1 :
名無しさん■投票日決定ルールスレ参照:
初めての2ゲット
>>1さん乙です
前スレ落ちちゃいました?
とってもだいすきなすれだったから
きあいをいれて はつすれたて
↓
かきこむぼたん おすのにてがふるえる
↓
いきおいをつけておしてみた
↓
えらーも でずに うまれてはじめてすれっどをたてられた
↓
このすれも まえのように
かんどうしたり もえたり ないたり
したいとおもう
あるふじょしの しゅうしんまえ
いちさん おつです
ここはじかんがゆっくりながれてるみたいで
よむとほんわかできるいいすれですね
5 :
2:2006/01/16(月) 01:25:19 ID:VEy+Q04+
あああ
ここのすれはひらがなだけだったのを
すっかりわすれてました
あらためて いちさんおつです
あとひとつきもしたら ばれんたいんでー
ぼくのしんゆうのせめくんは いつもふくろいっぱいにちょこをもらっている
ぼくはたいてい せめくんへのでんごんとせめくんへのちょこをわたされる
↓
あまいものだいすきなせめくんは
そのひ いちにちうれしそうなかおでちょこをうけとる
↓
ほんきのこにはやんわりと
ぎりのこにははっきりと
おつきあいはできませんとこたえているのに
もらえるりょうがへらないっていうのは
せめくんのじんぼうのあつさもあるんだろう
↓
ぼんやりとみつめていたら
せめくんがぼくのほうをみてわらってくれた
そのえがおに むねがどきどきする
「どうした うけ
さてはおれのかおにみとれてたな?もてるおとこはつらいねぇ」
↓
ち、ちがうよ!まいとしちょこがもらえてうらやましいとおもってたんだ
あわててひていしたけど かおがあつくなるのがわかる
なんで せめくんにみられただけでどきどきするんだろう
↓
「あー もうすぐそんなきせつだな
そうだ ことしはおれからやるよ
そしたらおまえも ちょこもらえるだろう?」
↓
え?それはせめくんがぼくに
ばれんたいんのちょこれーとをくれるってこと?
↓
「そうだよ いつもぎりしかもらえないおまえに
しんゆうからのあいじょうこもったほんめいちょこだ」
↓
うれしいだろ?ととうせめくんのかおをみつめながら
まだじぶんのきもちにきづかない
あるこうこうせいうけのいちにち
ほしゅ
>>1 いちもつ
はげあがるほどもえました
ほんとうにありがとうございました
ほしゅしときます
いちさん おつです
【ある しょうねんの しぎょうしきのいちにち】
「あー しんがっき はじまっちゃったよ ほとんどやすんでねーっつの」
↓
しぎょうしきのひ きょうしつで きみはしんそこ かったるそう
↓
そうかな ぼくには このふゆやすみ ながすぎるほどに かんじたけれど
↓
「けど まあ こうして おまえとまた あえるんだから がっこうも わるくないか」
↓
とたん しんぞうがふるえた おもわずきみを じっとみる
↓
「なーんて な おいおまえ どんだけ め みひらいてんだよ」
↓
そうだよ じょうだんに きまってるじゃないか なに おどろいてるんだ ぼくは
↓
「……おこった?あー へんなこといって ごめんな」
↓
あやまるきみの こまったかおに またしんぞうが ふるえるから
ぼくはただ ぶんぶんと くびをふるしか できなかった
↓
じぶんのきもちを つたえるすべのない もどかしさより あいたかったひとに やっとあえた うれしさのほうが ずっとずっとおおきい ある しょうねんの しぎょうしきのいちにち
このすれ だいすきなので ほしゅしときます
いちさんおつです
あー なつかしいな
↓
しんぶんをみながら せめがぽつんとつぶやいた
↓
なに いきなり
せんたーしけん きょうだったんだな
↓
ほら とみせてくれたしんぶんには
いまではいみふめいのきごうたち
↓
いまやったら もうできねえよなあ
あたりまえだろ おれらいくつになったとおもってんの もうにじゅうはちだよ
↓
もう じゅうねんも たったんだよ
↓
はじめてあったのは せんたーしけんのひ
まえのせきのせめに えんぴつけずりをかしてやった
↓
にどめにあったのは ほんめいのこくりつのぜんきしけん
あのときはありがと そういってあったかいおちゃをくれた
↓
あれから じゅうねん
いまじゃ となりにいるのが あたりまえ
↓
なあ いまからやってみない これ
↓
それはおれにたいするちょうせんだな↓
よし そのしょうぶ うけた
↓
かくものとかみをさがしながら
ものわすれのおおいせめには ぜったいにまけてやらないとけついする
ある うけの ふゆのいちにち
じゅうねん いっしょに いられるのは しあわせですね
ここをみてはいけないけど じゅけんせい がんがれ
しけんかんに なってしまった ふじょしの しゅうしんまえ
そくしかいひほす。
しょくにんさん まってる。
わたしも かく。
【あるとししたぜめのいちにち】
いえにかえるとねんぱいうけがほんとにらめっこしていた。
どうやらせつめいしょらしい。ちかくにはけいたいのはいったはこがおかれている。
そういえば、きたくまえのでんわで、このまえこわした
けいたいのかわりをかったっていっていたな。
よこからのぞきこんでみるが、それにたいするはんのうもない。
どうやら、まえのものよりそうさがふくざつであるらしい。
↓
しんけんなよこがお。おもわずわいたいたずらごころのまま、みみにいきをふきかけてくる。
いきをつめるかれ。よこめでこちらをみやることすうびょう、
きがつけばげんこつがおちていた。
しかいがまっしろだ。いたい。
こどもか、おまえは。
つぶやいたねんぱいうけのこえはすぐにとだえる。
いつもならこの3ばいはもんくがつづくのに。
↓
あたまをおさえるおれをしりめに、ねんぱいうけはほんとしばらくにらめっこしていたが、
やがてけいたいをとりだしいじりはじめた。
なにごとかをつぶやきつつぼたんをおしまくっているが、やっぱりわかっていないらしく、
めにゅーをひらいてもすぐにまちうけのがめんにもどってしまう。
しょうじき、みていられない。
いらいらしたおれがけいたいをいきなりとりあげたのを、
かれがめをみひらいてみつめてくる。
ああ、このかいしゃのやつはつかったことがあるから…そうさは、こうかな。
たんたんとぼたんをおし、けいたいのせいのうをせつめいしていくうちに、
かれのめがそんけいのねんにそまっていく。
↓
すごいね、
とかんしんするこえに
どんなけいたいも、きほんてきなそうさはあるていどきょうつうしているから。
あんたも、まえのとおなじめーかーのをかえば、
すくなくてもいまよりはとまどわなかったとおもうよ?と
いらえるおれをみつめるかれ。
こういうときだけこどもっぽくもみえる、かんしんしたひょうじょう。
やば。こんなのみてたらしゅうちゅうできない。
あわててしせんをけいたいにもどす。
↓
ひととおりせつめいがおわりけいたいをねんぱいうけにかえすと、
ものすごいいきおいであたまをさげられた。
ありがとう。またわからないことがあったらおしえてくれ。
そういいながらえがおをむけられると、…このひょうじょうにおれはよわい。
やばい。このあとなにかおねがいされたら、どんなむちゃなようきゅうでもことわれないだろう。
↓
なにもいえず、ただあいそわらいをかえしながらこころのなかでどくはくする。
そんなとししたせめのほんわりとしたよる。
17 :
1:2006/01/21(土) 20:31:51 ID:zJqYuJUR
【ある ほさかんの いちにち】
であったのは せんじょうだった。
あのひとは あるくにのしょうぐん、
わたしは じゃくしょうこくのしょうこうだった。
じょうさいとしをまもる たたかいにやぶれ、
しょけいをまつのみだった わたしのもとを、
あるひ、あのひとはおとずれた。
↓
わたしにしたがい、いきるきはないか?
とあのひとはいった。
それが いきるためのじょうけんならばしたがいましょう。
ただし、いつかわたしはあなたをころします。
だんげんした わたしを しんしなひょうじょうでみつめ、
かまわない、とうなずいてみせた あのひと。
ひとみのかげにみえた かなしげないろが
いとわしくて、おもわずかおをそむけたのを
いまでもつよくおぼえている。
↓
あのひとの ほさをつとめるようになって じゅうすうねんご、
しのやまいが くにをおそった。
あのひとも それにたおれたときき、あわてて
わたしは あのひとのへやへと かけつけた。
いきをなかばきらしながら べっどの かたわらにたったわたしに、
あのひとはあたまをさげた。
18 :
2:2006/01/21(土) 20:34:38 ID:zJqYuJUR
…ずいぶんとまたせてしまったな。
いま、きみとのやくそくをはたそう。
↓
そう おだやかにかたることばが わたしのなかへとしみとおり、
いみにへんかんされるとともに、
わたしは あのひとのえりくびをつかみながら
おもわずどなっていた。
ふざけないでくれ!
しつないに ひびきわたるおおごえ。
からだをむりやり ちゅうとはんぱにおこされ
よこをむいて すうどせきこむと あのひとはみずからのてを、
えりくびをつかむ わたしのてにおしあてた。
あついてのひら。ほそくなったゆび。
おどろいて、かれのからだを あわててよこたえる。
そうしながら しんていから わきだしてきたおもいのまま、わたしはさけんだ。
↓
わたしは あのときのわたしではない。
ときが あのときかんじた ふくしゅうしんをうすめ、
かわりに そんけいのねんをわたしにうめこんだ。
このような ちゅうとはんぱなおもいのまま あなたをあやめても、
そのことに なんのいみがありましょうか?
いまでもあなたのちを、にくを、そのねつを
ほっしているのはじじつなれども、
それらがもつ いみが むかしとちがう。
わたしのこえに、あなたは またあたまをさげた。
↓
すまない。
のばされたてが、かたわらにたつ わたしのてにのばされた。
いのちがからだからぬけていくような ねつが、
わたしの つめたいてとかさなりあう。
ふたつのてのうえにおちるしずく、それをいしきすることもなく
ただてをにぎりしめつづける、そんなわたしのながいごご。
19 :
↑:2006/01/21(土) 20:42:33 ID:zJqYuJUR
まちがって あげてしまいました。
ごめんなさいと おおあわてで
ていしんへいとうするよる。
いいえ いいえ すてきでせつないはなしを ありがとうございます
21 :
1/7:2006/01/23(月) 01:41:36 ID:4llNA4Qd
【ある さぽーたーの いちにち2】
おれの おもいびとは おに になる
おには おにでも ひとをたすける おにだ
そして おれは おにになる おとこを さぽーとしている
↓
おとこの けいたいでんわが なった
おとこは でんわのはなしを きいているうちに いつになく
しんみょうな ひょうじょうになった
そして でんわを きると おれのほうを むいた
「まずいことに なった」
――――あいつらの おやだまが でた
↓
22 :
2/7:2006/01/23(月) 01:42:46 ID:4llNA4Qd
あいつら は ひとをくう
ひとをくって やまを あらす
おには それを たいじする
なんびゃくねんもまえから くりかえされえきた ことだった
しかし
↓
「ごひゃくねんまえにふういんされた やつだってよ」
けたがちがう
このために かくちに ちらばっている おにが
かんとうに そろうことになるだろう
そうしなければ しずめられない
そして あいつらは おにを ころしにかかってくるだろう
じゃまな ものとして
ひとを はらいっぱいくうために じゃまな おにを ころすだろう
↓
おとこが てまねきをして おれをよぶ
「たたかいの じゅんび するぞ」
「はい」
こえが すこしだけ うわずった
だいじょうぶだ なんねんも このおとこについてきた
なんど たおれても おとこは ふっきした
わらって「しんぱいかけたな」と いって
おれのてを しっかり にぎって くれた
だいじょうぶだ
↓
23 :
3/7:2006/01/23(月) 01:44:01 ID:4llNA4Qd
ひつようなものを そろえ くるまにつめこむ
たたかいにでる しににいくのではない
ひとを たすけるために いのちをはる
そのおとこを おれは
「なぁ」
「はい」
へんじをして みあげた おとこは わらっていた
きんちょうかんのない へらへらとした かおになっていた
↓
「おぼえてるか」
「なんですか」
「はつもうで」
「あぁ…はい」
「かみさまが まもってくれる」
「なんですか それ」
「でも、もしかしたら かみさまがのたすけ いらないかもな」
「はぁ」
「だって おれは おまえを かならずまもるし
おまえは おれを ぜったい まもってくれるだろう?」
「………」
なんてことを いうのだろう
↓
24 :
4/7:2006/01/23(月) 01:44:55 ID:4llNA4Qd
「だいじょうぶだから そんなにおもいつめたかお しないほうがいい
おまえ わらってるほうが いいよ もしくは おれのこと おこってるほうが いい」
ほほに おとこの かたいゆびがふれる
こわばった きんにくをほぐすように しずかに じっと ゆびはおしあてられた
おれは ふかくにも ことばが でてこなかった
あたたかいゆびが おれの いちばんやわらかいところを どうしようもなく えぐっていた
ただ まもられる だけではない
ただ まもる だけではない
その あたたかさは
おそらくは たましいを そのまま きずつけることなく いとおしむ ということなのだ
↓
おれは おとこのてくびにふれ そっとおした
きそくただしい みゃくが ながれている
たったそれだけのことに ばかみたいに こころが うごかされた
「…そうですね」
いきを はきだしながら そういうと おとこは まんめんの えみになった
「あんまり へらへらしてると いちばんとしうえなのに ばかにされますよ」
「もう おまえに ばかに されてるよなぁ?」
「…あと はんごろしの めにあっても たすけに いきませんから」
「ええー」
くちでは ひなんしていながら そのかおが さきほどのように
しんみょうなひょうじょうに なることはなかった
↓
25 :
5/7:2006/01/23(月) 01:45:57 ID:4llNA4Qd
「よし いくか」
おとこは げんかんにおいたにもつを もちあげた
しかしそのからだは これから たたかいにでるみだ だから
「にもつなら」
おれが もちますよ といおうとしたら おとこはあいたてで おれのえりを ひきよせた
そして
「…」
「きりびより こっちのほうが やくばらいに よさそうだ」
おれのくちに あっさりと じぶんのそれをかさねあわせて またへらっと わらった
とりあえず おれは おとこに みぎすとれーとを だした
↓
くるまのなかで おとこは ほほがいたい と わめいていたが しったことではない
「げんかんさきで あんなこと しないでください」
「だって おまえと ちゅーしたかったんだもん」
「なぐられたいんですか それとも おれに なぐられることによって たたかいから
かいひ されようとでも おもってるんですか」
「…いじわる」
「いまごろ きづいたんですか」
「そうだな いまごろ だな…まだ おれの しらない おまえが いるのかなぁ」
「いますよ」
「えっ」
↓
26 :
6/7:2006/01/23(月) 01:46:37 ID:4llNA4Qd
おそらくは このおとこが おれを おもうよりは おれは このおとこを あいしていることだとか
「おしえませんけど」
「たたかいおわったら おしえてくれる?」
「しりたいなら」
「あばいてやるさ」
うんてんちゅうだった だから おれのかおを かくすものはなかった
おとこは おれのほほにも くちをよせた
「…なぐれないんですよ」
「あとでいくらでも なぐられてやるよ」
↓
たわいのない やくそくだった おれは おとこに しょうじきなじぶんをさらし
おとこは おれに なぐられるために かえってくる
だが じゅうぶんだった
↓
どあをあけ あいつらが はびこる あれちを とおくにみる
かちん かちん と ひうちいしを ならすと おとこは その ひばなから
ひをもらいうけたように おにになった
27 :
7/7:2006/01/23(月) 01:47:29 ID:4llNA4Qd
↓
「そんじゃちょっと いってきます」
「せいぜい がんばって きてくださいね」
おとこは おにのかおだったが おそらく わらっていたことだろう
かけだすと みるみるうちに そのせなかが ちいさくなった
↓
これが さいごの たたかいに なるはずがない
それなのに どうしてからだが ふるえる
だいじょうぶだ
おれは あのひとを しんじている
そうして かえってきたならば かならず いうのだ
あなたのことを あいしていますと
ほんとうは これから ながいいちにちが はじまることをまだしらない
あるさぽーたーの おはなし
1さま おつです
かってに ぜんすれのつづきです
いろいろと たえられなかった ふじょしのしゅうしんまえ
まえのすれを だっとおちさせてしまうとは なさけない
がんばって ほしゅしますと こころにちかう
あるふじょしの つぶやき
【ひとりになった あるおとこのいちにち】
せまいへやのなか、しせんをよこにすべらせると、
そふぁがめにはいる。
むいしきに、そこにいつもいたはずの
すがたをもとめてしまう。
そのことにきづいておれは くしょうをもらす。
↓
いなくなると、きみの そんざいかんにあらためてきがつく。
いっしょにすんでいるときは、しょうじきいって
いやなやつでしかなかったけれども。
↓
めしをたべるとき、てーぶるのよこに
こしを おろしてきょうはくしてきた。
すとーぶをつけると、よこに わりこんできて
まえの とくとうせきのうばいあいになった。
あけがたになると、おれのべっどのよこにきて
めしをくわせろとむごんできょうはくしてきた。
そのくせ ねるときは、ひとりでねむれないと
そいねをきょうようしてきた きみ。
↓
しばらくしたらきみのもとへといこう。
かれのもとでなじんだきみをみにいこう。
みつけたときは ずぶぬれでみすぼらしかったきみが、
あたたかなへやでしあわせそうにしているさまを
からかいにいこう。
↓
そうこころにきめる、きのうまでのねこのほごしゃのよふけ。
あったかく ほんわかする もえですね
いやなことあったけどがんばれそうです
いちさんもおつー
【あるこうはいのいちにち】
だいがくにねんめの ふゆ
そろそろ そつろんを かんがえるきせつ
それにはせんぱいの あどばいすがひつようで
↓
せんぱい
↓
よんでみると ねむそうなこえの なまへんじ
つくえでつっぷして くびがこりそうなたいせいで じゅくすい
↓
だいがくいん どくたーかていにねんめ
にねんはにねんでも ことしみそじにはいった
あたまのいいせんぱい
↓
もうくえないよーん
↓
でも ちょっと あほ
↓
すきんしっぷが かじょうぎみで ひまなときは こうはいにじゃれつく
かんがえているときは ぽかんとくちをあけている
↓
せんぱい おきてください
↓
せんぱいのことなら かなりたくさんのことをしってる
あまいものがすきで おさけもすきで
さむいのはきらいだけど ゆきはだいすきで
そして なにより
↓
せんぱーい
あとごふん〜たのむよ ・・・
↓
なにより あいさいかで こぼんのう
↓
おくさんのなをよばれて むやみに むねがくるしくなる
むくわれないこいごころを じかくしはじめた
あるこうはいの すこしさむいいちにち
34 :
1:2006/01/26(木) 19:26:52 ID:gQ3x1zAk
【ある まほうつかいのいちにち】
めがさめると ととのったかおのおとこがのぞきこんでいる。
かれは、わたしとともに たびをしているけんし。
なのしられた けんしであるかれは、
せかいを おのれのはだで たいかんしたいと、
ちしきを もとめるわたしとともに たびをしている。
いまはあさだろうか? じかんかんかくがあいまいだ。
それに、きょうはひどく あたまのそこがいたい。
でも ふだんはおそくまでねている このおとこが
おこしにきてくれたのなら、きょうは こううんなひだとおもう。
↓
おはよう。
↓
じぶんのこえがあたまにひびくのをおさえて、できるだけ
ふだんどおりにのんびりとこえをかけた。
↓
しゅんかん、しょうげきがみぎほおをおそう。
きがつけば わたしはべっどわきの かべにあたまをぶつけていた。
あたまをかかえながら まえをみると、
うでをつきだした かれのすがたがみえる。
つねのちからなら、はがくだけていても おかしくはないそくどだった。
ぎもんにおもい、うでをみると、かれのいふくのはしばしから
ほうたいがみえかくれしている。
しょうげきがひびくのか、かれはかためをほそめ
こらえるようなひょうじょうをしている。
35 :
2:2006/01/26(木) 19:28:38 ID:gQ3x1zAk
↓
そのときはじめてわたしはきがついた。かれのめのはしがあかいことに。
↓
ばかやろう。
↓
それだけつぶやくと、かれはべっどのわきにより、わたしのからだをひきよせだきしめた。
↓
でも、まちがいなくおまえのことばだな、それは。
↓
そうつぶやいた。
そのときになってふいにきおくがよみがえった。
めがさめるまえ、わたしはかれと あるいせきにいた。
そのおくでみつけた うすよごれた こもんじょ。
きんだんのちしきが しるされたそれに
みりょうされたわたしは、そのほんをよみふけり、そして…
↓
くびをひねると、わたしのながいかみがゆれるのが
くすぐったらしく、かれがあたまをふって ちいさくわらった。
36 :
3:2006/01/26(木) 19:29:58 ID:gQ3x1zAk
↓
おまえはあのほんに あやつられそうになったんだよ。
すぐに それにきづいて、ほんをやきはらったから
だいじには いたらなかったけれども。
おだやかにかたるこえに、そのしゅんかんのえいぞうが がんかをよぎる。
かれのこういをとめようと、わたしは こうげきじゅもんを かれにむけた。
かれのほうたいは、それによるもの なのだろう。
↓
もうしわけなさでむねがいっぱいになり、ことばのないわたしを、
かれがこんどは やさしくだきしめる。
↓
いいんだ。
おまえがおまえでいてくれたから、それで。
おまえとはなれるのが、おれにはたえられないから。
↓
かれのこえがとぎれる。
↓
たくましいうでにだかれながら、かんしゃのねんとともに、
けんしのことばに じぶんもだと、くちでこもるようにかえす、
あるまほうつかいのあけがた。
37 :
1/6:2006/01/27(金) 17:41:18 ID:Q6LXLy6N
前スレ
>>642-647の続き
【あるじゅうしゃのいちにち】
あるところに わがままなおうじさまと やさしいじゅうしゃがおりました
↓
おうじさまはきれいなはなをみつけては じゅうしゃをよびつけ
めずらしいくだものがたべたくなれば じゅうしゃをよびつけていたので
やさしいじゅうしゃは にしへひがしへ
さまざまなくにをいったりきたり
いちねんさんびゃくろくじゅうごにち やすまるひまもありません
↓
あるひ おうじさまはいいました
↓
にしのみさきに さんびゃくねんねむりつづけている ひめがいるという
そのうつくしさたるや ときのながれもとめるほど
ながめてもながめても あきないのだときく
よはあれがほしい
↓
するとじゅうしゃは いつものようににっこりわらって
おうじさまのわがままをききいれ よもあけぬうちからしろをでました
↓
にしのみさきにそびえたつしろをめざして
↓
38 :
2/6:2006/01/27(金) 17:42:12 ID:Q6LXLy6N
↓
だがぼくがしのびこんだしろには
としおいたしんかたちと
ほうきとばけつをかかえた めしつかいのようなおとこがひとりと
ようえんなうつくしさのおとこがひとり
↓
どこをみわたせど おひめさまはいなかった
↓
「そうか のろいはとけても うわさはなかなかきえないんだな」
↓
にがわらいをうかべながら めしつかいのようなおとこは はなしだした
その あまりにきのぬけるぶゆうでんをきいてぼくは
かたのにが いっきにすとんと おちてしまい そのばにすわりこんだ
↓
「あるじにじゅうじゅんすぎるおとこか …きにいった」
↓
うつくしいおとこは にやりとわらい
めしつかいのようなおとこに ほうきでこづかれていた
↓
そのひはおとこのこういにあまえ あたたかいもうふにくるまってねむった
↓
39 :
3/6:2006/01/27(金) 17:44:07 ID:Q6LXLy6N
↓
つぎのあさ
めしつかいのようなおとこは きょうもまたほうきとばけつをかつぎ
せわしなくはたらいていた
「なんせひろくておちつかないんだよ」とわらった
↓
「よのあいてをしてればよい なんてあいつはいうけどな
おれだってもとはゆうしゃだし おにんぎょうさんじゃないんだから」
あいつというのは あのうつくしいおとこのことだろうか
「ま あいつ おれいがいにともだちいないみたいだから あいてくらいしてやるけどさ」
「ひろったいぬすてられない みたいなさぁ」
そのわりに いぬあつかいをうけているのは どちらかといえばかれのほうだ
どうやらこのふたりはしゅじゅうかんけいではなさそうだ
わたしはあるじに ゆうじょうをもとめたことも
また もとめられたこともなかった
↓
おさないころから まるできょうだいのように せいかつをともにし
だれもがためいきをつくなか ぼくだけがただひとり
おうじのわがままにわらってこたえていた
どんなむりなんだいにも にしへひがしへとびまわった
↓
いつまでたいざいしてもよいのでしょう
ぼくがそうきくと うつくしいおとこはほほえんで
すきなだけいるとよいといった
ぼくはそのひも あたたかいもうふにくるまってねむった
↓
40 :
4/6:2006/01/27(金) 17:44:51 ID:Q6LXLy6N
↓
つぎのひも そのつぎのひも ぼくはこのふたりとともにすごした
ねむりのひめはそんざいしなかった
はじめておうじのいいつけにこたえることができなかったのだ
どんなおしかりをうけるのだろう どんなことばをあびせられるのだろう
そうおもうと こわくてかえることができなかった
↓
そうだ あなたもともにここをでませんか
あるひぼくは めしつかいのようなおとこにこういった
こころぼそかったというのはたんなるいいわけで
このみじかいせいかつのなかで きさくであかるいかれにこういをよせていた
↓
「…いいよ おれここにいるよ」
おとこはしずかにわらった
↓
「おれはここにいたいんだよ」
↓
わらっていたのに なぜだろう むねがつまった
おうじのわがままをきいていたのは きいていたかったのは ぼくのいしだ
ぼくはかえらなければ
↓
41 :
5/6:2006/01/27(金) 17:45:44 ID:Q6LXLy6N
↓
ふたりにわかれをつげ ぼくはおもいとびらをひらいた
ちかくのまちへゆき うまをかい ぜんりょくではしらせた
ふつかかけて ようやくみなれたこっきのもと もんのまえにたっていた
↓
ひとつきのながたびからかえったぼくは おうせつまにとおされた
しろのみんなはぼくをふしぎそうにみている
ぼくも なぜかいわかんをおぼえた
このじゅうたんのむこう ぎょくざにいるのは おうじではない
↓
「よくぞ かえった」
↓
かおをあげたそのさきにいたのは ぼくのしる おさないおうじではなかった
いふうどうどうとぎょくざにこしをおろし
するどいがんこうでぼくをみつめているわかものはしかし ぼくのしるおうでもなかった
おうじのおもかげをのこす このせいねんはだれだ?
