1 :
風と木の名無しさん:
スレタイはタローが真っ先に思い浮かんだのでつけた
正直アホ毛二本目でもよかったが反省はしていない
1さん乙!
三スレ目になった時、アホ毛が増えていくのは恐いので、牛乳で良かったと思います!ノシ
乙です
乙。
殿下は2でエトナとフロンにいじめられたあと城に帰りました。
その後弱っているところを弟子に襲われました。
今日ディスガイア2の4コマ発見した訳ですが
92ページに禿萌えた
>>1、スカラー乙!
>>6、今買ってきた。確かにいいな。
自分は32ページ右下がツボった。
1乙!!
即死回避に萌え語り。
アクタレ可愛いよアクタレ。言動も発想もリアクションも可愛い。
声も動作も立ち絵も可愛い。設定もステータスも数値も。
勿論、性格も顔も体も服もアクセもポーズもバリ可愛い。
……とりあえず、全知全能の本を見たら、『ダークヒーローが誤召喚される「BL版ディス2」が欲しい』と、命を賭して書き込む所存だ。
>>7 ディレクターは頑張った、頑張ったよ!
しかしアクターレは人気ありますね
この隙にタローを・・・
では私はこのスレで誰よりも早くアッシュ萌えと呟いて遁走します。
PBのキャラはどうも思い入れが少ない・・・
やっぱシステムのせいかな?
前スレの999さん、ありがとう。
お礼代わりと言ってはなんですが、ディス2のアンケ葉書に「新作ゲームの隠しキャラにPBのアッシュを出して下さい!!」と書いて投函しておきますね。
久しぶりにPBで育成をしようと思って起動させたら
アッシュばっかりガシガシ育てている自分がいました。
どうしようアッシュ好き過ぎてメイキング育成出来ません。
PB難しいからな・・・
>>14愛に正直に生きてて良いんじゃまいか。お幸せに。
>>12俺の屍を(ry
アクタレとお幸せに!
PBのキャラは田舎臭くて好き。
メインのキャラだけじゃなくて全体的にイモく感じるから他のシリーズ(ディスとかPK)のお兄さん達にたぶらかされてる所を想像するだけでハァハァできます。
イモといえば辺境世界ヴェルダイム
そう!タローもアデルも立派な田舎者だったのさ!
タロー早く仲間にしたい・・・と思いつつゲームが出来ないでいる
ああごめんよタロー(´・ω・`)
>>17 先生!その田舎者にアッシュたんは含まれますか?
>>19 やる気を奪う発言すると、仲間になるのはハナコのが先。
タローは一話後。
でも川流れタローもオツなもんですよ
>>20もちろんです。
アッシュたんは何も知りません。妖精です。
>>22 妖精アッシュたん…(*´Д`)ハァハァ
何も知らないアッシュたんが魔界に迷い込み
PKの男戦士さんに悪戯されてるのを想像してしまいました。
良い妄想をありがとうございます。
これはもう、次回作の隠しキャラとしてアッシュたんに登場して貰う他ありませんな。
>>22 うっ、萌えた。…何も知らない妖精さん…。ちょっと来るわ、ソレ。
数ターンで帰還してしまうなんてことは・・・
たぶらかされたら今度はたぶらかしたらいい。
島じゃターン制限無いしね。
けど、それには攻めも霊にならなきゃイカン。
久し振りにディス2をやっても
タロー移動→キャンセル→移動→キャンセル→移動→キャンセル(ry
の繰り返しで全く進まない
さては段差の上り下りでタローの動きを堪能してますね?
え、連携?
>>27 たぶらかしたは良いけど、アッシュたんはやっぱり襲われる方な訳か
(*´Д`)ハァハァ
なんで皆アッシュがいいんだろ?
殿下可愛いよ殿下(*´Д`)ハァハァ
殿下も好きだけど、俺はアッシュの方が萌えるんだ。
ごめんよ。
むしろタローの方が・・・
ディス2のサメが何気にタローボイスだった
あの着ぐるみの中にはきっとタローが・・・
自分が不実なのは、分かってるが、どーしても絞れない。
アレクとアクタレが交互にキていて、今はアレク。
現在転生96回目。完全に作業だけど、ステータスMAXなLv.9999アレクを見て、萌えたいんだ…。
>>34 うんせうんせと一生懸命着ぐるみを着るタローを想像して萌え
どっかの絵でプレネールさんに喰われてたっけ>サメさん
タローが出てきても気にせず食べるな きっと
うわぁとか言いつつ補食されるタロー萌え
食べられると言う事はやはりアレですか?
な・・・なんて破廉恥なっ!
>>39 可愛いアッシュタソでしたよ!GJ!!
2周目も決定したことだし、また波が来るといいな〜
PBの波は来るのかな・・・
現にキュロットは話題の端にも上らないよね?
>>41 アッシュたんは時々話題に上りますよ。
自分が萌えを吐き出してるせいかもしれませんが。
さあ、姐さんもキュロット君への思いの丈を。
まぁほぼキュロット目当てでラ・ピュセル購入した訳ですよ
日本一にしては珍しく随分真面目なキャラだなーと思ったり
ただディスやった後でシステムイマイチな感じがしたから空族と組んだ辺りで投げたけど
アンソロとかあるからまだ癒されてるけど、日本一系のやおい同人誌とかってまだ一回も見たこと無い。
マイナーなジャンルにハマるのはいつもの事だから慣れてるけど、いつも自家発電じゃ寂しすぎる…。
自分の周りだけだろうか。
大丈夫、当方もまったく見かけない
いや、これはむしろ大丈夫じゃないのか・・・?
当方も見掛けた事ありません。
前スレ立った時は本当に嬉しかった。
自分も夢でしか見たことありません。
時折、保存してた前スレの一部を読んでは、癒されております。
ファントムに2周目が出るらしいな
FBむずいよorz
バイアス×殿下ってマイナー?
まぁ結果的には近親だけどさ
主張としては、時々見かけるね>バイアス×殿下
身体的にはOKなんでしょうが、精神的には難しいな…
>>50 だよなぁ…
なんか、兄弟はいけるんだけど父子はちょっとなぁ…
もう一人ぐらいオトコがいればよかっ…
って、ゴードソ忘れてた!!!
>>52 そうか!我らが英雄、地球勇者ゴードソがいた!
…って、ゴー丼×殿下か、殿下×ゴー丼かで全然違っちゃうな…
>>51 姐さんの描くアッシュタソの可愛らしさは罪
置き去り? 0.5秒でかっさらいます
>>53 ゴー丼×殿下なら殿下ツンデレの尻に敷かれながららぶらぶあまあま
殿下×ゴー丼なら殿下超絶Sでゴー丼が恥ずかしすぎるプレイに泣き泣き
それを殿下が謝ってなだめて第二ラウンド突入
なにか…ギャグの香りが(ry)
俺はゴー丼×殿下がいい。殿下は俺の中では受け専門
>>56 同感
後はなんだろな・・・殿下を受けにしようと思ったら
プリニー、家来たち(獣)、もしくは・・・
自分も殿下は受けでお願いしたいです。
以前は戦士男×殿下で妄想してましたが、今はラミントン攻めかな…。
殿下受けなら相手は選ばないけど、甘より家畜とか恥辱が大好物
>>58 可愛いタローたんGJです!
目の保養でした
62 :
140:2006/06/17(土) 14:37:55 ID:RkkA051P
>>59 戦士男
ラミントン
゜゜(Д)
失念してました そうだラミントンだー!
PB難しいんで、二周目と電撃雑誌のED直前データ期待してたら、一周目データが使えるのね。
……地道に頑張るかw
アッシュたんは世間ずれしてそうだけど
色事には案外ウブそうだと思うのは漏れだけですか。
悪戯されそうになったら抵抗はするけど
「アイテムのコンファイン性能を確かめるために必要なんだ」とか適当な事言われたら
簡単に言いくるめられそうな気がする。
>>64 それで悪戯相手と合体能力アップですかwww
801なのに殿下の萌話が無いのは何故だ
ならば是非
>>66姐さんの萌えツボを語ってくだちい。
>>66じゃないけど俺は
下克上で戦士♂×殿下かな。殿下の弟子だからむちゃ強くって気づけば殿下より強くなってる。
なもんだから殿下を襲いまくり。
みたいな。家畜攻め好きv
家畜なのか鬼畜なのか
急激に萌えが襲って来たので語らせて下さい。
世間ずれはしているものの、色事には全く無知なアッシュたん。
経験豊富なファイターさんに言葉巧みに言いくるめられ
夜な夜な悪戯されたり犯られたり、ご奉仕させられたりしてしまう。
ファイターさんだけではなく、島の男達みんなの玩具にされ
さすがに何か変だと気付いた時には、もうすっかり敏感な体に。
「マロニーの仲間になればアッシュたんが犯らせてくれる」
という噂が霊魂の間で広まり、島の住人は着々と増殖。
…ありえないのは分かってるんです。でも…ありえないのがいいんですっ
72 :
54:2006/06/27(火) 06:18:42 ID:ukU12mnz
>>71 姐さんハラショー&スパシーボ
そのオプションには魔力があります アッシュタソの可愛さが倍増? いやいや激増です
問答無用でかっさらいます
>>72姐さんありがとうございます。
喜んで貰えたのなら幸いです。
「………」
また始まった。
ここのところ毎晩こうだ。
隣の部屋から聞こえてくる、大好きなアデルとロザリーの声。
それは間違いなく嬌声というもので。
いくらタローが幼いだとはいえ、それが意味するものはわかる。
そしてそれを聞いてそのまま眠れるほど子供でもない。
今夜も明かりのない部屋の中、自分の熱くなったものをその小さな手で握った。
「は……っ」
触った瞬間の快感に思わず大声が漏れそうになって、慌てて口を押さえた。
声を出しちゃダメだ。
盗み聞きしてこんな事をしてると兄ちゃんが知ったら、軽蔑するかもしれない。
…ぼくの事、キライになるかも。
想像してビクッと身体が揺れる。
だけれど、一旦熱くなった身体は収まりがつかなくて。
自慰の経験の浅いタローにその方面の技術があるわけでもないが
タローなりに一生懸命しごく。
(兄ちゃんにしてもらったら、もっとキモチいいのかな…)
自分の昂ぶりを包み込んでいるのがアデルの手と思うと、快感が増した気がした。
「にぃ…ちゃ…ぁっ!」
もはや声を抑える余裕すらなくなってきていて。
やがて隣の部屋から一際甲高い声が上がると同時に
「兄ちゃ…ん、好き……大好き……っ!」
アデルを想い、タローも精を放った。
荒い息を吐いて、天井を見ながら思う。
ぼくも兄ちゃんと愛しあいたい。
兄ちゃんが好きだから、気持ちよくして欲しい。
兄ちゃんが好きだから、気持ちよくしてあげたい。
そのことを伝えたら兄ちゃんはどうするだろう。
やっぱり気持ちわるいって怒るかな。
それとも、冗談言うなって笑うかな。
もちろん受け入れてもらえたら、すごくすごく嬉しい。
だけれどそれは叶わぬ願いで。
アデルとロザリー、二人の最も近い場所にいる自分が一番よく知っていることだ。
『ぼくは決して兄ちゃんの一番にはなれない』
その答えと行為の後ろめたさの二つに、タローは今夜も声を殺して泣く。
隣の部屋からは、もう何も聞こえなくなっていた。
76 :
74:2006/06/29(木) 18:47:02 ID:ZsBA3Rxq
以上です。
やたら暗い話でスイマセン。
>>74GJ!!
タロー可愛いよタロー しかし切ない…
>>74-75 GJです!
切ない系のお話好きなので、大変おいしく頂きました。
タロー可愛いなぁ。
82 :
74:2006/07/01(土) 02:20:09 ID:aACf9bwB
姐さん方ありがとございまっす!
自分で書いといてなんですが、タロちゃんあんまりにかわいそだったので
そのうち幸せなのも書いてみようと思います。
なにを間違ったかキチークとかにならなきゃいいんですけど。
保守
何にハマってもピンポイントでマイナー路線を選ぶ
自分が戦士男受け萌えを呟いて去りますよ…
ディス2が出てもドクロにもタローにも目を向けず、ひたすら殿下萌えな俺がいる
最近、アデル兄ちゃんは傷が多い。
いくら僕たちのためでも、そこまで必死にゼノンを探す程じゃないのに。
そんなアデル兄ちゃんの姿を見ると何かしてあげたいなって思う。
でも、何をすればいいんだろう?
最近、やけにタローが俺の世話を焼きたがる。
この前なんかは部屋の掃除までしようとした。
ベッドからタローの甘い匂いがとれなくて困った。寝れない。
もし、俺があいつを「そういう目」で見てるとバレたら。
怖い。でも少し期待している自分がいる。
ふと、ノックがあって、ドアを開けるとタローが立っていた。
何をすればいいのか。僕は直接聞いてみる事にした。
取り敢えずお茶をお盆に乗せて運ぶ。
アデル兄ちゃんは「ありがとう」と言って一口すすった。
何か嬉しくなった。
「アデル兄ちゃん」
「ん、な、なんだ?」
「僕なにすればいい?」
何故かアデル兄ちゃんはお茶を吹いた。
………なんで?
「アデル兄ちゃんってば汚いよ」
「す、すまん」
怒られた。
タローが黙々と拭いてくれる。沈黙が苦しくて、俺は今の質問に返す事にした。
「な、何をすればいいかって?」
「うん」
「なんでそんな事、聞くんだ?」
「それは………」
逆に聞かれて、僕は答えに詰まった。
なんで?
………アデル兄ちゃんが大事だから。傷だらけの姿が心配だから。力になりたいから。
大事な………僕とアデル兄ちゃんは家族だから。
だから何をすればいいのか、聞いてみたんだ。
「……それ以外にないよ」━━なんで、そんな悲しそうな顔するの?
「そうか」
ずしっと杭で胸を打ち貫かれたような感覚だ。
家族だから心配するんだ、当たり前だろ?
顔を上げると、タローがいつもの困ったような顔をしていた。
小さい頃、いじめられるとその顔で俺に泣きついてきた。
そんな時俺はいつも━━
「……なんでもない」
安心させようと笑っていた筈だ。
もう思い出せない。
「お茶ごちそうさま」
タローはカップをお盆に乗せ、部屋を出ていった。
なんか暗い話になってしまいました。
もしかしたら続き(書かせて頂けるなら)書くかも
シリアスなタローとは斬新ですな
>>84 弟がいるという脳内設定を思いついたら非常に萌えてしまった
>>90 弟…!いいな弟。素敵ネタを聞いてしまった。
素敵脳内設定と限定的にとはいえ賛同をありがとう
>>90…!
おかしいな・・・
タロー育ててるはずなのに脳裏にアッシュがちらほらと・・・
えーと…つまり、タローはアッシュタソの生まれ変わり…?
ちょっとしたきっかけで男戦士使い始めたらタローと男戦士がマイブームにww
ごめんよハナコー
男戦士と侍萌え
ガンナー萌え
そして何故か萌えない赤ネクタイ
アッシュたんを越える萌えキャラに未だ出会えません。
>>98 なら、そのまま萌え続ければいい 無理に探す必要も無い
……あぁ、供給源が無くて苦しいか……
100get
殿下に萌えているのは俺だけかー!!?
102 :
風と木の名無しさん:2006/07/15(土) 22:54:08 ID:s78Xj4Qx
ここでラミントン×中ボスとか主張してもいいだろうか
すまん下げ忘れた…orz
>>101 ノシ
鳴き喘ぎ、羞恥に身をよじる。そんな殿下を妄想すると止まりません。
アデル『アクターレ!?』
アクターレ『フフフッ…… 驚いたか? オレ様はフェラをしながら、しゃべれるのだ』
アデル『いや、驚いてるのは、そこじゃないんだが……』
誰か侍受けが好きな同志はいないかー!
サイトめぐりしてみたけど侍攻めばっかりだった・・・
>>109 ノシ 同志よー!
最近お萌えは戦士×侍だ…
>>110 おお、同士がいたー!
自分も戦士×侍萌えだよ
あんまりにも侍受け少ないから自家発電しようと思ったんだが
一向にさせてくれない侍についに強行手段に出ることにした戦士
敵の強いアイテム界にもぐらせて疲れきっている侍に迫ったもの
の侍の特殊能力の一撃必殺が発動して戦士返り討ちなんて
ネタしか思い浮かばなかった・・・
>>111 逆派なのに萌えつつ吹いたwどうしてくれますかww
>>111 いいなそれ!ヘタレ攻めな戦士に大いな萌えを感じた。
|д゚`)過疎ぎみでテラサミシス!!
116 :
風と木の名無しさん:2006/07/21(金) 20:18:11 ID:9MxpZTvv
みんなが
>>115のアッシュに気を取られている間隙を突いてタローたん奪取!
じゃあ私は戦士男を攫っていきますね。
…「せんし」変換したら真っ先に戦死出てちょっと鬱。
ならば、自分はガンナーを戴きますよ。
リボンではなく縄つけて、侍に譲渡するです。侍×ガンナー萌え。
では誰もいらないようなので、私はアッシュたんを持って行きます。
どさくさにまぎれてアデルと侍と厨師をまとめて頂いておくぜ!
最近ムィッキーが可愛く思えてきたがキングタムシステムが面倒くさい・・・
中ボスがラミントンの力で魔界に魂を留めているのなら
その仮の身体はラミントンのなすがままだったりするのではないか。
そう考えたことが私にも現在進行形。
俺の弟は可愛い。
容姿はもちろん、行動も、言動も。
それはもうべらぼうに愛くるしいのだ。
今もプリニー達を木の棒で突付いて遊ぶハナコを止めようとして
逆に突付かれまくって半泣きになっている。
いますぐ助けにいって極めて合法的に強く抱きしめてやりたいが、ここでグッと堪えるのも愛だな。
強くなれ、弟よ。
そして兄ちゃんと一緒に漢の道を歩もう!(性的な意味含む)
「アデルよ、何をニヤニヤしておる」
そう言って俺の隣に座った女。
こいつはロザリーといって、成り行きで守ることになった女だ。
あの魔神エトナ相手に引かないなど、根性座っていてイイ女ではある。
もっともタローとは比べるべくもないが。
「ああ、タローを見ておったのか。
……お主も相変わらずじゃの」
やれやれ、と嘆息しながら言う。
うるさいほっとけ。
出会って間もないお前にわかるものか。
『兄ちゃん〜』とか言って後ろをウロウロついてくるタローの可愛さが!
心細くなるとギューっとしがみ付いてくるタローの愛らしさが!
「しかし前々から気になっている事があるのじゃが」
「なんだよ」
答えつつも視線はタローから離さない。
突付かれて傷だらけになったタローが地に伏してピクピクしている。
飽きたハナコからは解放されたようだ。
「ほれ、今も泣きながら飲みだしたであろう。
タローのミルクじゃ。
健康・元気・至高ともに、成分はおろか何処から出しているかもわからぬ。
あれは何なのだ?おぬしはあれを飲んだ事があるのか?」
ここでタローを見守るのに夢中になるあまり
ロザリーの言う事をマトモに聞いていなかったのが俺の運命を決めた。
耳に入っていたのは『タローのミルク』というキーワードだけ。
頭の中が完全に『俺とタローの世界』(無法地帯)に入っていたのも悪かったといえる。
平時であれば、ロザリーにこんなことを知られればどんな惨状になるか
十分すぎるほどわかっていたのだが。
「ん、勿論だ。
とはいっても直接言って、もし嫌われると困るんで寝てる間にな。
寝ててもかわいいんだぞー、アイツ。
やっぱアソコはまだ小さいんだけどな。
くわえてやるとそれなりの大きさになってさ。
そのタイミングで『ん〜…兄ちゃん…』とか寝言を言うんだぜ!?
やっぱアレは俺に兄弟以上の想いがあるって事かー?
おいおい、照れるな。いや、もちろん大歓迎だけどよ!
そんで結局寝たまま俺の口の中に濃いミルクを………!?」
ハッと殺気を感じて我にかえる。
「こ……この外道が…ッ!」
できれば振り向きたくはなかった、振り向きたくはなかったのだが。
恐る恐るロザリーの方に顔を向けると、身体から禍々しいオーラが立ちのぼっている。
あー、なんか見たことあるなこのモード。
前にコレが出たとき相手をした、ラハールとかいうチビ魔王は
完膚なきまでにボコボコにされたんだっけ。
レベル1200の魔王が、だ。
……やべ。俺じゃカルマリバレートされたら、一発すら耐えれそうに無ぇ。
すまん、タロー。
俺は先に逝くが、強く生き
そこまで考えたところで、パァン!という銃声と同時に
ありえないレベルの衝撃を感じて俺の身体が派手に吹っ飛んだ。
……スキル使うまでもなく一発っすか……。
「タロー!」
「何ですかひめさま〜……って、兄ちゃん!?」
「タローよ来い!こんなケダモノの傍に居てはならん!」
「…兄ちゃん、おでこに風穴開けてドクドク血を出してますけど〜」
「ほうっておけ!
それより今日から余と一緒の部屋で寝るぞ。
いや…それでもこのケダモノ相手では安心できんな…。
よし、一緒のベッドで寝るのじゃ!」
「ひ、ひひひひ、ひめさま!?
あ、いや、それより兄ちゃんが〜!
にいちゃぁ〜ん!」
ドスドス歩いていくロザリーと、襟を掴まれて引っ張られていくタロー。
あとに残ったのはピクリとも動かなくなったアデルと
最後の力を振り絞って地面に血で書いた『ロザリンド』の文字だけ。
その文字も数分後に降りはじめる雨に流される運命にあるのだった。
その後アデルは3日3晩生死の境を彷徨ったが4日目には元気に復活。
タローを奪取しようと二人の寝所に侵入し
今度こそロザリーのカルマリバレートを頂くことになる。
126 :
122:2006/07/22(土) 04:10:43 ID:loAPT3o+
バカな赤ネクタイと、しあわせなタローちゃんが書きたくてやった。
熱いシリアス赤ネクタイ好きの人正直スマンとです。
こんなアデルもいいなw
そしてそれ以上にタローにモエ
>>122 血文字ロザリンドに吹きましたw
タロー可愛いっすね。
遅レスだが
>>121姐さん、交換日記からはじめようノシ
ディス無印を攻略中。アイテムを敵からぶん取りつつ面白半分で
味方の持ち物も覗いていたら、いっとう気に入りの戦士の欄に
「くちびる」の文字が。思わず盗みそうになって必死で自制した。
…好きキャラで同じ誘惑にかられた人が絶対いると信じてる。
131 :
風と木の名無しさん:2006/07/26(水) 22:04:19 ID:xDQUusJE
''';;';';;'';;;,., ザッザッザ・・・
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッザッザ・・・
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy、
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 VIPからきますた
Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
VIPからきますた ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ VIPからきますた
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帰 り ま せ ん 勝 つ ま で は
復活記念保守
あれ、前に見に来たときは落ちてたのになんで復活してるんだ?
復活してくれてうれしいけど
アデル萌え
つか復活オメ
アッシュ萌え。
復活おめおめ。
キュロット最高
復活なんて初めて見たww
エロ入ってますが復活記念に。
お泊まり会。
タローは最近、同い年の戦士♂を弟子にした。
兄と妹がいるらしく、家族構成も似通って二人は師弟よりも友達として仲を深めていった。
そんな訳でお泊まり会が開かれたのだ。
二人はベッドの上に座り、無邪気にじゃれ合っていた。
まあ、会といってもそれほど大袈裟なものでもない。そんな風に喋ったり遊んだり━━その筈であったのだが。
(……ぁ、あでるぅ…!)
(バカ、声出すな!タローに聞こえたら……)
バッチリ聞こえていた。
タローも年頃だから、何をしているか想像はつく。
だからこそ、余計に恥ずかしい。止めに行くにも、本人たちはそういう行為が今までタローにバレていないと思っているのだから、無理だった。
(……ぁ、ぁ)
(うっ……)
動悸が速くなり、動けない。理由はそれだけじゃない。
「身体のある一部分」に急速に熱が集まり始めたのだ。
急に押し黙り、顔を赤くしているタローを不審に思ってか、戦士♂が声をかけた。
どうやら聞こえてないらしい。
「……タロー?」
「な、何でもないよ」
友達の前で、そんないやらしい気持ちになっているのが凄く恥ずかしかった。
タローはまだ、収める方法を知らないのだ。
その時、不意にロザリーの声が大きくなった。
「━━━ァデル……ッ!!」
その声で察したらしい、戦士♂の方も顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。
気まずい沈黙が降りる。
「ね、ねぇ」
先に声を出したのは戦士♂の方だった。
「……タローはそういう事に興味あるの?」
無い、と答えれば楽だったかも知れない。だが反対に━━
「………ある」
口走っていた。
「じゃ、じゃあさ」
もう二人ともろくに互いの顔も見れないでいた。
頭全体が熱い。
「覗いてみない……?」
「えっ」
それは子供らしい、無邪気である意味純粋な提案だった。
タローはそれに、頭ではダメだと分かっていながら答えていた。
「うん……」
扉を少し開けると、先程よりも大きく声が聞こえるようになった。
薄明かりの中で、アデルの逞しい背中が見える。
(せっかくのお泊まりなのに………セクハラ裁判だ、アデル兄ちゃん)
そう思いながらも、抗えない誘惑に心は踊り、タローの自身も痛いほど大きくなっているのが分かった。
少しずつ、少しずつ扉を開ける。その度により二人の重なる姿は鮮明に見えるようになる。
「すげ……」
戦士♂が呟いた。もうこれ以上開いたらバレてしまうというぐらいまで扉を開ける。
二人の耳には、いやらしい水音や木の軋む音。
瞳には躍動する二人の肉体が刻み込まれる。
気付くと、戦士♂はその小さく張ったテントを指でぎこちなく弄っていた。
「……っ、何、してるの…?」
「だって、こうすると…なんかきもちい……っ」
顔を歪める。それが苦痛でない事には、タローも気付いていた。
戦士♂の頬の赤味は、もはや羞恥によって染まっているのではなかった。
もっと快楽を感じる為に、無意識の内に戦士♂は壁に身体を預け、筋肉の充分についていないその脚を広げる。
タローは身動きのとれないままで、その拙い自慰行為を眺めていた。
段々と行為はエスカレートし、遂には自らズボンを脱いで、直接触り出す。
「うぁ……ん、なんか出る……でるっ……で、ちゃっ……」
ぴゅっと勢い良く飛び出した白濁液が、床を汚した。
戦士♂の小さな肩から力は抜け、荒い息をついている。
「はぁ……はぁっ……」
果ててから、急に羞恥心がこみ上げてきたのか、戦士♂はうずくまってしまった。
「……だ、だいじょ」
声をかけようとした瞬間、タローは床に押し倒された。
「つっ」
「俺だけ……恥ずかしい思いなんてズルい」
言い放つと、戦士♂は力づくでタローの膝を割った。
その無防備な姿に、タローの恥ずかしさは極限まで達する。
その体勢では何もかも丸見えだった。興奮し、ズボンにその形を作っている事も。
「やめ、てよぉ…」
弱々しい声が大粒の涙と共に零れ落ちる。だがそれは、余計に戦士♂の劣情を煽るだけだった。
戦士♂はタローを起こして、背中から抱きかかえた。
タローの柔らかい髪が顔をくすぐる。手を伸ばすと
「……あった」
「ひゃっ……!?」
男根と呼ぶには小さいそれを、戦士♂は人差し指で撫でる。
「ぅあ……っ」
図らずも、首筋に吹きかかる戦士♂の息がタローの性感を刺激する。
「なんか……美味しそうだな……」
戦士♂はタローの自身を刺激しながら、今度は耳に舌を這わせた。
タローの身体がピクリと跳ね、声にならない呻きが漏れる。
「……ふぁぁぁっ」
頭の中は真っ白だ。もう何も聞こえない、そんな世界にタローはいた。
「もう、出る?」
質問の意味すらまともに理解できずに、タローは首を縦に振った。
それと同時に指の動きが激しくなる。
「ひゃっ……あ、ふぁっ……んっ」
背筋が震えるような何かが這い上がり、そこへ集中していく。
快感の絶頂を迎える刹那、タローの頭をよぎったのは━━
「ズボン……なかっ………よごれちゃうぅっ!」
おしまいです……むしろ自分が恥ずかしくて死ぬ。氏ぬじゃなくて死ぬ。
駄文・長文すいませんでしたorz
すべてのショタ好きに捧げたいと思ったりしました!1
タロー可愛いよタロー
すっごく可愛いよタロー
でもごめんね。801板でノマカプは、ちょっと…
♂×♂を花で例えるとなーんだ?
