****爆竹・4****

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949風と木の名無しさん:02/07/16 15:07 ID:N8Gc9i61
日出カワイイ!続きをお願いしますぅ〜。
950風と木の名無しさん:02/07/16 21:59 ID:TfPGd/Zb
>944,955

ンギャッハァ〜!!!!(萌)

続きぜひともキボンヌ!
日出居間祭到来か?!
951続き〜:02/07/16 23:10 ID:dx5zWsf+
今、自分は何を聞いたのだろうか。
援交?援交って援助交際か!?
でも、だけどそんな馬鹿なことが…。
タンクトップ姿の上半身を見るまでもなく目の前にいるのは男だ。男に
してはかなり細いが、それでも男であることには間違いない。いや、そ
んなことよりそもそも援交なんて許されることではないだろう。
「あんた若くて金なさそうだから一回3万でいいよ。俺、慣れてるから上
手いぜ?」
ぐるぐると思考の波に飲まれている日出に構わず、少年は売り込みに余
念がない。
「あ、変態プレイは無しで頼むわ。俺、痛いの勘弁だから」
どうしてもって言うなら別料金な。などと言いながらも指を折って勘定
する姿は楽しそうだ。
そこでようやく日出は我に返った。
「なに馬鹿なこと言ってる!そんな、ばっ売春なんてしちゃいけないだ
ろ!大体、君はいくつなんだ。まだ子供じゃないか!」
憤りのあまりどもりながらそう叫ぶ。しかし少年はまったく堪えた風も
なくけらけらと笑った。
「売春って、おおげさだなー。援交だって言ったろ。明るく楽しい援助交
際。わかる?」
懲りずに流し目さえ寄越してくる。
952続き〜:02/07/16 23:12 ID:dx5zWsf+
「俺にはわからない。いや、わかっちゃいけないんだ!間違ってるぞ、そ
んなのは。君、もっと自分を大切にしなきゃ!」
言っているうちに感情が高ぶってきて、日出は少年の両肩を掴み揺さぶっ
た。
けれどすれ切った少年に効きはしない。うんざりとした溜め息が漏れただ
けだった。
「いちいちうるさいなあ。あんた、センコー?」
「そうだよ。中学の先生だ」
馬鹿にするような笑いの混じった声に真顔で答えると、少年の顔に驚きが
浮かんだ。
「げっ。マジ!?」
その表情は意外にあどけなくて日出は目を奪われる。化粧の向こうの素顔
が見えた気がした。
しかしそれも一瞬だった。
「あっそう。んじゃしょうがないか。あんたとはここでおさらばだな。さ
っさと他の相手を見つけなきゃなんねーし」
あっさり言うと、未練もなく立ち去ろうとする。しかし聞き捨てならない
言葉に、日出は少年の肘のあたりを掴んで引き戻した。
「何」
客にならないなら愛想は振らない、とでも言うのか。無愛想な目つきで問
われ日出は言葉を探した。
953続き〜:02/07/16 23:14 ID:dx5zWsf+
「まさかこれから、その…別の相手を探すつもりか?」
「たりめーだろ。今夜の客を見つけなきゃ、帰れねーよ」
「…!こんなこと、しょっちゅうやってるのか!?駄目だ、俺は教師とし
てこんなこと見過ごせない。君、名前は?」
「んなもの訊いてどうすんだよ」
「だって、君のご両親に連絡しなきゃなんないだろ」
少年は日出の手を振り払った。唇をゆがめて吐き捨てる。
「冗談じゃない!んなことされてたまるか。義務教育じゃないんだから俺
の勝手じゃん」
「勝手って…。だってこんなの駄目だろう?こんなこと、してちゃいけな
い。いいか良く聞くんだ」
それでもめげずに、日出は再度少年の目線に合わせるようにして懸命に言
葉を継いだ。
間近に少年の顔を見据え、目を逸らさずに。目に力をこめてこちらの思い
が伝わるように、ゆっくりと言い聞かせなければ。
そう、それは子供の説得の基本だ。
と、不意に目の前の瞼が閉じられた。白い顔がさらに近づく。
唇に柔らかな感触。
954続き〜:02/07/16 23:17 ID:dx5zWsf+
それが伸びあがった少年の唇だと気づいたときには、少年は元の位置に戻
ってしてやったりの笑みを作っていた。
「君はっ!俺が真面目に話してるってのに…!!」
「今度は説教?さすがセンセイだね。ま、それで気が済むならいいけどさ、
だったら場所変えない?こんなとこで長話なんて目立ってしょうがない。
センセイ、俺たち注目の的だぜ」
言われてあたふたと周囲を見まわす。確かに気づいてみれば、二人は狭い
路地を塞いで思い切り人々の視線を浴びていた。
かあっと頬に血がのぼる。反射的に下を向いた。
自慢じゃないが人に変な目で見られるのは苦手なのだ。
この注目は、今のキスが原因じゃないのか!?と反論したかったがやぶへ
びになりそうだったので、日出はそれについて問うのはやめた。これ以上
少年の相手をして、さらにヘンなことをされるのはご免蒙りたい。話がで
きるなら、場所を変えた方が良いに決まってる。
「…わかった。どこに行く?」
日出の答えに満足そうに少年は笑った。
「あんたが気の済むまで大好きな説教できるとこ」
歩き出し、立ち尽くした日出に気づいて振り返る。無造作に伸ばされる腕。
「ほら、案内するから着いてこいよ」
そうして差し出された手を取ってしまったのは何故なのか。
やはり魔がさしたとしか言う他はない。