↓
ほうけているぼくにみかねて おうはやさしくほほえんだ
「…おまえをおくりだしたあとにわかったことだ
あのいちぞくは ときのめがみにものろいをかけられていてな」
↓
「あのしろのなかのすなどけいは それはそれは ゆっくりとおちるそうだよ」
↓
”そのうつくしさたるや ときのながれもとめるほど”
↓
ああ あのせすじもこおるほどのうつくしさは
↓
42 :
6/6:2006/01/27(金) 17:47:42 ID:Q6LXLy6N
↓
「そのはやさがわからないので むかえをやるわけにもいかなかった
ごねんたち おまえがじぶんでかえってきてくれて …ほんとうによかった」
↓
あのせいねんはしらないのだろうか
いや ここにいるといったときのあのえがお あれはかくごだ
かれはえらんだにちがいない じぶんで じぶんののぞむまま
↓
こらえきれずなみだをながしながら ぼくはおうのあしもとにひざまずいた
もうしわけございませんと ありがとうございますを なんどもくりかえした
おうがごしょもうなされたひめは あのしろにはおりませんでした
さいごに そういうとおうはうれしそうにわらいだした
↓
「そんなことはどうでもよい まじめなおまえらしいな
むかしはおさなさゆえ おまえのきがひきたくてわがままをいった
ずいぶんとめいわくをかけたな」
↓
そういってわらう おうのおとなびたえがおを ぼくはしらない
わかくしてぎょくざにすわることとなった わがままおうじがこのごねん
どんなくろうをしいられたのか ぼくはしらない
↓
うしなったごねんのかわりに えいえんのちゅうせいをちかった
あるやさしいじゅうしゃのみじかいごねんと
うしなったもののたいせつさにみをこがされ もうにどとなくすまいと
じゅうせきをになった あるおうさまのながいごねん
43 :
1/1:2006/01/27(金) 17:51:15 ID:Q6LXLy6N
ついでに
↓
めずらしいきゃくの ひとつきのたいざいがおわったそのよる
もとゆうしゃが おうじからあたえられたひろいべっどでみをまるめていると
じゅうにじもすぎたころだろうか みょうなねぐるしさをかんじた
かたくとじていたまぶたを うっすらひらき ねがえりをうつと
そこには いまにももうふにしのびこもうとする おうじのすがたがあった
↓
…なにしてんだよあんた
「なにって…きまっているだろう することといえば」
なんのことだよ ねかせてくれよ
「いっただろう きさまは よのあいてをしていろと」
↓
おうじはもとゆうしゃのほおをなで ながいゆびで かおをよせた
だがもとゆうしゃはそれにどうじたようすもなく
はんぶんしかひらかれないまなこでおうじをいちべつし
↓
だから ひるま ちぇすのあいてとか してやってるだろ…
↓
そうつぶやいたかとおもうと ふたたびまくらにかおをうずめた
ととのったねいきはそのぐすぐにきこえてきて
あっけにとられているおうじと
はしらのかげからふたりをみつめているしんかたちのきもしらず
もとゆうしゃはふかいねむりえとおちていった
↓
そんな ときのはてをしらないあるしろのしゅうしんまえ
ながくなってすいません
ふっかつしていたのがうれしく ついやってしまいました
どうかこのさんすれめ(じっしつよん?)も かずかずのもえに
めぐりあえますように
なんだ この もえまくりな おはなしは!
>34さん ありがとう ありがとう
あさから いいもえを ほきゅうさせていただきました
ちょう ぐっじょぶ! ちょう ぐっじょぶ!
じゅうしゃと おうじの そのごがきになる
あるふじょしの しゅうしんまえ
47 :
1/2:2006/01/29(日) 22:43:09 ID:lcpXx8aC
【ねんぱいおとこと だいがくせいの あるいちにち】
もうおわったしけんのほんなんかみるな。
↓
おれのこえにふりかえったのは、どうきょにんのねんぱいのおとこ。
さきほど、しけんかいじょうからもどってきたばかりで
つかれているだろうに、かれはこたつにすわり
きょうかしょをずっとよんでいる。
きょうでてきた もんだいのちぇっくをしていたらしい。
かれはここすうつき、しごといがいでは ほとんどべんきょうばかりしていた。
あのしかくをとるのが かれのながねんのゆめなのは しっているが…。
↓
「…ちからがおよばなかったところがしりたいから」
↓
つぶやくようにそうかえし、また ほんへとめせんをおとすおとこ。
なんだかむっときて、うしろへといき すわりざまにせなかをだいた。
どうした? といわんばかりのしせんが こちらにむけられるが、
だまってうでをおとこのむねのまえでくむ。
↓
「おまえみたいにあたまがいいわけではないし、
もう としだからおぼえがわるくてな。
おまえの りはつさをわけてほしいよ」
「まだわかいだろう」
↓
こまったようなこえにむかんじょうなひびきのこえでいらえて、みをよせる。
ふくのしたの きんにくのかんしょくが やたらとあたたかくてなんだかくやしい。
48 :
2/2:2006/01/29(日) 22:44:43 ID:lcpXx8aC
↓
こちらのようすをうかがうものの、それいじょう はんのうないおれのようすに、
おとこはまた きょうかしょにめせんをおとした。
おれは くちはをひきむすぶと、てのひらをひらいて おとこのからだをまさぐりはじめる。
けっこうおぼえてきた からだのせんをたしかめるように ふれまわっていると、
ほんが こたつのうえにおかれた。
つづいておれのうでにかさねられる、おとこのりょうほうのて。
↓
かためでおれをみやりながら
↓
「いいかげんにしないと あしたがっこうにいけなくなるぞ?」
こまったような びしょうとともにささやく、こえ。
↓
やれるものなら やってみろとつめたくかえしながらも、
ないしんでは ひさしぶりに それもよいかもしれないとおもってみる、
あるだいがくせいのゆうがた。
【もうすぐわかれのときをむかえる、あるこどものいちにち】
さいしょにあなたのてに ふれたときに、
なんておおきなてのひとだろうとおもった。
みなぼくよりも おおきいのだけれども、
なんであらためて そんなことをおもったのだろう?
ぶこつなてをしているのに、せんさいなもじをかくから、
よけいにそうかんじたのかもしれない。
↓
あなたのおしごとをてつだいはじめて
もうずいぶん ながいじかんがけいかした。
まどからふきこむかぜが むしあつさから
ここちよいものにかわり、そしてからだにしみるような
つめたさにかわるまでのあいだ、ずっと。
あなたのてにつつみこまれるたび、
あたたかさにしあわせをかんじたひび。
↓
もうすぐぼくはきえてしまう。
どうか、あなたがつぎのこを だいじにしてあげますように。
しごとばや いえのなかにおきざりにして、
そのままほうちすることがありませんように。
ぼくのように さいごまで、きれいにつかってくれますように。
だいすきなひとのてのなかで さいごのときをすごしながらそうねがう、
あるけしごむのいちにち
【ある あたたかさをもとめるおとこの いちにち】
ああ ここもだめ! おれにあわない ひがあたらないし かぜもくる
なんでこのいえは こんなにもさむいんだろう ねえ そうおもわない?
↓
こたつにはいればいいじゃないっていうんだろ
「ふんふん」
でもこたつなんてじゃどうだよ あんなにあっちくなっちゃって
「うん」
ずうっとまえに つまさきがこげそうになったの おぼえてる?
「ふうん」
きけよ!
↓
ばしん
どたん
こたつのうえにあった おいしそうな みかんとかきゅうすとかゆのみとか
おれさま ぜんぶ ひっくりかえしてやった
きゅうすにもゆのみにも おちゃははいってはいなかった
ごとんってゆかにおちたけど
だれもやけどはしなかった
「……またそういうことをする」
むっ またですと? こんなことをしたのははじめてでございます!
「ほら みろよ このまえおまえがおれにつけたきず まだなおらない」
むむっ
「こりゃもう めしなんかだしてやれねえな」
むむむぅ……
51 :
2/2:2006/02/02(木) 18:52:25 ID:Yp9hXtlf
↓
いやだ
いや
ごはんのことじゃなくて ねえ おこった?
「そんなかおしなくていいっつうの」
にへ と そいつがわらったんで おれもあんしんした よかった
おれにあまいよな おまえ
↓
それからおおきなからだをしたせめは うすいおさらに ごはんをのっけて
ゆかにおく
それからそれから おれさまは ちいさいからだを おおきなからだにうずめた
ぬくぬくして きもちいい
あいつのひざのうえ おれのさいこうの だんぼうなんだ ねんぴいいぜ?
せめが せなかを ゆったり ゆったり なでる
↓
まだまださむい にがつの はじめ はるのきざしも みえかくれするころ
またひとまわり おおきくなっていく
まだまだあまえさかりな あるこねこのゆうしょくまえ
↓
「おまえ ふとったな……」
52 :
47続き1/2:2006/02/03(金) 12:41:57 ID:w1kcavJ7
【ねんぱいおとこと だいがくせいの あるいちにち】
きがつけば、そふぁの となりにすわった
おとこのからだを だいていた。
「さかっているのか?」
からかうこえに くちはがさがり、
はんがんになってにらみつけるおれ。
たとえそうでも、あっさりとかわすだけのくせに。
こうぎのこえに、かれのかたがふるえる。
↓
いえにかえり、いまにて かんびーるをあけていると、
どうきょにんの ねんぱいおとこがやってきた。
くびに たおるをまき、おかえりといいながら おれのよこにこしをおろす。
ただようほうこう。せっけんのふんわりとしたかおり。
どうやらおれはこれにさそわれたらしい。
↓
ながれていくじかん。なにもいいだせないおれ。
ふろあがりなのであろうかれの、あたたかな
からだのここちよさに、
みをまかせこのままで いたくなる。
↓
でも、
……はなれなくては。
53 :
47続き2/2:2006/02/03(金) 12:43:21 ID:w1kcavJ7
↓
ときをとめたい こころをふるいたたせて
うでをほどこうとしたときに、
↓
またせているな。
おちついたら、りょこうにでもいこうな。
↓
おれのかたにまわされたて。
やや せをかがめ、しせんをちかづけて
かたりかけてくるおだやかなこえがこころにしみる。
↓
わかいころ くろうして、やっと こうこうをでたこのひとは、
きんねんになってようやく、じぶんのあるきたい みちを
すすみはじめた。
そして、かくじつにみちを あゆんでいる。
くろうといえば にゅうしのための べんがくくらい、
おやのかねでがっこうにかよう じぶんとたいひすると
なさけなくかんじる。
↓
われしらずつよくなるほうよう。
ゆびさきが、がんけんなせなかをたどる。
このひとのせなかは なんとなくだけれども、
ずっと おいこせそうにはない。
はなれずに あるいていくだけでも
せいいっぱいかもしれない。
でも、それでもよいから ついていきたいとかんじている
じぶんにとまどう、あるだいがくせいのよる。
【ばれんたいんでーをすごす あるせいねんのいちにち】
せけんでは、きょうは だいじなひとに
おもいをつげるひ らしいが、ぼくにはかかわりがない。
きょうは ともだちと のみかいをするやくそくをしている。
よるがくるのがまちどおしい。
↓
いえにかえったところで、ともだちからのめーるがはいる。
ごめん。しごとがながびく。いえでまっていてくれとのこと。
↓
あーあ。でもしかたないか。
ともだちのしごとさきは ひゃっかてんだ。
しょくひんうりばから おうえんようせいでも
あったのかな。
↓
やくそくのじかんからいちじかんご、
いきをきらせて ともだちが かえってきた。
すまん、とあたまをさげてから ともだちは、
おみやげがあるんだと かばんをあけた。
そのなかには、やまもりのちょこれーと。
やはり、ともだちは ちょこうりばにかりださており、
あとで うれのこりをもらった、とのこと。
↓
これをつまみにさけでものもうですって?
からだにむちゃくちゃ わるそうですね。
ぐらすとさけをだし、さかなをならべ、
だんしょうのうちにじかんはすぎていく。
↓
ともだちが ちょこのなかにしのばせた
じぶんあての ちょこれーとのそんざいにきづかない、
すこしにぶいかもしれない あるせいねんのよる。
みなさん ちょうぐっじょぶ もえさせていただきました
56 :
1/2:2006/02/08(水) 16:27:19 ID:QCQPoK53
【あるしょうねんのいちにち】
ほおでとける ゆきのかんしょくがつめたい。
きっと、ぼくが みにまとうこーとも だいぶしろくなっているのだろう。
ぼくのすむあたりでは、ゆきはめったにふらない。
だからいま ぼくがいるこうえんのように、
うっすらと ぜんたいにしろがまぶされているのは
すうねんにいちどくらいだろう。
あしのさきが じんじんといたい。
そういえばもうどれくらい、このばしょにたっているのだろう。
↓
きょうはがっこうのせんぱいとあえるさいごのひだった。
のんびりとしたせいかくのぼくは、よくがっこうでしっぱいをしてせんせいにおこられていた。そのふぉろーをいつもしてくれたのは、ふたつちがいのせんぱいだった。
がっこうにかようためにこのまちにきて、はじめてひとりくらしに、
ふあんをかくせなかったぼくをはげましてくれたのも、
このあたりの ちりがわからなくて、みうごきがとれなかったぼくを
たすけてくれたのもせんぱいだった。
↓
ぼくがこのきもちにきづいたのはすうじつまえだ。
おとこあいてに れんあいかんじょうなんて、
と はんもんしているあいだに じかんはあっというまにすぎ、
きがつけばきょうになってしまった。
でも、ぼくにとってせんぱいはとてもだいじなひとで、
それだけはどうしようもないしんじつで、
たとえきらわれてもぼくは、せんぱいにたいして うそはつきたくなかった。
だから、ぼくはせんぱいをこのばしょによびだした。
57 :
2/2:2006/02/08(水) 16:29:11 ID:QCQPoK53
↓
はしりさったせなかがふとまぶたにうかぶ。
せんぱい、しょっくだっただろうな。
こうかいが にがくうかぶが、でもどうしてもいいたかった。
あなたがだいじなんです。だれよりも。あなたが だいすきなんですと。
どうしようもない えごで、あのひとに ふかいかんをあたえてしまった。
こうかいのねんと ひろうかんが からだをおそう。
なんだかねむたくなってきた。
あしたもがっこうだものな。そろそろかえらないと。
そうおもいながらも、からだはうごかない。
↓
ゆきはふりつづいている。
いつのまにかしょうねんのはいごにたつ、せのたかいひとかげ。
かれがさしているかさをかたむけて
じぶんをなかにいれてくれているのにきづかない。
そんなしょうねんのごごななじ。
【あるせいねんの じゅなんのいちにち】
ぼくとあいつはしんゆうどうし。
くろいめが ちてきでいんしょうてきなかれには、ある あくへきがある。
はずかしがりなくせに、なんでさけがはいるとだれにでも きすするんだよ。
あいつとはまちがってもさけをのまないように、だからぼくはきをつけていた。
なのに…
↓
たすけてくれ、ってさけんだのにむししやがって。
がんばってぼくは ゆうじょうだっておもいこんで、このおもいを ふういんしようとしたんだよ?
すきだってきづいてしまったら、いつものように、もういっしょになんかいられないから。
↓
きすなんてきらいだと こころでなみだをながす、あるせいねんのよふけ。
【あるせいねんの けついのいちにち】
おれとあいつは しんゆうどうし。だけれども、こんかいはようしゃしなかった。
れいのけいかくを、とうとうじっこうした。
はじめからそのつもりだった。ぜったいにやぶらないとやくそくさせて、
あいつをにげられないようにした。そして…
↓
いいかげんあいつがじぶんのきもちにきづいてくれないと、
しぬまでこのままなんて、ぜったいにたえきれないからね。
↓
てうらないをこのまえしてもらったら、いまのままだと おもいびとと りべつするよといわれた。
いやだ。とこころがさけんだ。せっかくりょうおもいなのにと こころがもえあがった。
るると つづいてきたこのおもいを、ぜったいにきらせはしないとこころにきめた。
↓
よがふけたら じぶんのおもいをつげにいこうとおもっている、あるせいねんのいちにちのおわり。
60 :
59:2006/02/09(木) 21:54:20 ID:u+s+90f1
さいごのぎょう、「あるせいねん」のまえに「よった」をいれてください。
いれわすれていました。
>56
ふうけいがうかんできたよ
いいおなはしをありがとう
ほしゅ
63 :
1/2:2006/02/13(月) 02:38:59 ID:YpqL47FA
【あるおとこのいちにち】
さいげつは ひとをかえるという。
そんなことは いわれなくってもわかっている。
そしてじかんは、だいじなきおくですら ときにむにすると。
それもよくしっている。
しかし、わたしはここでまっている。
あいもかわらず きょうもさむい。ふりつもるゆきが、
えきのほーむのりんかくをかくす。
きょうはじゅうねんまえに、あのひととやくそくをしたひだ。
↓
たびだつでんしゃのまえで、あのひとはいった。
じゅうねんご、ふゆがはるにかわるといわれているひ、
このじかんに、このばしょであおう。
たとえ このみにいだく ゆめがかなわなくても、
おもいが みのったとしても、
おれは、ここへとかえる、と。
まだちゅうがくせいだったわたしには、
こうこうせいのあなたの つよいけついを
ひきとめるだけのことばなどおもいつくはずもなく、
ひきむすんだくちもとを、ただみあげていることしかできなかった。
64 :
2/2:2006/02/13(月) 02:42:31 ID:YpqL47FA
↓
あれからじゅうねん。
わたしのすむいなかでは、とかいのじょうほうなどてにいれられず、
あなたがどうなったかなど わかるはずもない。
きせつだけは はるになったのに、まだまだゆきはやむけはいすらない。
しろくおもく、くろにつつまれたせかいへとふりつもる。
↓
またでんしゃがいっぽん、ほーむをたびだっていった。
もうすぐ さいごのでんしゃがここにくる。
やくそくのじかんは とっくのむかしにすぎた。
むねのなかが ときおりつららがささるようにいたむ。
このいたみは、あのひとが たびだつのをみおくったしゅんかんの、
わたしのこころにしょうじた かんじょうににている。
あのときはりかいできなかった、あまずっぱいおもいが
とおいきおくとともによみがえる。
↓
ときおり、まちあいしつにもどって からだにかんかくをもどしながら
わたしはでんしゃのくるのをまっている。
さいごのでんしゃがくれば、わたしのじゅうねんはおわるのだろう。
そのあとにはきっと、おおきなかたまりがのこる。
そのかたまりがきえるのは どれくらいさきのことだろうか。
↓
わかるはずもないことをかんがえながら、くらやみにあかりがしょうじて
でんしゃのかたちがうかびあがるのを じっとまつ、
そんなおとこのよる。
65 :
1/2:2006/02/14(火) 02:23:34 ID:znawEBFc
【ある あまとうしょうねんの いちにち】
おれ すじがねいりの あまとう
けーきばいきんぐ だいすきだし
せきはんには さとうをかける
↓
そんなおれが いちねんでいちばん たのしみにしてるひが やってきた
ばれんたいんでー である
↓
おれは いわゆるにまいめとかでは だんじてないけど
ふだんから あまとうあぴーるしてるから じょしから ぎりちょこたくさんもらった
しあわせ
↓
ほうかご ふくろいっぱいのせんりひん かたてに こうもんをでると ひとかげが
「あれ いいんちょうじゃん どしたの?」
おれがこえをかけると しゅうさいくらすめいとは ちょっとこわいかお
え なに ちょこもらえなくて ぶるーだったり するのかな
↓
66 :
2/2:2006/02/14(火) 02:25:44 ID:znawEBFc
すこしきまずくなって おれがだまっていると ふいにいいんちょうが ずいっとこちらに なにかさしだした
「やる おまえ ちょことか すきだろ」
みれば とうめいのらっぴんぐからのぞくのは みるからにおいしそうな ちょこれーと
↓
「おれにくれるの?」
いいんちょう だまってうなずく
「もしかして てづくり?」
いいんちょう うなずく ゆうひのせいで かおがまっか
「すげーな むちゃくちゃうまそう まじさんきゅー」
いいんちょう ひとこと
「べつに」
それだけいって あしばやにかえっていった
↓
いいんちょうがどんなおもいで ちょこをつくったか とか かおのあかさは ほんとにゆうひのせいだったのか とか
そんなことをかんがえることもなく とりあえず ちょこれーとのあまさにとろけてみる
ある あまとうしょうねんの ゆうぐれどき
あげてみる
いいんちょ!いいんちょがんばれ!ちょうがんばれ!
