【陵辱】鬼畜作品を創作して9thプレイ【SM】

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1風と木の名無しさん
読みきりでもリレー小説でもいいのでここに書いて下さい。
H描写のみも可。神の降臨、お待ちしてます。

●SS書きの方への注意
・スカトロ、フィスト、切断等のハードプレイは名前欄にその旨を記入する事。
 数レスに渡る作品の場合は、その描写のあるレスすべてに、
 内容の注意書きを直前に入れて数行改行後に投下して下さい。
 (IEブラウザや専用ブラウザなど様々な環境の方がいます!)
・保管の都合上獣姦は扱わない事。(擬人化風味はオケー)
・続き物の場合、簡素な物で構わないのでシリーズ名を書き添える事。
・投下終了の場合それとわかるように明記する
・SS投下時、感想へのレス以外の雑談は名無し推奨

●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で

☆次スレは950で。立てられない方は前後の書き込みを自粛してください。
☆それ以前に容量オーバーしそうな時は490KB辺りでスレ立てをお願いします。
2風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 01:44:19 ID:lnvOpIXE
前スレ
【陵辱】鬼畜作品を創作して8thプレイ【SM】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1108191354/-100

過去スレ
【陵辱】鬼畜作品をここで創作して下さい【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1042/10420/1042098090.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して2ndプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1047/10471/1047187594.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して3rdプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/801/kako/1055/10550/1055052140.html

【陵辱】鬼畜作品を創作して4thプレイ【SM】
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1066224633/

【陵辱】鬼畜作品を創作して5thプレイ【SM】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1073305592/

【陵辱】鬼畜作品を創作して6thプレイ【SM】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/801/1081984765/

【陵辱】鬼畜作品を創作して7thプレイ【SM】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1097127213/l50

絵版
ttp://yaoi.s3.x-beat.com/
保管庫
http://www1.adult-jp.com/~jun/801/
3風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 01:47:15 ID:HA/DsRvd

ズサ━━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━━!!
4風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 01:49:07 ID:lnvOpIXE
●スレ住人心得追加
・SS投下時は仮でいいからコテハンで
  (※どうしても合わない人がとばせるように)
・特殊なプレイはなるべく注意書きをいれる
  (具体的にネタバレせずとも「濃いめアリ」とか)
・住人をネタにしたSSもどきを禁止
5風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 01:57:19 ID:RXXCzdpW
>1乙

別に住人ネタのSS禁止にする必要ないんじゃない?
タイトルとか入ってれば避けるでしょ?
なんだかすぐ文句つける人大杉。
嫌なものはスルー、これ基本じゃないの?
6風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 02:11:35 ID:IA6F55Dz
>>1さん乙です。

住人いじりは風物詩みたいな物だから
テンプレで禁止まではしなくてもいいと思うんだけど…。
前スレの二の舞にならないように議論は避けた方がいいのかな。
7風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 02:14:25 ID:HA/DsRvd
>1さん 乙

IDがあまりにあんまりだったので戻ってきた。
別に住民SSがあってもいいんじゃないかな〜。
8風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 02:15:54 ID:OwgyKlTj
>1乙です。

住人SSは禁止でいいよ。
前スレで荒れるのは分ったじゃないか。マタ〜リしたいね。
9950:2005/05/08(日) 02:31:09 ID:lnvOpIXE
前スレまとめ

ご主人様と犬 >5-7,9
家庭教師 >12-16
天使と男 >31-32 75-76 129-130 232-233 826-827 831-833
獲物 >33-35 54-58 61-67 96-102 106-110 114-118
猛者 >37-42 191-193 206-209 328-331 340-342 363-366 378-379 530-534
610-612 636 691-692 817-820
オンラインゲーム >85-89
厨学生日記 >133-140 145-149 170-174 181-184 195-199 211-215 250-253 258-263
先生 >156-161
狭い部屋 >163-166
893×跡取(カタギ) >216-222
―愛する男 >268-271 671-672
囁き >295-298
歪んだ感情 >323-324 350-354 393-396
混乱 >334-336 372-374
銀杏黄葉 >590-597
草と実 >621-626
薬と毒薬 >646-651 684-688 713-716 785-794
カルマ、あるいは水の話 >697-702 720-723 727-732
ホワイト・キューブ >754-758 782-783 806-809
月夜の宴 >759-769
神様お願い >878-882
騎士物異母兄弟 兄×弟 >896-901 920-921
10風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 02:34:11 ID:lnvOpIXE
まとめ疲れた・・・
こう見ると前スレ前半は順調なのに荒れだすと投下は減ってますね

住人SSは私は賛成派ですが反対派もいらっしゃるようで、とりあえず入れときました
11風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 02:51:03 ID:1q/wi4L7
住人SSはあってもいいんじゃないの?
なんで頑なに嫌うのか、わかんない
ほんの二、三行でわかるんだし、嫌なら黙ってスルーが基本じゃないの?
少なくともテンプレに入れる必要はないとオモ
12風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 02:52:55 ID:i8lhbLTf
>>1タソ乙。

別に住人SSあってもいいと思うがね。
スカの注意書きが抜けてたのは確かにあれだが、
なんでもかんでもケチ付け過ぎ。
13風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 03:03:55 ID:/zfAhxXN
>>1乙。

住人SSは容認派だけど、
こんだけ荒れるなら、共通タイトルで
「住人SS」(例えね、これ)とかにすればいいと思う。
そうすれば、タイトル見た時点で読まずにスルーできるんだし。
それこそ専ブラなら初めから無かったことにだって出来るじゃん。
14風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 05:31:59 ID:fdHk1y7D
>>1乙!
>>13の意見に賛成。 住人SS嫌いな人の意見も分かりますが、それが大好きな人間も存在しているので…。
15風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 06:52:55 ID:H+baeEka
議論は前スレを使ってくれ。埋めも兼ねて。

っつーか1に議論禁止を入れときゃいいんだよ。
16風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 09:02:51 ID:YlIiW8Xd
議論禁止にいっぴょう。
ぐちゃぐちゃ言う方が粘着で一見意見が多いように見えるけど
おそらく違うよ。
文句言えば流れを変えられると思わせてしまってないか。
17風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 10:54:59 ID:DsYnxhLD
って早速変な流れだな・・・
18風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 10:55:10 ID:zkkEIvb4
とにかく1乙!!
漏れは前スレを埋めに逝く、6th7th8thスレが同時に
並んでいた悪夢をfkloふじこ
19風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 16:51:42 ID:lnvOpIXE
>>1です。
もう少し吟味してからテンプレ作ればよかったですね・・・
次スレ立てる人よろしくお願いします
20風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 21:06:00 ID:RtNtn9K9
住人SSおkにすると何時自分がネタにされるかわからないから嫌だ。
他スレでも>>○○×>>○○萌えとかいう発言見かける事もあるけれど、
このスレは趣旨が趣旨だけにちょっと……。

それにほら、このスレにいる人ってほとんどマンコついてるし。
21風と木の名無しさん:2005/05/08(日) 23:01:16 ID:HA/DsRvd
頭冷やすために昔のを探ってみた。

姐さん方も和んで下され。


ttp://www.globetown.net/~honeyflash/flash/801_1000.swf
22騎士物異母兄弟 兄×弟9(1/7):2005/05/09(月) 02:41:21 ID:47Vg4DFs
「まぁいい、再教育の時間はたっぷりとあるんだからな」
カインの手はアベルの顎を捕らえ、上を向かせる。
もう一方の手で頭を押え、口を開かせると舌をねじ込んだ。
「んっ!」
予想もしなかったその行為に、アベルは驚き、声を上げる。
逃れようと頭を左右に振るが、びくともしない。
顎を捕まれているため、口を閉じることもできなかった
軟体動物のような舌が、すみずみまで口内を這い回り、舌に絡み付く。
唾液をたっぷりと飲ませると、丹念に唇を舐め上げ、やっと解放する。
アベルは今起こったことが信じられず、呆然とカインを見上げる。
23騎士物異母兄弟 兄×弟10 (2/7):2005/05/09(月) 02:43:56 ID:47Vg4DFs
「…なぜ、こんな…?」
これまでの懲罰と違い、兄の意図がまったく読めない。
カインは問いには答えない。
「開かせろ」
カインの命令に足を押えていた二人の奴隷は、アベルの足を持ち上げ、大きく股を開かせた。
尻が浮き、秘孔までが曝される。
無意識に、アベルは歯をくいしばる。
カインの長い指が、アベルの秘孔に触れた。
びくり、とアベルの体が強張る。
「なっ!兄上!」
無視し、カインは一度穴の回りを指でなぞると、力任せに一気に人差し指を根元まで突き入れる。
「っ!」
アベルの体が大きく跳ねた。顔は苦悶に歪む。
24騎士物異母兄弟 兄×弟11(3/7):2005/05/09(月) 02:46:38 ID:47Vg4DFs
辛うじて、声だけは押し殺す。
入り口には鈍い痛み。秘所を犯される恥辱に、体はわななく。
そんなことにはまるで構わず、カインは中で指を折り、ぐるりと回して内癖を擦っては、出し入れを繰り返す。
そのたびに、アベルは痛みと異物感、腰が粟立つような、おかしな感覚に支配された。
自然と頬が淡く染まり、呼吸が早くなる。
意識せず、それから逃れようと背を仰け反らせ、腰を突き上げる形をとる。
それは、アベルの意図せず、まるで誘うような厭らしい姿勢だった。
奴隷の一人がゴクリ、と唾を飲み込む。
25騎士物異母兄弟 兄×弟12(4/7):2005/05/09(月) 02:48:54 ID:47Vg4DFs
手が空いている者の中には自慰を始める者もいる。
母親ゆずりの美しい顔を羞恥と苦悶に歪め、半開きの唇は唾液で濡れ、小刻みに浅い呼吸を繰り返すアベルの姿は、それだけで悩ましく男を煽った。
「尻をいじられて、そんなに気持ちいいか?」
アベルの耳に触れるか触れないかの位置で、なじるようにカインは問った。
吐息が首筋にかかり、ぞくぞくと鳥肌が立つ。
「ちが…んあぁっ!」
タイミングよく、カインの指がアベルの一番敏感な部分を擦り上げる。
「嘘を言うな。なんだ今の声は?」
指をもう一本増やし、執拗にその個所をなぶる
26騎士物異母兄弟 兄×弟13 (7/5):2005/05/09(月) 02:51:52 ID:47Vg4DFs
陸に打上げられた魚のように、アベルの腰がびくびくと跳ねた。
先程のような声だけは上げまいと、唇を噛んで懸命に堪え忍ぶ。
「昔俺はお前にこう教えたはずだ。騎士たる者は常に正直であらねばならん。
…裏切り者のお前は、もう忘れてしまったか」
さらにもう一本、力任せに指を突き入れる。
切れそうなほど圧迫感。中を蠢き回る指に、アベルの目に涙が滲む。
「もう一度だけ聞くぞ。男に尻をいじられて気持ちいいか?」
脳まで突き抜けるような快感に翻弄されながらも、アベルは必死に首を左右に振った。
それが快感だと、認めたくなかった。
27騎士物異母兄弟 兄×弟14(6/7):2005/05/09(月) 03:04:33 ID:47Vg4DFs
「物分かりの悪い子だ」
カインの声音は、楽しげな響きを含んでいた。
カインは指の動きを止めると、もう一方の手でアベルの朱金の髪を掴み、頭を持ち上げる。
「自分の体がどうなっているのか、よく見てみろ」
目にうつるその光景に、アベルは首を振る。
触れられてもいないのに、胸の突起はぷっくり色付き、男根は立っていた。
腰は物欲しげに振れ、カインの指に自ら擦り合わせていた。
「あ、ちが…」
「何が違うんだ?お前の体だろう?」
なぶるように、アベルの耳に舌を差し込む。
的確に弱い場所を捜し当て、執拗に舐める。
28騎士物異母兄弟 兄×弟15(7/7):2005/05/09(月) 03:07:38 ID:47Vg4DFs
その快感に、アベルは声を押し殺し、細く息を吐く
カインは耳たぶをきつく噛み、ズルリ、と指を引き抜いた。
「あっ」
思わず、アベルは切なげな声を上げる。
カインは空いた口に引き抜いた指を押し込んだ。
「っん!」
舌に撫で付け、汚れを取った。
アベルは腸液の匂いにえづき、咳き込む。
突然、髪を掴んでいた手を放され、頭を打った。
「初めてとは思えないほど淫乱だな。誰かに仕込まれたか?」
ずしり、とアベルの体に温かい重みがのしかかる。
アベルは中途半端に放り出された体が焦れ、うまく声を出せずに、首を振って否定した。
29騎士物異母兄弟 兄×弟:2005/05/09(月) 03:12:31 ID:47Vg4DFs
〉1 スレ立て乙

今日はここまで
30風と木の名無しさん:2005/05/09(月) 03:15:08 ID:XIUN5kdn
こんな時間にまさかの投下 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
兄上の容赦ない再教育っぷりに (;´Д`)ハァハァ

リアルタイム投下は見てる方にはちょっとした焦らしプレイですな
31風と木の名無しさん:2005/05/09(月) 08:14:04 ID:dmhbRCUa
早速乙です(´Д`*)ハァハァ

兄上の再教育エロスor2ゼェゼェ…
32風と木の名無しさん:2005/05/10(火) 14:07:12 ID:2A1i4miC
住人SSOKだけど、それ以上に住人SS書いていた作家さんに興味がある(*´д`)ハァハァ
オリジでも住人でもいいから続けて欲しいよ…w

そして兄弟GJ!
33風と木の名無しさん:2005/05/10(火) 19:28:33 ID:E0ry/IgX
GJ!! 兄弟めちゃ萌えですー!!
ありがとう!本当、投下ありがとうですッ!!
34風と木の名無しさん:2005/05/11(水) 03:32:05 ID:xaOvChNe
兄弟萌え。GJ!
続き期待です(*´Д`)ハァハァ
35風と木の名無しさん:2005/05/11(水) 23:35:41 ID:h6xfESs9
投下まだあ? チンチン/☆
36ホワイト・キューブ3:2005/05/12(木) 00:45:42 ID:UEW6PwLF
前スレ>809
1/3
 部屋に閉じ込められてから一日はたったと思う。
 窓もなく、時計のない部屋では時間の経過もわからない。
 セックス後、二人はいちゃいちゃしたまま部屋を出ていった。
 呆然としたままの自分の顔を拭いてくれたのは少し、嬉しかった。
 ザーメン臭いまま放置されるのはさすがに真っ平だったからだ。
 時間からすれば、あのときが夜だったのだろう。
 腹が立って仕方がなかった鉄哉は、眠気すら起こらなかった。
 それからしばらくしてこの部屋に入ってきたのは達樹だけだった。
「テツヤ、おはよう。朝ご飯だよー」
 小さく欠伸をして入ってきた達樹は、手にしていたトレイを床に下ろす。
 トレイの上に乗っていたのは焼いた食パンとハムとスクランブルエッグとスープだ。
「…」
 美味しい匂いに急な空腹を感じたが、鉄哉は視線をそらしている。
 この兄から食事を貰うことはまるで餌付けされるかのようで抵抗があった。
「ね、テツヤ…」
「近寄るんじゃねえよ変態!」
 そっと手を伸ばしてきた兄の腹を、唯一自由になる足で蹴りつける。
「…かはッ…げほげほ…!」
 それをもろに鳩尾に受けてしまった達樹はごろんと床に転がった。
 体を内側に丸めて苦しそうにむせている。
 しまいには衝撃に胃が痙攣してしまったのか胃液を吐いていた。
 そんな兄に、鉄哉は薄く笑みを浮かべて笑った。
 気に食わない相手が苦しんでいる姿を見るのは楽しい。
37ホワイト・キューブ3:2005/05/12(木) 00:46:17 ID:UEW6PwLF
2/3
「…」
 達樹はようやく体が起きあがるようになったのかのろのろ動く。
 自ら汚した床を拭いて、いらないと言われた食事を下げている。
 その間に一度も自分を見ようとしない兄に、少しだけイラつきが消えていた。
 そのまま部屋から出ていった兄は戻ってこないだろうと思っていた鉄哉だったが、クッションと雑誌を抱えて戻ってきた相手に顔を顰める。
「出てけよてめぇ…うぜぇんだよ!」
 床をだんと踏み鳴らすが、達樹は鉄哉を見ようとはしない。
 それどころか床にクッションを置いてそれに寝転がり、雑誌を読み始めた。
 その態度に、さらにイライラが募る。
「アンタは昔ッからそうだったよなあ?
 小学生のころはオレの家庭教師誘惑しやがって!
 その上今回はタカシ…。昔からアンタはオレの大事にしてるもん奪って平然としてやがる…!」

 小さい頃、大好きだった家庭教師をやっていた大学生。勉強が嫌いな自分にも丁寧に教えてくれた。
 だが突然その人が来なくなり、そして達樹相手に淫行罪で逮捕されたのだと聞いたのは、中学生に入ってからだった。
 いくら秘密にしようとしても、人の口に戸は立てられない。
 無神経な同級生から、大人たちが達樹の方から家庭教師を誘ったのだ、と話していたと言われてショックを受けた。
 それ以来、達樹のことは鉄哉の憎しみの対象だった。
 線の細い兄も大好きだった分、裏切られた気持ちになったからだ。
 小さい頃に心にこびりついた思いは、そうそう変わることはない。
 今回のことで、さらに憎悪が増した。
38ホワイト・キューブ3:2005/05/12(木) 00:47:29 ID:UEW6PwLF
3/3
「タカシのことも、そうやって誘ったんだな?この変態!男無しじゃいられねえのかよ!」
 声を荒げて詰ると、ふいに視線を向けられた。
 赤い唇が、淡々と言葉を紡ぎ出す。
「お腹、痛くない?」
「…は?」
 いきなり何を言い出すのだろうと、毒気を抜かれて鉄哉は瞬きをした。
「じゃあ、尿意は?…タカシくんとこの部屋に来る前、一緒にご飯食べたんでしょう。
 水もたっぷり取って、たくさん食べたって聞いたよ。…危なくなったら言ってね。おまる用意してあげるから」
 そう言って、達樹は綺麗な顔で微笑む。
 愛おしささえ滲ませて呟く相手に、鉄哉は強く唇を噛み締めた。
「てめぇ…」
 怒りに、目の前がくらくらする。
 さらに罵倒しようとして口を開いた途端、きゅるるるる…と腹の音が鳴った。
 言われて自覚症状が出てきたのか、それは腸が動いた音だった。
 さあっと鉄哉の顔が青くなる。逆に、達樹は嬉しそうだった。
「大丈夫?我慢は良くないからね」
「うるせえ!!」
 怒鳴ったその声は掠れていた。


 今日はここまでです。
 描写通り、次回はスカですので嫌いな方はお気をつけください。
 >>1
 スレ立てお疲れ様でした。
39風と木の名無しさん:2005/05/12(木) 01:31:36 ID:1jQ10km/
素人部屋タソキタ━━(゚∀゚)━━!!

次はスカか…(´Д`*)ハァハァ
キティク展開臭に腸気体。
40風と木の名無しさん:2005/05/12(木) 18:23:47 ID:b+1A4y6s
待ち人来ず
じっと手をみる
41風と木の名無しさん:2005/05/12(木) 18:37:53 ID:kuVDNAxB
雑談スレは貼らないのかい?
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/4136/


せっかく雑談スレがあるのに、生かされてないよね。
もし、また長々と議論するはめになったら上のスレでしましょう。無駄なスレ埋めイクナイ。
42風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 00:22:13 ID:1y8YcQjJ
お前が一番うざいよ
43風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 01:40:22 ID:LPCPhpSi
>>41
そんなとこ関連スレでも何でもないし。
どっかの誰かが勝手に作った個人スレ。ここには関係ないね。
44風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 02:36:13 ID:yKiRwcRA
自治りたがりはそれこそそのスレでやってくれ。

今はただ作品を待つのみ。
厨房日記タソの復活を望む…。
45風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 15:19:36 ID:8CUW8Yti
もれはオンラインゲーム‥
しかしどれもこれも嬉しい(;´Д`)ハァハァ創作できない自分にはみんなネ申
46風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 19:20:18 ID:Kew2Kzp2
ホ、ホワイト・キューブの続きがきてたァ!!
ううう嬉しい、待っていたんですぅ──!
有難うございます!堪能させていただきましたっGJ!
お兄さん素敵です…弟さん、どうなってしまうんだろう…ハアハァ

次回も期待しています!
47騎士物異母兄弟 兄×弟16(1/2):2005/05/13(金) 19:29:45 ID:qcapzYAG
そうしている間も、半端に煽られた体は焦れて、アベルを苦しめる。
アベルは一度だけ、兵役学校時代に友人に連れられ、街で女遊びをした事があった。そのときのことを思い出しながら、弱い部分を懸命に探る。えづきながらも、竿を行き来し、先端を舐め上げる。
もう、こんなことは早く終らせてしまいたかった。
やがて、カインの肉棒は徐々に熱を持ち、膨張していった。
「下手だな」アベルの体にまたがったカインは、ベルトの緩め、自身を取り出す。
それはアベルの物とは違い、皮は剥け、まだ勃起していないのに、グロテクスなほど大きかった。
接吻された時と同じように、顎と頭を捕まれ、無理やりに口を開かされる。
「っん! んぅっ…んん」
頭の両脇を膝で固められたアベルは、それから逃れようもなく、口内を犯された。
男の物など、口に入れたことはない。慣れない雄臭とその味に吐き気さえ感じる。
「ちゃんと舌を使え。それではいつまでたっても終らんぞ」
兄の言葉に、アベルは喉元まで貫く肉棒に、舌を這わせた。

カインは数回腰をゆすり、出さずに口を解放してやる。
アベルは激しく咳き込み、何回もえづいた。
と、後孔に熱い物が押し当てられる。アベルの顔から血の気が引いた。
「兄上! どうかお許しを! 私はもうあなたに反意など抱いておりません。命じられれば売女の真似でも何でもやります。でも、それは…それだけは許されないことです。お願いです兄上、どうかお許しを…」
しばしの沈黙の後、返ってきた答えは冷たいものだった。
「お前は、何度嘘をつけば気がすむのだ?」
「嘘などついておりません。お願いです兄上、親近相姦は神の教えに背きます」
「百歩譲ってその言葉を信じよう。だが、俺はもう信仰など捨てた」
後孔に激痛が走った。
体が引き裂かれる痛みにアベルは声にならない声を上げる。
「あ…に…う…え」
内腿を、生暖かい液体が伝う。
「キツイな」
孔が切れているのも構わずに、カインは腰を動かした。
半立ちになっているアベルの物に手を伸ばすと、先端に爪を立て、皮を剥く。
「うああ!」
もう、声を殺すような余裕はなかった。
今まで皮に守られていたその部分は、湿った空気にさらされただけで、ひくひくと震えた
48騎士物異母兄弟 兄×弟16(1/2):2005/05/13(金) 19:37:45 ID:qcapzYAG
>>47ごめん、ずれた…orn

アベルの体にまたがったカインは、ベルトの緩め、自身を取り出す。
それはアベルの物とは違い、皮は剥け、まだ勃起していないのに、グロテクスなほど大きかった。
接吻された時と同じように、顎と頭を捕まれ、無理やりに口を開かされる。
「っん! んぅっ…んん」
頭の両脇を膝で固められたアベルは、それから逃れようもなく、口内を犯された。
男の物など、口に入れたことはない。慣れない雄臭とその味に吐き気さえ感じる。
「ちゃんと舌を使え。それではいつまでたっても終らんぞ」
兄の言葉に、アベルは喉元まで貫く肉棒に、舌を這わせた。
そうしている間も、半端に煽られた体は焦れて、アベルを苦しめる。
アベルは一度だけ、兵役学校時代に友人に連れられ、街で女遊びをした事があった。そのときのことを思い出しながら、弱い部分を懸命に探る。えづきながらも、竿を行き来し、先端を舐め上げる。
もう、こんなことは早く終らせてしまいたかった。
やがて、カインの肉棒は徐々に熱を持ち、膨張していった。
「下手だな」
カインは数回腰をゆすり、出さずに口を解放してやる。
アベルは激しく咳き込み、何回もえづいた。
と、後孔に熱い物が押し当てられる。アベルの顔から血の気が引いた。
「兄上! どうかお許しを! 私はもうあなたに反意など抱いておりません。命じられれば売女の真似でも何でもやります。でも、それは…それだけは許されないことです。お願いです兄上、どうかお許しを…」
しばしの沈黙の後、返ってきた答えは冷たいものだった。
「お前は、何度嘘をつけば気がすむのだ?」
「嘘などついておりません。お願いです兄上、親近相姦は神の教えに背きます」
「百歩譲ってその言葉を信じよう。だが、俺はもう信仰など捨てた」
後孔に激痛が走った。
体が引き裂かれる痛みにアベルは声にならない声を上げる。
「あ…に…う…え」
内腿を、生暖かい液体が伝う。
「キツイな」
孔が切れているのも構わずに、カインは腰を動かした。
半立ちになっているアベルの物に手を伸ばすと、先端に爪を立て、皮を剥く。
49風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 19:42:23 ID:gHt3YZpa
orn←随分長いブツですね姐さんw
50騎士物異母兄弟 兄×弟17(2/2):2005/05/13(金) 19:42:37 ID:qcapzYAG
「うああ!」
もう、声を殺すような余裕はなかった。
今まで皮に守られていたその部分は、湿った空気にさらされただけで、ひくひくと震えた。
カインは最も敏感なそこを、指の腹で円を描くようにすりあげる。
「あっ」
痛みと、腰から爪先まで電流が走るようなその快感に、アベルは思わず腰を引く。
「っ!」
すると、今度は後ろを犯す肉棒に、自らズブリと深く突き刺さってしまう。どこにも逃げ場はない。
先端からは先走り汁が溢れ、それが潤滑剤となって、カインの指はぬめぬめと執拗に絡みつき、アベルをなぶる。
「んあぁ! はぁっ あ、お許し…あ…やめっ…ああ!」
後ろは的確に前立腺を突き上げ、カインの腰が動くたびに、アベルは艶のある嬌声を上げた。
「ここにもほしいだろう?」
楽しげなカインの声。次の瞬間、両胸の突起に甘い痛みが走る。
片方は口で、もう一方は空いている手でぷっくりと立ち上がった乳首をキツク摘み、くりくりと弄ぶ。
「はぁっ! あ、あ、あ」 
おかしくなりそうなほどの快感がアベルを責め、苦しめる。
もう限界だった。
四箇所を同時になぶられ、何も考えることが出来ない。
「うああああああ!」
羞恥も屈辱も忘れ、ただ欲望のままにアベルは達した。
吐き出された生暖かい液体は、アベルの下腹部を白く汚す。
カインもまた、アベルの腰を掴み、数度激しく突き上げ、自身もアベルの中に吐き出した。
「はぁ、はぁ、…あ…あ」
アベルは後孔から伝い落ちてくる温かい液体に、深い絶望を感じた。
壊れたように、その瞳は何も映さない。
信仰を汚すこと。覚悟していたはずの痛みと恐怖。親近相姦は親殺しと兄弟殺しの次に罪が重い。
「安心しろ。神は何も裁かん。…救いもせんがな」
カインはアベルの頬を気付けに数度打った。服を調え、アベルの体から離れる。

重ね重ねごめん…入らないのでもう一つ行きます。
51騎士物異母兄弟 兄×弟18:2005/05/13(金) 19:45:25 ID:qcapzYAG
「ところで、お前はさっき命じられれば売女の真似でも何でもするといったな」
背筋がぞっとするほど、カインは美しく微笑む。
「お前の誠意を見せてもらおうか」
カインは、欲情しておあずけをくった獣のような奴隷達に、自由にしていいと命じた。

ここまでです。
なんか不手際が…スマソ
52風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 20:36:37 ID:yKiRwcRA
乙!!

次はリンカーンだと気体していいんですよね?(´Д`*)ハァハァ
53風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 21:47:48 ID:AYv93Uu4
兄上…(*´Д`)ハァハァ
54風と木の名無しさん:2005/05/13(金) 23:08:56 ID:ms7E1r/V
エロいお兄さん、大好きです(=´Д`)ハワァアア…
奴隷にもみくちゃにされる弟君の絵が浮かびます…
55風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 00:59:16 ID:aR9ofBnO
今話題になってる「監禁王子」のパラレルで書きたいのですが、そうゆうものでもいいでしょうか?
実際に起こった事件のパロは不謹慎なので、心苦しいのですが書きたいのです。
56風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 01:20:35 ID:aUzfZhog
ん〜
>実際に起こった事件のパロディ
と言われちゃうと、時期的に非常〜に微妙ではないかい?
創作としてのそうゆうネタは大好きなんだけども…
ぼかしてくれるんならいいけど、実際のことがちらついちゃうと、萌えられないかもしんないな…
57風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 01:23:50 ID:aR9ofBnO
>>56
もちろん名前などは変えます。
ただインスピレーションを借りてくるというか、あのイメージで書きたいというか...
(うまく説明できないorz)
58風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 01:26:56 ID:w2zNhino
個人的にここではやらないで欲しい。
たとえぼかしていても伺いたてた時点で似たような話が出たら事件を連想するだろうし。
書くのは自由だがこのスレに投下するのはどうかと思うぞ。
59風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 01:27:55 ID:BHcBinks
いいかげんにしろ。
あのイメージもなにも現実に犯罪を犯した人間を題材にして書くこと自体が
言語道断だろうが。
本当に心苦しいと思ってるんなら書くなよ。
被害を受けた女性のことなども考慮せずに自分の欲望を吐き出したいだけなら
ID:aR9ofBnOは小林レベルの精神異常者だ。
60風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 01:30:00 ID:NVnbjMTq
今は書かないほうがいい
とくに>55の書込みを読んだあとに書かれたら、尚更意識してしまう
61風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 01:43:55 ID:aR9ofBnO
55ですが、わかりました。
やめます。
失礼しました。
62風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 02:01:57 ID:4MC6NFEW
投下しなくても、そんなもん書きたいって思う時点で終わってるよあんた。
報道見ながら男同士に置き換えて萌えてたんだろ。基地外。
63風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 02:30:11 ID:Hk7fwHyD
まぁ、鬼畜シチュとしては萌えかもしんないけど時期が悪過ぎ。
伺い立て無かった方がまだよかったかも…
(あの事件が元ネタだと思うと個人的には萎える('A`))

――本当はレス伸びてたから
投下があったのかと思ったんだよね…orz
でも待ってる、職人タソ方。
64風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 02:37:01 ID:YrTC8lIS
最初のスレから読んでるけど、
サイト持ちの方なら、サイトに通いたいなーと思う話がいくつもあったよ。
今でも続編が投下されたら嬉しいのにな、と思って密かに待ってる話もある。
(ほとんど無理だとわかってるけど、それでも期待してスレを開いたりするし)
昔の職人さんも今の職人さんも新しい職人さんもお待ちしてます。
65風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 02:39:13 ID:wW1rZn+E
アリスタン・・・とっても待ってる
66風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 03:05:17 ID:8IhsDyYd
アホというか、萌えられたらなんでもいいと思ってるバカがいるな。
不謹慎極まりない。
>55みたいな香具師は氏んでくれ。
67風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 03:25:55 ID:aR9ofBnO
>>62
>>66
言い出した私が悪いのは事実ですが、しかし事件の被害者に不謹慎だとは考えても
掲示板上とはいえ、人に氏ねだの基地外だの言うことについては何も思わないのですね?
68悪魔の契約(1/2):2005/05/15(日) 03:27:36 ID:nNwfVJtX
生まれつき運の悪さだけは定評がある大学生圭吾は、自分の命は今日がもう
最後だと絶望的な思いを抱いて身辺整理を続けていた。
昔に書いた日記を捨て、見られてはまずいパソコンのハードディスクの中身
も消去した。
全てを終えて周囲を見渡すと、一つ気がかりなことを思い出した。その昔、
箪笥の中から悪魔が現れたことがあったのだ。
悪魔は当時の少年だった圭吾に微笑むと、「困ったことがあればこれを使え」
と黒い布を手渡した。
不思議な出来事に唖然としながら受け取ってみると、その黒い物体は何と
ブリーフだった。
「俺に味方してくれる奴は所詮こんな奴しかいないのか」
肩を落とし涙にくれ、それ以来箪笥の奥に押し込んだまま取り出したことも
無かった。
「そうだ、死のうとしている今ならあれを穿いてみてもいいかもしれない」
どうせ何が起こっても死ぬのだから関係がないや、と急に心が軽くなった。
圭吾は丸めた冬服の中から悪魔にもらったブリーフを取り出した。それは
何の変哲も無いただの悪趣味なビキニのブリーフだった。ご丁寧に綿100%
のタグまでついている。
69悪魔の契約(2/2):2005/05/15(日) 03:29:04 ID:nNwfVJtX
「本当に困った時に役に立つんだな」
圭吾は怪しさ全開のその物体を恐る恐る身に着けた。
すると途端に股間に熱が沸き起こり、それまで活力など感じたことがなかった
そこは急に立ち上がり始めた。
「おお、これは」
人類の神秘でも見るように、圭吾は己の中心部を凝視した。そそり立つそれと
あわせるように、今まで味わったことに無い快感が体を走り抜けた。
脳の奥から突き上げてくる感覚は、まさに悪魔がくれた贈り物に相応しい甘美な
ものだったのだ。
だがそうしているうちにも息苦しくなり、圭吾は立体を折り曲げるようにして
その場に座り込んでしまった。更なる快感を得ようとその熱を開放するべく自分の
手をブリーフの中に滑り込ませたとき・・・、圭吾はそれが叶わないことを知った。
外気に触れた途端、己のモノは急に力を失い、背筋を伝う快感すら消えてしまうのだ。
「どういうことなんだ」
不審に思った圭吾がブリーフから手を抜いてみると、再び中心部は熱を持ち始めた。
その熱は先ほどよりも更に圭吾を煽り立て、黒いブリーフに湿り気を帯びさせる
ほどだった。開放されない苦しさにもう一度自慰を試みようとしたとき、圭吾は
最後の絶望を知った。
やはりそれは効力を失い、快感の全てが消えてしまうのだ。
「こんなパンツ、恥ずかしくて洗濯してからじゃないと死んでも死に切れないよ」
肩を落とし、しばらくは死ねないことを圭吾は悟ったのだ。
(原案フレド/リック・ブラ/ウンより)
70風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 03:31:16 ID:nfEVeTNy
>>55
不謹慎なのが解ってて尚、どうしても書きたいってなら
その為にこそあるんじゃないの?>リアルチラシの裏。
事前にお伺い立てて、誘い受けで皆を共犯にしようってのはズルい。
71風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 03:35:22 ID:nfEVeTNy
あぁ〜!!68〜69の職人さん、折角の作品直後に申し訳ない!
&投下ありがとうございます〜!
72風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 03:44:10 ID:dUiMjG3w
>55
袋だたきレスになってるけど
不謹慎だってことは本人も分かってるんだし。

私も、人前じゃゼッタイに口にできない所から萌エを拾って来ちゃう
ことはあるよ。そればっかは良い悪いとか倫理超えてるしなー…
ただし実際の生ネタじゃとても萌えられないしそんなもの直視できないから
二次昇華パロ昇華SS昇華するんだろうと思うし、55のしたかったことも
そこだろうと思うんだ。だから「理解できなくはない」。

ただ、>55みたいに書かれてしまうと、現実に起きた悲惨な事件を挙げて
「私はコレに萌えた」と言ってるだけ、と同じ。二次昇華ナシで唐突にそんなこと
言われたら、現実に起きた許せない話を現実のものとして受け止めてる
姐さんが拒否反応起こすのは当然のこと。私も気分悪くなったし。

だから>55は、お伺いなど立てずに、納得いくまで妄想の翼を広げて
SS書いちゃって、「これって○○ネタ…」なんて思われない位に妄想し尽くして
投下しちゃえば良かったのに、と思う。
そもそも実際の事件のほうが調教エロゲーをなぞってるんだから
どっちが借りシチュかなんて鶏卵論じゃんね。

…だけどゴメン、>55の書き込みを読んじゃった後では、どんな物であっても
読んだら「アレからインスパイアかよ」としか思えなくなってやっぱり気分悪く
なるので、本当に申し訳ないんだけど、>55の書き込みを既にしてしまった
ということで、投下は止めといてください。木綿。

長々と書き連ねてスマソ
別の事件に「カコイーチョト萌えるなー人には言えねーけど」とか思ってたもんでさ。
73風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 03:48:11 ID:dUiMjG3w
うおっ!
>71さんと同じ状態にーきゃーすいません!
職人さんゴメンナサイ!

>67
ちょっとフォロー(擁護)レスつけてみたけど撤回する
自分の書き込みのタイミングと内容がどういう印象を
他人に与えたかを掲示板だからこそ一歩下がって考えてみれば
74風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 04:00:46 ID:aR9ofBnO
>>73
私が悪かったことは認めています。
でもその上で「氏ね」「基地外」と言うことはいいのか、と訊きたかったのです。
事件の被害者に対して不謹慎だと感じるほどモラルのある人が、反面「氏ね」とか「基地外」とか言うことに
関しては、何も思わないのですね。

スレ違い&スレ汚しすみません。
これで終わりにします。
75風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 04:10:55 ID:aUzfZhog
>68-69
ブ、ブリーフの上から揉み揉みしたりこすったりするといいと思うよ、
洗濯しなくちゃいけないのは一緒だけど。…しかし救われんな…
76風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 05:01:57 ID:+kaNk+bE
>74
お前が「モラル」って言うな。とは思うがな…
あんたが言ってる事は、女子高生コンクリ事件を題材に
エロ漫画描いた奴と一緒の神経だって言えば分かる?
想像力ないかも知れないけど、自分のお姉さんや妹や
母親が3か月監禁されて殴られてるとこ想像してみなよ。
匿名だからって何をやってもいい訳じゃないよ。
自分のHPに倫理的に上げられないようなものを投下すんな。
77風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 08:55:35 ID:DVnfLqv/
「氏ね」「基地外」と言われるほど常識のないことをやろうとしてたと
なぜ気がつかないんだろう…
ここの住人だって何もしてない人に「氏ね」なんてレスつけないよ。
お前のやろうとしたことはそれくらい他人に嫌悪感を抱かせる行為だぞ。
はっきり言って異常。
小林がめっためたに叩かれてるのは異常犯罪者だからで
おまえが同じように叩かれてるのは異常なことをしようとしたから。

これで理解できないんなら本当に終わってるよ。人間として。
78風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 09:09:35 ID:4MC6NFEW
68-69の何が鬼畜?
79風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 09:22:05 ID:Hk7fwHyD
よくわからぬが変なパンツ萌え(´Д`*)ハァハァ
そうだ!パンツの上から擦るんだ!!
大学生君!!
80風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 09:55:02 ID:WU7SsARI
死にたいのに、パンツ洗うまで死ねないという
どうしようもないミジメさを与えた悪魔の所業が鬼畜かなww
81風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 10:12:10 ID:8IhsDyYd
>55
お前は自分が何をやろうとしていたのか、
そして2chがどんなトコロかまったく理解していないな。
半年と言わず3年ぐらいROMってなさい。
82風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 13:16:25 ID:5hUL64H9
>81
禿同。
壷用語&空気読めてないしな。もう戻ってこなくていいや。
83風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 14:16:27 ID:1EPERD7E
>68-69
なんだろ。めちゃくちゃオモロイw
84風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 15:17:03 ID:Ig9xKiJ4
騎士タン続き待ってるよ
85風と木の名無しさん:2005/05/15(日) 15:45:18 ID:f1vlrMEl
>>68-69
GJ! 二重に「逝きたいのに逝けない」主人公にワロタw
少年にそんなブリーフ渡した悪魔はまさしく鬼畜だな。
86風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 06:24:42 ID:e68Dol/i
保守
87風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 11:58:23 ID:OjOXx8l1
>>68-69うけるw
つか55に死ねとかKITIGAIとかいってる連中はここのスレの住人だって時点ですでにそれらをクリアしてることに気づいてるんかのw
家がオフラインな為に遅レススマソ(また蒸し返してどうのとか言われるんだろうがw
関係ないけど,あの王子はムショで調教うけるといいな…
88風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 12:36:39 ID:ehncjFRe
↑現実とフィクションの区別がつかない犯罪者予備軍
89風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 13:10:16 ID:xLjbGvsu
55や87みたいなのがいるから児ポ法みたいなのが主張されるんだよ。
21歳越えてるなら脳内とリアルの区別ぐらいしっかりつけろよ。
90風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 13:43:59 ID:/RvQmMn2
>55=>87
よっぽど悔しかったんだね……。
91風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 14:45:58 ID:OjOXx8l1
いや、別人だし…てかなんでこんな荒れてるのかマジでわからん.「だめ」以上!でいいんじゃないかなと
大阪の列車事故で,全然関係ない(知り合いも亡くなっていない)近所のお姉さんが献花しに来て「もっと私たちに出来ることが合ったはず…」
と大泣きしてるのを見てポカーソと思ったのと同じ気持ちダターンだよ.
55はどうでもいいけど感受性強すぎるのもなんかな・・
つかあの監禁被害者はそれほど「被害者」とは思えないんだが・・
92風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 14:50:26 ID:M1K/Qw0F
>91
わかったわかった
もういいから、落ち着いて作品投下待とうや
93風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 14:51:08 ID:M1K/Qw0F
sage忘れた…ごめん…
94風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 15:22:16 ID:/gYxzxGw
>>88-91おまいら餅つけ。
そんなの(>87)明らかにヌルーの対象だろ。
目を合わすんじゃあアリマセン!!

静かに作品の降臨を待とう…(;´ー`)
95風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 18:26:28 ID:fmK0DzKO
>87が監禁されて猟奇なめにあったにも関わらず
誰からも「被害者」とは思えないとスルーされるオチで住人SSキボン〜〜w
96風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 19:22:42 ID:cCFJ2cam
漏れもキボーン!
97風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 19:51:52 ID:ygJ98sZL
>>87
某女性作家のバンキシャでの発言
「女が強くなったと言われるこの時代に、まだこんな弱い女がいるなんて
げんなりしますね」
98風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 20:45:06 ID:XN8x85qW
なにこの萎える流れ…('A`)
弟リンカーンの続きが非常に気になる。'`ァ(*´Д`)'`ァ
99風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 20:55:09 ID:i4Sdvuc5
ヲイヲイ…>>95
ほんとに21歳以上なのか…?最近本当に考える…('A`)
もれはアリスタン(*´Д`*)マツワ
100風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 21:13:28 ID:ite91b/B
さよなら、鬼畜スレ。
今まで楽しませてくれてありがとう。
101風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 21:17:48 ID:tYlVGYe9
もれもアリスタン待ってる
102風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 21:23:29 ID:tYlVGYe9
>100 ま、まて!希望を捨てるんじゃない!
103風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 22:28:24 ID:0aVVRYG2
誰だよその作家(;・∀・)
104風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 23:05:20 ID:jusQZTFs
ヨウコタン
105風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 23:19:24 ID:xPIt+oYo
正義のツラをかぶった袋叩きはみにくいね。
皮をはがせば五十歩百歩なくせに。
日頃のルサンチマンのハケ口を見つけただけだろ。
それが証拠に楽しそうだし。
106風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 23:24:21 ID:xPIt+oYo
まぁ、それよりもあのさー
犯人に人質をとられて、それを盾に好きかってやられる
FBI捜査官の鬼畜話書いて下さい。
107風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 23:56:20 ID:3Bvwo1vE
俺は弟リンカーンの続きが気になって眠れない日々だよ(´Д`*)ハァハァ
職人さんいつまでも待ってます。
108風と木の名無しさん:2005/05/16(月) 23:56:42 ID:rmlhFySs
正義のツラをかぶった住人叩きはみにくいね。
皮をはがせば五十歩百歩なくせに。
日頃のルサンチマンのハケ口を見つけただけだろ。
それが証拠に楽しそうだし。
109風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 00:09:19 ID:ep+ewMqK
皆フィクションと割り切って鬼畜801に萌えてるんだろ。
リアルで猟奇愛好者だったら怖いって。
そんな当たり前の事すら分からない87って一体…
つうか87がリアルでそういう嗜好だから皆もそうだと思ったのか?
50歩100歩ってのは87と小林の事だな。うん。
突然列車事故の話出したりするし頭がおかしいんだろう。
110風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 00:12:45 ID:ep+ewMqK
イラク人質で801とか電車×マンションとかいうスレ立てたのも同類の基地外に違いない。
111風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 00:47:32 ID:SefGOg1n
此処で揉めるな。
やるなら絡みスレとか逝け。



漏れもはよリンカーン読みたいんじゃ。
112風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 00:48:07 ID:EV1qn2Zf
「知らなかったよ、お前にそんな趣味があったなんて」
そう言ってからふと気が付く。
自分に自殺癖がある事を、こいつだって知らなかったはず。
小・中・高校と同じ学校に通った幼馴染み、家だって近かったのに。
お互い様だ。
「趣味?趣味なんて中途半端なモンじゃない。僕はこう言う方法でしか、愛情を表現出来ない。
 SMは趣味なんかじゃ無い、僕の人生そのものだよ。
 変態だと思う?そう思いたければ思っても構わないよ」
「・・・少なくとも普通じゃないだろ」
もうどうなって構わないと思っていた。こいつを怒らせようとも、何をされようとも。
「僕に言わせてみれば
 本気で死ぬ気も無いのに、繰り返し身体に傷をつける
 君の方がよっぽど変態に見えるけどね」
そう言ってリストカットの痕の残る腕を掴み、手首から肘の内側に向かって空いた手で撫で上げる。
一番新しい傷は3日前のもの。爪が傷に引っ掛かってちくりと痛む。
「こんな傷じゃ死ねないよ」
「お前の趣味と大してかわらないだろ」
「全然違うよ」
「人の身体に傷をつけるんだから、同じだろ。
 それが自分の身体か、他人の身体かの違いだけで」
「全然違う」
声にほんの少しだけ怒りの色が混じる。
113風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 00:48:45 ID:RGphs9Cc
続きはチラシ裏使って下さい。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/otaku/4136/1110956094/

漏れもアリスたん待ち…
114無題1:2005/05/17(火) 00:48:56 ID:EV1qn2Zf
「知らなかったよ、お前にそんな趣味があったなんて」
そう言ってからふと気が付く。
自分に自殺癖がある事を、こいつだって知らなかったはず。
小・中・高校と同じ学校に通った幼馴染み、家だって近かったのに。
お互い様だ。
「趣味?趣味なんて中途半端なモンじゃない。僕はこう言う方法でしか、愛情を表現出来ない。
 SMは趣味なんかじゃ無い、僕の人生そのものだよ。
 変態だと思う?そう思いたければ思っても構わないよ」
「・・・少なくとも普通じゃないだろ」
もうどうなって構わないと思っていた。こいつを怒らせようとも、何をされようとも。
「僕に言わせてみれば
 本気で死ぬ気も無いのに、繰り返し身体に傷をつける
 君の方がよっぽど変態に見えるけどね」
そう言ってリストカットの痕の残る腕を掴み、手首から肘の内側に向かって空いた手で撫で上げる。
一番新しい傷は3日前のもの。爪が傷に引っ掛かってちくりと痛む。
「こんな傷じゃ死ねないよ」
「お前の趣味と大してかわらないだろ」
「全然違うよ」
「人の身体に傷をつけるんだから、同じだろ。
 それが自分の身体か、他人の身体かの違いだけで」
「全然違う」
声にほんの少しだけ怒りの色が混じる。
115無題2:2005/05/17(火) 00:56:22 ID:EV1qn2Zf
ぱらりと音がして、目の前に1本のロープが現れた。
メディアの影響か、『SM=荒縄、手錠、鎖』と言う先入観を持っていたのか
以外と普通な綿のロープを目の前にして、正直少し毒気を抜かれた感じだ。
「身体に傷なんかつけないよ。
 僕にとってSMは愛情表現の手段なんだから。
 愛しい、大事なモノに傷なんか付けられないよ」
そう言いながら、手早く慣れた手付きで両手を縛り上げる。
「本当は上に釣り上げたいんだけど、ここじゃ無理だからベッドに縛るね。
 不安定だからあんまり動かないで」
両手はそれぞれ、ベッドヘッドの右と左に繋がれた。
「痛みってね、人間にとってもっとも強い感覚なんだ。
 一番強い感覚を、僕の手で、愛しいものに刻み付ける。
 強い感情と僕とを、身体と心の深い所まで植え付けるんだ・・・」
男にしては細く白い指が、首からTシャツの胸、そして腹の上を滑って行く。
ぞくりとした感覚が走り、思わず足が跳ね上がった。
「やっぱり足も縛らなきゃダメだな。
 出来る事が限られちゃうから、本当は嫌なんだけど」
116風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 01:10:18 ID:nC3SZ8tg
投下?終わったのかな。
妙に時間かかってるみたいだけど、まさか打ちながらじゃないよね…?
117触手もの(場面のみ)1:2005/05/17(火) 11:13:46 ID:Vp0CIbuV
※肉食の触手です。ご注意下さい。
────────────────────


得体の知れない怪物が迫っていた。
ゆっくりと、しかし確実に男を追いつめていく。
ついに、男は壁に突き当たり逃げ場を失った。
男は、身につけていた鎧の内に身体を隠してそいつの攻撃に備えた。
しかし、そいつは、変化自在の軟体で男を鎧ごと覆っていく。
鎧の下で震える男の身体は、やがてすっかりそいつに覆い尽くされてしまった。
もはや硬い鎧だけが頼りだった。
身動きもとれない暗闇の中で、男は一心に祈っていた。

――早く諦めてくれ!

しかし、祈りは通じなかった。
男には見えないそいつの身体の下から、しなやかな、しかし凶悪な管が伸びていた。
その管は強力な消化液を分泌し、硬い鎧さえ溶かし始めていたのだった。
じわじわと、鎧が溶かされていくのを、男は知るよしもなくひたすら解放を待っていた。
長い長い時間をかけて、ついに鎧が破られた。
そいつの管が通るほどの小さな穴、しかし、それで十分だった。
管が鎧の内に忍び込む。
118触手もの(場面のみ)2:2005/05/17(火) 11:15:38 ID:Vp0CIbuV
「ひいっ!」

突然、身体を何かにまさぐられ、男が息を引き込んだ。
硬く、柔らかく、刻々と変化する不気味な感触が体中を這い回る。
管は、何かを探しているのか、もしくは男の身体を味見でもしているのか、丹念に、丹念に全身を舐った。
やがて、恐怖と嫌悪感に満ちた男の中に、奇妙な感覚が生まれる。
一瞬、ぞわりと身体が震えたかと思うと、次の瞬間、体の芯が熱を持ち始めた。
全身がしっとりと汗ばみ、硬く縮めた身体の間でペニスが疼きだす。
その変化に、管の反応は速かった。
勃起した男のペニスには、たちまち管が取り付いた。

「あっ…んぐっ…んん…」

思わず漏れた声を必死に封じ込める。
が、一寸も身動きの取れない中、勃起したものを弄り回され熱は高まるばかりだ。

「ぎ…いいいいいぃぃぃっ!!」

突然、鋭い痛みと、それに勝るとも劣らぬ強烈な快感が男を襲った。
男には見えない彼のペニスは、管の次なる攻撃を受けていた。
限界まで張り詰めたペニスには、管がきつく巻き付き、その先は露出した亀頭を攻めている。
じゅるじゅると消化液を塗りつけながら、小さな穴に潜り込もうとしているのだった。
尿道口をこじられる激痛と、敏感な粘膜を消化液に犯される猛烈な痒みに、男は動けない身体を痙攣させた。
もはや声もなく、呼吸もままならない。

「ひっ…ひ…ひふっ…ひゅっ…」

消化液の饐えた匂いが充満する中、辛うじて浅く短く息を引き込む音だけが響いていた。
119触手もの(場面のみ)3:2005/05/17(火) 11:16:40 ID:Vp0CIbuV
男には永遠とも思えるほど、しつこく、執念深い亀頭攻めは、不意に止んだ。
ペニスが解放され、男はようやくまともな呼吸を取り戻した。
男のペニスは、亀頭も尿道口も原形を留めぬほど消化液に溶かされていたが、
消化液の作用なのか、男が感じるのは耐え難いむず痒さだけだ。
男は、尿道攻めの激痛から解放されただけで、ほっと胸を撫で下ろしていた。
が、それは束の間の安堵でしかなかった。
管は、新たな攻撃目標を見つけただけだった。

「!!」

管は、狙い澄ましたように、ぶすりと男の肛門にこじ入ってきた。
そして、すかさず内部を探り始める。
粘膜に覆われた体内――それこそそいつが探し求めていたものだった。
管は、喜びを表すように男の体内で踊り、太く、細く、形を変えながら、ドクドクと脈打った。

「はああっ…ああぁっ…あっ、ああっ…!」

身体の奥を掻き回され、男の官能が再び高まる。
管が粘膜の壁に消化液を吹き付け、溶け出した汁を舐め啜るその行為は、男を気も狂わんばかりに翻弄した。
我が身が内側から溶かされていくのに、男は生まれてこの方味わったことのない快感を覚え、喉をヒクつかせ、白目を剥いた。

「はっ、あっ、くる…し…や、もう…死ぬぅぅっ!!」

健気に勃起したペニスは、しかし、溶け落ちた亀頭からは射精できず、ただいたずらに男の熱を煽り続ける。
いかなる不運か、男は随分と長い時間、気を失うことも発狂することもできなかった。
男は、延々と体内を犯される快感に悶え続け、やがて、己の身に起こっていることがわかった時、
恐怖の叫びとともにようやく失神することができたのだった。

さらに、かなりの時間を経て、男の鎧を覆っていた軟体がそろそろと動き出した。
そいつかゆっくりと立ち去った後、小さな穴の空いた鎧がぽつんと残された。
鎧の中が空っぽであることは言うまでもない。
120触手もの:2005/05/17(火) 11:21:55 ID:Vp0CIbuV
アサリを襲うサキグロタマツメタ貝に萌えますた。
失礼しました。
121114です:2005/05/17(火) 12:11:19 ID:qh3Egs7P
携帯から失礼します。
昨夜投下を試みている最中にパソが壊れました…。
二度のフリーズ後、動かなくなりました…。
122風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 12:32:16 ID:k/dMn52u
あさりだったのかー!Σ(゚Д゚;)
萌えますた
123風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 12:47:51 ID:3MjihdhK
うわ〜い!こんな昼時にありがとう。
でも今夜予定のあさりと筍の味噌和えはメニュー変更だぁ!
124風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 13:02:36 ID:JajxJZeZ
萌えすぎて…ハァハァ。
…って貝!?
最高です!姐さん!!更に萌えました
125風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 15:58:15 ID:J4zneZ8e
>117-119
貝の人、萌えたよ! 生き物の捕食ってえげつなくていいわぁ〜
126風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 16:57:27 ID:/fWrscQJ
ふと思ったが、あさりの人って前スレの神様の人?
タイミングと語り口が…
127風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 17:35:13 ID:J4zneZ8e
貝シリーズでクリオネ神? 
128風と木の名無しさん:2005/05/17(火) 17:41:25 ID:/fWrscQJ
クリオネ!
言われてみれば!
貝シリーズ激しくキボンヌ
129風と木の名無しさん:2005/05/18(水) 00:12:11 ID:QfPwTauR
>>114=121
気長に待ってるよ。
しかし、いい所でフリーズして読者どころか職人さんまで困らせるとは
めちゃくちゃ鬼畜なパソコンだな…。
130風と木の名無しさん:2005/05/18(水) 00:35:36 ID:2L5Is87E
まさか貝だとは思わなんだΣ(゚Д゜)
姐さん最高ッス!!
貝だと分かっても萌える…(´Д`*)ハァハァ
131風と木の名無しさん:2005/05/18(水) 02:50:25 ID:9eDzPs+c
今から台所の貝見ながら悶えてくる!(*´Д`)ハァハァハァハァ/ヽア/ヽア/ \ ア / \ ア
132風と木の名無しさん:2005/05/18(水) 12:07:44 ID:h07CucqF
↑きもい
133風と木の名無しさん:2005/05/19(木) 18:52:07 ID:q/o3Ewje
深夜2:50に台所の貝で鬼畜801を妄想して悶えるオバハン…
134風と木の名無しさん:2005/05/19(木) 19:17:31 ID:iJRDWKVY
↑は21歳未満
135風と木の名無しさん:2005/05/19(木) 20:28:15 ID:q/o3Ewje
おっ早い早いww
136風と木の名無しさん:2005/05/19(木) 23:45:51 ID:oa/IM/9u
(´・ω・`)?
137風と木の名無しさん:2005/05/20(金) 00:35:11 ID:10n/zzkq
>>131
貝まだ生きてる?
138風と木の名無しさん:2005/05/20(金) 01:31:10 ID:Xwmq5jgu
もう胃の中じゃない?
139風と木の名無しさん:2005/05/20(金) 02:48:28 ID:hiPSrHqb
>>51
奴隷並みにおあずけくってる漏れ…
マダカナー
140風と木の名無しさん:2005/05/21(土) 08:28:54 ID:RK/iYS3D
早く投下しれ
141風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 00:30:01 ID:bj7dPWUQ
今日もなしかあ…役に立たないスレだわ。
142風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 00:34:42 ID:VATJVoxZ
おまいが一番役立たずじゃ。
消えろ。
143一笑に付される事は:2005/05/22(日) 00:44:55 ID:XU2KRQWE
腹減ったなー

ラーメンでも食べようっと
144風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 00:55:33 ID:aLD0+fse
>140=141=143
すっこんでろブス
145風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 00:57:01 ID:bj7dPWUQ
>>142
藻前も何か役に立つことしろ。鬼畜小説拾ってきてここに貼るとかさ。
146風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 01:11:09 ID:aLD0+fse
お前ラーメンどうしたのよ。そんなにかまわれたいのか?
自分受けにした住人SS書いてもらいたいのか?
それをきっかけにしてまた荒らしたいのか?
とりあえずラーメン食って雑談スレにでも行って戻ってくるなよ。
147風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 01:23:03 ID:XU2KRQWE
>>146
ん?
>145は漏れだと思ってる?IDよく見てごらんよ、違うでしょ
よく見てから落ち着いて書き込もうねー。
148風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 01:35:46 ID:aLD0+fse
おっと失礼。
なんの違和感もなく、すんなり同一人物と思い込んで
レス見るまで信じて疑ってなかったよ。こりゃまたスマソ!

なんて言うと思ったかこの馬鹿め。
携帯は荒しの必須アイテムだろうが。
でも別人かどうかを確定したいんじゃなくて、単にお前に逝ってほしいだけ。
漏れも逝くからお前も一緒に 消 え ろ。二度と戻ってくるなよ。
149風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 01:39:44 ID:XU2KRQWE
>>148
わかったわかった。
150風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 03:58:47 ID:EQZJKYy4
とりあえずもちつけー。
荒れると投下しづらいのは周知の事実だろー。
もちつけー。
151風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 05:04:17 ID:eL8Klrdt
くそう、放置しやがって。
焦らし杉ですよ姐さん方!(;´Д`)ハァハァ
152生贄・1:2005/05/22(日) 06:27:19 ID:O6uZFLDR
「聞こえないのか?そこに跪けと言っただろう?」
男が猫撫で声で囁いた。
その声を聞いた途端、窓辺に立って夜景を眺めていた彼の下腹部にを冷たい恐怖と不安が
走り抜けた。
だが、彼は自分が男に服従しなければいけない立場であることも承知していた。

彼は、自分の中の恐怖を宥めながら、男の側に歩み寄ると、命じられたとおり
冷たいフローリングの床に、両手と膝をついて四つん這いになった。
何も身に着けていない状態で膝を開いた姿勢をとっているので、尻の割れ目までも、男には丸見えだろう。
だが、彼は既にこれぐらいでは恥ずかしいとは感じなくなっていた。

                               
153生贄・2:2005/05/22(日) 06:48:36 ID:O6uZFLDR
※ここから暴力描写を含みます。

自分の足元に四つん這いになった彼を見て、男が喉を鳴らした。
次の瞬間、空を切る鋭い音が響き、彼の背に皮製のベルトが力いっぱい振り下ろされた。
背骨が砕けるかと思うほどの激しい痛みだったが、彼は声一つださずに、ただじっとうつむいたまま
痛みに耐えた。
―ヒュン。
再びベルトが空を切る音が聞こえ、また彼の背に凄まじい痛みが走った。
「ああ......っ!」
唇を噛み締めていても、たまらずに声が漏れた。
男はそんな彼の様子を見て、ふと笑ったようだった。

その後男は、床に這いつくばった彼の痩せた白い体に、容赦なくベルトを力いっぱい振り下ろし続けた。
ベルトが彼の体に二重何本めかの赤い傷をつけた時、ついに彼は床に倒れた。
体中が熱く、頭はボーっとして今にも失神しそうだった。
彼の背や尻や腿や足についた傷からは、どれも血の粒が盛り上がっていた。

だが、男はそんな彼に、なお苦痛を与えた。
154生贄・3:2005/05/22(日) 07:01:03 ID:O6uZFLDR
男は、痛みにあえぐ彼の前にかがみこむと、彼の前髪を鷲掴みにして顔を上げさせた。
そして、彼の薄い唇に自分の勃起したペニスの先を押し付けた。
吐きそうになるほどの嫌悪に耐えて、彼は口にそれを深く含み先端に舌を這わせた。
男は彼にペニスをくわえさせたまま、彼の髪を掴んで顔を上下に打ち振った。
喉の奥に、男のペニスの先がぶつかり、胃が痙攣した。
すぼめた唇が、男のペニスを擦る音が聞こえ、唾液と胃液が当りに飛んだ。

「もっと、しっかり奥までしゃぶれ。これがお前の仕事だろう」
男は端正な顔を歪めてそう言うと、自分のペニスをより深く、彼の口の中に押し込んだ。
ついに、彼の目からは涙が溢れ、それが顎を伝って滴り落ち、男のペニスを濡らした。
男は、それを見て、ようやく満足したように笑った。
155風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 12:09:18 ID:cVcRfRxm
つうか、何これ?
5時間前?

途中で切るならその旨入れてくれないと、次に書き込みできないんだけど。
156風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 12:28:22 ID:MPh2Saqf
>>155
こないだの投下途中でPCフリーズした書き手さんみたいな件も有るし
いきなり決め付けてその言い方はイクナイと思う。
157風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 12:29:04 ID:HEnK807D
皆さん生理中ですか?
158風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 12:48:44 ID:AQP9d3jj
>>155は更年期障害のババアだと思われ。
159風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 12:58:57 ID:CThTNhWa
投稿時間の間隔をみると直打ちだね。
直打ちしてて飽田かつまったか眠くなったかで、放置したのだと思われ。
まあ次に来るときは、直打ちはやめて、まとまってから投下しる
160風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 13:04:41 ID:bj7dPWUQ
感想ないし…
161風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 14:13:57 ID:Z88YFc+x
厳しいけど感想ないのが感想ってことか
ここの住人目だけは肥えてるからな…
162風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 14:54:27 ID:rX3cvwxS
目が肥えてるだけじゃ駄目だ
住民としての礼儀を学べ
生贄作者さん乙! 続きものならまた投下してクレ
163風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 15:41:02 ID:O6uZFLDR
152−154ですが、一旦これで終わりです。
<一旦終わり>と入れるべきでしたね。すみません。
需要があれば、また続きを書く気はありますが・・・。
164風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 16:15:18 ID:V8vceKM3
>163
投下乙、GJ!
冒頭部分過ぎて何ともコメントしようがないけど
描写もいいし、今後の展開に激しく期待してる。
165風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 21:39:41 ID:XU2KRQWE
>>162
思ってもいない褒め言葉をひねり出せと?
馴れ合いが過ぎる気がするけど
166風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 21:49:10 ID:SF1ovwez
>>165
思って無いなら、書かなければいいんじゃないの??
167風と木の名無しさん:2005/05/22(日) 21:50:30 ID:XU2KRQWE
>>166
それもそうだ。
失礼
168―愛する男:2005/05/22(日) 23:40:48 ID:O5OJqy2I
6.
一つ目の命令は部屋の中ではそのまま全裸で過ごせという物に決めました。
立派な体躯の男がいつも居心地が悪そうにしているのは滑稽で面白かったからです。
彼がいつまでも羞恥を失わずに恥ずかしげにしている事も興味深くありました。
だんだんと残酷になる己に気がつきます。
加虐のような倒錯性的な興奮とは違う、もっと原始的な喜びでした。
それほど彼の身体と様子は私を夢中にさせました。
次に私は女性用の脱毛クリームを買いに行かせました。
家にある剃刀や石鹸でも代用できたでしょうがこの男がどんな顔をして買ってくるかを
見てみたかったからです。
「陰毛にも使えるのはどれか、ちゃんと店員に聞いて買って来い。」
そう命じられた時の彼の顔は面白いほどに青ざめていました。
「適当におかしな物を買って来て痛い思いをするのはお前だ。」
本当はそんな念押しをしなくても彼は言う通りにする事を知っていました。
私の言葉に逆らえるはずなど無いのです。

「ただいま、戻りました。」
ドラッグストアの袋を差し出す泣きそうな顔は滑稽でした。
「お帰り。ちゃんと言う通り店員に聞いて買ってきたのか?」
「……はい。」
「聞こえない。もっとはっきり言え。」
「…はい!店員に聞いて買って来ました。」
何と聞いたんだ、と優しく言い僅かに首を傾げると男の顔に緊張が走ります。
僅かの逡巡にはっきり分かる羞恥。少しでも私の機嫌を取ろうとする媚びた表情。
「……アンダーヘアに…使えますか、と聞きました。」
思わず声を出して笑いました。
よくそんな上品な言い方を思いついた物です。
しかしそれでもこの男には充分羞恥を与えたのでしょう。
店に付いて行かなかった事を少しだけ残念に思います。
「家の中に入ったならさっさと服を脱げ。」
少し声を荒げて叱ると常はしゃんと張っている背中をが情けなく丸まります。
私は本当に、暫くぶりに『楽しい』という感情を思い出していました。
169―愛する男:2005/05/22(日) 23:44:41 ID:O5OJqy2I
7.
煌々と照る室内灯の下、纏った筋肉は彫刻のように美しい陰影を描いています。
悪戯交じりに腰骨に指を滑らせると何を感じているのか僅かに肌が震えるのが堪りません。
殊更に軽蔑の色合いを浮かべて鼻先で笑ってから脱毛剤の缶を手に取りました。
数度振ってからムース状の溶剤を陰毛と性器に向けて吹きかけます。
シュウと音がしてあっという間に白いムースが立派な逸物の根元を覆いました。
筋肉質な腿や膝を液状に近くなったそれが伝って落ちるのはこの上なく卑猥です。
「あぁ、すまない。零れたか。」
竿を伝う泡の感触が堪らないのか唇を噛む相手に白々しく言ってやります。
「……ッい…いいえ。ですが…その、拭いてもいいですか…」
案の定、居心地悪そうだった声が徐々に切羽詰り震え出してきました。
当然でしょう。これは本来ごく少量を手で慎重に毛に塗れさせる物です。
こんなにも大量に…しかも粘膜に近い性器の先端が無事であろう筈はありません。
勿論、私は知っていてそうしました。
説明書の注意書きなど私にとって新しい遊びのヒントです。
「お前の汚い毛を始末してるのに少しの我慢も出来ないのか。」
不機嫌さを浮かべるようにして言い返せば両手足の自由な彼が微動だにできなくなります。
「……そ、んな事は……ッ、ですが…」
性器の先端は真っ赤に膨れ脂汗が額から床へと落ちます。
170―愛する男※小スカ風:2005/05/22(日) 23:46:46 ID:O5OJqy2I
8.
そして、私は。
得体の知れない興奮が身体を満たすのと酷い居心地の悪さを同時に感じます。
どうして彼はこんな事に従うのでしょう。どうして彼は私を憎まないのでしょう。
それが、そんな物が、愛情だと言うのでしょうか。
それなら今私の中に溢れているこの感情は何なのでしょう。
「………ッ……あぁぁ!!!!」
咆哮にも似た叫び声にはっと我に返ると男は僅かに俯きその場に座り込みました。
どうした、と聞くまでもありません。
ささやかながら男の足の間から小さな水音が零れ褐色の水溜りができました。
更にそれは独特の臭気を伴い広がっていきます。
「漏らした、のか。」
「う…ッあああ…」
痛みかそれとも羞恥からか屈強な身体が哀れに震えるままです。
私は感情の正体を知らぬまま彼の背をそっと撫でてみます。
まるで、慈しむかのように。

----------
今日はここまで。
171風と木の名無しさん:2005/05/23(月) 01:00:30 ID:EPg4w0SZ
いい根性してるな、まあ頑張ってくださいなw
172風と木の名無しさん:2005/05/23(月) 01:15:39 ID:Th+pU6CH
愛する男タン、久し振りですけど、嬉しいですわ〜
マジで除毛クリームは痛いと思うよ
173風と木の名無しさん:2005/05/23(月) 01:30:44 ID:neOdfSUf
愛する男タソGJ!!!!!!!
これぞ鬼畜、容赦ない出だしがぞくぞくしまふ(´Д`*)
174風と木の名無しさん:2005/05/23(月) 03:17:35 ID:5gpPfQ4B
GJですっ!!!!
うわぁ、今回すごく好きー! 特にラスト…属性持つ者には、たまらんです…ハァハァ。
有難う!また来て下さい!!
175風と木の名無しさん:2005/05/23(月) 22:40:55 ID:vYiSbNAU
>愛する男
初めて放尿で萌えました。
176風と木の名無しさん:2005/05/23(月) 22:42:29 ID:vYiSbNAU
ごめんなさい放尿じゃないか…。でも萌えました。
177風と木の名無しさん:2005/05/23(月) 23:57:56 ID:0py5dOA+
>愛する男
続きがものすっっごく楽しみ
ワクワクテカテカーー
178風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 00:56:46 ID:SSkDRqVA
愛する男タソキテタ━━(゚∀゚)━━!!

