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本スレより転載:
(引用始まり)
その時、N氏とともに別班で移動していたオレは、すぐさま連絡を受けて、
「ヤバイな、これは。どうしようかな……」
そう思って、かなり深刻になったのだが、N氏は顔色一つ変えずに、
「あっ、分かりました。すぐ対処しますよ」
そして、
「どうするんですか?」
と、いぶかしむオレの目の前で、
「目には目ですよ」
と、ニヤニヤしながら、ポケットから携帯電話を取り出したのだ。
それから後のことは、まさに目茶苦茶だったと言うほかはない。N氏は、電光石火の
早業で、自分の息のかかったヤクザを何人も呼びつけると、見事に、地回りのヤクザに
イチャモン勝ちして見せたのである。
目には目を、ヤクザにはヤクザ!
彼らは、N氏の“用心棒”だったのだろうか……。オレは引きつった笑いを浮かべる
のが精一杯で、N氏の顔をまともに見ることができなかった。後に、厳しく糾弾される
ことになる「バッキー」という会社の特異な体質は、この時のN氏の行動にすべて象徴
されていたように思う。言うまでもないことだが、この日を最後に、オレが栗山会長に
AVの企画を持ち込むことは、もう二度となかった。
(引用終わり)