1 :
風と木の名無しさん :
2006/08/17(木) 18:40:04 ID:9riIxurP0
○『学園モノ』とは?
木各闘才支イベントを「学校」に、選手たちを生徒や教師等に見立てて書くお題です。
年齢は学年(=階級やキャリア)に準拠、言語は特殊な設定がない限り通じているものとしています。
基本的には重量級・中重量級が高校、中軽量級・軽量級が中学、
ベテラン選手や指導者的選手、引退選手はそれ以上もしくは教師、が目安ですが
書く方のイメージに沿って自由に配置してみてください。
○どんな学校や団体があるの?
主にK中学校およびK高校、私立P学園中等部(通称「ブツドー中」)と高等部、H工業高校を中心に
その他小学校や大学、部活やチーマー軍団(C/B/A等)や影の派閥など、さまざまです。
○あの選手の学園モノが書いてみたい!
有名選手であれば、
>>1 のまとめサイトに先達の皆様方の設定や連作があるかもしれません。
参照してコラボレートしてみるのも一興かと。
なお、新出の選手は以下のテンプレで投下していただけますと幸いです。
■名前:(分かる範囲で伏せてください)
■所属:(学校名や部活名、学年、属するチーム名など)
■特記:(その他の設定事項です。思う存分はじけてください)
*例
■名前: 氷ードル
■所属: 私立P学園高等部3年 美術部部長
■特記: 美術部にしてP高校最強。文系のアイドルであり、学園で最も注目される男。
温厚で知的だが怒らせると最恐。同学1年に前科持ちの弟がいる。
>動物の森に行ってみた・2
「じゃ、今日の練習は終わりです。お疲れ様っした!」
「「「ありがとうございました!」」」
「ふう・・・ようやく2週間か。長かったような短かったような。
皆どうしてるかな。今くらいだと、ちょうど飲みに行ってる時間だよなぁ。
あ〜、ダメダメ! ホームシック起こしてる場合じゃないって俺!
ここが俺の城で、俺はカイチョーで、カイチョーはしっかり勝たないと!
・・・・・・やっぱ、ちょっと寂しいかな・・・あ、そうだ。草むしりしないと。
そうだよ、こっちの『俺の城』もちゃんとやんないと・・・現実逃避してっかな俺。
・・・あれ? メッセージボトル? いつの間に来てたんだろ?」
『みしらぬだれかさんへ
きょう あたらしいぶたいにとびだします
ふあんもあるけれど きたいもあるからがんばれる
うまくやるよりも よろこんでもらえれば
それだけで じゅうぶん だいせいこうだよね
タイガーより』
「これ・・・タイガーさんってジム生かな? いっぱい来た取材の人?
それともこの前『英雄達』見に行った時に客席で・・・見当つかないや。
でも、『期待があるから頑張れる』かあ。期待・・・新しい舞台・・・。
明日、ちょっと練習のメニュー変えて面白い事してみよっかな。
ジムの皆、喜んでくれるかな・・・ふふふっ」
さっそく投下。
>>1 乙
動物の森の「2」が先に書かれてる・・・
>>3 トンクス。すぐ入架いたしまつ!
漏れも姐さんたちに続けて書いてみまつw
>R/T/T時代・軍人さんと不良君・5
紗「兄貴もおかしいぜ。何でこんな森んなかでトレーニングしなきゃなんねぇんだ?」
針「・・・氷さん、行っちゃった。はぐれちゃう・・・急がないと・・・」
紗「うわっ、アブが来やがった!ったく、四の五の言わずに走りなさいってかぁ?
おい、行くぞ優等生。俺から離れんじゃねぇぞ!」
針「うん・・・・・・あ」
紗「・・・ったく、兄貴どこまで行っちまったんだよ。全然見当たらねぇじゃねぇか。
何だよ普段はのそーっとしてやがるくせに、森に入ったとたん元気になりやがって。
動物かよ。熊かよ。野性に帰ってんじゃねぇよ。っきしょー、マジでどこ居やがるんだ?
って、俺も結構走るの速くねぇか?そういや今はあいつも一緒に・・・おい、優等生、
ちゃんとついて来てんだろう・・・・・・な・・・?」
気がつくといつのまにか足元の獣道は消え、暗くうっそうとした森の中にぽつねんと一人きり。
紗「おい・・・冗談だろ・・・兄貴っ!針トーノフっ!・・・嘘だろ、なあ、こんな所ではぐれちまったら、
(ガサガサッ!)っ、な、野犬か?(ザッ、ザッ・・・)いや、結構でかいぞ・・・まさか!」
熊「フ、フガアアアアッッ!!!」
紗「・・・くそっ。来いよ、(枝を手にとって構える)来るなら来いッ!」
針「(ガサッ)サー紗、氷さんが草苺見つけたから呼んで来いって・・・え、熊!?」
紗「な、てめぇ!?何でこんな時にっ・・・やべぇ近すぎるっ!逃げろ、セル芸ッ!!」
針「うわああああああっっ!?!?」
べきょっ。
氷「は、針トーノフ、サー紗、何があったんだい真っ赤になって!?」
針「違うの・・・苺の汁・・・持っていったの潰れて・・・・・・」
紗「あー、苺ね・・・苺・・・・・・熊の潰れた汁も混ざってんだけどな・・・・・・ははは」
針「(でもサー紗が・・・『お前』とか『優等生』じゃなく、名前で呼んでくれた・・・)」
計湾の重いのネタ。 >フォータイムス・チャンピオンはカーテンコールを待つ 盆屋「(ストレッチをしながら)おはよう酒ルト。今日は蟻スターの姿が見当たらないけど?」 酒留「ヤツは午後からだ。…(小指を立てる)コレがな、買い物につれてけやら何やらうるさいらしい」 盆屋「それはご馳走様。女はいったん言い出すと聞かないからね。 長続きするには適度に相手しないといけないから、まぁ妥当な選択だよ」 酒留「ご馳走様以上にご苦労様だよな、ある意味。…おっ?」 盆屋「…君もその記事が気になったのかい」 酒留「まあな。お前んとこにタブロイド紙がおいてある事も珍しいし。 …そうか、やっぱりホー巣トはGPに出るつもりなのか」 盆屋「直前に聞いたんだが、ヤツはこのGPに負け次第、正式にリングを降りる気らしい」 酒留「ちょ…負け次第って、そんなに自分追い込んで来てんのか?」 盆屋「それだけ重みがあるって事さ。君の巻いているベルトも、GPという場も。 もっとも、君にはその価値があまり良くわかっていないようだけどね」 酒留「ぼ、盆ヤスキー!」 盆屋「だってそうじゃないか。あんなにタイトなスケジュールを組んで、それで防衛戦をするつもりかい? チームの為だか知らないけれど、君は現在計湾のチャンプなんだ。 チャンプの栄冠を持つ者は、相応の舞台で、相応の試合を見せ、そして勝利する責務があるんだよ」 酒留「それはそうだけどよ…」 盆屋「まぁ、わからないのも仕方がないのかもしれないな。今はまだ。 チャンプの名の、栄光の重さは、それを失った時まざまざと思い知らされる」 酒留「あんたは、トゥワイス・チャンピオンだったよな。そう言えば」 盆屋「『まだ』2回だ。そして君にベルトを奪われている」 酒留「オレや蟻スターがここで練習してたら、あんたやりづらくねえか?」 盆屋「いい加減諦めたよ。集中すると雑音が聞こえなくなる体質でね」 酒留「………」 盆屋「それとも君は、僕とここで練習していたら、肝心の試合のとき困るのかい?(ミットを放る)」 酒留「っ!(受け止める)…やんのか?オレ今来たばっかだぞ」 盆屋「体慣らしにちょうどいいだろう?終わったら次は君の番だ」
酒留「……ホー巣トは」 盆屋「受けながら!(ビシッ)…喋ると、舌を噛むよ!(バシッ)」 酒留「フォータイムスだから…(バスッ)4回、栄冠を得て(ドスッ、ゴスッ)…4回、それを失ってる」 盆屋「そうさ!(バチン)…失う痛みを、重みをっ(バシュッ)、誰よりも、知ってるっ(バスン)」 酒留「なのに何故、GPに出るんだ(ドスン)、一度は引退を決意した(バチッ)身なのに」 盆屋「だからこそ、さ。はぁっ!」 酒留「うおっ!(バシィッ!!)……と、飛び膝はないだろいきなり」 盆屋「だから忠告したろう。喋りながら受けてると危ないって」 酒留「ったく、容赦ねえなあ(吹っ飛んだミットを拾う)」 盆屋「当たり前だろ。僕の…皆の栄冠を被ったまま、安閑としていられても困るんだよ」 酒留「そりゃ、そうだけどよ…おい、準備いいぜ」 盆屋「そうさ。チャンプはいつ如何なる時も(バシッ)本気でやりあう事を求められる(ビシッ)。 下手な試合は、見せられない(バシ、ビシッ)さ。何を、周りに、言われても!(ドスッ) その重圧は、きっと(バチン)引退するまで(バスン)死ぬまで続くかも、ねッ!(ドシッ)」 酒留「栄冠の、重圧か(バチッ)。勝てば勝つほど、重くなる(バス、ゴスッ)ってことか」 盆屋「ふう……。そしてホー巣トは、その重圧に耐え、跳ね返すだけの力をもち、 そして自分からも引き出してくれる相手を探してる…と、僕は思う。 それが僕なのか、君なのか、あるいは他の誰かになるのか…」 酒留「オレに…フォータイムス・チャンピオンの挑戦者に、見合うヤツになれ。 そしてオレを超えていけ、っつーことか」 盆屋「君はその前にチャンプの名に見合う男になるべきだと思うけどね」 酒留「おい、どういう意味(グラブを投げつけられる)うおっ!?」 盆屋「だから練習しようじゃないか。彼をファイブタイムス・チャンピオンにしないために。 世界一の重圧の中で引導を渡して、華々しく楽にしてやろう…さあ、君の番だ!」 この二人何気に書きやすいかもしれない。
絵板はまだできてないんでしょうか?自分恥ずかしかながら文才全くないのでお絵描きBBSなど設けてくださると助かります。いろんな絵師さんの作品も見られるしでとウヒョーの至りでございます
>>7 さっそく絵板置きました。
文章投稿やアップロードも出来ますんでまずはお試しください。
何かあっても「まとめ」内で連絡してくだされば対応します。
以前、針と吾味君ネタで絵を描かれたという方、まだ居られましたらこちらへドゾー。
ミル「何だこの工作は。お前が作ったのか?」
イワ「あのね、西ヅマさんがね、つくりかたね、おしえてくれたの!」
ファ「日本でポピュラーな遊びなんだってさ。ちょうどいいや。イワン君、ミル子に使ってみなよ」
イワ「うん! おとうさんのためにね、つくったからね、いっしょにあそぼ?」
ミル「俺のために・・・・・・そうか、分かった。それで、これはどうやって遊ぶんだ?」
>おとうさんスイッチ・ミル子編
イワ「おとうさんスイッチ『か』!」
ミル「ファ部リシオ、少し相手になってくれ」
ファ「僕も一緒にやるの? ってうわっ、ちょっと、相手っていつものスパーリング!?」
*かくとうぎ の れんしゅう*
イワ「おとうさんスイッチ『き』!」
ファ「うわ、結構打撃がマジだし・・・でもそっちがその気ならこっちだってっ!」
ミル「! しまった肩固めかっ・・・・・・ぐううっ・・・」
*きめられる*
イワ「おとうさんスイッチ『く』!」 ファ「どうだっ、いい加減タップしないと落としちゃうよっ!」 ミル「うぐぐぐっ・・・まだまだ・・・・・・うううっ」 *くるしむ* イワ「おとうさんスイッチ『け』!」 ファ「結構粘るな・・・でもっ、もう一息ぃっ・・・うわっ! 外された?」 ミル「はー、はー・・・(口呼吸しながら頭を上げるが、目が据わっている)」 ファ「え゛・・・ねえミル子、今は遊びの最ちゅ、いたっ! ちょっと、なに本気にっ、あだっ!」 *けり を いれまくる* イワ「おとうさんスイッチ『こ』!」 ミル「・・・お前という奴は! 手加減という言葉を知らんのかっ!」 ファ「待ってっ、ちょっと・・・っ、待ってよっ! 手加減してないのそっちじゃん! あいてっ!」 ミル「もう我慢ならん! 今日こそお前のたるんだ精神を叩き直してやるっ!!」 ファ「ちょっと待って、ちょ・・・いてっ! これって遊びでしょ? 軽いジョークで、だいいちそっちが先に・・・あいたぁっ! 理不尽だああっ!!」 *こんじょう に やき を いれる* ミル「(ぜーはーぜーはー・・・)」 ファ「(ぴくぴく・・・)」 イワ「おとうさんよくできました♪」 将来楽しみなお子様です。
おとうさんスイッチバロスw 今あるのでは動物の森が書き易そうなんで書いてみる タイガーはこの人であってる? >動物の森に行ってみた・3 検査入院中の病室の扉が静かに開く。窓際のベッドに顔面を包帯で巻いた男。 「ああ、麻絵田さん。来たんすか」 「サク、頭の具合はどうだ?身体は?何ともないか?」 「そんな、たいしたことないっすよ。前にもこのくらい、 いや、もっとひどかったかな…とにかく、やっちゃったことありましたし」 「…すまん、サク。俺がもっとしっかりしていれば!」 「だからたいしたことじゃないですって。それより…」 「それより?」 「お客さん、喜んでました?」 「…は?」 「だから、お客さんですよ。試合の途中あたりからなんか記憶が曖昧で、 いまいち覚えてないんすよね〜。お客さん、盛り上がってました?楽しんでくれてました?」 「…お前、勝った後にマイクパフォーマンスまでやったんだぞ」 「そうでしたっけ?そういわれてみれば、やったような、やらなかったような」 「サク、正直に言ってくれ。何か不満があるんじゃないのか?言いたい事があれば、 何か、何でもいいんだ。俺にできる事があれば何でも…」 「いや別に」 「別にって、サク、お前っ」 「じゃあ、そこの僕の鞄取ってくださいよ。DS入ってるんで」 「でぃ、DS?……こ、これか?」 「そうですそれ。え〜と、どのくらい来てるかな〜」 「…何やってるんだ?サク、スロットでもしてるのか?」 「それはCMの話ですって。…これです。『動物の森』。中が箱庭みたいになってるんですよ」 「このトラみたいなお面を被ってるのが、サクか?」 「ま、一応は……ああ、やっぱり来てる。 やっぱり会場が大きいからな。思ったとおりだよ…どれどれ?」
「今は、何をやってるんだ?」 「メッセージボトル見てるんです。勝手に流れてくる、宛先を決めないメールみたいなもんすかね」 「メールか。それで、誰からなんだ?」 「わかりません」 「…え?」 「だから、勝手に流れ着いてくるんですって。海に投げた瓶詰めの手紙ですから。 他のゲームやってる誰かのが自動的に受信されて、ここにやってくるんで」 「…何だかよくわからないが、そういうものなんだな」 「まあ、そんな感じで……おっ」 「どうした?」 「なるほどね〜。(ピッ、ピッ、ピ、と)じゃあ、麻絵田さん、僕ちょっと休みますよ」 「あ、…ああ。そうだな。その方がいい。会見についてはどうにかしておく……サク」 「はい?」 「『俺』が言う事じゃないんだろうが……無理をするな」 「…ええ。まあ」 『みしらぬだれかさんへ しあいかいじょうの みなさんに おねがい みんな サクに げんきをわけてくれ!! サクは PとHの かけはしになるって いったから PとHが なかよくなれるように サクにちからを! プロレスだいすきさんより』 『みしらぬだれかさんへ もし このぼとるが ひーろーずのかんけいしゃの ひとに とどいているなら おねがいします おねがいだから サクを こわさないで サクは ぼくらのゆめ そのものだから!』 「(…僕はね、好き勝手やってるだけだよ。それでも皆は僕に、夢を見てくれるのかい?)」 なんばーをネタにしながら捏造しますた。長文スマソ
8 すみません、絵板の場所がどうしてもみつけられません(;;)誘導していただければ大変ありがたいのですが。お願い致します
「はじめに」カテゴリの中の「はじめにお読みください」の文面に貼られてる 文章の中の「こちら」をクリックすれ 別窓で開く「まとめ投稿板」ってのがそれ まだ一つも置かれてないからわかりにくいが、絵掲っぽい がんがれ
>不満でちょっとプンプン丸と寝技名人 富士「何だったんだろなあの試合。勝つは勝ったが、投げられるわ組み付かれるわ。 総合の選手がどうのってレベルじゃないだろ…はあ、なんだかなあ」 喜久「保゙ビー、少し待っていてくれ…やあ。勝利おめでとう」 富士「え? あんた、保゙ビーのセコンドにいた」 喜久「喜久田といいます。正式にご挨拶するのははじめてでしょうか」 富士「ああ、はあ…(少し眉をしかめて握手に応じる)」 喜久「浮かない顔ですね。とても勝利者の表情とは思えない」 富士「いやあ…勝った相手のセコンドの前じゃ、浮かれた顔できないっすよ、ハハ」 喜久「正直に言ってくれてもいいんですよ」 富士「!?」 喜久「私もね、敗者のセコンドという立場では、ただ選手を慰めるということしかできません。 だがここで、一人の格闘家として言うなら…あれは立ち技の試合でないどころか、総合の試合でもない」 富士「喜久田、さん…」 喜久「上の圧力で辛かったでしょう。しかし、なにぶん彼は『素人』なのでね。 どうか多めに見ていただきたい。私と『総合』の名に免じて(手をとって頭を下げる)」 富士「いや、その…改まって言われましても。あの、頭を上げてください」 喜久「(うつむいたまま、バンテージが巻かれたままの両手を撫でている) いや、君は練習熱心な人と聞きおよんでいましてね。 この拳に、染み付いた君の汗と辛苦の事を思えば、当然の礼儀です」 富士「は、はあ。それはどうも」 喜久「そう。発展途上の、中途半端な相手では君につりあわない…然るべき相手と、然るべき戦いをするべきだ」 富士「…あの、いつまで手触ってるんですか」 喜久「失敬。指の太さと掌底までの長さをね。これならば十分…ふふふ」 富士「!!(とっさに手を振り解こうとするが、がっちりと引き込まれて動けない)」 鬼クタ「そう怯える事もないじゃないか…不出来な弟子の責任は師がとるものだよ。 さあ、たっぷりと教えてあげよう。本物の『総合』…『なんでもあり』の表も、裏も…」 保゙ビー「喜久田サン、オソイヨ! アレ、ナンカオマエ、肌ツルツル?…カメカメシテルゾ!」 喜久「少々一人で打ち上げてしまいましたよ。それでは、皆と打ち上げに向かいましょうか」
話豚切りますが姐さんたち乙です! 落ちてから間が開いたんで見つからずに放浪してますたw 計湾の話が読めて幸せでつ 名人もお変わりないようでw 前みたいにリクだけ書き捨ておkでつか? 魔さととコヒのSSがみたいでつ・・・
>鬼の居ぬ間に動物の森に行って来る・4 「あ。御崎ちゃ〜ん人に隠れて何シコシコやってんのかな〜?」 「わっ!…なんだ号野か。喜久田さんが来たかと思ったじゃないか」 「お、ニンテンドーDS?買ったの? まぁた流行モノでキャバクラの女の子釣ろうと思っちゃって。エロいね、色男」 「お前と一緒にするな。…あ。あいつこんなもの持ってきてたんだ」 「何よ?これもしかしてCMでやってるあれ?森の中で動物さんと仲良くなってウキウキドッキングなヤツ」 「微妙に間違っていないが言い方は間違ってるぞ。 知り合いに勧められてやってみたんだよ。通信する相手があまりいないからって」 「オンナ?」 「男だよ!しかも同業者」 「はあ〜。まさか御崎にそんな趣味があったとはな〜」 「それはどっちの意味だよ!…ったく。ちょっとやってるから、喜久田さん来たら早めに教えてくれよ」 「へいへ〜いっと。……なになに? 『このまえは りっぱなバナナ ありがとうございました。 おれいに むらでとれたモモを さしあげます』 バナナのお礼が桃なんて意味深じゃね?やっぱ御崎ちゃんは俺をおいて新しい世界に」 「人の画面勝手に覗いてしかも音読すんなよ!練習で張り倒すぞ」 「いや〜ん練習で押し倒す宣言しちゃうなんてい・け・ず〜。エロイね、色男。いやエロ男」 「誰がエロだ色ボケ!何でもかんでもそっち方面に話題を持っていくな!」 「そっち方面ってどっち方面ですか〜?ボクちゃんわかんなぁ〜い。教えてぇエロい人〜」 「そんなに自分の知らない新しい世界が知りたいか、号野」 「(びくううっ!!)…そ、そのこえ…わ…」 「喜久田…いや、鬼クタさん…お、押忍…」 「聞いていたぞ。御崎、お前は新しい世界に行ったそうじゃないか。 見ていてやるから、号野にも新しい世界とやらを見せてやれ。存分に押し倒してな!」 「「(ガクガクブルブルガクガクブルブル)」」 「あ、河尻君、メッセージボトル届いたよ!」 「『S・O・S』…これ救難信号じゃねえか。何でこんなもんが…?」
>>15 小品ですがドゾー
>壁
雅「・・・・・・・・・」
小「随分としけた顔してんな」
雅「・・・悪ぃ、誘ってもらっといて。先に頼めよ」
小「無理に飲んだって酔えねぇよ。まして、飲み仲間がこんな状況じゃあな」
雅「・・・・・・・・・」
小「何なんだよ。例の占い師に妙な事でも吹き込まれたか?」
雅「いや」
小「じゃいつからだ。ジムの連中も心配してるみたいだが」
雅「誰から聞いたんだ」
小「練習の虫がおかしなことになってりゃ、自ずと騒ぎになるもんさ。
それに、お前は俺より断然有名人だからな。噂を聞かないほうがめずらしい」
雅「・・・・・・・・・」
小「・・・・・・・・・」
雅「・・・・・・なあ」
小「ん」
雅「練習や努力で越えられる壁って、どこまであんだろうな」
小「壁?」
雅「今まで幾つ越えてきたかは思い出せねえが・・・これから将来、俺は壁を幾つ越えられるのか、
他の奴らは幾つ越えてて、どのくらい先まで行ってやがるのか・・・その果ては、どこにあんのか・・・」
小「壁ね」 雅「ああ」 小「ぶち当たってるわけだ」 雅「そうじゃない。でも・・・大きく括れば、そうなのかもしれない」 小「そうか」 雅「ああ」 小「そんな事か」 雅「・・・・・・・・・」 小「少なくても、今の俺には・・・お前の存在が一番の壁だな」 雅「コヒ?」 小「俺が乗り越えるまで、勝手に倒れられたり、崩れられたりしたら、困る」 雅「・・・ああ」 小「・・・飲めるか?」 雅「飲もう」 小「おごりじゃねぇぞ」 雅「おごってやるよ。今日の貸で」 小「へ、ふざけんなよ」 雅「ふざけてねぇよ」 小「じゃ、後で返させろ」 雅「ああ。・・・試合でな」 越えた果てにあるのは、花道か、それとも
>C/B/Aの次男坊療養記・3 五月某日、郊外の農園で 将「ぷっ、あははははははははは!」 例「ハハハハハハハハハハハハハ!」 忍「な、何だよっ!笑うことないじゃないかっ」 将「あははははは…ごっ、ごめん兄貴。だってすごく…ははは…」 例「将軍、笑いすぎると怪我に響くぞ、って俺もツボ来たわ…ハハハ…」 忍「何だよ二人して…代えてこようかなこの衣装」 例「いやっ、お前にはそれが似合う!一番似合う!マジでサイコーだぜ忍者!」 将「そうだよ。絶対女の子にモテると思うよ、かわいい系だし」 例「かわいい系!そりゃかわいいわな。赤いし、ハートだし、アンテナ立ってるし…ぷっ」 忍「ヴァンダ例っ!絶対馬鹿にしてるだろ。第一、マウリ塩だってノリノリで選んでたじゃないか」 将「ごめんよ兄貴。でも似合ってる。ホントだよ」 例「ま、病み上がりの将軍にはちーっと刺激が強かったんだろうな。多分」 忍「そういう問題じゃないと思うけど…あ、案ドレ。 うわっ、何だよその格好!頭からして気合入ってるなあ…(行ってしまう)」 例「ハハハ…で、将軍。あれから腕の調子はどうだ?」 将「ばっちり!…とまではいかないけど、最近はバッグ打ったりしてる」 例「そうか。まぁ、お前は若いからな。多少の怪我なんて何ともねぇよ」 将「何言ってるんだよヴァンダ例、急におっさん臭くなっちゃってさ」 例「おっさんはねぇだろ!…でも、この中じゃ俺もおっさんの部類に入っちまうのかもな」 将「えっ?」 例「いや。こうやって見渡してみると、C/B/Aにも色んな若いヤツがいるんだな、って思ってよ。 俺が仕事しながら練習してた頃とは、随分人も、空気も、何となく変わっちまったな、ってな」 将「そこまでC/B/Aを大きくしたのは、他でもないヴァンダ例達じゃないか」
例「さあな。俺がここまで来れたのは、会長や、トレーナーや先輩、仲間達、 日本のリングや世界中のファン…そして、何より神様のおかげさ。 努力はしてたが、それ以上に俺は周りのサポートと、チャンスに恵まれたんだ」 将「与えられたチャンスをつかめるかどうかは、本人次第だと思うよ。チャンスを掴むにも助走がいるし」 例「だったら、お前の助走はもう完璧だろうな。あとは、手を伸ばして掴むだけだ」 将「ヴァンダ例…」 例「あ?まさかお前、ベルト一本取ったぐらいで十分栄光を手にしただなんて思ってねぇだろうな?」 将「まさか。僕はまだまだこれからだよ。腕で休んだ分、取り返さなきゃいけないし」 例「その意気だ。もうその腕なら、チャンスは掴めるし、自分のケツぐらいは拭けるだろ?」 将「分かってる。二度と同じ失敗はしない」 例「おう。お前に…俺たちに喧嘩売ったこと、あいつらに後悔させてやれ」 忍「(あっちの方で)写真?ポーズとるの?……3,2,1,YEAH!!(カシャッ)」 将「あ。ヴァンダ例、プレスが来てるみたい。僕たちも行こうよ」 例「だな。『C/B/Aの将軍』の健在ぶりを世界に見せ付けてやんねぇと」 将「ヴァンダ例も、でしょ?無差別勝ち残ってるんだし、せっかく…衣装も凝ってきてるんだからさ」 例「おうよ。どんなリングでも勝ち残る戦士だってアピールしてやるぜぇ! で…お前のその衣装は結局何なんだ?どこの原住民だ?」 将「『フリント・ストーン』!映画見てないの?一体どこにネクタイつけた現地の人がいるのさ!」 例「ああ、昔あったなそんな子供向け映画…その服選んだの忍者だろ」 将「あたり。どうして分かったの?」 例「んなガキっぽいの選びそうなのは、どう考えてもあいつしかいねぇだろうが…お、カメラ来たぜ」 将「ヴァンダ例、一緒にポーズとってポーズ……YEAH!!(カシャッ)」 例「(これからのC/B/Aを引っ張ってくのは、間違いなくこの若い連中だ。 忍者、将軍……願わくばこいつらの行く道に、幸多からんことを…)」
針受けでギャグってるのが見たいです。お願い致します。
>>21 姐さん、遅くなりますたがこんなもんでどうですか?
>R/T/T時代・軍人さんと不良君・6
「―――であって、これから諸君に絞め技の実践をしてもらうわけだが、
2,3、先に注意点を言っておく。まず―――」
紗「ったくよぉ、ハンの練習は前置きが長くてやってらんねぇぜ。
論より証拠。ごねる奴はやっちまえ。そう思わねぇか、おい」
針「…でも、ちゃんと指示…覚えてないと…とんでもないことに…」
紗「はっ、やっぱ優等生か。でも、実地でしのぎ削って覚える事ん方が、
机の前でただお勉強してるよか多いだろ?」
針「…それは、そうだけど……」
紗「そうよ。要は簡単よ。身体に覚えさせちまえばいいんだからよ」
班「―――危なくなったら―――すること。以上!諸君、始めたまえ!」
紗「おうし!とっととやっちまおうぜ!」
針「…指示、聞こえなかった…」
紗「気にすんなよ。殺らない程度にシメりゃあいいんだからよ」
針「…がんばってみる…」
紗「おう。本気にヤバかったら言うから、それまでテキトーに加減しろよな!」
針「…このくらい?」
紗「何だよこんなへぼチョーク。手ぇ抜きすぎだぞオイ!」
針「…(ぎゅっ)…このくらい?」
紗「どうしたどうしたぁ?まだまだ全然耐えられるぜ!」
針「…(ぎゅうっ)…このくらい?」
紗「おっ…ちょっとは効いてきたな。でも、まだ余裕だぜ!」
針「…(ぎゅううっ)…この、くらい」
紗「う、結構やりやがる…でも、まだ」
針「…(ぎゅうううっ)……」
紗「ぐ、むむぅっ…まだ、ま…」
針「…(ぎゅううううっ!)…」
紗「…が、う…お…(そ、そろそろヤベェ。声も出ねぇ。タップしないと…ってオイ!)」 針「…(ぎゅううううううっ!!)…」 紗「(こ、こいつ、相手が抵抗できないよう、腕が上げられない姿勢で絞めてやがる! ば、バカっ、仕留める必要ねえんだから放せよっ!うっ、意識がっ…)」 針「(ぎゅうううううううううっっ!!!)」 紗「(あ……何か、おぼろげに見えてきたぞ。 あれは何だ?花か?一面の花畑じゃねぇか。 花なんか愛でるガラじゃねぇが…たまにゃこんなのんびりしたのもいいかもな そう、のんびり力を抜いて…ずうっと…気楽に… そうだ。この花畑に『あいつ』を連れてったら喜ぶだろうな。 『あいつ』…現役の軍人のくせに、どっかぬけてて、微妙にキョドってて、 照れて笑ったとこなんて最高にヤベェ…あいつ……あいつって、誰だったっけ…? にしてもいい香りだ…一面の花、一面の……って、何だよこの臭いっ!臭い臭い臭いっ!!)」 針「―――ゃ!…ーシャっ、起きて、サー紗ッ!」 紗「……く、臭ぇええッッ!!(鼻の前にあった小瓶を天井へはたき飛ばす)」 氷「うわっ!(後ろで活を入れていたが、吹っ飛ばされる)」 針「え……えっ(バランスを崩したサー紗が倒れかかってくる)!!」 紗「!!!」 針「!!!」 押し倒し、押し倒され硬直する二人。やや間をおいてサー紗の後頭部に小瓶、着弾。 紗「……ぅぁぁあああああっっ!!!臭ぇ臭ぇ何じゃこりゃぁっ!!」 針「…き、気付け用の…アンモニア……持って来てたの…(口元を押さえ、赤くなって俯く)」 氷「コピィロ府、ミー斜、雑巾とバケツ持ってきて!それと着替えも……」 憧れのあの子とのファーストキスはアンモニアの味……って、勿論フィクションですw
姐さん美味しいお話有難うございます!微妙にキョドってるにハゲワロスw あのアンモニアは気付け用だったんですね、ずっと謎だったので勉強になりました!
遅れましたがお礼
>>17-18 の姐さんリク答えてくださってありがとうございます!
正人は案ディを偲ぶ会でインタブーに答えて
引き際について語ってたんで感慨深いでつ
正人と小費は二人でマツクスを盛り上げてくれないと、と改めて思いまつた
>>16 の号野さん岬さんコンビも新鮮でつw
イバラキ、グラ馬鹿、ラス軽で、次はどのジムにブームが伝播するんでつかねw
密かに難関かもしれないお題に挑んでみる。 >おとうさんスイッチ・赤悪魔の兄弟編 娘「もう!パパったらいつもかくとうぎのことばっかり!しごととわたし、どっちがだいじなの!」 氷「ごめんごめん。マーシャ、ラスベガス遠征もあって、あまり遊んであげられなかったからね。 そのお詫びといってはなんだが、こんなものを作ってみたよ」 娘「なにこれ。レディがかんたんにものでつれるとおもったらおおまちがいよ」 氷「ハハハ・・・どこでそういう言葉を覚えてくるのかな・・・。 これはね、『おとうさんスイッチ』って言って、ここのボタンを押すと、 ここの言葉の頭文字のとおりにお父さんを操縦することができるんだよ」 娘「ただのはことストローじゃない。こどもだましだとおもってばかにしないで!」 氷「日本では有名な遊びなんだよ。だまされたとおもって遊んでごらん」 娘「・・・しょうがないわね。ちょっとだけなら、あそんであげるわよ!」 娘「おとうさんスイッチ『ま』!」 氷「ただいま〜。お父さん今帰ったよ〜」 娘「あらあなた、おかえりなさい。いまおしょくじにするわね」 *ままごとに つきあう 娘「おとうさんスイッチ『み』!」 氷「(人形を抱き上げてあやしながら)よーしよーし、元気にしてまちゅたか?」 娘「あなた・・・ちょっとはなしがあるんだけど」 氷「ん、なんだい?」 娘「・・・ひるまかかっててきたでんわの、おんなのひと、だれ?」 氷「!?」 *みみを うたがう
氷「マーシャ、どうしてままごとに複雑な家庭環境を織り込んでいるんだい!?」 娘「おとうさんスイッチ・・・あ、サー紗おじさん」 紗「よう、かわいい子猫ちゃん。俺様のお帰りだぜぇ」 娘「きゃー!なんできょうにかぎって、うちにくるの。 きょうはあのひとがかえってくるひだって、あれほどこのまえいったじゃない!」 紗「へっ、固い事言うなよ。それよりまた今月厳しいんだよ。ちっとばかし貸しといてくれねぇか」 娘「もう!あなたはいつになったら、ていしょくにつくの? いままでかしたぶん、ちゃんといつかかえしてくれるんでしょうね?」 氷「!!」 *むすめの ままごとの ネタもとに きづく 紗「わかってるわかってる、いつか返すからよ・・・いつかな」 娘「もういいわけはききあきたわ。いつになったらあなたは・・・」 氷「・・・サー紗、いや、そこの君。うちの妻にいったい何の用かな?」 紗「あ、兄貴。そうか今日は兄貴が旦那の役・・・っておい」 娘「きゃー、あなた!このひととはなんのかんけいもないのよ〜・・・え?おとう、さん?」 *め だけは わらっていない 氷「(笑みをたたえながら)マーシャ、ちょっと待っていてくれるかな。・・・・・・サー紗」 紗「いや、兄貴、これは単なるお遊びで・・・」 娘「ひどい!わたしとはあそびだったというのね!」 紗「おい、もうままごとのセリフじゃねぇって!・・・兄貴、話を聞いてく・・・」 氷「・・・・・・・・・表へ出ろ。」 *もんどう むよう リアルままごと。ていうか途中から単なるあいうえお作文になっているのは気のせいですw 馬鹿ネタすぎてスマナス。
>>26-27 ネタとしては若干アレですがかなり笑ってしまった。
まとめの方で案ディと亜ーツのSSを読んでたら、涙が出そうになりました。
ちょうど今日が命日ですね。今更ですが、書いた方はGJでした。
29 :
風と木の名無しさん :2006/08/24(木) 20:50:56 ID:xDdoefKC0
オロゴン兄弟でおながいします。
>>29 元の兄弟が面白すぎて、もはやいじりようがないよw
プレス向けインタビューもやばいし。
御崎「で、君が喜久田さんのブログにも書いてあった、簿ビーの弟さん?」
庵ディ「庵ディと言います。兄がいつもお世話になっているようで」
号野「お、日本語うまいじゃん。っつーことはやっぱり…」
簿ビー「…オイ、何見テンダヨ。アンマリズット見ラレルト穴ガ…花ガ咲クカラナ!」
御崎「号野、そこはあえて誰もツッコまない所だ」
号野「え〜、突っ込み追い込みぶっこみ大好きな俺様としては不本意なんですけど〜」
試合でキャラが立ってきたらぼちぼちネタにできると思いますよ。
デビュー戦を待ちましょう。
パソ 最近のヒ/カ/ル君を見て思ったけど、 ヒ/カ/ル君は蓑和さんと一緒にいたいような気がする。
助手に対戦要求した新ムボービさんか。 メイド服スパーはさすがにどうかと思ったけども(グローブまでジョシカク用なのは細かいなとw) キャラとしては面白いよね。 壊れ系ネタキャラなのに、何か影が付きまとってる感じで。 わりと邪気のない、アゲアゲ壊れ系の箕輪と上手くかみ合うかな…。 上手く脳内でかみ合ったら作品投下しまつよ。 明日はブツドーやね。 応援の気持ち篭めて今夜じゅうに一本ぐらい書いときたいでつ。
推敲してるうちに寝ちゃって朝です。 仕事行く前に投下していきます。 >動物の森で僕らは出会った・5 「いよいよ明日っすね、会長」 「頑張って下さいよ! 火の玉ボウイの復活、日本中が注目してますよ!」 「…あ、ああ」 「いよいよ明日なんだね、河尻くん」 「何だよ意思田。何時になくソワソワしてんじゃねえか」 「だって、C/B/Aの選手と当るのはじめてだし、河尻くんだって、 マッ波さんだって試合あるし、みんなも勝てるかなーって…それに…」 「…どうしたんすか、会長。さっきからぼーっとしちゃって」 「え? あ。いや、別に…お前らもっと飲んでいいよ」 「あ、そーか。会長だけ試合前でお酒飲めないからテンション上がらないんだ」 「そういうわけじゃ…」 「そりゃそうっすよねー。雑誌とかでもいっぱい飲み仲間募集してたのに。 でも、だからこそ、今日は会長のための『前夜祭』なんですからね! 会長ももっと食べて!」 「それに、って何だよ」 「吾味さんがね、僕を防衛戦の相手に指名してきたんだって…吾味さんがだよ?」 「別に吾味だろうと誰だろうと、いつものお前らしくやっちまえばいいじゃねえか」 「だってさ…すごく光栄だけど、すごくみんな注目してるよね…。 もし、もしもだよ。明日負けちゃったら…僕、吾味さんと戦う資格あるのかな、って」
「かーいーちょー、吾味かいちょー!」 「…お前、それ以上飲んだらヤバく…」 「俺はかいちょーの代わりに飲んでるんですー。勝利の美酒に酔いしれてるんですー」 「まだ戦っても勝ってもいねーよ…っておい、大丈夫か? …悪いけど、今日はもうお開きでいいや。 俺はコイツをホテルまで連れてくから、あとは飲みたい奴だけで飲んでて」 「そんなの今気にすることじゃねえよ。吾味と戦うのはお前の夢だったんだろ?」 「うん…」 「ほら、ナーバスになるなんて、お前のキャラじゃねえぞ。計量は心配ないんだから、 今夜はぱーっと電池充電しとけよ。こってり系以外ならどこだって連れてってやる」 「ごめんね、河尻くん…気を使わせちゃったね」 「TEAMイバラギ全勝の前祝いだよ。その代わり、終わったら次はお前が飲みつれてけ…ん?」 「どうしたの河尻くん…あっ!」 「かいちょー無敵! 最強! ♪すけーりーぃー…」 「おい、歌うなよ。恥ずかしいなもう…足元階段だから気をつけろよ…うわっ」 「…吾味だよな。あれ」 「うん。吾味さんだね。すごい偶然だね」 「ああ。よりによって名古屋まで来てこんな所で会う…って、危ねえ、落ちるっ!」 「うわあっ! …え? 意思田君、どうしてここに」 「あはは…ちょっと…河尻くん、このままじゃ3人とも落ちちゃうから手伝って!」 「(しばし呆然としていて)あ、ああ。吾味…と意思田は上支えてくれ。俺は足元から下ろすから」 「「「せーのっ!」」」
「…タクシー、すぐ来るらしいっすよ」 「すんません河尻さん。何から何まで…それと意思田君」 「…え、は、はいっ」 「あそこでタックル入れて手すりに詰めてくれなきゃ、本気で転げ落ちてたよ。…ありがとな」 「いや、そのっ、僕は……」 「やっぱ俺、意思田君と防衛戦やりたいよ。絶対スカ勝ちして、リング上がってきてくれよ」 「…が、がんばり、ます…」 「あ、タクシー来た。それじゃあ、また明日!」 「また明日ー…って、意思田、何しょぼくれた顔してるんだよ! 大手柄だったのに」 「だってぇ……あっ!」 「どうした?」 「僕のカバンっ! さっき手すりにタックルした時、すごい勢いでぶつけちゃった! どうしよう、ケータイとかDSとか壊れてないかなっ」 「お前な、いきなりそんな事思い出すなよ」 「ケータイは無事。DSも…よかったぁ、ちゃんと起動してる〜。…あれ?」 「今度は何だよ」 「メッセージボトルが届いてる。さっきまで何もなかったのに…」 『みしらぬだれかさんへ あしたは とっても だいじないちにち なかまも いろんなひとも ちゅうもくしてる あしたになったら わくわくできるかな よわねは ボトルにいれて うみにながします らすかるより』 続きは試合の結果を受けて書きます。
現地組はそろそろ盛り上がってきたころかい?漏れもブツドー応援パピコ >赤悪魔の長と今日は倒されないムサシと思い込み激しげな軍団員 氷弗「日本の夏は本当に暑いね・・・立っているだけで汗が噴き出してくるよ。 (ヒョードール!と時折呼んでくるファンに手をふりながら)今日の調子はどうだい。ゲ我ール」 夏我「悪くないと思います。スパーの時の傷も問題なかったですし」 氷弗「それはいいね。日本じゃ君の特集が組まれたり、何かと話題になっているようだから この時期に人気のあるゴーノとあたれるのは、非常にラッキーではないかな。 ただ、ゴーノは面白い選手だから、ペースを乱されないように気をつけるんだよ。」 夏我「ありがとうございます。精一杯、頑張ってきます」 氷弗「(うんうん、と頷く)・・・素ロエフはどうだい?」 素露「オレもいいコンディションです。1ヶ月の合宿の成果、見せてやりますよ」 氷弗「頼もしいね素ロエフ、君が今日勝ってくれれば、GPとラスベガスに向けて私たちも弾みがつく。 相手はかなりの強豪だよ。しかし、抜かりなく攻めれば勝機は見えてくる」 素露「はい。一発が恐ろしい選手ですが、警戒は怠りません。それに・・・」 氷弗「それに?」 素露「開幕戦のあと、オレが優勝候補だと言われていたらしいんで! 期待にこたえられるよう、頑張りたいです!」 氷弗「そう・・・なのかい?去年準優勝のブス田マンチ氏を下しているから、妥当な評価だけど」 素露「はい!ダン辺も、フィリ男も止められるのはオレだけです!頑張ってきます!!」 氷弗「(サインを書きながら)今日は素ロエフがかなり気合を入れてきているようだけど そんなに彼を優勝候補と推す声が強いのかい?」 通訳「いや、別にそのような話は・・・ あ、でも、対戦相手のデニス・架ーン選手ならしょっちゅう優勝候補だと・・・」 氷弗「(握手をしながら苦笑する)・・・・・・う〜ん」 素露「うおおおおっ!ようやくオレに風が向いてきたっ! 優勝候補っ!オレは優勝候補ッ!!絶対勝ち残ってやるぞッッ!!」 号野「おい、なーんか地味な奴が露西亜語で叫んでんだけど、何かあった?」 元ネタはインタブーと公式BBSスレのツッコミ。勝ち残れば華も咲くさ!がんがれ地味強!
原基君がK中の試合に出るようですな 個人的に原基萌えなのですが・・・ 原基君ならK中の先輩に気に入られそうww
学園はパロディのさらにパロディだから
試合やエピソードが出揃ってこないと書きづらいんだよね
でも、そろそろ試合も消化されてきていい感じにネタたまってきてるし
今週中にも何本かがんがってみよう
原基とK中の人のリク、承りますた。小1日ぐらいお時間下さいな
>>33-35 の姐さんもガンガレ!
楽しみにしてマッスル!
K中っていうのがあったとしたら、雅人と個費は小学校からのライバルだな。 食らう巣は中学校で知り合った喧嘩友達、部亜は温厚だけど実は滅法強い転校生。 優等生の砂糖とか不良な達二とか、色々ネタは出来そうですな。 あと、たぶん武田は先生って気がする。
>>39 おk。その路線で発想広げてみる
実は前スレでも、P学園高等部(とブツドー中)の方は賑わってたのに
K中+K高は設定が薄くてちと弱ってたんだ
まとめもできたし、がんがろう姐様方!
遅れました!伏線回収しながら書いてみたんで、お楽しみいただければうれしいです。 >動物の森から旅に出よう・6 『…皆で練習して結果を出すことができました。どんどん遊びに来てください。 俺はやるぞっ!!ついて来いっっ!!!』 「(居間でテレビを見ながら)…ふ〜ん、彼が吾味君か。若いねえ…。 会場も盛り上がってるみたいだし、まあまずまずってとこかな」 「カズシ〜!東京の麻絵田さんって人から電話だ〜!」 「麻絵田さん?今頃何だろ、ああ、おがさん(お母さん)すぐいぐ〜」 「な、何だよ意思田、会見終わったら急に走り出して」 「ごめんね河尻くん。会場出る前にどうしても確かめたい事があるから」 「何言ってるんだよ、これからチームイバラキの祝勝会だってあるんだぞ」 「マッ波さんがクールダウンするまではバテてて動かないよ…着いたよ、ここ」 「…おい、ここってチームラス狩るの控え室じゃ。ちょっと待て、勝手に入る、な…」 「(一人、入り口に背を向けて、椅子に座り何かをしている後姿)」 「吾味さ…『らすかる』さん、はじめまして」 「(振り向く)はじめまして、じゃないじゃん。厳密に言うとさ。 やっぱ意思田君だったんだ。こんな名前だから、どっちかだとは思ってたけど」 「(二人を交互に見ながら)お、おい、何がどうなってるんだ?」 「お邪魔して、いいですか?」 「もちろん。ようこそ、俺たちの森へ!(DSの画面を見せる)」 「…ですから麻絵田さん、世間的には一応怪我で静養中って事になってるんスから、 あんまりかけてくるとマスコミにマークされますって」 『いや、特別な事では無いんだが…少し分からなくなってしまってな』 「何かあったんスか?」 『……その…見つからないんだ…金の斧が…動物の、森で……』
「……意思田、吾味…何やってるんだ今」 「また逃げられたっ!くっそぉ、意思田君上手すぎ。さっきから5匹ぐらい釣ってるし」 「たまたまです『らすかる』さん。こういうのは時の運だから、気楽にやらないと」 「気楽に、かぁ」 「うん。気楽に気楽に…あ、引いてるよっ!」 「何だよこれっ、こんな引き、初めてっ、うわあっ!」 「……(何か俺、一人だけ取り残されてるような気がするんだが…)」 「ですから、金の斧は物々交換で手に入るんで、まず赤カブを育てて…」 『そ、そうだったのか…最近のゲームは難しんだな』 「別に難しく考えることなんてないっスよ。単純に、楽しめばいいだけですから」 『楽しむ…』 「そうですよ。どうせやるなら、楽しい方がいいですよ。いつでも、どこでも、何でもね」 『…サク、東京にもどったら、真っ先に頼みたい事がある』 「頼みたい事?」 「(画面から目を上げて)…意思田君、今日は遊びに来てくれてありがと。 まさかジム生にこれやってるなんて言ったら、俺のキャラじゃねえとか言われそうだったから」 「でも、『らすかる』さんのおうち、とっても綺麗に片付いてて、家具も揃ってて… 僕なんて放っておくとすぐ散らかっちゃうんです…きっと、ジムもいいとこなんだろうなぁ」 「新しくて綺麗だけど、ジムにはまだ何も無いよ。シャワーもついてないし」 「あ、知ってます!メッセージボトル読みました」 「あれ受け取ってたの?…何か、恥ずかしいな…愚痴とかいろいろ書いて流してたから」 「えへ、火の玉ボウイの弱み、握っちゃいました」 「弱ったな。いろいろヒミツだからね…ふふふっ」 「ねえ、『らすかる』さん…(ぴこぴこ、と入力する)」 「…本当に!いいなそれ。知らなかったぁ…(ぴこぴこ入力している)」 「「(和気藹々)」」 「…意思田。おい、意思田。そろそろ皆の所に戻らないと」
「え、うそっもうこんな時間っ!ごめんなさい『らすかる』さん。また遊びに来ますから!」 「うん。あ、そうだ。今度一緒に飲みに行こうよ。ジムにも寄ってさ。 そのときまた、ゆっくり話したいな。ゲームの外でも」 「も、もちろんっ!『らすかる』さん…吾味さん、よろしくお願いします!」 「ふふっ…じゃあな、また今度!」 「お邪魔しましたっ!…河尻くん、今何時…うわぁ、マッ波さんに怒られるぅ……」 『サク…俺と通信してくれないか。近くに仲間が居なくて…攻略法もよく分からん』 「何だ、そんな事っスか。妙に改まって言うんで何かと思ったら」 『ああ。それで…何でも、話そうじゃないか。くだらない事、他愛も無い事… 櫻庭としてではなく、『タイガー』さんとして…』 「………」 『…だ、駄目か?』 「いいっスよ。別に。でも僕、ゲームに集中しちゃうんですごく無口になりますけど」 『そ、そうなのか…それでも…俺は…』 「たまには喋りますよ。気が向いたらそのうち、ね」 『……ああ!』 『みしらぬだれかさんへ きょう あたらしいともだちが ふえました このボトルを うけとった あなたにも よいともだちと しあわせなじかんが どうか どうか おとずれますように』 「…ところで吾味は何で、俺かお前のどっちかがゲームやってるって気づいたんだ?」 「簡単だよ河尻くん。僕のプレイヤーの名前…『まっは』って言うんだ…」 これにて一段落。ご清聴ありがとうございました。
>>37 1日であげる予定が小2日以上かかってしまいそうなので、さわりだけでも投下しまつ
>夏休み明けに風雲巻き起こりそうなK中王者対抗戦・序
うだるような暑さとセミ時雨の中、異なる学校の夏服をまとった二人の中学生が
陽炎の立ち昇る車道沿いの歩道を、アイスキャンデーを食べながら歩いている。
原基「もうすぐ夏休みも終わりかぁ。んで、吾味君は宿題終りましたかぁ?」
吾味「あははは、それがまだ・・・。この前終わった学内試合で頭いっぱいだったから全然」
原基「おいおい、来週から武中も新学期だろ? 今の状態で『全然』はヤバイって」
吾味「悪ぃ! いざとなったら原基、手伝ってくれない? 特に作文!」
原基「あのな、俺一応今年受験生なの。そんな事やってる暇ないの。わかる?」
吾味「受験生なのに、夏休み中バンドに加わってライブがんがんやってたじゃん」
原基「あ・・・あれはだな、二度と来ない中学時代のやり残しをこの夏一気に清算しようと・・・」
そのとき二人の前を、K中の制服を着た見慣れぬ男が横切る。
わずかにこちらに向けた目線に、原基がはっとして立ち止まる。
原基「・・・・・・アイツ、もうK中で練習始めてやがんだ・・・」
吾味「原基? 今のヤツ知り合い? あんまこのへんじゃ見ねー顔だけど」
原基「アイツは斜ファー。昔、正人さんとも試合したことのある強豪だ・・・
休み明け、K中と英雄中の交流試合で、俺はアイツとやりあう事になってる」
吾味「へぇ。羨ましいな原基、そんな強ぇヤツと当れ・・・原基、アイスが!」
見ると、持っていたはずのアイスキャンデーが、
いつのまにか2本とも、遠ざかっていく斜ファーの手元で、見せ付けるように揺れている。
吾味「・・・あいつ、いつの間に・・・」 原基「今のが噂のハリケーン・パンチか。予想以上に速かったな。 『スドーはトリッキーだが、俺もトリッキーに行く』か。ちっ、やってくれるぜ」 吾味「原基、今思い出したんだけど確か休み明けの交流試合って・・・」 原基「大丈夫だって吾味、お前も勝ったんだし、俺も必ず勝つよ。 だいたい、K中の流儀だろうが英雄中の流儀だろうが、格闘技やってりゃ、結局『道』の行き着く先は一つさ」 吾味「・・・『最強』」 原基「そういう事。あ〜、でもアイス取られちまったな。 こういうときに限ってあの棒に『あたり』って書いてあったりするんだよなぁ・・・」 吾味「(しばらく考え込んでから)・・・なあ、原基」 原基「? どうした、吾味」 吾味「・・・敵情視察、しに行かねぇ? アイス取り返すのもかねて、K中に潜り込むの!」 原基「は、はぁ!?」 次回、K中潜入編にてK中生徒ととんでもない事態に!? 前スレの意見やSS、まとめなどを参考にして現在書いてます 砂糖・倉臼・部亜・差ワー・ドラ子等登場・・・予定 明日には投下しますんで、あまり期待せずお待ちください・・・
姐さん、激しく期待です! ただ原基君のしゃべり方が男らしい気がしまつ(´・ω・`) 書いていただいてるのに注文つけてすいませんorz とにかく期待してますよ姐さん!(`・ω・´)
>物々しい雰囲気に包まれるK中王者対抗戦会場・二 吾味「何だよこの警備員の数、空気重いし、どうなってんのここ」 原基「K中の校長の意向で、見込みのある生徒は特別棟で夏の間中強化合宿を行ってるんだ。 その訓練内容も生徒の情報も厳密に管理されてて…って、お前知らないで言い出したの?」 吾味「…ごめん、武中とあんま変わんないかと」 原基「あのなぁ…おい、誰か来たっ、隠れろっ」 物陰に身を潜める二人の横を、ロングスパッツを履いた少年がシャドーをしながら通り過ぎる。 吾味「今の奴は?」 原基「安ディ・差ワー。1年だけど、この前正人さんに勝ってる。蹴っても殴っても強い奴だ」 吾味「正人さんに!? じゃ、アイツが今K中でいちばん強ぇんだ」 原基「ところがそうじゃない。あの差ワーも決勝まで行って、他の1年にやられてる」 吾味「正人さんを倒した奴を、さらに倒した…1年生…」 原基「ああ。そいつも次の交流試合に出るから、多分この建物の中に」 ????「…君とキミ、ブツドー中と…英雄中、人デス? 何ヲしてマス…カ?」 吾味・原基「!!!」 浅黒い、透き通るような目をした少年が、不思議そうに柱の影の二人を覗きこんでいる。 硬直する二人と首をかしげる少年の元へ、向こうから駆け寄ってくる、もう一人。 左藤「部ア、やっと見つけた。いきなり居なくなるから先生方探してた…って誰? この二人」 部亜「ヨチヒロ、僕知らナ…」 吾味「あ、あははははははっ!何言ってるんだよ…部ア君? おれ達、友達だろっ!?」 原基「っ! …ああ、そうそう。俺達3人大の仲良しでぇ…見学に…」 部亜「トモダチ…ナカヨシ…」 左藤「…そっか。人見知り激しいから心配してたけど、知らない間に新しい友達作ってたんだ。 じゃあ、君達も一緒においでよ。これから練習するところだからさ」 吾味「本当にっ!? じゃ、お言葉に甘えて」 原基「(吾味ぃ!)…あ、ああ、じゃ、俺も…」
部亜「(吾味に肩を組まれ、原基に手を握られながら)…トモダチ…新しイ…トモダチ…」 左藤「……(P学中等部1年の吾味と、英雄中3年の首藤か。 首藤は次の対抗試合に出るからとして、吾味は何を考えて潜り込んだんだ? まさか、噂どおり、英雄中に転校して、助っ人として参戦してくるんじゃ…)」 部亜「ヨチヒロ、トモダチ…」 吾味「そうそう、友達友達っ…楽しみだな〜練習!」 原基「(ああ、左藤に部アカーオ…どうなるんだよっ。こうなりゃもうヤケだっ!)」 左藤「部ア見つかりました。倉臼、小費さん、入ります。」 吾味「うわぁ……」 目に映ったのは、広い空間に置かれた真新しい機器やマシンと、そこで汗を流すたった数名の生徒達。 倉臼「…武中と英雄中の生徒か。珍しい組み合わせだな…はじめまして。オレは倉臼。」 左藤「それがもっと珍しいんだけど、二人とも部アの友達なんだって」 部亜「…トモダチ」 吾味「お、押忍! 部ア君に誘われて、見学に来ましたっ!」 原基「(微妙に顔を逸らしながら)…お、同じく…」 倉臼「…? そう言えばお前、どこかで…」 左藤「じゃあ、僕は竹田先生呼んで…(出て行きかけて、ふっと振り返る)あ、そうだ。 二人とも、せっかく来たんだから、スパーぐらいやってきなよ。部アも倉臼も、僕も…強いよ?」 吾味「(目を輝かせて)ええっ、いいんですかっ!?」 原基「(逆に顔を伏せて)お、俺は…いいっすよ。ぶ、文化系なんで…) 倉臼「そう言うなよ。英雄中に居るなら、お前もけっこうできるんだろうが。 部ア。二人に着替えとグローブ貸してやれ。友達なんだろ?」 部亜「トモダチ、着替エ、あっち!」 原基「あ、ちょっと待てっ、俺はっ…(吾味とともに更衣室に引きずり込まれ、扉が閉まる)」 小費「……(グラブを置く)ちょっと、行ってくる」 左藤「(にこにこしながら)先輩、どこ行くんですか? せっかくこれから面白くなりそうなのに」 小費「……(振り向かずトレーニングルームを出る)」 まだちょっと続きそうです。原基の口調をちょっと柔らかくしてみましたが…どうですか?
設定書き忘れてました! まとめさんこの形でよければお願いします! ■名前: 左藤 義洋 ■所属: K中学校2年 ■特記: K中学校きっての秀才。大学生向けの経済学の講義を受けている。 温厚でマイペースだが、反面何を考えているか分からないと周囲は言う。 昇降口の金魚の水槽の世話を自主的に行う姿がよく目撃されている。 普段は留学してきたばかりで口数の少ない後輩、部アカーオの世話を焼く。 彼の昔の親友に雰囲気が似ているからだというが…。 ■名前: 有ルバート・倉ウス ■所属: K中学校2年 ■特記: 左藤のクラスメイト。差ワーとは同じ小学校を出た直接の先輩にあたる。 他校の女子にも人気のある中堅だが、後輩たちに校内試合で水をあけられ 若干焦っているふしも見えなくもない。 正人とは中学時代に出会った喧嘩友達。 噂では、相当な『ムッツリ系』らしい。何が? ■名前: 部アカーオ ■所属: K中学校1年 ■特記: 最近留学してきて、瞬く間に学園の実力者たちを下し頂点に立った少年。 穏やかだが、まだ言葉が不自由なので優等生の左藤に助けてもらっている。 実家は貧しく、奨学金と学内上位だけの学費免除で学校に通っているため なんとしてもK中のトップの座を維持しなければならない立場。 「スゴイカワイイ」妹が居るらしいが、彼自身も愛嬌のある顔をしている。
ね、姐さんッ 設定だけでも萌えますよ!倉臼のムッツリに吹いたww 吾味君に振り回される原基君も私的に萌えますたw 期待してますよ!
お久しぶりです。まとめです。 まとめ絵板の1を描かれた姐さん、もしパスワード忘れで描けなくなったのでしたら 画像を右クリ保存して、完成させたのをアップロードしてくださっても構いません。 その場合、上がり次第描きかけの1を削除いたしますので、どうか一度ご連絡くださいませ。 最近のブームはグラ莫迦ーズw Kの面々も作品が増えたら人物カテゴリーに追加していきます。 携帯電話環境の方、サイト見られますか?
