1 :
鳥肌実:
山崎渉
2 :
USA:02/11/15 03:11 ID:6fudX5QH
>>1 ネタ出す気が無いならスレ立てるのは如何なモノかと思われ…
このままdat落ち?
4 :
風と木の名無しさん:02/11/15 15:53 ID:33/frs6l
大阪の軍装屋店長×鳥肌萌(W
だと堕ちする前に記念レスしとこう。
そしてこれが最後のレスになるのであった。
6 :
風と木の名無しさん:02/11/15 18:08 ID:Dill5Jyl
7 :
風と木の名無しさん:02/11/15 18:15 ID:xwc2qew7
あげ
8 :
風と木の名無しさん:02/11/15 18:18 ID:lW9tTmNo
今朝、目を覚ましますと糞スレが立っておりました。
コレはいけないと思い、削除依頼を提出した所、南半球の厨房には一切関わりたく無いとの事でした。
厨じゃない。このスレの
>>1、四十二歳厄年。
ナマモノ好きの801板の住人でございます。
朝の八時から朝の八時まで801板に張り付くかたわら、休憩時間にアムウェイの勧誘を欠かさず行っております。
月に一度の休日は創価学会会員と激しく殴り合っております。
日本糞スレ協会会長。このスレの
>>1、四十二歳厄年。
流れの早いスレに付いていけない黒夢のファンでございます。
秋葉を歩くのが似合うンです。ボーイズラヴしか認めません。
このスレの
>>1、四十二歳厄年。同人歴5年。アニメを見て育ったきしょいヲタクでございます。
近頃、801板で堂々と糞スレを立てる力が身につきました。
訴えたい事がないんです。メッセージの無い糞スレでございます。
トップブリーダー推称。このスレの
>>1、四十二才厄年。眼鏡のデブヲタでございます。
尊敬するアーテストは江上冴子でございます。
好きなことわざは『やまなし、いみなし、おちなし』でございます。
嗚呼…単純作業のおでましだ。巨大な糞スレが攻めて来る。
削除依頼だして来いって言ってるだろ。苦手なコピペは無いんだよ。
俺はなぁ、2ちゃんねらーなんだよ。腐女子じゃないんだよ。
リア厨房の癖に801板に来やがって…(以下略)
10 :
風と木の名無しさん:02/11/15 18:35 ID:UPWGTTqC
トリハダ
13 :
1:02/11/16 01:18 ID:9ToxeQJC
鳥肌におもいっきり似ている人が居ました。
刈り上げの流れ星ヘアスタイル(モヒカン、73)
顔もソックリでした。
何が凄いって彼の生き様が「終章」そのものだったことです
神田●之24歳
職業プロレスラー→引退
首の骨が一つ、ズレてるんです。
ほんとに似てます。
今では時々リングに上がってレフェリングをしています。
一度レフェリー姿の彼を見てみてください
皆に知らしめたいんです
神田=鳥肌ァァァ!!
>14
いやそんなに似てないと思う。
同じ系統かもしれんが。
16 :
健太と私2:02/11/17 02:19 ID:AfoNZN6C
10歳になる、健太が私に言いました。
「お父さん、敬語でセックスするのは止めてくれないか」
「おおそうか、タメ口でやってやる」と、
それはそれは勇ましく、私は健太に言いました。
その晩私は家内の夏江に猛然と襲い掛かりました。
「この雌豚、菊の門にぶち込んでやる」と。
ところがいざプレイが始まると、どう言う訳か私は夏江の指揮の元四つん這いになって、
「どうですか、ここはいかがなもんでしょう。感じませんか。
んー、ブルブルいたしましょう。ブルッ、ブルッ、ブルブルッ。
じっとりして参りました。それでは挿入いたしましょう。
ウーッ、イッてもよろしいですか?いやもう既に出てました」
と言ったボッサリ具合であんぐり口を開けてザーメンを垂らしておると、健太がティッシュを持って歩みより、
「です、ます、しましょ、敬語でセックス。春、夏、秋、冬、敬語でセックス」と、イヤミたっぷりに行進していくので私は、
「コラーッ!のぼせ上がったボーイスカウトみたいなことやるんじゃないよ。
いいか健太、セックスと言うのは"奉"って"納"めると書いて"奉納"の精神なんだよ。
それに、敬語を使うのはビジネスマンとして最低のマナーじゃないか」
憤慨して言ってやると、健太は何食わぬ顔で
「東、西、南、北、敬語でセックス。南無、阿弥、陀仏、敬語でセックス」
と、やっておるので流石の私も一気に沸点に達して
「大人の世界に首を突っ込むんじゃない!ビシビシビシビシビシビシビシッ!ブスッ。」
制裁を加えてやりますと、どう言う訳か次の瞬間私の首が夏江の股座に突っ込まれ、
頭蓋骨セックスを強要されました。
翌日私は、気分転換に黒夢のコンサートに出向きました。
17 :
00:02/11/17 02:20 ID:aNZQm2zL
18 :
風と木の名無しさん:02/11/17 02:21 ID:EvvBO2Fo
>>15 似てない・・・かなあ?
本人はあまりにも周りから「似てる」
って言われたから(漏れも言った)
不安になって本やに写真集を立ち読みしにいって
「なんじゃこりゃ〜っ(可愛い・・・W)」
っておもって思わず投げ捨てて帰ったそうでつ(W
今じゃスーツになってますます似てらっしゃる
首の骨が一つずれてるんです・・・環軸椎脱臼
ていうかこの板、このスレに教頭を知ってる人がいただけで
漏れはうれし泣きしてまつ・・・
ふらっと立ち寄ったスレに
教頭の名前をみつけてびっくりしました。
そういえば似てるか・・・でもマイクは苦手教頭。
教頭のマイク萌
あのスーツに刺繍したい
「下剋上」以外のキャッチフレーズが無いけど(W
以前職場が一緒だった。
部署が違うので詳細は知らんが、まともだったらしい(当たり前だ)
23 :
風と木の名無しさん:02/11/24 05:00 ID:evYz0LG2
801板の雌豚全員、菊の門にぶち込んでやる。
24 :
BAN:02/11/24 05:05 ID:/cZ29vO8
彼女はSM嬢
>23
それはそれは勇ましいね。
しかしながら、腐女子の指揮の元、四つん這いになりつつ敬語でセクースする罠。
最終的に頭蓋骨セクースを強要されると思われます…(藁
頭蓋骨セクースって、どうやって入れるんだよ。
スカルファックか
廃人演説一通り貼ったら終了な。
>9にものすごくワラタ
おんなじ糞スレでも、V板に立ってたのより数倍おもろいとオモタ。
なので心の中であげておく。
test
神田をいぢめないで
てか、似てるかな
教頭センセは垂れ目だと思う
ad㌅㌿㍔㍔㍒㍐㍒㍂㍒㍐
テストぉ
ちょっと失礼します
落ちそで落ちない不思議なスレ
鮮やかな蜜柑色に染まる窓の外。グラウンドから響く野球部のかけ声。
和哉は、世界のあらゆるものから切り離されてしまったように静かな教室の中で、
ただじっと外を眺めていた。
放課後のこの独特の雰囲気は嫌いじゃない。
昼間の、あの無意味な喧噪が嘘のように、この教室の空気は沈殿している。
和哉は待っていた。いつものように、毎日そうしているように。
彼が来るのを。
あの人がその引き戸を開け、意地悪く微笑むのを。
そして和哉はいつものように抗うのだ。快楽に溺れるしかないと知りながら。
43 :
風と木の名無しさん:02/12/31 16:22 ID:hgTCM+FQ
「…従順だな」
不意に背後から声をかけられて、反射的に振り向いた。
ぼんやりしていて、その男が近づいてきたのに気がつかなかったのだ。
夕日を浴びるその横顔が、少し曇ったように暗く笑っている。
見慣れた顔だ。
「本当に、毎日毎日」
和哉の背後に立った男は独り言を言うようにつぶやいて、ふ、と窓の外に目をやった。
「あんたがそうしろと言った」
できるだけ気丈な風を装って言葉を返すと、男はさらに近寄って和哉を見た。
和哉の背丈をゆうに15センチは越えている男は、一瞬驚いた表情をしたように見えたが、
すぐにまた嘲笑うようなゆがんだ笑みを浮かべた。
「まあいい」
男は言いながら、濃紺の背広を脱いだ。その下の白いワイシャツに、肩や胸の線が少し浮かび上がる。
背広を側の机に無造作に置いたその手に、和哉の華奢な二の腕が捕らえられる。
次いで重ねられる唇。
はじめはついばむように、そして下が和哉のそれを探し当てる。
「んんっ、…っ」
男は何度も和哉の口の中を舐り、やがて満足したように解放した。
「かわいいよ、おまえは」
いつものように、そう言う。
44 :
風と木の名無しさん:02/12/31 16:26 ID:hgTCM+FQ
どうしてこんなことをしている?
それは和哉が、男に求められながらいつも思うことだ。
いつから?何故?