すごいいきおいでみもだえるふじょしのおひるすぎ。
ごごのしごともがんばれそうです。
>>63 さいごのでんしゃがかれをのせていますように(´;ω;`)
なみだがでそうなあるふじょしのしゅうしんまえ(はやね・はやおき)
いいんちょ ちょうつんでれ てらつんでれ つんでれもえす
ぜひぜひほわいとでーには いいんちょをさらなるつんでれに
なにとぞ なにとぞたのむよ65
ほしゅあげします
72 :
風と木の名無しさん:2006/02/17(金) 04:56:17 ID:IlgN9Ac/
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 + このスレッドは1000を超えました。
〈_} ) | 次スレも…VIPクオリティ!!
/ ! + 。 + + *
http://ex14.2ch.net/news4vip/ ./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
――――――――――――
ほしゅをする
このすれがすきだから、きえてなくならないように
「たたかいが、おわったのですね」
つねになくかたいひょうじょうの わたしのかおをみるやいなや、あのひとはそういった。
このひとのくちから いみのあることばがでるのはひさしぶりだ。
なぜなら、わたしはこのひとを ながいあいだかんきんし、
きびしくなる とりしらべとせめに こころをとざしたこのひとは
なににたいしても はんのうをかえすことをしなかったから。
↓
このひとは、わたしのくにと てきたいする あるしょうこくのさいしょうだった。
せんじょうにて とらえられたこのひとは、しっていることをすべて はきださせるために
じんもんかんたるわたしのもとにあずけられていた。
↓
うつむくわたしをみて、あのひとはいちど、ひとみをふせた。そして
「もう、わたしがここにいるいみは、なくなりましたね」
というと、すがすがしいほどのはれやかなえがおをみせた。
↓
みをみたす はいぼくかんに、たちつくすわたしをしりめに、
あのひとはまどべへとむかう。
とちゅうよろけてかべにてをつくが、すぐかたをおこしてまどべにたち、かーてんをあける。
やせたからだのせんが、うすぐもりのそらからわずかにさすひになぞられる。
わずかにさすひにてをさしのべた。
ほこりにみちたこえが、しずかにあいするくにのなをきざむと、
おとこのからだはぐらりとゆれ、ゆかへとたおれふした。
↓
うしなってみるまでりかいできないきもちがある。
にんむをまっとうするためにとらえたおとこが、
いつしか じぶんのこころまでとらえてしまったことにようやくきづいた、
そんなじんもんかんのよるのはじまり。
75 :
↑:2006/02/20(月) 21:28:24 ID:W+I8/Btr
×:よるのはじまり
○:ひるさがり
申し訳ナイ。
もえました ぐっじょぶ
じんもんかんに こころをとらわれてしまった あるふじょしのよる
【あるしゅごしゃのいちにち】
おおむかし、このたいりくはまおうがしはいしていた。
が、とあるゆうしゃによってたおされた。
しかしまおうは しぬまえにふっかつをよこくし、
ゆうしゃはそのときのために、かつてのなかまに
まおうをたおすためのつるぎをたくした。
↓
やまおくにかくれすむわたしのもとへ、けさひとりのせいねんがたずねてきた。
ひたむきなひとみと、かれのおもかげがやどるかおだち。
まちがいなく、ゆうしゃのしそんだろう。
ふっかつしたまおうをたおし、よにへいわをとりもどしたい
そうつげたせいねんに、わたしはつるぎをてわたした。
↓
ながいあいだ、まもりつづけていたものをもって せいねんがたちさったあと、
わたしは じぶんがひどくつかれているのに きがついた。
むねにあながあいたようだ。しかしどうじに、あんどのきもちもある。
↓
ゆうしゃのいしをうけつぐせいねんは、そのせきむをはたすだろう。
やがてせかいをおおうあんうんはきえ、ひとびとにえがおがもどる。
せかいにたちこめるあんうんは、さわやかなかぜが どこかへとながしさるだろう。
↓
わたしのにんむははたされた。
そろそろ、わたしもじぶんのだいじなものを さがしにいくことにしよう。
かれと さいごにあってから、もうずいぶんとながいねんげつがながれた。
すこしねむったあとに、なによりもだいじな かれのもとへとむけてたびにでよう。
そしてめぐりあえたら、もうにどと、はなれないようにしよう。
↓
からだをひきずりながら しんだいにはいり、
めをとじながらけついをかためた、あるしゅごしゃのいちにちのおわり。
78 :
風と木の名無しさん:2006/02/24(金) 22:27:09 ID:3F4eDwsL
ほしゅします
79 :
1/8:2006/02/25(土) 09:05:09 ID:2UPUHRf/
【あるまほうけんしのいちにち】
むかしむかしあるところに、だいけんじゃとよばれるほどの えいちをほこりながら、
たいせつなものにうらぎられ、すべてにぜつぼうし すべてをのろったおとこがいた。
かれのたましいはあんこくにおせんされ、やがてかれはまものの おうとなった。
ながいあいだひとびとはかれによってくるしめられたが、
やがてあるけんしによってたおされたという。
おれは まほうぎるどにしょぞくするけんしだ。
いわゆるまほうけんしというやつで、それなりにならまじゅつをつかうこともできる。
おれはいま、ぎるどのしごとで まがん のおう とよばれるそんざいを
さがしてたびをしている。
かれはむかし、このきんりんのしょこくをしはいしおおくのものたちをくるしめた。
かれはしすさいに、おのれのてんせいと、こんどはせかいをはめつさせると
よげんしたという。
きんねんになって ほしみたちが、かれがてんせいしたことをさっちしたことから、
おれのたびははじまった。
80 :
2/8:2006/02/25(土) 09:06:26 ID:2UPUHRf/
といっても、かれをしめすてがかりは、とおりなのゆらいである、
いろがいっしゅんごとにうつりかわるひとみと、ふれたものから
せいめいのおーらをうばう、というちからくらい。
そしてうまれるしゅんかんにいたばしょの、だいたいのほうがくだけ。
これでさがしだせるやつなんているのか。
というかおえらがた、ほんとうにかれのもたらした、きょうふのせかいの
ふっかつをそしするきがあるのか。
どくづきながらもおれは、かれのうまれかわりをもとめ たびをつづけてきた。
↓
あるひ、とあるすじから おもしろいうわさをきいた。
なんでもある けいこくのおくには、まほうのちからがつかえない
ばしょがあるのだという。
きょうみをもったおれは、さっそくそのばしょをめざしてしゅっぱつした。
↓
さんざんまよったすえに、ようやくおれは けいこくのおくにやってきた。
たしかにこのしゅうへんでは、まりょくをしゃだんするちからがあるらしく、
じゅもんをとなえてもなにもおこらない。
しんりんのなかをさぐっていくうちに、やがておれはふるびたやかたのまえにやってきた。
81 :
3/8:2006/02/25(土) 09:08:38 ID:2UPUHRf/
このいったいにみちているまりょくふういんのちからは、このやかたのあたりから
はっせられている。
まほうぎるどがこれのそんざいをしったら、すいぜんものだろう。
いや、しっていてなんらかのりゆうでほうちしているのだろうか。
すくなくてもおれは、こんなもののそんざいなどきいたことがなかった。
↓
とりあえず なかへのいりぐちをさがそうと やかたのしゅういをめぐりはじめたときに、
ばたんという きのいたがはねるおとと、こどものこえがきこえた。
おもわずこえのした ほうがくをみやる。
やかたのにかい、かんのんびらきのまどのかたほうがおおきくひらかれ、
そこからこどもがみをのりだしている。
てにはもっぷをもち、まだとじているほうの まどをふく。
こういうところにこどもがいて、そうじをしているということじたい
いよう なのだが、おちないようにひっしにばらんすをとるようすが、
なぜかおかしくてえみがこみあげくる。
おれがくちもとをゆがませたとき。こどもがこちらにきづいた。
うごきがとまり、ささえていた てがはずれる……
って、おい!
82 :
4/8:2006/02/25(土) 09:10:42 ID:2UPUHRf/
↓
ふゆうのじゅもんをえいしょうするひまなんてない。
らっかしたこどもをたすけようと、おれは らっかちてんとよそくしたかしょに
むけてしっそうした。
さしのべたうでが、こどものふくのはしをとらえる。
そのいきおいにつられて、おれはこどもごとだいちへところがった。
せめてしょうげきがすくないようにと、できるかぎりこどものからだを
じぶんのほうへひきよせ、だきかかえながら。
↓
こどものからだにふれたしゅんかんか、だいちにころがったせつなか、
しょうげきとどうじに、せいでんきのようなしょうげきがはしる。
みちのしょうげきに ほんのいっしゅん、いしきがとぎれる。
↓
きがつけばおれは、だいちのうえにうつぶせにたおれていた。
くびをふりながらおきあがると、すこしはなれたところにたおれていた
こどもが かおをおさえながら みをおこすところだった。
こどもは、もってあったつちのなかに あたまをつっこんでしまったらしく、
かおをいくどもはらっている。
83 :
5/8:2006/02/25(土) 09:12:11 ID:2UPUHRf/
「だいじょうぶか?」
「あ、めにつちがはいっただけですからだいじょうぶですよ。
それよりも、ありがとうございました」
めがいたいようで、なんどもまぶたをひらきかけてはとざしながら、
こどもはあたまをさげた。
それからめをまたおさえるようすに、
おれは せおいぶくろのなかから すいとうをとりだし、
ふたをひらいてこどものてにわたす。
「めをあらったほうがいい」
「ありがとうございます。おみずは、あとでうちによって
ほじゅうしていってくださいね」
れいのことばをのべると、しょうねんはこしをかがめて、
すいとうのみずをてのひらですくった。
つめたい、とたかいこえをあげてちいさくわらうこどもに、おれはといかけた。
「きみはここにすんでいるのか?」
「そうですよ。このいえはふるびていますけれども、
ちゃんとひとがすむための せつびはあるんです」
うなずくと、しょうねんはてのひらのみずでめをあらう。
みずをすててまたすくい、なんどもまなこから すなをあらいながす。
84 :
6/8:2006/02/25(土) 09:15:05 ID:2UPUHRf/
「こんなところにおきゃくさんなんてめずらしいですよね。
あんまりにもへんぴなところにあるから、けいこく じたい
ひとなんてとおりかからないのに。
あなたは、なにをしにこられたんですか?」
こどもがめをあらったあと、とりだしたたおるでかおをふきながら
しつもんしてくるのに、おれはうなずく。
「まがん のおう ってはなしをしっているか?
おれは、そいつのふっかつを そしするためにたびをしている」
とたんに、たおるをうごかすてがとまった。
「……そうなんですか。じゃあ」
たおるをおそるおそるこどもがおろす。
そこにあらわれたのは、いっしゅんごとにいろをうつりかえる、いぎょうのひとみ。
「ぼく、あなたにころされるんですか?」
↓
………え? ちょっとまて、こいつ? こいつが?
よそうしなかったじたいにいしきがみだれるおれに、
こまったようにまゆねをよせながら、しょうねんはたおるをしまう。
85 :
7/8:2006/02/25(土) 09:17:01 ID:2UPUHRf/
「わたしのそだてのおやは、とあるかみのそうりょでした。
かれがまえにいっていました。
『ほんとうならばじぶんも、きみのいのちをすぐにでも
たたなくてはならない たちばだ。
でも、すべてのいのちにはうまれたいみがあるんだ。
きみじしんががこのよに せいたんした いみをさがしだし、
はたさなければならないことを はたすまでは、わたしはそんなことをしたくない』と。
そしてかれは、ぼくとともに ここにうつりすみました。
このばしょはもともと、こだいていこくのまじゅついせきがあったばしょらしくて、
ここなら、ぼくのからだに もともとある、ひとのいのちのきを
すいとってしまうちからも、ほとんどおさえられるだろうって」
「そのひとは?」
といかけたのは、われながらまのぬけたこえだった。
「なくなりました。いちねんまえに」
そう きえいりそうなこえでこぼすと、しょうねんは
すうびょう まなこをとざしてもくとうした。
こまったな。こんなりはつそうなこどもだなんてきいていないよ。
でも、やるべきことはやらなくてはいけないし。
86 :
8/8:2006/02/25(土) 09:18:28 ID:2UPUHRf/
なやむおれをよこめに、しょうねんはつちをはらうと
おれにすいとうをかえし、やかたのほうをてでしめした。
そろそろあかくなったひが、あわいいろのかみにべにのかがやきをつけくわえる。
「とりあえず、こんなところにいるのもなにですし、なかにはいりませんか?
おちゃを、ごちそうしますよ?」
いや、だからきみ、じぶんのたちばがわかっているんだったら
そんなのんきにできないだろう。
すいとうのふたをしめながら、ないしんあたまをかかえるおれのよこにくると、
しょうねんはおれのうでをとってひいた。
とたんに またいわかんがはしるが、こんどはすぐにひいた。
かわりに、ふつうなら きにするひつようのないほど、
ほんのびしょうなものではあるが、おれのいのちのおーらがすわれ、
かれのほうへとながれていくのをかんじる。
↓
ああ、ほんとうにこのこは、さがしているそんざいのてんせいなんだ。
あらためて そういしきし、これからどうするべきかをしあんする、
そんな まほうけんしの ゆうこく。
ま まほうけんし もえました
なんだかひとのよさそうなかれが、こんごどうするのかとてもきになる
あるふじょしのまっぴるま
【あるいねむりをしたけんしのいちにち】
めがさめるとへやのなかはきれいなおれんじ
やべーねすぎたとおもうがまだまだねむい
ぼんやりめだけうごかしてしゅういをかくにん
↓
けんはまくらもと
そとからはこどものあそぶこえ
かすかにただようゆうはんのにおい
↓
ななめよこにはいねむりをするあいぼう
↓
・・・
↓
あー
↓
こいつのねがおってはじめてみるなあ
だれかがいるとねむれないとかいっといてじゅくすいじゃねーか
↓
もっとみときたいがねむいしなあ
↓
ああもったいない
↓
ねむい
↓
・・・
↓
しんらいされてうれしいと きづかずにどねするおとこのゆうぐれ
こんなみじかいおはなしなのに こころがほっこりしました
ありがとうとかんしゃする あるふじょしのよる
90 :
1/13:2006/03/01(水) 23:48:16 ID:mvG6/6Te
「きみには、まがんの おう だったころのきおくはあるか?」
うすぐらいやかたの ろうかをあるきながら、おれはめのまえを
あるくこどもにきいた。
こどもは らんぷをかかげなからあるき、そのひかりが
ひとだまのように かげとおれのこころをゆらめかせる。
「きおく、ですか?」
むじゃきなこえで こどもがききかえす。
おれが まほうぎるどからうけたにんむは、まがんのおう の
てんせいであるじんぶつのしょぶんだ。
ほしみによれば、かれは せいちょうとともに かつての
きおくをおもいだし、それとともに のうりょくとじんかくを
とりもどしていくので、まだきおくをとりもどすまえに
まっさつしろ、とのことだった。
だから、このかくにんはじゅうようなことだった。
「ええ、ありますよ。ところどころ、ですけれども」
あっさりとしたいらえをきいて おもわずこわばったおれのかおが、
まえをあるくこどもにみえなくてさいわいだった。
しかし、きおくがよみがえっているのならば、じんかくにも
えいきょうをうけているはずだし、そうであるならば、さきほどのように
にかいからてんらくするようなまねは、まずしないのではとおもうのだが。
「では、きみはまほうはつかえるのかな?」
のどがかわき、したでこうないをしめらそうとめぐらす。
つづくせりふは、なかばよそうし なかばは よそうがいのものだった。
「ざんねんながら」
しんそこからむねんそうに、かぶりをふる。
そのようすからは、とてもうそをついているようにはみえない。
「ぼくがつかえるのは、みにそなわったいのちのおーらをすうちからだけです。
これだってじぶんのいしでやっているわけではありません」
かなしげにこどもは、いろのかわるめをふせてかぶりをふる。
「このちからのせいで、ここをでれば ぼくはだれにも
ふれることができない。ひとのちからをすえば ぼくはげんきになる
けれども、かわりに あいてをよわらせ、やがてはころしてしまう」
こまったようなえみをくちびるにとどめて そうつぶやくと、
こどもはあるとびらのまえでたちどまった。
とびらをひらくと、そこには、ふるめかしい かぐるいがおかれた
おうせつまがひろがっていた。
こどもがおおいそぎで、へやのあかりをともす。
92 :
3/13:2006/03/01(水) 23:51:43 ID:mvG6/6Te
「おちゃと…ゆうしょくをよういしてきます。
あと、すいとうももらっていいですか?」
こどもがてをさしだす。さきほどのこどものせりふに、
いろいろなことがいっぺんにうかんできて とっさにことばの
でなかったおれは、だまったままかれにすいとうをさしだし、
ふかくあたまをさげた。
こどもがそのばからさると、おれは せおいぶくろと
せなかのかたなをはずして そふぁのせもたれにたてかけた。
それから、そのよこに ふかくこしをおろしてあしをくんだ。
これは、おれにとっての かんがえやすいたいせいのひとつだ。
まじゅつしぎるどの ほしみたちは、よげんすることこそすくないが、
いちどくちにした よげんのほとんどは、なんらかのかたちで
じつげんされ、またよそくしたことのほとんどは、
なんらかのめんでのしんりである。
ゆえに、よげんがなされたとき、まじゅつぎるどはそれをしんりとして
さまざまなたいさくをたてる。
93 :
4/13:2006/03/01(水) 23:52:39 ID:mvG6/6Te
ま、こんかいのけんについては あきらかにてをぬいているというのが
おれのかんそうだが。
おえらがたは、もしかすると それほど まがんの おう
のふっかつとやらを、しんこくにはとらえていないのだろうか。
たしかに、あのはなしは おそろしいものだけれども、
もうひゃくねんいじょうまえのはなしだし、な。
しかし、まがんの おう のうまれかわりがこうして
じつざいしているいじょう、まじゅつぎるどのまったんたるおれは
こうどうをおこさなければならない。
が、ほしみのよそくがこんかい、いちぶことなっていたことが
おれをまどわせている。
それは、かれらだってにんげんであるいじょう、まちがいが
かいむではないし、じっさい いままでになんどかは
まちがいだったこともある。
「きおくはもどっていてもちからがつかえない」
というのは、ささいなことかもしれない。
でも、あのこがうそをいっているようにはどうみてもおもえないし、
おれはいみのないさつじんなどしたくもない。
94 :
5/13:2006/03/01(水) 23:53:24 ID:mvG6/6Te
まったく、ほしみさんたちよ。
あんたがた、なんてところで よそくちがいしてんですか。
それをもとにうごくしたっぱのきもちもかんがえてくださいよ、
まったく。
じめんに ころがっているしょうねんのすがたが、またうかぶ。
やっぱり、どうみても ただのこどもなんですが。
せめてまじゅつがこのばしょでつかえたら、まりょくかんちの
まほうとか、ぶんせきけいのまほうを いろいろつかって、
どうたいしょするか もうすこしかんがえられたかもしれない。
ああ、そういえばまどからあのこがおちたとき、
おもわず まほうをとなえかけたっけ。まぬけだ。
まりょくふうじのちからのはたらくこのばしょでは、
はつどうするわけないだろうに。
あ。ここの けいこくからつれだして まほうをかけるという
てもあるな。でも、しょうじき、かれのみにおびたちからに
せいげんがなくなると、どれくらいのものになるのかが
こわいしな。
いろいろぐるぐるとあたまのなかでしこうがおどる。
95 :
6/13:2006/03/01(水) 23:54:10 ID:mvG6/6Te
かんがえこんでいると、はなさきを にくとやさいをにこんだ
おいしそうなにおいがかすめた。
いしきをひきもどしながらせをのばすと、かすんだしかいに、
めのまえのてーぶるにしちゅーとぱん、そのよこにすいとうが
おかれているのがうつった。
「むずかしそうなかおをしてますね」
よこがわからおれのかおにちかづき のぞきこんでいるこどものかおが、
しだいにはっきりとしてくる。
「……!」
おどろいてあとずさり、せもたれにふかくしずみこむおれをみて、
こどもはくすくすとわらった。
「あの、ごはんと…あと、おみずです。どうもありがとうございました」
うしろでをついてからだをひくと、こどもはいきおいよくあたまをさげた。
「いや、いいよ。それより、ありがとう」
つくってくれたものをみて れいをのべると、こどもはうれしげにうなずいた。
「いいえ。ゆうごはんをいつも おおめにつくりすぎてしまうので、
よかったです。どうぞ、さめないうちに」
こどものすすめにしたがって、おれはすーぷのわんに
いれられていたすぷーんをとった。
96 :
7/13:2006/03/01(水) 23:54:45 ID:mvG6/6Te
「まがん のおう をさがしてきた、ということは、
どこかの しんしょくしゃかまほうつかいさんなんですか?」
しょくじをおえ、こどもがいれてくれた こうちゃをのんでいると、
かれがたずねてきた。
たしかにかれがしんでから、いいかげんいいねんげつがたっているし、
いまさらかれをさがすのは しんしょくにつくものか
まじゅつしくらいだろうな。
「でもしんしょくのかたみたいに、せいいん とか
なんらかの しんぼるをもっているようにはみえませんね。
でも、……ええと、
すくなくてもあなたはまほうつかいじゃないですよね?
