´_ゝ`)流石だよな俺ら@801板>(´<_`

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208風と木の名無しさん
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もつれるように床に倒れこんだ。僅かに足の先だけを炬燵の中に残して。
背中に触れる床の冷たさに、兄が更に身体を震わせる。
「寒い…?」
弟の問いに、兄は答えない。
固く引き結んでいる唇の上に弟は舌を這わせた。
「…答えなよ」
唇に息がかかる距離で、弟が囁く。
「……すぐに、お前が……」
「俺が、何? 兄者」
「……ッ」
弟に圧し掛かられる。体重を受けて重さを認識する前に触れ合った下半身の熱を感じて、兄は吐息を飲み込んだ。
「言ってよ、兄者」
弟が腰を揺らす。服の上から互いの硬くなったものが擦れ合い、兄は嬌声を抑えきれない。
「あ…っく、弟者…っ」
「言えよ、兄者。このままでいいのか?」
今度は語調を強めて、弟は言った。
縋るように弟の肩を掴んでいた指先が微かに震える。
いつまでも堪えている事などできない。弟はそれを知っている。
「お…おと…じゃ……っ」
肩から首へと腕を回し、兄は荒く息を弾ませながら弟に請う。
「はや…く…っ、弟者……!」
快感に潤んだ眼を閉じて、兄は弟に口付けた。
自ら薄く唇を開いて舌を差し出すと、弟の熱い舌が絡みついてくる。濡れた音に粘膜を刺激され身体を小刻みに震わせながらも、更に弟の首を引き寄せ角度を変えてより深く唇を合わせた。
209風と木の名無しさん:02/10/28 03:21 ID:DAt/3SQ9
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舌を絡めたまま、弟の両手が兄の下肢へと伸びる。背中に回されていた腕が腰を浮かせ、もう片方の腕が兄の下衣を下着ごと引きずり降ろした。
「ふ…ぁ、……んぅ…っ!」
唇が離れて息を継ぐ間もなく、兄の口内に二本の指が差し込まれた。
「ちゃんとしゃぶってよ……これから兄者の中へ挿れるんだから……」
「んっ……んん……っ」
言葉に煽られ、指に口内を侵されて、兄は剥き出しの腰をくねらせる。中指と人差指に舌を撫でられ、挟まれ、突付かれて、からかうような動きに翻弄されながらどうする事もできずに、ただ兄は弟にしがみつくだけで。
やがて唾液の糸を残し、弟が指を引き抜いた。兄から身体を離して炬燵から足を引き抜き、床に座り込んだ。
「…兄者も起きて。身体、そっちに向けて」
弟の意図が判らず不安になりながらも、言われるまま兄は身体を起こし、膝を立たせて四つに這いながら上半身を炬燵机に寄せる。
再び床に寝転がろうとしたのを、そのままでいて、と止められた。
「なに…を、……あぅっ…!」
唾液で濡れそぼった指が、ためらいもなく兄の後孔に突き立てられた。
「一昨日やったばかりだから、解れてるね」
すぐに指は増やされ、解れを確かめるように中でぐるりと回される。湧き上がる快感に胸を喘がせながら、兄は上半身を支えている両手で炬燵布団を握り締めた。
「ぐちゅぐちゅって音してるよ。兄者、聴こえる?」
「や…、あ、あぁっ」
指が漏らす音は兄の耳にも届いていた。淫らな響きを否定するように、何度も首を振る。
「もっと腰上げてよ、兄者」
210風と木の名無しさん:02/10/28 03:24 ID:DAt/3SQ9
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「いやだ、弟者、こんな…っ」
犬のように床に這わされている状態に耐え切れず、逃げようとした腰を捕らえられ、より高く掲げられる。強い視線をそこに感じて、激しい羞恥に消え入りたくなる。
「兄者の中、赤くてきれいだ。ここっていいな。ベッドの上よりも電気の真下だから、中が良く見える」
指を左右に割り襞を伸ばしながら、笑みを浮かべつつ弟は粘膜を覗き込む。濡れた赤い媚肉がひくつきながら蛍光灯の光を照り返している。
「や…やめ……ぁっ」
「やめていいの? 兄者のココ、すごく締め付けてくるよ?」
ぐぷぐぷと手荒に中を掻き回しながら、弟が言う。
「やっぱり感じやすいよね、兄者は。ほら、俺の言った通りだったろ?」
「やっ…はぁっ……」
速い動きで抜き差しされて、せり上がってくる射精感に訳がわからなくなる。
しかし上り詰める前に性器を握りこまれ、兄は短く悲鳴をあげた。
「駄目だよ兄者。俺まだ挿れてもいないのに」
「いや…だ、放……あぁっ…!」
指が抜かれ、代わりにあてがわれた硬いものが襞を捲り、ゆっくりと貫いた。
「そんなに締めないでくれよ兄者。奥まで挿れられないだろ」
苦笑しながら弟は言って、きつい締め付けに逆らいながら腰を揺すって根元まで収めた。
「ふ…ぁ……」
強い刺激に身体を支えていた腕が崩れて、ふっくらとした炬燵布団の上に兄が顔を沈ませる。助けを求めるように動いた手は布団を掴み、ぎゅっと握り締めた。
息を付く間もなく突き上げられ、兄の肩に触れている炬燵机の脚が軋む。
「弟者っ…あ、んっ…手、放……ァっ」
未だに固く根元を拘束されている性器の先に濁った液が滲み、弟の手へと伝う。
211風と木の名無しさん:02/10/28 03:32 ID:DAt/3SQ9
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「だめ。一緒に」
「弟者…!」
うまく力の入らない首を精一杯動かし、兄は背後で自分を揺さぶる弟を見あげる。両目を涙で潤ませながら、弱々しく懇願した。
「頼む…もう、許しっ……」
「だめだよ、兄者」
腰を打ち付けるのをやめないまま、弟は兄と視線を絡めて意地悪く笑う。

───そんな目されたら、余計に許せないよ。やっぱり兄者、わかってない。

次第に喘ぎに啜り泣くような声音が混ざった。弟は身体を倒し、涙を零した兄の頬に口付ける。
「兄者……」
涙を舐め上げると、ぴくんと震える。
「おと、じゃ……は…ゃ、あぁっ」
兄の背中に胸を密着させたまま、弟は更に激しく突き上げる。絶え間なく濡れた音を漏らす箇所に一際強く腰を打ち付ける瞬間、性器を掴んでいた手を緩めた。
「ぁ───」
甘く掠れた声を上げて、兄はびくびくと全身を震わせながら達した。
射精による粘膜の収縮を味わいながら、弟も限界を感じて飛沫を内壁に叩きつける。
腰を抱いていた腕を解くと、くたりと兄の身体が頼りなく崩れた。どうやら失神してしまったらしい。
「……兄者、ごめん……」
閉じられた目から伝う涙を指で拭い、弟は兄の瞼に口付けた。