和哉は、いつもそうするように、2週間前の今に意識を巡らせる。
あの日もこんなふうに、気味の悪いくらい鮮やかな夕焼けが教室を染めていた。
和哉は教室で独り、その日が提出期限のレポートをまとめていたのだ。
国語の教科担任に急かされて。
レポートがあと2,3枚で提出できる、というところまで進んだところで、
和哉は教室の中に見慣れた男が入ってくるのを見た。
「どうしたんですか、先生」
少し前、和哉にレポートを出さないと成績がつかないぞ、と笑った教師は、
静かに和哉の前に立ってその側の窓から外を眺めた。
「……センセイ?」
口を開かない国語教師を、和哉は怪訝に呼んだ。
別段、よく話したりしたことなどない相手だ。
まともに言葉を交わしたのもその日がはじめてで。
「レポートは提出できそうか?」
視線を窓の外に向けたまま、男は聞いた。
「あぁ… なんとか」
そう答えて、和哉はあわててすみません、とつけたした。
和哉がレポートを提出するまでこの教師は帰ることができないのだ、と合点したからだ。
「いや、いいんだ」
男は笑んで、和哉の方を向いた。
「もう少しで終わりそうなんだったら、ここで待っていてもいいだろ?」
そう言われ、うなずく。断る理由も特に無い。
レポート用紙に視線を落としながら、和哉は妙な教師だな、と思った。
確か長谷川という名字だったはずだが、授業など聞いたこともない和哉は
どんな教師なのかなど知り得なかった。
四月に女子が、国語の新任教師が格好良いと騒いでいたから、
生徒に人気があるというのは知っていたけれど。
ちらりと上目遣いで長谷川を見、確かに格好良いと言われるのはわかる気がする、と思った。
長身に、少し眺めのやわらかそうな髪の毛。
そして綺麗な目をしている。
また、レポート用紙に目を落とす。
最後のページの端に乱暴にクラスと出席番号と氏名を書いて、和哉は顔を上げた。
「できました」
長谷川は無言で、差し出された紙の束を受け取り、しかし和哉を見た。
逆行になってその表情はよくは見えなかったけれど、怪訝に思って口を開こうとしたその時。
一瞬、天地がわからなくなり、和哉は長谷川に組み敷かれていたのだ。
「なっ……!?」
驚いて、和哉は自分の上にある、長谷川の顔を見た。
「先生!?」
その口が、長谷川の右手で強引にふさがれる。
わけがわからなくて、倒されたときに床に打ち付けた背中が痛くて、
そして酷い恐怖を感じて、和哉は必死で長谷川の下から逃れようとした。
「川上和哉、だよな?」
長谷川の低い声が降ってくる。
和哉は見上げた。その教師を。長谷川は和哉の口を解放し、かわりに自分の両腕で
和哉のそれを冷たい床に縫い止めた。
「なにすんだよ…っ!?」
自由になった口で必死に言い、睨む。
しかし、長谷川の力は信じられないくらいに強かった。
長谷川の左手が、今度は和哉の両手首を戒める。
和哉は抗った。渾身の力を込めて。
しかし、大きいとは言い難い和哉の体は少しも動かず、
長谷川は易々と和哉の両腕の自由を奪うと、空いた右腕で無造作に和哉の制服のベルトを解いた。
びくり、と体が跳ねる。恐怖に。
何かをされるということを悟った。しかし、何をされるのか想像もつかない。
「やめろ、はなせよっ…」
長谷川はその言葉に少しの反応もしなかった。
まるで、聞こえていないかのように和哉のベルトを引き抜き、そしてトランクスの下にそのまま右手を滑らせた。
50 :
vv:02/12/31 17:35 ID:a9Ah+pxh
51 :
風と木の名無しさん:02/12/31 17:42 ID:TVzTZF8O
ぞわり、と背筋に鳥肌が立つのを感じた。
恐い。
何故?どうして、俺はこんなことをされているんだ?
つながらない思考で、和哉は、それでも両腕を自由にしようと力を込め、
腰をくねらせて長谷川の右腕から逃れようとした。
「俺は、ずっとこうしたいと思ってたんだ」
落ち着いた声がまた降ってきた。
わからない。こいつは一体何を言ってるんだ?
「抵抗したいなら好きなだけしろ、それだけ俺は楽しめる」
長谷川の右手が和哉の自身に触れた。
「うあっ…!?」
冷たい指先の感覚が、長谷川の腰を少し浮かせた。
「たのむ、やめてくれ…」
知らず、哀願する口調になった。
しかし長谷川はなおいっそうそれに指を這わす。
自然、和哉の自身が応えるように反応してゆく。
長谷川はまたく、と笑みを浮かべた。
「反応はするんだな」
かっと顔が熱くなるのがわかった。
羞恥と恐怖で、目じりに涙が溜まる。
「おまえは… 」
長谷川はそう言いかけて、後を飲み込んだ。
指の動きが激しくなる。
和哉は、自身が反応するのを自覚しながら、なんとかたかぶりを鎮めようとした。
が、長谷川の的確な指先がそれを許さない。
先を指の腹でこすられ、緩急をつけていたぶられて声が漏れる。
「…っ、く、ぅ」
下唇を噛んで耐えた。
力が抜けてゆく。
「や、めてく… っ」
長谷川は顔を背けてまだ抵抗の言葉を口にする和哉を見下ろし、
そのまま声を出すまいと耐える背けられた顔を見、攻める指の動きを早めた。
「やっめ、 ぅあ… あっ」
age
和哉は達した。
わけのわからぬまま、ほとんど知りもしない男性教諭の手の中で。
若い自分の体と、その不甲斐なさに涙が出そうだった。
長谷川は満足したように右手を制服から引き抜き、その指にからみつく精液を和哉の目の前に差し出した。
「案外、身体は喜んでるみたいだな。若さか?」
そしてそれを自分の舌で舐めとる。
「…なんなんだよっ アンタ…っ」
和哉は、なおも自分の自由を奪う長身の教師を見上げ、精一杯言葉を吐き出した。
意識は相変わらずまとまらなかったが、自分が男の手によっていかされてしまったことだけは分かった。
「おまえは突然でわけがわからないかもしれないが」
床に縫いとめられた両の腕が、あまりにも強く押さえつけられたせいで痛み始めている。
「俺はおまえをこうしたかったんだよ」
残酷な微笑みが長谷川の顔に張り付いている。
その言葉の意味もわかりかねるまま、和哉の身体は今度は無理矢理うつ伏せに返された。
達してしまった快楽に薄らいでいた恐怖が戻ってくる。
背筋が凍った。
口を開くまもなく、長谷川の右手が和哉の両手を再び後ろ手に捕まえる。
馬乗りになられたまま、和哉はぐいと髪の毛を引かれた。
「やめろ、頼むから…っ」
顎を持ち上げられて上手く声が出せない。
「辛いかもしれないが、我慢しろ」
なんの色もうかがうことのできない長谷川の声が、今度は背後から和哉の恐怖を煽った。
乱暴な手つきで、自分の制服が膝まで引きずりおろされて初めて、
和哉は自分がこれからどんな目に合うのかを理解した。
そして自分の非力さを呪った。
「やめろ、イヤだ、 頼むから…っ」
後ろに、ひやりとした感触が、そして痛みが走った。
「ひあ…っっ!?」
指を挿れられたのだと、すぐに了解することなどできなかった。
裂かれるような痛み。
信じられない。
何故俺がこんな目にあっているんだ―――?
長谷川の左指はぬるりとした液体を絡ませながら、和哉の入り口をまさぐり、
無理にこじ開けたり奥を探ったりしながら出し入れを繰り返す。
和哉は、痛みと疲労とそして羞恥で、もはや抵抗することさえできなくなっていた。
ただ下唇を噛み、悲鳴が漏れるのをこらえた。
下唇が傷つき、やがてなま暖かい血が滲むほど。
さらに乱暴に、入り口が二本の指によって広げられたとき、和哉は耐えきれずかすれた悲鳴をあげた。
「い、……く、あっ」
しかしそこへ、比べものにならないほどの痛みが走り、言葉さえも失う。
「ア ―――――――――っ!?」
酷い圧迫感と鋭利な何かで切り裂かれたような痛みに、嘔吐感を覚えた。
「さすがに狭い、な…」
そうつぶやく長谷川の右手が初めて和哉の両腕を解放した。
けれど和哉はもう何もできない。
「いや、あ… う、ヤメ…っ」
いたい、という自分の声はまるで泣き声だった。
しかし、和哉を犯す長谷川は、両手で和哉を簡単に持ち上げ、最奥まで貫いた。
「ひいっ ―――――い、あっ、あぁっ」
揺さぶられる。長谷川の自身がその度に和哉の中を犯し、ず、という濡れた音が教室に響いた。
「くそ…っ」
長谷川の声が初めてうわずった。
和哉はいっそ意識を手放してしまいたかった。
しかし、痛みがつよすぎてそれもできない。
それに、もっとも深く貫かれるたびに、痛みとは違う感覚が少しずつ呼び覚まされるような気がした。
長谷川は和哉の両足を抱え、激しく攻め動く。
「うあ、うっ、くぅ…っ」
動きに合わせて喉の奥からかすれた声が漏れ出てしまう。
と、長谷川は急に和哉の身体を繋がったまま前に押し倒し、そのまま腰を差し出させた格好で
また攻め、同時に和哉のものにも手を絡ませてきた。
「あ……っ!?」
先ほどと同じように、好きに虐められ、しかし、それはすぐに反応を返した。
痛みは本当に酷くて、今にも意識は滑り落ちていってしまいそうなのに。
はっきりと、和哉のそこは欲望のかたちを示していた。
「男でもイケるんだろ?」
意地の悪い、やはり笑みを含んだ声が背後から聞こえる。
和哉は執拗にせめられて、それでも必死に耐えようとした。
けれど長谷川の的確な手はますます和哉をたかぶらせ、そして長谷川もまた、昇りつめたようだった。
「……っ、…」
長谷川は果てた。
和哉の中で。
そしてまたほとんど同時に、和哉もまた、再び長谷川の手の中で果てていた。
そのあと自分がどうやって服を着、校門をくぐって家に帰ったのか、その記憶は曖昧模糊としている。
あるいは長谷川の車で送られたのかもしれない。
別れ際に、写真を撮った、と言われたことだけが鮮明に記憶に残っている。
これから放課後にここに残っていろ、と言われたことも。
おまえの自由意志だから、来たくなければ来なくてもいいんだぞ、とも。
それでも、和哉は言われるままにするしかなかった。
脅され、身体をむさぼられて、だが、そうするしかなかったのだ。
男に陵辱され2度も達してしまったと、人に知られてしまうのを何故甘んじて受け入れることなどできるだろう?