急にリクが来たので、グラ莫迦で書いてみた >サゲサゲきしめん騎士inナゴヤ 号野「はあ・・・何だってんだよ・・・本気で来ねーじゃんか。 コンパニオンのおねーちゃんすら来ねーし・・・せっかく部屋番楷書体で渡したのに。 だいたい河尻はよくて何で俺は拒否られるんだよ!ハグもキスも挨拶じゃねーか。 それにあんだけ会場大入満員でその中の誰一人も釣れねーってどういうことよ? 漁場荒れすぎ? つか、詐欺? 白サギ? 魚食うじゃん。ピッチピチじゃん。 くっそ、俺もピッチピチボデーをピッチピチ踊り食いしてえー!」 御崎「号野、お前が荒れすぎ。更に夢見すぎ。 いくらファンでも、ホテルまで押しかけられたら逆に迷惑だろうが」 号野「あ、俺は別に大歓迎よ? ベッドもあるしまさに渡りに渡哲也って感じ」 御崎「どんな情景だよそれは!」 号野「川縁に石原軍団が勢ぞろいしてんの。 で、川の向こうで裕次郎・・・と見せかけてゆうたろうが手を振ってる。無言で撃つ。 ・・・ヤバイわ、今自分で考えて感動したわ。全米が泣く。マジでヨガリ泣く」 御崎「泣けねーよ!・・・ったく、お前は試合の反省とか余韻に浸るとか、そういう気は起こらないのか? ベスト4だぞ?しかもその中に、俺達グラ莫迦ジムのメンバーが二人も入ってる」 号野「まあな。最初から二人だけしか出てねーし。ウェルター」 御崎「身も蓋もないことを言うな。だけど、そのたった二人が、ここまで残ってるんだよな」 号野「そそ。ベスト4にオンリー2ね。なのに今夜はロンリーナイト」 御崎「・・・あのな、俺は真面目な話をしてるんだが」 号野「なによ和夫ちゃん、俺もいつだって超マジよ?超本気でギンギンに悶々としてる」 御崎「そっちの話はもう沢山だ。俺はこれからの事を話したい」 号野「これからって、そりゃ、ホテルでこれからすることったら・・・(ベッドを指差して)行っちゃう?」 御崎「行けるか!それにここはトレーナーの部屋だろうが!」 号野「じゃ、俺か和夫の部屋ならいーんだ?」 御崎「よくねーよっ!さっきから話を逸らすなっ!」 号野「いいじゃん俺悶々としちまってもう我慢できないーん!(ルパン調に)か〜ずおちゃ〜ん!」 *げ ん こ つ*
号野「・・・おい、今、ちょっと本気の右アッパー入れたろ・・・」 御崎「俺の中でのマイブーム」 号野「ち、ちょっとお茶目な一面を覘かせただけじゃんかよ・・・ひでーよ和夫、俺とお前の仲だろ?」 御崎「俺とお前の仲でも譲れないもんはある」 号野「固ってーの。ガードも頭もカチカチ。こりゃ下の方も・・・」 御崎「号野!」 号野「っ、そんな怒る事ねーだろ!テンション下がんじゃん」 御崎「こんな夜中にやたらテンションを上げてるお前がおかしいんだよ」 号野「あー、くっそ。ちっと下がってきたら腹も減ってきたわ。なんか食いに行く?」 御崎「・・・そうだな。小腹も減ってきたし。ルームサービス頼めるか?」 *食事到着* 号野「・・・・・・おい」 御崎「・・・・・・何だ」 号野「・・・これ、きしめん、だよな?」 御崎「・・・おそらく」 号野「マジかよ、ナゴヤ名物が伸び伸びのフニャチンじゃねーかよ!」 御崎「まあ、こんな深夜に頼んだわけだから、作りおきされたものがこうなってても仕方ないかもな」 号野「ちょっとこれショックだわ。外に食いに行った方がまだマシだったな」 御崎「・・・外に出ていたら、それはそれで問題になっていたかもしれないけどな」 号野「あ、それどういう意味よ?」 御崎「お前の普段の素行のから判断される事を言っているんだよ」 号野「ちょ・・・和夫ちゃんひーどーくーなーい?俺結構一途で純情スンジョンなのよ?」 御崎「どこが純情だ!煩悩まみれだろうが!」 号野「自らの生物的純情に忠実なんですー。ようするにピュア。理屈じゃねーし」 御崎「馬鹿馬鹿しい。お前と付き合ってるとこっちまでテンション下がるわ」 号野「そう?」 御崎「・・・な、何だよ。そんなまじまじと人の顔見て」 号野「俺は・・・チームで・・・和夫と決勝残れて、ちょいとばかしアゲアゲよ」
やっとできた!でも長すぎ!がんがって投下します! >大会前から王者が激突するK中王者対抗戦会場・三 「おい、特別棟になんか凄い奴が来てるらしいぞ!」 「そいつ体ちっちぇえくせに、あの部アと渡り合ってるらしいぜ!」 倉臼「(スペシャルドリンクを飲みながら座っている) …なあ、あいつら…只の見学の生徒じゃないだろ」 左藤「そうだね。ただの見学の生徒だったら、この特別棟まで入り込めないと思うし」 倉臼「どこかで見たことあると思ってたが、やっぱりな。小さい方が吾味、セコンドは首藤か」 左藤「そ。何考えてるのかと思って泳がせてたけど、何も考えてなかったみたい。正直、がっかり」 倉臼「義洋、お前知っていて部アと吾味を戦わせたのか?」 左藤「一応ね。でもそれ以上に、武中とK中のトップが戦ったらどうなるのかな、って。興味本位」 倉臼「これはスパーだが…万が一、うちの部アが負けるようなことがあったら大変だぞ。 見ろ。噂を聞きつけて、校内中の奴らが集まってきてやがる」 左藤「大丈夫だよ。僕らの部アに、万が一なんてありえない。 それに、何か不測の事態が起きれば、不利益をこうむるのは彼らだろうからね」 倉臼「…はたして、あのちっちゃい方がそこまで考えてやりあってるかね?」 左藤「首藤君がいるさ。それに…もっと別の人達ももう動いてるみたいだしね」 倉臼「……?」 吾味「(ぜい、はー)な、何だよあいつ。ゴング鳴ったらまるで別人だよ!」 原基「まずいぞ吾味、生徒が集まり始めてる。早く逃げないといいかげんバレるぞ」 吾味「え、うわ。戦ってて気づかなかったけど、結構人入ってるじゃん! おれスゲェかも!」 原基「馬鹿っ! お前が凄いんじゃなくて、相手が凄いんだよ!」 吾味「そりゃ、あいつ半端なく強ぇけど…そんなにスゲェ奴なの? 見た所、タメっぽいし」 原基「タメだよ。K中1年の部アカーオ。行きに言ってた、この学校の…トップだ」 吾味「部アカーオ…名前は聞いてたけど、普段とリングの雰囲気違いすぎ…」
原基「わかったろ吾味。練習とは言え、ここじゃルールも場所もアウェーだ。 こんな所で武中のトップが、しかも不文律を破ってまで戦って、負けたとあっちゃ大変だ。 おとなしく、グラブを返してとっとと…吾味? おい、吾味」 吾味「部アカーオは…あいつは、正人さんを倒した1年を、更に倒したんだよな? あいつが今のK中の最強で、ここらの同い年ぐらいの立ち技使いでも最強、って事だよな? …あー、1ラウンド何惑わされてたんだろ、おれ。俄然、やる気出てきたっ!」 原基「ご、吾味っ、馬鹿なこと考えるな! ご…」 ゴングが鳴り響き、リングの中央で再度、拳を合わせに行く吾味。 急に動きが良くなったその様に、リングサイドの生徒たちは歓声をあげる。 頭を抱えて溜息をつくセコンドの原基。が、その肩を後ろから叩く、誰か。 原基「っ、何だよもうこんな時に…(再度叩く)しつこいな、いま取り込み中! (もう一度叩く)だから、取り込み中だって言って………うあ、あんたっ!?」 吾味(さすがっ…立ち技専門なだけあって…スゲェパンチの圧力だ。 まともに受けたら確実に吹っ飛ぶ…っ! 危ねぇ…終わっちまう所だった! でも、こいつ、戦ってるとき何でこんなに深刻そうな顔してんだ? 別に動きからしちゃ、そこまできつそうな感じじゃねぇのに…) 部亜(………) 吾味(さっきまでの、のほほ〜んとした殺気の無い顔と、どうしたらここまで… もしかしたらこいつ、本当は…) 突然、吾味がバックステップで距離をとる。すかさずつめようとした部アの目の前で、 吾味がニッと笑って、グラブを投げ捨てる。 左藤「え!?」 倉臼「な、何しやがる、あいつ!」 吾味「おれはブツドー中1年の吾味! 面白ぇ戦いにしてぇから、邪魔なでっかいグローブ外させてもらうぜっ!」 部亜「ゴミ? 誰っ…ナ、何なノ…(足が止まる)」
左藤「(セコンドに駆け寄る)くっ、部ア! 撹乱されちゃ駄目だ!」 吾味「部ア、こんだけ集まってくれたんだ。 誰も見たことねぇ、スゲェ試合見せてやろうぜ!…おれ達、友達だろ!」 左藤「部ア!」 しばしの間の後、部アはグローブを構えなおす。 片足をやや持ち上げ、理想的なムエタイスタイルの奥から、吾味に微笑み返す。 左藤「…あーあ。知らないよ…部アを本気にさせちゃった。 よし、彼が総合持ち出したなら、君は組み付いて膝をガンガン出していきなよ」 倉臼「ちょっと待て左藤っ、複数回の膝はうちのルールじゃ反則…」 左藤「『あっち』の流儀じゃそれも有りみたい。4点膝からの攻撃もね。ヴァーリトゥードだから。 それに、試合中グラブ取ってナックルカバー…まあ、OFGと考えれば厚さは適当だけど それだけにしちゃうってのも、そもそもルール以前の問題だし」 倉臼「…大丈夫、なのか? 部アも、あいつも」 左藤「さあね。でもご覧よ。あの二人の顔」 倉臼「ああ。なんか……すげえ、羨ましい顔してやがるぜ」 お互いに手探りながらも、激しい打ち合いと攻防を繰り返すうち、次のゴングが呆気なく響く。 わきあがる歓声。が、インターバルに入る間もなく、一人の生徒がリングに上がりこむ。 正人「…お前ら、公開練習は終わりだ。下校時刻も過ぎている。さっさと帰れ!」 吾味「ま、正人さんっ!?」 部亜「!」 ざわめく生徒たちの間を割るように、ジャージ姿の教師が二人入ってくる。 そしてその先頭に、猫のように後ろ襟をつかまれた少年が一人。 原基「ご、吾味ぃ…」 吾味「原基っ!? いつセコンドからそんなとこに移動したんだよ!?」 原基「っていうか声がしなくなった時点で気づけよぉ…」
ぽいと原基をリングに投げ込むと、その教師は腕を組んで眉をしかめてみせる。 竹田「何を考えているんだ、原基。それと吾味。 試合前のK中は生徒と関係者以外立ち入り禁止なのに、それをわざわざ忍び込むなんて」 原基「あー、竹田先生…新太先生っ、これには深淵かつ遠大な理由が…」 新太「原基、いくらお前が知り合いでも、こればかりは見逃してやれないぞ。 お前たちが思っている以上に、お前たちのやった事は、とんでもなく重大な事なんだ」 原基「………」 吾味「……原基」 新太「残念だが、次の対抗戦の選手について、英雄中に連絡しなければならないだろうな」 竹田「お前ら、結構いい試合してくれてたけど、まあ、これも校則だからなぁ…」 原基「………」 吾味「原基っ! あの、これはおれがっ!」 正人「(吾味を遮って)俺が呼びました。俺と…小費との練習相手に。そうだろう小費!」 リングに注目していた皆が振り返ると、小費が手に書類を持ち、こちらに歩んできている。 小費「これがその書類です。今日の特別棟管理担当は新太先生ですよね。 職員室に居られないので探していました。遅れましたが、申請します」 新太「職員室に居ないもなにも、俺は朝からずっとこの棟に…」 正人「受理して、もらえますか?」 新太「…だが、事後では」 竹田「(わりこんで)あーはいはい、書き損じ無いね。受理受理っと。新太さん、判子」 新太「た、竹田先生!」 竹田「行き違いになってたもんはしゃーないでしょ。それに…いちばんの判断は、 ここにいる『お客さん』達がつけてくれると思いますけどねぇ」 ちら、とリングサイドの生徒達に目をやると、皆リング上の闖入者二人に喝采を浴びせている。 そしてもう一人、教師の服の裾をグラブのまま、引っ張る少年の声。 部亜「…トモダチ! 吾味、原基…新しイ、友達ッ! 僕の友達ッ!!」
竹田「うちの『王者』が言ってるんだし、『元王者』とそのライバルの申請なんだし、 まあ、今回は大目に見ときましょ。どうせ子供のした事ですから」 新太「……わかった。受理する。(割れんばかりの歓声がトレーニングルームに起こる)ただしッ! 今日はもう下校時刻を過ぎているぞ! よってこれ以降の練習は一切、認めない! (吾味と原基の名前の書かれた書類を破いて)ほらほらお前ら、さっさと家に帰れ!」 生徒たち「Boooooooooooooo!!!!!」 かくして、昼の暑さがアスファルトにまだ残る、夕暮れの通学路に生徒が二人。 吾味「原基ぃ…ごめん。おれがあんな事言い出したばっかりに」 原基「心配するなよ。書類は新太先生が破いてくれたから、 噂にこそなれ、俺達が侵入してたっていう証拠がなきゃ、お咎めのしようもないよ。 あー、でも残念だったな」 吾味「何が?」 原基「2ラウンドからの吾味。目がさめたみたいなパンチ繰り出してたし、 話じゃ途中でグラブ投げ捨てたって言うし…魅せてくれるよなぁ。 あそこで先生に抓み出されてなきゃ見れたのに…くっそ!」 吾味「大丈夫だって。結局決着はついてないし、もし次やるなら、そのときこそ 武中の王者として、スカッとスカ勝ち見せてやるからな!」 原基「部アにスカ勝ちってのは、結構ハードル高いと思うけどなぁ…」 吾味「いつか絶対やってやるさ。それで決着をつけるんだ。だって、あいつとおれ達は…」 部亜「トモダチ」 左藤「ああ。新しい友達が出来たね。それにしても今日は凄い一日だったよ」 部亜「トモダチ、また会エマス…か?」 左藤「さあね…ほとほりが冷めるまではこっちに来られないかも。 なんなら、今度は僕らが忍び込もうか。武中も英雄中も、こっちより校則がゆるいみたいだし」 部亜「ヨチヒロ! 行きタいデス、友達、会イに!」 左藤「楽しみだね。部アも、本当に楽しんで試合できてたみたいだし。 あ、コンビニ。部ア、アイスでも食べて帰る?」 部亜「ハイ、食べたいデス。ヨチヒロ」
左藤「じゃ、行こうか…あれ、あそこに居るの斜ファー先輩かな? 何やってるんだろ」 夕闇に浮かび上がるコンビニのライト。レジの前で佇む少年は、 何本、何十本も『あたり』と書かれたアイスの棒をレジの前にぶちまけて待っている。 店員は入念に数を確認した後、やや引きつった笑みを少年に返す。 店員「…お待たせしました!『あたり』ですので、カリカリ君サービスします!」 左藤「斜ファー先輩、どうしたんですか? あ、アイス」 斜ファ「ちょうどいいところに来た! 左藤、部ア、このアイス貰ってくれ。この棒も全部!」 左藤「え、先輩!? あっ…トイレかな? 行っちゃった」 部亜「アりがとうごジャいマス! …ヨチヒロ、棒、全部『アタリ』!」 左藤「…ま、いいか。貰っておこうよ。棒は…1、2…これ、ざっと30本近くあるよ…」 不思議な縁で掛け合わされた、3つの学校の二人と、二人。 ちなみに2の5乗は32。 ハリケーンパンチャーVS火の玉+トリックスターの悪運対決は痛み分け? 全ての決着は、また別のラウンドにて。 どうにか書きあがりました ドラ子や差ワーが出せなかったのは力不足です。ごめんなさい 長々と読んでくれた方、お疲れ様でした+ありがとうございました!
59さんスゴーイ!楽しかった。 左藤はリアルでも優等生っぽいですよね、萌えぇ。部亜もカワイ過ぎ(*´д`*)ハアハァ
まとめです。急ぎ書き込みます。 前スレの1姐さん!見てますかー!誤解ですー! 「絵板の1」というのは、姐さんの絵の真下にあった絵のことです。 紛らわしい書き方をしてしまい申し訳ありません! 姐さんの絵は保管してありますので、自宅に帰り次第再掲させていただきます。 ですので、見ておりましたらどうか戻ってきてくださいませ。 お気を害してしまい、重ね陳謝いたします。 そして前スレの1姐さんカームバーック! ・・・ふがいないまとめですみません。皆様引き続き、どうぞ。
前スレ1です。 まとめさん、お騒がせして、すいませんでした。 とても、再掲して戴く程の絵ではないので、気になさらないで下さいね。 もうちょっとメジャーどころを勉強して、出直して来ますw (´∀`)ノまたねー
でもその極悪異死黒を反則使わないで倒した田辻はかっこよかったよー☆
姐さん、いや流浪の兄さんかな? 世間にはまだまだネタになりそうな、いや、魅力的なファイターがいるんだな 調べて話に取り入れてみようか
Kの試合も近いしね Pの無差別も近いし、今は姐さん方も大量投下前の中休みだと予感 絵も作品もかけないけれど、スレは保守してお待ちいたしマッスル!
姐さん達の小説萌えますなww 小費はヘタレで雅人はツンデレって妄想が頭を駆け巡ってたけど、 不器用な二人の関係も萌えwww 次回作も期待です(`・ω・´)
それでも姐さんなら 姐さんならヘタレな小費のエピを書いてくれる ・・・とリクを送ってみると明日までにできてるかなーと書いてみるw 読み専でスマソ・・・ 個人的には、小費は基本しっかり者だけど肝心な所で正人にいい所もってかれる あるいは正人に依存したり、正人が上にいた方がやりやすかったりする補佐役タイプかなと ・・・そういう意味の「上下」とはまた別ですがw
>C/B/Aの次男坊療養記・4 将「着替え、OK。歯ブラシ…歯ブラシはあるからいいか。あと薬と…」 忍「マウリ塩、これも持って行きなよ。『旅先での英会話』!」 将「別にいらないよ。通訳の人だっているし」 忍「絶対いるって。プライベートで出かけたときに話しかけられたらどうするんだよ」 将「今回の旅はそんなに余裕のある日程じゃないから、観光なんてしてる暇ないよ」 忍「ええー…じゃ、お菓子は?ジュースは?飛行機でお腹すいた時のために」 将「空港で引っかかったら逆にめんどくさいよ。それに、本当に小腹がすいたら機内で買うから大丈夫」 忍「うーん…じゃあ、あと…」 将「兄貴、別にそこまで大袈裟な旅じゃないんだからさ。変に荷物増えすぎても困るし」 忍「だって初のアメリカ開催だよ?ラスベガスだよ?ラスベガスって言ったらカジノだし、 アメリカ中、いや世界中からいろんな人が来てるし、注目してるし…とにかく凄いんだろ? そこの開催挨拶に選手の代表として呼ばれたんだから、出来る限りの事は用意しとかなきゃ。 あ、スピーチの原稿も作らなきゃ。インタビューの想定問答集も。あと…」 将「もう…兄貴は心配性だなぁ。普通にしてれば、なるようになるよ」 忍「なるようにならなかったら困るから準備するんじゃないかぁ。…忘れ物無い? あー、僕も一緒に行くって言っとけば良かったかなぁ…」 将「ダメだよ。ヴァンダ礼と練習しなきゃいけないんでしょ? 来月の今頃無差別やってるんだし、U/F/Cとの対抗戦だってあるんだから」 忍「試合が近いのはマウリ塩だってそうじゃないか。ずるいよなー」 将「だから、行ってすぐ帰って来るってば。…単に兄貴、ラスベガス行ってみたいだけなの?」 忍「そ、そうじゃないって。 そりゃ、行ってみたいかって聞かれれば行ってみたいけど…そういう意味じゃなくって」 口ごもる沈黙に電話が鳴り響く。ほとんど同時に手を伸ばすが、先に将軍が受話器を取る。 将「もしもし?」 礼『よう。って、誰だ?お前ら兄弟声似過ぎてて誰だか分かんねぇよ』 将「あははは…将軍の方。どうしたのこんな時間に」 礼『おう。実はな、今お前らの家の前に車止めてる』
将「ちょっと待って…(窓の外を見ると手を振っている)…本当だ。一体どうしたの?」 礼『どうしたってわけじゃねぇんだが、明日、お前ベガスに飛ぶんだろ? どうせ行くんだったら、先に言っときたい事とか渡したい物とかあるからよ」 将「ヴァンダ例はあっちに行ってきたんだよね。でもわざわざ家まで来るなんて大袈裟だなぁ」 礼『まあいいじゃねえか。…来られるか?ちっとでいいからよ』 将「うん。分かった。(電話を切る)兄貴、ちょっと行ってくる」 忍「え、どこに?」 将「家の前だよ。外にヴァンダ礼が来てるんだ、あ、鍵よろしく」 礼「…よお。来たか。腕、もう問題なさそうだな」 将「当たり前だよ。次の試合の会場まで行って挨拶するんだから」 礼「おう。身体もできてきたし、相手ももうだいたい決まってるしな。 一緒に挨拶する事になるだろうが、会場沸かせんのでも負けんじゃねぇぞ」 将「分かってる。ちゃんと、決着つけてくる。自分の気持ちにもね」 礼「ああ。これだけは言っときたかった。向こうのファンはマジで半端じゃねえぞ。 あれだけの熱気と期待で来るんだ。俺らも、きっちりそれに応えてやらなきゃならねぇ。 って言ったって、気の効いた言葉考えたり、変に小細工やったりする必要はねぇ。 いつもどおりだ。C/B/Aの、最高のお前の、最高の普段どおりを見せてやれ。奴ら、痺れるぜ」 将「分かってる。うまくやるさ…いつもどおりに。ありがと、ヴァンダ礼」 礼「なぁに、いつものことだろ?チームの仲間に『敵地』の情報を伝えない訳にもいかねぇしな。 …っと、忘れる所だった。これ、移動中でもいいから、読んどけ」 将「…本?これが渡したいもの?」 礼「ま、お守りみたいなもんだ。邪魔にはなんねぇ厚さだろうから、カバンの端にでも入れとくといいぜ」 将「ありがと。持っていくよ。…ヴァンダ礼」 礼「…あん?」 将「いつもの事だけどさ……ありがと、本当に」 礼「…へっ」 それから一晩と、数時間のフライトを経て、彼はラスベガスの地に降り立った。 ファンの熱狂的歓迎の中で、サイン会やプレスレポートをこなすその傍らに、常に 『二人の兄』から贈られた、真新しい2冊の『旅先での英会話』本が置かれていたのは誰も知らない話…。
おk。ヘタレ小費ね >忍従はロマンティックな卑屈である@芥川龍之介 K中トレーニングルームにて 「・・・おい」 「・・・何だ」 「さっきからずっとバッグ同じ角度で蹴ってるが、何やってるんだ」 「・・・日課なんだ。前蹴り千発、脛左右千発、膝左右千発やってから、いつも練習してる」 「それでいつも練習始めるのが遅れて、最後まで残ってメニュー消化してんだな」 「・・・・・・・・・」 口をつぐんで、また黙々と脛をサンドバッグに打ちつける小費と、それを見ている正人。 「・・・非効率的な練習だな」 「・・・・・・・・・」 「いや、それ以前に練習でもない。お前のやっている事は」 「・・・・・・・・・」 「ただの反復行動だ。サル並の自己満足だな」 「・・・お前に言われる、筋合いじゃ、ない!」 ずぱぁん! と、ひときわ激しく蹴ってバッグが揺れる。鎖の軋む音。睨みつける目線。 が、それをすり抜けて、正人はバッグを固定して、今度はコンビネーションから膝を打ち込む。 鋭い一撃に、またバッグが軋んで鎖が悲鳴を上げる。 「同じ動作ばっかりやってても、進歩がねえんだよ。こんな練習誰に教わった?」 「・・・黒埼先生」 「まだあの先公の言う事に引きずられてるのか。あいつは当てにならないってお前も」 「それでも・・・っ、これは、俺のポリシーだ。これだけは、このスタイルは・・・崩したくない・・・」 「・・・・・・・・・」 「・・・そこをどけてくれ。まだ終わっていない」
「・・・安っぽいポリシーだな」 があん! とバッグが揺れる。突き飛ばされて鎖がわななく。 トレーニングスエットの襟元を掴んで、小費が正人に詰め寄っている。 「・・・お前っ・・・何が言いたい・・・っ」 「安っぽいもんを、安っぽいって言って、何が悪い」 「・・・っ!(放して、背を向ける)・・・邪魔しないでくれ」 「邪魔してねえよ。お前の方が邪魔されてる」 「何っ!?」 「今のお前の練習を邪魔してんのは、俺じゃない。お前自身だ」 「俺が・・・?」 「そうだ。お前だ。お前のくだらないポリシーが、染み付いちまった無駄な根性が、お前が伸びるのを邪魔してる」 「・・・・・これは、俺の問題だ」 「ああそうだ。お前の問題だ。でも、お前が一人で考えれば考えるほど、深みにはまる」 「じゃあどうすればいいって言うんだ! これ以上、俺に何ができるって言うんだよ!」 叫んだその間合いに、気づくと正人がもう入っている。 有無を言わさず拳が頬を掠める。上体を捩ってかわすが、次の一撃が太股に叩き込まれる。 ばつん! と室内に響く鈍い音に、他の生徒も練習の手を止めてこちらを見る。 「・・・くぅっ」 「これ以上何ができるって? いろいろできそうじゃねえかよ。 そうだよ。何でもできんだ。こんな自己満足やってる暇なんか、ねえよ」 目の前に手が差し出される。バンテージを巻いた、さっき目の前を掠めていった拳だ。 やや憮然としながらそれに小費も拳を合わせる。正人の口元に笑みが浮かぶ。拳を解き、彼の手を引く。 「ったく、いつもは変に気が回るくせに、肝心な所が抜けてんだな、お前」 「放っとけよ」 「放っとけるかよ。ばーか」
>K中ネタ・ムッツリの由来 学内試合から一夜明けたK中廊下 左藤「情けないトコ見せちゃったね」 倉臼「いや。お前も強かったよ。並みの奴で俺の打撃食らいまくったら最後まで持つわけねぇし」 左藤「それはこっちのセリフ。僕だってあんなに当ててたのに効いてないし まあ、効いてるかはポイントにはさほど関係無いけど、印象悪かっただろうな」 部亜「ヨチヒロ!」 倉臼「お、来やがったぜ。昨日のヒーローさんがよ」 左藤「やあ部ア。ちょうど倉ウスと昨日の試合について話をしていたんだ。 でもな、計算外だったよ。君のカタさ。やってもやってもまだ前に出てくるし」 部亜「倉ウス…カタイ……ヤッテモ…マダ出てくル」 倉臼「ハハ。そりゃ鍛えてるからな。脛もボディも、どこもかしこも鋼鉄並だったろ?」 部亜「鍛エてル……鋼鉄、ナミ?」 左藤「勝ったからって得意になって。あの局面であと1ラウンドあったら、十分僕の逆転もあったと思うよ?」 倉臼「ま、もう1ラウンドあっても、お前は俺のスタミナの底知れなさを知る事になるだろうさ」 部亜「もう1ラウンド…スタミナ……知ル……?」 差和「あ、倉ウス先輩。左藤先輩も…部アも一緒か」 左藤「やあ、差ワー君」 倉臼「よう差ワー…って、来た所悪ぃが、次の授業俺当番なんだわ。先に行ってるぜ!」 差和「あ、はい…って行っちゃいましたけど、先輩たち何の話してたんスか?」 左藤「ああ、そりゃあもちろん…」 部亜「(割り込んで)倉ウス、カタイ!鋼鉄ナミ! もう1ラウンド、ヤッテモマダ出てくル、スタミナシル…ダッテ!」 差和「え……!?」 後日、トレーニングルームにて 差和「……倉ウス先輩。先輩って、意外とムッツリ系なんですね(ポッ)」 倉臼「あ?何だって??」
をををっ、急にK中学ネタが増えて嬉しい限りです 硬派な倉ウスと、悶々とした後輩差ワーの間に何か起こるといいなw 小費と正人さんも仲いいのか悪いのかで非常に美味しゅうございますv 早く隼人さんやドラ子君、貴公子の木シェンコ君とかも出てこないかな
>>74 の姐様へ
>K中2年のゲーセン荒らし君と1年の不思議ちゃん
辰二「ちーっす先輩と後輩とダチ公の皆さん、今日もちんたら練習してまっすかー?
これ差し入れ。もうありすぎて困ってるから皆じゃんじゃん食って」
倉臼「おい辰二、これ全部あそこのゲーセンの景品のお菓子じゃねえか」
辰二「いやそれが今日もメダルゲームで大勝ちしてさあ。クレーンも絶好調。
いやー見せたかったね俺の勇士。あ、他のもの欲しかったら今度もってくるからよ」
倉臼「つーか、お前の場合『勝つまで』ゲーセンに居るんだろ…どれだけかかってんだよ毎月」
左藤「はあ…中2にしてギャンブルみたいなのにハマるなんて…先が思いやられるね」
部亜「ヨチヒロ、こレ、オいシイ! タツジ、アリがトウごジャイマス!」
辰二「うんうん。部アはホント素直でカワイイなー。妹さんには今度ぬいぐるみ持ってきてやるよ」
部亜「ハイ! アリがトウごジャイマス!」
左藤「まったくもう…あれ、部ア、どこに行くの?」
部亜「(お菓子を抱えてとことこと、部屋の片隅で黙々と練習している少年の所へ)
銅ラゴ。タツジ、お菓子クレま…クレましタ! 一緒に食ベる…マス!」
銅鑼「……(振り返る)」
部亜「一緒に、食べるマス…か?」
銅鑼「……(手のひらのお菓子を見ている)」
部亜「?(首をかしげる)」
銅鑼「(大声で)ありがとーーーーーーッッ!!!!!」
部屋の一同「Σ(゚д゚ ;;)!?!?」
銅鑼「(硬直している部アの手からお菓子を貰って、にこにこしながら食べている)」
辰二「…なあ、あいつ、何でたまにいきなり大声出すんだろうな。普段はおとなしいのに」
左藤「さ、さあ。彼なりの喜びの表現法なんじゃないかな……たぶん」
倉臼「まあ、大技使いだし、何かにつけて…微妙にオーバーリアクションだよな、うん」
銅鑼「(大声で)おいしーーーこれッ!!」
ぐるナイかよ!なオチでスマソ
砂糖に萌えている。 見ためはクールだけど泣き顔もいい。 クールな人の泣き顔に萌える。
自尊心公式のC/B/A公開練習話で サイドブレーキかけ忘れて自分の車に轢かれた将軍にちと萌えた 駐輪場で自分の自転車に押し倒される高校1年の将軍君が見えたよ このスレにはまりすぎたのかな。ちと現実見てくる でもその前に 久々に自尊心萌えの姐さんの学園モノが見たいとリクを書き残していく
「助シュ先輩、これで美術部との場所取り合戦にも終止符が打てるでしょうね!」 「Yes!今年のこの企画は十中八九、いや十中十九、成功する自信があるネ! でもその前に、漫画研究会の前には、僕と拳を交えた最強の戦友(とも)が、 越えなければならない壁として立ちはだかっているんだ…」 >激戦!P学園文化祭事前交渉・1 ミル子「何だこの領収書は!文化祭(ぶんか・まつり)のガイダンスでも通告したが 生徒会費で落とせるのは設備代と内装代のみ!食品等材料費は認めない!」 生徒A「ひ、ひいいっ!」 ミル子「よって、不受理!…次の団体ッ!」 ファ部「(横目に)うわ、また一刀両断。人呼んでターミネーター。生徒会会計は厳しいな〜」 ヨツダ「でも彼がしっかり金銭面も含めて締めてくれるから、 実行委員と生徒会独自での学祭運営ができるんだけどね」 ファ部「言えてる。実行委員だけだったら際限なく暴走しそうだし、 もし会長や僕でも、こういうの苦手だからテキトーになっちゃいそうだし」 ヨツダ「彼を生徒会に誘って正解だったよ。仮に実力行使されても撃退できるからねぇ」 ファ部「学園No.3だもんね。その代わり、性格も学園で5本の指に入るぐらい個性的だけど」 ミル子「何か言ったか?ファ部、そこで怠けているなら次の団体を呼んで来い!」 ファ部「…朝から交渉続きでご機嫌斜めっぽいや。はいは〜い。次の方〜」 氷弗「…やあ。美術部だけども、もう入っていいかな?」 ミル子「氷ードルか…やっとまともに話のできそうな奴が来たな。 展示物は作品類、場所の希望は毎年のように、1階中央廊下でいいのか?」 氷弗「いや。今年は1階教室を使わせてもらいたい。いつもと違う企画を考えていてね。 (と、机の上にホチキスで止まった企画書を取り出す) …その、口で説明するのは難しいから、とりあえず読んでみてほしい」 ミル子「ふむ…『純愛喫茶きゅーぴー&でびる』?変わった企画名だな。 『当純愛喫茶では美術部のキューピットたちが、お友達な二人も倦怠期な二人も もちろん現在進行形でラブラブな二人も、もっとアツアツにしちゃいます』…」 ファ部「え、ラブラブでアツアツにしてくれんの?それめちゃくちゃ興味ある!」 ミル子「こら、勝手に横から割り込んで…」
ファ部「『まずお二人にメニューを選んでいただきます。あとはアトラクションを通じて…』 これって『未来日記』とか『ハニカミ』みたいな感じ?」 氷弗「そういう事はさすがに詳しいね。正確には、美術部の出し物は独自のパンフレット。 それで他団体の展示場所を指定の順序で回ってもらって、ゲームをしてもらうんだ」 ミル子「はにかみ?…展示するのに何をはにかむ必要があるんだ?」 ファ部「だからぁ、実行委員の公式パンフとは別に、ゲーム用の特別なパンフを 配りたいから、人通りの多い1階の教室にして欲しい、って事だよね」 ヨツダ「なら、1階3-Eが階段にも近くていいんじゃないか?被る団体も無いし」 氷弗「でも『喫茶』を名乗るわけだから、室内にカップル用の席や 休憩スペースくらいは設けたいと思っているよ。…どうだろうか?」 ミル子「規定は満たしている。食品や火を扱わないなら、事前の検査も必要あるまい。 紙や印刷代は予算が下りるだろう。印刷屋に数万単位で頼んだりしなければな」 氷弗「そんな冒険はしないさ。学校の印刷機を使わせてもらうよ」 ミル子「なら問題ない。美術部の展示場所および展示企画を正式に承認す…」 助手「その承認ちょっと待ったあ!(引き戸がものすごい勢いで開け放たれる) 1階教室での喫茶店企画は、僕ら漫画研究会とかぶっているネ!」 ミル子「何だ騒々しい。それに何だその格好は。布代や衣装代は予算で下りんぞ」 助手「これは自前ヨ!夏の祭典と来るべきこの学祭に向けて準備していたんだヨ!」 ファ部「うわー、この衣装ダメージ加工までしてあるよ。本格的…」 助手「Yes!漫研は、フィクションの世界にもリアリティを追求しているのヨ! そしてその本格派の漫研が満を持して送り出す企画、それが、 ダイナミックかつドラスティックな『メイド&執事喫茶』なのネ!」 ミル子「『冥土』喫茶だと?随分と物騒な企画名だな」 ファ部「そっちの冥土じゃなくてお手伝いさんの事だよ…流行ってるみたいだけど」 助手「甘いネ!本格志向の漫研は、流行をただ追うだけじゃないヨ! 論より証拠、企画書の文面を追うより、生徒会会計自ら試してみるといいネ!」 ミル子「待て、どこへ連れ出す気だ、まだ仕事が……(室外へ:以下音声のみ)」
ミル子「このくじを引くのか?…引いたぞ。『アンティークメイド』と『ツンデレ』?何だこれは? メイドとやらと永久凍土帯に何の関係が…おい、これは何の真似だっ!」 助手「ツンデレとツンドラを間違えるなんてベタなボケしなくていいヨ! さ、男だったら覚悟を決めて着替えるネ!…漫研の皆、友情パワーで協力してくれヨ!」 漫研部員「(数人の声)押忍!助シュ先輩!」 ミル子「うわっ…数人がかりで押さえ込んで何を…やめっ……(しばしの沈黙)……」 助手「…できたヨー!絶対領域も完璧ネ。…さあ皆、お約束の掛け声!」 漫研部員「『萌え〜』!」 ミル子「(低い声で)……何が『モエー』だ。お前らはC/B/Aか?」 助手「『ハエー』とは違うヨ!でも、これで準備は整ったから、生徒会室に戻るヨ」 ミル子「戻るだとっ?こ、こんな格好で奴らの前に行けと…」 助手「見られる事はコスプレの醍醐味ヨ!さ、次は『ツンデレ』を演じて…」 ミル子「ふ、ふざけるな、こんな………こうなれば仕方あるまい。(と、何かが風を切る音)」 漫研部員「ぐはぁっ!」「ぎゃあっ!」「ひでぶっ!」 助手「み、皆っ!不意討ちとは卑怯ヨ!…それとも、これが会計なりのツンデレ表現!?」 ミル子「どちらが不意討ちだ!ワケの分からんことばかり並べて…もう許さん!」 助手「!?会計、その衣装でハイキックは…危なッ!危ないヨ!いろいろな意味でッ!!」 ミル子「 問 答 無 用 !!」 その後、廊下と隣室あたりから風を切る音と鈍い音が断続的に聞こえてきている。 ヨツダ「(会長席でのほほんと)何か凄い事になってるみたいだけど、止めに行った方がいいんじゃない?」 ファ部「(慣れた風に)こういう時のミル子に手を出しちゃいけないよ。生きてたかったら」 氷弗「(苦笑しつつ)私も、今は出て行かないほうが得策だと思う……彼の『自尊心』にかけても」 ヨツダ「じゃあ、1階の喫茶店企画は美術部ってことで」 ファ部「うん。意地でもミル子、漫研には承認印押さなそうだからいいよね?」 助手「落ち着くのネ!冷静に、話せば分かっ…危なっ!見えないハイでも見え… 生徒会会計のツンデレは激しすぎ……っ、だから危ないヨ!いろんな意味で!!」 男子校でメイド喫茶という時点でオチが丸見えだが、投下しまつ。
姐さんGJ!ハゲワロタ! 生徒会の他の面々もいい味出してるw しかしハゲワロタはいいが眠れん 試合がワクテカで眠れんなんて遠足の前の日の小学生か漏れはw 「1」ということなんで続編も期待してまつよ!
>>78-80 姐さんのネタが何気にミル子助手なのは萌え神様の啓示があったからでせうか?w
フィルター外して、黒警察さん無冠返上初戴冠おめでとう!
フィルターかけ直して、「何故涙の事ばかり聞かれるのか分からない」と強がってる
いつものツンデレミル子さんにモエーモエー。
針の無精ひげはあまり似合ってなかったなぁ…。
サー紗はさらに絞れてきて一段と精悍になってきてる…カコイイぞ。
試合後のインタブーがまだまだ険悪な感じで、また一波乱起きそうガクブル。
露西亜っ子たちのほのぼのネタに癒される次第でつ。
もしかして、昨日の試合の結果やエピは「文化祭シリーズ」にまとめられるんだろか?
だったらあの人やあの人も出てきてあんな事やこんな事に……続きwktk!
このネタ書くのも久々だけど、試合記念にパピコ >文化祭だ!dプソン君 いよいよ迫ったP学文化祭。 dプル君も悪友のベンケイ、ハンゾーとともにクラス展示の準備に奔走しています。 ホームセンターで木材をあさり、模造紙やら飾り物やら抱えてダッシュする最中、 角から出てきたショッピングカートと出会い頭の大オフセット衝突! てめぇベンケイスピード出しすぎだ、dプルてめぇの尻が重くてブレーキかかんねぇんだよと 口々に言い合う3人の前に、制服の片隅で翻る星のマーク。 「お、お前らは・・・C/B/Aの・・・忍者と将軍ッ!?」 「あいたたた・・・P学の生徒だったんだ。大丈夫?」 「ああっ、マウリ塩、目の上怪我してるよっ!・・・お前ら、僕の弟に怪我させやがって!」 「ちょっと、兄貴、この怪我は・・・」 弟の静止も一切聞かず、たちまち始まるワンマッチ。 1年ダブっても底無しのスタミナに、ダッシュが身上のdプル君も翻弄されます。 しかし事態は更に混迷へ。打ち合うプルプルと星忍者の所へ、ふらりと立ち寄るもうひとつの「星」 「・・・忍者、お前何やってんだこんな所で」 「「ヴァンダ礼!!」」 「てめぇ、この前フヅタの奴シメた時喧嘩売ってきたデカブツか・・・ウチの忍者と何してやがる」 「ヴァンダ礼、こいつ、マウリ塩に・・・将軍に怪我させたんだ!」 「何ぃ?」 強面の眉間に更にしわを寄せ、息巻く忍者を軽く突き飛ばして、dプル君に歩み寄ります。 P中2年の絶対王者。3年の3強にも並ぶ力を持つとも噂され、 武勇伝など数知れず。C/B/Aの、否P学のワルの中のワル。 「いつかはお前と戦うと思ってた・・・俺は2年のdプソン。フヅタ先輩の仇ッ!」 「・・・よくも将軍を・・・おいテメェ、身の程ってヤツ知ってるか? まさか俺とテメェ、同じ2年だから・・・とでも思ってんじゃねぇだろうなッ!?」 「!!」
それは一瞬の風の揺らぎ。 気がつくと横っ面にめり込んだフックの拳が、dプル君を棚へとふっとばします。 悲鳴を上げる客と店員。ガラガラ崩れる陳列商品。 うっすらと見えてきた視界の中で、日用品の雨あられの中近づいてくるサッカーボールキック。 スローにすら見えるそのつま先を眺めていると、不意に近づく駆け足と声。 そうして目の前で、はっきりと『それ』が彼を薙ぎ落とすのを見たのです。 「dプソーン!まだ生きてるかぁ!!」 「・・・べ、ベンケイ・・・ハンゾー・・・どうなってる・・・何が・・・」 「C/B/Aに絡まれたんで、学校まで飛んでって応援頼んだんだ!そしたら・・・」 横を見ると右の側頭部を腫らし、仰向けに倒れたヴァンダ礼と、それを介抱する忍者と将軍。 そしてもう一人の後姿。 「・・・念のため、医者に連れて行った方がいいだろう。将軍、お前の怪我は?」 「あ・・・いえ、僕の怪我は今できたものじゃないから・・・」 「ええっ!マウリ塩、そうだったの?」 「・・・うん。今朝、駐輪場で自転車止めたら、スタンドが外れて倒れてきちゃって・・・」 ようやく商品の山の中から救出されたdプル君に、すまなそうに肩を竦めて近づく星の兄弟。 「ごめん、dプソン。早とちりでけんか吹っかけちゃって」 「僕も止めようとしたんだけど・・・僕のせいで、兄貴とヴァンダ礼も・・・すみません」 「あ・・・いやっ、俺は丈夫だから平気だけど・・・その、ヴァンダ礼はどうなった?」 ちらりとみると、頭の右側を押さえながら、ヴァンダ礼が起き上がろうとしていました。 が、そのすぐ隣で見下ろす男に気づくやいなや、きっと牙を剥いて睨みつけます。 「てめぇ・・・やりやがったなッ・・・ミル子!」 「緊急回避的措置だ。店への謝罪は後回しでいい。まずは病院へ行け」 「んだとコラァ!俺はまだ戦え・・・っ!!」 左右よりそれを制止する、星のマークの兄弟二人。 「ヴァンダ礼、もういいよ。最初から誤解だったんだよ!」 「僕の早とちりが原因なんだ。だから、今日はもう止めよう!」 「放せ将軍、忍者ッ!こいつに、こんなヤツにコケにされたまま終われるかッ!」 「ヴァンダ礼」
二人に押さえ込まれ、肩を貸され、なおも息巻く彼に、ミル子先輩が告げます。 「仲間を思うのは構わん。だが、それと言って無闇に力を振るう理由にはならない」 「優等生ヅラしやがって・・・テメェのその態度が、俺は昔から気に食わねぇんだよ!」 「俺とお前の決着はいずれつけよう。だが、今はこの場を治める事が先決ではないか?」 「ヴァンダ礼、だから誤解なんだよ」 「ヴァンダ礼、お医者さん行かなきゃ」 「・・・・・・」 睨みあう事しばし、ぷいと踵を返して、床に散らばった商品の数々を拾いだします。 頷き合って、ヴァンダ礼とともに拾い集めるC/B/Aの兄弟。 「おら、dプソン・・・だったか?さっさとテメェらも手伝え!喧嘩は両成敗だろうが!」 「え、だって俺らは被害者・・・なあdプソン?」 「ベンケイ、先にカートぶち当てたのは俺たちだろ・・・さ、拾うぞ」 「おい、dプソン、ヴァンダ礼も・・・病院はいいのかよ!」 「「終わったら行く(っつってんだろ)!」」 ハンゾウのツッコミを、先ほどまで喧嘩していた二人がユニゾンで返します。 全くP学生徒はどれだけ丈夫なのかと溜息一つ、学生7人でお片づけです。 が、やっぱりそこはバトルが花のP学園。ただの片づけじゃ終わりません。 「んだとdプソン!ここの『島』(←陳列棚)は俺らが先に片付けたんだよ!」 「俺達の片付けた棚の方が細かいものが多くて総数的にも勝ってるんだよ!」 「・・・テメェ、またやるか?」「おう、今度こそフヅタ先輩の仇!」 慌てて止める兄弟とハンゾウを見ながら、少し離れた所にベンケイとミル子先輩。 「いやー、一時はどうなるかと思って同郷のよしみであんたを連れてきたが、 結局仲良くなったみたいで。いやーよかったよかった!男の友情は殴り愛ってかぁ?」 「・・・・・・お前は何を言っているんだ(溜息)」 こうして最大の(命の)危機を乗り越えたdプル君。しかし今回はミル子先輩に出番食われすぎだぞ! 契約更新で期待の高まる次の活躍(と試合)!親指噛み締めながら座して待て!
プチミル子さん祭りでつねw トロ/ジャンブログでベンケイがミル子のところ行ってきた話見てきたんでニヤリときました まさかミル子のポケットには生魚は入れてないよね・・・ そういうミル子さんも無差別制覇後ろくに眠れず落ち着かないんで マネージャーの部屋にピンポンダッシュしかけるおちゃめさんですがw ミル子ファ部のラヴい正統派ネタや露西亜っ子ネタも読みたいな姐さん・・・
>地に落ちた落下傘と皇帝の弟・対決の後 未明からの雷雨はあがり、薄曇りの切れ間から筋を描いて日の光がさす。 仲間たちの群れから一人離れ、異国語とアルファベットの入り混じった電飾に見下ろされながら ビルの間の喧騒の中一人、顔に幾つも痣を作った金髪の男が歩いている。 ぴしゃん、と背後の水溜りが跳ね、母国の言葉が…聞き覚えのある声が耳を突く。 紗「よお、こんな所で会うなんてな。俺らつくづく妙な縁があるようだぜ」 針「………」 紗「まただんまりかよ!…昨日やりあった相手とそうそう顔合わせたくねぇ気持ちは分かるけどよ」 針「………」 紗「まあいいや。俺らが話すことって言っても結局、試合の事しかねぇんだけどな。 インタビュー、聞かせてもらったぜ。あいっかわらず型どおりの文句言ってくれるな。なあ『優等生』?」 針「………」 紗「テメェがずっとあんな態度続けんなら、おうよ、俺にも考えがあるぜ。 今ここで、はっきりと、本音ぶちかまして因縁とやらに白黒つけてやろうじゃねぇか」 針「………」 紗「おうよ、昔っからずっと思ってた…俺は、テメェが大嫌いだった」 針「……!」 紗「いつもいい子ぶってて、猫かぶってやがって、考え澄ました、最低限の事しか言わねぇ。 何が秘密主義だ。底が浅いのがバレちまうから、本音が出ちまうのが恐ぇから、 びびってだんまり決め込んでるだけだろうが。そうだろ、この根性無しのエリートさんよぉ?」 針「………」 紗「いつも、俺はいつもそれが気に食わなかった。ムカついてた。一言めには『祖国のため』。 二言めには『組織のため』。三つ喋りゃ『軍』やら『訓練』やら『命令』やら、 一体テメェ何様かってんだよ。テメェは何だ、犬か?いや訓練された犬なら命令を違えるわけねぇ。 テメェは、上官だかコーチだか誰だか知らねぇが、そいつの文句をただ繰り返すオウムなんだよ。 オツムの中は空っぽで、風切羽も抜かれてて、籠から出たら飛べずに落ちる、綺麗な金色のオウムさんよ」 針「………」 紗「ほら、何か言い返してみろよ。図星なら図星なりに何かしろよ。殴れよ。喧嘩もできねぇのか?」 針「…サー紗」 紗「おうよ。ほら、来いよ。テメェの本気、見せてみろよ」
俯いたまま振り返った彼の空色の瞳は、昨晩の激しい試合の腫れ以上に、赤く、濡れて、静かに揺れていた。 針「…それが、サー紗の本音?…僕の事…嫌ってた?」 紗「お…おうよ!大嫌いだよ!その湿っぽいとこも、ムダに悲壮感漂わせてるとこも、全部」 針「…今も、嫌い?」 紗「テメェ俺のインタビュー聞いてねぇのかよ!言ったろ。俺は一緒にやってきた仲間に、ダチに、 『命令』だ何だと何癖つけて手のひら返すようなヤツは大嫌いなんだよ!だからバチが当って…」 針「…僕は、サー紗、幸せだった…氷さんがいて、サー紗がいて、みんながいて、 いちばん幸せだった。任務だけど、楽しかった。勝つのが、みんなと一緒に試合に出るのが、嬉しかった」 紗「……針…」 針「インタビュー、聞いたんだよね。僕の気持ち、変わってない。…変われなかった。 始末するつもりだった。始末しろって言われた。口も聞くなって言われた…それでも、尊敬してた…」 紗「………」 針「今の僕には…サー紗にも、氷さんにも、特別な感情なんてない。本当に。 昔の通り、ただ…いい試合がしたかった。でも、できなかったから……」 紗「……針、お前」 針「ごめん。サー紗。焚き付けてくれたのに、嫌ってくれたのに、ごめん……」 薄曇りの空を渡る雲の流れは速く、切れ間からほんのわずか、ビルの谷間に光が差す。 水溜りに写る空と、声を詰まらせた金髪の男の元に、もう一人の男は言葉無く近づき、 そしてその後頭部を思いっきりひっぱたく。 針「!!」 紗「何また悲壮感漂わせて自分の世界入ってんだよ、バァカ!本当、湿っぽくていちいちムカツクぜ!」 針「さ、サー紗!?」 紗「ほら、そんな顔してっと合流した時マジでフクロにされちまうから、これで拭け。で、笑え! 兄貴はラジオ会館っつーとこで何か買ってるから、暇ならメシにでも付き合え!」 針「え…でも、サー紗、僕の事…嫌い…」 紗「大嫌いだっつってんだろ!昔も、今も。 ………だから、これから好きになるんだ!」 前スレに書いたのの続きっぽく。学園モノの流れの中ですが、これだけはナマで書きたかった。お目汚しスマソ。
露西亜っ子キタキタキター! サー紗密かにおっとこまえな殺し文句! あのインタブーをそういう解釈しましたか〜 どうやらほのぼの不器用な優等生と不良君の物語がまだまだ続きそうで嬉しいです! 文化祭はものすごい事になりそうですね この間のGPのネタも、ベガスのネタもありますし アメリカンスクール乱入の方向も怖いけど面白そう
アレキの男前っぷりに感動して漏らした
>波乱?P学園文化祭会場設営・2 ミル子「2-Dの『ホラーハウス』!暗幕を張る場合は廊下に照明を付けろ! それと、天井にガムテープを直接張るな!事前説明で言っただろうが!」 ファ部「えー?ちょっとぐらいいいじゃん。この天井のドクロいい感じなのに…」 ミル子「天井板の塗料が剥がれるからな。 先輩から受け継がれてきた学び舎の美観を、我々の代の都合で損なうわけにはいかん」 ファ部「頭硬いなぁ…(生徒に)気悪くしないでねー、ミル子はツンデレ系だから」 ミル子「ツンデ…しつこいぞ!この前(*漫研との一件)からずっと…う、思い出したくもない!」 ファ部「事実じゃん。あー、見に行きゃよかったなー、ミル子のツンデレメイド…」 ミル子「言うなっ!…つ、次は1-Fの『占いの館』だぞ!ほら、早く確認しろ!」 ファ部「はいはい。…へぇ。薄暗くしてブラックライトね。雰囲気出てるなぁ。 申請通りブースは5つ、金券と飲食なし、と…あれ?」 高坂「やあ、生徒会のお二人さん。お仕事頑張ってるようだね」 ミル子「高坂先生、どうして教育実習生の貴方が…こんな格好で?」 高坂「いやぁ、かじりはじめた占いを休み時間にやってみたら、クラスでうけちゃってね。 出し物も『占いの館』にしよう!って、いつの間にやら組み込まれてて…変だよね、この服」 ファ部「そんな事ないですって!あ、ここ恋愛運とかも占えちゃいます?」 高坂「恋愛より広くなるけど、対人運ならできる…(マニュアル本を読む)と思うよ」 ファ部「やった!ねぇミル子、占ってもらおうよ恋愛運!」 ミル子「ファ部、仕事中だ!まして、れ、恋愛…」 ファ部「いいじゃん。当日のリハを見てみるのも仕事の内でしょ?じゃ、お願いしまーす!」 高坂「じゃあ、とりあえず二人の星座を教えてね。君の星座は?」 ミル子「……め座」 高坂「え?もう一度言ってくれる?」 ミル子「だからっ!おっ……乙女座だ」 ファ部「僕と同じなんだぁ。全然性格違うのに意外。でも乙女座って潔癖だったり 片付け魔だったりって聞くから、ミル子の方がぴったりかも。乙女だし」 ミル子「う、うるさい!占うなら早くしろっ!」 高坂「ははは、占いなんだからミル子君も肩の力抜いて…おっ?」
ファ部「高坂先生、どうしたんですか?」 高坂「乙女座、対人運荒れてるみたいなんだよ。『出会い』に、『ライバル』と『衝突』…」 ファ部「出会いでライバル出現、うわー最悪かも。恋愛運としては」 ミル子「いや、新たな強敵にめぐり合えるというなら、願ってもない流れだな」 高坂「ハハハ、まあ僕の占いはあんまり当らないから、気にすることはないよ。じゃあ君達も頑張って」 一方その頃、校舎裏のC/B/A集会場所 将軍「ごめん、ヴァンダ礼。クラスの出し物の準備とかいろいろ手間取っちゃった」 ヴァン「へっ、まあお前は人気者だからな。多少は大目に見てやるよ。 …にしても忍者の奴遅ぇな。来たらソッコーでシメてやらねぇと…」 将軍「(ヴァンダ礼って兄貴にはなんで冷たいんだろ…)あ、兄貴来た!」 ヴァン「よう遅ぇよ忍者!テメェ根性たるんでんじゃねぇか…っておい、どうした、その格好は!」 見ると、忍者が夏服のワイシャツの下に着ている星のマークのTシャツが、 その星の部分だけ引きちぎられ、無残な姿を曝している。 将軍「あ、兄貴っ…大丈夫?」 忍者「ヴァンダ礼…将軍っ…来てるんだ。あいつらが…U/F/Cハイスクールの奴らが今、学園に!」 ファ部「これで特別教室もOK、っと。あとは参加団体からの追加申請の処理かぁ…先は長いなぁ」 ミル子「歴代の生徒会役員も、実行委員もこれを乗り越えて文化祭を成功させてきたのだ。 目立たずとも黙々と努力を続けることで、それが報われる時が来るのだ…必ず」 ファ部「力入ってるなぁ。分かってるよ。文化祭、皆ですごいのにしよう」 ミル子「ああ。最後に入場アーチを作っている美術部のところに寄って…!?これはっ!!」 特別教室棟と一般教室棟をつなぐ渡り廊下。そこで美術部によるアーチ制作が行われているはずだった。 が、角を曲がってきた二人の目に飛び込んできたのは、踏み割られペンキで汚されたアーチの残骸と その傍らにたたずむ氷ードル、そしてそのそばで、違う制服の生徒とにらみ合うヴァンダ礼達C/B/A。 更に一人顔を憤怒に真っ赤にする、生徒指導のコール男先生だった。 コール男「お前ッ!神聖なる学園に土足で踏み込んで荒らすとはッ!!どういうつもりだッ!!」
???「固い事言いなさんな先生。あんたもウチのハイスクールの大先輩なんだからよ」 コール男「な、何だとッ!こ、このような真似をして、U/F/Cハイスクールの名を汚す気かッ!!」 ヴァン「ひっこんでろロートル。そこの(ちらりと振り返る)頭の硬い生徒会さんもよ。 こいつは俺がヤる。俺達C/B/Aに…この俺に喧嘩売ったこと、後悔させてやる!」 将軍「兄貴の仇…許さないぞ!」 と、黙って壊れたアーチを見ていた氷ードルが、おもむろに片方の拳に巻かれた包帯を解きだす。 氷弗「待ってくれヴァンダ礼、それに将軍。先生も…アーチのことは、この美術部の問題だ。 代わりの物は当日までに必ず仕上げるとして…君、U/F/Cの、理デル君かな」 理デル「覚えてもらって光栄だね。P学の、ろくに喧嘩もしないトップの皇帝さん?」 氷弗「争い事はあまり好きじゃなくてね。怪我の事もあったし…でも、今はこの通り、完治している。 君たちが望むなら、正式な交流試合を申し込めばよかったのに」 理デル「はっ、試合がなんだ。どっちが強ぇか決めるのにまどろっこしい事してられるか! 幸い、ここの学祭とウチの学祭、日程被ってんだわ。何なら当日、決着付けに来てやるけどな!」 ヴァン「氷ードル、あんたでも邪魔させねぇ。これは俺の喧嘩だ!」 氷弗「いや…もはや、アーチを任された私の戦いでもある」 コール男「俺も許せんッ!!これが今のハイスクールの気風なら、教師生命にかけて叩き直すッ!!」 「よく言ったッ!お前ら、みんな『男』だッ!!」 今にも一触即発の両者の間に、突如割り込んできた鷹田先生。 そのまま半ば呆気に取られる一人対数名の真ん中で語りだす。 鷹田「ヴァンダ礼、学校には関知しないはずの君がこんなに熱くなってくれるとはね。 それに氷ードル、久しぶりに君の冷たい目を見たよ。いやー鳥肌立った!」 コール男「鷹田先生!彼は我が校に入り込んで、制作中のアーチを…」 鷹田「氷ードル君が当日までに仕上げるって言っているから大丈夫だろう。 それより、学祭の日が重なってるんだってね。我がP学園と、U/F/C。 …逆にいいんじゃない?どちらの『まつり』がより男らしいか…決めようや!!」 鷹田先生の一言で思わぬ展開に転びそうな所で続きまつ。
>高坂先生と鷹田先生の事情 「ティーケー、実習簿出したら休憩にしよう。コーヒーでも入れるよ」 「あ、はい。鷹田先生」 お湯を注いでかき混ぜれば、ゆらゆらとくゆるコーヒーの香りの湯気、二つ分。 「きょうで実習10日目か。どうだい、そろそろ慣れた?」 「まあ…ちゃんと先生らしくできているのかってのは不安ですけどね」 「『らしく』なんて考えなくていいんだ。ただ、生徒と一緒に遊んでやればいい。 そのほうがよっぽど生徒たちの中へ、楽に入っていけると思うね、私は」 「はは、そう…ですね、確かに。…ここの学校には活気があっていいですね」 「生徒の自尊心や自立性、主体性を高めるため、生徒会や委員会での自主的運営を推奨してるんだ。 …言い方を代えれば、放任主義というか、不良グループにも及び腰というか」 「いいじゃないですか。秩序は保たれてますし、子供は自由に、伸び伸び育った方がいい」 「お、分かってるじゃないか」 ことり、と置かれるマグカップ一つ。腕を組んで天井にひとつ息を吐く。 「それにしても…ティーケー、どうして君はうちの学校を実習校に選んだんだい? 慣例としては、自分の出身校に実習を頼みに来るのがスジだと思うんだが」 「それは……」 「麻絵田先生のことかい?」 「………」 並んで置かれる二つ目のカップ。行事予定の黒板に目を向けるも、視線はどこか遠くを見ている。 「図星を突いてしまったようだ。すまない、言いたくなければ別に」 「別に、…麻絵田先生との間にわだかまりがあって、こちらを選んだわけではありません。 麻絵田先生の事は尊敬しています。感謝もしています…今でも、勿論……」 「………」
「ただ、僕自身が、この学校にしたいと思ったんです。いちばん生徒たちが熱い、この学校に。 これから長い教育者人生を歩む最初の一歩として、ここからはじめていきたいと。 本音を言っちゃえば、研究室で学生やってる間に結婚して、子供も生まれて… そろそろ、ほっと一息つかせてあげようかな、と…オカンにも。いいかげん身を固めないと」 「…まだ、ちゃんと話せているか。麻絵田先生と」 「ええ。この前電話しましたよ。一生研究室から出てこないんじゃないかって思っていたけど、 ようやくお前も教師かあ、って。喜んでくれましたよ。自分の事のように」 「それならいい。あの人は頑固だが、いい指導者だ。それが背を押してくれている。名誉だよ、これは」 「そうですね…でも、教師になっても、結局僕は生涯ずっと学生だと思います。 生徒と同じように笑って、泣いて…生徒から、周りから、いっぱい学んで…」 「そう、それだよ。それが生徒たちの中に入っていくことだ。 教師らしくなんて考えなくていい。ティーケー、学生として、学生の中に入っていくんだ」 「ええ。受身じゃだめでしょうから、積極的にいきます。ここはとても…生徒たちの熱気が強いから」 ふっと、視線をカップに戻し、残りのぬるいコーヒーを飲み干す。 「ごちそうさまでした。カップ、洗ってきましょうか?」 「…ん? いや、別にいい。まだ入っている」 「そうですか。じゃ、今のうちに校長先生にハンコもらってきます」 取り残されるカップ一つ。薄い湯気がかすかに揺れるその隣で腕を組んだまま、また天井に息を吐く。 「麻絵田もいい教え子を持ったものだ。羨ましいね、道が分かたれても、お互い尊敬しあえるとは…。 私にも、いつかそんな日がくるのだろうか。なあ、サク……」 教育実習生な高坂先生が非常にキャラおいしかったんで鷹田先生と絡めてみました。 記憶の果てにある教育実習時のことを思い出しながら雑文投下いたします。
>麻絵田先生と常呂君、それと櫻庭君の事情 「とーこーろー! お前また授業中に居眠りしたんだってなあ!」 「スンマセン麻絵田先生っ! ば、バイトが最近早朝シフトしかなくって・・・」 「バイトぉ!? お前、この前俺が理事長たちに掛け合って安い寮の手配してもらったのに まだバイト減らしてなかったのか! いいかげんトレーニングに専念しろとあれほど・・・」 「スンマセン、スンマセンっ! こ、今度からは気をつけますからぁ・・・」 「今度からも何もないだろ! 周囲の理解を無駄にする気かぁ!」 「ご、ごめんなさいぃっ!」 英雄中学の放課後の職員室、先生の叱責に縮み上がる後輩の姿を、物陰から見遣る生徒が一人。 「ほら見てみろっ、まだ腕が細くなってるぞ!」 「あ、それは・・・や、痩せたんでしょうかね。僕」 「馬鹿言うな! ウエイト落とすのと筋肉落ちるのとは全然違うぞ! どうせまたろくなもの食べてないんだろう! コンビニに頼る食生活はやめろと」 「だ、だってもったいないじゃないですか! 店長さんもやさしくしてくれるし・・・」 「バイト先に頼るなっ! 第一お前中学生だろうが! 事情も事情だから大目に見てやっているが、 本来は早朝やら深夜やらのバイトなんて・・・。まあいい。お前、昼飯ちゃんと食べたか?」 「え? ・・・な、何スか急に」 「顔だよ顔!目の周りクマ作って、頬もアゴも細くて、栄養足りてませんって言ってるようなもんだ!」 「そ・・・そうっスかね? いつも通り・・・っスよ、多分」 「いつもそうだから困るんだ! ちゃんと朝昼食べて来ていない生徒は、 だいたい顔色や肉付きを見れば分かるんだよ。だから、行くぞ常呂!」 「え? 行くってどこに?」 「何度言わせるんだ! そんなに家計厳しいなら、飯でもおごってやるって言ってるんだよ。 ただ、期待しているとはいえ、教員が特定の生徒に飲み食いさせるのは問題だな。 俺の手料理食わせてやる。だから制服着替えて俺の寮へ来い。大至急来ないと1分ごとに量が減って・・・」 「はぁいっ、分かりましたっ! 分かりましたから行きますってぇ!」 どたどたと騒がしく駆け抜けていく後輩を横目に、職員室をもう一度覘くと、 当の教員はすっかり気づいていた風にこちらを見ている。
「・・・どうした、何かあったか・・・櫻庭」
「いえ。何でもないですけどね。・・・さっきのが常呂君?」
「まったく、才能あって期待もされてるのに能天気と言うかなんと言うか。困った奴だよ。
あれでもっと本気でスタミナつけたり、体作ったりしてくれればいい選手になるんだろうが」
「あれはあれでいいと思いますけど。肩の力抜けてて好感持てますよ」
「抜けすぎなんだあいつは。もっとしゃきっとしないと・・・大変な事になってからでは遅いんだ」
「・・・相変わらず慎重なんですね。生徒指導」
「慎重になるに越した事は無い。学校も、教師も親から子供を預かっている身だ。
それに、未来の芽を潰してしまうような危険や要因からは、出来る限り遠ざけてやりたいと思う」
「過保護、って言いませんか。それ」
「P学の自由すぎる気風からは遠い感覚かもしれんな。だが、自由なだけが全てではない。
だからこそ、P学だけでなくK中高や、うちのような学校が競い合って高めあう必要がある。
お前も、それを承知の上で、H工業に転校してきたのではないのか?」
「さあ? ただ居づらくなったからかもしれませんよ?」
「そんな軽々しい理由で、P学の校長推薦まで内定していた生徒が転校できるものか?
今もなお、P学の藤丸先生や生徒たちと繋がっているというのに」
「どうとでも思ってくださいよ。僕も高3ですし、そろそろ自分で自分の道決める時期ですから」
「・・・・・・櫻庭」
踵を返して出て行こうとする生徒の肩に手を置き、こちらを向かせる教師。
「どうしてお前は周囲に背を向ける。どうして決定的なところで交わろうとしない」
「・・・そう見えます? 結構誰とでも、分け隔てなく付き合ってると思いますけど?」
「俺は・・・お前の本心が知りたい。誰にも・・・鷹田にも明かせなかっただろう、本音が。
本当に望んでいるのは何なんだ。結局、お前は何がやりたかったんだ、サク」
肩にかけられた手を払い、生徒は教師の熱意を逸らすように、ふわりと笑む。
「さあ・・・本心なんて簡単に分かっちゃったら、きっと『面白くない』と思いますよ?」
>>94-95 と対になる感じで、ミステリアスサクと麻絵田先生。どーでせう姐さん?
魔性なサクエロスv 実習生と鷹田さんの爽やかな空気と好対照ですよ姐さん サクがPを離れ何を思ったかは、多分この先もうまくだまくらかされて 多分墓場まで持ってかれちゃうんだろうなと思ってる つかこのスレ、相次ぐ長文投下で1000行く前に次スレになりそうな勢いでつね いい傾向でつけど、あっさり目の作品も見たいな できればKでw
ミル子は戴冠してもファ部はセカンド以降消息不明・・・ 旦那の露出が増えるたびに高まる妄想のはけ口が見当たらない この私めに姐様方のナマネタ話をどうかひとつ・・・
>>98 時事小品。
昼時。K中学のカフェテリアは大勢の生徒でごった返す。
弁当持参の一般学生も、特別棟で日々鍛錬を積むエリートたちも例外ではない。
そのカフェの片隅に置かれた一台のテレビがある。
「昼なんだからいいとも見せろよ!」と生徒からは再三要望されているが、
校則が厳しいと有名なこの学校ではニュースチャンネル以外が流されたためしがないため
今では忘れられたように、生徒たちの活気の傍らで映像を流している。
そのテレビの前で、一人の生徒が昼食のプレートを持ったまま立ちつくしていた。
画面に写るのは、街の大通りを進む戦車と軍服姿の会見映像。
「部ア、大丈夫だよ。クーデターで誰も怪我人は出ていません、ってこのニュースは言ってるから」
「・・・ヨチヒロ」
「他のニュースでも言っていたけど、君の国の王様は国民に人気があるから、
きっと事態をうまく収めてくれるよ」
「デモ・・・ヨチヒロ、タイランド、昔、クーデターありまスた。怪我のヒト出まスた・・・今度も・・・」
「そんなに心配なら、先生に頼んで衛星放送見せてもらおうか?」
「(首を横に振る)・・・ダイジョブ、でス。ヨチヒロ、僕、練習がんばりまス」
ぽんぽん、とまだ少し震えている友人の背中を叩くと、少しだけ彼は微笑む。
9月20日昼、バンコクは未だ外出禁止の状況が続くとニュースは伝えていた。
101 :
sage :2006/09/25(月) 23:47:45 ID:yQHN/tUA0
>>99 ファ部さん消息不明でつが、野毛兄さんが酢ペインでキャッチされたとか。
酢ペインに来た野毛兄さん。
判定不服の腹いせにファ部からかいに行こうとしたところ
ファ部道場前でベルト抱えた挙動不審なミル子と夕暮れ時にバッタリ。
通りすがりの観光客を装うミル子が面白すぎたので矛先を変え、
「俺は今助手の事で頭がいっぱいだが」を枕詞に追い詰める野毛兄さん。
まさかベルト抱えて誰かを迎えに来たのかと、図星さされて逆ギレミル子。
果たしてミル子のアグレッシブファイトは野毛兄にも通用するのか?