みたところ、せんしみたいですが」
めをまるくして こどもがおれのぜんしんをみわたす。
おれのみにつけているぶそうといったら、
こどもとはんたいがわのいちに たてかけてある
ながいかたなと、はーどれざーのよろい、くらいだ。
ああ、あとはこしのこがたながあったな。
97 :
8/13:2006/03/01(水) 23:56:22 ID:mvG6/6Te
きょうみぶかげなしせんが それらのひとつひとつを、
ていねいにみていく。
「おれはまほうけんし、というやつでね。
まほうもけんじゅつも、それなりにこなせる。
はんめん、どちらつかずのちゅうとはんぱだけれども。
まほうもけんじゅつもおくのふかいものだから、りょうりつは
しょうじき、むずかしくてね」
てをひろげてみせると、こどもはおおきくなんども
くびをよこにふった。
「そんな、すごいですよ! ぼくだったら、たぶん
とちゅうでしんどくなって、どちらもまなぶのをやめてしまうかも
しれません。まだ、おわかいのにすごいです」
え? おれはまだにさんじゅうまえだけれども、それってわかいか?
そんな ないしんのつっこみをしらず、
しょうねんはかなしげにひとみをふせる。
このこはよくわらっているが それいがいでよくみかけるひょうじょうが、
かなしみだった。
どうやらこのこは、たぶん、ここからあまりでたことがないらしい。
98 :
9/13:2006/03/01(水) 23:57:29 ID:mvG6/6Te
せけんのことをしらないのだろうに、なにもかもをみて
なにもかもをあきらめたような、そんなかおをしないでくれ。
あわてておれは、べつのわだいがないかかんがえる。
「ええと、あのだ、きみには まがん のおう のきおくが
のこっている、といっていたね」
「はい。すべてではありません。もっとも、にんげんが
べつののいっしょうのきおくをもつのは、むりだとおもいます。
もっていたら、そのだんかいでもとのじんかくが
はかいされてしまうでしょうから」
こめかみをおさえると、こどもはせをのばしておれをみた。
「どんなきおくをもっている? だいたいでいいから
おしえてくれないかな」
かっぷをてーぶるのそーさーにもどしながらとうと、
こどもはおおきくうなずいた。
99 :
10/13:2006/03/01(水) 23:59:20 ID:mvG6/6Te
「いろいろなんです。
まものをしたがえて、あるとしをほろぼしているようすとか、
りっぱな ぶそうのけんしと、たたかっているすがたとか…」
ほおにてをあててかんがえこみながら、こどもがことばをつむぐ。
「でも、そのなかでも いちばんせんめいなこうけいがあります。
たぶん、ぼくのぜんせのひとはそれを、
つよくこころにのこしていたのでしょう。いつまでも」
そしてかれがかたったこうけい。
それは、もえさかるしろのなかで、たんけんが むねにつきささった
こいびとをうでにだき、じっとしているだんせいのすがただった。
かれはしんらいしていたものたちにうらぎられておいつめられ、
あるしろのなかににげこんだ。そこにくるはずだったみかたは、
じつはてきのてさきであり、かれらのてにより、
かれのさいあいのひとはなくなってしまった。
ありあまるほどのかなしみに、なくことすらできないおとこをつつみこみ、
ほのおがぐれんにすべてをそめてゆく。
100 :
11/13:2006/03/02(木) 00:00:48 ID:dbfS9Aio
ああ、それはたしか、だいけんじゃであったかれが、
せかいにぜつぼうして まもののおうへとへんじる、
そのちょくせつのきっかけとなったじけんだ。
そんなきおくをもっているのに、じんかくとのうりょくとが
よみがえらえらないということは、ふっかつなどありえないん
じゃないか?
もちろん こんきょもないはんだんではあるのだが、
おれはそうおもってしまった。
「でも」
かれのしょうがいをかたりつづけるこえが、じょじょによわくなり。
ふとこえをとめると、しょうねんは くびをふるようにめせんをゆらした。
「ぼくはわからないんです。
かれの そうぐうしたことは、とてもひどいことだったとおもいます。
でも、そのできごとが、なぜ せかいをにくむ きもちにすりかわったのか」
「にくかったから、ではないのかな? たいせつなひとをころされて。
そして、あいしているひとたちにうらぎられて」
101 :
12/13:2006/03/02(木) 00:02:26 ID:mvG6/6Te
いっぱんてきなかいしゃくをつぶやくようにいうと、
しょうねんはあごをひきじぶんのてをみやる。せがややまるくなり、
じぶんのからにこもっているようにもみえた。
「そう、なんでしょうね。ぼくのそだてのおやも、そういってました。
でも、やっぱり りかいできないんです」
ほそぼそとしたこえがいう。
それにこめられたかんじょうは、てにいれられないと
しっているものへのあきらめきれないあこがれと、
それがかなわないことへのかなしみのように おれにはきこえた。
「わからないのは、ぼくが、ひとにたいして、
つよいかんじょうをもったことがないからでしょうか」
かれに りかいできないのは、あるいみ とうぜんだとはおもう。
さっするに、かれは、かなり ながいきかん、このばしょにて
すごしているらしい。
それに、もとの のうりょくのこともある。いままでそだてのおやいがいの、
ほとんどのひととふれあえないかんきょうにいたのだろう。
せけんと かくぜつしてすごしているものが、ひとのこころの
うつりかわりをりかいできなくても、なんらおかしいことはない。
102 :
13/13:2006/03/02(木) 00:05:39 ID:dbfS9Aio
でも、とまどいおちこんでいるようすの こどもにかけることばがなくて、
おれもだまりこんでしまった。
しばらくあと、こどもはなにもなかったかのように えがおになると
しょっきをかたづけてから、あきべやのひとつへおれをあんないしてくれた。
そこにおかれていたのは、どこかほこりくさいべっどだけだった。
といっても、べっどのしーつるいはかえてくれているらしく、
うえをはたいたからといってほこりがたつようすもない。
こどもにないしん、かんしゃしつつ、
そうびをていれし、みをきよめてから、そのべっどへとはいる。
↓
ふとんをかけると、いちどにさまざまなことがうかんできて うずになる。
それらをふりはらおうとなんどもくびをふりながらも、
けっきょくはほんろうされて うなされながらねむる、
そんなまほうけんしのよるおそく。
ごめんなさい。みすにて
やじるしがぜんぶぬけてしまいました。
ついでに、9/13
べつのの→べつの です。
ながいうえに、すれよごしをしてごめんなさいと
ひたすらあたまをさげるよるおそく。
【ある むくちないいんちょうの いちにち】
「いいんちょうー ここのこたえ なんにしたー?」
「……にばん」
↓
てすときかん おれのまわりは いつもひとでいっぱいだ
べんきょうしか のうのないおれ むくちでくらいおれ
ともだちといえそうなやつもいないのに くらすでなんとかやっていけるのは せいせきのよさと いいんちょうのかたがきのおかげとおもっている
↓
じぶんでも ぶあいそだなとおもいながら みんなのしつもんにこたえていると
「いいんちょーう」
あいつがきた
↓
いじょうなまでのあまとうの あいつ
あまいものがあるだけで とろけそうなえがおになる あいつ
↓
このごろ みょうにあいつのえがおが きになっていた
どうして そんなにしあわせそうな かおをするのか ききたかった
けど はなしかけようにも いつもみんなでさわいでる あいつと いつもひとりですごしてる おれは せってんが まったくなかったから
きっかけがほしくて なかばしょうどうてきに ちょこをつくって はんぶんやけになって ばれんたいんでーに それをわたしてしまった
↓
いまおもえば なんでそんなりゆうで あんなぼうきょにでたのか わからない
おれはそのあと むちゃくちゃこうかいし
↓
「ここなんだけどー」
あいつは おれのきもしらず みをのりだして しつもんしてくる
かおがちかい かおがあつい にげだしたい けどうごけない
「そこはよんばん そっちはいちばん あとはきょうかしょみろ」
↓
はやくちで やっとそれだけいう
あいつは あーやっぱりよんばんかよー とかさけんでいたが
「さんきゅう さすがいいんちょう」
にっこりわらって こちらにてをだす
さしだされた そのてのなかには れもんいろのあめだまひとつ
↓
「じゃあ またな」
あめだまをうけとったおれが なにもいえぬまに あいつは くらすめいとのわのなかに もどっていった
やっとひとりになって ほっとした
ほっとしたはずなのに なんだかざんねん
ざんねん? なんでそんなこと おもうんだよ
あたまのなかが ぐるぐるしてきて おれは むいしきに あいつがくれたあめだまを にぎりしめていた
↓
てすとのもんだいは わかっても こんらんのりゆうは まだわからない ある むくちないいんちょうの ひるさがり
こいごころにきづくまで あとすこし
いいんちょ〜〜〜〜(みもだえ
かわいいなあかわいいなあ。
あめだまなめないでずっとしまっておきそうないいんちょうにもえ。
107 :
104:2006/03/03(金) 17:01:58 ID:jlhUZa+b
すいません うえのぶんしょう
×おれはそのあと むちゃくちゃこうかいし
○おれはそのあと むちゃくちゃこうかいして きまずくて あいつをずっとさけてたのに
です。
こうはんがごっそりぬけてるのに いままできづかず がんめんそうはくひらあやまりな あるふじょしのゆうがた
>>107 ぜんぜん きになりませんでしたよ〜
いいんちょかわいいよいいんちょ
あまとうのくらすめいとにも ちょうもえ ぐっじょぶです!
【あるおとこのいちにち】
よるおそく、べっどのうえにて
ねがえりをうつと、ふとんがうごいて、
となりにねていたあなたのかたが ろしゅつする。
あわててはんしんをおこし、ごめんといってそれをかけなおすと、
あなたはおだやかにわらってくびをふった。
↓
もうすぐほわいとでーだね。
↓
あなたがばれんたいんでーにちょこれーとをくれたから、
おれも おかえしにましゅまろをかった。
これは、ひがきたらわたすつもりだ。
↓
でも、ほんとうはいっしょにわたしたいものがあるんだ。
↓
さきにからだのかんけいができてしまったから、いまさらくちにだせなかった。
さきにからだがつながってしまったから、こころがすなおになれなかった。
↓
あなたがすきです。たとえあなたのからだがなくても
(ほんねをいえば、やっぱりあったほうがいいんだけれども)
あなたをあいしています。
↓
ほわいとでーのひに、おもいをあいてにつげられますようにと
こころでいのりつつにどねする、あるおとこのいちにちのおしまい。
110 :
風と木の名無しさん:2006/03/07(火) 23:42:31 ID:COqqr11K
もえあげ
111 :
1/3:2006/03/08(水) 00:07:37 ID:jdGmfdTg
【あるまほうけんしのいちにち】
よくじつ。
「……あの」
おうせつまにて、ぱんとさらだ、ぎゅうにゅうのちょうしょくを
ふるまってもらったあとに、しょうねんがはなしかけてきた。
「あの、きのうはこたえをききそびれたんですけれども……」
くびをかるくかたむけると、いろのかわるひとみのうごきだけで
おれのめをみあげる。
「やっぱり、ぼくをころすんですか?」
↓
あのねぇ。それはげんざいかんがえちゅうだから、けつろんはまってくれ。
「まじゅつぎるど からはそうめいれいされているが。
しかし、かれらのいう うまれかわりと、きみのぞうがあわないから、
どうするべきかかんがえている」
「めいれいって、そんなにいいかげんなものなんですか?」
↓
こ、このやろうは。あのなぁ、だいたいじぶんのいのちのわだいを
しているときに、れいせいにつっこみをいれるんじゃない。
まじゅつぎるどのめいじたことをかんたんにせつめいすると、
しょうねんはめをみひらいてくちをつぐんだ。
↓
「かれらのいうことがすべてまことなら、きみをさつがいすることに
ためらいはないのだけれども、いまのきみはきみょうな
ちからをもついがい、ただのいっぱんじんだしな。へんにさつがい
したら、まじゅつしぎるどは あさしんぎるど とかわりなくなって
しまう」
112 :
2/3:2006/03/08(水) 00:09:15 ID:jdGmfdTg
「では。まだしばらくいきていられるのですね、ぼくは。」
じぶんのいのちのはなしなのに、このこのこえはたんたんとしている。
どうしてなのか、しょうじき、そのあたりはわかりかねるところが
ある。
だまってうなずくおれ。そのよこがおをこどもはしばらくじっとみつめ
ていたが、やがてこどもはゆっくりとくちをひらいた。
↓
「あの…ともだちになってくれませんか?」
↓
はい?
↓
おもわずしょうねんのかおをみてしまう。
こどものしんしなかおが、めせんが、まっすぐおれにむけられていた。
「ぼく、いままでずっとここでくらしていたから、しっているひと
とかが まったくいなくて。
あの、とつぜんでごめいわくでしょうが、ときどき いまみたいに
おはなししてくださるだけでいいですから!」
そうじゃなくてね。いや、ちがうんだ、たのむからきいてくれ。
てをふるおれに、しょうねんがふしぎそうなかおになる。
「おれは、きみをころすためにここにきたんだぜ?
いつさつがいされるかわからないのに、そのてをにぎれるのかい、
きみは?」
↓
かんじょうをこめないようにせつめいすると、こどもはやや
めをふせがちにてこうかえした。
113 :
3/3:2006/03/08(水) 00:12:16 ID:jdGmfdTg
「でも、あなたはぼくをたすけてくれましたし。
すくなくても、いまはそういうことをしないでしょう?」
かおをあげると、まっすぐにめをのぞきこんでくる。
↓
こらそこ。どこでそういうしぐさおぼえてきた。やめてくれ。
というかひとをしこうのめいろにまよいこませるな。
ただでさえまよっているのに。
↓
「そのこんきょは?」
「あなたを しんじたいからです」
↓
おそるおそるといかけるおれに
ちからづよくかえすと、つづいてにっこりとわらう。
「もちろん、しんじたすえにころされても、うらみませんから
しんぱいなさらないでください」
↓
しょうねんはそういうと、おれのこたえをまたずにたちあがった。
そしてしょっきるいをかたづけはじめる。
おれは、いまふぬけたかおをしているとおもう。
このこいがい、ほんとうに、だれもみていなくてよかった。
↓
いままで いきてきたなかでさいだいかもしれない、
ものすごいはいぼくかんをかんじるまほうけんしの、
いちにちのはじまり。
まほうけんしかいてるひと ちょーがんがって!
ぜひ さいごまでよみたい。とても すきです。
いんちょーも はやくはってんしないかなぁ。
でも じれったいのもすき。
【あるがくせいのいちにち】
ほんやにて、さがしていたさんこうしょをはっけん。
↓
てをのばす
↓
てがふれあう。
↓
ほんやのてんいんさんだった。
「もうしわけありませんっ」
うろたえてひいたてを、よこになんどもふってからあたまをさげてくる。
↓
じぶんとそうとしのかわらなそうなてんいんの
あたたかなてのかんしょくに、おもわずほほえんでしまう。
らいねんにゅうしのためのべんきょうは、これからがほんばん。
きびしいげんじつにすさみかけたこころがなごんだ。
↓
またここにこよう。
れじをうつおとをききながら、そうおもう、
そんな、らいねんじゅけんをひかえたあるがくせいのいちにち。
非常に遅レスで申し訳ないんですが、
>21 サポーターの一日の続きが読みたいです。
他にも色々続編を読みたい物があります。
職人様達、ガンガッテ下さい!
私も書きますんで。
かかなくて いいよ
くうき よんでから またおいで
きょねんのホワイトデーはあめだま3こ
おととしのホワイトデーはいたちょこはんぶん
そのまえはましゅまろ5こ
↓
どれもこれもきみがもらったものをはんぶんこ
うれしいけど ちょっとだけさみしい
↓
これはきみへのおもいのはんぶん
これはきみをおもったひとのきもちのはんぶん
ぼくへのきもちはどこにもない
↓
「そんなことはないよ ここにはぼくがきみに
よろこんでほしいというきもちがはいってるんだよ」
↓
それじゃあどうして はんぶんなんだい?
↓
「だって きみがバレンタインにくれるのは
じぶんがもらったチョコのはんぶんだろう?」
↓
きみがそこまでにぶいなんておもわなかったよ
「どうして?」
どこのせかいに きちんとらっぴんぐして
きちんとはこにいれて
うってるものより ぶこつなかたちの
こころのこもったはんぶんのチョコがあるんだい?
↓
「じゃああれは・・・」
そうだよぼくのてづくりだ
「それならおあいこだね」
え?
↓
「あれはぼくのてづくりだよ」
だってはんぶんって
「ちゃんとほうそうしてたでしょ?」
なんだ じゃあぼくたちおたがいにてづくりどうしだったんだね
「そうだね」
らいねんからは はんぶんじゃないのをわたすね
「ぼくははんぶんでもいいよ」
どうして?
↓
「きみとふたりでたべるのがいちばんおいしいからね」
はじめてこころがつうじあったふたりのいちにちのおわり
こいのはじまる ちょっとてまえっぽい がくせいさんとほんやさんに ほっこり
やっときもちがひとつになった はんぶんこなふたりに ほっこり
ここは いいばしょですね
なにやらそとが ざわざわしてます
ほしゅしておきますね
122 :
1/4:2006/03/13(月) 00:52:23 ID:1hNQB7vm
【あるまほうけんしのいちにち】
そのご、おれはこどもにさそわれ、こどもとともに、
やかたからすこしはなれたところにある こやにいくことになった。
↓
なんでも、このこをそだてたそうりょは、こどもをつれての
ながたびのさなか、こどものちからのえいきょうをうけて
からだをこわしたという。
だから、すこしはなれたところにこやをたて、そこにてねとまり
していたのだという。そして、そこからまいにちかよってきていたらしい。
きょうは、そのこやをそうじするひなのだという。
↓
「ほんとうは、ぼくなんかとすごすよりも はなれてりょうようしたほうが、
かれのからだにはよかったのでしょうが、それはきゃっかされてしまいました。
ならばぼくがまいにち こやにかよう、といってもぜんぜんきいてくれないんです。
これはきみのおやたるわたしのしごとだよ、といって。
そしてまいあさ、このやかたにやってくると、あのひとはいろいろなことを
おしえてくれました。だからぼくは、ひとりきりでもこうやって
いきていけるのです」
↓
かれをおもいだしているのだろう。ひときわうれしげなこえが
きぎのなかをながれる。
「あのひとがまだ ろうねんといわれるねんれいになっていないのに
なくなったのは、……ぼくのせいです。
でも、あのひとはそれをきにやまないように、とつねにいっていました。
いのちは、みなおわるようにできている。その ひきぎわを
えらんだのはじぶんだからと」
123 :
2/4:2006/03/13(月) 00:56:41 ID:1hNQB7vm
↓
たいしたひとだとおもう。じんかくだけでなく、いのちのおーらを
すうちからをもつ こどものめんどうをみることができるくらいだから、
それなりいじょうにのうりょくはあったのだともすいそくされる。
↓
そういえば、このこがそだてのおやのことでいっていた
「すべてのいのちには、うまれたいみがある」
とかいうのは、たしかだいちぼしんをしんこうするいっぱのおしえだったな。
だいちぼしんのしんこうだんたいは けっこうおおきい。
おしえも いのちをまもるためにはせっきょくてきに
ぶきをふるうことをきょようするいっぱから、できるかぎりおんこうに、
なるべくいのちをいかすようにどりょくするいっぱまでさまざまだ。
ふと、このしゅうはのそうりょである、しりあいのかおがうかぶ。
かれは、すべてのいのちをできるかぎりいかす、というおしえの
しゅうはにぞくし、それなりのちいにあるのだが、どくぜつで
きれものなので かいわをすると、たんじかんでこころがずたぼろになる。
じあいのめがみのそうりょといってもいろいろだよな。
↓
そんなかんけいないおもいをはらって、こどもとかいわをつづけるうちに、
おれたちはそのこやへとついた。
↓
こやはちいさく、ほんとうにねとまりするだけ、といったようすだった。
こどもによれば、そだてのおやがなくなったときのじょうきょうのまま、
ずっとおいているのだという。
なかにはべっどとてーぶる、それにちいさなほんだながおかれている。
124 :
3/4:2006/03/13(月) 00:59:02 ID:1hNQB7vm
↓
てつだおうか、とこえをかけたが、もののはいちがかわってはいけないと
きょひされてしまい、おれは てもちぶさたになった。
そこでこどものきょかをもらい、おれは いえのなかにあるものを
みさせてもらった。
↓
かれののこしたものをさがしてみると、にっきや めもがき
などがいくつもみつかった。それをよんでみると、おもったとおり、
かれはだいちぼしんのめがみにつかえる、かなりこういのそうりょだった
ということがわかった。おしえとしては、もっともかげきないっぱと
もっともおんけんないっぱとの ちゅうかんのいっぱにぞくするらしい。
かれは、さらにおのれをたかみへとみちびくため、
しゅぎょうのたびをしていたのだという。
↓
かれはこのこをみつけたとき、さいしょはころすつもりだったらしい。
が、かんがえたすえにかれは、あのこをりっぱにそだてるということを、
みずからのしゅぎょうとしてかした。
あのこをそだてたのは、みずからをたかみへみちびくためのにえらびとった
かていのひとつであったということだが、あのこのかれのしたいかたと
あのこへのたいどをきくかぎり、すぐれたおやでもあったのだろう。
それに、ちゃんとあのこをそだてたのは、あのこじたいが しょうめいしている。
まったく、たいしたおやだとおもう。
125 :
4/4:2006/03/13(月) 01:02:21 ID:1hNQB7vm
↓
「いいひとだったんだな」
とこえをかけると、ふかいうなずきがかえってきた。
「こうけつなひと、だったとおもいます。ぼくは、あのひとのこどもでよかった」
なつかしげにたのしげにいうと、こどもは ごみをひろいあつめるさぎょうに
もどった。
↓
あと、のこしたものをみていてわかったのだが、このあたりには、
まりょくふういんのまほうと どうじに
まりょくのひじょうにつよいものと、あるちすじのひといがい、
なかにはいれないというまほうもかかっているらしい。
そういうことなら、まほうぎるどが いままでてをださなかったのも
りかいできる。
このこのばあいは、まりょくがおおきすぎるとか、とくしゅな
そんざいだから、まほうふうじのちからがきかないのだろうか?
↓
さいしょにこどもがおれをみておどろいたのは、ひょっとすると、
おれがそうりょのみうちだとでもおもったからだろうか?