幸か不幸か、和哉の教室は廊下の一番奥で、新校舎は防音も完璧だった。
それでも、いつ生徒が、他の教師が戸をひき開けないとも限らない。
和哉にとってはそれも、恐怖なのだ。
そして、自分の身体が一方的な逢瀬を重ねるたびに変化していくのを自覚するのもまた、恐怖だった。
「自分の身体の変化には気づいているだろう?」
考えていたことをそのまま言われ、和哉は顔を上げた。
黙っていると、重ねてまた尋ねられる。
「初めはあんなに痛がったのに、な」
うつむいたまま、何も言わない。
長谷川の表情は見えないが、きっとあの笑みを浮かべているのだろう。
口角を持ち上げる、かすかに嘲笑うような、しかしどこか影のある微笑。
「3度ともなるとあえいでたよな、おまえは?」
長谷川の長く細い指が和哉の顎を持ち上げる。
「おまえはそういう身体なんだよ。男にいたぶられて悦ぶ」
和哉はきりと長谷川を睨みつけた。
「この、変態野郎」
短い言葉を投げつける。
長谷川の表情に変化は無い。
「俺が変態ならおまえもだろう?」
ただゆるやかに笑い、応えるだけ。
「……服を脱げ」
長谷川は静かに言い、和哉は従った。
俺がこの男に抱いた感情をどう説明すればよいのだろう、と考えながら。
限りなく憎悪に近く、しかしそれとは違うもの。
そしてまた、長谷川は和哉を求め、和哉は感じてしまう自分を鎮めることができないまま、
身体だけを重ねるのだ。
長谷川が、和哉を抱きながら別の誰かを抱いていることにはすぐに気付いた。
彼は一瞬忘我し、とぎれた言葉を紡ぐときがある。
いつも、和哉に投げつけるような冷ややかでなんの感情も伴わない声とはまったく違う声音で。
かすかに、本当にかすかに、彼はごめん、とつぶやくのだ。
それはたいてい彼が和哉の中で果てるときだった。
そしてそれが決して和哉に向けた言葉でないことは明らかだった。
また、彼は初めこそ強引だったが、2度目の逢瀬からは全く優しく和哉を愛撫した。
まるで恋人にするように優しく。そしてなるべく和哉が痛がらないよう、初めの時からローションを使った。
もっとも、1週間もして和哉はローションなしでも自身の精液で事足りるようにはなったが。
言葉とは裏腹なその行為が、和哉にある考えをもたらした。
長谷川は誰かの身代わりに俺を抱いているのだ、という。
しかしそうだといって長谷川と和哉の間に何かが生まれたり、消えたりするわけではなかった。
長谷川は毎日和哉を脅迫して抱き、和哉は脅迫されて仕方なく抱かれる。
傀儡師とそのお気に入りの人形のような関係。
廊下ですれ違っても、授業のプリントを提出するときも、二人はどんな目配せも、必要以上の言葉の交換もしない。
なぜこんなことになってしまったのだろう、と思うことはしばしばあった。
和哉は、普通に高校生活を送り、普通の友人を幾人か、
そして並に彼女を作って3年経てば卒業していくはずだったのだ。
入学してすぐにこんなふうに男に操られ、教室でなんども欲望をぶちまけるなどと思いもしなかった。
次の日も、いつものように長谷川を待った。
今までと同じように遠くで野球部のかけ声が響いていて、窓の下に見える植木はもうやわらかな葉を蓄え始めていた。
いつもそうやって、放校してから長谷川が来るまでの間窓から外を眺めていると思考が吹き飛んで、
ただぼんやりとしてしまうことがよくある。
それは和哉の周りがあまりにも閑散としているためなのか、聞こえてくる音や声がすべて遠くから響いてくるからなのか、
とにかく和哉はそうして長谷川を待つ時間をやりすごした。
頭に浮かぶことは多々あったし、けれどそのどれもが胸への痛みを伴うもので、
ぼんやりと意識を飛ばすことはそれからの一種の逃避なのかもしれなかった。
がらり、という音がして和哉はいつものように振り向いた。
無造作に後ろへ流された髪が、黄昏を受けて少し栗色に見える。
真っ白なワイシャツの一番上のボタンがだらしなくはずされ、ネクタイもゆるめられて胸元が露わだった。
そしていつものように、憂いをたたえた綺麗な瞳が、和哉を刺すようにとらえている。
笑みはなかった。
長谷川は後ろ手に戸を閉め、ゆっくりと和哉に寄った。
和哉は身じろぎもせずにそれを眺める。
長谷川の少し厚めの唇が、静かに和哉のそれと重なった。
ただ、唇だけを確かめ合うような、優しいキス。
角度を変え、間を置き、また求め…。
和哉はかすかな違和感を感じた。
長谷川らしくない、と。
触れるのをためらうようなキスを受け入れていると、長谷川は急に唇をはなして顔を背けた。
一瞬置き、その長い足が側の机を思い切り蹴り倒す。
派手に音がして、教室に反響した。
思わずびくりと肩をすくめる和哉に向かって、
「……帰れ」
長谷川は静かに言う。
見つめ返すと、平生よりかすかに余裕の失われた長谷川の視線とぶつかった。
「今日はもう、いい」
和哉は静かに椅子から立ち上がって、鞄を手に取った。
長谷川の様子がいつもと違っていても関係なんて、無い。
自分は人形なのだから。
なにがあったのかなど聞けるはずもないし、興味もないはずだった。
たたずむ長谷川の側をするりと通って、和哉は無言で教室を出た。
そして―――見覚えのある生徒と鉢合わせた。
見られた、と、即座に悟った。
age
続きは?
和哉の教室の戸は前後に二つ、いずれもその上の方にガラスがはめ込まれている。
背の高い生徒なら、簡単に中が覗けてしまうのだ。
そんなことはわかっていたはずだったのに。
後ろから戸を開けて生徒玄関へ向かおうとして右へ一歩踏み出してすぐ、和哉の体は硬直した。
同じクラスの生徒。
明るい色の髪の毛に、学ランの黒がひどく不釣り合いだ。
名前も覚えていないけれど、確かに教室の中に覚えのある顔だった。
ありありと困惑の色を滲ませて、突然出てきた和哉に面食らったように少し口を開けている。
見られたのだ。
相手の表情が、そう悟らせたのだ。
和哉は何も考えずに、ぐいとその相手の手を引いた。
側の階段を上り、屋上への扉のある踊り場まで。
体が動いたのだ。
どこから見られていたのかなんて知らない。
しかし、戸一枚を隔てて長谷川が教室にいるのに、いつ出てくるのかもしれないのに、
あのまま廊下にいるのはマズいと咄嗟に思ったのだ。
相手はさして抗いもせず、驚愕のためだろうが、和哉の手の引くまま埃っぽい踊り場まで導かれて来た。
手を離し、走った所為で上がった息を整えようと慎重に息を吐く。
それでも、動機はいっそう激しくなって和哉の焦燥感を煽った。
見られたのだ。
どうしよう、どうすればいい?