注目の1戦をしかし、寝技練習で目線が低く窓の外に気付かない道場内のファ部。
切な系のはずでしたが失敗。スマソ。
↑しかもsage入れ間違え・・・スミマセン逝きまつ
103 :
長編でつ・1 :2006/09/26(火) 16:42:56 ID:Cq0xlOH00
姐さん!逝く前にせめてこのパッションを受け止めてくれ! >牛頭の魔物とマタドールの町 傾きかけた太陽がマドリードの町を、石畳をどこもかしこも赤く染め上げる中、 取り囲む人垣の頬も、肌の色問わず、熱狂と興奮とで赤く熱く染め上げられていた。 街角の噴水の女神像が、その中心で対峙する二人の戦いを見守る。 「もうすぐ日が沈むぞ、野ゲイラ」 「ここで日が沈んでも、他の土地ではまだ日が昇る…太陽が沈む事は永遠に、ないさ!」 荒牛のごとき低いタックルが一人の体軸を捕えて放たれる。 が、次の刹那には、その相手は身を翻して、円のステップから踏み込んだ拳が顔面近くにある。 突き刺さる一撃。 みし、と鈍い音と、観客の悲鳴が夕の空に響く。 歪んだ頬と揺さぶられた骨格の下に浮かべられたのは、笑み。 「……取ったぞ。お前の…腕を……ッ!」 「…っ!」 わあ、とひときわ揺らぐ歓声のはるか背後、その人だかりに向かって駆け寄ってくる長身の青年。 人波を掻き分け、ぶつかり、どうにか女神が確認できるところまで割り込んで、彼は息を飲む。 天に捧げられた女神の腕に引っかかっているのは、見覚えのある黄金のバックル。 青年は叫ぶ。 「こんなとこで…何してるんだよッ、ミル子!!」 * * * 時間はわずかに遡り、広場に程近い大き目の一軒家の前。 肌は浅黒く、長身で堂々たる体躯の男が一人、ドアの前の石段に座り込んでいる。 『ベーリンギ・ジュウジュツ』と掲げられた看板の下の窓は晩夏の熱気に開け放たれ、 時折中から生徒たちの声と…低くてよく通る伸びのある声が、受身の音とともに響く。
104 :
長編・2 :2006/09/26(火) 16:44:16 ID:Cq0xlOH00
張り付きそうなTシャツの襟元をパタつかせながら、タイミングを計る。 『…はーい。じゃあ、今から20分休憩にしまーす。みんなおつかれさまー』 やっと来た!とばかりに立ち上がると、男はドアへと振り返る。 一応、聞こえない程度に軽く咳払いして、ドアノブに手をかけ……ようとする前に、 本日のプランをもう一度練り直す。 今日は公開講習会の日だ。門下生だけでなく、一般の…子供たちやファンたちも多数居る事だろう。 困ったことに自分はこの業界で少々、いやとてつもなく名の知れた存在なのだ。 それをどうさばいて、いかにして『彼』を連れ出す所までこぎつけるか。 20分、いや、15分あれば十分頂ける。何故なら自分はマジシャンだから。 「リスクを冒すことになっても…一本を取りに行く、それが俺の信条だろ…」 一人ごちて、息を吐いて、ドアノブへと手をかける。 もう一度、最後に周囲をよく確認する。念のためだ。 昼過ぎの石畳の通りに誰も、特に官憲の類が居ないかよーく、よーく確認して…… 「……野ゲイラ? 野ゲイラじゃないか・……何故、お前がここに……」 (元)警官が居た。 * * * 更に時間は1日と数時間前に遡り、当初の舞台とは地中海の反対の端辺りに位置する小国の空港ロビー。 「どちらへ向かわれるつもりですか!?」 「次の試合はいつ頃を予定されていますか!?」 「手術は!」「ラスベガスは!」「お子さんの進路は!」 ひっきりなしに向けられるマイクの矛先を逞しい腕が薙いで、インタビューの主は僅かに顔をしかめる。 「バケーションだ。これより私は『黒警察』ではなく、一人の父親にもどる」 しん、と取材陣を凍りつかせて、つかつかと彼は愛息子を担いだまま飛行機へと向かう。 彼の神経質さは国内でも有名だ。うかつに怒らせたら最後、 いまや『世界最強(から2番目)』となったあの蹴りが飛んでくることもありえなくない。 すごすごと、しかし抜け目なく飛行機の行き先だけを写して、空しくシャッターが切られる。 「でも本当は…ねぇ、あなた」
105 :
長編・3 :2006/09/26(火) 16:45:18 ID:Cq0xlOH00
「…何だ」 「まだ『黒警察』のまま、なんでしょ? こんな所まで『それ』を持ってきて」 雲海と地中海とを下に、隣の席の妻があきれたように微笑む。 2歳の息子は窓に張り付いたまま、きゃあきゃあと幼い歓声をあげる。 「パパぁ、伊タリアのながぐつどこぉ?」 「伊タリアはもう通り過ぎてしまったな。すぐ隣の国だから」 「えー。ボクね、ながぐつみたかったぁ…パパ、ながぐつ、かえりにみえる?」 「帰りには、街の明かりでキラキラ光る長靴が見えるかもな」 「きらきらながぐつ! ママ、きらきらのながぐつみえるって! ねぇママ!」 飛びついてくる息子の金色の髪を撫でながら、彼女は膝の上にしっかとバッグを抱えた夫に目を遣る。 棚に入れておけばいいのに、金属探知機に引っかかろうがなんだろうが頑なに抱えられている、その荷物。 「貴方も本当に頑固なんだから。いつも持ってなくても大丈夫よ」 「そういうわけにいくか。空港の荷物配集はあてにならん。…前にもスパッツを紛失された」 「これだけ大きな荷物なんだから、そうそう無くなる事はないと思うわ」 「万が一があり得る。第一、『これ』はただの手荷物と一緒にしていいものではない!」 ぷい、とそっぽを向いてしまう夫の横顔の、眉毛の上にある絆創膏を見つめているうちに だんだんそれが、転んでむずがる少年の額に張り付けられたそれのように見えてきて、自然と笑みが浮かぶ。 肝心な所で彼は子供なのだ。今回の休暇の目的地だって、彼のワガママで決まったのだから。 「でも、なるべく早く見せに行きたいんでしょ? 『彼』は貴方の弟みたいなものだし」 「出来の悪い弟だがな。幾つになっても子供じみていて、お調子者で…」 「だから、可愛くてしょうがない?」 「ばっ…馬鹿を言うなっ、俺はっ…」 「パパぁ! ねぇねぇなんじにつくの? あれ素ペイン? あれー? パパのおかおあかいよ?」 「うっ…い、イワン、いい子だから静かに座っててくれっ」 「パパまっかっか。ねえママ、パパ、おかおまっかだよね?」 もう、本当に……子供。 * * * ああ。本当に……子供かこいつは。
106 :
長編・4 :2006/09/26(火) 16:52:49 ID:Cq0xlOH00
「…だからっ、俺はただマドリードの町を観光して回っていただけでっ…その…」 「ほー。『黒警察』はバカンスに入ったってニュースは言ってたが、そうかマドリードに来てたのか。 マドリードに来て、家族とも離れて柔術道場見物ねぇ。他に見るとこたくさんあるだろうに」 「たっ、ただの偶然だっ! 俺はあっちから来てこっちに抜けるつもりで…。 それに、家族とは少しはぐれただけだ。目的地に着けば自ずと合流して…」 「異国の地で女房とガキ放ったらかして旦那が迷子かよ。『警察』なんだから同業者に道でも聞いたらどうだ」 「素ペイン語が分からんのにどうやって聞けというのだ!」 「じゃ、素ペイン語分かる現地在住の奴呼んできてやる。(道場に)すみませぇ〜ん…」 「ままま待てっ、待ってくれっ! それだけは、それだけは止せっ!」 「何だよお前。ここの中にいる奴に用があってきたんじゃないんだろう?」 「そ、そうだっ…あいつに、ファ部リシオに用なんて無いっ!」 「そうか。ならいいな。お〜いファ部…」 「だからちょっと待てぇっ!」 道場の入り口から少し離れた石畳の路地に引きずり込まれ、すったもんだと問答を繰り返す二人の男。 双方とも体躯はがっしりと大きく、一人は栗色の髪を綺麗に刈りそろえた白人。 眉毛の上に貼られた絆創膏は、もう一人の褐色の男も良く知るあのレスラーにつけられたものだ。 そしてもう一つ、この白人が後生大事に抱えてきたバッグ…大荷物の中身も、よく知っている。 「どうしたんだ。ミル子、別に知り合いなんだから道聞くぐらいいいじゃないか」 「道は聞くなっ! あいつも呼ぶなっ! 絶対に…今は、まだ…」 「だろうな。用も無いのに来て道聞いて、はいサヨウナラじゃ、そっけなさすぎる。 俺だったらその行動に深い意図を感じるだろうな。もしかして、嫌われたんじゃないか…とか」 「なっ、何、だと…」 「ああ。そして次に会うとき、どんな言葉をかけていいか迷うだろうな。そのうち疑心暗鬼が募って、 俺はただ利用されていたんじゃないか。道を聞いたのは、その表れなんじゃないか、って考えて…」
107 :
長編・5 :2006/09/26(火) 16:57:30 ID:Cq0xlOH00
「お、俺はっ、あいつを利用しているつもりなんてないッ!」 「分かっているさ。…だから、あいつに会いに来たんだろ? わざわざマドリードまで」 「そうだ…俺は………いやっ、違うぞッ! 俺はあいつに会いに来たわけではないッ!」 ぷい、と顔をそむけているが、頬にも耳朶にも明らかに動揺の色が見て取れる。 全くもって素直じゃない上に、子供の言い訳にも劣る屁理屈をごねてむくれている。 とんだ邪魔が入ったが、逆にこの展開も面白い…褐色の男は密かにほくそ笑む。 まして荷物の中身が中身だけに、別の意地悪な心地も湧き起ってくる。 「だ、第一、お前も何故ここに居るんだッ! B/T/Tは早々に帰国したんじゃなかったのか!?」 「ああ。帰国してから、また素ペインに来た。ある柔術関係者にセミナーへ呼ばれたからな」 「…だから、ファ部の道場の前に……ファ部がお前を…」 「勘違いしないでくれミル子。俺は自分の練習で来てるんだ。さしあたって俺は 助シュの事で頭がいっぱいでね。あいつの…ファ部リシオの事なんて考える余裕はないのさ」 「そ、そうか…それならいいのだが…」 「まあ、ちょうどファ部リシオの道場を見つけたんだ。今も練習しているみたいだし、 どうせなら門下生の前で軽く手合わせしてやってもいいと思っているがな。 すごい事になるだろうな。俺はこの業界じゃ有名人だからな。決着がつかなかった準々決勝の 延長線をやるんだ。それで生徒たちの前でタップさせてやったら…一体どうなるか……」 「おい、待て。お前ファ部リシオに恥をかかせる気か? 今日はビジターも含めた公開練習の…」 「そうだったのか? そんな時に師範をボロ負けさせたらすごいだろうなあ。 …ところでミル子、何でお前はそんな事知ってるんだ? 迷子で通りかかっただけなのに」 「たっ、たまたまだっ! ど、道場の入り口に張り紙があって」 「素ペイン語分からないんじゃなかったのか?」 「………」 言葉に詰まってたじろぐ琥珀色の瞳を見つめながら、両の肩に手を置いて石塀へと追い詰める。 あと少し。技と力に長けていても、この男の心は脆く弱い。 「分かった分かった…だから、ミル子、賭けをしないか。 勝った方はファ部リシオに会いに行って、負けた方は素直に帰る。それでいいだろう?」
108 :
長編・6 :2006/09/26(火) 16:59:01 ID:Cq0xlOH00
「…だから、俺はファ部リシオに用など…」 「家族とはぐれているんだろう。道でも案内してもらいながら、積もる話でもするといい」 「………」 「その代わり、俺が勝ったなら…俺があいつをどのように仕留めても文句を言うなよ? 言っておくが、俺は今助シュのことしか頭に無いからな…あいつに丸め込まれていらいらしてるんだ。 生徒の事などどうでもいい。締め上げ、寝かせて、善がり狂って壊れるまで技を極めてやる」 「…お前っ…何を…っ」 「練習中、見られながらイタズラするのもなかなかいいぞ…奥手のお前じゃ、考えも及ばないだろうが」 びゅ、と空気が引き裂かれる。右耳のすぐ横を掠めて、幾多のファイターを叩き伏せた左の拳が震えている。 「おいおい。賭けの内容はストリートファイトか? 俺達はプロだぞ…」 「プロだろうが、何だろうが…関係無い! あいつの…俺の誇りを汚す奴は許さんッ!」 「あいつの誇りはお前の誇り、か。随分とお熱い関係なんだな、お前ら師弟は。 大方、その荷物の中身も、お前の誇りと誉れをあいつにも味わせてやりたくて持ってきた物なんだろうが」 「黙れッ!」 「でも、それもここで俺に負けちゃお終いだ。…俺は助シュに負けただなんて思っていない。 賭けようぜミル子。俺とお前の誇り、ファ部リシオと…そのチャンピオンベルトを!!」 かくて沈みゆく夕日と噴水の女神に見守られながら、激しいにらみ合いが続いていた。 一撃を、突進を、よけて、避けて、お互いの間合いを潰しながら機会を窺う。 足元は固い石畳。うかつな方向に倒れればただでは済まない。 まして、寝技巧者と打撃の王者。決定的な手を出せないまま、じりじりと暮れていく。 いつのまにか、周囲に人垣が出来てちょっとした騒ぎになっていても、二人の目には映らない。 そこはあの夜の続きだった。 かつて一瞬の隙に敗北を帰したあの試合の、そしてあのベルトを奪い合った、あの日の。 だが現実の、今日の夕日の照り返しが、一瞬だけ彼の眼を焼いた。 牛頭の魔物の歪んだ頬の下に浮かべられたのは、笑み。 マタドールの一撃は、ほんの僅かに急所を外れていた。
109 :
長編・7 :2006/09/26(火) 17:00:19 ID:Cq0xlOH00
「……取ったぞ。お前の…腕を……ッ!」 「…っ!」 頬にめり込んだ腕を握って男をねじ伏せ、石畳の攻防へと引きずり込む。 わあ、とひときわ揺らぐ歓声のはるか背後、その人だかりに向かって駆け寄ってくる長身の青年。 人波を掻き分け、ぶつかり、どうにか女神が確認できるところまで割り込んで、息を飲む。 天に捧げられた女神の腕に引っかかっているのは、見覚えのある黄金のバックル。 青年は叫んだ。 「こんなとこで…何してるんだよッ、ミル子!!」 全てが止まった。 振り上げかけた鉄槌も、固めようと廻した腕も足も、歓声も。 眉毛の上の絆創膏が剥がれ落ちて、夕日の最後の光とともに、石畳に転がった。 * * * 「だからっ! どうしてあんなとこで二人して喧嘩してるんだよ! 大騒ぎになっちゃって、近所の人とかに説明するの大変だったんだからね! 二人とも、もし僕が居なかったらどう収拾つけるつもりだったのさ!」 「…すまん」 「…悪かった」 日もとっぷりと暮れた柔術道場の畳マットの上。ちんまりと大の大人二人が正座させられている。 その前を腕を組んで、ギをまとった若い男が不機嫌そうにうろついていた。 「だが、ファ部リシオ、これには訳が…元を正せば野ゲイラが」 「言い訳しないで! ミル子今の自分の立場分かってる? チャンピオンなんだよチャンピオン! せっかくチームの皆も、ミル子もものすごく頑張ってようやくベルト手にしたのに、 大騒ぎになったらそれも駄目になっちゃうかも知れないんだよ! 分かってるの!?」 「す、すまん…」 「蓑タウロだって同じ! 何あったか知らないけど、ミル子が気難しいの分かってるはずじゃん! どうして変にちょっかい出すのさ! 何もなくてミル子もあんなに怒ったりしないよ!」
110 :
長編・8 :2006/09/26(火) 17:02:23 ID:Cq0xlOH00
「だ、だから、悪かった…」 「はい、じゃあ、仲直りっ。…全くもう、子供じゃないんだから…」 子供の喧嘩扱いしてるのはどっちだ!と言いたいのを押さえながら、強引に握手をさせられる。 「…それと、はいこれ。ミル子に」 「うわっ!」 いきなり腕が近づいてきたと思いきや、眉毛の上にぺたりと何かが貼り付けられる。 絆創膏。 それも…キャラクターモノの可愛い一品。 「…ぶっ…」 「野ゲイラ、何を笑っている…」 「い、いやぁ。似合うぞそれ。うん。何ともいえない味わいだな。さすがチャンピオン」 「ごめんね。今日親子連れ向けの教室だったから、ちょうどいいのがそういうのしかなくて」 「…お前、今度こそ許さんッ!」 「おー恐っ! これ以上居るとまた喧嘩になりそうだから帰るよ。じゃあな、ファ部リシオ!」 「待てッ! 逃げるなッ!!」 「やめてよミル子っ…また今度遊びに着てねー。ミル子が居ない時に」 猛牛はするりと憤るマタドールの脇をすり抜けて、夜の市街へと消えていった。 あとに取り残される一人と、若者と、そして例の大荷物の中身。 道場のライトを浴びてきらきらと輝くそれを、怒られた手前やりづらそうにちらりと見る。 「で、ミル子も、わざわざ黒アチアから遊びに来た、って訳じゃないよね?」 「…野ゲイラには聞かなかったな」 「たまに来るから。部ラジルでもしょっちゅう会ったし」 「………」 今更ながら、あの男の虚言にまんまと引っ掛けられていた事に気がつき、男は白い頬を更に染めて俯く。 あんなにムキになっていたことも、このベルトをうかつに賭けてしまったことも……。 「ファ部リシオ、俺は少し浮かれていたのかもしれん。やっと栄冠を手にして、 それでほっとして…戴いただけの名誉に相応しい男となることを、忘れていたようだ」 「ミル子?」 「安いものだな、俺の誇りは。まだまだ俺は浅はかで、このベルトが似合うだけの男になれてはいない。 すまん。ファ部リシオ。俺も今日はもう帰る。騒がせて、世話まで焼かせて、本当に…」
111 :
長編・9 :2006/09/26(火) 17:04:18 ID:Cq0xlOH00
出て行きかけたその背中を、肩を、ふわりとギの腕が絡めて止める。 自分より幾分背の高い青年が、耳の少し上辺りで微笑んで息を吐くのが、よく分かる。 「待ってよ。そんなに急ぐ事ないじゃん」 「このまま居てはお前に悪い」 「悪くないよぉ。…見せに来てくれたんでしょ。そのベルト」 ちら、と手元の重そうなバッグに目をやる。そうだ。これは。そのために本国からもってきたもの。 肝心の時に居なかった、自分の最大の相棒であり、『師』に、真っ先に見せてやりたかったもの。 「だが今は……今はなおさら、これをつけてお前に会う事など、出来ない」 「そっか。残念だなぁ。あー、僕も日本に行ってりゃ良かった。生涯初のベルト、見たかったなぁ」 「………」 踏み出そうとする身体を、更にきつく引き寄せて、うなじの辺りに寄りかかられる。 身体表現の派手な国の育ちであるこの青年も、例外なく年中飛びついてきたり掴まって来たりするが、 この時とばかりは、かの男もあまり慣れないほどに、抱きしめられていた。 なぜか、ごくり、と息を飲む。どうしていいか分からないほど、胸の辺りがこそばゆくなる。 「…でも、いいか。本当にミル子に似合うのは、GPのベルトよりタイトルベルトだろうし、それに…」 「…それに…?」 「こうやってミル子が来てくれて、どきどきしてくれて。僕、すっげー幸せ♪」 「!!!」 ばっと身体を振りほどいて、思わずバッグを取り落として、それに構うこともなく振り返って。 ニコニコと、いつもの様に緊張感なく笑う青年の顔をまじまじと見つめて。 その笑みが、やがてにへーっと、「どうよ?」とでも言わんばかりの勝ち誇ったようなそれに変わって。 ようやっと頬の辺りで燻っていた炎がつま先から頭の先までどんっと全身を駆け抜けて。 耳が熱くて頬が熱くて湯気噴出しそうなほど体が熱くて心臓が壊れそうなほど脈打ってて。 息も出来ないし言葉も出ないしともかく何していいか分からない状況になったので、彼は、とりあえず、 蹴った。
112 :
長編・10 :2006/09/26(火) 17:06:32 ID:Cq0xlOH00
『お前はっ、何をっ、言っているんだぁぁッッ!!!』
『ちょっと待って待ってぇ! 何でこんな展開になるのさぁッ! うわあぁーーーッッ!!!』
怒号と叫び声とその他色々を遠くに聞きながら、道場に程近い路地裏から様子を窺う男が二人。
「あーあー。焚き付けてやっても結局こうなるか…ま、末永くお幸せにな…いてて」
「…兄さん、結局兄さんは何しにいったのさ…」
思いっきり殴られた頬を、双子の弟から受け取った氷袋で冷やしながら、彼もまた帰途につく。
そうしてようやく、男はチャンピオンから一人の父親に戻ってバケーションへと繰り出した。
眉の上の可愛らしい絆創膏を息子と妻にいろいろ言われ、不機嫌なしわを眉間に刻みながら。
終わりましたよ姐さんっ! やっちまいましたよ長編! 長すぎるよ!
とりあえず「ファ部日本に来てなかった」前提でつ!…来てたっぽいでつけどw
ネタ元の
>>101 の姐さん、そしてリク主の
>>99 の姐さんに捧げまつ!
ちょ!大河がっ・・・!反芻して参りますゴクーン。
>>102-112 姐さん天晴れです!
乙女なミル子さんに禿萌で社会生活困難になりマッスル。
ポイントごとに別起点できそ〜で萌え暖めした。
投下しようと思ったら暖めすぎて腐りますた。。。滝に打たれて精進しなおします。
あとはサクラーバの無事をば。。。
姐さん大作乙です!
しかしこれだけすごく長いのの後だと投下しづらいような(´・ω・`)
空気を読まずにがんがってみまつ(`・ω・´)
何気に
>>96-97 姐さんのサクネタがタイムリーなので気になりまつ
>>114 姐さんも懲りずに発酵熟成されたそのネタをレッツお披露目!プリーズ!
びっくりした。 そりゃ期待はしてたけど、まさかそんな人からオファーが来るなんて。 でも、もし受けたなら、お給料にトレーニングジムに、3食寝場所とデビューの確約付き。 言葉の通じない外国で、っていうのだけがひっかかるけど。 >青年柔術家探訪記・1 ここが僕の部屋だ、って通されて、荷物を置く。真新しいゲストルームだ。まるでホテルの部屋みたい。 伊タリアで飛行機乗り継いだ時にかなり待たされたんで、ソッコーでベッドに倒れる。 羽枕がふかふか。シーツもどこもかしこもすごく綺麗で本当にホテル待遇。 そりゃ、この家――このジムは、現役選手の彼が自分のために建てたものだから、新しいのも当然だ。 自分の拳と技だけで、一代にして富も名誉も家も、あと可愛い彼女も幸せも・・・手に入れる。 この道に入ったら誰もが夢見る事。勿論、僕も例外じゃない。 だからこそ、僕はここに来たんだ。 寝てる場合じゃないや。頬っぺた叩いて気合入れる。 地下のジムに案内されて、先輩方と顔をあわせる。 みんな強そうな人たちばっかりだ。でも僕のほうが背高いし、たぶん強い。 一応、柔術王者の実績買われてご招待受けたんだ。 この壁に書いてある・・・『チーム黒コップ』最強の寝技コーチ。うん、悪くない。 って一人ニヤニヤしてたら、僕の『ボス』がようやくお出ましだ。 空港や、玄関で会った時とは表情が違う。ぴりぴりって背中が引き締まる。 こういうのが一流格闘家のオーラって言うのかな。 でも僕だって柔術王者(2連覇!)オーラなら僕だって、負けてない・・・はず。 はずだったんだけど。 練習終わってソッコー、ベッドに倒れる。やばい。体の節々が痛い。 初日だからって思ってた自分が甘かった。しんどい。正直しんどい。 初めてジムに来た奴ら・・・僕だけじゃなくて、数人、連続でぶっ飛ばされた。 前に何人も居るからちょっと休めるかな、とか思ってるうちに順番が来た。速すぎ。 勿論、ただぶちのめされるのもシャクだから反撃したけど、逆に倍ボコにされた気がする。
思った。コーチって言うより、単なるスパーリングパートナーじゃん。動く的じゃん。 ちょっと偉くなれたかと思った自分が、甘かった。 それでも、的にしては高待遇なんだから、と思ってみても、体がベッドから持ち上がらない。 これがウチ流の歓迎だ、って感じに周りがニヤニヤしてたのがなおさらムカツク。 言葉わかんないけど、わかってたらきっともっとムカついてた。 前の大会で戦ったおっさんが言っていた。 「神は君を選んだんだ。機会があれば教会で神に感謝しなさい」って。 正直言えば、このオファーが来た時本気で神様っているんだ、って思った。 同じ時期に来てた、C/B/A(!)のオファー蹴ってこっちに決めたぐらいだから。 だけど思えば、あっちの方がちゃんと扱ってくれてたかもしれない。 待遇とお給料と、『コーチ』って言葉に騙された。 あの人に教えられそうな事なんてあるんだろうか。 ・・・なんて、うじうじしてたらノックされて、その『ボス』が入ってきた。 大丈夫かって気遣ってくれてる。英語だ。ようやくまともにわかる言葉が聞けた。 でも話すことなんて何もないけど。ボコされた相手とまともに顔合わせるなんて。 そうしたら、『ボス』は不意にこんな事を言い出した。 「一つ、頼みがある。ここに居る間、その『ボス』という呼び方だけはやめてくれ。 俺は俺で、お前はお前だ。俺はお前をチームに迎え入れたが、お前を弟子や部下として扱うつもりはない。」 その後も、お前は骨のある奴だから、とか、俺は寝技ができない、とかおだててた。 殴ったフォローのつもりなんだろうか。だったら2倍ムカツク。 殴って荷物まとめて帰ってやろうと思ったけど、初日からそれをやったらこの先どこも雇ってくれなそうだ。 テキトーに取り繕って夕食の時間を待つ。今に覚えてろよ。 夕食はすごく豪華だった。 奥さんとボスのお母さんが腕によりをかけてくれたらしい。 乾杯っぽかったんで、グラスを掲げて、飲む。本当にお酒だ。 量も半端じゃなかったけど、レディ2名以外男だらけだったんですぐなくなった。 酒が入ったせいもあって、ちょっとした宴会みたいになっていた。 肩組んで歌ってる奴もいたし、脱ぎだす奴もいた・・・さすがに止めたけど。
ウチの『ボス』は・・・終始上機嫌だった。 そりゃ、あれだけボコボコにして勝ち誇ってりゃ、気持ちもいいもんだろうな。 こっちの言葉でペラペラ喋ってるけど、何言ってるかわかんない。わかりたくもないけど。 そしたら、『ボス』が僕を指差して、みんなが僕に注目した。 え?と思ったけど、とりあえず愛想笑い。 正直戸惑ってたら、隣の隣ぐらいにいた日本人が訳してくれた。 「ミル子は君の事を高く評価している。技術と才能と・・・何より、その負けん気の強さをね。」 夕食後、グダグダになった男どもをほっといて、片付けを手伝う。 こういう仕事は大変だって母さんも言ってたから。兄弟多かったからな、ウチも。 父さんと母さんが別れてからは、家族みんなが集まって食事取る機会もなくなっちゃったから。 台所で後片づけしてる奥さんの後姿がダブって見えて、なんか懐かしい。 情けないけど鼻の奥がツンとなった。初日でホームシック。きっとお酒のせいだ。 「悪いな。お前にこんな事をやらせるつもりはなかったんだが。」 ぼんやりしてたら後ろから英語で話し掛けられてた。『ボス』だ。どこ行ってたんだろ。 よくよく見たら手に哺乳瓶とかタオルとか抱えてる。 そう言えばこの自宅兼ジム、赤ちゃんがいたっけ。『ボス』もお父さんなんだ。 「お父さんなんだから、おちびちゃんの所にいてやって下さい。こっちは僕が手伝いますから。」 「・・・いいや、逆なんだ。その・・・」 と、うわーん!とものすごい大きな泣き声が奥から響く。 奥さん・・・お母さんと『おばあちゃん』がびっくりして走っていく。 お母さんがすれ違いざまに『ボス』に何か言って、『ボス』が大きな肩をすくめていた。 何となくわかる。「あなた、あの子に何やったの?」って、怒られたんだ。 そのまま、残された『ボス』と二人で並んで片付け物をした。 妙に僕が片付け馴れていると指摘されて、両親が離婚して母さんと二人暮らしだって言った。 しばらく何か考え込んでいたみたいだけど、特に気にとめなかった。 いつのまにか、ムカツク気持ちはどこかに行っていた。 その日は倒れこむように寝た。
次の日、二日酔いじゃないけど、少し寝坊しすぎたかなと思って起きていったら、 みんなが顔をつき合わせて話し込んでいた。 何だろう?と思って顔を出したら、みんなが僕を指差して大きく頷く。 わかんないんで困ってたら、誰かが英語で僕に言ってきた。 「ミル子が寝坊で起きてこないんだ。悪いが起こしてきてくれないか?」 後で知ったんだけど、これっていわゆる、遅く起きてきた貧乏くじだったらしい。 『ボス』は横向きにベッドに転がっていた。 シーツを蹴飛ばして、ぎゅっと枕を抱きかかえて、赤ちゃんみたいにうずくまってた。 つつく。反応がない。ちょっと揺さぶってみる。反応がない。 じれったいんで呼びかけながら、反対向きに転がしてみる。体がでっかいんで重い・・・ と思ったら、苦もなくごろんと転がってしまって、反動で思いっきりベッドにつっこんだ。 転んだ先がベッドの上だったから痛くはなかったけど、気が付いたら目の前に『ボス』の顔があった。 あ。睫毛長い。鼻筋通ってるし、いつもはしかめてるけど、こうやって見ると結構かわいい顔してる。 耳が白くてちんまりしてて・・・そっか、「寝技知らない」って言ってたから、まだ綺麗なままだ。 昨日はあんなにオーラ発してて怖いぐらいだったのに、寝てるとかわいいもんだよな・・・とか思ってて。 はたと気が付いた。なんで僕、添い寝なんてしてるんだろ。 とっさに起きようとしたその腕を、シーツから出てきた腕にがしっと捕まえられて、 やばい怒られる!また殴られる!・・・って思っていたら。 「・・・あと・・・10分・・・・・・母さん、寝かせて・・・・・・」 気が付いたら、枕ごとぎゅっと抱きかかえられて、僕は『ボス』にしがみ付かれていた。 もうどうしようもなくって、情けないけど寝技使って脱出しようかとも思ったけど、 あまりに気持ち良さそうに寝ている顔がすぐ近くにあったから、何か気が引けて。 そう言えば昔、起きてこない父さんのベッドにこうやって潜り込んでいたずらしたっけな、とか、 気が付くとそのまま寝ちゃってて、逆に父さんに起こされたっけな、とか色々考えていたら、 とんとん、と誰かが肩を叩いてきたんで、もうせっかく気持ちよく感慨にふけってた所なのに 誰だよウザイなーって目を開けたら。
チームのみんなが、見てた。 『ボス』が隣に座り込んで、気まずそうに僕を見下ろしてた。 これも後で知ったんだけど、歓迎パーティーの後『ボス』が潰れるのはお約束で、 (と言うか、『ボス』は日頃からすごく寝起きが悪いらしい) それを新入りが起こしに行く、っていうのも、ここ流の手ひどい歓迎の一つだったらしい。 下のみんなは呑気にも、僕が起き抜けで機嫌の悪い『ボス』に何発殴られるか賭けてたとか(!) そりゃ、起こしに行ってベッドで抱かれて挙句寝てる、なんてのは誰も予測してなくて 気でも失ったか、と心配して来てくれた所を・・・・・・見つかったわけで。 気まずい朝食になった。 朝から殴られなかった幸運は神様に感謝すべきなんだろうけど 会話がなくて空気が重たいのは本当にどうにかして欲しい。 耐えられないからかっ込んで、胸焼けをおさえていち早く皿を片付ける。 2日目だけど、やっぱり僕は昨日荷物まとめて帰るべきだったのかな、とか思っていたら、 『ボス』が後ろから僕を呼び止めて、ぽつりと言った。 「お前のような・・・胆の据わった奴は、初めてだ。その・・・少し早いが、教えて欲しい・・・」 え?と思った。 みんなが一斉に、『ボス』と振り返った僕の顔を代わる代わる見ている。 「・・・教えを、請いたい。ファ部リシオ。お前の・・・柔術王者としての、その技術を。」 それは馬鹿な事したけど、はっきり言って軽蔑されてもおかしくなかったけど 結局、僕はこの日、着替えて彼に初の寝技稽古をした。 からかわれるかと思ったけど、いざ練習になるとみんな真剣で、 何度も彼に組み付いたけど、もう彼は、一流の選手のオーラを放ってて引き下がらなかった。 きっかけは少し情けなかったけど、一応僕は認められたみたいだ。 ・・・まだまだ、本気で殴られるとムカついてしょうがないこともあるけど。 だから、しばらく僕はここでやっていってみようと思う。 強くて、恐くて、たまにすごく脆い、この『父親』・・・ミル子の所で。 対抗意識のつもりはないのに、長くなってしまいますた・・・長駄文スマソ
>>99 です
>>101 姐さんも大作の姐さんも、その後の空気読まない漢女気溢れる
>>115 姐さんも
みんな愛してます!
こんな漏れの深夜のボヤキを受け取ってくれて感謝感激でつ!
>>114 姐さんの新作もwktkしながらお待ちしてまつ
皆さん、素敵な夢をありがとうございまつた!
>116-120姐さん 目覚めた時のボスの心境慮るに吹きまつた。 1ということは2もありと期待して良いですか? 逆視点でもエロカワイイかとw そしてK重いの直前、こっちで溜めてる姐さん方にも期待してますww
Kの重い人たちのネタはありませんか… ウイルス性の食べ物を食べてしまったあの方が気になって仕方ありません…
もしかして、我々ケコーンですか
>>122 姐さん?
幸せにしてくださいねw
言わせてくれ。 ただ今禿萌え。
さあ、そろそろKもいこうか! >黄金栄光の衆とインテリさんとウィルス性の食べ物 蘭国、某ジム。『居候』連中は日に日に数を増やし、今では大会に出るフルメンバーが集う始末。 盆屋「まったく。気にしないとは言ったけど…君たちね、いいかげんにしてくれないかな」 酒留「ハハハ。悪ぃな。なんか居心地良くなっちまって」 針度「(少し罰悪そうに)…お邪魔してます」 零子「まあまあ。GP前に『黄金栄光』の皆が全員集まれるのも珍しいんだし、 最終調整だと思って、今回だけでも多めに見てほしいな、盆ヤスキー」 盆屋「こっちも最終調整でピリピリしてるんだけどね…はあ。分かってるよ。諦めてるから」 酒留「そういやぁ、お前の相手は亜ーツだったよな。確か今年で13年連続大会出場だったか」 盆屋「ベテランだからね。腰を痛めて以前ほどの力は出せないとは言え、 初戦としては十分すぎるほどだよ。同じ国に居るから情報を集め易いのがせめてもの救い…ん?」 零子「車が止まったけど…お客さんかな。またウチのメンバーとか」 酒留「そりゃあねぇだろ。さすがにこれ以上増えたら盆ヤスキーに悪い…って、あいつは」 炉世「(勢い良く扉を開けて)盆ヤスキー!大変なんだ!すぐに来て欲しい!」 酒留「よう、炉ーゼ。久しぶりだな、『自尊心』以来じゃねえか」 針度「…誰?」 盆屋「レネ・炉ーゼ。針ッドが知らないのも無理ないさ。彼は亜ーツの所で総合やってた選手だから」 炉世「そう!その亜ーツの事なんだ盆ヤスキー。大変な事になってしまって…」 零子「貴方がうろたえるなんて珍しいな。亜ーツがどうかしたのかい?」 炉世「…それが…チームを離れて久しぶりに会いに行ったら…とにかく来て欲しいんだ!」 盆屋「ちょっと、待ってっ…うわっ!(車に引っ張り込まれる)」 病院の一室。生気のない顔でベッドの上に横たわる亜ーツと、それを見下ろす面々。 盆屋「(半分イライラしながら)…で、何で君たちまで一緒に来てるのかな?」 酒留「ハハハハ。まあ、俺も零子も、総合やってたよしみってことで」 零子「針ッドを留守番にしてあるから。大目に見てよ…頼むから」
盆屋「はぁ…(大きな溜息)それで、炉ーゼ、どうして彼はこんなことに?」 炉世「…私が着く少し前らしいんだが、行商の老婆がジムに来たんで 練習中の果糖補給のためフルーツをいくつか購入したんだ。 それを食べている最中に突然倒れて、それっきりこの状態なんだ」 酒留「まさか、その果物の中に毒かなんかが…」 炉世「ああ…そうらしい。その行商自身がそう言っていたからな」 盆屋「!!」 零子「そんなっ!警察には通報したのかい?お医者様は何て!」 炉世「老婆は取り逃がしたが、もう通報はしてある。…ただ、『毒』の方は少しやっかいなんだ。 だからこそ、ここに盆ヤスキーを呼びに来たんだが…」 盆屋「医者にもう診せたというのに、何故今更僕…僕らを連れてくる必要があるんだい、炉ーゼ」 炉世「………」 しばらく沈黙した後、ぽつり、と炉ーゼが切り出す。 炉世「…盆ヤスキー、対戦相手の情けだと思って、亜ーツに……キス、してくれないか?」 盆屋「……………はぁ!?」 炉世「だから、キスしてほしいんだ!こんなことを頼むのは馬鹿馬鹿しいと思うだろうが、 医者の見立てじゃ、ウィルス性のそういう毒らしいんだ!頼む、だから…」 盆屋「じょ、冗談じゃない!そんな毒なんて聞いた事ないぞ!」 酒留「つーか白雪姫かよ!老婆から果物貰って毒入りでバッタリって」 炉世「実際その通りなんだよ!亜ーツはリンゴを食べて倒れたんだ!」 酒留「本当にリンゴだったんかよ!シチュエーション的に警戒しろよ!」 零子「にしても、随分とゴツイ白雪姫だね…確かに色白だけど」 盆屋「(動揺中)だ、だからと言って、どうして僕がやる必要があるのさ!他の格闘家だって…」 炉世「思いつく限りはすべてあたったんだ。葉ダ・ハリには昨日試してもらった」 酒留「あの葉ダ・ハリも…」 零子「ご、ご愁傷様…」 炉世「とにかく、国外にまで騒ぎを広げればマスコミがかぎつけてくる。そうなったら困るんだ! 頼む、盆ヤスキー!今、亜ーツの『相手』で独身貴族の『王子様』と言ったらお前だけなんだ!」 酒留「な、なんだかよく分からねぇが、頑張れ、盆ヤスキー!」
零子「応援しか出来ないのが残念だけど、全力で応援してるから!」 盆屋「き、君たちっ!他人事だと思ってっ! 特に零コ!君は伊達男キャラで売り出してきたじゃないかっ!」 零子「すまないね…僕は黒アチア人で、国外に情報を持ち出すとマスコミがかぎつけるから…」 盆屋「もともと独イツ人のくせにっ!僕だって元はスリナム人だっ!」 酒留「あーもうごちゃごちゃうるせぇよ!男だったら腹括ってどーんと行け!」 零子「そんな中途半端な態度だから、彼女を怒らせて破局に繋がっちゃうんだよ」 酒留「そういうこった。ここは根性だぜ、バツ1!」 盆屋「好き勝手言って…二人とも本戦じゃ容赦しないから覚悟するんだね…。 こんな馬鹿馬鹿しい理由で亜ーツに欠場されちゃ、対戦相手としてたまったもんじゃない。 亜ーツ、君も覚悟するんだね。試合じゃアゴに膝をめり込ませてやるから…だから…… お願いだ。目を覚ましてくれっ!」 目を瞑って眼鏡を押さえて顔を近づけると、逆に寝ていた亜ーツの方がむくりと起き上がり、口づける。 突然の事で何が起こったか分からない盆ヤスキー。逆に亜ーツに抱きしめられ、終いにはお姫様抱っこ状態に。 腕の中で硬直する彼をよそに、ビデオカメラを構えながら騒々しく誰かが入ってくる。 葉田「(派手な格好でなだれ込んでくる)イエー!ドッキリ大・成・功☆テメェら協力ありがとな!」 酒留「ハハハハ、ハデに引っかかってくれたもんだな。どうだ、盆ヤスキー。気分転換になったか?」 盆屋「葉ダ・ハリ………亜ーツも………」 零子「試合に向けて変にピリピリしてたみたいだからね。でも亜ーツ、迫真の演技だったよ」 亜津「そうか?メイクに助けられた部分もあったが…」 酒留「そんなことねぇよ。映画撮ってるっていうバン名よりセンスあるんじゃねぇの?」 盆屋「ということは……炉ーゼ、君も……」 炉世「すまない。全てウソだ。針ッド君も病院も皆知ってる」 葉田「はーいカメラこっち!今日の主役の『王子様』をばっちり撮っちゃうぜぇ! いいねぇ。照れ顔最っ高にキュートよ。いつものインテリ面よりも似合ってるんじゃなーい?」 腕の中、急に和やかな雰囲気になった室内で一人、呆然とする盆ヤスキー。 その耳元で、亜ーツがそっと囁く。
亜津「…ありがとう。盆ヤスキー。お前のプロ魂を感じたよ。GPはいい試合にしよう」 盆屋「…………………………調子に」 「乗るなーーーーッ!!!」「ぎゃあああっ!!」 「ああ、亜ーツ!しっかりしろっ!……ダメだ、完全に意識がない…」 「盆ヤスキー落ち着けっ!ほんの軽いジョーク…うわっ!」「ちょっ…技最高にキレてるし!」 「うわっ…待ってくれよ、俺のビデオっ…こういうときは!」「待て、一人だけ逃げるなっ!」 「GPの前にここで決着つけてやるッ!僕はトゥワイス・チャンピオンだぁッッ!!」 「「「「うわあああああああああっっっっ!!!!!」」」」 K運営「えー、誠に残念ですが、本日ピーター・亜ーツ選手が 『ウィルス性の食べ物が原因』で、入院し、GPへの出場を取りやめるとの発表がありました…」 長くて馬鹿なネタで恐縮でつ。 ちなみにオランダではドッキリ番組が結構頻繁に放送されているそうでつ。
姐さんバロスwすでに食べ物だけが原因じゃないしww 亜ーツはおっとこまえキャラですか?これからの活躍も期待できそう K高校バナはほとんど出てきてないから、書くなら今がチャンスでしょう 歩く身代金針ッド君と真性悪ガキ葉ダ・ハリ君のカラミが見たい!
あっさりめを二品ほど。 >選手の食卓・黄金栄光+1編 シュル「今日は勝った勝った! ハリッ度お前よくやったな!」 ファウ「それほどでも…。」 レコ 「あの日本人に判定まで持ち越されて勝ったんだ。実質的に大差の勝利だよ。」 シュル「実はお前、賞金も人にあげちまうとか謙虚な事言っときながら、 グランプリ狙ってるだろ? 身内から連覇を阻むライバルが出てくるとはなぁ。」 レコ 「決勝になればチームは関係無いよ。でも、僕たちの中から優勝者が出たら素晴らしいね。」 シュル「出るに決まってるだろ! トゥワイスチャンプになって、間借りしてる『あいつ』にご挨拶しないと…」 ボン「…相変わらず君らは騒々しいね。こんな夜更けにどこに行くつもりだい?」 シュル「お、噂をすれば。よう盆ヤスキー!」 レコ 「これから『黄金栄光』のみんなで、ささやかだけど祝勝会なんだ。」 シュル「グランプリの最中だからアルコール抜きだけどな。お前も来いよ。」 ボン「やめとくよ。日本は物価が高いし、ルームサービスで十分…って、おい、何するんだ!」 シュル「言い方まずかったな。マネージャーがもう4人で店予約してくれたらしいんだ。 よーするに強制ご招待。日頃のご愛護と感謝をこめて、ってやつだ。」 レコ 「すみませんね…酒ルトさんが是非に、って…。」 ボン「こら! 背が高いからといって猫のような掴み方をするな! …だいたい深夜に出歩くなんて、治安のいい日本といえど無用心すぎる。 タブロイドの連中も黙ってないだろうし…ってだから引っ張るな! 後ろ襟が伸びる!」 シュル「へっ。まあ、見つからなかったらそれはそれでと思ってたし、 見つかっちまったのが不幸、いや幸運だと思って付き合ってくれ。飯代はこっちが持つから。」 ボン「わかったよ、わかったから放せ! まったく…どこまで君らは強引なんだ…。」 レコ 「ここは可愛い後輩を立てると思って。ハリッ度も居ますし。」 ファウ「よろしく、おねがいします…先輩」 シュル「さあさあ、そうと決まればさっさと行こうぜ! ロバタヤキってどんな料理だろうな。俺の胃袋のサイズに合うか心配だぜ!」 ボン「……(小声で)まぁ、最近はジム詰めで一人で食べることが多かったから、 たまにはこんな騒がしい食事も、悪くはない、か……」
>選手の食卓・チーム黒警察編 ファブ「あのさ、ミル子。この前テレビ出てたよね?」 ミル子「あの番組の事か。…またお前は『すげー!』だの決まりきった感嘆符を並べるつもりか。」 ファブ「すごいのはそうなんだけどさ。意外だったのは、 ミル子があまりアスリートとして認められてないってこと。 あんなに国中大騒ぎになってたじゃん。それなのに評価は半々だよ? どういうこと?」 ミル子「…騒ぎになっていた分なおのこと、というのはあるだろうな。 この国ではまだ、格闘技はさほどスポーツとして認知されていない。 過激な見せ物の部類か、あるいは単なる暴力としか思われていないのだろうな。 暴力は…拭い去りたい過去の一つだろう。たとえそれが栄光に満ちていても。」 ファブ「お国柄、ね。それに『見せ物』って思われるのもわかる気がする。 柔術だって、具レイシーみたいな人達が居なきゃ、ブラ汁に根付かなかっただろうし、 その具レイシーだって国内や米国の格闘ショーで有名になったわけだし。 …でも、ミル子の場合は…さらにもう一つ原因があるような気がするんだよなぁ。」 ミル子「原因? 野党議員であることか?」 ファブ「違うよ。…その皿の上。」 皿の中央からはけて残されている、プチトマトとレタスとその他いろいろな野菜の数々。 手を伸ばし、ぷすっとそれにフォークをさすと、有無を言わせず口の近くへ差し出す。 ファブ「やっぱり国民的ヒーローが野菜の好き嫌いしちゃダメだよ。はい、あーん。」 ミル子「ちょっ、ちょっと待てファ部! 俺のこれは好き嫌いではなく…」 ファブ「『不摂生はスタミナを削ぐぞ。ちゃんと栄養を取らなければダメだ!』って僕に言ってたじゃん。 それで自分だけインスタントラーメンが好物なんて致命的すぎ。ほら、食べて!」 ミル子「待てっ、……つ、妻がっ! 息子がっ!」 ファブ「子供の前だからお父さんがお手本見せなきゃいけないんだよ! ほら、残さず食べてっ!」 ミル子「//////っっ!」 前スレにあったネタの状況を悪化させてみましたw
食卓テンプレオモシロスw 盆ヤスキーは目ジロジムからボ/スジムに移って練習してるはず 盆+黄金栄光ズと保ーストさんが出会うのも時間の問題かとwktk 蘭国の計湾重い人たちはからめやすくていいなあ C/B/Aや赤い悪魔の人たちや国内の人もよろしく姐さん方! 萌えたら熱出てきたんでノシ
おk。待ってましたw >選手の食卓・R/T/Tと元R/T/T編 サー「で、なんで俺らはこうやって妙な所で出くわさにゃなんねぇんだ。」 ハリ「…上官命令……広報活動も、重要な任務…あと、機材調達と……」 サー「誰もテメェの予定なんて聞いてねぇっつーの。 あー。兄貴は記者連中に捕まっちまったし、こりゃしばらく動けそうにねぇな。 サインにまで応じてやがるぜ。これだから日本に来ると寄り道増えんだよなぁ…。」 ハリ「………」 サー「………っておい! 何でテメェまだ居んだよ!」 ハリ「…広報活動……雑誌の、記者さんと…通訳さん…待ってる……。」 サー「あーあー。はいはい。そういう事ですか。何で都合よく露シア語できる奴が 記者にくっついてきてんだと思ったら、テメェの通訳だったわけか。 ったくよ。ろくな事してくれるぜお前。」 ハリ「………」 サー「あ、くっそ。野次馬まで集まってきやがった。おい何ニコニコしてんだよ兄貴! 呑気に写メ撮られてるんじゃねぇよ! 本気でしばらく動けなくなっちまったじゃねぇか!」 ハリ「(ナップザックを下ろしてごそごそしている)」 サー「そりゃ、ファンサービスも大事だろうけどよ。俺らまだ昼飯も食ってねぇんだぞ…あー、腹減った…。」 ハリ「………サー紗」 サー「何だよ! 人が苛立ってんのに話し掛けんじゃ」 振り返ると、植え込みの縁に座り込んで、膝の上で弁当箱を開いたまま見上げてくる旧友の顔。 ハリ「……食べる?」 サー「…お、おい。何でこんな所で弁当広げてんだよ! つーかこれ…持ってきたのか?」 ハリ「戦場……食べられる時に、食べておく…鉄則……サー紗、食べる?」 サー「え、あ…そりゃ……ってちょっと待てよ! 何で俺がお前の弁当なんて」 ぐうう〜、と言葉を遮る腹時計の音。しばしの硬直と逡巡の後、観念してその隣に座る。
サー「じゃあ、ちょっとだけ貰ってやるよ! あ、ありがたいと思えよ。今俺らは」 ハリ「戦争状態。」 サー「…だ、だな! けど、『腹が減っては戦は出来ぬ』っつーだろが! 本当に…ちょっとだけだからな……じゃあポテトサラダを……(食べる)……っ!!」 口に入れた瞬間、突如思い起こされる過去の会話。兄と、兄の妻と娘との食卓に招かれた弟。 ヒョ「…うん。旨い。今日も最高の味付けだよ。君は本当に料理の天才だね。」 サー「兄貴。わざわざオノロケ見せ付るんために俺を連れて来たんかよ。」 ヒョ「そうじゃないさ。最近朝昼晩、食堂で摂っていたみたいだから、たまには家庭料理でも、とね。」 サー「けっ。嫁さん自慢してぇだけじゃねーか。これだけでご馳走様だぜ。」 ヒョ「サー紗、食事もトレーニングの上で重要な要素だと教わったろう? コーチが技術面で支えてくれるなら、彼女は栄養面と精神面で私を支えてくれているんだ。 不遇な時期も私についてきてくれた…本当に、かけがえのないパートナーだと思っているよ。」 サー「結局ノロケてんじゃねーか。やってらんねぇ…。」 ヒョ「あはははは……だから、サー紗。サー紗もパートナーを選ぶなら、 料理上手で気配り上手な人を選ぶといいよ。そう、彼女のように…。」 サー「あーあーはいはいお熱いこって。だからとっとと食って帰るわ俺……ん、マジでこれ……」 ハリ「……紗? サー紗??」 サー「っ!! あっ……なあ、お前……このポテトサラダ……」 ハリ「作ったの。ジャガイモ、植えて…育てて…掘って…ゆでて、全部。 肩、怪我してる間……それも、訓練の内って…思いながら……。」 サー「………」 ハリ「サラダだけじゃない。お野菜、お肉……全部、料理して、詰めて来た…露シアから…。」 サー「………」 ハリ「口、合わなかった…?」 サー「……いや。…なあ、『優等生』さんよ。」 ハリ「?」 サー「兄貴まだ時間かかりそうだし…もう少し、食っていいか。弁当。」 危険で凶暴でだけどピュアピュアで、実は家庭的な露シアの死神さんの話。
ファ部のあーんは想像したらエロいと思いつつ いつもながらほのぼのなバッドボーイと死神さんの話に和まされますた 植えて育てて掘って茹でてってw て事はきっと育てて調理したのはお野菜だけじゃなくてお肉もハリが・・・
横から食卓祭り乱入ワッショイ。兄弟って素晴らしい。 >選手の食卓・イギリスでも一緒のC/B/Aの兄弟編 将「ヴァンダ礼が『イギリス料理はアレだぞ、注意しろ!』って言ってたけど、おいしいね兄貴」 忍「そうだね。ビュッフェスタイルだから、おかずもパンも好きなだけ取れるし(嬉々)」 将「もう・・・兄貴はとにかく量!なんだからあ」 忍「だって今日は、僕の『ケージ零時』大勝利記念だもんね。調子上げてブシドーも頑張らないと。 あ、マウリ塩、ほっぺにソース飛んだよ」 将「え、どこ?ここ?」 忍「違う違う。反対側・・・もっと右・・・じれったいなー。ええい、やっちゃえ!」 ちゅっv 周囲の客「!!??」 ぺろっv 周囲の客「!!!!」 忍「(平然と)・・・よーし。これできれいになった」 将「(平然と)もう、兄貴びっくりさせないでよー」 忍「マウリ塩が慌てて食べるからだよ。大丈夫、ご馳走は逃げてかないよ」 将「えへへ・・・そうだね。ありがと兄貴。あっっ!見て見て、おっきなケーキ出てきたっ!」 忍「待ちなよマウリ塩っ!まだおかず食べてるのにデザートなんてっ! また慌てると服にクリームついちゃうよっ!世話が焼けるなぁ・・・」 一方、少し離れた斗ロジャン陣営のテーブル。 弁「・・・なあ茶ーリー。あの兄弟・・・いくらなんでも仲良すぎだと思わねえか?」 茶「確かに、符ア兄弟は仲がいいと聞いていたが・・・あれはもう兄弟愛というより」 弁「バカップル」 茶「ハネムーン」 弁「しかも弟の方、自分の試合じゃ無えのにイギリスまで来てるし・・・ベガスで試合あんだろ」 茶「・・・さすがは東洋の神秘だな」 弁「恐ろしいブラ汁リアンだぜ・・・」 弁慶勝利!の報より忍者にしっかり同行して金網沿いにいた将軍が気になった漏れ末期w
ナンデマンナカズレタンダロウ(´・ω・`)
まとめさん修正おねがいしまつ(´・ω・`)
>>136 姐さん
お弁当には鳥のから揚げキボンヌ
コキャッと調達したんだとおもいまつ
助手「野菜も肉も完全オーガニック。味付けはハーブ類中心で、塩も化学調味料も使わないのがこだわりネ! ジゴクノレンシュウしている間、食生活も含めてトックンしたのヨ!」 箕輪「すごいな。俺も自炊してるけど、こんなに本格的なの見せられると困るな…。」 助手「ダイジョウブ! 箕輪はハンゴウ飯とミソスープを作れるから十分活躍してるネ!」 ????「汎クラスで苦節幾星霜。目指して、追い求め……ついに『彼』と相まみえる日が…!」 箕輪「じゃあ、俺もそろそろ味噌汁に味噌入れちゃうか。」 助手「ミソスープのミソは最後に入れるものなノ? もっと煮込まないノ?」 箕輪「味噌の中でいろんな菌とかが生きてるから、最後に入れないと味も香りも死んじゃうんだよね。」 助手「Oh、イケヅクリ。新鮮なのを食べるのが日本食のコツなのネ!」 ????「今なんだ。今しかねえだろ。僕はBKP(ビビリ克服ポイント)を貯めてきたんだろ? 今日こそ行くんだ。あの彼に……僕の、この迸る欲望と思いのたけと生き様を…っ!」 箕輪「よし。『新型』味噌汁川原スペシャル完成!」 助手「Wow! さっそく味見させて欲しいヨ! ……おおっ、これはっ…!」 光瑠「(コスチュームで)たのもーー!! やあやあ、そこにおわすはリアルプロレ/スラー箕輪様と汎クラス無差別王者助シュ・場ーネットと心得たり! 僕は、汎クラスミドル級今のところ3位、佐藤光瑠と申すクセモノなりぃ! 『いつ何時でも戦う』ならばこのヘブン修行の聖地、多摩川河川敷にていざ尋常に、しょーぶ……」 助手「Fantastic! 箕輪、これなら何杯でも飲めるヨ! いや、次のトックンではぜひ一緒に来てもらって、 毎朝このミソスープを作って欲しいネ!!」 光瑠「がびーーーん!!! ま、『毎朝味噌汁を作ってくれ』だなんて……なんて古典的かつ日本的なプロポーズの文句なんだ! Youはショックで僕がショック食らわされるとは……くそぅ! 助シュ・場ーネット! お前に預けた無差別のベルトと箕輪様は、必ず、必ずこの僕がとりもどーす!!(ダッシュで退場)」 箕輪「………今の…佐藤、くん?」 助手「………何だったノ、一体?」
ぐはっ、頭の部分が痛恨のコピペミス! >選手の食卓・無差別級無謀天国編 助手「休日は外でBBQに限るネ! 練習した戦友(とも)とオナジカマノメシを食べれば一層友情も深まるものヨ!」 箕輪「うわあ…この豆もチキンも旨そう! 日本語だけじゃなく料理も上手いんだな。」 の3行を頭に入れてお読みください・・・・・・逝ってきまつorz
姐さんドンマイもどってきて〜! パソの選手が出てきてうれしいんだから〜! シュウトやデイープやキックの選手も出してください姐さん! だから逝かないで姐さ〜ん! 夏ごろはエレベーターとアイスでマワしてたから、もう一つくらい使いやすいお題があるといいな・・・
それでは10月なんでこんなお題はいかが? >ジムにハロウィンがやってきたinブラ汁 忍「♪〜♪〜〜♪〜〜」 将「兄貴、随分ゴキゲンだね。鼻歌なんか歌っちゃってさ」 忍「そりゃそうだよ! 今日はみんなでハロウィンパーティーなんだからさ! 子供たちも来るだろうし、飾りつけも仮装の準備もばっちりやっとかなきゃね!」 将「…兄貴の場合、子供たちと一緒にねり歩いて貰うお菓子の方が楽しみなんじゃない?」 忍「ばっ…馬鹿なこといわないでよ、僕は甘いお菓子が楽しみだなんて一言も…(どぎまぎ)」 例「(隣室から声)おーい、壁と窓の飾りはすんだか? 終わったらそろそろ着替えるぞ」 将「ヴァンダ例ちょっと待って。もうすぐ終わるから…ほら、兄貴も急いで!」 忍「あ、待って…うわああっ(脚立の上でバランスを崩しかける)…き、急に急かすなよマウリ塩。待ってよ!」 例「よーし! 準備はいいな、お前ら!」 忍「どうでもいいけどさ、何で今年はヴァンダ例ミイラ男にしたの?」 例「仕方ねぇだろ。あの偉そうな大口叩きの黒アチア人にやられて腫れたり縫ったりしてんの、 ガキに直接見せるわけにいかねぇし…くそ、今度会ったら1Rでシメて…」 将「兄貴、蒸し返さないの! ヴァンダ例も恐い顔して手首ぐにぐにしなーい! これから子供たち迎えに行くんだから。はい、笑って笑って!」 例「…ま、忍者のその、八重歯のへんてこ黒マント見てりゃ少しは笑えるかもな」 忍「へんてこって何だよ! いつもヴァンダ例がドラキュラ取っちゃうから一度は着てみたかったのに!」 例「お前はそういうフォーマルなのは似合わねぇの。マントの丈もあってねぇし」 将「二人とも! もめてるんだったら先に行っちゃうよ!」 忍「あ、待ってよマウリシ…うわっ!(マントの裾を踏まれて転ぶ) ちょ、ヴァンダ例今のわざとだろ! ひどいよ、待ってよ二人ともっ!」
将「でもなんで今年は、子供たちと一緒に町を周る、なんて言い出したの?」 例「他の国の連中の話や、米国のアニメとか見てて、一度やってみたら喜ぶかな、ってよ。 ただ、ブラ汁は治安に問題あるからな。他よりマシとはいえ、クリチー葉も大丈夫とは言い切れない。 だから、用心棒を買って出た…子供に祭りを心底楽しんで貰う為。ただそれだけさ」 将「…ヴァンダ例」 例「もちろん、不測の事態が起こらねぇように、事前に行く家に連絡つけたり、 保護者にパトロール頼んだりもしてるけどな。 俺らも子供をはぐれさせないよう、気をつけねぇと」 将「うん。今日の『ミイラ男』は善玉だね。映画とかだと悪者っぽいけど」 例「ああ? ミイラ男は墓の番人だろ? 盗掘してくるような悪い連中は、こうやって…」 忍「はあ。やっと追いついた……ちょ、なんでチョーク極めてるんだよっ!タップタップ!」 例「子供を襲う悪〜い吸血鬼はこうしてくれるぅ〜〜ナイルの呪いじゃぁ〜〜」 将「あはははは…あ、子供たち待ってるよ! ランタンも持ってる」 例「おう。じゃあ、今晩は張り切ってお菓子をまきあげますか。『狼男』君?」 将「はあい、がんばりま〜す。『ミイラ男』さん!」 忍「げほげほ…ちょ、何で僕は無視なの〜!?」 例「おうガキンチョども、気合入れて仮装してきたな! それじゃ行くぜ!」 忍&将「「せーの!」」 『Travessuras ou Gostosuras?(お菓子をくれなきゃイタズラするぞ〜?)』 ブラジルでは仮装パレードや仮装パーティー、コンサート等はあっても、 ハロウィンにねり歩く習慣はないとか。米国由来なんですと。 ただ…この『イタズラ』…人によっては別の意味になっちゃいそうでつね…(ニヤリ)。
>>142-143 姐さん、それは双子兄とか双子兄とか双子兄でつか?
兄貴「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ」
亜路「保ドリゴ?どうしたんだこんな夜更けに」
兄貴「……イタズラするぞ」
亜路「あ、何を!?(暗転ry)」
海外蹴球スレでの酢ペインのシエスタ習慣とか露シアの3人目が好きな人暴露させられる献杯リレーとか
ブラ汁人も黒アチア人も甘いもの好きすぎとかの萌えトークを脳内変換して楽しむ今日この頃でつw
これってお題になりませんか?(トリビア風に)
>露シア式乾杯リレーで3番目に氷ードルが来たら、捧げる『最愛の人』の名は○○(←ヤシマ氏式擬音で) まだ、かの兄弟がR/T/Tに居た時代の事。 紗「おい、分かってるだろうな。気づかれないように誘導するんだぞ」 針「……うん……」 紗「特にコピィロ府のオヤジには気をつけろ! あいつエロジジイだから、ぜってー3杯目を狙ってきやがる! 阻止だ、阻止! 分かったな」 針「……了解……」 班「それでは、グラスはいいかな? 『我らの健康のために!』」 「乾杯!」 *露国流酒の作法1:酒は種類・度数を問わず小グラスに注ぎ、乾杯のたびに一気飲みする。 氷「ヴォルク・班、今日は随分と豪華ですね。キャビアもウォッカも随分といいものが出ていて…」 班「我らの躍進に感銘してサンボ連盟の方々が送ってくれたそうだ。 氷ードル、これも君の活躍のお陰だ…我々も期待している。頑張ってくれたまえ」 氷「……ええ」 班「そうだ、次の乾杯の音戸は君が取ったらどうだ? 栄光の立役者が乾杯しないのも不自然だろうし」 氷「…そう、ですね。それでは…」 紗「やべぇっ! 行け、針トーノフ!(押す)」 針「あっ! (よろよろと前に出る)……氷、さ…あ……お話、したいことが…(もじもじ)」 氷「(掲げかけたグラスを下げて)ん。どうしたんだい? 話って何かな、針トーノフ」 針「あっ…あの………(もじもじもじ)」 紗「おっしゃあ! 続けて乾杯行くぜぇ!『ウチのチームの発展を祝して!』」 「乾杯!」 *露国流酒の作法2:乾杯の対象は具体的なものをあげる。一人が音戸を取ったら必ず皆乾杯し、繰り返す。
*露国流酒の作法2:乾杯の対象は具体的なものをあげる。一人が音戸を取ったら必ず皆乾杯し、繰り返す。
府「ほーっ。さすがいい酒はすぐにかーっと熱くなるなぁ。どれ、私も乾杯を…」
紗「あーっとっとっと! こーぴーろーふーぅ、ここだけの話、
実は俺気になってる奴が居んのよ…色白ですっげー初心な可愛いコなんだけど…」
府「ほお? そりゃまた、どこのお嬢さんだい? 是非とも紹介してもらいたいもんだが…」
針「氷、さんっ…あのね……あのね…っ………忘れちゃった……」
氷「しょうがないな。今日の酒はいいお酒だから、たくさん飲んで早く酔いが回ってしまったのかい?」
針「…それより、氷さん……乾杯……(赤くなって俯く)」
氷「ああ、そうだったね。えーと、それじゃ…」
紗「お、兄貴が乾杯するのか? 意外だなー、兄貴が進んで『3人目』の音戸取るなんてよぉ!」
氷「えっ? …あっ、先にサー紗がやっていたね。どうしたものかな…(少し照れ笑いを浮かべる)」
府「ほっほっ。さぁて、格闘名手の意中の相手をご披露願いますかな…」
氷「参ったな。いつもであれば妻に捧げるのだが…今は気になる人がもう一人、いるからね…(微笑)」
針「!!」
紗「(おい、まさか…この展開ひょっとして……っ!)」
氷「それじゃあ……ふふふっ……『私のかけがえのない伴侶オクサーナと…』」
針「(どきどきどきどき)」
紗「(来いッ! 届け兄貴にあいつの思いッ!)」
氷「『……我が最愛の娘、サーシャの幸せを祈って』、乾杯!」
紗「そこで娘かよぉっ! 期待させやがってこのマイホームノロケ狸っ!」
針「(これでよかったんだ…よかったんだよね……どうしよう、まだどきどきしてる…)」
班「君達…赤くなったり騒いだり、一体彼に何を期待していたんだ…?」
この先、露シア兄弟が他の国の選手たちに酒を勧めるのもオイシイ展開でつねw
>>144 姐さんこのネタ何分咲きでつか?