こんなに書いてようやくキス&お手てつなぎかよ(呆
すみません!
955風と木の名無しさん:02/07/16 23:23 ID:08ATDL4g
わー続きあがってるー!ヤター!
実は新スレできたらこっちの方で佐倉井先生のピアノレッスンをば
ヒソーリウプしようかと書いてるんですが
その中でエンコー成立しちゃってることになってますんで(勝手にすんません
熱血穂篠先生にはベッドで熱血ご指導お願いしたく・・・(腐
956風と木の名無しさん:02/07/16 23:43 ID:tFSWj0Gd
>955サマ
実は今朝
「ワーイ!咲雷センセレッスン編がウプされてるぅぅぅぅ」
と、下卑た笑みを浮かべつつPCに釘付けになってる夢を見ました(腐乱
正夢だったんだー!(ワラ

エンコーいいっすねー。
子悪魔居舞に魅入られていく火出…
くーたまんねーな。

957風と木の名無しさん:02/07/16 23:53 ID:hUdQw29h
熱血教師日出!最高ぉですー(ノ∀`゚)・゚・。
ちゅー&お手てつなぎ充分萌えますよ〜〜!
958風と木の名無しさん:02/07/17 01:30 ID:oYBUu8kz
リレー小説祭が再開されてまた日々生きる目的ができそうな予感(w
これがない毎日は廃人のようでした・・・。

純情な帆志乃センセイチュテキー!
差位センセイの熱いピアノレッスンも期待しております!
先生方、頑張って下さい〜!
959風と木の名無しさん:02/07/17 01:41 ID:oYBUu8kz
あ!ドリー様のとこのウプ画像! サ、サ者・・・(w

ちゃんと家庭教師編も追加されててスバラシイです!(涙
960風と木の名無しさん:02/07/17 01:59 ID:gYPe//ME
二日ほど来れなかった間に日出居間がっっ!(キューン

先生!萌え過ぎて頭の血管切れそうです。
私も穂篠先生には、ぜひベッドでの熱血指導キボン、、、

最近日出祭りで毎日幸せ。ハァハァ
961風と木の名無しさん:02/07/17 02:02 ID:Ini/Rd2i
そろそろ次スレ立てますか。
そこで、素朴な疑問が。
ドリー様のとこはどうしますか?始めにリンクはっときますか?
個人のサイトという観点でみるとやめといたほうがいいかもしれません…。
ドリー様どうしましょう。皆様のご意見もお聞かせください。
962風と木の名無しさん:02/07/17 02:39 ID:SM/Vz3aw
ああ、久々に血沸き躍る肉!待ってましたっ!(オサーン風ハクシュつき声援
他のスレならともかく、SSがあると「嗚呼、このスレ本来の姿だ…」と
とても生暖かい気持ちになるのは何故でしょう(w

翻弄される日出先生、イイ!
その理性側のシーソーが再び本能側に傾く所が見たいです(w

つい、
「やさぐれ久史少年に歪んだ性のいろはを仕込んだ元凶・
悪い大人圧ちゃんのお仕置きプレイ」
とかも想像してしまってハァハァ…
963風と木の名無しさん:02/07/17 02:46 ID:Ini/Rd2i
〉歪んだ性のいろは

ワラタ。
964風と木の名無しさん:02/07/17 12:08 ID:YXHdyAgB
ドリー様のリンクの件ですが、
自分もとりあえず貼らない方がよろしいかと・・・・
965風と木の名無しさん:02/07/17 12:39 ID:u7zM/568
新スレ立てました。勝手に立てたけどよかったかな???