相手はまた、は、と息を吐いて和哉を見た。
「…… 長谷川とおまえって、そうなの?」
一瞬間の間があって、相手がためらいがちに問う。
和哉はこれにも、返答のしようがない。
それでも、彼は頼むしかない。
「忘れてくれ」
無理と知っていても、そう頼むしかない。
「見なかったことにしてくれ」
気持ちの悪い焦燥に心臓が握りつぶされてしまいそうだ。
相手は、すいと視線を下から上へ移して和哉を眺めた。
その目の奥にあるのが蔑みなのか好奇なのか、和哉には判断が付かない。
「たしか川上だよな、名前」
頷いて肯定する。
和哉は、相手の名字も知らない。
「男となんて、気味悪ぃとか思わねえの?」
さして関心もなさそうにそう言われて、和哉はきと相手を見た。
分かっている。毎日なされるがままに足を開いて。
それがともすれば気持ちの悪いことであるということなど。
相手の顔は笑っていなかった。蔑んでいるようにも見えない。
遠くから響く野球部の声。かすかに聞こえる音楽はブラスバンド部のものだろうか。
ガラス窓から陽の光が射し込んで、掃除が等閑な二人の足元に、埃の粒が翻って舞っている。
「俺は別に誰が誰と何やってたって関係ねーし」
和哉よりも少しだけ背の高い相手はそう言って伏し目がちに足元を見る。
「忘れて欲しいんならそうする」
和哉はまた頷いた。
この男がどんな奴なのかなんて知らない。
けれど、見なかったことにしてくれるのならもうそれで良かった。
男性教師と放課後の教室で逢瀬を重ねているのだと、周りに吹聴せずにいてくれるのなら。
ため息のような細い息を吐き出して、和哉は無理にも声を出す。
帰る、という自分の声はかすかに震えていた。
促されるように相手も階段を下りる。
「けど」
しかし、声にまた歩みが止まる。
「おまえ少し嫌がってるように見えたな」
そこで初めてその生徒はかすかに笑った。自嘲気味な、ありえないよな、というような笑み。
「脅されてる、とかな」
「そんなわけ、無い」
思わず語尾を荒げてしまう。
その口調に当惑したようなその生徒をついと睨みつけて、和哉は生徒玄関まで走った。
見られたと言うことへの激しい羞恥が今更のようにわき上がって、目に涙が浮かんだ。
次の日の朝のホームルームで、その生徒の名を知った。
担任が名を呼んだのだ。
ワタリ、その髪の毛の色どうにかしろよ。
ワタリと呼ばれた生徒は、はぁい、と気怠そうに返事をして、周りの友人らしき生徒とまた話を続けた。
昨日の生徒だ、とすぐにわかった。
蛍光灯の光の下だと、その髪の色はいっそう明るく映えている。
その髪の合間からピアスが揺れて覗いていて、それはワタリの髪や顔にいかにも合っていた。
ワタリは時々ちらと和哉を見たが、それでも話しかけてくるわけでもないし、仲間達に和哉のことを言った風でもなかった。
それで和哉は幾分安心したのだ。
学校を出てから様々に考えたことが、どうやらまだ現実にはならなそうだと。
ワタリの口から和哉のことが人に知れてしまったときのことを考えると、焦燥が舞い戻ってきて和哉を大いに不安にさせた。
うわさ、視線、蔑み、和哉は今でも不安定な立ち位置を失う。
ワタリが本当に忘れてくれるのなら、自分はこれからも今までと同じように毎日長谷川を待つだけだ。
何も代わりはしない。
ほころびはわからないように繕われ、なかったことになる。
けれど放課後になって教室から次々と生徒が出ていっても、ワタリだけは何をするでもなく教室に残っていた。
和哉は窓側の一番後ろの席にいつものように座っていたが、やがて教室に二人きりになってしまうとひどい居心地の悪さを感じた。
ワタリが和哉の方を向く。
金に近い茶色の髪の間のピアスが揺れる。
「……なんだよ?」
たまらなくなって、和哉は自分から口を開いた。
ワタリの目線が少しさまよって、また和哉の顔に戻ってくる。
何か言いたげな、しかし言えずにいるような。
しかしワタリは和哉をきりと見直し、
「おまえやっぱり嫌なんじゃねーの?」
意を決したように言ったのだ。
「……まさか」
和哉はすぐさま応える。無理に笑って。
ワタリが何を思ってそんなことを言うのか全くわからない。
忘れると言ったのだから、そして和哉はそれを信じたのだから、もう何も聞いて欲しくなかった。
「その手首」
ワタリは和哉の華奢な両腕を顎で示し、言葉をつなげる。
「なんでそんなに鬱血してるんだよ?」
いかにも言いたくなさそうな苦々しげな物言いに、和哉は自分の動機がまた跳ね上がるのを感じた。
長谷川は和哉を抱くとき、必ず両の手首を掴んだりネクタイで縛ってその自由を奪った。
毎回和哉が抵抗するからというのもあるのだろうし、そうすることで長谷川は安心するようだった。
どこにも行かせはしないと、暗に言っているように。
だから和哉の手首は毎日強く締め付けられ、青あざのようになっていたのだ。
慌てて左手首のひときわ青くくすんだところを右手で覆い隠し、和哉はワタリを見た。
眉間にかすかなしわを寄せて、ワタリも和哉を見ている。
「……関係ないだろ」
乾燥した口から、やっとそれだけの言葉を絞り出す。
これ以上構われたくなかった。
他意がないのなら、もう。
けれど、ワタリはじっとひとつところに立って動かない。
「確かに関係ねーけど」
知ったからには放っておけない。そう言う。
「ほんとに脅されてないのか…?」
関係ない、と和哉はまたつぶやいて、ここに居ないでくれ、とワタリに言った。
「長谷川が、来る」
見られたくない、とつなげる。
「毎日こうやってあいつを待ってんのかよ」
ワタリは重ねて尋ねたが、和哉が応えずに窓に目をやるのを見て、一歩退いた。
そしてそのまま、無言のまま踵を返す。
和哉の態度に応えが期待できないと悟ったのだろう、がらりと戸の開く音がして、足音が遠のいていった。
ワタリは本当に俺のことを心配しているのかも知れない、と和哉は思った。
しかし、そうだとしても和哉がワタリに助けを求めることはできなかった。
教室を出て生徒玄関に向かいながら、渡里は舌打ちをし、廊下の壁を素手で何度も叩きつけた。
関係ない、と言った川上のあの顔。
悲しいほど静かに、痛々しげに、長谷川が来ると言って俺を追い出した。
そんなことをくるくると頭に浮かべながら、それでも、と渡里は思った。
川上は脅されている。
それは確かなのに。
何故助けを求めてくれない?
窓の外を見るその顔が危険なほど物憂げであるのを、渡里は春から気がついていた。
話したこともない独りの生徒が、気になって仕方がない。
川上には何かがあるんだと、その勘はあたっていたのに。
鳥肌実は出て来ないの?
何故こんなにも気にしているんだ、と渡里は自分に問いかける。
少なくとも、入学したばかりの頃は気に留めたこともなかった。
それが、春の終わりに。
隅の机からぼんやりと窓の外を眺める川上の横顔が、渡里の意識をとらえた。
何も考えていないような、けれど、ひどく悲しそうな顔。
喧噪の教室から独り自分を切り取って、なにもかも忘れたいというようなその様子。
なにもない奴に、そんな表情はできない。
渡里は川上に普通でない何かを感じとった。
それから、放課後いつも教室に残っていることも気づいた。
知りたかった。
あの影がうつった横顔の理由を。
だから―――教室で何をしているのかを、見ようと思ったのだ。
国語教師の長谷川が、淀みのない足取りで教室へ入っていくのを確かめて、渡里は戸の上のガラスから中を覗いた。
そうと悟られないように、注意して。
そして、見た。
唇を重ね合う二人を。
驚いて後じさり、しかし、その場を離れることもできないでいると、側の戸がひき開けられる。
川上。
渡里は咄嗟に言い繕おうとした。
けれど何も出てはこなくて。
そして、忘れて欲しいと言われて何故だかかすかに怒りを覚えたのだ。
放課後の毎に重ねている逢瀬を邪魔するなと言うのなら、従ってやる。
だから、どうだろうが関係ない、などと。
だが渡里は気づいた。
川上の不穏な表情の中に、二人の間に、不自然な了解があることを。
それがあの横顔の理由だと、悟った。
誰が誰とどうなろうがいいなんて嘘だ。
たとえ興味本位だと思われても、渡里は問いただそうと思ったのだ。
放っておけないと、何故だか思ってしまったから。
また、よぎる。
川上の諦めきったような顔、突き放すような物言い。
「―――くそっ」
だん、ともう一度廊下の壁を思い切り殴りつけて、渡里は顔を上げた。
廊下の向こうから長谷川が歩いて来るのが見えた。
長身に細身のスーツ。
こんな風に、毎日長谷川はあの教室へ向かっていたのだろう。
川上は窓の外へ視線を泳がせながら、待っているのだ。
長谷川は渡里など気にも留めない様子で悠々とすれ違い、教室へ歩いてゆく。
かすかな香水の匂いと、足音の余韻だけが渡里の周りに取り残されて。
渡里は早足で玄関へ向かった。
いい知れない苛立ちが沸き、喉元を塞いでいるのを感じた。
74 :
風と木の名無しさん:03/01/01 23:58 ID:lQWndAdG
長谷川が鳥肌?
「渡里と何を話していたんだ?」
入ってるなり長谷川は言った。
「そこですれ違った」
さして興味があるふうでもなかった。
別になにも、と目で伝えて、和哉は目の前の男がいつものように上着を無造作に放り投げるのを眺める。
もう見慣れてしまった微笑みをたたえた顔の陰影。
昨日感じた違和感は消えている。
いや、もともとそんなものは和哉の気のせいだったのかも知れない。
くいと顎を持ち上げられて、噛みつくようなキスをされる。
目の前の青く暗く燃える長谷川の瞳から逃れるために目を閉じた。
されるがままに口の中を貪られ、そのまま後ろに倒される。
長谷川の手が和哉の後頭部を優しく支えていて、それはまるで愛しい者をベッドに寝かせるときのような仕草だ。
実際には和哉の背を受け止めているのは冷たく固い床で、自分はただの玩具に過ぎないというのに。
長谷川の唇が首筋へ滑り、和哉の身体は小さく反応する。
シャツのボタンが解かれ、はだけられた白い胸元に下がり、舌先で身体の輪郭を確かめるようになぞられて声が漏れる。
胸元の二つの突起を攻められて、和哉はまだ自由な両手で長谷川の肩を押し上げた。
「やめろ…」
もうかすかに荒くなっている自分の息づかいを自覚しながら、抗いの台詞を口にする。
いつものように。
最後にはよがり、長谷川の思うままになってしまうとわかっていても。
和哉はその快楽を拒否するのだ。
決して同意の上ではないのだと、長谷川にもわからせるために。
「おまえはいつもそう言うな」
やれやれ、といったふうに和哉の上の男は笑い、自分の肩を押し返そうとする和哉の両手を掴んでネクタイで縛り上げた。
「いっ…」
ぎちりと両手首に布地が食い込む。
それでも、和哉にはこの痛みが必要だった。
自分は強要されているのだ、と自覚させる痛み。
