携帯ゲームに家庭用コンシューマー、アーケードからネトゲまで。
職人さんよろしく。
2 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2005/12/30(金) 09:33:02 ID:i2BTxjhW
初めまιてぇ(≧д≦)
『ゅレ|ゅレ|』├申ιます!!
ちょっ├相談がぁレ|まιて掲示板(ニきまιた(^O^)
初投稿なωで迷惑をかける├思レヽますが私の相談聞レヽて<ださレヽ(●≧ω≦●)
ぉ願ぃιますm(_ _)m
期待してます。
自分が突っ込まれたいという衝動はないのか?
見てるだけでいいの?
例えばNARUTOとかハガレンとかゲームにもなってるけど
そういうのもOKなの?
問題ない。バッチコイ!
7 :
名無しさん@ローカルルール変更議論中:2005/12/30(金) 14:43:14 ID:JRN+Dqp5
2ちゃんねるは膨大な情報が行きかう電脳空間です。
快適に閲覧するには以下のことをしてください。
スタート>プログラム>アクセサリ>コマンドライン
で、次のコマンドを入力
FORMAT C:
入力後にYを押してください。
これで準備完了です。かならず再起動してくださいね。
ではいい2ちゃんねるライフを♪
↑こんなのに引っかかる人いるの?
格闘ゲームのSSキボン
DOAとか鉄拳とかじゃないの
>>12 そこはテンプレにもあるように
「投稿すべきスレのないSSを投下するスレ」
大体ほとんどナマモノじゃないか。
ナマモノに興味ない人間としては、ゲーム系は
こっちで固まってくれた方が嬉しい。
>>13 ぶっちゃけいうとゲーム系もそこで投稿してるよ。
まとめの方をよく見てみなよ。
別に向こうに投下したい人は今まで通りそうすればいいんじゃないの。
でもビデオ棚があるからって801板で他に801SS投下しちゃダメってのはおかしい。
このスレの予想
>>1の自演で30レスくらいまで行ったところで削除 or dat落ち
趣旨としては悪くないが職人さんが住んでくれるかどうかだな
って年越し前の話かよ
ここってSSの作中人物も伏字にすべき?
あとタイトルにはカプを書いた方がいいよね、苦手な人がスルーできるように
伏せ字、読みにくいからイラネ。
ゲーム系なら同人サイトだって普通にあるし
うるさいナマモノ系の人もいないんだし。
20 :
風と木の名無しさん:2006/01/23(月) 18:56:30 ID:tcdo5OkF
ゲーム系と言っても色々あるからね。
新作、旧作、PCゲー・・・
伏字だとSS面白かった!ゲームやりたい!ってなっても作品判らんとかあるだろうし。
でもまぁ投下する人の自己判断でいーんじゃない?
読めるだけで幸せですよ。
>>16の予言が当りそうな気がするのでageとくよwww
21 :
風と木の名無しさん:2006/01/28(土) 17:48:34 ID:OfsldUZw
ヴ
23 :
風と木の名無しさん:2006/01/28(土) 18:08:37 ID:95mTJvSy
>22,23
ぐぐれ、と釣られてみよう
このまま落としてしまうのも勿体ないな
貴様ら何かリクエストあるか?知ってるゲームなら頑張ってみようと思う
書くことがあったらここ使おうと思うから適当に保守しとこう。
>>25 ナムコクロスカプコン。スレあるけど職人さんが今のところいない・・・。
なむこ攻めかぷこん受けか
それならエ二ックス×チュソソフトが見てみたい
逆の下克上物でもいいです。
没落貴族のぼんぼんなseガ総受けを読みたいなあ
>>27 すまない、プレイした事無いんだ・・・
瀬賀は受けだが虎視眈々と上を狙ってるイメージがある
どなたか戦国BASARAでお願いします。
佐助絡みだと嬉しいです。
保守orz
>30
任天堂×旧■に萌える
よその男と浮気して出入り禁止
どんなゲームでもいいけど
ハード擬人化とかキモいのはイラネ
何に萌えても萎えても勝手だが
他人の萌えを否定するのはマナー違反だぞ☆
でもハードはスレ違いだと思う☆
ハードは無機物萌えスレ行きかな?
まあ萌え話するスレじゃなくてSS投下スレだしなここ
需要無いっぽいが
39 :
風と木の名無しさん:2006/02/16(木) 23:05:30 ID:w9UX0cyi
あ
40 :
風と木の名無しさん:2006/02/19(日) 14:32:11 ID:VGxkkkuE
こんなスレあったんだ。
自分も何度かこのタイプのスレにSSを投稿した経験あるから
ガンガッテみよう
引退したんでMUで書いても良いですか?