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1026876984/l50
966風と木の名無しさん:02/07/18 01:00 ID:27ORjCHy
「…もう…秘左司くん…」
余りにひどい演奏に思わず溜息を漏らす。
「…練習…した?」
秘左司は不貞腐れた顔で沈黙している。
佐倉井はゆっくりと鍵盤に脱力した状態で乗ったままの教え子の右手を取った。
「只でさえこの子は言うこと聞かないんだから…解らせてあげなきゃあ…」
甲を撫でる。制裁を加える前に柔らかい愛撫を与えるとより強い痛みを感じるものだ。
丸で注射前の脱脂綿の様な冷たい優しさが秘左司の右手を舐める。
「特に小指と…薬指…」
「…っ…」
二本の指に順に歯を立てられ、思わず眉間に皺が寄る。
その様子を観察する様に眺めながらまた少し強く咬んだ。
「…最近なんかうわの空だけど…」
「…いそがしーんだよ」
「…お勉強?」
再び黙り込む秘左司。大人びた表情の裏側にはまだ嘘が隠せない子供の色が潜む。
「…いきなり髪金色にして…なんか…悪いこと覚えたみたい…」
長い前髪を掻き上げ、椅子を近づける。
「…元から悪い子だけど…秘左司くんは…」
甘く囁きながら腰に手を廻す。
「…じゃあ、もう一回右手だけで弾いてごらん…」
1オクターブ上で同じ旋律をなぞる佐倉井とは程遠いたどたどしさでぎこちなく指を動かす。
違う鍵盤を押さえる度に鳴る不協和音が思わず秘左司の口を開かせた。
「…エンコー。」
967風と木の名無しさん:02/07/18 01:05 ID:27ORjCHy
弾くのをやめ、呟いた横顔にちらりと目をやる。
鍵盤を見詰めたままにやり、と唇が歪んだ。
「援助交際。」
はっきりと放たれた思いもよらない言葉に佐倉井は戸惑った。
真正面から見据える目に今まで見たこともないような色気が漂っている。
レッスンの度に見てきたあの時の表情とは全く違った類の色気。
明らかに自分が引き出したものではない。一体、何処の誰が。
「…また、そんな嘘…」
「面白えくらい簡単に金出すんだよ…」
黙ったままの佐倉井の頬を両手で包み顔を近付けた。
「…この前のサラリーマン…あはは、すげえ激しかった…」
本当なのか、嘘なのか…。
ぎりぎりの距離で動く唇。熱い吐息がかかる。
「……優しくしてあげたら調子乗りやがって…俺の顔に出しやがった」
初めて見る佐倉井の表情が秘左司をいつになく饒舌にさせてゆく。
「せんせえだってしたことねーよな…顔射…」
「秘左司く…」
「セーエキって熱くってさ…美味くはねえけど…」
「……」
「…その辺の女より俺のほーがアレ上手いじゃん…だって、毎週ここでレンシューしてんだぜ?せんせえ…」
そう言うと左手を頬から離し、真下へ下ろす。
968風と木の名無しさん:02/07/18 03:09 ID:l2LVIldO
「なんだよせんせえ、準備オッケーじゃん…早く…ヤろーよ…」
唇を重ねようとした秘左司をかわす様に顔を背ける。
「なに、ヤなの?」
自分がしてきた事がこういう形で返ってこようとは思いもしなかった。
いつまでも俺だけのものであろう筈はない。そのうち彼女もできるだろうと思っていた。
───それが。
重い沈黙を破ったのは秘左司の思いがけない一言だった。
「俺、ピアノ辞めるわ。」
「…俺との関係を終わりにしたい、ってこと…?」
秘左司は佐倉井の身体を突き放すと無言のまま月謝袋を差し出した。
顎で受け取るよう促され、手を伸ばす。いつもより幾分厚いのが袋の外からでもわかった。
手切れ金だなんて子供の癖に生意気なことをする、と思うと何故か笑みが漏れた。
それは余りにショックな出来事の連続に頭が付いて行くのをやめてしまった所為か
知らぬ間に少年が随分と大人になっていたことに気付いた所為なのか。
「…気分どお?」
「…どうって…」
「俺に買われんだぜ?」
「…買われる…?」
「そ。美味しいじゃん。仕事しないで、金貰えんだぜ?しかもカワイイ少年とヤりたい放題。」