うわ、やっちゃった 146の最初の一行カットで…蕾のままで枯れていきまつorz
うぎゃー、また発見 娘は「マーシャ」ちゃんでつ…厳寒のベーリング海峡に種のまま沈んできまつ
姐さん、君はよくがんがったよ もう海水浴はいいから、お茶でも飲んで温まりな…つ旦~ 露西亜っ子は萌えるなあ そろそろ野毛兄さんや国内の寝技名人の話も見たい頃 連載の人もお待ちしてます(`・ω・´)ゞ
モエビアの種のおすそ分けいただきます。 >シエスタタイム ミル「ファ部! ファ部リシオ! どこに行ったんだこんな昼間から。 クラウディア、奴をどこかで見なかったか? 昼の練習の時間なのに姿が見えん。」 妻「あらあなた。あの子なら昼食を食べたあと、二階へ上がって行ったと思うけれど・・・。」 ミル「部屋か。昼食後なら・・・(しかし着替えに行ったにしては長すぎる。どこか痛めたのか?) クラウディア、救急箱を取ってくれないか? あと、念のため、Dr.ブチャンが空いているか聞いてくれ。」 妻「ドクターを呼ぶの? そんなに深刻そうには見えなかったけど・・・。」 ミル「(二階の部屋の前で)ファ部リシオ、今大丈夫か? 入ってもいいか・・・(ん? ドアが開いている・・・)・・・!? ファ部っ!!」 ファ「(床で倒れている)」 ミル「(失神しているのか? まさか、スパーリング中に脳を・・・)ファ部リシオ、おい、しっかりしろ!」 ファ「・・・・・・(くったり)」 ミル「そん・・・な・・・・・・俺は・・・こんな若い才能を・・・パートナーを・・・・・っ! ファ部、おい、目を覚ませっ!・・・気づいてくれっ! 頼む・・・神よっ・・・・・・!」 思わずぎゅっと抱きしめると、薄いラッシュガード越しにとくん、とくんと心音が伝わる。 そして顔のすぐ横で、すっと通った高い鼻の辺りから漏れ聞こえる音。 ファ「・・・・・・すー・・・・・・・・・すぴー・・・・・・・・・むにゃ・・・・・・・・・」 ミル「・・・・・・・・・(硬直)」 妻「ドクターに連絡ついたわ! その子の様子はどうな・・・の・・・?」 同じく硬直した妻の目の前で、彼は浅黒い巨躯を抱き上げ、そっとベッドの上に下ろす。 昨日の夜に蹴飛ばしたであろうシーツを肩まで掛けてやり、嘆息して部屋を出る。 ミル「・・・ドクターに言っておいてくれ。大きな子供がぐずって困っていたが 昼寝を取り入れたらむずがるのを止めた。心配を掛けてすまなかった、とな。」 妻「気持ち良さそうな顔・・・・・・あなた。意外に優しい所あるのね。」 ミル「ね、寝る子を起こすと面倒なだけだ! さ、俺は練習にもどるぞ。」
『英雄達』観戦中姐さん待ちほっしゅ。 英雄中話はあまりかかれてませんよね? 常呂君と原基はしょっちゅう出てくるけど。あとサクと麻絵田先生。 開拓し甲斐ありませんか、皆さん? >校風と制服 K中・K高=エリート教育で序列や競争が厳しい 英雄中・H工業=お堅く保守的で実学も学ばせる(簿記とかパソ検とか取らせそう) 武中・P学園=自由で生徒も自主的だが『何でもあり』で混沌としてる 姐さん達の話読んでると校風にこんな傾向がありそうに見える。 個人的にK中高はブレザーでP学園は学ランだと萌ゆる。 英雄系もブレザーかな?ただしデザイナーズみたいなちょっとお洒落っぽいので。 腰パン気味に、ゆるっとブレザー着こなしてる原基の隣で 背が伸びるの見越して大きめにあつらった学ランの袖を持て余しながら まだあまり汚れてない学校指定のスポーツバッグぷらぷらさせてる吾味君がいるといい。
>青年柔術家奮闘記・2 黒コップチームの朝は早い。 朝7時。今日も重い足を引きずったまま朝のランニングに向かう。 「ブラ汁タイムじゃ眠くて辛いだろ?」って冷やかされるけど、ダッシュで抜かすと後でばてる。 そうでなくても足が痛いのに・・・。たった3キロなのに遠く感じる。 その後は体ほぐしてから、ウエイト。その後にようやく柔術トレーニング。 僕の出番!・・・なんだけど、まだ1時間しか時間とってもらえてない。 まだ慣れてないだろ、って周りに気遣われるのがシャクだから、思いっきり締めてやる。 ウチの『ボス』・・・ミル子はすごく貪欲だ。 どんなポジションからでも抜け出せるようにって、いろいろ僕に寝技を試させる。 たまに「落ちたときの感触を味わっておいたほうがいいらしいから、締めろ」 ・・・なんてすごいこと言い出したりする。 僕も手加減する気なんて無いから、思いっきり締める。でもなかなか落ちない。 そうなると途中から意地の張り合いになって来て、終いには喧嘩になる。 だって締めろって言ったじゃん!今本気で殴ったでしょ! すげームカツク。 でも、僕も寝技コーチ!だから、トレーニングの成果はばっちり出すよ。 横からでも下からでも、ミル子はどうにか抜け出せるようになった。僕のおかげ! (・・・て言うか、そもそもミルコの持ってる身体能力がずば抜けてるのもあるけど。 本気で寝技やったらいいとこまでいけると思う。悔しいけど一流選手ってすごい。) でも、そのミル子もマウントポジションからはぜったい抜けない。 抜けてくれなくて、下の僕はいつもボコボコにされる。 そういうトレーニングは人形相手にやってよ! 練習とはいえ、すげームカツク。 ・・・で、それが終わって、お昼ごはん。 このチームには専属のコックさんまでいて、チームのメンバーの栄養管理してる。
大所帯だし、奥さんだけじゃ大変だからなんだろうけど、これって結構すごい。 リクエストすると好きなのが出てきたりする。かなりうれしい。 将来ビッグになったら、僕も前向きに考えとこうと思う。 でも、その食事の時にも、ミル子は変わってる。 何が変わってるって、野菜、ぜんっぜん食べない。 サラダとか出てても手つけないし・・・スープとかならちょっとは飲むけど、 基本的に肉、肉、肉。あとはサプリをポリポリしてる。 必要な栄養は足りてるらしいけど・・・。 好き嫌いすると強くなれないよ、って言いたいけど、実際強いから文句言えない。 なんかムカツク。 食事の後は、夕方の練習まで自由時間。 と言っても、足痛いし、夕方の練習もハードだから、部屋でごろごろして体休めてる。 たまにジムの仲間と一緒に街に行く事もある。たいていは夕食の材料買出しとかだけど。 とにかくむっさい男だらけのジムから出ただけで空気がおいしい。 街並みも綺麗だし、黒アチアのおねーさん達も結構レベル高い。 早くご挨拶できるようになろう、と少し気合を入れなおす。 そう言えば、黒コップチームのTシャツ着たまま仲間が街歩いてたら、 子供たちに飛びつかれたりお腹にパンチされたりすごいことになってた。 この国じゃ、ミル子は子供たちのヒーローなんだ。僕の子供の頃のサッカー選手とかみたく。 そのヒーローの『寝技コーチ』・・・そう思うと、ちょっと鼻が高い。 早く言葉覚えて、僕もおねーさんたちのヒーローになろう。 夕方5時からのトレーニングは、スパーと寝技、両方やる。 特にボクスのスパーがキツイ。だって相手が・・・ミル子なんだもん。 横で打撃コーチにいろいろ言われながら、徹底的に殴るし、蹴る。 僕がやる分にはまだいいんだけど、受けるとなるとめちゃくちゃしんどい。 毎朝足が重くて痛いのもこの所為。週末どんだけかけて腫れたの冷やしてると思うんだよ・・・。
でも僕は、今のところミル子とのボクススパーで一度もKOされた事がない。自慢。 同じくらいに入った若いメンバーが、スパー中に怪我したり、心が折れてリタイアしたりするたび ミル子は電話でエージェントを呼びつけてすぐに新しいメンバーを入れさせる。 そのメンバーも、しばらくすると早々に代わってたりする。 ミル子は一切妥協しないから、ジムのメンバーもそれについていけるぐらいじゃないと残れない。 そう思うと・・・倒されないで残ってる僕って結構すごい?と思う。 思ってても結局殴られるんだけど。 日もすっかり暮れた夜になって、一日の練習は終わる。 くったくたですぐにでも寝たいけど、ごはんもあるしシャワーも浴びなきゃ。 自分でも思うけど、これだけハードなトレーニングこなしてる選手ってあんまり居ないと思う。 だから最近、足も肩もかなりがっちりしてきたし、胸板だって厚くなってきた と、シャワールームの鏡を見ながら一人で思ってる。ポージングとかしてみたりして ・・・る所を、ちょうど入ってきたミル子に見られた。 あ、苦笑された。恥ずかしいけど、ちょっとムカツク。 タオル籠から引っ張り出して頭わしゃわしゃしてると、後ろから声を掛けられた。 「・・・随分と痣が増えたな。」 「おかげさまで。」 鍛えた体の事じゃなくてそんなこと言い出すもんだから、少し言葉に棘が混ざった。 鏡越しにミル子の顔が見える。神妙そうに肩や腕を眺めて・・・少し俯く。 「その足は・・・随分長く痣が残っているのだな。」 「気づいてたんですか。」・・・だったら手加減ぐらいしてよ! 「週末お前がどこへも行かず、部屋で足を冷やしていると聞いていた。 しばらくキックの練習をしない方がいいな。上半身だけのボクストレーニングにしよう。」 「・・・誰がこんなに」 言いかけて、口をつぐむ。でもさすがに気づいたようで、鏡越しの目が少し鋭くなる。 「ファ部リシオ、防御の時と攻撃の時に痛めやすい箇所は異なる。それは分かるな?」 「分かってますよそのくらい。」 「そうか。」 後ろを通り抜けて、つかつかと奥へ行ってしまう。僕もタオル被ったまま振り返ってドアへ 行こうとしたら背後に何か気配を感じた。
とっさに切りかえして構えると、ミル子の長い足が僕のすねへと振りかぶられていた。 ステップバックして避けようとする、が、思うように行かない。 そのままミル子のつま先が、わずかに掠るように膝頭を通り抜けた。 「・・・・・・痛っ、っ!」 崩れるように尻餅を付くと、膝を抱えて少し転げる。カッコ悪いけど、尋常じゃない。 見上げると、腕を差し伸べて蹴った張本人が僕を見下ろして立っている。 カチン、と来た。 「何、するんすかっ!ミットも無いのに蹴るなんてっ!」 「当てるつもりはなかったが・・・」 「当ってましたっ!しっかり当ってましたっ!いてて・・・」 「すまん。立てるか?」 腰を下ろして、僕の片腕を担いで肩を貸そうとする。 僕はそれを乱暴に振りほどく。 「大丈夫ですっ!ちゃんと立てますから・・・ほら!」 「・・・・・・」 しゃがんでるミル子を見下ろしながら、僕は声を張り上げて見せた。 でも、僕の膝はガクガク笑ってたと思うんだ。本当に痛かったから。 でも、それを指摘されるのは、嫌だった。 しばらくしゃがんだまま、そんな僕の足を見ていたミル子が、立ち上がって僕をじっと見つめた。 僕のほうが少し背が高いのに、なぜか上から睨まれたみたく、大きく感じた。 「苦痛や困難に耐える資質は、競技で上を目指す者には重要なものだ。 だが、耐えすぎて無理が祟っては、取り返しがつかないことにもなりうる。」 「・・・・・・」 言って、少しだけ目を逸らしたミル子の表情の『本当の』意味は、まだわからなかったけど。 それでも、彼の次の言葉は、この時の僕にとって十分ショックだった。 「明日からしばらく休め。そしてこれからは、無理をせず正直に言え。」 夕食の後、チームドクターに貰った氷袋で膝とすねを冷やしながら、ベッドの上に座り込んでた。 練習中じゃないけど、あれが試合ならTKOになるところだ。 もちろん、ここ数日の疲労とか色々がたまって、というのもあるけど、 避けてくれるはずの一撃、しかも、ちょっと掠っただけでこんなに痛むのは問題だ。
・・・正直に言えば、無理をしてた、っていうのは、ある。 他の仲間がどんどん辞めて入れ替わっていく中で、僕だけ取り残されてる気にはなってた。 KOされてなかったのは自慢だったけど、されなくてもミル子の打撃はめちゃめちゃ、痛い。 ミル子に蹴りこむのだって、木か岩か何かに蹴ってるみたいで、痛かった。 でも、負けたくなかった。 何に?って言われたら、困るけども。 そう言えば、ここに来た直後あたりに、前々からチームにいた人が言ってたっけ。 「前の寝技コーチは長年ミル子と練習してたけど、情けない負け方して切られた」って。 ドアがノックされた。・・・ミル子だ。 すぐ足のほうに目が行ったから、氷袋を隠そうとしたけど、無駄だった。 「痛むか?」 言われて、無言で頷いた。食ってかかりたい気持ちもあったけど、体が動かなかった。 「・・・悔しいか?」 言われたから、頷いた。本当にそうだったから。 自分が情けなくて、腹が立つ。僕は寝技コーチなのに、練習するなって言われたんだ。 それじゃあ、何のために僕はここにいるんだろう。 そう思ってたら、不意に腕が氷袋をどけて、何かを膝に押し当てだした。 ミル子の手だ。慣れた手つきでテープを取り出して、くるくると巻きつけていく。 「蹴り技の練習し始めには、膝やすねを痛めやすい。打撃をするにも防御をするにも まだ十分な固さが出来ていないころだからな。歯がゆい思いをする事は多い。」 そう言っている間に、あっという間に膝にテーピングがされていた。 心なしか、動かす時に少し楽になった・・・ような気がする。 「特にお前は、今まで寝技だけの世界にいたのだ。 新しい分野に完全に対応しきるためには、ある程度の時間が要る。」 にもかかわらず、お前の打たれ強さには本当に驚かされているが、と付け加えながら、ミル子は笑った。 くしゃっとした、困っているような、笑っているような・・・不思議な笑みだった。 その顔と、膝とを見比べながら、少し考え込む。 「巻き方は見せたが・・・分からなければまた教えよう。しばらくは必要になる。」 すく、と立ち上がって行こうとするその背中に、あの、と声をかける。
振り返る。 「ミル子・・・・・・ごめん、なさい。練習、穴あけちゃって・・・」 「何を詫びる必要があるんだ?お前の体はお前のものだろう。それに・・・」 やや間があって、思い出したように声が降る。 「お前は少し他人行儀すぎだ。寝食もともにしているし、ただの客ではないのだから、 練習の時のように、もっと遠慮なく食ってかかって来い。」 そのあと続いた、ドアの音に紛れて聞こえるか聞こえないかの言葉に、僕は目を丸くした。 バタン、と閉ざされる中、そうだ。確かに聞こえた。あのミル子が・・・ 僕に言ったんだ。 「期待してるぞ。」・・・って!! 地下のジムで練習しているジムの仲間たちの声を遠くに聞きながら、 ミル子の赤ちゃん――イワン君って言うらしい――のベビーベッドを覗き込む。 最初に見たときよりも随分大きくなった。子供の成長って早い。 いずれイワン君も歩き出したり、おしゃべりしだしたりするんだろうな。 僕とどっちが早く黒アチア語しゃべれるようになるだろうか。 へたっぴだけど、どうにか巻いてみた膝をついて、手を伸ばしてみる。 指の先を真っ白な手にきゅっとつかまれて、きゃっきゃっと笑われた。 そうしてるうちに、後ろから声を掛けられて、僕は振り返る。 「柔術の練習の時間だ。・・・大丈夫なのか?」 まだ少し痛むけど、僕は『あくしゅ』してくれたちっちゃな手をほどいて、立ち上がる。 「大丈夫・・・だよ。上半身だけなら健康体だから。・・・それとも、僕の寝技が恐い?」 まだ少しくすぐったい気がするけど、ちょっと生意気な口を叩いてみる。 ミル子は苦笑していた。 いや、何ていうんだろ。満面の笑みで苦笑、っていうか・・・なんか変な感じだ。 「な、何だよ!他人行儀だって言うから・・・」 「・・・いや。そのくらい威勢が良くないと困る。」 僕の膝をちらりと見て、まあ合格、とでも言わんばかりの渋い顔浮かべて見せたから、 大袈裟にむくれて見せると、また変な風に笑われた。
・・・本気で練習ボイコットしてやろうか。 期待してる、なんて言われて、ちょっと頑張ってみようかなんて思った僕がバカみたいだ。 ちょっとムカっと来てる僕の前を通り過ぎて、ベビーベッドのイワン君を覗き込んで はた、と僕はそのくしゃっとした笑みに気が付く。 イワン君の手を指先でいじりながら、ミルコは微笑んでいた。 昨日の夜と同じような表情で。 どうやら僕は、期待されているらしいけども ミル子的には赤ちゃんと同じぐらいに見られているらしい。 なんかちょっとシャクで、いつか見返してやろうと思ってるけど もうしばらく・・・無理しない程度に、やっていってみようかなと思う。 ここに来て、もうすぐまた季節がかわる。 未だに練習『だけ』ではミル子にKOされた事がない。それが今のところの僕の自慢。 あいかわらず長いでつが、続きでございます 時間軸は2004年夏〜2004年の欄デルマン戦前あたりでつ もう少し続けてきますので、気長にお付き合いくださいませ
空気を読まずにはろいん投下 >ロシアじゃカボチャってあまり食べないらしいねのハロウィン 娘「パパぁ! どうかしら?(くるんと1回転)」 氷「ははは…可愛い魔女さんだね。スカートも帽子もよく似合っているよマーシャ」 娘「ちがうの〜! ママがみつあみしてくれたの。くるっとまわるとぴょんってなるのよ」 氷「そうかい! でも帽子を被ると見えなくなってしまうねぇ」 娘「ぼうしはかざりだからいいの! じゃ、おともだちつれてくるね!」 氷「幸運のブルー(グレー)の猫は連れたかい? 転ばないよう気をつけるんだよ」 娘「パパたちこそ、ちゃんとおかしじゅんびしといてよ!」 紗「…兄貴、何ノせられてんだよ。ガキの遊びだぜ?」 氷「いいじゃないか。お祭り事は賑やかな方がいいだろう?」 紗「そりゃそうだけどよ…なんだよそのツノに尻尾。いい歳こいてかぶりものなんてしてんじゃねぇよ!」 氷「いつも『レッドデビル』を名乗ってるんだから、赤い悪魔がいなきゃおかしいだろう?」 紗「それとこれとは別だろうが! 第一、兄貴が着ると悪魔っつーかダルマだぜ。日本土産の」 氷「それは縁起が良さそうでいいね」 紗「(半分呆れ)あーあー、おめでたいね。特にまるぽちゃっとした辺りがそっくりで!」 (玄関チャイム)『お菓子をくれなきゃいたずらするぞー!』 氷「やあ、よく来たね可愛いモンスターのみんな。お菓子をあげるからいたずらしないでおくれ」 子供達「マーシャのパパかわいい!」「ツノでてる!」「ほんとにつよいのー?」 娘「このくらいでおどろいちゃダメよ。わたしのおじさんはもっとすごい『かそう』してるんだから! サーシャおじさーん、ちょっときてー?」 紗「何だよ、なんで俺まで……うわっ!(いきなりシャツの背中を捲り上げられる)」 子供達「うわー」「しにがみだー」「すげーつよそう…」「すごいえだね…」 娘「どう、わたしのおじさん。いちばんこわそうなモンスターになっちゃってるでしょ?」 氷「………(苦微笑)」 紗「……嬢ちゃんから見りゃ俺は年中ハロウィン男かよ……」
どなたかハン×針でひとつお願いしまつ
おk。小品ですがドゾ。 >狼の小技 班「………」 針「……すみません……ヴォルク・班先生……」 班「………」 針「……途中までリードできてたのに…失策でした……無様な負けだったと…思ってます」 班「………」 針「(反省してても、もう遅い…。班先生は聞いてくれない…) 僕…しばらく、戻ってます…任務に。昔の感じ、取り戻すまで…訓練してきます…」 班「(出て行こうとする背に)針トーノフ」 針「!」 班「針トーノフ、こちらに来て、座りなさい」 針「……はい。班先生」 道場のマットの上で、腕を組んだまま目を伏せている班の前に、おずおずと正座する針。 班「…腕を出しなさい」 針(びくっ) 班「お前が昔の感覚…あの血の滲むような訓練と練習で得た忍耐力や精神力、 そして『殺気』を失っているなら、身をもってそれを呼び起こしてやる。腕を出しなさい」 針「…はい。班先生…(…どう、されるのかな…へし折られるのかな…… 班先生…怒ってる……僕がふがいない戦い、したから……僕が……)」 班「…本当に感覚を忘れているな、針トーノフ。相手に無抵抗で腕を差し出すとは。 これは何をされても構わない、との覚悟と受け取っても…いいのだな?」 針(ごくり) 班「宜しい。よく見ておくがいい。醜態を晒したお前の腕を…(肘関節を押さえて)…こうしてやる!」 針「……ひっ!! ………あ…れ??」 折られた!と思ったその腕の上に、ぱっと鮮やかな手品用の花が咲いて、揺れている。 班「お前が忘れた感覚は、観客に魅せる試合を心がける気持ちだ。肩の力を抜いて、もう一度、やるんだな。針トーノフ」
おはようございマッスル姐さん方 素敵な萌えでドランカー状態でつ モエビアの種は意中の選手と飲みに行っちゃう皇帝の必殺技になるかもしれませんね ファ部独白ネタも続き楽しみにしてマッスルよ、姐さん! リク、いいでつか? 文化祭ネタがあったんで、ドキドキの文化祭当日をよろしくおねがいしまつ!
>極楽的無謀美はろいん 箕輪「今度の敵はリアル・亜メリカンプロレスラー…山歩きで鍛えた足腰と、頂上で見た 最先端天空モードで大勝利…久保田さんミット構え方甘い!エルボー、エルボーっ! う〜ん…こんなんじゃ亜メリカンパワーには太刀打ちできないなぁ。もっとパワーがないと…」 光瑠「(窓から見守ってる)箕輪さんが立ち止まってる…こんなときこそ僕の出番だ! 唸れ、僕の学歴詐称のハイパーコンピューター…亜メリカ…そうだ! この時期のアメリカの行事って言ったら……!(どこかへ向けてダッシュ)」 柳沢「箕輪君、ちょっと根詰めすぎなんじゃないの?」 大介「そうっすよ。『新型』がちょっと滑り気味…いや、難しすぎて理解されにくかったからって いきなり新型を更に尖らせて最先端出すって言っても…なかなか難しいっすよ〜」 箕輪「どうしても…こう、亜メリカンパワーを倒せるような最先端の力が出せないんだよなぁ…。 時代は最先端で進んでるっていうのに、このままじゃ置いてかれるよ…(項垂れる)」 久保「(相変わらずわかんないな、こいつの言動)」 大介「(でも、柳沢さんの言うとおり、なんか行き詰まってる感じっすね)」 柳沢「(だから、こんな時のために、今日は奴に『とっておき』を用意してあるんだよ!)」 (ドアチャイム)『Hey, Trick or Treat! お菓子をくれなきゃドウジョウヤブリするヨ!』 柳沢「(目配せして大袈裟に)ええっ、道場破りだって?!箕輪君大変だよ!!」 久保「そ、そうだ。あんなアメリカンな道場破り、現役選手、いやプロレスラーでもないと戦えない!」 大介「箕輪さん、頼むっすよ〜!トレーナーの僕たちを失業させないで欲しいっす!」 箕輪「……なんっか白々しいけど、まあいいか。来い、道場破りっ!鍵はかけてないぞ!」 ????『無用心ヨ!でも、遠慮なく入らせてもらうネ!……Yahaaaaaaa!!」 箕輪「あ、あんたはッ!!そのカボチャ頭、まさか超人……」
一方、近場のドンキのパーティー用品売り場 光瑠「はぁ、はぁ…この時期…10月のアメリカンな行事の代表と言えばハロウィーン! このカボチャのかぶりものさえあれば、箕輪さんが亜メリカン・グローバリゼーションパワーを 倒すための手助けが出来るかもしれないッッ!!」 号野「え〜と、新色のアフロは何色にしようかな…っと。おう、佐藤!おひさしブリ大根? 何よ、お前もハロウィンの仮装?それと同じの、例の『北斗』がさっき買ってったぜ」 光瑠「な、何ッ!!」 箕輪「いやー、本当、驚いたよ。カボチャの超人なんて聞いた事なかったからさ。 思わず反射的に投げっぱなしのジャーマンかけちゃったよ」 久保「(は、反射的にジャーマンぶっこ抜けるか、普通)」 柳沢「(それをやってのけるのが箕輪だ)」 大介「(いろんな意味で恐ろしいっす…)」 助手「驚いたヨ!ボクが北斗真拳伝承者じゃなかったら怪我をしていたところだネ!箕輪、気をつけないと」 箕輪「でも…助シュがきてくれたおかげでつかめたよ。亜メリカンパワーを倒す方法!」 助手「What?」 箕輪「今年は独イツワールドカップ。だから時代はジャーマンなんだ! ジャーマンスープレックスと『ベルリンの赤い雨』で、最先端の戦いをしてみせる!」 助手「その意気ネ、箕輪!さあ、せっかく日本に来たんだから、トックンするよ!」 柳沢「ほらな。亜メリカンパワーには亜メリカ人が有効なんだよ」 久保「でもそのためだけに日程調整させなくてもいいだろ…」 大介「理解の方向もねじれてるけど…」 光瑠「くっそーっ!次こそ、次こそ僕が箕輪様のマシンガンズの相棒の座を射止めてみせるッ!」 はぐれパソ軍団と卒業した人と現役の人 山も落ちも意味もなし。パソが好きなだけのお目汚しスマソ
いいともで手品披露するほど得意でしたね〉ハン ありがとうございました 究極のツンデレ師弟また読みたいです!
>>162 姐さんがんがります。
ちと資料収集と妄想に手間がかかるんでお時間下さい。
>>161 姐さんの針に禿萌え。
皇帝陛下と蜜月だった時の班先生も萌えまつよ?
なぜに神様ばかりが降臨するのだろう。最高です姐さん方。 最近考えてるのは、補ーストがアー津にお見舞いの手紙を書くってネタ。 完成する可能性は低いので、忘れて待っていてくださいな。
>アドバイス 「どういうつもりだ、氷ードル。今我々のチームは休止中だぞ」 「いいや。ただ、近くまで寄ったからね。しかし立派なジムだね、ミル子」 「何が言いたい」 「深い意味はないさ。私は自然の中でトレーニングしているから、対極的だと思っただけだよ。 いつもはここで何十人と一緒にトレーニングしているんだろう?」 「…そうだな。今は誰もいない分、なおさら無駄に広く感じるんだろう。 マシンを錆び付かせるわけにもいかないだろうから、近々アマチュアたちに貸し出そうと思っている」 「いい考えだね。若者たちはとても眩い。いつも大切な事を思い起こさせてくれるよ」 「…貴方は一体何をしに来たのだ。こんなところまで来て、雑談するだけが目的ではないだろう」 「だから、ただ寄っただけなんだよ。目的と言われても…… そうだ。もしシークレットでなければ教えて欲しい。足の具合はどうなんだい?」 「調整時期の参考にでもするつもりか?」 「友人として純粋に怪我の心配をしている…と言っても、貴方は納得しないだろうね」 「………」 「理解しているよ。私にも、貴方にも立場がある。しかしそれ以上に、私は貴方の今置かれている境遇を、 身に染みて理解しているつもりだ。ファイターにとって、利き腕効き足は生命線のようなものだからね」 「……あまり多くは明かせないが、手術を受けるつもりだ」 「そうか。なら、復帰まで私はしばらく待たされることになりそうだね」 「………」 「…どうしたんだい。浮かない顔をして」 「…いや。立場が逆になってしまったな」 「そう言えばそうだね。去年までは私が怪我をしていて…今年は貴方が」 「そういう意味ではない」 「?」 「…去年のタイトル戦まで、俺は貴方が戦いを避けていると、散々追い回し、挑発した」 「ああ、そんなことを気にしているのかい? 理解していると言ったじゃないか。 貴方にも、私にも立場がある。ファイターとして、プレスの前で魅力的なキャラクターを演じるのも プロの仕事の内だと…助シュも言っていたよ。貴方は以前より彼とも親しかったんだろう?」
「……ああ」
「なら、そういう事だよ。この先プレスの前で強気な事を言ってしまうかもしれないけれど、
どうかそれは許して欲しい。私も『皇帝』なのだから……お互い、辛い所だけどもね」
「……だが、俺は……ただのキャラクターだけでなく、本当に戦いを欲していた…」
「そうだろうね。貴方の事だから」
「…最強の座を渇望し、名誉を求め、がむしゃらに突き進んでいた。
どこまでも上へ、先へ、頂点へ。ただそれだけを考えていた。前に貴方を見据えながら」
「(微笑しながら頷く)」
「目の前に貴方が…『皇帝』がいるのに、手が出せない。ヘビー級のグランプリでは機会を逸し、
回り道をしてようやく挑戦権を得たと思えば、『皇帝』は怪我で長期欠場している。
俺は苛ついていた。一刻も早く、なんとしてでも、『皇帝』と戦いたかった。そのために…」
「理解しているよ。誰だって、ファイターはそれを求めるのだから」
「足の怪我も、もっと早いうちに治しておくべきものだった。だが俺は自分の気持ちを優先させた。
その結果……一度突き落とされた谷底から、どうにかまた挑戦できる立場まで来れた。
払った代償は高くついてしまったが」
「…でも、楽しみが先に伸びているだけだから、別に気にしていないよ。
これでお互い、完璧な状態で戦えるというなら…安いものさ。数年のブランクなんて」
「…そう言ってくれるとありがたい」
「だから、理解していると言ったじゃないか。貴方は足の怪我をおして待っていてくれた。
私も、時間とはやる気持ちに逆らいながら待っているよ。あのリングの上で」
「…すまん」
「あやまる事はないよ。私も、王座を死守できなければ何もならないんだから。
…そうだ。よかったら…(紙になにやら書き付けて渡す)…これをやってみないかい?」
「何だこれは?インターネットのアドレスのようだが」
「オンラインで出来るチェスゲームのサイトさ。療養中は何かと暇だからね。
そこでなら、私もいつでも貴方と戦える……どうだい、じりじりする前に、試してみないかい?」
『お見舞い』という言葉に触発されて書いてみた。
>>167 姐さんにエールを送ります。
本スレ経由シャードッグでファ部たん英ネモたんとマドリードで練習中と発覚 ファ部たんの2H2H相手は雷帝殿 英ネモたんの相手はd様 ・・・これはいろんな展開を期待していいでつかね?w それにしても一度の試合で仲良くなっちゃうこの末恐ろしい男ったらし・・・ 旦那にきちんと調きょ・・・教育してもらわないとw
いや、むしろ旦那は開発されて目覚めさせられてく部類でしょw 「んー、黒アチアのお菓子って甘くておいしー…」 「(お、お前は何故棒キャンディーを舐めながらこちらに思わせぶりな視線を送っているんだ!)」 英ネモたん@虚弱属性がいろんな意味で心配でつw 地中海の海沿いって開放的でええやねー…
気苦労多い旦那萌え おたんじょびWIN直後へたりこんだ理由はソレにありと見たwww 今も離れてるのに毎日with英ネモたん@虚弱な写メ送られて 「ににに逃げとけ英ネモとやらっ」と逆冷汗な旦那キボンヌ
>『ユー・ガット・ア・メール!』 「ミル子、元気? …じゃないか。足の怪我大丈夫? ニュースでスイスまで行って検査するって言ってたから心配だよ。 でも、黒アチアのニュースって結構大袈裟だから、心配しなくてもいいよね? 僕は今、マドリッドに戻ってます。 色んな道場やアカデミー巡って、そこそこ忙しいよ。 蓑タウロと戦った事で、ちょっとは有名にもなったみたいだし。 手術して練習休むなら遊びに来てよ。すっごいおもてなししちゃうからさ!」 本当に大丈夫ならすぐにでも招集するぞ。全く、お前は相変わらず能天気な……。 「ミル子、大変なんだ。 実はブツドーヨーロッパの大会に急遽、出場が決まっちゃって。 代役っていうのがなんか気に食わないけど、試合があるからには勝つよ! 相手は亜レキサンダーだってさ。あの弟だよ。 ミル子と僕とが一緒に勝っちゃったら、きっとすごいだろうね。 本当はミル子にいちばん鍛えて欲しいところなんだけど、無理は言えないよね。 『チーム・黒警察』の一員として、頑張ってくるよ!」 絵メリヤーエンコ・亜レキサンダーか。なかなかの強敵だな。 景気よく勝ってくれるのはいいが、あまり気負いすぎて体調を崩すなよ。 「ミル子、映画出るって本当? ジェット・リーとハイキック対決したら、すごいのできるだろうけど…。 試合に響くような事になりそうだったら、ダメだよ! あ、僕は……それなりに頑張ってまーす。」 お前は何を言っているんだ! 人の事をあれこれ言う前に自分のなすべき事をしろ!
「ミル子。新しい仲間が増えたよ! 英ネモ! 今年のはじめ頃に試合して以来、すっごく久しぶり。 ずっと病気してたんだって。だから、英ネモもブツドーヨーロッパでの復帰にかけてるんだ。 練習場所とパートナーが見つからないって言うんで、僕のとこに誘っちゃった。 『僕と練習しないかい?』って。ミル子の受け売りだけど。 明日、空港まで迎えに行ったら、そのまま歓迎パーティー開いちゃうつもりさ!」 何が受け売りだ。しかし、英ネモといえばかつてハン斗と一緒に練習していた男か。 一体お前はどういう脈で人を寄せ集めてくるのか…全くもって考えられん。 「ミル子〜。英ネモと記念撮影〜。 僕らすっごく気が合うかも。同じ寝技使いだし、虻ダビの話で盛り上がっちゃった。 でも英ネモ、ちょっとお酒に弱いのかな。薬とかの影響もあるかも。 練習中は僕んちにステイするからいいんだけど。 …あ、もしかして、嫉妬してる?」 だ、誰が嫉妬などするか! 酔っ払ってグダグダになった写真など送りつけて何になる…ああ、酔いながらメールも書いたのだな。 人に送るものは、せめてシラフの時にきちんと確認を取れ! 全くお前はいいかげんな……。 「ミル子、英ネモってすっげーいいよ。 おっきくて無骨な感じするけど、優しくて、繊細で…病弱な感じ、って言ったら怒られそう。 ちょっとシャイだけど、気配り上手で聞き上手。みんなも頼りにしてる。 もちろん、僕もさ。今日もいっぱい寝技の稽古つけてもらっちゃった!」 …まあ、同じ歳の頃の二人が切磋琢磨して高めあうのは非常によい傾向だ。 練習がお互いの糧となればいいな。 ん? この文章、最後に追伸があるぞ……っっ!? 「P.S. お返しに、今夜は僕が彼に寝技の稽古つけちゃおうかな〜……」 (♪ピロリロリン)『ユー・ガット・ア・メール!』
…ってな感じで
>>172 姐さん、どうですか?
旦那は魔性の天然君にぶるんぶるん振り回されてるぐらいがGoodですなww
172でつ。姐さんサンクス! ぶるんぶるん振り回されてる旦那、凍り付いてる間に追加メ着信 「うっそだもーん! へへ、驚いた?そんなわけないじゃん。 英ネモってミル子と違って過剰反応しないから大丈夫って〜」 …ぶちっ。がんっ。バキバキッ。(ミル子は足の怪我が悪化した) なんて事にならんようwww
177 :
風と木の名無しさん :2006/10/23(月) 22:00:03 ID:F3rnhHp50
そろそろラスベガスの衝撃からおちつきましたか、姐さん方? 落ち着いたところでKの話題も見たいです。 ラスベガスでの皇帝助手のウォッカ飲み対決の顛末も見たいですがw
リクなのに上げてしまいました…吊って来ます
>>163-164 あちこちですっかり助手の弟ポジションが定着してる箕輪なんだけど
実は箕輪のが年上なんだよね・・・
どう見てもそうは見えないとこにまた萌える かわいいなあ(*´Д`*)
一途に箕輪を思い続ける純粋な光瑠と、腹黒な来た丘の絡みなんかも見たいです
もしよろしければお時間のある時にでもお願いします
>>168-169 姐さん
ゴソ格のミル子さんインタブーにて
黒警察チーム内、チェスでミル子さんに勝てる人いないそうでつよ!
ミル子さんは秀才だし、皇帝陛下もきれる頭脳の持ち主なんで
実際にチェスバトルしたらものすごい熱戦になりそうでつね!
そのオンラインサイトが、広告出演してる韓国のゲームメーカーのだと
さらに陛下らしくさりげなく計画的で素敵でつねw
>>173-174 姐さんのタイトルが二重の意味だったことに気がついて再萌
英ネモさんとファブ、ミル子さんの命を受けて新居・・・いや新支部立ち上げるそうでつよ!
情報サイトの写真の笑顔が仲よさそうでカワユスv
ツンデレミル子さん・イケイケファブ・鈍感英ネモさんの
トライアングルチョーク関係もこれから期待できそうでつよw
連載姐さんもリク受け姐さんもがんがれー!
腐海の奥底からですが応援してまつよー!
久々の休みにアク禁巻き込まれてむしゃくしゃしたからお題消化。
>ビター&スウィートハロウィン(
>>144 シチュ直後的)
(…保ドリゴ、貴方は強い。そして偉大だ。貴方のように皆に慕われ、なお奢らない人を俺は知らない。
俺は貴方に憧れ、心酔し、貴方に忠誠を誓うつもりでB/T/Tに来た。それなのに……。)
兄「コーヒーが入ったぞ。ほら。お前の分」
亜「………」
兄「旨いか?」
亜「…苦い」
兄「苦かったか? 砂糖の数はいつもと違ってないはずだが……」
カップを両手で抱えたまま、じっとその水面に写る自分の顔を見つめる。
交わらない視線と、コーヒーの香りを残して、夜明けを待たずに男は出て行く。
翌日。
弟「(背後から)わあ! 比カルド、『お菓子をくれなきゃイタズラするぞ』!!」
亜「!!」
弟「じゃなくて、近くのお店の人から差し入れ。貰ってくれなきゃイタズラするぞ?」
亜「キャンディ? こんなに沢山…すごいな」
弟「比カルドは確かコーヒー味好きだったよね。ほら。貰ってくれなきゃイタズラ…」
亜「もういいって、分かったから。(食べる)」
弟「いやー、練習中に食べる甘いのって格別だね。どう、コーヒー味おいしい?」
亜「…甘い」
弟「そうかー。じゃ、僕もコーヒー味にしようか」
亜「………」
(どうしていいか、分からない。保ジェリオ、どうして君は彼の双子の弟なんだ。
二人とも俺の友になってくれて、同じように接していたはずなのに、どうして保ドリゴは……。
分からない。分からないんだ……こんな気持ち……俺は……。)
ちょっと過去の切ない思い出思い出して夜中にしんみりしかけたんでリク消化する >無敗の皇帝 at バーカウンター 氷「……やあ、欄デルマン。こんな時間にどうしたんだい?」 欄「氷ードルか? 俺も親父も負けちまったから悔しくって眠れな…っておいっ! こいつら何でみんな潰れてやがるんだ!? おい将軍! 忍者! ヴァンダ礼! そこに転がってるのは助シュか!? 一体どうなってやがんだ!」 氷「いや…その……実は……」 *2時間前 助「約束どおり、ヘビー級のタイトルベルトをかけて、ボクらのワンマッチを開催しよう!」 氷「ハハハ、タイトルマッチの連戦は私でもさすがに辛いなぁ」 助「大丈夫。これはヘビードランカー級のタイトルマッチだからね。 露西亜人は強敵だけど、『いつ何時とも、誰の挑戦でも受ける』大和魂で勝負するよ!」 氷「まあ、お互い試合のあとだから、無理のないように飲まなければね…では、『健康のために!』」 「「乾杯!!」」 *1時間前 将「だからあそこでやめようって言ったじゃないか、ヴァンダ礼〜」 忍「そうだよ! あそこで無難に赤か黒かに賭けとけばよかったのにさ!」 礼「ああ、兄弟揃ってキンキン声でごちゃごちゃ言うな! 大体ギャンブルってのは商売なんだから、胴元が儲かるように出来てるんだよ! 客は雰囲気だけ味わって、それでちょっと儲けていい気分になれりゃいいんだ。 それに負けたっつっても、飲み代ぐらいは稼げたんだからいいじゃねぇか」 助「Oh〜! C/B/A御一行のお出ましだよ〜! ヴァンダ礼は2回戦からのシードかい?」 礼「うわっ酒くせぇ! 何だよ助シュ…と、氷ードルか。何やってるんだ?」 将「わかった! 二人で今日の祝勝会だ!」 氷「まあ、そういう感じ…かもしれないけれど…(苦笑)」
助「挑戦者乱入ね! フロムブラズィィル! ヴァァンダルレェェイ・スィウバァァ! エァンド マウルゥリスィオ・ショーーグゥン!!」 忍「ちょっと、何で僕はコールしてくれないんだよ!」 助「忍者はウェルターだから、ヘビードランカー級には参加出来ないよ!」 礼「そういうことか。じゃあ、今からこの勝負、無差別級ドランカーグランプリに変更しろ!」 将「ええっ、ヴァンダ礼、受けて立つの?」 礼「お前らもだ、将軍、忍者。こうなりゃさっきの負けの分をこっちで取り返してやるぜ!」 将「無茶苦茶だなあ…楽しければ別にいいけど」 忍「ねえ、体格差あるから、4ポジの打撃…じゃなくって、アルコール度数落としてもいい?」 助「残念〜! ここはラスベガスだから、コミッションが認めてくれないよ! それでもいいかい、氷ードル?」 氷「ま、まあ。でも皆、無理しないように……では、『我らの勝利に!』」 「「「「「乾杯!!」」」」」 *30分前 鷹「おっ。君たち、盛り上がってるじゃないか!」 助「Mr.タカ〜ダ! Yes, we are モリアガッテマァ〜ス!」 忍「うっ……ヴァンダ礼…もう、限界……」 礼「なんどぅわと? おまへ、うぉれのさけがのめねぇのか…うぇ?」 将「(沈没中)」 氷「いや…その…盛り上がっているというか…。 (困った…どうにかしてくれと英語ではどう言うんだ?)」 鷹「よし! これだけの面子が揃っているんだ。私も宴に参加させてもらうよ! 氷ードル、自慢じゃないが私も酒にはかなり自信があるんだよ。 ベガスの成功をつまみに、サシで…いや、通訳込みだが、飲もうじゃないの!」 助「さすがト〜カツホンブチョ〜! オトコノナカノオトコね〜!」 礼「むさへつどるぁんか〜くるぁんぷひ、ヤルぅ!」 忍「(轟沈中)」 将「(浮上不可能)」
氷「…で、では…本当にあと少しだけ……『ラスベガス大会の成功を祝して!』」
「「「「乾杯!」」」」
*そして現在
欄「OK。俺はC/B/A連中の代理人呼んできて、助シュの方はフィ留に応援頼むわ。それと……」
鷹「欄デルマン! 今日は君の折れない心を存分に見せてもらったよ!
どうだい、快気祝いに皆と一杯!」
氷「…わかった。私はMr.鷹田をどうにかする。露西亜人の意地にかけても」
鷹「おっ、もうボトルが空いてしまった。氷ードル、今夜はとことん飲み明かそう!」
欄「……負けるなよ、チャンピオン」
氷「……努力するよ」
鷹「君と飲めて本当に嬉しいね! さあ飲もう!『本日の試合の感動に!』」
「「乾杯!(完敗…)」」
公式の「朝まで飲んだ」発言を受けて
どんなもんじゃい
>>177 の姐さん?
次の流れのためにリク落とし
先生……そろそろ学園モノが見たいです……
花屋で真っ白なブーケを作ってもらった。 ちょっと予算オーバーしたけど、大きくてカッコいい花ばかり選んだ。 あと、彼の好きだったビスケットも買った。 職業柄甘いものは控えてただろうけど、今となったらもう解禁だよね? 車にいっぱいの荷物を積んで、家族とともにあの町へ帰ろう。 懐かしい思い出と、いまだ癒えぬ傷痕の残る町。 今年は特に見せたいものが多いんだ。 母も健在で、息子も大きくなって、それに。 街はオレンジ色に飾り付けされてて コウモリの形のモビールが雲ひとつない青空に飛んでて 子供向けの仮装とお菓子の詰まった籠がショーウィンドウを飾ってる。 おどけたカボチャのランタンの前をすり抜けて、僕の足は郊外へ急ぐ。 今も、屋根や壁に穴があいた廃屋が点在したままの それでも、変わらないこの町の土の香りを吸い込んだら ガレージに車を置いて、あの丘に出かけよう。 後ろには貴方の遺した、手製のバーベルとサンドバッグ。 同じ空の下、同じ星の上で今日、大切な人に会いに行く。 「ごめん。蓑タウロには…負けちゃったよ。 でもね、いっぱい学んだ事があるんだ。パスガードの仕方とか、ボクテクとか、あと…」 「ようやくだ。ようやく、貴方に報告できる。俺は……」 >万霊節 万霊節はハロウィンの翌々日。死者のために祈る日とされています。11月になる前にお題消化。
沙ーシャたん、ファ部さんとの試合決定記念。 尻でアスな感じですいません。 バッドボーイと軍人さん。 寒さが厳しくなって来た夕刻のサン/クトペテル/ブルグの駅に降り立つ。 電車から降りて来た人々は、旧ソ/連式メトロの豪華な内装の中を歩き、地上に向かうエスカレーターに向かう。 大都市の人並みの流れを見ながら、彼は足を止める。 薄暗い構内でも人目を引く程の明るい金髪の、とても背の高い青年。 使い古したスポーツバッグを肩に掛けた、歳には見合わない飾り気の無いコートの下からは、簡素なジャージと スニーカーが覗いている。 青年は肩を落とし、俯いて、小さくため息をつく。それから意を決した様に歩き出した。 北のベネ/ツィアと称される程、露シアで最も美しい都市。大きく、美しく、偉大であるにも関わらず、ゆったり とした優しい落ち着きを持つ様は、まるで「あの人」の様だと彼は思った。 地上に出ると、18−19世紀の雰囲気を残す町並みに目を奪われる。地下鉄から出た人々は、バスやタクシーの 方に足早に進んで行く。彼は再び足を止めて、ポケットの中に手を入れて探った。 くしゃくしゃになった札とコインを取り出して数える。何も考えずに出て来たから、そこには帰りのトークン代 しか残されてなかった。 金をポケットに戻し、彼は歩き出した。
石畳で敷き詰められた街路を歩く。 夕刻を過ぎて、町はオレンジ色の優しい灯に包まれて行く。 華やかに着飾った若者達が、目の前の伊タリアンレストランへと入って行く。自分と同じ様な世代の若者達は、 陽の落ちた町に繰り出し、人生の春を謳歌している。 一時間程歩き続け、少しばかりの疲労を感じ始めた頃に、鼻に甘い菓子と香ばしいコーヒーの香りが届き心引か れたが、自分には贅沢な事だと言い聞かせて、小洒落たカフェの前をそのまま通り過ぎる。 彼は北の果てにある小さな村で育った。まだ小学生だった頃に、ソ/ビエト連邦が崩壊した。子供だったから何も 分からなかったけど、日々の食事が減り、大事にしていた愛犬に与える餌が無く、密かに自分の食べ物を分け与 えた事や、両親が痩せて行く様を目の当たりにした事は覚えている。お腹が減って、友人達と一緒にドングリを 食べた。とても苦くて美味しくはなかったけれど、他に食べるものが無いから懸命に飲み込んだ。 それでも昔はもっと大変だったんだよ。 それが両親の口癖だった。
彼の家族は移民であり、根っからの露シア人ではない。観察眼の鋭い人間なら、彼の顔の骨格や、普通の露シア 人よりもずっと薄い色素で気づく。だから、どこか後ろめたい気持ちがあった為か、子供達を軍隊にいれる事に 躍起になっていた。 2時間は歩き続けただろうか。 ようやく見慣れた風景になって来る。 数年前まで、週に何度も通う事もあった場所。 口下手な事もあり、生真面目過ぎる性格の所為で、同年代からは敬遠され、中々周囲と馴染めない彼を、いつも 気遣い、面倒を見てくれた人がいる場所。 少し離れた所から、大きなスポーツジムを眺める。 一緒にいたかった。 しかしそれは、軍隊に属している限りは許されない。 でも時折、無性に会いたくなる。 そんな時はこうして、電車に何時間も揺られ、何時間も歩く事がある。 とてもとても優しい人。彼の弟と戦う事になった時、普段なら絶対に弟のセコンドにつく彼が姿を見せなかった のは、彼の前で彼の弟と戦う事なんて出来ないであろう自分に配慮したからに他ならない。
今日もトレーニングに精を出しているのだろう。 そう思いながら、彼はスポーツジムから少し離れた所にあるベンチに座った。 近くにいると言うだけで元気になる。だから、顔を合わせなくても良いから、せめて近くにいたくて、一人サン/ クトペテル/ブルグを訪れる事がある。 1時間程すると、ジムの中から数人の男達が出てくる。そこに彼はいた。 仲間達と談笑しながら、駐車場の車に向かう。 彼の乗った車の赤いテールランプが見えなくなるまで、見送る。 いつか又、彼と笑顔で言葉を交わせる日が来る事を願いながら、ベンチから立ち上がった。 「よぉ、優等生。」 突然声を掛けられる。 予想していなかった為に、針トーノフはびくっとして振り向いた。 「こんなとこで何してんだよ、テメェ。」 見慣れた顔と、自分より大きな体躯がそこにあった。 ついこの間、リングで戦ったばかりの相手。 「沙、沙ーシャ…。」 睨みつける様な表情に、後ろめたい気持ちになり、針トーノフはスポーツバッグを抱きしめて俯いた。 電車で何時間の離れた敵対チームのジムに現れるなんて、スパイしていたと思われても仕方が無い。 無言で亜レキサンダーが近づいてくる。 どうしよう。殴られるかも知れない。 そう思ったが、逃げ出すよりも殴られる方がましだと思い、俯いたままじっとしていた。
不意に腕を掴まれる。 無言で亜レキサンダーは針トーノフを引っ張って行く。 どこに行くのだろうと思っていると、おもむろにタクシーの前で立ち止まる。 「乗れよ。」 「え、で、でもお金…。」 「いいから乗れって!」 背中を押されてタクシーに押し込まれる。 隣に乗った亜レキサンダーの顔を盗み見ると、いつもの様な仏頂面で、真意を計る事は出来なかった。 スポーツバッグを両手で抱えて小さくなっていると、亜レキサンダーが小さく咳払いをする。 「テメェの所為で風邪引いちまったら、R/T/Tに料金請求するからな。」 10分程走ってから、タクシーが止まる。亜レキサンダーが金を支払い、タクシーの外に出る。 針トーノフがどうして良いものかと困っていると、有無を言わせず亜レキサンダーは針トーノフの腕を掴んでタ クシーから引っ張りだした。 「あれ…?」 どこかで見た場所。 先ほど通ったばかりの場所だった。 若者達で溢れる、駅から少し離れたレストラン。 「駅で見かけたと思ったらよ、2時間以上も歩きやがって、阿呆か!おかげでテメェの事を尾行した俺様は、こ の寒空の下を長々と歩く羽目になったんだぞ。」 「ご…ごめん…。」 なんだか良く分からないけど、亜レキサンダーが怒っている様なので謝る。その姿を見て、亜レキサンダーは大き く、若干わざとらしくため息を付く。 「すっかり身体が冷えちまったぜ。責任取って付き合えよ!」
針トーノフの胸ぐらを掴み、亜レキサンダーはレストランの方に入って行く。 洒落なレストランには見合わない、カジュアルな格好の大きな体躯の男達が入って来た為、ウエイターは一瞬た じろいだが、すぐに笑顔に戻る。 「何名様ですか?」 「二人だよ。見て分かんだろ。」 レストランの奥へと案内される。 席に着くと、針トーノフは恐る恐る亜レキサンダーに口を開いた。 「あの…、僕お金もってない…。」 すると亜レキサンダーは、いつもの様にふんぞり返って針トーノフを睨みつけた。 「殆どをジムに持ってかれるテメェと違ってな、テメェに勝った時の賞金がたんまり俺様の手元にはあるんだよ。 それをどう使おうと俺の勝手だろうが。」 メニューを開く事もなくじっとしている針トーノフの前で、亜レキサンダーは次々とオーダーしていく。 「試合ん時、やたら増量したと思ったら、見ない内に又すっかり痩せやがって。どうせ試合に負けた後ろめたさ で、まともに食ってねぇんだろうが。三連敗したら今の副業は廃業だってのは本当かよ?」 「それは、仕方が無いもの…。負けるなら、続ける理由ないもの…。」 運ばれて来たワインを、亜レキサンダーが針トーノフのグラスに注ぎ、自分のグラスにも注ぐ。 乾杯する事なく、亜レキサンダーはグラスに口を付ける。 「軍なんてやめちまえよ。」 針トーノフも遠慮しながら、ワイングラスを両手で持ち口を付ける。 「…そんな事出来ないもの…。」
テーブルの真ん中にあるバケットを手にとり、小さくちぎり、亜レキサンダーはそれを針トーノフに投げつけた。 「見てろよ。後数年もしたら、俺の天下になるからな。そしたら、R/T/Tなんて乗っ取ってやる。そこで好きな だけ、格闘技やらしてやるから、覚悟しとけよ。」 針トーノフが顔を上げる。 薄い青い目が、じっと亜レキサンダーの顔を見つめる。 「何か文句でもあんのかよ?」 「沙ーシャ、ひょっとして駅から僕の事付けて来てたの?だからこのレストラン…。」 「今頃気づいたのかよ?相変わらず鈍くせぇな。それでもエリート空挺部隊かよ。」 ごめん、と言って針トーノフはバケットを手に取る。小さくちぎって口に運んだ。 「もらった賞金は殆どR/T/Tに取られてるんだろうし、その残りだって家族や親戚に送金しちまってんだろうし、 たまにはこの位の贅沢、自分の為にしてみろよな。」 その言葉でようやく、針トーノフは亜レキサンダーが自分に気を遣ってくれている事に気づく。 いつも仏頂面で言葉遣いも乱暴だけど、やっぱり根っこは兄の氷ドルと変わらない。優しくて、温かい。 「あの…、僕…。」 なんと礼を言って良いか分からず、言葉に詰まる。すると亜レキサンダーは再びバケットを小さくちぎって、針ト ーノフに投げつける。 「いいから黙って今日は付き合え。腹一杯になるまで食い終わったら駅まで送ってやるから、そしたらとっとと帰 りやがれ。」
テーブル一杯に、料理が運ばれてくる。 どの料理も美味しくて、針トーノフは亜レキサンダーに嬉しそうな笑顔を向ける。 「ありがとう、沙ーシャ。すごい美味しい。」 亜レキサンダーが、針トーノフの笑顔を見て、髪の毛をぼりぼりと掻きむしる。 「そ、そいつは良かったな!」 「うん。美味しい料理、沙ーシャと一緒に食べれて嬉しい。嫌われてると思って、寂しかったから。」 亜レキサンダーは、再びバケットを小さくちぎって投げつける。 「嫌う訳ねぇだろうが。」 それからしばらく、黙って料理に手を付けていたが、亜レキサンダーが再び口を開く。 「後でカフェに甘いもん食いに行くけど、文句言わずに付き合えよな。電車なくなったら、宿取ってやるから。」 その言葉で、針トーノフの頭に、先ほど鼻に届いたコーヒーとお菓子の香りが思い出される。 「うん。」 針トーノフが素直に笑顔で頷くと、吊られた様に亜レキサンダーの顔に笑顔が浮かびそうになる。慌てて咳払い をして、亜レキサンダーの顔はいつもの仏頂面に戻った。 「いつもこうやって、兄貴の面を遠くから眺めに来てんのか?そんなに兄貴の事が好きかよ?」 「うん。大好き。」 小さくちぎられたバケットが又飛んでくる。 「兄貴しか見えてねぇってか。」 頷く針トーノフの顔を見ながら、亜レキサンダーは心の中で付け加える。 いつか絶対その目には、自分の存在だけを焼き付けてやる。 不意に針トーノフが顔を上げる。 「頑張ってね。ファ部リシオさんとの試合。俺応援してるから。」 「ったりめぇだ。テメェに勝てなかった奴に、この俺様が負けるかよ。」 針トーノフが頷くと、ようやく亜レキサンダーが笑顔を浮かべる。 針トーノフも笑顔を浮かべる。 互いの緊張がほぐれて行く。 明日になれば又、言葉を交わす事も難しくなる。しかし今は、年相応の若者同士らしく、二人は昔の様に笑顔を 向け合った。 【終】
空気読まなすぎの長編スミマセヌ。 他姐様方の作品、PもKも小さい人たちも大きい人たちのも、いつも楽しみにしておりまする。 針が純粋な露シア人じゃないってのはどこかで聞きました。
あなたは本当に空気が読めないらしい。 ここの空気は、 「誇りだろうと慶腕だろうと、重いのも軽いのも全て歓迎。」 のはずですよ。 というわけで姐さんGJ!
久しぶりに名乗ります。まとめです。 長編姐さんGJ!深夜ながらキュンキュン悶えました! タイトルは作中のワインとパンを分け合う描写と舞台の町の名前から 勝手ながらつけさせていただきました。ご要望等ございましたらお申し付けくださいませ。 では、また名無しにもどってしこしこ創作いたしますw
SS垂れ流しの無法スレはここですか?
少し重要なエピソードと記憶違いがあったんで、修正願いをかねて投稿しまつ まとめさん、『1』の中の(二連覇!)を削除しておいてください 時間軸的にまだファ部は『ムン字アル』連覇していない頃ですた・・・ >青年柔術家疾走記・3 秋になって、僕はしばらくぶりに酢ペインへ戻ってこれた。 2週間の休暇。でも、その間に色んな道場で講習会があるから結構忙しい。 こう見えても僕、一応師範だし。弟子は酢ペイン全土で4百人! だって僕、柔術王者だよ。ちょっとは見直した? ・・・正確には僕のお師匠さんから、道場とお弟子さんの指導を任せてもらってるんだけど。 僕のお師匠さん――マウリ塩・ベーリンギは、僕が住み込みで柔術を教わった人なんだ。 (ミル子の時とパターンが同じ?食事と寝場所付きって言葉に弱いのかも) お師匠さんは、自分の異名を取って (ブラ汁人はよくニックネームをつける。ミノタウロとか僕のカバーロとか) 『ハンター』っていう名前のスポーツウェアブランドも持ってる実業家。 彼女の元彼に締められてムカついた、っていう理由だけで柔術はじめたばかりの、 無鉄砲に突っ走ってた僕を、付きっ切りで面倒見てくれたんだ。 それから今まで、何でも試合があると、僕は真っ先にマウリ塩に相談しに行ってた。 参謀、っていうと、弟子の僕のほうが偉いみたいだから――うん。司令官。 いつでも的確なアドバイスをくれる、自慢のお師匠さんさ。 僕が黒アチアに行ってしばらくの頃も、追っかけてきて一緒に稽古してくれたんだ。 おかげで僕もずっとやりやすくなった。それは純粋に感謝してる。 でも、ちょっと出ずっぱりって言うか、過保護だと思うんだよなあ・・・。 そういえば、この前・・・夏ごろ、 ミル子が『自尊心』で連戦になるって言うんで、長期合宿を日本で取るって聞いた頃、 『ムン字アル』の連覇かかってるだろって、お師匠さんはいつものようについて来てくれた。 それで、さくっと二連覇(!)して、僕だけ別れて東京でミル子達と合流して・・・・・・ 唖然とした。
「遅かったな。道が混んでいたか。これなら東京の道路も渋滞知らずでいいぞ」 タクシー乗り場にずらっと並んでる、マッチョで長身の自転車軍団。 体の小さな日本人だらけの中で、やたら悪目立ちして、正直ヤバイ。 僕もでっかい『ガイジンサン』だけど、他人のフリしてすり抜けたい気分満点の中、 「お前のもあるぞ」ともう一台、ピカピカのを差し出された。 で。 蒸し暑い真夏の日本の炎天下、男どもが並んで暑苦しくサイクリング。 絵にならない。滅茶苦茶カッコ悪いよ、これ。 しかも僕の足が長すぎて(自慢!)、車輪の大きさと明らかに合わないし。 道行く人が「ミル子!」って指差してる。ミル子は日本じゃ有名だけどさぁ・・・。 「・・・ねえ、もう少しカッコいい、いや、スポーツ用のちゃんとした自転車って無かったの?」 「検討はしていたが、これ以外の型だと数をそろえるのに時間がかかるらしいのだ。 慣れれば快適だぞ。前カゴと荷台にベルまで付いていて、実用的だ」 さすがは質実剛健な日本の文化・・・とか言ってるけど、さすがに違うと思う。 だってこれ・・・・・・明らかに買い物オバサン用の自転車じゃん・・・さっきもすれ違ったけど。 ミル子のところに住み込んで練習し始めて数ヶ月、 最初は恐かったイメージがどんどん崩れて・・・未だに怖いところはあるけど、 出てきたのは、ものすごく個性的な・・・要するに、ヘンな一面だった。 基本が真面目な人なだけに、そういう部分がすごく気になる。 ともかく、死にそうに暑くて恥ずかしいサイクリングを繰り返して、 僕らは都内の道場を点々としていた。 ミル子曰く、日本の蒸し暑い気候と時差に慣れることで、 よりナチュラルな力を発揮できるようにしたい・・・・・・らしい。 その時差なんだけど、ミル子は日本で試合すると、確実に寝坊する。 モーニングコール入れてもらっても、100%寝坊する。
いちばんひどい時には、 「俺は明日寝坊するから、ルールミーティングではそう言っておいてくれ」 ってエージェントに宣言してから、寝坊する。 ・・・ケン・イマイ(僕を黒アチアに連れて来たエージェントだ)も大変だと思う。 理由はわかってる。本当は、時差とか気候が合わないとかの問題じゃない。 「ベラ、やろう」 ・・・ホテルで夜、ミル子からこの一言が出たら覚悟しとけ、って、伊ゴール (ミル子に付きっ切りで教わってる大学生)に言われてたけど、本気でヤバイ。 ベラっていうのはむこうのトランプゲームで、チーム黒コップの必修科目。 ミル子が眠れない夜は、トレーナー通訳スポンサービジター問わずかき集められて、これの大会になる。 で、ミル子が勝てるまでずーーーーーっと「あと1回だ!」って続く。 ちなみに僕の覚えてる最長は夜の10時から朝の4時。 ミル子がついてないと、僕らまでもれなく不幸になれる・・・・・・マジで最悪。 そんなこんなで、寝不足でくらくらしながらねちねち寝技トレーニングしてる時、 スパーなのにすごくいい一発をボーっとしてる頭に入れられた。 眠かったから反応が遅れた、っていうのはすごくある。 でも、そのあとのミル子の言葉に、カチンと来た。 「今のは目覚ましだと思え。トレーナーが練習中に上の空では困る。」 僕はすぐさま下の体勢からシャツの襟元を掴んで、脇をすり抜けてサイドを取った。 ミル子はびっくりしてたけど、これもジャケットマッチの基礎技術だよ。 そのままマウントまで動いて、勢い任せに、さっき食らったのと同じぐらいのを何発か、お見舞いした。 誰の所為で寝不足になってると思ってるんだよっ!・・・って、僕も寝不足で気が立ってたんだろう。 周囲の静止が入っても、止まらず僕は攻め立てた。 でもミル子は・・・それ以上にずっと、冷静だった。 振り下ろされる僕の拳を掴んで――多分、すぐ見切られてたんだと思う――言った。 「ファ部リシオ、お前の寝技技術が素晴らしいのはわかった。 が、その打撃ではまだまだ実践で使い物にならないな。」
平然と起き上がって、奥へ歩いていくその背中を座ったまま見てて、 ミル子も理不尽だけど・・・すごく、僕ってカッコ悪い、と思った。 昼過ぎ、チームはいつもと同じ時間で動いてるから、 休憩がてらにあの自転車で、近くのおっきな川まで出てみた。 (あんな事あって微妙に居づらかった、っていうのもないわけじゃない) 東京の地理はよくわかんないけど、一度通った道はなんとなく覚えてた。 短い芝の生えた斜面に寝転がって、下の河川敷でやってるサッカーの練習を見てる。 僕もブラ汁人だから、昔はああやってボール追っかけてたなーって。 青い服着た子供がリフティングしてるけど、今でも僕のほうが絶対上手い。 そんな、格闘技とも日本とも全然関係ないことばっか考えてごろごろしてたら、 なんで僕、こんなところにいるんだろう、とふと疑問がわいてきた。 考えてみれば、ブラ汁にいる頃――柔術はじめる前までは、 自分が格闘技やるなんてこと、考えも及ばなかった。 そりゃ、男だったら誰でも、強くなりたいっていう願望があると思う。 でも、格闘技は兄貴が先にやっていて、それもカポエィラで、 どっちにしても今の寝技――MMAなんて、僕からは遠い世界の出来事だった。 それが6年かそこそこの間に、酢ペインに移り住んで、世界大会で各地に行って、 黒アチアの有名選手の家に居候しながら、今は日本で練習中。 自分の事なのに、めまぐるしすぎて気が遠くなりそう・・・・・・。 って思ってたら、いつのまにか空も周りも真っ赤に染まってて、 向こうの方でやってたサッカーの練習も、ボール一つ残さず綺麗に片付けられてた。 ちょっとシエスタ長く取りすぎちゃったかも。きっと寝不足のせいだ。 はたいたけどまだ草がむずがゆいし寝汗かいてるし。早く帰ってシャワー浴びたい。 日本の夏って本当に蒸し暑いや、と思ったところで、 そうだよ!ここ日本じゃん! 僕はミル子の練習について来てるんだ! 慌てて時計を確認する。6時半。ヤバイ。日が長いから時間感覚狂った! 横倒しの自転車を起こして、力の限り漕いで、走った。
・・・・・・のが、いけなかった。 日は完全にくれて、僕は自転車を押しながらどこかの路地を歩いてた。 目印にしてた建物も暗くて見当たらないし、夜景になったらもうさっぱりわからない。 案内地図も、図形みたいな日本語だらけで全然読めない。 たまにアルファベットで書かれてる看板も、 どの地名がどこに続いてるかわからないから、どうしようもない。 最初の土手で急いでダッシュした方向が逆だったのかな、 それ以前にあまり道よく知らないのに出歩いたのがまずかったのかな、なんて今更思っても遅い。 26歳(もうすぐ27歳)にして、迷子。しかも外国で。 道聞こう!って思っても、英語で話し掛けると逃げられる・・・いや、恐がられてる。 そりゃ、夜に僕みたいな大きな体の男に声かけられたら、身の危険感じるかもしれない。 でもどうすりゃいいんだよ!ねえ助けてよ!恐くないからさぁ・・・。 溜息ついて、自転車を置く。 じーじーいってる街灯の下、スポットライトみたくそこだけ明るい。 電柱に寄りかかって、また溜息。 今日の僕、すっごくカッコ悪い。 迷子になったとか寝坊したとかそういうの関係なく(いや、ないわけじゃないけど) あんな事になって、そのあといなくなったっていう事実が、むちゃくちゃカッコ悪い。 僕、本当に何やってるんだろう。 何のために日本まで来たんだろう。 ちょっとムカついたし、イラっときてたし、顔合わせにくくなってたのはあった。 でも、それでも・・・僕の技術やアドバイスが必要だから、 そうでなくても、苦手なグラウンド技をかけてくる練習相手としてだけでも、 僕が日本まで呼ばれた事に意味があったはずなんだ。すごく、すごく大事な。 それなのに僕は、そこから逃げ出した。 逃げたつもりは全然ないけど、逃げ出した形になっちゃった。 それがすごく、不本意で、情けなくて、歯がゆい。
鼻に来たなにかをすすり上げて、街灯にたかってる虫を見上げて溜息ついた。 26歳の男が外国で迷子になって泣いてる、それだけは恥ずかしいと思ったから。 でも。 ・・・自転車の明かりが近づいてきて、見慣れたチームのTシャツ着た人が 暗がりの中から僕の名前を呼んでくれたとき、 不覚にも、僕はちょっと泣いてたかもしれない。 その声の主が、ミル子だって分かって・・・・・・すぐに涙引っ込めたけど。 僕が迷子になっていた場所は、ジムから笑えるぐらい近くの路地だった。 定時になっても戻って来ないから、お借りしてるジムの人も総出で僕を探してくれたらしい。 で、あんまり近くにいたものだから、どうにかゴシップになる前に片付いた・・・と 例のご苦労様な日本人エージェントが胸を撫で下ろしてた・・・本当に、ごめん。 僕を見つけた当のミル子は・・・特に僕が居なくなった理由など聞かないで、 大丈夫だったか、事故など遭わなかったか、とか、そういうのだけ聞いて、 「もうすぐ夕食の時間だ。そろそろホテルにもどるぞ。」 と、何事もなかったかのように自転車隊の先頭に立って走っていってしまった。 その日の夜は、ベラで呼び出されることもなかったけれど、あまり良く眠れなかった。 次の日。 いつものようにホテル前に隊列組んで、オバサン自転車の男たちが集ってる。 でも僕は、昨日の事もあって、思うようにその中に入っていきづらい。 その僕の背をぽん、と叩いて、いつものように寝坊してきたミル子が隣にいた。 「昨日休んだ分、今日はしっかりと寝技の訓練を頼むぞ。」 「あっ・・・ミル子・・・・・・でも、僕は」 「休んだ事は、それはそれでかまわん。 俺はお前から教わっている身だ。練習のペースはコーチであるお前に任せてある。 それとも、昨日その前に強く言った事が気に障っているのか?」 「そ、そうじゃないよ、そうじゃなくてさ・・・」 いざとなると肝心な事の聞けない口はもたついて、僕は肩をすくめた。 その次にミル子の口から出た言葉が、あんまりにもあんまりだったせいもあるけど。
「自転車が気にいらなくて探していたなら、改めてケンに頼んでおく」 ・・・この人、天然だ。 で、この後もミル子が怪我したりとかいろいろあったけど、本番の日が来た。 バスに乗って、黒アチア応援団の人たち(市松模様が目に眩しい!)に見送られて、 はじめて、ホールの中に入った。でっかい。はっきり言って想像以上。 日本は小さい国だけど文化は進んでる、という事前情報はともかく、 こんなサッカー場みたいなホール、見たことない。 そのだだっ広い真ん中に置かれたリングの上で、 新聞とかテレビとかでしか見たことない選手が感触確かめたりしてる。 あ、ヴァンダ例・シウ場!蓑タウロ!何これ、ありえない。 当のミル子は調整もそこそこに、リングサイドで句イントン・ジャクソンと世間話。 「警官は辞めたのか?」 「もう議員だからね」 リングネーム、ミルコ・黒メンバーに変えたら?とさりげに訂正。口には出さないけど。 お前は少し試合をしすぎだ、と言われて、お前ももっと試合をした方がいい、と返してた。 入場もリングサイドのいちばんいいとこ(チーム特権!)で見せてもらって、 何かもう、光ばーっ!で花火どーん!で、足震えるぐらいうずうずしてきた。 僕も早く、ここで試合がしたい! と、浮かれた話はここまで。試合の時間が近づいてきた。 控え室でいつものようにベラやってるけど、ミル子の雰囲気が変わってきてる。 着替えて、軽く調整して、バンテージ巻いてグローブはめる。 係りの人がチェック入れて、手首の所にしるしを付ける。 暗幕に囲まれた袖でうるさいぐらいのテクノミュージックと会場の声を聞きながら スパーリングしてるのを脇で見てるけど、話す事もできないくらい、空気が張り詰めてる。 考えてみれば、僕もミル子の試合を直接見るのははじめてだ。 天然とか変わった人だとかいろいろ思ってても、やっぱりこういう時のミル子は、恐い。 そろそろ入場だ、って聞いて、自分の試合でもないのに肩に力が入る。 ミル子はケン・イマイと拳を軽くあわせて、それから僕のほうへ振り返った。 じっと見つめてきて、はい、って・・・ケンの持ってたのを僕に渡してきた。
「お前は今日、それで試合を撮っていろ。セコンドにはつかなくていい」 「ちょ・・・待ってよっ、何で僕ビデオ係なのさ!せっかく『ムン字アル』から駆けつけ・・・」 え、入場?ちょっと待ってよ!下向いて荘厳な雰囲気でって言われても、ねぇ、ミル子ぉ!! そんな事言っててもミル子も時間も待ってくれない。 巻き舌のオバサマに高らかに名乗り上げられて、重低音にあわせて進む。 いつも、リングインの花道歩いてる時はちょっと不安で、誇らしくて、すごく楽しみだけど 今日は先頭を歩いてるミル子がただ、恐くて、わけのわからない気持ちになってた。 押し付けられたビデオカメラを、ぎゅっと握り締める。 相手は絵メリヤーエンコ・亜レキサンダー。 ミル子が戦いたがってて、今日のトーナメントでも圧倒的な強さを見せた、氷ードルの弟だ。 身体中の刺青がいかにもワルそうで、大きくて、しかも強面。絶対喧嘩したくないタイプ。 対するミル子もリングコールにあわせて、片手をあげて応える。歓声で空気が揺れてる。 これが、ミル子・黒コップなんだ。 僕がコーチしてる・・・させてもらってる、MMA界のビッグネーム。 セコンドアウトで伊ゴールたちがポスト下につくと、 リングの中央でルール説明と言う名のにらみ合いが始まってる。 闘争本能の塊みたいなワルの目線と冷たいミル子の目線に釘付けになってて、 レディ!の声までぼんやりしてたから、慌ててビデオの録画ボタンを押す。 思い返してみれば、試合はとにかく一方的だった。 首相撲から膝を狙って、隙あらば一気に詰めてくる相手に、ミル子はすごい音のローを食らわせた。 膝の一撃も開始早々に入ってる。あれの痛さは僕らがいちばん良く知ってる。 ラッシュが入って、それでも前に出てくる相手を、ミル子はマットに投げ捨てた。 あれはレスリングの技術、それとも柔術の・・・とか思ってるうちに、サッカーボールキックが決まる。 そして平然と・・・立ち上がれって要求。頭の先からつま先まで痺れる。 決着はその直後に来た。ミル子自慢の左足が、あいつを頭からなぎ倒したんだ!