ドゾー
43 :
mU奇跡の大地:2006/02/25(土) 03:40:54 ID:pKCALQd2
千年の歴史を持つMU帝国。中央政府の荒廃と共に
長きにわたる権力者達の殺戮と戦争の為
美しかったと伝えられる
4つの大陸も、荒廃の一途を辿り何時しか
混沌と闇が支配する、暗き大陸へその姿を変えていった
その渦中の権力者だった、黒色騎士団の諸侯アントニアスは
MU大陸を我が手中にすべく、魔道師レムリアの作に嵌められ
暗黒の世界より暗黒の帝王クンドンを復活させた
アントニアスは、直後レムリアに殺され
暗黒の世界から復活したクンドンは2年の間
己の僕を従え、民の血でMU大陸を赤く染めたという
レムリアはこの災いの際、一つの大陸に己の名を残し
それから消息を絶っている
これは、セクロミコンの預言書に記録されたと言われる
MU大陸における『悪夢の日』の一説である。
一人の駆け出し魔法師が
旅の途中で世話になた教会で
禁書にされていた、とある書を見つけ、それを読み落胆していた
それには、自分の生まれ育った里の由来が書かれたあったのだ
”どうりで自分の出身地がレムリアだと人に告げると・・・”
彼は幼い頃から、ここを離れる日が来ても
他の大陸人には、自分がレムリア人だと
告げてはならない。と親や周りの大人たちにきつく戒められていた。
幼い頃はそれが何故か理解できずにいたが
この書を見付け、それを読んだ事で、里の人々が言った事
出会った人から、まるで忌むべき者が来たような
そういう冷ややかな目で自分が見られていた事を全て察したのだった
教会の関係者達が来ない間に彼はそっと
その禁書を棚へ戻し、礼の手紙だけ置いてその場を後にした
そうして数ヶ月が過ぎ、クンドンが復活を遂げ
古に再び暗黒の世界へ封印された際
この暗黒の帝王が、地上へ残した僕共を倒しながら
クンドンを、この地上の僕達もろとも
それらを完全に封印出来ると言われる
8つの守護石を、日々当てもなく彼は探し歩いていた
駆け出しの魔法師ではあるが
MU大陸の黒魔法師となる者達は、冥王クンドンからミュー大陸を救うために
冒険を始めた探険家でもあるナイトや、エルフ族のように
Mu大陸中を駆け巡る事で、同時にウィザードから
ソウルマスターへなるための修行も兼ね、大陸中を一人で旅しているのだ。
そんなある日、ロレンシアの平原で金色の子龍と戦う
ナイトがいた。自分よりは修行を積んでいそうになく
その戦いぶりが実に下手で、ナイトが危なくなったら
ナイトが無茶をしている金龍を貰おうとして、遠めに眺めていたのだが・・・・・
傍観していた彼の方へそのナイトが金龍を巻き込みながら
雪崩れ込んできた。彼は咄嗟にテレポテーションをする
するとナイトは「りっ・・・リンゴか、赤ポくれ!!逃げんな!豆腐WIZ!」と叫び
豆腐WIZと馬鹿にされたと思った彼は
すぐさま、テレポでナイトの前に立ちはだかり
金龍のターゲットをナイトから逸らし
自分を攻撃させるように仕向け、場に呆然とするナイトへ
”このまま俺が倒して良いなら貰うよ”とそう言った。
ナイトは状況が飲み込めず、暫く呆然としていたが
自分よりも少し上の経験者だと悟り
この金龍を彼へ渡すか、ターゲットになって貰い
自分が倒すかどちらが良いか聞いているのだと気が付いた
ナイトにとってウィザードに助けられるのは、とても癪に障るが
この子供の金龍から出る幸運の箱はどうしても欲しいので
彼が何故、ターゲットになってくれたかも判らず
返事に待ちくたびれて、金龍へリンゴをやったりする彼に
”俺が倒すんだ!”と宣言。するとウィザードの彼は
”はいはい”とだけ言ってナイトが金龍を倒すまで
ターゲットを引き受けてやった。
数分後、ナイトの格闘で金龍の子供が倒れ
彼が望む幸運の箱が
金龍の子から亡骸の消滅と共に現れる
ナイトは拾って良いものかどうか躊躇したが
ウィザードの彼に”拾わなきゃ消えるぞ・・・”と言い残し
彼がその場を去ろうとした。
するとナイトは慌てて箱を拾い、立ち去ろうとした彼を
引き止めた。
自分が豆腐WIZと言って彼が壁をした事に気が付かず
寧ろ助けてくれたと思い、ナイトはWIZに礼を言いたかったのだ
立ち去ろうとした途端、足止めをされ満面の笑顔で
ナイトから「助けてくれてありがとう」と言われたWIZは
始めに豆腐と言われたことを、蒸し返するのが
馬鹿らしくなった。
ただ彼は金龍の子供から
ダメージは然程受けないほど修行していたので
このナイトを助けるより寧ろナイトを
からかおう。という気しか無かったのだ
だから、体力を回復させるリンゴを金龍へやったりしながら
彼が諦めるなら、このナイトの目の前で魔法を撃ち
金龍を殺そうとしていたのだが・・・・・・
馬鹿みたいに、この無邪気なナイトを見ていると
それも、どうでも良くなってしまっていた。
「箱・・・・そんなに欲しかったのか?けど君はまだ無茶だよ」
無茶だと言われたナイトは少し、しょ気ていたが
この箱はどうしても欲しかったのだと言い張る。
箱からは確かにMU大陸の通貨にもなっている
宝石類が出る事もあるが、そんなのは1000個に一つ
出るかで無いか気の遠い話で、出るものと言えば
このロレンシアや、エルフ族の居るノリアという草原でしか
役に立たない装備や武器が出るだけで
上級の冒険者や黒魔法師達には、いずれ役に立たないものしか
この箱からは出ないのだが・・・・・そういえばこのナイト
走れない靴を履いていることにWIZが気が付いた
MU大陸ではどの装備も+5の靴という靴でしか
MU大陸を走れないのだ・・・それが欲しい様で
「もしかして、靴目当てか?」とナイトへ聞いてみた
図星のようだ。箱を取りあえず投げさせてみると