恐ろしい事を言っている割に目の前の自称『少年』は勝ち誇ったような無邪気な表情である。
…矢張り、子供だ。
969風と木の名無しさん:02/07/18 04:36 ID:0SrtBoWi
むふふ…(w
970風と木の名無しさん:02/07/18 06:31 ID:fpSAXAbR
ああー!イイ!!イイっす!
さりげにカテキョ編ともエンコ編ともリンクしてるし!
卑猥だ居間井…顔射…(もちろん妄想は童貞21世紀少年のPVと共に)
なんだかまさに、加える写生待て利或る…
センセ!続きも期待しております!
残りレス数がもったいなくてあまり頻繁に感想かけないのが残念な気がしますが(w
971風と木の名無しさん:02/07/18 08:26 ID:GHeCJh7x
レス消費が勿体ない・・・と思いつつも、この熱い思いをブチまけたく・・・!!
サイコーです、先生!!たじたじな佐倉井センセにも萌え〜〜ッ。
嗚呼、久司ってば罪だわ、罪な男だわ!!(大興奮)
972風と木の名無しさん:02/07/18 14:30 ID:t6d/i3aM
わーうれすぃ。
独り淋しくこのスレと心中しようとか思ってたんで(笑)
続き深夜にコソーリウプします
973風と木の名無しさん:02/07/18 16:46 ID:GFNN7FCg
スレ無駄遣いスマソです(でも熱烈コールを送りたひ)
続き楽しみにしております。明日の朝起きるのが楽しみだわ。うふふ…。
ところで先生、圧居間(自衛居間もw)参加されてませんでした?
(違ってたらごめんなさい)
974暴走中。しかも長くなりそう…。:02/07/18 23:48 ID:bd+Z2x25
いつからこんな関係になったのか。
思い出せないほど昔の話というわけではない。
練習しないことに対してよくそんなに出てくるなという程言い訳を並べた時
余りに呆れて、小憎らしい程よく動く可愛い唇を黙らせようとキスをしたのが切っ掛けだ。
からかい半分の、ほんの軽いキス。
秘左司は驚いた事に俺の腕の中でうっとりと目を閉じてそれに応えてきたのだった。
当時まだ頬がふっくらとしていて身体も華奢で小さく何処から見ても子供であった彼が、である。
高校生になってから急速に大人になってゆく秘左司に
醒めるどころか加速度をつけてのめり込んでいった。
───そう。のめり込んでいったのは俺の方なのだ。
週に一度のレッスンで面白い様に上達していったのは
恐らく彼自身にそれなりな素質があったということなのだろう。
ピアノのメカニズムの説明を聞いていた時と同じような素直さで快楽のメカニズムを学んでいったのだ。
ピアノはハンマーで弦を叩いて音を出す楽器である。
鍵盤はハンマーを動かすひとつのスイッチに過ぎない。
スイッチの入れ方ひとつで出てくる音が全く異なる。
弱く弾き過ぎると音は出ないし、強く弾き過ぎると単なる無機質な騒音になる。
彼はそれをよく理解している。ピアノを通してではなく、自分の身体を通して。
ただそれがまだロジックに結びついていない。
精神はまだまだ子供なのだ。
975取敢えずスレの終焉ということで:02/07/18 23:52 ID:bd+Z2x25
ふ、と前髪を掻き上げ、目の前の生意気な子供に微笑む。
「…こんな金額で俺が買えると思ってんの。」
謝袋から通常の取り分だけを抜き出し、残りを譜面立てに置いた。
むっとした表情の秘左司。
「もっと高いよ…俺は。」
「…いくら。」
「たとえ援助交際してようと、おこちゃまには無理。」
「いくら。」
むきになる秘左司を抱き締める。逃れようと腕の中で暴れる身体。
「…ピアノ辞めるの?じゃあ…もうここには来ないよ…?」
喉を鳴らして笑いながら耳元で囁くと抵抗する力が段々弱まって行く。
「…あ…わかった……ピアノ弾く時間も惜しいんだ…」
「…ちが…」
指で模様を書くように背中をなぞると痙攣するような動きで身体が反応する。
「…今だってヤりたい放題なのに…?それじゃ足りないんだ…」
「そんなこと…ねえ…っ」
「じゃあなんでピアノ辞めるなんて言って…俺を買うの…?」
耳朶を含み、舌で輪郭をなぞるように舐める。

