:43 ID:FK7t8J0a0
その前に煽ってた文化系女子っつーのが、あまり商売のネタとして盛り上がらなかったから
腐女子に来たのかな?とも思った。>ユリイカ
この先エロ漫画規制もありそうなので、いまが最後の商売のチャンスと思ったか?

長久保が、腐女子がやおい分析されて拒否感示して放っておいてほしい、と思ってる理由について
「エロだから」「どうせ、分かってもらえないから」というのを挙げてるが、一番重要なのが抜けてるよ。
「おまえらの商売のネタにされたくないから」「おまえらの論文のネタにされたくないから」だ。
おまえら儲けさせたり、論文のネタになって学位取らせてやったりするために腐女子やってるわけじゃないし。
それに、やおいを分析することへの拒否感ではなく、
「部外者に勝手に分析されて分かった気になられる」ことへの拒否感だろう。
52風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 00:53:27 ID:2n6D5O1G0
>>28
あとメアリー・スーの問題とかもあるしね。
夢小説ではないんだけど、作者の分身(やたら美形で能力が高く、特殊な過去があったり
とかあるいは801なら受けと攻めの間を取り持ったりするようなキーマンとして動く)が作中
に乱入して大活躍するような話とか、そういうキャラは出て無くても受けや攻めへの自己
投影が露骨すぎて、もう作者がスケスケすぎて萎える感じの話。

若い作者が若気の至りで書いてしまいがちなんだけど、読んだ側は萎えるどころの騒ぎじゃ
ないっていう。
そういう作品への嫌悪が「自己投影=気持ち悪い」という感覚の原点なんだろうね。
53風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 01:30:26 ID:ootP/6kq0
>>51
長久保が壊滅的にダメだと思うのは、JUNE小説は自己表現だがやおい小説は
そうではない、ってやつね。

両者において表現を行う自己が異なり、自己をどのように表現するかが
異なるから、作品において表現された自己も異なる、とは言えるだろうけれど、
自己表現かそうでないか、って、「表現」という言葉の意味が「長久保語」に
なっているとしか思えない。
54風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 01:53:31 ID:8p74rLmq0
>>53
>JUNE小説は自己表現だがやおい小説はそうではない、ってやつね。

ここだけ読んでもいかにその人が駄目な人間であるかがわかる。
頭悪いんだろうな
55風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 03:06:51 ID:obYAegHo0
ノビノビタもいつまで引っ張り出される(出てくる?)のかね。
この手の話題には割に挙がってくるけど微妙だな。
56風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 03:14:18 ID:pnKsqJyv0
>>53
言ってることわかるしそのとおりだと思うんだけど
同じ腐女子でなければそういう機微は伝わらないんじゃないかとも思う

>>51は、部外者に勝手に分析されて分かった気になられる拒否感を言ってるけど
この「部外者」というのは、自分以外の腐女子も含まれてると思うんだ
温帯だって、野火ノビタだって、杉浦だって自称は腐女子、801者でしょ
でも、この人達の言葉を強烈に拒否する腐女子も多い
考えるスレや801考察系の場所で一括りにするような意見が出ると、
内容以前に一括りにされることへの反発、批判レスがくる。
他人が「お前らは(私たちは)こうなんだ」と言うのがとにかく嫌いなんだよ
でも「私はこうだ」と誰かが言うのに「その言葉は私の言葉でもある」と
共感するのは有りなんだよね
腐女子は言葉に敏感で、自分の選んだ言葉を語る側でありたい
だから、自分たちが語られる側になっている場やら本やらを見過ごせない
部外者に向けて語る言葉の大ざっぱさが気に障り、
自分の言葉で語り直さなければ気が済まない
とりあえず、自分はそうだと思う@古株。
このあたりは、男性オタクが自分たちのオピニオンリーダーを求めがち
(のように見える)のとは対照的だと思う。
57風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 06:45:51 ID:MI++GUie0
>>56
温帯や野火と一緒に杉浦の名を挙げるのはちょっと勘弁。
58風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 08:41:08 ID:s8zEspb1O
>>44
ユリイカ自体がまだ存在してた事の方が驚きです!歳バレバレだけど80年代後半でも内容はWAVEに負けてたからなぁ、こちらは出版部門がお亡くなりになったのが惜しかった。
自分の中ではユリイカとっくの昔に消滅してたよ…
あれも読まなくなった辺りからオサレサブカル誌って感じで内容スカスカだったし、あくまで個人的感想だけど。
59風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 08:45:51 ID:pGTSbbHT0
>>56
ああ、だから意味ない長文が多いんだよね
この板以外にも同人系のスレにはやたらと居るけど

でも発する側が居れば必ず受け止める側もいて
受け止める側は明朗軽快なものを求めるものなんじゃないかな
その受け止める側の代表が「最近の腐女子」
60風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 09:51:57 ID:DLjt2Yh80
そういや、私が厨房の頃足繁く通っていた近くの本屋は
大JUNEやALLANの隣にグレープフルーツやペーパームーンの
バックナンバーをずらって並べ、
その上段には夜想や幻想文学のバックナンバーを置いてたけど、
店主的にはサブカル雑誌という括りだったんだろうか。
昔は、BLと少女マンガと文芸の境界線上にあるような雑誌が
わりと普通にあったよね。ていうかそれが801だった。
61風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 10:32:48 ID:SEFN56pe0
>>60
いつ頃の話かは知らないが、その本屋すごいな。
自分の読書歴が目の前にある、って感じになるわけか。
WAVE も入れれば、70〜90年代にかけての時期。
ペヨトル工房やリブロポートってバブル時代の印象も強いな。
そんな売れないもん出していいのか、とか思わないこともなかった。
ディディ=ユベルマンのアウラ・ヒステリカとか
ありがたかったけれど。

池袋にあったセゾン美術館のおかげで結構とんでもないものも
観れたし、映画館も小さい小屋がいろいろあって過去の名作が
観れたりした、学生のころ通ってたそうした小屋はほとんど
なくなったし、考えてみれば条件はずいぶんと悪化してる。
ネットがそれを代替できたかというと、そこは疑問だな。
62風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 12:35:01 ID:pnKsqJyv0
>>59
そうだね
801と自分のスタンスとして
古株は、自分×801
最近は、801×自分
というのはあるかもしれない
年齢、年期の問題じゃなくね
古株の最近への不満というのは、最近の、801に対する主体性のなさかもしれない
最近にすればそんなもの必要とは思えないんだろうが
63風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 13:03:44 ID:Zfc4vo+M0
>>56
まあ部外者っていうか第三者的な立場の人間の分析ってのは大概的外れ。
海水浴に行ったこともない人間が1km先から双眼鏡で海岸を除き見て、
海水浴をする人の心理とは、だとか泳ぐときの波の抵抗はどうだとか論じているようなもん
しかもプールで泳いだことはあるから、自分にはわかっている、と考えてしまうのが
間違いの始まりなんだな。
そうやって分析して論じるのも端から見たら「単なる自己表現」でしかない。
もし一つの分野を分析して語ろうとするならばそれを更に細かく分野わけしなければ
ならないわけで、それを大雑把に十把一絡げにして語っていれば、それは思考を放棄してるも
同然と見なされても仕方ないだろう。だから反発がくる。
水泳と陸上を同じスポーツですと語られても、言われた側はピンとこないのは当たり前。
それに腐女子に限らず勝手に間違った分析されて語られる側になれば誰でも不快に
感じるものだと思う。
でも「自分以外の腐女子」ってのは「部外者」ではないと思うよ。それは単なる個人差。
それを「部外者」として捉えている人間の方が少数派だと思う。
単に自分とは嗜好を別にする人間であるだけ。誰かの言葉に賛同するにしたって、
全員が同じ意見に賛同する訳じゃないという話。
「腐女子」だから言葉に敏感なわけではなく、何かに対して自分なりの意見を述べるということは
人間の特性だと思う。
2chの恐ろしい数の板数と、更にその中にあるスレ数と、その中にあるレス数を見れば一目瞭然。
誰もが自分の言葉であらゆることを語り直している。
それを「腐女子だから」と決めつけるのは、根本的なことを見落としているのだと思う。
64風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 14:08:29 ID:5H/V27Oy0
>>39
現在のことは知らないけど、20年程前にはえみくりの作品にもJUNE的なものもあったし
当時のJUNE系と完全な乖離があるとは思わなかった。
自分はむしろ、もっと後で雅桃子の同人を初めて読んだときにそれをはっきりと感じた気がする。
ただ、どれも当時は同人だからなんでもありだと思ってた。

商業もその後、同人との垣根がないも同然になり、何でもありになったところまでは悪くなかったと思う。
商業の中でも、ジャンルを分けたまま存在し続けてくれればよかった。
時がたつにつれ、逆に幅が狭くなったことが問題かと。

>>56
それは同意だが、>>51って部分もやっぱりあるかな。
自分は温帯や榊原さんあたりが自分と違う意見でも、それ程拒絶反応はない。
第三者に自分達の抱える複雑さやデリケートな部分を
覗き見され引っ掻き回されるという感覚がなく
同じ腐である立場の者が、自らをさらけ出しているのであり
自分とは違う意見として冷静に見れるからだろうか。
だから、自分が「本当に801側である・熟知していると認めた人」の発言か
全くの部外者の発言かは、やはり感じ方にも違いがるのじゃないかな…と思う。
逆に、だからこそ許せないってこともあるだろうからあくまで個人的な意見だけど。

>>60
>BLと少女マンガと文芸の境界線上にあるような雑誌が〜それが801だった。
何だかとても懐かしいな。
65風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 14:15:13 ID:XiRGUb6HO
海のたとえで言うなら、
沖合で必死に遠泳してるのが古株腐女子。
もう引き返せないんだし、力つきるまで泳ぎ続けるしかない。
波打ち際で水遊びしてるのが最近の腐女子。
いつでも引き返せる場所にいるが、古株の場所とは海でつながってるし、
中には変わり者がいて、遠泳に挑戦しようと思いつくかもしれない。
海辺の高級リゾートホテルのプールサイドでカクテル飲みながら、隣のイケメン男相手に
私は海で泳いでる彼女の心境が分かるの、なぜなら〜
と御託たれてるのが社会学の人ら。
というイメージ。
66風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 14:29:40 ID:XiRGUb6HO
で、温帯はちっぽけな岩礁にたどり着いて、そこを目的地と思いこんで
旗立てて得意がってる人。
ちっぽけな岩礁は荒波に半ば飲み込まれてて、しかし温帯は気づいてなくて、
バカだな〜wとは思うんだけど、温帯は(榊原さんも)遠泳仲間ではある。
67風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 15:45:53 ID:gN0D/7Vb0
その中間、足がつくかつかないかのところで、戻るべきか
それともこのままずっと遠くへ泳いでいくべきか決めかねている
ちょうど中間ぐらいの腐女子かもw
最近というには昔すぎ、古株というには新しすぎる…精神的にも世代的にも。

ストーリー性の高いものが商業作品としてそれなりに存在していた時代を
まがりなりにも見ているがゆえに、中途半端なところで時代が変わって
どっぷり浸かりきる前に寸止めされた感じ。ああ欲求不満。
かといって今時のライトユーザーというには浸かりすぎていて
もう戻れないところまで来ている…。
68風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 18:40:10 ID:s8zEspb1O
>>61
地元の大型書店も一通り置いてあったよ、コミックブームも手伝ってたんだろうけどジャンルの偏見なしに色々揃ってたのはすごかった。
セゾングループ崩壊前の暴走と言えばイワン雷帝や道中の点検なんてマニアックなのまで手を出して元取れるんかい!とか思ったけど、錦糸町のソビエト映画専門シアターは2年で終了とか思い出すと切ない…
69風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 22:22:33 ID:LKjVa/5W0
外部(あるいは内部)からの評論流れで投下。
超有名かもしれないんですが。

ttp://sotuken801.gozaru.jp/
ttp://72.14.235.104/search?q=cache:p5b1w2KJCW0J:www.hmt.toyama-u.ac.jp/socio/lab/sotsuron/98/yamane/index.html+toyama-u.ac.jp&hl=ja&ct=clnk&cd=9

後者キャッシュで失礼
70風と木の名無しさん:2007/06/18(月) 22:55:57 ID:/l+jMRh00
>>69
上の文教大学の人のやつは、アンケート取ってる時期からよく見かけたな。
結果はそれなりに面白いが、考察がダメ過ぎる。
下のは目次しか見えんぞ。
71風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 00:15:01 ID:Ggs2Nn400
http://www.amazon.co.jp/dp/410542307X
社会学や臨床心理系の考察より、こういうののほうがスッキリしてて分かりやすいと思う。
72風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 00:22:31 ID:O2dynFyv0
竹内久美子が絡んでる時点で、何かぁゃιぃ
73風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 00:29:28 ID:Ggs2Nn400
>>72
それ言われると思ったw
竹内の本はたしかにトンデモだが、この本はマトモだよ。
てか竹内は訳者としてはそこそこの仕事をする
74風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 12:11:06 ID:m9XGPG8DO
最近、ここと他のスレとの温度差がやけに心地いい。

やっぱりどれだけ最近の有志や古株が危機感を抱いても、最近の801との溝は埋まらないのかな。
75風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 12:17:21 ID:AacYtPTK0
自分もこの板では気軽に○○タンハァハァとかやったりするけどね
気軽な遊びと根っこの問いかけを両立できるかどうかじゃないか
76風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 12:33:53 ID:m9XGPG8DO
そういう使い分けも、今の子にとってはダブルスタンダード、とやらになるんだろうか。
私も常駐スレでは只の萌えバカだしなぁ。
77風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 12:36:35 ID:7FE8WFYH0
俺はなんの運命か、Allan や大JUNEにリアルタイムで遭遇し、断続的に
漫画や小説を読んだりしている男なんだが、「腐女子」って言葉に
すごい違和感がある。

「やおい」っていうのは論者によっては「ジェンダーレス」なんて
言葉も使っていたが、男子、女子関係ない言葉だった。10年ほど前には
「ヤオラー」なんて言葉もあったな、そういえば。それがなんでここに来て、
また「女子」「男子」(「腐兄」ってのもある)ということになったんだろう。

「腐女子」って言葉は最初はネットで使われた侮蔑的な呼称で
それをそう呼ばれた側が主体的に引き受け、自称している、というのは、
まず現状認識としてOKなんだろうか。
78風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 12:53:14 ID:61v9Xams0
いつ頃から使われたのかは忘れたけど(ネット以前からあったと思う)
やおい好きが自虐を込めて自称し始めたのが最初だよ<腐女子
それがネットを通して男オタや一般人にも広がり、やおい好き女子という本来の意味が薄れて
オタク女子全般や萌え系女子全般や単に気に入らない女子全般を指す蔑称となっているのが現状。

「やおい」だって「やま無しオチ無し意味無し(な、ヤッてるだけのホモエロ)」と言う意味で
やおい好き自らが付けた名前だしね。
やおい好きの自虐指向は昔からあった。
79風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 12:53:59 ID:VVcvOYg/0
>>77
>「腐女子」って言葉は最初はネットで使われた侮蔑的な呼称で
>それをそう呼ばれた側が主体的に引き受け、自称している


801側がネット以前から自虐ギャグとして使いはじめたのが
ネット語と化したときに801の外側の連中が侮蔑語として使いはじめた

しかも、語源を把握してないまたぎぎ者が
いわゆる「カプ厨」の女子に対しても腐女子と言いはじめ
今ではオタク女子=腐女子だと思ってる奴が多い

オタク女子を侮蔑してるのが男か同属嫌悪の女かは分からないが
とりあえず性差別意識を含んでると思っていい>腐女子
しかし,当の801には自分達が生み出した単語を
しかも誤用で使ってるわけなんで侮蔑としての効果は0

しかし801の起原を考えれば77のように
801好きを女と断定する言葉に違和感を感じるのは当然かもしれない
ぶっちゃけ自分も好きじゃない>腐女子
80風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 12:58:13 ID:Gu8itlOX0
何にしろ、普及したのは今世紀に入ってからだよね。>腐女子
前世紀は、やおらー、やおい少女と自称する人のが多かった。
81風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 13:01:14 ID:wbhOJbJY0
>>77
「腐女子」って言葉は、実はネットが普及する前から細々とはあった。
他人に向かって言う罵倒語というよりも、多少自虐的に(ある意味自意識過剰的に)
自称する例の方が多かったと思う。
昔は男子、女子関係なかったというよりも、当時は「男性がいる」という認識が
ほとんど、あるいはまったくなかったんじゃないかな。
もちろん当時から例外はあったし、やおい本を買う男性が一定数いることを
知ってた人は多かったけど、それはあくまで「例外」だった。

個人的には「腐女子」という言葉にはどうもなじめない。
罵倒語として使われるのはいいんだけど、自称するのはなんか違和感がある。
「やおい者」とか「女おたく」でいいじゃん、と思う。
なんでかなと思うんだけど、「腐女子」ははじめから他人に対する蔑称じゃなかったからかも。
「おたく」という言葉は、そもそもは明らかな蔑称だったものを、だんだん自虐的に
自称するようになったものだけど、「腐女子」は最初から「ちょっと自虐的に
自称しちゃいます」という感じがあって、その辺が自分はだめなのかもと思う。
82風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 13:09:48 ID:VVcvOYg/0
いや、前世紀で自称してる人たちにあったけど
「誇りを持って腐ってます」って言ってたよw
83風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 13:14:38 ID:Dojyb9M/0
自称としての「腐女子」がある程度広まり始めたのは90年代末ぐらいじゃないかな。
元々その前段階に「腐ってる」って言い方があったよね。
たぶん「お願い、積み荷を燃やして」「我が夫となる者は、さらにおぞましきものを見るだろう」
とか腐女子に愛用されたナウシカ中の台詞の「腐ってやがる」から来てるんじゃないかと思う
んだけど。

で、頭が腐った婦女子だから腐女子と。
84風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 13:42:21 ID:Y/8lVBVrO
腐女子って2ちゃん用語かと思ってた、妊娠とかあのノリの蔑称に近いネーミング。
昔は雑誌系統で区別してた人達もいたけどね、ズネとかアランとかw
85風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 13:45:47 ID:2ml7JhG00
妊娠?
86風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 13:47:06 ID:61v9Xams0
>>83
それだ!
ナウシカから引用だと判る形で「腐ってやがる」を使う人も居たね。思い出した。
87風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 13:48:19 ID:61v9Xams0
>>85
任天堂信者→任信→妊娠。ゲーム系板で良く見る2ch用語。
88風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 15:10:25 ID:BSvIDWsT0
そもそも「やおい(やまなしおちなし〜)」自体が自虐ネタなんだけどね。

最近はν速+や実況など男の多い板だと「ちょっとオタ臭のする女=みな腐女子」だね。
彼ら的には女オタ、乙女ゲー好き、男女カプ者…など全てひっくるめてしまってる。
へたすると「自分の感覚にそぐわない女=みんな腐女子」みたいな使い方してる奴もいるね。
そう書き込んでる男に限って童貞率高いようなのがちょっと笑えるわけだが…
嫁持ちは「女なんてそんなもん」とわかってるからあっさりしたもんだ。

まあ2ch内ではもう語源も何もあったもんじゃないですな。
89風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 15:10:50 ID:GXOHWTDP0
>81
女オタクでくくったら
「腐女子」を自称してる801嫌いの浅い奴も腐女子を名乗らせる現状を容認していることになるじゃないか

おたくはおたく、腐女子は腐女子、と分けて欲しい切実に。
あと、腐女子を名乗る奴ほど腐っちゃいない。
9089:2007/06/19(火) 15:11:45 ID:GXOHWTDP0
あ、
×自称
○公言
91風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 15:27:51 ID:P3UD13j70
>>89
自分の体臭は自分では分からないものですよ
自覚は持った方がいい
92風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 15:35:06 ID:AacYtPTK0
それで言うなら「攻め」「受け」「×」「カップリング」だって、
最初に見たときはウェーと思ったな
安っぽく遊ばれ、記号化されてる気がした
わかりやすい言葉だからなじんだけど

「腐女子」「やおい」「攻め」「受け」「カップリング」って、全部同人から来てるんだよね
801好きでも同人に触れずに育っていると(最近ではあり得ないかもしれないが、
昔は珍しくなかったと思う)、なんとなく、その言葉が自分のものという感じがしない。
93風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 15:36:23 ID:+gRZNGpA0
90年代初頭の同人バブルの頃に、
すでに同人誌のフリートークなどで普通に使われていたよ>腐女子
という事はそれ以前からあったのかも。
94風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 15:58:56 ID:QW5qVwOn0
>>92
「やおい」「攻め」「受け」「カップリング」は90年代初頭にも
耳にしたが、自分が「腐女子」という言葉を聞いたのはここ一二年の話だ。
同人誌でも目にしたことなんかなかったから、普通に使われてたってことは
ないんじゃないか?
95風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 16:09:47 ID:SB5w6/Tm0
>>94
ここ一、二年ってことだけはないと思うな。
自分は今世紀に入ってからは普通に見かけてた。
サイトの入口の「管理人は腐女子です」みたいな注意書きで知った。
96風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 16:24:43 ID:1LvtR+wK0
webよりもパソ通が一般的なネットだった頃から使っていたよ。
97風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 16:37:31 ID:hQGUgr7C0
はなわ“腐女子”ユニット作った!
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1182171433/
98風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 16:41:49 ID:AacYtPTK0
ことばの発生はわからないけど、広がった順番で言うと
「やおい」が「女子が妄想する男同士のセックス」という意味で広がり、
「受け」「攻め」が、その際の役割として広がり、
「×」「カップリング」もほぼ同時じゃないかな。
とりあえず、自分がこの言葉を初めて目にしたのは、80年代後半の「花とゆめ」の
読者ページだったと記憶している
「ここはグリーンウッド」のコミックスの穴埋めに、
「やおいしてくださいという葉書が増えている」とかなんとか書いてあったのとほぼ同じころ
当時は同人ほとんど知らなかったので何かと思った。

「腐女子」という言葉は、そのころ目にした覚えはない
パソ通時代も、使われていたかもしれないが、よく目にしたのは
「やおい者」とか「やおらー」だった
このころ「やおい」は、すでに、セックス以外の意味にも広く使われていた
ただ、同人誌では「やおい者」とかはあまり見なかった気がする
広がった順番だけでいえば、「腐女子」が一番新しいのは間違いないと思うんだけど。
99風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 16:53:45 ID:bTgZK9YV0
おそらく、妄想のしすぎ萌えすぎで痛いことになっている様を自嘲するのに「腐ってやがる、
○○すぎたんだ!」を誰かが使って(当時「積み荷を燃やして」とかナウシカの台詞ネタは
ポピュラーだったしね)、それがじわじわ広まり、単に「腐っている」とも言うようになった。
ここまではおそらく90年代初頭までに完了してると思う。
で、90年代初頭に同人誌で見たという話からするとそれぐらいか80年代末ぐらいに誰か
がうまいこと捻って「頭腐った婦女子=腐女子」を発明し、そのジャンルの中で広まった。
でも当時はおそらくジャンル方言みたいな感じだったんじゃないかと思う。
そのころはジャンル間移動がないとなかなか広まらないからね。
同人バブルで大手の間で広まってたかもしれないけど、メジャージャンル大手の本を買わ
ない層のところには降りてこないからわからない。

で、パソ通普及〜ネット黎明期で一気にジャンルと地方を越えて広まり始め、ネットの爆発的
普及、2chのメジャー化で完全に行き渡ったんじゃないかと想像する。これが世紀末〜今世
紀初頭。
で、それから数年を経て、腐女子の内輪の言葉だったのがオタク界に浸透、ついにここ2年
ほどで非オタにまで言葉の意味や由来はわからないまま言葉だけが伝わってしまったという
状態なんだと思う。
100風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 16:55:18 ID:k6na9CX20
>>95
同人サイトが増え出したのはここ数年の話だから
やっぱり一番新しい言葉だと思う
それまではメジャーじゃないし、同人イベントでも「腐女子」という
単語を使うような人はいなかった。
2ch普及以後かな?
101風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 17:00:13 ID:bTgZK9YV0
>>100
一応20世紀末に同人サイトで使われてるのを見て「これどういう意味なんだろう?」と
首を傾げた記憶があるから、そのころから一応広まる兆しはもうあったと思う。

ここ数年と言っても1〜2年ってスパンじゃなく、ここ10年弱、ある程度広まってからと
言うならここ5年ほどってとこじゃないかな。
102風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 17:01:24 ID:hQGUgr7C0
腐女子は自虐ネタだよね。
いわゆる普通の女子は、年頃になったら男と恋愛とか
恋愛までしなくても恋に悩んだりとか、そういうことする時に、
自分たちは男同士の恋愛について考えてますw
っていう自虐ネタだった。

ところが、ネットとかで第三者が「腐女子」を侮蔑として使いだした。
同じ頃ホモとかの同性愛は認知されてきて、
ホモ差別する人=いやな人っていう認識が広まる。
じゃあホモは差別しないけど、そのホモの妄想する腐女子きもいという言い方に変わった。
それからはホモとかじゃなくて要するに妄想するのがきもいと言ってくる人が出てきた。
それでカプ厨やドリ厨、果てはアイドルの追っかけなんかも腐女子と呼ばれた。

あと同じ801趣味だと示すための呼び方だった。
おおっぴらに出来ない趣味だからこそ、同志を探すひとつの言葉だった。
ただやはり言葉自体に「女子」ってのと「腐」って一緒になってるから
ここまで多用されてきてる現状は嫌だなぁ。
特に侮蔑として使われたときは性差別を感じてしまう。
103風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 18:15:59 ID:e+Bo0qNd0
関係無いけど、一時期は「ヤオイスキー」と言うロシア風?な呼び方も流行った。
昔は「おこげ」(オカマに萌える?人々)って呼ばれていた気もするよ。本当に昔だけど。
「腐女子」って言い方はネット普及し初めてからってイメージだな。
少なくとも自分の知ってる限りでは、15年くらい前の同人誌には
「腐女子」と言う言葉は使われていなかった。当時メジャーだった数ジャンルで。
104風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 18:43:10 ID:61v9Xams0
ぐぐったら
>ある女性漫画家が作品中で自らを 「婦女子ではなく腐った女子 (腐れ女子) だから腐女子だ」 と自称したのが語源
と言う記述を見つけた。誰だろう?

>>103
おこげはリアルオカマが好きな女性の事で、オタク用語ではないし
特にやおい好きと言うニュアンスは含まれて居なかったと思う。
10577:2007/06/19(火) 19:22:18 ID:ae4q2WoY0
ご教示感謝>all

最初が自虐ネタなんだね。それで使われ始めには諸説ある、と。
「やおい」ってのはそれをやっている人間をさす言葉ではなかったから、
>>98のように「やおい者」なんて言い方もあった、いつのまにか消えたけど。
自分以外に「腐女子」って呼び名に違和感をもっているひとも
いることがわかって安心(?)した。
10677:2007/06/19(火) 19:36:35 ID:ae4q2WoY0
今、検索したら、「腐女子」がタイトルについている
2ちゃんのスレのなかで保存されている一番古いものはこれのようだ。

http://makimo.to/2ch/salad_zoid/979/979215447.html

2001/01/11(木) 21:17に作成されている。なので90年代の終わりに
同人ではすでに使われていたという証言の傍証になるかも。
107風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 21:45:18 ID:SpuoO5M5O
SF小説で栗本を知って、他の作品も読みたいとラブソングを読み、
それは一気に読む程面白かったけど801には全くはまらず
二次は「わざわざ男同士を絡ます理由がさっぱりわからない」、
オリジナルも「わざわざ男同士の恋愛小説なんて求めて読む気はしない」
と言い、恋愛以外の部分で面白いところがある本ををすすめればBLでも抵抗なく読む
全然オタク要素もない友人がいる。
私から見たら彼女は腐女子じゃ無いんだけど、世間的には腐女子と呼ばれるのかね?
ミステリをたまに読んでもミステリファンとは言わないのと同じだと思うんだけど。

なんかBLを読む人=腐女子、腐女子じゃない人はBL嫌いみたいな見方がある気がする。
パタリロなんてアニメにもなって腐ってない人も沢山見たし好きだったはずだよね。
最近はだれにでも見られる場所にあるBLって少ない気がする。
108風と木の名無しさん:2007/06/19(火) 22:09:39 ID:1Gkp6ipr0
>>107
確かに昔は作品中の一要素として扱われることも多かったよね。
しかし今みたいにBL専門誌が世に溢れ、同人誌も叛乱していると
そういうものを求める層は専門方面に走りやすい気がする。
また、そのテーマを書きたい人は何の制約もなくそういう題材を取り扱える
所で作品を発表する方が楽なんだろうと思うよ。読者層を考えて、
雑誌的にNGってところもたくさんあるだろうし。

しかし自分もこの腐女子って言葉が大嫌いだ。
電車男以降にメディアが面白がってオタク層をこぞってとりあげ、
腐女子もそういう興味本位な意味で取り上げられることが多い。
そのアプローチの仕方にはまるで「オタクにも人権があることを認めてあげますよ」
的な取り上げ方で、甚だ不快だ。
109風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 07:47:27 ID:vQYFve4v0
801女だったら801する女だなってわかるからいい
腐女子ってわけわからん意味で使われてるからもういらない
110風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 11:48:48 ID:SFcdGxpy0
腐女子が差別とか蔑称というイメージは自分にはないけど
どうしても、腐女子が自分のことだという感じがしない
腐女子=801を好む女、という意味を知っている男性から
「あなたは腐女子なんですか?」と聞かれて、まあそうですね、と返事したけど
内心いや違うよと思っていた

腐女子ってなんか全人格的&集団的な言葉なんだよね
物事なんでも801フィルター越しに見て、801同人活動が生活の中心で
つねに同じ801好きの女友達と行動していて、その会話のほとんどが萌え話みたいな。
だから自分も同じ801好きといるときは、意識してないけど腐女子度あがってると思う
逆にオタクは集団より個人をあらわす言葉って感じ
111風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 13:55:08 ID:AlLpiG5s0
>物事なんでも801フィルター越しに見て、801同人活動が生活の中心で
>つねに同じ801好きの女友達と行動していて、その会話のほとんどが萌え話みたいな。

外部から腐女子を語られるときに感じる違和感て、そのへんの部分大きいよね。
腐女子であっても小説や漫画を読んだり映画を見たりして、ストーリーを楽しんだりテーマについて考えたり、
スポーツを見て選手のプレーそのものに感動したりするのに、
萌え〜、だとか思ってるだけ、いい男かどうかチェックしてるだけ、というのが腐女子、
と規定されてしまってる。そんな365日24時間腐女子やってるやつなんていないってw

いかに男男の物語を切実に欲してるか、という内的なもので規定されるはずのものが、
外部の人には結局外側に出るもの(行動)しか分からないから、
腐女子=何を見ても萌え〜、とか言ってる女、みたいになってしまうんだろうが、
ユリイカの学者先生も結局外側のことしか分からず、外側だけで規定してあれこれ御託述べるから困る。
(いま仕事中なので、このへんあとでちょっとまとめて書くと思う)
112風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 14:57:17 ID:8dpaucXa0
>腐女子であっても小説や漫画を読んだり映画を見たりして、ストーリーを楽しんだりテーマについて考えたり、
>スポーツを見て選手のプレーそのものに感動したりするのに、

このへんに理解がないのは、日常生活や一般板で腐臭まきちらす腐女子のせいも
あるんじゃないかなあ。
何でも萌えにしか変換しない奴が悪目立ちして、萌えに関心のないオタクまで
萌えオタとごっちゃにされるというのは、男でも同じだし。
113風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 18:13:45 ID:NyjPzKj70
>>112
挙句がこれね。

http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1182179406/l50

「古株」からすればもちろん信じられない事態だが、ブログで版権801とか
ナマモノ801というのは「最近」でも驚くんじゃなかろうか。
114風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 18:55:07 ID:nFXFw1Fp0
どちらかと言うと「古株」だけど、版権801についてはもう今更だと思ってる。
801人気のある作品なら、作品名やキャラ名で検索すると801サイトが大量にヒットしたり
「○○ファンサイトサーチ」が801サイトで埋まっていて普通のファンサイト(感想とか考察とか一般イラストとか)が
隅に追いやられているなんて日常茶飯事だし。

10年位前からネットやってるけど、当時から二次801サイトは一般ファンサイトと普通に交流していたよ。
当時サイト作っていたのは同人暦が長い大人が多かったけど、801だから隠れなければならないという意識は感じられなかった。
(サイトトップに注意書きくらいはあったけど)
115風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 19:01:12 ID:jle9GCoa0
>>114
確かにあのころは隠れなくちゃいけないって意識はすごく薄かったね。
当時は義務教育中の子供がネットするとかなかったし、ネットのコアユーザはほとんど
大学生以上、しかもオタ、みたいな感じだったから隠さないとまずい相手がいなかった
せいもあると思うけど。

そして腐女子サイトに男性が遊びに来たりとかも普通にあった。
ジャンル的にも男オタと女オタの交流がオフで普通にあるようなジャンルだったこともあった
から、全ジャンル的にそうかどうかはわからないけど。
116風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 20:15:45 ID:nFXFw1Fp0
>>115
私が当時通っていた辺りは、チャット常連に中学生が数名居たし
「うちの子があんたのサイト(18禁)見ていた、どうしてくれる」とDQN親に絡まれた人の話も聞いた。
でも隠れてなかったね。

>腐女子サイトに男性が遊びに来たりとかも普通にあった。
今でもそういうジャンルあるよ。原作ファンだけれど同人系オタではない男性が遊びに来たり、
そういう男性(女性も)が作ったサイトと801サイトが交流していたり。
小さいジャンルだとファンサイトの数が少ないせいかよく見る。
(逆に言うと、例え801が嫌いな人でも引きこもりサイトでない限り
801サイトと交流せざるを得ないジャンルだとも言える)
117風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 20:32:18 ID:kxdUmZZR0
その頃ってパソコンでネットすること自体がアングラだったんでは?
118最近の腐女子・21歳:2007/06/20(水) 21:47:43 ID:wmyLa+LV0
このスレを見て思ったりしたこと。スレ違いだったらスルーしてください。

古参のやおらーたちが今のBL小説等になんとなく違和感を感じたりするのは、
現在のBL小説がいまの少女向けに作られているからではないか?と思った。
昔は自分たちが作り手&買い手だったわけだし、BLというのはそもそも同人誌即売会から
生まれたものだったから自分たちのニーズ(感性?)にあってた。

しかしながらBLやライトノベルを含めるエンターテイメントジャンルの作家というのは基本的に短命で、
若い書き手ではないと読み手の感覚がつかめず
若手作家が大量投入されては消えていくという現象があるのではないかと思う。
それでも生き残れたのは消費者のニーズに合わせることができる一部の作家で、
だから彼ら(彼女ら?)の作品も自分の感性とは合っていない。
のかな……と思いました。(最後消極的)
話題d切りですいません。
119風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 22:10:21 ID:fUJDFStR0
チラシの裏にでも書いておけばいいのに
12089:2007/06/20(水) 22:25:27 ID:9blGePK30
>119
それ言ったらこのスレの存在自体チラ裏だよ
>118の自己顕示欲の強さはアレだけど。
でも間違ったことを言ってはいないと思うよ。
ただ、ここにいるいわゆる古参が「今の作り手」じゃないと思ってることとか
エンターテイメントという括りとか、思い込みの上に成り立っている意見だという
印象は否めない。
121風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 22:27:18 ID:9blGePK30
クッキー食い残しすまん…
122風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 22:33:46 ID:B0ZjOqvd0
>>120
過去ログを読んでいたら118のような意見は出ないんじゃないかと思うとついね
多分前スレとか読んでなさそうだしな
しかも全てが想像だけで書かれているし
そういうのは意見ではなく「独り言」「日記」の類いででしかないよ
人に読ませる為に書かれた意見じゃない
123風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 22:39:32 ID:strZkC830
つーか>>118の認識間違ってない?
と商業に全然詳しくない私が言うのもあれだが、
私も大概な高齢だが、私より年上のBL作家てゾロゾロいるし。
一般ラノベはともかく、BLも一般向けエンタメも、作家の回転サイクルあまり早くないでしょ。
商業BLの場合は、母親世代が書いて娘世代が消費してる、という印象すらある。
124風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 22:39:33 ID:/3Ufb7+d0
>>118
801は単なるエンターテイメントじゃない、という思いが強いんだと思う、古株は。
創作側も、消費側も自身の内からのやむにやまれぬ欲求があっての801。

それがだんだんとエンターテイメント性が強くなっていき、
その分の恩恵(裾野が広がったり入手が安易になったり)ももちろんあった。
それでも、エンターテイメント「だけ」になっちゃうのは何か寂しい。
いわゆるテンプレ(まぁそれが一番受ける=ニーズがあるからテンプレなわけで)
のみの、下らない作品が増えるのは嫌ですなーと古株は愚痴ってる。
消費者側のニーズに合わせるのもいいが、やっぱりそれだけじゃなくて
1人よがりだろうとナナメ上だろうと、創作側の魂の叫びwを見たいという思いがある。
まあ、801はそういう想いを見せてくれる作家さんは今もいっぱいいるよ、
商業同人問わず。

あと、BL作家がそんなに若い人が多いとは思えないw
30代くらいが一番多いイメージ。

118くらいの年代だと801は作り手も消費者も若い子で、
単なる消費文化としてどんどん入れ替わっていく物だという
認識なのかな?
125風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 22:44:18 ID:/3Ufb7+d0
あ、エンターテイメントを否定しているわけではないよ。
エンターテイメントに徹したいい作品を書く力量がある作家を
否定するとか、そーいう事じゃない。
蛇足ですが。
126風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 22:55:40 ID:9blGePK30
>123
サイクル早いよ…エンタメ全体で見たらどうか判らないけど、
801、ラノベは長いか単発かのどっちかって印象。

あと、118は漫画のことを言ってるのではという気がしてきた。
漫画なら若い作家もまぁいるし、サイクルも早いかな?という意味で。

>124の言うような「やむにやまれぬ状況」が今はないというのも
あると思う。

何にせよ、このスレは迂闊なことをいう人がいてもそれについて
真剣な意見な交わせるいいスレだよなーと実感した。
127風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 23:19:17 ID:BqIoRJpO0
25歳だけど>>118の認識には賛同しかねる
言っちゃなんだけど、商業は逆に古くさいテイストの作家のほうが圧倒的に多いイマゲ
文書き・レーターは特にそんな気がする。漫画はものによるかもだけど。
そのくせ全体傾向はエロエロ偏重なのがどうにもレディコミくさくて…

作風・実年齢が「若い」描き手/書き手というなら、むしろ同人のほうに多いような。
128風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 23:23:01 ID:8E3YtqaH0
つまり映画が好きだからって、ハリウッドドンパチズギュンバカンものばっかが氾濫されても
ちょっとねー、という感じなんだと思う。そういうのが全部だめじゃないけど、傾向的にこれが
映画!という語られ方するのは納得できないし、好みは別の系統にあるし…
129風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 23:47:12 ID:AVQpsWrj0
>>128
わかるわかる。
やはり興行成績はハリウッドがNO1で、老若男女に受け入れられて入るが
上っ面だけ飾り立てられていて中身がスカスカのものが多いというか。
しっぽりヨーロッパ映画が好みな人間も多いってことだよな
130風と木の名無しさん:2007/06/20(水) 23:56:21 ID:kxdUmZZR0
だから同人があるんじゃないの?
多分商業になると会社の意向とかあるけど
同人だったら自分で作れる。今はネットもあるし。

今のレディコミみたいなのはちょっと…と思う人は
良いと思われる作品を作って発表して欲しい。
131最近の腐女子・21歳:2007/06/21(木) 00:32:30 ID:ncaxCw+30
たくさんの意見dです。

>>122
前スレは読んでたけど、ほとんど想像だけで書いたのはおっしゃるとおりです。
思いついた意見を突発的に書いてしまったので、もしご不快を感じさせてしまったならすいません。
>>124
小説は一般的に純文学(これも死語だけど…w)とエンターテイメントジャンルに分かれると思います。
それぞれ役割が違っていて、純文学は恒久的に人の内面に訴えかけるような小説で
エンターテイメントはいわゆる娯楽小説と分けることができます。
(それは時代によって消費者のニーズに合わせたものになるという前提。そしてBL=ライトノベル=エンターテイメント)
自分的にはどちらが優れているということはなくただ単に好みの問題ですが、
現在のBLは商業主義に走りすぎててテンプレ量産&作家の使い捨てになっているんじゃないかな、というのが私の見解です。
>>126
小説のつもりでした。でも漫画のほうがサイクル早そうですね。

なんか偉そうに書いててすいません。ちょっとここで意見するには修行が足りない気がしてきました。
ロムに戻ります…。
132風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 00:45:57 ID:gyiMtsJ20
>>131
21歳に小説について教えてもらうほど、こっちも小説についての知識に困ってるわけじゃないんだがw

そもそも、一般エンタメとラノベは、全くの別ジャンルだよ。
一般エンタメは単なる娯楽小説。作家性の強さは、むしろ歓迎される。
対するラノベは、マーケティングの結果を反映させて作られていくもの。
作家個人ではどうにもならなくて、出版社や編集者、
そしてイラストレーター(ここ最重要)を含めたパッケージング商品。
一般エンタメがあくまでも小説なのに対して、ラノベは漫画雑誌の手法でつくられている。
そういう「商品」なんだから、ラノベの1ジャンルである商業BLが
商業主義色が強くなるのは、ある意味普通。
133風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 00:53:44 ID:bQGHNoynO
ぶっちゃけエンタメとそうでないものの差がわからない。
夏目漱石も京極夏彦も万葉集も栗本薫もカフカも聖書も同じ気持ちで読んでたぜ。
どれも面白い読み物。
それ以上でもそれ以下でもない。
134風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 01:03:19 ID:NMMR8mz70
自分がその作品の何に萌えているのかがそう簡単にはわからなかったし、
わかったつもりになってもなんか違うという感じがぬぐいきれなかったりとかして、
萌えのわからなさがその萌えをさらに増幅するということが
かつてはあったような気がする。

前スレで姐さんがソムリエスレに依頼するのが難しいって話を
どこかでしてたけれど、その感覚はよくわかる。テンプレ化しにくいとこに
萌えてるというのがあるというのは。
135風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 01:04:38 ID:gyiMtsJ20
で、昔のJUNEとかに載ってたような小説は、ラノベどころかエンタメでもなかったんだよね。
自分の書くものに共感してくれる人なんか地球上に1人もいないかも知れない、
しかし吐き出さずにはいられない、という切実感に根ざしたものだらけで、
小説技術の巧拙はともかく、指向としてはまさしく文学だった。
偉そうな御託述べてるから文学なのではなく、文章が固いからとかでもなく、
「世界中の人間に書くなといわれても、どうしようもない内的衝動によって書いてしまうから」文学。
それがBLという名をつけられて、ラノベの側に墜ちたときから
古株の不満は始まったのだと思ってる。
136風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 01:10:05 ID:NMMR8mz70
>>135
そう「本質的孤独」ってやつね。なので「ジャンル」にならない。
固有名詞だよね、JUNEは。
137風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 01:17:21 ID:3QCyKBxi0
>>131
124だけど、私の言いたい事が一切伝わらなかったようでワロタwwいや泣けた。

あなたがジャンル分けの話だけで語ってたという事を汲み取れず、
内面的な部分を引き合いに出したのが悪かった。

ジャンル分けの話じゃないんだよ。135や136が言ってるような話。
まあ、それほどまでに、若い世代には801への希求性みたいなもんは、
もうないのかもしれないって事だけはわかった。
138風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 01:25:15 ID:NMMR8mz70
> 自分の書くものに共感してくれる人なんか地球上に1人もいないかも知れない、
>しかし吐き出さずにはいられない、という切実感に根ざしたものだらけで、

> 「世界中の人間に書くなといわれても、どうしようもない内的衝動によって書いてしまうから」文学。

諏訪さんの作品とか佐々木さんのデビュー作とかそうだったね。でもそれが「ウザい」とか
「痛い」とか、言われるようになった。「かけがえのないあなたとの出会いを望む
がゆえに、かけがえのないものとなれるかもしれない私」にこだわる愚かさを笑うようになった。
すべての人間にわかって欲しいが誰にもわかって欲しくはない望みをもつ愚かさを。
139風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 01:26:18 ID:bj4OMGm20
>>135
なんかすごいしっくりきた
今のBLは完全にラノベなんだよね。ものすごく幅の狭〜いラノベ。
140最近の腐女子・21歳:2007/06/21(木) 01:47:10 ID:ncaxCw+30
ロムに戻ると言っておきながら舞い戻ってきましたw

>>137
言われたことが理解できない鳥頭ですいませんでした。
まあ私はあんまり若い世代の腐女子代表にするにはちょっと特殊だと思うから、
あまり参考にならないかもしれません。(理由:BL作家志望だから)
自分はいままで色んなBL小説を読んだけどどうもパッとせず、自分で書き出してみたクチです。
それでいまのBLはテンプレ×テンプレという意見をこの前スレで見てものすごく同意して、
とても興味深くスレを拝見しておりました。

昔のJUNEと呼ばれる小説といまの小説は違っているだろうし、自分でもその世代じゃないから
ホント言うとその感覚は理解できません。
けれど自分もBLに対して求めているものはあるので、書き続けているし、
こうしたサイトをめぐったりして視野を広げています。

けれど書き手である自分でも>>135さんの言うような
「世界中の人間に書くなといわれても、どうしようもない内的衝動によって書いてしまうから」
というのは自分にはないなあ…と思いました。
もちろん書きたい&書くのがおもしろい、から書くのですが…。
これが世代の温度差というヤツなのか…
141風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 01:48:29 ID:CzjnchO50
>>135
今は素人の同人まで商業主義に走っている傾向が強いからな。
「人気作品」「売れる」これが今の大多数の若い世代にとって一番大きなキーワードに
なっていると思われる。
勿論そうじゃない層もいるだろうが、大多数は大勢の仲間と同じ趣味を分かち合いたい、
という気持ちが一番強いように感じる。
だから独自の世界観を突き詰めて追求していく人間が極めて少ないように感じるんだよね。
所謂テンプレと呼ばれるような、深く考えずとも手軽に読めて手軽に楽しめ、自分でも手軽に
書けるような身近なものこそ好まれる傾向が強い。
結果ありふれた、誰でも作れる薄味で浅い作品ばかりが世に叛乱している。
こういうのはどんなエンターティメントでも当てはまる話なんだが、しかし一応男同士という
禁忌(こう書くと爆笑ものなんだが)の世界を描くにしては、男女と同じような何の抵抗もない
ラブストーリーばかりが多いように感じ、それならば良質な男女もののラブストーリーは
世の中に溢れているわけで、わざわざそれをBL的なものに求める必要がないんだよね。
こう書いてて気付いた。
自分はもっと濃いものが読みたいんだわw
そういう作品を書けるのは一握りの才能のある人間だけかも知れないとも思ったが、そうではないよな。
最近は下手なものを書くとネットで叩かれたりするから、そういうのを恐れてみな当たり障りのない
「みんなが喜びそうな作品」を無意識に作っているような気がする。
商業作品ならば読者の望むもの、というプロ意識からそういうのを作るのもわかるが、今は素人までが
「自分が描きたいもの」と「たくさんの人から受け入れられそうなもの」の間で折り合いを付けて
創作しているように見える。
創作者として他人の目を意識するのは悪いことではないが、もっとこう、ハジケてもいいんじゃないかね。
そう思うよ。
142風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 02:14:44 ID:Y4b/PnDL0
801は初心者なんだけど、
それでもそれなりに読んでるうちに
ある程度パターンを把握できるようになってしまった。
同じように見えるのは、もはや可能なパターンを
ほとんどやり尽くしてしまったというのが大きいんでないかな。

これはSFとか純文学が既に辿った道だ。
そうなったジャンルは最早細々と過去の再生産を続けつつ、
たまに面白いのが見つかればめっけもんなかんじになる。
あと、セルフパロディみたいなのや
わざとお約束を無視したようなのが出てくるともう末期。
男性向けもだんだんそうなりつつあるように感じる。

801は特に想像だけでしかできない創作ジャンルなので、
特に種切れを起こしやすいように見える。
143風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 02:21:10 ID:gyiMtsJ20
>>142
過去レスぐらい読んでから書き込んだらどうだろう?
144風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 02:31:34 ID:bj4OMGm20
>もっと濃いもの
そうそう。別にエロエロって意味じゃなくてね。

私はヌッチャケエロゲもたしなむ人だけど、無意識にシナリオ重視のゲームを選んでる。
なんのかんのいっても大売れしてるゲームは、キャラのよさは大前提として
やっぱりシナリオが突出しているものが多いよね。
萌えだけじゃなくて「燃え」や「泣き」や「ホラー」なんかが副次的要素として入ってる。
それなりに成熟したジャンルなので、できるだけちゃんとしたストーリーを楽しみたいしね。
その点、女性向はまだまだ未成熟だと思うから点が甘くなりがちだけど
それでも、なにかこう心をぐわしっ!と掴んで揺さぶる何かが欲しいんだなあ。
男×男という状況ならではの何か。

でもあっちのジャンルは、玉石混交で色んなものがあるから選べるわけだけど
商業BLは今のところ「そもそも選びようがない」のが痛いな。
みんな無難な方向に走ってしまっていて(しかもそれでそこそこ売れてるのが厄介)
自分が企業に属する側でない以上、書き手だけじゃどうにもならない。
それこそ読み手が束になって動くか、社長になってレーベル立ち上げでもしない限り…
145風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 05:33:04 ID:JQVtMSgv0
>144
手っ取り早いのは、自分でそういう作品を発表することだと思う
そして多くの人を惹きつける。
煽りでもなんでもなく、それしか方法は無いと自分は思う。
すべての創作者はパイオニアたれ、だね、気概だけでもね
146風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 06:59:51 ID:G2UbYAqz0
>144
毎回、これに終始する気がするんだけど
商業だと「今売れてるようなもの」しか作らせてもらえないんだよね。
エロゲもボブゲも詳しくないけど、ひぐらしのように、
絵が小奇麗じゃなくても同人から火がついて
(?ひぐらしってそうだっだよね?)
商業的にどかーん、というものが現れるといいのだが、
ボブゲは商業的にはそもそも採算度外視しないとやってけないらしい
(ボブゲメーカー社長の言)という現状からいって、難しいと思うんだ。
声優、レーターをがっつり構えないと売れない→金がかかる
せめてプラマイゼロくらいにしないとやってけない→保守的作品になる
→ユーザーとして選ぶ選択肢がない→市場が偏ってますます売れなくなる
という負スパイラルの気が。

>145
たとえ自分が作ってたとしても、人間、創作だけじゃ満ち足りないよ。
消費者にもなりたいものさ。
147風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 08:07:45 ID:VI8n/JJa0
>消費者にもなりたいものさ。

前にある同人作家に感想メールだしたら、
何が悲しいって、自分しか(そのカップリングは)書いてないってこと以上に
他の人が書いた作品を読めないのがすごく悲しいです、
って返事が返ってきたことがあったわ。
148風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 10:42:10 ID:iruZKb9P0
>>146
>絵が小奇麗じゃなくても同人から火がついて商業的にどかーん
はひぐらしより月姫かと。
ひぐらしは第二の月姫狙ったのか知らないが、初期から商業先導で煽ってたよ。

ゲームはコンシューマの表現規制が厳しかったり採算分岐点が高い(エロゲより定価が低い上、ハードメーカーに金払わなければならない)分
エロ特化型でなくても、コンシューマで出せないようなものを出したい場合や金が無い小さな会社が出す場合に
エロゲにするしか無いと言う事情があるけど、小説は規制とか無いからなあ。
男×男のエロや恋愛メインの作品でないなら敢えてBLレーベルで出す必要はないし
一般レーベルで出す場合、男×女でも構わないものなら敢えて男×男にする必要がない訳で。
149風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 11:09:35 ID:Bz8wJZXh0
ここの目の肥えた姐さん方に書いたものを読んでもらえたら嬉しいなあ
皆さん良く使われてるサーチだけでもわかれば
BLじゃなくて80年代半ばぐらいまでのJUNEっぽいものを捜し続け
すっかり疲れましたorz
150風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 12:03:27 ID:nMLiTzH6O
BL→ハァハァ(興奮
JUNE→ハァァァ(陶酔

個人的にこんなイメージだったりする
陶酔できるものがナイよ……
151風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 12:48:54 ID:fM9TDrL50
>>150
単純でとても分かりやすい例えだ。
エロよりも、ただ物語にのめり込みたいんだよな。
152風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 13:34:02 ID:uuAJjAAB0
>>151
ただ物語にのめりこみたいだけなら、普通の小説を
読んだらいいのではなかろうか…
801ジャンル以外の読書をしない人ですか。
153風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 13:36:49 ID:f/7MCDs50
興奮っていうのは対象をどんどん過激にしていかないと興奮が得にくくならない?
だけど陶酔っていうのは同じ対象で何度でも繰り返し味わえる。そんな感じ。
陶酔アイテムは非常に長持ちする。
154風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 13:39:30 ID:nxX/Ig9Z0
>>152
そういうつまらない揚げ足取りをして勝った気になれるところがすごいな。
このスレが何について語り合っているのかすらわからないような頭の悪い人ですか?
155風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 13:41:58 ID:bQGHNoynO
>152
「のめり込みたい」という感情が沸いた時、何にのめり込みたいか
という気分ってその時々で違うじゃないか。
純文学にのめり込みたい、ファンタジーにのめり込みたい、ミステリーにのめり込みたい
というのと同じで男同士の恋愛小説にのめり込みたいってあるよ。

腹が減った、ご飯と味噌汁が欲しいという時にケーキが出てきてもそんなに嬉しくないじゃない。
156風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 13:47:12 ID:nxX/Ig9Z0
というかそういうことを一々説明しなければ理解できない頭の悪さと、
それを801小説以外読まない層だと解釈する浅はかさが不思議でならないわ。
過去ログぐらい読んでから書き込めばいいのに
157風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 13:53:27 ID:LeKa4uU+0
>154
まぁもちつけw
>152
801ジャンルと言うのは何か?
元小説等ではヤオイじゃ無いんだけど…
158風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 15:28:40 ID:RmBoPuk30
このスレ異常にピリピリしてる人がいて怖いよ…
過去スレ読みたいけどまだ読めないからなかなか書き込めない。
159風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 16:47:41 ID:GIWQITj+0
>>158
姐さんの意見も、ある意味
801を求める層の変遷を表してて面白いような気がする。
「否定されない事、拒絶されない共通の居場所」としての
801を求める年代の層も確実に存在すると思う。

801を好む人たちが801に求めるものの変遷も結構興味深いよね。

この板でもたまに見る意見だけど
「男らしくない男じゃないなら801の意味ない」っていうのも
最近の801層の特徴の一つじゃないかと思える。
ある意味、男性の性的魅力を堪能するために
801を求めてる層じゃないかと思う。

801以前の、耽美嗜好って言われてた当時には
天使なんかの無性もの、両性具有ものや
アンドロイドなんかの無機物ものなんかも多くて
「生物的欲求によらない恋愛の精神性への憧れ」
みたいなものの中の一つとして
同性同士の恋愛を求める人たちの流れがあったように思う。

もちろん、どの趣向も年代に因らず存在したんだろうけど
切実に801を求める人の主流になるものが違うというか。

思春期的なものや、
ライトに商業BLやエロへの興味でちょっとかじって去っていく人、
というのがおそらく一番多数を占めてはいるんだろうけど。
160風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 17:40:49 ID:+/b3OR5e0
>「生物的欲求によらない恋愛の精神性への憧れ」

自分まさにこれだわ
161風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 17:55:36 ID:HOkCsYQg0
「男らしくない男じゃないなら801の意味ない」と思っていたので
JUNEしかなかった時代はつらかった……
かといって杉/本/要系のガチムチが好きだったわけじゃないし。
162風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 18:19:07 ID:bQGHNoynO
> 「生物的欲求によらない恋愛の精神性への憧れ」

これ、私は「生物的欲求」って言葉を「子孫を残すこと」って捉えて、
「子孫を残さない純粋な恋愛感情」という意味で801が好きなんだけど、
そこには「子孫を残さない性欲」も含まれるから
もしかしたら「精神性への憧れ」からは少し離れるかなあ。
しかし性欲は肉体的なものであっても、それがどっちの方向に向くかは
少なからず精神的なものが関わってくるからやっぱり精神性が重要なんだろうか。

そんなわけで「男らしい男であること」は重要なんだけど。


私の書いたこれ、最近とか関係あるだろうか?考えるスレの方が向いてる?
考えるスレとこのスレの使い分けが今一つわからない。
163風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 18:31:23 ID:4cVI5HbL0
>「生物的欲求によらない恋愛の精神性への憧れ」

これものすごくよくわかる。だからアンドロイドものとかベタとわかりつつも
すごく萌えてしまう。読後感がすごく悲しいんだけど満たされてるんだよね。
しかし一方で、出来るだけリアルな男同士(といっても自分は女だから限界はあるんだけど)
の気持ちの触れ合いを読んだり書いたりするのも好き。
迷いとか、同性愛をちょっと嫌悪しつつも受け入れていくところとか
でも結局相手のことを想わざるをえなくなってしまう過程とか。
商業でもそこを無理なく自然に読ませるものがあれば読むけど
今は同人がメインかな。エロ無し、あるいは朝チュンでもそういうのを書く人がいてすごい。
心をぐわしっと掴まれるようなもの、という表現が>142に出てきたけど
まさにそんな感じ。自分もそういうのを書きたいと思ってるし、読みたいと思ってる。
私は比較的若い層(24才)なんだけど、10年近く前から触れてきて
今のここの姉さん方の層の同人や商業を読んで影響されてる部分が大きい。

>140
じゃあなんでBL書くんだろうという疑問はある。
なんでそこにBLにする必然性があるんだろう。
164風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 19:08:32 ID:GIWQITj+0
>>162
どれも並び立たないわけではないし、他にも要素はありますから
あくまで乱暴で大雑把な分け方としての話なので
グラデーション的に中間にいたり、
いくつもの要素が重複してたりもすると思います。
とことんまで突き詰めてしまえば、
801へのこだわりが完全に同じ人はいないわけですし。

武士の衆道・ギリシャの少年愛的なものを求める人も居れば
同性恋愛的なものを求める人もいますし。
(思い過ごしかもしれませんが、萌えの傾向上、
 前者は固定の人、後者はリバの人が多めなのではないでしょうか)
当然、どちらも好きという人も、
全く関係なくポルノの一形態として好む人も居ると思ってます。

閉じた少年愛的なものがあって
それが一般化、模倣されて陳腐化するにつれて
アンチテーゼとしての「幸せなゲイ恋愛」ものが今度賞賛されて、
また一般化して、更にそれに対する
今、別の何かが求められてるんじゃないかと思ってます。
それが、今の801への不満でもあるんじゃないかな?