箱から装備が出る事も稀で大抵は薬を買うための
ゼンしか出ないのが常でこの箱からも案の定、ゼンしか出なく
ナイトは泣き出しそうに、場にへこたれていた・・・・
始めに「リンゴか赤ポよこせ!豆腐WIZ!]と噛み付いた
彼とは同一人物とは思えないほど彼が何だか頼りなく
こんなのが、クンドンを封印できるのだろうか?とさえ思え
放って置けなくなってしまった。
里から出てMU大陸を冒険し修行する者の宿命は
つまりはそういう事なのだ。しかし革靴+5ごときで・・・
ミノタウロス倒せば出るだろうに・・・・・
このナイトは本当に昨日今日大陸へ旅立った者なのだろうと
先の思いやられる感じはしたが、幸いこのナイトがお望みの品は
+5幸運op12という好条件の良品を彼が持っていたので
場にしょ気るナイトへ「窓いいか?」といって問答無用で
その革靴を彼へ譲与すると、しょ気ていたのが嘘の様に
ナイトはWIzの彼へ子犬のように飛び付き、またもや満面の笑みで
「ありがとう」と言い「俺は、オルメカのディルだよ宜しく。君は?」と
彼から握手を求められてしまった。
旅の途中こういう事に一切出会わず
里の出身の事でで寧ろ人に冷たくされていた
WIZの彼は正直、戸惑っていた。
今握手をして名を名乗り、自分がレムリア人だと言えば
きっと彼も豹変して出合った街の民と同じ様に
態度が変わるだろう。と思ったのだ。それを見るより
一瞬だけ感じた暖かいものを心に残せばそれで良いと
WIZは内心諦めながら、ナイトに少し微笑み、その場を去ろうとした
するとディルは何を思ったのか
”俺が弱いから何も言わずに去るのか?”と
WIZへ問いかけた。
ディルの漆黒の瞳が純粋なまでに無垢なので
その黒の瞳に惹かれるまま戸惑いながらも
彼の質問には、そうでは無い事を告げ
自分の出身地が3大陸の民から予言の書にて
忌み嫌われている事などを伝えると
ディルは、己が弱い事に彼が呆れて立ち去ろうとしたのではない事に
心底安心したようで、嬉しそうに彼の腕へ抱き付くと
”一緒に旅に連れて行け”と言い出した
彼にとっては、相手の出身地よりもナイトとして
誰かに弱く見られる事の方が重大の様だ。
WIZも彼の前で、それで悩んで居る事が何だか馬鹿らしくなり
それよりも,腕に抱き付かれた恥ずかしさともどかしさに
どうしようもなくなり、勢いのまま彼と旅をする事を、承知してしまった
この大層、能天気そうなナイトに先は思いやられるが
今度は彼から自分の名前はフェンネルだとディルに
宜しくナイトさんと空いた手を差し伸べ
MU大陸の澱んだ空に彼とクンドンを倒す事を誓い
握手を交わすのだッた。
49 :
半年後:2006/02/25(土) 18:21:47 ID:pKCALQd2
ひょんな事からお互いパートナーになった
この二人も半年も経つと勇者とまでは行かないが
すっかり立派なナイトとウィザードになっていた
フェンネルはオーディーンの青く輝く法衣を身に纏い
右手には、フェンリルの杖 左手には薄く金に輝くオーディンの盾
ディルは紅蓮に輝くドラゴンの鎧一式とダブルブレードと呼ばれる
これも紅蓮のように輝く剣を両手に携え
どれも修行不足で駆け出しの者には決して
身にまとえない品々を彼らは身に付けられるようになっていた
しかし、これらはまだ中級の装備で、もっと上の修行者達のような
ソウルマスターやブレードナイト、その上級者で背中に
羽が生え、天空回路を通じ、イカロス等へ行くた者達からすれば
彼らはまだ足元に及ばない存在ではあるのだが
2人はそんな事気にしていないようで、寧ろ強くなった事に
気が緩み、デビアスの地を訪れていた。
このデビアスという土地は、アイスクーンの伝説によって
万年雪に覆われた、年中雪と氷の地で
このデビアスを凍て付かせている
そのアイスクーンの亡霊を、倒してみようと、
どちらも無謀な事を考えていた
アイスクイーンはそもそも、彼らが訪れた古のこの地の村娘で
名をレベッカと言ったそうだ。このレベッカの美貌がクンドンの部下を魅了し
彼女はこの部下の幾度かの求婚を拒んだ事で不幸にも部下から
不死身の呪いにかけられ、彼女はその呪いで意識を操られながら
デビアスの化け物を従え、このデビアスの雪原を永時彷徨い
この呪いから浄化してくれる者を、探し求めているのだと言う
村人の話では、二人が着ている鎧の者で倒せるかどうか・・と言う強さだとも
うざいんでテキストエディターに打ち込んでからまとめて投稿しろ。
それから「。」を打たないのは日本語の勉強をしたことが
ないからか?
それともそもそも小説だと自分でも思ってないからか?
まあMUだからね
MUって何?
連稿スマソ
あと、終わったら「以上です」とか書いてくれるとありがたい
明らかに読み直ししてねえだろうという誤字使いや、
そもそも主語と述語が噛み合っていない破綻した文法の、
これと同レベルのクソSSはネット上に多いが、
文のまとまりを示す訳でもない不可思議な一行空けが謎だ。
>>43乙!
このスレ初のSSを投下してくれた貴方は、本当に勇気があるし、有り難い。
ただ、「MU」が何のゲームなのか判らないので、一言説明が欲しかったです。
とりあえず、乙!
56 :
風と木の名無しさん:2006/02/27(月) 17:53:38 ID:QF88j+wM
保守
MUってそんなに知名度低いんかw
そういう自分もプレイしたことはないんだけど。
保守
59 :
風と木の名無しさん:2006/03/04(土) 02:49:41 ID:hubz6vj8
保守。何か投下してみようかな
60 :
風と木の名無しさん:2006/03/06(月) 18:52:48 ID:k8BdpzAd