実はスゲ待ってた(´Д`*)ハァハァ
次も待ってる。乙!
179風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 01:03:26 ID:BdFhQXIR
投下待ってる…
ですます調じゃないやつ。
180風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 06:02:17 ID:/ZweDAS3
です・ます調じゃないやつなら、これよりひとつ前にも投下されてるけど。
181風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 15:28:29 ID:zlydmm4B
つか、投下されてるものの大半が
ですます調ではないものだよ。
182生き霊1:2005/05/24(火) 16:54:21 ID:2LEuGYa6
 彼を初めて見たのは随分昔のことだ。
彼はまだ元服前の童姿だったが、その冴え冴えとした美しさに一目で心奪われ息をすることさえ忘れて見入ったのを覚えている。
その頃の彼は、昨今の公家衆の例に漏れず困窮ぶりの覗える哀れななりだった。
色褪せ擦り切れた装束をまとい、ろくな供回りも連れずに痩せ馬に乗って現れた親子連れを、修行僧達はおろか下働きの者達までもが馬鹿にしていたものだ。
彼はどうやら和尚様所縁の者で、彼の父は和尚様に彼の後見をと頼みにやって来たらしかった。
和尚様は古くは宮家にも連なる御方だというから、その所縁の家ならば殿上も許される御家柄。
世が世なら浮き世の憂いなどとは無縁に暮らしていけように。鎧奴共がわがもの顔で暴れ回るご時世では、目出度く元服したとて前にあるのは暗く惨めな未来ばかりだろう。
そのとき、私が彼に対して感じた思いは、そんな哀れみだった。

「念一、念一や、御客人に白湯などお持ちしなさい」
しかし、お情けで下働きをさせて頂いている拾い子の私ごときでは、たかが白湯を運ぶだけのこことに一の弟子が呼び出されるのを羨ましく見ていることしかできないのだ。
やはり枯れても彼は私などがおいそれとお側にも寄れぬ御方なのだった。
183生き霊2:2005/05/24(火) 16:54:52 ID:2LEuGYa6
 元服を終えた彼は、その後度々寺を訪れるようになった。
出仕し、雪曙大夫(ゆきあけのたいふ)と称されるそうな。
相変わらずの身なりながら、若く希望に満ちた公達ぶりは眩いばかりであった。
私はそのお姿を陰ながら拝し、日々の僅かな灯火としていた。

 彼が変わったのは二月程経った頃だ。
ある日、寺を訪れた彼は、真新しい装束に身を包み、立派な馬に跨り、賤者とも思えぬ共を従えていた。
丁度山門の鋲を手入れしていた私は、このとき初めて彼から声を掛けられたのだった。
「これ、和尚様はあらしゃるか」
馬上から突然降ってきた声に振り仰いだ私は、そのまま返事も出来ずに見入ってしまった。
ほんのりと香を焚きしめた御袖が鼻先にある。
「大夫がお尋ねじゃ。早うお答えしなさい」
新参の供人が威を振るって言い連ねるのへ私は慌てて跪き礼をとる。
「本日は月次供養のため間もなく御本堂にお入りになります。ただ今はお部屋にて御支度の頃かと。急ぎお取り次ぎ申し上げます」
腰を低くしたまま先導し、客房へとご案内する。急ぎ和尚様にご来訪をお知らせすれば、もう私が彼のお側に寄る理由はない。私はまた、門鋲の磨き掃除に戻るだけだ。
ほんの僅か交わした言葉を頭の中で反芻しながら、ぼんやりと手を動かしていると、本堂から読経の声が聞こえてきた。
月次供養で寺中の僧が一斉に読む経は、仏を知らぬ私とて心を鷲掴みにされるかと思うほどの荘厳な響きである。私は聞き覚えた経文を口中で唱えた。
184生き霊3:2005/05/24(火) 16:56:02 ID:2LEuGYa6
「は…ぁぁ………ん」
不意に間近で艶めかしい声が上がった。
驚いて周囲を見回すが門にいるのは私ひとりである。
空耳か。しかし何となく彼の声に似ていたような気がする。それも選りに選ってまぐわいの最中のよがり声のような。
己の中に潜む淫らな心を突き付けられたような気がして大急ぎでかぶりを振ったが、私は誓って彼に淫心など抱いてはいない。
私はもう一度大きくかぶりを振って再び手を動かし始めた。
「はあっ、はあっ、はぁぁ…ああっ……」
が、途端またも淫声が耳に届く。耳元で明らかな喘ぎが響くに至って私はいよいよ狼狽えた。
その様な営みが門前で行われているなどあり得ない。私の欲望が生み出した幻聴に相違ないではないか。
いや、幻聴ばかりではない。鼻孔をくすぐっているのは先程嗅いだばかりの香の香りだ。
「う、う……んっ、いぃ……」
しかし、いくら追い払おうとも淫蕩な声は止みはしない。消えるどころか益々切羽詰まった嬌声に変わっていく。
「あああっ……ああっ、あっ、あっ、あっ……あぅんんーーーーーっ」
頭の中いっぱいに響く極まった声に背筋が震える。いつの間にか私は股間に手を伸ばし、大きく盛り上がった己のものを着物ごと握り込んでいた。

淫声に煽られるように私は己のものを揉みしだき、なんと、寺の門前に突っ立ったまま子種を洩らしてしまった。
やってしまってハタと我に返る。慌てて辺りを見回して、私は仰天した。そこは和尚様の御寝所だった。
しかも、不思議なことに、なぜか私は真上から室内を見下ろしているのだった。
いや、そんなことはどうでもいい。問題は眼下に見る光景だ。
見慣れた夜具。その夜具を散々に乱しながら若い男が和尚様の下で悶えていた。彼だった。
185生き霊4:2005/05/24(火) 16:57:04 ID:2LEuGYa6
「お……和尚様っ! も、もう………」
二人の腰が重なって揺れる。
「何を仰る。修行が足りませぬぞ」
捻るような腰の動きとともに、和尚様の右手が彼の前に潜り込んだ。
「ああっ…あっ」
横に大きく流れた脚が小刻みに震え、両の手は何かに縋ろうとするかのように彷徨っている。
「どうか…成仏させてくださりま…せ」
「成仏されたいか」
「お願い…にござい…ます」
「では、御仏の加護をお授けしましょう。有難くお受けなされ」
彼の懇願に、和尚様は一旦動きを止めて受け答えると、更に意地悪く焦らすように彼の背中を指でなぞり、それからようやく腰の動きを再開した。
しかし、それもほんの二、三度のことで、彼は声を出す間もなく和尚様に腰を押さえ込まれてしまった。

「むぅ………ん」
彼の尻を強く引き寄せ、和尚様は小さな呻きを洩らす。そして、大きく息を吐くと、彼を放して横になってしまった。
「あっ…」
力を失ったものが、ずるりと抜け落ちた拍子に、彼の声が上がる。
短い叫びは、それだけで彼の驚きと落胆を如実に表していた。
成仏なされたのは和尚様だけで、彼は明らかに登り詰める手前で放り出されてしまったのだ。
「和尚様っ…」
彼は伏せて腰だけを高く上げた卑猥な格好で、身を震わせている。
「いかがなされた。さあ、こちらへおいでなされ」
優しげに手招きする和尚様に、目だけで必死に訴え縋る彼が痛々しい。
無駄だ。そんなことでは和尚様に通じはしない。いや、はっきりと言葉で訴えたとしても、はたしてどうか。
和尚様はご自分のことしか考えぬ御方だ。
【かわいそうに】
私は思わず声に出してしまった。
186生き霊5:2005/05/24(火) 16:57:58 ID:2LEuGYa6
「えっ?」
私の声を聞きつけた彼が驚き顔で辺りを見回す。
「誰じゃ」
鋭く問われて私は肝を冷やした。
「誰ぞ参ったのか?」
「いえ、声が…」
「空耳であろう。今は皆本堂じゃ」
どうやら私の声は彼だけに届くらしい。
ほっと胸を撫で下ろすと、途端私は気持ちが大きくなった。
【辛かろう。構うことはない。ご自分で慰めればよい】
彼の肩がピクリと反応する。聞こえたらしいが、今度は声には出さなかった。
【和尚様はもはやお構い下さらぬ。ほれ、手を。お屋敷の御寝所と思えばよい】
それでも彼は身を固くしたまま動こうとはしない。私は段々と焦れてきた。
【案することはない。和尚様はお喜び下さる。ほれ、早う】
ようやく彼の手がそろそろと身体の下に忍び込む。目指すものに手を伸ばせば、もはや止められるものではない。
途端、彼は堰を切ったように一心に己のものを扱きだした。
「太夫、何をなされて…」
和尚様が身を起こし、驚きの目でそれをご覧になる。
「そなた様も程よう色好みになられましたな」
案の定、和尚様は嬉しげにそう申された。
「折角じゃ、こちらを向いてなされませ」
和尚様は返事も聞かずに彼をころりと仰に返してしまわれた。
【ほれ、もそっと身体を開いて。和尚様によくご覧頂きなされ】
彼の無抵抗に力を得て、私が更に言い添える。
彼は言われるがままに脚を大きく開き、天を突く雄茎を和尚様と私の前に晒した。
「あっ、あっ、あっ、あうっ……………あああっ」
白い裸体がうねりながら悦を貪る。
「う………ん」
彼が若さを示すように派手に放ったとき、それとは別の迸りが彼の顔に降り注いだ。
乱れ髪、上気した頬、潤んだ瞳、いまだ喘ぐ口元から左耳へと流れ落ちる精。その凄まじい色香に私は体の芯から揺さぶられた。
187生き霊(携帯から):2005/05/24(火) 17:29:43 ID:sRRKRC9j
PCから書き込み回数オーバー
本日ここまで。
鬼畜は次回に。
188風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 18:35:04 ID:FDvd4X+8
生き霊視点なんだね〜
霊って透明でいいかも…
189風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 21:47:46 ID:3OJde6x4
神GJ!
続き楽しみデス〜
お寺の怪しげな雰囲気萌え
190風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 22:39:20 ID:HHUe8Czw
神様HELP
191風と木の名無しさん:2005/05/24(火) 23:40:30 ID:mrzvlL3h
生霊さんイイヨイイヨー(・∀・*)
192風と木の名無しさん:2005/05/25(水) 07:44:54 ID:qQ3eEYPu
古風な歴史物イイ! 生霊視点、遠距離指示イイ! 続き読みたいです!
193生き霊6:2005/05/25(水) 14:33:30 ID:5se01GDP
 確かに私は彼に少なからず邪念を抱いていたかもしれない。が、根本の思いはあくまでいたわりと愛憐であり、彼を苦しめようなどとは努々思いも及ばぬことだった。
その思いが、一瞬にして変わろうとは。一等に驚いたのは私自身である。

 月次供養の翌日のこと、私は夢を見た。いや、夢などではないことは私が一番よくわかっている。私には彼が視えるのだ。

 生絹をかけた几帳の内で、彼が公家風の男と睦み合っていた。
「ああ、貴清さま」
大きく開いた脚の間に陣取った壮年の男に向かい、彼が縋るように腕を伸ばす。
「貴清さま、貴清さま、貴清さまぁ…」
男の腕に手を絡め、彼は激しく腰を揺すった。
「嬉しいか。さほどに嬉しいか。おお、そなたの中も嬉しげに疼いておるぞ」
「嬉しうございます。憂さばかりの浮世。貴清さまとこうしておるのが一番嬉しい」
「おお、可哀想に。なれば極楽をみせてやらねばなるまいのう」
男が若い彼に負けじと励む。
「ああん…ああっ……あっ、あっ………………」
木偶人形のように揺らされながら、男の腕を離れた彼の右手が、そろそろと己のものに伸びていった。
寂しげに揺れるそれに取り付いた手は、身体の動きに添うように茎の皮面を擦り撫でる。
次第に仰け反っていく彼の淫蕩な顔に、私は一気に猛った。
【すっかりそれを覚えられましたな。淫乱な御方じゃ】
私が声をかければ、彼の手が一瞬動きを止める。が、途中で止められるのか?
【続けなされ。人目はかえって嬉しかろう。存分に乱れなされ】
彼は、私の言葉に従うように己の茎を扱き上げ、大きなよがり声を上げながら熱い迸りを男の腹に吹きかけた。
男はそれを喜ばしげに眺めながら、彼の乱れに誘われてか益々激しく攻め立てる。
「あっ、あっ、あっ……………う、うんん……はうんんんんーーーーっ」
一度頂に達した彼は、そのまま憑かれたように身体の悦びを追い続ける。
【おわかりか、極楽は己でみるものじゃ】
もはや聞こえているかどうかも怪しい程に乱れ狂う彼にそっと告げると、喩えようのない悦びが湧きいでた。

 私の中にあった清貧な彼の虚像。それが崩れ去ったとき、その奥から醜い嗜虐の心が現れた。私はそれをはっきりと認めながら、しかしそれを無理に押さえつけようとはしなかった。
194生き霊7:2005/05/25(水) 14:36:38 ID:5se01GDP
 男は、彼の乱れ様がたいそう気に入ったらしい。彼の中にたんまりと注ぎ込んだ後、それでも飽きたらず、
「さあ、まだまだ極楽はございますぞ」
そう言って、枕元の立派な塗り箱の中から張り型を持ち出した。
「ご覧なされ。紫檀の彫りものでございましてな。ようできておりましょう」
男のものとは比べものにならぬ太く卑猥な形の張り型に、彼の目が釘付けになる。
私の脳裏には、早くもそれを銜えて快感に震える彼の姿が浮かび、焼き付いた。
【早う、早う入れて頂きなされ。身体が冷めてしまわぬ内に】
私は夢中で彼を急かせた。
「極楽を…今すぐ、極楽を下さいませ」
が、その私も驚いたことに、彼は、いきなり男の手を取って己の菊座に引き寄せたのだ。
【なれば、ご自身で入れておしまいなされ】
「おお、ご自身の手でなさりたいと?」
私と男は口を揃えて彼の行動を促した。
「それがよい。それがよい。なかなかの大きさゆえ、よくよく解したと申しても人の手では辛かろう。さあ、そなたのよろしきように」
張り型を握らされ、己の菊座にそれを向けながら、彼は暫し硬直する。
【何をしておる。ほれ、極楽はすぐそこじゃ】
が、再び私に急かされると、冷たい彫りものの鈴口を菊座に押し当てた。
恐る恐る力を加えれば、開いた隙間からとろとろと白い子種が漏れ出る。そのぬめりを借りて、張り型はぶすりとのめり込んだ。
「あうっ…」
硬く張った鰓が通る際には、さすがに辛かったのか、彼の顔が苦痛に歪んだ。
しかし、それが奥を突けば、そんな痛みなど忘れ去ってしまうほどの快感が彼を襲ったのは目にも明らかである。
195生き霊8:2005/05/25(水) 14:37:17 ID:5se01GDP
己の身体に突き刺した張り型を握りしめる手を、男が優しく包み込んだ。
「奥の筋に当たりましたのか?」
男は優しげに言いながら、突然、彼の手ごと張り型を激しく挿し抜きする。
「あああああんんんーーーーーーーーーーっ」
彼は全身を痙攣させながらも、まるで自ら操ろうとするように張り型を握って放さない。
【よいか? それがお好きか?】
「ああ…好い、好…い……好きじゃぁぁっ………」
私と男に煽られるまま、彼は狂態を晒し、男も余程そそられたのか、彼がぐったりと力尽きるまで張り型で攻め続けた。
その間、全く構われずにいたにもかかわらず、彼の雄茎は力強く勃ち続け、幾度も白い精を吐き出した。

【その張り型、気に入ったのなら、おねだりなされ】
彼が回復すると、私は真っ先にそう進言した。
【他の誰ぞに使われるのが嫌じゃと申し上げればよい】
「あれを…明日は何処の御方に?」
彼の口が私に操られたように動く。
「嫌じゃ、吾の他には用いて欲しゅうない。あれは、吾がお預かりする」

こうして、紫檀の張り型は彼の手に渡った。
後に考えるに、これが私達の間を結ぶ鍵となっっていたのだ。
私は、いつも彼の淫声に引かれて彼の元を訪れることができた。
そして、この夜から、彼はこの張り型で幾度も幾度も私を呼び寄せたのである。
196生き霊:2005/05/25(水) 14:38:02 ID:5se01GDP
続きます…
197風と木の名無しさん:2005/05/25(水) 15:32:15 ID:3UeT2J9T
生霊様!GJにござります!!
淫靡な雰囲気がたまりませぬ!!
198風と木の名無しさん:2005/05/25(水) 15:32:58 ID:8/SiBKpT
フォォォォォォォォGJ!!幽霊さんイイ仕事!
199風と木の名無しさん:2005/05/25(水) 19:59:02 ID:qQ3eEYPu
す、すげえ!!GJ!!
思わぬ展開に、唸らされてしまいました!!
実にいいです、面白いー!!
巻き込まれてるのに、冷静に的確な判断する生霊さん、最高だ…。
200風と木の名無しさん:2005/05/25(水) 21:46:29 ID:3XPo8EhJ
生霊タン
歴代有数の名作とお見受けしました。
今日一日の疲れがふっとぶGJさです。
明日も更新されてますように…
201生き霊9:2005/05/26(木) 15:54:23 ID:HmST6wcF
 翌晩、私はまたも夢を見た。
もはやどこに迷い込んだか見るまでもない。彼のよがり声を確かに聞いたのだから。
しかし、見下ろしたそこにいたのは彼ひとりだった。几帳で囲った夜具の中、すやすやと休んでいる。
はてと首を傾げたとき、
「あ…んっ……」
微かな声。
よくよく目をこらしてみれば、掛けた袿が微かに揺らめいているではないか。
【何をしておいでじゃ】
大声で声を掛ければ、彼はがばと跳ね起きた。
真っ先に目をやったそこは、確かに悪さの痕跡が残っている。裾の乱れといい、奥ゆかしいほどの盛り上がりといい、つい今し方、疼きを鎮めようとそこに手を伸ばしたところと見える。
【袿の下でこそこそと…何をいけないことをしておられた?】
彼は気まずげに紅潮した顔で俯いた。
【何も悪いことなどない】
私は一変して優しく彼を慰める。彼が安心して私に全てを預けるように。
【若い身体は疼くもの。まして昨夜あれほどに乱れた後じゃ。静かに休めるはずはない】
私は己の中に膨らむ淫心を、懸命に隠しながら彼を優しく促した。
【そら、遠慮のう、しっかり握って…】
彼の手が素直に裾に潜り込んだ。
【薹が起つまでお好きなように可愛がってあげなされ】
彼が一心に手を動かせば、たちまち裾を割って刀身がせり起つ。
「あぅん、あーーーん、ぅん、ぅんん…………」
心地よさそうな鼻声が寝所に響いた。
【そこまで。 手をお離しなされ】
が、てらてらと光るものか茎の先から顔を覗かせた途端、私は彼に最初の忍耐を強いた。彼は戸惑いながらも従う。恨めしく思う前に私は続け様に命じた。
【昨夜のあれを忘れておった。後ろの蕾が可哀想じゃ。あれを出して参られよ】
わかっておりながら動かぬのが憎らしい。
【ほれ、貴清さまに頂いた張り型じゃ。お好きなのであろう? このために頂いてきたのであろう?】
彼がおずおずと手を伸ばす。何のことはない、枕元に備えていたではないか。
紫檀の張り型は、彼の白い肌によく似合う。暗い色に鈍く光る彫りものの男根を握りしめ、しかし、どうしてよいのかわからぬというように彼は竦んでいた。
202生き霊10:2005/05/26(木) 15:54:55 ID:HmST6wcF
【汁気がなくば痛かろう】
教えれば、彼は躊躇なくそれを口に運んで舐めた。よく心得ている。
【ほれ、乾かぬうちに早う】
大きく脚を開き、唾に濡れた張り型が、未だせり勃ったままの茎の下に…
「あああっ…………」
あとは何も言わずとも、彼の手が勝手に動く。彼は今、快楽の虜だ。誰かに一押しされればもはや止められぬ。
固い蕾みに、濡らしただけの太い張り型はさぞ痛かろうに…彼はそれに耐えても何とか奥に進めようと藻掻く。この大きな鰓が奥を突く快感を忘れておらぬのだ。
すぐに張り型は彼の望むものをもたらしてくれるだろう。
私はもはや口を挿まず、ひとりでどこまでも乱れていく彼をゆったりと眺めた。
私などお側にも寄れぬ美しい公達が、私の命に従い、妖しく乱れていく。私のこの悦びも、もはや止めようがなかった。

 それから三夜、彼は屋敷の寝所でひとり張り型の快楽を貪った。
菊座に張り型を銜え、快癒に溶けそうな顔を仰け反らせる彼の姿は、あまりに妖しく美しく、私の邪念を掻き立てる。
【ああ、雄花に玉露が浮かんでおる。そっと拭ってご覧なされ】
小さな変化をそっと耳打ちしてやると、細い指先がすうと茎に伸びる。先に溜まった玉露にそっと触れれば、張り型の尻がびくりとはねた。
【よう感じるお身体じゃ】
意地悪く笑って、次は裏筋を爪で辿ってみよと命じれば、
「ああっ……あぁぁっ……」
今度は濡れた声をあげて銜えた張り型をひくつかせる。
刀身のみならず、両のふぐり、のびきった菊座、はてはささやかな乳首まで、私に命じられるまま、彼は己の指で我が身を探り快感を紡ぎ出した。
203生き霊11:2005/05/26(木) 15:56:52 ID:HmST6wcF
 その翌晩、彼はひとり寝ではなかった。
またもあの貴清さまとやらの元を訪ねているのか。あるいはもしや和尚様と。
しかし、そう思い描いて眼下を見下ろした私は、またも仰天させられた。
彼を組み敷いている男は和尚様でもなく、昨夜の公家とも全くの別人だったのである。
見るからに立派な体つきの男は、恐らく武家の者だろう。その男の逞しいものに攻め立てられながら、彼は女のようにか細い喘ぎ声を上げていた。
「うぅーーーーーん、んんーーーーーーん」
細身に大男の攻めは過ぎるのか、彼は真っ赤に目を腫らし、力なく揺さぶられていた。
「好いか?」
男が訊く。
「お辛いか?」
答えはない。
「すまぬ。今宵は性急に進めすぎた。辛いならここでやめておくが。ああ…その、あとはその白魚のごとき御手ででも慰めて頂ければ…」
【なりませぬぞっ!】
私は思わず声を荒げた。幾人もの男を手玉にとっておるような淫乱者が、これしきで音を上げて艶姿の欠片も見せぬなど許せぬと思った。
【極楽はすぐそこまで迫っておりますぞ。ここで止めては全て水の泡じゃ。辛いだけで終わってよいのか?】
「…いいえ」
彼は男に向かって力なく答えた。
「いいえ、このままに…確かに辛うございますが…でも、好くもあるのです。いま少し…吾に極楽を見せてくだされ」
その一言で、無骨な男は、雄の性をよくよく掻き立てられたらしい。
「太夫っ!」
一声叫ぶと、男は彼の脚を腰ごと担ぎ上げ、がむしゃらに穿ち始めた。
見え隠れするものは、目を見張るほどの巨根である。出入りのたびに、彼の菊座は内へ外へと目まぐるしく引き摺られ、ついには裂けて朱糸のごとき血を滴らせた。
204生き霊12:2005/05/26(木) 15:57:54 ID:HmST6wcF
更に猛った大男の攻めに、彼は声も出せぬ有り様だ。が、その眼は確かに内なる悦びを捉えていた。その証拠に、彼のものも微かに首を擡げ始めている。
【ほれ、お忘れか、極楽は己で見るものですぞ】
強く叱咤すれば、だらりと下がっていた手がそれを鷲掴みにする。
「あっ……………………あっ………………」
男から与えられる激しい動きを、そのままに伝えるだけで、彼のものは漲った。
しかし、その手は一瞬で男に捕らえられてしまう。なぜかわからぬが、己の技の不足を知らされたとでも思ったのだろう。
【大丈夫、御身の内もよろしくなってきたはず。お相手の持ち物は希にみる名刀、必ずや至極の悦びを得られましょう。励みなされ。辛きなど忘れて励みなされ】
優しく言い含めると、彼は健気に細腰を揺らした。苦しげに喘ぎながら、深く突き刺さった凶器の切れ味を、我が身で試すがごとく。
苦悦を行き来する彼の顔、私は息をするのも忘れてそれに見入っていた。
およそ彼には似つかわしくない荒々しさが、不思議と彼の美しさと色香を際立たせる。
男にとってもそれは同じ思いだったのだろう。辛苦の中、懸命に快楽を求める彼の姿に、私達は揃って魅せられた。
やがて、彼の目が虚ろに光を失う頃、ようやく男が極みに至る。最後に、彼を刺し殺すかと思うほど鋭く彼の中を抉って、男は動きを止めた。
彼は気を失っていた。が、彼が確かに極楽をみたことは、そこら中にふりまかれた白い子種が示していた。


──────────────────────────────
続きます…
205風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 16:11:50 ID:60wHeXsq
_ト ̄|●真っ昼間から立ち上がれないほど萌え…!!
生き霊タン、すっごいよ… ゴチ!
206風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 16:11:54 ID:IlSTp/Da
すごいぞすごいぞ
207風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 16:17:24 ID:lhy3UMzj
生き霊タンGJ……!
___○_ハァハァ
208風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 19:08:33 ID:sgAhm/v6
………余りの凄さに、言葉が出ないです!!
感想、何書いても、お目汚しにしかならない気がする程に衝撃きました…!
こんなハイレベルな作品を毎日投下して下さって、感謝してもし足りないです。
…有難う、ネ申。
209風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 19:24:56 ID:8JqcM7OK
伸びきってるw
210風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 20:53:44 ID:XVBUiVtQ
文章上手いけど鬼畜ではないよね。
このスレ最初は無理矢理系とか鬼畜スレならではのSSがほとんどだったんだけど…
211風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 20:57:04 ID:qNKe/E0t
鬼畜、鬼畜じゃないの基準は人それぞれっしょ。

生霊さん、GJ!!私は禿萌えです・・。
+   +
  ∧_∧ + 
 (0゚・∀・)    ドキドキ
 (0゚∪ ∪ +     テカテカ
 と__)__) +
212風と木の名無しさん:2005/05/26(木) 21:47:26 ID:Qy1ftc1t
十分鬼畜だとオモ
続きщ(゚д゚щ)カモーン
213風と木の名無しさん:2005/05/27(金) 03:46:08 ID:GUcmVpPU
最近生き霊タソの投下が毎日あるから嬉しいんだな(´∀`*)
毎度GJ!
214風と木の名無しさん:2005/05/27(金) 06:11:28 ID:vRGLCe22
宮崎県の鬼畜、高校教諭

赴任校名:宮崎県立宮崎大宮高等学校

宮崎県 三股町 蓼池(たでいけ)

橋口 学 (55) 懲戒免職

橋口 学 (55) は2003年12月19日、文化クラブの顧問として部活動の一環で部員の女子生徒一人と上京。
東京都内のホテルに宿泊し、翌20未明、女子生徒を自室に呼び「キスをしろ」などと要求、逃げ出そうとする女子生徒の体を触るなどし、
ベッドで女子生徒に覆いかぶさるなどしたとされる。(要するにレイプ未遂)

公判:橋口 学 (55) は捜査段階で容疑を否認していたが、公判では起訴事実を認めた。

検察側は冒頭陳述で、他にも、前任の都城市の県立高校で、別の女子生徒を妊娠させたことも明らかにし、「常習性があり、教師と生徒の関係を利用したことは悪質極まりない」として懲役2年6月を求刑。

一審判決:久保雅文裁判官、懲役1年6月。

橋口 学 (55) は一審判決後、量刑不当を主張。

控訴審:岡村稔裁判長、一審判決を破棄し、懲役1年2月の減刑。
215生き霊13:2005/05/27(金) 11:04:15 ID:xpK70h5l
 彼は、ほとんど毎日のように私を呼んだ。そう、彼が呼んだのだ。賤の身の私でもうすうすわかる。
出仕した彼の美貌が、いかに不埒な企みの標的となったか、想像に難くない。
どうしてもはねつけることができなかった方々が、和尚様であり、貴清さまであり、あの武家だったのかもしれない。
とにかく、財も力も後ろ盾もない彼にとって、男達との逢瀬は辛い務めだったのだ。
彼は助けを求めていた。そして私が応えた。
弱い立場であっても己の快楽を求めることは是なのだと、そう知らされ、彼は身体の悦びに目覚めた。目覚めて、溺れた。私の心の内など疑いもせず。
 彼は私の言うがままにどこまでも溺れ乱れてみせた。その姿が、私の淫心を益々煽ったのは言うまでもないが、それは彼のお相手の方々にしても同じだったのだ。
彼の身体は、四人の男達の餌食になっていたといってもいい。
それでも彼にとっては、己の悦びを得るためだと納得することができれば、淫売のごとき行為も常軌を逸した淫行も恥とも苦しみとも思わずにいられたのだ。

 しかし、この様なことがそうそう長く続くはずはなかった。
まず、彼の身体か悲鳴を上げた。儚げな細身は益々儚くなり、白い肌は青く透き通り、瞳は生気を失っていった。
にもかかわらず、男達はそんな彼に益々淫心を募らせ、征服欲に酔ったのだった。
意外にも、最初にその欲望に負けたのは和尚様だった。
216生き霊14:2005/05/27(金) 11:05:26 ID:xpK70h5l
 その日、彼は久々に寺を訪れた。病平癒の祈願の為と称していたが、彼のやつれた姿を見れば、誰ひとり疑いはしなかったろう。
しかし、当然それは表向きであり、その夜の彼は和尚様のお床にあった。
二度も己が手で遂情させられた後、和尚様の前に高く腰を上げ、菊座を手指で散々に抉り回された。もちろん、そんな仕打ちに悦びを見いだし、よがり狂えと私に命じられて。
ところが、肝心のときになって、和尚様の御徴が役に立たなかったのだ。
思わず噴き出し、彼に手を貸して差し上げろと命じようとしたときだった。彼があの張り型の箱を差し出したのだ。慌てて止めたが、一歩遅かった。
「これは何じゃ」
和尚様が怖いお顔で問う。
さすがに答えられずに彼が口籠もると、
「何じゃと申しておる!」
和尚様が更に厳しく迫る。
「なにゆえ、そなたが斯様なものを持っておるのか」
「先日求めましてございます」
「偽りを申すなっ!」
「偽りでは…」
「これは仏師、祥圓の作ぞ。そなたごときが求められるものではないわ!」
彫りものの尻に書かれた銘を示される。まさか、その様な品だったとは。
「さあ、申せ。これをそなたに与えたのは誰じゃ」
和尚様の顔が嫉妬に歪む。
【口が裂けても言うてはなりませぬぞ】
私は慌てて彼を制した。
【お三方が嫉妬で相争えば、そなた様はきっと殺される。負けても諦めきれぬ方に殺されますぞ】
217生き霊15:2005/05/27(金) 11:08:14 ID:xpK70h5l
※スカではありませんが、排泄行為を想像させる表現があります。
──────────────────────────────


 彼は頑として口を閉ざし貴清さまの名を出さなかった。怒り狂った和尚様は、彼の手足を縛り上げ、境内の奥の小さなお堂に籠めてしまった。
そして、何と、その彼のお世話を命じられたのが私だったのだ。
私は、絶対に口を利かぬようにと厳命され、寺の者に悟られぬよう、ひとり彼の世話をすることになった。
彼の側近く仕える――が、それを嬉しく思ったのはほんの一瞬だった。
生身で接する彼は、ただただ私を失望させ、苛立たせた。
彼の目には私の姿など映ってはいなかった。彼にとって私など塵に等しき者だったのだと思い知らされた。
下の世話まで受けながら平然と無視され、私は……

 元々脆弱な彼は、三日と保たずに音を上げた。
「そなた…耳は聞こえるのであろう?」
朝餉の粥を給仕する私に、彼が突然そう声をかけた。三日目にして初めてのことである。
「後生じゃ、吾を助けておくれ。縄を解いてここから出しておくれ」
無視して匙を差し出すが、
「そなたの望むものを遣わそう。何が望みじゃ。申せ」
あくまで威高な物言いに我慢ならなくなってくる。
「では…吾の身をそなたに与えると申せばいかがじゃ。そなた、吾に懸想いたしておったのだろう? 一度だけ、この身に触れることを許すゆえ」
もはや自制は効かなかった。私は持っていた粥の椀を投げ捨てると、立ち上がって彼を見据えた。
218生き霊16:2005/05/27(金) 11:11:25 ID:xpK70h5l
いつもの見下ろす視界が、私を支配者へと変えていく。
「その淫乱な身体が疼いて我慢ならぬなら、そう申すがよい。素直に申せば触れてやらぬでもないぞ。ああ、それとも張り型が恋しうてならぬのか?」
そう言い渡した時の彼の驚愕の様に、私は異様なほどの興奮を覚えた。
三日の間に募らせた憤りと、あの逢瀬を、彼に呼ばれ彼を意のままにする毎日を失った失望が、私を突き動かす。
「下賤の者に操られて淫らな姿を曝しておったとわかり、いかなるお気持ちじゃ? そなた様のお身体は隅々まで知っておりますぞ。どこをどう触れればいかに戦慄きいかに艶声を上げるか全て知っておりますぞ」
彼の身体ががくがくと震え始める。
「かわいそうに…」
私はそっと彼の頬を包み、溢れる涙を拭ってやった。
「身体が疼いてならぬのだろう? いっとうに触れて欲しいのはどこじゃ? 前か? それとも後ろか? 前を摺るも後ろを抉るも、そなた様のよろしきように…」
未だ保たれた彼の自尊心が首を振る。
「ならば…そなた様の申されるように、縄を解き、ここからお出しする褒美と…そういうことにしておきましょう。縄一本に褒美ひとつ。それなればそなた様も心安くお気持ちを口にできるというもの」
きりりと噛んだ唇が僅かに動いた。
「前に…触れておくれ」
消え入りそうな声にもかかわらず、彼のそこは既に息づき始めていた。


──────────────────────────────
続きます…
土日はPCを使えないので悪しからず。
219風と木の名無しさん:2005/05/27(金) 12:05:14 ID:YgsVmqG3
い…生き霊タン、ありがと…
土日は放置プレイなのね…漏れもおねだりしちゃうよ。
週末漏れのPC貸してあげるから、お世話してーーーーーー!!。・゚・(ノД`)マチドオシイ
220風と木の名無しさん:2005/05/27(金) 12:26:06 ID:30/D6P0H
生霊タソ禿げ萌え!!!!!!!
221風と木の名無しさん:2005/05/27(金) 23:02:26 ID:+3wze+nl
うわぁああお預けプレイだ…くるしぃ…

でも、おかげでいつもは憂鬱な月曜が楽しみになりました。
早く来週にな〜れ!
222風と木の名無しさん:2005/05/28(土) 00:21:18 ID:vVAPT0V1
生き霊タソ乙〜(´Д`*)ハァハァ
生き霊が生き霊じゃなく生プレイor2ノシノシ
お預けプレイにモジモジっすが、漏れもお蔭で月曜日が楽しみだ。
223風と木の名無しさん:2005/05/28(土) 01:28:53 ID:uMCgzkae
>>222の尻でパタパタしてるのは…しっぽ?
224風と木の名無しさん:2005/05/29(日) 00:11:07 ID:xtZc1ENz
いや、体内で暴れる極太バイブだろう
225生き霊17:2005/05/30(月) 14:58:30 ID:l9yezbic
「では、まず縄を一本」
両脚をくくった細縄を解いてやる。一段と細くなった足首に縄目が痛々しい。
「ああ、痛かったろう。和尚様もむごいことを」
脚を撫でさすれば、それだけで彼はびくりと身を震わせる。
そのまま手を膝に滑らせ、左右に大きく開かせた。
彼は顔を背けたが、見たくないというのならそれでもいい。その分私がたっぷりと見て差し上げよう。
露わになった内腿を辿りその奥へ、早くも形を変え始めたものを手繰り掌に包み込む。
途端、小刻みに震え出すのが嗜虐をそそって堪らない。
すぐにでも彼の好いところを手当たり次第に攻めてやりたい衝動に駆られるが、彼に触れることができるのはこれが最初で最後。いや、彼との逢瀬はこれきりかも知れない。そう思うと、いつになく欲が前に出てくる。
彼の肌の滑らかな手触り、震える肉の感触、やがてしっとりと汗ばみ濡れそぼっていく様も、全て味わい尽くしたいと思った。急ぐ理由など何もない。
緩く包んだまま暫くするうちに、案の定、震えはもどかしげな身じろぎへと変わっていった。
「じっとしているのはお辛いか?」
優しく問えば、一瞬全身を硬直させる。が、相反するように手の中のものはむくりと脈打つのだった。
折角応えてくれたのだから、微かにわかる芯の形をなぞるようにこりこりと二、三度弄んでやった。
向こうを向いたままの彼が押し殺した吐息を漏らす。
それきり、またもゆったりと寛がせてしまうと、今度こそ彼の腰が明らかに揺れた。
「それでよい。極楽は己でみるもの。忘れてはおりますまい」
彼が自ら求めるだけ与えよう。そう決めて、私はゆるゆると掌を数度行き来させ、またぴたりと動きを止めた。
あくまで耐えるなら何も与えぬ。躊躇いが見えるうちは、ゆるくささやかに、耐えきれず、ときに大きく戦慄けば、僅かに力を加え扱いてやる。
そして、いよいよ自制のたがが弛み、押さえきれぬ疼きが彼を突き動かす頃には、私も、彼をこの手で弄ぶ行為に、すっかり酔いしれていた。
私が仕込んだ身体。今、ようやくこの手で紡ぎ出し、掌に直に伝わる彼の快感の証し。
「うう…」
これまで声を抑え続けた彼が、苦しげに呻いた。
たっぷりと時間をかけて追い上げたものが、いよいよ頂きに達しようとしていた。
226生き霊18:2005/05/30(月) 14:59:01 ID:l9yezbic
「うっ……くっ」
次の一声と同時に、どろりと熱いものが流れ出でる。
「ああ、ようやく満足なさいましたな」
濡れた手で戦慄く内腿を撫でると、微かな嗚咽が聞こえてきた。
彼が泣いている? 私の手でいかされて泣いているのか?
見れば、認めれば終いなのだと知りつつ、私は彼の顔を見ずにはいられなかった。
――拒絶の涙。私の浅はかな悦びは一瞬にして崩れ去った。
「いったい何が悲しいというのだ。そなた様に呼ばれ、そなた様を導いてきた私ぞ。我が声に、天啓のごとく従うておったではないか。」
私を見ようともしない泣き腫れた目に訴えると、
「吾がそなたを呼んだと?」
ようやく聞き取れるほどの小声が冷たく言う。
「おぞましい生き霊め。そのような者、呼んだ覚えはない」
その一言に私は灼熱した。
彼への情念も憎しみも、そして愚かな夢に耽った己への憤りも、全ていっしょくたに、わけのわからぬ塊となって一気に燃え上がった。
身も心も嘗て覚えぬほどに猛っていた。
私は、その衝動と欲望のままに彼を散々打ち据え、残る縄と衣をむしり取って己が枯れ果てるまで犯した。

 はたと我に返ると、彼は傷つき、汚れ、死んだように横たわっていた。
それでもなお失われぬ艶美が、今は彼の罪であるかのように映る。
不思議なほど良心は咎めなかった。


 私は、彼に対する全ての咎を負わされ、彼と共に彼の屋敷に引き渡された。
正直、殺されることも覚悟したが、忘れ去られたように捨て置かれた後、翌日になって、用無しとばかりに屋敷から放り出されてそれきりだった。
227生き霊19:2005/05/30(月) 15:04:00 ID:l9yezbic
 それから、物乞いをしながら都を彷徨い暮らし、どれほど経った頃だろうか。
ある夜夢の中で、懐かしい彼の艶声を聞いた。
そんなはずはない、これはただの夢なのだと、夢の中で己に言い聞かせる。が、私の意識は既に声を追っていた。
「ああぁーーーーーーんっ」
淫らに濡れた彼の声。声の方を見下ろせば、そこは彼の寝所だった。
寝乱れた夜具の上、背を丸めて横たわった彼が、片膝を上げて裾の内をまさぐり、ひとり戯に耽っていた。
卑猥に揺れる腰も、弾む息に上下する肩も、裾から覗く脚も、また一層儚げに細り、乱れ落ちる髪の下の顔は、肉が削げ、目は落ち窪んで別人のようだ。
「はあっ、はあっ、はあっ………………あああっ……」
その儚く消え入りそうな身に熱を滾らせ、彼は乱れ踊った。
「ああ……好い、好い、好い…………いっ………」
そして、たちまち放出を迎えれば、べっとりと汚れた手を嬉しそうに眺め、やおら口元に運んで舐め始めたのだ。
彼は完全に正気を失っている。
正視に耐えられず、私は思わず目を背けてしまった。
すると、今度はがさごそと動き回る音が聞こえてきて、私の気を引き戻す。
何を探しているのか、彼は夜具の上を這い回っている。
もしやと思った私の予想は的中した。
彼が几帳の下から見つけ出し、勝ち誇ったようにかかげたのは、あの紫檀の張り型だった。
彼は、その場に座り込んで、張り型を舐め始めた。丁寧に丁寧に隅々まで舐めまわすと、脚を大きく開き、奥の蕾へと持っていく。
「いっ……ああああああああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」
いきなり突き入れたか、高い悲鳴を上げ、そのまま後ろに倒れ込みながらも、張り型を持つ手は離れない。
苦しげに喘ぎ、脚を震わせながら、彼は張り型を己が手で奥へ奥へとのめり込ませていった。
「くぅぁ……あっ……はっ………」
額には脂汗を浮かべ、大きく見開かれた目は次第に血走り、だらしなく開いた口の中で舌が震えている。
それほどまでしながら、ようやく張り型を全て収めきると、
「ああ、嬉しや」
彼は歓喜の声を上げた。
228生き霊20:2005/05/30(月) 15:05:04 ID:l9yezbic
それからの彼は、まさに色狂れとしか言いようがなかった。
獣のように這いつくばって、前を夜具に擦りつけながら後ろを張り型で犯し、耳をさくような甲高い声を上げる。
幾度も幾度もいっては、吐き出した子種を舐めしゃぶり、さらにそこら中に塗りたくり。
彼は疲れ果てて眠るまで、延々と痴れ狂った。

 翌晩も、私は彼の寝所に迷い入った。
彼は、また裾に手を差し入れて己のものを摺っていた。
昨夜のことがあってか、几帳の外には寝ずの番が控えていたが、若い家人は、彼の甘やかな声にただ赤面して下を向くばかり。
やがて、彼は張り型を求めてそこら中を探し回る。まさに狂ったように探し求め、ついには几帳を蹴倒し、若い家人に詰め寄った。
「惟人、あれはいずれじゃ」
「あれ……でございますか? はて、なんのことやら」
「あれじゃ。紫檀の張り型じゃ。吾の張り型じゃ」
とぼける家人の胸ぐらを掴み、口憚ることを目の前で怒鳴る。迫る彼の姿とや、寝衣は乱れ、はだけた裾から濡れた雄茎が半身を起こしているのだ。
家人は狼狽え、真っ赤に上気した。
「そなたも……吾が欲しいのか」
その家人を見て、彼がまた更に興奮する。
「吾が欲しうて、張り型を隠したかっ!」
家人は恐れをなして後退る。
「この身は吾のものじゃ。吾のものじゃ。何人にも与えぬ。何人にも従わぬっ! 早う張り型を返しやれっ!」
情けないことに、役立たずの家人は逃げ出した。
残された彼は、暫し座り込み、また何事もなかったように張り型を探して這い回る。
【張り型が見つからぬのなら、指をお使いなされ】
見るに忍びず、私はついに口を開いてしまった。
一瞬ぴくりと肩を震わせた彼は、一旦は無視したが、暫くして気が変わったように指を舐め始めた。
それを菊座に埋め込むのを見届け、
【一本では物足りのうございましょう。二本、三本含ませて、中の好いところを探ってご覧なされ】
「はああぁ………はあぁっ……あぁっ…あっ、あっ、あっ…………………」
身体の内を己が指で掻き回し、彼は甘い声で鳴いた。
【嬉しいか? 心地好いか? 存分に楽しみなされ。極楽をご覧なされ】
229生き霊21:2005/05/30(月) 15:08:33 ID:l9yezbic
 それからひと月あまり、私は毎夜彼の元を訪れた。
そして、次第に狂気を増していく彼を見守り続けた。それが私に科せられた役目だったのだと、なぜかそう思いながら。

 その日、通りで物乞いをしていた私は、不意に彼の声を聞いた。
「あああぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ………………………」
長く尾を引いて消えた嬌声。これが、私の聞いた最後の彼の声だった。

 雪曙大夫(ゆきあけのたいふ)の死には、様々な憶測が乱れ飛んだ。
気鬱の病の末、自ら喉を突いて自害したとか、気がふれて親族達に密かに殺されたとか、色に狂って頓死したとか、生き霊に取り憑かれ魂魄を抜き取られたとか……
いずれにせよ、ただの物乞いの私にはもはや何の係わりもない。
私の役目は終わったのだ。



──────────────────────────────
終わりです。
緩くて甘々で大変失礼致しました。
230風と木の名無しさん:2005/05/30(月) 15:58:30 ID:nSNYaTo8
乙!
何だか芥川の作品を読んでいるようだったよ。
思わずこのスレでは初の「乙コール」をしたくなった…
231風と木の名無しさん:2005/05/30(月) 16:13:31 ID:NLvqhnT9
真っ昼間から生き霊きてた!
最初から最後まで楽しませていただきました
ほんとお疲れさまでした

姐さんありがとう!
232風と木の名無しさん:2005/05/30(月) 17:11:21 ID:5UyuXCQ5
堪能させていただきました。乙華麗様でした!

しかし神……これが緩くて甘々なのですかw
233風と木の名無しさん:2005/05/30(月) 18:38:49 ID:J/S7oGzE
ハァハァ…でした!
イイ!>230さんと同じくらしようもん、とかが脳裏に浮かびますた。
淫靡で萌え萌えでした〜さまよう生き霊タンに都の夜景を実況してほしいですわ…
234風と木の名無しさん:2005/05/30(月) 20:57:30 ID:ZPxC5V1T
生き霊タソ、乙ノシ
801の枠を超えたよ…。
なんか文学読んでるみたいだった。

素敵な萌えをありがとう。
235風と木の名無しさん:2005/05/30(月) 22:38:51 ID:teSn7BZn
乙でした。
いやよ、いやよをねじ伏せる、足蹴にするばかりが鬼畜ではなく
与えすぎて破滅させる、こういう鬼畜もあるのだなと
ありがたく頂戴いたしまつた
236名無し:2005/05/30(月) 23:31:55 ID:OVRaUp8R
生き霊タン乙

なんか純文学を読んでるようでした

また次作をお待ちしております
237風と木の名無しさん:2005/05/31(火) 00:07:26 ID:g54/9VeD
生き霊たん乙!
どうやったらこんな上手い文章書けるようになるんだろ…。
238生き霊:2005/05/31(火) 13:12:20 ID:zgTq40Yl
>232
>緩くて甘々
……ではないと?
いやあ、転落話って、書く行為そのものが鬼畜なんで萌え萌えなんですが、
読む方はどうだったかな……と。
結局、誰もいぢめてないし、最終的には相思相愛っぽいんで。
239風と木の名無しさん:2005/05/31(火) 14:07:25 ID:qiCHIUl+
>238
エエェ(AA略
片思いだったジャマイカ…と思ってた。生身の人では満足できなくしたインランチャソを
さんざ遊んじゃったみたいでおもろかったけどねぇ。
240生き霊:2005/05/31(火) 16:32:42 ID:4+SvH2+u
>239
ゴメン
241風と木の名無しさん:2005/05/31(火) 16:34:40 ID:VXRILowo
これが相思相愛だという姐さんの漢っぷりが凄いな。
242風と木の名無しさん:2005/05/31(火) 19:52:37 ID:7hsidQa3
SSスレの方で良かった気もす
243風と木の名無しさん:2005/06/01(水) 20:21:15 ID:lRMTslJi
ホワイトキューブ、猛者…
戻ってきてくれ(ノд`)
244風と木の名無しさん:2005/06/01(水) 20:31:46 ID:0zrCDEiG
私もおねだり…
厨学生日記タンカムバーック
荒らしなんかに負けないで〜
245風と木の名無しさん:2005/06/01(水) 20:55:50 ID:HMw5v5XE
生霊タン、乙華麗!!

ふおおおおお!萌えた!萌えたよ!
メンタル的に十分鬼畜ですた。

またなんか思いついたら書いて下せえ。
おまちしております!
246風と木の名無しさん:2005/06/01(水) 22:48:55 ID:8hXlz9UD
猛者のラストは読みたいな。
実は萌え方向では自分とは全くあわなかったんだが、
キャラ配置とか性格設定とかね。
ストーリーとしてどう終わらせるのか見たかった。
247風と木の名無しさん:2005/06/02(木) 03:18:55 ID:FTbAyhRJ
ハッ煤i゜ロ゜||| そういえば弟リンカーンは!?お預け長杉るYO!
248風と木の名無しさん:2005/06/02(木) 08:31:46 ID:2ZAaX23S
狭い部屋、お待ちしてます。
249御主人様と犬:2005/06/03(金) 06:00:52 ID:S+ij7ni6
【マギー’s犬Jr.】
「この役立たずの犬がっ!」
「申し訳御座いません、御主人様」
「あたしを誰だと思ってるんだい」
「御主人様」

無料ネットシネマ、見て損は無いぞ
http://maggy.netcinema.tv/
250風と木の名無しさん:2005/06/03(金) 13:55:44 ID:EtzXhs61
白川裕二郎のファソってほんとにキチガイばっかなんだね…
1本だけ見てみたけどすっごい棒読みの大根でしたが何か?
251風と木の名無しさん:2005/06/03(金) 21:55:40 ID:KTIwiMnx
狭い部屋、お待ちしております。2人目
252風と木の名無しさん:2005/06/03(金) 22:00:08 ID:3TQcjXKl
どなた様でもお待ちしています。
新しい女神様も来ないかなー。
253風と木の名無しさん:2005/06/04(土) 01:06:06 ID:R/PgL/94
生贄、待ってるんですが......。
評判悪かったから、もう来ないのかな(つД`)
254ホワイト・キューブ4(スカ有り):2005/06/04(土) 02:26:43 ID:GfHSwHhi

これから投下いたします。
それほど濃いものではないと思うのですが、
スカトロ苦手な方はお気をつけください。

255ホワイト・キューブ4(スカ有り):2005/06/04(土) 02:28:33 ID:GfHSwHhi
1/4
「…くそ…ッ」
 じっとりと脂汗が浮かぶのを感じながら、鉄哉は悪態をついた。
 ぎゅるる、とまた腹が鳴った。
 近づく限界に鉄哉は強く奥歯を噛み締める。
 このままでは、とんでもない事態が起こることが安易に想像できる。
 確かに閉じ込められてから、鉄哉は一度も用を足してなかった。
「テツヤぁ…そろそろ危ないんじゃない」
 のんびりと声をかけられ、鉄哉は兄をぎろりと睨んだ。
 目が血走ってて恐い、などと言いながら軽やかに笑う達樹から視線をそらし、息を吐く。
 正直いって、兄を相手している余裕もなかった。
 浅い呼吸を何度も繰り返し、時折走る腹痛に体をよじる。
 どうしよう、とぐるぐる考える。
 このままでは遅かれ早かれ、そのときを迎えてしまうはずだ。
 醜態を晒すか、それとも…。
「あに、き…」
 鉄哉は小さく、兄を呼んだ。
「ん?なあに?」
 わざととぼけたような声に、カッと心の中から怒りが湧きあがる。
 だが鉄哉はそれを黙ることで耐えた。
 息を整え、また口を開く。
「と、トイレ…」
 その単語をこの兄に対して口にするのも憚られたが、背に腹は変えられない。
 そう思って離れた兄を見つめた。
 だが達樹はにこにこ笑うだけである。
「…聞いてんのかよ」
 いらいらと声を荒げようとしたとき、
「ねえ、昔みたくおにいちゃんって呼んで」
256ホワイト・キューブ4(スカ有り):2005/06/04(土) 02:30:34 ID:GfHSwHhi
2/4
「…は?」
「おにいちゃんって呼んでくれたら、おまる用意してあげるよ」
 達樹は嬉しそうに目を細めて言い切った。
 瞳はまっすぐ鉄哉に向けられている。
 その眼差しに狂喜を孕んでいるのを悟り、鉄哉は頬を引きつらせた。
「は…ふざけんじゃねぇよ!!」
 だんっとうるさく床を踏み鳴らす。
 苛立ちを現そうとしたその行為がなおさら自分を苦しめることになった。
「ぁ…」
 ぶっと間抜けな音が、尻から聞こえる。
 ガスが漏れただけだとわかっていても、冷や汗が出た。
「大丈夫?」
 暢気に声をかけてくる達樹は相変わらずその場から動く気配もない。
 ねっとりとした視線を弟に向けているだけだ。
「くそ…ッ」
 冷や汗が全身から吹き出し、肛門がひくひく震えているのがわかった。
「…呼ぶだけでいいんだよ?」
 頑なに自分を呼ぼうとしない鉄哉に達樹はそっと歩み寄った。
 同じ視線までしゃがみこんで俯いた鉄哉の顎をいとおしそうに優しく掴んで持ち上げる。
 素直に顔を上げて見上げてくる弟に達樹は嬉しそうに目を細めた。
 間近で絡み合う視線。
「ねえテツヤ…」
「うるせぇ!…きもちわりい声出してんじゃねぇよ…!」
 鉄哉は兄の言葉をさえぎってその整った綺麗な顔に、唾を吐きつけた。
 弟からの拒絶の行為に達樹の瞳が見開かれる。
 ショックを受けたようなその表情に鉄哉は少しだけ笑みを浮かべた。
257ホワイト・キューブ4(スカ有り):2005/06/04(土) 02:34:36 ID:GfHSwHhi
3/4
「ふうん…」
 達樹はなにやら考える仕草をし、頬に吐きつけられた唾液を指ですくう。
 そして笑みを浮かべたままその指を口に含んだ。
「!」
 少しも堪えていない様子の兄に鉄哉の方が愕然としてしまう。
「な…」
「テツヤがその気なら、そういう扱いしてあげる」
 にっこりと満面の笑みを浮かべたまま、達樹は手を振り上げた。
 パンっと鋭い小さな音が狭い部屋に響く。
 達樹が鉄哉の頬を叩いたのだ。
 平手自体はそれほど強くない。だが、それの余波がじわじわと鉄哉の中に広がった。
「あ…」
 ニチ、と音がして秘孔が広がる感触。
 平手が引きがねとなって、鉄哉の体は勝手に排泄を始めてしまっていた。
 茶褐色の物体が、そのままそこから顔を出す。
 それはずるずると、その姿をあらわしていく。
 達樹はそれを楽しそうに見下ろしていた。
「出てきたね…」
「や、だ!見るなよ!」
 体が熱くなり、動悸早くなっていく。
 羞恥と嫌悪と憤怒と、いろんなものが混ざって鉄哉は生理的な涙で瞳を滲ませた。
 泣けば兄の思い通りになる、と涙を堪えようとするが、それを阻むようにくすくす笑う声が聞こえる。
「すごいね。鉄哉。こんなに溜めてたんだ。汚いなぁ」
 恥ずかしさを煽る声に、堪らず鉄哉の頬を熱い液体が伝った。
 その間にも、鉄哉は兄の視線に犯されながら排泄を続けていた。
258ホワイト・キューブ4(スカ有り):2005/06/04(土) 02:38:23 ID:GfHSwHhi
4/4
「ちゃんと良く見ないとだめだよ、鉄哉。自分でお漏らししてるんだから…臭いよね」
 達樹は部屋にこもる臭気にわざとらしく鼻を摘んで鉄哉を追い詰める。
 そしてもう片方の手で目を逸らそうとする鉄哉の前髪を掴んでそれを見せつけた。
「ほら…堅いのが出切ったら、今度は柔らかいのが出てるよ。こんなに出して…掃除がたいへんだ」
「あ、あ…」
 耳元で囁いて耳朶を甘噛みする兄には、鉄哉の意識が向かなかった。
 想像以上に恥ずかしい行為に無意識に声が漏れてしまう。
 達樹の言うとおり、堅くなった糞が出終わると今度はぐずぐずになった糞がどろりと床や鉄哉の尻を汚していく。
 止めようと思っても、それは止めることが出来なかった。
「…」
 何度も肛門が開閉して、ようやく排便が終わる。
 真っ白なフローリングの中で、鉄哉の周囲だけ、汚れていた。
 鼻を突く異臭はさらに強くなった気がする。
 鉄哉は、もうまともに兄の顔を見ることが出来なかった。
 だが達樹はそんな鉄哉に追い討ちをかけるようなことを口にした。

「…ね、テツヤの大親友のタカシくんが戻ってくるまで、このままにしておこうか」

「…え?」
 鉄哉は最初、兄が何を言ったかわからなかった。
 呆然としてしまい、何度か瞬きを繰り返す。
 兄の意図が理解できた瞬間、鉄哉は大きく首を横に振って懇願するような眼差しを向けていた。
 今までけして媚びるようなことをしなかった兄に対して。

今日はここまでです。
 …生霊タンのあとの投下はえらい勇気がいりました…。
259風と木の名無しさん:2005/06/04(土) 03:18:47 ID:SBQDUfSi
おおっキテターーーー!!
…自分スカも美味しく頂けます…羞恥プレイは酷いほど好き…受けのダメージが自分のご飯。 
けどあえて、ホワイトキューブタソのごっつい勇気にちと感動したと言わせてもらうYO!
260風と木の名無しさん:2005/06/04(土) 03:55:03 ID:ClzHVXNZ
白キューブタソキテた━━(゚∀゚*)━━!!