いや、ほんにんにこのことをしっているか、まだかくにんはできていないが。
ざんねんながらおれは、てんがいこどくのみのうえだけれども、
じっさいには、とおいとおいしんせきなのかもしれないな。
↓
こどもがそだてのおやにむけたふかいけいあいを、しょうじきうらやましいとおもい、
じぶんのおやはどんなのだったのだろうかとふとかんがえる、
そんなまほうけんしのおひるまえ。
>>116 待ってるよ。
感想にひらがな使うのは好き好きだと思うし、どっちだっていいんじゃないの。
個人的にはひらがなは読みづらい。
ひらがな長文の作品が多いので、感想には漢字使ったほうが目が滑らない。
まあ結局は好き好きなんだけどさ。
このすれどくとくの ひらがなだけということでしょうじる ほんわかしたせかいかんを
かんそうをかんじにすることによって こわされてしまうようなきが こじんてきにはするのです
きゅうにげんじつにひきもどされたようなきになるので
わたしはかんそうもひらがなのほうがすきですね
128 :
風と木の名無しさん:2006/03/13(月) 22:29:43 ID:FQkRA3/m
つまらないスレ上げときますね
129 :
1/3:2006/03/14(火) 00:24:34 ID:wK4WNvV1
【ある きょうだいの いちにち】
「いきたい といった」
「だからってゆるしたのも わるいとおもいますよ」
あにの ひなんめいたことばに ちちおやはだまり まどのそとを みる
「あんなに うれしそうに してるから」
「えぇ えぇ そうですね あのこは はしるのが だいすきですから」
「…」
「あやまらなくて いいですよ」
↓
まどのそとのせかいでは ひどい ふぶきが つづいている
「そとに でていい だなんて よくもまぁ ゆるしましたね」
「めったに いわない だろう? あのこは いわれたことしか しないんだ。 たまには」
「そうやって あまやかして! それで またあのこが きずついたりでも したら どうするんですか」
あには まどに てをやり しろく うずまく せかいを みやる。
あのこは とても きずつきやすい。
いっぽ そとにでれば だれもかれもが あのこを ののしる。
だから いちねんのなかでも たったすうじつしか おもてには でてこない。
それまで あのこは じっと たえる。
ほんとうは かけだしたくて しかたないのを 「まだ いい」とがまんをして。
↓
「ことしは とくに きらわれて いたのに」
あには あのこ ――――おとうとの みを あんじて まゆを ひそめる。
「いんが だから しかたのないことだ」
「…うまれたときからの きまりごととはいえ あんまりにも かわいそうですよ」
きらわれ ののしられて いきている そんざいなど。
↓
ばたん!
↓
130 :
2/3:2006/03/14(火) 00:27:35 ID:wK4WNvV1
「ただいま」
かぜのいきおいのまま どあは ひらかれ そこに おとうとがいた。
ぜんしん ぬれそぼり きらきらとした ひとみで あにをみる。
「おかえり」
ちちは やさしく ほほえみかけて いれちがいに そとへでた。
あには それにめもくれず おとうとへと あゆみよる。
「おかえり どうしたんだい ことしにかぎって こんな じきに …」
いまごろ と だれかに どくづかれてはいなかったか
またか と だれかに つばをはかれてはいなかったか
だけれども それをいえば おとうとは おしだまり さみしそうに わらって そんなことはない というだけだ。
↓
「にいさん」
「ん?」
「ちょっと にいさん みたいに はしりたかった だけだよ」
きもちが よかった。
そういって わらうおとうとに あには うでを のばす。
おとうとが ぜんそくりょくで はしったのなら きもちがよかったのなら それでいい。
わるぎがあって しているわけではないのだと しっているものが ここにいる。
「おいで」
おとうとは ぽたぽたと しずくをたらし あににちかづく。
「おやすみ ゆっくり」
そしてりょううでで あには おとうとをだきしめる。
131 :
3/3:2006/03/14(火) 00:33:43 ID:wK4WNvV1
↓
はるかぜの あににだかれた おとうとの ふぶきは わらいながら あたたかさに とけて そらへかえる。
↓
そのひ あさがたからの ふぶきは ひるにやみ
やわらかく つもった ゆきは
いれちがいのように てらされた たいようのひかりで すべて とかされた。
そして さいごには やさしいはるのかぜが ふいた。
↓
おやすみ そういいながら やさしくおとうとをだいて はじめてのかぜをふいた はるかぜのさいしょのいちにち。
むしろ感想もすべてひらがなのほうが、自分たちの世界に酔っている感が強くて醒める
ふじょしの○○とかついてたら倍率ドン
はるかぜさん ほのぼのしたおはなし
ありがとう ありがとう
>>132 このすれのしゅしをりかいできないひとは かえってください
たのむから くうきをよんでください
スレの趣旨って、801のひとのいちにちを書いて投稿するでしょ。
いちにちじゃないのが最近多いけどwww
感想レスもひらがなで書けなんてルールはない。
まあ、「ふじょしの○○」がキモスと書いたのは悪かった。
それこそ個人の勝手だよね。
>>126 多いというか作品はずっとひらがなオンリーだよね。
元ネタ(あるおおさかでうまれた〜)からしてそうなので
漢字も交えるならビデオ棚辺りに行けば良いだけ。
感想での使用は好き好きでスレ当初は普通に使われてた。
>>135の言う通りこれは個人の勝手。趣旨関係ない。
ただ
>>117に空気嫁が付いたのは「私も書きます」という
自己申告が大きかったのではと思う。こういうのは嫌われるからね。
137 :
1/4:2006/03/21(火) 07:13:26 ID:bvblD9eE
【あるまほうけんしのいちにち】
そのけはいをさっちしたのは、こやをあとにしてしばらくしてからだった。
↓
かぜに くさきがゆれるささやかなおとのなかに、ときおりまじる いおん。
しょうどうぶつのけはいがかんじられなくなり、
しゅういをみわたすと、なにかこうほうから いしつなけはいがするのをかんじた。
どうじに、まよいのないそくどで きぎとくさをかきわけすすむおとを
みみがとらえる。
↓
「なにか、くる」
となりをあるいていたこどもにささやきかけると、こどももそちらへめをうごかす。
しょうねんにはなにもかんじられなかったらしいのだが、それでも
おれのいうことにしたがい、そちらにからだをひねり、むきなおる。
おれはこどものまえにたとうと、いっぽふみだしながら せなかのかたなをひきぬいた。
↓
と、ものすごいいきおいで よつあしのけがわのかたまりがおれのほうこうへとむけ、
しっそうしてきた。
どうやらこれは、おおかみかなにかのじゅうじんらしい。
まっすぐにおれをねらってくるつめを、ひざをまげ、みをひくめてかわすと、
ななめうえをからだがとおりすぎていった。
↓
「かくれてろ!」
あやうく ふくのはしをひっかけられそうになった こどもにそういうと、
こどもはうなずいて、ちかくのきのうしろへとはしった。
↓
じゅうじんは、ましょうめんにあったきにあしをつくと、
いきおいのままにこちらにとびげりをしてくる。
それをはんみになってかわすと、おれは かたなをあいてのせにむけふるった。
せなかにはしるいたみに、けものびとがほえる。
138 :
2/4:2006/03/21(火) 07:15:30 ID:bvblD9eE
ちゃくちしたけものをおってちをけると、すばやいうごきにてあいてがむきかえり、
こちらのあしもとにむけてすべりこんでくる。それをかわそうとじゃんぷするが、
うしろにおりたったさい、ばらんすをくずしてあしをすべらせたおれに、
けものがくらいつこうとおおいかぶさる。ちゃくちしたしゅんかんにあしくびのいたみ、
ややおくれてかたをつかまれたいたみがからだにはしる。
おれがふくぶをけりあげると まものはとびのいた。
そのあいだに、おれもてをついてたちあがり、たいせいをととのえる。
あしくびがねつをもち、こきゅうとともにいたみをうったえる。
さきほどひねってしまったようだ。
↓
おたがいにようすをうかがう おれとじゅうじん。
しかいのはしに、すこしはなれたきのかげから、こちらをのぞいている
こどものすがたがみえた。
まものは、しょうねんをせんりょくがいとみているからか、なになのかは
わからないが、こどもをまったくきにかけているようすはない。
↓
じゅうじんが、せをひくめてだいちをけった。
おれも、けんをよこでにかまえて、あいてのほうへとかける。
やいばのようなするどいつめが かほうからぎゃくげさでくるのを
かたなのつばでうけとめ、はねあげながら てくびをひねってつかを
まえにつきだし、みをひくめてあいてのふくぶをつよく つく。
よろめくあいてに、こんどはななめよこにふみだしながら、
けんをななめにふりあげるようにかいてんさせる。
それをはんぽひいてかわすと、あいてはおれのむねへまわしげりをはなった。
↓
かわそうとしたが、あしくびのいたみにせつな、ちからがぬけた。
かたひざをつくおれ。そこに、あいてのつめがななめしたにねらってくる。
たいせいをもどしながらおれは、そのこうげきを かみひとえでかわして
あいたすきに こうげきをたたきこもうと、あるじゅもんをとなえた。
139 :
3/4:2006/03/21(火) 07:18:38 ID:bvblD9eE
↓
それは、じぶんのからだを ほんのすこしだけ もとのいちからずらすまほう。
すうことのまほうもじとかたてのかんたんなまほういんでかんせいする
かんそなまじゅつながら、けっこうつかいでのあるまほうで、
おれはよくつかってきた。
おれがまちがいにきづいたのは、まほうもじのさいごのおとを
くちびるがきざんでから、だった。
まほうというのはおれにとってみじかなそんざいであり、
ふだんおれはこれにたよりきっている。だからこそ、それがつかえないという
じょうきょうに、なかなかなれることができなかった。
それが、ちめいしょうとなった。
↓
とうぜんながら、せかいにはなにのへんかもおとずれない。
するはずのこうどうができず よていよりもずれたどうさにしたがい
けんのいちもずれており、ぼうぎょにはかいもくやくにたちそうもない。
おれは、つぎにくるあいてのこうげきのいきおいをせめてよわめようと、
みをかがめ、まにあえばおのれのあたまとむねをかばうべく、なにももたないてを
まえにかざした。
↓
つづくしゅんかんにおれがみたのは、ほとばしるおのれのけつりゅうではなく、
なぎはらわれるつめにふきとばされる、こどものすがただった。
ゆっくりと、ちにまみれて、こどものからだがだいちにおち、つちけむりがあがる。
↓
まもののうごきが、いっしゅんだけとまる。
ねらいとはべつのてきにこうげきがあたったせいか。それとも、よきせぬほうこうから
こどもがでてきたことに、とまどったのか。つぎへのこうどうにくうはくがうまれた。
↓
おれはそのすきに、おれは けんをにぎりなおし、みをずらし いっぽふかく
あいてのふところに ふみこみながら、まもののむねにむけてこうてつをつきだした。
140 :
4/4:2006/03/21(火) 07:21:29 ID:bvblD9eE
↓
にくにつきささるてごたえと、ちしぶきがあがる。
こずえをさくようなほうこうをあげ、たおれふすまものをよこに、おれは
けんをおさめながらこどものもとへとはしった。
みにまとう そまつなふくがおおきくさけ、ふくぶからはたえずちがながれでる。
きずはふかいようにみえ、こどものむねはせわしなげにじょうげしている。
はやくしょちをしないといけない。
↓
おれは、こどものからだをかかえこむ。
からだからぬくもりがうばわれないように、まんとをはずしてからだにまきつけた。
そして、ぐったりとしたからだをせにもたれかけさせるようにすると、
とたんにおそいかかるだつりょくかんにくちびるをかみながら、
やかたのほうがくへとむけてはしりだした。
↓
さきほどとおったみちをたどりなおし、やがてみえてきたやかたのすがたに、
いっそうあしをはやめる。けもののうなりごえが、いつのまにかきこえなくなる。
あしが、いろんなばしょがいたい。それいじょうにむねにはりがささったようだ。
こらうっとおしいもり、いいかげんおわれ。さっさとあのやかたをだせ!
↓
くるしげなしょうねんのいきがやまないことをいのりつづけながら、
やっと とうちゃくしたやかたのとびらをおしあける。
ろうかをかけながら、はやくどうにかしなくては、と
きばかりがせく、そんなまほうけんしのひるすぎ。
141 :
1/2:2006/03/22(水) 19:32:35 ID:yJJkcWPQ
【とある しょうしゃまんのいちにち】
きょうもしごとがおわった。
かえるしたくをしていると、どうりょうのゆうじんがはなしかけてきた。
「あのさ」
ものすごくいいにくそうにといかけると、かれはきまずそうなかおで、そっぽをむいた。
「あのな。じぶん、きのうぶちょうにでんわしたやろ」
たしかにしました。でもなぜ、なぜあなたがそんなことをしっているんですか?
「いや、るすでんにきみのこえがはいっていたから」
↓
え、えええっ!!
ちょ、ちょっとまってくださいよ。
きのうたしかにぼくはぶちょうにでんわしましたが。
たしかだれもでなくて るすでんになって、あせったぼくはおもわず
「ぶちょう、ぼくはあなたがだいすきです!」
などとくちばしって そのままでんわをきったんだっけ。
ぶちょうがもうすぐほんしゃにてんきんになるから、そのまえにせめておもいだけでもと
いっせいちだいのだいけっしんをしてでんわしたのに。
あのせりふも、ほんとうにびるからおちるつもりでいったというのに…
なんでこいつのけいたいにかけまちがえるかな、ぼくは。
↓
142 :
1/2:2006/03/22(水) 19:35:31 ID:yJJkcWPQ
ひょうじょうがこおりつくぼくの あおざめたほおをよこめに、
かれはじぶんのひたいをかきながらぼくのほうをながしみる。
「ききたいんやけれども」
はい? ぼくはたしかにおとこにこくはくするなんてじょうしきしらずですが、
ぼくはもともとばかですから。このきもちをいだいたままいきていくなんて
できませんでしたから。はなれてしまうまえに、あのひとにせめてきもちだけでも
しってほしかっただけですから。
もちろんそれがえごだなんてことはひゃくもしょうちですから。
それはゆうじんであるきみにはいわれたくない。というか、いわないでくれるとうれしい、なぁ。
↓
だいたい…とぎゃくぎれしそうなこころをおさえて、かれのことばにみみをかたむける。
ぼく。おちつくんだぼく。
↓
「おれやったらだめなん?」
……なにかがきこえたようなきがする。
「いや、おれさ。きみのこと、すきやから」
こんどこそかたまるぼく。いまなにがおきた?
「たしかにみりょくにとぼしいやろけど、おれ、だいじにするで。きみのこと」
そっぽをむいたままつげられたせりふに しこうがこんらんしていくごごはちじ。
↓
あしたはざんぎょうで かれとふたりいのこりをしなければならないことを、
いまはしるよしもないとあるしょうしゃまんのいちにち。
↑
×1/2
○2/2
スマソ。
145 :
1/4:2006/03/27(月) 15:39:31 ID:VcbkgeEG
【とある りょうりずきなだいがくせいのいちにち】
はるのおとないもほどちかい あるにちようのごご、
とつじょだいどころにあらわれたせんぱいに
「けーきのつくりかたをおしえてくれ」といわれ
たいおんけいをてわたしたじゅっぷんご
↓
りちぎにじっそくたいおんをはかり
「さんじゅうろくどにぶだこのやろう」となげかえされたたいおんけいの
せんげんどおりのすうちをみて おれはくびをかしげる
ねつもないのにあんたなにいってるんですか
せんぱいはぶぜんとしたかおをしておれをみた
↓
おれのおどろきはふしぎなものではないとだんげんできる
なにしろこのどうきょしているだいがくのせんぱいは、
りょうりがへたなことで(おもにおれのなかで)なをはせていているのだ
↓
どうきょをはじめてふつかめあたりに
ためしにゆうめしのざいりょうである じゃがいものかわむきをたのんでみたところ
みがさいころていどにしかのこらなかった
にくじゃがのあじつけをたのんだところ
しょうゆとそーすをまちがえた
そういうひとだもんで ぼうとうのはつげんによるおれのおどろきもしれるところだろう
↓
そんなあんたがいったいなにをかんがえてけーきなんぞというこうどなものを
おれがたずねるとせんぱいはいいにくそうに
「あしたは ほわいとでーだろうが」とくちのなかでつぶやく
おれは ああ となっとくした
↓
146 :
1/4:2006/03/27(月) 15:40:04 ID:VcbkgeEG
にがつじゅうよっかは ばれんたいん
さんがつじゅうよっかは ほわいとでー
にほんのちょこれーとがいしゃのいんぼうにより
これらのひにはすきなひとにおかしをおくる
ことしのにがつじゅうよっかは おれはせいかぎょうかいのいんぼうにそめられぬひをすごした
いやいっこもちょこれーとをもらえなかっただけだが
↓
おれとおなじく いまのところはかのじょのいないはずであるせんぱいも
ちょこれーとをもらったようなふんいきはさせていなかったのに
おれのしらないところでじけんはおきていたようである
↓
おれはほんのすこしいらいらとしながら
それでもいろいろとせわになっているせんぱいのたのみをむげにできず
ああ はいはい そういうことですね
どんなけーきをつくりたいんですか
そうたずねたところ せんぱいはちょっとかんがえてから
↓
「ふつうの」
↓
すぽんじけーきですね
しょーとけーきでいいですか
↓
せんぱいからいろんはなかったので
おれはじぶんのへやかられしぴのーとをもってきた
ねっとやともだちからきいためも しんぶんの「きょうのりょうり」のきりぬきなどで
ほんらいのあつさのにばいくらいにふくらんでいるが げんざいのおれのたからものだ
↓
むろんおかしのきほんであるすぽんじけーきのつくりかたもかかれていて
おれは いごこちわるそうにだいどころでちいさくなっているせんぱいに こえをかける
とりあえずざいりょうそろえましょ
せんぱいはちいさくうなずく
↓
147 :
3/4:2006/03/27(月) 15:40:38 ID:VcbkgeEG
ふたりそろってきんじょのすーぱーへおもむき
ふたりそろってびにるぶくろをりょうてにかかえてまんしょんへかえる
いやあどにちのすーぱーってとくばいしてることおおいんだよなあ
そのかえりみち おれとせんぱいのりょうてには
けーきとはなんのかんけいもないにちようひんのほうがおおかったが
そのあたりはまあ きにしないことにする
↓
こむぎこたまご ぎゅうにゅうさとう
ざいりょうをまえに さぎょうをかいし
しかしなにしろせんぱいは りょうりのかんなどまるでないので
たまごをあわだてるだけでもあくせんくとう
みけんにしわをよせながら それでもがんばってあわだてるせんぱいをよこめに
おれはやはり えたいのしれないもやもやにこころをうばわれている
↓
この りょうりがへたなことをじかくして おれにりょうりをまかせているせんぱいが
てずからけーきをつくってわたしたいとおもうことじたいがすごいとおもうのだ
たぶんそれがくやしいのだろう なぜだかなんてしらないけれど
↓
いらいらしていたのだ いいわけはいじょう
だからせんぱいがれしぴをみながら「さとう」とてをのばしたときに
↓
しおのはいったびんをわたしてしまった
↓
ちょっとだけわざとだったことはみとめよう
↓
↓
そうしてほわいとでーとうじつであるそのつぎのひ
なぜだかおれのてに かんせいしたけーきがあった
↓
148 :
4/4:2006/03/27(月) 15:41:11 ID:VcbkgeEG
「いつもせわになってるから まあかんしゃのきもちだ」
なにもしらないせんぱいは なれないことをしているせいか
とてもてれながら おれにそのけーきをさしだした
おれはひきつったわらいをうかべながらうけとった
せんぱいのどりょくをとなりでみていたのだ うけとれないわけがないだろう
↓
たとえそれが しおいりけーきであったとしても
↓
せんぱいが あじはどうだ ときいてくるのに
なみだをこらえて おいしいです とこたえる
ちょっとこうかいしながら あんしんもした
とあるりょうりずきなだいがくせいと りょうりべたなだいがくせいの
さんがつじゅうよっかと そのまえのひ
149 :
4/4:2006/03/27(月) 15:43:35 ID:VcbkgeEG
いまさらほわいとでーねたもどうか とおもいましたが
さんがつちゅうなので ぎりぎりあうと ということで おゆるしくださいorz
なんだこれー!さいこう!こんなのだいすき!
なみだをこらえてケーキをたべるこうはいかわゆす。
せんぱいなれないことしちゃってかわゆす。
しごといくまえにいいものよませてもらってむねがほわほわしました。
ありがとう!
りょうりずき だいがくせい きてたーーー
またあえて うれしいです
しおいりけーき もえ
ほしゅあげ
153 :
風と木の名無しさん:2006/04/06(木) 00:28:04 ID:SJnjPYBQ
ほしゅ
154 :
1/2:2006/04/07(金) 03:04:22 ID:o1ilqF4v
うとうといいきぶんでねていたら、がんがんがん。とびらをたたくおとがした
↓
なんだこのやろうとおもいながらでてみればそこにはおさななじみのすがた
↓
なんだどうした。おどろきながらたずねるとかれはなみだごえでこういった
↓
すきなひとができた。はなまちのひとだ。どうすればいい。たすけてくれ
↓
いきなりいわれたことばにねおきのあたまがゆれる。ちょっと、ちょっとまってくれ
↓
おまえ、ゆうじょにほれたのか
↓
とえばかれのあたまがたてにゆれた
↓
かんべんしてくれよ……。なげいたところでじょうきょうはかわらない
↓
とにかくいったんおいかえす。むりだむりむりとしんじつをつげたところでかれはなっとくしないだろうから
↓
そのままゆうがたまでじゅくすい
↓
ゆうぐれのころ、ふらりとたちよったのはしょうねんばかりがいるみせ
↓
いつものしょうねんをよびだす。せんこうにほんぶんかれはせいねんのものだ
155 :
2/2:2006/04/07(金) 03:05:54 ID:o1ilqF4v
いつものようにはいごからおしいって、いつものようになまえをこぼす
↓
かれがすきだ。ずっとまえから。ずっとすきでばかみたいにすきで、
だからいまさらおんなはだけない。
↓
おれをおいてゆくのか
↓
もれたことばにしょうねんはしずかにわらった
↓
おいてなどゆけませんよ
↓
しってるさ。おまえはおれをおいてゆかない。けれど
↓
けれどかれはおいていってしまう
↓
しょうねんをだきながらおさななじみのなまえをこぼす
↓
なんでゆうじょにこころをあずけた、なんでおれをいちどもみない、なんで
↓
なんでおれのこころにきがつかない
↓
おいてゆかれるきょうふとかれをだくもうそうをしていることのはいとくかんと
そのたもろもろのかんじょうのままにしょうねんをてひどくだいた
↓
おれにほれればいいのに
↓
つぶやくことばにこたえはない
↓
ないていることにもきがつけない、せいねんのながいよるはまだあけない
ミタヨー
続き気になってたから改めて投下されてよかった
つづきだー つづきー わーい
せ、せつない……!
誤爆先から続きを求めてきたけど、こうなりましたか。GJ!
