そんな作家に三行半・読者からの絶縁状スレ

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453風と木の名無しさん
ガイシュツですが、拝啓・尾崎南様。

貴方は私の青春でした。全てだったといっても過言ではありません。
貴方がいたから私は存在しているし、今日まで生きてこれたのだと思います。
貴方のために時間とお金をどれくらい費やしたことでしょう。正直、中高生には
痛い出費でした。けれども、私はそれでよかったのです。貴方を・・・貴方の作品を
見ていられるならば。
貴方の作品に、私は魂を感じました。とても生きることに不器用な人が、それでも
必死に存在を訴え、生きようとしているような、そんな印象がありました。生きる
ことに一生懸命で、息も絶え絶えだった思春期の私は、そのエネルギーに魅了
されました。あの時の私は、本気で、貴方無しでは生きられないと思っていたのです。

けれども、私は気付いてしまいました。あなたがどういう人なのか。貴方の時は、
止まっているのですね。分別のある大人たちから苦笑され、ああ若いねと小馬鹿に
される子供特有の「時代」から、一歩も動くことのできない人なのですね。
自身が成長することで、知らなくていいことを、見えないままでよかったことを
私は知ってしまいました。大人になってしまった私と、いつまでも子供でしかない
貴方。もう、お願いだから止めてください。貴方の行動は、今の私には見ていて
とても辛い。誰もが通り過ぎ穴に埋めたくなる過去の自分。それを貴方は見せつける。
少女のような無邪気さと、おばちゃん特有のふてぶてしさで。
私は成長してしまいました。同じ時間を経たはずなのに、成長しない貴方。それどころか
ますます時代から置いてきぼりを食らわせられ、それに気付かない貴方。もう、
私は貴方を見ていることはできません。過去は過去としてそっと思い出の中に封印し、
私は貴方に決別しようと思います。

さよなら、大好きな人。さよなら、愛しい人。
―――貴方は私の心の中だけに存在した、青春の幻影。

敬具
454風と木の名無しさん:02/08/29 11:52 ID:6QbSZVYV
>453
泣ける… (⊃Д`)
455風と木の名無しさん:02/08/29 12:08 ID:9IhCWDuI
>453
叙情的だなぁ…。美しい別れの手紙だ…。
まさに少女期を通り過ぎた女性の綴る心情だと思ったな…。
それに比べてあのお人は…。ハアァァァァァ…。
嗚呼もう、この絶縁くれてやるのでさえ惜しい気がするといってみるテスト…。