擽るような甘く低い声に身体が、視界が、蕩けてゆく。
976総出演という馬鹿げた方向で(汗:02/07/18 23:56 ID:bd+Z2x25
「あれ意毎先輩煙草変えたんすか。」
授業をさぼって校舎の裏山で一服していると一学年下の日口が声をかけてきた。
「…え、あ…うん」
昨晩は客に明け方迄つかまっていた為、
今でも身体の隅々まで眠気と性交後独特のあの倦怠感が充満したままである。
先生は俺が結局援助交際してることを何も咎めなかった。
気に入らない。
俺の代わりなんて幾らでもいるとでもいうような余裕を漂わせながら俺を抱いた。
大人ってそんなもんなのか。
少なくとも俺の客はそうではない。どいつも俺を囲いたいだとか専属になってくれとか言ってくる。
「今なんの授業すか?」
日口がにこにこと笑いながら煙草に火をつける。
「…選択芸術。」
「先輩なに取ってるんすか?」
「美術。」
「あはは、あのセンコー変じゃないすか?ホモなんじゃねえかって噂っすよ。」
「ふうん…」
ホモなんか何処にだっているぜ、と言いたかったが流石に飲み込んだ。
「もう帰ろっかな…」
まだ二時間目だったが今日はとてもじゃないがまともに授業など受けられそうにない。
足の裏についた砂を払うと黄緑色が鮮やかなコンバースを履き、紐を結ぶ。
「俺も一緒に行っていいすか?」
「…イイけど。」
今から仕事しにいく訳じゃなし断る理由などない。
なにより人懐っこい笑顔の後輩は荒んだ夜を過ごしてきた疲れを癒してくれそうな気がする。
セックスと無縁の関係というものから随分遠ざかっているように思った。
俺んち近くなんすけどきませんか、と案内する日口。10分程歩いた所にその家はあった。
「兄貴帰ってるかな。」
勝手口からあがると部屋に案内された。日口の兄はいないようだった。
「ウチ兄貴と二人暮らしなんで気ぃ遣わないでイイっすよ。」
無造作に積まれた雑誌に手を延ばしぱらぱら捲っていると矢鱈と胸の大きな女のグラビアが目に入った。
白い水着が濡れて、今にも透けそうだ。
「先輩、ビールしかないんすけど…あ、先輩も好きなんすか、巨乳。」
えへへ、と笑いながらビールの缶を手渡す。
「いや…透けそーだなって…」
「先輩もエロいすねー。」
この程度でエロ呼ばわりされてしまっては俺が夜どんなことをしているか聞いただけで
目の前の可愛い後輩は卒倒してしまうのではないかと思った。
「先輩彼女いるんすか。」
「…いるよ。」
「マジっすか。俺も欲しいんっすよねー。」
冷えたビールが喉を滑り落ちるのが気持ち良くて一気に飲み干してしまった。
「日口いそーなのに。もてそう。」
「そっすか、でもいねーんっすよ。男子校ってこれだから。んでどんな人なんすか?彼女。」
いない、と素直に答えておけばよかった。色々と女を言い表わす為の形容詞を考えるが思いつかない。
思索を巡らせていると玄関の方で物音がした。
「あ、兄貴帰ってきた。」
肩を竦めるようにして久司をみる。怒られるのだろうか。
「おい、お前またガッコさぼって…」
ばたん、と乱暴に開けられた扉の方を見て久司は息を飲んだ。
間違いない。
昨日俺を買った男。
「そんなかりかりすんなよー兄貴ぃー禿げるぜえー」
自分を通り越して久司をみる兄の目が驚きの色を帯びていることに気付くと、日口は取り繕うように弁護した。
「あ、ごめんごめん、先輩。意毎先輩。いっつも世話になっててさ」
ここで取り乱すと兄弟の仲を拗れさせることになりかねない。冷静に頭を下げ挨拶した。
「…はじめまして…」
兄の目は未だ動揺を隠せない。
「どしたの?兄貴。先輩のこと知ってんの?」
「…いや…はじめまして…優太が世話になって…」
昨晩散々持ち上げたり折り畳んだりして俺を弄んだ男が目の前で神妙に頭を下げている。
なんだか変な気分だった。
「なんだよ兄貴、気持ち悪ぃなー」
閉じられた扉に向けて呟く日口の横顔を伺う。ばれてはいない。
それより想像すらできないだろう。まさか自分の先輩が売りやってて自分の兄貴とやったなどと。
日口は久司が既に飲み干してしまったのを見止めると無邪気に笑いながら席を立ち、おかわりを取りに出ていった。
窓の外を見ると雲ひとつない青空が広がっていた。
今日は夕方から家庭教師がくる。
穂篠はあれ以来いくらからかっても動じなくなっていた。
俺みたいなのじゃなく所謂うぶな素人に興奮するタイプなのかもしれないなと思わず笑ってしまった。
「先輩楽しそうっすねー。」
缶を差出しながら日口も微笑んだ。
思わず、売りやらねえ?と誘いたくなるほど可愛らしい笑顔だった。
夕闇が青紫のセロファンのように街を覆う。
仕事前に仲間の自衛と喫茶店で一服していた。
一服といっても喫煙はしない。お客が嫌がることもあるからだ。
素人くささを売りにしていても最低限のマナーってもんはある。
ガラス張りの喫茶店の向いの雑居ビルには”プロ”の男の子達を買える店が何店か入っている。
その前で張っていると普通に街頭に立つよりも容易にお客にありつけるというわけだ。
前で入ろうかどうか迷っているような気弱な男なんかいいカモである。
自衛は背が高く外見は俺よりも充分男っぽいのでどちらかといえばそういう気弱な
所謂ヤられたいタイプのお客に人気がある。
俺はといえば実際中身は自衛よりも男っぽかったが、外見はどうしてもそう見えないらしく
所謂ヤりたいタイプのお客に買われることが殆どだ。
この二人デキてるとか思われてそ。そう思って声を殺して笑うと自衛が怪訝そうな顔をこちらに向けた。
「どしたの?」
「ううん。」
実際一緒に仕事をしたこともないし、勿論そういう関係だったこともない。
二人共煙草が吸えないためか手持ち無沙汰だ。
そんなに話すことが沢山あるわけでもない。
アイスティーの氷ももう殆ど溶けてしまった。
「あっ。」
窓の外を眺めていた自衛がいきなり立ちあがる。
「どうしたの?」
「イイ男発見。」
そういうや否やさっさと店の外へそのイイ男とやらを追っかけて行ってしまった。
「ちょっと、待てよ。」
レジで釣りを貰うのももどかしく支払いを済ませると、自衛を追いかけた。
既に自衛はそのイイ男とやらと交渉に入っている。
「あ。」
追いついた俺に目配せする自衛。その視線を追いかけるようにそのイイ男が振り向いた。
「……せんせえ…」
全くこの前の日口んちでのことといい、今のこの状態といい一体なんなんだ。
世の中で起きていることは全て偶然なのだとどこかで読んだがそれにしても。
「…あれ?にーさん、知り合い?」
自衛が問う。佐倉井は前髪を掻き上げながら、いや、知らないよ、と答えた。
「君も…売り物なわけ…?」
耳馴染みのアンニュイな声。
なんと答えればよいのか。どんな顔をすればよいのか。
気が付けば首を縦に振っていた。
「…幾ら?君達二人共同じ値段なの?」
いちおコレで。と指をピースサインのように二本突き立てる自衛。
「…高いね。」
「じゃ、1.5でいいよ。後はプレイ次第。」
自衛は矢鱈うきうきと簡単に値を下げた。いつもなら絶対に譲らないのに。
まあ、汚いオヤジ相手にするよりゃ全然イイんだろうから仕方ないか。
「君は?」
片眉を吊り上げ俺に尋ねてくる。まさか二人一緒に買うなんていうんじゃないだろうな。
「お、同じ…。」
「…そう…じゃどういうことが出来るの?出来ないことを聞いた方が…いい、かな。」
自衛がにーさん相手だったらなんでもするよと言わんばかりにアピールしている。
頼むからこのままどっちも買わずに去ってくれ、と願った。
出来ればこの記憶も消し去りたい。俺の記憶も、先生の記憶も。
「…君は?」
薄化粧した俺は先生の目にどう映っているのだろう。
問いかけに上手く答えることが出来ず、ただ目を逸らす事しかできなかった。
981風と木の名無しさん:02/07/20 03:33 ID:/ysU1hq3
973サマ
そうでつ。懲りてません(w 973サマも書き手さんですよね?(違ったらスマソ