ノマカプはアデル×ロザリーの事じゃまいか。 自分はロザからアクターレに変換して読んだ。
>>141 GJだ、死なないでくれ。
保守
ほす
保守
おばけ島でリゾートがてら、アッスタソを眺めたい…
別に下がってても問題ないじゃん
お化け島が今一番ホットでナウなんですね><
2周目出たからね。
ああ…アッシュたんにセクハラしたい。
まだしてないのに!!(w
アデル兄ちゃーん。
と、呼ぶ声がする。
声はすれども姿は見えず。その間延びした呑気な声の主は、周囲を見渡しても一向に現れない。
そうか。
アデルは納得した。これは夢なんだろう。そういや、景色も白くぼやけて見える。
アデル兄ちゃーん。
また聞こえた。
起きないの?起きないと……
はいはい、起きるよ。
イタズラしちゃうもんね〜。
ガバッ。
「あ、起きた」
少し頭がズキズキする。
「タロー……おはよう」
「おはよう、アデル兄ちゃん」
タローはパジャマ姿で、アデルのベッドにちょこんと座っていた。それから一呼吸置いて、アデルはばばっと自らの身体をさわる。
「イタズラ………無いな」
「?」
タローはその様子に首を傾げ、
「じゃ、先に行くからね」
と言って、ベッドからぴょっと飛び降りた。
タローが部屋を出て行った後、しばらくアデルはぼーっとしていた。疲れが溜まっているのかもしれない。
そう考えて、アデルは洗面所に向かった。
………その十数秒後。
「なんじゃこりゃあああああああああ!?」
額にでっかく書かれた「肉」を見つけたアデルの悲鳴と、ぺろっと出したタローの舌に、ハナコは首を傾げるのだった。とさ。
おしまい
なんか湧いてきたので衝動の赴くままに書いた。後悔は……していない。
イタズラっ子なタローちゃんはどうでしょう?
ちょっとありがちなお話でした。
可愛い!
ママの目を書くかと思いきや……意表を突かれましたwww
こんにちは。
アッシュたんにセクハラしようとして魂滅させられた
>>153です。
可愛いタローちゃん全盛の中、流れを読まずに投下致します。
ファントムブレイブのヘイズ×アッシュです。
「ほら見ろよ、ヘイズ。これ、マローネに似てる」
アッシュは手元のぬいぐるみをひょいと取り上げ、ヘイズに差し出した。
大きなひまわりを持った小熊のぬいぐるみで、着せられたオーバーオールや顔つきから判断するに、
可愛らしいデザインだがどうやら男の子のようだ。
「何処が似てるんだ? マローネはもっと可愛いじゃないか」
「この辺とこの辺」
ぷくぷくしたほっぺたと、ぽこんと出たお腹を指して、にっと笑う。
こちらの親馬鹿ぶりを揶揄しているらしい。
「マローネはまだ子供なんだ。お腹が出ていて当たり前だろう」
「誰も何も言ってないだろ?」
笑みを含んだ声でそう言って、小熊の腕を上下させる。
お腹や頭の感触を確かめるようにもふもふと押した後で、アッシュはヘイズに背を向けた。
「よし。マローネへのプレゼントはこれにしよう」
独り言のように呟いて、奥の店主の所へ行ってしまう。
今日はマローネの誕生日だ。1週間前から仕事で別の島に来ていた二人は、
当日に祝ってやる事が出来ない代わりに、彼女へのプレゼントを買って帰ると約束してあった。
無事に依頼を果たした今日になって、ようやくその買い物に来られたのだ。
店主に代金を支払うアッシュの後ろ姿を見ながら、さて自分はどうしようかと考える。
何しろ相手は三歳児。多少乱暴に扱っても大丈夫なものを選ばなくてはならない。
ふと、アッシュの手に取ったぬいぐるみが置かれていた棚の、隣にあるものが目に入った。
先程の小熊とよく似ているが、手に持っているのは大きなチューリップで、
薄いピンクのワンピースを着ている。どうやらこちらは女の子のようだ。
「あんたはどうするんだよ」
赤いリボンの掛かった紙袋を抱え、アッシュが振り返る。
「私はこっちにしよう」
ヘイズの取り上げたワンピース姿の小熊を見て、赤い瞳が瞬きを繰り返す。
形の良い唇が僅かに尖った。
「何だよ。真似するなよ」
「セットでいた方が可愛いじゃないか」
「それはそうだけど……」
まだ何か口の中で呟いているのを無視し、店主に代金を支払う。
アッシュはその間に、さっさと店を出て行ってしまった。
「マローネに、おっさんと趣味が同じだなんて思われたらどうしてくれるんだよ」
「誰がおっさんだって?」
「あんたに決まってるだろう?」
無愛想に言ってついと顔を背け、またヘイズを置いて宿に向かってすたすたと歩き出す。
落ちかけた夕日に作られた長い影を、慌てて追い掛けた。
こちらが店から出て来た途端にこの憎まれ口だ。
一緒に暮らすようになってから1年も経っているのだから、もう少し言葉や態度から棘を抜いてくれてもいいのにと思う。
元々そんな態度しか取れないというのなら諦めもつくが、ジャスミンやマローネ――
取り分け、マローネに対しては別人のように慈愛に満ちた
接し方をするのだから、どうにもやり切れない。
「この間ジャスミンが、マローネがぬいぐるみを欲しがってるって言っていたから、きっと喜ぶぞ」
宿の入り口でようやくアッシュに追い付き、隣に並ぶ。
ヘイズより少しだけ低い位置にある赤い瞳が、こちらを見上げた。
「……そっか」
安堵したような声と共に、アッシュの唇の端がほんの少しだけ持ち上がる。
表情から険が取れ、色の白い頬にほんのりと朱が差す。
一瞬の後に穏やかなその微笑は消えてしまったが、ヘイズを思わずどきりとさせるには十分だった。
「何ぼんやりしてるんだよ。疲れたとか言うんじゃないだろうな?
ボトルシップの運転、明日はあんたの番なんだぞ」
そう言って軋む部屋の扉を開けるアッシュは、元通りのつんとした表情だ。
いつもの事だと頭では理解しつつも、一瞬前の微笑みは何処へ行ったのだと思ってしまう。
アッシュに続いて部屋に入り、扉に鍵を掛ける。
「そう言えば、君の誕生日はいつなんだい?」
「もう過ぎたけど?」
間髪を入れずに返って来た答えに、危うくぬいぐるみの包みを落としかけた。
自分の荷物の中へ赤いリボンの掛かった紙袋を片付けているアッシュの肩を後ろから掴み、
無理矢理こちらを向かせる。
「いつだ?」
「先月」
今度こそ、ヘイズはぬいぐるみの包みを床に落とした。
月末だとしても、もう2週間以上経っている。
「どうして今まで黙っていたんだ!」
「な、何だよ、いきなり」
本人の口からはっきり聞いた訳ではない。
だが、アッシュが両親を幼い頃に亡くしているであろう事は、何となく察している。
それからヘイズ達と暮らすようになるまで、アッシュはずっと一人ぼっちだったのだ。
だから絶対に、誕生日はささやかにでも祝ってあげたいと思っていたのに。
「聞かれなかったから、言わなかっただけだろ? 別に黙ってた訳じゃ……」
「同じ事だろう!」
肩を掴む手に力が入り、アッシュが顔を顰める。
「放せよ! ぼくの誕生日なんて、あんたに関係無いじゃないか!」
あんたに関係無い。
この言葉も、何度言われたか分からない。
ヘイズはアッシュの肩から手を放すと、華奢な体を抱き締めた。
逃れようとする前に唇を重ね、舌を割り込ませた。
「ん……ん……っ」
舌先で口内を探る度、腕の中でアッシュが震え、くぐもった声が喉から漏れる。
息苦しさを覚えるまで弄んでから解放すると、巧く体に力が入らなくなったのか、
アッシュの手がヘイズの上着を握り締めて来た。
「……何度も言わせないでくれ。私は、君が大切なんだ」
見た目よりもずっと柔らかい髪に指を絡ませ、梳くようにして撫でる。
僅かに潤んだ赤い瞳が、何かを訴えるような色を帯びてこちらを見た。
うっすらと上気した頬が、どきりとするほど色っぽい。
「アッシュ? 誘ってくれているのかな?」
「……っ……誰が……っ!」
真っ赤になって睨んでも、全く効果が無いという事を分かっているのだろうか。
額に一瞬だけ唇で触れ、アッシュの使っていたベッドに細身の体を押し倒す。
ブーツを脱がせてマフラーと首当てを外し、上着に手を掛けた所で、
白い手がヘイズの手首を掴んだ。
「……自分で脱ぐよ」
ぐいとこちらの体を押し返し、身を起こして上着を脱ぐ。
両手首に巻き付けたベルトを外している間に、ヘイズはシャツを捲り上げその下の素肌に触れた。
「あ……っ」
まだ辛うじて手首に引っ掛かっていたベルトが、華奢な体が跳ねた拍子にぽとりと落ちる。
捲り上げたシャツをそのまま脱がせようとすると、アッシュは頭を振った。
「や……自分で脱ぐって……言って……っ」
「脱がせる楽しみも味わわせてくれないか?」
「変態……っ」
唇を塞いで黙らせ、シャツを脱がせる。
露わになった上半身をとっくりと眺めてから、抱き締めて耳の少し尖った部分に軽く歯を立てた。
「あ……止めろ……っ」
背骨に沿って背中を撫で上げ、歯を立てた所に優しく舌を這わせる。
「そんな……とこ……ぁ……っ……噛むな……っ」
腕の中でアッシュがぶるぶると震える。
掠れた抗議の声を無視して、ゆっくりと耳朶に向かって甘噛みした。
「耳……嫌だ……っ……ああっ!」
耳朶を口に含んで噛み、きつく吸うと、華奢な体がびくっと跳ねる。
小さな水音と共に解放した耳朶は、うっすらと赤く染まっていた。
「馬鹿……耳は噛むなって、前にも……っ」
「ああ、そうだったな。すまない」
アッシュは耳に痕を付けられるのを酷く嫌がる。
素肌を殆ど露出させない格好なので他の部分なら隠せるが、耳は髪の隙間からちらちらと見えてしまうからだ。
嫌がりながらも感じる姿が可愛くてやっていると言ったら、きっと激怒するだろう。
抱き締めていた腕を解いて肩を掴み、首筋に唇で触れる。
「あ……っ……く……っ」
痕を残しながら胸元へと下り、淡く色付いた突起を口に含む。
もう片方の突起も肩から下ろした指先で触れてやると、アッシュの体が僅かに反った。
「ん……は……ああ……っ!」
痙攣するような震えが伝わって来た所で指先と唇を離す。
上気し汗ばんだ頬に、溢れた涙が伝っていた。
「あ……」
ヘイズの手がズボンのボタンに触れ、塗れた瞳に怯えの色が走る。
「そろそろ辛いだろう?」
アッシュは瞳を半ばまで伏せ、顔を背けた。
その頬に口付けてボタンを外し、下着ごとズボンを脱がせる。
晒された部分は既に熱を持ち、立ち上がりかけていた。
白い素足を撫で膝裏に手を掛けて、ヘイズはアッシュに跪くような姿勢で足の内側に唇を落とす。
「あっ! ああっ! ひぁ……っ!」
熱を帯びた体が跳ね、細い足に赤い痕が増える度に、アッシュが悲鳴のような声を上げる。
白い手がシーツを掴み、大きな皺を作った。
「あ……もう……っ……ヘイズ……っ!」
名を呼ばれて足を放し、身を起こす。
立ち上がりかけていたものは、張り詰めて先端から透明な滴を零していた。
ヘイズは自身も張り詰めた熱を取り出すと、両手でアッシュの腰を掴んで持ち上げ、
自分に跨らせるようにして膝に乗せる。
「あああっ!」
力強い熱に一気に貫かれ、アッシュはヘイズの上着を掴む。
蕩けた瞳は、もう何も映していないだろう。
「ん……あ……っ! ああっ!」
突き上げられる痛みと快楽に、力無く揺れる体躯が細かく震えた。
アッシュの手が、ヘイズの上着を破れそうなほどきつく握り締める。
「ヘイズ……っ……あ……あああっ!」
「……っ……アッシュ……っ」
思考が白く煙り、アッシュの中で熱が弾けた。
「おとうさん……」
着せてやったパジャマのボタンを留めている最中にそんな声が聞こえ、ヘイズは思わず手を止めた。
乱れを直したシーツに横たえられたアッシュは、安らかな寝息を立てている。
どうやら寝言らしい。子供の時の夢でも見ているのだろうか。
「おやすみ、アッシュ」
ボタンをきちんと最後まで留め、毛布をかけてやる。
耳に付けた痕は、少し時間が経ったせいか鬱血したように赤くなっていた。
もしマローネがアッシュと一緒に寝たいと言い出しても、暫くは何とか阻止しなければなるまい。
愛娘に対し一抹の後ろめたさを感じながら、ヘイズは自分のベッドに足を向ける。
リボンの掛かったぬいぐるみの包みが目に入った。
「……ああ、そうだ」
もう一度踵を返し、眠るアッシュに顔を近付ける。
「誕生日おめでとう、アッシュ」
ヘイズの唇が、閉じた瞼に触れた。
終わり
>>159-165GJGJGJ!!
投下ありがとう!アッシュタソ最高!昼間から、萌えまくったよー!
ヘイズ!
あぁ盲点だったよ・・・
保守
PB2周目ようやく手に入れた。
パケイラとセーブアイコンのアッシュタソテラモエス
ハァハァし過ぎて涙が出そうだw
今日の日本一サイトのクイズ、ミスっちゃった…。
アレクがゼタに送った刺客の数は20846だよ。
6413は戦争を仕掛けた数じゃないか。
バカバカ自分のバカ。愛の注ぎ方が足りないんじゃないか。ちょっと吊ってくる。
i!i!i!○| ̄|_i!i!i!
ディスガイア1がPSPにキタ━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━!!!!
可愛いよ可愛いよ殿下テラカワユス!!
今日、DS買いに行くつもりだったけど、貯金決定だー!
最近PS2無印を買ったばっかだけど
殿下のためならPSPから買うよ殿下殿下殿下マンセー!
自分がショタスキーなのは知ってたけど、殿下のかわいさは犯罪的ですね
もっと早くやればよかった!
2週目買ってアッス萌えが再燃した。
でもPBやってるサイト見当たらヌェー OTL
誰か知ってる人いたらぐぐりワード教えてくれまいか。
げーむ派に一つだけアッス受けサイトあったよ。
175 :
風と木の名無しさん:2006/09/03(日) 19:37:11 ID:R2m7YF8S0
アクアデ萌え
アッシュたん萌え
戦士男萌え
2の侍×戦士とか見たい…
アクターレ萌え。啼かす事ばかり考えてる……。
↑ぜひこの場で啼かせて欲しい(切望)
アッシュたんを泣くまで苛めたい。
タロー受けとか
アッスタソの恥じらう姿を、心の糧として生きてる
普段ピッチリ着込んでるから、脱がせただけで顔を赤らめてそう
>>182 ナカーマ( ・∀・)人(・∀・ )
脱がせる時に恥じらって抵抗してくれたら尚いい。
アッシュタソは羞恥責めにするのが良いと思います。
お馬鹿元気受けな戦士男とか見たい…
ガンナー受けが見られるなら、相手が誰であろうと構わない。
……この願いが叶うなら、一度地図16枚捨てて、集め直してもいい。
新作に萌えがあるといいな
保守
ホシュ。タロータソが何処から牛乳出すのか考えているだけで、幸せ。
新作はシリアス路線とは感心しませんな
ディスガイアのノリこそ日本一のクオリティだと思っているので困る
正直シリアスでいったら他社に勝る要素が・・・だろ
同感。
板違い
気を取り直して萌えドゾ↓
195 :
風と木の名無しさん:2006/09/30(土) 02:14:56 ID:9J3x0ulD0
殿下もえー
しかし、魔王になったのだから今は陛下だよな?
陛下と聞いたら渋谷の二文字が出てきそうなので殿下のままで良いです
>>194☆転生でよくそこまで…
アレクが出てきたのでついでに萌カプを
アレク×アレク弟
もしかしたら妹かも知れませんが脳内では間違いなく弟です。もう可愛くってしゃーねーや!!
保守
誰もいない…バカなものを投下するなら今のうち…
【放送事故】 アデル×アクタレ 武闘会二日目の途中
『<ガチャ、ギィ>ん?おい、ここは関係者以<バタン>立ち入り禁止だぞ、アデル』
『……待…だ………ィバルって何だよ?』
『ああ、それか。オレ様が公の場で、お前をライバルと認めてやろうっていうんだ。光栄だろう?』
『ふん…光栄か。けど本当のとこは違うだろ?』
『本当のとこ?何のことだ?』
『永遠の…“恋人”だろ?』
『バーカ!ダークヒーローは、常に孤高なんだぞ!愛とか恋とかとは無縁のダンディズム…って、寄るな!オレ様は、まだお前のこと…<ザ、ザザ…ザッ>っん、…ぅう、ふ<ちゅ、ぴちゅ…>止め!<ぽかっ>』
『…判ったよ。…けどお前、昨日より、感度良くなってねぇか?』
『はぁ!?って、こら何処触ってんだよ!?』
『何処って、そりゃお前の<ガガチャ、ガシャ、ザザザッ>』
『言うなー!言わなくていい!<ザザ、ッザ…>まだ会の途中なんだぞ、もう戻らないと!』
『そうだな。手早く済ませるとするか…』
『ちょ、お前何考えて…<カチャ、しゅるッ…>っや!<ジ、ジジジ…>ひっ、く…ああ、…止めろ…よアデ、ル…っはぁ…』
『<バターン!!>マイク!アクターレちゃん、マイク―!』
『デデデ、ディレクター!?こここれはその!』
『いいから早く!早くマイクのスイッチ切るのよぉっ!』
『マイ……ぅぇええええ!!?もしかして今の全部――』
『スイッ<ガタ、ガ、…グシャ!>………………』
こんなところでアデアクが読めるとは!
アデアク大好物
GJ!
アクアデ派だったけどなんか…
アデアクでもイケそうだ自分…
ほっす
『ファントムキングダム恋路会話・8話6面』サロメvsアレク編
「背徳者サロメか!女が男同士の決着を邪魔するんじゃねぇ!」
「邪魔者は、あんただろ?人の恋路を邪魔するもんじゃないよ」
「その言葉、そのままそっくり返してやるぜ!人の…こ、恋路を邪魔すんじゃねぇ!!」
「な──、アレク──!?」
「勝ったほうが、ゼタをゲットする!これでどうだ!!」
(ゼタ……。もう、あたしたちには時間がない……こんなところで遊んでいるわけには、いかないんだよ……)
「おい、サロメ!何事無かったように、続けるんじゃない!!」
<中略・アレク勝利>
「アレク、あんた……!単なるライバルごっこのはずじゃ…!?なぜ、そんな子があたしに勝てるというの!?」
「てめぇとは覚悟が違うんだよ。所詮、てめぇのはメロドラマさ……。」
「なんだって!?」
「てめぇは負けたんだ!さっさと消えろ!」
「なぁ、ゼタ……。オレ様のこと、愛してくれるか?」
「待て──!そのような言葉を口にするのが流行りなのか!?何がお前の頭を蝕んでいるのだ!?」
「ははっ、やっぱり答えてくれねんだな」
→記録はセーブできません
『ファントムキングダム恋路会話・8話6面』んミッキーvsアレク編
「邪神ヴァルヴォルガか!部外者が長年の決着を邪魔するんじゃねぇ!」
「邪魔者は、きみだろ?人の恋路を邪魔しないでよ」
「んミッキ──!?」
「勝ったほうが、ゼタをゲットする!これでどうだ!!」
(ゼタ…。僕は時間あるけど……こんなところで遊んでいるのを見過ごすわけには、いかないんだよ……)
「おい、こら!二人して驚きもせず、平然と続けるんじゃ、な──い!!」
<中略・んミッキー勝利>
「ヴァルヴォルガ、てめぇ……!めちゃめちゃ弱虫なはずじゃ…!?なんで、そんなやつがオレ様に勝てるんだよ!?」
「きみとは覚悟が違うんだよ。所詮、きみのはライバルごっこさ……。」
「なんだと、てめぇ!?」
「きみは負けたんだ!さっさと消えてよ!」
「くっ、ぐっ……!くそぉっ!!」
「ねぇ、ゼタ……。僕のこと、愛してくれる?」
「待て──!そのような言葉で魔王を攻略するのが、最近の魔界の流行りなのか!?何が皆の頭を蝕んでいるのだ!? って、シードルとキングダークまで並んで…!」
「ううっ、やっぱり答えてくれないんだね」
「ちょ、助っ」
→記録はセーブできませんてば
保守
あんまり人がいないようだ…なので安心して侍×戦士♂とか
咎人×戦士♂とかマイナーなCPを呟いていこう…
便乗して天使兵×殿下を呟いていく
300年後くらいの殿下がみたいです殿下
新作に登場予定のあの男・・・
どう見てもウォルナットですほんとうに(ry
IDがあまりに素敵だったんで、急いでカキコにキタ。
このスレが好きだー。
このスレに集うもまいらが好きだー。
日本一ソフトウェアの作品が好きだー。
以上っ。
いや、GJGJw
保守がてら叫び。
PSP資金は無いが、PSP限定版ディスは死んでも買うぞー。
本体が無いのに買うとは勇ましいですねw
新作はあまりめぼしいキャラがいないので困る
●●×○○で●●に当てはまる動物を
答えてくれたら、短編小説書きます。答えた人は、ぜひ、リクをどうぞ。
タロー人気あるね
(´-`)<アルラウネがいるから触手使い放題だな(ボソッ
保守
日本一キャラ投票スレで一位にアレクとアクタレが食い込んでてテラウフフ
ホシュ
ほしゅ
222 :
風と木と名無しさん:2006/11/17(金) 00:08:30 ID:p9SEmY0y0
2はアデラハ派です。
>>207 姐さん天才!テラモエス
保守がてら戦士萌えを叫びつつ立ち去る。
224 :
風と木の名無しさん:2006/11/22(水) 18:37:10 ID:1yP8MXPMO
原田絵師の絵に慣れてしまったためか、ソウルクレイドルの男性陣が着込んでいるのが不満。
脱げー。
原田絵師の絵に慣れてしまったためか、どのゲーム見ても男キャラが着込んでるのが不満に。
殿下最強を再確認。
殿下のズボンって下から見たら絶対見えてるよな
何が見えるの??
毎回絶対おちてると思いつつこのスレ見にくる。
おちてないとホっとする。
てな訳で保守。
はい、落とさせません。
毎日来て、タイミング見計りながら保守ってますからね。
うむ、ご苦労であった。
とか偉そうに言ってみる。
はっ、有難うございます殿下!……と返してみる。
殿下ぁ〜過疎ってますよぉ〜
気がつけばディス2まだまだやりこまぬ内に積んでた;
ディス2を積む気はないが、PKが終わらない…。
過疎ってる!ギグ萌え!オレ様萌え〜!
普段は「オレ様」なのに素のときは「オレ」になる
アクターレ萌え〜!
このスレ二人しかいない予感…
という事は私で三人目ですね^^
殿下カワイイよ殿下
では私が4人目ということで。
つくづくディスガイア1・2は、良ゲーだと痛感する今日このごろ。
ダンジョンで敵を倒さず、階下へ向かえることに、涙を流しながら喜んでいる。
ドットキャラは可愛いし、安心して愛が注げるよ。
ソウルクレイドルも良作品でありますように。
4人…か。
体験版出て気になったんだが、雨格子って日本一ゲーなのか?
それとも、ほぐが絡んでるから他ゲー扱い?
ディスPSP楽しいなぁ。
買ってから今まで、稼働時間2時間だったPSPがフル稼働中だ。
大天使×中ボスとか、大天使×殿下とか妄想するのも楽しい。
これでカーチスが人型だったらなー…と思うと実に勿体無い!
>>240 雨格子はバリバリに日本一SWですよ。
公式で22日に更新されてました。
無意味に悪たれ大好き屋を増殖中。ただいま14匹目。
保守。
ディス2の名前変更で「逆鱗」→「秘密の花園」に変えて、大好き屋の面々を放り込んでいる。
逆鱗の説明文:そんなとこ、触らないで
あけおめ。皆様、今年もよろしゅうお願いします。
あけましておめでとう。
今年もアクアデに萌えようと思います。
しかしおみくじ機能ってピンクでもかのうなのかな
アデルは総受け…
アクタレも受け…
一体如何すれば良いんだああヾ(`Д´)ノウワアアアン
>>248 泣かないで。解決策は二通りありますよ。
1.アクターレはアデルに対してのみ、攻めになる。
2.アデルを攻める誰かが、アクターレも攻める。
……2番目は、やたらと発想が広がるのでウマー(゚д゚)
しかし、知らなかった。アデル受けって主流なのか…。
今まで、アデアク以外考えたことも無かったよorz。
保守
251 :
風と木の名無しさん:2007/01/08(月) 10:36:13 ID:45JyjU9t0
あげ
流行り神で兄×弟萌してたんだが、雨格子でも萌要素ありますかの?
>>252 雨格子も萌え要素ありまくりですよ。
90分の体験版だけで、何度萌えたことか…
3月までが遠いなぁ…。
>>253 dです!
体験版手に入れ損ねたので、発売までwktk期待して待つことにするよ。
保守age
「「兄ちゃんおはよーwwww」」
いつものようにほのぼのとしたホルトト村で快活な声が響く。
日がやっと辺りを照らす位に昇り始めた早い時刻でもお構い無しだ。
「ん…。もう朝か…。ハナコもタローも早いな」
「ハナコは食事当番だからねーw今朝もお兄ちゃんに美味し糧を捧げちゃうようふふ!」
「ハナコきめえww兄ちゃん、こんな朝早くに起こしに来たのはちょっと訳があってね。
勿論今朝も特性タロー牛乳を搾らなければならないというのもあるのだけれど
日常を送るにあたっていきなり不確定要素が起こることもあるわけで
それにどう対処したものかと考」
「何だハナコ?何かあったのか?」
朝っぱらからエンジンかかりまくりの妹と弟(特に弟)を慣れた口調であしらい
いつものタンクトップYシャツ(?)を着、赤ネクタイに手をかける。
髪も梳かすが例の如く跳ねるアホ毛。
「んー、何かね兄ちゃんにお客さんが来てるみたいww」
「こんな朝っぱらから?」
「こんな朝っぱらから」
途端訝し気になるアデルの顔。何故なら思い付く節が無いからだ。
訪ねて来るとしたら誰だ……と考えているとタローが「取り敢えず出迎えたら?w」と提案する。
「それもそうだな、兎に角人を待たせるだなんて失礼だったな
ちょっと行ってくる」
「あ、兄ちゃんちょっと、渡したいものが」
ん?とアデルが妹達を振り向いた時、今まさに触れようとした扉が勢い良く内側へ開く。
ゴッ…!