長谷川はまた和哉の胸元に顔を落とした。
突起を舌で弄び、そしてさらに唇を下へと滑らせてゆく。
「い、やだ…… あっ!?」
自身を長谷川の口に捕らえられたて、身体がはねた。
自分で触れるのとは全く違う言いようのない感覚に、腰が痺れるような気がした。
舌で先を攻められ、奥までのみこまれ、吸われて自制がきかなくなる。
「く、そ…っ、ん、ぅあっ…」
快楽に支配される。
無機質な天井に見下ろされながら、和哉は押さえきれない濡れた声を上げた。
「い、って… つ、う…っ」
十分すぎるほどの快楽を与えてから、長谷川は指で和哉の中をならしてゆく。
白濁した精液を潤滑油がわりにして。
和哉は固く目を閉じた。
屈辱。
やがて指が増やされ、長谷川は和哉が最も弱い内壁を執拗に攻める。
四日目の放課後に、長谷川はそこを探り当てたのだ。
痛みしか伴わないはずの行為だったのに、和哉はその場所に触れられるだけで鳴いてしまう。
その快楽は、痛みよりもひどい屈辱を生んだ。
「んん、あ、や、だぁ…っ」
そして長谷川のものが進入してくる感覚。
目に涙が溜まる。
それは痛みか快楽か、それとも屈辱によるものなのか、和哉本人にもわからない。
「とても嫌がっているようには見えないな」
そう言いながら最も奥まで和哉を犯して、長谷川は笑った。
「せいぜい言うことを聞かない身体に絶望するんだな」
ぐいと腰を打ち付けられ、敏感になっている内壁をこすられる。
明らかに悦んでいる自身もやんわりと握られて、和哉は我を忘れた。
「あ、あっ、あっ、あ…っ」
和哉の上で長谷川の細い髪が揺れる。
整った顔がほんの少し歪んでいる。
締め付けられる快楽に、長谷川もまた、酔っている。
それでも彼は和哉を見、背けられた顔を無理矢理自分の方へ向けた。
「イイんだろう?よがるのはいいが、少し声がでかすぎるな」
あざけるように言う。
そして、ひときわ高く突き上げる。
「ひぅっ…!?」
また揺れる、長谷川の髪の毛。
動きがたかまる。
昇りつめる。
けれど。
「ごめん、もう…っ」
不意に長谷川の声色が変わった。
だが、目をつむった長谷川の心は見えない。
「イ、ク……っ」
和哉は無意識のうちに呟いた。
しかし、長谷川は和哉を見ない。
ただ、溺れて。
「ミノル……!」
そして、二人は同時にはぜた。
まただ、と和哉は思った。
自分の上で少しだけ肩を震わせ、息を吐き出した男を見上げながら。
ミノル。
俺はそんな名前じゃ無い。
流石に、長谷川は自分の吐いた言葉が聞こえたようだった。
自分のその言葉が信じられないと言うように、口を押さえている。
和哉を引き剥がすようにして体を起こし、長谷川はほんの少し乱れたワイシャツを整えた。
何もない風を装おうとしているのがわかった。
失言を、なかったことにしてしまおうとしているのが。
「ミノル、か」
和哉は言った。
言わずに、何もなかったことにしていつものように教室を出ていくこともできた。
それが暗黙の了解だったのだから。
だが、和哉は言わずにはいられなかった。
長谷川が毎日、夕暮れの教室で抱いている男。
和哉ではない誰か。
「かわいそうな奴」
長谷川が黙ったまま立っているので、和哉は続けた。
「毎日毎日… ミノルって奴のかわりに俺を抱いてたんだろう?本人を抱けないから?」
と、そこまで言って、和哉は自分の身体が教室の壁に、だん、と押しつけられるのを感じた。
胸ぐらを掴んだ長谷川の手が震えている。
無理に押しつけられて背骨が軋んだ。
だまれ、という長谷川の声が。
あまりにも冷たく尖っていて、和哉は首筋が寒くなるのを感じた。
すぐ近くの両の瞳の奥に、暗い光が淀んでいる。
それは長谷川が放課後にこの教室にいるときだけ、ちらつく光だ。
長谷川の顔に、今まではあり得なかった焦りの色が広がっている。
「はなせ」
潰れたような声でやっとそれだけ言うと、長谷川はその手を緩めた。
和哉は2,3度せき込んで、きりと長谷川を見上げた。
「俺の顔は似てるのか、ミノルに?それとも声が?」
嘲笑するように、見下げるように言ってやろうと思った。
だが、そうできなかった。
静かに尋ねるような口調になってしまう。
「俺を――ずっと前から抱きたかったってアンタは言ったよな?」
あれは、ずっとミノルを抱きたかったんだろう、と言おうとして、言葉が出てこなくなった。
長谷川は窓の外を見ている。
身代わりを抱くことしかできない男を、もっと詰りたかった。
だが、言葉はのどの奥で尻窄み、和哉は沈黙する。
何故。
深く深く、この男を憎んでいるはずなのに。
憎しみよりももっと大きな、悲しみに似た感情の波が押し寄せる。
―――なんだこれは?
長い沈黙があった。
教室の淀んだ空気が、ますます重たくなって和哉の神経を締め付ける。
立っているのさえ辛くなり、和哉は制服を乱したまま、鞄を掴んで教室を出た。
表情のない長谷川の顔を、脇を通るときにちらを見た。
なぜだかこちらを向けさせたい衝動にかられた。
一瞬。
玄関を出て、グラウンドの脇の道を歩きながら、和哉は校舎を振り返った。
自分が先ほどまで居た教室を。
窓が太陽を写して、梅雨を報せる湿った空気が流れていった。
81 :
風と木の名無しさん:03/01/08 18:43 ID:wAV3JVs3
応援age
トリハダドコ━?━キョロ━(゚∀゚≡゚∀゚)━キョロ━マダ━?
おもしろい!これはなんかのコピペ?鳥肌は?
次の日の放課後も、和哉は教室に居残った。
帰りのショートホームルームが終わってにわかに騒がしくなった教室で、視線を感じて顔を上げると、
その先立つ渡里が気にした風にこちらを見ていた。
けれど、すぐにその視線はふいと逸らされて。
和哉はほんの一瞬、後悔した。
おそらく渡里は和哉のことを本気で案じていたのだ。
放っておけないと言ったのも本心からなのだろう。
重たく屈辱的な秘密を独りで抱えるのは辛い。
和哉は誰かに話してしまいたかった。
自分が感じている、形容できない感情もすべて。
けれど、彼の自尊心がそれを阻んだ。
すべてを話し、けれど、それが無駄だとわかってしまったら。
―――耐えられない。
渡里はそのまま、教室の男子幾人かと教室を出ていった。
教室は簡単に掃除され、いつものように人はいなくなる。
和哉は椅子に座った。
窓ガラスは濡れている。
雨が降っているのだ。
上から下へ滑り流れてゆく雨水が、窓の外のすべてのものの輪郭を曖昧にして、
外の街は暗く押し黙っていた。
野球部の声も、今日は聞こえてこない。
和哉は席にじっと座ったまま、見もしない英語の教科書をなんとなく広げて待った。
やがて最終下校を促すチャイムが、静かな構内に響くまで。
長谷川は来なかった。
一向に止む気配を見せない雨が降る。
どんよりとした雨雲が、今にも落下しそうなほど膨らんで空を覆っている。
和哉は所在なくあたりを見回した。
なぜ来ないのだろう、と思う。
昨日言ったことが図星だったから、だから気まずくて来られない?
違う気がした。
長谷川は確かに昨日、初めて動揺した様子を見せた。
だが、だからといって気まずくなるような人間味のあるような関係では、初めからなかったのだ。
思い通りに和哉を操って、そんな長谷川が和哉に対して気まずくなるなどとは思えない。
誰かに知られそうだったから警戒したのだろうか。
それも、違う。
なぜだかそう思った。
では、俺に愛想を尽かしたのか?
―――わからない。
長谷川にとって不必要な存在になったということであれば、それは喜ぶべき事だ。
解放されたいとずっと思っていたはずなのだから。
だが和哉の感情の糸は複雑に絡み合い、そう簡単にはほどけなくなっていた。
長谷川の考えていることはわからない。
今日来なかったわけも。
何故和哉を抱きたがるのかも。
けれど。
「本当にわからないのは、俺の気持ちだ…」
自嘲気味にひとりごちて、和哉は席を立った。
椅子の足が床にこすれる不快な音が、梅雨の教室にいっそう空しかった。
86 :
9:03/01/09 11:14 ID:uCfwJS6F
10歳になる、健太が私に言いました。
「お父さん、801板を荒すのは止めてくれないか」
「おおそうか、コテハンで荒してやる」と、
それはそれは勇ましく、私は健太に言いました。
その晩私は801板のスレに猛然と書き込みました。
「この雌豚、菊の門にぶち込んでやる」と。
ところがいざ荒らしを始めると、どう言う訳か私は腐女子の指揮の元四つん這いになって、
「アナルオナニーを致します、実況カキコはいかがなもんでしょう?感じて参りました。
んー、ブルブルいたしましょう。ブルッ、ブルッ、ブルブルッ。
じっとりして参りました。それでは挿入いたしましょう。
ウーッ、イッてもよろしいですかぁ?いやもう既に出てました」
と言ったボッサリ具合であんぐり口を開けてザーメンを垂らしておると、健太がティッシュを持って歩みより、
「でつ、まつ、萌えた、801にカキコ。夏厨、冬厨、801にカキコ」と、イヤミたっぷりに行進していくので私は、
「こらーっ!のぼせ上がった風紀厨みたいなことやるんじゃないよ。
いいか健太、801と言うのは『やまなし、いみなし、おちなし』と書いて"萌え"の精神なんだよ。
それに、2ちゃん語を使うのは荒しとして最低のマナーじゃないか」
憤慨して言ってやると、健太は何食わぬ顔で
「有、明、西、館、801を荒らし。童貞、デブヲタ、801を荒らし」
と、やっておるので流石の私も一気に沸点に達して
「大人の板に首を突っ込むんじゃない!ビシビシビシビシビシビシビシッ!ブスッ。」
制裁に菊の門を犯してやりますと、どう言う訳か次の瞬間、私の名前欄にfusianasanが書き込まれ、IP晒しを強要されました。
翌日私は、気分転換に黒夢のコンサートに出向きました。
スゴク(・∀・)イイ!
和哉タン(;´Д`)…ハァハァ 続きキボン
生徒玄関の手前で、和哉の重たい足どりがふと止まる。
下駄箱の前に一人で立っている生徒と目があった。
「渡里…」
渡里は静かに、ようと言っただけで和哉から目を背けた。
髪の毛の襟足がゴムで束ねられて、すいと整った輪郭が雨の様子をうかがうように外の方を向く。
和哉は一瞬躊躇したが、その隣を通り、下駄箱に手をかけた。
けれど、帰りのショートホームルームの後に渡里が友人達と教室から出ていったのを思い出して、
「…なんでこんな時間まで」
少しだけ語尾を上げて尋ねると、渡里は和哉に向き直って言った。
「社会科教室で追試」
そして、口角を持ち上げる。
「別におまえを待ってたわけじゃないぜ」
安心しろよ、と言われて、和哉は顔がかっと熱くなるのを感じた。
「そんなこと」
思ってない、と言いかけて言葉を飲み込んだ。
そう言えば嘘になるから。
渡里を見た刹那に、浮かんだ考え。
まさか、俺を待ってた?