世代によって情熱の示し方も違いますし、
801について、ただの消費される娯楽ではなく
何かを考えたいと思ってスレを覗いた時点で、
きっと>>140姐さんも、たとえ形にはなってなくても
801に対して譲れない何かがあるのだと思いますよ。
165風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 19:45:22 ID:gCFtExxf0
自分がどうして801を書くのかってずっと、悩みと言っていいほど深く考えていて
JUNE全盛の頃はその耽美な世界に入り込めなかった。
答えに繋がるものを求めて読んだ801考察本や部外者の偏見も
>生物的欲求によらない恋愛の精神性への憧れ
を推していて、それは確かに(上のレスで同意されているように)
JUNE読者の皆さんには当てはまるんだろうと思った。
ゲイ作品も読み漁ったけど馴染めなくて、
百合も読んだけど駄目で、
自分の書くものは実力以前に「うちは女性向けですから」と断られ
(遠まわしに実力を斬られたのかもしれないけど)
ゲイ雑誌には801を好まない人も多いだろうという理由で自分から敬遠し、
すごい蝙蝠みたいな状況だ。

個人的には自分のジェンダーの問題なんだろうかと思うけど、
そういう人っていないのかなぁ。
166風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 21:01:23 ID:vqEsySf80
>>157さんの「元小説等ではヤオイじゃ無いんだけど…」を見て
思ったんだけど、やっぱり最近では以前に比べてさらに
二次創作の方が需要があるのかな。
いや、なんかオリジナルのことはまるで念頭になさそうなレスだったんで。

一から作った拙い妄想より、完成された世界観や素敵キャラで書かれてる方が
伝わりやすいし面白いし萌えるもんね…
167風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 21:32:21 ID:y3H/ZEfb0
いや、そういう問題じゃない>166
元の原作では何の801っ気もない人たちだからこそ801化させたいと思うんだよ。
オリジナル801にはその楽しみがはなからない。
養殖ものじゃなく天然だからいいんだ。

どっちが面白いとかわかりやすいという問題ではなく、
一次創作好きと二次創作好きという嗜好の違いなだけだと思う
168風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 21:45:04 ID:Q54NzPqy0
>>165
801を好きな理由は様々だろうけど、私の場合は女のジェンダーへの違和感と
単なる性嗜好からかなーと思ってる。

私もJUNEの頃はその耽美さに馴染めなかったなぁ。
「生物的欲求によらない恋愛の精神性への憧れ」みたいなものには無関心だし
801にも一切求めない。
アンドロイドものは好きだけど、恋愛しちゃあ台無しって感性。

私は三十代なんだけど、旧来のJUNE的な耽美801を好きな人って主に
どのあたりの世代なんだろう。もっと上の世代?
オリジナル好きさんが多いイメージだけど。
二次創作は今でも、激しい情熱溢れる陶酔系の話は探せばかなりあると思う。
169風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 21:46:45 ID:Q54NzPqy0
ところでこのスレ、最近の801に特に不満を持たない立場の人間が
レスしてもいいのかな?
愚痴スレなのか意見交換スレなのかどっち?
170風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 21:55:34 ID:u6GUYrxT0
>>167
だから最近の明らかに801好き者をターゲットとした商業アニメ(が○んだむとか)や
週刊飛翔漫画を見ると、いやーな気分になるんだな。やっとわかった。

私も「単なる性嗜好から」ってタイプかも知れない。
801ものも純文学もミステリもSFもまんべんなく読むけど、
全部が「普通に好きだから」って言う感覚だ。
ただ最近の商業801ものはつまらないな、と漠然と感じていた理由が、
このスレのお陰でちょっとはっきりしてきた。

上の姐さんが書いてたけど、こう言った文化が一般化されるにつれて、
テンプレ化しているんだな…。確かに、たまに「アッー」と思わされる作品もあるけど。
171風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 21:56:16 ID:u6GUYrxT0
>>169
意見交換(議論)スレなんじゃないかな?
172風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 22:02:00 ID:GIWQITj+0
>>165
そういう人ももちろん居ると思いますよ。

>>169
>>1に不安感や違和感も含めて
語り合うスレ、とあるから
愚痴の吐き捨てスレとはまた違うのではないかと。
ただ、不安感や違和感について語り合うスレなので
単純に現状の意見交換というわけでもないと思います。

実質の年齢より、801に触れてはまった時代の方が
影響が大きそうな気もします。
極端な話、例えば、50代でも去年801にハマったという人も居るでしょうし。

姐さんの意図する所の耽美801がどのあたりを指すのか
掴めてないかもしれませんが
自分を例に出すなら、
風木やまよてんは馴染みませんでしたが
まりしん、初期のパタリロやイブの息子たち、
エロイカより〜の中断前あたりまでとかは好みです。
三十路で801自体は25年以上漬かってます。
幼稚園入る前からやおい要素のあるものを好んでいたらしいので。
173風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 22:51:51 ID:RmBoPuk30
理想とされてる「切実な魂の叫び」って具体的に言うとどういうのですか?

作者名と作品名を挙げてくれるとありがたいんですが。
(煽りじゃなく、どんなもんなのか興味があるので読んでみたい)

上でも少し名前が出てますが、苗字だけとかだと検索しても特定しにくいので。
前スレは読んでないので、もし外出ならすみませんですが。
174風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 23:00:45 ID:O3L/6UOS0
ぐぐれカス
としか言いようがない。
175風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 23:14:02 ID:IEgTwtc70
>>173
>>3のリンク先を覗いてみるといい。対談だから読みにくいと思うが、
作品・作家名とともにJUNE読者の傾向や特徴も挙げられている。

私はJUNE中期頃からの読者だったが、傾向的に合わなかった。
他に読めるものがなかったので読んでいた。
それでも、いくつかは好き嫌いとは別に記憶に残る作品があったよ。
176175:2007/06/21(木) 23:19:01 ID:IEgTwtc70
途中で送ってしまった。
んで、>>3を読んでみたら記憶に残っている作品は、
ほぼJUNEの名作とされているものと重なっていた。
まったく趣味の違う人間が読んでも揺さぶられるほどの
「切実な何か」が詰まっていたからだ、と思う。
177風と木の名無しさん:2007/06/21(木) 23:43:24 ID:Z+9QD3lP0
>>162
ここは古株の多いスレだから、考えるスレとは多分住人の層の割合が違うし
個人的には、別にこちらでも構わないと思う。

>>173
前スレは29ならもう読めるよ、読む時間がなかったってことかな?

ここは愚痴系スレではあるけど、前スレからの流れ的に考えるスレって性格が強いし
考察系のスレではその性質や流れを把握することは、それなりに重要なことだと思う。
前スレに書き込んでいる人は、BLなんて存在もしない昔から801と共に生きてきた人が多く
語られる内容も濃かった。そして、新スレになってまだ4日しか経ってない。
そんな中で、これまでの流れを全く把握してなさそうな書き込み見ると
少しは我慢して半月ROMるか前スレくらいは読んで欲しいとは思うのも正直な気持ち。
>>158みたいに思うなら(前スレでもこの程度のことは普通にあったし)、書き込まないのが賢明かも。

別に質問するのが悪いってわけじゃないけど、BLより前のJUNE系作品は特に
色々な方向性のものが雑多に存在しているのが商業オリジナルだった。
求めるものは人それぞれで、自分が求めるものでなければ最終的には意味がないと思う。
ただ>>176も言うとおり、 今となってはJUNEの名作と呼ばれているような作品には
それぞれの個人的な好みとは関係なしに、読み手の心を揺さぶり余韻を残す
圧倒的なパワーと独自性を持つ作品が多かったと思う。
自分個人が絶対特別だと思っている作家や作品も>>3の中にある。


178風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 00:16:36 ID:WAVlfc6g0
実力がずば抜けてるわけでもなく
絵や文章がとりわけ上手い訳でなくても
人を熱狂させてしまう書き手さんてのは居ますからね。

>>173
自分がそういった説明できない熱を感じたのは
同人時代の尾崎南さんとか、炎ミラとかかな。
炎ミラはラスト近くは自分の中のものを追い求めるあまり
読者さんですら蚊帳の外へ追いやってしまったらしいと聞きますが。
自分は>>3にある対談やそこで上がった作家とは
あまり相容れないタイプなので
ど真ん中というものを挙げるのは難しいです。

最近だと個人的にはよしながふみさんあたりからも
なんとなく同種の熱のようなものを感じます。
描きたいものがやおいの範疇を通してしか表現できないというか。
179風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 00:32:14 ID:BKB4jyEC0
私も、尾崎さんの同人や、炎のミラージュからは熱を感じた。
これを書きたいという作者の意志みたいなものがあったと思う。
でも、>>178さんと同じく、>>3に上げられている作家さんたちは、
あんまり相容れないというか、そんなに昔の作品てよかったっけと思ってしまった。
自分に、そこにこめられたものを受け取る感性がないからかもしれないけれども……。

BLとJUNEは自分の中で別物なので、BLにはJUNE的なものは求めていない。
BLは男同士の恋愛物、JUNEは執着という印象を持っている。
今のBLも楽しんでいるが、JUNE的なものが商業媒体から少なくなりかけているのは寂しい。
なるべく、多様性があってほしいと思っている。
180風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 00:33:00 ID:tfhWJ/560
書き手(おまい)の熱いソウルをオラにわけてくれ!!

って感じかな…

あとはもう純粋に「男と男」でしか表現できない状況・領域ってあるじゃない。
エロ・恋愛も込みで。
少女漫画でも少年漫画でも描ききれない部分がこっちでは自由に表現できる。
だからできればそれを商業でも読めたらなあ…と思う。
(といいつつ青年漫画の熱さは時々心ひかれるものがあったりするんだけどw)

>>148
関係ないけどひぐらしは最初のころは「1話ぶん1ディスク100円」とかで
手焼きで売ってたはず。それこそディスク代のみって感じだった。
そんでも口コミであれだけ広がって、委託の関係で1500円に一気に値上がりしても
買う人が絶えないからすごい。パイが大きい市場うらやましす…
181風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 01:31:41 ID:vCyrN9sD0
あのスレ名前変わったんだ

今の801情勢の何が嫌って
・男の友情を描くと腐女子向けと貶めされて、熱い友情系の漫画が少なくなってきてること
・少女漫画でも昔は当たり前だったホモネタが忌避されるようになった(将来腐女子人口減るだろうなと思う)
・そもそも腐女子という言葉が嫌い。総括する名前、しかも明らかに蔑称ができたために一緒くたにされて叩かれることが多くなった
・そんな腐女子という言葉がそのままメディア移行しそう
の4つが嫌過ぎて頭痛くなる…。
182173:2007/06/22(金) 01:55:18 ID:okdV5akW0
レス下さった方々、どうもです。

>>3の対談ざっと読みました。その中で挙げられていて、
かつ対談主も「良い・好き」と言っているものは↓のような感じでしょうか。
 
 榊原史保美 (『蛍が池』『カインの月』『龍神沼綺譚』)
 栗本薫 (『ドミニック』)
 江森備
 尾鮭あさみ

他にもたくさん名前は挙げられてますが、批判されているのもありますね。

私は24歳ですが、尾崎作品(含翼同人誌)やミラージュは中学生の時に読みましたよ。
ただ「切実な魂の叫び」というのはあまり感じなかった。というか、
作者が作者なりに真剣に作品を作っている、ということは実感できたのですが
「なーんか独りよがりだなあ。ナルシストなんじゃないかこの作者」
っていう冷めた心で読んでましたね。何を根拠にそう感じるのかは説明できないですが。
183風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 02:03:32 ID:IBvDvSPr0
>>182
今度、復刊ドットコムから
江森備の「私説三国志」が復刊するから
とりあえず1巻を買って読んで鬱になってみるのもいいんじゃなかろうか。

「切実な魂の叫び」というと、個人的には
「野菜畑でつかまえて」「夕暮れのバス」「スプリング・エフェメラル」
路線の話を思い出す。
JUNEの本質を突いた話だと思う。
184風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 02:11:14 ID:wL4aIeqeO
私は十四〜五年前に801にハマって、
八年くらい前に何故かスッパリ801のことを忘れて(多分貧乏であまり本が買えなくなったから)、
去年あたりからまた復活して今はだいぶライトにハマってる感じなんだけど、
昔ハマってた頃よりも買いにくい表紙の本が増えたな、という印象。
恥ずかしくて立ち読みすらできない。

昔もその手の本をレジに持って行くのは恥ずかしかったけど、それは
「本屋の店員なんだからこの出版者がどんなシリーズを出す会社なのか知ってるだろうな、
私はそういうのを好む人間だって知られるんだろうな」という恥ずかしさだったんだけど、
今はあからさまに表紙のイラストが恥ずかしい。
ズボンはいてない男がもう一人の男の膝に乗ってキスしてる表紙の本を買う勇気は無い。
自意識過剰と言われたらそれまでだけど。
もっと普通の、あからさまでない表紙の本の方が買いやすいと思うんだけど、
今の子はあんな表紙の方が購買意欲が増すのかな?
185風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 03:04:34 ID:ePte8feU0
>>182
その対談主の受けはイマイチだけど野村史子もいい。
吉原テンテーも、文章力がwwとか言われてるけど、「間の楔」は一時期のJUNEの
代表的作品なので読むといいかも。
イアソン様のキャラ造形が、なんかあの時代的でいいwアニメもクオリティ高いよ。
尾鮭は今ドキのBLレーベルではなく、角川ルビー文庫の、
ダダ&一也シリーズ等の初期のやつを読むといいと思うよ。
しかし尾鮭は、面白いけど魂の叫び的かどうかっていうと謎です。

独りよがり、ナルシスト、その通りだw
良くも悪くも、自意識過剰の801好きが、勢いと情熱で作ってるのよ。
魂の叫びって結局は、究極の1人よがりだからなあ。
最近は、そのナルシスト具合を嘲笑されるのを恐れて、
万人に合った平均的な作品となる傾向が強い。>>141さんが言うように。
例に挙がってる2人は、合う人には合うが、合わない人にはさっぱりだ。

その2人の作品は、賛否両論あれども、当時は一部で熱狂的なブームを
起こした事は間違いない。その分アンチもいた。
141さんの言葉を借りると、「ハジケちゃった」2人。
作品の好き嫌いはともかく、そのハジケっぷりだけはガチであると、
リアルタイム世代は感じてると思う。
186風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 03:39:22 ID:oEUk3VCD0
「切実な魂の叫び」っつーたら、上でも挙がってる金丸マキ「夕暮れのバス」とか、
須和雪里とか、温帯なら「翼あるもの」の下巻とか、そのへんのイメージだな。
どうでもいいが、私は尾鮭あさみが非常に苦手だったw

個人的に好きだったのは、石原郁子とか野村史子。
どちらも完成度が高いので、ちょっと「切実な魂の叫び」というイメージからはズレるか。特に石原。
しかし、石原のようなとんでもないクオリティの作家もこのジャンルにいた、ということを
若い人にも知ってもらいたいとも思う。801というジャンルはその場の消費のためのものじゃないよ。
石原なら「月の男」(単行本バージョンはもう完璧)「監督」「湿原」
野村なら「レザナンス・コネクション」「テイク・ラブ」あたり。
ついでに言うと、801にセーフセックスという概念を持ち込んだのは、たぶん野村が最初(「グッバイ・ミスティ・ラブ」)
187173:2007/06/22(金) 05:03:31 ID:okdV5akW0
具体的な作家名・作品名を出していただいて嬉しいです。
具体例があると、若者(昨今の801しか知らない者)にも話が分かり易くなるので良いです。

「切実な魂の叫び」に関してだけまとめると

 - 金丸マキ『夕暮れのバス』
 - 『野菜畑でつかまえて』
- 『スプリング・エフェメラル』
- 須和雪里
- 栗本薫『翼あるもの』下巻

こんな感じですかね。もっとどんどん具体例が増えていくと楽しいですね。
入手可能なものは読んでみようと思います。

「切実かどうかはともかく昨今の801には無い何か(クオリティ等)がある」ものに関しては

 - 吉原理恵子『間の楔』
- 江森備『私説三国志』
 - 尾鮭あさみ ダダ&一也シリーズ初期
 - 野村史子『レザナンス・コネクション』『テイク・ラブ』
 - 石原郁子『月の男』『監督』『湿原』

こんな感じでしょうか。
188風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 08:34:00 ID:3QIkTdel0
「切実な魂の叫び」をキーワードにするのはどうなんだろう。
>>187の作品群を「切実な魂の叫び」という言葉前提で読むのは、
ちょっと違うんじゃないか。

>>182で、173さんが尾崎やミラについては
> 作者が作者なりに真剣に作品を作っている、ということは実感できた
と言っているが、それを「切実な魂の叫びだと感じた人もいる」って読み替えは不可?
189風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 09:07:19 ID:WAVlfc6g0
魂の叫び、という表現で
何かとてもよいもの、読んで感銘を受けるもの、を
想像してしまってるのではという気はします。

どちらかというと、アクやクセに相当するもので
書き手の、拘りを表現することへの形振りの構わなさや
自問自答がやおいの形を取って表現されたもの、
そういった枠に収まりきらなかった何か、
という捉え方をしているので。

作品自体の巧拙とはあまり関係ないですね。

古めのもので良作とされている物の中から
個人的に挙げるのであれば
「摩利と新吾」「日出処の天子」
「パタリロ初期」「エロイカより愛を込めて初期」あたりを推しておきます。
皆さん小説を出してらっしゃったので漫画にしてみました。
190風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 09:16:10 ID:Gb8d5P/H0
極論、まさに中二病全開!って感じの下手くそで独りよがりで…と今は特に否定的に
思われがちな物語にこそ、おそらくそれはあるだろうね。
ただ下手なだけの、作者の分身が愛され甘やかされてるだけの話ってんじゃなくて。

不器用で滅茶苦茶なんだけど本人必死で書いたんだろうなっていうような話ね。
もうどこに着地するんだか見当もつかない、おそらく本人もワケわかんなくて書いてる
んだろうなという。
191風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 09:17:51 ID:Gb8d5P/H0
あ、下手じゃなきゃいかんわけじゃなくて上手ければそれにこしたことはない、もちろん。
ただ今は平均して上手くなってくると自分を客観視したり、読者の反応を予測して先回り
したりする技術も上がってしまう傾向が強いから、上手い人の中でそれを探すのはちょっ
と難しくなりつつある気がするんで。
192風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 09:34:53 ID:VnJh6w2D0
自分179だが、他の方も書いているとおり、まさに一人よがり、
ナル的小説と紙一重なんだと思う。<魂の叫びを感じさせるもの
読者置き去りにした、作者のこれを書かないといけないという情熱は、
それを受け取るものが読み手側にもないと、空回りしがちではないだろうか。
より多くの人に訴えかけられてこそ、作家なんだと思うが。
その証拠に、>>173さんが、「切実な〜」という区分けでわけておられるものは、
私には合わなかったものばかりだ(金丸さんのは読んでない)。
積極的に嫌いどころか、何も感じず、「ふーん」で終わってしまった作品もある。
だから、好みと、読んだ時の感性にとても左右されるんではないだろうか。

今の801にないなと思うのは、野村史子さんの作品群。
レザナンスコレクションは今も私の宝物だ。
自分は今のBLから楽しみを享受している人間だが、
ああいう作品がまた出てほしいと思う。
でも、BLと冠つけられたものの中には出ないだろうという気がする。
文芸系に期待するほうが現実的だと思う。
193風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 10:30:14 ID:jyP/MKGw0
佐々木さんの作品のタイトルは「野菜畑で会うならば」ではなかろうか。
「つかまえて」はサリンジャーとごっちゃになってるな、たぶん。
ジュネノベルズで4年前に出た(作品の掲載は1992年)が現在品切れ中だったはず。

他のひとも薦めているが、野村さん、石原さんはいい。
石原さんはその後映画評論をされていたが、若くして病気で亡くなられた。

また「魂の叫び」というのは固有名詞で、それを届けるのも
耳にするにのも固有名詞だ。一般的に誰もが「魂の叫び」と思うもの、
なんてのは、ない、と思った方がいいと思う。何人を相手にしても
そのつど1対1の関係というか。
194風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 10:54:36 ID:kCm947VX0
>>182
この話題、若干スレちって気もするが流れ的に問題ないのなら
ただの個人の好みを言えば、榊原さんはそれより後期の作品の方が断然好きだ
「風花の舞」「火群の森」「荊の冠」あたりね
それと石原さん。江森・三国志は読むなら全巻読むべきと思う

本来は>>182自身がどんな読書をしてきて
他者に薦める本があるとすれば何なのかを先に聞くべきだったかも
感性というか、もののとらえ方、感じ方がそもそも全く違う可能性だってある
ここに上がっているタイトルでさえ、人によって千差万別で言い出したらきりがないんじゃないかと思うくらいだし

余計な世話だろうが、ただでさえ他者から進められた本は先入観が入りやすい気がするから
古株の感性を知るためでも、作品の性質を分析するためでも、何か特別なものを知るためでもなく
ただひたすら、個人として作品世界と向き合いそれを堪能して欲しいな
>>188も言うように、何かを前提にして読むのはちょっと違うんじゃないかと思うし
>>182が、何も前提がない状態で読めば自分自身の感性で感じるものがより多いと思う
勿論、それらの作品への肯定・否定の両面的な意味で

それと、今上がっているようなものは、古株は発表と同時に読んでることが多いから
一つ一つの作品を読む間隔が、数ヶ月〜数年とそれなりに時間的間隔があったと思う
それを一時期に纏めて読むとなると、受け止めるものを内に持たなかった場合には
反動で拒否反応がでるようになったりはしないか…って心配はある
それと読後の余韻を長く楽しめる作品が多いと思うのに
もしも次々と消費するかのように読むことになるとしたら、他人事ながら勿体無い気がする
195風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 11:04:31 ID:kCm947VX0
june全盛期の頃には
今のBL程の大量生産はありえなかったこともあって
皆が飢えてたってこともあるだろうけど
今上がっているようなものを筆頭に多種多様な作品を好き嫌いに関わらず一通り読んでた人が多かった気がする
情報も多くはなく、他者の評価をあまり多くは知ることが出来ない時代に
他者が良いとする物ではなく、自分の心に響くものを自分の感性を頼りに
それぞれが必死に探してた気がするな

尾崎南は商業に行く前の中期までの同人が特に好きだったけど
あの頃は他の周辺作家も含め、突き抜けた情熱の勢いのようなもので時代をも動かしてたね
あの時期に同人界も巨大化したし
そんな同人界の動きはやおい界自体にも変化をもたらしてた
そんななりふり構わない情熱や思いの激しさみたいなものに突き動かされてできた作品は
今の時代には逆に他者に受け入れられないもの
ウザイと思われたり共感されにくいものになってしまったのかもしれないね
196風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 11:08:58 ID:/zj1THoX0
>>192
>より多くの人に訴えかけられてこそ、作家なんだと思うが。
それはそうだけど、自分は、ことこのジャンルに限っては、その法則をあてはめないな
上のほうでも、JUNE(801)は商業的なものじゃない、みたいな意見が出ているように
数の多い、少ないよりも、同じレベルのナルシズム、一人よがりを共有する者同士で
共感しあい、分け合えることが大事だ(った)と思う

野村さんは自分も好きだったけどね
でも、読んだ当時すでに野村さんは大人、自分はまだ精神的に幼かったから
野村作品の与える感動は理解できるんだけど、自分のものとは違うように思った
「翼あるもの」の下巻は自分のものだと思った
ひかれるかもしれませんが神崎春子が私にとっては「切実な魂の叫び」だったよ
197風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 11:10:49 ID:/zj1THoX0
>>195
情熱自体が嫌われてるような印象あるよね
物事いったんナナメから見ないと安心できないみたいな。
さみしいよ
198風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 11:19:31 ID:jyP/MKGw0
作家と読者の関係がまんま「レザナンス・コネクション」「共鳴関係」だった。
なので、「先生」「神」なんて言葉は無縁だったな、作家に対して。
「先生」「神」を「アイドル=偶像」として崇拝することもなかったし。
199風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 11:41:50 ID:byIMdfUw0
この流れを見て思ったが受け入れる側の気構えも多分に関係すると思うな。
まっさらな気構えで読めば受け入れられるものも、
「名作」といわれて批判的な目で見れば、「こんなものが?フーン」で片付いてしまう可能性もある。
作品が自分の肌に合うか合わないかは相性もあるからね。
ここでいくつもの具体的な作品名があげられているが、それに当時共感した人間も入れば、
受け入れられなかった人間もいる。
>>193さんの
>一般的に誰もが「魂の叫び」と思うもの、なんてのは、ない、と思った方がいいと思う。
>何人を相手にしてもそのつど1対1の関係というか。
この辺に同意だな。
教科書や参考書のように、「この本を読めばすべてがわかる」なんてものは存在しない。
それと、端から見ればナルシシズムが強すぎて、
>>182さんが尾崎作品やミラージュなどに対して感じた、
「なーんか独りよがりだなあ。ナルシストなんじゃないかこの作者」っていう冷めた心
で読んでましたね)
というように、ある読者からは冷笑され一蹴されるような作品も多い。
当時でもこの二つの作品は賛否両論で、全員が手放しで褒め称えていた訳では決してない。
むしろ目立つ批判も多かった。
だが逆にそういうアクの強い作品群は一部の熱狂的な読者層に指示されることがある。
今は批判を恐れて奇麗にまとまっている作品が多いような気がする。
例え人から嘲笑されても自分の信念を貫いて書き続ける、そんな情熱を持つ人が最近は
少ないような気がして、その辺を物足りなく思う人も多いんじゃないだろうか。
この当たりは>>135さんのレスでほぼ言い表されていると思う。
200風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 11:51:26 ID:jyP/MKGw0
>>3の対談では小説道場の話が出ているけれど、そういえば榎田さんは
最終回で「夏の塩」が取り上げられたんだっけか。

JUNE作家は今でいえばみんな「儲ウザイ」って言われかねないところはあるが、
仮にその作家の作品に自分は魂をゆさぶられることがなくても、「儲ウザイ」などと
誰も言わなかった。考えてみれば、小、中学生で JUNEに出会っているひとも
このスレには少なくないだろうし、低年齢化だけが原因で現状のようになっていると
いうこともないんではなかろうか。
201風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:01:07 ID:2oGbr/gP0
やっぱネットで一般人同士の横の繋がりが検閲なしでできるようになったことが大きいんじゃない?
まず、儲がいるかいないかイマイチわからない。
その存在を知るには雑誌の投稿欄とか見るぐらいか、友人知人が儲かどっちかしかない。
で、後者にうぜえとは普通言わないし、前者の場合でもうぜえと思ったところでその言葉が届く
ことはない。
うぜえ、と投稿した人が仮にいたとしても、編集部はそんなの載せない。
理路整然と作品を批判したようなのなら、批評の一種として載るかもしれないけど。

それに何より自分と同じようにうぜえと思ってる人間がいるのかどうかもわからない。
「みんなすごい作品だって言ってるけど、私には合わなかったな。私がおかしいのかな?」
で終わってしまう。

言わなかったというより、声が誰にも届かなかったと言うべきなんじゃないかな。
202風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:04:04 ID:8iiIFhSU0
本質的に801とはズレるかもしれないんだけど、
「モーリス」の原作小説。映画じゃなくて、小説の方。
すごい分厚いんだけど、あれも凄い魂の叫びだと思う。
普通に純文学作品でもある…かな?
203風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:10:16 ID:jyP/MKGw0
>>201
ひとにもよるかもしれないが、他の読者がどう受け取ろうと、
これは私に届いた何か、というのもあったんじゃないかと思う。
自分にだけ宛てられた手紙のようなものとして。なので1対1になる。

>「みんなすごい作品だって言ってるけど、私には合わなかったな。私がおかしいのかな?」

私に関していえば、こんなことは一度も思ったことがない、と断言できる。
「みんなに合ったから」は「私にも合わなければならない」ということとは
無関係だと思う。
204風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:15:45 ID:pdRbeAL00
ごめん接続切れたんでID変わった。

>>203
いやそういう意味じゃなくてさ。
801に限らず、名作とか人気作とか読んで「全然面白くないと感じるのは自分が変わって
るからなのかな、別にいいけど」みたいな感覚なかった?
合わなくちゃいけないって感覚はないよ。
ただ「自分が普通と違っているのだろう」という感覚。

私に届いた何か、があった場合は儲うぜえとかないじゃん。
他の人に届いてないかどうかも知りようもないし、ただ自分の中ですげー!ってなるだけで。
その「何か」がまったくなくて、雑誌や書評や周囲の評価が滅茶苦茶高く、みんなにはその
何かが届いているっぽい…という時の気分として、今ならあんな下らない作品なのに儲ウゼ
とかなるところを、当時は「なんか自分が変わってるんだろうな」であっさり納得してたという
こと。
205風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:25:05 ID:jyP/MKGw0
>>201さんのいうようなことはもちろんあると思う。
そのうえでの>>203ね。なので、「というのもあった」ということになる。

でも、

>「みんなすごい作品だって言ってるけど、私には合わなかったな。私がおかしいのかな?」

こう書くと、「私がおかしい」と自問する理由は、「合わなければならないものが
私には合わなかった」ということになってしまわない? 
なので、三段階あるんだと思う。納得それ自体が問題にならない。あっさり納得。
「儲ウザイ」と匿名で顔も見えない相手に言う。

どうなんだろう、この板で「儲ウザイ」と書いていても、
「友人知人」には面と向かっては言わない、言えないんだろうか。
そのダブルスタンダードは、801の質にも影響するんじゃないか。
206風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:34:13 ID:jyP/MKGw0
>>204
> その「何か」がまったくなくて、雑誌や書評や周囲の評価が滅茶苦茶高く、みんなにはその
>何かが届いているっぽい…という時

これが私にはなかったのかもしれない。こういうふうに「みんな」と「私」を分けて
意識することがなかった。シスターフッドがあったというか。
でも「私たち」というのとも違う。秘密結社のお互い顔も名前も知らない
「同志」「仲間」というのが近い。街ですれちがってもお互い気がつかないような。
207風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:35:08 ID:WAVlfc6g0
801に限らないけど、熱狂的であることが
それほどマイナスに捉えられない時代だったってのもあると思う。
好きな対象には心酔すればするほど一目置かれるというか。

二次創作の話になるけれど、
20年ほど前、バブル真っ只中のころは
好きな作家にどれだけ高価なプレゼントを贈ったか、とか
個人的に話をしてもらえたとかお茶会に呼ばれた、とかが
ファンの中でステータスになりえた時代。

変化はあるべきで、時代性に影響されるのも当然なんだけど
今は801が向かおうとしてる方向に不安があるかなぁ。

現在供給されてるBLに、801じゃなくて、
フェティシズムを801の包装紙でくるんだものの割合が増えてる気がする。
体裁としては少年や青年同士の恋愛だから801とみなされてるけれど
実質商品価値としては「学園もの」「ショタ」「軍隊」なんかの
フェチに訴えかけて購買意欲をそそる仕様になってる感じがします。
208風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:51:23 ID:pdRbeAL00
>>205
なるかもしれない。
実際よく考えたらあるかもね、普通にドラマとか歌手とかちょっと格好いい先輩とかにきゃあ
きゃあ言いたいけど全然興味持てない、きっと自分はおかしいんだ、ああならなきゃいけない
のになれないんだ、っていうような、そういう感覚の延長にあるかも。
どうせ普通じゃないって開き直ってるつもりだけど未練があるっていうか。

友人知人が儲そのものだった時はさすがに言わないでしょう。
親しい場合は冗談ぽく言うことはあるかもしれない。
友人知人が儲ではなかった場合、「これ面白くないのに儲が騒いでてうざいよね」ぐらい
は言うかも。

ああ…シスターフッドみたいな感覚は、あるにはあるけど、その中でも自分が多数派に入れた
り、やっぱりはじき出されたりってのはある、という感じだった。
JUNE系がわりと「合わない」ことが多かったんで、頻繁に「私がおかしいのか!?」って気分
に陥ってたなあ。
209風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 12:52:20 ID:jyP/MKGw0
>>207
現在の購買意欲をそそる仕掛けに関してはそういうのはあると思う。
でも、801はフェティシズムではない、というのは疑問かな。
小説や漫画にはフェティシズムがつきまとうから。

作家の作家性というのは、本人も知らずに繰り返して書いたり、
描いたりしているものと関係があるんだと思う。どの作品にも
たとえば「髪の毛を切って誰かに送る」という描写が出てきたりとか。
作品における何気ない身体動作の描写や風景描写に作家のフェティシズムが滲み出す。
萌えがそこにあることもあるんじゃないかな。そうした作品が少なくなっているというのは
あるかもしれない。なのでわかりやすいフェティシズムが>>207さんのいうような
ものとなっているということはあるのかも。
210風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 13:12:01 ID:WAVlfc6g0
>>209
やおいにフェティシズムの要素がないと思ってるわけではないんです。
どう文章にすれば上手く伝わるのかがちょっと自信ないですが
作家のフェティシズムが
文章に艶をつけるというのは当然ありますし、否定もしません。
なんというか、主客が逆転してるというか
記号化されたフェチ要素がお弁当のように詰めあわされているというか。

作品から読み取る必要がない程に
これの売りはこうですよ!と明快に主張されているため
男性向けのポルノ的に受け取ってしまいがちなのかもしれませんが。
211風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 13:13:09 ID:aDtRIKf/P
>>181
>・男の友情を描くと腐女子向けと貶めされて、熱い友情系の漫画が少なくなってきてること
キャラの関係性がドライすぎて萌えがないどころか燃えすらない、
少年漫画じゃ致命的だね

>・少女漫画でも昔は当たり前だったホモネタが忌避されるようになった
ホモネタなんて昔からギャグとしてよく使われてたのに
最近ホモギャグをやった某少年漫画が腐アンチと自意識過剰な腐に袋叩きされてて
怖かったな・・・
212風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 13:18:02 ID:WAVlfc6g0
BLとしてのカテゴリーができた事で
認知されたと同時に隔離されてしまったイメージはありますね。
日常に同性恋愛の色をのせる事自体が
ありえないこと、みたいに区別されてしまう。
213風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 13:32:18 ID:jyP/MKGw0
>>210
>記号化されたフェチ要素がお弁当のように詰めあわされているというか。

>作品から読み取る必要がない程に
>これの売りはこうですよ!と明快に主張されているため

これはよくわかります。「記号化されたフェチ要素」「わかりやすい
フェティシズム」を押し売りされているというか。読むまでもなくわかる。
読んでも容易にはわからないフェティシズムがなくなってきている。
その一方で、そういうフェティシズムを感じさせる作家が新たに登場してもいる。
「腐女子」ユニットもそうだけど、ひとつの転換期かもしれませんね、今は。
214風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 13:39:57 ID:jyP/MKGw0
これは 801 に限ったことではないけれど、「わからなさを楽しむ」という姿勢が
なくなり、性急に何かを効率的にわかろうとしたり、あるいは、共感によって
「わかったこと」にしたり、というのはあるのかな。

「わかりにくいもの」は売れない、というのが大きいのか。
作家はわかりやすいもののなかにわかりにくいものを忍びこませるとか、
そういうのが腕の見せどころだし、それをサポートするのが編集のはずなんだけど。
215173:2007/06/22(金) 14:37:12 ID:okdV5akW0
173です。レスを拝見してて思ったことがあるので「魂の叫び」について話を蒸し返します。

「魂の叫び」=独りよがりだろうが下手だろうが、読者がおざなりになろうが、
どこに着地するんだか見当つかなかろうが、作者が書(描)かずにはいられなかったもの(情熱)

とするならば、そういう作品は昨今でも結構あるんじゃないかなと思いますよ。
私はオリジナルは全く読まず、二次同人だけ読むので、言えるのは二次に関してのみですが…。

情熱や、熱狂的であったりすることが、昔に比べて嫌われたり、冷笑される傾向にあり、
作り手側がそうした批判を恐れている、ということはもちろんあるし、
だから、当たり障りのない、キレイにまとめられた作品が多いというのも本当だと思います。

ただ、そういう批判・嫌悪の可能性に対し、作品の「前置き」「注意書き」「後書き」等で
予防線を張り、その上で「思う存分情熱をぶつけまくる」作家さんは少なくないですよ。
(「本気ポエムですみません」「狂っているので苦手な方はご遠慮下さい」などなど)
インターネットだとパスワードや暗号を設置することが可能なので、特にそれがやりやすい。

もし古株の方々が「魂の叫びを感じさせる作品が減った」と感じるのなら、
それは、「作品が減った」のではなく、そういった作品が売れなくなった(普及しなくなった)か、
オリジナルの分野でそういう作品が減ったか、あるいは
キレイにまとまったテンプレが量産され普及しすぎて、
「魂の叫び」系が目立たなくなった(=「減った」と感じる)か、ではないでしょうか。私見ですが。
216風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 14:54:19 ID:RFQLjS8z0
>「みんなすごい作品だって言ってるけど、私には合わなかったな。私がおかしいのかな?」

これ、自分は世間一般のドラマや映画などに感じた。
名作だと言われても、男と女で当たり前なんだろう恋愛シーンを見て冷めたし萎えた。
それが出たばかりのJuneに触れて、これだ!と思った。

魂の叫びって、書く側からすると、読んで誰かに共感して欲しくて
書いているんじゃなくて、商業ベースでそれが出来る人は
技術があって叫びを置き換えることが出来る人なだけだと思う。
217風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 14:56:29 ID:vkhnTopdO
「魂の叫び下さい」とコンビニのレジに直行するかのような安易さに吐きそうだよ。
正体不明なやむにやまれぬ希求や心が破裂するかと思うくらいの絶対的孤独の中で、
ようやく奇跡的に巡り会う一冊(一曲、一作品)じゃないの?
その一冊を手にとる為には例え九十九冊の駄作にぶち当たろうが、
寧ろその過程が苦しくとも充実していると感じる感性が必要じゃないのだろうか・・・
218風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 14:59:15 ID:okdV5akW0
>>217
誰に対して言ってるんですか?
219風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 14:59:21 ID:yjsOidXj0
>>215
>予防線を張り

これが上で挙がったようなJUNE作品にはないんです。
「叫びますよ」と予告してから叫ぶ者がいないのと同じです。
220風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 15:05:35 ID:IBl+i7bn0
>>217
それは敢えて言うなら「私のための作品」とでも言うべきものじゃないかな。
下手だなー、滅茶苦茶だなー、でも間違いなくここには魂の叫びがあるよねえ、という
そういうようなのから、熱さは同じぐらいなんだけど、技量もすごくて魂鷲づかみにされ
るような気がするものまで色々あると思う。
ここで語られがちなのは著名な作家の作品だから、勢い後者のものばかりになるし、
「読みたい」と言う意味なら後者の方がそりゃいいけどさ。

だからこそ「減った」って意見が出てるわけで、ようやく奇跡的に巡り会う1冊、だったら
減るも減らないもない。
そんな奇跡的なものじゃない。波長が合わなくて全然好きになれなかったとしても、失笑
するほど下手くそだったとしても、書き手が心の底から書きたいことを叩きつけるように
書いてる気持ちはわかるようなもののことを指してるんだと思う。
2211/2:2007/06/22(金) 15:14:59 ID:WAVlfc6g0
>>215
二次創作に絞ってしまえば
それは最初に愛ありき創作が始まるのですから
事情が違ってくると思いますよ。

やおいへの執着とキャラクターへの愛着が渾然となってるので
厳密に区分して考えるのは難しいと思いますが
二次作品や同人にはまだそういった熱の存在する場所がある、
というのは別に流れでも否定されていません。

ただ、>>219姐さんも言うとおり
予防線を張っている時点で牙が折れている、
と受け取る人もいると思います。

無神経な批判者に傷つけられたくないという想いはわかりますし、
作者の気遣いであり、共存を図る為の方策でもあるのですが、
ひるがえって、傷つける事、傷つけられるのを怖れて
逃げ道を用意しては
真剣勝負になり得ないという側面もあります。

BLは作者がやおいを前面に出す事で作者も読者も傷つきません。
最初からそれが両者の主目的ですから。
たいてい一般的な作品とも、本棚が分けられ、区別されます。
でも、そういったやおい嗜好が世に認められる前の作品は
受け入れる土壌がないところへ
文学や耽美作品を踏襲したり、ゲイコメディとして面白さを付随させたり
歴史的な背景を力に借りて当然の習俗として登場させたりと
あの手この手でねじ込むわけです。
事と次第によっては、
少女漫画、小説だと思って買った読者を傷つける事もあります。
(パタリロのマライヒが女性じゃないと知って
ショックを受けたというような話を聞いた事はありませんか?)
2222/2:2007/06/22(金) 15:17:53 ID:WAVlfc6g0
商業BLが大きな位置を占めるにいたって、
商業レーベルからやおいに触れる人も増えてくるわけですし
テンプレの量産、消費される娯楽としての役割が前面に出ることなどで
BL以前とBL以降で大きな断絶と変質が生まれる、ないし
もう生まれているのではないかという不安もあります。

話がすこしそれますが
二次創作に関していえば、断絶を感じるのは、
作品を自分、もしくは読み手の妄想の材料あつかいする
作者や読者を見かけたときなどです。
ミーハー的に目移りしたり、
ある瞬間に共感したと思い込む余り、作者のつづった展開を受け入れない、
というのとは違い、
最初から作品に性的欲求の解消しか求めていないように感じるからです。

これが、商業BLの影響なのか
それとも時代性なのか、
またはただの私の思い過ごしなのかは
私には判断のつきかねるところですが。
223風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 15:45:18 ID:dgnl9wwrO
翼あるものの例えで言えば、
いまのブンガク風味801は良の末裔。
書くことで、認められたい、構ってほしい、賞賛してほしい、というスケベ心がある希ガス
古株が欲してるのはそういうのではなく、透の末裔のような作品だ。
世界中から踏みにじられても立ち上がり、
私はここにいる、生きている、とただ叫び、あるいは静かに語り続けるような作品。
賞賛だの構ってもらうだのといった見返りは求めない。

801書くことが職業として成立するようになった頃から、事態が変わってきた希ガスな。そういえば。
JUNEの安い原稿料が作家をアマチュアにとどめていたことが、そういう部分に影響した面はある鴨
224風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 15:58:44 ID:Shwyb83h0
>>223
下巻でぼろぼろに泣いた中学時代を送った私としては、その例えに涙しつつも
「いまのブンガク風味801」に良の如き妖しくも猥雑な美しさがあるかどうかは
あまり考えたくない。
225風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 16:03:28 ID:VBzcJnO80
ただそれをスケベ心と切り捨てるのもどうなのかなあ。
今すでにそういう感覚が台頭しつつあると思う。かまってちゃんとかさ。

かつて「世界中から踏みにじられても…」というような作品が、中二病、厨、ナルシズム、
といった言葉で切り捨てられて、予防線なしでは世に出られなくなったように。

「私はここにいる、誰にも振り向いてもらえなくてもいい、ここにいるんだ!」は厨くさい。
「あなたと萌えを分かち合いたい、こういう話面白いでしょ?萌えるでしょ?」はスケベ心。
となってくると、このまま行くと商業以外の創作活動そのものが恥ずべき事となってしまう
んじゃないかって不安を感じる。
極論ではあると思うけど。
226風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 16:03:37 ID:cBXwVuFv0
BLを書くことが仕事である作家と、
趣味で書いている作家とでは、やっぱり違うと思う。
職業作家である以上、たくさんの人を楽しませる、エンターテナーであることを重視しなくては、
やっていけないだろうから。
やっぱり、今と昔とでは状況が変わり過ぎているというのが実感だし、
JUNEとBLはやっぱり違うものだというのも、また実感、という感じかな。
上にも書いている人いるけれども、やっぱりJUNE的なものは、商業と食い合わせが悪いと思う。
せめて、JUNEみたいな雑誌が今も残っていればいいんだけど……。
やっぱり、出版社も商売だからね。出版不況は続いているし、
そういうニッチな要望には答えられないっていうことなんだと思う。

そういえば、ふと思ったが、ここの人たちは、BLの中にJUNE的なものを求めて、
BLLの現状に変わって欲しいと思っているのか、それともそれには拘らず、
JUNE的なものを求めているのかどちらなんだろう?
自分は、BLはBLという一つのジャンルで、JUNEとはまた別の括りだと思っているので、
文芸系のどこかで、JUNE的なものを取り上げるようになってくれないだろうかと思っている。
BLはラノベだけれども、JUNEは純文学の括りのような気がするんだ。
どちらが優れているという問題ではなく、他人を楽しませるエンタメか、そうではないかというところでね。
227風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 16:05:50 ID:yjsOidXj0
>>223
それでいくと、「古株」はひとつの作品のなかで2人にいて欲しいのだけれど、
今では良しかいない、というのが妥当なんじゃないだろうか。
>>224さんのいう「妖しくも猥雑な美しさ」は「古株」も嫌いではないんじゃないかと思う。
よく誤解されるような、「典雅」か「猥雑」か、「高尚」か「低俗」か、といった二者択一とも違うだろう。
228173:2007/06/22(金) 16:06:19 ID:okdV5akW0
>>221-222
主旨がうまく掴めないのですが…(すいません煽りではなく本当に分かりません)。

私は今まで古株の方々の主な不満は
「魂の叫びを感じさせる作品が読みたいのに減ってしまった」ということだと思ってました。

221さんは、「例えどんなに独りよがりなものでも、批判・嫌悪を恐れて予防線を
張るなんてぬるい行為である。堂々と公開して、真剣勝負するべき」という考えなのでしょうか?

もしそうだとしたら、結構勝手で、余計なお世話で、贅沢な望みだと思いますよ…。
(↑傷つくこと・傷つけられることを怖れずに書いてみた。でもまだ怖いですが(笑))

予防線を張る=同じ嗜好の人にしか極力目に触れないようにする のは、
独りよがりである(進んで公開するようなもんではない)ことをはっきりと自覚しているからですよ。
あえて「真剣勝負」なんて言って、自分の勝手な妄想を堂々と前面に押し出す必要はないでしょう。
229風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 16:07:29 ID:cBXwVuFv0
二次創作の変遷に関しては、本当に世情の流れだと思う。
今、昔のようなノリの話を書いたら、厨二病って言われることになるだろうなあ。
でも、流行一辺倒になるのも寂しいよな。それもまた世情と言えばそうだけど。

>>219
仕事で書いたわけじゃない、というのは、予防線の有無に大きくかかわると思う。
前に話が出ていた炎の蜃気楼なんかも、投稿作だもんね。
230風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 16:12:15 ID:cBXwVuFv0
>>173
読み手というのは、いつも勝手なものだよw

自分はいわゆるBLも楽しく読んでいる。でも、JUNE的なものが
減っているのは寂しいと思う。
想い合って、結ばれて、ハッピーエンドという話を楽しく読んでいるけれども、
執着の果ての関係性だとか、
自分以外の誰かに初めて触れた時の感動を描いた作品だとか、
ぼろぼろになっても立ち上がって生きていく、キャラの生き様だとか、
そういうものを主軸にした話も読みたい。私にとっては、それらはJUNE的なもの。
今後も、誰かの手で書かれていって欲しいし、できれば出版され続けて欲しい。
231風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 16:44:14 ID:yjsOidXj0
ものわかりがよくないと生きていけないこの世界のなかで、
ものわかりの悪い書き手、描き手がわかってほしいがわかってほしくないという
矛盾した思いを抱きながら作品を創り出し、それをものわかりの悪い読み手が
よくわからないがわかるという思いで読み耽る。そうやってお互いに
ものわかりのよさを強いる社会が嫌う「わけのわからなさ」を分かち合い、分かち持つ。

そういったなかで「魂の叫びが聞こえる」作品が生まれるのは結果であって、
それを目的として作品を作ろうとするとたいてい失敗すると思う。
また、>>217さんのいうこともある。出会いを待つ、待つことを苦しみ、
楽しむ、というなかで、ひとつの作品とめぐりあう。これも果たされる
保証のない約束のようなもので、今の時代の性急さには合わないのかもしれない。
2321/2:2007/06/22(金) 17:41:05 ID:WAVlfc6g0
>>228
各人、古株と呼ばれる年代でも
801に求めているもの、今の801への不満も様々で
「こうですよ」と端的に取り出せるようなものではないと思っています。
1〜2レスで説明しきれるものと私が認識しているのであれば
こんなに沢山の言葉を費やしませんw

私のレスについて、センテンスに区切って説明すると
2までは恐らく説明は要らないと思います。
二次創作と一次創作とは動機が違うので
書き手のあり方を同列では語りにくい、という話です。

3〜5は二次作品専門との事でしたので
なぜ、>>173さんにとっては配慮である
防波堤や前置きを要らないと感じる人が居るのかを
やおいを扱うオリジナル作品の過去と現在の立場の違いをからめて
大雑把にを説明したつもりです。
スレで話されているのは主にオリジナルについてだと思いましたので。

やおいを創作する作家はみな真剣勝負をするべき、という話ではなく
JUNE的である、ということは
そのまま真剣勝負である、という側面があるという意味ですね。
なのでどれほど情熱があったとしても、
JUNE的ではないと判断する人もいるわけです。

私自身の意見であるのかといわれれば
違うとお答えします。
真剣勝負はせねばならないからするものであって
しろといわれてするものでもありませんから。
私が持っている不満は商業BLが
やおいをポルノ一色にしてしまうのではないかという危惧です。
2332/2:2007/06/22(金) 17:43:32 ID:WAVlfc6g0
6はそういった違いに対する私の不安を述べています
7は二次に関した話にした方が判りやすいのではないかと思ったので、
二次について商業BLの断絶から来るのではないかと思える
不安について述べています。

大体のところは伝わったでしょうか?

やり取りをしていて感じるのは
>>173姐さんは、やはり共有できる場、
安息の場としての801を求める年代の方ではないでしょうか?
肯定されないこと、傷つく事に関して
かなり過敏になってらっしゃる気がします。

あてつけめいた言い回しや、無意味な中傷、詭弁ならばともかく、
一つのテーマについて意見を出し合ってるのであって、
人格を攻撃や否定しあってるわけではないのですから、
相手と違う意見をいう事に気後れする事はないです。

むしろなんら違う意見が聞けないのであれば
他人と話す意味もないと考えていますので、
どれだけ違う意見でも怖がる事はないですよ。

私の言葉も貴方と違う事、
貴方に納得いかない事を書いているからといって
貴方を攻撃する為にあるわけではありません。
自分の意図する所を説明しようとしているだけです。

安息の場としてのやおいを求める人にとっては
何もかもをさらけ出すことが
やおいにとっての至上価値とされたのではと考えた場合、
反論があるのは当然ですし(誤解ですけどね)
234風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 17:58:39 ID:/zj1THoX0
>>228
私は>>221ではないけど
>「例えどんなに独りよがりなものでも、批判・嫌悪を恐れて予防線を
張るなんてぬるい行為である。堂々と公開して、真剣勝負するべき」
と思ってるよ。

むろん、二次創作の801を原作者や一般人に見せないとかいう
マナーの話ではなくてね。

801に限らず、すべての創作は本来そうであるべきだと思ってる。
235風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 18:16:34 ID:SQQNOpeqO
昔の同人誌を読んだ友人が一言。
「この人達、ボダなの?」
……そうかもしれない。
でもやおいはファンタジー。
236風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 18:17:48 ID:SQQNOpeqO
すいません。誤爆しました。
237風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 18:20:52 ID:cBXwVuFv0
>>232
前から思っていたが、ポルノと一刀両断されてしまうほど、今の商業BLってエロ過多?
漫画はあまり読まないのでよく知らないが、ポルノというには濡れ場割合少ないと思う。
もちろん、一部の作家は、七割方エロということもあるようだし、
そういうことを推奨しているレーベルもあるようだけれども、BL=ポルノというのはなあ……。
男性向けと、BLの最大の違いは、二人の人間の愛があるかないかだと思っているし、
実際に、一冊の半分以上のページがエロシーンという小説は、少数派ではないのかな?
商業BL=ポルノ増長という論調は賛同できない。
BLはキャラクター小説であり、恋愛小説であり、そこにはエロも含まれるし、過激なものが
求められる場合もある、というイメージ。
過激な方向に走りがちになるというのは、他のジャンルでもあるよね。
それが今、BL界にも起こっているのだろうと思う。

商業BLの功罪は、やおいをラノベ(エンタメ)にして、ある種文学的だったJUNE的なものを
駆逐してしまったという不満ならある。でも、エンタメと文学、どちらが優れているというわけではなく、
ただ相容れなかった結果が、現状ではないかと思う。
BLは今、JUNEの後継というよりは、ラノベの一部であり、ロマン小説の亜種というような気がする。

とりあえず、私は色んな楽しみを味わいたい人間なので、一辺倒になるのは寂しいと思っている。
238風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 18:25:42 ID:paG8QUZ10
>>234
禿同

ちょっと分かってきた。
いまのブンガク風味801がダメだと思うのは、スケベ心など一部の商業的側面のみプロ根性丸出しで、
しかし、自作に対する批判を受け入れる用意が全くない作家だらけで
真の意味でのプロじゃないからだ。
だから、自サイトで自作の批判に対する言い訳かまして、恥だと思わない。
他ジャンルのエンタメ作家なら、そんなことすれば笑われるし、そんなプライドのない行為する作家も滅多にいない。
プロとしてのプライドもなく、かつてのJUNE作家のような孤高のアマチュアとしての何者にも媚びない気概もなく、
おこちゃまで半端なセミプロ、という感じになっちゃってるのだと思う。
239風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 18:37:37 ID:97SqPgrr0
>>238
他ジャンルのエンタメ作家の場合、まずそういう批判に晒されたときに「でもそれもアリじゃないか」
って擁護もつくし、賛否両論って感じになるけど、801系の場合そういう批判がつくと、擁護した場合
擁護した人間も同じくナルシスティックな厨として斬って捨てられることが多いってのもあるんじゃ
ないかな。

もう厨くさいとか中二病とかって言われた時点で反論不能になるところがある気がする。
240風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 18:42:46 ID:WAVlfc6g0
>>237
エロ過多という意味でポルノと言ってるわけではないです。
商業において、やおいの直接的な性の部分だけが
消費されるものとして商品価値を認められているのでは、という意味で
ポルノ化しているのではないか、という懸念を持ってます。

本来のポルノは俗悪からそれを逆手にとって
人間の闇に切り込むという面への発展もありましたし
ポルノ=くだらないもの、とも思っては居ません。

エロに価値を置くなという意味ではなく、
現状、エロやフェティシズムなどの、
受け手の欲望を刺激する以外の価値が
あまりに軽視されてるのではということです。
書き手や読み手が軽視するというのであれば、
それは必然の一つだとも思うのですが、
判りやすい売れる要素として重視され、
利益主導で誘導されるのでは何かやりきれない気がするからです。

友人に少女漫画を描きたいのにエロ以外を編集に求められない
エロじゃないシーンにテーマを盛り込もうとすると
くだらないことをしても誰も読まないと担当に笑われる、
というような愚痴を聞かされたりもするので
意見としては偏ってるかもしれません。
241173:2007/06/22(金) 18:54:20 ID:okdV5akW0
>>232
私の頭が悪いんだと思いますが、やはり正直、主旨があまり掴めません…。

232さんが、「商業BLがやおいをポルノ一色にしてしまうのではないかと危惧」
しているのは分かりました。
ただのポルノではなく、文学・芸術(JUNE?)であってほしいということでしょうか?

