人間の頭って、一度に考えれる事柄の数や量に限界があるから、
それを越えて何かをする時は、何かを考えたらそれを書き止めて、書き止めたものを積み上げて結果を出すようにするしかない。
三次元のある物体を理解したいと思った時に、それを分子配列の形で覚えることは出来ないので、
仕方なく抽象的な、立体の構成単位をイメージして、それの組み合わせで立体を理解する。
ある人は幾何学図形の集合として覚える人も居るし、ある人は別の角度から見た何枚かの映像の組み合わせとして記憶する。
ある人は設計用の三面図の形で立体を意識する人も居れば、
粘土をいじる人間が、どんな手順で作れる形か、作業手順として時間軸に幅を持たせた覚え方をする人も居る。
組み合わせることが出来て、記録することが出来て、操作の結果を明快に予想できるように、
実際の作業を反映させることが出来れば、どんな手法でもよくて、各人が各々身につければいい。
要はある程度複雑な物事を、明快に分解して筆算できるように方法論を作り上げ、実践してるだけだ。
大事なのは、自分が立体をいじれる分野なり手法なりを紙の上に再現(再構築)してやることな訳で、
人に言われた通りのやり方を、いくら簡単だと言われても、そのままやるだけでは到底身につかない。
積み木を組み合わせて簡単に人体が作れると聞いたなら、
まずは実際に積み木を買ってきて、手で組み合わせて、色々なポーズや仕草を取らせてみることから始めるべきだ。
それが出来たなら、一個一個の積み木を絵に描いて行き、紙の上で組み立てればいい。
そのうちに、実際の積み木を実際の手を使って組み合わせるよりも、頭の中の抽象的な積み木を抽象的に積み上げる方が速くなったら、
これでようやく実用性が出てきたというもの。
しかしこれでは身につくと言えるには程遠い。本当に身についたといえるのは、目で見る全ての立体が積み木の組み合わせに見えた時だ。
大事なのは、立体を見た時その形を分解して解釈するのと同じ文法で、再構築してやることなのだ。
でも感覚的にこゆことが出来てないとそもそも自分の絵なんて描けない筈なんだが…
立体だけなぜか苦手な人間が一杯居るんだな、きっと…
あ、大事なのは、筆算が出来るようになってから暗算の練習をしろってことね。
才能と直感があれば、筆算では出来ないことを暗算で出来たりもするけど、
そういう才能がある人は絵よりももっと実用的な分野で才能生かした方がいいよ。
で筆算で出来るためには、何をやっているのは見失ったり途中でやり方がわかんなくなったりしたら絶対駄目な訳で、
見失ったりわかんなくなったり途中で何かが抜けたりしないように慎重に手順を作っとくと、
暗算でした時に凡ミスが出なくなる筈だよ。
だけどそこは人間の凄い所、面倒くさがったり手順はしょったりしてる内に不意に、
立体を意識しなくても立体は描けるようになったり、ならなかったり…
けどそれを人が真似をするとヤケドしちゃう。