FF・DQかっこいい男キャラコンテスト・第5幕

このエントリーをはてなブックマークに追加
1風と木の名無しさん
FFとDQの話題に限定した、小説を否定しないスレです。
雑談、小説からお絵かきまで男キャラに関することなら
マターリと何でもどうぞ。
話題上ネタばれは避けられませんが、最新作について話すときは
未見の人に配慮して発言する人って素敵だと思います。

*煽り荒らしは完全放置。レスするあなたも厨房です*

他のスレでFF・DQの話題を見かけても、こちらのスレに
強制的に誘導することはしないで下さい。

投稿などは基本的にsageでお願いします。sageの意味が分からない人は
書き込むとき、メール欄に半角で sage と入力しましょう。

前スレFF・DQかっこいい男キャラコンテスト・第4幕

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1007305982/-50

過去スレ・リンクは >>2
2風と木の名無しさん:02/02/21 06:40 ID:ckK3waRs
【過去スレ】

ドラゴンクエストかっこいい男キャラコンテスト
ttp://north-cape.parfait.ne.jp/alflailawalaila/log/973867532.html
《ドラクエかっこいい男キャラコンテスト》その2
ttp://north-cape.parfait.ne.jp/alflailawalaila/log/981977325.html
【DQかっこいい男キャラコンテスト・第3幕】
htp://game.2ch.net/ff/kako/1002/10026/1002638962.html
【お絵かき掲示板(801限定では無いですが)】

管理人:鈴木五郎 ほのぼのからエロまで
ttp://oekakies.com/p/165303/p.cgi
管理人:(=゚∀゚) エロ傾向・強
ttp://www.tds.ac/~corona/dq/bbsnote.cgi
管理人:バッツたん 健全
ttp://freebbs.fargaia.com/html/butztan.html

【小説の保管サイト】

ttp://north-cape.parfait.ne.jp/alflailawalaila/
3風と木の名無しさん:02/02/21 07:07 ID:ezpHMbO1
>1さん
スレ立てお疲れ様です〜ヽ(´ー`)ノ
4sage:02/02/21 13:29 ID:AYpVMDnC
お疲れさま〜>1
54:02/02/21 13:30 ID:AYpVMDnC
ごめんんささい、メール欄と間違えて、sage書いた…。
6風と木の名無しさん:02/02/21 15:00 ID:xz6Ctb3b
sine
7(++):02/02/21 15:49 ID:WJ9OHC6f
>1さん
スレ立てご苦労様です。
いろいろありますが頑張っていきましょう
8レイン ◆FFHEKIC2 :02/02/21 16:18 ID:UBbeSmAE
お疲れさまッス〜
自作自演で終わらされなくてホント良かったッス(ってか、自分がこれを見つけられて良かった(爆))
さて、また何か書こうかな。一応FFも入ってるし・・・DQでも良いけどね。
9風と木の名無しさん:02/02/21 19:09 ID:xz6Ctb3b
なんでここに居座るのかネエ
邪魔なんですけど
10風と木の名無しさん:02/02/21 19:29 ID:lORCBGz7
スレ立てお疲れ様でした〜 >1
ちゃんとハケーンできておめでとう自分(w
また皆様の素晴らしい作品を楽しみにさせていただきます。
11風と木の名無しさん:02/02/21 19:33 ID:xz6Ctb3b
12風と木の名無しさん:02/02/21 19:36 ID:90uNyejr
宇宙大帝ゴッドシグマage
13風と木の名無しさん:02/02/21 19:39 ID:SYrXa34r
前スレ836です。スレ立てお疲れ様です〜!
またみなさまの作品楽しませてもらおうと思っています。
自分もまた何か作品書かせていただいてもいいでしょうか?
読み手としても書き手としてもこのスレ見つけられてよかった。

14風と木の名無しさん:02/02/21 19:41 ID:7GOBQVTr
1さん乙カレー
15風と木の名無しさん:02/02/21 21:26 ID:8q6brcyw
1さん乙彼ーです
粘着厨房を全く相手してない皆さんが
たくましくて好きッす(w  また創作の神様が降臨したら
アプするんでそん時はヨロシコです
16風と木の名無しさん:02/02/21 22:08 ID:9+8BQVG3
1さんお疲れさまですー。
前スレの836さん、是非書いてくださいまし!
勇クリすごく萌えました(・∀・)
17MOMO:02/02/21 22:44 ID:QsZNWd2g
1さま またお世話になります。

勤労中もネットに繋がっている机上PCを恨めしく眺めるばかり。やっと自宅でここを見つけました。
残業なんかしてられるかいっ。こっちは小説書くので忙しいのさ。時間外手当なぞいらん。第一、DQ4もまだクリアしていないというのに…。
ところで、前板でDM+のローレシア王子「ロレン」を教えて下さった方、ありがとうございました。
素敵な名前なのに、どうもり+の絨毯売りのローランさん(謎の駱駝)とイメージが被ってしまう自分が情けないです。
いっそ伝説の最強ステータス勇者「もょもと」?いや、これも自分的にイマイチ萌えられない。ああ、「アレン」は恐れ多くて使えないよぅ。

一応試してみたりする

「カイン………」
「あぁッ!………もょ………もょも………と………痛っ!」
「また漏れの名を呼んで舌を噛んだのか、お前………」

ダメだっ、ダメなんだよおぉ…これじゃあ〜(うつ伏して号泣)
18風と木の名無しさん:02/02/21 23:48 ID:HCMHDB0M
>17
もょもと…これって発音どうなんでしょ。
舌噛むサマル萌え。つーか藁タヨ。
19風と木の名無しさん:02/02/22 00:12 ID:cnvanS5m
1さん乙かれー。
ああよかった無事新スレ見つけられて……(TдT)ウレスィ。
20前スレ982:02/02/22 00:32 ID:upRDwf+I
え〜ん、すいません、17さん・・・。
「ロレン」じゃなくて「ロラン」でした〜・・・
おそらく私の中で、アレンとロランが混ざってしまったんでしょう・・・
でも、ますますローランって感じですねw(どう森やったことはないんですが、+って所がひっかかるw)
21風と木の名無しさん:02/02/22 01:13 ID:p6Q4c220
ちょっぴり生意気そうな男の子が徐々に脱いでいき
22風と木の名無しさん:02/02/22 02:16 ID:GsPT4TiN
おお〜、ついに新スレですかー、おめでとうございます&1さんお疲れさまです。
気分一新、またいろんな方のお話を楽しみにしてますね。
おっと、前スレの626ですー。
23風と木の名無しさん:02/02/22 02:19 ID:p6Q4c220
age
24取り合えず読んどけ:02/02/22 02:49 ID:p62Q+5Qv
25風と木の名無しさん:02/02/22 19:00 ID:PI0pY0bs
26>>25:02/02/23 00:21 ID:Er5wBfra
ナイス誤爆!
27風と木の名無しさん:02/02/23 06:42 ID:MaSzFkzs
かわいい男の子、アナル舐めさせてください
28風と木の名無しさん:02/02/23 06:42 ID:MaSzFkzs
かわいい男の子、アナル舐めさせてください
居万円出します ちゅんこ
29風と木の名無しさん:02/02/23 19:30 ID:zdaNpG4H
?
30風と木の名無しさん:02/02/23 20:36 ID:JSKB0et+
けさせる。
31MOMO:02/02/24 00:36 ID:kXRhJe0h
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

結局、悩みに悩んだ挙句、次の設定でイかさせていただきます。お騒がせしました。

ローレシア王子………アレフ(DQIから借用。ご先祖だしィ、いいよね〜)
ムーンブルク王女……マリア
サマルトリア王子……カイン

では、「破無多漏」のアニメを見ながら書き上げたので、ちょっち、萌え度が不安ですが、“夜のおかず”いえ、“夜のお菓子”(ウナギプァイ?)にでもなれば幸いです。
「君の言霊は波音に似て」は10スレ以上消費致しますことを、あらかじめお詫び申し上げます。
32君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:38 ID:kXRhJe0h
<1>

 夕日が紅く波を照らす。
 鳥の群れが、今夜の塒を求め、空を飛び去ってゆく――――。
 ロトの子孫たちは、とある港町に辿りついた。

 すっかり疲れ果て空腹をかかえていたアレフは、足早に宿を目指す。
 少し遅れ気味に、カインとマリアが続いた。
 ふと、カインが立ち止まる。
 年の頃は、彼と同じ位であろう少年たちが、荷降ろし場に腰掛け、談笑している。
 その内の一人の母親らしい女が、夕餉の迎えに来た。
 並んで家路につく親子を眺めているカインの横顔は、夕日のせいもあるが、どこか淋しげだ。
 (そういえば、この子は随分小さいうちに母親を亡くしたんだっけ――――)
 マリアがまだ幼い時、サマルトリアにお悔やみに行った覚えがある。
 生まれたばかりの妹に寄り添って、小さなカインがあやしている姿に、参列する人々が涙していたものだ。
 ロト三国の因縁は不思議だ。病弱か、夭折する妃が後を絶たない。
 母のない淋しさは、マリアもよく知っていた。

 「カイン、おなかすいたでしょう?」
 「え?う、うん………」
 「ここのお魚は美味しいでしょうね。何が食べたい?」
 「そうだなぁ………僕、パイ包み焼きがいい」
 「お前ら、早く来いよ!!」
 アレフが大声で彼らを呼んだ。疲労と空腹で、彼は今最高潮に機嫌が悪いのだ。
33君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:41 ID:kXRhJe0h
<2>

 宿に荷物を置くと、すぐに三人は町の食事処に向かって繰り出した。
 港町だけあって賑やかだが、その分得体の知れぬ流れ者も多い。
 ただでさえ目立つ美男美女揃いの彼らは、すれ違いざまに幾度も触られたり、卑猥な言葉を投げかけられたりした。
 「まったくなんて町なの――――もう!」
 「尻触られたくらいで怒るなよ。それだけ魅力的な女ってことだろー」
 「僕も触られた………」
 「なにい――っ、そいつは許せんっ!」
 「ちょっと、その扱いの差は何?」
 「ねぇ、落ち着いてよ、二人とも。道の真ん中だよ。…あ、それでさマリア、港町ってことはさぁ…」
 「…さっき話が途中だったわね。続けて」
 「珍しい魔道書とか、あるかなぁ?」
 「あるかもしれないわね。あとで本屋に寄ってみましょうか」
 また魔法の話か――――。
 魔力のまったく無いアレフは、つまならそうに舌打ちをした。

 
34君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:42 ID:kXRhJe0h
<3>

 「おかわり!」
 「まぁ、こちら男前だけじゃなくて、お酒もお強いのねぇ」
 「ホント、うっとりするほど逞しいお方だわぁ〜」
 着くなり、凄い勢いで食事を平らげたアレフは、今度はカウンターに移動し、お酒を呑んでいる。
 嬌声をあげる酒場の女たちが、彼の周りを取り囲んでいた。
 あとの二人はテーブル席で食事しながら、その光景を呆れた様子で眺めていた。
 「もう、いい加減にしたらいいのに………」
 「アレフ、あんなに呑んで大丈夫なのかなぁ」
 「ローレシアは肝臓も筋肉なんでしょ!」
 マリアは相当怒っている。カインは、はらはらして上目遣いで彼女を見た。
 「カイン!私悪いけど先に帰るわ」
 「あ、僕も………」
 カインは慌てて料理の残りを口に運ぼうとした。
 「いいのよ。ゆっくりお上がりなさい。それより物騒だから、遅くならないうちにあなたも戻るのよ――――アレフなんか放っておいていいからね」
 「でも………」
 「や・く・そ・く」
 マリアは人差し指を立て、ウインクした後、店を出ていった。

 カインは頬杖をついて、カウンターを眺めていた。
 食事はとうに終えていたが、アレフはまだ酒を呑み続け、脂粉の香りをぷんぷんさせた女たちと笑いさざめいている。
 マリアはああ言ったが、酩酊したアレフを放っておくことはできなかったのだ。
 (あーあ、あんなに呑んじゃって。二日酔いごときでホイミさせたら、僕、怒るからね………)
 溜息をつくと、ついにカインは椅子を引いた。そして、奥のカウンターに向かって叫ぶ。
 「アレフ!僕もう帰るよ!」
 女たちの笑い声が響く店内。果たして彼に聞こえたのだろうか。
 (どうでもいいや。あんなアレフは見たくない)
 カインにとってアレフは憧れの“勇者”なのだ。なのに今夜のあの醜態ときたら………。
35君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:45 ID:kXRhJe0h
<4>

 「そうだ…まだ本屋開いてるかな…」
 カインは魔道書のことを思い出して、宿とは反対方向に踵を返した。
 本屋の前に着くと、店の主人らしき男が店じまいの最中だった。
 「あー、遅かったかぁ」
 残念そうなその声に振り向くと、店の主人はにこりと笑った。
 「いいですよ、お客さん。どういったものをお探しで」
 「魔道書を探しているんだけど」
 「ございますとも。つい最近手に入れましてね」
 嬉しそうにカインは店の中に入り、主人が書棚から取り出した本を受け取った。
 「ふぅん、装丁もしっかりしているし、中身も………。これ、いくら?」
 「800Gと、少々値が張るのですが」
 「800か。持ち合わせ、あるといいけど。………ちょうどだ!」
 カインはコインを数え、主人に渡した。
 「ありがとうございます――――ところで、お客さん」
 「?」
 代金を受け取った主人は、急に声を潜めた。
 「店の奥を抜けて、裏口からお帰り下さい。店の前に、札付きの輩が居りますので」
 カインはちらりと外を伺った。確かに目付きの悪い男たちが、店の中を詮索するようにたむろしている。
 「お気をつけて」
 カインは主人の好意に甘える事にし、店の奥へと入っていった。

 店の裏道に出たカインは、足早に宿へと向かっていた。
 (もっと勉強して、アレフやマリアの力にならないと。そうでなきゃ、アレフの言う通り、一生“補助呪文職人”のままだ)
 カインは分厚く重い、古びた本を大切そうにかかえ直した。
36君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:48 ID:kXRhJe0h
<5>

 細い道の連なる裏通りは暗く、すえた臭いがただよう。
 カインが大通りの方角に左折しようとすると、何者かが枝道から現れ、彼の前に立ちはだかった。
 「………」
 カインがゆっくりと視線をあげると、そこには――――野卑た笑みを浮かべた、痩せぎすの男がいた。
 「夜道に一人じゃ危ないぜ。俺たちがおウチまで送ってあげようか?」
 ばらばらとその男の背後から仲間が加わった。先程の本屋の前に居た連中に違いない。
 「――――ご好意だけ受け取っておきますよ」
 そう言うとカインは男たちの前を横切ろうとした。
 「待ちなよ、そうツレなくすんな」
 男はカインの肩をぐっと掴んで引き寄せた。
 カインはきっと睨むと、男の脇腹に強烈な肘打ちをくらわした。
 「うごッッ!!」
 男が腹をおさえてうずくまる隙に、カインは全速力で走り出した。
 「待ちやがれッッ、こんガキッ!」
 「つかまえろっ!」
 男たちが追ってきた。大通りまで行けばなんとかなる!
 カインがそう思った瞬間――――後ろから空気を裂く、複数の音が弾けた。
 
37君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:52 ID:kXRhJe0h
<6>

 (――――ボウガン?!)
 道の端に置いてあった大きな木箱に、マントごとカインは縫いとめられた。
 「くッ…!」
 マントを外そうとするカインを、男たちが取り囲む。
 両側から押さえつけられたカインの前に、先程の痩せぎすの男が近づいてくる。まだ腹部をおさえたままだ。
 「やってくれるね……」
 乱暴に顎を取り、上を向かせる。カインはまっすぐに男を睨み返した。
 「いいタマだ。俺の目に狂いはねぇ」
 そう言うと、いきなり男はカインの頬を左右に平手打ちにした。
 ――――カインの唇の端から、ひとすじの血が流れた。

 カインの法衣の横の切れ目から、複数の手が差し入れられ、弧を描くようにまさぐってゆく。
 やがて、一人の手があるものを探り当てた。
 「!!こいつっ、男だぜ………!」
 驚いたように手を引き抜く。
 「なぁに、いいじゃねえか………このツラならよ…」
 「それにどこぞの王様が衆道に目覚めてよ。金に糸目をつけないから、いい小姓を探してくれっていう話もあるしな」
 「確かに、値踏みする価値は十分にあるってことだ…」
 嘗め回すような視線がカインの上に注がれる。
 「まぁ、ここじゃナンだからな」
 痩せぎすの男はポケットからナイフを取り出すと、カインのマントの縫いとめられた箇所を切り裂いた。
 木箱からカインの躰が離れると、今度はのど笛にそのナイフをぴたりと当てる。
 「………もっといい所で啼かしてやるぜ」
 あたりには夜の帳が下りようとしていた。
38君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:56 ID:kXRhJe0h
<7>

 「帰ったぞ〜!」
 アレフは酔いも手伝ってか、勢いよくドアをあけた。
 いつもなら、テーブルの上に本を広げ勉強に余念のないカインが、本から顔を上げ、ひとつ小さく溜息をついて『おかえり』とか言うところだ。
 だが、今夜は………。
 アレフは灯りひとつない部屋に、一人たたずんでいた――――。

 マリアの部屋がノックされた。せっかちな叩き方で、すぐにアレフのものだと分かる。
 「どうぞ。アレフ」
 「カインはそっちに居るのか」
 「いいえ…一緒じゃなかったの?」
 「おかしいな………」
 「あの子のことだから、あなたのことを待っていた筈よ。私は先に帰るように言い置いたけれど」
 「捜してくる」
 「心配だから、私も行くわ」
 マリアは上着に手を伸ばした。
 「マリアはここで待っててくれ。奴と入れ違いになるとやっかいだから」
 「聞いた。リリザでしょ」
 くすっと笑いかけたマリアだったが、すぐに真顔に戻った。
 「あまり夜はうろつかない方がいいって言ったのに………」
 「ああ、最近人さらいが多いらしいんだ」
 「酒場のキレイなお姉さんから仕入れたの?」
 「人聞きが悪いな。人が一生懸命情報を集めてたってのに」
 「やけに楽しそうだったけど」
 「おっと、カインを捜すのが先だ――――じゃな!!」
 「ええ、気をつけて」
 足早に走り去っていくアレフに、マリアは胸の辺りで小さく手を振った。
39君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:57 ID:kXRhJe0h
<8>

 (そういや………あいつ本が欲しいとか言ってたな)
 夜道を急ぐアレフは、ふと思い出した。
 アレフが本屋に行き、主人に事情を話すと、主人はことのいきさつを教えてくれた。
 ますます心配がつのってゆく。
 本屋の裏口からカインの足跡を捜すアレフは、しばらくたって横道に何かが落ちているのを見つけた。
 踏みにじられ、泥まみれになった魔道書――――。
 拾い上げ、泥を払うと、アレフは懐に本を納めた。
 その近くを調べると、木箱に数本、ボウガンの矢が刺さっている。
 矢を引き抜くと、そこには見慣れた布の切れ端がついていた。
 (カイン………!!)
 アレフはその布の切れ端を握りしめ、立ち上がった。

 「――――そらよっ!」
 場末の古びた連れ込み宿。その一室のベッドの上に、カインは突き飛ばされた。
 カインが体勢を整える前に、男たちは覆いかぶさる。
 「へへ……おとなしくしろよ。あとでいいモノやるからよ…」
 もがくカインの唇を無理やり奪いながら、彼らは少年の服を引き剥がしていく。
 やがて露わになったなった白い肢体を前に、ごくりと男たちは唾を飲み込んだ。
 「たまんねぇなあ………おい」
 「女より艶っぽいじゃねぇか…」
 「…は……なせ……ッ!」
 押さえつけられたカインは、逃れようと必死に手に力を込める。
 「離してやるさ。俺たちを満足させてくれたらな………」
 カインはぎゅっと唇を噛んだ。
40君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 00:59 ID:kXRhJe0h
<9>

 白い肌の上に、いくつもの痕跡がつけられてゆく――――。
 手馴れた愛撫は、彼らが幾度となくこうした行為を行っていることを思わせる。
 「気分出せよ………睨んでないでさ…」
 リーダー格の痩せぎす男が、カインの下腹部に手を伸ばした。
 「………!」
 執拗な愛撫の波がカインを襲う。息を荒げながらも、カインは必死にその感覚を逃そうとした。
 男に向かい、カインは言った。
 「…僕から…離れろ…さもないと……」
 「はっ!何を言い出すかと思ったら」
 男たちは笑った。だが、カインは表情を変えなかった。
 「…ケガするよ……!」

 急にあたりが暗くなった。月が隠れたのだ。
 アレフは空を見上げた。真っ黒な雲がたなびきながら、ある一点に急速に集まってゆく。
 雷雲が、低い唸りをあげはじめた。
 (こいつは………!)
 アレフは迷わず雲の中心部に向かい、走り出した。
41君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 01:01 ID:kXRhJe0h
<10>

 「一体どうやって俺たちに刃向かおうっていうんだい………え?」
 にやにやしながら男はカインの息づきはじめたものを口に含んだ。
 「もう、逃げられやしないっていうのによ」
 「……一応…警告…したからね………!」
 次の瞬間。カインは叫んだ。
 「ベギラマッ!!」

 ピカッ!と大きな稲光か走り、雷鳴が轟いた。
 閃光電撃呪文ベキラマの直撃を受けた部屋の天井には、大きな穴が開き、煙がくすぶっている。
 精霊と契約をかわしたカイン自身は、その直撃を受けることはない。
 彼のまわりにいたはずの男たちはみな一様に落雷の洗礼を受け、伸びていた。
 (ふぅ………)
 カインはシーツを掴むと、それにくるまった。
 すると、床が軋む音がした。まだ仲間が残っていたのか………!
 カインがギラの火球を飛ばすと、男はひょいと避けた。
 ギラの明かりに照らされ、その人物のシルエットが浮かび上がる。あれは――――!
 「――――俺だ。カイン」
 「アレフ!!」
 その人物がアレフと知ると、カインは転がるように彼の胸に飛び込んだ。
 「…その分なら無事なようだな」
 「心配した………?」
 「ああ、お前を襲った奴らの方をな。………やりすぎなんじゃないか?」
 黒くすすけて気絶した男を、アレフは蹴っ飛ばしながら言う。
 「大丈夫。死なない程度にしといたから」
 「おっそろしい奴。しかし、ただの人間のくせにお前を襲うなんて、身の程知らずなのがいたもんだ」
42君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 01:04 ID:kXRhJe0h
<11>

 カインは“少し焦げた”と文句を言いながら、密かに目の遣りばに困っているアレフを尻目にすべての服を身に着けた。
 「お待たせ」
 「そうだ………忘れ物だぜ」
 アレフは懐から魔道書を取り出した。
 「わぁ!これ………拾っといてくれたんだ」
 嬉しそうにカインは本を抱きしめた。
 「さ、帰るぞ」
 「うん」

 (心配してなかったなんて、嘘だ。本当は胸が張り裂けそうな位だったんだ――――)
 何事もなかったかのようなカインの笑顔を見て、アレフは思った。
43風と木の名無しさん:02/02/24 01:05 ID:O85lEWux
<10>

 「一体どうやって俺たちに刃向かおうっていうんだい………え?」
 にやにやしながら男はカインの息づきはじめたものを口に含んだ。
 「もう、逃げられやしないっていうのによ」
 「……一応…警告…したからね………!」
 次の瞬間。カインは叫んだ。
 「ベギラマッ!!」

 ピカッ!と大きな稲光か走り、雷鳴が轟いた。
 閃光電撃呪文ベキラマの直撃を受けた部屋の天井には、大きな穴が開き、煙がくすぶっている。
 精霊と契約をかわしたカイン自身は、その直撃を受けることはない。
 彼のまわりにいたはずの男たちはみな一様に落雷の洗礼を受け、伸びていた。
 (ふぅ………)
 カインはシーツを掴むと、それにくるまった。
 すると、床が軋む音がした。まだ仲間が残っていたのか………!
 カインがギラの火球を飛ばすと、男はひょいと避けた。
 ギラの明かりに照らされ、その人物のシルエットが浮かび上がる。あれは――――!
 「――――俺だ。カイン」
 「アレフ!!」
 その人物がアレフと知ると、カインは転がるように彼の胸に飛び込んだ。
 「…その分なら無事なようだな」
 「心配した………?」
 「ああ、お前を襲った奴らの方をな。………やりすぎなんじゃないか?」
 黒くすすけて気絶した男を、アレフは蹴っ飛ばしながら言う。
 「大丈夫。死なない程度にしといたから」
 「おっそろしい奴。しかし、ただの人間のくせにお前を襲うなんて、身の程知らずなのがいたもんだ」


44君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 01:05 ID:kXRhJe0h
<12>

 宿に着くと、二人はマリアの部屋を訪ねた。
 「どこに行ってたのカイン…心配したのよ。……あら?唇に血がついてるじゃない」
 「こいつ、本屋に寄ってウロウロしているうちに、石段でコケたらしいんだ―――ドジだよなあ」
 「は…はは………」
 カインはひきつった笑いをしながら、アレフの背中を突っついた。
 (ちょっとヒドいんじゃない……?)
 (しょーがないだろ、この際)
 「ダメじゃない。ホイミする魔力も残ってないのに、遅くまで遊び歩いたりして」
 そう言いながらも、マリアの回復呪文がカインをやさしく包み込む。
 「ごめんね、マリア………」
 「カインが無事ならいいの」
 マリアの手がカインの髪を撫でた。
 「もう、おやすみなさい」
 「うん、おやすみ」
 「あ、お風呂にはちゃんと入るのよ」
 「わかってる」
 ひらひらと手を振るカインに、アレフは呆れたように言った。
 「まったくあいつ、お前の母親みてぇ!」
 「じゃあ、アレフは?」
 「えっ、俺は………そのぅ………」
 アレフが考えているうちに、カインはくすくす笑いながら、先に部屋に入ってしまった。
 「あッ、カイン………このやろっ」
45君の言霊は波音に似て (DQII):02/02/24 01:07 ID:kXRhJe0h
<13>

 それから湯浴みを終えた二人は、それぞれの寝床にもぐりこんだ。
 「おやすみ、アレフ。今日はありがとね………」
 「気にすんな。それより、あんな奴らにヤらせる位だったら――――俺にヤらせろ」
 カインはふっと微笑むと、寝返りを打ち、アレフに背を向けた。
 「――――考えとくよ…」

 (いっ………今なん…て………?)
 暫くアレフの頭の中は真っ白になった。カインの言葉が何度も去来し、駆け巡る。
 彼はもう一度カインの真意を問おうとしたが、すでに当人は寝息をたてている。
 (まさか…こいつはわざと俺の心を乱して、うろたえる俺の様を見て、喜んでいるんじゃあるまいな)
 (だとしたら………)
 ちょん、とアレフはカインの額を指ではじいた。
 (本当に、押し倒して、挿れちまうぞ………!)
 アレフは再び自分のベッドに戻り、布団をかぶった。
 (………畜生!)
 今夜も眠れそうにない――――。

                                                             (完)
46MOMO:02/02/24 01:21 ID:kXRhJe0h
はぁー、びっくりした。自分のミスで(10)を2回貼っちゃったのかと思った。
しかし、世の中、私以上に暇なお方がいらっしゃるんですねぇ。

私のサマルはSFC版、ちょっと気が強いところが好き。
可哀想なローレ王子、また「おあずけ」です。今度こそは必ず………!?

ああ、目が痒いです。花粉症にめげそうになりながら、ディスプレイにしがみついてアプしました。

と、いうことで、今宵はここまでにしとうございまする。(NHKか…)
47風と木の名無しさん:02/02/24 01:33 ID:O85lEWux
sarasi
あげ
48風と木の名無しさん:02/02/24 02:01 ID:Hmk7Xr51
>>46
ゴチです。やっぱサマルは萌へ。
花粉症すか。春ですねえ。
アレルギーの目薬貰ってきた方がいいかもです。

49(++):02/02/24 15:11 ID:+aJjTtm1
>>46
気の強いサマル良かったです、そしてローレシアは意外に紳士?
ところでローレシアって未成年(?)なのに酒飲んでた…なんちゅう王子だ(w
50風と木の名無しさん :02/02/24 16:38 ID:5rZqFYAE
ゴチでしたー^^!乙彼ーでした 上手いですねぇセリフまわしとか・・
自分も今書いてる最中なんですが こう、場面転換とか
唐突すぎて上手くいかなくて 上手い人、うらやましいッス
51風と木の名無しさん:02/02/24 23:01 ID:HBU+2Rmd
氏ね氏ね氏ね氏ね
52MOMO:02/02/25 00:28 ID:pXWJkwQJ
うう、感激っす。こんなヘタレ小説を皆様が読んで下さるとは………。ヘタレである証拠に訂正があります。
<2>つまならそうに→つまらなそうに
<3>二日酔いには、回復呪文ホイミ(ちなみに20〜30ポイント回復)より解毒呪文キアリーでアセトアルデヒドを分解した方が良かったかも。

小説ですが、ネタはあるので短編ができ次第、また発表させて下さい。(IIしか今のところないけど)
DQはIVとII(セクース有)とのパラレル・IIハーゴン決戦編(セクース満載・最終回から書くのが好き・謎のパラレルエンディング方式)は完成していますが、30スレ以上(長ッ!)になること請け合いですので、迷惑かなとアプ予定していません。
FFは、1(しかもワンダースワン、マップスクロールすると目がチカチカする)しかやったことがありません。弟はFF派ですので、攻略本だけでも借りてみようかと。書けるかどうかは別ですが。以下は、とある姉弟のアホな会話っす。

姉「あんたもDQやってみたら?面白いわよ〜」
弟「姉貴もFFやればいいじゃん」
姉「戦闘シーン長いからイヤ」(表示速度最大スピード主義・ただしPS版は戦闘シーン長ッ)
弟「DQはドット絵だろ」
姉「何を言う。DQはシナリオが命。平和になって、皆に褒めまくられる旅を味わえるのがDQの醍醐味なのだ!」(犬や猫や馬にも、つい話しかけてしまうぞ)
弟「CGだって、FFの方が断然キレイだし」
姉「確かにDQVIIのあの踊りまくりCGは…昔見たNHKの人形劇「プリンプリン物語」を彷彿とさせ、一挙に脱力してしまったが…」
弟「それにDQはボス倒しても、真のボスとか隠しダンジョンとかあってシツコイでしょ」
姉「うぅ。それはそうだが、DQI・IIあたりならシンプルイズベスト。GB版なら更にお手軽。なんなら私のポケセンオリジナルピカチュウGBかスイクンブルーGBAを貸してしんぜよう」
弟「(DQI・II GB版の箱を見て)この三人(ロト御三家)小学生の遠足みたいだね」
姉「言わないでくれ(T_T) 私もその子らをハーゴン征伐に出すのは、児童福祉法違反だと思っている。ほれ、このSFC版エニックス公式ガイドブックなら高校生位なので問題ないのだが」
弟「(SFC版エニックス公式ガイドブックP3を見て)どうしてこの人(サマル王子)だけ座ってんの。他の人(ローラ姫含む)は、みんな立っているのに」
姉「それはモチロン、左にいるローレ王子に昨晩ハゲシ〜ク(´Д`;)ハァハァされて…ハッ!…いや〜なんでだろーねー、あはははは〜!」
53風と木の名無しさん:02/02/25 00:36 ID:y/85VVfA
>>52
キティガイ?
54風と木の名無しさん:02/02/25 01:37 ID:LMcjym2S
55風と木の名無しさん:02/02/25 11:11 ID:LN+gbEiF
>MOMOさん
IIハーゴン決戦編のアプ禿しくキボーンヌ!!!
56風と木の名無しさん:02/02/25 17:37 ID:5rgYhcLn
上と同じく・・・といいたいが、30スレってw
57風と木の名無しさん:02/02/25 22:28 ID:ssStIAOL
>>52
私は決してMOMOさんのことを嫌いではないのだけれ
どMOMOはもう少し「落ち着き」を身につけると良いと
思う なんだか好意的なレスをもらって舞い上がって
る感が強く漂っているので荒らしに目を付けられやすそう
くじけないで頑張って!!
58風と木の名無しさん:02/02/25 23:47 ID:FUb/69NF
深呼吸してもう一度読み直してから書き込むとよろし。
落ち着いてマターリといこうマターリと。
59MOMO:02/02/26 00:38 ID:4Md/Qmjq
SUMANU!
CHOUSHI NI NORISUGIMASHITA!
SHIBARAKU KIN-SHIN SHIMASU
MINNA GAMMBATTE KURE!
SAYOUNARA
60風と木の名無しさん:02/02/26 04:40 ID:Cn2ZD2wA
>MOMO
ナンデー!!!??逝かないでクレー!!!
久々のロレサマで最高に美味しかったのに…
一日5、6スレで1週間連載でいいのに…
61風と木の名無しさん:02/02/26 12:59 ID:ER81nAOo
いいからちょっと落ち着いてください>MOMOたんと取り巻き達。
62ギコガード ◆FFDQ/roc :02/02/26 21:48 ID:xvsdwyfM
新スレ出来たー。移行お疲れさまです>1
ああぁ、出来ればクリ勇は前スレの間に終わらせた
かったなぁ……。情けない。すんません。
63風と木の名無しさん:02/02/27 02:29 ID:AVwiTbPU
まぁマターリいくべさヽ(´ー´)ノ
何かアイディア浮かんだら 気軽にアプできる
ってのがこのスレのいいとこなんだし

ところで前スレの終盤にあった
皆の希望するカプーや萌えるシチュエーションについてもちっと語りたい
やっぱ4の男勇者、クリフト、デスピサロなどに萌え〜が多いのかな
サマとローは言わずもがな。
天空編に限って言えば5は妻子持ちだし、6はキャラがイマイチ?<テリ-は萌えんかな?
7はお子様だしってことで 4が一番強しって事なのかな
64風と木の名無しさん:02/02/27 09:01 ID:CZ5dcE4x
>>63
同意。誰でも気軽に作品アプできる雰囲気もこのスレの売りなんじゃないかな?
作家さん達も読み手もそういう雰囲気でマターリいけるといいよね。

見てる限りだとやはり2、4が強いね。
ピサロは特に移植後の人気がスゲェと思う。
7って年的にはお子様でもないと思うんだけど見かけないよね。
4はなにかしら美形揃いってイメージがあるから萌えやすいのかも。個性派揃いだしね。
3は・・・萌えにくいのかな?あまり見かけないけど。
65風と木の名無しさん:02/02/27 10:12 ID:ZfTK06GJ
>64
3なら盗賊と勇者で少しあった気がするが、
全体的に見るとやはりあまり無いね。
キャラクタが固定していないから、職業萌えするしかないからか。わからんが。
その点4はAI機能付いてキャラの個性が強く出ていて
愛しやすいな、プレイヤーとしては。
でもそうなると2に萌えるのは何故かな…
キャラクタとかもそんなに立っていないのにw
66風と木の名無しさん:02/02/27 18:35 ID:eZQFtNcX
>65
うん、確かに3はそういうところが萌えにくい要素なんだろうね。
4は個性がよく出てるからやっぱりいいんだと思うよ。

2はやはりサマル君のキャラがある程度みんなの頭の中で出来上がってて
しかもそれが愛されるようなキャラだからなのでは。
67前スレ836:02/03/01 01:20 ID:WkNVLIl3
どうも、前スレ836です。
今日は前スレの終盤のほうにある勇クリの続編のようなものを持ってきました。よろしければどうぞ。
しばしレス占領状態になってしまいますがご理解くださいませ。
68あるヤキモチヤキのユウウツ・1:02/03/01 01:23 ID:WkNVLIl3
ザシュッ!カンッ!バキッ!
けたたましい音が鳴り響く。運命に導かれし仲間たちが揃って一ヶ月。
僕たちはいつものように魔物と戦っていた。
故郷を滅ぼされ、大事な人たちを失って、一人で旅を始めてからもうかなりたつ。
あの頃はこんなにたくさんの仲間に出会えるなんて思っていなかった。僕は一人だと思っていた。
でも、今はもう違う。僕にはこんなに仲間がいる。
そして、密かに、本当に密かに想っている人もいる。

「危ない、ユーリル!!」
アリーナの声。はっとなって後ろを振り返るとそこには魔物の姿。
前に気をとられていた僕はとっさに剣を構えなおそうとしたけど、遅かった。
「うわあぁっ!」
右の肩から腕にかけて鋭い痛みが走る。瞬間、ぐらっと視界が揺れた。目が霞む。これは・・・毒だ・・・!
それでも何とか剣を構え直し、目の前の敵に剣を突き立てる。敵は倒れた、が、僕もその場に倒れてしまった。
痛みと毒で意識が朦朧としてくる。視界が霞む。まだ勝ったわけじゃないんだ、立たなきゃ・・・!そう思ったとき。
「ユーリルさんっ!!」
慌てて駆け寄ってくる人影が見えた。あ、・・・クリフトだ・・・。
霞んだ視界の中に僕ははっきりその姿を見た。あ、自分も怪我してるじゃないか・・・。なのに僕を真っ先に・・・?
「きゃあっ!」
「ひ、姫様っ!?」
え?
何・・・?あれ?どうして足音が遠ざかっていくんだよ・・・?僕は力を振り絞って体を起こし、その先を見つめた。
「姫様!大丈夫ですかっ!?・・・べホマ!」

痛みも何もかも吹っ飛んだ。僕の怒りが爆発したのは言うまでもない。
69あるヤキモチヤキのユウウツ・2:02/03/01 01:24 ID:WkNVLIl3
アリーナはかすり傷だった。どこをどう見たって僕の方が重症じゃないか!毒まで受けて、死ぬかと思ったんだぞっ!
なのに、なのに!アリーナが先で僕は後回し!どう考えたっておかしいじゃないかっ!!
何考えてるんだよ!あの大バカ色ボケ神官はっ!!
・・・だけどその大バカ色ボケ神官こそが、僕の想い人なわけで。どうしようもないんだ、もう。クリフトが好きで、しょうがない。
だから余計に腹がたって。その怒りは夜になってもおさまってはくれなかった。

夜。僕たちは町に入って宿をとった。
仲間が揃ってからというもの、部屋があるときは僕とクリフトは二人で一部屋を使う。
年が近い同性ということで、ごく自然なことだし、誰も気にもとめない。僕はこっそり喜んだりしてるんだけどね。
食事を済ませ入浴も済んだ後でも、まだ怒りはおさまらない。僕って案外根に持つタイプだったのかなぁ。
・・・わかってるよ、みっともない嫉妬だってことくらい。だけど、どうしようもなく悔しい。
もし僕かクリフトが女だったら、すぐに想いを伝えて、抱きしめられるのかもしれないのに。この腕に抱いてしまえるのに。

いつもなら二人でたわいもないことを喋ったりしている時間だ。だけど今日はそんなことをする気になれなかった。
重苦しい沈黙。僕だってこんなの嫌だ。でも自分から話す気になんてなれない。
しばらくすると、沈黙に耐えかねたようにクリフトが僕に声をかけた。
「あの・・・ユーリルさん。」
「・・・何?」
うっ、いかにも機嫌悪いですって声が出てしまった・・・。どうすればいいんだろう、この雰囲気・・・。
すると彼は僕が腰掛けていたベッドの前に来て、頭を下げた。
70あるヤキモチヤキのユウウツ・3:02/03/01 01:25 ID:WkNVLIl3
「・・・昼間は申し訳ありませんでした!」
「え・・・。」
「私は・・・私にはパーティーの回復係として皆さんをサポートする役目があります。戦闘を有利に進めるためにも。
 今日もあの状況で・・・重傷だったあなたをまっ先に癒してさしあげなければならなかったのに・・・。」
「・・・アリーナが魔物に傷つけられたと思ったら、いてもたってもいられなくなった、って?」
「・・・ほ、本当に申し訳ありません・・・。」
心の底から反省してるみたいだった。いつもならこんなことを言われでもしようものならすぐに許してあげるところだけど
アリーナが絡んでいると思うと、素直にそう言うこともできなかった。
「別にいいけどさ。アリーナは大事なお姫様なんだし。
 クリフトやブライさんが必死になって守ろうとするのも当然だと思う。」
「え、それじゃあ・・・。」
許してもらえるんですか。多分次に出てくるのはそんな言葉だったんだろう。急に表情が明るくなった。
「けど、今日みたいなことがあっても困るから・・・。とりあえず明日からはミネアさんに出てもらうことにするよ。」
「そうで・・・え、ええぇっ!?」
思ったとおり。ほんっとーにわかりやすいんだから。単純というか、純粋というか、素直というか。
「何、どうかした?」
「あ、いえ・・・!今日はあのようなことになってしまいましたけれど、明日は・・・
 いえ、二度とあのようなマネは致しませんのでっ!その・・・。」
そうだよね。だって馬車の中にいるってことは、前線で活躍してるアリーナと少なからず距離ができるってことだから。
だからこんなに慌ててるんだろ?・・・わかりやすすぎだよ。
あー、なんだかますますムカついてきたかもしれない。ヤキモチやきの本領発揮ってところだろうか。
「けど、回復役っていうのは大事な役目だし。その場に合った冷静な判断してもらわないと、全滅だってしかねないし・・・。」
「そ、そんな・・・。
 ・・・・・ど、どんな罰でもお受けしますので・・・っ!ですから・・・。」
71あるヤキモチヤキのユウウツ・4:02/03/01 01:26 ID:WkNVLIl3
罰。
・・・・・あ、何かまたいいこと思いついたかもしれない。

「そういえば、クリフトは今まで戦闘でヘマやったことないから知らないかもしれないけど、
 僕たちみんなの決まりの中に、戦闘で何か重大なミスをしたら、その人に見合った罰を課す、っていうのがあるんだ。
 これね、提案したのが何とマーニャさんなんだよ。意外だろ?」
「・・・マーニャさんですか?はい、確かに意外ですね・・・。」
そう。これは僕がマーニャさんとミネアさんに出会った時に決めた約束事。
マーニャさんなら一週間カジノとお酒禁止、トルネコさんなら食事の量を減らす、とかね。
僕も一度ヘマやって、マーニャさんに、大事なシンシアの羽根帽子を無理矢理預けさせられてしまったことがある。
そうすれば、きっとそれに懲りてもっと戦闘に身が入るんじゃないかという考えから、らしい。
「今日のあれは結構なミスだと思うから・・・確かにそういうのあってもおかしくないのかも。」
「は、はい!覚悟はできていますので!」
うーん、って考える振りをして下向いたら、笑いがこみ上げてきた。ちょっとたってから顔を上げて
「・・・・・クリフトってさぁ。」
「はい?」
「・・・アリーナのこと、抱いたりしたことって、ある?」
突拍子もないことを言ってみたりする。そんなことあるわけないってことはもちろん承知の上。
「なっ!何を仰るんですかユーリルさんっ!!そんなことあるはずないじゃないですか!!
 ほ、本気で仰ってるんですか!?」
いえ、本気じゃありません。
「けど、男としてさ。やっぱアリーナのことを考えるとこう身体が火照ってきたりするでしょ。
 そーいうのもひょっとしてなかったりするの?・・・自慰とか、やったことないの?」
「ありませんよっ!そんな恐れ多いことっ・・・。
 第一私は神官なんです!そのようなこと許されるはずが・・・・・・わ、わっ!?」
グイっとその腕を掴んでベッドに引きずり込むと、僕はその身体を組み敷いた
72あるヤキモチヤキのユウウツ・5:02/03/01 01:28 ID:WkNVLIl3
「じゃあ、クリフトの罰はこれに決定ね。」
「これ・・・って、ユーリルさん・・・?」
ごめんクリフト。ちょっと職権濫用かもしれない。
でもこうでもしないと君に触れることだって、今の僕にはできはしないから。
「これって一体・・・、・・・っ!」
組み敷いた体の首筋にきつく唇をつける。それこそ跡が残るくらいに。
「な、なにす・・・、ちょっ、ユーリルさんっ!?やめてくださいよっ!」
あんまりじたばた暴れるもんだから、一旦顔を上げた。見上げているのは驚きの表情をのせた君の顔。
「何って?罰だよ。ば・つ。」
「罰・・・って・・・。こんなこと、神の教えに反することです。私には・・」
「だから罰なんだってば。できないって思うことするのが、罰。だろ?
 ・・・けど、どうしてもできないって言うんなら別にやめてもいいよ?明日からミネアさんにお願いするから。」
「・・・う・・・。」
「どうするの?続ける?やめる?」
「・・・・・・・・。
 ・・・お、お願いします・・・。」
うーん、なんって扱いやすい人なんだろう本当に。・・・僕ちょっと悪役じみてきた・・・?ま、いいか・・・。
普段と違う部屋着用の薄手のシャツのボタンを外して左右に開くと、その白い肌があらわになった。
「あの、ユーリルさん。」
ちょっと、いやかなり恥ずかしそうな顔して僕を見る。
「何?」
「・・・お手柔らかにお願いします・・・。」
「ハイハイ。」
73あるヤキモチヤキのユウウツ・6:02/03/01 01:30 ID:WkNVLIl3
「・・・っ、・・く・・・」
首筋からすこしずつ下へと口付けていく。
クリフトの身体ってなんだか薬草の匂いがする。いつも僕たちの薬の手配や調合をしてくれてるから
自然とその匂いが染みついてしまったのかもしれない。だけどその匂いが妙に心地いい。
きっとこの人に一番似合ってる香りだと思う。
「そんなに力こめまくって疲れない?・・・もうちょっと力抜きなよ。」
僕がその身体に触れる度に出る声を押し殺そうとしてか、それとも初めての刺激に耐えるためか
ぎゅっと目をつむって唇を噛み締めてる。・・・何か違うよな。
手でゆっくりと身体を撫でながら、その突起を軽く舐め上げる。
「・・くっ・・あ、あぁっ・・・」
ちろちろと舌で弄ぶと、次第に息遣いが荒くなっていく。声も殺すことができなくなったらしく
艶っぽい甘い声が僕の耳をかすめる。僕はその吐息や声で身体の奥を刺激されているような感覚を覚えた。
「・・・そう、力抜いた方が楽だろ。」
「・・・は・・・い・・・、はぁっ・・・」
触れた部分から熱が伝わってくる。熱い。
熱に浮かされたような・・・そう、あの時みたいな眼で僕を見上げている。

「あ・・・あぁ・・っ・・、・・はあっ・・・、く・・」
「苦しい?クリフト。」
こくん、と頷く。僕は片方の手を彼のズボンの中に滑り込ませて、その熱くなったものにふれた。その途端、ビクンと身体が跳ねる。
「ひ・・・っ!・・・や・・、なに、を・・・、やめ・・・!」
「苦しいんだろ?一回出さないと楽になんないよ?」
「だ、出す・・・?っあ・・・、ああぁっ・・・!」
一番敏感なところを何度も擦ってやる。背筋が強張り、ひときわ高くなった声がまた僕の心をくすぐった。
・・・ヤバイ、僕も身体がめちゃくちゃ火照ってる。息苦しいくらいに。
でも気づかれちゃいけない。今は・・・あくまでこれは「罰」でしかないんだから・・・。
74あるヤキモチヤキのユウウツ・6:02/03/01 01:33 ID:WkNVLIl3
「あ、あ・・・っ!・・・あぁぁぁっ!」
掌に熱い感覚。僕はそっと手をひき抜いて、ベッドの脇にあったティッシュで手を拭った。
そして荒い呼吸を繰り返すクリフトの髪をくしゃくしゃと撫でた。
「はい、オシマイ!よく頑張りました。」


しばらくして、僕とクリフトはお互いのベッドに潜り込んだ。
ズルイや、クリフトは。自分だけスッキリしちゃってさ。
本当はあのまま・・・あのままクリフトとひとつになってしまいたかった。
けどそれはしばらくおあずけ。君が僕を好きになってくれるまで・・・。
まだ身体中が火照って、苦しい。だけど今ここでその火照りを静めることはできない。
クリフトが寝静まるまで待つしかなかった。荒くなった呼吸に気づかれないように布団を頭からかぶって。
でも・・・少しは気づいてくれたんだろうか、この神官様は。僕の気持ちに・・・。
だってさ、普通に考えたらいくら罰っていっても、少しはおかしいとか思うもんだと思わない?
少なくとも僕はそれを期待してなかったわけじゃないんだ。
「ユーリルさん・・・起きてますか?」
わっ、びっくりした。落ち着け落ち着け。
「起きてるよ。どうしたの?」
「ありがとうございました。」
「は?」
「さっき改めてわかったんです。・・・苦痛に耐えるということがどれほど辛いかということを。」
・・・はい?
「これで明日からはもっと皆さんの様子に気を配ることができるような気がします。
 皆さんに辛い思いをさせたくはありませんから・・・。
 ・・・あ、でもすみません。その、お手を煩わせてしまって。」
75あるヤキモチヤキのユウウツ・8:02/03/01 01:34 ID:WkNVLIl3
いやいや待て待て待て。
「やはりユーリルさんはすごいです。いつもメンバーのことを考えているんですね。
 私も見習うようにしますね。・・・おやすみなさい。」

ダメだ。
やっぱりこの鈍感神官様に期待した僕が間違いだったよ・・・。
苦痛、か。やっぱりそうとしか思われてないんだ。
ありがとうなんてお礼言われても嬉しくともなんともないのに。そんな言葉いらないのに。

やっぱりまだまだ先は長そうだ。
・・・というか、僕に希望はあるのか?本当に君を振り向かせることなんてできるんだろうか。
憂鬱な心と裏腹にまだ静まってくれない熱い身体を抑えながら、僕はひとつ溜息をついた。
76前スレ836:02/03/01 01:36 ID:WkNVLIl3
はい、以上です。前回同様お粗末さまでした。
ところで間違って6というのが二つになってしまいました。失礼しました!
77(++):02/03/01 18:00 ID:97ahbiGs
>>836さん
良かったです、しかしクリフト…鈍い、鈍すぎるぞ!
重傷者ほっときアリーナ回復はFCの時よくやってくれました…。
クリフトにだけは「めいれいさせろ」は外せない。
78風と木の名無しさん:02/03/01 19:55 ID:4hhedAXt
>836さん
おつかれさまでしたー。堅クリフト良し。(w
私はアリーナがずっと馬車だったので、彼の行動に困ったことはありませんでした。
しかしなんか、ライアンを優先回復していたような覚えがあります。(w

……頑張れ勇者クン。(ホロリ
79前スレ836:02/03/02 02:13 ID:M4RS5mI1
読み返して誤字に気づきました。(遅)
>>69の1行目の「重症」→「重傷」ですね。失礼しましたー。
誰も気づかないとは思うんですが(w

>>77>>78さん
感想どうもありがとですー。ゲームでのクリフトの行動には参りましたね(w
しかしライアン優先とは一体!奥が深いぞクリフト。

なんかクリフトが鈍すぎ。これで終わったら勇者可愛そうなので続くかもしれません。

80風と木の名無しさん:02/03/05 23:11 ID:jdK2vQZ5
いきなり静かになったne…
81風と木の名無しさん:02/03/05 23:46 ID:h8XL1TNM
MOMOさんの復活キボンヌ。
静かな今なら長編でもオケなのでは。
82風と木の名無しさん:02/03/07 20:27 ID:4TNlrfg3
ホイミスライムなサマ坊も復活キボンヌ。
83風と木の名無しさん:02/03/07 23:53 ID:VxpHhNyH
>>82
胴衣。
急がしいんかな・・・。
84ギコガード ◆FFDQ/roc :02/03/08 00:37 ID:N8MiNVQG
>82
あー、それは俺も読みたいー!
ロンダルキアまで来てるのになぁ……。
85ギコガード ◆FFDQ/roc :02/03/08 00:39 ID:N8MiNVQG
俺は最近は小説保管サイトとかお絵描き板のログを
纏めてたり。今週末くらいには終わる予定なんで、
そしたらまた小説の続き書くよー。

前スレから自作で保管出来る小説は一本もありま
せんでした……。トホホ⊂⌒~⊃。Д。)⊃
86MOMO:02/03/08 03:39 ID:9W/4mjdq
お久しぶりです。
もう来てはならぬと反省しつつも、また来てしまいました。
ミソギは、済んだと思っていいでしょうか。
ここのところ年度末処理と研修でゲキムとの戦いです。(戦いはゲームだけで十分だっての!!)
常連様方が、次々とHP勃てるのが羨ましい今日この頃。(自分も勃てるかっ?連載も長編も思いのままだし…)
ここは、最大30行という厳しい掟があって説明が長くなりがちなMY小説は、レス独占になってしまいますが。
ああぁっ、でも、待ってると仰って下さる方がいるのは、涙が出るほど嬉しい。カキたイッ!いろんな意味で………。
また、カいてもいいですかぁ?
87風と木の名無しさん:02/03/08 10:15 ID:Q7vVuyNS
>>MOMOさん
是非、お待ちしてます。
88風と木の名無しさん:02/03/08 10:26 ID:dxONlUvB
>>86
って言うか、待ってます(既にw)
でも、サイト作られるのなら、それはそれでウレシィ
89レイン ◆FFHEKIC2 :02/03/08 16:29 ID:HXJgY3gU
ただの人待ち状態の我もMOMOさんの復活お待ちしてます〜。

んで、私もそろそろ次を書こうかと思っているんですが・・・
少々聞きたいことが。
今回も王子ズ小説、前回の訳解らぬラストの消化作予定なんですが・・・
一気に書き上げる時間は無いし、ちょこちょことぎるのは嫌だし、ギコさんの意見に同意で書けた物はすぐ載せたいし・・・
ってことで、またもやだらだらのんびりになりそうです。
後から来た人から文句言われるのは仕方ないと思いますが、せめて今居る方にだけでもこれで良いかどうか聞いておきます。
90(++):02/03/08 18:53 ID:ZYb2F6yY
>>89
自分はちょっとずつでも短い期間で更新できるならその方がいいです。
91ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/03/08 19:25 ID:SKWo2yDz
>>89
無理せず自分のペースで載せていって下さい。( ^▽^)
こちらはいつまでも待つ気持ちでいますから。
それとやっとローサマ中心サイト出来たのでこっちにもアドレス載せておきまつ。
レインさんの漫画にしてるのもサンプル程度にウプ
していく予定っす。出来上がったら希望する人に
無料配分していきたいなあと思ってるっすー( ゚∀゚)
ttp://www1.odn.ne.jp/angelsaurus/

92MOMO:02/03/08 22:18 ID:9W/4mjdq
>>87・88さま、有難うございます。非力ながら頑張ります!!
>>89
レインさん、復活するならなんでもOK!っつーか、禿待!!
読む人に分かりやすいようにナンバー振り(親切設計)すれば、連載もダイジョブだと思われ。
>>91
ボーンフリーさん、ついにDQ検索にロ×サマが登場しましたねぇ。これも2chが影響しているのでしょうか。
本を出されるそうですが、是非一冊予約させて下さい。ハァハァ
93風と木の名無しさん:02/03/09 04:04 ID:a9RbnIny
>89
自分的にはそれぞれ書き手さんにあったやり方で書いていけば
いいんじゃないかと思います。
この制約のため書くのをためらう人が出る方がカナスィです。

>92
MOMOさん、なんだか普通のサイトに書きこむノリで書いている
気がしてちょっと心配です。他のスレなども参考にしてこの板の
レスの書き方の雰囲気を掴んでもらえた方がいいような気がします。
煽りや荒らしにつけこまれやすそうなので……。
94風と木の名無しさん:02/03/10 01:50 ID:TLnz5fkj
>93
そういう風紀委員的な仕切りがレスを付け難い雰囲気にすることもあるよ。
煽りや荒しは無視すればヨロシ。
それよりも、ちょっと浮かれたレスにいちいち注意してると
レスし辛くなってスレが廃れるかもよ。その方がシンパイ
95風と木の名無しさん:02/03/10 17:32 ID:J5YvkJQA
風紀委員的な仕切りってねーーーー。
うーーーーーーん。
96風と木の名無しさん:02/03/10 22:32 ID:ctZbTA7h
ちょっと浮かれた書き込みが1度や2度ならまだしも
指摘された後まで続いてたら、ちょっと…てことなん
じゃない?
97風と木の名無しさん:02/03/10 22:38 ID:LZi7UH8x
まあ、ここは大人の板ですから。
皆そこはちゃんとわかってると思われ。
98風と木の名無しさん:02/03/11 11:36 ID:coNrzZSn
そろそろageなきゃならないんだろうけど
また荒らされてしまうかと思うと…どうしよう。
99風と木の名無しさん:02/03/11 12:35 ID:6hZ7xJ2d
>98
別にあげなくても、sage進行でも保全できると聞いたけど、違うの???
100ヘタレ小説1:02/03/11 12:59 ID:NhUjd+Jg
「あれ?クリフト帰ってこないな」
もう夜もふけた。僕は一人でぼんやりと物思いにふけっていた。
僕たちは今アネイルという温泉街にきている。
そこで日頃モンスターたちとの闘いに明け暮れている疲れを
宿でも取って癒そうとブライが提案したのだ。
「おや?帰ってきたかな」
宿屋に帰ってきたクリフトを見て言った。
「クリフト、遅かったけどどうしたの?」
しかし、クリフトはうつむいたまま部屋に走り去った。
「変なの・・・。」
僕は、気にも留めずに温泉に行った。
仲間たちはみんな寝てしまっている。
温泉の中は誰もいなくて良い気分だった。
101ヘタレ小説2:02/03/11 13:01 ID:NhUjd+Jg
僕はゆったりと湯船につかっていると、外からがさごそ音がする。
まさか・・・・モンスター?
緊張が走る。
すると、浴室に二匹の火の様なモンスターが入ってきた。
・・・メラゴースト?
そのモンスターは何か呪文を唱えている。
まずい、炎の魔法か?僕は急いで湯船を出た。
「おい、モンスターども。お前ら一体・・・・。」
僕はそう言いかけて言葉を失った。
なんと二匹のモンスターは二人の”僕”に変身したのだ。
素っ裸の”僕”が二人、僕の前に立っている。
僕は呆気にとられてしまった。
その隙に一人の”僕”が後ろに回りこんで僕を羽交い絞めにした。
抵抗することさえ忘れていた僕はやっとそれに気づいて声をあげた。
「おい・・・。」
こいつらが何をするのか真意をつかみかねていたところに
もう一人が笑みを浮かべながらしゃがんだ・・・・!?
まさか!僕はこの後に起きることがなんとなく想像出来た。
102ヘタレ小説3:02/03/11 18:40 ID:IwKOsVAu
そう、僕の姿をした”僕”が僕のを扱き始めたんだ。
「・・・やめっ・・んっ」
僕は押し寄せてくる快楽に必死で抵抗しようとしても、
体は正直にそれを受け入れてしまう。
”僕”は次第に堅く大きくなっていくそれを扱きながら満足げに笑みを浮かべている。
すると後ろで尻のところにゴツっとした生暖かい感触がする。
ハッとして後ろを振り返ると”僕”のソレがすごい勢いで勃っているんだ。
こいつ、興奮してんのか?
前も見るともう一人のも同じ感じになっちゃってる。
端から見たら妙(?)・・・な光景だろう。
でも僕はとっさに羞恥が沸いてきて、助けてって叫ぼうとした。
でも扱かれてるから声が出ない。でるのは喘ぎばっかだ。
自分が信じられなかった。それも自分の姿をした男に扱かれて、感じてる。
すると扱いていた奴が僕のを今度は舐め始めたんだ。
手馴れた感じで僕の先走りの液を舐める。
皮をかぶっていた所を綺麗に舌で剥がして、
舌で僕の感じる所を全て知り尽くしているかの様に責めたてる。
103ヘタレ小説4:02/03/11 18:48 ID:IwKOsVAu
そうか、こいつは僕そのものなんだ!僕がオナニーする時の癖も知り尽くしてる。
僕は立ってられないほど気持ちよくってとうとう下に座ろうとした。
でも後ろで羽交い絞めにしていたもう一人の”僕”が待ってましたとばかりに
いきり立ったそれを僕の中に挿れて来たんだ。ものすごい激痛が僕を襲う。
やめろ!
心の中で叫んでいても次第に気持ちよくなっていく自分が憎い。
朦朧とした意識の中で前を見ると、僕のをフェラしていた筈の”僕”が
クリフトの姿に変わっていたのだった。
僕は怖かったが後ろを振り向くと、僕を犯していたのは紛れもなく”クリフト”だった。
まさか、クリフトも同じ目に・・・。
でもそんな事はどうでも良かった。このまま快楽に身を委ねよう。
いつしか理性までとろけてしまっていた。

「いやーブライさん。今宵はとことん飲んじゃいましたね」
「そうですな、トルネコさん。この後は温泉ですな」
「おや、勇者さん。遅かったですねぇ」
しかし、勇者は何も言わずうつむいたまま足早に宿屋へ走っていった。
「のぼせたのかのぅ」
この後、ブライとトルネコがどうなったのかは定かではない・・・。
104ヘタレ小説の作者:02/03/11 18:50 ID:IwKOsVAu
終わりです・・・。
お粗末さまでした。
突っ込みどころはいろいろあるかとは思いますがご勘弁ください・・・。
105(++):02/03/11 18:58 ID:CzFYlV46
えぇ!?まさかブライとトルネコも…?(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル…
106風と木の名無しさん:02/03/12 00:19 ID:DvYjJwUG
アネイル温泉恐るべし!(w
クリフト、勇者はともかく、これからブライやトルネコまで・・・!?
107風と木の名無しさん:02/03/12 00:43 ID:/rHzbsYO
せ、せめてライアンさんだけでも無事でいて(笑
108MOMO:02/03/14 06:14 ID:+kQHAuy9
おはようございます
皆さまの暖かな励まし アリガト!
寄る年波(悲)に負けないように書き続ける所存っす(努力目標)

出勤前に小説アップしときます。
どうぞ、よいホワイトデーイでありますように………
109僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:16 ID:+kQHAuy9
<1>
 ロンダルキアにあるという魔城を探し求め旅を続ける俺たちは、久方振りにアレフガルドの地を踏んだ。
 ハーゴンを恐れるあまり、以前訪れた時は身を隠していたラダトーム城の小心者の王も、ようやく玉座に戻る気になったようだ。

 「悪いけど、ラダトーム王って、どうも好きになれないんだよね」
 挨拶がてら寄った城を後にした途端、カインが口を尖らせて言う。
 「マリアがローラ姫に似ているのはいいにしても、どうして僕まで似ているって言われなきゃならないんだろ!それにあの目付き………気分悪ッ…!」
 「仕方ないじゃない。金髪に、碧い瞳――――あなたが一番ローラ様の面影に近いんだし」
 「どうせなら、勇者ロトに似てるって言われたいよ」
 「お前は魔法使えるじゃないか。それで十分だろ」
 「そういうこと。ね、上を見ればキリがないでしょ。アレフが可哀想じゃない。ホイミひとつ唱えられない勇者さまなのよ」
 カインは、まじまじと俺を見上げると、やがてぼそっと呟いた。
 「………そうだね」
 「納得すんな―――っっ!!」
 ごっつんと俺はカインの頭を叩く。
 「――――ったぁッ!」
 暫らく頭を抱えてうずくまってから、カインは自分にホイミをかけた。随分俺としては手加減したつもりなんだが。
 やばいと思っていたら、案の定マリアの雷が落ちた。
 「アレフッ!手加減しなさいよ。カインが壊れちゃうでしょ!!」
 「これ位で壊れるようじゃ、ロトに似ているなんて言えんだろうが」
 カインは、ちょっと俺を上目遣いで睨むと、ぷいっと顔をそらし、
 「僕、先に行って宿の手続きとってくる!」
 と言うと、マントを翻して走っていった。
110僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:18 ID:+kQHAuy9
<2>
 俺が宿のドアを開けると、何やらカインが大声をあげて激昂している。
 あんなに大声を出すカインを見るのは、初めてだ。
 何と、兵士が二人、奴の躰を羽交い絞めにしているではないか――――!!
 「この野郎っ、カインに何しやがる!」
 俺は背中の剣に手をかけた。が、マリアが俺の手を押さえる。
 「よくご覧なさい、アレフ!あの兵士たちのいでたちを!」

 エメラルドの宝飾をちりばめた、瀟洒な甲冑と盾が、俺の目に飛び込んできた。
 (翠の騎士――――!!)
 翠の騎士団といえば、サマルトリア軍の誇る精鋭部隊じゃないか。
 なんでそんな連中がアレフガルドまで――――?
 「カイン殿下、お願いでございます!」
 「どうか、我らと共にお帰り下さいませっ!」
 「僕のことは僕自身で決める!離せっ……無礼者!」
 「どういうことだ、カイン?」
 「お前たちっ、このお二方は、ローレシア王子とムーンブルク王女だぞ。挨拶しないか!」
 はっとなり、カインから手を離すと、兵たちは俺たちの前にひざまずいた。
 ようやく羽交い絞めから解放されたカインが、大きく溜息をつく。
 「これはご無礼つかまつりました、アレフ殿下、マリア姫様。我らはサマルトリア騎士団の者」
 「我らが騎士団長モルディウス卿の命により、カイン皇太子殿下をお迎えにあがりました」
 「僕はまだ帰るとは言っていないぞ」
 「殿下!もう一刻の猶予もないのです――――ローラの門がハーゴン軍に突破されました!」
 「何だと?!」
 俺は大声をあげた。マリアは驚きのあまり目を見張り、カインは俯いて唇を噛みしめている。
 「はい………敵は巨大なキースドラゴン、ダースドラゴンを含むドラゴン部隊と、メタルハンター。悪魔神官ゼヌスと名乗る者が指揮を執っている模様です」
 「既にサマルトリア城が包囲されて3ケ月。このままでは落城は時間の問題です!」
 「そんな…勝手な!父上は僕にハーゴン討伐を命じたはず………」
 「王は口には出されませんが、お心の内はきっと殿下にお戻りになって頂きたいのです――――そのお気持ちを汲んで、我が騎士団長が我々を遣わしたという次第です」
111僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:19 ID:+kQHAuy9
<3>
 「それに…サマルトリアからの撤退条件を、ゼヌスがこう提示致しました」
 「即ち、『王子様か王女様を、人質に差し出せ』……と」
 「な………!!」
 「今、お戻りにならなければ、恐らくティーア姫様は…」
 「ならんっ!!ティーアを人質になど、絶対に――――!!」
 可哀想なくらい、奴の顔色は蒼ざめている。
 「カイン………」
 マリアがそっとカインの手をとる。
 「お帰りなさい。私たちの事なら気にしないで。国を守るのは王族の務めよ。何よりも、それを優先させなければ」
 「………」
 「国が滅びてからでは、遅いわ………あなたには、私と同じ思いをさせたくないの」
 「マリア………」
 カインが、マリアを見上げる。大粒の涙が、ぽろぽろと零れ落ちた。
 「僕…は………」
 マリアがカインを胸に抱きしめる。子供のようにしゃくりあげる奴を強く、そして強く。
 「僕は…離れたくないっ……アレフやマリアと一緒にハーゴンを倒したいんだ……!」
 「カイン、あなたは分かっているはず。私の国の次に万が一あなたの国がハーゴンの手に落ちるようなことがあれば、次は――――アレフのローレシア国だと」
 「そう。奴等の狙いはロト三国だ。三国の均衡を崩し、世界を戦乱と破滅に向かわせるのが奴等の狙いなんだ」
 俺はカインの肩を叩いた。
 「頼む、カイン。ローレシア大陸を守ってくれ!」
 俺の言葉に、カインの瞳はまたいつもの穏やかな色を取り戻したようだった。
 涙を拭い、照れくさそうに奴は笑う。
 「僕…絶対にハーゴンとの決戦までには戻ってくるから!」
 カインの言葉に、俺とマリアは頷いた。
112僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:21 ID:+kQHAuy9
<4>
 とりあえず、今夜はここに泊まり、明朝カインはサマルトリアへ発つことになった。
 武運と戦勝を祈念して、特別に葡萄酒で杯をかわす。
 グラス半分の酒で、とろんとしている奴を見て、俺は心配でたまらなくなった。マリアも多分同じ思いだろう。
 根が優しく、躰も弱い。もともと戦闘向きじゃないがよろしく頼むと、こいつの父王が言っていたのを想い出す。
 そんな奴を一人、激戦地へ送らなければならないなんて、地獄だ。
 夢なら覚めてくれ。

 部屋に入るなり、カインはベッドに倒れこんだ。
 「なんだ………酔いつぶれちまったのか?」
 「………違う。ちょっと眠くなっただけ」
 「そういうのを酔いつぶれたっていうんだよ」
 毛布をかけてやると、ふいにカインと俺の視線があった。
 「あのさ……アレフ。前に言ったこと覚えてる…?」
 「何をだ」
 「その………港町での件で、アレフが言ったこと」
 「すまん。俺、もの覚え悪いんだ………何て言ったっけ?」
 「………もう、いいよ………」
 がっかりしたような表情をした後、カインは俺から視線をそらした。
 「よくないぞ。気になる」
 俺は奴のベッドに腰掛けた。奴の肌は酒のせいか、ほんのり桜色に染まっている。
 暫らく、俺と奴の間で沈黙が続いた。
 「アレフ……僕を抱きたいって……言ったよね」
 「カイン………」
 「………これ以上、僕から言わせないでよ………」
 カインの形よい指が、俺の服の裾を掴んでいた。
113僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:22 ID:+kQHAuy9
<5>
 最初で、最後かもしれない。
 今なら………素直になれる気がするんだ。
 だから、僕が素直であるうちに――――僕…を………。

 奴の言葉が消えかかったとき、俺は奴を力一杯抱きしめていた。
 「本当に………いいんだな………?」
 俺の腕の中でカインは頷き、そして小さく呟いた。
 「ごめん、今まで………怖かったんだ………」
 「あやまるな。それが普通なんだから」
 さらりとした金色の髪をかきあげる。それまで髪に隠れていた碧い瞳が、涙を浮かべている。
 俺はその真珠を、そっと唇で吸い取った。
 「カイン………愛してるよ………」
 くちづけを交わしながら、俺は後ろに回した手で奴のマントを外した。

 「……く……ぅ……」
 首筋から、胸に浮かぶ二つの小島に俺の唇が到達すると、奴が小さく仰け反った。
 声をあげるのが恥ずかしいのか、必死に歯を食いしばる。そんな意地っ張りな奴がいとおしい。
 だが、俺は声が聞きたかった。奴が感じるままの声を、もっと。
 「は……あぁ……っ……」
 脇腹に唇を滑らすと、くすぐったいのか身をよじる。
 俺はつと指を伸ばす。奴の証へと――――。
 「……あッ……あ……アレフ………!」
 足を閉じようとする奴の腿をつかみ、左右に広げる。その中心部には、俺の愛撫に反応した奴の証。
 俺の目の前で、奴はすべてを晒している。
 「……灯りを……消して………」
 奴がランプに手を伸ばそうとするが、俺はその進路を阻み、首を振った。
 「何もかも知りたいんだ。お前のことを――――」
 ランプの淡い光に照らされる、奴の髪の毛一本から指の先まですべて――――すべてを俺の目に焼き付ける為に。
114僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:24 ID:+kQHAuy9
<6>
 俺が奴の中心部に顔を埋めると、奴はびくりと躰をしならせた。俺の舌が、奴の先端を這い回る。
 「!…あッ……ああっ………あぁッ!……」
 初めての感覚に、きつく閉じた奴の瞼が小刻みに震えている。
 俺の背に、奴の腕がしがみつく。手を離せば、波に流されてしまうかのように。
 奴の証は、俺の口の中で一気にその形を変えていった。
 「……アレフ………アレフッ………あぁ…………僕ッ……!」
 「いいぞ。俺が受け止めてやる」
 「だ…めだよ……そんな………んぅ……ッ…………ぁ――――!!」
 か細い吐息と悲鳴の混じった声をあげ、奴は絶頂を迎える。奴の若い飛沫を、俺は口で受け止めた。

 ――――俺の目の前には、恥ずかしそうに潤んだ瞳をした少年が一人、横たわっていた。
 今はただ、ロトの子孫でも、サマルトリアの王子でもない、この世でたったひとりの俺の愛する人間として。

 「………好………きだ………」
 奴の上気した薔薇色の唇が動く。
 「………アレフ………好きだよ………」
 俺の胸の中にぐっと熱いものがこみ上げた。
 我慢できなくなった俺は奴の華奢な躰を、折れよとばかりに抱きしめる。
 そのままうつ伏せにした奴の緊張を解くように双丘を撫であげ、俺は昂まりきった我が身を密着させた。
 覚悟を決めたかのように、かたく目を瞑り、奴はシーツを掴む。
 その門は初めての来訪者である俺の行く手を阻み、なかなか先に進ませてはくれない。
 奴に負担がかからないように気を遣いながら、俺は少しずつねじ込むように入口を拡げてゆく。
 それでも奴は苦痛の呻きをあげ、シーツを噛んだ。
 “痛い”などと泣き叫ぶような真似は、奴のプライドが許さないのだろう。
 しかし、いくすじも頬を伝う涙がその激痛を物語っていた。
 俺が力を抜いたのに気付き、奴は背後を振り向く。
 「……いいんだ…気にしないで……」
 少しかすれた声でそう言うと、奴は俺に精一杯の笑顔をみせた。
115僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:25 ID:+kQHAuy9
<7>
 明日から、俺たちは別々の旅路を歩む。
 今夜結ばれなくて、いつ結ばれるというのか。
 最初で、最後かもしれない――――?
 奴の真意に気付き、俺は息を呑んだ。
 
 「カイン………お前、死ぬ気か………?」
 「僕は勝つよ………奴等と刺し違えても。サマルトリアを守ってみせる!」
 「カインッ」
 「たとえ人質になっても、好都合じゃないか。労せず敵の本拠地に入り込めるかもしれない」
 「どんな目にあうか分かってんのか!」
 「ハーゴンは無理だとしても、死ぬ時はできるだけ奴等を道連れにしてやるよ」
 「バカ野郎!」
 俺が奴の肩をぐっと掴むと、カインは悲しそうに俺を見つめる。
 「……悪かったよ……怒んないで……」
 「死ぬなんて、もう二度と口に出すな。最初で最後なんかじゃない。今からが、俺たちの始まりなんだ――――何もかも!!」
 まだかたい蕾に、俺は満身の力で自分自身を叩き込む。
 熱く灼けたものに貫かれる苦しみが、カインの涙を散らす。
 わざと奴は俺の心を焚きつけたのだろうか。まんまと俺は奴の術中に堕ちたのかもしれない。
 だが、もはや俺は自分の気持ちを抑える事はできなかった。
 奴が壊れるのも厭わずに無我夢中で突き上げ続け、俺はやがて奴の中で放出した。
 途中まで聞こえていたはずの奴の苦悶の呻きのこもった荒い吐息は、いつしか途切れていた。
 我を取り戻した俺は、慌てて奴の細い腰と結合したまま、奴の顔を自分に向ける。
 意識を失った頬に、涙がすうっと流れ落ちる。
 シーツが真紅に染まっていた――――。
116僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:26 ID:+kQHAuy9
<8>
 そのまま一晩中、俺はカインとひとつのベッドで過ごした。
 朝、目を覚ますと奴はすっかり身支度を整え、いつもと変わらぬ笑顔で「おはよう」と挨拶した。
 複雑な表情しかできない俺の傍らに、奴が歩み寄る。
 「大丈夫だよ、心配しなくても。ベホイミ効いたからさ」
 朝の光の中で、俺は奴を抱き寄せ、その柔らかな唇にくちづけをした。



 俺とマリアは、宿の待合室にいた。
 二階から、サマルトリア皇太子の正装を身にまとったカインが、ゆっくりと階段を下りてくる。
 サマルトリア王家の象徴である翠の宝玉をはめこんだ、額の冠がきらりと光る。
 後ろから光がさすように輝くその高貴な美しさに、その場に居合わせたすべての者が思わずひざまずいた。
 二人の騎士が、うやうやしくカインを迎える。
 カインは頷くと、俺たちの方に向き直った。決意を秘めた、涼やかな碧き瞳。
 今、この瞬間に、カインは俺たちのパーティの一員ではなく、サマルトリア皇太子として俺たちの前にいる。
 マリアが一歩進み出て、宮廷のしぐさでスカートの裾を広げ優雅に挨拶をした。
 「カイン殿下のご戦勝を、ムーンブルク国第一皇女マリア、心よりお祈り申し上げます。どうかルビス様のご加護を!」
 マリアが俺に目線を送る。ローレシア王子らしく、何か気の利いたことを言えとでもいいたげだ。が、俺は俺だ。
 「俺は堅っ苦しい挨拶は嫌いだ。カイン、頑張れよ――――待ってるからな!」
 かすかに奴が微笑む。
 「マリア姫、アレフ王子………ありがとう」
 それだけ言うと、奴は一礼し、宿から去っていった。
117僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:28 ID:+kQHAuy9
<9>
 ドアが閉じ、奴の足音がしなくなると、いいようのない静けさが空間を支配した。
 「私たちの……カインが…」
 マリアの瞳から、堪えていたのだろう涙が溢れた。
 「私たちの……可愛い弟が……行ってしまったわ………!」
 そっと彼女の肩に手を置くと、マリアは俺の胸の中で泣き崩れる。
 肉親を亡くし、国が存亡の危機にあるマリア。その心を支え続けたカインを失ったのだ。
 「あの子がいたから、しっかりしなきゃって、自分を奮い立たせてこられたの。あの子が優しい言葉をかけてくれるから、辛い旅も耐えられたの。でも………」
 「俺たちはもう、祈る事しかできない。あいつは一人で戦う道を選んだんだ。俺たちも先に進まなければ………あいつに笑われるぞ」
 「………そうね、カインに負けていられないわね………」
 マリアは涙を拭くと、淋しげに微笑んだ。


 しばらくたって――――。
 サマルトリア軍を率い、白馬を駆る若き王子が、その素晴らしい知将ぶりを発揮し、剣と魔法の力を合わせ、ハーゴン軍を撃退したとの知らせが全世界に流れた。
 ――――サマルトリアは守られたのだ。
118僕が素直であるうちに (DQII):02/03/14 06:31 ID:+kQHAuy9
<10>
 再び、“約束の地”アレフガルドにやって来た俺たちの前に、突然ひとすじの光が射す。

 ルーラの光から抜け出たカインが、俺たちの元に飛び込んできた!!
 とっさに俺は空から降ってきたカインを抱きとめる。
 「戦勝パーティーから抜け出てきちゃった!」
 「まぁ、主役が突然いなくなって、捜しているわよ…今ごろ」
 「だって、一刻も早く戻りたかったんだよ」
 「しょうがない子ね」
 俺からカインを奪い取ると、恥ずかしがる奴にお構いなしにマリアはキスの雨を降らせる。
 久し振りに見る、マリアの心からの笑顔。
 俺も不覚ながら、涙腺が緩みそうだ。
 目ざとく気付いたマリアが、意地悪っぽく俺を指さした。
 「あら、アレフ、泣いてるの?」
 「バカいえ!」

 改めて俺はカインを眺めた。
 いつもの法衣にマントをなびかせ、にっこりと笑うカインは、気のせいか一回り成長したような気がする。
 「………もう一度、僕を仲間に入れてくれる?」
 「もちろんだ」
 俺はカインの頭をぐしゃぐしゃと、撫で回した。
 これは、“よくやった!”というご褒美のつもりだったんだが。
 ガツン!
 「いってぇッッ!」
 マリアがいかずちの杖で俺の頭を思い切り殴った。
 「アレフッ!手加減しなさいよ。カインが壊れちゃうでしょ!!」
 どこかで一度聞いた科白に我に返ると、カインが“気持ち悪い”と呻き、俺の足元にうずくまっている。
 どうやらあんまり俺に頭を揺さぶられ、酔ってしまったらしい。
 ――――やれやれ。
 こいつは、まだまだ鍛えがいがある魔法戦士だ。                     (完)
119ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/03/14 18:34 ID:CkGNjcxP
MOMOさん、ゴチっす!!!!サマルが逝ってしもた
後のムーンたんの涙にホロリと貰い泣きしてしまった罠。。゜゜(´□`。)°゜。
また新作できたらイパーイウプしてくださいっ!!!!( ^▽^)
120風と木の名無しさん:02/03/15 08:59 ID:5IpFJq/l
>MOMOさん
誘い受けサマルタン イイ!
(;´Д`)ハァハァ
121ギコガード ◆FFDQ/roc :02/03/18 04:31 ID:6gDXqoev
マルチポスト(正確には違うけど)失礼しまっす。
保管サイト、更新しましたですよ。
タイトルの無かったものは勝手に仮題をつけてしまってます。
誤字・脱字の修正や、作者違いなどありましたらご指摘下さい。
http://north-cape.parfait.ne.jp/alflailawalaila/

これでようやく手が空くー。
俺も前スレで中途になってたのを終わらせよう……あうう。
122レイン ◆FFHEKIC2 :02/03/18 15:13 ID:IV33qk5/
>>121
乙彼ー!
最初、どっかのやましいサイトへ言ってしまったかと思ったよ(爆)
小説がんばれ!

俺も、また連載すると言ったきり、まだして無くてスマヌ。
22日引っ越しなのだよ(爆死)
まぁ、近所だけど・・・
それが終わってから、ヒマを見て書いていくよ!
123風と木の名無しさん:02/03/18 19:00 ID:pHTmBD+v
>121
乙彼様です!!
昨日ローサマ本を血眼で探したのになかったので、凄く嬉しい!
早速逝って来ます…
124MOMO:02/03/19 01:26 ID:ayC/F4GB
>>121
お疲れ様でした。小説お待ちしております!

「夢の〜」改行訂正して頂き、有難うございました。
23時過ぎまで残業してクラクラしていたのですが、これでバッチリ!元気になれそうです。
125前スレ836:02/03/19 08:11 ID:dr4M+aQk
>>121
お疲れ様でした!59本てのはまたすごい数字ですね。
またこれで当分楽しめそうです。

ギコガードさんのクリ勇の続き、お待ちしておりますー!!頑張ってください!
126(++):02/03/19 12:06 ID:xmtfQANu
>>121
あのー、何故か見られないんですが…?
127風と木の名無しさん:02/03/21 18:05 ID:FtcGc5G7
私も>126と同じく。
小説を読もうと思っても本文が真っ白のまま・・・。
(タイトルは表示される)

て優香、スタイルシートって必要?
128風と木の名無しさん:02/03/22 00:29 ID:ZXlFSHz3
>126-127
>121じゃないけど、ソース見たらスタイルシートいっぱい使ってたからそのせいかも。

てかあのレイアウトならcss必要ないような気もするけどうーん…cssの方が軽くなるのかな?>121
129風と木の名無しさん:02/03/22 03:52 ID:FTcsQxEe
ク、クリフト、クリフト受小説を禿げしくキボンヌ。
130ギコガード ◆FFDQ/roc :02/03/23 00:30 ID:rnW+Ie+K
保管サイト、スタイルシート一杯使ってます。
特にトップページ。テーブルを多用してるので、CSSを
使わないとフォントタグだらけになってしまうー。
小説は別に必要ないと思いますが、トップのソースを
流用して作ったのでそのままCSS使ってます。

もうファイル数が膨大なので、今からデザインを
変えるのは大変。元々、IE以外の環境を持ってないし…。
だもんで、個別の対応はしません。ゴメン。
でもどういう環境で真っ白になるのか教えてもらえると
嬉しいです。MACとか? IEでCSSをオフ?
131ギコガード ◆FFDQ/roc :02/03/23 00:31 ID:rnW+Ie+K
>レイン
いや、十分やましいサイトだと思うよ( ´∀`)σ)Д`)
今日はまた別の作業してたよ。
管理人の作業とか、好きなのかも知れず……。

明日からは小説書こう。でももうすぐ終わるスレが
何本か控えてるんだよなー。あああ。
レインも暇を見つけたらでいいからのんびりやろうぜ!
132風と木の名無しさん:02/03/23 00:32 ID:REF/iZUQ
>129
漏れもキボン!
133風と木の名無しさん:02/03/25 03:03 ID:vZvbFFD7
idにFFが出ましたので記念カキコ。
134風と木の名無しさん:02/03/25 23:30 ID:7SOJCfe0
>129,132
同意!
135風と木の名無しさん:02/03/27 02:35 ID:vlWRY5dq
だ…だれか…クリフト受を…ぐふっ
136風と木の名無しさん:02/03/27 02:38 ID:vlWRY5dq
IDがdq!(゚∀゚)ドラクエマンセー
137風と木の名無しさん:02/03/28 14:48 ID:5XQfXetC
保全などしてみるてすと

NANA殿の続きがよみたいなあ……
138風と木の名無しさん:02/03/29 17:50 ID:r7V6hwDj
あのぅ、板違いだと思うんですけど、ドラクエ小説スレが倉庫に
行ってしまったんで、こちらで書かせてください……
男キャラしか出てこないんで(苦笑)

タイトルは「アルスの新しい悩み」ってことで……
ドラクエ7です。
139アルスの新しい悩み:02/03/29 17:52 ID:r7V6hwDj
それは、魔王との戦いを終え、ボルカノと共に出る漁にも慣れたアルスが、
漁の後の網の手入れをしていた夕暮れだった。
「アルス〜、なんか食わしてくれ〜」
……いつもどおり、ガボがやってきた。
ガボは木こりのおじさんのもとで、森の動物たちと仲良く暮らしているの
だが、ときどき魚が食べたくなるとフィッシュベルにやって来る。アルスが
いれば当然のこと、ボルカノと漁に出ている時は、ひとりでもマーレの
手料理を食べて帰るのだ。マーレにしてみれば、アルスの一人立ちは嬉しいが
少々寂しかった為、ガボの旺盛な食欲も歓迎、という気持ちらしい。
「なんだよ、最近よく来るなあ。どうかしたのか?」
「だって、アルスの家で食べるご飯はうめえんだぞ」
「そりゃそうだろうけど。なんかこう、最近のガボは変じゃないか?」
「………アルスもそう思うか?」
???。この所、ガボがなんだか変だ、とは思っていたアルスだったが。
口を開けば食べ物の話中心のいつものガボだったので、気のせいかと思って
問いただした事がなかったのである。
「おいらさあ、今までこんな事なかったんだけどさ」
「うん?」
話しながらも、視線は網から外さない。ここでちゃんと手入れを終えておかないと
明日からの漁が大変になるのである。初めはひとりではできなかった手入れも、
やっと助力がいらなくなったばかりなので、ここで失敗すると、ボルカノに
何と叱られるかわからないのであった。
140アルスの新しい悩み/2:02/03/29 17:54 ID:r7V6hwDj
「おいら、狼だからかな〜、最近気になって仕方ないんだよね」
「何が?」
「マーレおばさんが最近飼い始めたペス。あいつ可愛いよな」
ぺスというのは、茶色の子犬で、マーレが先月飼い始めたのである。
「は? そりゃ可愛いけど……え?」
喰う気か? と一瞬身構えたアルスだったが。
「ペスはさあ、もう決まった相手とかいるんかな〜」
ばささささっ。
アルスは、思わず、網を取り落とした。
「ダメじゃないか〜、またアルスの父ちゃんに叱られるぞ〜」
…………それはそれで問題だが。だが。しか〜し…………???
「ぺ、ペスの相手って」
「おいらと一緒になってくんないかなと思うんだけど、どうかな〜」
柄にもなく、赤い顔のガボ。アルスは、すっかり手が止まってしまった。
ガボは確かに、もともと白い狼の子だったわけで、狼の発情期ってのが
いつ頃なのかは知らないが、人間の結婚適齢期というやつよりは早そうだ、
等とどこかで冷静に思いつつ、動揺するアルス。
だからといって、しかし、ええと、なんだと?
「い、一緒になってどうするんだよ」
「だから、おいらの子供を産んで欲しいなとか」
「子供って、ペスはまだ子供だぞ」
「え、そうなのか? おいら、犬の年齢はよくわかんなくってさ〜」
141アルスの新しい悩み/3(完):02/03/29 17:59 ID:r7V6hwDj
アルスのアタマの中を、ガボってロリコン? いや、これって獣姦?等と
いう、普段考えた事もない単語がぐるぐるとうずまく。
「だけど、今日はもう腹が減って、何も考えられないぞ〜〜。アルスの家に
先に行ってっから。アルスは網をちゃんとしてこいよ」
「お、おう」
網を手に、しばし立ち尽くすアルス。最近よく来るのは、マーレの手料理が
目当てというよりは、ペスがいたから、だったらしい。
しかし、ペスは、ガボをどう思っているんだろう? 人間の言葉で話しかけ
られているところしか見た覚えがないが、実は犬の言葉で話している時も
あったのかもしれない。うぅ〜それにしたって………。
あと5分、そのままでいたら、今日の網の手入れは惨澹たる結果だっただろ
うが、そこは闘いで身につけた集中力で、なんとか乗り越えたのであった。
アルスも大人になったものである(?)

ガボを四つ足に戻す魔法を、魔王に教わっておけば良かった、瀕死の時に
「助けてやるから教えろ」とすごめば……、等と後悔しても、もう遅い。
人と獣の間の恋は実るのか? という難題にぶちあたり、せめてマリベルに
知られないように何とかしてやらないと可哀想だよなあ、と、ひとりため息の
アルスなのであった。

===================

すみませんすみませんすみません。
ガボの恋愛ってどんな感じになるんかな〜〜 とか思って書いてしまいました。
「そういえば、どうなるんだろ?」とか共感して考えてもらえたら、嬉しいっす。
は〜
142風と木の名無しさん:02/03/31 01:03 ID:tlyHpV8c
ペスが雌ならスレ違いもとい板違いかと。
143風と木の名無しさん:02/03/31 13:29 ID:XOTAH1Mq
犬や猫は、子どものうちには性別分かりかねるものだし、成長したら実はオスだったに一票。
144風と木の名無しさん:02/03/31 18:17 ID:j8Gv3nke
>「助けてやるから教えろ」とすごめば……

何気に黒いアルス…素敵&heart;
145風と木の名無しさん:02/03/31 18:19 ID:j8Gv3nke
sが抜けてた、逝ってきます…。
146風と木の名無しさん:02/04/03 21:44 ID:hgqB0rum
書き込み
147風と木の名無しさん:02/04/03 21:45 ID:hgqB0rum
間違えた。書き込み少ないですね、最近・・・。
栗受け出ないかな
148風と木の名無しさん:02/04/04 21:41 ID:P2c4uDGi
ご存知の方は多いと思いますが…
トルネコ×ブライハァハァ
http://game.2ch.net/test/read.cgi/ff/1008526249/
149前スレ836:02/04/05 03:18 ID:1VEeZdic
お久しぶりです、836です。
えーと、作品のっけてってもいいですか?勇栗の続編です。
ちょっと長めなんでレス占領状態になることを何卒お許し下さい。
150勇者×クリフト:02/04/05 03:21 ID:1VEeZdic
夜中、ふと目が覚めた。
別にこれといった理由もなかったけど、それからなかなか寝付けなかった。

僕らが今いるのは、ミントス。
・・・久しぶりだな、この街に来たの。
まぁ理由はマーニャさんが久々に一番のお気に入りのミントスの宿のベッドで寝たい〜って
駄々こねたからなんだけどね。全くマーニャさんは・・・。

もう、どれくらい経ったんだろう。僕が一人で旅立って、何もわからないままみんなに出会って。
・・・最初、マーニャさんとミネアさんに出会って。村を焼かれて絶望してた僕を助けてくれたんだよな。
二人とも僕のこと、本当の弟みたいに可愛がってくれて。すごく心強かった。
それから、ホフマンさんやトルネコさんに出会ったんだ。
ホフマンさんは僕が初めて友達になった年の近い男友達で、いろんなこと話したな。
トルネコさんは・・・ちょっとだけ父さんに似てるとことかあってたまに思い出しちゃってたりしたっけ、村のこと。
それから、トルネコさんの船に乗って・・・この街に来たんだ。
そしてこの街は、ミントスは僕にとって忘れられない街になった。


「旅の神官が、重い病に倒れたらしいな。」
街に入るとすぐに、こんな言葉を耳にした。そしてその病気が、普通のものじゃないってことも。
普通じゃない重い病気。その人、大丈夫なのかな・・・。
何故かはわからないけど、すごく気になってしょうがなかった。きっと、それがミネアさんの言う
「運命」ってやつだったんだろうなって、今となっては思う。

151勇者×クリフト:02/04/05 03:22 ID:1VEeZdic
「その宿へ行ってみましょう。私達も何かお役に立てることがあるかもしれませんし・・・。」
「そうですね。どっちにしろ私達も今晩はここに泊まることになるんですし。」
「そうね!あたしも賛成〜!だってその人、ひょっとしたらいいオトコかもしれないじゃない!
 うふふ、病弱な美男子!いいわ〜。」
3人みんな言い方は違ったけど、きっと僕と同じように感じてたんだろう。
そして僕らは宿屋へ向かった。既に日は暮れかけていた。

2階への階段を上ると、そこにはたくさんの部屋のドアがあった。
一番手前のドアをノックしようとすると、おじいさんが出てきた。手に持っているのは一つの水瓶。
おじいさんは、そのとき初めて会ったはずの僕の顔をじっと見つめて・・・一瞬時間が止まったみたいに
その場が静まり返った。
「・・・あの、街の人に聞いたんですけど・・・。
 旅の途中で病気にかかって倒れた人がいるって。もしかして、この部屋に・・・。
 僕たち、何かお役に立てることがないかと思って来たんですが・・・。」
僕が沈黙を破ると、おじいさんははっとして僕らを中に入れてくれた。
「おぉ、そうでしたか。何とありがたい・・・。とにかく、中にお入り下され。」

部屋に入って真っ先に目に入ったのは、大きなベッドだった。
そこは宿屋って言うより病室だった。ベッドに寝ているのは見た感じ僕より少し年上の男の人。
ひどくうなされていて、呼吸も荒い。高熱がおさまらないと言うのに顔色は真っ青。意識ももう何日も戻ってないらしい。
おじいさん・・・ブライさんが、この人の命はもう長くないと医者にも宣告されたって教えてくれたけど
それを聞かなくても、誰が見たってそれはわかったと思う。もちろん僕もそうだった。
そのことがわかったのと同時に、わけのわからない感情が押し寄せてきた。
ぎゅっと胸が締め付けられるみたいになって、息苦しくなった。
「嫌だ。」
152勇者×クリフト:02/04/05 03:22 ID:1VEeZdic
言ってしまってからはっとした。嫌だ・・・?一体何が嫌なんだろう、僕は・・・?
自分で自分が何を言ってるのかわからなかったけど、気がついたらこう言っていた。
「この人を助ける方法、何かないんですか?僕たちで力になれることだったら、僕、何でもやります!」
死なせたくない。絶対死なせたくない。今初めて会ったばかりの人なのに、その気持ちが消えなかった。
それから僕らは、唯一残された手立てだという万能薬、「パデキア」のことを知った。
そして夜が明けたら、先にその薬を探しに飛び出したお姫様・アリーナを追ってパデキアを探しにいくことになった。

「・・・ひどい熱・・・。」
夜中、僕はブライさんに代わってこの人、クリフトさんの看病をすることになった。
血の気のない頬に触れると、燃えるみたいに熱かった。さっきよりも熱、上がったんじゃないのかな・・・。
「死んじゃうのかな、この人・・・。」
自分で言ったくせに、そしたらまた苦しくなって、今度は涙まで出てきそうになった。
何言ってんだ僕は!だからそうならないようにこれから僕らが薬探しに行くんじゃないか!
それにしても何だって自分は今日こんなにおかしいんだろう。ずっと息苦しくなりっぱなしだし。
・・・あ、もしかして僕もクリフトさんの病気うつっちゃったのかな。
・・・あぁもう、変なことばっか考えてないでちゃんと看病しなきゃな・・・。
さっき替えたばっかのはずの額のタオル、もうあったかくなってら。水替えてこよ。
「ちょっと待ってて下さいね、クリフトさん。」
聞こえてるはずもない彼にそう言い残して、僕は部屋を後にした。
まさかその間に彼が目を覚ますだなんて、思ってもみなかった。

水を替えて部屋に戻ってきて、僕は驚いた。
「!!
 クリフトさん、気がついたんですか!?」
何日も意識がなかったはずの彼が、身体を起こしていた。
ただやっぱり息遣いは荒く、前に身をかがめて掛けていた布団に頭を埋めるような感じだったけど。
「大丈夫ですか!?・・・少し楽になったんですか?
 待っててください、今ブライさんを呼んできますから!」
153勇者×クリフト:02/04/05 03:23 ID:1VEeZdic
「・・・さま・・・・・。」
「え?」
「姫・・・様・・・、今・・・行きま・・・」
すごく小さな声だったけど、でもしっかり聞こえた。そして無理矢理にその身体を起こそうとする。
無茶だ、そんなの。ただでさえ危ない状態なのに、これ以上無理したら本当に・・・!
「クリフトさん、アリーナさんは今あなたのために薬を探しに行ってるんです。
 これから僕達が彼女を見つけてちゃんと一緒に戻って来ますから、無理しないで下さい!でないと・・・。」
でないと本当に。本当に死んでしまうかもしれない。
そんなの嫌だ。嫌だ、嫌だ!嫌だ!!
ついさっき会ったばかりの人なのに、まだ話したこともない人なのにこんなこと思うなんて
きっとおかしいって思われるんだろうな。でも・・・でも、だけど。死んでほしくない。僕はこの人に生きててほしい。
だけど、そんな僕の言葉なんて聞かずに、彼はベッドから降りようとする。
「やめて下さい!そんなことしたら・・・死んじゃいます!」
その言葉に初めて彼は顔を上げた。深い蒼の瞳。熱のせいで焦点が合ってない、精気のない瞳。
でも、その瞳は僕を真っ直ぐに見つめてきた。
僕はその彼の様子に一瞬ビクッとした。どうしよう。止めなきゃ・・・!
「クリフトさん、もう休んでください!あなたは起き上がれる身体じゃないんです!」
「・・・行か・・せて、下さい・・・。姫様・・・を・・・お一人には・・・」
・・・・そんな事言ったって、そんな体で何ができるって言うんだよ!
大体、言葉もまともに喋れてないじゃないか。
僕のことだって、ちゃんと見えてるのかどうかもわからない。
・・・何でだよ。死んじゃうかもしれないんだぞ?どうしてそこまでして行こうとするんだよ!
154勇者×クリフト:02/04/05 03:24 ID:1VEeZdic
・・・・・そうか、この人もしかして。
・・・アリーナさんのことが・・・。

それなら、なおさら・・・行かせない。

気がついたら、僕は彼を抱きしめていた。
腕の中の身体は想像以上に熱くて、すぐにその熱は僕の身体にも伝わってきた。
そして・・・シンシアが最期に僕を抱きしめながらそうしたように、頭を撫でながら言った。
「大丈夫です。あなたを死なせたりしません。アリーナさんも必ず見つけてきます。
 だから・・・。僕達のこと、信じて下さい。僕達が帰ってくるまで頑張って・・・。」
そこまで言うと、急に腕が重くなった。・・・また気を失っちゃったんだな。
僕はふうっと息をついて、彼の身体をベッドに横たえた。
「・・・何だ、お姫様が好きなんじゃん。」
ふーん、そうなんだ。でもこの人神官だろ?相手はお姫様。身分違いの恋ってことか。
きっと今だって、クリフトさんの目には僕なんて映ってなかったんだろうな。
病気がよくなって目が覚めても、僕が看病してたことなんて覚えてないんだろうな。
何か・・・何かさ。・・・やだなそれ。
だって僕はこんなに。・・・こんなに・・・?

「・・・う・・・。」
濡らしたタオルを額に載せると、彼はわずかにうめいた。
・・・あぁ、何変なこと考えてんだろ。そんなことより今は・・・。
「・・・姫様・・・、アリーナ・・・様・・・。」
うわごと・・・?
・・・・・・・。
何だよ。
今一生懸命看病してるのは僕なんだぞ。
「ご無事・・・ですか?・・・アリーナ様・・・。」
155勇者×クリフト:02/04/05 03:25 ID:1VEeZdic
やめろ。
やめろ・・・やめろ!
聞きたくない!そんな名前・・・聞きたくない!


「・・・ん、んっ・・・。」
苦しそうな彼の声に僕ははっとなって重ね合わせた唇を離した。
・・・僕、今何した・・・?
唇に手をあてると、濡れた感触があった。
ちょっと待てよ。・・・え?だって・・・男の人・・・だぞ?

でももう遅い。気づいてしまった。
それは生まれて初めての嫉妬。そして、2度目の恋。
きっと、それはこの時始まった。


「・・・はっ、・・・姫様!」
「クリフト!気がついたのね!よかった・・・!」
2日後、僕らは戻ってきた。伝説の薬草、パデキアを手に入れて。
「気分はどうですか?クリフトさん。
 あ、初めまして。僕はユーリルと言います。」
初めましてのご挨拶。だって彼はきっと覚えてないだろうから、あのこと。

「そうだったんですか・・・ユーリル殿が、勇者・・・。」
それからいろいろと話をして、この3人も僕らと一緒に旅をすることに決まった。
「これから先、どうぞよろしくお願いします、クリフトさん。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。私のことは呼び捨てにして下さって構いませんよ。
 ・・・初めてかもしれません、年の近い同性の方と、その・・・お友達になれるのは。」
そして照れくさそうに笑う。あぁやっぱいいな、笑った顔。
156勇者×クリフト:02/04/05 03:27 ID:1VEeZdic
「僕も・・・初めてだ。男友達ができたの。
 じゃあクリフトも僕のことユーリルって呼んでよ。殿だなんて堅苦しいよ。」
「いえ、呼び捨てはちょっと・・・。わかりました。では、ユーリルさんと呼ばせていただきますね。」



もうあれからだいぶ経つんだよな。
何か、あれだな。人間って何か上手くいっても、またそれ以上のものが欲しくなっちゃうんだよな。
あの時は、クリフトが助かってくれただけで嬉しかった。
呼び捨てにしていいよって言われて、僕のことも友達として見てくれただけで嬉しかった。
きっと今こうして普通にクリフトと同じ部屋で寝てることだって、最初はすっごく嬉しかったんだろうな。
でも、今はもうそれだけじゃ満足できない。
僕の気持ちに早く気づいてほしい。アリーナじゃなく、僕のことを見てほしい。
贅沢なのかな。そう思うことは。
・・・って言うか鈍いんだよなー。もうそろそろ気づいてくれてもいいはずなんだけどなー。
けど、やっぱり僕は幸せだ。好きな人とこうして一緒にいられるんだから。
前みたいに、シンシアみたいに僕だけを見ていてくれるわけじゃないけど。
アリーナにヤキモチやくのも何かと疲れることも多いけど。
でも側にいてくれるから、僕は頑張れる。
今はまだ友達でもいいけど、いつかきっと君の大切な人になってみせる。
もうちょっとだけ頑張ってみよう。君が僕を見てくれるようになる、その日まで。

157前スレ836:02/04/05 03:29 ID:1VEeZdic
以上です。お粗末さまでした。
やっぱり少し長くなってしまいましたね。失礼しました!
158前スレ836:02/04/05 08:15 ID:Yd7CsSbP
あー・・・何だか今回矛盾点が一箇所ありますね。
すみません見つけた方、笑って見逃してやってください(w
159風と木の名無しさん:02/04/05 21:07 ID:zmzd540l
>>149-158
いやいや、お待ちしておりましたよ!もう勇栗書かせたら神ですね!
大ファンですよ!(;´Д`)ハァハァ一人称「僕」勇者萌ええ〜!!
(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ

貴方の小説は全て保存しております!これからもがんがってください!
160風と木の名無しさん:02/04/06 02:34 ID:KmA/oSHb
>>前スレ836さん
萌え〜モエ〜萌え〜(;´Д`)ハァハァ
としか言いようがありませ…勇栗最高vv
次作に大期待で待ってます!!


そして次回はエロキボンヌ・・・と言ってみる。
寧ろ自分で書けってか。
161前スレ836:02/04/07 00:32 ID:+LxCZ6bo
>>159さん
暖かいお言葉ありがとうございます!フ、ファン!?そして今までのやつ
全部保存してもらってるんですか?あぁ、ありがとうございます!
口調からしてなんですが・・・自分も実はあなたのファンです(w

>>160さん
ありがとうございます!エロですか・・・知識不足なので自分が書くと
チンケな文になるので研究(?)して出直します。
エロはもう少しお待ちくださいね。160さんも書きましょう書きましょう!

あまり調子に乗ってのぼせたレスしすぎてもいけないのでこの辺で逃げます(w
ではまた!
162159:02/04/07 07:18 ID:XAGU//Tz
>>前スレ836様
おおレス!有難う御座います!感激です!ヤター!!
口調からファンに!?wいやいやそんな!鼻血ぶっこきますよ!(;´Д`)ハァハァ

ちなみに836様の影響で勇栗サイト作ってしまいましたw
勿論、僭越ながら貴方様のご紹介もしております。(ヤバかったら言って下さい)
これからもがんがってください!応援しております!((∩(´∀`)∩))
163159:02/04/07 07:27 ID:XAGU//Tz
>>前スレ836様
ってあれ!?もうウチのHPに来て下さっていたのですか!!Σ(゚Д゚)
ええええええ(混乱)有難う御座います!連続投稿ごめんなさい!
うわぁあああ、これからも宜しくおながいいたします!(;´Д`)ハァハァ
164前スレ836:02/04/07 21:06 ID:T6sE2Gg0
>>159さん
いや、人違いじゃなくてよかったです(w
またサイトの方にお邪魔してきてしまいました。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたしますね!

以上、私信で申し訳ありませんでした。では逃げます〜。
165風と木の名無しさん:02/04/08 23:29 ID:9YT1UvYa
ROM人ですが、159さんのサイト存じ上げております。
159さんも836さんも(;´Д`)ハァハァな勇栗ありがとうございます!
これからも頑張って下さい!!これをきっかけに盛り上がるといいなぁ。
166レイン ◆FFHEKIC2 :02/04/09 18:29 ID:KSVwtV/G
忘れられた可能性もあるが、久しぶり。
前スレ836さん乙ー!
たっぷり堪能させていただくよ。

いやぁ、春休み中に書くかと思ったけど、馬鹿みたいに宿題が・・・( ´-`)
今は入学したばっかだから、暫く学校に慣れるまでここにカキコする暇なさそう。
ずっと書く書く言って置いてスマヌ・・・
合間を見て頑張るさー。
167風と木の名無しさん:02/04/13 00:30 ID:zja3YyR4
保全
168風と木の名無しさん:02/04/13 22:20 ID:QjCx/pOB
hozen
169風と木の名無しさん:02/04/14 12:59 ID:tkF+78tJ
書き込み少ないなぁ。
皆さん忙しいのかな。dat落ちしなきゃいいけど・・・
170風と木の名無しさん:02/04/14 23:15 ID:eYXPuNQA
ギコガードさんの栗勇の続き読みたいっス
171風と木の名無しさん:02/04/15 17:36 ID:R9FXrt0n
ほぜーん。
・・・静かだね。
172風と木の名無しさん:02/04/16 17:42 ID:CLTxjwIU
保全
173風と木の名無しさん:02/04/16 22:50 ID:lkYIzckf
ちょっとこのスレもう危ないんじゃ・・・?
174FFDQ801板 社会人代表 (現況報告書):02/04/17 02:14 ID:0S8Q3SRF
(゚Д゚)ゴルァー!!スレに小一時間カキコみたい程、期末処理の残業キツイ。
    ↓
帰宅後もROM・小ネタで精一杯。他板で目撃される801住人続出。皆同じ境遇?
    ↓
小説を書かんとするも、ネタ帳を前に爆睡し、床に落としたネタ帳を
家族にハケーンされそうになる。イヤ、拾ワレテイタ時点デ既ニ?((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
    ↓
疲れているだけでFFDQの萌ゴコロは失っておらぬ故、しばしお待ちを…。
    ↓ 
焦らされれば 焦らされるほど (゚д゚)ウマー?
175風と木の名無しさん:02/04/17 04:00 ID:WARyGzzh
>174
期待しております!頑張って!!
176風と木の名無しさん:02/04/17 23:43 ID:uqLoiKlp
>>174
じゃあそれまで学生は保存に励もう(藁
177ギコガード ◆FFDQ/roc :02/04/17 23:49 ID:Wm6547yk
保全してればまた新作が出て祭りがあるかも知れず……
他力ほんがんε=ε=┏( ´Д`)┛
178風と木の名無しさん:02/04/17 23:49 ID:a2NoIdeH
>>176
保存→保全のまちがい。失礼
179ボクと魔王 ◆FFDQ/roc :02/04/18 01:33 ID:wIxFmK0t
 星を、見ている。
 旅立ちの前日の、あの夜と同じ様に星を見ている。
 違うのは、ボクの側にアレンとセリアがいること。
 ──そして、竜王がもうボクの側にはいないという現実だ。

 竜王がいなくなって、三日間が過ぎた。正直に言って、あの日々のことは思い返したくない。だってあまりに辛すぎるから……。
 竜王が姿を消したとき、最初ボクらはちょっとした気紛れなのだと思い込もうとした。でも、たったの半日だって姿を現さなかったことの無かった竜王が、夜が更け陽が昇っても現れようとしなかった。
 認めたくなかったけれど、絶対に認めたくなんてなかったけれど、誰かが決定的な言葉を言わなきゃいけないんだって、そう思い始めた時、口火を切ったのは意外なことにセリアだった。
「竜ちゃん……いなくなっちゃったの……」
 重苦しい雰囲気を抱えたまま一夜を明かしたラダトームの宿屋で、その日の予定について話し合っているボクとアレンに割り込みセリアが言った。意識的に竜王の話題を避けていたボクらは、彼女の問いかけに何も答えることが出来ずじっと黙ったまま目を伏せていた。
 それが彼女の中で一つの結論を導いてしまったのだろう。セリアはぐっと唇を噛むと隣の部屋に駆け込んだ。バタンと大きな音の後にゴトゴトと木のぶつかり合う音が、彼女が乱暴に閂を掛けたことを否応なしに思い知らせた。
 ボクだって辛いのは同じなのに。そう思いながらもなんとか扉を叩き彼女に声を掛ける。
「セリア、セリア……。ねぇ、まだそうと決まったわけじゃないよ。ほら、きっといつものタチが悪い冗談だよ」
 セリアからの返事はなく、代わりに物が壊れる嫌な音が聞こえた。部屋の中で何かがぶつかる音、割れる音。すすりなく声。間があってまた物が割れる音。ボクは胸がムカムカして目眩さえ感じるほどに気分が悪くなる。
180ボクと魔王 ◆FFDQ/roc :02/04/18 01:33 ID:wIxFmK0t
「なんだよ……」
 ああ、いけない──。頭では分かっているのに、全く自制がきかない。こんなこと、言っちゃいけないのに!!
「なんなんだよ! 竜王がいなくなって辛いのはセリアだけだって思ってるの!? ボクがどんな思いしてるか知らないくせに!」
 セリアの返事はない。ボクは構わず続けた。
「ボクは旅に出る前からずっと一緒だったんだ! セリアなんてずっと後から来たばっかなのにベタベタしてさ、いなくなったら自分が一番悲しいなんて顔して、わけわかんないよ!」
「もうよせ、クッキー」
 それまで黙って様子を見守っていたアレンがボクの肩に手を置き制止する。だけど、この時のボクは全く余裕が無かった。アレンが手を置くだけの隙間すら無かったんだ。
「アレンが悪いんだ……」
「……何?」
 アレンの手を振り払い、ボクは一気に言い放った。
「竜王がいなくなったのはアレンのせいだって言ってるんだよっ!! ボクもセリアも竜王のこと、好きだったんだ! いつもアレンが竜王に噛みつくから、だからっ!!」
「……本気で言っているのか」
「わかってるんだよ、竜王が消えたのにはきっともっと別な理由があるんだって。……それでも! それでも、ボクらがみんな竜王のことを引き留められたなら、消えずに済んだかも知れないじゃないかっ!!」
 叫ぶだけ叫んで、後ろめたさから目を合わせられず視線を床に落とし肩で呼吸するボクに背を向け、アレンは何も言わず廊下に出て行った。ボクは一人部屋に残され、隣からはセリアの泣き声が聞こえるだけになった。
 堪えきれず、目の前にある椅子を振り上げ床に叩き付けた。「やめてよっ」とヒステリックに叫ぶセリアの声がボクを突き動かす。……もう止められなかった。
181ギコガード(トリップ無し):02/04/18 21:46 ID:tYkon0uf
>177 で俺が言ってる新作ってのはゲームのことね。
一応、補足ー。一番近いのはPSのDQM1&2かな。
あんまり注目されてなさそうだけど……
182風と木の名無しさん:02/04/19 14:19 ID:LhrfKO09
 「ボクと魔王」復活! ウレシー\(^o^)/アリガトー
待ったかいがあったー!!竜王帰ってこーい!!アレンモナー。
183風と木の名無しさん:02/04/20 12:59 ID:QfCJXVdd
ギコガードさんお帰りなさい!
また小説楽しみにしてます
184前スレ836:02/04/20 15:17 ID:zKneivVZ
こんにちは。174さんはじめ社会人の皆さまお疲れ様です!
落ち着いたらぜひまた皆さんの作品を読ませていただきたいです。
というわけで、176さんの言う通り学生として、それまではスレの保全をしようかと(w
久々にここに来たはずなんですが、書き込み少なめなのでまだ前作が
近くにある状態なんですが、とりあえず保全も兼ねてひとつ置いていきますね。
お付き合いいただける方は下へどーぞ。


185前スレ836:02/04/20 15:25 ID:UswI75b6
と思ったけど急用が・・・(汗
ごめんなさい、また後ほど!!
186保全的小説:02/04/20 17:54 ID:LZSK8Gl+
「おはよう、ユーリル!今日もいい天気ね。
こうやってここに寝っ転がってると、とってもいい気持ちよ。」
いつもと同じ花畑の中、そう言って彼女は笑った。吹いてきた風に薄桃色の髪が揺れる。

「ねぇユーリル。私達いつまでも、このままでいられたらいいね。」
・・・シンシア?
「何言ってるんだよシンシア、急に。
 僕達はいつまでもこのままだよ。何も変わったりしないよ。」
そう、何も変わったりしない。
僕はこの村が大好きなんだ。
ここには父さんや母さんやみんながいる。
ずっとこのままでいたい。いや、ずっと何も変わらないんだ、きっと。
「私ね、最近夢を見るの。
大人になった私達がね、ずっとこの村で幸せに暮らしてる夢・・・。」
いつもの、優しい微笑んだ顔。
けど・・・どこか寂しそうに見えるのは僕の気のせいなんだろうか。
「ねぇユーリル。私、この村が大好きなの!
ユーリルのこともね、大好きなの!」
そう言って彼女は僕に笑いかけた。見る人全てが幸せになれる、その笑顔で。
「僕も・・・僕だってこの村が大好きだ!
 シンシアのことも好きだよ。大好きだよ!
 だから・・・僕達は何も変わらないんだ。このまま・・・このまま、きっと・・・。」
「そうね。私達、ずっと一緒よね。」
そう・・・このままずっと、大好きなこの村で、大好きな人と―――。


「ユーリル!私のことはいいから、早くお逃げ!!」
・・・母さん・・・?
187保全的小説:02/04/20 17:55 ID:LZSK8Gl+
「くそっ!もう少しでユーリルを立派な勇者に育て上げられたものを・・・!」
・・・僕を?・・・勇者・・・?
「ユーリル、今まで黙っていたが・・・私達は、お前の本当の親ではないのだ。」
・・・何?・・・何を言ってるんだよ、父さん!?

「ユーリル・・・短い間だったけど・・・一緒にいられて楽しかった・・・。」
シンシア?・・・どうして泣いてるの?
「私、私ね・・・。」

彼女の細い腕が、僕を苦しい程に抱きしめた。そして、その手は僕の頭を優しく撫でた。

「私・・・ずっとあなたと一緒にいたかった。
ずっとずっと、ユーリルと一緒にいたかった。
でも、知ってたの。いつかこんな日が来るってこと・・・。」
知ってた?この日が来ることを・・・?
「私、ユーリルのこと大好きよ。
 だから心配しないで。大丈夫。あなたを・・・あなたを殺させはしないわ・・・!」

・・・・・・!
僕が・・・もう一人・・・!?
シンシア、まさか。まさか・・・!?
「さよなら、ユーリル・・・。」
―――シンシア!待って!
嫌だ、そんなの嫌だ!
何も変わらないって・・・ずっと一緒だって言ってたじゃないか!

「デスピサロ様、勇者ユーリルをしとめました!」
188保全的小説:02/04/20 17:57 ID:LZSK8Gl+
・・・勇者・・・ユーリルを・・・・・・しとめた・・・・・・?

どうして!何でなんだよ!!
みんな僕を守るために、僕ひとりのために。そのために死んだっていうのか!?
僕が「勇者」だから?
・・・違う!僕は勇者なんかじゃない!勇者になんてなりたくない!!
僕はこんなこと望んでなんかない!!
僕にはみんなを犠牲にしてまで生きてる価値なんてない!!

僕は、僕は―――!!


「―――さん・・・。ユーリルさん!」

遠くから聞こえたその声に、僕はがばっと跳ね起きた。
「・・・った!」
「いってぇっ!!」
・・・っつー!何だ今頭に当たったの!?
頭を押さえながら顔を上げると、顎を押さえてうずくまってる見慣れた顔があった。
しまった、顔面直撃・・・。
「・・・いたた・・・。だ、大丈夫ですか?ユーリルさん・・・。」
冷や汗だらだらになりながらも、彼は微笑みながらそう言った。
やっぱクリフトだよなー。そういういつも真っ先に人の心配するとこ。
189保全的小説:02/04/20 17:57 ID:LZSK8Gl+
「・・・ごめん、クリフト。・・・大丈夫?」
「い、いえ、お気になさらないで下さい。
 それより、随分うなされていましたが・・・。何か怖い夢でも見たんですか?」
夢―――。
その時初めて、僕は自分の呼吸が乱れていることに気づいた。
心臓がばくばくと脈打ってる。
背筋を汗が一筋、つーっと流れていく。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。
 いえ、すみません。言いたくなければいいんです。
 下へ行って何か温かいものでももらってきますから、その間に着替えてて下さい。
 汗、かいているんでしょう?そのまま寝たら風邪をひいてしまいますから。」
彼が部屋を出てったのを見届けてから、僕は大きく溜息をついた。

・・・また、あの夢か・・・。
夢。だけど夢じゃない。
大好きだった村。大好きだった父さん、母さん、村のみんな。
そして―――僕の大好きだったひと。
みんな、みんないっぺんになくなった。
忘れたくても忘れられないあの日。
きっと・・・多分一生消えないんだろうな、この痛みは―――。

「ありがと、クリフト。」
部屋で待っていると、クリフトはあったかいミルクを持ってきてくれた。
190保全的小説:02/04/20 17:58 ID:LZSK8Gl+
口をつけると、ほんのりと甘い香りが口いっぱいに広がる。
「おいしい、これ!な?クリフト!」
さっきのことに触れられたくなくて、精一杯に明るく言った。
「神経が高ぶっている時には、温かいミルクがいいそうですよ。」
にこにこしながらそう言って、彼は僕の隣に腰を下ろした。
それ以上、何も言わないで。
・・・聞かないんだな、今のこと・・・。

―――そういえば、今までみんなにあの日のこと、詳しく喋ったことなかったっけ・・・。
僕はみんなのことを本当の友達だって、仲間だって思ってる。
でも。きっと、わかりはしないんだ。
もしかしたら同情してくれるかもしれない。
「頑張れ」って、「負けるな」って言ってくれるかもしれない。
でもそういう言葉ならもう聞き飽きた。

「頑張って下さい、伝説の勇者様」ってね―――。

「・・・どうしました?」
僕の視線に気づいたのか、クリフトはこっちを向いて微笑んだ。
うわっ、知らないうちにじーっと見てたんだな、僕。
あぁ、ヤバイ。
折角落ち着いたのに、今度は別の意味で鼓動が早くなっちゃうじゃないか。
きっと誰にも真似なんてできない、優しい笑顔するんだよなー・・・。
僕がそれに引き込まれてるなんて絶対気づいてないよな、この激ニブ神官様は。
―――クリフトだったら、何て言うだろ。
やっぱり「頑張れ」って言うのかな・・・・・・。

「さっきさ、・・・夢、見たんだ。」
191保全的小説:02/04/20 17:59 ID:LZSK8Gl+
用意もしてなかった言葉が急に口をついて出た。
「前、話したよね?
 僕の村―――きっと誰も知らない小さな村だった。
 僕が旅立った日に・・・・・・なくなったんだ。」
さっきの夢が頭の中に蘇る。ズキンって胸が痛む。
「デスピサロが・・・ですね―――。」
デスピサロ。二度と聞きたくない名前。
自然と握り締めた両手に力がこもった。
「生き残ったの、僕だけなんだよ?
 そりゃあ他の村や街からしたら僕の村なんてちっぽけなもんかもしれないけどさ。
 ・・・でも、僕以外の・・・全員・・・」
死んだんだ、って言おうとしたけど、言葉が続かない。
「おかしいだろ?こーんなガキんちょ一人が生き残ってさ、
 あとはみんな・・・みんな―――。」
自嘲気味に笑ってそこまで言って、彼の顔を見た。
さっきの微笑んだ顔はもうそこにはなかった。
「―――何でなんだろうな。何で僕は、勇者なんだろ・・・。」
「ユーリルさん。」
「だってさ、僕が勇者じゃなかったらみんなもきっと・・・死なずに・・・済んだんだ。
 みんな命捨ててまで僕を守ったりしなくてもよかったんだ。
 ―――そうだよ、何であの時僕が死ななかったんだろ。
 僕一人が死ねばよかったんだよな。別に勇者なんていなくたって
 その時はその時で誰かがきっと僕のかわりやってくれたんだよ。
 別にあの時僕が生き残る必要なんてなかったんだよ!!」
何言ってんだよ、僕―――。こんなこと言いたいわけじゃないのに。
こんなみっともない自分、見られたくないのに――。
192保全的小説:02/04/20 17:59 ID:LZSK8Gl+
・・・でも、だめだ・・・。止まらない。怒りが。憎しみが。悔しさが。
自分の運命が、「勇者」って肩書きがどうしようもなく憎い。
「・・・ユーリルさん、私は・・・。」
悲しそうな顔。悲しそうな声。
―――何だ。やっぱクリフトも僕に同情してんだ。
僕は思わずこぼれそうになってた涙を我慢して、思いっきり笑った。
「あははははっ!ごめんごめんクリフト!冗談だよ、冗談。
 ちょっとさ、こう、何ていうの?悲劇のヒーローやってみたかっただけなんだよ。
 クリフトがどんな反応するかなーって思ってさ。」
あっけにとられてる彼をよそに、僕は顔をそらして立ち上がろうとした。
「―――さ、もう寝よ寝よ!明日がキツくなるしな。
クリフトもごめんな、こんな夜中に付き合わせ―――」

立ち上がろうとしたけど、それはできなかった。
次の瞬間、僕の身体はクリフトの腕の中にあった。

「―――クリ・・・フト・・・?」
何?―――何?・・・え?
予想もしなかったことに一瞬だけ頭が真っ白になったけど、
次の瞬間にはめちゃくちゃ早くなってる自分の心臓の鼓動が聞こえた。
「・・・ユーリルさんは・・・頑張りすぎです!」
・・・頑張り・・・すぎ・・・?
「すごいと思います。いつでも前向きに皆を引っ張っていくあなたが。
 あなたは今までに一度だって皆に弱みを見せたことなんてなかった。
 一度だって弱音を吐いたことなんてなかった。
私にはとても真似できません。でも―――」
193保全的小説:02/04/20 18:00 ID:LZSK8Gl+
ぎゅっとその腕に力がこもる。・・・あぁ、何かすごく・・・あったかいな・・・。
「でも、いいじゃないですか。
 辛いときは誰かを頼ったっていいんです。
 泣きたいときは泣いたっていいんです。
 だから・・・そんなに頑張らないで下さい。何もかも自分一人で抱え込まないで下さい・・・。」
「・・・・・・。」
「私達にはあなたが必要なんです。皆があなたを頼っているんです。
 だから・・・ユーリルさんも。たまには私達のこと頼って下さい。
 あなたは伝説の勇者である前に私達の大切な仲間なんです。――忘れないで下さい。」

何だよ。
何だよ・・・。何でそんなこと、言うんだよ。
ずっと今まで我慢してきたのに。あの日から、絶対泣かないって決めてたのに。
クリフトがそんなこと言うから、涙が止まらなくなったじゃないか―――。

―――あぁ、そうか。僕は・・・。
きっと、ずっと、誰かにそう言ってほしかったんだ。
泣いてもいいって、頑張らなくてもいいって言ってほしかったんだ。

「私では役不足かもしれませんが―――私はいつでもあなたの側にいますから。」

滅ぼされた村を見たときは涙も出なかった。
今だって、きっと一人じゃ泣くこともできなかった。
自分を消してしまいたかった。自分の運命を恨んだ。
でも。
今なら、前よりもほんの少しだけ、運命を憎まないでいられる気がする。
最初は一目惚れだった。だけど、今はこの人の優しさにどうしようもなく惹かれてる自分がいる。
194保全的小説:02/04/20 18:01 ID:LZSK8Gl+
だからクリフトに出会えたことは、運命に感謝しなきゃな。
ありがとう。僕を生かしてくれた、大切な人たち。僕の大好きだったひと。
そして―――ありがとう。僕に居場所をくれた、僕の大好きなひと。



「きゃあっ!」
「ひ、姫様!?」
またいつもと同じあの光景。
おーいちょっと待てよ神官様っ!アリーナはかすり傷なの、か・す・り・き・ず!!
ほらこっち見ろよこっちも!僕のほうが傷深いだろ!?
・・・・・・あーあ。せっかく昨夜はちょっとクリフトのこと見直したのになー。
案外鋭いところあるんだなって思って期待してたけど、やっぱクリフトはクリフトか。

「姫様、大丈夫ですか・・・?
 ・・・・・・・・・・・・。
 すみません姫様。ちょっと待っていてください。」
あ、あれ?いつもならここでソッコーでべホマなのにな・・・?
「大丈夫ですか、ユーリルさん。傷、見せて下さい。」
おぉっ!?うそ、気づいた!?
「・・・べホイミ。」
「・・・あ、ありがと、クリフト。」
「いえ。また何かあったら言って下さいね。」
195保全的小説:02/04/20 18:02 ID:LZSK8Gl+
クリフトが、クリフトがアリーナより先に僕を治してくれるなんて・・・。
いや人類皆平等だしこんなこと神官としては当然のことなんだろうけど、いや、でもっ!

「申し訳ありません。お待たせしました、姫様。・・・べホマ。」

「・・・・・・・・・・・・。」
・・・やっぱ人類皆平等ってわけじゃないんだな・・・。
そんな傷にべホマなんて使うなよ!!ホイミで十分だろホイミで〜!!
僕にはべホイミだったくせに!MP節約しろよ、この大バカ神官っ!

3歩進んで2歩下がる。こんな調子の2度目の恋。
僕のヤキモチも当分はおさまりそうにないけれど。
いつでも僕の側にいてくれるっていうあの言葉、信じるから。
今まで以上に、もっともっと近づきたいって思うようになった。
前よりずっと、僕のものにしたくなった。
そう思わせたのは自分なんだからな。な、クリフト?

僕の「傷」は消えることはないけれど、痛みもなくなるわけじゃないけど。
頑張るなってそう言ってくれたから、今までよりずっと楽になれた。
同情でもなんでもない。ただ純粋な優しさを、ありがとう、クリフト。

3歩進んで2歩下がって、今回はとりあえず1歩前進。(したんだよな・・・?)
勇者ユーリル、最終目標は君を手に入れること。
だから首を洗って待ってろよ、鈍感神官クリフト様!

196前スレ836:02/04/20 18:05 ID:ORHdLQGG
うっ、長い・・・すみません!
というか、これは勇栗と言えるのか(w
では、お忙しい皆様、体に気をつけて頑張ってください!!
そして余裕ができたらいろいろアップしてくださいねー。お待ちしてます。
では、失礼いたしました!

197風と木の名無しさん:02/04/20 21:06 ID:NQl1d1Xt
>前スレ836さん
ヤキモチ勇者と大ボケクリフト良かったッス!
なんにも(創作)出来ない自分がちょっと恨めしいです…。
198風と木の名無しさん:02/04/21 09:54 ID:otFSS6WI
>前スレ836様
うぉうときめいてしまいましたわ。
激ニブ神官が…神官…(=ー=)ニヤリ
ありがとうございました!
199ボクと魔王 ◆FFDQ/roc :02/04/21 22:54 ID:mBsH8oF/
 ラダトームの宿の屋上で、アレンを中央にボクらは腰を下ろし夜空を見上げている。ボクもセリアも、彼に寄り添うようにして星を見ている。
「アレンがいてくれて、本当に良かった」
「……うん」
 ボクの呟きにセリアが頷く。アレンは何も答えず、屋上に持って上がったランタンのか弱い明かりではその表情をあまり見て取ることは出来なかった。
 三日間、かかった。ボクらが平静を取り戻し、竜王がいないということに真っ直ぐに向き合えるようになるまでの時間だ。
 ボクは感情を持て余し、誰かを見れば責めずにはいられなかったし、セリアは塞ぎ込み誰とも会話を持とうとしなかった。アレンは一人、耐えていた。
 ボクらにどんな酷い事を言われても何一つ言い返さず、朝から夜まで一人でラダトームを歩き回り見聞を貯え、旅の用意を調えていた。
『何が起ころうとも立ち止まらず、進み続けねばならん』
 ボクらと違いアレンは竜王の言葉を守るという前向きなやり方で、寂しさや悲しみを乗り越えようとしていたのだ。そう、竜王がいなくなってアレンが何も思っていないハズが無かったんだ。
 結局、自分のことしかわかっていないのはボクだった。セリアのことだって何もわかっちゃいなかった。セリアの竜王に対するあの過剰とも言える懐きぶりは、一夜にして全てを失った悲しみを少しでも和らげる為の、彼女なりの処方箋だったのだ。
 そこまで思い至った時、ボクは自らを恥じた。それからアレンが居ない間辛抱強くセリアに声をかけ続け、そして今こうして三人で一緒にいる。まるで故人を偲ぶように、竜王との旅を振り返り話していた。
200ボクと魔王 ◆FFDQ/roc :02/04/21 22:54 ID:mBsH8oF/
 話の中、ふとセリアが旅に加わった当初の疑問を思いだす。後になればちらっとすら不思議に思わなくなっていたことだ。
「ねぇ、セリアは竜王が怖くなかったの? アレでも一応は、魔王なんだしさ」
「だってわたし、一目で竜ちゃんが佳い人だってわかったもの。クッキーも、アレンだってそうでしょう? そりゃあ昔は悪いことたくさんしたんでしょうけど……」
 それにね、とセリアは付け足す。
「わたし、ムーンブルクが襲われた時、魔物の軍勢を率いているハーゴンの側近らしい高位の魔物に会ったわ。今思いだしても、身震いする。あれこそ、本当の邪悪なんだって思った。だから……、竜ちゃんはあんな連中と本当に全く別物だってわかるのよ」
「それは……俺にもわかっていた」
 アレンが言う。今は、彼のそんな言葉も意外に思わない。
「では、ヤツは一体何が目当てで俺たちと一緒にいたんだ? ただ、力を蓄えるだけというのは嘘だろうし……」
「あなた、そんなこともわかってなかったの? って、まさかクッキーも!? ……あっきれたなぁ、もう」
 セリアに責められてるみたいで少し恐縮しながら訊く。
「じゃあ、セリアは竜王の目的っていうか……その、理由を知ってたの?」
「あったりまえじゃない。そんなの、わからない方がどうかしてるわ。竜ちゃんはね、わたしたちを守りに来たのよ。その為だけに、現れたのよ」
 きっといつだって自由になれたし、いつまでも眠り続けることも出来たんだわ。セリアはそう言って言葉を止めた。
 ボクは今頃になってようやく、竜王との出逢いが旅立ちの前日だったわけを知った。その日からいつだってボクは、ボクらは、竜王に守られてきたのだ。
201ギコガード ◆FFDQ/roc :02/04/21 22:56 ID:mBsH8oF/
>181 >183
ありがとう。随分間があいてしまいましたが、また
ぼちぼちとマイペースで続けますよん。よろしゅう。

ええとこれ、前スレから続いているDQ2の小説なのです。
三ヶ月くらい放置してたから、突然の続きに意味不明な
人も多かったかも知れず……(´Д`;)
202風と木の名無しさん:02/04/22 19:44 ID:0shr+oEW
わあ!『ボクと竜王』だ!
ギコガードさんありがとうございます。
マイペースで充分ですので続き楽しみにしています。
203風と木の名無しさん:02/04/24 15:57 ID:CEl3mt4K
いや〜ん、大ぼけ神官も素敵〜〜
ギコガードさんのもすき〜〜〜
幸せ(はーと)
204風と木の名無しさん:02/04/26 20:41 ID:54zr8/Gb
保全しときます
205 ◆MOMO/RMo :02/04/26 22:16 ID:pFcMRE8A
ボソッ………連載解禁でつか………?
206ギコガード ◆FFDQ/roc :02/04/26 23:55 ID:1nvechrt
>205
解禁も何も誰も禁止してないし、そんな権限も無いっすよ
ネタがあれば何だって大歓迎 щ(゚Д゚щ)カモーン
でも過度の馴れ合いはウザがられるかも。
その辺のさじ加減だけだと思うな、留意しなきゃいけないのは。
207 ◆MOMO/RMo :02/04/27 01:30 ID:3QOtbj9a
うぉ、誰も居ないと思ったのに…さすが、ギコガードさん。
カモーン に ハート ズキュソ! っす。(←過度の馴れ合い?)

以前連載ウザイ!の連載可否論争があったので。(今思えば煽り?)
その件で、幾人もの素晴らしい職人さんが去ったと思われ。残念でならない。
208風と木の名無しさん:02/04/27 22:41 ID:lwZO/YRM
>207
連載いいと思うけどな
209風と木の名無しさん:02/04/28 22:57 ID:z0/lbxIk
連載には反対しない。読めるのは多いほうがいいし。
けど反対意見=煽りに結び付けるのはどうかと思われ。
そっちの方が煽りに見える、もしくは反対意見封じ
しようとしているお子ちゃまに見られるよ。
前スレの場合、連載可否より何が目的だったのかよくわからん
かった煽りちゃんの影響も大きかったと私は思ったけど。
210風と木の名無しさん:02/04/29 04:00 ID:fJ1GdWsu
>207
ぜひアプしてくだちい。
ここがまた盛り上がるの心待ちにコソーリ覗いてる読み手も多いと思うです。
211風と木の名無しさん:02/04/29 12:30 ID:y8AtKJcn
YES!
うぷして〜。
212風と木の名無しさん:02/04/29 22:54 ID:UiAebPjN
保全age
213風と木の名無しさん:02/04/30 18:16 ID:ucM1cCg4
今ここにいる作家さん方も、これから書かれる方も頑張って下さい!
つーか自分が書けってな(藁
214風と木の名無しさん:02/05/03 00:53 ID:SLQsQWtH
そろそろ保全
215風と木の名無しさん:02/05/03 22:26 ID:OfDAyMMJ
保全
216前スレ836:02/05/04 18:11 ID:oNslFniT
皆さまGWはいかがお過ごしでしょうか。836です。
連休ともなると暇なのでひとつ置いていきますね。
お暇な方はお付き合いくださいな。
217タイトルなし。:02/05/04 18:12 ID:oNslFniT
「はぐれメタルの剣?そんなの知ってるの?トルネコさん。」
「そりゃあ私も一応商人のはしくれですからね。
世界中のどんな旅人も一度は夢見る素晴らしい剣なんですよ。」
「へぇ。僕も見てみたいな、それ。」
「見られますよ。噂ではこれから行くところに眠ってるらしいですからね。」
「これから!?・・・ってじゃあ、あの洞窟のこと?」

指差した先にあるのは小さな洞窟だった。うーん、なんか入り口狭いなぁ。
これじゃあ馬車ごと入るのは無理かもな。――――ん?
「あれ・・・?何か水の音がするような気がする。」
「滝が流れているんですよ。この仕掛けのせいでこれまで誰の手にも渡ることなく
 この場所に眠りつづけているってことなんでしょうねぇ。」
入り口から中を覗くと、確かに目の前にはものすごい大きな音をたてて滝が流れ落ちていた。
「うわ、すごい涼しい。中ってずっとこんな感じなのかなぁ。」
「そうでしょうな。わしはできれば馬車で待機させて頂きたいですぞ。
 いつかどこぞの誰かのために行ったあの寒〜い洞窟では
あの後ずいぶん腰痛に悩まされましたからのぅ。」
「・・・申し訳ありませんでした、ブライ様・・・。」
「もう、じいってば。そんな昔のこと言わなくてもいいのに。」
「いーや!このアホのおかげで全くあの時はどれほど苦労をしたことか!
 だいたいお主はいつもいつも。高いところで悲鳴を上げるわ旅の途中で病に倒れるわ・・・
 おぉ、そうじゃ。確かお主、水も苦手だったのではなかったかのぅ?」
218タイトルなし。:02/05/04 18:13 ID:oNslFniT
「な、何をおっしゃいます、ブライ様っ!!
 水が苦手などと、決してそのようなことはありません!!」
・・・・・・また始まった。アリーナの前だといつもこうだ。
そんなに見栄張って。全く、後でどうなっても僕は知らないからな!
「ほぉ。その言葉に偽りはないか?」
「ありません!」
「ならば今回この洞窟に潜ることに関しても問題はないということじゃな?」
「ありませんっ!!・・・・・・あ。」
呆れ顔でその様子を見ていた僕の方を振り返ると、ブライさんは得意気な顔をして言った。
「・・・ということじゃ。ユーリル殿、まず一人はこやつで問題ないですかな?」
・・・亀の甲より年の功ってのはよく言ったもんだよな。さすがブライさん、お見事。
そんでもって後悔先に立たず。そんな言葉もあったよな。
「いいよ。じゃあ、そーゆーことで。
 クリフト、やる気満々だね!じゃ、期待してるから今回もよろしくね。」
見事ブライさんにハメられたクリフトは、ただただ苦笑いを返すだけだった。

洞窟の中は一面の水、水、水。
さっき外から見えた滝はほんのその一部だったみたいで、
先に進んでも進んでも同じような風景が広がってた。
その中にできた道の上を歩いていると、後ろから不満そうなマーニャさんの声が飛んできた。
「ちょっと〜!もう、何よこれ!
 ただでさえジメジメムシムシしてる洞窟なのに、こんなに水があったんじゃたまんないわ!
 だからあたしは馬車にいたいって言ったのよ〜。」
「だってマーニャさん、最近ずっと馬車がいい馬車がいいって言うから 
 僕、結構希望通りそうしてたでしょ。たまには活躍してよ。」
「たまにはって何よ、たまにはって!全く失礼しちゃうわねー。
 ほらクリフト、あんたも何か言ってやんなさいよ!」
「うわわわ!おっ、押さないで下さいよマーニャさん!落ちるじゃないですか!」
バンっと思いっきり背中を押されよろめきながら必死になって抗議する。
219タイトルなし。:02/05/04 18:14 ID:oNslFniT
やっぱ嘘ついてたんだな。アリーナの前で水が怖いですなんて口が裂けても言えないんだよな。
「クリフト、やっぱ本当は水怖いの?って言うかもしかしてカナヅチとか?」
「ユーリルさん。いえ、カナヅチというわけではないのですが・・・
 子供の頃一度溺れかけてから、どうもこう、苦手というか何というか・・・。」
「じゃあ何で嘘ついたの。アリーナの前でカッコ悪いところ見せたくなかったの?」
「え!?いえっ、別に姫様がどうとかそういうことではなく、その・・・」
「その?何?ん?」
「いえ、ですから、あの・・・・・・。」
顔を覗き込むようにしてそう言うと、かなり困ったような顔をして目をそらす。
正直なもんだから全然嘘つけてないんだよ。バレバレなんだってば。
「とにかく!あたしがここで溺れでもしたら、ユーリル、ちゃんとあたしのこと助けなさいよ!
 なんだったら人工呼吸とかしてみてもいいわよ?
このマーニャちゃんとちゅ―ができるなんて、そうそうあることじゃないわよ〜!」
マーニャさんが言うと本気なのか冗談なのかわかんないよ・・・。
でも、人工呼吸か。そういえばそんなもんもあるんだよな。やり方くらいは知ってるけど。
「どうしました?ユーリルさん。」
「いや、一番溺れそうなのはクリフトかなーとか思って。」
「へ、変なこと言わないで下さいよっ!」
でも、もし。もしもだよ?例えばの話クリフトが溺れたりしたら
そしたら人工呼吸とか言ってまたちゃっかりキスできるなー、なんてね。
「ユーリルさん?何笑ってるんですか?」
「は!?いやいや、別に何でもないよ。」
あ〜、ダメだダメだ!世界を救うはずの勇者が何考えてるんだよ、僕。
でも、今回はアリーナもいないし、何かこう、いいこととかあったりしないかな。
あ、もし僕のほうが溺れたりしたらどうなんだろ。
クリフトは僕のこと助けてくれるかなー。
もしかしたら咄嗟に水の中に飛び込んで助けてくれたりして。
220タイトルなし。:02/05/04 18:15 ID:oNslFniT
「・・・・・・あ、それ結構いいかも。」
「・・・はい?」
「わっ!だから何でもないってば!!」
そんな他愛もないことを考えながら、僕達は奥へと進んでいった。

「・・・・・・・・・。」
また、滝・・・?
全く、どこまで続いてるんだ?この水は。
「どこまで行っても水ばかりですな。
 ユーリル殿。本当にこの洞窟にその剣はあるのですかな?」
「うーん・・・。僕もよくわかんないけど、トルネコさんがそう言ってたし・・・。
 みんなもまだ余裕あるみたいだし、もうちょっと粘って奥まで行ってみようよ。
 ライアンさんも見てみたいでしょ?その剣。いち王宮戦士としてさ。」
僕としてはもうひとつ粘りたい理由があるんだけどね。
まぁ、あんな都合いいことあるわけないってのはわかってるんだけど。
「じゃ、もうちょっとだけ先に進むってことでいい?みんな―――」

「ユーリル!」
「ユーリルさん!」
「ユーリル殿!」
みんなの声に後ろを振り返った瞬間だった。そう、本当に一瞬。
足元のから伸びてきた一本の触手に僕の身体は捕らえられてしまった。
「―――うわっ!何だよコイツ!放せっ!放せってば!・・・わっ―――!」
抵抗したけど、そいつはすぐに僕を水の中に引きずり込んだ。
それはタコのような形をした魔物。
剣も振れない、呪文も唱えられない水の中で水の魔物に勝てる訳ないじゃないか―――!!
「ごぼ・・・・・・がぼっ・・・!」
巻きついた触手にぎゅうっと身体を締め付けられて、水がどんどん口の中に入ってくる。
・・・苦しい・・・・・・息が・・・、もう――――。
221タイトルなし。:02/05/04 18:16 ID:oNslFniT
意識が遠ざかっていくのがわかる。
・・・こんなとこで・・・死ぬのかな・・・僕―――。
そう思ったのを最後に、僕は意識を手放した。
ただ、その最後の瞬間、自分の身体が解放されたのだけははっきりとわかった。


「―――ユーリル殿!ユーリル殿!!」
―――あ・・・。あれ・・・?

目を覚ましたのは陸の上だった。
あれ・・・?さっき確か僕・・・水の中で・・・・・・。
「ユーリル殿!目が覚めましたか・・・。」
目が覚めてすぐに水の中にいるライアンさんの姿が見えた。
「・・・ライアンさん。あれ?僕・・・。
 もしかして、ライアンさんが僕を助けてくれたの・・・?」
「いえ、私ではなく―――」
そう言いかけると、彼は水の中から何かを引っ張り上げた。
・・・・・・え!?
「・・・ク、クリフト・・・!?」
「・・・あの後、ユーリル殿が水に引きずり込まれてからすぐに
私たちも同じ魔物に襲われたのです。
咄嗟に彼がザラキを唱えてくれていなければ全滅していたでしょう。」
・・・・・・あ・・・・・・。
じゃあ僕が意識を失う前に魔物の手が緩んだのは気のせいじゃなかったのか・・・。
「それから彼があなたを助けに水に飛び込んだのです。
 ここは見た目よりも流れが速い、放っておけばすぐにでも流されてしまうと言って。
 よほどの者でないとこの水の中を泳ぐのは難しい。
 恐らくあなたを助けるのが精一杯だったんでしょう。・・・だいぶ水を飲んでいるようです。」
222タイトルなし。:02/05/04 18:17 ID:oNslFniT
「・・・・・・・・・。」
・・・・・・じゃあ、僕を助けてくれたのは・・・・・・。
「実はあの後マーニャ殿も流されてしまったのです。
 私は彼女を探しに行きます。ユーリル殿、彼を見ていて下さい。」
「・・・・・・う、うん。わかった・・・。」
クリフトの身体を地面に横たえると、ライアンさんはまた水の中を泳いでいった。
さすが王宮戦士だな・・・。あんな鎧着たままでこの中泳いで人助けるなんてすごすぎる・・・。
・・・って、そうじゃない!そうじゃなくって!
「何で。水怖いんじゃなかったのか・・・?」
助けてくれた。僕を。よりにもよって苦手だって言ってた水の中の僕を。どうして・・・。
・・・・・・とりあえず、クリフトを起こそう。話はそれから聞けばいいんだ。

「・・・クリフト、起きて。・・・おーい、起きろー。起きろってばー。」
ぺちぺちと頬を叩いてみたけど、一向に起きる気配がない。
・・・というか、全然反応がない。
「・・・・・・クリフト?」
嫌な予感が頭をよぎった。そして、どうしてだろう。
こういう時に限ってそういう予感っていうのが当たってしまうのは。

「・・・・・・待てよ。・・・・・・嘘だろ・・・・・・?」
・・・・・・息―――してない・・・・・・。
「ちょ、ちょっと待てよ。何?からかってんの?冗談やってるつもり?
 そんならやめろよ。・・・・・・全然面白くないってば。」
わかってる。・・・わかってる。
クリフトはこんな冗談やったりしない。こんな風に人をからかったりしない。
223タイトルなし。:02/05/04 18:18 ID:oNslFniT
じゃあ、これは、何―――?
勝手に身体がガクガクと震えてくる。
・・・ダメだ。落ち着け。落ち着け!!
もしさっきからこうだったなら、絶対ライアンさんが気づいてたはずだ。
ってことは、そんなにまだ時間はたってない。たってないんだ。だから、ええと・・・!

『とにかく!あたしがここで溺れでもしたら、ユーリル、ちゃんとあたしのこと助けなさいよ!
 なんだったら人工呼吸とかしてみてもいいわよ?
このマーニャちゃんとちゅ―ができるなんて、そうそうあることじゃないわよ〜!』

「・・・・・・そうだ。」
人工呼吸。そうだ・・・マーニャさんもそう言ってた。
そして、僕も―――。

「僕の・・・せいだ。」
・・・どうしてあんなこと考えたんだろう。何であんなこと思ったりしたんだろう。
「ごめん。・・・ごめん、クリフト・・・・・・。だから・・・・・・。」

まさかこんな風にすることになるとは思わなかった、3度目の口付け。
初めてのときは、アリーナにヤキモチ焼いて
病気で寝ていたクリフトの唇に自分の唇を重ね合わせて彼の言葉を消した。
熱のせいで、すごく熱いキスだった。
2度目は、たまたま舞い降りたチャンスに乗っかって
ふざけ半分でやった、アリーナのやった口移しの再現。
あの時のハーブティーの味はまだ覚えてる。甘いキスだった。

そして、3度目のキスは―――冷たい、死の味がした。

「・・・何で・・・起きてくれないんだよ・・・。」
224タイトルなし。:02/05/04 18:19 ID:oNslFniT
息を吹き込んで唇を離しても、彼の様子は全く変わらなかった。
でも、今僕にできることはこれしかないんだ。
身体の震えを押し殺しながら、もう一度唇をつける。
「ごめん・・・クリフト。・・・嘘だよ。あんなの嘘に決まってるだろ・・・。」
本当にこんなことがしたっかたわけじゃない。こんなの、僕の望んだことなんかじゃない・・・。
「・・・嘘だから・・・だから、目開けてよ・・・・・・。」
目の端に浮かんできた涙を手でごしごし拭って、今度は彼の服を緩めて胸のところに手を置いた。
泣いてる場合じゃない。
もう二度と・・・あんな思いしたくない。
―――どうして僕はいつもこうなんだろう。
一番大事な人を守ることもできなくて、いつも一番守りたい人に守られてばかりで。
・・・・・・そしてまた、失う・・・?また、あの時みたいに、何もできないまま―――?
「嫌だ!起きろよ!起きろってば!!
 何だよ、根性なし・・・!これくらいのことで死ぬなんて・・・許さないからな・・・!」
震えをこらえながら、2本の腕に力を込めて胸を押す。
必死だった。何も考えてなんてなかった。
ただ失いたくなかったんだ。大事な人を、もう2度と―――。
「許さないからな、絶対・・・。
 ・・・・・・好きなんだ。・・・僕は・・・クリフトのこと、大好きなんだ・・・。だから・・・・・・。」
225タイトルなし。:02/05/04 18:20 ID:oNslFniT
あとは言葉にならなかった。
それだけ言って、胸にあてた手の片方を彼の手に重ねた。
そしてその手を握り締めながらもう一度唇を重ねる。
ありったけの、想いを込めて―――――。

「・・・ん・・・・・・。」
握り締めた手がぴくんと動いたのがわかって、僕は驚いて唇を離した。
「・・・・・・うっ・・・・・・ゲホ、ゲホッ、ゴホッ・・・!」
何が何だかわからなくて、その時はまだ頭の中はぐちゃぐちゃだったけど。
でも、彼が助かったって、もう大丈夫なんだってことだけはわかった。
身を折って咳き込むクリフトを抱き起こして背中をさすりながら言った。
「クリフトっ・・・!大丈夫!?落ち着いて!ゆっくり息吸って・・・!」
「う・・・、・・・はぁっ・・・、はぁ・・・・・・。」
ゆっくり開かれた瞳を見た瞬間、僕は何だか身体から力が抜けてくような感じがした。
「・・・・・・ユーリルさん・・・・・・。よかった・・・ご無事だったんですね・・・・・・。」
僕を見ての第一声がコレだから・・・ホントにもう、呆れるやら気が抜けるやら。
でも、嬉しくて安心して気が抜けて、気が付けば頬を温かいものが一筋流れていた。
「何言ってんだよ、この・・・バカ野郎・・・!水苦手だって言ってたくせに・・・!
 ・・・また、失くすのかと・・・思ったんだからな・・・!また、あの時みたいに・・・・・・」
226タイトルなし。:02/05/04 18:20 ID:oNslFniT
失うのかと思った。また何もできないまま。自分ばかりが守られたままで。
大事な人を。大好きな人を。また、あの時みたいに。
「・・・すみません。あの時、気が付いたらああしていたんです。」
「気が付いたら・・・・・・?何で・・・。」
「ユーリルさん。・・・人間というものは、大切な人の為なら他のことなんて考えずに体が動いてしまうものなんです。それは、あなたにもわかるでしょう?」
「・・・・・・大切な?」
「ええ。ユーリルさんは私にとって大切な人なんです。だから・・・・・・」

「・・・・・・ぷはっ!もう、何なのよこの洞窟は!!あーん、もう服ズブ濡れじゃない!」

「・・・・・・マーニャさん、ライアンさん・・・・・・。」
・・・・・・二人とも無事だったんだ。よかった・・・・・・。
「あら?ちょっと何やってたの二人とも?そんなに見つめあっちゃって。や〜ね〜。」
マーニャさんお得意の冷やかしが始まって、僕は思わずこう言ってしまった。
「べ、別に見つめあってなんかないよ!僕はただ、クリフトに人工呼吸を・・・・・・」
後悔先に立たず。言ってしまってからはっとなってマーニャさんを見る。
「へぇ〜、それ、あたしも見たかったわ〜。
 あんたたち二人のキスシーンなんて、なかなか絵になりそうじゃない!うふふ!」
あー、もう・・・マーニャさんて本当にこういうの大好きなんだからなぁ・・・。
「だ、だって。あの時はそうするしかなかったんだよ!な、クリフト・・・」
同意を求めようと思ってクリフトの方を見ると、彼は少しひきつったような笑顔をしていた。
「あれ?もしかして・・・気がつかなかった?」
227タイトルなし。:02/05/04 18:21 ID:oNslFniT
「え・・・はい。そんなことになっていたんですか・・・?ユーリルさんが、私に・・・?」
そう言うと唇に手を当てて小さく溜息をつく。
「・・・・・・2回目か・・・・・・。」
「・・・何?じゃあ死んでもよかったっての?」
「いっ、いえ!そういうわけでは!!
 ともかく皆さん、ご迷惑をおかけしました。さぁ、先に進みましょう、ユーリルさん。」
「うん。・・・あれ?」
「どうかしましたか?」
うそ。まさかさっきの身体から力が抜ける感じって・・・
「いや、腰、抜けてるかも・・・なんて・・・・・・。」

呆れ顔で見下ろす仲間たちに、僕はとりあえず苦笑いを返しておいた。


「おぉ、正にこれですよ!この剣です。ユーリルさん、もう使ってみましたか?」
「いや、まだだよ。僕も早く使ってみたいんだけどな、コレ。」
銀色に輝く剣を手に入れて、僕らは戻ってきた。
え?腰抜けてたのに僕がどうやって奥まで進んだのかって?
・・・・・・絶対内緒だよ?実はあの後、僕は情けないことにクリフトにおぶられてったんだ。
あ〜、思い出すだけでも恥ずかしいっ!
228タイトルなし。:02/05/04 18:22 ID:oNslFniT
・・・僕は勇者だから、いつもみんなのことを守ってるんだって思ってた。
でも、実はみんなを守ってるんじゃない。みんなに守られてるんだなって今回本当にそう思った。
クリフトの背中におぶられて、僕は自分ひとりじゃ何もできない、ただの子供なんだって思った。
だから決めた。強くなるんだ。
大切な人を守れるくらいに。・・・もう2度と、大事な人を失わないように。

そういえばあの時、クリフトは僕のことを大切な人だって言ってくれた。
きっと恋愛感情なんかじゃないんだろうけど、それでもすごく嬉しかった。
だって真っ先に僕のことを助けてくれたんだから。
いつもアリーナのことしか目に入ってないクリフトが真っ先に僕を助けてくれたから
これで当分、アリーナにヤキモチやかずに済むかもしれないな、なんて・・・・・・

「クリフト!洞窟の中で溺れたって本当!?大丈夫なの!?」
「姫様。ええ、大丈夫です。ご心配おかけして申し訳ありません。」
「本当よ!ほんっとにびっくりしたんだから!クリフトがもしかしたら、もしかしたらって・・・」
「ご安心ください、姫様。
 このクリフト、姫様を残して死ぬような真似は決していたしませんので。」

・・・・・・今ごろ気づいた。・・・大盲点。
229タイトルなし。:02/05/04 18:22 ID:oNslFniT
そういえば今回はアリーナいなかったんだ!僕を真っ先に助けてくれたのは確かだけど
アリーナがいたら、アリーナがいたらきっと・・・・・・いや絶対・・・・・・
ぶんっと手に持った剣を力いっぱい振り回したら後ろにあった木がでっかい音を立てて倒れた。
その音に一瞬あたりが静まり返る。僕は笑顔でわざとみんなに聞こえるように大声をあげた。

「トルネコさーん!切れ味バッチリでーす!!」

やっぱり僕のヤキモチは、そう簡単になくなりはしないみたいだ。
君の言う「大切な人」の意味が、LIKEからLOVEに変わるまでは。

230前スレ836:02/05/04 18:26 ID:eWjmVPdy
長いです。どんどん長くなってってます。失礼しました。
てか、ライアンの言葉遣いがわからない・・・(w

実はもう一つ出来上がってるやつ(小説)があるんですが
やっぱりしばらく時間をおいてアップしたほうがいいんでしょうか。
同じカプばかり(しかも同じ作者のもの)が続くと食傷気味になるかな・・・?
では失礼します!

231前スレ836:02/05/04 21:36 ID:omXBeSFY
うわ、今ごろ気づいたけど
漢数字と算用数字ごちゃごちゃな上誤字ありますね。
適当に読み流してやって下さい〜!
232風と木の名無しさん:02/05/04 23:58 ID:KeTWCNwM
>>230
あの、ちょっと読みにくいかなー・・・と思ったんだけど。
数字がごちゃごちゃとかじゃなくて。
233前スレ836:02/05/05 01:31 ID:TmQbchE2
>>232
あ、読みにくかったですか?それはすみません。
字がつまりすぎとかそういうことなのかな・・・?改善しないといけませんね。
234前スレ836:02/05/05 01:50 ID:NOv6yHka
今自分で読んでみたけど、確かに読みにくいですねー。
あまり長すぎるのもよくないみたいですね。232さんどうもです。
235風と木の名無しさん:02/05/06 01:39 ID:Sx62NwFI
見にくい?そんなことないと思うけど……
236風と木の名無しさん:02/05/06 02:27 ID:ShrC1iUS
読みにくくないよー。楽しませてもらいマスタ。
台詞主体な書き方は好き嫌いがあるから、
読みにくいと感じる人もいるのではないかと。
237159:02/05/06 04:39 ID:jrBc97op
>>230
ぬああああああああ!!毎回楽しませて頂いてますッ!!
相変わらずボク勇者素敵すぎです・・・(;´Д`)ハァハァ(・∀・)イイ!!
今回も相変わらず素晴らしいですねッ!久々にネット繋げられたと思ったら
新作が拝見できたので幸せです!いつもいつも萌えをありがとうございます!
サソーク保存させて頂きました!これからもがんがってください!!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
238前スレ836:02/05/06 17:36 ID:RCe/zjsj
>>198,199,203さん
今更ですがご感想どうもありがとうございました。励みになります!
って本当にレス遅いですね(汗

>>232さん
あ、そういう読みにくさだったのかな。
すみません、こういう感じのが書きやすいんで。
というか描写が苦手だからこういう感じでしか書けないというか(w

>>235、236さん
どうもありがとうございます。確かに個人で好き嫌いはありますからね。
感想どうもありがとうございました!

>>159(237)さん
いつも嬉しいお言葉ありがとうございます。お忙しいようですが頑張ってくださいね。
ちなみに最初232さんは159さんかなと思ってたりして。
いえ、某所にいらっしゃってた時間とかが近かったので…(w 

それではこのへんで退散します!やっぱり連続投稿はよくないかなと思ったので
またしばらく時間おきます。では!
239風と木の名無しさん:02/05/09 22:34 ID:c0kpN9gL
保全
240風と木の名無しさん:02/05/11 00:38 ID:5fXtOJuz
保守
241風と木の名無しさん:02/05/11 20:17 ID:gusCpKsp
ここの住人って減ったのか…?
242たろう:02/05/12 11:14 ID:U1KWoLtg
ギコガードさん『ボクと魔王』がんばって!
243風と木の名無しさん:02/05/12 11:17 ID:6lHpjgxR
http://pucchi.net/kado/
PC 版
http://pucchi.net/1/kado2/
i-mode版 
皆さん連休中だから
どうお過しですか今、当
サイトでは何処も行けない
女子中高生が暇を持てあまして
当サイトへ書きこみ殺到しています
取り合えず見に来る値打ちは
有ると思います、男性に余り
知られて無いサイトですので
必ずコギャルと出会いが有ると
思います女性には広告費をあてて
いますので遊びに来てあげてください。

http://pucchi.net/0/gazou/
PC版

激。。。画像に夢中
コギャル貼りつけ画像
掲示板集〜超過激!

244レイン ◆FFHEKIC2 :02/05/12 21:56 ID:wDt9vn5j
しばらくアドレス無くしてて来てなかったうちに、いくつか小説が出来てるね。
ほくほくしながら、久々に小説書くよ。
とりあえず、のんびり連載になるかと。
今回はあんまり長く行きたくないんで、気が向いたらお付き合いくだされ。
245そして戦う者達(1) ◆FFHEKIC2 :02/05/12 22:15 ID:wDt9vn5j
 あまりにも眠気が先立つので、適当に他の面々に見張りを任せて、早々にアレンは寝に入った。
「随分と良いご身分ね、アレン王子サマ」
 予想通りというか、納得いかない様子であきなは腕を組んで立っている。
「しょうがないわね・・・クッキーは病み上がりなんだし、休んで良いわ。見張りは私がするから」
「いいよ、あきなはずっと僕の分まで戦ってくれて、疲れているだろ。見張りくらい大したこと無いし、僕がやるよ」
「でも・・・」
「ほらほら、たまには男らしいところを出させてよ」
 軽い談笑を交わして、あきなはクッキーの言葉に甘えて先に眠ることにした。
(あきなは優しいな)
 たき火に当てられながら、のんびりとクッキーは思う。
(・・・ちょっと勝ち気で侮れないけど)
 戦いになれば、真っ先に強力な魔法で敵を蹴散らす彼女は、本当に頼りになると思う。
(でも・・・)
 ちらり、と隣で横になって眠るアレンに目をやる。
 最近の戦闘は、あきなのイオナズンとクッキーのベギラマで片づいてしまうため、この男の出番はあまり無い。
 なのに見張りすらやらないなんて、本当に良い根性している。自分だったら、肩身が狭すぎて毎夜自分からやると言うだろう。
 けれど、結局は苦笑いを浮かべて、物事は丸く収まってしまう。こんな関係が、この三人らしさなのだろう。

 不意にアレンは、眩しさに目を覚ます。
 もう朝だろうか・・・と思い、よっこらせと身を起こす。
 しかし、当たりを見渡せど、側にいるはずの二人の仲間の姿はなかった。
「・・・クッキー? あきな?」
 もしや、寝過ごしている間に敵が・・・と、慌てて剣に手を伸ばす。
 だが、それ以上にあたりの様子がおかしいことに気付く。鳥の声、風の音、木々のざわめき、その他諸々の物音が一切無いのだ。
 ただ世界が白かった。
246そして戦う者達(2) ◆FFHEKIC2 :02/05/12 22:28 ID:wDt9vn5j
 しばしの間、何事かと思案していたとき、突然さらさらと流れるような音がした。
 振り返れば、そこには神秘的な巨木が立っていた。先ほどの音は、この木の葉が立てていた。
「全然気付かなかった・・・すぐ後ろにこんなのがあったなんて」
 樹のてっぺんを見上げるようにしながら、アレンはそれに近づいていく。
(こんなのとは失礼な)
「・・・!?」
 突如、頭に思念のような言葉が届く。
「樹がしゃべってる!?」
(しゃべっているのではありません。私の意識を届けているだけです)
 同じ様なもんだろ・・・
 そう言ってやりたかったが、相手の真意が測れぬうちは妙な言葉は慎んだ方が良いだろう。
 そう思い、アレンはそれよりも気になったことを口にする。
「アンタは・・・何だ?」
(何だってのも無いでしょう。せめて「何者だ」、くらいにしてください)
 口うるさい樹だ・・・
 顔をしかめつつ、アレンは彼(?)の返答を待った。
(判っているのではないですか? 私の正体)
 樹は、妙にわくわくした様子で切り返す。
 その言葉に、ふと思い当たる節があった。疑問に思いつつ、アレンはそれを口にした。
「・・・世界樹」
 思念と共に飛んできた感情らしきものは、嬉しそうだった。
247レイン ◆FFHEKIC2 :02/05/12 22:29 ID:wDt9vn5j
世界樹関係ほとんど判らない上にかなりオリジナルまじりや・・・
DQ2やるにも無いし。あまりにも妙すぎる事とかうっかり書いてたら気にせず流してください。
248風と木の名無しさん:02/05/13 20:04 ID:ikSSUhsL
おお!レインさん!!おかえりなさい!
新作ですね。早速読ませてもらいましたよー。続きが楽しみです。頑張ってください!
249業務連絡 :02/05/13 20:20 ID:VAsDuCp0
ギコガードさんのおつかいです。

FFDQ最萌トーナメントにて自炊支援小説を書かれた方で、保管しても(・∀・)イイ!という方は
FFDQ千一夜物語 題(第)百八十五夜にアップして下さい。
ご協力お願い申し上げます。
失礼致しました。

ttp://game.2ch.net/test/read.cgi/ff/1021132657/l50
250風と木の名無しさん:02/05/14 02:38 ID:RQU37k7U
>249
業務連絡乙ー!
 5/17(金)は、ムーンブルク王女様がエントリー致します。
 そこで、II陣営のはしくれとして、コソーリ裏支援です。
 この小説で少しでも (*゚Д゚)萌え や (゚д゚)ウマー と感じた方
 はたまた (°Д°)!や (゚Д゚)ゴルァー!! な方も
 <<ムーンブルク王女様>>に、清き一票を!

        〜 久し振りなので紹介 〜
        ローレシア王子   アレフ
        サマルトリア王子  カイン
        ムーンブルク王女 マリア

 長いので、とりあえず前編。
252天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:40 ID:bCL9PehV
<1>
 「………ッ………」
 まだ明けきらぬ薄暗闇の部屋に、吐息が漏れた。
 ヴェール状の天蓋が風に揺れる。
 天蓋が幾重にも部屋を覆いつくす、特異な造作の閨。
 そこに長い黒髪に黒い瞳の青年と、未だ幼さを残した細身の少年が横たわっていた。

 「そろそろ夜が明けますね」
 端整な顔立ちの青年が、少年の汗で張り付いた金色の髪を指に絡める。
 そしてそのまま頬を伝い、唇にその指は向かう。
 軽く指で唇をなぞると、青年は自らの唇を重ねた。
 「………!」
 少年は抵むことも許されなかった。
 手首は枷によって頭上で一纏めにされ、寝台に打ち付けられた楔に鎖で繋がれている。
 空しく金属の軋む音だけが、揺らめく天蓋の中に響いた。
 「果たしてあなたの兄上は、あの魔物に勝てるでしょうか」
 長い接吻の後に、荒い息を整えるのが精一杯の少年に向かい、彼は問う。
 「負ければ、あなたがずっとこうして囚われの身のままだということを、知らせた方が良かったかもしれません」
 「………勝つさ………絶対に………!」
 ようやく少年が苦しげな吐息の合間に、吐き捨てるように言った。
 「ふふ…まだそんな気力が残っていましたか」
 「…くああッ…!」
 少年が大きく胸を反らせ、身を捩った。
 青年の手が、若さが息づく少年のそれを掴み、乱暴に扱く。
 絶頂を許すことないその残酷な行為は、昨晩から現在に至るまで続いていた。
 「イきたくて、気が狂いそうですか?でも、まだ駄目ですよ―――私の質問に、あなたは答えてはいない」
253天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:41 ID:bCL9PehV
<2>
 「あなた方姉弟は、稀に見る気品と美しさを兼ね備えている。とても、ただの旅人には見えませんね」
 少年にわざとよく見えるように、彼はしっとりと濡れた革紐を目の前で揺らす。
 「そろそろ此処に来た本当の目的を、話したらどうです?」
 ぎりりと音をたて、青年は少年のものをその紐で縛り上げた。
 「んあうぅ……ッ!」
 少年の、その根元に革紐は固く食い込む。
 決して絶頂を迎える事を許さないよう、その道を遮断する為のものだ。
 「それにしても、魔法を封じられても尚、あなたからは特殊な魔力の波動を感じます。私のような魔導師のはしくれでも、あなたが特別なチカラを持っているのが判りますよ」
 「何を勘違いしているのか…知らない…けど…僕らはあんたが考えているような者じゃな――――」
 「ここはデルコンダルの王室!既に情報は入手済なのですよ。ムーンブルクを屠ったハーゴンを倒すべく、勇者ロトの血を引く同盟三国の嫡子が旅立ったことはね」
 「…………!!」
 少年の碧い瞳が大きく見開く。
 「ご存知ないかもしれないが、その道を趣味に持つ者の間で、あなたは垂涎の的だ」
 若き魔導師は妖しげな笑みを浮かべ、少年の耳元で低く囁いた。

 「あなたを抱けるとは光栄ですよ――――サマルトリアの王子」
254天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:42 ID:bCL9PehV
<3>
 これより半日ほど前に、彼らはデルコンダル王に謁見していた。
 「……ふむ、確かにこの石は旅の商人が珍しい物だというので手に入れたのだが、こんなモノが欲しいとはな」
 この国の主である大男は、隆々たる筋肉を震わせて笑った。
 「わしにはただの石コロにしか見えんが、やはりそれなりの価値がこれにはある、ということなのだな」
 デルコンダル王の手の中で見え隠れする物は――――月の紋章だ。
 ハーゴンの幻術を破るというルビス神の加護を得る為に、どうしても必要なものだ。
 「で、どうしてもお前たちはこれが欲しい、と?」
 王は、若き旅人たちを瞰下した。
 「はい。ハーゴンを倒す為に、是非ともそれをお譲りいただきたいのです、陛下」
 カインの笑顔は、いつもこうした交渉ごとに絶大な効果を持っている。彼に任せていれば間違いはない。
 アレフは相槌を打ち、マリアと共に事の成り行きを見守っていた。
 「陛下もハーゴンについて、苦々しく思われていらっしゃるのではありませんか?」
 「確かに奴は気に入らん。妙な宗教で人々をたぶらかすという姑息な手段を使うようだな」
 「ハーゴン軍は勢力を増しつつあります。いずれこの国にも攻め入ってくることでしょう」
 「うむ。奴はムーンブルクを滅ぼし、サマルトリアをも襲ったと聞く。まぁ、サマルトリアの方は失敗に終わったようだがな」
 「それでは………お譲りいただけるのですね?」
 「そう急くな。譲るのには一つ条件がある」
 デルコンダル王は、にやりと笑った。
255天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:43 ID:bCL9PehV
<4>
 「わしのペットと決闘し、見事勝てばコレをくれてやろう」
 「ペット?」
 「わしの可愛いキラータイガーだ。どうだ、受けて立つか?」
 「その話、乗った!」
 アレフが前に進み出た。王は満足そうに目を細める。
 「よい心がけだ。決闘は明日の10時、王立コロシアムにて行う。それまでは城内でくつろぐがよい――――異存は無いな?」
 「ああ」
 「おお、そうであった。戦いに先がけ、お前の一番大事にしているものを預かっておく」
 デルコンダル王は、まっすぐにカインを指差している。
 「――――?!」
 アレフが険しい顔になった。マリアが慌てて呆然としているカインを背にかばう。
 「お戯れを!カインは私たちの大事な弟。モノ扱いされては困ります」
 「何故、王ともあろうあんたが、人質をとるような真似をするんだ」
 「以前決闘を申し込んでおきながら、怖気づいて逃げ出した者がいたのだ。それ以来、決闘を受けた者の一番大事にしている物や人を預かる事にしておる」
 「俺は逃げたりしない!」
 「どう証明するつもりだ。安心せい―――人質とはいえ、客人として丁重に扱っておる」
 デルコンダル王の両側に侍る肌も露わな美女たちが、王の肩にしなだれかかる。
 公衆の面前で淫蕩な行為を振舞い続ける王に、アレフは嫌悪感を抱いた。
 (こんな艶ボケ親父にカインを一晩預けろだと?――――冗談にも程がある!)
256天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:44 ID:bCL9PehV
<5>
 カインは、断りを入れようとするアレフの表情を読み取った。
 するりとマリアの元から抜け出し、苦悩するアレフの傍らに走り寄る。
 「いいよ、僕…人質になる」
 カインの言葉に、アレフとマリアは驚愕した。
 「ばっ…バカ!何を言い出すんだ!」
 「こんな野蛮なこと、許される道理は無くてよ!」
 「わかってる。でも、どうしても必要なんだ、あの月の紋章が……そうでしょう?」
 「あんなもの…カインと引き換えになんて、できるものですか」
 「心配ないよ、王は約束を守ると言ってるし。僕、アレフが勝つって信じてるから―――行くね」
 カインは装備品を足元に置くと、玉座に向かって歩き出した。
 「アレフッ……カインを止めて!どうして黙って行かせるのよ!」
 「マリア……悔しいが、今は従うしかない」
 辛そうにカインを見送るアレフに、マリアもそれ以上言い出せなかった。

 デルコンダル王は、カインを引き寄せると、顔を覗き込んだ。
 「余りの麗容さに妹だと思い込んでおったが、弟とはな。まだ信じられん」
 むっとして、カインは王を見返す。
 「ワハハ……そう怒るでない、わしが悪かった。では、明日の試合、楽しみに待っておるぞ!」
 王とカインは兵士に囲まれ、謁見の間を去っていった。

 「本当に……これで良かったの?」
 マリアの不安そうな声が、アレフの胸に突き刺さる。
 「いざとなれば、あいつは自分の身を守れる力を持っている………大丈夫だ」
 自分に言い聞かせるように、アレフはそう呟いた。
257天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:45 ID:bCL9PehV
<6>
 カインは兵に案内され、“特別室”という名の部屋に通された。
 一応鍵が外からかけられ、軟禁状態であるものの、中は豪華な造りで客間といった感じだ。
 窓辺に至っては、何の戸締りもない。窓からは、コロシアムが一望できた。
 明日の朝ここで、噂に聞いたデルコンダル王のペットである凶暴なモンスターとアレフが対峙するのだ。
 しばらくカインが景色を眺めていると、若い女の召使いが部屋に入ってきた。
 「お食事と湯殿のご用意が整いました。どうぞ、ごゆっくりおくつろぎ下さいませ」
 (お風呂か…入りたいけど、一番無防備になるからなぁ。万が一の事も考えて、呪文でも唱えながら入ればいいか…)
 彼女の案内で、浴室を一応覗いてみる。金の蛇口や大理石のタイルを用いた、清潔な感じの浴場だ。
 バスタブには、丁度いい湯加減の湯が張られている。
 「ご遠慮なさらないで下さいませ。お背中もお流しいたしますから」
 彼女はそう言いながら、眉ひとつ動かさずカインの服を脱がそうとした。
 「わあっ!いいんです、自分で脱ぎますから!」

 行きがかり上、風呂に入らざるを得なくなった。
 彼女に部屋の外に出てもらい、手早く服を脱ぐと、バスタブに身を沈める。
 (こんなに緊張して”水中”にいるのは、勇者の泉以来かも)
 ざっと全身を洗い、タオルで躰を拭きながら脱衣室に戻る。
 脱いだ服の代わりに、バスローブが置いてあった。とりあえずそれを羽織って浴室を出る。
 「あなた様の服は、洗濯して後ほどお持ちいたします」
 召使いの女は、カインに冷たい飲み物を差し出した。
 「デルコンダル特産の果物を使ったミックスジュースです、どうぞ」

 食事を終えた頃、きちんと畳まれた服がカインの元に届けられた。
 彼は礼を言い、別室で着替える。
 部屋に戻ると、食事の後片付けは済んでおり、召使いも姿を消していた。
258天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:46 ID:bCL9PehV
<7>
 部屋を夜風が吹きぬける。
 窓辺に佇むカインの髪がそよぐ。
 月の光に照らされて、金色に輝きながら。

 たまには一人も、いいかもしれない。
 でも、本当は隣に――――。

 背後で鍵を開ける音がした。また召使いだろうか。
 いや、今度は違うようだ。若い男の足音に振り向き、カインは身構えた。
 その青年は、魔導師独特の風貌をしている。
 かなりの魔力の持ち主である事は、同じ魔導師であるカインには勘でわかる。
 こんな時、使う魔法は決まっている。
 カインは呪文封じの魔法を解き放った。
 「!!」
 その刹那、カインの方が脱力を伴った衝撃を受けた。
 「驚きましたか?これのせいですよ」
 若き魔導師は、ペンダントの石を摘まむ。
 「古代魔法、マホカンタの力が宿る霊石です。時々こうして私を助けてくれます」

 マホカンタ!古の魔法返しの呪文!
 ――――呪文を封じられた!

 魔導師の黒い瞳に射すくめられ、カインは背中にぞくりとした感覚をおぼえた。
259天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:47 ID:bCL9PehV
<8>
 じりじりとカインは部屋の隅に追い詰められてゆく。
 「何をそんなに怖がっているのですか」
 「お前は……何者……」
 「私は、デルコンダル王にお仕えする魔導師」
 黒い瞳が鋭く光り、カインの腕が背に向かって捻りあげられる。激痛に思わず彼は呻いた。
 「う………くッ!」
 「暴れない方が身のためですよ。魔法を使えない以上、あなたはただの子供。…さ、子供はもう寝る時間です」
 魔導師の口から、催眠魔法が詠唱された。
 カインの細いうなじが、力なく落ちる。
 少年を抱き上げた黒き魔導師は、冷たい微笑を浮かべた。
 そして、意識のない少年に語りかける。
 「夜は始まったばかりです。あなたには――――快楽というの名の拷問が似つかわしい」
 魔導師は、一番奥に隠された秘密の寝所に少年を連れ去っていった。

 ――――人々のざわめく声が、次第に大きくなってゆく――――
 「そろそろ、試合の時間が近づいてきたようです」
 窓の外を見下ろし、魔導師は言った。
 無限に続くかのような過酷な苛めを受け、カインの意識は途切れがちになっていた。
 「どうだ、わしの客人は。いい子にしておったかな」
 デルコンダル王が大きく天蓋を振り払い、ベッドの側にやって来た。
 「おはようございます、陛下。ええ、それはもう………。ご覧下さい」
 彼は王にその部分が良く見えるように、必死に閉じようとする少年の膝を割り、左右に広げる。
 更に彼は若々しくはりつめたカインのそれを片手で擦り、同時に胸の二つの実をも舌で転がした。
 「………はッ……ああぁ………ッ!」
 恥辱にカインが身悶え、その様子にデルコンダル王の呼吸が、だんだん間隔を狭めていった。
 「このように、昨夜からずっとこの様な淫乱な姿で、陛下をお待ちしていたのです」
 尚も続く饗宴に、カインの押し殺した切れ切れの悲鳴があがる。
 「しかし陛下、この子はなかなか強情で、この国に潜入した目的をまだ明らかにしないのです」
 「ロトの末裔がどのような目的でわしの国に来たのかは、もうどうでもよい。―――――サマルトリアの王子よ、ローレシア王子の死を見届けた後、たっぷりとお前を可愛がってやる。楽しみに待っておれ」
260天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:51 ID:bCL9PehV
<9>
 コロシアムは、国中から集まった観客たちで満員だった。
 格闘好きで有名なお国柄らしく、人々の興奮した歓声が試合前から渦巻いている。
 中央のVIP席には、デルコンダル王と並んでマリアの姿があった。
 マリアはコロシアムの中央を見つめている。
 「おお、出てきたぞ」
 アレフが臆することなく、堂々とした足取りで中央に進み出る。
 (アレフ、頑張って!)
 アレフは祈るように手を組むマリアに向かい、親指を立てて見せた。
 「あの………デルコンダル王」
 「なんだね」
 「弟は?カインの姿が見えないのですが」
 「案ずることはない。召使いによると、まだぐっすりと眠っているそうだ。長旅で疲れたのではないかね」
 「そう……ですの」
 アレフの生死を賭けた戦いの日に、カインが寝坊をするとは思えない。
 戦いの始まりを今や遅しと待ち構える王の横顔を、不審のまなざしでマリアは眺めた。
 
261天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:53 ID:bCL9PehV
<10>
 オリの入口がはね上がる金属音がした。
 低い唸り声をあげ、被毛を逆立てる猛獣が現れた。
 キラータイガーだ。これまで何人の戦士がこのモンスターに挑み、命を落としてきたのだろう。
 「来い!」
 剣と盾を構え叫ぶアレフに向かい、キラータイガーが大きく咆哮したかと思うと、躍りかかった。
 猫のようなしなやかな筋肉と、驚くべき跳躍力から生まれる、その圧倒的なスピードを持った身のこなし。
 危うくアレフは、その爪先から逃れた。
 あの鋭い爪が掠っただけで、人間の肉体などはひとたまりもない。
 いよいよ口吻に深いしわを寄せ、耳を後ろに倒し、キラータイガーが威嚇の姿勢をとる。
 「お前には何の恨みもないがな」
 牙を剥いたキラータイガーが、まっすぐアレフに向かって疾走してくる。
 「許せよっ!」
 アレフは身をかわし、鮮やかな剣さばきでキラータイガーを一撃で仕留めた。
 キラータイガーの体が地面に転がり、小刻みに痙攣する。やがてその目は光の色を失っていった。

 一瞬のどよめきの後、コロシアムが沸く。
 大歓声と拍手に包まれながら、アレフはVIP席に座るデルコンダル王の前に立った。
 「約束は果たした」
 「わかっておる。よい試合を見せてもらった。褒美だ」
 デルコンダル王は、月の紋章をアレフに手渡した。
 「それと、これもお前にやろう!」
 笑うと、王は小さな鍵をアレフに向かって指先で弾き飛ばす。
 「何だ、これは」
 「“特別室”の宝箱を開ける鍵、とでも言っておく。後は自分の目で確かめるがよい」
 デルコンダル王は椅子から腰を上げ、マリアに向かって声をかけた。
 「今日はあなたのような美しいお嬢さんと観戦できて、楽しかったぞ」
 豪快な笑い声をあげながら、王の巨体が二人の前を通り過ぎていった。
262天蓋の魔宮(DQII):02/05/15 18:55 ID:bCL9PehV
<11>
 「怪我はない―――ようね」
 「ああ。それより、あいつは?」
 「“特別室”に何かあると思うの。多分そこにカインもいるわ」
 「特別室だなっ!」
 言うが早いかアレフは走り出した。
 「ま、待ちなさいよ、アレフ!」
 どんな罠が待っているのかも知れないのに。
 カインのこととなると、いつも以上にアレフは突っ走っていく。
 「単純………なんだから!」
 マリアは、ふぅと溜息をついた。

 すぐ熱くなるアレフと冷静なカイン――――まるで正反対の二人。
 どちらの弟も、大好き。
 その弟たちを見守るのは、一番年上の私の役目。
 カインのことがひどく気がかりだけど、アレフならなんとかするでしょう。
 もし、彼が控室に戻らなかった時には、私が――――。

 マリアは、長く美しい金髪をかきあげると毅然と背筋を伸ばし、部屋へと戻っていった。



       ( つづく )
263風と木の名無しさん:02/05/16 23:13 ID:kVUIlSRR
職人さんたちが一杯戻ってきた!嬉しい!
みんな頑張って!
先程、ムーン王女VSX王女のBブロック決勝が延期になりました。
その他の試合も延期です。下記をご参照下さい。

138 名前: ( ´D`)ノ(SWAKKAEc) 投稿日: 2002/05/16(木) 20:59

18(土)B決勝
19【日曜お休み】
20(月)C決勝
22(水)D決勝
23(木)決勝抽選(Dは2日目決定済み)
24(金)決勝1日目
まずここまで確定。
265レイン ◆FFHEKIC2 :02/05/17 16:39 ID:iLMfD6gn
MOMOさん乙ー!
そして(;´Д`)ハァハァ
自分の性質の所為か、鬼畜系は・・・っと、落ち着かねば(;´Д`)
後編もお待ちしておりますぜー。
266MOMO ◆MOMO/RMo :02/05/17 18:33 ID:+jnbfOQ8
5/18(土)に変更となった
FFDQ最萌トーナメント Bブロック決勝用“裏”支援小説、後編です。
夕飯の前に貼っておこうかと。
<<ムーンブルク王女様>>に一票〜 よろしく〜
も、もう延期は無いよね、ワッカさん…。


レインさんの喋る世界樹に萌え。
267天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:34 ID:+jnbfOQ8
<12>
 城の召使いをつかまえて、“特別室”の情報を得たアレフは、その扉の前に立った。
 その部屋の入口は鍵がかかっておらず、彼は難なくその部屋へ入ることが出来た。
 入ってすぐの場所は、いわゆる控えの間という、召使いたちが待機する為の部屋だ。
 そこには、一人の男が立ち塞がっていた。
 黒く長い髪。額には、銀の環。すらりとした長身に、魔導師の黒衣をまとっている。

 「そこをどけ!」
 アレフが叫ぶ。
 「ようこそ、ローレシアのアレフ王子。どうやら、あなたのショータイムは終わったようですね」
 「………そこをどけと言っている!」
 「それはできません。あなたは、ここで――――死ぬ運命」
 アレフは眉をひそめ、ゆっくりと背中の剣を抜いた。
 「それはデルコンダル王の意思なのか」
 「陛下はサマルトリアの美しき王子を、みすみすハーゴンの慰み者にするのは忍びないとお思いなのです」
 「!!貴様ッ………」
 「ふふ…申し遅れました。私はデルコンダル王にお仕えする魔導師、ウォーリ。どうぞお見知りおきを!」

 ウォーリは、マヌーサを唱えた。霧が部屋を覆い尽くしてゆく。
 細身のレイピアが風を切り、アレフの鼻先をかすめたかと思うと、間髪を入れずにギラの光弾が霧を裂き、飛んでくる。
 巧みにそれらの攻撃を避けながら、アレフは反撃の機会を伺っていた。
 「さすがはローレシアの王子、一筋縄ではいきませんね。それほどサマルトリアの王子を取り戻したいですか」
 「カインは……奴は俺の大事な相棒だっ」
 「……相棒……ですか」
 ウォーリの意味深げな笑いが、霧の中に響く。
 そして、霧の中にスクリーンがあらわれた。
268天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:36 ID:+jnbfOQ8
<13>
 そこに映し出されたものは――――デルコンダル王の巨漢に組み敷かれる、カインの姿。
 無論ウォーリが作り出した、妖かしの像だ。
 だが、頭ではわかってはいても、アレフの心を乱すのに十分だった。
 
 カインが王に抱きすくめられ、無理矢理その唇を奪われる。
 きつく閉じたカインの目から涙が零れ落ち、シーツに滲みこむ。
 アレフの目の前でカインは乱暴に服を引き裂かれ、蹂躙されていく。
 やがて、王の重い体躯の下で絶望的な抵抗を続けるカインの口から、救いを求めるように自分の名が漏れたとき、それは決定的となった。

 「くそォッ!!やめろ――――ッ!!」

 冷静さを失ったアレフは、闇雲に霧の中の敵に突っ込んでゆく。
 だが、剣先は空を切るばかりだ。
 そんなアレフの肩を、ギラが直撃した。
 「うあッ!」

 灼ける痛み。ギラの炎。炎の精霊使い。
 (――――カイン)

 アレフの激痛で白く霞む意識の中で、カインが微笑む。
 『冷静ささえ失わなければ、アレフに勝てる者なんて、いないよ!』

 (ああ、そうだ……あいつの言う通りにしてれば、間違いねぇ。いつだって………そうだった)

 アレフは剣をぐっと握り直した。
269天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:36 ID:+jnbfOQ8
<14>
 ウォーリは、バギを繰り出してきた。
 真空の渦をアレフの一太刀が打ち消すと同時に、風に洗われたかのように霧が晴れる。
 すかさず魔導師ウォーリの姿を捉えたアレフの白刃が、一閃した。
 「うぉぉぉっ………ぐはぁッ!」
 黒衣の魔導師の口から鮮血が噴き出され、彼は前のめりに倒れた。
 ウォーリが動かなくなったのを確認すると、アレフは剣を収め部屋の奥へと急いだ。

 (何だ、ここは――――)
 幾重もの天蓋がゆらゆらと揺れる。色の洪水に、息が詰まりそうな気分だ。
 色とりどりのその薄布をかきわけ、アレフは進んだ。
 (こんなモンの為に、俺は取り返しのつかないことをしたんじゃないだろうか)
 アレフは懐の月の紋章を服の上から握り締めた。
 (もし、カインが傷ついていたら、俺は――――黙って抱きしめることしか出来ない)
 ようやく、最後の天蓋を彼が払いのけると、空間が姿を現した。
 巨大なベッドが、室礼全体に異様な存在感を与えている。
 上質なシルクの輝きを放つその光沢の波間に、彼は求める少年の姿を発見した。
 カインの両手首には枷がはめられ、ベッドに固定されている。
 アレフは枷の小さな鍵穴を見て、デルコンダル王から渡された鍵の意味を知った。
 「カイン、待ってろ。すぐ自由にしてやるからな………」
 鍵はピタリと合った。枷の中からは、青白く変色し、血が滲んだカインの手首が現れた。
 引き起こしてやろうとすると、うう、とカインが呻く。
 アレフはゆっくりとカインの頭を支えベッドに戻してやる。
 それまで虚ろな瞳でおし黙っていたカインが、口を開いた。
 「…ナイフ…貸して…」
 「ナイフなんかどうするんだ?」
 「いいから…」
 カインの様子がおかしい。いくら尋ねても唇をかみ、とうとうアレフから顔を背けてしまった。
 ナイフを手渡すと、アレフに背中を向け、いきなりカインは自らに刃先を向けた。
270天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:37 ID:+jnbfOQ8
<15>
 「おいっ!何するんだッ」
 ナイフを取り上げると、衝撃で上掛けがはね上がり、カインの下半身が露わになった。
 この上なく残酷で屈辱的な戒めが、カインの昂まらされた部分に喰い込んでいる。
 アレフは呆然とし、その部分に釘付けとなった。
 「………見ないでよ………」
 カインは短く呟き、シーツに顔をうずめる。
 「あの魔導師野郎の仕業か!」
 その革紐を切り捨てると、アレフはカインを抱擁した。
 「お前にこんな思いをさせちまうなんて………決闘を受けたのは、間違いだったか」
 「アレフのせいじゃない。僕が迂闊だったんだ。魔法さえ封じられなければ……」
 「………カイン………」
 アレフはカインにくちづけし、そのまま唇を滑らせ、下に沈んでいった。
 そして、ずっと棚上げされたままの欲情の高揚を実らせるべく、愛撫を繰り返す。
 「………くぁッ……んあぁ………は………アレフ………ゥ…ッ………」
 アレフの動きが烈しさを増す。
 眉を寄せ、かぶりを振るカインの肌に珠の汗が流れる。
 「ああ――……ッッ!!」
 仰け反った少年から解き放たれた熱い想いが、シルクのシーツに同化する。
 沈み込もうとする少年の躰を、アレフはしっかりと抱きとめた。

 カインは瞼を閉じ、呼吸を整えながら、アレフの広い胸板の上に躰を預けていた。
 アレフの指が、乱れたカインの髪を梳くようにかき上げる。
 瞼を開いたカインの前には、優しい瞳で自分を見つめるアレフがいた。
 「………落ち着いたか?」
 「―――ん……」
 もう一度軽く唇を重ねると、アレフは軽く掌でカインの頭を叩く。
 「この強情っ張り!」
 「だって!」
 「ま……お前らしくていいさ――――」
271天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:38 ID:+jnbfOQ8
<16>
 なんとか着替えて立ち上がろうとする、カインの表情が険しい。
 「無理すんな」
 アレフはカインを軽々と抱き上げた。
 「いいってば!下ろしてよ!」
 「恰好なんか気にしてる場合か」
 「歩く……マリアに心配かけたくない」
 「一刻も早くお前の無事な姿を見せてやった方が、お前の姉さんは喜ぶと思うんだがな」
 しぶしぶ納得しながらもカインは恨めし気に、妙に嬉しそうなアレフを見上げた。
 そして、アレフの肩の火傷に気が付く。
 「アレフ、ケガ……してる」
 抱きかかえられたカインの指が、震えながら印を切る。
 「ベホイミッ!」
 先程のギラに灼かれたアレフの傷が、カインの呪文で完全に癒え、痛みも無くなった。
 「バカやろ………自分を先に回復しろ!」
 だが、一晩中の責苦に疲れ果てていたところに、いきなり魔力を使ったカインは、消耗しきっているらしく、黙って頷くだけだった。
 こんな時に、何一つカインを癒す術を持たぬアレフは、魔力の無い自分が歯がゆくてならなかった。


 部屋の入口付近には、魔導師ウォーリが倒れている。カインはその姿を目で追った。
 「………殺したの?」
 「いや、急所は外しておいた。殺しても殺し足りない野郎だがな」
 「良かった。僕の為にアレフが人殺しになったら………嫌だよ」
 「お前の為なら、人殺しにでもなるさ」
 「やめてよ――――ロトの剣は、邪悪な魔物を倒す為のものだ」
 「そうだったな」
272天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:39 ID:+jnbfOQ8
<17>
 ドアを開けると、マリアがすぐさま駆け寄ってきた。
 「カインッ!」
 アレフがカインをベッドに横たえる。
 「マリア………そんな顔しないで」
 微笑むと、カインはまだ感覚が麻痺している手を差し伸べた。
 痣だらけのカインの手首を撫で、両手で包み込むと、マリアは自分の頬に当てる。温かな涙の触覚―――。
 マリアが唱える回復の呪文が、カインには子守唄のように聞こえた。
 「ああ、カイン―――気分はどう?少しは楽になって?」
 「うん。マリアのベホマは本当によく効くね」
 カインの顔色が、心なしか良くなったような気がする。
 マリアは心底ほっとした。

 「何があったの?」
 それからしばらくして、温めたミルクをカインに与えると、マリアは尋ねた。
 「デルコンダル王は、僕らがロト三国の者だと知っている。彼は、ハーゴン征伐以外の目的で僕らが旅立ったのではないかと勘繰っているんだよ」
 「昔からデルコンダルと俺んとこの国は、仲が悪いからな」
 「それでカインから情報を得ようとして、こんなことを?」
 「カインを罪人みたいな扱いしやがって!あのスケベ親父!」
 「許せないわね」
 マリアは立ち上がった。菫色の瞳が、熱く燃えている。
 「見てて御覧なさい、カイン。あなたの仇――――討ってあげてよ」
 「ねぇマリア、当初の目的の物は手に入ったし、今さらコトを荒立てる必要は………」
 「いいえ!あなたをサマルトリア王子と知っての、この仕打ち。先様には、それなりの覚悟がお有りなのでしょうからね」
 アレフとカインは目と目が合うと、肩をすくめた。こうなったら、彼女を止められる者は誰もいないのだ。
273天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:40 ID:+jnbfOQ8
<18>
 「陛下、お別れのご挨拶に参りました」
 半屋外の個性的な造りの玉座の前へ、微笑みを湛えたマリアが、しずしずと歩み寄った。
 「もう旅立つと申すか。遠慮せずとも、暫らく旅の疲れを癒してゆくが良いぞ」
 「お言葉はありがたいのですが、先を急ぎますので」
 マリアの後ろにいる二人に、デルコンダル王はじろりと視線を移した。
 そこには、怒りの瞳で睨みつけるアレフと、彼に支えられ、自分から視線をそらすカインの姿がある。
 「そうか………。残念だが、仕方あるまいな」
 「旅立つにあたって、陛下に贈り物がございますの」
 「ほう」
 「それでは。私のささやかな贈り物を、どうぞご覧下さいませ」
 挨拶の口上を終えると、マリアは華麗な舞を始めた。
 長いブロンドが、降り注ぐ南国の太陽の下で、艶やかに輝く。
 「これは美しい!」
 デルコンダル王は悦に入り、突然目の前に現れた舞姫に夢中になった。
 その時、美しき舞姫の菫色の瞳が、ふいに閉じられた。
 マリアは、いかずちの杖を空に向かって高々とかざした!

 「 イ オ ナ ズ ン!!」

 総てを破壊する最強の呪文、イオナズンが発動し、大爆発が起こった。
 凄まじい光と熱と暴風が去った後、コロシアムは木っ端微塵に砕け散っていた。
 言葉を失い、口が開いたままのデルコンダル王の前に、三人の姿は既に無かった。
274天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:41 ID:+jnbfOQ8
<19>
 「 こりゃ、酷えなぁ」
 アレフが、苦笑交じりに感嘆の声をあげる。
 「 そんな事は無いわ。可愛い弟が受けた仕打ちに比べれば、安すぎるくらいよ!!」
 マリア達は小高い丘の上から、大きく陥没し、荒残の景を呈している“元・コロシアム跡地”を見下ろしていた。
 「おおー、怖え。これからはマリア様を怒らせないように気をつけるよ」
 「よろしい。ようやく自分が“かよわい弟”だということを認識したようね」
 「なんだよ、その“かよわい弟”って。第一、歳だって数ヶ月しか違わないじゃねぇか」
 「あなたが一番“かよわい弟”かもしれなくてよ。カインがザラキを使ったら、どうなるとお思い?」
 「う………あー、そうだよ、俺が一番“かよわい弟”だよ。悪かったな!」
 「あら?またあの迷子さんが居なくなっちゃったわ」

 二人はそこからさほど離れていない木立ちの中に囲まれた谷に、カインの後姿を見つけた。
 「おーい、カイン!何し―――」
 「しっ!」
 マリアがアレフの口を塞ぐ。
 「あの子、詠唱しているみたい」
 「なんでまたこんな所で」
 片膝をついたカインは、一心に何事か口ずさんでいる。
 「それにしても、臭うな」
 「ゴミ捨て場かしらね」
 辺りには、塵芥や割れた陶器のかけらなど雑多なものが廃棄されている。
 どうやら詠唱を終えたらしく、カインがすっくと立ち上がった。
 大きく両の腕を前方に差し伸べ、カインが叫ぶ。
 「ザオリク!」
 カインの澄んだ声が谷を渡った。
275天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:46 ID:+jnbfOQ8
<20>
 「アレフ、あれはっ!」
 「嘘だろッ!」

 カインの前にはキラータイガーの死体があったのだ!
 ブルブルとキラータイガーの体が震えたかと思うと、その獣の目がゆっくりと開いた。
 「グルルルルル………」
 前肢に力がみなぎり、後肢がしっかりと大地を捉え、キラータイガーが立ち上がる。
 「危ねえっ!!」
 剣を抜き、アレフが谷を猛スピードで駆け降りる。
 カインは驚く素振りもなく、その凶暴なモンスターに向かい、あろうことか近づいていった。
 「――――森へお帰り。もう二度と人間に捕まらないように、深い森へ………」
 「カインッ!気でも違ったか!そいつはキラータイガーだぞっ!」
 「ルーラでも何でもいいから、早くそこから離れなさい!」
 だが、カインは穏やかな瞳をしたまま、静かに語りかけ続けている。
 「本当は誰とも戦いたくなかったんだよね。アレフとも―――」
 いつの間にか仔猫のように、キラータイガーが喉を鳴らしていた。
 カインがそっと頭や背を撫でてやると、気持ちよさそうに目を細める。
 「さぁ、誰にも見つからないうちに、お帰り………」
 まるで言葉がわかったかのようにペロリとカインの手のひらを舐めると、キラータイガーは木立ちの中に消えていった。

 ようやく剣を鞘に収めると、脱力した表情でアレフは言った。
 「お願いだから、あんまり驚かさないでくれよ〜」
 「ごめん。弔いもされないで、こんな所に捨てられていたのを見つけたものだから………」
 「ペットという意味を、あの王様はお分かりでないようね」
 「そうだ!お前、いつの間に蘇生呪文なんか使えるようになったんだ?」
 「実際使ったのは、今日が初めて」
 「凄いわ。最高位の聖職者でも習得するのに長い年月がかかるのに。おそらく、あなたの歳で使える者はこの世にいないでしょうね」
 「魔法王国ムーンブルクにもか?」
 「ええ。やっぱりカインは勇者ロト様の血を引いているという証明かしらね。ふふっ、先を越されちゃったわ」
276天蓋の魔宮(DQII):02/05/17 18:48 ID:+jnbfOQ8
<21>
 「アレフ、マリア、早く船に戻ろうよ!」
 服に付いた土を叩き払うと、カインは谷を駆け上る。
 「そうだな、腹も減ったことだし。港の近くで昼飯とするか!」
 「賛成――――!!」

 アレフが二人の仲間の肩を抱く。
 今回も、いろいろ大変な事件に巻き込まれたが、またひとつロトの絆が深まった気がする。
 まるで本当の姉弟のように笑顔をかわし、三人は歩き出した。

 
 
 ロトの子孫たちは、再び大海原に旅立った。
 まだ見ぬ大地を求めて――――。


                                                             (完)
277836:02/05/18 02:53 ID:7dxEuZ7H
こんばんは。久々に覗いてみたら新作が一杯ですね!
>レインさん
お帰りなさい!世界樹ってどっしりしたイメージあったんですが、レインさんの世界樹
何だかウキウキしてて可愛い(w 続き待ってますー。
>MOMOさん
新作ですね。MOMOさん言葉の使い方とか上手くていつも感心してしまいます。
ムーンさんの試合今日なんですね!応援に行こう。

というわけでやっと週末で時間ができたのでひとつ置かせてもらいますね。
でも長いからもしかしたら今日は前半貼って力尽きるかもしれません…。
いつもと視点が違いますが続編です。ところでタイトル、こんな英語の使い方はありなのかな…。
「え?ユーリルならだいぶ前にどこかに出かけてったみたいだけど?」

夕暮れ時も近い頃、私はふとユーリルさんがいないことに気がついた。
街の中はもうとっくに探し尽くしてしまった。
ここはブランカの城下町。周りにはうっそうとした森が茂っているだけだ。
宿にも街の中にもいないのなら、一体どこへ―――。
「すみません姫様。少し外を探してきます。」
主君・アリーナ様にそう告げると、私は宿を後にした。
森の中といえどこのあたりの魔物ならば大したことはない。
そう思ったことを後でどれほど後悔することになるのか、この時は知る由もなかった。

いつもなら、必ず私にも何か一言声をかけて下さるのに。
このあたりで彼が行きそうな場所と言っても…。
―――あ。
城下町から出た瞬間、私はあることを思い出した。
「そうか、今日は―――。」


「もうすぐ僕が旅に出てさ、ニ年になるんだ。」
一週間ほど前、確かに彼はそう言っていた。
「もうニ年だよ、ニ年!
 早いよな、時が経つのって。もうすぐクリフトたちに会ってから一年だもんなー。
 どう?僕もだいぶオトナになったって感じする?」
そう言って悪戯っぽく笑う。彼がよくする表情。
伝説の勇者。そう言うにはまだまだ幼さが抜けきらない。
見ていて危なっかしいことも多いし、その上気分屋なところもある。
ある時はとんでもないことを言い出したり、ある時は妙にふてくされたり。
でも仲間の皆に支えられて、長い間旅を続けて、魔物達と戦って
ふと思うことがある。ああ、やっぱりこの人は勇者なんだな、と。
彼は皆の前では決して弱みを見せようとしない。どんなことがあっても、何が起こっても。
きっと彼がいたから、私達はここまで来れた。
ユーリルさんはどんな時でも、誰よりも前向きだったから。
―――心には、誰よりも深い傷を負っているのに。

彼が…ユーリルさんが旅に出てちょうど今日でニ年。
彼が旅に出たその日、彼の村は、両親は、そして愛する人は―――。

彼は私に絶対に真似できないところをたくさん持っている。
だからすごく尊敬できるし、憧れる。
だけど、たまにふと見せることがある悲しそうな顔。
皆と一緒の時には決して見せない、弱い一面。
それを自分に見せてくれることが何よりも嬉しかった。
そして思う。何があっても側にいよう、と。
ある時は一番の友達で、ある時は弟みたいで。
そして何よりも彼は、私達にとって大切な勇者様なんだから。


「…本当にこの道で合ってるのかな…。」
ブランカから北の大きな森。
―――今日はユーリルさんの大切な人たちの命日。
だからきっと彼は、自分の村のあったところに行っているはずだ。
あの村に行くにはこの森を抜けるしかない。
はぁ…。せめてもの救いは魔物にあまり出会わないことだな。
仮に出会ったとして、武器なしでも苦戦するようなことはまずない。
できることなら、意味のない殺生はしたくない。
……それはきれいごとなのかもしれないけれど。

森の中はかなり薄暗くなっていた。きっともう日も暮れかけているんだろう。
早くユ―リルさんを探さないと、これじゃ道に迷う―――
「……迷った……。」
気がつけばその先に道はなかった。
…あれ?…どこをどうやってここに来たんだろう、私は…?
さっきまでは確かに一本道だったのに…。薄暗くなったから道を見落としてたんだろうか。
「一旦戻った方がいいかもしれないな…。」
そう言って、元の道を引き返そうとした時。

「どうしたの、お姉さん。そんな所で。道に迷った?」
人の声だ。こんな森の中にも人がいるのか……。
おねえさん?へぇ、こんな所に来る女性もいるんだな。
けど、「そんな所で」ということはやはり道に迷っていたんだ。早く引き返さないと―――。
「ちょっと待ちなよ、おねーさん。無視することないじゃん。」
………………。
まさか、その「お姉さん」というのは……。
「…私のことでしょうか?」
声のしたところを振り返ってみると、道の脇の木の陰に一人の若い男性が立っていた。

「へぇ、顔に似合わず低い声してんだね、あんた。」
はぁ………またか。
もうこの度の途中で何度女性に間違われたことだろう。
それも一見スカートのようにも見えるこの服のせいなんだろうな。
それに、もう日も暮れかけて薄暗いし。だからきっと顔がよく見えないんだな。うん、そうだ。
……認めたくはないけど…それは……ごくまれに女顔だとか男の割には線が細いとか
そういうことを言われないこともないけれど……。
しかし、声を聞いても気づかないなんて。…ちょっとショックかもしれない。
「あの、私は男なんですが……。」
「男!?マジで!?
 へぇ〜、世の中にはキレイな男もいたもんだな。全然わかんなかったよ、俺。」
これは、褒め言葉なんだろうか……。
「あ、ありがとうございます…。」
お礼を言うべきところではないような気もするけれど、一応…。
それにしても何なんだろうこの人は。こんな森の奥で。
というか、そんなに人のことをジロジロ見回さないでほしいんですけど…。
「あ、あの。ここで人を見ませんでしたか?緑の髪の少年なんですが…。」
「緑の髪の男?いや、俺は見てないね。」
見ていない、ということはやはりユーリルさんは別の道を行ったのか…。
「それにしても、あんた本当に男なわけ?
 そこらの女よかよっぽどキレイじゃん。…男にしとくの、もったいねーなー。」
そんなこと言われても嬉しくないっ!
「ありがとうございました。人を探しているので、これで―――」
言葉を遮るようにして立ち去ろうとすると、その男性は私の腕を掴んだ。

「あの、まだ何か……?」
何をニヤニヤしているんだろう、この男は…。
「…随分鈍い兄ちゃんだな。ここまで言ったら気づくと思ったんだけど。
 大体まず、こんな森の奥に人がいるってこと、おかしいと思わなかったわけ?」
「鈍い?え…?何かあるんです―――うわ…ッ!」
そこまで言った瞬間、男は私の身体を後ろにあった大木に押しつけた。
「痛…っ!な、何するんですかっ!?」
私の両手を押さえつけたまま、またしても男はニヤニヤと笑みを浮かべた。
「ふーん。確かによく見ると男だな。
……ここにいるとな、たまに来るんだよ。道に迷った旅人が。本当は美人な姉ちゃんを待ってたんだけど。
まさか。まさかとは思うがこれは……ひょっとして……。
そう思った途端、背筋がぞっとするのを感じた。
「野郎を犯るのは久々なんだけどな…。まぁ、あんたくらいの上玉ならよしとするか。」
………………!!
こ、この男…っ!

「…何ブツブツ言ってんだ、あんた。」
恐怖と怒りでわけのわからなくなっていた私は、その言葉にはっとなった。
自分のしていたことは、呪文の詠唱。既に掌には魔力が集中している。
無意識に自分のやったことが恐ろしくて、とっさにそれをかき消した。
…何をしているんだ、私は!こんなものを人間に使おうとするなんて―――
そう思った直後だった。

「―――っ!…んん…ッ―――!」
突然、唇を塞がれた。驚いている間にもその隙をついて舌が侵入してくる。
……一体何を考えているんだ、この男はっ!!
舌に舌を絡め取られ身を捩ろうとしても、それは執拗に口内を犯していく。
「……っ、……ふ………!」
―――息が、できない……苦しい……!

「―――っつッ!」
あ……。……しまった、つい舌を噛んで……。
息を荒げながら顔を上げると、さっきとは全く違う恐ろしい形相が見えた。
そして次の瞬間、バシッという大きな音が辺りに響き渡った。

一瞬何が起こったのかわからなかった。
けれど、すぐに左頬に鈍い痛みを感じ、自分が何をされたのか悟った。
口の中にじわっと血の味が広がる。
生温かい液体が一筋、唇の端から流れ出るのを感じた。

「大人しそうな顔して結構なことやってくれんじゃん。なぁ、兄ちゃん。」
「……あ……。」
―――怖い。…怖い!
本能的にその場から逃げようと走り出そうとしたが、すぐに男の腕に捕らえられてしまった。
「放して…くださいっ……!やめ……!」
腕を振り解こうともがくと、再び思いっきり身体を木に叩きつけられた。
一瞬呼吸ができなくなり、軽く視界が揺れたと思った瞬間また頬を殴られる。
―――気がつけば身体は恐怖に震えていた。
「……な…何で……こんなこと……。」
「…怖いか?なら大人しくしてろ。あんたが言う事聞けばこっちも手荒なマネしなくて済むんだよ。」
男は私の顎をつまみ上を向かせると、流れた血を舐めとった。
「別に命取ろうってわけじゃねーんだ。じっとしてな。大人しくしてりゃすぐ終わるから。」
そう言って上着のボタンに手をかけそれを外すと、その下に着ている服を左右に引き裂いた。
「―――――!!」
「へぇ、男にしては肌が白いな…。……久々にやり甲斐のありそうな奴捕まえたもんだぜ。」
―――嫌だ。逃げなければ、この男に…!
そう思うけれど、あまりの恐怖に身体が動かない。
こんな時に限って身を守るための武器も何ひとつない。
どうして宿を出るときに気づかなかったんだろう。
時として一番恐ろしいのは魔物じゃない、人間だということに―――。


「―――ん…、…あ……。」
男の手が、まるで探りを入れるかのように身体のあちこちを撫で回す。
触れられた部分からゾクっとした感覚が走る。
「…ひぁ…っ……。」
そうしながらも舌は首筋を這い、鎖骨をなぞりながら次第に下へと下りていく。
身体中で嫌悪を感じているのに、背中を木に押し付けられ両腕は頭上で拘束されてしまって
わずかに身を捩ることくらいしかできない。
……嫌だ…絶対に嫌だ……どうして、こんな………。
同性に抱かれるなんて、男に抱かれるなんて―――!!
足が震える。…逃げたいのに、逃げられない。
「―――っ!!」
男の手が胸のあたりに触れた途端、ビクっと身体が震えた。
「…へぇ。……ここか。」
そう言うと胸の突起の部分を指で摘み上げる。
「や…、あっ…やめっ……!」
精一杯の抵抗。けれど男はいっそう嬉しそうな顔をして指を捏ねくりまわす。
…この男、おかしい…!
同性の自分にこんなことして、一体何が楽しいっていうんだ……!
「何で。ここ、気持ちいいんだろ?」
…気持ちよくなんてない!放せ…っ!
心の中ではそう思っているのに、ただ弱々しく首を横に振ることしかできなかった。
「ふーん。嫌なんだ。…じゃあ、これは?」
「あ……、はぁっ……んっ……。」
そうしたかと思えば次はそこに舌を這わせる。
痺れが全身に伝わって、身体中が熱くなって……私はもうわけがわからなくなっていた。

「鈍い兄ちゃんだと思ったけど、へぇ。身体は敏感なんだな……。」
耳元でそう囁くと、胸に触れていた手は脇腹を滑り、
いつの間にか熱くなりかけているそれに触れた。そして衣服の上からそっと撫で上げる。
「―――…!嫌…だ……やめ、っ…ん………」
必死に首を振って抵抗するが、そんなものは無意味な―――いや、むしろこの男の欲望を一層かきたてることにさえなってしまっていた。
「そんなに嫌がるなよ。すぐ気持ちよくしてやるからさ。」
そう言うとその手は脱がされかけていた緑色の法衣の下へと伸び、下半身につけている衣服を強引にひきずり下ろした。
あまりの羞恥に目頭が熱くなる。
だが男はそんな私の様子になんて構わずに、その露わになったもの指で扱き始めた。
「―――ぅ、…ん…っ……、く……」
顔を背け歯を食いしばって耐えようとするが、どう頑張っても声が漏れてしまう。
指が上下に動かされる度にその刺激に全身を支配され、息が荒くなり、喘ぎが漏れる。
…足に力が入らない。立っていることすらもう限界に近い。
私はそのまま背中の木にもたれかかるようにして地面に座り込んでしまった。
男はその私の身体を地面に横たえながら、行為を続ける。
「ほらな、……気持ちよくなってきただろ?」
違うっ!違う……!
そう言いたかったけれど、口から漏れるのは言葉にならない声ばかり。
両腕の拘束は解かれても、もう抵抗するだけの力が入らない。
「…ん…、ぁ…、…はぁ……」
男の指は私の敏感に感じる個所を探り当て、そこを苛め抜く。
先端から滴り始めた雫がその指の動きを促すようになると
その奇妙な刺激に意識がぼんやりと遠くなってくる。
それに気づいたのか、男はもう一方の手の指でゆっくりとその雫を拭った。
そんな些細な刺激にも、敏感になっている身体は嫌という程素直に反応してしまい、大きく身体が跳ねた。
「――…あぁっ……はっ…あ……やめ…ろっ……」
「やめろ、ねぇ……何だかんだ言っても結局身体ってのは正直なんだよな。
もうこんなに濡れてるぜ?ココ。…嬉しいね。こんなに感じてくれるなんてな……。」
その言葉に激しい羞恥と屈辱感を覚えたが、それも薄れゆく意識の中に飲み込まれてしまった。

……私は……このまま、この男に……?
―――ああ……けれどせめて、この場に姫様が…いや、皆がいなくて本当によかった。
こんな自分の姿を仲間の皆に見られでもしようものなら、私は―――。

「……そうやって感じてる顔すっげーいいよ、兄ちゃん。
 そのへんの女抱くよりもよっぽどやり甲斐ある。男にしとくの、やっぱもったいねーな。」
ぼうっとした意識の中でそんな言葉を聞いた。背けていた顔を男の方に向かされる。
「けどもうそろそろ限界だろ?…すぐ楽にしてやるよ。」
耳元でそう言うと、男の口はそのまま耳朶を甘噛みし、手は雫を湛えた先端に爪を立てた。
「……ひっ…あ…あぁっ……!!」
電流が走るような刺激が全身を駆け巡り、その瞬間溜まりに溜まった熱が外へと開放された。
いつの間にか滲んでいた涙に霞む視界の中に、男の紅潮した顔が見える。

「…次は俺の番だ。いいよな?」
―――どういう意味だ……?一体、何を―――。
かすかに残る意識の中でそう疑問に思っていると両足に手をかけられた。
その手はそのまま膝を曲げ足を大きく開かせる。
「知ってたか?男同士のときってココ使うんだぜ。」
濡れた指で入り口をなぞりながら男がそう言うと、ぼんやりとした意識が急にはっきりとした。
その途端に自分が今どういう格好をさせられているのかに気づいて、かっと耳まで熱くなった。
反射的に足を閉じようとしたけれど、遅かった。開かれた両足の間には男の身体が割って入り
白濁の液体を絡めた指はそのまま強引に中に侵入してきた。
そして抵抗する間もなくそれは更に奥へ奥へと突き進んでくる。
「うあ…っ…!…痛っ…、痛い……!ああぁっ…!」
襲ってきた痛みに悲鳴をあげても、容赦なくその指は中を犯していく。
あまりのことに、流したくもない涙がぼろぼろと零れ落ちた。
「痛いのは最初だけだ。すぐ慣れる。こうしないと後が辛いんだよ。ちょっと我慢しろ。」
…そんな事…言われても…。……痛い。痛い……!!
―――どうして、こんな苦痛味わわなければいけないんだ………!

「…うっ……」
乱暴に内壁に液体を擦りつけながら、すぐに二本目の指を同じ場所に埋められた。
そのまま中で指を動かされ、身体の中を無理矢理こじ開けられるような痛みに更に恐怖が募っていく。
…男同士が身体を繋ぐ方法。知っていたわけではないがこうまでされればそれは容易に想像がつく。
凶器と化したあの熱いもので身体を貫かれる…そう考えると身体が震えた。
まるで涙腺が壊れてしまったかのようにあとからあとから涙が流れる。
それが生理的なものなのか、恐怖の為なのか。それさえももうわからない。
「やっ…嫌だ……!放せっ!放せ―――!!」
……誰か……誰かっ………!
「―――誰…か……。たすけ………。 
……ユーリル…さんっ……あ………。」

無意識にそう言ったとき身体の中から指が引き抜かれ、代わりに熱く硬いものが濡れた秘部にあてがわれた。
「……今あんたを抱いてるのは俺なんだ。他の奴の名前なんて呼ぶんじゃねぇよ。」

………え?あ………
……私は、今、確か…………。

そう思ったけれど、考えは一瞬にして恐怖にかき消された。
「いいな。…いくぞ。」

あまりの恐怖に混乱してよくはわからなかったけれど、多分その時だったと思う。
嵐の前兆のような、冷たい空気と黒い雲がそこに現れたのは。
一瞬の轟音と凄まじい光の後、自分の上に覆い被さっていた男が地面に倒れているのが見えた。


「わざわざ手加減してライデインにしてやったんだからな!感謝しろよ!!」

朦朧とした意識の中でもはっきりと耳に届いた、よく通る聞き慣れた声。
その声のした方向へ顔を向けると少し離れたところに風になびく緑の髪が見える。
選ばれた者にしか使えない呪文。―――伝説の、勇者。
「……ユーリル……さん………。」
「―――――!!」
彼の顔は怒りに満ちていた。それはきっと誰が見てもわかったはずだ。
静かな、本当に静かな、怒り。
ユーリルさんのこんな顔見たの、初めてだ……。
彼はそのまま無言でこちらに歩いてきて背中の剣を抜くと、うずくまっている男の顔の前にその切っ先を向けた。

「……なに、やったんだよ。お前……!」
「―――っ…!」
そして怯えるその男の顔に、更に剣を近づける。
―――ダメだ、彼は…!
「…ユーリルさん…、やめて下さいっ…。彼は人間なんです、そんなものを向けては……」
「うるさいっ!!」
私のほうを少しだけ見ると、彼はますます表情を険しくして男に向き直る。
彼の静かな『怒り』は次第に形を変えていった。
「……言っとくけど、僕はクリフトみたいに優しくないからな。
 こんな……こんなことされて黙ってられるほど…僕は大人じゃないからな―――!
……もしこれ以上、まだ何かやるって言うなら………」
彼の目を見て、一瞬身体がすくんだ。
それはいつも見慣れている彼とはまるで別人だった。
「―――この場でお前を真っ二つにしてやる………!」
ギリ、と歯の擦れる音が聞こえた。
真っ二つ―――今の彼なら本当にそうしかねない。
「ユーリルさんっ!やめて…落ち着いて下さいっ…!!こんな………!」
這うようにしてだったけれども、何とか彼の足にしがみついた。
「クリフト……!!何だよバカ野郎!!―――放せ!放せよ!!」
「…嫌……ですっ!落ち着いてください……ユーリルさんっ……!」
今にも男に切りかかりそうな勢いで怒鳴る彼をどうにか押さえつけていたけれども
そうしているうちに―――気がついたときには男の姿は消えていた。


「……放してよ、クリフト。」
―――あ、いつものユーリルさんの声だ……。
振り返ったその瞳はいつもの、穏やかな光を湛えていた。
その様子にほっとして手を放すと、彼は目線を落とし私のほうをじっと見た。
「…あ……―――つっ…!」
視線を感じた途端に羞恥が沸いてきて、乱された服を直そうと身体を起こそうとした瞬間全身が軋むように痛んだ。
それでも何とか身体を起こし地面に座ると、彼は私に合わせるようにして向き合う形で腰をおろした。
彼の視線はまっすぐに自分を捉えていた。…それがひどく、辛かった。
「……見ないで…ください……ユーリルさん……。」
まだ痛みと震えの残る身体のせいで立ち上がることもできず
辛うじて肩に掛かっていた服を掴み身体を隠すようにそれを握ると、固く目を閉じて顔を伏せた。
「………クリフト。」
そう呼ばれて薄く目を開けた途端左頬にそっと彼の手が触れ、身体がビクンと震えた。
「……っ!触らないでくださいっ……!!」
相手はユーリルさんだ。何も怖がることなんてないはずなのに。
でも、触れられた瞬間に急に恐怖が蘇って、無意識のうちにその手を払いのけてしまっていた。
「あ……すみ…ません………ユーリルさん……でも………」
そう言いかけた瞬間彼の腕が背に回され、そのまま、強く抱きしめられた。
「ちょっ…ユーリルさん……!やめ………放してください!」
声が震えた。怖くてたまらなくて、手が勝手に彼の身体を引き離そうとしていた。
けれどその腕の力は弛むどころか、一層力を込めて私の身体を抱き寄せた。

「………びっくりしたんだろ?いきなりあんなことされて。……怖かったんだよな。
 ―――大丈夫だから。もう、大丈夫だから………。」
自分よりも年下で、いつもは弟のようにも見える彼が、やけに大きくて、そして温かかった。
まるで怯える子供に言い聞かせるようにそう言いながら背中を撫でる。
肌に直接触れられているはずなのに、何故かさっきのような恐怖は感じなかった。
それどころか―――それはとても、とても温かくて……我慢していた感情が溢れ出すのを止められなくなっていた。
「…我慢しなくていいよ。泣きたいときは泣けばいいんだ。…そうだろ?クリフト。」
……旅に出てから、人前で涙を見せたのは初めてだった。気恥ずかしくて、情けなかった。
けれど、その腕の中も、その言葉も、全てが温かかったから
恐怖も、羞恥も、屈辱も、少しずつそのぬくもりに溶かされていった。
…そして、そんな自分の気持ちをわかってくれた彼のそのあたたかさに……また、涙が溢れた。


「何で逃げなかったんだよ、バカ!クリフトはザキだって使えるんだ。
 その気になればあんな奴から逃げるなんて簡単にできたはずだろ!?」
少し落ち着いてから事の一部始終を話すと、やっぱりというか何というか……予想通りの言葉が飛んできた。
……確かにあの時あの呪文を使ってたらこんなことにはならなかった。でも……。
「ですが…。人間を殺めるなんて…傷つけるなんてできません。」
「何で!自分があんな目にあったってのにそれでもいいって言うのか?
 僕がたまたま気づいてなかったらクリフト、本当にあの男にやられちゃってたんだぞ!?」
さっきのことが脳裏に蘇り悪寒が走る。いや、それでも…
「……それでも、人を手にかけるよりはマシです。」
「クリフトがそれでよくても、僕はよくない!」
怒ったような顔をして顔を覗き込んでくる彼に、一瞬驚いて返す言葉が見つからなかった。
「……ホイミ。」
唖然としてる私の頬に手を当てて、呪文を唱える。
「殴られたんだろ?ここ。…こんなことまでされて。あんなにめちゃくちゃにされて!
 僕はクリフトがあんなことされるとこなんてもう二度と見たくない!!」
一気にまくしたてた後、はぁっと息をついて言葉を続ける。
「……優しすぎるんだよ、クリフトは。…って言うか、お人よしすぎ!」
最後の一言に痛いところをつかれてしまい、返す言葉もなかった。
「……でもさ、本当に大事な人が危なくなったら、そんなことも言ってられないんだって。
 クリフトだって、きっとアリーナが危なくなったりしたら、そんな考えなくなっちゃうよ。」

本当に、大事な……人…。
……姫様が、か。確かにそうかもしれない。姫様のためなら、私は……
ぼんやりとそんなことを考えていると、彼は小さく溜息をついて言った。
「ところで、クリフトは何でこんなところにいたわけ?」
「え?…あ。宿にユーリルさんがいないのに気づいて。それで……。」
そう言うと、彼は何故か驚いたような顔をした。そして口の端を少し弛めて言う。
「……それで?何で?」
「な、何でって……。」

…あれ?本当に……どうしてなんだろう。
いや、それはいつもいるはずの人が急にいなくなれば心配もするわけで………。
…だから、それで………。

「ユ、ユーリルさんは今日は村の方へ行かれたんでしょう?」
「……へ?何?………もしかして今日があの日だってこと覚えてた!?」
そしてまた驚いた顔をしたと思ったら、今度は嬉しそうな顔になる。
「そうだったのか。ありがと、クリフト!心配してくれてたんだ。」
そう。心配して………。
……………心配、だけ……だった……?本当に………?

さっきあの男に無理矢理抱かれて…あんな姿誰にも見られたくないと思った。
姫様にも、皆にも。仲間の誰にも見られたくなかったはずなのに。
でもどうしようもなく怖くなって―――助けてほしいと思ったとき一番に頭に浮かんだのはユーリルさんだった。
ユーリルさんになら見られてもいいと思った?それでも自分を助けてほしかった?
どうして……?他の仲間とは違う、一番の友達だから?信頼できる人だから?
じゃあ姫様は?ブライ様は?私は、二人のことを誰よりも信頼しているんじゃなかったのか?

そして、私は……姫様のことを一番に想って―――愛しているんじゃなかったのか―――?

「立てる?クリフト。帰ろう!皆きっと心配してる。」


彼は私に絶対に真似できないところをたくさん持っている。
だからすごく尊敬できるし、憧れる。
そして思う。何があっても側にいよう、と。
ある時は一番の友達で、ある時は弟みたいで。
そして何よりも彼は、私達にとって大切な勇者様なんだから。

―――でも、本当にそれだけなんだろうか。
友達だから?弟みたいだから?勇者だから?

―――答えを探し始めたのは、この時だったのかもしれない。
294836:02/05/18 03:14 ID:8GlsEsxT
何だかんだ言って全部貼ってしまいました。すごい長さ…。
えーと、今回は多分矛盾点もツッコミどころも何もかもが満載かとは思いますが
どうぞ見逃してやってください。
人には向き不向きというものがあるんですね…私にエロは向かないみたいです(汗 

295836:02/05/18 23:16 ID:/sYGpj1Q
…そして今回も誤字脱字がありますね。
もっとちゃんと見直してから貼るようにしよう…。
296保全兼ね御礼:02/05/19 00:24 ID:CvLCpe64
皆様の応援のおかげで、ムーンブルク王女様Bブロック優勝です。
ありがとうございました!
297風と木の名無しさん:02/05/19 21:18 ID:NJKVWP9+
すげぇ!新作いっぱいで盛り上がってるね!
・・・でも読み手側は静か。なんでだろうね
298風と木の名無しさん:02/05/19 22:22 ID:CvLCpe64
ROM人口は、意外と多いと思われ。
ただ、恥ずかしがり屋さん多し?
他所でここのコテを書き込みに使用すると
実はずっと見てました、と言われたこと多数。
それもこの板の宿命。
なんたって茨道ですから。
最近それがわかってきました。
でも、ちょっとさびしいのは確か。
299風と木の名無しさん:02/05/19 22:47 ID:sDQs3cZd
まあね・・・・・・確かに茨道だもんね。
でも、書く側にとってみればそりゃあ書き込みあったほうが嬉しいよね。
・・・・・・難しいとこだなぁ。
300風と木の名無しさん:02/05/20 00:45 ID:sE3/yDkF
こんなに作家さんが戻ってきても書き込みなさすぎると
また作家が減ってしまうのではないかと
ちょっと心配かもしれない……
301風と木の名無しさん:02/05/20 10:53 ID:S467AeGv
ああもう! なんて素敵な作品がたくさんっっっっっ
嬉しいな〜

にぶクリフト、イイ!
イオナズン王女、大好きっっ!
302風と木の名無しさん:02/05/20 16:41 ID:Pb9Ybvgx
うおお!いつの間にかたくさんの新作が!!
U3人ぐみ、イイ!
喋る世界樹に萌え〜
ニブ神官も素敵だ!

漏れもいつもはROMだけど楽しませてもらってるよー。
だから書き手さんたちには頑張っていただきたい。>298,299
303そして戦う者達(3) ◆FFHEKIC2 :02/05/20 18:50 ID:T4ED7PUN
「・・・で?世界樹が何の用だ?」
(何度も言いますけど、ホント随分な言い方ですね。貴方の仲間の命の恩人ですよ)
 世界樹は、相変わらず楽しそうだ。話が出来ることが嬉しいのだろう。
(それに・・・宴のときも、助けてあげたのは私ですしね)
「!!・・・やはり、お前が・・・」
 弱みを握られ、アレンは嫌な表情を浮かべる。
 その事実も嫌だが、相手の真意が分からないのが、一番の不安だった。
 この自称世界樹のたくらみは、一体・・・
(私がこうやって姿を現した理由はただ一つ)
 沈黙を遮り、言ったのは世界樹。
(世界を救ってください、ロトの末裔達よ)
「・・・・・・」
 世界樹も、この自体を憂いでいる。
 その思いは、ひしひしと伝わるのだ。
「・・・ああ」
 ぐっ、と拳を握り、アレンは頷く。
 思いは一緒だった。
304そして戦う者達(4) ◆FFHEKIC2 :02/05/20 18:57 ID:T4ED7PUN
「んでよ、それは判ったから、もうこうやって夜中に心霊現象の様に現れるのは止めろ」
(ああっひどいっ)
 世界樹虐待。
 いじける世界樹を後目に、アレンは呟いた。
「・・・あいつらが居なくなったのかと思うからな」
(ん? なんです?)
 にやにやとした世界樹の表情が見えた・・・気がした。
 なんでもねぇよ、とアレンは照れ隠しに怒鳴る。
(・・・おや?)
 ふと、世界樹が素っ頓狂な声を上げる。

 ────・・・レン・・・アレン・・・

(お呼びのようですね)
「お呼び?」
 空から聞こえた声に、寝ぼけた頭が反応する。
 この声は・・・忘れられない、あいつの声・・・・・・

(任せましたよ、勇者達よ。大切なものを想う心、忘れてはいけませんよ────)
 世界樹の声が遠くなっていった。
305そして戦う者達(5) ◆FFHEKIC2 :02/05/20 19:15 ID:T4ED7PUN
「アレン・・・アレン!」
 クッキーは、反応の無いアレンを揺さぶる。
 なんだか、空気が変わった・・・直感か、受け継がれた能力かは判らないが、クッキーは酷い不安を感じていた。
「アレン、何があったんだよ、アレン・・・」
「・・・・・・うるさい」
 不意に、がしっとクッキーの手が掴まれる。
 はっとして目を見開くと、静かにアレンが目を開けた。
「・・・あー・・・お前か。あのバカでかい樹かと思った・・・」
「樹ぃ?」
 何言ってるんだ、アレンは・・・クッキーは、思わず妙な目で見てしまう。
 すると、今度はアレンはいきなりクッキーの細身を抱きしめる。
「あ、アレン!?」
「・・・居なくなったかと思った」
「・・・・・・」
 その言葉に、クッキーはそっとアレンの背中に腕を回す。
 普段は頼りがいがあって、時に自分勝手だけど、時にこういう一面を見せる彼が、愛おしくてしょうがない。
「大丈夫だよ。アレンを置いて居なくなったりしないよ・・・」
 クッキーは、アレンの髪に手を添える。
 アレンの腕が、徐々に方へと上がる。
 二人の姿は茂みに消えた。
306レイン ◆FFHEKIC2 :02/05/20 19:17 ID:T4ED7PUN
次くらいで終わらせる方向で行きます・・・
感想くれた方、どうもー。世界樹こんなんで良かったかドキドキだったので助かります。
ロムの方々の話。まぁ、書き込みしにくい、とかあるだろうし。厳しく言うつもりはないです。
ただ、やっぱり物書きの視点から言うと、一行二行のささやかな感想も、かなりの勇気づけになるッスよ。
307MOMO ◆MOMO/RMo :02/05/20 21:47 ID:ktuW92bz
>836 さん  クリフト可愛いっ!
       誤字脱字ならお互い様です
       実は以前ベギラマをべ「キ」ラマと書いた前科者→私
       推敲したのにーっ(泣)
>レインさん かの名作「世界樹の導き」の続編とは………(´Д`;)ハァハァ
       知らない人はギコガードさんの保管サイト FFDQ千一夜物語 に急げッ!

わーっ!こんなにROMって下さっているとは正直驚き〜。携帯ROMの方もいるのかな?
あんなムツ○゛ロウさんSSにも関わらず、萌えてくれてSS書きとしては嬉しい限り!
それはそうと皆様、24か25日開催のムーンたんの最萌トナでの投票、よろしこ!(さりげなく宣伝)
当板の三人組が本家FFDQ板にデビューする予定なので、投票がてら見に来て下され。
この間のトナでは、プリンたんハァハァ書いたつもりが、皆にクッキーたんハァハァと言われてしまった。
ヤパーリ、サマル萌えは隠し通せるものではなかったのですね………。
クッキーたんの名前を一箇所ここのデフォで書いてしまって慌てて直しました。習慣とは恐ろしいものです。
そうだ、ニセほっかむりクエストも書かねば………忙スィ………では、またお会いしましょう!
308ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/05/22 08:57 ID:8za4ilPm
うぐおおあああああ!!!!DQ2小説がイパーイやあああああ!!!!
しばらく来れんかったからこれは嬉しすぎる収穫!!!!
彡,, ゚Д゚ミ<ヤパーリココハ、ヤルキヲオコサセテクレルリョウスレダナ
309風と木の名無しさん:02/05/22 19:25 ID:MQwyo3z3
ボーンフリーさん頑張って!
310ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/05/22 19:32 ID:8za4ilPm
>>309
ありがd!!!ヽ(`Д´)ノ<ガンバルデエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!
311159:02/05/22 20:45 ID:3qOE8zJT
>>294
か・・・・神が・・・・・いる・・・・

・・・・・(゚Д゚)ポカーン



・・・・・・



ビクッΣ(゚Д゚;≡;゚д゚) ドキドキ


え・・・マジですか・・・夢でも見てるんでしょうか・・・?
いやいやエロ不向きって!!(汗)そんなまさか!!
神どころじゃねぇ・・・金払ってでも読んで得する小説に
ただただ感嘆の溜息です・・・。良すぎ・・・・
いや、マジ今夜は眠れません・・・・いつもいつも感動を有難う御座います!(・∀・)
これからもファソ続けて行きます!!!!(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
312風と木の名無しさん:02/05/23 17:43 ID:vQqQ2HjI
どなたか未だに未開の3ノベルを〜。
賢勇あたりの、知的なセク-スをキボンヌ
313836:02/05/23 18:24 ID:PN6A/kQS
>>301,302さん
どうもありがとうございます!そうかー、知らないところで見てくださってる
ROMの人もいっぱいいるんですね。なんだか嬉しいですね!

>>MOMOさん
どうもありがとうございます!誤字脱字なしって難しいですよねー…
私も5、6回は推敲したはずなんだけど…誤字多すぎ。脱字も。
お互いこういうのがなくなるように頑張りましょう〜(w

>>159さん
うわわわ!本当にいつもありがとうございますっ!!(礼
こんな感想いただけるなんて……涙で前が見えなくなりそうです。
こちらこそいつもありがとうございます!めちゃくちゃ励みになってます!

読み手さんたちのカキコについてはやっぱりどうしても書き込みにくいっていうのが
あるんでしょうかね。やりにくいものを無理に、というわけじゃないですが
やっぱりレインさんやMOMOさんと同じく、感想いただければものすごく嬉しいし
励みになりますね。感想くださった方ありがとうです!


314決勝進出御礼兼保全:02/05/26 01:12 ID:U5FCPoa3
FF・DQ板最萌トナ準決勝 ビアンカVSムーンブルク王女
先程 ムーンブルク王女様が勝ちました!
嬉しさの余り、保全兼記念カキーコ
FF風DQIIFLASHが一見の価値あり(Round26スレ)! 板違いスマソ
315風と木の名無しさん:02/05/26 01:57 ID:d34aa7Rn
PSの4やってたら無性にホフマンが可愛くなってきた…。
勇者に向かって「信じてます!」て。
マーニャじゃないけど、アネイル辺りでツバをつける勇者…文章力あれば書いてみてえな。
3165/27 ムーンタソ決勝戦中!:02/05/27 04:30 ID:SYJpK9n3
FF・DQ板最萌トーナメント 決勝戦!
ムーンたん、ティナたんとただ今戦っとります!皆さん、応援よろ!

保全。
317風と木の名無しさん:02/05/27 22:59 ID:5zuf2cKl
スレ違いでつがトーナメント
ムーンたんに一票投じて来たよ。
頑張って!!
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

ムーンブルク王女様、優勝です!
たった今、決定いたしました。
>>317さま始め住人の皆様、板違いですみませんでしたが、ご協力有難うございました!
嬉しくて、SS1000レス書きたい位です!

………なんですと?6/1にFF・DQ板最燃トナ(男性版)ですとっ?
ネタで笑えるなら、801OKですと?!
どうします、皆さんっ!


ところで、茂みに消えたままの二人が気になりますよ、レインさん…。
激しいアオカソのヨカーン

ほぜん

319風と木の名無しさん:02/05/28 23:14 ID:uQx9thC4
最強トーナメント
あらくれスラッシュ藁タ
貴公子サマルたん…ハァハァ
…ひとりでちっとも荒くれてない(w
320風と木の名無しさん:02/05/28 23:18 ID:uQx9thC4
↑スラッシュじゃないフラッシュダーヨ…。
321風と木の名無しさん:02/05/28 23:24 ID:uQx9thC4
↑しかも最燃だし
スレ違いで3レスも使ってしまった…申し訳ない。
322気になり始めたアナタに:02/05/28 23:45 ID:hkY3Zt2h
FF・DQ板最燃トーナメント
ttp://clickjump.net/ffdqfire/
323風と木の名無しさん:02/05/29 17:04 ID:BB7hQkg4
ムチムチ現役女子高生!内田さやかのおっぱいはこんなにエッチでいいのか!
http://www.graphix.ne.jp/sayaka/
324最燃トナ支援AA:02/05/30 22:45 ID:YyZEyHd0
,M∧M,L
O-O)_< レインサーン!ドコー?
 (゚Д゚ |O|                        
  ⊂  ヽ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\  
   〉 ノノ  <  ほ ぜ ん   | 
   ∪∪   \_________/ 
325風と木の名無しさん:02/05/31 05:23 ID:YRYglA3t
ムーンタンおめでとう!
326最燃トーナメント予選投票中:02/06/01 01:40 ID:VCg4AMdG
サマルたんやピサロたんやクリフトたんはわかるが
大量のトルネコ×ブライ萌え票が増殖している。
恐るべし
保全
327レイン ◆FFHEKIC2 :02/06/01 09:17 ID:FETO7CCI
スマンね、ここのところ暇が無くて。
今日あたりまたカキコするよー。

>305
今更だけど、ラストの「方」は「肩」の誤字・・・

>318
どうなることやら・・・( ´∀`)

>324
上記の通りー。スマソー。
328そして戦う者達(6) ◆FFHEKIC2 :02/06/01 13:53 ID:F21MTclW
「アレン・・・・・・」
 熱っぽい吐息の狭間で、クッキーがぽつりと呼んだ。
「ん?」
「僕ね・・・アレンに言ってないことがあった」
 軽く近くの花を手折る。あっさりと、儚く茎は折れ曲がった。
「世界樹と、話をしたんだ」
「・・・!」
 驚き、行為を止めてアレンは顔を上げる。
「多分、夢の中で。すごく白い世界の中で、世界樹が居た。姿形は樹だったけど、僕には人が微笑んでいる様に感じたんだ」
 息を整えると、クッキーはアレンに向き直って地面に座った。
 パチパチというたき火の細やかな音。形容しがたい虫の鳴き声。空の星。あきなに静かな寝息。それ以外には、自分たちしか居なかった。
「あの時、僕はもう戻れなくなると思っていた。そんな僕に、世界樹は言った。どうしても辛いときは、ここに来て、私の袂で眠ると良い、って」
 クッキーの隣に座り、アレンは彼の髪を梳く。長い旅の所為で、枝毛や縮れた部分があるが、それでもどこかつややかな。
「ずっとずっと休んでも良い、って言っていた。でも、僕は断ったんだ。貴方の所へ行くわけにはいかない、って」
「・・・どうして?」
 疑問に思い、尋ねる。それに対し、クッキーはにやっと笑って、アレンに向かって微笑みを見せた。
「アレンもあきなも置いていけないから」
 アレンはクッキーの頭に抱きしめるように手を回すと、優しく口づける。そっと、でも深く。
「僕はまだ戦う。戦おうと思う。本当に幸せで、平和な世界を取り戻すまで」
「・・・ああ。俺もだ。俺も戦う」
 クッキーのまっすぐのまなざしに、アレンも続いていった。
 ────俺が戦うのは、お前の為と、ついでに世界の為・・・だけどな。
 口には出さずに。彼には、もう一度の口づけと抱擁で答えた。
329レイン ◆FFHEKIC2 :02/06/01 13:54 ID:F21MTclW
とりあえず、これで今回の分は終わりです。
次回はいつになることかワカランですが、ネタが浮かべばまた是非( ´∀`)
330風と木の名無しさん:02/06/01 17:36 ID:VCg4AMdG
>>328
おー、しっとりと終わるレインさんの作品は
初めてですが(・∀・)イイ!ですな!
セクースの最中に、花手折るクッキーたんに萌えまちた。
331ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/06/01 21:07 ID:bNIMQObl
どうしてレインさんの小説はこうも萌えるのか・・・。
エロ表現なくてもハァハァしてしまいましたよ!!
次回の新作楽しみに待ってまつ〜(・∀・∀・)ウッフッフー
332836:02/06/03 02:31 ID:8VOB01M6
最燃えが始まりましたね!予選、早速投票してきました。
本選の皆さんの支援がすごく楽しみです。祭りはいいですね!

えーと、実は今日は前スレのラストでスレ内を騒がせてしまった問題作を
加筆修正&完結させてきました。今更だけどあのままじゃ中途半端すぎるので
やっぱ完結させておきますー。かなり長いし何よりちょっと反応がこわいので何回かに分けて投稿します。

では、ちょっと注意事項など。
これは一応クリアリ、ピサロザ前提のピサクリです。
が。PS未プレイ時に書いてしまったので矛盾どころかゲームの設定をねじ曲げてしまってます。
ピサロ仲間になってんのにロザリーが生き返ってないということになってます…。
なのでゲームと設定違うなんて許さん!という方はご遠慮ください〜

…というわけで前置きが長くなってしまいました。ではどーぞ。
前スレでご迷惑おかけした皆さん、あのときはごめんなさいでした…(礼









333消えない、傷 (前):02/06/03 02:35 ID:FLVhnptX
漆黒の闇。空には目の痛くなるほどの星。
聞こえてくるのは木々のざわめきだけ。
時折吹いてくる風が、そこに佇む男の銀色の髪を揺らす。
その男…ピサロは星空を見上げていた。
何という理由もなく。ただ、一人きりで。

ふと、背後から足音が聞こえてくる。彼は目を閉じてその音に耳を澄ました。

「…何の用だ。」
振り返ることなく彼は言った。近付いてきていた足音が止む。
「すみません、宿からあなたが外に出ていくのが見えたので…。」
やはり、と思いながらピサロはその男のほうに少しだけ目をやると、その場に座り込んだ。
「今夜は寒いですし、こんなところにいると風邪をひいてしまいますよ。」
「…余計なお世話だ。」
自分にこんなお節介をやくのは一人しかいない。
そう、神官クリフトである。

彼は手にしていた明かりを地面に置くと、ピサロの横に腰を下ろした。
そして少し目を細め、微笑む。
「こんな時間にこんな所で、一体何をしていたんですか?」
「お前には関係のないことだ。」
普段から微笑みを絶やすことのない神官と、滅多なことではその冷たい表情を崩すことのない、魔族の王。
数多くいるパーティーメンバーの中でもこの二人が最も対極に位置しているということは
仲間たち全員の認めるところだろう。
「お前こそこんな所に何をしに来た。」
「言ったでしょう。あなたが出て行くのが見えたから後を追ってきたんです。」
そう言って、空を見上げる。一面の星空。
334消えない、傷 (前):02/06/03 02:39 ID:5kya/B+p
「今夜は、星が綺麗ですね。ここは町の明かりが届きにくいせいでしょうか。
…そういえばピサロさんは 今夜みたいに星の綺麗な夜にはよく外に出て行かれますよね。」
…こいつ、知っていたのか。思ったが、敢えて口には出さない。
「早く宿に戻れ。お優しいお仲間達が心配するぞ。」
「私がここにいると、お邪魔ですか?」
返事は、ない。
突き放すような態度はいつものこと。否定しないのは、彼なりの「邪魔ではない」という返事。
それくらい彼にはわかっていた。だから、もう一度。ピサロの方を向き微笑んでみせた。

「あっ、ピサロさん!!」
唐突に響く、慌てたような声。突然のその声にピサロが顔を向ける。
「…何だ、急に。」
「足…血が出てますよ!きっとこの森に入る時に傷つけたんですね…。
待ってください。今、治します!」
そう言うと慌てて傷口に手を翳そうとする。だが、ピサロはそれを振り払った。
「余計なことをするな。傷の手当てくらい自分でできる。」
少し戸惑ったような表情を浮かべて、手をひっこめる。
「は、はぁ…。すみません。」
ピサロは傷口に手を翳した。柔らかな光が闇を照らす。手を離すと傷は跡形もなく消え去っていた。
そして何事もなかったかのように、また空を見上げる。

「あなたは…本当にロザリーさんのことを…愛していらっしゃったんですね……。」
その声に、空に向けられていた視線を落とす。隣にいる神官が少し悲しそうな表情で彼を見つめている。
「どういう、事だ。」
「その魔法は、ロザリーさんの為のものだったのではないですか?」

335消えない、傷 (前):02/06/03 02:40 ID:5kya/B+p
「何…?」
普段滅多に崩れることのない表情が歪む。神官はそのまま言葉を続けた。
「あなたは魔族の王です。魔物に襲われる心配なんてないはずです…いえ、今回はもちろん例外ですが…。
それにあなた程の力を持った方なら 彼女を襲う人間達を追い払うのに傷なんて作ることは、ないでしょう?
だったら、自分の為に回復魔法…それも高位のべホマなんて、覚える必要なんかないじゃないですか。」
「…………。」
「どんな時でも、どんな事があっても。自分の手で彼女を守りたかったんじゃないんですか?」
二人の間に沈黙が流れる。吹いてきた風が木々をざわめかす。
沈黙を破ったのは、意外にもピサロの方だった。
「……何故、そう思う?」
クリフトは少し驚いたような表情をした。それから少し照れくさそうに笑って言った。
「あ、いえ…私が、そうだからです。
どんな時でもお側にいて、守って差し上げたかったから……だから。」
足元に置かれた明かりが彼の顔を照らしている。少しだけ顔が赤いのは、気のせいではないようだ。
「私達、意外と似たもの同士なのかもしれませんね。」
「あの乱暴者の姫君か。」
そう言った後、微かに笑い声が聞こえてきた。
クリフトはむっとしたような表情でピサロを見た。彼がこんな表情をするのは、愛する姫を悪く言われた時くらいのものだ。
「姫様は、アリーナ様は乱暴者なんかじゃありません!!」
いつもと違う、凛とした声。だがピサロは物怖じすることなく言う。

336消えない、傷 (前):02/06/03 02:43 ID:5kya/B+p
「まぁ、あの暴れぶりでは生傷も絶えぬだろう。現にあれは、お前のことを頼っているようだしな。」
「え!?ひ、姫様が私を…!?そ、そんなことはけして…っ!あ、いえ、あの、でも……」
そう言ったきりクリフトは下を向いて黙り込んでしまった。
この神官の唯一の(?) 弱点がアリーナであることを、彼は知っていたのだ。

再び、沈黙。今度はさっきよりも少し長かった。
そして。またしても沈黙を破ったのはピサロの方だった。

「………そうだ。」
「……え?」
下を向いていたクリフトが顔を上げる。何のことかわからずに、きょとんとした表情で。
「…ロザリーの…為だった。全て……あいつを守るために…。」
いつもの彼とは全く違う、まるで何かを押し殺すかのような表情。
自分の感情を表に出すまいと少し、俯いて言葉を紡ぐ。
それはまるで…自分の故郷を、大切な人たちを守ることができなかった
そのときのことを語る勇者……ユーリルの表情に似ている、とクリフトは思った。
「私は確かに魔族の王だ。数え切れぬ程の部下もいる。
 私の命とあらば例え命を失おうとも、それに従わぬ者はいない。
 だが、奴らが必要としているのは、ピサロではない。 
 魔族の王の、力だけだ。」
「…………。」

337消えない、傷 (前):02/06/03 02:45 ID:5kya/B+p
「だが、ロザリーは…あいつだけは私を必要としてくれた。
 王として、ではなく。私自身を。
 あいつは私が私であることを認めてくれた。私がここにいる意味を与えてくれた……」
普段の彼からは想像もできない言葉。想像できないその表情。
「―――だが、私は。
 私はロザリーに何もしてやれなかった。
 何よりも守るべきものを守ってやる事さえできなかった。」
そして、クリフトの方を向き、言った。
「……可笑しいか。」
予想もしなかった事態に言葉を失い、ぽかんとしていたクリフトは、はっとして首を横にぶんぶんと振った。
そして、ピサロは少し自嘲気味に笑ってみせる。
「……魔族の王たる者がこのザマだ。構わん、笑え。
だが…今のことは……忘れろ。」
そう言うとゆっくりと立ち上がり、背を向ける。
少し間があって、クリフトの声が返ってきた。
「そろそろ、宿に戻りましょう。ブライ様、朝はお早いんですよ。
 私達がいないことがばれては、またお説教されてしまいますから。」
そして腰を上げる。ピサロは無言で歩き出した。

「―――…ピサロさん。」
ピサロは構わず歩き続けた。そして、クリフトもそれに構わず、言葉を続ける。

「他の皆さんがあなたのことをどう思っているかなんて、私にはわかりません。でも…
……私は、あなたがいてくださってよかったと思っています。」

足音が、止む。

338消えない、傷 (前):02/06/03 02:46 ID:5kya/B+p
「敵だった頃は、あなたが恐ろしくてしょうがなかった。だけど今は……。
 私は、あなたのことを仲間だと思っています。
 いつもあなたの強さには驚きっぱなしで。戦闘中は助けられてばかりですし…。
 それに……今、あなたがこういう風に自分のことを話してくださって、本当に、その…嬉しいんです。」
無言で振り返ってみると、真っ直ぐに彼を見つめているクリフト。
嘘ではない。何故だかそう思えた。彼の言葉にはそう思わせる、何かがあった。
まるで、彼女のように。ピサロが一番守りたかった、あの人のように。
……彼に居場所を与えてくれた、ロザリーのように。


―――こんな気持ちは、とっくになくしたはずだった。
こんな気持ちは、とっくに捨て去ったはずだった。
 
ロザリーを失った、あの時に。 
人間を滅ぼそうと、そう誓ったあの瞬間に…―――

私は魔族の王だ。そんな感情など必要ない。
あいつ以外に心を許そうだなんて思わない。
私は独りなのだ。あいつを失った瞬間から。…それで、いい。
それで……よかった…………

足元にあるランプを持ち上げようと身をかがめた瞬間、腕を引っ張られる。
次の瞬間、彼の身体はピサロの腕の中にあった。


339消えない、傷 (前):02/06/03 02:49 ID:5kya/B+p
「…ピサロさん?」
驚きはあったが、嫌悪感はなかった。彼は神官だ。
苦しみ悩んでいる人々の話を聴き、そのうちに抱きつかれたりしたことなど数え切れないほどある。
けれど、言葉が出なかった。何を言えばいいのか、わからなかった。
「………………。」
彼の背に手を回そうとした。いつも彼が人々にそうするように。
その瞬間、肩を掴まれ、身体を引き離された。
そして。


風が、吹く。冷たい風だった。
今までよりも大きな音をたてて、あたり一面の樹が、揺れた。

「…………っ!!」
その音に、はっと我に返る。目の前にある端正な顔。
自分よりもいく分か背の高い彼の顔が、覆い被さるようにして。
自分の唇に、彼のそれが、重なっていた。
「……んッ…、んん………!!」
必死に抵抗しようとする。が、頭と腰に腕を回され、それはかなわなかった。
強引に押し入ってくる舌から逃れようとすると、その腕に力がこもった。

逃げられない。
初めて恐怖を感じた。理屈じゃない。本能で。
「……や…っ!ピサロ……さ…、はなし……んんっ!」
だが、ピサロはやめなかった。深く、深くその唇を貪る。

340消えない、傷 (前):02/06/03 02:51 ID:5kya/B+p
そして、力の入らなくなった彼の身体を地面に押し付ける。
背中に土の感触。それはひんやりと冷たく、彼の恐怖心を一層煽った。

唇が離れて、目の前にあるのは彼の赤い瞳。
怖い。ただそれだけしか考えられなかった。
覆い被さってくるその身体を押し戻そうと必死でもがく。
「……っ、どうして……!何で、あなたが…こんな………うわっ!」
いきなり両腕をつかまれ、頭の上で拘束される。
空いている方の手が緑色の法衣のボタンを外していく。
はだけさせた胸元に手を滑らせ、鎖骨に舌を這わせ、その線をなぞっていった。
「や……嫌だ………はぁっ…、やめ…………」
青い瞳には恐怖の色がはっきり現れ、その身体は小刻みに震えている。
「……ピサロさん……やめて、下さい………。
 …ど、どうして……あっ………こん、な…………ん…っ………」
再び唇を塞がれる。今度はもう、入り込んでくる舌を拒むことさえできなかった。
湿った音をたて、舌を絡め取られる。
頭がぼうっと痺れてきて、何も考えられなくなる。
それでも、言う事を聞かない体を叱咤して、両腕を拘束している手を振りほどこうと懸命にその腕に力をこめた。

だけど。
その手を振りほどくことはしなかった。
何かが頬を濡らすのを感じて、恐る恐る目を開けた。
さっきと同じ、銀色の髪と赤い瞳が目の中に飛び込んでくる。
ただ、さっきと違うことが、ひとつ。

―――涙。
誇り高い魔王の、涙。
たった一粒だったけれど。けれどその一滴から、彼の心の痛みが伝わってくるようで。
彼の心の中の叫びが、聞こえてくるような気がして。
341消えない、傷 (前):02/06/03 02:52 ID:5kya/B+p
だから。その手を振りほどかなかった。振りほどけなかった。
……振りほどくことなんて、できなかった。

両腕の力を抜く。それに気がついたのか、ピサロはその腕の拘束を解いた。
そして今度は彼の腰のベルトに手をかけそれを外していき、少しづつ衣服を脱がせていく。

「……なぜ、抵抗しない。」
見下ろしてくる、その顔。銀の髪に、赤い瞳。
だが、さっきまでの恐怖心は嘘のように消え去っていた。
「……………。」
「自分が何をされているか、わかっているのか。」
「……はい。」
「お前の目の前にいるのが何者か、わからないわけではあるまい。
 このまま…このまま何もせずにいれば、私に」
「かまいません。……それであなたの苦しみが、少しでも消えるなら。」
かっとその赤い瞳が見開かれる。
「同情などいらん!!」
「同情なんかじゃありません!!」
自分でも信じられないほどに大声を張り上げる。そしてはぁっと息をつき、続けた。
「あなたのことを、あなたのやったことを全て許すわけではありません。
 ユーリルさんの……彼が自分の故郷のことを、大切な人の話をする時の顔を……見たことがありますか?
 傷は、消えることなんて……ないんです。今のあなたなら、わかるはずです。」
「…………。」
「でも私は。あなたのことを尊敬しています。
 たった一人のために全てを犠牲にできる、その強さに憧れているんです。
 だからあなたには…そんな顔、してほしくない………。」
342836:02/06/03 02:58 ID:Edre+mXb
何だかキリが悪いですがこのへんで…
前半だけでもうこんなにスレ消費してしまった。
このへんまでは全て前スレにあったやつなんで、またかよと思われた方はすみません。
今度はちゃんと完結させてあるんで、
よっぽど反対意見が出なければラストまでいきたいと思います。
343風と木の名無しさん:02/06/03 21:10 ID:Zkiqw98r
>836さん
うわー、丁度「久しぶりにピサクリ読みたいなー」と思ってたところなんです!!
続き楽しみにしてます!
344風と木の名無しさん :02/06/03 23:15 ID:f9qiAy5Z
>836さん
情緒感たっぷりの文章には脱帽ものです!
素晴らしい作品をありがとう〜ありがとう〜!
無理しないで、頑張って書いて下さいね^^ 
うぅ萌える〜素晴らしい書き手サマの降臨にむせび泣きです
345風と木の名無しさん:02/06/05 00:16 ID:7BZU3tBM
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
どうぞどうぞ、遠慮せずに続きを は、早く〜・・あながいします<836さん
346836:02/06/05 00:58 ID:nD2vHh/8
こんばんは〜。
W杯、日本頑張ってくれましたね!燃えました!でもあの審判は。幻のゴール…
とんでもなく板違い失礼いたしました(w

本作、反応が怖かったんですがありがたいお言葉を頂いたので
続き書き込ませてもらいますね。ありがとうございます!
では、どうぞー。
347消えない、傷 (後):02/06/05 01:06 ID:j0Wfuc8+
偽善者だと思われるかもしれない。
とんでもないお人よしだと、そう思われるかもしれない。
―――だけど今は素直にそう思うから。
それであなたの苦しみが少しでも消えるなら。あなたの心の傷が少しでも癒えるなら。 
あなたの心が少しでも救われるのなら、それなら私は――――

静寂があたりを支配する。
つい先ほどまであった恐怖の色の消えた青い瞳が、自分を真っ直ぐに見上げている。
 
私は独りだ。誰も必要ない。

独りだけで生きていける。誰の助けも、いらない。
誰も信じる必要などない。そう、そんな必要など……ない。
そう信じて。そう自分に言い聞かせてきたではないか。

だが……今は、今だけは。
ほんの少しでいい。
 
今だけで。ほんの……一瞬だけで、いい。


「……あ………。」
地面に横たわる身体を抱き上げ、肩に掛かっている服をパサリと落とす。
そしてその肩にそっと口付けると、再びその身体を下ろし、そっと覆い被さって。
そして、唇を重ねる。今度は優しく……比べ物にならない程優しく。
唇を解放すれば、そっと目を開けて、そして微笑む顔が見える。
その瞳は何もかも見透かしているようで――自分の心など、全て知り尽くしているかのようで。
348消えない、傷 (後):02/06/05 01:08 ID:j0Wfuc8+
何故かはわからない。けれど、もっと。もっと近づきたいと
自然にそんな気持ちが、湧き上がる。 
「……んっ……は…ぁ…………」
白い肌の上に手を滑らせる。ゆっくり、その体温を感じながら。
あたたかい。そんな当たり前のことでさえ忘れてしまっていた。
もう長い、長い間、こんな感情忘れてしまっていた。
その肌に触れるだけで、その鼓動を感じているだけで
こんなにも、心が安らぐなんて。

「……っ、……あぁ……っ……」
手でそっと胸に触れるだけで、掌からその少しだけ早くなった拍動が伝わってくる。
そのまま片方の突起を口に含み、舌先で転がし歯を立てるとその背筋が強張る。
その全てが優しくて。何かが彼の心の中に染み入ってくるような、そんな気が、した。

「………あっ……!」
滑り降りてきた手が、そっと、自分自身に触れる。
瞬間、その身体がびくんと震えた。
身体が、熱い。
冷たい地面の感触が、さっきまでは恐怖を煽っていたその感触が今度は心地よいほどに。
349消えない、傷 (後):02/06/05 01:10 ID:j0Wfuc8+
「…く……ぅ、はぁ…っ……あぁっ……」
地面に茂る雑草を両手でぎゅっと握り締め、言い表しようもないその感覚に必死で耐える。
その掌に触れられる度に鼓動が早くなっていく。
どんどん身体が熱くなって、そして両手から力が抜けていく。
その中でただその不思議な感覚に飲み込まれていくのだけがわかって。
気がつけば、自然とその名を口にしていた。

「…あ…、ピサ……ロ…さ………はぁっ……あ…――んっ…!」

その瞬間、一瞬だったけれど、その掌に力がこもって
そして、身体の中の熱を全部、その中に吐き出した。

「……はぁっ……、は……」
焦点の合わない瞳。そしてその瞳から溢れ出る涙を拭ってやると、ピサロはその頬にそっと唇を付けた。
唇を付け、そしてもう一度、まだ止まらない涙をそっと拭う。
その掌から、指先から。その熱さが伝わってくる。
ただそれだけのことなのに、そんなことは当たり前のことなのに。
何故だかそれは彼の心を締め付けた。

自分は、守れなかった。
大切な人を、守れなかった。
最後にその身体を抱きしめて、涙を拭ってやることしかできなかった。

それでも、彼女は笑っていた。
350消えない、傷 (後):02/06/05 01:12 ID:Zf57SUcx
涙に頬を濡らしながら、微笑んでいた。


何故、私のせいだと、そう言わなかった。

……いっそのことそう言ってくれたほうが楽だった。
自分を責めて、怒りをぶつけて。そうしてくれたなら
こんな無力な自分を、最後までその瞳の中に映し続けてくれなければ。
そうだったなら…こんなに自分を呪うことなどなかったかもしれない。
こんな痛みなど感じることなんて、なかったのかもしれない。

自分への怒りをどこへぶつければいいのか。
何かをめちゃくちゃにしてやりたいと思った。何かを傷つけてしまいたいとも思った。
………自分が憎かった。壊したかった。消してしまいたいたかった。

それでもその怒りを背負い続けることしかできなくて。
あの時に戻ることができたのなら。もう、何度思ったことか…それ自体も忘れてしまった。
時は、そんな私の叫びなど、願いなど、祈りなど、聞き届けてはくれない。
そんな優しさを与えてはくれないと、わかっていたはずなのに――――


雫を湛えたその瞳は美しく、月の光に照らし出されて輝いて
……けれど同時に、それは闇夜に飲み込まれてしまいそうな星屑のように儚くて。
そして闇に散る銀糸がそれを一層際立たせていた。
351消えない、傷 (後):02/06/05 01:15 ID:pBcwD1e5
名前も、肩書きも、種族も何も関係ない。
そこにいるのは…愛する者を失った、ひとりの男にすぎなかった。

「…あっ……」
両脚を大きく開かれ、濡れた先端で入り口を探られる。
それは熱の抜けない身体に刺激を与え、その感触に熱い身体はぴくんと跳ねた。
探り当てられた場所に硬い感触を覚えて、クリフトはそっと目を閉じた。

「…恐れは、ないのか。」
ゆっくりとピサロの口が開かれる。予想外の言葉に、クリフトは閉じた目をもう一度開いた。
…怖くないと言えばそれは嘘になる。
さっき全て消え去ってしまったと思った恐怖はまだ心のどこかに微かに残っていた。
でも…もう逃げられない。まして、逃げるつもりもない。
これから起こることを全て受け入れようと、そう決めた。
「言ったでしょう。私は……あなたにそんな顔をしてほしくないんです。
 あなたがこうすることで少しでも楽になれるなら、それでいい。
 誰かのぬくもりが欲しいなら、誰かを傷つけることであなたの傷が癒えるなら…
 私が、それを引き受けます。」
確実に鼓動は速さを増していた。
……それが恐怖のためか、それとも微かな期待のためなのかは、わからないけれど。
「だから……。…ピサロさん。」
そう言って微笑むと、覚悟を決めたように彼は再び目を閉じた。
そしてピサロは…その藍色の細い髪にそっと唇を付けると、そのまま、自身を挿入させた。

「―――あっ……ああぁぁっ!!」
身体を貫かれる激痛に耐え切れず、悲鳴のような声が上がる。
それでもその声を噛み殺そうと必死に歯を食い縛る。
ピサロは、そんな彼の中に少しずつ、ゆっくりと侵入してきた。
そこは熱く…ぬくもりと言うには充分すぎる程の熱で彼の身体を包み込んだ。
352836:02/06/05 01:20 ID:Wpc0P6ry
すみません、今日はここまでにさせて下さいー…
連日の睡眠不足がたたって眠いです…ごめんなさい。もったいつけてるみたいだ。
続きはまた明日か明後日かにもってきますので。レスはそのときにまとめてしますね!

でも前、後編にしたのにまだ続きがあることになってしまった…変だ。どうしよう。
353風と木の名無しさん:02/06/05 19:58 ID:wtNQMshc
836さん乙かれです
素晴らしい作品読めて幸せですよよよ ありがたやーありがたや〜゚∀゚ウヒャ
・・つか、皆なんで無反応なん? 書き手さんの元気のミナモトは
一言でもいいから、読んだよ、の感想なのでは?とチョットオモタ。。。
354風と木の名無しさん:02/06/05 21:45 ID:O0TqnVg/
836さん、だうもありがとー!クリフトは本当優しいね・・
いつか836さんが書く強気勇者×拒みつつも流されるクリフトなんか
読んでみたいすねー。って、クレクレばっか言ってないで自分でも何か書け!ですねスマソ

>>353 胴衣。クレクレくん多いわりには、書いてくれた人に対して
反応ないよね・・それって結構冷たいような気がするよ
355風と木の名無しさん:02/06/05 22:24 ID:WAgjl3Ei
>836さん
きゃ〜!!前スレのピサクリの続きなんですね!!待ってました〜!!
836さんのお話との出会いがこの話でした…何度かカキコもさせてもらったし。
…うあああ、楽しみだ〜!!これからじっくり読みます。

ところでFFのお話って書いてもいいんでしょうか?>1にはFFオッケーって書いてるけど
一応…気になったので…。
356風と木の名無しさん:02/06/05 22:52 ID:zjm+/oAz
>>355
オケーなんではないですか?
てか、むしろ読んでみたいっす。
357消えない、傷 (後):02/06/06 00:41 ID:zehFE27B
「…う……あ……、っく……」
張り裂けそうな程の圧迫感と耐えがたい激痛に苦しげに喘ぎ、頬を涙が伝う。
それでもその侵入は止まることはなく、徐々にその中を犯していった。
「……あ、あっ……ああぁっ………」
次第に奥深いところまで抉られ、噛み殺すことのできなくなった声が漏れる。
そして奥まで達したとき、ピサロはその身体を抱き、藍の髪を指に絡め、苦痛に喘ぐその唇を自らのそれで塞いだ。
―――まるで、その悲痛な声を消してしまいたいとでも言うように。

「……んっ…ぅ……ふ…、……んんっ…ん―――」
舌を絡め、吸い上げ、深くその唇を貪る。
その口付けの中にクリフトの唇から零れる声は全て吸い込まれていく。
それを確認しながら、ピサロはゆっくりと動き始めた。
「んっ…!んん―――……!!」
その度に零れる悲鳴をかき消しながら。零れ落ちる涙を指先で拭いながら。
冷たく吹く風など気にもならないほどに深く、深くその身体を繋ぎ合わせたままで。

闇夜に輝くのは月明かりと星影。
そして、その零れ落ちる涙。
ただ、それだけだった。……それだけで、よかった。


「……ピサ…ロ……さん……」
解放された唇が最初に紡ぎだしたのは、ただその一言。
掠れた声で、せわしく肩で呼吸をしながら。
358消えない、傷 (後):02/06/06 00:44 ID:zehFE27B
涙で濡れた瞳が開かれたとき、彼の口からはもう苦痛に耐えるような声は零れなかった。
そのかわりにその濡れた瞳でまっすぐに目の前の顔を見上げると、彼の腰に手を回し、抱きしめた。

「―――わかっているんでしょう……?本当は………もう、戻れないと…いうことくらい…。
 どれだけ想っても…どれだけ自分を責めたって……
……もう二度と、戻ることなんて、できないんです…………」
そう言うと彼は自ら、自分の身体の更に奥へその楔を深く突き刺した。
短い悲鳴の後、身体を繋ぎ合わせた場所から赤い血が一筋、つうっと流れ落ちた。
「―――…!!
 ……お前…、……何を………」
「………いいん…です……。悲しくて…どうしようも、なくて………
 …自分で自分が……見えなくなるときだって………あります…………
 どうしようもなくて…自分を見てほしくて、何かに触れていたくて…何かを傷つけ…たくて…
 …………だったら…それなら傷つけてしまえば、いい。」
言い終わるとぐっと歯を食い縛り、なおも腰に回した腕に力をこめる。
無理に突き刺し傷ついたその部分からは、ポタポタと赤い雫が零れ落ちた。
「―――もういい。……もういい!やめろ……!」
「……身体の傷なんて……すぐに、消えてしまいます。
 ………だから…かまいません………でも……
 ……でも、あなたに…受け入れてほしいんです。ロザリーさんの…死を……
 あなたは…誰よりも彼女の…ことを、わかっている…はずじゃないですか……」
途切れそうな意識を繋ぎながら言葉を紡ぐ彼を、ピサロはその腕に強く、抱きしめた。
荒い息遣いがその肌を通して伝わる。
そしてそのまま、クリフトは言葉を続けた。
359消えない、傷 (後):02/06/06 00:46 ID:zehFE27B
「ロザリーさんは……本当に、あなたのことを…愛していた……
 ………ほんの少ししか…会ったことがない私にも…それは……わかりました……
 ……だから…あなたにも……わかっているんでしょう……?
 ―――彼女が…あなたのそんな……苦しむ姿、見て…どう思うかなんてこと…くらい…」

返事は、ない。
いや―――言葉なんて、いらなかった。

「―――もう、これ以上……自分を、責めないでください………
 …すぐになんて、言わない。少しずつで……いいから………
 …私は、あなたのそんな顔…見たく……ありません…。
 ―――だから、ロザリーさんは……もっと…もっとそう、思うはずです……
 ……悲しませないで、あげて……ください…。…もうこれ以上、彼女の…ことを…―――」

いつの間にか風は、止んでいた。
聞こえてくるのはただ、ふたつの息遣いだけで。
その身体を抱きしめる音でさえもが、響き渡る気がした。
―――そして音にならない心の声さえ、聞こえるような気が、した。

「――――…っ!!」
クリフトの身体を抱きしめていた腕に、不意に力がこもる。
そしてピサロは、今度は自分からその身体を抱き寄せ、その中に深く、深く自身を突き刺した。
360消えない、傷 (後):02/06/06 00:47 ID:zehFE27B
……声にならない悲鳴が、一瞬。
その瞬間、堪えていたものが弾けたかのように―――その中に熱いものが溢れ出した。


―――傷は、消えてしまうことなんて、ない。
でもその痛みを少しだけ、癒すことはできるんです。
目の前にあることから逃げないで、受け入れて……そうすれば、きっと……。
―――少しずつで、いいんです。そうすれば、いつか…きっと―――――



「―――ト……クリフト!……クリフト!!」
飛び込んできたのは、大きな声と、眩しすぎるほどの光。
重い瞼を持ち上げると、真っ先に緑の髪が視界に広がった。
「―――……あ。……ユーリル…さん……。」
「あ〜、やっと起きた。おはよう、クリフト!
 珍しいね、クリフトが寝坊するなんて。もうすぐ昼だよ。
 昨日僕が寝るときはまだ本読んでたけど、そんなに夜更かししてたの?しかもその格好のままで寝たわけ?」
「え……?…あ……。」
身体を触ると服の感触がある。宿を出たときのままの、いつもの服の感触が。
「………夢………?」
夢…だったのだろうか。あの森での出来事も、彼の涙も、自分がしたことも、全部……。
「―――…つっ!!」
ぼんやりと考えながら身体を起こそうとした瞬間、走る痛み。
それは間違いなく昨日の、あの痛みの名残りだった。
「―――夢…じゃ、なかった………いたた………」
361消えない、傷 (後):02/06/06 00:49 ID:zehFE27B
その場所に手を当て動かなくなった彼を、ユーリルは心配そうに覗き込んだ。
「何、どうしたの?……そこ、痛いの?まさか、クリフト………もしかして……」
「…も、もしかして……?」
ごくん、と思わず唾を飲み込む。まさかこの少年は気づいたのではないかとそう思いながら…

「………痔?」
「…じ……は……はぁ!?」
すっとんきょうな声をあげると、真面目だった顔が急に笑顔に変わった。
「なーんてね、冗談だよ、冗談!
 ホラ、早く準備準備!僕は先にみんなのとこ行ってるよ。じゃ、また後でね。」
そう言い残して部屋を出て行く少年を見て、彼は思った。
―――いつの間にかこの少年はこんなにも笑えるようになっていたんだ、と。


「……あれ…?…ピサロさん。」
部屋を出ようとするとそこに彼はいた。いつもと変わらぬその表情で。
「おはようございます。あの……昨日はすみませんでした。私、途中で気を失ってしまったみたいで……。
 ここまで運んでくれたの、あなたですよね。お手数おかけしました。」
少しだけ高いところにあるその顔を見上げるようにしながらそう言うと、
彼は表情を崩すことのないままゆっくりと言葉を紡ぎだす。
それはいつもとはほんの少しだけ違う言葉だった。
「―――身体は、平気なのか。」
「え?…あ、はい。大丈夫です。ありがとうございます、ピサロさん。」
いつもと少しだけ違うその言葉に、少しだけ驚いたような表情でクリフトは答えた。
そしてその彼に背を向け、ピサロはその場を離れようとして…そして立ち止まった。

「……昨日は…どうか、していた。」
呟くような声で一言。そしてその銀の髪が波打つ。
362消えない、傷 (後):02/06/06 00:50 ID:zehFE27B
「―――私は……逃げていただけなのかも…しれぬな…――」
顔は見えなかったから表情はわからなかったけれど
…けれど、少なくともそれはもう、自分を嘲う声ではなかった。

「……今日はいい天気ですね、ピサロさん。ほら、風も全然なくて。」
背を向けていた彼の側に歩み寄り、そっと声をかける。
「こんな日は皆さん、とても張り切るんですよ。
 …ピサロさん、今日は私の分も頑張ってくださいね。…やっぱり身体、痛いですから。
 あ、そうそう。ユーリルさんには痔だって言われました。だからこんなに痛いんでしょうか。」
「…なっ……」
驚いたような申し訳なさそうな複雑な表情になる彼を見ると、さっきの少年の笑顔を真似て、言った。
「……なんて。冗談ですよ、冗談。
 さぁ、今日も頑張りましょう。皆さんきっと待ってます。…行きましょう、ピサロさん。」

言葉は、返ってこなかった。
けれど、そこには……初めて見る彼の微笑んだ顔が、あった。


―――消えることのない傷なら、背負い続ければ、いい。
目をそらさずに、まっすぐに前を見ていれば
それでもいつかきっと、笑える日はやって来るから。
―――少しずつで、いいんです。
辛くなったら、そのときはあなたの側にいるから。
だから、一歩ずつ、まっすぐに前を見据えながら―――。

風はなく、光は溢れ。
今日もまた、生き続ける。
心の中に、消えない傷を抱えたまま―――
363836:02/06/06 01:17 ID:1wVuNGuu
はい、以上です。お粗末様でした。前スレから完結までかなり時間が空いてしまいましたが
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!
全体的な矛盾点&絡みシーンのちゃちさとおかしさはいつものことなので、ご愛嬌ということで…(笑

>>343さん
ピサクリってなかなかないんですよねー。私も読みたいんだけど、誰か書いてくれないでしょうか…。
楽しみにしてくださってありがとうございました!

>>344さん
わわ!嬉しいお言葉ありがとうございます!!情景描写みたいなのは苦手だと思ってたので嬉しいです〜。
こういう書き方の方が読み手さんにはウケいいのかな? 
いえでもホント嬉しいです。ありがとうです!

>>345さん
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
↑これ嬉しいですね〜(笑)ありがとうです!
なんか小出しになっちゃってすみません!楽しんでいただければ幸いです。

>>353さん
いえいえ!こちらこそ感想いただけて幸せです!
そうですね、最近ここ静かでしたしね…。でもそうやって言ってくれる人がいるって嬉しいです。
やっぱ一言何かあると全然違いますからね!元気になれます(笑
364836:02/06/06 01:18 ID:1wVuNGuu
>>354さん
こちらこそありがとうです!(礼 え!?リクエストしてくださるんですか!?うわわ!何かすごく嬉しいです!
最近あんまり反応がなかったからそろそろ潮時かなぁとか思ってたもので…
私でよければ書きますよ!何か詳しいシチュとかあったら言ってくださると嬉しいな。
強気勇者は連作中のあれでいいのかな…?

>>355さん
前スレから読んでくれてた方なんですか!?うわ〜、嬉しいです!お待たせしてすみませんでした!
カキコもしてくれてたんですね…ありがとうございます。楽しんでもらえればいいな…
FFのお話、ぜひぜひ!読んでみたいです!

ごめんなさい、レスすごく長くなってしまいました。
控えめにとは思っていたのですが…。すみません。ではこのへんで…。
365風と木の名無しさん:02/06/06 19:27 ID:oH/jP4IW
836さん、お疲れ様でした!
その文章でもってサイト立ち上げてもいいくらいなのに
ここに書いてくれて読ませてもらえるとは(*´Д`*)ピサロたん・・ハァハァ
ちょっと思ったんですが、836さんは何かクリフトのように優しい人
なんだろうね・・皆にすごく気を遣ってるなって前から思ってました 
もっと、強気に「ゴラァ!書いたよ!読んでくれ!」くらいでもいいんだよ〜(笑
とにかく漏れは あなたの書く作品が好きです マジ(゚∀゚)<アリガトウネ!
366風と木の名無しさん:02/06/06 19:37 ID:nMV4uv6J
836さん、乙でした〜。
836さんのクリフトは優しくって最高です。
この人生損してるくらいのお人よしこそクリフトの真骨頂。

ところで、ピサクリは私も大好きなんですが、
どっちかというとデスピサロ時で監禁拷問系がツボ……
……すみません逝ってきます。
自分で書けたらそのうち出すかもですが。ダレカ.イカガデスカ・・・?
367風と木の名無しさん:02/06/06 21:24 ID:G8gN1Xgq
>>366
書いてください!!!見たいっす!!
ピサクリはここ以外ではほとんど見たことがないのでぜひぜひ!
368836:02/06/08 18:04 ID:L0r+Ippw
>>365さん
嬉しいお言葉ありがとうございます、ちょっと涙です。
過度の馴れ合いはよくないとは思うんですがありがとうです…嬉しいなぁ。
サイトのほうも考えてみようかなぁとは思ってるんですけど、なかなかですね。

>>366さん
お付き合いありがとうでした。そうですね人生損してるんでしょうね(笑
デスピサロ時のピサクリ是非書いてください!見たいです!
ピサクリほんと見ませんからねぇ……。マイナーなのかな。マイナーですね。

というわけでレスがてら保全しときます〜
もうすぐ最燃え本選ですね。SS支援やろうかと思ってますんでお暇な方は探してみてください。
ここにあるの読んでちょっとでも燃えて(萌えて)やったよって方、4キャラ応援してくださいね〜
……最燃えのまわしものみたいになっちゃったな(笑)ではまた〜
369風と木の名無しさん:02/06/08 22:53 ID:Nu/Al2zJ
>>368
過度の馴れ合い・・・?
370836:02/06/08 23:55 ID:GMyswC22
>>369
あーいや、ちょっと自分の連続レスが続いたので
あんまりレスしすぎると過度の馴れ合いとみなされるかなーと思っただけですよ。
371159:02/06/09 02:42 ID:yt1ARbe6
>>836さん
うわぁああ神・・・・・神としか言いようが無い・…
もうなんか普通の感想しか言えないです。感嘆の溜息しかでなくって・・・
てかキタ━━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(゚∀゚)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━━ !!
(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ・・・・
マジ836さん最高ですYO!!836さんファソももう今やかなり
多いんじゃないでしょうか。いちファソとして負けないようにがんがります(w

てか感想出遅れちゃった・…自分に鬱だ…
372風と木の名無しさん:02/06/09 23:03 ID:0AxRb3eW
age荒らしのせいでsage進行スレが落ちやすくなっています
(もう落ち着いたかもしれませんが)
注意して危なそうになったらageた方がいいかと思われます
373836:02/06/10 00:28 ID:x63tdo5M
>>159さん
いつもありがとうです。出遅れだなんてそんな、感想もらえるだけで嬉しいですよ〜!
お褒めの言葉本当感謝です。今回はいろんな方に感想いただけてよかったです。
159さんもこれからもよろしくお願いしますね!

>>372
ホントだ。危なそうだから一応あげときますね。
このスレでもこういう緊急事態になったときにはageてもいいのかな?
374風と木の名無しさん:02/06/10 11:19 ID:88YayKo+
すでに過度の馴れ合いに近くなっている気が……。
職人さんのせいというよりは、感想書いている側のせいだとは思うのだが。
どうして普通に作品の感想を書けないんだろうか?
375風と木の名無しさん:02/06/10 18:54 ID:euIKN5oq
>374
過度の馴れ合いには剥げ同。
でも私は読み手の感想よりも職人さんのレスの方が気になるよ。

376風と木の名無しさん:02/06/10 21:58 ID:r0YLrf9Z
この板相変わらず手厳しいね。
377変 態:02/06/10 21:58 ID:vLkWCktO
浜●あゆみが脱いだ!
http://nakadashi.zive.net/~tsroom/index11.htm

炉画像・エログロ・スカトロ・アニメ動画
http://nakadashi.zive.net/~tsroom/index19.htm

全国盗撮ビデオ大会、素人ならではの
ベチョベチョ画像が、大量だった。
http://nakadashi.zive.net/~tsroom/index17.htm

パスワード nfwt3o7i
378376:02/06/10 21:58 ID:r0YLrf9Z
ageてしまった。申し訳ない
379風と木の名無しさん:02/06/10 22:15 ID:Pql9Um7M
>>836さん
うわぁああ神・・・・・神としか言いようが無い・…
もうなんか普通の感想しか言えないです。感嘆の溜息しかでなくって・・・
てかキタ━━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(゚∀゚)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━━ !!
(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!(・∀・)イイ!!
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ・・・・
マジ836さん最高ですYO!!836さんファソももう今やかなり
多いんじゃないでしょうか。いちファソとして負けないようにがんがります(w

てか感想出遅れちゃった・…自分に鬱だ…


380風と木の名無しさん:02/06/11 00:10 ID:zm/kaXKB
この板が厳しいのではなく、2chという場所がそういうトコロだと
思うです。例えFFDQ板だとしても、この現状は叩かれるかも……。

なんと言いましょうか、職人さんも読み手さんも、適度に親しく、適度に
距離のあるレスを書けばいいのになぁと思いますです。
もちろん、ちゃんとそういうレスが書けている方もおられるわけですが。
今までに叩かれたり注意された方は、そういう方のレスを参考にすると
よいかもです。
秘訣というか、コツは馴れ合い的な文章は短めに、長文になりそうな
ときは距離を保ってレスすることです。まあ、これはあくまで個人的な
考えですけど。
とりあえず、私も現状はいいと思いませんので、改善を求めます。
381風と木の名無しさん:02/06/11 01:15 ID:YHUEps0H
もしかしたらこのスレだけしか来ていない人もいるのかな?
他のスレ(他板でも桶)も見て回るといいと思いますよ。
確かに他のスレや板からここにくるとかなり違和感感じます。
382風と木の名無しさん:02/06/11 04:12 ID:NgA1qE7K
私もここ最近の様子には違和感…というかげんなりしている。
新しい書き手さんが書き込みにくい状況にあると思う。
現に以前の活気とかちょっとした殺伐さが無くなってしまって残念。
今の状況に満足している人にはウザイ意見かもしれんが、
同じ考えの人は少なくないと思うんだけど。

単に懐古主義なだけかのう…。
383風と木の名無しさん:02/06/11 05:33 ID:5jnT/Xru
そろそろこのスレが、元FFDQ板だということの影から
脱却すべき時期に来ているのかも。
私は、他の801板のスレに比べると、それほど馴れ合いという感じは持たない。
むしろ、書き込みやすい雰囲気を保つ方が、このスレにとってはいいと思う。
殺伐とした雰囲気が好きというのは、納得しかねる。
384風と木の名無しさん:02/06/11 07:59 ID:Ce+dWL1x
書き手の立場から言うと書き込みにくいよ・・・。
スレの伸び方見てみればわかると思う。
385風と木の名無しさん:02/06/11 08:37 ID:sHjrdz8p
少なくとも他の801板のスレで、自分あてのレス一つ一つに
丁寧(というか変にへりくだってる)なレスを返しているような所を
見たことはありません。

もうちょっとさらっと「ありがとうございます」と言えないものかと
思うところです。
386風と木の名無しさん :02/06/11 10:04 ID:7E7LHO0H
もっとドライな交流の方が書き込みやすいと思うんだよ・・・
少なくとも現状見てると新作を書き込む気にはなれない。
人減った?と思う前にその原因を考えてみたらどうか。

ていうか作家さんが極端に減ったこのスレで新たな作品を読みたいと思う人はまだいるのかな。
このまま馴れ合いが続いてみんな去って行っちゃったら寂しいよ・・・・゚・(ノД`)・゚・
387風と木の名無しさん:02/06/11 17:47 ID:kOYDdenR
ちょっと馴れ合い過ぎなのは同感。
一人一人にレス付けて、それだけでいくつも記事埋めるのはやりすぎではないかい?
自分が知る限りでそんなことやるのはなりきりスレくらいだと思われ。
自分が言うのも何だが、ここがどこかよく考えて欲しいよ。過去に既に失敗があるならことさらに。
388風と木の名無しさん:02/06/11 18:52 ID:Nmy+8+z8
漏れも確かに836さんのやり方は2ちゃんには不適だと思うし、改善の余地はあると思う。
ここのやり方が合わないならサイト開設してみるってのも手かと。

でもここぞとばかりに集団で一気に叩くというのはどうだろう。言ってることはほとんど皆同じだし。
意見は大事だけど、一人を一気に叩くと、叩かれた方は改善しようにしても戻ってこれなくなる。
それを見てた書き手も読み手も書き込みに躊躇するようになる。
ここの書き込みが減ったのは必ずしも馴れ合いだけのせいだとは思わないけどね

偉そうなこと言ってスマソ。消えるわ。

389風と木の名無しさん:02/06/11 19:38 ID:p34xgp7C
改善派の人はこういうきっかけでないと言い出せないだけだったんじゃなかろうか。
それだけスレが独壇場状態にあったってことでしょ。
要は誰か新たな作品を書けばいいってこと…
って言ってないでオレモナー

書き込み減少は馴れ合いだけのせいじゃないにしても
少なくとも原因の大半を占めてると思うぞ。
390風と木の名無しさん:02/06/11 20:51 ID:SrRO9L98
380ですが。
別に836さんお一人の問題だと言ったつもりはないのですが。というより、836
さんお一人の問題としてしまうと、根幹が解決されずじまいになってしまうと
思うのです。書きこみづらさは、私はそれ以前から感じていましたし……。
改善方法については>>380に書いたとおりですので、今さら述べません。また、
現状でよいと思っておられる方に対して改善を強制しようとも思いません。
ですが、馴れ合いの強いスレは閉鎖的になってしまい、新規の人間が入りづら
くなってしまうこと、結果として新しい職人さんも書き込めなくなってしまう
という問題点が発生することを、一度考えてみていただければと思います。

繰り返しますが、836さんお一人の問題ではありません。このスレに書きこんで
いる人全員の問題だと思います。
391風と木の名無しさん:02/06/11 23:32 ID:5jnT/Xru
馴れ合いにこだわりすぎても、閉鎖的になってしまう諸刃の剣。
萌えてなんぼの801道。
同志、仲良くやりましょうや。
392風と木の名無しさん:02/06/12 00:43 ID:wW/D8NGk
話の流れいきなり折ってすみません。
FFDQ板での最燃で大本命が敗退してしまいました。
いきなり801支援はやめたほうが良いかなと
控えたたらそのまま第1回戦敗退。
支援物、持って行き場がない…。
近いうちにうpさせていただいていいでしょうか?
393風と木の名無しさん:02/06/12 01:05 ID:PuafHDct
>392
い、一回戦廃退ですか ガ━━━(゚д゚)━━━ン!!
何の根拠もなく大丈夫だと思っていたから、のんびりかまえて
しまったわ…しまった…

うPきぼんします…
394風と木の名無しさん:02/06/12 16:38 ID:pisH33M2
>390
自分も836氏一人の所為とは言わないが、今回のトラブルの大部分はそれの所為だと思う。
389氏の発言にも同意。ここは個人のスレではない。
ちょいと前に書き手達が言っていた「レスが欲しい」って言うのも、精々「良かった、好きだ」の数行程度のことだと思うし。
でもまぁ、こういう叩きが更にスレを閉鎖的にしているとも思う。
392氏はじめ、また書き手達がうpってくれて、本来のこのスレらしさを取り戻して欲しい。
395風と木の名無しさん:02/06/12 18:46 ID:L0itcWbO
意見しなければ「過度の馴れ合い」が続きかねないし、
意見すればどうしても「わたしもわたしも」と叩き的になってしまう。
難しいところだね。

でも決して「職人さん自身とその小説」を否定してるわけではないので
その辺り勘違いされるとちょっとつらい(わかって貰えてるとは思うけど)


396風と木の名無しさん:02/06/12 22:10 ID:pisH33M2
職人さん、うpられた小説は確かになかなかの一品。
だけど、その後の対応が悪い。
397風と木の名無しさん:02/06/12 22:34 ID:C529EZMj
もういいではないの、この話題は。
要はレスは簡略にってコトだよん。
ささ、新人さんもビビらないで!
FF・DQ801小説、誰でも大歓迎だよー!!
398風と木の名無しさん:02/06/12 22:41 ID:/6EDdv4f
>396
おーい、それだけしか書いてないと、本当に職人さんを叩きたいだけの
レスに見えるよ〜。

私は380=390さんに同意。836さんもアレだが、読み手の中にもアレな
レスを書かれる方はいる。ぶっちゃけ159さんのレスにはおちけつと苦笑
しちゃったし、他にもチラホラと……。
これまでの意見と過去の荒れを考えるに、やっぱりファンサイトノリは
2ちゃんでは嫌がる人が多いんだよ。ていうか、私自身「気色悪っ!」と
思っちゃうタイプなんだけど。
書きこむ人には書きたいことを書く自由があるのを承知で我が儘言うけど、
やはり馴れ合いはほどほどにして欲しいです。
399398:02/06/12 22:49 ID:/6EDdv4f
おっと、長レス書いてる間に失礼。>397
私もこの辺で逝きます。

でも、その前にチョト質問。このスレでは「こういう801シチュが燃える!」
とか「この801カプの魅力って」とか、そういう801語りはOK?
いや、私、SS書けないんだけど、あんまりクレクレ君するのも気がひけ
るしさ、そういう話なら参加できるかなと思って。
一応1には雑談OKとはあるけど、あんまりみんな雑談しないから
チョト聞いてみた。
400397:02/06/12 23:09 ID:C529EZMj
>398さん
語りOK! どんどんやっちゃってくらさい。
SSではなくとも、コメントが秀逸な方もいるでしょう。
ただ、カプとかリバは、中には嫌がる人がいるやもしれんので采配が難しい。
ここは、叩く時のパワーが凄いよな。みんなカルシウム不足かー?(藁
401風と木の名無しさん:02/06/13 09:15 ID:VYkOfza9
語りOK!といいつつも
FFについては見ての通りスレ乱立気味だし
DQだってひっそりとこんなスレ立ってるし…
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1023540223/l50

正直、私はこのスレには入り辛いです
もちろん否定はしませんが
402風と木の名無しさん:02/06/13 09:54 ID:TgiVatZb
他のスレがあるからといって、ここで語ってダメということはないと
思うが……?
その語りに萌えた職人さんが、そのネタで書いてくれるかも知れないし。
話が盛り上がれば人が来て、盛り上がらないのなら人が来ない、
2ちゃんのスレなんてそれだけのこと。
人が居なくて寂しいとか、もっと盛り上がって欲しいとか思うのなら、
スレ住民が努力しなくちゃ。少なくとも、入りづらいと感じてる人が
いるなら、私は改善したいなと思う。

で、私の一番の萌えカプだが……クリフト×ホイミンだったり…………
ごめん、マイナーで………………モリアガンネーヨ。ワーン
403風と木の名無しさん:02/06/13 10:08 ID:kiXKwJDX
>402
す、すげえ…ピサクリ以上に接点ねえ…(w
せっかくだからどう萌えるのか解説が欲しいところ…
404風と木の名無しさん:02/06/13 19:22 ID:BoiOFz7J
私も最初叩かれまくって胃潰瘍になったことあるけど、今はここが好きだよ。
なにより>1さんが、せっかくスレ立ててくれたんだし、ずっとここで書くつもり。

って、402さん!さては触手プレイ派と見た!
405402:02/06/14 16:49 ID:d+quA0O1
癒し系コンビのほのぼの801、時々鬼畜って感じですかね〜。
完全に妄想カプだけとね。2章でライアンと会うからそこと(ホイミン
いないけど)、5章でのキングレオでの人間型ホイミンとの出会いだけが
接点……。
人間になりたいホイミンが、神様について興味を持ってクリフトに
いろいろ聞くとか、人間になったホイミンに、神の奇跡を具現した存在と
して、今度は逆にクリフトが興味を持つとか、そんな感じ。

ちなみに、触手プレイの場合はホイミン×栗だったり……
ゴメソ、今度こそ逝ってくる…………
406アピッシャー ◆KEIZ/w.o :02/06/14 20:48 ID:eofZR/Ac
          
        ( ゚プ) ハイハイハイハイハイ!!
        (つつ
 -=≡( ゚ ゚) > >≡( ゚ ゚)
      ↑ WW   ↑
   マーガレット  フランソワ

           (゚プ) コノスレ・・・・
          ⊂U⊃
        ( ゚ ゚) ∧  (゚ ゚ )
             WW

           ( ゚プ) オモシロイ!
           (つつ
      ( ゚ ゚)   / |  ( ゚ ゚)
            WW

          ⊂(゚プ)つ サイコー!!
              U_
      ( ゚ ゚ )  /  W ( ゚ ゚ )
           W

        (゚プ ) デハマタゴジツ。
        ⊂⊂) )))
    (゚ ゚ ))) < <  (゚ ゚ ) )))
           WW      
407風と木の名無しさん:02/06/17 08:38 ID:rVmn/TWv
みんなどこにいったの???
408風と木の名無しさん:02/06/17 17:42 ID:yyStJJFL
3をキボンヌ
409風と木の名無しさん:02/06/17 19:24 ID:ANnG4Hg0
最燃のショックが抜けたら書きます
ぐふっ!
410風と木の名無しさん:02/06/17 23:51 ID:SZw9H2Ij
>402=405
確か小説版で、ホイミソ(人間型)に、最後に一人振り返るんだよね、苦リフトが。
411風と木の名無しさん:02/06/18 00:05 ID:0O4/v1Kt
低空飛行なんで保守書き込み
412風と木の名無しさん:02/06/19 01:37 ID:6bvHEQAf
ほっしゅー
413風と木の名無しさん:02/06/21 08:38 ID:jI/QkuzA
保守しときまふ
414風と木の名無しさん:02/06/22 20:56 ID:EuLIMnx8
保守あげ〜!!
415ダウンロード無料:02/06/22 20:58 ID:1VJ2rsbo
浜●あゆみが脱いだ!
http://nakadashi.zive.net/~tsroom/index15.htm

炉画像・エログロ・スカトロ・アニメ動画
http://nakadashi.zive.net/~tsroom/index19.htm

全国盗撮ビデオ大会、素人ならではの
ベチョベチョ画像が、大量だった。
http://nakadashi.zive.net/~tsroom/index17.htm

パスワード nfwt3o7i
416風と木の名無しさん:02/06/24 21:15 ID:SqPFysCp
>>408
同乗して3を希望しマッソー
417風と木の名無しさん:02/06/27 00:57 ID:+/lyqcMd
ほっしゅほっしゅ!
418風と木の名無しさん:02/06/29 01:02 ID:h/oUAyjD
保守保守保守保…
419風と木の名無しさん:02/07/01 20:45 ID:FdOt54FW
保守しまつ
420風と木の名無しさん:02/07/01 20:46 ID:Pxa6v8jx
保守しまつ
421風と木の名無しさん:02/07/02 17:18 ID:pufLSwFY
まもリング
422風と木の名無しさん:02/07/02 21:14 ID:07dll9yF
>>860
なんでやねん


423風と木の名無しさん:02/07/03 02:47 ID:mnDdBsFm
>422
何ゆうとんねん
424風と木の名無しさん:02/07/03 04:50 ID:bT4FDrkQ
とりあえず>860はボケて!
425コピペ改変。:02/07/05 02:55 ID:V6l8bHxn
トンヌラ「王子!?やめて!!やめてください!!!」
もょもと「うるさい!!俺はやりたいんだ!だから、やらせろ!!」
もょもとはトンヌラの服を脱がすと、股に手をあてた。
トンヌラ「ハァハァ…王子!!ダメです!国元のサマンサが悲しみます…」
もょもと「あいつは、最萌トーナメントで優勝してたんだよ!!!
     糞ォッ!!一回戦落ち思い出したら腹が立ってきた。うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
もょもとはトンヌラに自分のドラゴンを挿入した。
トンヌラ「うわぁぁ!!痛い!!」
もょもと「ふん、俺よりもでかいくせに、初めてだったか」
そして、もょもとは激しく腰を振った。
トンヌラ「だめ、いっちゃう!!」
もょもと「うおぉぉぉぉ!!ドラゴーンクエストッ!!!」
トンヌラ「ドラゴーンクエストッ!!!」
426風と木の名無しさん:02/07/05 03:28 ID:2kGr7oxn
>425
(;゚д゚)
427風と木の名無しさん:02/07/05 19:49 ID:J7O/i/ki
>425
アカン、笑いが止まらん。(;´Д`)
428風と木の名無しさん:02/07/05 19:57 ID:rY+cefxf
>425
ひいいいー!ワラタ〜!
これは、392さんの作品ですか?
429425:02/07/05 22:24 ID:V6l8bHxn
いいえ、392さんとは別人です>>428

保守代わりにコピペ改変投下(w
ちなみにコピペ元はFEキャラですた。
430風と木の名無しさん:02/07/09 01:40 ID:gfDQJy4Y
いつも楽しくロムってます。
IDにDQが出たので、記念カキコさせて下さい。
431風と木の名無しさん:02/07/09 04:35 ID:U0fm3O7l
>430
ああ…Jyが邪魔!なかったらDQ4だったのに!(笑
432風と木の名無しさん:02/07/10 15:23 ID:o4dbsJ3n
ほしゅ
433風と木の名無しさん:02/07/11 03:53 ID:u2DQsOZC
IDにDQ記念カキコ。
 
そしてものすごく秘かにDQ2のロレシア王子受萌え…
しかし相手がいない。竜王の子孫とかでどうにか
ヤオれないものかなあ…。
434風と木の名無しさん:02/07/11 18:56 ID:dOAM2gaU
>433
デルコンダル王あたりが大変お求め安くなっております。
435ダウソロード無料:02/07/12 23:35 ID:oqDuNzL4
メ●ビンが脱いだ!
http://hutonga.huttonda.net/~tsroom/index15.htm

魔晄炉画像・エドロク・ロト・アニメ動画
http://nekoga.nekonda.net/~tsroom/index19.htm

全国盗撮スフィア大会、スクウェアならではの
ムービー画像が、大量だった。
http://mattaritoshita.ham.net/~tsroom/index17.htm

パスワード finalquest
436風と木の名無しさん:02/07/13 01:00 ID:s5TDu0fv
業者さんスレ違いですよ…(w

ていうかメ●ビン!
437風と木の名無しさん:02/07/13 01:39 ID:HUtOXudt
>434
萌えますた。どなたか書いて下さい。
もしくはhーゴソでも魔物でももうなんでもいいので
とにかくロレシア王子受を、読んでみたいです。
438風と木の名無しさん:02/07/13 02:35 ID:70D1hz0j
>>433
今月号のガンガンをお読みください。
貴女の知らないサマル王子がそこに(w
439風と木の名無しさん:02/07/13 22:58 ID:hmuW8guJ
>438
生まれて初めて、佐丸をカッコいいと思いました(w<ガソガソ
440風と木の名無しさん:02/07/13 23:01 ID:qj2Ljz8y
>>438
何故か凄く感動しました(w
砂丸カコイー…
441風と木の名無しさん:02/07/14 13:44 ID:lAv62YIE
みんな 喜べ――――っ! ハァハァ
FFDQ板最燃トーナメントの敗者復活戦がありますぞ!
これで、ウッカリ投票忘れて鬱なアナタも
支援を躊躇しているうちに終わってしまったアナタもチャーンス!
7/20(土)0:00〜23:00
敗者復活バトロワで、おのれの燃えキャラを激しく応援するべし!
ttp://clickjump.net/ffdqfire/
442風と木の名無しさん:02/07/16 18:54 ID:yb52GWig
>438
探したけど見つからなかったー
どこに載ってるの?
443風と木の名無しさん:02/07/16 19:00 ID:NsfQm+88
>>442
吉崎観音『ドラゴンクエストモンスターズ+』ですよ。
漫画のほう。
444風と木の名無しさん:02/07/17 06:43 ID:FFTwRCe3
記念カキコ。
タクティクスですが。
445風と木の名無しさん:02/07/17 16:36 ID:1AL15PMZ
>443
見逃したかなー…もう一度逝ってきます。情報ありがとう
446風と木の名無しさん:02/07/17 17:23 ID:Nbm8az3L
>>443
おー。目次を見てがんがって。
ていうかガンガン分厚すぎる。立ち読み中左腕がしんどい。
447風と木の名無しさん:02/07/17 17:25 ID:Nbm8az3L
レス番間違えた、>>445あて…
448風と木の名無しさん:02/07/18 03:32 ID:b8Y8q47v
>438
あれって何か外伝系のから来てるんですかね?
あの妙に気の強いサマル君微妙に見覚えある気がする…
マイ設定の中だけでは無かったと思うのだが。
449風と木の名無しさん:02/07/18 17:52 ID:XwvL/ziC
ガンガン見た。
……あんなのサマルじゃないやい・゚・(ノД`)・゚・
DQ2にはこのスレのシリーズ見てハマったんで、原作は良く知らないんだけど…ゲームだとあんなんなの?
450風と木の名無しさん:02/07/18 22:37 ID:UV7Io4Cr
>449
ゲームのサマル王子は(セリフなんて無いに等しいが)少なくとも1人称僕で感じいいコでした…。
きっとガンガン版『その後』の人々の仕打ちでグレちゃったんでしょう。
ロラン君がさらしageられてるのを黙って見てるしかできない自分のふがいなさに涙するサマル王子…。

と勝手に頭の中で展開しておりますが。
451風と木の名無しさん:02/07/18 23:32 ID:/qM4u26b
>450
 >きっとガンガン版『その後』の人々の仕打ちでグレちゃったんでしょう。

いろいろ仕打ちされてしまうサマ坊を想像してさらに萌えてしまった
すまそ…
452風と木の名無しさん:02/07/19 00:05 ID:lGFNVlI1
ガンガンサマ坊タンはゲームブック版の性格設定なんじゃ?
カイン君だっけ。
453風と木の名無しさん:02/07/19 00:34 ID:3Hud++Wu
とりあえずこのスレのサマルだけ見て
>……あんなのサマルじゃないやい・゚・(ノД`)・゚・
といってのける>>449のほうに「このスレノサマルモナー」と返しておこう(w
ま、いろんなサマルがいてもいいじゃないか(w

ゲムブクカインはファン多し。
今見てもいいあらくれ具合…
だからかな、そんなに違和感を感じなかったのは。>吉崎サマル
454風と木の名無しさん:02/07/19 05:36 ID:fVvYcRY4
サマルの受け取り方は人それぞれで本当に幅広いと。
1粒で2度も3度も楽しめるとはなんてオイシイ子なんだ!
しかしゲムブクのサマルは性格はともかく『強い』設定はどうかと思うが…だって実際弱(以下省略)

ゲムブクや小説版を見てサマル多重人格なんてネタじみた発想をだしたのも今は遠い思い出さ…
455風と木の名無しさん:02/07/20 00:17 ID:ceYguV95
小説やゲームブックはノータッチでしたが
DQ2歴約10年。あんなサマル君は初めてですた。
4コマとかの影響が強かったのでかなりビクーリしたけど
目からウロコっていうか感動。吉崎さんがんがれ!
あの偉そうな態度の据わった目に(;´Д`)ハァハァ 
456風と木の名無しさん:02/07/20 01:41 ID:r9YdFlbR
ガソガソマジ萌えますた。
こんなのサマルじゃないやい…と思いつつも
でもこれはこれで(・∀・)イイ!
てな感じで。
457ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/07/20 11:01 ID:eESnGcQ6
自分トコにも書いたがガソガソのサマルは
ラストブロンクス(格ゲー)のトミー・・・(w
458風と木の名無しさん:02/07/20 20:37 ID:XO8zfTf9
ドラクエではクリフトとFFでは雷神
459風と木の名無しさん:02/07/21 00:19 ID:Hxahtyss
>457
個人的にはあの差丸は攻だがトミーは受…(w
460風と木の名無しさん:02/07/21 02:04 ID:VoG3YAgW
ガソガソ版ロー王子ロラン君の一人称僕もあいまってサマロレが来るか!?
461風と木の名無しさん:02/07/21 02:53 ID:74NRndNs
もしくは弱気攻+女王様受のロレサマとか…新境地だ…
462風と木の名無しさん:02/07/21 03:03 ID:74NRndNs
俺様と間違った…どんな女王様だよ。・゚・(ノД`)・゚・。アフォー
463風と木の名無しさん:02/07/21 18:37 ID:PK3SI+Ob
>>462
全然違和感なかったwキニスンナ
464風と木の名無しさん:02/07/22 00:27 ID:HhwYSxH/
>463
アリガトン。でも恥ずかちー

ふと思ったんだけど425からすっかりロレ+サマ一色(w
465風と木の名無しさん:02/07/22 15:53 ID:+PFXO+Qx
ゲームブック版サマ王子すごいよね…
てめえらみんな氏にやがれ発言だもん…
466風と木の名無しさん:02/07/22 17:57 ID:U6CwBBYs
アイドル大好き!ナマ撮りマガジン堂々スタート!
現役女子高生からヌードルまで!
http://www.graphis.ne.jp/
467風と木の名無しさん:02/07/23 10:59 ID:xwI3SxqI
ガソガソの設定でロレサマでもサマロレでもいいから見てみたい(w
468風と木の名無しさん:02/07/24 17:15 ID:gNbzPcaY
サマで盛り上がってるとこをなんだが、チョイート問いかけ。

3の賢者ってFCとSFCとどっちが人気あるん?
個人的にはSFCの大人っぽいほうが好きじゃが
469風と木の名無しさん:02/07/25 21:46 ID:MRL4Gf6I
>468
人気はFCだったような。
470風と木の名無しさん:02/07/25 22:00 ID:bmxcOJwC
>468
漏れはFCかな。つか3キャラはみんなFC板がイイ!(・∀・)
471風と木の名無しさん:02/07/25 22:25 ID:y0YrKYMQ
>468
FCの髪型が(・∀・)イイ!
472風と木の名無しさん:02/07/27 23:32 ID:G1tN11aT
保守。
ついでに、FFの話全然出ないね…
473風と木の名無しさん:02/07/29 07:26 ID:iNaydA/M
FFって誰が人気あるんだろ?
801的に。
474風と木の名無しさん:02/07/29 23:12 ID:GlWX4YMV
なんか234さんのサイトが真っ白なんだけどどうして??
フカーツきぼんぬー!。・゚・(ノД`)・゚・。
油断してまだ保存すらしてなかったYO!!
475風と木の名無しさん:02/07/30 01:23 ID:6GHcFZJl
>473
シド×ヴィンが好きだとか言ってみるテスト
クラウド総受けとか言ってみるテスト
476風と木の名無しさん:02/07/30 03:00 ID:z+PXyso/
FFTラムザが…っていうとまずいんだろうな。やっぱ。
2章以降が好きなんだけどな…普通(801的)にモエーなんだけどな…
477風と木の名無しさん:02/07/30 12:20 ID:CMdFaZCF
禿同!!!!
478風と木の名無しさん:02/08/03 20:51 ID:HnQ7GoBp
FFとDQの話題に限定した、小説を否定しないスレです。
雑談、小説からお絵かきまで男キャラに関することなら
マターリと何でもどうぞ。
話題上ネタばれは避けられませんが、最新作について話すときは
未見の人に配慮して発言する人って素敵だと思います。

*煽り荒らしは完全放置。レスするあなたも厨房です*

他のスレでFF・DQの話題を見かけても、こちらのスレに
強制的に誘導することはしないで下さい。

投稿などは基本的にsageでお願いします。sageの意味が分からない人は
書き込むとき、メール欄に半角で sage と入力しましょう。

前スレFF・DQかっこいい男キャラコンテスト・第4幕

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1007305982/-50

過去スレ・リンクは >>2


479風と木の名無しさん:02/08/03 21:10 ID:StNZoxH9
FFでカコイイと思うのは
カイエン、シド(FF7の)、フィガロ兄弟。
別の意味でケフカだ。(W
480風と木の名無しさん:02/08/03 21:45 ID:F/r8lsHH
初めてココ来て、ログも読まずに発言は悪いと思うが、
…やっぱセフィロスっしょ!!
セフィ×ヴィンが一番萌えたな…。

さて…過去ログ読んできます。
481480:02/08/03 22:04 ID:F/r8lsHH
ん!過去ログ見た!ココは元DQスレだったみたいですな…
そしてDQ派が多い。
それなのに、いきなりFF萌えのカキコしてスマソ!
482風と木の名無しさん:02/08/04 01:29 ID:wAZgLeYe
>>481
今はFFも入ってるんだし、FFの話題振られてるんだから良いんじゃない?
483風と木の名無しさん:02/08/04 14:28 ID:FA8nQLWF
でも、FFのスレって801板にもけっこう数があるのに、DQin801板ってこのスレだけだと思いング
484風と木の名無しさん:02/08/04 22:54 ID:fF+wF63E
もう一つあるよ。
485風と木の名無しさん:02/08/05 01:29 ID:I0m/OtFm
それどこにある?
486風と木の名無しさん:02/08/05 17:20 ID:vtuPA/eA
>484
それってマサーカ「トルネコ×ブライ」じゃないだろね?ってもう無かったかもしれんが。
487風と木の名無しさん:02/08/05 18:39 ID:FWTRDjII
488風と木の名無しさん:02/08/06 21:48 ID:Ghww/rvo
FFとDQの話題に限定した、小説を否定しないスレです。
雑談、小説からお絵かきまで男キャラに関することなら
マターリと何でもどうぞ。
話題上ネタばれは避けられませんが、最新作について話すときは
未見の人に配慮して発言する人って素敵だと思います。

*煽り荒らしは完全放置。レスするあなたも厨房です*

他のスレでFF・DQの話題を見かけても、こちらのスレに
強制的に誘導することはしないで下さい。

投稿などは基本的にsageでお願いします。sageの意味が分からない人は
書き込むとき、メール欄に半角で sage と入力しましょう。

前スレFF・DQかっこいい男キャラコンテスト・第4幕

http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/801/1007305982/-50

過去スレ・リンクは >>2





489風と木の名無しさん:02/08/07 14:23 ID:LVeGcDQj
↑?
490風と木の名無しさん:02/08/07 17:43 ID:h6ER0rik
>489
IDがとてもドラクエな感じでいいと思った
491風と木の名無しさん:02/08/08 21:52 ID:Tv4xtMo3
>490
そういうあなたもとてもエロティックでいいと思った。
492風と木の名無しさん:02/08/09 21:44 ID:Sx4EILGd
保全age
493風と木の名無しさん:02/08/12 17:14 ID:1w7s/CpT
同じく
494風と木の名無しさん:02/08/12 21:11 ID:EeETnvu6
作家さんは何処…?
495風と木の名無しさん:02/08/12 23:03 ID:8vNcJWaZ
>494
皆逝ってしまわれました・・・。
496風と木の名無しさん:02/08/13 00:43 ID:LQZuyLrE
最近某所のFF9のヤツにハァハァしてまして…
497風と木の名無しさん:02/08/13 02:34 ID:qC5pxjdM
やや出遅れ気味だけど……。

江戸雅に萌える。基本的に金髪萌えだから。
498風と木の名無しさん:02/08/13 06:10 ID:C5gF6j1k
>496
クジャだな?w( ´∀`)σ)Д`)
499風と木の名無しさん:02/08/13 21:14 ID:pwgXWcDQ
がっ…ガンガン!!サマル!サマルーーー!!
思わず店頭で興奮してしまったよ!!
500風と木の名無しさん:02/08/14 00:27 ID:jPhzfFuK
500ゲト。
FFの話題が出てて嬉しい。
501風と木の名無しさん:02/08/15 23:51 ID:VyPdqyjR
>499
えっなになに何が起こったの?
ガソガソって新しいヤシ?何日発売か知らないんだ。
わー明日本屋行ってみよう。
502風と木の名無しさん:02/08/16 00:01 ID:h5vbGmVj
>501
結構前の話と見たが、どうか(過去レス参照)
503風と木の名無しさん:02/08/16 11:43 ID:6aYKTkpP
>501
毎月12日発売のはず。重いから立ち読みが辛い。

>502
今月の分だと思われ。今月号にもサマルは出てきたし、結構活躍していたから。
504風と木の名無しさん:02/08/16 17:04 ID:DuGMRhNe
作家の皆さんはどこへ…
…漏れが書くか…
505風と木の名無しさん:02/08/16 23:08 ID:2pV3qEso
>>504
よろしく頼みまつ・・・最近ハァハァしてないYO!
506風と木の名無しさん:02/08/17 01:38 ID:oteMAsbs
>504
ロレ王子受をぜひ…
507風と木の名無しさん:02/08/17 11:48 ID:smINbj8B
ドラクエ7は駄目?
508風と木の名無しさん:02/08/17 12:43 ID:vM18c1y5
7カモ━━━━━━щ(゚∀゚;)щ━━━━━━ン!!!
509504 ニュージーンズ:02/08/17 17:32 ID:vqkeIkX8
今書いてるんだけどさ、
甘いのと辛いの、どちらが好み?
510風と木の名無しさん:02/08/17 17:36 ID:/5Vo+Em9
>509
甘辛い風味で。
511風と木の名無しさん:02/08/17 19:46 ID:T6FP1EUY
>>509
>>510
すっげワロタ
甘辛イイ!!!
512ニュージーンズ:02/08/17 20:09 ID:F754Pz74
>>505,506 んじゃ、お言葉に甘えて、今巷で話題の
ガソガソ版サマロ。
>>507,508 スマソ。オレ7知らない。

名前はガソガソに倣って、
ローレシア王子=ロラン サマルトリア王子=サトリ
で…
513出会い(DQU):02/08/17 20:10 ID:F754Pz74
出会い(DQU)

サマルトリアの王子を探し始めて早一週間。
あちこち駆けずり回っても、得られるのは既に王子は旅立ったという
情報だけ。
「一体どこにいるんだ、サトリ王子は…」
体力だけがとりえの僕だって、いくらなんでも同じところをぐるぐると
歩き回るなんて、いい加減うんざりしてくる。
へとへとになってリリザの町に行くと、もう夜になっていた。
とにかく、休みたい。
宿を取ろうとすると宿の親父に言われた。
「すいませんねぇ。今日はもういっぱいなんですよ」
「そんな…そこをなんとか」
「でもねぇ、もう夜だし、どこも同じだと思いますよ?」
「…そうですか」
仕方がない。公園で野宿でもするか、と諦めかけたとき、
後ろから声を掛けられた。
「部屋が無くてお困りのご様子。相部屋でよろしければ、一緒に如何かな?」
有難い。天の助け…いやいや、ルビス様の助けだ。
喜んで申し出を受けようと思って振り返ったとき、そこに立っていたのは
金髪に皮肉っぽい目をした男だった。
年は僕と同じくらいで、緑のマントにはロトの紋章。
あれ?この人…
514出会い(DQU):02/08/17 20:11 ID:F754Pz74
「君は…」
「貴方はロラン王子ですね?いやー、探しましたよ!」
そう笑ってみせる。
「やっぱり、君はサトリ王子!」
「まぁ積もる話は部屋で。いいですよねご主人?」
「えぇどうぞ。でも、宿代はちゃんと二人分頂きますよ?」
「ちぇ。ちゃっかりしてるぜ」
驚いたけど、ほっとした。これでようやく本格的に、旅を始められる。
部屋に入った僕たちは昔話に花を咲かせた。
実は僕たちは、以前一度会ったことがある。
サマルトリアの王女、つまりサトリの妹が産まれた時
誕生祝に父上とサマルトリアに赴いたことがあった。
「覚えてるか?お前俺と初めて会ったとき」
「あ〜。覚えてるよ。僕サトリのこと、女の子と間違えたんだっけ」
その頃のサトリは、色白で繊細な顔立ちをしていて、女の子と間違えるほど
可愛かった。
「『僕、おっきくなったらサトリをお嫁さんにしてあげる』〜だって、なぁ?」
「もう。からかうなよ。子供の頃の話だろ」
酒も入って、僕たちは夜遅くまで語り合い
さて、そろそろ眠ろうかという時になって、ベッドが一つしかないことに気付いた。
「僕、床に寝るよ。元々はサトリの部屋なんだし」
「それじゃ体痛めるぞ。一緒にベッドで寝ればいいだろ」
正直、この提案には少し躊躇った。
「でも、狭くなるよ?」
「何遠慮してんだよ。一緒に風呂入った仲だろ?」
それは子供の頃の話だ。でもまぁ
(男同士だし、いっか)
「わかったよ」
のそのそとベッドに潜り込み、明かりを消す。
「それじゃ、お休み」
「お休みサトリ」
515出会い(DQU):02/08/17 20:12 ID:F754Pz74
数十分後。
(…暑くて眠れない)
ロランは寝付けずにいた。
背中越しに感じるサトリの体温。
心地よいが、同時に暑く、寝苦しかった。
(仕方ないや。サトリには悪いけどやっぱり床で寝よう)
そう思って起き上がったとき
「眠れないのか」サトリが声を掛けて来た。
「あ、ごめん起こした?」
「うんにゃ。俺もずっと起きてた」
「暑いだろ?僕、やっぱ床で…」
「もっと暑くなればそんなの感じないさ」
「え?」
聞き返す間もなく、ロランはサトリに捻じ伏せられた。
サトリは無言のまま、手近にあったロープでロランを縛り上げる。
体格も力もロランのほうが上だったが、サトリのスピードにかかっては
抵抗することも出来なかった。
「ちょ、サトリ、何するんだ!」
突然の事に、驚きと恐怖を隠しきれないロラン。
「酔ってるんだろ?冗談は止めてくれ!」
「酔ってないし、冗談でもない」
サトリは蝋燭に灯りをともし、ロランの方に向き変えた。
「正気じゃない」
「正気さ。だから行動に移した」
516出会い(DQU):02/08/17 20:13 ID:F754Pz74
サトリは自分をどうするつもりなんだろう。
まさか、殺す?
今更ながら、無防備だった自分を後悔する。
「…大声出すぞ」
「その前に口を塞ぐさ」
ロランの眼前にサトリが覆いかぶさるようにして顔を近付ける。
ロランは恐れて身を固くする。
「こんな風にね」
そしてサトリは自分の唇をロランの唇に深く重ねた。
「!!」
しばし頭が真っ白になったロランは、自分が今サトリに何をされているかを
知り、必死に執拗な舌から逃れようとする。
しかし、サトリはそんなロランを両手で押さえつけ、更に深く、ロランの口腔をまさぐる。
「ん、んぅー!…ふっ、んっ!」
ぺちゃぺちゃと唾液の絡み合う淫猥な音が、部屋中に響き渡る。
ロランの体から力が抜け、次第に体が熱く火照り始めた。
ようやくサトリがロランを開放したとき、二人の唾液がつっと糸を引き、
ロランの口端に落ちていった。
「な…んで」
動悸を抑え、やっと出たのがこの言葉だ。
サトリは酷薄な笑みをロランに向けた。
「だって、ロランは俺をお嫁さんにしてくれるんだろう?
おっと。今はロランの方がお嫁さん…かな?」
517出会い(DQU):02/08/17 20:13 ID:F754Pz74
服を脱ぎ捨て、サトリの上半身が蝋燭の灯りに露になる。
白い肌に、適度に筋肉の付いた小柄なその体は、下手な女よりも扇情的で、
魅力的だった。
「今夜はその予行演習」
「男同士でこんな事、出来るわけないだろ…」
ロランの声は震えていた。
「出来るさ。今からロランを気持ちよくしてやるよ」
サトリはこう言うと、ロランの胸に付いている小さな突起を服の上から軽く撫でた。
「もうこんなに固くなって、痛そうだな。キスだけで感じたのかよ。
ロラン。もしかして、今迄女を抱いたことも無いのか?」
ロランの顔が耳まで赤く染まり無言で目を伏せる。
「図星?っははは!それじゃ、俺がロランの初めての相手か。
最高ーっ!だったら念入りにほぐしてやらないとな!」
ほぐす?何のことだろう…
「でも、まずはこっち」
「うあ!」
ロランは思わず声を上げた。
サトリは、ロランの股間に手を当てたのだ。
「ふ〜ん、結構いいもん持ってんじゃん」
既に固く勃起しているロランのモノを、サトリは優しく
さすり出した。
服の上からのもどかしい刺激に、ロランの快感はどんどん膨れ上がっていく。
「んふ……うぅ…」
声を出さないように耐えても、どんどん呼吸が荒くなるのが分かる。
「直に触って欲しい?」
耳元でサトリが囁いた。
ぞくりとした快感がロランの背筋を駆け抜ける。
ロランは唇をきつく噛み締めた。
518風と木の名無しさん:02/08/17 20:14 ID:F754Pz74
「そう。別にいいけどな、このままイかさないで放って置いても。
イかせて欲しかったら、可愛らしくおねだりしてみろよ」
サトリは巧みな指使いで、ロランをイかさないよう、かといって
萎えないように刺激を与え続けた。
いつの間にか服を上半身だけ脱がせ、胸への愛撫にも余念が無い。
ロランに屈辱と恥辱と快感がないまぜになって襲い掛かる。
血が集まってきて苦しい。早く楽になりたい。
絶頂を引き伸ばされる苦痛に耐え切れなくなったロランは、
遂に音を上げた。
「も…やめてくれ、サトリ」
「何を?」
「だから…」
意地悪く聞き返すサトリにロランは絣声で呟いた。
「焦らさないで…」
「どうして欲しい?」
まだ言わなければならないのか。
目に涙を浮かべてロランは懇願した。
「擦って…イかせて」
「ああ、イかせてやるよ」
サトリは下着ごとロランのズボンを脱がし、激しく擦り上げた。
「ああああぁあああっっ!!痛っ、サトリ!!うあぁあ!!」
限界まで引き伸ばされていたロランの欲望は勢いよく吐き出された。
519風と木の名無しさん:02/08/17 20:17 ID:F754Pz74
しまった。やっちまった…
すんません。とりあえず続き…

520出会い(DQU):02/08/17 20:19 ID:F754Pz74
「はぁ、はぁ…」
呆然としているロランにサトリは軽く口付ける。
「気持ちよかっただろ?」
その台詞を聞いたロランはカッ耳まで赤くなり
「うるさい馬鹿野郎!!!」
「ぶっ…!」
縛られているのにも構わずに眼前のサトリに頭突きを食らわした。
更に衝撃で倒れた花瓶がサトリの後頭部を直撃。
ロランの上に倒れ伏すと、そのまま動かなくなった。
「お、おい、サトリ生きてる?」
わずかに呼吸はしている。どうやら気絶しているだけのようだ。
とりあえずイけたし、サトリは静かになったし。
縛られたままで、サトリは重いけど
(ま、いいか。もう考えるのもダルい…)
ロランは遅い睡眠を取る事にした。

翌日。
「…痛い」
「自業自得だ」
二人は朝昼兼用の食事を取っていた。
サトリはあからさまに機嫌が悪い。
「頭切れてなかっただけ良かったと思えよ」
「くそ〜…二箇所もたんこぶが出来ちまった。
いい男が台無しだぜ」
減らず口を叩くサトリにロランは暗い顔をする。
「………なぁ」
521出会い(DQU):02/08/17 20:20 ID:F754Pz74
「あん?」
「昨日、何であんな事したんだ」
周囲をはばかり小声で言う。
サトリは一瞬真面目な顔をした。
少しドキッっとしたけど、次の瞬間にはへらっと笑っっていた。
「べっつに〜。ヤりたかったからヤっただけだよ。
けっ!!」
最悪だこいつ。
昨日は結局僕の所為で気絶させた訳だし、少し引け目があって
起きた時普通に接したけど、内心では深く傷ついた。
(昔は可愛かったのに…)
子供の頃の思い出も汚されたような気がした。
「そんなことより、今日はどうするんだ」
「…何が」
「出掛けないのかよ。二人揃えばローラの門だって抜けられるんだろーが」
そうだった。昨日のことで頭が一杯だったが、僕たちは旅を
進めなければならないのだ。
そうすると、これから先ずっとこいつと一緒なのか…
気分が重い。
「ま、これからもよろしくな、相棒」
夜の方もな。
とぼそっと付け加えた奴にもう一つたんこぶを作ってやったのは
言うまでもない。
522ニュージーンズ:02/08/17 20:23 ID:F754Pz74
長いよこれ。
ガソガソ関係ないよ。
エロ甘すぎるよ。(文章が)
オチ逃げてるよ。
しかも上げるなよ俺。
でもエロ書いたの初めてだから大目に見てよ!
くそ。精進。

>>510
この味わいは甘辛?