羞恥プレイスカ大好きだー(´Д`*)ハァハァ
モエス…。

乙です!姐さん。
261風と木の名無しさん:2005/06/04(土) 04:09:25 ID:XdL9YgZq
うわぁ、ホワイトキューブさん来てた…!!
すてき素敵、羞恥失禁!!自分の下腹部までギューと言う程、禿萌えました、やべー!
しかも、そのまま醜態を放置とは、なんという恥辱…。
すごい、たまらないです…これ書いたら、また読み返しにいきますよ!
本当に嬉しいです、GJ!!
262風と木の名無しさん :2005/06/04(土) 12:24:42 ID:RZdEL0aK
スカで初めて萌えますた。
弟が嬲られる姿にハァハァ(;´Д`)
ホワイトキューブタンGJ!
263風と木の名無しさん:2005/06/04(土) 21:30:11 ID:JsUhJszM
あんまり濃くないといいつつ、結構リアル描写ですなw
でも萌えますた。続きお待ちしてます。
264orange:2005/06/05(日) 01:21:13 ID:a+N++woh
「天才野球少年の受難」
初めて作ったので投下してみます^^
かなり長文になりましたがご容赦下さい。
しかし自分の予想以上の鬼畜さが恐い^^
感想などいただければうれしいです。

登場人物
哲夫:中学1年生で小柄、天才野球少年
智:1年生で小柄、哲夫の幼馴染で仲良し、おとなしい
浩太郎:3年生、野球部キャプテン、哲夫の慕う先輩
勇次:3年生で長身、下級生から恐がられる先輩
265orange:2005/06/05(日) 01:22:26 ID:a+N++woh
1/12
中学校の野球部の練習が終わった放課後
「哲夫くん、すごいボールを投げるんだね。」
キャプテンの浩太郎に呼び止められて、1年生の哲夫は振り返る。
背が低く童顔の哲夫はまだ小学生にも見えるが、天性の運動神経とそのしなやかな体から投げられる
ボールは本物であり、その実力は抜きんでていた。
実際、小学生の時に強豪チームでエースを張っていた哲夫にとって、中学校の野球部といえども、
そのレベルに不満を感じていた。負けん気の強い哲夫にとって弱いチームは許し難いことだったのだ。
そのいらつきから、今日の練習ではあえて自分の実力をひけらかすような投球、言動をしてしまった。
「そんなことないですよ。」
練習を終える少し前、幼馴染の同級生、智にたしなめられたことで、哲夫は自分の我がままを感じていたし、
反省もしていた。入部して2週間だが、チームをまとめる浩太郎キャプテンの穏やかな性格も分かっていた
ので、迷惑をかけたかと、自然にしおらしい返事になってしまう。
どうしても目立ってしまう哲夫に厳しいことを言う3年生が多い中、優しくフォローしてくれる浩太郎を、
哲也は好きだった。
うつむいてしまった哲夫をみて浩太郎は軽く微笑みかける。
このとき哲夫はまだその後に待ち受けるものを知らないでいた。
266風と木の名無しさん:2005/06/05(日) 01:23:03 ID:a+N++woh
2/12
部室にもどり着替えようとする哲夫はいきなり突き飛ばされて転びそうになった。
哲夫が振り返るより早く、物凄い怒声が降ってくる。
「てめぇ、何様のつもりだ。えぇーっ!!」
体がすくむような声の主は、野球部の元エース、3年生の勇次だった。
野球では哲夫に敵わない勇次だが、背が高く威圧感があり、哲夫は苦手にしていた。
ショックで返事が出来ないでいる哲夫に構わず、勇次の強烈な蹴りが飛んでくる。
まともに蹴りを食らった哲夫の小さな体はロッカーに叩きつけられ派手な音を立てた。
床に転がった哲夫だが、すぐさま他の1年生の部員たちによって抱え上げられる。
息が詰まるほどの痛みに、哲夫は自分を取囲んで羽交い絞めにする1年生たちや、智の青ざめた顔を覗き
込むものの、状況を全くつかめないでいた。
267orange:2005/06/05(日) 01:23:50 ID:a+N++woh

後ろから羽交い絞めにされた哲夫に勇次は、さっきの怒声が嘘のような猫なで声で、しかし冷たく宣言する。
「哲夫ちゃん、生意気だから、すこしお仕置きすることにしま〜す。」
智は哲夫の耳元でささやく様につぶやく。
「ごめん。」
1年生たちに体の自由を奪われた哲夫は抵抗もむなしく野球のユニホームを剥ぎ取られて、Tシャツと
パンツだけの姿にされてしまう。
大切にしているグラブもろともユニホームは焼却炉に捨てられてしまった。
「やめろー!」
哲夫の声は届かないが、智をはじめ1年生たちの顔を見れば、彼らが脅されてやっていることは明白であり、
それだけは哲夫の救いだった。
しかし、体の痛みもさることながら、屈辱感によって自然とあふれる涙をとめることはできないでいた。
「ははっ、泣いちゃってるねぇ、哲夫ちゃん。」
泣き出してしまった哲夫の顔を勇次は勝ち誇った満面の笑みで覗き込む。
「うぅ、ちくしょう。野球で勝てないのが悔しいからって、こんなことするなんって。」
哲夫の絞りだすような声だが、本音を突いているだけに、勇次の怒りの火に油を注いだことは間違いない。
「これで、終わりだと思うなよ。二度と逆らえないようにしてやるぜ。」
勇次の目は笑っていなかった。
268orange:2005/06/05(日) 01:24:31 ID:a+N++woh
4/12
勇次はTシャツまでも脱がされパンツ1枚にされた哲夫を舐めまわすように見ていた。
日に焼けた哲夫の肌は滑らかで、薄い胸板はまだ発展途上だと感じさせるものの、脂肪の全くない体に浮かぶ
腹筋や、太ももに見て取れるスポーツで鍛えられた強さが、童顔とはアンバランスに感じた。
唯一身に付ける動物のプリントの入った薄い水色のトランクスは子供らしく、この間まで小学生だったのだと思わせる。
うしろから羽交い絞めにされ万歳のような格好で立っている哲夫の顔には涙のあとが残るものの心は折れていない。
勇次の思うようにはならないと主張する哲夫の目を見ると、勇次はさらなる加虐心がうずくのだった。
哲夫の無防備な脇に顔を近づけた勇次はにやにやとしながら言った。
「毛はまだみたいだな。」
性的な知識のない哲夫だったが、なにか恥かしいことのように思えて、頬を赤くして下をむいてしまう。
「よ〜し、い・い・こ・とを教えてやる。1年生どもも、よ〜く見とけよ。」
動揺の走る1年生たちに構うこともなく勇次は哲夫のパンツに手をかけると一気に引きずりおろす。
あっと思う間もなくパンツを奪われた哲夫は目を閉じて同級生である1年生部員の前で全裸にされた羞恥心に耐えるしか
なかった。
269orange:2005/06/05(日) 01:25:33 ID:a+N++woh
5/12
しばしの沈黙のあと、哲夫は恐る恐る目を開ける。
目の合った智がはっとして目をそらすが、それまでに股間を見られてしまったことは疑いようもない。
周囲を囲む1年生たちも控えめながら容赦のない視線を哲夫に注いでいた。
勇次は哲夫の股間に目線を合わせるようにして哲夫の前に屈みこんでいた。
顔を上げた勇次と目が合った哲夫は最後の気力でにらみつけるが勇次はおどけて軽くかわしてしまう。
「恐い顔すんなよ。お子様なチンポしているくせによぅ。」
パンツを奪われた哲夫は、日に焼けていない無毛の下腹部としまった白い尻、そしてまだ小さく皮に包まれた
ペニスをさらしていた。
哲夫が精一杯強がっても、完全に縮み上がってしまった睾丸や幼さを残すペニスを見られては、どうにもならない。
勇次は、哲夫のペニスをお子様と評したが、哲夫でさえ気付かないでいる、哲夫の包皮の下の亀頭のふくらみや、
ペニスの付け根の薄い発毛に気付いていた。
「ここでオナニーしろよ。射精するまで許さねーぞ。」
勇次の突然の命令に、1年生の中でも動揺を隠せない者や、意味が分からない者など反応はさまざまだが、
みな一様にヤバイという雰囲気は感じ取っていた。
周囲の視線を感じつつも、オナニーという単語を知らない哲夫は、どうするべきか分からないでいた。
270orange:2005/06/05(日) 01:26:58 ID:a+N++woh
6/12
動けないでいる哲夫に勇次は激高した。
「おらっ、早くしろよ!」
哲夫の股間に手を伸ばすと、片手でペニスと睾丸を荒々しくつかみ、握り潰さんばかりに力を込める。
「いっ、痛い!助けてー!許して、ぐあぁ!」
激痛に顔をゆがめる哲夫の絶叫は意味のある言葉にならない。
残酷な展開に1年生たちは目を背けるものの、勇次を止めることはできない。
智はおろおろとするばかりで自分が泣き出しそうだ。
その時、ドアが開く音がして、全員が部室の入口を見つめる中キャプテンの浩太郎が入っきた。
「キャプテン。助けて下さい。」
哲夫は最後の望みを託すように声をあげた。
「勇次、やめてあげなよ。」
浩太郎の一声で勇次の手が離れた。哲夫と同じように智や1年生たちは安堵の表情を浮かべ、
哲夫を捕まえた手を離そうとする。しかし、浩太郎は続けて信じられない言葉を発する。
「1年、誰が離して良いって言ったの。」
いつにない厳しい調子の浩太郎に哲夫も1年生たちも呑まれてしまった。
「哲夫くんはオナニーを知らないんでしょ。優しく教えてあげなよ。」
全く予想外の言葉に呆然とするとする哲夫に勇次が嘲笑とともにとどめの言葉を浴びせた。
「残念だったなぁ。最初からキャプテンの指示なんだよ。」
271orange:2005/06/05(日) 01:27:36 ID:a+N++woh
7/12
羽交い絞めにされて股間をさらす哲夫の前に進みでると、浩太郎は哲夫のペニスを指で弾いた。
哲夫の苦痛にゆがむ顔と揺れるペニスを笑いながら見る浩太郎の姿は、哲夫の信頼したキャプテンの
ものではなかった。
「キャプテンがこんな卑怯なことするなんて・・・。」
浩太郎は哲夫の必死の抗議も涼しい顔で受け流した。
耳障りな勇次の笑い声が遠くで聞こえているような感覚にとらわれた哲夫は自問する。
味方かと思っていたキャプテンも自分を嫌っていたのだろうか?
幼馴染の智はどう思っているんだろうか?
哲夫は何が悲しいのか分からないまま涙が止まらなくなってしまった。
気が付くと浩太郎がビデオを回して全裸で泣く哲夫の姿を撮影していた。
哲夫は敗北感と絶望感で、また泣いた。
272orange:2005/06/05(日) 01:28:40 ID:a+N++woh
8/12
どれくらい泣いたのだろう、しゃくりあげる哲夫の前には、いつの間にか智が立っていた。
「智くん、早く教えた通りにしてね。哲夫くんにいいこと教えてあげてよ。」
後ろからビデオを回す浩太郎の声が飛ぶ。勇次がにやついたまま、智を小突いた。
哲夫は智が泣きそうな顔をしているとぼんやりと思ったが、哲夫と目の合った智は意を決したような
表情に変わった。
智は哲夫の前でひざまずくと、哲夫のペニスをその口に一気に咥えた。
哲夫は始めての刺激から逃れようと腰を引くが、背骨を流れるような快感に簡単に絶頂に達してしまう。
声にならない声をあげて哲夫は初めての射精をした。
「早すぎだろ。」
勇次が馬鹿にしたようにつぶやき哲夫に近づく。
いまだに哲夫のペニスを咥えたままの智の髪を掴むと軽々と投げ飛ばした。智は泣いていた。
哲夫のペニスは射精してもなお勃起していたが、まだ細く皮を被った姿はやはり幼さを感じさせるものだった。
「かわいいじゃん。」
浩太郎は何が起こったのか分からず呆然とする哲夫をビデオで嬉々として撮影している。
273orange:2005/06/05(日) 01:30:06 ID:a+N++woh
9/12
「哲夫ちゃんのお子様ちんこを特訓してやろうかなぁ。」
勇次は哲夫のペニスを掴むと先端を弄んだ。哲夫はあっさりと2回目の射精をしてしまう。
床に勢いよく飛び散った精液があたりに独特のにおいをばらまいた。
しゃくりあげ泣きながら勃起をさらす哲夫は、普段のマウンド上での自信に満ち溢れた姿からは想像できないものだ。
1年生たちの中には言葉を発する者はいなかったが、残酷な好奇心のため哲夫から目を離すこともできずにいた。
勇次は勃起しても皮を被ったままの哲夫のペニスを掴み、強引にその先端を剥こうとする。
哲夫は軽く声を上げるが、勇次が意に介さずその手に力を入れると、するりとピンク色の亀頭が露出した。
亀頭の周りに垢が溜まって異臭を放っていることを勇次が囃したてるが、皮を剥く習慣のなかった哲夫は初めて外気に
さらされた自分の亀頭を見て驚いてしまい、言い返すどころではなかった。
「智くん。もう一回やってね。きれいにしてあげなよ。」
浩太郎に押されるように智が哲夫の前に立つが、哲夫のまだ発達していない小さくピンクの亀頭であっても、
智にとってはグロテスクなものに思えて、咥えることができなかった。
勇次に殴られ、脅されて、智は哲夫のペニスに舌を出すがその異臭にえづいてしいまう。
えづき、涙を流しながら亀頭を舐める智に対して哲夫は罪悪感を覚えるが、鍛えられていない亀頭に加えられる刺激に
耐えることはできず、またしても射精した。
274orange:2005/06/05(日) 01:30:42 ID:a+N++woh
10/12
哲夫が射精すると同時に、智は部室を飛び出した。
逃げ出してしまいたかったが、ドアを開け屋外に出た途端に倒れこみ、嘔吐してしまう。
4つんばいになって、断続的に嘔吐を繰り返す智だったが、いつの間にか背後に立った勇次に
尻を蹴り上げられ、自分の吐しゃ物に倒れこむ。
立ち上がる間もなくわき腹や股間に勇次の蹴りを受け動けなくなった智は襟をつかまれ無理矢理
部室に連れ戻されてしまった。
「助けて下さい。もう、無理です。」
怒り狂う勇次は智の哀願に耳を貸すはずもなく、智を押さえつけると、パンツさえも剥ぎ取り、全裸にしてしまう。
痩せ型で筋肉の発達していない智の体は、小さく無毛の股間も含めてまさに子供のそれだった。
もう逃出せないと観念した智に、勇次は哲夫のペニスを咥えるよう命令した。
哲夫は智の舌によって亀頭に感じる強烈な快感に抵抗するすべもなく射精した。
さらに浩太郎が背後から哲夫の睾丸を転がすように刺激すると萎えかけたペニスは勃ちあがり、
智の口の中で哲夫はもう一度絶頂に達した。
275orange:2005/06/05(日) 01:31:19 ID:a+N++woh
11/12
哲夫は体の自由を奪われ、無防備の股間を弄ばれ続けた。
勇次の手で、智の口で、哲夫のペニスに加えられる刺激は快感を通り越していた。
赤くなった亀頭にはヒリヒリとした痛みが続いていたし、何度も続けて射精を繰り返したことで既に空っぽになった
睾丸には鈍い痛みが続いていた。
それでもなお強制的な刺激のなかで萎える事の許されないペニスはさらに絶頂に達し、律動を繰り返す。
哲夫は勃起しても小さく皮を被ったままの智のペニスの先端をみていた。
周囲の一年生たちのズボンの前が不自然に盛り上がっているのにも気付いていた。
浩太郎や勇次が馬鹿のように笑う声がうるさくてたまらなかった。
部室の中が異様な興奮状態にあるなか、哲夫は自分の頭の中が冷めて行くのを感じていたし、涙も止まっていた。
しかし、哲夫の意思とは無関係に興奮し続ける股間から体を突き抜けるような刺激には歯を食いしばっても耐えられなかった。
「ひっやめっ、やめろーおっ!」
哲夫の叫びは、自然と漏れてしまう喘ぎと重なっておかしなものになってしまう。
また勇次が笑い声をあげる。浩太郎はビデオを手に哲夫の顔を覗き込み、口元に笑みを浮かべた。
浩太郎は哲夫が入部してきた時から、自信に溢れ自由奔放な哲夫が好きで、同時にそれを壊してしまいたいと思っていた。
いまの哲夫は浩太郎が何度も妄想した姿になっている。
276orange:2005/06/05(日) 01:31:51 ID:a+N++woh
12/12
日も落ち、暗くなった部室には哲夫と智の2人が全裸で残されている。
浩太郎や勇次、1年生たちの姿はすでにないが、部室内に残る哲夫の精液とその匂いが悪夢が現実であったと伝えている。
哲夫は足を投げ出しロッカーにもたれかかるようにして、床にへたり込んでしまっている。
初めての射精を同級生の前にさらしたうえ、連続して射精を強制され、哲夫は心も体も激しく疲労していた。
痛みと違和感が残る股間が不快だったが、哲夫はだらしなく垂れ下がる自分のペニスを見つめるだけで、動けずにいた。
その横で智がのろのろと立ち上がると何かを手に取った。
それは哲夫のパンツだった。智は哲夫にパンツを差し出し小さく謝った。
「ごめん。」
哲夫はそれでも動くこともできず、ただ智を見ていた。
いろいろな事が面倒だった。勇次の捨て台詞が頭に響く。
「哲夫ちゃんがこれから部活を休んだら、もーっとひどい目にあわせるよぅ。」
明日から自分はどうするのだろう?
とにかく、全てが面倒だった。 −おわりー
277orange:2005/06/05(日) 01:36:17 ID:a+N++woh
2番と3番の投稿を失敗してるし、ageてる Σ(゚д゚lll)
失礼致しました m(_)m
278風と木の名無しさん:2005/06/05(日) 01:45:42 ID:+PQFPCa/
乙!
279風と木の名無しさん:2005/06/05(日) 09:55:35 ID:qnuy0eCK
オレンジさんGJ!!
なんで強制オナヌー(というかフェラ)されているだけでこんなに興奮するんだろう
280風と木の名無しさん:2005/06/05(日) 15:04:58 ID:0om+kMx0
オレンジさん大好きです。ショタスキ心が満たされます。
休みの日にエエもん読めた…。知らないことは体に実技されるといい…
281風と木の名無しさん:2005/06/08(水) 21:57:05 ID:EpcHzUFx
282風と木の名無しさん:2005/06/08(水) 22:21:01 ID:mG1fF2Hd
283風と木の名無しさん:2005/06/08(水) 23:52:42 ID:jygjL653
284風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 00:46:37 ID:4yx1NaF0
き?
285風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 00:52:51 ID:QvsVYAO2
286風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 02:43:46 ID:bO4OOFcm
ほっ
287風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 11:03:17 ID:y2rfeHko
(・∀・)ヤラナイカ?
288風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 13:07:22 ID:1+r8Ma3S
(・∀・)コトワル!
289風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 17:10:29 ID:/B1n9OLk
(・∀・)Why?
290風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 17:31:04 ID:JW4svene
一体何の祭りですか?
291風と木の名無しさん:2005/06/09(木) 21:38:42 ID:FI/Uk4d8
とりあえず288はツンデレ
292風と木の名無しさん:2005/06/12(日) 11:51:30 ID:OJdi+IzV
ssss
293風と木の名無しさん:2005/06/12(日) 14:09:53 ID:wcA+mT7J
>>291
ゴメソ。
その一言で>>288に萌えた(´Д`*)ハァハァ
294風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 00:39:27 ID:p4oKATog
生贄の続きまだかなー・・・
受けは悪かったようだが、自分は好きだ。
295風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 06:32:45 ID:/C7dU6jt
ホワイトキューブさん大好きなんです、毎回読む度に狂喜乱舞しています。
続き…お待ちしています。
296風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 10:30:42 ID:Lby4keMc
わたいもホワイトキューブさん待ってます。
タカシくん早く来ないかな。

そだ、某有名BL検索サイトでここの住人ハケーン
297風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 12:17:44 ID:AC9Pl1A9
>>296
宣伝乙
298風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 12:24:04 ID:mdcZ1yLd
漏れはここの住人のおうちを4つくらい知ってるぞ。
一つを探したくて検索サイトをウロウロしてたら見つかったw
299風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 15:57:10 ID:U93VyqBK
いい加減にオシッコをしていい場所と悪い場所を覚えて欲しいなあ。
getだぜ!
300風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 17:10:31 ID:0BEvz9gG
ここの住人?
自サイトみかけるときあるよね。
今チェックしてるので3つか。
301風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 22:05:29 ID:itxzHCSa
自分もサイト探してるw
でもサイトオンリーで書いてる人より
サイト持ってるかどうか知らんがここに投下してくれる人のほうが
文章的にかなりしっかりしてる…。

サイト、こんなの読めねーよヽ(`Д´)ノ ってのがほとんどだわ。
なんだよ、まだストーリー始まってもないのに登場人物紹介って。
それって文章の中で説明する力ありませんって公言してるのでは…と思ってしまう。
302風と木の名無しさん:2005/06/14(火) 23:40:09 ID:Al8Ss9uP
ここで好きだった人のサイト、偶然見つけたときは嬉しかった。
サイト作ると宣言して去って行った人じゃなかったから、
サイトがあるとも思ってなかったし。
303風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 00:47:20 ID:tvuctkoO
どこかとは教えてくれなくてもいいが。ひとつだけ教えてくれ。
オンラインゲームタンて他サイトで続き書いてたりする?
304風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 01:26:59 ID:Sv3tWM7B
そういえばオンラインタソはそろそろ連載一年になろうとしちゃってる鴨葱…
自分も好き!思えば亀頭責めの雑談から始まったような気がするな〜
305風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 07:13:44 ID:wyvY6Vdm
お話中失礼します。
152-154の続きをこれからここに投下します。

306生贄4:2005/06/15(水) 07:20:48 ID:wyvY6Vdm
数十回もベルトで打たれた背や腿や尻は、既に痛いという感覚を通り越して
痺れたようになっている。
今日はもうこれで終わりだ解放されるのだということだけが救いだったが
あまりにも強く打ち据えられたため、すぐには動くことができないのだ。

男もまだ部屋から立ち去ってはいないようだ。
顔は上げられないが、気配でまだ目の前にいるとわかる。


307生贄4:2005/06/15(水) 07:25:05 ID:wyvY6Vdm
ふと、柔らかい膝の上に頭を預けられた。
それは先ほどまで自分をベルトで打ちすえていた男の膝だった。
「いい子だね。君は本当に綺麗だ」
男は撫でるような優しい声音で囁きながら、彼の髪を撫でる。
さらに男の細い指は、彼の耳の後ろから首へと降りていく。指先は冷たい。
男の唇が彼の唇に触れた。
そろそろと冷たいゼリーのような舌が、彼の口の中に侵入してくる。
さらにその舌は彼の口腔を舐めまわし、侵食する。
口の中いっぱいに甘いような苦いような不思議な味が広がった。
彼はむせかけ、思わず吐きそうになった。
が、男の唇がぴったりと彼の唇を覆っているため、むせることはできても吐き出すことはできない。
口の中に唾が溜まり、得体の知れない不思議な味は唾と混ざりつつあった。
308生贄6:2005/06/15(水) 07:29:21 ID:wyvY6Vdm
不意に男の指が、彼の細い鼻梁をつまんだ。
男は指先で彼の鼻をつまみながら、彼の唇を吸っている。
そのため、彼は呼吸ができず、息苦しさのあまり男の唇から逃れようと暴れた。
すると、はずみで顎が上がり、ごくりと音がして喉が鳴った。
そう、彼は息苦しさのあまり、先ほどの得体の知れない甘みと唾液を飲み込んでしまったのだ。
男の唇がやっと離れた。

彼は、口の端から不快に垂れる唾液を手で拭い、男を見た。
男は唇だけで笑いながら、甘く優しい声で囁いた。
「苦しかったか?でも、これで君も素直になれる。今、君に飲ませたのはね
私がこの前南米に行った時に買ってきた、高い媚薬なんだよ。
きっととてもいい気分になれる。私が君をいい気持ちにさせてあげるよ」

彼は逃げようとした。逃げたかった。もうこれ以上、男に遊ばれるのは嫌だった。
だが、無理だった。ただでさえ痺れている体が、余計重くなった。
309風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 07:31:24 ID:wyvY6Vdm
一旦これで終わりです。
すみません。
直で打っているわけではないんですが、コピペがうまくいかなくて時間が開きました。
あともちろん>>307は5です。間違えました。
310風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 08:24:58 ID:UNQiE00X
むぉぉぉっ!
朝からモエじゃあっ!!姐さん乙っ!!
311風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 13:26:16 ID:Vdf0w0fh
初めて投下させていただきます。
刃物と若干の流血がございますのでご注意下さい。
312請い鋏1:2005/06/15(水) 13:27:58 ID:Vdf0w0fh
うぐ・・・ごぇっ・・・・
机に突っ伏した少年の漏らす声に、後ろから攻め立てる男が
乾いた笑い声をたてる。
「ナオ、じっとしとかんと。喉突き破るで。ええ子しとき」
少年の足元で、制服のズボンが踏みしだかれている。
肩には無造作にむしられた白いシャツが片腕だけをかろうじて
守ってまとわりついている。
男は机に片肘をつき、少年の口に重い金属の塊をあてがっていた。
 鋏。
刃を開ききった生花鋏だ。手のひらを上に向け、男は握った鋏を
いっぱいに開いている。
少年は刃先を口に突っ込まれ、微動だにできずうめいている。
頬をよだれで濡らし、目じりには涙がにじむ。
後ろからは男の熱塊が少年を突き上げる。痛みと息苦しさと快感とが
双方から少年を攻め立て、逃げることも求めることもならない。
「身体もっと起こせ。そうや、この角度やろ?お前、好きやろ、なあ」
男の右手は少年の腰に回され、その指先は血を滲ませるほどに
少年の肌に食い込んでいる。
313請い鋏2:2005/06/15(水) 13:29:16 ID:Vdf0w0fh
熱塊と切っ先に串刺しにされ、みじめさが微電流のように少年の肌を
なめまわす。
「ぉ、ぉに・・ぃぐ・・ぇっ」
「なんや、なんか言いたいか」
男が鋏を少年の口から外す。しかし握ったまま、その肘を少年の背中につく。
「ぉ、お兄さん、もう、許して。お願いします。おねがい」
「あかんなぁナオは」
男は上身を起こすと、腰をえぐるように下から突き上げ、少年の中へ打ち付けた。
ぃっ・・・ひぃ・・・っ
「もうイキたいんか。弱虫やなあ。もっと楽しまんと。オレもっとおまえのこと
じっくり味わいたいのに。すごいエエで、ナオ。中すごい締まってる」
にやにやと男は言葉で追い詰める。激しく突き上げられ、少年はもう
声をあげることも出来ず、ただ翻弄される。
不意に男が、手にした鋏を少年の背中にぐいとつき立てた。
「あああ!っああっ!」
「どうや、ナオ痛いか。痛いやろなあ。血、出てるもんなぁ」
314請い鋏3:2005/06/15(水) 13:30:09 ID:Vdf0w0fh
腰の辺りにつき立てた鋏を、男は肩の方へとなぞりあげる。開いた刃先が
細い線を描き、見る見る赤い色が太くそれをなぞる。じわりとにじみ出た
鮮血は、少年の汗を吸ってまるで生き物のようにその背中をなめて地へ
滴っていく。
男は少年の左肩に刃先をぎりりと突き立てると、机の上に鋏を放り投げた。
空いた手が少年の胸をまさぐり、薄桃の突起をつねる。つぶすようにひねり
あげる。
「あっあっお、お兄さん・・・あかん・・もう・・あかん・・許して」
「痛いの好きかナオ。俺が好きか。ん?」
「ああっ好きや、好き・・・お兄さん・・あああああ」
少年の背中から分かれた細く赤い流れが股を伝い、蒼い茎先から滴る
乳白の液に色を差した。
315鋏屋:2005/06/15(水) 13:33:25 ID:Vdf0w0fh
ひとまずここまでです。今宵また参ります。
316風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 14:18:46 ID:080/3puR
住人サイト、姐さん達けっこう知ってるんだね。
じゃあ、とっくに知ってるかな?
検索サイトで「小説・鬼畜・20禁」で引いたんだけど、中身覗いてビックリさ!
懐かしの名作がゾロゾロ〜
ついうれしくてゴメン

>生贄タン
クスリだね。狂い様に期待。
>鋏屋タン
関西弁モエ、今宵もお待ちしております。
317風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 14:55:16 ID:8omKQmDs
誰かサディストタンの情報知ってる方おらんかの…(つД`)
ずーっと探してるんだけど…
318風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 15:57:37 ID:aEkqTwO4
>>317
住人サイトさん見つけたよーとか嬉しい報告ならともかく、
誰々さんのサイトはどこですか?はマズイのでは?
知ってても、ここで言ったら晒したことと同義になりそうだし。
ずーっと探してれば、いつか巡り合えるかもしれないよ。
319風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 19:44:54 ID:UNQiE00X
>>312
姐さん乙(´Д`;)
今日は久しぶりに多いですなぁ・・・。
320鋏屋:2005/06/15(水) 19:52:36 ID:Vdf0w0fh
>>312でございます。
ひとまず冒頭シーンを貼らせていただきましたが、
このあとが長うございまして。濡れ場に到達するまでが・・・
他に行った方がようございましょうか。テキストで15kを超えます。
恋愛小説を貼るスレではなかろうと思い、逡巡いたしております。
また、どの程度の分割具合で貼ればお読みいただきやすいのか、など
マナーのレベルでよくわかっておりませんで、不安もございまして。
321風と木の名無しさん:2005/06/15(水) 20:24:56 ID:kEQLBtmt
>320
鬼畜ならここでいいんじゃないかな?
まだ未読の読み手には判断できんからな〜 過去にもこれこれくらい貼るよーって
お知らせして投下してってくれた人もいたから、連続が気になるなら
○個くらいいきます〜とか前置きしてから貼ったらいいんジャマイカ
過去にも甘めのとかあったし、それは書き手サンの判断に委ねるしかないカモ
322鋏屋:2005/06/15(水) 20:58:57 ID:Vdf0w0fh
>>321
レスありがとうございます。ちょっと甘めになろうかと思います。
後ほど貼りに参ります。
もしそれまでに、誘導などございましたら貼るのは控えさせて
戴きます。
323風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 11:46:29 ID:sYq9sJXu
待っとったのに・・・
324鋏屋:2005/06/16(木) 15:01:07 ID:Aezu7sr/
待ってていただいたのはわたくしめのことでしょうか。
それでしたら、ありがとうございます。今から貼らせて
いただきます。濡れ場はしばらくございませんがお許しを。
325請い鋏4:2005/06/16(木) 15:03:00 ID:Aezu7sr/
「若宗匠から直々にお稽古してもらえるなんてあんたこんなラッキーなことないで。
しかも御礼もせんでもええて。断ったらバチあたるで」
母からの突然の電話で、オレのまったりとした毎日が一変した。
サークルもそこそこ、バイトも女の子もまあそこそこ。何がどうってことのない平凡で
ぬるま湯みたいな楽しい毎日だったんだよあの日までは。そもそも、親元離れて
過ごす学生生活なんて、そんなもんだろう。それが突然、竜相寺流の若宗匠の
手伝いをしろだって。まったく、オレはあなたの“お教室”を継ぐつもりなんて
これっぽっちもないんだよ。勘弁してほしいよ。

「初めまして。ユキノリくんやったね。滝川です。よろしく」
初めて会った若宗匠は、意外にしっかりしてて男らしい男という印象。もっと、
なよってるヤツだと思ってたよ。白っぽい着物とか着てさ。ジーンズこそはいてないけど、
オレとそんなに変わらないカッコをしてる。すごい偏ったイメージを抱いていた自分が
ちょっと恥ずかしい。
差し出された手を握り返すと、俺より一回り大きいカンジだ。きっと指が長いんだな。
細いけど、華奢ではない。太い枝を切ったり、けっこう力仕事もあるんだよ生け花は。
「あ、小田垣行紀です。ヨロシク・・・お願いします」
「おばあ様からお教室やってはるんやったね。君が3代目継ぐの?」
「いやあ、そんなつもりはないんすけど・・・」
小さく吹き出すと、彼は明るく笑った。へえ、笑うんだ、て当たり前か。
326請い鋏5:2005/06/16(木) 15:03:43 ID:Aezu7sr/
「正直だね。でも、お稽古頼まれてるけど。ええんかな、仕事頼んで」
つまりこうだ。オレのお袋様は数ヶ月に1回の宗家特別稽古ってのに出てる。もう長年
先生やってるから、たんまり御礼を納めるかわりに宗家自ら稽古を見ていただけるってワケだ。
で、その折にどうも事務長とやらにちょこっと袖の下、もといご祝儀を包んで、オレのことを
相談したらしい。地元を嫌って東京の大学に行ってるけど、見込みがあるので教室を
継がせたいと思ってる。関東にいながらにして、稽古を続ける何か良い手立てはありませんか・・・
ああ、大きなお世話だ。いや、嵌められたといった方がいいな。確かにオレはお袋の元で
生け花の稽古をしてた。してたよ、でもな。やっててイヤじゃなかった、というだけで、
教室を継ぐなんて・・・オレにだって夢とかいろいろだなー・・
「もし稽古がいらんかったら、仕事の方だけお願いしてバイト代出すけど。こちらも、
何にも知らん人に頼むより君みたい勝手のわかってる人の方がありがたいから。どう?」
若宗匠の仕事を手伝うかわりに稽古をみてもらう、バイト代はなし、そして御礼もなし。
それがお袋の仕組んだウルトラC級の離れワザ、なんだそうだ。今どきウルトラCってなんだよ。
若宗匠は短大やカルチャースクールで週に4日お稽古をしている。それを手伝う。
オレの稽古は週1回。見合わない?いや、宗家や若宗匠に稽古をみてもらうとなれば
お包みする御礼はン万円からが相場だ。“から”だぞ。
週に4日×4〜5時間、時給が千円としても・・・足りないな。だからオレの方にとっては
おいしい条件なワケだ。
オレが生け花をやりたい人間であれば、の話。それと、稽古の手伝い以外のイレギュラーな
仕事が降ったり湧いたりしなければ、の話。
327請い鋏6:2005/06/16(木) 15:04:30 ID:Aezu7sr/
さっそく仕事が始まった。長机とパイプ椅子を並べ、水盤を置き、水を入れる。
剣山、新聞紙、ゴミ箱、バケツに水、予備の鋏、水切りボウル、雑巾・・・と備品を用意する。
まったく生け花の稽古には重いものか冷たいものか危険なものしかないな、と今さら。
今日は師匠が特別講師になっている短大での講義。まあ普通に花を生けるワケだけど。
「やはり花は生きているのがいいですね。私も一人夜中に研究のために生けたりしますと、
花々にじっと見つめられているような気がすることがあります。その香りや色に癒しの効果も・・・」
大抵の女子は若宗匠がお目宛なんだろう。ホワイトボードの前で話す彼を皆がどうも
まぶしそうに見ている。まあオレも、教室の後ろから見ていて、いい男だとは思ったけどさ。
女子達が花を生け始める。小声でひそひそ、キャッキャと言い合いながら、きっと
同じように傾いた花を仕上げるのだろうな。女がつるんで何かをやろうってところに、
秀でたものが生まれたためしはないと、ひとりごちてみる。本意じゃない立場にまんまと
嵌められた腹いせが思わせる性悪だ。許せよ女子ども。
ただこの花を生けているときの、鋏の音は好きだ。硬いものを切るパチンという高い音。
剪定鋏というやつがオレは好き。バネで強く跳ね返る。古流鋏とかいうのはかちゃかちゃ
いうばかりで覇気がない。やっぱりあの押し返す力がいいんだな。
教室にはパチンという音と、鋏を置くゴトリという音が交差する。この空気がけっこう
好きだったりするのは、お袋のいう「見込みがあるヤツ」ってことなのか。
考えたくないんだが、やっぱりとっとと会社員になっちまった兄貴とは違うのかもしれない。
ふと目を上げると、学生達の間をゆっくり歩きながら若宗匠がこちらを見た。
少し長めの前髪が揺れる。細めの二重が涼しく微笑む。なんだよ、オレを見てそんな
微笑み返しすんなよ。不覚にも照れて顎突き出して会釈するオレ。
328請い鋏7:2005/06/16(木) 15:06:45 ID:Aezu7sr/
机と椅子を並べ、水盤に水を張り、稽古が終われば水とゴミを捨て、掃除をし、水盤を
ひとつひとつ雑巾で拭いて…毎日毎日これを繰り返す。
大学や竜相寺流の教室での稽古はまだいい。小さなカルチャースクールや公共施設を
借りている日は面倒だ。大荷物を運ぶのに車は必須だが、停めるところに苦労する。
建物に横付けして荷物をせっせと運んでから車を置きに行く。師匠自ら駆けずり回るわけだ。
オレが付く前は、京都からついてきたじいさんが手伝っていたらしい。身体がきつすぎて
辞めたがっているところへオレの話が持ち上がって、師匠側にも願ったりかなったりだったわけだ。
しかし京都にいれば若宗匠と奉っていてもらえるだろうに、なんでこんな大変なことをやって
るのか、と思う。聞けば、関東に生徒を増やす、いわば“布教活動”中ってことらしい。
まあ、中途半端なヤツより、いい男がやってる方が生徒も着実に増えるってもんだろうな。
ん?お袋の狙いはそこか!と今さらきづいた。
329鋏屋:2005/06/16(木) 15:07:55 ID:Aezu7sr/
ひとまずここまででございます。濡れ場は次回にちょっとしたものを
ご用意しております。では、今宵また・・・
330風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 15:31:50 ID:YTe7b+e+
濡れてくれ!水盤ひっくり返しでもいいから早く濡れてくれYO!
331風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 15:52:03 ID:OWqCtQ9y
あれだな
放置プレイって奴だな
そんなモンどーんとこいだ!
姐さんテカテカしながら待ってます


てか330さんは興奮しすだYO!
私までテンションあがるじゃマイカ
332請い鋏8:2005/06/16(木) 15:56:56 ID:Aezu7sr/
>>330
ハゲワロですセニョリータ。あまり固め撃ちするとウザいかと思いまして。
では濡れるとこまで参ります。
−−−−−−−−−−−−−−−−

そろそろ、バイトを始めて1ヶ月になる。
初めは聞かれれば答える、という程度だったが、段々自分からも生徒に話しかけるように
なる。教えるのもいい稽古だ。週に1度は師匠に稽古をみてもらうし、自分にとってかなり
おいしい待遇なんだと思う。オレが真剣に、花の道を目指してるヤツだったらの話。
「行紀君、たまには一緒に食事でもしよ」
「え、いいんすか」
「いやー、もっとはよにどこか連れていってあげよう思てたんやけど。なかなか、忙しいやろ」
「はあ。けっこうハードですよね毎日」
平日2日と週末をバイトに費やし、空いている時に稽古を見てもらう。合間を縫って大学へ通う。
毎日のように一緒にいるのに、師匠とは食事も一緒にとってなかった。
「何がいい?肉か。あー、寿司かな」
確かに肉は魅力的。でも師匠は寿司かな。寿司・・・寿司でもいいか。
師匠は27歳。オレ20歳。同じ20代だぞ、肉が食いたくない年頃でもないだろう・・・
「じゃ、せえので言うか?」
無邪気な笑顔。オレ、この人笑うのけっこう好きだと思った。目がなくなるんだ、細くてさ。
「え、寿司がいいの?」
肉!と言ってからきょとんとオレを見る師匠。いい大人のクセに、表情がころころ変わる。
「いや、あの、先生はお寿司の方が好きかなーと思って」
あははと笑ってオレの肩をそっと押す。
「肉行こう。肉、肉」
結局、ステーキをご馳走になった。師匠はワインを飲んで、ずっと笑ってた。

333請い鋏9:2005/06/16(木) 15:59:50 ID:Aezu7sr/
ビルの一室。白いシャツの人影が、窓の外を見下ろしている。
その右手には、花鋏が握られている。持ち手が輪になったその鋏を、かち、かち、かちと
鳴らしながら一点を見つめ続ける。目に映るその景色とは違う光景が、彼の心を苛んでいる。

大またの足音がゆっくりと廊下を近づいてくる。男だ。だが父ではない。
「お姉さんはパーティに行きました。お父さんは代議士と秘密の会合に行きました。」
子供に昔話をよむような口調。その声に、直柾の身体に揺さぶられるような衝撃が走る。
震える手で、今持った枝だけはしっかりと生けこみ、鋏をカバーにしまう。
「来てたんですか」
言いながら直柾は、不自然にならないよう努めて、座布団の下に鋏を隠す。
「この家で真面目に花生けてるのはおまえだけやな、ナオ」
政史は、直柾が切り落とした松の切れ端を指先でつまむと、鼻に近づけながら言った。
顔をしかめて、無造作に投げ捨てる。
「なんぼ頑張っても家元にはなれんのになぁ」
「僕は」
「僕は家元になるために花を生けてるんではありません、てか?」
今生けた松の枝先を指で突きながら政史はにやりと笑う。
「誰もそんな風には見てくれんよ。本家にしたらおまえは目の上のコブ。本家の
オジが継ぐまでの中継ぎのつもりで婿とったのに、その当人さんは政治家さんとも
仲良しで、なんや知らん、やる気まんまんやしなぁ」
まっすぐ前を向いているのがやっとだった。立てひざで屈んだ男が、自分の横顔を
射抜くように見ている。鼓動で耳が痛い。
「ナオ」
男が囁く。小声で言われると、なおさら直柾の身体に緊張が走る。
334請い鋏10:2005/06/16(木) 16:02:20 ID:Aezu7sr/
顎をつかまれ、反射的にその手をふりほどいた。見返した目がおびえているのは
自分でもよくわかる。男は笑っていた。
「ナオ、そんな怖い顔せんかてええやろ。せっかく久しぶりに」
「帰って下さい。今日は誰もおりません。僕は松を生けなあかん」
「正月までまだ間があんのに」
「明日稽古なんです。松を生けるんです。お願いですからもう帰って下さい」
「ナオぉ」
男が不意に立ち上がり、直柾に近づく。無意識に逃げようとするが、脚がもつれる。
立つに立てず、横座りのままにじる。そんな直柾に政史はまたがると、再び顎をつかむ。
「ナオ〜、おまえがおらんようなって、俺ほんまに寂しかったんやぞ。わかるか?ん?」
恐怖に息がつまり、喉がひゅーひゅーと細い音を立てるような気がする。
政史は直柾のシャツの下に、空いた手を滑り込ませる。爪を這わせると直柾は眉間に
しわを寄せ、首を振る。
「そんなこと、もうやめて下さい」
「あほが。東京なんか行きやがって。しかも6年も大学行くなよ。休みもまともに帰って来んと、
何をしてんのやおまえは。俺は気が狂いそうやったぞ」
「やめて・・・やめてお兄さん。お願いや」
這うように逃げる。脚が思うように動かない。その直柾を政史は歩いて追い詰める。
「こんな部屋に松生けて、なんの意味があるんや。親族一同に迷惑かけまくって死んだ
じいさんの部屋に」
「お祖父さんを、悪う言わんといて。僕、かわいがって・・・」
「そうやろなぁ。おまえはどことなし、あのあほに似てるもんなぁ。まったく、放蕩して金使い
倒しやがって。うちのばあさんが全部肩代わりしたったからこの家も本家も残ったような
もんやのに。お前のおやじも、そこんとこわかってんのかな」
はき捨てるように言いながら、また政史は直柾の腹に指を這わせた。
「やめて・・・」
「あのなぁ、お前の家も、本家も、今あるのは全部俺とこのおかげなんやぞ。ええ加減、
頭に叩き込めや」
直柾の髪をつかみ、壁に押し付けるように上を向かせる。
「おまえも、よう言うこと聞かな。なぁ、俺の言うことを」
そう言うと直柾の耳に口をつけた。
「もう逃げんなよ。殺すぞ」
335請い鋏11:2005/06/16(木) 16:04:08 ID:Aezu7sr/
直柾の目じりに涙が浮かぶ。嗚咽が口をついて漏れる。
「お兄さん・・・優しかったやないか。子供の頃、僕に、優しかったやないか」
政史が掴んでいた髪を離す。直柾の頬に涙が伝い、シャツを濡らす。
「いつも、いつも、かわいがってくれたやないか。優しくて、ほんまの兄さんみたいやった
やないか。大学行って、小父さんに跡継げって言われて、それで・・・」
「それで?」
「その頃からおかしなったんや。小父さんの会社継ぐために修行やて言われて、
仕事キツイんかしらんけど、それでや、それで僕をはけ口みたいに傷めつけて」
瞬間、目の前が真っ暗になった。政史が殴りつけたのだ。
「おまえ、そんなエラそうなこといつから言えるようになった。おれに口ごたえするように
なるなんてなぁ。やっぱり東京に行ったのが間違いやったな。そやからあのとき、
ちゃんとお仕置きしたったのに。なんで俺の言うこと聞かんかったんや」
直柾にまたがり、髪を掴んで政史が言った。声を荒げないのが直柾には却って恐ろしかった。
「お兄さんは、ほんまに優しかった。大好きやった。僕は・・・僕は、いつか元に戻って
くれるんやないかと思って・・・思って・・・ああっ」
脇腹に鋭い痛みを感じて直柾は身体を海老のように丸めた。政史が、直柾の切り落とした
松の枝を突き立てたのだ。
「な、痛いやろ。俺に生意気なこと言うと痛い目見んの知ってるやろナオ」
鋭い切り口を、ぎりぎりと腹にねじこむ。もう一方の手で胸をまさぐる。
「お兄さんは、僕に、そんな風にしか出来ないんやな」
苦痛から逃げようと身体を丸めながら、直柾は叫んだ。
「僕に優しいすんのが、そんなに怖いんか」
振り向きざま、直柾が叫ぶ。政史の顔がゆがみ、怒りともつかぬ色が見開いた目に走った。
336請い鋏12:2005/06/16(木) 16:07:56 ID:Aezu7sr/
突き立てられた枝が離された。息をつく間もなく、シャツを引き上げられ背を顕わにされる。
あああああーっ
腰の傷跡に枝をつきたてられ、直柾は声を上げる。ぎりぎりと突かれる古傷から、身体の奥底に
甘く痛みが走る。直柾の腿をすうっとなで上げ、政史はにやりと笑う。
「ナオ、自分で脱げ」
耳元で言われ、直柾は激しく首を振る。
「あほやなぁ。こんななってるやないか」
政史の手がゆるやかに直柾の茎をなで上げる。熱を帯び、政史の手に応えるようにビクンと
脈を打つ。それでも直柾は首を横に振り続ける。
「病院も行かんと治したんやなこの傷。ほんまお前あほやしな・・・」
背中の傷に舌を這わされ、もう抗う力のないことを感じる。爪の先で畳がぱりりと音を立てる。
「俺が脱がすんか?ナオ。どうすんのや」
政史の手がズボンにかかる。その手を力なく直柾の手が覆う。政史の手が直柾の手を
ボタンへ導き、直柾は自らファスナーを下ろす。
仰向けにされ、腰からはすべてを剥ぎ取られ、直柾は足先まで顕わにされる。しかし
それは自ら脱ごうとした直柾への政史の赦しだった。頬に手を当て、唇を重ねる。
「ナオ、好きや。俺から離れるな、ナオ」
「お兄さん・・・すぐ・・お願い・・すぐ!」
直柾の懇願どおりに、政史はその脚を抱え上げ、激しく突き上げた。嗚咽とも歓喜ともつかぬ
声が、直柾の口をついた。手と手を重ね、指を絡め、唇を吸う。二度と離れることのないように、
自分の身で相手を縛るかのように。

かち、かち、と鳴っていた鋏の音が、止んだ。
337鋏屋:2005/06/16(木) 16:09:30 ID:Aezu7sr/
ハァハァ番号がわからなくなってきて混乱ました。
ひとまずここまでで。まだまだ続きますが・・・
338風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 16:22:46 ID:OWqCtQ9y
ぬおおぉぉぃ!
ほかんとこ見てたら姐さんきてたー!
放置プレイなかったよ
テカテカする間もなかったよ


あぁでも良かったッス
関西弁いいなぁ
続きも楽しみにまっとります
339風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 19:53:33 ID:fO2QEpIw
きゃああ〜モエル!(・∀・)イイネ!!

でも、ちょっと気になったのですが一人称文から
三人称文になってる…

ゴメンナサイ!ヤボでした。
340鋏屋:2005/06/16(木) 20:17:27 ID:Aezu7sr/
>>339
そうなんです。一応章がかわってると思って読んでやってください。
オレ視点と神視点、このあともこの変化をご辛抱いただけるなら・・・
341請い鋏13:2005/06/16(木) 20:55:56 ID:Aezu7sr/
流血注意でございます。



−−−−−−−−−−−−−−−−
遅れた。竜相寺流の教室がある雑居ビルに駆け込む。
大学からずっとダッシュで来たけど、まったくだめだ。アウトだ。稽古に30分も遅れるなんて。
時間までに行って、稽古の準備を済ませておくべきなのに。なにより、師匠を一人で、
自分のためだけに待たせてるってのがキツい。
2基あるエレベーターは役立たずだ。乗りたいときに止まっていた例しがない。4階まで駆け上がる。
1段飛ばしでも、時間は取り戻せない。あああ役立たずなエレベーター。役立たずなオレ。
ドアの前で息を大きく2回整えてから、「すみません遅れました!」と勢い良く
開けると、逆光に師匠のシルエットが浮かんだ。
「すみません。あの、準備も」
言いかけて、息を呑んだ。
「先生!手!」
師匠の左手から鮮血がぼたぼたと流れ落ちている。ゆっくりと振り返る師匠の
右手には、稽古用の鋏が握られている。
「何してはるんですか!血、血、止めんと。ああなんやこれ」
口がからからになる。拭くもの、いや違う縛るもの縛るもの。頭の中がぐるぐる回る。
ポケットからハンカチを引っ張り出して血まみれの左手をきつく巻く。どこから出血して
いるのかも定かではない。でもとにかく縛る。手首じゃないのは確かだ。血よ止まれ。
やっと顔を見た。血の気が失せて、目は宙を泳ぐ。声をかけて目を合わせる。
「先生、先生。自分でしはったんですか?そうなんですか?」
やっと目があうと、我に返ったようにきょろきょろと黒目が跳ねた。あっと小さく声を上げ、
鋏を落とした。重い鋏は床に跳ね返って鋭い音を立てた。
師匠の重みがオレにかかる。支えてなんとか椅子に座らせる。
「先生、病院行きましょう。血がすごい」
オレがいうと、彼は頭を振った。
「平気や。それより・・・家まで送ってくれるか」
342請い鋏14:2005/06/16(木) 20:57:07 ID:Aezu7sr/
教室を慌しく閉めると、オレは師匠の車を繰ってマンションに向かった。建物の前までなら
何度か行ったことがある。血まみれの手はハンカチの上からタオルでぐるぐる巻きにした。
師匠はシートに身体をもたせかけ、窓の外をぼんやり見ている。
何やってんだよ、自分の手切ったりして。
理由がわからないままに、オレは自分が遅刻したことを呪い始めていた。
師匠のバッグからキーを出し、部屋を開ける。薬箱のありかを聞き、手当てをし、着替えを
手伝った。
「なんか飲みますか。言ってもらったらやりますけど」
紅茶を入れろという。オレは湯を沸かした。師匠はまだぼんやりとしているようだ。ソファに
すっぽりと納まっている。
切ったのは親指と人差し指の間。水かきみたいにぺらぺらしている部分だが切ればやっぱり
出血はする。絶対、消毒して縫って抗生物質もらった方がいい。
「先生、あとで病院いきましょうね。落ち着くまでちょっと休んでていいですから」
オレは師匠の足元にかがんで、人生初っていうくらい優しい声で話しかける。
これって自殺未遂か?こういう場合、どう接したらいいんだ?オレの一言で、師匠の運命
変えちまう可能性もありってことか?
「病院は・・・ええよ。絆創膏でも貼っといたら」
「だめです!あきません。バイキン入ったらどうするんですか。」
しまった。こんな声荒げて、追い詰めたらどうするんだよ、と言ってから内心びくつくオレ。
でも、師匠は笑った。いつもの笑顔には程遠いけど、弱弱しいけどちゃんと笑ったんだ。
思わず、腕をそっとなでる。7つも上の男の人に、小さな子供にするようなことを。
でも師匠はいやがりもせず、目を伏せている。
オレは師匠の腕を、肩をなで続けた。そっと・・・
pi−−−−−−−−!
薬缶がけたたましい音をたてて、湯がわいたことを知らせる。
驚かせるなよ。心臓がばくばくと音を立てている。なんでうろたえなきゃならないんだ。
そう思う自分にさらにうろたえるオレ。
343請い鋏15:2005/06/16(木) 20:58:09 ID:Aezu7sr/
「ハンカチ、ごめんなあ。ぼたぼたになってしまって」
紅茶を少し飲んで落ち着いたのか、師匠から口を開いた。
「ああそんなんいいんです。ていうか、オレ使ったハンカチだからかえってバイキンとか」
「バイキンて・・・言い方。なんか幼稚園さんみたいや」
また笑う。よかった、顔色も悪くない。オレが笑われてるんでも、今はいい。
「ハンカチな、洗ってもきっときれいには落ちないだろうから、僕のあげるよ」
遠慮したが彼は別の部屋からそれを持ってきた。
「一度洗ってしまったけど、まだ新品。よかったら使って」
受け取るとほのかにいい香りがした。この部屋全体を包むいい匂い。花か、お香か。
あらためて見渡すと、そこここに花が生けてある。師匠を見つめる花達。
キミらになら、なんで手を切ったのかわかるか?
「ここでお稽古しよか」
不意に師匠が言う。
「いや、あの、今日は無理せんでも・・・横になったらどうですか」
「大丈夫。それともユキがしんどいかな。ごめんなびっくりさせて」
最近、師匠はオレをユキと呼ぶ。ちょっとうれしかったりする。
「あの・・・理由とか、聞いてもいいですか。なんかワケわからんと落ち着かないし、
オレはどうしてあげたらいいんか」
「うん。ごめんな。ちょっと疲れてて、ぼーっとしてたみたいや。ほんまごめん」
疲れててぼーっとしてたら、あんなごつい鋏で自分の身切るんかいな。
でも、それ以上突っ込むのはやめた。やっと合った師匠の瞳の焦点をずらしたくない。
「稽古お願いします。準備、どうしたらいいですか」
344請い鋏16:2005/06/16(木) 20:59:19 ID:Aezu7sr/
「うん、よう入ってるね」師匠のお褒めの言葉で稽古は一応しまいだ。
あたりを片付けて、花の載った小ぶりのテーブルを少し部屋の端に寄せた。
オレの生けた花を師匠はまだ見ている。
「あの、横になって下さい。疲れたでしょう」
見れば、師匠の手に巻いたガーゼと包帯にはかなりの量の鮮血が滲んできている。
「オレ、ちゃんと手当てできるもの買ってきますから」
ソファに彼をうずめてから、外へ出る。思わず深呼吸する。
伸縮性の、切って使う大振りの絆創膏を見つけて足早に帰る。師匠から目を
離すのが不安だ。
「戻りました。先生」
返事はない。あたふたと靴を脱ぎ部屋に駆け込むと、彼はオレがうずめた形のまま
ソファで寝ていた。ほっとして、慌てたのがちょっと照れくさかった。花どもよ、笑うな。
寝ていても血はどくどくと流れ出ているらしい。迷ったが、やぱり手当てをする。
もう包帯までびたびたに血で濡れている。なんでこんなことを・・・疑問符が頭に
充満する。途中何度もかすかに眉をひそめたが、師匠は目を閉じたままで
されるにまかせていた。でかい絆創膏そっと貼らせたら日本一だな、オレ。

「今日、泊めてもらえませんか」
腹くくって言った。あつかましいとは思ったが、この人をひとりで置いておく気に
なれない。部屋の中はすっかり薄暗く、花達の周りだけが小さくほの明るい。
「ええよ。食べるもんはなんか取ろう」
こんな傷を負っているというのに、師匠はシャワーを浴びるという。シャツを脱いでから
左手にビニール袋を巻いてやる。されるままにじっとして師の方こそ子供のようだ。
オレもシャワーを借りて、ソファで寝ることにした。ベッドを譲ると言われたが、
今度もしっかりベッドにうずめて布団をかけてやった。
目を離すのはいやだと思ったが、ひとつベッドに寝るのもなんだし。今は弱って
子供みたいになってるけど、うちの流派の若宗匠様なんだし。
そうだよ、オレは京都の人間ですらない。地元にいたら、会うことも口きくことも
なかったはずだ。それがこの二人三脚状態。ありえねー・・・
345請い鋏17:2005/06/16(木) 21:01:28 ID:Aezu7sr/
胸元に圧迫感を覚えて目を開ける。
「うわぁっ」
「ごめん、びっくりしたか」
師匠、頼むからいい年して寝てる弟子の胸元に頭突っ込んでくるのはやめてくれよ。
「びっくりしますよ!・・・何時ですか」
「2時。おばけ〜」
あほか。力が抜ける。窓の外は都心のビルの照明でほの明るい。部屋のすみから花たちの
ひそひそ声が聞こえる。身体を起こすと師匠が足元に座る。夕方寝たせいか、今頃目が
さえたんだと。勝手だな。
「ユキ、なんか話しよう」
はいはい、付き合いますよ眠いけど。勝手な師匠は、勝手に話し始める。
346請い鋏18:2005/06/16(木) 21:02:29 ID:Aezu7sr/
「竜相寺流の起源て知ってるか?相国寺派の寺院て説明してるけど、竜相寺なんて
寺はないんや。昔々、政変に巻き込まれそうになったある皇子が、寵愛する青年を守る
ためだけに急遽作ったいわば張りぼて。人かき集めて寺の体裁繕ったんやな。」
「そこまでの話ははじめて聞きました。教本の最初にはちょこっと載ってるけど」
「うん。今の本家さんの土地が竜相寺の跡地やと言われてるけど、ほんまのとこ、
それらしい名前つけんとあかん言うんで、持って来た名前なんと違うかな」
確かに、それらしい名前をつけておけば、由緒正しく聞こえるものだ。初世の気持ちも
わからないではない。
「結局、その皇子と竜相寺さんはダメ、だったんですかね」
「いや・・・皇子は失脚を免れたんや。けど、青年はそのまま」
「そのまま?」
「皇子の寵愛は他へ移った。お相手さんは還俗する理由もないから、結局寺に縛りつけ
られたまま一生を終えたんやろな」
「なんか、かわいそうですね」
「権力者なんてそんなもんやろ」
ちょっとはき捨てるような言い方だと思った。気になって師匠を見下ろしたが、その
表情は見えなかった。通った鼻すじ、硬くとがった喉、少し伸びて巻いた襟足の髪。
「かえで、水よう揚がるとええけど。僕こんなんしてしまって、花に悪いことした」
キキョウとあわせた板屋かえでの新緑が暗がりに滲む。かえでは水が揚がりにくい。
騒動のおかげで、水に生けるのが遅れたのを師匠は気にしている。
明日の朝はしゃんとしていてくれるといいけど。かえでも師匠も。
347鋏屋:2005/06/16(木) 21:03:33 ID:Aezu7sr/
誰も見てないすきに濡れ場のないとこ貼ってみました。
今日はここまで。
348風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 21:16:29 ID:RIsyUV3h
リ・リアルタイム!
鋏屋タンGJ!!
モエをありがたう!!
349風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 21:21:41 ID:YJyv5VE+
鋏屋の姐さん、乙(´Д`*)ハァハァ

関西弁、マジ大好きだ…or2エロス
350風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 21:38:30 ID:cbKICWpn
鋏屋さんGJ!
花がそこかしこに出てくるからか、
そこはかとなく雅やかな雰囲気があってイイ!!
351風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 22:08:02 ID:fO2QEpIw
先ほどヤボツッコミしたものですが、
ホントにヤボでした〜スミマセン…
禿萌えです。この二視点がヨイのですね!
352風と木の名無しさん:2005/06/16(木) 22:31:51 ID:M3J9iFLE
鋏屋さん素敵だー!
続きを楽しみにしてます。 ゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚ アハハウフフ
353請い鋏19:2005/06/17(金) 12:54:02 ID:crBTvCDG
鋏屋でございます。本日もスレ汚し失礼申し上げます。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
翌日は短大での稽古だ。朝から女子どもは何が楽しいんだかきゃっきゃとイキがいい。
師匠の手の包帯を見て嬌声があがる。あれはどう考えても歓んでる声だ。悪魔たちめ。
師匠がひととおり花材の説明をし、オレが模範で生け、各自が生け始める。
「ここはもう少し斜めに切りましょうか。向きを逆にして・・・そう、こちらに倒します」
オレがこんなに丁寧にご指導申し上げているのに、女子はまったく聞いていないらしい。
「あのお!小田垣センセイってぇ」
「はい?」
「若いですよねぇ〜」
「あ、はぁ。大学生ですから」
周囲から一斉にえーっと声が挙がる。
「えー。何年生ですか〜?」
「3年、だけど・・・」
おまえら真面目に生けろよ花が泣くぞ、と心の中で呟く。絶対に口にはできないけど。
「ほらほら。みんなちゃんと前向いて生けて。それと」
師匠がオレの肩に手をかけ、教室のうしろへと促す。
「彼は僕の大事な人だから。手、出さんとってね」
また一斉に嬌声があがる。女子はこういうの、大好きだよな。さすが師匠。
でもその時オレは不覚にも赤面しそうな予感がして、なぜか思い切りふくれ面を
していた。なぜ赤面なのか、なぜ頬をふくらませなくちゃならないのか、自分でも
分からなかった。
横顔を見て、たぶん師匠は笑った。そう、いいんだ、師匠が笑ってさえいれば。
354請い鋏20:2005/06/17(金) 12:54:48 ID:crBTvCDG
3限から出席するために大学へ急ぐ。走れるところは全部走る。最近ずっとこうだ。
街では、いたるところに関西経済界のプリンスとやらの映像が流れている。
なんでもITベンチャー企業を集めたビルを新しく建てるとかで、若き実業家に
注目が集まっているらしい。「KTP・・・・パークの略で・・・では2棟目に・・」
「一昨年のご結婚、先日の長者番付、そして今回と注目が集まりますね社長!」
冷静なアナウンスと忙しないレポーター達の声が重なり濁って街に響く。
でも、急ぐオレの目にはその時そんなものはまったく映ってなかった。
昼飯時を移動に費やしたので、4限の前に学内のカフェに寄る。
声をかけてきたのはサークルの同期、安斎だった。
「超々おひさしぶりじゃん。ガッコ来てんの〜?」
「それお前だろ。オレは来てるよ、バイトの合間を縫ってな」
「へーえええ。ところでオダガキ、就職どうすんの?」
「え、みんなもう就活とかまわってんの」
「んー具体的な企業とかはまだかもだけど、OBとかに会ってる子はいるみたいよ」
ヤバイ。オレは花をやらせようというお袋に反抗するだけで、具体的なこと何も
考えてなかった。これじゃ、花しか残らない危険性大だ。
「なんかあったらメールで教えろよ。オレ最低限しか来ねーし」
「わかったぁ。つか、私もちょいヤバめなんだけどさ。業界とか絞ってないし」
そういえばこいつは、教師になりたいって言ってたっけな。物好きなやつだ。
あぁオレも相当、だけどな。
355請い鋏21:2005/06/17(金) 12:55:35 ID:crBTvCDG
翌朝起きるとすぐ、携帯が鳴った。お袋様からだ。
「ゆきちゃん?なんや生きてた〜?家に何べん電話しても出えへんし、もう心配で」
「なんやこんな早よから。なんの用」
「何の用てあんた、人がせっかくお誕生日のいろいろを荷物作って送ったったのに」
「荷物〜?ほな、明日着くんか」
「なんでぇ、今日やん。昨日送っといたから、今日着くわ。クールでなぁ」
「今日!?クール?!」
まったく、何度言っても覚えないばーさんだ。荷物は発送する前に「送ってもええか?」
と聞けよ。たとえば「送ったから受け取んなさい」でも、前日に言うべきだ。
「うんそうそう。あのなぁ今回は肉!肉ようけこと入れといたから。あんたが食べるんやで。
んな、人にあげたらあかんで。サークルの男とか言って、食べささんとってよ、お母さん
田中さんとこエラい並んで買うたんやから。あ、ほんでほんで、若宗匠どないなん?
かっこええなぁあの人。白が似合うなあ。お母さんもいっぺん会ってみたいわぁ」
「・・・切るで」
「あ、ちょとゆきちゃん!ゆきちゃんて」
がちゃがちゃ虫。兄貴とオレとで子供の頃につけたお袋のあだ名。ひとりでがちゃがちゃ
しゃべって、ひとりでがちゃがちゃひっくり返して、ひとりでがちゃがちゃ世話焼いて。
お花の先生でござい〜てな顔してるときは、すましていかにもええとこの奥様風なんだけどな。
356請い鋏22:2005/06/17(金) 12:56:35 ID:crBTvCDG
「先生あのすいません、一回家帰ってきます。あと学校と」
「うん。お母さんから荷物か。ええなあ、母の愛や」
笑ってる。出会った頃の顔だ。もう大丈夫。オレ、いつまでもここに泊まってるのもおかしいし。
「あ、あの、一回帰るっていうかその」
「ちょっと待って」
寝室に行って戻ると、「はいこれ」と手にコロンとしたものを渡された。
合鍵だ。
「あの、先生」
「なくさんように。今これ一個しか余分ないから」
その言葉に促されてオレは自分のキーホルダーを取り出した。通してあるのは自分の
部屋のキーひとつ。
「おもしろいキーホルダーやなぁ。縄跳びや」
師匠が手にとって笑う。この顔だ。目を細めて、うれしそうに笑う。7つも年上なのを一瞬忘れる。
「友達に、その、センスのいいヤツがいて。だいぶ前に」
「彼女か。ええな」
ふと笑ってキーホルダーを俺の手の中に返す。いや違います、彼女じゃなくて・・・
言い訳したくなる。そう、ちょっと付き合って、ちょっと、寝ただけだ。
そんなヤツにもらったものをずっと使い続けてるっていうのは、この形が気に入ってるのと、
そいつのことを、特に深くは思っていないってことだ。人が縄跳びをしてるような格好、縄の
部分がキーを通すワイヤーになっている。ちょっと和むんだよなこれ。
師匠のキーホルダーなら見たことがある。お姉さんにもらったという、シルバーのキューブ。
シンプルだけどおしゃれなカンジ。たぶんオレのと、10倍くらい値段が違うカンジ。
「じゃ、先生」
「うん。気ぃつけて」
玄関の飾り棚でミニひまわりが小さな顔をそろえて見送ってくれる。師匠の顔は見ないまま
行こうと思ったけど、無理だった。靴を履き、顔を上げるとオレは「行って来ます」と言ってしまった。
失礼します、のはずだったんだけど。
357請い鋏23:2005/06/17(金) 12:57:41 ID:crBTvCDG
昼を挟んで講義があるので大学へ向かう。午前中から大学に来ることは少ないので
すれ違う顔ぶれも微妙に違うような気がする。まあ気のせいだ。強いて言えばオレの方が
異分子。3年になれば、学校に来る時間もめっきり減るもんだ。
「オダガキ〜」
学食にいるオレを2階のギャラリーから見つけて安斎が声をかける。辺りかまわず大声を挙げ
ようが、男女が肩をすり合わせて語ろうが、ここはフリーな場所だ。あと1年半でオレはこういう
ぬるま湯みたいな巣を失うんだな。こういうの、なんたらブルーってのに繋がる心理か?
「今日はバイトはー?」
「今日は休み。お袋が荷物送ってくるから家にも帰んないと」
「え、家帰ってないの」
しまった。口が滑った。こいつのことだ、あらぬ疑いを・・
「やっぱり。なんかサワコとかミズホとかが言ってたのよー。いっつもあたふた走りまわってるし、
こっちが顔見ても、オダガキは逃げるように帰ってくから声もかけられないって。とかー、
前の日と同じ服着て来てたとかさぁ。ねぇ、なんかあやしくなぁいー?」
「ばかじゃねーの。うちの師匠が手ざっくり切っちまって、手伝いに行ってただけだよ。それと
稽古の手伝いもあるし。オレはおまーらみたいにヒマじゃねの」
「え、そうなの?そっか、なんだ。ごめーんなんか変なこと言って」
ざっくり、って響きにちょっとびびったのもあるんだろうが、基本的にこいつって、いいヤツ。
ちょっと気まずい顔して謝ってくれる安斎を見て、おかしかった。
「いいよ別に。まあみんなそれなりに忙しいんだろうし。人のことなんかかまってられんよなぁ」
「うーん、早い子はもう内定もらったっていうし」
「内定?!」
「うん、年々早くなってるみたいね」
おいおい、まだ3年の夏だぞ。大学生活はまだ後半に入ったばかりだぞ。オレの青春を返せよ。
358請い鋏24:2005/06/17(金) 12:58:47 ID:crBTvCDG
「ところでさ、オダガキのやってるお花って、何流?」
「え、ああ、竜相寺流って言って、関西からあっち向きには多いんだけどさ。関東ではまだ・・・」
「ビンゴだ!これ、見て」
安斎がばかでかいキャンバス地のバッグから週刊誌を取り出す。
「何お前、こんなおやじみたいなの愛読しちゃってんの」
「ちげーよ、ちゃんと見なって。ほら、ここ」
安斎が開いたページには見開きで大げさな見出しが躍る。
右肩には師匠の写真が載っていた。白のVネック姿はたぶん休みの日に隠し撮りされたものだ。
稽古のある日は大抵、襟のあるシャツを着ていく。
竜相寺流、お家騒動、本家と婿宗家の泥仕合、次期宗匠候補の長男は東京で基礎固めか
はたまた島流しか・・・
「なんやこれ・・・」
「ねえねえ、キミのお師匠って」
「・・・ああ」
安斎がオレの横顔を見つめているのは分かっていた。でも返事が出来ない。口の中がからからに
乾いてくる。知っている人が雑誌に載ってるというだけでも結構な衝撃なのに、内容がこれだ。
鼓膜がぐおんぐおんと変な音を立てる。
「安斎、これ、ちょっと貸して」
「ああ、いい。持ってって。アタシもいつも読んでるワケじゃないから」
んじゃ行くね、と安斎は席を立った。こいつのこういうデリカシーのあるとこに初めてオレは感謝した。
3限は休講だ。自主休講。
359請い鋏25:2005/06/17(金) 12:59:25 ID:crBTvCDG
家に帰る道すがら、オレは週刊誌を何度も読み返した。
訴訟は2年前に起こされている。
先代は次期宗家として自分の長男を遺言に記していた。だが長女のあと20歳も離れた
弟として生まれた彼は、先代逝去の際まだ中学生で、家元としては若すぎた。
そのため、長女の入り婿であった現在の宗家がいわば中継ぎとして跡を継いだのだ。
それ以来、竜相寺流には宗家と別に「ご本家」が存在することとなる。
ところが宗家は、その座を本家に返上する気配のないばかりか、自身の長男を
次期宗家として育成し、竜相寺流を我が物にしようとしている、というのが訴えた
本家側の言い分だ。
幼少の頃から天才的なセンスを見せたという本家に対し、支持する門下の
期待は高く、一方で政治家や財界人との交流を積極的にする宗家の姿勢に
反発する声が高まる。
宗家長男は花への情熱と地道な努力で実力をつけ、現在は関東地区での生徒
拡大に尽力しているようだが、これさえも本家の支持者にとっては本家放逐への
布石ではないかと捉えられている。
「言いそうなことや」
緊張をほぐすために、声に出して言って見る。門下も一度宗家が継ぐのを認めたのなら
支えるべきだ。天才的なセンスだと。そんなもの、本家が継げばおいしい思いをする
輩の詭弁だ。花は生けることだ。生け続けることなんだよ。そうだろ先生。
360請い鋏26:2005/06/17(金) 13:00:12 ID:crBTvCDG
家のドアは小さな口に郵便物をねじ込まれ苦しそうにオレを待っていた。
一番上に、青い不在票が無造作に折りたたまれ挟まっていた。
たぶんお袋のことだ、バカでかい荷物に、どこでも売ってるようなものが詰め込まれ
缶詰もかつおぶしも新しいパジャマも、クールで冷え冷えになっているのは確実だ。
車のないオレは、そんなバカでかい荷物、届けてもらうのを待つしかない。
ドアを開けようと鍵を出す。銀色の鍵が二つ掌に並ぶ。ぶつかってちゃりと音をたてる。
師匠の鍵がオレのより少しだけ大きい。見ても、今は笑えない。

