【本誌が】ロボットボーイズ第1話【妄想を超えすぎ】
115 :
今度はお泊まり♪(前編):
「うーん・・・・」
悩む迫水の前には2つの白いブリーフが置いてあった。迫水から向かって右のが星沢、
左のが奈良からもらったブリーフである。
今日は迫水が奈良の家へ泊まりに行くことになった。奈良の両親が結婚記念旅行に
出かけるというので、その間に迫水が奈良の家でいちゃいちゃしようということになったの
だった。
よく見ると奈良からもらったブリーフの前の裏側には黄色いしみがついている・・・。
先日の温泉旅行で奈良からブリーフをもらったときの会話を迫水は思い出していた。
「これ、僕が使ったブリーフだからね。洗濯はしていないけど・・・。洗濯してから使うか
そのまま使うかは迫水君に任せるよ♪」
−奈良の使用後のパンツかぁ。
迫水はそのブリーフを手にとって黄色いしみをクンクンと嗅いでみた。アンモニア臭が迫水の
鼻をツーンとついた。
「これが、奈良の小便の匂いか・・・」
と思って、ふと、迫水は我に返った。
「いかんいかん。俺って何て変態な行動をしているんだ。早く準備しなければっ!」
とさっさと、自分のトランクスを脱いで奈良のブリーフをはいた。ブリーフをはくのは小学生の
とき以来だったので、少々ぎこちない感じだった。しかし、奈良の愛が下半身から伝わって
くるようで、迫水は暫し快感に浸っていた。星沢のブリーフはまた今度の機会にでも使うことに
しよう。それに、最近、アイツ、後輩の宇津木とラブラブだしな。
「じゃ、俺は友達の家へ泊まりに行って来るからな。親は帰りが遅くなるらしいけど、いい子で
留守番しているんだぞ」
迫水は、そう弟の頭を撫でながら、自分の家を後にした。
116 :
今度はお泊まり♪(前編):04/02/17 23:47 ID:S1igakAL
奈良の家に到着した迫水はインターホーンを押した。すぐに奈良の声が聞こえてくる。
「どなたですかー?」
「俺だよ、迫水」
「あ、迫水君!来てくれたんだね。待ってね。すぐにドアを開けるから」
「ラジャー!」
そんなインターホーンでの会話が行われた後、玄関のドアが開かれる。ドアの向こうから
顔を出してきた奈良に迫水がいきなりキスをする。奈良が顔を赤らめて
「さ、迫水君!突然、何て事をするんだよ」
「はっははは!挨拶代わりだよ」
「もう、迫水君ったら」
しかし、奈良はむしろ嬉しそうな表情だ。
家の中に入った2人は先ず、リビングに腰を下ろす。
「迫水君、今日は・・・はいて来た?」
「おう、当然さ。前にもらったお前のブリーフはいてきたぜ」
証拠を見せるかのように、迫水が立ち上がってファスナーを下ろし、奈良に見せる。
「わあ、嬉しいなぁ!僕と迫水君のウェストはそんなに変わらないからきつくもゆるくもない
でしょ?」
「おう、ぴったりだったぜ!」
迫水が奈良に向かってVサインをする。
2時間ほど、2人は一緒にTVゲームに興じたりしていた。夕食の時間になると、奈良が
「じゃ、僕、今から夕食作ってくるから迫水君は少し休んでてよ」
と言った。
「おっけー」
迫水は奈良の部屋にあるベッドに転がって「ロボコンマガジン」という雑誌を読み始めた。
117 :
今度はお泊まり♪(前編):04/02/17 23:49 ID:S1igakAL
それから30分経った後だろうか。
迫水がリビングに入ると、テーブルの上は奈良が作った様々な料理が所狭しと並べられて
いた。
「うわぁ・・・」
「お、迫水君、丁度良かったね。今、出来上がったばかりなんだよ」
「奈良・・・これ・・・」
これだけの料理を一体、僅か30分の間に用意をしたのかと、迫水は奈良とテーブルの上の
料理とを何度も視線を往復させた。
「えっへん。僕、こう見えても料理は大得意なんだよ!花井君と腕を競うくらいだよ」
奈良が得意面で言う。
「お前、マジで俺のいい嫁になれるぜ」
「ち、ちょっと・・・食事の前にそんな恥ずかしくなるような事言わないでよ!」
2人はテーブルの椅子に腰を下ろして、奈良の手作りの料理を食べ始めた。