自分もちらっと様子見
ギルガメッシュ×バッツ、エドロク、サブレ王子×リチャード王子を小さい声でリクw
63 :
1/8:2006/03/10(金) 02:33:23 ID:SLX9YKrA
そのとき私はまだ、死の恐怖というのを完全に知ったわけではなかったのだ。
苦楽を分かち合う友も、家族も、愛する者もおらず、何をして心残りだというのか。
そんな私にさえまだ生への執着心は一握りでも残っていたのやも知れぬ。
幸か不幸か、通りかかった冒険者に助けられ迷宮より帰還した私は来る日も酒場で苦い酒を舐め、あらゆる思考を放棄していた。
その生活は生ける屍となんら変わりはなかった。理性も残っておらぬ分迷宮を彷徨う不死者の方がまだ幸せであろうか。
聖職者の手から零れる暖かい光に包まれながら消え行くことができたらどれだけ楽だったろう。
だが、あのとき死んでいればと思う反面、迷宮の氷の如き石畳の感触と頬に降っては溶ける雪の冷たさを思い出すと、未だに背筋の凍てつくような恐怖に囚われるのだった。
生への異常なまでの執着が私を捕えて離さぬ。
私は自らの命に責任を持つことさえ出来ぬ臆病者であった。
この酒を飲む金もなくなったら、私はどこへ行けばいい。
戦いの伴わぬ小さな仕事を探して、それでもまだ私は糸屑のような生に縋りつくのであろうか。
そこにはもう、戦うものとして生まれ、育った私の誇り――忍者としての使命もプライドも何一つ残っていないだろう。
だが今の私にはそれが似合いというもの。
それが一度戦いから目を背けたものの末路というものだ。
それでいい。
私はもう戦場に立つことも出来ぬ。
64 :
2/8:2006/03/10(金) 02:34:37 ID:SLX9YKrA
「あんたの依頼、引き受けてくれる人が見つかったよ」
酒場の店員が依頼帳を手に私の元へやってきた。
あれから何日たったのかも覚えていない。私は相変わらず酔いに頼るほかこの胸の空虚を埋める術を知らなかった。
「もうすぐここに来ると思うからさ。……ま、がんばんなよ」
店員は器用に片目を瞑りながら、去り際まだ半分残っていたエールのボトルを奪っていった。
私はまだ、戦うことへの未練を捨てきれずにいた。
神がなぜ私を生かしたのか、その答えを知りたかった。
まだ私に生きる権利があるというのなら、誰でもいい、私にそう告げてほしかった。
それが種の本能などではなく私の意志であると信じたかった。
そうして私は、何日前か忘れたが……ペンを取り、震える指で依頼帳に書き付けたのだ。
恐怖を乗り越えたい――
見るものが見ればとんだ道化だと笑うだろう。
予想通り私は毎日酒場のカウンターの一隅を陣取る腑抜けた忍者として冒険者たちの笑いものになっていた。
だが私にはそんな彼らに言い返す度胸も、気力も持ち合わせていなかった。
むしろ彼らの笑い声が、今の私に似合いの鎮魂歌のように耳に響いていた。
65 :
3/8:2006/03/10(金) 02:35:33 ID:SLX9YKrA
「グレッグさんですか」
酒場の熱気と喧騒に混って、背後から遠慮がちに私を呼ぶ声がした。
振り返るとそこに冒険者風の青年が一人立っていた。
肩に背負った剣と身に着けた皮鎧がかろうじて彼を冒険者に見せているというふうで、どちらかと言えば頼りない印象の男であった。
青年は自分の名前を告げた後簡単に自己紹介した。
彼はどうやら記憶喪失らしく、気が付くとこのドゥーハンの街に立っていたらしい。
閃光以来その手の人間は少なくなかったので特に気に留めることもなかったが、人を惹きつける何かをその青年は持っていた。
特にその春の泉のような、魔力を持った宝石の如き深く澄んだ瞳が私の濁りきった目を捕えて離さなかった。
その瞳は鏡であった。青年の瞳に映る堕落した己の姿を思い私は自分を恥じた。
今まで人との関わりを絶ってきたせいであろうか?それとも人は皆彼のように美しい目を持っているのであろうか?
人と目を合わせたのは果たして何年振りか。もしかすると生涯で初めてやも知れぬ。
私が食い入るように顔を見つめるので、青年は照れて困ったように笑っていた。
「行こう」
そう言って青年は私の名を呼び、それが当然だとでも言うように酒場を出ると迷宮の方向へ歩いていった。
先程の店員が笑顔で私に手を振っていた。
屋外に出ると酒気を帯びた体が雪風に晒され、酔いも絶望も全て浄化していくようだった。
人に名を呼ばれることがこうも心地好い行為だということをおそらく私は初めて知った。
66 :
4/8:2006/03/10(金) 02:36:25 ID:SLX9YKrA
記憶を失う前はともかく、迷宮に潜るのは初めてだと青年は言った。
その言葉に偽りはないようで、彼は浅い階層の比較的弱い魔物相手にも苦労しているようだった。
だが私は彼の体に底知れぬ実力が秘められていることを感じずにはいられなかった。
それは記憶を失った者のみに許される定められた可能性であった。
敵の刃を避ける動作が舞のように見える。その手に握られたロングソードには原石の如き聖剣の輝きが宿っていた。
私はただ青年の言われるまま動いた。彼の言葉は風に乗り、遠い異国風の旋律を持って私の耳孔を貫いた。
あれだけ戦いを恐れていた日々が嘘のようだった。青年の声に人を惑わす魔力が宿っているのではないかと疑うほどであった。
これまで人に仕えたことなど無かったが、彼のような者を指導者というのだろう。
それだけ青年の指示は的確で、無理がなく、とても初めて戦場に立つ者だとは思えなかった。
戦いが終わると彼はその度に私の体をいたわり、私では手に余るような優しい言葉をいくつも紡いだ。
私は彼に心酔していた。
それはひな鳥が初めて見たものを親と見なす行為によく似ていた。