「ダダーン!!!呼ばれなくても颯爽と登場!今日も山場を自ら作り
隙を見つけて良いとこ取り、自作自演にも即日対応
ダークヒーロー ア ク タ ーレ 様だあぁあああ!!」
聞いてて空しくなる位かわいそうな台詞を朗々と謳い上げるアクターレ。
どうみても頭が弱いとしか(ry
「ん?あれ、アデルは?」
親切な妹と弟が哀れな兄の成れの果てを指差す。
「おおいアデル!何こんな所で寝てんだよww風邪引くぞwww」
「んん……おい、てめぇ…何勝手に人ん家に…」
「それじゃあ弟君妹ちゃん、お兄ちゃんは俺がちょっと貰ってくぞww」
「「どうぞどうぞww」」
とても良い笑顔で答える2人はプリキュ(ry
アクターレはアデルを片腕でひょいと担ぎ上げるとしゃがみこみ
何やら靴をいじっている。
「ちょ…おま、朝っぱらから何だってんだ!!てかこの体制っ…」
肩に担がれちょっと苦しそうなアデル。密着している。
「はいはい兄ちゃんも赤くなってないでwwこれハナコから」
「あ、兄ちゃんコレも忘れずにねwww」
苦しい体制で渡された物はお弁当と牛乳。
それだけの物だったが妹と弟の心遣いを感じてしまいアデルはジーン…と感動した。
血が昇り顔は赤かったが、2人を真っ直ぐに見つめ感謝を口にする。
「お前ら…ありg」
「いくぜっ!加速そーーーーちっ!!」
窓から飛び出しって行った2人を仲良く見送ったハナコとタローであった。
…そして
「全く兄ちゃんったら鈍いよねー」
「そうそう、あんだけアクターレが楽しそうなら素直になれば良いのにw」
「てかハナコはどっちが受けだと思う?僕はやっぱりアクターレだと」
「ねーよwwwwwww」
「だよねーーww」
「今頃兄ちゃんの×××が××で××かなあ」
「いや僕のアレ渡しといたから×××が×××で×××だってwww」
「なるへそw」
「あーもう堪らなーいww」
「もーそーとまらなーいww」
恐ろしい会話を笑顔で語り合うハナコとタローであった…。
気が向いたら続き書きます。
GJ!! 続き期待してるよ!
>>256 >ハナコきめえww
タローちゃんはそんなこと言う子じゃありません!!
>>256-258GJ!
面白かったよー。腐な弟妹テラワロスW
アクタレとアデル話は、飢えて飢えて死にそうだったので、涙出そうなほど嬉しかったよ。ありがとう。
気が向いてくれることを願ってます。
262 :
風と木の名無しさん:2007/01/18(木) 13:48:18 ID:GyPf5oWF0
age
ソウルクレイドルの発売日がようやく決まってwktkが抑えられないw
リタリー可愛いよリタリー
保守
スレの皆様、失礼します。
ディス2のSSが、ほぼ書き終わったので、1話目(12レス)を投下させて下さい。
本編5本に番外1本で、全6話になります。
カップリングはアデル×アクターレ、番外編のみラミントン×ラハールです。
2/15のソウルクレイドル発売前までに投下し終える予定です。
楽しんで頂ければ幸いです。
2話目は数日中に投下します。
※カプが合わない場合は、申し訳ありませんが、スルー願います。
1話「戸惑いの口接」1 〜3話と4話の合間に〜
(アデル×アクターレ)
アクターレ 2188才、悪役を得意とする俳優。
彼は、その性格と言動ゆえ、他人から誤解を受けやすい人物だ。
近年は特に、過去に固執する姿から、軽微に扱われる傾向が強い。
このため…彼は、自分を信じてくれる存在に渇望していた。
だが、彼自身まだ知らずにいた。空転する現状を直視出来ぬほど、気持ちが窮していることを。
そして、もし彼の心の声に応える者が現れたら──。
(どんな手を使ってでも帰ってやる!!)
あばら家の中で膝を抱え、アクターレは一人思う。
ディレクターとカメラマンは彼を気遣い、買い出しに出掛けていた。
(オレ様はダークヒーローなんだ!ダークヒーローの真髄を見せてやる!!)
その時不意に、あばら家唯一のドアが開いた。
入ってきたのは──
「誰かいるのか?……お前!ここで何してやがる!?」
「ぬおっ!お前は昨日の悪漢!?」
朽ちた宮殿で戦った男、アデルだった。
「……通り魔の次は、悪漢かよ。人聞きの悪い」
「そ、それ以上、近づくな!オレ様の陣地に…」
「オレの陣地だ、この小屋は」
修業の為に借りてるんだ、とアクターレを睨みつつ、紙袋を小脇に屋内へ上がり込んだ。
「…いや、嫌われて当然だな。すまない、いきなり殴ったりして」
急に謝罪する彼を、アクターレは訝しげに見る。
「な、何の真似だ?」
「昨日会った時だって、すぐに謝るつもりだったんだ。…本当、悪かったよ」
「戸惑いの口接」2
「…オレはゼノンを倒す!必ず家族を守ってみせる!!」
最初、しおらしく人違いを詫びていたアデルだったが、結局最後は熱血ぶりを最大限にアピールしていた。
「だから、もしお前がこの先ゼノンの情報を知る事があったら、オレに教えてくれ!」
「…命知らずなやつだな、お前。けど、情報料は確実に貰えるんだろうな?」
「うっ、それは」
「オレ様を見くびるなよ!?たとえ、明日のオヤツ代に困ろうとも、取り立ててやるぜ!」
「まぁ、家の物置に色々あるから、見合うものを持っていけばいい」
家の場所を問われ、アデルはホルルト村の時空ゲートナンバーと地図を書く。
一緒に両親と弟妹の自慢も始める。
話を聞くうち、家族思いのアクターレは、自分と同じように身内を大切にするアデルに、好感を覚えていた。
どこまでも真っすぐな視線。
何度も見つめてくる、その目は力強く真摯だ。
そして今は無いが、あの不敵な笑い。
二度の殴りあいで見せたアデルの笑みを、アクターレは思い出す。
重厚で豪胆な闘気と、勇猛で苛烈な拳を。
達観した戦闘思考に、性根の座った攻防を。
(…って、何誉めているんだオレ様!)
我に返ると、急にムカついてきて、心の中で毒づいた。
(負けたのは、こいつの運がちょっぴり良かっただけだ!)
顔を上げるアクターレの目に、タンスが映った。
アデルは己の饒舌さに驚いていた。
(何だってんだ?この高揚感は)
夕刻、魔神エトナに敗北し、どん底の気分だったというのに。
何故だか妙に楽しくて、普段なら決して話さない、内々のことまで簡単に口から飛び出してくる。
しかし彼は、この浮き足だった気分に、心当たりが無いわけではなかった。
(というか、そもそもここに足を運んだ理由は──)
アデルは紙袋に…先程買ったばかりの古本二冊に、目をやった。
「戸惑いの口接」3
「──で、今日ここに何しに来たんだ?」
アデルは目を見開き、体を固まらせた。手の平から、じわりと汗がにじむ。
「この時間に修業じゃあ、ないよな」
にやりとしながらアクターレは奥にあるタンスの、引き出しを指差す。
「あそこに入ってるヤツ、お前のなんだろ?」
「!!あれは…つっ!」
驚愕したアデルはテーブルに膝を強く打ち付け、呻く。
嘘がつけない性分である以上、それは完全な肯定になってしまった。
アデルの脳裏に、引き出しの中身「スライムの粘液」が浮かぶ。
あれの使い道なんて、男なら誰でも知っている事だ…アデルは観念しながらも、きまり悪そうに呟いた。
「……小さい家に5人で暮らしてるんだぞ。しかもタローやハナコと同じ部屋だ。その上今はロザリーまでいる。…する場所ねぇんだよ」
「お前も大変だな。じゃ、今ここですればいい」
「──!!?」
とんでもない提案に、アデルは言葉を失った。
「席外してやるぜ。でも、その前に……」
意地の悪い笑みを浮かべ、アクターレが近づく。
「どんなのがタイプなんだ?ネタ見せろ!!」
テーブルの上の紙袋を引っ掴んだ。
からかってやろう。それだけの単純な動機だった。
カタブツで硬派気取りの、この男が。どんな嗜好で、どんなふうに自分を慰めるのか。
それをあげつらい、笑ってやれ、と。
だが、アデルの反応はアクターレの想像を超えるものだった。彼は瞬時に顔面を蒼白にし、力任せに奪いかえそうとしたのだ。
双方向から引っ張られた紙袋は、見る間に亀裂を走らせ、あっけなく破れ落ちた。
「戸惑いの口接」4
破けた袋から飛び出した二冊の本を、アクターレはよく知っていた。
両方とも、以前の絶頂期に出した彼自身の写真集だったからだ。
「フフフッ…なんだ!やっぱりオレ様のサインが欲しかったんだな!!」
喜色満面の笑みで、どこからか取り出したマジックペンを握る。
が、唐突に動きを止めた。
(あれ?アデルはここに「しに来た」んだよな。じゃ、この写真集は…)
アクターレは、本とアデルを交互に見る。
そして待った。違うんだ!と否定するのを。辛抱強く待った。誤解すんな!と狼狽えるのを。
だが、彼が吐き捨てた台詞は。
「……ああ、お前が考えてるとおりだ」
今度はアクターレが言葉を失う番だった。
「……そうか、せっかく本人がいるんだ。手伝ってもらうほうが、ずっと良いに決まってるじゃねぇか…」
独り言ちると、アデルは手袋を床に置き、シュルリとネクタイを外す。
「アクターレ、手の平揃えて見せてくれ」
「へ?ああ、うん」
前後の会話や思考から、何かがヤバイと分かっているのに、素直に手を差し出してしまう。
アデルは彼の両手首の鎖にネクタイを通すと、キュッと縛ってしまった。
「お、お前!?」
それを天井から垂れている、Gの形に似たフックへ引っ掛ける。
アデルが左手でネクタイを引くと、アクターレは両手首を吊り上げられ、膝立ちに拘束されてしまった。
「な、何するんだ!?」
「悪いな、アクターレ。普段のオレは、いつでも正々堂々という主義なんだが…」
眉をしかめ、申し訳なさそうにアデルは告げる。
「今は駄目みてぇだ」
「はあ?……って、あぁぁああっ!!?」
アデルはアクターレの腰のベルトを右手だけで器用に外すと、彼のズボンを下着ごと、太ももまで引きずり下ろした。
「戸惑いの口接」5
アデルはタンスの引き出しを開ける。そこには前述どおり、袋に入ったスライムの粘液があった。
毒屋の表示は無い。すでに服従・移動済だ。
「離せ降ろせ手をほどけ!!ドッキリだとしたら、何てタチが悪いんだ!!」
「TV番組とは関係ない。それに、オレは真剣だ」
瓶から取り出した液はアデルの指先からしたたり、細長く何本も宙に糸をひく。
さすがのアクターレも、これから自分の身に何が起きるのか、はっきり悟る。
糸はきらきらと輝き、更に恐怖を煽った。
アデルに抱き寄せられ、その手が背後にまわる。だが、立ち膝で吊られているアクターレは、あらがおうにも、体をよじることしか出来ない。
「よ…よせ…、…ヒッ」
後孔の窄まりをねっとりと指で這われ、小さく悲鳴をあげた。
指はゆるやかに円を描く。その動きが嫌で嫌でしかたないのに、全神経が指の微動を伝えてくる。
「…ゥ、ック…」
円は次第に狭まり、中央の一点を集中して責める。
そのうち粘液の滑りに助けられ、指が体内へ入ってきた。
「止めろ馬鹿っ…気色わ…る、…ハァ…ア、ンンッ…!」
「へぇ。入口さえ過ぎちまえば、中は広いんだな。……お」
「ッ!見るなぁ!」
性器へ視線を落とされ、頬がカッと熱くなる。
勃ち上がるそこが。感じているのが、嫌悪だけではないと訴えていた。アデルは自分の与えた刺激が、彼の中で快楽に変じていたのを知り、口の端をゆがめて嬉しそうに笑う。
激しく憤って睨み付けるアクターレを横目に、アデルは液を足しては、根気よく秘部を拡げる行為の繰り返しに、没頭し始めた。
「戸惑いの口接」6
「…ヒャ……ン、ク…ッアァ!……フ…ァ!」
ようやく三本の指に慣れ、苦痛も大分弱まった頃。
アデルは服を緩めて、自分の猛りを晒した。
それを目の当たりにし、初めてアクターレは何故アデルがあれほど執拗に自分の秘部を拡げていたかを、理解した。
したと同時に、血の気が遠くに引いていく。
「ムリだ!ダメだ!止めろ死ぬ──」
「…一度始めた以上、途中で止めるのはオレの流儀に反する」
言うが早いか、アデルはアクターレの両足の間に下半身を滑り込ませた。
「ま、待てオレ様が死んだら!」
「こんなんで悪魔が死ぬかよ」
アデルは残りの粘液を全て、自分のものに塗り付ける。
「全魔界の、ファ…!」
アデルは無言でネクタイの持つ位置を少しずつ、ずらしていく。アクターレの体はそれに対応して下がり、やがて後孔にアデルの先端があてられた。
そこには、ぬるぬると異様な感触を纏った、ひどく熱い存在。
「…ッ!!」
あてがわれた熱を受け入れまいと、懸命に締める。だがそれは、前をいじることで簡単に弛緩させられた。
ほころんだ秘部をとらえ、歓喜の雫を溢れる楔を、ぐちゅり、と潜り込ませてくる。
逃れぬよう、腰はアデルの右手で固定されていた。またもや、アクターレを吊っているネクタイが緩められ、ゆっくりとしたペースで体が降ろされていく。高さを保ちたくとも、木の床にズボンが滑り、それを許さなかった。
「…止め…ィヤ…ゥ、ングッ!」
凄まじい圧迫感だった。だがそれ以上に、絶対入るわけないと思われた異物が、じりじりと押し入り、自分を侵してゆく。その衝撃のほうが強かった。
しかもずっと、下からアデルに顔を見られ続けるのだ。アクターレは、いたたまれなさに不覚にも涙があふれた。
「イ…ヤだぁァァ…」
不快だと思うのに、体内には焦れるような感覚が膨れていく。顔をそむけると涙が頬を伝う。
けれど、それは彼の艶やかな外見に彩りを添えるばかりだった。
「戸惑いの口接」7
アデルは、涙を掬おうと指を伸ばす。
ところが、指で何処を触られるのかと恐れたアクターレの体は、反射的に締めつけた。
アデルがウッとひるんだ瞬間、彼の手からネクタイが滑り落ちる。
「グウッ!!い、痛て!痛ってぇぇっっ!!」
「す、すまねぇ!」
アクターレは自重で、アデルを深々と飲み込むはめになった。
痛みを避けようと腰を浮かすと、胸を押しつける体勢になり、その動きは内部の負荷とあいまってアデルを大いに刺激した。
たまらず、声をうわずらせ熱い息を吐くアデル。
「すまねぇ、けど…アクターレ、お前……すげー、いい…っ」
「うるさい!知るか!」
「……わかった。次からは痛い思いはさせねぇ」
「次だとぉ!?勝手に決め…アッ!?」
アデルは彼のコートを左右に広げ、小さな赤い粒を両方同時に摘む。
はずみで大きく前へ崩れるアクターレの姿に、更なる興奮を覚えながら、指先で粒を緩急つけて揉みしだく。
「ああ、約束だ。オレは約束は必ず守る」
「違ッ──ゥア!…ク、ハ…ァ、ンア…ッ…」
反論はせわしない喘ぎに変わり、訂正を訴える言葉は仰け反らせた喉の奥で消え失せた。
気付けば二人の顔は、ほぼ同じ位置にきていた。
正しくはアクターレが6pほど高い。しかし……入り切らないのも6pだった。
この状況に、アデルは困惑した。通常の座高の持ち主なら、正面に顔が来るわけがないのだ。
(……オレ、胴長短足…か?)
そう思うのも無理はない。身長差を考慮しても、アデルは180p、アクターレは170pマイナス靴底。15p前後しか無いのだから。
だが、これはアデルの体に問題があるのではなかった。むしろ彼は成長途中であり、バランス的にまだまだ足が伸びることを意味している。
逆にアクターレは他者よりも足が長く、座高が低い。──その偶然が重なっての事だった。
アデルはそれを知らぬまま、目の前の状況に意識を戻す。気を取り直し、結わえた彼の手首を、自分の頸部の後ろへ通す。
下肢の衣類をはぎ取り、対面座位の形となった。
「戸惑いの口接」8
(近い、な──)
アデルは目眩を覚える。
対面座位…恋人同士がより好む、密着した体位は、三日前に出会った者同士の距離としては、あまりにも近過ぎた。
だが、アデルは身を離そうとはしない。接した部分から伝わる、痺れるような心地よい疼きを手放す気にはなれなかったのだ。
加えて、アクターレの濡れた瞳はアデルの自我を惹き込ませる、強烈な引力があった。淡いパープルの虹彩は、月の光を映した時だけ、ピンクに輝く。
こうして誰かの目を。時を忘れて見入るなど、アデルには思いもよらない事だった。
見続けるうちに目が合った。彼に気付いたアクターレの瞳は潤みながらも、急速に力を帯び、強く視線を返してくる。
惹かれるままに、アデルは彼の唇へ口付けた。
戸惑うアクターレの、きつく閉じられた唇の上を、ゆっくり這わせていく。
優しく柔らかく、ゆるゆると静かに、蠢くアデルの唇。次いで、濡れた舌が唇に代わってなぞり始めた。
その行為がアクターレを混乱させる。
まるで、口を開けてくれと許可を求めるかの様子が、理解出来なかった。
ついに耐えかね、文句をつけてやろうと開いた唇に、アデルの舌が侵入する。
嫌がって避ける舌を捉えられ、力強い摩擦が襲う。アクターレの体が、ビクッと大きく跳ねた。
(なっ、何だ今の!?)
自分の体の反応が信じられず、アクターレは慌てた。
舌の側面を追われ、反射的に両肘でアデルの肩を押し返す。だが、その力加減は、自分でもオカシイと分かるぐらいに過剰だった。
体は離れたのに、快感のなごりがアクターレの体を何度も震わせる。
「…キス、気持ちいいんだな」
「ち、違っ…これは…ッ」
言葉を遮って、再度アデルは口を吸った。舌の下に分け入り、付け根をかき回すと、口腔が振動し、くぐもった声が途切れることなく漏れ続ける。
アデルは引くと見せかけ、フェイントで上蓋をこするように撫でた。
「…ゥ、…ンゥ!」
不意を突かれたアクターレが、耐え切れず、がくがくと体を揺らす。その揺れは悦の形で、アデルの下腹部を直撃した。
もっと口内を蹂躙するつもりだったアデルだが、やむなく唇を離す。
「ッ…ハァ…キスなんて…嫌い、だ!」
「…嘘つきめ」
「戸惑いの口接」9
約束する、という言葉は本当だった。
常に目を離さず観察し、アクターレが少しでも痛がる素振りを見せると、スッと身を引き、もうその場所は責めない。
次からと言いつつ、すでにもう実践するあたり、彼のまっすぐな気性をうかがわせた。
痛がらせぬよう、絶えず気にするアデル。
啜るように耳を、ついばむように頬を、かするように首すじを、擦り込むように胸を…腰の動きと混ぜながら、快楽を引き出そうと試みる。
アデルの、自分が良くなりたいでも、二人で良くなろうでもなく、明らかに『アクターレを良くしよう』の姿勢。
それに気付いたアクターレは、心地良さとバツの悪さを交互に感じ、当惑した。
(無理矢理、襲ったくせに!何だってんだよ…!)
工夫を重ねてみたものの、どうしてもあと5pが入らない。だが、アデルは残りを彼に入れようとは思わなかった。どだい自分のモノを入れきろうなど、到底無茶な話と、最初から諦めている。
逆にアクターレは、よく頑張ったと声に出さずに呟く。せめて絶頂を与えてやりたい。だが、後ろのどこを刺激しても、無理と悟ったアデルは、アクターレの性器にそっとに手をあてた。
「ッヒ!」
身をすくめ嫌がる彼を、宥めるように優しく撫でる。
指の腹で茎を、手の平で先端を、ゆるく甘く包み込みながら。
「…ァ…フ…ァ、ッア…」
切ない声を漏らし、体をくゆらすアクターレ。
小刻みな振動が加えられ、声が次第に高い音域へと移っていくが、それすらも認識出来ない。
やがて溢れてきた先ばしりが、アデルの手を濡らす。その体液を塗り付けるように鈴口を擦ると、喘ぎはむせび泣きに変わった。
「戸惑いの口接」10
手を止め、相手の呼吸が落ち着くのを待つアデル。
執拗な指戯が突然止み、アクターレは貪るように酸素を吸った。
しかし、それは解放ではなかった。アデルの意図が掴めず、顔を見ようと視線を上げた時。
アデルの口が、アクターレの唇を覆い、同時に後頭部を抱えた。
ただ塞いだわけではない。凄まじい勢いで吸い上げた。吸って吸って吸って──アクターレの舌を引き出したところで…ようやく止まる。
翻弄され、愕然とする彼の意識をよそに、その舌先はアデルの口内で丹念に愛撫され、刺激は背筋に連続した震えを生んだ。
手は手で、とどめとばかりに亀頭の周りを、指の輪が均等に圧をかけ、徐々に速度を上げていく。
鋭すぎる快楽で、僅かな間にアクターレの性器は、吐精する寸前まで追い詰められた。
「やめ、ろアデル…イ、く…イッちま、う…ッ」
「偉いな、自己申告か」
「ち、違う!動かすの、止めろ!ク、クリーニング代の…っ、請求書なんか渡されても、払わないからな!」
「水で洗えば済むもんを請求なんてするかよ。ほら、出しちまえ」
「──ッ駄目だ!洗濯するのが、お前の母ちゃんなら尚のこと、汚して心配させるわけには、いかない!」
息を荒げ、達するのを堪えながら、アクターレは必死に叫ぶ。
アデルは驚いた。無理強いされてるという状況で、コイツときたら他人の家庭の心配をしているのだ。
「ッハ…な、何でもいいから、拭くもん…ァア…ッ…」
近場にあったタオルで彼の性器をくるむ。彼の体のこわばりが少しだけ緩むのをアデルは感じた。
「ア!…ハ…ゥ、ッアアァァァ!!」
程なく熱が弾け、精が染み出してくる。
どくどくと脈打つ性器を握らせたまま、アクターレはアデルにしがみついた。閃光のような激しい絶頂に意識が飛びかける。
アクターレは、熱く火照った体を密着させて身悶える自分に気が付いた。
(ま、まずい…離れないと──)
だが、我慢を重ねたぶん、喜悦の波が大き過ぎて、こらえることなど出来なかった。
彼の意に反し、アクターレの指はアデルの背に食い込み、赤く爪痕を残した。
「戸惑いの口接」11
力が完全に抜けたアクターレを床に横たえ、アデルは自分自身を中から引き出す。
「すまねぇ、無理させたな。あとは自分でカタをつける」
「…え…?」
アクターレの上に覆い被さると、アデルは彼の精を受けた手で、自身を扱きだした。
苦痛の消失に、安堵するアクターレの目へ、アデルの跳ね返った髪が揺れる。
俯せの体勢でも落ちて来ないとは、髪の毛ながら根性のあるヤツだと、変な感心をしていた時だ。
「くっ…はぁ、っ…ふ」
呼吸音が頬にかかる。とがった耳の先に息が触れ、アデルの熱がアクターレに伝わった。
「う…ぅ、あ、ぁあ、アクターレ…っ!」
「!?」
名を呼ばれたことに驚き、アデルの顔を見る。快楽に蕩けた目線は、確かに自分へ注がれていた。
「は、っん…っ、アクター…レ…」
自分はもう終わっていて、酔いは急速に覚めていくはずだった。
だが、アデルに名を呼ばれ、それが再び自分の芯に血を流し込んでいく。
アクターレはこの事態に焦った。
これは強要された行為なのだ。自分は力尽くで奪われた被害者なのだ。なのに……転がりだした考えは、止まらない。
「っあ、あ…!ふ…、ぅく──っう!!」
(冗談じゃ、ない!)
達するアデルの真下でアクターレは、自分の熱と思考を必死に否定していた。
(なかで受け止めれなくて悪かった、なんて考え…冗談じゃないぞ!)
「戸惑いの口接」12
「宿に不自由してるなら、ここ使え」
早朝、身仕度を整えたアデルが声をかけた。反対側を向いていたアクターレは、狸寝入りを決め込む。
起きてるくせに返事もしない、彼を見るアデルの目は柔らかかった。
「まだ、よく分かんねぇけど…オレ、お前のことが好きだ」
ぎょっとするアクターレだが、寝たフリをしている以上、懸命に驚きを隠す。
(…好きだって!?こいつがオレ様を!?)
「オレに惚れろ、アクターレ」
「──はあ!!?」
跳ね飛ぶように起き上がったアクターレの眼前のアデルは、真剣な表情をしていた。
アクターレは虚を突かれ、口は開けど何も話せず、手は空を泳ぐだけ。
そんな彼の唇を一瞬奪うと、アデルは静かに立ち上がり、笑って出ていった。
「……ちくしょおおおぉぉ!!オレ様をバカにしやがってえええぇぇ!!!」
アクターレは怒り心頭だった。結局、やりたい放題され、文句も言えず帰してしまった。
羞恥と痛みを、怒りにすり替えたのも事実だが、見直していたのを裏切られた、という思いがふつふつと湧く。
好きだと言われ、惚れろと告げられ、その言葉に嫌悪を覚えぬ自分にも衝撃を受けていた。
絶対相手にするもんかと思いつつ、そのくせ次に会う時なんて、とても待ってられなかった。
(こっちからあいつを呼び出してやる。それも絶対に断れない理由でだ!)
アクターレは、アデル家の地図を握り締める。
でも、負けるのはイヤなので、小細工出来そうな場所を思い巡らす。
(そうだ、ダロス大河にしよう。確かあそこの山頂には天然の無敵ジオシンボルがあったはずだ。あれを利用しない手はないぞ!…折角のシチュエーションだ。一緒に番組の撮影も行なうのもいい。ついでに、あいつの計画も潰してやる!)
大いに色々間違っていた。目的の順位がメチャメチャな事すら気付かない。
「フフフッ…ダークヒーローを怒らせたらどうなるか教えてやる!…そうだ!見せてやるのだ、ダークヒーローの真髄を…!」
10分後、ディレクターとカメラマンが戻ってきた。何でも、昨夜は出掛けてすぐ赤い魔物にやられて気絶していたらしい。
先程、顔を隠した良心的な若者が起こしてくれたと、感謝しきりであるが…。魔物と若者の双方が、アデルだった事に気付く者は、ここには無かった。
【1話 終わり】
なんか凄いのきてた!