159 :
1/2:2006/04/10(月) 06:15:07 ID:K2dzDdMa
おろかなおとこだ。
ぼくをだきながらだれかのなまえをなんどもよんで、
そのだれかのかわりにぼくをだいている
↓
かなしいおとこだ。
かなうことのないこいをして、
そのおもいをすてることができなくて
かといってそれをぶつけることもできなくて
ゆきどころのないかんじょうを
ぼくにぶつけているおとこだと
↓
どうしてだろう、かれをこころまちにするようになったのは
↓
はるをひさぐようになるまえ、いちどだけこいをしたおとこと
どことなくにているからかもしれない
↓
ただだれかをひたすらによぶそのすがたに
なにかをかんじたのかもしれない。
けれどりゆうなんてどうでもいい
↓
こいなんてするものじゃない。
とくに、ほかのだれかにとっくにもっていかれているおとこには
↓
きょうもぼくをだきながら
かれはここにいないおとこのなまえをつぶやいた
160 :
2/2 :2006/04/10(月) 06:16:33 ID:K2dzDdMa
かれがぼくをだくのは、ぼくのかみのいろが
かれのおもいびとににているから
それだけだ。
かすかなきたいもひかりもとうのむかしにかれはてた
↓
おもいしれ。
こころのなかでつぶやくのはなんどもあきるくらい
くりかえしたことば
↓
おもいしれ。
かれはぼくをみていない
↓
おもいしれ。
かれはぼくをだいていない
↓
おれをおいてゆくのか
↓
かれがこぼしたことばにうかんだのは
くしょうと、なみだ
↓
おいてなどゆけませんよ
↓
おいてゆくもなにも
あなたはぼくとちがうばしょにたっているのに
↓
すきだ、とかすれたこえにしんぞうがはんのうして
そうしてまたくりかえす
おもいしれ
↓
かれは、ぼくのものじゃない
ぼくのなまえもろくにしらない、
ただだれかとかさねているようなそんなおとこに
どうしてぼくはこころをわたしてしまったのだろう
↓
おれにほれればいいのに
↓
そのことばをあなたがいうのか
↓
このおとこのこいがかなえばいい
かなわなければいい
おもっているひととしあわせになればいい
ならなければいい
↓
どうせかおをみられることはないのだからと
せいだいにないている
はるをうるしょうねんのよるも、まだあけない
せつなもえ…!
ありがとう いちにち がんばります
>>159 はるをうるしょうねんにもえた。
あたまのなかでえいぞうがうかんだ。
いつかつきあかりにひかるなみだにおとこがきづくといい。
>>159 ぜんはんをみたときに、しょうねんがおとこをおもっていたら…とのうないもうそうした。
こうはんをみて、おもわずなみだがこぼれそうになった。
ぜひ、つづき、おねがいします。
【あるしょうがくせいのいちにち】
えきまえに やんきーがいた
かっこいい でも すこしだけこわいめをしたやんきーだった
↓
いっしゅんあしがとまり そして にげた
↓
「よお! かずじゃんか げんきにしてたか」
↓
はしるせなかで ひさしぶりのこえが とおくなる
↓
うれしくて にげた
↓
こわくて にげた
↓
にげたじぶんがはずかしくて なけた
↓
はなれていたさんねんかんのおもみが せなかのくろいらんどせるにのしかかる
↓
せけんをしりはじめたしょうがくせいの ひめたこいのはじまりのいちにち
小学生かわいいよ。
ヤンキーの過去が知りたい。
ほしゅ
おぉ、いまきづいた
まとめさいとふっかつしてたんだね!なかのひとおつです!
ほしゅ
ほしゅほしゅ
【めがねっこのいちにち】
あさ きょうしつにはいって ふといわかんをかんじた
なにか しらないものがはいりこんでいるような そんないわかん
じぶんのせきにかばんをおいて そこできづいた
となりのせきに ひとがいる
↓
さんねんになってもういっかげつたつ
しぎょうしきからずっと となりのせきはからだった
なまえだけはよばれていたから だれかいることはしっていたけれど
ずっといなかったので これからもいないものだとおもっていた
↓
かばんからのーとだのふでばこだのだしながら ちらりとしせんをよこにやる
はじめてみるどうきゅうせいは めがねのおくのめが とてつもなくふきげそうだった
172 :
2/5:2006/05/02(火) 03:14:39 ID:+VW0olTF
「おはよーす」
はんたいがわのとなりから ともだちがこえをかけてくる
ふりむくと きょうみしんしんのかおが てまねいてきた
↓
「な な となり きょうはきてるのな」
ああ そうみたいな
「おまえしってる? あのひと おれらのいっこうえなんだよ」
…ああ そうなんだ しらなかった
「けっこうゆうめい つーか なんでだぶったのかな」
さあ あたまわるかったんじゃねえの
↓
ぼそぼそこごえではなしていたら いきなりせなかになにかがぶつかった
いたいというよりおどろいてふりかえる
あしもとで ごとんとえいわじてんがころがった
173 :
3/5:2006/05/02(火) 03:15:43 ID:+VW0olTF
「てめえらうるせえ」
いきなりじしょをなげつけたちょうほんにんが となりのせきからたちあがる
そのまま がんっとつくえをけとばしてきた
「おれにきこえるところでおれのはなしすんな すげえみみざわりなんだよ」
↓
ふきげんというよりもいらだっているかんじだ
こっちがあっけにとられているあいだに もういちどつくえをけられる
けっこうなおとをたてて ぺんけーすがゆかにおちた
↓
「……こっえー」
ちかくでつぶやくこえにきづくと いつのまにか きょうしつじゅうがちゅうもくしていた
ぜんいんが とおまきにひとつとしうえのどうきゅうせいをみる
そんなしせんはまるでむしして となりのやつはじっとまどのそとをにらんでいた
174 :
4/5:2006/05/02(火) 03:16:47 ID:+VW0olTF
じゅぎょうちゅう よこをみると あいかわらずにがむしをかみつぶしたようなかお
なにがそんなにきにくわないんだかわからない
そんなたいどは ただでさえとしがうえなのに うくだけだ
そしておれはといえば そういうのがやけにきにかかってしまうほうで
↓
せんぱい
↓
おもわずこごえではなしかけると びくっとあいてのかたがゆれた
ものすごくおおげさな しんじられないものをみるようなめに こっちがおどろく
というか かなりおどろいた
なんだこのひと ものすごく かおがいい
↓
「…せんぱいいうな」
ふきげんなこえで どうきゅうせいのせんぱいがにらんでくる
もったいない ふつうにしていれば ほんとうにもてそうなかおなのに
しげしげとみていると めちゃくちゃいやそうなかおでめをそらされた
175 :
5/5:2006/05/02(火) 03:18:18 ID:+VW0olTF
ぽけっとをさぐって かばんをさぐって ちろるちょこをみつけだす
これいつのだったっけか まあたぶんくえるだろう
そっぽをむいてしまったあいてのつくえを しつこくこんこんとたたく
↓
せんぱい せんぱい
↓
さっきよりもきげんがはげしくかこうしたかおが それでもふりかえる
ころん と つくえのうえにちょこをおいた
↓
くいます?
↓
ぱちっとりょうめが しばたたかれた
ほそいというか ほねみたいなゆびが むこんでちょこをはじく
にかい さんかい とつまらなそうにはじいてから ふいにくちのなかにほうりこむ
↓
「せんぱいいうな ばーか」
↓
ちょこいろのしたをだして めがねのおくのめが ほそまってにやりとわらった
いっしゅんみとれるくらいに いいかおだった
↓
その うえからみくだすようなわらいかたに おもいきりばとうされたいとか
ぎゃくにおもいきりふみにじりたいとか わけのわからないかんじょうがうまれて
じぶんがえすかえむかほんきでなやんだ じつはじぶんもめがねっこのいちにち
ぐっじょぶ ちょうぶんおつかれさま
さいごのいちぶんがすきだなあ にやっとしたよ
ほしゅほしゅ
178 :
1/4:2006/05/09(火) 04:24:58 ID:u9EZNQWU
【ごくさいしきのせかいの いちにち】
うつくしいせかいがあった
せかいはいつでも なないろに かがやいていた
ひとびとのすがたかたちも とてもいろあざやかに
きんのかみに あおいひとみのひとや
ぎんのかみや むらさきのひとみのひとなどが
はなやかに とてもしあわせに いきていた
↓
なないろのせかいには ふたつのぎせいがあった
↓
ひとつを くろのこ
もうひとつを しろのこ
↓
はなやかなせかいにおいて たったふたりのみうまれる
しろとくろしか しきさいをもたない ふたりのしょうねん
かれらのぎせいにより せかいはつねに うつくしかった
179 :
2/4:2006/05/09(火) 04:26:19 ID:u9EZNQWU
「ほんとうは くろ と しろ にするつもりだったけれど
それじゃあ いぬねこみたいであんまりだからと
くろう と しろう になったらしい」
はなでわらうしょうねんは かみがしろい めがみえない
↓
「なあ くろう よかったな くろ でなくて」
しろうのことばにうなずくしょうねんは かみもめもくろい くちがきけない
↓
なないろのせかいで ただふたりの こくびゃくのしょうねん
じゅうななねんにいちどうまれる うつくしいせかいのきせき
↓
かがやかしいせかいは じゅうごねんにいちど かれらのいのちを かみにささげる
くろとしろのしょうねんが たがいのいのちをうばうことで きせきはおこる
180 :
3/4:2006/05/09(火) 04:27:19 ID:u9EZNQWU
「なあくろう きょうも おれたちのせかいは うつくしいか」
うまれてからずっととじこめられている ふたりきりのへやで
しろいこは いつものようにくろいこのかおにふれる
くろいこのくちびるがわずかにうごき しろいこはわらった
↓
「そうか うつくしいか いいな おれもみたい みてみたい」
しろいこのてが いとしげにくろいこのほおをなでる
「おれは うつくしいものなんて おまえしかしらないもの」
くろいこのくちびるが ゆっくりとうごいた
「そういわれても おれはおれのかおなんて しらんもの」
すねるようなものいいに くろいこは おなじことばをくりかえす
↓
おまえはうつくしいと
いくどもくりかえす
181 :
4/4:2006/05/09(火) 04:28:25 ID:u9EZNQWU
くろいこのひとみには うつくしいせかいなどうつらない
うまれたときとかわらず くろとしろのかべとてんじょうのみ
まどはぬりこめられ そとなどかけらもみえない
↓
このせかいは まるでじごくだ
しねといわれるために うまれてきた でも
↓
「なあくろう せかいは うつくしいか?」
もう なんぜん なんまんとくりかえしたことばを あかず しろいこがといかける
そしてくろいこも うつくしいと こえなきこえでこたえる
↓
おたがいに うつくしいものなどおたがいしかしらない
「うつくしいもの」ではなく 「いとしいもの」だということもしらない
ごくさいしきのせかいにおとされた たったふたつのくろとしろの
のこされたわずかな いつもとおなじまいにちの いちにち
>178
とても かんどうしました
とてもきれいでかなしいせかいだなー
それでもふたりにおたがいがいてよかったとおもうふじょしのあけがた
>178
これ なんて はなきそう?
184 :
1/3:2006/05/10(水) 10:42:49 ID:O1T6tubI
【あるまほうけんしのいちにち】
ちが、とまらない。
↓
やしきにもどると、おれはあたえられたへやにこどもをはこびこんだ。
べっどにこどもをねかせると、そしてせおいぶくろからてあてのための
しなをとりだし、まんとをほどく。
きょうぶからふくぶにかけてはしるきずはかなりふかいものだった。
きずからはあかいにくがのぞき、じくじくとちがやむことなくもれていく。
おれにできるのはおうきゅうしょちくらい。
きずをしょうどくしてほごしたら、あとはみまもるしかない。
↓
あのこの おやのようなそうりょだったら、かみのちからをかりて
きずをいやせたかもしれない。かみのちからなら、このまほうがきかない
ちいきにもとどいたかもしれないのに。なさけない。
ああ、おれはばかだばかだおおばかやろうだ。
なんでころさなければならないかもしれないこどものせわをなんでやくんだ。
↓
……ここでこのこがしんだら、いろいろかんがえなくてもすむのに。
↓
さいごにおもいついたおもいだけは、ちからづくでむねのそこにおしこんだ。
せめてまほうがつかえれば、しゅうふくのまほうでないぶはともかく、
ひょうめんてきなきずぐらいはふさげたのに。
185 :
2/3:2006/05/10(水) 10:43:38 ID:O1T6tubI
↓
くだらないことをおもっているうちに、ふとかんがえついたことがある。
そういえば、このこはせいめいりょくだっしゅのちからをもっている。
ということは、きゅうけつきとおなじように、とりこまれたおーらは、
このこのなかでのせいめいかつどうのかてになっているということなのか?
そういえば、たにんのおーらをとりこむとじぶんはげんきになる、と
まえにいっていたな。
ということは、つよいせいめいりょくをひめたものをあたえてやれば、
きずはきえるかもしれない。
↓
つぎにうかんだことをじっこうするのに、ためらいはなかった。
それだけおれが、このことすごしたみじかいじかんのあいだに、
このこのえがおに、そのたましいをこのましいとおもってしまった、
ということなのだろう。
おれさいあく。これじゃ、まほうぎるどもくびだな。いや、くびですむのか?
いっしゅんだけ、そんなおもいがあたまをかすめてきえた。
186 :
3/3:2006/05/10(水) 10:44:54 ID:O1T6tubI
↓
しょうねんのよこにこしをおろす。そして、こしにさしていたこがたなをぬき、
それをじぶんのひだりうでにおしあてる。
いきおいをつけてひくと、みるまにしょうじたあかいせんが、どろりと
べっどのしーつめがけてながれだす。
それをおれは、しょうねんのくちにちかづけた。
もうかたほうのてのゆびをこどものくちびるにはさみこみ、ひらいて
ちをふくませようとするが、いしきのないしょうねんのくちからあかはあふれで、
くちをちまみれにそめる。
おれは、きずぐちにしたをはしらせちをなめとると、しょうねんにくちうつしで
それをあたえた。
くちをはなしてのどをさすると、のどがうごいてしょうねんがえきたいをのみくだす。
↓
ひらいたきずがずきずきといたむ。
でも、このこのほうがなんばいもくるしいだろうから、きにはならない。
おのれのちで くちもとをまっかにしたこどものようすをみながら、
このときばかりはかみにすがりたくなった、そんなまほうけんしのゆうぐれどき。
乙です。
まほうせんし、切ないっ!
188 :
1/2:2006/05/18(木) 00:51:17 ID:PZTOfxvr
【あるふねをおりるおとこのいちにち】
どうしてもいくのか
↓
にあわないかおでにあわないことをいうおとこにおもわずわらってしまう
おとこはひきとめないしゅぎじゃなかったのか
かるくわらってそうからかうとおとこはさらににあわないかおをする
ひゃっぴきもにがむしをかみつぶしたようなこうかいをしているようなかお
そのかおがいつもよりとおくにみえる
おれらはいまふねのうえとりくのうえにわかれていた
↓
もともとはひとさがしがもくてきだったおれのたび
たまたまであってじぶんのかいぞくせんに(むりやり)ひっぱりこんだこのおとこ
じゃあさがしびとがみつかるまでとふねにのりこんでじゅうねんかん
おどろくほどいきのあうせなかにふしぎなやすらぎをおぼえたひび
↓
でももうもくてきのじんぶつはみつかってしまった
おれらがいっしょにいるりゆうはどこにもない
いやちがうこわいだけだ
りゆうがなくなったからでていけとおとこにいわれるひがくるのが
だからおれはじぶんからでていく
よわむしとよぶならよべ
おれはただこのおとこにわかれをつげられるのがいやなのだ
189 :
2/2:2006/05/18(木) 00:52:14 ID:PZTOfxvr
↓
いつもはごうかいなえみをうかべているかおがなにをかんがえているのかしたをむいている
げんきだせよとおれがいうのもへんなのでだまっているとせんいんのよぶこえがした
しゅっこうのじゅんびがととのったようだ
じゃあげんきでな
そうくちをひらこうとしたところでいきなりおとこはかおをあげて
↓
やっぱかいぞくはうばうもんだよな
↓
は
↓
そうせんげんしたかとおもうといきなりおとこはふねからとびおりておれをかたにかつぎあげた
あしもとのにもつごとふねにぎゃくもどりさせられさすがのおれもぼうぜんとする
おれをかついだまましゅっこうのあいずをだすおとこにあわててこうぎをするがきくみみもたず
ふねがうごきだしてからようやっとおろされたかとおもうとおとこはさっさとむこうへあるきだした
このやろうとこぶしをにぎったところでふとおとこのかおがめにはいる
まんめんのえみ
↓
…
りゆうなんていらないのかな
ふかぶかとためいきをつくふりをしてゆるんでしまったかおをかくした
ふねからおりようとしてつれもどされたせんちょうのあいぼうのいちにち
う、わあああああ、かみさまほとけさま188さま!!!!
なんてこったものすごいもえつぼをつかれました。
えがめにうかぶんで、このにやにやわらいをどうやればこらえられるのか
わかんなくてへんなかおになるぐらいもえもえです。
ごうかいなえがおのせんちょうぐっじょぶ!w
ほしゅ
192 :
1/5:2006/05/24(水) 23:56:06 ID:uhUwl+Yg
【あるまほうけんしのいちにち】
なんども、なんども。
じぶんのちを こどもにのませるうちに。
しょうねんのふくぶにあいたきずぐちが、やがてふさがりはじめた。
ほうたいをぬらすあかのいきおいがよわくなっていく。
↓
ほうたいをほどいて ちがとまったのをかくにんしてから、
もういちどほうたいをまきなおし、つづいておれもじぶんのうでをてあてした。
すべてがおわったときには、まどからさすいろがあかねからしっこくへとかわり
しゅういはうすぐらくなっていた。
↓
あかりをつけると、あわいろうそくのひかりが
ひろうといたみでぼんやりとしたあたまをかきまわすようにおもえて、
おれはにがくわらいつつ、こどものからだにふとんをかけた。
そして、こどもがはく おちついたこきゅうをききながらおれは、
いままでのことをおもいだしていた。
193 :
2/5:2006/05/24(水) 23:57:28 ID:uhUwl+Yg
↓
どれくらいのじかんがたったのか。やがてこどもがみじろぎをして
うすくめをあける。
「だいじょうぶか?」
おのれをみあげるこどもにといかけると、こどもはおおきくうなずいた。
そしてじぶんのむなもとにてをやり、いたみがあまりないことにきづいて
めをみひらく。
「……きず、なおしてくださったんですね。ありがとうございました」
おずおずとことばをくちにすると、しせんがおれのひだりうでの
ほうたいにむけられた。
「その、…ぼくのせいでけがをふやしてごめんなさい」
かなしげなひょうじょうになり、うなだれるこどものかたにうでをのばし、
かるくたたく。
「きにしなくていい。……おれこそ、ごめんな」
「…その」
↓
あやまるのはいちどでじゅうぶん。いいからおとなしくよこになっていろって。
こら、みをおこさなくていいから。ほらほら。
おれがこどものかたをおしてふたたびよこたわらせると、こどもはちいさくれいをした。
194 :
3/5:2006/05/24(水) 23:59:53 ID:uhUwl+Yg
↓
「……あのさ」
かけたおれのこえに、こどもが、こまったような、なにをいってわからないといった
ひょうじょうになる。
めのうごきが、つづいて かおがゆっくりとおれのほうにむけられた。
こどものめのいろのうつりかわりをみながら、おれはしずかにはなしはじめる。
↓
「きみは、おれがここにきたとうじつ、まがんのおう のきおくをはなして
くれたね。そして、そのきもちがわからないともいった」
ひとつ いきをついて、ことばをつづける。
「きみは、りかいしたいか? かれのきもちを」
といかけると、すこしのためらいののち、しょうねんはおおきくうなずいた。
いつのまにかしょうねんのひとみのはしには、みずのかけらがうまれでて、
いまにもこぼれそうになっている。
↓
ただ きいているだけなのにな。なくことでもないだろうに。
おれはおかしくなって、こどものほおにみぎてをやると、それをぬぐうように
ゆびをうごかした。
ゆびのうごきにながれるしずくのかんしょくに、はじめてじぶんが
なみだをこぼしていることをしったのだろう。こどものほおがいっきに
こうちょうする。
195 :
2/5:2006/05/25(木) 00:01:04 ID:uhUwl+Yg
↓
つぎにつげようとすることばは、おれをいまのままではいられなくするものだった。
それをよくりかいしたうえで、おれはことばをなげかけた。
↓
「おれが、おしえるよ」
「え?」
そうぞうもしなかったのだろう。かたまるこどものからだに、おれはりょうてをまわす。
だきしめたかたは、ちいさくふるえていた。
「そういうひとのこころのきびんは、ひととふれあわなければわからないからな。
きみはここからでることができないだろうから、おれがいろいろおしえるよ。
もっとも、おれはしごともちだから、ずっといっしょにはいられないけれども。
……いったん、ぎるどにもどって、いろいろはなしをつけてからになるけれども」
↓
ことばのないこどものせなかを、ゆっくりとなでさすりながら、おれは
ことばをつづけた。
「が、しごとがおわったら、かえってきていろいろおしえよう。
たびのはなしもしよう。おみやげとかも もってこよう。
きみが、おれをうけいれてくれるかぎりは」
↓
ちんもく。ながすぎるちんもくのあいだ、いろをかえるひとみがせわしなげに
またたき、まどのそと、すっかりやみがおちたそらをみつめる。
「きみがいったともだちとはちがうけれども。おれは、きみのそばにいたい。
……かまわない、か?」
↓
かくにんするおれのことばに、しばらくしてからこどもはちいさくといかけた。
「よいの、ですか?」
↓
いや、そんなことをこのごにおよんでいわないでくれ。
というか、きみ、ちょっとはこどもらしくしろ。
そんないまにもごうきゅうしそうなひょうじょうで、
そんなかしこそうなものいいをするな。
「あなたのたちばが」
なんとか、するさ。というか、きみのかおをみたらしたくなった。
まったくおれは、てさきしっかくだとおもうよ。ほんとうに。
↓
へんじのかわりにだきしめると、ひろうかんにだつりょくかんがくわわり
からだにかかるふかにめまいをおぼえたが、これくらいなんてことない。
すくなくても、このこどもが つねにいだいているだろうかなしみよりは
すうばいもましなはずだ。
↓
ほんとうにおれっておひとよしだよな。
まんがいち まがんのおう がふっかつしたら だいいちにくわれる
じんぶついちごうにけっていだな。
それともまほうのいけにえか? あ〜あ、ふめいよだよなぁ。
↓
こころのなかでにがくわらいつつも、このめばえたけついだけは
いつまでもひるがえさないでおこうときめた、そんなまほうけんしのよあけまえ。
ぐっじょぶです!