あちらスレに優太が佐倉井先生に仕込まれ…という夢の話をカキコしてはる方がいらっしゃいましたが
始めは優太を悪役で書きたいと思ってまして(w 阿仁ぃがヤクザでその弟が兄貴に使われて、というか。
酔わせて連れて行って「優太、お前もやるか。」ってな展開にして、井舞総受け状態もアリかなとか
腐りきったことを考えてました(w でも優太ってやっぱ悪役には出来ないんすよね。なーんか。
なんで阿仁ぃがヤクザかというと…白いスーツに黒シャツの衣装かな、やっぱ(w そっからですね。

あと4、5レス分くらい残していただければ結構ですんでこちらにカキコして頂いて結構ですよん。
982風と木の名無しさん:02/07/20 04:43 ID:CLQQi4q9
きゃ〜乙でつ!お言葉に甘えてこちらで感想をば

テンテイ!自衛も出てきて幸せでつ・゚・(ノД`)・゚・。
一瞬、名作『続・裸舞レ多ー』で実現されなかった三つ巴が脳内に・・・

腐ってナンボだと思うんですが、どうしても悪にならない勇太に萌え〜
でも、そんな展開もアリですよ〜色々読みたいでつ(゚∀゚)!

と、欲張ってばかりではいけませんね・・・
降りしきる酸性雨に打たれて逝ってきます。
983風と木の名無しさん:02/07/20 10:15 ID:rktk9CfM
ヤパーリこんなにもウキウキさせてくださるセンセイ方に心から感謝したい・・・
そして自衛、おかえり〜〜〜!!!(ウレシナキ
984風と木の名無しさん:02/07/20 13:40 ID:V42fNIxd
やはり、せんせぇwでしたか。
(はい、私も書き手でし。何でバレたのかしらw)
さすがに上手いっすねぇ。堪能させて頂いておりますぅ。

自衛、二万なら私が買うよっ!倍払ってもいいぞっ!
…いや、纏めて買って二人を絡ませ、それをただ眺めるってのがイイな…(腐乱

(>世の中で起きていることは全て偶然なのだとどこかで読んだが〜
もしかして…今日語句ファソ?と勘繰ってしまったw スレ違いスマソ)
985風と木の名無しさん:02/07/21 01:24 ID:U7JlThCX
>擽るような甘く低い声に身体が、視界が、蕩けてゆく。

すげー亀レスでスマソ
この一文本っっっ当に好きだわー。何度読んでも萌える。
ってかここの書き手サン達はマヂレベル高いっす。
さんざ色々読んできて 
それなりに目が肥えてると思うんだが(何モンなんだよ自分/クワラ
毎回唸ってます。好みっす。
986風と木の名無しさん:02/07/21 02:34 ID:OwC2u9Xo
大人な圧に萌え〜〜〜!!
余裕に色気出しまくりな姿が目に浮かびます…センセイ!