GJGJ!
2話wktkしながら待ってます
雑誌で初お披露目されたときから薄々思っていたが、
今週号の電プレの表紙を見て確信したから言わせてくれ・・・
破壊神・・・お前、確か雑誌やプロモで主人公を乗っ取った直後に言うよな。
「ガタイは華奢だがモノは悪くない」って。
(女にしか言わない台詞なのかもしれんが)
そういう台詞を吐けるほど、逞しい肉体をしているように見えないのは
それどころか主人公でも押し倒せそうなくらいに華奢に見えるのは
目の錯覚なのかい、破壊神・・・。
というかその目は確信犯なのか、破壊神・・・・・・
スレの皆様、失礼します。
ディス2SSの2話目(15レス)を投下させて下さい。
カップリングはアデル×アクターレになります。
楽しんで頂ければ幸いです。
3話目は金曜の2/2に投下します。
※カタカナ声が、アクターレ ひらがな声が、アデルです。
※カプ及び、内容等が合わない場合は、申し訳ありませんが、スルー願います。
>>278 有難うございます。期待に添えるといいのですが…。
2話「約束の口付け」1 〜7話の裏側で〜
(アデル×アクターレ)
ファンに騒がれるのが常だった。
週刊誌の記者に追われるのも、慣れっこで。
羨望、驚嘆、喝采…その反面、嫉み、やっかみは毎度の事。
今は、ちょっぴり不遇だけど、華麗なる復活劇を果たし、上3行の生活に戻ることを思えば、辛いものなど何もない。
けど、じゃあ…このワケの分からない不安はいったい──?
「なんだ。姫君探してたのか、あいつ」
石壁に両手をつく。ひんやりとした心地よさに、アクターレは自分が思いのほか熱くなっていることを知り、やるせない気持ちになった。
ここはコロシアム内の宿泊施設。手回ししてもぎ取った高級スイートの前だ。時刻は夜の11時をまわる頃か。
二日からなる武闘会の前半が終了し、明日は決勝が控えている。普通なら早めに休むものだが、どうもアデルは違うらしい。
先程、左右に目を配りながら舞台へ向かう姿を見かけ、後をつけたのだが──。
ザラつく気持ちを黙殺し、ドアノブを回す。不意に右手が暖かくなった。
驚いて手を見ようとした時、耳のそばで声が響く。
「こんなところで、何してんだ?」
「アデル!」
振り返ろうとしたが、アデルが手を固定していて、離さない。
体をねじり、ようやく見えた顔とその近さに、今度はドキリとさせられる。
「なんでここにっ」
「そりゃ、こっちのセリフだ。探したんだぜ。今朝の礼、言おうと思ってな」
「礼……?」
「約束の口付け」2
「出場登録と、第一試合に組んでくれた事だ。オレ達が来るって分かってたんだろ。時間と手間が省けた。その…ありがとな」
思いがけない感謝の言葉に、アクターレは憎まれ口を叩くのも忘れ、見上げてしまった。
慌てて目を逸らすが、アデルはそれで正解と分かったようだ。抱き寄せられる。
「ったく、何が「神」だよ」
呆れたそぶりで、しかし口調はひどく優しい。
「準備だけでも大変だろうに、エレノアやジオじい呼んだりで、昨夜は寝てないんじゃねぇのか?」
覗き込むアデル。視線が絡み合う。近づいてきた唇が、アクターレの口元を覆った。すぐに甘い痺れが訪れる。
アデルの熱く柔らかい唇。それが、滑るように撫でていく。
わずかに開いた隙間から、ほんの少し息が当たり、震えが、体内の欲を掻き立てた。
「ン、ァア…」
(うわ!! こんな廊下で、なんて声出してるんだオレ様は!?)
自然にキスを受け入れてしまったことに、今更ながら慌てる。
「へぇ、感じてくれてんだ」
「ち、違う!」
アクターレはアデルの体を引き剥がすと、心のうちで自分を叱咤した。
(駄目だ、流されるんじゃない!コイツは、初対面の相手をぶんなぐり、魔王の娘に反逆の機会を与え、このオレ様を無理やり……)
「もっと顔が見たい。だから部屋に入れてくれ」
「なっ」
いきなりな発言に、アクターレは固まる。
(なんでそんな直球なんだよ!? 話がしたいとか、用事があるとか言えば、心優しいオレ様は度量の大きさを示して、部屋に…いや!ファンは大切だからだぞー!?)
アクターレの複雑に変化する表情を読み、アデルは少し考えた。
「約束の口付け」3
「ああ…そうか…言い方がおかしいな」
(何だ、判ってるじゃないか)
「お前と、一緒にいたいんだ」
「バカ!剛速球にしてどうするっ!!」
「は?剛??」
アクターレは部屋に駆け込み、鍵を閉めた。
「お、おいアクターレ!?」
戸を叩く音なんか知らん、とばかりに浴室でシャワーを流す。寝支度を済ませ、ベッドへ入り…。
…直後に起き上がった。気になるのだ、部屋の前が。
もういないだろう、いないはずだ、どうせいない…と、ドアスコープを覗く。
彼の予想どおり、そこに人影は無く、石壁が映るのみだった。
「あっさり帰りやがったぁぁぁ!?」
鍵を開けドアをひらく。しかし、外開きであるはずの戸はビクともしない。
怒りを力に変えて、再度ドアにぶつけると、今度はゴッ!と大きな音がした。
「痛ぇ!」
額を押さえるアデル。ドアを背に座り込み、アクターレの声に振り向いたところだった。
「ふう…週刊誌に嗅ぎつけられたら、一大スキャンダルになっちまうとこだぜ」
ソファの上座にアデルを座らせ、自分はドア側の席に着くアクターレ。
別に、彼を客人として扱っているのではない。ベッド側に座って、押し倒されるのを警戒してのものだった。
「熱烈すぎるファンってのも、また困りものだな」
バスローブ姿で軽やかに髪を掻き上げ、ワイングラスを片手に、アクターレはスター気取りで呟く。
「ん?何か酢の匂いしねぇか?…なぁ、もしかして、それ…」
「あー!!それより聞いて驚いたぞ。お前17才の人間なんだってな?」
言及される前に、アクターレは話題転換をはかった。
「約束の口付け」4
アクターレは誤魔化すように、手をアデルの顔に伸ばす。
「ああ、そうだ。何か問題でも?」
手は頬を通り過ぎ、髪の毛の中へ潜ると、耳を掴む。
髪の毛を除けて現れた耳先は、人間特有の丸いものだ。
指で輪郭を確かめながら、引っ張る。
「大アリだとも。お前は、オレ様の年令を知ってるのか?」
「年?…言われてみれば、知らねぇな…」
(一見、18才ぐらいだが、この前の写真集は相当に古かったような…けど、性格も行動もガキっぽいし。いや、悪魔の年令は分からねぇぞ…)
アデルが答えられずにいると、アクターレが先に痺れを切らした。
「いいか、よく聞け!オレ様は2188才だ!!」
「に、にせ──!!?……マジかよ」
「分かったろ?100年程度しか生きない人間が、オレ様をどうこうしようなんて、笑い話でしかないんだよ。オレ様が2288才になる頃には、お前死んじまってるもんな?」
憐憫の情を滲ませ、フッと笑う。
「寿命が短いと、駄目なのか?」
抑揚の消えた声でアデルが問う。
「100年なんて、一瞬と変わりはない」
「一瞬か……。オレは文字どおり一生なのにな」
さしものアデルも、命の短さは何ともしようがない。
「人間か、悪魔でも一瞬を楽しみたいってヤツを、探すんだな」
「約束の口付け」5
意気消沈するアデル。しかし、その胸に、ふと疑問が生まれた。
「そう言うお前は、一瞬を楽しもうとしないのか?」
「へ?だって、つまらないだろ。すぐ死んじまうのは。……実家がネコサーベル飼ってるんだが、帰るたびに違うヤツでさ」
人間とペットを同列に扱われ、不機嫌になるアデルだが、黙って続きをうながした。
「見ると、つい可愛がるんだが次の時には、もう居ないだろ。…そう思うと何か、しんみりしちまって」
「成程。だから、最初から関わるべきじゃない、か」
アクターレは、愛猫たちの姿を思い起こし、素直に頷く。彼に似付かわしくない、寂しげな表情が深まる。
そんなアクターレの顔を、アデルは見ていられなかった。
かといって機嫌をとるなど、自分に気の利いた事が出来るわけもない。
アデルは、怒らせるのを承知で、思ったことを口にした。
「ほぉー。つまり、別れが嫌だから、好きになるのを我慢しようってわけだ」
「…ネコだ。ネコの話だぞ?」
「ネコの話なもんかよ」
アデルは、スッと立ち上がり、自信ありげに、不敵な笑みを浮かべる。
「だが、もう遅いと思うぜ」
発言の意図が掴めず、アクターレは、ただアデルを見続けた。
「お前がとっくに、オレに本気になってるって事、証明してやるよ」
「えっ、な──……ど、どうやってだ!?」
否定ではなく、方法を問われたことで、確信は一層強まる。
ひょい、とアクターレを持ち上げ、ベッドへ投げた。
この世界の人型は、他人を投げるのが常識である。
アクターレの警戒は、方向性は合っていたが、ツメが甘かった。
「わぷ!……どわっ!?」
柔らかな寝具が災いし、身を起こす前に、抑えつけられてしまった。
アクターレは、俯せから仰向けにされ、アデルが重なるように乗る。
「約束の口付け」6
「どけよ、アデル!どけっ!!」
だが、アデルは黙ったまま、アクターレ左胸に手を近付ける。
「何す…」
三本の指先が揃えられ、乳首を摘む態勢でギリギリまで寄る。
だが触れない。触れてこない。
触れぬまま…指先は、あたかも乳首を擦りつぶすように動いた。
その時だ。
乳首が――きつく尖ったのは。
同時に、反射的に体が跳ね、大きく仰け反る。
「――ンゥゥッ!!」
何が起きたのか、しばらくアクターレにはわからなかった。しかし、事態が飲み込めてくるに従い、羞恥が体を駆け抜ける。
前回、味を知った体が、勝手に快楽を予想し、先んじて反応したのだ。
アデルの指が触れる……そう思っただけで。
やり場のない屈辱感が、アクターレの胸中に、激しい怒りを湧きあがらせた。
「この野郎!オレ様の体を…も、もてあそびやがってええぇぇ!!…って、うわ!」
激昂するアクターレなど、ものともせず、指は今度こそ本当に擦りつぶしだした。
「ヤッ、アアッ!」
アクターレの声は止まらない。
「ア、ア…ッハ、ン…フ、止め……ッウ、ゥゥゥ…アアア――…」
じわじわ、つままれた後に弾かれると、上半身が波打ってしまう。
「ックウ!」
甘い。どこまでも甘い疼きが、断続的に身をうねらす。
「…って、いい加減にしろぉぉ!」
我に返ったアクターレは、アデルの両手を力ずくで追い返した。
「約束の口付け」7
「けどよ、こんだけ感じてて…」
「オレ様は、高性能・高感度の次世代型仕様なんだ!…お前だから、じゃないっ!」
「意味わかんねぇって」
アデルはアクターレのバスローブの前を分け、ビキニパンツ内に手を滑らせた。
驚愕し暴れだすアクターレを押しとどめ、先端の、ぬるりとした感触にふれる。
単に勃ちぐあいを確かめるだけのつもりが、カウパー液の存在をも知ることになった。
「…ちょっと、すごすぎないか?」
「フ、フフフッ!オレ様がいかに優れた感度の持ち主か思い知ったか!過敏症!敏感肌!果ては震度1弱の地震ですら感知出来るのだー!!」
「……」
早々に会話を諦めたアデルは、腰のバッグからスライムの粘液を取り出すと、アクターレの下着を剥ぎ取った。
脚を開き、秘部をあらわにしてしまう。
「げ!? お前…ヒァッ!」
手際良く始められた粘液の塗布を止めようと、慌てて手を伸ばす。
だが、二度目ということもあり、易々と内部に指の侵入を許してしまった。
可動域を広げる動きに、急に罵声が途切れる。
「───ッ!?……ッ、ッ……!」
電流に似た衝撃がきた。突然湧き起こったものは、紛れもない喜悦だった。
蠢く指。それはたった一本だというのに、声も出せない。
アデルが手首を回転させる。指の節のひっかかりに刺激され、反射的に締めてしまう。
(っやば!…マ、マズイ!)
締めつけは、アクターレの意志に反し、更に強まった。
「約束の口付け」8
「おいおい、そんなガッチリ掴んで、ねじるなよ」
手首ごとを指を持っていかれ、アデルが困り顔をする。
だが、アクターレはそれどころではなかった。締めたことで、指の存在感が大幅に増し、腰から背へ悦が何度も、波のように寄せる。
(何でだよ…オレ様はコイツに触られるの、嫌だろ?嫌だったはずだろ!?)
そう言い聞かせても、体は抵抗出来ずに熱くなるばかり。シーツを握りしめ、耐えるだけで精一杯なのだ。
(いい…いい…気持ちいい…嘘だ、何で指で…こんな指だけで…!)
全く喋らなくなったアクターレを前に、訝しがるアデル。
(入れやすいよう馴らしてるだけだ。これは愛撫じゃない!)
頭では判っているのに、アクターレの体はそうと受け取らなかった。
「ッ──ッウ…!」
喉が震え、噛み締めた歯はキシッと音をたてる。
「ずいぶん痛がるな……なかに、ケガでも出来てるのか?」
アクターレは口をつぐむ。痛いのではない、むしろ逆。だからこそ、黙るしかなかった。
「痛くしねぇって約束だからな。時間かけて解すぞ」
差し込んだ二本の指に空間を作るようにして、隙間をこしらえる。
空気を含んだ粘液が練られ、くぷ、ちゅく…と、次第に音を生みはじめた。
聞くのが耐えられず、アクターレは枕に顔を埋める。同時に喘ぎを押し殺せればと願うが、こちらは思うようにいかなかった。
「…ッ…、……ン……ゥ…」
(だから、流されるんじゃない!コイツは、初対面のオレ様を殴り、無理に…そう、無理矢理なんだぞ今だって!)
だがアクターレは、なすすべ無く、枕を噛んだ。
真っ赤な頬。火照って、汗ばんだ肢体。何より、順調な拡張具合い。
(…こりゃ、痛がってんじゃねぇな)
逸る気持ちを押さえ、アデルは服を脱ぎ捨てる。
差し入れる指を、三本に増やした。
「約束の口付け」9
「指で拡げるのは、これが限度みてぇだな」
くどいほど解した秘所に、たっぷりの粘液を残し、アデルは手指を退く。両膝裏を片手で持ち、アクターレの臀部が浮かされた。
「やっ、待…!!」
「大丈夫だ、オレを信じろ」
次の瞬間、恐ろしい質量をもったモノが押し当てられ、ゆっくりと圧迫してきた。
「──グゥ!」
ぬ…ぐぐぐ…っ。ほどなくして、先端が挿る。他人に体内を征される屈辱感に、涙がにじむ。
「ゥア…アッ!──ク、…ッ!」
苦しい、キツイ、つらい。……しかし、それはアクターレが覚悟していたものより、少なかった。
それでも、長い時間を掛けて潜ってくるアデルの性器に、何処まで入れれば終わるのかと恐くなる。
だが、アデルは無理をしなかった。約束した以上、破る気など彼には毛頭無いらしい。余裕を残して止め、そっと掻き回される。
ゆっくり動かされるうち、アクターレの内側に先程の、指で感じた快楽が、再び立ちのぼってきた。
「…!?」
すべらかに繰り返される刺激が、波紋状に広がる。
知らず、アクターレの息が乱れはじめた。
「…フ……ハ、ァ……ッ」
一度感じ始めてしまえば最後、意識が快楽を見失うまいと、全神経をそちらに傾けてしまう。
「ッ……ァッ、ン、…ァ───……」
大きく反り返り、背をしならせたアクターレの口から、細く長く、深いあえぎ声が漏れた。
その声が、とろけかけた自我を覚まさせる。恥辱が全身を冷やした。
「や…嫌だ…嫌だっ!」
「約束の口付け」10
前回と比べものにならない程の深い悦楽に、アクターレは怯んだ。
これ以上されたら、何を口走るか分からない。下手したら無節操に鳴き叫ぶ……そんな予感までする。
「どうしたんだよ、急に」
「終わりだ、終わり!今日はここまで!い、今すぐ抜けっ!」
「そんなの、出来るわけねぇだろ…無茶言うなよ」
この状態で止めれる者などいるはずもない。アデルは腰を打ち付けた。
反論を続けようとしていたアクターレは、その不意打ちに声を押さえられなかった。
「ヒ、ァアアア!!」
ハッとしたが、もう遅い。アデルが、ことを理解するのは早かった。
アクターレの腰を固定し、その場所めがけ、二回三回と突きえぐる。
耐えられず、アクターレは涙混じりの嬌声を部屋中に響かせることになった。
「ンァア!ッウウゥ──…ン!…フ、…クッ…嫌だッ、アデルゥ!」
「…嫌嫌言うけど、ホントは嫌じゃねぇんだろ」
穏やかに、愛おしむように、アデルはアクターレを抱き締める。
アクターレは、ひくりと身を震わせる。閉じた目に涙があふれた。
「嫌なのは、嫌と感じない自分自身…違うか?」
噛み締めた歯の間から、嗚咽が漏れ、それでもアクターレは頭を振って否定する。
あふれた涙で、まつげが輝き、口の端からこぼれた雫は、頬の線の柔らかさを主張する。その顔は淫らで、アデルの情欲をそそるばかりだった。
「半端なく鳴かせたい…すごく良くしてやりてぇんだ」
囁き、唇を寄せるアデルからアクターレは、逃れようと藻掻いた。
「約束の口付け」11
「どうしてもオレが嫌だっていうなら…噛めよ」
アクターレの顎を持ちあげ口を合わせる。アデルは舌先をつきだした。
「ほら、どうした。噛め」
上下の唇の間に入り込んだアデルの舌に、アクターレはおずおずと歯をたてる。
(だめだ…流されるんじゃない…コイツは……)
しかし噛み方は柔らかく、すぐに愛撫と化した。
「…フ、フゥ…ン……ゥン」
「っむ…う、く…」
唇がはずむ。人の唇同士、二つが合わさることで生まれる、柔らかな弾力。
舌は舌で絡まろうと、のたうつ。片方が、ではない。両方がだった。やがて互いの舌は身を寄せ、擦りあい始める。
彼らに楽しむ余裕は無い。求めるキスは必死で。応えるキスは翻弄されて。けれど、虜になるには十分すぎるほど、甘美だった。
火花か水飛沫のように、悦が全身に散った。
口内をねぶられ、下からは突き上げられ、アクターレは得体の知れない何かに溺れそうになる。
キスも長くは続かなかった。アデルの動きに、アクターレの喉が甘い音色を奏で、唇を引き離したからだ。
「ッ、ア…ァア…」
アデルの指が触れた瞬間から、離れる直前まで……その全てが。溶けると錯覚するほどに心地良い。
アデルの顔を見て、アデルの動くのを見る。体で感じる喜悦を、アクターレは視覚を使って、より感じた。
快の出所を知ると、一層鮮明に体が昂まる。
「ン、ンッ…ア、ゥ…」
触れられれば、動かれれば、より強まる。果てが無い。
自分の陰茎がひどく熱く、密着した腹部に存在を伝えている。
先から垂れた透明な雫は、ヘソに溜り、揺れた拍子に腹の側面へ、ツウッと滑り落ちた。
穿かれて。引かれた瞬間にはもう、穿かれたくてたまらない。
秘所がアデルに絡まるのも、止めようがない。絡まるために、内奥が動くのすら、気持ち良さに直結していた。
「約束の口付け」12
「ハァ、アァ…ッフ、ゥンン!」
「なぁアクターレ、お前…おとといん時より、感度良くなってねぇか?」
「ン…ヒゥ…ッ知…知るか…ン、ンンゥ…ッ!」
投げやりな答え。だがそのおざなりさは、アデルが与えた悦のためだ。
「ア…ア…ンウ…ハ、ァフ…ン……フ…」
特徴的な眉がキュッと寄せられるのも、びくりと震える体も、次第にしがみつく力を増す指も。そう思うと、ひどく嬉しい。
度重なるアクターレの否定に、本当に嫌がっているのではないかと、ずっと不安だったアデルだが、その考えを完全に捨てた。
(だってよ、コイツいま…オレに、ここ突かれる事しか考えてねぇ……)
もはやアクターレの体は、アデルのもたらす全ての刺激を、快として悦ぶばかりだった。
「どっちがイイんだ?」
アデルは体の動きを止め、手でアクターレの陰茎を扱く。限界まで張りつめた彼の性器は、解放を切望している。あと少し…だが、わずかに届かない。
「こっちのほうか?」
今度は手を離し、腰を打ち付けるアデル。アクターレは急な切り替わりについていけず、かわされた欲求が焦れになる。
腰の内側へ意識を向け、のぼりつめようとすると、また手の刺激に変えられてしまう。
「ほら、アクターレ。どっちだよ」
「どっちかって……ック…そんな、わかるかよ…!」
交互に繰り返され、アクターレは追い詰められる。うるんだ瞳に映る光が、迷いながら揺れた。
答えぬ相手にアデルは、今にも止めそうなぐらい手の速度を落とす。
「アデル!? ちょ…そんな…ッ……ゥ…」
とうとうアクターレは、悲鳴をあげた。
「どっちもだよ!どっちも──なぁ、もう…っ、早く!!」
アデルは頷くと、即座に両方で責める。
「…ッア!ァ、ア、アア゙ッ!」
あまりの力に、鋭い痛みが走る。しかし、もう一秒も待てなかった。
絶頂を目の前に、全てが霞む。
「ック、ン!ン、ハァ!アデルッッ──ゥア、アアアァア゙!!」
アクターレの陰茎から、牡の汁が溢れだす。それはアデルの手へ、とめどなく伝い落ちた。
「約束の口付け」13
ぐったりと弛緩するアクターレにキスを落とすアデルは、互いの唇の距離が近い事に気付いた。
押し寄せる期待感を宥めながら、自分の性器の根元をさぐる。
…少ない。入りきらずに余っている部分が、少ない。2pあるかないかだ。この前は5pもあったのに。
アデルの心臓が、ドクンと高鳴る。
腰のモノが、他人と少々違うらしいと知ってから、誰かと体を繋げることがあっても、全て重ねるのはムリだろうと、諦めていたのに。
あと少し、アクターレが頑張ってくれたら、叶うかも知れない。
唾を飲み、相手を抱き起こそうとした、アデルの顔が凍りつく。
「!──…すまねぇ」
血だった。具合いを確かめた指先が、赤く染まっていたのだ。
負荷をかけぬよう、そっとアデルは腰を引いた。ずるり、と未だ猛々しい陰茎が姿をあらわす。
付着した血は、大した量ではなかったが、それでも抽挿を続ければキズを深めてしまう。
アデルは、アクターレを跨ぐかたちで立ち膝になり、彼の姿を見詰め、自分の性器を握った。
「は、…っは、ん…っ」
放心したアクターレの顔に、体に魅入られる。先程までの反応が、まざまざと脳裏に浮かんだ。
特に前回との変わりようが、アデルの心を惹きつける。二度で、この変化だ。三度目四度目と抱いていったら、どれだけ変わるだろう。
想像は、アデルの体を震わせた。
「…っう、ふぅ、っく…アクター、レ…」
「約束の口付け」14
名を呼ばれ、困ったような、泣きそうな表情になるアクターレ。
(アクターレは、悪魔だ)
だが、悪魔もそれぞれ。悪いヤツばかりじゃない。悔い改めもすれば、助け合いもする。
(コイツは嘘つきだ)
けど嘘だって、あれだけハッキリ判りやすければ、本当を言っているのと、変わりはない。
アデルの中で、幾度も繰り返された問いと答え。以後もきっと変わらないだろう。
すでに心は彼を選んでいるのだ。
アクターレが欲しい、得たい、手に入れたい──身勝手なのは承知の上。
ぞわぞわと、細かく悦が背筋を這いあがっていく。達する前ぶれだ。アデルは上体を前に倒し、彼にかぶさる。
「あ、あっ…は…っ好きだっ…アクターレっ…くぅっっ!!」
白液のほとばしりが、アクターレの腹部に散る。アデルは体をがくがく揺らしながら、彼をかき抱く。
「ア、アデ!?」
「オレにっ!オレに約束させてくれっ!お前が…好きなんだよ…っ!」
告白にアクターレは面食らう。しかし同時に激しく動揺した。
アデルの性器の先からは、まだ熱が垂れている。
快楽の残滓のなかで、この男は、いったい何を約束しようというのか。
心か体か愛か未来か、それを超えた何かをか。
アデルは、ただがむしゃらにキスをしてくる。荒い呼吸のなか、とても苦しげに。
(バカ野郎…口を吸うより息を吸え。酸素のほうが、よっぽど必要だろうが)
「ン…ッ、このキス魔…」
アクターレはアデルの背に、そろりと手をまわした。
「約束の口付け」15
翌朝。時間も無いのに寝入ってしまったアクターレが、ディレクターの電話に起こされた時は、遅刻寸前で。
昨夜の余韻どころか、アデルと交わす言葉も掛け声で、打ち合せ入りするハメになった。
寝不足ゆえの、天井知らずなハイテンションのアクターレに、アデルは心の中で謝る。
一部の人達に大人気の戦隊を片した後。
仮面の女性と話したり、これからについて悩んだり、蛙や弟妹に深夜の不在を問いただされたり、食べ損ねた朝食をやっぱり口に出来なかったりと、休めぬままアデルは舞台に戻る。
その時だ。アクターレの声が会場中に響き渡ったのは。
『よくぞ、準決勝まで勝ち上がったな!さすがはオレ様の──【永遠のライバル】だ!!』
(永遠!? 永遠だって!?)
アデルは耳を疑った。今も頭の隅に残る【100年なんて一瞬】、【一瞬を楽しみたいってヤツを探すんだな】は、どこに消えたというのか。
「誰が、いつお前のライバルになったんだ?」
不機嫌に指摘しつつも、アッという間にアデルの顔はほころび、満面の笑みになってしまう。
「何笑ってんだ?……あ!こ、これはエレノアの真似しただけだからな!?勘違いするなよ!!?」
付け足された、アクターレの訂正を聞いても、緩んだ表情は戻らない。
「だ、だから【契約は永遠に保留】って言ってたのを、オレ様流に──」
(あーもう!いつまで笑ってやがるんだ!…こうなったら直接殴って止めてやる!)
カチーンときたアクターレは、衝動的に決勝参戦を決めた。
【2話 終わり】
超GJです!
自分の好みに剛速球です(笑)
続きもすごく楽しみにしてますねノシ
GJ!
