◆ボーイズラブ小説について 43◆

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612風と木の名無しさん
ビブあぼんでネット注文したノベルスが届くのかドキドキしたけど、
今日数冊到着。よかった。
んで、前にここでちょっとだけ話題になった、吉田ナツさんの新刊を
読んだのだけど。
昔のズネに載った小説と、よく似ているとかって言われてたの。
ズネのは「つかの間の夏の光に」ってお話。連作で4作ほどの小説。
引っ張り出して読み比べてみた。
とりあえずノベルスに収録された雑誌掲載分だけ読んだ感想だけど、
本当によく似てた。大筋も細かい部分もかなり被ってた。
ズネのはアメリカが舞台だったけど、似ている部分をあげてみる。
長文のネタバレになるので、下げて次に続きます。








613612:2006/04/06(木) 17:54:26 ID:RqbmFVRH
攻め視点のお話。季節は夏。攻めは自宅で仕事している。格好いい。
十年来の親友から留守の間、同棲している恋人を預かって欲しいと電話で頼まれる。
忙しくて相手はできないと言うが、親友は構わないと頼む。渋々預かる攻め。
攻めは親友のことをいい奴だと思っているけど、好きな男の子の趣味は
悪いと思ってる(派手だったり品がなかったり)。
だけど待ち合わせ場所に迎えに行くと、受けはすごく好感の持てる美少年で驚く。
一緒に暮らし始め、受けの頭のよさや性格のよさや品のよさにも感心する。
攻めは基本的にストレートだけど、男ともセックスできる。今はセックスフレンドの
女性がいる。周囲には少年を親戚の子と説明。
最初は面倒だと思っていた受けとの生活が楽しくなっていく。やがて恋愛感情に。

受けの少年は母親と再婚した義父に虐待され、家出(ズネのは性的虐待。吉田さん
のは姉への性的虐待と自分への暴力)。母親は精神的な問題で入院。
身体を売ってるところを攻めの親友に見初められ、同棲を始める。
親友はいい人で好きだし感謝してるけど、恋愛感情は薄い。義父のせいで
セックスに嫌悪感があってセックスは嫌いだけど、相手に悪いから嫌々やってる。
年齢を詐称している。親友には何も話していない。
だけど攻めにだけは打ち解けて事情を説明。受けも攻めを好きになっていく。
614風と木の名無しさん:2006/04/06(木) 17:55:05 ID:RqbmFVRH
どちらもいけないと思いつつ、気持ちを募らせていく。途中で海に行く。
ふたりはセックスしてしまう。ズネのは受けが初めて快感を得て、吉田さんのは
インポだったのに治る。
受けは親友を裏切れないので攻めのもとを去る。攻めも親友から受けを奪うつもりは
ないので諦める。
受けが親友のもとに戻ったあと、親友は受けの変化にふたりが関係を持ったことに気づき、
攻めを軽くなじる。>「誰が見たって好きな人と最高のセックスしましたって顔してた」
ズネでは別れたふたりが再会後また寝てしまい、それに気づいた親友が攻めをなじる。
>「目がキラキラ光って、幸せを味わってきたった表情だった」
どちらも親友が、「俺が嫉妬としてあの子に何かしないか心配じゃなかったのか?」
みたいなこと聞いている。浮気を知っても親友と攻めの友情は変わらない。
結局、受けは親友のもと離れ、家に帰る。攻めはいつかまた受けに会えると信じ、前向き
な気持ちでエンド。その後の書き下ろし分はまだ未読。
ズネのは最終的に受けは親戚に引き取られ、攻めは受けが自分の恋人でなくても、
これからも変わらない恋愛+友情で愛していこうと思い別れる。

とまあ、こんな感じ。ありがちかもしれなけど、似すぎてついつい比べてしまった。
ちなみに、ズネのは1982〜84年にかけて掲載された小説。
今から書き下ろし分を読みます。
615風と木の名無しさん:2006/04/06(木) 18:01:49 ID:j5SKRehL
>612
スレを読み返しもせずに書くが、それって同一作者の作品なんじゃなかったっけ?
>昔のズネに載ってたのと新刊が同じ
616612:2006/04/06(木) 18:16:06 ID:RqbmFVRH
>615
吉田さんはその本のあとがきで、5年ほど前にワープロを
もらったのがきっかけで、小説を書くようになったと言ってるので、
違うんじゃないのかな?