私もここの方々が書かれる文章ダイスキでございます。
参加されてる方からも大人の雰囲気が…コドモにゃ書けねぇ!
987風と木の名無しさん:02/07/21 02:43 ID:FZK2zkLB
この板の年齢制限わかってて言ってんだろうな
988明日、終わります(多分:02/07/21 03:24 ID:Sx3qmHPa
「俺はヤり専、この人ヤられ専。」
なかなか答えない俺に痺れを切らして身も蓋もないフォローをした自衛の顔を思わず睨む。
「…そう…じゃあ君達二人を買って…見せてもらうことも出来るわけだ…」
「ちょ、ちょっ…」
「それでもいいよ。ていうかにーさんは見てるだけ?」
「……それもいいね。」
よくない。全っ然よくない。
片や自衛は呑気にそうしよ、そうしよ、と先生に勧めている。そのまま襟首掴んで逃げ出したい気分だ。
「…君は、名前なんていうの?」
「自衛。アルファベット一文字で自衛。」
「…君は?」
先生は初めて俺の顔を見てにやりと笑った。
どんな答えが返ってくるのか楽しみでしょうがないという顔で。
「……はやて…」
「しっぷう、って書いてはやてって読むんだよな。」
消え入るような声で答えた俺の肩に腕を廻して自衛が言う。はやて、と先生は嬉しそうに繰り返す。
「自衛くんにはやてくんね…じゃ、行こう。」
先生はそう言うとタクシーを止め、俺達に乗り込むよう促した。
自衛に後ろから背中を押され白いシートに滑り込む。
最悪の筋書きだ。
989風と木の名無しさん:02/07/21 03:27 ID:Sx3qmHPa
客室特有の匂いが鼻を刺す。
これはラブホテルだろうが、今いるそこそこいいレベルのホテルだろうが多かれ少なかれ感じる匂い。
ひとつの目的でホテルに入る事が日常化しているためか
いつもなら条件反射のように臨戦体勢になる筈、なのだが。
「…やりにくい?」
立ったまま所在なげにお互いを見ようとしない俺達に先生が笑いながら言う。
当たり前だ。幾らなんでも友達といきなり出来るわけがない。
「…じゃあ…はやてくんからシャワー浴びて…覚悟しておいでよ…」
覚悟。困惑している様子がやはり外から見ても解るらしい。
そんな俺を横目に酷く楽しそうな先生。なんだか腹が立ってきた。
「…俺、いい。自衛、やろ。」
思ったより投げやりに聞こえた自分の声に少し戸惑いながらシャツを脱いだ。
先生はソファーで脚を組んで煙草を咥えている。
「どうする。自衛。お前上?」
「…あ……どっちでも…」
事務的な動作で裸になるとベッドに乗り、胡座をかいて座った。自衛も慌てて服を脱ぎ、ベッドへあがる。
今からヤられる俺が胡座かいてるのに、ヤる側の自衛が正座しているのが可笑しくて思わず笑った。
そのまま三つ指ついて挨拶でもしそうな勢いだ。
自衛が顔を近づける。友達とやる初めてのキスはギャラリーがいる所為かなんだかぎこちなかった。
「…お前…キス、へたくそ。」
そう呟いて俺から仕切り直す。キスの上手い下手で全てが決まるのだ。
───先生がそう教えてくれた。
張本人が鋭い視線で俺を射抜いているのを視界の端に感じる。
なんだか試験でもされている気分だ。
990風と木の名無しさん:02/07/21 03:51 ID:wMdVoPJl
984サマ 
ぎく(汗 実は元狂獄ファソです。ばれてんじゃん俺!今でも新刊出たら読みますが。
「黒い着流しに黒い羽織、黒足袋、黒下駄」のくだりを読む度にああ、圧ちゃんにやらせたい…。と。
狂獄堂"コス"似合うと思うんですよ。圧ちゃん。目の下の黒い隈取があんなに似合う日本人は彼以外にいない。
狂獄堂"役"は小難しい長い台詞が彼には著しく不向きかと(w
激しくスレ違いスマソです。

985サマ 986サマ
はずかすぃです。ありがとうございます。ホント嬉しいです。

新スレの書き手さんも言ってはったことですが、やっぱりこのスレの流れみると
SS駄目な方ってどうしても言い出し難いという感は否めないですよね。
SS駄目な方々の気持ちも少し解るような気がするので。
同人はあんまり、という私の気持ちとほぼ同じなんだろうなと。
どっちが引っ込めば決着がつくという話でもないと思うので、矢張り共存かと。
SS書きは出来るだけ短く纏めることを心がける。(己に言い聞かせてます)
萌え話オンリーの方は話題を待つだけではなく、提供する。と。
生意気言ってスマソです。
でも、共存して行くには双方が一歩引かないといけないんじゃないかと思うので…。


991風と木の名無しさん:02/07/21 04:22 ID:1qwiA+p7
>990さま
うわー。
なんか異枚がやられっぱなしでかわいそうな気もします。
圧、余裕かましてますね。異枚逃げないのかしら〜?
はあはあ続きが気になる。
とか言って、日出居間書き手です。
ああ、感想書きたかった…(w