だとすると、私の感覚と一番違う点はここかもしれませんね。私はあくまでも
「二次・オリジナル問わず、やおいの97%はしょせんポルノ。
いくら文学・芸術の風味を足しても、自己満足のズリネタであることに変わりはない。
だから生来的にみっともないものだし、文学作品として他人に堂々と公開するべきでもない」
と思っているので。

「やおい=ポルノ」というのは「やおい=性描写」ということを言っているのではなく、
「やおい=精神的なズリネタ」だっていうことです。

ズリネタをズリネタと自覚しつつ、思う存分自分の「萌え=情熱=魂の叫び」
をぶちまけたり、どっぷり(一時的に)浸るのが、私にとっては理想的なやおらーですね。
そういう意味で233さんのいう「やおい=安息の場」というのは当たっているかもしれません。
ひとことで言うと「現実からの一時逃避の場」って感じかな。

こんな風に感じるのは、私が初期JUNEを全く知らず、昨今の801しか知らないからかもですが。

私が尾崎南に冷め切った目線しか送れないのは、彼女が自分自身の作品を
(自分のための)ズリネタと認められず、何かもっと高尚な、魂的?で普遍的なものだと
本気で思っているような気がするからです。「いいかげんポルノって気付けよ…」みたいな。
242173:2007/06/22(金) 18:56:11 ID:okdV5akW0
>>232
すいません>>240で大体分かりました
243風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 18:57:57 ID:lVCjAxVF0
>>228
うーむ。言い回しが違うだけで延々とループしているような気がするんだが。
例えばこの部分。

>予防線を張る=同じ嗜好の人にしか極力目に触れないようにする のは、
>独りよがりである(進んで公開するようなもんではない)ことをはっきりと自覚しているからですよ。
>あえて「真剣勝負」なんて言って、自分の勝手な妄想を堂々と前面に押し出す必要はないでしょう。

自分が書いているものを独りよがりだと自覚し、同じ嗜好の人の目にしか触れないようにするのは、
やはり批判を恐れてのことではないのかな?
わさわざ自分の「勝手な妄想」を「真剣勝負」と称して恥ずかし気もなく出すなんて馬鹿のやること、
そういうのが昨今の風潮であると皆が気付いている。そんなことをすればたちまち批判の矢面に
立たされ、自分の存在すら否定されかねない。しかしそれもやはり突き詰めていくと、
「そういうものを人前に出すのは恥ずかしい」という思想が根底にあるからに他ならない。
それにはネットの普及も強く影響していると思う。
ネットは手軽な交流ツールであると同時に、手軽な批判ツールとしての色を濃くしているのが現状だからね。
だからこそ、そういうストッパーを外したような作品を創る作り手がこれからも出てくるといいのに、
と皆が願っているんではないだろうか。
最初から自分の書くものを「勝手な妄想である」と卑下していては、そのストッパーは外せないような
気がするんだよな。
逆に、「勝手な妄想」といくら他人から批判されても構わないという前提に立った作家にこそ
頑張って欲しいと思う。その結果が「ひとりよがり」で終わるか、多くの読者を魅き込む作品となるかは、
やはり作家の力量次第となってしまうのだが。
244風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:01:52 ID:cBXwVuFv0
>>240
なるほど、ありがとうございます。

意見を伺った上で、あえて書かせていただくなら、
私はやはり今もBLの本質はエロとは言えないと思います。
エロなしのBLはありえるけれども、ラブのないBLはありえないと思っています。
それがどれだけ予定調和だろうと、最後にはハッピーエンドで結ばれるものが
BLだと思いますが、いかがでしょうか?
JUNEは、そういうハッピーエンド指向はなかったように思います。
もっと過程を見せるものであり、結果(相手とくっつく)を求めないもの。
BLがカップルの物語なら、JUNEは主人公の物語だったといいますか……上手く説明できなくてすみません。

性的な部分を求められて、消費傾向にあるというよりも、
BLというジャンルを含むラノベなど、エンタメ
自体が消費傾向にあると思います。本を読み捨てにする傾向にあるような気がします。

それから、これは卵が先か鶏が先かという話になると思うのですが、書き手の意志はさておき、
読み手が好むと提供側が考えている方向に、出版物のはやり廃りは影響されていると思います。
つまり、過激なもの、わかりやすい萌えシチュエーションを打ち出したものを好む読み手が
いるからこそ、そういうものが送り出されるのではないでしょうか。
私は本には雑多であって欲しいので、そういう大多数が好むものばかりになるのは寂しいので、
ついこのスレを覗いてしまいます。

お友達の少女漫画家さんが編集さんに言われた意見も極論だと思うのですが、
編集さんも、作家が好まないことを書かせることはあっても、読者が全く好まないものは
書かせないのではないかと思います。でも、他に書きたいものがある作家さんにまで、
それを強いるのは寂しいお話ですね。
245風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:05:22 ID:lVCjAxVF0
と書き込んでいたら話が進んでいた。
>>173の結論はこれな訳だ。

「二次・オリジナル問わず、やおいの97%はしょせんポルノ。
いくら文学・芸術の風味を足しても、自己満足のズリネタであることに変わりはない。
だから生来的にみっともないものだし、文学作品として他人に堂々と公開するべきでもない」

価値観の違いは埋められないってことがよく分かる流れでとても参考になった。
246風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:07:43 ID:tfhWJ/560
編集個人の質もあるからそこはなんともいえないけどね
大手なら余裕もって新人育てたり、長期連載計画もたてられるけど
BLやTL系の小さい出版社じゃなあ…
まあこれ以上は堂々めぐりなんだけど
247風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:14:01 ID:paG8QUZ10
>>246
最大手の小学館が、先陣切って少女漫画をダメにしてんじゃん。

>>173は一度、石原郁子でも読んでくるといいよ。
読んでなお同じ台詞が吐けたら、ある意味凄いw
248風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:14:30 ID:lVCjAxVF0
しかし作品を現実逃避のズリネタとして欲し、現実逃避のためのズリネタでしかないと
受け止める層が多いからこその昨今のBL事情なのかも知れないな。
思春期に少女がアイドルに熱狂するような感覚なのかもしれない。
もちろん誰もがそういう時期を経ているとは思うのだが、一抹の寂しさを感じるのはなぜだろう。
それに飽きた時に、その頃の自分を「恥ずかしい時期」として忘れたいと思うか、
「そんな頃もあった」と笑えるか、そういう成長過程での心境の変化も影響しているかも知れないな。
249風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:27:01 ID:MYT3lo200
>>248
ズリネタじゃなくて「やむにやまれぬ魂の叫び」であったとしても、やっぱり後になって振り返る
と、それを書いていた当時のことは恥ずかしい時期として忘れたいと思う。
尾崎南やミラージュや、いくつかのJUNE作品がまさに私にとってはそれそのもの。

どちらにせよ、その時の勢いと熱狂に駆られて夢中で書いたもの、夢中で読んだもの、という
ことには全然代わりがないというか。

でもそれからさらに数年経った今になると、ああいう勢いのものがなくなってしまったのは寂しい、
とも思うんだけどね。
250風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:38:44 ID:/zj1THoX0
てゆっかさー
文学も芸術も、173の言い方をすれば、最初と最後は、
自己満足の精神オナニーだと思うんだけど。

そんでさ、自分の作ったものに言い訳しないってのは、
芸術でもエンタメでも一緒じゃないの?
「ここにあるのは読者のための読者サービスの軽い萌えですが
本当はもっと深く魂をえぐるようなことを書きたいんです」とか
いちいち前置きしたら、エンタメとしてもかっこ悪いじゃん。
251風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:47:43 ID:kCm947VX0
>>241
昨今の801しかしらないってのはどうしたって世界が狭いし
こんなところで理屈や説明だけで簡単に結論だけを得ようとしても
現実としてそれを実感できないことには、それは意味を持たないと思う。
801関係だけ読めばいいということでもないが
少なくとも、やおいに関していえば既に名前があがったくらいの本は全部読んでから出直したほうが良い。
その上でまだ何もわからないなら、その時あらためて質問すればいい。
何かを比較対照したい場合に、比較する一方を具体的には一つも知りもしないまま
他人からの印象や簡単な言葉だけで手っ取り早くそれを理解し比較しようとするのは
本当に何かを理解しようとする人間のすることではないと思うが

>>240
>友人に少女漫画を描きたいのにエロ以外を編集に求められない
>エロじゃないシーンにテーマを盛り込もうとすると
>くだらないことをしても誰も読まないと担当に笑われる、

これは、昔から聞く話だ
15〜20年前くらいの確か少女漫画についての対談か何かで
「編集は『作者も読者もバカだから…』ってスタンスでいるから…」
ってのを読んだ記憶がある。
当時求められたのはエロではなかったかもしれないけど
それまでの少女漫画の多くが内包していたはずの複雑さは
当時既に編集によってまず排除される状況は出来ていたようだ。
まあ、出版社によって違うのは見てればわかるけどね。
ただ、これってBLにも言えることなんだろうなとは思ってた。
252風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:55:33 ID:KLrpKEcn0
>>251
>15〜20年前くらいの確か少女漫画についての対談か何かで

15年前とゆーとこんな感じだったようです
            ↓

CREA 1992 9月号
『THE 少女マンガ!!ここには私たちのすべてがある』

1位:ポーの一族
2位:日出処の天子
3位:ベルサイユのばら
4位:ガラスの仮面
5位:リボンの騎士
6位:エースをねらえ!
7位:動物のお医者さん
8位:はいからさんが通る
9位:つる姫じゃ〜っ!
10位:トーマの心臓
11位:綿の国星
12位:へび少女
13位:おしゃべり階段
13位:11人いる!
15位:キャンディ・キャンディ
16位:有閑倶楽部
16位:風と木の詩
18位:BANANA FISH
19位:アラベスク
20位:エロイカより愛をこめて


253風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 19:56:28 ID:KLrpKEcn0
申しわけない。ageてしまいました。
254173:2007/06/22(金) 20:09:08 ID:okdV5akW0
>>251
「出直せ」ですか。
簡単に結論だけを得ようとした覚えはありませんが
ここでご教示いただいたものはもちろん読んでみますよ。楽しみです。
勉強になりました。
255風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:37:30 ID:Shwyb83h0
>>252
うはwww偏り杉ワロスwwwww

昔の少女漫画で、それこそ「内包していたはずの複雑さ」が
印象に残っている作品や作家といえば佐々木淳子、柴田昌弘、
松本洋子、高階良子etc……個人的趣味だけど。

>>173
とりあえず、フルボッコ覚悟の上で逃げずにここに来たその意思には敬意を表する。
乙。
256風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:40:19 ID:ptj4vHFp0
喧嘩腰で取り組むのも動機の一つだとは思うが、
批判し反論する目的で読むならむしろ読まない方が
とつい思ってしまう
257風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:44:29 ID:ptj4vHFp0
どんなに世界的な名作と言われる作品でも叩こうと思えばいくらでも叩ける。
それを賞賛している人を作品を通して批判する目的で読むのだとしたら、
それは作品を読むというよりも、なんだろう。ただ自分を肯定したいために
粗探しをすることになってしまうのではないかと危惧してしまうよ。
173がまず反論ありきで、こういう議論の場で作品名を尋ね知ったのではなく、
純粋に自分が読んだことのない作品として興味を持ったのであれば
どんなに良かったかと思う。その辺が残念だ。
人間の感情って簡単に物事に対する判断を曇らせるからなあ。
258風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:49:31 ID:HfqWy6mM0
>>251
少年漫画は(当然多少の編集の口出しはあるだろうが)ある程度作者の好きに描かせて貰えるけれど
少女漫画は編集の口出しが酷いという話は何度か聞いた事がある。
「(漫画の登場人物に対して)こんなの少女じゃない。少女はこんな事考えない」と、大人の男性である編集が言うんだそうだ。
259風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:55:05 ID:WAVlfc6g0
>>241
私はやおいに文学的なものを求めるという
趣旨のレスをしたことはないので
他の方のレスと印象的に混同されてしまっているのではないでしょうか。
文学的であって欲しいというのは
他の方が801に対して求めているものだと思います。

もしかすると姐さんにとっては、やおいは
遊郭(遊園地でも観光地でもいいですが)のように
普段のしがらみを全て忘れて対価を払っただけ気楽に遊べる
非現実の世界なのではないですか?
もしそうであれば、
そこでしかめっ面をして悩む事は
姐さんのように801を捉える人には
野暮にしか見えないのかもしれないと思いました。

思い切りはめを外して楽しみ、心の慰めにすることこそ
801の楽しみのあり方だと考えるでしょうし。
気晴らしに来たのに、気晴らしにならなければ
それは論外だと感じるのではないかと思います。
260風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:57:25 ID:kCm947VX0
>>252
前後関係の説明がないので「こんな感じ」の意味がよくわからないけど
そこにあるのは、70〜80年代前半頃までに発表された作品が殆どだね

>>254
言い方が悪かったかな、気を悪くしたならごめん
一通り訊きたいことは訊き終わったように見えたから
あとは実際に実体験して考えて欲しいってことだったんだけど。
その上でどんな感想を持ったのか
(当然、今と何ら変わらない認識に到達した場合も含めて)
改めて、若い感性の代表としてその意見を詳しく聞かせて欲しいと思うよ


261風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:57:46 ID:WAVlfc6g0
>>244
私はBLレーベルが苦手で、
おそらく全て合わせても100冊も読んでいないので
その中からの回答になりますが
確かにどんなものでも愛を謳っていますね。
それは愛?と思うものでも、
とりあえず愛ゆえ、ということになってました。

転がっていく物語を不安と共に見つめるという感覚は
確かにあまり感じませんでした。
主人公の物語とカプの物語という比喩も、
仰りたい事は多分判ると思います、
えみくりさんたちに始まったと言われるタイプのやおいですよね?
求められている本質が愛である、ということに特に異論もありません。

私の危惧は、それがやおい=エロと短絡で理解した部外者によって
別の所へ誘導されてしまうのでは?という点です。
ですが、BLにより接してらっしゃる方が首をかしげるのであれば
ただの杞憂かもしれませんね。

友人の話に関しては
規定で要求されたエロを描いて、
残ったページで自分の書きたいことを出来るだけ描こうとした事を
くだらないとされた事への憤りと思います。
例えば「お前の実力では無理」だとか「これでは読者は満足しない」とか
「こんなレベルでは描かなくてもいい」というようなものであれば
それは悔しくても、ある意味友人の力不足ですが、
逆にいつか見てろと励みにもなったかもしれません。
ですが、小物や背景などの世界観を補完するものに対する気配り自体を
出版側に居る人に不要なものとして否定された事が
辛かったのだと思います。
262風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 20:59:52 ID:/zj1THoX0
>>252であげられてる少女漫画は
おしゃべり階段以外全部読んでる
だが、今世紀以後、少女漫画と呼べる作品はほとんど読んでいないと気づいた
(上に名前の出てる漫画家の新作はのぞく)

>>258
BLの編集部はどうなんだろうね。
ラノベだと、人と場所(編集、出版社)によると思うけど。
263風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 21:35:28 ID:3QIkTdel0
173にとっての「やおい」の残り3%がちょっと気になっている。

個人的には、173には小説道場をおすすめしたい。
当時のやおいというか、JUNE的なものへの憧れや情熱が、
すごく伝わってくる本だと思うから。
なぜやおいなのか、やおいである必要があるのか、
たくさんの人が必死に足掻いて、真摯に作品を生み出していった
その過程がよくわかるから。
264風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 21:36:53 ID:bnhFuH130
>>229は二次創作の現場を知ってる?
2chでは厨だ中二病だと冷笑されがちだけど、実際には中二な作品は今でも
溢れてるよ普通に。そして書き手の力量さえあれば信者もついてマンセーされてる。
>>235も言ってるけどボーダー的なセンスなんだよねつまり中二病って。
若い人にはいつの時代もそういうセンスが受けると思う。

同人は商業じゃないから拙い書き手も多いけど、100サークル見れば数サークルは
「お?」と感じる光るものを感じさせてくれるし、もっとよく見て回れば
それこそ魂の叫びを感じさせるような長編力作を書いてるサークルも未だに健在。
商業じゃありえないような個性を見せてくれる、1対1でツボにはまるサークルも多いし。
流行をなぞってるだけのサークルも多いから、好みに合うサークルは探さないといけないけどね。

JUNEは読んでたし、ここで名前が挙がってる作品も読んだ事はあるけど好みに合わなくて、
二次創作知ったらそっちばかり読むようになった。
書き手の熱意を感じたいなら二次創作の素質がある人はそっちに流れた方が楽しいだろうと思う。
オリジナルでしか楽しめない人には残念な流れだろうけど。
265風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 21:43:18 ID:bnhFuH130
173より一回り上の世代だけど、ここで懐古してる人よりも
173の意見の方に頷ける所が多いな。

>>252で挙がってる少女漫画の名作と言われる作品群と、JUNEの人気作品を比較すると、
どうしてもJUNEは閉じていて普遍性がないよね。ズリネタ色が濃すぎる。
だからこそツボにはまる人には何にも代え難い作品になるんだろうけど。
266173:2007/06/22(金) 22:00:07 ID:okdV5akW0
>>256 >>257
それこそ最初の最初>>173に書きましたが
純粋な興味があって読みたいから具体例を挙げていただいたんですが。

昨今の801情勢を嘆くのなら、若者に対して、JUNEの魅力をもっと熱く語ろうとしてほしかった。

あと「昨今の801ってそんなにダメなんかなあ」という反発もあったかもしれません。
オリジナルは知らないですが、少なくとも二次では、尾崎やミラージュを超えてると思うものは
たくさんあるので…(俺基準で)。

>>259
そうですね、私にとっては801は気晴らしの場ですね。
上に「精神的ズリネタ」とか下品な言葉で書いてしまったんですが、
別の言葉で言うと、「とっても歪んだ乙女の妄想→うっとり」って感じですかね。
その歪み具合が重要だったりするので、文学的「風味」も大切なわけです。
でも実際に自分が現実世界で感じるリアルな苦悩・苦痛からは遠い「避難場所」ですね。

>>260
いえ私もムキになりました。

>>263
3%は、「やおい」の定義がよく分からなかったんで適当に書いたんですが、
『残酷な神が支配する』や『日出処の天子』など、男×男作品でも芸術・文学と呼べる
ものはあるなと個人的には思うからですね…これも完全に俺基準ですが。
小説道場読んでみます。
267風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 22:45:20 ID:7CEQP3tQ0
尾崎とミラージュだけが173の基準だというのはわかった
268風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 22:56:44 ID:cBXwVuFv0
>>229
現役で、アニパロにハマっていて、自分でサークルやっています。
そして、その実感として、やっぱりスマートにまとまった話が増えたという印象があります。
よく考えてみれば、自ジャンルは少し平均年齢が高いせいかな?(でも、今熱いジャンルです)
ジャンプ系なら、もっと弾けた本を読めるかもしれないと思います。
自ジャンルでも、そういうサークルが一つだけあって嬉しいけれども、
その一つしかないのが悲しいと思うこともあります。
でも、一つのところで同じタイプの話が流行ると、カプ全体が
同じような傾向になりがちというところも見ているので(今のジャンルではなく、以前のジャンルも)、
やはり何か変わったんだろう、という実感があります。

私の場合は書き手の熱意を感じたいというより、愛し合えばめでたしめでたし、という形に
収まらない男と男の執着しあう話が読みたいのです。そういう話は、私にとってはJUNE的なものでした。

……と、書いていて気づきましたが、JUNEとはなんぞや、何を読みたいのか、という話が、
このスレの中でカオスになっている気がするw
269風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 23:05:51 ID:cBXwVuFv0
>>261
部外者に誘導というのは、よくわからないのですが、
たとえば作家に何を書かせるかということで、一番力を作用できるのは編集さんですよね。
プロになった友人知人の話を総合すると、
BLを作っている編集さんたちは、基本的にBLが好きな人たちがほとんどだということです。
一部の大手出版社では、たまたまその部署に配属されたという人もいるでしょうが、稀です。
そういう意味では、特殊なジャンルだろうと思います。

とりあえず愛ゆえ、というオチが、まさにBL的なものではないでしょうか。両想いという
最終目的に向かって走っているのがBLだと思いますし、まさにえみくりさんは、
そういうものの先駆けのお一人だと思っています。

ただ、前にも書いたかもしれませんが、私はそういうBL的な楽しさも享受している人間なので、
身びいき的考え方も入っているかもしれないです。

>>258
その作家によるらしいです。放っておいても実績出せる人なら、あまり口を出されないと聞いています。
ある程度方向性を提示される人もいれば、一からプロットを相談して作る人もいれば、
まったく相談をされない人もいる。
でも、好きに書かせてもらえても、結局は二冊目が出ないこともあるという世界のようです。
そのあたりはエンタメですから、やはり利益出さないと続かせてもらえないという辛さはあるのではないでしょうか。
ラノベも同様だと聞いています。
270風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 23:24:51 ID:OgKplGWR0
>>265
>>252で挙がってる少女漫画の名作群JUNE作品を比べて、
JUNE作品は作品としての完成度の低いズリネタ作品と貶めることに何の意味があるのだろうか。
自分のズリネタ以外は認めない、という狭い価値観に縛られているように見える。
自分も252であげられているような少女漫画界の巨匠たちの作品はまごうことなき
名作だと思うし、ここであげられたJUNE作品で共感できないものもたくさんあるが、
その作品名をわざわざあげて「これは駄目だ」とは言いはしない。
なぜなら、それはやはり作品は一対一で楽しむという精神が強いからだと思う。
264で二次創作の中から自分にとってこれは、と思う作品やサークルを探すのも
同じ精神からきているのだと思うよ。
だから特定の作品名をあげ、それをつまらない作品だと評しても何にもならないと思うんだな。
ここでは作品に対して向き合う根本的な姿勢に対して語っている人が多いように思うので。


271風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 23:48:29 ID:bnhFuH130
>>270
私の書き方が悪かったんだろうけど、265は上の流れを受けての事だよ。
173が「801はその殆どが精神的ズリネタでは」と言い、それに対して
自分にとっての801はそうではない、と読めるようなレスが複数返されているように思えたから。
そうは言ってもJUNE「も」ズリネタだよねと。

私は173と似た考えをしてるので、JUNEを好きでBLが嫌いというのは単なる
ズリネタの好みの差だと考えてる。
どちらが上も下もない、全て等しくズリネタだと思ってるから
JUNEのみ貶して自分の好みだけを持ち上げる気はないよ。

JUNEを好きだという好みも801好きとして尊重するけど、だからといって
それ以外の801を貶しながらJUNEを持ち上げるのはどうか?という視点でこのスレを読んでる。
自分のズリネタ以外は認めないというのは、むしろここのスレで現在の801を嘆いてる層に
感じるんだけどな。
272風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 23:49:01 ID:cZE0Icix0
エロだけの内容が薄くて作者の書きたいことが伝わってこない、とされることがおおい
昨今の商業モノにも、「ここまでテンプレで薄いとされるありがちっぽいけど、これをあえて書くということは
それをどうしても書きたいという情熱があったんだろうな」と思う
読み専なんで、どんなに短くても駄目な文章ででも話を書く、書きたいという気持ちを持つっていうのが
ものすごいエネルギーの塊に感じるんだよね

極論最近のライトな層の書くものは「テーマがないことがテーマ」なんだろうなと…
変な話、その薄くてつまらないエロばっかりのそれこそ「脳内妄想」を書き連ねている最近の801も
魂の衝動…なのかなと、エロが書きたい可愛い馬鹿な話が書きたいという
予防線を張らずに作品を書いていたのが持てはやされていた時代があって、それは過去の話
今は予防線を張ることがステイタスになっているだけで、またきっと予防線アホクサスなんて時代がくるかもしれない
濃いJUNE作品が台頭していた時代が過ぎて、その逆反動のような形で今のライト801な時代が来ているけれど
きっとまた何年化したらJUNEっぽいものがもてはやされて溢れかえったりするんじゃないのかね

なんてその時代を気長に待っていたりする
273風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 23:53:44 ID:qU2SgCM60
>>266
もしかして
>>173さんって>>118さん?
もしそうじゃなくても、「魂の叫び」という言葉に相当こだわっているようなので、>>118からの流れも
当然読んでいると思われる。
ここにいる姐さん方が何度も何度も根気良く同じことを繰り返し説明しても、それに対するあなたの主張は
ずっと平行線で同じ意見の繰り返しなのが気になるところ。
それを読み取れないからこそもっと熱く語れと言っているのだろうけど、
それは人から一から十まで説明されてもわかるものではなく、結局自分の頭で考えなければ答えは出ない
種類のものだから、説明が下手だからわからない、と相手に依存して責めても何も得るものはないと
思うんだな。
それにここでは今の801作品をただ批判している訳ではなく、求めいてる。
それを懐古という一言で片付けてしまえばもう論じる必要すらなくなる。
それこそ紀元前からある今時の若者は論で終わってしまう話だからね。

>>135さんの書いている
「世界中の人間に書くなといわれても、どうしようもない内的衝動によって書いてしまうから」文学。
に対する>>173の答えが、
「二次・オリジナル問わず、やおいの97%はしょせんポルノ。
いくら文学・芸術の風味を足しても、自己満足のズリネタであることに変わりはない。
だから生来的にみっともないものだし、文学作品として他人に堂々と公開するべきでもない」
ならば、もうこれはあなたの中で完全に答えが出ているのではないだろうか。
274風と木の名無しさん:2007/06/22(金) 23:56:52 ID:/zj1THoX0
>>271
違うんじゃない
JUNEもBLも精神的ズリネタというのは一緒だけど
ズリネタであれなんであれ見せずにはいられない、という姿勢と
ズリネタは分かってる、でごめんね、でも好きな人は見てね、という姿勢の違いを言ってるので
どっちかがズリネタじゃないとは誰も言ってないと思う
275風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:13:49 ID:O0oX/TId0
「世界中の人間に書くなといわれても、どうしようもない内的衝動によって書いてしまった」ものが
客観的にはテンプレに見えたりポルノと呼ばれるものである可能性もあるんだけどな。

大体作者の内的衝動なんて、読者には推し量るしかないわけだし
要は、読んで自分がそう感じられたか、共感ができたか、というだけで
単に好みの問題だと思う。
「昔のJUNEはこういうタイプの話が多かった。それが好きだったから
またそういうのが出てくれればいい」なら分かるけど、
それ以外の801を貶しながらJUNEを持ち上げる、あげくJUNEは文学なんだから
という論調は、ちょっとどうかなと思うよ。
276173:2007/06/23(土) 00:20:04 ID:19J9ypLX0
>>273
>173さんって>>118さん?

別人ですよ。

「魂の叫び」にこだわったのは、昨今の801と昔のJUNEがどう違うのか
という点について具体的に言語化されたのが、それだったからですね。

あとはやはり平行線になるので、やめておきましょう。
277風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:30:09 ID:MIMEte380
サドやマゾッホの作品や、ジャン・ジュネの作品、あるいは
ヴィトルド・ゴンブロヴィッチの『ポルノグラフィア』、
クロソフスキーの 『歓待の掟』なんかを
文学史から除くとそれはそれはつまらないことになると思うがなあ。
「ポルノ」と「文学作品」が分けられるという感覚がよくわからん。
少なくとも19世紀半ば以降の文学作品とは無縁の「文学観」じゃないか、それは。
278風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:33:57 ID:BcreQxTG0
>>252で上がっている少女漫画の名作群(92年以前の作品が多いね)
って、JUNE的な精神に溢れたものが多くて、私はJUNE読んでるのと同じ感覚で読んでいた。
少女漫画とJUNEって、そんなに明確な線引きがなくて繋がっていたような感じがする。

男同士モノだけじゃなくて、マヤとアユミ、お蝶婦人と岡、
オスカルとアントワネット、やおいを見るかのごとく、彼女らの人間関係に萌えてた人もいた。

こういう少女漫画の系譜が、もう少し多く今のBLの中に繋がっていけば
良かったんだろうね。ないでもないけど、少ないからなあ。
279風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:34:17 ID:pN5C+o+E0
>>275
客観的に見て文学か、ただのテンプレポルノどうかなんて問題じゃないんだよ
書き手の主観による動機だけを問題にして言ってるの

そうやって、つねに客観的判断を優先し、より価値のあるものとし、
「どんなに自分がそう思っていても傍からみたらそうとは限らない」みたいな
醒めた視点を持って創作にあたるのが「最近」の姿勢らしいけど、
それってそんな大事なことか?みたいな話をしてるんだと思うなあ
280風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:39:57 ID:oHcBQGQG0
「純然たるポルノ(身体的・性的に訴えかける)」として書かれたもの
「性的要素も大いに含んだ物語(まず物語ありき)」のもの
という区分けは大ざっぱにあるんじゃないかなーと思うんだけど。

もちろんその中間的な「精神的ポルノ(精神的にエロイ、悶える)」に
結果的になっている作品もあると思うけどね。BLに限らず。

ただ昨今の商業BLレーベルは「純然たるポルノ」寄りの度合いが異常に高いよね。
堂々めぐりになっちゃうけど、やっぱりそれだけじゃなくて
もっと多様性が欲しいと思ってる人は新旧問わず多いんじゃないかと思う。
同じものばっかり食べてたら飽きるよ。
281風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:44:02 ID:GJ13/SGN0
二次創作と商業の話がごっちゃになってるね。
オリジナルについての不満が多いようなので、
スレをオリジナルのみに絞ってみたらどうだろう。
282最近の腐女子・21歳:2007/06/23(土) 00:46:43 ID:vu55Qk6X0
>>273
別人です。でも楽しく読んでますよwせっかくなので自分の意見もカキコ。
>>243
うなづける部分が多いなあ〜
書き手側ってわりと自分のことをわかってほしい、とかわりと自己顕示欲が強いほうだと思います。
(だから創作しようと思うところもある。もちろんその動機は人によるけど)
それで作品=自分というか、そんなことは本当はないのに
非難を受けると自己の存在すら否定されたような気分になってしまう。
登場人物や彼らの主張はイコール作者の主張じゃないのに、自分はそれを理解するまで時間がかかりました。
私の場合、BLに限らず色んなジャンルを書いてますが、他のジャンルの作家志望でも
そういう意見は聞いたことがあります。(=作品を非難されると自己否定のような錯覚をおこすと)
BLの場合作家と読者の距離が近いですし、だから非難されないような作品を書く傾向も他のジャンルより多いかと。
あと、自分はBLの攻めはなんとなく『美形で金持ちで性欲絶倫』が様式美なのかと思っていて、書き始めた当初は
そういう作品ばかり書いてました。最近になって自由に書いていいことにやっと気付いたという笑い話(オイ
そういうふうにいまはBLの書き手側の意識もがんじがらめになっているのだろうなあ、と思います。

私の考えではいまの若い人は人格が未成熟なんじゃないかな〜(自分が言うなという感じですがw)
だから昨今の表面的なBLだけを楽しめる。(JUNEを知らない自分が言うなと(ry)
いまの若い人って出会ってすぐに手軽にセックsとか、あんまり深く考えて行動してない感、
というのがある気がします。個人的にですが。
そういうのといまのBLって相関関係がありような気がしています。
283風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:49:00 ID:O0oX/TId0
>>279
いや、だから
>醒めた視点を持って創作にあたるのが「最近」の姿勢らしい
これだって、読者が読んで感じた、書き手からみれば「客観的な視点」なわけで
「書き手の主観による動機」なんて他人には分からないでしょ、ってことを
言いたかったんだけど。

「読み手の主観による感想」を語るのは分かるけど、そこから引き出された
全然違うかも知れない「書き手の主観による動機」を、絶対に合っているものだとして
それに優劣を付けるっていうのは違うんじゃないかってこと。

「魂の叫びだ」と思って作品を書いている作者がいたとして、でもその書かれた作品が
ここで言われているようなテンプレポルノだった場合、ここでの評価はどうなるのかな?
その作者が、「自分の作品が、読者にどう思われていてもいい。自分は
これを書かないと死ぬ」と思っていた場合は?
284最近の腐女子・21歳:2007/06/23(土) 00:50:25 ID:vu55Qk6X0
>>282
×ありような気がしています。
○あるような気がしてします。
285風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:55:32 ID:IXor1l8q0
>>275
同感。
注意書きや後書きで、他者の視線を意識したトークをして逃げ道を用意したとしても、
作品自体には全力投球で渾身の力で書くって人も多いと思うしな。
286風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 00:58:04 ID:1RXqvlBh0
>>282
>私の場合、BLに限らず色んなジャンルを書いてますが
>あと、自分はBLの攻めはなんとなく『美形で金持ちで性欲絶倫』が様式美なのかと思っていて
あなた、どうしてもBLが書きたいからBL書いてる訳じゃないとか?
BLってジャンルがあるから嫌いじゃないし挑戦してみよ〜みたいなノリで書いてるんじゃないか?
それなら、多分、ここまでアツく議論交わしてる人達の不満は多分理解出来ないぞ。
そうでない事を祈るが…
287最近の腐女子・21歳:2007/06/23(土) 01:05:45 ID:vu55Qk6X0
>>286
おおむねそんな感じです。書きたいジャンルの一つとしてBLがあるというか。
もちろん気軽に書いているわけじゃなくて、どのジャンルの作品でも死ぬ気で取り組んでおりますが。
でもBLでしか書けないことを書きたいと思ってます。男同士を男女の恋愛にあてはめてみても
変わらないような作品にはしたくないな、と。
288風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 01:05:57 ID:BcreQxTG0
まあまあ、そんなに282さんを煽らなくても…色々と勉強する時期なのでしょう。
若い子の素直な感想を聞けるのもまた貴重だよ。
そういうノリでBL書いてる子がいるってことがわかるだけでもいいじゃまいか。
289風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 01:27:34 ID:VvE53/yd0
>書き手側ってわりと自分のことをわかってほしい、とかわりと自己顕示欲が強いほうだと思います。
>(だから創作しようと思うところもある。もちろんその動機は人によるけど)

いやだから、そういう作者のオナニー見せられるのは、正直勘弁だから。
ばれないように上手く隠せりゃいいが、ばれたら最後ドン引きだ。
290風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 01:39:03 ID:xp1CsAYx0
いわゆるBL作家の読者として
数作読み通してみてその作家が描きたいテーマみたいなものが見えてくる作家さんがいます。
新しい作品を読みながら以前の作品の中に通じる心情とか更に昇華させたような話の流れとかを見つけると
その作家さんは自分の書きたいことや、それをどう読者に届ければいいのか常に考えて反映させようとしてるんだなと作品から感じられるのです。
そこには所謂流行の舞台設定やキャラクター設定はなくても充分楽しませてくれる世界があります。
私の中でJUNEを読んでた時とBLを読んでる今と求めてるものが変わらない点は
「この作家の作品読みたい」と思わせてくれる骨格を作家さんが持ってるかどうかだと思います。
別に文学的だからとか拠り所として楽しめればいいとかそういう区分けじゃ読んでないですね。
読者としてはかつてのJUNE作家のように何年経っても記憶に残るような作家がもっと増えてくれればBL界も悪くないのになと感じています。
>>288さんもいい作品が残せる作家になってBLを読める喜びを是非読者に与えてください。
291風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 01:40:09 ID:oHcBQGQG0
>>286
最近と古株の間のもっとも大きな違いって結局そこだよね。

そもそもなかったから、自分たちで試行錯誤しながら作っていくしかなかった世代と
気づいたときには(下手すると自分の萌えどころを自覚するより先に)
BL・同人というジャンルがすでに周りにがっちり存在していた世代。
私は微妙な世代だけど、今は「なんとなく」な興味だけでも
気軽に入ってくることが可能なジャンルなんだよね、同人もBLも。
昔はサブカルだったのに対して。
292風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 01:48:23 ID:EwManjZgO
栗本薫もいろんなジャンルの小説を書いてるし、
それはどれも私にとっては全力で読むに値する作品。
多分栗本自身もどのジャンルも真剣に書いてるんじゃない?
(もしかしたら違うのかもしれないけど、読み手をものすごく興奮させる力があるのは確か。)
BL以外のジャンル書くからってBL以外に愛がないってことにはならないでしょう。
293風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 01:49:08 ID:VvE53/yd0
>>286 >>291
そういや考えるスレが、異様に過疎ってんだよね。
古株が大量にこっちに越してきてるというのが大きそうだが、
最近の人ら同士だけでは801について意見を交わせたいことなど、ひとつもないのだろうか?
と、ふと思った。
294風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 02:15:35 ID:MIMEte380
>>292
JUNE はそれ以前の文化ジャンルの合流で生まれてるね。
わかりやすいとこだけ挙げても、サドの翻訳の澁澤龍彦、
マゾッホの翻訳の種村季弘、クロソフスキーの翻訳の遠藤周作といった
ひとたちの作品や、中井英夫、夢野久作、小栗虫太郎のメタミステリー、
乱歩、横溝のミステリー、描写に関してはポーをはじめとする
ピクチャレスクの系譜があるし、作家によっては、にっかつロマンポルノなんてのも
合流してそうな印象がある。個々の作家をみれば、もっといろいろなものが
作家のなかで融合し、窯変してる。
295風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 02:26:12 ID:pN5C+o+E0
>>293
私は801はエロだよ派で考えるスレにもよく書いてたし
これからものっていきたい話題があればあっちにも書くよ

ここでは古株としてかつてのJUNEにあったものとは何かとか
最近の、傍目を気にして言い訳したがる傾向はどうかとか言ってるけど
それと、801に欠かせないのはエロだという自分自身の801観はまた別のもの
296風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 02:52:20 ID:EwManjZgO
>>294
少女漫画の中に801風味のものが無くなって、男同士の恋愛が書きたいなら
BLというジャンルでやれ、みたいな流れになってるって少し前のレスであったけど。
作家一人一人に限った話でもその傾向はあるのかな?
BL作家はBLだけ書いてなさいみたいな。
最近出てきた作家でBLと他ジャンルを平行して書いてる人っているんだろうか。
297風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 02:58:30 ID:s8c2nhRG0
どうもスレ読んでると、
極端に単純化して、二分して理解しようとしてる人がいるような。
現状に不満のある人が
みな同じ価値観を求めてるわけでも持っているわけでもないし
=古株というわけでもないよ。
ある意見が一致したからってほかまで一致するとは限らないのに
妙に「古株」と一まとめにしようとするのは止めた方がいい。
298風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 03:16:40 ID:VvE53/yd0
>>297
どのレスがそんな単純化して二分して考えてるレスだと思うの?
299風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 03:20:27 ID:MIMEte380
>>296
継続して他のジャンルも、というのはないのかもね。
最近出てきた作家でなければ、他ジャンルも描いてるひとは
何人かいるか、漫画家には。デビューが他ジャンルってひともいる。
あ、でも平行してってのはあまりないのかな。

作家スレ見ていると、これからは TL を平行してやるひとは
増えるのかな、と思ったりする。
300風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 03:34:59 ID:LOTxcSyA0
>>293
なんかあっちはあっちの前スレあたりで誰かが言ってたが
「受けはなぜこんなにもエロいのかを考える」スレ状態になってしまうから
見なくなった。何の話題になってもすぐに自分の萌える受けとはこうだ、
こうだからこうエロい、という受け自慢とシチュ好みの披露が始まり、
最後は必ず801とはすなわち受けのこと、受けの存在こそが801、
受けに萌えることこそ801の真髄、ってなるし。

受けに話が集中するのは別にいいんだよ、受け萌え人口が実際多いんだから。
けど受けに萌えるにしてもエロを好むにしても「なぜ」ってところを突き詰めてない
ただの萌え語りがあんまりにも多かった。
女じゃ嫌だけど受けなら萌える、だって受けだから、って言われても、
それちっとも「考えて」ないだろうよ。なんで受けにしないとだめなのさ。
根本を見つめようよ、「なぜ」「801」なのかを考えようよ。

ってなことを思っても書ける雰囲気でもなかったしな。
なのでここの前スレ見っけたとき気が楽になって助かったんだよね。
801情勢全体を見ていて、自分の中の801って何かってことも見つめてて、
まじめに考えてる人の意見を読み書きできるスレになりそうだな、って思ってさ。
考えるスレは801そのものについての話をするところだろうから、
801をとりまく情勢をも含めて話したいならスレ違いだろうしなとも思ってたし。

古参が切り開いてきた歴史と背景を踏まえるのも大切だけど、
いま現在の801がどのように扱われ、新たにはまる層がどんな風に801を
捉えどう関わっているのかを考えるのも同様に大事だと思うんだよね。
何にはまるにしろ周囲の環境や、はまる対象の社会的な位置付けって
すごく大きなファクターだからさ。
301風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 03:54:40 ID:s8c2nhRG0
>>298
>>264>>265>>271あたりを読んで感じた。
現状に不満を持ってる人でも、
ここで名前の挙がっている過去のJUNE的な作品が
肌に合わなかったと明言してる人も複数居るのに
現状否定=懐古=JUNE賛美
みたいにつなげて考えてるみたいだったから。

自分もここで名前の出てるような小説の801は一応一通り読んだけど
昔も今も、一切これはと思えるような感銘を受けた事はない。
何か心惹かれると思うのは
一般作品の中に存在する色気のようなものだった。
最初からやおいを目的としたものには
あまり心を動かされない性質なんだと思う。

まだ自分にとってやおいの位置づけすら手探り状態のままだけど
それでも、現状を不満に思う一人だし。
302風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 10:27:33 ID:7x0cwaOV0
>>301
挙げてるの私のレスだ。
ここで古き良き801の具体名として挙げられてるものがJUNE作品ばかりだったので、
「古き良き801」の代名詞としてJUNEと言わせてもらったけど、
JUNEが適当でないのなら「古き良き801」に読み変えてください。

他に801で具体名が挙がっていたのは尾崎とミラージュくらいかな?
あとは少女漫画だし。301はどの辺りの801になら不満がないの?

別に古株が全て同じ嗜好だと決めつけてるつもりはないよ。
私自身が「古株」だし、JUNEが好みに合わなかったという人達のレスも
共感しつつ読んだ。
JUNE贔屓の人の中でも作者によって好みの差もあるみたいだしね。

どちらかというと私は私で「古株だ最近だ」と二分して語るのは懐古の人に多いなと
感じてるんだけどね。
「最近の801といっても様々なので一括りにするのはどうか」とも思ってる。
303風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 12:39:13 ID:pN5C+o+E0
>>283
>「魂の叫びだ」と思って作品を書いている作者がいたとして、でもその書かれた作品が
>ここで言われているようなテンプレポルノだった場合、ここでの評価はどうなるのかな?

279だけど、ここの評価も含めて、傍目の評価なんてどうだっていいんだよ
自分以外の誰かから見て、何が魂の叫びで何がテンプレポルノかなんて話じゃなく、
自分自身が書かないと死んでしまうと思うなら、上のように考える必要ないじゃない。
そして、信じれば、見た目テンプレポルノでもそれを感じ取ってくれる人は必ずいる。
で、べつに優劣じゃなく、昔はそうした作品と巡りあう機会がいまよりあったように思う、
いまは、ストレートに情熱を発散すること自体をはばかるような世の中だから、
その機会が減ってしまったと言ってるよ。
304風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 12:48:01 ID:s8c2nhRG0
>>302
自分はまだこれだと思えるような801に出会ったことはないですね。
男同士の友情や信頼、敵愾心のような反発や、
それに付随する色気に惹かれるのは確かなので、
自分が読みたいと思うものは、
801の中にあるんじゃないかと思って探してる最中です。
305風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 13:12:57 ID:r97UcgYZO
>>304
>男同士の友情や信頼、敵愾心のような反発や、 それに付随する色気に惹かれるのは確かなので、

寧ろ一般の作品の中に見つけやすいんじゃない?
今日明日一挙纏めて放送する禿高とかさ。
306風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:12:26 ID:1RXqvlBh0
>>296 >>299
前に上げられてた「パタリロ前期」や「日出処の天子」や「T・E・ロレンス」のような漫画を
未だに求めているが、見つけられないんだが、もうこういう作品、最近ではBLからしか出ないのかな?
エロは少ないが、人間の生き様や内面に焦点絞ってるからこそ面白いと思うんだが…
この場合、エロが余計になって来る。
最近出たBL作家でも、BLから他ジャンルも書いて行ける人は出て来ると思いたい。
少女向けでも、花とゆめにはまだ救いがあるかな。
307風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:13:07 ID:MPEF+8Md0
305に同意。
剥げたかは知らないが、私は304と同じ性質の部分があるので
ハードボイルドを読み漁ってるよ。
308風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:16:30 ID:MPEF+8Md0
>>306
花夢は最近知らないけど、
最近恋愛に主点を置かない作品を描ける雑誌が少ない気がする。
305に挙げられる作品は人生を描いていて、恋愛はひとつの要素でしょ
そういう描き方ができる硬派な作品って今、どこで読めるんだろう?
309風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:40:01 ID:1RXqvlBh0
>>308
他はあまり知らないけど、この間勧められて読んだ花ゆめの「ゴールデンデイズ」は、
そこはかとなくBLの香りはあるものの、人生群像みたいなものを描こうとしてるのかな?とは思った。
そこまで良作とは言い切れないけど、恋愛だけに特化しない良心みたいなものは感じた。
310風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:42:52 ID:m/O4SxRr0
>>306
花ゆめ本誌はむしろ絶望的。スレ違いになるが、花とゆめはむしろ古典的ラブコメに
回帰してしまっていると思う。まれに、そうでもないのがある程度。
むしろ別冊やメロディかフラワーズ、ミステリーボニータ系にベテラン作家が流れてるので
そちらの方がまだ可能性あると思う。
311風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:44:36 ID:4SpUvCMB0
>>306
神坂さんのは新書館だけど、彼女も含めてその3つは白泉社80年代テイストってことだよね。
今なら白泉社のメロディあたりでそのへんをカバーしてくれてもいいような気もするなあ。
場所さえあれば描けそうな作家は比較的新しいひとでもいると思うんだ。
312風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:46:35 ID:19J9ypLX0
客観的にものを見る想像力を持つことがそんなに忌むべきことなのだろうか。
傷つけられることへの恐れ(軟弱)とも言えるが、配慮(優しさ)とも言えるのでは。

予防線を張ろうと何だろうと、作品に情熱をぶつける書き手はまだたくさん存在し続けている。
予防線のせいで、読者がそういう作品を見つける機会は減ったのかもしれないが、
「求めてがんばって探せば見つかる」のは確かですよ。
なかなか見つからないからこそ、探しだす楽しみというのもある。前のレスでも書かれていたけど。
313風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 14:50:25 ID:6UX1BBuC0
>>306
白泉社にはまだ少し期待してる
『MELODY』あたりで何かやってくれないかな…
そういや「T・E・ロレンス」をあまりに引きずりすぎて
『知恵の七柱』を買ったけど、当時は子供過ぎてなかなか読めなかったな

314風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 15:08:03 ID:4SpUvCMB0
>>312
「叫びますよ」と予告する必要を考えつつ叫ぶという、
自らの叫びに対する自意識が、叫びの強度を下げてしまうということが往々にしてあり、
叫んだあとで、我に返って、いかんいかん、と思い、反省できる程度の叫びを
「魂の叫び」とは言わないというお話なんだと思うよ。

その点からすると予防線はある意味、読者をなめている、ともいえる。この程度、言っておけば
みんな黙って自分の情熱を認めるだろう、と。そんな書き手の書いたものをわざわざ探して
読もうとは思わないって読み手もいるだろう。

>>310
>>313
やっぱり期待できるのはメロディあたりになるのか。
315風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 15:53:31 ID:4ReBxoKM0
>>314
>その点からすると予防線はある意味、読者をなめている、ともいえる。この程度、言っておけば
みんな黙って自分の情熱を認めるだろう、と。

予防線ってのがサイトや同人誌の「注意書き」「前書き」のことだとすると
情熱の問題と、運営上のノウハウの問題をあまり一緒くたにしない方がいいと思うけどな。
昔の心の叫び系JUNE作家だって、当時にネットがあってネットマナーの問題もうるさく言われる
状況だったとしたら、注意書きつけてサイトに作品発表したのかもしれない。
書き手なんて往々にして性格的には弱気だったりヘタレだったりする。

書き手が注意書きつける意味は「これだけ言ったんだから認めて」ではなく
「注意はしたから、見たくない奴は本当に見るな、少なくとも厨コメントでわずらわせるな」
であることの方が多いんじゃないかな。
316風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 16:08:44 ID:r97UcgYZO
>予防線ってのがサイトや同人誌の「注意書き」「前書き」のことだとすると
↑このことだとすると

この板の吐き捨て関連のスレ見てもほんっとに多いもんね。
曰く「地雷踏んだ!どうしてくれる!」
曰く「カプ表記中身が違う!気分がすっごく悪い!どうしてくれる!」
もう火がついたように怒りまくってる書き込み多いもの。
アマのうちから読者のこういうコメントにビクビクしてる作者は
プロになっても読者にビクビクするスタンスはなかなか抜けきらないんじゃない?
それで掲示板でさらされたりしてサイトしめる人もいるわけだし。

一部読者の自分を不快にするものへの怒りって物凄いもん。

だから作品の但し書きに「注:近親相姦」とか「注:死にネタ」とか「注:バッドエンド」とか
カプの属性までこと細かく書いてるサイトがあるわけでしょう?
しかし作中出てくるセクロスプレイの概要まで但し書きに書いてあると(玩具ありとかさ・・)
風俗のお店でできるプレイを事細かに書いてあるのを思い出してしまう。
317風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 16:09:08 ID:pN5C+o+E0
>>315
「やおい・同人という言葉に心当たりのない方は〜」みたいな注意書きは
ネットマナーの問題で必要かもしれないが、
やおいと承知の上で作品に触れようという相手に
「暗いネタです注意」「へたれポエムです注意」「暴走しちゃってます注意」
「ベタ甘です注意」みたいなものは必要ないじゃん

厨は昔から存在したし、誰しも厨な一時期ってあったと思う(自分もあった)けど、
いまほど厨に過敏になって、ビクビクしてなかったように思うなー
これってやっぱネットが普及したことと関係あるのかな。ありそう。
318風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 16:34:02 ID:4SpUvCMB0
>>315
読み手をあらかじめ選別する、ということが>>135さんのいう内的衝動には
ないんじゃないかと思うな。見たい奴と見たくない奴がそういうふうに都合よく分けられない。
だから「世界中の人間に書くなといわれても」となる。見たいのは自分ひとりなのかも
しれない、という孤独があるわけ。それは弱気やヘタレと矛盾しない「強さ」だったりする。

弱気だったりヘタレだったりする書き手がそうした強い衝動に駆られて
作り出すから、読み手をいろいろ触発する。そうした衝動は知性と
無縁というわけではないから、それによって自分がそれまで経験してきた
文化的な伝統が召喚され、新たな生命を吹き込まれる。

ネットという環境がそれを困難にしているというのはわかるが、
それを仕方ない、ということですませると、>>135さんのいうような作品は
もう出ない、ということで話が終わる。ネットによって弱められた
衝動と、それに見合った程度の作品しかない、というお話になる。

雑誌メディアの時代にたとえば、出版社の編集部のサポートによって
創作における作家の孤独が守られていたのであれば、ネットで
「出版社の編集部」にあたる何かをどう構築するか、ということを
考えてもいいのかもしれないね。
319風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 17:42:13 ID:19J9ypLX0
自分の衝動を、人目をはばからず爆発させることって「強さ」なのかなあ…
それってただの「幼児性」じゃないのかな。

書(描)いたものを自分ひとりで楽しむならともかく、あくまで他人に公開するわけだから。
その幼児性に価値を見出さないのが昨今の801の傾向なんじゃないでしょうか。
320風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 17:46:43 ID:yAGYAilRO
>>319
あなたは創作の何たるかを全く分かってない希ガス
岡本太郎も、芸術は爆発だと言っている。
321風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:00:01 ID:19J9ypLX0
>>320
たとえば童貞中学生男子が、おのれの青いエロ妄想の爆発するままに、
乏しい想像力と乏しい独創性でもって、
美少女裸エプロン巨乳エロまんがを殴り描きしたものを
「これが僕の魂の叫びです!!!」とか言って誇りを持って
万人に公開されてもたまらんのですが。
322風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:02:09 ID:oHcBQGQG0
素人ならそれでおkだろ。本来なら。
そういうところから伸びていく人が出てくるもんだし。
もちろんプロになったら最低限の能力は欲しいけどさ…
323風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:04:56 ID:4SpUvCMB0
>>319
「世界中の人間に書く(描く)なといわれても書く(描く)」というのが
「自分の衝動を、人目をはばからず爆発させる幼児性」と本当に同じだと
思うの? 前者の意識のありようは「幼児」にはないし、また、
「老人こそが幼児の眼をもちうる」という美術批評の言葉もある。

こんなことをしたいのは自分ひとりかもしれない、と意識して
何かを行うのが「幼児性」だというなら、それを否定的にのみ
とらえる必要はまったくない。そのへんで市販されている便器に
「泉」と名をつけ、ギャラリーに飾る、とかね。幼児がそういう意識を
もっているかどうかは、よくわからないので、私はそれを
「幼児性」とは呼ばず、「作家の孤独」と呼ぶけど。
324風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:11:29 ID:i2jZcsDl0
>>319
こういう風潮の意見を少女漫画板でものすごいよく見るんだが
ここまではっきり書いてあるのは初めて見た気がする

ストレートな他人の衝動=汚物って前提なんだなぁ…
いやもちろん>>319はそこまで極端には言ってないが

ものを書いたり描いたりする人間にとって
そういう形で他者を意識したっていいことないと思うけどなぁ
誰かから評価されることが前提じゃない衝動ってあるよ



325風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:12:47 ID:6UX1BBuC0
>>319
>衝動を、人目をはばからず爆発させることって「強さ」なのかなあ…
>それってただの「幼児性」じゃないのかな。

この言葉自体に「幼児性」感じた
物事は多面的であり複合的であって、そんなに単純化できるものではありえない。
そこには「幼児性」という一面があることが真実でも、
必ず同時に別の側面も持ち
また別の場合にはその一面さえ持たない場合もあるだろう。
また、その見え方・感じ方・捕らえ方でさえ、状況・条件によっては様々に姿を変えるもの。
それに「幼児性」があなたには価値がないものであっても、他人にとっても同じとはいえない。
そんな当たり前のことを、自分が言いたい結論のために
都合よく単純化し結びつけ、貶めた言い方をしているようにしか見えない。
326風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:13:36 ID:7CttQEbH0
良くも悪くもアマチュア的なノリが駆逐されたと言っていいのかもね。
読者側から作家(アマチュア)側への要求がすごく強くなってる感じがする。

早く書け、面白い(萌える)ものをよこせ、嫌なものを見せるな、気に入らないものを書くぐらい
なら何も書くな、下手くそは書くな、云々…。

>>323
けれど実際にどうかはさておき、そういうものを「幼児性」ととらえる人は多いよね。
少なくとも、そういう人の声は大きい。
そしてそういう「幼児性」を真に貫ける人ってのは多くはない。
かつて「熱い」ものを書いていた作家たちも、当時評価が固まる前に、まだ若い頃に、今のよう
な洪水のような批評と読者の要求に晒されていたら、日和らずにいられたかどうか疑問が
あるけどな。
「誰も読んでくれないかもしれないけど、誰にもこの声は届かないかもしれないけど私は叫ぶ」
ということに比べて「否定的な言葉が洪水のように襲って来ているけど私はなおも叫ぶ」という
のは相当難しいと思う。
そこまで揺るぎない自我を持っていたら、そもそもああいった作品を生み出すことはできない
んじゃないだろうか。自己への不安や問いかけといったものが根幹にあるものが多いんだから。
327風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:15:28 ID:4SpUvCMB0
>>321
>「これが僕の魂の叫びです!!!」とか言って誇りを持って
>万人に公開されて

これは私もたまらないな。作品で叫んでくれないと。
作品とは別に作者が「これが僕(私)の魂の叫びです!!!」なんて
言うのは、>>135さんが言っていることとは何の関係もない話だと思う。
328風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:18:06 ID:19J9ypLX0
>>323
いや、注意書きの話ですよ。
幼児性=他者の気持ちを気遣うことができない。別の言葉で言えば自己中

>>324
人間の抑えられない内的衝動っていうものが、必ずしも美しいものとは限らないってことです。
芸術に昇華されるような内的衝動もあるだろうし、
>>321で挙げたような、本人にとっては切実でも、取るに足らない内的衝動もあるだろうという話です。
329風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:25:30 ID:1RXqvlBh0
>>323に1票
話してる次元が違うと思う。
>美少女裸エプロン巨乳エロまんがを殴り描きしたものを
>「これが僕の魂の叫びです!!!」
この中学生が、なぜそれが魂の叫びたりえるか?魂の叫びを表現するのに、なぜ巨乳を使うのか?
を、人を納得させられるだけの形で、作品の中でも後書きでも良いから説明出来てればOKだが、
そんな頭使って作品テーマ作れる中学生はまずいない。

JUNE的な魂の叫びとは、自分の中に溜まっている鬱屈を作品に昇華出来ているものを指すんだと思ってた。

それと何より、表現者が一番大切にしなければならないはずの『テーマ』が昨今のBLには欠落してる。
映画でも何でも、テーマだけはちゃんとある。
作品とのたまう以上、テーマに沿って話が進むべきだし、エロはただのシーンでしかないはずだ。
エロがテーマとか言い出したら、それこそ商業誌じゃなくて同人誌で勝手にどうぞと思う。
最近といわれる人達って、シナリオ構成の本とか、鬱屈とか、一番の材料が足りてないんじゃないか?
330風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:27:49 ID:i2jZcsDl0
>>328
いやむしろ自分は>>321みたいなものに過剰に思い入れちゃうんだがw

そういや自分はアウトサイダーアートが好きだった
純度の高いキチガイの表現が見たいという欲求があるんだよなー
もう本当に「これ書かなきゃ(描かなきゃ)死ぬ」みたいな

内的衝動が美しいとは限らない、って言うけど
そんなの当然じゃないのー
でもそれも含めて作品、それも含めて人生じゃないのか
331風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:30:38 ID:s8c2nhRG0
>>319
求めているものが違いすぎるということだよ、結局のところ
価値観が綺麗に裏がえってるんじゃないかな。

他者を楽しませる事、完成された娯楽である事に重きを置く人と
自分の内部にあるものを完全に表現する事、
既存の限界を打ち破ろうとする事に重きを置く人とは
創作に関する役割も違うと思うよ。
できれば、後者が新しい境地を開拓して、
前者が熟成させるのが個人的には理想だと思う。

どちらかだけでも、必ず閉塞するから
常に両者せめぎあってるほうが好ましいと思ってる。
両方プロが持っていればいいけど、滅多にそんな人いないしね。

>>321
欲望をさらけ出すのが恥ずかしい、という
気持ち自体はわかるんだけど
芸術の世界ではまさしくそれが求められてるようだよ
HIROPON、で画像をググってみるといい
あれはアートとしてかなり評価が高いそうだけど
自分には一体エロフィギュアと何が違うのかさっぱり判らない。

最近だと、鬼畜猟奇エロゲのような救いの無いストーリーが
文壇でなんとかいう賞をとったとか。
芸術=美しいものという認識は、現在ではあまり主流ではないと思う。
どこまで醜さをさらけ出せるかどうか、という点が重視されてる感じ。

自分としては人の醜さばかりに向きすぎず
逆に美しさの面を追及して欲しいと思わなくも無いけれど。
332風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:31:24 ID:4SpUvCMB0
>>326
作家が事後的にインタビューやエッセイで言うことをそのまま真実だと
思うのはどうかと思いながらも、JUNE作家にはほとんど「迫害妄想」に
近いようなものを抱き、「否定的な言葉が洪水のように襲って来ている」と
感じられるがゆえに、「自己への不安や問いかけといったもの」が生じたというひとは
少なくないんじゃないかな。そして、その否定的な言葉の洪水が
「外側」からやってくるじゃなくて自分の「内側」から出てきたりする。
「なおも叫ぶ」というより、どっちかっていうと JUNE は>>326さんのいう
後者の方の叫びだったんじゃないかと思う。
333風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:32:50 ID:1RXqvlBh0
書き忘れ
衝動を、人目をはばからず爆発させることが「強さ」ではなく、ただの「幼児性」なら、
アウトサイダーアートはありえないという結論になるよ。
ヘンリー・ダーガーの絵(少女に男性器がついてる)に惹き付けられる人が多いように、
本人が生きてるうちには、自分の為にしか書かなかった、あれこそ魂の叫びだと思う。
334風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:36:28 ID:7CttQEbH0
>>332
内面からの否定と外から来る否定は全然ダメージが違うよ。
毎日自分はなんてダメなんだろうと煩悶してて、道行く女の子たちの笑い声が自分を
笑ってるように聞こえても、名指しで明確に「あの作家の書くものは痛い」とか言われる
のとではダメージが全然違う。
ごまかしが効かない、逃げ場がない、内面からの声をさらに増幅する。

それでもまた書こう、って思うのにはすごいエネルギーがいるよ。
335風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:38:11 ID:oHcBQGQG0
>>334
そしてそれに素で耐えられるような神経の図太い人だったら
そんな繊細な作品はそもそも書かないw
政治家とかになるw
336風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:40:17 ID:s8c2nhRG0
タブーや理性や羞恥心に阻まれて、表出できないものを
表現した人の評価が高いよね。

美は既に開拓しつくされたか限界があるという発想なのかな?
まだ到達点には程遠いと思うけどなぁ。

>>334
ゆりかごが無くなった感じがするよね。
本当なら勝手気ままにどんだけ恥ずかしいものをノートに書いても
誰も何も言わないし、誰かの評価を恐れる必要も無く
葛藤と向き合えたんだろうけど、
ネットで簡単に公開してしまえるようになって
いい意味での無責任さが存在しにくくなったように思う。
337319:2007/06/23(土) 18:43:23 ID:19J9ypLX0
なんか誤解されてるようなんですが、私が話しているのはあくまで「予防線=注意書き」についてです。

「魂の叫び=書(描)かずにはいられない、やむにやまれぬ内的衝動によるもの」
とするならば、
それこそ中学生男子が描いたエロ漫画とかも「魂の叫び」に該当するんじゃないですか?
そして801だって、他人にとってみれば中学生男子のエロ漫画と変わらないものかもしれない
と思いませんか?