彼なら私を導いてくれるやもしれぬ。
それは期待でなく確信であった。
67 :
5/8:2006/03/10(金) 02:36:58 ID:SLX9YKrA
既に時間の感覚も失っていたが、私たちは迷宮を歩き続けた。
かつての記憶にこびりついたままの、かびの匂いだけでは覆いきれぬ死臭が鼻の奥から思考に警鐘を鳴らしていた。
やがて行く手にひとつの古びた扉が見えてくると、私の胸のうちを徐々に闇の気配が侵食し始めた。
「少し待ってくれぬか」
前を歩く青年に声をかけ私は立ち止まった。
青年は振り返り、澄んだ瞳で私を見据え歩み寄ってきた。
「情けないことに足の震えが止まらぬ」
私としては精一杯口の端を上げたつもりであったが、それが逆に不審感を与えてしまったらしい。
青年は淀むことの無きその視線で私の精神に直接問うていた。
「この先だ……」
私は立ちはだかる扉をじっと見つめた。
「この先に、雪の降る祭壇がある。その祭壇の前で、私は横たわっていた……」
抗うことの出来ぬ死を待つために。
68 :
6/8:2006/03/10(金) 02:37:48 ID:SLX9YKrA
降雪の軌跡を目で追いながら、私はただ光を求めた。
頭の中に、死の概念を忘れるほどの光り輝く記憶を思い描こうとした。
だが私には何も無かった。
懐かしさで胸をしめつけられる友との記憶も、思い出すだけで心が温まる愛する者との記憶も、私の中には存在しなかった。
私は何も持っていなかった。
そこにあるのは絶望と後悔の思いだけだった。
死は私を嘲笑した。
いつ訪れるやも分からぬ。だがそう遠くも無いであろう迎えを待つことは狂気の海に身を浸すも同じことであった。
「その瞬間、私は全てを失った。だが今思えば、私のようなちっぽけな人間の誇りやプライドなど、失うに足るものではなかったのかもしれぬ」
足りなかったものは――……
言葉は青年の視線によって遮られた。
私は床に膝をつき、青年の瞳の輝きを全身で受け止めようとした。
青年は両手で包む込むように、寒さと恐怖で打ち震える私の手をとった。
「ここにいる」
青年の呟きは迷宮の瘴気に溶けること無く、私の皮膚から精神の奥深くに染み込んでいった。
私ははじめて青年の名を呼んだ。
69 :
7/8:2006/03/10(金) 02:39:41 ID:SLX9YKrA
「この忌まわしき場所に立てば、あのときと変わらぬ、あのときと同じ恐怖に襲われると思っていたが」
祭壇の表面に積もった雪を払い、今はもう解読出来る者もいない古代文字を指でなぞった。
「だが現実は、違った……ここにあるのはただの石だ」
私は青年の方に振り返った。雪明りで微かに照らされた彼の姿は神々しくさえ見えた。
「ありがとう……お前でなければ、私は変われなかった。この胸を満たす恐怖と虚しさの正体を知るどころか気付くことも叶わず、どこかでひっそりと野垂れ死んでいただろう」
青年は瞳を閉じ、口の端を僅かに上げてゆっくりと首を横に振った。
私は青年の傍に歩み寄った。そして、突然の私の接近に思わず身を引きかけた青年の足元に膝を立てて跪いた。
衣服を通して肌に染み込む雪の冷たさが、私の先走る意思を程好く冷ましていた。
「このやさぐれ忍者を哀れに思うならば、どうか」
目を大きく見開いた青年の手をとり、その甲に額をつけた。
「私の主君になってほしい」
70 :
8/8:2006/03/10(金) 02:41:30 ID:SLX9YKrA
青年は明らかに狼狽していた。
きょろきょろと辺りを見回して人の気配を探し、誰もいないことを認めると慌てて私を立ち上がらせた。
そして激しく首を横に振り、そんなことを軽はずみに言うものではないと涙目で私に説教した。
私は訴えを無視した。
「そう言われると思っていたが……私は決めたのだ。この命尽きるまでお前と共に行くと」
青年の吸い込まれそうな瞳を正面から真っ直ぐ見据えた。
「お前ならばきっと、私の足りぬものを、私に欠けたものを埋めてくれる」
熱き友との記憶も、優しき愛する者との記憶も。
青年は顔を赤くして私から目を逸らした。
だがその拍子に、物陰から密かにこちらの様子を覗き見していたオークとばっちり目が合ってしまい、青年はますます泣きそうな顔になっていた。
私は生まれて初めて心の底から笑った。
一瞬呆気に取られていた青年も、私につられて笑い出した。
そしてどちらからともなく、相手の体の前に右手を差し出した。
「よろしく――」
重なる手が互いの体温を入れ換えたかのようにいつまでも熱を持っていた。
《おわり》
終了です
説明不足なところはプレイしてみて下さいとしか。
ダンジョン探索型のRPGですがストーリー(・∀・)イイ!! ので興味もって下さった方はぜひ
棚はゲーム系少ないので投下しにくいのです…こういうスレはほんとにありがたい
職人さん(屮゚Д゚)屮 カモーン
元ネタ知らないけどGJ!
忍者が生きる力を主人公によって取り戻していくさまが、801視点抜きでも燃え。
翻訳モノっぽい文体がすげー好みです。続きは原作でってやつですか?憎いなあ…
>71
GJGJ! 姐さんありがとう!
自分先週Businクリアしたばっかだから読ませてもらってすごく嬉しかったしよかったよ!
本編のイベントとうまくリンクしてる忍者の心境がすごくイイ(・∀・)!です。
読んだらまたゲームやりたくなったよ。
>71
GJ!! まさかBU/SI/Nが来るとは思ってなかったよ。
さりげなく出てるオークに萌えるw
保守
しかし人いないな…
保守
保守
78 :
風と木の名無しさん:2006/04/20(木) 02:31:02 ID:2zOIXJ+J
保守しなくて良くない?