「よいの、ですか?」ってきくところとかものすごくすき。
198 :
1/2:2006/06/01(木) 15:23:36 ID:o4yCLrWG
【あるもてるせんちょうのあいぼうのいちにち】
うみのおとこはみなとごとにおんながいるというが
なんのきもなしにつぶやくとおとこはふしぎそうなかおでこちらをむいた
↓
いつもはこちらがなにをいってもみぎからひだりにながしているというのに
いったいどういうかぜのふきまわしだ
そうおもいおとことじぶんのひたいにてをあてるとねつなんかねーよとなぐられる
このばかぢからめてかげんしやがれ
↓
いやうみのおとこはみなとごとにおんながいるというが
あんたはそれをちゅうじつにさいげんしているよなとおもって
そうさっきあたまのなかでおもったことをいうとおとこはああなるほどとなっとくした
↓
まあおれほどのおとこともなるとどこのおんなもほおっておかないからな
つまりりくのおんなはみなしゅみがわるいと
おんなひでりのおまえにいわれたくねえよ
ひでったおぼえはないが
たしかにさりげにもてるよなおまえ
ああひれふしてうやまってもいいぞ
だれがするかあほ
そんなばかなかいわをしているうちにはなしはながれていってしまう
199 :
2/2:2006/06/01(木) 15:25:03 ID:o4yCLrWG
↓
かいわもひとだんらくしてうえをあおぎ
あーいいてんきだなーとおもっているところでふとおとこのこえ
なんだとおもっておとこのほうをみるとおとこはすこしおどろいたかおをする
なにかいったかというとあーうんとはぎれがわるい
いいたいことがあるならはやくいえとおどかすとすこしかんがえていたようだが
ふとあのおとことくゆうのえがおをみせていった
でもさ
↓
でもさ
おんなはみなとごとにいるけれどあいぼうはおまえひとりなんだよなあ
↓
……あほか
そういってむこうへあるきだすとうしろからなんだとーとおこったようなこえがきこえる
しかしそんなものにとんちゃくすることはできずおれはかおのほてりをかくすのにせいいっぱいだった
↓
すうねんごおとこにおれのみなととふねになれとこくはくされるのをしらない
ぼんやりとしっとしていたあるせんちょうのあいぼうのいちにち
あいぼう もえ あげ
ほしゅ
ほす
ほしゅしておきますね
ほしゅ
だいすきなすれを ほしゅしてみる あるふじょしのまよなか
ホシュ
207 :
1/3:2006/07/14(金) 20:20:45 ID:QKBiwOLr
【ある いそがしいわかものの のいちにち】
ぼくはいそがしい
がっこうとかべんきょうにいそがしい
あそぶじかんがないよ
↓
のーとにひにちをかいたら7がつ14にちだった
↓
あれ?
せんしゅうたなばた?
↓
わすれてた!
↓
「ことしこそごうかくしますように」ってほしにねがおうとおもっていたのに
がっかりした
べんきょうしたくないよ
↓
さいふだけもってへやをとびだした
208 :
2/3:2006/07/14(金) 20:22:17 ID:QKBiwOLr
↓
けれどいくあてなんてない
↓
りゆうだって
↓
こじつけだ
↓
わかっているさ
なまけのきもちなんだよ
それにこじつけただけ
↓
もくてくもなくふらついてたらあっというまにまっくらになった
↓
ああこんどもごうかくむりだなあとほしにかたった
いくあてがないから
きんじょでくいものをかいこんで
もどった
↓
あいつがいた
↓
またかってにあがって
ここはぼくのいばしょだぞ
↓
そういってやりたいけどぼくはいえない
いうまえにあいつがさきにしゃべるからいえない
209 :
3/3:2006/07/14(金) 20:23:47 ID:QKBiwOLr
↓
「おかえり」「うん」「どこにいってた」
「うるさいなひとりでたなばたしてたんだ」
↓
「たなばたはせんしゅうだ」「いそがしかったんだよ」
「なにをねがってきた?」「かんけいないだろ」
↓
あいつはわらった「せんしゅうきみのごうかくをねがったよ」
↓
そんなじかんがあるならせんしゅうのきょう
どうしていっしょにいてくれなかったんだよ
↓
こういってやろうとしたらあいつがまたさきにしゃべった
↓
「きみがいそがしそうだったからかわりにしたんだ」
「おおきなおせわだ」「なあきょうはじかんあるのか?」
↓
「ないよ」
↓
「おれもとうぶんいそがしいからあえない」といって
さびしいかおでほほえんで「じゃあまた」とでていくあいつをみおくりもしない
そのかおをみようともしない
あるいそがしいわかものののいちにち
>>208 OTL
誤 もくてくもなく
正 もくてきもなく
すなおになれないのがかわいいね
もえるね
【あるぼうかんしゃのいちにち】
「ひさしぶり」
ひさしぶりすぎて かお わすれそうでしたよ
でんわは ひんぱんなのにな
いっそ らぶていがく にするか
↓
「それは うけとしてるから」
まじか
「べんりだな あれ」
ああ うん それはよかった
↓
めのはしを ちらちらする ゆびがきになって
いをけっして たずねてみる
きのせいだといいな
↓
つきあいがいっかげつこえた きねんでしたっけ そのゆびわ
「そう」
それは それは
だれのしゅみかは きかない ぺありんぐて
ぐっとこらえる おれ けんめい
↓
で なに きょうは
「いちねんたった きねん しようかと」
ふーん すれば
↓
とりあえず くわしくきいてみる
と いうより せめ かたりはじめたらとまらない
ねんねん たちわるくなるね きみ
↓
へえ うけのために さぷらいずぱーてぃー とな
めでたいな おもにあたまとか そのへんが
↓
あいでもおくっておけば よろこぶでしょ あのひと
「それはいつも おくってるから」
うっかり のろけゆうはつ
おれの ばかばか
↓
なあ きみらにとって おれってなんなの
のろけよういん?
「しんゆう だろ」
それは こうえい
ほんのすこし うれしくなったけど しゃくなので いわない
↓
しかたないから つきあいますよ
ぱーてぃーだろうと なんだろうと
「じゃあ けーきをさ」
ぜんげんてっかい
↓
「え なんで」
うけが おどろくまえに おれが さぷらいずだよ
なんだ それ
おまえの れんあいのさんこうしょは なんなんだ
↓
「たんじょうびに はなおくったら よろこんでたけどな」
きっと としのかずだけ おくったんだろうな
ばらとかだったらどうしよう
「あたり よくわかるな」
わあ しんゆうがなんだか とおくにみえるよ
このまま さとりがひらけそうだよ ちくしょう
↓
いいや もう おれは さけでもよういするよ
くわしいはなしは ごじつな つかれるし
「あ うまれどしの さけってたかい?」
だまれ
↓
しあわせいっぱいだな きみら
はたでみているにんげんには げんどがあるきがするけどな
にんたいをきたえるつもりで がんばるよ おれ
そういいながら かれんだーにしるしをつける
いつまでたっても つきあいのいい あるぼうかんしゃのいちにち
215 :
風と木の名無しさん:2006/07/17(月) 00:11:01 ID:IVvzVFAc
もえあげ
ほしゅ
ほす
218 :
風と木の名無しさん:2006/07/20(木) 03:16:54 ID:uA0GAmTQ
新作こないかな〜保守
219 :
風と木の名無しさん:2006/07/25(火) 20:14:16 ID:gr6ClcaR
保守りますよっと
【あるかいしゃいんのいちにち】
かれんだーのきょうのひづけにしるしがついているのをかくにんしてからいえをでる
ゆうべからのあめにかさをさしつつしゅっきんして いつものようにしごとをする
すこしいそがしいがとくにとらぶるもおこらない へいわないちにちだ
しいていうならかちょうがあさどろをはねられたといってぶちぎれしていたくらいか
↓
といれにたつたびにものかげでこっそりけいたいをちぇっくする
ごじにちかいころ あいつからのめーるがはいっていた
「ごじはんにえきのにしぐちで おれちゃりだからさきにでてる」
せつやくちゅうとはきいていたがばすだいまでけちるなよこんなあめのひに
そうおもいつつもいそいそとえきへむかう
↓
「おつかれ ばんめしよやくしてあるんだ いまからいけばちょうどだよ」
そりゃたのしみだ だがそのまえにじてんしゃはちゅうりんじょうにおいてこい
「えー…めんどくさいなぁ」
そこらへんにとめていたらぬすまれるぞ
きゅうりょうはいったらしんぴんをかってやってもいいが
「えんりょしとくよ じゃあちゃりおいてくるからまってて」
↓
「ここだよ もうよやくのじかんにじゅっぷんもないからはいろうか」
ちょっとまて ここかなりたかいみせだぞ まえいっしょにきたからしってるだろ
「だってここででるわいんがきにいってただろ?」
なぁ、まさかとおもうがせつやくしていたのは…
「あたり きょうはおれのおごりだよ」
おもわずせいだいにためいきをついてしまった
たのむからがくせいあるばいとのみであまりむちゃしないでくれ
「まあまあ べつにめしぬいてためたとかじゃないし」
あたりまえだ ふだんのしょくじをぬいてためてたんならおれはかえるぞ
↓
「おいしかったねー」
そうだな あいかわらずうまかった …ありがとな
「どういたしまして よろこんでいただければさいわいです ってね」
むかしから こいつはたまにとんでもないことをしてのける
あきれもするがけっきょくうけいれてしまうのは ほれたよわみか
↓
「あのさ きょうこれからうちこない?」
べつにいいけど おまえあしたからぜみのがっしゅくじゃなかったか?
「うん そうなんだけど…あしたのたんじょうびにいっしょにいられないからさ
せめてたんじょうびになったしゅんかんにいっしょにいたい」
あ…
そういえばあしたはおれのたんじょうびだったな
きょうはおまえとめしだって あたまのなかそればっかりだったから
あしたのこととか わすれていたよ
そういうとあいつはめちゃくちゃうろたえている
あれだけきざなことをいっておいてこれだ
あたりがくらいからわからないが きっとみみまでまっかなんだろうな
おれのかおもあかくなっているようなきがするが
ばれたらはずかしいのでいつものくーるなじぶんをよそおってみる
↓
「えっと… じゃあ… うーん… …ちゃりのうしろ のってく?」
やっとしぼりだしたことばがそれか ま いっしょにかえりたいってことなんだろうな
うらみちをとおるか ぱとかーにみつかったらやっかいだ まえかごにかばんをなげこんでいう
「さいきん ふたりのりとか むとうかにやかましいからね」
そうだな っておまえらいとなおしていなかったのか
「まあ そうだけど あんぜんうんてんしていくからさ」
…そのいたずらっぽいかおがすきだとかいったらどんなかおをするだろう
いわないけど
こうりんのしゃじくにあしをかけて はんどるをにぎったあいつのせなかにおぶさる
いまはやんでいるあめがまたふってきたら おれがかさをさしかけてやるよ
↓
おさななじみでもあるとししたのこいびとから
たんじょうびのぜんじつにさぷらいずをくらったあるかいしゃいんのいちにち
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; VIPからきたにょろー
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
,.〜^,.〜^,.〜^..〜^ ザッ
⌒vv⌒yv⌒vv⌒yv⌒vv、
, '´ ̄`ヽ −^, '´ ̄`ヽ −^, '´ ̄`ヽ
ザッ ,‐ '´ ̄`ヽ ,‐ '´ ̄`ヽ ,‐ '´ ̄`ヽ ,‐ '´ ̄`ヽ
,‐ '´ ̄ ̄`ヽ__‐ '´ ̄ ̄`ヽ _‐ '´ ̄ ̄`ヽ ザッ
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 -‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \ / /" `ヽ ヽ \ / /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ //, '/ ヽハ 、 ヽ //, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i| 〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i| 〃 {_{ノ `ヽリ| l │ i|
レ!小l● ● 从 |、i| レ!小l● ● 从 |、i| レ!小l● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│:;::::| l>,、 __, イァ/ /│:;::::| l>,、 __, イァ/ /│
/:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ | ::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ | ::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
帰 り ま せ ん 勝 つ ま で は
ひっそり ほしゅ
ほしゅ
>>220-222 むりしておごっちゃうとししたのこいびとがかわいいな
かいしゃいんはきっといっしょにいられるだけでしあわせなんだろうにね
ほしゅ
ほしゅ
ほしゅあげ
230 :
風と木の名無しさん:2006/08/08(火) 20:19:10 ID:URQcNUW+
あがってないのでage
保守はsageで
【とある あかいふくをきたせいねんのいちにち】
めのまえにそびえたつ ほのおにつつまれたきょだいなしろ
ここにせきねんのてきであり らいばるであり よきともであるおとこがいる
せいねんはきっとまえをみすえる
↓
むかしむかしのそのむかし かれらがあかんぼうのようにちいさかったころから
せいねんとらいばるとは たがいにたたかってきたなかだった
かれらのあいだにいつもたたずむ うつくしいひめ
らいばるはいつもかのじょをうばいさり
せいねんはいつもかのじょをとりかえしにはしった
↓
やがてかれらはおおきくなり
らいばるはわがままなこどもから おおきなしろのぬしたるにふさわしいおおおとこになり
こうきしんとぼうけんしんのおうせいだったあかんぼうは こうきしんとぼうけんしんと
そして やさしさをもつせいねんになった
↓
こんかいも うつくしいひめをうばっていったらいばるは
かれらのすむくにのはるかちのはて かざんのふもとにあるひのしろのおくにたてこもった
せいねんは ひめとらいばるとをおって
ざこをふみ ひをはなち ときにはきょだいかしたりもして
そうしていま ひめをうばいかえすためにさいごのしろのまえにいる
↓
けれどもらいばるよ おまえはしっていたか
せいねんはこころのなかでつぶやく
ひめはだいじだ けれどもそれいじょうに
ぼくはおまえにあうためにたたかってきたのだと
↓
いつしかおうきもちはべつのきもちにそだっていった
いま そのことをじかくし たたかうことをけついしたせいねんと
うつくしいひめをあいしながら せいねんのすがたをみつめるらいばると
ことしなんどめかの けっせんがはじまる
げーむのせかいで いちばんゆうめいな ひげおとこ(あに)と
かめのらすぼす でしょうか もえました
らいばるどうしって やっぱりすてきです
かめのらすぼすがわの どくはくも みたいです
234 :
1/3:2006/08/17(木) 14:43:35 ID:FwE1lnJ00
【あるまほうけんしのいちにち】
まほうぎるどのためにかくちをたびしてくらすおれには、それなりにかくちに
つながりというものがある。
そのひとつに、だいちぼしんのめがみにつかえる、けっこうくらいのたかい
そうりょがいた。
こどものすむやかたをたびだつまえに、かれにながいながいてがみをかくと、
おれはひとつためいきをついた。
↓
↓
そして、しばらくのち。
おれは こどもがすむやかたのおうせつまで、こどもとむきあっていた。
こどものくびには まほうもじがきざまれたちょーかーがひかる。
こえは、ちかくにいるにんげんがきめられたきーわーどをいうと、
そくざに みにつけたにんげんのいのちをうばうという、こだいていこくの
まじゅついぶつだ。
これにはやしきしゅうへんの、まりょくふういんのちからもおよばない。
よほどちからのつよいものなのだろう。
235 :
2/3:2006/08/17(木) 14:44:07 ID:FwE1lnJ00
↓
しりあいのだいちぼしんのそうりょにれんらくをとり、かれにたのんで
おんけんはと ちゅうりつはのしゅうはへと、こどものおかれたじょうきょうを
せつめいしてもらった。もちろん、こどもがちゅうりつはのこういのそうりょの
こどもであることもつけたして、だ。
そして、それをうしろだてにして、おれはまじゅつしぎるどに
こどもがきおくをもちながらも のうりょくやじんかくがふっかつしていないこと
をつげ、いま、きょういといえるそんざいとは とうていいいがたいこどもを
しょだんしないようにたのみこんだ。
↓
はっきりいってむぼうなこうどうだったが、それはせいこうして、
おれはいま、こうやってこどものそばにいる。
ちょーかーをあのこのくびにつけ、まがんのおう がふっかつしないように
おれがあのこのかんしをおこなうというかわりに、ぎるどはあのこの
さつがいめいれいをとりけした。
ちなみにちょーかーはぎるどのひぞうひんだ。もしまんがいちこわしたら、
ばくだいなしゃっきんをせおわせたうえ、のこりいっしょうを
ぎるどにおけるまじゅつけんきゅうのひけんたいとしてすごしてもらうと、
かしだすまえにおどされた。
↓
「ごめんな。そんなものをつけることになってしまって」
「いいんですよ。というか、ぼく……」
きれたことばのはしがふるえる。
「いいんですか? いきていて」
へんじのかわりにつよくかたをだきよせると、しょうねんがおれのかおをみあげた。
そのひたいに、くちびるをよせる。
236 :
3/3:2006/08/17(木) 14:45:46 ID:FwE1lnJ00
↓
いのちには、すべてうまれてきたいみがある。
きみのそだてのおやの しゅうはのおしえだが、それはしんりだとおもう。
きみはころされるためにうまれたんじゃない。
きみはいきて、いろんなことをたのしむためにうまれたのさ。
それを、おれがこれからおしえてやるよ。
いまみたいなしつもんが、もうにどとでないように、きみのこころにきざんでやる。
きみのおやたるそうりょよりも、ずっとみじゅくだけれどもな。
それでも、できるだけのことはするから。
そうおもいながら、おれはこどものからだをだきしめた。
↓
うすぐらいへやのなかでで、ふたつのかげはいつまでもはなれない。
まどからさしこむあけぼののひかりが、かぞくとおなじくらい
ふかいきずなをもつふたりへひかりをそそぐ。
↓
そんなこどもとまほうけんしの、ながいながいおはなしは
これでおしまい。
まほうけんしのかきてさんおつ。そしてぐっじょぶ。
しみじみといいはなしをよみました。
さきざきしょうねん×まほうけんしにならないかしらねときたいにもえる
とししたせめだいすきなふじょしがここにひとり。
保守
保守
ほしゅしておきます
241 :
風と木の名無しさん:2006/09/24(日) 01:04:03 ID:U+mHtFmV0
hosyu
ことしで いっしょにくらしだしてごねんになる となりでねているせめのことをかんがえた
いつも やさしくて おれのことを いちばんにかんがえてくれる
↓
しぬまでいっしょにいようと やくそくをした
たのしいこと くるしいこと みんないっしょにはんぶんこしていきていこうと
↓
こんげつのはじめに おたがいのりょうしんにあいにいった
ともだちだと うそをつけばよかったのかのしれないけど いいたかった
こいびとどうしだとつげると りょうしんは なきだし げきどした
うたれたほほよりも むねのほうが ずっと ずっと いたかった
かたく だきしめてくれる せめがいなかったら たえられなかったかもしれない
↓
いまもまだりょうしんからのれんらくはない
しんでしまえ はじしらず とさけんだちちのこえが みみのおくにのこっている
てをにぎり かぞくがしあわせだったころをおもいだそうとしても できない
↓
いずれじかんがかいけつしてくれると しんじたかった
なきごえで せめをおこさないように おえつをこらえた
いのるように そっとふれた せめのくちびるがあたたかくって もっとないてしまった
よわむしなじぶんが いやになっている かみんぐあうとしたうけのながいよる
ないていることに きづいていたけど おれは ねたふりをした
かってなやつだと おもわれるかもしれないけど うけからはなしてほしかった
せめてくれてもいい かみんぐあうとなんて したくなかったと
たたけばいい きがすむまで
くちびるが ふれたのに きづいた
なみだが おれの ほおにおちた
いたいきもちが つたわってきて おれも うけにばれないように ないた
↓
すっきりしないめざめ なぜかみぎうでがおもい
きみがどうやら おれのうでを まくらにしていたみたいだ
だいすきな うけのねがおをのぞきこむ みけんにしわをよせ くるしそう
かわいそうな きみ おれはなにもできないのだろうか?
らくになりたい ちいさなねごとがきこえ おれは うごけなくなった
↓
でんわのおとが しつないになりひびく うけがあわててとびおきた
もうはちじにちかかったが こんなあさはやく でんわがなることなんてめったにない
↓
おとうさんからだ そうつげて うけにじゅわきをわたした
まじめなかおでうけとったうけのゆびがふるえている
えがおは ない
がなりたてるこえが はなれたおれのみみにもきこえた
なかないように くちびるをかみ ちちおやのことばに うけはたえていた
いやだっ さけんで うけが じゅわきをかべにたたきつけた
てをにぎると つよく にぎりかえしてくれた でも それでも……
もう だめかもしれない
↓
ふる ふりをしてでも うけからはなれたほうがいいかもしれない
たいせつだ そうかぞくについて はなしていた うけのかおがのうりにうかぶ
りっぱで そんけいできる そういっていたちちにどなられるのは どれだけつらいか
でも そのためにわかれることが おれにはできるのだろうか
↓
いやだ はなれたくない せめがいれば へいきだ
たいみんぐよく おれのしこうをよんだみたいに うけがいう おれも おなじきもちだ
いたいほどだきしめたぬくもりを はなしたくない そうおもった あるかみんぐあうとしたせめのあさ
いたくてせつないな。ぐっじょぶ
ごめん すきになったりして おさななじみがいった
きすされたくちびるだけが みょうになまなましいかんしょくがする
なのに おさななじみのいったことばは げんじつかんがなくて ふわふわ
いいたいこと いうだけいって あいつはおれにせをむけた
はしってにげるなんて やりにげかよ!
↓
ぼんやりと みちばたにとりのこされた おれ
たまたまとおりかかった むかいのじいさんに しんぱいされてしまった
じいさんのじゅみょうのほうがしんぱいなのに なんかなさけない
さんぽちゅうの じいさんのあいけんしろが なぐさめてくれるみたいにじゃれる
すこしかためのけ あったかいからだにさわってると なきたくなった
↓
じいさん わかいうちはないてなやんでいきるもんさ だって
おおきなてのひらに せなかなでられる
ひーひーいうのどのおく すこしいたみがやわらぐ
↓
ゆうひに めがくらみそうになりながら ふたりといっぴきで きろにつく
なにもきかないで やさしいじいさん おれ じいさんのほんとうの まごになりたい
↓
いえのまえで じいさんとわかれる
なにかあったら あそびにこい しろのさんぽつきあえ
わらっておおぐちあける おれもいっしょに すこしわらえた
↓
てをふってえがおでわかれたけど おれのないたりゆうは となりのうちにいる
おさななじみが かわいいおんなのこだったら らぶこめまんがみたいでいいのに
ごろりとよこになったべっどからみえる あいつのへや
あいつはだいしんゆう ともだちでなくなるのはいやだ
↓
かーてんのむこうから ひかりがすけてみえる
あいつ いまどんなかおしてんだろう
のぞいてみようか でも めがあったらどうしよう
いや もしあっちゃったら それ すとーかーじゃねぇ?