3話が待ち遠しいー
スレの皆様、失礼します。
ディス2SSの3話目(5レス)と0話相当の番外編(11レス)を投下させて下さい。
カップリングは3話がアデル×アクターレですが、H無し。
番外編はラミントン×ラハール、H有りです。
番外編はディス1のネタバレを含みます。(グットEDではなく、旅立ちED使用)未到達の方は、ご注意願います。
楽しんで頂ければ幸いです。
4話目は2/7に投下します。
※殿下の性格が、少々大人びたものになっていますが、どうか御了承下さい。
※番外編に限り、世界設定を変更した箇所がありますが、ゲームのプレイに支障はきたさないと思います。
※内容等が合わない場合は、申し訳ありませんが、スルー願います。
>>296-297有難うございます。拙い文ですが、精一杯がんばります。
3話「すれ違う唇」1 〜8話と9話の狭間で〜
(アデル×アクターレ)
アイツの妙で変なカッコの謎が解けた。
異常な長さの赤ネクタイ。
戦いに全く不向きなブカブカ黒ズボン。
筋肉ラインを強調するだけのピチピチ白シャツ。
お腹でチラつかせる赤い紐。
そう!!これら全部、視線をピ──へ向かせないために練られた、心理作戦なのだ!
「……ってぇ〜!うぅ何か変な夢見ちまったぜ…」
アクターレは目頭の涙を拭う。頭頂には、でっかいタンコブが出来ていた。どうやら一瞬気絶していたらしい。
魔神エトナと魔王神ゼノンの戦闘で、謁見の間は今にも崩れようとしていた。
ここにいるのは、慌てふためくディレクターとカメラマン、そしてアクターレの三人だけ。
主役二人は、とっくの昔に地上へと戦いの場を移していた。
「どどど、どうしましょアクターレちゃん!あたしたち、まさかここで終わり……」
「バカ野郎!華々しい最終回無くして、ダークヒーローが死ねるかって──フギャ!」
二度目の落盤を喰らい、転倒するアクターレ。
その時だ。気合いの声とともに、瓦礫から足が突き抜けてきた。
「アクターレ、無事か!?」
「アデル!」
差し出された手にすがりつき、アクターレはふと我に返る。
「な、なんで来たんだ?お前なんか来なくても、オレ様は」
慌てて解こうとした手を、強く握られた。
「そんな事言ってる場合かよ!ほら、いくぞ!」
引き上げられ、アクターレと撮影陣は、命からがら階段を駆け上がる。
ひた走るなか、埃で汚れたアデルの服が目に止まった。
“心配したんだぞ”
背中が、そう語っているようでアクターレの胸中は、奇妙にざわめく。アデルの迎えが嬉しい反面、はるか年下の17歳に心配されたことで、そのぶん自分が腑甲斐なく感じてしまう。
しかし、一番気になったのが握られている右手だ。人前で手を繋いだまま走るのは、さすがのアクターレでも少し気恥ずかしい。
「すれ違う唇」2
階を上った直後、待ち構えていたのは四匹のドラゴンと魔物使いだ。
「ちっ……。やっぱり素直に通しちゃくれねぇか」
戦うため手を離すだろう、と思っていたアクターレだが、アデルにその様子は無い。攻撃しに接近するどころか距離を置き、おもむろに振り上げた右手には──。
「杖!?」
「ギガクール」
空間から突如、巨大な氷柱が出現し、敵を葬り去った。確かに拳で一体ずつ倒すより早い。けれど、この強さ以前の比では……。
「な、なるほど」
カーソルを合わせて出た名前の表示の上に『前科99犯』とハンコされているのを見て、アクターレは押し黙った。
レベルもそれに準じた数字で、恐れ入るやら呆れるやら。
(姫君も言ってたが、ほんっとコイツ、戦闘オタクなんだな)
アクターレを敵の攻撃に晒さぬよう、掴んだ手を離さず済むよう、戦う手段に魔法を選んだアデル。一人で張り合うため、特訓し鍛えた時間が誤解されてることを彼は知らない。
最後の階で、突然ディレクターの携帯が鳴った。
「はい…ええ、はい!……アクターレちゃん迎えよ!テレビ局から迎えが来るわ!」
「ほ、本当かディレクター!?中央に戻れるんだな!?」
「ええ、やったわ!これだけの大ネタですもの当然ね!!しかも到着まで時間掛かるから、引き続きエトナvsゼノンを撮れるのはあたしたちだけ。大チャンスよ!!」
「ああ!ダークヒーローの華麗なる復活だ!!辺境の星ヴェルダイムから舞い戻ったオレ様の勇姿が、全魔界ネットで放送される時が来たんだ!!」
ぷるぷると、ひとしきり喜びに震えた後。アクターレは、表情を固くしているアデルに気付いた。
ここを抜けたら外だ。すぐに実況中継を始めねばならない。そして、撮り終えたら帰ることになるはずだ。
(帰る────……)
アデルと話す時間は今しかない。アクターレは心を決めた。ディレクターとカメラマンを先に行かせ、立ち止まる。
(100年か。フッ、その程度なら、コイツに付き合ってやってもいい)
「よし!アデル一緒に来い。オレ様が特別にお前を中央に招待してやるぜ!どうだ嬉しいだろう!?」
だが、アデルの反応は鈍いものだった。
「すれ違う唇」3
「あ、え、いやオレは……ここに残る。まだ片付けてないことがあるし。というか両親や弟妹もいるし、オレは当分ここで過ごすつもりだ。その…多分、一生」
歯切れ悪く口ごもる姿は、およそ彼らしくなかった。
「………………そうか」
アクターレは手を引き剥がすと、肩をすくめた。
「まぁ頑張れよ。オレ様はもうヴェルダイムを訪れることは無い。中央がダークヒーローを手放さないだろうからな」
「ま、待てアクターレ!聞いてくれオレは――」
自分の腕を掴もうとする手を、アクターレはパシッと小さく叩き、振り払う。
完全な拒絶だった。それでも言葉を続けるアデルを、目で制する。
「じゃあ元気でな!」
背を向け走り去るアクターレ。追おうとしたアデルは、建物の隅の人影に気が付いた。
「おーっと!煌めく流星の如きエトナの攻撃!決まった、決まりました!こーれーはー、効いているぅー!!」
地面を揺るがす衝撃波、続いて激しい振動と爆発音に見舞われながら、アクターレは地面に張りつき、実況を行う。
(後悔しやがれ、アデルのバカ野郎)
「だが耐えたー!さすがはゼノン!!魔王神と呼ばれるだけのことはあるぞ!!まばゆく突き刺す光焔をものともせず、二本の足で立っているー!」
散った閃光と熱が、アクターレの体を襲う。心配したディレクターが下がるよう合図するが、あえて無視した。
(忘れてやる。二度と思い出さない)
「おおおッ!今度はゼノンが仕掛けるか!?その手に、生み出された光球が妖しく宿る!黒い雷を纏いし、純粋な魔力がっ!恐ろしい勢いで集約されていくーー!!」
右手に、アデルの手の感触が甦る。厚くて大きくて、しっかりと握りしめてくる逞しい手。
(あいつなんか…あんな奴なんか…くそ、実況に集中しろオレ様!)
「ゼノン自身すら包み込むほどの巨大なエナジー!これがエトナに向かって投げられたー!!ねじれながら一直線に飛ぶ!!これは相当の――何ぃ!?魔神エトナ、軽々と受けとめたァァッ!!」
(人間が悪魔と?フン、あまりにアホすぎて笑いもとれないぜ!)
だが、その気持ちとは裏腹に、胸の奥の息苦しさは無視できないほど急速に膨れあがっていった。
「すれ違う唇」4
見渡せば、戦いも実況も終わっていた。
エトナへの勝者インタビューもそこそこに、ディレクターにマイクを押しつけると、アクターレは建物の入り口に駆け戻る。
石畳は壊れ、照明も倒れた真っ暗ななか、アデルの姿を探した。別れた場所には、誰もいない。周囲のドアを片っ端から開けてまわるが、昨夜みたいに転がり出る、なんて事もない。
強烈な孤独感が、アクターレの心を突き抜ける。堪え難い寂しさがのし掛かり、呼吸を詰まらせた。
「来いよ、オレ様と来いよ!離れんなよ!なあ……畜生ォ!!」
悲痛さの比率の高い怒鳴り声が、虚空に広がり消えていった。
その頃、アデルは冷えた肝を抱え、帰路についていた。あの時アクターレが拒絶しなければ、抱き寄せて口説いていたことを考えると、背筋が凍る思いだった。
建物の隅で律儀に兄を待っていたタローとハナコを、契約で完全には離れられぬロザリーを、連れて家に向かう。
「アクターレも、おっかしーよね。兄ちゃんが行くわけないのにさ」
「そうだよねー。でも中央か…ぼくちょっと行ってみたいかもー」
夢見る顔つきのタローに、ハナコは怒りの眼差しを向ける。
「何言ってんのタローちゃん!こんな時にバカじゃない!?」
「わ、わかってるよ。言ってみただけだってばー」
(そうだ。何も解決してない状態で、ここを離れるなんて出来るわけがねぇ。オレは家族のため、村の皆のため、自らの流儀を貫くために――)
この判断が正しいと確信しつつ、追いかけたい衝動と戦う。
強く握り締め過ぎて、グローブの指先を壊しそうになる。焦れる気持ちを、ひたすら抑えた。そんな考えを持つこと自体悪いのだと、自責の念にかられながら。
しかし……。
月明かりの下でアクターレは、ぐずっと鼻をすすった。
(分かるさ、分かってたさ。オレ様だって家族が大事だ。けどよ……!)
アデルなら信じられると思ったのに。
アデルなら裏切らないと思ったのに。
嘘でもいいから、喜びやがれ――。
ふと、心の隅に何かが引っ掛かる。 『嘘』……。
「あっ!?」
アクターレは愕然として叫んだ。
「オレ様か?信じられないのは、オレ様のほうなのかー!!?」
「すれ違う唇」5
アデルはアクターレに思いを馳せる。
(ごめんな。お前が超人気スターとか、全魔界にファンだとか…あんまり仰々しいことばかり言うもんだからよ)
「まさか……本当だったなんてな」
さっきまで彼の帰りたい「テレビ局」もヴェルダイムのどこかだと思い違いしていたアデルだった。
翌日。アクターレは眉を顰めて芸能新聞を閉じた。星形のニプレスを胸に貼った、セクシーショットが目に痛い。
「いくら悔しいからって、反動ではしゃぎ過ぎたぜ…」
控え室を開けた直後、アクターレを十数人の悪魔が取り囲む。皆、契約を結びたがっている事務所だ。呼び寄せたのは、他ならぬ彼自身。
アクターレは真剣な口調で、彼らに言った。
「…どうしても欲しいレギュラー枠がある。押さえられる事務所に行くぜ」
目の色を変える者達を前に、条件を続けた。
「SatelliTVのニュース番組だ。無口な女と、変なウサギの──」
(テレビの力…せいぜい利用させて貰うぜ!卑怯だろうとヤラセだろうと、何だってやってやる!)
情報に通じた頼れるオレ様、お堅いニュース番組も仕切れる信用出来るオレ様、誰もが憧れる男気溢れたイケてるオレ様を、アピールするために!
(誰にって?もちろんア――ぜ、全魔界にだァァッ!!)
【3話 終わり】
番外編・0話「大天使のベーゼ」1 〜1話の前の空白に〜
(ラミントン×ラハール)
ガココッ、ギィィ… 扉の開く音を聞き、ラミントンは書類の束から顔を上げた。
「ふん。平和な天界でも、やはり長ともなると酷務を強いられるものなのだな」
そう言いながら書斎へ入って来たのは、魔界を統べる少年魔王ラハールだ。
時計を見れば、日付が変わる頃だった。
ラミントンは彼に、座るよう勧める。ラハールは頷き、腰を掛けた。
「少々立て込んでいる時期でしてね。折角お越し下さったのに、なかなか時間が割けず申し訳ありません」
「いや、急に訪ねたのはオレ様のほうだ。気にするな」
二人きりの時、ラハールは普段の不遜さをラミントンに向けることはなかった。
三年という月日が、互いが長という対等な立場などが、彼から不要な片意地を洗い流していた。また、ラミントンはラハールに丁寧語を用いて話すようになっていた。
「昼に述べた通り、現在我が城の台所事情は、壊滅状態だ。家来達はいい、領地に戻れば食が保てる。しかし…」
ラハールは、ラミントンから目線を逸らす。
「フロンはそうはいかん。あれは大事な預かり物だ。病にしては、お前に合わせる顔が無い」
「有難うございます、大切にして下さってるのですね。彼女のことです、今頃は満腹して花畑の夢でも見てるでしょう」
「うむ、くつろげているようで安心したぞ」
ラミントンの心配は、少年魔王の健康にあったが、口出しはしない。
食糧の援助など頭をかすめたが、余計なこと。彼がきちんと指示すれば、城の物流など半日で戻せるのだから。
彼の魔界は彼のもの。采配に口を挟むべきではない。
「大天使のベーゼ」2
それでも、ラミントンは彼に釘を刺すのを忘れなかった。
「ところでこの前に頂いた、非常に美味しいプリン…あれが問題の彼女の、出奔理由ですね?」
目を見開くラハール。驚きを素直に表情にしてしまう彼を、ラミントンはまだまだと思う。
「ふ、ふん!あれは内心、オレ様を見下しておったのだ!何処でも好きな場所へ行くがいい。もっとも他の魔界を見て、オレ様の素晴らしさに気付いても遅いがな!」
「才覚ある臣下を自堕落に過ごさせて、芽を摘みたくない。その手段が旅に出すことなのですね」
「……」
「時期が来たら、様子見がてら迎えに行くおつもりでしょう。何かの時は戻れるよう、居場所を確保したままなのは、そのため」
言い当てられ、機嫌を損ねるラハール。バツの悪さを怒鳴って誤魔化すことも出来ず、触覚風の髪を逆立たせて唸るばかりだった。
ラミントンは静かに微笑んだ。彼の優しさが可愛らしく、また未来を見据えた思考に王の片鱗を見たからでもあった。
賢王と呼ばれたクリチェフスコイを超えるのは、並大抵のことではない。しかしラハールには、彼の父や自分には無い素養がある。
能力のある部下を見出し、育成する力だ。これはいずれ彼最大の武器となるだろう。
…だが、大天使の笑みには、悪魔の少女に対する、嫉妬――それも穏やかではない――への自嘲も、少なからず含まれていた。
「ところで、交換は例年通りの日程で?」
「ああ、変わりない。宜しく頼む」
途端に空気が重いものとなる。
「54名か。天界では最多だな」
「ええ、良い傾向です。しかし変動が大きい。やはりまだ隠しているか、殺…」
「ラミントン!……気に病むなと言ったはずだ。これだけの者が自由に生きられる。それを喜べ」
だがラハールが言葉を切ると、室内の音はしばらく絶えてしまった。
「大天使のベーゼ」3
三年前。クリチェフスコイとラミントンは、魔界と天界のを一つにする計画を画策した。
元は同一種であったにも拘わらず、長い年月の末、憎み嫌悪し合うようになった実態を嘆き、立てられた計画だ。
しかし単なる不仲ならば、交流を続けていけば良いはず。急に二界を融合しようとは乱暴過ぎないだろうか?
――そこには明かされていない部分が存在した。
以前から天界に悪魔が、魔界に天使が生まれることは度々あったという。
悪魔を絶対的な悪とし、排除すべきと考える風潮により、天界の住人は自ら生んだ子であっても、その者を同胞と認めなかった。
そして信仰の強さ故に、彼らが取った行動は陰惨を極めた。酷遇、幽閉、殺害……多くの悪魔が隠されたまま、闇から闇へと葬られた。
また、魔界でも天使を生み育てた家族が。まれに部族までもが、異端として滅せられるなど数多くの諍いを呼んだ。
事件の一つから、その存在を知ったクリチェフスコイが、未来を懸念し、天界の門を叩いたことが交流再開の切っ掛けとなった。事実を受け入れたラミントンは、クリチェフスコイと共に変革を実行しようとした。
失われる命、不幸になる生を少しでも減らすために。今一度、世界を元の姿に――それが真の理由だったのだ。
現在は、互いの世界で受け皿とする施設をつくり、交換を行っている。
乳幼児が大半を占めるものの、数十才から数百才、擬装した者や隠匿されていた者、成長するにしたがい質が変じた者等、理由は様々だ。
(ですが、交換では駄目なのです。ともに暮らせる世にしなければ…)
しかし、それには時間が必要だった。
その点、ラハールはというと。
実のところ、協力意識は大分薄かった。天界と違い、魔界は戦いが日常的に存在している。ラミントンの気持ちは分からなくもないが、当面の状況では計画の進行は難しいと判断していた。
「大天使のベーゼ」4
「フロンの堕天は、撤回出来そうか?」
「…難しいです。一度下してしまった裁きを変えるのは。まだその時ではありません」
ラミントンは俯き、目を伏せる。
「彼女に強行突破の道を選ばせてしまったのは、自分です。本来なら、わたしが罰を受けるべきなのですが…」
「仕方あるまい。思惑が思惑だったのだ。……大きくハズしたがな」
にやりと笑うラハール。
そう。計画ではラハールとフロンの2人を鍵と称し、魔界の者に天界の者をめあわせる案があった。統一の象徴とし、足掛かりとすべく、練られたものだ。
けれど、早々にして誤算が生じてしまっていた。それも大きいものが二つ。
一つは魔界に堕ちたフロンの成長が凄まじく、また天界に大天使候補が出ないため、二界が力のバランスを欠いたこと。
そしてもう一つは──ラミントン自身が当のラハールを得てしまったこと。
考え込むラミントンを、ラハールはじっと見つめる。日頃から自分に「変わられましたね」と言うラミントンだって、悩む姿を晒してるあたり、同様に変化しているのだ。
外には人一倍聡い大天使が、何故内面には疎いのか。今日はそこを指摘してやろうと、高笑いを始めた時だった。
「ハーッハッハッ……は!?」
ふんぞり返った体が、後方に傾く。
ラミントンは慌てて彼を抱き留めた。
「不安定な場所ですから気を付けて下さいね」
「す、すまぬ」
ラハールは一度立ち上がり、ラミントンの服を伸ばすと、膝に座りなおした。
ラミントンは、小さく笑みを浮かべる。
二人でいる時、ラハールがラミントンの膝に乗って会話するようになったのは、ついこの間のこと。
出会って一年で情を交わす仲となり、この二年で様々に関係を深めてきた。
立場上、話は堅くなりがちだが、相手に触れたい欲求は押さえられず、行動に先のような齟齬が生まれていた。
「大天使のベーゼ」5
膝の上の想い人を、ラミントンは大切に抱き締める。
ラハールは、大きいものに全身を包まれるのが、この上なく好きらしい。
早くに母を亡くし、父にも甘えることの無かった彼が愛情に飢えているのは、明白だった。抱き締めたうえで、四枚の翼でくるむと、か細い体から徐々に力を抜き、身を預けてくる。
それは信頼の証といえた。心の底から安堵できる相手と、彼に認められたことが、ラミントンに更なる喜びをもたらす。だが──
「……ん、…っ……、……っ」
ラハールが体を震わせる。この抱擁は、彼を深く安心させるとともに、情欲に火を付ける作用もあった。
「部屋に、参りましょうか……」
無言で頷くラハールをかかえ、ラミントンは書斎を後にした。
寝室でベッドに降りたラハールは、マフラーを引っ込め、靴を脱いで横たわる。
ここから先はラミントンの仕事だ。うやうやしく彼の手にキスを落とし、口唇を這わせていく。
口と舌と指と…吐息や頬摺り、時には言葉で。
ラハールの全身を愛撫する。
二年間の密会で、一度たりとも疎かにしたことの無い、ラミントンの愛し方だった。
奉仕を受ける少年魔王は、自分にかしずく大天使を眺め、満ち足りた表情で目を細める。
最初は慣れず、くすぐったがり、直接的な愛撫を欲しがった彼だが、感覚を開拓された今は、深く喜悦を味わうために必須なものと、躯から覚えていった。
いつしか…その身を覆うのが、空気だけとなった頃。
「ん、っ!…あぁっ…」
細やかな指技で、頂点まで高められた肌は、どこに触れても快楽を引き出してくる。熱は熱を呼び、彼に鮮明な悦びをもたらす。
「っく!ふ…あ、はぁ…っ」
ラミントンの口腔におさめられたラハールの昂まりは、舌のねぶりに白濁を弾け、肢体を躍らせた。
「くっ…ああああぁぁぁ……っ!!」
「大天使のベーゼ」6
ラミントンはサイドテーブルから、大小二本の瓶を取り出した。小さいほうの瓶を選び、中から短いスポイトを持つ。
ラハールは俯せの姿勢になり、軽く腰を浮かせた。
「宜しいですか」
「うむ。……っく」
形の良い臀部の、密やかに息づく窄まりに指を添え、濡れて光るスポイトの先端を、そっと差し込む。
繊細なそこは、細い異物にも過敏に反応し、ひくりと蠢いた。
「…う、っんん…」
中身を放出し、大きい瓶からも同様に取ると、またもラハールの中に。今度はスポイトが長いぶんだけ、奥を満たしていった。
どちらの中身も香油で、用途も同じ。ただ、後者は純粋な潤滑油だが、前者は傷薬と苦痛緩和の効果を持つ薬草が配合されている。
高価な薬剤ではあったが、ラミントンはラハールの為に、惜しみなくそれを使用した。
二度目の注入を済ませた時には、すっかりラハールの息があがっており、体は汗ばんでいた。
香油に催淫作用は無い。丹念な前戯が施された体は、次に与えられる快楽を熟知している。
つのる期待感は、ラハール本人ですら、どうにもならぬほど、その身を興奮させてしまうのだった。
「大天使のベーゼ」7
ラミントンは彼の傍らまで身を進め、長い装束の隙間から己の欲望を取り出した。手にした熱に、いま一度ぬめりを与え、愛する者の腰を引き寄せる。
そっと…慎重に性器を埋め込んでいく。行為が二人に苦痛をもたらすことは無かった。
「…ラハール……」
「ラ…ミ、…んん!」
香油の効果もあるが、何より括約筋の操りかたをラハールが学び、身につけたことが大きい。
彼は既に、背後からの悦に、悩ましげな吐息と、喘ぎを零し始めていた。
それがラミントンの心を苦しめる。
天使でありながら、愛を言い訳に親友の子を貶めていることに。友を、友との友情を、穢してしまったことに。
三年前、魔界をエトナに託して旅立とうとしたラハールを止め、屋敷に招き入れたのは重傷を負ったラミントンだった。
前魔王クリチェフスコイのこと、天界、魔界と天界の創生から今までを…計画を。ラハールに教え聞かせた。
彼は一年で多くを学習した。だが短期間にも拘わらず、二人は惹き付け合ってしまった。
互いに魅され虜となるのに、一年は長過ぎた。
……裏切りを咎める声が、ラミントンの頭から離れることは無い。例え彼を解き放っても、生きている限り声は自分を責め苛み続けるだろう。
それでも――気持ちを止めることが出来ない。
しかしながらラミントンには、まだラハールに伏せている事実があった。
「ん…ふ、ラミントン…違う。そこではない、少し下に…」
「えぇ……こう、ですね」
腰を落として角度を変えると、ラハールは急に息を詰める。
「くっ、うんっ…ああっ!?ま待て、そんなっ、捻るように…突いていては!」
「身体は良いようですが、いけませんか?」
ラミントンの問いは、あくまで涼やかだ。
「は、早く終わるのは…いかん。もっと、ゾクゾクくるまで…加減するのだ」
答えるラハールの顔は上気し、艶を帯びていた。身体から発する色香を隠そうともしない。自分の腰をつつむ手に手を重ね、より多くの陶酔をねだった。
「ふふ…そうですね、次にお会いするのは何ヵ月先か分かりませんから。長く、楽しみましょう」
勢いを押さえ、代わりに微動と回転を混ぜる。シーツを掴むラハールの指先に力が入り、色を白く変えた。
「っく!そうだ…こ、小刻みに、当たるのがっ……い、い…」
忙しい息の合間に意見と指示と感想を、次々に告げるラハール。それは性の営みと称するには、多少風変わりなものだった。
「大天使のベーゼ」8
過剰ともいえる行為中の会話。…元々は、ラハールの知識不足が招いたものだった。
彼は世事に疎い人物であり、今まで得てきた知識にも房事は含まれていなかったらしい。
初めての性交で、痛みの程度を「どうですか」と聞くラミントンに彼は、
「く…感じるとは、恍惚とは…こ、このようなものを指すのか?ラミントン、今のを……早く」
と、快楽を告げ、続きを求めてきたのだ。
その場は面食らったラミントンだが、彼の誤解を直そうとはしなかった。
それどころか、改善に努めるために、満足・不満足を積極的に表すよう願い出たのだ。
…いつ言うべきかは、伝えずに。
そのためラハールは当然のごとく、行為の途中に意志を示すようになっていった。
確かにそれは有効に活用され、お陰で、二人は逢瀬の回数の割に、密度が濃く充足度の高い情交を得ることが出来た。
嘘ではない。が…正しくもない。
彼も真実を知る日が来る……そう思いながらも、ラハールの言葉に煽られる行為に終止符を打てずにいた。
「っ…ん…ゆっくり、大きく動かれる、というのは、思わぬ良さを生むものだな……く、あぁ、っ」
満足げな吐息の最後を、甘い嬌声で区切る。
「ラミントン、もっと乱暴で構わないぞ」
蜜のような、甘美な誘い。まっすぐな言葉はラミントンの欲を強く刺激し、耐え難い衝動に変えた。
「オレ様の考える乱暴は、もう少し許容がある…のだ。そう、もう少し…揺さ振っても、っいい…」
行為のさなか、こんなことを言われて、火がつかない男がいるだろうか?
「大天使のベーゼ」9
「は、ぁああっ!まだだラミントン…もっと…もっ――ぅんん!」
食事や睡眠のように、素直に性感を求める。欲しいものを手に入れることに、何のためらいも無い。
大胆で活発で奔放な――子供。
(子供…)
ラミントンは汗の下、暗い笑みをたたえる。
相手の成熟すら待たずに、快楽を教えて自分に縛り付けた。その浅ましさに、深い罪を感じずにはいられない。
「おい!き、聞いておるのか!?」
制止を無視し速度を増すラミントンに、ラハールは背後を振り返った。
「無理です。あなたを我慢するなんて、わたしには出来ない…!」
(こんなわたしの何処が“高潔な魂を持つ、神の御使い”なのでしょうね?)
「うわ!? っぁああッ!!」
ラハールの細い腰を掴みあげ、奥深くに性器を強く突き立てた。
背徳が強烈な快感を引き起こす。あまりに凄まじい悦に、我を忘れる。激し、押し寄せる怒濤に抗うすべは無かった。
ラミントンの手の震えと汗に、ラハールは彼の限界の近さを知る。
深部を狙ってえぐる躊躇の無い動きから、内側に放つ気なのだと悟った。
「ラミ…!?」
ラハールがアッと叫んだ瞬間、全ての動きが止まり、精がどくどくと注がれていた。
自分のなかに白液を吐く雄の淫猥な蠢き。その脈動はラハールの内壁を叩き、鮮やかに響いた。
初めて直接感じる相手の絶頂。溢れ、広がる多量の液体。
再びアッと思った時、射精感が急激に膨れあがった。それは留める間も無く吹き上がり、シーツに熱を撒き散らした。
「大天使のベーゼ」10
ラハールの眠りは浅かった。
(どうしたというのだ……?)