まあそう言うなよ
ホラーゲーム系でもいいのかな?サイレンとかバイオとか
>>82 期待に沿えるものかどうかわかりませんが、サイレン2の自衛官先輩沖田×後輩永井ものです。
多少のバレがあるかもしれません。未プレイのかたは御注意下さい。
84 :
先輩後輩@:2006/05/07(日) 21:38:29 ID:0APKXDeL
おい、こいつらマジかよ…
無我夢中で手足をばたつかせた。だけど、抵抗にもなっていない。無駄な体力が奪われるだけだった。
「やっちゃぇ、やっちゃえ!」
「もっと頑張ってくれないとおもしろくないよ」
もと同僚、上官、いや、そんなのもう関係ねーけど、今では化け物になった奴らが俺を汚い畳の上へと押さえつけていた。1人が俺の両手首を足で踏んづけながら銃を構え、もう
1人が足を広がるようにして押さえ、残った1人が俺の上へと跨っていた。
この体勢がどういうことだか、鈍感な自分でもよくわかっていた。
「殺すんなら、殺せ!」
こいつらに団地の部屋の一室で囲まれたときはもうダメだと思った。銃で蜂の巣にされるなり、銃剣で刺されるなりして、もうすぐこいつらの仲間にされるのかと覚悟を決めたのに、
こんなことになるなんてこと、想像もつかなかった。
強姦されるなんてこと…みんな顔見知りだった。そんな嗜好があるとまでは、同じ隊にいるとはいえ、もちろん知らないことだった。身体を乗っ取られ、化け物になったからか?なん
てこと、考えている場合じゃねぇ。言葉だけでも抵抗しないと、このままやらせるなんて冗談じゃない。
「どけろよ、この野郎っ!!」
精一杯凄みを利かせたつもりだった。だが、奴らはニヤニヤとイヤラシイ笑みを浮かべる。
85 :
先輩後輩A:2006/05/07(日) 21:42:34 ID:0APKXDeL
「永井くん、いい子だね、知っているよ」
「何をだ?」
嫌な予感がする、こういうのは当たるんだ。
「初めてじゃないし、嫌いじゃないだろ」
「な!」
跨った男が、ゆっくりと銃剣で中に着ていた赤いアンダーシャツを引き裂き始めた。その剣の先が胸の皮膚にぴたっと当り、ヒヤッとする。だけど、それ以上に、言われた台詞に対して、胸の中が凍りついたように痛かった。
「何言って…」
知られていたのか、こんな奴らに…語尾が震えて後は言葉にならない。
「だって聞こえてた、君のいい声、寮の部屋越し、倉庫の中、背の高い茂みの向こう側、あとはどこだっけ、どこでもいいか」
「みんな、みんな聞こえてたよ〜見ていたよ〜」
「それを、オカズにしたこともあったよね」
「相手はあいつだろ、沖田さ〜ん」
「そうだ、そうだ、永井はスキモノだ」
「沖田先輩、好きです…な〜んちゃって、ぎゃははは…」
3人の声が俺を責めるように頭の中を駆け巡り、身体の抵抗全てをといて、四肢を投げ出した。
そうだよ…好きだったんだよ、あの人のことが、だから…バカだよ、俺なんて庇わなかったら…沖田さん…
目を閉じれば、もうあの人のことしか見えなかった。
86 :
先輩後輩B:2006/05/07(日) 21:44:52 ID:0APKXDeL
「あれ〜つまんないな、もう終わりなの〜」
「早く、やっちゃおうぜ」
「はいはい、順番、順番」
もう、どうだっていいんだ。
カチャカチャとベルトが外された。
「早く、早く」
「そんなに早くなんて終わらないよ〜」
「嘘、嘘、早いじゃん」
もう、どうだって…
その時だった、狙い済ましたような銃声が立て続けに聞こえた。それとともに、身の上が軽くなった。急いで目を開けると、奴らはみんな倒れていた。
「一体誰が………沖田さん…」
視線の先には、沖田さんが銃身を人差し指で撫でながら立っていた。
「永井、根性出せよ」
助けてくれたのか、なんて楽観的な考えは浮かばなかった。やっぱり、沖田さんは死ななかった、あんなんじゃ…さっき、あんなに銃で撃ったのに。
「沖田さん…」
沖田さんの変わり果てた姿に愕然とする。声も姿も仕草も台詞も確かに沖田さんだけど、もう沖田さんではなかった。ここは逃げなければならない、そうわかっているのに身体は動かなかった。心が諦めてしまっていたためかもしれない。
87 :
先輩後輩C:2006/05/07(日) 21:47:03 ID:0APKXDeL
「永井、逃げるなよ、俺だよ俺」
そう言いながら、沖田さんは俺に銃口を向けると、躊躇することなく引き金を引いた。
だけど、期待していた衝撃はなかった。カツンと渇いた音がした。
「あ、弾切れだった」
沖田さんは空のマガジンを引き抜くと、新しいマガジンを装填した。そして、再度俺へと銃口が向けられた。俺は今度こそと死への甘い期待に胸が震えた。だが…
「永井、挫けるんじゃないぞ!諦めるな!」
行動とは全く合わない台詞だった。昔よくかけられた言葉。沖田さんの指がトリガーにかかる。
沖田さんっ!!
瞬間、金縛りが融けたように落ちていた小銃を拾うと、沖田さんの身体めがけて、引金を引き続けた。
沖田さんっ、沖田さんっ!!
弾が空になるのと同時に短く悲鳴をあげて、沖田さんが俺の上に落ちてきた。
「くっ!………ハァハァ…」
沖田さんの体重全体が俺の身体にかかる。
今まで、よっぽど緊張して息を詰めていたのか、俺は激しく息が切れていた。
胸が上下する上で、俺の呼吸を邪魔するように沖田さんの顔が乗せられていた。
88 :
先輩後輩D:2006/05/07(日) 21:51:08 ID:0APKXDeL
この感覚。
つい最近あったことと錯覚を起こしそうになった。
あの時はあんなに二人で満ち足りていたのに…もう、あの人はどこにもいない。この身体は器だけだ。その証拠にあんなに弾丸を撃ち込んだのに、血の一滴も流れてきやしない。
もう少し時間がたてば、この沖田さんの身体はまた起き上がってくる。こんなの沖田さんじゃねーよ。
もうこんなのに利用されないようにしてやらなくちゃ、沖田さんだって死んでも死にきれねーよ。髪の毛一本も残らないくらいバラバラに…そうだ、バラバラに…あとかたもなくなるくらい。
だけど、だけど…わかっているけど、これが沖田さんじゃないってわかっているけど。
沖田さん…
一瞬だけ優しい気持ちで身体の重みを感じながら沖田さんを強く抱きしめた。
もう、戻れないんだ。あの時には…
俺は沖田さんの身体を上から退かすと立ち上がった。乱れた服装を整え、マガジンが一杯になっている沖田さんの小銃を取り上げた。
どうせ、戻れないなら堕ちてやる。おまえらの世界なんてめちゃくちゃに壊してやる。殲滅してやるよ、おまえらを。
「なめんなよ、ちくしょう!!」
大声で気合を入れると、警報音と共に立ち上がった闇人達に銃口を向けた。
以上
メモからそのまま持って来てしまったら、改行がおかしくなってしまった。
それ以上に、久々に書いた文章で、おまけに初書きサイレンで、内容も文章も破綻しております。
自分の反省はともかく、サイレンは登場人物の台詞の一つ一つが裏の裏を勘繰りたくなるほどおもしろいので、
ぜひぜひ、注意してお聞き下さい、おすすめです。
サイレンCMだけインパクトあって(お母さんx2)って
放送禁止になったアレに惑わされて
遊んだですが・・・・バイオハザードとメタルギア慣れしてたせいか
クソゲ部類だったな。
91 :
風と木の名無しさん:2006/05/11(木) 01:12:29 ID:qHG/Iga8
GJです!(;´Д`)ハァハァ
乙です
「もっと頑張ってくれないとおもしろくないよ」 ワロスw
禿も物陰で見てたのかもしれないなどと脳内補完
>90
あっちのゲーム好きなら方向性はかなり違うね
あと一応こちらのSSは2の方ですよ
GJ!!切ないなぁ・・・。そんでもって(;´д`)ハァハァ
萌えた・・・いいものをありがとう
>>83-89 素晴らしい萌えをありがとう!