ほんの何日か空けただけでも、部屋は人の匂いを忘れるんだろうか。
水が乾ききったとき残すほこり臭いような匂い。かき消される前の、水の断末魔の叫び。
窓を開け、掃除する。ワンルーム、安いパイプベッドがひとつ。クローゼットとチェストと、
その横に積みあがった無数の本と雑誌とCD。下の方はバイクや音楽雑誌、一番上の
方は花の本ばかりだ。おれのちっぽけな歴史が地層を成している。
掃除機はあっというまにかけ終わった。壁際にたてかけて終わり。
バッグと、さっきの週刊誌を投げ出す。脚を伸ばして座るともうなんかしらにぶつかる。
−−せめー部屋だな−−
そのまま横になる。やっぱりオレにはこの狭苦しさが合ってるんだ。休んだら洗濯をしよう。
今日の天気ならこれから干しても乾くはず。そうだ、オレは今日からまたここで暮らすんだから。
361請い鋏27:2005/06/17(金) 13:02:49 ID:crBTvCDG
インターホンの音で目が覚めた。時計を見る。5時すぎだ。やべ、がっちり寝ちまった。
ドアを開けると案の定、冷え冷えのデカ荷物。ばりばり開けて中身をひたすら並べる。
缶詰、ピンポン。のりとかつおぶし、ピンポン。まったくこういうの一人じゃ消費しきれない
っていうのが、何度言ってもわからないんだ。パジャマはなかった。かわりに紙袋に
入った白いポロシャツが2枚。
重いのは米だった。あと、肉がたぶん1kgくらい。これ、一人で食えって無理だろう。
小分けにして冷凍か。面倒だけど、お袋にさせると、1kgをひと塊に冷凍しちまうから、
自分でやった方がまだまし。食い物の量を見て、ちょっと師匠の顔が頭をよぎる。
あとで電話しよう。明日、荷物の積み込みはオレがやるから早めに教室に行きます・・・
緩衝材としてダンボールの隙間に埋め込まれたくずダンボールや新しい靴下、タオル
の隙間から、見覚えのある雑誌が出てきた。
安斎にもらった、あの週刊誌だ。
362請い鋏28:2005/06/17(金) 13:04:21 ID:crBTvCDG
栞代わりのつもりか、折りたたんだ和菓子の包装紙が挟まっているのは件のページだ。
そのまま捨てようと思ったが、念のため開く。よかった、金の入ってそうな白封筒があった。
中を覗くと、万札と、手紙が入っていた。
  行紀様 おかわりなくお過ごしのことと存じます
へびののたくったような字を追う。楷書で書いてくれよ、毎度のことだが解読に時間がかかる。
お袋の手紙の内容はだいたいこうだ。
若宗匠は今、おつらい立場にある。マスコミがおもしろおかしく書きたてることに私達まで
踊らされてはいけない。例え若宗匠がお家元にならなかったとしても、花を続けることに
なんら影響のあることではない。縁あって師匠となった方なのだから、あなたは全力で
お支えし、お守りしなくてはなりませんよ・・・
全力で、か。どっかで聞いたようなセリフだな。そんなこと言われても、オレに何が出来る。
あの人の苦しみは、どこから来るものなのか。実のところよくわからない。精進するあの人に
こんなお家騒動なんて、大して痛手でもなんてもない気がするんだ。
あの人はたとえ家元にならなくても、家を追い出されたって、花を続けるよ。
野の花一輪生けて、野山すべてを描ける人だよ。わかってるんだよ。お袋に言われなくても。
オレはじっと空を見つめていた。本当に考えてるのか、自分でも分からなくなるくらい、考えた。
2冊の週刊誌をまとめてゴミ箱へ突っ込んだ。クローゼットを開けて、一番デカいバッグを
ひっぱりだす。オレは腹をくくった。これに入るだけの服と靴と食料と、オレの全部を持って、
あの人の部屋に戻る。
363請い鋏29:2005/06/17(金) 13:08:56 ID:crBTvCDG
部屋の前でインターホンを押そうとしたが思い出して鍵をとり出す。ドアをあけると師匠が
「おかえり」と迎えてくれた。「ただいま」と言ってみる。なぜか目を合わせられず、靴を脱ぐ
振りをして視線を逃がした。飾り棚でひまわり達がのんきに歌っている。
珍しく彼は腰にタオルを巻いた姿でうろうろと歩き回っていた。暑い、と言いながら冷蔵庫を開ける。
缶ビールを出し、開けようとプルトップに指をかけるがうまくいかず、左の腕とわき腹に
挟んで持とうとして冷たいと声を上げる。まったく世話のやける。オレはかけよってプルトップを
開け、テーブルに持っていってやる。「歩き回って飲んだらダメですよ」
はあいと言って師匠はソファに座る。小さいタオルで頭を拭きながらビールを飲む。
髪が伸びたな、見ながら思う。
「あの、遅くなって」
「うん。もう帰って来ないんやと思った」
鎖骨の辺りに痛みが走る。なんか、いたずら見つかったときの心境。
「あの、お袋からいろいろと送ってきてて」
「うん。大荷物やなぁ。中からお袋さん出てきたらびっくりやな」
「やめて下さい縁起でもない」
オレがバッグを開けると師匠はビール片手に覗きに来た。
座って、ええやんかたまには、ダメです座って飲んでくださいあとはよ着替えんと風邪ひきますから、
うるさいなあユキがいると・・・
文句を言いながら師匠は寝室で着替えてきた。またバッグを覗き込む。
「肉とか野菜は冷蔵庫入れました。あとこれは・・・冷え冷えのポロシャツ」
「ほんまや、よう冷えてる」
受け取って師匠は笑った。
364請い鋏30:2005/06/17(金) 13:10:23 ID:crBTvCDG
「ナオ、どうやナオ」
直柾は立たされたまま、後ろから政史の指に苛まれている。左脚を抱えて
窓枠に乗せられると、秘所があらわに押し広げられる。
「いや・・・お兄さん・・見たら・・・ああ」
政史の中指がゆっくりと大きく出し入れされ、ずちゅ、ぬちゅと音を立てる。政史は
屈んで、下から直柾の秘所に舌を這わせる。
「ややそんなん・・・やめ・・・て」
あらわにされ、音をたてられ、そこを見据えられ舌を這わされ、直柾は羞恥で
体が熱くなるのをおさえられずにいた。彼の中心は熱を帯び、先からてらてらと
青臭い汁を漏らした。春の野の草が、茎を折ると垂らす息吹。直柾の若さが
その液をとどめることなく漏らさせた。
「ナオぉ、おまえはやっぱり大好きなんやなぁ」
いたづらな指に人差し指が加勢し、二本のうごめく蟲が直柾の中の敏感なしこりを
執拗ににいびった。こねまわし、押さえつけ、こすりあげる。
直柾は茎先から液を漏らしながら、声を挙げ続ける。拒絶の言葉も、政史には誘って
いるようにしか聞こえない。痛みも歓びも、直柾の後ろから身体を貫き、蒼い茎へと
突き抜けていく。その波に揺られるたび、甘い声をもらさずにはいられない。
「ああっ、ああああ」
指の動きを止めぬまま、政史の舌が直柾の腰の傷に這った。左手はその爪先で
わき腹をなぞる。舌先を傷あとに強く押し付け、切っ先で道筋をつけたように、
左の肩へと舐め挙げる。全身があわ立ち、胸の突起が硬く蕾んだ。肩を噛みながら、
その突起を指先でころがす。直柾は激しく首をふりながら嗚咽をもらした。
365請い鋏31:2005/06/17(金) 13:11:06 ID:crBTvCDG
「もう・・もうあかん・・お兄さん」
そのとき、突然指が引き抜かれた。直柾はゆるく首を振り続ける。こんなに慣らされて
いるのを焦らす。ひどい人だ。自分はスーツの上着を脱いだだけで、ほとんど服を
はぎとった人形を、まだこの上、焦らしていじめる。
「ほら、ナオ」
政史がベルトのバックルに手をかけると、ふらふらと屈んで直柾はファスナーを
下ろした。引っ張り出すのももどかしく、鼻先をうずめて舌をからめる。舌と指で
絡め取ったソレを、目を閉じて一心に愛撫する。
「ああ、こんななったよナオ。どうするこれ。どうしたらいい」
髪を掴まれ、喉までくわえ込んだ直柾に政史がとぼけて問う。
「言うとおりにしてやるから。言うてみ」
「・・・僕に」
「なんや聞こえん」
「・・・・下さい」
「どこに、どうや。ちゃんと言わなわからんし」
直柾は涙でぐしゃぐしゃになった顔をぬぐいもせず、ゆらりと立って政史に背を向けた。
屈辱でなのか、焦らされてなのか、自分の涙の意味はもうわからなくなっていた。
「ここに・・お兄さんのを下さい・・・」
腰を突き出して哀願する。
「ええ子や。脚上げ。さっきみたいにな」
左脚を窓枠にのせると、再び直柾の秘所があらわになった。
366請い鋏32:2005/06/17(金) 13:13:09 ID:crBTvCDG
「ぅんっ・・くっ・・・ぅあっ」
声の主は隣だ。師匠がうなされている。夢の中まで入り込んで敵を倒して
連れ出してやることは出来ない。そっと起こして落ち着かせてやるしかない。
「先生、先生」
声をかけると、はっと目を開いた。額に汗が滲んでいる。
「夢ですから。大丈夫」
オレは人生で二番目の優しさで声をかける。女だったら絶対惚れてるだろうな。
「ユキ・・・ユキ・・・」
「はい」
「ごめん・・・上に・・・乗ってくれへんか」
上に・・・・?乗る・・・・?
「不安で・・・ダメなんや。重しになってくれへんか。僕の、その、上に乗るだけで・・・」
乗るだけって、それ大問題じゃないか。これ、男と女だったら・・・そうだよ大問題だろ。
「あの、えっと、どうやったら」
でもやるオレ。そうだよ、出来ることをするって、そばにいるって腹くくったんだから。
そっと身体を起こして師匠の脚の間に膝をつく。顔の両側に掌、肘と下りていく。
「重く、ないですか。苦しく」
「うん・・・・うん」
横を向き、目を閉じている。オレは師匠と身長2cmしかかわらない大男だぜ。
腰を密着させるにはかなりの踏ん切りが必要だった。ずしりと自分の全体重を預ける。
師匠の顔の横に肘をつき、頭上で指を組む。ああ、これで顔を上に向けられたら結構気まずい。
壁際から笹ユリの香りが口をはさむ。なんだよこんなときに。黙っててくれ。
「ごめんなユキ。もうええよ。・・・引いたやろ」
「いや、いいすよ。大丈夫。先生がいいとこまで重し、やりますから」
「・・・引くよなあ」
横を向いたまま言う。いや、このまま引き下がれない、オレとしては。なんだそれ。
367請い鋏33:2005/06/17(金) 13:14:34 ID:crBTvCDG
「引きませんよ別に。あの、今上向かれても、オレ平気ですよ。もうキスしますもん」
師匠の目が瞬いているのがわかる。この人、睫がけっこう長い。
「じゃ、してくれよ」
うわ、上向かれた。まずい。しかしオレに二言はない。ないぞ。
「うそや。冗談。もうええで降りて。ごめんな、しんどかったやろ。もう落ち着いたから・・・」
横を向きながら言う師匠の頬を、オレは掌で押し戻した。きちんと、上を向かせる。
「ほんまに必要なんやったら言って下さい。オレは先生を支えるって決めたんです」
「・・・なんやそれ。勝手やな」
「決めたんです」
こんなことに、何本気出してるんやオレ。自分でも混乱してきた。でもやめない。やめるもんか。
「オレの、その、それが必要なんやったら、オレ、しますから。言って下さい」
頬に手を当てたまま、師匠の目を見つめ続けた。この人、目の色も薄いんだな。
返事をするかわりに、目を伏せた。オレはその顔が、してと言っているように見えた。そう
としか見えなかった。だから・・・だから、することにしたんだ。
本当に、引き寄せられるようなカンジだった。自分で近づいていった気がしない。すうっと
唇同士が引き合うんだ。それで・・・それで・・・
師匠はそれで眠りに就けたらしい。オレはまんじりともせず、新聞屋のバイクの音を聞いた。
368鋏屋:2005/06/17(金) 13:15:35 ID:crBTvCDG
長々と失礼致しました。今回はひとまずここまで。
369風と木の名無しさん:2005/06/17(金) 13:20:32 ID:QdwuIgEC
面白い!萌えるるるる!続き楽しみにしてます。

初めてのリアルタイム投下遭遇が請い鋏で幸せ(゚∀゚*)
370風と木の名無しさん:2005/06/17(金) 13:23:08 ID:MyUani3N
(*´Д`)ハ(*´д`)ァ(*´Д`)ハ(*´д`)ァ
371風と木の名無しさん:2005/06/17(金) 13:39:00 ID:v3mptyuy
いやっほうっ
乙カレーです!

すげー好きです
なんかドキドキします
372風と木の名無しさん:2005/06/17(金) 13:57:31 ID:C16mAxRM
師匠さああぁぁあぁんっっ!!
373風と木の名無しさん:2005/06/17(金) 14:32:55 ID:bCS0Emtx
騎士の兄弟のアレはまだかのう
374風と木の名無しさん:2005/06/17(金) 19:09:05 ID:r0/v8BkO
あれだけ荒れても平然と投下してた猛者がいまだに現れず…
待ってるよー
375風と木の名無しさん:2005/06/17(金) 20:45:36 ID:B9jWMspZ
うほっwww
鋏屋タソ大好きだ(´Д`*)ハァハァ
師匠可愛いよ、師匠。
376風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 12:55:15 ID:rkzb4rJQ
鋏タソ来ないかナー
377鋏屋:2005/06/18(土) 21:24:22 ID:i+/DJtbv
お待ちいただいて心からうれしく思っております。
出先から失礼いたします。帰宅後、22時頃には
貼れると思いますのでよろしくお願い申し上げます。
378風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 21:37:48 ID:eFTF5W6V
なんかなぁ…ウゼーんだよなぁ鋏の人
>>377みたいなことで1レス使う必要あるのか?
379風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 21:57:52 ID:3Dp/ek3v
>378
つ【絡みスレ】
つ【チラ裏】
380請い鋏34:2005/06/18(土) 22:30:26 ID:yiOqFw3s
>>378さん、気分を害させて申し訳ありません。

では投下させていただきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
翌朝もピーピー薬缶で湯をわかす。こいつの音は本当に無粋で、唯一師匠の
部屋にそぐわないと思う。今度オレがセンスのいいとこ選んできてやる。
そうしたらこいつには花を生けてやるんだ。その方がこいつもずっと幸せなはずだ。
おはよ、と師匠が起きてくる。おはようございます、と答える。
「誕生日やなあユキ。おめでとさん」
「ぅい。21になってしまいました」
洗面所でもごもご言う師匠の声が聞こえる。うがいしながらしゃべるなよ。
「先生、今のなんやさっぱり」
「いやな、プレゼント何がいいかなーと思てさ」
よし来た!オレはこのときを待ってたんだ。
「じゃ、病院行きましょう病院。オレの誕生祝いだと思って」
「なんや、妊娠でもしたんか!」
大変や、名前考えんと、と真顔で言いながら寝室へ消えた。
絶対、引きずってでも病院連れてってやるんだからな。覚悟しとけよ、とひとりごちた。

381請い鋏35:2005/06/18(土) 22:31:03 ID:yiOqFw3s
午前中にオレの運転で病院へ向かう。
まったく、助手席に乗るときのこの人の態度ったらない。必ずといっていいほど左の
靴を脱いで、膝をダッシュボードに押し当てる。なんなんだこのポーズ。
乗り込むとすぐ、いつもの体勢を整える。今日は特に深くシートにもたれて、はがれ
かけた絆創膏の端っこをずっと爪の先でいじっている。傷が気になるのか、無数の
ほこりがついた端っこが気になるのか。
「なあユキぃ」
「はい」
「縫うかなぁ」
「縫うでしょうねー。ていうか、縫うといいですねー」
オレは笑いをかみ殺して言う。怖いのかよ。
「んー、麻酔とかないんかな」
「ないですよ。オレ中学んとき頭ぶつけて縫ったけど、そのままチクチクと」
「イイー」
見ると師匠は両手で耳をふさいで、といっても左手は傷をかばって手首のあたりを
当てて、口は思い切り「イー」だった。オレは耐えられずに噴き出した。
「笑うなよ。痛いのに」
「当たり前ですよそんなん。痛いから、ちゃんと治すんです」
「このままちゃんと治すから、縫わんでもええやん。僕は雑巾とちーがーうー」
「ちゃんと治すために縫うんですー」
かぶせるように言ってやった。そうだよ、そもそもそんな怪我、する方が悪い。
「もう、そんなんしたらダメですからね」
「・・・・わかってるって」
ハンドルを切る。目の端に、絆創膏をいじる師匠が映った。
382請い鋏36:2005/06/18(土) 22:31:56 ID:yiOqFw3s
予想どおり、縫うことになった。切ったらヤバい筋はかろうじて切らなかった
らしい。表面をくっつけるための4針だ。縫えば治りも早いしきれいだろうし、
だいいち、医者に診てもらえばなんか安心だ。
大事な師匠の手。膿んだりしたら、オレが困る。
縫う間、横にいろというのをオレは断った。いや、そもそも診察室についていく
なんて変だろう。待合室で待っていると、左手に、オレがしたのよりさらに大仰な
包帯を巻かれた師匠が出てきた。オレの顔をみるなり口だけ“イー”とやる。
痛かったんだな。
「笑うな」
「笑ってませんよ。大丈夫ですか」
「それが笑ってないて言うんやったら君の顔はー」
「はいはい笑いましたすいません。お昼何食べますか」
むー、と口を尖らせる師匠に、先に車に行っててもらう。抗生物質が出された。
これこれ。これがあればひと安心だ。あとは毎日の消毒を続けるだけ。
383請い鋏37:2005/06/18(土) 22:32:37 ID:yiOqFw3s
オレは師匠との二人三脚生活にすっかりなじんでいた。
あの怪我以来、師匠が手を使えない分、稽古ではかなり主体となって動いている。
例えば模範で生けるのも全部オレだ。最初は座って生けるのを周りに集まって
見てもらっていたのが、今では立って生徒の方を向いたまま生けている。
つまり、花の背後から、逆に生けてるってこと。
そんなワケで最近は、師匠が教室の後ろに立って、オレが前で生徒の方を向いて
生けるのを解説する形をとっている。
仕事が増えたのは確かだ。着実に生徒数も稽古のコマも増えている。
竜相寺流教室での稽古には今までついていなかったが、師匠が生けられない
ために全部つくことになって、結局オレの休みは週に1日だけになっていた。
オレは、ちょっと疲れてきてたのかもしれない。
相変わらず、師匠は夜中によくうなされる。アレ以来、“重し”を頼まれることはない
けど、頭が出ないくらいに布団にもぐって、オレの腕に額をつけて寝ることもある。
オレが“引いた”と思って、ガマンしてるのか、本当に必要がないのか、定かじゃない。
期待してんじゃねーよ、おまえ重しになりたいのかよ、と、自分で自分に突っ込んで
みたりする。でも師匠の本心を聞く勇気みたいなものもない。
オレは仕事も増えて、できることも増えて、ちょっとやる気も出したりして、師匠に
もっと頼りにされたいと、認められたいと、思ってたのかもしれない。
そのくせ、師匠の苦しみの根源がいまだにさっぱりつかめないことに苛立ってたの
かもしれない。
なんでこのオレに、腹わって話せねえんだよ、くらい傲慢なことをいつの間にか
思っていたのかもしれない。
気づかないうちに、オレに染みこんだ師匠成分は、化学反応を起こして、オレを
変え始めていたのかもしれない。
384請い鋏38:2005/06/18(土) 22:35:39 ID:yiOqFw3s
大講堂は夏場でもありがたいことにひんやりしている。たぶん、エアコンの冷気
だけじゃ、この広さは涼しく出来ないだろ。しかし、やっぱり暑い。
コロッセオで始まる残虐非道なお楽しみを冷酷に見下ろす気分で、この不人気な
講義を受けてやるんだ。もっと温度を下げてもらいたいもんだね。
暑さに弱い犬どもが、どうしてこんなポーズをとるのかわかったよ。机に突っ伏し、
両腕をだらんと前に伸ばす。顎を突き出し、舌を出せば出来上がり。無抵抗の
姿勢を暑さの神様に示してる風情だな。
ふと、鼻の奥を香りがくすぐる。
くにゃくにゃにつぶれたバッグの上に、ハンカチが一枚。両手でつまんで、
鼻先に当てる。いい匂い。すっかりなじんだ、あの人の部屋の匂い。
あのときもらったハンカチを、オレは使うことなく、なんとなく、お守りみたいに
持ち歩いてた。かすかな香りは日に日に飛ばされ、今は時々、話しかける
ように鼻をくすぐるだけだ。
−−まっすぐ座って先生の話聞かな−−
あの人が言うように。くそっ、少しの間でいいからオレの頭から出ててくれよ。
あなたはオレと離れている間、きっと他のことを考えていられるんだろ。
理不尽な八つ当たりでも、オレには他にどうしようもなかった。なんだか最近
苛立ってばかりいる。
「オーダーガーキーい」
「オダガキオダガキオダガキ〜」
やべ。もっと苛立つヤツらに出くわした。つか、寄って来る。逃げたい。
でもだるい。
長い座席の端から、半身になりながらふたりの女子が近づいてくる。
サワコにミズホだ。こいつらうるさい。うるさいうるさいうるさいうるさい。
たのむから話しかけないでくれ。言いたいことは大体わかる。
385請い鋏39:2005/06/18(土) 22:36:19 ID:yiOqFw3s
「あーのさぁオダガキぃ、お花やってるって言ってたじゃーん」
きたよ。予想を裏切らないね。つか、想定範囲内ってこういうことだな。
「お師匠さん?かっこいいねー」
「もうすっごいびっくりー。ねぇねぇ、家元ってさぁ、やっぱ金持ちってカンジなのー?」
「なんかさー、おいえそうどう?すっごいかっこいいよねードラマみたい〜」
あーもーこいつらバカ。ほんとバカ。バカバカバカバカバカバカ。
「ねぇねぇオダガキもやっぱ生けたりとかすんのー?」
「・・・・あたりめーだろ。生けなくてどうするよ」
やだー何言ってんのサワコ〜と、ヤツらがきゃーきゃー声を上げる。
ああお若くていいねキミらは箸がころげてもおかしい年頃だ頼むから消えてくれ。
「じゃさじゃさー、展覧会?発表会?みたいなのってあんのー?」
花展・・・花展か。
「まあ、そのうち。関東は今まだ人数少ないし、ひろげ始めたばっかだから」
「えーじゃぁさー、そういうのやるとき教えてよ。見たいじゃんなんかー」
「そうそう。なんか、花嫁修業〜ってのじゃなく、男の生ける花ってなんかー」
いいよねーとまた嬌声を上げるヤツら。どうせお前らの目的は師匠だろうが。
「ああ、ま、そのうちな」
食べると冷たいというキャンディを2つ、オレの前に残してヤツらは消えた。
講義受けないのかよ。まあいいけど。しかし、花展のことは、ちょっと頭に
残ってた。そうだよ、そろそろ考えてもいいだろ。あいつらバカだけど、
オレのインスピレーションを刺激するくらいの仕事は出来る存在だった
らしい。バカと鋏はなんとやら。
386請い鋏40:2005/06/18(土) 22:36:55 ID:yiOqFw3s
「んっ・・・・くっ・・・」
また師匠がうなされている。ここんとこ、立て続けだ。オレはこれが始まると、
身体を起こして、師匠の身体にそっと触れる。それだけで安心して眠る
こともあるし、静かに涙のにじんだ目を開けて、オレを見て弱弱しく笑う
日もある。どちらにしろ、オレは師匠を安心させて眠りにつかせるように
努力する。そうすると、オレもよく眠れるような気がしてた。
でも今日はなぜか起こす気になれなかった。夢の中でどんなめにあわされて
るんだよ。あなたはどんな苦しみを抱えてるんだよ。どうしてオレに分け
与えようとしてくれないんだよ。
手をベッドの下に伸ばし、かざすと、センサーが反応して足元灯が点く。
薄明かりの中、呻く師匠の顔を見下ろした。汗がにじんでいる。しばらくして
灯りが消える。また手をかざす。
「く・・・ぅあっ・・あああっ・・」
冷たい顔してんだろうな。もう一度手をかざしながら、自分の横顔を想像した。
「い・・やや!いやや!ああああ」
ぱっと目を見開いた師匠の顔は、恐怖で引きつっていた。息がとまる。
激しく吐き出すと、肩が、胸が上下する。
隣で見おろすオレの目に気づいた。足元灯が消える。オレはスタンドを
点けると言った。
「着替えましょうか、汗びっしょりだ」
387請い鋏41:2005/06/18(土) 22:37:28 ID:yiOqFw3s
短大での稽古は毎度のことながら頭が痛い。
他でも若い娘に教えることはあるが、ここほどやる気のない雰囲気の所はない。
生けることは生けるが、そもそも花が生きてるって意識あんのかよってレベル。
水切りもせず、ズサズサ刺すし、なにしろ私語が多い。
オレが生徒達の方を向いて手本を生ける。その間もひそひそキャァキャァと
うるさい。苛立ってるオレには、勘にさわってしょうがない。
「このひまわりは」
オレは大きな声で言った。一瞬、目が集まる。
「特に茎が弱い花なんです。丁寧に扱わないと・・・」
イライラしてた。
「花には命がある。生け花は、命を扱ってるんです。自然の命を切り取って
絵を描くんです。だから」
だから?と女どもの顔が聞いていた。こんな連中に熱くなって、オレはバカだ。
こいつらに花の命なんて、言ったところで無駄だ。わかってる。
「だから・・・」
「はい。小田垣先生の言うとおりですよー皆さん」
師匠が助け舟を出した。もう一度、ひととおり花材の説明をしながら生徒の間を
まわる。心なしか、生徒達がしおらしく生けてるように見える。師匠の笑顔に、
笑顔で答える生徒達をぼんやり見つめる。
ダメだ。師匠は空気を和ませる。この人が生来持ってるものをオレは何分の1
かでも受け継いでるか。ちょっと出来るようになって、天狗になって、オレは
バカだ。なんかもう、バカとしか頭に浮かばなかった。
388請い鋏42:2005/06/18(土) 22:38:06 ID:yiOqFw3s
片付けを済ませ、車ごと師匠のマンションに送り届ける。
「帰ったら、荷物、下ろしますから」
3限には間に合わない。でも今日は出かけたい。目も合わせず行こうとすると
ユキ、と師匠の声が追ってくる。振り向きざまに、行って来ます、と頭を下げて
走り出す。
大学に着くと3限の後半だった。頭がくらくらする。昼飯を食ってないせいじゃ
ないと思う。頭に上ってた血が、全部降りちまったってことだ。
こんな日に限って安斎にも会わない。バカ女子コンビでもいいから現れて
オレの気を紛らわせてほしかった。参ってるときは、何もかもが下り坂だ。
頼みの4限は休講だった。早く帰れってことか。久々に、家に戻って、夜中まで
時間をつぶそうなんて姑息なことを考える。
自分の部屋でメシを食って、TVを見て、うたた寝くらいできるかと思ったら
目なんか冴えちまってて、結局くだらないお笑いとCMばかりを4時間も見て、
師匠の部屋に戻る。シャワーに直行して、ベッドにもぐりこむと、師匠が小さな
声でおかえりと言った。オレは小さな声でおやすみなさいと言った。
他に何も言えなかった。
389請い鋏43:2005/06/18(土) 22:39:50 ID:yiOqFw3s
朝、やっぱりオレはピーピー薬缶で湯をわかす。
今日はこの無粋な音も、優しく聞こえる。師匠になんて言おう。おはようの次に。
何気なくTVをつけると家元が映った。スーツの男と並んで笑っている映像だ。
この男、どこかで見た覚えがある。
気配に振り向くと、顔をこわばらせた師匠が、画面の一点を凝視している。
「先生、お家元出てはりますけど」
師匠は答えない。痛みをこらえているような、その目。
「この人確か、なんかの社長さんですよね」
寝室の入り口から、一歩も動かない。
「・・・先生」
「その人は僕の・・・僕の義兄や」
立っていられないという風に、その場に座り込む。かたかたと細かく震えている。
まずい。直感したオレはテレビを消す。こういうときに限ってスイッチに指が乗らない。
消えろ。全部消えろって。
「大丈夫ですか。あの、ベッドで横に」
「大丈夫。大丈夫や」
「先生・・・・聞いていいですか」
彼の目は見開かれ唇はかすかに震えているようだった。聞くに忍びなかった。
でも彼を苦しめる元凶をオレは知っておきたいと思った。敵が見えなくては戦いようがない。
「さっきの、あの人は、僕の姉の夫で、元はといえば、はとこなんや。あの人の
お祖母さんが僕の祖父の妹で」
息を精一杯吸いながら、彼はぽつぽつと話した。言わせたくなかったが聞かなくちゃ
ならない。無意識に、オレは彼の肩を撫でていた。
「小さいときから行き来してて、すごく可愛がってもらって・・・それで」
「それで」
辛いだろうが仕方がない。オレは次の言葉を促した。
「僕より十、年上なんや。すごい大人やと、頼れるお兄さんやと思ってた。信じてた」
オレはうなずいて、肩を撫で続けた。
「でも、あるときから人が変わったみたいになって・・・僕は、この人に・・・犯されたんや」
師匠の前髪が震える。目が少し赤い。
390請い鋏44:2005/06/18(土) 22:42:03 ID:yiOqFw3s
オレは眉をひそめた。痛い。どこが痛むのかわからないけど、痛かった。
「僕が中学のとき、何が起こるのかわからないままに、ずたずたにされた。それ以来、
怖くてもう逆らえんかった。僕は、こんな恐ろしいことしてるて父に知れたらどうなるかと
思って、誰にも言えなかった」
母親を早くに亡くし、父親は多忙を極め、大学生の姉は遊びに夢中。誰もいない広い
屋敷の隅で、年上の男におもちゃにされ続けた。この人は、傷ついて、傷ついて。
「僕が悪いって、僕が誘うって、痛いのが好きで、僕がそうさせるからて」
見開いた目から涙がこぼれ落ちた。
「僕が痛いことして欲しがるからて、お兄さんは、いつも、いつも」
「もう、いいですよ。もういい」
彼は頭を振った。涙が玉のようにころがる。オレはたまらなくなって肩から頭から彼を
抱きしめた。
「中3のときから、高校卒業するまで。誰も知らないとこで僕は」
もう言わせたくなくて、オレは彼の顔を自分の胸におしつけた。無理やり抱きしめた。
「東京の大学に逃げればいいと思った。いつまでも東京にいれば、ほとぼりが冷めるやろって」
胸に小さな嗚咽が響く。髪をなでる。自分の頬を頭にすりつける。どうしたらいい。
「そしたらものすごい怒って、僕の背中に」
あの、稲光のような傷が目に閃いた。初めて着替えを手伝ったときから、見て見ぬ振りをしてきた。
「知ってるやろ、僕の背中の傷・・・鋏で切られたんや。東京行くって知って、俺から逃げる
気かて怒られて・・・血まみれで犯されて、僕ボロボロにされた。それでもこれで最後やと思って
我慢した。誰にも言えないから、一人で薬塗って、絆創膏貼って治したんや」
飛んでいきたかった。時間を越えて飛んでいけたら、日本一の絆創膏貼りのオレが治して
やるのに。一人で治した少年時代の彼を思って、涙が滲む。ぎりぎりと歯噛みする。
「背中ってな、動くんや結構。貼ろうとすると傷が開く。腰のとこと肩と、ひどいとこがふたつあって
どっちかに貼ろうとするともう片っぽが疼くんや。辛かった・・・でもこれで解放されると思った」
頭を撫でる、抱きしめる。頬を袖で拭う。もう何をどうしてやったらいい、この人に。
391請い鋏45:2005/06/18(土) 22:43:40 ID:yiOqFw3s
「院まで行って、6年なんとか平穏にすごせた。あの人は、こっちまで追っかけてくることはなかった。
でも、実家に帰ったらやっぱり・・・同じことの繰り返しやった」
「もう、いいです」
「僕はまた1年辛抱した。父が、関東に行けって言ってくれたのは天の救いだと思った。けど」
彼は身体を起こすとオレの顔を見た。その顔のあちこちに涙がにじんで光っている。オレは掌だの
指だのでやたらとその顔をこすった。泣き顔はとにかくいやだった。
「僕の東京行きを父に勧めたんは、その義兄やとあとから聞いて、混乱した」
「どういう、ことですか」
「ちょうど、本家さんから訴えられるかもという話が出た頃やったんや。父も僕を騒動に巻き込まず、
花だけに集中させるのにええ手立てやと思ったんやろな。それと義兄の方は、なんか会社でまずい
ことしてるらしくて、舅がお家騒動やなんてごたごたしたら、婿である自分まで痛くもない腹探られて
取り返しのつかんことになってもかなわんと」
「執着してたくせに。なんで先生をそんな簡単に」
「僕とのことが表ざたになるとは思てへんかったやろけど。でも、例えば父に僕とのことが知れたら
姉との縁談もダメになるし、ひとまず僕を厄介払いした、っていうことと違うかな。そろそろ飽きてきて
たんかもしれんし」
「ひどい・・・ひどすぎるじゃないですか」
「ほとぼりが冷めたら呼び戻してまた元のとおりに、と思てたんかしらんし、ほんまのとこはわからん」
「ひどすぎや、さんざ痛めつけといてそんなん」
オレは、相当頭にきて、相当、涙を流してたらしい。この人はただ、花を生けられたらそれでいい人
なのに。一人で、痛みに耐えてきたんだと思うと腹の中が熱くなった。
「ユキが、怒るなよ。ユキが怒ったらおかしいよ。僕が怒らなあかんのや。ほんまはな」
今度は師匠がオレの頭を撫でた。オレはぐじゅぐじゅになった自分の顔を袖で拭いた。
392風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 22:44:39 ID:JzwQgbqN
なが…
空気嫁よ
393請い鋏46:2005/06/18(土) 22:45:11 ID:yiOqFw3s
「ただ・・・僕はあの人が言うように自分から痛みを求めてたんやろか、もしかして今もそうなん
やろかと、僕が求めへんかったら、あの人を異常に走らせることはなかったんやろかと・・悩むんや。
今でもわからへん。すべて彼が言うように僕が招いたことやったんやろか・・・それであの日・・・
気づいたら切ってた。自分の手。ぼんやりしてて、痛みも感じひんかった。でもな、ユキの必死な声
聞いたら我に返って、ものすご痛くて、ああ僕やっぱり痛いのなんて好きやないなあと思ったよ」
「あ、当たり前ですよ、あんなことして」
師匠は笑いながら、オレの頭をくしゃくしゃと撫でた。
「ごめんなあユキ。もうあんなことせんから。ユキが一生懸命、僕のこと思ってくれるの、わかった
から。ほんまにありがたい思てる。ほんま痛いのいやや。縫うのも痛かったし」
オレはつくづく、あの義兄って人が目の前にいないことに感謝した。あの男と、何か刃物を
目の前にそろえてくれたら、俺は間違いなく立派な殺人者になれる。
394鋏屋:2005/06/18(土) 22:47:15 ID:yiOqFw3s
今回はここまでです。ありがとうございました。
395風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 23:06:35 ID:8FPfnGcM
鋏屋さん、今日も乙でした。萌えさせていただきました(*´Д`)
396風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 23:06:43 ID:NbFgMs44

397風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 23:24:54 ID:5bzusbDs
目がすべるw
398風と木の名無しさん:2005/06/18(土) 23:51:32 ID:jmrNEpc8
鋏屋さん、いいねー
399sage:2005/06/18(土) 23:54:04 ID:ADiPBy9/
乙!
痛いだけじゃなくて風情?があって好きです!
関西弁もイイ!
んでは今後も投下待ってます
400風と木の名無しさん:2005/06/19(日) 00:16:57 ID:U0FNix01
面白かったです〜!
早く続き続き…!
あおる人どっか行ってー!
401オンラインゲーム33:2005/06/19(日) 01:41:09 ID:f6SOxGLD
前回「館の掃除」を選んで眼鏡野郎に貰ったアイテムは、<孵化器>だった。
以前貰ったアイテムの<卵>をそれにセットする。
するとすぐに卵は成長し、俺の身長を超す高さになってから殻が割れ、中から立派な羽根を持った鳥のようなモンスターが出てきた。

「ギャオーッ!」
「…………!!」
そのモンスターの風体と鳴き声の迫力に驚き声も出せずにいると、
モンスターは頭を屈め俺の顔の高さに合わせ、すり寄るように頬を寄せて来た。
「…ははっ、何か可愛いなお前。
…そうか!もしかしてコイツに乗っかって外に出れるのかも!?」
ムカイも〈卵〉は外に出る必須アイテムだと言っていた。
俺は喜んで、すぐにでも此処を出て行こうとした。その時。
「アリス、此処を出て行くのかね?」
モンスターの鳴き声で気付いたのか、伯爵が俺の部屋にやって来ていた。
「…ッ!」
止められる!と思い、伯爵を避けて出口へ向かう。すると伯爵は思いもよらない言葉を投げた。
「止めはしないよ。私は別に君を監禁しているわけではないからね」
穏やかにそう告げた伯爵は何も問題は無いとばかりに、扉を開けて出て行くように俺を促した。
「あ…」
突然の事に、出口と伯爵の顔を交互に見やる。何か裏があるのではないかと思ったが、結局俺はモンスターをひいて出口へと向かった。
402オンラインゲーム34:2005/06/19(日) 01:42:57 ID:f6SOxGLD
館の中の一番大きな窓から、モンスターに乗り飛び立った。
これが現実なら、風の抵抗でまともに乗れるはずはないだろう。だが、この世界では落ちる心配もなく風も心地良かった。

外に出るのは初めてだ。
館の周りには何も無く、ずっと森が続いている。その遠く向こうに街並みが見えた。

(とりあえず、街の方へ行こう)
そう思った矢先、モンスターは森を抜けきる手前で降下しだした。
「…え!?ちょっと待て、もうちょっと飛んでくれよ…!」
モンスターは首を傾げてこっちを見たが、そのまま降下を止めるつもりはないらしい。
「…!」
ザアアァァァ!
木々の隙間をモンスターがすり抜け葉の音が耳を刺す。
着地した地点は鬱蒼とした森の中。
「なんだ此処…」
モンスターは俺を背中に乗せたまましばらく歩くと、赤い実のなる木を見つけそれを食べ始めた。
「…食事しに来たわけか」
食べ終わったら街まで飛んでもらおう。そう思いながらなんとなく俺も、その赤い実に手を伸ばした。
するとピコンと画面が現れ『〈赤い実〉を手に入れた』と表示されていた。
森の中にもアイテムがあるのか。
403オンラインゲーム35:2005/06/19(日) 01:44:58 ID:f6SOxGLD
ふとまわりを見渡すと、人が入れそうな岩間があった。
いかにも何かありそうな…もしかしたらアイテムが沢山あるのかもしれない。
まだ食事に夢中なモンスターから降りて、岩間を覗いてみる。モンスターは無理だけど俺だけなら入れそうだ。

その時、俺は全く危険を予測していなかった。伯爵の館を抜け出せた事で、気が大きくなっていたのかもしれない。

モンスターを残して俺は一人で岩間の中を進んで行った。
不思議な事に、あたりは暗いはずなのに、自分の数歩先までは灯りがあるように明るい。
もちろん俺は灯りなんて持っていなかったが、どうやらそういうシステムらしい。
足元に気を付けながら奥へと進んだ。


シュル…!
「うわっ…!?…むぐ!!」
突然何かが足に巻き付いたと思ったら、それはあっという間に全身を拘束し、口までも塞がれた。
「ぐ…!」
後悔はすでに遅い。身体に巻き付いたものにキツく締め上げられながら、近づいてくる何かの気配を感じた。
404オンラインゲーム:2005/06/19(日) 01:52:02 ID:f6SOxGLD
今回はここまで。エロ無しでスミマセン。

あと、質問がありましたがサイトを作るつもりはこれからも無いです。

前回からかなり間が開いてスミマセンでした。(毎回そうですが)
405風と木の名無しさん:2005/06/19(日) 01:54:40 ID:STeLglLe
キターーー!!!
続きの展開が激しく気になるので首を長くして待ってます。
406風と木の名無しさん:2005/06/19(日) 02:06:36 ID:QQj1e8Ri
おおーオンラインゲームさん、続きが読めるとは嬉しいよ!
待ってたよっ! 好きなときに好きなペースで落としていってくれるのでいいよ。
好きだよ!
407ホワイト・キューブ:2005/06/19(日) 02:11:07 ID:pMSEX8Hk
>>258より続き
これから投下いたします。
前回よりは薄いですが、スカトロ描写ありますので苦手な方はお気をつけください。
408ホワイト・キューブ5(スカ有り):2005/06/19(日) 02:12:31 ID:pMSEX8Hk
1/6
 達樹はそんな鉄哉の反応に満足したように薄く笑いながら細い指で弟の唇をなぞった。
 そして弟の体を跨ぎ、優しい眼差しで見つめる。
「イヤなら、しゃぶって。テツヤの口でぼくのチンポ舐めて」
 鉄哉が言葉の意味を理解する前に、兄のソレが付きつけられた。
「!」
 性器は緩く勃ちあがり、顔を逸らそうとした鉄哉の頬に押し付けられる。
 実の弟に咥えさせようという、その神経が理解できなかった。
「ゲームだと思えばいい。ルールは簡単。噛んだらダメ。
 ぼくをイかせたらなにごともなかったように部屋掃除してあげよう」
 兄はどうする?と瞳を輝かせて見下ろしてくる。
 鉄哉は、そんな達樹が気持ち悪くて仕方がなかった。
 弟から軽蔑やそれ以上に嫌悪の色の混ざる眼差しを向けられても、達樹は堪えない。
 それどころか、鉄哉の瞳に自分が映っていることが嬉しいとでも言うように笑みを浮かべている。
「早くしないと、タカシくん帰ってくるよ。いいの?」
 無邪気に追い詰める言葉を吐く兄に、鉄哉はおずおずとソレを見た。
 前にも見た、赤黒い先端。完全に剥けているその性器は、今や鉄哉の口を犯す凶器だ。
「…」
 口元にあるペニスに、わずかに躊躇しつつも、仕方なく薄く口を開く。
 と、鉄哉の薄い唇を割るように、ペニスが捻じ込まれた。
409ホワイト・キューブ5(スカ有り):2005/06/19(日) 02:13:47 ID:pMSEX8Hk
2/6
「んーッ!」
 いきなりのその行為に鉄哉は目を見開く。
 男性器を咥えるなんて、初めてのことだ。
「さっき言ったこと、忘れてないよね…?噛んだら放置しちゃうよ」
 強い眼差しで睨みつけてくる弟に、その気配を感じたのか達樹は先にそうけん制した。
 兄の言葉に鉄哉は苦しそうに視線を逸らす。
 口からソレを追い出すわけでもなく、かといって舌を動かすわけでもない鉄哉に達樹は笑みを深くした。
「…ほら早く舐めて」
 催促して達樹は頭をいとおしそうに撫でる。
 それに促されたような形で、鉄哉はおずおずと舌が動した。
 塩辛い味が口に広がる。
 その味に改めて男性器を咥えているという事実を感じてしまい嘔吐感が生まれた。
 鉄哉は顔をしかめて、それを耐える。
 吐き出すのは楽だろう。だがまた兄に突け込まれる隙を与えるのはいやだった。
 一方達樹は目を細めてぺろりと自分の唇を舐めている。
 快感を呼び起こすにしては足りない刺激。だが、それでも達樹のものは少しずつ質量を増している。
「…」
 明らかな変化に動揺しつつも、鉄哉は懸命に舌を動かした。
 早く、自分の汚物をどうにかしてもらいたかった。
 鼻をつく匂いも、換気して欲しくて堪らない。
「テツヤぁ、お兄ちゃんのチンポ美味しい?」
 達樹はわざと嬲るような言葉を吐いて、鉄哉の鋭い視線が自分に向くのを楽しんだ。
 くちゅ…とかすかな音が口元から漏れるにつれて、鉄哉は焦る。
 ある程度大きくなったものの、それ以上変化の兆しが見られない。
 と、小さな羽音が部屋に響いた。
410ホワイト・キューブ5(スカ有り):2005/06/19(日) 02:15:39 ID:pMSEX8Hk
3/6
 音源は、達樹の携帯。バイブモードになった携帯が振動しているのだ。
 フェラチオをさせている最中だというのに、達樹は表情を変えず携帯をデニムパンツから取り出して見ている。
 携帯の液晶画面を見て達樹の瞳がきらりと輝いた。
 鉄哉は兄のその表情に嫌な予感を感じて顔がこわばらせた。
「今駅についたって。…ここまで歩くのに、15分ぐらいかな」
 携帯を弄びながら、達樹はそう言って晴れやかに笑った。
 さあっと鉄哉の顔から血の気が引いていく。
 誰が、と言わなくてもわかる。
 鉄哉は無言で舌を動かした。
 イクのに、どのぐらい掛かるかわからないがそれでも急がなければいけない。
 より深く口に兄のペニスを咥え、自分の感情を押し殺しながら奉仕する。
「ん…っく…」
 喉の奥を突かれそうになって眉根を寄せた。
 気持ち悪い。どうしてこんなことしているんだろう。
 鉄哉はそう考えながら、舌を動かして先端をちゅっと吸う。
 とたんに口の中に増す苦味。
「ぐ…ぅ…」
 だらだらと口の端から唾液がこぼれるが、それも構っていられない。
「ん…んぅ…」
 鉄哉の塞がれた口から嫌がる声が漏れる。
 そんな声に達樹のものは反応してびくんと震えた。
 だが行為を強いている本人はいたって涼しそうに見下ろし、にっこり微笑む。
「イッて欲しい?欲しいよねぇ…タカシくんに見られたらテツヤ、イヤだもんね」
「てめ…何が言いたい」
 達樹の癇に障る言い方、に思わずペニスから口を離して鉄哉は睨んだ。
411ホワイト・キューブ5(スカ有り):2005/06/19(日) 02:17:14 ID:pMSEX8Hk
4/6
「別に。テツヤはタカシくんが大好きだなって話」
「てめえみたいな変態と一緒に…っぐ…」
 一緒にするなと怒鳴ろうとした口は、また達樹のもので塞がれた。
 瞬きせずに見下ろしてくる兄に、ひるまず鉄哉は睨み返す。
「あいっかわらず、強情。昔からテツヤはそうだよね…」
 優しく達樹の指が鉄哉の頬を撫でる。
 その手つきにぞくりとした。
 やっぱりなにがなんでも噛み千切ってやろう、そう鉄哉が決意したその時。

 なんの前触れもなく白い部屋の白い扉が開いた。

「!」
 鉄哉は思わず兄のものを咥えたままそのドアを凝視してしまう。
 そこに立っていたのは隆志だった。
 息を乱し、なぜか疲れたように膝に手をついている。
 さっきメールが届いてから、それほど時間は立ってなかったはずだが、彼はそこにいた。
 隆志は呼吸を整えてそれから改めて部屋の中を見、ふっと笑う。
「タツキさんお楽しみの最中?」
「うん。お帰りー」
 達樹は自身のものを弟の口からはずすと、年下の恋人に駆け寄って嬉しそうに抱きついた。
「早く帰ってきてっていうから、なにかと思えば…」
「へへ」
 達樹は隆志に微笑みかけながら、鉄哉に見て自分の携帯を見せた。
「!」
 それで、鉄哉は達樹の意図を理解した。
 わざとこの現場を見せるために、達樹は早く帰ってくるように隆志にメールをしたのだ。
 それがわかると、達樹にすべての怒りが向いた。
412ホワイト・キューブ5(スカ有り):2005/06/19(日) 02:20:18 ID:pMSEX8Hk
5/6
「この…変態ッ!最低なまねしやがって…!!」
 心の底から嫌うように吐き捨てた言葉にも動じず、達樹は笑みを浮かべたままだ。
「変態はテツヤの方でしょう?ぼくの目の前でお漏らしたんだから…」
 くすくす笑う声に、頬が赤くなるのを感じつつも鉄哉は視線をそらさないで兄を睨みつけている。
「本当に、盛大に漏らしたな」
 親友の、まっすぐ自分の下半身に注がれる視線と淡々とした声に、羞恥を煽られ鉄哉は強く唇を噛んだ。
 麻痺してしまった自分の鼻ではよくわからないが、さぞかし匂うだろうと思うと隆志を見られない。
「タツキさん、だめでしょ。ちゃんとおまる使わせてあげないと。せっかく買ったのに」
 さらりと告げられた言葉に鉄哉は消え去りたい気分になる。
 もっともそんなことが叶わないのは自覚していた。
「も…いいからタカシどっか行けよ!」
 せめて、隆志には見られたくないとそう訴える。
 だがそんな鉄哉に達樹は目を細めて微笑んだ。
「タカシくんが片付けてあげて。鉄哉はその方が嬉しそう」
「な…!」
 そんなことを言い出す兄が信じられなかった。
「確かに、その方が鉄哉は恥ずかしいみたいだな。いいよ」
 隆志は嫌な顔一つせずにそう頷くと、濡れティッシュを手にして鉄哉に近づいた。
「や…くんな!」
 壁にぺたりと背をつけ、鉄哉は少しでも離れようと固定された体でむだな足掻きを繰り返す。
「そう言うなよ。これからは全部、俺とタツキさんにしてもらうしかないんだから」
 言いながら隆志は鉄哉の足の間に手を入れ。ソレを綺麗にふき取り始めた。
413ホワイト・キューブ5(スカ有り):2005/06/19(日) 02:22:05 ID:pMSEX8Hk
6/6
「…」
 鉄哉は辛そうに唇をかみ締め親友を見ることはない。
 その間にも隆志は淡々と鉄哉の汚物を片付け、床を濡れティッシュで拭いている。
 すぐ、終わる。と鉄哉は自分に言い聞かせながらも、ゆっくりとした作業に眦に涙が浮かんだ。
「んな顔するなよ」
 顔を羞恥に真っ赤に染め、唇を噛む鉄哉に隆志は笑みを浮かべたまま耳元でわざと囁いてやる。
 びくっとした反応を愉しみ、そっと膝裏を掴んで押し上げた。
「ひ…ッ」
 必然的に隠れた部分まで露にされて、鉄哉は小さく息を吸う。
「さっぱりしたいだろう?」
「う…ぅ…」
 肛門の襞さえ丁寧に濡れティッシュで拭かれて、鉄哉はただ首を横に振ることしかできなかった。
「腹ん中に残ってない?出していいんだぜ」
 囁かれる笑みを含んだ声に力なく首を横に振る。
 嫌っている兄に対しては気丈に振舞えるが、昔からの親友にされる行為の一つ一つには、心が勝手に痛んだ。
「そう。…けど、まだこっちは出してないよな?」
「!」
 隆志は鉄哉の反応を楽しむように、友のペニスを握った。
 とたんに見開かれる瞳を見返して薄く笑う。
「一気に漏らした方が良かったなあテツヤ。そうすりゃ恥ずかしいの一回で済んだのに」
「タカシ…や、やめろよ…!!」
 くうっと指で膀胱を押され、鉄哉は喘ぐ。
 もう一度、今度は隆志の前で醜態を晒さなければいけないことに鉄哉は眩暈を感じた。


今日はここまで。
…次回もスカ(小)です。
414風と木の名無しさん:2005/06/19(日) 04:00:52 ID:z0disWmY
スカ萌え! タカシくん、なにげに鬼だねぇ…
415風と木の名無しさん:2005/06/19(日) 09:03:32 ID:JLNZgWo+
連発投下で嬉しい
416風と木の名無しさん:2005/06/19(日) 16:32:41 ID:t8j5sOtB
オンラインゲームがまた読めて嬉しい(*´Д`)'`ァ'`ァ
417風と木の名無しさん:2005/06/19(日) 23:21:12 ID:+bJ6ZplZ
鋏屋タソ、オンラインゲームタソ、白部屋タソ、
皆様GJーーー!!
皆スゲ大好きだ(´Д`*)ハァハァ
次も腸待ってます。
418風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 02:02:59 ID:mEBTIKSO
カブる時は何作もカブるのに居ない時は誰もいない…。
色んなの連続で読めるのも嬉しいけど、
混乱するのでバラけて欲しいとか思う読んでるだけの身勝手な自分。
それにしても兄上、放置長杉…。orz
419風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 12:19:48 ID:1ZirsHDN
身勝手なのはもちろんだけど
凄く失礼だと思うよ
そんなモンはチラシのウラにでも書くか
自分の心の中にでも留めておいてほしい



今は「小休止」と言う名の放置プレイ中なのですよ
書き手さんの掌の上で悶える時間です
420風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 12:25:13 ID:1p37jQ0M
アリスたんキテタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!
何が岩間に潜んでるんだ(;゚∀゚)=3
楽しみにしてます!
421風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 15:32:07 ID:YOE66366
叩かれたからもう来ないんでないの。
422風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 19:57:01 ID:cw2yOkJC
「失礼だと思うよ。」

だってさw
423風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 20:10:33 ID:kFA7sGdl
ここはナイーブな人が多いインターネッツですね。

先が気になる話は息つくヒマもないくらい貼って
もらってたて続けに読みたいと思ったりする。
…悶えて待つか。
424風と木の名無しさん:2005/06/23(木) 20:54:14 ID:vXUikD4r
wですませられる噺家
実際、失礼だよ
425風と木の名無しさん:2005/06/24(金) 12:10:23 ID:MdeyNteF
こんな場所で礼儀を語られると笑う
426風と木の名無しさん:2005/06/24(金) 13:35:38 ID:qEdszc5W
っていうか、ここ

 に ち ゃ ん だ し 。

失礼だとか書く気なくなるとかいう人間は、来なきゃいいし。
むしろ何様。
このスレ妙に異端なスレだね
427風と木の名無しさん:2005/06/24(金) 14:03:45 ID:kYrHtaap
文章書きの姐さんがいてこそのこのスレだからね
職人は多いにこしたことはない
文章起こす才能のない私としてはあんまでかいこと言って職人を逃がしたくない
なんでもうちょっと穏便に進めて欲しいってのが自分の本音


>426
他の作品投下型のスレでもこんなもんじゃない?
428風と木の名無しさん:2005/06/24(金) 14:06:19 ID:f3guItkE
「ほら早く貼れよ。投下したくてうずうずしてるんだろ」
「あ・・・だめ」
「ドラッグしてコピー、ペーストするだけだ」
「まだ、そこは、あっ」
「早くしろよ、読み手さん方がお待ちかねだぞ」
「でも、ああそんなに、だめっ」
「・・・改行が多すぎます?なんだこんなに余らせやがって」
「ごめんなさい。赦して下さい」
「お仕置きだ・・・漏らしたとこ、ちゃんとShift+Delで」
「ああっそんなの無理です。指が、指がとどかな・・・」
「Shiftキーは右にもあるだろう!!」
「ああああーーっっ」
429風と木の名無しさん:2005/06/24(金) 15:48:33 ID:MHzhwJZu
>>428ハゲワロタ
430風と木の名無しさん:2005/06/24(金) 19:00:10 ID:k+H8sSsV
>>428 グッジョブ!!
431風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 00:28:22 ID:4czf3X9Z
どこが…
あ、自演ちゃんか
432風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 00:29:53 ID:eI3ZMm4c
そうやって突っ込むからまた荒れ(ry
433風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 01:26:13 ID:G7VPsmMJ
orz <ツッコマレルコトガカイカンナノ!
434風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 02:27:03 ID:ZJvvL5lr
>>433
仕方の無いやつだな。
  
 ○|\
○| ̄ヒ|_ 
 ↑>>433       
435風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 03:09:03 ID:6MgRonk7
>>433-434
まぁ待て。俺も入れてくれよ。

 ○
<|  ○|\
_ト○| ̄ヒ|_  



職人タソ来るまで愉しもうぜ。
436風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 10:03:34 ID:t67jldn+
まさに鬼畜・・・
437風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 14:17:17 ID:Sd0ILfn5
○   〇 <漏れも漏れも〜
<| ○|\/)
_ト○| ̄ヒヒL
438風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 14:38:05 ID:UcKdQ0Pi
二本ざし!?
それとも>344も掘られているのか
ともあれ

○   〇○<三本挿しいけるかな〜
<| ○|\/))
_ト○| ̄ヒヒ|_
439オンラインゲーム36:2005/06/25(土) 14:40:34 ID:VeY7tWtq
>403

近づく気配はかなり大きなものだった。それなのに灯りは、巻き付いた触手のようなものしか照らし出さず何が居るのかわからない。
感触は毛のない動物、まるで人間の皮膚のようで、骨の無い長い腕が何本も巻き付いているようだった。
気持ちが悪い。

かろうじて自由だった右腕を動かして、何か武器になる物はないかとメニューのアイテムを見たが、そんなものはあるわけ無い。
攻撃になるとは思えないが、目についた<赤い実>を選んで闇に投げつけた。

「…ぐちゃっぐちゃっ」
水分を含んだ何かが潰れた音。投げた赤い実を、目の前の怪物が食べたのだとわかった。

(もしかして俺も食われる?)
見えはしないが実を食べた時、かなり口の大きな相手だとわかった。
そう考えていた時、すでに巻き付いている触手とは全く感触の違うものが身体を這い始めた。
「ひ……っ、な、何だ!?」
人の、舌のような感触。
右足の先から太股までを這い上がるやつと、服の隙間から腰に巻きつくやつと、首筋から入り込み背中を舐めあげるやつと。
「……っあ!ああ…っ嫌だ、嫌!」
440オンラインゲーム37:2005/06/25(土) 14:41:23 ID:VeY7tWtq
触手が段々と、身動きの取れないように俺の腕を後ろ手に拘束し、膝を折り曲げ胸に付かせる。
苦しい体勢と恐怖に身体は悲鳴をあげるが、背中から廻ってきた舌が口中に圧し入って舐め回すと、熱が上がり身体から力が抜けた。
「うぁ…んん…」
びちゃびちゃと身体を這う舌と拘束する触手。気持ちが悪いのに、俺自身は喜んで反応する。
「あああっ」
腰から進入した舌が俺のものに触れた。すでに反応していたところをぬめった舌に巻き付かれ、先端から液がこぼれ出た。
足を這っていた舌がそれを舐めとり、そのまま後ろの入り口付近を舐め回す。
「…っ、クソッ…」
逃れようと身を捩るが少しも体勢は変わらない。それどころか、大人しくしろとばかりに巻き付いた触手が更に締め付けた。
「ィッ…、あ!」
何故俺は岩間なんかに一人で入ってしまったのだろう。こういう趣向のゲームだって事は、嫌というほどわかっていたのに。

間近で生暖かい呼吸の空気を感じる。大きな生き物の気配はあるのに、姿が全く見えないという状況が更に恐怖を駆り立てていた。
441オンラインゲーム38:2005/06/25(土) 14:42:44 ID:VeY7tWtq
長い舌が不意に、後ろの蕾から圧し入って来た。
「…あぁっ…、クッ…あ!」
常に液体を纏った舌に舐め回されていた入り口は、それでも侵入してくる異物に抵抗し押し出そうと収縮する。
しかし舌は抵抗をものともせずねじ入り、身体に激痛をもたらす。
「痛ぁ…、嫌…ぁ…」
苦しさに涙がこみ上げる。
舌は、すぐに奥へと向かいはせず、内壁をゆっくりと余す事無く舐めながら進んでいった。
「あ、あ、…ぁ…っ」
舌先だけをチロチロ動かして中を舐め回される。
指や性器や玩具で中を擦られた経験はあれど、舌のような柔らかいもので内壁を撫でられた事は無い。あっても舌の届く範囲での事だ。
「あ…っ、ひぁぁ…っ」
未知の感覚に身体がついていかない。先走る快感が苦しさとなって襲ってきた。
舌が前立腺付近を撫でると、ビクリと身体が跳ねる。俺自身に絡む舌も、巻き付いたまま上下に動き出して追い上げる。
「あっああ、…イッ…!」
呆気なくイッた性器を、巻き付いた舌が液を絞り出すように、締め付けては緩める動きを繰り返した。
「ひぅ…、っ…、う…」



今日はここまで。
442風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 15:39:39 ID:Sd0ILfn5
キーーーーターーーー(゚∀゚)ーーーーー!!!
443風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 15:43:02 ID:t67jldn+
ああもっともっとー
444風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 17:28:15 ID:6MgRonk7
うはwww
心のterinkoがみなぎりますた(´Д`*)ハァハァ
触手ヤバスor2
445風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 22:21:58 ID:veZyz6Ro
触手イイよ触手!!
テラモエス
446風と木の名無しさん:2005/06/25(土) 22:43:46 ID:g6kgCd0j
触手!!!触手!!!!!!
447祭のあと1:2005/06/27(月) 13:02:13 ID:rgSxpKkP
社の脇道をほんの少し入っただけで、空気は二層に分かれるほどに
湿気を帯び、提灯の灯りも喧騒も届かない薄暗がり。
浴衣姿の影が二つ重なり揺れている。古びた木の壁に背を押し付けられ
甘く呻く少年の、浴衣のすそは乱れ空気とはまた別の湿り気を帯びる。
布を割って忍び込む青年の手は、少年の中心に執拗にまとわりつき、
その指に雫をまとう。
「ケンジさん、ダメ、もう限界・・・立ってられないよ」
少年が哀願すると唇を吸いながら手を浴衣の分かれ目から退かせる。
「ケンジさん、お願い」
「こんなとこで、ダメだ・・・・うちに来るか」
聞かれて少年は頷く。ひとつの予感に、猛った中心は勢いを失わず、
窮屈そうに浴衣の中に息を潜める。いきなり背後から鋭く光が刺さる。
「よーう、大学生様の楽しい夏休みってか」
舐めるような口調で言う男、従えた二人はにやけてマグライトを向ける。
「楽しそうじゃん。仲間に入れてくれよケンジ〜」
返事を待たず男達が少年の腕をつかみ引きずる。悲鳴をあげる少年。
「てめ・・・・うぁあっ」
ケンジと呼ばれた青年は脇腹を押さえうずくまる。
「へっへー、いいだろ。新しいの買っちゃったんだよな〜」
「カズ、てめえ・・・!ぅぐっ」
楽しそうにスタンガンの火花を見つめる男に、さらに腹を蹴り上げられる。
448祭のあと2:2005/06/27(月) 13:03:09 ID:rgSxpKkP
手をひねり上げられ背後から顎を掴まれると声も出ない。
「久しぶりだなケンジ。お前、ずっと見てんのに気づかねーの。バーカ」
後ろ手に手錠をかけられ、突き飛ばされる。
引きずるように奥の社に連れて行かれ、狭い板の間に投げ出される。
マグライト二本に照らし出された闇に、少年の白い脚が浮き上がる。
帯を残し、無理やりはだけられた浴衣を引きずり、少年はなんとか
男達の手を逃れようと床の上を這う。一人がその腕を踏みつけ、頭に
足をかける。痛みに呻く少年。もう一人が背後から、その脚を大きく
両に割る。
「やめて!やめて!ケンジさん助けて」
男がへらへらと笑いながら少年の身体に手を這わせ始めた。
一人の指先が背の中心から下へと滑り降りる。ぐいと腿を床に押し付け
開かせた双丘の狭間に中指を割り込ませる。
少年の悲鳴と哀願を楽しみながら、男はその指を躍らせる。節くれだった
指を呑み込み、その場所はかすかに音をたてる。
「うへぇ、カズさんこいつ処女なんじゃないすか。すげー」
男の掌がライトを反射し上に横に激しくひらめく。腕を踏みつけられ、抗う
力も失った少年はただ羞恥と痛みと、初めて味わわされる感触に
すすり泣きと呻きを上げていた。「ユウ・・・!」
449祭のあと3:2005/06/27(月) 13:04:00 ID:rgSxpKkP
「ケンジさん・・・いやだ、見ないでよ・・・」
嗚咽と、切ない声を漏らしながらユウはケンジから顔を背ける。
「ぉら、シてやれよケンジ。イトシの彼女だろ」
男達が下卑た笑い声をあげる。カズに髪を掴まれ、ユウの腹へと顔を
押し付けられる。その腿を抱え、男が身体を開かせると、ユウの中心は
勢いを失わぬまま揺れている。顔をその先端に押し付けられたケンジは、
そっと口に含む。ユウが小さく悲鳴を上げる。好きな男の、温かくぬめる
口の中に含まれ、見知らぬ粗暴な指に弄ばれる自分の淫姿。
「よくしてやれよケンジ。もうたまんねって顔してるぜコイツ」
カズがユウの髪を掴むと顔を向かせた。口の端から涎があふれ床を汚す。
「あーあ、こんな汚して罰当たりなヤツ。お仕置きだろ」
カズが顎で示すと、腕を踏みつけていた男がユウの眼前に腰を下ろした。
いきり立つ自身を露わにすると、ユウの髪を掴んで濡れた口に押し付ける。
髪を掴まれたまま、男に乱暴に振り回され、呻きながら耐える。
「てめ、歯立てたらぶっ殺すからな」
そう言いながら激しくユウの口を上下させ、男は瞬く間に果ててしまう。
「なんだよお前いいなー」
悔し紛れに一方の男は、さらに執拗にユウを指で弄ぶ。男の青臭い液と
屈辱にまみれ、ユウは嗚咽を漏らす。が、そこには甘い響きも混じっている。
おぞましい状況とはいえ、愛しい人の猛りに舌を這わせているからには、
せめて甘い吐息を漏らさせようとケンジの舌はユウの中心にまとわりつく。
二人の光景に興ざめしたか、男がユウの身体から指を引き抜き、その口へ
自身を咥えさせる。初めの男と同様、まるで道具であるかのようにユウの
髪を掴み激しく上下させると、その精を口の中へ放った。ユウが激しく
咳き込む。古びた狭い社を青臭い吐息が占める。
450祭のあと4:2005/06/27(月) 13:05:25 ID:rgSxpKkP
「ケンジさん・・・!」
粘る舌にまとわりつかれ、たまらずユウがあっあっ、と声を上げる。ケンジの
髪に指を差し入れ、たまらず腰をすりつける。己が欲望を満たした男達は
傍観し甲高く下卑た声をあげ嘲笑する。
あっ、と息をつめると、身体を反らせユウが震える。カクカクと足の先まで
細かく揺れる様を、男達はライトで照らし冷やかす。
ユウの精の全てを舌で掬い取ると、ケンジはゆっくりと身体を起こした。
「よう、どうよ気分は。え」
液にまみれ、精を吸われ、放心するユウに近づきカズが囁く。そこへ振り向き
ざまにケンジが口の中のものを吹き放った。
後ろ手に括られているケンジはバランスを崩し倒れ床に肘を着く。顔を手で
拭いながらゆっくりと顔を上げると、カズはケンジの髪を鷲づかみにし、床へ
叩き付けた。狂ったように腹を蹴り、踏みつける。ケンジが咳き込み血を吹く。
「ガッコやめてフラフラしてるだけならまだしも、組なんか出入りしやがって
このバカ。狂ってんじゃねーよ」
血を吐きながらケンジが絶叫する。頬を引きつらせ、笑顔ともつかぬ顔で
カズがケンジの顎を掴む。
「忘れたかよ。先公にヤラれかけてんの助けてやったのは誰なんだよ。
オレがヤベぇときには知らん顔決め込みやがってムカつくんだよ」
「おめえの素行の悪さは庇いようがねぇんだよ。棚に上げてんじゃねぇ」
血まみれの顔で、ケンジがニヤリとする。
「棚が落ちるぜ。しまいにな」
その横面を拳で殴りつけると、男二人に「手の二、三本やっとけ」と肩で息を
しながら言った。男達は高笑いをするケンジを引きずり闇に消える。
カズは、頬を痙攣させながらユウの腰を抱え上げ、一気に貫いた。
ユウの悲鳴が生臭い空気を切り裂く。激しく突き上げながら、眉間にしわを寄せ、
カズの眼はそこにはないものを凝視していた。
451祭のあと5:2005/06/27(月) 13:07:36 ID:rgSxpKkP
事務所の椅子はきぃきぃと耳障りな音をたてる。座るカズよりも、その足元に
屈み、カズの下腹に顔をうずめるユウの動きが激しいせいだ。
「ハイ・・・ハイ、いや、自分は別に。ええ、構わないスよ・・・じゃ、そういうことで」
失礼します、と携帯を切る。ユウの顔を見下ろし、髪に指を差し入れる。
「お前、学校はよ。夏休み終わったんだろ」
ふふ、と笑って執拗にカズに舌をまとわりつかせる。舌先でちろちろと舐めながら
「だってカズさんと一緒にいる方がいい」
そう言ってまた口に含む。ほんのひと夏で、ユウはそうすることにすっかり慣れて
しまっていた。
「アイツは。いいのかよ。見舞いにも行ってねえだろ」
「・・・行くヒマなんて。休み中ずっと一緒だったじゃない。それに」
また、ふふと笑ってカズの猛りについばむように唇を沿わせながら言った。
「おれ、やっぱ強い男が好きかな。あんなやられちゃって、もう用ないよ」
そのときガチャリとドアが開いて、数人の男達が入ってきた。驚いたユウは
カズから身体を離し立ち上がる。
「ようカズ・・・そいつか?例の」
「はい。さっきお話したとおりで・・・今からスか」
おう、と答えると男達はユウを引きずるように隣室へ消えた。カズはゆっくりと
ファスナーを上げると、ユウのくぐもった悲鳴を冷えた目で聞いた。
「オレも用はねぇんだよ、テメエみたいな淫乱にヨ」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
終了です。ありがとうございました。
452風と木の名無しさん:2005/06/27(月) 15:28:08 ID:LMEBzRrI
>祭のあとタソ
ハピじゃないこの終わり方…鬼畜だ(´Д`*)ハァハァ
カズxケンジでひそかに続きが読みたくなったっす。
GJ!!
453風と木の名無しさん:2005/06/27(月) 18:26:48 ID:QRaDl6CR
祭りの後、まさにあ〜と〜の、まぁ〜つぅ〜りぃ〜♪…
好きだこういうの!!! 漏れもケンジのその後とか知りたくなるよ。
開発されたユウもいい…
454風と木の名無しさん:2005/06/27(月) 20:11:31 ID:FfBJJV/D
GJ!!!!!!!!!
受けが受けだからか涙も出なかったYO!
ケンジ×カズで続き読みたくなった。イガッター
455風と木の名無しさん:2005/06/28(火) 00:31:57 ID:xX/nUdpz
キサマ!東北人だなっ!?
456風と木の名無しさん:2005/06/28(火) 01:17:57 ID:IWPYs8lJ
カズは実はケンジがスキなのか・・・とか、
思わず勝手に色々妄想をめぐらせてしまいますた。
姐さんGJ!!(*´Д`)b
457風と木の名無しさん:2005/06/28(火) 01:58:09 ID:q9Q6Y6A3
見舞いでカズ×ケンジ・・・みたい
458縁側:2005/06/28(火) 02:55:11 ID:4dqt67uL
投下してみます。