ゴングが鳴って、ゾミニルさん(ミル子のスポンサーのおじさん)が感極まって抱きついて、 みんなも次々に上がってったから、僕もふわふわとリングに近づいてった。 ろくにピントも合わせてないカメラを構えたまま、プレスのカメラマンに右も左もぶつかりながら 僕はしばらくぼんやりしてた。 高い天井で何重にもこだまして僕らを、リングを包む歓声。 ああ、ここが・・・僕が将来試合する舞台なんだ。 ・・・ここで試合、しなきゃいけないんだ。 そのあとのマイクパフォーマンスは、正直上の空でよく聞いてなかったけど、 リング上うろうろしながらミル子が、私は戻って来た、とか言っていた。 そう言えば、ミル子は今日行われてるトーナメントの一回戦で負けた、って。 この勝利は、あの蓑タウロと氷ードルが決勝で当たるトーナメントへの、彼なりのリベンジだったんだ。 その後、いそいそと控え室に帰るその道で、亜レキサンダーとまた会った。 あれだけ派手に倒れたのに、ミル子の蹴りは寝覚めがいいらしい。 片言の英語で再戦の要求をしてたのを笑顔でいなして、ミル子は部屋に入っていった。 そのとき偶然、よける方向が重なって、亜レキサンダーの体を僕は間近で見た。 脇腹も、ローを受けた腿も、信じられないくらい赤黒く腫れあがっていたんだ。 実は、ミル子が急いでいたのには少し理由があった。 まだ息も上がったままなのにケンから携帯電話を借りて、ソッコーで電話してたんだ。 相手、誰だと思う?・・・ミル子のママ、つまりおばーちゃんさ。 ヤツの頭にサッカーボールキックを決めてやったんだ、なんて、普通の親子の会話とは思えない。 心配で泣いてたらしいけど、そんな・・・武勇伝聞かされたって余計心配にさせるだけじゃん! その後も、奥さんやイワン君の事でにこやかに長電話してて。 ハイキックで相手ぶっ倒した後なのに、だよ! はっきり思った。やっぱりミル子って、ヘンだ。
とにかく、そのすごく恐くて、強くて・・・変わってるミル子は、 夏の連戦+合宿をものともしないで、10月末、元U/F/C王者のプロレスラーと戦うつもり。 ジャクソンじゃないけど、ミル子試合しすぎ!って言いたくなる。 でも、今はその気持ちもわからなくないんだ。 あの舞台。あのリング。あの歓声! あそこでヒーローになれると思うと、もう腕がなってしょうがないよ! 一日でも早くデビューしたい。 久しぶりの地元なのに、僕の気持ちは黒アチアへ、そして、日本へ飛んでたんだ。 だから、ミル子。早く僕を認めてよ。 多少のワガママとか気まぐれとか、素でかますボケとかも我慢するからさ。ね? もうちょっと続きます。 長文SSですが、無法地帯にならない程度にのんびり投下しますんで、ご容赦ください。
はろいんの夜に滑り込みで間に合ってないけどはろいんお題消化。 >葉隠的ブツドー精神のハロウィン 吾「えーと、『10月31日、午後5時より都内某所にてブツドー13のファンイベントを予定しております。 試合前の調整でお忙しい所恐縮ですが、選手の皆様には奮ってご参加お願いいたします…』 って手紙が来てんだけど、どうする、帯屋?」 帯「俺はともかく、吾味さんは行かなきゃまずいっスよね。タイトル戦控えてますし」 吾「だよなー。じゃ、今日の夜の練習は休みにしないと。あとは…」 石「ねえねえ河尻くん、今日の夕方にイベントがあるんだって」 河「今日の今日で5時って、また急な連絡だな…何か、手紙もいつものと違うし」 石「この前の澁谷で選手大集合!みたいなことやるのかな? あーどーしよう!僕一人じゃ緊張しちゃうよ。ねえ河尻くんいっしょに行こう?」 河「行ってどうすんだよ!試合があるのお前だけだろ?」 石「えー?…じゃあ、セコンドで!」 河「会見やイベントにセコンドも何も無いだろ!」 石「でも、絶対河尻君も来た方が盛り上がるよぉ。お願い、いっしょに来て?」 河「意思田、そうやってお前はいつも」 石「ねっ?」 河「………」 箕「できた!ついに見えた!2006年式最先端!やった、やったよ皆!やったよ滑河さんっ!」 滑「よ、良かったな箕輪…(って、毎度毎度何が見えてんだか分からん…) っと、それはそうと、お前宛に今朝手紙が届いてたみたいなんだが」 箕「え?……ファンイベント?しかも5時から!?…俺、ちょっと行ってきます!」 滑「待て、行くってどこに!」 箕「1回家にもどって国旗取ってきたら、追い風ダッシュでファンの所まで飛んできます!」
蒼「…う〜ん…」 今「どうした?何手紙とにらめっこして腕組んでんだ?」 蒼「いや、居間成さん。この手紙…この前D/S/Eから来たのと書式も封筒も違ってるんスよ。 文字のフォントも似てるけど違うし、紙質もコピー紙みたいでちゃっちいし…」 今「もう警官じゃないんだから、鑑識の真似事みたいな事すんなよ、蒼木」 蒼「そうなんスけどね…何かにおうんスよね…事件のニオイが……」 号「…で、こんな殺風景な港の倉庫街で、本当にファン集めてイベントなんてやんのかね」 御「ファンイベント、というよりは、刑事ドラマの銃撃戦でも起こりそうな雰囲気だな」 号「そそ。俺と和夫で無修正ギリギリあぶないデッカチ…って痛ぇよ! オチまで言う前にツッコミ入れんなよ!」 御「どうせ下ネタ言うつもりだったろうから自主規制」 号「あのな、自主規制っつーもんは自分で『ピー』入れるから自主規制で……おっ?」 御「あれ、喜久田さんだよな。喜久田さーん!一体どうなって……(ばちっ!)ぐふっ!!」 隣で仰向けに昏倒する相方の額で、今だしゅうしゅうと湯気すら発しながら回転する、キャンディ。 見ると、ロングコートを纏った喜久田が、こちらを向いて微笑を浮かべている。 菊「号野、御崎、『Trick or Treat』!お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ…」 号「…は?いや、ハロウィンは知ってますけど、それと御崎がぶっ倒れたのと何の…うおっ!!」 白い勝負スーツの脇の下をかすめて、何かが猛烈な勢いで射出される。 見ると、彼らの師、喜久田の手に握られているのは、無数の飴玉とゴムパチンコ。 ただならない雰囲気の中、何も知らずにやってくる他の面々。 石「あ、喜久田さんと号野さんだ!もうイベント始まってますかー?」 河「ま、待て意思田っ!何か様子がおかしいぞ!」 蒼「……やっぱり…どおりでクサいと思ったら…」 箕「(遠くからコスチューム姿で全力ダッシュののちスライディング)17時0分57秒ッ!間に合ったー! ニーパッドしてたから擦りむかなくてすんだよ。さすがプロレスラーの正装……って、あれ? お客さんは?ファンイベントは??」
一人、きょろきょろする箕輪の足元で、バチン!と威嚇射撃の飴玉がはじける。 菊「ファンイベントはこれから始まるんですよ。ファン…『楽しい』イベントがね…。 最も、楽しめるかどうかは君たちの資質次第。出来る限り、楽しくはするつもりですよ…」 石「だいじょうぶ箕輪さんっ?」 箕「ああ。紙一重で見きってよけたよ。(注:当てようとしてません)…でも、この様子は…」 蒼「喜久田さん、いや、鬼クタ!武器を捨てなさいっ!無駄な抵抗は止めるんだ!」 河「黄色い江頭がマジで警察っぽくなってる」 石「蒼木・ジャパコップだね、河尻くん」 蒼「今は江頭封印!号野!早くこっちへ…」 喜久田、いや鬼クタのまとっていたロングコートが開かれ、 中にずらりと並べられたモデルガンのたぐいの中からマシンガンを取り出すと、辺り構わずぶちまける。 蒼「逃げるんだーーーーッッ!!」 弾丸ならぬ飴玉の集中砲火の中、一人、また一人と倒れていく男たち。 鬼「……『ブツドーというは死ぬ事と見つけたり…』…」 河「ぐあっ!」 石「か、河尻くぅんっ!目をあけてぇ!うわあっ!」 号「ぐうっ………何じゃこりゃあッ!死にたくねえ、死にたくねえよぉ……ごふっ!」 箕「超人だったら、肉のカーテンで飴玉なんてっ…いてっ!うわっ! …やっぱり、素肌に直接は痛いよね……ひでぶっ!」 蒼「どうしてっ…どうして現場に血が流れるんだっ…って流れてねーよっ!ぎゃあっ!」
鬼「やれやれ…君達は本当に浅学なのだね。この言葉の原典、『葉隠』は 死を奨励する内容ではなく、礼法、酒のマナー…武士が生きる上で不可欠な あらゆる作法について言及しているのだよ。そしてその作法の中に 忍ぶ恋として『衆道』の行い方もまた、示されているのだよ……ふふふ」 吾「何で井の頭線止まってんだよー。やべぇ、15分も遅れて……あれ? お前ら、みんなで飴散らかして何へばってんの?」 帯「吾味さん……ちょ、あれ……そんな状況じゃないと思うんスけど……」 鬼「……(ニヤリ)」 この後、散らかした飴などはおいしくいただきました、っておい! 久しぶりの寝技名人本格参戦にフィルター外してもワクテカしている今日この頃です
姐さん!姐さんたち!! 露西亜っ子萌え姐さんもファ部語り姐さんも寝技姐さんも You!You!You!愛してるぜおまいらー!(某兄弟三男風に) テンションはアゲアゲで、スレはマターリサゲサゲでこれからも力作お願いしマッスル!
少し本筋からずれますが、姐さん達は「・・・」と感嘆符(!や?)の扱いについてどうしてまつか? 私は「・・・」は半角ナカグロ3つ、感嘆符は全角で後ろに空白を置かない傾向なのですが 他の姐さん達の作品を見ていて、「・・・」は三点リーダー(…)、感嘆符の後ろには空白を置いたほうが より読みやすいのかな、と思っております。 作品や萌えトークのついでにでも教えていただけるとうれしいです。 芽レンデスさん欠場に煽り黄金コンビ復活?でブツドーも混沌としていますが 選手を応援しながら姐さん達の作品も心待ちにしておりますv
御崎さん勝利と 喜久田さんが思った以上の喜久田さんペースに巻き込んでたんで グラ莫迦さんたちのネタ投下が楽しみでつw あと箕輪、試合後インタビューで場ートンさんに愛でられ否褒められてまつ 頭いいこいいこぐらいされそうな勢いでつよ、姐さん!
箕輪は場ートンといい助手といい、でっかい外人さんにモテモテですね
B/T/Tでも愛されまくっていたようだし
永遠の弟キャラだよなあ・・・箕輪
>>213 自分はどっちでもおKですよ
グラ莫迦ダンス部と号乃のミーティング。 矢間実屋さんの意見は全て聞き入れそう。
>>214-215 姐さんへ
>極楽的地獄とストーキングファイターズ
箕輪「う〜〜…ヘルぅ……」
場豚「(肩を貸しながら)すまん。お前みたいな豪胆な男が一滴の酒も飲めないとは…。
無理に誘って悪かった。そろそろ動けるか?」
箕輪「だ、だいじょ……う〜……」
場豚「参ったな…こんな夜更けだ。マネージャーに頼んで、滞在先に部屋を取ってもらう。
それならここからも遠くない。それでいいな?」
箕輪「すいませ……おじゃましま……うう〜〜……」
よっこらせ、と片方の肩に箕輪を担ぎ上げる場ートンと、二人の様子を物陰から窺う影。
場豚「こんな軽くて小さな体でよく俺と戦ったな…(片腕で携帯電話)もしもし?
ホテルの部屋を手配してくれないか? 空いてるベッドさえあればいい。
まあ、イキのいいヤツを担ぎ込むから、なるべく上等な所にしてくれよ?
…よし、決まりだ。箕輪、ホテルへ行くぞ!」
光瑠「み、箕輪様がホテルに連れ込まれる! 試合で弱らせてこの隙を窺ってたんだな!
今こそ僕の無差別級の戦いの真価が問われる時! いざ行かん大巨人狩り!
うおおおおお! 我こそはパソクラスミドル級3位、空位のキング・オブ・パソクラシストを狙いながら
階級の壁を越えて戦う、生まれながらのメイドファイター、佐藤光瑠なりぃっ!!
そこの大巨人、無謀美系パイオニアの箕輪様を放しやが…うわっ!」
助手「場ートン!! こんな時間にこんな国のこんな所で出会うなんてとても奇遇ね!
ん? 何で箕輪がそこに居るの? お酒の匂いがするけれど」
場豚「助シュ・バーネットか。お前はここが主戦場だったな。お前、こいつの知り合いか?」
助手「知り合いも何も、彼は一緒に語り合い技を高めあう無二の戦友(とも)よ!」
光瑠「(助シュの後方で)…き、汚いぞ…いきなり背後から蹴って極めてくるなんて…」
場豚「ちょうどよかった。こいつが潰れちまってどうしようかと思ってたんだ」
助手「OK。ボクの所で引き取るよ。(と、姫抱き)場ートンも元気で! ……それと…(佐藤を見る)
箕輪、最先端目指して突き進むのもいいけど、たまには背後に目をやったほうがいいヨ…」
箕輪「(朦朧)…ちょーじん…俺は、超人に……ううっ、ヘルぅ……」
>>217 超ヤバス
お人形のように軽々と扱われてる箕輪やら
片思い炸裂中の熱血乙女の光瑠やら
箕輪の行く所にさりげなく現れるやたら頼もしい助手やら
見た目の怪物路線と裏腹に一番まともで紳士な場ーとんさんやら。。。
全てがツボで、もう萌え狂って死にそうです
光瑠は試合後のインタビューで、ご主人様より仕えるほうがいいと言っていた。 やっぱり箕輪さんに仕えたいのかな?
>>214 >>216 おk。書いてみる。
>ぐらうんどおばかな人たちのダンスミーティング
号野「……で、だ。そういうわけで、ネタ切れで赤玉出かけてた俺だったけども、
今回はなんと、O/ZMAさんが入場パフォーマンスを全面的プロデュースしてくれるんだと。」
イツ川「すごいじゃないっすか号野さん、リングにミュージシャンっすよ!
これって前代未聞じゃないっすか?」
子池「いや、前例は某柔道家が『ガクトー!』って言ってたからあるぞ、エ口川。」
横太「初期にもプリンセステンコーあったって聞きますし、記憶力の無い男の見本っすね、イツ川さん。」
耶麻宮「でも、かえってよかったじゃない。これで…御崎君みたく練習に集中できるんだから。」
御崎「(背後で黙々とバッグ打ち中)」
号野「ところがそうはイカのキャンタマなのよ。O/ZMAさんが言うには、
『俺が演出するんだから、ダンスのレベルもそれ相応のものにしてくれないとまいっちんぐ!』
ってよ。一部意訳だけど。」
横太「それはそうっすよね。向こうもプロだし。」
イツ川「木更津のライブもものすごい完成度だったって聞きますしね。」
号野「バァカ、そっちは綾小路さんで、O/ZMAさんとは別人なの! ったく、分かってねーなエ口川。」
横太「違いの分からない男の見本っすね、イツ川さん。」
子池「エ口川だしな。」
耶麻宮「まあ、エ口川君だからね…。」
イツ川「ひ、ひどいな横太さんも子池さんも、よりによって耶麻宮さんまでっ!」
御崎「(背後で淡々とバッグにキック中)」
号野「そこで今日は、O/ZMAさんに提出する演出案および要望書、要するにネタを作成するため
急遽エ口バカダンスチームを招集、緊急会議を開く事にした。というわけでエ口川、鉛筆と紙。」
イツ川「何スかこれ。」
号野「何、って見りゃ分かるだろ。会議するんだから、議事録まとめないと意味ねーだろが!
それに、カクのは大得意だろ、なあエ口川?」
子池「そういうわけで空気読めエ口川。」
横太「気の効かない男の見本っすね、イツ川さんは。」
耶麻宮「まあ、エ口川君だからねぇ…。」
イツ川「ひ、ひどい、皆して……分かりましたよ。 僕が書記になりますから、号野さんさっさと進めちゃってください。」 号野「聞き分けがよろしい。じゃ、会議をはじめるぞ。まずは最重要議案、 『誰がチームから二軍落ちするか』についておっぱじめようと思う。誰か辞退する奴手上げて。」 横太「…あの、ちょっと、そんな事一言も聞いてないんすけど。」 号野「おう。俺も今はじめて言った。何でも今回はO/ZMAさんも一緒に踊りたいから、 フォーメーション的にあの花道並んで二人が限界だし、ダンサー1人減らせってよ。で、辞退者?」 子池「で、出るわけないだろ! まして俺は前回不参加なんだから、今回こそ出る権利があるはずだ。」 耶麻宮「まあ、前回は僕が子池さんの穴を埋めたわけだけど…。」 号野「おうよ。穴埋めにしちゃあ最高の、いや子池さん以上の働きを見せてくれた。 よって耶麻宮さんは一軍スタメン入り決定。」 イツ川「(かきかき)耶麻宮さんは一軍、と。」 子池「ちょっと、ちょっとちょっと、今の一言だけで採用決まったのか?」 横太「異議あり! 今のは勝手な決め方の見本っす!」 号野「子池さん、いつもながらリアクションおもろいけど決めんのは俺なの。 で、残る一つの枠を、横太ちゃんと子池さんで争ってもらうわけなんだが…」 御崎「(背後で延々となわとび中)」 号野「ただ争うんじゃ、ウチのジムの鉄の結束に亀裂が入りかねない。 そこで俺は考えた。横太ちゃんと子池さん、どっちがいいアイディアを出してくれるでショー!」 イツ川「(かきかき)出してくれるでショー、と…って、どういうことっスか号野さん?」 号野「カキカキマシーンは黙ってろ!」 耶麻宮「まあまあ…号野君、二人にどんな事させるつもりなの?」 号野「よくぞ聞いてくれました耶麻宮さん。今日はO/ZMAさんに提出するネタを決める会議だ。 だからより面白く、激しく、ギリギリなネタを出したほうをダンスチームの一軍メンバーとする!」 イツ川「(ぽそり)ちょ…ひど…贔屓じゃないっすかそれ…。」 子池「(ぽそり)しかも耶麻宮さん、自分が安全圏にいるからって余裕だ…。」 横太「(ぽそり)ブログの道夫のように猫被った男の見本だったんすね…。」
号野「まずは言っペの俺から。俺としちゃあ、やっぱ新/庄は外せないと思ってんだ。 前も新/庄やって勝てたからな。ゲン担ぎって意味もこめて新/庄ネタを使いたい。」 耶麻宮「じゃあ、新/庄みたく円陣組んで相談してみようか?」 号野「それ採用。じゃあさっそく(片膝ついて円陣)…ってエ口川、一人だけ両膝ついてんじゃねーよ!」 イツ川「だって、片膝の状態だと書きづらいじゃないっスか!」 号野「お前のセルフバーニング方法なんて誰も聞いてねーっつーの! 黙れやエロマシーン。」 イツ川「(ぼそり)でも…ちょ…きつすぎるっスよこの姿勢…。」 子池「(ぼそり)今の、絶対活字にしたら字が違うの分かってて話ふったな…。」 横太「(ぼそり)後輩イビリの見本だ…。あ、新/庄といえば、」 号野「ハイ、横太ちゃん?」 横太「新/庄といえばゴレンジャーマスク! あれを被って脱いだ所でGO/ZMA!ってのは…」 号野「被り物被って衣装決めた上からあのマスクは被れねーって! 横太ちゃん却下!」 耶麻宮「でも、何か被ってるのを取ったら、っていうのは意外性のある展開だね」 号野「だな。耶麻宮さん採用。被ってる何かを取ったら、あっと驚く何かが出てくる、と。」 イツ川「(書きづらそうにかきかき)出てくる、と。」 御崎「(背後で粛々と腹筋中)」 横太「(ぽつり)今の、絶対俺のアイディアっすよ…パクリの見本だ…。」 子池「(ぽつり)号野もウける前はこんな男じゃなかったんだが……あ、そうだ。」 号野「ハイ、子池さん?」 子池「大いにキャラを変えたといえばヒチ/ョリだ。劇団ヒチョ/リ。新/庄の後を継ぐエンターテイナー。 だからここはヒチョ/リ選手を真似て、被ってるアフロを取ったらスキンヘッドがキラーンと…」 号野「却下却下! この若さでピュアネスな毛根いじめてどーすんのよ! ついでに運もモテ期もネタもつるっと滑って逃げてったら責任取れんの? 子池さんイエロー!」 子池「ちょっと待て! この会議イエローカード出るのか?」 号野「男は常に実地で揉まれて揉みまくってビッグに立たせるもんなの! 常在戦場、2枚で退場!」 イツ川「(片足引きつらせながらかきかき)…子池さんにイエロー、と…。 ご、号野さん…そろそろ足きついっス…」
号野「根性ねーぞエ口川! お前にはイエローカードじゃなくてエロカードやる。 洋モノ無修正。ただし男。」 イツ川「ちょ……そんなもの貰っても逆にヒきますって…。」 耶麻宮「でもこの姿勢、長時間会議するには向かないと思う…僕も片足つってきたし。」 号野「それもそうだな。耶麻宮さんも言ってるんで、姿勢変えよう姿勢。」 (一斉に立てている足を入れ替える一同) 御崎「(背後でこつこつとパウンド練習中)」 号野「ってなんでエ口川、お前立ててる足逆なんだよ!」 イツ川「ま、待って下さいよ、俺最初の時点で皆と逆で…。」 耶麻宮「こういうのは協調性が大事だよね。」 号野「そうそう。いやー今日の耶麻宮さん冴えてるわ。さっすが俺が一軍に見込んだ男。 というわけでお前足組みなおせ! ついでにエロカード海外通販で大人買いして送りつけてやる!」 イツ川「ちょ…足もキツイけど、そんなの貰っても処分に困るっス…。」 子池「(ぶつぶつ)ひ、贔屓だ…そしてさりげないけれど明らかなイビリだ…。」 横太「(ぶつぶつ)耶麻宮さんって実はブログの背景のように腹黒い男の見本かも……あ。」 号野「何よ、横太ちゃん?」 横太「タイツ、前はゼブラ柄だったんで、今度は黒ヒョウなんてどうっすか? 優勝候補の陰に隠れて、気がついたときには相手を倒してる。イメージ的にオイシイっすよ?」 号野「黒ヒョウねぇ…ラメってたりすれば結構イケてるかもしれねーけど、遠目で見ると普通っぽくね? もっとこう…会場のレディ達に訴えるようなのが欲しいのよ、野郎はともかく。横太ちゃん保留ね。」 イツ川「(足をプルプルさせながらかきかき)よ…横太さん…保留…。」 耶麻宮「変にひねらずに、普通にヒョウ柄にしたらどう?」 号野「あー、そのテがあったかぁ…関西じゃヒョウ柄は年配のレディ層に爆発的人気があるんだよな。 それにO/ZMAさんもヒョウ柄だし。よし、耶麻宮さん採用。おーいイツ川、座布団1枚!」 イツ川「ちょ…座布団なんて概念…あったんスか…?」
号野「議長の俺があるって言ったらあるんだよ! ほら、早いとこマット持って来い! あと喉渇いた。ついでに水。」 子池「あ、俺はイオンウォーター。」 横太「ダカラお願いしまーす。」 御崎「(振り返って)ふう…緑茶買ってきてくれる? 濃いので。」 喜久田「(いきなり現れて)私にもコーヒーを。無糖ブラック以外認めませんよ…さもないと…。」 イツ川「ボスまで……ひどい…ひどすぎる。分かりましたよ。行ってきます…。 ああ、早く普通の人間扱いされたい……。(足引きずりながら)」 御崎「で、号野、ダンスの方は決まったのか…って何してんだよその姿勢? それに何だこの落書き。 『耶麻宮さんは一軍。新/庄決定。ヒチョ/リ却下。子池さんにイエロー1枚、耶麻宮さんに座布団1枚…』 お前一体何の話してたんだ? 野球、サッカー、それと笑点って意味不明だぞ?」 喜久田「(皮肉げに)会議は踊る。されど進まず、ですか。」 号野「あ〜…じゃあ、誰がダンスやるかは…あみだくじで……。」 耶麻宮さん贔屓しようと思ったら結局イツ川さんいじりに終始してしまった…。 長いだけですがドゾ。
> 横太「違いの分からない男の見本っすね、イツ川さん。」 吹いたwwwwwGJ! 以前から気になっていたんだけれど、号野と御崎は号野の方が年上で、 「号野さん」「数尾」と呼び合ってるよー。
時事コネタ。
>セコンド・アウト
「打撃の圧力では押しているぞ! もっとパンチを繰り出すんだ!
柔術家のボクテクなどたかが知れている。見きってかわせ! …下がったか?
横からフックを狙え…ローだと? 下に警戒しろ! ジャブで意識を上に向けるんだ!
そう、そのまま相手をコーナーに追い詰めて…タックル!?
いや、入りが浅い。そのまま圧し掛かって押し倒すんだ! そこだ、払い腰で……」
「右が来る! ガードを下げるな! 相手は打撃勝負に来る! 組み付け、膝を出すんだ膝を!
そこで怯むな! 直線的に下がるなとあれほど…くっ、回り込め! もっと足を使え!
ローだ、ローを放て! 同じ場所を狙って…違う! 軸足を替えるな!
腰が入ってないぞ! バランスが崩れ…そこでタックルを狙うな!
ああ、くそっ! 倒されるな、今は持ちこたえろ! ボディと足を狙って……」
「「ああっ! もう、横からごちゃごちゃうるせーな(うるさいよ)兄貴っ!(ミル子っ!)
頼むから(お願いだから)少し、黙ってろよっ!!(黙っててよっ!!)」」
「「あ……すまない…。」」
蘭国にて行われる某大会に二人とも来てたらいいのにな願望。
>>225 姐さま
お褒め下さり光栄でつ。
自分も最近気づいたんで、どうしようかなと思っていたのでつが。
まとめさん、お暇な時に、よければ私の書いたのだけでも修正していただけまつか?
たしかアイスネタときしめんネタは私の書いたものでつので。
>>213 姐さま
自分はその時によってまちまちです。
勢いで書いてるんで変換して出てきたほうを使う節操なしw
今回は見習ってスペース置いてみましたが、
書く人それぞれの好みでいいかもしれませんね。
>国際電話・2H/2H前 ・・・もしもし・・・元気でやってるよ〜。英ネモも僕も体調万全さ。 ・・・調子に乗るなって? 分かってるよ。こういうとき無茶しちゃいけないって。 ・・・うん。いい感じ。英ネモからタックルのやり方教わってる。 ボクスのコーチからもパウンドのコツ教わってるし・・・。 ・・・あはは。そうかも。ミル子のパウンドすっげー痛そうだったし。 ・・・え゛?・・・い、嫌だよぉ。暴力反対! それは教えに来なくていいから! ・・・うん・・・・・・うん・・・そうだよね。いつかは当たる事になるだろうし。 ・・・自信? もちろん!・・・って言いたいけど、ちょっと不安なんだ。相手が相手だし。 ・・・分かってる。気持ちで負けちゃダメだって。でも、一筋縄じゃいかない相手だよね。 サンボ大会で優勝したらしいし。・・・・・・研究? してるけどさ・・・・・・うん・・・。 ・・・冷静になれ、かぁ・・・・・・気負っちゃいないよ。でもさ・・・・・・うん。打撃主体だよね。 ・・・え? 秘策?・・・・・・いいの、そんなの教えちゃって・・・・・・え? ・・・あはは。ばれてたんだ。ぶっちゃけちゃうけど・・・・・・そうなんだ。 ・・・だよね。そうでなきゃこんな時期に電話しないよね。・・・・・・・・いや、本気だよ。 ・・・分かってる。甘えてるんだ。まだ・・・・・・ごめん。僕、支部任されるんだよね。 ・・・・・・・・・うん。 ・・・知ってるよ。夢なんでしょ? だから、僕も負けたくない・・・絶対に。 ・・・秘策? 本当にあったの?・・・・・・ちょっとごめん。メモするから・・・あ。 ・・・芯折れたから取ってくる。 ・・・って、怒らないでよぉ・・・どうせ僕は準備悪いですよーだ。 ・・・取って来たよ。続けて?・・・・・・うん・・・・・・うん・・・・・・そうなの? ・・・一応、僕のこと認めてくれてたんだ・・・って、怒鳴らないでよ! 耳痛いからぁ! ・・・・・・・・・うん。 ・・・そう言われると嬉しいな。・・・え? だって、キックって言ったらミル子じゃん? ・・・うん。おかげさまで。本当、ミル子には感謝してる。 ・・・分かってるよぉ。いずれ、当たるんだからさ。僕らも。 その時は僕も手加減しないよ?・・・・・・・・・いや、それはちょっと手加減して・・・。 ・・・ごめん。プロだもんね、僕も。気持ちで負けてちゃダメだよね。 ・・・分かった。蹴ってく。・・・・・・大丈夫。声聞いて元気でたから。 ・・・じゃ、勝ったらまた電話するよ。皆によろしく。・・・おやすみ。
姐さん達アドバイスありがとうございましたv 自分なりに感嘆符の後にはスペース ただし次がナカグロリーダーの場合は空けない、と法則つけて書いてみますた。 長文傾向が強いんで、少しでも見やすいように投稿していこうと思ってまつ。 では、そろそろお昼休み終わるんでこれにてノシ
>>225 のお姐様
ブツドーハロウィンと動物の森で乱入した者です。
ご指摘ありがとうございます。
まとめ様、私のほうもお時間ございましたら修正お願いできますか?
それと、
>>226 のグラ莫迦お姐様
名前表記の方法から見て、
>>30 の簿ビーネタも
姐さんの作品のような気がするのですが?
もし間違っていたらすみません。
>>228 の姐様の話は例のインタビューからですね?
純粋に慕っているファ部も何かと世話を焼いてるミル子さんも萌えます〜。
紙風呂の助手インタビューで、
「普段の仲がいいからリングの上では倒し合いを楽しめる」旨のことを語っていましたが
この師弟も競い合うたびにさらに絆が深まってくれると燃えますね。
>>230 姐さま
ご指摘トントン。確かにそうでつw
見逃してまつた。オロゴソブラザーズまじスマソ。
まとめさん、そういうことで例の通り……ごにょごにょ。
>選手の食卓・ぐらうんどおばかな方々とその総帥編
GPから数日後の河川敷草野球場。その土手に一人座る御崎。
御崎「………」
号野「和夫、何してんのよ? なんか見えんの?…って何も見えねぇじゃん!
妄想を掻きたてられるような形の雲ひとつ無ぇし! 何よ、ドランカー入っちゃった?
おーい、聞いてんの? かーずーおーちゃーん、どーちーまーちーたー?」
御崎「…うるさいっすよ、号野さん。聞こえてますから。」
号野「あ、そ。(座る)…何よ和夫、この前からさっぱりつれないでやんの。
どしたのよこの前のあの勢い? マイクでやっちゃったあの喧嘩上等発言!
胴上げだってやったのよ? 多分大晦日はタイトルマッチなのよ?
それでまー、マタニティブルー?っつーか優勝ブルー?な感じになってんのは知ってっけど、
にしても最近のお前おかしいわ、ホント。メシ喉通ってる? つわり厳しくない?」
御崎「つわってませんから! それ以前に孕んでもいませんし、孕めませんから!」
号野「え〜? 『しかし、そこで彼に愛の奇跡が…』ってナレーション入って、
意外と妊娠判明したりするもんよ? こういうカットで撮られてる時って。」
御崎「誰が撮ってるんすか! バラエティ番組でもあるまいし、第一誰の子っすかそれ!」
号野「…和夫、俺の口から、そんな事言わせたいわけ?(もじもじしながら傾く)」
御崎「ひっつくな! キモさ増してますよ号野さん!」
号野「キモイ言うなよ! 俺今ネット界隈じゃちょっと名の知れたアイドリングストップなのよ?
地球温暖化予防に貢献しながら、モテオーラだけは全身のアポクリン汗腺から
もうどうにも止まらな…っておーい!」
御崎「(草地を歩いていく)」 号野「おい待て、ボケに対してスルーはさすがに摂政関白尿蛋白でしょうが!」 御崎「もうね、しつこい! キモイ通り越してウザイっすよ。いいかげんに」 号野「(遮って)あ、お前胸板痩せたなー。さすがに今はリラックスタイムだから、 これからまた馬力つけんだろうが、腕だってだいぶ良くなったみたいだし、 そろそろ俺も和夫もうちのチームも盛り上げる年末用のネタでも仕込んで」 御崎「号野さん!」 号野「(ちっちっち、と指をふる)…わーってるっつーの。 お前が感じてるベルトの重さぐらい、こっちまでひしひし感じちゃってるし。 それにウチのチームだって、どれだけ世界中の奴らに目つけられたんだか。 大晦日の祭りとそれ以降は、えらい事になるだろうな。俺らの周辺。」 御崎「…そう、すね。」 号野「あ、勘違いすんなよ。もちろんいい意味で変わってくだろうと言ってんのよ。 まず、うちのボスものんびり美食三昧やってらんねぇだろうから、 ビルドアップして、ヘビー級の打撃も受け止められるくらいのスーパー喜久田になって、 俺も来年用の新キャラ…次はどう名前もじるか考えてんだが、それもドカーンと来て、 ベガス大会にも出ちゃったりして、ベガスのリアルディール美女も片っ端から…」 御崎「…そう、すけど」 号野「片っ端から落として回るのが、お前の役目だろうが、チャンプ確定の和夫ちゃんよぉ。」 イツ川「(遠くから)号野さーん! 代打、おねがいしますー! あと子池さんが足ひねっちゃったらしいんで、御崎さん代走お願いしますー!」 号野「仕事道具の足ひねんなよったく! 面白リアクションはいいからベンチ行って! そういうわけで代走、和夫。代打、俺!」 御崎「…号野さん」 号野「あ、何よ? 今から代走取り消しはナシね。」 御崎「来年の事、変に夢見過ぎると、鬼が笑いますよ。」 喜久「(くしゅん!)……おや…誰かが私の噂でもしましたか。 それとも11月初冬のオープンカフェは…冷えますかね。ふふふ。 ああ、マフィンはそこに置いてくれたまえ。あと持ち帰りで5人分ほど…」
って、何でこんな時間まで起きてんだ漏れ! お肌に悪いんで寝まつ。OYSM。 漏れはもう寝ているんで、以下の言葉は漏れの寝言 ・箕輪とパソ人ネタが最近いい感じ ・英ネモ虚弱っぷりかわいいよ英ネモ ・保ジェリオが本国でボクの金メダル取ったんだって ・大晦日どうなるんだろうねー。 zzz......
急にリクが来たのでちょっと書いてみる >虚弱君と天然君の酢ペイン生活 英「へえ…悪くないな。こんな路地裏にこんな店があったなんて」 部「でしょでしょ? 超おすすめの穴場スポットなんだ。料理とかお酒とか、 カウンターまで取りに行かなきゃなんないのがめんどくさいけど、その分味は保証するよ。 じゃあ、テキトーに頼んできちゃうから。 とりあえずビールと、英ネモはお魚の方がいいんだよね?」 英「シュナップスがあれば最高なんだが、無いだろうからそれでいいよ。 あとエビとサーモン…これも、あれば」 部「わかったよ。ちょっと待っててね」 ファ部リシオが席を外して数分。店内の目は自ずと大柄で見慣れない客の彼を追っている。 英(視線を感じるな…仕方ないか。俺の英語はノルウェー訛りだし、ガタイもこのとおりだ。 あいつも部ラジル人だし、妙にでかい観光客二人組が来てるとでも思われてるんだろうな。 お。美女発見。さっきから俺見て喋ってたぞ。軽く挨拶でもしとくか……ん?) 軽く微笑みかけた女性達の向こう側、壁沿いに座っていた強面の男が、ゆっくりと腰を上げてやってくる。 幸いにして絡んでくる様子ではないようで、陽気にスペイン語で話し掛けてくる。 男「Hola, amigo! Como estas ……! ………?」 英(な、何だ? 何喋ってるんだ? と、とりあえず英語で相槌打っとくか) 「ああ、まあ…でも俺はスペイン語が話せないんだ。だから」 男「(片言の英語で)関係ナイヨ! アナタ、ワタシ、アミーゴ…フレンド! 出会エテ、ベリーハッピー。今晩、一緒、カモン!(手を差し伸べられる)」 英(飲みに誘われてるのか? 参ったな…) 「悪いけれど、今日は友達と飲みに来てて…」 部「(血相変えて飛び込んでくる) Lo siento, amigo! El vive ……! ………!!」
ファ部の声に店内中が思わずこちらを見てざわめく。 そして男は少し残念そうな顔をして、元の席へと帰っていく。 ビールの小瓶二つとエビとサーモンの前菜をテーブルに置いて、苦笑しながら栓をあける。 部「もう、何やったのさ。変にキョロキョロしてると、変に誤解されちゃうよ?」 英「誤解? 何のことだ? 俺はただ相槌を…」 部「だから、そのときうかつに『Yes』とか言っちゃったんでしょ? 多分そのせいだよ…はい、乾杯」 英「ああ、乾杯。(瓶をかち合わせる)…俺はそんなにおかしなこと言ってたのかな?」 部「そんなにって問題大有り! さっきの人、今晩の相手ナンパしようとしてたんだから。 目合わせたり、手振ったりしたら、それこそ誤解されちゃうよ!」 英「こ、今晩の……それってつまり……(青ざめる)」 部「でも大丈夫。さっきはっきり言ってやって、ちゃんと断わっといたから」 英「はっきり言ったって…そういえばお前、さっき何て言い返してたんだ? お前が大声だったせいかも知れないけど、一瞬店内がざわついたような…」 部「え? 何って、普通の事だよ。 『彼は僕の家で一緒に暮らしてる、大切なパートナーだから、誘惑しないで!』って」 英「Σ(;;゚д゚)」 その後、店内の視線が妙に痛かったり桃色だったり、お幸せに…だったりしてたような気がしたのは、 気のせいではなかった…ような気がする(英ネモ談)。 虚弱君なんだから、天然君に振り回されたら体もつんでしょうか、と心配になったりするw 行数中途半端にあまったんでリク。左藤くんと部亜くん周辺の話が見たいです
グラウンドオバカなお人達のSSが最高にウケルw どうしてこうもポンポンと面白い言葉がでてくるんだろう。 おかげで前からみていたぐら莫迦に転びまくりす。 キク○さんが鬼クタさんなのがモエスw
私も菊タ先生が鬼クタ先生にかわるのところや選手達が美味しく 頂かれちゃうのが萌えすぎてヤバイです。 ぐら莫迦ss面白杉ですな。
グラップリング バカでしょ グラウンドじゃなくて
いや、わざとでしょ?w>グラウンド ssネタのタイトルヒントにも同じ表現あるんだし。
早朝から寝言リク消化乱打 >夢でもし逢えたらヘヴンな事ね。貴方に逢えるまで無謀しつづけたい。 光瑠(はっ…何だこの感じは…? 水漏れすら直らない部屋についにメ/トロン星人が現れたか? 違う、何かが…いや、誰かが上に乗っているっ! う、動けないっ……まさか、神が僕に最期の時を告げに来たのか? 何故だ! せっかく『兄さん』たちに再会して、生きる希望が見えてきたっていうのに!) ????「佐藤くん…さとう、くん……」 光瑠「誰だっ! 僕はまだ死なない! 死にたくない!! 宇宙人でも、神でも悪魔でも、無差別で誰だって受けて立ってやる! 僕の上から退け! 前の試合みたくローキック当てて葬ってやるっ!」 ????「違うよ、佐藤くん…迎えに来たんじゃない。俺が…君のところに来たんだ…」 光瑠「この声……まさか……!」 光瑠の胸の上に、マウントポジションで乗っかっている、ニーパッドとショートタイツの影。 光瑠「ゆ、夢か? それとも僕は天国でも見てるのか? だって、だってこんな事…」 箕輪「ここは天国じゃない。俺も目指してる『ヘヴン』だ。そして今、君も『ヘヴン』を見てる…」 光瑠「みの、わ、さ…ちょ、何覆い被さってっ……く、苦しい、重いっ…!」 箕輪「何って、佐藤くん、今加圧式トレーニングやってるって聞いたよ。 メイド服何着も重ね着するぐらいだったら……同じくらいの体重の俺に締めつけられた方が よっぽど効果があるんじゃないかな。ほら、こうやって……」 光瑠「い、痛い! アームロックがっ! でもっ…箕輪さんの身体が、もち肌がっ…僕の上にっ…!」 箕輪「ここから引き抜いて返してみなよ。無差別で誰とでも戦うんだろ? 俺を下にできたら…本気で君と戦えたら…一体どんな『ヘヴン』が見えるかな?」 光瑠「…僕が…『ヘヴン』を…」 箕輪「『ヘヴン』を見せてくれよ、佐藤くん……一緒に…『ヘヴン』まで、行こう……」 光瑠「へ、『ヘヴン』……ウルトラ・『ヘヴン』ーーーッッ!!」 思わず叫んで、掛けていたはずの布団に抱きついている事に気づく、深夜2時の一間のアパート。 呆然として、少し落胆して、布団に身を沈めるその時、片腕だけがひどく痛むことに気がついた。
個人的萌えで追随。ちなみに酢ペインは同姓婚の認められている国でつ >虚弱君と天然君の酢ペイン生活・2 英寝「すまないな。俺の我侭につき合わせて」 鰤塩「気にしないでよ。英ネモの身体って規格外じゃん。仕方ないよ。 それに、大事な仲間を小さなベッドで身縮めて寝かせてるなんて気が引けるし。 あんな姿勢絶対身体に悪いもん。でも、代金はこの前のファイトマネーから折半ね」 店員「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」 鰤塩「ベッド! できるだけ大きいの探してるんだけど」 店員「大きい、と言いますと、こちらのキングサイズが当店で最大ですが」 英寝「なあ、これはいくらなんでも大きすぎるぞ。部屋に入るかどうかも…」 鰤塩「そうだね〜。これだけ大きかったら上でいろいろできちゃうかも。 『ご自由にお試しください』かぁ…英ネモ、ちょっと」 英寝「何だ? ファブリシ……うわぁっ!」 店員「お、お客様!?」 鰤塩「さっすが。いきなりTD狙ってもすぐガードポジション取っちゃうんだ。でも今は僕が上〜」 英寝「や、やめないか。お店の展示品だぞ!」 鰤塩「見本があったらちょっとチェックしてみたくなるじゃん。うわ、スプリング効いてて楽し〜!」 英寝「こ、こら…人の腰の上で暴れるなっ…(ギッシギッシ)…す、すみません。すぐやめさせますから」 鰤塩「うわ、あれっ!? 今の何っ、何で僕もう下になってるのっ?」 英寝「虻ダビ王者の実力を甘く見るなって事。さ、極まる前に大人しくタップしてくれよ」 鰤塩「なっ…僕だって、ムン字アルを二連覇してるんだぞっ! 負けるもんかぁ!」 英寝「おい馬鹿っ、抵抗するなよっ!(ギッシギッシ)」 鰤塩「下からだって、いくらでも攻め手はあるんだからっ!(腕を引き寄せる)」 英寝「腕狙いか? そうはいくか、距離を詰めて…(抱きついて絡まる)」 店員「……お客様ッッ!!!」 塩・英「!!」 店員「…そのような御用途でしたら、隣の当グループのホテルにてお試しください…(ポッ)」 鰤塩「へ?」 英寝「Σ(゚Д゚;)エ゙ッ」
>太陽と部ラジリアンムーン ノゲ弟(やった…国内選手権で優勝…オリンピック行きだって夢じゃない…! 僕は昨日までの僕じゃない。双子でも、僕と兄さんとは、違うんだ!) アロー菜「やあ、保ジェリオ。今日は朝から一段とスパーに気合が入ってるじゃないか」 ノゲ弟「(比カルド!)や、やあ! べ、別にいつもと一緒さ。練習あるのみだよ! そうだ! ど、どうせなら比カルドも一緒に打撃練しゅ…」 ノゲ兄「おはよう。比カルド、寝技のトレーニングするぞ。来てくれ」 アロー菜「ああ、保ドリゴ。すぐ行く」 ノゲ弟「あ……( ゚д゚)/」 ノゲ弟(やっと休憩時間か…でも今の僕なら、兄さんの二倍…いや、三倍だって練習できる! それにしても…少しやりすぎたかな…腕も足もだるくて…) アロー菜「保ジェリオ、隣、いいか?」 ノゲ弟「(比カルド! 今度こそ!)や、やあ! もう、隣でも前でも斜め横でもいいよ! そうだ、よ、よかったら一緒に何か食べに行こ…」 ノゲ兄「おーい、比カルド。何暑い盛りに部屋に篭ってるんだ! 海行ってサーフィンするぞ!」 アロー菜「ああ、保ドリゴ。保ジェリオはどうする?」 ノゲ兄「そいつは無理だろ。さっきまでそこでへばってたんだ。休ませてやれ」 アロー菜「分かった。保ジェリオ、無理するなよ」 ノゲ弟「あ……( ゚д゚)/」 ノゲ弟(ようやく…家に帰れる…結局今日も兄さんに極められっぱなしだった…。 やっぱり双子でも、違うんだな。優秀な兄さんと…残りかすみたいにダメな弟…。 あ、今夜は満月か。変な人出るといけないし、さっさと帰ろう…) アロー菜「保ジェリオ? こんな時間までいたのか?」 ノゲ弟「比カルド? とっくに帰ってたと…どうしたの? 車の中覗き込んで」 アロー菜「ああ、それが…車の中にカギを置いたままロックしてたみたいなんだ」 ノゲ弟「それなら明日でも大丈夫だよ。最後は守衛さんが駐車場ごと閉めてくし。 こんな夜更けにうろつくのも危ないから、良かったら僕が送っていこうか?」 アロー菜「助かったよ保ジェリオ! 君が残っていてくれて本当に良かった」 ノゲ弟「…え………あ、うん……(*´∀`)」
乱打姐さん、
>>240 がツボですv
パチンコウルトラセ/ブンのCMに引っかけてたんですね。お見事
できれば姐さんのぐら馬鹿な皆さんの作品もみたいです…
Kもそろそろ見たい。大晦日の「爆薬」待ちかな?
ここのss職人の姐さん達は何人いらっしゃるんだろう。 どれも面白くツボな文をかかれて大好きです、 最初はなんだこのスレて思ってたのにハマってしまった自分がいるよ。
木各闘手支で801!?とか最初驚いてたのにSSが気になって 最近じゃ実際の人物相関図まで詳しくなって来た現海外蹴球オタもここにいますよww
呼ばれて飛び出ますぜ姐さん方。グラ莫迦馬鹿の者でつ。
リク承りますた。号野兄さんが名古屋遠征してるんでそのネタを踏まえた上でヤリまつ。
乱打の姐御。漏れの寝言を受け取ってくれてありがトントン。
さりげなく「もち肌」でワロタ漏れももち肌男性好き。どうカミングアウトしよか…。
>>238 のご指摘
多分、そのまんまで書くと検索に当たりかねないからだと思いまつ。
「ぐらっ/ぷりんぐ」お「ば/か」にすると、全文検索でひっかかりまつしね。
パロディ承知。半ばジョーク、でも選手たちには愛とリスペクト全開で書いてるんで、
もし目に触れて気分を害されたら失礼にあたりまつ。
そこんとこどーか一つご理解よろしくおねがいしまつ。
わーい、グラ莫迦姐さんきたーーー!まってましたwktkwktk! もう姐さんのSSすごい好き、サイトとかでこの文章にであってたら 通いまくりしたいくらいだよ!