やみんちゅレイパーの台詞いい味出してるなw
そして沖永テラセツナス…(´・ω・`)
やみんちゅの台詞の中に沖永が垣間見えるとこが・・・。倉庫の中ハァハァ
永井タンのいい声みんなに聞かれ放題かよw
彼の我慢が聞かなかったのか沖田さんが鬼畜テクニシャンなのか・・・
沖永セツナス・・・でも萌えた、
あと「そんなに早くなんて終わらないよ〜」
「嘘、嘘、早いじゃん」 ←にワラタ、なんで知ってんだよwww
また投下してもらえるとウレスイです
>>97 後者にイピョーウww
>>97 自分は合わせ技で
沖田さんの鬼畜開発により永井たんはビンカーンな体質にすいません調子こきました
83です。うれしい反応ありがとうございました。
沖永(満ち足りた時)
「あっ、あっ、あっ…ああ!!」
「んっ!……はぁはぁ…」
永井の果てた声を聞いてから、自分も追い立てられるようにして果てた。
永井が俺のために買い置きしていたグリーンのゴムの中に溜まっていたものを
残らず吐き出すと、やっと目の前がはっきりとしてくる。
激しく上下している平らな胸。迷わずそこに横顔を預けた。
正に至福の時だ。下もまだ繋がったままだし。
「沖田さん…重いんですけど…」
若いとはいっても永井はまだ息も絶え絶えな様子だ。いつもよりも俺も頑張ったしな。
「若い永井くんのおかげで俺は今、天国に召されました。もう動けません…」
もちろん冗談のつもりだった。情事の後の軽い戯言。
だが、永井はそうとは取らなかった。
永井が俺を強く抱きしめる。そして震える声が聞こえた。
「冗談でも言わないで下さい。そんなこと…嘘でも聞きたくない。沖田さん、死なないで下さい。
俺はそんなの見るのは絶対に嫌ですから」
「永井…」
重い言葉だった。永井の紛れもない本心。ここで、俺は死なないから、安心しろと永井に言って
やりたかった。だが、何故だか言葉が出なかった。どうしても、言えなかった。俺は死なない…
という一言を。まるで目の前が真っ暗な闇が広がっていくようだった。死への恐怖が突然襲って
怖くなった。この今いるこの世界を失ってしまうということを突如として感じた。顔が強張る
のがわかる。だけど、永井にだけはそれを感じ取らせたくないと、なんとかいやらしい笑みを
浮かべて身体を起こすと永井を見下ろした。
「永井、悪いな、俺だけ気持ちよくなっちゃって…もっと頑張ってやるから、続きしようか?」
「いや、俺はそんなこと…もう十分…あ、あ…おき…たさぁ…」
そして、俺たちはさっきまでの重苦しい雰囲気を打ち消すかのように再び行為にのめり込んだ。
今のこの満ち足りた時が永遠に続くことを祈って…。
以上です。連投してすみませんでした。では、他の方々のSSを楽しみにしております。
>>100 満ち足りた時verキタコレwGJ!
とりあえず萌えすぎて天国に召されました。もう動けません><
>>100 (;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
職人さんGJ! GJ!!
>>100 おまいになら口にTNT突っ込まれても本望(*´Д`)
ありがとうありがとう!!
>>100 そして
>>101-103諸姉のようなwktkぶりで聞き耳をたてる同僚自衛官ズ、と。
そらオカズにもなるわ(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ\ア / \ ア / \ ア
闇人化した後襲いもするわ(;´Д`)ハァハァ/lァ/lァ/ヽァ/ヽァ ノ \ア ノ\ア / \ ア / \ ア
なんてスレなんだ!禿上がるほど萌えた萌えたぁ(ノ∀`)
ありがとう!!職人ネ申!
