色の3原色は赤、青、黄であり、これらを混ぜれば多くの色を作れる。
これは皆知っていると思うが、透明水彩やアクリルに「赤」だの「青」だのは無い。
自然界に、純粋な赤や青はない。
ウィンザー&ニュートン透明水彩のWinsorRedなどはかなり原色に近いが。
そこで、絵の具では
カドミウムイエロー(赤味のある黄)、レモンイエロー(青味のある黄)
セルリアンブルー(黄味のある青)、ウルトラマリン(赤味のある青)
クリムソンレーキ(青味のある赤)、カドミウムレッド(黄味のある赤)
の6つを原色としている。
例えば、ウルトラマリンとクリムソンレーキの混色で綺麗な紫が作れる。
カドミウムレッドとカドミウムイエローで鮮やかなオレンジ、
レモンイエローとセルリアンブルーでグリーン、といった感じだ。
(続き)
絵の具を買う際、どの色を選んだらいいか悩むと思う。
美大予備校などでは60色以上買い揃えさせるところもある。
確かに、混色では作り出せない色というのもある。
しかし、19世紀の欧米では既に「絵の具の色は多すぎる」と言われていたように、
現実問題としてそんなにたくさんあっても使いこなせない。
どの色を買えば良いか?
おすすめとしては、上で挙げた6つの原色。
明度・彩度調節のための白・黒・灰(ただし、透明水彩は白黒は使わない。
水で薄めて白の代用にする。黒は補色を混ぜることで表現する)
漫画絵ということを考えて、肌色に使えそうな色(ジョン・ブリヤンやパステルピーチなど)
良く使いそうな好みの色(現代的なペール系の色や、パステルカラーなど)
トータルで十数色で済むはずだ。あとは筆と紙に予算をかけた方がいい。