SSは短く。
基本ですねコレ。痛いです。
しかしコンビニオチまでは遠い…(泣
992風と木の名無しさん:02/07/21 08:13 ID:zpxnTHxF
わー日出居間のセンセイだー!ども。圧居間(?)書き手でし。
センセイの描く日出にはほんとほれぼれしますー!こんな旦那がほすぃ(w
こちらは明朝四時頃に完結予定です。
結末楽しみにしてますー(ハァト
993風と木の名無しさん:02/07/21 08:51 ID:sLHRXpLh
ギャヒー!(アビキョウカン
ま、幻に消えた自衛居間がこんなところで読めようとは!
しかも居間嫌がり気味だし!圧視姦体勢だし!
たまんねえ実際…
ありがとうございますセンセ!!
完結残念ですが正座して待ってます!
まま、こっちはいちお現行スレではないので、少しくらい長引いてもいいかも…
とか勝手な事を思ってしまうくらい続きが 待ち遠しいです。ハァハァっす。
994風と木の名無しさん:02/07/22 04:22 ID:MpQyiEAL
「…ん…」
目を閉じてされるがままの自衛がなんだか可愛い。
「…お前が上なんだからリードしろよな…」
こんなに頭が醒めているのに事に及べるのか自分でも解らない。
さっきの威勢はどうしたんだというほど萎縮している自衛。
お前がいいっつったんだろうが…。
先生は肘掛に頬杖をついて俺達を見ている。
そのアンニュイな空気とは裏腹に、ベッドの上では若手芸人が二人でネタ合わせでもしているような妙な雰囲気だ。
「…つか、いつもどーりにやれって。」
耳元で囁く。
「いつもどーりったって…」
「いーから。俺は。」
再び唇を重ねてその気になるよう誘う。くすくすと笑う声が近くで聞こえた。
「…二人共…初めて、じゃないんでしょう?」
紫煙がたゆたうのが見えた。先生はベッドの周りをゆっくりとした動きで移動する。
先生が向こうを向いた瞬間に自衛の尻を踵で軽く蹴り、続けるように促した。
「てっ。」
唇を塞ぐ。なにか声を発されるとどうしてもこの醒めた頭が更にクールダウンしてしまいそうだ。
首に腕を巡らせ外界と遮断する様に抱き寄せる。
自衛の手が熱く吸いついてくるのを感じた時先生の声が聞こえた。
「…前戯なんかしなくていいよ。」
意地悪そうに笑う先生に思わず反論する。
「…無理。できねえよ。入らねーって。」
「俺は、前戯なんか、見たくないんだけど。」
一言一言区切る様に言う。
むっとして睨みつけた俺に先生はにやりと微笑むとくるりと踵を返して言った。
「…自分の立場…解ってる?」
995風と木の名無しさん:02/07/22 04:26 ID:MpQyiEAL
苦しい。いくら客の命令だからって無理なものは無理だ。
シーツを掴む。指の関節がバラバラになってしまいそうだ。
汗が顎を伝い落ちてシーツに吸い込まれてゆく。
漸く先だけを沈めた自衛が背後で深い溜息をついた。
「…無理矢理イっちゃえば?」
悪魔の様に自衛に囁いている。
一体どういうつもりなんだ、先生。レッスンでもこんな風にしたこと、ないじゃん。
恥ずかしさと、悔しさ、そして痛みが入り乱れて胸が締めつけられる。
自衛が腰をゆるゆると動かした。
「…く…っ…」
額に貼り付いた髪を掻き上げられる。直視されるのが嫌で顔を背けるが顎を捕えられてしまう。
徐々に入り込んでくる自衛。
慣れてきたのか痛みが次第に遠のくとそこへ少しずつ滑り込んでくる快感。
自分の口から漏れた声が明らかに甘味を帯びてきている。
身体は正直だ。情けないくらいに。
自衛が送り込んでくる快感が徐々に溢れ出しそれに比例するように喘ぎ声が漏れる。
「…せ…せんせ…え…」
思わず口走った呼びかけに不思議そうな顔で俺を見る先生。
「なんでそんな…フツーなんだよ…俺が…こんなんなってるってのに…」
「こんなんって…自衛くんに失礼だよ。気持ちいいんでしょう?…はやて…いや、久司くん。」
唐突に名前を呼ばれ、胸が高鳴る。いつだってそうだ。名前を呼ばれると驚くほど単純に身体が反応する。
「…フツー…これでも結構…ジェラシー、感じてるんだけど。」
嫉妬。一体、何に。そう問いかけたかったが自衛の激しい動きに阻まれ喘ぐことしかできなかった。

その後結局提示額の倍以上をそれぞれ貰いホテルを出た。
ただ単純に一発やっただけなのに全身が気怠い。
幸いにも俺が思わず口走った先生という声も、俺の本名も自衛の耳には入っていなかったようだ。
二人共黙りこくったままタクシーに乗り込む。
明日のレッスン、どうしよ。
街のネオンを見ながら漠然と思った。
996風と木の名無しさん:02/07/22 04:31 ID:MpQyiEAL
うへえ。終んねー!!どうしよう!今日終わらせるって大見得切っておきながら!!(殴
明日、明日終わらせます、マジで。
黄色い泉へ逝ってきます…。
997風と木の名無しさん:02/07/22 06:27 ID:rF3yPLQK
>996
すんばらしいです先生(感涙
ていうかまだ続いて欲しいくらいです…この後の展開も楽しみですし。

上の方で「SSは短く」って話ありましたし、遠慮されてるのかも
知れませんけど…楽しみにしてる者としてはもう少し細かく
読んでみたかったりもします…。(生意気言ってスミマセン)
エロオンリーでなくて、微妙な心理とかが絡んで来るのが
すっごくいいなと思っているんですよ。真剣に。

無駄話でスレ消費しちゃってごめんなさい!
とにかく続き楽しみにしてますので。
(書き手の皆様、本当に腰が低いというか遠慮がちで…(´Д⊂ヽナミダ..)
998風と木の名無しさん
このスレだけでなく2も3もタプーリ残ってますから
そちらでゆっくり書かれては?>続き