ラミントンが自分の体内に精を残したのは、今までにないことだった。後処理はきちんとしてくれたが、心は晴れない。
普段と違った様子に戸惑いを覚えるが、先んじて謝られては、怒って問いただすことも出来なかった。
ラミントンの思い詰める性格は、ラハールを時折不安にさせた。
斬られてもなお黙っている精神が。
それを罰として受け入れる心情が。
ラハールには分からない。
(良からぬことを考えてなければいいが…)
眠るラミントンの指に手を絡めようと、彼の袖口を探るが遠い。恨めしげに、自分を隔てる衣服を睨んだ。
ラミントンは情事でけっして肌を晒さない。ラハールが残した傷があるためだ。
失命こそ免れたものの、瀕死に至らしめるほどの深手。その痕は大きく、見せてラハールを罪悪感に苛ませたくないと言う。
大天使なら、傷くらい魔法で――と思うだろう。しかし傷を負ったのは当のラミントン本人であり、場にいた天使の大半は失われていた。
フロンの力では命を救うだけで精一杯だったのだ。
一度治ってしまうと、後から痕を消すのは容易なことではない。
(イヴォワール、ゼタ魔界は空振りだった。今度行く魔界では、良い治癒術か策を掴みたいものだな…………)
ラハールは、とろとろと暖かい眠りに落ちていった。
「大天使のベーゼ」11
「これを」
天界を去る直前、ラミントンが差し出したのは、金色の環だった。美しい細工の、しかし輝き過ぎない造りで質も良い。
「わたしの術が掛けてあります。あなたに、このような魔法防御は不要とは思いましたが…」
「首輪か。確かに防御など必要ないが、何も無いと喉元が寒くて困る。貰っておこう」
ラミントンが彼の首に環を填めると、急にラハールは顔をしかめた。
「オイ、ラミントン。なぜ腕輪にしなかったのだ?これでは、オレ様に見えないではないか!」
首を指差しながら、文句をつけるラハール。だがその顔は、何となく嬉しそうだ。
不意に彼は、マフラーの位置を少し高めて、首を隠してしまった。
「ふん!オレ様に見えぬものを、他人に見せてやる義理などない!」
ラハールのちょっと無理した高笑いが、天界の朝に軽やかにこだました。
ラミントンはラハールの頬を持ち、唇を重ねる。
衣擦れ音にくわえ、サラサラと耳に届く、柔らかな音。灰色がかった薄紫の長い髪が、ラハールの頬の横を滑り降りてゆく。
(ラミントンはオヤジが好きだったのだ。でなければ遺言を守るために、ここまで気持ちを乱すまい……)
奇しくも、ラミントンも先の魔王を思い出していた。
(クリチェフスコイが存命だったら…わたしはこんな真剣に計画に取り組まなかったに違いない。ラハールを得たからこそ、せめて一つクリチェフスコイに応えたい)
ラハールは決意を胸に、唇を押しつけた。
(ラミントンを捕らえたのはオレ様だ!必ず心を全部奪ってやる)
抱擁する腕に、少しだけ力を込めるラミントン。
(あなたを強く育てましょう。そうすれば、いつか…天界を譲与する形で、二界を融合できる)
ラハールは、大天使とその翼に抱かれながら、嫌っていたはずの「幸福感」に包まれた。
貰った金環が、ヴェルダイムの地で一瞬にしてひしゃげ、ラハール自身の血でまみれるなど、露とも思わずに──。
【0話 終わり】
スレの皆様、失礼します。
ディス2SSの4話目(13レス)を投下させて下さい。
カップリングはアデル×アクターレになります。
楽しんで頂ければ幸いです。
最終話になる5話目は、2/13に投下します。
※カタカナ声が、アクターレ ひらがな声が、アデルです。
※内容等が合わない場合は、申し訳ありませんが、スルー願います。
4話「永恋への口吸い」1 〜城攻略の片隅で〜
(アデル×アクターレ)
アクターレの名の、本来の綴りはOctalleyだ(説明書、参照)。
芸能界入りする際に事務所から、ファンが覚えやすい表記が良いと言われ、以来AKUTAREを使っている。
だから胸で光るペンダントに刻まれた「A」は、長いことスターの自分を意味してきた。
だがその「A」は、今や全く別の意味を持ってしまった。
A──Adellと。
「どうだい最高のシチュエーションだろ!?オレ様の華麗なるラブロマンスの幕開けに相応しい…カメラが無いのが口惜しいぜ!」
アクターレが立っているのは、戦闘ステージ『村はずれの平原』にある『枯れ木ヶ原』だ。
しかし、言葉のとおり修羅国の、これまた『裏世界』というから、ややこしい。
十六枚の地図を手にしたアデルが、息を切らして修羅に来たのは30分前のこと。再会を済ますや否や、アクターレにこのマップへ、ジオパネルの上へ、連れ込まれたのだった。
魔術師達を倒し、ダーク太陽を壊した今は、静寂が場を支配している。
(確かに電話で「行くべき場所がある!」とは言ってたけどよ…)
携帯電話が二人の間で果たした役割は大きかった。誤解と言葉不足でこじれかけた仲を修復したのみならず、心を繋ぎ、理解を深め合えたのも、電話の存在があったからだ。
「…そうか。次元は違うが、初めて会った場所だもんな。ここは」
そして肝心なのは、何故裏世界かということ。
「済まねぇ、アクターレ。『痛くしない』って約束、お前にまで負担かけてたんだな」
足元のパネルは、傷を負うとその数値が回復に変換される『ダメージ反転』のジオシンボルが効果を現している。
つまり、苦痛の心配なく行為に専念できるわけで。
「……。コ、コイツは貸しにしておくぜ」
頬を赤くしていたアクターレだが、握り拳を作ると大仰にマントをひるがえした。
「さ、仕切り直しだ、仕切り直し!不本意な始まり方した恋愛を払拭し、新たなエターナルラヴをスタートするのさ!」
両腕を広げ、力一杯言い放つ。
「アイラビューッ、ジュテーム!イッヒ・リーベ・ディッヒ!!テ・キエロ!!!」
様々な言語で怒濤の如く、愛を告げまくる。
「永恋への口吸い」2
「ゼェハァ……ど、どうだ感激しただろう!」
しぶい顔をしていたアデルは、組んだ腕を解くと、叫ぶ男に歩み寄り頬に手を添えた。額にかかる金の髪を掻き上げ、じっと見つめる。
「長い恋始めるんだろ。一生もんの恋じゃねぇか。…本当に、それでいいのか?」
ぬぐぐっ、とアクターレは声を詰まらせた。
「聞かせろよ、お前の言葉で。その癖のある響く声で。…ちゃんと聞きたいんだ」
むしろ、アデルの囁きのほうが余程口説き文句で、告げられたアクターレの心を揺らす。
少し間を置いたものの、彼は正面の男が望む言葉を紡いだ。
「……アデル、好きだ。お前が好きだ」
「ああ、オレもだ」
間髪入れずに同意した直後、アデルは唇を塞いでくる。
アクターレはその唇を舌で割り、初めて自分から相手の口腔に差し入れた。
舌の先端だけ擦り合わすのも、力を入れて弾くのも…舌先を交わした状態で、ちゅう、と吸うのも。全てが心地良い。
くすぐったさと、はにかむ気持ちが交錯する。
零しかけた唾液を啜った時、アクターレの両胸に指が這わされた。
「ン、ンムゥ…」
一気に体に火がついた。呼吸もおかしくなって、身を捩るが耐えられない。
唇をほどくと、喘ぎ声が飛び出した。
「アッアァ!ッハ、ンゥウ!」
逸らす胸に、硬く立ち上がった乳首が見える。羞恥に怯んで身を引くが、アデルは逃がしてくれなかった。
指が蠢き、見えた動きそのままに悦が湧く。
アデルの両肩を握る手から汗が吹き出し、びくびくっと背が震えた。強過ぎず弱過ぎず、連続して掛けられる圧。
「…ア、ゥア…ッ」
不意に、自分だけが乱れていることにアクターレは気付いた。
「永恋への口吸い」3
(お前だけ、すました顔していようったって、そうはいかないぜアデル!)
考える前に手が出ていた。ズボンの上から、アデルの陰茎をむんずと掴む。
「っ!?」
驚いたアデルと目が合う。頬がカッと熱くなるのを自覚したが、アクターレは強気に出た。手にした屹立を、ゴシゴシこする。
「ふ…くっ!」
案の定、アデルは悦に顔を歪ませ、息を呑んだ。
してやったり顔のアクターレだったが、アデルはジト目で睨むと、彼の下腹部に反撃してきた。
応酬が始まった。互いが相手に体を任せ、弄りながら歓ぶ場所を探す。
撫でまわしているうちに、アクターレはだんだん楽しくなってきた。自分の愛撫で、アデルが陶然とした顔になるのが面白かったのだ。
相手を良くしようとする気持ちが、愉しもうという思いが、こんなにも内面を充たすものだと、初めて知る。
アデルの言う「すごく良くしてやりてぇ」の気持ちが分かる気がした。
こんなアデルが100年で消えるのかと思うと、いとおしくてたまらなくなる。しかし、その100年しかない時間を、自分に分けてくれると言うのだ。
(だったら、めいっぱいエンジョイさせてやらなくてはな!)
先に弱音を吐いたのはアデルのほうだった。
「ま、待て、駄目だ。今日が三度目だってのに、保ちそうにねぇ…」
すぐ果てちまいそうだ、と唇を噛むアデルに、アクターレは彼の鞄を拾い、差し出す。
「我慢する必要なんて、どこにあるんだ?」
「どこって……」
アデルは目を白黒させた。
「変な顔して…何だよ」
「いや、お前のこと見直してた」
行動力のあるアクターレが、この状況においても普段の積極性を見せてきたのだ。
気兼ねも遠慮もいらない関係になったことに、込み上げる嬉しさが、胸郭を震わせた。
誤魔化すために、アデルは慌てて服を脱ぐ。
「永恋への口吸い」4
アクターレも負けじと、体からコートを剥いだ。
何もかも、ぐしゃぐしゃに。後のことなど考えず、靴もベルトもすっとばして。
こんな焦って服を脱ぐなど、アクターレは自分でも信じられなかった。しかも理由は、目の前の男と交わりたいが為なのだ。
アデルも思いは同じらしい。衣服を全部取り去ると、すごい勢いで身体をぶつけてきた。
パネルの上に押し倒され、下肢を絡められる。
肌が密着する…それだけで、アクターレは恍惚感に溶けてしまいそうだった。
これから性交を行なうのだとハッキリ意識する。ためらいは無い。求め、待ち望んでいたセックスだ。妙な陶酔が去来して、アクターレの体をざわめかせた。
強く強く、アデルは自分を抱きしめてくる。
「…クッ」
押しつけられた硬張りが熱くて、反応が声に出てしまった。
アクターレの後孔をほぐそうと、粘液を纏った指が滑る。心の壁を取り去ったアクターレは、自分で言ったとおり、声を我慢しなかった。
喜びを素直にあらわす声は、アデルを過度に奮わせた。
23…19…25… 重ねた体から緑の数字が立ち昇り、揺らめいては消えていく。
「こんな辛い思いをさせていたのか。…ごめんな」
「元から大した痛みじゃない。それに、今日はダメージ反転がある。心配は無用だ!」
相変わらずの嘘。だが、アデルは嘘を心遣いと受け入れることが出来るようになっていた。
アデルは彼に口付ける。正常位をいいことに、好きなだけキスを落とした。何度も吸い付く唇は、次第にアクターレの呼吸をも妨げる。
「永恋への口吸い」5
「アデル…も、キスは、いいから…」
「まだ、足りねぇよ」
「このキス魔!」
「お前のほうが、キス好きじゃねぇか」
見抜いてるんだぞ、と剛胆に笑い、またもや口に触れてくるアデル。
固くした舌先で唇をつつかれると、アクターレは我慢出来ずに噤んでいた口を解いてしまう。
舌を口内を。熱を孕んだアデルの舌が包みこみ、這いずり回り、引いていく。
緩急つけた動きに脳が完全に支配され、快感に全身がとろける。
後はもう、アクターレのほうが夢中になって、アデルに自分の唇を擦りつけていた。
「ン、ッ……ンンッ…フ、ンゥ…」
「っ…は、あ…あふ…──っは、はぁっ、アクターレ…お前、激し過…ぎ」
その激しさはアデルを虜にし、情炎の奥へと駆り立てる。
ダーク太陽を墜としても、本物の太陽が存在していた。日差しの下の行為は、何もかも晒け出してしまう。
夜の暗がりでは見えなかった、アクターレの歓喜の表情。それが指先一つでくるくる変わるのを、アデルは知った。
快楽を感じると、さ迷いだすアクターレの瞳。
それが一瞬アデルに向けられた後、弄っている場所に移り、閉じられることも。
(感じながらオレを見て…更に感じてるってのか?)
そう思うと、アデルは急にこらえが効かなくなり、深々と貫いていた。
性急さを増した律動の中、アクターレはアクターレでアデルが自分の目を覗き込むのに気が付いた。
自分の虹彩は、光の加減で色が変わる。
日のある今。瞳は、くっきりしたピンクをしているはずだ。
こんな時に何見てるんだと呆れるが、不思議と挑み掛かる男に可愛気が仄見えた。
アデルを見つめ返し、腕を絡めて応える。
彼の思考には、自分がどれだけ表情を、切なくかたち造っているかの認識がスッポリ抜け落ちていた。
「永恋への口吸い」6
極まって、堪えのきかなくなってきた体を抜こうとするアデルを、アクターレは引き留めた。
「抜くな、アデル」
「わ、悪ぃ。もうかなり限界なんだ」
「だから、だ。…出せ。オレ様の中で。今日はお前の、受けとめてやる」
痙攣じみた震えと息の荒さを伝える肌に、アクターレは体を押しつける。
「いいのかよ……っ」
アクターレは力強く頷き、親指を立てた。
一方、修羅の国に着岸中の次元船、ガルガンチュワでは。
「アデルはどこだっ!!」
ラハールがギャンギャン吠えていた。
「姿を現せアデル!さっきのレアリティー0の魔王の鎧をオレ様に寄越せ!」
騒ぐラハールに耐えかねた面々は、彼にアデルを探しに行くよう勧め、船から追い出し…もとい、送り出した。
住民の目撃情報をもとに黒プリニーに辿り着いたラハールは、枯れ木ヶ原のベースパネルから顔を出し――急いで目元まで引っ込めた。
忙しない呼吸と喘ぎが聞こえてきたためだ。
(あの頭は、アデル!? 金髪のほうは…確かダークヒーローとかいう…)
頭と肩先しか見えないが、おそらく裸だろう。
考えなくとも、二人が何をしているのか想像がつく。
「っ、はあはあ、っはぁ」
「アッ、アッ、ク…ンッ」
絶頂が近いらしく、彼らが視線に気付くことは無かった。
しかし、その光景は否が応でもラハールにラミントンを思い出させた。裸体を密着しあうアデルたちと対照的に、けして着衣を解かぬ大天使。
ラハールは半ズボンのポケットを押さえる。そこにあるのは『伝説の万能薬』。食べたなどと白々しい嘘をつき、奪ってきた代物だ。
効果のほどは判らない。だが、少しでも傷痕が消えればと願っていた。
「アデル…アデルッ、…ッ!」
快楽に浮かされた声が、愛おしげに相手の名を繰り返す。
(これでは話も出来んな。…戻るとするか)覗きの趣味を持たぬ彼は、早々に立ち去った。
「永恋への口吸い」7
胸元まで迸ったアクターレ自身の放出と、中に熱く沁みていったアデルの噴出。
二つの余情が、充足感を残して消えたころ。
束の間の微睡みの中でも、アクターレの心はアデルの存在を感じ取っていた。
隣りに居ると、ちっとも落ち着けない。
しかし居ないと、もっと落ち着かない。
頬を膨らませ、転がって空に目を向けた。赤暗い裏世界でも雲は白く、切れることなく流れている。
降りかかる日差しは、人間が裸でも暖かいらしい。
マップ中央の広い舞台は、まるで天然のベッドだ。
柔らかな芝生は、草と土の薫りが新鮮だった。
青白く発光するパネルは綺麗で、静かにそよぐ風は心地が良かった。
《……我々は凶暴な勇者が巣くうという辺境ヴェルダイムにやってきた……》
到着初日に撮った自分のレポが甦る。
《しかーし!そこに待ち受けていたのは、何ということであろう、恐るべき罠だった!》
(確かに、凶暴な勇者の恐るべき罠だぜ……ハハハ)
見えない光線にしてやられたのは、ちょっぴり痛かったが、自分だって勇者を撃ち落としたのだ。悔いはない。
笑っていると、いつの間にか目を覚ましていたアデルと、視線が合った。
「アクターレ…城の玄関口のとこ、助かったぜ。笛、ありがとな」
「感謝ならディレクターにするんだな。オレ様を説得したのは、あいつなんだ」
一度言葉を切って逡巡した後、アクターレは絞り出すように続けた。
「ディレクター、知ってたんだ…オレ様とアデルのこと」
「え!?」
「永恋への口吸い」8
「あったんだよ、決勝戦のテープ。撮影失敗したなんて、嘘だった」
「なんで隠……まさか」
「ピンマイク等は外したんだがな。フッ、最新マイクの集音力は半端ないぜ」
自分の発言を思い返したアデルの額から、汗が一筋流れ落ちる。
戦闘自体は普通に戦っていた。しかし会話の内容は、永遠宣言で揉め、前夜の喧嘩を蒸し返し、どさくさ紛れに耳へ息を吹きかけ…。
「それで、お前どうした?」
アデルの問いは、アクターレの不意を突いたらしい。一瞬ぽかんとした後、ひどく動揺した。
「どどど、どうもしないぞ!!?」
その答えから、アデルは自分の発言に『ディレクターと』が足りなかったことに気付く。
だが、どんどん顔を赤くする様子は、何かを覚らせるのに充分だった。徐々にアデルから体を離していくのが、その証拠。
アデルは「テープで、どうしたか」を追及する代わりに、提案を行った。
「なあアクターレ。……もう一度しようぜ」
アクターレを抱き上げようとしたアデルは、急に体を固まらせた。
「どうしたんだ?」
「いや…ああ、原因はあれか」
ジオシンボルは一つではなかった。ダメージ反転の反対側に設置された石の効果は『持ち上げ禁止』。
「…わかった。オレ様が乗ろう」
アデルは目眩を起こしそうになった。驚き過ぎて声も出ない。
そんなアデルを余所に、アクターレは膝立ちで跨り、粘液を追加するため瓶を取る。
股間にまわした手が、一人でしているように見えて、アデルは一瞬目をみはる。
先程の想像がダブり、不覚にも上ずった声をあげてしまった。それをアクターレが、ギッとにらむ。
「ち、ちゃんとほぐさないと、お前の欲しいとこまで、届かないだろ!?」
睨まれたので、怒りだすかと思いきや、全然考えてもなかった方向に言い訳された。
心を開いたというより、開き直りに見える。しかしそれがアクターレなんだなと、アデルは妙に納得してしまった。
振り回されっぱなしの自分を根性不足と思う反面、肝の据わり方に年齢差を強く意識する。
しかし、二千年超という時間は余りにも途方がなく、重かった。
「永恋への口吸い」9
アデルは考えるのを止め、話を戻す。
「知ってたのか、アクターレ。まだ…入り切ってないこと」
「そりゃあな。音もしないしな」
「音?」
頭をひねって考えたが、欠片も思い当たる節が無い。
首を傾げるアデルが、その手のビデオすら見ていないことを、アクターレは察した。
(コイツ、オレ様以外知らないのか……)
急激に独占欲が満たされるのを感じ、ついほくそ笑んでしまう。
「…ま、すぐに分かるさ」
削られる数字のケタが増える。
「――ッゥウ、ァァアッ…はあはあ…ゥ、ンングゥッ!!」
アデルが心配そうにしているが、声で気合いを入れないと挫けそうだった。
痛くはない。が、めいっぱい引き伸ばされる気配や、奥に生じた圧迫が恐かった。
しかし、諦めるつもりはない。
「入れる。…全部入れてやる」
アクターレは努力を続けた。
「入っ…た」
幸い、体を壊すことなく願いは叶えられた。
達成感を、大きな溜息にして吐き出す。
呼吸が整うまで、アデルはアクターレの手を握り、大人しく待った。
アクターレの臀部とアデルの腹部が密着し、当たるたびに肌からピタペタ音がする。かなり無理すれば、ピタン!と鳴らすことも出来た。
「音って、これなんだな。アクターレ、お前にはどれだけ感謝…」
「ふん、オレ様は自分がしたいように、しただけだ」
礼も言わせぬ意地っ張りを、アデルは、ぎゅっと抱き締めた。
「永恋への口吸い」10
顔を正面に向けると、口の位置がピタリと一致していた。
しかし、一致しているのは口だけで、顎や鼻では微妙な差異がある。
その事実を知り、アクターレは驚嘆の声をあげた。
「ど、そういうことだ!?まるで…キスするために、合わせたみたいじゃないか!!」
「そうだな」
「そうだなって、お前…」
「いよいよ以って、オレたちの口はキス専用ってわけだ」
別に意図したわけではない。
唇を寄せるなら先ず唇に、という感じだったので、今まで口以外の部分にキスしたことが無かっただけだ。
「しかし、こうなると偶然以外のもんを考えちまうな」
この事態をさっさと受け入れてしまうアデルに、アクターレは仰天する。
だが思い返せば、元々アデルは“悪魔化しない”だけで、自分を“選ばれた人間”と思い込むような男だ。
体がキスに合わせた、などと有り得ない話でも簡単に信じてしまえるらしい。
秘密結社の改造や怪しい未来の技術のほうが、余程真実味があると思うアクターレだが、今回ばかりは自分たちの間に巡り合わせみたいな何かがあればと望んだ。
「ほら、試してみようぜ」
アデルは頬に頬をくっつけた。つるりと滑らかで、弾力あるアクターレの感触が癖になりそうだと思う。
触れた箇所を滑らせ、唇同士を当てた。引き込まれるようにキスが始まる。
頭を傾いで強めに舌を捻込むと、アクターレが「ン!」と反応した。
首を振り、唇に圧を掛けて貪れば、さえずりが、とめどなく流れる。
「ンンゥ、ンフゥン、ッン…ウンンンゥ…」
(ったく、キスでこんな甘い声出すようになりやがって…)
言葉こそ悪態をついているものの、心は暖かいもので溢れていた。
「永恋への口吸い」11
キスの不用意な反応で腰が揺れたため、内在するアデルの刺激に、アクターレの体は掻き乱された。
刺激で反応し、反応が刺激を作る。
それが反響しあい、勝手に盛り上がっていく体に困惑しながら喘いだ。
喉に、アデルの舌が侵入してくる。それをアクターレは歓んで受け入れた。
腰の奥と喉の奥。これ以上受け入れることが不可能なところまで、体を重ねる。
想いはとうに重なっていて、これ以上望むべくもない。
二人は漠然とだが、思っていた。――幾度も繰り返し重ねたい。重ね続けること、続けるよう努めること。その積み重ねが、幸せになるんだ…と。
腔全体に振動が響き、腹の底が滾る。
アクターレは、再び正常位で貫かれていた。
両脚をアデルの肩に上げた姿勢は、深い結合が望める体位だ。しかし今は、挿し過ぎないよう、脚のバネをストッパーとして利用している。
その際、思わぬ作用として反動で抽送の速度が上がり、悦を際立たせていた。
アデルが髪を振り乱し、我を忘れて求めてくる。それが、アクターレは無性に嬉しかった。
打ち付ける早腰がアデルだと思えばこそ、安心して快楽に身を委ね、浸れる。
「アアアッ!ンッア、アデルゥ!!」
涙で目尻を濡らし、背を仰け反らせ、芝生を掻きむしった。
突きあげられるリズムと嬌声のリズムが一致する。
一致しすぎて、嬌声が気持ちいいと、錯覚しはじめた。
「…ッ、……ァ!…ッン、ンウゥゥ!」
呼吸音と声、水の弾ける音に体が鳴る音、果ては双方の鼓動が、合わさる。
もはやそれは共鳴といえた。
「…アクターレ、アクターレ、アク…ターレ…っ」
「…ゥ、……ッハ、――ア…ルッ!」
ドクン!と一際大きい脈動が二人を突き動かした。体を軋ませ、達するアデルとアクターレ。
息もままならずに、激しく啼哭する。
発したのは、言葉を成さない叫びだが、確かに彼らは、互いの名を呼んでいた。
「永恋への口吸い」12
「やっと帰って来たかアデル!!さあ、オレ様に魔王の鎧を献上するのだ!!」
「ラハール…」
体を拭こうと、自室に戻ったアデルを渋面にさせたのは、少年魔王だった。
今後アクターレをどう成長させようとか、ニセゼノンを一緒に倒したいとか、枯れ木ヶ原に家を建てようとか、考え事を邪魔され、一気に不機嫌になる。
アデルは、ラハールがあまり得意ではなかった。我儘で協調性に欠けるうえ、妹ハナコを使用人扱いするからだ。
「駄目だ、ドクロ達の防御が先だ」
「何だと!?先陣切って戦うオレ様が最優先でなくてどうする!!……うむ。お前の判断は妥当なものだ。長期的観点からも攻守怠らぬ姿勢、人間にしてはなかなかと言えよう」
突然変わった発言に、アデルは耳を疑う。
しかし、その疑問をはぐらかすかのように、ラハールはガラリと話題を違えた。
「お前は人間と結婚した魔王を知っているか」
「あ、ああ。前にエトナから聞いたな」
「そうか…あれはオレ様の両親のことだ」
「な、お前の!?」
意表を突かれたアデルだが、次の言葉に顔色を失った。
「…だから分かるのだ。人間の命の短さを。残された悪魔の生き様を。お前がどんな気持ちで悪魔と付き合っているかは知らん。だが、本気だというなら、止めておけ」
「見っ………」
要らぬ世話とは思ったがな、と言って去ろうとするラハールをアデルは呼び止めた。
「永恋への口吸い」13
「待ってくれ、ラハール! …そのっ」
聞きたいことは沢山あった。しかし、口から出た問いは一つだけ。
「じ、17才と2188才は、論外か?」
「ハッ!考えるまでもない!もちろん、言語道断……ではない…」
「はぁ?…おい、なんで答えたお前が白い顔してるんだよ」
1316才の自分に9150才のラミントン。七千八百も差のある自分たちこそ言語道断ではと、ラハールは衝撃を受けていた。慌てて言い繕う。
「嫌なら恋人になど、ならぬだろう。相手が納得していれば、何ら問題は無い!!」
「…さっきと言ってること違わねぇか」
ラハールはアデルを見上げた後、自分の体に目をやった。どう見ても、肉体の成熟はアデルにすら負けている。
「そうだ…年を気にせぬわけがない…」
ラミントンの苦悩のなかに、自分が未熟なうちに関係を持ったことがあると悟った。
けれど、悟れたといって直せるものでもない。
(へぇ。コイツも色々悩んでるんだな)
懊悩するラハールの様子から、そうと察したアデルは彼に声を掛けた。
「助言済まねぇな、参考にさせて貰うぜ。礼代わりといっちゃ何だが……誰かに不安があるなら言えばいい。有難う、好きだ、済まない…言うだけでも心強くなるもんだ」
これを聞いたラハールは、鼻白んで反論した。
「そんなもの、わざわざ言うつもりはない。言わなくても…」
「相手が、じゃねぇぜ。言えると思うお前自身が、安心するんだ。会えない相手なら尚更な。…オレは絶対に負けねぇが、万が一って時もある」
訝しげな表情の魔王に一語一語、信念を持って話した。
「それがお前の言う、流儀というものか」
「そうだ。…おかしいか?」
ラハールは感心した顔で、いや、と返したがすぐに態度をひるがえす。
「ふん!万が一だと?人間は短命のくせに、何故死に急ぐ!?天寿ぐらい全うせんか!」
そう言うとラハールは、何かを思い出したらしく、右手を広げて差し出した。
「守ってやる。まずはその鎧を、魔王であるオレ様に捧げるように」
「…偽悪が、お前の人心掌握術だとしたら、少し改良が必要だな」
アデルは呆れながらも笑って、防具をラハールに手渡した。
【4話 終わり】
スレの皆様、失礼します。
ディス2SSの最終話、5話目(14レス)を投下させて下さい。
カップリングはアデル×アクターレになります。
暴力的表現が多く、スカ的表現も一行含みます。
場所は、暴力(番号4〜10)・スカ(番号8)です。
ネタバレを含みます。超バッドED未到達の方は、ご注意願います。
…楽しんで頂ければ幸いです。
※カタカナ声は、アクターレのものです。
※内容等が合わない場合は、申し訳ありませんが、スルー願います。
5話「血にキスを隔てられても」1 〜最終戦の彼方に〜
(アデル×アクターレ)
「ア、アデル兄ちゃん……? あたしがわからないの……? い、いや……、やめて……」
凄まじい殺意を放出する兄におののきながら、それでも信じて呼び掛ける妹の希望は、彼の振り上げた腕によって完全に否定された。
「やめ……」
恐怖で動けぬハナコに、拳が振り下ろされ――。
「止めろアデル!!」
拳が激突する寸前、彼を殴り飛ばした者があった。
「どうしたんだよアデル!…何があったんだよ!!」
アデルの凶行を阻止したのは、アクターレだった。
問われた男は何も答えず、立ち上がると高速で拳を繰り出してきた。
「うわッ!?」
突如放たれた攻撃に、アクターレは間一髪で飛びすさる。周りに子細を問おうにも、続け様に押され、守りに入るだけで手一杯だ。
アクターレは、遅れたことを強く悔いた。
率先して戦ってきたアデルは、当然仲間うちでも最強だ。その実力を熟知しているだけに、彼が狂者と化した今、場の面々は恐怖に陥った。
応戦するものの、万端に整えていた準備が裏目となり、苦闘を強いられる。
直接攻撃はろくに効かず、魔法も耐火・風・水屋が防いでしまう。眠りやマヒなど、状態異常を与える特技もなかった。
だがアクターレは違う。メンバーに加わった時期は遅いが、イノセントやアイテムで効率よく成長し、アデルも時間を譲って協力した結果、彼に近い実力を持つに至っていた。
他の者では一撃死しかねないアデルの痛撃も、アクターレの「スターのオーラ」が威力を殺いでいた。大好き屋の力も加わり、75%ものダメージを受けずに済むメリットは大きかった。
また、彼より若干レベルが低いアクターレは、アデルの持つ特性「仁峡の心」を発動させずに立ち向かえる。
もはや、アデルを止められるのは彼だけといえた。
「血にキスを隔てられても」2
アクターレの参戦により、長期戦に引っ張れば勝てると、皆は少しだけ安堵した。
こちらには回復魔法のエキスパートのフロンがいる、死にさえしなければクリア出来るかも、と。
エトナは間を空けて、槍で突きかかり、ハナコはスター系の魔法で、数字を削る。
他の者も連携を狙い、力合わせてアデルに挑む。
だが、ここに戦いを狂わせかねない大きな要素があった。
それは『反撃』の存在。
アデルとアクターレ、双方が拳最強武器・アムルテンを装備した状態では、一ターン内で何度も応酬が発生してしまう。
変動の激しいダメージ量に、彼等は戦々恐々だった。
アデルがクリティカルを連発した。
激減したアクターレのHPに、一打を耐える残量は無い。
皆は口々に制止を願うが、アデルの腕は、またもや反撃を重ねようとする。
その時だ。
アデルは拳を振るう代わりに、ぎこちない手付きで、アクターレの襟を引っ掴んだ。バランスを崩し、膝をついた彼の顎を持ち、口をこじ開ける。
殴るにしては様子が変だな…と、半ば観念し、されるがままになっていたアクターレの口内へ。
アデルは男性自身を突き入れた。
「ング!!ム、グゥッ!?」
固唾を飲んで見守っていた一同は、アデルの行動に震撼した。
硬派なアデルが、突然淫行に及んだことに、相手に男のアクターレを選んだことに。
更に付け足すと、尋常ではないサイズの性器と、それがまだ半勃ちなことにも。
アクターレは混乱の極みに立たされ、その上、仲間の視線にまで耐えねばならなかった。
だが、同時に奇妙さに気付く。
――コイツはアデルじゃない。体はアデルでも、中にいるコイツはどっかヨソから来たヤツだ――
「血にキスを隔てられても」3
アデルの声が、脳裏で再生される。
『オレたちの口はキス専用ってわけだ』
唇を特別視し、他に使わないと決めたのは、当のアデルだ。いくら欲に駆られたとしても、彼に無い性癖が急に現れるとは思えない。
(オレ様は、どうするべきだ? アデルを助けるために…何をすべきだ!?)