そういう可能性を想定し、サイトや同人誌に注意書きをつけることは、むしろ自然なんじゃないでしょうか?

いくら自分にとっては切実で、真剣に書(描)いたものだからといって、
他者をおもんぱかることなく、注意書きもなく、「堂々と」公開するのは、「強さ」とは言わない
んじゃないかと思うのですが。
338風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:43:36 ID:4SpUvCMB0
>>330
>>331
現代芸術が陥っている苦境のお話だね、それは。なんでも「芸術」に
なってしまうというか、マスメディアと市場の評価が作品の評価になるというか。

たとえば、石原郁子さんの小説は>>135さんのいうような「内的衝動」によって
書かれたものだと思うのだけれど、それが>>319さんのいう「幼児性」や
>>321の例のようなものや、>>331さんの挙げる HIROPONのアートのようなものと
同じものかどうか、という問題でしょうね、それは。
339風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:44:10 ID:7CttQEbH0
>>336
まあ、ハードディスクに保存してうpしなきゃいいだけだろ、とも思うけどね。
同人誌の形にして売ったとしても、そういう否定的な言葉を作者に届けるには読者側も
無駄にエネルギーが必要だった。
手書きでしこしこ書いて、切手貼って投函して。

PCの前に座ったまま、タダで脊髄反射的に気に入らなかったことをだだだっと書いて
相手に届けることができてしまうし。
掲示板なり、メールなり、拍手なりのツールで。
340風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:48:29 ID:7CttQEbH0
>>338
ヒロポンちゃんは内的衝動で作られたものというより、あくまでも実験的というか
もっと醒めた目で作られたものだけどね。
知性で組み立てられたものというか。

「オタクの萌える美少女って概念は面白いな!どうやったらその概念を象徴的に
形にできるだろうか?」みたいな強い好奇心は働いてると思うけど。

あれを801で言うとしたら、テンプレを思いつく限り取り込んで、無理のないちゃんと
面白くて萌える話を描いてみたかったんだ!っていうような感じじゃないかと。
341風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:50:48 ID:s8c2nhRG0
>>339
描いた以上、見て欲しくなる、という誘惑があって
その誘惑を簡単にかなえる方法があるからねぇ…
それ以前に、好きな作品のファン同士の交流の手段としての意味合いを
二次創作が持っていて、かつその傾向が増大し続けてるから
最初から誰かに見せる前提で描き始める人も多そうだと思う。

>>340
そうなんだ、でもやっぱりそのロジックは理解できないや。
だって、組み合わせてたとしても、あれじゃ萌えないものw
342風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 18:58:04 ID:4SpUvCMB0
>>340
それはなんというか、芸術家の知性というより広告屋の知性のような気がするなあ。
電通とか博報堂とか、そういうとこ向きの頭なんじゃないか、それ。
343風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:01:12 ID:1RXqvlBh0
>>342
村上隆は「いざ現代美術をやろうとしたら、マーケティングで驚いた」って言ってるよ。
344風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:06:04 ID:pN5C+o+E0
>>337
自分は中学生男子が描いたエロ漫画だって本人が魂の叫びと思うなら
魂の叫びだと思うよ。
ただ、そこに必要なのは注意書きじゃなくて自制心じゃないの?
魂のままに描いたはいいけどこれを世間に公開するのは恥ずかしい、という。
345風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:17:03 ID:4SpUvCMB0
何らかの概念に心ひかれて、それを要素の組み合わせ、アルス・コンビナトリアで
象徴的に形にするというのはわからなくはないんだけど、なんでその概念で、
その要素よ、というのが、広告屋みたいに思わせるんだよなあ。

この流れで考えてみると、商業も同人もいまや作品が、萌え市場の「広告」と化している、と
いうのがあって、「広告」としての完成度はいろいろあるだろうけれど、
「広告」以外のものではない、という状況なのかな、801についても。

>>342
そんなにうぶだったのか、あのひと。にわかには信じられないな。
346風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:40:20 ID:IRcIQRpn0
あれ?まだ21歳の人が延々と反論してるの…?
もうこの話題流れてると思って来てみたら絶句した
結局こうなることは最初から目に見えてたよなあ

801=ただのズリネタでいいじゃん。
何をそんなに喧嘩を売りたがるのかマジでわけわからんわw
347風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:44:41 ID:4SpUvCMB0
「広告」の自己増殖のなかで、広告集が商品となり、さらにその商品の
広告として作品が作られ、市場の維持が自己目的化し、作家の創造性が
安価な労働力として使い捨てられていく。そういえば、雑誌の作品の表紙に
既刊単行本の広告が掲載され始めたのっていつごろだろう。あれって
考えてみれば逆だよな。その雑誌掲載の作品を読んでから、単行本買うわけで。
作品が単行本の広告になってる。最近だと最初からそういうコンセプトで
8ページくらいの作品を掲載したりもしてるし。

それとは別に、作家を育てるシステムって商業にはもうないんだろうか。
348風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:47:01 ID:19J9ypLX0
>>346
21歳じゃなく24歳ですがまあいいです

あなたにとっては 801=高尚な文学だか芸術だか ですか?w

それこそ本当にオナニー的な考えだと思いますが。
うざがられているようなのでもう消えます。
349風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:49:02 ID:03NNXSa80
>>348

なんだやっぱり結局そう言う事がいいたかったのねw
350風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:52:16 ID:oHcBQGQG0
>>348
結局あなたとは平行線なのはもうわかってるじゃない。
お互い譲る気はないでしょどうせ。

というか20代半ばとしてちょっと恥ずかしいんだがその幼稚な物言いは…
351風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 19:58:51 ID:1RXqvlBh0
広告論議ちょっとうっとおしい。バブル世代の中身の無いうんちくばっか垂れる社員のようだ。
昔から漫画は消費され続けて来たと思う。消えて行く人の多さと原稿料の少なさは70年代から
よく聞く話だ。
それと、ここの議論に対して言ってる訳ではないけど、
オタク全体に言える事だが、ほとんどの人が村上隆のコンセプトを理解せず、知ろうともせずに
のうのうと批判したり、コンセプト知らないくせに「オタク文化は芸術だよね」とか肯定したりしてるのも嫌だ。
オタクだったらあの人が結局「搾取」しようとしているのか「守ろう」としているのか、
動向を見極めとくべきだろ。
352風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 20:02:22 ID:d+VP2lOc0
>342
村上本人はそういう戦略練って商売できるタイプだけど
工房に集めた中にはエロ同人誌好きの男がいたよね(20代半ばくらいか)
背中押してアニメ系アートやらせてた
自分に足りない衝動的な部分を補おうとしてる感じなのかなと思った
353風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 20:05:53 ID:s8c2nhRG0
>>351
安易に喩えに出したのは自分なんで
それは悪かったと思ってる。

ただ、バブル世代の中身の無い薀蓄ばっかり垂れる社員
という喩えはよく判らないw
中身の無い薀蓄ばかり垂れる人のようだ、じゃだめなの?
ちょっと話の流れとはかけ離れた疑問だけど。
354風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 20:14:35 ID:L50Vri650
801は確かにズリネタだけど348が思ってるのはちょっと違う気がする
裸がバーンと出て来て見るからに「抜け!これで抜け!」というのを想定してないかい?

801は元々エロのことだったけど、キス一つしない、手すら繋がない801もまたズリネタなんだよね
そこに肉体的興奮のないまさに心のオナニー
端的に言えば男が二人仲良さそうにしてるだけで満たされる何かがあるワケよ
その感覚が348は多分理解できてない

飽くまで個人的解釈だけど、好きな音楽聞くのも、綺麗な絵画見るのも全部心のオナニーに変わりないわけで、
美味しい物食べるのも近いけどこっちは肉体的満足が伴っちゃうからなぁ

別に801が高尚な物だとは思わないけど348が考えるほど下等な物でもないよ
それこそ散々ガイシュツだけど過去にも文学的評価を受けた作品は沢山あるしね
何事もピンキリなんだから物事を一辺倒に見るのは止めた方が良いよ
355風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 20:29:02 ID:4ReBxoKM0
ちょっと引き戻して申し訳ないけど、結局このスレの大勢としては
アマチュアが作品発表するときに「死にネタです」「ベタ甘注意」みたいに、なくもがなの
注意書きつけてあるのは、その時点で
自分の内的衝動を爆発させる気概もなく、返ってきた批判を受け止める気概もない
甘っちょろいものだと見なす、ってことでFA?

だとしたら良くも悪くもここの人は本当に厳しく
アーティストの志を801に求めてるんだなあと実感できる
自分も旧JUNEからの読者でたいがい古株だと思っているが、とてもそこまでの厳しさは持てないもの

特にネット上ではあの「注意書き」ってものはもはや作法として定着していて
サイト作るときはそうするもんだと先入観を持っているだろう若い世代に対し
敷居の高い考え方だなぁ、と。
「注意書き」に特化して話を引っ張ろうとしているわけじゃないよ、と一応注意書きしておくw
356348:2007/06/23(土) 20:29:03 ID:19J9ypLX0
>>354
ほぼ345さんと同じ考えです。
801=「精神的」ズリネタ と言ったのはそういう理由です。

音楽や絵画にも質・レベルの違いがあるように、芸術の域にまで達する801も極少ないということです。

女による女のための男×男である801には「萌え」の要素が少なからず絡んでくるので、
現実逃避的な要素はほぼ必ずあると思うし、だからこそ、独りよがりな駄作も多いのだと思います。
普遍的な価値を持ちにくいと思うのです。
射精のためだけの低質なポルノが溢れる一方で、芸術にまで昇華されるようなポルノもあるのと同じです。
357風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 20:30:49 ID:19J9ypLX0
間違えた
× ほぼ345さんと同じ考えです。
○ ほぼ354さんと同じ考えです。
358風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 20:37:48 ID:s8c2nhRG0
>>355
今のとこ、スレの大勢ってのは存在しない気がする。

「注意書きなんてするな!」て人も居れば
「私が読みたいのは注意書きを必要としない作品なの!」
って人も居るだろうし
「実質光るものがあれば表書きはどうでもいいけど、
それが見つからないの!」って人も居ると思う。

バラけまくってるから、まとめようとするのは危険かも。
359風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 20:47:37 ID:NHaF7DeA0
>>355
二次創作とオリジナルの注意書きは別物だと思う。

二次の場合、原作で死んでないキャラを殺したり
ホモでないキャラを勝手にくっつけているんだから
注意書きは必要だろうけど、
オリジナル小説でその手の注意書きは見た事がない。
全体的な作品の傾向とあらすじ説明ぐらいでは。
360風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:00:56 ID:jSUhlu6J0
>>355
「死にネタです」「ベタ甘注意」などというのは、みなさんのニーズを考慮して書いてます、ということで、
これは小説道場でのたつみや(現・秋月)さんの傲りを、そしてそれに対するあのときの中島さんの怒りの
すさまじさを思い出させるんだよね。で、あの怒りは正しいと思うんだ、普遍的に。
アマチュアだから許される、というんじゃないんじゃないかな、あれは。顔の見えない他者へのたかのくくりかたの問題として。
361風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:05:09 ID:6UX1BBuC0
>>355
自分は同人やサイトに関しては別にあっても良いと思ってる
ただ、元々商業と同人・サイトなとは畑違いと思っているので気にならないのかもしれない
作品レベルの優劣の問題ではなくて、根本的な性質やあり方の違いという面で
362風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:12:11 ID:vM0NwzyF0
今の時代、同人でなら熱意のある本は探せば見つかる。
商業では探しても見つからない、だから商業801に不満。
一連の話からそういう内容が汲み取れるんだけど、そういう事でおk?

お互いに何をして「今」「昔」と語ってるか言葉が噛み合っていない印象だ。
363風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:17:49 ID:jSLuvh6E0
>>362
本来、商業主義とは無縁に活動できるはずのアマチュアまでが
商業の変な商業主義に毒されて、読者の目を意識しまくったものが多数になってることの
不満ジャマイカ
「中にはよい作品もある」ことは何の弁解にもならないよ。
同人の場合、他所のジャンルに良作がいくらあろうが、自ジャンルに1作もなければ
何の意味もないんだし。
364風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:19:29 ID:jSUhlu6J0
>>356
> 射精のためだけの低質なポルノが溢れる一方で、芸術にまで昇華されるようなポルノもあるのと同じです。

というのは 801 限定の話ではないよね? だったら、

>女による女のための男×男である801には「萌え」の要素が少なからず絡んでくるので、
>現実逃避的な要素はほぼ必ずあると思うし、だからこそ、独りよがりな駄作も多いのだと思います。
>普遍的な価値を持ちにくいと思うのです。

と「801には」と限定する必要はないのでは。また、「現実逃避的な要素」という
価値判断を排して、「現実を相対化する要素を必ずもつ」と
私なら言うし、そのことと「駄作の多さ」は関係がない。というのは、何を書く、描くか、と
どのように書く、描くか、は別の問題だから。そして、「現実を相対化する要素を必ずもつ」と
いうことが、「普遍性を持ちにくい」原因になる、というのもよくわからない。
その要素が現実を普遍的に相対化するものである、ということがあるから。
365風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:26:05 ID:19J9ypLX0
>>356
書き方が悪かったですね。

801のほとんどは結局のところ「萌える」ためにある。
(萌えるためじゃなかったら、男×男である必要がない)
「萌え」っていうのは、自分勝手で、独りよがりなものである。
その「萌え」を求めて作られる801は、結局は「精神的ズリネタ」である。

というのが私の考えです。
366風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:26:58 ID:19J9ypLX0
アンカーまた間違えた…
>>366>>365宛てです。
367風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:28:39 ID:19J9ypLX0
  orz

>>365>>364宛て です…
368風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:37:16 ID:jSLuvh6E0
>>365
私は、
自分が何か(特に恋愛や性愛など)を語ろうとするときに、
女である自分の身体を通したのでは何かしっくりこない、違和感がある、
だから男の身体を借りてきて、それを通して世界を見直したい、と思っての801
であるので、あなたとは根本的に考えが違うようですね。
369風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:38:54 ID:jSUhlu6J0
>>365
「801の現状がそうである」ということと、「801がそういうものである」
ということとは論理的に別だよね。「ほとんどがそういうものになっている」と
いうべきなんじゃないかな、そこは。「ほとんど」と限定をつけるのであれば。
現状と本質規定が混同されてると思う。

「801は精神的ズリネタでもある」と言えばいいだけのことではないかな。
370風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:39:54 ID:jSLuvh6E0
ID:19J9ypLX0にとって801は単なるズリネタなんだろうが、
万人にとってそういうわけじゃない、という程度のkとは、いいかげん理解したらどうか?
371風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:44:23 ID:19J9ypLX0
>>368->>370
そうですね。決め付けていたかもしれません。
でも

>女である自分の身体を通したのでは何かしっくりこない、違和感がある、
>だから男の身体を借りてきて、それを通して世界を見直したい

のなら、801である必要はないんじゃないでしょうか?
この目的だと、男性作家が書いたものを読むという方法のほうが合っているような気がします。
372風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:49:54 ID:4ReBxoKM0
>>358>>361
注意書きに関するレスthx
大勢っていうのは勘違いだったね。でもアマチュアが商業主義に毒され
やたらニーズを考慮したりエクスキューズしたりするのが嫌いな人が多いなっていうのは
わかって興味深かった。

>>365
>801のほとんどは結局のところ「萌える」ためにある。
>「萌え」っていうのは、自分勝手で、独りよがりなものである。

うーん…そう言われると引っかかる。
たしかに萌えシチュというものは各人ほんとにバラバラで独りよがりなものなんだけど
「萌え」そのものはけっこう普遍性のあるもんじゃないかと思ってるもんで。
物語が「死」とか「孤独」みたいな形而上のものに接触した瞬間のキューンとくる感覚なんかは
801フィルターをかけなければただの普遍的感動なんだけど
801にそれを見出したときは極上の萌えなんだ。

801が「精神的ズリネタ」であることには異論もないんだが自分の考えは>>354に近い
373風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:50:02 ID:19J9ypLX0
我ながらズリネタズリネタとしつこいなと思いますのでもうレス控えますね。
根気良く付き合っていただいた皆さん、ありがとうございました。
374風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:50:30 ID:jSUhlu6J0
で、801は>>368さんのいうようなものでもありうる、ということを
否定する根拠に、>>365はならないと思うよ。そういうものとしても
使えるお得な「精神的ズリネタ」である、ということでいいわけで。

>>371
そこは 801 であってもいい、ということだと思うよ。フィクションを
通じて、現実をとらえなおす、ということで。ただ、どうやって
とらえなおすかは、そのひとの内的必然の問題で、>>368さんの場合は
801 が必要、ということなんだろう。
375風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 21:54:28 ID:1RXqvlBh0
>>371
>この目的だと、男性作家が書いたものを読むという方法のほうが合っているような気がします。

だから、それじゃ意味ないんだって。男性作家なら男という性のバイアスかかった目で世の中見てるから、
そこかしこに違和感が出て来るんだよ。だからといって女性作家でも女のバイアスがかかってる。
性のバイアスがかからない無性の状態で世の中を見たいんだよ。
その欲求に対して、801はそれを表現出来る良い手段なんだ。
376風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 22:03:09 ID:jSUhlu6J0
>>372
>物語が「死」とか「孤独」みたいな形而上のものに接触した瞬間のキューンとくる感覚なんかは
>801フィルターをかけなければただの普遍的感動なんだけど
>801にそれを見出したときは極上の萌えなんだ。

よくわかる気がする。たとえば、共依存は成人男女にも、成人と児童、幼児にも、
そのほかの人間関係にもありうるけれど、それが男同士の関係で
描かれると過剰な何かがそこに生まれるということがある。
377風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 22:05:31 ID:jSLuvh6E0
つーかさ、単なるズリネタなら、それこそ男女ものでもいいじゃん。
そこで、何で男男なのか?という問いのないままズリネタと決めつける意図も分からんし、
そもそも、露骨なエロレディコミは別として、単なる男女恋愛もの好んでる女に対して
誰も「ズリネタ目的なんだろpgr」とは言わないわけじゃん。
801は露骨なエロばかりじゃないし。
378風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 22:12:16 ID:jOiNGTAz0
変な話「何で男男なのか?」というのが外野にはわからないから余計に
「わざわざ男男で書くなんて、鬱屈したなにか(ズリネタ?)があるに違いない」
という気持ちになるんじゃないのかなー、と思った
ぶっちゃけ自分もなぜこんなに男男の話にときめくwのかさっぱりわからない
379風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 22:41:48 ID:jSUhlu6J0
>>377
>つーかさ、単なるズリネタなら、それこそ男女ものでもいいじゃん。
>そこで、何で男男なのか?という問いのないままズリネタと決めつける意図も分からんし、

うん、よくわからないね。>>373さんのレスは「現実逃避」とか「普遍性を持ちにくい」とか
否定的な表現が多いんで、「801はズリネタである」というのが、「801はズリネタでしかない」という
ニュアンスになっている。「801はズリネタである」というのを否定するひとは
そう多くないと思うんだ。実際に使ったことがあるかどうか、使うかどうかは別の問題だし。
でも「801はズリネタでしかない」と言われたら、違う、と言うひとは少なくないとも思う。
380最近の腐女子・21歳:2007/06/23(土) 22:45:46 ID:vu55Qk6X0
自分はここに何度も書き込んでいる21歳腐女子ですが、
>>354
どの娯楽作品にしてもそういう要素はあると思います。
たとえば日常的なストレスを手軽に発散させる場として、娯楽作品はあると私は思っています。
(=小説を読んだり映画を見たりして登場人物の感情に同調してカタルシスを感じたり、
自分ですら気付いていなかった無意識下の抑圧を発散させている、ということ)

多くの人は無意識に成長過程でなんらかの癒えない傷を抱えており、
それをやおい作品に昇華して解放ということがあるのではないでしょうか。
(どこかで読んだ意見なので、自分の意見ではないです。すいません)
しかしその傷は人によってさまざまであり、だから抑圧ポイントも違うと。
JUNEの名作でも人によって感じ方が違うのもそのためではないかと思います。

しかし人は生まれ落ちた瞬間から母親との別離、という去勢を受けているわけで(=出産時外傷説)
だから大なり小なり人は傷を抱えているはずなのに
なぜやおい少女にだけこのように深い抑圧を感じている人が多いのか、というのが私の疑問ではありますが。

…と、偉そうに書いてしまってすいません。
381風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 22:55:52 ID:6PPskABQ0
>>380
>大なり小なり人は傷を抱えているはずなのに
>なぜやおい少女にだけこのように深い抑圧を感じている人が多いのか

それは「大なり小なり人は身体に不調を抱えているはずなのに、なぜマッサージ屋にだけ
こんなに肩こりの人が多いのか」って言ってるぐらい無意味な問いじゃない?
やおい=ある種の人にとっては心の傷を癒やす装置、なんだからさ。

疑問を抱くとすれば、どのような種類の抑圧を感じるとやおいに走るのかとか、なぜやおい
でなければ昇華解放できないのか、とかそのへんじゃないかと。
382最近の腐女子・21歳:2007/06/23(土) 23:02:18 ID:vu55Qk6X0
>>381
そうかーーーー!なるほど。でも自分にはわかりませんワ。
誰かわかる人、お願いします。
383風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:04:35 ID:s8c2nhRG0
>>380
途中から801少女に深い抑圧があるというのが
前提になってしまってるのが、ちょい微妙。

801を好む理由を抑圧に求め、かつ出産時にまで話を及ぼすのなら、
人間全ても当てはめる事が出来る論になってしまうし、
少なくとも世の女性は、
全て801を好まないとおかしいという話になってしまう。

行動を何もかも病理に求めるのは好きじゃないけど
自分自身と照らし合わせてそれに納得する人が居るのはわかる、
少なくないとも思う、
でも、全体に話を広げるのは無理がある。
801に求めるものが各人違う以上、
801が必要な理由も違うと思うし、
801が好きであるということと、
801が必要であるということもまた違う事だと思うよ。

思春期に801にハマった人と、
成人してから801にハマった人と、
物心着く前から801を好んでいた人では
801に対する意識もイメージも違うだろうしね。
384風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:06:36 ID:jSLuvh6E0
>>382
頓珍漢なレスするぐらいなら、おとなしくROMってる、という選択はないの?
本の受け売りはしなくていいよ。
このスレの人らは、あなたが読んでる程度の専門書は既に読んでるし。
385最近の腐女子・21歳:2007/06/23(土) 23:13:22 ID:vu55Qk6X0
>>384
なるほど、頓珍漢でしたか。すいません。
ですがどの辺りが頓珍漢だったのか、ちゃんと説明してもらわないとわかりません。
ただ人を貶めるようなレスだけではなくちゃんと自分の意見を書き込んで
もらえませんでしょうか。
386風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:22:55 ID:jSLuvh6E0
>>385
801を考えるということは、>>381の言ってる
>どのような種類の抑圧を感じるとやおいに走るのかとか、なぜやおい
>でなければ昇華解放できないのか
この部分を指していることが多い。
こういう疑問があることを前提とした上で、ここでも考えるスレでも論が展開されてるわけで、
それが分かってない>>380は全文頓珍漢。
>なぜやおい少女にだけこのように深い抑圧を感じている人が多いのか
大なり小なり誰しもが抑圧を感じてるのが現代人でもあるわけで、
この言い方なんかもう滅茶苦茶じゃん。
387風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:26:03 ID:zEdfuQsw0
なぜ男×男かっていうとやはり女である自分のことを考えざるをえないかなあ。

散々言われていることですが、
あたりまえだけど女である以上この肉体って当然男を受け入れる作りになっているわけじゃん。
根本的にそれに対する恐れとか嫌悪感っていうのが自分には少女時代の一時期あった希ガス。
だって『破瓜』って字面からして怖いじゃないw
自分の肉体が行為によって壊れるんだという感覚が少なからずこの字面からは受けましたね。
自分ひとりの肉体に相手の肉体の一部が埋め込まれてなおかつ
別の生命体を宿す可能性がある肉体の持ち主である自分っていうのが怖いというか。

そういうような怖れや嫌悪感をまるっきり回避できる世界が801的なるものという感じだったのだと思う。
自分はJUNEを時々買っていたけれど温帯や風木は凄い作品だと思ったけどあまり嵌れなかったのは
確かに男男なんだけどなんか経血の匂いが文面や絵からしてくるような作品だと感じたからみたい。
なにもセクロスシーンばっかりとかじゃなくて、文章や絵柄全体から受ける個人的な印象というのかな?
特にジルベールなんかは性がもつどうしようもなさそれから逃れられない絶望感みたいなものを
強く漂わせているキャラに自分は感じたから嵌りきれなかったんだろうと思う。

日出処とかバナナフィッシュなんかはその点大好きだったなあ。
アッシュなんかは幼児性虐待だし性奴隷みたいに過ごしてた時期もあるわけだけど
性がもつどうしようもなさっていうのは物語の主軸に描かれてなかったし
なにより作品全体から受ける硬質で静謐な感じが忌まわしい性から私を隔離してくれたって感じで居心地がよかったんでしょうね。

だから自分の場合は801的なものを求めた初期の理由は、
女の自分が持つ性のどうしようもなさみたいなものを回避したい隠してしまいたいっていう意識があったんだろうな。
このスレに来るようになってキャラとかリンクスとかディアプラス読んでみたけどこういうBLのセクロスは全然大丈夫なのね。
性のもつどうしようもなさっていうのが書かれてるわけじゃないから。

ただ女であることの心地よさも知った今のいい年になった自分がまだ801的なものに惹かれる理由はまだまだ考察する必要があるなあ。
388風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:26:57 ID:s8c2nhRG0
>>384
まあ、姐さんもそうけんか腰にならずに。

801を好むって嗜好のひとつだから
たとえば、お魚(肉でも野菜でも何でもいいけど)が好きな人に
「あなたが魚を好むのは、
 栄養素のこれこれを身体が必要としているからです」とか
「あなたが魚を好むのは、幼少時に良い記憶と共にある食事として
 深層意識下にすりこまれているのです」とか
それっぽいこと(しかも本人にもわからないから否定もしづらい)を
言ってしまえるのとあんまり変わらないと思うんだ。

365日、ずっと同じ魚を食べ続けるとかいうことであれば
それは確かになんらかの精神病理であるといわれても仕方ないけれど
美味しいと思う魚がある理由、を説明するものではないと思う。

この論争って、同じ魚が好きな人たちが、
天然ものがいいか養殖ものがいいかでぶつかってるようなもんだし。
とにかく荒波にもまれた天然物が食べたいって人に
養殖物の安くて手軽に食べられるっていう利点が無意味なのと一緒で。
養殖物の利点を否定してるんじゃなくて、
養殖物に無い利点を求める人が飢えてるんじゃないの?

たとえ話にしたから、わかりにくかったらごめん。
389風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:31:48 ID:47MD8o7o0
>>385
追い打ちをかけるようですが、私は>>382を初読した時は
いかにも2ちゃんらしい荒しが書き込んだ戯言かと思いました。
質問を書き込んだ本人のレスだとは思わなかったので驚きましたよ。

>そうかーーーー!なるほど。でも自分にはわかりませんワ。

普通、「ー」が三つもつくほど深く納得して「なるほど」と理解したような言葉の直後に
「でも自分にはわかりませんワ。」という正反対の反応が来れば、
荒らしか頓珍漢のどちらかだと思います。

>誰かわかる人、お願いします。

それこそ、>>381のどの部分に「そうか」と納得し、
どの部分に「自分はわからない」と思ったのか、ちゃんと説明してもらわないとわかりません。
390風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:37:09 ID:6UX1BBuC0
>>362
ちょっと違う気がする。
>商業では探しても見つからない、だから商業801に不満。
と言っている人が、必ずしも
>今の時代、同人でなら熱意のある本は探せば見つかる。
と言っているわけではないと思う。


今更ながら>>356>>365に関してなんけど、これが要旨だとするならば
彼女が昨日から問い・主張してきたことは何かズレている気がする。

もしかすると、「魂の叫び云々」の象徴は尾崎南やミラージュのことで
作品としてもそれと似たようなものばかりと思い、それを前提に話をしてたのかな?
でないと、昨今の801以外の古いものはよく知らないと言いながら
今も昔もどれも同じようなものと頑なに主張したがっていた意味がわからない。
そもそもまずそこに何らかの違いがあるのかないのか
その判断をするために必要な条件が、彼女自身の中に揃っていなかったと思うんだけど。

よく知った上で同じと思うってのならわかる。
または、彼女が知る昨今の801について、自分はそう思うってのでもわかる。
でも、彼女自身が知らない分野があると言いきったその状況で、
未知のものを無理やり自分の知るものに置き換えて、全体としての結論に至ろうとしたようにみえた。
他者との意見の交換で未知のものを理解しようとしたわけではなく
既に自分の中に最初からある結論「どれも殆ど同じ・等しくズリネタである」が言いたかっただけなのか。
391風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:45:26 ID:jSLuvh6E0
>>388
そのたとえがちょっと違うなぁ、と思うのは、
>>388にとっては801は自分が好きこのんで選択するもの、という感覚なんだろうが、
私は「801の側に選択されてしまった」という感覚がぬぐいされないかな、だな。
自分の側に選択肢は一切ない感じ。
魚のたとえで言うなら、私は海辺の漁村に住んでいて、そこは肉は一切供給されない地域。
動物性たんぱくについては、不味い養殖魚を食うか食わないか、という選択肢しかない。
昔は荒波に揉まれた旨い魚が食えてたのになぁ、と懐かしみながら
不味い養殖魚を一口食ってみたが、やっぱり腹立ってちゃぶ台ひっくり返したりしてる。
392風と木の名無しさん:2007/06/23(土) 23:59:00 ID:4ReBxoKM0
「なぜ男×男か」って問題に対して>>387はあくまで自分個人の動機を語ってくれているけど
こういう分析をするときに浮上してきやすい一つの型でもあるようで興味深い。

私の場合は、もうひとつの典型というか。
自分たちと違うものを無神経に迫害する社会ってやつに思春期的トラウマを抱いていて、
迫害される恋全般に過剰な肩入れしていた時期があった。
その頃は女×女も同じくらい大好き。
読む作品も、当時は選択肢少なかったからJUNEも当然読んでたけど実は肌に合わなくて
海外文学中心に、作家がゲイ当事者である人々の自伝的作品を好んで読んでいた。
日出処とかは大好きだったけど、あの独特のオカルトセンスに惹かれる部分が大だった。

でも人として当時のような尖がった部分がずいぶん摩滅してしまった今、
好むものは男×男ばかりになってるんだよね。ここはほんと考察のしどころだね。
今のところは結局自分は男性が好きだから
男女ものだと攻めにしか萌えられないけど男×男だと萌えが二乗(二倍ではなく)っていう
「この俗物が!」って言われそうな自己分析しかできないでいる。
393風と木の名無しさん:2007/06/24(日) 04:28:11 ID:snDi9r0U0
私は男女がいると必ず恋愛になるのが納得いかなくて801に傾いた口だな。
子供の頃から少女漫画と少年漫画雑誌を両方読める環境にいたので、
(さらにエロ漫画雑誌、オヤジ週刊誌も読んでいた)
少女漫画は恋愛させなきゃならないって制約があるらしいことにはすぐ気づいた。
そういうノルマ(って言葉は知らなかったが)があるんだなと思っていた。
少年漫画は当時あまり恋愛はなかったが、女の子は必ず主人公その他、
誰かしらの男に惚れていることが多かった。(大人の女性は除く)

さして必然性もないのに年頃の似通った男女は必ずフラグが立つ。
恋だ愛だといちいちぐだぐだ悩むのだが、フラグを立てること自体には誰一人悩まない。
手近にちょうどいい異性がいたら好きになる。フラグを立てて当然。
誰かを好きになるのが当然で、好きになったらセックスするのが当然。
なんで? と思ってた。いまも思ってる。

恋愛するのはいいし、セックスするのもいい。
エロマンガも官能エッセイもわくわく読んでた。いまも読む。
でも恋愛やセックスを「しない」選択肢がないのがまったくもって納得いかなかった。
長じてドラマや映画、小説と触れる媒体が増えても、基本的にはみな同じ。
例外はあるけど、どの世界でも「恋愛はして当然」の価値観は常識として共有されていた。

もやもやしてたときに801を知って、ああそうか、女がいない状態なら
男女=恋愛の直結ラインは出てこないな、と気づいて、うれしかったなあ。
それなら女女でもよさそうなものだが、心惹かれなかった。
女の子は恋愛するもの、って刷り込みが強くてだめだった。
とにかく恋愛を「しない」のが当然の前提である世界が見たかった。

でもJUNEの苦悩や執着は特有の潔癖さが息苦しくて合わず、
恋愛と言い切るには微妙だったがやっぱり主軸を成すのは愛の物語だった。
他者と濃密に関わることの第一に愛が来る価値観がどうしても納得いかない。
エロがあってもなくても。

で、気づけば801ですら恋愛するのが当然の前提になり、どうしたらいいかわからないのが今現在だ。
394風と木の名無しさん:2007/06/24(日) 07:26:26 ID:ZfOeiwyO0
私は、少女漫画に出て来る女の子の媚びや、頭の悪さ、おっとりした性格が嫌だった。
大抵主人公と付き合う男の子は、主人公より容姿端麗だったり、賢かったりする。
テスト前に主人公が「男の子より良い点数取ったら悪いなぁ」とアホか?みたいな事を悩む。
完全に男尊女卑社会を何の疑問もなく受け入れて、消しゴムの裏に好きな子の名前書くような、
貧乏臭いおまじないまでする。進路も男と一緒にする。女の子の中にも激しい性格の子はいるはずなのに、
完全に動きが受動的。ろくに勉強もせず媚びてばかりいるので嫌だった。

だから、オスカルは好きだ。自分の上昇志向が昔から強かったのが原因してるのかも知れないが、
社会的にも、アンドレより上のものを持っていたし、自分の思い通りに生きてた。
後で男と知ったパタリロのマライヒも、殺し屋で、バンコランには負けたにせよ、相当な使い手だった。
聖徳太子も言うまでもないが賢い上、超能力まで持っていた。最後に毛氏を突き放す強さもあった。
上のようなキャラクターに強く憧れて、これぐらい活躍をして、必要ならば人殺しもするような、
強く賢い女の子が主人公の漫画を読みたかったが、なかった。
それと、上記の作品で「社会的権力と、恋愛での力関係が合わさった所に生じるエロス」を知った。

で、801にはそういう「能動的な受」と「力関係のエロス」が全部あったので、今に至る。

それともう一つ、母親がかなり潔癖なクリスチャンだったので、男女の性に興味を持たないよう、
常に監視されていた。なので男女の性には罪の意識が強くあり、801ならそれを感じずに済んだというのもある。
395風と木の名無しさん:2007/06/24(日) 18:12:47 ID:t6EuBxwn0
>>393
とくに昔は、女の子(女性)には、恋愛の成就以外に達成感や充実感を持てる場が
なかったというのは大きいんじゃないかな。
おしゃれしたり、読書したり勉強したりいろいろな人と関わって、
すてきな大人になるよう努力した結果、なんのいいことがあるかっていうと、
すてきな彼をゲットして結婚、という結末しかない。
少女漫画の物語も、それ以外に用意できる幸せがない。

どうしても、男女の平凡な恋愛関係の成立以上の達成、結末を望むなら、
死か孤独と引き替えにするしかない
オスカルは男性にまじって社会的な地位も得て、アンドレと主体性のある恋愛もしたけど、
すでにそのとき、オスカルにもアンドレにも死亡フラグ立ちまくってた。
それは昔のJUNEにもつうじる精神だった気がする
日出処の天子もそうだったと思う
孤独を受け入れる覚悟にすごく感動したけどね

少年漫画の主人公は、だいたい最後は女を捨てて、自分の道を選ぶけど、
それは壮絶な覚悟ってより男の美意識なんだよね
ジョーは葉子にグラブだけあげて真っ白に燃え尽きちゃうしさー
明は美樹の生首埋めて了と決戦にいっちゃうし。
そこで捨てられる側(女)より、一緒に死闘を演じる側がよかったから、
801にはまっていったのかなあ。
396風と木の名無しさん:2007/06/24(日) 18:14:47 ID:t6EuBxwn0
時代が変わって女性の幸福は恋愛と結婚だけじゃないという価値観も浸透してきた。
でも、逆に、じゃあそれ以外に自分自身でどんな幸福を見つければいいかわからず、
迷う人もたくさんいた(いる)んだと思う。
死とか孤独と引き替えにするほどの覚悟も、ぶっちゃけそこまでする才覚もない。
だから、自分にできる小さな達成=恋愛へ還っていく、という流れはあると思う。
女性に限らずね。

現実はともかくなぜ(801の)物語までそうかっていうと、きっと、いまは昔より、
自己評価が低いわりにはプライドの高い人が増えてるからだと思う。
個性重視の教育の反動かな?
「恋愛で幸せになることは平凡な決着ではなくて、自分にしかできない、正しい、
かっこいい選択だ」と、物語にも保証してほしいというのかな。
397風と木の名無しさん:2007/06/25(月) 09:50:49 ID:beGwHwyaO
>>394
しかしそのキリスト教は同性愛を禁止してる
398風と木の名無しさん:2007/06/25(月) 12:57:39 ID:35aJL0g60
>>397
敬虔なクリスチャンに育てられた割に同性愛はいいんかい
と思ってたw
399風と木の名無しさん:2007/06/25(月) 13:03:20 ID:+Mkf+DdS0
「この男(社会)は、自分(の魂)じゃなくて、女としての自分の体しか欲してない
んじゃないか?」
ていう恐れ(=怒りでもある)がいつも脳内にある。

801なら同性どうしだからそんな「外見上のスペックによる恋愛」を超えたものが
あるんじゃないかと夢見てるのだと思う。
リアルな男ならありえないんだけど、少年漫画のキャラなら、キャラどうしでそんな魂のふれあいを
しているように錯覚できる。
一般的な少女漫画だと女キャラの視点は男に向かっているだけで、しかも美形でなくっちゃ
だから魂のふれあいなどとは思えない。ゆえにそんな女キャラの百合も理解できない。

だから二次でやおうんだと思う。
そんなわけで最近の美形だらけの少年漫画は萎えるし、それを前提にした中身は
少女恋愛漫画に過ぎない801二次も苗。
なんつーかこう、もっとなんで相手が好きなんだろう?ってキャラに悩んで欲しい
のだろう。ファンタジーの世界でくらい魂で触れ合って欲しいというか。

一般的少女漫画とかハレクインとかレディコミとか読んでると、
「お前がなんで好きかって?女だから。乳とマムコがついてるから!ハート?知性?知らん」
て言われてるよーな気がするんだよな。ジュンブンガクも似たよーなもん。
やったら美形だらけのやおいも似たような感じがして好きじゃない。

美形を萌えポイントにおいていないやおいも探すほうが困難だけどね。
でも少なくともスペック(乳とかチンコの大小とか)で価値が変わる世界ではないと思えるからマシかな
(リアルなゲイ小説は違うけどw)。
400風と木の名無しさん:2007/06/25(月) 13:29:06 ID:F2Om79p+0
>>399
魂の触れ合いが重要というのは賛成できるんだけど

同じ同性同士でも、百合ではなく801を求めるという点において
やはり読者は「男性」を欲しているし、異性の肉体に対する欲望や憧れがあるんだと思う。
(もちろん百合も801も同じくらい大好きな人もいるだろうけど、
百合は苦手で801だけ読むっていう人のほうが多いような気がする)

純粋な魂の触れ合いを求めながらも、肉体から完全に切り離れることはできていない気がする。
401風と木の名無しさん:2007/06/25(月) 21:53:23 ID:BVtLh99r0
>>400
逆かもしれないよ。
百合は女性の心身を扱っているから、自分の持っているものと同じだという点から
完全に離れることができない。
だから、自分と接点のない801がいい、という考えもある。
まあ、一巡りして捉われてることには変わりないとも言えるが。

百合より801がいいのは、自分の性が対象になることが最初から完全に
除外されている世界だからだなー。
純粋な思考の遊びならば、現実との接点はより少ないほうがいいから。
402風と木の名無しさん:2007/06/25(月) 23:44:44 ID:+Mkf+DdS0
399なんだけど、
上手くいえないんだが、
魂のみのふれあい=少年漫画
  ↓
想いが高まり魂のみのふれあいだけでは満足できなくなってしまった=801
という二次創作(妄想)の流れが自分にある。
だから自分にとって肉欲は801から外せない。
あくまでも魂のふれあいが高まりすぎたから、というのがポイントで、
これが普通の異性愛ものだと最初に肉欲ありきな気がして萎える。
まぁ少年漫画のキャラは男にとっても理想像らしいから、
「女を排除することで成り立つ理想郷」
を汚したい欲望もあるのかも。
奇麗事いっても所詮男は肉欲の権化じゃ!みたいなw

 男女群像漫画では当てはまらないけどね。
 ぶっちゃけ最近の少年漫画ではあまりやおる気がしなくなった。
 

403風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 00:42:56 ID:fMBVuu3rO
801なるものにおける男性の肉体を自分がどう取り扱っているかかあ。

個人的にはやおい的な作品を読むときには、その男性の肉体っていうのは生身の肉体ではないようだ。
作品を呼んでいるときは、何か自分の頭の中で無意識に生身の男性の肉体から
なまなましさを除去する作業が行われてるようだ。
生身の男性そのものではなくて、観念的な男性(少年、青年etc)として存在している感じ。
無意識の作業でその観念的な男性は自分にとっての極上の男性になっていっている感じですね。

だから>>400のような
>やはり読者は「男性」を欲しているし、異性の肉体に対する欲望や憧れがあるんだと思う
は、個人的にはその異性の肉体は、リアルに存在する生身の男性の肉体でなく
自分の頭の中の無意識の作業でなまなましさが除去された観念的な男性の肉体だな。

自分にとってはこの無意識の作業が滞りなくできるものが801的な良質な作品で
その作業ができないものは単なるポルノ作品として捉えているようだ。

404風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 01:48:50 ID:ZYFPreBI0
>>403
>自分の頭の中の無意識の作業でなまなましさが除去された観念的な男性の肉体だな。
>この無意識の作業が滞りなくできるものが801的な良質な作品
よくわかる。
二次同人の大手は、多くが性器をしっかり描いていないものが多い。なぜかなと昔から思っていて、
二次好きの子によく聞いてたんだけど「そんなの出来れば見たくないし、男女ものでハッキリ書いてある
ポルノなんか見ると吐き気する」と言われる事が多かった。
言ってる本人は801はエロいけどポルノとは違うと思ってたようだ。
ポルノかどうかは置いといて、私も割と性器をハッキリ書いてない方が好きだ。
夢の世界からギョッと現実に引き戻されるんだよね。
405風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 01:55:55 ID:c4eAZ4S50
最近はそうでもなくないか?>性器描写
いわゆる「最近」に限らず、大手でも十年ぐらい前からすでに多かったような…
これは個人個人の耐性と好みの問題なんじゃないかなあ。
古株でも生身っぽいのが好きな人はけっこういたと思うからね。
406風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 02:13:34 ID:ZYFPreBI0
>>405
ジャンルに寄るのかな?ハマるのはジャソプ系が多いけど、大手程少ないな〜と前から思ってた。
その分、ダメな人も読めるから人気あるのかと。
ポルノと意識したくないが為に書かないのか?と色々考えてた。
でも商業はよしながさんとかトジツキハジメとかしっかり書く人割といるよね。
407風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 02:14:10 ID:ObzVfWDp0
>>404
>ポルノかどうかは置いといて、私も割と性器をハッキリ書いてない方が好きだ。
>夢の世界からギョッと現実に引き戻されるんだよね。

自分は比較的801に生身の「男性」を欲している方だと思っているんだけど
801妄想をするときは性器はアリアリと思い描くくせに
実際に作品を読むときはやっぱり描いてない方が好きなんだよね。
ぼかそうとしてモザイク入れてあったりしても、なぜか笑いが込み上げてくるし。
うまいことトリミングして、構図でエロスを醸し出してくれると激萌えだ。
ヘソ下に陰毛がチラ見えしてるくらいなのが大好き……でもこれも、生々しくて嫌と思う人も多そうだね。
小説なら性器描写や汁だく描写も気にならないんだけど
それに頼らず色っぽさを表現できる上手い書き手さんを常に求めてる。

>>403の言う
>自分の頭の中で無意識に生身の男性の肉体から
>なまなましさを除去する作業が行われてるようだ。
ってのが、自分の頭の中でも実は行なわれてるんだな、と気がついた。
408風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 02:31:55 ID:c4eAZ4S50
>>406
むしろ年齢層の高い(あと息の長い)ジャンルに多い気がする>モロ

若い子の多いジャンルは確かにそうかも。精神的なものもあるだろうし
あと単純に「本物を見たことがない」ってのもあるかもしれないなw
409風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 02:53:22 ID:H1gQYMW+0
描いてたにしても、男性向けほどの詳しい性器描写ってほとんどないね。
小説にしても、汁ダクでも上品な文体の方を好む人の方が多そう。
女性は、直接的な表現は萎える人の方が多いんじゃないかな。

801のエロって、別に性器を見たくて読むわけじゃない。
それよりも、「その2人がどうなってるか」というのが一番の問題。
「どういう心境でどういうことするの、2人で!?」
ってことが一番の主眼であり、萌えの根幹をなす部分。

だから、描写もその点を重視した物になるのは当然で、
てりんこばっかり描写してても仕方ないんだと思う。
410風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 07:32:08 ID:vdCH58zn0
リアルで生々しいのは気持ち悪い。ナマモノジャンルも生身っぽくて苦手だ。
だから男女や女女の女が絡むものは自分で想像しかねないから801が好きなんだ。

自分は年齢層が低い方が生々しい気がしていたよ。
こんなにリアルに男も知っていて、冴えないメスじゃないアテクシ、なんだろうと。
年齢層が高いと、知っているから普通に描いてしまうか、
脳内作業と暈かし技術が無意識に発動しているのでは。
411風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 09:58:02 ID:9E66lard0
自分はしっかり描写あるほうが好きだけどな。
せっかく男×男で絡んでるんだから、と思うし、男×男の背徳感をより
感じられていい。
小説の場合、エロゲヒロインみたいな受けやロマンス小説みたいなノリの
エロシーン読まされると、ノーマルでやれば、と思って萎える。
作者、普段こんなのばかり読んでるのになんでBL書くの?みたいに。
心理描写たっぷりでBLみたいに切なくて、ゲイ小説並に赤裸々なやつを
読みたいのだが、自分の探し方が悪いのかあまりお目にかかれない。
412風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 13:05:24 ID:ObzVfWDp0
>>411

>エロゲヒロインみたいな受けやロマンス小説みたいなノリの
>エロシーン読まされると、ノーマルでやれば、と思って萎える。
>作者、普段こんなのばかり読んでるのになんでBL書くの?みたいに。

それは作者が801にそういう種類の萌えを求めているか、
違うように書こうと思っても書けないんじゃないか。

単純に、ゲイ小説並みのがっつり男臭いエロを女性が書くのは簡単ではない気がする(個人差あり)。
近年は差が縮まってきたけど、男性漫画家と女性漫画家ではなんとなく絵柄が違うように
生理的、気質的なものが文体にも滲み出すからね。
自分も構想ではがっつり赤裸々なのに書きあがってみたら、なにこのぬるさorzになることが多い。
413風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 13:35:13 ID:IQWnfPKi0
>>412
>エロゲヒロインみたいな受けやロマンス小説みたいなノリの
>エロシーン読まされると、ノーマルでやれば、と思って萎える。
>作者、普段こんなのばかり読んでるのになんでBL書くの?みたいに。

これはお門違いと思う。
作品は作者の力量としても、
男同士でその展開をやる事に意味があるんだろうし。

別スレで一度突っ込まれてたけど
女装ネタを好む人に
「可愛い服を着せたいなら、女の子描けばいいじゃない」という意見は
男の子に可愛い服を着せるという倒錯を好む人には
全く的外れな意見でしかないのと同じで。
好む人にとっては、ロマンス的なエロに意味があるんじゃなくて
801でその手のエロをやることに意味があるんじゃない?
414風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 14:04:25 ID:E+1xvVjm0
私は描写そのものはどっちでもいいな
自分は現実に男ではないから同じ感覚はどのみち持てない
(男として男を愛することも、男として男とセックスもできない)
だから、どれだけ具体的に描かれていても、観念で受け取るしかないし。

801でつねに曖昧に描かれているのは受けのアヌスのほうなんじゃ?
そこは最大のファンタジーゾーンなんだと思う
415風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 14:14:20 ID:rDU0O9jH0
個人的にはリアルな性器描写には萌えないけど、男っぽい骨ばりかたの描写には萌える。
男らしいのどぼとけ・鎖骨・うなじとか、ぜい肉のない長い脚とかは、リアルに描いてほしい。

リアルさ・なまなましさをどこに求めるか っていうのが個人個人で違っている気がする。
その個々の好みに応じて、>>403の言うようななまなましさの除去がそれぞれに行われている。
言えるのは、観念的であれ、あくまで「男性」でなければならない。ということかな。

これは肉体の描写だけではなく、ストーリーにも言えることかも。
リアルさ・なまなましさをどこに求めるか。どこを「非リアル」にしたいのか。
ロマンス小説的な非現実を求めるのか、男同士の苦悩を細かくリアルに描写してほしいのか。

この肉体描写とストーリー、両者のリアルさ・非リアルさの組み合わせが萌えにつながっているかも。
416風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 14:24:13 ID:Go7FukDQO
>>414
アヌスというのは結局のところ誰でも持ってる排泄器官なわけで、
そんなとこの描写してもしょうがないというだけの話では?
突っ込んで/突っ込まれて気持ちいい、相手の反応見るのが楽しいとか、そっちの話がメインであって
身体部位として幻想を抱ける余地は、主体の性別に関わらず少ない。
ゲイビでも、アヌス延々と撮影してたりすることはあまりない希ガス
男女ものAVだと、モザイク越しでも延々とマムコ撮影やってるけど。
417風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 14:45:29 ID:lowS+Gz5O
この話題は考えるスレじゃいかんのかい?
418風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 15:43:56 ID:E+1xvVjm0
>>417
考えるスレ向きだと思う
419風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 18:23:17 ID:rDU0O9jH0
これまでのスレの流れ

最近の801はつまらんね
 ↓
今と昔では何が違うんだろう
 ↓
よく分からんけど魂の叫び?が昔はあったよね
 ↓
若者「魂の叫びって何?」
 ↓
魂の叫びについて議論。付随して「注意書き」の是非に話題が及ぶ
 ↓
「己の魂の叫びを堂々と晒せ」派
「801なんてズリネタなんだから堂々と晒したらいかんだろ」派
 ↓
801はズリネタなのかそうでないのか
 ↓
そもそも801とは?(今ここ)
420風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 19:19:17 ID:lowS+Gz5O
いや、今は「ズリネタとしては直接的なのがいいかぼかした方がいいか」
ってテーマになってないか?
421風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 19:42:53 ID:zLa3mRPc0
どっちがいいかなんて好みだから答え出るわけないのに
422風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 20:30:48 ID:ZYFPreBI0
ズリネタだけに特化してるから最近のBLはダメって結論に帰結するのか。
それだと、二次でも良い歳の書き手でズリネタだけのおかずサークルは多い。
こうなってくると、最近と昔は容易に区切れないな。
編集者が、二次で「魂の叫び」的な話を書いて人気の作家をスカウトしてくれるのが一番なんだろうけど
「魂の叫び」的な良い話って、大手じゃなくて中堅か島辺りに多いんだよなぁ、実際。
いつまでも大切にしておきたいコピー本とか結構あるし。
漫画に限っては、素人の絵のレベルが上がりすぎた弊害というのもあるかも。絵さえ上手ければ
話の内容はなくても商業に載る人多い。
小説に関しては、書き手が単純に目指す所間違ってると思う。これまでのBLを目指すんじゃなて、
例えば皆川博子とか、801の香りのする良質な普通の小説を目標とすれば、ズリネタ部分は普通の
小説より増えても、内容のある作品は出て来ると思う。ハードル設定が低いんだよ。
423風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 21:37:57 ID:+HtqQhLb0
この流れで質問
>ズリネタ
とは、つまり読み手がBLを読んでマスタベということ?
424風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 21:37:58 ID:LFJFQBTR0
どんな分野でもそうだけど、その黎明期とか変革期にだけ存在するような、
分野全体を席巻する熱、みたいなものがあると思うんだよね。
成り立つかどうかわからない新しい場を、切り開いて作っていくような、
そういうエネルギーは「魂の叫び」につながりやすい。
SFにも推理小説にも、男性向けエロ漫画やロリ漫画にもそういう時代が
あったし、801にもあったんだと思う。
そういう強烈なものに立ち会っちゃってたら、簡単には忘れられない。
けど、再現し得るものでもないんだよね。
作品の力に上乗せされる、時代の波ってのがどうしてもあると思う。
商業801はなんだかもうほとんど飽和状態のような気がするので、
飽和しきったらそこから変革期が始まらないかなあと思ってる。
425風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 21:38:46 ID:LFJFQBTR0
>>423
どっちかというと精神的なズリネタかと思ってた。
426風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 22:19:36 ID:/GblWjpw0
>>425
d
自分はおかずにするなら男女を想像する
男男で出来るかな?と考えてしまったので
427風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 22:23:47 ID:jeRfyrte0
>>424
>商業801はなんだかもうほとんど飽和状態のような気がするので、
>飽和しきったらそこから変革期が始まらないかなあと思ってる。

今の商業801買ってる人達が、このスレの人達のように真剣というか高邁な
考え方で801を捉えているかどうか疑問なので、特に変化なく
細々と続いていくだけな気がする。

変革を齎すような801がどういうものかもよくわからないし。
ありがちなストーリーじゃない奇抜なテーマの作品ってこと?
ありがちなストーリーなのにキレてる作品ってこと?
428風と木の名無しさん:2007/06/26(火) 23:57:37 ID:6ettwXNE0
424じゃないけど、今後は801をのせる媒体が増えるんじゃないかと思う
429風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 00:41:20 ID:cIPCjl0F0
いや、逆に減るんじゃない?
一般人はエロが読みたければ普通に男女もの読むよ
801は男同士でないと表現できないものを持ってこないと
男女モノには商業的には勝てないんじゃない?
実際そんな流れに感じる
430風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 00:43:49 ID:cIPCjl0F0
つい書いてしまったけど商業的に勝ち負け以前に何と言うか存在そのものが危うい気が
細々とアンダーグラウンドな商業路線に戻りそう
それはそれでいいんじゃないかとも思うけど
431風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 02:44:39 ID:gMVp1nbZ0
801は一度知ったらなかなか抜けられないの忘れてない?
801好きが皆同人に接してる訳じゃないし、BLとネットしか知らない人もたくさんいる。
今爆発的に商業BLが流行ってるとも思わないので(90年代とさほど変わらん)
法規制とかない限り、今のままじゃない?

