頭の中で話たくさんできてても実際漫画に描けない奴

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ネタさらし。レベルBネタ。

朝は霧に閉ざされる小さな港町。
学生である主人公(男)は、今日は女の転入生が来ると聞いて楽しみにしていた。
登校中、救急車とすれ違い、『朝から事故かな…?』と思う。
橋を渡っていると、ダンボールに入れられた子犬が河に流されている。子犬を助けるために、河に入り、主人公はずぶぬれに。
遅刻をしそうなので、ケータイで友人に電話をすると、例の転入生が事故に遭い、教師はその対応で授業は遅れて始まりそうだと聞き、主人公は驚く。
すると、電話先が騒がしくなり、パーンとはじけるような音や、悲鳴が聞こえてきて、電話はそのまま切れてしまう。
異変を感じ、急いで学校に向かう。校門まで辿りつくと、ライフルらしきものを持った人影があるが、その影は良く見えない。
次の瞬間に、画面は主人公視点の学校の廊下。
『あれ?俺、廊下を歩いているのか?』
まるで記憶の追体験のようである。体は勝手に、教室のドアを開けようとするが、『ダメだ…、ダメだ!』という心の激しい否定の声によってブラックアウト。
気がつくと、自分のベッドの中。時計はいつも起きる時刻。『今のは夢だったのか?』
そしていつものように登校。走り行く救急車に、『あれ?今日も?』と考えるが、さっきの救急車は夢であったと思いなおす。橋を通りかかると、今朝もダンボールが流れている。まさかと思いつつ箱を引き上げると、中には死んだ子犬が。
友人から電話がかかり、それに出ると転入生が事故に遭ったと聞かされ、今朝見たのは正夢だったのか?と思う。そして、またパーンという銃声。
慌てて学校に向かう主人公は、校庭を歩く影を見て、また気を失う。

『これはなんの悪夢だ…?』
632617(2):04/03/01 06:08
霧がかった道路で、主人公は道路にバリケードを作っている。
[もう何度目の朝だろう。朝の数十分を、ひたすら繰り返す]
主人公がバリケードから立ち去ると、車がそれに飛び込んできて、バリケードに突っ込んでしまう。それは、転入生と交通事故を起こす予定の暴走車だったのだ。
『早く起きれば、いろんなことも出来る。上手く行けば今日は…』
今朝は、主人公は教室で友人と授業が始まるまで、お喋りをしている。
[でも、いつも意識が途切れるとき、何が起きてるんだ…?]
銃声、叫び声。主人公は、今日はライフルの持ち主が女のシルエットであることがわかるが、そのことに異様な恐怖を覚え、意識を失う。
暗い意識の中、声が聞こえる。
「これは特別な処置だという事を、くれぐれも覚えておいて。慎重に行動してね」
「わかっています。わたし、ぜったいに助けて見せる」
 また目覚め。その日は、主人公は学校には行かず、転入生に会ってみようと思い、事故の現場に向かった。
633617(3):04/03/01 06:09

場面転換。大きな機械のカプセルの中に横たわる少年と少女。少年は、主人公である。
その周りでは、医者や学者、刑事らが話している。
 その内容は、主人公が学校大量殺人の唯一の生き残りであり、同時にその事件の容疑者でもあること。
しかし主人公はライフルによる自殺未遂状の怪我によって瀕死の状態で見つかり、意識は朦朧として記憶も定かでないこと。
このままだと主人公が犯人であると確定されるかもしれないという内容である。
 そしてこの機械は意識のない人間の記憶を刺激して、夢としてリプレイし、その記憶を他の人間にも見れるようにするものである。この画期的な機械を発明した女博士は、人に囲まれて賞賛を受けていた。彼女ははつらつとした美人だが、腕には白い包帯を巻いていた。
「ところで、その腕はどうなさったのですか?」
「ええ、私、ちょっとドジみたいで。作業中に、ね」と照れくさそうに微笑む。


回想。女博士と少女が話し合っている。
「じゃあ彼は、事件そのものを思い出すことがまだできずにいるんですね?」
「そう、だってどっちにしろ酷い記憶でしょうから。事件の直前までをひたすら繰り返しているわ」
「…わたしが、彼の夢に介入することは出来ませんか?」
「それは、彼次第よ。彼が、異分子であるあなたに接触しようと行動すれば、あるいは…」
「お願いです!わたしを行かせてください!」
女博士は、印象的な微笑を浮かべる。
「いいわ。やってみなさい」
634617(4):04/03/01 06:10
暴走車に晒されそうになる転入生の腕を引き、助ける主人公は、その少女の顔をみて驚く。
「お前は…!」
彼女は、昔転校していった主人公の幼馴染だったのだ。
「○○君!(主人公の名前)やっと会えた…」
「転入生って、お前だったのか!?」
 少女の返答を聞く前に、主人公は具合が悪くなってうずくまる。
「どうしたの?」
主人公は時計を確認する。「畜生、まだそんな時間じゃないのに…」
「無理に思い出さないで!この記憶は、君の心には負担が大きすぎる」
「え?」
苦しげに顔をあげる主人公の目線の先にいる少女は、先ほどまでと少し印象が違っている。
「お前…そんな顔だったっけ」
主人公の脳裏に浮かぶ、女のシルエットが、少女の姿と重なる。

主人公視点。血だらけのクラスメート、赤い手にナイフ、鏡に映る犯人の姿は、……自分!?

記憶が戻りかけて苦しむ主人公を抱きしめる少女は、印象的な微笑を浮かべる。「思い出してはダメよ……」
635617(5):04/03/01 06:10
場面転換。薄暗い病室、テレビがついていて、報道番組が流れている。
ニュースによると、例の学校大量殺人事件の犯人が確定したと言っているが、その犯人の名を言う前にテレビが消される。
病室で寝ていた少女が目を覚ます。
「ごめんね、起こしちゃったかしら?」
ベッドの脇、テレビを消した人物が少女に話しかける。
「あなたは…?、??、わたし、なんだか記憶があやふやで…」
相手は、写真を取り出して少女に見せる。
「彼に見覚え、ある?」
少女はじっとそれに見入るが、やがて首を振る。
「わかりません。多分、知らない人です」
「そう、いい子ね。ゆっくりお休みなさい」
相手は、包帯を巻いた手で少女を軽く撫で、病室を去る。

檻に入れられた少年。彼はぶつぶつとつぶやいている。
「僕が殺した。僕が殺した。僕が殺した…」

最後のシーン、例の機械を調整する女博士は、例の微笑を浮かべる。
「インプリンティング完了」
おしまい。

自分で一押し足りないと思ったところ
・女博士はなんで学校大量殺人したんだ?
・長そう。わかりにくそう。暗い。