答えは瞬時に浮かびあがった。
アデルの代わりに皆を守り、アデルを苦しめるものから救い出す。
(ともかく、今は死んでいる場合じゃないぞ!)
アクターレは死を回避するために、奉仕をはじめた。陰茎に手を添え、口で包みこむ。
彼がアデルの要求に応えたことに、誰もが衝撃を受けた。あからさまな好奇や嫌悪のざわめきが起こる。
「…ン、ンゥ…」
たどたどしく楔をうるおし、舌と上顎で擦る。人より口の大きいアクターレだが、それでもアデルを持て余した。
ぷ、くぷぷ、ず…ぶぷ、っぷふ…。
十分な唾液が出ず、半濁音じみた音韻が多分に漏れる。
こんな時に…いや、こんな時だからだろうか。
極端に息が荒くなり、汗が吹き出してくる。
好きな男のものとはいえ、性器を咥えて興奮する自分に、アクターレは困惑した。変化する下腹部を悟られぬよう、服の裾を引く。
「ッハ…フ、ッウ…ンン…」
亀頭だけに吸い付くようにして唇を弾ませると、アデルの呼吸に変動が出た。
茎にあてがった指を何度も握りなおして、波をつくる。
ぷじゅ…ぷ、くぷっ、じゅ、ぐじゅっ。
「ちょっと…あれ…」
エトナの呟きが聞こえた。人の存在感がナイフのように刺さり、羞恥が甦る。
無意識のうちに、愛撫に熱をこめていたことに、血の気が引く。
「血にキスを隔てられても」4 ※暴力表現有り
しかし、アデルは急に失した快美を不満としたらしい。
両手でアクターレの頭を掴むと、前後に振りだした。
「グ!? ングッ!ンンッ!」
もう、求められているのは口淫ではなかった。
口を性器に見立てて欲望を果たそうとする、イラマチオへと変わったのだ。
顔面の強烈な圧迫、喉粘膜への猛打、閉塞を余儀なくされた気道。
「――ッ!ゥヴッ!!」
涙と唾液が溢れ、顎を伝う。呼吸の出来ぬ苦しさが限界を超え、アクターレは叫喚した。
「アデル殿っ!何をなさっているでゴザル!!」
悲鳴に近い叫び。発したのは雪丸だった。
陰ながらアデルを慕っていた彼女に、彼の数々の行いは想像を絶したに違いない。
アデルに、その声はどう聞こえたのだろう。少なくとも、好ましいとは思わなかったようだ。
右手を浮かすと魔力を集め始める。
「…ンン゙ゥッ!」
止めようとアクターレは足掻くが、頭を強く押さえつけられ、止めるのはおろか、逃げることも、振り向くことすら出来ない。
集約された魔力は、ただ居るだけで総毛立つほどに強大だった。
逃げ惑う足音が乱れ、恐怖の声が絶望に転じる。
ニセゼノンにもなかった、格の違う、常軌を逸した力。
アデルは躊躇せず、それを一閃させた。
喚声は掻き消え、床や壁、柱が軋み壊れる音がした。灼熱と閃光が、離れているはずのアクターレの背後まで届く。弾け飛んだ瓦礫が地を打つ。振動の激しさは、アクターレの三半規管を酔わすほど強かった。
爆風が何度も彼の体を見舞う。砂や石つぶてが背中を叩く。
やがて、静寂が訪れた。
静かだった…静か過ぎた。
苦痛を露わにする声も、無かった。
「血にキスを隔てられても」5 ※暴力表現有り
「…グ!――ンングゥッ!!」
口姦は続く。
アクターレはアデルの腰に腕を回す。震えの止まらぬ手で、鞄から粘液の瓶を取り出した。
太腿まで服を下ろす。瓶の中身をこぼしながら、必死に秘所をまさぐった。
もはや恥辱など感じている余裕はない。
カラカラに乾いた口腔を躍起になって蠢かし、口元を狭める。彼に悦を与えようと、アクターレは死に物狂いだった。
一際大きく腰を打ち、アデルが体をしならせる。
アクターレの口内に苦味が溢れる。だが次の瞬間、圧迫は消え、顔が熱くなった。
粘度ある飛沫がぶつかる。髪に眉に、睫毛を頬を。射液が跳ね、覆い、びたびたと垂れた。目尻に涙のように留まった精が、ゆっくりと伝う。
鼻腔に広がるのは、微かに酸っぱみの混じった、青く濃い匂い。不快であるべき感覚はどうイカレたか、それらを快として脳に伝えた。
予想したとおり、暴走したアデルが口だけで満足するはずもなく。アクターレを組み敷くと、背後から力尽くで貫いた。
粘液と指で多少は解れていたものの、加減も無く突き進められれば、苦痛しか生まない。
「…ア、ァア゙…! ン、ア゙ッ…」
ベチッ、ビダッという奇異な音が耳に付く。
同時に起こる激痛は、焼けるように熱い。だがそれよりも、痛みに付随しだした喜悦の欠片のほうが、遙かにアクターレを苦しめた。
疼きと快が混然として、どちらを掴めばいいのか分からない。欲すれば苦痛を味わい、気を散らせば快味を逃す。
同じ相手、同じ性交に、これだけの差が生じる。アクターレの意識は、その差に目を瞑るどころか、浮き彫りにするばかりで。
キスの出来ない体位が、顔の見えぬ情交が、抱合の無い行為が、哀しく辛かった。
アデルが息を詰める。彼の性器が脈打ち、熱水がこぼれるのを感じた。
アクターレは力なく笑った。自分のHPを見なくても、今の苦痛で体力が大幅に減ってしまったのが分かる。
これが自分たちの最後なのかと思うと、あっけなさに涙も出ない。
と、その時だ。サッと痛みが引いたのは。
緑の光芒が溢れ、傷が癒えていく。
(これはギガヒール!!……一体誰が!?)
あの波動を、生き残れるとすれば──魔王ラハールただ一人。
(生きているのはオレ様だけじゃない!)
それが、アクターレの心を支えた。
「血にキスを隔てられても」6 ※暴力表現有り
時は少しだけ遡る。
波動を浴びた全ての者が吹き飛び、血を流して倒れた。次々と動きを止めてしまう者達。
(ハナコ、タロー、雪忍者、蛙、エトナ、フロン――)
仲間たちが滅していくのを、ラハールは粉塵に遮られながら見た。
周囲に広がった血が全て己のものと気付いた時、ラハールの頭に死がよぎる。
ひしゃげた金環が転がっていた。ラミントンから貰った大切な首輪。血と砂にまみれ、留め金や装飾が剥離している。
そこに…純白の羽根が見えた。
ラミントンの羽根だった。相当な霊力が、しかし誰にも気取られぬよう秘められていた。
きっと何度も儀式を行ったのだろう。凝縮された大天使の力があった。
ハッとするラハール。あの魔力をまともに喰らったら、HPの何倍ものダメージだったろう。
彼に、守られたことを知る。
(くっ、アデルめ!ただの一撃で……)
階段に立つ赤髪の男を睨みつける。あまりの悔しさに、怒りが炎となって噴きこぼれそうだった。
魔王玉は効かず、得意の剣は通じても、わずか。
アデルが魔物化していれば、特性「魔王の威厳」で攻撃力が増すのだが、それをもってしても太刀打ちできるとは思えない。ラハールはぶるぶると握り拳をわななかせた。
男は血を流しながら、硬茎でアクターレを攪拌する。白い数字が一挙一動ごとに発し、アデルから体力を奪っていた。その数値は存外大きく、累積すれば打倒も不可能ではなさそうだ。
自滅を狙うなど、ラハールには耐え難い戦法だが、かかっているのは生死だ。
彼が割り切るのは早かった。考えねばならないのは、アデルにその所業を継続させること。それには。
(やつに組み敷かれている男を助ける…それが唯一生き残るすべ、か)
ラハール自身、辛うじて生きている状態だった。見つかれば、確実に殺られる。普段なら、真っ先に自分の体力を戻していただろう。
しかし、彼はその分のSPもアクターレの為に使おうと決めた。
ラハールはラミントンの首輪を付けなおし、息を潜める。その後、アデルの気が逸れるのに乗じて、アクターレを回復したのだ。
「血にキスを隔てられても」7 ※暴力表現有り
解放は無かった。わずかなの休息のあと、仰向けで倒れていたアクターレは、腰だけ抱え上げられる。
再び、奥深くまで性器が埋め込まれた。
(オレ様が、分からないのか…アデル)
反り返りに、鋭く押し広げられながら、アクターレは懸命に思考を巡らす。
(いや、あの中にアデルはいる。オレ様の声は届いているはずだ!ならば――聞かせてやればいい!)
アデルを一直線に見据えた。
「…見くびるなよ? この程度でオレ様が、お前を嫌いになるとでも思ったか!?」
無表情な顔で自分を犯す男に、片目を瞑って笑いかける。
「信用してるぜ…お前は絶対に裏切ったりしないってな!」
如何に告げようとも、アデルに変化は見えない。だが、アクターレは諦めなかった。
「さ、存分にやりな。けど…ちゃんと目を覚ませよな?」
ラハールは、もどかしい思いで二人を見守っていた。
恋人が仲間を殲滅し、殺意と紙一重の狂気で自分を陵辱する…想像だけで吐き気がした。
不意に、頬に髪がかすめ落ちていく感触が甦る。
真っすぐで薄いブルーのサラサラした髪。
暖かな腕、柔らかい唇。表情は涼やかなくせに、情のこもった熱い瞳。
(……ラミントン…)
ここを訪れる直前に交わした抱擁だ。
壊れた首輪を怒るだろうか。危殆に瀕したと咎めるだろうか。
(いや、再会が叶うなら、それで十分…)
しかし、その時は彼が自分に信じ込ませた妄言を列挙し、反撃してやろうと思った。
(そうだ、怒鳴ってやらなければ!)
知らずに話して、アデルに指摘された恥を。問いつめ、償わせなければ。
ラハールは、憤りを生への執着に変えて燃やした。
「血にキスを隔てられても」8 ※暴力表現・スカ表現有り
絶頂を迎えたアデルに、大きく隙が生まれる。それに合わせて、ラハールは魔法を放つ。しかしアデルのHPは、まだまだ残がある。もっとケタを減らすまでは、仕留めにも出られなかった。
「安心しろ。これは、和姦…だ!オレ様はッ、合意の上で…」
苦悶の表情で、荒い呼吸につかえながら、アクターレは思いを言い連ねた。
男の望みを受け止め続けた体が、いきなりくねる。痙攣しながら、飛沫を散らす。
彼は薄れかける意識を鼓舞し、繋ぎ止めようと絶叫した。
「――ッアデル!お前が、惚れろを言わなくても!他の奴を、見ていたとしてもっ、オレ様は…きっと…!!」
いったい何時間経過しただろうか。
彼らの周りは、不快な臭気に満ちていた。
吐瀉物、尿、精液、涙 ――血。
人形を思わせるほど、動きを止めたアクターレの体は、辛うじて胸部だけが上下していた。
アデルの下半身から床はアクターレの血で赤黒く染まり、陰惨さが際立っている。
それでもアデルは容赦せず、好き勝手に男根を振るう。精液の混じった血をあわ立たせ、腰をねじり込み続けた。
しかしまだアクターレは、勝機をさぐっていた。
ラハールに見出した希望。性格もあんなで、自分も傍若無人ぶりしか見たことはないが、アデルがラハールを信頼しているのは知っていた。
そうでなくても、彼は魔王だ。危機を切り抜けてくれるに違いない。
後を託そうとアクターレは腹を括った。
「ハハ…お前に殺されるなら、本望…かも、な」
涙の上を血が伝い、それを流すように涙が滴り落ちる。
「けど、お前が言ったんだぜ…?」
アクターレは疲弊しきった体を起こし、アデルの唇に口を近づけた。
「『最後まで諦めるな。諦めなければ、必ず望みはあるはずだ』…だからオレ様は、絶対に諦めない!」
本当の意味でアデルを止める、と。
「…もとより、オレ様は――」
それだけ言って口付ける。性急に絡まってくる舌を誘い、自分の口腔へ迎え入れた。
「血にキスを隔てられても」9 ※暴力表現有り
キスが深まり、舌は喉近くまで入り込む…。
その刹那、アクターレは残る力の全てを使って、アデルの舌を咬みしめた。
反射的に逃れようとするアデルを離さない。頭部を両腕で固め、力を増して歯をたてる。
舌の表皮が切れ、アッという間に生温い鉄の味が口内に満ちた。
多量の血が床まで、ほとばしった。
己を害するものを引き剥がそうと、アデルはあらん限りの力で暴れる。
アクターレの頭部、頬、背、肩に爪が食い込み、皮を引き裂いた。
「こ、このたわけ!…オメガヒール!!」
ラハールが二人に駆け寄る。
だが、罵倒していても、彼にはアクターレの限界が見えていたし、アデルも欲求を満たしてしまえば、攻撃に戻ると分かっていた。
SPの残を気にしながら、ラハールは回復魔法を繰り返すしかなかった。
……ズ、ズル…ズズ…ッ。
(やばい…!舌が!)
あまりにアデルの引く力が強く、歯で裂かれながらも舌が抜き去られていく。
逃げられる!…と、目の前が暗くなった時だ。
深く傷つき、半ばちぎれた血まみれのアデルの舌。それが、再度アクターレの口腔にねじ入れられた。
(――アデル、お前!!?)
操られているアデルも、諦めずに闘っているのだ。自分の気持ちを承知し、協力してくれている。
アクターレは、必死に咬んだ。
心の中で叫びながら。
胸の内で哭きながら。
ラハールが治すそばから、アクターレの鮮血が吹き上がる。皮膚に絡んで、肉がちぎれた。
傷で顔面が無惨に変わる。髪も、本来の金色が見えなくなるほど赤く汚れていく。
もう駄目か、次は間に合わないかと、戦慄するほどギリギリの攻防。
見ているラハールのほうが精神が軋み、壊れるかと思うほどの。
それも、ついに終わりの時がきた。
「血にキスを隔てられても」10 ※暴力表現有り
目を剥いて喉を掻きむしり、床をのたうつのは――アデル。
収縮し、喉に入り込んだ舌が、気道を塞ぎ、呼吸を阻害する。白の数字が、めまぐるしく生じ、HPが減っていく。
アクターレは苦しむアデルの頭を押さえ、跳ねた髪を掴んだ。
慟哭に震える声で、咆哮する。
「アデル!もとよりオレ様は――オレは!」
アクターレの口から肉片が覗く。アデルの舌先だった。嘘偽りを吐かぬ、彼の魂そのもの。
「お前以外に選択肢は無い!!」
アクターレは、渾身の力を振り絞り、拳を打ち込んだ。
アデルが動きを止めたのに、何故か戦闘が終了しない。
ラハールの目に黒い光球が映った。アクターレに抱えられるアデルの体から生じたそれは、ロザリーが変容したものと同じで。
(しまった…!次に誰かが標的となるとすれば、立っているオレ様ではないか!)
あれに憑かれたら、誰が祓うというのか。
折角、アクターレが体を張って、アデルを救ったというのに。
「ここまで来て、終われるものか!」
ラハールは先手を打って斬りかかる。だが、貫かれたはずの光球は、そのまま彼に迫った。
足が一歩引いた。愕然とするラハール。
魔王の自分が、何故後退る? 気圧される己を、如何に叱咤しようとも、刃は重く切っ先は上がらない。
その様を嘲笑うかのように、漆黒の煙は歪んだ円錐となってラハールを囲んだ。とてつもなく濃密な魔力が、か細い体を奪おうと猛襲する。
「ラミントン…!!」
彼の声に呼応するように、ラハールの首輪から四枚の羽根が、光と共に舞い上がった。
翼の如く広がり、ラハールの四方を包む。
その瞬間、先のアデルに匹敵…いや、凌駕するほどの力で、彼を守護した。
ラミントンのかいなに抱かれている――そう錯覚するほどの存在感で。
光によって弾かれた煤煙は、しばらく漂っていたが、やがて集結し、横たわるドレスの女に戻った。
直後、彼らはホルルト村に降り立っていた。
「血にキスを隔てられても」11
(あれから、二週間か…)
三日ぶりに、ホルルト村を訪れたアクターレは、行商人達の後ろにある家のドアを開けた。
「お早うございます!アデル居ますかー!?」
テーブルを囲んでいた三人が振り返る。
白く丸い仮面の悪魔たち。容姿も服装もそっくりだが、色が異なっていた。
彼らの丸い目は、穏やかで柔らかく、金色に輝いている。
「おお、アクターレ君」
濃紺の悪魔が挨拶を返す。
コロシアムで、何でもしますから雇ってーと土下座したのがシュラだった。当時と違うのは、ネクタイにあった紋章のクローバーが消えていること。
黒ローブに赤ネクタイの悪魔が立ち上がる。
「な、何だよ。まだ早いじゃねぇか」
アクターレのもとへ走り寄ったとき、すでにアデルは、いつもの格好だった。
彼に背を押され、外に連れ出されるアクターレ。
「出し惜しみとは、ケチくさいぞアデル!」
「そうじゃねぇって…」
「フフフッ、わかったぜ!変身能力、すなわちラスボス資格!ニセゼノンを倒した実績片手に魔王となり、勇者を倒しまくるつもりだろう!?」
「だから違うって!…ったく、今更人間じゃないなんて聞かされてよ。オレのアイデンティティーは粉々じゃねぇか」
怒ってはみたものの、輝くばかりの笑顔に、腹立ちも挫けてしまう。
再び、ドアが開く。三十代前半の人間の夫婦が現れた。
ホルルトは人間の村だ。そのため、三人は外では人間、家では本来の姿で生活するのを、ルールとしている。
面倒に思えるが、悪魔の自覚の無かった息子に、認識を促す必要があるからだ。
セリオンがアクターレに会釈する。
「私たちは出掛けます。どうぞ、ゆっくりしていって下さいね」
彼らは、少しでも罪滅ぼしになればと、無給でロザリーの身の回りの世話をしている。
彼らを見送りながら、アクターレは囁く。
「良かったな、親御さん」
「ああ…あの時は、奈落に突き落とされた気がしたぜ」
「血にキスを隔てられても」12
知らぬこととはいえ、アデルは実の両親を倒してしまったのだ。一時は、親殺しの大罪を背負って生きるのかと絶望までした。
だが今までの両親が、15年間シュラとセリオンを『仲間登録』し、外さなかったおかげで、魔界病院で復活させることが出来たのだ。
アクターレが一人でニヤニヤしているので、アデルは、その頬を痛くないようにつねる。
「な、何だよ!お前が二人にすがって泣いたのなんて、思い出したりしてないぞ!?」
「やっぱりか……」
アデルの周囲は激変した。実の両親の帰還以外でも、目的のニセゼノンを倒したことで、仲間は全員が各々の場所へ帰っていった。
また、あれが正気でないと判っていても、タローとハナコは、今までと同じにはアデルと接することが出来なかった。
それを説明する際、異常行動がママとパパに伝わったため、なしくずし的に、アデルとアクターレは自分たちの関係を明かすことになってしまった。
ママは気安く許してくれたが、パパは未だ誘拐の件が微妙に尾を引いており、溝が生じていた。
しかし、繋がりの深い家族のこと。時間を掛ければ、必ず分かり合えると、アデルは二人で誠意を見せていくつもりだ。
「姫君は、どうしてる?」
「行ってみたが…当分会うのは無理だな」
ロザリーは壊れた宮殿の、比較的傷みの少ない部屋を改修して住んでいた。タローやティンクの励ましにより、少しずつ元気を取り戻してきたと聞く。
しかし、アデルに会うのは、頑なに拒んでいるという。
先日の酷い闘いが彼女のなかに、どれだけ記憶を残したか。それを聞ける者はなかった。
その時のことを思い出すと、今でもアデルは身を灼かれるような苦しさに襲われる。
あの日、アデルの心にあったのは、アクターレを殺してしまわないようにすることだけだった。
ハナコに向けた殺意、タローに湧いた食欲、仲間に求めた消滅。
狂った欲望の、どれもアクターレに向けるわけにはいかなかった。
命を刈ってしまわないために、それと同等の…もしくは上回る『欲』に切り替えるのが精一杯で。
それが性欲だったのは、とんでもなくマズイと判っていたけれど。
「血にキスを隔てられても」13
アクターレの言葉は、全て聞こえていた。
呼び掛けの一つひとつが、どれだけ嬉しく、勇気付けられたか。
三日前、それと感謝を伝えると。アクターレは、がむしゃらに抱きついてきて――。
アデルはバリバリ頭を掻いた。
(情けねぇ…二週間も我慢出来ないとはな)
せめて18才になるまでは清い交際をしなさいと、人間のパパにたしなめられたというのに。
(ま、約束しなかった時点で、バレてるんだろうが……)
アデルはもう一度頭をバリバリ掻いた。
あんな思いをしたのに、アクターレは前と全く変わらず、腕の中に来てくれる。
逆に『待たせ過ぎだぜ』と言われる始末で。
(人を信じると言いながら、結局オレは自分が信じて欲しかったんだな…)
改めて“信じる”の意味を自分に問う。
在ったはずの『信』は揺らぎ、輪郭がぶれていた。
その代わり、確かに感じるのは“想い”。
自分に並び、屋根の召喚壷を眺めるアクターレを見た。
嘘つきのくせに、何もかもが正直な悪魔。
『ふん!本当に永遠が現実化するとはな!因果なものだ!』と話す彼の唇が、ほんの少し震えていたのを忘れないと、アデルは誓う。
不思議なことに、想いをとおすと“信じる”は鋼鉄のような強い存在感を示すのだった。
(コイツ、覚えてねぇだろうなぁ…)
武闘会初日の深夜、「約束させてくれ」と頼んだことを。
約束の内容を告げずにいたのは理由があった。
言い切れなかったのだ。一つや二つではなく、全てを約束したかったから。
(ま、いいさ。どうせ何時でも言える)
それこそ、気が遠くなるぐらい時間はあるのだ。
「血にキスを隔てられても」14
「…来ないな、ラハール」
「だから早ぇんだって」
聞いていた時間まで、まだ15分もある。
今のところ、召喚壷付近に変わりは無かった。
ラハールが持っていった『伝説の万能薬』。
今日は、余った分を返しに来る日だった。
「仕事忙しいんだろ。礼なら代わりに言っといてやるぜ?」
「礼だけじゃない。薬にも用があるのさ」
「そうか…お前の母親、病気だったな」
「いや、単なる過労らしい。精密検査も異常なし。一応療養させて、温泉巡りでも連れていくさ」
「じゃあ、誰の…まさかお前が!?」
アクターレは一瞬むくれると、アデルの顔を指さした。
「お前、いつまで女の痕つけてる気だよ」
「!!」
お前バカだろ、とアデルは呟いた。
男にそんな可愛いこと言って、ただで済むと思ってんのか、と。
頬に置かれたアクターレの手を掴み、引き寄せる。
「ちょ、人がいるだろ!?見てるだろ!? アデ――ンンッ」
完治した礼に、大天使と少年魔王が揃って現れるまで、あと5分。
波動の件と密かな愉しみをバラされた礼に、大天使が大人げなく新米悪魔に天誅喰らわすまで、あと8分。
【5話 終わり】及び【完】
・拙作をお読みいただき、ありがとうございました。
・スレを占有してしまい、本当にすみませんでした。
ホシュ
ソウルクレイドルにウォル兄さんがいるらしいね。
>>343 GJ! すごく読みごたえのあるSSでした。
実はディス2クリアしてないんだけど、いろいろ萌えた。
アクターレ最高!