そう思ってしまったのは事実だ。
けれど、無意識に目を伏せた和哉に、冗談だよと言うその声が。
ひどく優しかったので、和哉ははたと顔を上げた。
「冗談」
もう一度言って、渡里は半ば苦笑したように笑む。
「川上が干渉して欲しくないんなら、もう聞かないから」
何も言えずにいる和哉の背を軽く叩いて、渡里は指で外を示す。
「雨止みそうにないし、帰ろうぜ」
言われるがまま頷いて靴を履き玄関を出ると、雨音がますます姦しく思われた。
「傘は?」
「持ってきてない」
朝は晴れてたから、と和哉は言って、これから濡れて帰るのかとうんざりした。
渡里の言うように、雨足は遠のく気配も見せない。
いつも使う地下鉄の駅まではだいぶ距離があるし、地下鉄を降りてからもまだ歩かなくてはならない。
どこかで傘を買おうか、けれどこの雨だとコンビニでも売り切れているだろうか。
そう、あれこれ考えを巡らせていたから。
「使えよ」
渡里がぶっきらぼうに言いながらさしだした傘を、和哉は驚いて見やった。
そして、渡里の顔を。
断ろうとして口を開きかけたが、渡里が言う方が早かった。
「いいから、使え」
有無を言わせない口調でぐいと鼻先にそれを持ち上げられて、和哉はその傘にそっと手を添える。
渡里の無愛想な優しさに胸が締め付けられる気がした。
優しくされるのは、たとえそれが些細なことであっても、自分が弱いのだということがわかるから、辛い。
今日のような放課後は、特に。
「…悪い」
受け取りながらやっとそれだけを言って、和哉は傘を広げた。
その側を渡里が走り抜ける。
じゃあ、とだけ言って。
和哉はその背をぼんやりと眺めながら、多くを救われた気がしてため息を吐いた。
濡れずにすんだということだけではない、あの冷たい静寂の教室で熱を失った心がじんわりと溶けていくような、
不思議な感覚が広がってゆくのがわかった。
90 :
山崎渉:03/01/12 17:55 ID:fZEmlhoJ
(^^)
キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━ッ!!!
渡里タン優しい脳・゚・(ノД`)・゚・
和哉タンかわいい脳(;´Д`)ハァハァ
次の日の朝、渡里は教室に来なかった。
風邪でもひいたのだろうかと、和哉は心配になる。
あの土砂降りの雨の中、彼はどこまで走ったんだろう。
明るい髪の毛を芯まで濡らして、雨の中を駆ける渡里を思い浮かべて、和哉は罪悪に目を閉じた。
あんなにも突き放したのに、俺なんかに優しくすることなんかなかったんだ、と。
今なら、甘えるべきではなかったと思える。
だけど、傘を受け取ったとき、微かに触れた渡里の指先は雨の冷たさとは全く反対に暖かかった。
それは、和哉の心を温めるには十分すぎるほどの熱で。
だから和哉は受け入れてしまったのだ。
自分にその資格などないと知りながら。
渡里が差し出した傘と、その優しさを。
チャイムが鳴った。
4時間目の始まりを報せる鐘。
和哉は、机の中から現代国語の教科書を引っぱり出す。
もちろん、授業など聞くつもりは無かった。
普段通りに授業を進める長谷川を見ると、胸が閉じ塞がれるような、妙な気持ちになるから。
そして、否応なく思い出す。
いま黒板の前にあるその腕が、どう和哉のシャツのボタンを解いたのか。
その指が、どう和哉の身体の輪郭をなぞったのか。
生徒の名をかたどるその口が、どのように和哉の唇を奪ったのか。
そしてその声が呼んだ知らない男の名。
チャイムが鳴った。
4時間目の始まりを報せる鐘。
和哉は、机の中から現代国語の教科書を引っぱり出す。
もちろん、授業など聞くつもりは無かった。
普段通りに授業を進める長谷川を見ると、胸が閉じ塞がれるような、妙な気持ちになるから。
そして、否応なく思い出す。
いま黒板の前にあるその腕が、どう和哉のシャツのボタンを解いたのか。
その指が、どう和哉の身体の輪郭をなぞったのか。
生徒の名をかたどるその口が、どのように和哉の唇を奪ったのか。
そしてその声が呼んだ知らない男の名。
考えたくはない。
長谷川に支配されるのは、放課後だけで十分だった。
だが、和哉には長谷川のことだけしか考えられなくなる時があるのだ。
どうだっていい、自分は傀儡だから、長谷川が何を思おうが。
そう思っている事実だ。
けれどその一方で、長谷川に問いたいことが増えてゆく。
なぜ来なかったのか。
ミノルというのが誰なのか。
なぜ、俺なのか。
相反する二つの感情は、凝って和哉を苦しめた。
「川上」
自分の名を呼ぶ声に顔を上げると、長谷川がこちらを見ている。
生徒も幾人か、わざわざ後ろを向いて和哉に注目していた。
呼ばれたことに、しばし気がつかなかったらしい。
「…はい」
真っ直ぐに前を向いて、返事をする。
「教科書を読めと言ったんだ」
腹を立てているのではない、笑っているのではない、面倒くさそうな長谷川の顔。
「目を開けて寝るのが特技か?」
その言葉に、教室のあちこちから笑いが起こった。
和哉は笑わずに立ち上がる。
いつものことだが、長谷川の様子は何も変わらない。
二人の時には決してない冗談を言い、笑い声をたてる授業も、いつもと変わりなかった。
やがてまたチャイムが鳴って、生徒全員が起立する。
和哉は立ち上がりながら何となく窓の外を見、生徒玄関に向かって歩いてくる生徒を目に留めた。
渡里だ。
その姿は小さかったが、間違いないと思った。
あんなに明るい髪の毛を、和哉は他に知らない。
号令で礼をするや、和哉は教室を走り出た。
目の端に、女子生徒から質問される長谷川がチラリと映って消える。
生徒玄関まで降りると渡里は丁度靴を履き替えたところだった。
「おう」
息を弾ませている和哉を物珍しげに眺めながら、渡里は靴を仕舞った。
傘を、と言おうとしてせき込む。
「なに、走ってきたの」
さも可笑しそうに言う渡里に、和哉は傘をさしだした。
「コレ、助かった」
渡里は手に取り、
「わざわざありがとな」
微笑む。
アリガトウなんてこっちのせりふだ、と思った。
だが、口に出しては言えなかった。
かわりに、
「なぁ、なんで…」
そう言いかけた和哉を、渡里がそっと制する。
「人多くなってきたし、移動しねえ?」
いつの間にか周りには、昼食を買いに外へ出たり購買へ向かう生徒で賑やかになっていた。
生徒玄関から廊下を右へ、その突き当たりにある階段をずっと上った所にある、屋上へ続く階段の踊り場。
和哉はくるりと見回して、また渡里へ視線を戻した。
「ここ…」
「誰も来ないから。結構落ち着けるんだぜ」
そこは、つい一昨日、和哉が渡里を連れてきた場所だった。
長谷川に気づかれたと知られたくない一心で、咄嗟に渡里の手を引いた。
その場所にまた二人は立っている。
そんなことなど忘れてしまったとでも言うように、渡里は屋上へのドアのノブをまわした。
ドアは、渡里はそのことを知っていたのだろうが、開かない。
昼休みの騒がしさは幾分か遠のいている。
そこ此処にたまっている埃もそれを浮かび上がらせているドアから漏れる光も、一昨日となんら変わりない。
「で、なんだっけ」
階段の一番上に、埃も払わずに腰を降ろして、渡里は和哉をふり仰いだ。
自分の隣に座るよう、手で示しながら。
和哉は戸惑い、けれど、渡里の側に腰掛ける。
「今日、朝来なかっただろ」
言うと、渡里は少し驚いたような顔をして和哉を見た。
その理由を問うように、渡里を見つめる和哉の視線とまともにぶつかって、渡里は思わず目をそらしてしまった。
「…病院行ってたから」
何故だか動揺したことを悟られぬよう、平気を装って言うと、和哉は露骨に心配そうな顔をした。
96 :
山崎渉:03/01/17 11:03 ID:qPOXNnn/
(^^;
97 :
保守:03/01/20 16:12 ID:TbMCyRA8
(;´Д`)ハァハァ
つづき……続きはどうなる!?
ゴーストライタータン(*´Д`*)キニナルヨ!!
鳥肌実(;´Д`)ハァハァ
100
101 :
保守:03/01/24 20:15 ID:8tfpTNJp
ミノルたん(;´Д`)ハァハァ
ヴィジュ板にあったスレによると実タンの唇はむっちゃ柔らかいんだそうな
…激しく、(*´Д`)ハァハァ
>>102 なんでそんなこと分かるんだ(w
ところで漏れはゴウチソエンゼシ、横浜追加公演行くぞゴルァ。
鳥肌初体験。
続きーーーマジ気になる!
漏れ15日大阪演説行くyo!
105 :
風と木の名無しさん:03/02/03 00:09 ID:yUQQrlJ4
保守
続き期待age
・・・・・・続きいつかな。。。(*´-`*)
一年くらい前いっしょに仕事したけど普通の人だった。
まあまあかっこよかった。
>108
…!!!