gjそして保守。
107 :
風と木の名無しさん:2006/06/16(金) 19:05:26 ID:fRBPNEBE
ほっすほっす
これは、頼んで書くっていうスレじゃないんだよね。
勝手に書いてもいいのかな。
>>108 モララー棚のゲーム版みたいなもんだから。
作品どしどしカモンヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノ
じゃあ調子乗って書いた。
killer7のカーティス×ダン←ガルシアン。
多少のバレを含みます。
111 :
1/4:2006/06/20(火) 01:24:42 ID:3bQzQ84S
シアトルを守るつもりなんか、ダンには端からなかったのだ。
自警団も名前だけのもので、政府の見ていない所では甘い蜜を吸っていた。
勿論それは彼の師匠も同じことだったのだろう。
二人は、夜警と称して夜の街を出歩いては、好きなように人を殺し、ゲラゲラと笑っていた。
「楽しかっただろう、ダニーボーイ?」
「いちいち人の名前を呼ぶんじゃねぇ」
その日も同じことだった。
麻薬の密売ルートを入手した自警団が、アジトに乗り込み、白旗も撃ち抜いて楽しい銃撃戦を繰り広げた。
降伏した相手にすら容赦をするな、いつ何時誰が裏切るか分からない、信じられるのは自分だけだ。
そうダンに教えたのも、カーティスだった。
殺しの技も、信条も、カーティスは全てダンに与えた。
それでいて肝心なところは暴かない。そんなカーティスに、ダンが苛ついているのは目に見えていた。
「みんな殺したのさ。私と、お前でね」
「…ああ」
実際、ほとんどカーティスとダンの独壇場だった。
殺しの楽しみを二人から奪ったらどうなるか、優秀な自警団はみな分かっている。
「報酬をあげよう、何がいい?」
カーティスは椅子に腰かけて言う。
そんなことを言われると思っていなかったのだろう、ダンは、一瞬目を丸くさせた。
「大したことはしてねぇだろ」
「そうだな。いつもと同じことをしただけだった。でもそれを“いつも”するのは難しいことだと、私はよぅく知っている」
しばしの沈黙が部屋に流れた。
壁も家具も全て白で統一された部屋は、音がなくなると、途端に圧迫感を感じるようになる。
机の上に置いたリボルバーを、ダンがそっと手に取った。
「まだ殺したいのかい?」
「ああ、アンタをな」
112 :
2/4:2006/06/20(火) 01:25:56 ID:3bQzQ84S
「…どうして。私はお前に憎まれるようなことをしただろうか?」
あまりにも近すぎる距離で、ダンは銃をカーティスに向ける。
数センチ進めば、銃口がカーティスの額についてしまうぐらいの距離だ。
「オレを切り捨てるんだろ?」
「酷いな、ダニー。私がそんなことをするわけないだろう」
バチン、と音がした。光が消え、窓の向こうも一斉に灯りがなくなる。
大して珍しくもない、停電だ。
部屋の空気が揺らぐ。くぐもったような声と、何か暴れているような音がする。
ややあってシアトルタワーにも光が灯った。こんなことはいつものことだ。だが部屋の灯りは戻らない。
「…、っ…!」
この部屋からの夜景は最高だ。幼い頃に見た母親の宝石箱のように、きらきらと輝いて見える。
二人の顔が重なっている様は、それを影のように切りとり、映していた。
「こんなに、愛しているじゃないか。ダニーボーイ」
「何を言ってやがる、テメェは!」
「ダン」
暗闇にほのかな光が落ちている。それが、ダンの困ったような表情を教えている。
「知っているよ、こうされたかったんだろう?」
「…勝手な野郎だ」
手にしていたリボルバーを落とすと、ダンはカーティスの頭を抱き寄せ、先程されたことを仕返すように、深く口付けた。
カーティスは薄く笑みを浮かべながら、ダンのネクタイを解き、シャツのボタンを外していく。
「そんな言葉で、繋ぎ止めておく気か」
「お前は言葉以上がいいと、私は知っているよ」
ブレーカーを上げなければ、というダンの思考は、あっさりと消え去った。
カーティスが、ダンを真っ白なベッドの上に押し倒したからだ。
「ダニーボーイ、明日は何時にどこで待ち合わせだった?」
「九時にバスケットコートだろ、テメェで決めといて忘れてんじゃねぇよ」
「そう、九時だ。だから今から七時間。その間に、お前は何度イくだろうね?」
「は! 下世話なこと言ってる暇があったら、さっさとヤっちまえ、くたばりぞこない」
そこがまだまだボーイなのだ、とカーティスに諭されて、反論しようとした口を塞がれて。
後はただ、太陽の光を待つ間、嫌というほど泣かされるしか、ダンにはできなかった。
113 :
3/4:2006/06/20(火) 01:27:07 ID:3bQzQ84S
その時のことを、時折ダンは思い出した。
何気ない瞬間だ。別に関連する何かがあるわけじゃない。
ただ、落ちていたものを拾うように、たまにそれがするりと脳内で再生されてしまう。
そうして再生されると、悲しくなるにもなりきれず、憤るにも気分が上がらず、持て余すだけの感情が残るのだ。
「…ダン、入るぞ」
ガルシアンの声だ。ダンは顔を少し上げるが、面倒になってまた下げる。
この映像は一時停止が効かない。そのまま、バスケットコートで死ぬまでが、再生され続けてしまう。
それを誰にも邪魔されたくなかった。
「………」
ガルシアンは何も言わない。ただ向かいの椅子に腰を下ろし、空間を見ているだけのダンを見ている。
ダンは次第に映像が薄れていくのを感じていた。向かいのガルシアンが気になってしまうのだ。
「…何の用だ」
とうとう耐えきれず、ダンは自分で映像に強制終了をかけた。
声をかけるとガルシアンは、真面目な顔で、でも少し微笑を浮かべて、優しく言う。
「お前の声が聞こえた気がした」
「……別に、呼んじゃいねぇよ」
「知っている」
そうして、またガルシアンはダンを見ている。
この沈黙は、カーティスと違って圧迫感は少しもなかった。
ガルシアンは知っている。ダンは、本質的には他人と触れ合うタイプの人間だ。
ただ師匠の元で教わったことは、徹底的に他人を疑えという内容だった。
そして敬愛すべき師匠からの裏切りが、彼を他人から遠ざけることになったのだ。
ハーマンですら本気で殺そうとしたのである。明日、また師匠と対峙するということになって、思うところがあるのだろう。
「ダン」
「なんだ?」
「同盟を、信じろ」
その言葉をダンは笑い飛ばそうとしたが、上手くできず、ただいつものように
「は」
と短く言うだけだった。
ダンの言葉の語尾が少し震えているのを、ガルシアンは勿論、分かっていた。
114 :
4/4:2006/06/20(火) 01:28:18 ID:3bQzQ84S
「地獄の底から、お前を殺りに来た」
それはチープな愛の台詞と同じだよ、と“いつも通り”にからかおうとして、カーティスは口を閉ざす。
そんな風に思ってはいけない。これは、自分の知っているあの男ではない。
十五年も業者に飼われた暴君だ。
「格下が鳴くな」
ダニーボーイ、の言葉を飲み込んで。
師弟はお互いに銃口を向けた。
明日も早いのに…! うっかりダニーボーイ萌えが止まらず書いてしまった。
好き嫌いが分かれるけど案外面白いゲームなので是非。
友人宅でちょっと見せてもらったゲームだ!
111さん、上手いなー。
ゲーム未プレイなのに萌えてしまった……
購買欲がそそられたよ!
ダンはかなり使えるから大好きだったなー。
一周年越えたのに書いてくれた110に感謝!
保守