【hey!】トーナメントで萌えpart19【三戦!】

このエントリーをはてなブックマークに追加
896いきなり1/4
大きな仕事を終えたダウソ社には、爽やかな空気が流れていた。
爽やか――それは、ダウソにふさわしくない言葉かもしれない。
ダウソ社は、つい昨日、上役の大きな疑惑に揺れたばかりだ。
だが、信頼を回復すべく、同盟のFFDQの勝利のために、
社員たちは、必 死 に努力したのだ。
試合は惜敗。だが、
「あの騒動のあとでがんばれた。胸を張って泣こう」
「最後には勝つ。明日も支援、がんがるぞ!」
サソ、ぴょんはじめ、若い社員たちの士気は下がらなかった。
「おつかれさま」
みんなのことばにうなずきながら、
上司だめめぽは若手をあたたかくねぎらった。
FFDQの人たちからも「ありがとう」のことばをもらい、ほっと一息つく社内。
そこへ、ずっとダウソを影から見ていた男が声をかける。
「皆が分かっているよ。この名勝負を演出した裏方が、
downloadだってことが」
897いきなり2/4:02/05/21 20:19 ID:Wj4g5DHL
少しかすれた、印象的な響きの声。半角ファミリーのひとり、改だった。
「あ……ありがとうございます」
心なしか、社員たちの頬が赤く染まった。
「ダウソさんと組んでよかったよ」
改の後ろに、悪もいた。
改は唇だけで笑っているが、悪の目は、わずかに濡れている。
「お疲れさまです。半虹さんの試合では、ダウソの力をすべてお見せできると思います」
しっかりとうなずくぴょんの肩に手を置く悪。
そろそろ行くか、とその悪を改がうながした。
ダウソ社は、半角ファミリーの長、文字列の支援を続けている。
改は社員たちの背中に言った。
「ありがとうございます。しかし今日はお疲れでしょう、休んでください」
改の声に、社員たちが振り返る。
けれども、と続けて改はダウソ社のひとりひとりを見て笑った。
「落ちたら恨みますよ」
ダウソ社は今夜も徹夜になりそうだった。
898いきなり3/4:02/05/21 20:20 ID:Wj4g5DHL
「改さん、かっこいいな……」
半角の背中を見送りながら、だめめぽは思わずほっとつぶやく。
ばしっ!
「???」
いきなり後ろ頭をはたかれ、だめめぽはびっくりして振り返った。
W97DownQが唇を尖らせて、上目づかいにだめめぽを睨んでいる。
童顔がいっそう幼く見えた。
「おまいは好かん!」
言い捨てて、W97DownQはどこへともなく走っていった。
「????」
だめめぽには、W97DownQが何をそんなに怒っているのか、よくわからない。
899いきなり4/4:02/05/21 20:20 ID:Wj4g5DHL
ダウソ社を出た改と悪は、ビルの入口階段に座っているレンを見つけた。
同時にレンもふたりの気配を察して立ち上がる。
「どうだった?」
改のくわえた煙草にライターの火を差し出すレン。
「大丈夫だろう。一時は、どうなることかと思ったけどな」
改ははじめてくつろいだ表情を見せ、煙草の煙を吐き出した。
窓が明るい建物もあるが、深夜の街は静かだった。
「あ、そうそう。レンさん、今夜の姐さんのとこの支援要請だけどさ。
今日のところは、テンさんに道譲っといていいんじゃないの?」
「そうですね。じゃあ、改さん姐さんのとこへ行ってくださいよ」
「それはレンじゃなきゃ。頼むよ」
照れくさそうに改がまた煙草を取り出すと、悪が横から1本失敬してくわえた。
「明日はみんな笑顔で会えるといいねえ」
がんばろうな。文字列の兄貴のために。

〜〜その頃の文字列兄貴〜〜

( ´∀`)ノ7777さん「おれ女教師」
( ´∀`)ノ7777さん「ナースの白いストッキング破り隊」
( ´∀`)ノ7777さん「疲れたOL」
文字列兄貴「ただいま11MBの動画ウP中です……」