「それ、やっぱ風邪なのか」
「え?」
「昨日俺に傘貸したから… それで風邪ひいた、とか」
渡里は、和哉を見直した。微かに寄せられている眉間。
憂いをたたえた陰のある顔が、じつと渡里を見ている。
「違うよ」
あわててかぶりを振った。
いつも和哉が教室で見せる、その表情を今させているのは自分なのだと気づいて、渡里は大げさに手までも振って否定した。
「あれくらいじゃ風邪なんてひかないって」
整形外科に行ってたんだ、と笑ってみせる。
気にしなくてもいいんだと伝えるように。
ほっとして、和哉は立ち上がった。
「ならいいんだけどさ」
薄く笑って、両手で後ろについた埃を叩く。
そして、渡里を振り返って、その顔を見て。
なんで俺にそんなふうに優しいの。
突然、そう尋ねたいという思いにとらわれた。
けれど口には出さずに、和哉は前に向きなおって数段、階段を下りる。
渡里が優しいのは、別に俺に対してだけじゃないんだろう、すぐにそう合点したから。
なぜ優しくするのか、なんて、きっとものすごく自意識過剰な質問なのだろう。
雨で体調を崩したわけじゃなかったんだと、それさえ確認できればよかったのだから、と和哉は今度は左手の袖を払いながら言った。
「じゃあ俺」
教室に戻るから、という言葉は、だが、上方に座った渡里の言葉にかき消されてしまった。川上、と、半ば叫ぶように和哉を呼ぶその声に。
和哉はあらためて渡里を振り仰ぐ。
「俺もう干渉しないって、昨日」
そこで、渡里は小さく息を吸い込む。視線を、和哉にしっかりと向けたまま。
和哉は軽いめまいを覚えた。
長谷川のそれとはまた違う、強すぎる、澄んだ瞳だ。
「昨日言ったけど、でも、お前が必要なんだったらなんでもしてやる」
ナンデモ、しぜん気圧されて、和哉は噛むようにその言葉を返す。
渡里は頷いて続ける。
「話だって聞けるし、傘だって」
いくらでも貸せるんだ、そう言って、渡里はまた息をつく。
屋上への扉から四角く漏れ出る外の光を背負って、渡里は和哉を見ている。
和哉もまた、逸らせることなく自分より数段上に座る相手を見ている。
2人の目線の高さはほとんど同じで、だからなのか、和哉を真っ直ぐに射抜くような渡里の視線が痛い。
「だから遠慮すんなよ、俺、なんでかわかんないけど解ったんだよ。お前が辛い思いをしてるって、解ったんだ」
静かな渡里の口調。その瞳と同じように、静かだが、強い。
「頼っていいんだよ、お前が誰かに頼れるとしたら俺しかいないって、そうだろ」
渡里の表情は、その口調と同じように淡としていて、そこから言葉以外の何かを読みとることはできない。
ただ、真剣に紡いだ言葉なのだと知れた。
階段を下りて、教室へ戻れ。これ以上、渡里と言葉と交わすな。
そうささめく声がする。
だが、和哉は身体の向きを変えることさえできない。
今。やっと自覚したのだ。
自分が求めていたもの。
誰にこの事実を話せばいいのだろう。誰に話すべきでもない。
押しつぶせ、包み隠せ、この汚くてどす黒い長谷川との関係、逢瀬の度に感じる衝動。
飲み込んで、何もないように装え。
そう、無意識にも、和哉は自身にいい聞かせてきた。
しかしその一方で、どうしようもなくなってしまった自分の状態と感情を、誰かに話してしまいたかったのだ。
何度も見た、渡里の髪が背後の陽の光を透かしている。
ああ、と和哉は心で呻いた。
何も考えずに、暗闇の最奥で淀んだ思いを今目の前にいる男に吐き散らしてしまえたら。
自分はきっと、いくらかは楽になるのだ。
それでも。
「俺は、耐えられない」
和哉はやっとの思いで、重たい渡里の視線を逸らしながら言った。
渡里は怪訝な顔をする。
「耐えられないんだよ。渡里に軽蔑されるのなんて」
一句一句を吐き出すのがひどく辛かった。
言うな、という自分の声と、言ってしまえ、という別の声。
和哉の言った言葉の意味を測りかねて、渡里はどういう意味だ、と言おうとした。
しかし、それを無視して和哉は踵を返す。
まるで遠くから誰かに呼ばれたように。
「川上!」
渡里は今度は本当に叫んだが、足音の余韻だけが残って、和哉の身体は階下に消えた。
「 …んだよ、それ…!」
渡里は追うこともできずに、中途半端に腰を浮かせた自分をまた階段に座らせた。
待ってました(;´Д`)ハァハァ
114 :
風と木の名無しさん:03/02/15 18:44 ID:SETq0+e8
ヲチ先の作家が出版にパクのチクリいれられそうだけど(゚ε゚)キニシナイ!!
むしろ痛い目にあってほしいと思ってたし(゚ε゚)キニシナイ!!
もっとレジェンド残してってほしかったけど(゚ε゚)キニシナイ!!
パクさえなけりゃ愛でていられたんだけどなー…(゚ε゚)キニシナイ!!
(゚ε゚)アゲチャエ!!
…誤爆した上にあげてしまったァーーーッ!!!
ごめんなさいごめんなさい!!
(゚ε゚)キニシナイデクダサイ!!
ほっておけばいい、と思う。
教師と唇を重ねていた生徒に、なぜこれほどまでこだわるのか。
だが、ほっておくな、助けてやれる、とも思う。
だが、なぜそう思うのかまではわからなかった。
午後の授業の予鈴が鳴るまで渡里はそこに座っていた。
教室に入ると、和哉はもう一番後ろの席について、英語の教科書の表紙を見下ろしている。
渡里が教室に入っていたことに気づいているのかいないのか、目は少しも合わなかった。
薄っぺらい鞄を机の上に放り投げるのと同時に、
「よう」
後ろの席の生徒に声をかけられた。
「遅いな、また足か」
男子生徒は、渡里の足を顎でしゃくって問う。
「まあな」
苦笑しながら椅子をひいて座ると、彼は渡里の耳に口を近づけて言った。
「お前が来る前、国語の時間にさ、ちょっとおもしろかったんだぜ」
「なにが」
「長谷川がさ」
弾かれたように、相手の生徒の顔を見る。
「長谷川が?」
生徒は少し驚きながらも、先を言う。
「授業で当てたんだよ、えぇとなんだっけ、川上を」
渡里は、今度は顔を動かさずに目だけで和哉を見た。
今はノートを眺めているようだったが、その様子はいつもと、先程ともかわりなかった。
「なんかさぁ、長谷川って川上当てるときだけすっげぇ不愛想っつーか、冷たいっつーか」
キター━━(☆∀☆)━━!!
長谷川の顔が、その容姿が思い浮かんだ。
授業中の長谷川はよく笑うし、冗談を言って笑わせる。
あれが、川上に話しかけるときにだけ変わるのか。
何も知らない生徒が違和感を感じてしまうほど。
「で、前にもそういうの感じたことあったし」
「前っていつだよ」
「たぶん…2週間くらい前? そん時も川上が問題かなんかで当てられたんだけどさ」
渡里が黙っているので、男子生徒は息継ぎを挟んで続けた。
「覚えてねぇ?川上がスイマセン、ドノ設問デスカって聞き返したんだよ。
寝てたんだかしんないけど聞いてなかったみたいで」
そういえばそんなことはあったかもしれない。
しかしあまりに微細な記憶なので、思い出しようもなかった。
「で?」
「んー、そんで、なんか言ったんだよ、長谷川が」
「なんて」
「何言ったのかはあんま覚えてないなぁ… とにかく、なんかこう、違ったんだよな」
「他の生徒の時と」
「そう。長谷川の目が笑ってないっつーか。声が変に静かだった気もしたな。
…川上クン、目ぇつけられてんじゃねー?」
男子生徒の声には他意はなかった。
気のせいだろと渡里が言うと、男子生徒はふうん、と曖昧に応じてちらりと和哉の方を見た。
そして、大して気にするふうでもなく前に乗り出していた身体を自分の椅子に落ち着ける。
そこで、話が終わるのを見計らったように授業の始まりのチャイムが響いた。
英語の教師が下手くそな発音で英文を読み上げていったが、そんなものが耳に入るはずもなかった。
渡里は右手の指でペンをもてあそびながら、ぼんやりと考えていた。
川上は、本当に助けを欲しがっているのかも知れない。
どんな助けをかは別としても、あいつは1人で抱え込みすぎなんだろう。
けれど、さしのべる手は払われてしまう。
耐えられない、俺に軽蔑されるのが。
そう、言った。
川上が、俺に軽蔑されるようなどんなことをしているというのか。
俺はもう川上と長谷川が、静かにキスをしているのを見ている。
そして、川上の手首をくるりと縛る鬱血の跡を。
初めにキスを見たときにはわからなかったが、その跡を見たときに、気づいた。
川上が脅されているということ、それは確かめようはなかったが、確信していた。
キスをするのに内出血を起こすほどきつく両手首を縛る必要は無い。
キス以上のことをしているのだということにも、察しはついた。
川上は何を知られるのをおそれているのか。
たとえ川上が長谷川に身体を許していたのだとしても、俺は軽蔑なんかしない。
川上は脅されているのだから、確かに全く異質に感じないと言えば嘘だろうが、それくらいのことなら許容してやれる。
渡里は、自分から言ったように、もう何も聞くつもりはなかった。
好奇心やからかい半分で気に留めているのだと思われたくない、というのがその理由だった。
しかし、このまま何もなかったように振る舞うのが困難だとも思っていた。
和哉が渡里にあとほんの少し歩み寄れば、渡里は和哉の望むようにしてやれるという自信があった。
けれど具体的に和哉がどうしたいのかなどということは、見当もつかなかった。
結局渡里はその後の授業にも少しも集中しないまま、チャイムはやかましく放課後を告げる。
和哉は例によって誰も真面目にやろうとしない教室内の掃除が終わるのを待って座った。長谷川は今日来るのだろうか、とふと思ったが、考えても仕方のないことだった。
昨日来なかった理由も、授業中自分にだけ冷ややかな目を向けるのも、考えたところで解るわけがないのだ。
おととい長谷川は和哉の上で和哉とは別の男の名を呼んだ。
けれど、それはなにもその時が初めてではなかったはずだ。
誰かのかわりに抱かれているなんて、それより前にわかっていた。
なぜ自分はあの時ああも長谷川を問い、なじりたくなってしまったんだろう。
和哉はそこまで考え、自分がはっきりと後悔しているのを自覚して愕然とした。
長谷川が来るのを、望んでいる。
それはすなわち、抱かれたいと望んでいるということなのだろうか。
120 :
風と木の名無しさん:03/02/16 00:45 ID:x3Osjqlh
ごめん、お邪魔。
轟沈演説大阪逝ってきますた。
神田教頭には似てなかったけど、しゃべりが少し元気と似てますた。
実タン萌え
それは1番あってはならない自分だ、という気がした。
長谷川が教室に来なくても少しも心が晴れがましくならないのは、和哉も長谷川を求めてしまっているからだとしたら。
「最低だな、俺…」
無理矢理に体を開かれて、脅されて、いいように扱われて。
温度の感じられない長谷川の暗い瞳に刺すように見つめられて、両腕を縛り上げられる。
誰にも知られたくない、だから、縦横に体をむさぼられるのにも耐えていたのではなかったか。
それとも、脅されているから、というのは言い訳だったのだろうか。
自分自身認められない、屈辱的な感情を長谷川に抱いてしまったという、その言い訳。
ふと、和哉は顔を上げた。
教室の入り口に渡里が立っている。
今来たばかりといったふうだった。
「長谷川、もう帰ったぜ」
和哉の顔から目をそらすように渡里は言った。
けれど、それは明らかに朗報を運んできたのだという顔だった。
別にショックでもなかった。
ああやっぱり、という思いが頭に浮かんだ。
なにが「やっぱり」なのか、自分でもわからない。
「…そう。わかった、アリガウ」
和哉はそう言って、窓の外を見た。
梅雨の時期独特の薄曇りの空がうっとうしいほど街を覆っている。
なぜだか、そのまま腰を浮かす気になれなかった。
渡里は所在なさそうに身じろぎして、
「帰んないの」
尋ねる。
曖昧に返事をすると、渡里は後ろのロッカーから教科書を引っぱり出して鞄にほうり入れ、教室を出ていった。
彼が、いぶかりながらもなにも聞かないのに心の底からほっとした。
実タソに萌えつつ続きを期待保守
てす
実タン大好きだぁぁああーッ!!