そういえば、bassoや雁須磨子なんかが「BLニューウェーブ」とどこかで書いてた人がいた。
まぁ、新しい流れと言えばそうだけど、そこまでのインパクトはない。
432風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 03:36:33 ID:leK6CwL20
秋月こおが出てきた時には強烈な「ニューウェーブ」を感じた。
こういう下品なの(失礼)今まで読んだ事ないよ?というショックを受けた。
(萌えた、んじゃなくてただひたすら吃驚した)
ああいう強烈なインパクトの作品って最近なかなかないな…
433風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 03:47:38 ID:8/Gqz6c/0
秋月こおの登場で、JUNE的なものが完全に崩壊し、BLになだれ込んだ
という印象がある。
その前からえみくりとかもいたし、秋月こおがいなくてもいずれはBL的な流れが主流になったんだろうが、
あれがJUNEの、それも小説道場から出たというのが何ともはや。
確かにインパクトはインパクトだが、個人的にはあまりいい意味じゃないなあ。
434風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 19:09:16 ID:gMVp1nbZ0
書きそびれていたが、BLの海外への進出は今より進むと思う。
今でも人気あるBLは英訳で出てるし、欧米なんて日本に比べると遥かに801に飢えている。
435風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 19:44:17 ID:we63F9ll0
自分的には女豹さまと蜃気楼かなー>かつてのニューウェーブ
JUNEにしろビブロスにしろまだ専門誌?って感じだったが
一般少女誌で男同士のセクースまで書いたって意味で影響力は大きいと思う。
今から見れば厨臭いけどな。
436風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 20:20:00 ID:3CBXt7Nc0
>>434
欧州では「結合部をしっかり描いてくれ」とBL絵描きに
要望がくるそうな
437風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 22:34:20 ID:gMVp1nbZ0
>>436
ウケた…!
高永ひなこが英訳されて「萌え人気は万国共通なんだなぁ」と思ってたけど、
欧州人あれじゃ満足出来ないのか?変わった人の個人的要望ではなくて?
ヨーロッパの何人が不満なのか知りたい。
438風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 23:18:21 ID:leK6CwL20
>>436
本当に描いちゃったら18禁としてしか売り出せないよね。
今でさえ英訳されてる日本の漫画の過激表現とかエロい台詞、
宗教にかかわるような台詞はだいぶマイルドに意訳されてるのに。
439風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 23:40:19 ID:P6c+ZjkL0
着物の時代から着たままエチー文化がはびこってた日本とは違ってw
おいろーぱの人々は「脱がなきゃイヤン」が基本らしいお。
ヌードでないと興奮しないという話をちらほらきく。

もちろん「ズボンに食いこむ尻のラインが〜」みたいな興奮のツボはあるらしいがw
まあこれは萌えとは違うかもだけど。
440風と木の名無しさん:2007/06/27(水) 23:40:55 ID:RQaQ91U80
>>437
さあ
前に田亀画伯のイラスト(あそこが精密に描かれてる)が仏の新聞に載ったでしょ
その時に「欧州に住んでる同人描く人が”結合部をしっかり”と言われて困った」
とレスがあったから求められてるのは田亀画伯のような
開いた肛門の肉壁まで描かれてる緻密なエロ画でないかな
あちらは女性器や男性器が普通にファッション誌のグラビアに載るお国柄だから
抵抗感ないとオモ
441風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 00:12:06 ID:JWMtLobx0
逆になぜ日本では修正したり隠したがるかわからないよ
日本人だけど
801もあまりにぼかしてあると、そっちが気になって逆に下品に見えたりする
442風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 00:18:27 ID:rO0iAN+u0
>>440
やっぱりおフランス人か…でもフランスって、欧州の中では801好きは少ない方よね。
社会的抑圧が日本などに比べて少ないから生まれにくいのかも?とどこかで読んだ。
描き手だから、変な真面目さで「しっかり描かなきゃ」と思ったのかもナ。
いくら抵抗感なくても、それ仏人&欧州人801好きの総合意見にしたら気の毒な気がする…
443風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 00:19:23 ID:etF3TvU30
日本だとそのかわり、
ほとんどのやおいに何の年令制限も付けずに売られているし、
カプのどちらかがローティーンでも犯罪あつかいされないし、
近親相姦に対するハードルが低すぎるし、宗教の制約はないし、
向こうから見たらある意味天国かも。
444風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 00:20:22 ID:23hXDfTI0
>あちら
神から賜られたものに醜いものなどない!
手塚治虫の聖書物語しかり

でも子供に見せるものには気を使うね、あっちは。
445風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 00:45:25 ID:R4H4+m6g0
>>440,442
でも載ったのって、リベラシオンの芸術ページだからなあ。
リベラシオンって最左翼というか、一番革新的な新聞だから
掲載出来たって感じがする。もっと保守的な新聞だったら
絶対に載せられないと思う。>フランス
446風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 01:32:41 ID:rO0iAN+u0
801っていうよりゲイアートの話だよね。
447風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 01:37:03 ID:XdalKEoT0
向こうはきちんと棲み分けできてるからいいんじゃね。
普通の本屋で入手できたりしないし。
448風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 03:43:15 ID:8Fsbmof10
海外進出とか、801の社会での扱われ方とか、捉え方とか、そういうのは
変わっていくかもしれないけど、801の中身は今後もあんまり変わらないと思う。
特にオリジナル創作801は。

http://milky.geocities.jp/alal801/
このサイト読んでると、801ってやっぱり心のオナニーだよな〜と実感してしまう。
今はもうあらゆるパターンが繰り返されて、全部テンプレになっちゃってるんだよ。
テンプレにうんざりしてるのは皆同じだし、新鮮な「萌え」が欲しいのも確か。
でもテンプレにはない「萌え」を見つけるのは難しい。

このスレで言われてる「JUNE的なもの」が何を指すのか分からん。(奥ゆかしさ?)
JUNEとBLって全然別物でもないと思う。JUNEの流れを汲んでのBLだし。
JUNE的なものが、今はテンプレのうちに入ってしまっている可能性もある。
それなのに「テンプレはうんざりだ、JUNE的なものが読みたい」というのも無理な話だ。
449風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 03:53:15 ID:XdalKEoT0
>>448
ある人が何か創作を行おうとする場合、
発想の平凡さや筆力の問題で、結果的にテンプレっぽいものになってしまうことと、
最初からテンプレ使い回そうとしてるのは、根本的に違うでしょ。
前者の中にはまだ光る部分を見つけられる余地があるが、
後者は同じものの使い回しが延々と続けられるだけ。
450風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 03:54:35 ID:cplQtI8Y0
>>448
一つの分析を
一般化しないほうがいいとおもうよ。
ある集合に当てはまる分析だからといって、
そのまま全体に当てはまるとは思えないし。

新鮮な萌えが欲しいっていうのは
要は刺激を求めて801を読んでる層の意見なわけで
そうじゃない人には無関係な話だよ。

しかも、JUNE的なものが判らないといいつつ
(実際奥ゆかしさとか言ってしまうあたり本当に全く判らないのだと思う)
別物じゃないと思うとか、流れを汲んでのBLとか
可能性といったその直後に可能性としてたはずの事を
事実としてそれを根拠に無理だといい切ってみたり。
最初から結論ありきで無理にこじつけすぎ。

判らない事を、自分に理解できる形に無理に押し込めて
判ったことにしない方がいいよ。
別に判らなくて困る事でもないんだし。
451風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 04:04:35 ID:8Fsbmof10
じゃーあなたの思うJUNE的なものってどんなものなの?
それはBLとはどう違うの?
452風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 04:21:12 ID:cplQtI8Y0
>>451
自分は一番の違うと感じるのは、
受けと攻めの恋人としての関係に未来があるかどうかだと思う。
453風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 04:22:17 ID:qu5PnJESO
>>440
フランスでは日本の漫画は「エロと暴力だけの過激なもの」ばかりと(数年前の漫画ブーム以前は)思われていたよ。
だから小さい子供をもつ親とかは、日本の漫画と聞くと身構える。
ポケモンブームでだいぶそれが変化したけど。
大統領選でサルコジと闘ったロワイヤルなんかは大の日本漫画嫌いだよ。
454風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 04:32:00 ID:8Fsbmof10
>>452
恋人としての関係に未来があるかどうかなんて今のBLでもそれぞれで違うじゃん
一般化してるのはあなたも同じなんじゃないの?
455風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 04:45:26 ID:XPiQrU1A0
虹に限って言えば、原作が殺伐とした話の場合は虹作品も殺伐と未来のない
刹那的な801が増える傾向があるよね。
そういうジャンルばかり選んで移る人もいるし、それも一種の萌えテンプレではあると思う。
456風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 04:47:25 ID:cplQtI8Y0
>>454
私の意見を聞かれたから、
私にとって一番の違いを感じる点を答えたのであって
自分の意見を一般の前提として「皆がそう思ってる」と
結論を出したりはしていないよ。

>>454姐さんはサイトの意見を引用して
それを前提に「801全部がパターン化されてしまってる」
「皆がテンプレにうんざりしている」と結論付けているから
ある意見を全ての801やそれを好む人に拡大して当てはめるのは
無理があるといってるだけ。
合間合間に「新鮮な萌えが欲しいのも確か」とか
自分の感想も混ざってしまってるから、
その辺をきっちり自分の中で分けたほうがいいと思う。

801好きである自分が納得できる=正しい分析である
=全ての801好きに当てはまる、というような
三段論法的落とし穴に落ちてるんじゃないかな。
457風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 04:58:08 ID:8Fsbmof10
>>456
>>448の書き方が決め付けているように見えるのなら謝るよ。
全てはあくまで私一人の考えであって、絶対的に正しいとは思ってない。

ただ「あなたの考えが全てに適用されるわけではない」と繰り返されるだけじゃ話が進まないよ

JUNEとBLがどう違うのか、納得のいく説明もできないのに「とにかく違うんだ」と言われてもね。
458風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 05:24:45 ID:PGe8bpkH0
>>457
その、「違うんだ」というのも一部の感覚かもしれないと思うけどね。
でも面白いからちょっと乗ってみる。個人的には、
BLが原則的に「恋愛小説」であると感じるのに対して、
JUNE的なものは「恋愛(or性愛)を扱った小説」だと思っているところが
一番違うところかなー。
以前別のスレでBLは恋愛小説だ、という意見を読んで、
最初は驚いたんだけど、確かにそう考えると納得がいった、という感じ。
459風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 05:25:52 ID:cplQtI8Y0
>>457
話が相当食い違ってると思うので
改めて書くけれど
そもそも皆不満に思ってることはそれぞれ違うので
一つの結論を出す事自体が無理だと思う、という話。
「誰もが納得する絶対的な正解」は最初から存在してないと思う。
だから、答えを一つに絞ろうとするのに疑問を感じてレスした。
一面においての絶対的に正しい分析って言うのはあると思う。
部分的肯定を何パターンも積み重ねる事が
この場合、一番答えに近い道だと思うから。

あと、JUNEとBLの違いは
>>457姐さんに納得できないのは仕方ないとして
とにかく違う、なんて答え方はしてないよ?
意見されると腹が立って挑発的になってしまうのなら、
議論系のスレは向いてないと思う。
相手を肯定することや否定する事が目的になってしまっては
本末転倒だから。

ここでJUNE的として上がってる作品は
悲恋が主流で、恋愛が成立するのは
男子校や寮などの閉鎖世界での一時期だけで
いずれそこから巣立たなければならなかったり、
別離を拒んで死を選んだり、
本当に好きな相手以外としか関係しなかったり、
終わりが前提になってる関係が多かったように思う。

それに対する「悲恋じゃなくてもいいはずだ」
「801はもっと幸せなものにもなれる」って言う
幸せで明るい801がえみくりあたりのBLの流れの始まりだったから
それまでの主流に対する、別の価値観の提示だったと思うよ。
460風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 05:42:52 ID:8Fsbmof10
>>459
あなたのレスは私に対して「断定するな、挑発的になるな」と繰り返しているだけに聞こえるよ。

あなたは
>とにかく違う、なんて答え方はしてないよ?
と言いながら
>自分は一番の違うと感じるのは、
>受けと攻めの恋人としての関係に未来があるかどうかだと思う。

とレスしてるじゃない。結局、自分の意見を絶対的だと思うかどうかっていうだけでしょ?
それを言うなら私だって自分の意見が絶対的だなんて思ってないよ。
461風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 05:58:24 ID:cplQtI8Y0
>>460
悪いけれど

>あなたは
>>とにかく違う、なんて答え方はしてないよ?
>と言いながら
>>自分は一番の違うと感じるのは、
>>受けと攻めの恋人としての関係に未来があるかどうかだと思う。

>とレスしてるじゃない。

のレスの意味が判らない。

自分の意見が絶対的と思うかどうか、なんて話も
私は最初から一切していない。
そこが致命的に食い違ってると思う。

私が言っているのは、ある一面に関する分析が正しくても、
それを全体に拡大して考えるのは止めた方がいい、という話。

>>450
>一つの分析を
>一般化しないほうがいいとおもうよ。
>ある集合に当てはまる分析だからといって、
>そのまま全体に当てはまるとは思えないし。

>>456
>ある意見を全ての801やそれを好む人に拡大して当てはめるのは
>無理があるといってるだけ。

>>459でも同じ事を言ってる。
462風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 06:05:54 ID:8Fsbmof10
>>461
私が>>448に書いた
「テンプレにうんざりしてるのは皆同じ」だとか、
「こういう可能性があって、(そうだとするならば)〜というのも無理な話」

のくだりが、「一つの分析を一般化している」ように見えるのなら、悪文を書いたと思う。
皆がうんざりしているかのような書き方をしたり、可能性を前提にした上で「〜だ。」
という言葉遣いをしたのは軽率だったよ。それは認めるし謝る。
これからは誤解の無いようにレスするね。
463風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 06:24:47 ID:cplQtI8Y0
>>462
いえいえ、3回説明しても意図を伝えられなかった以上
私の文章もわかりにくいんだと思います。
短く要点を纏められればいいんですが
文章だけの場合、表情も言葉の抑揚もなくて
できる限り言葉を尽くしたつもりでも伝わらない事が多いですから。
464風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 08:37:58 ID:tqCpvdK/0
>>458
>以前別のスレでBLは恋愛小説だ、という意見を読んで、
>最初は驚いたんだけど、確かにそう考えると納得がいった、という感じ。

自分はなんの疑いもなくBLは恋愛小説だ、と思っていたクチなんだけど
そもそもハーレクインなどの普通の恋愛小説を読まない人間だし
それがどういう驚きだったか解析希望
さらにJUNEでさえ「テーマの重い恋愛小説」だと思っていたんだけど……
465風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 09:46:29 ID:cyW7nvLU0
恋愛ものというか、801は性愛ものってイメージだな。

私は「昔の801にあって今の801にないもの」って殆どないと思う。
年間何万か新しい作品が増え続けてる巨大ジャンルに成長した訳で、
内容も様々な趣味嗜好に枝分かれして、ライト層も増え、
JUNE的なものの比率が下がっただけじゃないのかな。
466風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 11:21:19 ID:hOEqtj6U0
自分にとって、JUNEは、書き手がぶつけた情熱や思い入れの結果萌えが生まれ、
読み手も情熱と萌えを共有するもの
存在理由として書き手>読み手
BLは、恋愛による幸福や萌えを目的として書かれ、読み手もそのために手にするもの
存在理由は読み手>書き手

むかしニフティの会議室かどこかで、細田さんが
書き手の自意識がうっとうしい昔のJUNEが大嫌いで、
えみくりとかあのへんの作品に触れたとき、これだと思ったみたいな話を
してるのを読んだことがある
そのとき、あーやっぱ別物なのかなあと思ったよ
BL(とくに商業)は、ある種の人には必須であるが大多数の人には有害なものを
取り除いてクリーンアップされたものなのかなって。
467風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 11:23:20 ID:hOEqtj6U0
えみくりのタイトルに「さあ元気になりなさい」っていうのたしかあったよね。
こういう、読み手を向いたタイトルの付け方は、JUNEにはできなかったように思う。
468風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 14:08:23 ID:ynw1bSDz0
個人的には、
昔のJUNEとかは、恋愛や性愛を通して何かを語ろうとするもの。
作者の心情の吐露のほかにも、人と人との関係のありかたや、
愛という概念そのものが語られることもある。
BLは、恋愛や性愛そのものを描くことを目的とするもの。
惚れたはれたヤった、というような、それそのもの。
古今の優れた恋愛小説と呼ばれるものは、大抵は前者のようなものであるとも思う。
469風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 14:08:43 ID:2X7nqJSc0
JUNEとBLの違いについての意見が
昔からの流れを良く知らない自分には凄く面白くて興味深い。
自分はJUNEには百合にも通じる何か深くて生臭い
女性の性そのものを感じる誌面だった印象が強い。
BLにはあまり女性性を感じないけど男女の恋愛と殆ど変わらないイマゲ。
これも個人的な主観だけど
470風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 16:01:47 ID:PagHIXLvO
私はJUNEとBLは明確に分けられるものではないと思うな。

今のBL作家が情熱や恋愛以外のものを描く意志や能力に欠いてるとも感じない。
よしながふみの「一限目はやる気の〜」とか、雁須磨子の「のはら〜」とか
かわかみじゅんこのBLとか。彼女らは読者をよく意識して自意識が突っ走るのを抑えてると思うけど、
そこに込められている情熱は大きい気がするよ。キャラが男を愛することに抵抗なかったり作中世界のゲイ率がやたら高かったりすることもあるが、
だからといって作中のキャラの人間関係が安易なものだとも感じなかったし。
471風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 16:04:26 ID:PagHIXLvO
改行忘れスマソ
472風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 16:11:49 ID:hOEqtj6U0
>>470
あくまで自分にとっては、という前提だけど
>読者をよく意識して自意識が突っ走るのを抑えてる
これをやるか、あるいは出来るかどうかがJUNEとBLの分かれ目だったり。
801者以外が読んでも(男同士のエロがなければ)楽しめる普遍性とか、
物語としての完成度なら、BLのほうがずっと高いよたぶん。
でも、個人的にはJUNEのほうをより愛さずにはいられないって感じかな
473風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 21:25:06 ID:Q4FmcKOb0
よしながふみ/雁須磨子/かわかみじゅんこ
どの人も読ませる作家だね。全員すらむだんくやってた人かな?
そういえばすらだん同人は全体的に、漫画としてのクオリティが高かったという話をよく聞く。
私は原作が聖域なので読んだ事はなくて伝え聞きだけど。

ただこの人達が、作中人物と距離を置いた作品を書くのは
彼女達独特の個性・作風であって「最近のBL」の特色とは言えないと思う。
昔から「作中世界と距離を置く作家」「作中世界にのめり込み暴走する作家」
両方いたし、今もどのジャンルでもその両方がいる。
474風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 21:33:32 ID:Q4FmcKOb0
>>472
情熱の迸り、よくわからんが激しい独り言のようなものなら、
同人の現場では今もよく見られると思う。
たまに商業でもあるよ。ルネッサンス吉田さんなんかこのスレ的にどうだろう。
この人も同人出身だけど同人作品での暴走の仕方はJUNEに通ずるものがあるように思える。
「BLとJUNE」「今と昔」と単純に二分されるようなものではないと、私も思う。

それにJUNEで「読者を意識せずに突っ走ってる」部分が抜きん出てすごい、と
感じた作品は私の記憶にはないんだよな。商業なだけあって。
昔の同人の突っ走りっぷり・滅茶苦茶ぶりは確かにすごかったと思うけど。
475風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 22:51:39 ID:hOEqtj6U0
>>474
作中世界と距離を置くことと、読者を意識して自分をコントロールするのは
また違うように思う
けど、具体的に、作品単位、作家単位、あるいは時代で、
ここからJUNE、ここからBLと簡単に分けられるものではないと自分も思うよ
ただ、概念として別物だなあと自分は感じる

ちなみに、昔のJUNE作家で、この人は抑制のきいた人だと思えるのってたとえば誰?

反論されそうだが、自分は、峰倉かずやには、昔のJUNEをうっすら感じてしまうんだよね
好きかと言われればまったく好きじゃないんだが
476風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 22:53:28 ID:Wcx7cb5P0
最近やたらと、よしながふみの評価が高まっていますね。
私も好きな作家の1人ではあるし、
BLに詳しい人が好きだっていう分には全く気にならないんだけど、
BLをあまり知らない人が「よしながだけはただのBLじゃない」的な事を
言ってるのを見ると、何か不愉快なんだよなあ。

何でかっていうと、その人の中には「BL(ここでは、BLというより801全般という意味)
=アホみたいな男同士のポルノ」っていう、勝手な定義づけがあって、
そこから外れているから、よしながを評価するんだろうと思うから。
ある人にとっては、よしなが的なもの(このスレ風にいうとJUNE的?)こそが
男同士物の真髄なのに。
そういう物を求めている層も確実に、無視できない数で存在しているのに、
ポルノ的側面でしか捉えられてないんだろうなあと。

このスレでどなたかも言っていたけど、801におけるポルノ的側面ばっかり
クローズアップされるのはやっぱり嫌だね。
BLの中にもいい作品があるって知ってくれるだけマシとは思っているけれど。
477風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:14:59 ID:hOEqtj6U0
>「よしながだけはただのBLじゃない」
とは、誰も言ってないと思うけど……どのレスからそれを感じたの?
478風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:26:39 ID:rO0iAN+u0
>>476
>BL詳しくない人のよしながふみ万歳
ああ、わかる。ちょっと持ち上げすぎだよね。
最初に「ジェラールとジャック」読めよって思うよな。大好きだけどさ、アレ。
大奥のコミックス出る前、アマゾンで「売れてる順番」で検索したら1位だった。
二位は「愛とは夜に気づくもの」次に「やる民」が続いてた。
これらってモロ、BLじゃないか。

フラワー・オブ・ライフは4巻見て力量上がってると感じたけど、
西洋骨董洋菓子店の時点では、まだ商業誌内でまとめきれてない感が強かった。
前に月とサンダル読んだ時は、そんな人生トントン拍子に行くかよ甘いな…って思ったけど、
愛すべき娘たち読んで、すごく成熟してきたなと感じた。
面白いけど、物語性の部分に関しては、個人的には「今も進化中…」っていうイメージだよ。

関係無いけど関節おかしい絵がたまにあるな。好きだけに萌えるシーンで出て来ると残念だ。
479風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:28:54 ID:rO0iAN+u0
>>477
レスじゃなくて、最近の世間の風潮としてあると感じる。
480風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:28:56 ID:Wcx7cb5P0
言葉足らずですみません。
このスレ内での話ではないです。
このスレを覗くような801好きのことではなくて、
普段BLを好まない書評サイトとか、ブログとか。
何かそういうムードを感じるんですよね。
481風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:42:10 ID:XdalKEoT0
よしながふみは有能な漫画家だとは思うが、JUNEとは全然別物に見えるけどな。
よしながは色んな意味で余裕がありすぎる。追いつめられてない。
その余裕が、作品世界を作者がきちんとコントロールできることにもつながってるのだろうから、
エンターティメントとして見た場合は優秀。
しかしJUNE的なものは、もっと追いつめられたところから出てくるものだ。

JUNE的な作家とBL的な作家がいるのではなく、
一部の作家の中に、JUNE的なものを書けるごく短い時期がある、という希ガス
だからJUNEの作家の何割かは早々に筆を折り、何割かは全く書けなくなり、
残りの何割かは似て非なるものを書く作家になった。
居場所をみつけたら書けなくなる、空腹感を感じなくなったら別物になる、
認められたり余裕を感じるようになったら違うものになってしまう。
そんな危うい立ち位置からしか生み出されないものじゃないのか。
だからやはり、JUNE的なものは商行為とは馴染まない。
482風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:52:12 ID:ECSclDwf0
>480
そういうのはBLに限らんのじゃない?
一段下に見られがちなカルチャーによくあるような気が。
素直に好きって言うのは恥ずかしいから対象作品を持ち上げて
自分は○○好きじゃないですよ、この作品が例外なの、とアピール。
483風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:57:23 ID:Wcx7cb5P0
私の言いたいことはよしながの良し悪しではなくて、
「男同士モノ=バカみたいなポルノ」っていう観念が、世間に広がりすぎるのも嫌だな、
そうじゃない物を求めている層、そうじゃない物を発表している層だって、
確実にあるのにって事です。
また、よしながさん以外に、
例えばここで名前の挙がるような他の作家さんの名前が挙がることもあんまりない。
よく知らんし知る気もないのに、今話題の事象に言及したくて
言ってるんじゃないのっていう感じもする。

>>481
JUNE的って言葉をつい使ってしまいましたが、
よしながさんがJUNEかBLかっていうのは私にはよくわかりません。
そこを問題にしたかったのではありません。
ただ、少なくとも彼女の話はただのポルノではないですよね。
男同士物全般を、ただのアホポルノと思っている層が、
ただのアホポルノじゃない作家がいたぜ、BL超えているって
いう評価をすんのは嫌だなって言いたかった。
BL超えてるじゃなくて、BLの中にこんな話描く人だっているんだ、だったら
気にならないのになと。
484風と木の名無しさん:2007/06/28(木) 23:59:38 ID:cfZEwbDU0
自分は漫画に関しては、わずか数人の好きな作家の新作をたまに読めればそれで充分満足してる。
BL漫画に関しては、小説に感じるような飢えはほぼ感じていないと思う。

その小説に関しては、今までは自分の求める部分がBLではカバーしきれてないって気がしてた。
作者の筆力とか情熱や作品の優劣というよりは、
全体的な商業的方向性と個人の好みのズレの問題で。
個人的には、単に萌えとかシチュとかテンプレではなくて、
作品全体を本当に楽しむためにそれなりに頭を使うことを必要とするような作品がもっと多く読みたい。
その点>>422の下三行に同意かな。

で、少し話が変わるけど、あくまで自分個人の中では、今のBL小説がカバーしていないJUNE的なモノは
石原さんや江森さんや榊原さん(榊原さんに限っては後期の長編のみだが)の作品のようなものなんだ。
それぞれ個性は違うし抽象的過ぎるかもしれないけど、この人らの個性…というか、
この人達が一時期発した強烈な何かはここ何年かのBL小説では見かけないと思ってた。
ただ、ここ数年は前ほどBL小説を読まなくなったし、JUNEもBLも違いはないって思う人がそんなにいるなら
確かに自分が知らないだけって可能性はあると思った。
この中の誰か一人についてでもいいから一応良く知ってるって人の中で(好き嫌いは別として)
後継と思えるような商業作家や作品があるって思ってる人がいるなら本気で知りたいんだけどな。

>>474
自分も長く商業と同人を楽しんでは来たから、同人にもすごい作品が存在することは実感してるけど
同人と商業はやはり本来の性質や立ち位置が違うと思うから、その二つを比べてもあまり意味がないような気はする。
でもルネッサンス吉田さんってのは、今初めて知った。
ググったら好きそうな気がして久しぶりにwktkしてきた。読んでみるよありがとう。
485風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 00:11:06 ID:z5BPEp0H0
>>482
そうですね。
BL読んで感動したとか良かったとか言いがたいから
これは例外って言ってるのかもしれない。
そうか、バナナフィッシュとかもそんな感じですね。
486風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 00:11:51 ID:z5BPEp0H0
バナナがBLってことじゃなく、バナナ>少女漫画って言い方を
よくされるからです。また言葉足らずだったorz
487477:2007/06/29(金) 00:57:02 ID:W00owQ4Q0
>>479
納得

>>481
とてもわかる。
レス読んで思ったんだけどJUNEってきっとロックなんだよ
ぎゃー
「○○はロック」とか言ってしまう古くささ、気恥ずかしさも含めて
そういう気がした、ロック、少女漫画、JUNEはリンクしてたよね?昔
けどBLは良質なクラシックかヒットソングなの
488風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 01:09:20 ID:0tbplBZE0
>>487
あーすごくわかるけど、その言葉の感覚を説明するのは難しいw
サブカルとかカウンターカルチャーとかいうきれいな言葉が出回る前で、
アングラというほど古くも思想的でもない、みたいな感じかなー。
489風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 01:57:30 ID:AtrYbp3iO
>>487
あー、「○○ってロックだよね」とかいう表現されてさっぱりわからないことがあるけど
(○○に爺さまがやってるそば屋とか、猫の名前とかが入ると特に)、
JUNE的なものがわからないってそういう感覚か、とも思う。
そういう「ぽさ」をキャッチするアンテナも必要だし、
その人その人で「ぽさ」の感覚も違うんだよね。
490風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 07:07:49 ID:kYEyhaUp0
私はロックの感覚は分からないけども
もし、読者を意識しない突っ走ったものを読みたいのなら、
商業801にそれを求めるのは根本的に間違ってると思う。
上でもさんざん言われているが、そういう作品はやっぱ同人に多い。
491風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 08:37:51 ID:dwRHcFA7O
>>490
すぐ上では、そういう同人にはあるとかいう問題ではない、
という話をしてるんだが。
492風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 10:49:01 ID:K2tNl6Pz0
>>481
そのコントロールってとこで、テンプレ度が変わるんだろうね。
JUNE はテンプレ化を拒むとこがどこかにある。
それは商売になりにくいということにもおそらくつながる。
マーケットが未成熟だったから、同人のいいところを残したまま
商業展開ができたのが JUNE なのかもしれない。
その絶妙のバランスがたぶん秋月さんの富士見で壊れた。
そこから現在の BL につながる。

>>484
その3人に共通するものがあるとすれば、それはたぶん
描写癖といっていいほどの描写だと思う。
それが彼女たちの小説にとってなくてはならないものになっている。
とくに石原さんはそうじゃないだろうか。

彼女たちの小説の描写は、TVドラマ化、映画化されても違和感があるし、
アニメ化は考えられないし、もちろん CD ドラマ化では消えてしまう。
語りとせりふ中心で物語が展開するのとは違う、小説にしかできない描写、があって、
逆にいえば、小説が CD や映画になることがどこかで前提とされ、
そうやって産業化されている現在では、そういう小説を書くことは難しかったりする。
キャラやシチュといったところに還元できない描写の魅力ってある。

石原さんの場合は映画との違いというところから始まって、
他のメディア、絵画や写真等々との違いを意識した結果、
そうした複数のメディアを横断するような描写が生まれたのかな、と推測。
493風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 11:07:57 ID:K2tNl6Pz0
>>492続き

そういう小説特有の描写によってしか表現できないものが何かあって、
それは>>399さんの

>「この男(社会)は、自分(の魂)じゃなくて、女としての自分の体しか欲してない
>んじゃないか?」
>ていう恐れ(=怒りでもある)がいつも脳内にある。

というところに関係があるように思う。
交換可能な「産む機械」や「セクサロイド」として扱われることへの抗いというか。
494風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 12:23:54 ID:kYEyhaUp0
作者が作品世界と一歩距離を保ったり、読者を意識することで、
作品に込められる熱エネルギーや切実さが失われたり減ったりするとは思わないけどな。

おいつめられたような切実さっていうのは、作品をコントロールすることでも
表現可能だと思う。
自分にしか分からない独り言を延々と大量に殴り書きするような方法もあるけど、
よく練って、数行の短文や一枚の絵にすべてを込めることもできるものだと思う。
才能や技術のある作家なら、エンタテインメントの要素を織り交ぜながら
表現することもできるんじゃないかな。

>>492
小説にしかできない描写があるというのには賛成だけど、
作品をコントロールすることと、テンプレ度とは関係ないと思う。
495風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 12:31:11 ID:K2tNl6Pz0
>>494
テンプレートってのは、操作性を上げるものだから、
関係あるんじゃないかと思うんだけど、どうだろう。
496風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 12:48:16 ID:K2tNl6Pz0
>>494
あと、おいつめられた切実さとエンターテイメントが共存できるという点は同意。
でも、コントロールしきれない過剰さ、ことによると
コントロール不可能な過剰さをコントロールしようとすることで、
結果的に「コントロール可能でないもの」を生み出してしまう、といった
対象とのせめぎあいは昔ほど、見られないような気がする。
作家が両者の共存を信じてないのかもしれない。
497風と木の名無しさん:2007/06/29(金) 19:35:44 ID:9f2CVrl/0
>>495
801におけるテンプレートってのは単に、
特定の嗜好(変態鬼畜攻め、女王受けなど)で特にありがちの設定やストーリー展開、
お定まりやらお約束の事を指すんじゃないの?
操作性とは関係ないと思うんだけど。

最初からテンプレを意識して書くのではなく、自分自身の萌えテンプレを
無意識になぞって創作してしまう、結果テンプレと言われる作品に仕上がる、
そういう事だと思うよ。
498風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 00:25:08 ID:jen69q9+0
>>494
エンタメと作者の切実な心は力量がある人なら両立可能だよ
だけど「追いつめられたような切実さ」を、作品で表現したいわけじゃないんだよ
ただ、生の切実さがそこにあるだけ
技術や才能でそれを表現しきれるならそもそも追いつめられないわけで
そうして洗練された作品は、すでに生っぽさを失ってる

494=490はロックの感覚わからないと言ってるけど、
○○はロックだ、というときのロックは、ロックというジャンルの音楽を指してるんじゃないのね
重要なのはそこに存在する魂であり生き様なわけです
技術と才能によって良質なロックミュージックを生むことはできても、
ロックな生き様の伝説はみずから狙って生むことはできない
いまは時代が時代だからそもそもそんな生き様いらないのかもしれない
でも、自分は愛してるし求めている
499494:2007/06/30(土) 01:30:13 ID:V/RDR+lS0
>>498
作品を生み出すということは、何かを表現することだと思う。
自分の魂をそのまま取り出して、外部にポンと置くことは不可能だから。
生の切実さや魂が「そこにある」だけで、それを表現しようとする気がないのなら、
作品は生まれてこない。

>技術や才能でそれを表現しきれるならそもそも追いつめられないわけで
>そうして洗練された作品は、すでに生っぽさを失ってる

その論で行くと、498さんの考える「JUNE」とは、
すべて「切実さがあるとともに、すごく未熟で下手くそなものでなければいけない」となるけど。
498さんにとってのJUNE作品って、そんなに技術的・娯楽的なクオリティ低いの?
500風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 01:33:32 ID:Jqzp8t330
横だが、JUNEは娯楽じゃないんだよ。
ロックつーのは娯楽じゃない。生き様だ。
501風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 01:45:59 ID:nqK2MKzP0
あー
確かに、JUNE的なもの、という風に考えるときは、
作品単体というよりはその在りようみたいな部分のことを
無意識に指してるかもしれないなー
502風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 01:55:55 ID:jwuUXM190
>>499
横で悪いけど
創作で言うならハングリー精神っていうか
作品の出来が周囲からみて充分評価に足るものであったとしても
「こうじゃない、自分の思ってるものはこんなもんじゃない」
「足りない、もっと表現しないと自分が思い描くものにはまだ足りない」
と思ってあがいて切羽詰る人はいるだろうし。

クオリティが高くても、作者の創作に対する餓えのようなものが
作品から伝わるかどうかは別だと思う。

別段今の作家にないとは言わないけど
そういった感性の持ち主が突如増える訳もないし
昔に比べて、801市場が拡大した分、割合的には減ってるから
見つからないって不満も増えるんだと思う。

自分は完成された作品の方が好みだけど
やっぱり、全体が増えすぎて
玉石混交とはいっても、石が多いと見つかりにくいし
不満はあるよ。
503風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 02:08:57 ID:jen69q9+0
>>499
その不可能なことをやろうと必死であがく姿が愛しい、美しいと自分は思うんだよね
不可能なんだから結果はいびつかもしれない、つかいびつに決まってるが、
何か人を強烈に惹きつけるものがある。

自分にとってのJUNE、あるいはロックは、
未熟とか、下手くそとか、技術とか娯楽とかクオリティとか、
そういう物差しを当てられること自体を拒むものだよ

あなたはつねに「作品」という結果だけを見ようとしてないかな
こうでありたい、これが愛しい、という言葉を
「つまり作品は〜でなければならない」に変換してしまう。
自分はたぶん、あなたほどには、結果に重きをおいてないんだと思うよ
504風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 02:23:52 ID:V/RDR+lS0
>>494
なるほどね。
私も、作品のクオリティとハングリー精神は関係ないと思うし、
今のBL作家にハングリー精神がないなんてこともないと思ってる。
今のBL作家が、自分達の現状に満足しきって、「もっともっと」という気概がないとも思わない。

>>495
不可能なことをやろうとする意志が美しいものだということには初めから全く異論はないよ。

>自分はたぶん、あなたほどには、結果に重きをおいてないんだと思うよ

「作品」という結果に重きを置いているのはむしろ498さんだと思うよ。

>洗練された作品は、すでに生っぽさを失ってる と書いているし。
505494:2007/06/30(土) 02:34:43 ID:V/RDR+lS0
おもいっきりアンカー間違えた

>>504の上段は>>502さんへのレス

>>504の下段は>>503さんへのレス
506風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 02:39:27 ID:lOB9DMUl0
>>501
つまり実体のあるものではなく
「自分にとって理想の801」をJUNEと言い換えてるの?

>>498の言うことはとてもよくわかるんだが、
かつてのJUNEがそうであったか?と言うと、
違うよなーとしか思えないんだよね。
実際のJUNE作品を指してないならわかりやすいんだが。
507風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 02:59:38 ID:Jqzp8t330
んーと、全然分かってくれない人がいるようだが
何度も話にも出てると思うが、ベクトルが逆方向なんだよ。
JUNEは、作者自身の内面世界を深め、掘り下げていく方向。
だからそれを突き詰めていけば文学になる。
いまのBLはそれとは真逆で、読者の方向を向いてる。良くも悪くも。
それをどんどん洗練させていければ、上質のエンタメになれる可能性はある。
文学が偉いとかじゃなくて、そういう話。
508風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:04:40 ID:V/RDR+lS0
>>507
私はもともとJUNEとBLに明確な違いはないと思っているので

「作者自身の内面世界を深める」ことと「読者を意識する」ことは
間逆のベクトルではないと思っている。

「読者を意識する」ことと、「読者のための作品をつくる」ことは別だし。
509風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:06:25 ID:Jqzp8t330
>>508
でも文学とエンタメは全然別物だけどね。
読者の目を意識した時点で、文学ではなくなる。
510風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:12:02 ID:V/RDR+lS0
>>509
それは読者に媚びてる、とか、読者の好きそうなものをわざと作る ってことでしょ?

今のBLがすべてそうだとは思えない。って話。

「昔=JUNE」「今=BL」っていうおおざっぱなくくりかたが理解できんのよ
511風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:12:10 ID:Jqzp8t330
あーそうだ、JUNEって文学をお手本にしてんだよ。文学をお手本とすることで発生した。
エンタメジャンルの先行作品が、温帯ぐらいしかなかったものな。
BLは、何をお手本にして発生したんだろう。文学じゃないことは確かだ。
512風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:15:28 ID:Jqzp8t330
>>510
エンタメっつーのは客がいてなんぼだからさ。
で、エンタメと言われて何が不満なの?
513風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:19:22 ID:V/RDR+lS0
>>512
お互いに話が通じ合わないみたいだね。
514風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:20:23 ID:Jqzp8t330
>>513
まともにレスもできないぐらい眠いのなら、寝れば?
515風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:29:54 ID:nqK2MKzP0
>>506
いや、別に理想というわけじゃない。
でも、個別の作品を差しているのではなく実体がない、と言えばそうかも。
当時の時代背景的なものとか状況とかを含めた在りようの、大づかみな印象に対して
「JUNE的なもの」と名付けている感じ。

んで、JUNE以前のJUN創刊時なんかだと、それこそそれしかなかったから
そういうある意味狭い感覚もなんとなく共有できていた部分もあったけど、
今の広がった市場では、共有できるような全体の印象ってそもそもないよね。
だから、最大公約数の部分でしか話ができないような気がする。
一見、どちらもおおざっぱにくくってるように見えるけど、くくり方が違うんじゃないかな。
特に現状については、すべてがそうだとは思えない、ってのは当たり前だと思う。
516風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 03:36:31 ID:QpbCkpl10
>>511
少女漫画とハーレクインロマンスではないかな。
これらのジャンルの男女のラブストーリーを
男男に置き換えたような話がすごく多い。
517風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 10:41:18 ID:IKFUzfFj0
>>510
昔=JUNEってそんな単純なものじゃないって、前スレからいる人はわかってると思う
ただ、昔からあったものの中で、特に現在少なくなっているのがJUNE的なものって自分も思うから
スレタイ的にも、それを懐かしむ人の声が多くなるってるんじゃないかな

>>511
そうだね、初期JUNEは文学の香りを残すものが多かった気がする

でもJUNEも色々な方向性のものがあったから
中期以降にはBL的作品も既に存在してたよね
わかりやすい例だと、タクミくんシリーズは最初の雑誌掲載は確か80年代中〜後半頃だった
ただ、それも当時は中期JUNEの中でもごく一分野でしかなかったし、少ないからこその魅力もあった
それが90年代前半に掲載された富士見シリーズ辺りから
(商業BLが本格的に始まった頃でもあったし)割合も変わってきた気がする
この辺、若干記憶が曖昧だから正確には違うかもしれない
ただ、初期から中期までのJUNEをイメージする人と
90年代以降、特に後半のJUNEをイメージする人とでは
JUNE系作品に対するイメージ自体が違う可能性もあるとも思った

だからまあ、JUNEの後期の作品の一部と初期のBLは重なってる部分もあって当然だと思うし
自分も「全くの別物」とは思ってはない。でもJUNEとBLに「違っている部分」はやはりあると思う
作者の情熱等に関しては、書き手・読み手・念頭に置く作品の違いなどで
それぞれの主観的に頼らざるを得ない部分を多分に含むことになるから、今はそれは置いておくけど
別の部分で、より客観的に見てわかるような違いもあると思う
例えば近いところで>>484が挙げたような石原・榊原・江森ら(他にもいるが)
というJUNEの重要な作家の小説(特にハードカバーで出版された作品)には
今のBL小説と比べれば、異質ともいえるものが多かったと思うし
あくまで個人的な意見としては、この辺りの作品は今のBLとの「明確な違い」と言えるんじゃないかと思ってた
でも>>508は、「JUNEとBLに明確な違いはない」と思うって言ってるから聞いてみたい
(好き嫌い・優劣の問題ではなくて、作品の存在そのものの印象として)
>>508としては、この人らの小説を今の商業BL小説の枠の中に入れることにも何の違和感もない?
518風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 13:51:27 ID:Ycc8HzDx0
>>517
ホワイトハートで十二国旗が出てるような浮き方になるのかな?
508じゃないけど私にはあまり違和感ない。
BLも未だにマイナー雑誌色というかサブカル的な面があるから
そこにどんな作家が出てきても変じゃない空気があると思うんだよね。
新しい作家も次から次へと出てくるし。

ただ文学的な作品を書く作家は今はやはり同人に多いイメージ。
初期JUNEはアングラな空気があったよね。
文学とまで言えるかはどうだろう?と思うけど。
519風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 14:18:50 ID:Y7pRWFTZO
石原郁子も「ブラッド・レンフロ」とか「リバー・フェニックス」とか
自分の趣味全開の本出してるしね。「美・少・年」はその極みだなww

萌えの要素が入っちゃうと文学とは言えないと思う
文学ぽいっていうのはわかるけど
520風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 14:28:55 ID:sKtDHya/O
>>518
ホワイトハートで十二国旗なんて普通じゃん。
ホワイトハートに夢野久作持ってこられたぐらいの違和感。

>>519
で、あなたは月の男を萌え小説だと思うの?
一度でも何かに萌えたことのある人の書くものは文学にならないというのがあなたの定義?
521風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 14:37:33 ID:sKtDHya/O
×十二国旗
○十二国記

初期のJUNEて萌え小説じゃなかったんだよ。
そもそも、萌えという概念自体が発見されてなかった。
そこで得意気に萌えがどうのと言い出す人は、
あー最近の人だな、と思う。
522風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 14:40:33 ID:Y7pRWFTZO
はいはいブンガクブンガク
523風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 15:04:50 ID:DVoqsGfB0
自分はなんかこう、バブルの匂いが感じられるのがJUNE
バブル崩壊した後がBLっぽいという勝手なイメージがあるw
世間が上り調子でリアル世界がアホアホの時、物語に自分の中の混沌としたものをぶつけてたのがJUNE
BLは世間が下り調子で暗鬱としている時、物語の中だけでもアホアホで幸せっぽいものをというのがBL

みたいな
524風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 15:33:13 ID:btlbmSsT0
>萌えの要素が入っちゃうと文学とは言えないと思う
>文学ぽいっていうのはわかるけど

そうなのかな?
だとするとさらに昔の森茉莉あたりの位置づけがわかりにくくならない?
時代的に萌えって概念はなかったけど、石原郁子より萌えっぽい気がする
525風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 15:33:31 ID:jen69q9+0
>>515
自分も「JUNE」という雑誌に掲載された具体的な作品(だけ)を指してはいない
当時、JUNEを好んで(こっそり)読んでいた、ませた少女?たちが発していたもの
求めていたものをひっくるめた、ある観念のように捉えてる

>>517
ちょうど、自分がここで「昔」というとき想定してるのは80年代半ば以前だ
そして当時思い浮かぶBLふうといえば「タクミ君シリーズ」くらいだと
レスしようかなと思っていたw
当時から、あれはなんとなく違和感あって、ほとんど読まず飛ばしてたな……
それ以前の、いまのBLにつながる作品の記憶がない
(JUNE掲載に限らず、花ゆめなどでも)
そういえば、JUNEの小説イラストが可愛い少女漫画ふうになったのも、
このシリーズあたりからだった気がする
あとで神崎春子のベイシティブルースがBL絵のイラスト付きで文庫になったときは
あまりの違和感に挫折してしまった

>>523
JUNEはバブルより前からあったが言いたいことはなんとなくわかる
JUNEってレイプとか近親相姦とか殺人とかドロドロしたことを描いてはいても、
そこは戦いの場であり逃げ場ではなかったと自分は思う
「せめて物語だけでも」という感覚は当時の自分にはなかった
「ここ(JUNE世界の中)こそが自分の真実だ」みたいな思い込みはあったけど
526風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 15:57:04 ID:IKFUzfFj0
>>518
ホワイトハートの麒麟話くらいの浮き方の感覚なのか…
自分としては、コバルト文庫から赤江瀑・泉鏡花・皆川博子なら「死の泉」みたいな作品がが出るような浮き方って感覚かな
(ごめん、人によって感覚が違うからこれが適切な例えかどうかちょっと自信がない)
コバルトもジャンルも作家も作品も広く様々で、良質の作品を多く生み出してたし
それぞれに良さがあるけど、基本的に畑違いでかけ離れてるイメージ
でも、違う感覚の人の意見も聞けてよかった

それと、これから出てくる可能性ってのは全く否定はしない
ただ、現時点であるかないかってとこが、現時点での不満になってるわけだから
未来の可能性を言ってしまうと、何でもありになっちゃって少し空論のようになってしまう
例えばその後継のような作家や作品があるとすれば、現時点ではBLのどの作品が該当するのかな?って思うんだ
とはいえ、人の感覚はそれぞれだから何を基準にするかは難しいとは思うんだけどね

あと、誰かも言ってたけど、商業誌と同人誌という
全く違う土俵のものを同じ土俵にあるもののように語るのは無理があるかな…って気はする
良いものが同人にも存在するってことに異議はないんだけど、ここでそれを言っても仕方ないって感じで

>>519
出してるねー、ついでに言えば、榊原さんだってほぼBL物らしきものも書いてるじゃない?
だから上にはあらかじめ全ての作品って誤解されないように書いたつもりだった
でも、本当に作品を知ってるなら、指してる本とは違うとわかりきってるような本を
わざわざ例に挙げるようなことはしないと思ってた
それは、違いがあるのかないのかを、真面目に考えたい人のすることじゃないと思うから
それに、今のBLに通じるものも書いた作品の存在があるからといって
それとは違う性質の作品の存在を否定することにはならないと思うよ
527508:2007/06/30(土) 18:09:37 ID:V/RDR+lS0
まあ最終的には個人個人の感覚の問題なのかもしれんね。

「純然たるJUNEが昔の商業801にはあった、今の商業801にはもうない(少ない)」
と感じる人がいることは分かった。

私は昔の801と今の801に絶対的な違いや隔たりがあるとは感じないから、
「そもそも801作品をJUNEかBLかのどちらかに二分することはできない」
と感じる。結局はこの感覚の違いなんだと思う。
528508:2007/06/30(土) 18:20:02 ID:V/RDR+lS0
>>526

>商業誌と同人誌という、全く違う土俵のものを同じ土俵にあるもののように語るのは無理がある
>良いものが同人にも存在するってことに異議はないんだけど、ここでそれを言っても仕方ない

これがよくわからん

JUNE的なものを作り出す書(描)き手は、少なくとも同人には存在しつづけている。
だからJUNE的なものを読むことは今でもできる。
なのになぜあくまで商業801にこだわるのか、商業801だけを問題にするのか。
529風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 19:21:40 ID:jen69q9+0
>>527>>528
あなたは「昔と今」「JUNE作品とBL作品」「商業と同人」すべて、
具体的な分け方のみにこだわり、二分できないと繰り返し主張しているように見えるのだけど、
そこを明確に二分可能だ、と言ってる人はいないと思うよ。

違いがある、という人は、主に観念的な違いを語っているので
商業と同人を同じ土俵で比べられないというのも、
商業の概念、同人の概念の違いを感じているのだと思う。
個人的に商業と同人の概念の違いについていえば、
商業は勝負せざるを得ない場所、同人は逃げて構わない場所
逃げたくなくても現状そこしか発表の場がないため、同人を居場所にする書き手がいることも
当然承知しているが、その書き手は勝負を諦めてるわけじゃないから、
読者の側はそうした書き手を待つことはしても、あえて同人の場まで
求めていく必要はないと思う。
530風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 20:24:07 ID:ZYxI3zN2O
>>528
JUNE的なものがあるとして、それが商業的に成り立たなくなった、
っていう現象を取り出そうって話じゃないの?

商業的に成り立たないってのは、
求める人が少ないって事だろうし。
531風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 20:28:36 ID:WAVe85Lj0
>>528
JUNEが徹底して同人出身作家を排した理由を、もっとちゃんと考えるべき。
同人出身作家を排したからこその、あの独特のテイストだったのだと思っている。
「よい801を書く同人作家は現在もいる」という命題は成り立っても、
>JUNE的なものを作り出す書(描)き手は、少なくとも同人には存在しつづけている。
>だからJUNE的なものを読むことは今でもできる。
これは全くの見当違いだ。
532風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 20:30:42 ID:WAVe85Lj0
↑あくまでも小説限定の話ね。
漫画は同人出身者いたから。
533風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 21:03:09 ID:btlbmSsT0
温帯が小説道場で同人を貶してたって記憶があるけど、どうだったっけ
だから門弟出身でJUNE作家になった人は同人畑ではなかった、
あるいは同人経験あっても隠してたんじゃないかな
534風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 21:07:23 ID:jen69q9+0
>>533
あったね、本文でも微妙な扱いだったし、単行本の企画対談で
青池保子と、あと誰だっけ……と対談してたときも批判的だった。
が、それと、門弟に同人出身がいなかった?(伏せていた?)ことと
関係あるかどうかは、わからない。
535風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 21:08:11 ID:btlbmSsT0
連投スマソ言い忘れ
たしか、ごとうしのぶは同人出身では?
上のほうでJUNEにしてはBLっぽいと評されてた人なんで例外的かもしれんけど
536風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 23:23:32 ID:QSY06ucC0
JUNE から 現在の BL に至る途中で、「メディア環境の変化による知覚の変容」と
「政治経済的なシステムの構造変化にともない、女性が一枚岩の存在であるとは
思えなくなったこと、シスターフッドの喪失」という2つの出来事があって、
そうした不可逆な構造変化が、JUNE と BL の違いをもたらしているということは
あると思うんだよね。

具体的な作品名を挙げれば、野村さんの「テイク・ラブ」や石原さんの「月の男」が
今、そう簡単に書けるとは思えないし、須和さんの「影法師が泣いている」や
佐々木さんの「野菜畑で会うならば」、金丸さんの「夕暮れのバス」を
今、書くことは困難だと思う。

作家がこうした変化を意識することは、創作行為においては両刃の剣だと思うけれど、
歴史意識の不在が JUNE と BL との違いを生むと同時にきわだたせているということは
あるんじゃないだろうか。
537風と木の名無しさん:2007/06/30(土) 23:49:16 ID:2O8I7vRD0
>>531
でも温帯もスタートは実質ジュリーの同人だし、江森も人形三国志の同人じゃない?
当時は同人の方に場がなかっただけで。
538風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 00:08:01 ID:uZgfuOls0
私は、BLにJUNEを載せてもホワイトハートで麒麟小説程度にも浮かないと思うなぁ。
まあ私はここで名前の出てるJUNE作品の半分程度しか記憶にないし、JUNEで面白いと
思ったのは小説道場と江森三国志くらいという立場の人間なんだけど。
後の人はこのスレ読みながら思い出した。

確かに雑誌として独特の方向性の雰囲気作りを感じたけれど(例えば特集記事などで)
個人の作品となるとJUNEにそこまで独特の何かがあったようには思えないんだよな。
夢野久作や泉鏡花を引き合いに出してくるのも驚く。
意地悪でなく純粋に疑問なんだけど、そこに思い出補正はかかってないのかな?
同じ物を読んでいたとは思えないくらい感性が違うという事だろうか。
539風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 00:22:05 ID:UMplfIIP0
>>538
温帯は確かにジュリー同人のような人だが、
読者がジュリー萌えしてるという前提では書いてないのよ。
同人は特定キャラを読者と共有してるという前提で書かれ、
読者によって(主に萌えの)脳内補完が行われることを作者が期待してしまっている。
温帯はそういう読者の事前の萌えに頼って書いてるわけじゃないから、
ジュリー同人「のようなもの」ではあっても、ジュリー同人ではない。
江森三国志も同様。
540風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 00:23:04 ID:UMplfIIP0
×>>538
>>537
541風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 00:41:29 ID:3xgFT91z0
>>539
当時の同人業界のことはよくわからないんで質問なんだけど、当時ってオリJUNEのような
創作系の同人誌というのはこの世に概念すら存在してなかったの?