箕輪は見るからに「もち肌」ですよね〜 もちもちでプリプリでとても触り心地が良さそうです。。。 去年の♂松理で試合後に柵がいつまでも箕輪をウットリ抱きしめてて なかなか離さなかったのは〜「抱き心地が良かったから」に一票
パン/クラス意図無の喜多岡ってば寝技名人について、 大先輩で大尊敬していて試合いつも応援しているそうですね。 そんな可愛い事いっちゃってると鬼クタさんの 餌食になっちゃいますよwww 既にメイド姿のままの光瑠にセクハラされてたりしてw (もうメイドやめてくださいとしつこく約束したのは そういう訳だと勝手に妄想解釈) 上記二つどちらかのネタを職人姐さん達の手でssに広げて 頂けたら嬉しいです。
そろそろ露死亜とか黒警察とか部羅汁辺りも読みたいです・・・! 露死亜過去話姐さん復活激しくキボン
サカー好きの姐さまの日頃のご愛護にも答えまして、 ささやかですが話題に入れてみました。 ですが、長くなりすぎてしまったので上下で。グラ莫迦姐さん、お先に失礼いたします。 >青年柔術家参戦記・4(上) Dobar dan! Kako si?(こんにちは! 元気?) へへ、ちょっとはうまくなってきたかな。ク/ロアチア語。 伊ゴールに教えてもらいながら(彼がスペ/イン語できるから助かってる!) できるだけ、チームのみんなの普段のおしゃべりにも加われるよう、努力してる。 専門用語はさすがに格闘技用のしか分かんないけど。 おかげで最近は、ミル子の奥さんやおばーちゃん・・・ミル子のお母さんとも話せるようになった。 と言っても、その内容は、 「ファ部リシオ君、ちょっと買い物に付き合ってくれないかしら?」 昼休み。ミル子が午後から議会に行ってて居ないから、チームの皆ものんびりしてる。 そういう時、だいたい奥さんに誰が呼ばれるかって言ったら、僕だ。 少し前は伊ゴールのお仕事だったらしいけど、これも社会勉強・・・って雑用じゃん! おばーちゃんの膝でイワン君がうつらうつらしてきたから、確かに今がチャンス!なのかもしれない。 こっちに来てから勧められて買った厚手のコートを着て、外に出る。 丘の上のミル子の家から見わたす景色は、もううっすらと白く染まりかけてる。 このへんは本当に冬が来るのが早い。山に囲まれてるからかもしれないけど。 もう少しかじかんできた手に白い息を吐きかけていると 「本当の冬はこれからよ?」と、バンを車庫から出しながら奥さんが言う。 だから、今のうちに準備しておかなくっちゃ、と微笑みながら、僕を助手席に案内した。 市場に向かうその道々、霜の降りた広場でサ/ッカーしてる子どもたちを何度も見た。 「この国は世界で一番、サッ/カー選手が多い国なのよ」と聞いただけある。 ブラジ/ルと似たような感じなんだ。ジュニアチームから始まって、最終的にプロになる。
そういえば、奥さんの親戚も超有名(ペ/レ並の知名度らしい)サ/ッカー選手で、 あのミル子も、地元のチームの選手に『なってた』。 ・・・正確に言えば、チームの広告塔として、最後の5分ぐらい試合に出ただけなんだけど。 でも確かに・・・あの体でタックルされたり、あのキックでシュートされたりしたら・・・ぞっとする。 そうそう。サッカ/ーの雑談ならチーム内でもしょっちゅうやってる。 地元のチームの事はまだよくわかんないけど、 リーガ・エス/パニ/ョーラの話とか、セレソ/ン(ブ/ラジル代表)の話題が出てきたら僕も加われる。 でも、注意しなきゃいけないのが1つ。 こっちの選手って『○○ビッチ』とか『○○ッチ』って苗字の人が多いんだけど、 話題に加わったつもりで、 「そうそう、レ/アル(ソ/シエダ)のコバチェビ/ッチが」とか言ったりしたら、 「・・・ファ部リシオ、そいつはセ/ルビア人なんだ」と一気に空気が重たくなる。 セ/ルビアは、確か川1つ挟んだ向こう側の国で、元は同じ国だった、って事は知ってる。 ユー/ゴ代表って言ったら、サッカーの強豪で超有名だ・・・いや、超有名『だった』。 何となく、そのへんは触れちゃいけないことなんだって、わかった。 街中の市場で、パプリカやキャベツやトマト・・・とにかく野菜をいっぱい買い込む。 雪が降る前に一冬分の保存食を仕込むのよ、うちは大所帯だし、と奥さんは笑う。 そういえば、こっちの料理って塩漬けにしたキャベツとか、パプリカのマリネとかよく出てくる。 他の国から輸入できても、そういった伝統は変わらないらしい。 両手に余るぐらいの紙袋を抱えながら、バンと市場とを何往復もする。 ちょっとしたウエイトトレーニングだ。伊ゴールのあの体格も理解できる。 「さあ、今日はこのくらいにしておきましょう。これから一晩かけて仕込まなくっちゃ」 こりかけた肩と腰を伸ばしながら、「今日『は』」って部分にぎくっとする。 ・・・奥さん、本気で僕をこき使う気だ。週末は足だけじゃなく、肩と腰もアイシングしないと・・・。 夕方の練習が終わると、チームの皆は家に帰る。地元の人だしね。 ミル子から電話があって、議決が長引いてるから今日は遅くなるって聞かされた。 だから2部練習、丸々柔術トレーニングにあてられて僕的には嬉しかったけど。
ここの選手は、やっぱりミル子のジムだけあって、打撃系の人が多いんだ。 伊ゴールは例外的にアマレス出だけど、寝技のコーチングは一応僕がしきってる。 あ、伊ゴールの事なんだけど、この前ブ/ラジルの超有名な格闘誌から 僕にインタビューが来て(!)「クロア/チアのM/M/Aのレベルはどのくらい?」って聞かれて、答えた。 実際、こっちではほとんどM/M/Aのイベントが開かれてないんだ。 オラン/ダだけが例外。だから、M/M/A選手たちには厳しい状況が続いてる。 僕だって、デビュー戦はブラジ/ルまで戻ってやってきたんだし。 そういう状況もあって、ミル子のジムには選りすぐりの選手が揃ってる。 特に伊ゴールの名前は真っ先にあげた。多少友達目線も入ったけど、 彼は純粋に、選手としてもすごい実力だと思うから。 だから、伊ゴールには早くデビューして、その名を世界中に轟かせて欲しい。 ミル子のセコンドにもいつも付いてるんだから、場慣れだってしてるはずだ・・・僕よりもずっと。 その伊ゴールと帰り際におしゃべり。 「レポートがたまってて・・・」と、大学生らしいことを言われる。 スペ/イン語の小論文とかテストのカンペ作りだったら手伝えるよ?とか言って、笑う。 「そうだ。この前雑誌のインタビュー受けて、伊ゴールの名前出しといたよ。 有名な雑誌だから、これで一気にお呼びがかかりまくるかもしれないね」 「そうだったら嬉しいよ。でもテストと重なったら酷い事になるかも・・・」 二足のワラジって大変だよね、って言ったら、君だってコーチと二足のワラジじゃないか、って言われた。 「二足のワラジって、何と二足のワラジなの? 柔術?」 「違うよ。ウチのコーチと・・・プロのM/M/A選手の」 はっとして、伊ゴールの顔を見た。 「ミル子も言ってたよ。君はすごい選手になるだろうって。 コーチとしても、自分の苦手としてるグラウンドを補ってくれる最高のパートナーだって。 近々日本のリングにも上がるんだろ? 大晦日だって聞いてる」 「伊ゴール、僕は別に・・・」 どぎまぎする僕に伊ゴールはいつものように笑いかけて、僕の肩を軽く叩いた。 「君はウチのチームにも、ミル子にとっても大切な存在なんだ。 だからミル子は君を家に住まわせてる。君は特別なんだ。もっと自信持ちなよ!」
また明日、と帰っていく背中を見送りながら、僕は扉が閉まるまでその場で動けなかった。 ミル子の居ない食卓で、奥さんとおばーちゃんとイワン君と僕、4人で夕食を食べた。 パンと野菜スープとお肉と甘ーいカスタードのデザート。この甘さがブラジ/ル人的にはたまらない♪ そういえば、ミル子はほとんど野菜食べないけど、奥さんやおばーちゃんの作った料理なら食べる。 「生野菜を食べない、ってポリシーらしいの。本当に頑固よ」 「ただ単に食べなれた味じゃないとダメってだけかも。ミル子も好き嫌い激しすぎなんです。 どうせなら、専属コックとして、チームに奥さんやおばーちゃんも加わればいいのに」 「それもダメなの。彼は試合の場に家族を連れて行きたがらないの」 「何で」 「ジンクスらしいの。少し前に一緒に日本に行ったとき勝てなかったから、それっきり」 変なとここだわるなぁ・・・とあきれて苦笑してたら、 イワン君のスプーンの扱いを見守っていたおばーちゃんが話し掛けてきた。 「でも、あの子はそれを続けてきたからね・・・格闘技も、生野菜の事も子どもの頃からずっと。 その点、ファ部リシオ君は素直で何でも食べてくれるから、こっちも作りがいがあるわ」 ほほほ、と笑われて、照れる。なんだか今、ちょっとだけ家族っぽかった。 夕食の片付けを手伝った後、居間のテレビでイワン君とサッカ/ーのリピート放送を見る。 子どもだからハーフタイムまで起きてられないだろうけど、僕もそうだったから別に構わない。 ク/ロアチ/アは今がまさにカップもリーグも正念場らしくて、サポーターの声援もひときわ熱い。 ついつい僕まで熱くなる。たまに発煙筒で客席がすごい事になってるけど、もう慣れた。 同点の中、守備を華麗に抜けたフォワ/ードがキ/ーパーと一対一。いっけぇー!・・・と思ってたら、 腕の中のイワン君がこてん、と僕の腕に寄りかかってきた。 そうっと抱き上げて、彼の寝床へ連れて行く。 背後で沸き起こる大歓声と、興奮気味の実況を耳にしながら。 「ごめんなさいね。イワンの事、任せきりで」 「いいですよ。僕もただサッ/カー見てただけですし。あ、ミル子、帰ってきました?」 エプロンの端で手を拭きながら、奥さんが寝室までやってきた。
「まだよ。相当長引いてるみたいね・・・でもファ部リシオ君、面倒見がいいのね。弟さんとか居たの?」 「いえ。兄貴と姉貴がいて、僕は一番下。年中面倒見られてる方でした。母さんにも・・・父さんにも」 不意に小さな頃の事を思い出す。僕はいつも事件を起こす方で、 事あるごとに兄貴と姉貴と母さんと父さん、順繰りにみんなに怒られてた。 でももう、実家に戻っても、全員に怒られることはない。 僕も大人になったし、なにより僕の家族は・・・・・・。 「ふふ・・・この様子なら、貴方の彼女は楽できそうね。ミル子より上手に『お父さん』できてるわよ」 「そんな・・・僕はただ、自分が世話されたようにやってるだけで・・・」 「だったらなおのこと、お父さんに感謝しなくちゃね。きっと貴方も、立派なお父さんになれるわ」 奥さんと代わって、僕は部屋を出た。 くすぐったいけど痛い、もやもやした気持ちが、胸の奥に溜まってどうしようもなくて、ただ。 その夜は地下のジムで一人、サンドバッグに向き合ってた。 上のイワン君たちを起こす事はないだろう。夜中も夜中で真夜中だし。 今の僕に必要なのはひたすら打撃だ。足を使え。コンビネーションだ。 昼間、チームのボクスコーチに言われた事を思い出しながら、ひたすら殴り、蹴りこむ。 ラッシュガードが汗でびちょびちょになってても、胸のむずむずが治まらない。 着替える事も考えられず、蹴って、殴って、水を飲む。繰り返して、繰り返して。 「誰だ? ファ部リシオか? こんな時間に何をしているんだ?」 はた、と背中の方で声が聞こえて、振り返る。 背広のままのミル子が、僕を見ていた。 「毎晩、こんなことをしていたのか?」 いたずらを見つけられた子どもみたく、僕は壁沿いに縮こまってた。 「毎晩ってほどじゃないよ。ただ・・・その、眠れなかったから」 「眠れていないのか?」 「違うよ! 眠れてないんじゃなくて、たまたま・・・」 つかつかとミル子が歩いてくる。怒られる!と反射的に思った。 勝手に練習してた事が見つかったら、ミル子にも、チームのみんなにも、 奥さんにもおばーちゃんにも、イワン君にも・・・順繰りに怒られても仕方ない。 それなのに。
「・・・ファ部リシオ、最近ちゃんとテーピングをしているか? それにバンテージも緩い。いたずらに焦っても、これでは拳や足を痛めるだけだ」 「え・・・」 「やりかたは前に教えたはずだ。もう一度、やり直せ。今夜は付いていてやる」 そう言って、上にもどって何時の間にか、いつもの練習着に着替えて下りて来てる。 何だかよくわかんなくてぽやっとしていたら、逆に怒られた。 「まだ巻き終わっていないのか! 打撃練習だ。早くこっちに来い!」 「もっと腰を入れろ。すねで打っているだけでは膝を痛める。股関節を使え」 バッグをミル子に支えてもらって、キックの練習を繰り返す。ミドル、ロー、打ち分ける。 「お前の最大の持ち味は手足の長さだ。それは極める時にも有利だが、 直接的なリーチの差としても十分武器となりうる。だからこそ、打撃を磨く必要がある」 「ミル子だって、足、長いじゃん! 頭身、高いし、モデル体系、って、言われない?」 「お前の方が更に長い。身体的な資質だ。・・・次はロー!」 ばすん! と、重い音が響いて、自分でも驚く。昼の練習でもここまで鋭い音は出たことなかった。 バッグの向こうから、にやり、とミル子が笑みを浮かべる。 「今のは良かったぞ。あれを連打できれば確実に相手をふらつかせられる」 「TD狙えるってこと? 倒したらあとは僕の得意なとこだし」 「違う。打撃で圧倒するんだ。まさに相手を『倒す』つもりで一撃を放て」 「そんなの・・・」 ミル子じゃないんだし無理だよ・・・と言おうとしたら、それを遮ってミル子は続けた。 「野ゲイラ・・・蓑タウロは、ボクシングのナショナルチームとともにキャンプをしているらしい。 彼は寝技に秀でているが、同時に打撃の精度と威力を上げることにも念を入れている。 皮肉にも、俺との戦いでそう考えるようになったらしいがな」 「蓑タウロが?」 「そうだ。あの長身を知っているだろう。あれで打撃を身につければ、 懐に飛び込んで有効打を浴びせるのも難しくなる。 まして無策に飛び込んだところで、腕や足を絡め取られるだけだ・・・以前の俺のように」 少し遠い目をして、ミル子は呟いた。その頃の僕は柔術の世界で、 打撃のミル子に蓑タウロが極め勝ちしたってニュースをはしゃいで聞いていただけだったんだけど。
伊ゴールが言ってた、僕がミル子の家に住み込んでる意味。 打撃も寝技も、片一方だけじゃ強くなれない。まして、世界のトップを目指すんだったら・・・。 「お前がここに来たとき、俺に言った言葉を覚えているか?」 「うん。『僕の憧れの人に、蓑タウロに勝ちたい!』って」 「その気持ちは今も変わらないのだろうな?」 「も、もちろんだよ! 当たり前じゃん!」 そうか、と一言だけ答えて、ミル子が今度はバッグに向き合う。 ちらりとこっちに少し目をやって――見てろ、ってことだろう――パンチとキックの雨を降らす。 バッグを支えてるのがやっとだ。右に左に、上に下に打ち分けられて、しかも一発一発がすごく重い。 どうにか足を踏ん張って、バッグを押し戻そうとした時に、何だかよく分からない力で横に吹っ飛ばされた。 マットに吹っ飛ばされて、見上げて・・・はじめて、ミル子がハイキックを打ち込んでいたことを知った。 「お前の弱点を教えてやろうか?」 「僕の・・・弱点?」 「本来なら自分で気がつくまで待つべきなんだろうが、今の状態ではそれすら無理だろう」 「そ、そんな事ないよっ!」 差し伸べられた手をあっちに振り切って、僕は起き上がって、ちょっとだけ睨みながら見上げる。 それをじっと、栗色の目が見下ろして、不意にふっと緩む。 「ならば1つだけ教えておこう。お前の弱点は、その虚勢だ。 威勢がいいのは結構だが、あまり頭に血を上らすな。相手に対しても、己に対しても冷静で居ろ」 大晦日のオファーは、来なかった。 前々から膝を痛めていたのもあったし、なによりボクスのコーチが首を縦に振らなかった。
ミル子だってハン斗に「俺と戦うならまずファ部リシオとやれ」とか言ってくれてて、 僕だって、グラウンドになれば1分でしとめてやれる自信があるのに! で、夏や秋とはうって変わった冬の日本。 やっぱりクロア/チアと比べれば断然あったかいよね、と思っていたのが甘かった。 12月31日当日、東京は大雪に埋まってた。 早めに東京を出た僕らやヴァンダ例たちがかなり遅れてアリーナに到着する中、 蓑タウロが開始時刻に間に合いそうもないってスタッフの人が慌ててた。 それでも、入場の全選手紹介にはちゃんと蓑タウロがいる・・・何で? 柔術マジック? 後で聞いたら、弟の蓑トゥロだったって・・・双子ってこういうときに便利? 『マツリ』のオープニングは、相変わらずありえないくらいド派手でカーニバルみたいだ。 でも、Mr.夕カダのあのショーツは・・・いろんな意味で刺激が強すぎだと思う。 カーニバルでお尻を見せるのは、カワイイ女の子だけで十分だよ! で、当のミル子は、出国前からだいぶゴキゲンだった。 これから日本まではるばる飛んで、しかも年末の大イベントで試合するのに、何で?って思ってた。 ミル子は少しだけ意地悪な笑みを浮かべて「忘れ物を取りに帰るのさ」と言った。 「10月に無くしたスパッツ?」って聞いたら、思いっきり後頭部引っ叩かれた。 うー。練習以外での暴力反対・・・。 その忘れ物・・・4月に負けてヘビー級トーナメントから脱落するハメになった相手、 欄デルマンとの対戦は、なんとミル子のフロントチョークで決まってしまった。 知ってると思うけど、ミル子は打撃系の中でもむちゃくちゃ打撃寄りな選手だ。 それが締め技で――極めて倒すなんて、正直考えられなかった。 プレス向けのインタビューで、ミル子が語っていたらしい。 「ファ部リシオ・ヴェウ度ゥムという、現在ヘビー級の柔術ではおそらく世界最強の男が、 自分と一緒に住んでいるようなもので、彼と毎日トレーニングをしていますから」 ・・・だったらなおさら、何で僕を年末のイベントに出してくれなかったんだろう。 一時中断。間に入ってくださってもよかです。
マシントラブルにより投稿遅れ申した。今日も元気に逝ってみようヤってみよう! >名/古屋帰りの仮性おばかとぐらうんどな面々 号野「おーう。おひさし鰤大根! 俺がいない間、皆寂しくなかったかーい?」 御崎「全然。」 笹木「全く。」 子池「さっぱり。」 イツ川「むしろ、いない方が平和だったっす!」 号野「おーい愛がねぇよ愛が! 愛で地球が救えたりするのよ? 愛ラブパーテーピーポーよ? 密かにクレジットにも入れてもらったのよ…ってそんなことは置いといて、 耶麻宮さーん、グラ莫迦の莫迦チームの皆がいぢめるんですー。」 耶麻「うん。自業自得じゃない?」 号野「がーん…今俺、深く傷ついた。ガラスの少年のような心の破片が胸に突き刺さったわ。」 御崎「邪ニーズ引用しても寒いだけすよ。」 イツ川「しかもその曲めちゃめちゃ古いっすよね。」 笹木「あー。なんか聞いたことあるような。歌ってるの誰でしたっけ?」 子池「『近畿』。たしかこんな振り付けで『♪歩道の空き缶…』」 号野「もういい。子池さんのワンテンポ遅い面白ダンスはいいかげん見飽きた。 せっかくナゴヤ嬢の極上な愛情をめいっぱい注がれて、俺の心の息子も健やかに育ったっつーのに…」 耶麻「名古/屋行ったのに、『近畿』の話題ふったんだ?」 イツ川「あ、それって致命的っすよ。名古/屋って中部地方っすから。」 笹木「小学校社会科レベルの間違いだな。」 子池「『チュ/ーブ』と答えて欲しかった。グラ莫迦の仕事人、痛恨のリタイアか…。」 号野「なあなあ…皆今日やけにツッコミ激しくね? 俺に求めるハードルがだんだん高くなってきてね?」 耶麻「号野君が遊んでいる間、僕らは日進月歩で練習してたからだよ。」 子池「もうエ口川君にも抜かされてるかもな。」 イツ川「えー、そんなことないっすよー。」 耶麻「少なくとも、若さとエ口さと挙動不審さでは十分勝ってると思うよ?」 子池「愛しさと切なさと心強さも備わってきましたよね。もうすぐ復帰戦ありますし。」 イツ川「子池さん、耶麻宮さん、それ喜んでいいか悲しんでいいか微妙っす…。」 号野「…完全無視かよ…。せっかく土産買い込んで帰ってきたのによぉ…。」
なぜかその一言で、号野の前に整列する一同(御崎は練習中)。 号野「って何よこの変わり身! 俺マジで一瞬ヒいたぞ! 軽く500メートルぐらい!!」 子池「一瞬で500メートルも移動できるなんて、さすが号野君だね!」 イツ川「ウェルター3位の実力はダテじゃないっす!」 笹木「で、お土産は食べ物っすか? おいしいものっすか?」 耶麻「まあ、世の中そういうもんだから、諦めなよ。」 号野「いーや、そんな心変わりの激しい奴らについてったら、ジムがいつか空中崩壊しちまう。 グラ莫迦の莫迦は俺で結構! でも土産は渡さねぇ。 俺にも深爪気味に切ってる小指のアカ程度の意地があんのよ。ざーんねーん!」 イツ川「ちょ…意地少なすぎっすよ!」 笹木「『自尊心ブツドー』に出てるのに、自尊心の欠片もないなんて…。」 耶麻「まあ、あのパフォーマンス見れば、十分意地を捨ててるのが分かるよ。」 号野「本気にしてんなよ! 本当に俺が意地なし意思なし甲斐性なしみたいじゃねぇか!」 耶麻「その通りじゃない?」 子池「会話に山もオチも意味すらも存在してないからな。」 笹木「だからモテないんすね。」 イツ川「そうっすねー。」 号野「もういい…あんたらにはうんざりだ…。和夫、お前はいぢめ途中抜けしてるからやる。ほれ!」 御崎「(うっとうしそうに)…何すか?」 号野「手羽。名古屋名物。お前骨と靭帯痛めてるんだったな。だから皮も軟骨も、骨までも食え! カルシウムとコラーゲンとコンドロイチン何とか…とにかく摂れ! ざっと7人前!」 笹木「うわ、なまらおいしいものじゃないっすか! しかも全員分買ってきてたんすか!?」 号野「もうお前らにはやらねぇっつってんだろ! 来るな道民! たかるなポリバケツっ!」 御崎(もしかして号野さん、俺の怪我の事心配して……) 鬼クタ「号野、お前は私が内臓系の風邪で食物の事を考えられないと知ってそんなものを買って来たのか…?」 一同(初っ端から鬼クタさんモード!?) 鬼クタ「鶏手羽、か……では今宵は、チキ/ンウイ/ングアー/ムロックをかけながら、 健やかに育ったお前の心の息子とやらをついばんでやろうか…?」 号野(ガクガクブルブルガクガクブルブル)
なんでこうこんなに面白いんだ、グラ莫迦職人姐さんのSSは…!! いつもながら台詞まわしが最高です、テンポもよいしw グラ莫迦への愛を感じますね!! そしてさりげなく号野×御崎のグラフがたちそげな胸きゅんどころを 高速で放置するかのような鬼クタさんオチが相変わらず冴えてますねww それにしても、鬼クタさんと号野オチの場合って やっぱり食われちゃウんですか?いつも頂かれちゃっているんですか?wwとても気になるところですwww
つづき。姐さんナイス挿入でしたw >青年柔術家参戦記・4(下) 年が明けて、雪まみれのク/ロアチアの街角の遊びも変わってきてた。 うずたかく雪を積み上げて、そこから手製のスキー板で滑る! 夏はサッ/力ーで冬はスキーなんだ。 「冬のオリンピックでも活躍してる、有名なスキーヤーが居るのよ」と運転席の奥さん。 「へぇ・・・みんな憧れてるんだ。あ、僕も昔、スノボやってたんですよ 柔術はじめてからご無沙汰だったけど、何かまたやりたくなっちゃったなぁ。 この辺でいい山とかスキー場、知りません?」 「山にスキー場、ね・・・」 一瞬、奥さんの言葉が途切れて、僕ははっとする。 「・・・いいスキー場だったら、ボス/ニアかセルビ/アまで行った方があるでしょうね。 サラエヴォは冬のオリンピックが開催された所だから、本格的なものがきっと残っているわ」 『残っている』という言葉が、胸に爪を立てられたみたいにひっかかった。 ニュースで知ってる。今オリンピックス夕ジアムは、内戦で死んだ人たちの墓地になってる、って。 帰ってきた頃に、ミル子も犬の散歩兼雪上ランニングを終えて戻って来たところだった。 黒っぽい犬が雪まみれになって寒そう。でも、犬ってこういう時でも散歩、要求するんだよね。 習性だから仕方ないか、と雪をはたいてやりながら思ってると、 「そう言えば、あなたが出かけたすぐ後に、ケン・イマイからメールが届いていたわ」 「ああ、頼んでおいた事だ。そうか、もう話がついたのか・・・」 「なになに、次の試合の話? 当然、ミル子は受けるんだよね?」 少し神妙な面持ちになると、ミル子は帽子とコートを掛けて奥へと入っていった。 もちろん、後を追いかける。犬も。 居間でじっとノートパソコンに向かってるミル子を横から覗き込む。犬と。 「人のメールを見ようなどとは、態度が悪いぞ、ファ部リシオ」 「いや、だって・・・気になるから・・・」 「何が気になると言うのだ?」 「そ、それは・・・別に、何でも・・・」 いろいろ隠しながら、僕はそっぽを向いて・・・でもやっぱり首だけひねって、見る。
『P/RI/DE.29』・・・やっぱり、次の試合のことだ。 「どうなの、あなた。いい知らせ? それとも、悪い知らせなの?」 コーヒーを運んできた奥さんが少し心配そうに力ップを渡す。僕にも。 「あまり良くない知らせだ」・・・コーヒーを啜りながら、ミルコがそう言う。 「良くない知らせって・・・」言葉に詰まりながら、僕は自分のことを少しだけ考えてた。 1つ、コーヒーの香りの溜息をついて、ミル子が眉間にしわを寄せる。 「氷ードルが、試合を回避した。俺の相手は、おそらく欄デルマンの師、子ールマンだ」 「ほら、別に相手が変わったって、今までやってた練習がフイになるわけじゃないし、 それに氷ードルだって大晦日に蓑夕ウロとやりあったばっかじゃん。連戦はさすがに辛いって」 「俺は今まで、ずっと連戦を続けてきた。あの大晦日の勝者と戦うためだけに」 「そ、それはミル子のやり方で、向こうには向こうの作戦が・・・」 地下に降りていく階段の途中で、ミル子は不機嫌を顔にめいっぱい現して振り返った。 「その向こうの術中にはまりかねないと言っているのだ。氷ードル・・・あの男は計算高い。 自分にとって最高のコンディションと作戦が揃った時を見計らって、勝負を挑んでくるだろう」 「それだったらミル子だって同じじゃん! こっちのコンディションがいい時に試合すれば・・・」 「忘れたか、ファ部リシオ。あいつは蓑夕ウロに勝った。現在のヘビー級チャンピオンだ。 チャンピオンがベルトを掛けて試合をするとなれば、それ相応の舞台が必要となる。 そして俺は・・・たとえリベンジをしても、『ヘビー級一回戦敗退』の男だ。 チャレンジャーに相応しい戦いを『見せ続ける』必要がある」 「それって・・・」 地下のジムの扉を開けると、休憩を取っていたみんながこっちを向く。 「みんな、喜べ。もう次の試合が決まった。今年も『黒コップ』は力の限り戦う事になりそうだぞ」 沸きあがる歓声の中で一人、僕だけが浮かない顔をしていた。 気が晴れない日の夜は、決まって寝付けない。 だから、見つからないように足音を潜めて、地下のジムへ行く。 体を動かしてないと落ち着かないのかもしれない。練習中毒。昔だったらありえない。 これもミル子のジムに来たせいなのかな、と思っていたら、
「またか・・・こう連日深夜まで打ち込んでいては、体が消耗するだけだぞ」 と、当人がすでに練習着に着替えてやってきてたりする。 キックミットを構えてもらいながら、ボディへのミドルの練習をする。 「俺の試合が決まって、焦っているのか?」 「そんなこと、ないよ! チャレンジャーは、それに相応しい、活躍しないと、ダメなんでしょ!」 今のはいい蹴りだ、と褒められても、いつもみたいにいい気分にならない。 ミットを変えて、コンビネーションから高く膝を入れる練習。 「お前は本当にそう思っているのか?」 「思ってるさ! 僕も、そこまで身の程、知らずじゃないからっ!」 「身の程知らずだと?」 そう言って、急にミル子がミットのまま、僕の顔の近くに素振りをしてきた。 反射的にガードの手が出る、その反対側で・・・耳元を風が吹き抜けていくのを感じた。 ミル子の左足が、頭のすぐ近くで寸止めされていたんだ。 「今のは俺の常套手段だ。常に練習で見ているはずのな」 「・・・・・・」 高く掲げた足を折りたたみながら、ミル子が溜息をつく。 全身の力がすっと抜けて、僕もその場にしゃがみこむ。ミル子も座る。 座って、僕のテーピングしてる両膝に、軽く触れる。 「痛っ!」 思ったとおりだ、とでも言わんばかりに眉間にしわが寄る。 「秋口から、ずっと痛めていたんだったな」 「・・・違う。正確には・・・夏のムン字アルの時から、痛かった」 ずいぶんと古傷だな、と苦笑されて、僕はうつむくしかなかった。 「前にもこんな事があったな。その時だったか。お前の弱点について話したのは。 それで、見つかったか。お前の弱点は」 「・・・・・・ううん」 膝のテーピングを外しながら、言われたとおり、腫れあがってる膝をしげしげと見られる。 ばれちゃったのに、何か重荷がはずれたみたいに、ほっとする。 「・・・お前の一番の弱点は虚勢だ、と以前に言ったな」 「うん。ホント、その通りだったよ。結局こうなっちゃってるし」 「残りの弱点も、教えてやろうか?」 「い、いいよ。自分で見つけなきゃ意味無いんでしょ? だったら」
言いかけた僕の言葉を遮るように、目の前にミル子の左手がある。二本、指を立てて言う。 「お前の二つ目の弱点は、自分を貫く根幹が揺らいでいる事だ。芯がない。 今のお前を支えているのは柔術の実績だろうが、仮にお前より実績のある奴が来たらどうする? その素直に負けを認める姿勢が、技の飲み込みの早さにも繋がっているのだろうが、 謙虚なのと、自信がないのとは紙一重だ。その上、虚勢を張ってさも自信があるように振舞うから、 お前はしょっちゅう、周囲の雑音や自分自身の感情に振り回される」 「・・・・・・」 「三つ目の弱点、これは二つの統合だ。お前は良くも悪くもすぐ図に乗る。 確固たる信念も持たず、長期的な計画も立てずに、その時の気分や雰囲気で動いてしまう。 それが良い方向に巡っているときはいいのだろうが、逆になれば落ちるだけだ。 柔術の連覇も、ただ勝ったから嬉しい、だけではすまない。 お前が7年足らずで柔術のトップにまで登りつめた才能は十分評価に値する。 だが、評価される事は、同時にお前を追い越そうとしている連中に研究されている、という事だ。 どういうときに技がかかるのか、仕掛けてくるのか・・・あるいは、体調や癖の一つ一つまで、 手の内をいつも明け透けにしていては、底の浅さを自ら曝してまわっているようなものだ」 「・・・・・・」 言われてることはよくわかった。全部、図星なんだもん。 恥ずかしいぐらい、僕はミル子に見抜かれてる。 「ごめん、ミル子・・・やっぱり僕、まだまだダメだ。 年末、ボクスコーチからOKが出なくて、セコンドにもろくにつけなくて、悔しくて。 ミル子だって僕を認めてくれてたのに。プレスに僕の名前、ことあるごとに出してくれてたのに・・・」 「それは違うぞ、ファ部リシオ」 「?」 「お前の『P/R/IDE』参戦に待ったをかけていたのは、この俺だ」 「!」 「どういう、こと?・・・やっぱり、僕の打撃が未熟だから・・・?」 「そうではない」 「じゃあ、僕が僕自身の・・・気持ちの弱点を見破れなかったから?」 「そうでもない」 「じゃあどうして!」 「お前の相手として想定されていたのが、あのマーク・ハン斗だったからだ」
なおさら納得いかなかった。「まずはファ部リシオと戦え」とハン斗に言ってたのは、他でもないミル子だ。 膝には力が入らないけど、両手には力が篭る。 「そんなのないよ! だって、グラウンドに持ち込みさえすれば1分で決着つける自信あったんだ! 実績だって、『ムン字アル』2連覇って言えば、『K/-1』元王者と十分釣り合うよ! それこそ、昼間のミル子の言葉じゃないけど、チャレンジャーに相応しい戦いができるって」 「お前は本当に、そう思っているのか?」 「え・・・」 「グラウンドに持ち込めば1分で決着を付けられるだろう。しかし奴の年末の戦い方はどうだった? 年末のお前の体調は? 万全な形であのハン斗と戦う準備ができていたのか?」 僕は答えに窮した。当たり前だ。僕の両足のことを、ミル子はかなり前から見抜いていたんだから。 それに年末のハン斗は・・・あのC/B/Aのヴァンダ例を、ス夕ンドで叩きのめしてたわけで。 『P/RID/Eの絶対王者』。ミル子さえもドローだった、M/M/A界のヒーロー。 それが『K-/1』の王者に倒されるっていうのは・・・ある意味、ショッキングな出来事だったに違いない。 ・・・裏を返せば、その対決こそ、『マツリ』――力ーニバルに必要なイベントだったんだろう。 そして、あの夏の・・・はじめて見た、あのリングでお流れになった対決の、幕切れも。 「ハン斗の事はよく知っている。俺も『K/-1』に育てられたからな。 気風のいい男だ。能天気なように見えるが、あれで勝負事には特別、シビアだ」 「シビアって・・・容赦しないってこと?」 「それもあるが、場の空気や風向きを読むのが誰よりも優れている。 夕イトに攻めながら、それでいて、自分と相手の持ち味を出した試合を演出するよう、心がけている」 「そんなこと考えてたら、わけわかんなくなっちゃわない?」 「言っただろう。あいつは場を『読む』んだ。考えているわけじゃない。 ただ、どういった戦いをすれば観客が喜ぶか・・・肌でわかるのだろうな。ある意味、天才だな。 だからこそ、消化不良の試合になってしまえば、あいつが一番悔しがる。勝ち負けとは別にな」 「プロ、なんだね。それがポリシーなんだ」 「ああ。だからあいつはシビアに、相手にも高いレベルを求めつづける」
僕の足をちらりと見た、その視線だけで言いたいことは大体わかった。 不相応だったんだ。実績があろうと、何だろうと。まして僕の足はこの状態だ。 僕は1分で勝つどころか、試合の前から負けてたんだ・・・盛大なオウンゴールで。 「少しは落ち着いたか?」 汗だくになるまで練習した挙句、熱くなって口論して・・・冷めて、 急に寒くなった部屋の空調の温度を上げながら、ミル子が上に羽織るものを投げてよこす。 寄りかかりながら、痛む膝を抱えて、ぼんやりと壁やリングの文字を目で追う。 『チーム・黒コップ』・・・日本の国旗・・・『PR/I/DE』・・・昨日まではすぐにでも手が届くと思ってたものが 鼻っ柱を真正面から折られた今じゃ、すごく遠いものみたく思える。 「何か温かいものでも持って来よう。このままでは凍えてしまう」 同じく、汗だくになっていたミル子が着替えもかねて、部屋から出て行く。 ウィンドブレー力ー(・・・こんな所までゾミニルさんの会社の広告入ってら)を引き寄せて 天井の蛍光灯を何の気なしに、数える。 やけに静かなのは外で雪が降ってるからだろう。あと、夜中だし。 静かすぎると、取りとめのないことばっかり浮かんでくる。 ミル子勝利と蓑夕ウロ敗戦のショックにくらくらしながら、会場でお客さんとやった力ウントダウン。 そしてその翌朝、ケンに連れられて行った、すっごく大きなトリイのあるジンジャ。 それにしても日本人は何でニューイヤーに大挙してジンジャに押し寄せるんだろ? 「年のはじめの大事なお祈りをしに行くんだ」って、ケンが言ってたけど、人多過ぎ。 背が高いからはぐれずに済んだけど、押しあいへしあいされるあの空間を生き延びる技術は ある意味ヴァー/リ・ト/ゥードに通じるものがあるかもしれない、と思ってみたり。 で、オサイセンとかいうお金(5エン硬貨がいいらしい)を遠くから箱目掛けてぶん投げる。 ・・・うまく入ったかどうかはわかんないけど、入ったってことにして、お願いする。 年のはじめのお願いは、絶対かなえてくれるんだ、ってケンは言ってた・・・うさんくさい・・・。 けれど、僕は心の底からお願いしてた。絶対、叶ってもらわなきゃ困るお願いがあったから。 他の国の神様でも、僕がクリスチャンでも、新年大サービスで叶えてよ!って。
(連投規制ひっかかっちゃったんでちょっと仕切りなおし) どうか、昨日ミル子が光を浴びて戦ってた、あの舞台に僕を上がらせてください。 僕の憧れの人とも、戦わせてください。 そしていつか・・・どうか、僕と・・・彼とで・・・・・・。 「・・・ファ部リシオ? 眠いのか?」 「へっ?」 ふと気が付くと、いぶかしげな顔でミル子が僕を覗き込んできてる。 見ると目の前にはほかほかのコーヒー。 「ミル子が・・・いれてくれたの?」 「他に誰が起きているというのだ?」 つれない返事を返して、ミル子が僕の隣あたりに座る。 「眠いのなら、コーヒーを飲んだら逆効果になりそうだな」 「眠いわけじゃないよ。ただ、考えごとしてただけだから」 そうか、と呟いて、隣で湯気の立つコーヒーを啜って・・・あ、ちょっと渋そうな顔した。 両手でマグ力ップ(クロ/アチ/アサイズのマグってでっかいんだ)を抱え込んで、ちびちび飲む。 ・・・ちびちび飲んでも苦かった。て言うか濃すぎるよ! 味見したの? あ、僕が渋がってるの気づいた。図星だ。ちょっと困ってる。面白ーい。 「・・・いれ直す」 「いいよいいよ! このぐらい濃いぃ方が目覚ましになるって」 「いいや、いれ直させろ! 納得がいかん!」 「そんなくだらないことに労力使わないでよ! 試合だってあるんだし、ね?」 「くだらないだと! ・・・くだらない・・・か、くだらない・・・」 「ミル子ってほんっと、くだらないことにいちいちこだわるよね。好き嫌いとかジンクスとか」 「ポリシーだ」 「頭固いんだよ! そんな発想が固いと、早くオジサンになっちゃうよ?」 「お前のように年中子供ではいられん」 「あ、ひどい。僕だってもう27になりましたー!」 「年齢など関係ない。お前はまだまだ未熟な子どもだ!」 「未熟だけど早熟だもんね。ハ夕チから始めた柔術でチャンプ!」
「俺の『K-/1』参戦は21の時だ。その時からすでに今の主軸選手を相手に戦ってきた」 「あ、そう来る? じゃあねぇ・・・僕はその前スノボで」 「いいかげんにしろ! くだらない事に労力を使うんじゃない!」 一喝したあと、よくよく思い出してそれがすでに僕の言った言葉ってことを思い出したみたいで、 苦し紛れにマグ力ップのコーヒーを一気に飲む。で、隣で苦さに悶えてる。 「み、ミル子? ・・・大丈夫?」 壮絶なオウンゴールを目の当たりにして、逆にこっちがかける言葉に困る。 「だ、大丈夫だ・・・自業自得だからな・・・」・・・すごすぎ。神がかってる。 悪いけどツボにきちゃって、笑いが押さえられない。 ミル子の方は耳からほっぺから赤くなっちゃって、特濃コーヒーで自爆した時より渋い顔してる。 ごめん、ミル子。でも今のはちょっとかわいかった。 ・・・かわいかった? ヘビー級のごっつい男に対して何考えてるんだろ、僕。 「まったく・・・だが、その様子だと、もう頭の切り替えは済んだようだな」 「まあね。逆に自分の見えないとこまで見えて、かえってすっきりしたかも」 ミル子の情けない一面も思いっきり見られたし・・・って、ささやかな抵抗。 「足はドク夕ーに見てもらう。正直に言って、治して、それから全部練習しなおしだね」 「身の丈がちゃんとわかってきたのはいい事だが・・・実はお前にも、良くない知らせがある」 「・・・え」 ぼくの膝にチラリと目をやって、ミル子はコーヒー味の溜息をつくように声を絞り出した。 「着替えに行ったとき、ケンから新しいメールが届いているのを見た。 ファ部リシオ、お前のデビュー戦が決まった。2月20日、俺と一緒に勝ちに行くぞ」 に、2月って・・・・・・あと1ヶ月とちょっとしかないじゃん! どうすんだよ僕・・・新年のお願いは叶ったけど、夕イミング的に最悪だよ! やっぱりクリスチャンだから、他の神様にお祈りしたバチが当たっちゃったんだ! それから僕とミル子の周囲は本当、ばたばた慌しかった。 「プレス向けの会見は、いつもの無謀で強気なお前の地で行け!」って裏で言われてから ミル子と一緒に参戦に対してのイキゴミってのを語る。
「ファ部リシオは並外れて気が強いし、技の飲みこみも早い。必ずトップに立てる男だ」 「僕も、もう腕が鳴って仕方がないんだ。マーク・ハン斗、ヴァンダ例・シウ場、 それと・・・アン戸ニオ・保ドリゴ・野ゲイラ! 誰でもいいから、早くかかってきちゃってよ!」 うわー、言っちゃった・・・シビアな元『K-/1』王者と、『P/RID/Eの絶対王者』と、それと・・・。 そこでD/S/Eのえらい人が、「ファ部リシオはいずれトップ戦線に食い込んでくる器だ」とか言っちゃうから、 僕への注目度急上昇。前に来日してた時の写真まで出されちゃった(ヒゲそってなーい!)。 去年からミル子がことあるごとに散々僕の名前出してくれたおかげで、すでに名前だけは有名人。 なおさら引っ込みつかないし、ヘマすらできなくなっちゃったよぉ・・・。 そんな壊れかけの僕を見かねたミル子が用意したのは、まさに最強の援軍だった。 「おう、力バーロ。随分と寒いトコで練習してんだな。風邪ひいてないか?」 二月の雪まみれの街並みに、ある意味場違いな、よく日に焼けたラテン男がのしのし歩んできた。 「当たり前だよマウリ塩。向こう今真夏じゃん。こっちは真冬。広場でスノボができちゃうよ」 「俺はちょうどサーフィンやってたんだがな。ま、板で遊ぶならどっちも大差ない。 お前も板遊び、そろそろうずうずしてきた頃だろ?」 「そんな状況じゃないよ! 日本に行くまであと半月ちょっとしかないんだ。 マウリ塩・・・いや、お師匠さん、できるだけ短く手ほどき、よろしくお願いします!」 「都合のいい事言うねい。日々の精進が心と体を磨く、それが武道ってもんだろうが。 それはそうと、新作のキモノ(ギ)やラッシュガード、お前の体にあわせていろいろ作ってきたぞ?」 「だからそんなこといいから、早く中入って、さあ!」 彼はマウリ塩。僕のお師匠さんで、スポーツウェアブランドも持ってる実業家・・・って、前にも書いたはず。 いい人なんだけど、ちょっと過保護で、いつもどっか大雑把なんだ。・・・ラテン気質? その通りかも。 こんな人だけど、あのヒク/ソンから直接ブラックベルトを渡された超強い格闘家。 ちなみに趣味のサーフィンでもちょこちょこ賞取ってる。 ぐるっとミル子のジムを見渡して、軽く口笛を吹いた。思った以上にお気に召したらしい。
「お会いできて光栄だ。俺は貴方の弟子のファ部リシオに寝技を教わっている、ミル子という」 「こいつにねぇ。こいつぁ気ばっかり強くて跳ねっ返りで、柔術しか能のないとんでもないアホだが、 世界的に有名な、あんたみたいな格闘家に見出してもらえれば、師匠の俺としても光栄だよ」 ちょっと、他はともかくアホってのは言いすぎ!って横から反論したかったけど、 ミル子も思いっきり納得してたからもう何も言えない・・・僕の存在って、何・・・? でも今は、なりふりなんて構っていられない。 ミル子は子ールマンに、僕は『臼鯨』トム・襟クソンに、二人とも必ず、勝たなきゃ! そんなこんなで、ブレーキの利かないラテン男が一人混ざっただけで、 夕飯の食卓は一気に彼の空気に塗り替えられてしまっていた。 「ここのメシは本気でうめぇな! 奥さーん、このロールキャベツ(サルマだってば!)もう1つ!」 クロア/チア語しか通じないのも先刻承知で、バリバリのポルト/ガル語で喋りまくる。 ・・・僕にしか通じてないです。ミル子も明らかに戸惑ってます。 「おう、坊主、お前幾つになったんだ? (耳打ちして)・・・1才! そりゃすげぇ! お前もう生まれて1年経っちまったんだ。人生これからだなぁ。はっはっはー!」 ほら、イワン君もきょとんとしちゃってるし・・・泣いちゃう前にやめといた方がいいよぉ・・・。 そのあとも、どっちのチーム応援するかむちゃくちゃでサッ力ー中継にべったり。 ミル子と僕とで後片付けしながら、示し合わせたように溜息をつく。 お師匠さん・・・ブラックベルト、なんだよ? 一応。 でも、とりあえず練習も、とばっちり受けて日常も、 僕らはそれから2週間の間、特濃で日々みっちり仕込んでもらった。 ミル子はオモプラッ夕まで完成させて、マウリ塩から 「今のあんただったら、蓑夕ウロにだって極められないだろうさ!」とお墨付きまで貰うほど。 僕の方も、どうにか膝に負担をかけないように技にもっていく方法を教わった。 でも、相手は『臼鯨』・・・しばらく総合から離れてたみたいだけど、 未だにこの男がヘビーで最強なんじゃないか、とも噂されてる強豪だ。 おまけに体もでっかい・・・いや、ただでっかいんじゃなくて、横幅もあるんだ。 僕とは重心も違うだろうし、圧し掛かられたら・・・どうなっちゃうんだろう。
「だから、お前はなぁーんも考えなくていいんだよ」 日本に発つための荷物をまとめてる部屋に、マウリ塩が入ってきた。 もちろん今回の試合はマウリ塩も一緒。弟子の晴れ姿を見に行かない師匠がどこにいるんだ!って言いながら、 「それはそうと、今回はなに着て戦うつもりだ? 『虻ダビ』の時みたく、赤でキメるか? いろいろ持ってきたんだがよ、ほーら、このスパッツなんかこの冬のニューモデルだぞ?」 「わかったから。今そういう気分じゃないんだ」 「今そういう気分になんなきゃどうすんだ。試合が近づいたら、服の事なんぞ考えられなくなるぞ? 俺も日本まで大荷物運びたくねーんだ。だからほら、さっさと選べ」 ベッドの上に無理やりひっぱりだして端から並べる。スパッツ数種、パー力ー、Tシャツ・・・。 どれもこれもでっかく『ハン夕ー』ってマウリ塩のところのロゴが入ってる。 「何せ、お前は俺の弟子兼、ウチの専属モデルみたいなもんだからな。 お前が勝って目立つほど、ウチも繁盛するってもんよ。わかるか? イメージ戦略ってやつよ!」 「はいはい・・・ってこれ、全部僕の名前が入ってる」 「あたぼーよ。デビュー戦なんだろ? だったらお客様に、しっかり名前と顔を覚えてもらわなきゃな。 勝った奴が力バーロで、そいつの着てるのが『ハン夕ー』。覚えやすいだろ?」 にい、と口の端っこを最大限に伸ばして、マウリ塩は笑う。 「まあ、そういうこった。この世にあまた興行はあっても、そこへのデビューは1回こっきりだ。 人生だって1回こっきり。盛大な花火、ぱーっと打ち上げて楽しんで来いや」 「そんなこと言われても・・・僕は・・・」 ベッドの上に投げ出してる膝をちらちら見ながら、隣に並べられてるスペシャルな衣装に目を落とす。 しばらく黙っていると、いきなりマウリ塩が背中をべしべし叩いてきた。 「何いっちょまえに悩んでんだよ。お前はアホなんだから、考え込んでも意味ねーだろうが」 「あ、アホって、この前からずっと人のことアホだアホだって」 「本当の事じゃねぇか。お前はアホなんだよ。アホのくせに頭良ぶるな、アホ」 「だからぁ、そこまでアホアホ言わなくても」
(また連投規制(´・ω・`)・・・H大目のIDですが、内容は健全ですw) 「アホだからしょーがねーだろ。ダチに締められたアホの一つ覚えで柔術始めたいって言いやがって、 アホみたいに俺の教え鵜呑みにして、アホのくせに俺の家まで転がり込んで、 アホみたく勝ち進んで、アホなのに世界一になって、挙句あのC/B/Aのオファー蹴ったアホじゃねーか。 お前の今までの格闘家人生、全部アホらしく進んできてんだよ。神様にアホなほど愛されやがって」 アホだって事自覚しろ、と、後頭部を小突かれた。自覚もできないからアホなのか、とデコピンされた。 さっきから僕、いいようにマウリ塩のおもちゃにされてる気がするんだけど・・・。 「だから言ったろ、お前はなぁーんも考えんな。来た波に乗れ。逆風がきたらたまにゃ流されてみろ。 結果ハッピーにいけたらいいじゃねーか。どうせ1回こっきりの人生なんだからよ」 「そんなこと言われたって・・・」 僕の頭の中を、あのアリーナの歓声がぐるぐるしてる。 恐いミル子、やられてったヴァンダ例や蓑タウロ、ミル子の当面のライバルの・・・氷ードル。 あの舞台に、あのリングに、僕が行くんだ。そして、勝つんだ。 でも・・・どうしても、僕がそこで勝ってるイメージが浮かばないんだ・・・。 おかしいよ。前まではこんなことなかったのに。一度だって、負ける気がしなかったのに。 「お前、今、『勝たなきゃいけない』とか考えてるだろ?」 「!」 剥き出しの心臓に一撃食らったみたいに、息が詰まる。 「お前本当にわかりやすいな。ノーガードで誘ってんのか、単なるアホなのか・・・ま、アホなんだろうが」 「そんなこと・・・」 「アホのくせに気だけはいっちょ前だからな。だから気だけで勝っちまう、そうだろ?」 「・・・・・・」 「でも、そこがお前のいいとこなんだよ。アホで、間抜けで、お人よしで、 女ったらしで、ええかっこしいで、幾つになってもガキで・・・・・・でも『ここ』だけは間違いなく熱い」 自分の胸をばん、と叩きながら、マウリ塩がにやり、と口元を上げる。
「そうだ、お前、これ着てけ。新作のキモノだ。お前みたく情熱的に赤いぜ。 それに日本はジュードーに力ラテ、キモノを使う競技が目白押しだ。 マーケティング的にも間違ってない。ブラックベルトも見せられる。よし、これで決まりだ!」 そう言って、僕に真っ赤なキモノを押し付けた。肩口の所から斜めに、『ハンター』のロゴが入ってる。 そして裾の部分に、『ファ部リシオ・ヴェウ度ゥム』・・・僕の名前。 スポンサーロゴよりちっちゃいけど、多分、今の僕にはこれくらいがちょうどいいんだ。 「・・・これにするよ。マウリ塩。これ着て、入場する」 「試合はしないのか? 赤いから目立つぜー?」 「相手はでっかくて重たい奴だから、キモノでスリップ効かないと下になった時本気で押しつぶされるし」 「お、一応はまともな戦略立ててんだな」 「アホの浅知恵だけどね」 へへ、と軽く笑うと、マウリ塩も目を線になるくらい細めた。 「それでいけ。お前が笑うと何故だか女がきゃーきゃー言うんだ。アホのくせに俺よりもてやがって」 「そりゃ僕、若いしー。イケメンだしー。モデルだしー」 「調子に乗るな、アホが!」 小突き小突かれながら、その真っ赤なキモノとズボンとをバッグに詰め込む。 あ、今ちょっとだけ、ワクワクしてきた。 調子に乗ってるだけかもしれないけど、でも、多分僕はこれでいいんだ。 「ま、お前は下手に考えすぎると、大会前に練習しすぎで熱出したり怪我したり、いい事なしだからな。 気張りすぎたり、気負いすぎたりすんな。デビュー戦、楽しんで目立て! 俺のために!」 最後の方の都合のいい一言はともかくとして、マウリ塩は騒がしく部屋を出て行った。 急にしんとした一人部屋で、もう一度、ミル子に言われた僕の弱点や、 練習での細かな指摘(膝が固いとか、股関節をうまく使えとか)を、復唱する。 『お前の弱点は、その虚勢だ』――『アホのくせに気だけはいっちょ前だからな』 『謙虚なのと、自信がないのとは紙一重だ』――『アホみたいに俺の教え鵜呑みにして』 『手の内をいつも明け透けにしていては、底の浅さを自ら曝してまわっているようなものだ』 ――『お前本当にわかりやすいな。ノーガードで誘ってんのか、単なるアホなのか』 ・・・マウリ塩にも、僕の弱点、しっかり見抜かれてたんだ。
2月の日本! 前みたく大雪じゃないけど、風が冷たい〜。 手に白い息吐きかけてると、ミル子が僕を促して、でっかいアリーナへと導く。 僕らは2日前に来日して、ギリギリまでドージョー借りて練習してた。 (ルールミーティングはいつものように欠席。気苦労でケン・イマイの寿命が縮んじゃう・・・) 特にミル子は寝技の訓練を重点的に、みっちり僕とスパーしてた。 膝はまだ痛むけど、ミル子とのボクススパーは僕にとってもすごく身になるものだった。 付け焼刃じゃないけど、ミル子の打撃を一番近くで見てきてるのは、僕だ。 ミル子の切れ味を知ってたら、他の奴らの打撃なんて止まって見える・・・といいなぁ。 休憩時間も、ミル子はスポンサーとの契約やインタビューでいろんな所を行ったり来たり。 あ、僕にもスポンサー付いたんだよ。だから僕の赤いキモノはステッ力ーだらけ。 遠目から見たらF-/1ドライバーみたいだって言われた。言えてる。 でも、今になって思ったのは・・・僕の名前がもうちょっと大きく入ってた方がよかったかな、って。 つまんないこと考えててもしょうがない。もう僕らは、会場にいるんだ! と、(ミーティングを休んだぶんの)打ち合わせから帰ってきたミル子が、やけに上機嫌だった。 友達のレ子さん(大晦日では残念だったねー)とまたおしゃべりできるからかな、と思ってたけど。 ジャ句ソンも来てたし、C/B/Aの符ア兄弟にも会った。仲いいな、相変わらず。 そんなこと考えながら、なんかソワソワしてうろうろしてたら、ミル子に会った。 「調子はどうだ」 「膝はまだ痛い。でも、それ以外は多分大丈夫」 「テーピングの具合はどうだ」 「悪くないよ。きちんとミル子の見てたし、ドクターも伊ゴールもいけるって言ってたから」 「そうか」 って、ミル子の声が浮ついてる! おかしい、絶対何かあったんだ! 何か得体の知れない不安のようなものを微妙に感じてると、急に、 「手、つなぐか」 「・・・へ?」 「手をつなごう。ファ部リシオ、手を出せ」 はぁ!? とか頭の処理能力が追いつかない間に、ミル子は僕の手をぱっと握ってしまった。 「や、やめてよ。変な誤解されちゃうってば」 すぐさま手を振り解いたけど、ミル子はニコニコして僕を見てる。
何だろう。この胸に漂う得体の知れないどきどき・・・っていうか、微妙な感じは。 ちら、と横目で、力メラクルーがニヤニヤしながらその一部始終を撮ってたのに気が付いた。 後日、僕はビデオ屋で借りたDVDで、思いっきりそのシーンを追体験するハメになる。 とにもかくにも・・・始まった。 地面を震わすような打楽器の前奏から始まるあのテーマソングが場内に満ちて、 ライトと花火とレーザーと、あの例の巻き舌のオバサマの声とが一人ずつ選手を迎え入れる。 僕は第2試合。ミル子は本日のメインイベント。 出てきた時の歓声は、やっぱり『臼鯨』の方が大きかった。 でもそれ以上に、ミル子への歓声は半端じゃなく、すごかった。 緊張で顔の筋肉が強張る、っていうか、引きつって変な震えが止まらない。 最後の花火が炸裂して、会場はどっと沸いて、僕はどっと変な汗が噴きだしてきた。 第2試合は、入場からほとんどすぐに始まる。 袖で最後の調整をしている時間すら、あまりない。 「波に乗ってけ、力バーロ。相手がクジラだろうがサメだろうが関係ねぇ。 絡み付いて押し倒して、お前の網に引きずり込んでやれ!」 「でもクジラとサメは十分違うよ。哺乳類と魚類だし」 「お前に学術的な答えを望んでんじゃいねーんだよバ力バーロ! ぐだぐだ言わずに練習しろ!」 「アホの次はバカ? しかもちょっとオヤジギャグ入ってるし!」 そこに力メラの人が到着。今度は変なところ撮られないように黙って調整。 最後、会場の人から、入場のキューが入るその直前に、 「力バーロ、手ぇ出せ」 「え、何?」 振り向きざまに、マウリ塩は僕の右手をぎゅっと掴んで、もう片方の手で覆った。 「手に汗かいてんな。グラブの上からでもわかる。お前でも相当、緊張してるんだな」 「え・・・・・・うん、そりゃあ」 「グリップの時滑ったらやばい。軽く拭いとくぜ」 インターバル用のタオルでミットの内側を擦ると、ぽん、とマウリ塩が背をはたいた。
「行け! 力バーロ!」 僕は歩きだした。両手でブ/ラジルとスペイ/ンの国旗を、高く掲げながら。 試合のほうは、あとでDVDを見返して思ったことと、その時の途切れ途切れの記憶とが ごちゃごちゃになってて、正直うまく表現できない。 実況の話では、僕はデビュー戦からいきなり強敵をあてがわれたって騒ぎになってたらしい。 その前評判のとおり、『臼鯨』トム・襟クソンは強くて、重かった。 打撃でいきなりサイドを取られて、むっちりした全身でのし掛かられた。苦しい・・・。 スタンドに戻されたけど、また結局ぶっ倒されて、足利かせてどうにかしようとしたら膝に痛みが走った。 どうにか解いてまたスタンドに。さっきの無理な攻めでもう足はボロボロっぽい。 それでも、前に出るなら今しかない、って、踏ん張って押しまくった。 会場が沸いた。そりゃ、みんなミル子と僕の事聞かされてるわけだから、無理もない。 ロープ際まで追いつめて、僕もいいのをもらいながら、どうにか引き倒す。 腕を取ったんだけど抜かれた。またスタンドだ。今更後には引けない。 『すねだけで打つな』『股関節を使え』・・・わかってる。一つ一つの打撃も倒すつもりでやらなきゃ。 コーナーに追い詰めて崩れて、意地で僕は上を取った。倒すつもりで、殴った。 そして最後は・・・後ろに回ってチョークを極めて、極めまくって・・・。 ゴングが鳴って、セコンドからマウリ塩が駆け出してくる。 抱き上げられて、力バーロ!力バーロ!って叫ばれて・・・ようやく、僕は笑えた。 高らかに試合終了の音楽が流れてる。空気が歓声でどよめいてる。 ・・・そうじゃない。僕を――僕らを、祝福してくれているんだ! 高らかにまた、あのつなぎ合わせた国旗を掲げられたのが、嬉しかった。 帰りの道で、ハイタッチしてくれるお客さんがいっぱいいて、それにめいっぱい答えた。 襟クソン・・・襟クソンさんは、僕の打撃を褒めたたえながら(!) 試合後のインタビューで最後にこう言ってくれた。 「かつて、私がこのリングで最後に負けた選手はその後、スター街道を歩みました。 だから、ファ部リシオ選手にも、同じことが起こるといいですね。 彼には将来に向けて、すばらしい道を進んでもらいたい」 何で、僕の人生の変わり目に戦ってくれる選手は、素晴らしい人が多いんだろう。
胸に何かがぎゅっと込み上げてきて、『神に感謝しなさい』ってまたあの人の言葉が浮かんで、 何故だか最後に、マウリ塩の言葉が思い出された。 『神様にアホなほど愛されやがって』・・・・・・本当だよ。僕って本当、ついてる。 最高のお師匠さんに恵まれて、最高のジム・・・ミル子のとこにいられるんだから。 そう、そのミル子が何で変に浮かれていたのかがわかった。 別に会場での選手紹介映像がとびきり力ッコ良かったからでもなく、 (けっこうミル子は、隣でケンに翻訳してもらいながら紹介映像に見入ってたりする) 元ヘビー級チャンプの子ールマンのタックルを全部封じて勝ったからでもないんだ。 謎はKO勝利のあとの、マイクを握った瞬間に解けた。 「言いたい事は1つだけだ。 俺は今、自分の足でここに立って、ヘビー級タイトルマッチの時を待っている。 絵メリヤーエンコ・氷ードル、『You are next!』」 多分、この一言を言うために、ミル子は今日のリングを今か今かと待ち望んでいたんだろう。 デビューだけでいっぱいいっぱいになってた僕とは、次元が違う。 僕向けのインタビューで「氷ードルと戦いたい」なんて軽々しく言っちゃったこと ちょっとだけ後悔して・・・なくもない。 でもその日の夜はそのテンションのまま、ミル子が 「ロッポンギに行こう! 今夜は飲むぞ!」なんてレ子さんとかいっぺんに連れて行っちゃうし、 そもそもブレーキ無用なマウリ塩もノリノリで 「力ブキチョーとやらにも行こう! 本場のゲイシャガールを見てやるぜ!」なんて大騒ぎで しかも、子ールマン――もとい、ハン/マーハウ/スっていう彼のジム一団も加わって みんないい人なんだけどむちゃくちゃなノリで、熱く、 いや暑苦しく絡んでくるもんだからもう、収拾つかない。 ケン・イマイの寿命がまた1年縮んじゃいそうな勢いで、僕もみんなもぶんぶん振り回された。 明け方には屍累々・・・本当、ミル子っていろんな意味で恐ろしい。
でも、僕もこれで、ミル子と同じ舞台に立てたわけで。 少しずつ、弱点は克服していくよ。すぐ調子に乗るのも、アホなのも。 半分まだおちょくられてるのが気に食わないけど、 とりあえず・・・頑張ってみるよ。だって神様が引き合わせてくれたんだもの。 だから一人前になれるまで、僕の手をしっかり握って導いてよ。 もう振り払おうなんて思わないから、ミル子。 すんまそん。下の方が極端に長いです。お付き合いいただけただけで嬉しいです;。 1回つなぎ変えたせいなのか、IDもハードゲイっぽくなってますし;;。 手間取ってたんで挿入もジャストタイミングでしたw 最近コッ/コさんの『カウントダウン』聞いてはっと総帥が浮かぶこの末期さw でも、長さ的に今度からまとめ直接投下のほうがいいでしょうか・・・。失礼しました。
>>262-279 姐さん!姐さん!
前から思ってて引っ込み思案しとりましたがやっぱ書きます。
いつもメチャ楽しみにしとります。
文章上手な上になんて取材豊富なんでせう!
自分的ツボエピコンプリートっすカンドー。
長さ的にまとめ様へ直接投下の場合は一言コメお願いします!
イイ話にカンドー!! 黒警察関係は現実にもドラマに満ちあふれているのに、 SS姐さんもレベル高くて萌えさせて頂いております
このスレ、ヤオ度は低めだけどクオリティはデラ高いね。 ジャンル外なんだが、めっぽうはまってちょくちょく見にきてる。 ギャグやブラックジョーク、ショートショートからドキュメンタリーまで 隅々まで尊敬の念を感じる。選手の健闘を祈りたくなるよ。
ワテもすっかりここの虜ロール。
日頃の御礼記念のコネタをば。 >日テ/レのベス/トアー/ティスト2006を見ながらおばかのたわごと 号野「うおっ! OZM/Aさんが勝負パンツのケツに『日/テレちん』書いてるし! うっわーやられた。マジでパクられたわ。パクリのパクリやられたわ。 おいおい、そのままパンイチで純情ス/ンジョ/ン歌っちまうわけ? しかもよく見たら会場横アリよ! この前バリバリ前張り生脱ぎコラボレーションしたとこよ? あれ絶対俺に影響受けたよな? インスパイヤどころの問題じゃねぇよな? しかも伴奏終わったあとまだ歌ってるし。滑り芸だし。乱闘になってるし。 あれ絶対俺の入場セカンドバージョンだよな? 横太ちんばりに体はってるよな? うっわーやられた。横アリで横ちんやられたわ。もろ見えだわ。モザイク必要だわ。 どうよこの状況! 和夫ちゃんどう思うよ、なあ?」 御崎「(手羽先の骨をぼりぼりかじりながら)……号野さん、マジうるさい。」 号野「あ……そですか…。悪あがきしないで鬼クタさんとこ逝ってきまーす…。」 >もっちもちもちもち肌〜(エビマヨで) 櫻庭「(抱きしめて耳元で)いい試合だったよ。ありがとう。」 箕輪「いや…そんなこと…。」 櫻庭「これからは君がこのリングを盛り上げてくんだ。よろしく頼むよ。」 箕輪「そ、そんな滅相もないこと…櫻庭さんだって…」 櫻庭「…もち…」 箕輪「…はい?」 櫻庭「…もちもち…もち…もち…」 箕輪「…櫻…庭さん?『もち』って何すか?」 櫻庭「(!)…い、いや『もち』ろん、僕も頑張るってことさ。肩、お大事にね。」 箕輪「???」 櫻庭「(退場中に独り言)…少しだけ、ポン・デ・ライオンの気持ちが分かったなぁ。 来年はライオンのマスクも発注しようか…。」
>>284 ワハハww、御崎さんは一応、号野さんにいわれたとおり
ちゃんと骨までかじっているんですねw
そして合野さんはちゃんと鬼クタさんところに逝くんですね、
どちらとも律儀な2人すねwww
つか身内だけに逃げられないだろうなぁ、
逃げたらもっとお仕置きされそうだしww
>Re:『ユー・ガット・ア・メール!』 「『コンバンワ! ゲンキデス!…カ?』 あはは、ミル子の真似しちゃった。元気? そっち寒いでしょ? こっちは快適〜。 英ネモは雪がなくて調子が狂うって言ってるけど、練習しやすいに越した事ないよね?」 お前はどこまで人を小ばかに…まぁ、練習環境は良いに越したこと無いだろうからな。 「ところで、蛇カレはそっちに着いた? あいつすっごく強いよ? 階級違うけど、僕も何度もこてんぱんにされてる。 同じチームだから、そうそう簡単にぶつかれなくなっちゃったのは悔しいけど、 本気ですごいからね? 柔術王者と寝技王者が二人で太鼓判押しちゃう。 で、デビューはいつなの? 大晦日? あー、早くあいつが総合の洗礼受けて、ちょっとヘコんだりしてる所に 『これが世界最高峰の舞台なのさ…』って先輩としてクールに言ってみたい〜!」 ひねくれた欲求不満の解決をするな! 仮にもチームメイトだぞ、大人気ない! いま蛇カレはジムで、自分の師と総合用の練習をし始めたところだ。 言葉の方も、お前の前例があるから問題ない…と、今日はやけに長文だな。 「で、さ。僕ね、最近英ネモと『あれ』やってるんだ、毎晩」 !!!……い、いや、騙されんぞ。 また思わせぶりに書いて俺を惑わす気だな。その手には……。 「最初はね、僕も無理やりだったから、ちょっと辛かったんだ。 でも、何でかな。クセになっちゃったのかな。 今は寝る前に『あれ』やらないとむずむず…むらむらしちゃってさ。 英ネモもだんだん慣れてきたし、ようやく楽しめるようになってきたとこ」 ……!
「でも、やっぱりミル子じゃないと物足りないよぉ。 だから今度そっちに行ったら、ミル子と二人っきりで『あれ』やりたいんだ。 だってミル子の方が本気でうまそうだし、テクニックもあるだろうし」 ……!? 「でもこっちもいろいろと覚えたから、僕の技もとくとご覧あれ!って感じ …朝まで寝かせてもらえないかな。だけど僕だって、寝かせない。 ダメ?」 …!!! 「実はねぇ…今もベッドで英ネモと『あれ』やりながらメール書いてるんだ。 今日は気持ちがいいから…写真、送っちゃおうかな? 送るよ?」 (♪ピロリロリン)『ユー・ガット・ア・メール!』 「(急に来た)あなた? どうしたの、パソコンの画面隠して?」 「い、いやクラウディア、これはその…あいつが……(汗)」 「あら、ファ部リシオ君からのメールじゃない。ちょっと見せて?(ぐいっと)」 「ま、待ってくれクラウディア、ご、誤解だっ…うわぁっ!!」 『じゃじゃーん! 今夜は僕の完勝でーす! 気持ちがいいんでこれから寝まーす! おやすみー!』 「まあ。二人でベラしてたのね。あなたの癖がうつっちゃったのかしら。 でも、仲良さそうね。二人とも可愛い笑顔して……どうしたのあなた?」 「(猛スピードでキーボードを叩いている) 『ファ部リシオ、英ネモを連れて12月中に黒アチアへ来い。 お前たち…いや、お前を一人で放っておくと何が起こるか分からん。 大至急、戻ってくること。以上。』………送信…(怒)」 ファ部英ネモ支部組が独立したのにすぐさま招集を食らった原因はここにあると見たww
>>284 ありがとう姐さん!
ここの箕輪は天然で鈍感で無自覚なんだけど思いっきり受け受けしくてカワユス
また期待してます〜
| | | ∩∩ | | ? と( ._.)っ───────────── /
>>289 も目ざとくネタにしちゃうぞ?
>極楽的無我の境地と垂直倒立的無謀美
光瑠「今日は試合か…もう僕もプロ生活6年目、
日サロで多少は男らしく焼いてきたし、今日こそ『無我』の心で戦うんだ。
事前計量だけがまだ気にかかるけれど…いやいや、『無我』だ。『無我』の心だ!
…でも、試合会場行く前に、ちょっとだけ……」
と言いながら、ひっそりといつものポジションからジムの一室を覗き込む。
光瑠「…落ち着け、落ち着くんだ…『無我』だ…僕は日本ストーキング界最古の若手…、
いやそんなことじゃなく、僕はたゆまぬ克己心とその行き着く先を見極めるため、
日夜あの人のジムを無断見学しているんだ。そう、これは僕の行き着く未来なんだ。
Yo/ut/ubeで見た大学の講義…『新型』を取り入れて『最先端』になって…『ヘブン』に…
目指す遥かなる未来を垣間見るため、試合前の今日、今だからこそ彼を…。」
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∩∩ ←箕輪
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と( ._.)っ────
/
光瑠「が、がびーーーん!! 本当に無我プ口の酉村さんみたく倒立エスケープの練習してるッ!?
さすが『最先端』を拓く箕輪さん、僕の『無我』を見抜いて…いや、もう既に実践しているッ!
どこまで僕の予想の先を…そうか、『無我』だ! やはり『無我』なんだッ!!(納得して去る)」
滑河「箕輪くん…さっきから逆立ちして何してんのかな…?(苦笑)」
箕輪「あ、滑河さ…ちょっと今、世界を逆さに、見てるんですよっ。
視点さえ変えればっ…見慣れた風景も、違うフィールドにっ…『脳外革命』……く、苦しい……」
滑河「箕輪くん?…箕輪くん!? 頭に血が上って…おーい、誰かーっ! 箕輪くん運ぶの手伝って!!」
すげえな、ここの職人姐さん達は。 どんなものも姐さん達の手にかかればネタの掴みになるんだw
>虚弱君と天然君の酢ペイン生活・3 部「もー、何なんだよミル子ったら。『マツリ』が近いのは分かるけど 何でわざわざあんな寒ーい黒アチアに戻んなきゃいけないんだよぉ…」 英「まあまあ…俺ははじめてあの人のスパーを受けることになるんだから、 逆にワクワクしてるくらいさ。チーム入りたての俺のためだと思って、我慢してくれよ。 ところで、フライトの時間は何時だ?」 部「だいじょーぶ。さっきも確認し…………」 英「どうした?」 部「時間1時間見間違えてた! ねえ、16時って4時だよね、5時とかじゃないよね?」 英「まあ、サマータイムじゃないからな…ってマズいぞ! 手荷物検査や手続きに時間とられるとして、あと1時間あるかどうか…」 部「こうなったら何が何でも間に合わせなくっちゃ! 英ネモ、行こう!」 英「慌てるなよ。荷物のチェックもかねてキャンセル待ちにした方が…うおっ!?(引っ張られる)」 部「タクシー! タクシー早く来てー!!」 運「…あいよ、にーちゃん。どこまで行くんだい?」 部「空港! どうしても16時の飛行機に間に合うようにして欲しいんだ!」 運「空港までなら大体この位の値段になるが…」 部「それに二人で20ユーロ上乗せするから、とにかく飛ばして!」 運「(ニヤリ)OKだ。俺様の腕にかけて、てめぇらを無事到着させてやる! ほら、そこでぼさっとしてる大男、さっさと荷物入れて後ろに乗りやがれ!」 英「あ、ああ…(って、この車内酒臭いぞ! まさかこの運転手…)」 部「英ネモ、忘れないうちに言っとくけど、ちゃんとシートベルトしてね」 英「シートベルト? タクシーでシートベルトなんて(急発進)うおおっ!?」 (BGM:映画「TAXI」のテーマソングで) 英「ま、待ってくれ、高速でもないのに直線で120キロ出して…うわぁっ!!」 部「ヒャッホー!! 行っちゃえぇー!!」 運「オラオラァ、どけどけェ! 俺の前に何人たりとも走らせないぜェ!! (と言いながら、車間数センチで急激に車線変更しまくる)」
英「(゚д゚;≡;゚д゚)」 部「すごいすごいー! 運転手さん神業ぁ!」 運「あったりめぇよ! 俺様は今まで1度だけしか事故起こした事がねぇんだ! その1度で前の愛車はお釈迦になっちまったけどな、ハハハ!!」 英「Σ(゚Д゚;lll)」 部「あ、そこ右入ったほうが近道。狭いけど」 運「そうかい。じゃあ行っちまおうかぁ! おぅりゃあああ!!」 タクシー、鮮やかな四輪ドリフトで路地に滑り込む。 明らかに追い越し不能、壁との距離数センチの曲がりくねった道を、猛然とトップギアで駆け抜ける。 英「うおっ! うおおっ!? ま、曲がるたびにGがっ…くうっ!!」 部「うわぁ! わあっ! 揺れるー! 楽しー!!」 英「あ、運転手さ、今の道一方通こ…」 運「ああん、なんか言ったか? おう、そろそろ大通り出るぞ、また飛ばすぜぇ!!」 部「イエーー!!」 英「((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」 タクシー、華麗に大通り復帰。再び猛スピードで飛ばす。 が、その隣車線を、他の会社のカラーリングがされたタクシーがするりと追い抜いていく。 運「…あの野郎、いい気になりやがって…見てやがれ、40代独身男の底力ぁぁ!!(更に加速)」 英「(゚ロ゚;)≡」 部「いいぞぉ、負けるな! 抜き返せぇ!! …やったああ!! すごいよ運転手さん!!」 運「ったりめぇよ! ちょっと若いからって調子に乗るんじゃねぇよ! タクシー業界はキャリアと腕が命よ!!」 英「(´∀`;;)アハハハ…アハ…アハハハ…」 運「ほぉら。きっかり待ち時間込みで間に合わせてやったぜ!」 部「ありがとう運転手さん! はい、20ユーロ増しの代金」 運「今日はいい仕事できたからいらねぇよ。気持ちの20ユーロだけ貰っといてやる。達者でな、にーちゃん!」 部「また会ったらよろしくねー!! じゃ、行こうか英ネモ……英ネモ?」 英「il||li●| ̄|_il||li」
*補足 酢ペインのタクシーは、冗談でなくこんな感じです。 車間距離一切無視で抜くわ追い越すわ飛ばしまくるわ。 さらに、バルセロナのような観光地だと、観光客の車も飲酒運転だらけで、もれなく危険です。 皆様、酢ペインにご旅行の際にはくれぐれもシートベルトをお忘れなく…。 北斗さん本スレで酢ペインのタクシー事情に触れられていたんで書いてみました。 そろそろ露西亜っ子ネタも書くためネタ集めようかな。 氷ードル紗ーシャの世界最強兄弟が何かもめてるみたいだし。
| | ∩∩ ←箕輪 | | と( ._.)っ──── / かわいすぎるコレwww
しばらく蓑輪さんをみたらこのAA思い出しちゃいそうだよww
294姐さん、待ってました! 寒さも深まり露死亜っ子ネタに飢えてた所ですたよ 首長くしてお待ちしております
298 :
風と木の名無しさん :2006/12/14(木) 07:33:05 ID:2Lfi2tpB0
生物は死ねばいいと思うよ^^;
>>290 の滑河が気絶した箕輪をいつも扱い慣れてる様子に萌え
しかし多邑×箕輪ケテーイに柵どう思ってるんだろうね
何度も復縁アピールしても逃げてばっかりだった昔の男が
自分が昨年ちょっと遊んであげた年下のカワイコちゃんに
あっさり持って行かれるとは・・・
>>298 どうした比可瑠?
人間不信通り越してイキモノ不信とは。
魚も釣り餌の虫も、共にイキモノだゾ。
クリスマスに誘った男共全員に振られたのか?
301 :
風と木の名無しさん :2006/12/16(土) 15:56:39 ID:PKjwSdk40
生物は死ねばいいと思うよ^^;
「生物なんて…」と白一色、リク承りました。針ネタ。 >演習場のメリー・クリスマス 広い、広い、演習場の雪の上を、一歩一歩踏みしめて歩く。 昨日降った雪はもう凍てついて、その上にまた、雪が降る。 雪上迷彩のフードを被りなおして、真っ白な息を丘に吐いた。 結晶交じりの風に飛ばされて、すぐにどこかに消えてしまう。 昨日の演習の足跡も、昨日怪我した隊員の血も、跡形もなく消えてしまった。 ここから町は離れているけれど、 ライトに照らし出された正教会の鐘楼は、白い結晶に幾重にも光を反射して 華やいだクリスマスの市を見下ろしているのだろう。 一歩町を出れば、外は生き物も死に絶えたような、雪と氷の世界。 そうではない。隠れているだけだ。種も、虫も動物も、僕らの足跡も。 振り返って、長く一本だけ延びる、自分の足跡を辿りなおす。 僕の足跡はひとつだけ。 途中まで寄り添って走っていたはずの、あと二対の足跡は、もうずっと遠くに行って、 歩み寄るのも難しいほど、背中も見えないほどの距離が、ずっと開いていってしまった。 ならばあの一瞬、道が交差した瞬間に、いっそ止めを刺してくれればよかったのに。 丘を背にして白い息を吐く。 白一色の足跡を辿りながら、絶えず息を吐きつづける。 僕はまだ、生きている。彼らも…彼も、生きている。足跡もまだ消えちゃいない。 夕の演習の鐘が鳴る。大丈夫。もっと、戦える。 この思いに止めを刺すのは、僕。 分かたれた道を遮って、憧れを打ち砕くのは、僕。 だから、ロ/シア人はロシ/ア人が、始末する。
304 :
風と木の名無しさん :2006/12/18(月) 17:38:39 ID:AqlXAUpW0
生物は死ねばいいと思うよ^^;
>304はそんなにこのスレがお好きなようでwww
今日のTBSの友達公園のサクとシモの仲の良さに 萌がとまらないですわー
おk、柵ネタね。 年の瀬だしそろそろ来ると思いましたよ柵ネタ。 シモさんは別分野の人だから、モブ的使用でよろしかろうか? 夕ム夕ムさんもからめて、どうにか書いてみる。 今日はもう眠いんで、明日の昼休み投下でよろしいか?
楽しみでーす、さすが姐さん。
昼休み郵便局と銀行行ってておくれ申した。上司の目をすり抜けて送信! >きっと君は来ない二人きりのクリスマスシーズン 「あー。もーほんと、今日惜しかったすね。なんで2枚しか取れんかったか…。」 「ああいうのは取れそうで取れないハラハラ感をお客さんに見せるからうけるんだよ。 投手の下さんも会場の期待裏切ってダーツ大外ししたし。あれ、すごくおいしかったと思うよ。」 「それ言いっこなし。柵さんこそ今日動き悪すぎじゃないっすか。」 「その代わり今日の下さんは輝いてたよ。とてもお立ち台拒否の男と思えないくらい。」 「だから、あれは柵さんが無茶苦茶やってるから…。」 「これからツッコミキャラとしてもやってけるんじゃない? うん。そうだよ。壁にも突っ込んだし。」 「人の話聞けっつーの…そんなノーテンキな具合で大丈夫なんすか? 大晦日試合あるんでしょ?」 「あ、そうだったっけ?」 「………(汗)」 「でも、この季節はやっぱり綺麗っすね。街。」 「何で?」 「何でってクリスマスだからでしょーが! 見えないんすかあのへんのサンタとかトナカイとか!」 「だってまだクリスマスには相当早いじゃない。」 「だから、12月になったら街は問答無用でクリスマス一色になってんです! どこに目付けて歩いてんすか!」 「どこって、この辺に付いてるよね、顔の。」 「………(怒)」 「でも、本当に街って変わるねぇ。昼と夜でも全然違うし、1年経ったら道も建物も変わったりしてるし。」 「柵さん?」 「1年経つと、本当に何もかも変わっちゃうねぇ。正直、自分だけ取り残されてる心地だよ。」 「柵さん…」 「そういえば今年の『祭り』、箕輪くんと田邑さんがやるんだったっけ? あれ面白そうだね。リベンジマッチなんだっけ? 暇があったら見に行きたいねぇ。 もちろん、見つかるとまずいからマスク被って。下さんも行かない? マスク被って。」 「…柵さんはその日、『Dyn/am/ite』で安芸山さんと試合っす。俺もセコンドについてるし。」 「あ、そうだったっけ。そうだったような…うん。そうだね。その宣伝でテレビ出たんだっけ。」
「………」 「いやー、変わったもんだね。年中赤パンツ赤パンツ言ってたけど、今じゃ箕輪くんも針トーノフも黒いし。 今、あっちで『赤パンツ!』って指名したら、あの人来てくれると思います?」 「……無理、っすね。」 「うん。無理だろうね。あの人、本当に頑固だし。」 「柵さん。」 「何、下さん。」 「本当は…離れたくなかったんじゃないっすか? あの人が来るまで、待ちたかったんじゃないっすか?」 「さあ、どうだったかなぁ。」 「………」 「2年以上昔の事、覚えてないみたいだし、僕。」 「………」 「きっと、また1年経ったら、昔の事なんてトコロテンみたいに忘れてくんだろうなぁ。」 「…柵さん」 「そして最後は僕のことも、綺麗さっぱり忘れられていくんだよ。」 「…柵さん。柵さん。店、見えてきたっすよ。」 「え? ああ、よかった。僕だと道覚えてるか不安だったから、下さんに任せといてよかった。」 「………」 「今夜は飲むんでしょ? 僕だって、今日の約束ぐらい覚えてるよ。」 「そ…そうっすね! 飲みましょ! こうなったらとことん付きあいますよ!」 「そう? アルコールで痛めつけたら、また僕の記憶なくなっちゃうよ?」 「むしろ記憶がなくなるまで飲むんすよ! 賞金ないけど、冷蔵庫はあるじゃないっすか!」 「ああ、そうだったっけ。置き場所考えないとね。中身も入れ替えないと。」 「そうっすよ! 行きましょ、さっさと行って喰って飲んで、ぱーっと忘れましょ!」 「そうだね。忘れよう。下さんの大暴投も、壁に大激突も。」 「そこはむしろ積極的に忘れろっつーの!」 (ああ。忘れようとしてるよ。何もかもね。 それでもまだ思い出すんだよね。また強く殴られたら、今度こそ忘れられるかな? 僕もいつまでも笑って待っていられないよ? 早く忘れさせてよ、………さん。)
…と、こんなもんです。 最後に呼びかけた名前が誰なのかは各自ご想像ください。 >まとめさん お世話様です。 クリスマス連作群、むしろいい方向じゃない?と使いました。 他の姐様たちもふるってご参加ください…だって寂しいし。
シモさんはサクって呼ぶんじゃないでしたっけ? 昔の対談とかではサクって呼んでましたよ。 シモさんの方が年上だし。逆にサクはシモさんに敬語だったのでは。 昨日TBSの見てないんであれですが。
2chでのフレパークの反応は やきう系のスレでは2人に和んだとかかれていて サクスレでは勝手にサク認知症扱い。 310のssもそうみたいね。はっきりいって引いた、萎え
チェホンマンがボビーの尻を「やわらかそう」と言っていたらしいですよ!
叱咤ご指摘トンクスっす。 実はミドモもフレパを見逃しましてorz 下さんのことについては取材も足りずごめんなさい。 この口調間違いは改めてまとめさんの方にゴニョゴニョお頼み申す。 それでも、柵がやりたい放題&天然発言してたとの一報は、てくの/ラティ様で拝見しまして 柵の事なら『わざと』いろいろ言いかねない&やりかねないと思った次第。 本気で柵が、昔の事を忘れているはずがないと思っとりまっする。 ウケなかったネタに解説カコワルイ!のは承知の上ですが、 頂いた萎えのお言葉、精進の糧といたします。 では、仕事中にてさらば!