蒸し暑い。汗ばんだ体にTシャツがへばりつく。
スーツを着る必要の無い日曜日。
私は部屋のじっとりした空気に嫌気がさし、気だるさを抱えつつ、縁側で風にあたろうと部屋を出た。
ベタベタしたTシャツを脱ぎ、部屋に置いていた蚊取り線香を縁側の床に置いた。
庭の緑、蚊取り線香の匂い、そして風鈴の音の中、私は縁側で寝そべっていた。
暑さは体力をうばう。
夏には人は怠惰になるべきだと思う。
今月中に完成させなければいけない仕事のことを思いだしていた。
縁側にいると五感が刺激される。
風鈴の音の心地よさに目を細めながら庭を見た。
庭の緑の異様な青々しさに、一瞬気味の悪さを感じたが、心地よい風に流されそのまま静かに目を閉じた。
視界は真っ暗のはずなのに、庭の緑だけが眼の中で青々としていた。
そのうち無数の緑の点がどんどん広がり、頭の中を緑で塗りつぶしていく。
風鈴はちりんちりんと、不規則なリズムで心地よい音をたてていた。
しかし、風鈴の音は一つ、二つ、三つ、四つ…と次第に増えていき、頭の中を音で埋めていった。
そして広がる緑色の海…目を開けて、この気味の悪さから逃れようとしたが、目を開けても、世界は緑の海にのまれていた。
体が動かない…背筋がぞわぞわし、気持ちの悪い汗が滲んだ。
こういう感覚になったのは初めてではない。以前体験したことがある。
一体いつなのだろう…恐怖の中、一生懸命思い出そうとするが全く頭に思い浮かばない。
この体の不自由さに涙が滲んだ。
何か閃きかけた瞬間、緑の海の中から人の影のようなものがすぅっと現れた。
そしてヌッとそいつの片手が、私の首を掴んだ。
その手はひんやりしており、なんだかヌルヌルしていた。
気持ち悪さに声を出そうとしたが、声が出ない…
私の首を絞めるわけでもなく、そいつはただ掴んでいるだけだった。
そいつは空いているほうの手で私の頭を優しく撫でた。ヌルヌルとした感触に対する不快感はなぜか無かった。むしろ、あの風鈴と同じくらいに心地よく感じられた。
手は頭、耳、頬、口、首、と撫でていき、私の喉仏の所でとまると、突然風鈴の音の雨が止まった。
459風と木の名無しさん:2005/06/28(火) 02:56:29 ID:ShECWbTh
>>457
病院でか?
そいつは工口いなorzゼエゼエ

想像だけで禿萌えた。
460縁側2:2005/06/28(火) 03:02:45 ID:4seQfmHk
緑の海もすーっと消えていき、影の主が現れた。男だった。
「あっ」
姿を見た瞬間に、彼の口によって私は口を塞がれた。
声は出るようになったが、やはり体は動かない。
舌で私の口はこじ開けられ、私は彼の舌の侵入を許してしまった。
歯列を舐められると私の体は敏感に反応した。
塞がれた口から「あぁ…ん、ん」と声を漏らした時、私は自分自身が信じられなくなった。
彼は私の視線を捕らえるとにやりと目で笑った。
その目に怯えた私は、この現実から逃れようと目を閉じた。
彼は執拗に私の歯列を舐め、まるで私の反応を楽しんでいるようだった。
次に彼は私の舌を絡めとった。
自分の唾液を私の口に流しこみ、ぴちゃぴちゃといやらしい音を立てながら、私の口の中を犯していった。
自分の下半身が熱くなっていくのが分かる。
彼は口を犯しながら、喉仏に置いていた手で私の体を再び撫で始めた。
喉仏から、肩、胸、と撫でていき、乳首の上で手を止めた。
乳首をきゅっと摘むと、私のからだはビクッと反応した。
執拗に私の乳首を片方ずつこねくり回し、私の反応を楽しんでいるようだった。
私の下半身は完璧に疼いてしまっていた。
乳首を弄ったまま、彼は塞いでいた口を突然離した。
私は恐る恐る目を開き、彼の顔を見てみた。
蛇のような男。私の彼に対する第一印象はそれだった。
切れ長の目、筋の通った鼻、口角が少し上がっている薄い唇がバランスよく顔の上にのっていた。
私は彼と目が合ったので思わずそらした。
彼はニコニコと笑みを浮かべながら、乳首を弄っていた手を離し、私の中心部に指を置きトントンと軽く叩いた。
「硬くなっているよ」と目で言われているように思った私は顔を赤らめた。
そして、再び目が合った瞬間に、彼は私の硬くなっているそれをズボン越しに掴み、不気味な笑みを浮かべた。
背筋がぞわっとした。恐怖と快楽の間を私は行き来している。
461縁側:2005/06/28(火) 03:04:55 ID:4seQfmHk
以上です。
462風と木の名無しさん:2005/06/28(火) 15:53:24 ID:InyO39C9
>縁側さん
のんのり怪談チックだな。もうひとオチあったらいいな。
463風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 15:40:32 ID:6J5HBFaH
職人さんの光臨を待ちながらホシュ
464風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 20:15:04 ID:3Mv1RJzG
中間テスト期間突入時期にたなると過疎化するスレの
スレ住人の実年齢はおしてしるべし
最近めっきりラベルが低いわけだな
465風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 20:50:13 ID:TkZ1jna/
たなるとかラベルとかワロスw
466風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 20:51:50 ID:410PQ5Xk
夏祭りの準備で忙しい人もいるわけだが
467風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 21:09:09 ID:XhYPkgxo
まあ人間、後ろめたいことをしていると
他人も自分と同じことをしてるんじゃないかという
妄想に囚われることもあるらしいからな。
468風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 21:15:00 ID:4KydCUft
中間テスト?
時期的には期末じゃないのか?

学生の頃を考えるとテスト前や期間中のほうが
書きまくっていた覚えがあるので
一概に職人さんが学生とは言えないんじゃないのか?
469風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 21:43:13 ID:OVAC+vhC
でも、以前と比べて投下される話は面白くなくなってるよね。
以前は煽りがあると、妬みかやっかみか?と思う時もあったけど
今はただ単純につまんないから煽ってるのね、としか思えない。
470風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 21:52:27 ID:oxc9YfYX
>469が煽りであるかないかについて
471風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 22:31:40 ID:giA+M5ox
あげ
472風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 23:16:09 ID:zQ/nk45a
>つまんないから煽ってるのね、としか思えない。
という煽り文句が単純につまらないね。

ありきたりな厨のありきたりな日々について思うよ
473風と木の名無しさん:2005/06/30(木) 23:39:08 ID:5/BdJpWF
そんなありきたりな日常から逸脱させてくれる鬼畜作品を待ち望む厨。
しかし、それは職人さんのプレイの一環なのだ。
474471:2005/06/30(木) 23:59:04 ID:OVAC+vhC
>470-472
正直に面白くないと言うのが厨行為だとは思ってるけど。
でも、なんかここって厨しかいなくなったみたいだから、
つい許されると思って書いてみた。
475風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 00:00:11 ID:n0fAfi12
>474
誰よオマイ。
476風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 00:08:41 ID:sao6NInD
鋏屋さん、お待ちしております。まだ終わらないよね?
477風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 00:19:22 ID:z2oGyFrM
>474=471
面白くない作品と厨の書き込みしかないスレってか?
じゃ、そんなトコにわざわざ来るオマイサンは何だって?w
478風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 00:23:13 ID:z2oGyFrM
失礼
>474=469
だね。
479請い鋏47:2005/07/01(金) 00:50:50 ID:BqT6IOCX
>>393から続き

学食の前で安斎をつかまえた。どうしても聞きたいことがあった。
「あのさ・・・心の傷っての。そういうのって、どうなのよ」
安斎はオレの唐突な質問にコーラを噴きそうになると、ケラケラと笑った。
「あのさオダガキ、何言ってんのかわかんない」
「わりぃ。えーと・・・昔、虐待っつか、心身傷つけられた経験のある人をさ、
こう、励ますっつぅか、支えるっていうのは・・・」
「はあはあ、そういうことね」
横目でチラっと見て、安斎は話し始める。コイツは教師教師になるためなのか
どうか知らないけど心理学をかじってたりする。
「私も児童心理とかまだ勉強ちょこっとだけだしあんまり言えないけど・・・
虐待を受けた人って、なんていうの、自分を責めるようになるっていうよね」
「自分を、責める」
「んー、ほら、身体への暴力も傷になるけど、やっぱ言葉の暴力って傷深い
んじゃない。理不尽な暴力で傷つけられて、でもそれは自分のせいなんだって
思い込まされてたりとか」
「・・・そういうの、どうやったら立ち直れるわけ」
「そりゃ、専門医とかカウンセラーにかかるのが一番じゃない?でもまあそばで
支えるっていうんなら、その人のありのままを受け止めてあげるといいんじゃない」
480請い鋏48:2005/07/01(金) 00:51:33 ID:BqT6IOCX
「ありのままねぇ・・・」
「そうそう。自分の内面を見つめなおすとか整理するのに、絵描いたり、なんか
造形をやったりっていいみたいよ。ええと・・・アートセラピーだ。日本だと芸術療法
とかっていうの。そうだ、オダガキのやってる花なんかどうなの、いいんじゃない。
自分なりの表現、とかあるんでしょ」
確かに、目標に向かってあくせくしてれば、悪夢なんて付け入る隙を与えない
かもしれない。

「先生、花展やりませんか」
「うーん、そやなぁ。そろそろ準備始めようか」
そう答えた師匠の顔を見て気づいた。とっくにそんなこと考えてるだろうな。
そりゃそうだ。すごくいいことを思いついた、と意気込んだ子供みたいな自分が
照れくさかった。と、師匠は笑顔を少し硬くして言った。
「それと、家元の件な。本家に話しに行こう、思てる」
なんとかしようと思ってるのはオレだけじゃない。師匠も、自分の手で悪夢の
天幕を切り開こうとしてるんだ。
481請い鋏49:2005/07/01(金) 00:53:44 ID:BqT6IOCX

机に手を着き、立ったまま直柾は弄ばれている。脚を開かされ、腰は無防備に
突き出す姿勢。シャツの裾はたくし上げられ、無遠慮な手と舌が這い回る。
赤茶色の木肌がぬらぬらと鈍い光を放つ。ナイフの鞘が敏感な入り口を苛んで
いるのだ。細身のナイフは赤茶色の鞘ごと、慣らされた直柾の身体に難なく
忍び込み、奥の鋭敏なしこりに到達している。丸みがありながら細身のそれは、
政史の手によって機械的に振動を送り、直柾にかすれた声を漏らさせる。
「ナオ、どや。どんなカンジ」
聞かれてもただ黙って頭を振るしか出来ない。鞘が外れ、その身を現したときには、
己の身体は音もなく二つに裂かれる。満ち潮のように、ひたひたと近づく怖れ。
「これ、勢いで鞘外れたらどないなるかなぁ」
楽しむように聞く。これで最後だ、自分に言い聞かせながら直柾は耐える。
この可哀想な人の相手もこれで終わりだ・・・東京へ行けば何もかも・・・
政史は鞘を持つ指ごと直柾の中へねじ込む。
「あっああっ」
奥へ奥へと押し付け、鞘の先は直柾の奥底を執拗にとらえ、細かにノックし続ける。

                    ここまでです。
482風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 01:50:10 ID:XYr5FqKI
続きキター!
夜更かししてヨカッタ!
続きが気になるけどいい夢見れそうです。
483風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 02:00:42 ID:3nAJG93Q
鋏屋タソキタ!!
師匠ガンガレ!!
腸ガンガレ!!!



ところで猛者タソの続き、まだ待ってたりします。
少年は結局どうなるをだろうなぁ…。
484風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 02:01:15 ID:MX3BOnLk
甘栗の人を思い浮かべつつ…

鋏屋さんGJ!すっげ好みです
もっと先が読みたい気持ちにさせられる
485484:2005/07/01(金) 02:03:56 ID:MX3BOnLk
あぁ違う一行目は作者もビックリな妄想を繰り広げる腐女子の面目躍如!
……な感じの脈絡なし発言ですorz
486風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 02:41:18 ID:OpFJzbxp
(*´д`*)ハァハァ
487請い鋏50:2005/07/01(金) 12:51:44 ID:BqT6IOCX
振動を与えながら、指は内壁をこねまわす。直柾のこめかみには汗がにじみ、
膝がかくかくと力をうしなう。意思に反して濁った液を漏らす自分自身の弱さに
直柾の心はさらに苛まれる。
「・・・お兄さん、お願い」
「なんや。どうしてほしい」
「・・・お兄さんので、して・・・もう・・・あかん」
哀願する顔を見て少しは満たされたのか、政史は鞘を引き抜くと、直柾の中へ
押し入ってきた。その狭さを味わうように、突き上げては戻り、さらに突き上げる。
不自然なほどに張りを持った政史の形状は、いつもながら直柾を苦しめる。
細身の鞘と違い、喉まで串刺しにされるかのような息苦しさを直柾に抱かせる。
「あ、あ、あ、ああ・・っあっ」
掴むところもなく、机の上を指先が空しくすべる。爪の先がささくれた音を立てる。
「お兄さん・・・もっと、突いて・・・もっと・・・あ」
弄ばれ続け、なんとか苦痛を早く終わらせる方法を身につけた。
わずかな抵抗、羞恥、哀願、そして最後は征服欲を満たしてやること。
自分はずるい。切ない声を上げながら直柾は冷めた頭で思っていた。
さらにその身を引き寄せ、深く貫こうと、政史の手が肩にかかる。あたたかい。
終わりの見えない責め苦に、直柾はゆっくりと無意識の底へ沈んでいく。
488請い鋏51:2005/07/01(金) 12:52:55 ID:BqT6IOCX
息を詰めるようなうめき声がオレを揺り起こす。身体を起こし肩に手を置くと、
師匠は詰めた息をゆっくりと吐き、寝返りを打って、静かな寝息を立て始める。
最近は以前ほどうなされない。悲鳴に近い声を上げたり、何度呼んでも
パニックで目覚めないこともあったのに。今はまるで、夢の中でそれを夢と
認識しつつコントロールしているかのようだ。
バイトと大学で駆けずり回っていたオレはつい最近までまったく気づいて
いなかったが、あの若い社長の顔がTVで流れない日はないと言っていい。
実父を会長へ追いやり、社長の椅子に就いてからは、同世代の経営者達と
手を組んで、かなり派手な動きをしているらしい。ヤツの顔を見せ付けられ、
長らく胸の奥に押しやっていたものがあふれ出て、師匠を追い詰めてたんだろう。
オレが一方的に師匠を支えると決意したことがどう響いたのか、本当のところは
わからない。でも少しずつ、師匠とオレの睡眠時間が確保されているのは確かだ。
それともうひとつ。あの日、師匠はオレに本当にキスしてもらおうなんて思って
なかっただろうってこと。反芻するたびに顔から火が出そうになるけど、これも
たぶん、確かなこと。
489請い鋏52:2005/07/01(金) 12:55:44 ID:BqT6IOCX
まったくこの人の中には、育ちのよさと放任されていたのとが相まって妙な
具合のアンバランスさがある。
一緒に食事すると、優雅というかきれいというか。箸を汚さないってやつだ。
若いといえばそうだけど、がっついて食うオレとは大違い。
ところがビールだのセロリだのとなると、もうあちこち歩きながらになる。師匠が
ところかまわず缶を置くので水が描いた輪染みがあちこちに出来る。なにしろ
セロリが必要で、オレは朝といわず夜といわずセロリを切ってはグラスに挿して
冷やしておく。それをくわえて、またうろうろする師匠。たしなめるオレ。
もうほとんど日課というかお約束。
抜糸も無事に済んで、手はほぼ元通りに使えるようになったけど、相変わらず
オレの運転で助手席に変なポーズの師匠が乗る。シートを下げればいいんじゃ
ないのか、と思うけど、おもしろいから放っておく。まるで長身を持て余す子供。
オレはたぶん、この人に一目惚れしたんだろうと最近思う。いや、男に惚れた
経験はないし、そういう趣味の人種でもないと自分で思ってるけど。でも同性にも
好みのタイプってのがあるとは思う。
師匠の、細い鼻梁とか少し張った顎の線とか、なにより目がいい。二重でも
大きくはない。ちょっとまぶしそうで、笑うとなくなるような目。オレ自身、ほとんど
一重なのに師匠より目が大きい。ちょっと受け口で、眉間にしわを寄せる癖が
いつもむくれてると言われる。そもそもの顔立ちからして、師匠みたいな笑顔は
無理っぽい。自分にないものを持ってると、なんとなく惹かれるものだと改めて思う。
師匠の姿ばかり目で追っている。

                          ここまでです。
490風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 15:12:22 ID:qbIgygkB
師匠カワイイなぁ…
491風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 15:35:22 ID:IpJQCNgg
イイヨーイイヨー
492風と木の名無しさん:2005/07/01(金) 22:16:57 ID:XYr5FqKI
イイヨイイヨー
甘酸っぱさと鬼畜がグッドバランス!
顔の造りの描写がリアル人間なカンジでまたイイヨー
今日の仕事の疲れが癒された〜
493風と木の名無しさん:2005/07/03(日) 19:03:41 ID:PGrij89P
鬼畜な相思相愛モノって有りですか?
従×主モノで考えてるネタが有るんですが…。
494風と木の名無しさん:2005/07/03(日) 20:37:58 ID:xX1VsQAc
キティクなら何でもカマーン。待ってます姐さん。
495風と木の名無しさん:2005/07/03(日) 22:31:10 ID:GuKtsCme
>>493
誘い受けウザス。
帰れ。
496風と木の名無しさん:2005/07/03(日) 22:31:24 ID:tB+yLpb5
以前相思相愛でものすごくエロいのが投下されてたとき
凄く荒れなかった? 鬼畜じゃないって言われて。
(私は相思相愛の鬼畜、と思ってたので楽しみに読んでたんだけど)
一人の粘着に絡まれてたのかもしれないけど、投下者が気の毒だった。
個人的には相思相愛で鬼畜行為は大好物なのでカモーンです。
497風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 00:13:31 ID:g0MtMZWK
このスレ最初の方は無理矢理系がほとんどだったけど最近は何でもアリって感じ
498風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 00:43:53 ID:WS1poBqu
相思相愛でも傍から見て鬼畜だといわれる行為描写があればいいと思う。
499風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 01:13:40 ID:CISeBfJw
アニリングスに重点をおいた作品きぼんヌ。
500風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 02:34:19 ID:3WqZluyg
初の500
501夏の一夜1 1/5:2005/07/04(月) 03:29:01 ID:FzMAaobh
「おまえ、すっかり緩くなっちゃったな」
どこか落胆したような声音で呟きながら、宮澤は手に握った太めのバイブをゆっくりと引き抜いた。 
腸壁に引きずられるようにして露わになってゆくピンクの胴体は無数の突起に覆われていて、
何かぬらぬらしたもので濡れ光っていた。
先ほど塗り広げたローションか、それにしてはずいぶん濡れすぎている。
宮澤は先ほどよりぬめりけを帯びたバイブの胴体を眺めながら、どこか楽しげに
「ケツでも突っ込めば濡れるんだな」とからかった。
そのまま退屈しのぎのようにいたずらにバイブを出し入れする宮澤の動きに翻弄され、
河野は宮澤の思うままに腰をくねらせ愉悦に満ちたよがり声を上げた。
限界までM字に開いた両脚を断続的に痙攣させながら、河野は絶頂の寸前まで追い詰められた
赤黒い陰茎からつるりと一筋、先走りを滴らせた。
本来ならばとっくに達してしまっているであろう激しい快楽を持て余しながら、
河野は切なげに眉根を寄せて腰をゆっくりとくねらせた。
眼前で大きく開いた両脚の中心、紐で流れをせき止められた河野の痛々しげな陰茎を眺め、
宮澤は手に持ったバイブをがつりと強く奥まで突き込んだ。
「うっ!」と喉の辺りで短く叫んだ河野は背をそらし、再び先端からつるりと先走りを流す。
そのまま二度三度と奥深くまで瘤だらけのバイブをピストンすると、河野は耐えかねたように
唇を噛み、狂おしげに首を振って腰をくねらせた。
502夏の一夜1 2/5:2005/07/04(月) 03:29:25 ID:FzMAaobh
奥を突くとそれに押し出されるように先端からどろりと半透明の雫が溢れ、
起立した陰茎の裏筋をつるりと流れ落ちる。
いびつな突起物で覆われたごついバイブをやすやすと出し入れされながら、河野は
限界をとうに超えた耐え難い快楽に悦びの悲鳴を上げた。
殊更大きな瘤が密集しているバイブの先端でたくみに前立腺を擦られ、ついに河野は
大きく開いた両脚を痙攣させながら涙に濡れた哀れっぽい双眸を宮澤に向けた。
「も、……っ、許しっ……っあ、あぁんっ!も…ッダメ……っ」
悲痛な訴えを聞き流して、なおも宮澤は奥を突く手を休めない。
河野は宮澤の手の動きに合わせて腰を躍らせながら、後ろ手に縛られた両腕を筋が浮くほど突っ張らせた。
「ぅんっ、んんっ!あ、あぁ、はっ……ダメ、もぉダメ……許して」
「どういう意味だよ?何が言いたい」
意地悪く問い返してやると、河野のいじらしげに揺れていた腰の動きがよりいっそう激しくなった。
バイブといえど、まだスイッチは入れていない。
宮澤はゆっくりと中をかき混ぜるようにバイブを回した。
「はっきり言えよ。何してほしいって?」
問うと、切なげな吐息が返った。
バイブの動きに合わせていやらしく鳴いた後、荒い息を吐きながらごくりと何度か唾を飲み込み、
河野はまた腰をくねらせた。
「……わか……るでしょ……ッ、言わなく…たってッッ…ん、ぁんっ」
「おまえもわかんねぇ奴だな。そんなんでおれがおまえの言う事素直に聞くと思ってんのか?
言わなくても察しろってか?」
503夏の一夜1 3/5:2005/07/04(月) 03:29:50 ID:FzMAaobh
焦れてそう凄むと、河野は悲しそうに眉根を寄せ、絶えず襲う激しい快楽に
耐えかねて唇をきつく噛み締めた。
「今さら恥ずかしがんなよ。言いなれてるだろ」
からかう口調でそう指摘すると、河野は目じりを赤く染めて首を振った。
「またおれが教えなきゃダメか。学習しろよいい加減」
言いながら苛つきをぶつけるようにバイブを奥深くまで突き上げる。
河野は背中を反らして腰を振った。
「イかせてほしいんだろ」
しばらくの間をおいて、河野は一度だけ頷いた。
「思いっきりケツん中かき回して欲しいんだろ?さぞ気持ちいいだろうな、この瘤が震えて
おまえのケツん中をかき混ぜるんだぜ。スイッチ入れればすぐイけると思うよ」
「あ……あ……っあぁ……あんっ」
ぐちゅぐちゅと湿った音を立てながら、バイブが乱暴に河野の中をかき乱した。
「犯してほしいだろ?ケツの奥の奥まで突っ込まれて、このデカいのでイかせてほしいんだろ。
河野?」
殊更ゆっくりとした口調で問いながら、空いた手で河野の胸の突起を摘まんでこねる。
河野はよだれを一筋、唇の端から顎へ垂らし、悩ましげに腰をくねらせて吐息した。
「イ……イきた………あ、あっ……イかせ…っっ」
「何?」
しらじらしい様子でとぼけると、河野の呼吸が速くなった。
M字に開いた両脚の膝頭がびくびくと震え、河野は喉元を反らして腰をくねらせた。
「バイブッ………ぁ、はぁっ…スイッチッ……入れて、イかせ…イっ」
504夏の一夜1 4/5:2005/07/04(月) 03:30:12 ID:FzMAaobh
切羽詰った河野の訴えを反芻するように考え込んでいた宮澤はやがて、
「……しゃーない。まあいいか」とどこか不満げな声音で独りごちた。
その直後、宮澤はバイブを河野の奥深くまで一気に押し込み、一挙に振動を『最強』に設定した。
それとほぼ同時に陰茎の戒めを解いてやると、河野は直後にあっさりと絶頂に達した。
よほど溜め込んでいたのか、二度三度と勢いよく射精した後もトロトロと白濁を吐き出し続けながら、
河野は気も狂わんばかりに全身を躍らせて身悶えた。
射精したのにもかかわらずすぐに硬度を取り戻した河野の陰茎を手持ち無沙汰に弄ぶと、
河野は宮澤の手の中にすぐさま射精した。
早漏にもほどがあると嘲笑しながら、宮澤は面白がって河野の陰茎を弄び続け、
手中の敏感すぎる陰茎の射精の回数をいたずらに数え始めた。


「あっ……はぁ」
二度目の射精を迎えた宮澤の白濁を奥に受け止め、河野はか細い掠れ声を上げて脱力した。
度重なる射精の末宮澤に尻を犯された河野の睾丸はもはや空っぽで、射精はおろか
下腹部全体を鈍痛が包み込んでいた。
呻く河野をよそに宮澤は萎えた陰茎を河野の尻から抜き、すっきりした表情でそれを
河野の顔の前に差し出した。
505夏の一夜1 5/5:2005/07/04(月) 03:31:52 ID:FzMAaobh
河野はそれを指示されずとも自ら進んで口に含み、丁寧に清め始めた。
目を閉じて宮澤の陰茎に吸い付く河野の黒髪を撫でながら、宮澤は満足げに微笑んだ。
「疲れたな」
宮澤が言うべきせりふではない。
それでも河野は黙って頷き、綺麗に清め終えた宮澤の陰茎を未練げにしゃぶり続けていた。
「寝る前にシャワー浴びるか?河野」
放っておくといつまでも舐めていかねない河野の唇から陰茎を引き抜きながら、
宮澤は河野にそう尋ねた。
「……いや。僕も疲れたから……寝ます」
しばし思案した挙句そう答えた河野にそうか、と頷いて、宮澤は頭をかいた。
「おれは汗かいたから浴びるわ。しかし声嗄れたなおまえ」
「いつもですよ。終わったあとは」
話しながら肛門の中に残った宮澤の精液をしゃがんで処理する河野の頭を撫で、宮澤はにやっと微笑んだ。
「ゆっくり寝とけ。もう朝まで3時間しかないけどな」
黙って頷く河野に後ろ手に手を振りながら、宮澤は全裸のまま堂々とバスルームまで歩いていった。
その後姿を見送り、河野は己の両手首に残ったビニール紐の赤い痕に目を落とした。
もともと肌が白いため、その拘束の跡はなおの事目立つ。
夏の日照りが暑い昨今だというのに、今日もまた長袖で学校に向かわなければならない。
うんざりとため息をつきながら、河野はゆっくりとした動作でベッドにもぐりこんだ。

*********
続きます 今回まだ鬼畜度低いです。スマソ
506風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 12:06:04 ID:J1yH/W9j
おお嬉しい!職人さんだ、新作だ!!
今までに無いテイストに期待大です!GJ!!
507風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 14:25:47 ID:q/fEa2J8
乙!!
素晴らしかった!!GJ!!
508風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 15:26:11 ID:2ker/n7t
好き! 夏の夜の人! GJ!!
509風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 17:27:45 ID:XU2V0WNo
新作キタ!!
今後の展開に禿しく期待。
510風と木の名無しさん:2005/07/04(月) 19:59:00 ID:0SiwlVvv
暑いさなかに長袖で学校・・・ナンダヨナンダヨ気になるぜ続き!!
511風と木の名無しさん:2005/07/07(木) 15:39:19 ID:Dvj7JVGd
書きこみとまってますなー
512風と木の名無しさん:2005/07/07(木) 19:43:20 ID:w3DS8ohm
放置プレイにもほどがあるぞ。
513風と木の名無しさん:2005/07/07(木) 23:42:11 ID:Ylxr3qtC
放置中のどさくさにまぎれて絶叫

厨学生日記の続きマダ−−−−−−−−!?

保健室のその後気になるよ…放置されすぎてカピカピだよ
514請い鋏53:2005/07/07(木) 23:57:08 ID:cKwLhpDI
>>489の続きです。

最近のオレは毎日ひたすら花の絵を描いている。あらゆる花をあらゆる花器で。
課題の作成や花材の選定、花屋との交渉までまかされるようになったからだ。
実際の教室を運営するにあたっては、すべて基本的に必要なことだけど。
確かにひととおりの流れを任せてもらうと、やりがいがあっておもしろい。
でも師匠の口から「ユキが実際に、教室をやるようになったときには・・・」と
いう言葉を聞くたび、胸をぎゅっとつかまれるような痛みを感じる。
おっしゃるとおり、オレは来年卒業。一般の企業にいかなかったとしたら、
お袋様の教室を継ぐべく、田舎に帰ることになるんだろう。それがそもそもの
約束だったんだし。そうしたら師匠ともお別れだ。
師匠がテーブルにゴトリと包みを置いた。遅まきながら誕生祝いだという。
鋏。師匠のと同じ、持ち手が輪になった、カチャカチャ鳴る花鋏。
考えたくないことを考えないために、オレはひたすら花を描き、描いた花を
生けた。ちゃいろとみどりときみどりの色鉛筆ばかりが、やたらと短くなった。
515請い鋏54:2005/07/07(木) 23:58:17 ID:cKwLhpDI
すべての教室が休みになる盆を待って、オレと師匠は京都に向かった。
京都駅で別れるつもりが「ちょっと挨拶に行かして貰てもええかな」と言う。
玄関におふくろがひれ伏さんばかりの勢いでまあまあ若宗匠と出迎える。
「いつもご丁寧にお手紙頂戴しましてありがとう存じます。もうお世話に
なりっぱなしで・・・」聞いてないぞそんな話。
休暇中の親父も交えて昼をとる。かなり奮発モノの寿司がうれしい、けど。
「3回といえばや。卒業の目処は立ってんのか。就職はどない考えてるんや」
来た来た。師匠の存在も意に介さず説教モードの父はある意味偉大。
気まずさにくちごもりつつ寿司を突くオレの横で、師匠が居住まいを正す。
「行紀君は僕にとって、いや竜相寺流にとっても、今、絶対に必要な
存在です。進路に就いては・・・」
オレは箸を口にやったままきょとんとしているのをおふくろに見咎められ、
あわてて同じように居住まいを正した。
「このまま内弟子としてお預かりしたい、というのが僕の気持ちです。
行紀君のお気持ちは確認してません。選択肢のひとつとしてお考え
いただけたらありがたい、そう思てます」
聞いてないぞそんな話。まっすぐな師匠の目。眉間に皺よってる親父の顔。
母が「まああ、もったいないお話で。なあお父さん」ととりなす。頭を深々と
下げる師匠。なんかこれ、お嬢さんを下さいみたいだな。そう思ってしまって
から、オレは赤面しないよう、むくれた顔を作る。
516請い鋏55:2005/07/07(木) 23:58:59 ID:cKwLhpDI
あの男がいる地だと思うとひとりで行かせる気になれず、師匠を送っていく。
家元が帰り次第、本家へ話をしに行く約束だという。
どんな豪邸かと思ったら、こじんまりとした門と薄いガラスのはまった
引き戸が出迎えた。古い古い家。
ただいまという声が薄暗い廊下に吸い込まれる。ひんやりと湿り気を
含んだ空気。返事はない。
坪庭を見ながら廊下を行き、ひとつの部屋を師匠が開ける。仏間だ。
師匠に倣って線香をあげ、また廊下を行く。角を曲がり別の坪庭を見、
障子を何枚も数えると、床や壁の色が明るくかわった。外側の窓に視界が
開け、大きな庭木や庭石が見える。そしてたぶんうちの居間がすっぽり
入るだろう広さの玄関。なんだ、こっちが表か。道理で。廊下の大きな
ガラス越しに見える、緩やかなカーブの砂利道の先に巨大な門があるんだろう。
「車寄せもこっち。僕らは奥の玄関使うけど。ユキもお客さんやないしね」
ニコリと笑う師匠の言葉をオレは都合よく解釈することにした。
廊下のその先には広間や教室、会議室、宗家の応接室や居室が続く。
「あの向こう側が姉と僕の部屋。子供の頃に姉が建ててって言うて。あの人、
3日とあけずうちに帰ってきてるらしいけど」あきれたように師匠が笑う。
見ると、この母屋と毛色の違う2階建ての家が、鯉の泳ぐ池ときっちり
植わった生垣の向こうに見える。どうつながってるものやらさっぱりだ。
「母屋から離れてるから、どんなに騒いでも聞こえへん」
そう話す横顔に、オレは口の中が苦くなった。
「古い上にあちこち建て増しし過ぎて、なんやもうわからんようなってるね」
師匠は笑った。
517請い鋏56:2005/07/07(木) 23:59:57 ID:cKwLhpDI
トイレを借りた。木の板戸はきいきいと音を立てる。鍵も木のスライド式。
装備はさすがに今風だが、妖怪が住んでいそうなこの雰囲気はオレも
けっこう好き。師匠が一番落ち着くという仏間に戻ると、オレのひしゃげた
バッグだけがそこにあった。長い廊下を師匠を探して歩く。人の気配が
しない。ひんやりとした空気が膝下によどんでいる。
いやな予感がした。個室にいて無意識に聞いた足音、くぐもった声。
玄関の戸は固く閉ざしている。広間、教室、応接と覗く。どこだ。
振り返ると広い庭ごしにあの別棟が目に入る。どう渡れば行けるものか
見当がつかない。廊下を奥へ走ると、母屋の陰からわずかに渡り廊下が
見える。生垣を穿つ廊下がつながっているのだ。
景色を指でなぞる。どこだ。もと来た廊下を走り、角を曲がり、玄関を過ぎ、
また曲がり、仏間の前を過ぎ、薄暗くしめったこげ茶の廊下を突き当たり
まで行く。どこだ。どこだ、どこだ。
障子という障子を開ける。古い座敷のよどんだ空気をかき回すだけで
渡り廊下は現れない。さっき別棟を見たところからちょうど反対側に来て
いるはずなのに、入り口がみつからない。なんやこの家と思わず呟く。
細長く狭い座敷にふすまが並んでいる。やたらと花器が押し込んである。
一番手前のふすまを開けるとその奥に、ドアが現れた。
「なんやこの家・・・」
ドアは少し開いたままだ。押し開けると嘘のような明るさで廊下が続く。
横滑りしながら走り、数段の階段を上がるとまたドアだ。
開けると別世界。まるきり山のペンション。ご令嬢の幼少の頃の夢か。
暖炉、吹き抜け、シーリングファン。なんじゃこりゃ。下はリビングで
玄関がちゃんとついてる。今すぐ新婚カップルが入居可ってカンジだ。
2階からかすかに話し声がしていた。オレの足音を聞いてか、しんとする。
階段を駆け上がるとロフトとドアが二つ。「ユキ・・・!」声を頼りに開けると
師匠が、スーツ姿の男に顔を掴まれ、ソファに押し付けられていた。

                         ここまでです。
518風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 00:05:32 ID:ryxQ+opW
リアルタイムキター!!
519風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 00:28:59 ID:IEZvgNuV
師匠どうなっちゃうんだ…ワクワク
520風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 01:41:18 ID:76kYsFLH
うぉーーー!!!!
ユキガンガレ!!!男を見せろーーー!!!!(`・ω・´)=3
521風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 02:49:46 ID:4Wy9tbeV
キタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
522風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 03:13:43 ID:DHLLVw0t
ユキ!がんばるのよユキ!
続きが気になってしょうがない(*´д`*)ハァハァ
523請い鋏57:2005/07/08(金) 16:22:46 ID:tBoC5l+A
オレは男のどこといわず掴んで突き飛ばした。その勢いで床に倒れ込む。
師匠をかばいながら、ゆっくりと起き上がった男を睨み付ける。あいつだ。
「なんやお前。誰や」
「うちの師匠に・・・変なこと、そんな、変なこと・・・」
怒りと走ったのとで息があがってまともに話せない。男がにやりとする。
「えらい宗旨替えやなあナオ。こんなガキがええんか。へーえ」
カッとなってオレが立ち上がろうとすると、師匠の片腕が羽交い絞めの
ように胸にかかり、強く止める。
「この子は、僕の弟子です。そんなこと・・・」
男は唾を吐くかのように笑う。
「んな、ただの弟子がこんな血相変えて殴りかかってくるか普通」
片眉を上げ、口の端を歪めて挑発するように言う。こいつ、ホントに
ムカつく。殴りかかろうとまた身体を起こすと、師匠が肩越しに
殴るな、絶対殴ったらあかん、この人はまずい、と必死な声で言う。
524請い鋏58:2005/07/08(金) 16:24:20 ID:tBoC5l+A
「そういやナオ、お前えらい週刊誌賑わして、恥さらしやなあ」
「あんなことは勝手に書いてるだけで。お兄さんかてわかってて・・・」
「まあお前の恥知らずは今に始まったことやないけどな。恥ずかしいと
思たらあんなこと出来んわなぁ、なあナオ」くっくと男が笑う。
あんなこと、という口調がねっとりとまとわりつく。師匠の声が震える。
「僕は、もう僕の道を見つけた。子供の頃とは違う。この子が、支えに
なってくれてます。もう、お兄さんの言うなりには・・・」
「あほかぁお前」
怒鳴り声を上げる男、オレは腰を浮かせて師匠の盾になろうとした。
「何を騒いでる」
やわらかな口調に振り返ると、見覚えのある老人が立っていた。
「どこもかしこも開けっ放しで何をしてます。またケンカか、政史」
のそりと立ち上がると、冷めた様子で舅に小さく頭を下げる。
「姉さんは」「いえ、まだ・・・」師匠が答えると、家元は向き直り、
「悪いなあ政史。先、帰ってくれるか。あの人、今日もこっちやと思うわ」
「いや、僕もこれからちょっと遠出しますんで。その方が安心です」
ヤツはまた眉を上げてオレをねめつけると、階段を下りていった。
525請い鋏59:2005/07/08(金) 16:25:13 ID:tBoC5l+A
家元と家族が普段過ごす居間にに通された。広いが、ちゃんと生活の
匂いがして落ち着く。建て増ししすぎて物置ばかり増えて、と家元が笑う。
師匠と顔立ちは違うのに、笑うと目じりがそっくりだと思って見る。
「いつも直さんがまあお世話さんになって。この人はなにしろお花が好きでなあ」
師匠が淹れてくれたお茶を手にとりながら笑う。
「でも、お花しか出来ん子でなあ。娘と男女取り替えたいと思たくらいで、なあ」
ホホホと笑う家元、また余分なことを、と苦笑する師匠。ああ、親子なんだと
当たり前のことを思った。息子の苦しみも理解せず、政治家や財界人との
繋がりを求める冷血な野心家のイメージがオレの中には出来上がっていた。
今は、ただ騒動を落着させるために、家元を本家に返上するという人だ。
一服して、本家へ向かう二人の車をオレは門の外で見送った。

師匠は翌日にはひとり東京へ戻ると言っていた。震える声で、精一杯の
反抗を見せて、あいつに刻まれた心の傷は少しは癒えたんだろうか。
この春以来、師匠と離れるのは初めてだった。それに気づいてしまうと、
落ち着かず、予定を切り上げ東京に帰ることにしてしまった。
親父は「よう考えて、おまえが決めたらええ」と苦虫を噛み潰して言った。
合鍵でドアを開ければ、バスローブに頭からタオルをかぶった師匠が、
驚いた顔で「おかえり」と言うに違いない。胸がずきりと音を立てる。
ビール片手にオレのでかいバッグを覗き込む師匠をたしなめるのも
いつもどおりだ。そのときのオレはちょっとニヤけていたに違いない。
526請い鋏60:2005/07/08(金) 16:28:57 ID:tBoC5l+A
ビールを出そうと冷蔵庫に手をかけた瞬間、インターホンが鳴る。
もう帰ってきたのかと笑みがこぼれる。返事をするが、鍵を開ける
気配はない。改めて冷蔵庫に手をかけようとすると、また鳴る。
甘ったれて開けさせようとしているのか、土産の詰まった荷物が
重いのか・・・「早かったなあ、ユキ」
直柾の目が見開かれ、顔色が失せる。息をのむ音が廊下に響く。
「残念でした」
政史はうしろ手にドアを閉めると直柾を見据えたまま靴を脱ぎ、部屋の
奥へと追い込む。声を出そうにもかすれて喉がひゅーひゅー鳴る。
「そんな顔すんなや。ビールくらい飲ましてくれよ」
ソファに腰を下ろすと、直柾の蒼白な顔を見上げてビール、とまた言う。
壁に貼り付いたように硬直している直柾を横目ににやりと笑うと、
政史は勝手に冷蔵庫をあけ、ビールのプルトップを鳴らした。
「昨日あのままこっちに移動してなあ」

                     ここまでです。
527風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 16:33:06 ID:76kYsFLH
リアルタイムキタ!!
師匠ピンチだよ…(´Д`;)ハワワ…
ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜
528風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 16:52:42 ID:ukCgFdD8
つまらん。文章もおかしいし。空気嫁よ。
529風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 17:24:06 ID:FYa1DnOJ
イイ感じになってきた〜! 修羅場か… これはもう漏れとしては続きを待つのみ!
ドキドキしながら待ってるよ。
530風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 18:57:59 ID:N9o7+8Vn
>>528
どーせ言っても聞かないし、一応投下スレだし
諦めて、NGワードに追加しよう。
自分もそうした。その方が快適だ。
531風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 19:45:20 ID:r4fA/iGx
キター!どうなるんだチクショイ!
いつも良いテンポで投下乙、大介だ鋏のひと(*´д`)
532風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 20:17:31 ID:EJYaDn1k
>>530
そうしてそうしてー!その方が周りも快適!
投下しやすくなって続きがどんどんきます
ように。ガンガレガンガレ

>>528
やっかんでないで。新作投下待ってるよ。
533風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 20:47:00 ID:QBEG4WaI
鋏の人。
コレ、このスレに投下する内容とは既に違うような。
ただ長いだけの小説なら自分のサイトでやってください。
いちおう意見は言わせてもらうよ。
534風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 20:59:32 ID:aEBEYfCV
まあ確かにこのスレの流れは読めてないかもな。

モララーのビデオ棚in801板8
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1118846368/

とかどうだろう?
そんでエチーシーンだけSM風ならコッチに流して、誘導するとか。
だめかな・・・
まあ空気を読む必要はあると思う。
535風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:02:19 ID:9wIZZv00
確かに長いといや長いな。
2chスレ投下のSSはコンパクトに凝縮した面白さが、腕のみせどころでもあるからなあ。
そういう意味ではスレ投下形式は全くの初心者さんなのかもな
536風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:16:20 ID:WzN6dfb3
ん〜でも今までもスレをいくつもまたいだり、長いのあったじゃん。判断がむづかしいな
537風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:27:12 ID:sw+niSby
そうやって投下される作品に文句つけてると、投下する人いなくなりそうよ。
これは待ってるファンも多い連作みたいだからいいのでは?
内容もスレチガイじゃないし。
538風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:27:35 ID:wK2aOcuD
やってるだけのシーンしか読みたくないなら、
むしろそれなりのところへ行った方がいいよ
鬼畜 で、作品 っていう以上、それなりの
長さになるのもありだろう
一夜のうちに起承転結が終わる鬼畜もあれば
年月を経た関係が描きたい書き手さんもいる
539風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:45:52 ID:O9o9CGsY
弟騎士リンカーンつづきマダ〜?
540風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:51:05 ID:rAFUz9cR
別にやってるだけのシーンだけが読みたいわけではないが
鬼畜ではないただの長文になってきている気がする。

前に、長いし鬼畜から離れていくからスレチになるしって言って
きちんと他サイト立ててた書き手さんもいるし。

正直、鬼畜の定義を狭めるつもりは無いけど
「鬼畜の形は人によって様々」とか言って何でも有りになっている気がするので
いっそただの「小説投稿スレ」にして、
鬼畜は注意書きをするという方法じゃ駄目なんだろうか。
541風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:53:11 ID:yvaAqiCZ
鋏の人は作品がどうの、長さがどうのという前に自分語りが最高にウザかった。
あの妙に芝居がかった口調に寒気がして以来作品も読んでないが。
542風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:55:14 ID:/voZPXyC
鬼畜があまりにもナイ。それなりの長さはあってもOK。
むしろ大歓迎。でも、鬼畜シーンがあまりにもナイ……。

ビデオ棚とかに投下したほうが雰囲気的にOKじゃないかな、とは思う。
以前にも長いファンタジー書いてた人が、鬼畜シーンがあまりに少ないって
事で場所を変えて、最後はサイトを作ってなかったっけ?
その人は自主的に場を変えたけど、でも結局は投下する人次第かな。

本当に続き読みたい人はどの場に移っても読みに行くだろうし。
543風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 21:55:55 ID:WzN6dfb3
今過去作倉庫見返して来たら、最長114(投下数)てのがあったよ。単純にすごいと思った。
544542:2005/07/08(金) 21:57:38 ID:/voZPXyC
とろとろ書いてたら、>540さんと見事にケコーンしてました。
545風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 22:02:24 ID:sVKihH1t
自分語りに関しては前に他の人も言ってたのを読んだのか
それからはなくなってるから、引っ張る事ではないと思う>541

ただちょっと気になるのは、投下後のマンセー書き込みのテンションが
他の人と明らかに違う事なんだよな…
鋏の人のためだけに来てる人なんだろうか。ジエンとまでは言わないが
そう取られる雰囲気作りをしてるってことくらいは気付いてもいいんじゃないかと。
546風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 22:09:48 ID:yvaAqiCZ
>>545
そうなの?改めてたんだ、スマソ。私もしつこかったな。

空気の違うマンセー書き込みは、以前絡みスレかどこかで”痛い書き手(鋏の人)を躍らせるためにマンセー書き込みする”って
言ってた人がいたから、それ本人か、それに便乗した人じゃない?
本当にファンなんだとしたら、書き手のためにももっと抑えた書き込みした方がいいと思うぞ。
あらぬ疑いをかけられるから。
547風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 22:33:53 ID:aEBEYfCV
躍らせるとか、絡みスレならともかく
本人も見ているこのスレでそういう発言を出すのはちょっと可哀相なんじゃないかな・・・
微妙に空気違うとかあるかもしれないけど、
もうちょっと優しくしてあげてほしい・・・

書き手さんにはやさしく、が投稿系スレの基本だよー
548風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 23:23:09 ID:zZgud7Di
今鋏タソいいトコになってきてるのに
なんでそういう事言うんだおまいらー!
水さすなー!
どうしても読めないならスルーすればいいじゃん!
私は読むけど
私だって今まで読めない文章はスルーしてきたし。
それが読み手のルールってもんだ!
549風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 23:35:16 ID:l/M6xG5i
新作キターかと思いきや・・・('A`)

何も考えずに鋏タン楽しみにしていましたけど、私は続きが読みたいので
ここが投下しにくいなら(というかしにくいと思いますんで)ビデオ棚ででも
続きを投下して誘導して下さるとありがたいです。
550風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 23:35:58 ID:6tPSefPs
>>548
言ってる事には四行目以降賛成するが
そのテンションが問題だという話が出ているのは気付いてる?
551風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 23:49:36 ID:yl7R/4og
自分の意見をさも多人数のもののように言うのかね、傲慢ですこと

どっちにも言える事だけどね晒しage

552風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 23:51:45 ID:sw+niSby
>>541=546
よっぽどこの作者が嫌いなんだね.....
自分がいくら嫌いだからって、マンセーレスまで自演だっていうのは言い過ぎ
553風と木の名無しさん:2005/07/08(金) 23:59:32 ID:I0PDbgB2
不満があるなら絡みスレがあるんだからそっちに行けばいいとオモウ
鬼畜基準なんて人それぞれでしょ?
これは鬼畜じゃない!という人は何が鬼畜なのか具体案出してみたら?
554風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 00:15:51 ID:Schsjt/x
読み手のテンションの問題が出ているけど、
以前そういう問題が出た時に、顔文字禁止にするとかしないとか出たよな。
ルールがちがちも嫌だけど、そういうのが厨臭くなるってさらっと
>>1に書いて置かないと駄目なんだろうか。

>>553
愚痴なら絡みで吐けばいいんだろうけど提案なんだからこちらでもいいのでは。
鬼畜基準がそれぞれなのは賛成するけど
数百行の文章のほんの一部だけが鬼畜である作品も
「これも鬼畜と言えないことも無い」っていう事になって
結局何でも有りになるから
だったら>>540の意見ようにスレから「鬼畜」の文字を消した方がマシ。
555風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 00:25:20 ID:Y6H0QsuU
100行の中で20行が鬼畜な内容、
500行の中で20行が鬼畜な内容。
鬼畜スレとして前者を望むのは当然だろう。

スレタイから鬼畜を外したら元も子もないだろ…
556風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 01:01:16 ID:VGktFeYV
お前ら・・むなしくないか?
こんなスレ・・完結してる作品いくつあるよ?
信頼できる(ちゃんと完結できる)神がやってる鬼畜サイト行ったほうが時間も有意義
つーか完結できない作家なんてイラネ
557風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 01:02:14 ID:JvFjwiGU
スレ違いにスレ違いって言ってるだけなんじゃ
558風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 03:52:44 ID:Q7VBsfuU
         ∧ ∧
       ヽ(・∀ ・)ノ <嫌なら見なきゃいいじゃん。
       (( ノ(  )ヽ ))
         <  >

まさか専ブラ使ってないワケじゃあるまいし、どんな長文もNGワ〜ドならあぼ〜んして1行で済むぞ。
それなりに鬼畜入ってるし、凌辱でもある。スレ違いではあるまいよ。
漏れはテカテカして続きを待ってる。
559風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 04:03:24 ID:JvFjwiGU
嫌なら見なきゃいいじゃん
なら、女体化透過すっぞとか言い出しても何も言えなくなると思うんだけど
560風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 06:51:19 ID:LkcJ4Xlp
>559はもう一度>558をよく読んでやってくれ。

個人的に鋏は今の所、鬼畜としても成立していると思う。

問題なのは長さだけだと思うので、今後ももっと続いていくならば
ビデオ棚に移動をした方がいいかと。
561風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 07:48:37 ID:lco42y13
いや、ちょっと待て
ビデオ棚の内容としては鬼畜すぎる
あちらに移動するとしたら、内容に苦痛系・流血
含まれていますと前書きしていかないと
痛い系苦手な人が読むと、困るレベルに思う
だったら、こっちでいいんじゃないか?
だいたい、このスレは>1に長尺作品不可と書いてあるわけでもない
562風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 08:08:31 ID:sA4i4dfc
どうせ投下自体少ないんだから、別にいいんでないの?



…とも思う訳だが。
確かに>1に長文不可と書いてある訳でもない。
自分としては自分語りが無くなってからは
それなりに楽しみにさせて貰ってるし。
563風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 08:09:22 ID:aLZHdsuj
鬼畜なのかなー、と思ってスルーしてたけどずっと続くと気になるんだよね。
どこかに鬼畜があるのかな、と思って。鬼畜スレに書いてるんだし。
とりあえず最新の>523から読んだけど正直どこが鬼畜かわからなかった。
鬼畜すぎるってどこ? 鋏が鬼畜と言ってる人は鬼畜シーンのあるレス番教えて。
そのレス番だけ読むから。
564風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 09:57:44 ID:WfsffLAc
>>563
>鋏が鬼畜と言ってる人は鬼畜シーンのあるレス番教えて。
>そのレス番だけ読むから。

鋏の人もそこまでして読んでもらわなくて結構だと思ってると思うよ。
こっから鬼畜っていうレベルも人によってまちまちだと思うし。

もういいじゃん、嫌だったら読まない、それで。
ルール違反してるとか以外は。
565風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 10:20:45 ID:oVNlYPyJ
論争を豚切って投下させていただきます、すみません。
566新任教師(1/10):2005/07/09(土) 10:21:35 ID:oVNlYPyJ
早めにマンションを出たつもりだったのに、急行電車は混んでいた。水沢聖史は人波に
押されて、反対側のドアに押しつけられた。このドアは終点まで開かないはずだ。聖史は
顔をしかめて、眼鏡を指で押し上げた。片手でしっかり鞄を抱える。
(でも学園前なら大勢下りるはずだし、人に遮られて下り損ねたりしないよな…)
この電車に慣れていないとはいえ、教師という立場で遅刻はみっともない。
「オッス、さとっちゃん」
声をかけられ、聖史は首を曲げて斜め上を見た。担当クラスの生徒達だ。まだ名前を覚え
きれていない。委員長の山根、岡島、福森と、それから…。
「お…おはよう」
「おいおい青井、さとっちゃんはないだろ。ちゃんと水沢先生って呼ばなきゃ」
「あ、そうか。そうだな。センセってとこに意味があるんだよな。わりぃ、センセ」
「この電車は混むから驚いてンじゃね?先生って細いから、つぶされないようにしなよ」
「センセはこの線一本? それともJR乗り換えで来てるわけ?」
「いや、僕はこの駅から……」
親しげに話しかけてきてくれる生徒達の笑顔を見て、聖史はほっとした。
567新任教師(2/10):2005/07/09(土) 10:22:52 ID:oVNlYPyJ
私立成英高校に勤め始めたのは昨日からだ。教員免許は取ったものの就職先がなくて
フリーター状態だったのを、病気で入院した教師の代わりで臨時採用された。
男子校に勤めるのは少し不安だった。女子の目がないと、男子は好き放題に暴れるのでは
ないかと思ったせいだ。自分は教師になったばかりで貫禄がないし、身長は170cmそこそこ、
学生の時の部活はずっと文化部だった。体格のいい生徒同士が喧嘩を始めたら、
とても止められない。
しかし昨日初出勤した雰囲気はよかった。悪戯で眼鏡を取り上げられたが、すぐに返して
もらえた。帰り際には生徒達から「センセが来てくれてよかった」「俺達、歓迎するから」
と声をかけられて、本当に嬉しかった。
(それにしてもよく混む電車だ…明日からもう一本早いのに乗ろう)
強く押されるのか、自分を囲む男子生徒四人がぴったり貼り付いてくる。全員が自分より
背が高いせいか、圧迫感があった。
(…?)
尻に誰かの手が当たっている。位置からして青井だろうか。男同士とはいえ気になるので、
聖史は体をひねった。けれども手は追いかけてきて、聖史の尻を強く揉んだ。
568新任教師(3/10):2005/07/09(土) 10:23:38 ID:oVNlYPyJ
「なっ…!?」
思わず叫びかけた口に、山根の手が蓋をした。
次の瞬間起こったことが、聖史にはわからなかった。わかりたくなかったというべきか。
自分の右手首を福森が、左手首を青井がつかまえ、山根は背後から口を掌で塞いでいる。
もがいたけれども、力では到底かなわない。四人がにやにや笑った。
「アオ、お前、焦りすぎ。先に口を塞ぐ手筈だったろ」
「悪い悪い。いいケツがまともに手に当たるから、つい揉んじまったんだよ」
後ろから口を塞いでいる山根が、聖史の耳をぺろりと舐めた。
「…っ!!」
「先生。昨日言ったろ。歓迎するって。クラスで相談して、今朝の電車で先生をいただい
ちゃうのは、俺達四人に決まったから」
いただく?まさか…いや、そんなはずはない。自分は男だ。生徒達が本気のはずはない。
経験の浅い新任教師をからかう、たちの悪い悪戯に決まっている。
けれども聖史を拘束した生徒達の手は、いっこうにゆるまない。「冗談だよ、先生」とは
言ってくれない。
569新任教師(4/10):2005/07/09(土) 10:25:04 ID:oVNlYPyJ
代わりに笑いを含んだ山根の声が聞こえた。
「30分しかないんだ。早く脱がせろよ」
前に立った岡島が頷いた。聖史のジャケットのボタンを外し、ネクタイを引き抜く。
「ん…うっ! うぅ、んっ…!!」
やめろと言いながら、聖史は必死で身をよじった。しかし三人がかりで押さえつけられ、
声も出せない。三人は尻を揉んだり、股間を撫で回したり、耳孔を舌で犯すように舐め
回したりして、聖史を弄ぶ。
「山根の言うとおりだ。さとっちゃんって呼んだんじゃ、ただの痴漢だ。教師を生徒が
やっちまうってとこが楽しいんだよな」
「センセ、すげーびびってんじゃん。…もしかして初めて?」
「嘘だろ。こんな綺麗な顔しててさ。なあ、眼鏡、取っちゃう?」
「反対。俺はそのままの方が萌える」
ひそひそ声の合間に、狡猾な生徒達は大声でテレビ番組やバイトの話を挟んで、周囲の
注意が集まらないようにしていた。
岡島が聖史のシャツの前ボタンをすべて外して、胸元を大きくはだけさせた。
570新任教師(5/10):2005/07/09(土) 10:26:42 ID:oVNlYPyJ
左右の二人が乳首に手を伸ばした。つまんで指の間で揉みつぶしたり、乳輪を爪の先で
引っ掻いたり、女の乳を揉むように胸全体を撫で回したりする。
聖史は呻いた。まだ自分の身に起こっていることが信じられなかった。
整った顔と言われたことは何度かある。しかしそれ以上に暗いとか地味だとか言われて、
恋愛経験は乏しかった。大学の時に彼女ができたけれど半年で別れて、それ以来誰とも
つきあっていない。
それなのに、男の、しかも自分が勤める高校の生徒達に、こんなことをされるなんて。
「お、乳首立ってきたよ。センセ、感じちゃってる?」
「記念写真を撮っておこうな。クラスのみんなが見たがるだろうし」
岡島が携帯電話を取り出した。シャッターの音は小さく、他の乗客には聞こえない。
聖史の目に涙がにじんだ。けれど泣いてしまうのは悔しい。儚い抵抗だと知りながら、
聖史は何度も瞬きして、生徒達の前で涙をこぼすまいとした。
電車が速度をゆるめ、駅に止まった。けれども乗客の数は減らない。ますます混み合う
のをいいことに、横の青井や福森が股間を聖史の腰にこすりつけて動かす。
気持ち悪さで鳥肌が立った。
571新任教師(6/10):2005/07/09(土) 10:27:40 ID:oVNlYPyJ
「よがり声が聞きたいな。山根の手で、センセの顔が半分しか見えないしさ」
「そうだな。先生、よく聞きなよ」
聖史の耳たぶを甘噛みするのをやめて、山根が囁いてきた。
「口を塞いでる手を外すけどさ。大声出さない方がいいよ。人に見られたら、たちまち
先生は変質者扱いだ。俺達、知らん顔で電車を降りるから」
山根の言うとおりだ。男の自分が電車の中で痴漢にあって半裸にされたなど、誰も信じて
くれないだろう。
「俺達四人が最初にセンセをやる役に決まった理由、わかる? タッパがあって、何を
やってるかを隠せるってだけじゃないんだよなあ」
「全員、成績がいいんだよ。東大合格ライン。落ちこぼれならともかく、優秀な生徒を
学校は犯罪者にしたがらない。つまり先生があとでいくら騒いでも、俺達が口を揃えて
否定したら、学校側は信じない。先生がクビになるだけってこと。そんなのイヤだろ?」
「それに今の写真だけでも、ネットに実名入りで流したらインパクトあるし。…自分の
立場、わかった?」
何もかも計算して、彼らは自分をこの電車内で襲ったのだ。
572新任教師(7/10):2005/07/09(土) 10:28:23 ID:oVNlYPyJ
「わかってるね、先生?わかったら頷いて」
なすすべなく、聖史は黙って首を縦に動かした。
掌が離れた。鼻だけでしていて苦しかった呼吸が、楽になる。
「は、ぁっ…は…ぅ…」
聖史は肺に溜まっていた空気を吐き出し、何度も喘いだ。岡島が舌なめずりをして、
その表情を写真に撮り、聖史のベルトに手をかけた。
「色っぽい顔するじゃん。もっと気持ちよくしてやるよ、先生」
ベルトをゆるめられた。後ろの山根と前の岡島が「せーの」と小さく笑って声をかけ合い、
下着ごとズボンを腿の半ばまで引き下ろした。
「あっ…」
思わずこぼれた悲鳴は、青井と福森が大声で喋る漫画の話に掻き消される。岡島が携帯を
むき出しになった股間へ向け、シャッターを切った。
聖史の口に、山根が右手の人差し指と中指を押しつけた。
「大声を出しちゃダメっつったじゃん。ほら、しゃぶって。噛むなよ、先生」
「や、やめろ…もう、やめてくれ。今なら、誰にも言わないから…」
573新任教師(8/10):2005/07/09(土) 10:30:12 ID:oVNlYPyJ
懇願を無視して、岡島の手が股間へ伸びてきた。つかまれる。
「あーあ、縮み上がっちゃって。そんなに怖がらなくても、俺達は優しいから安心しなよ」
「そうそう、わざわざ指で慣らしてやろうって気遣いまでしてるんだ。…早く舐めろよ、先生。
たっぷり唾をつけとかないと、痛い思いをするのは先生だぜ? 女みたいに勝手に濡れや
しないんだから」
「ん、むぅっ……う……」
山根の指が口に突っ込まれた。せめてもの抵抗に何もしないでいると、山根に目配せ
された岡島が、聖史自身を弄んでいた手をずらし、尿道口に軽く爪を立てる。
「くぅっ!…あ、ぁ…」
諦めて聖史は二本の指に舌を這わせた。
「それでいいんだよ、先生。可愛い声出すんだな。すっげー萌える」
岡島は息を荒くし薄笑いを浮かべて、聖史の肉棒をしごいている。
(こんな、こんな馬鹿なこと……嘘だ、なぜ僕が……)
こらえていた涙が、頬を流れ落ちた。
「何、もう嬉し泣き?…センセばっかり気持ちいいのは不公平だろ」
574新任教師(9/10):2005/07/09(土) 10:31:08 ID:oVNlYPyJ
片手で聖史の右手をつかまえている福森が言った。あいた手で聖史の乳首や尻や脇腹を
撫で回していたのをやめ、聖史の鞄を取り上げ、床に置いた。
自分のズボンのファスナーを下ろして、聖史の右手を自分の熱くふくらんだ股間に
押しつける。びくっとして聖史は手を引こうとしたが、手首をつかんだ力にかなわない。
「おいおい、変なとこで強情張らずに早く手コキしろよ。写真がネットに流れるぜ?」
「こういうのも、先生にしごかれるって言うのかなあ」
反対側の青井もにやにや笑って、聖史の手に自分の高ぶりを握らせた。嫌悪感に身震い
しながら、聖史は両手で生徒の肉棒をしごいた。
口を犯していた山根の指が抜かれた。山根は片手で聖史の尻肉をつかんで引いた。双丘の
割れ目を広げ、奥に隠れた小さな肉の門へ、聖史自身の唾液で揺れた指をあてがう。
体を大きく震わせた聖史に、山根が囁いてきた。
「先生。さっきから滅茶苦茶びびってるけど、マジで初めてなわけ?」
「あ、当たり前……だ。……頼む。もう、本当に、やめてく……」
「初めてじゃ、思わず声が出ちゃうかもな。先生が恥をかかないように、口を塞いで
おいてやるよ」
575新任教師(10/10):2005/07/09(土) 10:36:28 ID:oVNlYPyJ
尻肉をつかんでいた手を放し、山根は聖史の顎をとらえて後ろをねじ向かせた。
「!?」
唇に生暖かいものが重なる。熱い舌が自分の歯を舐め回す。
「んっ……んぅーっ!!」
男にキスをされたと知って聖史はパニックになった。写真による脅迫のことも忘れ、
必死にもがく。だが残り三人がしっかりと聖史を押さえつけている。
(いやだっ! こ、こんな…僕は男なのに、男に…しかも生徒に、無理矢理なんて…あ、
ま、まさか…やめ……うああああぁっ!!)
聖史の尻穴に深々と指が押し入ってきた。絶叫は無理矢理のキスに封じ込められ、誰の
耳にも届かない。生徒達が小声で笑った。
「可愛いなぁ。指ぐらいでこんなにオタオタして」
「センセ、本番はこれからだよ? えーと、あと24分。楽しませてくれよな」