それならその論はわかるんだけど、創作系同人出身だったらそもそも「読者が○○萌えして
いるという前提で」書くことなんて不可能じゃない?
同人=二次って前提なのかな。
でも二次オタの人もオリジ書くときってもう話の組み方から何から全然違うと思うんだけど…。
舞台背景やキャラの紹介もしなくちゃいけないし(二次の場合逆に必要最小限にした方が
いい、どうせ読む人は知ってるんだから)。

というか小説道場って、古き良き時代の正しい意味での「同人」のような気がするけど…。
542風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 00:49:56 ID:UMplfIIP0
>>541
ここでは同人=二次の意で使用してる。
温帯も江森さんも、既成の人・キャラを使用した二次創作だから、その前提で説明した。
創作同人あったよ。つか、自分自身やってたし。
で、二次とは売り上げが一桁違うわけで、世間じゃほとんど認識されてないも同然だったので
個人的には二次に対して「楽して本売りやがって」というルサンチマンがあったりするw

543風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 00:50:11 ID:hXwTAT+u0
>>539
その「読者の事前の萌えに頼る」かどうか、「頼れる」かどうか、というのは、
創作における作家の孤独に関わるし、マーケットの成立度や作品の商品化の度合いにも関わるし、
テンプレの有効度にも関わるんじゃないか。

読者が事前にもつ「鬼畜さ」のイメージをあてにして「鬼畜な攻め」を
描くのと、そうしたものをあてにせず「攻めの鬼畜さ」を描くのとは違うと思うんだが、
ここが混同されていることは多い。たとえば「鬼畜攻め」という言葉が
両者の違いを見えにくくしているということはあると思う。
544風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:06:39 ID:3xgFT91z0
>>542
説明サンクス
やっぱあったのか。

まあ…ドマイナージャンルだったりすると二次でも大差ないんだけど…ね。
布教するんだ!とか言いながらせっせと本作ってでも大量に売れ残る罠。
舞台背景やキャラの紹介も「布教」のためだから省いたら何だかよく分らないだろうし、
結局なんかオリジやってるような気分には陥ってたな。

1イベントで10冊売れたら万歳みたいな。
現在進行形の話なんですけどね…
545風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:09:13 ID:uZgfuOls0
>>539
>読者がジュリー萌えしてるという前提では書いてないのよ。
>同人は特定キャラを読者と共有してるという前提で書かれ、
>読者によって(主に萌えの)脳内補完が行われることを作者が期待してしまっている。

私は同人というか二次ってそういうものだとは思ってないから、そこでも認識の違いが
あるっぽいね。勿論そういう書き手も多いけど、自分がいいと思ったものをどう書けば
伝えられるか。共感を得られるかと模索しながら書いてる人も多くいるよ。
伝えたい事・言いたい事のある人は自然とそういった書き方になると思う。
ただその題材が他者の作品だというのがオリジナルと異なる点。
546風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:11:00 ID:UMplfIIP0
>>545
二次同人って、どういう人が読むの?
その1行だけで、答えは自ずと出るわけだ。
547風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:13:38 ID:hXwTAT+u0
>>542
私もうろおぼえなんだけれど、温帯のジュリーって「悪魔のようなあいつ」の
ジュリーというか可門良のことでいいんだろうか? 脚本が長谷川さんでプロデューサーが久世さんの。
それでいいなら、>>539で言っていることはよくわかる。「ジュリー」にせよ、
「悪魔のようなあいつ」にせよ、今のようにジャンルがあったわけではないだろうから。
ジャンルがあてにできるようになると、当時の温帯のように書くことも難しくなると思う。
548風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:14:48 ID:UMplfIIP0
>>574
yes
今西良の良という名前も、確かそこから取ったのだったと記憶
549風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:14:58 ID:3xgFT91z0
>>546
すでに萌えてる人が読むにしても、読者としては萌えキャラの、萌える描写がたくさん読みたい
わけよ。
どんなに可愛いかどんな仕草をしてるか、少なくとも作者が萌えていて、ね、こういう格好とか
こういうところとか萌えるよね!?と読者に伝えたくてたまらないところっていうのはきっちり
書かなきゃ全然意味がない。
読者も必ずしも作者と萌えポイントが同じではないので、「ああ、そういう仕草も萌えるんだ!」
と魅力を再発見して萌えたりする。

その作業をしなくていいなら、キャラを出して動かすだけでいい。
いっさいキャラの外見も性格も描写しなくていい。でもそんな同人誰も読みたくないよ。
550風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:17:49 ID:uZgfuOls0
>>546
原作を好きな人も読むし、原作を知らない人も読むものだよ。
書き手につく読者というものも多くいる。
知らないジャンルの本を「この書き手が書くなら読んでみるか」と買う人も多いし、
通りすがりで良さそうな本を直感で買う人も多い。
「書ける」人はそういう読者を多く掴んでいるよ。
551風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:19:45 ID:PMpvG0Dq0
>>539 >>543
ああー、そうか。
テンプレとか属性萌えって「読者の事前の萌えに頼る」ことに繋がる、
あるいは繋がる可能性があるんだ。
自分はこれまでテンプレっぽい小説にすごく不満があって、
でもその理由がよくわからなかったんだけど、なんかすごく納得したよ。
小説読みながら、自分で萌えの補完をするorさせられてるような気になるのが
嫌だったんだなー。我に返らされるみたいで。

読者側の事前の萌えへの期待を満たしつつ、オリジナリティを見せる
作家の職人芸もあるだろうし、それはそれでいいと思うけど、
どっちかというと小説には自分の知らないところへ連れていって欲しい方なので
事前の萌えは持ちたくないし求められたくもないなー。
552風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:20:51 ID:UMplfIIP0
>>549
話ズレてるよ。
あのね、キャラを読者と共有しないという前提で書くということは、
元の原作者並のキャラ構築能力を要求されるわけだ。
のちにプロにもなった、もっとも有能な二次創作者の一人であろう野火=榎本の例で説明すると、
まあ主観もあるだろうが、原作者である富樫と比較したら
大抵の人は、榎本(オリキャラ)より富樫のキャラ構築能力のが
全然上だ、と思うんじゃないの?
553風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:21:11 ID:hXwTAT+u0
>>548
ご教示感謝。でも、そうすると30年以上前の話なわけだな、それは。。。

554風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:24:08 ID:UMplfIIP0
>>553
まよてん発売時には、ジュリーは既に変なおっさん、というイメージだった記憶
555風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:27:24 ID:TZ0DWc9UO
>>538
華麗にスルーされてるが、ひっそり同意
556風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:29:08 ID:3xgFT91z0
>>552
それは榎本が富樫より元々上手い作家ではなかったことが原因で(っていうか富樫は凡百
の商業作家と比べても圧倒的に上なんだから)、つまらない商業作家と榎本を比べたらそれ
は榎本が勝ってしまうことも普通にあり得るでしょ…。
557風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:33:13 ID:UMplfIIP0
>>556
その上手い富樫のキャラを二次利用することによって、野火は二次作品作ったわけじゃん。
で、そのキャラは富樫のキャラを二次利用しないと作れないキャラだったんでしょ。
そりゃ、プロの榎本になって以降の話なら、榎本よりキャラ作りの上手い漫画家も下手な漫画家も
普通にいて当然。榎本自身も、そこで比較されるプロの1人でしかないんだから。
558風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:35:25 ID:3xgFT91z0
>>557
言ってる意味がわからないぞ。

それじゃ上手いとか下手とかじゃないんじゃないの?
榎本は、キャラ作りの能力がなかったから富樫のキャラを二次利用したわけじゃないだろ。
富樫のキャラが好きで、その物語を自分でも作りたかったからじゃないか。

手抜きするために二次創作やるわけじゃないよ。
559風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:36:49 ID:UMplfIIP0
>>558
野火の二次創作のキャラは「富樫がいなければ作れなかったキャラ」だという話
560風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:39:37 ID:3xgFT91z0
>>559
そりゃそうだが…っていうか何を当たり前のことを言ってるのかわからない。

それと二次創作出身の奴がオリジを書けないってのとの相関関係がさっぱりわからない。
561風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:44:23 ID:PMpvG0Dq0
え、二次創作出身の作家がオリジナルを書けないって話じゃないよね?
二次創作の場合は、そのキャラクターに事前に読者側の萌えがあるのを前提としている、
いやそうとは限らない、って話じゃなかった?
562風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:47:05 ID:UMplfIIP0
>>560
書けないとは言ってないよ。キャラ構築の能力を要求されるだけで。
事実、野火=榎本もプロになって、オリキャラで描いてんじゃん。

読者は事前に富樫のキャラに萌えてんだから、二次創作者は>>549のような部分だけ描いてればいいわけだ。
しかし読者が事前に萌えてないなら、作者は富樫の役目(キャラ構築)からやらなければいけない。
この作業が、どえらい違いだというのは分かるよね?
563風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:53:58 ID:hXwTAT+u0
>>554
「時の過ぎゆくままに」がカラオケの持ち歌のひとつの私としては、、
「変なおっさんにも時分の花」ということはあると思うw
でもまよてんの単行本って1979年だよね、発売。ドラマから4年でそんな扱いだったのか。
単行本はリア厨だったが買った記憶がある。「ぼくらの時代」の方がちょっとあとか。

話は変わるが、たとえば神埼春子(神崎竜乙、峰岸郁夫、峰岸ひろみ)の作品なんてのは
JUNE なのか、BLなのか、はたまた、ゲイ小説なのか。ベイ・シティ・ブルースの
シリーズは確か峰岸郁夫名義で「さぶ」にも掲載されていたはず。同じ出版社だ、
ということもあったんだろうけど。「被虐の荒野」、「家族の肖像」シリーズも
すごくジャンル分けしにくいんじゃないかと思うんだよね。

神崎さんが「晴れた晩には魔界が見える」の漫画家と同一人物だと知った時の
あの衝撃は忘れられないな。神崎さんって小説は同人出身なんだろうか?
564風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:56:29 ID:hXwTAT+u0
うわ、ごめん、たらたらレス書いてるうちになんか議論が進んでた。。。
リロードすればよかった。。。
565風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:58:07 ID:PMpvG0Dq0
>>563
…ごめん、その衝撃を今まさに味わったよ…
スレチスマソ
566風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 01:58:47 ID:uZgfuOls0
>>559
それは温帯にとってのジュリーや江森にとっての孔明と同じとは言えないのかな?

プロとしても活動できる技量のある同人作家の作品の中には、それ単体でオリジナルとしても
読めるものも多いよ。二次全体で考えれば非常に稀な例とは言えるけど、それは書き手の中に
物書きを志していない書き手や思春期の子供が数多くいるからでもあるよね。
二次創作というのは確かに原作ファン同士の共感の場であり、既存キャラを使った人形遊び
ではあるけども、二次の楽しみ方というのはそれだけに限定はされてないんだよ。
力量と情熱のある作家の本は、二次創作であってもジャンル外の人間を惹きつける魅力がある。

それに原作ファン同士であっても、作者によって作品によって性格設定や舞台背景は違うから、
読者は「この話はどんな設定で書かれてるんだろう?」と探りながら読む事も少なくはないよ。
原作からかけ離れた「これオリジナルだろう」とバッシングされるような作品も多いしね。
567風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:00:24 ID:UMplfIIP0
私は大概イイトシだが、峰岸ひろみという漫画家は
ものごころついたときにはいた記憶があるのだ。
その「ものごころついたときにはいたすげー昔の漫画家」が、JUNEで書いてる作家と同一人物だと
知ったときには驚愕した。

>>566
人形遊びとかいう表現つかうやつ嫌いなんだ。ごめんな。
568風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:00:58 ID:3xgFT91z0
>>562
>>531
を見ると、徹底して排除しなければいけないほど「書けない」と言ってるように見えるけどなあ。
使うところが違うんであって、二次創作作家はキャラを構築できないから二次をやってる、
みたいな言い方には疑問を感じるんだけど。

ラブレター書いた経験のある奴(ラブレターは好きな相手がいないと書けない)は、恋愛小説
書けない、なぜなら理想の男を自分で構築できないからだ、みたいで変な感じがしたんだよ。
569風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:17:01 ID:hXwTAT+u0
>>567
東京三世社の少年少女SFマンガ競作大全集を読んでいた中学生だったので、
「晴れた」は雑誌で読んだのだけれど、さすがに少女マンガ時代の峰岸さんは
リアルタイムでは遭遇していない。1960年代後半の週刊マーガレットとかだもの。
確かに「ものごころついたときにはいたすげー昔の漫画家」ではある。
570風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:36:56 ID:UMplfIIP0
峰岸ひろみって一体何歳なんだ?と考えて
その頃どんな漫画家いたっけ?と色々思い出してみた。
竹宮恵子「サンルームにて」登場前夜の少女漫画は、こんな面子。

水野英子
わたなべまさこ
忠津陽子
里中真智子
細川智恵子
丘けい子
大島弓子   ←意外だがこの時期に既にいた

美内すずえも既にデビューしてたはずだが、認識はしていない。
意外と現役多いw
男の漫画家では、古賀新一、楳図かずお、望月あきらあたりが少女漫画誌に描いてた。
手塚、赤塚が描いてた時代は、さすがに知らないw
571風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:43:19 ID:hXwTAT+u0
>>570
大和和紀のはいからさんの連載も同じころではないかな。
あれはフレンドだったけか。

男の漫画家では和田慎二、柴田昌弘がマーガレットにいたと思う。
572風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:46:19 ID:UMplfIIP0
>>571
それはもうちょっと後の時代だ。萩尾が「ポーの一族」とかやってる頃。
大和和紀はいたと思うが、はいからさんはポーと同じ頃で、
>>570の時期だと、たぶん「モンシェリCOCO」あたり。
573風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:47:35 ID:hXwTAT+u0
>>571
あ、マーガレットといえば、弓月光がいたな。
「変人クラブ」とか「エリート狂奏曲」とか。

男の少女漫画家はその後、白泉社でシリーズ継続したり、
青年漫画に転向したりしたね。今、男性の少女漫画家っているんだろうか。
574風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 02:52:07 ID:hXwTAT+u0
>>572
そうか、初出は1970年だもんね「サンルームにて」は。
「雪と星と天使と」か、最初の題名は。確かにそれだと大和さんの
はいからさんは数年後だ。
575風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 03:04:05 ID:hXwTAT+u0
>>573のアンカーは>>572の間違い。

今、いろいろ調べたら、来年で吉田さんのカリフォルニアと
魔夜さんのパタリロの連載開始が30年前ってことになることを知り、
しばし呆けてしまった。青池さんのエロイカは今年で30周年なんだな。
ガラかめに至ってはすでに昨年30周年を迎えている。

それを考えると親子二代で同人とかいてもおかしくないのか。
576風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 03:07:56 ID:PMpvG0Dq0
何の話になってるんだよw

年代の話からふと思いついた。
JUNEの前進「comic JUN」の創刊が78年。
この同時期に、新書館の「ペーパームーン」があったはず。
んで、「JUNE」の復刊が81年で、「小説JUNE」の創刊が82年。
同時期に新書館の「グレープフルーツ」。
個人的には、小JUNEの創刊前後で一つ時代が変わったような感覚があるんだけど、
JUNE的なものと言った時に70年代末期を思い出すか80年代中〜後期を思い出すか、
あるいは大JUNEを思い出すか小JUNEを思い出すかで、印象がかなり違うだろうなと思った。
つか、70年代末期だと正確にはJUNEですらないし、そりゃ話が合わなくても仕方ないなと
自らを振り返って反省。
577風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 03:08:51 ID:UMplfIIP0
弓月光はデビューはりぼん。一条ゆかりと同じ頃だな。

竹宮恵子が1970年に「サンルームにて」(「雪と星と天使と」)を発表して
これがおそらく、少女漫画誌に初めて掲載された少年と少年の恋愛漫画なんだけど、
それ以前の少女漫画て、実は恋愛もの自体があまりなかったんだよね。
恋に恋する少女のたわいもないあこがれ話みたいなのは多かったけど。
だから少女漫画において、男女恋愛漫画と男男恋愛漫画の歴史の長さは、実は変わらんw

「前夜」のジャンル
・恋愛も出てくる歴史壮大絵巻(水野)
・少女のあこがれとしての非リアルなラブコメ(忠津、大和、西谷祥子など)
・血で血を洗う姉妹の壮絶な確執もの(わたなべ)
・病気もの(多かった。大島も描いてる)
・スポ根(梶原一騎漫画の流行で、少女漫画にもこういうジャンルがあった。代表的な作家に浦野千賀子)
・母もの(多かった記憶)
578風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 03:35:15 ID:hXwTAT+u0
>>576
そのへんはどういうめぐりあわせか全部読んでたりする。
あと同時期に OUT が創刊されているはず。
それでいくと、小説道場も80年代後半と90年代では違うような気がする。
ベルリンの壁の崩壊は関係ないと思うがw

>>577

> だから少女漫画において、男女恋愛漫画と男男恋愛漫画の歴史の長さは、実は変わらんw

これはなるほど、という感じ。言われるまで気づかなかったけど
確かにそうだ。1970年って大阪万博の年か。
579風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 04:05:16 ID:PMpvG0Dq0
>>578
OUTの、アニメ誌への完全な転換はそのあたりからかな。
つまり、アニパロが堂々と商業誌に載りはじめた時期でもあり、
同人誌の書店委託が広がった(大阪基準)時期でもある。
(そういやアニメージュの創刊も78年)
そういう、サブカルチャーが一気に商業誌に拡大した時期の印象(後付け含む)が強すぎて、
JUNE=サブカル、アングラの尻尾、みたいなイメージがどうしても抜きがたいw
既に間違った印象かもしれないが。
580風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 04:30:02 ID:5RW9e/9z0
>JUNE=サブカル、アングラの尻尾、みたいなイメージがどうしても抜きがたいw

間違ってはいないと思うんだ。
80年代半ば頃までの小JUNE(榊原や石原が盛んに載っていた頃)までは
自分はなんとなくそういうイメージ持ってるよ。
本格的にバブル期入る頃になるとBLっぽさが台頭してきたような。
秋月こおもそのへんで出てきたんだと思うし。
581風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 04:49:27 ID:hXwTAT+u0
>>579
そんなに間違った認識ではないと思う。というのは、高校時代、
文芸部や漫研の連中と付き合いがあったが、みんなそのへんは
>>576の読書歴を共有していたから。アングラ、サブカル少女(少年もいた)が
共有してた出版文化があった。

OUT は創刊号が横溝特集で、第2号がヤマト特集。
アニパロは同級生でエリカチャボなるキャラを
描いていたやつがいたのを覚えてる。彼女が同人やってたかどうかは知らない。
エリカの髪型をしたチャボというまんまのキャラだった。これが70年代の終わりごろ。
ガンダム前夜かな。そのあとガンパロが流行する。

キャプ翼同人ブームが1985年なんだが、当時同人をやってたひとたちには
アニパロだという意識はあったんだろうか。今の同人にはたぶんアニパロって
意識はあまりないよね? 現在の同人をよく知らないので素朴にこれは
聞いてみたいのだけれど。

これも記憶がさだかではないんだが、確か、よしながふみとか雁須磨子は
スラダン同人だったと思うんだが、そのあたりまではなんとなく、
描き手が自分たちのやっていることがアニパロだという意識が
あったんじゃないかという印象がある。商業で出たアンソロジーって、
パロディ同人誌アンソロジーと表紙とか背表紙に銘打ってなかったっけ?
キャプ翼とか星矢とかトルーパーのとかって。
582風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 05:39:31 ID:PMpvG0Dq0
>>581
>今の同人にはたぶんアニパロって意識はあまりないよね?
これは、なぜそう感じるのか、のツボがよくわからない。
私的にはC翼は原作派でアニメを見たのはかなり後だったので、
アニパロというよりはC翼パロという認識だったけど。

OUTは、何度もサブカル誌を目指しつつも結局アニメ誌に落ち着いた、
その紆余曲折が逆にサブカル的ではあった。
自分にとって「昔の801情勢」とか「JUNE的」と言ったりするものは、
そういう「共有してた出版文化」の類も自動的に含まれてしまうので、
作品や作家単位で考えると難しいしズレが出てくるな。
かつてサブカルチャーの一端であった801、という意識。

で、今はサブカルの意味も広くなってて、
アニメ・漫画関連ならなんでもサブカル、みたいな使われ方をしてるけど、
そうなると今度はもっと細分化されて、801という小さな枠の中で
メインストリームとサブが出来てくるかもしれないな、出来るといいな、と思ってる。
あるいはもうあるけど、アンテナにひっかかってないだけかも。
583風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 06:53:31 ID:hXwTAT+u0
>>580
「寒冷前線コンダクター」の雑誌掲載が92年だからバブル崩壊後だけど
それ以前にたつみや章名義でいくつか掲載されていたんだっけ?
今ではたつみや章といえば、野間児童文学賞を受賞した
児童文学作家なわけだけれど。

変わった時期をどこかに置くとすれば、尾鮭さんの
「トラブル・フィッシュ」88年と「西王母の青い桃」89年のあいだかな、と
思ったりする。後者は BL と言ってもいいんじゃないのかな。
サーモンさんは両方書ける。「未確認絶頂物体」なんてのも、あったなそういえば。
あれはいつごろなんだろう。世紀末か今世紀に入っていたのか。
佐々木さんや金丸さんも両方書ける。

その後90年代前半は、JUNE 的なものの方が強い門弟と BL 的なものの方が強い門弟とが
道場で共存することになるんじゃないかと。で、市場では前者が後者に押されて消えていく。
その両方を書き分けるんじゃなくて、ひとつの作品に抱えてたのが
須和さんのツー・ペアシリーズの最初を飾る「玉竜天心」で、
だからなのか、温帯の評価が異常に高い。あれがバブル崩壊の年、91年の作品。
道場で JUNE 的なものを感じさせる最後の作品はたぶん榎田さんの「夏の塩」95年で
それが道場の確か最終回。魚住くんシリーズって JUNE でもあれば BL でもあって
「夏の塩」自体はそのどっちでもないような、変な感じを覚えている。
「タンホイザーが鳴り響く中強姦される」小説と同じ場所にこれが投稿されるって
どうなんだ、と当時思ったことも、今、思い出した。
584風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 06:54:41 ID:hXwTAT+u0
>>582
原作をきっかけに同人を始めるのと、アニメ化をきっかけに同人を始めるのと
当時も今も両方あって、当時の商業アンソロだけを見てると後者をきっかけに
始めているように見える、ということなのかな。たとえば、C翼同人ブームを
担った高河さんや尾崎さんは原作をきっかけに同人活動開始したひとたちなんだろうか?

>OUTは、何度もサブカル誌を目指しつつも結局アニメ誌に落ち着いた、
>その紆余曲折が逆にサブカル的ではあった。

animation & entertainment が最後まで売りの雑誌だったけどね。
常連投稿者と編集者との馴れ合いが目立ち始めたころに、
離れてそれきりだった。あれも考えてみれば80年代の終わりだ。

>801という小さな枠の中で
>メインストリームとサブが出来てくるかもしれないな、出来るといいな、と思ってる。
>あるいはもうあるけど、アンテナにひっかかってないだけかも。

サブらしきものが見つかるとすぐメイン化する市場があるから、
アンテナにひっかかったときにはすでにメイン、ということがあるのかも。
市場の側の方がむしろサブに対してアンテナをはりめぐらせてる印象がある。
585風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 22:43:59 ID:gIxuuSA/0
そういやアニパロという言葉、使わなくなったし、若い人に通じなくなったね。
普通名詞のつもりでアニパロという言葉使ったら、若年801者に
「それ何ですか?雑誌の名前か何か?」とか言われた。
586風と木の名無しさん:2007/07/01(日) 23:59:54 ID:OYrUvS/F0
この板でも当然のように虹って言うからね。
何か理由があったような気がしたけど、興味なかったから忘れたな。
そういや、著作権法違反の非親告罪化とかどうなるんだろうね。
同人誌も読まなくなったから、殆ど気にしてなかったけど
このスレ見てても、同人誌を大切に思ってる人多そうだから
何とかあまり取り締まるような方向へ流れては欲しくないけど。
って、これはスレ違いか。
587風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 01:10:13 ID:PZP327lk0
>>585
>>586
「パロディ」って言葉が「二次」「虹」って言葉に変わったってことなのかな。
それっていつごろからなんだろう。

「パロディ」って言葉は「オリジナル」を相対化する側面があって、
よくできたパロディは「オリジナル」を「パロディのパロディ」にしちゃう
破壊力があったと思うのね。「ひげのあるモナリザ」が周知の「モナリザ」を
「ひげのないモナリザ」にしちゃうとか。

「オリジナル」はおもしろい。でも、「オリジナル」がとらわれている枠を
とっぱらって「パロディ」として物語を展開すればもっとおもしろいはずだ、
という攻めの姿勢がアニパロ同人にかつてはあって、その枠は既存の社会に存在する
ジェンダーやセクシュアリティに関わる規範だったりするから、
その規範が転覆された場所での生の可能性をリアルに描く、なんてことがあったと思うんだ。
結果的に、原作の方が「優等生的で窮屈な設定」に見えてしまうような。
588風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 01:13:41 ID:PZP327lk0
>>587続き

で、それは初期のJUNEの死ぬ、狂う、心中する、あるいは、
「2人はいつまでも幸せに暮らしました」といった御伽噺とは違うもの、
核家族の崩壊が社会的な死を意味するのとは違う、新たな関係性の
模索につながってたんじゃないかと思う。JUNE の限界というのは、
核家族崩壊後の展望のなさだったんじゃないかと思う。

ゲイカルチャー、クィアカルチャーと 801 とが交差した、そういう時期が
確かにあったと思うんだけれど、今はまあ、まずは、実際の作品をゲイの側が
ほとんど読んでないということがあるんだろうとは思うけれど、
ゲイと 801 がまるで不倶戴天の敵同士になってしまっている。
私の現在の BL への違和感はひとつはそこにあるような気がする。

あと>>582さんの指摘で思ったのは、現在の BL に対する私の不満は、それがあまりにジャンルとして
純粋すぎてサブカル特有の別のカルチャーとのクロスオーバーが感じられない、
ってことにあるのかな、と。他のカルチャーをも呑み込む荒唐無稽さが
「やまなし、おちなし、いみなし」の売りだったはずなのに、
という思いがあるのかな、とそう思った。
589風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 01:48:18 ID:MGxbeguZ0
>>588
対象者が絞られすぎてるってこと?
そのクロスオーバーが感じられない、というのは、
BLに限らず最近のポップカルチャー全般に言えそうな気がする。
荒唐無稽さが減ったというよりも、敢えて分ける、
不干渉の人が増えたんじゃないかな。
590風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 01:59:13 ID:PZP327lk0
>>589
>荒唐無稽さが減ったというよりも、敢えて分ける、
>不干渉の人が増えたんじゃないかな。

セグメントが進んだってことか。「〜オタク」と細分化されて、
お互いのあいだにはコミュニケーションがないのかな。
591風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 02:19:33 ID:KfEeyDKO0
>>588
>ゲイカルチャー、クィアカルチャーと 801 とが交差した、そういう時期が
>確かにあったと思うんだけれど、今はまあ、まずは、実際の作品をゲイの側が
>ほとんど読んでないということがあるんだろうとは思うけれど、
>ゲイと 801 がまるで不倶戴天の敵同士になってしまっている。
>私の現在の BL への違和感はひとつはそこにあるような気がする。
禿同

私は、「801はファンタジー」という言い方がすごく嫌いなんだけど、
それは、創作者が自分の創作世界を引き受ける気のない逃避行為だ、という意味もあるんだけど、
もうひとつ、現実世界と何のリンクもする気のない、その現実無視の態度が何か嫌だなあ、と思う。
801とゲイの決裂が決定的になったのは、たぶん温帯vsPAN子さん事件だろうと思うが、
「801はファンタジー」という言い方が広まったのと、ゲイフォビアを剥き出しにして平気な801者が登場したのも
ひょっとしたらこれと同時期だっただろうか?と考えてる
(ひょっとしたら、アニパロという言葉が消えたのも、同じ頃かも知れない)。
溝口彰子によって「801はゲイフォビアのテクスト」という物言いが広められてしまって
もはやこれが定説のようになりつつあるが、
801てそんな単純なものか?という疑問がぬぐいされない。
(ここで溝口批判しても意味ないとは思うが、溝口(レズビアン)は、大多数の801者(ヘテロ女)を
「所詮男に突っ込まれてあんあん言ってる存在」だと舐めてる節があるようにも思う)
昔はもっと801とゲイカルチャーは横断的なものであったとも思うし、
昔から主人公がゲイ設定のものは少数ではあっても存在し(野村史子とか。いまのBLでもあると思う)
それがリアルなゲイの生態を映したものではないにしても、私たち(とあえて言う)はその設定を素直に受け入れてきた。
私たちは、少なくともマイノリティであるという自覚はあった。
592風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 02:33:50 ID:MGxbeguZ0
>>590
コミュニケーションがない、というか、うーん、
純粋なもの・自分の好きなものだけを選べるほうがより楽しい、
と思う人のほうが今は多いんだと思う。
雑誌や同人誌だと、よろず本が売れにくいようなもんかと。

知らない、興味がない部分に限られたお金や時間を費やすのはもったいない、
みたいな、バブル崩壊後のきわめて真面目な思考が働いてるようにも見える。
同時に、余所のフィールドにこっちの何かを持ち込んでいくのは失礼だ、
という感覚もあるだろうね。
593風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 02:53:30 ID:PZP327lk0
>>591
野村さんが友人とやっていた喫茶店は、関西のゲイ・アクティビストの
活動をサポートしてたりもしたはず。AIDSに関するイベントの
スペースを提供したりとか。今でもそうしているかどうかは知らないけれど。

別にそういうふうに直接サポートしろとは言わないけれど、
自分たちがつくりだす「男性同性愛者」のイメージの政治性は
考えようよ、というのはあると思うんだな。

というのは、女性が「ヒステリーを起こす性的な存在」として
イメージ化され、さまざまな政治的経済的差別が正当化されてきた
歴史が西洋にはあって、そのへんはディディ=ユーベルマンの
「アウラ・ヒステリカ」だとか、ブラム・ダイクストラの
「倒錯の偶像 世紀末幻想としての女性悪」だとかを読むと
よくわかる。これのゲイ・バージョンを 801 がやらされ、
女性とゲイというマイノリティ間の分断が起こるのは避けたい、
そういう思いが私たちにはある。たぶん、その分断の回避は80年代でいえば
少女漫画だけど秋里さんの TOMOI シリーズ、90年代ではよしながさんの「月とサンダル」の
シリーズが、私たちに見せつづけている「手触りのある夢」なんじゃないかと思う。
そして今の BL にもその「夢」は引き継がれうるし、どこかで引き継がれていると思うんだ。

>>592
なるほどね。経済的余裕のなさが文化消費を制限する一方で、
それが消費者の賢さや他者を尊重しているという道徳感覚にすりかえられて、
実際のところは自己を防御しているにすぎない状況だとでもいえばいいのかな。
594風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 02:59:09 ID:KfEeyDKO0
>>593
野村さんはアカーとも何かつるんでたんだっけ。
801にセーフセックスの概念を持ち込んだのは、たぶん野村さんが最初(グッバイ・ミスティ・ラブ)
595風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 03:06:20 ID:GjiYO2oH0
>>592
わかるよー
オタク系の板でしょっちゅう出る言葉に「住み分け」ってあるじゃん
みんな自分のフィールドにとても敏感なんだよね
フィールド=安全な逃げ場で、共感と賛辞だけが聞ければいい、
否定的な言葉は聞きたくない、そこだけは切実なんだなと思う

少し前まで、上のような言葉は主に男性オタクに言われてきた
けど、いま、それがより切実というか、これからそうなっていくのは
(オタク以外も含めて)女性の側じゃないかと感じている
BLでも、執事喫茶でも乙女ゲーでも一般向けテレビドラマでも、
美人になって、イケメン並べて一方的にちやほやされたい願望が、
このごろどんどんクローズアップされてる感じだ
あるいはそれは、上にあった、サブに目をつけて拾っていこうという
メディアの矛先の一つなのかもしれないけど
人間の中身がぶつかりあい、コミュニケーションする物語はもういらないのか、
そういう世の中ってなんなのかと考えて、不満というより不安になる
596風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 03:15:59 ID:PZP327lk0
>>594
そっか、そうなんだ。彼女が小説を書かなくなったのはどうしてなんだろう。

801 が「ゲイフォビアのテクスト」であるがゆえに、801 とゲイとの
分断を超えていく可能性をもつものでもある、ということだって言える。
その具体的な克服を模索する営みだ、ということだってあると思う。

溝口さんは榎田さんの魚住シリーズの後半で、セクシュアリティについての
アドバイザーをやってたんじゃなかったっけか? 

>>595
そういえば、温帯には「コミュニケーション不全症候群」ってのがあったね。
597風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 03:16:08 ID:MGxbeguZ0
>>595
世の中はまあなるようになっていくだろうけどw
個人的には801は「恋愛の物語」というよりは「関係性の物語」だと
信じてやまないので、そのへんが薄くなるのは淋しいと思ってる。
男×男の関係性の終息地点として恋愛があった、みたいなのが好きなもんで。

しかしそういう意味では、二次創作801はまさに原作の関係性から
恋愛を取り出してる、と言えるのかも。
598風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 03:18:35 ID:PZP327lk0
>>597
原作が禁欲してるところの抑制をはずす、というかね。
そのはずし方がルーティンになってるというのはあるんじゃないかと。
599風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 04:19:12 ID:KfEeyDKO0
>>596
溝口さんと榎田さんのつながりは、篠田真由美を介してんのかな。

いまの801者て、マイノリティであることを徹底的に拒否すんだよね。
「801はファンタジー。私は脳内妄想と現実を別物だと考えてる普通の女」
「私はお洒落で美人。不潔でキモイヲタ女なんかじゃない」
「私は既婚、あるいは恋人のいる普通の女。リアル男に相手にされないヲタ女じゃない」
一体誰に対しての言い訳なんだろう?と思う。
600風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 04:41:36 ID:MGxbeguZ0
>>597に自己レス
終息、じゃなくて収束だった。
関係性の収束するところが恋情以外にはなり得なかった、みたいなのが
個人的な理想だw ええ偏ってます。

>>595にも追加レス
>人間の中身がぶつかりあい、コミュニケーションする物語
は、バブル崩壊後の時間にもお金にも人心にも余裕のない世の中には
些かハードだったんじゃないかと思ったり。
自分の居場所や自己実現を求めて訴えるにはちょいと読者も疲れすぎていて、
そのあたりから、801は女性の「癒し」アイテム的存在になったのかな、と想像。
601風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 04:54:08 ID:MGxbeguZ0
>>599
んー、マイノリティな趣味を持っていることと、本人がマイノリティであることとは
別に関係なくない?
脳内妄想と現実を別物だと考えるのはものすごく当たり前のようなw
あと、マイノリティであることを拒否しつつも、同時に妙な全能感や特別感を持っている、
というのは801者に限らない傾向のような気がする。
801者に限れば、どちらかというと逆に自然体の人が増えたような気がしていたよ。
602風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 04:55:49 ID:GjiYO2oH0
>>600
ということは、世の中の景気が多少なりとも上向いていけば、
物語も復活してくるのかな?
どうもそこだけは崩壊が進むいっぽうな気がしてやまないんだよね
崩壊に負けたくないけどね。
603風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 05:05:47 ID:MGxbeguZ0
>>602
テキスト全体の量が膨大になっているから、
復活してもメインストリームにはならないだろうね。
あと、時代に即した形で、物語はもう生まれてるのかなーと思う。
「JUNE的なもの」だって、その時代を背負った形で生まれたんだし。
ただ、如何せん物量に負けて、これは?と思うものになかなか辿り着けないw
604風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 07:27:45 ID:h3CBBc5B0
ふと思った。
これ、801に限らないんじゃないかな。
ジュヴナイルとライトノベルにおける違和感とも似ている。
世代の問題じゃなくて時代の問題?
605風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 08:39:48 ID:wIFzm6qIO
>>601
だから、801者であることがもはやアイデンティティでも何でもないんでしょう。
だから801は単なる趣味だと言い張る。
本人の中での801の位置づけが軽くなってきてるというのか
軽く見せようとしてるというのか。
606風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 10:36:36 ID:5eJC9xQN0
1980年代、自分がリア厨だった頃に801に出会ったが
当時最初は、801とは主に「虹のパロディ作品の中の一ジャンル」で
ホモ同性愛ネタをやる・好むことだと思っていたが
後にパロデイ作品以外に、同性愛的な内容の事柄や
それに興味を持つこと、そういう内容の同人誌を作ったり読むことを総じて
「801趣味」と呼ぶようになったと記憶しているけど、間違えてる?
JUNE創刊もあって同性愛的な事柄について語る時に
「801」と「JUNE」という2つの隠語のようなモノがあって
「主将翼」「神マーズ」「聖セイヤ」とかが「801」で
竹宮・萩尾・山岸・池田・吉田ほかシリアス少女漫画作品や映画 
小説、ロックバンドからの同性愛ネタが「JUNE」と区別していた。

自分は「801」より「JUNE」派だと思ってて
(今思えばこの区別の根拠自体がようわからんのですが)
あきらかにやっちゃってる「801本」を読むより
「この人達のこの人間関係や相手への執着は何ゆえ?!」と
裏・深・妄想読みすることに非常に興奮、今で言う「萌え」だったので
すぐれた虹同人より「萌え」を探る情熱を刺激してくれる
原作・創作同人を求める気持ちが強いです。
607風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 10:37:15 ID:5eJC9xQN0
なので小説道場は連載当時、投稿作品に期待感があったし
道場のやりとりにも心熱くした時もあった。
あからさまに「コレ男同士の恋愛物語です」というものに興味が持てないのは
「恋愛」が見たいのではなく「恋愛」とは似て非なる
「性差に惑わされない同性に向けられる」
「人間同士の惹かれ合い、自分以外の誰かを求めずにはいられない衝動」が
自分の「萌え」だからだと思う。
「男女の恋愛」とはちがう人間的魅力の表現や性別を越えて惹かれあう過程とかが
上手に表現されていれば最終的に結ばれなくても、性交無しでも昇天できます。
むしろ性欲に流されないストイックな、心は強烈に惹かれあうのに
無意識では肉体を重ねたい欲求もあるのにしない、少し体に触れるだけで終わるような
あくまでも、ナチュラルゲイではない人間同士の関係に禿げ萌えます。

上記のような「萌え」は昨今の「801」「BL」で経験できるのでしょうか?
608風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 14:31:25 ID:53fiFyoZ0
いっぱいあると思う
609風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 15:08:01 ID:wIFzm6qIO
そういう1行レスて、煽りと変わらないと思うが、どうだろう?
そんな答えで納得する質問者がいるわけもないし。
610風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 16:19:36 ID:9gBgQkK2O
自分が思い浮かんだのは雁須磨子の、たぶん「ひな菊」という短編集の中の
二本目か三本目のまんが。漫画家と同居人の話。

今外にいるから未確認だけど
611風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 16:28:28 ID:/eeIpiVo0
>>607姐さんのいう
>人間同士の惹かれあい、自分以外の誰かを求めずには居られない
っていうのは、801かどうかを問わず、
良作品なら必ずある要素だと思う。
人間の共感を得られることだから。

だから、内容的には一般作品に萌えて、
その後、二次創作で801的な欲求を発散する人も
多くなってるんじゃないかな?

ただ、同性に対する憧れとか、理由のある尊敬とか執着を描いただけで
腐狙いだのなんだのと、やたら過剰反応して嘆く
801変換しか頭にない人も居るからなぁ。
612風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 20:08:15 ID:yMlfIJwC0
>同性に対する憧れとか、理由のある尊敬とか執着を描いただけで
>腐狙いだのなんだのと、やたら過剰反応して嘆く
>801変換しか頭にない人も居るからなぁ。

最近の801情勢で不満な部分がまさにこれだ。
はてなでも見かけたけど「一度腐向けと見られた作品は二度と正当な評価を受けることはない」ってやつ。
801でも良い作品はいっぱいあるとそう言う人達に向かって言うようなことはしないけど、メディアによって悪印象を植え付けられたせいでアレルギー起す人達も増えた。
腐向けかどうかって結局読み手の色眼鏡による妄想なんだから声高に批判して欲しくないんだよね。
613610:2007/07/02(月) 20:42:06 ID:9gBgQkK2O
帰宅して確認したよ

雁須磨子「巷に風の吹く如く」(「ひな菊」収録)

あと今自分の本棚からそれらしきもの探してみて見つけたのは

かわかみじゅんこ「ギターとピーピーのアンプ」(「あかずのふみきり」収録)

まあ後者は>>607の条件には完璧には合ってないかもしれんけどね
614風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 21:17:34 ID:PZP327lk0
>>607
榎田尤利の「普通の男」(クリスタル文庫 品切れ中)なんかどうだろう。
昨年続編も出たが、そちらはその条件には合わないと思う。

あとそういうのだと、菅野彰の毎日晴天シリーズの勇太と秀の関係、
とくに「夢のころ、夢の町で。」(徳間キャラ文庫)の表題作を
思い出すんだが、番外編で単体で読めるとはいえ、
いきなりシリーズの第11巻をお勧めするのも何かと思うので、
これは参考程度に。あと菅野さんでは「屋上の暇人ども」のシリーズ
(新書館ウィングス文庫 今のところ5冊)も完結してないが
それでもよければ、ご一読を。

>>604
ジュヴナイルという言葉で私が思い出すのは、ポプラ社のドイルと乱歩以外には
NHKの少年ドラマシリーズの「タイム・トラベラー」だったりするので、
筒井康隆まで入ってしまう。小説ジュニア時代の赤川次郎の
吸血鬼三姉妹や新井素子も入る。>>604さんのいうジュヴナイルというのは
どういうものを指しているんだろう?

>>605
「趣味」ってのは自分が生きる社会で、他人との関わりのなかで
形成されるものだ、って感覚がないのかな。「消費」って行動で
自分がどれだけのひとと結びついているのか、って感覚がないというか。
そういう感覚の欠如は因果応報や自業自得を招くとは思うが、
そういう連中に限って、周囲を巻き込むからな。
615風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 21:35:20 ID:PZP327lk0
ところで、復刊された江森さんの本のあとがきを読んだのだけれど、
2つほど興味深いことがあった。

ひとつは当時作品を執筆しながら、彼女が作曲や編曲をしていたということ。
もうひとつは、キャラを放し飼いにし、そのいうなりにプラン変更したら、
物語が破壊されてしまう、だから、自分には「キャラ立ち」という
書き方がまったく理解できない、資料読みが本格化したのは、
キャラの自分勝手をゆるさないでいるための、武装だったと証言していること。

このスレは愚痴スレでもあり議論スレでもあるのだけれど、それに加えて
「証言スレ」でもあると思う。ほぼ30年ほどの長さをもつある文化に
関わったそれぞれのその当時を思い出しての証言が今スレにもいくつかある。
自分の証言も含めて、そこには思い込みや妄言はまぎれているとは思うけれど、
そうした事実ならざることも含めた真実が、その証言にはあるんじゃなかろうか。
JUNE 作家のこうした証言(というのが硬ければ、「回顧録」とか)が
もっと読めるようになるといいなあ、と当時の読者として、これからさらに
老いていく者として、思った。
616風と木の名無しさん:2007/07/02(月) 23:59:43 ID:5GDD2Ux30
>>612
腐向け=糞作品ってのが2chでは、もう決まった事実のようになってるよね。
実際、ちょっとあからさまに腐狙いと(一般人が)思うような要素でもあれば、
腐は必ずその作品が好きと思われてたりしてて、うんざりする。

>>614
菅野さんは、自分にしては珍しく商業作家になってからも変わらず好きな作家だ。
毎月発行されるBL小説の1割程度でも
>>607が言うような部分を書いてくれるものがあると嬉しいけど
逆に、そんなの嫌いって人も多いんだろうな…。

>>615
前スレも途中かなり変な流れにもなったりしたけど、
それぞれの長い801歴を踏まえた意見が多かったよね。
共感もあれば、異論反論も当然あったけど、
終盤は特に、他人の感性を単に否定だけしたいだけのレスはあまりなくて、
それぞれの歴史を踏まえて、
自分の場合はこうだよ、って感じのレスがのが多かった気がする。
内容も濃かったし、他人の感性は感性として自分と違って当たり前って思えて、
共感できたり、それぞれ違う感性だったりしても興味深く読めた。

でも、色々な考え方があったからこそ余計、
「前スレのまとめ」って簡単にまとめられるような内容ではなかったのが少し残念だった。
617風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 10:53:22 ID:CJ0/lkNu0
>>612>>616
2chの意見=一般人の一般的な意見、2chの評価=一般の評価、と言うのは2chの影響受け過ぎなのでは。
それに、2chの腐女子への悪印象はメディアの影響ではなく
2chのあちこちで暴れる厨腐女子のせいだと思うし。

>同性に対する憧れとか、理由のある尊敬とか執着を描いただけで
こいつらは公式でホモ!作者は801公認してる!とか言い出す厨腐女子も昔から居る。
(大半はネタで言ってるだけだけれど、真性も混じっている)
618風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 13:07:41 ID:o7o6qLhS0
>>617
>>612>>616

>2chの意見=一般人の一般的な意見、2chの評価=一般の評価

とは言っていないと思うんだがどうだろう。

あと「昔から居る」の「昔」はいつごろのことなのか、
よかったら教えてはくれまいか。
619風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 13:31:38 ID:gyU/NLwW0
>>617
自分612だけどそんな論理の飛躍が出てくるほどぶっ飛んでないのでご安心を

確かに昔からそういう人は少なからず居たけれど、
>801公認してる!とか言い出す厨腐女子
と617も言うとおりそれは大抵腐女子であって今のように801者以外は言わなかった

>2chの腐女子への悪印象はメディアの影響ではなく
>2chのあちこちで暴れる厨腐女子のせいだと思うし。
間違いなく嫌われてるのは厨腐女子のせいだけど、アンチ腐女子層を増やしたのにメディアが関係ないとは言い切れない
だってあんなにメディアで騒がれる前は「腐女子?801?何それ」な人のが多かったんだから

だからこそ801界に部外者が触るな、ほっといてくれ、という人も増えたんじゃない?
申し訳ないが自分の昔は5〜10年程度だけど、昔は「口に出すのは憚られるが来る物歓迎」だったのが、
今では「例え同族っぽい人を見つけても死んでも秘密にする」感じの風潮になってる
620風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 14:47:07 ID:SpKEiZu+0
612の
>腐向けかどうかって結局読み手の色眼鏡による妄想
これには同意だなあ
読み手が801者か否かにかかわらずそうだよね。

ただ、自分の周囲で考えると、男も女も、ある程度オタク知識ある人なら
「腐女子向け」を感じることもあるようだが、だからダメだ、駄作だといった反応はない。
で、オタクじゃない人は、そもそもそんなこと意識もしない。
腐女子向け=駄作、みたいにヒステリックになること自体、子どもっぽい感覚のように思う。
駄作は駄作だから駄作なんであって腐女子向けだから駄作なんじゃない。
621風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 15:20:48 ID:66Ir4Ern0
その悪影響を与えたメディアというのが、TVや新聞・雑誌だけでなく、2ch自体も含まれるんじゃないかな。
2ch内(の一部)って腐女子に限らず、男の女性嫌悪の感情が表れてる場所だと思う。
女は劣った存在、女は肉便器、処女以外は中古、不細工女は被害者でも徹底的に叩く、等はよく見かける。
女の性的価値は認めるが、それ以外の部分は嫌悪している一部の男にとって、
ただでさえ嫌悪する女の中の最底辺が腐女子。不細工で性的商品価値さえない=ゴミ。
その癖に、(二次元だろうと)男を性的視線で値踏みし、
性的商品として扱う(801の創作・売買)など、最も忌み嫌うべき存在。
そんなゴミが好む作品など、クソで当然。

極端な書き方したが、こういう思考回路もあるね。ここまでの自覚がその人達にあるかは別として。
そういう人達には実際に駄作かどうかなんて、どうでもいいんだろう。
腐女子が好んだ時点で、自動的に駄作になるんだよ。
622風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 15:59:13 ID:xLXRE9wP0
私は20代だけど、自分が801好きだということは周りには言わないなあ。
明らかに同族な人には言うけど。「同族っぽい」っていう程度の人には言わない。

801好きであることに負い目はないけど、取り立てて誇るようなことでもないと思ってる。
801で描かれる性別を超えた愛には憧れるけど、自分の現実とは直接にはリンクしていない。

自分も他人を見るとき、肉体や性別にとらわれていないとは言えないと思うから。
同性愛者への嫌悪感は特にないけど、自分が現実に恋愛対象にするのは異性(男性)だし。
素晴らしい魂の持ち主であっても、同性(女性)に対しては恋愛感情は持てない。
801であっても、お腹の出た油ギッシュなおっさん同士のものは見たくない。
801は好きだけど、百合ファンタジーや、リアルゲイ&レズビアンには興味ない。

ジェンダー規範を押し付けられることや、肉体だけで自分の価値をはかられることには
反発するし、抵抗もするつもりだけど、では、自分が男性に対して
「男性らしさ」や「肉体的魅力」をほんの少しでも求めていないか?と問われれば否定できない。

だから「801は現実とはリンクしないファンタジー」と言われれば、「まあ、そうかもしれん」となる。
そこで自己嫌悪とかになるわけではない。ファンタジーはファンタジーだなと思うだけ。
623風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 16:11:59 ID:xLXRE9wP0
あ、これはあくまで私個人にとっての801ってことですよ。
すべての人にとっての801がファンタジーだとは思ってないです。
624風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 16:15:43 ID:Cp/brM5v0
>>617
>2chの意見=一般人の一般的な意見、2chの評価=一般の評価
そんなこと一言も書いてないし、勿論考えてもないよ?逆に「2chでは」って書いてる。

他の内容は主に>>612宛てのレスと思うが、要旨は私も同じだと思うのでききたい。
○私>>616>>612のレスは                                               
 一般的な作品に関しても、腐ではない立場の人までが
 腐向けか否かという視点での見方や価値判断をなすようになってきて、
 腐向け=駄作とみなすようになった部分があり嫌だ、といっているのに対し
>>617のレスは
 1・腐女子の印象がよくないのは主に2ch内での話で、それは2ch内の一部の厨腐女子のせい
 2・腐女子の中にも、作品が腐向けと判断をする人は昔からいる、と言っている。
                          
1に関しては>>612への「2chにおける他者からの腐へのイメージ・見方が、何に起因するか」という点への部分反論だということはわかる。
ただ2に関しては、そもそも論点にズレがあるように思えるので何が言いたいのかよくわからないんだが?

それから、2chにおける他者からの腐へのイメージ・見方が、何に起因するかという点に関しては
私は>>612>>617>>621の誰の言い分も間違っていないと思う。
(中には、空気が読めないヤツや痛いヤツは男でも腐、ってガイドラインまであるから
性差に関わらず他者を叩き罵倒したい人のための便利な対象になってる部分もあると思う)
あと、腐女子を嫌う人が特に多そうなvipなんかは、vipper自体に小〜高校生ぐらいの子が圧倒的に多いから
実際にクラスや学校にいる厨腐女子のイタイ姿を身近に見ていたり
学校でおおっぴらに見せられるやおい本によって嫌悪感を持ったってこともあるようだ。
何にしても、様々な他の理由があって、単純に何のせいといえるものでもないとは思ってる。
625風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 17:11:56 ID:SpKEiZu+0
>>621
そんなとこだろうと思うんだけど、そういう思考回路の持ち主を
まともに相手にしても仕方がないと思うんだよね。
何が原因で腐女子嫌悪に走るかはおいて、
801嗜好のあるなしに関わらず、基本的に女を嫌って見下している男、
それも子ども相手じゃ、言葉がつうじないというか……
不愉快ではあるけど、どうしようもない。
ただ、やっぱり2ちゃんの一部の感覚だと思うし、
それが一般に広がるとも、あまり思えないんだけど。
626風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 18:04:50 ID:RkMlmNUO0
801だけじゃなくて恋愛・性愛物は全体的に世間から評価低いよね。
男×女であろうと、一段低く見られたり馬鹿にされる事の多いジャンルだと思う。

801はその中でも特に妄想の度合いが強いから、馬鹿にしたくなる人の気持ちもわかるよ。
男性百合作家が女同士に夢見すぎてると「ねえよ!」とつっこみ入れたくなるしねw
その上801は一般書店でも目に付くくらいの規模だから、801萌えしない人には複雑だろうな。
627風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 18:31:13 ID:SpKEiZu+0
>>626
もともと801として書かれた小説や漫画を、創作として下と見られるのは、
現状、まあ仕方がないと自分も思う。
が、一般向けに作られたのでも、友情や人間関係を描こうとすると、
腐向け=駄作化、と解釈するような一部が困りものだと思ってるよ。
628風と木の名無しさん:2007/07/03(火) 19:18:36 ID:Cp/brM5v0
>>617
ごめん>>624の名前欄に入れ忘れたけど、>>624>>616です。

>>627
腐向け=駄作化、と解釈するような一部の人がよく例に出すのは
(というか、自分が2chで見かけたことがあるのは)
飛翔がつまらなくなった=腐女子ファンが多いせい
ガンダム種や死がつまらない=腐向けに作られたせい 
ってとこみたいだけど、もっと他に象徴的な理由や原因があったのかな?
629風と木の名無しさん:2007/07/04(水) 23:59:42 ID:0C+GqEhh0
ちょっと違うかもしれないけど、
某投稿動画サイトに投稿されるBLっぽい動画などでは、
厨コメントが最近目立つと聞いたことがある。
自分はBL系の投稿動画を見ることはないので具体的なことはわからないし、
コメントなんて誰が書いたものかなんてわからないとも思うけどね。
何にしても、2ch内を含め世間でのイメージは、
腐女子自体が何を指すのかさえ曖昧な部分があって、わりと混沌としてると思わないでもない。

話を変えるけど、その投稿動画サイトではネタ的に男女問わずウホッ!って部分を
楽しむ内容も多そうだし種類も様々なんだろうけど、
そんな中でもBL的なものも多く存在するってこと自体に何だか感覚の違いを感じてしまう。
BL本の本格的な商業展開がはじまったのは15年くらい前だし
その前後に同人誌の取扱店や中古ショップも格段に増えた。
物心がつく頃には気軽に手に取れる場所にBL商品が溢れ返っていた世代が
もう20歳以上になるんだから、自分と感覚が違って当たり前だとは最近特に思う。
まあ、あの場はあれでいいのだろうから、世代なんか関係なく、単に自分個人の感覚の違いなんだろう。

感覚の違いといえば>>576
>JUNE的なものと言った時に70年代末期を思い出すか80年代中〜後期を思い出すか、
>あるいは大JUNEを思い出すか小JUNEを思い出すかで、印象がかなり違うだろうなと思った。
というのにも同意だし、最近に限ったことでも、BL小説・BL漫画・オリジナル同人・虹同人etcの
何を念頭において考えているかによっても違うのかもしれないと思った。
630風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 00:58:02 ID:ZvqUDyZP0
私はJUNEは85年くらいから読み始めたんだけど、それ以前と以降では
どんな違いがあったの?
631風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 02:18:31 ID:DuqA4kbG0
>>630
個人的な印象で、一番極端な70年代末の話をすると
少女漫画とかSFとかエロ劇画がサブカルチャーとしてスポットを浴びてて、
その流れを汲んだ少女漫画+少年愛エロ+サブカル、って感じの雑誌だった。
執筆者も大御所の少女漫画家や男性作家やコラムや評論が入り混じって、
男性読者も結構いたと思う。
休刊後の81年に復刊した時には、サブカル傾向は薄くなって、読者対象も
「その手の漫画」を求める層に絞られたけど、なんとなく情報誌ぽいところに
サブカル風味が残ってた。
んで、85年くらいを境に、JUNEを読んでそこに書きたいという新しい作家が出てきて、
作家が入れ替わったような印象があるんだよね。
実際には年代合ってないかもしれないんだけど、どうも小説道場の印象が強いせいか
そのあたりを区切りに感じてしまってるかな。
632風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 02:57:16 ID:kkqDLGcI0
1970年   ウーマンリブの台頭、学生運動とその崩壊、大阪万博
1986年   雇用機会均等法
1992年   バブル崩壊
2000年   ネットの普及と庶民化

こういう時代の境目で、それに呼応するように801も大きく変化を遂げてる希ガス

1970年   801の発生
1986年頃  キャプ翼、星矢などのブームで同人市場拡大
1992年頃  JUNE誌上にフジミが登場し、BLがJUNEを凌駕する時代の幕開け
2000年頃  801の庶民化、801アイデンティティを持たない超ライト層の出現

こんな印象。乱暴にまとめると、

1970-1985年 少女漫画とJUNEの時代
1986-1991年 キャプ翼、星矢、絶愛の時代
1992-2000年 BLの時代
2001年-    動物の時代
633風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 05:11:12 ID:JGLUDv/70
801アイデンティティを持たない超ライト層かあ…

考えるスレで、
「受けも攻めもただのエロの道具」
「受けには人格や人間的魅力は求めない、ただエロ可愛ければいい」
「攻めは棒」
「嫌いな受けは陵辱して憂さを晴らす」

あたりのレス見て、何というのか、物凄く違和感を感じた。
しかしそれは、単に個人的な趣味嗜好の違いなんだろうとも思ってた。

が、前スレとか今スレで、皆のJUNEや今のBLに対する熱い思いを読んできて、
やっぱり世代的な違いもあるのかな?と思えてきた。
ここで良作として名を挙げられてた作品が、上記のような考えの元に
書かれてきたとは思えないから。

上記は結局、現実社会における男性の女性への性的視線と同じ。
この社会での男性的価値観をそのまま自分の中に無自覚に内在化して、
それをそのまんま受けと攻めに押しつけているというのか。
「受けも攻めも最終的には女とくっつくべき」っていう思想も、その表れの一つなのかな?
634風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 06:33:56 ID:zAbWnl9W0
>>633
>「受けも攻めもただのエロの道具」
>「受けには人格や人間的魅力は求めない、ただエロ可愛ければいい」
>「攻めは棒」
>「嫌いな受けは陵辱して憂さを晴らす」

世代的なものが関係しているのかどうかよくわからないが、最近BL書き手の中に確実に増えてきた
「あえて男性向けっぽく書いてみました」って層の感性と近いのかも。
801同人女性の中に、男性向けも好きですよって公言する人をよく見かけるようになったのは、
>2000年   ネットの普及と庶民化
と無縁ではない気がする。
それまでは、買わないと男性向け同人に接する機会があまりなかったと思われるけど
今では手軽に見れるからね。
自分もクリムゾンの「らめぇぇぇぇ」みたいなネタはネットがなきゃ永遠に知らなかったと思う。
635風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 09:54:23 ID:oiI6Kcz60
女性が「あえて男性向けっぽく書いて」みてるのって
そうすれば男性にも売れやすくなって結果的に「売れる」のも
ひとつの魅力なんだと思う
636風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 10:47:29 ID:nAcIrQbX0
つうかエロゲ製作に関わってる人、結構な割合で女の人がいる。
友人がそっち業界のそれも企画サイドにいる。とくに原画家の女率は異常w

もっとも、あっちは少女漫画もどきから陵辱ものまで多種多様なので
一概に男性向けだからどうのこうのとはくくれないけど
本当にそれが好きでやってる人は多いよ。

今はサイトだけでなくネット通販もあるから、男性向け作品が前より
断然買いやすくなったことも関係あるかもしれないよね。
男女エロ・男性向けの空気のほうが好みな層ってのも、もしかしたら
潜在的にはけっこういたんじゃないかなと思った。
637風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 10:48:58 ID:nAcIrQbX0
あ、なおかつやおいもOKって人も意外と多いみたいって書き忘れた…
これって世代的なのかな。個人的な好みの問題なのかな…
638風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 12:43:02 ID:oiI6Kcz60
今の少女漫画はエロ満載(勿論男女)だから
男性向けエロへの抵抗感が低くなってるんじゃない?
子供向け少女漫画が男性向けへの入り口になってると言うか
639風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 12:46:21 ID:TckzOqqm0
私は801のバラエティが広がっただけだと思う。

無自覚プラトニック801、恋愛ありエロあり801、エロエロだけ801 などなど

私は全部好きで読むけど、「恋愛感情一切なしのエロだけ801」っていうのはあんまり無い気が。
「恋愛感情を前提としてるけど描かれてるのはエロのみ801」は腐るほどあるけど。

エロエロのエロだけ801が特に飛び抜けて人気がある印象もないなあ。
プラトニックも恋愛エロもエロエロも、その時の気分に応じて読む腐女子が多い印象。
640風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 15:37:14 ID:4uaPPuMZO
このスレたまたま読んでかわかみじゅんこ買ってみた。
図らずもトキメいてしまったwww感性が独特で面白い。わけわからない青春な感じがよく出てる。

昔のジュネでここに挙げられてるものは絶版が多くて読めないのが残念。
三国志は復刊されてるけどまだ全巻揃ってないみたいだし。

逆にジュネ世代の人達がこれはイイ!と感じる最近のBLはないのかな。
641風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 16:52:50 ID:6+6+/oYg0
>「受けも攻めもただのエロの道具」
>「受けには人格や人間的魅力は求めない、ただエロ可愛ければいい」
>「攻めは棒」
>「嫌いな受けは陵辱して憂さを晴らす」

これって、男性の感覚の内面化なのかなあ
男性が、女性がって問題じゃなく、他人とまともに関わること自体を
忌避する人が増えてるんじゃないかと思う
現実でも物語の世界でも。
642風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 18:43:05 ID:TckzOqqm0
他人とまともに関わることを忌避してるのはエロに限らず801全てがそうだと思ってた。

現実には女である自分の肉体を忘れて、男同士の関係に身を投じるわけだから。
物語である以上、そこに出てくるのは想像上の人間であって、生身の人間ではないし。
キャラなんて都合のいいように操作できる。

本当に他人とまともに関わろうとしたら、いやでも女の肉体を持つ自分として
他人と接していかなければいけない。

まあその忌避の方向性が変わってきたというのはあるかもしれないと思う。
物語の中で、精神的に受け入れられることを望むより、
手軽に肉体的に気持ちよくなることだけを望む層も出てきた。みたいな?分からんけど。
643風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 18:57:47 ID:PfvfjMjYO
>>636
かつて、女性向け男女エロというものが無く、男性向けもガチ凌辱エロが多くて女性には馴染みにくい&
通販もないので買いにくかった時代に、
別に男男にこだわりがある訳ではないけど、数少ない女性向けエロ本としてやおいを読んでいた層や、
同人したいけどやおいじゃ無いと売れない・読んで貰えないから、
男男に(ryだけどやおい描いていた層が
今は女性向け男女エロや、最近になって増えた少女漫画もどき萌え系男性向けを読み描きする層に
置き換わっている、と言うのはあると思う。
今の若い子にはBLよりTLが人気ある、とも聞くし。
644風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 19:05:22 ID:6+6+/oYg0
>>642
現実の自分と違う性の物語を読み書きするから
「他人とまともに関わってない」とはいえないと思う
そして「キャラなんて都合のいいように操作できる」という考えは物語をなめていると思う
物語はそんな安易な現実の代用品じゃないし、逆もしかりだ
もちろん安易な代用品としての物語もあっていいんだけど、それが全部じゃない
現実は現実として他人とまともに関わり、
物語は物語として物語のなかの他人とまともに関わる
そういうスキルが低くなっているんじゃないかと>>641では言いたかった
645風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 19:17:21 ID:TckzOqqm0
>>644
「都合のいいように操作できる」は言い過ぎだったかな、ごめん。
でもある程度操作できることは確かだよ(>>615とか)。

他人とまともに関わるスキルが低くなってるというより、801に求めるものが
変わってきたんじゃないかなと私は思った。
801にエロだけ求める人間=他人とまともに関わりたくない人間
と安易にいうこともできないんじゃないかな?と感じたので。
646風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 19:21:43 ID:PfvfjMjYO
他人と関わるスキルの有無はともかく、
やおいに現実の他人との関わりを求めない層は昔から居たんじゃないかな。
「やおいはファンタジー」という言葉も、昔からあるし。

>>642
そういや、逆に男性向けだと、
>物語の中で、精神的に受け入れられることを望む
ものが増えてるね。
萌え系の多くがこのタイプだ。

男女のボーダーレス化が進んでいるのか、
単に今までも居たけど目立たなかった層が目立ってきただけなのか。

まあどっちにしろ、現実の他人を忌避している閉じた世界である事に変わりは無いけれど。
647風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 19:43:08 ID:TckzOqqm0
>>646
>そういや、逆に男性向けだと、
>>物語の中で、精神的に受け入れられることを望む
>ものが増えてるね。
>萌え系の多くがこのタイプだ。

メイドとか、自分だけに絶対服従してくれる都合のいい女の子だよね。

くだらね〜な〜と思うけど、向こうも801見て「こんな男いねえよwww腐女子市ね」
とか思うんだろうね。どっちも一緒・・・
648風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 22:14:48 ID:6+6+/oYg0
>>645
江森が言うキャラを放し飼いにしないというのは、キャラ優先で話を作らないということでしょ
作り手(読者)の快楽にあわせてキャラ操作するのと一緒にしたら失礼だよ。

現実の他人と関わることを拒否してもう一つの真実を物語に求めようとすることと、
現実逃避の気軽なツールとして物語を利用することを一緒にするのも違うと思う
>>646>>647は、801も、男性向けも、しょせんは現実逃避の道具、
願望充足ツールでしかないと捉えてるように読めるんだけど、当たってる?
だとしたらすごく悲しいよ
649風と木の名無しさん:2007/07/05(木) 22:15:31 ID:sxBVPQUhO
>>647
自分は乙一思い出したわ。
650風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 00:28:49 ID:l73hn+O+0
レスありがとう。まとめて失礼します。
・最近は男性向けエロを目にする機会が増えたから、それを取り入れている。
・男性への売り上げのために「あえて」そうしてる(しかし売り上げに影響するほど男性って多い?ショタ以外で)
・かつては801が嫌いな人も、801でないと売れないから無理やり801を書いていたが
 最近じゃ、それらの層が、男女エロ・TL・男性向け萌え漫画へ移行している
・男女エロ・TL・男性向け萌え漫画と同時に801もいける層がある

という感じなのかなあ。
651風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 00:29:59 ID:l73hn+O+0
>>639
うん、それはわかるよ。
作品においては、「愛なし801」は少ないし、
気分によって色々楽しむというのはその通りだと思う。

ラブラブハッピーエンドには愛があるとか、暴力的な激しい801は愛がないとか、
恋愛感情のあるなしという、作品の内容の話じゃなくて、
腐女子の意識の方を知りたかった。私の書きかたが悪かったんだけど。
>>633みたいに言い切る彼女らが、日頃愛なしエロエロばかり読んでるとも
思わないんですよ。
あのスレじゃあしょっちゅう受けの可愛さ、受けのエロさや
好みのシチュって話になってて、受けを甘やかし可愛がるという
ようなラブラブ話も好きなんだろうと推測できるし、
愛なし801が好きだって言ってる人が多かったという事もない。
そうなんだけど、意識のあり方としては、>>633という人は、結構いた。

「エロエロも読む」ということと、デフォルトで>>633の思考であるっていうこととは、別だよね。
こういう意識のあり方って、世代的な差はないのかな?と思って。
古株もこういう意識の人もいるのかな?と。


>>641
なるほど。
私は男性向けの感覚(相手を性的商品とのみみなす事にためらいがない)
になっちゃってるなあと思ったんだ。
でも、そういう見方もできるね。より哀しい感じだけど。
652風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 05:35:45 ID:fbQtJh610
すごい単純なんだけど、可愛くて砂糖菓子みたいな女の子を描くことが好きって人も
いるけどね。
それでそういう男の子には萌えられない人の場合には、男性向けやりたくなってくると
思う。

女の子の身体のラインの曲線とか、そのまま男の子キャラでも使っちゃえ!と開き直れ
ないけどそういうラインは描きたくてしょうがないし、そういう身体のキャラでエロが描きた
いとなってくるとね。

顔も身体も服装もほぼ女の子で、スカートはいてなくて胸がないだけ、みたいな男の子
受けって一定の年代にはトラウマスイッチになってるしなあ。
653風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 08:47:30 ID:5mEL5SgZ0
>>652
>顔も身体も服装もほぼ女の子で、スカートはいてなくて胸がないだけ、みたいな男の子
>受けって一定の年代にはトラウマスイッチになってるしなあ。

そこ詳しく頼んます。
個人的にそういう受け苦手だけど、「一定の年代にはトラウマスイッチ」の意味が
わからなかった…
654風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 11:14:38 ID:VlOMk9rd0
トラウマというのは分からないけど、「その手の(女にチンコ生えたような)受けが好きな人=厨」と言う風潮はあるよね。
女装や女体化も毛嫌いする人が多い。
二次の場合キャラの元ネタもある訳で、原作キャラとは似ても似つかないキャラになった挙句叩かれるよりは
最初から男性向けor女性向け男女で女の子描いてた方が楽しい、と言うのはあると思う。

あと、絵を描くのは好きだけど物語を描く事には興味がない人も男性向けに多い。
男性向け同人は絵が上手ければイラスト集でも売れるし、プロもエロゲ原画家などイラストレーターが多いけど
女性向け同人(男女物含む)は漫画or小説じゃないと売れないし、イラスト専門でプロになるのは難しいから。
655風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 12:46:36 ID:jIaKVHc30
>>652
自分もそのトラウマスイッチがわからん。

個人的にはそんな「女の子みたいな受け」(特に二次)がトラウマで、長らく
801を毛嫌いしてました。
最近の受けも男らしい(ガチムチマッチョ)とかで801に目覚めた。
それまではもっぱら男性向けがオカズでした。
外見が男らしい受けが増えたんで最近の傾向は嬉しい。これで中身も男ならなー。
656642:2007/07/06(金) 13:12:40 ID:WsoZ6e+/0
>>648
「他者とのまともな関わり」という点については、801では達成できないと思ってる。

現実の自分は女としての肉体から逃れることはできないし、逃れることのできない自分として、
現実の、生身の人間である他者と接することによってしか達成できないものだから。
物語の中の、仮想的な男同士の関係では達成できないんだよ。(あくまでも私にとってはね)

801にときめく心があるから、801を現実逃避だと自分で言い切るのはそりゃ私だって悲しいよ。
でも実際に現実逃避だと思うから仕方ない。
現実逃避を現実逃避だと認識できないことのほうが、私にとっては何倍も悲しいことだ。
認識したことで、801への愛着が減ったわけでもない。むしろ増した。
657風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 13:24:54 ID:NGjB1Gmt0
>>655
どっちかというとさぶ系は男性向けとして認識されてたからね
JUNEや牧歌メロン派生の801とは一線画してたイメージがある。
ふんどしとか筋肉とか毛とか、
その系統の男のエロはさぶや薔薇族の担当って意識があって
801は耽美や少女漫画的なもの担当だったのが、両誌も廃刊になって、
その需要が801に向いた結果、
新しい801(実際は別系統の合流)を求める層が
生まれてきたんじゃないかな?