ぐら莫迦パチンコイベントネタorDEEPネタとかどうでしょうか?姐さん
DEEP見にいけんかったが、呼ばれて飛び出てネタは書く。 >エ口カワイイと剃り入れ過ぎとおばかさんたちと蝋人形の館 イツ川「はぁ……。」 御崎「はぁ……。」 号野「どーしちゃったのよチャンプにエ口川。さっきから二人で桃色☆吐息で。」 御崎「青息吐息だよ!…って、どうせまたわざとボケてんでしょうけど。」 耶麻「まあ、二人ともそんなに気を落とさないで。リングには魔物が住んでるって言うし。 それに復帰戦だったんだから、あれで上々だと思うよ。」 号野「そそ。相手も相手だしよ、何より相性ってのもあんだし。スタイルとか、リズムとか、身体とか、 あと持ち物の長さとか太さとか、受け入れる側の間口とか間取りとかG☆スポッツとか。」 耶麻「あの『ペ時シュンボ』って相手も強豪だったって聞くしね。調子もよかったみたいだし。」 号野「『シュンボ』ってあたりがまたやばそうな響きしてんだよな。シュン!ボッ!!って感じで。 マッチョだし黒光りしてるし、きっとデカイけどシュン!ボッ!!って驚速なんだろうな。 キメてオトしてシュン!ボッ!! 超恐ぇ。さすがグレ医師ー。」 耶麻「あと、エ口川君、最近マッサージ受けすぎて逆に疲労物質ためてない? 前に号野くんが体調管理失敗した話だけど、どんな方法もやりすぎは逆効果なんだよ?」 号野「そうそう。試合前だっつーのに、渋谷のヘルシーな店でマッサージされまくってちゃまずいわな。 確かにあそこも抜きに行くとこだけど、煩悩と一人身の切なさは逆に身に染みて溜まんもんなぁ…。」 御崎「耶麻宮さんはともかく、号野さん! 何で号野さんはいつもそっち方面に話を…」 号野「じゃ、どっち方面に持ってきゃいいのよ? ボスや和夫みたく技術面でなんか言えって?」 喜久(面々から少し離れ、横太にアドバイスやら何やら言っている) 御崎「そんな事じゃなくて…俺はただ…」 号野「いーんだよ。試合は終わっちまったし、これから打ち上げでボスのおごりメシ食いに行くんだし、 反省なんて、あとでビデオ見ながらしこしこすりゃいいの。 大体、今回は相手の分析も足りなかったしな。」 耶麻「復帰戦なのに未知強相手だったしね。でも、いい試合だったと思うよ、僕は。」
号野「そういうこと。だから、勝ち負けなんかともかく、いい試合ができたか、 エ口川…永司が華麗に復活できたか、ってのが大事なのよ。なあイツ川?」 イツ川「はい? え? な、何すか?」 号野「お前自分の名前忘れてんのかよ! エ口エ口言われすぎて本気で頭ん中エ口一色かよ!」 耶麻「まぁ、ジムのパソコンで履歴を消し忘れるぐらいだからね…。」 号野「末期的エ口だな。だからお前は次の試合からエ口カワ☆エ口司で登録しろ!」 耶麻「いいねぇ。エ口カワイイの今ブームだし、会場からも『エ口川〜!』って応援飛んでたし。」 イツ川「ちょ、二人ともあんまりっすよ! そんなどインディーみたいな名前!」 号野「だってプ口レスラーになりたかったんだろ? 悪くないじゃんリアルプ口レスラー路線。」 イツ川「その言い方だと別の人想像しちゃうっす! 二番煎じみたいで二倍カッコ悪いっす!」 号野「いいんじゃね? お前ちょうど赤パンツだったし、お客様にエ口ヘヴン見せてやれよ。」 耶麻「新型になったら黒くしないとね。あと、年末には白くして。」 号野「ちょうどいい。エ口川、お前今週末のグラ莫迦祭り、全身白塗りで来い! 年末仕様だ! 何なら顔だけデー/モン閣下メイクしてやってもいいぞ? 小/梅太/夫でもいい。好きなの選べ!」 イツ川「ちょ…白なら、この前の白タイツでいいじゃないっすか!」 号野「一度封印したネタを使うのは、男の道に反するでゴワス。」 耶麻「そうでゴワス…って、少し用法もイントネーションも違うと思うなぁ。」 号野「しゃーないっすよ。俺ら道民除いてシティーボーイズなんすから。な、和夫?」 御崎「え、はあ…確かに…。」 号野「そういうことでエ口川、来年もエ口キャラ頑張れよ! 逐一ブログにアップしてくから!」 耶麻「油断したら負けだよ。来年は焼きそば以上のもの吹かせる予定だし。」 イツ川「耶麻宮さんまで……ひどすぎる…リングどころか、ジムにも鬼と悪魔が住んでるっす…。」 「「ハハハハハハ!」」「とほほ……。」 御崎(あんなふうに言ってるけど、号野さんも耶麻宮さんも、 復帰の敗戦で気落ちしないように気遣ってるんだ。これからも試合頑張れるように…。 そうだよな。気落ちしてる暇なんてないし、今は横太の勝利を祝ってやらないと!)
喜久「…お前たち、着いたぞ。」 号野「ってここ、ウチのジムじゃないっすか! 東中野のG☆スポッツ!」 喜久「そうだな…ああ、耶麻宮さん、横太、今日はお疲れ様。打ち上げはまた後日に。」 御崎「後日、って……あ、本当に帰ってくし……一体どうなってるんすか?」 イツ川「そうっすよ! 終わったら打ち上げやるからって楽しみに…。」 喜久「あれは二人が勝った場合のみだ。…永司が負けたからには、トレーナーの御崎を交え、 反省会をすべきだろう。安心しろ。いろいろ専門店から取り寄せて準備はしてある。」 号野「なーる。ま、グルメのボスのお取り寄せの品々なら期待できるわ……(入る) って、何これ! 暗くね! 何で窓塞いで極太赤蝋燭大量に焚いてあんの? これ何の黒ミサ!? マジで何のデーモ/ン閣下の世界!? 『オ前ヲ、蝋人形ニシテヤロウカァーッ!』の世界!?」 イツ川「は、反省会って…これじゃまるで…うわあっ! 今何か踏んだぁっ!!」 御崎「(拾う)…何だこの細長いの? 黒帯?…ちがう、これは…まさか!!(振り返る)」 鬼クタ(ニヤリ) イツ川「ででで、出口、非常口ぃ〜!!」 御崎「駄目だ、どこもかしこもがっちり固定されてて、」 号野「だ、だめだ、奴が…悪魔、いや……『鬼』が来るぅぅ!!」 鬼クタ「(低温赤蝋燭と鞭を持って)…先ほどから話は聞いていたが…エ口川、 お前を、真のエ口キャラにしてやろうか…?」 『生きたまま 蝋人形の如く 震えて眠れ 年末はまた試合〜』 書いた感想。またやりすぎましたw 莫迦ファンの方々毎度ネタまみれでゴメソ。でも愛してるんですYO! すかぱで一人大人しく年末を迎えます…。
赤蝋燭大量でかえって暑そうとか、火事にはお気を付けて下さいとか思ってしまったwwww相変わらず爆笑です! 姐さん乙でした、リクからの迅速さと台詞まわしが神!!
鬼クタ先生ネタはいつもおもしろオソロシ過ぎまふw 赤い蝋人形にされるであろう彼らに合掌
>>297 姐さんのリクにお答えして、お久しぶりの続編。
陛下を出そうとしたら、ちょっとビターな話になってしまいました。ご容赦を。
>R/T/T時代・軍人さんと不良君、その兄貴と先生・7
「…もし、家族と、仲間や友と…どちらか天秤にかけなければいけないとしたら…どうする?」
紗「んぁ? 何バカな事ぬかしてんだ兄貴。んなもん決まってんじゃねーか」
氷「ならサー紗は、どっちを選ぶんだい?」
紗「ダチだよ、ダチ。兄貴と今までつるんでた奴らの誰か、量りにかけろっつーことだろ?
んなもんダチに決まってんだろ。兄貴はその腹の分だけ重てぇだろうけどな!」
氷「ハハハ。確かに、そうかも知れないねぇ…」
針「……どちらとも、言えません……」
氷「選べない、ということかい?」
針「…条件…想定される場面…仲間の続柄…家族の誰なのか…全て考慮に入れなければ、
二者択一的状況だけでは……判断できません……でも」
氷「でも?」
針「……もし、選べるなら……より確実に…生きる見込みのある方を…助けます。
犠牲にしなければならないのは……最小限に、したいから……」
氷「…やはり、君らしい意見だね、セル芸」
班「国家より我々、『RIN/GS』露シアに表彰が届くそうだ。日頃の活躍を賞賛して下さっている。
特に氷ードル、お前の目覚ましい活躍は、世界中に露シアの強靭さを知らしめてくれた。
式典には私と共にお前も来い。誉れある場で、お前こそが栄誉を受け取るべきだ」
氷「…もったいないお言葉です、ヴォルク・班先生。……ですが…」
班「何か異存でもあるか?」
氷「式典の場には…私でなく、他の同輩をお連れください。
メダルも持たず、オリンピックの場に出た事すらない、ただのプロ格闘家の私では…」
班「そのお前が出ることに意義があるのだ、氷ードル。メダリストでも何でもなく、
まして地方出身のお前が、ここまで登りつめて愛国心を見せたという事、それが重要なのだ」
氷「………」 班「(両肩に手を置いて見つめる)…氷ードル、自分を過小評価するな。 お前は強い。いずれその名の通り、『皇帝』として近代スポーツ史に名を刻むことだろう。 その栄えある名と活躍を、我が愛すべき国家が認めてくださっているのだ。 ここまで言ってもまだ何か異存があるのか?」 氷「(アイスブルーの目を軽く背けて)……少し、考えさせてください……先生…」 班「…分かった。夜半までに結論を出せ。待っているぞ」 氷「………」 紗「んな事よりもよぉ、何で兄貴、いつも気がつくと俺の近くに居んだよ。付け回してんのか?」 氷「いやいや…それよりサー紗、練習ははかどっているかい?」 紗「たりぃな。超たりぃ。毎日毎日似たような基礎、基礎、基礎…嫌んなっちまうぜ。 お前らまだ頭ん中ソビ工トしてのんかっつーの。進歩がねぇんだよ進歩が! サンボが寝技基礎なのは分かったから、もっと殴る蹴るをやらせろっつーの!」 氷「ハハハ…でも、基礎は大事だよ。 実戦でも、最後に地力の差として出るのは、基礎をいかにこなしたか、だからね」 紗「けっ、兄貴まであの優等生みてぇな事言いやがって」 氷「優等生って…セル芸のことかい?」 紗「ばっ、お、あ、そっ……ちげーよ!! ここの連中は、どいつもみーんな優等生ぶっててうぜぇし気色悪ぃって事。勿論、兄貴もな」 氷「私が、そんなに鬱陶しいかい?」 紗「だから、そうやって休憩時間のたびに勝手に話し掛けてくんのがうぜぇっつってんだよ! 先公のお気に入りだかなんだか知らねぇが、今更兄貴ヅラしてくっついてくんなっつーの! さ、かわいい弟の言い分聞いてくれるお優しい兄貴様、とっとと太鼓腹抱えて失せやがれ!」 氷「そうかい。すまなかったね。じゃあ、また帰りにでも」 紗「だから来んなって…あん畜生、うぜぇにも程があるぜ…」 針「…サー紗? 氷ーさんと話してたの?」 紗「あ、テメェか優等生。ちょうどいい所に着やがった。 確か今の時間、ホールって空いてるよな? お前も暇なら『自主練習』付き合え!」 針「いつもの…実戦トレーニング?…でも、プロテクター…倉庫の中……鍵、借りなきゃ…」 紗「プロテクター? いらねぇだろ。実戦…ケンカの世界じゃ、そんな生ぬりぃもん無ぇんだしな!」
針「でも、また何かあったら……」 紗「ああっ、もう、兄貴といいテメェといいごちゃごちゃうぜぇんだよ! テメェは黙って俺についてこい! ほら、行くぜ!!」 針「…待ってサー紗、サー紗ぁ! 無茶だよ、サー紗――――サー紗!!」 紗「うおっ! …今日は前ほど臭くねぇな…って、何で俺こんな薬臭ぇベッドに寝てんだ?」 針「…練習中……ノックダウンさせちゃった……ヘッドギア、つけとくべきだったのに…」 紗「…ああ、そういやぁ、一発いいのが入っちまったような…悪ぃな。お前が運んでくれたのか?」 針「近くに氷ーさんも居たから、二人で…」 紗「こりもしねぇで人の秘密練習見てやがったのか…あんの兄貴今度会ったらタダじゃ……」 針「…ごめん…なさい…」 紗「…え?」 針「…秘密練習……誰にも、特に氷ーさんには、秘密だって…言われてたのに…」 紗「…なっ、何もテメェを責めちゃいねぇさ。俺はあのストーカー兄貴にムカついて」 針「本当にごめん!(ものすごい勢いで頭を下げる)」 紗「……あ、う…おい……なぁ、そんな、頭下げるような事じゃねぇって。お前のせいじゃねぇし 元を正せば、ちゃんと自主練の許可とって防具借りなかった俺が悪いんだし、だから…お前……」 針「本当に…本当に…ごめんね。秘密、守れなかった……ごめんね……」 紗「おい、だから俺が、って…そんな大の男が目ぇ潤ませんなよ。 (下から肩を押し上げたりいろいろしながら)…やりずれぇじゃんか…あー……。 とにかく、お前は頭上げろ。許してやるから、な? 頭上げてくれよ、なぁ?」 針「許して…くれるの?」 紗「いや、その…許すとか許さねぇじゃなくて、何っつーか……。 そうだ! 貸し借り無しってことにしようぜ! お前は秘密をばらしちまったが、俺を運んで介抱してくれた。それで帳消しだ」 針「でも…僕、サー紗を殴り倒した…」 紗「んなもんトレーニングなんだからよ、よくあるこったろ? 気にすんな。 逆にここでテメェがうじうじしてる方が俺には迷惑なのよ。…分かったか、優等生」 針「…うん」 紗「よぉし! …それはそうと、今何時だ?」 針「まだ休み時間…サー紗、もう少し寝てた方がいいよ。氷袋ここにあるから。 午後の練習始まったら、僕が、起こすから…」
紗「だな。ボクシングでもぶっ飛ばされたあとは、しばらく試合止められるって言うし。 起きてんのもたりぃし、ベッドで昼寝できんなんて最高だぜ…」 針「おやすみ、サー紗…」 氷(おや…セル芸までつられて眠ってしまったようだね…大丈夫、まだ午後の練習には時間があるから。 二人ともちゃんと毛布をかけなおして、と。目覚し時計もかけておこうか。 …サー紗、もしかしたら私は、お前と…彼に、酷な事を強いてしまうかもしれない。 それでも…私はお前を…お前のために、必ず―――) 班「待っていたぞ、氷ードル。さあ、そこに座れ」 氷「……ウォッカ、ですか?」 班「話しにくい事がある夜は、こうやって酒を飲んで語らうのが一番だろう。 王朝時代からも、ソビ工ト時代からも変わらぬ、我が国の美徳のひとつだ。さあ、我が同志」 氷「……(小グラスを受け取る)」 班「では、『健康のために!』」 氷「………」 班「…すぐに答えを聞くのはよしておこう。今までこの国において、 お前という才がいかにないがしろにされてきたか、私もそれを知らぬわけではない」 氷「………」 班「お前の『祖国』が…愛すべき国が、また別にあるということも、 それゆえにお前が疎んじられ、常に日陰に追いやられつづけてきたのも、知っている」 氷「………」 班「自分はメダリストでも、オリンピック選手でもない、と、お前は言ったな?」 氷「…はい、班先生」 班「だがメダリストも…一生の生活と名誉が保障されていたはずの英雄達も、 この国が新しくなってからは、その日々の糧に苦労するばかりだ。 過去の栄誉はいずれ忘れられる。大切なのは、今の栄光を築き上げる事…この『新しい国』のために」 氷「………」 班「古い国に見捨てられたお前が、皮肉にも新しい国の栄誉の象徴となるのだ。 これが旧体制に今も縛られ続ける老人たちの目にどう写るか、聡明なお前になら分かるだろう」 氷「…私は、象徴ですか、班先生」 班「そうだ。この国の…我々の…『RIN/GS』というものの象徴だ」
氷「しかし、その『R/INGS』は…相次ぐ選手の脱退で、ほぼ有名無実です、先生」 班「それでも私は信じている。今戦っている『RI/NGS』各国の勇士たちが、またひとつのリングに集うことを。 たとえそれが我々の時代に叶わずとも、遠くない未来、世界に誇る格闘技の殿堂が、 氷ードル、お前たちの手によって打ち立てられるであろう事もな!」 氷「……班先生」 班「(注ぎ足しながら)お前はいずれ、『皇帝』になる器だと言ったはずだ。世界一のリングの… 将来、より成功した『RIN/GS』の中で、世界の頂点に立てるのは、お前をおいて他に居まい」 氷「……(またグラスを取る)」 班「そしてその時こそ、新たな我が祖国『露シア』が世界一だと、世界が震え慄く時なのだ! さあ、乾杯だ氷ードル、新たな英雄と、新たな国家の栄光のために!!」 氷「……すみません、少し、最初の一杯で悪酔いしてしまったようです…。 どうか今夜は、この一杯を最後にする事で、ご勘弁を…」 班「…それは、昼の話の回答と受け取ってもよいのだな? …『否』、と」 氷「………」 班「相分かった。お前がそこまで固辞するなら、いたしかたあるまい。 だがこれだけはお前の身に銘じておいてほしい。我々は、我が国は、お前に期待している、と」 氷「この身に…胆に、銘じておきます」 班「うむ。お前が望むなら、時間外の練習も都合をつけておこう。お前にとって最良の環境を整えてやる。 では同志よ。冷静かつ謙虚なる未来の『皇帝』の英断に!」 氷「……乾杯」 針「…氷ーさん」 氷「ん? どうしたんだい、セル芸」 針「…どうして、そんなこと…僕に、聞いたんですか?」 氷「いや…ただ、何となくだよ。昨日の夜、そんな夢を見たんでね…」 針「…氷ーさんは…夢の中……どちらを選んだのか…僕、分かります」 氷「じゃあ、私はどちらを選んだと思うんだい、セル芸」 針「氷ーさんだったら……迷って、辛くなるまで悩んで…苦しんで……最後の最後に、 ……家族を選んだんだと…思います。氷ーさん…いつでも、サー紗に優しいから……」
パチンコイベントをずっとチンコチンコいってる合野さんが好きだ。
>下 なんでそんなにイヤがるの?オレと行くの。夜が怖い? >桜 ええ、夜が(笑い) 何度読んでもこの下りにニヤニヤしてしまうw
露死亜姐さん乙です 寒い夜にぽかぽかな内容で、萌えますた 差ーシャたんが再び反抗期突入でw 益々複雑になった三角関係が離せません 別の意味でPからは目を離せませんが…(TT)
聖夜記念ネタを。 >不法侵入のサイレン鳴らされそうなほど無謀な愛を極楽的な君に 光瑠「…クリスマス……正確にはクリスマス・イブとクリスマス当日とを繋ぐ『聖夜』が 事実上のメインになっているキリスト教の祝日…。 約2000年前の明日の午後0時ごろ、世界的宗教家イエス・キリストが この世に生を受けたらしい……って」 道場の窓から街のイルミネーションやら何やらを遠くに、一人タンクトップで叫ぶ男。 光瑠「でも僕は、クリスマスなんか大嫌いだぁぁーー!!」 河村「さ、佐藤さん…子供居なくなったからって本音暴露しちゃだめっすよ。」 光瑠「うるさーい! 嫌いなもんは嫌いなんだぁ! 第一何で世界宗教の一祝日にそもそも日本人が踊らされなきゃならないんだ!」 河村「まあ、日本人って基本的に無宗教ですし、この後も初詣行って、豆まいて、 春先には雛人形出したりお墓参りしたり…もう定番行事になっちゃってるんですよ。 サンタ、子供たちにも大人気じゃなかったっすか? プレゼントも喜んでもらえてたし。」 光瑠「いや良くない! 断じて良くない!! とかくこの世は無節操だ!! グローバル化により祝祭日が増え、祝い事や楽しいイベントが増えるというのはまだしも、 最近の子どもたちは祝日休日が増えすぎてゆとり教育の弊害論すら囁かれてるじゃないか! 大人も週休2日が定番になって、おかげで土日も暇な、頭の中までゆとりだらけのカップルが あっちでいちゃいちゃ、こっちでべたべた。まさに無節操、ケオティック極まりないじゃないか!! そんなケオティックな時代の所為で、厳かな『聖夜』の意味もすっかり変わって… …今じゃ音だけ残して『性夜』じゃないか! 日本一の種付け記念日になってしまった!!」 河村「そんな憤り方、ただのモテナイ男の僻みじゃないっすか!」
光瑠「いいや違う。僕は、そんな輩たちの快楽の果てで『できちゃった』子供が、 どうしたら生まれた意味、すなわちレゾン・デーイルを手にできるのかと考えているんだ! ふられた、遊びだった、じゃあ堕ろす、などと、安易に摘まれる命があってたまるか! そしてそれを免れても、この世に十月十日後…推定で10月の体育の日周辺に生まれる子供は、 一体何を目指してこの世に産まれなければならないんだ! 10月10日が未だ『体育の日』であったならまだしも、今じゃ連休のために10月の第二月曜日だ! 彼らは、彼女らは生まれる前から、産み落とされる目標を失ってしまっているじゃないか! そしてその土・日・月の三連休の間も、頭の中ゆとりだらけの大人たちは、 ネズミの海でいちゃいちゃ、ネズミの国でベタベタ、 都民も関西人も、北海道はでっかいどう人も『うちなーんちゅ』も、 千葉県の端っこに移動してまで、ねずみ算並の種付けに追われているじゃないか! その10月第二週から十月十日後の……(イライラグチグチ)」 河村「…これだからこの時期の佐藤さんは…。そろそろ道場も時間終わりですよ。 俺、戸締りしてきますから、佐藤さんも着替えて荷物まとめといてくださいね…。」 ばたん、と扉は閉められて、ただ一人残されるタンクトップ男。 しばらくはブツブツ文句を続けていたが、やがて、輝く街へと視線が移る。 光瑠(…どうせ、この世の中に、赤い服着て望みのものをくれる人なんて居ないんだよ。 生まれてよかったなんて、生きた実感なんて、そうそう感じられるもんじゃない。 僕だってそうだ。…死んでいないだけという事実を否定しながら、生きる実感を得ようとする。 前は勝てた。生きた心地がした。でも次は? 負けたら…いや、勝ち負けとは関係なく、 僕はその時まで…何時まで、この生きる望みを繋げていけるだろうか……。) 窓ガラスを挟んだ向こうの風は冷たいのだろうな、と、吹き飛ばされる路肩の落ち葉に目をやる。
光瑠(種付けだって…子供を作るのだって…未来に対する自分のレゾン・デーイルの発露だ。 自分の生きた証と、自分の愛する人を愛しきった証を、この世の中に突きつけてるんだ。 僕は…今の僕は、このケオティックで移り往く世の中に、何を残せたというんだろう。 魚拓? ウェブの日記? 試合結果? …そんなんじゃない。僕が欲しいのは……。) と、道場の片隅、裏の焼き鳥屋の隣の路地へと続く『避難通路』が軋んで開く。 一瞬外気と焼き鳥の香りが漂って、すぐに閉ざされる。 光瑠「何すか、忘れ物すか? ここで着替えて帰ってったじゃないっすか。 バリバリバルク関西人の伊棟さ……」 振り返ってその方向を見る。赤い服に白いひげのバルクバリバリの大男が居る。 …明らかに見覚えのある体格と違う! ありえない! この体格ならヘビー、いや無差別級の…! 光瑠「な、何者だっ! ここがハイブリ/ッド・レス/ラーの集う虎の穴と知っての乱入か! さてはその不快極まりないコスプレ……秋葉の『とらのあな』とでも間違えたか!」 サンタ?「(ひげの下からくぐもった声で)……Noooooooo! I'm …… Santa Claaaaaus!」 光瑠「そのつもりなのは見れば分かる! だが、お前のその身体つき、 ただのサンタクロースで済まされるものか、この時間外の道場破りめ! むしゃくしゃしたから受けてたってやる! 我こそはパソクラス…」 サンタ?「Oh、ちょっとタンマ、ネ。私、サンタクロース。背の高いサンタクロース。 ちょっと聞きたいコトあるネ。…Are you a プ/ロレスラー? Do you hope to reach "REAL-professional wrestling"? And …… do you want to see "the GALAXY"?」 光瑠「英語だか日本語だかはっきりしろ! 要するに… 『僕はプロレスラーか?』…もちろんその通り。あとは…… ……(小声で)…パードゥン?」 サンタ?「ダカラ、リアルプロレス、やりたいデショ? ギャラクシー、見たいデショ? だったら一緒に来るヨ、Let's go ! アナタの願い、叶えまshow time!」
光瑠「リアルプロレ……ギャラクシー…それって、あの人の…って何だこの白い布袋。 え、被せ…うわー、見慣れた風景が真っ白になっちゃった…って、何するんだ! ここから出せぇ! 僕を拉致してどこのメイド喫茶で働かせる気だ! ライバル店の制服など着ないぞ! メイドファイターの誇りにかけ(鳩尾パンチ)ぐふっ!」 サンタ?「ふう、やっと大人しくなったネ。あとはこれを『よい子』の家に……。」 光瑠(何だ? 急に静かになったぞ?……ここはどこなんだ? 外、では無いみたいだな…ドアの閉まる音…あ、あの偽サンタ、鍵かけて帰ってくぞ! まさか、本当に僕は拉致監禁され、昔の落ち目俳優のような失踪劇を…) ????「…むにゃ? …誰か来た?……うわ、何だこれ? でっかい袋…。」 光瑠(何だこの男、まさか……袋の口を開けているのか!? よし、ここから飛び出して、この間抜けそうな声の男を倒して自由になるんだ! そしてあの偽サンタの関わる黒の組織を壊滅させて……) ????「何でこんなにきつく結んであったんだろう…えーと、中身は…」 光瑠「(チャンス!)やあやあ、サンタを装って拉致監禁を行う黒の組織の一員め! 見た目はメイド、頭脳は学歴詐称、その名もパンクラスミドル級…」 ????「って、佐藤くん!? 何でこんなところで袋に入ってんの!?」 光瑠「へ?…もしかして、その声は…」 かちり、と引っ張られる部屋の蛍光灯。 アパートの一室、向かい合うタンクトップの男と寝巻きの男。 *数時間前* 箕輪「助シュ! もう来日していたんだ!」 助手「Oh! ニホンでもクリスマスは大事な祝日ネ! 『マツリ』に向けて、今年は第二の家族とも言える仲間達、戦友(とも)たちと 一緒に鍛え高めあうつもりで極秘来日してしまったヨ!」 箕輪「そうか…助シュも『漢祭り』、出るんだよなぁ。 二人で勝ったら、大晦日はすごいヘブン…いや、ギャラクシーが見えそうだ!」 助手「お得意の新概念ネ! 今度は地球を飛び出して銀河系まで行くつもり? こんな風に…」
箕輪「(持ち上げられて)ちょっと、助シュ! やめてくれよ! 下がコンクリでバスターかけられたらさすがにリアルプロレスラーでも…」 助手「……? 箕輪、ちょっと痩せたネ? オオミソカ、ウェルター契約にしたノ?」 箕輪「あ、いや…それも無いわけじゃないけど……実は……。」 *翌朝* 光瑠「み…箕輪、様……お食事の用意が…できました……。」 箕輪「だから、そんなかしこまった言い方しなくても。」 光瑠「い、いえ! 『あんな事』書かれていたら、メイドファイターの佐藤光瑠、 誠心誠意ご奉仕しつくさなけりゃ気がすみませんッ! で、お食事…」 箕輪「うわ、朝から海鮮づくし!? お刺身…すり身汁…よくスーパー空いてたね?」 光瑠「いえ、食欲が無くなっていると書かれていましたし、 栄養も不足しているご様子でしたので、精がつきそうな旬の魚を、この腕と竿で朝からぐいっと!」 箕輪「すごいなぁ。いい匂いだし、ご飯も粒がたってるよ。料理上手なんだな、佐藤くん。」 光瑠「いや、ただ…一人身が長くて…。」 箕輪「さあ、冷めないうちに食べよう。ほら、エプロン脱いで!」 光瑠「め、メイド服が無いんだから、今はエプロンがメイドの正装のようなもの! それを脱がそうとするなんて………(悶々)」 箕輪「そうじゃなくて、一緒に食べよう。こんなに量もあるんだし。 いくらああやって書いてあっても、『作る人』と『食べる人』みたいなのはイヤだし。 ね、佐藤くん!(皿を運んで隣に誘う)」 光瑠「あ…………じ、じゃあ、脱ぎます………隣、座ります……。」 箕輪「よかった。では改めて、作ってくれた佐藤くんと『サンタさん』に感謝して!」 「「いただきます!(い、いただき……ます……//////)」」
アパートの一室、壁際に押しやられた白い布袋と、側に置かれた小さなメッセージカード。 『ho - ho - ho! Merry Christmas, Mr.REAL-professional wrestler! アナタの戦い、training、いつも見てます! オオミソカ、アナタは日本中のファンに BIG MATCH 見せなければいけません。 ここでナーバスになって、食べ物が喉を通らない状態では困りマス! ですので、今年のアナタへのプレゼントは、とっても素敵なメイドさんにしました。 彼ならば、アナタを栄養面、練習の面、そして精神面からも がっちりサポートしてくださるでしょう! アナタと彼の望みが全部叶う事を願って――――"REAL" Santa Claus.』 と、なるわけがないけど、書いてみた。所詮はパラレルの住人デスヨー。 長々しく馬鹿馬鹿しいのはいつものことと諦めてください。 ではでは、祭典準備に追われる姐さんたちも、別の『祭』に赴く姐さんたちも 腐兄諸兄、見るだけ組、その他迷い込んできちゃったファンの皆様も みんなまとめて Merry Xmas! and Happy New Year!!
すんまそん。恥ずかしいミスを…。 「レゾン・デートル」です……何故こんなミスを……。 めりくり。
姐さん達メリ栗!
>>323-327 キタワァ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:* ミ ☆
乱暴なのに人の良い不良君と不器用故ちょっとキョドってる軍人さんコンビカワユス(;´Д`)ハァハァ
姐さんの露死亜過去話首を長ーくして待ってました
ひょっとしてこの話は皇帝雷帝がr/t/t/出る直前のお話なんでしょうか?
寝技名人は大晦日出場できなさそうですね、残念です。 なにか姐さんにssキボンしたいです。
大晦日 紺堂さんと業乃さんに萌えている。
うっかりいちゃついてた助手と藩戸に萌えた 助手と野毛兄の偏執も萌え きっと野毛兄が助手を気に喰わないのは 助手は攻めっぽくもないが受けっぽくもないからだな 野毛兄がファ部を気に入っているのは ファ部は攻めっぽくも受けっぽくもあるからだな そんな野毛兄に萌え
>341 同意 お互いに両想いな日記かいてるしねw
秋山と清原の肌の色が同じすぎてかなりウホッぽくて 目のやり場に困りましたww その分サクラーバさんの肌の白さが目立ちまくりで、 黒と白だなんてまるで2人はプリキュアみたいだとか 思ったのもここだけの話ですw
うっかり実名スンマセン(汗
>>342 姐さん、そんな事言ってると、後の祭り的にネタにしちゃうぞー。
>夢見る天然君じゃいられない
英「お、さっきのD/S/Eのブッカーだろ。それでどうなったんだ、ニューイヤーの話は?」
部「…30ポンド」
英「…30ポンド?」
部「今から30ポンド(約13kg)落としてミドル契約で戦えって言うんだよ!
絶対無理! 死んじゃうって! …だから断わってきた」
英「おいおい、せっかくのチャンスをみすみす逃すつもりか?
そりゃあ、無理な注文かもしれないが、そういうのもうまく次に脈をつなげてだなぁ…」
部「でもひどい扱いだと思わない? 僕だって今年頑張ったのに。
世界で5番目に強いって、ネットの人たちだって言ってるんだよ? なのにさぁ…」
英「その5番目っていうのも微妙なランクだが…ソースも心もとないし。
まあでも、皆に強さを認められるのは悪くないことだけどな」
部「そうだよ。部ラジルでも、僕のこと認めてくれてる人多いんだよ! 蓑タウロだって…」
英「蓑タウロ? 蓑タウロもお前に何か言ってくれたのか!?」
部「え?…あ……え〜と、『お前はなかなかスジがいいな。反応も申し分ない。
攻め手も多彩で、受身になっても気後れしない。むしろ下から積極的なのはいい事だ。
お前であれば、俺の後継者と噂されてもおかしくはないだろうな』って……」
英「すごいじゃないか! あの蓑タウロが後継者に指名してくれるだなんて、
柔術家、いや、寝技使いとして光栄だぞ! 無差別での戦いぶりがよかったんだろうな。
大丈夫。そこまで認められてるお前なら、きっとすぐ次の試合が決まるって!」
部「うん……そういう意味だといいんだけど…ね」
兄「保ジェリオ。お前、ファ部リシオと試合が予定されてるらしいな?」
弟「ああ兄さん。でもあの体格で絞ってくるのは無理だと思うし、多分無差別になるんだろうね」
兄「だとしても、あいつが相手なら楽しめるだろうな…いい奴だ、あいつは」
弟「ああ。僕も会ったことあるけど、人懐っこくて楽しい人だよね。いい試合するし」
兄「そうだな。あの反応、あの体幹の強さ…あいつはいいぞ。
スジがいいらしいんだよな、スジが……(含み笑いしながら退場)」
弟「…兄さん?」
入場ネタバレ著しい紺遠さん+号野さんネタ。 >全力ヘッドスライディングおばかとリング待ちの空白時間 紺藤(号野選手との試合か。5年前…あの頃も、号野選手は強かった…。 今日、こんな晴れの舞台でまた、彼と戦えるなんて…。) *日/ハムのユニホームを明らかにパクった東中野グラ莫迦ファイターズ、 アフロの背後に赤・緑・桃レンジャーを連れて入場。 紺遠(選手の格の上下なんてない…そう、号野選手も言ってくれた。 お互いに『好敵手』と認め合ってるんだ。自分も、精一杯その思いに答えよう!) *グラ莫迦ファイターズ、花道中央でややもめる。 その間、後ろから(リトル)清/原登場。 ゲート中央で(ファールカップの位置を直しながら)フォームを決めるが、 終始背の低さに首をひねりつづける号野。 紺遠(相手に不足はない! 己に油断も微塵もない! 采は投げられた。過去の結果がどうであろうと、今より後に道は無し! 自分は、今から来る『今の』号野選手を迎え…うつ……) 号野「あそれ ♪ナーナーナナナッ ナナナッ ナナナッ! (リトル)清/原さんも一緒に、Bounce with me bounce! …びみょーにこのネタ使いすぎたせいかお客さんが温もらないな。 こうなりゃ背番号『YOKOCHIN』、バットおっ立てて腰回すぞ、マワしちまうぞぅ!」 紺遠(…相手に…不足は……いや、元からビッグマウスなのは分かりきっていたけど、 今の彼が会場をこんな微妙な空気にしてしまうなんて…不測の事態だ…。 ま、惑わされるものか! ふ、不動心で…不動心で…シャドーを…) 号野「『新/庄のような男になりたい』……『それが俺の【心情】』 なーんちって、って会場モニターのズームで撮れてねぇじゃん! ネタぶった切るなよ! カメラさん! 勝負パンツなんだからちゃんと撮れって! お〜い!」 紺遠「………。」
ここの具ら莫迦好きな姉さん達にお年玉(?) 具ら莫迦ジムの練習生が知り合いの知り合いでその人からたまたま 聞いた話なんだけど、 大久保のほうが広くてスタッフルームがあるらしくて 起句田さんがいる時に時折合野が来る時があって、そういう時は ほとんどの割合で2人でスタッフルームに引っ込んじゃって なにか楽しそうに話したり笑っている声が聞こえて仲良いんだなーって 感じらしいですよ。
>>344 姐様へ新春早々滑りのよろしいネタを
>噂の真相
清「安芸山、お前…今ネットで散々叩かれとるやないか。あの年末の試合の件で」
秋「そうっすね…」
清「霜柳に聞いたんだが、櫻庭さんがあんな抗議するなん、めっちゃありえへん事やて。
安芸山、お前本気で疑うれとるぞ。これから…どないするつもりなんや?」
秋「………」
清「…ここだけ、本当にここだけの話や。セコンドの俺とお前の仲やし、
どや、俺にだけでも…本当のとこ、話してくれひんか?」
秋「………」
清「誰にも言わん。俺の胸の中にいれたら、墓場まで持ってく。男と男の約束や。
ホンマになんもないんやったら、それでええ。それだけでええねん。…なぁ?」
秋「………確かに……俺はあの時……」
清「!」
秋「…そうっすよ。確かにあの時俺は皆に…トレーナーにも木与原さんにも、後輩の子供たちにも
もちろん櫻庭さんにも何も言わずに、あるものをリングに持ち込んでました。柔道着の下に、隠して……」
清「……秋山…」
秋「言おうと思ってたんす。でも、言いそびれて…そのままになって……。
今更言っても、言い訳にしか聞こえないし、何より、櫻庭さんだってもう……」
清「…もうええ。もうええわ。よう言ってくれた…もう」
秋「いえ、言わせてください! 俺があの時、柔道着の下に隠して持ち込んで、それでそのあと
試合中も拳の中にぎゅっと握って、彼に思いっきりぶつけてたのは……」
*試合中回想*
櫻「え、何で? どうして?」
秋「………(滝のような汗)…さ、櫻庭、さ…俺は……」
櫻「おかしいよ! すっごい滑るよ! ねえ止めてよ!!」
秋「……櫻庭さんへの、恋心だったんです!」
清「誰がうまい事言えゆうた(ビシッ)!」
350 :
風と木の名無しさん :2007/01/09(火) 02:04:45 ID:tDQDPtXpO
ワロタw
このネタをここまで清清しく笑えるモノにできるなんて すげえよ、姐さんすげえよww
>忍び寄るシャワールームの鬼手 意思「………。」 河尻「ま、まあ、そう落ち込むな。ライト級GPもあるんだし。」 意思「………。」 河尻「お、おい。意思田、聞いてるか? だから、まだチャンスが」 意思「……完敗、だったよね。河尻くん?」 河尻「あ………そう…かもしれないな。タックル、一発も出せてなかったし。 でも、だからチャンスがあるんだ。お前の本当の力が出せればきっと」 意思「(皆に)シャワー浴びてきます。ちょっと、一人になりたいんで。」 河尻「おい意思田、いし……はぁ、あいつ、完璧に落ちてやがる…。」 蒼木「(血相変えて飛び込んでくる)おい河尻、居るか!?…って、意思田君は?」 意思(…何がいけなかったんだろう…。 練習だって、人一倍、いや、2倍も3倍もやってきたつもりなのに。 黒舟のメニューだってこなしたし、加えていつものメニューだってやってた。 吾味さんの復調が遅くて焦ってたのも知ってた。それなのにどうして…。) 「……どうして、僕は何もできなかったんだろう…。」 ????「(隣のシャワーブースから)…その声は、チームイバラギの意思田君ですか? いや失礼。今はチーム黒舟に籍を置いているんでしたね。」 意思「え? はい。意思田ですけど…あなたは?」 喜久「(声だけ)何度かお目にかかっているはずが、グラ莫迦の喜久田ですよ。 ライト級屈指の実力者と言われる君の試合、見させてもらいましたよ。」 意思「き、喜久田さん!? ああっ、お久しぶりで…痛っ!」 喜久「おやおや…お辞儀でもしてシャワーブースの壁に頭でもぶつけましたか? この場で礼儀は結構。何せ、今は私も君も生まれたままの姿でしょうから…。」 意思「あ、はあ……ところで、何で喜久田さんがシャワー浴びてるんですか?」 喜久「自分の教え子のスパーに付き合うのは、道場主として当然の事でしょう? 君のところのトレーナーは、他の試合のセコンドに駆けつけているらしいので、 致し方ないのでしょうが…まあ、それは私とて同じ事ですが。」 意思(直前スパーで汗かくほど調整してたんだ…。だから号野さんは…。) 喜久「盗み聞きする気は無かったのですが…意思田君、今日の敗戦が身に染みているようですね。」
意思「えっ?……まぁ。」 喜久「試合前の煽りでも聞きましたが、君は相当な努力家だとか。 だから、努力が結実しなかった分だけ、今は打ちのめされている…違いますか?」 意思「……仰る通りです。実は…結構凹んでます。 …あの時、円陣組んで応援してくれた皆に、こんなかっこしてるの、あまり見せたくなくて。」 喜久「分かりますよ。私も若い時分はそうだった。海外まで飛び出していって…ふふ。 しかし、そうして人知れず流した涙も、また明日の研鑚の糧となるのですよ。」 意思「そうなんですけど…でも…今は、次にどうやっていいか…。」 喜久「私事で恐縮ですが、意思田君、寝技をやってみる気はありませんか?」 意思「寝技? でも僕、グラ莫迦のメンバーじゃないし…。」 喜久「どこの雑誌でしょうか、河尻君が黒舟に加わった時、君は元のチームにいながら、 同時に黒舟のメニューもこなしていたと…それと同じ事をするまでですよ。 君には『絶対に切れないタックル』がある。しかしそれでTDを奪えても、 その後がパウンドだけでは一本調子だ。最近の決定力不足はそこを見抜かれたから。」 意思(…確かに、最近判定勝ちばかりで、お客さんの応援に答えられてない…。) 喜久「努力家なのは結構ですが、努力をするにも方向を定めるべきだと思うのですよ。 極め技を幾つか持っているだけでも、TDからの戦略の幅は何倍にも広がると思うのですが。」 (と、シャワーを止める音と、カーテンを開ける音)」 意思「喜久田さんっ……そうですよね! 僕は僕の持ち味を磨いていかないと! 今回の試合も、警戒してミドル蹴り過ぎたのが原因だと思うんです! 僕は僕らしく、タックル決めてパウンドして、それから寝技に… って、寝技ってどう一人で練習するんですか? パウンドでしたら人形相手でできますけど。」 鬼クタ「(意思田くんのカーテンの背後で)…ふふ…心配は無用だ。 今から私が君にやることをよーく、その身に染み付けていきなさい。 大丈夫。最初は違和感があっても、じきに慣れて、すぐに君も寝技の虜に……! (と言いながら、今まさにカーテンに手が!)」 河尻「(シャワールームの扉を開けて)意思田っ! 無事かっ!?」
意思「え、河尻くん? …無事かって何?」 蒼木(河尻の背後で腕を組んで睨みつける) 喜久「(悪いピーポ君風情が…)おや、ご友人方のお出ましのようですね。 では、私はこの辺で…。」 意思「(顔だけ出して)はい! 喜久田さん、ありがとうございました!」 鬼クタ「(電話中)…そうか…まあ、相手を考えれば順当だな。 しかし桜葉君にそんな事が…山埼、少し調べを入れておけ。 何、阻まれるだと! 意地でも調べろ! さもなくば…。」 号野「(ひそひそ)耶麻宮さんに横ちん、シャワーから戻ってきてからボス機嫌悪くね? つーか鬼モードじゃん? 俺勝ったのに…。」 耶麻「(ひそひそ)障らぬ鬼に祟りなし。大人しくしといた方がいいよ…。」 横太「(ひそひそ)そうっすよ。この前の反省会も酷かったってエ口川さんが…」 号野「しーッ! あの話はダマ! 思い出すだけで身体中の火傷が…」 鬼クタ「…ところで号野、あれだけの大口を叩いておいて、結果は判定勝ちか。 しかもスプリット。見方一つ違えば、負けていてもおかしくなかったな?」 号野「(ギクッ!)いや、それはそのー、紺遠は俺の好敵手っつーか、 絶対にヤっときたい相手っつーか、あの発言だって鬼クタさん意識したわけじゃないっつーか…」 鬼クタ「ほう? 絶対にヤりたいと決めた相手を仕留め損ねたか。 それに私はあの発言を、自分に対してのものだと全く指摘してもいないわけだが……号野?」 号野「よ、横ちん! 耶麻宮さんっ! 何で俺を盾にしてんの!? 入場もセコンドも一緒にヤった仲でしょうが!」 耶麻「ごめん。僕は紺藤君の都合によりセコンドじゃなかったから。」 横太「僕は先輩を応援するしかできなかったっす! 無罪っす!」 号野「ひ、ひきょーものぉ! …あ、鬼クタさん、そのダンベル何に使うつも ……嫌ぁキツイ重いッ! バックステージカメラに撮らないでェッ!!」 河尻「って事は、本当に何もされなかったんだな?」 意思「(湯あがり薄紅たまご肌で)うーん…あ、アドバイスは貰ったよ。 僕、今度寝技みっちりやってみようと思うんだ!」 蒼木「じゃ、それは今度一緒にウチのNTTで…あ、電話じゃなく場所はデイープのジムで…。 (あの鬼め、今度こそしょっ引いて…!)」
すんません。規制食らっちゃって豚切り投下ご容赦ください。 最近はかの件で喜久田総帥の漢っぷり見せ付けられて あまりの感動に筆が止まっちゃってたんですが、 今度また、カッコイイ役で鬼の喜久田さんを出せたらいいなと思ってます。 では!
ぜひ!まってます!楽しみですよ姐さん
あと蒼木は関十/段と白マッチョともいちゃつきすぎだと思いますw
>>349 なんか格板の安芸山関連スレでは乳液つけたのは乙女心と
いわれまくってて349のssコント思い出したよww
>>355 姐さん
私もカッコイイ起句田名人のSS、楽しみDEATH!!
他無羅にリング上で再戦の約束をした蓑話を見て 蓑話と他無羅の関係はツンデレだと思った。
ageマンコ
さげる
>>359 姐さんのリクに答えてるんだか答えてないんだかの書き捨て無用文
「あ。箕輪くん?」
「…あ、多村さん」
「奇遇だね〜。大晦日以来? 店員さん相席でいいですよ。知り合いなんで」
「いや、それは…その……」
「いいよいいよ。せっかくだし、何かおごるよ。あ、メニューお願いしますー」
>マイペース・ユアペース
「じゃあ……ドリンクバーだけで」
「ドリンクだけ? 遠慮しなくていいって。どうせ昼ごはん食べるつもりで来たんだろうし」
「それは…まあ…」
「食事でこだわってるのある? よくこの店来るの?」
「いや、それは…たまたま、腹減ったら店があったんで…」
「君らしいねぇ……ああ、ドリンクバー1人分。あ、メニューはまだ持ってかないで」
「いや、本当にいいっすよ」
「遠慮しないでって。ところで、肋骨の方大丈夫? ヒビいったかなって一瞬思ったんだけど」
「あ、それはまあ……おかげさまで」
「おかげさまって……君らしいなぁ」
「あの…ドリンク取りに行っていいっすか?」
「いいけど、その前に注文しないの? 来るの遅くなるよ?」
「いや、だから別に……あの、取ってきます」
「…で、1人で何でいきなり2人分取ってくるの? 俺に気を使ってくれなくても…」
「いえ、1人分です。途中で止められなかったんで、コップ2つに分けて持ってきました」
「あ、そうなの…それで、オレンジジュースとコーラ?」 「ダイエットコーラです」 「ああ、一応こだわってるんだ。でもオレンジジュース置いとくと氷溶けない? 炭酸だって」 「大丈夫です。同時に飲みますから」 「同時って……ああ、ストローで同時に……おいしいのそれ?」 「コーラとオレンジジュースを半々ぐらいに混ぜて飲むのがいいんです」 「まあ、レモンコーラとかもあるからねぇ…いや、君らしいよ、全く」 「レモンコーラじゃなくてオレンジコーラです」 「ああうん。分かった。…それで、何頼むの?」 「いや、だからオレンジコーラだけでいいっす」 「おごるって言ってるんだからさぁ。気持ち気持ち。受け取っといてよ」 「いや、でも……」 「この前ねぇ、中村大輔におごられちゃってさ、男らしいなぁって思ったんだよ。 それでさ、何かこう、男として差つけられちゃったような気がしてて。 要するに俺の自己満足だから」 「…はい?」 「ああ、ブログに書いたことなんだけど。そういえば、箕輪くんもブログ持ってたよね?」 「あ、まあ…」 「実は大晦日の前、見に行ったんだよ。どんな事してるかなって」 「あ、ありがとうございます」 「でもさ…更新してないよね、ブログ。ブログなんだから、どんどん書かなきゃ。 ファンだって、箕輪くんの知り合いだって、あんまり音沙汰ないと不安になっちゃうでしょ?」 「…あんまり書くことなくて…毎日練習と修行してるだけなんで」 「その修行で十分行埋まるよ! そこが一番君らしいとこなんだから」 「でも修行って、書けないっていうか、言葉に表せないって言うか…とにかく、すごいんすよ。 やってるうちにどんどん身体も心も熱くなってきて、最先端になって、 新型がこう、どんどん来て、何か見えてきて、それがギャラクシーを…」
「…君らしいけど、確かにそれは君以外には伝わりにくい境地だろうね」 「あ、でも……その、実はたまに書いてたんですけど…」 「え、書いてたの?」 「書いたはずなのに、何故か消えてるんです」 「ちょっ……それ送信ミスしてるよ! 『投稿』と『削除』間違えてない?」 「いや、ボタンは押してるんで、間違えてないはずなんですけど」 「間違えてるって! ブログによってはそういうボタン隣り合ってるからよく確認してさぁ… …料理来た? ああ、こっち。はい、ありがとうございます、と。 で、箕輪くんは何頼むの?」 「いや、だから、もういいんで、先に食べてていいっすよ。冷めますよ?」 「話ずれたけど、今日はおごらせて欲しいんだよ。こっちも気持ちだって言ったじゃん。 俺にも男らしいとこ見せさせてやると思ってね。頼むよ、ね」 「……ああ、まあ……じゃあ……」 「…箕輪くんって、デザート先に持ってきてもらうタイプなんだ」 「いや、ピーチタルトだったんで。ピーチって桃ですよね。桃好きなんですよ。桃」 「ああ…はあ……いや、実に君らしいよ、本当に」 箕輪ワールドと多村ワールドは混ぜるな危険って事がよく分かりましたw 箕輪の好物のソースは紙風゜呂 ツンデレというか、ツンダレダレグダグダな作品でスマソ
と、投稿していて思ったんですが、密かにもう400kbオーバーっす! そろそろ次スレも考えてかないといけなそうですが…
366 :
風と木の名無しさん :2007/01/17(水) 23:37:35 ID:c4ThVbYz0
>さらなる噂の真相 清「安芸山…お前謝罪会見やったやないか」 秋「はい。…無期限の出場停止になっちゃいましたけど、仕方ないですよね…。 木与原さんの言うとおり、また1から頑張っていきますよ」 清「…ところでお前、この画像、知っとるか?」 秋「あ、試合の写真ですか……っ!? これ…」 清「俺も最初に見たときは正直半信半疑やった。 あの時、俺もお前と手ぇ繋いで入場しよったし、お前の試合、誰よりも側で見とった」 秋「………」 清「そんなはずがない。誰が何言おうと、俺だけは信じてやろうと思っとった。でも、 …この前な、お前の試合、コマ送りで見てて…見つけたんや。 何やねん! この、グローブの端っこハミ出とる金属っぽいもんは!!」 秋「!」 清「お前言うたな。子供たちに、柔道って強えやろって! 櫻庭さんにも言うたな。笑うてまた試合が出来たらええなって! どないしたんや! お前そんな奴ちゃうかったやろ! なあ、安芸山…おい……」 秋「木与原さん……これは…」 清「これも、これも、これも…ネット上今ばら撒かれとう画像や。 お前への疑いは、謝って消えるどころかぎょうさん飛び火して、 スポンサーさん、グローブのメーカーさん、いろんな人様に迷惑かけとるんやで! どないするんや! お前どないしてこれから償のうて…」 秋「違うんです! これは……確かに試合の時、俺は恋心以外にも握ってたもんがあって」 清「だから何やっちゅーねん! 頼むわ安芸山、俺にだけは正直に言うとくれ…」 *試合中回想* 梅「アクショーン! アクショーン!」 秋「………(汗つゆだく)…さ、櫻庭さんっ…これを……」 櫻「動けるわけないだろこのアンポンタンッ!」 秋「……これ、ファイトマネー3試合分の、婚約指輪なんです! でも渡せなくて……」 清「そんなアクション試合中にかけんねや(ベシッ)!!」
>>366 すいませんね、コピペの兄さん
実質的な追求や行動については本板本スレで、名無しとして行いますよ
ここではネタを追求することしかできませんので、どうかご了承くださいませ
>>365 テンプレに追加したい文言とか書いておいたほうが
まとめさんとかテンプレ職人姐さんにいいですよね
作品書きながらぼちぼちテンプレも作ってみまつ
>テレフォン・ショッキング 「…それで、英ネモ、お前たちの方はどうだ?」 『準備も一段落したんで、しばらくはアメリカとヨーロッパを中心に動いて…ゴホッ。 ところでミルコ、UFCに挑戦するらしいが、こちらのプロモートはどう…ゲホッ!』 「風邪か? そちらは季節が真逆だからな。特に雪国出身のお前は辛いだろうな」 『いや、風邪では…ゴホッ! 熱は出てないんで、環境変わっていつもの喘息が…ゲホッ!』 「大丈夫か? プロモーションの方は問題ない。引き続き、PR/IDEの舞台に立てるだろう。 特に今年はアメリカでの大会が盛んに行われるらしい。時差も少ない事だし、お互い存分に調整できるな」 『(電話の向こう)英ネモ〜、まだ咳止まらないの? また【アレ】飲む?』 『あ、【アレ】か!? いや、俺は【アレ】は苦手で…』 「どうした? ファ部リシオも居るのか?」 『ええ、居るんですが……お、おい! 待てよ! 勝手に始めるなっ!!』 『だって仲間のためだもん。一肌も二肌も脱いじゃうよ、僕』 『ちょ、ちょっとまて、いきなり取り出すな……ああ、もうそんなに…』 『散々やりまくって効かないんだったら、もうどーんと、ね。天然素材だし、身体に悪いわけないよ』 「な、何が起こってるんだ? 英ネモ! ファ部リシオ!!」 『ああ、やめろっ、そ、それ以上入れるなっ、やめっ…』 『えへへ。全部入れちゃった〜』 『正気かっ…ち、中途半端にかき混ぜるなっ、ちゃんと…ひっ! もういい、もう増やすなっ!』 『あ。いい感じになってきた…そろそろ、かな?』 『うわっ……か、勘弁してくれっ…そんなに…飲めるわけがっ…ゴホッ!』 『むせちゃだめ〜。ほら飲んで。残さず飲んでよ?』 『うっ…この白濁具合と臭いがっ……うげっ…苦っ…ううっ…』 『ほらほらぁ、ちゃんと飲まないとこぼれちゃうよぉ。服につくと臭い落ちにくいし…』 「英ネモ! ファ部リシオ! お、お前たちは何をやってるんだッ!?」 『あ、ミル子? 今ね、部ラジルの咳止めジュース英ネモに飲ませたとこ。 クレソンと牛乳、ミキサーで混ぜたやつ。味は最っ悪だけど、よく効くんだよ!』 『………(悶絶)』 「………(頭痛)」
ファ部キタ〜!!! 始めはさほどファ部と寝モのコンビに興味なかったけど今は姐さんのお陰で大好物でつwww
いつも絵を描いてくれる姐さんに捧ぐ、上の話の裏舞台ネタ。 >ビフォア・テレフォン 「…よし、これで午前の練習は終わりだ。各自休憩を……ん? 蛇カレ、休憩だぞ。昼食も近い。今はそのくらいに…」 「いえ。もう少し円ヒッキ先生と練習してます。今ちょうど乗ってきたところなんで 俺達に構わず、先に休憩しててください。…先生、もう一度!」 「………」 『え、休憩? やったぁぁ〜〜〜〜。 もう死にそー。マジで全身ヤバイ……で、ミル子、今日のお昼ご飯、何?』 「…あいつ凄いな。どんな身体してんだ。あの…ワニ歩き? あれだって簡単にやってるけど、相当関節柔らかくないとできないぞ?」 「それが現役バリバリの柔術王者、ってもんだよ。 見ろよ。こっちに来てずっと師匠と一緒に居るぜ。何から何まで徹底的に管理されてやがる」 「ここはミル子の…俺達のジムなのにな。あれじゃ間借りと一緒じゃ……あ、ミル子」 「何だ? お前たちも『奴』に興味があるのか?」 「そりゃそうっすよ。あんな凄い部ラジル人、今まで見たことなかったですし」 「今まで……か」 『だからお前は昔っからピザだの芋だのジャンクフードばっか喰いやがってよぉ』 『それ言うんだったら、マウリ塩だって昼間っからお酒飲んでるじゃん!』 『せせこましい事言うねい! これはこっちの地酒よ。ラキィヤとか言ったか? 水と酒が合うかどうかは重要じゃねぇか。特に男にとってはよ、なぁ力バーロ!』 「俺のこと、あまり気づかってくれなくてもいいですよ。俺は先生とやってるんで」 「しかし、仮にも俺のジムを選んでくれたんだ。何か望むものがあれば揃えるが」 「これだけの環境と、これだけの相手が揃っていれば、他に望むものなんてないですよ。 あなたは俺に機会を与えてくれた。いいファイトマネーの試合も、表に出るチャンスも。 これ以上望むのは、今の俺には贅沢すぎですよ。今はまだ、努力の時期だと思ってるんで」
「いや、練習面の事でなくてもいい。電話や、ネット…情報でも何でも」
「もしかして、最近のインタビューで結婚の話出したから、気にしてくれてるんですか?
大丈夫ですよ。彼女もちゃんと待っていてくれてますし、結婚するにも、家族を養うにも、
それだけの稼ぎがないといけないでしょう?」
「……そうだな」
「だから、今はM/M/Aの事だけ考えてるんです。先生と…強くなって、有名になることだけを。
それよりミル子こそ、U/F/Cに挑むなら、俺からもいろいろ情報提供できますが」
『え〜? そうだなぁ。まず、国際電話もっと掛けさせて。あと荷物取りに行きたい!
パソコンもプレステも置いてきちゃったし…プレステは要らんだろって、必要だよ、絶対!
最近のゲームってよくできてるから、それで試合のシミュレートとか…って遊びじゃないって!
映画も見られるし。ネットも…だから趣味用じゃないよ! 世界のみんなと連絡とりあうのも重要じゃん!
……誰と連絡するんだ、って…そりゃ、いろいろ………か、彼女とか言わないでよっ!
分かってんだったら何で…え、いつも電話が長い? そりゃ、時とかムードとか場合によってさぁ……』
「…もしもし? ああ、英ネモか。……いや、特に何でもないんだが。
ただ、元気にしているか、と……」
蛇カレは師匠と二個一で動いてて、黒警察チームでも異質な練習をしてる、との情報。
いつもの部ラジリアンと違うんでちょっと調子が狂ってるツンデレさん。
結果は上記の通りなんで、心配するだけ杞憂というか気苦労増やしてるというかw
>>365 基本的に今のテンプレのエラーを修正する方向でどうでしょうか?
携帯の人用に絵板のURLも出しとくのは?
あえて出してないのかもしれないので何とも言えないですけど。
絵版があんなに美味しい事になってたとは知らなかった…! ゴチでした!
次スレの事も心配だけど、板の存続もどうなるんだろう?と釣られてみる その場合は皆でまとめサイトに難民? 投下場所は暫定的に絵板か
来てもらえるものなら、SNSに来て欲しいなぁ…
まとめの人がSNS登録して随時連絡口+参加窓口作ってくれればいいとオモ SNSは裏おk? ここのSNSだよね?みくしだったらちと困るw
続けて聞くが、SNSには現在どのくらい職人さんいるの? ここの初期スレの人たちは皆そっちに移ったっぽいレスがあったが 特に需要のありそうなジャンルってある?勉強しとく
378 :
375 :2007/01/22(月) 00:54:07 ID:zzsJXtDf0
>>377 ミクな訳ナスwww
現状としては、草木も生えていないという状態。
379 :
375 :2007/01/22(月) 01:39:55 ID:zzsJXtDf0
>随時連絡口 これは勘弁。 このスレにヲチに来る嫌やおい格ヲタから逃れる為にSNSに引きこもった身としては。
まとめです。
先ほどはご招待ありがとうございます。
だいぶ遅くなりましたが、とりあえずはこれで何かあっても対応できそうです。
裏方面の投稿をしたい方にも対応できるかも…。
以下テンプレ(案)です。叩き台に。
国内外の総合/立ち技選手の捏造小ネタや萌え語りのスレです。
ショートコントもこちら向け。洒落っ気のある方歓迎です。
プ口レス・ボクツング等は他スレにて。
『学園モノ』キャンペーンの説明は
>>2 に
・お約束どおりフィクションです。実在の人物/団体/興行とは一切関係ありません。
・ナマモノにつき個人の判断で伏せ字・当て字をお願いします。
・直リンクは禁止です。
・sage進行(E-mailの欄に半角英字で「sage」と入れる)、マターリ進行でお願いします。
・表のスレ(格板等)および2ch外でこのスレの話題を挙げるのは避けてください。
・実況は禁止です。
・名前欄やネタ冒頭にジャンルやタイトルがあると助かります(例:学園モノ/○○ネタ)。
・とかく女性の多いこの界隈ですが、男性投稿者の方も大歓迎です。
前スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1155807604 過去ログ・SSや学園モノ設定のまとめサイトはこちら
ttp://rawbattle.breeze.jp/sb/sb.cgi?cid=0
○『学園モノ』とは?
木各闘才支イベントを「学校」に、選手たちを生徒や教師等に見立てて書くお題です。
年齢は学年(=階級やキャリア)に準拠、言語は特殊な設定がない限り通じているものとしています。
基本的には重量級・中重量級が高校、中軽量級・軽量級が中学、
ベテラン選手や指導者的選手、引退選手はそれ以上もしくは教師、が目安ですが
書く方のイメージに沿って自由に配置してみてください。
○どんな学校や団体があるの?
主にK中学校およびK高校、私立P学園中等部(通称「ブツドー中」)と高等部、H工業高校を中心に
その他小学校や大学、部活やチーマー軍団(C/B/A等)や影の派閥など、さまざまです。
○あの選手の学園モノが書いてみたい!
有名選手であれば、
>>1 のまとめサイトに先達の皆様方の設定や連作があるかもしれません。
参照してコラボレートしてみるのも一興かと。
なお、新出の選手は以下のテンプレで投下していただけますと幸いです。
■名前:(分かる範囲で伏せてください)
■所属:(学校名や部活名、学年、属するチーム名など)
■特記:(その他の設定事項です。思う存分はじけてください)
*例
■名前: 氷ードル
■所属: 私立P学園高等部3年 美術部部長
■特記: 美術部にしてP高校最強。文系のアイドルであり、学園で最も注目される男。
温厚で知的だが怒らせると最恐。同学1年に前科持ちの弟がいる。
>>379 左様ですか?
すみません、せっかくのご厚意をまた裏切るような事を…。
確かに、ご本尊様の目に付くところですので、万全を期さなければなりませんし。
眼力と経験値に乏しい私ルートからの参入は見送る事に致します。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
383 :
375 :2007/01/22(月) 02:20:11 ID:zzsJXtDf0
>まとめさん 参加窓口に成って戴くのは、諸手を挙げて賛成です。 またお手数をおかけする事には成りますが。
SNSが裏okなら自分もガンガル…!
385 :
375 :2007/01/22(月) 20:01:04 ID:zzsJXtDf0
>>382 まとめさんは、その公平さを誇って良いと思います。
観戦歴が長くても、増えていくのは恨みばかりですよ(苦笑)。
このスレのまとめは、いつでも中立を保てる、まとめさんじゃないと出来ません。
少なくとも、勇系の怨霊みたいな私には無理です(笑)。
ご活躍のほど、期待しています。
まとめさんが窓口なら自分も是非参入したいです 裏持参で
残業切り上げて定時で帰って来ました。まとめです。 何案か対案や代替案を考えていたのですが、375様の仰るように、 もし仮に2chが無くなるのであれば、まとめサイトのほうを窓口にして また別箇所に避難所スレが立つのであれば、絵板の投稿作品と共に 双方を継続してまとめていく、という方針で続けていこうと思います。 この先、裏作品がスレに(と言いますか、数字板は本来裏OKなのですが) 投下された場合、私のもとでしっかりと保管・補完させていただきます。 そして、私自身375様のかの箇所に属しながら、 「裏まとめ保管庫」の形式に特化して、アカウントを活用していこうと思います。 ご歓談は375様の方、私はあくまでまとめ・裏方ということで、 新規の皆様にはまた、375様のご企画にも奮ってご参加お願いしたいと思います。 要約すれば、 まとめサイト→窓口+表作品まとめ+表作品投下所 裏まとめアカウント→裏作品まとめ+裏作品投下所(要登録) と、したいと思います。 未だ甚だ未熟なまとめでございますが、どうか皆様、これからも ご理解・ご指導・ご鞭撻の程をよろしくお願い申し上げます。 私信:私は公正さを誇れるほどの人格などもってありません。 ただ、頭が悪いので、危機管理能力の欠如に自分でも不安になります。 どうか参加なさる全ての方々が、伊達と酔狂と遊び心を持った 善意と粋の精神で見守ってくださる事を節に願っている次第です。
388 :
375 :2007/01/24(水) 00:03:17 ID:/ZsQPfjZ0
>>387 まとめさんのご意向、受け止めさせて戴きます。
お気遣い並びに迅速な対応の程、有り難う御座います。
それでは、名無しのROMに戻ります。
で、もういいんだね書いちゃって?