とりあえず、ここまでです。(2回も連投規制にかかった…orz)
576風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 10:45:35 ID:P9NmHO1p
新任教師の人乙!
論争で皆ピリピリしてるところだったから、一際嬉しいよ。
そして文句無く萌えさせていただきました(´-人-`)ゴチソウサマ
577風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 12:35:22 ID:gtz32WD2
教師タンGJ!
続き気になるよ…!
578風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 13:09:42 ID:fnsgmLv5
荒んだところに心洗われる作品をありがとう!
眼鏡教師の活躍(!?)期待してます。
579風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 13:47:58 ID:JModbUeM
眼鏡を外すかそのままか。自分も相談に加わってる気分だ…ワクテカ
580風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 17:23:47 ID:leuyR8ra
ほめてくださった方、ありがとうございます。
566〜575の続き、投下します。
581新任教師2(1/4):2005/07/09(土) 17:24:56 ID:leuyR8ra
尻を犯す山根の指が、聖史の中でいやらしくうごめく。横から福森が囁いた。
「センセ、もっと力を抜いて。ウンコする時みたいにケツの穴開くと、楽だよ?」
「汚いな、お前の言い方は。…でも先生。言うとおりにすれば、すぐ気持ちよくなるから」
「んっ…う、むぅっ…」
山根の口で唇を塞がれたまま、聖史は呻いた。
痛い。痛いだけでなく、指を動かされるたびに、異様なむずむずした感じが尻から背筋を
駆け上がる。気持ちよくなるどころではない。
だが体の他の部分が変だ。四人がかりで執拗にいたぶられる間に、別の感覚が生まれ始め
ている。
山根の舌が、歯茎を丁寧に舐め上げ、自分の舌にからみついて、吸う。尖らせた舌先で
上口蓋をちろちろとくすぐられるたび、電流を通されたように体が震えた。
山根が唇を放した。混じり合った唾液が一筋の糸を引いて、聖史の唇に付いた。
「…あ、ふぅ…っ」
聖史は喘いだ。舌を軽く突き出し、口を半開きにしたまま何度も荒い息を吐く。その顔が
生徒達にどんなふうに見えるか、考える余裕はなかった。
582新任教師2(2/4):2005/07/09(土) 17:25:46 ID:leuyR8ra
「慣れてきたみたいじゃん、先生」
そう言って、山根が人差し指を抜いた。許してもらえたのかと思った瞬間、今度は中指を
揃えて二本入れてきた。
しかもこのタイミングで電車がブレーキをかけた。体が揺れたはずみに指が深く刺さり、
聖史はこらえきれずに悲鳴をあげた。
「…あうぅっ!」
周囲の乗客にも聞こえたはずだった。何人かはこちらに顔を向けたようだ。
聖史の体がこわばった。こんな恥ずかしい姿を人に見られてしまう。
しかし素早く青井が叫んだ。
「センセ、ごめーん!!俺、思い切り足踏んじゃったよ!痛かった?」
なーんだという空気が流れ、乗客の視線はあっさり聖史達から離れていった。
乗客達が下りていく。同じくらいの数が乗ってくる。皆、遅刻しないように電車を降りる
ことや、早く乗り込んで席を取ることで夢中だ。他人に構っている余裕などないらしい。
満員の車内で聖史が何をされているのか、誰も気づきはしなかった。
583新任教師2(3/4):2005/07/09(土) 17:26:52 ID:leuyR8ra
(もういやだ。誰か助け…だ、だめだ。こんな格好を見られたら…でも、このままだと、
生徒達に…そ、それだけは…くぁっ!痛い…そんなに深く…あぅう!)
羞恥と恐怖の間で心が揺れる間も、生徒達は凌辱の手をゆるめない。
「二本はきついか。凄いな、指がちぎれそうなくらい締めてくる」
「でもかなり慣れただろ。目がとろんとして、色っぺー顔になってきた」
「先生の指、細くて、指の腹がやわらかくて、すっげーいい感じ。裏筋をこすってくれよ、
俺、ここが感じるんだ」
「…センセのも勃ってきた。なあ、気持ちよくなってきたんだろ、センセ?」
岡島がにやにや笑う。聖史は必死で首を横に振った。
「ち、違う…そんな、こと、ない…」
「うっわ、傷ついちゃうよ俺。こんなに一生懸命しごいてんのに。生徒の努力を認めて、
褒めてくんなきゃ」
「教師にあるまじき態度だよな。お仕置きといこうぜ」
後ろにいる山根の顔は聖史には見えない。けれどもその口調で、どんなふうに笑っている
のか、はっきりわかる。
584新任教師2(4/4):2005/07/09(土) 17:28:05 ID:leuyR8ra
指が勢いよく引き抜かれた。
「ああっ…!」
乱暴な動きに呻いた聖史の顔を、今度は福森がつかんだ。
「声、出ないようにしておくから。さっさとやっちまえよ、山根」
「よせ、これ以上…んぐぅっ!」
福森にキスされた。山根とはまた違う、ねっとりした感触の唇が聖史の口を覆う。
噛まれるのを警戒してか、舌は入れてこない。歯茎を舐め回すばかりだ。
背後の山根が両手で尻を押し広げた。灼熱が後孔にあてがわれたのを知り、聖史は必死に
身をよじってもがいた。
「んっ! んんぅ、うーっ!!」
「誘ってんの?腰を振るのはまだ早いっしょ。突っ込んだあとで頼むわ」
懸命の、しかし儚い抵抗は、生徒達のからかいのネタになっただけだ。山根が後ろから
囁いてきた。
「そんなに怖がっちゃって、可愛いな、先生。…さぁて」
いただきまーす、とふざけた口調で言い、山根は一気に聖史を貫いた。
585風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 17:29:05 ID:leuyR8ra
とりあえずここまでです。前戯ばっか長くてすみません…
586風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 17:36:57 ID:JModbUeM
>新任教師
萌え! 萌えますた! 先生ゴチソウサマ。
お初の生徒さんに「おいしい? どう?」とかめっちゃ聞きたくなってる漏れ…
587風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 18:01:04 ID:AN+BKKyn
乙です!!たまらなく萌えました!!
本番も期待してます!
588風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 19:53:06 ID:0y9tk299
>新任教師
GJ

>558
>まさか専ブラ使ってないわけじゃあるまいし
ご...ごめん。
専ブラ使ってない。一度入れたけど窓が小さくて見づらかったから外しちゃった。
589風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 20:25:05 ID:Etkn0iWS
窓を大きくするという選択肢は…
いや、サイズ固定の専ブラがあるならごめん
590風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 20:41:59 ID:6MyMyWbo
かちゅ使いだけどレイアウト変更でレス欄画面一杯に出来るから小さい事ないぞ。
そのまま窓閉じたら次回もそのままの大きさで出てくるし。。
591新任教師3(1/5):2005/07/09(土) 21:43:17 ID:/zMTiqFC
激痛が脳天まで走り抜けた。聖史の体が反り返った。
山根が低く呻いた。
「うおっ、きつい…!力を抜け、先生。ケツの穴を広げろっての」
「ん…むぅ…く、んっ…」
呻く聖史から、福森がにきびだらけの顔を放して、「ゆっくり息を吐け」と命令した。
痛みでもう何も考えられない。聖史は言われるまま、深呼吸を繰り返した。
それでも激痛は弱まらない。
「あ、あっ…や…もう、もうやめっ…ぐっ! う、あ…」
「きつきつだ。やっぱ初物の味は違うな。…ほら、半分まで入ったぜ、先生」
少しでも体の力が抜けると、すかさず山根が突き進めてくる。そのたび前に倒れそうに
なる聖史を、左右の青井と福森が肩をつかんで引き戻した。
「これだけ混んでるとロングショットで写すのは無理か。センセの犯られ顔だけ撮っとくわ。
はい、チーズ」
ずれかかった聖史の眼鏡をわざわざ直して、岡島が携帯で写真を撮った。もう片方の手は
肉棒をつかまえたままだ。
592新任教師3(2/5):2005/07/09(土) 21:44:22 ID:/zMTiqFC
「山根、もうちょい慣らしてからの方がよかったんじゃね? せっかく勃ってたのにまた
縮んじゃったよ」
「お前らがやる時間を作ろうと思って、急いだんじゃねーか。縮んだなら、また大きく
してやれよ。こっちは忙しいんだ。…先生、やっと根元まで入った。気持ちいいか?」
「よ、よくな…い。痛、い…抜い、て…く、うっ!」
異物を初めて挿入された痛みを、電車の揺れが倍加する。
「抜いて、くれ…頼む…裂け、る…ひっ!ああ、ぁ…」
聖史は涙をぽろぽろこぼして哀願した。自分が今どれほど嗜虐心を煽る表情をしているか
など、まったく気づかない。
山根がうなじをべろりと舐め上げて、聖史を引きつらせてから、言った。
「大丈夫だって。指にだってすぐに慣れたんだから。じゃ、動かすぞ」
「あぐっ! よ、よせ…ひっ…あっ、あっ…助け…あぅっ!」
その時横から、福森の唸るような声がした。
「くぅっ…出る…!!」
同時に熱い液体がむき出しの腰にかかった。よく知っているにおいが鼻を打った。
593新任教師3(3/5):2005/07/09(土) 21:45:17 ID:/zMTiqFC
驚いてうつむくと、自分の腰から腿へと白い液体が流れ落ちるのが見えた。
山根に貫かれた瞬間から、聖史には左右二人の肉棒をしごく余裕はなくなった。勝手に
聖史の体にこすりつけている間に、福森は達してしまったらしい。
青井と岡島がげらげら笑った。
「お前早すぎ。入れてもないくせに」
「うっせー。センセの声と顔がよすぎるんだよ。お肌すべすべだし」
「それは言えてる。さっさと代われ、山根」
「わかった。スパートをかける」
「やっ、そ、そんな…や、め…うぅっ、く…ぅんっ!」
「ほら、先生。こうか?こうか?気持ちいいって言えよ、感じるって!」
「ああぅ!…は、ぁっ…ふ、ぁ、うぅ…!」
山根に揺さぶり上げられて絶え間なく喘ぎながら、聖史は生徒達の笑い声を聞いた。
下ろされたズボンに精液が垂れ落ち、粘りつくのが見えた。
(このスーツ、クリーニングに出す前に自分で洗わなきゃ…)
場違いな考えが頭をかすめた。尻を責められる痛みからの逃避かも知れなかった。
594新任教師3(4/5):2005/07/09(土) 21:46:26 ID:/zMTiqFC
そしてこれも、逃避の一つだろうか。
岡島にこすられる間に、聖史自身が再び高ぶり始めた。
「お?そろそろか?福森、手コキ役を代わってくれ。俺、センセのイキ顔を撮るから」
「OK。へへっ…ほら先生、ちゃんと前を向いて」
「ロストヴァージンのケツ穴を撮れなかったのは残念だけど、イキ顔は綺麗に撮ったげる
からね」
福森が片手で聖史をこすり立てながら、もう片方の手で顎をつまんで上を向かせる。
聖史の右手が自由になった。けれども逆らう気力はなかった。
犯されている後孔が熱く疼く。もう痛いのかどうかもわからない。感覚神経がおかしく
なったのかも知れない。
肉棒は硬く屹立してて、しごかれるたびに口から喘ぎが漏れる。
腰から体が溶けていきそうだ。
倒れかかる体を支えようと、右手は無意識に前にいる岡島の学生服をつかんだ。
「センセ、チョー可愛い。俺、すがりつかれちゃってる」
「こんなにおったてて、気持ちよくなってきたんだろ?正直に言えよ、センセ」
「違う…ちが、う…あ、あぁ…」
595新任教師3(5/5):2005/07/09(土) 21:47:53 ID:/zMTiqFC
認めたくない。認めたら最後、どこまでも堕ちていきそうで怖い。自分が感じているのを
充分知っていながら、聖史は首を横に振った。
「大人しそうな顔して強情だな。ま、いいや…青井、代わる準備。そろそろだ」
後ろの山根が荒い呼吸の合間に言った。
突き上げが一層激しさを増す。聖史は何度ものけぞった。
「は、うぅっ…助け…もぅ、いや…いや、だ…あっ、あ、あ、あ…」
「出すぞっ…たっぷり吸い取れよ、先生!!」
「うっ…くうぅっ!」
自分の中へ、熱い汁がほとばしるのがわかった。同時に聖史も射精していた。
「あ…ぁ…」
中へ精液をぶちまけられた。
完全に、犯された。しかも自分も達した。
口先で快感を否定しても無駄だった。自分は生徒に犯されて、射精したのだ。
(なぜ…?なぜ、こんな…僕は、どうして…)
絶望感が聖史の心を覆った。
596風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 21:48:46 ID:/zMTiqFC
とりあえず、ここまでです。
今日中に終われるかな…明日になるかな…
597風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 22:02:49 ID:YoWccAoQ
先生!素晴らしかったです!どれだけ焦らされても私たちはあなたを待ち続けます!
ワクワクテカテカ…
598風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 22:03:09 ID:YSXjfflS
うはー、萌え燃えです!
ワクテカテカしてつづき待ってますっ
599風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 22:26:52 ID:KcGjRQjk
新任教師GJ!!

ここは2chだし投下する内容はルールを激しく逸脱してない限り書く人の自由だと思うのでどっちにも肩入れしてないけど
588見るとどっちかっていうとガキっぽいといわれてるマンセー派より排除派のほうがガキっぽく見えるな。蒸し返す自分もだが
600風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 22:33:49 ID:AN+BKKyn
もーイイ(・∀・)!
GJ!!最高!!
601風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 23:39:41 ID:lco42y13
残念だ
前の連中がなければ萌えられたのにな
602風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 23:46:12 ID:fnsgmLv5
すてきな週末だ!
続き楽しみにしてます。〉新任教師
603風と木の名無しさん:2005/07/09(土) 23:47:44 ID:gs14r/kO
電車イイ!大好きなシチュっす!続き楽しみにしてます
604風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 02:01:42 ID:NlJN4F8Z
職人さんもワクワクテカテカな姉さんがたもおやすみ中かな。
電車もバイブのもイイヨーダイスキデスヨー

そしてこっそり弟リンカーンをワクテカ。
605風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 04:43:26 ID:iN4pbH+U
ちょ、ヤバイよ、幾らなんでもバレるって先生w
生徒達の向こう側の人ら、絶対聞き耳立てて(*´д`*)ハァハァしてるって。
606風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 04:51:59 ID:ozo8vedh
妄想特急
607新任教師4(1/11):2005/07/10(日) 09:25:57 ID:uVxrAhkC
気力を失って倒れかかる聖史を、福森が支えた。岡島は聖史の顎を持ち上げ、射精直後の
表情を撮りまくっている。
山根の肉棒が尻から引き抜かれた。位置を交替しながら、青井が文句を言った。
「中に出すか、フツー?次のヤツのことを考えろ。お前のでベチョベチョになった穴へ
入れろってか?」
「悪い。でも潤滑液になってちょうどいいって。マジきつすぎて、動かすの大変だった。
…あ。だけどお前なら、俺ほどはきつく感じないかも。先生、次はちょっと楽だよ」
「殴るぞ、てめー。…せぇのっ、と」
「…くぁっ!!」
前戯も何もなしで、乱暴に押し入ってきた。
精液が潤滑油代わりになるのか、山根がからかっていた大きさの差か、さっきと違って、
肛門が裂けそうなほどの痛みはない。
ただ、青井のは横に曲がっている。左に変な当たり方をして、圧迫感が強い。
「やっ…あ、あ…く、苦し…や、め…」
608新任教師4(2/11):2005/07/10(日) 09:27:33 ID:uVxrAhkC
とぎれとぎれの悲鳴をこぼす聖史の手に、隣に回った岡島が、自分の性器を取り出して
押しつけた。
「そろそろ慣れてきたっしょ。俺、センセのをしごいたんだから、お返しをヨロシク。
因果応報ってことで、センセ、たっぷり気持ちよくさせてねぇん?」
「その四字熟語、合ってんのか?」
笑いながら生徒達は聖史をいたぶり続けた。
電車がカーブを曲がる。
前に回って聖史を支えていた山根が、何か思いついたように言った。
「なあ。次の駅は、下り電車と同じタイミングで止まるんじゃないか?」
「うん、確か…あ。山根、もしかして、ひでーこと考えてる?」
「まあな。ふふっ…顔だけはごまかしてやろうか。写真を撮られてネットに流されたら、
先生がうちの学校にいられなくなる」
「それは困るな」
「体だけでも充分だろ。ウブい水沢先生には、相当こたえるはずだし」
「へへへっ。よくそんなサイテーなこと考えつくよ、お前は」
609新任教師4(3/11):2005/07/10(日) 09:28:53 ID:uVxrAhkC
話は聞こえても聖史には意味がわからない。青井に犯され、岡島や福森にしつこく悪戯を
しかけられ、思考に霞がかかっていた。
「青井、先生をこっちへ動かせ。急げ。…こうすれば人相のカモフラージュになる」
言いながら山根が聖史の眼鏡を外し、前髪をぐちゃぐちゃに乱した。
青井が後ろから聖史の体を抱えて引きずった。
人いきれに暖まったガラスが、脇や腰の皮膚に触れる。
「あ、あぁっ…!?」
ガラスの感触で我に返り、聖史は愕然とした。
自分はシャツをはだけられ、ズボンと下着をずり下ろされ、青井に貫かれた格好のまま、
横向きで、電車のドアガラスに体を押しつけられていた。
後ろには青井、前には山根が貼り付いているので、尻や股間は見えないだろう。
だが脇腹から腿の半ばまで、むき出しだ。
脱がされて犯されていることは、誰が見てもわかる。
電車のスピードが落ちて、駅が近づいてくる。
「やっ…やめ、やめろっ! こ、こんな格好、人に、見られ…ぐぅっ!!」
610新任教師4(4/11):2005/07/10(日) 09:30:55 ID:uVxrAhkC
半狂乱でもがく聖史を八本の手がしっかりと押さえつけた。顔の下半分を山根に
鷲づかみにされ、声が出なくなる。
「騒ぐなよ、先生。それともこの格好を、車内の乗客にも見せたいのか?」
「う、ぅ…」
聖史は弱々しく首を振った。山根がその顔をガラスの方へ向けながら言った。
「次の駅で、下り電車と同じタイミングで止まるんだ。あっちの電車は、矢追女子学園の
女どもでぎっしりだ。先生、腐女子って知ってるか?腐った女子って書く」
聖史は知らなかった。
「ホモ大好き女のこと。あの学校は腐女子の集合体で、うちの学校の奴らも結構オカズに
されてるらしい。この格好の先生を見たら、大喜びするだろうな」
聖史を見世物にしようというのだ。
「い、いやだっ! やめて、やめてくれ、それだけは…!!」
痛みにまぎれて忘れていた、羞恥と屈辱が押し寄せてくる。聖史はドアのそばから必死に
逃れようとした。
しかしそうはさせてもらえない。青井が腰を激しく打ちつけてきた。
611新任教師4(5/11):2005/07/10(日) 09:32:23 ID:uVxrAhkC
「くぅっ…!たの、む…こんな格好、だけは…あ、あ、はぅっ!!」
荒々しいピストン運動に抗う力を失い、聖史は前へのめって山根に倒れかかった。
「眼鏡を外してれば、どこの誰かまではわからないって。…せいぜい喜ばせてやれよ」
ことさら優しく作った口調でひどいことを言い、山根は聖史の体をぴったりとガラスに
押しつけた。
電車がホームに入った。顎をつかんでガラスに顔を向けさせた山根の手は、そのままだ。
(いやだ…見ないでくれ…誰も、気づかないでください…)
羞恥に絶えきれず、聖史は固く目を閉じた。
「センセ、注目浴びてるよ。どう、恥ずかしい?それとも興奮する?」
涸れたと思っていた涙が、またあふれ出した。
「先生、顔を隠してほしいか?じゃ、目を開けて外を見ろ。そうしたら許してやる」
せめて顔だけでもいい、人に見られたくない。
『許してやる』という言葉にすがる思いで、聖史はこわごわと目を開けた。
(あぁっ…!!)
全身が熱くなった。
612新任教師4(6/11):2005/07/10(日) 09:33:34 ID:uVxrAhkC
電車は人が歩く程度のスピードになっていた。
向こうの車両では、こちらを向いた乗客が皆、ぎょっとしたように目をみはっている。
ほとんどが女子高生だ。隣の友達をつついて、こちらを指さす者もいた。
(いや、だ…見ないで、見ないでくれ…こんなこと、好きでやってるんじゃない。
無理矢理、力ずくで…あ、あっ…く、苦しい…)
電車が止まった。
ドアガラス二枚を隔ててはいても、隣の車両との距離自体はわずか1mほどしかない。
乱された前髪の隙間から、女子高生達がこちら側の窓に群がり、犯されている自分を
鼻息も荒く凝視しているのが映った。
視力0.7だから、クリアに表情まで見えるわけではない。
だが期待や狂喜や欲情、そして侮蔑──観衆の生々しい感情が、肌に突き刺さってくる。
「ちゃんと目を開けたな。ご褒美をやるよ、先生」
「!?」
山根が覆いかぶさり、キスをしてくる。
確かに顔は隠れた。しかし向こうの車両で嬌声が巻き起こったのが、はっきりわかった。
613新任教師4(7/11):2005/07/10(日) 09:35:39 ID:uVxrAhkC
フラッシュが何度も光った。
見世物にされているのに、山根が巧みに舌を使うたび、体が痙攣する。両手が勝手に、
学生服をつかんですがりついてしまう。
(あ、ぁ…どうし、て…僕は…こんな、こんな、こと…?)
異常な行為に体が慣れてきたのかと思うと、たまらなく怖い。
長い長い時間のあと、電車が動き出した。
唇が離れた。山根が聖史の目を覗き込み、からかってきた。
「ガラスの反射で、まともな写真は撮れてないはずだ。顔も隠したし…でもあれだけ注目
されたら、スター気分だっただろ。よかったか?」
返事をする気力があるはずもない。
青井が低く呻いて射精した。その体を福森が聖史から引き剥がす。
「お前、さっき出したんじゃね?」
「センセとやれるなら二回でも三回でも勃つって。漏れそうだ。早く代われ、早く」
顔を真っ赤にして、聖史の背後から抱きついた。速攻でねじ込む。
「あ、あ、あ、すげー、すげーよ、マジ締まる。からむ。サイコー。いい。いい。締まる」
614新任教師4(8/11):2005/07/10(日) 09:36:39 ID:uVxrAhkC
「お前、うるせー」
「あ、あ、いく。もういく。出る、出たっ!」
「…はやっ。あ、でもちょうどいいか。もう学園前だ」
窓の外を見て青井が呟いた。
福森が離れると、聖史はぐらりと前に倒れかかった。
「センセ、真っ青じゃん。貧血か?裂けちゃいないみたいだけど…」
生徒達が素早く支え、聖史の服を直し始めた。下着とズボンを上げ、シャツのボタンを
留めてネクタイを締め直す。
それでもまだ、聖史の体には力が戻らない。青井と岡島に左右から支えられて、どうにか
立っているだけだ。足が勝手にがくがく震える。尻が熱く疼き、中から流れ出す液体の
感触が気持ち悪かった。
周囲の乗客に聞かせるための大声で山根達が喋り出した。
「満員電車で気分が悪くなったんだ。学校の保健室まで連れていってやろうぜ」
「安心しろよ、センセ。岡島が介抱してくれる」
残りの一人には、学校でレイプされる。そう悟って、聖史は眩暈を覚えた。
615新任教師4(9/11):2005/07/10(日) 09:38:01 ID:uVxrAhkC
「朝は岡島までにしとくか。五番手以降は昼休みってことで…やりすぎると壊れるな」
山根の呟きを耳に留め、聖史はのろのろと顔を上げた。
「五番手、以降…?」
そう言えば最初に、クラスで相談して順番を決めたと言っていた。
「ま、まさか…うちのクラス全員…30人、で、僕を…?」
「違う違う。そんなわけないじゃん」
震える声で問いかけた聖史に、山根はにっこり笑って首を振った。
わずかな安心感が生まれた。
(そうだ。いくら何でも、クラス全員が共謀しているはずはないんだ…)
けれども次の言葉で、その安心感はたちまち打ち砕かれた。
「30人だけですむはずないだろ。昨日のうちに他のクラスからも交渉が来てる。先生と
やりたいって」
「!!」
「そう青くなるなよ。無闇に突っ込めば先生が壊れるからさ、俺がきっちり仕切ってる。
先生の体に無理がないよう、スケジュールを組む予定だ」
616新任教師4(10/11):2005/07/10(日) 09:39:24 ID:uVxrAhkC
「でも気をつけろよ。生徒だけじゃないぜ、センセを狙ってるの。…体育の熊口とか、
数学の山本とか、やばげ」
「おいおい、怖がらせるな。…大丈夫だって、先生。順番以外のヤツらが勝手に先生を
襲わないよう、俺達でガードしてやる。それに先生がずっとうちの学校にいられるよう、
クラス全員が、化学だけは滅茶苦茶に勉強する予定だ」
「センセが来て以来、成績アップとなれば、きっと本採用だよ。私学だから、その辺は
融通が利くはずだし」
「うちのクラスでは授業しなくていいよ。勉強は家でやる。授業時間は、ひたすら俺達に
犯られてくれればいい。…楽しみだなぁ」
生徒達は好き勝手なことを言っては聖史の顔を覗き込み、反応を見て楽しんだ。
電車が駅に着いた。乗客がどっと降りた。八割以上が成英高校の制服だ。学校は駅のすぐ
近くで、ホームから校舎が見える。
「先生、貧血か? しっかりしろよ」
「体弱そうだもんな、センセー」
わざとらしい大声で言い、青井と岡島が聖史をホームへ下ろした。福森が鞄を持つ。
617新任教師4(11/11):2005/07/10(日) 09:40:23 ID:uVxrAhkC
外の空気を吸い込んで、聖史は顔を上げた。
二人に腕をとられている聖史を見て、他の生徒達が、にたにた笑って通りすぎていった。
寒気がした。
そういえば最後の頃には声を抑える工夫をほとんどしていなかった。あの中の何人かには、
気づかれたのかも知れない。
彼らもまた、自分を犯そうと思っているのかも知れない。
いや、そのうちきっとレイプされる。
ぼやけた視界の端に、これから自分が勤める高校の校舎が映っている。それは、悪夢の
中の建物のように、歪んで見えた。
山根が電車の中で取り上げた眼鏡を、丁寧にハンカチで拭いて、聖史の顔にかけさせた。
そして、限りなく優しい声で、言った。
「うちのクラス…いや、学校へようこそ、先生」 (end)
618風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 09:44:33 ID:uVxrAhkC
通勤電車編はここまでです。
…校内編も考えてますが、休みの予定がたたないので
いつになるかはわかりません。

応援レスをくださった方、ありがとうございます。
619風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 09:57:39 ID:dN5PFxwx
ラストまで救いようがない鬼畜乙!
620風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 10:04:22 ID:sxpCkD6/
禿げ萌えた。鬼畜をありがトン!
621風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 11:07:43 ID:NlJN4F8Z
朝からGJ&乙です!萌え…!(*´Д`*)ハァハァ
私も腐女子だらけの学校に入ってパシャパシャしたいw
622風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 12:07:21 ID:B1Q4arZA
電車タソ乙!!
スゲ萌えた…or2
リンカーン校内編、テカテカしながら待ってますノシ
623風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 12:24:46 ID:FxScBfiU

+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   やや前屈みでワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +

624風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 13:18:41 ID:Rboz07nC
新任教師タソ、GJ、GJ!GJ!!
多人数で痴漢モノ、もんのすごく萌えました!
興奮と震えとゾクゾク感とめまいで倒れそう!これに熱がきたら寝込むイキオイですよ!
何より救いの無いラストが最高!素晴らしい作品を、有難うございました…!!
625風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 13:24:50 ID:tK3eUOpC
これぞ鬼畜!GJ
626風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 16:16:50 ID:x2rHXL8R
新人教師の肉奴隷としての素敵な前途をお喜び申し上げます。乙!
続きは気長に待ってます。
627風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 16:28:06 ID:FAC02AAo
良かった! 萌えたよ。授業楽しそう、出席率100%なんだろうなぁ…
628風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 19:00:58 ID:ZUETm95A
矢追女子学園…ナイスだw
確かにそんな良いモノw見れたらつい群がっちゃうよ。
とりあえず、乙!
629風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 19:40:27 ID:eJZZJXaS
矢追女子学園www入学して〜www
それはともかく、GJ!超GJ!!
ほんと萌えた
630風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 20:55:53 ID:g6OEU/Nd
新任教師さんお疲れ様でした。
テンポよく投稿されるし、内容もすごく良かったです。ハゲ萌えですハァハァ

つか矢追女学院にワロタw
きっと図書館にはヤオイ臭のする小説がぎっしりで、美術の時間には男の裸体デッサンとかするんだろうな…
631風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 21:28:11 ID:7qovCNut
鰹の叩きは神
鰹の叩きってうまいな!
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/801/1120907939/
632風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 21:31:44 ID:SiiqTtvR
うまい・・・!
633風と木の名無しさん:2005/07/10(日) 23:47:01 ID:qNNiip9D
痴漢電車乙デス!
禿萌えでした!
授業風景も是非拝見しとうございます。

矢追学園の一生徒より
634風と木の名無しさん:2005/07/11(月) 00:16:10 ID:ZR84iL5n
           ._______
    _,:--┸--ミ-===┴─┴────┴─===┸─-、
   l"─/ ̄/l ─゙l=__=========== __ヽ  ̄──
 ┌|| ̄|l ̄l| ´_ゝ`)|.「||‖| | ̄| | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| 「| |‖|.|┐──
  ロ||___.|l_l|.l|___|| iヨ|‖| |_| |_|_|_|_|_|_| iヨ |‖| |.ロ  ̄ ̄ ̄
.  |  |  |.|  |. .|‖|───────────.|‖| | ──
.  |四..|゙,-、|l 四 |. .|‖|三三三三三三三三三三三.|‖| | ───
    | ̄{l<コ|二二|フ王呂五 ̄|]|]町lニll二l ̄ ̄王呂五ハ]  ̄ ̄
     ̄ ̄v≡≡v─v──v' ̄ ̄ ̄v≡≡v─v──v' ̄
パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
   パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ  パシャ
 ∧_∧      ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\ \   └\ \   └\ \
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ    ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ
635風と木の名無しさん:2005/07/11(月) 10:16:55 ID:xOjaUA40
鋏屋タソ…誘導でもいいんでアクションあるの待ってますから。
636風と木の名無しさん:2005/07/11(月) 11:34:35 ID:Q7KNSJzi
教師ってだけでも禿萌なのに・・・
電車タン、スバラシ杉
637風と木の名無しさん:2005/07/11(月) 12:58:47 ID:Y1cljvWc
毎朝、電車通勤中に萌えフラッシュバックを起こしてしまう自分がいる。
ここほんとに良スレだなー (´∀`*)
いちROMとして、他の作家さんの作品もハァハァテカテカしながら待ってます。
638風と木の名無しさん:2005/07/11(月) 14:39:29 ID:5uVPJFw8
堪能させて頂きました。生徒の教師喰いスキーヽ(`∀´)ノ<♥
つか、30℃越えた部屋で禿萌え読んで、死ぬほど暑い。
639風と木の名無しさん:2005/07/11(月) 19:12:10 ID:2ehwF5UB
鋏屋さん。636と同じく自分も待ってます。静かに待ちます誘導でもオケ。
640風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 00:16:35 ID:sMx2W13B
IDにSM記念パピコ
641風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 02:41:31 ID:bKjGXGN7
>>640
sよりMがでかい貴女はまんまM属性ですね?
x2、しかもWで。13というのは人数を指し、Bはバックと解釈してよろしいですね?
642風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 03:02:00 ID:Q9IkSVic
>>641
13人相手に2輪挿しでバックから2回ずつって
流石の801穴もえらい事になりそうだなwww

どうでもいいけど2輪挿しが一発変換されるMyPC(´A`)
643風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 03:42:40 ID:HNgVgqCa
>642
姐さんPCの調教しすぎw
644風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 15:25:01 ID:ohMMEdpe
亀ですみませんが、痴漢電車よかったです…ハァハァ…
なんか基本って感じで清々しかったー!!
密かに体育教師の熊口が気になってます…w
645風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 21:31:23 ID:OyaaGDHU
>>526からの続きです。

「そんな顔して。座ったらどうや」
タバコに火をつけようとして、政史は直柾の顔を見やる。
やれやれという風に立ち上がり、流しへ行くと、タバコをくゆらせる。
「あいつは。一緒に帰って来たんと違うんか」
返事はない。直柾はまだ壁を背に硬直したままだ。
なぜ、政史がここに現れたのか、どうして自分はうかつにもドアを開けて
しまったのか・・・
「そんな顔すんなって。なあ、ナオ」
政史が壁に手をつき、顔に覆いかぶさる。直柾の脚は力を失う。
ふん、と苦笑いして、ソファに戻ると、また政史はビールを口にした。
「あいつとヤってんのか」
「・・・そんなんと違う。あの子は・・・」
「まあええわ」
「なんで・・・なんで今さらここに。お兄さん、東京の、ボクとこなんか
来たことなんてないやないですか・・・なんで」
おびえた様子の直柾に、向き直る政史は照れ笑いを浮かべている。
646請い鋏62:2005/07/12(火) 21:32:44 ID:OyaaGDHU
「お前にあんなこと言われてちょっとなあ・・・ショックやったわ。いきなり
現れたガキにヒーローみたいなツラされて・・・立場ないわ」
言いながら政史が歩み寄る。壁際にへたり込んだ直柾は動けない。
「痛いことばっかりして、悪かった・・・でもな、俺はあんな風にしかお前に
触れられへん。お前にどうしたらもっと近づけるんか・・・」
壁に押し付けようとするのを、手でおしのける。こうすればよかったのだ、と
今さらながら直柾は気づく。自分はこの男より背も高い、肩も広い。たとえ
乱暴をされても、抵抗すればいいことだ。這うようにしてソファの脇へ逃げる。
「離れても、ずっと俺のもんやと思てたのに」
またも近づいてくる。頬に手を差し入れられ、直柾は顔を背ける。
「ずっと、俺のもんやと思てたのに。ナオ・・・」
「僕は、もうずっと・・・あかん人間。頭の中おかしい。それでもいい」
俯いて、必死で叫ぶ。言葉がまともに組み立てられない。
「花生けて、それだけで生きていけたらもう・・・もう赦して下さい」
「そんなこと言うなや、なあナオ・・・ナオ」
泣きそうな顔で首を振る直柾の耳元に、口を付けるようにして政史が
ささやく。「俺をひとりにすんなよ」
647請い鋏63:2005/07/12(火) 21:33:22 ID:OyaaGDHU
シャツの前から手を差し入れ、胸を撫でる。猫にするような手つき。
身体をぴったりと押し付け、耳元で囁き続ける。
「ナオ、なあ、寂しなかったか、もう1年・・・いや2年になるか、お前
ずっと身体空いてたんやろ、なあ」
言いながら一方の手は直柾の腿をなでさする。掌は密着し、指先が
吸い付くように筋肉に沿って揉みしだく。
直柾は下を向きひたすら首を振る。心にも身体にも、奥底まで植え
つけられた諦念、えぐられた傷にしみついた怖れがまとわりつく。
自分はバカだ、頭の芯まで腐っている。あきらめ以外の手立てを
知らない。この部屋で、この男にこんな目に遭わされるとは考えも
しなかった。今頃になって、ドアを開けたことを後悔するしかない
自分の頼りなさに消え入りたくなる。
648請い鋏64:2005/07/12(火) 21:34:15 ID:OyaaGDHU
「優しくしよな、今日は。いつも苦しまぎれに演技してたもんなあ」
顔を強張らせるのを見て政史がくっくと笑う。
「お前、俺が気づいてへんと思てたんか。かわいいな」
顎を掴まれ唇を吸われる。女にするようにボタンを一つ一つ外す。
「俺を忘れられんようにせんとな」
胸に手を這わせると、シャツがすべり落ちた。こんなに優しく唇を吸われた
のは初めてだ。どうしていいものかわからず、ただ睫が震える。
「目ぇぐらい閉じ」
髪に手を差し入れ、頬を撫でながら政史が言う。その胸に手をついて、
なんとか身体を離そうと力をこめるが、慈しむように繰り返される口づけに
負けてしまう。
649請い鋏65:2005/07/12(火) 21:35:05 ID:OyaaGDHU
「舐めてくれよ」
政史に言われて、直柾は素直に口に含む。舌をからめ、たっぷりと濡らす。
「そうや、しっかり濡らしとかんと、痛いからな・・・」
促され、直柾は床に手をつく。後ろから押し入ってくる熱に、呻き声が
もれる。耐えられず肘をつき、手を噛んで声を殺す。
「声出せ、ナオ。痛ないようにしたるから」
押し入っては引き、徐々にめり込んでくる力に、直柾は少しずつ慣らされる。
「ナオ、どうや・・・痛いか、もう、エエとこにとどくやろ」
政史の、異様に張った先端は直柾の奥底にとどいて、感覚を開く。
「声出せって」
固く結んだ口からは、んっんっ、と甘く呻く声だけがもれる。
政史の指がその口をこじ開け、1本、2本とねじ込まれる。
「あっ・・・あああっ・・・」
「ナオ、ええやろ、ここ、好きなとこ・・・やもんなあ、なあ・・・っ」
突き上げながら政史が声を弾ませる。慣れきった直柾の身体はもう痛みより
甘い疼きに支配されている。
650請い鋏66:2005/07/12(火) 21:36:24 ID:OyaaGDHU
「あっあっ・・・お、おにいさ・・・ああっ」
「どうやナオ、どうや、イヤか、よかったらエエて言わな、気持ちエエって」
んーっ、と耐え切れず声を殺す直柾の口に、政史の指がねじ込まれる。
「声出せって」
直柾が、その先端から、ふっと青臭い液を漏らす。続いてたらたらと流れ出る。
「もうイったんか。お前弱いなあ・・・ナオ・・・何回でもイカしたるから」
指が食い込むほどに腰を掴み、政史がさらに激しく突く。打ち込まれる杭の
熱さに翻弄されながら、直柾は甘い声を上げる。
「ああ、は、あああっあっあっ」
「ナオ、もっと・・・声・・・」
激しく首を振る直柾の先端から、熱い液がふたたびほとばしる。たらたらと
伝い垂れる液を、政史が直柾の指にすくいとり、腹に、首にぬりたくる。
「ええ顔して。こういうとこも見せたらんとなあ、師匠としては」
髪を掴まれ、ぐいと顔を上げられ、そこに立つ足を認めた直柾は目を見開く。
政史がその手をテーブルにつかせ、一気に上体を起こさせた。
後ろから男に貫かれ、精液にまみれ、よがり声を上げている師匠の姿を、
じっと見下ろす行紀の姿がそこにあった。
651請い鋏67:2005/07/12(火) 21:39:59 ID:OyaaGDHU
「おかえりーボク。思ったより遅かったやないか。おたくの師匠、もう2回もイッて。
もうちょっと早かったら、ええとこ見れたのに、なあナオ」
立てひざで腰を揺らし、政史が言う。直柾が顔を背けようとするのを、顎を押さえて
前を向かせる。液にまみれた茎を掴み、これみよがしにこすりあげる。
「キミも一緒にどうや。師匠も喜ぶと思うで。なんせ、俺の暴力から守ってくれる
ナイトやからなあキミは。まあ肝心の本人さんがこれでは、キミも守り甲斐が
ないやろけどなあ」
腰の動きをさらに激しくしながら、政史は下卑た笑い声をたてた。
痛みに耐えるような目で、行紀はじっと二人を見ていた。黙って出て行くのを
見送ると、政史は冷めた声でなんやつまらん、ともらした。
「もうちょっと根性あるヤツかと思たのになあ。修羅場は無しか。どんな風に
あいつを抹殺したろかと楽しみにしとったのに」
「もう、やめてくれ」
直柾が絶叫する。政史は一気に引き抜くと、後ろから蹴りつけた。
「あほが。誰に向かって口きいとんじゃボケ」
言い終わらぬうちに、政史は直柾の体中を蹴り上げる。頭を踏みつけられ、
嗚咽をこらえる直柾に、追い討ちをかける。

ここまでです。
652風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 21:59:05 ID:bKjGXGN7
キタ━━━━━━⊂⌒~⊃。Д。)⊃━━━━━━!!
653風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 22:00:52 ID:6bXtqQI/
電車さん良かった。
年上眼鏡くん受け最高でつ。
校内編も楽しみにしてます。
654風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 22:24:57 ID:QJAmmPSk
鋏タソキタ━━━━!!
お待ちしてましたよー!
続き続き!
655風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 22:28:24 ID:EA/J2zK/
鋏タソキタ!!

お兄さん…愛情歪んでて無駄にハァハァ。
次はユキサイドでしょうか?
楽しみにしてます。
656風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 23:30:02 ID:08h9PZps
萌える。こういう話大好きだ。鋏の人GJ!!!!!!!!!!!!!!
657風と木の名無しさん:2005/07/12(火) 23:51:21 ID:wfggquj1
久しぶりの投下キタ───(´Д`*)───!!
658風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 00:26:35 ID:2bfym5/k
>>645
NGワードに登録しているので
名前欄の入力をお願いします。
659風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 00:33:16 ID:L8dVi43Q
感じ悪っ。
660風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 00:43:50 ID:k0GzhmSL
62からは全部あぼ〜ん出来たんでしょ?
1つぐらいやりすごしてくれや。感じ悪いわ
661風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 00:48:15 ID:hcTKlfKf
とりあえずID:2bfym5/kを記憶から抹消完了
鋏の人、GJです
662風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 00:51:11 ID:4K5CGLMN
鋏の人…多分普段でも都合の悪い話は聞く耳持たないんだろうな。

携帯からなんで、名前見ただけでスルーできるように名前くらいは書いておいてくれよ。
663風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 00:53:42 ID:EVzmiCq5
絡みは絡みスレでドゾー。
今までみたいにここで議論や何やらして、
スレの雰囲気が悪くなるのは寂しいよ…(´・ω・`)
664風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 00:56:28 ID:BSrZ7Ijt
絡みじゃなくてお願いでしょ。
665風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 01:01:10 ID:DQ0RP330
>659-660じゃないの?>絡み
666風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 01:26:40 ID:36xq/H78
●スレ住人心得
・叩きや煽りには絡まない
・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で
667風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 02:00:09 ID:kdZIIowx
うーん。でも、そろそろ鋏の人がここに投下し続ける。のは限界なんじゃないかと思うよ。
かなり長文になってきてるから、見たくない人が苛つくのも少し解るし。
別に避難所とか専用サイト作って、ここからリンク張った方が
読みたい派、読みたくない派双方のためにも、
スレの雰囲気のためにも良いような気がするんだけどな。
668風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 02:17:55 ID:CT95HGZ/
絡みウゼーなー。
自分は食指が動かなかった投稿は華麗にスルーさせて貰っているがな。

ところで気に入らないからってケチつけてる人、ホントに成人か?
669風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 02:19:12 ID:OYfslRcD
自分に合わなきゃスルーすればいい
670風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 07:26:13 ID:hcTKlfKf
>●スレ住人心得
>・叩きや煽りには絡まない
>・肌に合わないSS、レスはスルーの方向で

字 は 読 め る な?
671風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 08:12:25 ID:5lnXO7sp
一職人としてお願いします。
関係のない立場であっても、スレが荒れると投下がしにくいです。

広い心で見守ってくださると、助かります。
672風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 08:15:38 ID:asHhL0Wx
肌に合わない以前にスレの趣旨と合ってないから。
鬼畜の解釈は人それぞれなんて言ってたら、もうそれこそ何でもありになっちゃうよ。
673風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 08:24:10 ID:9ztZamsz
なんでここまで、この場で気に食わない主張したがるのか分からない
スレの雰囲気をなんとか悪くさせたい住人が頑張ってるとしか思えない
文句しか言えない口引っ込めて出てけば平和になると思うよ
674風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 09:21:12 ID:5iRcZ0T0
あれだけ空気読めて無い上、
うっかりとは言え名前落としたの書き手だろ?
お願いをした>>658の指摘にいちいち絡んでいる方が子供だろ。
675風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 10:10:01 ID:4K5CGLMN
明らかなスレ違い、
幾度かの荒れ模様を他人事のように完全無視、
NGワード指定をすりぬけて読ませようとするゲリラ投稿
一切の反論を抹殺したがる儲

場を荒らしてるのは鋏とその読者のほうじゃないのか?
676風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 11:18:15 ID:AZJA5HqG
ハイ、ここまで
もう言いたいことは出尽くしたっしょ
21歳以上の大人な姐さん方は、これ以上荒らし行為に荷担するのはやめましょうネ
677風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 12:16:49 ID:asHhL0Wx
>>1の前にスレタイを読めてない輩をどうにかしてくれ。
鬼畜かどうか判断が分かれるものなんか投下するなって。
678風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 12:48:13 ID:o/cA/p8z
もともと字書きじゃない私は萌を気楽に書いて投下してたけど、ここ最近の流れだともう無理っぽいですね。
鬼畜作品なのは前提だけど、完璧な作品(投下態度含めて)を望まれるようになったから。
679冷蔵室にて:2005/07/13(水) 12:49:36 ID:sAnkcCWN
さすがに寒い。もう15分以上は経っただろうか。
何度やっても扉は開かない。引き戸をスライドさせジュースの間から
見ると、レジにいる真吾はだらしなくもたれて何か読んでいる。
どういうワケで冷蔵室に閉じ込められてしまったのか、悟には
分からない。ジュースと一緒に冷やされて、真夏に凍死する
なんてまっぴらだった。
取っ手をがたがた鳴らす。ドアは微動だにしない。
客がいないのを確認して、ジュースの影からレジに叫ぶ。
本当に聞こえないのか、真吾は知らん顔だ。
台風みたいに風の強い日、しかもこんな真夜中に、コンビニに
来る客なんてめったにいない。車で来る客がメインのこの店
だってそれは当然のことだ。
突然、ガクンと音がしてドアが開いた。密閉された部屋の空気が
かすかに吸い出される。
「おっ、さみいな」分厚いブルゾンを着た男が入ってきた。
「新田さん・・・」戸惑う顔をいきなり殴られ、缶ジュースの箱へ
倒れこむ。「な、何するんすか!」
「何っておまえ・・・これしかないじゃん」と小さな小瓶をちらつかせる。
いやな予感がして、立ち上がろうとすると脚がもつれる。
「へへー、お前さっき飲んでたの、味違うくなかった?」
なんのことか分からない。立とうにも腰から下に力が入らない。
680冷蔵室にて 2:2005/07/13(水) 12:50:16 ID:sAnkcCWN
「髪伸びたなあ悟〜。何これ立たせてんの。お前的に流行り?」
髪に指を差し入れ、毛先へなでる。頭を振って悟は逃げようと
するが、かすかにめまいがする。
「こっちはどうなの・・・ああ、無理だよなぁ、寒くて縮こまってるよ」
悟の股間に手をあて新田が笑う。さあて、と小瓶を脇の棚に置くと、
悟の上着のファスナーに手をかける。一気に下ろし、下に着た
シャツごと脱がせてしまう。
「さみいだろ。でもなあ、脱がねえとヤルことヤレねえからさ。ほい、こっち」
楽しそうにズボンに手をかける。一気にずらして、悟は靴下を残して
あっさり丸裸に剥かれてしまった。
「おおーいいねー」立ち上がって見下ろし、無邪気に新田が笑う。
後ろ手に悟の洋服を全て投げてしまった。
「・・・なに、するんすか新田さん・・・さみ・・・なんすかこれ・・・なんの」
「何って、オレのお楽しみじゃん。なかなかチャンスがなくてな」
新田が胸を撫で回す。悟は寒さと逃げたいとので、背を丸める。
「お前ヤリたくってさあ、学校じゃなかなかだろ、かといってなあ」
胸の突起を強くひねられ、悟は声を殺して身体を屈める。
「普通の部屋で普通にじゃ、あんま燃えねーのよオレ」
ケッケッというふうに笑って、悟の口を手で覆い、鼻先に小瓶を近づける。
シュッと音がすると、ちゃんと吸えよ、と低い声で言う。
681冷蔵室にて 3:2005/07/13(水) 12:50:55 ID:sAnkcCWN
目の前の景色がまわる。なんだこれ、と思うと同時に、背中に痛みを
感じる。正確には、背中ではなく、新田の指が強引に悟の尻を
両手でこじ開けた痛みだった。指先が押し当てられ、熱さを感じる。
「やっ、やめっ」「じっとしてろよ。ちゃんと入れないとツラいぞ」
目が回り、身体が言うことを利かない。寒く冷え切ったというだけで、
身体がこんなふうになるわけがない。悟にはまったく理解出来なかった。
「よしよし。いいもん入れといたからな。効いてくるまで楽しもうぜ」
楽しそうに新田は悟の縮こまったモノを手で包んだ。
「ヤバイ、新田さん、しょんべん出そうス・・・トっ、トイレ行かせ・・・」
冷え切った身体でもう随分前から尿意を催していた。冷蔵室に入る
前に、夜食にジュースを飲んだこともある。でも今は、逃げ出すチャンス
にもなるとも思っていた。
ニヤリと笑って、新田は冷蔵庫から出て行った。悟は身体を起こし、
這ってでも出ようとするが、あっという間に新田は戻ってきた。
「おら、これに出せよ」
そう言って差し出したのは、空のペットボトルだ。悟は愕然とする。
「これしかねえよ。お前の飲んだのは薬入ってるから使えねえし」
薬入ってるから?使えないって?何のことか、ワケがわからない。
とまどう悟のモノをつまんで、尿道口にきっちりとペットボトルの口をあてがう。
「ムリっす、ムリっすよ、新田さん勘弁して下さいよ。ホントマジ・・・」
「ここに出さねえと、おもらしちゃんだぞお前。19にもなって恥ずかしい
だろ、それに」
そう言いながら新田は悟の下腹を押す。悟は身体を丸める。
682冷蔵室にて 4:2005/07/13(水) 12:51:36 ID:sAnkcCWN
汚物ネタ有


「漏らしたら店のやつらにもバレバレじゃん。どうすんのお前」
ほら、とまたボトルの口をあてがわれ、悟は脱力する。冷え切った
身体から、違和感を覚えるほど熱い液体がほとばしる。
「やればできんじゃん。上手上手。さて、と」
ボトルを目の前に掲げると、顔を歪めるように新田は微笑んだ。
うまそう、といってボトルに口をつける。思わず悟は顔を背ける。
「なかなかだよ悟、お前ってあっさり味」
笑いながら、新田は悟の上にのしかかって来た。悟の頬をべろりと
舐め上げる。ぬるい感触、生臭い息がかかる。
「そろそろ効いてきたかな」
新田の指が悟の後ろに忍び込む。固く締まった入り口に押し付けられ
揉むようにされるとたまらず腰が浮く。
「何するんスか・・・何なんすかこれ新田さん・・・信じらんないすよ」
「え?ああ、まだ理解できねーの?これはぁ、オレとぉ、真吾が仕組んだ
まあ、悟をヤっちまおう作戦だよ。出来ればお前にも楽しめるカンジで」
真吾と?仕組んだ?悟の頭はますますくらくらし、目の前が回る気がする。
「んでぇ、お前の夜食んときのジュース、あっちの冷蔵庫に入れてただろ、
そこにちょっと真吾が仕込んで。だからお前身体が動かないワケ」
新田の指がぬぷっと悟の中に入る。徐々に埋め込まれ、逃げようとする
悟の腰をもう一方の手で押さえつける。
683冷蔵室にて 5:2005/07/13(水) 12:52:43 ID:sAnkcCWN
「オレ一人でお前のことヤリたくてさ。でも元野球部同士でぶつかったら
マジ殴られて終わりってカンジだし。だからちょっとな、薬」
悟の尻の中を新田の指がこね回す。痛いような、イヤなカンジがすると
思いながら、悟は自分の口をついて出る喘ぎ声に戸惑う。
「なあ、もっと入れて欲しいってカンジ?やっぱ効くんだなアレって」
さらに新田の指が奥へ進む。
「おお、これこれ。溶け残りがあったよ悟ぅ。もう吸収されちゃったんだな」
指で掻き出したオブラートらしきものを、悟の鼻先にかざす。悟が顔を
しかめると、笑ってその指をそのまままた悟の中へと押し込む。
「さっきより入りやすいじゃん。やっぱ慣れるんだな。ちょっとの間にも」
ケッケと笑ってさらに指を増やそうとする。やめてくれと言いたいのに、
口から漏れる喘ぎ声に、悟は抵抗できない。
「いい声してんなー、悟、かわいー。早く突っ込みてえよクソーッ」
二本目の指をねじ込みながら新田は悟の腕から胸へと舌を這わせる。

−−−今回ここまで−−−
684風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 13:12:28 ID:5lnXO7sp
乙!GJ!
続き待ってます
685風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 13:17:54 ID:Nfwoi98a
荒れてる時の新規投稿は和むね!
萌えも萌えだけど、何よりそのタイミングにGJを叫びたい
続き待ってます

というか、鋏の人はサイト作って欲しいと、1ファンとしてもこのスレを愛する人間としても思う。
万事解決するような気がする。
686夏の一夜2 1/7:2005/07/13(水) 13:53:18 ID:d9tiXDXi
「暑くないの、河野」
突然声をかけられ、河野は少し驚いた様子で振り返った。
青いジャージの上着を脱ぎ捨て、白いタンクトップから浅黒い腕を剥き出しにしている
なんとも涼しげな様子のクラスメートが、不思議そうに眉根を寄せて河野の顔をじろじろ見ていた。
河野は黙って相手の顔を見返し、その後にゆっくりと自分の身体を見下ろした。
周囲の同級生達を見渡してみる。
河野を除いて、誰一人として上着を着ている者はいない。
みな一様にタンクトップやTシャツに身を包み、腕や首元を露出させていた。
この陽気に、ジャージのファスナーを首元までしっかりと上げている変人は河野ただ1人だった。
日焼けした同級生達の逞しい腕や胸元をどこか羨ましげに見やりながら、河野は
何食わぬ顔で首を振った。
「別に。平気だよ」
「嘘つけ。すごい汗だぜ」
指摘され、河野はあわてて汗みずくの前髪や額を手のひらでぬぐった。
確かに暑い。
おそらく今日は、今までで一番の暑さだと思う。もしかしたら、今年一番かもしれない。
そんな中100メートル走のタイムを計るのだ。
河野は周囲の同級生達を恨めしげに見やりながら、せめて腕だけでもと今にも
袖をまくりそうになる自分を懸命に抑えた。
腕まくりなんかしたら、元も子もない。
687夏の一夜2 2/7:2005/07/13(水) 13:53:39 ID:d9tiXDXi
「走ったからだよ。すぐ治まる」
治まるはずがない。
平静を装おうとする河野をよそに、暑さに火照った身体を冷やそうと、汗は次から次へと
流れ出てくる。
平気な顔で滝の汗をぬぐい続ける河野をうさんくさそうに見やり、同級生は
水飲み場の方へと踵を返した。

既に100メートルを走りきっている河野は疲労困憊した様子で日陰までトボトボ歩き、
木の陰になった芝生の上に座り込んだ。
100メートル走の順番を待ちながら屈伸する生徒や、友人同士で楽しげにふざけあっている生徒を
離れたところで眺めながら、河野は周囲を見回して誰も近くにいないのを確認し、そっと袖をめくってみた。
赤く残った拘束の跡。
昨夜の――――いや、今朝というべきか――――行いを思い出し、河野はかすかに
さんざんいたぶられた窄まりがじんと痺れるのを感じた。
大股開きで反応を観察されながら、達する寸前まで追い詰められながらの愛撫。
今朝の淫行をまざまざと思い浮かべた河野は、自然と昂ぶり始めた己の中心に気付いて
自嘲の笑みを浮かべた。
あれだけ搾り取られたというのに、まだこんなに元気なのか、ぼくは。
688夏の一夜2 3/7:2005/07/13(水) 13:53:59 ID:d9tiXDXi
授業中に勃起してしまった失態を何とかしようと屋外トイレに向かいながら、
河野は先輩である宮澤の事を考えた。
中学生の時に宮澤に自分がゲイだという事がばれて以来、宮澤と河野はセックスフレンドまがいの
関係を続けてきた。
初めは半ば強姦のような形で始まった関係だったが、今となっては河野は今の状態を
受け入れている。
宮澤との行為は苦痛ではないし、宮澤自身も嫌いではない。
宮澤に己の特殊な性癖がばれ、強姦されてからそろそろ2年になる。
当時宮澤には可愛らしい顔立ちをした恋人がいた。
その後も何度か宮澤の恋人が変わったが、それでも河野との関係は続けていた。
柔らかく愛らしい恋人を抱く一方で、何故同性の河野を飽きずに抱き続けるのか、
宮澤の本心は読めない。
悪臭漂う屋外トイレの個室に入り、下着を下ろしながら、河野は首をすくめた。

宮澤さんの好きにするさ。ぼくには関係ない。

河野は今朝の淫行を思い浮かべながら、勃起した己の陰茎をゆっくりとこすり始めた。
やはり今朝、宮澤に弄られすぎたようで、強くこすると少しヒリつく。
きつい陽光の下に長時間晒された河野の白い肌は日に焼けて赤く染まり、特に鼻頭や頬は
チークを塗りたくったように真っ赤だった。
その頬をさらに赤く染め、河野は先走りの滴り始めた陰茎を優しい手つきでこすり続けた。
689夏の一夜2 4/7:2005/07/13(水) 13:54:23 ID:d9tiXDXi
「河野」
指先で肩をトントンと叩かれ、河野はゆっくりとした動作で振り向いた。
体育の後で少し日に焼けた様子のクラスメートがドアのほうへ顎をしゃくり、
「呼んでるよ」と付け足した。
誰が呼んでいるのか、見る間でもなく河野にはわかっている。
ドアのほうへ視線を走らせると、予想したとおりの人間がそこに立っていた。

「よう、河野」
嬉しそうに微笑む宮澤を見上げ、河野は微笑み返した。
作り笑いとすぐに見破れそうな、気のない笑顔である。
宮澤は気にせぬ様子で河野の肩をつかみ、ぐいと引っ張った。
「どうしたんですか」
尋ねる河野に構わず、宮澤は己の目指す方向へと強引に河野を引っ張っていく。
「サカッちまった」
目指す方向へ歩き続けながら、宮澤がそれだけぽつんと呟いた。
うんざりとした思いでため息をつきながら、河野は眉根を寄せて宮澤の横顔を見やった。
「授業は……?もう3時間目が始まっちゃいますよ」
「授業?サボるに決まってるだろ」
「でも……」
「おれのクラス、次 古典なんだよ」
だからどうしたというのだろう。
喉元まで出掛かった非難の言葉を飲み込み、河野は諦めて宮澤に従った。
「おまえは?次の授業、何」
「英語です」
「あー、1年の英語って確か、工藤だったか。いい女だよな、結構年増だけど。残念だったな」
残念も何も、宮澤と違って、河野はもとから女に興味はない。
河野は黙ったまま、宮澤の引っ張っていく方向に素直についていった。
690夏の一夜2 5/7:2005/07/13(水) 13:54:45 ID:d9tiXDXi
「ふっふっふ。これを見ろ」
1階の1年生の教室から一気に5階まで駆け上った宮澤は息を切らせながら、得意げに
ポケットから何かの鍵を取り出した。
「屋上の鍵だ。さっき職員室から盗んできた」
言いながら屋上の扉の鍵を開け、重そうな金属の扉を押し開けた。
「1時間以内で終わらせるぞ。でないと、休み時間になってばれちまうかもしんないし」
ポケットに再び鍵をしまいながらそう言う宮澤に腕を引かれ、河野は屋上に引っ張り出された。
照りつける陽光の眩しさに目を細めながら、河野は再び滲み始めた汗を手の甲でぬぐった。
グラウンドにいた時よりだいぶ太陽に近くなっただけあって、さっきより随分暑い気がする。
上着を脱ごうとした河野を、宮澤は強い力で抱きしめた。
「汗くせぇ。おまえ、2時間目体育だったっけか」
宮澤よりだいぶ低い位置にある河野の髪に口付けながら、宮澤は鼻にしわを寄せた。
「制汗スプレーしたんだけど……ごめんなさい」
「おまえ、見かけによらず汗っかきだな。見るからに涼しげな顔してるくせに」
誰のせいで厚着してなきゃいけないと思ってるんだ。
思わず言い返しそうになる言葉をぐっと飲み込み、河野はうつむいた。
「顔も、変に日焼けしてみっともねぇな。鼻とほっぺた、真っ赤だぜ」
「宮澤さんみたいに黒く日焼けしないんです。赤くなるだけで……」
言いかけた河野の唇を口でふさぎ、宮澤はそっと唇を舐めた。

691夏の一夜2 6/7:2005/07/13(水) 13:55:57 ID:d9tiXDXi
「もうオシャベリはどうでもいい。さっさとヤろうぜ。時間もないんだし」
言いながら河野のズボンのベルトをはずし始めた宮澤を見下ろし、河野は黙って身を横たえた。
「バカかてめぇ。1時間もねぇのに、前戯しろってのかよ。んな時間ねぇよ」
仰向けに横たわった河野の足を蹴り、宮澤は河野のズボンを下着ごとひざの辺りまでずり下ろした。
「立て。後ろ向いて、ケツ突き出せ」
屋上の手すりにつかまり、河野は言われるまま後ろに向かって尻を突き出した。
眼下に広がる町並みを目にして、河野の顔が暑さとは別のところで自然と火照る。
「こんな天気いい日に外で下半身モロ出しにする気分はどうだ?河野」
白い尻の感触を楽しむように撫でながら、宮澤はそう楽しげに囁いた。
「いい気分だろ?そういうの好きだもんな」
尻たぶをつかんで開き、露わになった窄まりをいたずらに指でくすぐりながら、
宮澤は腕時計に目をやった。
「やべ、時間ねえ。」
慌てた様子でそう言うと、唐突に宮澤は河野の露わになった窄まりに舌を押し付けた。
「んぁっ、ひっ!……や、あぅっ……!」
「もっと脚開け」
窄まりの周囲をぐるりと舐め、宮澤はぬめついた舌を中へねじ込んだ。
「いっ、あっ、うぁっ!……ん、んん……ぅっ」
根元までねじ込まれた舌で中をまさぐられ、河野は震えながら腰をくねらせた。
触れられてもいない陰茎が今や興奮しきった様子ではちきれんばかりに勃起し、
雫をたらして反り返っている。
692夏の一夜2 7/7:2005/07/13(水) 13:56:46 ID:d9tiXDXi
「あ、あ、んっ!くうう……っ!あ、ぁんっ、ひぅっ!」
「すげえよがりよう。ほんとにケツが気持ちいいんだな」
どこか嬉しげに宮澤がそう呟いた、その直後、河野の潤んだ窄まりに宮澤の昂ぶりが押し込まれた。
本当にいそいでいるのだろう、いつにも増して素早く、激しい動きで突き上げてくる。
それと同時に急ピッチで河野の陰茎をしごかれ、河野はあっさりと射精した。
「おれ、知ってるぜ。おまえ、さっきオナッてたろ」
耳元で囁かれ、河野は肩をすくめた。
「授業中によくやるねえ、おまえも。今度は授業中にエッチかよ」
「あっ、あっ、あっあっあっ……んぁっ」
「……ヤりながら喋んのキツイから、やめた。わりーな、おまえの好きなの、今回はなしだ」
「はっ、あああっ、うううっ」
身体が前につんのめりそうになるほど強く突き上げられ、河野は背を弓なりに反らして
手すりにすがりついた。
「くっ……んぅうっ、あっ、ああっ、あっあっ」
「……ん」
小さく息を漏らして、宮澤は河野の中から昂ぶりを引き抜き、床に白濁を放出した。
ずるずると床に座り込んだ河野をよそに、宮澤は濡れた己の陰茎を河野のポケットにあった
ハンカチでぬぐい、綺麗になった陰茎を納めてファスナーを閉めた。
「ほんとは中出ししたかったけど、学校だしな。鍵返しとけよ」
言うなり屋上の鍵を床に放り投げ、宮澤はさっさとその場を後にした。

続きます
まだまだ鬼畜緩め。
693風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 14:42:12 ID:CT95HGZ/
で、鋏さんはこのまま消滅しちゃうんですか?今からじゃ他に移るのも無理そうだし。
読んでない人って、内容も知らないのに鬼畜じゃないって判断する根拠は何なんだ。

是非ともまとめサイトとかで完結まで読ませてホスイ。
694風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 14:52:51 ID:dWhyS8Tb
>>693
ここで続ける意志が強いみたいだから、消滅しないんじゃないの?
大丈夫だと思うよ。

冷蔵庫さん、夏の夜さん、季節感があってGJ!
695風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 15:19:22 ID:3B4o/S7X
>>693
>内容も知らないのに鬼畜じゃない
長いのをウザがってる人と鬼畜じゃないって言ってる人は絶対に同一とは限らんだろ。
読んでない人は投稿の仕方なんかに疑問を感じてんだろうし、
鬼畜じゃないって言ってる人はある程度読んでると思うよ、多分。

それと
>今からじゃ他に移るのも無理そうだし
この決めつけは何?