男性向けと女性向け、両方に手を出す人は
だいたい直截なエロ表現を好む傾向がある気がする。
直裁的なエロスの表現としては同じ18禁と銘うってあっても
男性向けのほうがかなり磨き上げられてるけど
逆に情念のエロスに関しては女性向けの方が勝ると思ってる。
658風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 14:36:45 ID:KeLFbigU0
>>656
そこまでいくと既に、文学が現実逃避かどうか、というのと
さして変わらない命題のような気がするな。
現実を超えたものに対する希求であることは、
そこに描かれているのが男女の関係であろうが男男の関係であろうが、
最終的には変わらなくなってくると思う。
659風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 15:54:30 ID:8wKvHNXN0
ドラマ板住人だが
最近はドラマ板にもめっきり腐女子という単語が定着してきてorzorz
ゴールデン進出も遠くないかな
660風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 16:05:39 ID:vzf7puzI0
>>656は、もしかして、JUNEとBLに大きな違いは感じないという立場の人かなー
だとすると、自分のなかではそれなりにつじつま合うんだけど。

違ったら勝手なエスパーでほんとごめんね
たぶんあなたは、発想の根本、中心がつねに自分、
あるいはこの現実にあるんじゃないかな。
そして、最終的に価値が高いのは現実であり、フィクションは、
なんらかの形で現実(自分)に奉仕するのが役割だと感じてないだろうか。
だから「人とまともに関わる」というのはフィクションでは達成できないし、
801は現実逃避だと感じるし、しょせんファンタジーだと割り切れるし、
それが出来ないのを悲しいと思う。
そこから見ると、JUNEもBLも、奉仕の中身、作用の違いが時代によってあるだけで、
たいした違いがないっていうのもわかるんだよね。
あなたがそこまでそうでないとしても、そういう人達は普通にいる、というか多数派だし、
それはまったく間違ってない。

でも、自分は、ぶっちゃけて言うと発想の根本、立ち位置が現実にないわけ
温帯がよく引用してた乱歩の言葉で言うと
「うつし世はゆめ、夜のゆめこそまこと」だと、普通に思ってしまうイタいやつなんだよ
普通の人がフィクションを愛するように現実を愛しているが、
魂のすみかはフィクションにある
そうして、昔の(80年代半ばまでをイメージしてます)JUNE的世界には
そうしたイタい同志の集いのような雰囲気があったと思う
アランもたしか「少女のための耽美マガジン」とかいうキャッチだった気がするよ
単に男同士の恋愛にときめく、というだけでなく、もっと根本が倒錯した、
耽美的なものへの情熱があった
自分で書いててバカじゃないかと思えてきたけど、だから801世界を愛していたし
なんだかんだ言ってこれからも愛さずにはいられないんだよね。
661風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 16:34:00 ID:+sZszREI0
801 に限らずフィクションというのは、現実からの切断を通じて
現実との新たなつながりを模索し、見出す途中、あいだにあるものだといえる。
それはフィクションの作り手にとっても、受け取り手にとってもそうだといえる。
「現実の自分」と「新たな自分」とのあいだに、フィクションがある。
フィクションの機能を「何かをほどくこと」だと書いた哲学者がいるけれど、
凝り固まった自己のアイデンティティをゆるやかにほどいて結びなおす、
そうしたものとして、フィクションをとらえることもできる。

フィクションが存在するという現実、ユートピア譚がもつ革命の想像力、
現実との対決か現実逃避かというデジタルな二者択一ではなくて、
現実との関わり方にはもっといろいろあるということなんじゃないのかな。
竹宮さんたち24年組の少女漫画は「ジェンダーレス・ワールドの実験」と
かつて呼ばれたこともあるけれど、「男性の同性愛」を女性が描く、書く、
読むということがすべて「現実逃避」になるわけではないと思う。
662風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 16:34:19 ID:5mEL5SgZ0
>>660
それすごくわかる。
オタやヒキニートが人口に膾炙してあれこれ言われるようになる前は、
魂のすみかがフィクションの側にあるようなあり方にも
「夢見がちな人」みたいな中立的な評価があって、いわゆる文学青年、少女とか呼ばれていた層が
夢想こそをまこととして生きていく、みたいなあり方はさほど「イタい」とは思われてなかった気がする。
イタいって概念の発生も、90年代半ばくらいじゃなかったかな?
663642:2007/07/06(金) 17:13:52 ID:WsoZ6e+/0
>>660 >>661
価値が高いとか低いとか、魂のすみかとか、情熱とか、革命とか、そういう話じゃないんだよ。

現実よりもフィクションの世界に自分のリアルを感じたり、魂のすみかを見出したりするのは
個人の勝手というか自由だと思うよ。

私が言っているのは「他者との関わり」のこと。
腐女子が801フィクションで仮想的に体験する「他者との関わり」は、
現実における生身の「他者との関わり」とはまったく別のものだと私は思ってる。
それだけだよ。
664風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 17:46:22 ID:+sZszREI0
>>663
その2つを「同じもの」だとは私は言ってないと思うんだけどどうだろう。
仮想的に体験する「他者との関わり」が現実における生身の「他者との
関わり」を新たにつくりだしたり、変えたりするというお話をしているだけでね。

なので、

>現実よりもフィクションの世界に自分のリアルを感じたり、魂のすみかを見出したりするのは

むしろ、「個人の勝手」というよりはフィクションの力が個人に働きかけることで生まれる
リアルさの問題で、どっちかっていうとこれは「個人の勝手ではどうこうすることもできない
不自由なもの」だと思う。そしてそれは、

>価値が高いとか低いとか、魂のすみかとか、情熱とか、革命とか

に関わってもいる。
665風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 17:47:21 ID:+sZszREI0

それから、

>現実よりもフィクションの世界に自分のリアルを感じたり、魂のすみかを見出したりするのは
>個人の勝手というか自由だと思うよ。

これが、>>660さんの

>たぶんあなたは、発想の根本、中心がつねに自分、
>あるいはこの現実にあるんじゃないかな。
>そして、最終的に価値が高いのは現実であり、フィクションは、
>なんらかの形で現実(自分)に奉仕するのが役割だと感じてないだろうか。

を裏付けていることに、>>663さんはたぶん無自覚なんだろうと思われる。
「現実よりもフィクションの世界に」、「個人の勝手というか自由」
というところでね。フィクションの側からの働きかけは個人にとっては
とても不自由で、その不自由さの愉悦というのがあるんだよ。「テクストの快楽」というか。
>>660さんが「魂のすみかはフィクションにある」というのは、「個人の好き勝手にフィクションに
魂のすみかを見出す」というのとはまったく別のことなんだ。
666風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 18:31:18 ID:NGjB1Gmt0
>腐女子が801フィクションで仮想的に体験する「他者との関わり」

これが良くわからない
物語を仮想的な体験とするなら、801に限らず
どれも生身のかかわりとは別のものなんじゃない?
そこは上辺でしかないと思う、
その中でなお男同士の801を選ぶ理由にはならない気がするよ。
恐らく本人の認識が逃避ということなので、
女性の視点から一番遠いものが選ばれてるんだろうけど。

耽美の一派としての801世代〜
少女漫画世代(24年組〜クランプがゆん世代まで)〜
自己確認、存在許容重視の世代(エヴァ前後の世代)〜
ときて、今は膨らみすぎて主流を形成し得ない感じがするけど
後から振り返ったら、現在の特色も見えてくるのかな。
667風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 18:37:59 ID:+sZszREI0
言語をつかったり、イメージ、映像をつくりだしたりすることが人間という種にはあるので、

>私が言っているのは「他者との関わり」のこと。
>腐女子が801フィクションで仮想的に体験する「他者との関わり」は、
>現実における生身の「他者との関わり」とはまったく別のものだと私は思ってる。
>それだけだよ。

というのが、私にはよくわからない。仮想的に体験する「他者との関わり」を欠いた
現実における生身の「他者との関わり」も、現実における生身の「他者との関わり」を欠いた
仮想的に体験する「他者との関わり」も、ない、と思うので。
仮想的に体験する「他者との関わり」でしかないものとして 801 を考えるということが、理解できない。

801 はフィクションである、と考えることと、801 はフィクションにすぎない、と
考えることとが短絡的にむすびつき混同されているのは、>>660さんのエスパーが妥当だ、と
いうことなんじゃないだろうか。
668風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 18:49:01 ID:+sZszREI0
ちなみに>>667>>588>>591>>593に関わるお話だと思う。
669風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 18:53:38 ID:WsoZ6e+/0
>>664-665
発想の根本、中心が常に自分なのは誰でもそうなんじゃ?
フィクションがその人に(不可避的に)どう働きかけるかも、結局はその人次第だし。
意識的であれ無意識的であれ、主体であるのは常に自分だよ。
私だってフィクションへの感じ方を意識的にコントロールなんてできんよ。

私のレスはもともと>>641に対するものだった。
私にとっての「まともな他者との関わり」とは、801でエロだけとかエロだけじゃないとか
いう問題ではなくて、「生身の自分が生身の他者と関わること」だったから。

フィクションが自分の内面に影響した結果、生身の他者との関わり合いかたに
影響するということはもちろんあるだろう。
フィクションが現実を相対化するということももちろんあるだろう。

ただ、女である自分が男同士の物語を読むとき、自分の現実とはかなり乖離している感覚がある。
その乖離感に快感を覚え、もっと読みたいと思うのは「現実逃避」を求める心だと自己分析している。

私以外の人が私とは別の感じ方をするのは当然のことだから、
自分の感じ方を普遍化しているように見えるレスを書いていたのなら申し訳ないなとは思う。
670風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 19:15:41 ID:+sZszREI0
>>669
「自分の現実とはかなり乖離している感覚」というのがあるにしても、
それを求めることを「現実逃避」という負の価値をはらむ言葉で
表現しなくてもいいんじゃないか、ということじゃないかと。そして
あなたの言葉を借りていえば、「現実逃避」なしの「生身」なんてない、と私は考える。

>>658さんや>>666さんの>>656に対する、それは別に 801 に限らないんじゃ?、という疑問は、
そういう「現実逃避」してないひとがどこにいるのか?、ということなんじゃないのかな。
あなたの表現の仕方はどこか反省的というか、「現実逃避」のマイナスイメージが強調されている。
でも、>>656のように言うのであれば、その「現実逃避」は必然的なもので不可避なものでしょう。
「自分の現実とはかなり乖離している感覚」を求めることは、別に悪でも、罪でもない。
それなしのエロティシズムって存在し得ないんじゃないのかな。
671風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 19:42:01 ID:+sZszREI0
あと、

>フィクションが自分の内面に影響した結果、生身の他者との関わり合いかたに
>影響するということはもちろんあるだろう。
>フィクションが現実を相対化するということももちろんあるだろう。

こういうことじゃなくてね、たとえば、「自分の内面」というのも
フィクションだし、「生身の他者」というのもフィクションで
「私の死をあなたは死ぬことはないし、あなたの死を私は死ぬことはない」以上
「他者の生身」「他者の死」というのはどこまでいってもフィクション化されると思う。
そういう無慈悲なまでに抽象的なものとしてしか「他者の生身」はないはずだし、
そうした「他者の生身」が「自分の現実とはかなり乖離している感覚」を触発する。
「現在の自分を超えて存在する他者」が自分をつくりだす。これも 801 に限らないと思う。

>>670少し訂正

>「自分の現実とはかなり乖離している感覚」を求めることは、別に悪でも、罪でもない。
>それなしのエロティシズムって存在し得ないんじゃないのかな。

「自分の現実とはかなり乖離している感覚」を求めることは、別に悪でも、罪でもない。
それにもかかわらず、その感覚の希求は悪や罪と意識される。それなしのエロティシズムって
存在し得ないんじゃないのかな。
672風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 19:54:59 ID:+sZszREI0
「自分の現実とはかなり乖離している感覚」を求めることが、
悪や罪として意識されるのは、現実の社会で支配的な規範に照らして
そう意識されるわけで、そのときひとは「現実逃避」というよりは
むしろ現実の社会の規範に従いながら、その規範を再生産しているんじゃないか。

801 がそういう装置になりうる、ということはわかるし、今、そうなっているとも
思うけれど、それが 801 のすべてである、とは思わない。私に関していえばそういうことかと思う。
673風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 19:57:01 ID:WsoZ6e+/0
>>670
「現実逃避だから価値が低い・罪である・悪だ」なんてことは私もひとことも言ってないよ。
罪か悪かなんて、私にとってはどうでもいいことだ。
ただ現実逃避と現実逃避と認識しているだけだよ。(繰り返すが、「私にとっては」ね)

現実逃避であると認識することで、エロティシズムが失われるとも思っていないし。
>>656にも書いたとおり、801への私の愛着はむしろ増した。
674風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 19:58:19 ID:NGjB1Gmt0
>>669
話が多分ずれてると思う。

感覚を普遍化した、と非難しているのではなくて
他の姐さん方なりに、判らないから理解しようとして
「それってつまりこういうことじゃない?」って訊ねてるんだと思うよ。

自分もやっぱり生身と生身じゃないってのはよく判らない。
物語は書いた作者の感性との関わりが
快不快はともかく必ず発生するし、それは間接的でもやっぱり
現実の人間との接触の一形態だと思う。
絵画や音楽、彫刻であっても、
創作した人間の人間性とは切り離せないし。

以前どこかで読んだオタク論みたいなのがあって
ちょっとうろだけど、
第一世代は、周囲に理解を求めないし、許容も理解を必要としない
最初から異端として生まれたため自分たちが異端である事を誇りに思う
第二世代は、第一世代の生み出すもの価値を感じ
自分たちの価値観が普遍的である事を証明しようとして
周囲を啓蒙すべく行動する、
異端視されるのは自分たちの力不足か周囲の無理解だと考える
第三世代は第二世代の活動の結果
最初からある程度の同趣味のコミュニティが存在するため
自分たちのアイデンティティの確立に無関心で
現在ある環境を維持・拡大する事に価値を見出す
第四世代にとっては既に認知された娯楽であるため
当初持っていたサブカルや異端の美学という側面はほぼ失われている

こんなだったと思うけど、結構現状の801にも当てはまる気がした。
675風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:02:55 ID:NGjB1Gmt0
て、書いてるうちに結構レスが。

>>670
自分のレス>>666についていうなら、
そういう意味ではないです。
物語の非現実性を好むのならその中で801を特に選ぶ理由は
また他にあるのでは?という疑問です。

>>673
選ぶ言葉そのもののイメージの話じゃないかと思うよ。
現実逃避という言葉は
決して+のイメージを持って語られる言葉じゃないから
自分の安息の場所をそういう言葉で表現することへの疑問だと思う。
言葉は表現するためのものだから、
必ずそこにイメージが付きまとうし
受け手にとっては話し手がその言葉を選んだ心理もくっついてくる。
676風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:08:08 ID:+sZszREI0
>>663さんの欲望はもっと複雑なんじゃないだろうかと思うんだな。
だって、「現実逃避」だけだと、モテないやつが恋愛小説を耽読するのと
変わらないから。どうして、801 なのか、ってとこが自己分析から
抜けてるんじゃないかと、思ってしまうんだ。
677風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:15:55 ID:WsoZ6e+/0
>>674
作者との関わりという点については、
私も801を読むことで「(生身の人間である)作者と関わっている」という感覚はある。
そこは私も同じです。

ただもともとの私のレスは>>641へのものだったので、物語の内容に焦点を絞ってた。
「エロだけ求めるからまともじゃないとか、そういうことじゃないんじゃ?」っていう。

「現実逃避」という言葉以外に思い浮かんだ言葉が無かったので。
とにかく「自分の現実から乖離する、そこに快感を感じる」ということです。

>>676
「どうして801なのか」という疑問には、今のところ自分の中で答えは出てないな。
それこそ何人もの知識人(と呼ばれる人々)や、考えるスレによって考察されてきたけれど、
明確な答えを出せた人はあまりいない(全然いない?)気がする。
だから今は先行研究を参考にしつつ、自分の感覚を頼りに自己分析するしかないと思う。
678風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:17:29 ID:+sZszREI0
>>675
リロードしなかったので、気づかなかった。

私の疑問は>>670>>676で書いたことが合わさっているというか。
>>676>>675さんの疑問と同じだと思うんだけれど、
人間がフィクションを必要とする、という次元と、
>>663さんが 801 を必要とする、という次元とがあって、
前者はホモ・サピエンスという種にとって不可避なんじゃないかと思うし、
後者は分析されてないと思う、とそういうこと。
679風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:21:58 ID:9EVWxna00
>>674
それでいくと第二世代と第三世代の間で
すでに相容れない深い溝だの壁だのができてるわけだw

801・JUNEは当時の時代の状況では、異端度のレベル自体かなり
高かったんだからなおさらかもしれない。
(これが江戸や明治だったらわからないけど。江戸時代なんか堂々と陰間がいて
昔から男色も当たり前で、明治もS=百合だの少年愛だの硬派だのが色々あったから)
680風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:33:32 ID:WsoZ6e+/0
つーか「現実逃避」がマイナスだから何なんだ。
他人や世間一般にとってマイナスだろうどうでもいいよ私は。
681風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:34:58 ID:+sZszREI0
>>674
それはなんたら学会もふくむ宗教の歴史や社会変革運動の歴史にも
あてはまる図式で、「オタク論」とは言わないと思うなあ。

異端視、布教、定着、形骸化、ってことなわけで。
そんな単線的な変化ではないし、そういう世代論って
ある時代の多様性を見逃してるとこで、つまらんと思うんだよ。
682風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:50:51 ID:NGjB1Gmt0
>>680
いきなり話が違う方向に向いてる。
他人や世間一般にとってマイナスかどうかなんて話はしてないよ
>>680姐さん自身が801の趣味を
マイナスに思ってるのではと受け取られるって話。
個人的な知人や友人ならともかく、匿名掲示板で
行きずりに話してる相手には、
レス内容から相手を推し量るしか相手を知る方法がないからね。
どうしたって迂遠になるし、
それはこういう場の特性として割り切るしかないよ。

>>681
>>674がオタク論という話じゃなくて
オタク論で、オタクにもそういう図式が当てはまる
という話を見たって話ね。
時代の多様性を無視するつもりはないけれど
自分には今の801の向かう方向が捉えづらいものになってる。
よく言えば百花繚乱、悪く言えば粗製濫造にも見える。
683風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 20:58:38 ID:+sZszREI0
>>680
まあ、落ち着いて。

>>680さんがマイナスのイメージで「現実逃避」という言葉を
用いたわけではないことは、わかった。でも言葉というのは
それを用いた誰かを離れて一人歩きする。

「801を求めるというのは現実逃避だ」という言葉が一人歩きすると
>>680さん以外の「他人や世間一般」が「現実逃避」という言葉に
マイナスイメージをもっていることを利用して、801 について
何かを論じ始めるやつが出てくる。「現実逃避」だからくだらない、とか、
「現実逃避」だから問題だ、とか。

なので、「自分の現実から乖離する、そこに快感を感じる」というなら
そのように言う方が、その場での誤解もないし、あとあと悪用されることも
ないんじゃないかと思う。

>>682
うん、それはわかってるよ。
>>681>>674さんへの反論というよりは、その引用元に対しての疑問だ。

で、百花繚乱はわかるが、粗製濫造はどうかな。玉石混交くらいじゃないのかな。
私は道場の時代でも「801の向かう方向」はよくわからなかったけど。
いつでも捉えづらかったというか。さらに捉えづらくなってきた、と
いうのなら、わからなくもない。
684風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 21:13:41 ID:FpFd/22bO
やおいが現実逃避かどうかは分からんが、
現実の人間関係とは違うってのは分かる気がするなー
ゲイの人達が「やおいとゲイは全く別のもの」とかいうのも聞くしね
なんかドリーム入ってる気はする
685風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 21:32:04 ID:NGjB1Gmt0
>>684
801は少年愛とか衆道への憧憬が濃いように思うから
今、男性同性愛の姿として認識されてる
アメリカンゲイとは違うものに見えると思うよ。
迫害と偏見でアングラな面が大きくなってしまってるし。

>>683
市場が読めなくなって、
とにかく数でカバーしようとして
プロのレベルに達してない作家の比率が増えたように思う。
686風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 21:42:54 ID:+sZszREI0
>ゲイの人達が「やおいとゲイは全く別のもの」とかいうのも聞くしね

これは確かによく聞くんだけど、この「やおい」が何を指してるのかが
よくわからんのだよな、この言葉は。

たとえば、今年の麗人7月号の山田ユギの漫画で、大学時代に下宿で
2人で酒を飲んでうっかりやってしまった、なんてエピソードが
描かれているけれど、その翌朝の気まずさや以後の葛藤なんて、
前にゲイの友人から聞いた話ととても似ているし、こういう経験談は
別にゲイに限らず、既婚のヘテロの男性からも聞いたことがある。

なので「ドリーム入ってる」と一刀両断するのもなんだかなあ、と。

むしろ今回のユギさんの漫画読むと、ゲイとヘテロ等々といった区別が
あいまいになるというか、801 には既存のセクシュアル・カテゴリーの
区分のうさんくささを考えさせる側面があるんじゃあるまいか、と思ったりする。
687風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 21:46:38 ID:FpFd/22bO
んーアメリカンゲイと違うだけじゃなくて

「俺はゲイじゃない。お前という人間を好きになったんだ」

みたいな。なんか現実味が薄い感じ?

まあこういう人間も実際いるのかもしれんが
688風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 21:53:09 ID:+sZszREI0
>>685
編集もなんか雑になってる気がする。たとえば、今年に入ってから
単行本と雑誌でフランス語のスペル間違いと表記間違いがいくつか目に付いた。
少し調べればわかることだと思うんだが。

あと、ページの長さと話が合わず、おもしろさがかなり減ってしまってるとか。
ネームの段階で編集が仕事してないのか、と思ってしまう。
689風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 22:17:51 ID:BuAqCmll0
>>679
若い人?吉屋信子とか知らない?
少女文化におけるエスものというのは、かなり後年まで引っ張られていて
60〜70年代の少女漫画には、その流れをくむ女女ものというのは少なくなかった。
エロシーンまで描いたものは記憶にはないが、慕情や恋情は描かれてもいた。
60年代半ばまでこのジャンルの基幹をなしていた母ものというのも、変形女女ものとも解釈できる。
そして60年代少女漫画には、男女恋愛ものというのは厳密には存在していなかったとも言えるので、
1970年頃に24年組によって発見されたのは、同性愛そのものではなく
あくまでも少女としての肉体を捨て去るということ。
少女文化というのは、もともと同性愛的な側面を持つ文化だった。

1980年頃にJUNEやALLANなどの専門誌ができたことで、また同人市場が活発化してきたことで
少女文化における同性愛ものというのは、表舞台からは退いて離れ小島に隔離されてしまうが、
そもそも70年代少女漫画は男男ものだらけだったし、
>801・JUNEは当時の時代の状況では、異端度のレベル自体かなり
>高かったんだから
こんなことはほとんど近年の感覚。
90年代に、椎名あゆみが「りぼん」で男装美少女に恋する女の子の話を描こうとしたら
編集部の猛反対にあったらしいから、90年代入ってからじゃないのかね。
690風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 22:20:27 ID:vzf7puzI0
>>641は自分なんだけど
>他人とまともに関わること自体を
>忌避する人が増えてるんじゃないかと思う
>現実でも物語の世界でも。
に対して、あなたは、>>642
>他人とまともに関わることを忌避してるのはエロに限らず801全てがそうだと思ってた。
というレスしてるよね。
その後のレスを読んでみても、あなたは、現実の、生身での他人との関わりが
「まともな」関わりだと考えていて、逆に、フィクションの世界の、
フィクションの人物同士の関わりを、我がことのように感じることは
「まともな」関わりではないと思ってるように読める。
だから、あなたの言う「現実逃避」がマイナスイメージに聞こえるんだよね
あなたがそれを悪いことだと思ってるとか、801を愛してないとは思わないよ
でも、私にとって801世界は「現実逃避」ではなく「真実回帰」に近いんだよね
なつかしい、あるべき美しい世界へ還りたい思いでそれを求めてる。
そこにはじゅうぶん「まともな関わり」があるわけですよ
だけど、そうした、現実逃避以上の何かは、見えにくくなってしまったと思う。
691風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 22:29:46 ID:vzf7puzI0
あ、>>690>>677へのレスです

そういえば、70年代の少女漫画で、ストレートな男女の恋愛ものとして
印象に残ってる作品てないなあ
私は「少女コミック」派だったけど、上原きみこはマーガレットの美内すずえを
庶民的にしたようなネタが多かったし、萩尾望都、竹宮恵子は言うまでもなく、
名香智子とか岸裕子とか思いっきりその世界だった気が。
こんなものばかり読んで育って、
同時に少年漫画の無駄に熱い友情とかライバル対決を読んでいたため
いまも変な夢から抜けられないのかもしれない
692642:2007/07/06(金) 22:46:06 ID:WsoZ6e+/0
>>690
結局、「まとも」の意味付けがお互い違っていたんだろうね。

801世界が「真実回帰」なのは分かったけれども、それは私にとっては
あなたの世界の中で勝手に起こることであって、他者は関係ないように感じた。
(801作者との「関わり」っていうのなら分かる気がするけど)

そしてその論理でいくと、801にエロだけを求めることが「まとも」じゃないというのも
おかしいんじゃないかなと個人的には思う。
精神の交わりを一切排し、肉体の交わりのみに「真実」を見出す人がいてもおかしくないから。

まあ自分の「まとも」を他人の「まとも」に変換しようとしてたのなら悪かった
693風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 22:51:30 ID:NGjB1Gmt0
>>688
何を以ってリアルと感じるか、でもあるね。
リアリティが現実からのみ発生するわけでもない。

それにそこは801かゲイかより、
口説き方の問題のような。
ノンケかバイかゲイかってきっぱり区別できるようなものでもないし。
ノンケよりバイの人が自覚のないまま初めて男に惚れたら
そんな言い回しになる可能性あるよw

同性愛と大雑把に括られてる中でも
未完成な少年賛美から硬派に見られるような精神賛美
ギリシャスパルタの青年の肉体賛美まで色々あるしね。

室町の連歌から昭和にいたるまで
日本に脈々とあった美少年賛美が
いまだ形を変えて根付いてるともいえると思う。
ただ、本来の担い手だった男の人が美少年から離れてしまってるけど。
694風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:10:01 ID:+sZszREI0
>>693
たとえば、中上健次の小説に若衆宿で朋輩になるなんてのが出てくるけど、
あれは昭和の話であるわけで、地域社会にはそういう場が長らくあったし、
そういう風習は旧制高校の学生寮とかでも見られたわけで、必ずしも
美少年賛美ということでもないんじゃないかと。

それこそ朋輩なんて、「俺はゲイじゃない。お前という人間を
好きになったんだ」って関係なわけでね。お互いに相手が美少年か
どうかは別問題だったりする。

まあ、通過儀礼として制度に組み込まれた「男子同性愛」なわけだけれど。
695風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:17:45 ID:BuAqCmll0
生身の他者との関わり=真実、っつーのも、ちょっとナイーブに過ぎる考えとも思うけどな。
そこに「愛がある」と思いこんでたところで、目の前の相手の腹の中など実際には分かるわけもなく、
「私が『愛がある』と思いこんでいる」というだけのことに過ぎない。
だからことが起きたときに「こんな人とは思わなかった」ということは、世の中では頻繁に起きてる。
私たちの目は自分に不都合なものを視覚から遮断するし、脳は不都合な記憶を改竄する。
そもそも私たちが見てる、聞いてる、感じている世界は、全て電気信号のなせるわざで
全ては脳の中で起きていることに過ぎない。

触覚がそこにモノが存在するという証明にならない、ということを知った子供の頃、本当に気が動転したよw
世の中、何一つ信じられるものがなくなった気分だった。
その後、巨大ゴキブリをわしづかみする触覚のある夢を見て、それを実感したw
触覚はおろか、感動も歓喜も悲しみや怒り、性的興奮や快感さえも
全ては電気信号一発で作り出すことが可能なものに過ぎない、ということを描いた
シュワルツェネッガー主演「トータル・リコール」のような映画もある。

私たちはこういったバーチャルリアリティーな現実を生きてるわけで、
何一つこの世界が存在することが証明できないままでは、不安でやっていけないから
物語を求めるのだろうと思う。
目の前にいる相手との間に「愛がある」と思うのも、結局のところ物語に過ぎないのではあるのだ。
それがテキストとして提示され、自分の脳内に自覚的に再現するか、
自分と相手との関係にそれを(多くは無意識的に)投影するかの違いだけであって。
696風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:22:26 ID:NGjB1Gmt0
>>694
二才とかの流れのことだよね?

男と男が寝る事に、真性の同性愛以外の理由が沢山存在してるから
これが同性愛のあるべき姿、とはなかなか取り出せないとは思う。
そこは特に異論ない。
697風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:28:59 ID:vzf7puzI0
>>692
私は神崎春子で本気で号泣できるから
801においてエロが真実回帰の重要な一端であることは
じゅうじゅう承知しているよ。
しかし、>>641で引用された感覚はそうしたものとは違うと思う
私は考えるスレも好きだし、あそこで受けや攻め、自分の萌えについて
ストレートな言葉でいわれるレスを読むのも好きだよ。
つーかあそこで「攻めはいい男、受けはエロい男」と言ったのも私だ。
でも、
>「受けも攻めもただのエロの道具」
>「受けには人格や人間的魅力は求めない、ただエロ可愛ければいい」
>「攻めは棒」
>「嫌いな受けは陵辱して憂さを晴らす」
ここに、エロを極めて何かを見出す、見出したいなどという鬱陶しい思いは感じられない
ある意味爽やかな現実逃避があるだけだ
で、これは男性の性の内面化というより、801(フィクション)世界とまともに関わる
意志が希薄になったせいだろうとみたわけです。

で、上記引用をどう解釈するかはともかくとして、フィクションにおける
「他人とのまともな関わり」の解釈が、私だけの思い込みの押しつけだとは
スレの流れからして思えないんだけど。
698風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:37:31 ID:WsoZ6e+/0
>>697
その「エロを極めて何かを見出す」方法があなたの思う「まとも」な方法と一致しない人もいる
可能性もあるっていうことなんだが。

あなたの思う「フィクションにおける他人とのまともな関わり」の解釈が絶対的なものだ
と私に認めて欲しいのか??
699風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:40:52 ID:BuAqCmll0
長々と書いちゃったが、とりあえず
現実>フィクション
というものの言い方は用をなさない、というのが私の考え。
700風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:42:07 ID:l73hn+O+0
>>686
>801 には既存のセクシュアル・カテゴリーの
>区分のうさんくささを考えさせる側面があるんじゃあるまいか

これは私も801におおいに期待したいところだよ。
801にこうした側面があるとするならば、ゲイにだって歓迎すべき性質を
持ち合わせているといえなくもない。
だけど、現状はゲイと腐女子は不倶戴天の敵同士。
801からの迷惑な・嫌な影響に対して、歓迎すべき性質の影響が小さすぎる
(目に見える形ではないに等しい)から
吹き飛んでしまうんだろうか。残念な事だけど…。
801好きっていう腐男子も少数はいるけれど。
701風と木の名無しさん:2007/07/06(金) 23:59:45 ID:FpFd/22bO
現実〉フィクション でも 現実〈フィクション でもないとは思うけど

実際ヘテロ女の自分が萌えるのはヤオイなわけで
「自分の真実はフィクションにこそある」という感じでもないんだよなー

やおいに真実を見いだす腐女子は、現実をどう捉えてるんだろう
702風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:04:28 ID:d7rWbEffO
>ゲイと腐女子は不倶戴天の敵同士

お互い不干渉、もしくは腐女子はゲイに対して「まがい物で萌えてすみません」っていう後ろめたさはないの?
腐女子VSゲイという対等な対立図式は成り立ってるの?
いつも狭い自ジャンルで細々と萌えてるので801界全体の動きがわかりません。
703風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:13:59 ID:zqP1BB6t0
801とゲイが不倶戴天の敵になったのって、温帯vsPAN子さん事件からでしょ。
だからかなり最近だ。
それより前には、ネットでもゲイと801者が平然と同居してるようなコミュニティーすらあったし、
そもそも、何度も書かれてると思うが、昔は801とゲイカルチャーはもっと横断的なものだった。
あと、2ちゃんができて以降、同板にスレ立てて暴れる801者が続出して、嫌われたのが大きい。
先日も、この板の上に上がってたスレたまたま見てたら、
「同板にスレ立てて遊んでる」話ではしゃいでる801者見かけて、
まだそんなことやってるやつらいるのかよ('A`)と嫌〜〜〜な気分になった。
704風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:18:15 ID:mBSEXYHx0
>>702
腐女子の方はほとんどゲイには関心がないorまがい物で萌えてすみませんがほとんど。
一部に同性愛板に出張するバカなど迷惑かけてるやつもいる。
けど、積極的に嫌おうとか叩こうっていう意図はない。

しかしゲイの方は、まあ関心がない人も多いのでしょうが、
腐女子が大嫌い、という人は腐女子が思ってるより多いかと思う。

「腐女子VSゲイという対等な対立図式」というより一方的に腐女子が嫌われてるので
不倶戴天の敵同士っていうのは不適切だったかも。
705風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:18:28 ID:fI1Oi6teO
いや、温帯とPAN子さんの事件を知ってるゲイってすごく少数派なんじゃ?

単純に実物やおいを見て、違和感感じるゲイが多いんだと思う
706風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:25:24 ID:mBSEXYHx0
>>703
ありゃ本当に酷い事件でしたね。
最近では、腐男子(ゲイ)の801好きもいるね。
そういう人達は少女漫画的感覚で801を楽しんでるようだけど。
そういうところでは穏やかな交流はあるみたいだね。
707風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:26:15 ID:zqP1BB6t0
>>705
違和感感じただけなら、その感情はそこでとどまる。
それを攻撃性に転換するには、また別のファクターが必要。
温帯vsPAN子さん事件は、大きかったと思うよ。
「801論も出版してる有名作家が、こんなダメダメな801者」ということを対外的に示しちゃったという意味で。
有名作家が有名にあぐらをかいた(本人サイトの名前みたいだw)滅茶苦茶な言説してるわけだから
これは攻撃するに十分な理由だ。
あと、やっぱりネットそのものの普及自体も大きかったと思う。
一般ファンサイトで萌え垂れ流しにする801者とか見かけて、???な状態になってた90年代後半。
708風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:29:15 ID:qIeb5/Qh0
>>705
そうでもないと思うよ
うちの叔父なんか面白がって喜んで読んでる。

リアルじゃないなんていうのは
エロにおいては当たり前のこと
男女エロでも別に現実に沿った意味での厳密なリアリティなんて、
ほとんど重要視されてない
いかにエロく、らしく見せるか、は重要だけど。

2chでの嫌腐に関しては、一部女性嫌悪のある人にとって
とても叩きやすい材料だから、浸透しやすかったんじゃないかな
全員に、ではないけどね。
709風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:29:19 ID:0Ta6gEfh0
>>703
カルチャーとして横断的な時期があったのは知ってるけど、
全てが横断して交流していたわけでもなく。
コミュニティとしてはもちろんあちらの方が古く多彩だったわけで、
そういう場所にいろいろ勘違いした人が入り込もうとしたことで嫌われる、
ということは実際にあったよ。それこそ、
>同板にスレ立てて暴れる801者
のリアル版みたいな。
ただ、作品としての801は、こちらで思っているよりは読まれているらしいので、
801嫌い、と801者嫌い(or苦手)はイコールではないらしい。
710風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 00:43:38 ID:fI1Oi6teO
私は男女エロのレイプもので女が感じてたりすると嫌悪感覚えるんだよね。
それを読む男がリアルとフィクションを混同しないだろうってことは分かってるんだけど。

ゲイの中に同じような嫌悪感持つ人がいてもおかしくないかもなとふと思った。
711風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 01:20:09 ID:qIeb5/Qh0
>>710
そういった人間性への嫌悪はあるかもね。
自分だって猟奇カニバとかはみたくないし。
でもそれは男女でもゲイでも
現実に即してないから違和感を感じるというのとは違うんじゃないかと思う。

そこにリアリティがあるかどうかより、
>>709姐さんの出した例のように
テリトリーを無視して侵入するのが嫌がられると思う。
712風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 01:29:19 ID:zqP1BB6t0
まあ、ゲイにとって801者は、便利な仮想敵にされちゃってる面もあるけどね。
気に入らない意見には、とりあえず「腐女子氏ね」と言っとけ、みたいな。
私の感覚では、これは801者のレスではないのでは?と思えるようなものまで
「腐女子氏ね」で叩かれてるし。
自分と異なる意見や感覚の持ち主が全て偽物に見えてしまうのなら、そのゲイの人も重症っぽいが、
とりあえず他人を攻撃する方便として腐女子を利用してるのなら、不快ではあるが理解はできる。
713風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 04:59:40 ID:dErIyb/E0
名前:薔薇と百合の名無しさん
 腐女子は純愛が好きとか言ってるけどホモにそれを求めないでほしい。

名前:薔薇と百合の名無しさん
 そこだな。
 男達は処理、快感、発散、肉、汗・・・
 腐達は純愛、葛藤、女みたいなあえぎ声、性交=二人のゴール・・・
 実際求めてるもんが違う。

名前:薔薇と百合の名無しさん
 801は妄想の中に素の(女としての)自身を投影させる必要が無い。
 つまり客観的に自分がどう見えるかと言う事を気にしない。
 よって801腐女子とは現実に直面する事が出来ない知障。

 実際見かけるホモ同人やってる女、皆小汚い。
 攻めが受けがどうのとてめーに関係ない事で盛り上がってるヒマあったら、鏡見ろ。

名前:薔薇と百合の名無しさん
 私は単に同性愛者にとって迷惑だからという以上に、腐女子の存在は社会的にも腐女子
 本人にとってもまったく好ましいものではないと思うわ。
 納得のいくまで詳しく解説をはじめると退屈でしょうし、今そんな時間的余裕もないけれど、
 腐女子は新しいタイプの依存症患者だと考えているの。
 一部の似非文化人が言うように801が新しい文化を生み出すなんて、私に
 言わせればありえないわw
 801のなかにはそんな方向へのベクトルは最初から存在してないのよ。

名前:薔薇と百合の名無しさん
 なんかこう、連中ってあらゆる判断基準がピントずれてるんだよね。
 ほんとにひきこもってるかどうかとは別に、似たような連中とばっかりしか
 交流がなくて自分の考えを相対化して見る事ができない連中の集まりって
 感じは801板見てると強く感じる。
714風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 07:17:24 ID:DV1/Qpwp0
>>713
なんというか、

ttp://www.amazon.co.jp/Crack-Wars-Literature-Addiction-Contexts/dp/0252071905/ref=sr_1_2/249-1224288-0099526?ie=UTF8&s=english-books&qid=1183757186&sr=1-2

でも読んでから言えば、とゲイでやおい者で、同じような知り合いもいる
俺からしても言いたくなるようなレスが並んでるね。ある文化に
「依存症」の側面がある、というのは近代文学、近代小説においても同じで
別に 801 の問題じゃない。漫画だってそうだろう。「連載」「分載」という
発表形式が取れる、反復する機会が書物の発行というかたちで与えられる、
そういう表現形式として小説、漫画、さらには評論や批評があるということが、
「依存」をもたらす可能性をもつ、ということはいえても、必然的に
「依存」をもたらすとは言えないし、その点は別にオヤジ論壇誌
(斎藤美奈子にいわせれば、オヤジ慰撫雑誌)の定期購読者でも、
少年漫画週刊誌の愛読者でも変わらない。

「依存症」をもたらすような表現形式である、ということと
それが新たな文化を生み出す、ということは両立する、ということを
Avital Ronell の Crack Wars は論じている。
退屈しのぎに文化を消費する、という Being-on-drugs ヤク中存在、として
近代人を考える、というのは何も今に始まったことじゃない。

801 だけを>>713の引用のようにいう根拠は、文学研究的に言っても、
医学的に言ってもありえないし、むしろ、>>713のレスはゲイの
ミソジニーとホモフォビアを無邪気に表現してるなあ、と思う。
「依存症」という治療が必要な病理として、それを判断し、治療する立場にない
人間が、他人を批判するメタファーとして「依存症」という言葉を用いるのは、
端的に愚かだと思う。

上から4番目のおネエさんは、匿名で似非医学的言説を発表することに
「依存」可能な形式としての「ネット上の掲示板」について、考えた方が
いいんじゃなかろうか。
715風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 07:19:48 ID:DV1/Qpwp0
>>714訂正

>むしろ、>>713のレスは

は、

むしろ、>>713の引用は、の間違い。
716風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 12:22:32 ID:bxHpKvAF0
嫌いなものを叩く人はその集団の最下層を見て全体を語るし
逆もそう
井戸端の悪口みたいなもんだから
こんなもんだと思うよ
どの板でも叩きの心理は変わらないなぁと思った

801をみて、純愛を求めてると判断してるのは興味深いとこ。
717風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 14:20:54 ID:dErIyb/E0
名前:禁断の名無しさん
 俺はBL読んだことあるけど全然駄目だった。
 男が、女から見て好きなタイプの男でしかないからダメ。
 決め手がリアリティ完全ゼロのファンタジーだからダメ。

 ゲイでBL読んでる奴がいないとは言わないけど、みんなこんな感じじゃない?
 出発点からして同根じゃないんだから。

名前:禁断の名無しさん
 あたくし、相方くんとあんな気持ち悪い会話しないわぁ
 ほんと、妄想だけで書いててバカにしてるわね!
 なんだかしらないけど異常に腹が立ったわ!

名前:禁断の名無しさん
 なんつーか 
 男の同性愛を腐女子の間違った解釈で生み出されたのが801なんじゃないかと思った。
 まぁ“腐女子”って単語も後付けなんだろうけど

名前:禁断の名無しさん
 相当美化された世界なんだよ。それが腐女子クオリティ

名前:禁断の名無しさん
 男のレズ好きみたいなDQNと同類だな。普通に気持ち悪い。

名前:禁断の名無しさん
 フジョシって宇宙人に憧れてるガキって感じがする。

名前:禁断の名無しさん
 腐女子は男性への恋愛感情をゲイに投影する事が多い。
 受(攻)は腐女子の分身または理想であり、相手役は腐女子の理想の男性。白馬の王子さま。
 男女の恋愛物またはエロに投影出来ないのは、性対象にされる事への無意識の恐れ。
 現実の恋を経験すると分別が付く場合もあるが、環境・個人の資質によっては悪化したまま成人してしまう。
718風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 14:21:00 ID:rGg+wUVO0
純愛ってなんですか?
719風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 14:32:13 ID:dErIyb/E0
名前:禁断の名無しさん
 相手が女だと嫉妬しちゃうんだって
 だから理想の男同士の絡みが良いらしいわよ

名前:禁断の名無しさん
 きぃやぁあああああ!きぃもぉいいいいいい!