ディス2やり直したくなったけど
ソウルクレイドルの発送メールが来てしまった…
どっちをプレイしようか迷うw
ソウルクレイドルってここでいいんだよな?
二部屋バグに捕まったからまだクリアしてないんだが、ホタポタでギグに萌えてフィーヌ再戦で主人公に萌えた。
体が無いのがつくづく残念だ…!
今更激安でファントムブレイブ購入。
アッシュかわいいなww
リタリーかわいすぎるw
ジンバルトがいいなと思いつつ出番録にないまましなれてしまった…
あの男3人は一体どんな関係だったのか…
>>347 体はないけど感覚は共有なのでえろえろです
>>350 ジンバルトは裏ルートで何故裏家業に関わったかわかるが、吹いたw
三人好きなら裏ルート中の選択は信じる方が面白いかもしれん、微々たるもんだが。
コーホー良さげだけど影が薄い…
裏ルート逝くかなー
ちょwリタリーENDなにこれ禿げ萌えたwww
店員さんはわかるけど、ナンデオマエまでその格好なんだよwwwww
みたいな?
ウォルナットwwww
なんかめっちゃ足で踏みたいwww
お前ら!新作発売したのに過疎ってるとはどういう事です!
とりあえず主人公♂たんは貰っていきますね。
じゃあ私はヨードっちとホタポタ箱詰めしてくる
ヨード可愛いよヨード
現役イードとのやりとりには萌えた
裏コーホートに萌えてるのはきっと俺だけなんだぜ!
あの壊れっぷりがたまらんwww
まだ触りしかプレイしてないんだが、ギグってリアクション大きいねぇ。
ホタポタといい、リタリーにキョドったり。
当然ながら、夜の妄想になるわけですが……
主人公♂、自分をいじる→ギグ反応
更に色々→ギグ、過敏に反応
ギグの反応を見て、主人公♂興奮→ギグ羞恥
羞恥するギグを弄ぶように、手遊びする主人公♂→罵詈雑言吐くギグ。しかし、主人公♂を止められない。
そうこうするうち、一緒に高みに昇らされてしまう…。
感覚の共有が続く限り、これが繰り返されるのか。
……いいのかなぁ。なんか、体無いほうが萌えるんですけどw
主人公とギグに萌えた
表の純粋×ツンデレでも
裏の究極どS×Sでも萌える
もう色んな意味で喰っちゃえばいいよ
ところで夢の中であんな事やこんな事した朝は夢精だよな
ソーンダイクは本心で破壊を楽しんでいたから本当は黒い性格だと思う。
息子のピネは黒いのか天然なのか。
顔はあんなに可愛いのに性格が読めないw
裏ルートではショタ攻めに見えた…
裏ルートのギグの断末魔が…トラウマになりそうだ、表ルートのギグEDで相殺してくる
あそこは笑っちゃったよ。
なんか裏のギグの主人公大好きっぷりは凄いと思う
他の人との会話に横槍入れてきたり、いちいち萌える
主人公が外道だと素直にデレられるんだろうか
一蓮托生だと言うほどだから本当に主人公のこと好きだったんだなぁ… あの断末魔、「なんでだ相棒」と言ってたみたいだけど…確かになんでだと思うだろうな。喰われるってどんな感じだろ、断末魔からして消化か吸収?
裏ソーンダイク×表コーホート
逆でもいける
身バレ覚悟で咎人好きな自分が通りすがりますよ
ジンバルト好きだ…
ロドとはどこまで(ry
ギグ×ヒーローマンは和む
371 :
風と木の名無しさん:2007/03/14(水) 01:51:17 ID:KfI1ZIxvO
見事な過疎
ディスは殿下だけでなく男僧侶にも萌えてしまう。
男戦士にでも色々されてしまえばいいよ
ピネ×クルテッグが好きだと叫んでみる
SS作りてえ………('A`)
このスレ見て天使兵が男なのか女なのか一瞬考えてしまった。
雨格子はここだよね
日織いいよ日織
なんだあの和好きっぷりは
ソウルクレイド気になってるけどぬるゲーマーでも問題なし?
戦闘プロモとパケ裏の個別EDに釣られまくったんだ…
レベル上げればオッケーな作りだから大丈夫かと
さっきヘタレ攻めスレ読んでたんだけど、
見事に全部ヨード×エンドルフに脳内変換されてましたよ
ヨードっちはヘタレ攻めでもヘタレ受けでもいける。
先生大好きなところが可愛い。まさか40歳に萌えるとは思わなかったよ。
ヘタレだけど情に厚くて皆から慕われてるってのがおもいっきりツボ
きっとイード家のスパルタ教育にウンザリして…
新作、「グリムグリモア」にも注目すべき?
ラハール様の恥ずかしい写真はきっと…いや、なんでもない。
そーゆー写真でしょうねえ。
てか、そーゆー写真でないと、納得できません。
殿下が「体に聞けば分かる」とか言ってる相手は男ばかりなのに、
エトナさんが敢えて空気読まずに「その台詞エロイですw」とか言うのは
きっとその写s…………いや、なんでもない。
>>387 それは私に男体化さるでぃあさんを妄想しろという事か。
写真に何が写っているかは、この際いい。
その写真が回収されたように見えて、誰かの手に渡っていないかが問題なのだ。
中ボスとか戦士♂とか中ボスとか。
そして、またイヤソな要求されて素敵な展開にならないかが重要なのだ。
なぜ過疎るorz
ソウルクレイドルは、けっこう良作と聞いているのに。
エンドルフが色っぽくなってて満足です
火傷の痕を隠すために服を着込んでるのが逆にエロいです先生。
無性に脱がせたくなるよ…。
SCはメイキングキャラが育てにくい
Lv上げが面倒になって、削除しては雇いなおしてしまう
思い入れが足りないのか…orz
デザインは好みだし萌えるのになー
SCはホモ萌えできるほどキャラ同士の掛け合いもあんまなかったしなぁ…
無い分妄想が出来るじゃないか。
ギグ主的にはむしろ本編で満足できる位だった。
ジンバルトとリタリーに萌えた
正直発売前はこいつらはないなとか思ってたんだがw
グリムグリモアはどうなんだろう。
自分はまだ様子見してるけど、眼鏡の先輩が気になっている。
あと悪魔も妙に気になる…。そのうち買おうかな。
レビン萌えはないのか(´Д`;)馬鹿っこ可愛いよ…
リタリー裏切られそうなんで育ててないんだけど、読み違いか
レビン好きだよ
というか、ソルクレのキャラは男も女も皆好きだw
今本スレにいってきた
レビンの本性、あれ本当なのか…?orz
既にネタバレ解禁されてるとこにいってどうするよ…
どうしても気になってしまったんだよw
駄菓子菓子リタレビ
コーホート可愛いよコーホート
コーホートといえば裏ルートの
わたしの可愛い死神さ〜ん♪に噴いたw
可愛いのはお前の方じゃないか(*´Д`)
童顔だろ・・・これ、26歳なんだぜ・・・。
レビンが可愛すぎる
コーホートが可愛すぎる
しかし裏ルートのピネは将来どうなることやら…
裏ルートのレビンが不憫でならねぇ
レビン受けNEEEEEEEEE
801自体が少ないので自家発電してきます
SCの男キャラは全員が受けに見えるのが問題だけどw
いっそリバに走るか…
過疎すぎて泣けるな…。
レビンエンド絵、テラカッコヨサス保守。
ヨウ素可愛杉
>>411 唐突に絵の雰囲気かわったよな。
おかげでもっと好きになった訳だが。
ヨウ素?
ヨード…?
ヨードのためにドラマCDを予約してきた。
しかしあのジャケットは…一体どういう状況なんだw
417 :
風と木の名無しさん:2007/05/14(月) 02:07:01 ID:FUK9iiA60
hosyu
ヨードEDでヲウビス果噴いた
なにあの服と体w想像以上に萌えた
保守
スレの最初のころの姐さんがたは 何処へ行かれてしまったんでしょうか
絵や文をお裾分け下さった素敵な姐さん 気が向いたらまたきて
ヨードって何か卵みたいな名前だな
ドラマCDのヨードのダメ中年ぶりに萌えた
そして殿下が…。あれは女体化なのか…?
今やっとレビンEND見た。
どこもかしこもツンデレですなw
成長した(?)レビンも男主もすごい格好いいな。
久々に萌えたよ。
>>423 とりあえず結婚しようか。
レビンEDは色々すごいね。
人に貸したせいで最近レビンを見てなくて寂しいよ(´Д`;)
>>424 是非結婚して下さい…!
レビンがこっそり像を置いていく姿を想像したら萌えるw
でもあまりサイトさんは見つからないorz
ソルクレ自体マイナーだしなー
>>レビンがこっそり像を置いていく姿
想像して萌えた。
萌えをありがとう、可愛すぎるw
日本一そのものの知名度が低いんだろうか…。
誰もいねー
ギグ可愛いよギグ
ギグ好きだー
あのツンデレ具合がたまらない
ホタポタをたくさん用意すれば
文句言いながらも何でもやってくれそうw
いや、食い逃げされそうだ…
保守とかしようか…。
キュロット可愛いよ、キュロット。
タローきゅん可愛いよタローきゅん
ディス2ベストのパケ絵、描き下ろしじゃないのか…(´・ω・`)
なにか追加要素があれば買うんだけど、そこまで望むのは贅沢かな。
PBの時はアッシュにつられて通常版と2周目の両方を買ったよw
2周目のパケが可愛すぎる。
ファントムキングダムはスルーですかorz
バグ修正版が欲しいです…ゼタ様…。
ゼタ本に書き込むんだ
本当にPKだけがスルーなんだよな。
ディス1、2も、ラピュも、PBも。流行り神すら出たというのに……orz
保守
相変わらず過疎ってるねぇ。ってそれだけではアレなので
セーブデータのギグがものすごく可愛いことに気付いた
初めて見たときこんな女の子いたっけ?と思ったことは内緒だw
>>438 ほんとだー何この美人。めっさ萌える。
つか、D2はロザリーばっか並んでて嫌んなるな。
ロザリー好きだから無問題
ロザはなぁ……
442 :
風と木の名無しさん:2007/07/12(木) 14:28:21 ID:H2Z1Zqzh0
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ベスト版の発売日が来ても、過ぎても書き込み無しか。
もうディス2なんて終わりなのかな……orz
>>443 いいじゃないかディス2。
最近五週目始めたけど、バストアップ会話の際のアデルの表情変化が可愛くて
(特に驚き顔)それまで脳内ではアデアクだったけどもうこいつらみんな受けだと
思ったよ。
ディス2のパームキャラクターズのフィギュア、アデルもアクタレもタローもかわいい。
できればメイキング♂キャラのフィギュアも作成して欲しかったな。
ベスト版でディス2を好きになる人もきっといるさ。
>>444 パームキャラクターズ可愛いね。
この手のフィギュアで男キャラが作られる事って滅多にないから、
3人もいるのは嬉しい。斧雪やメイキングキャラも見てみたい。
女キャラも好きだけど、男キャラのグッズをもっと作ってほしいよ。
>>443 いや、俺はこのときを待っていたワケで。
つか今日気づいた。
でも買ったら買ったでアニキに占領されて速攻クリアで俺の楽しみがなくなるから困る。
フィギュアねぇ・・・近場にいい店ないから困る。
半田舎半都会な都市に住んでいるとめんどい。
牛乳好きの俺はタローの牛乳飲んでみたいと思う日々。
あ、スレの趣旨と外れたな。
言うだけ言っとくがアデル萌え。
保守するか。
PKの時が一番盛り上がってたな。このスレ。
449 :
風と木の名無しさん:2007/08/01(水) 21:22:04 ID:nyGs0vQ50
糞スレはageろってバッチャがいってた
''';;';';;'';;;,., ザッザッザ・・・
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッザッザ・・・
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vymyvwymyvymyvy、
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、 VIPからきますた
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お年寄りに優しくするスレになりました
眼鏡ッ子萌え。
ディス3が出るのは嬉しいけどPS3持ってないよ…。
本体、値下がりしないかなぁ。
持ってる人のほうが少ないって。
PS2に変更にならない限り、買えないな…。
ディス3出るのか!
…ってPS3か…無理だ…orz
ニジレッドは実は受け美少年だと妄想していた時期が私にもありました
1の頃かな? とすると、イエローとブルーのどちらが…。
ブルー×レッド←イエロー
こうですか?わかりません><
保守
アルマースがツボ過ぎる
PS2で出て欲しかったorz
ディス3みんな可愛いwアルマースが気に入ったけどPS3なのか・・・
PS2だったら迷わず買ったのに。なんだかなぁ
アルマースってアデルに似てる気がする。
・・・思い込み?
似てる似てる。青アデルって最初思った。
自分はアッシュに見えた
言われてみればアデルにも似てるね
まだあったのかこのスレ
活気があったときっていったら魔界厨師の話題しかなかった気がする
>>463ドットだと、もっとアッシュそっくりに見えない?
3については前向きに考えてハードごと買うために貯金してる。
っていうかアルマース可愛いよアルマース。
雑誌の説明文によると、少年じゃなくて青年っていうのがいい。
三白眼キャラ好きなのでマオにも期待。
今回はメイキングキャラの種類も多そう(再登場含む)のでwktk
私はソフトだけ先に買ってしまいそうだ。
PS3用の貯金も考えておこう…。
マオと過保護なじいや萌え。
金髪でクロスボーンのバンダナに期待。
保守ッス
保守
日本一系は801語れる人がいなくて寂しいなー。
ここの住人とメル友とかになりたいorz
日本一は公式でノマカプ(または男女コンビ)が多いし、キャラ絵と
ドットが可愛いから健全なイメージを持ってる人が多いのかもね。
健全そうな男キャラ同士が絡んでる所を妄想するのが楽しいんだ…。
健全サイトばっかだしな
僧侶(男)の成長っぷりに吹いた
あの白髪キャラって僧侶だったのか
ずっと咎人だと思ってた…
ゲーマガしか見てないけど集合絵かわいいよー
貴族っぽい人(たぶん男)がちょっと気になる
とりあえず、いきなり漏れはカーチス萌えとか呟いておく。
ゴードン好きすぎる彼が可愛い。
それはもちろんプリニーバージョンだよな?
478 :
ぷみゃ:2007/10/07(日) 08:00:10 ID:CEvIM5xG0
ていうか上のほうのアデアク小説を勝手に漫画化して
自家発電してる自分がいた・・・あれ?
3にドクロでるかなぁ…
>>476 「持ち上げる」をされた姿が萌え〜
携帯電話で呼び出すときのセリフとか、格好いいよね。
今日初めてこのスレを見つけたんだけど。牛乳いいなあ。
タロウの説明文 「思春期の男の子」
これだけで特濃4.7牛乳5本はいけるわ。
すんごい密かにプリニーカーチス×アクターレとか好きなんだけど
>482
いや、人様に聞かせるほどしっかりした内容のある妄想ではないので…
484 :
482:2007/10/10(水) 12:48:28 ID:IFdF8gX9O
そうかスマソ……プリニーカーチス×斧雪が好きなんで気になったんだ。
アクターレ受けも範囲だし。
最近PK始めた。
アレク→ゼタに何か異様に萌えた。
毎日突撃しに来るかまってちゃんを毎日ちゃんとかまってあげるゼタの図が浮かんだ。
どっかの魔界が2〜3個崩壊してもいいからいつかゼタを押し倒して欲しい
サロメに本気で殺られそうだけど頑張れ
いまファントムブレイヴ始めてみた。
アッシュ可愛いねぇ。テラ萌える。
「プリティ」とか「お色気」の称号を鍛えて
アッシュにくっつけて遊んでいた事を思い出したw
PB好きだなぁ。2周目始めたい・・・
アレク→ゼタに異様に反応してカキコしてしまった。
サロメに真剣で殺られそうだ、アレク
でも俺はシドゼタをこっそり推奨。
マイナーすぎるが萌えなんだ!
というかゼタ受けホントマイナーだorz
結構分かれるんだよな、キングダムのカプは
シドゼタ、ゼタシド、アレゼタ、アレシド、ゼタアレ、シドアレ
たまには、んミッキーのことも思い出してあげてください(っ_<)・°°・
でもんミッキーは合体してるしでかいから、妄想ムズイ。。。
覚醒後でも3体がんミッキーと融合してるということだから・・・
あれ、ということはんミッキー、何もかも見られっ・・・!?
「見せつけてやろうぜ」
人外萌えな自分にとってファントム系のキャラデザは神。
PBの獣キャラ最高です。PKはミッキーが可愛すぎる。
3の僧侶一体どうしたんだ
萌える
>493
な。3では初男僧侶でやってみるかな。
3人組とアクタレも出演確定みたいで嬉しい。PS3持ってないけどな。
マオは気になるけど、PS3ってのがさ
通信PSP予約した
497 :
ぷみゃ:2007/11/04(日) 14:39:09 ID:bF2Rr9ik0
テラカワユス
100万回保存したwww
すばらしい
なんという萌えだ ちからいっぱい保存した
GJ
GJ過ぎます
☆
日本一なんて今まで聞いたこともなかった私が
先日始めてディス1をやってみた
ラミントン様が可愛すぎてどどどどうしよう…!
ラミ様総受けで日々もだえる毎日でやばいです
日本一ってこんな萌えるソフトを作ってたんだ…!
>>497 乙です!2は未プレイなのにキュンとしました
ブレイブの魚を刺身にして食べたい
キングダムの厨師の料理が食べてみたい
506 :
風と木の名無しさん:2007/11/23(金) 23:10:11 ID:REMEWQ3+O
ディスガイア2の戦士♂に萌えですw
カットインの戦士♂の睫の長さにキュンときますたw
んで、ちょっぴり鬼畜テイストな魔人×戦士♂とか考えてしまったり・・・
507 :
憂MKU:2007/11/24(土) 00:09:47 ID:m/oL8WA1O
最近PKをクリアして、ディス2を始めました、ガンナーが激しく萌えWW賛同してくれる人がいたら嬉しい。
508 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 07:43:42 ID:urxNkRPqO
ガンナーカッコいいんだけどなんかカワユスw
あの細い腰のラインとヘソチラが眩しいw
ディスの世界にはあまりいない三白眼なところがイイ!>ガンナ
侍、女だけはないよね?
PS3のやつ・・・
511 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 10:13:38 ID:urxNkRPqO
512 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 10:28:00 ID:urxNkRPqO
513 :
憂MKU:2007/11/24(土) 11:32:04 ID:m/oL8WA1O
≫508
≫509
たしかにむちゃくちゃカワイッスWW三白眼たまらない・・W絶対受けだ、言い切ります。とくに侍×ガンナー萌えWWガンナー受け小説がこのうえなく読みたい。
コテハンうざ
515 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 21:30:19 ID:urxNkRPqO
ふたなりエトナ様×へたれ殿下、ふたなりロザリン×地味主人公アデル、ふたなりアチャ子×ツンデレガンナーとかはナシですか?
>>515 ふたなり雪丸×斧雪、ふたなりフロン×アクターレも忘れないで
517 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 22:44:36 ID:urxNkRPqO
ふたなり雪丸×斧雪、ふたなりフロン×アクターレイイ!
解禁前ですがふたなりラズベリル×白髪ノビ太もw
余談だが
>>510と
>>511のID欄を見てIDがまったく同じに見えてビビった;
よく見たら最後の文字が一文字違いだった・・・よかったよかった
518 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 22:46:32 ID:urxNkRPqO
でもやっぱりアデル×アクターレも好きw
519 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 23:02:01 ID:m/oL8WA1O
≫515
ふたなりアチャ子×ガンナーに一票。そんな感じのCP、かなり萌えWWすばらしい発想だと思う。
520 :
風と木の名無しさん:2007/11/24(土) 23:20:54 ID:urxNkRPqO
アチャ♂×ガンナーです
―――とある公衆トイレにて。
ガンナー「・・・ふぅ」
アチャ「はう・・も、漏れちゃう・・・」
縦巻きカールのツインテールが愛らしい弓の名手、アーチャーが入って来た。男子便所に。
ガンナー「おい・・こっちは男子便じ・・・」
ガンナーは絶句した。
何故ならばアチャ子の股間には特大松茸の如く男性器が生えていたからだ。
アーチャー達が住まうというパドルという山村は女しか住んでいないと言われている。
しかし、何故このアーチャーには男性器が生えているのか・・・
アチャ男「・・・・どうやら私の秘密を知ってしまったみたいね」
ガンナー「お、俺は・・・・・」
アチャ男「腹いせにあなたの後ろの処女を奪ってあげる☆」
ガンナー「アッー!」
521 :
憂MKU:2007/11/25(日) 00:00:09 ID:LOizWxkqO
アチャ♂×ガンナーかぁ、いいですなWW
なんか沸いてんなぁ
ageんな厨
コテハンうざっ
524 :
風と木の名無しさん:2007/11/25(日) 17:45:44 ID:D9OFv+btO
コテハンて何
525 :
風と木の名無しさん:2007/11/25(日) 22:16:10 ID:KCEL09b5O
ディス2の戦士♂に萌え
もしかして荒らしなのか?
527 :
風と木の名無しさん:2007/11/26(月) 21:14:22 ID:6MnPaebQO
誰が荒らしだって??
お前だw
529 :
風と木の名無しさん:2007/11/27(火) 14:46:20 ID:zFjRj9Z/O
男戦士萌えw
sageろ携帯厨
わざわざ箱からご苦労さまですw
殿下萌えw
532 :
風と木の名無しさん:2007/11/27(火) 22:13:50 ID:8yaEPXitO
≫528
私は荒らしではない!!日本一ソフトウェアが好きだから語りに来ただけ。
ちなみに歩兵と厨師、忍者と侍とガンナーが好き。
sageもアンカーもまともに出来ない奴は一生ROMってろ
わざわざご指導下さりご苦労様です箱をお使いのお局様w^^
スルー推奨だな
珍しい流れだな。
まぁ、まったりしようや。
でもなるべくならメール欄に「sage」と書いて欲しいのには同意。
537 :
1/2:2007/11/28(水) 00:18:46 ID:rF5iyyMIO
タイトル:エロざかりの君達へ〜聖水パラダイス編〜
形式:DVD
再生時間:100分
出演:ガンナー、侍、厨師、歩兵、その他
【レビュー】
2のガンナーが帰ってきた!大好評につき3Z第二弾が満を持して登場です。
嗜虐心のそそるガンナーをいかにして恥じらわせ、泣かせるか―。その究極とも言えるべきプレイが“聖水”なのです。
作品は二本立てで、一本目は侍×ガンナー、そして二本目は歩兵×厨師!
邪悪学園の放課後、教室では凶師の侍とガンナーの濃厚なセックス開始。執拗な攻め立てにチンチンをみっともなく勃起させてしまいガンナーはすでに半泣き。
教卓に四つん這いになったガンナーのアナルに侍はリコーダーを押し込み、更に尿道口を指先でぐりぐり執拗に弄ります。
尿意を催したガンナーが泣きながらトイレに行かせろと懇願しますが、もちろん無視。
涙を流す放尿シーンは一回目の抜きドコロです!
チンチンから出る聖水が教卓を伝い床に零れ、ガンナーの足もビショビショ。
「いい歳して教室でオシッコかい?」侍先生お得意の言葉による攻め立てが始まります…。
538 :
2/2:2007/11/28(水) 00:20:28 ID:rF5iyyMIO
二本目は男子トイレが凌辱の場。
全裸に剥いた厨師を汚い床に押し倒し、チンチンを上履きでぐりぐりと踏み始めた歩兵。
続いて弟子達を呼び寄せ、厨師を便器に見立てて小便を一斉にぶっかけさせます。
しかし泣き喚く厨師をよそに歩兵のサディスティックな攻め立ては続きます。
きたねーから洗ってやるよと水道に取り付けたホースから冷たい水を厨師の身体中に噴射。
特にチンチンには念入りに水が当てられ、あまりの水勢の強さにうっかりチンチンを立ててしまった厨師。
「誰が勃起していいって言ったんだ?」キレた歩兵は再びチンチンを踏みつけます。
そして恐怖のあまりオシッコを漏らしてしまう厨師…。
そこで歩兵のS心は最高潮に高まります。
まずは弟子達の汚いチンチンを舌で綺麗にするように強要。
更にホースをアナルに突っ込み水を流し込むという暴挙に!
その他二輪挿し、口内射精、中出しなど様々なプレイを経て、厨師を肉便器調教します。
そんな徹底した鬼畜攻めは監督も大絶賛。
変態教師・禁八先生と併せて聖水ワールドを堪能下さい!
「エロざかりの君達へ〜聖水パラダイス編〜」明日発売!スカトロはちょっと…と思っていた方にこそ見て欲しい作品です。
539 :
風と木の名無しさん:2007/11/28(水) 10:25:14 ID:nwTRo4V9O
すみません・・sageとはなんでしょうか??
メール欄にsageと入力しておいたらいいんですね??教えていただきありがとうございます!
ぶった切って悪いが、ラセツが好きな姐さん方は居ないのだろうか…
ショタからおっさんまで幅広いし主人公は天然だぜ?
済まない。ラセツが何て題名のゲームを指すのか分からん。
ラ・ピュセルとも違うようだし。
羅刹オルタネイティブって検索したら出るよ。
日本一も微妙に制作に関わってる。
メガネ男とか何げにジャンルが豊富だったぜw
保守
547 :
電波王 ◆DD..3DyuKs :2007/12/08(土) 14:49:30 ID:eyqk+xX/0
ちんこ
名前:アイマス ◆H9P/8vfBbE [sage] 投稿日:2007/12/12(水) 14:55:51 ID:eakVdRmf
魔界戦記ディスガイア3
・ラハール、エトナ、フロンが参戦
・謎の巨大プリニー
・新職業 エンジニア
魔界戦記ディスガイア2 ポータブル
・来年度発売予定
・ポータブル追加要素あり
・ディスガイア1のデータがあるといいことあるかも
奈落(雨格子2)楽しみすぎる
アチャ夫かっけぇw