他に移るんならサッサと移って下さい。
サイト作るのが面倒なら、BBS借りて管理人以外の投稿禁止で書けばいいと思う。
これだけ色々書かれてるのに、このスレにしがみつく鋏氏の意図が分からん。
696風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 15:39:51 ID:yzilTrHL
スルーは無理ですか、そうですか。

鋏くん、完結まで読みたし。
佳境はこれからっぽいし、ここまでの倍くらいあっても読むよw
円満に事が運ぶなら移動も意義なしっす。
697風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 15:58:00 ID:efm25hz6
需要もあるんだし、いいんじゃね?
つか、こうやって投下作に文句ばっかりつけてると、それこそ投下する人がいなくなるんじゃないかと思うが。
698風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 16:23:53 ID:2zThK2kK
荒れるたびに誰か彼かが書いているけど
職人さんあっての鬼畜スレ
一人を叩いてるつもりでも他の職人さんにも影響がでると思うんだよ
スレ住人より職人さん
不満レスより作品投下
職人&作品を叩く人はつまらん意見はいらんので作品投下して欲しい
699風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 18:14:31 ID:cBrbf6PU
長すぎるor癇症の人がいるからサイトに移行して欲しいという意見は
わからなくもないが、650-651が鬼畜ではないという人の気が知れない。
700風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 18:25:37 ID:5lnXO7sp
> 一人を叩いてるつもりでも他の職人さんにも影響がでると思うんだよ
その通りです。
アンチが一人を叩き始めたせいで、他の職人さんも離れていって
寂れたスレをたくさん知ってるよ。
こんな中で投下してくれた冷蔵さん、夏さんありがとう。
GJ!
701風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 19:04:38 ID:VH5i7i/o
だからなんでNG登録が出来ないんだよ…。
嫌な人がNG登録してればこんな論争もしなくていいのに何で分からないんだ。
それともそれ以外の人がスルーするしかないんだろうか。
702冷蔵室にて 6:2005/07/13(水) 19:21:06 ID:sAnkcCWN
>>683の続きです。
あまりの寒さと、どう仕込まれたのか分からない薬のために、悟は
横をむいて身体をまるめたまま動けない。めまいがする。腰の芯が
重い。尻の奥は熱い。寒いのに、寒さより強い感覚が支配し始める。
「どんなカンジよ、言ってよ。痛くはねえだろ。いいカンジのとこキテる?」
声を上げそうになるのをこらえている悟は、小さく首を振る。こんなことを
されて、妙な声を上げそうな自分が信じられない。
「ぁんだよ、声聞きてえのにったく」
ずぼっ、と一気に指を引き抜く。あ、と悟は声を漏らす。その鼻先へ
シュっと音を立てて小瓶が近づく。しっかり吸え、と言われて悟は素直に
息を吸い込む。新田がおかしそうに笑う
「あーあ、もうすっかりいい子になってんじゃん悟。すげえよお前」
悟の猛る中心を握るとゆっくりと動かす。
「ああ・・・新田さん・・・新田さん、なんかもうワケわか・・・もう、んっ」
またも尻にあてがわれる感覚に、迎えるようにかすかに突き出す悟。
メリメリとその玩具を呑み込んでいく。うひょーと笑う新田。
「すげえ、悟すげえよ、入ってるお前。撮っとくか」
「あっ新田さん、いっぅっんんんっ」
短時間に調教され、携帯で撮られる自分をどうすることも出来ず
悟はただ声を上げている。
703冷蔵室にて 7:2005/07/13(水) 19:21:46 ID:sAnkcCWN
突然、新田の携帯が唸った。新田は素早く悟の口に布キレをねじ込み、
引き戸をスライドさせた。客が来たのを真吾が知らせたのだ。
入り口あたりでスポーツ紙を手にすると、客は早々に出て行った。
見下ろすと、尻に玩具をねじ込まれ、口には新田のタオルをねじ込まれた
悟がかすかに腰を揺らしている。んっ、んっと声を上げながら、自分で自分の
モノに手をやろうとしている。
新田は悟の身体を引き起こし、その両手をジュースのストック棚に縛りつけた。
棚に向かってひざまづき、吊り下げられたような格好になる。
尻へねじ込んだ玩具を新田がゆっくり突き始めると、んーっんっんっとタオルの
奥からくぐもったうめきが漏れる。だが痛みのためではない声だ。
背をそらし、尻を突き出してさらなる刺激をもとめている。
「どーしちゃったの悟ぅ。なんか前からしてほしかったんですってカンジじゃん」
玩具は根元までずっぽりと呑み込まれている。その後ろを指先でつんつんと押す。
「声聞きてー」新田がタオルをはずすと悟は激しく首を振る。
「あっあぅっ新田さんっ新田さんっオレっおかし・・・あっおかしいっオレっあっあっ」
「何がおかしい。頭?身体?」ニヤケながら新田が聞く。
「かっからだっ、あたまっあたまっあ、あっあっあーっなんかっヘンっ・・・んっ」
たまらず新田が口元に手をやり笑いをこらえる。
704冷蔵室にて 8:2005/07/13(水) 19:23:34 ID:sAnkcCWN
汚物ネタ有



「これでも飲むか?おまえのだけど」
尿の入ったボトルを口にあてがうと、悟は素直に口を開いて喉を伸ばした。
力の入らない口元からはだらだらと液体がこぼれたが、新田は笑っていた。
「やれば出来るんだって悟。あとどうしてほしい」
「あっあっ・・・なんかっわかっわかんないっ・・・あっ、に、新田さぁぁあっああっ」
その口へふたたびタオルをねじ込むと、新田は玩具のスイッチを入れた。
さらに悟の奥深くに当たるよう、玩具の後ろを押し続ける。
んーーっっとくぐもった悲鳴を上げる。その鼻先に小瓶のふたをずらし、
かざした。悟は額をスチールの棚にがつんがつんとぶつけながらも、
んんっんっんっと甘い呻きを漏らし続ける。んーっとひときわ高く声を
上げると膝をかくかくと揺らし、脱力する。新田が脇をかかえる。
「あ、お前イッちゃったの?へえ、すげえな・・・」
目を輝かせ、悟の股間に目をやる。
「出ないで中だけでイクのもあるって聞いてたけど・・・へえ、初めてなのにすげえ
じゃん悟。お前素質あるんだなあ」

−−−今回ここまで−−−
705風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 19:47:26 ID:g5FTzDZV
冷蔵庫さんGJ!!
錯乱して悶える悟がめちゃくちゃ可愛いです(*´∀`*)
続きお待ちしております。
706風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 20:25:46 ID:z7ByZ6JS
悟萌え。素直なのが萌え。新田さんの手際が良いのも萌え。
シフトに組み込まれそうなレジ君との連携もGJ!
707冷蔵室にて 9:2005/07/13(水) 21:48:29 ID:sAnkcCWN
棚にしがみつかせて、少し離れたところから携帯で撮る。
タオルを抜かれると締まらぬ口からだらだらと涎が糸を引く。冷え切った
空気の中で、悟はじっとりと汗ばんでいた。
「アップでほどよく汗かいたってカンジだな悟。もうちょっとあっためとくか」
「新田さ・・・オレ、オレ・・・どうなっちゃうん・・・あっ」
尻に埋め込まれた玩具を留めるように、新田がベルトを巻き、軽く締める。
その刺激だけでもう悟はあ、あ、と声を漏らし始めていた。
店側の戸を少し開け、ボトルの隙間から客がいないのを確認してまた閉める。
「さあて、これでゆっくりお前の顔が見える」
悟の手を棚からほどくと、自分の肩に回させ立たせる。ブルゾンがかさかさと
音を立てる。玩具のスイッチを入れると悟は激しく首を振る。さらにベルトを
少し締め上げると、狂ったように声を上げる。
新田がダイヤルするのにも気づかず、悟は涎をたらし声を上げ続ける。
「あ、真吾?今、客いねーだろ」
「ぅいす新田さん・・・なんか、すごいすね悟。声、ケモノ系」
引き戸をスライドさせると、携帯を手にした真吾がにやにやしながら近づいてくる。
新田は、声を上げ続ける悟を、引き戸を全開にして真吾に見せつける。
屈みながらジュースの隙間から痴態を覗き、真吾はすっげえと笑った。
「まだおもちゃ遊びでこれだぜ。参るよこのスキもんには」
708冷蔵室にて 10:2005/07/13(水) 21:49:12 ID:sAnkcCWN
「ひっでえなあ新田さん。あれこれ使ったんでしょ〜。かわいそー悟」
「お前だろそれは。金ねえからってオレにダチ売りやがって」
いやらしく二人笑いあい、客来ました、という真吾の声で電話を切る。
引き戸を閉め、悟の口にはタオルをねじ込む。んっんっと声を上げながら、
ふたたびカクカクと力を失う悟を見て、新田はまた声を殺して笑う。
「オレもそろそろ楽しましてくれよなあ悟ぅ」
脚の力が抜けるままに悟をひざまづかせ、その口に自分自身を咥えさせる。
玩具の刺激に翻弄され、甘くうめき声をあげながら、必死で自分のモノに
舌を這わせる悟に、新田は激しく突き入れたい衝動にかられる。
口から引き抜き、悟の身体からベルトと玩具をむしりとると、仰向けにさせ
脚を抱え、一気に突いた。
「あは、あ、に、新田さ・・・新田さぁん・・・」
「どうだ悟、どんなカンジ」
「いい・・・すごい・・・もっと奥・・・奥イイです・・・奥、奥ぅ」
「奥を、どうしたいよ、どうしてほしい、言えよ悟、ぉら」
新田は悟の中心を握り締め、上下させる。ぬらぬらと液が手にまとわりつく。
「奥、おく、いい、イイイっあっああっあっあーっあーっ」
また携帯が振動する。悟の口にタオルをねじ込む。
新田は下腹を密着させたまま激しく突き動かした。んんーっと喉を絞るような
声をあげ、一息あとに悟の中心から液がだらだらと溢れた。
新田はさらに突き、悟のモノに沿わせた手を激しく動かす。
二人の液が順に飛び散り、悟の胸から腹を濡らした。
709冷蔵室にて 11:2005/07/13(水) 21:50:04 ID:sAnkcCWN
「大丈夫〜?貧血〜?」
「ずっと寝てましたよ。でもお客さん少なかったからヘーキっす」
朝の勤務と交代する時間になっていた。真吾と年配の従業員が話す声が
悟を揺り起こす。冷え切っていた身体が温まり、ふやけたような感じだ。
「帰りどうするの?家の人呼ぶ?」
悟の顔を覗き込み、女性が話しかける。ひどい頭痛がする。身体中が痛む。
身体を起こそうとして悟は、自分がダンボールの上に寝かされていることに
気づく。奥の薄暗がりには冷蔵室のドアが見える。腕を鳥肌がなでていく。
「先輩の車たのんであるから大丈夫スよ」
そういって真吾は悟の身体を支えて歩かせる。お先に失礼しまーすと言って
店の外へ真吾を連れ出すと、携帯を取り出してみせる。
「すげーよコレ、悟ワケわかんなかったっしょ」
画面には液に汚された自分の姿が映し出されている。思わず殴りかかろうと
して、悟はバランスを崩す。
「やめとけよー。ちゃんと目は外して撮ってんじゃん」
「そういう問題・・・じゃねえだろ」
激しい頭痛に、声が出せない。悔しくても真吾にもたれて歩くしかなかった。
「怒んなよ。オレお前の汚したとこ掃除したんだぜ。ほら、お迎え来てんじゃん」
店の駐車場に、新田が車を停めて待っていた。
「んじゃ、あとはごゆっくり」
真吾はニヤケて手を振る。目の前が暗くなる。誰かの腕に抱きとめられる。
ムリすんなよ、という声を、悟はなぜか心地よく聞いていた。

−−−終了−−−
ありがとうございました。
710冷蔵室にて 訂正:2005/07/13(水) 21:59:24 ID:sAnkcCWN
>>冷蔵室 11
>店の外へ真吾を連れ出すと、
悟を、です。失礼しました。お恥ずかしい・・・・
711風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 22:01:44 ID:z7ByZ6JS
いやGJ!! 強姦から始まるこういう関係大好きです。
友達に売られるってのも。ラストも好み。萌えました〜
712風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 22:27:06 ID:EVzmiCq5
職人さん乙です!一気に読ませてもらいました。
錯乱っぷり&最中に写真撮られるのに激しく萌え…。
コンビニの冷蔵室、ってシチュも意表を衝かれました。
713風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 22:31:52 ID:jEbp2xGM
冷蔵庫さん乙!
萌えました〜。今後新田さんと悟がどうなるのか。
714風と木の名無しさん:2005/07/13(水) 22:58:53 ID:g5FTzDZV
冷蔵庫さん乙華麗様でした!
今回のお話とても面白かったので、続編や次回作も期待してます。
715風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 01:31:04 ID:3/U1j3ss
冷凍庫さんも鋏さんもGJ!!
鬼畜作品堪能させてもらいました!
716風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 01:42:22 ID:L9m3yFu5
鋏さん議論が入って書くタイミング逃しちゃったけど、夏の一夜さん好きです。
いっそ自分で恥ずかしいくらいに萌えて悶えた。
まだ鬼畜度低めってことで、次回作も期待してます。ワクワクテカテカ
717風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 01:43:15 ID:9agK0eA4
なぜこのタイミングで鋏?新手の鋏封じですか?
それはともかく、“冷凍庫さん”では冷やしすぎ…w
718風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 02:02:07 ID:nNrx6muG
冷やしすぎワロタw
冷蔵庫さんではなくそもそも冷蔵室さんでは・・・と思いつつ
冷蔵さんだと名前みたいで可愛いな。

執筆速度はやくて楽しませてもらいました!おつかれさま!
また次の作品を期待してます!
719請い鋏68:2005/07/14(木) 02:19:00 ID:PHBZizkZ
>>651からの続きです。

「おまえらの動き掴むくらい、どんなたやすいことか、お前がわからんワケ
ないやろ。乗ってる席番までお見通しや。それをちょっと甘いこと言っただけで
ひっかかりやがって。そやからお前は・・・」
頭を蹴り上げるようにして、足をどかす。
「あほや、っちゅうんや。まったく、あの計算高い“おねえちゃま”と、これが
血の繋がった兄弟か。あきれるなあ」
手についた精液を直柾の身体になすりつける。自身の汚れはティシュで拭い、
服を整える。直柾を全裸にしておきながら、政史は洋服を着たままだった。
「そんなんやから、俺が本家そそのかして訴訟起こさせたことにも気づかんの
やろ。お前なんかをを家元にするワケいかんのや。それに、そもそもお前、
俺がお前に惚れてるとでも思てたんか。あほもここに極まれり、やな」
直柾の頬をひたひたと叩きながら言う。
「まあ、早いこと爺さんには隠居してもろて、家も土地も売っぱらってな、
俺の資金にさしてもらわんことにはなぁ、あの気の強いおねえちゃまと
結婚した意味がないねや。それとお前にも早よ消えてもらわんとな」
720請い鋏69:2005/07/14(木) 02:19:51 ID:PHBZizkZ
ほとんど這うようにして直柾はキッチンへ向かう。
流しに手をかけやっと立ち上がると、鈍い光を放つナイフを握り締めた。
立っていられずに膝をつく。また流しに手をかけ、なんとか身体を支える。
振り返ると政史が目の前に立っていた。
刺してみ、と言われても、かくかくと震え手足に力が入らない。
「人に痛い思いなんかさせられへんくせに」にやりと笑う政史を赤い目で
にらみつけると、直柾は切っ先を自分の方へ向けた。
「まあ死にたかったら勝手に死んだらエエけど、若宗匠が精液まみれで
自殺して、竜相寺流はどうなる」
直柾がひるむと、政史の手の甲がその頬に飛ぶ。ナイフが床をすべる。
政史は直柾の髪を鷲づかみにし、引きずるようにリビングへと連れ戻す。
顔を上げさせ、右、左と平手で頬を打つ。
「あほか。なめたことすんな」
さらに拳で頬を打ち、床へ叩きつけると、自分のベルトを引き抜く。
バックルを先にして殴りつける。あぅ、と呻いてうずくまる直柾の背を金属の
塊が打ちのめす。石つぶてのような重い痛み。にぶい音。
721請い鋏70:2005/07/14(木) 02:20:58 ID:PHBZizkZ
ふん、と鼻であしらうと今度はバックルを掌に持ち、皮を巻きつけさらに
打ち続ける。
乾いた音が部屋に響き、かすかな嗚咽を漏らす直柾の肌に赤い跡が
浮き上がる。それを見て少しは満足したのか、ベルトを投げ出し
政史はまた直柾の髪を鷲づかみにする。仰向かせた顔は涙で汚れ、
口の端に血が滲む。
「自業自得じゃボケ。俺にたてつくとはなあ、百万年早いわ」
またもひきずり、髪を掴んだまま壁に後頭部を叩きつける。
「どあほの祖父さんとうちの親父のおかげで俺がどんだけ苦労したと思う。
三軒火の車や。誰のおかげでメシ食えてると思とんじゃこのガキ」
政史が髪を引っ張り上げる。直柾はただ耐えて呻く。
「お前なあ、まだ俺のこと優しかったお兄さんと思てんのか」
妙に優しい声で囁く。
「俺は、お前のことが大嫌い。お前が生まれた時からな」
直柾の瞳が宙を泳ぐ。その表情を見て政史は喉を鳴らして笑う。
722請い鋏71:2005/07/14(木) 02:22:57 ID:PHBZizkZ
「お前さえ生まれへんかったら、宗家も全部俺のもん。あんな土地も
売っぱらってうちの会社も楽に立て直して、なあ。それがお前が生まれて」
直柾を床に放り投げると今度は頭をごりごりと踏みつける。
「政史だけが頼りやで、それが大人らの口癖でなあ、お前が生まれるまでは」
かがみこみ、直柾の顔を覗き込みながらさらに言う。
「あの日のことはよう憶えてる。お前が生まれた日。待った甲斐があった、
これで宗家も安泰や言うてな、アホ面下げて、大人どもが俺押しのけて
素通りしやがって。病室行ったらお前、そ知らぬ顔で寝てたわ。こいつに
全部持っていかれたんかと思たら俺、子供心に頭にきてなあ」
また政史は直柾の髪をつかんで顔を上げさせる。
「そん時決めた。こいつ絶対つぶしたる、てな。お前はな、生まれてきたら
あかんかったんや。俺の目の前に現れたんがそもそもの間違い」
見開かれた直柾の眼からはほろほろと涙がこぼれる。政史が喉を鳴らして笑う。
「お前はホンマに頭弱いな。あのおねえちゃまの何分の一かでも計算できる
頭があったらなあ・・・俺は、お前なんか生まれてこのかたダイキライなんや」
723請い鋏72:2005/07/14(木) 02:24:12 ID:PHBZizkZ
政史は掴んだ髪を強引に引っ張ると、直柾の後頭部をまた壁に打ち付けた。
掴まれた髪、不自然に屈まされた脚、打ちのめされた背中。すべてが痛んだ。
「お前の役目はこんなもんで十分。何が家元や、若宗匠や、笑わせんな」
壁に押し付けた直柾の口に、政史は慌しくむき出しにした自身を、力任せに
打ち込んだ。
喉の奥に受けた衝撃に、直柾が激しくえずく。目じりから涙が滲み出す。
壁に手をつき、腰だけを激しく突き上げる政史に、突き動かされ、直柾は
人形のように揺らされる。後頭部が壁にぶつかる鈍い音が繰り返される。
「お前の役目はこの程度で十分じゃボケ・・・クソ親父が、愛人3人も作りくさって
ガキ片っ端から認知しやがって・・・このクソガキ、俺には元からお袋なんて
ないもんをお前はっ・・・お前は甘えくさってあほが・・・死ねっ死ねっ・・・」
幼い嫉妬。肥大した私怨。歪んだ感情をぶつけられ、直柾の頬をとめどなく
涙が伝う。ひときわ強く突き上げると、政史は呻いて果てた。

ここまでです。
724風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 02:28:28 ID:RF+fTSMJ
鋏さん、やっぱ面白い。ドロドロしてんのがたまらなく好きだ!
725風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 03:39:20 ID:t9GByIQT
夏の一夜タソ、冷蔵庫タソ、鋏タソ、みんな乙!
今夜も萌えたぜ…or2
726風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 04:12:51 ID:9l6aLwC5
キタよキタよ。鬼畜きましたよ。ヽ(゚∀゚)ノ

鋏さん乙です。
727風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 06:33:41 ID:JgfCY2aV
冷蔵室さん、GJー!!悟の鳴きっぷりに、ハゲ萌えしました! 私的には尿がとっても良かったですGJ!!

夏さん、投下ありがとう!
鋏さん、毎回ありがとう!
728風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 10:46:03 ID:tNhgJKHP
スルー出来ない人は2ch専用ブラウザ(ジェーンかちゅ●等)入れて「鋏」をNGワードに入れると
感想レスも見えないから鋏タンの作品気にいらない人は導入して下さい。
鋏タンだけに限らずスカとかダメな人は関連単語登録するだけで目に触れる事なくなるから便利だし安心です。
729風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 10:56:50 ID:/YV2mvuL
NGに入れてても名前入れ忘れとかで見えると文句でるね。
730風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 11:20:10 ID:nNrx6muG
鋏さん結構好きだけど、
ここまで自分のことでスレが荒れてるのに、引く風もなく投稿し続けるその神経の太さはどうよ。
三流マンガのヒロインだって「やめてあたしのために争わないで」くらい言うぜ?

と思ってたけど、(ごめんなさい)
鬼畜じゃない!といわれたからかちゃんと鬼畜シーンが入ってたり、
自分語りウザ、といわれてやめたりするあたり好感持てると思った。

まあ正直言うとサイト作って欲しいけどね・・・その方がよみやすい。
731風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 12:18:39 ID:pVTrTAoa
サイトだと、割と中途半端なものはROMーされるから。
こういう投下スレなら感想やマンセーを貰いやすいから
離れられないんじゃないの
732風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 12:39:07 ID:/Cr6V0tu
オリジBLサイトをやってる友人とこは、1000hitで1日1件感想来る程度と言ってたから、
スレ投下のほうがレスもらいやすいのはあるな。
サイト作る程ではない程度の小粒な作品を気軽に読むってスタイルでいいとおも
NGワード登録で、自分が不快に思う作品は飛ばして落書き展覧会ののりでもっと気楽にやろうよ
733風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 15:06:31 ID:+wIQMajW
色々書かれても投下して下さる鋏さんGJ!GJ!
義兄弟泥沼スキーなので禿萌えました。

マンセーや感想レスが欲しいだけで続けられないと思うよ、
無記名サイトなんだし、このまま消えるほうがずっと簡単
だろうけど、続けてもらえてウレスィ。
734請い鋏73:2005/07/14(木) 18:47:13 ID:PHBZizkZ
「しかしあのときはちょっと楽しかったなあ、覚えてるやろ、ナオ」
ベルトを差し入れながら振り向きざまにニヤリとする。
陵辱されたまま、直柾は壁にもたれている。締まりなく開かれた口の端から
血が流れ、あふれ出た涎と精液に混じって、胸まで汚している。
「初めての時。お前の口に、脱がしたパンツ突っ込んでなあ。お前、こう、
目ぇ見開いて首振って。あれは面白かった」
いやらしい笑い声を立てながら襟を直す。
「お兄さんやめて、やめて、言うてな。あれほど胸がこう、すいたこと
なかったわ俺。これはええ、と思った。ま、しばらくはおもちゃにしても
ええかな、とな」
直柾が目を閉じる。たまった涙が溢れ流れる。
「でもなあ、おもちゃ風情が生意気にたてついたらあかんわな」
缶に残ったビールを口にすると、顔をしかめる。
「まあ、一人でボクノミチとやらを行ったらええわ。あいつももう戻って来ん
やろしな。ああそや、自分で死んだらええし。その方が俺も都合がええ。
ここ何階やった。窓から飛んでもええんと違うか。掃除代くらい払たるわ」
くっくと笑って政史は直柾の横に屈んだ。
「ほな、さい、なら」
直柾の頭の中に、口笛と重くドアの閉まる音がこだました。
735請い鋏74:2005/07/14(木) 18:47:47 ID:PHBZizkZ
いつ寝て何を食べて何日が経ったのかも定かでないくらい、オレは
ぼんやりと壁を眺めて過ごした。
携帯が鳴っている。いや、鳴り止んで初めて鳴っていたことに気づいた。
次にはドアが鳴る。戸惑うようなノック。オレは床から身体を引き剥がして
ドアに向かう。やつれて、弱々しい笑顔を作る師匠がそこにいた。
「ごめん、突然に…あの」「…どうぞ、汚いですけど」
中へと促すのを、師匠は首を振って断る。
「あんなこと…ほんまに申し訳ないことして、どう謝ってええのか」
「別に、いいです」
他に言葉が見つからずそう言ってから、あしらったように思えて悔やむ。
「稽古、続けられへん言うんやったら、それでも…ただ、バイトの方は、
その、人が見つかるまでなんとかならんかな。あの…」
目をあわせる。むくんだような目の下がかすかに青い。
「ユキがおらんと…かなり、キツいんや。ごめんな、虫のええ話で」
食ってないんだろ。寝てないんだろ。言葉が胸の奥でつまった。
736請い鋏75:2005/07/14(木) 18:48:23 ID:PHBZizkZ
結局、ここに戻ってきちまった。リビングの暗がりで鋏の刃先を見つめる。
稽古に出ると、師匠が崩れそうな笑顔でオレを迎えた。生徒達からは、
師匠がひどく体調崩して、と聞いてないことまで教えられた。
殴られた傷跡は、夏風邪で口の端が切れたってことになってるらしい。
寝室でくつろぐ師匠の腕を掴んで「立って」と言う。一瞬オレを見上げたが、
彼は素直にベッドを降りた。
壁際に立たせる。スタンドの明かりで、頬に濃い影が差す。「脱げよ」
戸惑い、オレの目から何かを読み取ろうとするが、諦めたようにシャツを
脱ぎ始める。「下も」
オレに真横の姿を見せて、師匠はおずおずと衣類を取った。壁にその背を
押し付け、手のひらで胸をなでる。突起に触れるかどうかのところで手を
滑らすと、俯いて耐える。一方の胸に舌を這わせ、歯を立ててやる。
「誰が相手でも、こうされると感じるワケか」
彼は眉間にしわを寄せ、首を振る。爪で強くつねってやると、喉を逸らせて
壁に頭を押し付ける。
「あいつが、好きやったんか」
胸を、喉を、あごを舐めながら聞く。あの男よりずっと深い傷を負わせるしか
この人の中をおれで埋める方法はない、と思っていた。
「哀れな人やと思ってた。僕を痛めつけて癒されて…でも、それも間違い
で…僕があほやった。本気で逆らえばどうにかなったかもしれんのに、
流されてきた自分の方が哀れやと思う。ほんまにあほやった」
泣くのかと思い顔を見ると、師匠は寂しそうに笑っていた。
737請い鋏76:2005/07/14(木) 18:49:16 ID:PHBZizkZ
刃物描写あります

「本当は、僕はあの人のことも、自分のことも嗤ってた気がする」
「今も」彼の胸をまさぐりながらオレは聞く。「オレに流されて。オレを嗤って」
「それは違う。ユキは、僕に必要」オレの頬に手を当て彼は言う。
「僕みたいな頭のおかしい人間はもう生きていくのはムリや…正しいことと
そうでないことも、もうわからんようなって…あの人にも死ねて言われた…」
「なら…オレと、死にますか」
左手に握った花鋏を彼のみぞおちに向ける。刃先を開き、そっと突き立てる。
「あかん、そんなんしたら。ユキは大事な預かりもん。ご両親にも挨拶したし。
僕はもうキミに教えてあげられへんけど、花続けるんやったら、先生も紹介するし」
オレはカッとなってその顎を掴んだ。「黙れよ」
開いた刃先で彼の下腹を突く。柔らかく下を向いた彼の茎を刃先でなで上げ、
その先端のくびれを、刃先で挟むように下腹に押し付ける。
「ユキ…あかん、それ…は…」
「なんで。このまま押し込めば、大事なとこもちぎれる。腹にも穴が開く。ちょうど
ええやないですか。それともオレみたい頼りないヤツに殺られるんはご免やと」
「言うてるやないか。ユキが大事やって」

ここまでです。
738風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 18:53:07 ID:KAY1ztg9
この救いのなさ、師匠八方ふさがり!? ワクテカでラストまで待ってます!
739風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:01:38 ID:4lGb3h9g
自分の事でスレが盛り上がるのが嬉しくて仕方ない感じだね。
740風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:06:35 ID:aJkYt+tb
壁|-`).。oO(オリジナルずね系ドジーン誌でも作って販売したほうがよっぽど有意義だよ)
741風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:13:53 ID:PTnbso3d
壁|-`).。oO(妬み僻みに見えるのなんでだろう。黙ってればいいのに)

挟タソ乙!!!!!!!!!!!師匠の苦しみハゲモエス!!
どう完結するのか楽しみだ。
742風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:24:13 ID:eawW1XqQ
同じ読まない派の人から「スレの雰囲気が悪くなるから、
いやならスルーしれ」とたしなめられても、
他の職人さんが「投下しにくくなるからやめて」と頼んでも、
鬼畜描写が入っても・・・
あくまで自分の主張を変えず、人の意見に耳を貸さず、
追い出すことに固執して「私が正しい」と暴れ続けるアンチの姿。

何だか、  貴 の 花   に見えてきたよ。
743風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:24:59 ID:aJkYt+tb
壁|-`).。oO(ここはいつから感嘆符連打のマンセー厨レス推奨になったんだろう)
744風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:30:47 ID:5iIiNfC2
>743
空気悪くするような発言しか出来ないなら黙ってろよ。それか絡みスレにいけ。
745風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:35:42 ID:tNhgJKHP
気軽に投下できる雰囲気じゃないね…
746風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:41:14 ID:TnqBRJAK
鋏タソGJ!
最後まで書き終えてくださいな!
747風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:44:13 ID:hqm9ldKQ
>744
自分が空気悪くしてるってわかってないんだな
長文職人さんの自演かなw
748風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:53:27 ID:+eIY0lSA
>>747
だね。
749風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:57:03 ID:4lGb3h9g
まるで教祖様を崇める新興宗教の儲だね。
マンセーも度がすぎると怖いよ。
750風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 19:59:13 ID:4lGb3h9g
長文さんはすっかりアイドル気分になっちゃってるし…
751請い鋏77:2005/07/14(木) 20:11:01 ID:PHBZizkZ
大事な預かりもの。そうだ、オレは弟子でしかない。守って、支えて、それだけだ。
この人に巣食うあの男を追い出すことなんてオレには出来ない。この人に深手を
負わせたところで、どだい無理なことだ。
鋏を投げ捨て、オレはベッドに座り込んだ。かっとなったエネルギーはどこかへ
揮発してしまった。脚を投げ出し、床を見つめ、上目に彼を睨みつける。
そうするうち、根負けしたように彼はオレの脚の間にかがみ込んだ。

彼の唇が締め付け根元から先へ行き来する。中でうごめく舌は別の生き物の
ように唇とは違うリズムを刻む。髪が抜けるほど掴んでやると、彼は小さく呻き、
さらに舌を強くこすりつけてくる。オレの口から母音のかけらがこぼれる。
大事な師匠、必死で守った人、見つめ続けたその人を、脚の間にかがませ、
咥えさせ、舐めさせている。
たまらなくなって、髪を掴んだ手を激しく揺らす。からまる舌に向けて放つと、
彼はじっとほとばしりを受けとめた。
752請い鋏78:2005/07/14(木) 20:11:36 ID:PHBZizkZ
かすかな水音を聞いていると、彼はビールを片手に戻ってきた。
プルトップを鳴らすと、今日だけ特別、と言ってベッドのオレに渡す。
一口飲んで缶を置くと、彼の腕を掴んでベッドに引き倒す。上からのしかかり、
唇を合わせる。両脚を抱え上げ、固くなったものを押し当ててやる。
「ユキ・・・そんなこと、せんでもええよ・・・」「黙れ。なあ、痛いか」
無理やり押し入る。膝が胸につくほど身体を屈ませ、上から突き刺す。
果実に指をめり込ませるように、肉を分けて貫く感触。痛みを味わわせたくて、
無粋にぎゅ、ぎゅと押し込む。
「痛いって言えよ。なあ、痛いだろ。それとも慣れきって…」
「痛い、痛いユキ。赦して…下さい」
「なら自分で入れろ」
首の下に手を差し入れ身体を起こさせる。膝を限界まで開かせる。
「全部見えて…恥ずかしいなあ先生、師匠ともあろうもんが。自分で好きなように
動けよ。好きなとこがあるんやろ。自分で腰振れよ。今度は全部見たるから」
まだ半分程度しか収まっていないオレ自身を、少しずつ彼の身体が呑み込んで
いく。息を震わせ、痛みにか、羞恥にか、耐えるように目を閉じて。
「目ぇ開けて。オレの顔見ながらせえよ」
眉間に深くしわを寄せ、根元までオレを呑み込むと深く息をついてオレを見た。
「好きや、先生」
753請い鋏79:2005/07/14(木) 20:12:10 ID:PHBZizkZ
少し腰を動かしてはため息をつき止まる。下から突き上げると眉間のしわが
深まる。腰を引き寄せ突き上げてやると息を詰まらせて耐える。中心をこすり
上げると小さく鳴く。オレは身体を起こし彼を仰向かせ、片足を脇へひねる。
横から突くとさらに深く到達し、鳴き声が高くなる。オレの髪を掴むその手の
指先を口に含む。爪の際の肉に舌を這わせ、指の根元の鋏傷を吸う。
うつぶせにし、後ろから腰を抱え密着させる。彼の背中の稲妻の鋏傷に
アザの花が散っている。
彼は小さく、ユキ、と呼び続ける。その肩へ口をつけ、好きやと繰り返す。
腰だけを激しく動かし突き続けると、一生分ほどユキと呼ぶ声を聞く。
オレはこれ以上深くこの人を傷つけられない。
たとえ奥底にたどり着けなくても、オレはこの人に寄り添い続けてやる。
幾度となく噛み合っても、相手を傷つけることのない鋏の両刃のように。

薄闇の中でオレは聞く。竜相寺の思われ人は不幸だったろうかと。
彼は答えず、ふと笑ってオレの髪を撫でる。その手をとり、口をつける。
754請い鋏80:2005/07/14(木) 20:13:14 ID:PHBZizkZ
「前家元の長男、滝川直柾氏が関東竜相寺流を創流」の大見出し。
「新家元と和解か?宣戦布告か?!」とあおる記事。
結局のところ、地道に活動してきた関東での実績紹介と、イケメンの師匠を
アイドル扱いで書きたてる記事に過ぎなかった。
白いシャツを無造作に着こなして、師匠は涼しい笑顔でグラビアを飾っている。
なんだよ、桜の枝なんか持たされちゃって。またファンが急増だな。
記事の脇にはモノクロで、ステージで生ける師匠と助手のオレが載っていた。
ページを繰ると無表情のあの男が現れる。異母弟妹に強引に相続放棄を
迫ったことに端を発する、暗部を炙り出す記事。ぱたん、と週刊誌を閉じる。
花展は一応の成功をおさめた。家元騒動が怪我の功名となって、師匠自身は
バブル気味な人気を博している。新しい入門者がひきもきらない。
京都から師匠の下へ、師範クラスを何人か派遣してくれることになった。
事務の人間も増やし、オレの仕事は減り、春休みを迎え、そして今、ひとりで
地元に向かう新幹線に乗っているというワケだ。
車内販売の声に財布を出そうとしてキーホルダーが落ちた。拾い上げれば
新しい鍵がひとつ、音をたてる。オレの荷物と、大事な人が待つ部屋の。

これで終了です。投下させていただきまして、ありがとうございました。
755風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 20:16:48 ID:Wh2Y4qmk
お疲れ様でした。面白かった。
756風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 20:30:12 ID:KAY1ztg9
漏れも楽しく読んだ! 面白かったよ鋏さん。
ユキは結局優しい子なんだなぁ〜。

最後まで書いてくれた姿勢も好きだったな。ちゃんと終わらせて、
読了感も良くて、なんで色々言われるのかよくわからん。
漏れの好きなタイプの話だったから待ち遠しかったよ。ノシ 
757風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 20:31:36 ID:PfojhAzu
最後駆け足気味になっちゃったけど
話完結させてくれてありがとです

758風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 20:31:50 ID:L9m3yFu5
鋏さんお疲れ様でした!
色々ゴチャゴチャしてる中で投下しづらかっただろうに、
最後まで続けてくれてありがとう。GJ!
759風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 20:49:09 ID:TnqBRJAK
よかった!大団円オツ!
鋏タソ今まで楽しませてくれてありがとうございました!
760風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 21:10:10 ID:NLA1B5V+
鋏タン乙です!
きちんと最後まで書いてくれてありがd。
761風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 21:20:29 ID:QvUmYF81
鋏さん乙!
面白かった。終わり方も良かった。師匠もユキも好きだ。
最後まで書いてくれてありがとう。最後まで読めて良かったよ。GJ!
762風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 21:46:57 ID:9l6aLwC5
鋏さん、お疲れです。萌えました。( *´∀`)
ハッピーエンドで良かった。
763風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 21:53:31 ID:5iIiNfC2
>747
いや、違う…私そんな才能ないよ。私は742の言うところの読まない派だ。
764風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 22:10:14 ID:YQFpiA/p
鬼畜スレ、こんなに人いたのかw
765風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 22:22:43 ID:Vheauwme
鋏さん続きをいつも待ってました。
最後まで読ませてくれて本当にありがとうでした。

>764
確かにw
766風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 22:25:15 ID:rf6opTqY
さあ次の職人さんが投下しづらい雰囲気ですよ
767風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 22:26:29 ID:5YJ6KlK5
乙カレー
また続編書いたら投下して欲しいな
768風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 23:04:02 ID:TnqBRJAK
こっそり
厨学タソー!

いないか…
769風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 23:20:23 ID:t9GByIQT
鋏タソ、お疲れ様でした。
無事最後まで読めて良かったです。
ユキと師匠、ハピEDでちょっと和みました。
面白かった。
荒れてる中、それでも投下してくれてありがとう。
770風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 23:44:51 ID:05lYKehB
最後らへんでユキも鬼畜ルート?とか思っちゃったけど一応幸せオチで安心しました。
今までお疲れ様でした。

それと鋏さんのおかげでやんわり関西弁萌えに目覚めましたw
771風と木の名無しさん:2005/07/14(木) 23:53:09 ID:Fq/TotUF
鋏さん乙!
すごく好きでした。
今までROMってたけど逆風強いから感想書かせてもらいます。
また投下してください。
772鋏屋:2005/07/15(金) 00:00:05 ID:yetx9pm8
アイドル気取りなんてとんでもないことでございます。マンセーレスも、
いただくほどに心苦しく、書きあがっている鋏を抱えながら怖くて
なかなか投下できず、うろうろしていたのが本当です。
自演なんてもちろん致しません。出来ない環境におりますし。
お騒がせしながら途中でやめたらそれこそただのスレ汚しだと思い、
移動についても考えて考えて、残量等も鑑み、結局最後まで投下させて
いただくことに致しました。続編の予定はございません。ご安心下さい。
読んで下さった方、華麗にスルーして下さった方、ご意見など下さった方、
レスすると更にこじれると思い黙っておりましたが、感謝しております。
書くのが好きでつい書いてしまいますので、またお邪魔するかと思いますが、
鋏屋はこれで消えます。続編は短いものの方で考えようかと・・・。
では、お邪魔致しました。
773風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 00:02:07 ID:DHLDfNcv
鋏タソ乙!
かなり荒れてたけど最後まで投下してくれてほんと嬉しかった。

そして次の職人さんの投下をワクテカしながら待ってますよー。
774風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 00:07:12 ID:HeL9SIMm
>772
乙!
最近(流れとして)自分語りウザーと言われるけど、ちょっぴり
読む側と書く側の会話みたいなのがあって、ほんの初期、1〜2スレの頃
を思い出して、そんなのもたまにはいいなと思ったよ。
書き手と読み手が面白がりながらスレが進んだら楽しいもんね。
775風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 00:17:31 ID:FCoRZqUQ
今までこんなにマンセーレスがついたことがあるだろうか…
きっととても素晴らしい作品だったんでしょうね。
>722乙

それでは新しい職人さんドゾー
776風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 00:28:41 ID:FAXKiepU
>>772
今日一気に最後まで行っちゃったんだね。ありがとう
ほんに乙彼、ご苦労様。自分は毎回めっちゃ楽しみにしていた。萌えた。
続き読みたし、は叶わぬ夢か?
他でやる時は誘導ヨロ。

投下待機中の?職人さんもヨロ!待ってます。
777風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 00:32:28 ID:oEk4uPoP
鋏さんが色々と逡巡なされている間、こちらは悶々と焦らされていたワケで。
それはそれで(*´д`*)ハァハァ かも。
煽りをスルーし、黙したまま完結してくれて、感謝!

>>764
「皆が見てる…」って? |-゚)ジー…
778風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 00:47:56 ID:MAKm8Gdw
>772
鋏屋さん乙華麗様。
最後まで投下して下さってよかった。
779風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 02:12:59 ID:wYs72vgA
780風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 02:31:21 ID:ETAL6mOb
>>775
おまい、読んでない…のか…?
781風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 03:18:52 ID:3nupEGzy
ただ、無性に、めちゃくちゃに、壊したい衝動に駆られる。
あいつの笑顔が泣き顔に変わったら、と思うと胸の高鳴った。
「もっと顔歪めて泣いたら?」
「…誰が…っ!」
生意気に睨みつけるそいつの柔らかそうな髪の毛をぐいっと引っ張る。強く引きすぎてそいつはうめき声を上げた。
くりくりとした目にじわりと涙が滲む。
泣け。
泣け。
泣け。
「泣けよ」
吐き捨てるように言葉をかけるとそいつは髪の毛が抜けるのもかまわずいやいやと首を振った。
ピリッとした痛みが走り、手のひらを開いて見てみると細い線がいくつも出来ていた。
じわりと血が滲んできた手のひらをぺろりと舐める。…鉄臭い。
血の味と指に絡みついた柔らかい薄茶色の髪の毛に興奮する。
「強情だな…もっと痛い目に遭いたいの?」
ずりずりと後退りするそいつを逃がさないように壁に追いつめて腕の檻に閉じ込める。
怯える姿がまるで小動物で笑えた。いつもは俺にも他のみんなにも笑顔を振りまいているこいつが。
「泣いて許しを請えば逃がしてあげる気が起きるかもしれないよ?」
「……」
うろうろと何かを考えるように瞳が動いた。
「ぶー、時間切れ、ね。もう泣いたって許してあげない」
782風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 03:21:47 ID:3nupEGzy
↑を衝動的書いたものです。スマソ続きません
783風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 03:54:07 ID:uMVumGhW
ね、姐さんそれは生殺しです!
気が向いた時でいいので続きを(;´Д`)ハァハァ
784風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 04:05:35 ID:oEk4uPoP
Σ(゚д゚lll)<つ、「続きません」…!??
785風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 07:57:41 ID:kajxkeO9
781先生の次回作にご期待ください!
786秘書:2005/07/15(金) 08:32:38 ID:oqDvTjRZ
流れを豚ギリつつ
初投下です


「いやだ、やめ・・・やめろ−−−−−ッ!!」



3時間前、光は父のオフィスで秘書の香月と初対面の挨拶を交わしていた。

高校卒業を目前にした光に、「会社を継ぐのだから、いまのうちから得意先に挨拶回りをさせておいた方がいいだろう」と父が勝手に予定を組んだのだ。
中小企業社長の父の後を継ぐ気はなかったが、長い春休みを最初は悠々楽しんでいるうちにやりたい事が底をついてしまった光にとっていい暇潰しになった。

いつも父からその名が出ない日はないという程、彼の事を聞かされていたのもあるが親しみやすい雰囲気を持つ香月は光にとってお兄さんが出来た様だった。

全部香月に任せてあるから、と父はせわしなく部屋を後にした。また社内で会議があるのだそうだ。

いきなり二人きりにされてどう対応したらいいのか考えあぐねていたら
「まだ約束の時間には早いからランチでもどうだい?」と香月が切り出した。
いいですね、と答えて外へ出る

787秘書:2005/07/15(金) 08:33:15 ID:oqDvTjRZ

香月が「ここでいいかい?」と聞いてきた。

ちょっと値の張りそうなホテル。最近は幅広い客層の新規開拓を狙ってのランチサービスが巷で展開されている。ここもそのひとつだ。
Aランチにコーヒーを頼んだ。ドリンクバー形式だったらしく香月が運んできてくれた。
「ありがとうございます」とコーヒーを受け取る。
「どういたしまして」
答えながら、長めの前髪をかきあげる香月の手は指が長くしなやかな動きをする。
女ウケしそうな・・・
そんなことをぼんやりと考えながら光はコーヒーを口に含んだ。

・・・?

飲み干した途端に目が回ってとてつもない眠気が襲ってきた。

「ヤベェッ、オチる!」

と薄れる意識の中で思いつつ光はそのまま椅子から転げ落ちた。



「はッ!」
我に返って頭を上げるとホテルの部屋にいた。
手を背もたれの後ろに、足は開かされて膝と足首を椅子の脚に縛られて・・・



全裸で
788秘書:2005/07/15(金) 08:33:47 ID:oqDvTjRZ

「お目覚め?」
香月がきいてきた。口の端が上がり気味だ。つまり薄ら笑いを浮かべている。

電撃の様に閃いた。コーヒーに何かいれやがった!!

「離せッ、チクショウ!」椅子から離れようと暴れるが、縄はちぎれない。
それどころかバランスを崩して背中から倒れてしまった。
恐怖と恥ずかしさと情けなさで涙がでそうだった。

「・・・何が目的だ?」

自分でも声が震えているのがわかった。

「光君」
「え?」
「光君をモノにすること」
香月がネクタイを緩めながら答えた。意味が解らないほど子供じゃない、故に恐怖は倍増する。
「いやだいやだ!よせっ、くるなっくるなってば・・・ヒイッ!」

光の哀願もむなしく香月はすぐそばまで近づいてきた。背もたれと椅子の足をつかむと光ごと椅子を起こす。
「い、いやだッ・・・いやだッ」
怯えた目を向ける光に先刻の様なやさしい笑顔を向ける。
「大丈夫、やさしくするから」
香月の長い指が光の躯をはいずり回り始めた。
789秘書:2005/07/15(金) 08:34:17 ID:oqDvTjRZ

「うああっ!うぐっ・・・テメえッ離せよぉ」

先刻見取れていた指がいまは自分のカラダをはい回り、恥辱とかすかな快感を与えている。
情けない話だが光はまだ女を知らない。故に他人から与えられる肉体への刺激が快感よりも恐怖へつながっていた。
光は目尻に涙を浮かべて悪態をついていた
「っく・・・ばかや、ろう、んんッ、やめろってばぁ・・ハァハァ」

香月の指がゆっくりと首筋から鎖骨、脇腹を撫で上げ唇が胸の突起をやさしく吸い上げる。
「あ・・・ん!」
「あ、ココ感じるの?」
「ああ・・違っハゥン」

光の悪態の中に嬌声が混じりだした。中心も力強く立ち上がってきている。
香月の右手が光自身にそっと触れる。

「んッ」
「いいんだよ・・・」

少しずつ扱きだす。

いやだいやだこんなの・・オレも香月さんも男同士じゃないか、あぁでも気持ち良すぎる・・ああぁ−−−−ッ!!
イク寸前で扱くのを止められた。光のモノは自身が満たされるのを待ち侘びている様に反り返っている。ヌラヌラとしたそれは意思を持つ別の生き物の様だ。


790風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 10:39:46 ID:/f819oz8
秘書タンGJ!
続きが気になりますハァハァ
791新入部員 1:2005/07/15(金) 13:52:55 ID:tqqeTrCY
何であんな無責任な事を言ってしまったんだろう。
今更ながらに、幸助は後悔していた。
ここは男子バスケ部・・・いや男子バスケ同好会の、しょぼくれた集まり場所。
埃くさい体育館裏の倉庫は冷えた空気に包まれていた。
「先輩、もっと腰振ってくださいよ」
冷えた空気に響く、冷えた声
目の前の自分より一つ年下、
でも自分よりずっと大きく筋肉質な体をしている男が言った。
「くぅ・・・っうあ、あぁ」
「あ、そうだ・・・さっき担任にこの同好会に入る事伝えておきましたから」
そう言いながら男は腰をグラインドさせながら、幸助の奥深くへ挿入する。
いやらしい水音が室内で響き、幸助は頭がしびれていく感覚の中でおぼろげに考えていた。
そうか、やっとこいつが入部してくれるんだ。
それならこの行為もしなくてすむだろう。
もうこんな生活とはおさらばだ。
男は幸助のそそりたっているそれに触れて、
頭の部分を親指の爪先で軽く引っかいた。
そうすると幸助はたまらなく切ないあえぎ声を出す。
「ぃあぁ!いた・・あ」
「痛いのが好きなんでしょ、先輩」
違う、と言葉に出そうとするが自分の意思とは裏腹に発するのは喘ぎばかり。
その間にも、男は幸助の中で浅くピストンを繰り返す。

792新入部員 2:2005/07/15(金) 13:53:31 ID:tqqeTrCY
「んっ・・あぁ・・はあ、あ」
「もしかしてもう終わりだとか考えてます?」
え、と男を凝視する。
「冗談じゃないですよ」
男はそう言うと、急に出し入れする速さを上げる。
そして幸助の両腕を自分から逃げられないように両手で引っ張ってくる。
男が急にスピードを上げたせいで、幸助の中に電流が走ったように快感が押し上げた。
「ああぁん!!っぃあっああぁ!」
「俺が入部したからって安心しないでください、いつ辞めるかも解んないし・・・」
幸助は男を涙で濡れた目で睨み付けた。
「ぅくう・・・っひど、い・・・ああぁ!」
そんな幸助を男が失笑しながら見た。
「ひどい?っは・・・こういう事してもいいって言ったのは先輩じゃないですか」
男は幸助の腕を掴んでいた右手でまた幸助自身を扱い始めた。
先ほどと同じように、爪先で亀頭を苛める。
知らず知らずのうちに腰を振っていた幸助は、下半身で両方が苛められる感覚に声が震えた。
もう、逃げられないのかもしれない。
「先輩、中で出しますよ?」
「ぃっあぁあ!やだぁ!やぁあああっ!・・・んぅ!!」
幸助は男よりも先にイった。
そして男も幸助がイった瞬間の締め付けで、幸助の中で白濁の液を吐き出した。
793新入部員 3:2005/07/15(金) 13:54:20 ID:tqqeTrCY
幸助はひくついた自分の穴から液がゆっくり流れ落ちてくるのを静かに感じていた。
その目は絶望に陥ったように光は無く、ただ涙が止め処なく出てくる。
それをじっと見ていた男は左手で幸助の頭を撫でた。
「これで、やっと「部活」として活動していけますね」
校長に許可取りに行かなきゃいけませんね、と落ち着いた口調で話す男を幸助はじっと見詰めた。
「これからよろしくお願いします、幸助先輩」
そして今日、はじめて笑った男
1年の 高田祐介

幸助は何も言わずに涙を流したまま目を瞑った。
「色々ね・・・よろしくお願いしますよ」
目を瞑った瞬間に祐介が小さく呟いた声が聞こえた。



794新入部員:2005/07/15(金) 14:25:52 ID:tqqeTrCY
続くかもしれません。
エチー少なめでスマソ

あとまったく蛇足な事ですが、
自分は(メル欄)なのですが、
以前の作品はもう書かない事にしようと事情により決めました。
待っていてくれた方には大変申し訳ないのです。ええもうほんとにorz
これからも学生萌えで投下させていただきます、よろしくお願いします。
795新入部員:2005/07/15(金) 14:27:16 ID:tqqeTrCY
誤字訂正
申し訳ないのです→申し訳ないです
o rz
796風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 14:39:22 ID:HeL9SIMm
>>794
そうだったのかー。待ってたんだけどな。もしよかったらしたらばの
ほうででもどうしてやめちゃったのか聞きたいよ…
797風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 15:19:45 ID:eUHkszSP
>新入部員タソ
以前の作品心の底から楽しみにしていたので
そのことは非常に残念ですが、作者ご本人がまだこの板にいらしたことを
嬉しく思います。
今度の作品も楽しみにしております。
798風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 17:14:08 ID:wtOuBqwe
新入部員イイ!!!!
早くことのあらましを知りたい…続き待ってますハァハァ。
幸助という名前がツボでハゲモエだ…。
799風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 18:07:10 ID:mMlCFKX7
せっかく新作キター!だったのに
規制で書き込めなくて悶々でしたよ・・・
秘書さんも部員さんもありがとう
続きをワクテカで待ってます
800風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 22:59:24 ID:Kv0fiwf5
仕事の合間に必死になって書いてしまいました…投下します。
でも電車の時に比べて、鬼畜度が低いです。
801新任教師5(1/12):2005/07/15(金) 23:00:10 ID:Kv0fiwf5
「水沢先生!」
職員室の戸が開いて、明るく作った声が自分を呼んだ。
水沢聖史は、四時間目の用意をしていた手を止め、びくっとして振り向いた。
「山根、君…」
思った通り、二年F組委員長の山根遼也だ。中へ入ってきて、聖史に笑いかけた。
「貧血はもう大丈夫ですか?保健室まで運んだの、俺達だし、気になって」
空々しい言葉に、聖史は唇を噛んだ。
今朝の電車で聖史は、この山根をはじめとする四人の生徒に、集団痴漢をされた。いや、
痴漢などという生やさしいものではない。
三人にかわるがわる車内で犯され、時間切れで間に合わなかった一人には、学校へ着いて
から、他の三人が笑って見ている前で、レイプされた。
全員が180cmを越える長身で、力が強かった。170cmそこそこの背丈しかないうえ、
痩せて非力な聖史には、抵抗のしようがなかった。
男同士の行為があることは知っていても、自分には縁遠い世界の話と思っていたのに。
(しかも…僕が何をされたか、もう、みんな知ってる…)
802新任教師5(2/12):2005/07/15(金) 23:00:44 ID:Kv0fiwf5
生徒で満員の電車内で犯されたのだ。気配や声でばれて当然だった。噂は瞬く間に、学校
中を駆けめぐったらしい。
さっきのA組の授業でよくわかった。
教室へ行くと生徒達はわざとらしい拍手で迎え、聖史がよろめいたり、言葉に詰まったり
するたびに揶揄してきた。
『センセー、腰がふらついてるよぉ』
『電車がつらかったんじゃないの。まだ痛い?』
『おいおい、授業妨害するなよ。F組の山根に言われただろ』
『そうそう。水沢センセを本採用にしてもらうよう学校に交渉するから、センセの評価を
下げたら、順番を後回しにするって』
彼らの言葉の意味が、聖史にはよくわかった。
山根が今朝、言っていた。今朝の四人以外にも、大勢の生徒が自分を犯す順番を待って
いて、バッティングしないよう、調整していると。
授業は続けたけれど、体の震えが止まらなかったし、まともに喋れていたか疑わしい。
(どうしてこんなことになったんだ…)
803新任教師5(3/12):2005/07/15(金) 23:01:24 ID:Kv0fiwf5
席に座ったままの聖史に、山根が近づいてきて、顔を覗き込んだ。
「C組のヤツらも心配してましたよ、二時間目の先生の授業が、急に自習になって」
そのあと、聖史にしか聞こえない小声で付け加えた。
「喜んでたけどな。5人だけ、週明けに先生を犯らせてやるって言ったから。今頃は
ジャンケンでもしてるだろうよ」
聖史の体が震えた。痛みで起き上がれずに、1時間目のF組ホームルームと、二時間目の
C組の授業を休んだ。その代償が、これなのか。
返事がないのを気にする様子もなく、山根は声量を戻して喋り続けた。
「ところで、先生にお願いがあるんですけど」
「何、を?」
うわずる声で、かろうじてそれだけを呟いた。
「うちのクラスって、前の担任の先生が、病気で休みがちだったんですよ。だから化学の
先生が担任だったわりには、実験器具の扱いとか不慣れで。せっかく水沢先生が来てくれ
たんだし、教えてほしいなって」
他の教師に聞かれても、何ら問題のない理由付けを述べてから、山根は言った。
804新任教師5(4/12):2005/07/15(金) 23:01:59 ID:Kv0fiwf5
「昼休みに化学実験室へ来てくれませんか?クラス全員で先生を待ってますから」
聖史の体温が下がった。顔から血の気が引くのが自分でもわかる。
(次は昼休みに、って言ってたのはこのことか…)
だが、断れない。
今朝のことが記憶に甦る。というより、何とかして忘れよう、他のことを考えようとして
いたのが、できなくなっただけだ。
電車の中でも何枚か恥ずかしい写真を撮られた。そのあと保健室で生徒の岡島にレイプ
された時には、恥ずかしい程度ではすまなかった。全裸にされてベッドに転がされ、深々
と貫かれたうえで、もっと脚を開けとか尻を上げろとか注文を付けられて、過激なエロ
写真を撮影された。
しかも生徒達は、「綺麗に撮れたから、先生にもやるよ」と聖史の携帯電話に画像を送り、
どんな淫らな写真があるのかを見せつけた。
凌辱が終わって保健室に一人残されたあと、聖史はすぐにデータを消した。だが自分の
携帯から消去したところで、どうにもならない。
彼らはいつでも、あの写真を公開できるのだ。聖史はうつむいて答えた。
805新任教師5(5/12):2005/07/15(金) 23:02:46 ID:Kv0fiwf5
「…わかった」
「すみません、先生。無理を言って」
山根が笑う。こうしていると明るく真面目な優等生にしか見えない。
職員室へ入ってきた教頭が、山根を見つけて声をかけた。
「おお、山根君。今朝、水沢先生を助けたんだって?」
「助けたってほどじゃ…気分が悪そうだったので、保健室へお連れしただけです」
「水沢先生は体が弱いのかね?前のF組担任も病気で、結局入院したし…健康管理を
きちんとしてくれないと困るなあ」
「す、すみません…」
口ごもった聖史に、山根が言葉を添えた。
「あの電車の混み具合は殺人的ですから。慣れるまでは大変でしょう。でも教頭先生。
うちのクラス全員、水沢先生が来てくれて、とても喜んでいるんです」
「へえ。そうなのかね?」
「はい。せっかく化学の先生が担任になってくれたので、今日は昼休みに、実験器具の
扱い方を教えてもらう予定です」
「えらい!自発的に勉強する意欲…えらいねえ」
何も知らない教頭が、皺だらけの顔をほころばせて山根を褒め称えた。
806新任教師5(6/12):2005/07/15(金) 23:03:23 ID:Kv0fiwf5
「水沢先生はまだ教職一年目だし、担任になって大丈夫かと心配してたんだ。でも山根君
のような、しっかりした委員長のいるクラスだと、安心だよ」
「恐れ入ります。及ばずながら水沢先生のために、クラスのみんなでできる限りのことを
させてもらうつもりです」
教頭がにこにこと頷いて、立ち去った。山根の言葉の皮肉さに、聖史は唇を噛んだ。
「じゃ、先生。昼食のあと、12時20分頃でどうですか?化学実験室で待ってます」
そう言った後、山根は素早く囁いた。
「実験用の白衣、持ってんだろ?着てこいよ。眼鏡と白衣はよく合うからな」
山根が職員室を出ていった。
チャイムが鳴った。聖史にとっては、悪夢の時間が徐々に迫ってくる合図だった。

12時23分。
山根遼也は化学実験室の戸のすぐ中に立って、腕時計を眺めて待ち構えていた。
ためらうような足音が近づいてきて、戸が開いた。おどおどした聖史の顔が覗いた瞬間、
遼也は、腕を伸ばして聖史を中へ引きずり込んだ。
807新任教師5(7/12):2005/07/15(金) 23:04:17 ID:Kv0fiwf5
「い、痛いっ…山根く…」
「遅えよ、先生」
反対側の手で戸を閉め、聖史を実験室の中央へ引きずっていって、床へ突き転がす。
「うぁっ!」
無様に倒れた聖史を見て、生徒達がいっせいに拍手した。
「いらっしゃーい、センセー」
「写真、見せてもらったよぉ。サトシちゃん、キレイなケツ穴してんだねー」
「どうだった、初体験は?」
「ヤオ女の女どもにまでサービスしてやったって?見られて感じたぁ?」
全員が口々に揶揄しながら、立ち上がってきて聖史を取り囲んだ。
一人が戸の鍵をかけた。窓のカーテンは最初から引いてある。
床の上で半身を起こした聖史が、ずれた眼鏡を直して生徒達を見上げた。
怯えきった表情なのに頬が赤い。皆にからかわれて、今朝の自分の姿を思い出したせい
かも知れない。特に、強姦されている場面を、電車のドアガラス越しに、矢追女子学園の
女どもに見せつけてやったのが、効いたようだ。
808新任教師5(8/12):2005/07/15(金) 23:05:22 ID:Kv0fiwf5
遼也は聖史の前にしゃがみ込んだ。
「3分遅刻だ、先生」
「あ…そ、その…学年主任に廊下で呼び止められて…あぅ!」
遼也は軽く聖史の頬を張った。聖史が小さな悲鳴を上げ、よろけて床に手をつく。
「言い訳してんじゃねーよ。のんびり歩いてきやがったくせに。それに、約束に遅れたら
まずゴメンナサイだろ?」
「…」
「謝れよ、『遅れてすみません。罰としてレイプしてください』ってな」
「そ、そんな…」
体を起こした聖史が口ごもる。さすがに自分からレイプという言葉を口に出すのは、
抵抗があるらしい。
だが生徒がいっせいに、「あっやまれ!あっやまれ!」とコールを始めた。皆に聖史の
表情がよく見えるよう、細い顎をつかんで顔を上げさせ、遼也はもう一押しした。
「言うんだよ。『みんなで、僕のいやらしい体をレイプしてください。僕はレイプされる
のが大好きです』って」
809新任教師5(9/12):2005/07/15(金) 23:06:13 ID:Kv0fiwf5
「ち、違うっ…!!」
「早く謝らないと、お仕置きがどんどん過激になるぞ。…それともヤオ女のパソコン宛に、
先生の写真を送りつけてほしいのか?」
細い体がびくっと跳ねた。震える声で、聖史は言い始めた。
「遅れて、すみません。罰として、みんなで僕の…僕の…いやらしい体、を…く、ぅっ…」
「ちゃんと言え」
「…レイ、プ、して…ください…」
「そんな小さい声でみんなに聞こえるか。それに肝心の所がまだだ。あんたは何が好き
なんだ、先生?」
「ぁ…ぼ、僕、は…レイプ…されるのが、大…好き、です」
顔を歪めて言い終えた聖史に、拍手と歓声と口笛が降り注いだ。
「うほっ!!サトシちゃん、エッチィ〜!」
「教師激白!『ボクをレイプしてぇ!』いいよいいよ、やっちゃうよー!!」
遼也はつかんでいた顎を放して、立ち上がった。
恥辱に耐えきれなくなったのか、聖史が床に突っ伏した。肩が震えている。
810新任教師5(10/12):2005/07/15(金) 23:06:51 ID:Kv0fiwf5
一歩下がって皆を見回し、遼也は尋ねた。
「先生はまだ慣れてねーから、昼間は三人までってことで。誰と誰だ?」
「俺だ。次が石阪で、そのあと川崎」
実験台に腰掛けていた大宮が軽く手を上げた。白衣姿の聖史を舌なめずりして眺めたあと、
戸棚に並んだ実験用ガラス器具を見回す。
「謝らせるだけじゃ、お仕置きにはならねーだろ。どうだ遼也、センセーに浣腸でもして
やるか?よさそうな道具がいろいろ揃ってるし」
聖史がはじかれたように顔を上げた。体が小刻みに震え、顔からは血の気が引いていた。
遼也は少し考えて、首を振った。
「浣腸は時間がかかりすぎる。今回はやめとこう。えーと、本番は川崎まででストップ。
おしゃぶり、お触り、ぶっかけはやりたい放題。これでいいな?」
「了解!」
「早く始めようぜ!!」
「じゃ、取りかかっててくれ。俺はお仕置きの準備をするから。…先生は恥ずかしがり屋
だから、脱ぐのをみんなで手伝ってやった方がいいぞ」
811新任教師5(11/12):2005/07/15(金) 23:07:28 ID:Kv0fiwf5
うおお、と野太い歓声をあげて、皆が聖史に襲いかかった。
「あぅっ! や、やめてく…!!頼むから、もう、許し…あ、あっ!」
馬鹿なヤツだと遼也は思った。
この期に及んで、まだそんな悲鳴を上げている。やめてくれなどと叫んだところで、
飢えた獣の手が止まるはずはない。逆に欲情を煽るだけなのに。
生徒達が聖史を仰向けにして押さえつけた。
勢いよくはだけられたシャツのボタンがちぎれ飛ぶ。
「おい、袖は抜くなよ。前を開けるだけにしとけ」
「わかってるって。半脱ぎにするんだろ」
「せっかくの白衣だもんな。センセ、すげー似合うぜ」
「乳首ちっちぇー。かわいーい」
「さ、触るなっ…やめ…ひぅっ!!」
「ひゃはははは! ひぅ、だって。触るなって言うから、代わりに舐めたんじゃん?」
「こっちも舐めてやろうか?ほれ、れろれろれろー」
「やっ…!や、めっ…あっ、そ、そこは…く、ぅんっ!」
812新任教師5(12/12):2005/07/15(金) 23:08:00 ID:Kv0fiwf5
笑い声と悲鳴に、三台のビデオカメラで録画する音が混じっている。今日中に順番が回ってきそうにない者は、教師の犯される姿を撮って楽しんでいた。
騒ぎを背中で聞きながら、遼也は戸棚を開けてエチルアルコールのビンと、メスシリンダ
ーを出した。あと一つを探して、引き出しを次々と開ける。
(こっちは中で折れそうだな…ちょっと太いけど、これにするか)
ゴム付きのガラスピペットはやめて、温度計を取り出した。
振り返ると、聖史は白衣とシャツを開けて胸をあらわにされ、片足を折り曲げて、ズボン
から抜き取られている最中だった。
押さえつける者、脱がせる者、写真やビデオを撮る者、見物しながらズボンのファスナー
を開け、自分自身をしごいている者──男子高校生の性欲が、陽炎に似た熱気になって、
立ちのぼっていた。
最初に犯す予定の大宮は、聖史の足元に立ち、ベルトのバックルを慣らしてズボンと下着
を下ろしている。すぐにでも突っ込みそうな鼻息の荒さだ。
遼也はメスシリンダーに水を入れながら大宮に声をかけた。
「武仁。突っ込む前にしゃぶらせた方がいい。そのまま入れたら、先生のケツが裂けるぞ」
813風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 23:08:53 ID:Kv0fiwf5
今回はここまでです。…改行を忘れたorz
814風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 23:22:45 ID:HeL9SIMm
>>新任教師タンGJ!! 先生の昼休み萌えますた! できる限りのことをしてあげてくだちい…!!
815風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 23:37:06 ID:oqDvTjRZ
新任教師
↑これのどこが鬼畜少なめと・・・!

