◎◎◎N∀RUTДで801〜巻之拾参〜◎◎◎

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675風と木の名無しさん
オビト「・・・・・・・・」
無言で考え込むオビト。
傍には四代目、リンとカカシは仮眠中。

リン「大分良くなってる でもあまり無理すると傷口開いちゃうよ」
カカシ「ああ・・・」
四代目「ん!そろそろ行くよ」
三人「ハイ!」

場所がさらに変わってなにやら竹林の中。
四代目「…昨日の敵はたまたま単独で偵察中だっただけで
 これからはチーム戦になる
 気をつけて…」
真剣な眼差しの三人
オビト「さっさと行こうぜ…隊長さんよ」
「「「!」」」
「・・・・・」
驚くカカシとリン、照れるオビト、微笑む四代目。
四代目「よし…行くよ!」
三人「ハイ!!」
「散!」

竹林を抜け川に出る三人
岩忍1「おーい…マヒルの奴偵察に行ったっきり戻らねーけどよ…
 よもやあんなガキ共にやられたんじゃねーだろーな…」
岩忍2「だったら聞いてみるさ…」
そう言って岩忍2は透明になって消える(なんだろうこの術は?)

ピチャ…
676風と木の名無しさん:04/12/03 01:14:31 ID:+6eyeW2M
カカシ「!!」
ピタ、と止まりクンクンと匂いを嗅ぐカカシ
後ろ二人に右手で止まるよう合図する
三人「!!」
その瞬間、上から勢い良く竹が降ってくる
オビト(火遁!豪火球の術!!)
ゴウッ
竹は燃え川に燃えカスが落ちる
しかしリンの後ろには何らかの術で消えていた岩忍2が姿を現した

パキッ!

カカシ&オビト「!」
前からは岩忍1が責めてくる、カカシはクナイを構えバシャ、と水を蹴った
キン キン キン!
リン「キャアーッ!」
岩忍1はリンを捕らえていた
オビト「くっ!」
カカシ「待て!」
ドロン
カカシ&オビト「!」
白い煙が広がり、視界がひらけた頃には岩忍2人とリンは消えていた

カカシ「・・・・・」
オビト「ちくしょう!!」
カカシ「オビト!奴等を追うな!」
オビト「!?」
オビト「何だと!?お前今何言ってんのか自分で分かってんのか!?」
カカシ「ああ・・・」
カカシ「二人でこのまま任務を続行する」
オビト「リンは・・・リンはどうすんだよ!!」
677風と木の名無しさん:04/12/03 01:15:28 ID:+6eyeW2M
カカシ「リンは後回しだ、敵はこっちの作戦を知りたがってる、すぐに殺されることはない
    それに運良くリンは医療忍者だ、捕虜になっても手厚く扱われるだろう
   …敵の負傷者を治療する条件でな…それより問題は敵にこっちの作戦が知れる事だ、
    情報が漏れれば奴等は直ぐに橋に警戒態勢をしくだろう、そうなれば任務はより困難になる」
オビト「お前の言うリンの無事ってのは想像の範ちゅうじゃねーか!
    さっきの奴らが考え無しの下っ端だったらどーすんだよ!!
    今は任務の事より リンを助ける方が優先だ!」
カカシ「・・・・・」
カカシ「忍びなら…仲間を犠牲にしてでも任務の遂行が絶対だ、それが"掟"だ
    この任務が失敗すれば戦争は長引きより多くの犠牲が出るかもしれないんだぞ」
オビト「そんなの仮定の話だろ!
    そんなもんのために今まで生死を共にしてきた仲間を簡単に切捨てんのか!!
    オレやお前が傷付いたときリンはいつも医療忍術で命を救ってくれたんだぞ
    あいつが居なけりゃオレもお前もとっくに死んでたんだぞ!!」
カカシ「…それがリンの任務でもあった」
ガッ
「!!」
突如カカシを殴るオビト
カカシ「・・・・・」
オビト「やっぱりお前はキライだ!!」
カカシ「・・・・・嫌いでも何でもいい 隊長はオレだ
 オレの指示に従ってもらう」
 どんな状況下でも班がバラバラにならないように決定は一人が下す
 だから班員は隊長の指示に従うよう掟で決められてるんだ…
 …オビト、お前には力がない
 だからオレがこの班の隊長なんだ」
オビト「だったら何でリンを助けようとしない!
 お前には仲間を助けるだけの力があるってことだろーが!!」
カカシ「一時の感情に流され大切な任務を失敗すれば 後々後悔することになる
 だからこそ忍には感情を殺す為の掟が定められている
 お前も分かってるハズだ」
678風と木の名無しさん:04/12/03 01:16:18 ID:+6eyeW2M
オビト「・・・・・・・・」
オビト「リンは…リンはお前の身を案じて医療パックをプレゼントしたんだ
 内側に御守りを縫い付けて!」
カカシ「医療パックや医療忍術は任務成功率を上げるために
 木の葉隠れによって考案された素晴らしいシステムだ」
 …だけど昨日お前にも言ったろ
 "余計なものを貰っても荷物になる"ってな」

カカシ「・・・・・・・」
カカシ「忍に必要なのは任務に役立つ道具だ…
 感情なんてのは余計なものなんだよ」
オビト「…本気で言ってるのか…!?」
カカシ「・・・・・・・」
オビト「お前は本気でそう思ってるのか…!?」
カカシ「・・・・・・・」
亡き父の後ろ姿を思い浮かべるカカシ
カカシ「・・・・・・・」
カカシ「……ああ…そうだ…」
オビト「もういい…お前とオレとはもとから水と油だ
 オレはリンを助けに行く」
カカシ「お前は何も分かっちゃいない!掟を破った奴がどうなるか…」
オビト「オレは"白い牙"を本当の英雄だと思ってる…」
カカシ「・・・!!」
オビト「…確かに忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる…けどな…」
カカシ(・・・・・・・)
オビト「仲間を大切にしない奴は それ以上のクズだ」
オビト「どうせ同じクズならオレは掟を破る!
 それが正しい忍じゃないってんなら…
 忍なんてのはこのオレがぶっ潰してやる!!」