【日々】ある○○のいちにち【徒然】

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43風と木の名無しさん
【ある おとうとの いちにち】

がっこうからかえると りびんぐから おふくろのどなりごえ
おふくろが あにきを しかってる
あにきは ふてくされて そっぽむいてる

どうも あにきが だれかを おもいっきり なぐりつけたらしい
「ぼうりょくを ふるうなんて さいていなのよ!」と おふくろ
「あいつが ぼくのことを やせっぽちのちびだなんていうから わるいんだ!」と あにき

おれは あにきのほうがただしいとおもった
でもそういったら おふくろ こわいかおで「へやにかえってなさい」

おれは あにきのへやまえで ずっとまってた
あにきが へやにかえってきたのは だいぶおそくなってから
どうやら おやじにまで おこられたみたいだった

おれは こえをかけようとしたんだけど あにきはこっちをみようともしないで
へやのなかに はいっていってしまった
まっかなめをしてて よくみたら うでもあしも あざとばんそうこうだらけだった

かぎのしまるおとがした どあごしにこえをかけても へんじがない
なんどなまえをよんでも どあをあけてくれない おれは あにきのみかたなのにな

へやのなかからきこえる ちいさななきごえ
おれはどうしていいかわからなくて かべにもたれてすわりこんでた
そのうち どあのむこうがしずかになった もう ねてしまったのかもしれない

かみさま どうかあにきのせを もうすこしのばしてあげてください
それがだめなら おれをはやく いちにんまえにしてください
あるおとうとの ながいながい いちにちのおわり