乙すぎて萌えた、達した
816風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 23:42:20 ID:oqDvTjRZ
815です

少なめではなく低めの間違いでした スマヌ
しかし

達したのは間違いない
817風と木の名無しさん:2005/07/15(金) 23:47:37 ID:VSDs26rt
>新任教師タンGJ

ところで前任のF組担任もひょっとして…とか思ってしまった
やられすぎで入院とか…
818風と木の名無しさん:2005/07/16(土) 03:53:00 ID:p5vFGYTv
おお、続きが…!
楽しみにしてます。
819風と木の名無しさん:2005/07/16(土) 09:19:50 ID:wRwQ+hb2
メスシリンダー・・・一体何mlのを・・・ガクブル
820風と木の名無しさん:2005/07/16(土) 19:06:40 ID:O0eODBjA
まさに鬼畜作品といったカンジですね。
早く続きカモン!щ(゚▽゚щ)
821新任教師6(1/6):2005/07/16(土) 20:16:12 ID:3S86zjtC
大宮が不満そうに唸った。
「いちいちうるせーよ。小姑か、お前」
「そんな大宮武仁君に、ここで問題です。水沢先生が裂けて使い物にならなくなった場合、
順番待ちをしてる他のクラスの連中に、言い訳をするのはいったい誰でしょう?」
「…お前」
「わかってんだったら、俺の立場に気を遣え」
「ちっ。しょーがねーな。って…おい、何をしてんだ?」
アルコールをメスシリンダーに注いでいる遼也を見て、大宮が首をひねった。
「消毒用アルコールはメチルじゃなくてエチル。原液には脱水作用があって、そのまま
使うと炎症を起こすから、薄めて作るそうだ。だいたい70%だったかな?」
「俺にわかるように喋れ…」
毒気を抜かれた顔で大宮が呟いた。
メスシリンダー内の液を温度計で掻き混ぜながら、遼也は聖史に近づいた。
聖史はM字開脚の姿勢にされ、両手に一本ずつ握らされたうえ、喉元や脇腹にも肉棒を
押しつけられていた。
822新任教師6(2/6):2005/07/16(土) 20:16:56 ID:3S86zjtC
両腕や右足は衣服をまとっているのに、胸から腿まで、肝心の場所はすべて丸見えだ。
すでにサイドの髪や、白衣の襟元、片方の乳首に、誰かのザーメンが粘りついていた。
聖史は肩で息をし、目に涙を溜めている。
未だに肉奴隷の身分が理解できず、嫌がって許しを請うばかりの新任教師には、さぞや
恥ずかしい格好だろう。
二番目に犯す予定の石阪が、聖史の肉棒を弄んでいた。
さんざんいじり回されたのか、恥辱に顔をこわばらせているのに、半勃ちだ。サイズは
標準といったところか。皮はむけているが、性経験の乏しさを示すように生白い。
遼也は、大きく開かされている足元にしゃがみ込んだ。
「石阪。ちょっと、先生のナニを貸せ。遅刻のお仕置きをするから」
「あいよ」
「あっ…な、何を、する、気…」
かすれた聖史の声が嗜虐心をそそる。
「何をされるか見たいってさ。もっとよく見えるよう、頭を上げさせてくれ」
「OK。こうか?」
823新任教師6(3/6):2005/07/16(土) 20:17:43 ID:3S86zjtC
「…そうびびんなって、先生。顔が真っ赤だから、熱を計ってやろうってだけだ」
肉棒をつかまれ、温度計を見せびらかされて、聖史の目が恐怖に見開かれた。
「な…ま、まさか…!!」
「膀胱炎や尿道炎にならないよう、ちゃんとアルコール消毒したから安心しろよ。…この
心配りの細やかさ。自分でも感心するね」
軽口を叩き、遼也は温度計を尿道口へ差し込んだ。
「…くああああぁっ!」
聖史が悲鳴を上げて反り返る。
温度計が太すぎるだけでなく、粘膜にアルコールが染みるのかも知れない。
「先生。そんな大声出したら、やばいんじゃね?廊下に聞こえるよ」
言いながら遼也は温度計を突き進めた。先端の赤い水銀溜まりが、聖史の中に入り込んだ。
「や、ぁ…い、痛い…!…ああぁっ!」
「すぐに慣れるって。電車の中でも、痛がってた割には、こすられてイっちゃっただろ?」
「あ、あれは、違…くぅっ!」
苦悶する聖史の姿に、高校生達の目がぎらついた。
824風と木の名無しさん:2005/07/16(土) 20:17:55 ID:JoPR9T25
新任教師タンすげぇGJ!

萌えた。久々に続きが待ち遠しいよ
825新任教師6(4/6):2005/07/16(土) 20:18:42 ID:3S86zjtC
「おおお!これが尿道責めってヤツか!?」
「センセ、どーよ?感じてるぅ?」
「おいおい、どう見ても痛がってるぞ」
「そのうちよくなるんだろ?」
口々に言い合う声の中、遼也は温度計をゆっくり押し込んだ。目盛りが刻んである部分は、
水銀溜まりに比べて太い。聖史の表情が一層歪む。
石阪が淫らな笑いを浮かべて温度計に手を伸ばした。
「貸せよ。山根はお初を食ったんだから、もういいだろ。あとは俺がやってやる」
「ああ。でも、ねじるなよ。中で折れたら大惨事だ」
折れた時のことを想像したのか、聖史の顔が引きつった。
「や、やめてくれ!お願いだから、抜い…あぁ!ぅ、うっ…頼む、抜い…やっ、あぁーっ!」
遼也は温度計を石阪に譲って立ち上がり、皆を見回した。
「先生が抜いてって頼んでるけど、どうする?抜く?それとももっと入れるか?」
「入れろ!」
「もっと突っ込め!」
826新任教師6(5/6):2005/07/16(土) 20:19:36 ID:3S86zjtC
「…だってさ、先生」
遼也はにんまり笑って聖史を見下ろした。
「だからここは、両方の希望をいれて、抜いたり入れたりってのがいいんじゃね?」
温度計を持っていた石阪が爆笑した。
「そいつぁいい!始めるぜ、センセー」
「ひぁっ!…ゆ、許し…くぁぅ!!あっ、あっ…やっ、や…うぁああ!」
「35度。はい、ぐっと入れる。…36度。今度はご希望通り、抜く!」
完全には抜かない。途中まで引き出し、また押し込み、引き出す。
乱暴な動かし方をされて、聖史が泣き叫んだ。
「あ、あーっ!やめ…やめてくれっ!そんな、動かさな…ふ、あぅうっ!!」
ズボンを脱いだまま待たされていた大宮が、げらげら笑って遼也の肩を叩いた。
「お前、サイコー。抜いたり入れたりと、そう来るか?」
「いや、俺って親切だから。先生の希望を聞いてやらなきゃ、可哀想だろ?…あれなら
浣腸と違って、尻に突っ込みながらお仕置きできるし」
「ははははっ。じゃ、俺もしゃぶらせてから、さっさといただくことにするわ」
827新任教師6(6/6):2005/07/16(土) 20:20:11 ID:3S86zjtC
大宮は聖史の顔の前に膝をつき、顎をつかんで自分の方を向かせた。
喘ぐ唇に、赤黒い怒張を押しつけ、ねじ込んだ。
「ほれセンセ、くわえろ。歯を立てたら殺すぞ」
「ん、んうっ…!!」
「何をじっとしてんだよ?しゃぶれっつってんだろ」
「むぅ、う…んっ…ぅ」
「ヘタクソ。もっと舌を使え!」
大宮の罵倒のせいか、それとも尿道を温度計で犯される苦痛と屈辱のせいか。聖史の目
から、また新たな涙がこぼれ落ちて、眼鏡のレンズを濡らした。
唾液にまみれた肉棒を、大宮が口から引き抜いた。
聖史の足元に回る。
「おもしれーけど、その温度計、長すぎてちょっと邪魔だな」
「なら、こういうふうに前へ倒すか。これで当たらねーだろ、大宮?」
「おっしゃ。それじゃいくぜ。…おりゃっ!」
大宮が聖史の腰を抱え上げ、勢いよく突き入れた。
828風と木の名無しさん:2005/07/16(土) 20:21:55 ID:3S86zjtC
今回はここまでです。
最近頻繁にバイダ規制が…orz
829風と木の名無しさん:2005/07/16(土) 20:46:57 ID:p5vFGYTv
ああもう、堪らんですな。(*゚∀゚)=3ハァハァ
続きが気になって、悶々させられますわ。
830風と木の名無しさん:2005/07/16(土) 21:10:54 ID:O0eODBjA
うわぁああ
続きだ楽しみすぎです〜!
831風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 00:03:02 ID:5Q4BqRqm
秘書…新入部員…新任教師…萌えるタイトルだ(;´Д`)ハァハァ
832新任教師7(1/9):2005/07/17(日) 00:03:23 ID:Dzx4Aj1e
「ぅ…んんんぅーっ!!」
悲鳴はくぐもっていた。大宮が引き抜いたあとの口へ、他の生徒が先を争って肉棒を
突っ込み、塞いだせいだ。順番争いに負けた者は髪や頬にこすりつけて楽しんでいる。
「唇やわらかくて、キモチイー。でもセンセ、もっとぺろぺろするとか、頬の内側で
しごくとか、いろいろやってくれよ」
「センセにテクを期待しても無駄だって。なんせ、今朝までヴァージンだったんだから」
「あんた教師だろ?生徒のために工夫しろよ。ほら!ちゃんとやれ!!」
「んむぅっ…う、ぅんっ…」
「へへ…そうそう、舌を丁寧に使ってな。いーよいーよ、その調子」
フェラチオを強要する生徒達がはやし立てる。その一方で、大宮が尻を突きまくる。
「どうだ、感じるか、センセーよぉ。…そら、そら、そらっ!!」
「う、んぅ…んっ、ん、んっ!」
声にならない悲鳴がこぼれ続けた。肉棒への悪戯も、まだ続いている。
「今…えーと、37.5度。センセ、よくなってきたんじゃない?勃ってきたよ。もっと
クイクイ抜き差ししてやろうか?」
833新任教師7(2/9):2005/07/17(日) 00:04:19 ID:Dzx4Aj1e
「ん…んんーっ!」
口を塞がれたまま、聖史がかすかに顔を横に動かした。拒否の仕草だったが、そんな
訴えを聞いてやる者は誰もいない。
腰を大宮に抱え上げられ貫かれ、尿道口をガラスの温度計に犯され、口と手で奉仕させ
られる──そんな新任教師の姿を、ビデオがアップやロングで撮り続けていた。携帯の
フラッシュが絶え間なく光るのはいうまでもない。
(…ま、こんなもんだろ。いきりたって怪我をさせるヤツはいないみたいだし、見てなく
ても大丈夫だな)
遼也は人だかりを離れた。流しで手を洗った後、持ってきていた鞄を開け、実験用机に
ノートを広げた。
やがて、汗まみれになった大宮がベルトを締めながら遼也のそばへ来た。
「あー、たまんね。…何をやってんだ、お前?」
「宿題。今日の三時間目に出たヤツ」
「知るか、俺は寝てたよ。…ったく、わかんねーヤツだ。この状況でヘーゼンと宿題を
やるか?まあ、お前らしいっちゃ、らしいけどよ」
834新任教師7(3/9):2005/07/17(日) 00:05:12 ID:Dzx4Aj1e
「後で写させろって言うくせに。…で、どうだった?」
大宮は机に腰かけた。思い出し笑いを浮かべて、自分の唇を舐める。
「昨日お前が『一人一発、交代制』なんて言い出した時は、何を面倒くさいことをって
思ったけど…正解だったぜ。ありゃ、サイコーだ」
「尺八がヘタだって怒ってたじゃんよ?」
「確かにな…だけど穴はいい。きゅんきゅん締めて、からみついてきやがる。お前の言う
とおりだよ。ルールを決めとかねえと、好き勝手に襲ったらみんなで奪い合いになること、
間違いなしだ。あの先公が、穴だらけになっちまう」
「だろ?一年の時にはお前、似たようなことで失敗したんだから…」
遼也の言葉に大宮が頭を掻いた。
去年の入学直後、仲間と語らって同学年の一人を輪姦し、何針も縫う裂傷を負わせたうえ、
殴りつけて前歯を折ったのが、大宮だったからだ。
その一年生はしばらく入院したあと、転校していった。
入院中に遼也が見舞に行き、事件の真相を喋ったらレイプ写真をネットに流すと脅迫した
ので、彼は沈黙した。
835新任教師7(4/9):2005/07/17(日) 00:06:06 ID:Dzx4Aj1e
しかしもし事件が明るみに出たら、大宮は傷害で逮捕されていただろう。
「俺に最初に言えば、長く楽しめるようプランを練ってやったのに」
「だってお前、あの日は休んでたし」
「まあ、すんだことはいい。…だから武仁、ルールは守れよ?体に傷は付けるな。お前は
すぐ、鞭とか乳首ピアスとかの、ハードプレイをやりたがるから…」
「わかったよ。…しかしお前、あの先公のお初を食ったんだよなあ。くそ、羨ましい」
大宮がまた舌なめずりをする。
彼は空手部で腕っ節が強い。校内勢力からいえば、今朝の電車で聖史を犯す一番手グル
ープに入っても、おかしくなかった。
ただ、大宮は粗暴だ。もしもお節介な乗客が止めに入った場合、邪魔した相手を殴り飛ば
しかねない。それでは教師輪姦が明るみに出てしまう。だから遼也が説得して、電車内の
メンバーからは外し、昼休みレイプの一番にした。
遼也は肩をすくめて苦笑した。
「そうでもねーって。あとがつかえてて長く楽しめねーし、きつすぎて、動きをセーブ
しなきゃならなかったし」
836新任教師7(5/9):2005/07/17(日) 00:06:56 ID:Dzx4Aj1e
「そんなにかよ」
「ああ、マジにきつきつ。…まあ、俺が次に犯る頃には、何十人かに突っ込まれて、いい
具合に練れてるだろ。二回目、三回目はじっくり味わわせてもらう」
何の気もなく言った言葉を聞いて、大宮が眉をひそめた。
「珍しいことを言うな、遼也」
「何が?」
「二回目。今までお前は誰が相手の時でも、一回犯っちまったら、飽きたって言って他の
奴に譲ってたじゃねえか」
「…そうだっけ?」
「そうだ」
断言して大宮が聖史の方を振り返る。つられて遼也もそっちを見た。
今は三人目の川崎がぶち込んでいる最中だ。とぎれとぎれの、くぐもった悲鳴が聞こえた。
まだ、慣れないらしい。よがり声というには、苦しそうだった。
大宮が遼也に視線を戻し、肩に肘を乗せてきて、言った。
「…俺はよ、遼也。お前のことを結構気に入ってんだよ」
837新任教師7(6/9):2005/07/17(日) 00:07:36 ID:Dzx4Aj1e
「改めて言わなくても、宿題なら写させてやるって」
「ちげーよ。…お前は男前だし頭もいいし、実行力もある。それに何より公平だ。みんな
がリーダーに祭り上げてるのも、無理はねえ」
「金を貸せって話なら、他へ持ってけ。靴を買ったから今月の俺は貧乏人だ」
「真面目に聞け」
もう一度聖史の方を見やってから、大宮は声をひそめた。
「お前は今まで、非の打ち所のねえリーダーを勤めてきた。みんな、それが当たり前だと
思ってる。山根遼也は絶対、自分一人で得をしようとはしねえ、安心だ、ってな」
「買いかぶんなよ。俺はごくフツーの人間だって」
遼也は苦笑した。だが山根の言葉には、まだ続きがあった。
「だからもしお前が、独りだけいい思いをしようなんて思ったら…その時は反動で、たち
まち引きずり下ろされるぞ。最初にぶち込むくらいは、仕切り役の当然の権利だ。だがよ、
独り占めとなると話は変わってくる」
「どういう意味だ?」
言いたいことが読めない。遼也はノートを閉じて、大宮の顔を見た。
838新任教師7(7/9):2005/07/17(日) 00:08:13 ID:Dzx4Aj1e
大宮の目が、爬虫類に似た光り方をしている。
「遼也。あの先公に、惚れたんじゃねえだろうな?」
一瞬沈黙したあと、遼也は笑い出した。
「似合わねー真顔で何を言うかと思ったら…バカか、武仁。二回やるつもりって言った
だけで、『アレに惚れた』扱いをされるとは思わなかったぜ」
「違うってのか?」
「お前、いつからそんなに、気を回すキャラになったんだ?惚れた相手の、共同便所化
スケジュールを組み立てるヤツが、どこにいるよ?」
「お前がそう思ってんなら、それでいい。…だけどな。もしみんなの信頼を裏切ったら、
いくらお前でもただじゃすまねえ。それだけは覚えとけ」
大宮の目の光は消えない。笑ってもいなかった。
さすがに不快になり、遼也はにらみ返した。
「喧嘩を売る気ならいつでも買うぞ」
「そうじゃねえ。忠告だ。言っただろうが、俺はお前を気に入ってるって。…だからよ。
裏切るなよ?」
839新任教師7(8/9):2005/07/17(日) 00:08:48 ID:Dzx4Aj1e
にたりと笑う大宮の腕を、邪険に振り払い、遼也は立ち上がった。
「…忠告にしちゃ、うざすぎる。余計な気を回すな」
言い捨てて人だかりの方へ歩き、手を叩いてクラスメートに注意を促す。
「おーい、あと三分で終われよ。後片付けがあるんだから」
もう終わりかよ、と残念そうな声がする。遼也は人垣の後ろから覗き込んだ。
「…また盛大にかけたな」
思わず、あきれた。
聖史の髪も胸も腰も腿も、ほどけたネクタイや、白衣までが、精液まみれだ。顔を狙って
かけた者が多いのか、ずれた眼鏡の左レンズが白く汚れ、頬や口元にも、たっぷり粘りつ
いている。
「全部飲め、こぼすんじゃねーぞ!」
口を犯していた生徒が引き抜いた。注ぎ込まれたらしい。細面の顔を苦しげに歪め、喉を
鳴らして聖史は精液を飲み込んだ。歓声があがった。
「おおー、これで4人?5人目か?精液大好きだなー、さとっちゃんは」
「どう、センセ。俺のとどっちがおいしかった?」
840新任教師7(9/9):2005/07/17(日) 00:09:32 ID:Dzx4Aj1e
「明日は俺のも飲んでね。それともそのキレーな顔にぶっかけちゃおっかな?」
一部飲みきれずに気管へ回ったのか、聖史が激しく咳き込んだ。
咳の合間に、誰にともなく哀願している。
「も…許し…は、早く、抜い…て、く…」
遼也は失笑した。まだ聖史の尿道には温度計が刺さったままだ。
どれほど嬲られたのか、肉茎は固く勃ち上がり暴発寸前なのに、温度計に出口を塞がれて
射精できずにいる。
遼也は聖史の頭のそばへ行き、ザーメンに汚れた顔を見下ろして笑ってやった。
「何だよ先生。やっぱり感じてんじゃん。ぴんぴんになっちゃって。『レイプされるのが
大好き』って言っただけのことはあるな」
「ち、違う…あれは、君、が…無理矢理、言わ、せ…」
涙をこぼして、聖史は弱々しく首を振った。
まだそんな口が利けるとは、大人しそうな顔のわりに、しぶとい。
大宮に与えられた不快感が、はけ口を求め、強情な教師に対する嗜虐心に変化した。
841風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 00:11:12 ID:Dzx4Aj1e
バイダ規制にかからないうちに、できた分だけ投下しておきます。
今回はエロが少ないです、すみません。
842風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 00:53:44 ID:3+Iyu1da
萌!
乙です。ワクテカしながら続き待ってます。
843風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 01:12:08 ID:bqVBqY+O
先生が次には何をされるのやらとドキがムネムネで ⊂⌒~⊃*。A。)⊃~゚"キュウゥ
844風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 07:06:19 ID:jTq0PsFm
ほ、惚れたの…か?遼也(*´д`)
続き、ワクテカして待ってます。
845風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 07:21:23 ID:eVe4Xpfr
GJです…!液だくの先生想像するだけで(;゜∀゜)ムハー ハァハァ
今後のストーリー展開もワクテカでお待ちしてます
846風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 07:53:15 ID:iJlbf3wA
遼也の運命が気になる。センセはヤられ続けるのみか・・・
847風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 09:32:39 ID:/wYVT/cp
ああっ鬼畜の中に人間くさい一筋の光が…!
自分の気持ちに必死で逆らう遼也モエ。

848風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 11:29:06 ID:LzrzzWZs
大宮ファインプレー
849新任教師8(1/14):2005/07/17(日) 11:54:47 ID:72+PaEqK
遼也はからかう口調で尋ねた。
「へえ、そういうこと言うか。温度計を抜いてほしくないのか?」
「ぁ…ぬ、抜いて…」
「ならお願いしろ。『レイプされて、嬉しすぎて勃ちました。イかせてください』って」
やはりためらって、すぐには言おうとしない。
予想通りの反応にほくそ笑み、遼也は、温度計をつまんでいるクラスメートに目配せした。
淫らな笑いを漏らし、クラスメートは温度計を荒々しく動かした。
直径7mmのガラスの棒が、尿道の中をこね回す。
「あぁーっ!!や、やめっ…壊れ…!!」
いやいやをするように顔を左右に振り、涙を振り飛ばして聖史が叫んだ。
「早く言わないと折れるかもな。怪我の原因を、病院でどう説明する気だ?」
「あっ、い、いや、だ…言う、言うからっ…レ、レイプされて、嬉しくて、勃ちましたっ
…早くイかせてくだ、さい!…も…動かさな…ああ、ぁ…早くっ!!早くぅっ!」
遼也は周囲を見回して呼びかけた。
「イキ顔を撮りたいヤツ、ちゃんと狙えよ。じゃ、適当なタイミングで抜いてやって」
850新任教師8(2/14):2005/07/17(日) 11:55:29 ID:72+PaEqK
皆が携帯やビデオカメラを構える。
「や、ぁっ…ああああぁっ!!」
何の気遣いもない荒っぽさで、温度計が引き抜かれる。聖史の悲鳴と一緒に、高ぶりきっ
ていた肉棒から、白濁がほとばしった。
うるさいくらいにシャッター音が鳴った。

(明日、また電車の中で僕はレイプされる…)
職員会議が終わったあと、力なくうなだれて、聖史は廊下へ出た。
今日の放課後は二年担当職員の会議があったため、生徒達は自分を呼びつけなかった。
しかし明日も電車の中で、数人の生徒が自分を犯す予定になっている。
いっそ、死んでしまいたいとさえ思う。
だが「辞職や自殺で片が付くと思うな」と釘を差した山根の言葉が頭の中にこびりついて
いた。死に恥を晒して、田舎の両親に迷惑をかけたくはない。
「…先生。水沢先生!」
後ろからだみ声で呼び止められ、聖史はハッとして振り向いた。
851新任教師8(3/14):2005/07/17(日) 11:56:12 ID:72+PaEqK
学年主任の熊口が、さっきから自分を呼んでいたようだ。
「どうしました?会議中も上の空だったようだし、悩みでもあるんですか?」
「…すみません。ちょっと、体調が悪くて…」
「なるほど。足元がふらふらだ。ところで先生、ネクタイはどうしました?昼までは締め
ていたはずだが。シャツもくしゃくしゃで、ボタンが一つなくなってるし」
聖史の体がびくっと跳ねた。
化学実験室で、自分に精液をかけた生徒は、二十人以上いただろう。
そうしなかったのは、委員長の山根を除き、ズボンの中で暴発させてしまった数人だけだ。
白衣もネクタイも台無しになった。
比較的ましだったズボンは、付着した液を拭いて、そのままはいた。シャツはざっと洗っ
て、濡れて気持ち悪いのを我慢して袖を通し、上からジャケットを着た。
だが何かあったと思われて当然の格好だ。
「その…昼間、化学実験室で、薬品が飛んで…洗ったもので…」
「ほう。…まあ、そういうことにしておきましょう。ところで体調の悪いところを申し訳
ないが、お話がありますんで。ちょっと体育教官室へ来てください」
852新任教師8(4/14):2005/07/17(日) 11:56:52 ID:72+PaEqK
「え…」
「これでも学年主任なもんでね。新任の先生がいきなりクラス担任を任されて、どういう
状況なのか、知っておく責任があるわけですよ」
熊口の言葉はしごく真っ当だった。
ただ、聖史の脳裏に、生徒の一人の言葉が甦った。体育教師の熊口も自分を狙っている、
確かそう言っていた。
不安に駆られて周囲を見回したが、夕暮れ時の廊下にはもう誰もいない。
立ち話をしている間に他の教師は去ってしまったようだ。
「どうしました、水沢先生?早く」
先に立って歩き出した熊口が、こちらを振り返って急かす。
熊口の背丈は聖史とほとんど変わらない。しかし体の量感がまるで違う。
白無地のTシャツ越しに、熊口という名に似つかわしい、濃い胸毛が透けて見える。髭の
剃り跡が青い顎や、野太い声に、四十男の精気がみなぎっているようだ。
(まさか、そんなことは…あいつらの嘘だ。僕の気の回しすぎだ)
自分に言い聞かせて不安を押しつぶし、聖史は熊口を追った。
853新任教師8(5/14):2005/07/17(日) 11:57:44 ID:72+PaEqK
熊口は学年主任だ。それなりの責任ある地位についている教師が、おかしな真似をする
はずはないと思った。
体育教官室は本校舎の中ではなく、体育館1階の奥にある。部活の時間を過ぎたため、
人気がなく、しんとしていた。
「他の体育の先生方は…?」
「もう帰ったんでしょう」
先に立って教官室に入った熊口は、自分の机の前に座り、別の椅子をすぐ横へ引っ張って
きた。聖史が座ると、早速話を切り出す。
「水沢先生。どうですか、F組の様子は。困ったことが起きてやしませんか?」
不安に聖史の心臓がおののいた。
まさか熊口は、自分が犯されたことを知っているのだろうか。
(そんなはずはない…生徒達だって、教師には言わないはずだ)
恥ずかしくてとても口には出せないし、写真を使った脅迫のこともある。
聖史はうつむいて首を振った。
「何も、起きてません。まだ二日目ですし」
854新任教師8(6/14):2005/07/17(日) 11:59:39 ID:72+PaEqK
「それならいいんですがね。…自分は学年主任として、先生をサポートしなきゃならん
立場にあるわけですよ。それなのに隠し事をされちゃ、困るんでね」
熊口の口調がねちっこくなってきた。
「本当はF組の連中と、何かあったんでしょう?正直に言ってくださいよ」
聖史は震える声で懸命に白を切った。
「何も、ありません」
「どうだか。そうは思えないんだが…」
熊口は立ち上がり、ゆっくりと部屋の中を歩き回り始めた。
「水沢先生。自分は柔道部の顧問をやっとるんですわ。今日、会議の前にちょっと部室を
覗いたら…二年F組のヤツが他の部員に、嬉しそうに見せびらかしていたわけだ。…携帯
で撮った、写真や動画をね」
聖史の鼓動が急に早くなった。顔を上げられない。
(まさか…まさか、あの写真を、主任にまで見られた…?)
背中を冷や汗が伝った。膝に置いた手がこわばる。指の関節が白くなるほど握り込んで
いるせいで、爪が掌に食い込んで痛い。
855新任教師8(7/14):2005/07/17(日) 12:00:16 ID:72+PaEqK
熊口が、黙り込んでいる聖史の後ろに立ち、椅子の背に手を置いた。
「部活の妨げになるんで取り上げてみたら…いやあ、驚いた。真面目そうな水沢先生が、
こんな破廉恥なことをねえ?」
言いながら手に持った携帯電話を、聖史の顔の前に突き出してきた。
聖史の全身が、燃えるように熱くなった。
動画で映っていたのは、まぎれもなく自分だった。衣服をはだけ、大きく脚を広げ、性器
に温度計を差し込まれたうえ、無数の肉棒を突きつけられて悶えている。
「そ…それはっ!!」
引ったくろうとした手を軽く払いのけ、熊口は液晶画面を聖史に見せつけた。
「他にもこんな写真やこんな動画が写ってましてね、どうです?」
「あ…ぼ、僕、は…」
聖史は喘ぎ、目を逸らした。とても正視できなかった。
「まあ、自分としちゃ、いくら何でも先生がこんな写真を撮らせると思えん。合成写真…
アイコラとかいうヤツだと思うが?」
いつのまにかぞんざいになった言葉遣いで、熊口が問いかけてきた。
856新任教師8(8/14):2005/07/17(日) 12:00:52 ID:72+PaEqK
「どうだね、この写真は先生なのか?こんな物を撮らせたとなると、先生にとっても生徒
にとっても大問題だ。…合成写真なら、悪戯盛りの高校生としちゃ、この程度のことは
仕方ないが…」
合成写真なら問題にはしないというニュアンスがにじむ言葉に、聖史は飛びついた。
「そ、そうです。僕は知りません。きっと、単なる悪戯で写真の合成を…」
「ふむ。これは、水沢先生じゃないということか?」
「…違います。生徒がふざけたんです、きっと」
震えながら、聖史は嘘をついた。
レイプ事件が明るみに出たら、あの山根がただですませてくれるはずがない。きっと実名
入りで写真をネットに流されてしまう。
椅子に座ったまま身をこわばらせている聖史の肩に、熊口が手を置いた。
「だったら確認させてもらおうか」
驚いて腰を浮かせ、振り返ろうとした瞬間、ごつい手が後ろから聖史を机に突き倒した。
灰皿やペン立てが音をたてて床に落ちる。
「うわっ!!な、何を…何をするんです、先生!?」
857新任教師8(9/14):2005/07/17(日) 12:01:50 ID:72+PaEqK
抗うすべもなく、聖史は机に胸と顔を押しつけられ、左腕を背中へねじ上げられた。
前かがみになって後ろへ腰を突き出した無様な姿勢だ。
聖史は懸命に首を曲げて後ろを見た。
さっきまで座っていた椅子を蹴り倒して、熊口が背後から自分を押さえつけている。
目はぎらつき、淫らな笑いが口元に浮かんでいた。
「い、痛い…放してください!いったい何を…熊口先生!?」
「調べてやる。これが合成写真だって言うなら、右腿の裏側に黒子はないはずだ」
毛むくじゃらの手が聖史のウェストに伸び、ベルトを外した。
写真を見せられて羞恥に染まっていた聖史の顔から、一瞬にして血の気が失せた。
「やめてくださいっ!!いくら主任でも、こんなことっ…!」
「生意気を言うな!ほら、ケツを出せ!」
「いっ、痛い!腕が、折れ…放してくだ…あぐっ!!」
もがくたび、ねじ上げられた腕に力がかかり、骨がきしむ。
ボタンを外されチャックを開けられたズボンが、下着ごと、剥き下ろされた。夕方の
冷えた空気が素肌に触れる感触に、聖史は絶望の呻きをこぼした。
858新任教師8(10/14):2005/07/17(日) 12:02:32 ID:72+PaEqK
熊口が聖史の右腿の黒子をつついて、勝ち誇ったように笑った。
「これは何だ?写真と同じじゃないか。合成だなんてごまかしやがって。写っているのは
お前だな?ええ?」
答えられずに黙っている聖史の尻を、熊口が鷲づかみにした。力を込めて揉みしだく。
「ひぅっ!…な、何をす…!?」
「写真が本物ってことは、このケツに、生徒のチ○ポを突っ込ませたわけか」
熊口が脂ぎった口調で尋ねてくる。直接的な言い方をされて、忌まわしい記憶が鮮明に
甦り、聖史は身震いした。
「いやらしいケツをしやがって。こうされるのが嬉しいんだろう、お前は?」
「ち、違います!!あぁっ…や、やめてください! 手を放し、て…あっ、あ、う!!
「言ってみろ、ほら。何人と犯った?」
「くっ…ぁ、うっ…もう、許して、くだ、さ…」
「言わないつもりか。一年目のヒラ教師の分際で、学年主任に逆らうとは生意気なヤツだ」
「やめ…うあああぁっ!」
尻肉がちぎれそうなほど引っ張られ、聖史は悲鳴をあげた。
859新任教師8(11/14):2005/07/17(日) 12:03:18 ID:72+PaEqK
熊口が体をずらした。荒くて生暖かい息が、素肌にかかった。
「ふん。イカ臭いにおいがぷんぷんする。たっぷり中出しさせたんだろう。パンツにまで
べったり付いてるぞ」
「う…くぅっ…」
覗き込まれ、においを嗅がれ、太い指で丹念に皺を広げられる。聖史は羞恥に呻いた。
「真ん中だけ擦れて赤くなって、まわりは淫乱なピンク色をしてる。突っ込んでほしくて、
うずうずしてますって感じの、スケベなケツ穴だな」
「ぁ…もう、勘弁して、ください…」
「このいやらしい尻を見せびらかして、純真な生徒達を誘ったのか。淫売野郎め」
「違います!誘うなんて、そんな…そんなことはしていません!!」
「ほう。自分から誘ったわけじゃないと?つまり、無理矢理レイプされたのか?」
「…は、はい。そう、です」
恥ずかしさをこらえ、聖史は凌辱を受けたことを認めた。何でもいいから、熊口の視線に
尻を晒した状態から、解放してほしかった。
だが熊口の答えは、聖史が予想もしないものだった。
860新任教師8(12/14):2005/07/17(日) 12:04:10 ID:72+PaEqK
「嘘だな」
「えっ…う、嘘じゃありません!!」
聖史は懸命に訴えた。だが押さえつけている熊口の手は、少しもゆるまない。
「嘘だ。さっきお前、何も困ったことはないと答えただろうが。だったら、レイプじゃない。
喜んで犯られたってことになる」
「そ、それはっ…! 違うんです、さっき、僕がああ言ったのは…!!」
「お前の言葉は一つも信用できん。男が欲しくて男子校に来たんだろうが、ええ?」
後ろで熊口がごそごそし始めた。
「純真無垢な生徒達が、淫乱教師の毒牙にかかるのを見過ごすわけにはいかん。…新人の
指導も、学年主任の義務だからな」
ジャージーのズボンを下ろしているのだと知って、聖史は必死で抵抗した。
「…やめてくださいっ!先生までそんな…お願いです、もう許してください!!」
生徒ばかりでなく、教師にまで犯される。しかも淫乱呼ばわりされて──これでは自分は、
完全な肉奴隷ではないか。
「うるさいっ!」
861新任教師8(13/14):2005/07/17(日) 12:05:13 ID:72+PaEqK
熊口の大きな手が、容赦なく聖史の尻を叩いた。
「おらっ!!この嘘つきめ!主任に隠し事をしやがって!」
「あぁっ!やっ、やめ…謝ります、嘘をついたのは謝りますから…いっ!痛いっ!!」
平手打ちの音が何度も教官室に響いた。
「あ、ぁ…先生…お願いです、もう…やめてくだ、さ…」
涙を浮かべて聖史は懇願した。下手にもがくと、ねじ上げられた腕が折れそうだ。尻が
しびれ、熱を帯びて疼く。
熊口がようやく手を止めた。
「生徒に誘いをかけて、いやらしい真似をさせて、とんでもない淫乱教師だ。そのスケベ
な体に、じかに教育的指導をしてやる。ありがたく思え」
欲情にたぎり立った声が、聖史の恐怖と恥辱を煽った。
(もう…もういやだ。誰か、助けてくれ…!!)
荒い息が首筋にかかる。熱く固い剛直が、尻の谷間をこじ開け、後孔に触れた。
聖史は絶望的な気分で目をつぶった。
(いやだ…主任にまで、こんなことをされるなんて…お願いだから、誰か…助け…!)
862新任教師8(14/14):2005/07/17(日) 12:05:56 ID:72+PaEqK
心の中で呻いた、その時だった。
突然、体育教官室のドアが開いた。フラッシュが閃く。
「なっ…!?」
熊口が狼狽した声をあげてドアの方を振り向く。股間をむき出しにしたその格好に向けて、
なおもシャッターが切られた。
「熊口先生。そういうの、やっぱまずいんじゃないですか?」
ほがらかな呼びかけは、聖史がよく知っている声だった。
熊口の手がゆるんだ。慌ててその手を逃れた聖史は、足をもつれさせて転んだ。床に
へたり込んだまま、教官室の入り口に目を向ける。
「…山根…君…?」
ズボンと下着を直しながら、聖史は信じられない思いで呟いた。
なぜ彼が今、ここに現れたのだろう。
863風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 12:06:52 ID:72+PaEqK
今回はここまでです。
長々と書いてきましたが、次の投下で終わるつもりです。
864風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 13:21:19 ID:LKfz4INj
ふぉおおおおおおおおおおおお!!!
熊口キター!!!遼也キター!!!!
もうGJGJGJ!
865風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 14:05:19 ID:jTq0PsFm
来ると思った!遼也!!
期待通りキタ!!遼也!!!

ラスト、更にテカテカしながら待ってる(*´д`)
866風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 17:15:43 ID:PKndjOnO
終わってしまうことを激しく嘆いているこの私が来ましたよ!!!
新任教師にはぜひこの陵辱学園で末永くご活躍いただきたい!!
ともあれ、お疲れ様です!次回楽しみにしています。
867風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 17:20:13 ID:3TPVbyqF
お ね が い で す 。
新任教師タソ、続々編続きまでおねがいします。
868風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 17:24:25 ID:nZpJzryn
イイヨイイヨーこのベーシックな鬼畜…大好物です。
次で終わりなんだ。もっとあってもいいくらいだよハァハァ
私もテカテカして待ってます。
869風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 18:49:42 ID:1UhuDkse
GJGJ!!
職人さんウマスギス
美形の生徒達が目に浮かぶよ…ハァハァ
870風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 19:24:10 ID:tHGwE9HU
新任教師さんGJ!
実家帰ってるのに思わず「熊口キター!!」と絶叫してしまいました。
871風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 20:23:33 ID:bqVBqY+O
ちっとも長々くない、短いとすら感じるよ。
もう終わりだなんて… ・゚・(つД`)・゚・

しかし、どれほどに美人さんなんだこの先生は?
872新任教師1(1/15):2005/07/17(日) 21:44:20 ID:F2jfcWPe
熊口がジャージーを引き上げ、後ろめたさを隠そうとするような大声でどなった。
「な、何をしてる、山根!生徒はとっくに下校する時間だぞ!!」
「俺の下校時刻違反より、先生の方がずっとヤバイと思いますけど。『若い男性教師を
レイプする学年主任』なんて、マスコミが喜びそうなネタですし。今の写真、結構綺麗に
撮れましたよ?」
「お、お前…お前は、教師を脅迫する気…」
熊口が呻いた。いかつい顔が赤くなったり青くなったり、めまぐるしく色を変えた。
対照的に山根は落ち着き払って微笑している。
「いいえ。スキャンダルは嫌いです。…でも困りますよ、熊口先生。水沢先生に関しては、
希望者が多いんで俺が調整してます。いきなり横入りしないでください」
「き…希望者だと?」
「ええ。無闇に突っ込んだら水沢先生が壊れるでしょう?ちゃんと順番を決めてるんです。
…それから、うちのクラスの川崎から、携帯を取り上げたって聞いたんですけど。返して
いただけませんか?」
熊口が言葉にならない唸りを漏らした。両手が握り拳を作って、わなわなと震えている。
873新任教師1(2/15):2005/07/17(日) 21:45:00 ID:F2jfcWPe
殴りかかるのではないかと思い、聖史は怯えた。暴力沙汰に縁のない育ち方をしたので、
他人同士のことであっても、喧嘩となると体がすくむ。
しかし山根は平然としている。
「…くそっ」
目を逸らしたのは熊口の方だった。
さっき聖史に見せた携帯電話を床から拾い上げ、山根に向かって投げた。
「ほら、持っていけ!」
「ありがとうございます。…水沢先生、帰らないんですか?ここにまだ何か用でも?」
「か…帰る!」
はじかれたように聖史は立ち上がった。山根の横をすり抜け、教官室を飛び出した。
まだ信じられないけれど、山根が熊口から自分を助けてくれたのだ。
「それじゃ熊口先生、失礼します」
山根が馬鹿丁寧に言って、ドアを閉めるのが聞こえた。
聖史は体育館の出口まで、夢中で通路を走った。両開きのドアに飛びつく。だが開かない。
「な、なんで…!?」
874新任教師9(3/15):2005/07/17(日) 21:45:50 ID:F2jfcWPe
「…先生。あんた、どこまでバカなんだ?」
追いついた山根の手が後ろから伸びてきて、聖史がつかんだのとは反対のドアを押した。
「うろたえるにも程があるだろ。観音開きの外から見て左は、大抵固定されてんだよ」
「あ…あぁ…」
体育館の外へ出て、聖史は大きく息を吐いた。
助かったのだと思うと、今頃になって足から力が抜けた。ぐらりと倒れかかる。
その聖史の腕を、山根がつかんだ。
「しっかり立て。面倒かけてんじゃねーよ」
聖史は山根を見上げて尋ねた。
「なぜ…君が、ここに…?」
「ん?もしかして、ヒグマとのお楽しみを邪魔したか?」
「なっ…違う!僕はそんな…!!」
「ふうん?岡島の忠告も聞かずに、ホイホイついてったくせに」
「そ、それは…」
聖史の腕を放し、山根が皮肉っぽい口調で言った。
875新任教師9(4/15):2005/07/17(日) 21:46:22 ID:F2jfcWPe
「川崎のマヌケが、ヒグマに携帯を取り上げられたって泣きついてきたんだ。もしかして
画像をネタにあんたがつかまってるかも、そう思って来てみりゃ…案の定かよ」
聖史は言葉もなくうつむいた。
「確かに、順番外のヤツがあんたを襲わないよう、ガードしてやるとは言ったけどな。
限度ってものがあるんだ。襲う気満々のヤツと、二人きりになるバカがあるか。無防備
すぎんだよ、あんたは」
普段は自分を先生と呼ぶ山根が、あんたと言っている。かなり気分を害しているらしい。
返す言葉がなかった。
自分でも、熊口から漂う雰囲気に不安は感じていたのだ。しかしまさかそんなはずはと
思ってついていった結果が、こうだった。山根が来なければ、間違いなく犯されていた
だろう。
今朝といい昼休みといい、山根にはひどい目にあわされた。
(だけど、今は…助けに来て、くれたんだ…)
黙っているのも心苦しい。口ごもりながら、聖史は呟いた。
「…や、山根、君…」
876新任教師9(5/15):2005/07/17(日) 21:46:47 ID:F2jfcWPe
「何だよ」
「その…あ、ありがとう。助けてくれて…」
そう言った瞬間、山根の表情が変わった。
すっと目が細められ、鋭い刃物に似た気配が噴き出した。聖史が思わず後ずさったほどの、
冷ややかな雰囲気だった。
「山根、君…?」
怯えてうわずった声での問いかけに、山根がにっこりと笑う。
聖史の背筋を悪寒が走った。彼が優しげな笑顔を作った時は、ろくなことがなかった。
「先生」
山根が再び聖史の腕をつかんだ。だがさっきとは段違いの力がこもっている。
「気が変わった」
一言告げて、山根は聖史を引きずって歩き出した。
「痛い!放してくれ、腕がっ…!!…や、山根君!?」
山根がどこへ向かっているか気づいて、聖史は息をのんだ。今出てきたばかりの体育館だ。
入り口を抜け、通路を奥へ進む。
877新任教師9(6/15):2005/07/17(日) 21:47:37 ID:F2jfcWPe
「熊口先生!」
聖史を引きずったまま、山根は大声で呼びかけて、教官室のドアを開いた。
椅子に座ってタバコを吹かしていた熊口が、ぎょっとした顔で腰を浮かせる。その熊口に
向かい、山根は聖史を突き飛ばした。投げつけたといってもいい。
「うぁ!」
「おっ…な、何だ!?」
よろめいたものの、熊口は聖史を受け止めてどうにか踏みとどまった。
山根がドアのそばに立ったまま、にこやかに言った。
「先生。進呈します。犯っちゃっていいですよ」
「な、何!?何を言っとるんだ、山根!」
熊口も驚いたようだが、聖史も耳を疑った。
「その代わり、二つ見返りをください。順番を変えてまで先生に回すんですから。…まず、
保健体育の筆記試験で、クラス全員に10点ずつの加算。どうです?」
「お前、不正をしろって言うのか!」
「何を今更…先生がさっき水沢先生にしてたことは何ですか」
878新任教師9(7/15):2005/07/17(日) 21:48:15 ID:F2jfcWPe
黙り込んだ熊口に、山根がにんまり笑って見せた。
「…いい味ですよ、水沢先生は。今朝までヴァージンだったんですから。すごく締まって、
肉がからみつくっていうか…尺八はまだ不慣れみたいだけど、みんなで開発したんで、
感度はいいです。乳首や腿をソフトに責めたら、すぐ色っぽい顔で喘ぎ始めて…」
「やめてくれ!」
恥ずかしい自分の姿を人前で暴き立てられ、聖史は悲鳴を上げた。
背後で生唾を飲む音が聞こえた。毛むくじゃらの手が、がっしりと聖史の肩をつかむ。
聖史はもがいた。だが力では熊口にかなわない。
「もう一つは、先生にも損のない話です。水沢先生が本採用になるよう、学校に働きかけ
てください。学年主任が言えば、生徒の言葉よりずっと重みがあるでしょう?」
「…」
「水沢先生を、長く楽しみたくないですか?」
笑う山根に、熊口がかすかにためらいの残る声で答えた。
「本採用を勧めるのはいいとして…筆記試験で10点は無理だ。突然そんなにF組の平均
点が上がったら怪しまれる。だが…5点くらいなら、何とか…」
879新任教師9(8/15):2005/07/17(日) 21:50:01 ID:F2jfcWPe
「それでいいでしょう。商談成立ってことにしましょう」
山根が満足げに微笑した。
「お触りと尺八は何回でも結構ですけど、本番は一発に抑えてもらえますか。裂けない
ように、入れる時は何か潤滑液を使ってください」
「そんなことぐらいわかっとる!」
「失礼しました。じゃ、ごゆっくりどうぞ」
山根がきびすを返すのと同時に、熊口が荒い息を吐いて聖史にむしゃぶりついた。
必死に抗いながら、聖史は山根に向かって叫んだ。
「なぜなんだ、どうして急にこんな…山根君!」
さっきは助けてくれたのに、なぜ突然豹変したのか、理解できなかった。
閉じていくドアの隙間から、冷笑を浮かべた顔が見えた。
「先生。俺は甘ちゃんが大嫌いなんだよ。…何が『ありがとう』だ。いつでも助けてもら
えるなんて思われちゃ、迷惑だ」
「そん、な…」
「担任だろ?教え子の成績を上げるために体を張れよ。せいぜい可愛がってもらえ」
880新任教師9(9/15):2005/07/17(日) 21:51:32 ID:F2jfcWPe
聖史は茫然として、通路へ消える山根を見つめた。ドアが完全に閉じた。
熊口の唸り声が聞こえた。
「あのガキ、生意気な口を叩きおって…おい、水沢!」
聖史の胸倉を、熊口がつかんで引きずり起こした。ヤニ臭い息が顔にかかる。山根のペー
スで話を進められたのが、熊口には相当悔しかったらしい。
「お前の教育が行き届かんせいだぞ!!生徒の不始末は、担任が責任を取れ!…だいたい
もとはと言えば、お前がドスケベなケツで誘いやがったせいだ!」
「うぁっ!」
頬を張られた。眼鏡が飛んだ。聖史は床に倒れ込んだ。それを見下ろす熊口の目は、
ぎらつき、血走っていた。獣欲に八つ当たりの怒りが混じっている。
「脱げ」
「…っ!!」
「脱ぐんだ。全部。素っ裸になって床へ膝をつけ。…早くしろ!」
なすすべもなく、聖史は服を脱いだ。少しでもためらうと、罵声が飛んできた。
やがて、全裸でひざまずいた聖史の前に、トランクス一枚の熊口が仁王立ちになった。
881新任教師9(10/15):2005/07/17(日) 21:52:19 ID:F2jfcWPe
「パンツを下ろして、くわえろ。…手は使うな。口だけでやれ。生徒にマワされても『何も
困ったことはない』とぬかしたお前だ。このくらい簡単だろう」
どうしようもなかった。
聖史は命じられるまま、トランクスを口でくわえた。屹立した肉棒が邪魔になったが、
少しずつ引っ張って、何とか膝のあたりまで引き下ろした。
黒光りする怒張と、濃すぎるくらい濃い剛毛が、むき出しになった。
「しゃぶるんだ。…早くしろ!」
鼻を突く異臭をこらえ、聖史は熊口をくわえた。舐め回す。
「むっ…ふん、山根のガキは、まだ不慣れらしいと言ってたが…さすがは淫乱教師だな。
なかなか上手に舌を使うじゃないか。よし。袋も舐め回せ」
聖史は、学年主任の陰部に舌を這わせた。
涙があふれた。

ドア越しに、しばらくは熊口のどなり声が聞こえていた。しかしそれもやがて止まって、
今は聖史の断続的な悲鳴と、湿った肉のぶつかり合う音だけが響いてくる。
882新任教師9(11/15):2005/07/17(日) 21:53:01 ID:F2jfcWPe
少し離れた通路の壁にもたれて、山根遼也はそれを聞いていた。
裂けるような責め方をするなら、熊口を止めなければいけないと思ってのことだった。
けれどもその一方で、聖史がめちゃめちゃに壊されればいいとも思う。
(助けてくれてありがとう、だと…ふざけんな)
あの時自分は、聖史を助けたのではない。仕切り役として、順番を無視して横入りした
熊口を、邪魔しただけだ。
なのに礼など言われると、虫酸が走る。
(どうしようもないバカだ、あいつは)
どういう育ち方をしたら、あんな無防備な性格ができあがるのだろう。
昨日、聖史が初出勤してきた日、皆で値踏みし、こっそり輪姦計画を練った。そして帰り
際に遼也は、言ってやった。「先生が担任になってくれて嬉しいよ。歓迎する」と。
皮肉な予告のつもりだった。
なのに聖史は一瞬目をみはって、そのあと、はにかんだように微笑み、「ありがとう」と
答えてきた。
素直すぎる笑顔だった。
883新任教師9(12/15):2005/07/17(日) 21:53:55 ID:F2jfcWPe
正直、むかついた。
二度と笑えないくらい、屈辱を味わわせてやる。そう思ってさんざんいたぶったのに、
まだ懲りないのだろうか。
早くすべてを諦めて立場をわきまえ、肉奴隷は肉奴隷らしく、自分から尻を差し出して
媚びればいい。
そうすれば楽になれるのに、あの教師はいつまでも、無駄な抵抗をやめない。最初の
うちは、ウブな反応が珍しくて面白かったが、あまり強情だと苛ついてくる。
(意外に芯が強いのか?…いや、それはないだろ)
遼也は苦笑した。
軽い平手打ちで悲鳴を上げて倒れ、涙を目に溜めるほど、聖史は弱々しいのだ。
(まだ初日で、環境変化についていけないだけだ。責めれば、きっとすぐ崩れる)
輪姦だけでは足りない。新たな手を打とう。
携帯を取り出し、遼也は大宮に電話した。
「武仁か。俺。…お前、確かバイブ持ってたよな?え、ローターもある?明日、両方とも
持ってきてくれ。ん?…いや、朝礼があるだろ。先生に装着してやろうと思って」
884新任教師9(13/15):2005/07/17(日) 21:54:58 ID:F2jfcWPe
大宮が面白そうに笑うのが聞こえた。
遼也も笑った。
尻といわず乳首といわず亀頭部といわず、敏感な場所すべてをバイブとローターで責めて
やる。15分の朝礼の間、聖史が耐えて立っていられるかどうか。
「ああそうだ。面白い見物になると思う。…遅れんなよ、武仁」
通話を切った。
教官室からは、いつのまにか悲鳴が聞こえなくなっている。代わりに熊口の「服を着て
とっとと出て行け、この淫売」というどなり声が聞こえた。
約束通り、本番は一回で終わったらしい。
鉢合わせしないよう、遼也はさっさと体育館を出た。物陰に立って様子を見ていると、
やがて聖史が現れた。
よろめきながら本校舎の方へ戻っていく。時々、目元を拭っている。
「バカが」
思わず独り言がこぼれた。
だが、なぜだろう。奇妙に胸の奥が痛い。
885新任教師9(14/15):2005/07/17(日) 21:55:39 ID:F2jfcWPe
幼い頃、大事に集めたビー玉を入れたガラス壜を、橋の上で光に透かして眺めていたら、
手がすべって川へ落としてしまったことがある。
父親に言えば、いくらでも新しいビー玉を買ってもらえることは、知っていた。
けれどそれでは代わりにならないことも、わかっていた。
引っ越していった友達がくれたのや、なかなか勝てなかった従兄から獲得したのや、母と
旅行に行った海岸で拾ったものなど、幼かった遼也にとって、特別なビー玉ばかりを詰め
た壜だった。
欄干から身を乗り出し、届くはずはないのに手を伸ばして、落ちていくガラス壜を見つ
めた時の気持ち──あの時に似た、哀しいような悔しいような、腹立たしくてわめき出し
たいような思いが、胸を満たしている。
なぜだろう。こんな気持ちはとっくに忘れたと思っていたのに。
『あの先公に、惚れたんじゃねえだろうな?』
大宮の言葉が脳裏に甦った。
(…ありえねーっての)
886新任教師9(15/15):2005/07/17(日) 21:59:31 ID:F2jfcWPe
遼也は首を左右に振った。心を侵食する不思議な喪失感と、大宮の言葉を払い飛ばす。
そんなことが、あるはずはない。
甘ちゃんは大嫌いだ。
(くそっ。…武仁にこれ以上、おかしな勘繰りをされちゃたまんねー)
明日は、今日よりもっと手ひどく辱めてやる。自分が聖史を助けることなどあり得ないと、
思い知らせるために。
あの甘くて無防備で世間知らずな性格を、自分は許さない。認めない。徹底して傷つけ、
壊してやる──そう遼也は、自分に言い聞かせた。
「…じゃあな、先生」
小さく遠い聖史の後ろ姿に背を向けて、口の中で呟き、遼也は通用門へ歩き出した。
二人の距離が開いていく。
夜空にかかった細い月が、砕けたビー玉の反射のような、淡く頼りない光をこぼしていた。 (end)
887風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 22:01:24 ID:F2jfcWPe
以上です。最初2つの通し番号を間違えました…orz


応援をくださった方、本当に励みになりました。
読んでいただき、ありがとうございました。
888風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 22:08:31 ID:grwGkCrk
むおおお、切ねえ…!!
職人さん、乙でした!!

と、純粋に労いたい所だが、ここで終わりて
大変に辛いのですが!ぜひ続きを…!
889風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 22:16:49 ID:4/kjRF0M
これで終りなんて〜〜〜

もったいな杉です
ぜひぜひ続きを読みたいです!!!

しかしGJ☆乙でございました
890風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 22:49:35 ID:jTq0PsFm
うぉぅ〜… 切 な い orz



これで終わりかと思うとテラサミシス…。


でも新任教師タソにGJ!!
いい鬼畜っぷりだった。
891風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 22:49:40 ID:mzfZtDRw
続きも見てみたいけど、甘くならずに潔く終わるのがいい!GJ!
また次の作品を待ってます。
892風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 23:00:58 ID:bqVBqY+O
禿あがるほどに楽しませていただきました!
これで終わりだなんて、鬼畜の王道まっしぐらだ。

しかし先生、なかなか壊れそうにないな…
望み通り先生が笑わなくなった時、山根クンも笑わなくなりそうな気がス。
893風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 23:03:30 ID:tHGwE9HU
新任教師さんGJでした!!

助けておいて認めたくない気持ちにイライラしてやっぱり突き放す山根が切なくてよかったです!
お疲れ様でした。
でも山根と先生の続きが気になる…読みたいです…
てか朝礼玩具責めも読みたいです…
894風と木の名無しさん:2005/07/17(日) 23:13:22 ID:HzmhWIjx
新任教師さん、素晴らしい萌えをありがとう!

個人的には実は先生はいなくなった一年生の係累で
真相を暴きに……と今後反撃してくるとか妄想してしまった
895風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 00:28:43 ID:hTMUiYcw
GJ!キングセツナス!新任教師さん私からのおごりだ

========================================旦~
896風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 00:32:12 ID:TnE4DmL/
新任教師さんよかった…おもしろかったです!
自分も朝礼玩具責めを読みたいw
つか熊口テンテーおもしろすぎるw
897風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 01:25:36 ID:4UuhXs88
新任教師さんGJ
今読み返して気付いた
校内編で801getオメ!
898風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 01:33:32 ID:HBxE0rpT

新任教師の職人様、是非続きをお願いします…!

大好きです。
これまで萌えた小説は無いです。
899風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 01:43:02 ID:5J7VTmtR
全米が泣いた。と素で言いたくなったのは初めてだ ゜。+.(つДT).+゜
凄く好きなタイプのラストでした。乙&禿GJです。
900風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 01:47:02 ID:5J7VTmtR
>>898
「これほどまでに萌えた小説は」の打ち間違い?
スマソ、妙に気になってしまった…
901風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 02:08:54 ID:xBTlpCXL
読み終えて数時間たつのに余韻が消えない…
見事に自分のツボにドンピシャだったんだなあと。なにこの喪失感。( ゚д゚)ボー…
902風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 02:20:45 ID:LBVD3/Co
新任教師さん乙!これで終わりとは・・・夏ですし、
林間学校とか補修とかプールとか、キャンプでバーベキューとか
いろいろあるわけで・・・もっと、ヤらないか。
山根くんビギンズなんてのも見てみたいです。
903風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 02:59:42 ID:4UuhXs88
>902タン
漢字違ってるよー
補修→補習
林間学校→輪姦学校

アレ?なんか違うかな
904夏の一夜3 1/5:2005/07/18(月) 10:39:41 ID:09Kzqpc1
>>692
結局、4時間目には間に合わなかった。
後始末に手間取った河野は息を切らせて教室へ飛び込み、眼光鋭くこちらを睨みつける教師に
苦しい言い訳をでっち上げた。
具合が悪くて保健室で休養を取っていたか、トイレに行っていたか何かしら
弁解したような気がするが、はっきりとは覚えていない。
それ以上は追求されなかったから、河野のとっさの言い訳は通用したらしい。
そのまま何食わぬ顔で授業に参加したはいいが、その時間の初めにちょうど
新章へ進んでいた上、すでに公式や計算方法などを解説し終わっていたため、
河野はひとり教科書と黒板を交互に睨みながら難解な公式と格闘していた。
時折教師がふらりと近づいてきて気まぐれにアドバイスを与えたが、
やはりそれだけでは完全には理解できなかった。
他の教科はむしろ人並み以上に成績のいい河野でも、数学だけは苦手分野だった。
解説を余すところなくじっくりと聞き込んでも正しく問題を解けるかどうか
わからないというのに、その解説すら聞き逃しては、もはやどうにも手がつけられない。
何故もっと早く戻ってこれなかったのかと歯噛みしながら、河野は目の前に寝そべる真っ白なノートをじっと眺めた。
結局苦々しい表情でノートを睨みつけたまま、4時間目の授業は終了した。

申し訳程度のパンで昼食を終え、河野は早速抜けていた間の授業のノート写しに取り掛かった。
話によると、3時間目は英語の単元テストだったようだ。
欠席者は後日違う問題で追試との事らしい。
しばらくシャープペンシルをノートの上で走らせ、河野はノート写しを終えた。
ノートを持ち主に返し、息つく間もなく数学の教科書を開く。
905夏の一夜3 2/5:2005/07/18(月) 10:40:46 ID:09Kzqpc1
教科書に詳しく書かれている解説をじっくりと読み込み、それを自分なりにノートにまとめてみる。
まだ完全には理解しきれていないが、何となくこの公式の意味するところは
汲み取れた。
もう少し問題をやってみて、解説をよく読んでみてもいよいよ理解できなかったら、
その時は先生に教えてもらおう。
問題集に載っていた例問をノートに書き写しながら、河野はふと、ふくらはぎに
かすかに感じる微弱な振動に気がついた。
机の横にぶら下げていた鞄が脚に触れ、振動を伝えている。
あわてて鞄を開け、振動している携帯をつかみ上げると、河野は通話ボタンを押すのも
もどかしく携帯を耳に押し当てた。
相手の名前の表示を見るまでもなく、河野は電話の向こうにいるのが誰か知っていた。
「宮澤さん」
名を呼ぶと、電話の向こうで、低く喉で笑う声がかすかに聞こえた。
「おーう、河野ォ」
妙に間延びした低い声を聞いて、河野は眉根を寄せた。
宮澤が怒っている。
―――――でも何故?全く身に覚えがない。
身に覚えも何も、先ほど一緒に授業を抜けて体を重ねたばかりなのだ。
河野は黙り込み、宮澤の次の言葉を待った。
「3年D組の、籠山真砂子って知ってる?……知ってるよな、もちろん。
そいつが、おまえと付き合いたいんだとさ」
906夏の一夜3 3/5:2005/07/18(月) 10:41:19 ID:09Kzqpc1
馬鹿にしているような口調で吐き捨てられた言葉に、河野は眉間のしわを深くした。
前歯で下唇を噛み締めながら、搾り出すような声で尋ねる。
「……なんで宮澤さんが」
「いきなり直接告るのは気が引けるから、おれからてめぇに伝えてくれって言われたんだよ」
刺々しい口調と声音が鼓膜に突き刺さるようだ。
河野は苦々しい表情を浮かべ、耳元に押し当てた携帯を持つ手をわずかに震わせた。
「返事。どうすんだよ。なあ」
言うまでもないことだ。誰よりも宮澤がわかっているはず。
河野は首を振り、「お断りしてください」と電話口に呟いた。
続く沈黙。
ぞっとするような沈黙――――
ふと、宮澤の吐き捨てるような嘲笑が漏れ聞こえた。
「てめぇと籠山じゃ、オンナがふたり乳繰り合ってるようにしか見えないな」
「宮澤さん……ぼくは」
「うるせぇ。おれが喋ってる時に口挟むな。―――――河野」
どんどん声のトーンが低くなる。
河野はぞっとする思いで目をかたく閉じた。
「はい」
「放課後――――すぐおれの家来い。今日も泊まれ」
有無を言わせぬ調子で命令し、宮澤は低い笑い声を漏らした。
「ケツ穴にチンポ突っ込まれてよがるカマ野郎が、オンナと―――ねぇ」
「宮澤さん」
何か言う前に、ぶつりと唐突に通話が切られた。
907夏の一夜3 4/5:2005/07/18(月) 10:41:50 ID:09Kzqpc1
呆然と携帯を眺めていた河野は、やがてカチリと音を立てて携帯を二つ折りに閉じた。
強張った唇が堪えようもなく震えるのを感じる。
籠山真砂子。
電話で話している最中は思い出せなかったが、確か、全学年合同学習の時に
同じ班だった3年生だ。
風貌までははっきりとは思い出せないが―――――
河野は痛みを覚えるほど唇を強く噛み締め、机の上で拳を握った。
いずれはばれていたかもしれない。
宮澤に伝言を頼んでいずとも、宮澤と籠山は同じ学年の3年生だ。
クラスこそ違えど、教室も隣同士とかなり近い。
それでも、まさか宮澤に伝言を頼むとは。
昼休み。楽しげに騒いでいる周囲をよそに河野は人知れず己の不運を嘆き、この後に待つ
手ひどい仕打ちを考えてぞっと背筋を凍らせた。


一日の終了を告げるチャイムが鳴り響き、クラス担任が教室を出て行くと、
周囲の生徒達は待ってましたとばかりに帰り支度を始めた。
鞄を抱えてさっさと教室を出て行く生徒達をよそに、河野はのろのろと机の中の教科書類を
鞄の中に詰めていた。
頭の中では、持てる知恵をフル稼働して、なんとか宮澤の家に行かずに済む方法を考えていた。
宮澤の怒りを買わず、なおかつ自然な、なにか――――言い訳は――――
全身から冷や汗が吹き出し、背中をつるりと伝う嫌な感触を伝えた。
908夏の一夜3 5/5:2005/07/18(月) 10:42:24 ID:09Kzqpc1
やがて教室に残っているのは教室掃除班と河野だけになり、いつまでもぼうっと
立ち尽くしている河野のそばを邪魔そうに箒で掃いていく生徒を目にして、
河野は鞄を抱えて教室を出て行った。
逃れる術はない。
河野は携帯を取り出し、見慣れた家の番号を表示した。
通話ボタンを押し、耳に押し当てる。
数回のコール音の後、母が出た。
「もしもし」
「お母さん?今日も先輩の家に泊まるから。晩御飯いらない」
早口に用件を伝えると、電話口の向こうで怪訝そうに顔をしかめる母の気配が感じられた。
「まあ、そう。ご迷惑になってないの?ここのところ、ほとんどお邪魔してるじゃない」
「うん……たぶん大丈夫」
「わかった。ちゃんとご飯食べなさいよ。悪い事しちゃダメよ」
小さな子供に言い聞かせるような口調に苦笑しながら、河野は電話を切った。
悪い事、か。
おそらく母は、飲酒や喫煙の類の"悪い事"を指しているんだろう。
その点ではたぶん、心配するに及ばない。
宮澤は飲酒もするし喫煙もするが、河野は 宮澤に強要される時以外はめったにしない。
母の心配は的が外れている。

河野は重い足取りで廊下を歩いていった。
909風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 12:53:05 ID:5J7VTmtR
夏の夜さん、投下d!続き待ってて良かったー ヽ(゚∀゚)ノ
結局抗えない河野に萌え。次の展開もワクテカで待ってます。
910898:2005/07/18(月) 13:06:38 ID:qCftIaiy
>>900タソ
そうです。
焦りすぎた…orz
携帯からスマソ
911風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 15:08:00 ID:FOpv/Ntf
ふと思ったんだが最近、
絵職人さまの光臨ってあったっけ?
しばらく見てない希ガス・・・
912風と木の名無しさん:2005/07/18(月) 16:18:24 ID:LBVD3/Co
アラヤダ!二箇所も直されちゃって。レトロな安ビデオ臭の漂う
変換にワロタ。でも私の方こそ、
駅構内で発車
液口内で発射
とかいう激安な変換が頭をよぎってちょっと苗。
山根君達に頭やられたわ。

夏の夜さんがこのあとジェットコースター級の萌えに
突き落としてくれるのを期待してワクワク。
913風と木の名無しさん
>>912>>903へ。レス無駄使いすみません。
では次の先生、ドゾー。