「奈良!とっても、うめーよ!俺、感動したぜ!」
迫水が涙をこぼしながら料理にがめついた。
「そう言われると嬉しいな。迫水君のために、腕によりをかけて作ったからね。どんどん召し
上がれ」
「じゃ遠慮なく、どんどん頂きまーす!」
奈良が席を立って、冷蔵庫の中からビールを取り出す。
「今から乾杯しよう!」
「おいおい、俺達、まだ未成年だろ。そんなもの飲んじゃって大丈夫なのかよ?」
「迫水君、何、固いこと言ってるんだよ?高校生がビール飲んだって罰は当たらないよ。
前に塚本達と海へ行ったときも、海岸や旅館の中でビールたくさん飲んだし」
と奈良の顔が急に暗くなってしまった。しかし、すぐに表情を変えて
「ごめんね。また塚本の事を考えてしまった。今の僕には迫水君がいるのにね」
「いや、気にするなよ。塚本達との旅行の事は楽しき思い出としてお前の心の中に閉まっと
けばいいんだよ」
「う、うん・・・。優しいんだね。迫水君は」
奈良が手で目を拭った。
118 :
今度はお泊まり♪(前編):04/02/17 23:50 ID:S1igakAL
「さあ、しみったれた話はそこまでにして、ビール飲もうぜ!俺も初めてだからどんな味なのか
みてみてーから」
迫水がそう言うと、奈良はこくりと頷いて缶のブルタブを開けた。プシューという音がする。
「さあ、俺と奈良の新しい恋にカンパーイ♪」
迫水がそう言うと、奈良は顔を少し赤くして自分のビールを迫水のビールにぶつけた。
「ん・・・・ちょっと苦いけど、結構、うめーな。ビールって」
迫水がほろ酔い顔で言った。
「でしょー。最初は抵抗があるかも知れないけど、慣れると美味しい飲み物なんだよ」
「本当だなー。でも、俺はビールよりも奈良の小便が飲みてーな」
「ゲホゲホ!」
奈良がむせてしまう。
「ち、ちょっと!迫水君!食事中にそんな事を言わないでよ!もう酔っ払ってる?」
「はっはははは!少しだけど目がクルクルしちゃう。飲尿プレイなんかもいいじゃないか?!」
迫水は、ここへ来る前に奈良のブリーフについていた黄色いしみの匂いを思い出しながら
言った。
「迫水君って・・・ずいぶんと大胆な事を言うんだね。でも、いいよ。だけど、今は食事中だから
夜にやろうね」
「了解でーす!」
迫水が警察官の敬礼みたいなポーズを取った。
119 :
今度はお泊まり♪(前編):04/02/17 23:50 ID:S1igakAL
「・・・・あ〜、食べた、飲んだ。もう何も口に入らないよ。俺、こんなに心行くまで美味しいものを
食べたのって初めてかも!うちの両親でもここまで作れないと思うぞ」
「そう言ってもらえると頑張って作った甲斐があったと言うものだよ。それでなくても、迫水君は
美味しそうに食べてくれるから、腕の振るい甲斐があるよ!」
「俺もそう言ってもらえると食べ甲斐があるよ」
そして、満足なんて言葉じゃ足りないほどお腹も心も満ち足りた迫水は、奈良が皿をシンクに
持って行くのを見て立ち上がった。
「奈良、俺も手伝うよ」
「あ、手伝いは要らないから迫水君は僕の部屋でゆっくりしてよ。主賓は主賓らしくどんと構えて
いいんだよ」
ダイニングとキッチンを往復しながら、奈良が言うと
「でもさー、2人で片付けた方が早く終わるじゃん?」
「しかし・・・」
「だって時間がもったいないじゃん。片付けなんかに時間を取られちゃうくらいなら、俺も一緒に
手伝ってそんな事はとっとと終わらせて、奈良との時間を少しでも多く確保したいんだよ」
にっこりと微笑んで提案する迫水の魅力的な言葉に奈良は一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに
微笑みを浮かべてそれに答えた。
「迫水君もずいぶんと嬉しい事を言ってくれるんだね。・・・言われてみれば、確かに君の言う通り
だね。じゃあ、一緒に片付けてくれる?」
そんなこんなで、それぞれの分担を決めて後片付けを手早く済ませた後は、2人で一緒に風呂に
入る事にしたのだった。
(中編につづく)