170 :
名無蕃長:
■ ■遺体の運搬情況■ ■
島根バラバラ殺人事件で切断現場から遺棄現場までは車で運ばれたと考えられるが、
遺棄された遺体の各部位は全てむき出し状態であった。
そこで車の中にどのような状態で入れられていたのか推測してみた。
遺体がむき出し状態でトランク等に入れられていたことは考えにくい。
トランクの汚れを防ぐ何らかの対策がとられていたと考えられるのである。
その対策として使用されたであろう物を袋と容器等に大別する。
ここで「袋」は胴体部発見現場で見つかったレジ袋やゴミ捨て用の大型袋など容易に焼却できる袋をいう。
「容器等」とは容易に焼却できない物を総称し、衣装箱や毛布類を指すこととする。
運搬情況は以下の3ケースに場合分けされる。
1.全ての部位が袋に入れられた
2.全ての部位が容器等に入れられた
3.一部の部位が袋に入れられ残りの部位は容器等に入れられた
171 :
名無蕃長:2010/02/23(火) 19:14:36 0
■ ■遺体は袋に入れられていたか■ ■
発見された袋に被害者の血液が付着していたことから、
遺体は袋に入れて運搬されたと警察は見ているようである。
上記の場合分けで言えば、1または3のケースを想定しているのである。
しかし、この見方にはやや疑問がある。
まず全ての部位が袋に入れられていたとすると(1のケース)、
発見された2枚の袋よりほかに袋が使用されたことになる。
発見された2枚の袋に納まるのは頭部であり、
他の部位を袋に入れるためには発見された袋よりも大きな袋が必要である。
たとえば大きなゴミ捨て袋のような袋が必要なのだ。
しかし、そのような袋は発見されていない。
犯人は大きな袋は持ち帰り小さな2枚のレジ袋だけを焼却しようとしたと考えることもできるが、いかにも不自然だ。
したがって、全ての部位が袋に個別包装されていたとは考えにくい。
このことは裏を返せば、なんらかの容器等が使用された可能性が高いことを意味する。
172 :
名無蕃長:2010/02/23(火) 19:16:11 0
■ ■頭部だけが袋に入れられていたか■ ■
それでは、頭部は袋に入れられ他の部分は容器等に入れられていたケース(3のケース)を考えてみよう。
犯人の手元にあったのが小さなレジ袋だけで大きな袋がなかったとすれば、
その袋に納まる頭部を入れて他の部分は容器等に入れたと考えることができる。
あり得ないことではないが、頭部だけを袋に入れた理由がやや薄弱となる。
頭部だけを別扱いにしたのには、頭部露出の恐怖心などの理由が考えられなくはない。
ただ遺棄する際にはわざわざ袋から取り出して遺棄したことになり、
つじつまが合わない。
そもそも一部を容器等に入れるのであれば、全てを容器に入れてもなんら問題はなかったはずである。
このように考えると、遺体の一部が袋に入れられ、他の一部が容器等に入れられていた可能性は、
完全に否定する事はできないにしてもかなり低いと考えられる。
173 :
名無蕃長:2010/02/23(火) 19:16:59 0
■ ■箱や布のような物■ ■
上記のように考えると、遺体は容器等に入れられて運搬された(2のケース)可能性が最も高い。
2のケースだけでなく3のケースも含めれば、
容器等が使用された可能性は極めて高いと言えよう。
それではどのような容器等が使用されたのであろうか。
これを推測する材料は公表されていない。
推理材料がない中での推理はほとんど無駄であるが、
敢えて推理してみることにする。
容器等はプラスチックのような液体を吸収しない素材(以下樹脂素材とする)と
毛布のような液体を吸収する素材(以下繊維素材とする)にわけられる。
繊維素材では繊維片が遺体に付着する可能性が高い。
遺体から繊維片が発見されているかどうかは不明である。
一方、樹脂素材では遺体から漏出した体液(血液)が容器底に貯まる。
そのため遺体を容器等から取り出した際に、体液(血液)等が滴下する事がある。
本件事件でそのような滴下痕が見られたかどうかは不明である。
174 :
名無蕃長:2010/02/23(火) 19:18:29 0
■ ■体液(血液)滴下痕■ ■
警察発表が非常に限定的である中で、
敢えて推理すると以下のようになる。
遺体の遺棄が何日のことであれ、
転回場に停めた車から遺体を取り出したことは間違いないのだから、
樹脂素材の容器等が使用されたのなら駐車場に体液(血液)滴下痕があるはずである。
それなりに利用者の多い駐車場に体液(血液)痕があり、
誰も気づかなかったというのはやや不自然である。
このように考えれば駐車場に体液(血液)痕はなかった可能性がある。
とすると、容器等は繊維素材であったと推測される。
少なくとも、樹脂素材だけでなく繊維素材も利用されたと考えられる。
つまり、遺体は毛布のような物にくるまれていたか(繊維素材単独)、
青シートや樹脂製の衣装箱の底にバスタオルのような繊維素材が敷かれた状態で運搬されたか(繊維素材と樹脂素材の複合)のどちらかではなかったかと推測できる。
175 :
名無蕃長:2010/02/23(火) 19:19:45 0
■ ■繊維素材使用の裏付け■ ■
以上の推理は仮説の積み上げが含まれており、
精度には疑問が残る。
ただ一定の妥当性も含んでいるかもしれない。
胴体部の遺棄場面を想像してみよう。
もし胴体部が樹脂素材の容器に入れられて運ばれたなら、
体表は漏出液で汚れていただろうから遺棄の際に犯人の衣服も当然汚れてしまうはずだ。
そのようなリスクを犯人が取ろうとしたとは思えない。
また胴体の表面が体液で濡れた状態だと、
滑って運びにくかったはずだ。
繊維素材を使用することでこのような問題を避けることができたのではないかと想像できる。
176 :
名無蕃長:2010/02/23(火) 19:20:37 0
■ ■社会経験の乏しい犯人像■ ■
それでは犯人は計算ずくでそのような運搬方法を取ったのだろうか。
答えはおそらく否であろう。
それどころか、犯人は身近にある物を利用したに過ぎないように思われる。
どこでも購入できる大型ポリ袋さえ用意していなかったのだから。
ここから見えてくる犯人像は、消費や生産に縁遠い人物である。
通常の消費生活ではそれなりの量のゴミが発生する。
たとえ一人暮らしでこまめにゴミを出す生活をしていても、
大型のゴミ袋が必要なことはある。
犯人は自分でゴミ袋を買うことが想像できないような生活をしているのかもしれない。
生産活動では業種を問わずゴミが発生する。
生産活動の場にいる人間ならば、発生したゴミを袋に入れて処理することが常識化しているはずだ。
警察が遺体を袋に入れて処理したと考えるのも、
多くの人がそれを疑わないのも、
知らず知らずに自分の常識を犯人に当てはめているからだろう。
犯人は車の運転ができるので18歳以下であることはないが、
社会経験が乏しく中高生的な生活と意識を引きずっているような人物の可能性がある。
177 :
名無蕃長:2010/02/23(火) 19:21:58 0
■ ■袋の中身の疑問■ ■
遺体の運搬について考えてみると、
遺体は袋に入れられていなかった可能性があることに気づく。
そうであれば、使用された袋の中身は何であったのかが疑問として残る。
もし繊維素材が使用されたのなら、それはどのような物だったのかも疑問として残る。
遺体の側には「衣類」があったという。
遺棄された遺体には「衣類」の繊維片が付着していなかったかなども興味深い点である。