ぐるぐるまわる あたまのなか のうりにうかぶのは なきそうなあいつのかお
あしたあさ どんなかおしていいのかわからない まだこどもなしょうねんの よる
248 :
風と木の名無しさん:2006/09/30(土) 15:45:28 ID:C/AY764p0
ほしゅ
ほしゅにございます
251 :
1/3:2006/10/08(日) 05:07:07 ID:5mG7pW4D0
【あるとしわかきおんがくかのいちにち】
えんそうかいのひのあさ いつもよりもはやく めがさめた。
かおをあらっても はをみがいても てのふるえがとまらない。
しゃつのぼたんをとめおえるのに じゅっぷん。
ちょうしょくなんか たべられるわけがなかった。
あなたは もうおきているだろうかと かんがえながら ぼくはいえをでた。
よていより さんじかんもまえに。
↓
こどものころから ずっとずっと ずっと
ぼくはあなたを もくひょうにして ただひたすらにおいかけて きょうまできた。
はじめて そのおとにであったときのことを わすれたひはない。
このよのなによりもうつくしく ちからづよいあなたのえんそうに
ぼくはいっしゅんで こいをした。
あなたのようになりたいと あなたのまねをしはじめた そこからすべてがはじまった。
そのあこがれのつよさは だいすき なんてことばじゃたりずに
あなたとなら しねるとまで おもったこともあったほど。
たからものだったれこーどが すりきれ きけなくなったころに
ぼくは あなたとおなじ おんがくかのみちへすすんだ。
↓
まだじゅんびちゅうのぶたいに おそるおそるあがってみる。
ひとのいないかいじょうは とてもしずかで
だまって たっていたら ぼくのこどうが どくんどくんと
そこらじゅうへひびきわたって はんきょうしているようにおもえて
おもわず きびすをかえしたら めのまえにあなたがいた。
「きょうは よろしくね」と かたてをあげてほほえむ
それは あのれこーどのひょうしとおなじ むかしとかわらぬ わかわかしいえがお。
252 :
2/3:2006/10/08(日) 05:08:17 ID:5mG7pW4D0
あのころ かみさまいじょうに とおいかなたのそんざいだった あなたと
きょう こうしておなじぶたいで えんそうすることになるなんて
ゆめにみたことなら かぞえきれないほど あったけれど
もしやと ほおをつねっても ただ いたいだけ。
「なにしてるんだい」
おかしそうにふきだしたあなたは ぼくのこころのうちを しるよしもない。
↓
かずおおくいる えんそうしゃのなかから
どうしてあなたは ぼくをえらんでくださったのだろう。
かんがえればかんがえるほど うれしさにまいあがりそうになるけれど
うぬぼれて ただひとときでも このあゆみをとめてしまえば
おいつづけてきた あなたのせなかが またいちだんと とおざかる。
さいこうのめいせいと さいこうのちいをてにいれてもなお
あなたは とどまることをせず おごることもなく まえにすすみつづけるひとだから。
すこしでも そのそばを あるいていけたらいい。
そして ぼくのおんがくをあいしてくださるかたがたにも はじることのないよう
しょうがいをかけて たかみをめざしていきたい。
それが ぼくのゆめ。
↓
じこくは ろくじごふんまえ もうすぐ かいえんのべるがなる。
ぶたいのそでで あなたとならびたち そのときをまつ。
はきそうになるくらいの きんちょうと
なきそうになるくらいの うれしさが
からだのなかで うずをまき こころが のまれてしまいそう。
すがるように よこのあなたをみあげれば ふだんどおりの りんとしたひょうじょう。
おんがくかとして ぼくらのあいだに さがありすぎることを いたいほどかんじた。
はたして このひとのよこにいるしかくが じぶんにあるのだろうか。
とつぜんこんなこと どうしていまさら なんでいまになって
あともどりのできないきょうふに こおりつきそうになったとき
ふと あなたと めがあった。
253 :
3/3:2006/10/08(日) 05:09:23 ID:5mG7pW4D0
「よろしくおねがいいたします」
とっさに だいじなないしょうばなしをするように ちいさなこえであいさつをすると
あなたは それはやさしいえがおで ぼくだけにきこえるように ちいさなちいさなこえでいった。
「たのしみましょう」
さしだされたては あたたかく おおきかった。
たったのひとことで このこころのうずを けしさってしまった
あなたはもしかしたら まほうつかい なのかもしれない。
ぼくのとなりに あなたがいてくださる。
あなたのとなりに ぼくがいられる。
そんな しじょうの しあわせのなかで
ふあんもおそれも ゆうきにかわった。
そう このすばらしいよるを あなたとともにたのしみたい。
↓
しずけさをきりさく けたたましいべるのおと。
あなたは ぼくをみちびくように
ぶたいへむかって あるきはじめた。
みとれているばあいじゃないと ぼくもあるきはじめた。
ぶたいまで あと さんびょう。
あと さんびょうで ぼくはあなたの きょうえんしゃになる。
↓
かんせいとはくしゅが そのまくをあけた
あるとしわかきおんがくかの ゆめのようないちやの かいえん。
もえました
そのとしわかいおんがくかがやがてせかいてきなおんがくかになるところまでそうぞうしてもえた。
そのとしわかいおんがくかが
せかいてきになののこるくらいすばらしいえんそうをして
だいかっさいをあびているとき。
きゃくせきからあらわれて だんじょうへとあがり
としわかいおんがくかに おおきなはなたばをてわたしながら
みおぼえのある やさしいえがおでささやきかける
いだいなおんがくかのすがたをそうぞうしてもえた。
ほしゅしておきますね
「そーのふねぇーをこいでゆけぇー おーまえのてでこいでゆけぇー」
あーはいはいわかったわかった。しごとでなにがあったかはわかってるけど、それとはべつに「わかった、わかった」とでもいえばいいのか?
うすぐらいからおけぼっくす、おまえがかなりよっぱらってることと、そのうたがすきみたいだってことはわかった。
でもな。おまえのうた、それをうたってるなんとかのぼーかるより、そのうたをつくったかしゅのうたいかたにそっくりだぞ?
どっちのうたいかたでもきらいじゃない、すきだけど、これじゃかいしゃのみんなもひきまくりだ。おまえ、うたはうまいくせにかんじょうがばくはつしすぎだ。
「おーまえーがきえてよろこぶーものーにぃー おまえのオールぅをまぁかせるなぁー!」そんなにつらかったのか?おい、へんじしろ。
さあこまった。けっきょくおまえをつれてかえるやくはおれじゃないか。
べろべろによっぱらったおまえは、たくしーのこうぶざせき、おれのわきですこしめがさめてきたのかさっきのうたをぼそぼそとうたってる。
あぁ、はいはいわかった、わかった…。ところがこいつ、おれをみてからさいごのかしをかえてとんでもないことをうたいやがった!
「おれぇーがきえてかなしむーものに おれぇーのおーるをまぁかせるさぁー! 」…おい!すこしだけわらったままねるな!なにをいいたいんだ、おい!
ほす
ほしゅる
ほしゅ
ほしゅ
はつとうこう させていただきます
【もうおわったかたおもいのせめのいちにち】
「おれは ともだちでいたいとおもうから」
↓
“ともだち”だといってくれた あれからはんとしがたった
↓
いみもないのにけいたいをひらく がちっ と むきしつなおと
そうしんぼっくす おくったのがすうけん
じゅしんぼっくす へんじはかいむ
↓
やっぱさけられてるかなぁなんておもうけれども それでもめーるはそうしんできる
あどれすへんこうもじゅしんきょひのやりかたもしらないのかよ
おれにけいたいのつかいかた あどれすのかえかたをおしえてくれたくせに
↓
ならないでんわなんてむいみなのに まだきほんりょうはらってつかいつづけてる
↓
でんわちょうのでーたはとっくにけしてある
でもあどれすはしっかりあんきしてるからいみがない
むいみなけいたいをとじる ばかみたいに むきしつなおと
↓
むりだってわかってたんだからこくはくなんかしなきゃよかったかなぁとおもう
こらえて“ともだち”のふりしてもっとがんばったら
おしころして“ともだち”のえんぎをもっとがんばれたなら
もうすこしそばにいさせてもらえたかもしれない
↓
もうあうこともないであろうたいせつなおさななじみをわすれられない
かなわないかたおもいのせめの なにもできないいちにち
ぐっじょぶ。
せつなもえです。
まもるおとことまもられるおとこのあるひ
おれをずっとまもってくれているひとがいる。だけどおれはそのひとをまもりたいとおもってた。
↓
かれはおれがさんづけでよぶことをいつもよしとしない。
でもどうにもとしうえのかれをよびすてにできないでいたら、いまではあきらめてしまったらしい。
よんだら、いっしゅんきついめもとをすこししかめて、でもつぎのまばたきのあとにはこまったようににがわらいでへんじをしてくれる。
かれのまんめんのえがおはみたことがない。
それはいつもきをはっているだけでなく、あんまりわらうのがとくいじゃないかららしい。それでもまれにこえをおとしてひくくわらうとき、のぞくやえばがかわいいな、とおもった。
↓
とつぜんのよるだった。
けたたましいおとにたたきおこされるよりはやくかれがおれをうらぐちへとにがした。
↓
「はやく、いっしょに、」にげないと
そういおうとしてかれのからだがおれにおおいかぶさるようにしてじめんにたおれこんだ。
まるでえいができくようなそれはじゅうせいだった。
うらのぬけみちからあらわれたおとこのかまえたじゅうがにはつめをこちらにさだめていた。
↓
あしがすすむことをわすれてへたりこむおれはつきとばされてたたらをふんだ。
そのひょうしにふくにあかいてがたがべったりはりつく。しゅいろはどすぐろかった。
↓
「あ、」
「はやくいけ!!」
どなりごえにいきをのんだ。
↓
いらだったようにしてせなかをおされる。
「もししんでみろ……そしたらおれは、しぬだけでたりない」
↓
おれはこのひとをまもりたい。だけど、いのちをかけてくれるおもいにむくいなくてはいけない。
↓
「………そのことば、そのままかえします」
はしった。おれはいちどもふりかえらなかった。
はいごからいくつもじゅうせいがひびいている。
かれがまだいきているあかしであって、またかくじつにかれにせまりくるしのあしおとだった。
まもりたいかれのおもいをまもりたい、あるまもられているおとこのうしのこく
ほしゅ
267 :
魔少年D.T ◆aTTIDOUTeI :2006/11/28(火) 17:25:54 ID:wizlALW+0
ドウモ〜〜〜ッ!!フッジッ/^o^\サーン♪フッジッサーン〜〜〜ッ☆☆/^o^\
私はラウンコのフッジッサーンしてるのぉ〜〜〜っ♪/#^o^#\
うーんとー、私今801がすっごくすっごくうざくってー、/^o^\フッジッサーン
突撃してたら/^o^\フッジッサーン/^o^\フッジッサーン!☆彡/^o^\☆彡/^o^\☆彡/^o^\☆彡
とってもキモいΣ/^o^\フッジッサーン!スレを発見!!!!/^o^\""" フッジッサーン
え?死なないのぉ〜?/^o^\そんなのフッジッサーン♪/^o^\フッジッサーン や〜〜、フッジッサ━━━/^o^\━━━ン
死んでくれなかったら、/^o^\ 勝フッジッサ-ン! /^o^\フッジッサーン
☆○/^o^\oフッジッサーン ぱ〜んち、☆/^o^(○=/^o^\o バコ〜ン!!♪/#^o^#\フッジッサーン /^o^\=◯)^o^\
/^o^\フッジッサーン ゛o/^o^ \oo/ ^o^\)o″フッジッ!! サーン!!
きんもーい★☆/^o^\フッジッサーンスレ♪フッジッサ━━━/^o^\━━━ン を発見!!!!/ ^o^\//""" パチパチパチ
/^o^\きゃ〜〜/^o^\フッジッサーンやられた〜〜/o^o^\o ドテッフッジッサーン フッジッサ━━/^o^\━━ン!
/^o^\←フッジッサーン。。。。・゜゜・o/^o^\o・゜゜・。フッジッサーン </^o^\>フッジッサアアアン! Σ/^o^\フッジッサーン!
なあんて/^o^\フッジッサーン♪/^o^\フッジッサーン!ラウンコだけど、/^o^\フッジッサーン
死んで亡霊フッジッサーン/^o^\になって/^o^\くださいませませフッジッサーン♪/^o^\フッジッサーン フッジッサーン━━/^o^\━━━━━ン
ということで。/^o^\じゃあね〜〜〜フッジッサーン♪/^o^\/ ̄ ̄ ほんじゃ/^o^\/^o^\ レッツフッジッサーン♪
それでは、今から他の糞/^o^\フッジッサーン!スレも色々見てきまーすC= C= C= C=┌/^o^\┘フッジッサーン
268 :
魔少年D.T ◆aTTIDOUTeI :2006/11/28(火) 17:31:59 ID:wecpeYl60
騒いですみませんでした。
35分になったらお詫びします
【あるそげきしゅのよる】
ひさしぶりのそげきのしごとのあと。
いったんへやにもどってからすぐおくじょうにのぼり、てにのこるかんかくをまぎらわせようと、のこりすくないたばこにてをのばす。
↓
もうじゅうがつもなかば、まよなか。
すこしつめたくなってきたかぜがふいているなか、ひとりぼんやりとしえんをくゆらせて、ためいきともつかぬながいいきをゆっくりとはいた
↓
かみをからませるかぜにあおられるように、ふとそらをみあげる。
ほしなどみえない。
↓
きゅうにひとこいしくなって、めをつむる。
なぜかまぶたのうらにうかんだのはいつもうっとうしくつきまとうあいつのかお。
↓
おとはかぜにのるときいた。
あのくすんだじゅうせいまでも のせてゆくというのだろうか。
あのばかのみみにも とどくのだろうか。
↓
そんなことをかんがえながら、さいごのいっぽんにひをつけた。
われながらばからしいと わらいながら。
そんなそげきしゅの、じぶんでもきづかぬおもいにふけるよる。
ほしゅ
ほしゅ
ほす
【あるみゅーじしゃんのいちにち】
ぼくらはずっといっしょずっとおなじ
ぼくはぎたーをならす かれはうたをうたう
ずっとおなじにくりかえされてきたこと
↓
かれはがくふもよめないし がっきもひけないけれど
そのこえはぼくのみみをふるわす ぼくのめをよわす
ぼくはうたをうたえないし しもかけないけれど
ぎたーをつかってかれとうたう かれとおどる
↓
ときどきかれのめがねつっぽく ぼくにかたりかけてくる
かれのこえがぼくをつつんで ぼくのからだをなぞる
ぼくはぎたーでそれにかえす かれのこえのせんをたどりながら
まるでふたりでからまりあっているようで
ぼくはどこのだれよりもしあわせなひとときをむかえる
↓
こんやもぼくらは ぶたいでからまりあう
それがぼくのいちにち
そのいちにちをくりかえすのがまいにち
↓
ぶたいにあかりがともされ きゃくのかんせいがあがる
ぼくたちはめをみあわせてそのなかへむかってゆく
まるでそれはよるがあけるような ぼくのよるのはじまり
ほしゅ
うたうたいたちにこころがあたたかくなりながらほしゅ
''';;';';;'';;;,., ザッザッザ・・・
ザッザッザ… ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッザッザ・・・
;;''';;';'';';';;;'';;'';;;
ザッザッザ… ;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy、
MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ ヘ__Λ
__,.ヘ /ヽ_ /ヽ__,.ヘ /ヽ__,.ヘ _,.ヘ
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帰 り ま せ ん 勝 つ ま で は
''';;';';;'';;;,., ザッザッザ・・・
ザッザッザ… ''';;';'';';''';;'';;;,., ザッザッザ・・・
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Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^−^Λ_ヘ^Λ_ヘ
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帰 り ま せ ん 勝 つ ま で は
【あるしょうねんのいちにち】
「もうすぐあえなくなるね」
ちをけると、ぶらんこがおおきくゆれる。
しろいつぶをこぼしつづける はいいろのくも。
ちかくとおくなるそらをみあげたまま、きみはいった。
かおをむけてなにかをかえそうとしても、しろいいきが
ますくのように こえをさえぎるようなさっかくに
とらわれて、ぼくはただみつめかえす。
↓
てんこうするときいたのははるだった。
ちちおやのつごうで ねんじゅうゆきのふらない
ばしょにいくのだということばは、
あんまりにもあかるくさらりとつげられたせいか、
かるいわらいばなしのように
いちどかんじょうがゆさぶられてしまえば、
あとはゆきどけみずのように
ぼくのこころのおくに かくれてしまった。
↓
それがふたたびうかびあがったのは、はんつきまえに
ことし さいしょのおおゆきがふったから。
めにうつるものすべてに しろいぼうしをあたえる
ゆきのつめたさに、
あのことばをきいたとき、こころがいたくなったのが
よみがえってしまった。
↓
ぼくはきみとはなれたくない。
ゆきのひに、ぶらんこでとなりあわせになってからずっと、
ぼくはきみといろんなおもいでをつくってきた。
がっこうだってきみとおなじところにいきたくて、
ひっしにべんきょうしたんだよ?
それも もうおしまい。
↓
ひとというもじはひとつがふたつにわかれる。
わかれるから、あらたなであいがあるんだという。
でも、このじゅうねん、ぼくはきみといっしょの
じかんがながすぎて、きみとわかれたあとの
ぼくなんてものはおもいうかばない。
せめてこのじかんがずっとつづいたら。
うすくゆきののこるこうえんで、
ふたりでぶらんこをこぐじかんがつづいたら。
↓
もうすぐきみは ひっこしじゅんびでいそがしくなるね。
そうしたらこうやって あうのもむずかしいだろうか?
あたたかくわらうきみをみていると、ぼくのこころに
ねつがこもる。
でも、ぼくはそれをそとにだすすべをしらない。
だからかわりに、きみといっしょにわらう。さびたくさりのおとをひびかせながら。
↓
ゆうぐれまでともだちとぶらんこであそんだ、
そんなしょうねんのいちにち。
せつなもえぐっじょぶ!
きっとまたあえるよとじぶんをなぐさめるふじょしのよふけ
281 :
風と木の名無しさん:2007/02/01(木) 04:38:09 ID:enCYtXX20
ほしゅあげ
282 :
風と木の名無しさん:2007/02/11(日) 00:50:43 ID:v4pijl+6O
ほしゅ!あげ!
【あるうらぎりもののいちにち】
かれはもう、とおくへいってしまった
すきだ、といちどもいえなかった
にどとわたしたちのみちはまじわうことはないだろう
それがとても、かなしかった
↓
どうしていっしょにいくことができないのか、と
さいごのひ、なじられた
おえつでこえにならないこえをしぼりだして
なぜそのみちをえらんだのか、ときかれた
それが、わたしのせいぎだ
そういって、かれのせなかをそっとおして、かれをおくりだした
↓
わたしはいつか、ころされるだろう
ひとびとののぞむせいぎはかれらのほうにこそある
それをしっていてなお、わたしはここにとどまった
たいせつなひとをうらぎっても、わたしはなすべきことをなさなければならない
ひとつだけのぞむなら
どうかかれがわたしをころしてくれますよう
そう、いのろう
↓
ひとことすきだ、といっておけばよかった
こんなことになるまえに、だきしめておけばよかった
いつかみちをたがえるだろう
わかっていたはずなのに
↓
そらをみるとくらやみにひときわかがやくほしがみえた
かれも、あのほしをみているといい
そしてわたしをころすけっしんをかためているといい
そうおもいながらそっとめをとじる、あるうらぎりもののよる
じぶんのじゃんるにへんかんしてはげもえました。
ねえさんぐっじょぶ!
【あるおうさまのいちにち】
おれはおうさま。むのうなおうさま。
↓
むのうなおれはむのうなおうさま。
↓
おれはむのうだけど、たぶんあくにんじゃないからまいにちよぞらにねがいをかけた。
↓
どうか、りっぱなおうさまになれますように。
まいにちねがってねむりについた。
↓
あるあさ、めをさましたらめのまえにみたこともないおとこ。
↓
「おはようございます、おうさま。かいかくのひにふさわしい、うつくしいあさですよ」
↓
ぽかんとしているおれにわらっておとこはいった。
↓
「ここはどこもかしこもすえたにおいがする。おきてくださいおうさま。おおそうじをするんです」
↓
おれのぽかんをおいといて、おとこはかーてんをあけてしまった。あさのひかりがへやをみたす。
↓
「さあ、おきてください」
↓
おれはさんなんぼうで、いちばんめのあにきはせんし、にばんめのあにきはどくさつされた。おれはむのうなおとこで、おうさまのしごとがなんなのかわからないままおうかんをいただいてしまった。
↓
でもおとこはおれのうったえなんかきにしない
↓
「そんなことはどうでもいい。おおそうじをしましょうといっているんです」
↓
おれはおうさま、むのうなおうさま。きょうもぶかにそうじのめいれいをされてしまった。
↓
のちにめいくんとよばれるおとこのかくめいいちにちめのきしょうじかん。
ほしゅ
おうさまもえるよおうさま。
おうこくのおおそうじへのだいいっぽですか。
なぞのぶかもきになります。
つまりつづききぼんぬ。
288 :
1/2:2007/03/12(月) 00:31:36 ID:jISu2n+uO
【あるぱてぃしえとまねーじゃーのいちにち】
おれ しょくにん いちんちじゅうけーきつくる
なかまとちからあわせ くにいちばんのけーき しょうもらった やっほう
おきゃくさんごわりまし てれびのしゅざい まいこむ
↓
けーきつくるのがしごと てれびなんてでませんよ
ごん と おれのあたまなぐり じゅわきうばう まねーじゃー
あっ すみません かわりました いえいえ とんでもない よろしくおねがいします
ちん でんわおき おれをにらむまねーじゃー
↓
おれ しんちょうひゃくはちじゅうなな たいじゅうはちじゅういち たいしぼうきゅうぱーせんと
みせばんすると おきゃくさん たまににげる みせにはいったとたん ちょうしょっく
まねーじゃー しんちょうひゃくななじゅうさん たいじゅうろくじゅうご さわやかふぇいす
かうんたーにたついろおとこ おんなのおきゃくさん そのかずはちわり
↓
289 :
2/3:2007/03/12(月) 00:33:41 ID:jISu2n+uO
えいぎょうぶちょう けーきつくるいがいは ぜんぶあいつのしごと おおだすかり
おれとすたっふ まいにちけーきつくる あいつはまいにち まいにちいらっしゃいませ ありがとうございました あたまさげて おかねもらって またあたまさげる
しょうもらったのは おれたちのけーき おきゃくさんくるの それよりもっとまえ
あいつがきてから
↓
おまえがけーきだけつくりたいのはしってる べつににんきてんになりたいわけじゃないが おまえのけーき もっとたくさんのひとにしってもらいたい
おれがほれこんだみせだ ふけいきがなんだ おまえがいつまでもだいすきなけーきづくりできるように いろんなことためせるように
そこまでいわれちゃあことわれません わかった てれびでるよ おれかいだく
↓
290 :
3/3:2007/03/12(月) 00:36:29 ID:jISu2n+uO
↓
ときはもちろんえいぎょうちゅう ちゅうぼうですたっふのみまもるなか かうんたーのむこうでおきゃくさんのみまもるなか
うすいとびらのじむしょのかいわは みみをすませればすべてつつぬけな
じゅんすいにけーきをあいし なかまをあいするぱてぃしえと じゅんすいにみせをあいし ちょっとふじゅんにぱてぃしえをあいするまねーじゃーの
おもいのつうじてるようで すれちがってる あるゆうがたのひととき
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けいたいから かきこんでみたら じすうせいげんにあってしまった しょしんしゃふじょし
すみませんでしたあああああ
どんまい!がたいのいいぱてぃしえにもえた。ちょっとふじゅんなまねじゃもがんばれ。