>>357 姐さんリク
>合計二十段男たちのブルース
蒼木「うい〜っす…って今日集まり悪いっすね。N/T/T。」
居間「(転がってる)……だね。雨降ってるし、寒いし。」
蒼木「雨と天候に左右されんすか、この練習会。」
居間「(ごろごろ)…そう。選挙の投票率とおんなじ。」
蒼木「投票率ってまた、深いものに例えますねぇ…。」
居間「(転がりながら)まあここ、デイープのジムなだけに?」
蒼木「お。冴えてる。」
居間「でしょ?」
蒼木「さすが足関10段。伊達にアタマ光ってるわけじゃあないと。」
居間「(飛び起きて)アタマ関係ないでしょ!」
蒼木「そうじゃなくって、言うでしょ『転石苔を生ぜず』って。」
居間「ああ、ローリ/ングスト/ーンズ?」
蒼木「俺は還暦過ぎてもロックだぞ、と。常に世間様に磨かれてるぞ、と。」
居間「…いいね。」
蒼木「一言で言えば、『あったまテカテーカ さえてピッカーピカ』!」
居間「そっれがどうしーた……ってアタマから離れろ! 徐々に生やしてんだから!」
蒼木「長年スキンで通してる人が、いきなり生やすと負けが込むって言いますよ?」
居間「それは大晦日のお前の相手!」
蒼木「あれびっくりしましたわ。いきなりもっさりしてんですもん。」
居間「似合ってなかったな。」
蒼木「せっかくアタマテカテカ対策してたのにねぇ。チョーク極まりづらいだろうって。」
居間「抜けるしね。だから足でいった?」
蒼木「まあ。その辺は10段からヒントもらって。」
居間「うん。」
蒼木「て言うか、10段を仮想汎センにしてた段階から警戒してましたし。頭ツルツルだろうなって」
居間「(立ち上がる)だからアタマから離れろ! ヒゲもバランスとって生やしてんだから!」
蒼木「グラップリングでは重要っすよ、滑るか滑らないかは。」
居間「それは大晦日の櫻庭さんの話!」
蒼木「で、その櫻庭さんの話あったじゃないすか、この前のインタビューで。」 居間「紙?」 蒼木「そう。髪のプ口レスフサフサと。」 居間「(ぴきっ)ラディカル! 今は英文字表記!」 蒼木「それであれ、どこまで滑るもんかと思って…買って来たんすよ。ドンキで。」 居間「あったの?」 蒼木「(がさごそ)普通に棚にあったんすよ。オーレなんとか超ドライスキン用。」 居間「…これがねぇ。」 蒼木「で、今日は集まりも悪いみたいなんで、どうせなら実験してみたいなと。」 居間「実験?」 蒼木「ええまあ。科学捜査ってことで。」 居間「…出たよ。みみっちい警視/庁。」 蒼木「ボクはスパッツ履いてますんで、10段に塗ってみて、 かけるほうもかけられる方も、実際どれだけ違うのか検証してみようと。」 居間「…足なだけに。」 蒼木「足は足に聞けと。」 居間「………。」 蒼木「で…10段、どんな感じっすか?(ぬりぬり)」 居間「んー……思ったほどべたべたしてない。」 蒼木「そうっすよね。ぬるっ、というより、さらっ、って感じっすよ。(ぬりぬり)」 居間「肌に良さそうだな。」 蒼木「いい匂いっすよね。(ぬりぬり)」 居間「男が使うより、肌を気にしてるOLとかが使ってそうな。」 蒼木「っすね。20代半ばのOLの匂いと言うか。(ぬりぬり)」 居間「お肌の曲がり角だな。」 蒼木「いやいや。逆に仕草とかそういうのがセクシーになってくんですって…(ぬりぬり) …10段、意外と若いコ好みっすか?」 居間「おまっ…そりゃ、若いコの方がいいだろ!」 蒼木「(ぬりぬり)だから最近色気をだしてヒゲなんて生やしてみたと。ワイルドさアピールで。」 居間「…くぉら。」 蒼木「どおりで、立ち食い蕎麦屋でもワカメそば頼むはずっすよ。海藻パワーで髪もフサフサに…。」
居間「…シメる。」 蒼木「いやいや、それは後ほどじっくりと…まだ終わってないんで。 膝の裏とか足の裏とかもいっちゃいます?」 居間「…早くしろ。俺がお前をハメたい気持ちが収まる前に。」 蒼木「じゃ、足裏いきますよー…(ぬるり)」 居間「……あっ……」 蒼木「…えっ?…(ぬるり)」 居間「……んぁ……」 蒼木「…ちょ………10だーん?」 居間「(ギロリ)さっさと塗れ。」 蒼木「え、あ……はぁ……。(ぬるり)」 居間「……はあぁ……」 蒼木「…あの。もういいっすか、こんなんで。」 居間「右足がまだ!」 蒼木「え゛……あ、はい! 右足の裏!(ぬるり)」 居間「……うぅん……」 蒼木「……!?」 居間「指の間も!」 蒼木「あ、はあ、はい。あいだー…あいだと…(ぬりぬりぬり)。」 居間「…ああっ……そこ……そこは………」 蒼木「…あの、10段……もしかして…足、弱いんすか? 足関10段なのにっ?(ぬ、ぬりぬり…)」 居間「…そうじゃ…ぁ、ああっ…でもっ……そこはっ……」 蒼木「…そ、そこは………何すか……?」 居間「………頭皮の……ツボ……(陥落)。」 蒼木「………。 (振り返り)ドアの前に居るの、入って来い。落ちたから。」 河尻「(おずおずと)……ちっす……変な声してたんで、20段たち何してるんかと…。」 蒼木「…科学捜査のはずが、結果的に発毛の悩み受付と男のフットケアマッサージ。」 河尻「………。」 蒼木「……帰る?」 河尻「……ええ。」 居間「……(昇天中)」
足裏キモチ(・∀・)イイ!とのたまわれた10段を紙で見て突発ネタ。 蒼木さん書きなれてないのがバレバレすwwスマソ。 今後N/T/T勢とおばかな人たちとどう書き分けるかが今後の命題になりそうでつ。 あと、喜久田総帥ネタは現在試行錯誤中どす。 絡めるならばやはり社会問題で……んぁー…。
なんかエロいww 二十段達、楽しく読ませていただきましたー!
絵板にあの人たちの絵があったんで嬉しくなって仕上げました。 構想半年ぐらいですがドゾー。 >黄金栄光の歩く身代金 盆屋「……もうあえて何も言わないけどさ、君たち」 酒留「おう、盆ヤスキー!今日もまたビシッと決めて来たな。終わったらデートにでも行くのか?」 零子「それはいい!ようやく春が巡ってきたんだ。おめでとう!」 盆屋「おめでとうじゃないっ!特にレ子、君の顔はしばらく見たくなかったんだけどね! まったく、何で君たちはいつも僕と同じ練習場所に現れるんだか」 針度「(後ろから)…向こう六ヶ月『黄金栄光』とここのジムは、専属ではないですが契約しました。 盆ヤスキーさんの日程と被ったのは、同じトーナメントを目指す以上、必然の事でしょう。 ここに(アタッシュケースを取り出す)書類一式もありますが、見ますか?」 盆屋「…いいよ。そういう話を練習の場に持ち込まないでくれ。 確かに、ある程度設備の整ってる、フリーのジムなんて国内に多いわけじゃないから」 酒留「お。折れた」 零子「さすがにビジネスの話になると強いな。針ッドは」 酒留「億万長者だもんな。世界でも高額だって有名な『計湾』の賞金が まるまるいらないってどういうことだよ、本当に」 零子「『趣味』って割り切ってやってるから、余裕を持って戦えるってことじゃないかな? ハングリー精神とは真逆だけど、余裕がなきゃあの年で保ーストと渡り合ったりできないよ」 盆屋「そこでこそこそしてる大巨人と金的男。 言っとくけど、僕は言い負かされたわけじゃないからね。 契約は重要だ。でもそれ以上に、ここの施設の設備を使いこなせなきゃ意味がないことは 当然、プロとして長くやってる君たちならよく分かってると思うけど。 (と言いながら、背広を脱いでロッカールームに行こうとする)」 針度「……あ、盆ヤスキーさん」 盆屋「まだ何か、針ッド?」
すたすたと近づき、ワイシャツ、ついでネクタイやネクタイピン、ズボンと 片腕にかけてある背広も、腕時計も靴も、とにかくじっと見つめる。 針度「…偽物」 盆屋「なっ?」 針度「この時計も、この背広も、精巧に作られた偽物です。 ほらこの部分。この部分の王冠マークとロゴに微妙な歪みがあります。 縫製も、このブランドだったら裏地と表地のこの部分にこんな縫い目が出ることなんてない」 盆屋「何…だって?」 酒留「おうおう、偽物だなんだって何の話だ?」 零子「ファイターとしての実力の話だったら…面白いんだけど」 盆屋「…君の毒舌は昔からだけど、あまり激しいと僕にも考えがあるからね…」 針度「これ、どこで買いました?」 盆屋「たしかこの前、韓国に行った時に。時計は日本でだ」 針度「やっぱり…。盆ヤスキーさん、中国界隈ではこれらのブランドの部品工場や 繊維工場、縫製工場などが数多くあるんですが、その正式な下請け会社が、 本物と同じ型や生地を使って、極めて精巧な模造品を作る事があるんです。 そういうのがアジアには多く出回っていて…おそらく、それの一種かと」 酒留「そんなのよく気づいたな。この雑談の間に」 針度「持ってますから、本物。肩周辺のストライプと縫製のずれが気になってたんです」 零子「…微妙な嫌味だ」 盆屋「で、僕はどうすればいいんだい?その店を今から訴えろとでも?」 針度「それは無理でしょう。仮に偽物と知って輸入していたなら、とっくに逃げているはずですし、 仮に知らなかったとしても、出所を探すのは至難の業です」 酒留「つまり、お前はうまい具合に騙されちまったわけだ!」 零子「よりによって大切な日に偽者着てきちゃうとはね…同情するよ」 盆屋「…その言葉の端々から見える、明らかに人の不幸を楽しんでるニュアンスはどう解釈しろと…?」 と、盆ヤスキーの袖を引いて、入り口の方へ向かおうとする針ッド。
盆屋「な、何だい針ッド?」 針度「行きましょう、本物を揃えに。今からなら店も開いてるはずです」 盆屋「ちょっ、ちょっと待ってくれ!いきなりそんな事」 針度「大切な相手なんでしょう?それだけの服を調えて会う相手なんだから。 お金ならどうにでもできます。でも、それ以上に大切なのは…チャンスです」 酒留「お。決まった」 零子「…でも相変わらず微妙に嫌味だ」 盆屋「しかし…生憎持ち合わせが…いや、カードはあるんだが」 酒留「おお、ゴールドカード!さすがトゥワイス・チャンピオンだな!」 零子「…酒ルト、君はそれより一つ連覇数が多いと思うんだけど」 針度「今日は僕が立て替えます。店で多少何かあっても、これを見せれば大丈夫のはずです」 盆屋「っ!!」 零子「あぁ…」 酒留「何だ? 針ッドのカード、真っ黒じゃねぇか。どこが凄いんだ?」 零子「…センチュリオンカード」 酒留「…は?」 盆屋「ゴールドカードのはるか上を行く、世界で最高峰のセレブ用カードだ。 君もスリータイムス・チャンピオンなんだ。それぐらい知らないと後々恥をかくよ」 酒留「……え?えーと、普通のカードがあって、その上にシルバーで、ゴールドで… お、おい、ちょっと待てよ!何がなんだかさっぱり…おーい!(ロッカールームへ)」 かくして、ランボルギーニで市内移動中の格闘家四人。 酒留「…分かった!シルバー→ゴールド→プラチナ→センチュリオンなんだな! カード自体も金属製で丈夫で、補償も特典もいっぱいついてる、と」 零子「その代わり、年会費とかは相当バカにならないらしいけど」 盆屋「こういうのは、持ってる人の特権意識を煽る目的でランク付けされてるんだよ。 日常生活で使う分には、普通のでも構わないし、限度額が気になれば上げればいい。 まぁ、カードを金属にしたのは悪くない発想だと思うよ。カードって意外と割れやすいし」 零子「そのへんは元銀行員らしい考えなんだろうね。あるいは体験に基づいて、かな」 酒留「おう。俺もたまにケツでカード曲げちまったりするしな!」
盆屋「君は自分の身体が普通の人間と違うことをもっと自覚すべきだ! それ以前に君は自分の立場に対する自覚も…」 針度「…着きました。まずはスーツをどうにかします。時計は多分あると思うんで」 酒留「おし!行くか!」 針度「あ、レ子さん、酒ルトさんは車で待ってて下さい。ドレスコード、多分引っかかりますから」 そしてレ子(←ノーネクタイ)と酒ルト(←Tシャツにトレパン)を車内に置き去りにして、 律儀にパーキングメーターにコインを落とし、大理石製の仰々しい建物へと消えていく二人。 酒留「…なあ、俺ってあいつが言うほど、そんなに自覚無いか?」 零子「無いだろうね。ほとんど」 酒留「…俺自身、結構自分の事については省みてたつもりなんだがなぁ」 零子「そうだったのかい?」 酒留「ああ。一応、保ーストにも言われたし、運営の連中は正直どう思ってるか知らねぇが、 とにかく俺は…うぜぇぐらい強ぇチャンプじゃなきゃいけないんだろうな、ってよ」 零子「確かに、皆は酒ルトの事、ヒールだと思ってるだろうね」 酒留「おう。…でもいいじゃねぇか。あいつ…針ッドは保ーストに引導渡せなかったけど、 これから先、同じチームの中でも、うざくて強ぇチャンプを誰かがぶっ倒すシナリオができりゃ… …おい、レ子、何笑ってんだよ」 零子「…いや。いつもその程度冷静に盆ヤスキーにも対処してたら、 あんなにボロクソに言われる事も無いだろうね、って思ったらさ」 酒留「ボロクソって何だよ! あれはあいつがいちいちつっかかってくるから」 零子「でも、彼の言うことにも一理あるよ。…酒ルト、君ははじめて行ったところの ドアの鴨居には、必ず頭ぶつけてから入るじゃないか。特に日本で」 酒留「そっ…それは……あれは日本人が小さすぎるからだ!…って笑うなよ!」 零子「はいはい…そういうことにしとくよ」 酒留「『しとく』ってなんだよ『しとく』って!まるで俺がバカみたいじゃ…」 盆屋「バカに違いないだろうね。ブランド店の前に停めたランボルギーニの中で 大声で痴話喧嘩してる男二人、道行く人がどんな白い目で見てたか…」 酒留「てめぇ盆ヤスキー!…って、もう終わったのか?」
針度「終わりました。プレゼント用だと言って詰めてもらったんで、 ジムにもどったら着替えないと。あとは時計ですが…」 零子「時計店にもこれから?」 針度「電話でカード会社のデスクに在庫確認とってもらって、もうジムに送ってもらいました」 酒留「そんな事できんのかよ、その…センなんとか……黒いの」 盆屋「……バカが」 零子「…バカだね」 針度「帰りましょう」 酒留「おいちょっと待てよ、ど忘れしただけじゃねぇか!おい、俺の話聞けって、 当然覚えてるぜ、セン…セン…センチュリー!いやミレニアム!…っておーい!」 かくして、夕暮れ近く。蘭国某ホテル周辺。 盆屋「だから、何で君たちまでついて来るんだよ!針ッドはともかく!」 酒留「いやぁ〜、何か、億万長者様の見立てで朝よりばっちり決まっちまってるからよう。なぁ?」 零子「人のなんとか邪魔する奴は馬にどうとか、って言うけど、今日はヒーリン具いないし。 良かったら最高の殺し文句、幾つか伝授してあげようか?」 盆屋「お断りするよ。借りた言葉で話しても、きっと相手には伝わらない」 酒留「……くあっこいい〜!痺れるね〜!」 盆屋「少し黙れ巨大生物!UMAにでも登録されてろ!」 酒留「おい何だよユーマって!ユーマって……何だ?レ子」 針度「…着きました。皆さん、降りましょう」 と、何故かホテルより数10メートル手前の路地へ車を入れ、降りる針ッド。 そして盆ヤスキーに何かを渡し、静かに頷く。 針度「ホテルの部屋に花を送っておいてもらいました。白基調でいいですよね?」 盆屋「ああ。何から何まですまない…車は」 針度「擦らずにジムの車庫に入れておいてくれれば」 盆屋「…分かった」
そう言って、運転席に乗り、エンジンをかけ直す盆ヤスキー。 路地を抜け、ホテルへと消えてゆく車を、寒空の下見送る3人の男たち。 酒留「おい、何だってホテルの前まで送ってかなかったんだ?」 零子「本当、鈍いね。針ッドがもう一つ、盆ヤスキーに見立ててあげたものがあったんだよ」 酒留「は?いや、だって、服も時計も、他のものも一通り…」 道行くタクシーを停める針ッド。呼ばれて行く二人。その道すがら、 零子「…シチュエーション、だよ。ホテルを出て、明日ドライブに行くための。 最高のスポーツカーも含めて、ね」 酒留「…ああ、そういう事か」 針度「先輩、早くしてください。暖房冷えますよ。酒ルトさん特にTシャツなんですから」 零子「だいじょーぶ。彼の鈍さはUMA級だから!ほら、行こう!」 酒留「おい、さっきからユーマユーマ言ってるが、ユーマって何なんだ……いてっ!!」 針度「…うわ…大丈夫ですか……車」 零子「大丈夫。ドアの上へっこんでないから」 酒留「いてて…おい、俺の方は心配しないのかお前ら!」 零子「大丈夫でしょ、冬でも高級ブティック街でも半袖でうろつけるUMAだから(ドア閉める)」 針度「…UMA、かもしれませんね。ちょっと失礼な気もしますけど…あ、●●ジムまで…」 酒留「おい、だからお前ら、さっきからユーマって何の話だよ! 俺ってそんなにユーマ?なのか。ユーロとピューマなら知ってるけどよ、おい」 零子「…もしかして、本当に知らないの、UMA」 針度「わざとだと思ってましたけど、そうみたいですね…どうします?」 酒留「もったいぶってないで教えてくれよ、な。あいつ…盆ヤスキーじゃねぇんだし。 なあ針ッド。今日も大活躍見せてもらったからな、俺にもサービスしてくれよ」 零子「………」 針度「………」 酒留「な、頼むわ。ミレニアムカード会員?」 針度「…酒ルトさん、ネス湖のネッシーって知ってます? 『Cryptozoology』って言いますよね。あれを別な言い方で言うんですよ…『UMA』って」
伊豆無の砂糖に萌えている。 試合後にメイドカフェに行くよりもメイドになりたいと言っていた。 蓑話にサインをもらったらしい。蓑話とメイド砂糖を想像して萌えた。
ok。明日までに一本仕上げる。
402 :
401 :2007/02/01(木) 00:20:52 ID:oFHvwZBA0
すまん。予定より遅れたがもらってちょーだい >極楽的フィギュア論 平日、昼下がり、秋葉原。 人ごみの中を闊歩するは、やけにスポーティーなサングラスをかけ、 やたら真っ赤なウィンドブレーカーを羽織ったトレパンの男と、 その後を少し間を空けて付いてゆく、猫耳メイド服で黒髪、あごヒゲつきの男。 あっちを見ればメイドさん、こっちを見れば萌え看板のこの電気街でも、 そのツーショットは明らかに浮いて見える。 箕輪「だからさ、佐藤くん。何でさっきから少し離れて歩いてんのかな。」 光瑠「い、いえっ! 卑しくもメイドファイターたるもの、ご主人様…いや、箕輪様の 『三歩下がって影踏まず』! 近くに寄せて頂くなんて滅相もないっ!」 箕輪「あのさ、クリスマスの件は、あの日一日だけってことになってたでしょ。 確かに、パソクラスは先輩後輩関係厳しいけど、今日は佐藤くんが案内してくれるはずだよね? 『影を踏まない修行』してるのはわかったけど、西日も差してきたし、 俺も『気配で人をよける修行』してても、後ろ向いて話してたらさすがに危ないって。」 光瑠「し、しかし、それが古式奥ゆかしい大和撫子の作法というものっ! だいいち、箕輪様というシュークリームの中の苺のような初々しいお方に、 僕のような完全変態がうかつに近づいてはそれこそ…っ!!」 箕輪「ほら!(ぐいっと) 隣にくれば、俺の影踏む事ないし、ちゃんと話せるだろ? メイドさんだっていっぱい居るし、別に男がメイド服着てても珍しく…珍しいかもしれないけど。」 強引に引き寄せられた瞬間、確かにきつく触れ合った、新旧無謀美のごつめの手のひら。 光瑠(!!!!!!!!! やった。やってしまったついに『A』の領域っ! どうする僕、どうするんだよ! って、ポケットにライフカードがない!! どうする、この恋…いや、『変』の出口が見つからないよぉうおうおぅ〜〜!!!) 箕輪「…佐藤くん? どこか具合でも悪い?」
光瑠「――はっ!! いや、そのっ……あ、ああっ! 見てくださいよ箕輪様っ! フィギュアですよフィギュア! フィギュアと言えば、秋葉原のヴィーナス像ですよ! さあさあ、目くるめくアキバのルーブル美術館へと、ご案内いたしまぁす!!」 箕輪「ちょっと、佐藤くん、いきなり後ろに回って…影踏まないんじゃなかったっけ? お、押さないで! ドア自動ドアじゃないから! 『引く』だから! ってうわぁっ!!」 そうして狭い店内の狭い通路をなおさら圧迫するかのように、左右にそびえ立つ巨大な棚の群れ。 男性にしては小柄なサングラス男とメイド男は、人形のジャングルを見上げながら進む。 箕輪「うわぁ……凄い数だな。これ全部フィギュアなんだ。あ、スターウ/ォーズ。」 光瑠「それは、ひとえにフィギュアと申しましても、ポーズを変えて遊ぶアクションフィギュアから、 ジュースのおまけについてくるボトルキャップ、造形師の一点ものに至るまで、 多種多様なものがございますから…。」 箕輪「さすがに佐藤くんは詳しいなぁ。あ、これW/W/E。新日のもある! ベルト着脱式だって! これフィギュア用のリング?! かっこいいなぁ…。」 光瑠「(…成り行き任せとはいえ、それなりに楽しんでくれてるみたいだから、まあいいか…) あ、箕輪様、店内見取り図が。箕輪様の愛して止まないあの超人たちのもあるみたいですよ!」 箕輪「本当に?! 8番の棚って…こっちか!」 光瑠「え? うわあああっ!!!(遮る) こ、こちらは僕の専門分野の萌え萌えvな所ですっ! それに、よく見てくださいよっ。『8番』じゃなくって、『3番』の棚ですよ、コミック類!」 箕輪「あ、そっか。じゃあ見てくるよ!」 光瑠(危ない危ない…純粋無垢がコスチュームをまとって歩いているような箕輪様に、 この先の無修正および魔/改造の煩悩領域を見せるわけには行かないからな。 やっぱり、アキバ初心者にフィギュアの店はきつすぎる。口実つけて早めに出よう…。) 箕輪「あっ。佐藤くん、見てよ!」 光瑠「どうなさいましたか、箕輪様。なにかよさげなものでも……!」 箕輪「見てよ、この一角。全部『北斗』のばっかりだ! 助シュに買っていったら喜ぶだろうなぁ…。」
光瑠(こ、この期に及んであのパソの無差別ベルトを奪ったままのあの男の話が出てくるとはっ! 腰周りが『軽くヤバイ』ケンシ/ロウ気取りがっ! どこまで箕輪様の心に食い込んでいるんだっ!) 箕輪「でも、助シュならもう全部持ってるかな? 被ったの渡しても失礼だろうし。 ここの店の住所と名前控えておいて、来日した時教えてあげればいいよね、佐藤く…」 光瑠「あ、箕輪様ぁ!(強引に棚と人の間に割り込んで) あっち見てくださいよ! ほら、総合のフィギュアがあんなにたくさんっ!」 箕輪「えっ? …ああっ! 助シュ!!」 光瑠「え? …ええっ?!」 見ると突き当たりの一角、『新入荷!』と大々的に宣伝されて、助シュの新作フィギュアが並んでいる。 光瑠(し、しまったぁぁっ! アキバ系メイドファイターのパイオニア、佐藤光瑠一世一代の大失態っ!! 最近、助シュの新作フィギュアがH/A/Oアーツから発売されたんだったぁっっ!!) 箕輪「すごい…助シュも、氷ードルも、氏ウバも! ミル子は等身大なんだ。あのキックは痛かったなぁ。 吾味くんなんて、金髪と黒髪、二種類もある。『計湾』の人たちも、櫻庭さんも…。」 光瑠(ああ、やっぱりどうかしていたんだ僕の脳! 日記を書き忘れたことも、バ河村のメールを忘れたのも、 逆方向の電車に乗ってたのも、すべて、すべてこれへの最終警告だったんだ! そのまま放っておいたら、本当に大変な事になっちまった! ろくなもんじゃねぇえぇえ!!) そして長渕を脳内BGMにくず折れるメイド男と、 サングラスを額まで押し上げ、眩しそうに棚を見上げるトレパン。 しばらくそのまま時は流れ、不意に、ぽつり、と声が降る。 箕輪「…羨ましいな。」 光瑠「…え?」 箕輪「フィギュアだよ。フィギュアになるって事は、人気があって、すごく強くて、 皆がそれを形に残したいから、記憶に残したいから、そうなるんだろ? 助シュだって、ミル子だって…吾味くんだって。みんな凄いからこんなに並んでる。」 光瑠「そういうわけでも…ほ、ほら箕輪様だって、会場の人気爆発してるじゃないですか! 試合後のS.R.F8回! あれで盛り上がらない人は居ませんよ!」 箕輪「でも…結論は、ここに出てる。」
箕輪が指差した先、そこには彼が敗戦を帰した、喜久田と多村のフィギュア。 光瑠「箕輪…様…。」 箕輪「助シュは…俺のこと、大切な『トモ』だっていつも言ってくれるんだ。 ミル子が、無差別一回戦の相手に自分を選んだ、その勇気を称えてくれたって話もあとで聞いた。 でも…それじゃダメなんだ。俺は、まだここに並べない。肩を並べられない。 ……超人じゃ、ないんだ。」 光瑠「………。」 箕輪「俺さ、集めてたんだよ。キン消し。でも全部揃えようとすると、いつも幾つか被るんだ。 あのコスチュームのキン肉/マンが欲しいのに。マシンガンズが組みたいのに。 俺は…そんな時いつも被る、ジェ/ロニモだ。超人に憧れて、人であることを隠して、 努力して、修行して、大きなサンシャインと戦って…でも、悪魔将軍には殺されて。 キン肉マンの代役でタッグ組んだ時も、テリー/マン…『アメリカ代表の超人』の足を引っ張ってた。 大した根拠もないのに、先輩倒していい気になって。でも、叩かれて、やられて、目が覚める。 ただの人間だったんだ。サングラスなんかかけて、真っ向から風受けて 最先端を突き詰めても、まだ…彼は……俺は、人であることを超えられない…。」 光瑠「そんな、だって箕輪様は大晦日の試合で!」 箕輪「なりたかったんだ! だから『マン』ってつけてみた。 でも…多分……なったつもりでいただけなんだ。 インタビューでは、誕生した、って言った…でも俺は、結局…。」 光瑠「箕輪様ッッ!!」 狭い店内に響く声に、ぴしゃりとはたかれたように箕輪が顔を上げる。 光瑠「待ってて下さい。すぐに戻って来ます。それまで、ここを一歩も動かないで!」 箕輪「…佐藤くん?」 光瑠「もし少しでも動いたら、僕は金輪際、箕輪様を『様』と、先輩だと、認めませんッ!」 箕輪「佐藤くん?!」 狭い店内を縫うように駆け出すその背を追おうとして、足が止まる。 あの真剣な目と言葉に、縫いとめられたように足が、体が、ぴくりとも動かない。
…どのくらいの時間がたっただろうか。身じろぎもできないその背に、ぽん、と何かが乗る音。 光瑠「箕輪様。」 箕輪「佐藤くん…。」 光瑠「お待たせしました。…見つけてきましたよ。箕輪様が、超人だって証を。」 肩越しに目をやると、そこには1つは手のひらほど、1つはケースに入ったフィギュア。 箕輪「…あのさ。」 光瑠「どうしたんですか? せっかく証拠、見つけてきたのに。」 箕輪「この姿勢じゃ、もう首が回らないから…中途半端に中腰なのもきつい…。」 光瑠「え? じゃあ、あれから本当に全然身動きとらなかったんですか?!」 箕輪「いや…途中から、これはこういう修行なんだなって、言い聞かせながら…(ぷるぷる)。」 光瑠「あっ、す、すいませんっ! どうぞ楽にして下さいっ!! (ああ、僕は馬鹿だ! 箕輪様はっ…箕輪様は、どこまでも純粋無垢過ぎる人なんだからっ!!)」 崩れるように座り込むトレパン青年の額からサングラスが落ちて、床に転がる。 それを拾おうとした手が重なって…はっと見つめあう。 箕輪「……!」 光瑠「……!」 箕輪「……いや、あの……何見つけてきたの?」 光瑠「! そうでした!…これ。」 差し出した先にあったのは、袋に入った小さなフィギュアと、ジェ/ロニモのフィギュア。 箕輪「…これ、誰?」 光瑠「箕輪様です。」 箕輪「…俺?!」 光瑠「忘れてたんですか? パンクラスが10周年記念の時に、6対セットのリングつきで売り出されてた、 その一つが箕輪様だったんですよ! オンラインストアにも書いてあったじゃないですか! (実は僕もネカフェで確認するまで、そんなのあったかどうかすら知らなかったんだけども)」
箕輪「…そう言えば、日本出る前にそんなこともあったような……でも……」 しげしげと袋の中のフィギュアをぐるぐる見回しながら、ぽつり、と呟く。 箕輪「…似てないよね。」 光瑠「似てませんよね。」 箕輪「俺、こんなんだったっけ?」 光瑠「箕輪様の影響でパンクラスに入った僕が言いますけど、全く違います。それに……」 箕輪「?」 光瑠「今の箕輪様の方が、断然フィギュアにし甲斐があるほど、キャラ立ってます そうですよ! 人気もあって会場も沸かせる、今の箕輪様を形に…記憶に残さないなんて、 フィギュアにしないなんて、ありえない!」 しばし唖然と、何気に無茶苦茶な事を、しかし断言するメイド男を見上げながら、 少し笑って、床に落ちたサングラスを拾って、赤いウインドブレーカーのポケットにしまう。 手の中のフィギュアを、タイツの団体のロゴを、懐かしそうにさわる。 箕輪「…そうだよ。俺、こんなカッコで戦ってたんだ、そう言えば。」 光瑠「全っ然、普通過ぎますよね、箕輪様にしては!」 箕輪「今だったら絶対国旗のマントはつけさせる。あと、ショートタイツとニーパッド!」 光瑠「レガースも着脱式で!」 箕輪「あれ、レガースの事言ったことあったっけ?」 光瑠「僕が誰に憧れてパソクラスに入ったと思ってるんですか? 自作してた事も、ばっちり調べてありますよ!」 箕輪「参ったなぁ…俺より俺のこと知られてちゃ、シャレになんないよ。」 光瑠「箕輪様はいつも、感覚とか本能とか、理屈の通じない所で、 とにかくがむしゃらに動いていらっしゃってるんで、仕方ないですよ。 むしろ、気にする必要はないです! 箕輪様の後に道ができるんです!」 箕輪「俺の、後に…。」 フィギュアの、昔の出で立ちのままの、真っ黒な、真っ直ぐな瞳と見つめあう。 そして立ち上がり、ふと、もう1つ渡されたほうのフィギュアに目をやる。
箕輪「多村さんの膝が心臓に入った瞬間、俺はスーパ/ーマンロードの試練に入ったのかもしれない。 いや、ずっと前から…俺の試練は、続いていたのかな…。」 光瑠「…箕輪様?」 箕輪「これ、探してきてくれたんだろ? 何軒かまわって。シールが貼ってある。」 光瑠「え? …そ、それが箕輪様のだけなかなか見つからないんです! やっぱり人気があるから…」 箕輪「佐藤くん。」 向き合って、ぎゅっと二つのフィギュアを握って、頭を下げる。 光瑠「と、ととととんでもないっ! ぼ、僕は後輩として、いやメイドとして、ただ単にご奉仕を」 箕輪「ありがとう。」 光瑠「いや、だから、そういうつもりじゃなくって」 箕輪「ありがとう。」 光瑠「……はい。」 箕輪「ジェ/ロニモは超人に憧れて、実際に超人になったんだもんな。 誰かに憧れられたら、ちゃんと超人として、その役目を果たさないと!」 光瑠「…そ、そうです! そうですよ! 僕みたいな後輩の身にもなって下さい! こんなところで立ち止まられたら困るんです! 憧れの人には、いつだって輝いて頂かないと!」 箕輪「ジェ/ロニモの超人強度は83万パワーかぁ…でも、普段のキン肉/スグルは95万パワー。 たった12万だ! 俺もきっと、いつか火事場のクソ力に開眼してみせる!」 光瑠「(その『たった12万』という発想もすさまじいと思うけど、 この方は一体どれくらいの超人のパワーを暗記してるんだろう…)そ、その意気です箕輪様!」 箕輪「うん。ジ/ェロニモになったつもりでまた出直すよ。ジェロニ/モの異名にかけてもね。」 光瑠「ジェロニ/モの、異名?(ま、またマニアックな…)」 箕輪「ほら、箱のここ。書いてあるだろ。…『リアル超人レスラー』ってさ!」 そうして、子供のように笑う赤いウインドブレーカーの男。 少し怪訝な顔をしたが、やや緊張も解れたのか、メイド服の男もようやく、心からの笑みを見せる。 しかしその背後で、かなり大きな咳払いの音。 店員「……お客さん! さっきからメイド服で行ったり来たり、レジ前で2時間硬直したり、 挙句他の店で買い物してきたり、はっきり言って営業妨害なんですけど! 帰ってくれません?!」
壁|ω・`)つ お疲れ様です、姐様方! 夜回りの茶です。お持ちください! 旦~ 旦~ 旦~ 今夜は冷えるそうなので、ROMの方もぜひどうぞ! それにしても、今日から二月ですね 二月といえば節分、豆投げて福は内、鬼は外! え、鬼? これってネタになりませんかw
鬼といえば…!w
正直、某件から鬼に萌えw
>納め豆と鬼の目に追憶の何か 号野「おっしゃあ! 山ちゃん、横チン、 16日のデイープなインパクトに向けて、ばりばり追い込み調教しちまおうじゃないの! あのアライグマチームの、負けの込んでる後輩君やら何やらぶっとばして、 お前らも種付け料一千万オーバーの男になんだよ! なあ、和夫!」 御崎「…号野さん…都合のいいことに、ちょうど俺も号野さんも怪我で療養中の身なんですけど。」 横太「完璧に他人事扱いっす。腕立て千回もきついっす…。」 号野「ゴルァ! お前らそれでも『自尊心』ウェルターチャンプを出したジムの端くれかぁ! ほら、山ちゃん終わったなら腹筋百回! 根性足りねぇよ根性! なあ、和夫?」 御崎「だから俺に同意を求めないで下さいって!」 山埼「…うう、直接スパー出来ない(させない)からって悪質っすよ。 だから頬っぺたのコブが大きくなっちゃうんすよ…。」 号野「ボルトさんを奥まで挿れて焦らしてたのヌいちまったから仕方ねーだろが! 人をコブ取り爺さんみたく言うんじゃねぇ! つか、俺はまだ現役ギンギンだっつーの! おらおら、グダグダ言ってると船橋の元ヤンがシメるぞ? なぁ、和夫!?」 御崎「さりげなく人の過去を明かしてなおかつ人任せにするなっての!」 山埼「他人事だと思って…。」 横太「他人事でしかないんすよ…。」 イツ川「(ドア開けて)号野さんっ、買ってきました! 納豆、特売だったんで10パックほど!」 号野「でかしたエ口司! よーし、じゃあ袋をそこに置いて3歩下がれ!」 イツ川「わざわざそんなことしなくてもいいじゃないっすか、はい。」 号野「バカ、近寄るなっ! お前今バイオハザードなんだからな! 人が抜糸して病み上がりのところにエ口司菌うつしやがって! 総員隔離!」 山埼(腹筋しながら指はエンガチョ) イツ川「そ、そんなに人を病原体扱いするんだったら、何で食物買いに行かせるんすか!」 横太「(じろっ)エ口川のくせに生意気だぞ!」 イツ川「うっ…。助けて子池さぁん、ジャイアン横太がいじめるんです〜!」 子池「ごめん、俺も試合あるから、ちょっと近寄らないで。」
イツ川「ひ、ひどい…16日に試合があるのは僕も皆も同じなのに…っ! でも僕、現実でも試合でも泣かない! 男の子だもんっ!」 耶麻「……本当、キモイな〜。」 今日も今日とてネタの絶えない某ジム。いつもの後輩おちょくりを横目に見ながら、 イツ川が開けっ放した扉を閉めに、耶麻宮が廊下にふらりと出る。 と、ロッカールーム兼荷物置き場のあたりから、静かに光が漏れていることに気付く。 喜久「………。」 耶麻「どうしたんですか、喜久田さん。明かりもつけないで。(部屋のスイッチを入れる)」 喜久「ん? ああ、耶麻宮さんか。(パソコンを畳む)」 耶麻「隠さなくてもいいですよ。永司くんみたく変なサイト見に行ってるわけじゃないでしょうし。」 喜久「いや。ジムのパソコンで個人的な用事を済ますのは、さすがに公私混同だろうからな。」 耶麻「公私混同も何も、ここは貴方のジムじゃないですか。」 喜久「だからこそ、きちんとけじめをつけるべきだと思っていたのだよ。」 耶麻「…顔色が優れませんが?」 喜久「隠しても無駄か。他の連中ならともかく、耶麻宮さんには。」 耶麻「いえ。別に、詮索する気はありませんが…。」 ふう、と傍らのコーヒーの缶に目を逸らし、ややあってから、口を開く。 喜久「少し、日本を離れようと思っている。無論、2月の試合までには戻ってくる予定だ。」 耶麻「海外へ?」 喜久「ああ。自分の原点を…確かめに行こうと思ってね。」 耶麻「いいじゃないですか。それこそ隠す事でもない。」 喜久「いや。今の時期、原点に旅立つということ自体、あまり自慢できる事ではない、 …そう、思っていたのだよ。正直に言えば。」 耶麻「…櫻庭さんの件、ですか?」 喜久「…耶麻宮さんは察しがいい。 やはり私が留守の間、あの連中を御していけるのは、貴方をおいて他に居まい。」 耶麻「号野君が居るじゃないですか。僕はこちらに移ってきたばかりですし。彼の方が古参でしょう?」 喜久「確かに…彼との付き合いは長い。このチームが結成される以前からも。」
パソコンを広げると、写真画像のサムネイルがみっしりと並んでいる。 そのどれもが、明らかに紙の写真を取り込んだ…古い色味のものだ。 耶麻「昔の写真ですか。」 喜久「先日、自宅の奥から出てきたのでね。話の種にでも使おうとスキャンしたのだが。 ふふ、どれも若いな。私もそうだが、号野も…皆も。 見たまえ、これなど吾味君だ。首藤君も居る。まだまだあどけない顔をしている…。」 耶麻「号野君も居ますね。」 喜久「ああ…。逆を言えば、号野『しか』居ない…。」 耶麻「そんなことはないですよ。吾味君も…首藤君は引退してしまいましたけど、 皆、まだここに居る。リングの上でも、オフの時にも、いつでも会う事が出来る。」 喜久「果たしてそうだろうか。」 耶麻「…え?」 ある写真にカーソルを合わせ、開く。1人の外国人と並ぶ、若い喜久田の写真が拡大される。 喜久「…古い写真だろう。私もまだ、二十歳やそこらの若者だった。夢ばかり大きくてね。 あるキックボクサーに憧れて、日本で練習できる場所なぞ思い当たらなくて…海外へ渡った。」 耶麻「喜久田さんがキックを…。」 喜久「おかしな話じゃないか。寝技集団の総帥が、まず打撃から入った、なぞ。 それに耶麻宮さんを鑑みれば、キックに打ち込める場所も、本気で探せば見つかったはず。 勢いだけが当時の私を動かしていた。あの選手の居るあのジムへ…ただ、それだけの理由だった。」 耶麻「これはその時の?」 喜久「そうだ。隣に居るのはジムの主…私の恩師だ。 何もかも懐かしい。英語圏とは言え、慣れない外国に下宿して、必死で食い下がっていって…。 しかし残念ながら、私にキックの才能は皆無だったらしい。 結局この後に行った虻ダビが、私の最大の実績となり、今の地盤になっているのだから。」 耶麻「海外には、この師に会いに?」 喜久「いいや。行く先も目的も似たようなものだが、違う。 何より…恩師はもう鬼籍の人だ。」 耶麻「!」
息を飲んだ耶麻宮の反応に気がついたのか、画面から目をこちらへ向ける。 喜久「驚くことでも気にすることでもない。アスリートが短命なのはよくある事だ。 何一つやましい事がなくても、激しい鍛錬は全身を蝕み、確実に崩壊させていく。 憧れていたキックボクサーも早々に引退してしまってね。ジムももう閉ざされて長い。」 耶麻「………。」 喜久「当時の私が今の私を見たら、何と言うだろうか。不惑近くまで格闘技で生計を立て、 ジムまで持って、ジム生からチャンピオンが出て…ふふ、おそらく目を疑うだろうな。 あの頃は、貧乏でも、そこそこ40代ぐらいを目処にやっていければいいとしか、 考えていなかったのだから。」 耶麻「…そう、でしょうね。僕自身も、この年まで続けていけたのは幸運だと思っています。」 喜久「そうでなくとも、他の方向へ道を見出す人も居る。舟木、鷹田、麻絵田、高坂…田村さんを除いて、 あの当時の仲間や先輩たちは、ほとんどがもう一線を退いている。 時代は、確実に変わっているのだよ。私なぞの感傷を他所に。」 耶麻「………。」 喜久「まして、鷹田さんの弟子であった櫻庭さんも…もうあの様子だ。 彼が衰えたとは言わない。それ以上に……あの頃夢見ていた『この世界』は、変わってしまった。」 耶麻「それは…ある意味で、必然ですよ。新しい時代は、常に若い、勢いのある人が回していくものです。 僕らの見ていた世界とは違う、新しい、でも確実に夢のある世界が、今は広がっているんですから。」 喜久「爛熟した世界が大衆化されて、結果、見せ物に成り果てても?」 耶麻「それは…。」 沈黙した耶麻宮の向こうで、隣室のおしゃべりがやけに騒々しく響く。 山埼『…は、腹が…背中が……死ぬ……。』 横太『腕が吊るっす…もうヤバイっす……。』 号野『待てよお前ら! まだウォーミングアップしかやってないだろうが!』 御崎『ウォーミングアップにしては相当ハードなメニューっすよ、号野さん。』 子池『まさにプチ鬼。鬼を次ぐ者。付き合い長いだけあるよ。』 号野『あ〜…ったく、しょうがねー奴らだな。じゃ、ここで超回復のため休憩! バイオハザードエ口川、納豆ここに持ってきて、3歩下がれ!』
イツ川『(イライラ)…分かりましたよっ。下がればいいんでしょ、下がれば!』 御崎『ところで号野さん、何でまた納豆なんか買いに行かせたんすか?』 号野『お、よくぞ聞いてくれました和夫ちゃん! 納豆の中には骨を強化するナントカやら、 筋肉の元になるナントカやら、あと血液さらさらになるナントカキナーゼも全部入ってて、 ダイエット効果は捏造にしても、トレーニング後に摂取するには最適な、いろんな成分が入ってんだよ! だからほれ、試合控えてる奴らはみんな食え! 骨逝ってる和夫も食え! 俺も食う! あ、エ口川は皆からちゃんと半径3歩離れて食ってろよ!』 横太『…全部成分の名前、曖昧じゃないっすか…。』 子池『「キナーゼ」まで出てるんだったら素直に「ナットウキナーゼ」って言えばいいのに。』 山埼『すいませ〜ん、箸無いんですけど〜!』 イツ川『あ、割り箸ならさっきの袋の中に…』 号野『ってそこで止まれぇ! 箸だけ置いて3歩下がれっつってんだろ!』 イツ川『ふ、不条理っす…。人の自腹で買わせといてこの扱い……でも負けないっす、男の子だから…。』 御崎『…自腹だったんだ…。』 喜久「…すまない。貴方に当たるつもりは無かった。少し感情的になってしまったようだ。」 耶麻「…いえ。でも、」 喜久「?」 耶麻「僕は今のこの世界、そこまで捨てたもんじゃないと思いますけどね。」 喜久「………。」 耶麻「確かに、桜庭さんの件は、どうあっても許されない、残念な事だと思います。 近年の格闘技ブームというか…バブルというかも、いつはじけてなくなるとも限らない。 大衆に受けいれられるためには、ある程度分かり易い…『見せ物』の試合も必要になるかもしれない。 …それでも」 喜久「…それでも?」 耶麻「見てて分かりませんか? 聞こえてきませんか? 僕らが夢見て、必死で描いた『世界』が、 新しい皆に引き継がれて、産声が、さらに大きな声になって伸びて行ってる。 格闘家が…格闘家を夢見る人たちが、少しでも拾われ、報われ、叶えられる世界に、 近づいてきてるのだけは確かです。リングは、もう遠い世界の出来事じゃない。」
喜久「リングが近づいた、と?」 耶麻「ええ。そういう夢を集めて、目指す格闘家に近づける『手伝い』をしていくのが、 今の僕らの…迷いながら必死で道を切り開いて、作っていった僕らの役目じゃないですか? 道を踏み外しそうになっている若手が居るなら、それこそきちんと導いてやらなければ。 現に、貴方の作ったこのジムは、チームワークも良くて、こんなにも…賑やかで楽しい。」 喜久「このジムが…。」 耶麻「そう思わなければ、わざわざいい歳してジム移籍したりしませんよ。 だから喜久田さんの信じるままに、引っ張ってってください。舵取りは『ボス』の役目でしょう?」 耶麻宮は人の良さそうな笑みを浮かべて、グローブをつけたままの腕を組む。 そこで、そう言えば練習中にふっとこちらに来た事を思い出し、グローブをつけたまま軽く頭を掻く。 苦笑する喜久田。 喜久「…耶麻宮さんの前で迷いは禁物、か。すぐ見抜かれてしまう。」 耶麻「詮索するつもりはなかったんですけどね。」 喜久「いや…。むしろ、その洞察力に感服するよ。」 耶麻「洞察なんてしてませんよ。僕も思ってたところを言っただけですし。」 喜久「思いは変わらず、か。我々の世代は。」 耶麻「いえ。思いが通じ合ってたんですよ。僕らの世代も…きっと、『彼ら』の世代も。」 廊下に響く『彼ら』の笑い声。パソコンを終了させて、腰を上げる。 喜久「やはり、行ってくることにするよ。あのジムは私の原点だ。 あのジムを目指して海外に出た頃の私と、あのジムの形を目指している今の私とで、 もう一度、あの地に立って、見て、確かめてくる。私という格闘家のあり方を。」 耶麻「だから留守中のお守りは任せた、ですか?」 喜久「ふふ…。流石は耶麻宮さんだ。あの連中は放っておくととんでもないことに…(練習場のドアを開ける)」
山埼「む、無理っす! 号野さん、これ以上入らないっす!…うぷっ。」 横太(←犠牲者) 号野「お前ら! デイープのタイトルかかってんだろ! もっと根性入れて食え!」 子池「号野く〜ん…『過ぎたるは及ばざるが如し』って言葉、知ってる?」 御崎「子池さん、今は下がっておいたほうがいいっす。とばっちり食わされますから、二重の意味で。」 イツ川「耶麻宮さん! どこ行ってたんすか! 号野さんがさっきから大変で…。 あ、ボスも。あの〜…悪いんですが、経費で落ちます? 納豆10パック分。領収書あるんで。」 鬼クタ「これはこれは……メディアの行き過ぎたバブル的演出で納豆企業が余情在庫を抱え あえいでいるというのに、一体何のつもりかな、号野……誰が練習場で納豆プレイをしていいと…?」 号野「げっ! 喜久、いや、鬼クタさんッ!! いやぁ、これはその、今流行のヌルヌルを…… ってお前ら、何で一斉にマットで塹壕作って避難してんだよ!」 鬼クタ「ちょうどいい。私もあのヌルヌル疑惑にはグラップラーとして怒りを禁じえなかったのだよ。 さあ、存分に検証しようじゃないか。クリームやローションでヌルヌルしていると、 どれだけ『入り方』が違うのか…!」 号野「た、タンマ、そんな急に入らな……お前ら! 誰が誰のために納豆買ってきたと!」 山埼「…エ口川さんが…。(げぷっ)」 イツ川「はい、僕が買って来ました!」 御崎「自腹切らされてな。」 横太(←衛生兵待ち) 号野「薄情者ぅっ! 俺はなぁ、ディープなインパクトに向けて皆を元気付けてやろうと」 子池「もう一度言うけど『過ぎたるは及ばざるが如し』、だよ?」 号野「子池さぁん! いい人で通ってるのにこんな時は助けてくれないわけぇ!? あ、耶麻宮さん! ダンスの時みたいに助っ人、お願いします!」 耶麻「うん。無理。だって大晦日で解散したんでしょ、ダンスチーム。」 号野「こ、孤立無援かよっ……そうだ! 食らえ鬼めっ! 鬼は〜外っ! 鬼は〜外ぅっ!」 鬼クタ「…残念だったな、炒り豆ならともかく、発酵したパック入り大豆で鬼が祓えるかッ!!」 号野「ぎゃあああっ! 泣かないから、夜もちゃんと寝るから、なまはげみたく食わないでぇッッ!!」 耶麻「……本当、バカだな〜。ここのジムって。」
乙です!いつも具ラバかSSはよみごたえがあって 楽しませてもらってます。 かっこいい鬼クタさんつーよりかはコレ耶麻宮さんのほうが かっこよいようなww
>>419 にゃはは。実は『死置人』ネタで鬼クタさん変貌ネタ考えてたんだが
今ほじくりかえすのも、総合の未来のため了解したサクの意向無視するみたいだから
お蔵にしてこっちを提出しますた。日記もいい具合に更新されてたしw
耶麻宮さんは皆に一目置かれてると思うのデスヨ。鬼サマと一つ違いだし
パソクラス木田岡が鬼サマリスペクターというリクをだいぶ前に頂きましたんで
ネタはそれに解体再構築して使わせていただきますよん
じゃ、感想ありがトンをこめて即興で短いの一発
>おばかさん的ヘアヌードメール 某ジム、ロッカールームにて着替え中の最中。 御崎「あ、耶麻宮さん、携帯鳴ってますよ?」 耶麻「無視していいよ。その着信音のときはエ口川君からのメールだから。」 御崎「だったらなおのこと、見た方がいいんじゃないっすか? いつも顔つき合わせてる分、 メールじゃ直接言えないような事、相談してきてるかもしれないですし。」 耶麻「律儀だなぁ。何なら、勝手にメール読んでもいいよ?」 御崎「えっ? いや、人のメール見るなんて…。」 耶麻「じゃ、僕から見せようか? …ほら。」 御崎「…うわっ……何すかこれ?」 耶麻「最近多いんだよ。連絡にかこつけて一緒にエ口画像貼ってよこしてくるの。 これで『感謝しろ』とか書いてあるんだよ。もうほとんど迷惑メールじゃない?」 御崎「この添付ファイルつきのメール履歴、全部エ口画像っすか?」 耶麻「そうなんだよ。分かってないよなぁ。僕はこんなのじゃびくともしないのに。」 号野「(物陰で)…おい、あんなこと言われてるぞ!」 イツ川「(同じく物陰)え〜! 洋物もダメ、和物もコス系もダメ、 フェチ系もフェティッシュ系もSM系もアングラ系もインディー系もダメ…って、 一体耶麻宮さんのツボってどこにあんすか!?」 号野「お前そっち方面の引き出しマジで半端ねぇな…って、 ここで引き下がったらエ口バカ・エ口川の名が廃るぞ! なんかもっとひねり出せ!」 イツ川「…もしかして、逆に男がツボだったりして…。」 号野「ば、バーロー! そんなこと思ってても口に出すんじゃねぇ! …ん? 男? 今マジで閃いたわ。ちょっと携帯貸せ! (ぴこぴこ…)よぉし出来た! 送信!」 イツ川「ご、号野さん! 何勝手に人の携帯でサイト見て送信してっ!」 号野「しーッ!! いいから黙ってろ! 見てろよ、この無修正ヘアヌードで局部どアップ画像なら……。」
御崎「…あ、またイツ川からメール来ましたけど…添付ファイルつきで。」 耶麻「懲りないなぁ。だから僕はそう簡単には落とせないって言って……ハフゥ!!」 御崎「や、耶麻宮さん!? ちょっと、そんな急に幸せそうな顔して、 うわっ、腰砕けてる! 意識も飛びかけてる!! 何があったんすか!? 耶麻宮さん、耶麻宮さ〜ん!!」 耶麻「(崩壊中)……エヘヘヘヘヘヘヘ……フグリ……エヘヘヘヘヘヘ……。」 イツ川「…ご、号野さん…あれって…。『ふぐり』って男の……(汗)。」 号野「おう。男の無修正ヘアヌード、『ふぐり』も見えるよ?な画像大量に送ってやったわ。 案の定、メロメロになって落ちやがった。性だな、やっぱ。」 イツ川「うあぁ、ショックだ…耶麻宮さんにそんな趣味があったなんて…。」 号野「まぁこの趣味の場合、洋物も和物も、ある意味男も女も関係無いような気もすっけどな。」 イツ川「え? …あの、号野さん、一体何のメール送ったんすか?」 御崎「…って号野さんにイツ川っ! ロッカーの裏でこそこそ何やってるんすか!! 耶麻宮さん精神的にKOされておかしくなってるんすよ!!」 号野「あ、和夫? いつから気付いてた?」 御崎「あんな大声で2人して『ふぐり』がどうの騒いでたら気付きますよっ! 何考えてるんすか! 耶麻宮さんに猫写真大量に送りつけるなんて!」 耶麻「フヘヘヘヘヘヘヘ……オナカモフモフ……シッポシマシマ……フヘヘヘヘヘヘヘ……(悦楽)。」 ぬこ好きオチでスマソ
ワロタww 耶麻宮さんのぬこブログが好きなんでナイスオチだと思いますた! ちなみに画像メール元ネタの日記の写真、後ろにうつっている山咲が 色っぽくてそっちに気とられてましたけども!
総合な流れトン切りスマソです。部赤ー汚に萌えた。昨日の試合は調子乗り過ぎでどうかと思ったけれど、だからこそ誰かにおしおきしてもらえとオモタw 名無さっく乃居は今いないしな。。チラ裏スマソ。
>>424 リク承りました。GoGoネタ一発!
>お国柄バレンタインデー
女性「部アカーオ選手! いつも応援してます! あの…これ、よろしかったら食べてください!(ポッ)」
部亜「コープ・ラ・クゥン・カー!(貴女に感謝します)
アリガトウゴジャイマス! キョウ、オウエン、オネガイシマス!」
(控え室にて:以下タイ語での会話)
義洋「あ、部ア。またファンからプレゼントもらってきたんだ」
部亜「ハイ。日本のファンの人、とても熱心です。二月、寒いのに、会場の入り口で待っててくれました」
義洋「それ『出待ち』って言うんだよ? 部アに一目会いたくて待っててくれてるんだ」
部亜「ハイ…とてもうれしいです。日本のファンの人、礼儀正しくて、やさしくて。
女の人も…格闘技、真剣に見てくれます。応援も……タイランドまで来てくれるし…」
義洋「で、その花束とプレゼントも、出待ちの『女の子』から貰ったんだ?」
部亜「(頬を赤らめて)…ハイ…」
義洋「部アは日本女性に大人気だからね。強くて可愛くてカッコイイ、って。
特に片言の日本語で一生懸命答えてくれる所がたまらないらしいよ…(ニコニコ)」
部亜「(どぎまぎ)…あ…あの、プレゼント、食べないと…食べ物らしいんで……あれ?」
義洋「どうしたの?」
部亜「また、チョコレートです…前に貰ったのも、そこにあるのも、チョコレート…」
義洋「ああ。二月のこの時期に日本に来ると、ほとんどのプレゼント、チョコレートでしょ?
バレンタインデー近いからね。人気がある証拠だよ。いいことじゃないか」
部亜「ハイ? バレンタインデーは、男の人がプレゼントあげる日。違いますか?」
義洋「日本のバレンタインデーは、女性が好きな男性にチョコをあげる日なんだよ。 タイとは逆だね。タイのバレンタインデーは、男性が女性にプレゼントして、 めいっぱいやさしくしてあげる日だから」 部亜「そうだったんですか。でも、どうして日本では、チョコレートなんですか?」 義洋「さあね。どっかの企業が企画したのが定番化したとかいう話は聞くけど、 でもなんとなく…わかるような気がしないかい? あまーいチョコレートを好きな男性に贈る女性の気持ち。ね?」 部亜「だから、二月はチョコレートがいっぱい……甘いチョコ……好きな男性……。 どうしよう! ウエイト調整あります! ちゃんと食べなきゃ、くれた人に失礼だし…」 義洋「ハハ。何も責任持って全部一人で食べなきゃいけないってわけじゃないんだよ? 貰って、ありがとうっていう気持ちが大事なんだから。あとでジムの皆で分けなよ。 でもこのトリュフ手作り? 美味しそうだね」 部亜「ハイ。ちょっとだけ、食べても大丈夫…かな? ヨツヒロもよかったらオヒトツドウゾ」 義洋「頂くよ。…ん、流石手作り。気持ちが篭ってるよね……愛情とか」 部亜「!! ん、ノド詰まりました! み、水…」 義洋「本当に純粋だな部アは…はい、水。―――飲み込めた?」 部亜「……ハイ。ノド詰まりましたけど、とても美味しかったです。 あの…手作りのチョコレートには、あ、愛情……篭ってるんですか?(顔赤くして)」 義洋「そういうことが多いね。特に日本のバレンタインデーでは…(クスクス)」 部亜「―――決めました! ボク、今日の試合、特にいい試合になるようガンバリマス!」 義洋「どうしたの? 急にやる気になっちゃって」 部亜「ボク、タイランド人です。だから、タイランドのバレンタインデーのように、 みんなに…熱心なファンの女の人たちに、いっぱい愛情篭めて『勝利』プレゼントします!」 義洋「…今、何で君が女の子に大人気なのか、なんとなくわかった気がするよ」 部亜「ハイ?」 一所懸命にて、自覚なきド天然たらしこそ、をかしけれ。 サービス精神もほどほどにね。おしおきverはまたおってw
427 :
424 :2007/02/07(水) 21:45:52 ID:vBa+NZim0
>>425-426 まさかリクとして受け取って頂けるとは・・・嬉しい誤算とは
この事です。ありがとうございます!!
部阿の純粋さ加減、ヨツ広のお兄さんっぷりに萌えました。
おしおきverw 妄想しながらこっそり待ってみますww
ヨツ広×部亜かー、、その手があったか!という感じですw
ヨツ広×顔たんも良いけど、部亜と絡ませてもいいですね!
デイープ待ちの莫迦祭りに別視点もご用意 N/T/Tの面々シリーズ化目指すぜワショーイ! >20段男達と二千の技を持つ男のシンコペーション 蒼木「こんちゃ〜っす。…あ、長谷河さん。早いっすね今日は。」 長谷「ああ、出稽古のつもりで寄らせてもらったんだよ。 さすがに来週の今日に試合があると思うと…落ち着かないもんだな。」 蒼木「ですよねぇ。櫻井さんも昨日来てましたけど、やっぱソワソワしてましたし。」 長谷「俺も、彼も、挑戦者って立場だからなおさらだよ。 相手を追いかけて、自ら懐に入ってく緊張感ってあるじゃないか。」 蒼木「俺としては逆に追う立場の方が気が楽なんすけどねぇ…。」 長谷「そういえば、ワオ木は王座を守る立場だったな。次の日、シユウトで。」 蒼木「そうなんすよぉ〜! しかもメイン試合っすよ〜? 大晦日にも勢いで告知しちゃってるし。」 長谷「見てたよ。レインボーで泣きながら叫んでたの。」 蒼木「まあ…親父がいたんで。」 長谷「しかし、そうなるといよいよ負けられないなぁ。お客さん注目してるだろうし。」 蒼木「負けられないっすよねぇ…。」 居間「(ぬっ、と)…出てるな。『ちっちゃい蒼木』。」 蒼木「うぉあっとぉあぁ!? じ、10段、いつの間に2人の間に!?」 居間「気にすんな。…まあとにかくお前、ここに座れ。」 蒼木「まだ来たばっかでジーパンなんすけど。」 居間「だから気にすんな。技はかけん。」 蒼木「じゃあ、まあ……(座る)。」 長谷(思わず一緒に座る) 蒼木「で、座りましたけど、改まって一体何の…ってあだだだだっ!! ちょ、タップタップ! いきなり何考えてるんすか10段っ! 技かけないって言ってたじゃないっすか!!」 居間「知らんな。」 長谷「にしてもこれは不意討ちじゃないっすか! おいワオ木、足大丈夫か?」 居間「ほっとけ。ほら、早く着替えて来い。」 蒼木「いててて…内腿つった…。くっそ、今すぐにでも着替えてきますよ!(ドアを開けて去る)」
長谷「…あの、ワオ木相当キてたみたいですよ。イマナさん、さすがに今のは卑怯じゃないんですか?」 居間「卑怯じゃない。約束どおり、俺は『蒼木』に技はかけていない。」 長谷「は? いや、でもさっきは明らかに」 居間「俺が技をかけて黙らせたのは、あいつの中の『ちっちゃい蒼木』だ。静岡出身のくせに関西弁の。」 長谷「…何すか、それ。」 居間「しょっちゅう肌を合わせてれば分かる。試合前の数週間、あいつの動きや極めがおかしくなる時がある。 口は空元気だな。聞けば、『ちっちゃい蒼木』…弱気の虫が脳内で騒いでいるとか。関西弁で。」 長谷「そう…だったんですか。」 居間「気にすんな。ただ知ってただけだ。だから、あいつがああなった時の対処法も知ってる。 ああなったら…頭の中の声が聞こえないように、あいつにもっとでかい声を張り上げさせる。 自分の声と、ギリギリの組み合いとで、関西弁に脳が耳を貸す暇すら無くしてやればいい。」 蒼木「(ドアが開いて)ち〜っす、装着完了! さぁて、今日もワオワオ練習しましょうかねぇ! 10段、さっきの借りは倍返し。ビンビンに練習して、ビンビンのままカフェイン摂取に行きましょ!」 居間「ほらな。」 蒼木「あ、長谷河さん、今日はサイゼリアなしっすよぉ? 試合近いんすから油分カットで! それと豆乳良いっすよ、ソイラテ。ドドールにもスタバにもあるし、俺のオススメはエクセの…」 居間「うっせ。お前もう黙れ。で……早いけど、やる?」 長谷「…押忍。」 蒼木「やりますかぁ!」 居間「(と、振り返って)…あー、長谷河。」 長谷「はい、イマナさん?」 居間「N/T/T立ち上げから居たからって、1度ぐらい一緒に酸素の機械で寝たからって、 家に呼んで手料理食わせたからって……あいつを知った気になんな。」 長谷「……は?」 *シンコペーション:強拍と弱拍の通常の位置関係を変え、音楽のリズムに緊張感を生み出す手法(グー辞書) 虚勢張ってるのの比喩とかだと思ってくんなまし
> 今日はサイゼリアなしっすよぉ? 足立式ktkrwwwwwwwwwwwwwwwww 坊主頭で揉み上げの、笑顔がマブい危険極まりない男ネタ、御馳でした。
伊間名ーってこんなに長文しゃべられるのかな?w
>お国柄バレンタインデー・おしおきver 記者「あまりガードをしなかったのは何故ですか?」 部亜「ハイ。パンチが当たらない自信があったんで、少し遊んでみました!(ニコリ)」 (控え室にて:以下タイ語での会話) 義洋「…ああ…部ア…。…会見終わったんだ…」 部亜「ナイスファイト、ヨツヒ…ロ? どうしましたか? 優勝おめでとうなのに」 義洋「…見てわからない? 疲れてるの。すっごく疲れてるの。 君と違って、こっちはトーナメントだったから。ワンデイトーナメント。三試合もあるの。 しかも今年はみんな気持ちが強くて倒れてくれないし、番狂わせはあるし」 部亜「ハイ! たくさん、ボクの知らない選手が勝ちました! すごく面白かったです!」 義洋「そりゃ見てる分には面白いだろうけど、やってるこっちは……(溜息)……。 まったく、僕にも遊び半分で試合できる余裕があればいいんだろうけどねぇ…(じろり)」 部亜「ハイ! ボク、いっぱい遊んで、楽しい試合にしました! いろんなこと試してみました!」 義洋「そういう事は思ってても口に出しちゃいけないんだよ。会見のVこっちでも見たけど、 皆必死で戦ってるんだ。そこで『遊ぶ』だの…まあ、君が圧倒的に強いから仕方ないんだろうけど」 部亜「そんなことない。ヨツヒロ、マサト、みんな強いです! チャイ・スー(闘争心)あります!」 義洋「認めてるんなら、次からああいう発言は控える事。わかる? 君は強いんだ。 その強い君にあんな事言われたら、他の選手がどんな気持ちに…」 部亜「…バレンタインデー」 義洋「え?」 部亜「ボクの試合、楽しくなかったですか? ボク、お客さん、楽しく出来なかったですか? いっぱい愛情篭めて、いい試合、お客さんにあげようと思って……」 義洋「……(溜息)……部ア」 部亜「……ハイ…(肘で額を小突かれて)痛っ!」 義洋「いつか君とムエタイルールで戦いたいって言ったよね。これはその先制攻撃。ファンサービスも 大事だけど、あまり思ったまま言い過ぎたりやりすぎたりすると、油断した所に一撃食らうよ、って事」 部亜「……ハイ」 義洋「まぁ……でも、僕は君のそういう真っ直ぐなとこ………嫌いじゃないけどね」 部亜「……ハイ?」
>>431 さん、普通にインタビューには答えてるし、喋れないってことはないっしょw
だが、居間ナーはやぱりぼそっと一言呟いてくれた方がそれっぽい、だなww
>二十段周辺的乗馬運動模擬機械使用法
蒼木「さ〜て、今日もビンビンにワオワオブログ更新〜っと。」
長谷「ワオ木、器用だな…ロデオマシン乗ったままでパソコン打てるのか。」
蒼木「慣れると結構いけるっすよ。どうせ座って打ってんなら、腰鍛えながらの方が一石二鳥ですし。」
長谷「本来は(左伯)代表の私物のはずなんだがな…ダイエットのための。」
蒼木「別に、あるモノなんだから使わなきゃ損でしょ。減るもんじゃなし…って、減価償却はされてるから、
厳密に言うと減ってて…ってまあいいや。壊した奴が賠償責任負うってことで。」
長谷「無茶苦茶な…。しかし、N/T/Tの面子は揃いも揃ってモノ使いが荒いからな。
イマナさんもこれ、真っ先に飛び乗ってサーフィンの練習みたいに足蹴にして。」
蒼木「(山田)S太郎なんてこの前、ここ(座面)に頭で倒立して乗ってましたよ。」
長谷「や、山田が? あの頭でか!?」
蒼木「ええ、あのソリン頭(注:五厘刈りを超える、剃刀でソるようなスキンヘッド)で。
相変わらずくだらないとこで体張って魅せてくれますよ。男っすよね。」
長谷「あいつの場合、それがある種のロマンだからな…衣装センスも含めて。」
蒼木「そうそう。そのあと、ちゃんと腰もトレーニングしなきゃ、って言い出して。」
長谷「まあ、それがこの機械の本来の用途だからな。」
蒼木「機械横倒しにして、座る所の下の、ジョイントが動いてるトコで股間、直に刺激しだして、」
長谷「お…おい、それは…」
蒼木「気がつくと速度最強になってて、ぎゅんぎゅんロデオマシン唸ってて、で、」
長谷「…で、どうなった?」
蒼木「最後、何か達成感のある清々しい笑顔浮かべて止めると、俺とトレーニングして帰りました。
あの日の三角締めは効いたなぁ。股間鍛えた成果出てましたよ。いや〜、さすが爆裂ケンカ大学。」
長谷「…お、男だな……そのあと三角締め極めさせたお前も……。」
一方、英国へ向かう飛行機の中
スッチー「Fish or Meat or Vegetables ?」
居間「Your E-mail address, please.」