好きだ好きだ好きなんだ!!
気色悪ぅーと理性は言うのに、何故!?
貴男の股間を蹴りあげたいです、中将!!
もっと地方にも来てください!!
ついでに続き大期待保守!!
長い廊下を歩いていく渡里の足音が遠ざかって、やがて聞こえなくなる。
だが和哉は突然、ある考えに突き動かされて立ち上がった。
一瞬の躊躇の後、教室を走り出る。
渡里に、言おう。あの優しさを手放すことになっても。
生徒玄関で渡里の背中に追いついた。
かすかな既視感。
昼間もこうやって息をきらせて、渡里に話しかけたばかりだ。
和哉に気がついた渡里が振り向いた。
「渡里…」
話がある、という和哉の声は、閑散とした生徒玄関に掠れた。
昼間にも来た、屋上への扉の前に渡里は静かに立つ。
「なに、話って」
優しく静かな声が和哉を促して、和哉は少し下唇を噛んだ。
目を伏せて間をおくと、
「無理に話さなくたっていいんだぜ…?」
心配そうに言う、だが和哉はできるだけその優しい声を聞くまいと小さく首を振った。
「川上?」
呼ばれて、それが合図であったかのように、和哉は口を開いた。
まっすぐに渡里を見て。
「脅されてるって、渡里は思ってるんだろ」
ともすれば唐突なその問いに、渡里はそれでも頷いた。
「でもそれ、違うんだ」
渡里の眉間がかすかによせられて、和哉は言葉を切った。
「違うって、何が」
「無理矢理じゃないんだ」
早口でそう言っても、渡里はまだよくわからないといったふうに和哉を見ている。
言いたくはなかった。自分から、自分が下卑た人間であるなどと。
けれど、言わなければ渡里はずっと和哉のことで気を揉むことになる。
こないだの講演の、実タンの初夢の話はちょっとハァハァでしたね(w
でも脱がなかったなあ…残念。
唐突に実タンの乳を揉みたいという衝動に駆られてしまう今日この頃
唐突に実タンの横っ面を平手打ちしたいという衝動に駆られてしまう今日この頃
月月火水木金金
130 :
風と木の名無しさん:03/03/05 07:57 ID:ksW6YK7t
age
131 :
風と木の名無しさん:03/03/13 20:44 ID:fitmkyeM
age
hosyu
133 :
風と木の名無しさん:03/03/27 15:15 ID:GQBVC10z
空揚げ。
え、と小さな声が聞こえた。
心底困惑したような渡里の顔を、これが最後だとつと睨んで和哉は口を開く。
「無理矢理じゃ、ない」
噛んで含むように、自分自身にもわからせようとするかのように言う。
渡里はその言葉を受け取った、が、その意味は不可解だった。
というより、理解したくなかった。
けれど和哉は訂正などしない、じつと渡里の顔を見ている。
その、沈痛な表情。
「え、だって川上は」
「俺が望んでたんだよ」
和哉は問う渡里のその声に無理にかぶせて言った。
できるだけ無表情を装いながら、けれどそれは、成功しているとは言い難い。
「だって、その手首…」
渡里はなおも問いつのる。
和哉はほんの一瞬目を伏せて、できるかぎりの冷たい声を出した。
「ああ、これ?」
口角を持ち上げる。
上手く笑えたかどうかも、わからないけれど。
「俺の趣味だよ」
和哉の顔にくいと浮かんだ冷笑に、渡里は胸を強く殴られたような気がした。
「なに、言ってんだよ?」
「だから、そのままの意味だよ」
そこで渡里の表情は変わったのだろうか。
和哉は冷たい声のまま返事をしながらふと悲しげな色を瞳の奥にちらつかせた。
けれど、それはすぐにかき消える。
ため息のように吐き出される声に。
「軽蔑しただろ?」
渡里はもう、何も言うことができなくなった。
和哉は、最後の自分の問いかけに対する返事を待たずに渡里の側を通って階下に降りた。
今まで押し殺していた感情がとたんに騒ぎはじめて息苦しい。
もうこれであの優しさに寄りかかることはできないのだということを今更のように自覚した。
なにしろ、和哉は自分から蔑まれることを選んだのだから。
たとえ言ったことに嘘があっても、自分には同情され身を案じてもらう資格などない。
和哉は自嘲的に笑う。
今感じている悲しみ、それは理解者を失ったことじゃない。
長谷川が今日もこなかったというその事実、それが一番悲しい。
和哉はある考えを拒否することを諦めたのだ。
もう自分は長谷川の指先に、声に、唇に、身体に、髪に、魅せられてしまっているということ。
我ながら救いようがない――。和哉は心からそう思った。
ああまでも酷い扱いを受けて、違う者のかわりに抱かれて。
それなのに、自分はそれでもいいと思ってしまった。
何故だろう、長谷川が和哉を慈しむことなどあり得ないはずなのに。
ふたりの関係は脅す者と従う者、ずっと平行なままだ。
和哉は玄関に向かいながら、長谷川の事を思い浮かべていた。
もう二度、彼は放課後の教室に来なかったのだ。
放課後の逢瀬がないと、ふたりの関係はたちまち希薄になる。
授業で和哉の名前を呼んだあの声。
それは、和哉を抱きながら途切れ途切れにつぶやく声と重なって耳の奥に響く。
ミノル。それは誰なんだろう。
いや、自分はそんなことを気にすることもできない。
無理矢理身体を差し出すことを強制された自分は。
そうだ、和哉は初め、放課後の教室で長谷川の瞳に燃える暗い光を見た。
きつくしめつける、手。強引に脱がされてゆく学生服。
陵辱されて、それを強要した長谷川の冷たい顔。
それなのに――。
「俺、おかしいのかなあ…」
和哉の口から知らず言葉が滑り落ちる。
こんなにも焦がれてしまうなんて。
キター!
(*´Д`)ホシュシテタ カイガ アリマシタ…! ハァハァ
(σ゚∀゚)σゲッツ!! アンドリターンτ(゚∀゚τ)
萌え。
138 :
風と木の名無しさん:03/04/06 02:31 ID:4FhtONMS
保守。
139 :
風と木の名無しさん:03/04/11 16:52 ID:tmpYKqdQ
ミリヲタ逝ってよし
140 :
山崎渉:03/04/17 16:03 ID:2Wt2TFbH
(^^)
213.25.170.97 , 213.25.170.97 , ?
141 :
山崎 渉:03/04/20 04:40 ID:XuLGkn9+
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
オヤクソク
( ・∀・) | | ガッ
と ) | |
Y /ノ 人
/ ) < >__Λ∩
_/し' //. V`Д´)/
(_フ彡 / ←
>>140
あ、141だった…スレ汚しスマソ…
144 :
風と木の名無しさん:03/04/27 02:30 ID:oSBy37yJ
(*´Д`)ホシュシテタ カイガ アリマシタ…! ハァハァ
145 :
風と木の名無しさん:03/04/28 18:34 ID:4WmCpZGm
age
146 :
動画直リン: