女って痴漢にあったら、正直嬉しいんじゃねえのか?

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822小噺。
三人の様子を、関西弁の男はニヤニヤしながら、痴漢は案外興味なさそうに見ていた。
「なんや、あの兄ちゃんやっぱし淫乱やったなー」
「…ん」
「あ?…どしたん」
「…え?…あぁ。…暇だな、と思って」
「せやかて、しゃあないやん。…あっちにでも混じるか?」
関西弁の男が指さした方向には、残りの不良たちと映画館にいた男達が痴態を繰り広げて
いる。
「…今から混じったら邪魔だろう」
「…せやな」
「誰か呼べばええんやないか?423とか」
「あの子は、多分この状態を見たら…」
「…帰るな」
「あぁ。それに、あの子はそっちに懐いているだろうが」
「…あれ、懐いてるっちゅーのか…?」
823小噺。2:02/01/28 16:36 ID:XVkfpAzs
関西弁の男は頭の中で『いつもの423』を思い浮かべる。
「ああいう子だからね」
「うーん…」

 沈黙。

「…暇やな」
「だろう?」
「先に誰か呼んどくべきやったな」
「でも、この時間あんまり捕まらないぞ」
「それも…そうなんやけど」
「…二人でするか?」
「…………あ"ぁ!?」
「…そんなに驚かなくても。冗談だよ」
「…先に言わんかい」
「今言っただろう」


「………」
二人は同時に溜め息をつき、同時に言った。
「暇だ…」