名前:禁断の名無しさん
 じゃあ一応男が好きなんだ。で、その好きな男が他の女とやってたら
 嫉妬するからその男をゲイにすんの?ずいぶんと勝手だね。w
 女に嫉妬する。まさに女の腐ったやつらだね

名前:禁断の名無しさん
 異性愛者でありながら、異性の同性愛に執着して、糞みたいな書き込みする腐った女

名前:禁断の名無しさん
 それはレズもののAVを好むノンケにもたぶん言えることよね。

名前:禁断の名無しさん
 自分が何者か本心では理解しているのにそれを受け容れられないだけでしょう
 レズ物好きな男と同じ。男同士の絡みのみを求めるのは、
 女と云う存在になんらかの嫌悪感を持っているから排除しようとする、
 言うなれば精神的自己防衛本能。自己洗脳によって自分の存在を自分が認識しないようにする、
 あやふやにしている。それが理想の自分の姿ではないから。

名前:禁断の名無しさん
 801っていつの時代に生まれたんだろ?すっげぇ昔からありそう

名前:禁断の名無しさん
 ねーわよ。そんな歴史w
 80年前後にJUNEって雑誌ができて、少女漫画読者のなかから
 エロホモ妄想激しいのをマーケットとして切り出してからね。
720風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 14:36:42 ID:M3tTv1DY0
このコピペ張り付けてる人は、
ミソジニー全開のレスサンプル集として話題ふりのために投下してるのか、
単なる長文コピペ荒らしなのか、
どっちのつもりなんだろう。
721風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 14:46:45 ID:CqCVup5C0
話題投下ならしかるべき態度があるだろうから
たぶん純粋な煽りだと思われ。
ここんところの流れ読んでないけど、ゲイがなんと思ってようとどうでもいいし。
722風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 15:05:57 ID:GiIhsg/WO
> ここんところの流れ読んでないけど、ゲイがなんと思ってようとどうでもいいし。
どうでもいいが、こういう風にゲイはどうでもいいと公言する人て
すごく最近の腐女子っぽいなー、と思う。
ま、ゲイの不快感は、最近腐女子がマスコミに取り沙汰されて
誤解や曲解受けながら商売のネタにされてる、
あの状況につきあわされる不快感みたいなものじゃないかな。
723風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 15:30:09 ID:1tBj+Wx50
801者にいろんな人がいるように、ゲイにもいろんな人がいるだろうから
なんともいえない
ただ、>>716も言ってるけど、人が人を叩く内容は、ゲイもヘテロも男性も女性も、
あまり関係ないんだなと思う
同じ801者同士だって、自分の嫌いな801ネタを叩くとき、まったく同じ口調でやるしね
724風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 15:31:36 ID:CqCVup5C0
>>722
>すごく最近の腐女子っぽいな
自分でもそう思った。
でも、嫌われるのは仕方のないことだと思うから、それをとやかく言ってもな、と思う。
ゲイとBLは違うものなんだから目くじら立てたって仕方ないでしょ、とゲイの人に言っても判ってもらえないと思うし。
(もちろん判ってくれる人もいるだろうけど)
腐女子を面白おかしく捏造して電波に乗せるマスゴミとは違うとは思うんだけどな。
725風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 16:22:06 ID:HgPAhXt20
アラン・JUNE世代の旧801人種で男性・SEX嫌悪のケがある自分ですが
温帯vsPAN子さん事件をググッて、あるブログの文章に目がとまりました。
以下抜粋↓

【ゲイを自分のセックス・ファンタジーの対象にしてしまっている】
【萌え漫画に描かれている女性が、男性にとって都合のいい幻想に過ぎないのと同じように、
やおい小説に書かれている同性愛者の男性など、女性(腐女子)にとって都合のいい幻想でしかない。
そこには、リアルの女性や、リアルの同性愛者を尊重するような世界観はない。
尊重などしていたら「萌え」にならないから】

男性・SEX嫌悪傾向があるゆえ自分は801に精神的繋がりを求めるので
正直、性交は無しまたはそれをほのめかす程度の表現で十分なのです。
SEXを目的としない人間同士の恋愛同然の狂おしい制御不能な
惹かれ合い・執着のやりとりに萌えるので、それがよく描けていれば
ぶっちゃけ女女も好きです。

女(自分)が、世間の男から「セックス・ファンタジーの対象」とされるのに
嫌悪してるので、男同士のSEXにファンタジーは持ってないのですが
結局は「自分の萌え」の為に「同性愛者に都合のいい幻想を抱いて尊重しない」
自分がちょっとうしろめたく感じました。

801好きなこと自体はさほど、うしろめたくはないのですが
(かと言って自慢でもないのでおおっぴらにはしないですが)
「萌え」の対象とされている「同性愛者」のことを思うと
申し訳ありません、せめてあなた方の目に触れぬよう努力します、という気持ちです。
726風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 18:53:03 ID:CqCVup5C0
>>725
男性嫌悪なのに801を好きという時点で疑問を感じる。
725なりに理由はあるのだろうけど、分析したがり・批評したがり・叩きたい人、などにとっては
いろいろと言われそうだ。
727風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 18:59:15 ID:rmaj0oo00
>>722
いやさ、ゲイにもいろんな人がいるわけで。
まっとうな人もいればそうでない人もいるし、社会との噛み合わない部分によってひねくれた人だって
当然いるわけだ。ゲイでない人と全く同じ。
その全ての言うことなんか気にしていたら、それこそ801関係なしに生きて行けない。
普通に煽り荒しを無視するのと同様に「どうでもいい」と言ってるだけだと思うよ。
少なくとも一方的な罵倒は現実社会じゃまともな人間のやることとはみなされていないからね。まとも
じゃないか、まともな人間が2chだからってちょっと有頂天になって自分の中の壊れた部分露呈してる
だけだと思う。
つまりゲイであるか否かは全く関係はなく、単純に当人そのものの問題。
728725:2007/07/07(土) 19:50:17 ID:HgPAhXt20
「男性・SEX嫌悪傾向」ある自分が
「SEXを目的としない人間同士の恋愛同然の狂おしい制御不能な
惹かれ合い・執着のやりとりに萌える」嗜好があって
それを満足させる物語が801(同性愛)の中にあったのです。

漫画作品で言えば、ロレンス・処天・吉田アキミのカリフォルニア物語
森脇マスミの緑茶や双子の兄弟の話し、有吉の喝采などなどです。
男性・SEX嫌悪があるといっても全く受け付けない潔癖ではないので
アンソロや虹があればモチロン読みますが
それは「あのカプのエロが見たい」というのではなく
こういう受け取り方もあるのか、という書き手の解釈を
自分と比べたり面白がることがほとんどで、さらに「萌える」ことは少ないです。
801者としては歴は長いがライトな層ということになってしまうのでしょうか…
729風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 19:59:30 ID:R6pvve9Q0
案外もっと単純な話で、結局「自分の好みの男が出てないから」気にくわないんジャマイカ
ゲイに人気の高いマッチョや熊は、801では少ない。
801でマッチョとして描かれてるのは、男基準ではまだまだ細い場合がほとんどで(スジ筋ぐらいか)、
熊に至ってはまず見ない。
で、801で昔から人気が高い、華奢で女顔、みたいなのはゲイには全く人気がない。
「ガリキモイ」と言われて終わりだ。
自分にとってキモイとしか思えない、そしてゲイ一般にも人気があるとは思えないタイプが
801作品の中でモテモテになってる状況見て、「そんなことあるわけねーだろ馬鹿!!」
となってるんじゃないのか。
801者がゲイポルノを消費できないのも同じ構図で、
「熊やデブや坊主頭が盛ってるところを、何が悲しくて見なけりゃいけないの!!」というあたりなのでは。
だから、ジャニ系が趣味のゲイなら、801を消費できる場合も十分ありそうだし、
田亀源五郎のキャラが守備範囲の801者なら、田亀漫画のファンになったりすることもあるだろう。

ここ↓(がいしゅつだっけ?)でも
http://d.hatena.ne.jp/Maybe-na/20070306/1173203587
ゲイ漫画と801の構造自体に大きな違いはない、と述べられている。

男が書いてるから、女が書いてるから、ゲイが、ヘテロが書いてるからどうだとかいうものではなく、
「自分の守備範囲外の男が盛ってるのを私に見せるな!!」
というだけの話では。801者もゲイも。
私は、ヘテロ女が書いた男女ものでも、801者が書いた801でも、違和感を感じることは多々あるし、
一体どのような場合に違和感を感じるかといえば、やはりそこに書かれてあるキャラが気にくわないとき、
ということが多いような気がする。
そもそも801者自身も、自分の気にくわない801キャラを火病って叩くじゃん。
730風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 22:10:31 ID:1tBj+Wx50
>そもそも801者自身も、自分の気にくわない801キャラを火病って叩くじゃん
キャラだけじゃなくシチュとかね
部外者より辛辣で容赦ないよね
まあそれも801者に限った話じゃなさそうだけど
731風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 22:19:30 ID:bxHpKvAF0
結局叩くかどうかも、叩くにしても叩き方も性格だからね
大抵の普通の人はファビョったりはしないし
732風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 22:44:39 ID:mBSEXYHx0
程度の低いガキが、社会の最底辺女として801者を叩いてる
(VIPとか少年漫画板とか)っていうのと、
ゲイ一般が801者を嫌っているという事を一緒にしてはいけないと思う。
ジェンダーについて知識があって、社会的活動もしているようなゲイでも
801や腐女子が大嫌いっていう人もいる。
それについては、最底辺を叩いて憂さ晴らししてんだろっていうだけで
すますのはいくないと、個人的には思う。
2chのラクガキについては>>714さんと同じ考え。

>>726
>男性嫌悪なのに801を好きという時点で疑問を感じる。

「男性からセックスファンタジーの対象にされる事への嫌悪感」は、
考えるスレでもよく挙げられていたし、珍しいことじゃないよ。
そのような言葉を知らなくても、女性なら多かれ少なかれ経験した事あると思う。
例えば男性向けエロでレイプされて喜んでる女を不快に思ったり
痴漢にあったり、会社の飲み会で当然のごとくコンパニオン扱いされたりとかさ。
ただ、その事をすぐに男嫌いの社会不適応者に結びつけるのは馬鹿だ。
あなたもそういう馬鹿を危惧したのでしょうけれど。
そういう感情を経験しつつ男ともつきあい普通に生きてる女が大半。
女性が嫌いなのは、そういう「社会の仕組み」であって、身の周りに
いる男性個人が全員嫌いだとか、そういう話じゃないものね。
733726:2007/07/07(土) 22:57:22 ID:R+LZ/owr0
>>732
いや、そういう込み入った話ではなくて、
「男性嫌悪」なのに、どうしてほとんど男性しか出てこない話を読みたがるのか?
ということ。
「男性は好きだけど、現実の男性には性欲を向けられるから嫌」ってことなのかな。
何で百合作品に走らないんだ?
734風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 23:01:12 ID:EPz0+rI10
「概念上の男(物語のなかのキャラ)」と「現実世界の男」は違うからねえそりゃ。

少なくともBLに登場する男キャラは
同じ女が作った、絶対に自分に関わってこない男だもの。
735風と木の名無しさん:2007/07/07(土) 23:12:05 ID:96oK5mZW0
>>733
全ての腐女子がそうではないことを前提にして。
私の意見というよりは、こうなんだろうな、と思うことですが。
男性嫌悪は、そのまんま「男性視点に基づいた女性嫌悪」にもつながる。だけど現実に女はそれから逃れる
ことはできない。しかも「男性視点に基づいた女性」と「女性視点に基づいた女性」は往々にして重複する部分
がある。しかもその女性視点というのは、自分の視点ですらあるから厄介。
外形上女性性を排除した生き物であれば、そこはクリアできる。
けれど所詮自身に基づいてのものなので、人物や性格付け、ストーリー展開から女性視点を廃することはで
きない。
736風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 00:35:36 ID:vUzMzZuL0
名前:薔薇と百合の名無しさん
 ゲイにとっては非選択的な性指向をパロディの領域まで組み替え娯楽として流通させる。
 そこにセクシャリティの問題性への考慮は微塵も無い、又あるから良いというものでもない。

名前:禁断の名無しさん
 2次元と現実の境が分からない腐が嫌。
 私達、私は生身です。

 妄想や疑似体験は、同人によって、自分で自分を洗脳してるような物。
 そして今の自分の置かれた環境に納得満足していなく、ifの世界に逃げ込んでいるだけ。
 
 2次元に逃避するのが腐。
737風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 00:52:09 ID:gn6VgX760
ところで>>732のIDにワロタw
せくしいでH…
738風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 01:19:37 ID:B6c1lTPP0
最近ゲームやマンガの本スレなどの腐ネタに
関係ないスレでで雰囲気読まずに
腐発言をするやつが増えたせいか
腐死ねvs黙れ童貞の争いで普通の書き込みが減って
本スレが駄目になる事が多い

本スレではやっぱりそういう発言は控えようね
嫌な人間のが多いんだしさ
739風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 01:31:17 ID:TMw7sgqX0
それは最近ではなく、2ちゃん誕生時には既に頻繁に起きてた事象
740風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 01:37:45 ID:TMw7sgqX0
つーかそれは
>嫌な人間のが多いんだしさ
という理由で控えるべきものなのか?
本スレというところは、漫画のスレなら漫画そのものの内容や作画などについて、
ドラマや映画のスレなら内容や演出、演技などについて、
スポーツのスレなら試合内容や結果、パフォーマンスの良し悪しについて語る場所だと思うので、
嫌な人間がいようがいまいが、そこで801話をするのは根本的におかしい、と思うんだが。
741♂だけど来訪:2007/07/08(日) 01:50:45 ID:355QyUYR0
障害者や萌えオタク(男の方)についての議論スレと似たようなものを感じた


742風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 02:09:37 ID:aIT04bNI0
801そのものの定義があいまいで広いから
801好きとしてひと括りにすること自体
本当言うと破綻してるからね。

とりあえず便宜上、
性別が男同士の恋愛という表看板になってはいるものの
実際は機械やロボットの無機物同士、果てはプログラムに至るまで
性別そのものが存在しない801も少なくないし。
743風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 02:15:39 ID:rOU5BXQs0
>>741
そうなんだ。まぁ、オタクにありがちな議論だよね。
「で?」みたいな。
萌え、と言ってしまうとそこで思考停止しちゃうから
反動でこういう場で小難しいっぽいこと並べて語りたくなるんだよね。
自分のサイトじゃ語れないし。
744風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 02:17:05 ID:cXMAoU0i0
>>738
>>740 も言ってるけど、そもそもこの板のあり方として
他板で801話をすべきじゃないってのは当然のこと。
前スレでも出てたけど、2chに限らず一般人のいるところでは
腐臭のするネタは控えるべきってことがわからない人は
年齢というより、801歴の短い人が多いんじゃないかってことじゃなかったっけ?
このスレは前スレの流れで多分古株が多いとこだし、
そんな当然のことを今更ここで言われても…って思ってしまうから
言うなら本スレのあるような該当スレの方がいいんじゃないかな?

>>741
何が言いたいのかわからん
つか、それ以前にここ最近の50レスくらいしか目を通してないんじゃない?
745風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 04:04:22 ID:vUzMzZuL0
名前:陽気な名無しさん
 最近、「姐さん」って呼びかけが鼻につくのよね。
 あたしもたまに使ってたけど、他板で常用・多用されてるの見てから止めたわ。

名前:陽気な名無しさん
 ノンケなんかと同じく最近になって多用されだしたね。
 やっぱり腐マンコバイアスがかかって変な使い方してるから、ひっかかるんじゃない?
 相手がオネエ言葉でもなく、特に揶揄するようなスレやレスの内容でも
 ないのに、姐さんとか姐さんたちとか呼びかけてるだろ?w
 たぶんオールマイティに使える二人称だと勘違いしてんだと思うよ。
 801板での使われ方がそうだしね。

 最近の腐マンコの傾向としては、一時の妙な男言葉を使うやつが減って、オネエ言葉を
 模した女言葉を使うやつが増えて来てる。
 ゲイの習慣からすると変な使い方してるから逆に浮き上がって見えるんだけどさ。
 つか、ゲイのほうでは最近次第に使わなくなってたから、よけい目立つんだよねww
746風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 14:13:57 ID:QaiyzoWP0
>>745のレスなんて、結局男でゲイで女との接点の少なさからくる「普通の女」への誤解じゃない?
腐とは全く関係のない女の子が先輩を「姐さん」と呼んでるのを知ってるけど、世話焼き、奢り好き
で面倒見がいいというところからそう呼んでるだけなんだよね。ちなみに「姉さん」ではないそうだ。
姐さん、という呼びかけ自体は腐のものではないし、ゲイのものでもない。
そう考えるのは、ちょっと見識が狭いんじゃないかな。自分のいる世界を基準に考えすぎ。
747風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 14:14:57 ID:rENsAYaN0
>>745
うーむこれはひどいな。
荒らしって、他板の評判をも落とすものなんだな。
むしろそっちが目的か。
748風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 16:08:09 ID:6xsXpMoF0
他板で腐発言、の人は天然ものも混じってるからな…。
あと、バディ萌えと801萌えは違うんだが、一緒くたにされている現実。
749風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 18:06:59 ID:5pHxLPZOO
>>746
私はリアルでは、洒落以外で「姐さん」なんて呼んでる人知らないよ。
他人が特定人物をそう呼ぶのは勝手だが、不特定人物に向ける言葉ではないと思うし
ところかまわず使う言葉でもないだろう。
あなたも、自分のいる世界を基準に考えすぎでは?
750風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 18:29:17 ID:32okXUwbO
空気読まないで腐発言をする人もいるが…今は圧倒的に、数字板から持ち出した文章コピペの方が多い。

あまりの頻度に、本スレなどの住人も耐性がついたのだろう…腐を臭わせるレスは華麗にスルーするようになったよ。
751風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 18:30:22 ID:aIT04bNI0
801板で使われてる姐さんっていう呼びかけは
屋台とかの人が女性客を姐さんと呼ぶ使い方と同じ感覚だから
女性に対して年齢に関わらず使える、
俗だけど一定の敬意を込めた呼びかけとして重宝されてるだけだよ。

2chとかこの手の場所で、
やたら丁寧な呼びかけは場にそぐわないし、
貴方、や貴女では慇懃無礼にとられる可能性もある
かといって呼び捨てや無神経なのも避けたいって
心理から選ばれたんだと思う。
752風と木の名無しさん:2007/07/08(日) 22:38:27 ID:6xsXpMoF0
祇園で男性客が身分年齢かかわりなく「にいさん」呼ばわりされるみたいなもんかね。
753風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 01:07:45 ID:dRADzHCTO
別に男女とか関係なく、「皆さん」「このスレにいる人達」
とか「(数字アンカー)さん」とか言えば済むといえば済む。

便利な呼びかけの方法としては、必ずしも「姐さん」である必要はないわな。
754風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 01:38:40 ID:t5HSaRBC0
最初は>>751の理由で使われ出したのだと思う。
が、次第に馴れ合いの符牒として使う人(自覚の有無は不問)が増え、
結果として非常にイヤらしい響きを醸し出している現状がある。
やたらに「ちょw(アンカー)姐さん素敵」とか言ってるスレに満ちる
あの強烈な馴れ合い臭が超絶女臭くて鼻につく気持ちはわかる。

「腐女子」という言葉があちこちで取り上げられるようになった後の
「見事に腐ってますなスバラスイ」「いやいや貴腐人方には敵いませんことよヲホホホ」
みたいな感じ。うまく言えない。「俺は限界だと思った」のコピペを思い出す。

誰に対してその「私たち超伝導で通じ合ってます」アピールだよ、という心地か。
「同志よ!」とかだとかなりこのイヤな臭いが薄れるのだが、
これはネタにある程度の普遍性があるからだろう。
オタ素養がなくても「同志○○」って呼びかけは指し示す意味合いは読み取れる。
しかし「姐さん」には
知らない人には決してわからないニュアンス、それを感じ取り通じ合う私たちの
素敵にインビなパラダイス〜うふふふふふ、的臭みを感じる例が多い(多くなった)。
そこの「私たち」に私を含めるな、便所なら独りで行け、という拒否感がわいてくる。

>>753のようにもっと適切な言葉があるのに使わず(思いつかず)、
安易に馴れ合い符牒を使ってくるところに
「ねえねえ、私たちって仲間よねえ〜だから私の気持ちもわかるでしょ〜」という
甘ったれ+責任回避の臭いを感じるので不快なのだな。

(目にするたびいちいちこんなことを考えているわけではない。が、ムカっとする)
755風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 01:46:07 ID:wBcDiAoz0
そもそも発生的には花街や芸人の言葉だから、
べつにゲイに特化された隠語じゃないし。
>>745は単なる当て擦りでしょ。
いずれにしても素人が使う言葉ではないけどね。
756風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 02:14:24 ID:k26zqWJJ0
>>754は自分が気持ち悪いから女全部が気持ち悪いんじゃないの?
自分にはこう見えるっていうのと他人が何を考えてるかが
ごっちゃになったまま事実として認識されてて、
自分と他人の区別すらついてないみたいだし

>>755
カタギじゃない趣味だっていう認識も手伝ってると思う
757風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 13:25:15 ID:zeziRu0K0
>>756
>自分が気持ち悪いから女全部が気持ち悪いんじゃないの?

ちょ、ヒドス!
758風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 13:48:55 ID:RfGF38gL0
>>754
そこまで深く考えて「姐さん」なんて使ったことねーよwww
が本音だ。便利な共通語ぐらいにしか考えてなかったけどな。
759風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 14:45:34 ID:CX3H4Vex0
758に禿同
801板の方言みたいなものだと思ってたから他板で使ってる人が居ることに驚いた
リアルでまで使ってたら擁護しようのないアイタタだけど
760風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 17:41:10 ID:IN1V31H70
>>754
754の文面の「姐さん」て単語を「(数字アンカー)さん」に変えても
同じ否定文が成り立つよね。
「皆さん」「このスレにいる人達」「(数字アンカー)さん」にしたって、
2ch全体から見てそんなに使うもんじゃないし
仮にそれが801板主流な言葉になったら、それはそれで
深読みエスパーで不快がる人は出てくるだろうと思うよ。

そもそも、801板の萌え系スレ自体
ある程度の相互理解(転じて馴れ合いにもなる)を基本とした
特定の趣味を持つ人間の集まる場所なんだから、
その場において相手への親しみを込めた呼びかけは、
どんな単語であってもそれなりの内輪臭が強くなるのは当然。
(逆に801板でも議論系やネタ特化スレならアンカーのみのやりとりが主体になる)
それを否定しだしたらキリが無いし、否定にしてもチラ裏スレ推奨の難癖レベルじゃない?
761760:2007/07/09(月) 17:54:40 ID:IN1V31H70
>>754
蛇足かもしれないけど、ついでに言うと、
私自身は、>>754が不快感が少ない言葉として提示した「同志よ!」の方にこそ
ヲタク身内特有の閉塞感や、迫害者(あるいは被害妄想者)同士の団結のような
籠った不快感を(身勝手にも)感じる。
で、私も自身の「同志よ!」への不快感を考えてみると、
私自身の「オタク者に対する世間蔑視視線への反感」や
「オタク同士の団結による暴走や逃避への拒否感」が見えてくる。

結局、他人の使う単語や呼称に、特定の意味合いが付与してるように見えたり、
過剰な不快感を感じるというのは、
>>756の言うように各自の内面にうずまくものの裏返しなんだろうと思うよ。


754も、特定の言葉にそこまで嫌悪感を感じる自身について内省してみると
面白いものが見えてくるかもしれないよ。
不快感の根底は言葉自体じゃなく、きっとそこにあると思う。
762風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 18:37:36 ID:klGhzwNK0
まぁなんだ、岩下志麻に失礼だよな。
763風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 19:03:19 ID:dRADzHCTO
「皆さん」とか「このスレにいる人達」「(数字アンカー)さん」って
2chの他板で死ぬほど使われてると思うけど…。あと「みんな」「お前ら」とか。

一般に、「姐さん」という呼称には
「粋な女」「尊敬に足る女」「カッコいい女」っていう含意がある気がする。

801好きが他の801好きを「姐さん」と呼ぶと、
「801妄想をするアナタは粋でカッコいい」つまり「801妄想って粋でカッコいい」
って言ってるみたいに見えて、強烈なナルシシズムを感じちゃうのかもしれない。
超個人的な感覚だが。
私も日頃801板で使われてる「姐さん」に何となく違和感があったけど、
上の理由は今考えて分かった。
764風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 19:28:38 ID:fvITFGlS0
ゲイの人たちも「姐さん」って言葉をつかうとは知らなかったよ
765風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 19:37:14 ID:H1u0MH/J0
>>763
基本は>>751の通りだと思うけど。
ぶっきらぼう且つ一定の敬意は籠ってる言葉として便利な言葉。
「尊敬に足る女」っていう含意があるのは当然なんじゃないかと。
(粋だのかっこいいだのナルシシズムだのは知らない)

「姐さん」は801板では時折使うけど、
呼称なんてケースバイケースなものに、
第三者がそこまでの意味合い付与してると思うとおっかないな。
766風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 19:46:59 ID:z3PFh+390
俺女・ボク女を毛嫌いする人、しない人、違和感あるけどスルーな人、の違いみたいなもんじゃないの?
767風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 20:06:27 ID:gNPJBYKS0
本人は無意識でも、どうしても言葉に出てしまうものってあるよね。

「ぶっきらぼう且つ一定の敬意は篭ってる801の共通語」というのは一応筋が通ってるけど
もしそうならリアルでの腐女子間会話で使用されてもなんらアイタタではないわけだから
「リアルで使う奴は痛い」というのはなんか矛盾してるような。

そもそも「姐さん」って相手に対してぶっきらぼうか?
768風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 20:31:27 ID:gNPJBYKS0
つーか屋台の人が道行く女性に「姐さん」と呼びかけてるのを聞いたことがないw
「お姉さん」(←必ず「お」が付く)とか「姉ちゃん」「お嬢さん」はよく聞くけど。

芸人が使うのは先輩の女芸人を呼ぶ時だけで、女芸人全般を指して「姐さん」とは言わんし。
769風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 20:31:40 ID:NyncTpfM0
「姐さん」て単語の是非はともかく
「この言葉にはこういう意味合いが籠ってるんだ!
この言葉を使う奴はこういう心理が働いてるに違いない!」
みたいな主張が全体的に痒過ぎる。
770風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 20:41:26 ID:dRADzHCTO
>>769
もし私(>>763)のこと言ってるんなら、「こうに違いない!」なんて書いてないだろ。
よく読めよ。痒いのはどっちだよ。
771風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 20:43:53 ID:NvGuV/pu0
>>767
「姐さん」は相手に対してぶっきらぼうなんじゃなくて
発言者自身のぶっきらぼうさじゃないの?
「相手へは一定の敬意」っってあるのに、なんでそこ混同するか疑問だ。

あと、「2chで高頻度で使う言葉」が
「リアルでも高頻度で使う言葉」とは限らないのは当然だよ。
特に、2ch特有の「ぶっきらぼうさ」はリアルでは失礼に当たる。
2chで対話時の呼びかけとして「お前等」が多用されてても、
リアルで面識の浅い人達と会話するにあたって「お前等」を使うのは失礼だし、
その失礼を注意されても改善出来ないような人は「アイタタ」なわけで、
「姐さん」もそれと同様、相応しくない場所で使い
尚かつ注意されても改善出来ないようなら「アイタタ」それだけのことかと。
772風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 20:55:43 ID:/EHqvnmT0
>>770
自分の発言は違うって自覚してるなら「もし私のこと言ってるなら」なんて
仮定しながら絡むのやめれ。

763でちゃんと「超個人的な感覚だが」って言ってるのに、
その絡み方で台無しだよ。どんだけ思い込み激しいんだ。
773風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 21:28:38 ID:dRADzHCTO
>>772
意味分からん。
自分の思い込みかもしれないと思ったので、仮定した上でレスしたんだけど。
774風と木の名無しさん:2007/07/09(月) 21:44:49 ID:5PILfVhG0
>>773
>>770
>よく読めよ。痒いのはどっちだよ。
仮定でこんだけ喧嘩腰になっちゃってる
自分の思い込みの激しさに、ボチボチ気づこうよ。
775風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 01:42:19 ID:F7/M4dEK0
あまり引っ張る話題でもないとも思ったんですが。

【姐さん(ねえさん)】
(1)姉を敬っていう語。ねえさま。あねさま。《姉》
(2)若い女性を呼ぶときに用いる語。
「ちょっとお―、駅はどっち」
(3)旅館・飲食店などで働いている女性を呼ぶ語。《姐》
「―、お酒のおかわり」
(4)芸者などが先輩を呼ぶ語。子分が親分や兄貴分の妻などを呼ぶ語。あねさん。《姐》

【sister 】
 姉妹, 姉, 妹; (女の) 親友;  同志[同宗派]の女性 ((呼びかけにも));
〔米話〕 ((呼びかけ)) ねえちゃん;
【カトリック】修道女, シスター ((称号,呼びかけにも));
〔英〕 看護婦(長) ((呼びかけにも));
 女.

屋台の人が女性客を「(お)ねえさん」て呼ぶのは(2)だし、
ゲイ(ゲイバー)の人たちが互いに「ねえさん」て呼び合うのは(3)とか
同志[同宗派]の女性としての意だし、
>>746の言ってるのは(4)から派生してる用法と推測できる。
776風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 01:43:05 ID:F7/M4dEK0
で、スレを読んで思ったのは、801板で使われる「ねえさん」は、
どうやら使う人によって微妙に意味合いが異なるようだということ。
基本的には、同好の士に対するごくインフォーマルな呼びかけなんだけど、
業界歴が長い古参にとっては、801の水に長く浸かってる自分達を、
「年増の先輩」として自ら位置付けるという自虐ネタ的な意味も含ませているんだろうし、
その一方で自分は若輩という意識がある人にとっては
ごくストレートに古参に対する敬称だろうから、
当然そこに自分は含まれていないというのが念頭にあるので、
乱発されれば、古参同士の自画自賛と馴れ合いにしか見えてしまうんだろうと。

>>768
例えば、花柳界で働く男衆や男芸者(芸人)、あるいは馴染みの客が、
芸妓に対して「ねえさん」(複数いれば「ねえさんがた」)と呼ぶという
不特定的な使い方もあるんですよ。
つまり(4)以外に(3)の意味での使用が成立する。
777風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 01:47:09 ID:F7/M4dEK0
× 自画自賛と馴れ合いにしか見えてしまうんだろうと。

○ 自画自賛と馴れ合いに見えてしまうんだろうと。
778風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 14:24:47 ID:3Bkg01fa0
このスレ読んでびっくりした

ゲイの人達の、801に対する嫌悪感や反感を
「ミソジニー」であるとか「自分好みのキャラが出てないから気に食わないだけ」
だと捉えている人がいるということに衝撃を受けた。

801って腐女子の都合いい妄想だから、それを見てキモイと感じるゲイがいるのは
当たり前だ。
801が、人によっては生理的嫌悪を感じさせるものであるということに無自覚な人が
わりといるのかなと思った。

プラス、2chでは、自分の萌えネタ発掘のために同性愛板等で書き込みしたり
自演したりする腐女子がいるので、
ますます腐女子への反発を強くするゲイもいるのだろうと思う。
>>745はそういう状況の中で出てきたものなのではないかと推測。
779風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 14:44:34 ID:UEta6vhP0
前から思ってたんだけど801スキーの所謂腐女子がよく
「本当のホモ(ゲイ)っぽいから好き」
って言葉は、その本当のゲイの人たちに失礼で苦手。
何だよホンモノっぽいって。
特に挿しつ挿されつのリバスキーの人が好きな理由にそれを挙げる(私がたまたまそういう意見に出会う事が多いだけで、別にリバの人全てがそうだと思ってる訳ではない)。
何と言うか、そういう知ったかな態度で自分たちのテリトリーに興味本位で
土足でズカズカと踏み込んで来る無神経さとかは嫌われても仕方ないと思う。

「姐さん」に付いては>>776さんに同意。
780風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 15:42:40 ID:KrXZbq4H0
>>778
>>729のリンク先では、熊系ゲイ漫画を例に、
801とゲイ漫画の構造は実はあまり変わらない、ということが説明されてるわけだが、
それに対するあなたの意見を聞きたい。
781風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 16:14:30 ID:Sc8/yYqj0
>>778
801に限らず[萌え]や[一方的な性的視線]なんていうものは、
相手との対話が無い身勝手な感覚だし
発露は場を選ばないと他人に嫌悪感抱かせて当然。
そこには801とゲイの関係性がどうであるかは関係無いと思うんだ。
782風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 17:40:28 ID:pI+9Bqt+0
>801に限らず[萌え]や[一方的な性的視線]なんていうものは、
>相手との対話が無い身勝手な感覚だし
>発露は場を選ばないと他人に嫌悪感抱かせて当然。

こういう他者への配慮、というか相手がどう感じるかという想像力の弱い人が
いわゆる「腐女子め!」って非難される行為をやりがちなのかな?
そういう人種が増えたのか、あるいは倫理観みたいなものがすでに変化してきてるのか?
自分が801趣味を大っぴらにしないのは、趣味自体がチョット恥ずかしいのと
やはり、リアル同性愛者の人達に悪いなぁという気持ちがあるからだし。
783風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 18:22:50 ID:3Bkg01fa0
>>780
リンク先読んだけど、ブログ主の意見には賛同できない。理由は、
 ・ そもそも溝口氏のいう「801の基本構造」が、801全般に当てはまらない。
 ・ 「ゲイではないことを前提に男が男に恋をする」ことと「ゲイであることの全肯定」
  は、似ているとは言えない。
おおむねブログコメント欄の「匿名希望さんと「面白かったです」さんの意見と同じ。

>>781
>801に限らず[萌え]や[一方的な性的視線]なんていうものは、
>相手との対話が無い身勝手な感覚

その通りだと思う。
他者の上に、自分に心地良い幻想を付与する行為は、それを見る人によっては
生理的な嫌悪感を起こさせるものだ。(ゲイに限らず)
(だから妄想をするのがいけないというのではなく)それを自覚だけはしておくべき。

しかし「801嫌い、キモイ」というゲイに対して「ミソジニー」だと思ったり、
「キャラが自分好みじゃないのが気に入らないだけ」という人は、
そういう自覚がないのではないかと思った。
784風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 18:27:59 ID:Sc8/yYqj0
>>782
板荒らしみたいな迷惑行為をする者の人間性は批判されるべきだけど、
801という嗜好を持つ事そのものが、
「同性愛者に対して罪悪感を抱いて当然」とするのはなんか違う気がする。
>>729のリンク先のような話になるけど、801がフォモフォビアか否かという点も含めた
各自の801感の違いは大きいと思うよ。

あと、
リアルでは[一方的で勝手な性的視線に晒される]女の性を持つ者として、それの受け止め方
逆に自分の[一方的で勝手な性的視線]の発露の仕方、などは人それぞれ違うように思える。
1、自分は性的視線を受けるのは嫌だから、自分は他者に向ける性的視線は隠すべきものだ
2、自分は性的視線を受ける事に嫌悪感は無いから、自分の性的視線も自由であっていいものだ
3、自分が嫌がろうと、世間では犯罪にならない性的視線は当然のものとされてるので、
  自分の視線も同じく自由であっていいものだ
4、その他(他にも色んなスタンスがありそう

相手がどう感じるかという想像力よりも、各自の価値観の問題が大きい気がする。
785風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 19:02:45 ID:pI+9Bqt+0
んあー、世界は自分一人ではないので各自の価値観のぶつかり合いがあるよね。
それぞれが正論を主張して譲らなければ、争いばかりだから
結局お互いにすり合わせて妥協するのわけだけど
その時の理由が

>801に限らず[萌え]や[一方的な性的視線]なんていうものは、
>相手との対話が無い身勝手な感覚だし
>発露は場を選ばないと他人に嫌悪感抱かせて当然。

てことじゃないのかな?

>「同性愛者に対して罪悪感を抱いて当然」
とは似てるけど言ってることは、違うと思うよ。
786風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 19:03:36 ID:pI+9Bqt+0
すんません、サゲしくじりました。
787風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 19:31:14 ID:Z1od/DoG0
>>784
例え自分自身が他人から一方的で勝手な性的視線に晒されても嫌悪感を感じないタイプだとしても
世の中には他人から一方的で勝手な性的視線に晒されると嫌悪感を感じる人が居て、
当然他人(腐女子)から一方的で勝手な性的視線に晒されると嫌悪感を感じるゲイも居て、
その嫌悪感は「ミソジニー」や「キャラが自分好みじゃないのが気に入らない」という理由から来ているのではない、と言う事は
想像力以前に常識として知っておくべき事じゃないかなあ。

相手が嫌悪感を抱く可能性を考慮した上で敢えて(例えば>>784の3のような理由で)他人に一方的(略)性的視線を向けても構わない、
それに罪悪感を感じる必要もない、と言うのならそれはそれで一つの考え方だと思うけど。
788風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 19:56:00 ID:jrKjxewBO
>>787
ゲイの801者に対する不快感と、801作品に対する違和感、不快感を分けて考えるべき。
何か鬼の首を取ったように得意気になってるみたいだが、
その話は超がいしゅつなわけで。
789風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 20:13:18 ID:Sc8/yYqj0
>>787
>想像力以前に常識として知っておくべき事

[性的視線という暴力性の認識]自体が、そこまで一般的で無いから、
「嫌悪感を感じ無い」って人が、自分の視線(妄想)の暴力性も自覚出来ないのは
ある意味では仕方の無い事なのではないかと思う。

個人的には、男女問わず自分の妄想の暴力性に自覚的になって欲しいという希望はあるけど
現状で、性的視線を暴力と思わない人にまで
「お前が他者から向けられてる視線も、お前が他者に向けてる視線も暴力だ」と
自覚させる(自覚すべきだと考える)のは、なんだか乱暴な気がしてしまうなぁ。


あと、「ミソジニー」や「キャラが自分好みじゃないのが気に入らない」ってレスは
多分一連のコピペレスの罵り方へ対する揶揄や反感だったり、
単に[801作品と同性愛者向作品の差異]についての考えが語られてるだけだと思う。
801者が考える「同性愛者が801に抱く嫌悪感の原因」とは、分けて考えていいんじゃないかな。
790風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 20:17:58 ID:Sc8/yYqj0
ダラダラ書いてたら788氏とちょっとかぶった。失礼。


ところで、この話題ってこのスレでやってていいのかな。
最近の801情勢についての話題とはちょっと違うと思うし、
どっちかというと「801を考える」スレ向きな話題のような気もする。

801がホモフォビアを孕むか否かという視点で、
新旧の801作品を見てみるのは、このスレ的にも面白そうだけど、
結局個人の作品解釈の差の問題になってしまうかな?
791風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 20:28:29 ID:idRqDZSg0
やおいはゲイフォビアだって言われたらそうかも知れないなあ。

でもそれは過去の方がその傾向が強かったかも。
最近はむしろやおい側からゲイへの歩み寄りが見える。
それと同時にゲイの方もやおいへ歩み寄ってる感じがする。
ゲイでやおい読む人が増えたし。(これはやおいの知名度によるものかもしれないけど)

「嫌いな801」スレとか見ても、「俺はゲイじゃない、お前だから好きなんだ」とか
ゲイを否定していたり、登場人物たちの男性性を否定する様なやおいはダメ、っていう人が増えてる。


ただし2ちゃん内では腐女子と同サロの姐さんたちとの確執は深まるばかりだけど、
これは別の話だと思う。
792風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 20:31:30 ID:IiiywRxJ0
嫌悪感がここのコピペのような「文章」で表現されるところに
「ミソジニー」が露呈している、と指摘することは、
嫌悪感を抱く理由がゲイの「ミソジニー」である、と
考えることとはまったく別のことなんだが、そこを混同したまま、
ここで801者がゲイの「ミソジニー」を問題とすることそれ自体が
おかしい、というのは短絡というものだろう。

そして「一方的で勝手な性的視線」という言葉は、自分の性的視線に対する
罪悪感を持たせ道徳的規制を働かせるようにするだけじゃなくて、
どこかに「一方的でも勝手でもない性的視線」というものを想定して、
自分の視線はそれである、と思い込むことを可能にする。

視線が自分だけでコントロールできると思わずに、「すべての性的視線は
一方的で勝手なものである」ということを前提として、
他者との実際のコミュニケーションのなかで、「まなざしの技法」を
ともに編み出していく絵画の歴史を考えれば、「一方的で勝手な性的視線」という
言葉それ自体の問題点は、わかるんじゃないだろうか。
793風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 20:35:26 ID:3Bkg01fa0
787ではないが

>>788
どう違うの?そんな話題今までこのスレで出たっけ?

>>789
自分の妄想がもつ暴力性を自覚しようとしないことこそが乱暴なのでは。
それを自覚せず開き直る腐女子って相当イタイと思うのだが。

コピペレスで私がミソジニーと感じたものは特になかったけど…
「キャラが好みじゃないから嫌い」という感じのものもなかった。
ただ単に「801って自分勝手にホモ妄想しててキモイ」と言ってるだけかと。
794風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 20:39:13 ID:ukgJy7AR0
>>790
それは結局801好きかどうか以前の
個人的なことに帰結してしまうとおもうよ。

フォビア的な発想を持ってて801を好きな人と
持っていなくて801を好きな人が混在してるわけだから。

801好きの中でも、
男同士である事が主格なのか
それとも副次的に男同士の性愛もすきなのか
(退廃・耽美路線が好きだからやおいもその一派として好き、とかね)
801をどういう意味で好んでいるのかに
最初から違いがあるから、
どうしてもまとめて語ろうとするのは無理だと思う。

自分は物心ついた頃には801を好んでたから
自分が801好きである事に疑問を持ったこともなかったけど
ここの流れを読みながら考えてみたところ
自分はどっちかというと
副次的な意味でやおいを好んでるらしいと思うようになった。

人が人へ向ける感情に含まれる艶のようなものに惹かれてるっぽい
男女でも女同士でも男同士でもOKで
愛情でも友情でも憎悪でも忠誠や信頼でも構わない
(便宜上人が人へ向ける感情と書いたけど
機械でも獣でも神話上の生き物でもいける)
同性同士を好むのは普段隠されている分
掘り起こし甲斐があるからのよう。

>>791
それは違うと思う。
少なくとも、やおいが=ゲイフォビアではないと思うよ。
795風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 21:16:50 ID:idRqDZSg0
>>794
うん、「イコール」ではないけど、
「俺はゲイじゃないry」とか「801はファンタジー」とか「リアルゲイ」という言い方も
やおい好きな人は現実のゲイという性嗜好、およびゲイ嗜好の人を嫌悪している
とも言える(現実はイラネって事)と、個人的には考えるよ。
だから、消極的なゲイフォビアって事にもなると思う。

でもこういうテンプレやおいってむしろJUNE時代によく見られたものだよね。
最近のBLだと主人公たちは結構あっけらかんと、自分のゲイ性を認めて恋愛してる。
796風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 21:35:41 ID:ukgJy7AR0
>>795
>「801はファンタジー」とか「リアルゲイ」という言い方
この二つは、自分たちは部外者ですから書くものは本物じゃありませんよ、
という遠慮の意味で使う人も居るし
これもやっぱり使う人、受け取る人の意識に
どちらが色濃くあるか、でしかないと思うな。

前にも書いたけど、嫌悪する人もしない人も居るから
フォビア的な801のサンプルを抜き出す事自体は、簡単に出来てしまう。
でも、それをもって801にはフォビアの要素があるとはいえないと思うんだ。
それはあくまで書き手個人のフォビアが作品に現れているだけだから。
フォビアの要素のある810がある≠801にはフォビアの要素がある
ってことね。
797風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 21:36:48 ID:ukgJy7AR0
なんだ810て orz
798風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 22:02:12 ID:IiiywRxJ0
ミソジニーにしてもホモフォビア(ゲイフォビアとは別)にしても
社会の中でつくられ再生産されている規範との関係で生じるのだから、
誰もがそうしたミソジニーやホモフォビアをもっているけれど、
普段はそういうことは対象化しないし、意識しない。

作品のなかでは規範の再生産と解体とのせめぎあいが起こっているし、
読むという行為はそのせめぎあいへの介入であると同時に巻き込まれでもある。
登場人物がゲイだったりそのことを自認して恋愛していたりといった
内容があっても、それだけではゲイを社会的に承認している、とはみなせず、
その内容をどのように表現しているか、という表現の問題がある。

それは作品批評の対象となる問題領域で、801には近代文学における
文芸批評家の役割を果たすものが必要だと思うけれども、
それが「批評家」という「人」「職業」でなければならないのかどうか、は
また別なんじゃないかとも思う。
799風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 22:25:06 ID:6c5k3FTI0
>>792の言ってることとてもよくわかる
自分は>>792みたいに緻密な言葉では語れないけど、
「性的視線の暴力性を自覚すべき」という発言、発想の裏には
どうもうさんくさいものを感じるよ
対話があれば性的視線は暴力じゃないのか
性的な意味さえ含まなければ一方的な視線は暴力じゃないのか
どこまで対話すれば暴力じゃないのか、そんなん誰にも決められないし。
だから>>785が言う摺り合わせの妥協点は

>発露は場を選ばないと他人に嫌悪感抱かせて当然。

ここだけでいいと思う。
800風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 22:59:44 ID:3Bkg01fa0
>>792
そもそもここにコピペされている同性愛板のレスに「ミソジニー」を見出せないのだが私は。
なのにそれに対し「ミソジニー全開」という意味不明な腐女子のレスがついている。
それは、「キモイ」と言われたことに対する幼稚な腹いせのように私は感じたんだ。
「キャラが自分好みじゃないだけでしょ」っていう腐女子もね。

>そして「一方的で勝手な性的視線」という言葉は、自分の性的視線に対する
>罪悪感を持たせ道徳的規制を働かせるようにするだけじゃなくて、
>どこかに「一方的でも勝手でもない性的視線」というものを想定して、
>自分の視線はそれである、と思い込むことを可能にする。

なんでやねん。その理屈が分からん。「性的視線は一方的で勝手」と言い換えればいいの?
すべての性的視線は一方的で勝手なものであるということが前提であることなど
当たり前だろう。

>>799
>「性的視線の暴力性を自覚すべき」という発言、発想の裏には
>どうもうさんくさいものを感じるよ

なんで?
他人に自己のカタルシスに奉仕する属性を付与していれば、
それは傍から見れば気持ちのいい行いではない。
(誰でもやっていることだが無自覚に正当化するのはよろしくない。)
そのことを自覚しているからこそ発露の場を選ぶわけで。

発露の場を選んだとしても、それでも「嫌悪を感じる人が存在する」可能性がある
ことを承知の上で楽しむ。
その上で、「キモイ」といわれても、無闇にキレない。
脈略もなく、「それはあんたがミソジニーだから。キャラ萌えしないから」なんていう
幼稚な腹いせをしない。それだけのことじゃないのか?
801風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:03:32 ID:1UpnGNa10
>そもそもここにコピペされている同性愛板のレスに「ミソジニー」を見出せないのだが私は。
主観で火病るなや。
802風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:05:03 ID:3Bkg01fa0
>>801
801おめ

じゃああなたはコピペのどこらへんがミソジニーだと思うの。
803風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:09:25 ID:1UpnGNa10
ミソジニーはどうでもいいが、
>発露の場を選んだとしても、それでも「嫌悪を感じる人が存在する」可能性がある
>ことを承知の上で楽しむ。
>その上で、「キモイ」といわれても、無闇にキレない。
こういう発想がキモイんだよ。
何で他人の内心の自由を自分がどうこうできるとか思いこんでんだ?
804風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:12:50 ID:XIaZiOYV0
>>795
うーん、どうなんだろうね。
そんなこといったらAVだってエロゲだってファンタジーきわまりないからね。
見てる方も(たいていは)それが現実離れしたファンタジーだってわかって見てる。
普通の少女漫画の恋愛だって結局はそうかもね。
でもそれって別に「リアル女(恋愛)フォビア」でもなんでもないからなぁ。
そういうジャンルだから、でカタがついちゃうし諦められてるというか。
(無論やおいとちがって圧倒的多数に支持されてるメジャージャンルだからというのもあるけど)

もちろんやおい好きの中にはリアゲイに嫌悪感を持つ「ゲイフォビア」もいるけど
リアゲイに「そもそも興味がない」層も相当多いと思う。
オタが二次元キャラにハマるように「やおい的な男たち」が好き、という。
それははたしてフォビアといえるのかどうか…
どのみち女が書くものなら、どうあがいてもほとんどファンタジーにしかなり得ないし。
805風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:13:16 ID:3Bkg01fa0
>>803
キモイと言われて内心キレるのは個人の自由だよ。
そこで「キモイ」という相手に対し、変な罵倒を浴びせるなということだ。
自分の妄想が、人にとってはキモイものであるということは承知しておけってこと。
806風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:20:23 ID:1UpnGNa10
>>805
残念ながら、私は無抵抗主義じゃないからさ。
こっちに向かって明確に攻撃してくるやつに反撃するなというあなたの主張は、基地外沙汰としか思えない。
別に、こっちがわざわざ侵攻していこうという意図はないし、
このスレの多くの人も、棲み分けをきちんとしましょう、と主張してるはず。

>>804
>リアゲイに「そもそも興味がない」層も相当多いと思う。
男と男がつがう話扱っておいて、興味がないとかのうのうと主張するのも
十分無自覚的なゲイフォビアだとは思う。
自覚的なゲイフォビアより、質が悪いようにも思うが如何
807風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:36:25 ID:XIaZiOYV0
>>806
それをゲイ本人の前で発露したらそりゃ失礼だけど、普通やらないだろ。

同じことを言うならロリコンもリアルの女の子に失礼だし
二次元好きで三次元嫌いなオタは、みんな三次元の人に失礼だw
つまり「そういう嗜好」を内心に持つことそれ自体は、それがどんなものであれ
他人から責められるいわれはないだろ。
大っぴらに声高に人が不快になるような形で吹聴して回る奴がバカで幼いだけ。
それはもう個人のモラルの問題じゃん。男も女も。

それに「物語が必ずしもリアルに即していなくてはならない」わけではないよ。
リアルであることそれ自体はおもしろさとはなんの関係もないからね。
歴史小説=「時代小説」じゃなくて、史実にひたすら即した小説ジャンルがあるけど
どう考えても面白おかしい時代小説のほうが売れるんだから。
808風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:37:26 ID:XIaZiOYV0
>>807
あ、「現状のやおいが話としておもしろいかどうか」ともまた別の話ねw
809風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:39:23 ID:3Bkg01fa0
>>806
自分の萌え妄想がもつ他者への攻撃性に気付きながらもそれを止めない。
なのに、
「キモイ」と言われることは我慢できないのかw 

勝手だね

「棲み分け」さえしていれば、自分が他者を自分のカタルシスの道具にしていることに対し
他人が不快感を表明することも許されないと思ってるんだね。
810風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:44:38 ID:Oaom5bmDO
>>804
例えばノーマルの恋愛で「俺は女は嫌いだけどお前だから好きになったんだ!」とか言われてもあまり嬉しくないよねw

AVやエロゲも「ゲームの中はファンタジーだから萌えるけどリアルの女には興味ない」と言ったりするのは
十分リアル女フォビアになりえると思うよ。
811風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:44:42 ID:1UpnGNa10
>>809
あのね、今回は、コピペ荒らしvsスレ住人、という構図なの。分かる?
コピペ荒らしやその元レスを書いたやつが、ホモのミソジニーきんもー☆
と笑われたり叩かれたりするのは、2ちゃんでは当たり前。
だってコピペ荒らしなんだから。
コピペ荒らしの肩を持ち、コピペ荒らし様に申し訳ないとスレ住人は謝れ!!
とか主張してるあなたって、ずいぶん変わった人だね。
812風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:50:48 ID:3Bkg01fa0
>>811
>コピペ荒らし様に申し訳ないとスレ住人は謝れ!!とか主張してるあなた

一度も主張していないが。

コピペ内容とは脈略なく「ミソジニーと」、煽りではなくマジレスしてしまう
人の心理のことを言ってる。
813風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:52:27 ID:1UpnGNa10
>>812
貼られたコピペにどう反応しようと、スレ住人の自由じゃん。何言ってんの。
それともコピペ荒らし様ご本人ですか?
814風と木の名無しさん:2007/07/10(火) 23:54:35 ID:9gCAW6TL0
けんか(・A ・)イクナイ!
815風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:00:08 ID:GAswtbIY0
つーかさ、コピペに反応してこんなにカッカする人がいるんじゃ
荒らしの思うツボだよな…
議論したけりゃすりゃいいとは思うけど、大人なんだから冷静にしようよ
816風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:03:13 ID:kCiCJHk20
カッカしてる人はわざと痛い腐女子を演じてるんだと思うよ。
つまり嵐。
817風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:09:12 ID:bVLB3lJq0
>>810
「興味ない=嫌い(フォビア)」ではない
興味ない物に対しては好き嫌いの感情すらないからな
あったとしても小さな感情だろう
818風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:10:39 ID:DjaPdgZ40
>>817
好きの対義語は嫌いではなく、興味ない、だともよく言われるけどね。
嫌いだとか言ってるやつは、実は興味は持ってんだ。
819風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:14:36 ID:JwNskrho0
(・A ・)最近の801は腐女子やBLという言葉とともに
世間的に周知されてきたと同時に、
リアルゲイに近い(近くさせている)作品が多い傾向にあるから、こんなフォビア話とか女性嫌悪?の話が出るだろうな〜と思うけど。
801の基本は古きよき昔の少女漫画にある少年愛のプラトニックものか、意味なくガチュガチュしているファンタジーだと思うのです
820風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:21:08 ID:wIpp5Hr20
>>818
リアル男性の話だけど「ゲイフォビアの男性っていうのは
実はどこかしらゲイ的なものを自分の中にも持っていて
だからこそ激しく反発してしまう」

…という、めっちゃ暴論なんだけどなんとなく納得のいく説もあったなw
「興味ない」は対義語で「好きと嫌い」は表裏、かもね。

そういや体育会系のチーム競技系の部活なんて
ゲイじゃないのに下手なゲイよりゲイくさい空気があったりするもんな。
821風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:22:02 ID:wIpp5Hr20
>>820
もちろん「ゲイ的なもの」イコール「ゲイ」じゃなくてね。
感性的なものの話。
822風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:23:45 ID:fGhxfD900
>>819
うーん、ちょっとこのスレの過去ログを見ただけでも、それは当たらないと思う…。
最近の、と言うからには、かつてどうだったのかということに
もうちょっと頓着してもいいんじゃないかと。

単純に、周知されてきて人口が増えたので、嗜好の発露について自覚のない人や
問題をはらむ衝突の機会が増えて顕在化しただけだと思うよ。
どちらも昔からあったことだけど、絶対数が少ない&ネットによって拡散されることがなくて
ここまで広がらなかっただけで。
823風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:25:09 ID:KymNeZl90
「ホモフォビア」とは、ホモが嫌いってだけじゃないよ。
偏見があるとか拒否感があるとか、もちろん嫌悪感もあるけど。


偏見があるって言われたらやおいはホモに偏見ありまくりだよね。
824風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:30:49 ID:bVLB3lJq0
>>818
>嫌いだとか言ってるやつは、実は興味は持ってんだ。
それはそうだろ
多少の関心や知識がないと、そのものに対して感情は抱けない
825風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:38:02 ID:Hcci0K0zO
同性愛者にみじんも興味なくて本当に801が書ける(読める)のかはちょっとわからない。

「興味ない」って言ってる人はただ興味ないだけじゃなくて
キモイから見たくないとかも含まれてると思うし。
826風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:38:54 ID:DjaPdgZ40
>>824
だから、興味ないとか言ってるやつのほうが、フォビアの根が深い、ってことだ。
彼女の世界には、それは「存在しない」んだから。
嫌いとかいってるやつの世界には、それは「存在する」んだから
何かの拍子に理解を深めることができる可能性もなくはない。
827風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:43:29 ID:w1418AVq0
>>820
暴論どころか定説だよそれ。
「ホモのホモフォビア」ってタームがあるくらいだし。
やおい女でありながら、世間一般の腐女子ややおいに対して
やたらと批判的だったり否定的だったりする心理構造と一緒。

あと一部勘違いしてる人がいるようだけど、
Phobiaって元をただせば恐怖症のことだから。
好きの反対とか興味ないとか、ましてや差別意識とか、
そういう心理での嫌悪とは異なるもの。

興味ない=無視なら、むしろ虐待におけるネグレクトだよね。
828風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 00:57:34 ID:bVLB3lJq0
>>826
話が噛み合ってなかった。ごめん
あなたの言う「興味」は「理解を深めるための興味・関心」なんだな
私が言う「興味」は「個人的な嗜好や好奇心」だった

「存在を認識しない=フォビア」ではない
>>827が言うように、虐待におけるネグレクトだろ
フォビアとはまた別の話になる
829風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 01:09:55 ID:z3grkiBC0
>>825も言ってるが、実際の同性愛や同性愛者に微塵も興味(好奇心でもいいけど)なくて
801が読み書きできるのか?
830風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 01:10:50 ID:JwNskrho0
>>822
あ!おっしゃる通り
直前に嫌いな801スレを見てたからか
最近はゲイらしいキャラの漫画が好まれているのかと思ったという
かなり個人的主観です
831風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 01:42:14 ID:NjLq4Ynx0
人が「嫌い」というとき、それは反論が来ることを当然想定している。
だからそこには、反論を迎え撃つ用意がある。
しかし人が「興味ない」というとき、それは一切の反論を許さない、
反論すらも拒絶するという意味で、より拒絶性の強い言葉と言える。
「嫌い」が単なる否定なのに対して、
「興味ない」は存在そのものを否定するような、遮断性の強い言葉だ。
832風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 02:10:05 ID:rm8ysNCu0
>>825 >>829
逆に、801を好んで読み書きしているのに実際の同性愛や同性愛者に微塵も興味も好奇心も持たない、
と言うのも不自然だと思う。
「キモイから見たくない」などの理由で意図的に興味を持たないようにしていると言うのなら解るけど。
833風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 02:20:59 ID:4PgigoaQ0
>>810
亀レスだけど、別にそれにマイナスイメージはないよ。

じゃあ実はバイなんじゃ?って疑問とか
なんかの勘違いなんじゃ?って不安はあるけど
嫌な気はしない。
834風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 02:44:20 ID:kiDrCN/MO
>>829
特殊なケースになるけど、一人だけ会ったことある。
同性愛に興味ない腐女子。
彼女はアセクで性別の区別がどうもピンとこないらしく、
男同士も女同士も男女も一緒に見えるんだそうだ。
だから他人を特別に好きになれる人はみんなひとまとめに認識されるらしい。
でも恋愛ものに興味を持ってて、特に801を好んでたから理由を聞いたら
男女ものは、関係が対等でないから理解できない、
でも801は攻めも受けも同じ位置にいて、なおかつ感情が書いてあるからわかる気がするらしい。
登場人物の性別にはこだわらないんだそうだ。
835風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 11:15:55 ID:OxafGcuaO
>>833
他者から好意持たれて過剰反応するタイプって自己中じゃないかな?告られるタイプも寄り好みするカテゴリーの狭い視野の人とか。
好きと言われると嬉しいって言うタイプだけど、これも生殺しなのかも知れない…
836風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 11:20:43 ID:22iy7YnF0
ちょい横レスになるけど、801女が同性愛に興味がないと言う時は、
実際には描く上で知識は必要だから見るが、ナマジャンルには萌えないという層と、
現実の同性愛に嫌悪感を感じている層がいる気がするな。
前者の興味がないというのは二次元オタが三次元写真に興味がないと言っているわけで、
別に積極的に消えろと思っているわけじゃない。まあそういう二次元オタもいるかもしれないけれども。
そもそも前者は自分たちの描いているものがゲイものと同一線上にあることに違和感を感じるんじゃないだろうか。
逆にゲイフォビックな反応を示す方は、自分が読んで来たものや描いているものやなんかと
実際のゲイを同一線上に置いて考えていた層で、それがあるとき現実とのギャップに
ショックを受けた層なんじゃないかと思ったりする。
自分が同性愛者でない限り、同性愛を正しく認識する環境がなかなかないわけで、
自身は異性愛者なのに同性愛に興味を抱いている801女という層は、そういう意味ではかなり特殊なのかもしれない。
837風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 11:28:19 ID:22iy7YnF0
訂正。
三次元写真に興味がないと言っているわけで

三次元写真に興味がないと言っているのと似たようなもので



個人的には差別主義者であろうとなかろうと801女であるという点では
同じ穴のむじなかと。
838風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 11:46:36 ID:TdEjjCHO0
議論にありがちな観念的なイメージが先行しすぎてないかな?

そもそも異性愛であれ同性愛であれ両性愛であれ
個々人の間の人間関係であって、
それそのものに「正しい認識」なんてものが存在するかどうかが疑問。
異性愛者なら「異性愛の正しい認識」とやらを知ってるのだろうか?

知ってるのは自分が経験した恋愛のケース、や
友人を見て知った恋愛のケースであって
「異性愛」なんていう漠然とした実態のない物ではないと思う。
ましてや「異性愛を正しく認識してるか」なんて疑問を持ち出されると
自分なんかはとんと見当も付かない。
839風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 12:24:18 ID:pSfCr4AU0
>>838
異性愛者に比べて同性愛者は数が少なく、さらに普通に話す場合に
異性愛者か同性愛者かたしかめるようなこともしないので
同性愛については「正しいと思い込む」こともなかなか出来ないんだと思う

自分も長く生きているけど、同性愛者のリアルな知り合いは2人しかいないし
(そうと知って)話したことがある、という人を含めても10人いない
若い人や、801にはまって間もない人なら、
フォビア以前に実感がない人がほとんどなんじゃないだろうか。
そこでばこすこ同人誌や書店のBLを供給されてれば、
現実とは遊離していくと思う
840風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 12:42:09 ID:TdEjjCHO0
>>839
ごめん、どういう意味のレスかがさっぱり判らない。
私の書いた文章を、私が全く意図しない方向で理解して
レスくれたのではないかと思う。
841風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 13:29:05 ID:qYYlQPjXO
仲間とかライバルとかが行動を共にしていくうちに感情が高まって
いつしか恋愛に発展、みたいな流れが好きな私からすると
キャラが最初からゲイであったらいきなり一目ぼれなんてしてしまって
私の中ではいきなりクライマックスを迎えてしまって
どうも面白くないのではないかという危惧がある。
だからキャラがゲイでは駄目で物語にゲイに入り込む余地はないけれど、
別にゲイが嫌いとかいうことではない。
そういう意味で「ゲイに興味がない」と言う人もいるのではないかな。
リアルがどうこうという話ではなく。
842風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 13:30:49 ID:pSfCr4AU0
>>840
書き方が下手でごめんね
基本的には>>839の意見に同意してるつもり
異性愛だって同性愛だって「正しい認識」なんてあやふやなのに
そんな認識があるという前提で話してもしょうがないんじゃ、て意味だよね>>838は。
ここが違ってたら>>839は全外し

で、全外しじゃないとして、あやふやなのは一緒としても、異性愛についてなら、
自分自身が異性愛者だったり家族や友人の異性愛者(らしい)人と
実際に異性愛について話す機会も多いから、
「正しい認識」を、思い込みとして持つのはことだけはできると思った
でも、同性愛については、同性愛者と触れる機会が少ないから、
そうした思い込みとしての「正しい認識」も持ちにくい
つまり、異性愛なら、自分自身を含めた実感から、各自の思い込みを持ち寄って
摺り合わせることもなんとかできるが、同性愛についてはそれもできない、
よりあやふやで、不安な状態なのではと言いたかった
この状態で議論しても、たしかに観念的なものになってしまうなって。

これを「フォビア」と呼ぶならフォビアかもしれない
801はそこを放置してどんどん拡大してきたと思うけど
843風と木の名無しさん:2007/07/11(水) 13:32:25 ID:pSfCr4AU0
間違い、2行目の「基本的に同意してる」のは>>838のレスに対してです
844風と木の名無しさん
>>841
>仲間とかライバルとかが行動を共にしていくうちに感情が高まって
>いつしか恋愛に発展

私もこの展開に萌えるけど、キャラがゲイでも別に気にならないなー。
ゲイというかバイ設定にする事が多いけど。
男に対しての初恋なら最初は友情やライバルと勘違いしてもおかしくないよね。
男女でも友情から始まる恋もあるし、同性ならなおさら境界線が最初はわかりにくい
ものだと思う。
自分がゲイ(バイ)だとそこで初めて自覚する、みたいな。

逆に、ゲイでもバイでもないのに男に肉体的な意味で欲情します、という設定が
よくわからんよ。801には多いけど。
男に欲情するなら少なくともそのキャラはバイなんじゃないの?
なんでそこで「同性愛者ではない」という設定にこだわるんだろう。

「ゲイやバイは男相手なら誰彼かまわず恋愛対象にすると思ってるのか」みたいな
誤解をされてもおかしくない気もする。