>>511
ワロタか、それは良かった。

では逝ってきます…
523風と木の名無しさん:02/08/18 00:17 ID:t6XylLH+
>>522
( ・∀・)イイ!
なんだか新鮮なカプだけど、これも自分的ナイス。
文章もなかなか良いと思われ。
524風と木の名無しさん:02/08/18 00:20 ID:lNzXRhR4
サマロレキター!!!!ままま待ってました!
今日たまたまガソガソ読んできてサマ萌えしてたところに
タイムリースリーベースヒットてな気分です。
続編期待してます。
おおおサトリ格好良い…。
525風と木の名無しさん:02/08/18 01:06 ID:lbnhmPM+
>>522
やっぱワロテしまう・・・w

続き物になりそうな予感・・・楽しみにまっとりまっせ!
526ニュージーンズ:02/08/18 19:28 ID:qUaeK+HA
>>523
( ・∀・)イイ!っすか!!
激しくありがとぉおおおおおう!!!!うお〜〜〜!初めて人にんな事言われた!
感激だぁああああああ!!!
でもマダマダ…今見返して色々書き忘れがあった。
精進します。

>>524
うお!続編っすか!!
こんな未熟な自分の小説でよければガソガソ書かせていただきやす!!
今は一身上の都合で時間ないんで、出来次第うpさせていただきます!!
ありがとう!!!

>>525
甘辛!これをコンセプトにこれからも頑張りますんで、
またワロテやってくだせぃ(w
続き頑張って書くんで、応援よろしく!
527風と木の名無しさん:02/08/19 21:53 ID:VWPiWxX5
柔らかな花弁を連想させる桜色の口唇に、深く口付ける。
白い天使の口唇は、とても柔らかく、蜜よりも甘い。
その味は、天上の美酒といえども…敵わないであろう。
驚いたササライが、慌ててもがくのが伝わってくる。
だが、もがいている様も趣を覚えるのか、ユーバーはますます深く口付けて吸い上げる。飽きることなく
貪り続け、口唇の味を堪能する。
何度も吸い上げ続けると、観念したのか…ササライは抵抗を止めて、戸惑いつつも口付けに応える。
濃厚な口付けは、その後、暫く続いた。
そして、漸くそれが終わると、ササライの身体はぐったりと崩れ落ちそうになった。
そんなササライを余裕で支えたユーバーは、含み笑いを漏らす。
「ご馳走様。お前の口唇は、至高の美酒よりも美味だ…」
「び、吃驚です…もぅ…」
綺麗な瑠璃の双眸を潤ませ、ササライは呟く。
「突然…なんて、酷いです。それに…可笑しな事を仰って…」
「可笑しな事?私は、ただ正直に述べただけ…だがな。」
含み笑いつづけながら、ユーバーはササライを更に深く抱きしめる。
この天使が、どこかに行ってしまわないように、閉じ込めているのだ。
すると…ササライは、小さく苦笑を浮かべ、
「ユーバーさんの意地悪…」
と言って、ユーバーの背に腕を回す。



528風と木の名無しさん:02/08/21 14:16 ID:93c6ZOzI
幻水はスレ違いだと思われ
529風と木の名無しさん:02/08/22 11:30 ID:W7gFXNdg
セブンの女神像の神父に萌えた。
誰か神父様受の小説をキボンヌ…(;´Д`)ハァハァ
530風と木の名無しさん:02/08/22 12:25 ID:KNbFFcxP
7カモ━━━━━━щ(´Д`;)щ━━━━━━ン!!!
自分に文才があればなあ・・・くそう
531510:02/08/22 19:19 ID:OEcqtwlX
>>522
甘辛!美味しゅうございました、ガンガソのやつ知らないけど…。
続き楽しみにしてます。
532風と木の名無しさん:02/08/22 20:00 ID:MbaUdyU7
>>522
続きガソガソ頑張ってくださいw
…へたれなロレのロレサマも見てみたい…

>>531
ガソガソ読みましょう
立ち読みキツイけど今月号はそれだけの価値がある…と思う
533ニュージーンズ:02/08/23 01:14 ID:DxFbjsf8
>>531
有難う。漏れ頑張るよ。
続きも頑張るよ。
もっと皆に(;´Д`)ハァハァを捧げるよ!!
さて、次はどうしようか…

>>532
へたれロレ!!
へたれか〜。萌(違)燃え!!!
サマロレと重ならぬよう、しかし適度にへたれ加減…
うむ。燃へ。
534ニュージーンズ:02/08/23 15:05 ID:KvYGZpUT
>>535
うお。間違ってる。ロレサマだ。
漬かり過ぎたかw
535風と木の名無しさん:02/08/23 19:54 ID:rPQpel8v
へたれサマでサマロレは不可でしょうか?
サマの見事なへたれっぷりに、いろんな意味で離れられないロレが見たい…(笑)
536風と木の名無しさん:02/08/23 23:37 ID:cmqUBuy9
          、_           __
          丶丶、        /  /
       _   `、 \    /   / ___
      /   ̄ ヽヽ   丶 ;"    |/    ,-丶
    / , -    _     V         ∠___
   ' フ "    /  ̄'丶 | |          、   \
  / ̄ _     /     | |            ̄ ' 、 ヽ
 /  //     ' ̄    | |        、       \ |
/ //            | | 彡      、\ヽ   \ '
 ̄ /   /  ,,.ヾ,;"" ̄ ̄ ̄ "' '-丶、_ヽ| 'ヽ、   ヽ
  |  //' ,/" ̄ ヽ     /" ̄ \ ' ゝ   ヽ  ̄
  //^ /// .|      |     |      |  |__|\   |
  "   ∨| |   、     /┌─┐ :、    /  /_ |   ; /
      V丶、 " == '/     \ == ' /   |  "
        ' "ー::;;;,"  ̄ ̄ ̄"ー;;;;::"====
       /||丶 ,   - '、'      ' "- 、 ヽ||  |\
      | ||:::、ヽ |゚ 0 |       |゜ 0 | / || |  |
      \ ||::::|   --'         ー-'  || . | /
          ||::::l      〈|        /|| |
        ||::::.、 "   、___ _ ,  "  //|| |
         ||:::::丶,           / //||」
           ̄   、        /| ̄ ̄
             「:::::::::--::::::::::::::|
         _-⊃_|:::::::::::::::::::::::::::::::::::|_ ⊃-_
       /   ||:::::::::::::::::::::::::::::::::::::||    \
            ``==========´´

うああああ。
何やってんだ自分。
へたれロレ・カッコイイサマルのロレサマが見たいッス!!
537風と木の名無しさん:02/08/24 13:11 ID:Zn5kVpul
カワ(・∀・)イイ!
538ニュージーンズ:02/08/24 16:49 ID:c8niAHfC
うおぉ!すげぇ!サマルのAAだ!

>>535
へたれサマでサマロレも面白そうだ。
見てみたい。535は書かないのか?

>>536
AAすげー!!!
感動しちまったYO!!(w
何か書きたくなってきたな。サマロレだが。書くか。
もう少し間を空けるか。リバは可なのか。
539風と木の名無しさん:02/08/25 14:21 ID:ae4UuTH5
ガンガソのドラクエU立ち読みしてきたが…サマルずいぶん凶悪そうな
顔してるなぁ…ありゃ攻めだわ、FC版のイメージが…いや元々攻め派だけどさ。
540風と木の名無しさん:02/08/25 21:43 ID:nXJzMNVY
サマルAA描いた者です。
がんがって作ったので、お褒め頂けてうれしいッス!

自分、文はからっきしなので、いつもはロムで楽しませてもらってます。
職人さんこれからもがんがってください。
また何かAAが出来たら貼りに来てもイイでしょーか。
541風と木の名無しさん:02/08/25 22:58 ID:dNmq9cBT
>>538
読みたい!サマロレ、ハマりそうなヨカーン

>>540
AAスゴイっす。
貼り付け、全然オッケーっすよ!!

ちょっと盛り上がってきてる??
自分も何か手伝いたいが、ゲームやってないどころか
ガンガンすら近所の本屋においてないもんで、サマの性格が分からん・・・
542535:02/08/26 00:45 ID:PpEz5KkF
>538
2はFC版の時やったきりで、話がすっかり記憶の彼方なのです。
今書いたらきっと、ガソガソ版でのへたれサマロレに……(笑)
543風と木の名無しさん:02/08/26 01:18 ID:84ftMowm
今考えるとFC版のサマもなかなかに凶悪かも。
「いやー、探しましたよ!」ってさあ…(w
 
ところで余計なことかも知れませんが、職人さんも
ロムラーさんも一人一人にこまめにレスするのは
控えた方がよろしいかと思われますよ。
個人の楽しみ方にケチ付けるつもりはありませんが
数ヶ月前の二の舞にならないことを祈って。
544風と木の名無しさん:02/08/26 09:04 ID:34682IJs
サマル王子ハァハァ・・。オカシタイ・・・。
545539:02/08/26 12:42 ID:F1CfnT66
>543
いやいや、それがいいんですよ。
人の良さそうな顔して実は…ってな感じのキャラだと思ってましたから。

そしてロレは熱血単純馬鹿で、表の顔に騙されてヤられてしまうとか…。
546ニュージーンズ:02/08/27 21:09 ID:VH03KwZV
>>543 わかった。これから気をつけるよ。

う〜ん。難しい。
547久遠の刻(DQIII):02/08/29 19:36 ID:j5bhmqIX
<1>
 樹々の枝葉が擦れ合う。
 宴の陽気な調べが、遠くかすかに聞こえる。
 ピシリと枯れ枝を踏む二人の足音が、暗い森の中に響く。
 やがて落ち葉の降り積もった、やや開けた空間に辿り着き、彼等は歩みを止めた。
 二人の名は―――ロトとレイ。
 ロトは黒い髪と瞳の少年で、大剣や魔法を使いこなす類まれなる戦士。
 青灰色の髪に鳶色の瞳をした青年であるレイもまた、ずば抜けた強力な魔法を操る賢者だった。

 「いいんですか、ロト」
 微笑を浮かべ、賢者レイが背を向けた少年に問いかける。
 「皆、あなたの冒険譚を聞きたがっていましたものを」
 「構わないさ――――前置きの話だけで2時間はあったんじゃないか?もう、うんざりだよ」
 「ふふ…歓迎の舞や、称号の授与式やらがありましたからね」
 「あとはあいつらに任せるさ!」
 「そうですね……」
 あいつらとは――――彼等の仲間――――武道家ユウ・イと、僧侶アニーのことだ。

 ロトはレイに躰を預けた。少年のしなやかな筋肉が服の上からも確認できる。
 勇者“ロト”の称号は、先刻ラダトーム王から授けられたものだ。
 彼はこの世に於いて、絶対唯一な勇者だった。
 レイはロトを抱きしめ、唇を重ねた。
 暫くして柔らかな音をたて唇が離れると、じっと彼はロトの瞳を見つめた。
 「ギアガが閉じた今…これからどうなさるおつもりですか?」
 「…アリアハンに帰れなくなるのは承知の上だ。俺は、この世界で生きる。でも、それはここではない…」
 ロトもまた、レイを見つめた。レイの静かな鳶色の瞳の中には、自分が映っている。
 「平和の世に、勇者はいらない」
 少し淋しげなその瞳は、同意を得るのを待っていた――――。
548久遠の刻(DQIII):02/08/29 19:43 ID:j5bhmqIX
<2>
 「私は――――あなたと共に参りましょう。ロト………あなたが私を必要としなくなるまで」
 「俺がお前を必要としなくなるだって?!そんなこと、あるものか!」
 瀟洒な礼服の上着をかなぐり捨て、ロトは叫んだ。
 「お前は約束した!ずっと、俺の――――俺の傍らに居ると!」
 「ええ、そうですとも、私は誓いました。しかし、ロト……私には解るのです。刻満つれば、我等は別つことを…」
 「ウソだ!でたらめだッ!俺は………」
 「すみません、あなたを混乱させるようなことを口にして………もう、忘れて下さい。私がどうかしていたのです」
 少年の黒髪が、はらりと露わになった肩に流れ落ちる。
 レイも自らの服を地に落とした。

 彼は、その優しげな風貌と裏腹に荒野で厳しい修行を積んでいた為、鍛えぬかれた肉体の持ち主だった。
 暑い肌と肌とが触れ合う。
 「私があなたをこの国から盗んだと、きっとユウ・イとアニーは言うのでしょうね………」
 レイは片目をつぶり、まだ何か言いたげなロトの唇を塞いだ。
 「私は元・盗賊ですから」
 「ユウ・イとアニーなら、いい“めおと”になるだろうさ」
 「気付いていましたか」
 「当たり前だ。俺はリーダーだぜ!奴が怪我でもしようものなら、彼女がすっ飛んできて回復してたじゃないか」
 「彼女は優しい女性だ。例え誰が傷つこうと、そうしますよ」
 「それが違うんだな………言葉で表現するのは難しいけど、なんか奴の時とは違うんだよ」
 二人は笑い、頬を寄せた。
549久遠の刻(DQIII):02/08/29 19:44 ID:j5bhmqIX
<3>
 こそばゆい程に、レイの吐息がロトの耳をくすぐる。
 レイがロトの足の間に手を伸ばし、ゆっくりと愛撫し始めた。
 「ロト………あなたがいれば、私は何もいらない」
 「俺も、お前さえいればいい。、ロトの称号なんか、くそくらえだ!」
 レイがロトの先端から滴る水蜜を掬い上げ、彼の待ち受ける場所へと撫で付けた。
 「くぅっ!……ああ――――レイッ………!」
 恍惚とした表情を浮かべ、少年が愛しき人の首に腕を回す。
 「私の愛する勇者よ………!」
 レイの背が沈み、ロトの中に溶け込む。
 少年の喉が仰け反り、ぎゅっと彼の肩を掴んだ。
 「……んぁっ!……んんッ………ンぅっ!……」
 レイが突き上げる度に、少年から呻き声があがる。
 「ロト……」
 レイは動きを止め、気遣しげに少年の苦しそうな顔を覗き込もうとした。
 「心配するな。それより…お前が俺の中にいることを…もっと実感させてくれ」
 「――――あなたが望むなら……」
 レイは、しっかりとロトを抱き寄せた。
 ロトには見えなかったが、レイの表情は、どこか寂しげだった。


 それから、数え切れぬ季節が過ぎ、いくつもの国が生まれては亡びゆく中、アレフガルドの彼の国は、まだ威厳を保ち続けていた。
 だが、ある日大事件がこの古き歴史ある国を襲った。
 唯一の王位継承者である美しきローラ姫が、竜王にさらわれたのだ。
 その時、一人の若者が現れた。
 若者はロトの末裔と名乗り、みごと竜王を討ち下し、ローラ姫を救い出し、そして――――姫と結ばれた。


 勇者ロトの伝説の書にレイの記述はない。
 彼等がそれからどうなったのか、知る者は誰ひとりいなかったー――――――――。

                                                             (完)
550MOMO ◆MOMO/RMo :02/08/29 19:50 ID:j5bhmqIX
 皆様、ご無沙汰しておりまっす!
 最燃と夏の祭典が終わって、しばらくマターリしたので、また性懲りもなくやって参りました。
 以前DQIIIが未開ということで、「初物」という言葉に萌えたこともあり、きぼん候補に沿って、賢×勇の知的なセクースに挑戦しる!と意気込んではみたものの、御覧の通りの有様………スマソ…(TДT)
 やはり、わしには知的は無理ぢゃった………痴的且つぬるエロに……… ヽ(`Д´)ノ  ウワァァン!
 
 ニュージーンズさん、わしもゲームブックやガソガソの様な強気設定サマ王子は、大好物ぢゃよ!ハァハァ
 期待の新星としてガソバッテほすぃ!

 規制でFFDQ板にカキコできないので、ここで応援して下さった方々に、ありがとうと言ってみるテスト。
 そりではっ、また萌えたらお逢い致しましょう!^−^
551ニュージーンズ:02/08/29 23:40 ID:xP8f480Y
キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!
MOMOさんの新作小説だ!職人さんが帰ってきた!!!ヤター!!!
早速ですが熱血勇者ロトたん(;´Д`)ハァハァ
苦悩するレイも切なげでイイ!!

>>550
うわぁああ!漏れ密かにMOMOさんのファンだったんで、すげー嬉しいです!
感激っす!!
MOMOさんに励ましのお言葉をいただけるとは…!
DQ2続き行き詰まってるんですけど(早)頑張ってみます。

セクースむずかしー(;´Д`)

552レイン ◆FFHEKIC2 :02/08/30 21:02 ID:kHFBaR0/
MOMOさんおかえりー!
そして赤き流星(古)のニュージーンズさんに期待。
最近来れて無くてスマナイです…他のスレでやることあったり、私生活が忙しさ絶好調だし。
でもこれからは出来るだけちょくちょく覗きに来るようにするよー。
こんな老ボケ誰も待ってないだろうけど(;´Д`)
553風と木の名無しさん:02/08/31 14:01 ID:Qrjq1wQe
>>550
ビバ初物!トッテモ(・∀・)イイ!
できればいきさつみたいな形で続編を激しくキボンヌ
554MOMO ◆MOMO/RMo :02/09/01 14:30 ID:xuQrk37t
DQIII「久遠の刻」(くおんのとき) 誤字訂正 (ヤパーリ知的は無理ぽw)

<2>暑い肌→熱い肌
<3>誰ひとりいなかったー――――――――。 (最初の棒余分)

ニュージーンズさん
ぢつはわし、セクースシーン苦手w 801失格!なので、ついFFDQ板や絵板に逃避してしまう…。 

レインさん
赤い彗星と蒼き流星SPTレイズ(略)が混じっていて素敵w あなたの書くセクースシーンは最高です!いつまでも待ってます!

>>553さん
DQII・III・VIIは書いたので、801に限定せず全てのDQシリーズをコンプリートしようかと思っています。それが終わったら、或いは…。

皆様、さんくす!「お帰り!」の言葉に涙が出るほど嬉すぃ〜!
このスレのみんな、大好きだぁー!゜゜(´ロ`。)゜゜。カンドー
555風と木の名無しさん:02/09/01 15:20 ID:QVm+4FJB
(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!(・∀・)イイ!スゴク(・∀・)イイ!
ども、失礼しました(w
俺は官能小説の方と801板の方と両方渡り歩いてますが、ドッチモ(・∀・)イイ!
俺も書いてみようかな〜
でも、みなさんみたいに才能がないので・・・・・
とにかく頑張ってください!
556風と木の名無しさん:02/09/01 18:29 ID:RKwvxl65
>>554
たしかに1で801は不可能かw
557風と木の名無しさん:02/09/02 00:01 ID:fxZ9ee+2
>556
小説版だと、1でも一緒に旅してくれる人居なかったっけ?
確かガライの子孫だったかなんだったか。
……いかんせんハードカバーで出てた時に読んだきりだから、
記憶違いならアレだが(笑)
558風と木の名無しさん:02/09/02 15:08 ID:kWnjY5DA
>557
あ、そういやそんなのいたっけ。
でも、それってかなりジューバコの隅をつついた感が
559風と木の名無しさん:02/09/02 18:55 ID:CTteBcKO
いっそ、魔物×勇者で…ハァハァ
凌辱されまくって、でも本当の意味で死ぬことはなくて
壊れていく勇者キボン
…て、厨が喜びそうな設定だな、スマソ
560風と木の名無しさん:02/09/02 19:28 ID:S6G0OVj3
魔物×勇者なら、かげのきしとかがいいなぁ…なんかエロそうだ…。
でなきゃキラーリカント、でも勇者×竜王なんかも捨て難いなどと言ってみる…。
561風と木の名無しさん:02/09/03 18:12 ID:ZNtcyWd1
>560
竜王受けかいっ!
562風と木の名無しさん:02/09/04 23:41 ID:1iGOLQIq
勇者×竜王を書いてみた(笑)


「良く来たな、ゆ――」
 ばきん、と目の前で砕かれた柱に、竜王は続きの言葉を途切れさた。
 目の前に立つ、かつて世界を救った勇者の末裔――そして、今また彼の野望を
阻止しようとする、彼にとっては憎むべき相手は、ゆるりと目を眇めた。
「良く来たな?」
 唇が紡いだのは、少年然とした声音。まだ青年と呼ぶには幼さを残すそこに潜むのは、
紛れもない憎悪。
「ああ、来たさ。お前が僕を呼んだからな」
 手にしているのは、城の奥深くに隠しておいたロトの剣。それをもう一度振り、
少年はけれどその剣を構えようとはしなかった。
「長かったよ。本当に、長かった。そして、お前をずっと思っていたよ……」
 ゆっくりと、勇者が笑う。憎悪の眼差しはそのままに、穏やかと言っていい笑みを
浮かべて近づいてくる勇者に、竜王は知らず玉座から身を浮かせた。
「ひとの人生設計を滅茶苦茶にしてくれたんだ。それ相応の報復は覚悟の上だろう?」
 瞬間、竜王が動きを止める。
 目を点にして、竜王は勇者と呼ばれる少年をマジマジと見つめた。
563風と木の名無しさん:02/09/04 23:42 ID:1iGOLQIq


「勇者よ……今、なんと言った?」
「人生設計を滅茶苦茶にしてくれた、そのお礼は覚悟の上だろ?」
 微妙に細部の異なる、だが言っている内容は変わらない言葉を繰り返し、勇者が笑う。
「お前がもっと早くに世界を支配していたら、僕はここにいることもなかったんだ」
「なんだと?」
「そうだろう? お前がローラ姫なんて攫わなきゃ、僕は勇者の末裔とやらのお題目で
旅に出ることを強要されずにすんだんだ」
 ロトの剣が、竜王の喉元に突き付けられる。
「魔物に襲われて、犯されて、どんなに死んでも精霊の加護とやらで生き返る。
それは、地獄じゃないのか?」
「それは私のせいかっ!?」
「元はと言えばお前のせいだろッ!」
 反論を許さない勇者の怒気が、竜王を襲う。皮膚を切り裂いた力の奔流には、
竜王だけでなく勇者も驚いたようだった。
 尤も、勇者の驚きの方向性は、明らかに竜王のそれとは異なっていたが。
「危ないな……まだ、何もお礼をしちゃいないんだ」
 くつくつと喉を震わせて、勇者は動くことの出来ない竜王に近づいた。
「まず、魔物にやられたことを、ぜーんぶお前に返していかないとな」
 人間を犯すなんて、いったい誰が教えたんだろうな?
 冷酷な笑みを浮かべて勇者が竜王の顎に手をかける。
 そして……。


 三日後、すがすがしい笑みを浮かべ、勇者は竜王の城から帰還したのだった……。

【END】


 逃げてみた(笑)
564560:02/09/05 09:34 ID:6nmcIfTO
>562-563
あわわ…自分の独り言のような書き込みで
まさか書いてくれるお方がいるとは…勇者が
受け経験あってしかも鬼畜そう…ハァハァ…素敵すぎ。
565風と木の名無しさん:02/09/05 12:51 ID:d7ubSpvn
き、鬼畜勇者…ハァハァ
566風と木の名無しさん:02/09/05 16:38 ID:DhaAApqf
>562ー563
鬼畜勇者(wが過去にどんな魔物に襲われたのかをキボン!
つか、この勇者ははじめからこういう性格なのか?(藁
567風と木の名無しさん:02/09/05 17:26 ID:IwEVKEbj
鬼畜なのに一人称「僕」に萌えました。
ギャグっぽくサラリと書いてあるのに予想外の萌え。
受難の竜チャソにもコソーリ萌え(w
568風と木の名無しさん:02/09/07 00:04 ID:TnOkwfwY
562-563の作者です。
気に入ってくださる方がいて嬉しい限りです。
書いてて、自分としても妙に気に入ってしまったのですが(笑)

さて、次はサマロレかな……
569風と木の名無しさん:02/09/07 22:53 ID:Q8C7S7Sz
DQ4男勇者萌えー
570風と木の名無しさん:02/09/08 13:50 ID:H73rkc9Y
どうも話題に上らない6をプッシュしてみるテスト
571風と木の名無しさん:02/09/09 21:39 ID:3C+8oUCK
書き込んでみるテスト
572風と木の名無しさん:02/09/10 02:07 ID:dkDeYjer
アゲ
573偽ととろ:02/09/10 02:08 ID:4d1vpBts
も炉画像サイトで、危険物画像が沢山だYO.
変な窓が開いたらNOで回避、画像GET

http://adult.pornparks.com/fan/
574風と木の名無しさん:02/09/12 16:54 ID:MDcDps5g
書き手さん期待age
575風と木の名無しさん:02/09/13 01:38 ID:Co6OC5+X
>>562-563
魔物に陵辱される勇者を禿げしく希望!
屈辱に打ち震えながらもその手が勝手に銀の竪琴を
掻き鳴らしてしまう勇者…!とか…!
576風と木の名無しさん:02/09/13 10:51 ID:Cvvk97JO
メーダっていなかったっけ?
それ系魔物の触手攻め・・・とか言ってみるテスト
577風と木の名無しさん:02/09/13 21:18 ID:Hb+4EJR6
>576
確かに触手攻めは基本だと思うから破外道
578風と木の名無しさん:02/09/13 22:10 ID:5Z3LOCS+
メーダじゃ外見的に…触手とは違うけど
ヤマタノオロチ×3勇者はどうだろう…?
あと…ミイラ男の包帯に絡め取られてヤられる、とか…。
579風と木の名無しさん:02/09/13 22:13 ID:wsrTcuNR
悪魔の目玉…ハァハァ
580風と木の名無しさん:02/09/14 03:43 ID:URCDYPz8
触手系じゃないがマドハンドはこの上なくいやらしいと思う
581風と木の名無しさん:02/09/14 17:23 ID:tUYrHcll
>578
一応1での話ですぜい
582風と木の名無しさん:02/09/14 18:28 ID:PZF4wol1
Iの魔物、触手系のってメーダ系くらいしかいないね。
(正面絵しかないドロルにも可能性は残るけど)
IIならポイズンキッスとかいるのにな〜。
583風と木の名無しさん:02/09/15 02:23 ID:7TQQX65j
>582
触手系×ロレを想像して萌えてしまいますた!
ス マ ソ
 
1は触手系が無理なら獣姦系で。
更 に ス マ ソ
584名無し厨房 ◆1tCLrayI :02/09/15 10:03 ID:tiyKvJJ7
ラムザスレで強姦小説を書いたあと
導師たん【男】スレで甘々陵辱小説を書いたものです。
ここってFFもOKでしたよね?
もしよろしかったらこちらでも何らかの作品を書ければと思うのですが・・・。
一応、頭の中で構想しているのは
FF:ガウ誘い受、マラーク×ラムザ
DQ:ロー×サマ、男盗賊×男勇者、(余裕があれば)5王子受
上記の通り通りです。
なお、現在ガウスレと導師たんスレ用のも書いています。
多分、書き始めるのはそっちがキリついてからだと思います。
それでも良かったらという形になりますが、それでよろしければ・・・。
585風と木の名無しさん:02/09/15 10:51 ID:+1HhDnPn
どぞどぞー!
このスレは、タイトルにも入っております通り
FFも大歓迎でございますよ!

禿しく期待して待っとりまっす!
586風と木の名無しさん:02/09/16 16:27 ID:t5IXKtde
584

は、あるスレで嵐行為をして叩かれていた。
その584がここにやってきたというのか・・・・
587風と木の名無しさん:02/09/16 18:11 ID:hxT4c9IU
>583
獣姦系に一票
ってか最近エロ スクナーイネ
588風と木の名無しさん:02/09/16 20:02 ID:1im1PGz+
>>584さん
くれぐれも千一夜スレの二の舞にならぬよう、お願いします。
ここは21歳以上の方専用の、マターリをモットーとしたスレでございますゆえ。

589風と木の名無しさん:02/09/16 20:15 ID:1im1PGz+
>>584さん
くれぐれも千一夜スレの二の舞にならぬよう、お願いします。
ここは21歳以上の方専用の、マターリをモットーとしたスレでございますゆえ。
590風と木の名無しさん:02/09/16 20:23 ID:1im1PGz+
二重カキコ すまそ
591風と木の名無しさん:02/09/17 19:59 ID:LZ5iPRM2
小説期待age
592風と木の名無しさん:02/09/20 21:35 ID:4zWRUGIw
保全age
593風と木の名無しさん:02/09/22 17:58 ID:XFJ1K1AD
最近書き込み少ないねぇ…
594風と木の名無しさん:02/09/22 20:50 ID:BC0tihz1
>>593
個人的には前より書き込みにくくなってる気がする。
まぁ他の人がどうかは知らんが。
595風と木の名無しさん:02/09/23 20:05 ID:TPPNcj2z
排他的なやつばかり
596デトロイト在宅:02/09/23 20:05 ID:Gv3of1pB
も炉画像サイト危険物画像が沢山だYO!
<移転先発見!>
http://teen.pornparks.com/baka7/
597風と木の名無しさん:02/09/23 20:15 ID:tu4uKanJ
馴れ合い好きが減っただけでしょ。
598風と木の名無しさん:02/09/23 20:16 ID:V2Vs+OuY
何か・・・小説期待って言ってるわりには締め付け(?)が厳しい気がしないでもないかと
599風と木の名無しさん:02/09/23 23:49 ID:TMugwxUM
とりあえず初心戻ってみるテスト

テリーたんハァハァ
600風と木の名無しさん:02/09/24 01:06 ID:ZKpk7/J0
ヘンリーは、アルカパの宿屋で主人公を押し倒したに違いない。
そして船に乗ってポートセルミに渡る前の晩にもきっと、(;´Д`)ハァハァ
601☆☆今すぐできるよ即マンやろうよ☆☆:02/09/24 01:10 ID:QCsACHcb
わり○リ・援○を希望する女性、不倫志望の人妻はここに集まっています!
サクラがいないのは本当です!女子高生の登録はお断りしてるのですが・・・
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://senden.kicks-ass.org/code/
602風と木の名無しさん:02/09/24 03:25 ID:j7Fi+f5m
クラウドハァハァ(;´Д`)
603風と木の名無しさん:02/09/24 04:00 ID:6xmF1PMt
ガイシュツかもしれんけどFF7のシドとFF10のアーロンとジェクト
604風と木の名無しさん:02/09/24 20:49 ID:zCmtSXr9
>599
同じくハアハア
もちろん基本の主攻めで
605風と木の名無しさん:02/09/25 01:00 ID:kmN7RNf3
テリーたんは一人旅の途中で、いろんな荒くれ男にあんなことやこんなことを・・・
そしてメインはヤパーリ、デュランたんに・・・(;´Д`)ハァハァ 
むはーっ!なんておいしいキャラなんだよぅ!
606風と木の名無しさん:02/09/25 22:29 ID:XXyKOMV5
デュランたんハァハァ(;´Д`)
607ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/09/27 07:26 ID:xGCMbw6x
おはよごぜまつ〜、レインさんの小説やっと1話漫画に
出来たnで報告に来ますたaあああ
こっちにうpすっとレス消費してしまうんでアドレスだけ
貼っつけていきまs(レインさんまだ見てるかな・・・(汗)

http://www1.odn.ne.jp/angelsaurus/webcomixtop/webcomixtop.htm
少しオリジナルなセリフとかあったりするnすが(;゚∀゚)
608ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/09/27 09:10 ID:xGCMbw6x
>>607
と、書き忘れっ
画像サイズ一枚あたり150kb前後の重さなんで注意してくだちい・・・(最高180kb・・・)
609風と木の名無しさん:02/09/27 10:37 ID:unJscufe
>ボーンフリーさん
そこのサイトの方だったんでつか…。
自分、知らずに通っていてウハウハしてまつた(w
610風と木の名無しさん:02/09/27 23:38 ID:8odAm4EM
>>607
相変わらずの神っぷり!ハァハァ(;´Д`)ブッゥマしますた
611ボーンフリー ◆BORN/1R. :02/09/29 09:19 ID:Q3lEertM
ありがd〜2話もうpしたらまた貼りつけにくるっす〜ヽ(´ー`)ノ
612犬の名のもとに:02/09/29 16:32 ID:ApdEDICN
613風と木の名無しさん:02/09/29 16:38 ID:5K3G4Bd3
614風と木の名無しさん:02/09/30 07:51 ID:Ysqvpnuc
あげ
615風と木の名無しさん:02/10/02 01:57 ID:VTk35KmJ
何故こんなに静かなの…?
616風と木の名無しさん:02/10/02 18:34 ID:UK4jhQj2
やっぱり、なんか書き込みにくい…のかねぇ
617風と木の名無しさん:02/10/02 20:36 ID:VTk35KmJ
いつからこんな雰囲気になっちゃったんだろ…?
これじゃ誰も書(描)いてくれなくなってしまう…
618風と木の名無しさん:02/10/02 21:56 ID:nJofQ9v+
何でなんて聞くもんじゃねえぞ。
そりゃ褒められる箇所が無けりゃあレスする事もできんだろ。
内容もアレだし、それを補える画力も(略)。
でも好きな人は一生懸命盛り上げてやれや。
615−617のような書き込みじゃ暗くなるばかりですよ(W
それともさあ、ボンフリさんはせっかくサイト持ってるんだから
いっそのことURL貼ってボンフリファンロサマっ子誘導させたらどうよ。
2ちゃん公言系ぽいし絵でもすぐ判りやすいし、もう2ちゃんねら隠す必要もあるまい。
HPのが感想も書きやすいと思うんだけど。

ところで喪前らは何かウプされにゃあハァハァできんのでつか?
ウプされりゃ嬉しいのは分かるんだけど、それだけ期待すんのモナー。

とかキティ電波レスしてみる。
ほんっと目を汚してしまった。スマソ
619風と木の名無しさん:02/10/02 22:57 ID:VTk35KmJ
>618
別にボーンフリーさんだけに限った話しじゃなく誰もいないって
話ししてるだけなのに、なんでそんなに突っかかってくる訳?
本当にキティ電波レス、こんな人がいるんじゃ誰もいなくなる訳だわ
620風と木の名無しさん:02/10/03 00:31 ID:WZW851H+
本当にキティ電波レス、こんな人がいるんじゃ誰もいなくなる訳だわ
本当にキティ電波レス、こんな人がいるんじゃ誰もいなくなる訳だわ
本当にキティ電波レス、こんな人がいるんじゃ誰もいなくなる訳だわ
本当にキティ電波レス、こんな人がいるんじゃ誰もいなくなる訳だわ
本当にキティ電波レス、こんな人がいるんじゃ誰もいなくなる訳だわ
621風と木の名無しさん:02/10/03 00:49 ID:OgBaJuLK
でも618の最後から3行目と4行目は納得できるけどね。
ただ誰かが書(描)くのを待っているだけじゃあ、盛り上がらなくなっても
仕方ないんじゃないかな。
自分では描けなくても、ネタを振ってみたり801ネタでハアハアしていたり
すると、触発されて書く人とか話題にまぎれてヒソーリとアウ゚したりする人も
出てくるものなんじゃないだろうか。
622風と木の名無しさん:02/10/03 13:14 ID:HH3S2mTU
>619
貴方こそ何でそんなに突っかかってるの?
ちらっと意見しただけでおまけにきちんと謝罪してるのに
そこまで言う人が居るから閑散としちゃうんだよ。もちつけ。

これだけじゃ何なので。
皆さんはDQ8にどんな男キャラが出て欲しいと思いまつか?
623風と木の名無しさん:02/10/03 14:41 ID:+VmLOEjR
カコイイマッチョ
こう、3の武闘家のような。
624風と木の名無しさん:02/10/03 18:01 ID:RvLYU6ly
7はちょっとアレだったから、5とか6の時みたいな感じがいいなぁ。
個人的には6が最モエですが、何か?
625風と木の名無しさん:02/10/03 19:37 ID:eHphhmK/
7の主人公16歳なんだよね…
青年期入り立ての5の主人公とタメかよ。


8は絵柄を5,6くらいに戻して頂ければ…
7の等身のままなら年齢設定を低く…
ショタだから7は主人公が子供だ!って期待しちまったじゃねーかヽ(`Д´)ノウワァン
626風と木の名無しさん:02/10/03 22:15 ID:XAXwRj1m
>624
ハゲ(・∀・)ドウ!! 6最モエー!!

8は底抜けに明るくお馬鹿でプチマッチョな彼が出てほしいでつ。
627風と木の名無しさん:02/10/03 23:42 ID:dPkLzdK/
漏れも6萌えー!
もう7のクソナマイキ女とかはいらん。
小生意気な受け男キャラきぼん。
628風と木の名無しさん:02/10/04 00:38 ID:975BVGwh
>>627
キッツーイ……しかし禿胴。
6はイラストがみんな可愛くて良かったなー。
629風と木の名無しさん:02/10/04 01:12 ID:Xh4m+fBY
でも、6のSSは断然少ない。なぜじゃ
630風と木の名無しさん:02/10/04 15:10 ID:gmPauAMG
テリー×主が見たいぞゴルァ…
631風と木の名無しさん:02/10/04 23:43 ID:bZi0wSTR
キーアル萌えはおらんのかー!うわーん
632風と木の名無しさん:02/10/05 00:03 ID:P3Zgx0gm
7のパッケージイラストを、1分間よーく見てみ。漏れはナエタ…
633風と木の名無しさん:02/10/05 00:03 ID:KruPmPPL
アルキー萌えならここにおるよ!ヽ(`Д´)ノウワァン
634風と木の名無しさん:02/10/05 00:20 ID:cJg2ijEB
>632
がんがって王子を脳内で美形化しる!(w
635風と木の名無しさん:02/10/05 01:04 ID:AFaQ1fFS
>631
ココに居るから安心しる!
636風と木の名無しさん:02/10/05 01:33 ID:cJg2ijEB
631>634
いつか某絵掲にキーアル描きたいと思うので良かったら見てやってくだちい
あすこはいつも緊張すます。
見るのはいいけど自分で801描くのはすげー苦手なんだよなあ
みんなすごいわ。
637風と木の名無しさん:02/10/05 02:00 ID:kCG1d0ZE
>636
A.Oさんと見た
635じゃないけど楽しみにしてるyo
638風と木の名無しさん:02/10/05 18:05 ID:mE8y5zym
ガボがパラディンになったり勇者になったりで、あまりにも使えるので
  ガボ使える→(・∀・)イイ!! →アルスになつく→(・∀・)イイ!!
いつの間にかガボアルだぃょぅ・・・
639風と木の名無しさん:02/10/05 18:47 ID:7ik9AmUu
>638
ナカマハココニイルヨ・・・
オオカミイイ!!
640風と木の名無しさん:02/10/07 17:21 ID:+h7HM91b
6小説を激しく木棒
641風と木の名無しさん:02/10/07 21:02 ID:OgO8KZn7
>>633
アルキー萌えはここにもおるよー
642風と木の名無しさん:02/10/10 22:54 ID:EZpN6OAF
半年ほど前はギコガードさんが中心になっっていろんなコテハンが集まって
書き手もどんどん集まって、ついでに変な粘着もいたりでにぎやかだったけど、
いまは、だれもいないんだよね・・・。
やっぱ、もうみんな飽きたのかなあ。だれでもいいから、コテに現れて欲しいね。
643デトロイト在宅:02/10/10 22:57 ID:pXqOQsgP
も炉画像サイト危険物画像が沢山だYO!
<移転先発見!新作がUPされていた>
http://black.pornparks.com/tsroom/
644風と木の名無しさん:02/10/10 23:22 ID:zGtbkt+i
>642
嘆く前に自分で書くべし
645風と木の名無しさん:02/10/10 23:53 ID:HJo5u7kf
>>642
某コテハンです。書きたいけど時間がない。
飽きたわけではないんだけど、どうも前とは雰囲気が違うような気がして尻込みしてしまうのは確かかも。
何か書いても叩かれそうな気がしてしまう…。難しいね。

変なぼやきスマソ。逝ってきます。
646風と木の名無しさん:02/10/11 02:36 ID:UNCS7Djt
>>642
コテが出たら出たで誘導して連れていけみたいなレスつくし
そりゃ誰も現れたくなくなると思われ。
647風と木の名無しさん:02/10/11 10:35 ID:WLFYDu8s
なぜたった一人の叩きにそんなに神経質になりますか?
陰くさい雰囲気を持ってくるのは642あたりからの発言だと思われ。
書き込み速度は落ちたものの、上の萌えレスが目に入らぬとおっしゃるのか。

>645
がんがれ。(・∀・)イイ!! の待ってる。

あーいいお父さんなトルネコ萌え
根暗な勇者たんを癒してよ・・・勿論勇者×トルでな。
648風と木の名無しさん:02/10/11 18:13 ID:1EgbbS87
当方ここで書き手やってたんだけど、叩かれそうな気がするのは割と同意だな。
書かせてやってんだから、っていう雰囲気が漂っているような気がしないでもないかなと。
まぁ、でも萌えレスはついてるし、そう暗くなることもないんじゃない?

>647
勇トルか!!スゴイな!!(ワラ
649風と木の名無しさん:02/10/11 19:47 ID:iuii3wEt
>>647
baka
650デトロイト在宅:02/10/11 19:57 ID:bg7qiQwC
も炉画像サイト危険物画像が沢山だYO!
<移転先発見!新作がUPされていた>
http://teen.pornparks.com/pak123/ppp/
651エロギャル:02/10/11 19:59 ID:nDqLEnpK

キタ━━━━━━( ゚∀゚∩)━━━━━━━!!!!!
かわいすぎてエロすぎて萌え萌え

http://www.pink1.com/
652風と木の名無しさん:02/10/11 21:34 ID:I6X9bTcd
さっきFFDQ板のサマルスレ見たら
ボーンフリーさんのマンガ貼り付けられてたよ・・・。
もしかして618?
なんでそんなにコテハンの人貶めようとするの?
こんな人にスレ荒らされて本当嘆かわしいよ・・・。
653風と木の名無しさん:02/10/11 22:06 ID:fhjw8gVR
>652
だからもちつけ。
>618とは限らないだろ。たまたまココ見た向こうのスレ住民が
持っていったのかもしれない。遅レスで絡むなんてカコワルイyo!!
作品が無くても萌えスレがぽつぽつ続いてたんだから、今はそれで
ガマンして(って言ったらアレだけど 待ちなよ。
654風と木の名無しさん:02/10/12 14:42 ID:OZ7CFKAM
このスレもうdamepo
655風と木の名無しさん:02/10/13 13:30 ID:qnxDhxG8
>all
この際だから、801小説用のスレを正式に作ってみる?
まぁ、このスレはもともと小説スレじゃぁなかったんだし。
656風と木の名無しさん:02/10/13 15:18 ID:HdR/5UOJ
はいはい、また仕切りかよ・・・
657風と木の名無しさん:02/10/13 20:18 ID:aSe8LMxg
仕切りじゃないでしょ。意見とはとれないの?
658風と木の名無しさん:02/10/13 20:46 ID:04wqaQ4U
2chにスレ立てて荒らされたりしたら嫌だからしたらばとかに小説用BBSとか借りない?
659風と木の名無しさん:02/10/13 21:35 ID:BeQupADv
>>658
いったい場責任喪って実行してよ
660風と木の名無しさん:02/10/14 00:53 ID:CrHT2E02
>>658
ナイスアイディアかも。しかし自分にはやり方がわからないという罠。
661風と木の名無しさん:02/10/14 11:10 ID:SCGhi+Ey
age
662風と木の名無しさん:02/10/14 21:21 ID:6jhbHzyK
>658
それも一法かもね。
どうしても2chだと、いろいろあるしぃ
663風と木の名無しさん:02/10/15 23:54 ID:6JhqMr5K
つうか、DQFF板から引っ越すとき、801板じゃなくてエロパロあたりに
行ってた方が良かったのかもな・・・と呟く漏れは1年ほど前書き手してますた。
664風と木の名無しさん:02/10/16 00:19 ID:XXlQFDdb
>663
いや〜、エロパロに行けば行ったでもめたんじゃないかな…と言ってみる。
ちなみに私も書き手やってました。
665658:02/10/16 01:27 ID:dkIrM3jz
以前意見出した658ですけど専用板借ります?
もし借りた方がいいというなら借りてきますが…
666風と木の名無しさん:02/10/16 20:04 ID:Aq82YjQx
>658
いいと思ウッ
667風と木の名無しさん:02/10/16 20:31 ID:jLEIwPyI
専用板借りたら書いてもいいよって書き手さんってどれくらいいるのかな
668658:02/10/16 21:17 ID:dkIrM3jz
掲示板借りてきますた。
当方書き手でもサイト持ちでもないのでこれでいいのか多少不安なのですが…
アドレスは↓になります。
http://jbbs.shitaraba.com/game/3012/
669風と木の名無しさん:02/10/16 21:28 ID:se2RVWSK
>>668=658
乙でつ。
FFものだったら書いてみたいとは思っています。
670風と木の名無しさん:02/10/17 00:52 ID:EC3YmAnW
668=658さん乙です!ありがとー!
また何か書くかもしれません〜
671名無し厨房 ◆6w1tCLrayI :02/10/17 09:23 ID:PpYWphBe
>>668=>>658さん、乙です。そしてありがとうございます!
あ、以前書きますと言っていたやつですが・・・一応現在は
盗賊(男)×勇者(男)を構想中です。
絡みはできてるんだけど場所をどの辺にするかで迷ってます。
出来上がるのは早くて年末かもしれません。
672風と木の名無しさん
age